第39期 A1リーグ 第7節A卓レポート

【第39期鳳凰戦 A1リーグ第7節A卓 一井が降級圏を脱出 西川もプラスして2位浮上】

本日の対局者は
一井慎也
西川淳
藤島健二郎
黒沢咲

 

1回戦。一井は1,300・2,600をツモった後の親番で一索からポン。

 

 

ダブ東を暗刻にして12,000のアガリを決めて1回戦トップ。

続く2回戦では西川の先制リーチを受けてから、タンヤオトイトイで発進。

 

 

親番藤島の追っかけリーチ宣言牌八索で3,900は4,500(+2,000)をもぎ取って2連勝。

4回戦もトップを取って本日3勝目。+54.8Pをマークし、降級圏を脱出した。

 

 

一井絶好調の中、しっかり浮きに回ったのは西川。
1回戦南3局。藤島の国士無双テンパイ打牌である、ドラの七筒で5,200をアガると

 

 

オーラスにはピンフ純チャン三色を高目の一筒ロンで決める。

 

 

西川は1・2回戦を浮きの2着で凌ぎ、3回戦はトップ。4回戦こそ沈みの3着を引くが、+33.0Pで暫定2位につけた。

 

 

3回戦を終えて大きくマイナスしていた藤島。4回戦オーラスにアガれば浮きのテンパイを入れる。意を決してドラを切り、ドラ表示牌も押して二万単騎に受ける。五筒を暗カンすると

 

 

リンシャンツモが二万で4回戦は浮きの2着。トータル7位となった。

 

 

なかなかアガリ番を掴めなかった黒沢は1・2回戦ラスを引かされてしまう。
3回戦東3局にタンヤオドラのカン七索テンパイをヤミテンに構え、二手がわりでタンヤオピンフ高め三色に仕上げリーチ。

 

 

高目の七索ロンで決めて跳満のアガリ。

3回戦は浮きの2着を取ったが、二の矢が続かず。▲46.7Pで対局を終え、トータルマイナスとなってしまった。

 

 

 

翌日には延期となっていた第4節A卓の対局が行われる。藤島・一井は2日連続の対決となる。

第39期鳳凰戦A1リーグ第4節A卓

2022/7/28(木) 16:00

藤島健二郎
HIRO柴田
一井慎也
杉浦勘介

解説 白鳥翔
実況 古橋崇志

(文・吾妻さおり)

第11期 JPML WRCリーグ ベスト8B卓レポート

【JPMLWRCベスト8B卓、荒が随所に魅せるも、笠原拓樹、客野直の勝ち上がり】
 
前半は割愛して、3回戦の南3局からレポートする。
3回戦の暫定の順位点を含めたトータルスコアは、次のキャプチャの黄色字になる。
若手の笠原、森田がベテランの荒、中堅の客野を50ポイントもリード。
荒、客野がどちらも負けてしまうという大番狂わせが起きてしまいそうであった。
※ WRCルールでも1半荘で50ポイント差は結構厳しい差

 

 

左:森田未来、36期生、E1リーグ
右:笠原拓樹、同じく36期生、D3リーグ
2人とも2年目の選手。
初の放送対局とは思えない堂々とした闘牌だった。

森田の自戦記を紹介しておこう。

https://note.com/m_mirai_1215/n/n063651b5094b

1回戦で力尽きているのは残念だが、面白いので是非読んでほしい。(力尽きる気持ちはわかります(笑))
本レポートでは、森田の良い打牌に触れられていないので、お時間ある方は一読をお願いしたい。
1回戦、荒のアタリ牌の五筒を止めてトイトイをアガった局は見事でした。

対局に戻ろう。
親番の荒、カン三筒のテンパイ。
落とせない親番で先手が取れる、一発裏ドラのあるWRCルールとなれば、ほとんどの人がリーチをしそうである。
おまけに三筒の場況も良さそうに見える。

 

 

リーチをした人は一発ツモの4,000オール。おめでとう(笑)
ヤミテンにして三筒をツモった荒は、ツモアガリをする素振りは全く見せず、当然の如くフリテンリーチとした。
不思議なもので、フリテンリーチの時点でこの未来になるようにしか思えなかったのは僕だけであろうか。
僕の想像通りに最高目のツモ、裏ドラを1枚乗せて6,000オールだ。

 

 

(※ 下家笠原のチーがあり、一発ツモではない)

次局南3局1本場は、客野が蘇る。
満貫ツモでもこの半荘の2着目になる大きなアガリだったが、望外の裏ドラ2枚で跳満。

 

 

このまま3回戦は荒がトップ、客野2着で終わり、大接戦の最終戦になった。
ほんの15分前は50ポイントくらいリードしていなかったか。
こうなるとは全く想像できない。

 

 

最終4回戦、最初にリードを奪ったのは森田。
リーチ、ツモ、タンヤオ、ピンフ、裏の4,000オール。

 

 

さらに森田は畳み掛ける。
緩めずにダメ押しを狙うところに、ちゃんと勉強していることが感じられる。
アガることができれば、かなり通過が濃厚となるだろう。

 

 

 

 

しかし、客野がきっちりカットする。(森田から1,300+300)
楽にはさせてくれない。

笠原の麻雀を初めて見るので、普段通りか作戦かはわからないが、この日一日、リーチリーチと攻めまくっていた。
南1局の親番、九筒が場に全部見えているにもかかわらず、躊躇なくリーチ。
その勇気のご褒美か、山にあった最後の1枚を引き寄せた。

 

 

次局1本場も4,000は4,100オール。これで笠原は当確。

三万 上向き三万 上向き五万 上向き六万 上向き七万 上向き七万 上向き七万 上向き四筒 上向き五筒 上向き六筒 上向き五索 上向き五索 上向き五索 上向き リーチ ツモ三万 上向き ドラ八索 上向き 裏五万 上向き

南1局2本場
このアガリは、もう、なんと言ってよいか、言葉にならないアガリだった。

先制リーチは客野。
ここで客野にアガられると、森田は、そして特に荒は、自身の親番は残ってはいるが、かなり離されることになる。

 

 

場には四索は切られておらず、四筒は1枚切られている。
それでも荒が選んだのは四筒単騎のリーチ。
客野への四筒の危険度を踏まえたという。

 

 

裏ドラは乗らなかったが、リーチ、ツモ、七対子の1,600・3,200(+1,600)。
きっと客野も「マジかよ、凄すぎないか」といった思いだっただろう。
このアガリで客野と荒の差は、わずか2ポイント客野がリード。

南2局、客野が森田から、ダブ南、チャンタ、ドラ2の満貫のアガリ。

七万 上向き八万 上向き白白 ロン九万 上向き ドラ白 ポン南南南 ポン九筒 上向き九筒 左向き九筒 上向き ポン北北北

森田の若さが出てしまったのはこの局。
6.5ポイント差の客野をまくればよいので、この親番が落ちても逆転可能な点差だった。
多くの人に指摘されているだろうが、南を勝負するのは最低限テンパイしてからがよかった。
なお客野は、8,000点をアガるも荒の順位点が10ポイント増え、なんとトータルスコアは同点になった。

南3局、親番の客野が2,000オール。
南3局1本場は、客野のリーチを受けるも笠原が500・1,000をアガる。
客野が荒を6.5ポイントリードしてオーラスに。

南4局、親の荒が2巡目リーチ。
そして、リーチ、ツモ、七対子の3,200オール。客野を逆転する。
2巡目リーチに対抗などできず、流局を祈る客野の願いは叶わず。

 

 

南4局1本場、6.3ポイント差を追いかけることになった客野のリーチ。
待ちは三索六索
1,000・2,000条件のため、どちらでもツモは条件を満たす。

 

 

条件を満たしているリーチだと荒も判断し、仕掛けて捌きにいくが、六索を掴んでオリに転じる。(実は食いとっている。)
今度は荒がお祈りの時間。
客野のツモはあと1回まできていた。

 

 

 

客野「オーラスはここ数年のトーナメントで一番嬉しいアガリでした。」
二転三転もするシーソーゲームは、客野が制した。
この六索の盲牌の感触は、全身の血が沸騰する感じだったかもしれない。
皆さんもこの嬉しさをぜひ想像してみてほしい。

