第14期九州プロリーグ A・B・Cリーグ 第2節レポート

Aリーグレポート:小車祥

A卓(大和田×柴田×浜上×西原×安東)
B卓(藤原×塚本×青木×新谷)
C卓(小川×福田×中尾×小車)

私は今期、Aリーグ在籍3年目。1年目、2年目共にあと少しのところで決勝進出を逃した。
今期こそは絶対に決勝に進出し、皇帝位を獲得してやるという意気込みはあったが、第1節の対局が始まった時には気持ちは落ち着いていた。

今期Aリーグに昇級したのは小川・大和田・中尾・柴田の計4名。
第1節の対局が始まった瞬間、大和田の手が震えているのがわかった。
彼を見て、2年前初めてAリーグで対局した日の自分を思い出す。

なるほど、確かに震えていた。それは怯えていたのではなく、武者震いのようなものだ。
野心に満ち溢れ、闘争心剥き出しで戦う選手は非常に手強い。
第1節の大和田の成績からもそれは証明されていた。

第2節の私の対戦相手は、私と同じAリーグ在籍3年目の福田、Aリーグ返り咲きの小川、そして持前の攻撃力で一気に駆け上がってきた中尾。時に狂犬のような凶暴性を卓上で見せる中尾をどうなだめるか、それがテーマになるような展開予想が私の中で行われていたが、まさにその通りの試合となった。

とにかく中尾に手がよく入る。1回戦は中尾の猛攻に耐え凌ぐのがやっとだった。
中尾の連勝は阻止したい2回戦のオーラス、トップ目は中尾、私は29,300点の3着につけていた。

三万三万四万四万五万六万六万六索七索八索二筒三筒四筒  ドラ九筒

私はこれをリーチし、二万をツモって1,300・2,600のアガリ。
これでなんとか中尾と同点トップで終えるも連勝を阻止はできなかった。

3回戦、下記は中尾の親番での手牌。

二万三万四万四万一索二索三索六索六索六索一筒二筒三筒  ドラ六索

中尾はこれをリーチせず、河に3枚切れている一万をひっそりと狙っていた。
そこへツモ五万。小川が発を仕掛けておりソーズは場に高いように見えたが、中尾の選択は六索を切ってのリーチだった。
小川にロンと言われるかもしれない。福田にチーと言われてかわされるかもしれない。
そんな消極的思考など毛ほども見せぬ意志のこもった一打。それに呼応するかのような一発での六万ツモ(Aルールなので一発役はないが)。
こうなるともう手が付けられない。
中尾は絶好調のまま対局を終え、Aリーグ首位へと躍り出た。

A卓では初戦に浜上が大きなトップを取りそのまま突っ走るかと思われたが、それを阻んだのが前期の決勝メンバーである西原と、第1節と変わらぬ安定を見せた大和田。
B卓では繊細さに定評のある塚本が信じられない大へこみ。新谷が第1節のマイナスを一気に返し、持っていたマイナスをそのままプラスにするほどの大叩き。負けじと青木も加点し、高順位をキープ。

リスク回避に重きを置き、中尾や大和田に好きにさせてきた私だが、このまま黙っているわけにはいかない。
その気持ちは同じリーグで戦う者ならば全員同じであろう。
一選手として思うことはただ1つ。
「全身全霊で戦う」
全ての対局者にそれぞれの視点から描かれた物語があるだろう。
そこに秘めた思いはどれも計り知れないはずだし、比べることなどできないは当然だ。
例えば中尾の……大和田の……誰かの物語の一片に私の物語が交錯し、時に立ちはだかることができればそれほど嬉しいことはない。

今、最高に面白い九州のAリーグ。
これはそんな私たちが命を削って綴る、もしかしたらあなたへの物語である。

第3節組み合わせ予定
A卓(中尾×福田×青木×大和田×柴田)
B卓(小車×新谷×塚本×浜上)
C卓(小川×藤原×西原×安東)
(組み合わせは都合により変更になることもあります)

Aリーグ

順位 名前

1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計 順位
1 中尾 多門 16.7 81.1 97.8 1
2 大和田 篤史 40.3 27.3 67.6 2
3 西原 亨 1.8 39.7 41.5 3
4 青木 胤道 35.8 4.6 40.4 4
5 新谷 翔平 ▲ 30.9 62.8 31.9 5
6 浜上 文吾 31.6 ▲ 8.8 22.8 6
7 小車 祥 ▲ 2.5 18.1 15.6 7
8 藤原 英司 ▲ 2.7 13.6 10.9 8
9 小川 善章 ▲ 6.7 ▲ 33.3 ▲ 40.0 9
10 柴田 祐一朗 ▲ 18.0 ▲ 36.3 ▲ 54.3 10
11 塚本 将之 15.6 ▲ 81.0 ▲ 65.4 11
12 安東 裕允 ▲ 63.9 ▲ 21.9 ▲ 85.8 12
13 福田 正道 ▲ 38.1 ▲ 66.9 ▲ 105.0 13

Bリーグレポート:宮崎皓之介

A卓(矢野×服部×名倉×吉田)
B卓(石原×伊東×安永×宮崎)
C卓(中島×藤原×佐藤×榎田)
D卓(川崎×藤岡×古本×福田)
E卓(氷室×藤井×菊池×鶴)

皆様こんにちは、今回九州リーグBリーグレポートを務めます第29期生の宮崎です。初めてのレポートであるため稚拙ではありますが競技麻雀Aルールの面白さや私が感じたものを伝えることができたら幸いです。(以下敬称略)

今回、Bリーグは20名が5卓に別れて4半荘を争った。私の卓は以下のメンバー。
(石原×伊東×安永×宮崎)
このメンバーとはいずれも以前に同卓させていただいた機会があり、初めはのどかな雰囲気だったのだが対局が始まった瞬間にパリッとした空気に変わったのが非常に印象に残った。

対局内容だが自分の特に印象に残った場面を紹介したい。
1回戦東4局、親は私。ここまでお互いに決定打が出せずにいたがなんとか約32,000点のトップ目で迎えた親番で好配牌を得る。そして4巡目に、

三索五索七索八索九索一筒二筒三筒東白白発発  ドラ七索

ドラ面子と役牌トイツが2つあってメンゼンで進めば一索東を引いて18,000まで伸びると考えていたが、もし白発が打たれた場合ポンして2,900のテンパイをとるべきなのか?仮に仕掛けてテンパイをとっても以下の変化が望めるなら仕掛けたほうが柔軟ではないか?
発をポン、一索を引いて5,800。

一索三索七索八索九索一筒二筒三筒白白  ポン発発発

さらに、白をポンで11,600。

一索七索八索九索一筒二筒三筒  ポン白白白  ポン発発発

もし、これに中ツモならば跳満のテンパイである。これを踏まえると仕掛けるほうが自然であるのではないだろうか?様々な意見があるとは思うが、自分なりに今考えてみると1枚目から仕掛けるべきだったと思う。

実際どうなったかというと4巡目、北家・安永より1枚目の白が打たれるもスルー。5巡目、南家・石原より1枚目の発が打たれる。白で仕掛けなかったことも考えこれもスルー。中盤、2枚目の白を鳴きテンパイを入れるが仕掛けなども入って3人の手もだいぶ進んだ印象があった。結局、伊東より一索が打たれ一索四索待ちでテンパイしていた私のアガリだと思ったが安永のピンフに頭ハネされアガれず、親番はあえなく終了となった。

これが響いたか、この日の自分は▲13.6Pで第2節は終了となった。
今回は負けに終わったが、このような対局中の疑問を思考するプロセスが雀力を養い、自分を成長させてくれる。
この反省を踏まえ、Aリーグ昇格を目指して残り3節も闘牌していきたい。

最後に他の卓の紹介をしたい。
まず注目すべきは+105.2Pを叩き暫定首位に立った藤原だ。
第1節、第2節ともに浮きでここまで危なげない試合運びをしているのはさすがといったところ。
また、前期にAリーグから降格し、誰よりも強くAリーグ復帰を望んでいる名倉も+73.7Pで暫定3位とし、昨年度での雪辱を晴らすべく昇格を狙う。

第3節よりリーグ戦は上位陣とのポイント差が如実に現れ始める。そのポイント差が通常と異なる打牌や選択を生み出すこともリーグ戦の面白い要素の1つ。観戦して下さる方はそのような点にも着目してもらいたい。

Bリーグ

順位 名前 プロ/アマ 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 藤原 琢 プロ 4.0 105.2 109.2
2 菊池 豪 プロ 116.4 ▲ 27.8 88.6
3 名倉 徹 プロ 0.7 73.7 74.4
4 氷室 哀華 プロ ▲ 2.0 50.5 48.5
5 藤井 崇勝 アマ 59.8 ▲ 20.6 39.2
6 古本 和宏 プロ 2.1 32.5 34.6
7 川崎 行広 プロ ▲ 18.2 41.7 23.5
8 福田 譲二 プロ 31.9 ▲ 15.5 16.4
9 宮崎 皓之介 プロ 18.9 ▲ 13.6 5.3
10 服部 学 プロ 33.3 ▲ 29.3 4.0
11 佐藤 健治 プロ ▲ 1.2 2.2 1.0
12 鶴 浩昭 プロ 22.4 ▲ 22.1 0.3
13 石原 忠道 アマ ▲ 3.0 ▲ 11.3 ▲ 14.3
14 伊東 宏倫 プロ ▲ 39.4 22.1 ▲ 17.3
15 矢野 拓郎 プロ ▲ 63.0 42.2 ▲ 20.8
16 安永 敏郎 アマ ▲ 55.0 2.8 ▲ 52.2
17 藤岡 治之 プロ 5.2 ▲ 58.7 ▲ 53.5
18 吉田 雄紀 アマ ▲ 0.7 ▲ 86.6 ▲ 87.3
19 中島 行泰 アマ ▲ 40.9 ▲ 70.9 ▲ 111.8
20 榎田 賢二郎 プロ ▲ 92.3 ▲ 36.5 ▲ 128.8

Cリーグレポート:山本秋桜里

A卓(流水×原×高野×哀河)
B卓(濱田×西川×弘中×陣野)
C卓(山本秋桜里×下山×北島×進)
D卓(水町×樋口×河野×高末)
E卓(友保×相本×松尾×吉田)
F卓(公文×山本江利香×藤瀬×松本)

