第85回:二階堂亜樹

085
天空麻雀10 女性大会を優勝した
二階堂亜樹プロ

夏も真っ盛りの或る日、編集部から一本の電話が入る。

吉田「どうしました?」
編集部「亜樹さんのインタビューやって欲しいんだけどどう?」
吉田「自分がですか!?」
編集部「嫌ならいいけど。」
吉田「嫌なわけないじゃないですか。ただ緊張して喋れないかも。」
編集部「直が緊張するわけないじゃん。」
吉田「実はこう見えて人見知りなんですけど・・」
編集部「うーん何言ってるかわからないけど(サンドウィッチマン風)宜しくね。」

まぁ自分が人見知りに見られないのは慣れているのでそれはいいとして、取りあえず情報収集に入るか。
7月某日、都内の喫茶店で亜樹さんと待ち合わせることに。

吉田「今日はお忙しい中わざわざ来ていただいてありがとうございます。」
亜樹「こちらこそ宜しくお願いします。」

085 085

この日、亜樹さんは来年の日本プロ麻雀連盟カレンダーの撮影帰りとのこと。
よく考えたら2人きりで喋るのは初めてだなと考えていたら緊張で頭が真っ白になってきた。
とにかく話を切り出さなければ。

吉田「記念すべき第10回天空麻雀優勝おめでとうございます。」
亜樹「ありがとうございます。」
吉田「清水香織プロ、お姉さんの二階堂瑠美プロに続き3人目の連覇となりましたね。」
亜樹「はい。すごく嬉しいです。」
吉田「しかし、意外なことに第7回の天空麻雀まではなかなか決勝まで辿りつけず苦しんでいましたよね。麻雀のスタイルを変えてみたりしたのでしょうか?」
亜樹「はい。以前は守備型だったんですが、最近は少し攻撃的に攻めるようになって、それからだんだん成績が良くなってきたかなって思います。」
吉田「なるほど。それが今の強さに繋がってるんですね。確かにこの前のリーグ戦の時、攻撃的な亜樹さんに圧倒されてアガリ逃しをしてしまいました。」
亜樹「アハハハハ。」
吉田「それでは早速ですが質問していきたいと思います。」
亜樹「はい。」

「天空麻雀」

085

吉田「6巡目に高宮さんが切った東をポンテンに取りませんでしたが、普段から鳴きませんか?」
亜樹「並ばれたのでこの手を5,200にしたくないのと、マンズの形が良かったので鳴きませんでした。2枚目は仕方なく鳴くと思います。」

吉田「なるほど。そして2巡後に高宮さんからリーチが入り、次巡、五筒八筒のテンパイが入りましたが、リーチの選択はありませんでしたか?」
亜樹「私が東を鳴かなかったからテンパイが入ってしまったという状況を踏まえて、いやもちろん鳴いていてもテンパイは入ったかも知れませんが、
ここでの選択肢って色々あると思うんですよ。リーチするのか、ヤミで押すのか、2枚目の東が出た時にポンして南を捨てて五筒八筒の両面にするのか、
六筒七筒を捨ててホンイツに向かうのか・・・ただ、この時は2枚目の東が出てもポンできない雰囲気でしたね。
だからリーチにいってもいいのですが、リーチにいくには自分の中で納得いかないテンパイで、ドラを捨ててまでこのテンパイなのみたいな。
私の中でドラの比重って結構高いので。」

吉田「亜樹さんの『ドラは恋人』説は聞いたことあります(笑)」
亜樹「結局、北野さんが押してきたのでやめちゃいましたね。」
吉田「その局は高宮さんが5,200をアガリ、トップを逆転されたんですよね。」
亜樹「トップは逆転されましたが、そんなに点数が離れてないのと、この局真っすぐいってても当たり牌を掴んでなかったという事が確認できたので、
まだいけるかなって特に焦りはなかったです。あと、和泉さんはラス親ということでアガリやめがあるので常にマークしていましたね。」

動画再生

吉田「この局が優勝に大きく近づいた1局だったと思うのですが、テンパイ即リーチにいかなかったのはどうしてですか?」
亜樹「確かに即リーチしたいのですが、六万切りリーチだと五万八万 は出にくいと思い、次にマンズ以外を持ってきて空切りリーチに行きたくて1巡待ったのですが、
次巡持ってきたのは三万で、空切りするのも変なのでツモ切りリーチに行きました。」

吉田「ああそうだったんですね。その後、終盤までもつれてアガれないのかなと思っている時に、和泉さんがドラの八筒を勝負!実はこの時、採譜ルームでは盛り上がっていました(笑)」
亜樹「染め手だとは思っていましたが、後で牌譜を見てここまで高いとは思いませんでした!早く掴んでって願ってましたね(笑)」
吉田「自分の中で、優勝できるかもって感じた瞬間はありましたか?」
亜樹「確信できる瞬間って全くなくて、後で振り返ってみると勝負手がアガれて致命傷になる振込みがなかったので、総合的にみてツイてたなって思います。実は決勝よりも予選の方が強く印象に残っています。」
吉田「えっ決勝よりもってそれは興味深いですね。では予選のオーラスを振り返ってみますか。」

動画再生

亜樹「2着まで勝ち上がりのシステムなので、オーラス500・1,000ツモか2,600以上の出アガリという条件でもらった配牌は悪くないなと。」
吉田「確かに。」
亜樹「3巡目に七対子も見える手になってきたのですが、七対子にはあまりしたくなくて、それよりもドラが出たらどうしようかと考えている時に、
北野さんからドラが出たので、鳴けってことなのかなと思いチーしたんですよね。」

吉田「なんか寿人っぽいですね(笑)」

亜樹「私もあまりしないタイプなんですが、このオーラスに限り宮内さんと清水さんは前に出てくると思うので、南が持ち持ちじゃなければ出てくるだろうし、
南が鳴けなくてもタンヤオに向かえるので、条件をクリアーできるドラは鳴きました。」

吉田「理屈は分かりますが、反応できるのは凄いなって思います。やっぱりそれだけ思考を巡らせているってことですね。
南が鳴けた後に親からリーチが入りますが、すぐにツモアガって勝ち上がりを決めたんですよね。」
亜樹「親からリーチが入って寒いと思いましたが、すぐにアガれたので良かったです。」
吉田「こうやって改めて見ると、亜樹さんが印象的だったというこの1局は、本当に優勝に繋がる1局だったんですね。」

「プロリーグ」

吉田「現在、日本プロ麻雀連盟のA2リーグで戦っているわけですが、Bリーグとの違いって何か感じましたか?」
亜樹「そうですね。役牌の出方だったり、リーチの対応だったり、場に放たれる牌などすべてが辛いなって感じますね。」
吉田「確かに自分も同じようなことは感じました。では同じA2で戦っている黒沢さんにライバル視的なものってありますか?」
亜樹「ライバルとかそういうのではなくて、ただ、自分じゃなくてもいいので早く女性でA1にあがる人がでて欲しいと思っています。だから、黒沢さんが首位に立った時は昇級して!って思っていました。」
吉田「えっ自分じゃなくていいんですか?」
亜樹「もちろん自分があがるのが一番嬉しいです。リーグ戦に参加している以上、常に昇級を目指して戦っていますし、目標は鳳凰位なので。
ただ、A1の壁って高いですよね。今の雀力じゃあがってもすぐに降級するだろうから、もっと力をつけてからあがりたいです。」

吉田「まあ元々A1に居た方は別として、亜樹さんじゃなくてもやはりA1とA2では遥かに実力が違うと思うので、A2から昇級した人が降級候補になって当然だと思います。もしかして亜樹さんってネガティブですか?」
亜樹「プライベートはポジティブなんですが、麻雀はネガティブですかね。うーん、ポジティブぶってるネガティブみたいな(笑)
自分の思考的にはポジティブに打ちたいんだけど、実際打っている時、考えている時はネガティブなことが多いですね。」

吉田「納得です。ではお互い上を目指して頑張りましょう。」
亜樹「う〜ん。現在A2では厳しい位置にいるので降級しないように頑張ります。」
吉田「やっぱりネガティブですね(笑)」

「プライベート」

吉田「最近お仕事のほうはどうですか?」
亜樹「おかげさまで充実していますね。麻雀以外ではパチンコ屋さんのお仕事なんかも多くなりましたね。」
吉田「大変なことってありますか?」
亜樹「仕事は凄く楽しいんですが、移動が結構大変ですね。」
吉田「そんなに飛び回ってるんですか?」
亜樹「最近、関西方面が多いんですが、例えば、大阪→和歌山→神戸→仙台→東京に戻ってきて、麻雀とかそんな感じなので、どこでもドアがあったらいいなって思っちゃいます(笑)」
吉田「(可愛い♪)では幾つか質問させていただきたいのですが、麻雀で亜樹さんの苦手なタイプっていますか?」
亜樹「苦手っていうか、仕掛ける人は好きじゃないですね。」
吉田「それは対応させられるからでしょうか?」
亜樹「対応するかはその時によって違うので分かりませんが、私はやっぱり重い場が好きなので、安い遠いみたいな人は嫌ですね。」
吉田「自分も以前は守備型だったのでその気持ちは凄く分かります。」
亜樹「ただ、私もそういう人を見習って1年ぐらい前はしなかったような仕掛けもするようになりましたね。」
吉田「なるほど。そうやって引き出しを増やして成長しているんですね。」
亜樹「成長してればいいですけど。」
吉田「謙虚ですね。では次の質問にいきましょう。二階堂姉妹と言えばすごく仲がいいことでも有名ですが、
もし2人で一緒の休みがとれたら何処に行きたいですか?」
亜樹「富士急ハイランドです!!」
吉田「即答でしたね。」
亜樹「はい。2人共富士急が大好きで何回行ってもまた行きたいみたいな。だから、2人で休みが合ったら行きたいねっていう話しはするんですけど、中々休みがあわなくて・・・。なんか富士急とかだと前日に早く寝て、朝から車で行って1日中遊んで帰ってきてって考えるんですけど、そしたら次の日も休みたいじゃないですか。そうすると日程を合わせるのは難しいんですよね。」
吉田「なんかそのハリキリ具合を聞いているだけで、凄く好きなのが伝わってきます(笑)。
じゃあ亜樹さんお勧めの富士急ハイランドに今度行ってみようかな。」
亜樹「絶対行ったほうがいいですよ。」
吉田「今日は長い時間お付き合いいただきありがとうございました。」
亜樹「こちらこそありがとうございます。」

別れた後、電車でふと今日の亜樹さんとのやりとりを思い返していた。
麻雀の話をしている時の彼女の真剣な眼差し、話の内容などは女性というより1人の麻雀プロたるものだった。
ルックスがいいのはもちろんだが、麻雀の実力も人気の理由の1つなのだろうと改めて感じた。

そして、ここ何年かで女流プロが急増したのは、二階堂亜樹という存在があったからではないかと思う。
彼女の目標である「鳳凰位」。その羽ばたく姿を見てみたいと切に願う。

tv-triathron3

(このインタビューは2012年8月現在のものです)