森田も並の相手であれば勝てていたように思う。やはり相手が強かった。
荒がこのJPML WRCリーグに出場したのは、十段位によるベスト16シードがあったからであって、予選を出てまで参加することはない。
若手は、いや中堅の僕ですら、4半荘を対戦できる機会はもうほとんど得られないだろう。
(十段戦で九段戦以上まで勝ち上がってやっと対戦できるくらい。)
特に今日は全盛期を彷彿とさせる守備や、針の穴を通すようなアガリが多く見られ、砂かぶり席で堪能したことは一生自慢していい。
僕ら麻雀プロは自分が勝つために出ているのだから、そういうミーハーな発言はあまり好ましくないというのが僕の考えではあるが、正直なところ羨ましく思う。

笠原は見事決勝進出。
決勝の相手は40歳前後の中堅3人、ベスト8の勝ち上がり方を見ると相当強い相手だが、今日の戦いから番狂わせを起こしそうな気配は十分に感じられた。
胸を借りる気持ちを持ちつつも、堂々と戦ってきてほしい。
ジャイアント・キリングに期待したい。

決勝戦は7/31(日)14時から対局、放送が行われる。
太田優介vs石立岳大vs客野直vs笠原拓樹

解説:佐々木寿人・齋藤豪
実況:優月みか

 

 

(文:福光聖雄)

女流プロ麻雀日本シリーズ2022決勝レポート

岡田紗佳が公式戦初タイトル獲得!女流プロ麻雀日本シリーズ2022 決勝戦レポート

7月24日、女流プロ麻雀日本シリーズ2022 決勝戦が放送された。
2022年の女流プロを代表する16名の中で、決勝戦に駒を進めたのは魚谷侑未、逢川恵夢、日向藍子、岡田紗佳の4名。

 

 

G1タイトル複数獲得経験のある魚谷、女流雀王3期獲得の逢川、16・17期プロクイーン連覇の日向、Mリーグ優勝チームの岡田と、錚々たる顔ぶれだ。

 

★1回戦
開局から3連続の流局と静かな立ち上がりとなった決勝戦。
最初の大物手は南2局。親の逢川がピンフのリーチで先制するも、岡田がタンヤオの変則3メンチャンで追いかけリーチ。
ツモった二万がそのまま裏ドラとなり、リーチツモタンヤオ裏3の3,000・6,000!

 

 

このアガリでトップ目に立つが、この後は日向がタンヤオドラ4、ダブ南バックの仕掛けを成就。連続のアガリで逆転トップをもぎ取る。

 

 

 

★2回戦
東3局、岡田がテンパイ外しの打三筒からリャンメンリーチをかけ4,000オール。

さらに1本場、ピンズをめぐる3者のめくり合いを制して4,000オール。

 

 

 

 

これで岡田が優勝争いに絡むことはほぼ確実に。
初戦3着の魚谷は南3局まで4着目に沈むも、土俵際の強さを発揮。粘り強く親番を繋げると、3本場では親を落としに行った岡田から5,800の直撃に成功。

 

 

後半戦へ十分な条件を残していく。

 

★3回戦
2回戦オーラスに続き、魚谷が展開をリード。東2局、リーチ七対子ドラドラの12,000を逢川からアガリ、

 

 

その後も1,500、2,000、1人テンパイの流局と、親番を手離さない。
なんとか日向のアガリで親番が落ちるも、最終戦時点に岡田と着順争いという点差まで詰め寄る。

東3局、岡田がようやく親番を迎えるも、魚谷が3巡目リーチで猛チャージ。

 

 

発暗刻の岡田はリーチに迂回しながらも、12巡目にテンパイ。

 

 

三万は現物。ホンイツへ向かった場合、ピンズの中ぶくれの形は魚谷からの仕掛けも期待できる。解説の勝又・藤崎は「三万を切ってホンイツへ向かうか」「ヤミテンの2,000点で四筒を押せるのか」に焦点を当てている。岡田の選択は…

 

 

カン四万の即リーチ!さらに4枚目の発を暗カン。1対1のめくり合いを制し、値千金の4,000オール!

 

 

最終戦を残し、魚谷に23.1P差の条件を突きつけた。

 

★4回戦

東1局、逢川がリーチタンヤオイーペーコーで先制。
親の魚谷も高目三色で追いつくと追いかけリーチ!
安目ながら一発と裏ドラがついて12,000のアガリとなり、早くも岡田とほぼ並びの状態に。

 

 

勝負の分かれ目となったのは東3局3本場。
魚谷が二万、ドラの八索八筒をポンして跳満テンパイ。岡田もタンヤオのカン三索待ちをヤミテンに構えるが、高目イーペーコーにリャンメン変化すると勝負をかけてリーチ!めくり合いの結果は、岡田が魚谷から2,600のアガリに。

 

 

 

自身のアガリで魚谷のチャンスを潰した岡田は南2局1本場、ダメ押しのリーチタンヤオピンフドラ1。

 

 

後のない日向から8,000のアガリで、魚谷に倍満ツモ条件を押しつける。
オーラスは魚谷が四暗刻や七対子での逆転を目指すが、全員ノーテンの流局。
この結果から、女流プロ麻雀日本シリーズ2022優勝は岡田紗佳となった。

 

 

「試合前にナーバスな気持ちになっていたんですけど、たくさんの方からいただいた言葉のおかげで、ちゃんとやらなきゃっていう気持ちになれました。これからも応援してもらえる皆さんにハッピーになってもらえるように勝っていきたいです。」
数々のメディアでの活躍はあれど、公式戦のタイトル戴冠は初。タイトルホルダーとなった岡田紗佳プロの今後の活躍にぜひご注目ください。

(文・浜野太陽)

第39期 A2リーグ 第4節D卓レポート

井出康平、念願の初プラス!A2リーグ第4節D卓

7月19日、A2リーグ第4節D卓が放送された。
対局者は客野直、ダンプ大橋、柴田吉和、井出康平。

 

 

今期ここまで不調の井出であったが、今回はこれまでが嘘のようなツモに恵まれる。
1回戦南1局1本場 ダブ南暗刻・ドラトイツの手を仕掛けて2,000・4,000。

 

 

この回は浮きの3着と消化不良の形となるが、2回戦東2局1本場ではダブ東or三色のツモり三暗刻でリーチ。ダブ東のツモで6,000オール!

 

 

今期、なかなかこうした大物手のツモアガリに恵まれていなかった井出だけに、スコア的にも精神的にも大きなツモアガリとなった。
このリードを生かし、第1節1回戦以来のトップを獲得。

さらに勢いは止まることなく、3回戦東3局には高目のツモで6,000オール!

 

 

この半荘トップは逃したものの浮きの2着。最終戦も2着につけ、全半荘浮きで終えることに成功。
まだ降級圏ではあるものの、+43.4Pの卓内トップで今期初のプラスを持ち帰った。

1日終了時点のトータルポイントは画像の通り。

 

 

 

ダンプは2回のトップを獲得し、得点を上乗せして一気に昇級圏へ。
客野は最終戦の1人沈みが響きマイナス。
柴田はいつも通り安定感のあるプレーを見せるも、決定打に恵まれず全半荘逆連対。一旦は残留を目指す戦いとなっていきそうだ。

次回A2リーグの放送は7/26(火)。
対局者は紺野真太郎、明石定家、和久津晶、客野直。
解説は吉田直が務めます。

次回も是非お楽しみに!

