女流プロ麻雀日本シリーズ2022 第7節レポート

【女流プロ麻雀日本シリーズ2022第7節 魚谷が決勝進出確定 2位〜13位はプレイオフへ】

第7節は予選最終節。
全員が7回戦を打ち終え、1位は決勝ジャンプアップ。2位〜13位はプレイオフへ。14位〜16位は敗退となる。

ルール詳細と開始前の成績表はこちら

 

 

本日の組み合わせは24回戦までの成績をもとに決められている。

 

【25回戦】

 

東2局。親番黒沢が七対子白単騎リーチ。メンホン1シャンテンの岡田から一発で出て9,600をアガると

 

 

1本場はダブ東ドラドラ、12,300を内間から

2本場はリーチダブ東メンホン、18,600を亜樹からと3人からのロンアガリで圧勝。

南3局、亜樹が中加カン、内間がドラの七索暗カン。

新ドラは七筒七万となり、内間はドラ8枚の超勝負手となった。

 

 

しかし二索をツモ切ると親番亜樹がロン。
内間から4,800の直撃でラス抜け。

黒沢、岡田、亜樹、内間の並びで25回戦が終了。

 

【26回戦】

 

東1局に高宮がフリテンリーチ。三筒ツモで高め345の3,000・6,000を決める。

宮内も役なしテンパイを外してフリテンリーチ。五索ツモで高め三色を決め返す打撃戦に。

 

 

ラス前には瑠美がリーチツモ南ドラでトップ目に立つも、オーラスは親番の宮内が4,000オールツモで連荘。

 

 

オーラス1本場。和久津が6巡目にさらりと超高めの八万をツモって総捲り。

26回戦は和久津、瑠美、宮内、高宮の並びで終了。

 

【27回戦】

 

東1局の親番で連荘しトップ目にいた仲田が東4局1本場に四万七万リーチ。
しかし、川原のドラ単騎追っかけリーチに捕まり8,300(+1,000)に放銃すると

 

 

南1局の親番では魚谷のリーチに真っ向勝負し、リーチ発ドラ4の12,000の放銃。魚谷はこのアガリでトップを決め、暫定首位に。

南2局1本場。仲田はノミ手のリーチを打つが、七万を暗カンして新ドラが雀頭の九万。リンシャンツモが五筒で跳満ツモ。一撃で中盤の失点をリカバリーして2着に。

 

 

27回戦は魚谷、仲田、川原、菅原の並びで終了。

 

【28回戦】

 

唯一明確なポイントが見える28回戦。逢川は1位魚谷と24.8P差。魚谷をかわせば決勝ジャンプアップなので、当然狙ってくるだろう。東城は14位菅原に対して52.4Pのリードがある。プレイオフに向けて加点を狙いつつ、菅原を下回る展開を避ける事。

東2局1本場、親番逢川が七万九万リーチ。佐月の仕掛け、東城の追っかけリーチを制してアガると裏ドラが2枚乗り18,300(+2,000)。

 

 

トータル首位に立った逢川はアガれば決勝のテンパイを入れていたが、オーラス親番の東城が2,600オールをツモ。トップを捲られてしまう。

 

 

なるべく加点したい東城が親番を繋いでいたが、3本場で日向が発白ホンイツドラ、満貫ツモで逆転トップ。

 

 

28回戦は日向、東城、逢川、佐月の並びで終了。

 

 

以上の結果により、魚谷の決勝進出が確定。
2位〜13位はプレイオフ進出。
14位〜16位は敗退となった。

 

 

女流プロ麻雀日本シリーズ2022
プレイオフ第1節はこちらから!
2022/3/11(金)13:00

実況 梅中悠介
解説 藤崎智・白鳥翔

(文:編集部)

第12期グランプリMAX二次予選E卓レポート

【二次予選E卓 紺野真太郎・三浦智博がベスト16進出】

2022/2/23(水) 16:00から行われたグランプリMAX二次予選E卓。対局者は

森下剛任
三浦智博
紺野真太郎
古川孝次

 

 

公式ルールで半荘5回戦を行い、上位2名が勝ち上がりとなる。

 

 

開局、紺野にタンピンドラドラ二索五索八索のテンパイ。巡目、打点、待ちと申し分ない手牌だが、紺野はヤミテンを選択し古川から7,700をアガる。

 

 

南3局には三暗刻完成のテンパイ。カン四筒は古川にポンされていたが、4枚目を加カンした際に紺野がチャンカンロンで8,000のアガリ。

紺野が1回戦トップ。
古川得意のサーフィンを紺野が完全に封じ込めた形だ。

 

 

2回戦東4局1本場。親番森下が七対子ドラドラ一万単騎をツモって4,000オール。2回戦は森下がトップを取り、森下と三浦はほぼ横並びとなるが

 

 

3回戦南2局。三浦がドラ雀頭の四索七索リーチで2,000・3,900をツモアガリ。三浦が森下とトップラスを決めて突き放す。

 

 

4回戦オーラスも三浦がドラの三万をツモって2連勝。
今度はトータル首位だった紺野とのトップラスを決め、三浦が大きなリードを持った。

 

 

最終戦ターゲットとなった紺野だが順調に局を消化。南3局も自ら仕掛けて中発ドラ、1,300・2,600(+1,000)をアガリ切り、最終局へ。

 

 

最終戦オーラス
現状通過は紺野・三浦

森下は役満ツモ
紺野・三浦から三倍満
古川からダブル役満

古川はダブル役満
紺野から役満
三浦からダブル役満
森下からトリプル役満

厳しい条件を満たすテンパイは入らず、オーラスは全員ノーテンで流局。

 

 

紺野真太郎
三浦智博
が勝ち上がり、ベスト16に進出となった。

 

 

二次予選の最後の卓は
2022/2/28(月) 16:00

二階堂瑠美
近藤久春
森山茂和
HIRO柴田

実況 優月みか
解説 瀬戸熊直樹

いよいよベスト16選手が確定します。お楽しみに!

 

 

(文:編集部)

第12期グランプリMAX二次予選D卓レポート

【麻雀グランプリMAX二次予選D卓、超僅差のオーラスの行方は…】

最終戦のオーラス、プロ試験に出る条件計算問題のようなスコアで迎えた。
(親は藤原、2本場、供託1)
選手も3分くらい時間を取った難易度の高い題材なので、条件計算が苦手な人も得意な人も、各選手の立場で考えていただきたい。

 

 

トップ目の小林は、親の連荘がなければほぼ安泰。
吉田への放銃は1人沈みとなるので一番敗退しやすいが、それでも16,000点以上の放銃でなければ大丈夫。

里木の条件は複雑。
藤原を沈めると1人浮きとなり、順位点が4ポイント増える。
ツモ…400・700 (2本場のため)
出アガリ・・・藤原からは何でもOK、吉田から6,400、小林から12,000(吉田の順位点が増える)
ただ、親の藤原のアガリは条件が厳しくなるので、この1局で決めたいところ。

吉田、どんなアガリでも通過。
しかし、パッと見でどんなアガリでも通過と判断してはいけないケースではある。
里木からの3,200や3,900のアガリは、藤原の順位点を増やすので、通過となるか計算しておく必要があった。(自身の順位点も増えるためOK)
藤原、里木や吉田のアガリも敗退だが、3万点を割ると順位点が減るため、ノーテン宣言はできない。
小林への放銃や小林の400・700以上のツモアガリも敗退。
小林が里木か吉田からアガるか、300・500のツモアガリの場合は藤原の通過。

さて、オーラスの進行に移ろう。各選手の配牌はこうだった。
親の藤原、本局はアガリが優先とドラからの切り出し。

 

小林、見ていても通過だが、この手格好はアガリにいくだろう。

 

里木、悩ましい。リーチ、ツモを目指して自風の西から。

 

吉田、整っている。真っすぐアガリにいくだろう。

 

