第5期 雪華王戦(北海道プロリーグ)第5節成績表

Aリーグ

順位 名前 合計 第1節 第2節 第3節 第4節 第5節 第6節 第7節 第8節 第9節 第10節
1 三盃 志 180.2 5.0 83.8 22.8 60.1 8.5          
2 須賀 智博 60.6 ▲ 2.3 ▲ 44.9 40.5 30.6 36.7          
3 市川 敦士 37.6 ▲ 10.2 17.1 0.6 20.8 9.3          
4 三盃 貴之 33.0 6.0 92.9 ▲ 90.7 ▲ 1.0 25.8          
5 山屋 洋平 29.4 32.3 ▲ 4.6 0.2 ▲ 20.3 21.8          
6 野々川 博之 ▲ 17.5 53.0 18.7 ▲ 9.1 ▲ 26.6 ▲ 53.5          
7 松本 幸大 ▲ 24.5 ▲ 63.5 31.6 31.5 ▲ 38.8 14.7          
8 松本 千鶴 ▲ 28.2 5.5 ▲ 14.3 8.3 ▲ 25.4 ▲ 2.3          
9 加藤 晋平 ▲ 50.8 8.4 ▲ 32.7 ▲ 38.0 52.8 ▲ 41.3          
10 中村 瞬 ▲ 60.7 ▲ 23.7 ▲ 109.1 72.3 16.3 ▲ 16.5          
11 吉木 輝 ▲ 84.7 ▲ 4.2 ▲ 2.5 ▲ 25.3 ▲ 43.7 ▲ 9.0          
12 喜多 清貴 ▲ 96.4 ▲ 7.3 ▲ 56.0 ▲ 13.1 ▲ 24.8 4.8          

Bリーグ

順位 名前 合計 第1節 第2節 第3節 第4節 第5節 第6節 第7節 第8節 第9節 第10節
1 渡辺 涼 189.8 ▲ 7.9 66.3 59.0 40.5 31.9          
2 中村 亮 159.7 72.6 ▲ 23.3 11.7 80.5 18.2          
3 會田 亮介 134.8 66.8 1.1 27.4 54.8 ▲ 15.3          
4 吉田 祥子 65.0 9.5 18.7 34.1 ▲ 14.2 16.9          
5 村上 玲央 37.4 ▲ 20.9 66.3 ▲ 14.0 30.0 ▲ 24.0          
6 小泉 修二 30.0 ▲ 25.7 ▲ 22.9 82.4 4.8 ▲ 8.6          
7 伊藤 直輝 11.5 ▲ 22.2 16.2 ▲ 12.8 30.6 ▲ 0.3          
8 西村 聖美 ▲ 67.4 ▲ 84.5 56.6 24.7 ▲ 19.1 ▲ 45.1          
9 齋藤 光 ▲ 76.0 61.5 ▲ 49.5 ▲ 55.0 ▲ 27.2 ▲ 5.8          
10 柴田 太一 ▲ 100.2 37.6 ▲ 29.7 ▲ 43.1 ▲ 59.7 ▲ 5.3          
11 浦山 祐輔 ▲ 129.3 ▲ 40.9 4.0 ▲ 43.1 ▲ 30.2 ▲ 19.1          
12 野坂 健一 ▲ 142.2 ▲ 48.8 ▲ 32.4 ▲ 35.7 ▲ 21.6 ▲ 3.7          
13 村上 良 ▲ 157.1 0.9 ▲ 71.4 ▲ 55.6 ▲ 71.2 40.2          

Cリーグ(卓組み:1~4位 5~8位 9~12位 13~16位)