(文・浜野太陽)

第20期プロクイーン二次予選レポート

第20期プロクイーンの二次予選は7/17(日)に開催された。

 

 

出場選手は以下の56人。新型コロナウイルスの感染状況を考慮し、今年も2会場に分かれて行われた。

 

 

 

4回戦終了時、上位20人ずつが5回戦へ。5回戦終了時、上位12人ずつが6回戦に進み、会場ごとに上位5人と、ワイルドカードで6位のうち1人(合計11人)がベスト16に進む。

 

 

 

 

 

 

 

結果は以下の通り(6回戦進出者のみ)。

 

 

巣鴨道場は、大島(協会)が5・6回戦ともにトップで首位通過。
前半に大きくポイントを稼いだ松田が続いた。
3位以下は最終局の結果で大きく順位が動き、二階堂亜樹・蔵(協会)・蒼木がベスト16進出を決めた。

 

 

錦江荘会場は、4回戦終了時点で首位だった谷崎(最高位戦)がその後も着実にポイントを重ね1位通過。
5回戦で大きなトップを取った小笠原が続いた。
また、5回戦終了時点でボーダーより下だった西嶋・黒沢・古谷がいずれもトップを奪って勝ち上がり、連盟主催タイトル獲得経験者の底力を見せた。
特に古谷は4回戦終了時点ではボーダーの20位。最後2連勝で巻き返しに成功した。

そして、ワイルドカードでベスト16入りを決めたのは、2020年に決勝進出経験がある藤井だった。

 

 

藤井は1回戦から3連続でラスを引き、途中敗退がある4回戦を前に▲80.8Pと大きく遅れていたが、「背水の陣打法」を敷いてから一変。4回戦は68,800点トップ(+53.8P)で20位に上がって敗退を回避し、続く5回戦では87,200点(+72.2P)の特大トップで6位へ。
最終戦は道中6万点を超えていたところから亜樹に最終局で逆転を許し、別会場待ちとなって気が気でない様子になったものの、最後の1枠に滑り込み、運営からの知らせに藤井は安どの表情を浮かべた。

「不安定なところが出てしまった」と藤井は反省したが、後半3半荘の合計素点はなんと21万点。
155.0Pを叩き出し、勝ち上がりを報告した藤井のSNSには驚嘆と祝福の声が続々と寄せられた。

「二次予選で負けたら寂しいところだった。ベスト16は冷静に、でも情熱を忘れずにがんばりたい」

ベスト16からは全て放送対局となる。卓組は以下の通り。

 

 

いずれも16時から連盟チャンネルで放送される。

ベスト16から決勝までは、各卓上位2人が勝ち上がるトーナメント戦。
熱い戦いにご期待下さい。

(文:梅中悠介)

第11期 JPML WRCリーグ ベスト8A卓レポート

【JPMLWRCベスト8A卓、決勝進出は石立岳大、太田優介】

阿久津翔太「よしここから逆転するか、という気持ちでした。」
1回戦東4局、石立岳大の大三元に放銃となった阿久津の弁。

 

 

 

中は7巡目に阿久津が切った直後に石立が重ねた牌。
太田優介も小高佑貴も、あの中は、自分が持ってきていても止められなかったと語っている。

実は1回戦、好スタートを切ったのは阿久津だった。
ドラ2の手牌を積極的に3フーロ。
石立のリーチを受け全面対決になったものの、高目のドラをツモアガリ、2,000・4,000(+1,000)からのスタートだった。

 

 

次局、東2局の親番はダブ東を鳴いて、ソーズのホンイツに向かった。
一索二索三索待ちかドラの五索単騎の選択。

 

 

阿久津の選択は打三索
どちらが良いかは僕にはわからないし、どちらを切ってもテンパイ連荘という結果に影響がないことも多々あると思う。
しかし、選んだ三索は仕掛けていた小高への放銃になる。
もちろん反省点になる話ではないが、五索を選んでいれば(その先の大三元放銃も含めて)異なる未来だったかなぁ、と感じてしまう1局だった。

 

 

続いて小高の書いた自戦記を紹介する。リンクはこちら
ドラクエの行に昭和を感じてやまないが、文章はわかりやすく面白い。是非ご覧になっていただきたい。

 

 

彼が最も後悔している局にあげたのは、大三元の次の南1局だった。
noteより引用『多分この中で唯一、私だけが2着を意識してしまった。それが顕著に結果として現れた。』
同じ話をつらつら書いても仕方が無いので、彼のnoteで確認して欲しい。
いや、それは面倒…という人のために一部だけ抜粋させていただいた。

 

 

こういった悔しさを、15年選手である石立や太田は何度も味わっている。
2年目にもかかわらず、他の選手と遜色ない内容だったが、経験からくるちょっとの差が今日の結果を左右したように思う。

小高とは対象的だったのは太田。
南3局、親石立のリーチ宣言牌、ドラの七筒をポンして攻め返す。
九索二筒は現物とはいえ、太田と小高の持ち点は近く、親への放銃は避けたい点数状況。
躊躇ってしまう人も少なくはないだろう。

 

 

この積極性が最高の結果を生む。
鳴かなければ一発ツモだった石立の三万を食い取り、さらにもう1枚引いて暗カン。
食いとっただけでなく、カンドラも七筒になり跳満のアガリとなった。

 

 

迎えた南4局の親番では、太田らしくない一面を見せる。
小高のリーチを受けての選択の場面。役あり、愚形のテンパイ、リャンメンへの変化、などリーチをしない理由がたくさんあった。
僕は太田と仲がよく麻雀の話もよくするのだが、彼のベースはリスク回避型の思考、悪い言い方をしてしまうと、無難な選択をするタイプだと思っていただけに、この追いかけリーチには相当驚いた。

 

 

この局のことを後日聞いてみた。
太田「1半荘目はちゃんと手が入れば強くいくとは決めていたよ。競り負けしないように最初からおもいっきり。」
なるほど。LINEのやり取りを思い返すと気合十分で、勝ちたい気持ちに溢れていたね。
作戦も心もしっかり作って臨んだのだろう。

五万を一発でツモって4,000オール。
まだ1回戦ではあるものの、中堅の2人が大きめのリードを持ったので、試合の大勢は決まったように思われる。
石立は逃してしまっても、残り3人での二番手争いに持ち込みたかった阿久津は、1回戦に太田に稼がれて相当厳しくなってしまった。

2回戦、有利なポイントでも太田、石立は攻め手を緩めなかった。
南2局、石立が小高から満貫を直撃したのがほぼ決定打。(高目の七万でのアガリでピンフ、三色同順、ドラ)

 

 

もちろん小高、阿久津も最後まで最善を尽くし、3回戦は小高が石立とのトップラスを決めそうにはなったのだが、無情にも太田がトップを奪取。
石立はこの3回戦を「アガれなくて大変だったが、太田のアガリで(小高との)順位点が20ポイント縮んだので(トータルでは差がついたので)、展開に恵まれた。」と語っている。
詳しい経過は、 小高のnoteを参照いただきたい。

 

 

石立は、第15回日本オープン(2017年日本プロ麻雀協会主催、優勝は渋川難波)、
太田は、第43期王位戦(2017年、優勝は野方祐介)以来の決勝戦。
石立はインタビューで悔し涙を流した。
太田は弱気な麻雀をしてしまったとの反省があり、同じ轍を踏むまいと強く誓っている。
2人とも初タイトル、ぜひとも獲りたいだろう。
きっと熱のこもった麻雀と良い表情を見せてくれると思う。
数日後の決勝が楽しみである。

決勝戦は7/31(日)14時から対局、放送が行われる。
太田優介vs石立岳大vs????vs????

解説:佐々木寿人・齋藤豪
実況:優月みか

 

 

(文:福光聖雄)

何を切る? 2022年7月

インターネット麻雀日本選手権2022 決勝戦 4回戦 東1局 東家 北淳一プロ

 

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■Twitterで実施したアンケートの結果

 

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■OPENRECで実施したアンケートの結果

 

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■ニコニコ生放送で実施したアンケートの結果

 

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■プロ解答

 

一万切り

 

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六万切り

 

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四万切り

 

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南切り

 

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★北海道本部の皆様より

 

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■実況・解説陣 (アンケート時)

 

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小笠原「決勝戦も残り2戦、追いかける立場からの何を切る?現状七対子2シャンテンの手牌です。」
一井「僕なら二択の選択になりますね。」
小笠原「私なら三色三色!ってなって一万切りたい!って思っちゃうんですけど・・・さて、一井さんの答えは?」
一井「僕は四万切りになります。二択は四万六万の切り順の差ですけど、これはドラに近い分の危険度も考慮して先に四万切り。七対子が本線ですが、三万を引いた時にはメンツ手に戻ることも可能な形ですね。」
小笠原「なるほど!ありがとうございます。担当スタッフの越野プロも四万切りだそうです^^」
一井「おぉ!結構越野さんとは意見が合うんですよね^^」