5巡目、里木の手がまとまってきた。
リーチ、ツモでもよいし、三暗刻のテンパイであればリーチをして吉田からの出アガリも可能となる。
巡目によっては、六筒九筒をチーしてツモり三暗刻にする手もあるだろう。

 

 

6巡目に中を暗刻にしていた小林が動く。
この小林の九万のチーが、もちろん当然の鳴きではあるが、本局を非常に面白くした。(打八筒

 

 

次巡の藤原。
藤原は小林の上家でもある。
おさらいしておくと、藤原は小林には放銃できないが、小林が里木や吉田からアガる分には自身が通過となる。

 

 

この一万はさすがに長考に沈む。
小林は序盤からストレートに手を進めている河で、テンパイしている可能性も十分に高い。
藤原にとっては非常に困った局面ではあるが、酒の肴にしたら30分は盛り上がる面白い何切るだった。
正直なところ何が正しいかは全然わからないが、四索切りは参考になる一手。
解説の齋藤豪も「藤原さん、ノーテンにできないんですよ!」と驚きだ。
次巡に七索を引き入れ、2シャンテンまで進む。

 

 

テンパイ一番乗りは吉田。
役ありになる嬉しい四万ツモだったが、この時点で八筒は山には残っていなかった。
ただ、手替わりはある。
(補足:小林の手の内の役牌暗刻がダブ南でないことが判明。ドラは切っており、ツモは300・500かもしれない。)

 

 

手を藤原に戻そう。
ここまで我慢して、そしてここで一万を重ねたのは、本当に痺れた。
解説の齋藤の声も裏返っている。
多くの人は一万を切って鳴かれていて、こうなるのは日本で藤原しかいないんじゃないかと思う。
打牌は、ここも丁寧に小林の現物の六筒切りとする。

 

 

小林もテンパイ、待ちは三索六索。山には4枚。
繰り返しになるが、吉田から小林への放銃、または小林のツモアガリは藤原の通過だ。

 

 

次巡、すぐに藤原の手に舞い降りる六索
何度でも言おう。藤原はノーテンに出来ないのである。絶対にノーテンに出来ない。
ここで六索を切って誰が責めようか。

 

 

 

実況の大和「堪えたぁあああああ」
解説の齋藤「うおおおおおお。こんなことある?」

実況、解説2人とも大興奮の中、突如切り替わる画面。倒されている手牌。
大和&齋藤「え?あ?八筒だー!!」

 

 

この八筒は吉田のアガリ牌。
藤原の粘りは見事だったが、惜しくもあと一歩のところだった。

藤原「最後八筒切るんだったら五筒だったね。ミスだった。」と終局後のこの悔しそうな表情。
それでもこの粘りは多くの視聴者を唸らせたであろう。

 

 

共に負けてしまった里木だが、最終戦東4局、小林のマンズのホンイツに三万発と押してのこのアガリはカッコよかった。
最終局とこの局だけでも見ていただきたいし、最終戦がとてもおもしろかったので是非タイムシフトでご視聴いただきたい。

 

 

 

 

 

(文:福光聖雄)

第23期北陸プロアマ混合リーグ決勝レポート

北陸の地に雪がちらつく中、12月19日(日)に北陸プロアマリーグ決勝戦が行われた。
会場は麻雀スタジアムオリンピア。今回は4位が同点の為、初の5名となった。

北陸プロアマリーグは決勝通過順にポイントが付与される。

1位通過 藤田さん +40.0P
2位通過 中谷さん +20.0P
3位通過 南プロ  +10.0P
4位通過 中西さん  ±0.0P
4位通過 堂前さん  ±0.0P

この中で南は決勝進出を決めた唯一のプロだ。
立ち会いの獅坂の挨拶が終わると4人が席につき、対局が始まった。

1回戦 東家から 堂前さん→中谷さん→南→中西さん

開局を制したのは南。まずは中西さんからリーチ・タンヤオの2,600をアガった。
次局は堂前さんが1,300・2,600をツモアガる。
東3局も堂前さんに好配牌が続き、先制リーチを打つも中谷さんが上手く捌いた。

南1局、堂前さんが2,600オールをツモアガり、1人抜け出した。

1本場では粘って形式テンパイで親番を継続。

2本場では中西さんのリーチ・七対子に堂前さんが追いかけるも、中西さんが1,600・3,200をツモアガる。
その後は堂前さんが上手くゲームを回しオーラス。
ツモられる展開が続き、苦しい展開の南が意地の満貫をツモアガり、マイナスだが4→2着になるアガリを決め、堂前さんが1人浮きトップで決着。

1回戦結果

堂前さん +10.1P
南     ▲1.5P
中西さん  ▲3.8P
中谷さん  ▲4.8P

堂前さんは1人浮きで最高のスタートを切った。

2回戦 東家から堂前さん→中西さん→藤田さん→南
開局は堂前さんが終盤にドラ2の手牌から三筒をポンして、白で片アガリのテンパイを取る。

既にテンパイが入っていた藤田さんから白を打ちとり、5,800のアガリ。1回戦目に続き調子が良さそうに見える。

堂前さんの親番を中西さんがかわし、親番を迎えた中西さんに勝負手が入る。

ドラ二筒

一万一万一万七万八万九万二筒三筒四筒四筒五筒東東

三筒六筒は切っておりフリテンになっているがダブ東をポン出来たときの待ちかえが出来る。
そこにダブ東が暗刻になる。
二筒五筒ヤミテンに構え、南からでた五筒を捉えて、9,600の出アガリ。
次局も1人テンパイで親番を継続。
2本場で藤田さんがツモり四暗刻の1シャンテンになるも堂前さんがかわす。

東3局では南に勝負手が入った。
一万一万七万九万一筒二筒三筒六索七索七索八索八索九索
最高の手替わりの九索を引き、リーチを打つ。
親番の藤田さんが捌きにかかり、タンヤオのテンパイが入るも、軍配が上がったのは南。
苦しい状況を打破する跳満のツモアガリ。

このアガリにより原点付近まで回復する。

このアガリによって藤田さんは1人沈みでかなり厳しくなった。

南の親番を藤田さんがかわし、南入。

南が中西さんから満貫をアガり、トップ目に立つ。

南3局では中西さんが満貫をツモアガり、オーラスへ。
オーラスは三つ巴の展開に。

親の南は早い1シャンテンになるも手が進まず、その間に堂前さんがテンパイを入れる。
しかし藤田さんも負けじとリーチをかける。
堂前さんはひたすらテンパイ維持のために押していく。
結果は堂前さん、藤田さんの2人テンパイで流局。

2回戦結果
中西さん  +9.2P
南     +2.8P
堂前さん  +2.3P
藤田さん ▲15.3P
供託    1.0P

藤田さんは痛い1人沈みで2回戦を終えた。

3回戦
東家から中西さん→中谷さん→堂前さん→藤田さん

点棒の移動が少ないまま勝負は南場へ。

南2局は堂前さんが高めタンピン三色のテンパイを入れる。
そこに飛び込んでしまったのは藤田さん。
痛恨の7,700の放銃となってしまった。
藤田さんは苦しい展開が続く。

南3局では堂前さん、中西さんの手がぶつかる。
堂前さん ドラ八万

二万三万四万八万八万四索五索四筒六筒六筒八筒白白

ここから白が暗刻になり、少考後に打八筒
そこに中西さんがリーチをかけてくる。
堂前さんも勝負所とみてリーチに対して押していく。
しかし中西さんが勝負を決めるような満貫をツモアガる!