プロ雀士インタビュー/第85回:二階堂亜樹

085
天空麻雀10 女性大会を優勝した
二階堂亜樹プロ

夏も真っ盛りの或る日、編集部から一本の電話が入る。
吉田「どうしました?」
編集部「亜樹さんのインタビューやって欲しいんだけどどう?」
吉田「自分がですか!?」
編集部「嫌ならいいけど。」
吉田「嫌なわけないじゃないですか。ただ緊張して喋れないかも。」
編集部「直が緊張するわけないじゃん。」
吉田「実はこう見えて人見知りなんですけど・・」
編集部「うーん何言ってるかわからないけど(サンドウィッチマン風)宜しくね。」
まぁ自分が人見知りに見られないのは慣れているのでそれはいいとして、取りあえず情報収集に入るか。
7月某日、都内の喫茶店で亜樹さんと待ち合わせることに。
吉田「今日はお忙しい中わざわざ来ていただいてありがとうございます。」
亜樹「こちらこそ宜しくお願いします。」

085 085

この日、亜樹さんは来年の日本プロ麻雀連盟カレンダーの撮影帰りとのこと。
よく考えたら2人きりで喋るのは初めてだなと考えていたら緊張で頭が真っ白になってきた。
とにかく話を切り出さなければ。

吉田「記念すべき第10回天空麻雀優勝おめでとうございます。」
亜樹「ありがとうございます。」
吉田「清水香織プロ、お姉さんの二階堂瑠美プロに続き3人目の連覇となりましたね。」
亜樹「はい。すごく嬉しいです。」
吉田「しかし、意外なことに第7回の天空麻雀まではなかなか決勝まで辿りつけず苦しんでいましたよね。麻雀のスタイルを変えてみたりしたのでしょうか?」
亜樹「はい。以前は守備型だったんですが、最近は少し攻撃的に攻めるようになって、それからだんだん成績が良くなってきたかなって思います。」
吉田「なるほど。それが今の強さに繋がってるんですね。確かにこの前のリーグ戦の時、攻撃的な亜樹さんに圧倒されてアガリ逃しをしてしまいました。」
亜樹「アハハハハ。」
吉田「それでは早速ですが質問していきたいと思います。」
亜樹「はい。」

「天空麻雀」

085
吉田「6巡目に高宮さんが切った東をポンテンに取りませんでしたが、普段から鳴きませんか?」
亜樹「並ばれたのでこの手を5,200にしたくないのと、マンズの形が良かったので鳴きませんでした。2枚目は仕方なく鳴くと思います。」
吉田「なるほど。そして2巡後に高宮さんからリーチが入り、次巡、五筒八筒のテンパイが入りましたが、リーチの選択はありませんでしたか?」
亜樹「私が東を鳴かなかったからテンパイが入ってしまったという状況を踏まえて、いやもちろん鳴いていてもテンパイは入ったかも知れませんが、
ここでの選択肢って色々あると思うんですよ。リーチするのか、ヤミで押すのか、2枚目の東が出た時にポンして南を捨てて五筒八筒の両面にするのか、
六筒七筒を捨ててホンイツに向かうのか・・・ただ、この時は2枚目の東が出てもポンできない雰囲気でしたね。
だからリーチにいってもいいのですが、リーチにいくには自分の中で納得いかないテンパイで、ドラを捨ててまでこのテンパイなのみたいな。
私の中でドラの比重って結構高いので。」

吉田「亜樹さんの『ドラは恋人』説は聞いたことあります(笑)」
亜樹「結局、北野さんが押してきたのでやめちゃいましたね。」
吉田「その局は高宮さんが5,200をアガリ、トップを逆転されたんですよね。」
亜樹「トップは逆転されましたが、そんなに点数が離れてないのと、この局真っすぐいってても当たり牌を掴んでなかったという事が確認できたので、
まだいけるかなって特に焦りはなかったです。あと、和泉さんはラス親ということでアガリやめがあるので常にマークしていましたね。」

動画再生
吉田「この局が優勝に大きく近づいた1局だったと思うのですが、テンパイ即リーチにいかなかったのはどうしてですか?」
亜樹「確かに即リーチしたいのですが、六万切りリーチだと五万八万 は出にくいと思い、次にマンズ以外を持ってきて空切りリーチに行きたくて1巡待ったのですが、
次巡持ってきたのは三万で、空切りするのも変なのでツモ切りリーチに行きました。」

吉田「ああそうだったんですね。その後、終盤までもつれてアガれないのかなと思っている時に、和泉さんがドラの八筒を勝負!実はこの時、採譜ルームでは盛り上がっていました(笑)」
亜樹「染め手だとは思っていましたが、後で牌譜を見てここまで高いとは思いませんでした!早く掴んでって願ってましたね(笑)」
吉田「自分の中で、優勝できるかもって感じた瞬間はありましたか?」
亜樹「確信できる瞬間って全くなくて、後で振り返ってみると勝負手がアガれて致命傷になる振込みがなかったので、総合的にみてツイてたなって思います。実は決勝よりも予選の方が強く印象に残っています。」
吉田「えっ決勝よりもってそれは興味深いですね。では予選のオーラスを振り返ってみますか。」
動画再生
亜樹「2着まで勝ち上がりのシステムなので、オーラス500・1,000ツモか2,600以上の出アガリという条件でもらった配牌は悪くないなと。」
吉田「確かに。」
亜樹「3巡目に七対子も見える手になってきたのですが、七対子にはあまりしたくなくて、それよりもドラが出たらどうしようかと考えている時に、
北野さんからドラが出たので、鳴けってことなのかなと思いチーしたんですよね。」

吉田「なんか寿人っぽいですね(笑)」
亜樹「私もあまりしないタイプなんですが、このオーラスに限り宮内さんと清水さんは前に出てくると思うので、南が持ち持ちじゃなければ出てくるだろうし、
南が鳴けなくてもタンヤオに向かえるので、条件をクリアーできるドラは鳴きました。」

吉田「理屈は分かりますが、反応できるのは凄いなって思います。やっぱりそれだけ思考を巡らせているってことですね。
南が鳴けた後に親からリーチが入りますが、すぐにツモアガって勝ち上がりを決めたんですよね。」
亜樹「親からリーチが入って寒いと思いましたが、すぐにアガれたので良かったです。」
吉田「こうやって改めて見ると、亜樹さんが印象的だったというこの1局は、本当に優勝に繋がる1局だったんですね。」

「プロリーグ」

吉田「現在、日本プロ麻雀連盟のA2リーグで戦っているわけですが、Bリーグとの違いって何か感じましたか?」
亜樹「そうですね。役牌の出方だったり、リーチの対応だったり、場に放たれる牌などすべてが辛いなって感じますね。」
吉田「確かに自分も同じようなことは感じました。では同じA2で戦っている黒沢さんにライバル視的なものってありますか?」
亜樹「ライバルとかそういうのではなくて、ただ、自分じゃなくてもいいので早く女性でA1にあがる人がでて欲しいと思っています。だから、黒沢さんが首位に立った時は昇級して!って思っていました。」
吉田「えっ自分じゃなくていいんですか?」
亜樹「もちろん自分があがるのが一番嬉しいです。リーグ戦に参加している以上、常に昇級を目指して戦っていますし、目標は鳳凰位なので。
ただ、A1の壁って高いですよね。今の雀力じゃあがってもすぐに降級するだろうから、もっと力をつけてからあがりたいです。」

吉田「まあ元々A1に居た方は別として、亜樹さんじゃなくてもやはりA1とA2では遥かに実力が違うと思うので、A2から昇級した人が降級候補になって当然だと思います。もしかして亜樹さんってネガティブですか?」
亜樹「プライベートはポジティブなんですが、麻雀はネガティブですかね。うーん、ポジティブぶってるネガティブみたいな(笑)
自分の思考的にはポジティブに打ちたいんだけど、実際打っている時、考えている時はネガティブなことが多いですね。」

吉田「納得です。ではお互い上を目指して頑張りましょう。」
亜樹「う〜ん。現在A2では厳しい位置にいるので降級しないように頑張ります。」
吉田「やっぱりネガティブですね(笑)」

「プライベート」

吉田「最近お仕事のほうはどうですか?」
亜樹「おかげさまで充実していますね。麻雀以外ではパチンコ屋さんのお仕事なんかも多くなりましたね。」
吉田「大変なことってありますか?」
亜樹「仕事は凄く楽しいんですが、移動が結構大変ですね。」
吉田「そんなに飛び回ってるんですか?」
亜樹「最近、関西方面が多いんですが、例えば、大阪→和歌山→神戸→仙台→東京に戻ってきて、麻雀とかそんな感じなので、どこでもドアがあったらいいなって思っちゃいます(笑)」
吉田「(可愛い♪)では幾つか質問させていただきたいのですが、麻雀で亜樹さんの苦手なタイプっていますか?」
亜樹「苦手っていうか、仕掛ける人は好きじゃないですね。」
吉田「それは対応させられるからでしょうか?」
亜樹「対応するかはその時によって違うので分かりませんが、私はやっぱり重い場が好きなので、安い遠いみたいな人は嫌ですね。」
吉田「自分も以前は守備型だったのでその気持ちは凄く分かります。」
亜樹「ただ、私もそういう人を見習って1年ぐらい前はしなかったような仕掛けもするようになりましたね。」
吉田「なるほど。そうやって引き出しを増やして成長しているんですね。」
亜樹「成長してればいいですけど。」
吉田「謙虚ですね。では次の質問にいきましょう。二階堂姉妹と言えばすごく仲がいいことでも有名ですが、
もし2人で一緒の休みがとれたら何処に行きたいですか?」
亜樹「富士急ハイランドです!!」
吉田「即答でしたね。」
亜樹「はい。2人共富士急が大好きで何回行ってもまた行きたいみたいな。だから、2人で休みが合ったら行きたいねっていう話しはするんですけど、中々休みがあわなくて・・・。なんか富士急とかだと前日に早く寝て、朝から車で行って1日中遊んで帰ってきてって考えるんですけど、そしたら次の日も休みたいじゃないですか。そうすると日程を合わせるのは難しいんですよね。」
吉田「なんかそのハリキリ具合を聞いているだけで、凄く好きなのが伝わってきます(笑)。
じゃあ亜樹さんお勧めの富士急ハイランドに今度行ってみようかな。」
亜樹「絶対行ったほうがいいですよ。」
吉田「今日は長い時間お付き合いいただきありがとうございました。」
亜樹「こちらこそありがとうございます。」

別れた後、電車でふと今日の亜樹さんとのやりとりを思い返していた。
麻雀の話をしている時の彼女の真剣な眼差し、話の内容などは女性というより1人の麻雀プロたるものだった。
ルックスがいいのはもちろんだが、麻雀の実力も人気の理由の1つなのだろうと改めて感じた。

そして、ここ何年かで女流プロが急増したのは、二階堂亜樹という存在があったからではないかと思う。
彼女の目標である「鳳凰位」。その羽ばたく姿を見てみたいと切に願う。

tv-triathron3

(このインタビューは2012年8月現在のものです)

第67回:福光 聖雄

みなさんこんにちは。
白鳥プロからバトンを受け取りました、25期生の福光聖雄です。
白鳥プロと言えば、麻雀道画の麻雀相談所!
堀内プロとの掛け合いが非常に面白く、一見の価値ありです。
雀力向上に役立つかはわかりませんが(おいっ)、是非是非ご覧ください。

折角の機会ですので、『らしい』話をしてみましょうか。
(飽きてしまった方は、読み飛ばして、下の方に普通の(?)話を書くので、そこから読んで下さいな)

二万三万四万五万六万一索二索三索八筒八筒八筒北北中 ドラ七索 開局、西家6巡目。

ルールは連盟Aルール(一発赤裏ドラなし)とします。
リーチするのとしないのとはどちらが得なのでしょうか?