こんにちは。29期生の山本秋桜里です。
今年の4月から連盟員として活動しています。
初めてレポート書くので緊張していますがよろしくお願いします。

先輩方のレポートを見ていると、客観的によく見て大事なところをしっかり捉えているなって尊敬します。
見ていて状況がよく分かるので、私もそんな風に書きたいのですが、きっと難しいと思いますがご容赦ください。

2節目の卓は下山哲也プロ、北島勇輝プロ、進栄二プロと私の4人でした。

私は前節、すでに▲58.7Pでしたので、今回こそはとの思いは強かったのですが、結果からいうと今節も▲29.2Pとかなり苦戦してしまいました。これが実力という事なのだと思いました。本手は全て流され、良い配牌をもらってもアガれず、追いつかず…思い入れが強い程、メンタルに響いてしまうので、あまりのうまくいかなさに途中から歯痒くてプルプルしていました。精神から鍛えようと思います。

結果は、卓内トップは進プロ、卓内2位は北島プロ、卓内3位は下山プロ、卓内4位私はという結果になりました。

進プロはよくアガリを拾っていたと思います。
最初の半荘、平たい状況ながらも1人浮きのトップをとったのが大きかったのでは無いでしょうか。
私は、放銃は1,000のみ1回のラスとなりましたが、一発裏ドラの無いAルールだけにノーテン罰符などが相当な痛手だったのではと思います。

そのような状況が続き、本手がアガれず冷静さを失っていきます。
下山プロも相当我慢の連続だったと思いますが、表情は変わらず大人の対応でした。凄い。

青木プロの『過程が大切だよ』という言葉が身に染みました。
きっと皆過程を大切にして、長い目で見てそれが結果を出すのだろうなと思いました。
私の場合、その過程の努力の無さがこの結果なのだと思います。

まだあと3節。過程を大切にして、精神がブレ無い様に食らいついて行きたいと思います。
まだまだ新米ですが、自分なりに少しずつ結果に繋げていければと思います!

今節の反省が次節にいかせるよう、日々勉強します!

Cリーグ

順位 名前 プロ/アマ 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 原 宙史 アマ 115.2 49.1 164.3
2 相本 長武 アマ 54.0 99.5 153.5
3 弘中 栄司 アマ 122.3 ▲ 10.1 112.2
4 樋口 徹 プロ 65.8 29.6 95.4
5 山本 江利香 プロ 30.1 22.2 52.3
6 下山 哲也 プロ 73.3 ▲ 22.7 50.6
7 北島 勇輝 プロ 9.6 24.6 34.2
8 陣野 良貴 プロ 5.3 21.5 26.8
9 水町 慎一 プロ ▲ 17.4 42.4 25.0
10 進 栄二 プロ ▲ 4.9 27.3 22.4
11 流水 聖人 プロ 3.7 11.9 15.6
12 藤瀬 恒介 アマ 7.6 0.6 8.2
13 高野 翔太 アマ 10.8 ▲ 4.9 5.9
14 松尾 樹宏 プロ 7.8 ▲ 9.9 ▲ 2.1
15 西川 舞 プロ 15.4 ▲ 22.4 ▲ 7.0
16 公文 寛明 アマ ▲ 31.5 9.2 ▲ 22.3
17 濱田 貴幸 アマ ▲ 50.0 10.0 ▲ 40.0
18 河野 みのり プロ 9.0 ▲ 51.3 ▲ 42.3
19 吉田 彩乃 アマ ▲ 27.5 ▲ 16.2 ▲ 43.7
20 高末 丈永  アマ ▲ 65.3 ▲ 20.7 ▲ 86.0
21 山本 秋桜里 プロ ▲ 58.7 ▲ 29.2 ▲ 87.9
22 スカルリーパーA-ji プロ ▲ 11.4 ▲ 100.0 ▲ 111.4
23 哀河 斗南 プロ ▲ 54.8 ▲ 78.1 ▲ 132.9
24 松本 路也 アマ ▲ 121.2 ▲ 32.0 ▲ 153.2
25 山本 光男 プロ ▲ 4.5 ▲ 150.0 ▲ 154.5
26 友保 美香里 プロ ▲ 93.7 ▲ 73.4 ▲ 167.1
27 髙田 優香 アマ ▲ 32.0 ▲ 150.0 ▲ 182.0

皇帝位戦進出ライン、昇降級ライン:順位枠内に表示

九州プロリーグ レポート/第14期九州プロリーグ A・B・Cリーグ 第2節レポート

Aリーグレポート:小車祥
A卓(大和田×柴田×浜上×西原×安東)
B卓(藤原×塚本×青木×新谷)
C卓(小川×福田×中尾×小車)
私は今期、Aリーグ在籍3年目。1年目、2年目共にあと少しのところで決勝進出を逃した。
今期こそは絶対に決勝に進出し、皇帝位を獲得してやるという意気込みはあったが、第1節の対局が始まった時には気持ちは落ち着いていた。
今期Aリーグに昇級したのは小川・大和田・中尾・柴田の計4名。
第1節の対局が始まった瞬間、大和田の手が震えているのがわかった。
彼を見て、2年前初めてAリーグで対局した日の自分を思い出す。
なるほど、確かに震えていた。それは怯えていたのではなく、武者震いのようなものだ。
野心に満ち溢れ、闘争心剥き出しで戦う選手は非常に手強い。
第1節の大和田の成績からもそれは証明されていた。
第2節の私の対戦相手は、私と同じAリーグ在籍3年目の福田、Aリーグ返り咲きの小川、そして持前の攻撃力で一気に駆け上がってきた中尾。時に狂犬のような凶暴性を卓上で見せる中尾をどうなだめるか、それがテーマになるような展開予想が私の中で行われていたが、まさにその通りの試合となった。
とにかく中尾に手がよく入る。1回戦は中尾の猛攻に耐え凌ぐのがやっとだった。
中尾の連勝は阻止したい2回戦のオーラス、トップ目は中尾、私は29,300点の3着につけていた。
三万三万四万四万五万六万六万六索七索八索二筒三筒四筒  ドラ九筒
私はこれをリーチし、二万をツモって1,300・2,600のアガリ。
これでなんとか中尾と同点トップで終えるも連勝を阻止はできなかった。
3回戦、下記は中尾の親番での手牌。
二万三万四万四万一索二索三索六索六索六索一筒二筒三筒  ドラ六索
中尾はこれをリーチせず、河に3枚切れている一万をひっそりと狙っていた。
そこへツモ五万。小川が発を仕掛けておりソーズは場に高いように見えたが、中尾の選択は六索を切ってのリーチだった。
小川にロンと言われるかもしれない。福田にチーと言われてかわされるかもしれない。
そんな消極的思考など毛ほども見せぬ意志のこもった一打。それに呼応するかのような一発での六万ツモ(Aルールなので一発役はないが)。
こうなるともう手が付けられない。
中尾は絶好調のまま対局を終え、Aリーグ首位へと躍り出た。
A卓では初戦に浜上が大きなトップを取りそのまま突っ走るかと思われたが、それを阻んだのが前期の決勝メンバーである西原と、第1節と変わらぬ安定を見せた大和田。
B卓では繊細さに定評のある塚本が信じられない大へこみ。新谷が第1節のマイナスを一気に返し、持っていたマイナスをそのままプラスにするほどの大叩き。負けじと青木も加点し、高順位をキープ。
リスク回避に重きを置き、中尾や大和田に好きにさせてきた私だが、このまま黙っているわけにはいかない。
その気持ちは同じリーグで戦う者ならば全員同じであろう。
一選手として思うことはただ1つ。
「全身全霊で戦う」
全ての対局者にそれぞれの視点から描かれた物語があるだろう。
そこに秘めた思いはどれも計り知れないはずだし、比べることなどできないは当然だ。
例えば中尾の……大和田の……誰かの物語の一片に私の物語が交錯し、時に立ちはだかることができればそれほど嬉しいことはない。
今、最高に面白い九州のAリーグ。
これはそんな私たちが命を削って綴る、もしかしたらあなたへの物語である。
第3節組み合わせ予定
A卓(中尾×福田×青木×大和田×柴田)
B卓(小車×新谷×塚本×浜上)
C卓(小川×藤原×西原×安東)
(組み合わせは都合により変更になることもあります)
Aリーグ

順位 名前

1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計 順位
1 中尾 多門 16.7 81.1 97.8 1
2 大和田 篤史 40.3 27.3 67.6 2
3 西原 亨 1.8 39.7 41.5 3
4 青木 胤道 35.8 4.6 40.4 4
5 新谷 翔平 ▲ 30.9 62.8 31.9 5
6 浜上 文吾 31.6 ▲ 8.8 22.8 6
7 小車 祥 ▲ 2.5 18.1 15.6 7
8 藤原 英司 ▲ 2.7 13.6 10.9 8
9 小川 善章 ▲ 6.7 ▲ 33.3 ▲ 40.0 9
10 柴田 祐一朗 ▲ 18.0 ▲ 36.3 ▲ 54.3 10
11 塚本 将之 15.6 ▲ 81.0 ▲ 65.4 11
12 安東 裕允 ▲ 63.9 ▲ 21.9 ▲ 85.8 12
13 福田 正道 ▲ 38.1 ▲ 66.9 ▲ 105.0 13