■プロの視点
北淳一プロ
「5回戦中3回戦終え、トップまで50.9P差を追いかける立場。残り4回しか無い親番で、仕掛けての連荘狙いではトップ目のヨシバさんが楽に勝負できる展開となりやすいと考えていました。その為、ある程度メンゼンにこだわり、先制リーチを目指す方針にて手組みを進めました。この局面では3巡目とはいえ0メンツ4トイツの非常に苦しい形でしたが、孤立牌の五索六索がくっついたことで、マンズ1メンツ ソーズ1メンツ ピンズ2メンツ、というような構成が現実的になってきたと考えました。もう1つの手組みの候補であり、高打点の可能性の見える七対子ですが、2シャンテンではあるものの、ドラが現時点で1枚と若干価値が低い。数牌の横への広がりを重視すると、トイツ手との両天秤を掛ける適切な打牌が非常に難しい。という観点から、ここが分岐点と判断し、思い切って構想から外す決断をしました。マンズのリャンカン形どちらかが埋まると仮定し、この時点でイメージしていた理想形は例えば以下のようなものです。

二万三万四万五索六索七索三筒三筒四筒五筒六筒六筒七筒

構想通りに進んだ場合、一万南は共に最終的には全て外す事になるのですが、一万はドラ表示牌に1枚見えていて暗刻になりにくい&ドラそばであるという理由で先ずは一万のトイツ落としから。このような思考により、私の選択は打一万となりました。」

 

■終局図

 

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日本プロ麻雀連盟チャンネルはこちらから
OPENREC 日本プロ麻雀連盟チャンネル
ニコニコ生放送<PC版>

第17期女流桜花B・C1・C2リーグ第3節レポート

【第17期女流桜花B・C1・C2リーグ第3節レポート 蒼井・手塚が3ケタプラスの大勝!】

7/23(土)に行われた女流桜花B・C1・C2リーグ第3節。

Bリーグは、2節終わって19位と出遅れていた蒼井が4連勝。
104.3Pと大きくポイントを稼ぎ、暫定4位まで浮上した。

 

 

また、早川がオール浮きの60.0Pで、10位から暫定2位にポジションを上げた。

 

 

正規昇級圏の3位後藤が52.3P、残留ボーダーの15位一瀬が▲36.1Pと、2節を残してまだまだ混戦模様である。

 

 

 

なお暫定1位の北條・井上・小笠原・高宮の対局は、7/30(土)14時から日本プロ麻雀連盟チャンネルで放送される。

C1リーグは、2節終わって首位の手塚がこの日3勝で109.3Pの特大プラス。

 

 

同卓した岡田(翌日に女流プロ麻雀日本シリーズ優勝)が、「こんなことあるんやってくらいツモられまくりました」とSNSで白旗を上げる圧巻の内容だった。
これにより、トータルでは2位に130ポイント以上の差をつける独走状態に。

 

 

 

また、大久保が3勝・2位1回の+87.5Pで昇級圏の3位へ。
齋藤も3勝・オール浮きで78.7Pを稼ぎ、最下位から残留圏内の18位へ浮上した。

 

 

 

昇級圏の6位松田が+28.0Pで、後方にいる選手にもまだまだ昇級の可能性が残されている。

C2リーグは、38期前期入会(ルーキー)の夏川が3勝し+57.0Pでこの日の勝ち頭。
トータルでも3位に浮上した。

 

 

また、この日36.5Pを稼いだ平岡が首位に立ち、トータルではただ1人100Pを超えている。

 

 

 

 

次回女流桜花B・C1・C2リーグ第4節は8/20(土)に行われる。

(文:梅中悠介)

第21期帝豊戦(大分プロアマリーグ)プレーオフ成績表

順位 名前 プロ/一般 合計 1節 2節 3節 4節 プレーオフ
1 下山 哲也 プロ 177.6 44.2 76.9 50.1 3.1 3.3
2 団野 和広 一般 153.2 3.6 ▲ 21.0 73.5 87.7 9.4
3 阿部 竜也 プロ 65.2 ▲ 7.2 ▲ 25.1 15.7 39.1 42.7
4 赤星 暢一 一般 64.0 83.0 ▲ 44.8 15.7 18.6 ▲ 8.5
5 黒田 隆明 一般 41.9 36.4 44.3 ▲ 17.0 ▲ 49.6 27.8
6 小林 太郎 一般 37.7 ▲ 15.6 12.9 1.3 62.3 ▲ 23.2
7 矢野 拓郎 プロ 35.7 ▲ 19.8 19.4 ▲ 21.0 66.0 ▲ 8.9
8 塚本 将之 プロ ▲ 7.8 ▲ 38.0 66.9 ▲ 18.1 26.0 ▲ 44.6
9 渡辺 辰宏 一般 ▲ 1.0 ▲ 28.5 ▲ 58.5 84.0 2.0  
10 島 秀彰 プロ ▲ 13.2 ▲ 7.8 ▲ 27.8 3.1 19.3  
11 庄司 俊文 一般 ▲ 23.5 11.3 40.4 ▲ 28.5 ▲ 46.7  
12 スカルリーパーA-ji プロ ▲ 28.4 35.8 14.8 ▲ 61.9 ▲ 17.1  
13 服部 学 プロ ▲ 30.6 5.9 ▲ 49.4 41.2 ▲ 28.3  
14 川島 貴博 一般 ▲ 57.2 60.0 ▲ 60.2 18.5 ▲ 75.5  
15 緒方 栄佑 一般 ▲ 61.8 8.2 ▲ 43.7 ▲ 26.3 0.0  
16 岩村 義久 一般 ▲ 75.6 ▲ 3.2 ▲ 4.4 6.1 ▲ 74.1  
17 相本 長武 一般 ▲ 127.2 ▲ 43.6 ▲ 27.3 ▲ 44.8 ▲ 11.5  
18 氏家 義成 プロ ▲ 164.3 ▲ 21.1 ▲ 18.8 ▲ 46.6 ▲ 77.8  