横軸を得失点、縦軸を確率とすると、リーチした場合は、おそらく次のグラフのようになります。

essay_67_01

※ 実際に存在しない点数があるため、グラフは滑らかにはならない。
※ 確率は私の感覚でのプロット。この点は後述。

平均すると(=期待値を取ると)、若干マイナスだったとします。(正確には計算できないのだけど)
では、リーチしないほうがよい?
リーチしなかった場合を赤いグラフで追加してみます。

essay_67_02

期待値は、リーチをしないほうもマイナスになりそうです。
正確には計算できないので推察ですが、期待値は、リーチをする>リーチをしない、になるのではないでしょうか?
両方ともにマイナスになるのは不思議な気もしますが、
配牌が悪ければ、その時点でその局の期待収支はマイナスになりますからね。

さて、期待値が上ということで、リーチと結論付けてよいかというと、そうではありません。
開局とはいえ、8,000や12,000の放銃になった場合は、半荘が終わった時点でラスになる可能性が高くなります。
逆に、1,300や500・1,000をアガったとしても、最終順位にはほとんど影響しないでしょう。
つまり、順位点やオカを加味する必要があります。(連盟Aルールでは、オカはないですが)
グラフで表現するとこんなかんじでしょうか?(青点線)

「勝因にはならないが、敗因にはなりえるリーチ」という表現をすることがありますが、
グラフからも読み取れるかと思います。

essay_67_03

場面を変えて、KTT(=クマクマタイム、瀬戸熊プロの親番での大連荘の愛称)発動中の瀬戸熊プロの親番だったとしましょう。
おそらく、リーチをかけても瀬戸熊プロはオリないので、アガリの確率は多少あがるかもしれませんが、
放銃の確率も大きくあがってしまいます。(オレンジ線)

essay_67_04

話の流れは、損だからリーチはしないほうがよい、ではありますが、十段位戦の決勝だとしたら・・・?
上のグラフは、横軸は自分のポイントでしたが、頭取りの試合は「相手との点差」で判断すべきです。

具体的な例で、親の満貫をツモられた場合、自分のポイントだけ見れば▲4,000点ですが、点差で考えると▲16,000点になってしまいます。
ですので、私はリーチと結論づけています。
・・・ま、正直なところ、実戦でリーチに踏み切れるかはわかりませんけどね。。。

さてこの話、まだまだ続くのですが、(もう飽きたよね・・・)何ページあっても足りないので、ポイントだけ。
・縦軸の確率を正確に出すのは困難
・確率を統計で求めても、ルールによる違いや、局面の違いでかなり確率にブレが出る
・まして、自身の体験からは、サンプル数(試行回数)不足ですし、覚えてられるわけもなく、不可能
・確率が正確にわからなくても、ある程度の想定から、AとBのどちらがよいかは判断できそう
・横軸の点数が、人によっては等価でない場合がある

極端な例ですが、『これをアガれば昇級、降級はない』という局面は、1,000点の失点も48,000点の失点も大差がなく、アガリ確率が高いほうを選ぶ。

あ、誤解のないように伝えておくと、すべて数値的に判断しているわけではなく、判断のうちの一部の要素です。
対人のゲームですから、駆け引きとかありますしね。
対局中はここまで考えられないので、事前に検討して決めをつくるときに利用したりしてます。

お待たせしました(?)。後半は普通の話。

『継続』

今も昔も変わっていませんが、一番大切にしている言葉です。

プロデビューから3年半が経ちましたが、どんなに結果が出なくても、全てのタイトル戦にエントリーすること、そして、5年は継続しようと決めていました。
自分の想像していたよりもかなり恵まれ、1年目には新人王、去年は最強戦に残りニコニコ生放送デビュー、
今年はなんと、麻雀格闘倶楽部に出演することができました。

麻雀格闘倶楽部で思い出しました。このページに注目です!(①の右側)
http://www.konami.jp/am/mfc/mfc_uv/news/039.html
コナミさんありがとうございます。(嬉し涙)

一方で、リーグ戦ではC3で足踏み。その他のタイトル戦でも目立った結果は出ずと、期待には応えられず、悔しい思いを抱いているときもあります。
終わった戦いを明日の糧に、今と変わらず、いやより一層、努力を継続していきたいと思います。

最後になりますが、麻雀格闘倶楽部のサポーターへのメッセージ、私のメッセージが日の目を見ることはないかも・・・と不安だったりします。(切実)
もし、そこまで辿りついて頂いて、そして、このエッセィも読んでくれた方に一言。

メッセージは、一風変えて「○○のときは、△△は当たらない!」というMy理論を書いてみました。
理論的・心理的に当たり牌になりにくい、と考えていますが、もちろん100%ではないので、勝負処や安牌に窮したときに使って下さい。
私と対戦したときに裏をかいて利用するのも有効です。(笑)

最後まで読んで下さった方、長文にも関わらず、ありがとうございました。

次のバトンは、先日のチャンピオンズリーグを優勝した、西川淳プロにお願いしたいと思います。
決勝戦はまさに完敗でした。
昨年のマスターズの決勝に残り、リーグ戦もB2、B1へと連続昇級と、近年良績続きで、何かきっかけがあったのでしょうか?
では西川プロ、よろしくお願いします。

リレーエッセィ/第67回:福光 聖雄

みなさんこんにちは。
白鳥プロからバトンを受け取りました、25期生の福光聖雄です。
白鳥プロと言えば、麻雀道画の麻雀相談所!
堀内プロとの掛け合いが非常に面白く、一見の価値ありです。
雀力向上に役立つかはわかりませんが(おいっ)、是非是非ご覧ください。
折角の機会ですので、『らしい』話をしてみましょうか。
(飽きてしまった方は、読み飛ばして、下の方に普通の(?)話を書くので、そこから読んで下さいな)
二万三万四万五万六万一索二索三索八筒八筒八筒北北中 ドラ七索 開局、西家6巡目。
ルールは連盟Aルール(一発赤裏ドラなし)とします。
リーチするのとしないのとはどちらが得なのでしょうか?
横軸を得失点、縦軸を確率とすると、リーチした場合は、おそらく次のグラフのようになります。
essay_67_01
※ 実際に存在しない点数があるため、グラフは滑らかにはならない。
※ 確率は私の感覚でのプロット。この点は後述。
平均すると(=期待値を取ると)、若干マイナスだったとします。(正確には計算できないのだけど)
では、リーチしないほうがよい?
リーチしなかった場合を赤いグラフで追加してみます。
essay_67_02
期待値は、リーチをしないほうもマイナスになりそうです。
正確には計算できないので推察ですが、期待値は、リーチをする>リーチをしない、になるのではないでしょうか?
両方ともにマイナスになるのは不思議な気もしますが、
配牌が悪ければ、その時点でその局の期待収支はマイナスになりますからね。
さて、期待値が上ということで、リーチと結論付けてよいかというと、そうではありません。
開局とはいえ、8,000や12,000の放銃になった場合は、半荘が終わった時点でラスになる可能性が高くなります。
逆に、1,300や500・1,000をアガったとしても、最終順位にはほとんど影響しないでしょう。
つまり、順位点やオカを加味する必要があります。(連盟Aルールでは、オカはないですが)
グラフで表現するとこんなかんじでしょうか?(青点線)
「勝因にはならないが、敗因にはなりえるリーチ」という表現をすることがありますが、
グラフからも読み取れるかと思います。
essay_67_03
場面を変えて、KTT(=クマクマタイム、瀬戸熊プロの親番での大連荘の愛称)発動中の瀬戸熊プロの親番だったとしましょう。
おそらく、リーチをかけても瀬戸熊プロはオリないので、アガリの確率は多少あがるかもしれませんが、
放銃の確率も大きくあがってしまいます。(オレンジ線)
essay_67_04
話の流れは、損だからリーチはしないほうがよい、ではありますが、十段位戦の決勝だとしたら・・・?
上のグラフは、横軸は自分のポイントでしたが、頭取りの試合は「相手との点差」で判断すべきです。
具体的な例で、親の満貫をツモられた場合、自分のポイントだけ見れば▲4,000点ですが、点差で考えると▲16,000点になってしまいます。
ですので、私はリーチと結論づけています。
・・・ま、正直なところ、実戦でリーチに踏み切れるかはわかりませんけどね。。。
さてこの話、まだまだ続くのですが、(もう飽きたよね・・・)何ページあっても足りないので、ポイントだけ。
・縦軸の確率を正確に出すのは困難
・確率を統計で求めても、ルールによる違いや、局面の違いでかなり確率にブレが出る
・まして、自身の体験からは、サンプル数(試行回数)不足ですし、覚えてられるわけもなく、不可能
・確率が正確にわからなくても、ある程度の想定から、AとBのどちらがよいかは判断できそう
・横軸の点数が、人によっては等価でない場合がある
極端な例ですが、『これをアガれば昇級、降級はない』という局面は、1,000点の失点も48,000点の失点も大差がなく、アガリ確率が高いほうを選ぶ。
あ、誤解のないように伝えておくと、すべて数値的に判断しているわけではなく、判断のうちの一部の要素です。
対人のゲームですから、駆け引きとかありますしね。
対局中はここまで考えられないので、事前に検討して決めをつくるときに利用したりしてます。
お待たせしました(?)。後半は普通の話。

『継続』

今も昔も変わっていませんが、一番大切にしている言葉です。
プロデビューから3年半が経ちましたが、どんなに結果が出なくても、全てのタイトル戦にエントリーすること、そして、5年は継続しようと決めていました。
自分の想像していたよりもかなり恵まれ、1年目には新人王、去年は最強戦に残りニコニコ生放送デビュー、
今年はなんと、麻雀格闘倶楽部に出演することができました。
麻雀格闘倶楽部で思い出しました。このページに注目です!(①の右側)
http://www.konami.jp/am/mfc/mfc_uv/news/039.html
コナミさんありがとうございます。(嬉し涙)
一方で、リーグ戦ではC3で足踏み。その他のタイトル戦でも目立った結果は出ずと、期待には応えられず、悔しい思いを抱いているときもあります。
終わった戦いを明日の糧に、今と変わらず、いやより一層、努力を継続していきたいと思います。
最後になりますが、麻雀格闘倶楽部のサポーターへのメッセージ、私のメッセージが日の目を見ることはないかも・・・と不安だったりします。(切実)
もし、そこまで辿りついて頂いて、そして、このエッセィも読んでくれた方に一言。
メッセージは、一風変えて「○○のときは、△△は当たらない!」というMy理論を書いてみました。
理論的・心理的に当たり牌になりにくい、と考えていますが、もちろん100%ではないので、勝負処や安牌に窮したときに使って下さい。
私と対戦したときに裏をかいて利用するのも有効です。(笑)
最後まで読んで下さった方、長文にも関わらず、ありがとうございました。
次のバトンは、先日のチャンピオンズリーグを優勝した、西川淳プロにお願いしたいと思います。
決勝戦はまさに完敗でした。
昨年のマスターズの決勝に残り、リーグ戦もB2、B1へと連続昇級と、近年良績続きで、何かきっかけがあったのでしょうか?
では西川プロ、よろしくお願いします。

