特別昇級リーグ 決勝観戦記/第22期特別昇級リーグ 決勝レポート 奈良 圭純

出場条件・参加資格
4大タイトル出場、40歳未満、プロリーグ、タイトル戦成績優秀者
昇級条件
リーグ戦で欠場、休場がなく、プラスの成績を収める事。
優勝・B2昇級
準優勝・C1昇級
3位・C2昇級
今期この特別昇級リーグに参加したのは12名。
7節終了時での成績上位4名で決勝4回戦を行う。
 
藤井崇勝
D3リーグ 25歳 O型 32期
落ち着いて麻雀が打てるように頑張ります。
 
上田直樹
C3リーグ 33歳 A型 32期前期
いつも通りやります!
 
平野良栄
D1リーグ 39歳と11ヶ月 A型 30期後期
本当に最後のチャンスなので、全力を尽くします。
 
中村慎吾
C1リーグ 32歳 A型 27期
優勝しか意味がないので、ポイントは厳しいですが叩きに行きます!
7節終了時点でのポイントが、
藤井+152.3P
上田+96.0P
平野+75.4P
中村+37.7P
中村は優勝しか昇級がないため、点差を考えると戦い方が難しいところ。
藤井、上田、平野の3者はもちろん優勝を狙ってくるであろうが、ポイント状況によっては、2位狙い、3位狙いに切り替えてくることが予想される。
 
1回戦 起家から 上田・平野・中村・藤井
東1局は中村が上田の仕掛けの対応し、平野からピンフで1,000点のアガリ。
東2局 ドラ八万
藤井が3巡目でこの牌姿。
七万八万一筒二筒二筒六筒七筒八筒白白発中中
3巡目に上田から発が切られた次巡、藤井のツモが発、打七万とし一気にホンイツへ。
6、8巡目に中発と鳴け、高め大三元のテンパイ。
二筒二筒六筒七筒八筒白白  ポン発発発  ポン中中中
すぐに二筒をツモり、3,000・6,000。
安めながらも最高クラスのスタート。
東3局 ドラ七筒
平野が3巡目リーチ。藤井の2巡目捨て牌に発
二万三万四万二索三索四索四索五索六索七筒八筒九筒発
数巡後にツモり、1,000・2,000。
南1局 ドラ六万
今度は中村が4巡目に、七対子ドラ2の南単騎でリーチ。藤井の1巡目捨て牌に南
結果は流局。自分の素点が大事なのはもちろんだが、優勝には藤井の点棒を削ることも重要で、2者共に藤井の捨て牌に待ちを合わせてきている。
南2局
中村
四万五万一索一索二索三索四索三筒四筒五筒七筒八筒九筒  ツモ五索
中村がピンフのみのテンパイから高め三色の牌と振り替わりリーチ。
上田も3フーロでテンパイ、平野も追いかけリーチを打つが、中村が2,000・4,000。
南3局 ドラ発
好感触のアガリで親を持ってきた中村。
5巡目にポンテンに取れる南が出るがスルー。
すぐに自身で暗刻にし、高め6,000オールのリーチ。
八万八万八万三筒四筒五筒七筒七筒南南南白白
上田も仕掛けて応戦。
四万五万六万七万八万九万二索三索発発  チー三万 左向き一万 上向き二万 上向き
この仕掛けで、中村にはわからなかったことだが、アガリ牌の七筒が流れる。
上田も危険牌を掴み、中村の1人テンパイで流局。
南4局 ドラ四筒
藤井 29,700
上田 26,100
平野 25,600
中村 38,600
中村以外の3者は浮きまですぐの点棒状況だけに、アガリが欲しい。
藤井手牌
五万七万八万九万一索三索五索六索七索七索九索九索九索四筒
捨て牌
藤井 一筒 上向き西五万 上向き八筒 上向き
上田 二万 上向き九万 上向き九筒 上向き二万 上向き
平野 九万 上向き九万 上向き九筒 上向き二筒 上向き
中村 一万 上向き二万 上向き六万 上向き七万 上向き
場況は圧倒的にマンズが良さそうに見える。
藤井の選択はドラの四筒
これが上手くいき、1,300オールのアガリで点棒を原点まで戻す。
次局は中村が捌き、トップを確定させて終局。
1回戦成績
中村+12.6P 藤井+7.9P 平野▲7.2P 上田▲13.3P
1回戦終了時トータル
藤井+160.2P 上田+82.7P 平野+68.2P 中村+50.3P
 
 
2回戦 起家から 中村・上田・藤井・平野
東2局 ドラ五万
上田と藤井の手がぶつかる。
藤井が早々に二つ仕掛けてのテンパイ。
藤井
一索一索五索五索五索東東  ポン発発発  ポン一万 上向き一万 上向き一万 上向き
上田は1シャンテンまでは速かったものの、なかなかテンパイが入らず苦しかったが、終盤に藤井から七筒が鳴けテンパイ。
上田
五万五万五万七万七万七万二索二索五筒六筒  ポン七筒 上向き七筒 上向き七筒 上向き
中村、平野はオリ気配があり、藤井からはドラが見えてなかっただけに、オリる選択肢もあったかと思うが、藤井はリードのあるうちに勝負。
七万の大明カン後、七筒も勝負し、12,000の放銃。
東3局 ドラ四索
平野がドラこそないものの、高め三色のリーチ。
平野
一万二万三万五万六万三索三索五索六索七索五筒六筒七筒  リーチ
藤井も連荘狙いで仕掛けを入れるが、これが裏目になり、平野が2,000・4,000。
南3局 ドラ南
藤井が初打にドラを切ると、2巡目もドラの南をツモ切り。
すぐにリーチを打つが、中村、上田に押し切られ、3人テンパイでの流局。
藤井はまだ十分にリードがあるのだが、12,000の放銃から精神状態が不安定になり、迷いや焦りが出てきているように見える。
中村は大きなアガリこそないのだが要所でのアガリが続き、オーラスもヤミテンのピンフドラ1をアガリ、連続トップ。
藤井が大きなラスをとったためまだポイント差があるが、他3者にとっては嬉しい並びとなった。
2回戦成績
中村+20.4P 上田+16.2P 平野▲8.2P 藤井▲28.4P
2回戦終了時トータル
藤井+131.8P 上田+98.9P 中村+70.7P 平野+60.0P
 
 
3回戦 起家から 上田・中村・藤井・平野
東1局は藤井が400・700。
東2局は上田が藤井から1000点のアガリ。
東3局 ドラ二筒
平野
三万五万二索三索四索四索五索二筒二筒三筒四筒七筒七筒  ツモ六索
理想形はドラを2枚使ったタンピンイーペーコーや、234の三色だが、平野は即リーチ。
場況はマンズがかなり安く、四万がリーチの時点で山に4枚残り。
これが好判断となり、ソウズのホンイツをテンパイしていた中村が四万を掴み、平野が5,200のアガリ。
東4局 ドラ七万
藤井が先制リーチ。
三万四万五万七万八万九万一索二索三索四筒四筒五筒六筒
平野がすぐに追いつき、追いかけリーチ。
四万五万六万四索五索六索六索六索二筒三筒三筒四筒四筒  リーチ
上田がマンズのホンイツで仕掛け返しテンパイを入れるが、平野が掴んでいた七筒を喰い下げてオリ。
対局者にはわからなかったことだが、こうなるとチャンスは平野に。
藤井が五筒を掴み、平野が5,800のアガリ。
藤井がヤミテンを選択していればおそらく、上田か中村からすぐに2,000点のアガリで終局していたように思う。
一発裏ドラのない公式ルールにおいて、子方でのピンフドラ1の手をリーチするかしないかは難しいところではある。ツモアガリした時の5,200点は魅力的であるし、相手の手牌進行を遅らせるなどのメリットもあるが、リーチを掛けていなければ出アガリできていたであろう牌が止められるなど、デメリットも小さくない。
特に、今局はトータルラス目の平野の親であり、点数状況的に、ある程度はまっすぐ攻めてくることが予想できる。決して、リーチを掛けることが悪いわけではないが、点数状況や場況、心理状況等を考慮した場合、ヤミテンの方が得策だったように思う。
藤井がこのまま沈むと最終戦、優勝者がわからなくなる点棒状況ではあったが、次局、藤井に勝負手が入る。
5巡目
一万三万四万四万五万七万五索六索一筒二筒三筒七筒八筒  ツモ六筒  ドラ四万
一万七万の選択が難しかったが、次巡のツモが四万
すぐにこれに飛び込んだのが中村。 ピンフドラ3の7,700で、手痛い放銃となった。
南1局
上田がタンヤオドラ1の1,000オール、続く1本場はリーチツモの1,000は1,100オールと連続のツモアガリ。ここから南場は上田の独壇場。
南1局 2本場
五万六万七万八万八万三索四索五索四筒五筒六筒七筒八筒  ツモ六筒  ドラ五索
4,000は4,200オールのアガリ。
南1局 3本場
上田捨て牌 ドラ五万
九万 上向き西九筒 上向き九索 上向き一索 上向き白
南南
南はトイツ落としである。上田の手牌の見えない場所で観戦していたのだが、このリーチはタンヤオピンフ形の、形も十分なのを予想するのは難しくない。
二万三万三万四万五万五万六万七万五索五索三筒四筒五筒  ツモ四万
高めツモで6,000は6,300オール。
2局で藤井を抜き去り、突き放してしまった。
南1局 4本場
中村がタンヤオドラ2のテンパイをしていた藤井からリーチピンフ三色をアガリ、上田の親落としに成功するが、
南2局 ドラ九筒
上田リーチ
一索一索五索六索七索八索九索一筒二筒三筒発発発  リーチ  ツモ四索
1,000・2,000のツモアガリ。
南3局は6巡目にツモ七対子の800・1,600。
南4局は5巡でピンフツモドラ1の700・1,300と上田の連続のアガリ。
7万点越えのトップでトータル首位となる。
3回戦成績
上田+52.0P 平野+7.2P 中村▲27.1P 藤井▲32.1P
3回戦終了時トータル
上田+150.9P 藤井+99.7P 平野+67.2P 中村+43.6P
 
 
4回戦 起家から 藤井・平野・中村・上田
東1局 平野が1枚目の中のポンテンで藤井から1,000点のアガリ。
東2局 藤井がドラを重ね、七対子でリーチ宣言するも、テンパイ打牌が上田の1,300に捕まる。
東3局 ドラ五筒
上田
三万三万六万七万八万四索四索四索五筒五筒六筒六筒七筒
最終戦は終始、局回しに専念するかと思っていたが、上田はリーチを選択。
高めの七筒を一発でツモり、このアガリで勝ちをさらに盤石なものにした。
南2局 ドラ発
上田
一万一万一万二万三万三万四万五万六万七万六索六索六索発
発切りリーチ?三万切りのヤミテン?
上田の選択は三万切りリーチ。
結果は流局となったが、この圧倒的な攻撃力こそが上田の強み。
南4局 ドラ九索
藤井20,300 平野21,000 中村33,700 上田45,000
上田、藤井のトータル着順はほぼ変わらないが、平野、中村のトータルポイント差はわずかに2.9P平野が上。
平野は3位でも昇級権があるため、なんとかテンパイまでもちこみ1人テンパイで流局。
4回戦成績
上田+22.0P 中村+6.7P 平野▲10.0P 藤井▲18.7P
最終戦終了時
上田+172.9P 藤井+81.0P 平野+57.2P 中村+50.3P
十段戦でも活躍した上田だが、本場所の鳳凰戦ではポイントを大きくマイナスしたため、昇級権利はなくなり、C3残留。
2位の藤井はD3からC1へ、3位の平野はD1からC2へ昇級となる。

第17期北陸リーグ 第1節レポート

お初の方は初めまして。ご存知の方は改めて失礼致します。第17期北陸リーグのレポートを担当させて戴きます22期生の荒谷と申します。拙い文章ですが半年間のお付き合い、どうか宜しくお願い致します。

2017年9月23日、この日は北陸の麻雀打ちの多くにとって、忘れえぬ記憶に残る日になったのではないだろうか。第17期北陸リーグの第1節に合わせて、東京より現鳳凰位・前原雄大プロ・そして女流桜花の現役Aリーガーでもある蒼井ゆりかプロにゲストとして富山にお越し頂いたのである。
競技プロは勿論、一般の方々にとっても鳳凰の肩書は特別な畏敬の対象であろう。
今期の北陸リーグは、過去最大の36名(ゲスト含む)の参加・加えて一般観戦者も受け入れての大規模な開幕となった。

今節の北陸リーグは従来と異なり、少しでも多くの方が前原プロ・蒼井プロと対局できるよう、半荘ごとに対局者を入れ替える形式にて4回戦を実施することとなった。
ともすればバタバタしてしまいがちなこの4回戦。それでも、なのか流石、と言うべきか。この36名という大人数の、ワンデーの対局スコアにてアタマを奪るのが鳳凰位の貫禄なのだろう。前原プロが堂々の優勝を飾る。
前原鳳凰位は、その実力を如何無く発揮しただけではなく、慌ただしい対局の合間にも熱心にファンサービスを怠らず、サインや記念撮影に応じていた。ゴジラや地獄の門番など、こと麻雀に関して恐々たるイメージの先行する前原プロであるが、その細やかな気遣いや姿勢は、競技プロかくあるべしの範を我々北陸の面々に示してくれていたのではないだろうか。
前原プロ・蒼井プロや第1節の対局風景に関しては、北陸支部のブログにて写真を掲載させていただいていますので、宜しければそちらもご覧いただければ幸いです

さて、北陸リーグ全体に目を向けると、一般参加ながらに熟練者の多い北陸リーグ。早々にスタートダッシュを決めた者はなく、皆が虎視眈々とチャンスを窺っているように感じられる。

前原プロに僅差で追随しているのが小泉さん。北陸リーグでただ一人、第1期からの皆勤者であり、上位/決勝の常連者。私荒谷の主観ではあるが、北陸最強クラスの麻雀打ちだと思っている。
対局後のインタビューに対しても、出てきた発言は手ごたえや満足感のそれではなく、「もっと上手く打てた」「こうすればよかった」等の反省点だった。聞けば更なる上達の為、現在打ち方をアレンジ中とのこと。これだけの実力者でも向上心を失わず日々の研鑽を怠らない事が彼の強者たる所以なのかもしれない。驕らぬ強者に死角無し、であろうか。

一般から初参加ので紅一点は橋本さん。今節3回戦にて小四喜をアガリ!

一索二索三索東東南南北北北  ポン西西西  ロン東

和久津プロのファンだという彼女。腹を決めて攻め込んでくる攻撃的な姿勢は、1回戦で同卓した私も刮目すべき点が多々あった。4回戦でラスを引いてしまいポイントは叩けなかったが、そのスタイルと展開が咬み合えば、上位に割って入る可能性は十分にあるだろう。

そのほか初参加で気を吐いたのが戸村さん。本人曰く、競技麻雀(連盟公式ルール)は初めてだと言うが、丁寧にスコアを纏めて好位につけている。このまま委縮することなくポイントを伸ばして欲しいものである。

また、前期決勝進出者の4名(浦田、木戸、成田、宮内さん)も順調なプラススタート。連覇を狙う浦田、リベンジに燃える3名の今後の戦い方にも注目が集まる。

マイナススタートでは、北陸リーグ優勝経験もある光岡さん、久々湊さんの苦戦に目を引かれる。苦しい立ち上がりとなったが、スコアの立て直し方・ポイントの叩き方を知っている両名。このままでは終わらないだろう。

プロに目を向ければ、大体の面々が無難にスコアを纏める中、前田と安城は苦しい立ち上がり。特に安城は小四喜放銃の不運もあり厳しい最下位スタート。北陸での活動のみならず、女流桜花や夕刊フジ杯、静岡リーグのゲスト参戦など、その精力的な活動は北陸支部員の中でもトップを争う安城。麻雀に対する真摯な姿勢は遠からず結果として現れるだろう。雌伏の時・ここをどう巻き返すかである。

最後に私自身だが、好位につける事はできてはいるが、内容は4-1-1-3という私らしい打撃を身上とした結果である。やや大きめのマイナスを2度叩くも、それに倍するトップを2度奪って素点差にて3位。結果だけ見れば上々の立ち上がりか。
初参加の方には名刺代わりとして・常連の方々にも改めてのご挨拶として。
この打撃を旨とする私の雀風を貫き、今期を戦い抜きたいと思う。

戦いの幕が上がった今期の北陸リーグ。来ていただいた鳳凰の名に恥じぬよう、全員が悔いの無い、良い戦いを繰り広げて欲しいと願う。

順位 名前 プロ/一般 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 合計
1 前原 雄大 プロ 7.0 20.5 31.8 ▲ 5.6 53.7
2 小泉 陽平 一般 28.2 ▲ 4.5 3.5 21.4 48.6
3 荒谷 誠 プロ ▲ 16.7 44.1 29.4 ▲ 13.6 43.2
4 木下 玄基 一般 ▲ 22.1 16.0 9.7 37.0 40.6
5 谷口 真悟 一般 4.9 ▲ 4.3 27.7 5.8 34.1
6 押川 憲一 一般 ▲ 20.7 22.9 ▲ 8.5 37.4 31.1
7 宮川 悟 一般 ▲ 1.2 25.8 8.9 ▲ 2.9 30.6
8 木戸 僚之 プロ 19.7 4.0 ▲ 15.7 19.2 27.2
9 戸村 聖一 一般 11.9 6.8 ▲ 2.2 7.0 23.5
10 浦田 豊人 プロ 2.4 ▲ 33.5 18.8 35.7 23.4
11 平澤 憲一 一般 ▲ 14.3 14.9 ▲ 4.2 24.9 21.3
12 志多木 健 プロ ▲ 3.5 15.3 ▲ 6.1 14.7 20.4
13 南 和之 一般 3.8 3.8 ▲ 5.5 17.0 19.1
14 久保 智央 一般 9.1 6.4 5.8 ▲ 4.2 17.1
15 後藤 正博 プロ 20.3 9.1 5.0 ▲ 19.8 14.6
16 開 千洋 一般 16.2 34.9 ▲ 16.4 ▲ 20.6 14.1
17 成田 理良 プロ 18.1 ▲ 13.3 35.6 ▲ 26.5 13.9
18 藤本 鉄也 プロ 5.3 ▲ 10.9 9.7 9.3 13.4
19 北川 光 一般 22.6 ▲ 7.5 ▲ 5.7 2.6 12.0
20 上杉 俊男 一般 ▲ 19.1 ▲ 13.2 24.9 15.6 8.2
21 宮内 俊貴 一般 13.3 5.5 ▲ 18.0 6.9 7.7
22 本田 朋広 プロ ▲ 9.4 24.5 7.3 ▲ 15.5 6.9
23 蒼井 ゆりか プロ 18.9 9.7 ▲ 18.8 ▲ 6.1 3.7
24 尾間 明 一般 4.8 ▲ 6.0 1.7 ▲ 1.3 ▲ 0.8
25 橋本 沙耶 一般 ▲ 5.8 ▲ 10.5 42.4 ▲ 27.6 ▲ 1.5
26 飯田 輝雄 一般 20.5 6.8 ▲ 20.1 ▲ 19.7 ▲ 12.5
27 森田 有一 一般 ▲ 7.6 ▲ 11.5 ▲ 8.2 9.7 ▲ 17.6
28 前田 倫也 プロ ▲ 8.3 ▲ 14.4 8.2 ▲ 20.5 ▲ 35.0
29 山元 一成 一般 4.4 11.7 ▲ 29.8 ▲ 22.2 ▲ 35.9
30 野島 信一 一般 ▲ 23.5 ▲ 33.2 14.8 ▲ 7.7 ▲ 49.6
31 窪田一彦 一般 8.0 ▲ 21.9 ▲ 26.7 ▲ 10.1 ▲ 50.7
32 表 勝正 一般 ▲ 9.5 ▲ 16.8 ▲ 28.8 2.5 ▲ 52.6
33 光岡 大幸 一般 ▲ 27.0 ▲ 19.8 13.4 ▲ 22.3 ▲ 55.7
34 久々湊 康雄 一般 ▲ 20.2 ▲ 30.8 ▲ 21.1 ▲ 3.3 ▲ 75.4
35 吉田 健彦 一般 ▲ 19.6 ▲ 25.0 ▲ 9.2 ▲ 25.1 ▲ 78.9
36 安城 るい プロ ▲ 10.9 ▲ 6.6 ▲ 55.6 ▲ 12.1 ▲ 85.2