順位 名前 合計 第1節 第2節 第3節 第4節 第5節
1 児玉 隆哉 115.9 9.7 44.3 6.2 4.3 51.4
2 仲野 孝兵 73.0 36.3 ▲ 8.9 17.6 66.2 ▲ 38.2
3 荒木 宏祐 71.7 17.3 54.0 ▲ 31.1 50.6 ▲ 19.1
4 木下 遥 35.2 20.9 ▲ 28.1 48.3 ▲ 11.8 5.9
5 田中 翔太朗 75.9 ▲ 8.5 37.0 ▲ 0.4 ▲ 17.7 65.5
6 渡辺 篤志 49.2 ▲ 2.7 44.1 ▲ 3.7 ▲ 20.4 31.9
7 津島 萌唯 ▲ 14.0 62.0 ▲ 17.9 28.6 ▲ 58.7 ▲ 28.0
8 植田 稔宏 ▲ 50.8 0.0 ▲ 56.9 21.7 53.8 ▲ 69.4
9 北 淳一 21.2 ▲ 49.9 27.2 ▲ 7.9 9.4 42.4
10 かわいめぐみ 20.6 ▲ 5.6 4.1 12.3 ▲ 13.5 23.3
11 千葉 みほ 1.3 ▲ 8.0 ▲ 25.6 ▲ 13.4 19.0 29.3
12 東海林 正博 ▲ 127.8 ▲ 28.0 ▲ 50.0 21.3 24.9 ▲ 96.0
13 佐藤 凌 ▲ 31.3 ▲ 4.1 ▲ 33.5 ▲ 29.6 ▲ 3.0 38.9
14 安藤 りな ▲ 40.7 17.2 ▲ 19.1 ▲ 29.5 ▲ 24.7 15.4
15 中村 龍太 ▲ 52.5 ▲ 26.0 12.9 ▲ 15.2 ▲ 38.5 14.3
16 大町 勇太 ▲ 187.2 ▲ 42.4 9.9 ▲ 25.2 ▲ 60.9 ▲ 68.6

第39期十段戦 ベスト16B卓レポート

【第39期十段戦ベスト16B卓 近藤・藤原が四段戦士の挑戦退けベスト8へ】

6月24日(金)十段戦ベスト16B卓が開催された。

出場選手は藤原隆弘・船木伸一・福島佑一・近藤久春の4名
(写真左上から時計回り)

 

1回戦は近藤が1,300・2,600のアガリとテンパイ料で効果的に加点してトップ。
試合は2回戦に大きく動く。

九段戦SelectでMリーガー3人を相手に堂々と勝ち上がった船木が、東2局の親番で3,900オール・2,000(+100)オールをアガると、続く2本場では

 

 

最高目の三索をツモリ、リーチ・タンヤオ・ピンフ・ツモ・三色で6,000は6,200オール。
その後、南場の親番でも加点した船木は、このゲーム73,900点(+51.9P)のトップで大きなリードを築いた。

ただ3回戦南2局4本場。このゲーム4番手の船木が親番でツモり四暗刻テンパイするが、八万を近藤に放銃してしまう。

 

 

 

チンイツ・一気通貫の12,000は13,200の失点でアドバンテージが消える。
「3回戦がひどかった」とインタビューで話した船木は、この放銃も避けなければいけなかったとSNSで残している。

続く4回戦は近藤にビッグウェーブ。東3局の親番でまず2,000オールをアガると、1本場はメンゼンの発ドラ3・12,000は12,300を福島から。

 

 

九種九牌を挟み3本場では、トイトイ・ドラ2の12,000は12,900を藤原から。

 

 

ライバルに大きなダメージを与え、勝ち上がりへ一歩抜け出した。

最終5回戦。船木との2位争いを演じている藤原の東3局親番。

配牌が

六万九万九万一筒四筒五筒八筒八筒九筒九索南北発中

とかなり苦しかったが、中を重ねて鳴けると、ドラの六索を2枚引き入れて手をまとめ、福島から三筒でアガリ7,700加点。

 

 

一方船木は南2局。

中を暗カンしてリーチをかけ勝負に出る。

 

 

ただ、最後の親番で望みをつなぎたい福島からリーチを受けると四索で福島に放銃。リーチ・白で3,900。

 

 

 

4巡目にリャンカン受けを嫌った選択が致命傷になり、試合後のインタビューでもアガリを拾えたかもしれないと悔いた。

船木はオーラスの親番は形式テンパイで粘るも、藤原に放銃して対局終了。
勝ち上がりは近藤・藤原の2名となった。

 

 

次回のベスト16・C卓は7/1(金)15時から、連盟チャンネルで放送される。

ご視聴はこちら!