南4局はラス親の藤田さんを含む3人のリーチ合戦でぶつかるも、競り勝ったのは中西さん。2,600を中谷さんから出アガり、勝負を決めた。

3回戦結果
中西さん +17.5P
堂前さん  +5.6P
中谷さん ▲10.6P
藤田さん ▲12.5P

4回戦開始時トータルスコア

中西さん +35.9P
堂前さん +35.0P
南    +13.3P
中谷さん  ▲7.4P
藤田さん  ▲7.8P

4回戦

東家から堂前さん→中谷さん→藤田さん→南
東1局は南が満貫をツモり、スタートダッシュを決める。

局を上手く回し、東4局で親番を迎えた南が2,000をアガり、親番を継続。
1本場では南のマンズの染め手と中谷さんの下記の手がぶつかる。

ドラ南
三万五万三索四索五索三筒四筒五筒南南  ポン中中中

ここは中谷さんが四万をツモり、満貫のアガリ。

南3局は堂前さんがドラトイツのリーチを打ち、藤田さんから満貫をアガる。このアガリにより36,000のトップ目に立つ。

オーラスは親の南が白を仕掛け、テンパイを入れているところに六索を持ってきて、何かを覚悟したように河に放った。
藤田さんからかかるロンの声。開けられた藤田さんの手牌は全てソウズだった。
藤田さんにとっては希望を繋ぐアガリ。南にとっては絶望の12,000の放銃だ。

4回戦結果
堂前さん  +6.0P
藤田さん  +5.2P
中谷さん  +1.3P
南    ▲12.5P

最終戦戦開始時トータルスコア

堂前さん +49.0P
中西さん +35.9P
藤田さん  +0.4P
中谷さん  ▲5.1P
南    ▲11.2P

5回戦抜け番の堂前さんはかなり不利である。
理由としては現状2着目の中西さんがラス親であり、13.1P差で捲られてしまう。さらに全員が堂前さんを超えるための条件づくりの為、たとえオーラスでラス親の中西さんが堂前さんを捲っていなかったとしても、何としてでもラス親を継続させるという協力体制が為されるからである。

堂前さんが優勝するケースとしては1つだけ。
ラス親の中西さんがトータルスコアで捲っていないかつ、テンパイできなかった時だけである。可能性は0ではないので堂前さんはそれを願って対局を見守る中、最終戦が始まった。

最終戦

東1局1本場で中西さんが終盤にドラ暗刻のリーチを打つ。
勝負に出た藤田さんを捉え、8,300のアガリで抜け出す。

しかし次局にドラ色のソウズ仕掛けの藤田さんに、現物でのテンパイを入れていた中西さんが8,000の放銃。勝負は振り出しに戻る。

東3局も藤田さんのドラ2仕掛けと中西さんのチンイツ仕掛けがぶつかる。
そこに中谷さんも七対子のリーチで参戦!
3者テンパイの中、競り勝ったのは中西さん!

チンイツ・トイトイの跳満をツモり、またも抜け出すことに成功。

そのまま中西さんが丁寧に局を回し、勝負は南入。

南1局は藤田さんの親リーチを中谷さんがかわす。

南2局は南の先制リーチに親の中谷さんが追っかけリーチ。
さらに藤田さんはドラの三索が暗刻のチンイツ仕掛けのテンパイを入れている。

二索三索三索三索  ポン一索 左向き一索 上向き一索 上向き  ポン六索 上向き六索 左向き六索 上向き  チー七索 左向き八索 上向き九索 上向き

各者のアガリ牌の枚数を見る限り、藤田さんが圧倒的に不利だったが、藤田さんが力強くラス牌の二索をツモって倍満のツモアガり。

南3局、苦しい南の親番は配牌を開けるとドラ暗刻と役牌の東がトイツ。
東を鳴き、早い巡目で中谷さんから11,600のアガリ。
最後の親番で希望を繋ぐ。
1本場でも5巡目で親の先制リーチを打つ。待ちは二筒五筒
しかし中西さんも仕掛けて追いつき、勝負所と判断して無スジを押してきている。
数巡後に「ツモっ!」という声と共に五筒が手元に置かれた。

アガったのは中西さん!南と同テンで引き勝ったのだ!
またも勝負所を制し、オーラスの親番を迎えた。

オーラス時点のスコア
中西さん +15.4P
藤田さん +22.5P

藤田さんの条件は中西さんに倍満以上の直撃か、三倍満以上のツモ。
中西さんはラス親で堂前さんのスコアを超えているので、ノーテンで伏せることが出来る。
藤田さんは手を作るも、一歩及ばず流局。

全員ノーテンで試合終了。

激闘を制しての優勝は中西さん!
ご優勝おめでとうございます!

私個人の感想としては、中西さんは勝負所の見極めが非常に上手だと思った。
それに加え、点棒状況による繊細な押し引き、かわし手を入れるタイミング等もかなり優れており、ミスもほとんどなかったように見える。私もまだまだ勉強して経験を積み、次こそこの決勝の舞台に立ちたいなと思った。

また出場された参加者の皆様、お疲れ様でした。
稚拙な文章でしたが最後まで読んでいただきありがとうございました。

(文:梅本翔)

第3期若獅子戦予選初日レポート

第3期若獅子戦

2022/02/26
第3期若獅子戦は第1期同様、WRCルールでの開催。
29歳以下の連盟員のみの新しいタイトル戦。
1年目から台頭できる若手の登竜門。
参加者は皆、是が非でも勝ちたい。

初日の模様をお伝え致します。
4会場に分かれての対局となりました。

 

 

【巣鴨道場】

第1期若獅子・B2リーグ
阿久津翔太

 

C1リーグ
木原翼

 

第2期若獅子決勝進出
野村駿

 

The Legend of Dragon Youth優勝
渡辺浩史郎

 

第1期皓王戦決勝進出
宮澤太佑

 

第10期WRC決勝進出
渡辺英梧

 

第2期若獅子決勝進出
福田雄大

 

【じゃん亭会場】

現王位
渡辺史哉

 

第1期若獅子決勝・第1期晧王戦決勝進出
澤谷諒

 

第2期若獅子
松本峻

 

【岡会場】

B2リーグ
鈴木誠

 

44期王位決勝進出
浜野太陽

 

【勝どき柳会場】

麻雀最強戦2021ファイナリスト
岡崎涼太

 

麻雀最強戦2020アマチュア最強位
安部颯斗

 

第1期若獅子決勝進出
中村文哉

 

B2リーグ
藤井崇勝

 

第2期若獅子決勝進出
上田稜

 

静岡リーグ優勝
青嶋宏樹

 

【巣鴨会場・4回戦結果】
この時点でプラス者とマイナスの少ない者が勝ち上がり。(※マイナスの少ない者の定義は各会場で4の倍数で卓を組まれる為、最大3名最小0名)

巣鴨は20位田中までが5回戦進出。
第1期若獅子の阿久津など実力者がここで敗退となった。

 

 

【勝どき柳会場・4回戦結果】
16位金杉までが5回戦進出。
B2藤井や岡崎、阿部ら15名がここで敗退となった。

 

 

【岡会場・4回戦結果】
【じゃん亭会場・4回戦結果】
岡では16位櫻井まで、じゃん亭は16位椎名までが5回戦進出。

現王位・渡辺もここで敗退。

 

 

4回戦までで前評判の高い選手が敗退となり、
今回の若獅子戦のレベルの高さを感じました。

最終成績はこちら。

 

 

上位48名がベスト16の椅子を賭け、予選2日目を闘います。

(文:蒼山秀佑)

第12期グランプリMAX二次予選C卓レポート

【二次予選C卓 黒沢咲・前田直哉がベスト16進出】

2022/2/23(水) 16:00から行われたグランプリMAX二次予選C卓。対局者は

前田直哉
藤崎智
黒沢咲
石川遼

 

 

実況 中野妙子
解説 佐々木寿人

 

 

公式ルールで半荘5回戦を行い、上位2名がベスト8進出となる

1回戦オーラス。親番の前田が四筒六筒のシャンポン待ち。打点はあるが形が悪いのでヤミテンで変化を待っていたが、そのままツモって3,900オールは4,000オール。

 

 

しかし、1本場では黒沢がドラ雀頭の五索八索リーチ。2,000・3,900は2,200・4,100(+1,000)のツモアガリ。前田の親被りと藤崎が直前に出したリーチ棒の合わせ技で、黒沢がきっちり逆転トップ。