第1期 広島リーグ(前期) 最終節成績表

順位 名前 プロ/アマ 1 節 2 節 3 節 4 節 5 節 合計
1 清水 真志郎 プロ 20.2 44.1 23.4 ▲ 35.3 119.6 172
2 岩田 宗大 プロ 57 17.9 26.4 51.5 ▲ 39.0 113.8
3 亀井 貴之 プロ ▲ 40.0 ▲ 40.0 56 107.2 8 91.2
4 蒼山 秀佑 プロ 58.9 ▲ 62.9 2.1 12.7 24.5 35.3
5 谷本 剛 アマ 16.2 22.9 ▲ 18.2 ▲ 40.0 42.8 23.7
6 荻巣 健人 プロ 17.3 9.7 ▲ 21.0 ▲ 32.4 39.8 13.4
7 安田 純 アマ 12.4 22.1 ▲ 10.7 12.9 ▲ 38.1 ▲ 1.4
8 澤田 千宗 アマ ▲ 3.7 ▲ 11.8 5.3 36.7 ▲ 40.0 ▲ 13.5
9 佐藤 孔明 プロ 12 53.8 ▲ 26.1 ▲ 51.7 ▲ 12.7 ▲ 24.7
10 木村 尚二 アマ 9.1 ▲ 54.6 ▲ 23.3 ▲ 52.9 61.3 ▲ 60.4
11 沖田 賢一 プロ ▲ 49.8 22.6 39.4 23.2 ▲ 105.1 ▲ 69.7
12 畑田 直樹 アマ ▲ 79.1 0.8 ▲ 53.3 ▲ 3.7 ▲ 33.3 ▲ 168.6
13 竹本 千紗 アマ ▲ 92.5 ▲ 64.6 0 ▲ 69.2 ▲ 67.8 ▲ 294.1

広島リーグ 成績表/第1期 広島リーグ(前期) 最終節成績表

順位 名前 プロ/アマ 1 節 2 節 3 節 4 節 5 節 合計
1 清水 真志郎 プロ 20.2 44.1 23.4 ▲ 35.3 119.6 172
2 岩田 宗大 プロ 57 17.9 26.4 51.5 ▲ 39.0 113.8
3 亀井 貴之 プロ ▲ 40.0 ▲ 40.0 56 107.2 8 91.2
4 蒼山 秀佑 プロ 58.9 ▲ 62.9 2.1 12.7 24.5 35.3
5 谷本 剛 アマ 16.2 22.9 ▲ 18.2 ▲ 40.0 42.8 23.7
6 荻巣 健人 プロ 17.3 9.7 ▲ 21.0 ▲ 32.4 39.8 13.4
7 安田 純 アマ 12.4 22.1 ▲ 10.7 12.9 ▲ 38.1 ▲ 1.4
8 澤田 千宗 アマ ▲ 3.7 ▲ 11.8 5.3 36.7 ▲ 40.0 ▲ 13.5
9 佐藤 孔明 プロ 12 53.8 ▲ 26.1 ▲ 51.7 ▲ 12.7 ▲ 24.7
10 木村 尚二 アマ 9.1 ▲ 54.6 ▲ 23.3 ▲ 52.9 61.3 ▲ 60.4
11 沖田 賢一 プロ ▲ 49.8 22.6 39.4 23.2 ▲ 105.1 ▲ 69.7
12 畑田 直樹 アマ ▲ 79.1 0.8 ▲ 53.3 ▲ 3.7 ▲ 33.3 ▲ 168.6
13 竹本 千紗 アマ ▲ 92.5 ▲ 64.6 0 ▲ 69.2 ▲ 67.8 ▲ 294.1

第1期 広島リーグ(前期) 詳細成績表

第1節 蒼山 岩田 亀井 清水 供託
1 回戦 得失点 ▲ 12.4 ▲ 12.2 6.7 17.9
順位点 ▲ 8 ▲ 8 4 8
▲ 20.4 ▲ 16.2 10.7 25.9
2 回戦 得失点 37.9 ▲ 19.8 16.4 ▲ 34.5
順位点 8 ▲ 4 4 ▲ 8
45.9 ▲ 23.8 20.4 ▲ 42.5
3 回戦 得失点 ▲ 7.1 2.3 ▲ 9.3 14.1
順位点 ▲ 4 4 ▲ 8 8
▲ 11.1 6.3 ▲ 17.3 22.1
4 回戦 得失点 ▲ 6.7 ▲ 9.4 4.4 11.7
順位点 ▲ 4 ▲ 8 4 8
▲ 10.7 ▲ 17.4 8.4 19.7
ペナ
合計 3.7 ▲ 51.1 22.2 25.2

広島リーグ 成績表/第1期 広島リーグ(前期) 詳細成績表

第1節 蒼山 岩田 亀井 清水 供託
1 回戦 得失点 ▲ 12.4 ▲ 12.2 6.7 17.9
順位点 ▲ 8 ▲ 8 4 8
▲ 20.4 ▲ 16.2 10.7 25.9
2 回戦 得失点 37.9 ▲ 19.8 16.4 ▲ 34.5
順位点 8 ▲ 4 4 ▲ 8
45.9 ▲ 23.8 20.4 ▲ 42.5
3 回戦 得失点 ▲ 7.1 2.3 ▲ 9.3 14.1
順位点 ▲ 4 4 ▲ 8 8
▲ 11.1 6.3 ▲ 17.3 22.1
4 回戦 得失点 ▲ 6.7 ▲ 9.4 4.4 11.7
順位点 ▲ 4 ▲ 8 4 8
▲ 10.7 ▲ 17.4 8.4 19.7
ペナ
合計 3.7 ▲ 51.1 22.2 25.2

『プロテスト受験にあたって』

自分が日本プロ麻雀連盟のプロテストを受験したのが2000年9月。
それから12年の年月が経った。

受験当時は、ロン2や麻雀格闘倶楽部も無く、麻雀プロとはいったいどんなものなのか、どのような仕事があるのかもわからなかった。
そんな中でプロテストを受験したのは、働いていた雀荘に藤原隆弘プロがよく遊びに来ていたこと、
同僚に、連盟や他団体のプロがいたこと、そして何よりも麻雀が好きだから、強くなりたいからという単純な理由であった。

その当時4つのプロ団体があったが、その中で日本プロ麻雀連盟を選んだのは、
一番大きなプロ団体であったこと、そして他の団体よりも強い人が多いという話を聞いたからだった。

当然、強い目的意識や、明確な理由があったわけではないから、
プロとして「こうありたい」という目標や「こうあるべきだ」という心構えは当時一切なかった。

そんな自分が、プロとして仕事に対する姿勢が変わったのは2年前ぐらいのことかもしれない。
(もちろん、プロテストに合格してプロになってから、仕事に対して全く自覚を持っていなかったわけではないが…)
そのきっかけとなったのは、プロテストの仕事に携わることになってからである。

プロテストの仕事に携わるまでは、単に「麻雀が強くなりたい」「一人前のプレイヤーになりたい」という思いが強かった。
それは、麻雀プロとして一人前と認められるには、『AⅠリーグに上がる』『タイトルを獲る』と自分自身が考えていたからだ。
そのためには、当然、麻雀が強くなる必要があり、麻雀のことを常に考えられる環境に自分自身を置く必要があると思っていた。

麻雀格闘倶楽部ロン2以外の仕事をなるべく避けることで、自分の麻雀を磨く時間、見直す時間を増やし、
麻雀のことを常に考えられる環境を作ろうとしていた。
そんな時に、前原雄大プロに「ヒロくんは教えることが向いているよ。教えることで自分が学んだり、得たりすることもあるからやってみたら」と、
言って頂いたことがきっかけで、プロテストの仕事に携わることとなった。

プロテストの仕事を引き受けるにあたって、麻雀は絶対的な答えがないことが多いため、教えることは難しいとも思っていたし、
自分が人に麻雀を教えることが向いているとは思えず、正直自信もなかった。

けれど、受験生が回数を重ねるごとに成長していく姿を見ていると、教える立場としては嬉しく思え、この仕事を引き受けて良かったなと思えた。
また、自分自身、今までの麻雀経験で感覚では分かっていることを、受験生にそれを教えるためには、その感覚を言葉にして説明する必要があった。
そうすることで自分の考えを整理し、基本を再確認することもできた。

このように、自分にとってプロテストの仕事は、受験生の成長だけでなく、自分自身をも一回り成長させてくれる大切なものである。

では、そんなプロテストの概要を説明しよう。

★1次試験
→書類審査

★2次試験

・ 筆記テスト
→点数計算やルールなど麻雀の基本的な知識が問われる。

・ 面接    
→5人1組くらいの集団面接を行い、志望動機やプロになってからの展望などを含めた自己アピールの場となる。

・ 実技     
→半荘5回程度を打ち、総合順位で評価し、結果だけでなく内容や所作動作など各試験官が審査を行う。

★3次試験
→マナーや作法、フォームチェックを含めた実技指導。そして、毎回課題が出され小論文を提出する。
 月1回で全5回。5回目は筆記と実技の最終テストとなる。

そして、そのプロテストの現在の講師陣はというと、
伊藤優孝副会長を筆頭に、前原雄大プロ、藤原隆弘プロ、瀬戸熊直樹プロ、望月雅継プロ、
紺野真太郎プロ、滝沢和典プロ、内川幸太郎プロ、そして、私といったメンバーで構成されている。

麻雀に対し、プロとしての高い技術や知識、そして、それらを習得しようとする姿勢で取り組める人材の育成ができるよう、
全ての講師達は自分達も努力を重ねながら、受験生に対し、これまで自分達が学び得たものを伝えようと、
熱い思いをぶつけ真正面から向き合っている。

多くの才能や可能性、麻雀に対する熱き想いを持った受験生という名の若い芽が、
着実に実となり花を咲かせることができるお手伝いをしていきたいと考えている。

麻雀界に飛び込むきっかけはどうであれ、プロテストを通じて、麻雀に対する熱い想い、
また、麻雀に対して努力を惜しむことなく、今後の麻雀界を共に盛り上げていけるような人材に出会うことができれば…と思う。

日本プロ麻雀連盟は今、麻雀格闘倶楽部ロン2といったオンライン通信対戦や、
ニコニコ生放送でのタイトル戦だけでなく、様々な動画の配信といったメディアへの露出が増えている。

今後、今以上にチャンスはあると思うので、一緒に麻雀界を切り開き、盛り上げていきましょう!