北陸リーグ レポート/第17期北陸リーグ 第1節レポート

お初の方は初めまして。ご存知の方は改めて失礼致します。第17期北陸リーグのレポートを担当させて戴きます22期生の荒谷と申します。拙い文章ですが半年間のお付き合い、どうか宜しくお願い致します。
2017年9月23日、この日は北陸の麻雀打ちの多くにとって、忘れえぬ記憶に残る日になったのではないだろうか。第17期北陸リーグの第1節に合わせて、東京より現鳳凰位・前原雄大プロ・そして女流桜花の現役Aリーガーでもある蒼井ゆりかプロにゲストとして富山にお越し頂いたのである。
競技プロは勿論、一般の方々にとっても鳳凰の肩書は特別な畏敬の対象であろう。
今期の北陸リーグは、過去最大の36名(ゲスト含む)の参加・加えて一般観戦者も受け入れての大規模な開幕となった。
今節の北陸リーグは従来と異なり、少しでも多くの方が前原プロ・蒼井プロと対局できるよう、半荘ごとに対局者を入れ替える形式にて4回戦を実施することとなった。
ともすればバタバタしてしまいがちなこの4回戦。それでも、なのか流石、と言うべきか。この36名という大人数の、ワンデーの対局スコアにてアタマを奪るのが鳳凰位の貫禄なのだろう。前原プロが堂々の優勝を飾る。
前原鳳凰位は、その実力を如何無く発揮しただけではなく、慌ただしい対局の合間にも熱心にファンサービスを怠らず、サインや記念撮影に応じていた。ゴジラや地獄の門番など、こと麻雀に関して恐々たるイメージの先行する前原プロであるが、その細やかな気遣いや姿勢は、競技プロかくあるべしの範を我々北陸の面々に示してくれていたのではないだろうか。
前原プロ・蒼井プロや第1節の対局風景に関しては、北陸支部のブログにて写真を掲載させていただいていますので、宜しければそちらもご覧いただければ幸いです
さて、北陸リーグ全体に目を向けると、一般参加ながらに熟練者の多い北陸リーグ。早々にスタートダッシュを決めた者はなく、皆が虎視眈々とチャンスを窺っているように感じられる。
前原プロに僅差で追随しているのが小泉さん。北陸リーグでただ一人、第1期からの皆勤者であり、上位/決勝の常連者。私荒谷の主観ではあるが、北陸最強クラスの麻雀打ちだと思っている。
対局後のインタビューに対しても、出てきた発言は手ごたえや満足感のそれではなく、「もっと上手く打てた」「こうすればよかった」等の反省点だった。聞けば更なる上達の為、現在打ち方をアレンジ中とのこと。これだけの実力者でも向上心を失わず日々の研鑽を怠らない事が彼の強者たる所以なのかもしれない。驕らぬ強者に死角無し、であろうか。
一般から初参加ので紅一点は橋本さん。今節3回戦にて小四喜をアガリ!
一索二索三索東東南南北北北  ポン西西西  ロン東
和久津プロのファンだという彼女。腹を決めて攻め込んでくる攻撃的な姿勢は、1回戦で同卓した私も刮目すべき点が多々あった。4回戦でラスを引いてしまいポイントは叩けなかったが、そのスタイルと展開が咬み合えば、上位に割って入る可能性は十分にあるだろう。
そのほか初参加で気を吐いたのが戸村さん。本人曰く、競技麻雀(連盟公式ルール)は初めてだと言うが、丁寧にスコアを纏めて好位につけている。このまま委縮することなくポイントを伸ばして欲しいものである。
また、前期決勝進出者の4名(浦田、木戸、成田、宮内さん)も順調なプラススタート。連覇を狙う浦田、リベンジに燃える3名の今後の戦い方にも注目が集まる。
マイナススタートでは、北陸リーグ優勝経験もある光岡さん、久々湊さんの苦戦に目を引かれる。苦しい立ち上がりとなったが、スコアの立て直し方・ポイントの叩き方を知っている両名。このままでは終わらないだろう。
プロに目を向ければ、大体の面々が無難にスコアを纏める中、前田と安城は苦しい立ち上がり。特に安城は小四喜放銃の不運もあり厳しい最下位スタート。北陸での活動のみならず、女流桜花や夕刊フジ杯、静岡リーグのゲスト参戦など、その精力的な活動は北陸支部員の中でもトップを争う安城。麻雀に対する真摯な姿勢は遠からず結果として現れるだろう。雌伏の時・ここをどう巻き返すかである。
最後に私自身だが、好位につける事はできてはいるが、内容は4-1-1-3という私らしい打撃を身上とした結果である。やや大きめのマイナスを2度叩くも、それに倍するトップを2度奪って素点差にて3位。結果だけ見れば上々の立ち上がりか。
初参加の方には名刺代わりとして・常連の方々にも改めてのご挨拶として。
この打撃を旨とする私の雀風を貫き、今期を戦い抜きたいと思う。
戦いの幕が上がった今期の北陸リーグ。来ていただいた鳳凰の名に恥じぬよう、全員が悔いの無い、良い戦いを繰り広げて欲しいと願う。

順位 名前 プロ/一般 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 合計
1 前原 雄大 プロ 7.0 20.5 31.8 ▲ 5.6 53.7
2 小泉 陽平 一般 28.2 ▲ 4.5 3.5 21.4 48.6
3 荒谷 誠 プロ ▲ 16.7 44.1 29.4 ▲ 13.6 43.2
4 木下 玄基 一般 ▲ 22.1 16.0 9.7 37.0 40.6
5 谷口 真悟 一般 4.9 ▲ 4.3 27.7 5.8 34.1
6 押川 憲一 一般 ▲ 20.7 22.9 ▲ 8.5 37.4 31.1
7 宮川 悟 一般 ▲ 1.2 25.8 8.9 ▲ 2.9 30.6
8 木戸 僚之 プロ 19.7 4.0 ▲ 15.7 19.2 27.2
9 戸村 聖一 一般 11.9 6.8 ▲ 2.2 7.0 23.5
10 浦田 豊人 プロ 2.4 ▲ 33.5 18.8 35.7 23.4
11 平澤 憲一 一般 ▲ 14.3 14.9 ▲ 4.2 24.9 21.3
12 志多木 健 プロ ▲ 3.5 15.3 ▲ 6.1 14.7 20.4
13 南 和之 一般 3.8 3.8 ▲ 5.5 17.0 19.1
14 久保 智央 一般 9.1 6.4 5.8 ▲ 4.2 17.1
15 後藤 正博 プロ 20.3 9.1 5.0 ▲ 19.8 14.6
16 開 千洋 一般 16.2 34.9 ▲ 16.4 ▲ 20.6 14.1
17 成田 理良 プロ 18.1 ▲ 13.3 35.6 ▲ 26.5 13.9
18 藤本 鉄也 プロ 5.3 ▲ 10.9 9.7 9.3 13.4
19 北川 光 一般 22.6 ▲ 7.5 ▲ 5.7 2.6 12.0
20 上杉 俊男 一般 ▲ 19.1 ▲ 13.2 24.9 15.6 8.2
21 宮内 俊貴 一般 13.3 5.5 ▲ 18.0 6.9 7.7
22 本田 朋広 プロ ▲ 9.4 24.5 7.3 ▲ 15.5 6.9
23 蒼井 ゆりか プロ 18.9 9.7 ▲ 18.8 ▲ 6.1 3.7
24 尾間 明 一般 4.8 ▲ 6.0 1.7 ▲ 1.3 ▲ 0.8
25 橋本 沙耶 一般 ▲ 5.8 ▲ 10.5 42.4 ▲ 27.6 ▲ 1.5
26 飯田 輝雄 一般 20.5 6.8 ▲ 20.1 ▲ 19.7 ▲ 12.5
27 森田 有一 一般 ▲ 7.6 ▲ 11.5 ▲ 8.2 9.7 ▲ 17.6
28 前田 倫也 プロ ▲ 8.3 ▲ 14.4 8.2 ▲ 20.5 ▲ 35.0
29 山元 一成 一般 4.4 11.7 ▲ 29.8 ▲ 22.2 ▲ 35.9
30 野島 信一 一般 ▲ 23.5 ▲ 33.2 14.8 ▲ 7.7 ▲ 49.6
31 窪田一彦 一般 8.0 ▲ 21.9 ▲ 26.7 ▲ 10.1 ▲ 50.7
32 表 勝正 一般 ▲ 9.5 ▲ 16.8 ▲ 28.8 2.5 ▲ 52.6
33 光岡 大幸 一般 ▲ 27.0 ▲ 19.8 13.4 ▲ 22.3 ▲ 55.7
34 久々湊 康雄 一般 ▲ 20.2 ▲ 30.8 ▲ 21.1 ▲ 3.3 ▲ 75.4
35 吉田 健彦 一般 ▲ 19.6 ▲ 25.0 ▲ 9.2 ▲ 25.1 ▲ 78.9
36 安城 るい プロ ▲ 10.9 ▲ 6.6 ▲ 55.6 ▲ 12.1 ▲ 85.2

第1期北陸プロリーグ 第1節レポート

北陸支部員にとって待望の、そして念願の「北陸プロリーグ」が遂に開催される事となりました。
果たして栄えある初代チャンピオンの座を獲得するのは誰か!?
勿論、私も初代王者を飾る気は満々ではあるが、その強い思いは皆同じであり、そう易々と簡単には勝たしてくれないだろう。
先ずは決勝進出の4名に名乗りをあげれるように頑張って行きたいと思う。

 

●A卓


藤本 鉄也(10期生、四段)
木戸 僚之(23期生、三段)
本田 朋広(28期生、三段)
志多木 健(32期生、初段)
成田 理良(33期生、初段)

A卓でロケットダッシュを決めたのは藤本。
①②①②の連対率100%のオールプラスでの+63.2Pと、A卓の中でベテランの貫禄を見せつけた。
藤本は支部内で一二を誇る実力者であることは、他の支部員たちも誰もが認めるところ。
藤本自身も自分を意識させつつ、それを逆手にとってアガリを重ねて、ポイントを伸ばしていくのが戦略の1つ。
住まいは東京に身をおきながら、毎月北陸まで参戦しており、その姿勢には本当に頭が下がる。
前回の北陸プロアマ混合リーグでは、予選を圧倒的に首位で通過するも、決勝で惜しくも敗れての準優勝で終わった。
その悔しい思いをこのプロリーグにぶつけるかのように、総合順位も首位発進となり、まだ第1節だが、早くも独走の気配さえ感じさせてしまう。

A卓でこれに続いたのは木戸。
これはあくまでも私が対戦していて感じる私見ではあるが、木戸は「理」に非常に聡明な打ち手である。
それでいて時にはその理を乗り越え、「体」で感じて正解を出していくタイプである、と私は勝手ながらイメージしている。
この理と体が嵌まれば、当然ながら爆発する力となる。
反面、理がクレバーなため、見え過ぎて牌が止まれば、それと同時に勢いも止めてしまう可能性もある。
結果は④①①①の+29.3Pと、初戦ラススタートながら、そこから3連勝。総合順位も3位となったが、果たして木戸としてはとりあえずプラスで良かったと思ったのだろうか?
それともまだまだ不満足な結果だったのであろうか?

2人が交互にトップ を取る中、我慢の麻雀を強いられたのは志多木。
②③④②とノートップながら▲6.2Pとマイナスを最小限に抑えた。
志多木も爆発力に定評があるタイプなので、次節以降にチャンスを伺うつもりであろう。

同じくポイントを伸ばせなかった成田。
1回戦の1人沈みのラススタートであったが、その後は②③③とまとめ、被害を食い止めた。
成田は今期デビューの新人であるが、初公式戦となった前期の北陸プロアマ混合リーグにおいては、新人とは思えない落ち着いた対局で、見事決勝進出を果たした。
優勝こそ逃がしたが、今後の活躍が大いに期待される。

A卓で一番苦戦したのが本田。
③②④④と踏ん張れず、▲54.6Pと出遅れ、総合順位も最下位スタートとなった。
しかしながら本田は東京の鳳凰位戦にて、この度B2リーグに見事昇級した実力者であり、このままで終わらないと思っている。
次節以降の巻き返しに期待したい。

 

 

●B卓
浦田 豊人(8期生、七段)
後藤 正博(22期生、三段)
荒谷 誠(22期生、三段)
安城るい(29期生、二段)
前田 倫也(33期生、初段)

B卓トップは後藤。
彼は「第17期麻雀最強位」のタイトルホルダーであり、その頂点を極めた持ち味はやはり攻撃力である。
攻撃力に自信のあるタイプはどうしても攻撃一辺倒になりがちだが、この日の後藤はひと味違った。
豪速球に加えて緩急自在の変化球を交えた熟練の投手のように、押し引きが抜群であり、トップは1回ながら①③②②とオールプラスで+30.7Pとし、総合順位3位に着けた。
この緩急自在を本人が意識してスタイルチェンジをしているならば、今後の後藤はかなり手強い相手になるであろう。

後藤に続いたのが荒谷。
荒谷もまた攻撃型を自負する1人であるが、①②③③と、後半本調子でない態勢を素直に受け止め、上手くポイントをまとめた。
と もすれば崩れていく悪い癖が修正された印象があり、やはりプロリーグにかける熱い思いが伝わってくる。

さて私であるが、先日終幕した「第16期北陸プロアマ混合リーグ」も何とか優勝する事が出来、この北陸プロリーグとの二冠達成を目指すべく挑んだ開幕戦。
②③②とノートップながらオールプラスで迎えた4回戦に痛恨のラスを喫し、+5.7Pとポイントを上積みすべきところで果たせないひ弱さを露呈してしまった。
まだまだ精進が足りないという事なのだろう。
明日からまた日々努力を重ね、必ずや決勝進出を果たすべく、頑張ります。

新人の前田も「なんとか今日はプラスで終えたい!」という気持ちが通じたのか、+1.3Pで終了。
少しずつではあるが、対局姿勢に落ち着きが見られ、 次節上位進出を狙う。

B卓で苦戦を余儀なくさせられたのが安城。
1回戦より④④④と最悪の立ち上がり。しかし腐ることなく、最終戦で意地のトップを取り、なんとか踏ん張った。
闘いはまだ始まったばかりなので、先ずは焦らずコツコツとマイナスを返済して、上位を伺いたい。

今回優勝者には、来年3月に開催される「地方チャンピオンシップ」に支部代表として出場する事となる。
そうなれば、映像で視聴者の皆様に自分の麻雀を見て頂く事となる。
そのせいだろうか?
総じてどの選手も、「これまでの自分のままでは行けない!」という気持ちがひしひしと伝わって来ており、打ち方にこれまでにない工夫と努力がしっかりと意志として感じられた。
私も負けてはいられない。

麻雀プロは日々努力、日々進化しなければならない。
果たして初代チャンピオンは誰のもとに舞い降りるのだろうか?
これからの熱戦を期待します。

●第1節 結果
順位 名前 合計
1 :藤本 鉄也:63.2
2 :後藤 正博:30.7
3 :木戸 僚之:29.3
4 :荒谷 誠 :16.1
5 :浦田 豊人:5.7
6 :前田 倫也:1.3
7 :志多木 健:▲6.2
8 :成田 理良:▲31.7
9 :安城 るい:▲53.8
10:本田 朋広:▲54.6

北陸リーグ レポート/第1期北陸プロリーグ 第1節レポート

北陸支部員にとって待望の、そして念願の「北陸プロリーグ」が遂に開催される事となりました。
果たして栄えある初代チャンピオンの座を獲得するのは誰か!?
勿論、私も初代王者を飾る気は満々ではあるが、その強い思いは皆同じであり、そう易々と簡単には勝たしてくれないだろう。
先ずは決勝進出の4名に名乗りをあげれるように頑張って行きたいと思う。
 
●A卓

藤本 鉄也(10期生、四段)
木戸 僚之(23期生、三段)
本田 朋広(28期生、三段)
志多木 健(32期生、初段)
成田 理良(33期生、初段)
A卓でロケットダッシュを決めたのは藤本。
①②①②の連対率100%のオールプラスでの+63.2Pと、A卓の中でベテランの貫禄を見せつけた。
藤本は支部内で一二を誇る実力者であることは、他の支部員たちも誰もが認めるところ。
藤本自身も自分を意識させつつ、それを逆手にとってアガリを重ねて、ポイントを伸ばしていくのが戦略の1つ。
住まいは東京に身をおきながら、毎月北陸まで参戦しており、その姿勢には本当に頭が下がる。
前回の北陸プロアマ混合リーグでは、予選を圧倒的に首位で通過するも、決勝で惜しくも敗れての準優勝で終わった。
その悔しい思いをこのプロリーグにぶつけるかのように、総合順位も首位発進となり、まだ第1節だが、早くも独走の気配さえ感じさせてしまう。
A卓でこれに続いたのは木戸。
これはあくまでも私が対戦していて感じる私見ではあるが、木戸は「理」に非常に聡明な打ち手である。
それでいて時にはその理を乗り越え、「体」で感じて正解を出していくタイプである、と私は勝手ながらイメージしている。
この理と体が嵌まれば、当然ながら爆発する力となる。
反面、理がクレバーなため、見え過ぎて牌が止まれば、それと同時に勢いも止めてしまう可能性もある。
結果は④①①①の+29.3Pと、初戦ラススタートながら、そこから3連勝。総合順位も3位となったが、果たして木戸としてはとりあえずプラスで良かったと思ったのだろうか?
それともまだまだ不満足な結果だったのであろうか?
2人が交互にトップ を取る中、我慢の麻雀を強いられたのは志多木。
②③④②とノートップながら▲6.2Pとマイナスを最小限に抑えた。
志多木も爆発力に定評があるタイプなので、次節以降にチャンスを伺うつもりであろう。
同じくポイントを伸ばせなかった成田。
1回戦の1人沈みのラススタートであったが、その後は②③③とまとめ、被害を食い止めた。
成田は今期デビューの新人であるが、初公式戦となった前期の北陸プロアマ混合リーグにおいては、新人とは思えない落ち着いた対局で、見事決勝進出を果たした。
優勝こそ逃がしたが、今後の活躍が大いに期待される。
A卓で一番苦戦したのが本田。
③②④④と踏ん張れず、▲54.6Pと出遅れ、総合順位も最下位スタートとなった。
しかしながら本田は東京の鳳凰位戦にて、この度B2リーグに見事昇級した実力者であり、このままで終わらないと思っている。
次節以降の巻き返しに期待したい。
 
 
●B卓
浦田 豊人(8期生、七段)
後藤 正博(22期生、三段)
荒谷 誠(22期生、三段)
安城るい(29期生、二段)
前田 倫也(33期生、初段)
B卓トップは後藤。
彼は「第17期麻雀最強位」のタイトルホルダーであり、その頂点を極めた持ち味はやはり攻撃力である。
攻撃力に自信のあるタイプはどうしても攻撃一辺倒になりがちだが、この日の後藤はひと味違った。
豪速球に加えて緩急自在の変化球を交えた熟練の投手のように、押し引きが抜群であり、トップは1回ながら①③②②とオールプラスで+30.7Pとし、総合順位3位に着けた。
この緩急自在を本人が意識してスタイルチェンジをしているならば、今後の後藤はかなり手強い相手になるであろう。
後藤に続いたのが荒谷。
荒谷もまた攻撃型を自負する1人であるが、①②③③と、後半本調子でない態勢を素直に受け止め、上手くポイントをまとめた。
と もすれば崩れていく悪い癖が修正された印象があり、やはりプロリーグにかける熱い思いが伝わってくる。
さて私であるが、先日終幕した「第16期北陸プロアマ混合リーグ」も何とか優勝する事が出来、この北陸プロリーグとの二冠達成を目指すべく挑んだ開幕戦。
②③②とノートップながらオールプラスで迎えた4回戦に痛恨のラスを喫し、+5.7Pとポイントを上積みすべきところで果たせないひ弱さを露呈してしまった。
まだまだ精進が足りないという事なのだろう。
明日からまた日々努力を重ね、必ずや決勝進出を果たすべく、頑張ります。
新人の前田も「なんとか今日はプラスで終えたい!」という気持ちが通じたのか、+1.3Pで終了。
少しずつではあるが、対局姿勢に落ち着きが見られ、 次節上位進出を狙う。
B卓で苦戦を余儀なくさせられたのが安城。
1回戦より④④④と最悪の立ち上がり。しかし腐ることなく、最終戦で意地のトップを取り、なんとか踏ん張った。
闘いはまだ始まったばかりなので、先ずは焦らずコツコツとマイナスを返済して、上位を伺いたい。
今回優勝者には、来年3月に開催される「地方チャンピオンシップ」に支部代表として出場する事となる。
そうなれば、映像で視聴者の皆様に自分の麻雀を見て頂く事となる。
そのせいだろうか?
総じてどの選手も、「これまでの自分のままでは行けない!」という気持ちがひしひしと伝わって来ており、打ち方にこれまでにない工夫と努力がしっかりと意志として感じられた。
私も負けてはいられない。
麻雀プロは日々努力、日々進化しなければならない。
果たして初代チャンピオンは誰のもとに舞い降りるのだろうか?
これからの熱戦を期待します。
●第1節 結果
順位 名前 合計
1 :藤本 鉄也:63.2
2 :後藤 正博:30.7
3 :木戸 僚之:29.3
4 :荒谷 誠 :16.1
5 :浦田 豊人:5.7
6 :前田 倫也:1.3
7 :志多木 健:▲6.2
8 :成田 理良:▲31.7
9 :安城 るい:▲53.8
10:本田 朋広:▲54.6

何を切る?fromロン2 2017年10月

このコーナーでは、オンライン麻雀「ロン2」の協力のもと、プロ雀士とロン2ユーザーの解答を、グラフを使って比較していきたいと思います。
多くのプロより、丁寧な解説をいただきましたので、みなさんの雀力アップの参考にしていただければと思います。

問題提供:「ロン2」  作成:杉浦勘介

ロン2道場ルール (一発、裏ドラ、カンドラあり、赤なし)
南1局西家 (色の濃くなっている牌はツモ切りです)

 

プロ

六索切り・・・16人
五索切り・・・11人
三万切り・・・7人
七万切り・・・5人

 

ロン2ユーザー

六索切り・・・42.6%
五索切り・・・26.2%
三万切り・・・19.7%
二万切り・・・6.6%
七万切り・・・3.3%
八万切り・・・1.6%

 

 

プロ解答(50音順)

 

六索切り

蒼井ゆりか
「チャンタにはなりにくい形ですが、ソーズを嫌って狙っていきます。」

内川幸太郎
「点数無いので、純チャン狙いで。」

小笠原奈央
「仕掛けている下家の中スジから。」

岡部光輝
「点数無いので、打点を重視して純チャンを目指す。アガリが遠いので無理はしない。五索六索の差は東家・南家へ危険度の高い方から処理したいため。」

勝又健志
「ピンズを切って先に下家にテンパイが入ると厳しいので、やむなく。」

客野直
「ピンズは下家に対して落としづらく、場にはマンズが安いので、六索 五索を落としていく。」

白鳥翔
「下家にピンズは打ちたくない。さらに、マンズが強く見える河ということで、ソーズを払う。東家・南家への危険度の高い六索から。」

仲田加南
「下家にもソーズは通りそうなので。マンズは親の攻めに準備して持っておきたい。」

藤原隆弘
「ラス目のこの状況にこの手では、私は一索カンなんてしないから答えようがない!もっと受けの利く手牌になっていなければダメッ!やむなく答えるとすれば、下家にピンズは切れないから六索切り。場に安いマンズを残して、この後はオリることになるでしょう。」