 

 

2回戦もオーラスにトイトイ三暗刻ドラ3をツモって逆転し、黒沢が2連勝。

 

 

現状2番手の前田、3回戦東1局に5巡目テンパイは七対子のドラ西単騎のヤミテン。
同局石川にノミ手が入るが、ドラは切らずにテンパイ外し。前田も欲しい西を重ねてのリーチ。

 

 

石川がカン五万をツモって2,000・3,900のアガリを決めた。
この局が明暗を分け、3回戦は石川が大きなトップ。前田はラスを引かされた。

4回戦東4局1本場。親番黒沢から早いリーチが入るが、ドラトイツの前田が一索暗カン、カン六筒待ち追っかけリーチで満貫ツモを決めると

 

 

オーラスには七対子二筒単騎をさらりとツモ。4回戦は前田が1人浮きトップを取った。

 

 

最終戦。石川は35.7P、藤崎は47.1P、前田との差がある。前田を沈めるのは2人の共通認識。
となると前田は30,000点付近をキープする事。黒沢は前田より上を保っていればターゲットにならない。

東2局。石川はペン七万で500・1,000をツモったが、追う側の藤崎の親番を蹴って局を進めるのはむしろ前田に好都合。二万五万のフリテンリーチに出る。

 

 

この局は藤崎が追っかけリーチを打ち2,600オールは2,700オール(+2,000)のツモアガリ。その後も細心の注意を払い、何とか前田ラスの図式は作っていたが

 

 

前田がリーチツモドラドラでラス抜けに成功。

 

 

南3局3本場。前田1,000は1,900(+4,000)のアガリで石川の親番を蹴り、供託も回収。オーラスは全員ノーテンで流局。

 

 

 

 

この結果により、ベスト16進出者が決定。黒沢はD卓、前田はC卓となった。

二次予選D卓は
2022/2/24(木)16:00から行われました。
ご視聴はこちらから

小林正和
藤原隆弘
吉田直
里木祐介

実況 大和
解説 齋藤豪

 

 

(文:編集部)

第12期グランプリMAX二次予選B卓レポート

【魚谷侑未・二階堂亜樹がベスト16進出】

 

 

魚谷侑未
沢崎誠
二階堂亜樹
杉浦勘介

 

 

公式ルールで半荘5回戦
上位2名が勝ち上がり

最初の大物手を決めたのは杉浦。メンホン一通イーペーコー、6,100オールの七筒をツモアガリ。1回戦トップを取る。

 

 

大きな分岐点となったのは2回戦南2局2本場。

親番魚谷が六筒七筒待ち。

沢崎が西九索をポンして南二索待ち。

杉浦はメンホン七対子七筒単騎。

亜樹は終盤に四筒をチーして白の片アガリテンパイを入れた。

 

 

杉浦がハイテイで引いてきたのは五索。沢崎がソウズのホンイツでいかにも切りづらい。杉浦はテンパイ維持に価値ありとみなして七筒を選ぶが、魚谷がロン。タンヤオホウテイドラ、5,800は6,400のアガリで2回戦トップ。

 

 

続く3回戦には亜樹から2度の大物手の直撃を決め

 

 

親番ではピンフのみを高め345に振り替えてからリーチ。五万ツモで4,200オール。

 

 

魚谷が大きく抜け出し、2人勝ち上がりトーナメントの行方はここから熾烈を極める。
まずは亜樹がドラ暗刻のリーチ。沢崎から高めの四筒ロンで12,000を決めると

 

 

杉浦も負けじと親番でリーチツモドラドラの3,900オール。
3回戦は魚谷トップ、杉浦が浮きの2着で終了。

 

 

4回戦オーラス。何とか亜樹との差を保ちたい親番杉浦はカン七筒ヤミテンを入れていた。しかし沢崎からリーチが入り、すぐにロン牌の三索を掴んでしまう。一度は放銃を回避するも、八筒を暗カンして再度テンパイ。

 

 

イーペーコーに受けて七索切りか?
スジの三索を切って沢崎の現物待ちか?
杉浦は三索を選び、沢崎5,200のアガリで浮きへ。杉浦は4回戦1人沈みとなった。

最終戦、魚谷は当確。亜樹と杉浦の差はわずか4.5Pでほぼ着順勝負。沢崎は大きなトップでこの勝負に割り込みたいところだが

 

 

亜樹が満貫を杉浦に親被りさせてトップ目に立ち

 

 

親番ではドラの東をポンして、杉浦から11,600の直撃。

 

 

リードを築いた亜樹が、オーラスも沢崎の親リーチをかわしてのアガリ。2位通過となった。

 

 

以上でグランプリMAX二次予選B卓の対局が終了し、ベスト16進出は魚谷侑未と二階堂亜樹に決定。魚谷はC卓、亜樹はD卓に入る事になった。

 

 

二次予選C卓は
2022/2/23(水) 16:00

前田直哉
藤崎智
黒沢咲
石川遼

実況 中野妙子
解説 佐々木寿人

こちらからご視聴ください。

 

 

(文:編集部)

第12期グランプリMAX一次予選E卓レポート

一次予選最後のE卓は、古川・里木の勝ち上がり!

2月18日(金)、第12期麻雀グランプリMAX一次予選が放送された。
対局者は古川孝次、里木祐介、内川幸太郎、一井慎也。

 

 

鳴き仕掛けが多いイメージの古川であるが、1回戦ではそのイメージを覆すようなメンゼン高打点が炸裂。
東4局1本場にはピンフドラドラのリーチをかけ、手詰まった内川から11,600。

 

 

南場でもタンヤオピンフ三色ドラ3の12,000。

 

 

解説の藤崎は「実は点棒を稼ぐ時はメンゼンの手なんですよ」と古川の隠れた強みを語った。

2回戦は一井が2回のチートイツドラドラを成就してトップ。
全体的に流局が多い対局となり、4半荘終了時点で6時間半が経過。3回戦ではタンヤオピンフドラドラをアガッた里木が親番でも得点を積み重ね、1人浮きのトップに。

 

 

 

一井・里木が有位なポジションを築くも、4回戦南1局では一井にとって予定外の出費が。

 

 

古川が役牌の西をポン。手数の多い古川だけに打点を読むことは難しく、ライバルの一井から5,200の直撃に成功。ここも古川の強みが発揮された形となった。
他の卓同様接戦の状態で最終戦を迎えた一次予選E卓。

 

 

東4局2本場、里木・一井共に高目678三色というテンパイ。互いに決定打となりうるめくり合いは、里木に軍配。

 

 

 

一井から8,000のアガリに。
古川もそつなく浮きをキープし、E卓勝ち上がりは古川・里木となった。

 

 

 

次回、第12期麻雀グランプリMAX二次予選A卓は2月21日(月)16時〜。
※選手の体調不良により2月28日に変更となりました。

対局者は二階堂瑠美、近藤久春、森山茂和、HIRO柴田。
実況は優月みか、解説は瀬戸熊直樹。次回もぜひお楽しみに!

(文・浜野太陽)

放送はこちらからご覧いただけます!