 

 

(文・梅中悠介)

第39期十段戦 ベスト16A卓レポート

【十段戦ベスト16A卓、三浦智博完勝。二番手争いは魚谷侑未に軍配】

「タイトル5個くらい獲ってもおかしくないと思うよ。早くA1にいって鳳凰位を獲ってほしいね。とてもバランスがいい。」
これは解説の荒から三浦に向けてのコメントである。

「途中で負けてくれないかな。決勝にきたら獲っちゃう気がするよ。」
半ば冗談だろうが、こんなコメントもしていた。

これ以上の褒め言葉はないのではないかという気もしてくる。
対局中は表情を崩さなかった三浦だが、インタビューで「5年以内に鳳凰位獲ってほしい」と荒に直接言われると、流石にこの笑顔である。

 

 

荒絶賛の三浦の内容を振り返ってみよう。
まずは守備力の光った場面から。

1回戦東3局1本場、川原舞子が七対子、ドラ2のヤミテン。
続いて親の佐々木寿人がリーチ。

 

 

 

 

そして三浦の手牌、メンホン、七対子の1シャンテンになり、多くの人は打発になるだろう。
僕は確実に6,400点の支払いである。(ちなみに中は場に2枚切れの牌)

 

 

佐々木のリーチは単騎待ちがなさそうなので、明らかに川原のケアである。

 

 

これで気を良くした三浦は(本人にとってはさも当然かもしれないが。笑)、この後、8,000、6,400と加点し、1回戦を1人浮きのトップとする。

 

 

川原からリーチ、ドラ3の8,000。

 

 

佐々木から七対子、ドラ2の6,400。

 

 

2回戦東1局、親の三浦は白を暗カンして、先制リーチ。
佐々木、魚谷が高打点でテンパイするも、ツモアガリは三浦だった。リーチ、ツモ、白の3,900オール。

 

 

 

 

まだ4分の1も終わっていないのだが、「三浦が抜けてしまって、あとひと席の争いになってしまったな。」佐々木、魚谷、川原はそう思ったように感じる。
そのくらい実力が評価されているし、近年の三浦は充実著しい。

このあとの三浦は安定した立ち回りをみせる。
リスクの取り方が適切で、先行リーチに対しての追っかけリーチはこの形。
高目ツモなら倍満、結果は安目のツモだったが満貫だ。

 

 

三浦「今日は運良く通過できました。気を引き締めてベスト8に臨んで、荒さんにリベンジしたいと思います。」

対象的に今日1日苦しかった川原。

 

「1回戦目からふわふわしてしまって、夏目坂スタジオは何度も経験していて慣れているはずなのに、今日は結構緊張してましたね…」

初のベスト16、あと2つで決勝という強い思いがあっただろう。
しかし、今日は相手が強かったし、タイミングが悪く手がぶつかり、なかなかアガリが取れなかった。

前述、三浦の高目倍満のリーチのときも、川原は絶好の四万を引いて、3面張のリーチだった。
この巡目のリーチであれば、だいたいは加点できるのだが、もうリスクを取らなくていい三浦に手ができてしまう。
放銃にならなくてよかった、ではあるもの、この局をアガれて浮きに転じていれば、また違った1日だったように思われる。

 

 

川原「四段戦をワイルドカードで勝ち上がってから、多くの応援をいただいてベスト16まで来ることができました。道のりは長いですが、来年もこの場に戻ってくるように1年間頑張ります。」

 

 

最終戦、佐々木と魚谷の着順勝負。
東1局、川原の高目大三元もあった3人テンパイは魚谷が制す。
リーチ、ピンフ、ツモ、ドラ2の2,000・4,000。
佐々木を親被りさせ、一歩のリード、いやこのルールなら一歩以上のリードを得た。

 

 

 

 

追う立場となった佐々木だが、南入して迎えた親番ではこちら。
2秒でテンパイ、安目だったが4秒後にツモアガリ。2,600は2,700オール。
土壇場で魚谷に迫る。

 

 

 

南1局2本場、魚谷の先制リーチを受けたが、仕掛けた三色同順の1,500は2,100。
このアガリで魚谷を逆転。
3ポイントではあるが、佐々木がリードする。

 

 

しかし、魚谷も競り合いには強い。
南2局の親番、安目だったが2,000オールで再度逆転すると、

 

 

同2本場では、佐々木の仕掛けにスピードをあわせて、500(+200)オール。
これが非常によい判断だった。(カンチャンで鳴いてはいるが、リャンメンにも関わらずチー)

 

 

3本場の3,900(+300)オールで勝負あり。
(リーチ、ツモ、中、ドラ)
36期以来、二度目のベスト8進出を決めた。

 

 

佐々木「今日は勝負どころで競り負けていましたね。一歩及ばずでした。決定戦で荒さんと戦いたかったのですが、それが叶わなくて非常に残念です。また次の試合で頑張りたいと思いますので、応援よろしくお願いします。」

 