麓征生
「純チャン狙い。六索の方が危険なので、五索より先に切る。」

古谷知美
「最高打点のリーチツモ純チャンも見れるし、下家にピンズが切りにくい。東家・南家への安全度が高い五索よりも先に六索から切っていく。」

前田直哉
「ピンズを払いたいところだが、ここは打六索として、最終形をマンズにしたい。」

美波智子
「マンズは重ねて雀頭になったり、メンツになりそうだし、ピンズは下家へのケアで切りたくないので。」

宮内こずえ
「純チャンを目指して。」

山田浩之
「下家に対してピンズは切りたくない。親が攻めてきた時、受けやすいようにマンズを残す。」

和久津晶
「マンズが良くて、下家にソーズが打ちやすい。」

 

 

五索切り

朝霧千裕
「下家にピンズが高いので、おろしたくない。全体的にマンズが安いので、マンズのメンツ完成とタテ引きに期待して。」

石渡正志
「状況と牌姿を見てアガリは難しいと考える。下家はピンズ模様であるし、受けを考えてのソーズ落としとしたい。マンズを残すのは、東家に対して受けが利くから。」

伊藤優孝
「純チャンの可能性も残しましょう。」

黒沢咲
「点数が無い中でのこの手牌は、あまりアガれる気がしないが、下家へのピンズのケアも含め、五索六索を落とします。」

小島広宣
「下家がピンズに寄せている可能性が高く、自身も高目を目指すため。」

猿川真寿
「暗カンをした以上真っ直ぐ進めたい。マンズ残りが理想ではあるが、一筒四筒でも勝負になりそうなので。」

ダンプ大橋
「点数が無いし、チャンタや純チャンになったらいいなってことで端に寄せます。」

二階堂瑠美
「マンズ待ちにしたいです。ピンズに手はかけたくないので。」

仁平宣明
一索暗カンが微妙だが、持ち点から最高純チャンの形を残す。ピンズはギリギリまで引っ張る。」

HIRO柴田
「チャンタには厳しいが、五索六索切り。五索の方が、東家・南家に危険と見て先に切る。」

藤崎智
「ピンズは外さない。後は残す牌の安全度で。」

 

 

三万切り

荒正義
「テンパイなら即リーチ。」

清原継光
「危険牌は切りたくない。安全そうな牌を切りながら、リャンメンテンパイしたらリーチ。あまり勝負したくないです。」

近藤久春
「広く受ける。」

紺野真太郎
「リーチを打ちたいが、雀頭が無い。ピンズが高いので切りたいが、下家がピンズで…。親の現物二万を残しつつ、まずはどこかで雀頭を作りたい。」

瀬戸熊直樹
「ピンズはさわれない。チャンタも見たいが厳しいので、あえてマンズの下を払う。点棒の無い態勢込みで。」

古橋崇志
「この2シャンテンから無スジを切っていくのは手牌と見合ってない。下家に対応して、三万二万と落としていく。リャンメンでテンパイすれば勝負。」

前原雄大
「持ち点から見て何をしてもうまくいかないだろうが、とりあえずマンズの下を払う。」

 

 

七万切り

沢崎誠
「下家はピンズが高く、親がそのピンズを外してきた!1シャンテンかテンパイか?親の七万切りから他家の手変わりがないので、七万は安全牌。とくに勝負手でもないここは、七万切りから。次は八万二万!。」

古川孝次
「下家の3番手がピンズに寄せているので、ピンズは払えない。ここは比較的安いマンズを払う。到底チャンタ狙いは無理!」

三戸亮祐
「どこかで雀頭を作る必要があるので、場に2枚切れの七万から。」

望月雅継
「点数状況的に打点はほしいが、チャンタを追い続けるのは無理筋なので、上手に雀頭を探しつつ、受けながら進むことに主眼を置きたい。ターツの強弱よりも安全度と雀頭の兼ね合いを大切に。」

吉田直
一索をカンしているので、純チャンにもなりにくい。北家の仕掛けにピンズが高いので、受けながら良い形でテンパイした時にリーチをしようかなぐらい。」

何を切る?/何を切る?fromロン2 2017年10月

このコーナーでは、オンライン麻雀「ロン2」の協力のもと、プロ雀士とロン2ユーザーの解答を、グラフを使って比較していきたいと思います。
多くのプロより、丁寧な解説をいただきましたので、みなさんの雀力アップの参考にしていただければと思います。
問題提供:「ロン2」  作成:杉浦勘介
ロン2道場ルール (一発、裏ドラ、カンドラあり、赤なし)
南1局西家 (色の濃くなっている牌はツモ切りです)

 
プロ

六索切り・・・16人
五索切り・・・11人
三万切り・・・7人
七万切り・・・5人
 
ロン2ユーザー

六索切り・・・42.6%
五索切り・・・26.2%
三万切り・・・19.7%
二万切り・・・6.6%
七万切り・・・3.3%
八万切り・・・1.6%
 
 
プロ解答(50音順)
 
六索切り
蒼井ゆりか
「チャンタにはなりにくい形ですが、ソーズを嫌って狙っていきます。」
内川幸太郎
「点数無いので、純チャン狙いで。」

小笠原奈央
「仕掛けている下家の中スジから。」
岡部光輝
「点数無いので、打点を重視して純チャンを目指す。アガリが遠いので無理はしない。五索六索の差は東家・南家へ危険度の高い方から処理したいため。」
勝又健志
「ピンズを切って先に下家にテンパイが入ると厳しいので、やむなく。」
客野直
「ピンズは下家に対して落としづらく、場にはマンズが安いので、六索 五索を落としていく。」
白鳥翔
「下家にピンズは打ちたくない。さらに、マンズが強く見える河ということで、ソーズを払う。東家・南家への危険度の高い六索から。」
仲田加南
「下家にもソーズは通りそうなので。マンズは親の攻めに準備して持っておきたい。」
藤原隆弘
「ラス目のこの状況にこの手では、私は一索カンなんてしないから答えようがない!もっと受けの利く手牌になっていなければダメッ!やむなく答えるとすれば、下家にピンズは切れないから六索切り。場に安いマンズを残して、この後はオリることになるでしょう。」
麓征生
「純チャン狙い。六索の方が危険なので、五索より先に切る。」
古谷知美
「最高打点のリーチツモ純チャンも見れるし、下家にピンズが切りにくい。東家・南家への安全度が高い五索よりも先に六索から切っていく。」
前田直哉
「ピンズを払いたいところだが、ここは打六索として、最終形をマンズにしたい。」
美波智子
「マンズは重ねて雀頭になったり、メンツになりそうだし、ピンズは下家へのケアで切りたくないので。」
宮内こずえ
「純チャンを目指して。」
山田浩之
「下家に対してピンズは切りたくない。親が攻めてきた時、受けやすいようにマンズを残す。」
和久津晶
「マンズが良くて、下家にソーズが打ちやすい。」
 
 
五索切り
朝霧千裕
「下家にピンズが高いので、おろしたくない。全体的にマンズが安いので、マンズのメンツ完成とタテ引きに期待して。」
石渡正志
「状況と牌姿を見てアガリは難しいと考える。下家はピンズ模様であるし、受けを考えてのソーズ落としとしたい。マンズを残すのは、東家に対して受けが利くから。」
伊藤優孝
「純チャンの可能性も残しましょう。」
黒沢咲
「点数が無い中でのこの手牌は、あまりアガれる気がしないが、下家へのピンズのケアも含め、五索六索を落とします。」
小島広宣
「下家がピンズに寄せている可能性が高く、自身も高目を目指すため。」
猿川真寿
「暗カンをした以上真っ直ぐ進めたい。マンズ残りが理想ではあるが、一筒四筒でも勝負になりそうなので。」
ダンプ大橋
「点数が無いし、チャンタや純チャンになったらいいなってことで端に寄せます。」
二階堂瑠美
「マンズ待ちにしたいです。ピンズに手はかけたくないので。」
仁平宣明
一索暗カンが微妙だが、持ち点から最高純チャンの形を残す。ピンズはギリギリまで引っ張る。」
HIRO柴田
「チャンタには厳しいが、五索六索切り。五索の方が、東家・南家に危険と見て先に切る。」
藤崎智
「ピンズは外さない。後は残す牌の安全度で。」
 
 
三万切り
荒正義
「テンパイなら即リーチ。」
清原継光
「危険牌は切りたくない。安全そうな牌を切りながら、リャンメンテンパイしたらリーチ。あまり勝負したくないです。」
近藤久春
「広く受ける。」
紺野真太郎
「リーチを打ちたいが、雀頭が無い。ピンズが高いので切りたいが、下家がピンズで…。親の現物二万を残しつつ、まずはどこかで雀頭を作りたい。」
瀬戸熊直樹
「ピンズはさわれない。チャンタも見たいが厳しいので、あえてマンズの下を払う。点棒の無い態勢込みで。」
古橋崇志
「この2シャンテンから無スジを切っていくのは手牌と見合ってない。下家に対応して、三万二万と落としていく。リャンメンでテンパイすれば勝負。」
前原雄大
「持ち点から見て何をしてもうまくいかないだろうが、とりあえずマンズの下を払う。」
 
 
七万切り
沢崎誠
「下家はピンズが高く、親がそのピンズを外してきた!1シャンテンかテンパイか?親の七万切りから他家の手変わりがないので、七万は安全牌。とくに勝負手でもないここは、七万切りから。次は八万二万!。」
古川孝次
「下家の3番手がピンズに寄せているので、ピンズは払えない。ここは比較的安いマンズを払う。到底チャンタ狙いは無理!」
三戸亮祐
「どこかで雀頭を作る必要があるので、場に2枚切れの七万から。」
望月雅継
「点数状況的に打点はほしいが、チャンタを追い続けるのは無理筋なので、上手に雀頭を探しつつ、受けながら進むことに主眼を置きたい。ターツの強弱よりも安全度と雀頭の兼ね合いを大切に。」
吉田直
一索をカンしているので、純チャンにもなりにくい。北家の仕掛けにピンズが高いので、受けながら良い形でテンパイした時にリーチをしようかなぐらい。」

第30期中部プロリーグ 第1、2節レポート

第1節レポート

 

Aリーグ:山本拓哉

節目の30期目を迎える中部プロリーグ。今期から決勝戦が配信対局で行われることが決まり、選手も一段と気合いがみなぎっております。
今期のAリーグのレポート担当は29期生山本拓哉が務めます。初めてのレポートで拙い文章となるかもしれませんが、半年間お付き合い頂ければ幸いです。

「新陳代謝の無い世界は必ず滅びる」
連盟員なら誰しもが見聞きしたことのある言葉である。
今回が初めてのAリーグ挑戦となる筆者が、中部本部に入ったのは4年半前のこと。当時から今に至るまでAリーグに君臨し続ける者は7名。
Aリーグは16人で構成されているので、現在Aリーグで切磋琢磨する者のうち半数以上が5年以内にBリーグから昇級してきたということである。
しかし、近年優勝するのは過去に優勝経験のある者、中部では中堅ないしベテランと言われる者ばかりだ。
若手については、決勝に乗る者こそあれど優勝といえば筆者と同期の小野プロが第26期を制したのみである。
中部本部にも毎年何名か新人プロが入ってくる。ただ新しい人材が入るだけでは「新陳代謝」は進まないだろう。
若手である筆者は、中部本部の「新陳代謝」を加速すべくこの半年間を戦い抜く所存である。

第1節の組み合わせは以下の通り
1卓 佐藤・日下・三戸・伊藤
2卓 土岐・古川・林・掛水
3卓 清水・掛水・小野・山本拓

1卓
佐藤・三戸・伊藤という面前高打点型の3名に対し仕掛けもよく使うオールラウンド型の日下。3名が打点を作っている隙を突く日下の捌きが決まれば面白い戦いになるだろう、と期待される組み合わせであった。
結果はベテランの三戸が4回戦に1人沈みのラスを引くものの前半戦の貯金を生かし+34.8Pの卓内トップで暫定3位の好スタートを切った。

2卓
注目すべきはやはり古川だろう。鳳凰戦でも最前線で活躍し続ける彼だが、対局前の意気込みを求められた際には「コメント無し!」の一言。
始まってみれば古川が全半荘3万点を上回る戦いを見せ+71.2Pで暫定1位。
衰え知らずのサーフィン打法でこの夏一番のビックウェーブを引き寄せ、古川らしい「不言実行」の結果となった。

3卓
前期決勝進出の清水、優勝経験のある小野、静岡プロリーグ優勝の山本と若手3名が揃った。
結果は小野が終始3万点を上回る安定した戦いを見せ+42.9Pの卓内トップで暫定2位につけた。

1位に大ベテランの古川、2位に若手の小野、3位にベテランの三戸、4位に若手の清水とベテランと若手がバランス良く上位を占める形となった。

私自身は▲20.0Pで暫定13位スタートとさっそくAリーグの洗礼を浴びてしまった。
残り4節、中部本部の「新陳代謝」のためにも、同じ若手の小野や清水に続き魂を燃やして戦わねばならない。

 

●Bリーグ:都築友和

連日暑さが続く中、第30期中部プロリーグBリーグが開幕した。
前期にCリーグ2位で昇級することができ、私は初めてこのBリーグで戦うことができる。この場にたどり着いた感慨深さはあるが、まだまだ中部プロリーグ最高峰のAリーグ、優勝に向けての道半ばの場所である。
この半年間一打一打を今まで以上に気を引き締めて打ち抜いて連続して昇級をつかみ取りたいと思いこの日を迎えた。

今節、印象に残った1局を取り上げたいと思う。
4回戦 南2局(東家から 斎藤・富村・加藤・木村)

南家 富村10巡目

二筒二筒五筒五筒六筒六筒八筒九筒北北  チー一筒 上向き二筒 上向き三筒 上向き  ツモ四筒

この時四筒は場に2枚七筒は1枚切れていて更に
西家 加藤は

一索一索一索三索四索五索六索  ポン四索 上向き四索 上向き四索 上向き  ポン南南南

このソーズテンパイここで富村は打北とする。
次巡ツモ五索、その牌をノータイムでツモ切る。そして四筒七筒と連続してツモり3,000・6,000のアガリを掴み取る。
アガリにかける思いと山読みを含め、自身を信じることができた結果だと思う。
そのままトップをもぎ取っていった。

第1節の上位2人に一言お願いしたところ、
大西「今日は良かったが、最初だけでなく最終節まで気をつけて戦っていきたい。」
富村「スタートダッシュは良いものにすることができホッとしている。」と語ってくれた。

大西はオールプラスで安定感をみせ+44.0Pの1位、次いで2位の富村は+36.1Pと続くが3位以下とのポイント差が殆ど無い混戦状態である。
2人共に勝利の喜びを噛み締めながらももう次節以降の戦いに向けてしっかりと照準をあわせているように思えた。
今節苦汁を飲まされた者もまだ残り4節2つしかない昇級枠を目指してさらなる勢いで臨んでくることが当然予想される。当然私もやすやすとそれを渡すつもりは毛頭ないのである。
今から次の戦いが楽しみである。

 

●Cリーグ:花井香央理

Cリーグのレポートを担当します、32期生の花井香央理です。
半年間お付き合いいただけますと幸いです。
今期のCリーグは21名。各々の士気は高く、昇級したいという強い思いがぶつかり合う幕開きとなった。
特に注目すべきは長年Aリーグで戦ってきた村瀬、杉浦の存在である。
迎えた第1節、私の対戦相手は、村瀬、若松、太田峻。実力者たちとの対局に、弱気になりそうな自分と闘いながらも、臆することなく攻める気持ちで対局に臨もうと決めていた。
しかし開局早々、村瀬から幾度となく繰り返されるツモ、ロンの発声。
1回戦南2局の時点で、すでに60,000点以上の点棒を持ち、完全に場を制した村瀬を止めることができないまま独走させてしまう。
2回戦 東1局2本場

三万三万三万六索六索一筒一筒一筒五筒五筒五筒東東

私はツモり四暗刻のテンパイを入れ、リーチをかけた。結局アガることはできず、私と村瀬の2人テンパイで流局。開かれた村瀬の手牌は、私のあたり牌である東がトイツ、六索待ちの七対子であった。
読みやすい手順であったとは思うが、このテンパイ形を見た私は何とも言えぬ嫌な感触がした。
その予感は的中し、ことごとく勝負手をかわされ、立て直すことができないまま、▲61.2Pという大きなマイナススタートとなってしまった。
別卓では新人の田村が杉浦を押さえて卓内トップで終えていた。前期のデビュー戦ではベテランの先輩たちの洗礼を受け、大きなマイナスで悔しい思いをしていた田村だが、
今日の対局後には「楽しかった」と答えるほどたくましく、落ち着いていたように思う。
プロ2年目となった私も悔しい思いばかりではいられない。最後まで諦めることなく昇級を目指して次節以降も臨みたい。

 

 

第2節レポート

 

●Aリーグ:山本拓哉

リーグ戦のレポートの前に、先日行われた新人王戦の様子を綴らせていただく。中部本部からはAリーグの小野、Cリーグの大橋が決勝戦に駒を進めた。
優勝こそならなかったものの、決勝戦に中部本部の仲間が2人も残り前節のレポートにも書いた「新陳代謝」が早速目に見える形になり、より一層中部本部の士気が上がったように思う。

筆者は自宅で2人の活躍を配信を通して見ていた。応援している気持ちはもちろん、同期と後輩が頑張っている姿を見て新人王戦であっけなく負けた自分に対してとても歯がゆさを覚えた。
この気持ちをプラスに変えて第2節にぶつけていこうと対局に臨んだ。

第1節でプラススタートとなった者はもちろんのこと、マイナススタートとなった者も2節の結果次第では決勝戦に駒を進めることも可能である。
逆に言えば2節の結果次第では次節以降、降級争いも視野に入れて戦わなくてはいけなくなる。今後の戦い方の指針となる節になるであろう。

第2節の組み合わせは以下の通り
1卓 杉村・日下・小野・掛水
2卓 佐藤・寺戸・林・山本(拓)
3卓 土岐・朝岡・三戸・青山
4卓 清水・古川・森下・伊藤

1卓
前期中部プロリーグ優勝者で暫定1位の杉村が1回戦2回戦と2連続ラススタートと苦しい立ち上がり。しかし3回戦4回戦と連続トップで▲4.6Pとマイナスを最小限に抑えベテランの風格を見せた。
対して1節目で好スタートを切った小野は3回戦のラスが響いて▲34.0Pとなりトータルポイント+8.9P、暫定順位を7位まで落としてしまう。
卓内トップは日下でトータルポイントを+32.6Pとし暫定3位に躍り出た。

2卓
2回戦で寺戸が万点オーバーの1人浮きのトップを取り2回戦を終えて+45.6Pと寺戸の独走になるかと思われた。しかし3回戦は林、4回戦は佐藤が1人浮きのトップ取り待ったをかけた。
寺戸は今節+26.9Pでトータルポイント+30.3Pと決勝圏内の暫定4位まで順位を上げてきたが、逆に林は今節▲29.7P、トータルポイントは▲80.7Pと最下位に転落してしまった。

3卓
前節▲74.3Pと最下位スタートとなってしまった朝岡が+18.4Pで卓内トップ。沈みの3着を2回取るものの、どちらも原点付近でポイントを上手くまとめることに成功した。
3卓で唯一の1節目プラススタートだった三戸は1回戦2回戦と連続ラスを引くものの3回戦ではトップ、4回戦では浮きの2着をキープ。
2回戦終了時点で▲40.8Pあった負債を▲13.0Pまで減らし暫定5位で踏みとどまった。

4卓
前節で+71.2Pとロケットスタートを切った古川が今節も+44.3Pと1人浮きの卓内トップとなり、ただ1人トータル100ポイントオーバーの暫定1位。
1節2節の8回戦全て3万点を上回る戦いぶりは、まさに卓上の支配者と言ったところか。
清水・森下は失点を最小限に抑えたが、伊藤は古川の煽りを受け今節▲34.3Pとトータルポイントもマイナスとなってしまった。

次節は折り返しの第3節。今節はポイントや順位に大きな変動はなかったが、3節からは決勝や降級争いを見据えた戦いとなり、より一層ポイントの変動も大きくなるであろう。
森下・佐藤・青山・林が下位に甘んじているが、爆発力のある彼らはまだまだ決勝進出も見据えているはずである。大荒れの予感がする第3節が楽しみである。

Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 古川 孝次 71.2 44.3 115.5
2 杉村 泰治 92.1 ▲ 4.6 87.5
3 日下 健司 ▲ 3.1 35.7 32.6
4 寺戸 孝志 3.4 26.9 30.3
5 三戸 亮祐 34.8 ▲ 13.0 21.8
6 清水 哲也 11.4 ▲ 1.3 10.1
7 小野 雅峻 42.9 ▲ 34.0 8.9
8 掛水 洋徳 ▲ 8.4 2.9 ▲ 5.5
9 伊藤 鉄也 5.0 ▲ 34.3 ▲ 29.3
10 土岐 雄太 ▲ 11.8 ▲ 18.2 ▲ 30.0
11 山本 拓哉 ▲ 20.0 ▲ 11.8 ▲ 31.8
12 森下 剛任 ▲ 31.0 ▲ 8.7 ▲ 39.7
13 佐藤あいり ▲ 56.7 14.6 ▲ 42.1
14 青山 大 ▲ 64.5 12.8 ▲ 51.7
15 朝岡 祐 ▲ 74.3 18.4 ▲ 55.9
16 林 俊宏 ▲ 51.0 ▲ 29.7 ▲ 80.7

 

●Bリーグ:都築友和

夏も終わり空気も澄んできてさわやかに感じられる9月下旬第2節が行われた。
前節の対局での結果を踏まえて各選手が違う目標を掲げて臨んでいる。かく言う私は前節好調で暫定1位の位置にいた。

この日は少しでもプラスを積み重ねて昇級により近づけるものにしたいと考えていた。
私の今回の組み合わせは大滝+25.6P、斎藤▲16.3P、牛尾▲82.9P、都築+63.4Pであった。