第235回:プロ雀士インタビュー 佐々木寿人  インタビュアー:岡崎涼太

皆さんはじめまして。
今回寿人さんの鳳凰位連覇のインタビューを勤めさせていただきます日本プロ麻雀連盟34期前期岡崎涼太です。
拙い文書ですが、最後までお付き合いいただけると嬉しいです。

岡崎「改めまして、連覇おめでとうございます!」

寿人「ありがとうございます。」

岡崎「まず決定戦が始まる前に心構えというか、考えていたことはありますか?」

寿人「やる前までは予想もつかない展開だった。やっぱりキーマンは古川さんだったよね。」

岡崎「古川さんとは、初対戦ですか?」

寿人「ほぼ初対戦だね。昔マスターズで当たったことがあるくらい。古川さんが卓マスターで自分が色んな卓に回るやつ。(笑)」

岡崎「古川さんはコロナの影響もあり1年休場しましたけど、寿人さんと対戦したいからと言って今期参戦しましたね。この一言はやっぱり嬉しかったですか?」

寿人「めちゃくちゃ嬉しかった。そう言ってくれて尚且つ決定戦に残ってくる。凄いカッコいいよね。だからこそ簡単に負けちゃいけないとは思ったよ。」

岡崎「1年リーグ戦しなかったじゃないですか?それに関しての不安みたいなものはありましたか?」

寿人「あんまり別に特に。(笑)その分トレーニングできたしね。まあ実戦の数こそ少なくなったけど、リーグ戦もゆっくり見れたし、そこはあんまり不安は無かったかな。」

岡崎「家族の支えなどはかなり大きいと思うのですが、始まる前に何か言われたりしましたか?」

寿人「いや、なんも普段と変わらない。ウチはそういう感じ。(笑)初日がさ、水曜日だったのよ。息子保育園なんだけどさ、今日は大事な試合だから全部やってくれって言ったんだけど、いや、そういうのも普段と一緒の方がいいからって、それでいつも通り保育園に送ったわけさ。」

岡崎「確かに手塚さんツイートしてましたね。(笑)」

笑いも交えつつ、気さくに話をしてくれる寿人さん。
僕の緊張も、ほぐれてきました。

岡崎「麻雀の話もしますか。初日は結構良いスタートでしたもんね?1人浮きの。」

寿人「そうね。けどね、初戦は結構苦労したんですよ。前田さんが6,400アガって、9,600アガって、黒沢さんが3,000・6,000引いて。割と劣勢だったんだけど、自分も1回だけ決まったんだよね。リーチタンヤオドラ3。供託もあったんだけど、リーチいきました。」

 

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ここでリーチといける寿人さんのいつも通りの麻雀に興奮したことを、僕も覚えている。

岡崎「今回の決定戦においてのテーマはありましたか?」

寿人「親の時にいかに稼ぐかと、大きな放銃をしない。」

岡崎「そうなのですね。大きな放銃をしないと言うのは昔からですか?」

寿人「昔からではないね。昔は関係なかったもん。打っても取り返せばいいと思ってたから。ところが人間考え方も変わってくるわけよ。歳をとって。今は、無駄なことを出来るだけ減らしたい。」

岡崎「いやぁやっぱり見ていてメリハリが凄いなといつも感じます。」

寿人「まあテーマ通りいったんじゃないかな。そういう意味では。」

岡崎「初日は古川さんが沈んだじゃないですか?キーマンと言っていた。その辺は何かありましたか?」

寿人「自分が1人リードしてたけど、それでも古川さんは結構毎局のようにアガリに向かって仕掛けてきたんだよね。じゃあ自分も合わせていけばいいかなと思ったかな。前田さんと黒沢さんの2人は高打点でゆったり構えるタイプだから、古川さんと僕でスピード寄りの麻雀を打っていけば、いい感じになるかなとは思ったよ。」

岡崎「それを意識して、2日目からはそうしてたんですね。」

寿人「そうね。2日目からは捌き手もあったし、あんまり打点にも拘ってないし、2人で局回しできればいいなと思ってた。」

岡崎「それはやっぱり初日のアドバンテージが大きいですよね。」

寿人「6半荘連続で浮けたんだよね。それがやっぱり良かったよね。」

岡崎「本当に上手いですよね。ゲーム回しが。」

寿人「2日終わって1回だけだったかな、沈んだの。その時点で+93.0Pくらいで終わったのかな。けどそっからもやっぱり負けられないからさ。気は張り続けるよね。あそこから負けたりしたらダメージも大きいしさ。より守備意識は芽生えるよね。かと言って、毎回毎回守っていてもダメだしね。攻め時もあるからね。」

岡崎「それで3日目になりますが、9回戦目がちょい沈みみたいな感じでしたよね。それで10回戦目が決定戦初めての、大きなラスと。何か考えることはありましたか?」

寿人「10回戦目は自分がダブ東ドラ1の7,700をアガるところからスタートしたんだよね。けど、その後古川さんに11,600の放銃があってさ、それがちょっと痛かったね。」

 

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岡崎「それでトータル+50ポイントくらいになったじゃないですか?その時はどう言う心境でしたか?」

寿人「まあでも、同じようなラスを続けて食わなきゃいいからさ。」

岡崎「いやぁけど僕なんかは、続けて食わなきゃ良いと思えば思うほど、余計食いそうで怖いです。笑」

寿人「まあどうやって立て直していくかって感じだよね。あの古川さんの11,600の放銃だって無駄な仕掛けっちゃ無駄な仕掛けだったよね。あれも別に辞めれば大きく凹むことも無かったかもしれないしね。あれはちょっとテーマからズレた仕掛けだったね。」

岡崎「僕はすぐ仕掛けちゃいそうです。(笑)」

寿人「まあもう1回冷静になってやるしかないよね。そしたら11回戦に黒沢さんから11,600アガったのかな。で、その半荘は2番手だった前田さんが沈んだんだよね。それで12回戦は七対子ドラドラの七万タンキかな。アガって。」

 

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岡崎「あー、あのかなり終盤にアガったやつですよね?確か八索タンキから変えたやつ!両方ともかなり良く見えたと思うのですが、七万にした理由などありますか?」

寿人「どっちも良いけど、より七万の方が良いよね。六万が4枚飛んでるからさ。だからリーチもあるんだよね七万タンキで。まあ念には念を入れてヤミテンにしたけど。笑」

岡崎「なるほどなるほど。どっちも山に2枚残りでしたね〜。」

寿人「アガリの精度は大事だからね。」

岡崎「そうですよね。そう意味では寿人さんは結構サンマを稽古に使うことが多いと思うのですが、サンマは大事ですか?」

寿人「あれは大事っす。そっちにかなり意識いくじゃん?どうやったらアガれるかって言う。1回アガリ逃したら大体やられるじゃん。」

岡崎「本当そうですね。三麻は四麻よりもより顕著に出ますよね。」

僕も普段から寿人さんに麻雀の稽古をつけて貰っているが、待ちの選択を間違えないことや、アガリへの嗅覚は群を抜いていて、いつもとても勉強になっている。

岡崎「そういった良いアガリをして、3日目は少ないマイナスで済んだんですよね。」

寿人「最初2戦はマイナスで来たけど、残り2戦はプラスで終わって、▲16ポイントで終わったのかな。」

岡崎「最初の2戦を考えると、それは大きいですよね。それで最終日はトータル+77.2Pの1人浮きで迎えられたと。しかも最終日の1回戦目も1人浮きのプラスでしたもんね。」

寿人「あの親が良かったのよ。あんな親をやりたかったのよずっと。けどなかなかできなくてさ、あれが理想的だね。」

岡崎「高打点中打点を織り交ぜて、メンゼンと仕掛けも使って、まさに寿人さんの時間帯って感じでしたね。とは言っても、去年の沢崎さんの四暗刻のような事もありますし、油断は絶対出来ないですよね。やっぱりあの経験は大きいですか?」

寿人「大きいすよ。相手はさ、絶対優勝を目指して来るわけじゃん。気を抜くのが馬鹿馬鹿しいよね。どんなことが起きても、ブレるわけにはいかないね。」

岡崎「14回戦は厳しかったところから、オーラスにトイトイの7,700は8,000をアガって着順を1ランク上げましたね。」

寿人「そうね。で、次の局も凄い良い手が入ったのよ。けど下家の古川さんに甘い牌打ってたら3フーロされてテンパイ入れちゃって、当たり牌の六万九万を持って来たのよ。目に見えて満貫だからね。もうかなり濃いところだったから辞めたんだけど、あれも15年前だったら、多分打ってた牌だったな。(笑)」

 