プロ雀士コラム/『プロテスト受験にあたって』

自分が日本プロ麻雀連盟のプロテストを受験したのが2000年9月。
それから12年の年月が経った。
受験当時は、ロン2や麻雀格闘倶楽部も無く、麻雀プロとはいったいどんなものなのか、どのような仕事があるのかもわからなかった。
そんな中でプロテストを受験したのは、働いていた雀荘に藤原隆弘プロがよく遊びに来ていたこと、
同僚に、連盟や他団体のプロがいたこと、そして何よりも麻雀が好きだから、強くなりたいからという単純な理由であった。
その当時4つのプロ団体があったが、その中で日本プロ麻雀連盟を選んだのは、
一番大きなプロ団体であったこと、そして他の団体よりも強い人が多いという話を聞いたからだった。
当然、強い目的意識や、明確な理由があったわけではないから、
プロとして「こうありたい」という目標や「こうあるべきだ」という心構えは当時一切なかった。
そんな自分が、プロとして仕事に対する姿勢が変わったのは2年前ぐらいのことかもしれない。
(もちろん、プロテストに合格してプロになってから、仕事に対して全く自覚を持っていなかったわけではないが…)
そのきっかけとなったのは、プロテストの仕事に携わることになってからである。
プロテストの仕事に携わるまでは、単に「麻雀が強くなりたい」「一人前のプレイヤーになりたい」という思いが強かった。
それは、麻雀プロとして一人前と認められるには、『AⅠリーグに上がる』『タイトルを獲る』と自分自身が考えていたからだ。
そのためには、当然、麻雀が強くなる必要があり、麻雀のことを常に考えられる環境に自分自身を置く必要があると思っていた。
麻雀格闘倶楽部ロン2以外の仕事をなるべく避けることで、自分の麻雀を磨く時間、見直す時間を増やし、
麻雀のことを常に考えられる環境を作ろうとしていた。
そんな時に、前原雄大プロに「ヒロくんは教えることが向いているよ。教えることで自分が学んだり、得たりすることもあるからやってみたら」と、
言って頂いたことがきっかけで、プロテストの仕事に携わることとなった。
プロテストの仕事を引き受けるにあたって、麻雀は絶対的な答えがないことが多いため、教えることは難しいとも思っていたし、
自分が人に麻雀を教えることが向いているとは思えず、正直自信もなかった。
けれど、受験生が回数を重ねるごとに成長していく姿を見ていると、教える立場としては嬉しく思え、この仕事を引き受けて良かったなと思えた。
また、自分自身、今までの麻雀経験で感覚では分かっていることを、受験生にそれを教えるためには、その感覚を言葉にして説明する必要があった。
そうすることで自分の考えを整理し、基本を再確認することもできた。
このように、自分にとってプロテストの仕事は、受験生の成長だけでなく、自分自身をも一回り成長させてくれる大切なものである。
では、そんなプロテストの概要を説明しよう。
★1次試験
→書類審査
★2次試験
・ 筆記テスト
→点数計算やルールなど麻雀の基本的な知識が問われる。
・ 面接    
→5人1組くらいの集団面接を行い、志望動機やプロになってからの展望などを含めた自己アピールの場となる。
・ 実技     
→半荘5回程度を打ち、総合順位で評価し、結果だけでなく内容や所作動作など各試験官が審査を行う。
★3次試験
→マナーや作法、フォームチェックを含めた実技指導。そして、毎回課題が出され小論文を提出する。
 月1回で全5回。5回目は筆記と実技の最終テストとなる。
そして、そのプロテストの現在の講師陣はというと、
伊藤優孝副会長を筆頭に、前原雄大プロ、藤原隆弘プロ、瀬戸熊直樹プロ、望月雅継プロ、
紺野真太郎プロ、滝沢和典プロ、内川幸太郎プロ、そして、私といったメンバーで構成されている。
麻雀に対し、プロとしての高い技術や知識、そして、それらを習得しようとする姿勢で取り組める人材の育成ができるよう、
全ての講師達は自分達も努力を重ねながら、受験生に対し、これまで自分達が学び得たものを伝えようと、
熱い思いをぶつけ真正面から向き合っている。
多くの才能や可能性、麻雀に対する熱き想いを持った受験生という名の若い芽が、
着実に実となり花を咲かせることができるお手伝いをしていきたいと考えている。
麻雀界に飛び込むきっかけはどうであれ、プロテストを通じて、麻雀に対する熱い想い、
また、麻雀に対して努力を惜しむことなく、今後の麻雀界を共に盛り上げていけるような人材に出会うことができれば…と思う。
日本プロ麻雀連盟は今、麻雀格闘倶楽部ロン2といったオンライン通信対戦や、
ニコニコ生放送でのタイトル戦だけでなく、様々な動画の配信といったメディアへの露出が増えている。
今後、今以上にチャンスはあると思うので、一緒に麻雀界を切り開き、盛り上げていきましょう!

第20期 Aリーグ 前期第4節レポート

前節に大きくプラスを取り、一挙にトップに躍り出ていた東、安定の打ち筋で首位をープ。
2位で続いていた渡部だったが、今回は大乱調で上位争いから脱落してしまう。

その横を抜けて行ったのは上位を窺っていた皆川、今で、プラスを重ねて東を追う。

次節が前期最終節、このまま東がトップを決めてしまうのか、止める者が現れるか。
第5節を乞うご期待!

順位 名前 前期 1 節 前期 2 節 前期 3 節 前期 4 節 前期 5 節 前期 合計
1 東 幸一郎 12.8 0.1 125.2 16.9 0 155
2 皆川 直毅 ▲ 7.3 59.9 8.9 48.3 0 109.8
3 今 貴聡 ▲ 73.9 52.9 57.8 50.4 0 87.2
4 遠藤 昭太 11.1 ▲ 24.4 67 18.3 0 72
5 菅原 直哉 54.8 ▲ 15.2 3.8 19.7 0 63.1
6 泉 亮多 21 36 ▲ 67.0 51.1 0 41.1
7 藤本 修二 ▲ 43.8 39.5 38.3 ▲ 14.2 0 19.8
8 渡部 稔 50.9 40.4 11.2 ▲ 95.8 0 6.7
9 国丸 仁哉 ▲ 11.0 47.1 ▲ 29.5 0 0 6.6
10 青木 武 1.6 5.6 ▲ 13.0 10.6 0 4.8
11 粕谷 勇吉 66.4 ▲ 24.1 5 ▲ 53.8 0 ▲ 6.5
12 高橋 清隆 ▲ 54.8 0.5 11 28.8 0 ▲ 14.5
13 平田 孝章 ▲ 2.9 ▲ 11.6 21 ▲ 29.6 0 ▲ 23.1
14 齋藤 大介 ▲ 21.7 ▲ 19.1 7.3 10 0 ▲ 23.5
15 雁屋 哲矢 39.2 ▲ 28.6 ▲ 39.2 0 0 ▲ 28.6
16 工藤 宏紀 47.7 ▲ 4.7 ▲ 57.8 ▲ 30.6 0 ▲ 45.4
17 杜 麻沙也 4.9 ▲ 53.2 ▲ 76.9 34.7 0 ▲ 90.5
18 佐藤 大介 ▲ 41.0 ▲ 42.7 41 ▲ 66.9 0 ▲ 109.6
19 大里 奈美 6.1 ▲ 53.2 ▲ 64.1 0.8 0 ▲ 110.4
20 吉田 勝弥 ▲ 65.2 ▲ 5.2 ▲ 90.0 ▲ 19.5 0 ▲ 179.9

東北プロリーグ レポート/第20期 Aリーグ 前期第4節レポート

前節に大きくプラスを取り、一挙にトップに躍り出ていた東、安定の打ち筋で首位をープ。
2位で続いていた渡部だったが、今回は大乱調で上位争いから脱落してしまう。
その横を抜けて行ったのは上位を窺っていた皆川、今で、プラスを重ねて東を追う。
次節が前期最終節、このまま東がトップを決めてしまうのか、止める者が現れるか。
第5節を乞うご期待!

順位 名前 前期 1 節 前期 2 節 前期 3 節 前期 4 節 前期 5 節 前期 合計
1 東 幸一郎 12.8 0.1 125.2 16.9 0 155
2 皆川 直毅 ▲ 7.3 59.9 8.9 48.3 0 109.8
3 今 貴聡 ▲ 73.9 52.9 57.8 50.4 0 87.2
4 遠藤 昭太 11.1 ▲ 24.4 67 18.3 0 72
5 菅原 直哉 54.8 ▲ 15.2 3.8 19.7 0 63.1
6 泉 亮多 21 36 ▲ 67.0 51.1 0 41.1
7 藤本 修二 ▲ 43.8 39.5 38.3 ▲ 14.2 0 19.8
8 渡部 稔 50.9 40.4 11.2 ▲ 95.8 0 6.7
9 国丸 仁哉 ▲ 11.0 47.1 ▲ 29.5 0 0 6.6
10 青木 武 1.6 5.6 ▲ 13.0 10.6 0 4.8
11 粕谷 勇吉 66.4 ▲ 24.1 5 ▲ 53.8 0 ▲ 6.5
12 高橋 清隆 ▲ 54.8 0.5 11 28.8 0 ▲ 14.5
13 平田 孝章 ▲ 2.9 ▲ 11.6 21 ▲ 29.6 0 ▲ 23.1
14 齋藤 大介 ▲ 21.7 ▲ 19.1 7.3 10 0 ▲ 23.5
15 雁屋 哲矢 39.2 ▲ 28.6 ▲ 39.2 0 0 ▲ 28.6
16 工藤 宏紀 47.7 ▲ 4.7 ▲ 57.8 ▲ 30.6 0 ▲ 45.4
17 杜 麻沙也 4.9 ▲ 53.2 ▲ 76.9 34.7 0 ▲ 90.5
18 佐藤 大介 ▲ 41.0 ▲ 42.7 41 ▲ 66.9 0 ▲ 109.6
19 大里 奈美 6.1 ▲ 53.2 ▲ 64.1 0.8 0 ▲ 110.4
20 吉田 勝弥 ▲ 65.2 ▲ 5.2 ▲ 90.0 ▲ 19.5 0 ▲ 179.9

麻雀格闘倶楽部 代表サポーター決定戦

8月1日よりゲーム内イベント『日本プロ麻雀連盟 代表サポーター決定戦』開催中!
ゲーム内に登場する日本プロ麻雀連盟所属のプロ雀士64名から戦いたいプロ雀士を選び、
そのプロ雀士と最も戦うに相応しいプレーヤー『代表サポーター』を決定するイベントです!

代表ランクをあげて『手書きメッセージ』や『新しい特別なあがり演出』をゲットしよう!

麻雀格闘倶楽部 u.v. ~絆の章~ スペシャルサイトはこちら

メディア情報/麻雀格闘倶楽部 代表サポーター決定戦

8月1日よりゲーム内イベント『日本プロ麻雀連盟 代表サポーター決定戦』開催中!
ゲーム内に登場する日本プロ麻雀連盟所属のプロ雀士64名から戦いたいプロ雀士を選び、
そのプロ雀士と最も戦うに相応しいプレーヤー『代表サポーター』を決定するイベントです!

代表ランクをあげて『手書きメッセージ』や『新しい特別なあがり演出』をゲットしよう!
麻雀格闘倶楽部 u.v. ~絆の章~ スペシャルサイトはこちら

第22期チャンピオンズリーグ 優勝は西川淳!

優勝:西川淳

準優勝:柴田弘幸 第3位:羽山真生 第4位:福光聖雄

・ベスト28レポート ・ベスト16レポート ・ベスト8レポート ・決勝観戦記

⇒開催概要 ⇒成績はこちら

牌譜データサービスにて大好評販売中!