1回戦目は私の起家で始まった。
開局3,900出アガリからのスタートで気持ちよく入れたが、その後が厳しい展開であった。
放銃こそはないもののじわりじわりと他家のツモで削られていき、その後は全くアガリに結びつかなかった。

オーラスの時点では沈みの3着となっていた。
オーラスの配牌はまたもかなりバラバラであったがなんとか終盤に

三万三万三万南南白中  ポン一万 上向き一万 上向き一万 上向き  ポン一筒 上向き一筒 上向き一筒 上向き  ドラ三万

1シャンテンまでたどり着いたところで親の牛尾から生牌の中切りリーチがはいった。
次巡、四万をツモり現物の中と入れ替えたところに、下家の斎藤がまたも生牌の南を切ってきたので、ポンをしてテンパイを入れた。

道中に三万が暗刻になったタイミングで四万を切っていたために、フリテンを嫌い打四万白待ちテンパイを選択したが、それが牛尾に放銃となってしまった。
打点こそ2,900と高くはなかったが、その1局は大きな分岐点になったと思う。

煮詰まった場面であり、鳴かない、フリテンでのテンパイ等様々な選択のできた場面であったが、結果一番悪い選択をしてしまったと感じる。
その次局ツモアガリで逆転されて4着となってしまった。

そのまま2半荘目以降も苦しい展開が続き、4半荘目には1人沈みの4着となり、この日は全てマイナスで終わる▲62.7Pとなってしまい、第1節の貯金を全て吐き出し、かなり順位をおとしてしまった。
全体としては1位に富村が+73.1P、2位に大滝+62.6Pと共にプラスを重ねて昇級枠にいる。しかし3位以下もさほど大差ないためにまだ安心は出来ないであろう。

勝負するがために危険を避けて通れない場面は多いと思うが、もう少し勝ちにつながる良い打牌選択をしていかなければならない。
まだ残り3節あるのでまた0からのスタートと割り切って最後には昇級圏内にいることができるように戦い抜いていきたい。

Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 富村 つぐみ 36.1 37.0 73.1
2 大滝 聡 25.6 37.0 62.6
3 加藤 泰史 35.1 0.0 35.1
4 大西 義則 44.0 ▲ 21.7 22.3
5 安藤 大貴 19.8 0.0 19.8
6 木村 東平 ▲ 74.9 92.0 17.1
7 越川 清一 19.1 ▲ 4.0 15.1
8 高橋 侑希 9.6 0.0 9.6
9 長谷川 弘 1.5 0.0 1.5
10 都築 友和 63.4 ▲ 62.7 0.7
11 斎藤 寛生 ▲ 16.3 8.6 ▲ 7.7
12 金平 裕樹 5.4 ▲ 24.0 ▲ 18.6
13 中谷 彰吾 ▲ 32.5 ▲ 3.2 ▲ 35.7
14 牛尾 信之 ▲ 82.9 16.1 ▲ 66.8
15 堤 文吾 ▲ 39.6 ▲ 31.8 ▲ 71.4
16 河合 慎悟 ▲ 34.4 ▲ 47.3 ▲ 81.7

 

●Cリーグ:花井香央理

第1節を終え、▲61.2P、20/21位という幸先の悪いスタートを切ってしまった、という感覚があったが、ある人に「守る必要のない位置。色々試すことができると思うと楽しみじゃないですか」
と声をかけてもらった。
メンタルが重要な競技である麻雀では、良くも悪くも考え方が変われば打牌に影響が出るものだと思っている。あれこれ考えてしまうタイプの私であるが、非常に心が軽くなり、この第2節を待ち遠しい気持ちで迎えた。

今節の私の対戦相手は以下のとおり。
家田・太田(充)・鈴木(淳)・池沢の5人打ちである。
太田(充)は第1節で+82.3Pという高スコアを叩いており、今節でもこの勢いは止まらぬまま、積極的に攻めてくる局面が多かった。

1回戦
起家の太田は鳴きを多用し、早いアガリで連荘を決める。主導権を握られリードを許すが、配牌に恵まれた私もリーチ・風牌・ドラ2など、何度か大物手をものにすることができた。
迎えたオーラスでは卓内トップにつくが、太田とは1,100点差。親番の池沢も、さすがの粘り強さを見せ、連荘で原点まで回復し追い上げる。
早々と鳴きを入れている太田に遅れを取らぬよう、最低テンパイには持っていきたい局面であったが、展開が味方して、役牌・ドラ3の2,000・4,000をツモアガリ、手応えを感じるスタートとなった。

2回戦
流れに乗った太田は東4局、連風牌・ホンイツのテンパイを入れるが、鈴木がうまくかわしてツモアガリ。平場であったこの半荘は細かいアガリを重ねた鈴木が逃げ切り、点差こそ少ないものの、1人浮きで順位点を稼ぐ。

その後も追い打ちをかけるように攻める太田は失点を最小限に抑え、第2節も+44.3Pで終え、Cリーグ全体でも暫定首位に躍り出た。
四暗刻テンパイなど手が入っていた家田にとっては、ぶつかり合う形で失点が重なり苦しい結果に。
4回戦ではトップを取った池沢も、大きなアガリが実らず、我慢が強いられる展開の様子であった。

全体では、1年目の大橋が昇級圏内にいる。大橋は新人王戦でも2位という結果を残し、勢いのある活躍が記憶に新しい。次節以降、同卓の可能性もあるためどのような動きを見せるか注目している。
私自身は、今節では+55.7Pというスコアを残すことができた。しかしまだ、前節のマイナスを回収したに過ぎない。折り返しである第3節は昇級を左右する分岐点になる。
小さくまとまることだけは避け、悔いなく挑みたい。

Cリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 太田 充 82.3 44.3 126.6
2 大橋 幸正 105.1 0.0 105.1
3 村瀬 寛光 89.5 0.0 89.5
4 田村 良介 37.6 26.4 64.0
5 杉浦 貴紀 27.1 32.8 59.9
6 大高坂 松城 19.2 20.7 39.9
7 大町 篤志 32.6 ▲ 6.9 25.7
8 岡田 智和 52.9 ▲ 34.2 18.7
9 蓮池 浩太 ▲ 1.7 14.7 13.0
10 若松 正和 ▲ 2.9 13.1 10.2
11 花井 香央理 ▲ 61.2 55.7 ▲ 5.5
12 鈴木 淳 ▲ 13.9 2.1 ▲ 11.8
13 太田 峻也 ▲ 25.4 12.5 ▲ 12.9
14 岡本 丈司 ▲ 13.8 0.0 ▲ 13.8
15 原田 知彦 ▲ 37.9 0.4 ▲ 37.5
16 鈴木 雄介 ▲ 0.7 ▲ 45.7 ▲ 46.4
17 鈴木 基芳 ▲ 59.1 6.5 ▲ 52.6
18 浅野 文雅 ▲ 75.4 0.0 ▲ 75.4
19 池沢 麻奈美 ▲ 50.6 ▲ 34.8 ▲ 85.4
20 山本 美文 ▲ 52.8 ▲ 40.3 ▲ 93.1
21 家田 みゆき ▲ 52.9 ▲ 67.3 ▲ 120.2

中部プロリーグ レポート/第30期中部プロリーグ 第1、2節レポート

第1節レポート
 
Aリーグ:山本拓哉
節目の30期目を迎える中部プロリーグ。今期から決勝戦が配信対局で行われることが決まり、選手も一段と気合いがみなぎっております。
今期のAリーグのレポート担当は29期生山本拓哉が務めます。初めてのレポートで拙い文章となるかもしれませんが、半年間お付き合い頂ければ幸いです。
「新陳代謝の無い世界は必ず滅びる」
連盟員なら誰しもが見聞きしたことのある言葉である。
今回が初めてのAリーグ挑戦となる筆者が、中部本部に入ったのは4年半前のこと。当時から今に至るまでAリーグに君臨し続ける者は7名。
Aリーグは16人で構成されているので、現在Aリーグで切磋琢磨する者のうち半数以上が5年以内にBリーグから昇級してきたということである。
しかし、近年優勝するのは過去に優勝経験のある者、中部では中堅ないしベテランと言われる者ばかりだ。
若手については、決勝に乗る者こそあれど優勝といえば筆者と同期の小野プロが第26期を制したのみである。
中部本部にも毎年何名か新人プロが入ってくる。ただ新しい人材が入るだけでは「新陳代謝」は進まないだろう。
若手である筆者は、中部本部の「新陳代謝」を加速すべくこの半年間を戦い抜く所存である。
第1節の組み合わせは以下の通り
1卓 佐藤・日下・三戸・伊藤
2卓 土岐・古川・林・掛水
3卓 清水・掛水・小野・山本拓
1卓
佐藤・三戸・伊藤という面前高打点型の3名に対し仕掛けもよく使うオールラウンド型の日下。3名が打点を作っている隙を突く日下の捌きが決まれば面白い戦いになるだろう、と期待される組み合わせであった。
結果はベテランの三戸が4回戦に1人沈みのラスを引くものの前半戦の貯金を生かし+34.8Pの卓内トップで暫定3位の好スタートを切った。
2卓
注目すべきはやはり古川だろう。鳳凰戦でも最前線で活躍し続ける彼だが、対局前の意気込みを求められた際には「コメント無し!」の一言。
始まってみれば古川が全半荘3万点を上回る戦いを見せ+71.2Pで暫定1位。
衰え知らずのサーフィン打法でこの夏一番のビックウェーブを引き寄せ、古川らしい「不言実行」の結果となった。
3卓
前期決勝進出の清水、優勝経験のある小野、静岡プロリーグ優勝の山本と若手3名が揃った。
結果は小野が終始3万点を上回る安定した戦いを見せ+42.9Pの卓内トップで暫定2位につけた。
1位に大ベテランの古川、2位に若手の小野、3位にベテランの三戸、4位に若手の清水とベテランと若手がバランス良く上位を占める形となった。
私自身は▲20.0Pで暫定13位スタートとさっそくAリーグの洗礼を浴びてしまった。
残り4節、中部本部の「新陳代謝」のためにも、同じ若手の小野や清水に続き魂を燃やして戦わねばならない。
 
●Bリーグ:都築友和
連日暑さが続く中、第30期中部プロリーグBリーグが開幕した。
前期にCリーグ2位で昇級することができ、私は初めてこのBリーグで戦うことができる。この場にたどり着いた感慨深さはあるが、まだまだ中部プロリーグ最高峰のAリーグ、優勝に向けての道半ばの場所である。
この半年間一打一打を今まで以上に気を引き締めて打ち抜いて連続して昇級をつかみ取りたいと思いこの日を迎えた。
今節、印象に残った1局を取り上げたいと思う。
4回戦 南2局(東家から 斎藤・富村・加藤・木村)
南家 富村10巡目
二筒二筒五筒五筒六筒六筒八筒九筒北北  チー一筒 上向き二筒 上向き三筒 上向き  ツモ四筒
この時四筒は場に2枚七筒は1枚切れていて更に
西家 加藤は
一索一索一索三索四索五索六索  ポン四索 上向き四索 上向き四索 上向き  ポン南南南
このソーズテンパイここで富村は打北とする。
次巡ツモ五索、その牌をノータイムでツモ切る。そして四筒七筒と連続してツモり3,000・6,000のアガリを掴み取る。
アガリにかける思いと山読みを含め、自身を信じることができた結果だと思う。
そのままトップをもぎ取っていった。
第1節の上位2人に一言お願いしたところ、
大西「今日は良かったが、最初だけでなく最終節まで気をつけて戦っていきたい。」
富村「スタートダッシュは良いものにすることができホッとしている。」と語ってくれた。
大西はオールプラスで安定感をみせ+44.0Pの1位、次いで2位の富村は+36.1Pと続くが3位以下とのポイント差が殆ど無い混戦状態である。
2人共に勝利の喜びを噛み締めながらももう次節以降の戦いに向けてしっかりと照準をあわせているように思えた。
今節苦汁を飲まされた者もまだ残り4節2つしかない昇級枠を目指してさらなる勢いで臨んでくることが当然予想される。当然私もやすやすとそれを渡すつもりは毛頭ないのである。
今から次の戦いが楽しみである。
 
●Cリーグ:花井香央理
Cリーグのレポートを担当します、32期生の花井香央理です。
半年間お付き合いいただけますと幸いです。
今期のCリーグは21名。各々の士気は高く、昇級したいという強い思いがぶつかり合う幕開きとなった。
特に注目すべきは長年Aリーグで戦ってきた村瀬、杉浦の存在である。
迎えた第1節、私の対戦相手は、村瀬、若松、太田峻。実力者たちとの対局に、弱気になりそうな自分と闘いながらも、臆することなく攻める気持ちで対局に臨もうと決めていた。
しかし開局早々、村瀬から幾度となく繰り返されるツモ、ロンの発声。
1回戦南2局の時点で、すでに60,000点以上の点棒を持ち、完全に場を制した村瀬を止めることができないまま独走させてしまう。
2回戦 東1局2本場
三万三万三万六索六索一筒一筒一筒五筒五筒五筒東東
私はツモり四暗刻のテンパイを入れ、リーチをかけた。結局アガることはできず、私と村瀬の2人テンパイで流局。開かれた村瀬の手牌は、私のあたり牌である東がトイツ、六索待ちの七対子であった。
読みやすい手順であったとは思うが、このテンパイ形を見た私は何とも言えぬ嫌な感触がした。
その予感は的中し、ことごとく勝負手をかわされ、立て直すことができないまま、▲61.2Pという大きなマイナススタートとなってしまった。
別卓では新人の田村が杉浦を押さえて卓内トップで終えていた。前期のデビュー戦ではベテランの先輩たちの洗礼を受け、大きなマイナスで悔しい思いをしていた田村だが、
今日の対局後には「楽しかった」と答えるほどたくましく、落ち着いていたように思う。
プロ2年目となった私も悔しい思いばかりではいられない。最後まで諦めることなく昇級を目指して次節以降も臨みたい。
 
 
第2節レポート
 
●Aリーグ:山本拓哉
リーグ戦のレポートの前に、先日行われた新人王戦の様子を綴らせていただく。中部本部からはAリーグの小野、Cリーグの大橋が決勝戦に駒を進めた。
優勝こそならなかったものの、決勝戦に中部本部の仲間が2人も残り前節のレポートにも書いた「新陳代謝」が早速目に見える形になり、より一層中部本部の士気が上がったように思う。
筆者は自宅で2人の活躍を配信を通して見ていた。応援している気持ちはもちろん、同期と後輩が頑張っている姿を見て新人王戦であっけなく負けた自分に対してとても歯がゆさを覚えた。
この気持ちをプラスに変えて第2節にぶつけていこうと対局に臨んだ。
第1節でプラススタートとなった者はもちろんのこと、マイナススタートとなった者も2節の結果次第では決勝戦に駒を進めることも可能である。
逆に言えば2節の結果次第では次節以降、降級争いも視野に入れて戦わなくてはいけなくなる。今後の戦い方の指針となる節になるであろう。
第2節の組み合わせは以下の通り
1卓 杉村・日下・小野・掛水
2卓 佐藤・寺戸・林・山本(拓)
3卓 土岐・朝岡・三戸・青山
4卓 清水・古川・森下・伊藤
1卓
前期中部プロリーグ優勝者で暫定1位の杉村が1回戦2回戦と2連続ラススタートと苦しい立ち上がり。しかし3回戦4回戦と連続トップで▲4.6Pとマイナスを最小限に抑えベテランの風格を見せた。
対して1節目で好スタートを切った小野は3回戦のラスが響いて▲34.0Pとなりトータルポイント+8.9P、暫定順位を7位まで落としてしまう。
卓内トップは日下でトータルポイントを+32.6Pとし暫定3位に躍り出た。
2卓
2回戦で寺戸が万点オーバーの1人浮きのトップを取り2回戦を終えて+45.6Pと寺戸の独走になるかと思われた。しかし3回戦は林、4回戦は佐藤が1人浮きのトップ取り待ったをかけた。
寺戸は今節+26.9Pでトータルポイント+30.3Pと決勝圏内の暫定4位まで順位を上げてきたが、逆に林は今節▲29.7P、トータルポイントは▲80.7Pと最下位に転落してしまった。
3卓
前節▲74.3Pと最下位スタートとなってしまった朝岡が+18.4Pで卓内トップ。沈みの3着を2回取るものの、どちらも原点付近でポイントを上手くまとめることに成功した。
3卓で唯一の1節目プラススタートだった三戸は1回戦2回戦と連続ラスを引くものの3回戦ではトップ、4回戦では浮きの2着をキープ。
2回戦終了時点で▲40.8Pあった負債を▲13.0Pまで減らし暫定5位で踏みとどまった。
4卓
前節で+71.2Pとロケットスタートを切った古川が今節も+44.3Pと1人浮きの卓内トップとなり、ただ1人トータル100ポイントオーバーの暫定1位。
1節2節の8回戦全て3万点を上回る戦いぶりは、まさに卓上の支配者と言ったところか。
清水・森下は失点を最小限に抑えたが、伊藤は古川の煽りを受け今節▲34.3Pとトータルポイントもマイナスとなってしまった。
次節は折り返しの第3節。今節はポイントや順位に大きな変動はなかったが、3節からは決勝や降級争いを見据えた戦いとなり、より一層ポイントの変動も大きくなるであろう。
森下・佐藤・青山・林が下位に甘んじているが、爆発力のある彼らはまだまだ決勝進出も見据えているはずである。大荒れの予感がする第3節が楽しみである。
Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 古川 孝次 71.2 44.3 115.5
2 杉村 泰治 92.1 ▲ 4.6 87.5
3 日下 健司 ▲ 3.1 35.7 32.6
4 寺戸 孝志 3.4 26.9 30.3
5 三戸 亮祐 34.8 ▲ 13.0 21.8
6 清水 哲也 11.4 ▲ 1.3 10.1
7 小野 雅峻 42.9 ▲ 34.0 8.9
8 掛水 洋徳 ▲ 8.4 2.9 ▲ 5.5
9 伊藤 鉄也 5.0 ▲ 34.3 ▲ 29.3
10 土岐 雄太 ▲ 11.8 ▲ 18.2 ▲ 30.0
11 山本 拓哉 ▲ 20.0 ▲ 11.8 ▲ 31.8
12 森下 剛任 ▲ 31.0 ▲ 8.7 ▲ 39.7
13 佐藤あいり ▲ 56.7 14.6 ▲ 42.1
14 青山 大 ▲ 64.5 12.8 ▲ 51.7
15 朝岡 祐 ▲ 74.3 18.4 ▲ 55.9
16 林 俊宏 ▲ 51.0 ▲ 29.7 ▲ 80.7

 
●Bリーグ:都築友和
夏も終わり空気も澄んできてさわやかに感じられる9月下旬第2節が行われた。
前節の対局での結果を踏まえて各選手が違う目標を掲げて臨んでいる。かく言う私は前節好調で暫定1位の位置にいた。
この日は少しでもプラスを積み重ねて昇級により近づけるものにしたいと考えていた。
私の今回の組み合わせは大滝+25.6P、斎藤▲16.3P、牛尾▲82.9P、都築+63.4Pであった。
1回戦目は私の起家で始まった。
開局3,900出アガリからのスタートで気持ちよく入れたが、その後が厳しい展開であった。
放銃こそはないもののじわりじわりと他家のツモで削られていき、その後は全くアガリに結びつかなかった。
オーラスの時点では沈みの3着となっていた。
オーラスの配牌はまたもかなりバラバラであったがなんとか終盤に
三万三万三万南南白中  ポン一万 上向き一万 上向き一万 上向き  ポン一筒 上向き一筒 上向き一筒 上向き  ドラ三万
1シャンテンまでたどり着いたところで親の牛尾から生牌の中切りリーチがはいった。
次巡、四万をツモり現物の中と入れ替えたところに、下家の斎藤がまたも生牌の南を切ってきたので、ポンをしてテンパイを入れた。
道中に三万が暗刻になったタイミングで四万を切っていたために、フリテンを嫌い打四万白待ちテンパイを選択したが、それが牛尾に放銃となってしまった。
打点こそ2,900と高くはなかったが、その1局は大きな分岐点になったと思う。
煮詰まった場面であり、鳴かない、フリテンでのテンパイ等様々な選択のできた場面であったが、結果一番悪い選択をしてしまったと感じる。
その次局ツモアガリで逆転されて4着となってしまった。
そのまま2半荘目以降も苦しい展開が続き、4半荘目には1人沈みの4着となり、この日は全てマイナスで終わる▲62.7Pとなってしまい、第1節の貯金を全て吐き出し、かなり順位をおとしてしまった。
全体としては1位に富村が+73.1P、2位に大滝+62.6Pと共にプラスを重ねて昇級枠にいる。しかし3位以下もさほど大差ないためにまだ安心は出来ないであろう。
勝負するがために危険を避けて通れない場面は多いと思うが、もう少し勝ちにつながる良い打牌選択をしていかなければならない。
まだ残り3節あるのでまた0からのスタートと割り切って最後には昇級圏内にいることができるように戦い抜いていきたい。
Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 富村 つぐみ 36.1 37.0 73.1
2 大滝 聡 25.6 37.0 62.6
3 加藤 泰史 35.1 0.0 35.1
4 大西 義則 44.0 ▲ 21.7 22.3
5 安藤 大貴 19.8 0.0 19.8
6 木村 東平 ▲ 74.9 92.0 17.1
7 越川 清一 19.1 ▲ 4.0 15.1
8 高橋 侑希 9.6 0.0 9.6
9 長谷川 弘 1.5 0.0 1.5
10 都築 友和 63.4 ▲ 62.7 0.7
11 斎藤 寛生 ▲ 16.3 8.6 ▲ 7.7
12 金平 裕樹 5.4 ▲ 24.0 ▲ 18.6
13 中谷 彰吾 ▲ 32.5 ▲ 3.2 ▲ 35.7
14 牛尾 信之 ▲ 82.9 16.1 ▲ 66.8
15 堤 文吾 ▲ 39.6 ▲ 31.8 ▲ 71.4
16 河合 慎悟 ▲ 34.4 ▲ 47.3 ▲ 81.7