Bリーグレポート:宮崎皓之介
A卓(矢野×服部×名倉×吉田)
B卓(石原×伊東×安永×宮崎)
C卓(中島×藤原×佐藤×榎田)
D卓(川崎×藤岡×古本×福田)
E卓(氷室×藤井×菊池×鶴)
皆様こんにちは、今回九州リーグBリーグレポートを務めます第29期生の宮崎です。初めてのレポートであるため稚拙ではありますが競技麻雀Aルールの面白さや私が感じたものを伝えることができたら幸いです。(以下敬称略)
今回、Bリーグは20名が5卓に別れて4半荘を争った。私の卓は以下のメンバー。
(石原×伊東×安永×宮崎)
このメンバーとはいずれも以前に同卓させていただいた機会があり、初めはのどかな雰囲気だったのだが対局が始まった瞬間にパリッとした空気に変わったのが非常に印象に残った。
対局内容だが自分の特に印象に残った場面を紹介したい。
1回戦東4局、親は私。ここまでお互いに決定打が出せずにいたがなんとか約32,000点のトップ目で迎えた親番で好配牌を得る。そして4巡目に、
三索五索七索八索九索一筒二筒三筒東白白発発  ドラ七索
ドラ面子と役牌トイツが2つあってメンゼンで進めば一索東を引いて18,000まで伸びると考えていたが、もし白発が打たれた場合ポンして2,900のテンパイをとるべきなのか?仮に仕掛けてテンパイをとっても以下の変化が望めるなら仕掛けたほうが柔軟ではないか?
発をポン、一索を引いて5,800。
一索三索七索八索九索一筒二筒三筒白白  ポン発発発
さらに、白をポンで11,600。
一索七索八索九索一筒二筒三筒  ポン白白白  ポン発発発
もし、これに中ツモならば跳満のテンパイである。これを踏まえると仕掛けるほうが自然であるのではないだろうか?様々な意見があるとは思うが、自分なりに今考えてみると1枚目から仕掛けるべきだったと思う。
実際どうなったかというと4巡目、北家・安永より1枚目の白が打たれるもスルー。5巡目、南家・石原より1枚目の発が打たれる。白で仕掛けなかったことも考えこれもスルー。中盤、2枚目の白を鳴きテンパイを入れるが仕掛けなども入って3人の手もだいぶ進んだ印象があった。結局、伊東より一索が打たれ一索四索待ちでテンパイしていた私のアガリだと思ったが安永のピンフに頭ハネされアガれず、親番はあえなく終了となった。
これが響いたか、この日の自分は▲13.6Pで第2節は終了となった。
今回は負けに終わったが、このような対局中の疑問を思考するプロセスが雀力を養い、自分を成長させてくれる。
この反省を踏まえ、Aリーグ昇格を目指して残り3節も闘牌していきたい。
最後に他の卓の紹介をしたい。
まず注目すべきは+105.2Pを叩き暫定首位に立った藤原だ。
第1節、第2節ともに浮きでここまで危なげない試合運びをしているのはさすがといったところ。
また、前期にAリーグから降格し、誰よりも強くAリーグ復帰を望んでいる名倉も+73.7Pで暫定3位とし、昨年度での雪辱を晴らすべく昇格を狙う。
第3節よりリーグ戦は上位陣とのポイント差が如実に現れ始める。そのポイント差が通常と異なる打牌や選択を生み出すこともリーグ戦の面白い要素の1つ。観戦して下さる方はそのような点にも着目してもらいたい。
Bリーグ

順位 名前 プロ/アマ 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 藤原 琢 プロ 4.0 105.2 109.2
2 菊池 豪 プロ 116.4 ▲ 27.8 88.6
3 名倉 徹 プロ 0.7 73.7 74.4
4 氷室 哀華 プロ ▲ 2.0 50.5 48.5
5 藤井 崇勝 アマ 59.8 ▲ 20.6 39.2
6 古本 和宏 プロ 2.1 32.5 34.6
7 川崎 行広 プロ ▲ 18.2 41.7 23.5
8 福田 譲二 プロ 31.9 ▲ 15.5 16.4
9 宮崎 皓之介 プロ 18.9 ▲ 13.6 5.3
10 服部 学 プロ 33.3 ▲ 29.3 4.0
11 佐藤 健治 プロ ▲ 1.2 2.2 1.0
12 鶴 浩昭 プロ 22.4 ▲ 22.1 0.3
13 石原 忠道 アマ ▲ 3.0 ▲ 11.3 ▲ 14.3
14 伊東 宏倫 プロ ▲ 39.4 22.1 ▲ 17.3
15 矢野 拓郎 プロ ▲ 63.0 42.2 ▲ 20.8
16 安永 敏郎 アマ ▲ 55.0 2.8 ▲ 52.2
17 藤岡 治之 プロ 5.2 ▲ 58.7 ▲ 53.5
18 吉田 雄紀 アマ ▲ 0.7 ▲ 86.6 ▲ 87.3
19 中島 行泰 アマ ▲ 40.9 ▲ 70.9 ▲ 111.8
20 榎田 賢二郎 プロ ▲ 92.3 ▲ 36.5 ▲ 128.8

Cリーグレポート:山本秋桜里
A卓(流水×原×高野×哀河)
B卓(濱田×西川×弘中×陣野)
C卓(山本秋桜里×下山×北島×進)
D卓(水町×樋口×河野×高末)
E卓(友保×相本×松尾×吉田)
F卓(公文×山本江利香×藤瀬×松本)
こんにちは。29期生の山本秋桜里です。
今年の4月から連盟員として活動しています。
初めてレポート書くので緊張していますがよろしくお願いします。
先輩方のレポートを見ていると、客観的によく見て大事なところをしっかり捉えているなって尊敬します。
見ていて状況がよく分かるので、私もそんな風に書きたいのですが、きっと難しいと思いますがご容赦ください。
2節目の卓は下山哲也プロ、北島勇輝プロ、進栄二プロと私の4人でした。
私は前節、すでに▲58.7Pでしたので、今回こそはとの思いは強かったのですが、結果からいうと今節も▲29.2Pとかなり苦戦してしまいました。これが実力という事なのだと思いました。本手は全て流され、良い配牌をもらってもアガれず、追いつかず…思い入れが強い程、メンタルに響いてしまうので、あまりのうまくいかなさに途中から歯痒くてプルプルしていました。精神から鍛えようと思います。
結果は、卓内トップは進プロ、卓内2位は北島プロ、卓内3位は下山プロ、卓内4位私はという結果になりました。
進プロはよくアガリを拾っていたと思います。
最初の半荘、平たい状況ながらも1人浮きのトップをとったのが大きかったのでは無いでしょうか。
私は、放銃は1,000のみ1回のラスとなりましたが、一発裏ドラの無いAルールだけにノーテン罰符などが相当な痛手だったのではと思います。
そのような状況が続き、本手がアガれず冷静さを失っていきます。
下山プロも相当我慢の連続だったと思いますが、表情は変わらず大人の対応でした。凄い。
青木プロの『過程が大切だよ』という言葉が身に染みました。
きっと皆過程を大切にして、長い目で見てそれが結果を出すのだろうなと思いました。
私の場合、その過程の努力の無さがこの結果なのだと思います。
まだあと3節。過程を大切にして、精神がブレ無い様に食らいついて行きたいと思います。
まだまだ新米ですが、自分なりに少しずつ結果に繋げていければと思います!
今節の反省が次節にいかせるよう、日々勉強します!
Cリーグ

順位 名前 プロ/アマ 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 原 宙史 アマ 115.2 49.1 164.3
2 相本 長武 アマ 54.0 99.5 153.5
3 弘中 栄司 アマ 122.3 ▲ 10.1 112.2
4 樋口 徹 プロ 65.8 29.6 95.4
5 山本 江利香 プロ 30.1 22.2 52.3
6 下山 哲也 プロ 73.3 ▲ 22.7 50.6
7 北島 勇輝 プロ 9.6 24.6 34.2
8 陣野 良貴 プロ 5.3 21.5 26.8
9 水町 慎一 プロ ▲ 17.4 42.4 25.0
10 進 栄二 プロ ▲ 4.9 27.3 22.4
11 流水 聖人 プロ 3.7 11.9 15.6
12 藤瀬 恒介 アマ 7.6 0.6 8.2
13 高野 翔太 アマ 10.8 ▲ 4.9 5.9
14 松尾 樹宏 プロ 7.8 ▲ 9.9 ▲ 2.1
15 西川 舞 プロ 15.4 ▲ 22.4 ▲ 7.0
16 公文 寛明 アマ ▲ 31.5 9.2 ▲ 22.3
17 濱田 貴幸 アマ ▲ 50.0 10.0 ▲ 40.0
18 河野 みのり プロ 9.0 ▲ 51.3 ▲ 42.3
19 吉田 彩乃 アマ ▲ 27.5 ▲ 16.2 ▲ 43.7
20 高末 丈永  アマ ▲ 65.3 ▲ 20.7 ▲ 86.0
21 山本 秋桜里 プロ ▲ 58.7 ▲ 29.2 ▲ 87.9
22 スカルリーパーA-ji プロ ▲ 11.4 ▲ 100.0 ▲ 111.4
23 哀河 斗南 プロ ▲ 54.8 ▲ 78.1 ▲ 132.9
24 松本 路也 アマ ▲ 121.2 ▲ 32.0 ▲ 153.2
25 山本 光男 プロ ▲ 4.5 ▲ 150.0 ▲ 154.5
26 友保 美香里 プロ ▲ 93.7 ▲ 73.4 ▲ 167.1
27 髙田 優香 アマ ▲ 32.0 ▲ 150.0 ▲ 182.0

皇帝位戦進出ライン、昇降級ライン:順位枠内に表示

第30期プロリーグ A1 第3節レポート

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第3節。まだまだ序盤戦とはいえA1リーグでは毎節激しい戦いが繰り広げられている。
さぁ今節はどのような戦いが見られるのか。今節、私が注目したのは現在トータルポイントがプラスの沢崎、伊藤、荒、朝武の卓であった。

1回戦
東1局に先手を取ったのは、起家スタートの朝武。
6巡目に以下のテンパイが入る。

六万七万三索四索五索六索七索七索七索七索八索三筒四筒  ツモ五筒  ドラ二筒

親番で6巡目ということを考えるとリーチにいくのが自然ではあると思うが、朝武はドラの振り替えを見てダマテンに受ける。そして次巡、荒より2900のアガリとなった。

このアガリをどう見るか?「親番でのこの勝負手を2900で終わらせるのはもったいない。リーチを打つべきだ。」と考える打ち手も多いだろう。当然その考えも正しいと思うし、私もこの手牌をもらったらリーチにいくであろう。
しかし、朝武の選択はダマテンであった。
このアガリは私にはとても怖く映る。なぜなら、朝武はこの手牌を勝負手とは考えていないということだからだ。目先の点棒には眼もくれず、流れを掴むこと一点に的を絞っている。一局単位ではなく、どのように決定戦に残るかを考えた一年を見据えた戦い方であった。