連盟インフォメーション/第22期チャンピオンズリーグ 優勝は西川淳!

優勝:西川淳

準優勝:柴田弘幸 第3位:羽山真生 第4位:福光聖雄

・ベスト28レポート ・ベスト16レポート ・ベスト8レポート ・決勝観戦記

⇒開催概要 ⇒成績はこちら

牌譜データサービスにて大好評販売中!

第29期 ベスト8レポート

続いてベスト8。
ベスト16と同じく、半荘6回戦の上位2名勝ち上がり。

A卓 堀内正人vs森山茂和vs山井弘vs仁平宣明

10dan_29_117
森山 茂和
10dan_29_118
仁平 宣明
10dan_29_119
山井 弘
10dan_29_115
堀内 正人

10dan_29_120

1回戦目、開局は親の堀内の8巡目リーチから始まった。

三索三索二筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒九筒発発発 リーチ ドラ一万

山井がドラトイツの1シャンテンからノータイムの打四筒で3,900の放銃。
ここを勝ち上がれば決勝という、とてもプレッシャーのかかる闘いで、自分の信じた麻雀を打つということは見た目以上に難しいと思う。
それができている山井は、勝負に入れているなと感じたし同じプロとして純粋にかっこいいと思った。

東4局、わずか4巡目にして堀内の「ツモ」の声。

三万四万二筒二筒七筒七筒七筒西西西発発発 ツモ二万

この2,000・4,000をアガると、更なる加点をしようと南3局2本場、森山の連荘中にもリーチ。

一万二万三万五万六万二索三索四索八索八索中中中 リーチ ドラ七万

これに待ったをかけたのが仁平で、堀内に追いついてリーチをするとすぐにツモアガって2,000・4,000。

三万四万五万七万七万七万一索二索五索五索三筒四筒五筒 リーチ ツモ三索

このアガリが効いて仁平が1回戦目トップとなった。続く2回戦も、仁平がトップで連勝。
まだ分からないが、相当有利な立場になったことは間違いない。

3回戦、東2局に仁平が七対子テンパイで場況がよさそうな八万単騎か、1枚切れの東単騎の選択で、
八万単騎を選択すると、切った東を堀内がポンして3,900オールのツモアガリ。
しかし、この回のトップは堀内から8,000を直撃、南場の親番でも山井から5,800をアガった森山で、
南4局までラス目だった山井も、

六万七万八万八索八索七筒八筒白白白 ポン三索三索三索 ツモ九筒 ドラ白

この4,000オールで、原点復帰。
仁平が痛い1人沈みのラスとなり、3回戦終了時トータルトップ目は堀内となった。

しかし、その堀内も4回戦目に1人沈みのラスをとってしまう。
トップは3回戦終了時までトータル最下位だった山井で、1回戦毎に着順が入れ替わるめまぐるしい展開となる。

5回戦、東1局、堀内が気合いの入ったリーチ発声、そしてツモで3,000・6,000。

三万三万四万五万六万六万七万八万五索六索四筒五筒六筒 リーチ ツモ四索 ドラ南

東3局は森山が、このリーチ。

一万二万三万五万六万七万二索三索七索八索九索九筒九筒 リーチ ドラ四索

一打目に一索が切ってあったが、一発で四索をツモって1,300・2,600。
東4局に、ホンイツ・役牌×2の2,000・4,000をツモって一歩抜け出した堀内、南3局にはなんとダブルリーチ!

一万二万三万一索一索一筒一筒三筒四筒五筒五筒六筒七筒 リーチ ドラ一筒

そして高目のドラをツモって3,000・6,000。
南4局は、ラス目の親の仁平がなんとかしようとリーチを打つも、山井が絶妙のかわしで1,000点をアガった。
5回戦終了時のポイントは、

堀内+22.4P
森山+1.7P
仁平▲12.2P
山井▲12.9P

堀内が頭一つ抜け出していて、後の3人で1つのイスを争う感じだろうか。
運命の最終戦、東1局から北家の堀内が3フーロ。

二万二万六万七万 ポン東東東 ポン北北北 ポン九万九万九万

ドラがトイツの仁平も仕掛け返すが、堀内がツモって2,000・4,000。
このアガリで堀内の決勝進出がほぼ決まった。

東3局、親の森山が、

二索三索七索八索二筒二筒四筒五筒七筒七筒八筒中中 ツモ六筒 ドラ東

ここからほぼノータイムで打七索としたのが素晴らしく、最高にして最速のメンホンのテンパイを果たす。

二筒二筒三筒四筒五筒六筒七筒七筒八筒九筒中中中

上家の山井がリーチとくるが、森山は真っ向勝負だろう。
するとなんと堀内が打五筒!森山が手牌を倒そうとするも、山井の頭ハネで山井が堀内から5,200点のアガリとなった。

ここから仁平が幾度も勝負所を制し、南4局を迎えて現状では堀内と仁平の決勝進出。
南4局、跳満ツモ条件の山井。配牌は以下の通り。

一万一万二万二万三万四万五万六万六万六索七索八索五筒六筒 ドラ二万

なんと、一応跳満の1シャンテンだ。そしてこの配牌を丁寧に仕上げてリーチ。

二万二万四万五万五万六万六万六索七索八索五筒六筒七筒 リーチ ドラ二万

しかし、既にテンパイをいれていた親の堀内が森山から2,000点をアガると、次局は全員ノーテンで長い闘いに遂に決着がついた。

A卓勝ち上がり  仁平宣明  堀内正人

B卓 藤崎智vs浜上文吾vs安東裕允vs石渡正志

10dan_29_113
藤崎 智
10dan_29_116
石渡 正志
10dan_29_114
浜上 文吾
10dan_29_112
安東 裕允

10dan_29_111

1回戦、開局から南家・安東と北家・藤崎の手がぶつかった。

安東
五万五万五万七万八万九万八索八索三筒四筒五筒白白 リーチ ドラ五万

藤崎
三万四万五万三索三索六索七索八索三筒四筒六筒七筒八筒 リーチ

しかし、石渡、浜上が丁寧に受けて流局。
この回は、東3局、4局と連続でアガッた石渡がトップで、オーラスに1,000・2,000をアガって原点復帰した藤崎が2着となった。
2回戦、東1局、親の浜上が早い巡目でのリーチ。

三索三索四索四索五索五索七索八索二筒三筒四筒八筒八筒 リーチ ドラ七筒

この手が空振るも、次局はきっちり2,000オール。
この後もいいリズムで加点していき2回戦目をトップで終える。
1回戦目ラスだった安東も浮きの2着で喰らいついていく。

3回戦、東2局、石渡が終盤に四暗刻単騎テンパイ!

三万三万三万四索四索四索七索七索七索北北北発 ドラ南

しかし既にテンパイを入れていた浜上に3,900の放銃。
南3局にも石渡に親で大物手が入る。わずか2巡目でこの形。

一万二万七万八万九万一索二索三索四索二筒三筒発発 ドラ発

しかし6巡目まで形が変わらないまま、浜上からリーチが入る。
そして次巡、浜上からドラの発が打たれるも石渡はこれを動かなかった。
程なくしてツモ四筒でリーチを打つも、藤崎が浜上に2,600点の放銃となった。

しかし、4回戦目はうまいゲーム回しで石渡が1人浮きのトップで制するが、続く5回戦ではなんと1人沈みのラス。

5回戦目までにトップを2回で1度もラスを引いていない浜上がトータルトップ目で、絶不調の藤崎がトータルラス目。
5回戦終了時のポイントは、

浜上+36.4P
石渡+1.9P
安東+0.7P
藤崎▲40.0P

浜上は8割方決まりで、実質、石渡と安東の競り勝負になる様に思えた。
最終戦、東1局、まだ諦めていない親の藤崎が、

一万一万七万八万九万六索七索七索八索九索 ポン発発発 ドラ一万

この5,800テンパイから、九索をチーして打六索(連盟Aルールは現物以外の喰いかえアリ)で11,600テンパイに。
しかし、上家の安東が仕掛けて浜上から2,000点をアガリきる。
東2局は、親の石渡が終盤ということもあったのだろうが「らしい」ヤミテンで2,600オール。

一万二万三万四索四索四索六索七索五筒五筒五筒東東 ツモ五索 ドラ東

これで石渡が有利になった。
東3局には、藤崎がこのままでは終わらない、とリーチ。

三万四万四万四万二索三索四索六索七索八索二筒三筒四筒 リーチ ドラ一万

見事、高目の二万をツモアガって3,000 6,000。これでまだ藤崎にも可能性が出てきた。
南1局、藤崎最後の親番で3巡目に、

一万二万二万二万四万五万七万八万九万九万六索八索南 ドラ九筒

仕上がれば大物手になりそうな手牌だったが、石渡が1,000点を藤崎からアガる。
南3局、安東が渾身のリーチ。

一索二索三索四索五索六索七索九索七筒八筒九筒南南 リーチ ドラ四万

安東は南家で、リーチの宣言牌は九索南は1枚切れだったが、リーチ後に南を持ってきて苦汁の表情を浮かべる。
流局かと思われたが、ハイテイで安東が引きあてたのは八索で2,000 4,000。これでトータルで石渡を上回った。

現状、浜上が1人沈みのラスの為、見ている方は面白くなってきた。
ラス親の安東はテンパイ、ノーテンで石渡と替わってしまう為難しいところ。大きめの手を一度はアガっておきたい。
藤崎は不調ながらも、オーラスを迎えて倍満ツモで通過の所までなんとか辿りついていた。

南4局、中盤、藤崎の様子が若干変わったのが分かった。
まさかと思い手牌を見てみると、

二万二万三万四万五万五索五索五索九索九索南南南 ドラ南

藤崎は、南家でヤミテンでツモってきっちり倍満のテンパイ!
流石の藤崎もツモる手に力が入るが、アガリ牌は終局まで姿を見せなかった。
安東、石渡もテンパイで3人テンパイ。

1本場、安東が早いリーチで、

一万二万三万五万六万二索二索六索七索八索七筒八筒九筒 ツモ七万 ドラ七筒

この2,600は2,700オールをアガリ、浜上と共に決勝進出を決めた。

B卓勝ち上がり  安東裕允  浜上文吾

決勝進出者コメント

堀内正人「正直、また決勝で闘えるという事にホっとしています。今年は優勝します!」

仁平宣明「ベスト8は、最初2連勝からのラスで気持ち的にキツかったです。最終戦開き直れたのがよかったと思います。決勝、頑張ります。」

安東裕允「今までベスト16で負けていたので素直に嬉しいです。そこを通過して開き直れたのがよかった。頭をとりたいと思います。」

浜上文吾「ベスト8はとにかく疲れました。最後すごい競りになってしまったが、普段通りに打てたのが勝因かなと思います。瀬戸熊十段に挑戦できるのが今から楽しみです!」

(文中敬称略)