 
●Cリーグ:花井香央理
第1節を終え、▲61.2P、20/21位という幸先の悪いスタートを切ってしまった、という感覚があったが、ある人に「守る必要のない位置。色々試すことができると思うと楽しみじゃないですか」
と声をかけてもらった。
メンタルが重要な競技である麻雀では、良くも悪くも考え方が変われば打牌に影響が出るものだと思っている。あれこれ考えてしまうタイプの私であるが、非常に心が軽くなり、この第2節を待ち遠しい気持ちで迎えた。
今節の私の対戦相手は以下のとおり。
家田・太田(充)・鈴木(淳)・池沢の5人打ちである。
太田(充)は第1節で+82.3Pという高スコアを叩いており、今節でもこの勢いは止まらぬまま、積極的に攻めてくる局面が多かった。
1回戦
起家の太田は鳴きを多用し、早いアガリで連荘を決める。主導権を握られリードを許すが、配牌に恵まれた私もリーチ・風牌・ドラ2など、何度か大物手をものにすることができた。
迎えたオーラスでは卓内トップにつくが、太田とは1,100点差。親番の池沢も、さすがの粘り強さを見せ、連荘で原点まで回復し追い上げる。
早々と鳴きを入れている太田に遅れを取らぬよう、最低テンパイには持っていきたい局面であったが、展開が味方して、役牌・ドラ3の2,000・4,000をツモアガリ、手応えを感じるスタートとなった。
2回戦
流れに乗った太田は東4局、連風牌・ホンイツのテンパイを入れるが、鈴木がうまくかわしてツモアガリ。平場であったこの半荘は細かいアガリを重ねた鈴木が逃げ切り、点差こそ少ないものの、1人浮きで順位点を稼ぐ。
その後も追い打ちをかけるように攻める太田は失点を最小限に抑え、第2節も+44.3Pで終え、Cリーグ全体でも暫定首位に躍り出た。
四暗刻テンパイなど手が入っていた家田にとっては、ぶつかり合う形で失点が重なり苦しい結果に。
4回戦ではトップを取った池沢も、大きなアガリが実らず、我慢が強いられる展開の様子であった。
全体では、1年目の大橋が昇級圏内にいる。大橋は新人王戦でも2位という結果を残し、勢いのある活躍が記憶に新しい。次節以降、同卓の可能性もあるためどのような動きを見せるか注目している。
私自身は、今節では+55.7Pというスコアを残すことができた。しかしまだ、前節のマイナスを回収したに過ぎない。折り返しである第3節は昇級を左右する分岐点になる。
小さくまとまることだけは避け、悔いなく挑みたい。
Cリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 太田 充 82.3 44.3 126.6
2 大橋 幸正 105.1 0.0 105.1
3 村瀬 寛光 89.5 0.0 89.5
4 田村 良介 37.6 26.4 64.0
5 杉浦 貴紀 27.1 32.8 59.9
6 大高坂 松城 19.2 20.7 39.9
7 大町 篤志 32.6 ▲ 6.9 25.7
8 岡田 智和 52.9 ▲ 34.2 18.7
9 蓮池 浩太 ▲ 1.7 14.7 13.0
10 若松 正和 ▲ 2.9 13.1 10.2
11 花井 香央理 ▲ 61.2 55.7 ▲ 5.5
12 鈴木 淳 ▲ 13.9 2.1 ▲ 11.8
13 太田 峻也 ▲ 25.4 12.5 ▲ 12.9
14 岡本 丈司 ▲ 13.8 0.0 ▲ 13.8
15 原田 知彦 ▲ 37.9 0.4 ▲ 37.5
16 鈴木 雄介 ▲ 0.7 ▲ 45.7 ▲ 46.4
17 鈴木 基芳 ▲ 59.1 6.5 ▲ 52.6
18 浅野 文雅 ▲ 75.4 0.0 ▲ 75.4
19 池沢 麻奈美 ▲ 50.6 ▲ 34.8 ▲ 85.4
20 山本 美文 ▲ 52.8 ▲ 40.3 ▲ 93.1
21 家田 みゆき ▲ 52.9 ▲ 67.3 ▲ 120.2

第16期関西プロリーグ A・B・Cリーグ 第6節レポート

Aリーグ6節:宮田豊夢

1卓(佐々木・米川・辻本・坂本)
2卓(勝間・仁科・宮田・藤川)
3卓(貫上・横山・稲岡・森下)

2卓ではトータルでもトップの藤川が非常に強かったです。
2回戦でこのアガリを見せます。

三索三索六筒六筒六筒北北北発発  暗カン牌の背九万 上向き九万 上向き牌の背  ツモ三索

非常に不気味な捨て牌からのアガリでした。
この8,000・16,000で2回戦を1人浮きのトップとし、最終的に卓内トップの+48.2Pとなります。
トータルでも2着を100P以上も離しており、勢いはとどまるところを知りません。

1卓では坂本が卓内トップの+32.6Pとなります。
トータルでも上位者が今節もポイントを伸ばしてきておりますが、今回のリーグ戦は降級争いも非常に激化しております。
トータルで▲100P以上になっている選手が1人もおらず、トータルプラス者がたったの4人というかなりの団子状態です。
終盤の残り3節も最後まで気の抜けない展開が続くと思われます。

 

Bリーグ6節 山神剛

Bリーグは折り返しの第6節となります。
1卓(吉本・辻井・吉田圭・高谷)
2卓(上村宜・松永・城・大橋)
3卓(筒井・丸山・山室・中川)
4卓(山神・原田・上村政・山中)

1卓
この卓では現在5位の吉田圭、7位の吉本の両名が、どこまで上位に食い込めるかというところでしたが、結果は高谷の4連勝。+99.6Pを叩き出し、今までのマイナスを全て帳消しにしました。
次節以降にも弾みを付ける爆発力を見せられました。

2卓
現在6位の上村宜は4回戦で1人浮きのトップを取るも、そこまでに2ラス、▲21.4Pとしましたが、まだまだ残り4節、上位を狙ってくるでしょう。

3卓
現在トップの山室と4位の筒井の対戦になります。
筒井が2回戦、3回戦と連勝するも残りが3着4着で+16.4P止まり。
それでも上位まで手が届く所まで上がってきました。
山室はトップこそないものの2着3回と4着で▲6.8Pと
苦しいながらも無難にまとめあげ、依然トータルトップをキープしています。

4卓
現在2位の山中と3位の上村政が同卓となります。
1回戦から3回戦までコンスタントに山神に手が入り、3連勝。
あおりを食ったのは上村政、▲61.3Pで順位を下げてしまいます。
山中は4回戦の接戦をトップで締め+3.3Pとトータル2位をキープ。
トップとの差はたったの8.5P差と、これからのトップ争いがとても面白くなっています。

 

C1リーグ後期1節 行野拓幸

後期のC1リーグのレポートを担当させていただきます、33期生の行野です。半年間よろしくお願いします。

まだまだ暑い中、C1リーグ後期が始まりました。前期と後期で昇級、降級のあるCリーグなので、顔ぶれが変わることでなにか変化があれば面白いなと思います。
その中でも気になったのが33期同期の戦いでした。

3卓(富田・獅坂・土田・音羽)
1回戦 南4局 東家音羽

一万二万三万一索二索三索七索八索一筒二筒三筒九筒九筒  ロン九索  ドラ西

音羽が6巡目に2枚切れの一万を引き入れてテンパイ。リーチはかけずにヤミで待っていると2巡後すぐに九索がでてそれをロン。18,000の5本場は19,500をアガリました。
本人に聞いたところ巡目も浅かったので安目の六索はロンしないつもりだったそうです。このアガリで大きく加点した音羽が1回戦を制し、+32.2Pとしました。

2卓(柿本・川上・高橋悟志・行野)
2卓は同期の柿本と先輩プロ2人との対局になりました。先輩方の胸を借りる気持ちでのぞんだ1回戦、柿本の2,600は2,700オールで始まりました。
しかし、その後は行野・柿本は勝負手をアガれず苦しい展開が続きました。
4回戦南3局、 北家行野。

四万四万五万六万七万一索一索一索南南南発発  リーチ  ツモ発  ドラ五万

3回戦終了時点で行野▲0.4Pとなっていました。持ち点は21,400点で、浮きさえすればトータルプラスの状況で4巡目テンパイ。
リーチをかけ2巡後に發をツモって、3,000・6,000のアガリになりました。このアガリで4回戦を浮きで終わらせることができ、第1節を目標であったプラスでまとめることができました。

全体でみると高橋悟志が+83.3Pと頭ひとつ飛び出した状況になりました。
逆に同期の柿本は大きくマイナスになり、厳しいポイントからのスタートになりました。しかし、まだ後期1節目なのでここからどういう展開になるのか分かりません。
C1リーグは昇級2人なので、そこに向かって自分自身も課題と向き合いながら麻雀に打ち込んでいきたいと思います。

 

C2リーグ後期1節 吉田拓也

今節からレポートを任されました吉田拓也です。よろしくお願いします。

1卓では、前期で降級してきた中安と掛樋が、そのうっぷんを晴らすように感じました。要所でアガリを重ねながら場をリードして行き、上位を独占しました。
返り咲きを狙っているようです。
一方、吉田は▲67.5Pと苦しいスタートとなりました。

2卓ではプロアマリーグ優勝経験を持つ宮澤が+67.5Pを叩き出して、ダントツのトップを取りました。
前期の成績から考えられないような勢いです
続いて宮澤と同期の根越が+28.2Pと追いかけます。

現時点での順位は、1位宮澤2位中安3位根越4位掛樋となって次節にかけます。
各人の奮闘を期待します。

関西プロリーグ レポート/第16期関西プロリーグ A・B・Cリーグ 第6節レポート

Aリーグ6節:宮田豊夢
1卓(佐々木・米川・辻本・坂本)
2卓(勝間・仁科・宮田・藤川)
3卓(貫上・横山・稲岡・森下)
2卓ではトータルでもトップの藤川が非常に強かったです。
2回戦でこのアガリを見せます。
三索三索六筒六筒六筒北北北発発  暗カン牌の背九万 上向き九万 上向き牌の背  ツモ三索
非常に不気味な捨て牌からのアガリでした。
この8,000・16,000で2回戦を1人浮きのトップとし、最終的に卓内トップの+48.2Pとなります。
トータルでも2着を100P以上も離しており、勢いはとどまるところを知りません。
1卓では坂本が卓内トップの+32.6Pとなります。
トータルでも上位者が今節もポイントを伸ばしてきておりますが、今回のリーグ戦は降級争いも非常に激化しております。
トータルで▲100P以上になっている選手が1人もおらず、トータルプラス者がたったの4人というかなりの団子状態です。
終盤の残り3節も最後まで気の抜けない展開が続くと思われます。
 
Bリーグ6節 山神剛
Bリーグは折り返しの第6節となります。
1卓(吉本・辻井・吉田圭・高谷)
2卓(上村宜・松永・城・大橋)
3卓(筒井・丸山・山室・中川)
4卓(山神・原田・上村政・山中)
1卓
この卓では現在5位の吉田圭、7位の吉本の両名が、どこまで上位に食い込めるかというところでしたが、結果は高谷の4連勝。+99.6Pを叩き出し、今までのマイナスを全て帳消しにしました。
次節以降にも弾みを付ける爆発力を見せられました。
2卓
現在6位の上村宜は4回戦で1人浮きのトップを取るも、そこまでに2ラス、▲21.4Pとしましたが、まだまだ残り4節、上位を狙ってくるでしょう。
3卓
現在トップの山室と4位の筒井の対戦になります。
筒井が2回戦、3回戦と連勝するも残りが3着4着で+16.4P止まり。
それでも上位まで手が届く所まで上がってきました。
山室はトップこそないものの2着3回と4着で▲6.8Pと
苦しいながらも無難にまとめあげ、依然トータルトップをキープしています。
4卓
現在2位の山中と3位の上村政が同卓となります。
1回戦から3回戦までコンスタントに山神に手が入り、3連勝。
あおりを食ったのは上村政、▲61.3Pで順位を下げてしまいます。
山中は4回戦の接戦をトップで締め+3.3Pとトータル2位をキープ。
トップとの差はたったの8.5P差と、これからのトップ争いがとても面白くなっています。
 
C1リーグ後期1節 行野拓幸
後期のC1リーグのレポートを担当させていただきます、33期生の行野です。半年間よろしくお願いします。
まだまだ暑い中、C1リーグ後期が始まりました。前期と後期で昇級、降級のあるCリーグなので、顔ぶれが変わることでなにか変化があれば面白いなと思います。
その中でも気になったのが33期同期の戦いでした。
3卓(富田・獅坂・土田・音羽)
1回戦 南4局 東家音羽
一万二万三万一索二索三索七索八索一筒二筒三筒九筒九筒  ロン九索  ドラ西
音羽が6巡目に2枚切れの一万を引き入れてテンパイ。リーチはかけずにヤミで待っていると2巡後すぐに九索がでてそれをロン。18,000の5本場は19,500をアガリました。
本人に聞いたところ巡目も浅かったので安目の六索はロンしないつもりだったそうです。このアガリで大きく加点した音羽が1回戦を制し、+32.2Pとしました。
2卓(柿本・川上・高橋悟志・行野)
2卓は同期の柿本と先輩プロ2人との対局になりました。先輩方の胸を借りる気持ちでのぞんだ1回戦、柿本の2,600は2,700オールで始まりました。
しかし、その後は行野・柿本は勝負手をアガれず苦しい展開が続きました。
4回戦南3局、 北家行野。
四万四万五万六万七万一索一索一索南南南発発  リーチ  ツモ発  ドラ五万
3回戦終了時点で行野▲0.4Pとなっていました。持ち点は21,400点で、浮きさえすればトータルプラスの状況で4巡目テンパイ。
リーチをかけ2巡後に發をツモって、3,000・6,000のアガリになりました。このアガリで4回戦を浮きで終わらせることができ、第1節を目標であったプラスでまとめることができました。
全体でみると高橋悟志が+83.3Pと頭ひとつ飛び出した状況になりました。
逆に同期の柿本は大きくマイナスになり、厳しいポイントからのスタートになりました。しかし、まだ後期1節目なのでここからどういう展開になるのか分かりません。
C1リーグは昇級2人なので、そこに向かって自分自身も課題と向き合いながら麻雀に打ち込んでいきたいと思います。
 
C2リーグ後期1節 吉田拓也
今節からレポートを任されました吉田拓也です。よろしくお願いします。
1卓では、前期で降級してきた中安と掛樋が、そのうっぷんを晴らすように感じました。要所でアガリを重ねながら場をリードして行き、上位を独占しました。
返り咲きを狙っているようです。
一方、吉田は▲67.5Pと苦しいスタートとなりました。
2卓ではプロアマリーグ優勝経験を持つ宮澤が+67.5Pを叩き出して、ダントツのトップを取りました。
前期の成績から考えられないような勢いです
続いて宮澤と同期の根越が+28.2Pと追いかけます。
現時点での順位は、1位宮澤2位中安3位根越4位掛樋となって次節にかけます。
各人の奮闘を期待します。

第16期北陸リーグ 決勝レポート

8月5日、第16期目となる北陸リーグ決勝が、富山にて開始された。
北陸リーグの今回の決勝システムは、予選通過順で上位3名に決勝ポイントとして40P、20P、10Pが与えられる。

 

 

予選最終結果
1位 浦田プロ +164.6P (+40P)
2位 木戸プロ +150.9P (+20P)
3位 成田プロ +146.7P (+10P)
4位 宮内さん +103.0P (±0P)

1位通過の浦田プロとしては、最初の2回で勝負を決めて、そこから更に重い展開になればこっちのものといったところだろう。
だが、ポイント差がある為、1回戦から浦田プロは他3名からマークされる事は間違いない。私としては、最初の2回は、何も考えず自然な形で打つことに決めていた。

 

1回戦


起家、成田-宮内-浦田-木戸

東3局
南家の私が仕掛けると、北家の宮内さんから早いリーチが入る。

五索七索八索九索二筒三筒東東南南  ポン発発発  ツモ一筒  打五索 上向き  ドラ二筒

リーチ後に三筒にドラ二筒がくっつき、その後打点もあり、ホンイツの為残していた余剰となった五索を勝負。

五万六万七万一索二索三索六索七索五筒六筒七筒九筒九筒  リーチ  ロン五索

三色高めの7,700に放銃。予選ポイントの差もあり、宮内さんのリーチに対しては勝負した事にはなにも後悔はしていない。がもちろんダメージは大きい。

南4局1本場
前局私が、2,900をアガリ点数状況は以下の通り。

宮内38,300  浦田30,200  木戸29,000  成田22,500

成田プロがダブ南を仕掛ける。ドラ五筒も持っていそうな捨て牌。

五万六万六万七万八万九万九万二索四索七索八索九索七筒八筒  ドラ五筒

この手牌で選択。成田プロに3,900は放銃するとラスだが、1,000・2,000なら3着。
ソーズの二索四索の危険度と、マンズの五万九万危険度の比較。更には受け入れ枚数、仕掛けも効く形。
頭の中で思考を巡らせる。打牌は二索を選択した。枚数の事もあるが仕掛けが効くとはいえ、ツモ六筒での、ヤミテンピンフが効かないのは弱いのが最大の理由。
その後九筒が放たれるが、仕掛けも取れずその直後に成田プロのツモアガリ。

二万三万四万四索五索二筒三筒四筒五筒五筒  ポン南南南  ツモ六索

結果は最悪の2,100・4,000でのラス落ち。成田プロにとっては、浦田プロ、私を沈め、更には自分も浮きの2着とし、最高のアガリとなった。
もしもソーズを残し三色の形ならば九筒を食い仕掛ける為、その後どうなっていたかはわからない。1回戦から4着は痛いが、浦田プロも沈みの3着となった為に、そこまでポイント差がつかなかったことがまだ救いである。

1回戦スコア
宮内さん+15.0P 成田プロ+4.7P 浦田プロ▲5.9P 木戸プロ▲13.0P

 

2回戦


起家、宮内-成田-木戸-浦田
南3局に宮内さんにメンタンツモイーペーコーの2,000・3,900を親かぶりしての南4局。

南4局
点数状況は以下の通り。

宮内41,100  木戸29,200  浦田29,500  成田20,200

トップ目の宮内さんが九索をチー。それに対し私も仕掛けを入れる。

四万五万六万四筒五筒東東  チー七索 左向き五索 上向き六索 上向き  ポン発発発  ドラ五万

2,000のテンパイ。

その後、親の浦田プロがソーズ456の仕掛けをいれツモ七万
中盤ドラ表示の四万を切るか、七万を切るかの選択で、七万を選択するもロンの声は宮内さん。

一万二万三万八万九万七筒八筒九筒九筒九筒  チー九索 左向き七索 上向き八索 上向き ロン3,900。

宮内さんの仕掛けを見るか、親である浦田プロをみるかの選択だったのだが、判断ミス。痛い放銃となった。ドラ五万を持ってきた時に受けが効く四万を打ちたかったのだが、浦田プロをマークしてしまった。ここまで調子が良かった宮内さんをケアすべきだったと反省。

2回戦スコア
宮内さん+27.0P 浦田プロ▲1.5P 木戸プロ▲7.7P 成田プロ▲17.8P

前半戦終了時ポイント
1位宮内さん +41.2P
2位浦田プロ +32.6P
3位木戸プロ ▲0.7P
4位成田プロ ▲3.1P

2回戦が終了して、自分の判断ミスが招いたポイント状況。3回戦で上位を崩せない限りは最終戦厳しい展開になることは間違いない。
だが、不思議と焦りはない。その精神状態が3回戦で自分を追い込む事になった。

 

3回戦


起家、木戸-成田-浦田-宮内
東1局1本場
メンタンピンツモの2,600オールをアガリ、1本場。
私は仕掛けを入れるのだが、その後の浦田プロの仕掛けに対しオリてしまう。親の仕掛けに対し、2着目でポイントもある中、強い牌を切っていたので、打点もあると読みオリに回ったのだがこれが最大のミス。勝負所である自分の親番を無くしてしまった。

東3局
親の浦田プロから中盤リーチが入る。その後下の手牌。

五万五万五万六万六万七万三索四索四索五索六索六索七索  ツモ二索  ドラ八万

親の捨牌にはリーチ前に五万三万という捨て牌順でのリーチ。

六万九万はドラ跨ぎで切りづらいが、打六万とすればメンタンピンのテンパイ。打七万はノーチャンス(五万が4枚見え)だが、ドラ表示牌。選択は打七万
親に対し、3,900の打点での勝負が見合うかどうか。更にポイントのある浦田プロが、三万五万八万九万から五万を先切りするか?という読みを入れてしまった。
結果はペン七万のリーチドラ1の3,900に放銃。浦田プロとの対戦経験の乏しさも、この局致命傷になったのかもしれない。自分のポイント状況よりも、点棒状況を優先してしまった。

南4局親宮内さん
点数状況は以下の通り。

浦田プロ39,200  木戸プロ28,200  宮内27,500  成田プロ25,100

私に中盤カン七索のタンヤオのテンパイが入る。

まずこの3回戦浮きに入らなければ、最終戦厳しい条件となる。アガリもしくは1人テンパイで浮きの2着に入る。浦田プロの3人浮きも防げる。
親である宮内さんはここまでの戦い方を見ると勝負してくる可能性が高い。浦田プロは点数上、オリを選択するか勝負してくるかは五分五分。
成田プロもギリギリまで踏み込んでくるのも、想定してリスクよりもリターンの高さを見てリーチを打ったのだが、結果は浦田プロとの2人テンパイで流局。

成田プロがオリた事により、ポイント首位の宮内さんは、3着を受け入れ、最終戦勝負とした。最大の誤算は、中盤安全牌を打ち続けて、なおテンパイを入れた浦田プロ。
この大きな2人テンパイによりポイントが大きく動いた。

