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プロ雀士インタビュー

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第120回:プロ雀士インタビュー 吾妻 さおり インタビュアー:山脇 千文美
「絶対にもう1回勝たないと・・」

2015/02/27
インタビュアー:山脇 千文美


2015年1月31日第9期女流桜花決勝最終日。
私は連盟スタジオに12時半入りし、アタリメを食べていた。
黒木さんやケネ徳さんに、緊張感がなさすぎると笑われながら、決勝戦の始まるときを待った。

あたかも自分が選手であるかのように書いてみたが、勿論私は出場選手ではなく・・・サブコントロール室での採譜係。
女流桜花の最終日は生で対局が見たい!と、自ら志願した。

結果は見事な逆転で吾妻さおりプロの優勝。
女流桜花2連覇が決まり、吾妻プロ格好良かったなぁー、皆素敵だったなぁー、私もいつかあの決勝の舞台に立ちたいなぁー、と心躍らせ、モチベーションあげあげ状態で帰宅。

翌日。連盟ホームページの運営から一通のメールが届いた。
「女流桜花を優勝されました、吾妻プロのインタビューを山脇プロにお願いしたいのですがいかがでしょうか?」

え?私?

不思議な気持ちのままインタビュアーのお仕事を引き受け、吾妻プロと日程を調整し、会える日が決定。
その日はお昼にちーぼーこと松岡千晶プロと会う約束をしていたので、ちーぼーも連れて行くことに!

『女流桜花優勝インタビュー』という名の、
桜花様とちーちゃんずのコラボレーションが実現したのです!!^^

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◎吾妻プロ・プチ情報
・お酒がまったく飲めない
・海鮮料理が苦手

と、言うわけで・・・
都内某中華料理店にて。

松岡「何飲みますか?」

吾妻「お酒飲めないのでピンクグレープフルーツジュースでお願いします。あ、氷抜きで!2人は確かお酒大好きなんだよね?飲んでも良いよ^^」

山脇「ちーぼーは?ビール?」

松岡「うん、ビール。」

山脇「私は酔っぱらうと困るから・・・」

吾妻「酔っぱらうの?じゃあ2杯までね!^^」

山脇「と・・とりあえずウーロンハイにします。笑」
(インタビューしっかりやり終えたら、ビール飲もう!!)

山脇・松岡「改めまして!女流桜花2連覇おめでとうございまーす!!」(かんぱーい!)

山脇「インタビュー初めてで何聞けば良いかあんまり分からないんです・・・。とりあえず1回戦から12回戦までの吾妻プロの手牌の最終形と点棒の移動状況とか全部メモしてきました!!」
(持ち前の真面目さをとりあえずアピール笑)

吾妻「山脇プロの目線で聞きたいこと自由に聞いてくれれば、足りないところは補足するから大丈夫だよ。」
(うぅ・・・優しい・・・涙)

山脇「それでは・・・昨年は挑戦者として、今年は現女流桜花として決勝に臨んだわけですが、気持ちの面などで違いはありましたか?」

吾妻「うん、全く違うね。」(即答)

吾妻「昨年は、大きいタイトル戦の決勝が初めてで、自分だけ優勝経験が無かった。だから、優勝する可能性を少しでも上げることを考えてシュミレーションをしたの。それが、4人の中で、先攻をとること。Aルールだから、打点も作って。和久津さんが、3人の中で一番攻撃に比重を置いた麻雀で来るだろうと分析して、彼女よりさらに攻める。そう決めて行ったの。」

山脇「今年はどうだったんですか?」

吾妻「今年も全く同じメンバーが勝ち上がりだったから、絶対にもう1回勝たないと。これは第8期女流桜花の優勝に本当の価値があるのかを証明する戦いなんだって思ったの。そして、もう1年リーグ戦をやっても、またこの3人がくるんだ。本当に力のあるメンバーなんだって嬉しい気持ちと同時に、昨年一番細かく研究した相手だったから、対策にすぐに入ることが出来たよ。とはいえ分析の結果、自分が優勝出来る勝算は2割程度だと思ったから、当日までに足りないものを補ってどれだけ勝算を上げられるかの戦いだったね。そして初日最初の2半荘は、3人の麻雀がどう変わっているかを確認するためにも全部しっかり対応すると決めたの。例え丁寧に慎重に入った事で自分がマイナスになってしまったとしてもね。」

シュミレーションとか、対策とか。
なんだか・・・とっても・・・すごい!!!!!!!!
上に行くには、私たちが今考えていることの何10倍も何100倍も、色んなことを考えなくちゃいけないんだ・・・。

さあ、ここで、こちらのコーナーに移ります!

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女流桜花Cリーグを抜け出し、来期からBリーグデビューをするちーちゃんず。
しかし、桜花の仕組みも、Bリーグの人数も、何も知らなかったのです!!ひぇー!!!

吾妻「仕組みはちゃんと覚えておいた方が良いよ!女流桜花はねー・・・・」

ちーちゃんず、吾妻プロからの説明を受け、女流桜花の仕組みを学ぶ。

吾妻「もう昇級が決まって結構経つのに、Bリーグの全人数も昇級人数もボーダーも知らないのー?はい、今調べて調べて!」

ちーちゃんず、ちーぼーの携帯検索で、Bリーグの人数とボーダーを調べる。

吾妻「昇級ラインのボーダーと今までの自分が叩けたポイントを比較して、今から何を補足しなきゃいけないか考えるんだよ。」

吾妻プロは、対戦した相手の名前などは必ずメモを取っていて、牌姿も端から端まで、しっかり覚えている。
情報量や研究量の圧倒的な差に、驚愕しっぱなしだった。

女流桜花への道のりは、遠く険しいね。ね、ちーぼー・・・。
(巻き添えにしてごめん。笑)

ミニコーナー終わり!