十段戦 レポート/第29期 ベスト8レポート

続いてベスト8。
ベスト16と同じく、半荘6回戦の上位2名勝ち上がり。
A卓 堀内正人vs森山茂和vs山井弘vs仁平宣明

10dan_29_117
森山 茂和
10dan_29_118
仁平 宣明
10dan_29_119
山井 弘
10dan_29_115
堀内 正人

10dan_29_120
1回戦目、開局は親の堀内の8巡目リーチから始まった。
三索三索二筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒九筒発発発 リーチ ドラ一万
山井がドラトイツの1シャンテンからノータイムの打四筒で3,900の放銃。
ここを勝ち上がれば決勝という、とてもプレッシャーのかかる闘いで、自分の信じた麻雀を打つということは見た目以上に難しいと思う。
それができている山井は、勝負に入れているなと感じたし同じプロとして純粋にかっこいいと思った。
東4局、わずか4巡目にして堀内の「ツモ」の声。
三万四万二筒二筒七筒七筒七筒西西西発発発 ツモ二万
この2,000・4,000をアガると、更なる加点をしようと南3局2本場、森山の連荘中にもリーチ。
一万二万三万五万六万二索三索四索八索八索中中中 リーチ ドラ七万
これに待ったをかけたのが仁平で、堀内に追いついてリーチをするとすぐにツモアガって2,000・4,000。
三万四万五万七万七万七万一索二索五索五索三筒四筒五筒 リーチ ツモ三索
このアガリが効いて仁平が1回戦目トップとなった。続く2回戦も、仁平がトップで連勝。
まだ分からないが、相当有利な立場になったことは間違いない。
3回戦、東2局に仁平が七対子テンパイで場況がよさそうな八万単騎か、1枚切れの東単騎の選択で、
八万単騎を選択すると、切った東を堀内がポンして3,900オールのツモアガリ。
しかし、この回のトップは堀内から8,000を直撃、南場の親番でも山井から5,800をアガった森山で、
南4局までラス目だった山井も、
六万七万八万八索八索七筒八筒白白白 ポン三索三索三索 ツモ九筒 ドラ白
この4,000オールで、原点復帰。
仁平が痛い1人沈みのラスとなり、3回戦終了時トータルトップ目は堀内となった。
しかし、その堀内も4回戦目に1人沈みのラスをとってしまう。
トップは3回戦終了時までトータル最下位だった山井で、1回戦毎に着順が入れ替わるめまぐるしい展開となる。
5回戦、東1局、堀内が気合いの入ったリーチ発声、そしてツモで3,000・6,000。
三万三万四万五万六万六万七万八万五索六索四筒五筒六筒 リーチ ツモ四索 ドラ南
東3局は森山が、このリーチ。
一万二万三万五万六万七万二索三索七索八索九索九筒九筒 リーチ ドラ四索
一打目に一索が切ってあったが、一発で四索をツモって1,300・2,600。
東4局に、ホンイツ・役牌×2の2,000・4,000をツモって一歩抜け出した堀内、南3局にはなんとダブルリーチ!
一万二万三万一索一索一筒一筒三筒四筒五筒五筒六筒七筒 リーチ ドラ一筒
そして高目のドラをツモって3,000・6,000。
南4局は、ラス目の親の仁平がなんとかしようとリーチを打つも、山井が絶妙のかわしで1,000点をアガった。
5回戦終了時のポイントは、
堀内+22.4P
森山+1.7P
仁平▲12.2P
山井▲12.9P
堀内が頭一つ抜け出していて、後の3人で1つのイスを争う感じだろうか。
運命の最終戦、東1局から北家の堀内が3フーロ。
二万二万六万七万 ポン東東東 ポン北北北 ポン九万九万九万
ドラがトイツの仁平も仕掛け返すが、堀内がツモって2,000・4,000。
このアガリで堀内の決勝進出がほぼ決まった。
東3局、親の森山が、
二索三索七索八索二筒二筒四筒五筒七筒七筒八筒中中 ツモ六筒 ドラ東
ここからほぼノータイムで打七索としたのが素晴らしく、最高にして最速のメンホンのテンパイを果たす。
二筒二筒三筒四筒五筒六筒七筒七筒八筒九筒中中中
上家の山井がリーチとくるが、森山は真っ向勝負だろう。
するとなんと堀内が打五筒!森山が手牌を倒そうとするも、山井の頭ハネで山井が堀内から5,200点のアガリとなった。
ここから仁平が幾度も勝負所を制し、南4局を迎えて現状では堀内と仁平の決勝進出。
南4局、跳満ツモ条件の山井。配牌は以下の通り。
一万一万二万二万三万四万五万六万六万六索七索八索五筒六筒 ドラ二万
なんと、一応跳満の1シャンテンだ。そしてこの配牌を丁寧に仕上げてリーチ。
二万二万四万五万五万六万六万六索七索八索五筒六筒七筒 リーチ ドラ二万
しかし、既にテンパイをいれていた親の堀内が森山から2,000点をアガると、次局は全員ノーテンで長い闘いに遂に決着がついた。

A卓勝ち上がり  仁平宣明  堀内正人

B卓 藤崎智vs浜上文吾vs安東裕允vs石渡正志

10dan_29_113
藤崎 智
10dan_29_116
石渡 正志
10dan_29_114
浜上 文吾
10dan_29_112
安東 裕允

10dan_29_111
1回戦、開局から南家・安東と北家・藤崎の手がぶつかった。
安東
五万五万五万七万八万九万八索八索三筒四筒五筒白白 リーチ ドラ五万
藤崎
三万四万五万三索三索六索七索八索三筒四筒六筒七筒八筒 リーチ
しかし、石渡、浜上が丁寧に受けて流局。
この回は、東3局、4局と連続でアガッた石渡がトップで、オーラスに1,000・2,000をアガって原点復帰した藤崎が2着となった。
2回戦、東1局、親の浜上が早い巡目でのリーチ。
三索三索四索四索五索五索七索八索二筒三筒四筒八筒八筒 リーチ ドラ七筒
この手が空振るも、次局はきっちり2,000オール。
この後もいいリズムで加点していき2回戦目をトップで終える。
1回戦目ラスだった安東も浮きの2着で喰らいついていく。
3回戦、東2局、石渡が終盤に四暗刻単騎テンパイ!
三万三万三万四索四索四索七索七索七索北北北発 ドラ南
しかし既にテンパイを入れていた浜上に3,900の放銃。
南3局にも石渡に親で大物手が入る。わずか2巡目でこの形。
一万二万七万八万九万一索二索三索四索二筒三筒発発 ドラ発
しかし6巡目まで形が変わらないまま、浜上からリーチが入る。
そして次巡、浜上からドラの発が打たれるも石渡はこれを動かなかった。
程なくしてツモ四筒でリーチを打つも、藤崎が浜上に2,600点の放銃となった。
しかし、4回戦目はうまいゲーム回しで石渡が1人浮きのトップで制するが、続く5回戦ではなんと1人沈みのラス。
5回戦目までにトップを2回で1度もラスを引いていない浜上がトータルトップ目で、絶不調の藤崎がトータルラス目。
5回戦終了時のポイントは、
浜上+36.4P
石渡+1.9P
安東+0.7P
藤崎▲40.0P
浜上は8割方決まりで、実質、石渡と安東の競り勝負になる様に思えた。
最終戦、東1局、まだ諦めていない親の藤崎が、
一万一万七万八万九万六索七索七索八索九索 ポン発発発 ドラ一万
この5,800テンパイから、九索をチーして打六索(連盟Aルールは現物以外の喰いかえアリ)で11,600テンパイに。
しかし、上家の安東が仕掛けて浜上から2,000点をアガリきる。
東2局は、親の石渡が終盤ということもあったのだろうが「らしい」ヤミテンで2,600オール。
一万二万三万四索四索四索六索七索五筒五筒五筒東東 ツモ五索 ドラ東
これで石渡が有利になった。
東3局には、藤崎がこのままでは終わらない、とリーチ。
三万四万四万四万二索三索四索六索七索八索二筒三筒四筒 リーチ ドラ一万
見事、高目の二万をツモアガって3,000 6,000。これでまだ藤崎にも可能性が出てきた。
南1局、藤崎最後の親番で3巡目に、
一万二万二万二万四万五万七万八万九万九万六索八索南 ドラ九筒
仕上がれば大物手になりそうな手牌だったが、石渡が1,000点を藤崎からアガる。
南3局、安東が渾身のリーチ。
一索二索三索四索五索六索七索九索七筒八筒九筒南南 リーチ ドラ四万
安東は南家で、リーチの宣言牌は九索南は1枚切れだったが、リーチ後に南を持ってきて苦汁の表情を浮かべる。
流局かと思われたが、ハイテイで安東が引きあてたのは八索で2,000 4,000。これでトータルで石渡を上回った。
現状、浜上が1人沈みのラスの為、見ている方は面白くなってきた。
ラス親の安東はテンパイ、ノーテンで石渡と替わってしまう為難しいところ。大きめの手を一度はアガっておきたい。
藤崎は不調ながらも、オーラスを迎えて倍満ツモで通過の所までなんとか辿りついていた。
南4局、中盤、藤崎の様子が若干変わったのが分かった。
まさかと思い手牌を見てみると、
二万二万三万四万五万五索五索五索九索九索南南南 ドラ南
藤崎は、南家でヤミテンでツモってきっちり倍満のテンパイ!
流石の藤崎もツモる手に力が入るが、アガリ牌は終局まで姿を見せなかった。
安東、石渡もテンパイで3人テンパイ。
1本場、安東が早いリーチで、
一万二万三万五万六万二索二索六索七索八索七筒八筒九筒 ツモ七万 ドラ七筒
この2,600は2,700オールをアガリ、浜上と共に決勝進出を決めた。

B卓勝ち上がり  安東裕允  浜上文吾

決勝進出者コメント

堀内正人「正直、また決勝で闘えるという事にホっとしています。今年は優勝します!」

仁平宣明「ベスト8は、最初2連勝からのラスで気持ち的にキツかったです。最終戦開き直れたのがよかったと思います。決勝、頑張ります。」

安東裕允「今までベスト16で負けていたので素直に嬉しいです。そこを通過して開き直れたのがよかった。頭をとりたいと思います。」

浜上文吾「ベスト8はとにかく疲れました。最後すごい競りになってしまったが、普段通りに打てたのが勝因かなと思います。瀬戸熊十段に挑戦できるのが今から楽しみです!」

(文中敬称略)

『天王山』

鳳凰決定戦は1日5回戦い、翌日また5回戦います。
さらに1週間後、2日間同じ戦いをして雌雄を決します。
都合20回戦で長さは十分、これで負けたらその日の運ではなく打ち手の能力となります。

28期のこの年からニコ生放送が入り、撮影のため1回戦の消費時間が長くなりました。
通常なら、半荘1回は50分程度、5回戦なら4時間あれば十分です。

ところが、この日は半荘の合間にも視聴者サービスの撮影が入るため、5回戦は9時間ほどかかってしまうのです。
最初、打ち手は半荘の度に少し間があって違和感をおぼえますが、条件は5分ですから文句は云えません。

ただ大事なことは、生放送で何万人に及ぶ視聴者の目があるということです。
ここではプロという名がつく以上、それらしい麻雀を打たなければいけません。
ファインプレイも失投も、記録映像に残るからです。

これは麻雀が陽の目を見るチャンスであると同時に、つまらぬ麻雀を打てばそっぽを向かれるという危険がはらんでいます。
もちろん打ち手は皆、そのことを承知しています。

昨日は疲れてはいるものの、久しぶりの麻雀で気が高ぶりあまり寝つきがよくありませんでした。
もちろん予約してある映像は、早送りでポイントの場面はすべて検証してあります。
ただしそれが今日、役に立つかどうかは別問題。取れた睡眠は5時間程度です。