第14期帝峡戦(山口プロアマリーグ)最終節 成績表

順位 名前 プロ/一般 合計 1節 2節 3節 4節 5節
1 相本 長武 一般 225.7 55.8 59.8 65.6 23.9 20.6
2 村田 健治 一般 160.0 2.5 20.3 64.0 73.2 0.0
3 服部 学 プロ 147.2 ▲ 35.0 22.8 8.1 64.1 87.2
4 宮下 達也 一般 144.8 22.5 54.2 ▲ 36.9 64.8 40.2
5 横田 幸太朗 プロ 131.5 ▲ 36.7 130.6 ▲ 18.4 36.5 19.5
6 岩村 義久 一般 99.6 41.7 0.9 20.1 ▲ 21.9 58.8
7 中原 俊介 一般 65.3 56.4 ▲ 34.9 11.8 ▲ 12.4 44.4
8 髙松 伸好 一般 56.0 23.4 31.6 ▲ 1.4 ▲ 4.3 6.7
9 高見 和広 一般 44.0 47.9 ▲ 15.0 33.7 ▲ 64.2 41.6
10 黒田 隆明 一般 33.5 ▲ 23.2 22.3 ▲ 1.5 15.2 20.7
11 津森 慎一 一般 29.7 22.3 ▲ 14.8 ▲ 14.1 ▲ 41.1 77.4
12 殿井 正敏 一般 26.2 ▲ 71.4 46.2 ▲ 15.3 66.7 0.0
13 大下 新司 一般 23.2 0.0 28.7 15.6 0.1 ▲ 21.2
14 渡辺 辰宏 一般 21.5 12.5 19.3 ▲ 27.5 14.0 3.2
15 藤原 英司 プロ 21.1 1.3 ▲ 27.4 39.8 2.4 5.0
16 三角 幸聖 一般 13.2 ▲ 19.2 10.0 36.1 ▲ 15.6 1.9
17 中島 剛 プロ ▲ 0.7 ▲ 57.5 26.9 54.8 55.4 ▲ 80.3
18 藤岡 治之 プロ ▲ 17.9 26.7 69.3 ▲ 46.5 ▲ 52.0 ▲ 15.4
19 石内 雅也 一般 ▲ 22.1 ▲ 6.1 ▲ 11.4 15.0 8.0 ▲ 27.6
20 佐田 いちこ 一般 ▲ 23.1 12.5 ▲ 55.9 38.3 ▲ 18.5 0.5
21 高村 翔 プロ ▲ 24.4 23.2 3.8 ▲ 37.2 58.5 ▲ 72.7
22 清木 雅一 一般 ▲ 49.8 33.3 ▲ 44.8 3.2 ▲ 41.5 0.0
23 むさし 一般 ▲ 60.1 36.7 ▲ 70.5 ▲ 17.4 ▲ 11.5 2.6
24 福田 譲二 プロ ▲ 61.9 ▲ 61.5 ▲ 21.9 ▲ 29.3 5.0 45.8
25 渡辺 健太 プロ ▲ 70.3 53.0 18.1 ▲ 75.8 ▲ 38.9 ▲ 26.7
26 山口 正美 一般 ▲ 77.9 21.1 ▲ 46.0 24.6 28.8 ▲ 106.4
27 雪野 伊織 一般 ▲ 83.0 ▲ 6.9 ▲ 128.2 12.2 0.0 39.9
28 岩村 美智子 プロ ▲ 86.9 4.9 9.6 ▲ 83.2 ▲ 69.2 51.0
29 李 玉 一般 ▲ 90.7 0.0 ▲ 60.7 43.5 ▲ 46.6 ▲ 26.9
30 白川 徹二 一般 ▲ 101.1 ▲ 62.8 14.2 ▲ 36.6 ▲ 15.9 0.0
31 石原 和輝 一般 ▲ 128.4 0.0 ▲ 29.1 ▲ 50.0 0.7 ▲ 50.0
32 氷室 哀華 一般 ▲ 133.9 ▲ 62.2 ▲ 20.6 ▲ 30.4 ▲ 20.7 0.0
33 木室 哲朗 プロ ▲ 157.2 ▲ 41.7 ▲ 29.3 ▲ 11.8 ▲ 21.3 ▲ 53.1
34 牧本 真一 一般 ▲ 243.4 ▲ 17.5 2.9 ▲ 24.6 ▲ 67.5 ▲ 136.7

第39期 A1リーグ 第6節C卓レポート

【第39期鳳凰戦A1リーグ第6節C卓 藤島が2節連続卓内トップ 西川・古川も浮き】

本日の対局者は
藤島健二郎
西川淳
古川孝次
藤崎智

 

1回戦東4局。21,400点のラス目で親番を迎えた藤島は、細かいアガリとテンパイで親番を繋ぎ

 

 

7本場で三色確定のペン三万で12,000は14,100(+1,000)のアガリで1回戦は大トップ。2・3回戦をプラスの3着で凌ぐと

 

 

4回戦オーラスは浮きの2着に回るアガリを決めて+37.8。
2節連続で卓内トップとなり、A1リーグでの手応えも感じていることだろう。

 

 

1回戦東3局。西川は高め三色の五万ツモで4,000オール(+1,000)。

 

 

しかし西川本人が反省点に挙げたのが東4局5本場。藤崎は五筒八筒のヤミテン。
西川は三筒六筒待ち、最初の直感はヤミテンでドラを引いた時の待ちかえも考慮していたのに、ツモ切りリーチに出てしまう。

 

 

結果掴んだ五筒はダブロン牌だが藤島のアガリ優先で2,900は4,400(+1,000)。
振り込みよりもリーチ判断を悔やんだ西川は気合を入れ直し、+22.3Pとポイントを伸ばした。

 

 

古川は1回戦ラス、2回戦もラス目で迎えた南1局の親番を繋ぐと

 

 

2本場ではタンヤオピンフ高め三色のヤミテンを入れ、藤島のテンパイ打牌八万で11,600は12,200のアガリで2回戦トップ。

 

 

4回戦ではホンイツの満貫を決めて2度目のトップ。序盤の厳しい展開を跳ね除けてプラスした。

 

 

本日1人沈みとなってしまったのは藤崎。
インタビューで「あの局しっかり絞ったら古川さんと半分ずつの負けだったかも知れない。」と振り返った2回戦南1局。
不調気味の古川と、好調な藤島が仕掛けている場面だ。
藤崎は終局まで2人に絞り切る事も可能だったが、藤島の独壇場を打開するために、敢えて八万を合わせ打ちして古川に鳴かせた。

 

 

結果はカン八万を鳴けた古川が500オールのアガリ。そして繋いだ親番で古川はトップまで昇りつめた。
狙い通り藤島の1人舞台ではなくなったものの、古川は復活し、藤島と西川も不調にはならず。マイナスを1人で被る結果となってしまった。

 

 

 

次回A1リーグ第7節A卓は
2022/7/27(水) 16:00

西川淳
藤島健二郎
一井慎也
黒沢咲

解説 森山茂和
実況 古橋崇志

※7/28(木)は別日対局の第4節A卓

藤島健二郎
HIRO柴田
一井慎也
杉浦勘介

解説:白鳥翔
実況:古橋崇志

(文・吾妻さおり)

第20期プロクイーン一次予選レポート

【第20期プロクイーン 一次予選レポート 34名が二次予選へ進出】

第20期プロクイーン一次予選は4会場に分けて行われた。
WRCルールで全5回戦を行い、上位25%が二次予選へ進出となる。

 

【巣鴨道場】

 

 

巣鴨道場は35名の選手が参加。高橋慧をはじめ、9名が二次予選進出を決めた。

 

 

【錦江荘】

 

 

錦江荘会場は39名の選手が参加。石田亜沙己をはじめ、10名が二次予選進出を決めた。

 

 

【じゃん亭】

 

 

新橋じゃん亭会場は24名の選手が参加。大槻眞衣子(RMU)をはじめ、6名が二次予選進出を決めた。

 

 

【勝どき柳】

 

 

勝どき柳会場は23名の選手が参加。松田彩花をはじめ、6名の選手が二次予選進出を決めた。

 

 

【ワイルドカード】

各会場の次点者からポイント上位3名が二次予選進出となった。

 

 

【二次予選】

二次予選はシード選手22名を加えた56名で行われる。

 

 

 

(文・吾妻さおり)

第244回:プロ雀士インタビュー 二階堂瑠美  インタビュアー:長村大

「お疲れさまです」
そう言って二階堂瑠美がおれの前に座る。

こんなことが昔はよくあったような、でも初対面のような、不思議な感じがする。昨年4月にプロ連盟に入ってから、たまに覚える感覚だ。

ほんとうの初対面は、もう二十年以上前になる。その時のことはまったく憶えていないが、おそらく先にプロになっていた二階堂亜樹の姉、という触れ込みだったはずだ。
その後おれがプロ業界を離れてからは、2~3度セット麻雀を打ったくらいだろうか。もちろんおれの側からは活躍を耳にしてはいたが、なんというか、もう別の世界の住人であるような感覚であった。

今回は、その瑠美のインタビューを請け負った。
こういうの、「エモい」って言うのかな。年寄りなのでニュアンスがわからない。

長村「まずはプロクイーンに続きグランプリMAX優勝、おめでとうございます」

瑠美「ありがとうございます!」

蛇足ではあるが、なぜ今頃こんな話を、と思っている読者様にお詫び申し上げなければならない。単純におれが原稿サボっていたからです。すみません。

長村「グランプリMAXは、やっぱりラス前の1,300・2,600が大きかったよね。みんな言ってるけど」

瑠美「そうですねー、でも私的にはその前のベスト8が大きいかな。決勝で戦った渡辺史哉くんと、寿人さんと競りになって。オーラス寿人さんから7,700直撃して勝ち上がったんだけど、内容も良かったし、『寿人に勝った』っていうことでなんとなく運気も上昇してるような(笑)」

長村「決勝も渡辺くん、良かったよね」

瑠美「しっかりしていると思います。でも決勝はちょっとバランス崩してたかも。少し押しすぎなんじゃないかな、とは思いました」

長村「で、ラス前のアガリがあって、けっこう有利になってのオーラス」

瑠美「実はラス前より、オーラスのほうが気になってるんですよね。まあまあアガれそうな配牌だったけど、優勝争いの紺野(真太郎)さんのダブ南が1枚だけあって。迷ったけれど、結局第一打に切ったんですよ」