 

インタビューに戻ります。

山脇「決勝期間はどんなことを考えていたんですか?」

吾妻「昨年は常に牌姿とか場況を想像して頭の中をぐるぐるしていたよ。それも今思い返すと苦しい場面ばかり。リーチを受けて安全牌が無いとか、何を切れば良いのか迷っちゃう場面とか。でも今年は準備の質が良かったから、自分の目指している麻雀を打てれば良いって言う前向きな気持ちで卓に向かえたよ。」

山脇「優勝者予想とかって見たりしますか?今回は魚谷さんと和久津さんに票が偏ってましたが・・・」

吾妻「見るよー!予想する側の立場から見ても、タイトル戦に住む魔物というか、打ち手にかかるプレッシャーみたいのを感じ取るから、場数を踏んでいる人に多く票が集まるのは当たり前のことだよね。あんまり気にしないけど、皆の予想をはずしてやるー!とは思ったかな^^」

必死でメモを取り続けていた私。ふと顔を上げると、対面には・・・黙々とビールを飲んでいるちーぼーの姿が。笑

吾妻「ちーぼー暇だよね。ごめんね。何か聞きたいことある?」

松岡「えーっと、じゃあ、連盟の女流プロの皆さんへ。みたいなのお願いします^^」

山脇「なんか良いね!手紙風にしよう!」

吾妻「ちょっと待って、考える・・・笑」

吾妻「プロ連盟を選んでくれてありがとうございます。若くて綺麗で・・・、そんな、人生の一番大事な時期に麻雀で頑張っていくってことはとっても勇気のいることだと思います。色々な選択肢の中から麻雀を選んでくれた事がとても嬉しくて、私に出来る事なら何でも力になりたいと思います。時には普段優しい先輩プロから厳しい指導をいただいたり、つらい敗退を経験したりもするでしょう。楽しいことばかりではないかもしれないけれど、麻雀を好きって気持ちを忘れないでいてほしいです。そして、壁にぶつかった時には、一生懸命、自分がどうなりたいかとか、どうやったら勝てるのかを考えてみて下さい。これからも、麻雀で活躍したり、麻雀講師を目指す女流プロがたくさん増えて、一緒に麻雀界を盛り上げて行けたら良いなと思います^^」

何かにつまずいてしまった時は、この言葉を思い出そう。
吾妻プロが「これは秘密のノートだから見せないよー!」と言って隠した小さなノートには、きっと麻雀の戦略のほかにも、こういった自分のあり方なんかが記されているのかもしれないな・・・(予想だけど。笑)

吾妻「ところで、なんかすごい硬いインタビューの記事になっちゃいそうだけど大丈夫?!」

山脇「いや、私も実は思ってました。ちょっとプライベートとかも聞いておいて良いですか?」

吾妻「いいよー^^じゃあ、真面目な質問も終わったし、千文美ちゃんもそろそろビール頼もうか♪」
(やっとビールにありつけた・・・。幸せだ!!!笑)

吾妻「まず休みの日は、にゃんこに起こされて1日が始まりまーす。」

山脇「趣味とかありますか?」

吾妻「昔はスポーツしたり、ドライブしたり、アウトドア派だったんだけどー、最近はご飯作るのとかが一番楽しいかな!」

山脇「得意料理は何ですか?」

吾妻「評判が良いのはクリームシチューとチキン南蛮とビビン麺。調味料も作ったりするよ!」

松岡「あ!料理上手なひとは麻雀上手ってこないだ聞きました!!」

吾妻「友達とのウィンドーショッピングも好きだけど、服は必ず1人で買いに行くよ!2人は?誰かと一緒にお買い物に行ったりする?」

松岡「こないだー、ちゃんちーぬと2人でマルキュー行ったんですけど、はぐれてー、もういっかってなってメールで『もう解散ねー。』ってやってそのままバイバイしました。笑」

吾妻「えー、すごい!!何それ!!え?仲悪いの?!笑」

山脇「いや、多分私が自分勝手なんです。」

松岡「なんか現地解散してもこの子なら怒らなさそうだからいっかー、ってなったー。笑」

吾妻「それと同じ事態になったことないから全然よくわかんないけど、そんな風になったら、この人はそう言う人だって対応するしかないよね。笑」

山脇・松岡「対応!!!!wwwwwwwwwwww」

吾妻「最強の対応型目指してるから!笑」

この時点で、合間合間にちーぼーの「あ、ビール2つ下さーい!」が×3回ぐらい録音されていた私のボイスレコーダー。
この後も、趣味トークや恋愛トーク、麻雀トークが続くのですが・・・

吾妻プロの「ねえ!そろそろこれ消さない!?」の一言でボイスレコーダーの電源をプッツンしたので・・・
あとのことはご想像にお任せします。笑

ちーぼー、インタビュー付き合ってくれてありがとう^^
頑張って一緒にAリーグ上がろうね!!
吾妻プロにも、「はやく、おいでおいで!」って言ってもらえました!

研究・反省を重ね、女流桜花2連覇を成し遂げても尚進化し続ける吾妻プロに、追いつける日はやってくるのだろうか・・・。

吾妻「道場での放銃も、プロクイーンでの反省も、特別昇級リーグで一半荘で120ポイントを叩いた経験も・・・。意味のない麻雀は1つもなかった。1年間のすべての対局が、女流桜花の優勝に繋がっていた。最終半荘の12回戦は無心で戦った。最後まで諦めずに、丁寧に、親番を大切に・・・本当にドラマチックだよね、麻雀って。」

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