この後は沢崎が1000、2000、2000は2300と打点はないもののアガリを積み重ねていく。
そして迎えた東3局2本場。
6巡目に親の沢崎が白をポンしている状況で、7巡目朝武の手牌は以下になった。

三万三万三万三索四索八索八索八筒八筒東東中中  ドラ四索  ツモ発

そして沢崎の捨て牌が

北八万西八筒七万四万九万

北西の切り出しからホンイツの可能性は低いであろうが、十分に打点を感じさせる捨て牌である。
ここでの選択は3つ。完全に受けるならば七対子に決める三万切り。バランスよく攻めるならば対子落としから様子をみて、ツモが伸びれば打発といく八筒切り。そして、まっすぐに攻めきるならば発のツモ切りである。
朝武の選択は発のツモ切りであった。この発を沢崎がポン。局面は一気に煮詰まった。
9巡目沢崎に

四索五索六索七索二筒三筒四筒  ポン発発発  ポン白白白  ドラ四索

のテンパイが入ると、朝武にも

三万三万三万三索四索五索八索八索八索東東中中

のリーチが入る。決着はすぐについた。
朝武が東を引き、価値ある3000,6000のアガリとなった。

東1局にあのタンピンをダマテンに構える打ち手が、今局は発を打ち切り跳満をものにする。A1で戦うトッププロの実力を見せつけられた半荘であった。
この後は、朝武が当然のように流れを掴みトップとなった。
これは余談だが、朝武が八筒切りもしくは三万切りを選択していたら、朝武が暗刻になった八索が沢崎に入り、沢崎の連荘が濃厚であった。
2回戦東3局。1回戦で流れを引き寄せた朝武は、わずか6巡で

五万五万五万二索二索二索七索七索八筒八筒発発発  ツモ七索  ドラ八筒

親の四暗刻を引きあがりダントツとなり、見事に2連勝を飾った。

一方、苦しい戦いを強いられている3人だが、荒は2半荘連続でプラスをキープしている。
劣勢に立たされてもポイントをキープする荒のその技術も、やはりトッププロのそれであった。
3回戦も東1局に朝武が荒のリーチに追いかけ、荒より12000を打ち取る。朝武好調の中でも粘っていた荒からのアガリだけに、朝武の独壇場になるかと思われたが、伊藤、沢崎も黙ってはいない。
3回戦は伊藤が、4回戦は沢崎がトップを取り切り朝武に独走を許さなかった。
特に沢崎は、3回戦までで約△60と非常に苦しかったのだが、ワンチャンスをものにしてきっかけを掴むと、一気に攻め切り67000点の大トップをものにした。
朝武がトータル首位に躍り出たが、まだまだ接戦で目の離せない戦いが続く。

第4節組み合わせ
A卓 前原 雄大 vs 柴田 弘幸 vs 古川 孝次 vs 伊藤 優孝
B卓 朝武 雅晴 vs 藤崎 智 vs 望月 雅継 vs 荒 正義
C卓 沢崎 誠 vs 近藤 久春 vs ダンプ大橋 vs 猿川 真寿

プロリーグ(鳳凰戦)レポート/第30期プロリーグ A1 第3節レポート

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第3節。まだまだ序盤戦とはいえA1リーグでは毎節激しい戦いが繰り広げられている。
さぁ今節はどのような戦いが見られるのか。今節、私が注目したのは現在トータルポイントがプラスの沢崎、伊藤、荒、朝武の卓であった。
1回戦
東1局に先手を取ったのは、起家スタートの朝武。
6巡目に以下のテンパイが入る。
六万七万三索四索五索六索七索七索七索七索八索三筒四筒  ツモ五筒  ドラ二筒
親番で6巡目ということを考えるとリーチにいくのが自然ではあると思うが、朝武はドラの振り替えを見てダマテンに受ける。そして次巡、荒より2900のアガリとなった。
このアガリをどう見るか?「親番でのこの勝負手を2900で終わらせるのはもったいない。リーチを打つべきだ。」と考える打ち手も多いだろう。当然その考えも正しいと思うし、私もこの手牌をもらったらリーチにいくであろう。
しかし、朝武の選択はダマテンであった。
このアガリは私にはとても怖く映る。なぜなら、朝武はこの手牌を勝負手とは考えていないということだからだ。目先の点棒には眼もくれず、流れを掴むこと一点に的を絞っている。一局単位ではなく、どのように決定戦に残るかを考えた一年を見据えた戦い方であった。
この後は沢崎が1000、2000、2000は2300と打点はないもののアガリを積み重ねていく。
そして迎えた東3局2本場。
6巡目に親の沢崎が白をポンしている状況で、7巡目朝武の手牌は以下になった。
三万三万三万三索四索八索八索八筒八筒東東中中  ドラ四索  ツモ発
そして沢崎の捨て牌が
北八万西八筒七万四万九万
北西の切り出しからホンイツの可能性は低いであろうが、十分に打点を感じさせる捨て牌である。
ここでの選択は3つ。完全に受けるならば七対子に決める三万切り。バランスよく攻めるならば対子落としから様子をみて、ツモが伸びれば打発といく八筒切り。そして、まっすぐに攻めきるならば発のツモ切りである。
朝武の選択は発のツモ切りであった。この発を沢崎がポン。局面は一気に煮詰まった。
9巡目沢崎に
四索五索六索七索二筒三筒四筒  ポン発発発  ポン白白白  ドラ四索
のテンパイが入ると、朝武にも
三万三万三万三索四索五索八索八索八索東東中中
のリーチが入る。決着はすぐについた。
朝武が東を引き、価値ある3000,6000のアガリとなった。
東1局にあのタンピンをダマテンに構える打ち手が、今局は発を打ち切り跳満をものにする。A1で戦うトッププロの実力を見せつけられた半荘であった。
この後は、朝武が当然のように流れを掴みトップとなった。
これは余談だが、朝武が八筒切りもしくは三万切りを選択していたら、朝武が暗刻になった八索が沢崎に入り、沢崎の連荘が濃厚であった。
2回戦東3局。1回戦で流れを引き寄せた朝武は、わずか6巡で
五万五万五万二索二索二索七索七索八筒八筒発発発  ツモ七索  ドラ八筒
親の四暗刻を引きあがりダントツとなり、見事に2連勝を飾った。
一方、苦しい戦いを強いられている3人だが、荒は2半荘連続でプラスをキープしている。
劣勢に立たされてもポイントをキープする荒のその技術も、やはりトッププロのそれであった。
3回戦も東1局に朝武が荒のリーチに追いかけ、荒より12000を打ち取る。朝武好調の中でも粘っていた荒からのアガリだけに、朝武の独壇場になるかと思われたが、伊藤、沢崎も黙ってはいない。
3回戦は伊藤が、4回戦は沢崎がトップを取り切り朝武に独走を許さなかった。
特に沢崎は、3回戦までで約△60と非常に苦しかったのだが、ワンチャンスをものにしてきっかけを掴むと、一気に攻め切り67000点の大トップをものにした。
朝武がトータル首位に躍り出たが、まだまだ接戦で目の離せない戦いが続く。
第4節組み合わせ
A卓 前原 雄大 vs 柴田 弘幸 vs 古川 孝次 vs 伊藤 優孝
B卓 朝武 雅晴 vs 藤崎 智 vs 望月 雅継 vs 荒 正義
C卓 沢崎 誠 vs 近藤 久春 vs ダンプ大橋 vs 猿川 真寿

第30期プロリーグ A2 第3節レポート

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第2節が終わった瞬間から、この第3節のレポートのテーマは私の心の中で決まっていた。

リーグ戦を観戦する時の方法としては、注目する選手の手牌の動きを見る観戦方法と、逆に視線が見える位置に陣取り、
その選手の思考を追う観戦方法があるだろう。
また、もう少し視野を広げて卓全体を俯瞰できるポジションに構え、普段対局している時には見ることの出来ない視点から対局を観戦する方法がある。観戦する皆さんも、いろいろな視点から対局を見ることにチャレンジすることをお勧めしたい。

普段の私は、比較的フラットな視点で観戦することを好むタイプだ。
さらにレポートを書くとなると、感情が入らない観戦方法の方が構成していく時に文章をまとめやすいといった理由もあったりするだけに、いつもは全体を見渡して観戦している事が多い。

しかし、今節はどうしてもある選手の麻雀に注目したかった。
その為、今回のレポートの内容は偏りがある内容になってしまう事を事前にお許し願いたい。

私が注目したのは上位3名が揃う組み合わせ。
首位の山井、2位の四柳、3位の前田に、昨年度惜しくも昇級を逃した黒沢と遠藤の卓。

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“ある選手”とは首位を走る山井。ここ数年での山井のスタイルチェンジからの進化と、その強さの秘密を探りたいと思っていたことが大きな理由だ。
対戦前から、今節は山井の後ろに陣取り好調の理由を探ろうと目論んでいたものの、山井は1回戦の抜け番という事で、首位の山井に挑戦権を突き付ける4人の争いに注目。

1回戦、開局から飛び出したのは親番の黒沢。
四柳からポンテンの2,900を召し取ると、続く東1局1本場、10巡目にリーチ。

三万四万五万六万七万五索五索五索六索二筒三筒四筒四筒  ツモ七索  打四筒 リーチ  ドラ五索

手役が確定し、ヤミに構えても十分な所を敢然とリーチを打てるところが黒沢の強み。
手堅く点棒を拾うというより、自分の力でポイントを掴み取るんだという意思や姿勢がギャラリーにも伝わるリーチで、今節の対戦に懸ける黒沢の気持ちがこちらにも伝わってくるようだ。

この確定18,000点のリーチに向かっていくのは遠藤。
7巡目テンパイも、

一万一万九万九万四索四索四索六索七索八索八索七筒七筒  ツモ七筒  打六索  ドラ五索

ツモリ三暗刻のテンパイを拒否し、あくまで高め追及のスタイルは以前には見られなかった形。
昨年度のA2リーグでの経験から、新たなスタイルを模索しているのだろうか。

黒沢のリーチを受け、遠藤は黒沢の現物八索をポン。黒沢の二万五万八万は何と山7枚、対する遠藤は山3枚。
麻雀のアガリ形の強さは待ちの枚数ではないが、打点の違いと形の強さから黒沢が圧倒的優位と見たが、勝者は遠藤。
黒沢が一万を掴んで決着。