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寿人「で、次の半荘だなあのリーヅモ西は。」

岡崎「黒沢さんからド級の追っかけが入った時ですよね。(笑)」

寿人「Twitter見た?あれをさ、作ってくれたのさ」

岡崎「見ました!ケーキですか?」

寿人「馬鹿、ケーキじゃないよ。(笑)ケーキじゃなくて作品だよ。凄いんだよあれ。」

 

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岡崎「そうなんですね!凄い!失礼しました。(笑)家に飾ってあるんですか?」

寿人「飾ってるよ。」

岡崎「いいっすねー。さっき15年前なら打ってたって言ってましたが、その寿人さんがスタイルチェンジしたのはいつ頃ですか?」

寿人「いつ頃だろうなぁ。A1上がれなかった辺りじゃないかな。」

岡崎「あー、あの前原さんに競り負けたやつですよね。結構前ですよね。」

寿人「まああの時はまだまだ甘かったと言うところかな。」

岡崎「じゃあ今思えば、その時上がれなくて良かったですか?」

寿人「今思えばね。その分色んな事を身につけてさ、戻って来たわけだからさ。負けは大事よ。」

岡崎「負けは大事と!自分にも言い聞かせます。(笑)あの後、次の年には降級もしましたもんね。B1に。けどそこからずるずる行かないのが、寿人さんの強いところですよね。」

あの時、画面越しで見ていた寿人さんと、こんな風に麻雀の話が出来ることが感慨深い。

岡崎「かなり親交が深いと思われる前原さんから今回は何かお言葉はありましたか?」

寿人「何も言われない(笑)あ、そういや関係ないけど、前原さんが昔ね、古川さんのことを『道端に落ちてるチューインガムみたいな人だ』って言ってたな。勿論称する意味で言ってるんだけど(笑)分かる?踏むとずっとくっ付いてくる感じ。もうずっと絡みついて鬱陶しいみたいな(笑)」

岡崎「ほーー(笑笑)もう常にいるって事ですね本当に。」

寿人「本当に毎局参加してるからね!絶対いるよね。凄いわあのバイタリティは。」

岡崎「それでたまに本物があるわけですもんね。」

寿人「そうね。今回の決定戦も、最終的には2位まで勝ち上がってきてるわけだからね。+40ポイントくらいで終わったのかな?最後。初日が▲40だったところから3日で80ポイント浮いてるわけだもんね。やっぱ凄いよね。」

インタビューの節々から、古川さんへの尊敬の念が伝わってくる。

寿人「古川さんの仕掛けで前田さんと黒沢さんがちょっと引っ掻き回された事もあって、特に黒沢さんは大物手狙うしか無くちゃったもんね。最後の方は。たまに後付けとかもしてたもんね。来期からは普段のリーグ戦からやってくるかもな。(笑)」

岡崎「確かにしてましたね!けどあれは凄く黒沢さんの勝ちに対する思いが伝わりました。普段の自分のフォームとは真逆の事をやって。」

寿人「あと、そういや、最終日に家族が迎えに来てくれたんだよ。スタジオまで。」

岡崎「へー!ほーほーそれは嬉しいですよね!」

寿人「そうねーでまあ疲れてるからさ助手席に座って帰ったと。(笑)」

岡崎「良い家族で良い話ですね!寿人さん見てると結婚もいいなと思いますよ。(笑)」

寿人「今いくつ?」

岡崎「23です。」

寿人「23って言ったら古川さんが鳳凰位獲った時くらいか。16.17.18期だもんな。」

岡崎「その方が今も現役って凄すぎますね。古川さんは僕の3倍違いますからね。(笑)」

岡崎「僕も寿人さんと戦えるよう頑張ります。何年かかるか分かりませんが。(笑)」

岡崎「少し麻雀の話に戻るのですが、寿人さんは字牌の扱いが丁寧なイメージがあるんですけど、その辺は意識してることはありますか?」

寿人「結構鍵になる事が多いからね、字牌は。場に合わせることかな、ベースはね。マークしてる人に対しての現物を持ちたい時もあるから、必ずではないけど。サンマは字牌の扱い大事だし良い勉強になるでしょ?」

岡崎「なります!あ、あと、少しMリーグの事も聞いていいですか?」

寿人「あーそうそうMリーグの不調がずっとあるからさ頭の中に。鳳凰戦やってる時も。Mリーグはなんとかしたいっすよねぇ。」

岡崎「今年は盟友の滝沢さんも加わって、ファンの方の期待も例年以上に高まっていますよね。」

寿人「そうな。伊達もいいしな。」

岡崎「今は寿人さんには珍しく、ポイント的にはチームに引っ張ってもらってる感じですが、それもそれで良いですよね?チーム戦ならではと言うか。」

寿人「まあ、あんまり足引っ張んないようにしないとな。もう終盤だからさ。」

岡崎「弱気ですね。これまた珍しく。(笑)」

岡崎「若獅子戦や桜蕾戦の3期目も始まるので、若手の方に一言お願いします。」

寿人「最近はさ、鳳凰位よりもMリーガーになりたいって人が多いよね。若獅子戦とか桜蕾戦とかの資料見たら将来の夢Mリーガーって書いてる人が多かったし。まあどっちが良いって事はないんだけどね。食えなきゃしょうがないもんなプロは。なので、とにかく打ち込むしかないでしょう。麻雀を。」

岡崎「打ちまくると。分かりました!」

先日のスタジオでは、後輩たちに「また麻雀やるか!」と誘ったら全員に断られたらしい寿人さん。
「三田(晋也)以外誰も一緒にやってくれない。」と、嘆いていました。(笑)
黒木さんにも声掛けてみたところ、「やらんわ!」と言われたらしいです。(笑)

岡崎「では最後に、今後の目標をお願いします。」

寿人「えーとね。鳳凰位戦に関しては、防衛回数だね。具志堅さんの13回に負けないくらいの。(笑)」

岡崎「それボクシングやないですか!(笑)ボクシング好きですもんね」

寿人「鳳凰位戦は、3連覇した人が2人いるんだよね。古川さんと阿部さん。まあそれに追いつき追い越せって感じだね。」

岡崎「4連覇した人はまだいないですもんね。最多が安藤さんと前原さんの4回ですかね。まずは3連覇ですね!」

岡崎「本日はありがとうございました。改めまして本当におめでとうございます。」

インタビューの後は皆さんももしかしたら想像がついたかと思いますが…寿人さんに稽古つけてもらいました。(笑)

 

100

八局麻雀FINAL [DVD]

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時間 ‏ : ‎ 7 時間 30 分
発売日 ‏ : ‎ 2022/3/2

内容紹介

V☆パラダイスで放送、大人気麻雀バラエティ「八局麻雀」ついにファイナル! 全対局ノーカットでDVD化!

「八局麻雀」とは?
親連荘なしの八局という画期的なルールにより対局がスピーディに展開。実況席からもタレント・雀士によるコメントが入り、
まるで有名人のプライベート麻雀を自宅で覗き見しているかのような、これまでの対局番組には無いバラエティ要素満載の新感覚麻雀番組!
第1回グランドチャンピオン大会(八局麻雀1~8)の優勝者・アンタッチャブル柴田と、八局麻雀9~15までの歴代チャンピオン5名を含めた6名で戦います!

