リレーエッセィ/第96回:清原 継光

この度、東城プロよりリレーエッセィのバトンを受けました清原継光です。
昨年末、王位戦にて初のタイトル戦決勝進出、初タイトルを獲得できました。
終わった後はタイトルを獲った実感もなく、半ば呆然として、夢の中にいるかのような心地でした。
皆から「おめでとう」とお祝いの言葉をかけられて、やっとタイトルを獲った実感を得ました。
何よりも、皆が喜んで祝ってくれたことがとても嬉しかったです。
初タイトルは様々な縁と運とが絡み合い、僕の手に転がりこんできましたが、実力的にはまだまだ差があることを痛感した決勝でした。
(勝利の実感は未だに得られてません)
タイトルホルダーに相応しい力を身につけるべく、さらなる精進が必須と感じています。
では、軽く自己紹介を。
1979年1月20日生まれの35歳です。
王位戦決勝の舞台では一番年下でした。
「見た目よりは若いね」と、よく言われますが、その言葉に素直に喜ぶことはなかなかできません。
連盟25期生、同期には、新人王を獲り映像媒体でも活躍する福光聖雄プロ。
同じく女流桜花を連覇し映像でも活躍する魚谷侑未プロ。
グランプリ準優勝、B1リーグまで破竹の勢いで昇級してる本格派の安村浩司プロ、他にも、女流桜花Aリーグで活躍する斎藤理絵プロ。
現在はD1リーグですが去年C2リーグで活躍してた荒牧冬樹プロ。
彼らは研修時代からも仲が良く、戦友という意識もあり常に注目してました。
そんな彼らが次々と活躍していく中で、僕は全く芽もでず、置いてけぼりをくっていたように感じており、今回タイトルを獲得して、少しは仲間たちに近づけたかなぁ?とか考えています。
麻雀に関しては、他人よりも経歴は短い異色の経歴だと思ってます。
最初に麻雀を知ったのは高校生の時。仲間内でやる程度の麻雀でしたし、大学に入ってからも、その程度の遊びの麻雀でした。
大学を卒業してからは、麻雀をやる機会はまったくなく、仕事漬けの生活でした。
今思い返すとワーカーホリックにかかってたのだと思います。
いろいろあって「仕事だけが人生の価値ではないな」と考え、しばらく遊び人生活をはじめます。
(人生におけるそういうきっかけは、たいてい恋愛絡みですが、謎設定にしておきます)
そんな中で「学生時代に皆でわいわいやってた麻雀は楽しかったな、もう一度やってみようかな?」とふと思い、そして入った店で現A2リーガーの刀川昌浩プロと出会いました。
刀川プロからは麻雀に関する基礎的な考え方をいろいろと教えてもらいました。
そして、刀川プロが麻雀プロとして連盟に入ることになったので、僕も入ってみようかな?と思い、なかば興味半分で入りました。
麻雀経歴も当時で5年ほど、現在でも11年ほど、年齢の割に短いキャリアだと思います。
プロになってからも麻雀を舐めていた部分はあったかと思います。
「結局、牌の絵合わせでしょ」そんな気持ちが心のどこかにあったかもしれません。
そんな僕が、ショックを受けることがありました。
当時、お世話になってた刀川プロに誘われて、藤崎智プロの決勝を観戦した時のことです。
2009年度のグランプリの決勝は、荒正義プロ、前原雄大プロ、藤崎智プロ、沢崎誠プロの超激闘、そこには自分の麻雀観を一変させる内容がありました。
カルチャーショックを受けたというのが正直な感想。
超僅差の接戦、紙一重の攻防、見るものを魅了させる試合がそこにはありました。
応援していた藤崎プロは惜しくも負けたのですが、そこにいた4人全員が勝者に見えるようなかっこいい麻雀でした。
以来、僕もそんな舞台で戦いたいという気持ちが芽生えました。
また、麻雀に対する意識、姿勢も変わったと思います。
このショックをきっかけに、僕は勝利至上主義を捨てました。
「勝利という結果が大事」という言葉では、僕が感じた感動が汲み尽くせない気がしました。
(優勝した荒プロはもちろん、優勝できなかった前原プロ、藤崎プロ、沢崎プロも主役であったように感じました)
今回、拙いながらも自分の麻雀を決勝で打つことができ、観戦者から「観戦してて感動したよ」と言われることがありました。
(僕個人としては他人に見せるには恥ずかしい麻雀でもあるのですが)
数年前に僕が感じた感動を、プレイヤーとしてまた別の人に伝えることができたならば、これほど幸せなことはありません。
「あの時、僕が観戦していて感じた1%でも誰かに分け与えることができたなら、僕がいた役目もあったかな?」
そんなことをふと思ってしまいます。
もちろん、今回で満足することもなく、次もその次も、もっと決勝の舞台に立ちたいですし、そのためにも決勝で戦える実力を身につけねばならないと感じています。
視聴者の方にいい内容の試合を見せること、コンテンツを魅力的にすることが僕らの仕事だと思ってます。
また、そんな麻雀を打っていたら麻雀の女神もいつか振り向いてくれる、そんな気持ちで臨んでいます。
長々と自分の価値観を書いてしまいましたが、それも僕という1人の人間の考え方、「こんな変人が1人ぐらいいてもいいかな?」とか考えています。
終わりに、日本プロ麻雀連盟ではたくさんの人にお世話になったので、この場を借りてお礼を言いたいと思います。
特に、日頃からお世話になっている刀川昌浩プロ。
様々な麻雀観を吸収させていただいた藤崎智プロ、沢崎誠プロ、
決勝前日に、激励の言葉をかけていただいた吉田幸雄プロ、茂さん。
その存在が励みになった同期の福光聖雄プロ、安村浩司プロ。
その他、諸先輩方、同期の方々。
そういったまわりの方たちの存在がこの度の結果につながったと思います。
最後に、王位戦の決勝の舞台で共に戦った荒正義プロ、矢島亨プロ、五十嵐毅プロに感謝の意を表して、締めくくりたいと思います。
どうもありがとうございました。
次回は、麻雀格闘倶楽部「彩の華」から参戦している、山脇千文美プロにお願いしたいと思います。
よろしくお願いします。

第31期A2リーグ最終節レポートA卓 山田 浩之

                    
A2リーグの実況を1年担当させて頂いた山田が最終節のレポートを担当いたします。
よろしくお願いします。

最終節は9節終了時の順位で卓組みが決まる。

A卓10位12位14位16位
B卓9位 11位13位15位
C卓5位6位7位8位
D卓1位2位3位4位

そして今回のA卓の選手とポイント状況は

10位 二階堂亜樹 ▲16.0P
12位 ダンプ大橋 ▲38.7P
14位 山井弘   ▲166.3P
16位 河井保国  ▲339.3P

A2リーグは上位2人昇級、下位4人降級である。
現状12位のダンプが残留のボーダーライン。

B卓C卓が後から行われるため、はっきりしたことはわからないが、下位2人は降級。
上位2人が残留となる可能性が高い。

河井は現実的には厳しいが、山井は127P差。
かなり厳しいが同卓ならなくはない。
亜樹、ダンプが逃げきるか、山井が捕えるのかといった所が見どころになるだろう。

2回戦

東1局、1回戦ラスで後がなくなった山井にチャンスが来る。

五万五万四索五索六索東東  ポン中中中  チー三筒 左向き四筒 上向き五筒 上向き  ドラ六索

西家の河井も仕掛け返す

一索二索三索四索六索七索八索九索西西  ポン北北北

一索を引いて九索を切りシャンポンに受けかえる。
そしてダンプにもテンパイが入る。

五万六万七万四索四索六索七索七索八索五筒六筒七筒東  ツモ九索

東切りリーチで11,600放銃。
これでエンジンのかかった山井は次局

一万二万二万三万三万四万六索六索七索七索八索六筒六筒  リーチ  ドラ六索

これを先制リーチの河井から打ちとり12,000。
このあとも加点し、大爆発とはならなかったが59,900のトップで望みをつないだ。

3回戦を迎えポイントは、

亜樹+38.9P ダンプ▲62.8P 山井▲143.8P 

亜樹はほぼ残留、ダンプは山井とはまだ81P差あるが、13位の四柳▲93.3Pとの差が30P。
もうこれ以上は沈みたくない。
苦しいダンプだったが東2局親で、

二万三万六万七万八万二索三索四索五索六索七索八索八索  リーチ  ロン四万  ドラ三索

これで息を吹き返す。

二万三万四万六万七万八万六索七索八索五筒五筒六筒八筒  ロン七筒  ドラ八筒

山井もこれで追いすがるが、ダンプが逃げ切る。

4回戦、ダンプと100P差の山井に最後のチャンス。

二万二万二万三万三万七索七索八筒八筒八筒南南南

2枚残りだったが、亜樹にかわされ夢はついえた。
この結果、亜樹は残留、山井、河井は降級。
ダンプは別卓の結果待ちということになった。

プロリーグ(鳳凰戦)レポート/第31期A2リーグ最終節レポートA卓 山田 浩之

                    
A2リーグの実況を1年担当させて頂いた山田が最終節のレポートを担当いたします。
よろしくお願いします。
最終節は9節終了時の順位で卓組みが決まる。
A卓10位12位14位16位
B卓9位 11位13位15位
C卓5位6位7位8位
D卓1位2位3位4位
そして今回のA卓の選手とポイント状況は
10位 二階堂亜樹 ▲16.0P
12位 ダンプ大橋 ▲38.7P
14位 山井弘   ▲166.3P
16位 河井保国  ▲339.3P
A2リーグは上位2人昇級、下位4人降級である。
現状12位のダンプが残留のボーダーライン。
B卓C卓が後から行われるため、はっきりしたことはわからないが、下位2人は降級。
上位2人が残留となる可能性が高い。
河井は現実的には厳しいが、山井は127P差。
かなり厳しいが同卓ならなくはない。
亜樹、ダンプが逃げきるか、山井が捕えるのかといった所が見どころになるだろう。
2回戦
東1局、1回戦ラスで後がなくなった山井にチャンスが来る。
五万五万四索五索六索東東  ポン中中中  チー三筒 左向き四筒 上向き五筒 上向き  ドラ六索
西家の河井も仕掛け返す
一索二索三索四索六索七索八索九索西西  ポン北北北
一索を引いて九索を切りシャンポンに受けかえる。
そしてダンプにもテンパイが入る。
五万六万七万四索四索六索七索七索八索五筒六筒七筒東  ツモ九索
東切りリーチで11,600放銃。
これでエンジンのかかった山井は次局
一万二万二万三万三万四万六索六索七索七索八索六筒六筒  リーチ  ドラ六索
これを先制リーチの河井から打ちとり12,000。
このあとも加点し、大爆発とはならなかったが59,900のトップで望みをつないだ。
3回戦を迎えポイントは、
亜樹+38.9P ダンプ▲62.8P 山井▲143.8P 
亜樹はほぼ残留、ダンプは山井とはまだ81P差あるが、13位の四柳▲93.3Pとの差が30P。
もうこれ以上は沈みたくない。
苦しいダンプだったが東2局親で、
二万三万六万七万八万二索三索四索五索六索七索八索八索  リーチ  ロン四万  ドラ三索
これで息を吹き返す。
二万三万四万六万七万八万六索七索八索五筒五筒六筒八筒  ロン七筒  ドラ八筒
山井もこれで追いすがるが、ダンプが逃げ切る。
4回戦、ダンプと100P差の山井に最後のチャンス。
二万二万二万三万三万七索七索八筒八筒八筒南南南
2枚残りだったが、亜樹にかわされ夢はついえた。
この結果、亜樹は残留、山井、河井は降級。
ダンプは別卓の結果待ちということになった。

第97回『サバキの神髄③流れの認識』 荒 正義

麻雀は卓上だけが戦いのすべてではない。
勝つために大事なのは、日常の「技」と「勝負の感性」の鍛錬にある。
そして体作りも大事。なぜなら思考の源は体力だからである。

こうしてプロは、最高の集中力を内に秘め卓上に座る。ここまでが勝負の7割を占める。
したがって、卓上の勝負の度合は残りの3割と見るのが妥当。
しかし実戦では鍛錬を積み、技も勝負の感性も相手より勝っているのになぜか負けるときがある。

10日間戦って6日勝っても4日の負けだ。トータルでは2日分の勝ちだ。
それでも相当だが、私にはいつも疑問が残った。

「なぜ、もっと勝てないのだ―」

これが1975年、私が24歳のときである。
腕はまだでも強さはあったはずだ。

前年、私は麻雀専門誌「近代麻雀」で幸運にも第1期『新人王』を獲得。
これは、年間半荘100回打つリーグ戦である。
近代麻雀は今の劇画誌ではなく、活字媒体の月刊誌だ(今は廃刊)。

そして、この年の春は第5期『王位』を獲った。
今と比べればタイトル戦が5分の1にも満たない時代である。ラッキーだった。
プロも名の知られた者は小島・灘を筆頭に五指に満たなかった。

当然、プロ団体も無かった。
プロの冠は、世間に名が知られているかどうかで雑誌社が勝手に決めていたのである。
新人に至ってはもっと適当だった。これが当時の麻雀界の時代的背景である。

現在はプロ団体の試験に合格し、半年間の研修(連盟では三次試験)をパスしたらプロと認定されるのが慣例。
ただし、それで食えるかどうかは別問題で、後は本人の能力である。

話を前に戻そう。10日打って2日の勝ちだ。
これでは、一流になれても超一流にはなれないと思った。
もっと勝率を伸ばすためにはどうしたらいいのか、毎日がその探究だった。
そして、たどり着いた先が、未開の境地『運』の解明とそのサバキだった。

人は「運」を「ツキ」とも云うが、ツキは運の部分にすぎない。
「流れ」もそうだ。ツキより比重は大きく運に近いがそれもすべてではない。
運はもっと広く大きく未知のものだ。

さらに運は、打ち手が好むと好まぬにかかわらず、服にまとわりつく糸屑のように絡みつく。
勝負の明暗を決める大事な場面でも、顔を覗かせ水を差す。
だが運は、形のある物体でないから見えないのだ。
しかし「流れ」を知り、それを極めればもっと「運」の正体とそのサバキに近づくはずである。
これがその年の盛夏で、私は25歳になっていた。

そして5年が過ぎた。

この間に日本プロ麻雀連盟が設立し、強者が集まった。
森山茂和、伊藤優孝、故・安藤満、古川孝次(順不同)。
若手では前原雄大、沢崎誠たちである。この時の連盟はいわば「梁山泊」のようだった。

私たちが目指したものは、小島・灘の背中であり、麻雀の「華麗さ」と「強さ」である。
しかし、強さを求めたらやがてぶつかるのは「運」の壁だ。
この壁を乗り越えなければ超一流にはなれない、誰もがそう思った。

こうして皆がそれぞれ「流れ」に向き合い始めたのである。
流れなくして麻雀は語れる道理がないのだ。

流れと運が顕著に表れた最近の対局は、第31期鳳凰戦のプロリーグ第9節である。
これは稀に見る打撃戦となり、名勝負として後世に残るであろう。
対局者は親から順に望月・ともたけ・瀬戸熊・沢崎。
ここまでの持ち点は次の通り。

瀬戸熊直樹  +173.4P
ともたけ雅晴 +92.5P
沢崎誠    +2.6P
望月雅継   ▲81.6P

プロリーグは年間半荘40回戦の勝負だ。
上位3名が決定戦進出となり、下位2名が降級しA2に回る。
A1は12名だが、A2は16名の戦いである。

単に数字だけを見るなら、A2からA1に昇級できる確率は8年に一度である。
落ちたらいつ返り咲けるかわからない。

したがって、A1の対局者の心理の一番が降級逃れである。
これだけは何としても避けなければならない。次が鳳凰決定戦進出で、残留はその次の順番となる。

リーグは終盤にかかり残り半荘8回だ。
この持ち点なら安定感のある瀬戸熊は9割確定。
ともたけは有利だが微妙な位置だ。
3番手通過のボーダーは通常、浮きの70Pが目安。
この日、浮けば決定戦進出可能だが大きく沈むと途端に暗雲が立ち込めることになる。

多彩な技を持つ沢崎は残留ラインだが、相手は油断できない。
沢崎のその勝気な性格から、虎視眈々と+70Pを目指していると思わねばならないからだ。
一方、大きく沈んだ望月は、現状10番手だがこの日沈めば11位の柴田と最終日の決戦で一騎打ちとなる。
それだけは何としても避けたいはずだ。

これが対局者4人の今の心理状態である。
打ち手はそれぞれ相手の心理状態を頭に入れて対局に臨む必要がある。
なぜなら、打ち手はその置かれた状況と立場で構えと打牌の強さが変わるからだ。
そこを見逃してならない。

これが前回述べた「人のサバキ」の要領である。

東1局は13巡目、親の望月からリーチがかかる。

一万 上向き発九索 上向き八索 上向き二万 上向き二索 上向き
五索 上向き五索 上向き三筒 上向き七索 上向き九索 上向き北
中

このリーチにともたけが九筒をノータイムでツモ切る。
望月の手が開いた。

六万七万八万三索四索五索一筒一筒七筒八筒白白白  リーチ  ロン九筒  ドラ四万

プロリーグは、一発裏無しの競技ルールだから3,900止まりだ。
この時、望月と瀬戸熊、沢崎は、ともたけに何を感じたかである。おそらくこうだ。
(状況的には90ポイントの浮きなら、親のリーチに向かうはずがない。何かの壁で通りそうだったのか。それとも、オリなしの手でヤツも張っていたのか…)
これが、ともたけに対する読みである。その通り、ともたけの手はドラの四万を固めた勝負手だった。