3回戦スコア
浦田プロ+22.7P 木戸プロ▲2.3P 宮内さん▲7.0P 成田プロ▲14.4P 供託+1.0

3回戦終了時ポイント
1位浦田プロ+55.3P
2位宮内さん+34.2P
3位木戸プロ▲3.0P
4位成田プロ▲17.5P

 

4回戦


規定により2位宮内、3位木戸、4位成田、1位浦田の座り順となる。
東1局
成田プロが親の宮内さんからメンタンピンイーペーコードラドラの12,000の勝負手のアガリを決める。

東2局
バラバラの配牌が来る。この親は逃しては行けない時に厳しい形。序盤から一ポンして形式テンパイを狙おうと思う程の形だったが、鳴く声を必死に抑えると、カンチャン、ペンチャンを引き終盤にピンフの1,500のアガリでなんとか連荘する事に成功した。

東2局1本場
親の私がダブリー宣言。

一万二万三万四万五万六万九万九万四索五索六索六筒七筒  リーチ  ドラ五索

ドラも含めた勝負手。これに対し、マンズ、ソーズが河に連打され、ピンズだけが高い展開に。その後宮内さんからリーチが来るも、五筒で、11,900のアガリ。

その後、親は流されるも、東3局でもリーヅモ北ドラ3の跳満をツモり、浦田プロに迫る。

だが南2局、南3局と浦田プロに流され南4局へ。

南4局親浦田
点数状況は以下の通り。

木戸プロ+32.1P 成田プロ+7.3P 浦田プロ▲6.6P 宮内さん▲32.8P

順位点を加味すると、私と浦田プロの差は7.6ポイント差。7,700か1,300・2,600のツモ条件となる。成田プロは役満ツモ直条件。宮内さんは役満ツモ条件。

この条件の中で最終局がスタートされた。

条件が軽い為か、浦田プロは序盤からアガリを目指しながら、周りの挙動を見る形をとった。宮内さん、成田プロともに条件の手作りを目指している。
私の手牌。捨て牌の情報が信用できないまま、条件を満たす手を作る。発トイトイの形に七対子ドラドラ、リーチツモドラ1。全てを追いつつ進める。

四万四万四万六万八万七索七索九索九索東東発発  ドラ六万

序盤の、宮内さんの国士模様を見て、字牌を切るも重なりを見せたり、ツモ四万四万が槓子になるもどかしさに、自分自身焦りを感じる。万が一の暗刻や、リーチツモドラ1を逃さない為に、四万を切って序盤から七対子に決め打つ事が出来なかった。
その後巡目が進んだ為、メンツ手や暗刻系の2シャンテンを諦め、七対子ドラドラに手を決めるも、残された時間は少なかった。

三万四万四万六万八万七索七索九索九索東東発発  ツモ六万  ドラ六万

残りツモ1回での選択。浦田プロは中盤からオリ。宮内さんも可能性が無くなり字牌の暗刻落としでオリている。成田プロはピンズの一色手模様。
ここで間違えられない。五万は既に4枚出ている。三万が1枚出ており、八万は生牌。

他の2人は判断できない為、浦田プロの序盤の捨て牌を凝視する。成田プロもピンズの一色模様とはいえ、四暗刻の形もあれば最初の八万のトイツは残すだろう。

考えた結果、私の出した答えは打八万。そして最終ツモの感触も八万だった。
様々な理由から三万を選んだのだが、結果は致命的なミスで、アガリ逃し。私と成田プロの2人テンパイで流局となった。
山には三万八万が眠っていたのだが、正解する事が出来ない自分の実力不足を実感すると共に、自分のそれまでの過程を見て納得した気もした。

4回戦スコア
木戸プロ+41.8P 成田プロ+12.8P 浦田プロ▲8.1P 宮内さん▲42.3P

最終成績
優勝 浦田プロ +43.2P
2位 木戸プロ +38.6P
3位 成田プロ ▲4.7P
4位 宮内さん ▲8.1P

 

 

第16期北陸リーグ優勝は浦田プロ、おめでとうございます。

優勝者コメント
北陸支部では他の本部支部同様に、熱心な一般ファンの方々に常日頃支えられております。
その熱意と比例してか、リーグ戦はここ何期も優勝者はプロを押し退け、一般参加の方でありました。
「それならば私が!」とプロの先陣に立つべく、私事ながら転職をして環境を整えて挑んだ前期の北陸リーグ。
決勝進出は果たすも優勝は逃し、3位。
そしてリベンジに燃えた今期は予選をトップで通過し、2期連続の決勝進出。
しかし、ここでまた負ければ
「浦田は勝負弱い、詰めが甘い」
と言われかねない状況でもありましたが、そんなプレッシャーを感じつつ、結果何とか優勝する事が出来ました。
最終戦オーラスで、木戸プロとの差はわずか。その木戸プロに逆転の手が入るも成就せず流局で終了。
微笑んでくれた勝利の女神に、
「このタイトルをきっかけに、もっともっと北陸を盛り上げていきなさい。」
と言われたような気がしてなりませんでした。
そして今年6月より念願の「北陸プロリーグ」も開催されました。
支部員一同しっかりと精進し、他の本部支部と互角以上の戦いが出来るように頑張って行きたいと思います。

私の対局後の感想としては、まず決勝卓に座りながらのレポートは、レポートというよりかは自戦記のようなものになってしまい、本当に申し訳ないです。
いざ決勝の席に座って見ると、思いつくのは自分の反省点ばかり。予選の段階から1位通過を逃した事や、決勝の舞台はまだ2度目という経験不足、更には打ち込み不足など。
最終局、三万八万の選択ミスだけでなく、成田プロのテンパイ気配を感じていたにも関わらず、リーチの発声が出来なかったことを、猛烈に後悔している。
6,400では足りず、もし万が一、唯一テンパイ気配の成田プロが条件を満たしていた事を考えるとリーチでもツモが一度残っていた為三万は切るだろう。
三万八万の選択だけに思考を集中させ過ぎて、視野が狭く私の駄目なところが見えました。
優勝した浦田プロが、予選決勝共に、一番ミスが少なく公式ルールの攻守のバランスが素晴らしかったです。本当におめでとうございます。

現在開催中の第1期北陸プロリーグや、九月から開催される第17期北陸リーグでは、この敗北を忘れず、またこの舞台に立って次は笑えるように頑張ります。

最後になりますが、半年間ではありますが、拙いレポートにお付き合い戴き有難うございました。

次回も富山開催となります。
またいつかお目にかかる事があれば、宜しくお願いします。

北陸リーグ レポート/第16期北陸リーグ 決勝レポート

8月5日、第16期目となる北陸リーグ決勝が、富山にて開始された。
北陸リーグの今回の決勝システムは、予選通過順で上位3名に決勝ポイントとして40P、20P、10Pが与えられる。
 

 
予選最終結果
1位 浦田プロ +164.6P (+40P)
2位 木戸プロ +150.9P (+20P)
3位 成田プロ +146.7P (+10P)
4位 宮内さん +103.0P (±0P)
1位通過の浦田プロとしては、最初の2回で勝負を決めて、そこから更に重い展開になればこっちのものといったところだろう。
だが、ポイント差がある為、1回戦から浦田プロは他3名からマークされる事は間違いない。私としては、最初の2回は、何も考えず自然な形で打つことに決めていた。
 
1回戦

起家、成田-宮内-浦田-木戸
東3局
南家の私が仕掛けると、北家の宮内さんから早いリーチが入る。
五索七索八索九索二筒三筒東東南南  ポン発発発  ツモ一筒  打五索 上向き  ドラ二筒
リーチ後に三筒にドラ二筒がくっつき、その後打点もあり、ホンイツの為残していた余剰となった五索を勝負。
五万六万七万一索二索三索六索七索五筒六筒七筒九筒九筒  リーチ  ロン五索
三色高めの7,700に放銃。予選ポイントの差もあり、宮内さんのリーチに対しては勝負した事にはなにも後悔はしていない。がもちろんダメージは大きい。
南4局1本場
前局私が、2,900をアガリ点数状況は以下の通り。
宮内38,300  浦田30,200  木戸29,000  成田22,500
成田プロがダブ南を仕掛ける。ドラ五筒も持っていそうな捨て牌。
五万六万六万七万八万九万九万二索四索七索八索九索七筒八筒  ドラ五筒
この手牌で選択。成田プロに3,900は放銃するとラスだが、1,000・2,000なら3着。
ソーズの二索四索の危険度と、マンズの五万九万危険度の比較。更には受け入れ枚数、仕掛けも効く形。
頭の中で思考を巡らせる。打牌は二索を選択した。枚数の事もあるが仕掛けが効くとはいえ、ツモ六筒での、ヤミテンピンフが効かないのは弱いのが最大の理由。
その後九筒が放たれるが、仕掛けも取れずその直後に成田プロのツモアガリ。
二万三万四万四索五索二筒三筒四筒五筒五筒  ポン南南南  ツモ六索
結果は最悪の2,100・4,000でのラス落ち。成田プロにとっては、浦田プロ、私を沈め、更には自分も浮きの2着とし、最高のアガリとなった。
もしもソーズを残し三色の形ならば九筒を食い仕掛ける為、その後どうなっていたかはわからない。1回戦から4着は痛いが、浦田プロも沈みの3着となった為に、そこまでポイント差がつかなかったことがまだ救いである。
1回戦スコア
宮内さん+15.0P 成田プロ+4.7P 浦田プロ▲5.9P 木戸プロ▲13.0P
 
2回戦

起家、宮内-成田-木戸-浦田
南3局に宮内さんにメンタンツモイーペーコーの2,000・3,900を親かぶりしての南4局。
南4局
点数状況は以下の通り。
宮内41,100  木戸29,200  浦田29,500  成田20,200
トップ目の宮内さんが九索をチー。それに対し私も仕掛けを入れる。
四万五万六万四筒五筒東東  チー七索 左向き五索 上向き六索 上向き  ポン発発発  ドラ五万
2,000のテンパイ。
その後、親の浦田プロがソーズ456の仕掛けをいれツモ七万
中盤ドラ表示の四万を切るか、七万を切るかの選択で、七万を選択するもロンの声は宮内さん。
一万二万三万八万九万七筒八筒九筒九筒九筒  チー九索 左向き七索 上向き八索 上向き ロン3,900。
宮内さんの仕掛けを見るか、親である浦田プロをみるかの選択だったのだが、判断ミス。痛い放銃となった。ドラ五万を持ってきた時に受けが効く四万を打ちたかったのだが、浦田プロをマークしてしまった。ここまで調子が良かった宮内さんをケアすべきだったと反省。
2回戦スコア
宮内さん+27.0P 浦田プロ▲1.5P 木戸プロ▲7.7P 成田プロ▲17.8P
前半戦終了時ポイント
1位宮内さん +41.2P
2位浦田プロ +32.6P
3位木戸プロ ▲0.7P
4位成田プロ ▲3.1P
2回戦が終了して、自分の判断ミスが招いたポイント状況。3回戦で上位を崩せない限りは最終戦厳しい展開になることは間違いない。
だが、不思議と焦りはない。その精神状態が3回戦で自分を追い込む事になった。
 
3回戦

起家、木戸-成田-浦田-宮内
東1局1本場
メンタンピンツモの2,600オールをアガリ、1本場。
私は仕掛けを入れるのだが、その後の浦田プロの仕掛けに対しオリてしまう。親の仕掛けに対し、2着目でポイントもある中、強い牌を切っていたので、打点もあると読みオリに回ったのだがこれが最大のミス。勝負所である自分の親番を無くしてしまった。
東3局
親の浦田プロから中盤リーチが入る。その後下の手牌。
五万五万五万六万六万七万三索四索四索五索六索六索七索  ツモ二索  ドラ八万
親の捨牌にはリーチ前に五万三万という捨て牌順でのリーチ。
六万九万はドラ跨ぎで切りづらいが、打六万とすればメンタンピンのテンパイ。打七万はノーチャンス(五万が4枚見え)だが、ドラ表示牌。選択は打七万
親に対し、3,900の打点での勝負が見合うかどうか。更にポイントのある浦田プロが、三万五万八万九万から五万を先切りするか?という読みを入れてしまった。
結果はペン七万のリーチドラ1の3,900に放銃。浦田プロとの対戦経験の乏しさも、この局致命傷になったのかもしれない。自分のポイント状況よりも、点棒状況を優先してしまった。
南4局親宮内さん
点数状況は以下の通り。
浦田プロ39,200  木戸プロ28,200  宮内27,500  成田プロ25,100
私に中盤カン七索のタンヤオのテンパイが入る。
まずこの3回戦浮きに入らなければ、最終戦厳しい条件となる。アガリもしくは1人テンパイで浮きの2着に入る。浦田プロの3人浮きも防げる。
親である宮内さんはここまでの戦い方を見ると勝負してくる可能性が高い。浦田プロは点数上、オリを選択するか勝負してくるかは五分五分。
成田プロもギリギリまで踏み込んでくるのも、想定してリスクよりもリターンの高さを見てリーチを打ったのだが、結果は浦田プロとの2人テンパイで流局。
成田プロがオリた事により、ポイント首位の宮内さんは、3着を受け入れ、最終戦勝負とした。最大の誤算は、中盤安全牌を打ち続けて、なおテンパイを入れた浦田プロ。
この大きな2人テンパイによりポイントが大きく動いた。
3回戦スコア
浦田プロ+22.7P 木戸プロ▲2.3P 宮内さん▲7.0P 成田プロ▲14.4P 供託+1.0
3回戦終了時ポイント
1位浦田プロ+55.3P
2位宮内さん+34.2P
3位木戸プロ▲3.0P
4位成田プロ▲17.5P
 
4回戦

規定により2位宮内、3位木戸、4位成田、1位浦田の座り順となる。
東1局
成田プロが親の宮内さんからメンタンピンイーペーコードラドラの12,000の勝負手のアガリを決める。
東2局
バラバラの配牌が来る。この親は逃しては行けない時に厳しい形。序盤から一ポンして形式テンパイを狙おうと思う程の形だったが、鳴く声を必死に抑えると、カンチャン、ペンチャンを引き終盤にピンフの1,500のアガリでなんとか連荘する事に成功した。
東2局1本場
親の私がダブリー宣言。
一万二万三万四万五万六万九万九万四索五索六索六筒七筒  リーチ  ドラ五索
ドラも含めた勝負手。これに対し、マンズ、ソーズが河に連打され、ピンズだけが高い展開に。その後宮内さんからリーチが来るも、五筒で、11,900のアガリ。
その後、親は流されるも、東3局でもリーヅモ北ドラ3の跳満をツモり、浦田プロに迫る。
だが南2局、南3局と浦田プロに流され南4局へ。
南4局親浦田
点数状況は以下の通り。
木戸プロ+32.1P 成田プロ+7.3P 浦田プロ▲6.6P 宮内さん▲32.8P
順位点を加味すると、私と浦田プロの差は7.6ポイント差。7,700か1,300・2,600のツモ条件となる。成田プロは役満ツモ直条件。宮内さんは役満ツモ条件。
この条件の中で最終局がスタートされた。
条件が軽い為か、浦田プロは序盤からアガリを目指しながら、周りの挙動を見る形をとった。宮内さん、成田プロともに条件の手作りを目指している。
私の手牌。捨て牌の情報が信用できないまま、条件を満たす手を作る。発トイトイの形に七対子ドラドラ、リーチツモドラ1。全てを追いつつ進める。
四万四万四万六万八万七索七索九索九索東東発発  ドラ六万
序盤の、宮内さんの国士模様を見て、字牌を切るも重なりを見せたり、ツモ四万四万が槓子になるもどかしさに、自分自身焦りを感じる。万が一の暗刻や、リーチツモドラ1を逃さない為に、四万を切って序盤から七対子に決め打つ事が出来なかった。
その後巡目が進んだ為、メンツ手や暗刻系の2シャンテンを諦め、七対子ドラドラに手を決めるも、残された時間は少なかった。
三万四万四万六万八万七索七索九索九索東東発発  ツモ六万  ドラ六万
残りツモ1回での選択。浦田プロは中盤からオリ。宮内さんも可能性が無くなり字牌の暗刻落としでオリている。成田プロはピンズの一色手模様。
ここで間違えられない。五万は既に4枚出ている。三万が1枚出ており、八万は生牌。
他の2人は判断できない為、浦田プロの序盤の捨て牌を凝視する。成田プロもピンズの一色模様とはいえ、四暗刻の形もあれば最初の八万のトイツは残すだろう。
考えた結果、私の出した答えは打八万。そして最終ツモの感触も八万だった。
様々な理由から三万を選んだのだが、結果は致命的なミスで、アガリ逃し。私と成田プロの2人テンパイで流局となった。
山には三万八万が眠っていたのだが、正解する事が出来ない自分の実力不足を実感すると共に、自分のそれまでの過程を見て納得した気もした。
4回戦スコア
木戸プロ+41.8P 成田プロ+12.8P 浦田プロ▲8.1P 宮内さん▲42.3P
最終成績
優勝 浦田プロ +43.2P
2位 木戸プロ +38.6P
3位 成田プロ ▲4.7P
4位 宮内さん ▲8.1P
 

 
第16期北陸リーグ優勝は浦田プロ、おめでとうございます。
優勝者コメント
北陸支部では他の本部支部同様に、熱心な一般ファンの方々に常日頃支えられております。
その熱意と比例してか、リーグ戦はここ何期も優勝者はプロを押し退け、一般参加の方でありました。
「それならば私が!」とプロの先陣に立つべく、私事ながら転職をして環境を整えて挑んだ前期の北陸リーグ。
決勝進出は果たすも優勝は逃し、3位。
そしてリベンジに燃えた今期は予選をトップで通過し、2期連続の決勝進出。
しかし、ここでまた負ければ
「浦田は勝負弱い、詰めが甘い」
と言われかねない状況でもありましたが、そんなプレッシャーを感じつつ、結果何とか優勝する事が出来ました。
最終戦オーラスで、木戸プロとの差はわずか。その木戸プロに逆転の手が入るも成就せず流局で終了。
微笑んでくれた勝利の女神に、
「このタイトルをきっかけに、もっともっと北陸を盛り上げていきなさい。」
と言われたような気がしてなりませんでした。
そして今年6月より念願の「北陸プロリーグ」も開催されました。
支部員一同しっかりと精進し、他の本部支部と互角以上の戦いが出来るように頑張って行きたいと思います。
私の対局後の感想としては、まず決勝卓に座りながらのレポートは、レポートというよりかは自戦記のようなものになってしまい、本当に申し訳ないです。
いざ決勝の席に座って見ると、思いつくのは自分の反省点ばかり。予選の段階から1位通過を逃した事や、決勝の舞台はまだ2度目という経験不足、更には打ち込み不足など。
最終局、三万八万の選択ミスだけでなく、成田プロのテンパイ気配を感じていたにも関わらず、リーチの発声が出来なかったことを、猛烈に後悔している。
6,400では足りず、もし万が一、唯一テンパイ気配の成田プロが条件を満たしていた事を考えるとリーチでもツモが一度残っていた為三万は切るだろう。
三万八万の選択だけに思考を集中させ過ぎて、視野が狭く私の駄目なところが見えました。
優勝した浦田プロが、予選決勝共に、一番ミスが少なく公式ルールの攻守のバランスが素晴らしかったです。本当におめでとうございます。
現在開催中の第1期北陸プロリーグや、九月から開催される第17期北陸リーグでは、この敗北を忘れず、またこの舞台に立って次は笑えるように頑張ります。
最後になりますが、半年間ではありますが、拙いレポートにお付き合い戴き有難うございました。
次回も富山開催となります。
またいつかお目にかかる事があれば、宜しくお願いします。

第29期中部プロリーグ 決勝レポート

蒸し暑い真夏日となった名古屋の地で第29期中部プロリーグのチャンピオンを決める戦いが始まろうとしていた。
会場は冷房が効いているが、対局者4人からは外の猛暑をも凌ぐ熱気を感じる事ができる。
中部プロリーグに所属する連盟員ならば誰もが熱望し目標とする夢の舞台。
半年を戦い抜いて、見事その舞台に勝ち上がった決勝メンバー4人を紹介しよう。

1位通過 土岐雄太(25期生/二段)+142.8P
第1節に字一色・小四喜のダブル役満をアガった土岐。そのリードを守るだけでなく、第2節以降もポイントを増やしていき、
堂々の1位通過で自身2回目の決勝戦へと駒を進めた。「前回出場した決勝戦よりも良い麻雀を打ち、優勝目指して頑張りたい。」と語ってくれた。

2位通過 杉村泰治(12期生/四段)+101.1P
着実にプラスを重ねていき2位通過を果たした杉村。今回のメンバーの中では最多の6回目の決勝であり、第12期に優勝している。
「最近は決勝に残ってもあと一歩足りなかった。前回(第25期)の決勝時も微差で負けてしまったので、今回はその時の反省点を活かして頑張りたい。」と語ってくれた。

3位通過 清水哲也(28期生/二段)+79.3P
Cリーグから連続昇級してきた清水。もともとの実力は折り紙付きで、Aリーグに昇級した今期は全節オールプラスと安定した戦いを見せ、3位通過で初めての決勝進出を決めた。
「出るからには優勝したい。」と意気込みを語ってくれた。勢いと持ち前の鋭い攻めで一気に頂点まで駆け上がれるか。

4位通過 佐藤あいり(25期生/三段)+69.1P
中部プロリーグで唯一の女流Aリーガーの佐藤。持ち前の思い切りの良い攻撃を武器に4位通過で決勝最後の一枠へ滑り込んだ。
「中部プロリーグでは未だ女流プロが優勝していないので、自分が最初の女流優勝者になりたい。」と語ってくれた。決勝進出はこれで3回目。3度目の正直となるか。

 

1回戦(起親から、杉村・土岐・清水・佐藤)

東1局
5巡目に佐藤が1シャンテンとなるが、そこから有効牌が引けない。10巡目に土岐の手牌がピンズ一色に染まるが、その後はテンパイとなる牌がツモれない上、絞られて上家からも出てこない。
互いに牽制し合いながら流局し、全員ノーテンとなった。
4人ともにフーロの声すらないという静かな起ち上がりとなった。