【出場者】
高宮まり/ 東城りお/ 菅原千瑛/ 柴田英嗣/ 亀田大毅/ 沖ヒカル

販売元 ‏ : ‎ AMGエンタテインメント

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第12期グランプリMAX一次予選D卓レポート

【第12期麻雀グランプリMAX一次予選D卓、オーラスまで僅差の大接戦】
最終5回戦を迎えて以下のスコア。

 

 

追いかけるともたけ、山田としては30ポイント強の差はやや難しいが、杉浦、石川のどちらか沈んだ方をターゲットにできるので、ポイント差の割には逆転が起きやすいだろう。

 

東2局、親の山田、七対子だと1シャンテンのこの手牌、選択は色々あるが、ここから七万切りとする。

 

 

そして、見事チンイツに仕上げる。4,000オール(+3,600)

 

 

ともたけも猛追する。
迎えた東3局の親番、全員がテンパイしていたが、中、ドラ2の3,200オールと大きなアガリ。
追う山田とともたけが浮き、杉浦、石川が沈むという、追う側としては理想の並びとなった。

 

 

この時点のトータルスコアはこちら。全くの横一線。
解説の猿川曰く「この差の下位2人がともに逆転するのは見たことがない」とのことだが、現実味を帯びてきた。

 

 

ここまでの経過時間は5時間半。
5時間半経ったにも関わらず、横一線スタートの一周半のスプリント競争になってしまった。
気持ちの面では追いついた2人の方が元気かもしれない。

 

東3局1本場、杉浦と山田の手牌が噛み合った。
1つでも鳴けなかったらアガリは厳しかったと思われるが、ちょうどよく山田の手から余る。
杉浦、東、西、ホンイツ、ドラ2の3,000・6,000(+300)。
1歩、いや3歩くらい抜け出す嬉しいアガリとなった。

 

 

南場に入ってリードしたのはともたけ。
南2局1本場は石川から、リーチ、ピンフ、ドラの3,900(+300)、

 

 

南3局は山田から、リーチ、ドラ1の3,900とアガって、リードしてオーラスを迎える。

 

 

(南4局を迎えてのスコアはこちら)

 

 

実況の仲田浩二「新人王がベテランの壁に挑みます。」
この第1声から今日の放送が始まったのだが、今期新人王を獲得してこの舞台に出てきた石川の挑戦は終わってしまうのか。

八万二索に照準を合わせていた。」これは戦後の石川のインタビュー。
落とせない親番なだけに九万切りとしそうだが、四万切りとしたのが見事で、起死回生のアガリに繋がった。
リーチ、ツモ、ドラ2の3,900オール(+2,600)。

 

 

 

このアガリで石川はトータルトップ目に立ったのだが、杉浦がともたけ以外からアガると順位点が減ってしまい敗退、ともたけのアガリもツモアガリの点数によっては杉浦に逆転される、と3人の中では一番厳しい条件だった。
当然石川はそのこともわかっており、次局は杉浦から2,000+900。
ドラでアガれば安泰だったが、これでも十分。勝ち上がりとなった。

 

 

放銃した杉浦はトータル3着目に落ちてしまったが、同4本場は何をアガっても通過という僅差。
ともたけとのアガリ勝負を制し、勝ち上がり。二次予選に進出となった。

 

 

杉浦「(石川の状況だと)役ありならヤミテンだと思うので、三筒で放銃して高くはないと思ったので。アガって勝ち抜けのテンパイが入って、なかなかオリられないですね。」
と戦後のインタビューで語ってくれた。

 

 

(文:福光聖雄)

第24期北関東プロアマ混合リーグ  第9節成績表

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 合計
1 須長 正和 プロ 51.7   37.1 88.2 56.0         233.0
2 千明 英雄 一般 116.4     37.9   ▲ 14.6 ▲ 16.0     123.7
3 長嶋 淑公 一般   37.1 34.6 ▲ 8.8 35.8         98.7
4 檜山 拓 一般 ▲ 16.1 25.8 ▲ 18.1     34.1 21.6   28.7 76.0
5 木暮 智貴 プロ   55.0       ▲ 8.2 ▲ 16.2 18.2 ▲ 85.9 ▲ 37.1
6 福田 栄司 一般   36.5   6.4 ▲ 46.8 ▲ 101.0   64.4   ▲ 40.5
7 伊藤 泰斗 一般   ▲ 27.2 ▲ 54.6 55.8 ▲ 45.0         ▲ 71.0
8 西嶋 ゆかり プロ ▲ 22.3 20.7   ▲ 84.9         ▲ 9.8 ▲ 96.3
9 吉田 幸雄 プロ ▲ 80.0 ▲ 19.3   ▲ 12.5       ▲ 10.8 ▲ 33.0 ▲ 155.6
10 渋澤 大貴 一般 ▲ 99.7 ▲ 128.6       59.7 10.6 ▲ 71.8   ▲ 229.8

巣鴨本部道場 2022年2月度プロアマオープン大会成績表 2月度最終結果(※プラス者のみ)

WRCルール部門(連続16戦)

順位 名前 打数 成績
1 岡本浩一 48 268
2 キモト 25 260.8
3 加藤はるみ 58 240.8
4 立岩知朗 30 237
5 加藤鳩 30 208.9
6 かずや☆雀アカ 44 192.1
7 稲熊勝明 31 180.4
8 厚地 22 173.8
9 くまっち 32 166.2
10 タケタケ 45 163.9
11 金山二郎 20 156
12 市川幹人 41 151.8
13 ラッキースリー 45 140.4
14 後藤竜司 21 139
15 グリーンマン 44 136.8
16 藤次祐紀 70 115.8
17 青木保則 17 81.1
18 福永雄介 23 77
19 藤原隆弘 40 62.9
20 譜久島広光 17 48.9
21 こしの 23 42.1
22 山田樹 34 39.9
23 小林泰士 19 39.4
24 西角健二 32 37.5
25 なーちゃん 19 37.4
26 ししゃも 16 37.4
27 中村 71 33.2
28 加藤恵美子 39 28.9
29 なしお 20 27.9
30 井出博幸 36 14.3
31 岩渕信明 17 10.7

 

 

公式ルール(連続8戦)

順位 名前 打数 成績
1 藤次祐紀 17 169
2 丹野賢一 8 148.5
3 木梨祐輔 10 126.4
4 シマカタ 9 117.7
5 ルギア 18 88.3
6 グリーンマン 10 79.3
7 ラッキースリー 17 76.8
8 門垣寛 13 76.6
9 中村 18 73.4
10 mei 15 72.7
11 かずや☆雀アカ 15 53.7
12 市川幹人 9 37.1
13 宗形周平 16 32.2
14 長岡 10 12.7
15 岩﨑仁 15 11.6
16 なーちゃん 8 11.2
17 極楽7 12 2.7
18 有田将之 10 1.4
19 藤原隆弘 9 0.5

 

道場ポイントランキング

順位 名前 1WRC 1公式 2WRC 2公式 3WRC 3公式 4~6 合計
1 くまっち 400 62.5 150 0 0 0 0 612.5
2 岡本浩一 98 75 400 0 0 0 0 573
3 加藤はるみ 150 29.5 250 23.75 0 0 0 453.25
4 かずや☆雀アカ 190 45 180 30 0 0 0 445
5 ラッキースリー 250 30 118 42.5 0 0 0 440.5
6 キモト 100 0 300 0 0 0 0 400
7 松村祐輔 300 0 83 0 0 0 0 383
8 藤次祐紀 119 25 115 100 0 0 0 359
9 グリーンマン 115 35 116 45 0 0 0 311
10 じゅんじゅん 200 0 81 24.5 0 0 0 305.5
11 立岩知朗 71 0 200 0 0 0 0 271
12 藤原隆弘 79 50 112 28 0 0 0 269
13 丹野賢一 170 23.25 0 75 0 0 0 268.25
14 加藤鳩 78 0 190 0 0 0 0 268
15 中村 99 29 95 37.5 0 0 0 260.5
16 ルギア 114 28.5 70 47.5 0 0 0 260
17 稲熊勝明 80 0 170 0 0 0 0 250
18 厚地 86 0 160 0 0 0 0 246
19 市川幹人 66 27.75 119 29.75 0 0 0 242.5
20 なーちゃん 87 24.5 97 28.75 0 0 0 237.25
21 金山二郎 113 0 120 0 0 0 0 233
22 シマカタ 84 24.25 69 50 0 0 0 227.25
23 譜久島広光 112 0 111 0 0 0 0 223
24 井出博幸 82 21.75 92 24.75 0 0 0 220.5
25 西角健二 120 0 98 0 0 0 0 218
26 後藤竜司 57 42.5 117 0 0 0 0 216.5
27 加藤恵美子 69 28.25 94 24 0 0 0 215.25
28 有田将之 180 0 0 28.25 0 0 0 208.25
29 青木保則 94 0 114 0 0 0 0 208
30 福永雄介 83 0 113 0 0 0 0 196
31 KAI 117 0 71 0 0 0 0 188
32 mei 54 29.25 68 35 0 0 0 186.25
33 岩渕信明 95 0 87 0 0 0 0 182
34 ししゃも 61 0 96 24.25 0 0 0 181.25
35 ホズミ 111 0 67 0 0 0 0 178
36 山田樹 73 0 100 0 0 0 0 173
37 こしの 70 0 101 0 0 0 0 171
38 岡ちゃん 72 28.75 66 0 0 0 0 166.75
39 中村健二 160 0 0 0 0 0 0 160
40 前原由紀子 59 0 72 27.75 0 0 0 158.75
41 太田久雄 93 40 0 25.25 0 0 0 158.25
42 山部正人 67 0 85 0 0 0 0 152
43 ハチロー 65 0 86 0 0 0 0 151
44 きのぴー 140 0 0 0 0 0 0 140
45 タケタケ 0 0 140 0 0 0 0 140
46 高橋大輔 92 23.5 0 23.5 0 0 0 139
47 チャヤまん 101 29.75 0 0 0 0 0 130.75
48 極楽7 0 100 0 28.5 0 0 0 128.5
49 Andy-San 118 0 0 0 0 0 0 118
50 仲田浩二 116 0 0 0 0 0 0 116