三万四万四万四万五万六万八万三索四索五索五筒六筒七筒

河に六万が2枚飛び、受けの七万は生牌で好いマチに見えた。
捨て牌から相手のマチを当てることを「読み」というが、それは常識であって読みではない。
状況に合わせて相手の心の動きを透視する、これが真の読みである。
相手の心の動きがわかれば次の行動も予測可能で、ここにサバキの余地がある。

それはともかく、ここにわずかながら流れができたことも事実だ。
やや好調なのは望月で、やや不調がともたけ。もちろん小さな流れなら、すぐに向きが変わることがある。

だが、次の望月の攻めは要注意である。
しかし、ともたけが相手なら少し戦って見るかの気分だ。
これが沢崎と瀬戸熊の次からの対応である。

だが、先に仕掛けたのは北家の沢崎だった。
発八索を鳴いて8巡目でこの仕上がり。

四索五索五索六索六索白白  ポン八索 上向き八索 左向き八索 上向き  ポン発発発  ドラ三万

沢崎の河
九万 上向き二筒 上向き六筒 上向き六万 上向き四万 上向き二万 上向き
二索 上向き一索 上向き 

ソーズの河で余っているからテンパイは明白。
なのに、望月が五索を強打した。これをポンして打四索

六索六索白白  ポン五索 上向き五索 上向き五索 左向き  ポン八索 上向き八索 左向き八索 上向き  ポン発発発

出アガリ3,900なら固くアガれそうだったが、沢崎はこれを拒否し一気に安めで満貫、高めで跳満を取りに向かったのである。
ところが、この後も望月は手の内から生牌の七索を強打する。
五索七索もロンの声がかかってもおかしくない牌だ。次に沢崎が中をツモ切ると、望月がこれをポン。

彼の河はこうだ。

一索 上向き九筒 上向き八筒 上向き五筒 上向き九万 上向き発
八筒 上向き西七索 上向き二筒 上向き南 

一見、マンズが高く見えるがどうだろう。

二万三万三万四万四万五万五万六万北北  ポン中中中  ドラ三万

なるほど、これなら強行突破も頷ける。
この時点で沢崎のロン牌の白は河に1枚切られている。
ともたけの手に白六索が1枚ずつあるから、残りは六索が1枚限りだ。

比べて、望月のロン牌は山ほどある。だが次に来たのがドラの三万

二万三万三万四万四万五万五万六万北北  ポン中中中  ツモ三万

打牌の選択は二万三万六万の3通り。
迷う手だが、望月は間を取らずに六万切りを選択。
この打牌の速さに、彼の日常の鍛錬の備えが垣間見える。

受けの広さならドラの三万切りだが、ここは一気に親の跳満で決めようというのだ。

二万三万三万三万四万四万五万五万北北  ポン中中中

他の2人は完全撤退。ならば2人のめくり勝負だ。
六索はたった1枚。比べて一万四万は山にゴロゴロ残っているから、これで勝負があったかに見えた。
解説の滝沢も、望月の勝ちを確信していた。ただ、問題は沢崎が一万を掴んだとき止められるかどうかだ。

だがそれも束の間、望月の河に六索が打たれて愕然。
滝沢からも驚きの声が上がった。

六索がともたけか瀬戸熊に行けば出ることはない。
そうなれば望月の一人旅だ。おそらく放銃がなくても引いていたに違いない。

「なのに、なぜ?」
瀬戸熊もともたけも、望月の手がここまでの形とは思っていなかったはずだ。
六索がラス牌と知っているのはともたけだけだ。望月は何事もなかったように手牌を伏せた。

これが「運」のいたずらである。
しかし、ここで「流れ」の方向が見えたのも確かである。

以下次号。

上級/第97回『サバキの神髄③流れの認識』 荒 正義

麻雀は卓上だけが戦いのすべてではない。
勝つために大事なのは、日常の「技」と「勝負の感性」の鍛錬にある。
そして体作りも大事。なぜなら思考の源は体力だからである。
こうしてプロは、最高の集中力を内に秘め卓上に座る。ここまでが勝負の7割を占める。
したがって、卓上の勝負の度合は残りの3割と見るのが妥当。
しかし実戦では鍛錬を積み、技も勝負の感性も相手より勝っているのになぜか負けるときがある。
10日間戦って6日勝っても4日の負けだ。トータルでは2日分の勝ちだ。
それでも相当だが、私にはいつも疑問が残った。
「なぜ、もっと勝てないのだ―」
これが1975年、私が24歳のときである。
腕はまだでも強さはあったはずだ。
前年、私は麻雀専門誌「近代麻雀」で幸運にも第1期『新人王』を獲得。
これは、年間半荘100回打つリーグ戦である。
近代麻雀は今の劇画誌ではなく、活字媒体の月刊誌だ(今は廃刊)。
そして、この年の春は第5期『王位』を獲った。
今と比べればタイトル戦が5分の1にも満たない時代である。ラッキーだった。
プロも名の知られた者は小島・灘を筆頭に五指に満たなかった。
当然、プロ団体も無かった。
プロの冠は、世間に名が知られているかどうかで雑誌社が勝手に決めていたのである。
新人に至ってはもっと適当だった。これが当時の麻雀界の時代的背景である。
現在はプロ団体の試験に合格し、半年間の研修(連盟では三次試験)をパスしたらプロと認定されるのが慣例。
ただし、それで食えるかどうかは別問題で、後は本人の能力である。
話を前に戻そう。10日打って2日の勝ちだ。
これでは、一流になれても超一流にはなれないと思った。
もっと勝率を伸ばすためにはどうしたらいいのか、毎日がその探究だった。
そして、たどり着いた先が、未開の境地『運』の解明とそのサバキだった。
人は「運」を「ツキ」とも云うが、ツキは運の部分にすぎない。
「流れ」もそうだ。ツキより比重は大きく運に近いがそれもすべてではない。
運はもっと広く大きく未知のものだ。
さらに運は、打ち手が好むと好まぬにかかわらず、服にまとわりつく糸屑のように絡みつく。
勝負の明暗を決める大事な場面でも、顔を覗かせ水を差す。
だが運は、形のある物体でないから見えないのだ。
しかし「流れ」を知り、それを極めればもっと「運」の正体とそのサバキに近づくはずである。
これがその年の盛夏で、私は25歳になっていた。
そして5年が過ぎた。
この間に日本プロ麻雀連盟が設立し、強者が集まった。
森山茂和、伊藤優孝、故・安藤満、古川孝次(順不同)。
若手では前原雄大、沢崎誠たちである。この時の連盟はいわば「梁山泊」のようだった。
私たちが目指したものは、小島・灘の背中であり、麻雀の「華麗さ」と「強さ」である。
しかし、強さを求めたらやがてぶつかるのは「運」の壁だ。
この壁を乗り越えなければ超一流にはなれない、誰もがそう思った。
こうして皆がそれぞれ「流れ」に向き合い始めたのである。
流れなくして麻雀は語れる道理がないのだ。
流れと運が顕著に表れた最近の対局は、第31期鳳凰戦のプロリーグ第9節である。
これは稀に見る打撃戦となり、名勝負として後世に残るであろう。
対局者は親から順に望月・ともたけ・瀬戸熊・沢崎。
ここまでの持ち点は次の通り。
瀬戸熊直樹  +173.4P
ともたけ雅晴 +92.5P
沢崎誠    +2.6P
望月雅継   ▲81.6P
プロリーグは年間半荘40回戦の勝負だ。
上位3名が決定戦進出となり、下位2名が降級しA2に回る。
A1は12名だが、A2は16名の戦いである。
単に数字だけを見るなら、A2からA1に昇級できる確率は8年に一度である。
落ちたらいつ返り咲けるかわからない。
したがって、A1の対局者の心理の一番が降級逃れである。
これだけは何としても避けなければならない。次が鳳凰決定戦進出で、残留はその次の順番となる。
リーグは終盤にかかり残り半荘8回だ。
この持ち点なら安定感のある瀬戸熊は9割確定。
ともたけは有利だが微妙な位置だ。
3番手通過のボーダーは通常、浮きの70Pが目安。
この日、浮けば決定戦進出可能だが大きく沈むと途端に暗雲が立ち込めることになる。
多彩な技を持つ沢崎は残留ラインだが、相手は油断できない。
沢崎のその勝気な性格から、虎視眈々と+70Pを目指していると思わねばならないからだ。
一方、大きく沈んだ望月は、現状10番手だがこの日沈めば11位の柴田と最終日の決戦で一騎打ちとなる。
それだけは何としても避けたいはずだ。
これが対局者4人の今の心理状態である。
打ち手はそれぞれ相手の心理状態を頭に入れて対局に臨む必要がある。
なぜなら、打ち手はその置かれた状況と立場で構えと打牌の強さが変わるからだ。
そこを見逃してならない。
これが前回述べた「人のサバキ」の要領である。
東1局は13巡目、親の望月からリーチがかかる。
一万 上向き発九索 上向き八索 上向き二万 上向き二索 上向き
五索 上向き五索 上向き三筒 上向き七索 上向き九索 上向き北
中
このリーチにともたけが九筒をノータイムでツモ切る。
望月の手が開いた。
六万七万八万三索四索五索一筒一筒七筒八筒白白白  リーチ  ロン九筒  ドラ四万
プロリーグは、一発裏無しの競技ルールだから3,900止まりだ。
この時、望月と瀬戸熊、沢崎は、ともたけに何を感じたかである。おそらくこうだ。
(状況的には90ポイントの浮きなら、親のリーチに向かうはずがない。何かの壁で通りそうだったのか。それとも、オリなしの手でヤツも張っていたのか…)
これが、ともたけに対する読みである。その通り、ともたけの手はドラの四万を固めた勝負手だった。
三万四万四万四万五万六万八万三索四索五索五筒六筒七筒
河に六万が2枚飛び、受けの七万は生牌で好いマチに見えた。
捨て牌から相手のマチを当てることを「読み」というが、それは常識であって読みではない。
状況に合わせて相手の心の動きを透視する、これが真の読みである。
相手の心の動きがわかれば次の行動も予測可能で、ここにサバキの余地がある。
それはともかく、ここにわずかながら流れができたことも事実だ。
やや好調なのは望月で、やや不調がともたけ。もちろん小さな流れなら、すぐに向きが変わることがある。
だが、次の望月の攻めは要注意である。
しかし、ともたけが相手なら少し戦って見るかの気分だ。
これが沢崎と瀬戸熊の次からの対応である。
だが、先に仕掛けたのは北家の沢崎だった。
発八索を鳴いて8巡目でこの仕上がり。
四索五索五索六索六索白白  ポン八索 上向き八索 左向き八索 上向き  ポン発発発  ドラ三万
沢崎の河
九万 上向き二筒 上向き六筒 上向き六万 上向き四万 上向き二万 上向き
二索 上向き一索 上向き 
ソーズの河で余っているからテンパイは明白。
なのに、望月が五索を強打した。これをポンして打四索
六索六索白白  ポン五索 上向き五索 上向き五索 左向き  ポン八索 上向き八索 左向き八索 上向き  ポン発発発
出アガリ3,900なら固くアガれそうだったが、沢崎はこれを拒否し一気に安めで満貫、高めで跳満を取りに向かったのである。
ところが、この後も望月は手の内から生牌の七索を強打する。
五索七索もロンの声がかかってもおかしくない牌だ。次に沢崎が中をツモ切ると、望月がこれをポン。
彼の河はこうだ。
一索 上向き九筒 上向き八筒 上向き五筒 上向き九万 上向き発
八筒 上向き西七索 上向き二筒 上向き南 
一見、マンズが高く見えるがどうだろう。
二万三万三万四万四万五万五万六万北北  ポン中中中  ドラ三万
なるほど、これなら強行突破も頷ける。
この時点で沢崎のロン牌の白は河に1枚切られている。
ともたけの手に白六索が1枚ずつあるから、残りは六索が1枚限りだ。
比べて、望月のロン牌は山ほどある。だが次に来たのがドラの三万
二万三万三万四万四万五万五万六万北北  ポン中中中  ツモ三万
打牌の選択は二万三万六万の3通り。
迷う手だが、望月は間を取らずに六万切りを選択。
この打牌の速さに、彼の日常の鍛錬の備えが垣間見える。
受けの広さならドラの三万切りだが、ここは一気に親の跳満で決めようというのだ。
二万三万三万三万四万四万五万五万北北  ポン中中中
他の2人は完全撤退。ならば2人のめくり勝負だ。
六索はたった1枚。比べて一万四万は山にゴロゴロ残っているから、これで勝負があったかに見えた。
解説の滝沢も、望月の勝ちを確信していた。ただ、問題は沢崎が一万を掴んだとき止められるかどうかだ。
だがそれも束の間、望月の河に六索が打たれて愕然。
滝沢からも驚きの声が上がった。
六索がともたけか瀬戸熊に行けば出ることはない。
そうなれば望月の一人旅だ。おそらく放銃がなくても引いていたに違いない。
「なのに、なぜ?」
瀬戸熊もともたけも、望月の手がここまでの形とは思っていなかったはずだ。
六索がラス牌と知っているのはともたけだけだ。望月は何事もなかったように手牌を伏せた。
これが「運」のいたずらである。
しかし、ここで「流れ」の方向が見えたのも確かである。
以下次号。

プロリーグ(鳳凰戦)成績表/第31期 A1リーグ 最終節成績表

A2 B1・B2 C1・C2・C3 D1・D2・D3
第31期鳳凰位決定戦メンバー決定!!
藤崎 智 vs 勝又 健志 vs 瀬戸熊 直樹 vs 前田 直哉
第31期鳳凰位決定戦 ~初日~  2/7 14:00
第31期鳳凰位決定戦~2日目~  2/8 14:00

第30期鳳凰位
藤崎 智
出身地(秋田)

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 対局消化数 合計
1 勝又 健志(東京) ▲ 10.9 ▲ 13.3 66.1 65.9 ▲ 30.7 39.0 ▲ 0.6 ▲ 33.8 ▲ 18.3 32.2 40/40 95.6
2 瀬戸熊 直樹(東京) 50.5 49.5 53.8 30.9 49.1 ▲ 68.5 ▲ 7.5 15.6 ▲ 33.3 ▲ 48.4 40/40 91.7
3 前田 直哉(静岡) ▲ 23.4 11.8 32.2 6.2 ▲ 32.7 61.1 ▲ 0.4 12.0 ▲ 41.4 41.1 40/40 66.5
4 ともたけ 雅晴(千葉) ▲ 24.3 10.1 37.6 11.1 49.0 30.1 ▲ 17.9 ▲ 3.2 ▲ 47.8 7.3 40/40 52.0
5 荒 正義(北海道) ▲ 13.2 17.4 15.5 65.3 ▲ 42.0 22.0 10.4 ▲ 52.6 5.1 8.9 40/40 36.8
6 沢崎 誠(群馬) ▲ 9.3 15.8 ▲ 29.4 ▲ 37.2 25.6 22.2 ▲ 81.0 95.9 17.9 15.3 40/40 35.8
7 伊藤 優孝(秋田) 24.3 ▲ 8.6 4.4 ▲ 71.2 36.4 ▲ 80.8 67.8 ▲ 18.1 12.1 44.6 40/40 10.9
8 古川 孝次(愛知) 13.2 15.1 ▲ 52.2 5.8 ▲ 34.2 59.6 14.0 6.2 ▲ 4.4 ▲ 23.3 40/40 ▲ 0.2
9 近藤 久春(秋田) 55.3 ▲ 36.9 ▲ 65.4 ▲ 0.3 1.3 ▲ 1.0 15.3 51.9 3.7 ▲ 35.1 40/40 ▲ 11.2
10 望月 雅継(静岡) ▲ 20.4 ▲ 30.0 6.0 ▲ 42.8 48.8 ▲ 26.1 ▲ 33.8 16.7 63.2 ▲ 38.2 40/40 ▲ 56.6
11 柴田 弘幸(神奈川) 53.1 ▲ 26.0 ▲ 4.4 ▲ 66.6 ▲ 51.0 ▲ 42.7 66.3 ▲ 16.0 1.1 ▲ 62.9 40/40 ▲ 149.1
12 猿川 真寿(静岡) ▲ 94.9 ▲ 6.9 ▲ 64.2 29.9 ▲ 19.6 ▲ 34.9 ▲ 33.6 ▲ 74.6 40.1 56.5 40/40 ▲ 202.2