魚谷「今日もなかなか厳しい戦いだったのですが、後半、手が入ってよかったです。まずは決勝を目指して頑張ります。応援よろしくお願いします。」

 

 

(文:福光聖雄)

第39期十段戦 九段戦S Selectレポート

2022年6月12日十段戦の九段Sが行われた。

今年は五段戦から各カテゴリーで選出された1卓が放送対局になった。
それだけ注目度の高いタイトル戦である。

今回選ばれた卓は、下記4名。

前原雄大
山井弘
前田直哉
魚谷侑未

また、この九段戦Sも5回戦決着となる。

1回戦

起家から
前田、前原、魚谷、山井

東3局
全員好配牌だったが、3巡目にリーチをした前原に軍配。
安めの一が魚谷から出て3,900の出アガリ。

 

 

東4局
テンパイ取らずでドラをうまく重ねた前田が魚谷から5,200の出アガリ。
魚谷も3,900のテンパイをしており、厳しい展開。

 

 

南3局
ここまで1人沈みの魚谷だが、親番でテンパイを入れることが出来ず1人ノーテン。
山井も跳満テンパイを入れたがアガれず。
終始前原ペースで局が進みそのまま1回戦終了。

トップから、前原、前田、山井、魚谷。

 

 

2回戦

起家から
前田、前原、魚谷、山井。

1回戦と同じ並びでのスタート。

1回戦、勝負手を尽くアガれなかった山井が遂に決める。
前田からチャンタドラドラの8,000の出アガリ。

 

 

東4局
親番山井がリーチタンヤオツモドラの3,900オール。
このゲーム頭ひとつ抜ける。

 

 

東4局1本場
魚谷が七対子ドラ単騎リーチに、前田、山井は対応するが、トイトイでテンパイしていた前原はそれを無視。

ハイテイでツモり、三暗刻もついて2,000・4,000のアガリ。

 

 

南2局
前局、1,000・2,000をツモアガリした魚谷が連続のアガり。
安めだが2,000・4,000。
浮きの2着目につける。

 

 

南4局は魚谷が前原から3,900を出アガリ。

2回戦が終了。

トップから、山井、魚谷、前原、前田。

 

 

3回戦

起家から
前田、山井、魚谷、前原。

東場は大物手が出ることはなく、小場で進んだ。
十段位を5度も獲っている前原のペースに全員が飲み込まれているようだった。

南1局
前原がトータルトップになる山井からの5,200。
山井はピンフドラドラのテンパイが入っていた。
リーチをしていたら…と頭によぎったかもしれないが、相手があの前原なので結果は同じだったであろう。

 

 

 

 

南4局
魚谷が1,000点を出アガり、浮きをキープ。
山井はきつい1人沈み。

トップから、前原、魚谷、前田、山井。

混戦が続く。

 

 

4回戦

起家から
前田、魚谷、前原、山井。

前田は4連続起家。

東4局
魚谷が役役ホンイツ、山井が配牌ドラ暗刻の勝負手だったが、ここでも前原が立ちはだかる。
魚谷から1,000点のアガり。

 

 

 

南2局
親番魚谷が前田との2件リーチを制す。
前田から5,800の出アガリ。
前田も高めタンヤオのピンフドラのリーチで激痛。

 

 

南2局1本場
ここまで厳しい展開が続いていた前田だったが、遂に本手を決める。
リーチツモ役牌の2,000・3,900。
(北の暗カンをしています)

 

 

南3局
魚谷が超大物手。
前原からホンイツドラ3の出アガり。

ベスト16に向けて大きなあがり。

 

 

南4局
山井が前原から5,800の出アガり。
前原の連続放銃で一気にラス目に。
歯車が狂いだす。

 

 

南4局1本場
今度は前田が超大物手を成就。
役牌、ホンイツ、トイトイ、三暗刻の倍満。

 

 

放銃したのはまたしても前原。
3局で34,100点失った。

4回戦終了。
トップから、魚谷、前田、山井、前原。

 

 

最終戦

起家から
前原、前田、魚谷、山井。

東2局1本場
前田が2,600は2,700オール。
トータルトップになる。

 

 

東2局2本場
前田が通過を決定付ける12,000を前原から出アガリ。

 

 

南1局
後がない前原。

 

 

ダブルリーチツモドラの3,900オールの驚異的な生命力を魅せるもここまで。

 

 

トップから、前田、魚谷、山井、前原

 

 

勝ち上がりは前田、魚谷となりました。

(文:蒼山秀佑)