ここから互いに牽制しあう展開が続いたが、局が大きく動いたのは南2局4本場。
10巡目、まずは北家の黒沢がリーチ。

このリーチを受け、次巡、南家の四柳が六筒を暗カン。リンシャンから東を引き込み即リーチ。

二筒三筒四筒東東東西西北北  暗カン牌の背六筒六筒牌の背  ドラ一万

同巡、西家・前田もテンパイも、待ち牌の六筒を暗カンされているだけにここはヤミ。

一万一万四万五万六万六万七万八万四索五索四筒五筒白  ツモ三索  打白  ドラ一万

この勝負所を制したのは黒沢。この日1日を象徴するようなアガリは、

六万七万七万八万九万七索八索九索七筒八筒九筒九筒九筒  リーチ  ツモ五万  ドラ五万

会心の2,000・4,000で1人抜け出すことに成功。
次局は遠藤が、前田のリーチをかい潜り見事に跳満を引きアガリ肉薄するも、

五万五万七万七万一索一索八索八索二筒八筒八筒九筒九筒  リーチ  ツモ二筒  ドラ五万

最後は黒沢がきっちりと締め勝負あり。

一索二索三索四索五索五索五索六索七索八索  ポン南南南  ロン三索  ドラ四万

注目の首位争いは、2位、3位共にマイナスしたため大きな変動はなし。
ここで満を持して山井の登場だ。

山井の強さは何度も対戦して十分にわかっているつもり…だった。
しかし、スタイルチェンジしてからの“本当の”強さの理由を知りたい自分がいた。
それが今回、山井の後ろに陣取った大きな理由の1つである。

山井が踏み込むタイミング、間合い、そして受け手順、全てのアクションが、今自分が山井から吸収しなければならないスキルで、自分に足りないモノだという事を自覚しているだけに、今節の山井の大爆発を密かに期待していたのも事実だ。(観戦記者という公平な視点で観戦しなければならないことは十分に承知の上で。)客観的にレポートは書かなければならないが、何か1つでも盗んで帰れたらいいなと。

しかし、今節は山井にとって受難の月となってしまったようだ。
2回戦東1局、親の山井は13巡目にリーチを放つものの、ドラ暗刻の黒沢があっさりとツモアガリ。

六万六万六万一索二索三筒四筒五筒七筒七筒東東東  ツモ三索  ドラ東

そして昇級争いのライバルである前田も続く。トップを走る黒沢から東3局の親番で、

一万一万一万七万八万七索八索九索南南南西西  リーチ  ロン九万  ドラ六万

高めの九万で9,600。

山井も南1局の親番で持ち前の爆発力の片鱗を見せる。

二万三万四万五万六万一索一索五索六索七索七筒八筒九筒  リーチ  ツモ四万  ドラ三万

五万六万七万七索七索七索一筒一筒五筒六筒六筒七筒八筒  リーチ  ツモ七筒  ドラ六筒

この二発のツモアガリでトップ目に立つも、今日の黒沢と前田の出来はそれ以上だった。
南1局3本場、黒沢は山井の追っかけリーチを受けながらも気合の3,000・6,000のツモアガリ。

五万六万七万七万八万九万七索七索八索八索九索一筒一筒  リーチ  ツモ九索  ドラ九索

首位の山井に親カブリさせる価値あるアガリを果たすものの、今度はその黒沢から前田が、

六万七万八万五索五索六索七索八索七筒七筒八筒八筒八筒  ロン七筒  ドラ五索

このアガリで黒沢の2連勝を阻止。山井は2着で自身の緒戦を終える。

3回戦、山井の強さを垣間見るスーパープレイが開局早々飛び出す。
5巡目に白をポンした牌姿は以下の形。

一万二万三万四万五万六万七万八万八万西  ポン白白白  ドラ八索

ここから上家・前田の放った三万を平然とスルー。

すると、ツモ二万西、ツモ五万二万と自然なテンパイを果たし、ハイテイで三万をツモ。
最高打点をモノにし一歩リードするも、山井自身が、

「このリーチは少し焦ったのかなぁ?」

と後悔を滲ませる一手が生まれる。
東2局7巡目、タンピンリャンペーコーを目指し進めていた山井は、待ち変えを選択しリーチ。

三万三万四万四万三索三索五索五索六索六索南南西  ドラ四万

「この手をしっかりとヤミテンでアガっていれば、今日の勝ちは間違いなかったのに。」

最終戦を前に語った山井のこの繊細さと、前局の大胆な戦い方とのバランスが山井の強さを物語っているのかもしれない。

今局の結果は、四柳がきっちりと捌き切り親権をキープ。
するとこのアガリから3連続でアガリをモノにし、1回戦の負債を取り戻す復調のきっかけとなったのだ。

山井が語るこの西タンキのヤミテン。テンパイは南をツモってのモノだった。
もし仮に、タンヤオ牌を引いてのテンパイであるなら、自然とタンヤオ牌でのヤミテンを選択したであろうし、前局の感触の良いアガリが、リーチを宣言させたものだと思っていた。自分が座っていたとしても同じようなアクションを起こす可能性もあるなと感じていただけに、山井の『繊細さと大胆さ』のバランスを感じ取ることが出来た瞬間だった。

実際、この瞬間から山井は苦戦を強いられることとなる。
絶好調の黒沢が抜け番の3回戦、前田が2回戦に引き続き連勝を果たし、息を吹き返した四柳が2着。

対局が終わった今振り返ってみても、四柳がプラスで終えたきっかけはこの局だったように思えるし、山井が苦しんだのもこのリーチがきっかけだったように思う。
しかし大切な事は、このアクション云々ではなく、この瞬間が山井にとってのターニングポイントだという事を、対局している最中から山井自身が感じ取ることが出来ているという事だと私は思う。

自分自身の置かれている位置や状態を客観的に見る“目”を持っている事。
自分自身の事だけでなく、周りの変化にも瞬時に対応し、判断することが出来る事。

これらが山井の強さを支える強さの一部分ではないかと結論付けることが出来たことが、今節の私にとっての収穫だったように思えるのだ。

話を対局に戻そう。
この日の主役はやはり黒沢。黒沢自身も、

「私じゃなかったらもっと勝ってたかも~。」

と、冗舌に語るほど、黒沢の状態は良かったように映った。

4回戦も、

一万二万一索二索三索三索四索五索六索六索一筒二筒三筒  リーチ  ツモ三万

六万七万八万九索九索九索四筒四筒五筒五筒六筒六筒発  ツモ発  ドラ発

この二発の2,000・3,900でトップを確定させる。
出入りの激しい内容ながら、攻める所は攻め、守る所は必死に守る。そういった戦う姿勢が卓外からも十分に感じ取ることが出来る程の気迫が、今節の黒沢からは伝わってきた。この姿勢を崩さない限り、今期も黒沢の活躍が期待できそうだ。

全体の成績を見ると、上位3人の争いはしばらくの間続く様相を見せている。
安定感のある勝又も今節も着実にプラスを重ね、上位を窺う好ポジションにつける。

また、今節の勝ち頭は石渡。
4114と激しい結果ながら、2回戦は70,000点越え、3回戦も60,000点越えと大爆発。
一期でのA1リーグ復帰も十分にありそうだ。