第13期関西プロリーグ A・B・Cリーグ 最終節成績表

Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 横山  毅 50.3 31.2 40.9 ▲ 18.4 48.1 ▲ 48.7 89.8 44.6 ▲ 56.0 ▲ 3.2 178.6
2 藤川 議次 62.9 4.0 18.9 44.2 ▲ 41.5 ▲ 29.7 ▲ 32.8 31.3 ▲ 4.0 124.8 178.1
3 花岡 章生 43.0 ▲ 26.4 ▲ 82.5 12.9 ▲ 0.8 88.9 75.7 ▲ 18.1 3.4 ▲ 6.3 89.8
4 貫上 洋志 ▲ 44.6 ▲ 15.6 ▲ 6.6 ▲ 31.3 29.6 133.4 ▲ 26.2 ▲ 43.4 84.4 ▲ 9.4 70.3
5 中川 由佳梨 ▲ 13.4 38.0 ▲ 7.9 ▲ 24.5 ▲ 44.4 ▲ 3.1 130.7 15.0 ▲ 34.9 3.9 59.4
6 米川 基紀 27.9 26.7 60.0 ▲ 2.3 3.1 ▲ 19.5 ▲ 36.5 33.1 10.1 ▲ 60.4 42.2
7 仁科健一郎 ▲ 79.2 ▲ 1.6 ▲ 4.4 34.8 ▲ 28.0 85.9 ▲ 20.5 ▲ 56.4 94.8 ▲ 14.4 11.0
8 辻本 翔哉 30.1 ▲ 6.8 13.2 ▲ 6.9 56.4 ▲ 37.1 ▲ 6.4 ▲ 0.6 ▲ 79.5 ▲ 55.0 ▲ 92.6
9 勝間 伸生 ▲ 37.5 ▲ 56.3 ▲ 13.9 10.5 35.2 ▲ 7.9 ▲ 88.5 41.4 41.0 ▲ 35.8 ▲ 111.8
10 上村 宜久 53.1 ▲ 34.5 42.2 ▲ 24.5 ▲ 65.0 ▲ 3.6 ▲ 63.1 ▲ 59.0 ▲ 2.1 8.6 ▲ 147.9
11 佐々木 亮 ▲ 16.9 1.4 ▲ 40.2 ▲ 18.9 ▲ 18.0 ▲ 53.6 17.3 57.7 ▲ 39.5 ▲ 54.7 ▲ 165.4
12 堀  昭義 ▲ 75.7 39.9 ▲ 19.7 3.4 24.3 ▲ 106.0 ▲ 59.5 ▲ 46.6 ▲ 18.7 61.9 ▲ 196.7

Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 原田 保正 66.3 ▲ 8.7 39.5 17.1 48.9 15.1 36.8 ▲ 21.3 ▲ 4.3 37.9 227.3
2 西原 佳隆 83.2 ▲ 15.1 ▲ 12.4 ▲ 8.7 ▲ 12.1 22.6 39.7 21.4 ▲ 16.7 63.9 165.8
3 山本 善嗣 12.0 ▲ 67.5 44.8 2.4 92.5 ▲ 39.9 44.9 ▲ 26.7 46.7 46.7 155.9
4 中川  保 ▲ 43.0 46.0 19.6 ▲ 16.1 ▲ 23.2 2.2 ▲ 14.8 32.1 81.8 4.7 89.3
5 森下 恭好 0.8 ▲ 24.9 ▲ 33.2 ▲ 20.4 87.5 76.1 ▲ 4.2 ▲ 73.5 60.8 3.2 72.2
6 筒井 宏晶 19.7 55.9 27.5 3.0 ▲ 6.8 40.5 7.6 ▲ 8.6 ▲ 21.5 ▲ 66.3 51.0
7 近野理智男 15.4 10.7 18.6 10.0 ▲ 40.5 ▲ 8.5 15.6 26.3 0.0 0.0 47.6
8 吉田 哲史 ▲ 98.2 27.7 ▲ 17.7 2.5 47.7 ▲ 4.0 62.2 20.1 ▲ 24.3 ▲ 0.8 15.2
9 中野 孝治 1.9 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 1.9
10 坂本 誠裕 22.5 18.1 2.4 23.5 ▲ 58.8 ▲ 42.5 ▲ 14.6 16.0 ▲ 19.8 19.5 ▲ 33.7
11 宮田 豊夢 ▲ 18.4 7.2 43.5 13.4 ▲ 44.0 ▲ 7.6 ▲ 0.0 10.6 25.9 ▲ 90.3 ▲ 59.7
12 山中  翼 ▲ 9.4 4.0 ▲ 0.2 2.4 ▲ 76.8 6.5 ▲ 35.8 27.9 ▲ 7.6 19.7 ▲ 69.3
13 掛樋 忠雄 ▲ 4.5 ▲ 32.0 6.3 10.6 ▲ 15.6 28.9 4.7 ▲ 5.3 ▲ 81.9 ▲ 7.2 ▲ 96.0
14 玉木 章司 14.5 ▲ 4.0 ▲ 63.5 1.3 17.2 ▲ 71.8 ▲ 48.3 33.9 0.0 0.0 ▲ 120.7
15 延原 明美 1.1 ▲ 17.5 ▲ 57.0 ▲ 40.7 ▲ 27.7 25.2 ▲ 45.2 15.6 ▲ 67.0 ▲ 22.3 ▲ 235.5
16 稲森 英子 ▲ 66.9 ▲ 20.9 ▲ 18.2 ▲ 21.3 ▲ 8.3 ▲ 42.8 ▲ 48.6 ▲ 71.5 26.9 ▲ 12.7 ▲ 284.3

C1リーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 稲岡 ミカ 38.2 43.4 ▲ 20.4 52.7 5.4 119.3
2 松永 侑己 3.8 ▲ 28.2 77.6 19.3 ▲ 2.1 70.4
3 吉本 卓矢 ▲ 7.2 ▲ 37.8 ▲ 30.3 57.7 84.2 66.6
4 赤木 由実 7.8 3.7 61.3 21.0 ▲ 36.9 56.9
5 川崎 諒介 5.4 33.9 33.7 ▲ 27.1 0.0 45.9
6 三好 直幸 43.8 ▲ 23.1 ▲ 26.5 ▲ 40.7 75.2 28.7
7 高谷 圭一 27.9 32.6 4.6 ▲ 39.4 ▲ 18.3 7.4
8 後藤 俊孝 3.7 ▲ 34.4 16.7 2.5 15.0 3.5
9 川上 直也 40.3 21.9 ▲ 21.8 ▲ 5.9 ▲ 35.1 ▲ 0.6
10 山室 太二 ▲ 21.0 24.9 0.2 2.0 ▲ 15.2 ▲ 9.1
11 丸山  直 ▲ 63.7 37.3 ▲ 34.6 36.9 ▲ 6.3 ▲ 30.4
12 西村 友和 33.4 ▲ 24.5 ▲ 45.5 7.2 ▲ 24.7 ▲ 54.1
13 富田 淳一 ▲ 16.1 ▲ 12.8 46.7 ▲ 66.5 ▲ 42.0 ▲ 90.7
14 田村  豊 ▲ 28.5 ▲ 90.8 ▲ 7.5 26.2 ▲ 18.2 ▲ 118.8
15 下村 学 ▲ 40.4 27.4 41.9 ▲ 150.0 0.0 ▲ 121.1
16 秋山 淑子 ▲ 47.4 25.5 ▲ 97.1 ▲ 45.9 14.0 ▲ 150.9

C2リーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 吉田 圭吾 49.6 109.1 ▲ 8.2 20.3 16.0 186.8
2 伊原 達矢 76.2 2.3 30.5 10.9 60.8 180.7
3 永田 知也 9.6 40.0 41.4 68.5 ▲ 10.7 148.8
4 大橋 慶一郎 ▲ 7.2 21.9 15.4 36.1 43.3 109.5
5 山神 剛 36.7 ▲ 24.0 64.1 48.5 ▲ 21.2 104.1
6 木下 恭子 ▲ 24.7 42.7 41.5 ▲ 7.0 22.9 75.4
7 小西 輝彦 21.5 83.8 47.6 ▲ 3.1 ▲ 99.7 50.1
8 辰巳 晴基 ▲ 13.2 ▲ 13.9 ▲ 11.7 0.5 73.8 35.5
9 大久保 朋美 21.1 ▲ 32.9 ▲ 24.3 ▲ 15.2 73.6 22.3
10 城 裕介 21.3 0.0 0.0 0.0 0.0 21.3
11 長尾 浩平 4.5 60.8 ▲ 45.1 7.0 ▲ 11.4 15.8
12 土田 小緒里 ▲ 3.1 6.8 ▲ 40.3 3.6 33.1 0.1
13 辻井 稜真 ▲ 53.0 ▲ 40.6 18.2 63.0 ▲ 4.1 ▲ 16.5
14 田中 悠紀夫 ▲ 26.1 0.0 0.0 0.0 0.0 ▲ 26.1
15 只野 真理子 5.1 ▲ 32.3 22.7 ▲ 2.5 ▲ 33.9 ▲ 40.9
16 赤木 里恵 22.7 ▲ 14.6 ▲ 14.0 6.4 ▲ 88.9 ▲ 88.4
17 鎌田 周平 7.7 ▲ 4.4 ▲ 27.4 ▲ 65.7 ▲ 1.2 ▲ 91.0
18 谷上 脩平 29.5 ▲ 41.7 ▲ 40.6 ▲ 41.0 0.0 ▲ 93.8
19 長野 恵美 ▲ 19.4 ▲ 37.1 ▲ 1.5 ▲ 75.4 21.4 ▲ 112.0
20 坂上 優 ▲ 79.6 17.2 ▲ 4.7 ▲ 11.1 ▲ 64.1 ▲ 142.3
21 高橋 正人 ▲ 49.9 ▲ 78.7 ▲ 71.1 ▲ 10.0 41.1 ▲ 168.6
22 前川 憲一 ▲ 34.3 ▲ 87.4 ▲ 15.5 ▲ 54.8 ▲ 70.8 ▲ 262.8

関西プロリーグ 成績表/第13期関西プロリーグ A・B・Cリーグ 最終節成績表

Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 横山  毅 50.3 31.2 40.9 ▲ 18.4 48.1 ▲ 48.7 89.8 44.6 ▲ 56.0 ▲ 3.2 178.6
2 藤川 議次 62.9 4.0 18.9 44.2 ▲ 41.5 ▲ 29.7 ▲ 32.8 31.3 ▲ 4.0 124.8 178.1
3 花岡 章生 43.0 ▲ 26.4 ▲ 82.5 12.9 ▲ 0.8 88.9 75.7 ▲ 18.1 3.4 ▲ 6.3 89.8
4 貫上 洋志 ▲ 44.6 ▲ 15.6 ▲ 6.6 ▲ 31.3 29.6 133.4 ▲ 26.2 ▲ 43.4 84.4 ▲ 9.4 70.3
5 中川 由佳梨 ▲ 13.4 38.0 ▲ 7.9 ▲ 24.5 ▲ 44.4 ▲ 3.1 130.7 15.0 ▲ 34.9 3.9 59.4
6 米川 基紀 27.9 26.7 60.0 ▲ 2.3 3.1 ▲ 19.5 ▲ 36.5 33.1 10.1 ▲ 60.4 42.2
7 仁科健一郎 ▲ 79.2 ▲ 1.6 ▲ 4.4 34.8 ▲ 28.0 85.9 ▲ 20.5 ▲ 56.4 94.8 ▲ 14.4 11.0
8 辻本 翔哉 30.1 ▲ 6.8 13.2 ▲ 6.9 56.4 ▲ 37.1 ▲ 6.4 ▲ 0.6 ▲ 79.5 ▲ 55.0 ▲ 92.6
9 勝間 伸生 ▲ 37.5 ▲ 56.3 ▲ 13.9 10.5 35.2 ▲ 7.9 ▲ 88.5 41.4 41.0 ▲ 35.8 ▲ 111.8
10 上村 宜久 53.1 ▲ 34.5 42.2 ▲ 24.5 ▲ 65.0 ▲ 3.6 ▲ 63.1 ▲ 59.0 ▲ 2.1 8.6 ▲ 147.9
11 佐々木 亮 ▲ 16.9 1.4 ▲ 40.2 ▲ 18.9 ▲ 18.0 ▲ 53.6 17.3 57.7 ▲ 39.5 ▲ 54.7 ▲ 165.4
12 堀  昭義 ▲ 75.7 39.9 ▲ 19.7 3.4 24.3 ▲ 106.0 ▲ 59.5 ▲ 46.6 ▲ 18.7 61.9 ▲ 196.7

Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 原田 保正 66.3 ▲ 8.7 39.5 17.1 48.9 15.1 36.8 ▲ 21.3 ▲ 4.3 37.9 227.3
2 西原 佳隆 83.2 ▲ 15.1 ▲ 12.4 ▲ 8.7 ▲ 12.1 22.6 39.7 21.4 ▲ 16.7 63.9 165.8
3 山本 善嗣 12.0 ▲ 67.5 44.8 2.4 92.5 ▲ 39.9 44.9 ▲ 26.7 46.7 46.7 155.9
4 中川  保 ▲ 43.0 46.0 19.6 ▲ 16.1 ▲ 23.2 2.2 ▲ 14.8 32.1 81.8 4.7 89.3
5 森下 恭好 0.8 ▲ 24.9 ▲ 33.2 ▲ 20.4 87.5 76.1 ▲ 4.2 ▲ 73.5 60.8 3.2 72.2
6 筒井 宏晶 19.7 55.9 27.5 3.0 ▲ 6.8 40.5 7.6 ▲ 8.6 ▲ 21.5 ▲ 66.3 51.0
7 近野理智男 15.4 10.7 18.6 10.0 ▲ 40.5 ▲ 8.5 15.6 26.3 0.0 0.0 47.6
8 吉田 哲史 ▲ 98.2 27.7 ▲ 17.7 2.5 47.7 ▲ 4.0 62.2 20.1 ▲ 24.3 ▲ 0.8 15.2
9 中野 孝治 1.9 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 1.9
10 坂本 誠裕 22.5 18.1 2.4 23.5 ▲ 58.8 ▲ 42.5 ▲ 14.6 16.0 ▲ 19.8 19.5 ▲ 33.7
11 宮田 豊夢 ▲ 18.4 7.2 43.5 13.4 ▲ 44.0 ▲ 7.6 ▲ 0.0 10.6 25.9 ▲ 90.3 ▲ 59.7
12 山中  翼 ▲ 9.4 4.0 ▲ 0.2 2.4 ▲ 76.8 6.5 ▲ 35.8 27.9 ▲ 7.6 19.7 ▲ 69.3
13 掛樋 忠雄 ▲ 4.5 ▲ 32.0 6.3 10.6 ▲ 15.6 28.9 4.7 ▲ 5.3 ▲ 81.9 ▲ 7.2 ▲ 96.0
14 玉木 章司 14.5 ▲ 4.0 ▲ 63.5 1.3 17.2 ▲ 71.8 ▲ 48.3 33.9 0.0 0.0 ▲ 120.7
15 延原 明美 1.1 ▲ 17.5 ▲ 57.0 ▲ 40.7 ▲ 27.7 25.2 ▲ 45.2 15.6 ▲ 67.0 ▲ 22.3 ▲ 235.5
16 稲森 英子 ▲ 66.9 ▲ 20.9 ▲ 18.2 ▲ 21.3 ▲ 8.3 ▲ 42.8 ▲ 48.6 ▲ 71.5 26.9 ▲ 12.7 ▲ 284.3

C1リーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 稲岡 ミカ 38.2 43.4 ▲ 20.4 52.7 5.4 119.3
2 松永 侑己 3.8 ▲ 28.2 77.6 19.3 ▲ 2.1 70.4
3 吉本 卓矢 ▲ 7.2 ▲ 37.8 ▲ 30.3 57.7 84.2 66.6
4 赤木 由実 7.8 3.7 61.3 21.0 ▲ 36.9 56.9
5 川崎 諒介 5.4 33.9 33.7 ▲ 27.1 0.0 45.9
6 三好 直幸 43.8 ▲ 23.1 ▲ 26.5 ▲ 40.7 75.2 28.7
7 高谷 圭一 27.9 32.6 4.6 ▲ 39.4 ▲ 18.3 7.4
8 後藤 俊孝 3.7 ▲ 34.4 16.7 2.5 15.0 3.5
9 川上 直也 40.3 21.9 ▲ 21.8 ▲ 5.9 ▲ 35.1 ▲ 0.6
10 山室 太二 ▲ 21.0 24.9 0.2 2.0 ▲ 15.2 ▲ 9.1
11 丸山  直 ▲ 63.7 37.3 ▲ 34.6 36.9 ▲ 6.3 ▲ 30.4
12 西村 友和 33.4 ▲ 24.5 ▲ 45.5 7.2 ▲ 24.7 ▲ 54.1
13 富田 淳一 ▲ 16.1 ▲ 12.8 46.7 ▲ 66.5 ▲ 42.0 ▲ 90.7
14 田村  豊 ▲ 28.5 ▲ 90.8 ▲ 7.5 26.2 ▲ 18.2 ▲ 118.8
15 下村 学 ▲ 40.4 27.4 41.9 ▲ 150.0 0.0 ▲ 121.1
16 秋山 淑子 ▲ 47.4 25.5 ▲ 97.1 ▲ 45.9 14.0 ▲ 150.9