長村「なるほど」

瑠美「もし鳴かれてダブ南ドラドラ、とかツモられたら負けちゃうから、けっこう長考した気がしてたんですが、見返してみるとそんなに時間つかったわけでもなくて。だからどう、ということでもないですが、ちょっと不思議でした」

長村「時間て不思議だよね、その時々で伸び縮みする」

瑠美「そうなんですよね! 流局するまでめちゃめちゃ長く感じるし!」

長村「ちなみに、勝ってから反省とかってある?」

瑠美「プロクイーン勝ったときは、そんなになかったんですよ。そんなにツイてたわけじゃなくて、厳しいところから勝てたし。だけどグランプリはずっとツイてて、そうなると逆にダメなところが目についちゃう。オーラスの第一打南もいまだに『よかったの?』って思ってるし」

 

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長村「それはなんとなくわかる気がする。アガれそうな手をもらってアガれないと、『うまくやればアガれたのでは?』って思っちゃうもんね」

瑠美「そうそう」

長村「決勝はマークしてた相手とかっていたの?」

瑠美「マークとかじゃないけど、渡辺くんは勢いがあるなって」

長村「若いもんねえ」

瑠美「25才ですってよ!(笑)」

長村「我々にもそんな時代がありましたかねえ」

我々にも、そんな時代があった。そしていまだ、そんな感覚で生きている、少なくともおれは。でもたぶん、それはおれだけじゃない。

長村「若手で、気になってる選手とかっている?」

瑠美「やっぱり今言った渡辺くんと、あとは岡崎(涼太)!」

長村「岡崎ね(笑)」

瑠美「今の若い選手って、やっぱりみんな真面目で、それは良いことだとは思うけど。岡崎はヤバいよね、おもしろい(笑)」

なにがヤバいのか、おもしろいのかは、ここでは触れないでおこう。
このあたりで、もしかして触れられたくない、かもしれない話題を振ってみた。

長村「さて、今年はMリーグもあったね」

瑠美「ありましたねえ」

特に機嫌を損ねた風ではない、大丈夫か。まあ大丈夫なのはわかって聞いているのだけれど。

長村「ほら、今年は結果もいまいちだったし、なんならけっこう叩かれちゃったりもしたじゃない。そういうの、気にするほう?」

瑠美「全然! 叩かれたりはまったく気にならない! だってさ、叩いてる人たちの中に、私より麻雀に時間使ったり、考えたりしてる人なんていないもん」

もちろん「麻雀を打っている」時間だけにフォーカスすれば、瑠美より多い人間はたくさんいるだろう。だが、麻雀に捧げている時間、となれば話は別だ。

瑠美「だから、叩かれたりとかそういうのはいいんだけど。ただ、今年はあまり楽しんでやれなかったかなって」

長村「そうなの? 傍からはそんな風には見えなかったけどね」

瑠美「なんというか、チーム戦というものに慣れてないじゃないですか、やっぱり。自分の負けがチームの、全員の負けになっちゃう」

長村「チームメイトだけじゃなくて、会社やスタッフさんもいるもんね」

瑠美「そうなんですよね。それで、自分の選択じゃなくて、無難な選択に流れちゃってたかな」

長村「なるほどね」

瑠美「やっぱりプレッシャーもあって。外で見てたのと、中にいるのでは全然違う。もちろんそんな泣き言言ってられないけど、例えば他にもっと若手を獲ってもよかったのに、とか思ったりもするし。だから、来季以降はもっと楽しんで、自分のやりたいようにやろうかと思います! それがあるから、自分を選んでくれたんだしね」

そういえばキャッチフレーズは、天衣無縫、であった。

長村「プロ連盟に入って、もう20年くらい?」

瑠美「23年、かな?」

長村「おれは昔のことはわかるけど、途中がゴッソリ抜けてて。でも麻雀の世界も変わったよねえ」

瑠美「昔と全然違いますもんね」

長村「麻雀ファンの人も増えてくれたしね。昔の自分に言いたいことってある?」

瑠美「『ネットゲームに課金するな!』かな(笑)。データだから! なんにも残らないから!(笑)」

長村「そんなに?(笑)」

瑠美「酷いもんですね(笑)」

長村「でもさ、まああんまりこういうこと言うのもなんだけど。正直言えば、おれは二階堂姉妹は、なんというか、こんなにバリバリの『麻雀打ち』になっていくとは思ってなかったのね。どちらかというとほら、マスコットというかアイドル的な……」

言いづらいことなので歯切れが悪い。だが、瑠美はしっかりと答えてくれた。

瑠美「それはわかります。たしかに連盟に入ったころは、リーグ戦も義務みたいな感じに思ってたし、なにもわからないままにテレビに出て安藤さん(故・安藤満プロ)と麻雀打たせてもらったり。ありがたかったけど、正直しんどい部分もありました」

長村「アイドル的な役割を求められたりもあるだろうしね」

瑠美「そうですね、でも私たち(姉妹)はアイドルになる気は全然なかったですけどね(笑)。やっぱり連盟員として、自分の価値を高めていきたい、というのはありました。麻雀のプロなので」

もちろん──そうでなければ、一流のプレイヤーにはなれない。だから当たり前のことではあるのだが、改めて彼女の芯の強さを見た気がした。

長村「麻雀プロとして、自分の『麻雀観』みたいなものってある?」

瑠美「セオリーは当たり前にあって、その向こう側というか、そこからひと手間ふた手間かけて、とは思ってます。『ツイてないからラス』じゃ味気ないじゃないですか。自分が一番手じゃなくても、一番手に楽をさせないように、なにかできることはあると思うし」

長村「『一番手』というのは、いわゆる『ツイてる』って意味?」

瑠美「そうですね、そのへんはデジタルなんちゃらの長村さんとは意見が合わないとは思いますけど(笑)」

「デジタルの申し子」です。46才ですけど。

瑠美「考え方ややり方はいろいろあると思いますけど、私にとっては『麻雀のことをもっと知りたい』のが、麻雀プロとして在り続ける理由なんですよね。やればやるほど、できないことの多さに気付いていくし。だから麻雀はおもしろいんですけど」

麻雀プロとして、第一線で長く戦い続ける。そのためには技術はもちろんだが、それ以外にも必要なことがたくさんある。当然ファンあっての存在でもある。
だが、やはりいちばん大切なのは麻雀なのだ。麻雀としっかり向き合わずして、なんのプロであろうか。
当代一の人気プロが、そう言っている。
ちょっとSNSでチヤホヤされたり、それは嬉しいかもしれないけれど、そんなのは麻雀じゃない、全然。おれも足元を見つめ直さなければいけないな、と思った。いや、思わされた、と言うべきかもしれない。

 

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~~エピローグ~~

インタビューを行った新宿から、彼女は車で帰るという。
長村「なに乗ってるの?」

何気なく聞いてみた。

瑠美「〇〇(車名)です」

長村「え、それまだ現行車あったっけ?」

瑠美「いやもうないんですよー。でも好きで、わざわざ古いやつを取り寄せて買ったんです!」

なんだか、意外だった。
かつて──語弊を恐れずに言えば──なんだかフワフワとした「麻雀を打てる女性」だった彼女が、今や一流の打ち手となり、硬派なクルマ選びをしている。
それが20年という月日だ、と言われればそうなのだが、同時にそれはおれが体験しなかった20年でもある。
やっていた者とやらなかった者。そこには必ず差があるはずだ。そしてその差を──これからおれは埋めていくことができるだろうか。
そんなことを思いつつ、駐車場に消える彼女を見送った。

 

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第39期十段戦 ベスト8A卓レポート

浜上・三浦が決勝へ!第39期十段戦ベスト8A卓レポート

7/15(金)、第39期十段戦ベスト8A卓が放送された。対局者は以下の通り。

 

三浦智博

四段 A2リーグ所属
前年度2位、ベスト16シードからの勝ち上がり 

 

藤原隆弘

九段 B2リーグ所属
前年度3位、ベスト16シードからの勝ち上がり

 

藤島健二郎

六段 A1リーグ所属
六段戦からの勝ち上がり

 

浜上文吾

六段 第12・15期皇帝位
六段戦からの勝ち上がり

 

最初の大物手は1回戦東2局1本場。
藤島が3メンチャンの高目リーチタンヤオピンフイーペーコーで先制リーチをかけるが、追いかけた親の藤原がリーチツモイーペーコードラのアガリ。

 

 

 

1回戦はこの3,900オールを生かした藤原のトップ。
一方、初戦4着に沈んだ藤島も、2回戦では中打点のアガリを重ねて東3局までに46,000点持ちのトップ目。さらにその東3局で役役ホンイツトイトイの3,000・6,000!