例年に比べ混戦模様のA2リーグ。
戦いは1/3を過ぎた所だが、この先どういったドラマが待っているのか全く予想できない。
来節も熱い戦いが期待できそうだ。

プロリーグ(鳳凰戦)レポート/第30期プロリーグ A2 第3節レポート

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第2節が終わった瞬間から、この第3節のレポートのテーマは私の心の中で決まっていた。
リーグ戦を観戦する時の方法としては、注目する選手の手牌の動きを見る観戦方法と、逆に視線が見える位置に陣取り、
その選手の思考を追う観戦方法があるだろう。
また、もう少し視野を広げて卓全体を俯瞰できるポジションに構え、普段対局している時には見ることの出来ない視点から対局を観戦する方法がある。観戦する皆さんも、いろいろな視点から対局を見ることにチャレンジすることをお勧めしたい。
普段の私は、比較的フラットな視点で観戦することを好むタイプだ。
さらにレポートを書くとなると、感情が入らない観戦方法の方が構成していく時に文章をまとめやすいといった理由もあったりするだけに、いつもは全体を見渡して観戦している事が多い。
しかし、今節はどうしてもある選手の麻雀に注目したかった。
その為、今回のレポートの内容は偏りがある内容になってしまう事を事前にお許し願いたい。
私が注目したのは上位3名が揃う組み合わせ。
首位の山井、2位の四柳、3位の前田に、昨年度惜しくも昇級を逃した黒沢と遠藤の卓。
30_a2_02_01_smpwidth280_ktaiwidth240.jpg
“ある選手”とは首位を走る山井。ここ数年での山井のスタイルチェンジからの進化と、その強さの秘密を探りたいと思っていたことが大きな理由だ。
対戦前から、今節は山井の後ろに陣取り好調の理由を探ろうと目論んでいたものの、山井は1回戦の抜け番という事で、首位の山井に挑戦権を突き付ける4人の争いに注目。
1回戦、開局から飛び出したのは親番の黒沢。
四柳からポンテンの2,900を召し取ると、続く東1局1本場、10巡目にリーチ。
三万四万五万六万七万五索五索五索六索二筒三筒四筒四筒  ツモ七索  打四筒 リーチ  ドラ五索
手役が確定し、ヤミに構えても十分な所を敢然とリーチを打てるところが黒沢の強み。
手堅く点棒を拾うというより、自分の力でポイントを掴み取るんだという意思や姿勢がギャラリーにも伝わるリーチで、今節の対戦に懸ける黒沢の気持ちがこちらにも伝わってくるようだ。
この確定18,000点のリーチに向かっていくのは遠藤。
7巡目テンパイも、
一万一万九万九万四索四索四索六索七索八索八索七筒七筒  ツモ七筒  打六索  ドラ五索
ツモリ三暗刻のテンパイを拒否し、あくまで高め追及のスタイルは以前には見られなかった形。
昨年度のA2リーグでの経験から、新たなスタイルを模索しているのだろうか。
黒沢のリーチを受け、遠藤は黒沢の現物八索をポン。黒沢の二万五万八万は何と山7枚、対する遠藤は山3枚。
麻雀のアガリ形の強さは待ちの枚数ではないが、打点の違いと形の強さから黒沢が圧倒的優位と見たが、勝者は遠藤。
黒沢が一万を掴んで決着。
ここから互いに牽制しあう展開が続いたが、局が大きく動いたのは南2局4本場。
10巡目、まずは北家の黒沢がリーチ。
このリーチを受け、次巡、南家の四柳が六筒を暗カン。リンシャンから東を引き込み即リーチ。
二筒三筒四筒東東東西西北北  暗カン牌の背六筒六筒牌の背  ドラ一万
同巡、西家・前田もテンパイも、待ち牌の六筒を暗カンされているだけにここはヤミ。
一万一万四万五万六万六万七万八万四索五索四筒五筒白  ツモ三索  打白  ドラ一万
この勝負所を制したのは黒沢。この日1日を象徴するようなアガリは、
六万七万七万八万九万七索八索九索七筒八筒九筒九筒九筒  リーチ  ツモ五万  ドラ五万
会心の2,000・4,000で1人抜け出すことに成功。
次局は遠藤が、前田のリーチをかい潜り見事に跳満を引きアガリ肉薄するも、
五万五万七万七万一索一索八索八索二筒八筒八筒九筒九筒  リーチ  ツモ二筒  ドラ五万
最後は黒沢がきっちりと締め勝負あり。
一索二索三索四索五索五索五索六索七索八索  ポン南南南  ロン三索  ドラ四万
注目の首位争いは、2位、3位共にマイナスしたため大きな変動はなし。
ここで満を持して山井の登場だ。
山井の強さは何度も対戦して十分にわかっているつもり…だった。
しかし、スタイルチェンジしてからの“本当の”強さの理由を知りたい自分がいた。
それが今回、山井の後ろに陣取った大きな理由の1つである。
山井が踏み込むタイミング、間合い、そして受け手順、全てのアクションが、今自分が山井から吸収しなければならないスキルで、自分に足りないモノだという事を自覚しているだけに、今節の山井の大爆発を密かに期待していたのも事実だ。(観戦記者という公平な視点で観戦しなければならないことは十分に承知の上で。)客観的にレポートは書かなければならないが、何か1つでも盗んで帰れたらいいなと。
しかし、今節は山井にとって受難の月となってしまったようだ。
2回戦東1局、親の山井は13巡目にリーチを放つものの、ドラ暗刻の黒沢があっさりとツモアガリ。
六万六万六万一索二索三筒四筒五筒七筒七筒東東東  ツモ三索  ドラ東
そして昇級争いのライバルである前田も続く。トップを走る黒沢から東3局の親番で、
一万一万一万七万八万七索八索九索南南南西西  リーチ  ロン九万  ドラ六万
高めの九万で9,600。
山井も南1局の親番で持ち前の爆発力の片鱗を見せる。
二万三万四万五万六万一索一索五索六索七索七筒八筒九筒  リーチ  ツモ四万  ドラ三万
五万六万七万七索七索七索一筒一筒五筒六筒六筒七筒八筒  リーチ  ツモ七筒  ドラ六筒
この二発のツモアガリでトップ目に立つも、今日の黒沢と前田の出来はそれ以上だった。
南1局3本場、黒沢は山井の追っかけリーチを受けながらも気合の3,000・6,000のツモアガリ。
五万六万七万七万八万九万七索七索八索八索九索一筒一筒  リーチ  ツモ九索  ドラ九索
首位の山井に親カブリさせる価値あるアガリを果たすものの、今度はその黒沢から前田が、
六万七万八万五索五索六索七索八索七筒七筒八筒八筒八筒  ロン七筒  ドラ五索
このアガリで黒沢の2連勝を阻止。山井は2着で自身の緒戦を終える。
3回戦、山井の強さを垣間見るスーパープレイが開局早々飛び出す。
5巡目に白をポンした牌姿は以下の形。
一万二万三万四万五万六万七万八万八万西  ポン白白白  ドラ八索
ここから上家・前田の放った三万を平然とスルー。
すると、ツモ二万西、ツモ五万二万と自然なテンパイを果たし、ハイテイで三万をツモ。
最高打点をモノにし一歩リードするも、山井自身が、
「このリーチは少し焦ったのかなぁ?」
と後悔を滲ませる一手が生まれる。
東2局7巡目、タンピンリャンペーコーを目指し進めていた山井は、待ち変えを選択しリーチ。
三万三万四万四万三索三索五索五索六索六索南南西  ドラ四万
「この手をしっかりとヤミテンでアガっていれば、今日の勝ちは間違いなかったのに。」
最終戦を前に語った山井のこの繊細さと、前局の大胆な戦い方とのバランスが山井の強さを物語っているのかもしれない。
今局の結果は、四柳がきっちりと捌き切り親権をキープ。
するとこのアガリから3連続でアガリをモノにし、1回戦の負債を取り戻す復調のきっかけとなったのだ。
山井が語るこの西タンキのヤミテン。テンパイは南をツモってのモノだった。
もし仮に、タンヤオ牌を引いてのテンパイであるなら、自然とタンヤオ牌でのヤミテンを選択したであろうし、前局の感触の良いアガリが、リーチを宣言させたものだと思っていた。自分が座っていたとしても同じようなアクションを起こす可能性もあるなと感じていただけに、山井の『繊細さと大胆さ』のバランスを感じ取ることが出来た瞬間だった。
実際、この瞬間から山井は苦戦を強いられることとなる。
絶好調の黒沢が抜け番の3回戦、前田が2回戦に引き続き連勝を果たし、息を吹き返した四柳が2着。
対局が終わった今振り返ってみても、四柳がプラスで終えたきっかけはこの局だったように思えるし、山井が苦しんだのもこのリーチがきっかけだったように思う。
しかし大切な事は、このアクション云々ではなく、この瞬間が山井にとってのターニングポイントだという事を、対局している最中から山井自身が感じ取ることが出来ているという事だと私は思う。
自分自身の置かれている位置や状態を客観的に見る“目”を持っている事。
自分自身の事だけでなく、周りの変化にも瞬時に対応し、判断することが出来る事。
これらが山井の強さを支える強さの一部分ではないかと結論付けることが出来たことが、今節の私にとっての収穫だったように思えるのだ。
話を対局に戻そう。
この日の主役はやはり黒沢。黒沢自身も、
「私じゃなかったらもっと勝ってたかも~。」
と、冗舌に語るほど、黒沢の状態は良かったように映った。
4回戦も、
一万二万一索二索三索三索四索五索六索六索一筒二筒三筒  リーチ  ツモ三万
六万七万八万九索九索九索四筒四筒五筒五筒六筒六筒発  ツモ発  ドラ発
この二発の2,000・3,900でトップを確定させる。
出入りの激しい内容ながら、攻める所は攻め、守る所は必死に守る。そういった戦う姿勢が卓外からも十分に感じ取ることが出来る程の気迫が、今節の黒沢からは伝わってきた。この姿勢を崩さない限り、今期も黒沢の活躍が期待できそうだ。
全体の成績を見ると、上位3人の争いはしばらくの間続く様相を見せている。
安定感のある勝又も今節も着実にプラスを重ね、上位を窺う好ポジションにつける。
また、今節の勝ち頭は石渡。
4114と激しい結果ながら、2回戦は70,000点越え、3回戦も60,000点越えと大爆発。
一期でのA1リーグ復帰も十分にありそうだ。
例年に比べ混戦模様のA2リーグ。
戦いは1/3を過ぎた所だが、この先どういったドラマが待っているのか全く予想できない。
来節も熱い戦いが期待できそうだ。

何を切る?fromロン2 2013年6月

みなさん、こんにちは。今月より『何を切る?fromロン2』を担当させていただくことになりました、
杉浦勘介です。よろしくお願いします。

このコーナーでは、オンライン麻雀「ロン2」の協力のもと、プロ雀士とロン2ユーザーの解答をグラフを使って比較していきたいと思います。
多くのプロより、丁寧な解説をいただきましたので、みなさんの雀力アップの参考にしていただければと思います。

問題提供:「ロン2

nanikirugraph

ロン2道場ルール(一発、裏ドラ、カンドラあり、赤なし)
東3局1本場東家(色の濃くなっている牌はツモ切りです)

プロ
nanikirugraph

ロン2ユーザー
nanikirugraph

プロ
三万切り・・・25人 二筒切り・・・24人 二万切り・・・8人 五索切り・・・6人 四筒切り・・・2人 六万切り・・・1人 七万切り・・・1人

ロン2ユーザー
二万切り・・・32.8% 三万切り・・・18.2% 二筒切り・・・18.2% 五索切り・・・17.8% 四筒切り・・・5.3% 七万切り・・・4.9% 六万切り・・・1.2% 九索切り・・・0.8% 二索切り・・・0.4% 四索切り・・・0.4%

 

プロ解答(50音順)

三万切り

赤司美奈子
「素直に1シャンテンに取りたい。」

荒正義
「ソーズが伸びたら一通へ。」

石渡正志
「三色より一通、ピンフ狙いが良いと思います。」

和泉由希子
「一応、一通を見つつ、カン三筒が入ったらリーチ。」

伊藤優孝
「素直に1シャンテンに取っておくが、狙いは一通に的を絞る。」

内川幸太郎
「現在3着目ですが、親が2回残っていますし、前巡にドラも切っているので、ここは親落としをテーマにスピードを優先させます。五万八万ツモは二筒切りでテンパイ取らず。カン三筒が埋まったらヤミテン。
ソーズの一通の時のみリーチと行きます。」

内田美乃里
「一通を見て。五万八万を先に引いたら二筒切り。ソーズには手をかけず、五筒を引いた時のみ二索切りにします。」

大川哲哉
「三色にはこだわらず、素直に1シャンテンに受ける。カン三筒のテンパイは取らないようにする。」

太田昌樹
「ドラまで切っているのでスピード重視で1シャンテンとします。三色狙いとの比較では好形の残る一通狙いを優先。」

近藤久春
「一通狙い。三筒を引いたらヤミテンに。」

紺野真太郎
「東場なので素直に1シャンテンに取り、三筒を引けばピンフ、ソーズが伸びれば一通へ。五万八万先引きは二筒切りのテンパイ取らず。」

佐々木寿人
「1シャンテンに取りつつ、一通への渡りを見る。ツモ三筒はリーチ。ツモ五万八万はテンパイ取らずの打二筒とする。」

猿川真寿
「多少の点数差はあるが、まだ先は長く、一発裏ドラありということもあるので1シャンテンは崩したくない。マンズの下はいい待ちになりそうですが、三万切りとして、スピードと一通を見ていきたい。」

