鳳凰の部屋

「~準備~」 HIRO柴田

僕は怠け者だと思う。大事な対局を控えても特に打荘数を上げることもなく、普段通りに過ごすことが多い。
ただ、この「普段」がありがたい事に、僕は常に麻雀と関わっている為、雀力向上、パフォーマンス維持が出来ています。

麻雀プロの形は人それぞれで、普段牌に触れる機会が少ない者は対局前の準備で、セットやフリーで打ち込んでいると思うし、普段から打ち込んでいる者は気分をリフレッシュする時間を作ったり、意識せずに力まず普段通り過ごす者と対局前の過ごし方は多種多様だと思います。

僕の準備の仕方は最後の普段通り過ごすという手法をとっていますが、それでもやっぱり大事な対局前の準備に関して意識してしまうものなので、抑えながらオーバーワークとせずなるべく普通にと言い聞かせてはいます。

そんな僕の私生活は、1週間の内2日くらいはプロ対局や麻雀店ゲスト、麻雀教室、セット等のどれかで牌に触れる機会があります。
リアル麻雀を打つ大事さはあらゆる所作の確認、そしてポンやチー判断の脳の瞬発力、わずかな情報を逃さない洞察力など、様々な能力の衰えを防止しさらに磨きをかけるために打っています。

残りの5日間は放送対局を観戦したり、麻雀格闘倶楽部や龍龍といったネット麻雀を打つようにしています。
20~40代前半は、週に6,7日は牌に触れていましたが、生活環境の変化や今の時代に合ったトレーニング方法として対局観戦とネット麻雀の時間を増やすのが僕の肌に合っているのではと思い今に至っています。

放送対局の観戦は、対局者や後に対局するであろう沢山のプロをより知って勝つ為に、新しいアイデアの発見や、解説者の言葉から知識を学んだり、その人の麻雀という世界の見え方を知る為と、麻雀を打たずとも簡単に色々な技術を学べる、そして相手や自分の映像から長所・短所を知ることができて本当に良い時代だと思います。

ネット麻雀が出来る環境も素晴らしく、僕の活用方法としては、リアルの麻雀よりスピーディな打牌選択の判断と、その練習に伴って全体的な記憶力の向上に繋がっていると思います。

これらを繰り返す日々によって、戦いの準備はできている。いつでもやれる。
精神的な意味もあるかも知れませんがが、日々の生活環境から対局前は自分にそれを言い聞かせ、戦闘準備は完了しONの状態を保っています。

一方でOFFの状態もあって、暫く対局が無いとなると、生活は普段通りになり怠け者だな~っと自分を貶める思考に入ってしまいます。
用はモチベーションの上げ下げを自分勝手に行っています。意識を常に高く保つのは僕には合わないというか心に悪いという判断です(笑)

今回僕がお伝えしたいのは、日々ちょっとのことでも麻雀と触れてほしいと言うこと、特に対局前は映像や本、ゲーム、リアル、色々となんでも良いので触れる事で、準備を行って欲しいということです。そしてもし選べるのなら、麻雀を打つと麻雀を観るは反復して行って欲しいし、環境次第では色々な人に質問したり聞くのも大事だと思うのでよかったら取り入れてみてください。

今回から第39期鳳凰位戦の自戦記も書いてみようと思います。
初日の様子を数局ピックアップします、まずは1回戦開局の配牌。

 

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ピンズが多めのこの配牌。ドラが五索なので打北から入るのもありだが、自身の手がどこまで伸びるか試す打六索としました。
五索がくるようなら空回りだけど、局の入り方としては打六索が好みなのです。

するするとピンズを引き寄せ、九筒ポンのカン七筒待ち→八筒タンキ待ちと変化し、満貫の出アガリ。
待ち変えのタイミングで七筒を打たれ、2通りのアガリは点数も大きいですが良い予感がしました。

 

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続いて東3局でも、西家の吉田から4巡目に高めドラのタンヤオリーチが入ります。

 

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僕の手もゆったりと進行して、親の前田が押した一索をチーして現物待ちのカン六索待ちとなります。
他家から六索なんて出る気もしませんが、僕が退いて吉田・前田の一騎討ちは面白くないし、最後は佐々木も来て僕の1人ノーテンなんてA1ではよくあること。
ここは行きがかり上、最後まで退かないで吉田には放銃しようと決意したところで僥倖の六索ツモ。

 

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対局者にどう見えたかはわからないが、不思議なアガリだなと自分では思いました。
今日は行けるとこまで行こうと決めるキッカケとなる1局だったことは確かです。

 

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これはアガリこそなかったものの自分の好きな局。
親の前田の仕掛けと、ソーズのホンイツ吉田に対して五索を押して、一万四万のチーを見送ってテンパイを入れます。
ノーテン罰符を払うのは嫌だけど、六索を打たれて、はい千点は五索打ちの顔もたたないし、先ほどの「行こう」というテーマに反するというか、今日の自分をなるべく信じる為にメンゼン重視、後悔の無い勝負は仕掛けようと思ってました。

 

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これは、強気なテーマを持って挑んでいながら二万を残す危険性は感じていて、手牌を厚く構えるかドラ受けを残すかで、ピンフの1シャンテンを保ちつつドラ引きに備えて放銃となりました。

 

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二万四万四万二索三索五索六索六索三筒四筒五筒七筒八筒九筒

平時なら厚く構えて、打二万としていたのですが、浮かれていたのかもと気を引き締められました。

失った点棒は取り返そうとすると痛い目をみるのですが、返ってくると意識すると案外うまくいくもので、こういうプレイはあまり好きではないですが、場況を生かしたリーチや手牌に恵まれたこともあり、この日をトップ3回2着1回という成績で初日を終えることができました。

 

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恥ずかしながら、初日の1月11日は僕が昨年結婚した日でありました。
絶対に負けられないし、今日ツイてないわけがないと言い聞かせて挑んだ日でもありました(笑)

 

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写真は前日休みとして準備万全の僕に、奥様からゲスト先でのご飯の写真。
僕は自炊で一人飯。

 

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