C2リーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 吉田 圭吾 49.6 109.1 ▲ 8.2 20.3 16.0 186.8
2 伊原 達矢 76.2 2.3 30.5 10.9 60.8 180.7
3 永田 知也 9.6 40.0 41.4 68.5 ▲ 10.7 148.8
4 大橋 慶一郎 ▲ 7.2 21.9 15.4 36.1 43.3 109.5
5 山神 剛 36.7 ▲ 24.0 64.1 48.5 ▲ 21.2 104.1
6 木下 恭子 ▲ 24.7 42.7 41.5 ▲ 7.0 22.9 75.4
7 小西 輝彦 21.5 83.8 47.6 ▲ 3.1 ▲ 99.7 50.1
8 辰巳 晴基 ▲ 13.2 ▲ 13.9 ▲ 11.7 0.5 73.8 35.5
9 大久保 朋美 21.1 ▲ 32.9 ▲ 24.3 ▲ 15.2 73.6 22.3
10 城 裕介 21.3 0.0 0.0 0.0 0.0 21.3
11 長尾 浩平 4.5 60.8 ▲ 45.1 7.0 ▲ 11.4 15.8
12 土田 小緒里 ▲ 3.1 6.8 ▲ 40.3 3.6 33.1 0.1
13 辻井 稜真 ▲ 53.0 ▲ 40.6 18.2 63.0 ▲ 4.1 ▲ 16.5
14 田中 悠紀夫 ▲ 26.1 0.0 0.0 0.0 0.0 ▲ 26.1
15 只野 真理子 5.1 ▲ 32.3 22.7 ▲ 2.5 ▲ 33.9 ▲ 40.9
16 赤木 里恵 22.7 ▲ 14.6 ▲ 14.0 6.4 ▲ 88.9 ▲ 88.4
17 鎌田 周平 7.7 ▲ 4.4 ▲ 27.4 ▲ 65.7 ▲ 1.2 ▲ 91.0
18 谷上 脩平 29.5 ▲ 41.7 ▲ 40.6 ▲ 41.0 0.0 ▲ 93.8
19 長野 恵美 ▲ 19.4 ▲ 37.1 ▲ 1.5 ▲ 75.4 21.4 ▲ 112.0
20 坂上 優 ▲ 79.6 17.2 ▲ 4.7 ▲ 11.1 ▲ 64.1 ▲ 142.3
21 高橋 正人 ▲ 49.9 ▲ 78.7 ▲ 71.1 ▲ 10.0 41.1 ▲ 168.6
22 前川 憲一 ▲ 34.3 ▲ 87.4 ▲ 15.5 ▲ 54.8 ▲ 70.8 ▲ 262.8

第31期A1リーグ最終節レポートA卓 白鳥 翔

第31期となる鳳凰戦、その最上位リーグのA1リーグも最終節を迎えた。
日本プロ麻雀連盟チャンネルが出来てから、A1リーグの全ての対局をニコニコ生放送でお伝えしてきた。
1年間実況を務めさせて頂いた私、白鳥翔が最終節のレポートを書かせて頂くことになりました。
よろしくお願いします。

12名で行われるA1リーグの最終節は9節目までのポイントによって卓組みが変わる。
9節目までのポイントが9、10、11、12位の下位卓、
5、6、7、8位で行われる中位卓、そして1、2、3、4位の上位卓。
今回行われたのは下位卓でポイント状況とメンバーはそれぞれ

9位  望月▲18.4P
10位 伊藤▲33.7P
11位 柴田▲86.2P
12位 猿川▲258.7P

この様になっていた。
A1リーグは下位2名が降級、上位3名が鳳凰位決定戦進出となる為、この下位卓で注目すべき点は望月、伊藤、柴田、この3名の残留を懸けた闘いというところである。

猿川はポイント上ほぼ降級は免れない形となっていて、実質、猿川とこの3名から1人が降級ということになるだろう。
しかし、それでも上を見ると公言していたのは望月。
9節終了時の決定戦進出ボーダーがともたけの44.7Pであることを考えれば、大きくプラスすることができれば十分に決定戦進出のチャンスは残されている、ということだろう。
しかし、1回戦ポイントを叩くことが出来ない様なら、確実に残留できる様な打ち方に変えてくるだろう。
なぜなら、A1リーグとはその期の鳳凰位決定戦進出者を決める闘いであると同時に、来期の鳳凰位決定戦に進出できる可能性のある者を決める闘いでもあるのだから。
A1リーグにいなければその期は100%鳳凰位は戴冠できない。その事実はとてつもなく重い。……などと思っているのは私だけで、望月は上しか見ないのかもしれないが。

猿川は本番前Twitterなどで「来期に繋がる様な麻雀が打ちたい」と公言していた。
今期の降級は既にしっかりと受け入れて、先を見据えているものだと感じた。
そして柴田。伊藤との差は52.5P差。伊藤が有利なのは間違いないが半荘4回の直接対決なら十分に逆転がある。
各人のテーマが交錯しながら1回戦が始まった。

1回戦、起家は望月。
まずは猿川と2人テンパイで1本積んだ親の望月。
8巡目にこの形でリーチを打つ。

三万四万五万六万七万八万九万七索八索九索一筒二筒三筒  リーチ  ドラ九万

そこにいかにも危険な六索を一発目に河に置いたのが柴田。手牌は

一万二万二万三万九万九万一索一索二索二索三索東東

と、倍満まで見えるこの形。13巡目に三索を引き入れ小考して二万切りのツモれば倍満の勝負リーチ。

一万二万三万九万九万一索一索二索二索三索三索東東  リーチ

これを望月から出アガリ、もしくはツモアガリとなれば、差が一気に35~40P程縮まる所だったが、リーチ時点で山には柴田の待ちは無かった。
終盤、三万を柴田が掴んで珍しく強めに卓上に放った。望月が柴田から3,900は4,200のアガリとなった。

この親で4本場まで積み、持ち点は40,000点を越えた。
点数自体は増えているのだが、望月としてはあまり感触が良くなかったのではないかと私は感じでいた。

アガリは1本場の4,200だけで、後はリーチが空振りしてのテンパイ料での収入。
決して本調子とは言えないだろう。
4本場は伊藤がきっちりと捌いて300・500は700・900のツモアガリ。

東2局は、柴田の親番で猿川がメンゼンでドラ単騎の1,000・2,000をツモると、次局の親番では簡単に4,000オールを引きアガる。
柴田にとっては非常に苦しい展開だ。

東4局の親番では伊藤がベテランらしい落ち着いたプレーを見せる。
8巡目に親で

二万二万二万四万五万六万七索八索一筒二筒三筒東東  ドラ九筒

この形でリーチを打たず役無しのヤミテン。
すぐに望月から打たれた東をポンして役アリに変化。
望月から六索を討ち取って2,900のアガリとなった。

文章にしてみれば簡単なことかもしれないが、落ち着いていて相手との間合いも兼ねた的確なプレーだなと私の目には映った。
次局も伊藤は

一万二万三万三索三索四索五索五索七索八索九索三筒三筒  ドラ白

このカン四索テンパイから三筒を引いてもノータイムでツモ切り。
あくまで勝負手以外はリーチはしない構えだ。
これをテンパイしていた猿川から捕らえて2,000は2,300のアガリ。

ここから望月は決定戦に向けて加点をしに前にでるが、それが捕まってしまい猿川に8,000、柴田に5,200放銃で一気にラス目に。

オーラスを迎えて、伊藤は安定感のある絶妙な打ち回しで原点以上をキープ。
ラス目にいた望月だったが七対子ドラ2を柴田から直撃してラス抜けに成功。
柴田がラスとなってしまった。

2回戦は、東2局に伊藤が柴田から7,700をアガリ、2回戦は柴田が大きめのラスで2連続ラス。
対して伊藤は、沈みながらもわずか300点の沈み望月は浮きの2着で終わり、伊藤、望月2人が崩れることは最後まで一切なかった。

望月、伊藤はしっかり打ちながらもどこかで一気にポイントを伸ばそうとするが、今節好調の猿川がそれを阻む形となった。

中位卓の結果を待たずしてほぼ降級となってしまった柴田、猿川だが対局終了後のインタビューでは後ろ向きなコメントは一切なかった。
柴田は「もし負けるなら来期に向けてこう負けようと思っていた、来期頑張ります」と、穏やかな表情で語り、猿川は「来期もちろん昇級は目指すが、猿川が弱いのではなくA1が強いということを証明したい」と語ってくれた。

この原稿を書いている現在、ほぼ来期のA2で闘う者たちは決まっているが、今期かそれ以上に楽しみなメンバーになることは間違いない。

来期はA1、A2リーグ共に全卓配信される予定なので皆様楽しみにしていて下さい!

プロリーグ(鳳凰戦)レポート/第31期A1リーグ最終節レポートA卓 白鳥 翔

第31期となる鳳凰戦、その最上位リーグのA1リーグも最終節を迎えた。
日本プロ麻雀連盟チャンネルが出来てから、A1リーグの全ての対局をニコニコ生放送でお伝えしてきた。
1年間実況を務めさせて頂いた私、白鳥翔が最終節のレポートを書かせて頂くことになりました。
よろしくお願いします。
12名で行われるA1リーグの最終節は9節目までのポイントによって卓組みが変わる。
9節目までのポイントが9、10、11、12位の下位卓、
5、6、7、8位で行われる中位卓、そして1、2、3、4位の上位卓。
今回行われたのは下位卓でポイント状況とメンバーはそれぞれ
9位  望月▲18.4P
10位 伊藤▲33.7P
11位 柴田▲86.2P
12位 猿川▲258.7P
この様になっていた。
A1リーグは下位2名が降級、上位3名が鳳凰位決定戦進出となる為、この下位卓で注目すべき点は望月、伊藤、柴田、この3名の残留を懸けた闘いというところである。
猿川はポイント上ほぼ降級は免れない形となっていて、実質、猿川とこの3名から1人が降級ということになるだろう。
しかし、それでも上を見ると公言していたのは望月。
9節終了時の決定戦進出ボーダーがともたけの44.7Pであることを考えれば、大きくプラスすることができれば十分に決定戦進出のチャンスは残されている、ということだろう。
しかし、1回戦ポイントを叩くことが出来ない様なら、確実に残留できる様な打ち方に変えてくるだろう。
なぜなら、A1リーグとはその期の鳳凰位決定戦進出者を決める闘いであると同時に、来期の鳳凰位決定戦に進出できる可能性のある者を決める闘いでもあるのだから。
A1リーグにいなければその期は100%鳳凰位は戴冠できない。その事実はとてつもなく重い。……などと思っているのは私だけで、望月は上しか見ないのかもしれないが。
猿川は本番前Twitterなどで「来期に繋がる様な麻雀が打ちたい」と公言していた。
今期の降級は既にしっかりと受け入れて、先を見据えているものだと感じた。
そして柴田。伊藤との差は52.5P差。伊藤が有利なのは間違いないが半荘4回の直接対決なら十分に逆転がある。
各人のテーマが交錯しながら1回戦が始まった。
1回戦、起家は望月。
まずは猿川と2人テンパイで1本積んだ親の望月。
8巡目にこの形でリーチを打つ。
三万四万五万六万七万八万九万七索八索九索一筒二筒三筒  リーチ  ドラ九万
そこにいかにも危険な六索を一発目に河に置いたのが柴田。手牌は
一万二万二万三万九万九万一索一索二索二索三索東東
と、倍満まで見えるこの形。13巡目に三索を引き入れ小考して二万切りのツモれば倍満の勝負リーチ。
一万二万三万九万九万一索一索二索二索三索三索東東  リーチ
これを望月から出アガリ、もしくはツモアガリとなれば、差が一気に35~40P程縮まる所だったが、リーチ時点で山には柴田の待ちは無かった。
終盤、三万を柴田が掴んで珍しく強めに卓上に放った。望月が柴田から3,900は4,200のアガリとなった。
この親で4本場まで積み、持ち点は40,000点を越えた。
点数自体は増えているのだが、望月としてはあまり感触が良くなかったのではないかと私は感じでいた。
アガリは1本場の4,200だけで、後はリーチが空振りしてのテンパイ料での収入。
決して本調子とは言えないだろう。
4本場は伊藤がきっちりと捌いて300・500は700・900のツモアガリ。
東2局は、柴田の親番で猿川がメンゼンでドラ単騎の1,000・2,000をツモると、次局の親番では簡単に4,000オールを引きアガる。
柴田にとっては非常に苦しい展開だ。
東4局の親番では伊藤がベテランらしい落ち着いたプレーを見せる。
8巡目に親で
二万二万二万四万五万六万七索八索一筒二筒三筒東東  ドラ九筒
この形でリーチを打たず役無しのヤミテン。
すぐに望月から打たれた東をポンして役アリに変化。
望月から六索を討ち取って2,900のアガリとなった。
文章にしてみれば簡単なことかもしれないが、落ち着いていて相手との間合いも兼ねた的確なプレーだなと私の目には映った。
次局も伊藤は
一万二万三万三索三索四索五索五索七索八索九索三筒三筒  ドラ白
このカン四索テンパイから三筒を引いてもノータイムでツモ切り。
あくまで勝負手以外はリーチはしない構えだ。
これをテンパイしていた猿川から捕らえて2,000は2,300のアガリ。
ここから望月は決定戦に向けて加点をしに前にでるが、それが捕まってしまい猿川に8,000、柴田に5,200放銃で一気にラス目に。
オーラスを迎えて、伊藤は安定感のある絶妙な打ち回しで原点以上をキープ。
ラス目にいた望月だったが七対子ドラ2を柴田から直撃してラス抜けに成功。
柴田がラスとなってしまった。
2回戦は、東2局に伊藤が柴田から7,700をアガリ、2回戦は柴田が大きめのラスで2連続ラス。
対して伊藤は、沈みながらもわずか300点の沈み望月は浮きの2着で終わり、伊藤、望月2人が崩れることは最後まで一切なかった。
望月、伊藤はしっかり打ちながらもどこかで一気にポイントを伸ばそうとするが、今節好調の猿川がそれを阻む形となった。
中位卓の結果を待たずしてほぼ降級となってしまった柴田、猿川だが対局終了後のインタビューでは後ろ向きなコメントは一切なかった。
柴田は「もし負けるなら来期に向けてこう負けようと思っていた、来期頑張ります」と、穏やかな表情で語り、猿川は「来期もちろん昇級は目指すが、猿川が弱いのではなくA1が強いということを証明したい」と語ってくれた。
この原稿を書いている現在、ほぼ来期のA2で闘う者たちは決まっているが、今期かそれ以上に楽しみなメンバーになることは間違いない。
来期はA1、A2リーグ共に全卓配信される予定なので皆様楽しみにしていて下さい!

第12期北関東リーグ(プロアマ混合) 最終節成績表

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 吉田 幸雄 プロ 8.7 32.6 12.4 102.0 0.0 155.7
2 小川 尚哉 プロ ▲ 5.6 9.8 49.1 58.4 39.2 150.9
3 早川 翔生 一般 51.0 45.0 12.2 ▲ 4.8 33.4 136.8
4 市川 悟 一般 24.6 32.7 58.3 ▲ 50.5 17.6 82.7
5 須長 正和  プロ ▲ 45.6 81.6 22.4 ▲ 9.2 23.7 72.9
6 井出 一寛 プロ 42.5 ▲ 2.3 ▲ 17.2 1.7 18.8 43.5
7 高宮 まり プロ 29.7         29.7
8 小林 晃 一般 15.0 4.2 ▲ 19.3 54.7 ▲ 30.3 24.3
9 福田 栄司 一般 ▲ 26.0 15.8 ▲ 11.2 55.2 ▲ 45.9 ▲ 12.1
10 後藤 隆 プロ 20.5 ▲ 39.6 ▲ 4.2     ▲ 23.3
11 渡部 正 一般 9.5 ▲ 1.6 ▲ 8.1 4.1 ▲ 28.4 ▲ 24.5
12 岡部 光輝 プロ ▲ 3.7 13.4 10.9 ▲ 47.0   ▲ 26.4
13 中村 真理子 一般 ▲ 10.8 ▲ 40.2 11.6     ▲ 39.4
14 木暮 智貴 一般 5.7 ▲ 32.3 20.8 ▲ 13.1 ▲ 28.0 ▲ 46.9
15 大川 哲哉 プロ ▲ 17.0 6.0 ▲ 40.5 15.2 ▲ 19.3 ▲ 55.6
16 小島 良太 一般 ▲ 64.0         ▲ 64.0
17 小杉 圭吾 一般 ▲ 67.4 ▲ 2.9       ▲ 70.3
18 市川 幹人 一般 ▲ 19.8 ▲ 21.6 ▲ 16.8 ▲ 17.7   ▲ 75.9
19 佐藤 真弓 一般 ▲ 42.9 7.6 ▲ 93.9   41.5 ▲ 87.7
20 浜 正彦 一般 15.5 ▲ 20.3 ▲ 30.7 ▲ 96.9 9.1 ▲ 123.3