 

 

一方、2回戦まで2着・4着と置いて行かれた格好の浜上も、3回戦オーラス親番では起死回生のメンホンテンパイ。

 

 

ここはリーチを選択!見事6,000オールを引き当て戦線へ復帰。ヤミテンにしていた場合は、恐らく藤島からの12,000直撃となっていたが、ツモアガリにより値千金のトップを手にした。

ここまで苦しかったのは三浦だが、上位陣に待ったをかけたのは4回戦東1局。親番でタンヤオピンフ三色のリーチをかけると、タンヤオピンフのテンパイを入れていた藤原から高目の直撃!

 

 

藤原が瞬間トータル4着目に沈むまさかの事態となった。
この回はこのアガリが響き三浦トップ・藤原4着。
なんと4回戦までに全員がトップを1回ずつ獲得し、最終戦を前にしてトータルは上下10P以内という超接戦に。

 

 

最終戦は東1局から藤原が連荘。3メンチャンを慎重にヤミテンに構え高目の5,800を藤島から。

 

 

続いて三万六万九万の高目タンヤオピンフをここでもヤミテンに構え、1,300オール。

 

 

一刻も早く抜け出したい状況の中で、藤原らしい手堅い選択を見せた。
しかし東2局、浜上が目の覚めるようなピンズの引きを見せ、7巡目にメンチンテンパイ!

 

 

藤島から12,000のアガリとなり、明暗が分かれる。

三浦も南3局にホウテイで12,000のアガリを決め、藤原を2人が逆転する事態に。

 

 

オーラス、藤原は400・700条件が残ったが、4巡目に自らの勝利を確定させたのは浜上。七対子のアガリで試合が終了。

 

 

勝ち上がりは浜上・三浦!

 

 

 

 

次回、第39期十段戦ベスト8B卓の放送は7/22(金)15時〜。
対局者は魚谷侑未、近藤久春、石川遼、前田直哉。解説は勝又健志。
今期の決勝メンバーが確定する対局を是非お楽しみに!

(文・浜野太陽)

第39期十段戦 ベスト16D卓レポート

【第39期十段戦ベスト16D卓は前田、藤島の勝ち上がり 十段戦ベスト8メンバーが決定】

この日の対局者は

藤島健二郎、前田直哉、瀬戸熊直樹、中寿文の4名。

 

Aリーガー3人と、静岡リーグでは2度の優勝経験がある中という豪華メンバーともなると、視聴者からは決勝でもおかしくないとの声も寄せられていた。

そんな注目度の高いこの日の対局、1回戦から見返していきましょう。

この日最初に大物手を決めたのは瀬戸熊。

 

 

藤島からリーチピンフ三色ドラ1の8,000点をアガるとトップ目に立つ。
放銃スタートとなってしまった藤島だが、次局から2局連続でアガリを決めるとトップ目に躍り出る。
オーラスにホンイツドラ2をアガリきると、1回戦はなんと藤島の1人浮きでよスタートとなった。

 

 

1回戦を終えた時点でのスコア

藤島+27.8P 前田▲4.4P 瀬戸熊▲8.4P 中▲15.0

 

2回戦は東場の親番で前田が怒涛の3局連続アガリ!

 

 

前田は東場の時点で持ち点が5万点を超え、そのポイントを守り切る形で2回戦終了。
初戦トップを取った藤島も浮きを確保した。

2回戦を終えた時点でのスコア

藤島+34.6P 前田+21.6P 瀬戸熊▲19.1P 中▲37.1P

 

3回戦はトータル1位2位の藤島、前田と瀬戸熊が浮きの状態で迎えたオーラス。
最初にテンパイを入れたのは瀬戸熊。

 

 

カンチャン待ちで、しかもリーチをかけてツモっても藤島は沈まないということもあってか、瀬戸熊はヤミテンを選択する。

 

 

待ちがリャンメンに変化してもヤミテン続行。

 

 

そして数巡後にアガリとなる五索を持ってくるが、なんとアガリの宣言をせず一筒切ってのフリテンリーチとする。

 

 

ドラをツモることができれば藤島だけは沈みにすることができるため、強い意志を感じる一打だったが、中からの追っかけリーチを受ける。

結果はテンパイを入れていた親の藤島が、中への放銃。
この放銃で藤島は沈みに転じた。
当初の狙いとは違う形にはなったものの、瀬戸熊は藤島を沈める事に成功した。

このアガリで瀬戸熊と藤島のポイント差が縮まる。

 

4回戦目は激しい攻防の末、中が沈みのラス目と苦しい状況。
このまま終わると通過はかなり厳しくなってしまう状況で、中に大物手がはいる。

 

 

メンホン七対子のドラ待ち。
アガることができれば最終戦に望みをつなぐことができる場面。

結果は‥

いたぁぁぁぁー。

 

 

親が落ちた後も諦めない麻雀で、通過ポジションの2人を苦しめます。

オーラスは、瀬戸熊が浮きで終えたい場面も、七対子ドラ2の1シャンテンから五筒 を選ぶとこれが前田への放銃になり沈みとなった。

 

 

4回戦を終えた時点でのスコアはこちら。

前田+32.3P 藤島+8.3P 瀬戸熊▲18.3P 中▲22.3P

瀬戸熊、中は少し苦しい位置ながらも、十分2人とも通過が狙える位置での最終戦となった。

 

しかし、最終5回戦は狙われる位置にいる藤島が要所でアガリをものにし、下位2名を大きく突き放すとリードを守り切り通過をきめた。

ということで、十段戦ベスト16D卓からの勝ち上がりは、前田直哉、藤島健二郎の2名となりました。

 

 

 

ベスト8も全卓放送されますので、皆さまお楽しみに。

(文:松田彩花)

戦術の系譜32 森下 剛任

今回戦術の系譜コーナーを担当する森下剛任です。

内容は自身がこれまで培ってきた戦術とのことなので、テーマはアガリに向かう姿勢にしたいと思います。

麻雀は見えない情報が多いゲームです。見えるのは、自分の手牌と鳴いたフーロ、捨て牌、対局者の顔や間ぐらいしかありません。情報が少ない中、対局者の手牌を予測しないといけないのでそう考えると大変難しいゲームですよね!

そんな中、アガらなければ基本的には点棒は増えません。ということは、自身がアガるということがいかに大事なゲームかがわかります。

自分が満貫、跳満、倍満と高い手をアガれたならいうことはありません。しかし、自分がどんなに安い手でアガったとしても、場合によっては他者の高いアガリを阻止していることもあります。よって、放銃するリスクを抱えながらも、アガリに向かう姿勢というのはすごく大事なことだと私は思っています。

東1局 北家 ドラ二筒 6巡目南家から 

東白九索 上向き一万 上向き九万 上向き七索 左向き

このような捨て牌でリーチが入りました。

私の手牌7巡目 

一万二万三万四万一筒二筒二筒二筒七筒八筒  ポン中中中  ツモ九筒

場には一万が1枚切れ、ドラ表示牌に一筒が見えている状況です。

何を切りますか?

ドラ3の勝負手です。私の選択は一筒切りです。ワンチャンスとはいえ、なぜ安全牌の一万切りではなく一筒切りを選択するのか?それは、自身の手がドラ3でアガリにまっすぐ向かう価値のある手だからです。放銃するリスクよりアガリのメリットを優先します。

なぜ一万四万待ちを選択するかというと、一万四万待ちは5枚一筒三筒待ちは6枚で枚数は不利ですが、リーチ者とのめくり合いプラス、リーチ者の現物ということで他者からのロンアガリも期待できるからです。

その後危険牌を引いたりしても、やはり勝負して続行します。リーチが親のリーチでも一発でもそうです。

では、ドラなしの場合どうしますか?ドラもなく安手なので安全に一万を切りたくなります。でもそれで本当にいいのでしょうか?