検証したことが本当に頭に入ったかどうかも定かではありません。
とにかく、全力投球で魅せる麻雀を打つだけです。

2日目の1回戦は起親のスタートですから、正攻法に構えます。
1日目は好スタートを切ったにもかかわらず脚が止まっています。でも、それは気にしない。
仮に相手が吹いて、ツキの差に大きな開きが出たとしても、家に帰り一晩寝れば、ツキは初めの元のサヤに納まるというのがボクの持論です。

自分の失投や予期せぬ出来事で、自分が被害を受けても勝負の途中はすぐに忘れる。
勝負師は、このプラス思考が大事です。不安や後悔を考えるのはマイナス思考で、この後の勝負に悪影響を与えます。
これが引きずり…多くの打ち手はこれで麻雀の芯がブレ、視野を狭くする。
結果、相手ではなく自分に負けていくのです。

ですから、日ごろの鍛錬で麻雀は技や芸の幅を広げることも大事ですが、同時に精神・心も強く鍛えていかなくてはなりません。

親番のボクは12巡目にリーチを掛けます。入り目は五万。ソーズが入れば絶好でしたが、贅沢は言えません。

column_hououi_03_06_01

この手は誰が打っても、こうなるところ。受けは引っかけのドラ待ち、もちろん出ることなど考えてもいません。
ただ、リーチで相手に圧力をかけ、相手の思い通りに打たせないことが大事です。
この時ボクは流局で御の字、ツモったら望外の利の考えです。やっぱり結果は流局、しかしこのテンパイ形を見せることは大事です。

column_hououi_03_06_02

この時、相手はボクをどう思うか。おそらくこうだ。
(カンチャンの引っかけのドラ待ち…ヤツのマチは何でもあるぞ!)
…と、考える。
ドラも危険、引っかけも危ない。そして無筋はもっと危険。
つまり、こちらに対するロン牌の数が増え、相手のオリが一手も二手も早くなるのです。
麻雀の勝負は、相手をいち早く降ろした方が相手の反撃の芽を摘むため、後の戦いが有利となります。

投手は、剛速球で三振を奪うばかりが能ではありません。同じ攻めでは相手の目が慣れ、次第にバットに当たり始めます。
変化球で右や左に振って相手の思惑を裏切ることが大事で、そこで初めて勝負球のストレートが生きるのです。
麻雀の攻めだって同じです。

東2局はボクのミス。つまらぬ仕掛けで当面のライバルである瀬戸熊に、満貫を献上します。
瀬戸熊の手は二筒が枯れています。だからヤミテン。そしてこうなる。

五万六万七万一索二索三索七索七索二筒三筒三筒四筒四筒 ツモ四筒 ドラ四筒

丁寧にヤミテンに構え、次にドラの四筒を引き込み、待ち替えでリーチを掛けます。
一筒は親の右田がポンしていますが、全体の河から七索は生きている公算が高い。
これを狙ったのです。その七索をボクが一発で掴んで打ち上げました。

column_hououi_03_06_03

まずい流れです。ボクが一番マークしている相手への打ち込み。おまけにこの段階で、彼がトップでボクの1人沈みのラス。
これはボクの甘い仕掛けをとがめた、瀬戸熊の好手の1局です。
しかし南2局に、今度は逆の展開となったのです。

column_hououi_03_06_04

2軒リーチですが、まさか瀬戸熊から待望の一索が出るとは思いもしませんでした。
瀬戸熊は手詰まりからの打ち込みで、なおかつテンパイ維持ですからこれは責められない放銃でしょう。

何たる幸運。これで一気に点差が詰まり、4者接戦となります。
しかし、次が瀬戸熊のしぶとい所。

column_hououi_03_06_05

ボクは苦労してリャンペーコーをアガったのに、向こうは軽々と満貫のツモである。
(なんだよ!)
これがボクの、正直な気持ちです。

しかし次のオーラスは、ボクに麻雀の女神が微笑みました。

column_hououi_03_06_06

右田の五万は迷いポンの気配が有りだったので、無視して直線的に攻めます。
四筒七筒は4枚切れで、1枚は手の内。でも、そんなこと…知るかって感じです。
すると、ラス牌の四筒を一発で引くことができました。

乱打戦のこの第6戦は、ある意味で天王山の一戦だったといえるでしょう。
瀬戸熊のトップを捲れたのは本当に幸運でした。このアガリで、今日の手応えを感じました。瀬戸熊マークは次から外します。
マークはされるより、する方が神経は疲れます。

そして第6戦までの総合結果はこう。

荒  +34.6P
右田 +25.8P
瀬戸熊 ▲3.7P
望月 ▲54.7P
(供託2.0)

ボクが気にしているのは、まだ瀬戸熊との差でありその距離間だけです。
まだ2日目の第1戦ですが、今日の「天運」はボクにあると感じました。

マークするのは…「今度は瀬戸ちゃん、君の番だ!」

鳳凰の部屋/『天王山』

鳳凰決定戦は1日5回戦い、翌日また5回戦います。
さらに1週間後、2日間同じ戦いをして雌雄を決します。
都合20回戦で長さは十分、これで負けたらその日の運ではなく打ち手の能力となります。
28期のこの年からニコ生放送が入り、撮影のため1回戦の消費時間が長くなりました。
通常なら、半荘1回は50分程度、5回戦なら4時間あれば十分です。
ところが、この日は半荘の合間にも視聴者サービスの撮影が入るため、5回戦は9時間ほどかかってしまうのです。
最初、打ち手は半荘の度に少し間があって違和感をおぼえますが、条件は5分ですから文句は云えません。
ただ大事なことは、生放送で何万人に及ぶ視聴者の目があるということです。
ここではプロという名がつく以上、それらしい麻雀を打たなければいけません。
ファインプレイも失投も、記録映像に残るからです。
これは麻雀が陽の目を見るチャンスであると同時に、つまらぬ麻雀を打てばそっぽを向かれるという危険がはらんでいます。
もちろん打ち手は皆、そのことを承知しています。

昨日は疲れてはいるものの、久しぶりの麻雀で気が高ぶりあまり寝つきがよくありませんでした。
もちろん予約してある映像は、早送りでポイントの場面はすべて検証してあります。
ただしそれが今日、役に立つかどうかは別問題。取れた睡眠は5時間程度です。

検証したことが本当に頭に入ったかどうかも定かではありません。
とにかく、全力投球で魅せる麻雀を打つだけです。
2日目の1回戦は起親のスタートですから、正攻法に構えます。
1日目は好スタートを切ったにもかかわらず脚が止まっています。でも、それは気にしない。
仮に相手が吹いて、ツキの差に大きな開きが出たとしても、家に帰り一晩寝れば、ツキは初めの元のサヤに納まるというのがボクの持論です。
自分の失投や予期せぬ出来事で、自分が被害を受けても勝負の途中はすぐに忘れる。
勝負師は、このプラス思考が大事です。不安や後悔を考えるのはマイナス思考で、この後の勝負に悪影響を与えます。
これが引きずり…多くの打ち手はこれで麻雀の芯がブレ、視野を狭くする。
結果、相手ではなく自分に負けていくのです。
ですから、日ごろの鍛錬で麻雀は技や芸の幅を広げることも大事ですが、同時に精神・心も強く鍛えていかなくてはなりません。
親番のボクは12巡目にリーチを掛けます。入り目は五万。ソーズが入れば絶好でしたが、贅沢は言えません。
column_hououi_03_06_01
この手は誰が打っても、こうなるところ。受けは引っかけのドラ待ち、もちろん出ることなど考えてもいません。
ただ、リーチで相手に圧力をかけ、相手の思い通りに打たせないことが大事です。
この時ボクは流局で御の字、ツモったら望外の利の考えです。やっぱり結果は流局、しかしこのテンパイ形を見せることは大事です。
column_hououi_03_06_02
この時、相手はボクをどう思うか。おそらくこうだ。
(カンチャンの引っかけのドラ待ち…ヤツのマチは何でもあるぞ!)
…と、考える。
ドラも危険、引っかけも危ない。そして無筋はもっと危険。
つまり、こちらに対するロン牌の数が増え、相手のオリが一手も二手も早くなるのです。
麻雀の勝負は、相手をいち早く降ろした方が相手の反撃の芽を摘むため、後の戦いが有利となります。
投手は、剛速球で三振を奪うばかりが能ではありません。同じ攻めでは相手の目が慣れ、次第にバットに当たり始めます。
変化球で右や左に振って相手の思惑を裏切ることが大事で、そこで初めて勝負球のストレートが生きるのです。
麻雀の攻めだって同じです。
東2局はボクのミス。つまらぬ仕掛けで当面のライバルである瀬戸熊に、満貫を献上します。
瀬戸熊の手は二筒が枯れています。だからヤミテン。そしてこうなる。
五万六万七万一索二索三索七索七索二筒三筒三筒四筒四筒 ツモ四筒 ドラ四筒
丁寧にヤミテンに構え、次にドラの四筒を引き込み、待ち替えでリーチを掛けます。
一筒は親の右田がポンしていますが、全体の河から七索は生きている公算が高い。
これを狙ったのです。その七索をボクが一発で掴んで打ち上げました。
column_hououi_03_06_03
まずい流れです。ボクが一番マークしている相手への打ち込み。おまけにこの段階で、彼がトップでボクの1人沈みのラス。
これはボクの甘い仕掛けをとがめた、瀬戸熊の好手の1局です。
しかし南2局に、今度は逆の展開となったのです。
column_hououi_03_06_04
2軒リーチですが、まさか瀬戸熊から待望の一索が出るとは思いもしませんでした。
瀬戸熊は手詰まりからの打ち込みで、なおかつテンパイ維持ですからこれは責められない放銃でしょう。
何たる幸運。これで一気に点差が詰まり、4者接戦となります。
しかし、次が瀬戸熊のしぶとい所。
column_hououi_03_06_05
ボクは苦労してリャンペーコーをアガったのに、向こうは軽々と満貫のツモである。
(なんだよ!)
これがボクの、正直な気持ちです。
しかし次のオーラスは、ボクに麻雀の女神が微笑みました。
column_hououi_03_06_06
右田の五万は迷いポンの気配が有りだったので、無視して直線的に攻めます。
四筒七筒は4枚切れで、1枚は手の内。でも、そんなこと…知るかって感じです。
すると、ラス牌の四筒を一発で引くことができました。
乱打戦のこの第6戦は、ある意味で天王山の一戦だったといえるでしょう。
瀬戸熊のトップを捲れたのは本当に幸運でした。このアガリで、今日の手応えを感じました。瀬戸熊マークは次から外します。
マークはされるより、する方が神経は疲れます。

そして第6戦までの総合結果はこう。

荒  +34.6P
右田 +25.8P
瀬戸熊 ▲3.7P
望月 ▲54.7P
(供託2.0)
ボクが気にしているのは、まだ瀬戸熊との差でありその距離間だけです。
まだ2日目の第1戦ですが、今日の「天運」はボクにあると感じました。
マークするのは…「今度は瀬戸ちゃん、君の番だ!」