北関東プロリーグ 成績表/第12期北関東リーグ(プロアマ混合) 最終節成績表

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 吉田 幸雄 プロ 8.7 32.6 12.4 102.0 0.0 155.7
2 小川 尚哉 プロ ▲ 5.6 9.8 49.1 58.4 39.2 150.9
3 早川 翔生 一般 51.0 45.0 12.2 ▲ 4.8 33.4 136.8
4 市川 悟 一般 24.6 32.7 58.3 ▲ 50.5 17.6 82.7
5 須長 正和  プロ ▲ 45.6 81.6 22.4 ▲ 9.2 23.7 72.9
6 井出 一寛 プロ 42.5 ▲ 2.3 ▲ 17.2 1.7 18.8 43.5
7 高宮 まり プロ 29.7         29.7
8 小林 晃 一般 15.0 4.2 ▲ 19.3 54.7 ▲ 30.3 24.3
9 福田 栄司 一般 ▲ 26.0 15.8 ▲ 11.2 55.2 ▲ 45.9 ▲ 12.1
10 後藤 隆 プロ 20.5 ▲ 39.6 ▲ 4.2     ▲ 23.3
11 渡部 正 一般 9.5 ▲ 1.6 ▲ 8.1 4.1 ▲ 28.4 ▲ 24.5
12 岡部 光輝 プロ ▲ 3.7 13.4 10.9 ▲ 47.0   ▲ 26.4
13 中村 真理子 一般 ▲ 10.8 ▲ 40.2 11.6     ▲ 39.4
14 木暮 智貴 一般 5.7 ▲ 32.3 20.8 ▲ 13.1 ▲ 28.0 ▲ 46.9
15 大川 哲哉 プロ ▲ 17.0 6.0 ▲ 40.5 15.2 ▲ 19.3 ▲ 55.6
16 小島 良太 一般 ▲ 64.0         ▲ 64.0
17 小杉 圭吾 一般 ▲ 67.4 ▲ 2.9       ▲ 70.3
18 市川 幹人 一般 ▲ 19.8 ▲ 21.6 ▲ 16.8 ▲ 17.7   ▲ 75.9
19 佐藤 真弓 一般 ▲ 42.9 7.6 ▲ 93.9   41.5 ▲ 87.7
20 浜 正彦 一般 15.5 ▲ 20.3 ▲ 30.7 ▲ 96.9 9.1 ▲ 123.3

第11期北関東プロリーグ 最終節成績表

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 沢崎 誠 4.1 45.0 6.6 55.0 84.8 195.5
2 齋藤 健人 52.9 7.4 21.4 67.2 11.5 160.4
3 須長 正和 106.6 ▲ 12.6 14.3 56.1 ▲ 26.2 138.2
4 西嶋 ゆかり ▲ 34.1 97.1 27.5 ▲ 33.7 13.4 70.2
5 大川 哲哉 ▲ 29.1 2.1 24.2 47.4 7.2 51.8
6 高橋 信夫 ▲ 5.1 23.7 1.6 17.5 4.7 42.4
7 井出 一寛 ▲ 12.7 6.6 44.8 ▲ 41.5 42.9 40.1
8 ジェン 14.7 14.7
9 後藤 隆 ▲ 13.8 38.5 ▲ 24.1 0.6
10 清水 香織 24.3 ▲ 56.5 26.2 5.6 ▲ 29.6 ▲ 30.0
11 河井 保国 ▲ 32.1 ▲ 32.1
12 高沢 雅 ▲ 39.9 22.9 ▲ 39.9 ▲ 7.4 29.3 ▲ 35.0
13 小川 尚哉 7.4 ▲ 27.7 ▲ 12.2 ▲ 16.3 ▲ 48.8
14 哀河 斗南 ▲ 13.7 ▲ 7.7 ▲ 28.7 ▲ 50.1
15 中津 真吾 ▲ 72.3 21.0 51.7 ▲ 19.2 ▲ 40.2 ▲ 59.0
16 ガース 13.2 25.9 ▲ 57.3 22.3 ▲ 68.8 ▲ 64.7
17 藤本 修二 48.5 17.1 ▲ 32.0 ▲ 56.2 ▲ 44.5 ▲ 67.1
18 塚越 祐次郎 ▲ 15.2 21.4 ▲ 91.6 ▲ 15.7 27.2 ▲ 73.9
19 吉田 幸雄 63.5 ▲ 19.7 ▲ 50.5 ▲ 67.9 ▲ 30.0 ▲ 104.6
20 岡部 光輝 4.7 ▲ 22.8 ▲ 30.5 ▲ 61.8 ▲ 110.4
21 高田 麻衣子 ▲ 64.0 ▲ 74.8 ▲ 26.0 29.6 ▲ 135.2

北関東プロリーグ 成績表/第11期北関東プロリーグ 最終節成績表

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 沢崎 誠 4.1 45.0 6.6 55.0 84.8 195.5
2 齋藤 健人 52.9 7.4 21.4 67.2 11.5 160.4
3 須長 正和 106.6 ▲ 12.6 14.3 56.1 ▲ 26.2 138.2
4 西嶋 ゆかり ▲ 34.1 97.1 27.5 ▲ 33.7 13.4 70.2
5 大川 哲哉 ▲ 29.1 2.1 24.2 47.4 7.2 51.8
6 高橋 信夫 ▲ 5.1 23.7 1.6 17.5 4.7 42.4
7 井出 一寛 ▲ 12.7 6.6 44.8 ▲ 41.5 42.9 40.1
8 ジェン 14.7 14.7
9 後藤 隆 ▲ 13.8 38.5 ▲ 24.1 0.6
10 清水 香織 24.3 ▲ 56.5 26.2 5.6 ▲ 29.6 ▲ 30.0
11 河井 保国 ▲ 32.1 ▲ 32.1
12 高沢 雅 ▲ 39.9 22.9 ▲ 39.9 ▲ 7.4 29.3 ▲ 35.0
13 小川 尚哉 7.4 ▲ 27.7 ▲ 12.2 ▲ 16.3 ▲ 48.8
14 哀河 斗南 ▲ 13.7 ▲ 7.7 ▲ 28.7 ▲ 50.1
15 中津 真吾 ▲ 72.3 21.0 51.7 ▲ 19.2 ▲ 40.2 ▲ 59.0
16 ガース 13.2 25.9 ▲ 57.3 22.3 ▲ 68.8 ▲ 64.7
17 藤本 修二 48.5 17.1 ▲ 32.0 ▲ 56.2 ▲ 44.5 ▲ 67.1
18 塚越 祐次郎 ▲ 15.2 21.4 ▲ 91.6 ▲ 15.7 27.2 ▲ 73.9
19 吉田 幸雄 63.5 ▲ 19.7 ▲ 50.5 ▲ 67.9 ▲ 30.0 ▲ 104.6
20 岡部 光輝 4.7 ▲ 22.8 ▲ 30.5 ▲ 61.8 ▲ 110.4
21 高田 麻衣子 ▲ 64.0 ▲ 74.8 ▲ 26.0 29.6 ▲ 135.2

天空麻雀16 男性大会決勝レポート 佐々木 寿人

三万三万四万四万四万四索四索赤五筒五筒五筒七筒七筒七筒  ツモ三万  ドラ南

これは第1回天空麻雀予選2回戦、東1局に飛び出した灘麻太郎のアガリ形である。
現会長である森山茂和は、このアガリを見て天空麻雀の成功を確信したと言う。

あれから6年、天空麻雀も今回で第16回大会を迎えることとなった。
視聴者の皆様にはただただ感謝を申し上げるばかりだが、我々プレーヤーは決して現状に満足してはいない。
見て頂く側としてどういう麻雀を提供できるか。
これは我々にとって終わりのない永遠のテーマなのである。

では早速、予選を勝ち上がった4名を紹介していこう。

100

 
瀬戸熊直樹
「対戦相手は皆先輩で優勝経験のある方ばかりなので、僕は胸を借りるつもりで目一杯腕を振っていきたい。」
 
これで6回目の出場となる瀬戸熊だが、未だ優勝はゼロ。
鳳凰戦や十段戦では常に優勝候補筆頭に挙げられ、その実力は誰もが認めるところ。
今回は短期戦だけにいつも以上に攻めの姿勢を持ち続けられるか、これが鍵となる。

灘麻太郎
「ここまできたら皆優勝を狙っていると思うので、強い気持ちで打ちたい。」
 
前回の天空麻雀15で第2回大会以来の久々の優勝を飾った灘。
変幻自在な戦いぶりはまだまだ健在。
連覇、並びに4度目の優勝を目指す。

荒正義
「前回優勝の灘さんの親はマーク。」
 
実に荒らしいシンプルなコメントであるが、決勝に向けてのシミュレーションはできているということか。
特筆すべきは16回中予選敗退がただ一度という抜群の安定感だ。
しかし意外にも優勝は1回きり。
天空麻雀15で灘に捲られた借りをここで返せるか。

森山茂和
「最近決勝に残っていなかったので、しっかり勝っておきたい。6回(優勝回数)にしておけば、次は4だからね。」
 
天空麻雀優勝5回は歴代最多。
過去の実績だけでなく、勝つための戦い方を熟知していることからも、優勝候補ナンバーワンと言ってもいいだろう。
ちなみに4というのは私のことを指しているのだが、今回は(も)あえなく予選敗退。
他の追随を許さず、更なる高い壁となって立ちはだかるか。

1回戦東1局、5巡目に親の瀬戸熊が1シャンテンとなる。

四万五万五索六索一筒二筒四筒五筒七筒八筒九筒西西  ツモ六筒  ドラ二筒

連盟のリーグ戦ならここでマンズかソーズのターツを払いにいきそうなところだが、瀬戸熊はここで打一筒を選択。
親ということ、更には一発、裏ドラ、赤入りのルールということも考えての一打である。
最高形はドラを重ねての456三色。これが決まれば願ってもないスタートとなる。
しかし同巡、西家の灘が先制リーチ。

七万八万九万九万九万一索二索三索五索五索四筒五筒六筒

打点こそ低いものの、主導権争いは譲らないといったところか。
対する瀬戸熊も真っ向勝負の構えをとるが、なかなかテンパイが入らない。
そうこうしている間に北家の森山も追いついてくる。

一万二万三万四万五万七万八万四索赤五索八索八索四筒赤五筒  ツモ三筒

灘のリーチには、一万七万が通っているが、その後打ち出していくことになる二万八万との危険度で少考する森山。
森山の目からは七万が3枚見えていて、八万はワンチャンス。
開局ということもあり、345の三色で決めたい手牌には見えたが、結局森山が選択したのは打七万
しかしこれが裏目となる。

次巡に九万を掴んで灘に1,300の放銃である。
仮に森山がこの九万を捉えられれば、山には六万が2枚と三索六索が3枚。
そうなればアガリ目も十分あっただけに痛い打ち込みになってしまった。
 
流局が2回続き、迎えた東2局2本場、西家の森山が積極的に仕掛ける。

五万九万九万二索七索三筒三筒七筒八筒九筒西西中  ドラ九万

ドラがトイツということもあり、ここから西をポン。
これがあっさりまとまって、6巡目に灘から3,900は4,500(供託2)の出アガリとなった。

九万九万六索七索三筒四筒五筒七筒八筒九筒  ポン西西西  ロン五索

これで開局の放銃も帳消し。森山がトップ目に立つ。
続く東3局は、初優勝を狙う瀬戸熊にとって痛恨の1局となる。
まず局面が動いたのは8巡目。
北家の灘が一万を引き込んでリーチと出る。

二万三万一索一索一索八索八索二筒三筒四筒七筒九筒発  ツモ一万  ドラ八索

灘の捨て牌は以下。

八万 上向き五万 上向き赤五索 上向き東九索 上向き五万 上向き
三索 上向き発

それを受けての瀬戸熊の手牌がこうだ。

一万二万赤五万六万七万八万八万九万九万一筒一筒一筒三筒  ツモ二万

まずは現物の八万を切って様子見の構えである。
続けて次巡がツモ三万

一万二万二万赤五万六万七万八万九万九万一筒一筒一筒三筒  ツモ三万

ここでは素直に打二万として1シャンテン。
そして迎えた12巡目、遂に瀬戸熊も追いつく。

一万二万三万赤五万六万七万八万九万九万一筒一筒一筒三筒  ツモ六万

場には四万七万が3枚飛んでいるが、瀬戸熊にとってもここは勝負所である。

「よし、追っかけだ!」

控え室で見守る者達からも自ずと声が上がる。
だが、ここで瀬戸熊はテンパイ取らずの打六万とする。

「うわー、どうしちゃったんだよ瀬戸熊さん!」

灘の異様な捨て牌がそうさせたのか、四万七万の枚数がそうさせたのかはわからない。
ただ、瀬戸熊が三筒を勝負してリーチを選択しなかったことだけは事実である。
それを嘲笑うかのような灘の四万ツモ切り。

これを目の当たりにして、巡を追うごとに崩壊していく瀬戸熊の手牌。
本来なら終わっていてもおかしくない1局だけに、これでまた別の局面が生まれていく。
丁寧に回しながら打っていた親の荒が、残り2巡というところでリーチだ。

一万三万赤五筒六筒七筒四索四索四索五索六索七索八索八索

しかし、このカン二万は既に山には残っておらず、灘が最後のツモで力強く八筒を引きアガった。

一万二万三万一索一索一索八索八索二筒三筒四筒七筒九筒  リーチ  ツモ八筒  ドラ八索  裏四万

私も随分と瀬戸熊の麻雀を見てきたが、勝負を先送りするような打ち方はあまり見たことがなかった。
このメンバー相手に隙を見せればしっかり咎められる。
もし瀬戸熊が優勝を逃したとすれば、今局が敗因となることだけは間違いないだろう。

東4局、最初にテンパイを入れたのは西家の灘。

二万四万四万一索一索赤五索五索四筒六筒八筒八筒東東  ツモ二万  ドラ五索

7巡目、打四筒としてヤミテン出アガリでも満貫の七対子だ。
前局に満貫放銃の可能性もあったところを、逆に満貫のツモアガリ。
この局で一気に他家を突き放したいところだ。
しかし次巡、親の森山も追いつく。

一万一万赤五万六万二索三索四索四索五索七索八索九索赤五筒  ツモ三索

こちらは赤赤五筒を切ってのリーチだ。
これに対して灘も一発で入り目の三索を打ち抜く。
決勝第一戦のトップ争いを占うだけに、2者にとっては重要な1局である。
さぁ決着はいかに…

続きは本編でご覧下さい。

特集企画/天空麻雀16 男性大会決勝レポート 佐々木 寿人

三万三万四万四万四万四索四索赤五筒五筒五筒七筒七筒七筒  ツモ三万  ドラ南
これは第1回天空麻雀予選2回戦、東1局に飛び出した灘麻太郎のアガリ形である。
現会長である森山茂和は、このアガリを見て天空麻雀の成功を確信したと言う。
あれから6年、天空麻雀も今回で第16回大会を迎えることとなった。
視聴者の皆様にはただただ感謝を申し上げるばかりだが、我々プレーヤーは決して現状に満足してはいない。
見て頂く側としてどういう麻雀を提供できるか。
これは我々にとって終わりのない永遠のテーマなのである。
では早速、予選を勝ち上がった4名を紹介していこう。

100

 
瀬戸熊直樹
「対戦相手は皆先輩で優勝経験のある方ばかりなので、僕は胸を借りるつもりで目一杯腕を振っていきたい。」
 
これで6回目の出場となる瀬戸熊だが、未だ優勝はゼロ。
鳳凰戦や十段戦では常に優勝候補筆頭に挙げられ、その実力は誰もが認めるところ。
今回は短期戦だけにいつも以上に攻めの姿勢を持ち続けられるか、これが鍵となる。
灘麻太郎
「ここまできたら皆優勝を狙っていると思うので、強い気持ちで打ちたい。」
 
前回の天空麻雀15で第2回大会以来の久々の優勝を飾った灘。
変幻自在な戦いぶりはまだまだ健在。
連覇、並びに4度目の優勝を目指す。
荒正義
「前回優勝の灘さんの親はマーク。」
 
実に荒らしいシンプルなコメントであるが、決勝に向けてのシミュレーションはできているということか。
特筆すべきは16回中予選敗退がただ一度という抜群の安定感だ。
しかし意外にも優勝は1回きり。
天空麻雀15で灘に捲られた借りをここで返せるか。
森山茂和
「最近決勝に残っていなかったので、しっかり勝っておきたい。6回(優勝回数)にしておけば、次は4だからね。」
 
天空麻雀優勝5回は歴代最多。
過去の実績だけでなく、勝つための戦い方を熟知していることからも、優勝候補ナンバーワンと言ってもいいだろう。
ちなみに4というのは私のことを指しているのだが、今回は(も)あえなく予選敗退。
他の追随を許さず、更なる高い壁となって立ちはだかるか。
1回戦東1局、5巡目に親の瀬戸熊が1シャンテンとなる。
四万五万五索六索一筒二筒四筒五筒七筒八筒九筒西西  ツモ六筒  ドラ二筒
連盟のリーグ戦ならここでマンズかソーズのターツを払いにいきそうなところだが、瀬戸熊はここで打一筒を選択。
親ということ、更には一発、裏ドラ、赤入りのルールということも考えての一打である。
最高形はドラを重ねての456三色。これが決まれば願ってもないスタートとなる。
しかし同巡、西家の灘が先制リーチ。
七万八万九万九万九万一索二索三索五索五索四筒五筒六筒
打点こそ低いものの、主導権争いは譲らないといったところか。
対する瀬戸熊も真っ向勝負の構えをとるが、なかなかテンパイが入らない。
そうこうしている間に北家の森山も追いついてくる。
一万二万三万四万五万七万八万四索赤五索八索八索四筒赤五筒  ツモ三筒
灘のリーチには、一万七万が通っているが、その後打ち出していくことになる二万八万との危険度で少考する森山。
森山の目からは七万が3枚見えていて、八万はワンチャンス。
開局ということもあり、345の三色で決めたい手牌には見えたが、結局森山が選択したのは打七万
しかしこれが裏目となる。
次巡に九万を掴んで灘に1,300の放銃である。
仮に森山がこの九万を捉えられれば、山には六万が2枚と三索六索が3枚。
そうなればアガリ目も十分あっただけに痛い打ち込みになってしまった。
 
