対局番組レポート

AKRacing杯予選D卓レポート

【AKRacing杯予選D卓通過は・・・】

麻雀は何が起こるかわからない、と語られることがあるが、何かを起こす“技”を持ち合わせていることが前提だと感じる一戦であった。

AKRacing杯、予選D卓まで進んできたが、概要やシステムについては過去のレポートを参照してほしい。

予選A卓勝ち上がり、岡田紗佳

AKRacing杯予選A卓レポート


予選B卓勝ち上がり、瀬戸熊直樹

AKRacing杯予選B卓レポート


予選C卓勝ち上がり、高宮まり

AKRacing杯予選C卓レポート

対局に移ろう。この日の主役は沢崎だった。
最終戦南2局、親杉浦のリーチを受けて、一度は暗刻の中を切って迂回するも、再度役なしのテンパイ。

 

 

実況日吉「マジ?マジ?ハイテイ(河底撈魚)ドラドラ、3,900。3,900の打点より局回しが大きい。」
解説内川「完全覚醒ですね、もう2週間早く目覚めてくれないですか。」
(※ 2週間前はMリーグファイナル。沢崎と内川はKADOKAWAサクラナイツのチームメイト。)

「これは決まったな。風呂でも入るか。」と思った視聴者も多かったのではないか。
僕も「沢崎さんの勝ちだな。このレポート、どういう構成にしよう。」という心境である。

南3局、沢崎は7巡目にテンパイ。

 

 

ゴールは目前もやや長引いた。
親の藤崎、残りのツモは3回、そしてこの手牌。

 

 

(※ 対面の沢崎は赤五索切り、北の空切りの後は全部ツモ切り)

 

 

!!!!!!!
テンパイしなければならない状況で、この打牌をできる人が何人いるだろうか。
六索を引きテンパイ、連荘。

同1本場は、ご褒美のような裏ドラ2枚の6,000オール。
僥倖の裏裏に、藤崎の手も興奮で震える。

赤五万六万 上向き七万 上向き一筒 上向き二筒 上向き三筒 上向き五筒 上向き六筒 上向き一索 上向き二索 上向き三索 上向き四索 上向き四索 上向き リーチ ツモ四筒 上向き ドラ二万 上向き 裏四索 上向き

それでも沢崎は、2本場に2,000+600を藤崎から直撃。藤崎との点差を15,300点とする。
オーラスの藤崎は倍満条件になったが、親の前田が沢崎から18,000!

五万 上向き六万 上向き七万 上向き二筒 上向き三筒 上向き四筒 上向き五筒 上向き六筒 上向き七筒 上向き八筒 上向き八筒 上向き六索 上向き七索 上向き リーチ ロン五索 上向き ドラ五万 上向き 裏北

お風呂から上がってきた人はびっくりの大接戦に。

 

 

 

 

決着はすぐについた。

 

 

予選D卓の勝ち上がりは、大逆転で藤崎智!
1つの放銃回避が逆転につながる、年に何回あるかどうかの勝ち上がり方であった。

決勝戦は6月17日18:00より以下のメンバーで対局です。
無料放送ですので、ぜひご視聴ください。お楽しみに。
岡田紗佳vs瀬戸熊直樹vs高宮まりvs藤崎智
実況:日吉辰哉
解説:内川幸太郎
ルール:赤ありWRCルール
システム:半荘2回戦で優勝者を決める(順位点なし)

(文:福光聖雄)