東2局1本場
前局から引き続き誰からもフーロの声があがらない中、佐藤が7巡目にリーチ。
1,300は1,600のアガリで、まずは佐藤が先制した。

南1局
土岐に字牌のトイツが配牌から3組入る。

二万七万八索九索九索一筒三筒東東南南発発  ドラ八万

3巡目に出た1枚目の東発をともにスルーし、4巡目に杉村から出た南をポンした。その後、8巡目に2枚目の発が場に出て、これもすかさずポンし土岐の手牌はこの形。

七万九万八索九索九索東東東  ポン発発発  ポン南南南

ここで打八索となり、この局初めて土岐の河にソーズが打ち出される。一見するとホンイツ模様。
明らかに高そうな土岐の手にリーチをぶつけたのは清水だった。

三万四万四索四索五索五索五索六索六索六索七索五筒五筒

ソーズの中ほどを使い切り、出アガリ7,700となる攻めのリーチだ。
一方、親の杉村はこの形に二索をツモってくる

一万二万三万五万一索二索三索三索一筒二筒三筒六筒六筒  ツモ二索

自身も高め11,600のテンパイとなった杉村は小考の後、五万を打ち出して清水に7,700の放銃となった。
「土岐に対して、三索を止め、使い切っての手作りだったが、結果的に手痛い放銃になってしまった。」と決勝戦終了後に語ってくれた。

1回戦、南4局点数状況は以下の通り。

東家・佐藤 34,100
南家・杉村 23,800
西家・土岐 25,100
北家・清水 37,000

南4局
9巡目、親の佐藤がこの形でリーチ。

三万四万五万六万七万六索七索八索二筒二筒四筒五筒六筒  リーチ  ドラ八筒

リーチ後にトップ目の清水はドラの八筒を暗刻にして四暗刻1シャンテンで勝負の構え。

七万七万八索八索九索九索三筒三筒三筒八筒八筒八筒発

しかし、その後清水が八万を掴み放銃。佐藤は5,800を加点しトップ目に。

南4局1本場
場が重くなり流局。佐藤と杉村の2人テンパイとなる。佐藤はノーテン宣言をすれば2人浮きのトップが確定するのだが、テンパイを選択し続行。
試合後に「稼げる時に稼ぐ。親はエンドレスに続けるつもりだった。」と佐藤は話してくれた。

その気合に牌が応えるかのように、佐藤は2本場に1,000オールは1,200オールのツモアガリ。3本場に土岐から2,000は2,900の出アガリ。
4本場に杉村から7,700は8,900を出アガリ、持ち点を57,300にまで増やす。

南4局5本場
杉村が、300・500は800・1,000のツモアガリとなった。
「前局の放銃を受けて、自身の4着が確定となるアガリをしてでも佐藤の親を終わらせるつもりだった」と語ってくれた杉村。
ツモアガリする直前に3着目だった土岐からリーチがかかり、リーチ料が出た為、着順を上げる事にも成功した。

1回戦成績
土岐▲20.3P 杉村▲14.2P 清水▲4.3P 佐藤+38.8P

 

2回戦(起家から、土岐・杉村・清水・佐藤)

東1局
1回戦ラスになった親の土岐が早々に仕掛ける。2巡目に白ポン、8巡目に三ポンで、次巡テンパイを入れる。

八万八万七索九索七筒八筒九筒  ポン三万 上向き三万 上向き三万 上向き  ポン白白白  ドラ七索

他の3人も警戒しながら手を進めていくが、杉村と佐藤は危険牌を掴み、手を作り直す。
ハイテイ間際、清水の手牌がこの形。

六万七万八万三索三索七索八索四筒六筒六筒九筒九筒九筒

ここで土岐から三索が河に打ち出される。
清水は三索をポンして形式テンパイにも取れる状況であり、ポン後にテンパイ打牌となる四筒はテンパイ気配の土岐にも現物である。
また、ポンをしても土岐にハイテイが回ることはない。いつもの清水ならば間違いなくテンパイを取りにいく場面であるが、ここで清水は動かない。そのまま流局となり土岐の1人テンパイとなった。
試合後に清水は「あれをポンしなかったのは失敗だった。声が出なかった。」と語ってくれた。実力者の清水であっても咄嗟の仕掛けができなくなる。これが決勝戦のプレッシャーなのであろう。

南2局
親の杉村に配牌でチャンス手が舞い込む。

一索二索三索六索七索七索八索八索九筒東東東南西  ドラ五万

配牌でホンイツ役牌の1シャンテン。4巡目に九索を引き入れると、場に2切れだった西単騎を嫌い南単騎のヤミテンを選択。
これに佐藤が放銃。12,000のアガリとなる。
杉村は「今までの自分の公式戦でも1、2を争うくらいの良い配牌が来てくれた。驚いたし、この局は必ずアガリきらなければと思った」と語ってくれた。
一方、放銃した佐藤は「どうしたって出る南で、仕方がない放銃だと思った。ただ、1回戦目は大トップをとれたが、勢いは杉村さんにあると感じた。」と語ってくれた。

南3局
10巡目に杉村がヤミテンでこの形。

三万四万五万二索三索四索八索八索二筒三筒四筒六筒八筒  ドラ八筒

14巡目にトップ目の土岐が追いつく。巡目も深く、三色への手替わりもある為こちらもヤミテン。

五万六万七万二索二索六索七索三筒四筒五筒六筒七筒八筒

土岐のテンパイ直後、清水が八索を放銃。
3,900のアガリとなり点差を広げる。

2回戦、南4局点数状況は以下の通り。

東家・佐藤 16,700
南家・土岐 46,200
西家・杉村 38,400
北家・清水 18,700

南4局
8巡目、杉村にテンパイが入る。

二万二万四万六万七万一索二索三索五筒六筒七筒南南  ツモ南  ドラ四万

小考の後、河に七万を放ってヤミテンに構える。
「自分のトップも当然狙いたい状況ではあったが、それよりも1回戦目の大トップの佐藤をラスのまま終わらせたかった。」と話してくれた杉村。
結果、テンパイが入っていた土岐が放銃。
杉村は2,600の加点となり佐藤をラスにする事に成功した。

2回戦成績
土岐+21.6P 杉村+15.0P 清水▲15.3P 佐藤▲21.3P

2回戦終了時
土岐+1.3P 杉村+0.8P 清水▲19.6P 佐藤+17.5P

 

3回戦(起親から、土岐・佐藤・杉村・清水)

東3局
一度アガって流れを掴み、自らの親番を持ってきたい清水は5巡目に中をポンして早々にテンパイ。
しかし、この仕掛けに対して次巡に親の杉村からリーチが入る。
程なく清水が放銃。5,800の痛い失点となる。

東4局
杉村の6巡目の手牌がこの形。

一万一万二万二万三万二索二索五索五索一筒二筒二筒三筒  ドラ五索

ここに一索をツモってくる。七対子も見えるこの手牌だが、杉村はノータイムで打二筒をチョイス。メンゼンテンパイに固執せず、鳴き三色も考慮に入れて柔軟に構える。
次巡、三万をチーして鳴き三色ドラドラのテンパイにすると、その後土岐から出アガリ。3,900を打ち取る。

南2局0本場・1本場・2本場
親の佐藤が粘りを見せる。0本場で佐藤1人テンパイ、1本場で再度佐藤1人テンパイ、2本場で佐藤・杉村・土岐の3人テンパイ。
リーチ料を2回支払ってはいるものの、佐藤はテンパイ料だけで7,000を獲得する。
3人ともに自分の手牌と相談しながらギリギリまで手を作ろうと試みるのだが、やはり親のリーチには向かい辛く、佐藤は親番のアドバンテージを上手く生かした加点となった。

南4局
清水から7巡目にドラの八索が打ち出されると、これを土岐がポンしてタンヤオに向かう。
直後、佐藤がリーチをかける。

四万五万六万一索二索三索五索六索四筒五筒六筒八筒八筒  ドラ八索

2巡後、佐藤が安めながらも七索をツモアガリし、700・1300で浮きの2着を確保する。

3回戦成績
土岐▲15.5P 杉村+28.7P 清水▲26.5P 佐藤+13.3P

3回戦終了時
土岐▲14.2P 杉村+29.5P 清水▲46.1P 佐藤+10.8P

 

4回戦(起家から、清水・土岐・佐藤・杉村)

東2局
2巡目、佐藤は杉村からドラの一筒が出ると、この形から間髪入れずにポンをした。

一万二万三万七万八万一索二索六索八索一筒一筒中中  ドラ一筒

その後、8巡目に三索をチーしてテンパイを取り、その3巡後九万をツモアガる。

一万二万三万七万八万中中  チー三索 左向き一索 上向き二索 上向き  ポン一筒 上向き一筒 上向き一筒 上向き  ツモ九万

佐藤らしい思い切りの良い仕掛けで2,000・3,900の大きなアガリをものにする。

東4局
誰にもテンパイが入らないまま流局になるかと思われた16巡目、佐藤が仕掛けて形式テンパイを取りにいく。
直後、杉村が自力でテンパイを入れる。

四万五万六万五索六索七索七索二筒三筒四筒四筒五筒五筒  ツモ五索  ドラ南

杉村がテンパイ打牌で打四筒とすると、次は清水がポン。

三万四万五万二索二索六筒南南  ポン四筒 上向き四筒 上向き四筒 上向き  チー三索 上向き四索 上向き五索 上向き

六筒として、ドラの南待ちの片上がりながら7,700テンパイで2人にくらいつく。
次巡、杉村に四索が入る。三索をすでに切っていた杉村だが、清水の現物であり、次巡のハイテイツモに望みが持てる打七索とし、三索六索のフリテン待ちに取り直す。

四万五万六万四索五索五索六索七索二筒三筒四筒五筒五筒

結果的にこれが大正解。杉村はハイテイで三索をツモアガリ、2,600オールを獲得。佐藤の独走に待ったをかける。

東4局2本場
3巡目にドラの二筒を暗刻にした土岐。8巡目に八索をポンし、次巡テンパイとなる。

二索三索四索二筒二筒二筒三筒三筒四筒五筒  ポン八索 上向き八索 上向き八索 上向き

この手に清水が三筒で放銃し、土岐は7,700の加点となる。
上位3人が三者三様に見せ場を作る。

4回戦、南4局点数状況は以下の通り。

東家・杉村 34,000
南家・清水 12,500
西家・土岐 29,100
北家・佐藤 44,400

南4局
4巡目、土岐の手牌はこの形。

四万五万五万二索二索三索四索四筒五筒五筒六筒白白  ツモ四索  ドラ八筒

アガリで原点復帰だけを見るのなら五筒打ちが一番手広そうだが、2着浮上を狙って土岐は白のトイツ落としを敢行する。
13巡目に佐藤が役なしでテンパイを入れるが、三色への手替わりもある上、この半荘トップ目の為、無理せずリーチをかけずに構える。
16巡目に土岐に待望のテンパイが入るが、持ってきたのはタンヤオの消える九筒

五万二索二索三索四索四索五索五索四筒五筒六筒七筒八筒  ツモ九筒

五万とした次巡、土岐がツモアガリとなるのだが、ツモって来たのはまたしても安め。イーペーコーの消える六索だった。
表情には出さないが、少しだけ躊躇するようにツモアガリ700・1300を申告した。

土岐は「トータルトップ目の杉村さんが自分と5,100差の2着。出来れば杉村さんをこの半荘3着にして5回戦に挑みたかった。
その為に4巡目に白のトイツ落としをして手を作りに行ったのだが、ツモってくる牌は安めばかりで…」と残念そうに呟いた。

4回戦成績
土岐+2.8P 杉村+5.7P 清水▲30.2P 佐藤+21.7P

4回戦終了時
土岐▲11.4P 杉村+35.2P 清水▲76.3P 佐藤+32.5P

 

5回戦(起家から、佐藤・土岐・清水・杉村)

4回戦を終えて、杉村と佐藤の差は僅か2.7Pとなっていた。
着順勝負となる杉村と佐藤のマッチレースの様相だが、大トップならば大捲りも見える土岐。1人点差が離れてしまった清水も自身の最後の親が終わるまでは諦めてはいないようだった。

東1局
配牌を取り終えると、起家の佐藤はゆっくりと気持ちを落ち着かせるように理牌。

二万三万六万七万八万一索二索三索四索八索三筒四筒八筒発  ドラ八索

5巡目にドラの八索を重ね、7巡目に二万をポンして5,800のテンパイに取る。

六万七万八万二索三索四索八索八索三筒四筒  ポン二万 上向き二万 上向き二万 上向き

その後、二筒をツモアガリ2,000オールを加点する。まずは佐藤が一歩リードした。

東1局1本場
負けじと杉村も9巡目にこの形でリーチを打つ。

一万二万三万四万五万六万六索七索四筒五筒六筒七筒七筒  リーチ  ドラ一万

その後、高め8,000のトイトイテンパイとなった土岐が五索を掴み放銃。
杉村が3,900は4,200をアガリ佐藤を追いかける。

東3局1本場
杉村が4巡目にリーチをかける。

四万四万四万四万五万六万六索七索二筒二筒六筒七筒八筒  リーチ  ドラ五万

他に追随する者もおらず、杉村は10巡目に八索をツモアガり、2,000・3,900は2,100・4,000を獲得。杉村が佐藤を抜きトップ目に躍り出る。

南2局
タンヤオ三色を狙う親の土岐は12巡目にツモってきた西をそのまま河に出す。この西を杉村がポンしてテンパイに。

一万二万三万七万八万九索九索一筒二筒三筒  ポン西西西  ドラ七万

次巡、土岐が九万を掴み放銃。3,900の失点となる。土岐は親番がなくなり、僅かに残っていた優勝の目を喪失した。

南3局
杉村はここでも4巡目にあっさりとピンフテンパイとなる。

七万七万三索四索六索七索八索一筒二筒三筒六筒七筒八筒  ドラ一索

12巡目にトップ争いをしている佐藤からロンアガリ。
1,000を加点し、いよいよオーラスへ。

南4局
ここで条件を確認しておこう。5回戦でのトップ目の杉村と佐藤は11,800の点差。4回戦までのトータルスコアが微差で着順勝負の為、佐藤は満貫以上のツモアガリか跳満以上のロンアガリ。
杉村からの6,400の直撃が条件となった。親番の杉村はノーテンでも優勝が決定する為、1局勝負となる。

配牌を取り終えた杉村はこの形から、決心したように六索から切っていく。

二万四万八万二索六索六索九索二筒八筒九筒東西発中  ドラ東

満貫ツモという条件は、一発裏ドラのない連盟公式ルールにおいても十分に可能性のある条件であり、配牌からノーテン狙いとした杉村にとって、この1局は長く感じたに違いない。
自分の勝利を零さぬように、相手からアガリの声が飛び出ぬようにと祈りながら、神経をすり減らし一歩一歩ゴールへと歩みを進め、杉村は18牌を河に並べた。
佐藤は逆転に望みをかけてタンヤオ三色を作りにいったが間に合わず、流局。全員が手牌を伏せてノーテン終局となった。

祝福の拍手が会場中に響き、第29期中部プロリーグは杉村泰治の優勝で幕を閉じた。

5回戦成績
土岐▲18.7P 杉村+16.2P 清水+10.1P 佐藤▲7.6P

5回戦終了時
土岐▲30.1P 杉村+51.4P 清水▲66.2P 佐藤+24.9P

 

5回戦目の接戦の展開は、杉村自身の前回の決勝戦での記憶を思い出させたに違いない。しかし、チャンスをしっかりと生かし、緩めず最後まで戦い抜いたからこそ、勝利の女神は彼に微笑んだのだろう。
「前回(第25期)の決勝ではオーラスで逆転され、惜しいところで優勝を逃してしまった。その時とはメンバーも違うので借りを返すと言う訳ではないけれど、今回はいつも以上に気合を入れて臨んだ。
久々の優勝でとても嬉しい。」と語ってくれた。最後に一言「運もよかった。」と謙虚に締めてくれた。

中部プロリーグ レポート/第29期中部プロリーグ 決勝レポート

蒸し暑い真夏日となった名古屋の地で第29期中部プロリーグのチャンピオンを決める戦いが始まろうとしていた。
会場は冷房が効いているが、対局者4人からは外の猛暑をも凌ぐ熱気を感じる事ができる。
中部プロリーグに所属する連盟員ならば誰もが熱望し目標とする夢の舞台。
半年を戦い抜いて、見事その舞台に勝ち上がった決勝メンバー4人を紹介しよう。
1位通過 土岐雄太(25期生/二段)+142.8P
第1節に字一色・小四喜のダブル役満をアガった土岐。そのリードを守るだけでなく、第2節以降もポイントを増やしていき、
堂々の1位通過で自身2回目の決勝戦へと駒を進めた。「前回出場した決勝戦よりも良い麻雀を打ち、優勝目指して頑張りたい。」と語ってくれた。
2位通過 杉村泰治(12期生/四段)+101.1P
着実にプラスを重ねていき2位通過を果たした杉村。今回のメンバーの中では最多の6回目の決勝であり、第12期に優勝している。
「最近は決勝に残ってもあと一歩足りなかった。前回(第25期)の決勝時も微差で負けてしまったので、今回はその時の反省点を活かして頑張りたい。」と語ってくれた。
3位通過 清水哲也(28期生/二段)+79.3P
Cリーグから連続昇級してきた清水。もともとの実力は折り紙付きで、Aリーグに昇級した今期は全節オールプラスと安定した戦いを見せ、3位通過で初めての決勝進出を決めた。
「出るからには優勝したい。」と意気込みを語ってくれた。勢いと持ち前の鋭い攻めで一気に頂点まで駆け上がれるか。
4位通過 佐藤あいり(25期生/三段)+69.1P
中部プロリーグで唯一の女流Aリーガーの佐藤。持ち前の思い切りの良い攻撃を武器に4位通過で決勝最後の一枠へ滑り込んだ。
「中部プロリーグでは未だ女流プロが優勝していないので、自分が最初の女流優勝者になりたい。」と語ってくれた。決勝進出はこれで3回目。3度目の正直となるか。
 
1回戦(起親から、杉村・土岐・清水・佐藤)
東1局
5巡目に佐藤が1シャンテンとなるが、そこから有効牌が引けない。10巡目に土岐の手牌がピンズ一色に染まるが、その後はテンパイとなる牌がツモれない上、絞られて上家からも出てこない。
互いに牽制し合いながら流局し、全員ノーテンとなった。
4人ともにフーロの声すらないという静かな起ち上がりとなった。
東2局1本場
前局から引き続き誰からもフーロの声があがらない中、佐藤が7巡目にリーチ。
1,300は1,600のアガリで、まずは佐藤が先制した。
南1局
土岐に字牌のトイツが配牌から3組入る。
二万七万八索九索九索一筒三筒東東南南発発  ドラ八万
3巡目に出た1枚目の東発をともにスルーし、4巡目に杉村から出た南をポンした。その後、8巡目に2枚目の発が場に出て、これもすかさずポンし土岐の手牌はこの形。
七万九万八索九索九索東東東  ポン発発発  ポン南南南
ここで打八索となり、この局初めて土岐の河にソーズが打ち出される。一見するとホンイツ模様。
明らかに高そうな土岐の手にリーチをぶつけたのは清水だった。
三万四万四索四索五索五索五索六索六索六索七索五筒五筒
ソーズの中ほどを使い切り、出アガリ7,700となる攻めのリーチだ。
一方、親の杉村はこの形に二索をツモってくる
一万二万三万五万一索二索三索三索一筒二筒三筒六筒六筒  ツモ二索
自身も高め11,600のテンパイとなった杉村は小考の後、五万を打ち出して清水に7,700の放銃となった。
「土岐に対して、三索を止め、使い切っての手作りだったが、結果的に手痛い放銃になってしまった。」と決勝戦終了後に語ってくれた。
1回戦、南4局点数状況は以下の通り。
東家・佐藤 34,100
南家・杉村 23,800
西家・土岐 25,100
北家・清水 37,000
南4局
9巡目、親の佐藤がこの形でリーチ。
三万四万五万六万七万六索七索八索二筒二筒四筒五筒六筒  リーチ  ドラ八筒
リーチ後にトップ目の清水はドラの八筒を暗刻にして四暗刻1シャンテンで勝負の構え。
七万七万八索八索九索九索三筒三筒三筒八筒八筒八筒発
しかし、その後清水が八万を掴み放銃。佐藤は5,800を加点しトップ目に。
南4局1本場
場が重くなり流局。佐藤と杉村の2人テンパイとなる。佐藤はノーテン宣言をすれば2人浮きのトップが確定するのだが、テンパイを選択し続行。
試合後に「稼げる時に稼ぐ。親はエンドレスに続けるつもりだった。」と佐藤は話してくれた。
その気合に牌が応えるかのように、佐藤は2本場に1,000オールは1,200オールのツモアガリ。3本場に土岐から2,000は2,900の出アガリ。
4本場に杉村から7,700は8,900を出アガリ、持ち点を57,300にまで増やす。
南4局5本場
杉村が、300・500は800・1,000のツモアガリとなった。
「前局の放銃を受けて、自身の4着が確定となるアガリをしてでも佐藤の親を終わらせるつもりだった」と語ってくれた杉村。
ツモアガリする直前に3着目だった土岐からリーチがかかり、リーチ料が出た為、着順を上げる事にも成功した。
1回戦成績
土岐▲20.3P 杉村▲14.2P 清水▲4.3P 佐藤+38.8P
 