流局が2回続き、迎えた東2局2本場、西家の森山が積極的に仕掛ける。
五万九万九万二索七索三筒三筒七筒八筒九筒西西中  ドラ九万
ドラがトイツということもあり、ここから西をポン。
これがあっさりまとまって、6巡目に灘から3,900は4,500(供託2)の出アガリとなった。
九万九万六索七索三筒四筒五筒七筒八筒九筒  ポン西西西  ロン五索
これで開局の放銃も帳消し。森山がトップ目に立つ。
続く東3局は、初優勝を狙う瀬戸熊にとって痛恨の1局となる。
まず局面が動いたのは8巡目。
北家の灘が一万を引き込んでリーチと出る。
二万三万一索一索一索八索八索二筒三筒四筒七筒九筒発  ツモ一万  ドラ八索
灘の捨て牌は以下。
八万 上向き五万 上向き赤五索 上向き東九索 上向き五万 上向き
三索 上向き発
それを受けての瀬戸熊の手牌がこうだ。
一万二万赤五万六万七万八万八万九万九万一筒一筒一筒三筒  ツモ二万
まずは現物の八万を切って様子見の構えである。
続けて次巡がツモ三万
一万二万二万赤五万六万七万八万九万九万一筒一筒一筒三筒  ツモ三万
ここでは素直に打二万として1シャンテン。
そして迎えた12巡目、遂に瀬戸熊も追いつく。
一万二万三万赤五万六万七万八万九万九万一筒一筒一筒三筒  ツモ六万
場には四万七万が3枚飛んでいるが、瀬戸熊にとってもここは勝負所である。
「よし、追っかけだ!」
控え室で見守る者達からも自ずと声が上がる。
だが、ここで瀬戸熊はテンパイ取らずの打六万とする。
「うわー、どうしちゃったんだよ瀬戸熊さん!」
灘の異様な捨て牌がそうさせたのか、四万七万の枚数がそうさせたのかはわからない。
ただ、瀬戸熊が三筒を勝負してリーチを選択しなかったことだけは事実である。
それを嘲笑うかのような灘の四万ツモ切り。
これを目の当たりにして、巡を追うごとに崩壊していく瀬戸熊の手牌。
本来なら終わっていてもおかしくない1局だけに、これでまた別の局面が生まれていく。
丁寧に回しながら打っていた親の荒が、残り2巡というところでリーチだ。
一万三万赤五筒六筒七筒四索四索四索五索六索七索八索八索
しかし、このカン二万は既に山には残っておらず、灘が最後のツモで力強く八筒を引きアガった。
一万二万三万一索一索一索八索八索二筒三筒四筒七筒九筒  リーチ  ツモ八筒  ドラ八索  裏四万
私も随分と瀬戸熊の麻雀を見てきたが、勝負を先送りするような打ち方はあまり見たことがなかった。
このメンバー相手に隙を見せればしっかり咎められる。
もし瀬戸熊が優勝を逃したとすれば、今局が敗因となることだけは間違いないだろう。
東4局、最初にテンパイを入れたのは西家の灘。
二万四万四万一索一索赤五索五索四筒六筒八筒八筒東東  ツモ二万  ドラ五索
7巡目、打四筒としてヤミテン出アガリでも満貫の七対子だ。
前局に満貫放銃の可能性もあったところを、逆に満貫のツモアガリ。
この局で一気に他家を突き放したいところだ。
しかし次巡、親の森山も追いつく。
一万一万赤五万六万二索三索四索四索五索七索八索九索赤五筒  ツモ三索
こちらは赤赤五筒を切ってのリーチだ。
これに対して灘も一発で入り目の三索を打ち抜く。
決勝第一戦のトップ争いを占うだけに、2者にとっては重要な1局である。
さぁ決着はいかに…
続きは本編でご覧下さい。

第97回『勝てる!リーチ麻雀講座⑦牌効率編その5』 魚谷 侑未

皆さんこんにちは、魚谷侑未です。
さて、長く続いた牌効率編も今回で最終回です。次回からは別の章に入ります。
牌効率は、麻雀が強くなる上では必要不可欠となるので、最後までしっかりと勉強して行って下さいね。

前回はトイツのほぐし方のお話でしたが、今回もトイツ含みの手について学んでいきましょう。

 

【6章~トイツをほぐそう②~】

前回は、メンゼンテンパイするために、手牌が3トイツの時どうやって手を進めていくのが最善であるか、というお話でした。
今回は、鳴きを前提とした手牌の場合に、どういう手組にしていくかを一緒に学んでいきましょう。

〔メンゼンは横(順子)受け、鳴きは縦(トイツ)受け〕
鳴いてテンパイを目指す時の基本。

東2局、南家

三万四万五万二索二索四索六索東東東白白中中  ドラ四万

この手の打牌候補は、二索六索になると思いますが、基本的には打六索が正解となります。
この手牌は仕掛けても5,200点~8,000点の打点が見込めるため、積極的に仕掛けて行って良い手だと思います。
チーは上家からしか鳴く事が出来ませんが、ポンは他家どこからでも鳴く事が出来ます。
つまり、鳴く時は縦(トイツ)受けに受ける方がテンパイまでが早くなります。

逆に、この手を必ずメンゼンで仕上げてリーチを打ちたい!という時は打二索になります。
(三暗刻との兼ね合いがあるので厳密には微妙ですが・・・)

二索の裏目は二索が暗刻になった時の2枚しかありませんが、打六索とした時の裏目は五索が4枚あります。
メンゼンテンパイだけを考えてテンパイを目指す場合は、純粋な牌効率を考えてテンパイを目指していきましょう。
3トイツや4トイツの時の基本は、メンゼンは横受け、鳴きは縦受けと覚えておきましょう。

それでは、こんな手は何を切るでしょう?
鳴いてテンパイを目指したいが、鳴けるかわからない時。

東1局 南家

一万一万三万六万七万八万三筒三筒五筒六筒七筒八筒中中 ドラ中

この手も鳴きたいから縦受けを残して三万を切るんじゃないの?
と思った方は、不正解です。三筒を切りましょう。

①の手は「鳴きが前提の手牌」
②の手は「鳴きたいが中からしか動けない手牌」です。

この手牌は、中からしか仕掛け辛い形ですが、中はドラなので場に放たれにくいです。
基本はメンゼンで手を進めることを考えていきましょう。
この手牌で、中バックでのテンパイでも良しとする場合は、①の例と同じように、トイツを大切にしていきましょう。
その場合は打三万か打八筒になります。

手牌をメンゼンのテンパイ基本に考えるか、仕掛けてのテンパイを基本に考えるかで、手の組み方は変わっていくのです。

 

【7章~4トイツ以上は、七対子も視野に入れよう~】

さて、これまでトイツはほぐしましょうと言ってきましたが、それは主に3トイツの時のお話です。
4トイツ以上になったら、七対子も視野に入れていきましょう。
ただし、4トイツ以上であっても、メンツ手が本線になる手牌では七対子はスパッと見切りましょう。
七対子は攻撃にも守備にも使える、使い勝手の良い手役ではありますが、牌効率ではメンツ手に圧倒的に劣ります。

「どうしても落としたくない親番では、七対子はやってはいけない」
という言葉は聞いた事はありませんか?

こう言われるのは、七対子は1シャンテンからテンパイまでが凄く時間がかかる可能性が高いからです。
七対子の1シャンテンは、理論上ではテンパイまでに14巡かかります。
そして、アガリ易い待ちを選べるとはいえ、最終形も単騎待ちで最大でも3枚しかありません。

優先すべきはメンツ手です。
七対子は保険として考えたり、七対子になったらラッキー、くらいに考えておきましょう。

それでは、どんな時にメンツ手にしてどんな時に七対子にするのか、例題を見ていきましょう。

〔メンツ手にする時〕
例1)
東2局、南家

五万六万六万七万七万八万四索四索五索三筒三筒五筒五筒六筒  ドラ北

七対子1シャンテンですが、メンツ手の1シャンテンでもあります。
七対子と良形残りのメンツ手では、優先すべきは圧倒的にメンツ手です。
中途半端に両天秤にかける六筒五索を切ったりせずに、五筒四索を切ってメンツ手に固定しましょう。
六筒を切ってもテンパイまでの受け入れ枚数は七筒が減るだけで、むしろ七対子のテンパイがある分増えているように見えますが、上記した通り、七対子はテンパイしたところで単騎待ちにしかなりません。
それなら、確実に両面以上でテンパイ出来る、メンツ手を主軸に考えた方がアガリまでの道筋は近いですね。

例2)
東2局、南家

二索三索七索八索八索九索二筒二筒三筒三筒東東白白  ドラ二索

七対子は1シャンテン、メンツ手は2シャンテンですが、8を打ちましょう。
この形は仕掛けも考えられ、メンゼンで仕上がればチャンタなどの手役も見え、融通が利く上に打点的にも期待が持てる手牌です。
それに、七対子に絞って考えると、ドラが浮いてしまう可能性が高いですよね。
その場のシャンテン数ではメンツ手は七対子に劣りますが、先の伸びや融通が利きやすいことを考えると、メンツ手が有利になるケースが多々あるのです。
単純なシャンテン数で手牌を見ないようにしましょう。

〔七対子にする時〕

例1)
東2局、南家

一万一万七万七万一索一索三索五索七索四筒四筒六筒六筒北  ドラ西

手牌のトイツに横の繋がりがなく(例えば44556のようなイーペーコーにもなり得る形)端の順子になりにくいターツが多いです。
こういった手の時は、七対子に決め打ってしまっても構いません。
山にありそうな牌を考えながら、いい単騎待ちを探しましょう。

例2)
東2局、南家

二万二万三万三万一索三索五索八筒八筒九筒九筒西西北  ドラ北

メンツ手としても見えなくはないですが、メンツ手になっても高くなる可能性も低く、更に待ちが良形になるとも限りません。
そして、ドラの字牌が浮いてしまっています。
七対子にした時の打点の高さや、メンツ手として手牌を進める事が難しい事などを考慮して、この手牌は七対子に決めてしまいましょう。
トイツが4トイツ以上の手は、メンツ手にした時に待ちが良形になる可能性が高いかどうかや、打点はどうなるかなどを考えて、縦横どちらベースで手を進めるか考えていきましょう。

はい、今回の中級講座ではトイツ手についてたくさん書きました。
前回の講座と合わせて学んで、トイツマスターを目指しましょう。

さて、長く続いた牌効率編も今回で終わりです。
私の講座での牌効率編は終わりますが、牌効率はとっても奥が深いです。
これからも牌効率への理解を深めていって下さいね!

それでは次回は『勝てる!リーチ麻雀講座⑧鳴き麻雀編』でお会いしましょう♪

中級/第97回『勝てる!リーチ麻雀講座⑦牌効率編その5』 魚谷 侑未

皆さんこんにちは、魚谷侑未です。
さて、長く続いた牌効率編も今回で最終回です。次回からは別の章に入ります。
牌効率は、麻雀が強くなる上では必要不可欠となるので、最後までしっかりと勉強して行って下さいね。
前回はトイツのほぐし方のお話でしたが、今回もトイツ含みの手について学んでいきましょう。
 
【6章~トイツをほぐそう②~】
前回は、メンゼンテンパイするために、手牌が3トイツの時どうやって手を進めていくのが最善であるか、というお話でした。
今回は、鳴きを前提とした手牌の場合に、どういう手組にしていくかを一緒に学んでいきましょう。
〔メンゼンは横(順子)受け、鳴きは縦(トイツ)受け〕
鳴いてテンパイを目指す時の基本。
東2局、南家
三万四万五万二索二索四索六索東東東白白中中  ドラ四万
この手の打牌候補は、二索六索になると思いますが、基本的には打六索が正解となります。
この手牌は仕掛けても5,200点~8,000点の打点が見込めるため、積極的に仕掛けて行って良い手だと思います。
チーは上家からしか鳴く事が出来ませんが、ポンは他家どこからでも鳴く事が出来ます。
つまり、鳴く時は縦(トイツ)受けに受ける方がテンパイまでが早くなります。
逆に、この手を必ずメンゼンで仕上げてリーチを打ちたい!という時は打二索になります。
(三暗刻との兼ね合いがあるので厳密には微妙ですが・・・)
二索の裏目は二索が暗刻になった時の2枚しかありませんが、打六索とした時の裏目は五索が4枚あります。
メンゼンテンパイだけを考えてテンパイを目指す場合は、純粋な牌効率を考えてテンパイを目指していきましょう。
3トイツや4トイツの時の基本は、メンゼンは横受け、鳴きは縦受けと覚えておきましょう。
それでは、こんな手は何を切るでしょう?
鳴いてテンパイを目指したいが、鳴けるかわからない時。
東1局 南家
一万一万三万六万七万八万三筒三筒五筒六筒七筒八筒中中 ドラ中
この手も鳴きたいから縦受けを残して三万を切るんじゃないの?
と思った方は、不正解です。三筒を切りましょう。
①の手は「鳴きが前提の手牌」
②の手は「鳴きたいが中からしか動けない手牌」です。
この手牌は、中からしか仕掛け辛い形ですが、中はドラなので場に放たれにくいです。
基本はメンゼンで手を進めることを考えていきましょう。
この手牌で、中バックでのテンパイでも良しとする場合は、①の例と同じように、トイツを大切にしていきましょう。
その場合は打三万か打八筒になります。
手牌をメンゼンのテンパイ基本に考えるか、仕掛けてのテンパイを基本に考えるかで、手の組み方は変わっていくのです。
 
【7章~4トイツ以上は、七対子も視野に入れよう~】
さて、これまでトイツはほぐしましょうと言ってきましたが、それは主に3トイツの時のお話です。
4トイツ以上になったら、七対子も視野に入れていきましょう。
ただし、4トイツ以上であっても、メンツ手が本線になる手牌では七対子はスパッと見切りましょう。
七対子は攻撃にも守備にも使える、使い勝手の良い手役ではありますが、牌効率ではメンツ手に圧倒的に劣ります。
「どうしても落としたくない親番では、七対子はやってはいけない」
という言葉は聞いた事はありませんか?
こう言われるのは、七対子は1シャンテンからテンパイまでが凄く時間がかかる可能性が高いからです。
七対子の1シャンテンは、理論上ではテンパイまでに14巡かかります。
そして、アガリ易い待ちを選べるとはいえ、最終形も単騎待ちで最大でも3枚しかありません。
優先すべきはメンツ手です。
七対子は保険として考えたり、七対子になったらラッキー、くらいに考えておきましょう。
それでは、どんな時にメンツ手にしてどんな時に七対子にするのか、例題を見ていきましょう。
〔メンツ手にする時〕
例1)
東2局、南家
五万六万六万七万七万八万四索四索五索三筒三筒五筒五筒六筒  ドラ北
七対子1シャンテンですが、メンツ手の1シャンテンでもあります。
七対子と良形残りのメンツ手では、優先すべきは圧倒的にメンツ手です。
中途半端に両天秤にかける六筒五索を切ったりせずに、五筒四索を切ってメンツ手に固定しましょう。
六筒を切ってもテンパイまでの受け入れ枚数は七筒が減るだけで、むしろ七対子のテンパイがある分増えているように見えますが、上記した通り、七対子はテンパイしたところで単騎待ちにしかなりません。
それなら、確実に両面以上でテンパイ出来る、メンツ手を主軸に考えた方がアガリまでの道筋は近いですね。
例2)
東2局、南家
二索三索七索八索八索九索二筒二筒三筒三筒東東白白  ドラ二索
七対子は1シャンテン、メンツ手は2シャンテンですが、8を打ちましょう。
この形は仕掛けも考えられ、メンゼンで仕上がればチャンタなどの手役も見え、融通が利く上に打点的にも期待が持てる手牌です。
それに、七対子に絞って考えると、ドラが浮いてしまう可能性が高いですよね。
その場のシャンテン数ではメンツ手は七対子に劣りますが、先の伸びや融通が利きやすいことを考えると、メンツ手が有利になるケースが多々あるのです。
単純なシャンテン数で手牌を見ないようにしましょう。
〔七対子にする時〕
例1)
東2局、南家
一万一万七万七万一索一索三索五索七索四筒四筒六筒六筒北  ドラ西
手牌のトイツに横の繋がりがなく(例えば44556のようなイーペーコーにもなり得る形)端の順子になりにくいターツが多いです。
こういった手の時は、七対子に決め打ってしまっても構いません。
山にありそうな牌を考えながら、いい単騎待ちを探しましょう。
例2)
東2局、南家
二万二万三万三万一索三索五索八筒八筒九筒九筒西西北  ドラ北
メンツ手としても見えなくはないですが、メンツ手になっても高くなる可能性も低く、更に待ちが良形になるとも限りません。
そして、ドラの字牌が浮いてしまっています。
七対子にした時の打点の高さや、メンツ手として手牌を進める事が難しい事などを考慮して、この手牌は七対子に決めてしまいましょう。
トイツが4トイツ以上の手は、メンツ手にした時に待ちが良形になる可能性が高いかどうかや、打点はどうなるかなどを考えて、縦横どちらベースで手を進めるか考えていきましょう。
はい、今回の中級講座ではトイツ手についてたくさん書きました。
前回の講座と合わせて学んで、トイツマスターを目指しましょう。
さて、長く続いた牌効率編も今回で終わりです。
私の講座での牌効率編は終わりますが、牌効率はとっても奥が深いです。
これからも牌効率への理解を深めていって下さいね!
それでは次回は『勝てる!リーチ麻雀講座⑧鳴き麻雀編』でお会いしましょう♪