女流プロ麻雀日本シリーズ2022 第6節レポート

今期の女流プロ麻雀日本シリーズも20回戦が終了し、全選手が5回戦まで消化。

本日レポートする21〜24回戦は16名全員が出揃う。

 

 

【21回戦】

 

 

東4局。亜樹がドラの南をポン。九筒の片アガリテンパイを入れつつ白ポンの役あり変化も見ていたが、そのままアガれる九筒をツモって2,000・4,000。

 

 

南3局にはツモって裏ドラ1枚。亜樹が4,000オールのアガリでトップは盤石に。

 

 

オーラス2本場。逢川が五万八万リーチ。亜樹から直撃して裏ドラ2枚。逢川5,200は5,800(+1,000)のアガリでしっかりプラスをキープ。

21回戦は亜樹、逢川、内間、菅原の並びで終了。

 

【22回戦】

 

 

南3局。黒沢がタンヤオ三色確定のカン三筒リーチ。一発ツモで3,000・6,000でトップ争いの川原を突き放すが

 

 

オーラスは川原が六筒九筒八筒リーチ。一発で九筒をツモって裏ドラ3枚。4,000・8,000で再逆転トップ。

 

 

22回戦は川原、黒沢、岡田、宮内の並びで終了。

 

【23回戦】

 

 

佐月と魚谷がリードして南入。仲田が白ドラ3の12,000で名乗りをあげると

 

 

南3局のリーチでは安めの九索ツモながらも裏ドラが2枚乗って3,000・6,000。一気にトップ目に立つが

 

 

オーラス1本場。佐月が一発ツモ裏1で2,100・4,100を決めて逆転トップ。

23回戦は佐月、仲田、魚谷、高宮の並びで終了。

 

【24回戦】

 

 

東4局1本場。親番和久津がリーチ。東城が四暗刻1シャンテンで和久津のロン牌四筒を掴み、テンパイ時に放銃。

 

 

カンした四万が裏ドラになって、和久津が12,300(+1,000)のアガリ。

南3局。日向がリーチピンフ一発ツモイーペーコードラ、3,000・6,000のアガリで2着。

 

 

24回戦は和久津、日向、東城、瑠美の並びで終了。

 

 

上記の結果により次節の卓組が決定。

女流プロ麻雀日本シリーズ第7節は
2022/3/4(金) 13:00開始予定

25回戦 亜樹 岡田 黒沢 内間
26回戦 瑠美 和久津 宮内 高宮
27回戦 魚谷 仲田 川原 菅原
28回戦 逢川 日向 佐月 東城

実況 梅中悠介
解説 白鳥翔・渋川難波

ご視聴はこちら!!

(文:編集部)

第12期グランプリMAX一次予選C卓レポート

【一次予選C卓 紺野真太郎とHIRO柴田が勝ち上がり】

 

 

前原雄大
HIRO柴田
紺野真太郎
仲田加南

 

 

最初の山場は開局だった。

親番HIRO柴田がイーペーコードラのペン三万リーチ。

仲田が東五万をポンして、役ホンイツドラドラの一万四万待ち。

 

 

前原は9巡目から一通ドラのペン三索待ちだったが、三万を引かされる。

 

 

一呼吸して覚悟を決めてからツモ切り、H柴田7,700のアガリ。
2人に危険なドラそばの牌なので(実際仲田の入り目でもある)もちろん止める選択も考えたはずだが、前原は戦う道を選んだ。「親リーチなら子は真っ直ぐ来られない」「ドラ色ホンイツなら相手はオリる」と思われないため、主導権を渡さないための放銃なのかも知れない。

 

 

東4局。先ほどの闘志に応えるかのような前原の力強いアガリ。親番でタンヤオとドラがつく高めの六万をツモ。1回戦はH柴田がトップ。前原は浮きの2着となった。

2回戦東3局1本場。仲田が一通のペン三筒リーチ。5,200は5,500(+1,000)のアガリ。

 

 

南1局には親リーチの前原の現物中単騎で七対子ドラドラ6,400(+1,000)のアガリ。リーチとヤミテンを効果的に使い分け、2回戦は仲田がトップ。

平たいポイントのまま迎えた3回戦東3局2本場。H柴田が四万のチーテンを入れようとするが、晒し間違えで打牌を完了し、チョンボとなってしまう。

 

 

▲20.0Pのペナルティよりも心配なのは、きっと申し訳なさでいっぱいであろうH柴田のメンタルだが、素早く気持ちをを切り替えたのは流石。すぐに5,200は5,800(+2,000)のアガリでリカバリー。

超接戦のまま迎えた3回戦オーラスは前原がアガれば1人沈み回避の九万九筒シャンポンでリーチ。

 

 

アガリトップのテンパイを入れていた仲田から出て、2,600は3,500(+1,000)。これにより、3回戦のトップは紺野となった。

4回戦は南3局の時点で1人沈みだった仲田がリーチピンフツモ、高めの三色四万で決めて2,300・4,300。

 

 

オーラスはH柴田がカン四筒のイーペーコー、1,300のアガリで浮きの2着に。

 

 

 

最終戦東4局。親番の前原が1,300オールのツモアガリ。前原が3者のすぐ後ろにジリジリと迫って来る。

 

 

南1局。仲田がノミ手の二筒五筒リーチで勝負に出る。自身から三筒が4枚見えており、アガリ牌も程良く切られていて誰も使えなそうに見える。接戦で躊躇いなく切り込めるのが仲田の長所だが、今局は裏目に出てしまった。

 

 

仲田から出たドラの五万を紺野がポン。一万四万七万三万六万二万の6メンチャンで追いつき、16,000(+1,000)のアガリ。

 

 

ここまで勝負手がなかなか決まらなかった紺野だったが、耐えて忍んでついに渾身の一撃。鮮やかなチンイツドラ3の倍満で首位に躍り出た。

オーラス親番は前原

現状通過は紺野、H柴田

仲田は跳満ツモ
H柴田から2,900以上
(実質3,200以上)
紺野から24,000以上
前原から16,000以上という条件。

オーラス2本場。現状通過の紺野とH柴田がテンパイを入れ、H柴田のアガリで決着。

 

 

この結果により
紺野真太郎は二次予選E卓。HIRO柴田は二次予選A卓に進出となった。

(文:編集部)