柴田弘幸
三筒が埋まらなかったら、二筒を切ってソーズの横も見る。」

瀬戸熊直樹
「まだ東場ということもあり、状況的に無理に手役は追わない。ソーズが伸びた場合は二筒四筒落とし、五万八万を引いた場合は状況により打二筒かテンパイ取りの選択をする。」

刀川昌浩
三筒が入れば即リーチで先制、もしくはソーズが伸びての一通。どちらも先手でリーチを打つ。」

西川淳
四万三筒限定の三色同順は見切り、ダイレクト三筒のテンパイとソーズの伸びに期待する。まだ4巡目なので断定はしないが、北家の三万切り、リャンメンテンパイの五万八万待ちなど雰囲気が良くないので、ヤミテンを選択する可能性が高いです。」

樋口新
三筒ダイレクト引きで即リーチ。ソーズが伸びれば一通も見る。」

平岡理恵
「234の三色を見るのであれば他で雀頭を作らなければならないので、三色は見切ってソーズの伸びを見たい。一通の可能性があるので、五万八万が入れば打二筒とし、四筒とソーズのくっつきの両天秤にする。」

藤原隆弘
「1シャンテンはキープし、三筒引きならピンフのヤミテンで捌く。一索六索を引いた時だけピンズを外してメンピン一通狙い。」

堀内正人
「1シャンテンをキープしつつソーズの変化を見る。六万七万を雀頭にできても三色は確定していないので一通へ。ツモ三筒なら即リーチ、五万八万ツモなら打二筒でテンパイ外し、中巡以降で他家に動きがなければカン三筒の1,300点でのリーチもありえます。」

三戸亮祐
「ダイレクトに三筒を入れたらリーチを打つが、五万八万は先に入るかソーズの伸びで一通を見る。一発、裏ありなら無理に三色は見ない。」

安田麻里菜
「ソーズの伸びに期待。」

山井弘
「一通は落としたくないのでソーズには手をかけない。状態が良くないので、無理に複数の手役は狙わず、ここでは三色を見切って1シャンテンをキープしたい。」

四柳弘樹
「234の三色よりはソーズの一通を本線に考えます。ソーズの伸びを見て雀頭固定の打三万とします。先に三筒を引いたら素直にピンフで良しとします。」

 

二筒切り

井出一寛
「三色を狙うには六万七万切りをする必要あり。東場の南家でもあり、確実にアガリ親を持ってきたい。一発、裏ありのルールなのでリャンメン以上はリーチ。できれば一通に。」

岡田茂
「一通を狙いたい。親落としが本線。」

長内真実
「234の三色も見たいのですがフラットにテンパイ、うまくいけば一通を見ながら打ちます。」

勝又健志
「三色よりも一通が狙い。一発、裏ありならば、好形を作ってリーチに行きたい。」

河井保国
「点数的にソーズの一通を目指す。」

北野由実
「メンツオーバーかつ愚形があるので、234の三色は見切る。一通を見つつ、基本的には手なりで進めるために、ピンズのカンチャンを外していく。」

黒沢咲
「三色が見えるが、ドラも切ってしまっているので、打点よりアガリやすさ優先で手を進めたい。この局は軽くアガって、親番での大爆発を目指す。」

沢崎誠
「三色は見切って、ソーズが伸びての一通狙いとする。五筒引きのピンフ手を残すため二筒切り。」

白河雪菜
「ソーズの一通を見ながらピンフ系に。」

白鳥翔
「まだ巡目が早いので、柔らかく構える。234は追わない。」

滝沢和典
「ピンフ、一通。三色は見切る。」

ダンプ大橋
「234にするなら六万七万のターツを切らないといけないので三色は見切ります。ピンフか一通になればいいなと思います。」

朝武雅晴
「マンズが埋まっての役なしテンパイには取りたくないので。」

中村慎吾
「234の三色は見切り柔軟にピンフ系に構える。狙うはソーズの一通。」

中山奈々美
「234も見えるが一を引くと悲しいのでピンズを嫌ってソーズを伸ばす。良形と一通を目指しての一打です。」

奈良圭純
「三色を狙うと手牌が窮屈になりそう。本線はピンフ。」

仁平宣明
「ソーズは横に伸びそうなので手をかけられない。三色と一通を見ての二万切りや六万七万切りは、やりすぎの感がするので、重いピンズを外す。基本的にはヤミテンでアガリ、親を迎えたい。一通になればリーチ。」

藤崎智
「手広く受けて三色は見切ります。」

前原雄大
「持ち点が示すように大役を狙うべき局面ではないと見る。ならば打点にこだわらず、良い親番を迎えるべきと考える。」

右田勇一郎
「ピンフ狙いの手なりで進めてもいけるため、一通狙い。ひねった手順になりそうなので、234は狙わない。」

宮内こずえ
「ソーズの一通を見るので、ソーズには手をかけません。234の三色が見えますが、その場合雀頭を六万七万に求めなくてはいけないので、ここで見切ります。」

山田浩之
「234の三色をあきらめ、ソーズの好形を活かして一通狙いに切り替える。とすると、三万切りの1シャンテンキープも有力だが、カン三筒の役なしテンパイはどうせ取らないのだから、後に強い形を残す2シャンテン戻しの二筒切り。四筒からではないのは、ツモ五筒三万切りの1シャンテンに取るため。」

優木美智
「234の三色を見切ることになるし、シャンテン数も落とすことになりますが、最終的なアガリやすさと一通を見て、リーチのかけやすい形にしたいです。まだ2回親番も残っているので。」

和久津晶
「まだ巡目は早いがピンズが一番重くリャンメンではない。234に見えるが雀頭がなく、345や一通も見えなくはない。」

 

二万切り

蒼井ゆりか
「まだ巡目が早いので、一通と三色を見て。」

井出康平
「三色、一通など手役を追いたいが、どこも横の裏目が嫌なので。」

浜上文吾
「234の三色、ソーズの一通を見て雀頭を固定しない打二万。ギリギリまで手役の可能性を追います。」

古川孝次
「ドラを切った状況の中で、234の三色を狙えるか微妙な牌姿。とりあえず二万を1枚外す。もう1つの狙いはソーズの一通。」

望月雅継
「スピードよりも大きく構えて手役をこぼさないように。役ありテンパイ以外は取らないつもりで。」

吉田直
「234の三色と一通を狙う。」

王政芳
「点数が欲しい局面で三色か一通しか狙いません。」

 

五索切り

岩井健太
「前巡にドラ切りしたので最速を目指す。三筒入れば即リーチ。一万四万引きで二万切り。」

大庭三四郎
「1シャンテンに受けつつ、四万を引いたら三色を見て二万を切る。一万を引いても二万を切って手広く受ける。」

小車祥
「一通は不確定すぎるので見ません。六万七万が重なった場合のみ三色を追いますが、先に二筒四筒を重ねるようならスピード重視でピンズを雀頭固定します。」

童瞳
「234の三色を見つつ、シャンテン数を落とさない。」

福光聖雄
「一通の裏目となるツモ六索はタンヤオに変わるので一通は見切る。四万から引かない限りは、三色にも固執しない。」

吉田幸雄
「三色に固定してツモ切り。一通は難しそう。」

 

四筒切り

こごまさとし
「234の三色よりピンフ、一通を狙います。三色のテンパイはカン三筒待ち、または一万四万待ちになると思うが、リャンメンの一万四万待ちになりにくいのでは。」

中村毅
「三色よりも一通を見る。まだ親もあるので平たく行く。」

 

六万切り

老月貴紀
五万八万を引いてテンパイしてもつまらないし、ソーズの一通や234の変化も見て。」

 

七万切り

ジェン
「三色を見ながら。いろいろな手替わりもある。」

何を切る?/何を切る?fromロン2 2013年6月

みなさん、こんにちは。今月より『何を切る?fromロン2』を担当させていただくことになりました、
杉浦勘介です。よろしくお願いします。
このコーナーでは、オンライン麻雀「ロン2」の協力のもと、プロ雀士とロン2ユーザーの解答をグラフを使って比較していきたいと思います。
多くのプロより、丁寧な解説をいただきましたので、みなさんの雀力アップの参考にしていただければと思います。
問題提供:「ロン2
nanikirugraph
ロン2道場ルール(一発、裏ドラ、カンドラあり、赤なし)
東3局1本場東家(色の濃くなっている牌はツモ切りです)
プロ
nanikirugraph
ロン2ユーザー
nanikirugraph
プロ
三万切り・・・25人 二筒切り・・・24人 二万切り・・・8人 五索切り・・・6人 四筒切り・・・2人 六万切り・・・1人 七万切り・・・1人
ロン2ユーザー
二万切り・・・32.8% 三万切り・・・18.2% 二筒切り・・・18.2% 五索切り・・・17.8% 四筒切り・・・5.3% 七万切り・・・4.9% 六万切り・・・1.2% 九索切り・・・0.8% 二索切り・・・0.4% 四索切り・・・0.4%
 