第13期関西プロリーグ A・B・Cリーグ 第9節レポート

Aリーグレポート:辻本翔哉

A1卓:花岡、仁科、辻本、堀
A2卓:米川、横山、貫上、佐々木
A3卓:藤川、勝間、上村、中川

A1卓、今節は4回戦目の東3局1本場をレポートします。

3回戦終了時点で、▲35.1Pと決定戦争いから遠ざかるマイナスを叩き後がない状況で、持ち点15,000程度で迎えた局。
親は花岡、南家・仁科、私が西家で北家は堀。ドラは9で配牌に白と中がトイツ。發は1つと大物手が狙えそうな配牌でした。

北家の堀から最初の捨牌の白を鳴き、続けて中も出たので鳴いた。
そして、点数を稼ぎたく34とある形で仁科から出た2も鳴き、ドラの9を捨て3フーロー。
五77Rの形になり、最低でも満貫役満も見えるが、ツモアガリしかないような状態になってきた。

数巡後、6を引き五を捨て、その後發を引き6を捨て、低め跳満高め役満の形にした。
途中で東を花岡が鳴き向かってきていた。發は出ないが、7でも良いと思っていたが、結局、私が4を捨て花岡の47待ちのダブ東に振り込んでしまった。

そこからは、自分では平常心を保とうと思っていたが、1人沈みのラスを引き最終的に今節は▲79.5Pになってしまった。
花岡とその局について話したが、發が暗刻かもと思わすためにも234の仕掛けは早すぎた。焦りがそうさせた。

原因は1つではないが今節はとても良くない戦いになってしまいました。
麻雀の中身もだが、一番大切なのはメンタル的に折れてしまった事だ。
今の私には足りないものがたくさんある事を気付かされた。
最終節に向けて改善していきたい。

A2卓は貫上が4連続トップで+84.4Pと大爆笑し、決定戦争いに急浮上した。
A3卓は勝間が+41.0Pで降格争いから一歩抜け出した。

今期、横山は一歩抜き出ているが、残りの3つの枠の争いは花岡、米川、藤川、貫上、仁科、中川の6人で熱く争われる。
私は8位でマイナスだがまだ諦めた訳ではない。

Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 横山  毅 50.3 31.2 40.9 ▲ 18.4 48.1 ▲ 48.7 89.8 44.6 ▲ 56.0 181.8
2 米川 基紀 27.9 26.7 60.0 ▲ 2.3 3.1 ▲ 19.5 ▲ 36.5 33.1 10.1 102.6
3 花岡 章生 43.0 ▲ 26.4 ▲ 82.5 12.9 ▲ 0.8 88.9 75.7 ▲ 18.1 3.4 96.1
4 貫上 洋志 ▲ 44.6 ▲ 15.6 ▲ 6.6 ▲ 31.3 29.6 133.4 ▲ 26.2 ▲ 43.4 84.4 79.7
5 中川 由佳梨 ▲ 13.4 38.0 ▲ 7.9 ▲ 24.5 ▲ 44.4 ▲ 3.1 130.7 15.0 ▲ 34.9 55.5
6 藤川 議次 62.9 4.0 18.9 44.2 ▲ 41.5 ▲ 29.7 ▲ 32.8 31.3 ▲ 4.0 53.3
7 仁科健一郎 ▲ 79.2 ▲ 1.6 ▲ 4.4 34.8 ▲ 28.0 85.9 ▲ 20.5 ▲ 56.4 94.8 25.4
8 辻本 翔哉 30.1 ▲ 6.8 13.2 ▲ 6.9 56.4 ▲ 37.1 ▲ 6.4 ▲ 0.6 ▲ 79.5 ▲ 37.6
9 勝間 伸生 ▲ 37.5 ▲ 56.3 ▲ 13.9 10.5 35.2 ▲ 7.9 ▲ 88.5 41.4 41.0 ▲ 76.0
10 佐々木 亮 ▲ 16.9 1.4 ▲ 40.2 ▲ 18.9 ▲ 18.0 ▲ 53.6 17.3 57.7 ▲ 39.5 ▲ 110.7
11 上村 宜久 53.1 ▲ 34.5 42.2 ▲ 24.5 ▲ 65.0 ▲ 3.6 ▲ 63.1 ▲ 59.0 ▲ 2.1 ▲ 156.5
12 堀  昭義 ▲ 75.7 39.9 ▲ 19.7 3.4 24.3 ▲ 106.0 ▲ 59.5 ▲ 46.6 ▲ 18.7 ▲ 258.6

 

Bリーグレポート:宮田豊夢

リーグ戦も後2回を残すのみになりました。
B2卓 1回戦(掛樋、原田、筒井、中川)
東場は互いにけん制しあい、誰も抜け出すことがなく終わる。
南1局、南場に入り親の掛樋からリーチ、続いて中川も追いかけリーチ。
直後、原田にも勝負手が入る。

二万三万七万七万二索三索二筒三筒四筒五筒六筒七筒西  ツモ四索  ドラ七万

高め跳満の勝負手である。
直後に四万を掛樋がつかみ12,000の出アガリとなる。
原田はこのリードをしっかりと守りきり、リーグ戦優勝に向けてリードをさらに伸ばす。

B2卓 2回戦(宮田、筒井、掛樋、原田)
これに待ったをかけたのが宮田。
南1局 親宮田

一万一万二万三万五万六万七万七万七万八万八万九万九万  ドラ八万

この親倍を掛樋から出アガリ、2着以下を大きく離すトップをとる。
だが、今日の主役は中川であった。
そのあとの半荘で他者に付け入る隙を与えない3連勝で、トータル+70P以上の大きなポイントを得る。
中川はこれでリーグ戦昇級に向けて橋がつながったように思われる。
トップをひた走る原田が中川の追撃をどうしのぐかに注目して、最終節も楽しみに見ていきたいと思います。

Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 原田 保正 66.3 ▲ 8.7 39.5 17.1 48.9 15.1 36.8 ▲ 21.3 ▲ 4.3 189.4
2 筒井 宏晶 19.7 55.9 27.5 3.0 ▲ 6.8 40.5 7.6 ▲ 8.6 ▲ 21.5 117.3
3 山本 善嗣 12.0 ▲ 67.5 44.8 2.4 92.5 ▲ 39.9 44.9 ▲ 26.7 46.7 109.2
4 西原 佳隆 83.2 ▲ 15.1 ▲ 12.4 ▲ 8.7 ▲ 12.1 22.6 39.7 21.4 ▲ 16.7 101.9
5 中川  保 ▲ 43.0 46.0 19.6 ▲ 16.1 ▲ 23.2 2.2 ▲ 14.8 32.1 81.8 84.6
6 森下 恭好 0.8 ▲ 24.9 ▲ 33.2 ▲ 20.4 87.5 76.1 ▲ 4.2 ▲ 73.5 60.8 69.0
7 近野理智男 15.4 10.7 18.6 10.0 ▲ 40.5 ▲ 8.5 15.6 26.3 0.0 47.6
8 宮田 豊夢 ▲ 18.4 7.2 43.5 13.4 ▲ 44.0 ▲ 7.6 ▲ 0.0 10.6 25.9 30.6
9 吉田 哲史 ▲ 98.2 27.7 ▲ 17.7 2.5 47.7 ▲ 4.0 62.2 20.1 ▲ 24.3 16.0
10 中野 孝治 1.9 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 1.9
11 坂本 誠裕 22.5 18.1 2.4 23.5 ▲ 58.8 ▲ 42.5 ▲ 14.6 16.0 ▲ 19.8 ▲ 53.2
12 掛樋 忠雄 ▲ 4.5 ▲ 32.0 6.3 10.6 ▲ 15.6 28.9 4.7 ▲ 5.3 ▲ 81.9 ▲ 88.8
13 山中  翼 ▲ 9.4 4.0 ▲ 0.2 2.4 ▲ 76.8 6.5 ▲ 35.8 27.9 ▲ 7.6 ▲ 89.0
14 玉木 章司 14.5 ▲ 4.0 ▲ 63.5 1.3 17.2 ▲ 71.8 ▲ 48.3 33.9 0.0 ▲ 120.7
15 延原 明美 1.1 ▲ 17.5 ▲ 57.0 ▲ 40.7 ▲ 27.7 25.2 ▲ 45.2 15.6 ▲ 67.0 ▲ 213.2
16 稲森 英子 ▲ 66.9 ▲ 20.9 ▲ 18.2 ▲ 21.3 ▲ 8.3 ▲ 42.8 ▲ 48.6 ▲ 71.5 26.9 ▲ 271.6

 

C1リーグレポート:川上直也

関西プロC1リーグは第4節を迎え正念場。
プラス者は残り2節の成績によっては誰もが昇級の可能性があります。
今回も上位者の揃う卓からレポートしたいと思います。

4回戦 高谷 松永 赤木 川崎
東1局、親番・高谷
この第4節もここまでプラスを重ねて調子の良い赤木が開局早々ダブルリーチ。
西家・赤木

一万三万五万五万八万八万八万六索七索八索六筒七筒八筒  ドラ二万

北家、川崎も7巡目に追い付き

一万三万五索五索五索六索七索二筒三筒四筒六筒六筒六筒  リーチ

双方カンチャンのドラ待ちだが、10巡目赤木がツモアガる。2000・3900。
東2局 親番・松永 川崎からの2,900出アガリで迎えた2本場

北家 高谷 配牌 七対子 1シャンテンから4巡目、MAXツモって三暗刻ドラドラ 3,000・6,000のテンパイが入りリーチ。

二万二万四万四万九索九索五筒六筒七筒八筒八筒九筒九筒  ドラ九索

4巡目
二万二万二万四万四万九索九索六筒七筒八筒九筒九筒九筒

リーチ。

6巡目、好調の赤木よりリーチが入る。

赤木6巡目手牌
五万六万七万七万八万三索三索七索八索九索三筒四筒五筒

攻守を考えれば、リーチせずともアガリを拾える場面であるので、普段ならリーチをしないと思われる赤木だが、今日は好調と自分自身でも感じているのか迷わずリーチとした。
結果は、すぐに高谷が六万を掴み、赤木3,900出アガリ。

東3局、親番・赤木
良いアガリを重ねて迎えた親番
配牌
三万五万八万二索九索二筒東東東西発発中  ドラ一索

ここからの4巡目、チーテンでこの形。

一索二索三索東東東発発中中  チー三万 左向き四万 上向き五万 上向き

すぐに松永より発が出て12,000出アガリ。
首尾よくトップで終えたこの4回戦を含めて、赤木は今節大きくプラスを叩き、昇級に大きく近づいた。
稲岡も今節大きくプラスを叩いており、この2人が抜け出た感ではあるが、勝負ごとは最後までわからないのが興味深く、また、わからないからこそ諦めずに上を向いて闘えると思うので、最終節も納得出来るように打ちたいと思います。

C1リーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 稲岡 ミカ 38.2 43.4 ▲ 20.4 52.7 113.9
2 赤木 由実 7.8 3.7 61.3 21.0 93.8
3 松永 侑己 3.8 ▲ 28.2 77.6 19.3 72.5
4 川崎 諒介 5.4 33.9 33.7 ▲ 27.1 45.9
5 川上 直也 40.3 21.9 ▲ 21.8 ▲ 5.9 34.5
6 高谷 圭一 27.9 32.6 4.6 ▲ 39.4 25.7
7 山室 太二 ▲ 21.0 24.9 0.2 2.0 6.1
8 後藤 俊孝 3.7 ▲ 34.4 16.7 2.5 ▲ 11.5
9 吉本 卓矢 ▲ 7.2 ▲ 37.8 ▲ 30.3 57.7 ▲ 17.6
10 丸山  直 ▲ 63.7 37.3 ▲ 34.6 36.9 ▲ 24.1
11 西村 友和 33.4 ▲ 24.5 ▲ 45.5 7.2 ▲ 29.4
12 三好 直幸 43.8 ▲ 23.1 ▲ 26.5 ▲ 40.7 ▲ 46.5
13 富田 淳一 ▲ 16.1 ▲ 12.8 46.7 ▲ 66.5 ▲ 48.7
14 田村  豊 ▲ 28.5 ▲ 90.8 ▲ 7.5 26.2 ▲ 100.6
15 下村 学 ▲ 40.4 27.4 41.9 ▲ 150.0 ▲ 121.1
16 秋山 淑子 ▲ 47.4 25.5 ▲ 97.1 ▲ 45.9 ▲ 164.9

 

C2リーグレポート:大橋慶一郎

今節でプロリーグも第4節となります。今回の成績で最終節の対局者が決まる大切な節でもあります。
現在首位に立っているのは小西が+152.9P続いて吉田が+150.5P。各々がこの2人に食い込めるように意識した闘牌となりました。。
2卓 大橋、木下、伊原、谷上
オーラス 親 谷上 ドラ南
谷上が北を切ってのスタートとなる。
そして木下が初打にツモ切りリーチをかけてきたのだ。
その瞬間伊原が2枚持ちの北を切り回ろうとしたがこれが放銃となる

七万八万九万二索三索四索六索七索八索三筒四筒五筒北

人和の8,000ではなく地和の役満を狙っていたのだ。
現在6位の木下としては一発逆転を狙う素晴らしい捌きであったかと思う。
4卓では永田、赤木、辰巳、長野の対局となった。
ベテランの永田が今節かなりの好調でここでも魅せてくれた。
南3局、親・長野 ドラ七索
永田の 配牌

五万七万三索四索五索六索七索九索二筒四筒八筒九筒北  ドラ七索

タンピン系に仕上げたい手だ。
この手を有効牌を立て続けに引き、5巡目に以下のようになりリーチをかける。

三万三万四万五万六万三索四索五索六索七索二筒三筒四筒  ドラ七索

親番が残っている永田にとってはアガって親を迎えたい。
数巡後に長野から二索が出て7,700のアガリとなる。

オーラス 親永田の配牌、

六万八万一索一索三索三索五索八索南南白白発中  ドラ六索

ドラは無いが跳満クラスを狙える素晴らしい手格好だ。

最終形
五万一索一索三索三索五索南南西白白発発

連荘は出来なかったが永田は大きなプラスとなった。
そして、各卓の上位陣はしっかり成績の上乗せをした模様である。
吉田を筆頭に小西、永田、山神、木下となって最終節では意味のある点棒の取り合いとなるであろう。
私自身は苦しい位置にいるが上位陣を楽にさせないよう最後まで諦めずしっかりと打ち抜きたいと思います。

C2リーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 吉田 圭吾 49.6 109.1 ▲ 8.2 20.3 170.8
2 永田 知也 9.6 40.0 41.4 68.5 159.5
3 小西 輝彦 21.5 83.8 47.6 ▲ 3.1 149.8
4 山神 剛 36.7 ▲ 24.0 64.1 48.5 125.3
5 伊原 達矢 76.2 2.3 30.5 10.9 119.9
6 大橋 慶一郎 ▲ 7.2 21.9 15.4 36.1 66.2
7 木下 恭子 ▲ 24.7 42.7 41.5 ▲ 7.0 52.5
8 長尾 浩平 4.5 60.8 ▲ 45.1 7.0 27.2
9 城 裕介 21.3 0.0 0.0 0.0 21.3
10 赤木 里恵 22.7 ▲ 14.6 ▲ 14.0 6.4 0.5
11 只野 真理子 5.1 ▲ 32.3 22.7 ▲ 2.5 ▲ 7.0
12 辻井 稜真 ▲ 53.0 ▲ 40.6 18.2 63.0 ▲ 12.4
13 田中 悠紀夫 ▲ 26.1 0.0 0.0 0.0 ▲ 26.1
14 土田 小緒里 ▲ 3.1 6.8 ▲ 40.3 3.6 ▲ 33.0
15 辰巳 晴基 ▲ 13.2 ▲ 13.9 ▲ 11.7 0.5 ▲ 38.3
16 大久保 朋美 21.1 ▲ 32.9 ▲ 24.3 ▲ 15.2 ▲ 51.3
17 坂上 優 ▲ 79.6 17.2 ▲ 4.7 ▲ 11.1 ▲ 78.2
18 鎌田 周平 7.7 ▲ 4.4 ▲ 27.4 ▲ 65.7 ▲ 89.8
19 谷上 脩平 29.5 ▲ 41.7 ▲ 40.6 ▲ 41.0 ▲ 93.8
20 長野 恵美 ▲ 19.4 ▲ 37.1 ▲ 1.5 ▲ 75.4 ▲ 133.4
21 前川 憲一 ▲ 34.3 ▲ 87.4 ▲ 15.5 ▲ 54.8 ▲ 192.0
22 高橋 正人 ▲ 49.9 ▲ 78.7 ▲ 71.1 ▲ 10.0 ▲ 209.7