まずこの手牌、安全牌が一万しかありません。まだ7巡目で終局までは遠く、オリたとしてもオリ切れそうにありません。一刻も早くアガることこそ最大の防御と考えます。

序盤から中盤にかけては情報が少なく相手の待ち候補が絞り切れません。それは自身だけではなく、リーチをしていない他者も同様です。情報が少ないということは、少なからずリーチ者の現物が切られやすくなります。だからこそテンパイをいかしアガリをとりにいきます。

よって私の選択は一筒切りになります。

じゃあドラ3の勝負手もドラなしの手も変わらなく、終盤まで攻めるかというとそうではありません。中盤から終盤になるにつれて、自身が通した牌やリーチ者のリーチ後の捨て牌によって、他者の安全牌の確保がしやすくなります。いくらリーチの現物になっていたとしても、自身が勝負しているため共通安牌があればリーチ者の現物は出てきにくい牌になっていきます。

安手の場合は他者の様子を見つつ、終局までオリ切れるかどうかで判断します。どんな状況も決してリーチ者と自分だけの戦いではなく、麻雀は4人いることを忘れてはいけません。

安全に、安全に勝とうとする方が多いように感じます。安全な選択をして勝てるに越したことはないのですが、まったく勝負しないで勝てることは滅多にないと思います。しっかり勝負所は勝負して、活路を見出す事が大事だと私は思います。

すべて現物待ちにすることが正しいわけではありませんが、押し麻雀の戦術の1つだと私は思います。

最後までお読みいただきありがとうございます。少しでも今後の戦術に加えて頂ければ、幸いです。

次回もお楽しみに!

【麻雀最強戦2022 男子プロ因縁の抗争】優勝は岡崎涼太!

7月17日(日)15時より、「麻雀最強戦2022 男子プロ因縁の抗争」が行われた(司会:小山剛志/アシスタント:矢野優花/実況:日吉辰哉/解説:多井隆晴/ナビゲーター:梶本琢程)。

その模様はAbema麻雀チャンネルにて生配信され、岡崎涼太が逃げ切って勝利、2度目の優勝を勝ち取った。

 

 

麻雀最強戦キンマweb-近代麻雀

第39期 A1リーグ 第6節B卓レポート

【第39期鳳凰戦A1リーグ 第6節B卓 H柴田が+57.9Pの1人浮きで首位に】

本日の対局者は
HIRO柴田
前田直哉
勝又健志
近藤久春

 

 

H柴田はオーラスに西四索のシャンポンリーチ。勝又との接戦を制して1回戦トップを取ると

 

 

3回戦南1局の親番では高めイーペーコーの四万をツモって3,900オール。

 

 

オールプラスの+57.9Pで本日1人浮きでトータル首位につけた。

 

 

前田は2回戦南3局、嬉しいカンチャンのドラ六索を引いてリーチ。

 

 

高目の中をツモ。2回戦は勝又と同点トップを取る。

4回戦オーラスにはリーチツモドラドラ、2,000・3,900でH柴田と同点2着。

 

 

アガリ番は少なかったが、効果的な着順アップでマイナスを抑えて9位キープ。

 

 

1回戦東4局。前田が国士無双九万待ち。

親番勝又は自分のアガリが先である事に賭けて四万七万リーチに踏み切る。

 

 

H柴田のテンパイ打牌が四万となり、勝又5,800のアガリ。

3回戦まで+31.8Pと好調だったものの、4回戦で近藤の大物手を2度放銃してしまい、本日はわずかにマイナス。10位となった。

 

 

近藤は3回戦終了時▲77.3Pと大苦戦していたが、4回戦東1局に九蓮宝燈1シャンテンの形。
急所の七万をチーして満貫のアガリ。

 

 

東4局は七筒が待ちになれば出アガリも期待出来ると判断し、ここから打三筒

 

 

その後ソウズが伸びたためチンイツに移行し、ペン七索待ちの倍満に仕上げた。

4回戦はトップを取ったものの、大きなマイナスが残り近藤は降級圏の11位に。

 

 

 

次回A1リーグ第6節C卓は
2022/7/20(水) 16:00

古川孝次
藤島健二郎
藤崎智
西川淳

解説 勝又健志
実況 古橋崇志

なお、第4節A卓別日対局の日程が確定しました。
こちらも是非ご覧ください。

2022/7/28(木) 16:00

藤島健二郎
HIRO柴田
一井慎也
杉浦勘介

解説 白鳥翔
実況 古橋崇志

(文・吾妻さおり)

第39期 A1リーグ 第6節A卓レポート

【第39期鳳凰戦A1リーグ 第6節A卓 杉浦が卓内トップでトータルプラス域に浮上】

本日の対局者
杉浦勘介
一井慎也
吉田直
黒沢咲

 

 

杉浦は2回戦東4局に六筒九筒七筒リーチ。
最高目の六筒ツモで跳満に仕上げてトップ。

 

 

4回戦オーラスは白中ドラドラをアガリ、ラスから浮きの2着に。

 

 

全連対で+57.7Pをマークし、「少しずつ返したい」と言っていた▲50Pを全て返済。トータルプラス域の7位に浮上した。

 

 

一井は1回戦南場で連荘し、5本場でリーチツモ中ドラの4,500オール。

 

 

1回戦は+31.0Pのトップを取るが、2回戦以降は苦戦し、12位から抜け出せず。

 

 

吉田は3回戦南1局に一井から8,000直撃でトップ目に立つが

 

 

次局は500オールツモアガリをせず、三索六索九索のフリテンリーチを敢行。

 

 

しかしこの局は杉浦の7,700(+1,000)アガリとなり、3回戦は2着。
トータル2位はキープしたものの、ポイントを減らしてしまった。

 

 

3回戦までいつもの存在感を出せずにいた黒沢。4回戦南1局に六万九万リーチ。
親権維持に重きを置いたか、杉浦がツモ番のないタイミングでドラ九万を勝負。

 

 

5,200のアガリが効いて4回戦は黒沢がトップ。
トータルは8位となった。

 

 

 

次回A1リーグ第6節B卓は
2022/7/13(水) 16:00

前田直哉
勝又健志
HIRO柴田
近藤久春

解説 藤崎智
実況 古橋崇志

(文・吾妻さおり)

第17期女流桜花Aリーグ第4節C卓レポート

【山脇国士無双!!】

第4節C卓に出場した選手は

 

 

山脇千文美・二階堂亜樹・菅原千瑛・鈴木彩夏の4名。

2回戦東1局1本場。

 

 

ドラ暗刻の鈴木のリーチに対し

 

 

受けた亜樹でしたが

 

 

これが菅原のヤミテンに捕まります。
1,000点なら数字的には問題無しなんですが、受けた牌でロンと言われるのは気分的には問題ありとなってしまうのが人というもの。

南1局では七対子をテンパイしていた親の亜樹は

 

 

山脇に危険な一索を掴んで少考します。
四万を切って山脇に受けることもできますが、2枚切れのフリテン一索単騎待ちでは流局期待が関の山。

 

 

しかも四万を切ると今度は鈴木のピンフイーペーコーに捕まる形になっています。

 

 

嫌な記憶を避けて四万単騎を続行し一索を勝負すると

 

 

開かれたのは山脇の国士無双。

 

 

痛すぎる役満放銃となってしまった亜樹は、本日+12.6ポイントとスコアを伸ばしてトータル3位をキープ。何を言っているのかわからないと思いますが、恐ろしいものの片鱗を味わいました。

この日の卓内トップは3回戦までオール浮きの2着ときて

 

 

4回戦でドラ単騎待ちを2回アガってトップを取った鈴木。
1節目の▲101.5ポイントを3節で返済し、遂にプラスの世界にやってきました。

 

 

<第4節C卓最終結果>
鈴木+39.6P 亜樹+12.6P 山脇+3.2P 菅原▲56.4P

(文:越野智紀)