2回戦(起家から、土岐・杉村・清水・佐藤)
東1局
1回戦ラスになった親の土岐が早々に仕掛ける。2巡目に白ポン、8巡目に三ポンで、次巡テンパイを入れる。
八万八万七索九索七筒八筒九筒  ポン三万 上向き三万 上向き三万 上向き  ポン白白白  ドラ七索
他の3人も警戒しながら手を進めていくが、杉村と佐藤は危険牌を掴み、手を作り直す。
ハイテイ間際、清水の手牌がこの形。
六万七万八万三索三索七索八索四筒六筒六筒九筒九筒九筒
ここで土岐から三索が河に打ち出される。
清水は三索をポンして形式テンパイにも取れる状況であり、ポン後にテンパイ打牌となる四筒はテンパイ気配の土岐にも現物である。
また、ポンをしても土岐にハイテイが回ることはない。いつもの清水ならば間違いなくテンパイを取りにいく場面であるが、ここで清水は動かない。そのまま流局となり土岐の1人テンパイとなった。
試合後に清水は「あれをポンしなかったのは失敗だった。声が出なかった。」と語ってくれた。実力者の清水であっても咄嗟の仕掛けができなくなる。これが決勝戦のプレッシャーなのであろう。
南2局
親の杉村に配牌でチャンス手が舞い込む。
一索二索三索六索七索七索八索八索九筒東東東南西  ドラ五万
配牌でホンイツ役牌の1シャンテン。4巡目に九索を引き入れると、場に2切れだった西単騎を嫌い南単騎のヤミテンを選択。
これに佐藤が放銃。12,000のアガリとなる。
杉村は「今までの自分の公式戦でも1、2を争うくらいの良い配牌が来てくれた。驚いたし、この局は必ずアガリきらなければと思った」と語ってくれた。
一方、放銃した佐藤は「どうしたって出る南で、仕方がない放銃だと思った。ただ、1回戦目は大トップをとれたが、勢いは杉村さんにあると感じた。」と語ってくれた。
南3局
10巡目に杉村がヤミテンでこの形。
三万四万五万二索三索四索八索八索二筒三筒四筒六筒八筒  ドラ八筒
14巡目にトップ目の土岐が追いつく。巡目も深く、三色への手替わりもある為こちらもヤミテン。
五万六万七万二索二索六索七索三筒四筒五筒六筒七筒八筒
土岐のテンパイ直後、清水が八索を放銃。
3,900のアガリとなり点差を広げる。
2回戦、南4局点数状況は以下の通り。
東家・佐藤 16,700
南家・土岐 46,200
西家・杉村 38,400
北家・清水 18,700
南4局
8巡目、杉村にテンパイが入る。
二万二万四万六万七万一索二索三索五筒六筒七筒南南  ツモ南  ドラ四万
小考の後、河に七万を放ってヤミテンに構える。
「自分のトップも当然狙いたい状況ではあったが、それよりも1回戦目の大トップの佐藤をラスのまま終わらせたかった。」と話してくれた杉村。
結果、テンパイが入っていた土岐が放銃。
杉村は2,600の加点となり佐藤をラスにする事に成功した。
2回戦成績
土岐+21.6P 杉村+15.0P 清水▲15.3P 佐藤▲21.3P
2回戦終了時
土岐+1.3P 杉村+0.8P 清水▲19.6P 佐藤+17.5P
 
3回戦(起親から、土岐・佐藤・杉村・清水)
東3局
一度アガって流れを掴み、自らの親番を持ってきたい清水は5巡目に中をポンして早々にテンパイ。
しかし、この仕掛けに対して次巡に親の杉村からリーチが入る。
程なく清水が放銃。5,800の痛い失点となる。
東4局
杉村の6巡目の手牌がこの形。
一万一万二万二万三万二索二索五索五索一筒二筒二筒三筒  ドラ五索
ここに一索をツモってくる。七対子も見えるこの手牌だが、杉村はノータイムで打二筒をチョイス。メンゼンテンパイに固執せず、鳴き三色も考慮に入れて柔軟に構える。
次巡、三万をチーして鳴き三色ドラドラのテンパイにすると、その後土岐から出アガリ。3,900を打ち取る。
南2局0本場・1本場・2本場
親の佐藤が粘りを見せる。0本場で佐藤1人テンパイ、1本場で再度佐藤1人テンパイ、2本場で佐藤・杉村・土岐の3人テンパイ。
リーチ料を2回支払ってはいるものの、佐藤はテンパイ料だけで7,000を獲得する。
3人ともに自分の手牌と相談しながらギリギリまで手を作ろうと試みるのだが、やはり親のリーチには向かい辛く、佐藤は親番のアドバンテージを上手く生かした加点となった。
南4局
清水から7巡目にドラの八索が打ち出されると、これを土岐がポンしてタンヤオに向かう。
直後、佐藤がリーチをかける。
四万五万六万一索二索三索五索六索四筒五筒六筒八筒八筒  ドラ八索
2巡後、佐藤が安めながらも七索をツモアガリし、700・1300で浮きの2着を確保する。
3回戦成績
土岐▲15.5P 杉村+28.7P 清水▲26.5P 佐藤+13.3P
3回戦終了時
土岐▲14.2P 杉村+29.5P 清水▲46.1P 佐藤+10.8P
 
4回戦(起家から、清水・土岐・佐藤・杉村)
東2局
2巡目、佐藤は杉村からドラの一筒が出ると、この形から間髪入れずにポンをした。
一万二万三万七万八万一索二索六索八索一筒一筒中中  ドラ一筒
その後、8巡目に三索をチーしてテンパイを取り、その3巡後九万をツモアガる。
一万二万三万七万八万中中  チー三索 左向き一索 上向き二索 上向き  ポン一筒 上向き一筒 上向き一筒 上向き  ツモ九万
佐藤らしい思い切りの良い仕掛けで2,000・3,900の大きなアガリをものにする。
東4局
誰にもテンパイが入らないまま流局になるかと思われた16巡目、佐藤が仕掛けて形式テンパイを取りにいく。
直後、杉村が自力でテンパイを入れる。
四万五万六万五索六索七索七索二筒三筒四筒四筒五筒五筒  ツモ五索  ドラ南
杉村がテンパイ打牌で打四筒とすると、次は清水がポン。
三万四万五万二索二索六筒南南  ポン四筒 上向き四筒 上向き四筒 上向き  チー三索 上向き四索 上向き五索 上向き
六筒として、ドラの南待ちの片上がりながら7,700テンパイで2人にくらいつく。
次巡、杉村に四索が入る。三索をすでに切っていた杉村だが、清水の現物であり、次巡のハイテイツモに望みが持てる打七索とし、三索六索のフリテン待ちに取り直す。
四万五万六万四索五索五索六索七索二筒三筒四筒五筒五筒
結果的にこれが大正解。杉村はハイテイで三索をツモアガリ、2,600オールを獲得。佐藤の独走に待ったをかける。
東4局2本場
3巡目にドラの二筒を暗刻にした土岐。8巡目に八索をポンし、次巡テンパイとなる。
二索三索四索二筒二筒二筒三筒三筒四筒五筒  ポン八索 上向き八索 上向き八索 上向き
この手に清水が三筒で放銃し、土岐は7,700の加点となる。
上位3人が三者三様に見せ場を作る。
4回戦、南4局点数状況は以下の通り。
東家・杉村 34,000
南家・清水 12,500
西家・土岐 29,100
北家・佐藤 44,400
南4局
4巡目、土岐の手牌はこの形。
四万五万五万二索二索三索四索四筒五筒五筒六筒白白  ツモ四索  ドラ八筒
アガリで原点復帰だけを見るのなら五筒打ちが一番手広そうだが、2着浮上を狙って土岐は白のトイツ落としを敢行する。
13巡目に佐藤が役なしでテンパイを入れるが、三色への手替わりもある上、この半荘トップ目の為、無理せずリーチをかけずに構える。
16巡目に土岐に待望のテンパイが入るが、持ってきたのはタンヤオの消える九筒
五万二索二索三索四索四索五索五索四筒五筒六筒七筒八筒  ツモ九筒
五万とした次巡、土岐がツモアガリとなるのだが、ツモって来たのはまたしても安め。イーペーコーの消える六索だった。
表情には出さないが、少しだけ躊躇するようにツモアガリ700・1300を申告した。
土岐は「トータルトップ目の杉村さんが自分と5,100差の2着。出来れば杉村さんをこの半荘3着にして5回戦に挑みたかった。
その為に4巡目に白のトイツ落としをして手を作りに行ったのだが、ツモってくる牌は安めばかりで…」と残念そうに呟いた。
4回戦成績
土岐+2.8P 杉村+5.7P 清水▲30.2P 佐藤+21.7P
4回戦終了時
土岐▲11.4P 杉村+35.2P 清水▲76.3P 佐藤+32.5P
 
5回戦(起家から、佐藤・土岐・清水・杉村)
4回戦を終えて、杉村と佐藤の差は僅か2.7Pとなっていた。
着順勝負となる杉村と佐藤のマッチレースの様相だが、大トップならば大捲りも見える土岐。1人点差が離れてしまった清水も自身の最後の親が終わるまでは諦めてはいないようだった。
東1局
配牌を取り終えると、起家の佐藤はゆっくりと気持ちを落ち着かせるように理牌。
二万三万六万七万八万一索二索三索四索八索三筒四筒八筒発  ドラ八索
5巡目にドラの八索を重ね、7巡目に二万をポンして5,800のテンパイに取る。
六万七万八万二索三索四索八索八索三筒四筒  ポン二万 上向き二万 上向き二万 上向き
その後、二筒をツモアガリ2,000オールを加点する。まずは佐藤が一歩リードした。
東1局1本場
負けじと杉村も9巡目にこの形でリーチを打つ。
一万二万三万四万五万六万六索七索四筒五筒六筒七筒七筒  リーチ  ドラ一万
その後、高め8,000のトイトイテンパイとなった土岐が五索を掴み放銃。
杉村が3,900は4,200をアガリ佐藤を追いかける。
東3局1本場
杉村が4巡目にリーチをかける。
四万四万四万四万五万六万六索七索二筒二筒六筒七筒八筒  リーチ  ドラ五万
他に追随する者もおらず、杉村は10巡目に八索をツモアガり、2,000・3,900は2,100・4,000を獲得。杉村が佐藤を抜きトップ目に躍り出る。
南2局
タンヤオ三色を狙う親の土岐は12巡目にツモってきた西をそのまま河に出す。この西を杉村がポンしてテンパイに。
一万二万三万七万八万九索九索一筒二筒三筒  ポン西西西  ドラ七万
次巡、土岐が九万を掴み放銃。3,900の失点となる。土岐は親番がなくなり、僅かに残っていた優勝の目を喪失した。
南3局
杉村はここでも4巡目にあっさりとピンフテンパイとなる。
七万七万三索四索六索七索八索一筒二筒三筒六筒七筒八筒  ドラ一索
12巡目にトップ争いをしている佐藤からロンアガリ。
1,000を加点し、いよいよオーラスへ。
南4局
ここで条件を確認しておこう。5回戦でのトップ目の杉村と佐藤は11,800の点差。4回戦までのトータルスコアが微差で着順勝負の為、佐藤は満貫以上のツモアガリか跳満以上のロンアガリ。
杉村からの6,400の直撃が条件となった。親番の杉村はノーテンでも優勝が決定する為、1局勝負となる。
配牌を取り終えた杉村はこの形から、決心したように六索から切っていく。
二万四万八万二索六索六索九索二筒八筒九筒東西発中  ドラ東
満貫ツモという条件は、一発裏ドラのない連盟公式ルールにおいても十分に可能性のある条件であり、配牌からノーテン狙いとした杉村にとって、この1局は長く感じたに違いない。
自分の勝利を零さぬように、相手からアガリの声が飛び出ぬようにと祈りながら、神経をすり減らし一歩一歩ゴールへと歩みを進め、杉村は18牌を河に並べた。
佐藤は逆転に望みをかけてタンヤオ三色を作りにいったが間に合わず、流局。全員が手牌を伏せてノーテン終局となった。
祝福の拍手が会場中に響き、第29期中部プロリーグは杉村泰治の優勝で幕を閉じた。
5回戦成績
土岐▲18.7P 杉村+16.2P 清水+10.1P 佐藤▲7.6P
5回戦終了時
土岐▲30.1P 杉村+51.4P 清水▲66.2P 佐藤+24.9P
 
5回戦目の接戦の展開は、杉村自身の前回の決勝戦での記憶を思い出させたに違いない。しかし、チャンスをしっかりと生かし、緩めず最後まで戦い抜いたからこそ、勝利の女神は彼に微笑んだのだろう。
「前回(第25期)の決勝ではオーラスで逆転され、惜しいところで優勝を逃してしまった。その時とはメンバーも違うので借りを返すと言う訳ではないけれど、今回はいつも以上に気合を入れて臨んだ。
久々の優勝でとても嬉しい。」と語ってくれた。最後に一言「運もよかった。」と謙虚に締めてくれた。

巣鴨本部道場 9月度プロアマオープン大会成績表(最終成績)

WRCルール部門(連続16戦)

順位 名前 成績 道場ポイント
1 青木保則 233.4 400
2 水谷学 232.1 300
3 小林泰士 228.2 250
4 篠田拓郎 195.6 200
5 りっくん 180.8 190
6 矢吹公伸 168.4 180
7 木暮欽一 163.2 170
8 清原継光 162.2 160
9 太田優介 162.1 150
10 石橋和也 162.0 140
11 山本修平 157.5 120
12 厚地 149.7 119
13 仁科昇平 148.9 118
14 中村 147.9 117
15 森山茂和 145.0 116
16 野上陽子 116.3 115
17 奈良圭純 114.5 114
18 ミヤ 108.6 113
19 野瀬守康 105.5 112
20 三日月 105.0 111
21 松井直文 97.6 101
22 佐々木央 87.8 100
23 稲波崇 83.1 99
24 斎藤桂史 73.5 98
25 松田史生 68.4 97
26 キジョンネルソン 56.1 96
27 金丸大地 46.9 95
28 小林大地 45.9 94
29 小笠原和彦 44.9 93
30 塚田悠介 34.8 92
31 安藤翔 ▲ 4.2 87
32 西角健二 ▲ 6.2 86
33 田上周 ▲ 21.3 85
34 藤原隆弘 ▲ 35.2 84
35 宮本一輝 ▲ 69.2 83

 

 

公式ルール(連続8戦)

順位 名前 成績 道場ポイント
1 ミヤ 150.0 100.0
2 藤井淳 141.4 75.0
3 清原継光 123.8 62.5
4 仁科昇平 120.7 50.0
5 西野徹 119.7 47.5
6 中谷あずさ 108.8 45.0
7 小林大地 104.8 42.5
8 松田史生 99.3 40.0
9 太田優介 98.3 37.5
10 小寺淳一 94.3 35.0
11 篠田拓郎 89.2 30.0
12 田中哲也 77.9 29.8
13 山本修平 75.0 29.5
14 大浦隆行 74.3 29.3
15 厚地 71.9 29.0
16 野瀬守康 71.0 28.8
17 筒井克晶 69.9 28.5
18 小島正嗣 68.4 28.3
19 キジョンネルソン 67.8 28.0
20 ざるうどん 67.1 27.8
21 福田信司 65.6 25.3
22 佐藤好子 64.3 25.0
23 箕島英司 62.0 24.8
24 小林正和 60.4 24.5
25 三日月 58.5 24.3
26 石橋和也 55.8 24.0
27 小林泰士 54.1 23.8
28 佐藤やすし 50.5 23.5
29 ケンタ 47.8 23.3
30 半沢優一 47.6

23.0

31 有我恵 47.1 21.8
32 山田亮 47.0 21.5
33 早川創 43.5 21.3
34 福田佳佑 37.4 21.0
35 岩沢和利 32.2 20.8
36 木本一郎 29.2 20.5
37 西部健寛 24.5 20.3
38 瀬戸熊直樹 17.5 20.0
39 金丸大地 15.8 19.8
40 レッドアロー 14.8 19.5
41 太田智子 12.6 18.3
42 つっきー 11.2 18.0
43 有田将之 9.4 17.8
44 青木保則 8.7 17.5
45 まつもっつ 8.2 17.3
46 樋口徹 6.3 17.0
47 植村和彦 5.2 16.8
48 冨田久志 ▲ 4.5 16.5
49 増田光俊 ▲ 5.4 16.3
50 赤岩由美子 ▲ 8.4 16.0
51 伴正治 ▲ 8.7 15.3
52 西角健二 ▲ 14.0 15.0
53 なーこ ▲ 15.1 14.8
54 アサノユウガ ▲ 16.2 14.5
55 松岡光成 ▲ 19.7 14.3
56 尾澤大河 ▲ 23.4 14.0
57 小笠原和彦 ▲ 27.8 13.8
58 中島正教 ▲ 33.5 13.5
59 小嶋博文 ▲ 39.5 13.3
60 桑原俊之 ▲ 41.0 13.0
61 八木寛大 ▲ 142.5 12.3
62 市川幹人 ▲ 143.7 12.0

成績表/巣鴨本部道場 9月度プロアマオープン大会成績表(最終成績)

WRCルール部門(連続16戦)

順位 名前 成績 道場ポイント
1 青木保則 233.4 400
2 水谷学 232.1 300
3 小林泰士 228.2 250
4 篠田拓郎 195.6 200
5 りっくん 180.8 190
6 矢吹公伸 168.4 180
7 木暮欽一 163.2 170
8 清原継光 162.2 160
9 太田優介 162.1 150
10 石橋和也 162.0 140
11 山本修平 157.5 120
12 厚地 149.7 119
13 仁科昇平 148.9 118
14 中村 147.9 117
15 森山茂和 145.0 116
16 野上陽子 116.3 115
17 奈良圭純 114.5 114
18 ミヤ 108.6 113
19 野瀬守康 105.5 112
20 三日月 105.0 111
21 松井直文 97.6 101
22 佐々木央 87.8 100
23 稲波崇 83.1 99
24 斎藤桂史 73.5 98
25 松田史生 68.4 97
26 キジョンネルソン 56.1 96
27 金丸大地 46.9 95
28 小林大地 45.9 94
29 小笠原和彦 44.9 93
30 塚田悠介 34.8 92
31 安藤翔 ▲ 4.2 87
32 西角健二 ▲ 6.2 86
33 田上周 ▲ 21.3 85
34 藤原隆弘 ▲ 35.2 84
35 宮本一輝 ▲ 69.2 83

 
 
公式ルール(連続8戦)

順位 名前 成績 道場ポイント
1 ミヤ 150.0 100.0
2 藤井淳 141.4 75.0
3 清原継光 123.8 62.5
4 仁科昇平 120.7 50.0
5 西野徹 119.7 47.5
6 中谷あずさ 108.8 45.0
7 小林大地 104.8 42.5
8 松田史生 99.3 40.0
9 太田優介 98.3 37.5
10 小寺淳一 94.3 35.0
11 篠田拓郎 89.2 30.0
12 田中哲也 77.9 29.8
13 山本修平 75.0 29.5
14 大浦隆行 74.3 29.3
15 厚地 71.9 29.0
16 野瀬守康 71.0 28.8
17 筒井克晶 69.9 28.5
18 小島正嗣 68.4 28.3
19 キジョンネルソン 67.8 28.0
20 ざるうどん 67.1 27.8
21 福田信司 65.6 25.3
22 佐藤好子 64.3 25.0
23 箕島英司 62.0 24.8
24 小林正和 60.4 24.5
25 三日月 58.5 24.3
26 石橋和也 55.8 24.0
27 小林泰士 54.1 23.8
28 佐藤やすし 50.5 23.5
29 ケンタ 47.8 23.3
30 半沢優一 47.6 23.0
31 有我恵 47.1 21.8
32 山田亮 47.0 21.5
33 早川創 43.5 21.3
34 福田佳佑 37.4 21.0
35 岩沢和利 32.2 20.8
36 木本一郎 29.2 20.5
37 西部健寛 24.5 20.3
38 瀬戸熊直樹 17.5 20.0
39 金丸大地 15.8 19.8
40 レッドアロー 14.8 19.5
41 太田智子 12.6 18.3
42 つっきー 11.2 18.0
43 有田将之 9.4 17.8
44 青木保則 8.7 17.5
45 まつもっつ 8.2 17.3
46 樋口徹 6.3 17.0
47 植村和彦 5.2 16.8
48 冨田久志 ▲ 4.5 16.5
49 増田光俊 ▲ 5.4 16.3
50 赤岩由美子 ▲ 8.4 16.0
51 伴正治 ▲ 8.7 15.3
52 西角健二 ▲ 14.0 15.0
53 なーこ ▲ 15.1 14.8
54 アサノユウガ ▲ 16.2 14.5
55 松岡光成 ▲ 19.7 14.3
56 尾澤大河 ▲ 23.4 14.0
57 小笠原和彦 ▲ 27.8 13.8
58 中島正教 ▲ 33.5 13.5
59 小嶋博文 ▲ 39.5 13.3
60 桑原俊之 ▲ 41.0 13.0
61 八木寛大 ▲ 142.5 12.3
62 市川幹人 ▲ 143.7 12.0

第16期 北陸リーグ 決勝成績表

順位 名前 プロ/一般 持越点 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 合計 予選順位
優勝 浦田 豊人 プロ 40.0 ▲ 5.9 ▲ 1.5 22.7 ▲ 12.1 43.2 1
2 木戸 僚之 プロ 20.0 ▲ 13.0 ▲ 7.7 ▲ 2.3 41.6 38.6 2
3 成田 理良 プロ 10.0 4.7 ▲ 17.8 ▲ 14.4 12.8 ▲ 4.7 3
4 宮内 俊貴 一般 0.0 14.2 27.0 ▲ 7.0 ▲ 42.3 ▲ 8.1 4

北陸リーグ 成績表/第16期 北陸リーグ 決勝成績表

順位 名前 プロ/一般 持越点 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 合計 予選順位
優勝 浦田 豊人 プロ 40.0 ▲ 5.9 ▲ 1.5 22.7 ▲ 12.1 43.2 1
2 木戸 僚之 プロ 20.0 ▲ 13.0 ▲ 7.7 ▲ 2.3 41.6 38.6 2
3 成田 理良 プロ 10.0 4.7 ▲ 17.8 ▲ 14.4 12.8 ▲ 4.7 3
4 宮内 俊貴 一般 0.0 14.2 27.0 ▲ 7.0 ▲ 42.3 ▲ 8.1 4

2017年10月度道場ゲスト


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          日本プロ麻雀連盟本部道場 10月ゲスト ~道場部~

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