関西プロリーグ レポート/第13期関西プロリーグ A・B・Cリーグ 第9節レポート

Aリーグレポート:辻本翔哉
A1卓:花岡、仁科、辻本、堀
A2卓:米川、横山、貫上、佐々木
A3卓:藤川、勝間、上村、中川
A1卓、今節は4回戦目の東3局1本場をレポートします。
3回戦終了時点で、▲35.1Pと決定戦争いから遠ざかるマイナスを叩き後がない状況で、持ち点15,000程度で迎えた局。
親は花岡、南家・仁科、私が西家で北家は堀。ドラは9で配牌に白と中がトイツ。發は1つと大物手が狙えそうな配牌でした。
北家の堀から最初の捨牌の白を鳴き、続けて中も出たので鳴いた。
そして、点数を稼ぎたく34とある形で仁科から出た2も鳴き、ドラの9を捨て3フーロー。
五77Rの形になり、最低でも満貫役満も見えるが、ツモアガリしかないような状態になってきた。
数巡後、6を引き五を捨て、その後發を引き6を捨て、低め跳満高め役満の形にした。
途中で東を花岡が鳴き向かってきていた。發は出ないが、7でも良いと思っていたが、結局、私が4を捨て花岡の47待ちのダブ東に振り込んでしまった。
そこからは、自分では平常心を保とうと思っていたが、1人沈みのラスを引き最終的に今節は▲79.5Pになってしまった。
花岡とその局について話したが、發が暗刻かもと思わすためにも234の仕掛けは早すぎた。焦りがそうさせた。
原因は1つではないが今節はとても良くない戦いになってしまいました。
麻雀の中身もだが、一番大切なのはメンタル的に折れてしまった事だ。
今の私には足りないものがたくさんある事を気付かされた。
最終節に向けて改善していきたい。
A2卓は貫上が4連続トップで+84.4Pと大爆笑し、決定戦争いに急浮上した。
A3卓は勝間が+41.0Pで降格争いから一歩抜け出した。
今期、横山は一歩抜き出ているが、残りの3つの枠の争いは花岡、米川、藤川、貫上、仁科、中川の6人で熱く争われる。
私は8位でマイナスだがまだ諦めた訳ではない。
Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 横山  毅 50.3 31.2 40.9 ▲ 18.4 48.1 ▲ 48.7 89.8 44.6 ▲ 56.0 181.8
2 米川 基紀 27.9 26.7 60.0 ▲ 2.3 3.1 ▲ 19.5 ▲ 36.5 33.1 10.1 102.6
3 花岡 章生 43.0 ▲ 26.4 ▲ 82.5 12.9 ▲ 0.8 88.9 75.7 ▲ 18.1 3.4 96.1
4 貫上 洋志 ▲ 44.6 ▲ 15.6 ▲ 6.6 ▲ 31.3 29.6 133.4 ▲ 26.2 ▲ 43.4 84.4 79.7
5 中川 由佳梨 ▲ 13.4 38.0 ▲ 7.9 ▲ 24.5 ▲ 44.4 ▲ 3.1 130.7 15.0 ▲ 34.9 55.5
6 藤川 議次 62.9 4.0 18.9 44.2 ▲ 41.5 ▲ 29.7 ▲ 32.8 31.3 ▲ 4.0 53.3
7 仁科健一郎 ▲ 79.2 ▲ 1.6 ▲ 4.4 34.8 ▲ 28.0 85.9 ▲ 20.5 ▲ 56.4 94.8 25.4
8 辻本 翔哉 30.1 ▲ 6.8 13.2 ▲ 6.9 56.4 ▲ 37.1 ▲ 6.4 ▲ 0.6 ▲ 79.5 ▲ 37.6
9 勝間 伸生 ▲ 37.5 ▲ 56.3 ▲ 13.9 10.5 35.2 ▲ 7.9 ▲ 88.5 41.4 41.0 ▲ 76.0
10 佐々木 亮 ▲ 16.9 1.4 ▲ 40.2 ▲ 18.9 ▲ 18.0 ▲ 53.6 17.3 57.7 ▲ 39.5 ▲ 110.7
11 上村 宜久 53.1 ▲ 34.5 42.2 ▲ 24.5 ▲ 65.0 ▲ 3.6 ▲ 63.1 ▲ 59.0 ▲ 2.1 ▲ 156.5
12 堀  昭義 ▲ 75.7 39.9 ▲ 19.7 3.4 24.3 ▲ 106.0 ▲ 59.5 ▲ 46.6 ▲ 18.7 ▲ 258.6

 
Bリーグレポート:宮田豊夢
リーグ戦も後2回を残すのみになりました。
B2卓 1回戦(掛樋、原田、筒井、中川)
東場は互いにけん制しあい、誰も抜け出すことがなく終わる。
南1局、南場に入り親の掛樋からリーチ、続いて中川も追いかけリーチ。
直後、原田にも勝負手が入る。
二万三万七万七万二索三索二筒三筒四筒五筒六筒七筒西  ツモ四索  ドラ七万
高め跳満の勝負手である。
直後に四万を掛樋がつかみ12,000の出アガリとなる。
原田はこのリードをしっかりと守りきり、リーグ戦優勝に向けてリードをさらに伸ばす。
B2卓 2回戦(宮田、筒井、掛樋、原田)
これに待ったをかけたのが宮田。
南1局 親宮田
一万一万二万三万五万六万七万七万七万八万八万九万九万  ドラ八万
この親倍を掛樋から出アガリ、2着以下を大きく離すトップをとる。
だが、今日の主役は中川であった。
そのあとの半荘で他者に付け入る隙を与えない3連勝で、トータル+70P以上の大きなポイントを得る。
中川はこれでリーグ戦昇級に向けて橋がつながったように思われる。
トップをひた走る原田が中川の追撃をどうしのぐかに注目して、最終節も楽しみに見ていきたいと思います。
Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 原田 保正 66.3 ▲ 8.7 39.5 17.1 48.9 15.1 36.8 ▲ 21.3 ▲ 4.3 189.4
2 筒井 宏晶 19.7 55.9 27.5 3.0 ▲ 6.8 40.5 7.6 ▲ 8.6 ▲ 21.5 117.3
3 山本 善嗣 12.0 ▲ 67.5 44.8 2.4 92.5 ▲ 39.9 44.9 ▲ 26.7 46.7 109.2
4 西原 佳隆 83.2 ▲ 15.1 ▲ 12.4 ▲ 8.7 ▲ 12.1 22.6 39.7 21.4 ▲ 16.7 101.9
5 中川  保 ▲ 43.0 46.0 19.6 ▲ 16.1 ▲ 23.2 2.2 ▲ 14.8 32.1 81.8 84.6
6 森下 恭好 0.8 ▲ 24.9 ▲ 33.2 ▲ 20.4 87.5 76.1 ▲ 4.2 ▲ 73.5 60.8 69.0
7 近野理智男 15.4 10.7 18.6 10.0 ▲ 40.5 ▲ 8.5 15.6 26.3 0.0 47.6
8 宮田 豊夢 ▲ 18.4 7.2 43.5 13.4 ▲ 44.0 ▲ 7.6 ▲ 0.0 10.6 25.9 30.6
9 吉田 哲史 ▲ 98.2 27.7 ▲ 17.7 2.5 47.7 ▲ 4.0 62.2 20.1 ▲ 24.3 16.0
10 中野 孝治 1.9 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 1.9
11 坂本 誠裕 22.5 18.1 2.4 23.5 ▲ 58.8 ▲ 42.5 ▲ 14.6 16.0 ▲ 19.8 ▲ 53.2
12 掛樋 忠雄 ▲ 4.5 ▲ 32.0 6.3 10.6 ▲ 15.6 28.9 4.7 ▲ 5.3 ▲ 81.9 ▲ 88.8
13 山中  翼 ▲ 9.4 4.0 ▲ 0.2 2.4 ▲ 76.8 6.5 ▲ 35.8 27.9 ▲ 7.6 ▲ 89.0
14 玉木 章司 14.5 ▲ 4.0 ▲ 63.5 1.3 17.2 ▲ 71.8 ▲ 48.3 33.9 0.0 ▲ 120.7
15 延原 明美 1.1 ▲ 17.5 ▲ 57.0 ▲ 40.7 ▲ 27.7 25.2 ▲ 45.2 15.6 ▲ 67.0 ▲ 213.2
16 稲森 英子 ▲ 66.9 ▲ 20.9 ▲ 18.2 ▲ 21.3 ▲ 8.3 ▲ 42.8 ▲ 48.6 ▲ 71.5 26.9 ▲ 271.6

 
C1リーグレポート:川上直也
関西プロC1リーグは第4節を迎え正念場。
プラス者は残り2節の成績によっては誰もが昇級の可能性があります。
今回も上位者の揃う卓からレポートしたいと思います。
4回戦 高谷 松永 赤木 川崎
東1局、親番・高谷
この第4節もここまでプラスを重ねて調子の良い赤木が開局早々ダブルリーチ。
西家・赤木
一万三万五万五万八万八万八万六索七索八索六筒七筒八筒  ドラ二万
北家、川崎も7巡目に追い付き
一万三万五索五索五索六索七索二筒三筒四筒六筒六筒六筒  リーチ
双方カンチャンのドラ待ちだが、10巡目赤木がツモアガる。2000・3900。
東2局 親番・松永 川崎からの2,900出アガリで迎えた2本場
北家 高谷 配牌 七対子 1シャンテンから4巡目、MAXツモって三暗刻ドラドラ 3,000・6,000のテンパイが入りリーチ。
二万二万四万四万九索九索五筒六筒七筒八筒八筒九筒九筒  ドラ九索
4巡目
二万二万二万四万四万九索九索六筒七筒八筒九筒九筒九筒
リーチ。
6巡目、好調の赤木よりリーチが入る。
赤木6巡目手牌
五万六万七万七万八万三索三索七索八索九索三筒四筒五筒
攻守を考えれば、リーチせずともアガリを拾える場面であるので、普段ならリーチをしないと思われる赤木だが、今日は好調と自分自身でも感じているのか迷わずリーチとした。
結果は、すぐに高谷が六万を掴み、赤木3,900出アガリ。
東3局、親番・赤木
良いアガリを重ねて迎えた親番
配牌
三万五万八万二索九索二筒東東東西発発中  ドラ一索
ここからの4巡目、チーテンでこの形。
一索二索三索東東東発発中中  チー三万 左向き四万 上向き五万 上向き
すぐに松永より発が出て12,000出アガリ。
首尾よくトップで終えたこの4回戦を含めて、赤木は今節大きくプラスを叩き、昇級に大きく近づいた。
稲岡も今節大きくプラスを叩いており、この2人が抜け出た感ではあるが、勝負ごとは最後までわからないのが興味深く、また、わからないからこそ諦めずに上を向いて闘えると思うので、最終節も納得出来るように打ちたいと思います。
C1リーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 稲岡 ミカ 38.2 43.4 ▲ 20.4 52.7 113.9
2 赤木 由実 7.8 3.7 61.3 21.0 93.8
3 松永 侑己 3.8 ▲ 28.2 77.6 19.3 72.5
4 川崎 諒介 5.4 33.9 33.7 ▲ 27.1 45.9
5 川上 直也 40.3 21.9 ▲ 21.8 ▲ 5.9 34.5
6 高谷 圭一 27.9 32.6 4.6 ▲ 39.4 25.7
7 山室 太二 ▲ 21.0 24.9 0.2 2.0 6.1
8 後藤 俊孝 3.7 ▲ 34.4 16.7 2.5 ▲ 11.5
9 吉本 卓矢 ▲ 7.2 ▲ 37.8 ▲ 30.3 57.7 ▲ 17.6
10 丸山  直 ▲ 63.7 37.3 ▲ 34.6 36.9 ▲ 24.1
11 西村 友和 33.4 ▲ 24.5 ▲ 45.5 7.2 ▲ 29.4
12 三好 直幸 43.8 ▲ 23.1 ▲ 26.5 ▲ 40.7 ▲ 46.5
13 富田 淳一 ▲ 16.1 ▲ 12.8 46.7 ▲ 66.5 ▲ 48.7
14 田村  豊 ▲ 28.5 ▲ 90.8 ▲ 7.5 26.2 ▲ 100.6
15 下村 学 ▲ 40.4 27.4 41.9 ▲ 150.0 ▲ 121.1
16 秋山 淑子 ▲ 47.4 25.5 ▲ 97.1 ▲ 45.9 ▲ 164.9

 
C2リーグレポート:大橋慶一郎
今節でプロリーグも第4節となります。今回の成績で最終節の対局者が決まる大切な節でもあります。
現在首位に立っているのは小西が+152.9P続いて吉田が+150.5P。各々がこの2人に食い込めるように意識した闘牌となりました。。
2卓 大橋、木下、伊原、谷上
オーラス 親 谷上 ドラ南
谷上が北を切ってのスタートとなる。
そして木下が初打にツモ切りリーチをかけてきたのだ。
その瞬間伊原が2枚持ちの北を切り回ろうとしたがこれが放銃となる
七万八万九万二索三索四索六索七索八索三筒四筒五筒北
人和の8,000ではなく地和の役満を狙っていたのだ。
現在6位の木下としては一発逆転を狙う素晴らしい捌きであったかと思う。
4卓では永田、赤木、辰巳、長野の対局となった。
ベテランの永田が今節かなりの好調でここでも魅せてくれた。
南3局、親・長野 ドラ七索
永田の 配牌
五万七万三索四索五索六索七索九索二筒四筒八筒九筒北  ドラ七索
タンピン系に仕上げたい手だ。
この手を有効牌を立て続けに引き、5巡目に以下のようになりリーチをかける。
三万三万四万五万六万三索四索五索六索七索二筒三筒四筒  ドラ七索
親番が残っている永田にとってはアガって親を迎えたい。
数巡後に長野から二索が出て7,700のアガリとなる。
オーラス 親永田の配牌、
六万八万一索一索三索三索五索八索南南白白発中  ドラ六索
ドラは無いが跳満クラスを狙える素晴らしい手格好だ。
最終形
五万一索一索三索三索五索南南西白白発発
連荘は出来なかったが永田は大きなプラスとなった。
そして、各卓の上位陣はしっかり成績の上乗せをした模様である。
吉田を筆頭に小西、永田、山神、木下となって最終節では意味のある点棒の取り合いとなるであろう。
私自身は苦しい位置にいるが上位陣を楽にさせないよう最後まで諦めずしっかりと打ち抜きたいと思います。
C2リーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 吉田 圭吾 49.6 109.1 ▲ 8.2 20.3 170.8
2 永田 知也 9.6 40.0 41.4 68.5 159.5
3 小西 輝彦 21.5 83.8 47.6 ▲ 3.1 149.8
4 山神 剛 36.7 ▲ 24.0 64.1 48.5 125.3
5 伊原 達矢 76.2 2.3 30.5 10.9 119.9
6 大橋 慶一郎 ▲ 7.2 21.9 15.4 36.1 66.2
7 木下 恭子 ▲ 24.7 42.7 41.5 ▲ 7.0 52.5
8 長尾 浩平 4.5 60.8 ▲ 45.1 7.0 27.2
9 城 裕介 21.3 0.0 0.0 0.0 21.3
10 赤木 里恵 22.7 ▲ 14.6 ▲ 14.0 6.4 0.5
11 只野 真理子 5.1 ▲ 32.3 22.7 ▲ 2.5 ▲ 7.0
12 辻井 稜真 ▲ 53.0 ▲ 40.6 18.2 63.0 ▲ 12.4
13 田中 悠紀夫 ▲ 26.1 0.0 0.0 0.0 ▲ 26.1
14 土田 小緒里 ▲ 3.1 6.8 ▲ 40.3 3.6 ▲ 33.0
15 辰巳 晴基 ▲ 13.2 ▲ 13.9 ▲ 11.7 0.5 ▲ 38.3
16 大久保 朋美 21.1 ▲ 32.9 ▲ 24.3 ▲ 15.2 ▲ 51.3
17 坂上 優 ▲ 79.6 17.2 ▲ 4.7 ▲ 11.1 ▲ 78.2
18 鎌田 周平 7.7 ▲ 4.4 ▲ 27.4 ▲ 65.7 ▲ 89.8
19 谷上 脩平 29.5 ▲ 41.7 ▲ 40.6 ▲ 41.0 ▲ 93.8
20 長野 恵美 ▲ 19.4 ▲ 37.1 ▲ 1.5 ▲ 75.4 ▲ 133.4
21 前川 憲一 ▲ 34.3 ▲ 87.4 ▲ 15.5 ▲ 54.8 ▲ 192.0
22 高橋 正人 ▲ 49.9 ▲ 78.7 ▲ 71.1 ▲ 10.0 ▲ 209.7