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土田浩翔氏の打牌について

2020/07/13


当連盟より、一般社団法人最高位戦日本プロ麻雀協会様宛に以下の文書を提出させていただきました。

令和 2 年 3 月25日
一般社団法人 最高位戦日本プロ麻雀協会 御中

日本プロ麻雀連盟
会長 森山茂和

MONDOTV放送対局における土田浩翔氏の打牌について

拝啓 時下ますますご清栄のことと拝察いたします。
さて、4月からの新しい年度を迎えるにあたって、今期のことは今期中に方を付けるべくご連絡させていただきました。
先般、貴団体から映像媒体に関するもっともな抗議をいただき、お互いに主張するべきことは主張するのが、今後のプロ麻雀界にとって最良であると考えるに至りました。
2019年4月にMONDOTVで放送された「第13回モンド名人戦」の予選最終戦(#10)の南4局2本場での、貴団体所属の土田浩翔プロの打牌について疑問がございます。
この時点での牌図を別紙に添付いたしますのでご覧ください。
親の森山と貴団体所属の金子正輝プロがリーチを掛けていました。森山と金子プロのどちらがアガっても、両者とも予選通過が決まっているという状況(金子プロは森山に三倍満を放銃すると予選落ちになりますが、森山からのリーチ棒が出たことで満貫ツモで2着になるという状況でした)で、北家の土田プロは現状だと予選落ち。1,000点でもアガれば予選ボーダーをクリアするという状況でした。また、予選のポイントは次のステージまで持ち越されるというシステムです。
リーチの一発目に土田プロは2ピンをチーして、打牌の直前が牌図の局面です。
両者に通る牌はありません。自分の都合だけなら普通は8ピンを対子落とししていくところだと思われます。
親の森山の現物の3ソーは、36ソーのスジが6枚見えており、金子プロには危険です。ドラの4ソーは金子プロの中スジですが、森山には危険です。
ここで土田プロは3ソー切りを選び、金子プロに放銃しました。次は森山に放銃となる4ソー切りだったのでしょうか?
実力のあるベテランプロ雀士として、かなり不自然な打牌であるため、貴団体のお考えを聞かせていただきたく思い、ご連絡させていただきました。
何卒、よろしくお願い申し上げます。

敬具

 

100

 

先日、以下のようなお返事をいただきましたので、掲載させていただきます。

 

令和2年7月5日

日本プロ麻雀連盟 御中

一般社団法人 最高位戦日本プロ麻雀協会
代表 新津潔

第13回モンド名人戦の予選最終戦における土田浩翔選手の打牌について
拝啓 時下ますますご清栄のことと拝察いたします。
お問い合わせいただいておりました件につきまして回答が遅くなりましたこと、お詫び申し上げます。
当会はお問い合わせいただいたこと自体に困惑しており、土田の意図をご理解頂けなかったことに関して誠に遺憾ではございますが、以下ご説明させて頂きます。

 

■該当局面で打3ソウと選択した理由について
 
まずは該当局面において自身の予選通過を目指すという前提の下、土田の狙いは大きく分けて以下の4点でした。

① 自身がアガる
② 森山プロが金子からアガることで自身の着順が浮上する
③ 流局
④ 森山プロがツモアガり、次局に進む

ポイント状況をふまえますと、①は通過が確定。②~④は次局に勝負を持ち越すという選択です。ここでは3ソウが先制リーチの森山プロの現物であること、金子がヤミテンを選択しており、ツモ切り追いかけリーチに至ったことを考慮すると、36ソウ待ちの可能性は低いと考えました。
・役あり36ソウ待ちであれば、現物待ちなのでヤミテンを続行する可能性が高い ・役なし36ソウ待ちであれば、他家の攻撃に対して守備の意識でヤミテンを選択していたことになるので、親リーチという明確な攻撃を受けてからリーチに踏み切る可能性は低い
以上の点から金子に最も通りやすい牌は3ソウであると判断した次第です。
当協会といたしましても、上記の①を目指す上での最善が打3ソウなのか打8ピンなのかは判断できませんが、金子へ放銃してしまうと上記①~④の狙いも消えてしまう状況の手順として、現時点でも最も安全だと判断した打3ソウに不自然さは感じません。また土田の手牌の中で金子に対して最も安全な牌は8ピンではなく3ソウであるという土田と同じ見解を当協会の複数選手が持っております。

 

■3ソウが放銃とならなかった場合に4ソウを切ったのか?について
 
ドラ4ソウが放銃となる可能性は当然考えられ、森山プロに放銃となった場合には自身の予選通過が厳しいものになることは重々承知しながらも、以降の聴牌のタイミングと局面によっては切り出す予定だったと申しております。
当協会としましても、この後土田が聴牌した場合に、流局連荘等に期待し、4ソウではなく、その瞬間一番安全だと思われる牌を選択することは十分にあると捉えておりますし、また4ソウを打つことも勝負に値するものだという認識もございます。
具体的には
・森山プロのリャンメン待ちは上下ワンチャンスである
・森山プロにリャンメンで放銃する分には(5800などであれば)次局可能性が残る
・森山プロのシャンポン待ちは手順として考えにくい
・金子のシャンポン待ちがあるのであれば即リーチしている可能性が高い
・聴牌流局すれば次局の横移動でも勝ち上がりできる
という打4ソウを後押しする要素に加えて
・残りの巡目
・残っているリーチの待ち(4ソウがどれくらいの確率で放銃になるのか)
・自身の待ち枚数(山に残っている枚数)
・自身の安全牌の枚数(と安全度)
などの刻一刻と変わる要素によって都度判断するものですので、必ず4ソウを切ったとも切らなかったともお答えすることが出来ないことご容赦くださいませ。
以上が土田浩翔の選択根拠と、土田が所属する当会の見解です。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

敬具