プロ解答(50音順)
三万切り
赤司美奈子
「素直に1シャンテンに取りたい。」
荒正義
「ソーズが伸びたら一通へ。」
石渡正志
「三色より一通、ピンフ狙いが良いと思います。」
和泉由希子
「一応、一通を見つつ、カン三筒が入ったらリーチ。」
伊藤優孝
「素直に1シャンテンに取っておくが、狙いは一通に的を絞る。」
内川幸太郎
「現在3着目ですが、親が2回残っていますし、前巡にドラも切っているので、ここは親落としをテーマにスピードを優先させます。五万八万ツモは二筒切りでテンパイ取らず。カン三筒が埋まったらヤミテン。
ソーズの一通の時のみリーチと行きます。」
内田美乃里
「一通を見て。五万八万を先に引いたら二筒切り。ソーズには手をかけず、五筒を引いた時のみ二索切りにします。」
大川哲哉
「三色にはこだわらず、素直に1シャンテンに受ける。カン三筒のテンパイは取らないようにする。」
太田昌樹
「ドラまで切っているのでスピード重視で1シャンテンとします。三色狙いとの比較では好形の残る一通狙いを優先。」
近藤久春
「一通狙い。三筒を引いたらヤミテンに。」
紺野真太郎
「東場なので素直に1シャンテンに取り、三筒を引けばピンフ、ソーズが伸びれば一通へ。五万八万先引きは二筒切りのテンパイ取らず。」
佐々木寿人
「1シャンテンに取りつつ、一通への渡りを見る。ツモ三筒はリーチ。ツモ五万八万はテンパイ取らずの打二筒とする。」
猿川真寿
「多少の点数差はあるが、まだ先は長く、一発裏ドラありということもあるので1シャンテンは崩したくない。マンズの下はいい待ちになりそうですが、三万切りとして、スピードと一通を見ていきたい。」
柴田弘幸
三筒が埋まらなかったら、二筒を切ってソーズの横も見る。」
瀬戸熊直樹
「まだ東場ということもあり、状況的に無理に手役は追わない。ソーズが伸びた場合は二筒四筒落とし、五万八万を引いた場合は状況により打二筒かテンパイ取りの選択をする。」
刀川昌浩
三筒が入れば即リーチで先制、もしくはソーズが伸びての一通。どちらも先手でリーチを打つ。」
西川淳
四万三筒限定の三色同順は見切り、ダイレクト三筒のテンパイとソーズの伸びに期待する。まだ4巡目なので断定はしないが、北家の三万切り、リャンメンテンパイの五万八万待ちなど雰囲気が良くないので、ヤミテンを選択する可能性が高いです。」
樋口新
三筒ダイレクト引きで即リーチ。ソーズが伸びれば一通も見る。」
平岡理恵
「234の三色を見るのであれば他で雀頭を作らなければならないので、三色は見切ってソーズの伸びを見たい。一通の可能性があるので、五万八万が入れば打二筒とし、四筒とソーズのくっつきの両天秤にする。」
藤原隆弘
「1シャンテンはキープし、三筒引きならピンフのヤミテンで捌く。一索六索を引いた時だけピンズを外してメンピン一通狙い。」
堀内正人
「1シャンテンをキープしつつソーズの変化を見る。六万七万を雀頭にできても三色は確定していないので一通へ。ツモ三筒なら即リーチ、五万八万ツモなら打二筒でテンパイ外し、中巡以降で他家に動きがなければカン三筒の1,300点でのリーチもありえます。」
三戸亮祐
「ダイレクトに三筒を入れたらリーチを打つが、五万八万は先に入るかソーズの伸びで一通を見る。一発、裏ありなら無理に三色は見ない。」
安田麻里菜
「ソーズの伸びに期待。」
山井弘
「一通は落としたくないのでソーズには手をかけない。状態が良くないので、無理に複数の手役は狙わず、ここでは三色を見切って1シャンテンをキープしたい。」
四柳弘樹
「234の三色よりはソーズの一通を本線に考えます。ソーズの伸びを見て雀頭固定の打三万とします。先に三筒を引いたら素直にピンフで良しとします。」
 
二筒切り
井出一寛
「三色を狙うには六万七万切りをする必要あり。東場の南家でもあり、確実にアガリ親を持ってきたい。一発、裏ありのルールなのでリャンメン以上はリーチ。できれば一通に。」
岡田茂
「一通を狙いたい。親落としが本線。」
長内真実
「234の三色も見たいのですがフラットにテンパイ、うまくいけば一通を見ながら打ちます。」
勝又健志
「三色よりも一通が狙い。一発、裏ありならば、好形を作ってリーチに行きたい。」
河井保国
「点数的にソーズの一通を目指す。」
北野由実
「メンツオーバーかつ愚形があるので、234の三色は見切る。一通を見つつ、基本的には手なりで進めるために、ピンズのカンチャンを外していく。」
黒沢咲
「三色が見えるが、ドラも切ってしまっているので、打点よりアガリやすさ優先で手を進めたい。この局は軽くアガって、親番での大爆発を目指す。」
沢崎誠
「三色は見切って、ソーズが伸びての一通狙いとする。五筒引きのピンフ手を残すため二筒切り。」
白河雪菜
「ソーズの一通を見ながらピンフ系に。」
白鳥翔
「まだ巡目が早いので、柔らかく構える。234は追わない。」
滝沢和典
「ピンフ、一通。三色は見切る。」
ダンプ大橋
「234にするなら六万七万のターツを切らないといけないので三色は見切ります。ピンフか一通になればいいなと思います。」
朝武雅晴
「マンズが埋まっての役なしテンパイには取りたくないので。」
中村慎吾
「234の三色は見切り柔軟にピンフ系に構える。狙うはソーズの一通。」
中山奈々美
「234も見えるが一を引くと悲しいのでピンズを嫌ってソーズを伸ばす。良形と一通を目指しての一打です。」
奈良圭純
「三色を狙うと手牌が窮屈になりそう。本線はピンフ。」
仁平宣明
「ソーズは横に伸びそうなので手をかけられない。三色と一通を見ての二万切りや六万七万切りは、やりすぎの感がするので、重いピンズを外す。基本的にはヤミテンでアガリ、親を迎えたい。一通になればリーチ。」
藤崎智
「手広く受けて三色は見切ります。」
前原雄大
「持ち点が示すように大役を狙うべき局面ではないと見る。ならば打点にこだわらず、良い親番を迎えるべきと考える。」
右田勇一郎
「ピンフ狙いの手なりで進めてもいけるため、一通狙い。ひねった手順になりそうなので、234は狙わない。」
宮内こずえ
「ソーズの一通を見るので、ソーズには手をかけません。234の三色が見えますが、その場合雀頭を六万七万に求めなくてはいけないので、ここで見切ります。」
山田浩之
「234の三色をあきらめ、ソーズの好形を活かして一通狙いに切り替える。とすると、三万切りの1シャンテンキープも有力だが、カン三筒の役なしテンパイはどうせ取らないのだから、後に強い形を残す2シャンテン戻しの二筒切り。四筒からではないのは、ツモ五筒三万切りの1シャンテンに取るため。」
優木美智
「234の三色を見切ることになるし、シャンテン数も落とすことになりますが、最終的なアガリやすさと一通を見て、リーチのかけやすい形にしたいです。まだ2回親番も残っているので。」
和久津晶
「まだ巡目は早いがピンズが一番重くリャンメンではない。234に見えるが雀頭がなく、345や一通も見えなくはない。」
 
二万切り
蒼井ゆりか
「まだ巡目が早いので、一通と三色を見て。」
井出康平
「三色、一通など手役を追いたいが、どこも横の裏目が嫌なので。」
浜上文吾
「234の三色、ソーズの一通を見て雀頭を固定しない打二万。ギリギリまで手役の可能性を追います。」
古川孝次
「ドラを切った状況の中で、234の三色を狙えるか微妙な牌姿。とりあえず二万を1枚外す。もう1つの狙いはソーズの一通。」
望月雅継
「スピードよりも大きく構えて手役をこぼさないように。役ありテンパイ以外は取らないつもりで。」
吉田直
「234の三色と一通を狙う。」
王政芳
「点数が欲しい局面で三色か一通しか狙いません。」
 
五索切り
岩井健太
「前巡にドラ切りしたので最速を目指す。三筒入れば即リーチ。一万四万引きで二万切り。」
大庭三四郎
「1シャンテンに受けつつ、四万を引いたら三色を見て二万を切る。一万を引いても二万を切って手広く受ける。」
小車祥
「一通は不確定すぎるので見ません。六万七万が重なった場合のみ三色を追いますが、先に二筒四筒を重ねるようならスピード重視でピンズを雀頭固定します。」
童瞳
「234の三色を見つつ、シャンテン数を落とさない。」
福光聖雄
「一通の裏目となるツモ六索はタンヤオに変わるので一通は見切る。四万から引かない限りは、三色にも固執しない。」
吉田幸雄
「三色に固定してツモ切り。一通は難しそう。」
 
四筒切り
こごまさとし
「234の三色よりピンフ、一通を狙います。三色のテンパイはカン三筒待ち、または一万四万待ちになると思うが、リャンメンの一万四万待ちになりにくいのでは。」
中村毅
「三色よりも一通を見る。まだ親もあるので平たく行く。」
 
六万切り
老月貴紀
五万八万を引いてテンパイしてもつまらないし、ソーズの一通や234の変化も見て。」
 
七万切り
ジェン
「三色を見ながら。いろいろな手替わりもある。」

第四回麻雀トライアスロン雀豪決定戦 出場選手紹介

“麻雀トライアスロン”とは!?

一般的にトライアスロンとは鉄人レースと言われ、水泳・自転車・マラソンの3種目で競う耐久競技のことを言います。ではこの“麻雀”トライアスロンとは?

2009年、日本プロ麻雀連盟で創設された、まったく新しい形の“麻雀”のタイトル戦、
それが、『麻雀トライアスロン』です。

東風戦・半荘戦・3人麻雀の順に戦い、3種目をワンクールとして、1次予選・2次予選・決勝と勝ち進んで行きます。

最後が3人麻雀となっており、得点力が高く爆発力のあるゲームだけに大逆転も可能。
さらに、今回から二次予選は東風戦で各2名が敗退、半荘戦でも各2名が敗退といった、サバイバル形式のシステムとなり、さらにスリリングな展開が予想されます。

今年で4回目を迎えるこのタイトル戦ですが、毎年各界を代表する雀豪の方々にお集まりいただき、豪華な顔ぶれで開催されます。今回も腕に覚えのあるこの16名が集結しました。
※【順不同・敬称略】

tri

 

tri 川合俊一
(元バレーボール日本代表主将)
tri 南部虎弾
(パフォーマー)
tri 小池一夫
(作家/漫画原作者)
tri 片山まさゆき
(漫画家)
tri ガッツ石松
(元WBC世界ライト級チャンピオン)
tri 見栄晴
(タレント)
tri 佐々木信也
(元プロ野球選手/キャスター)
tri 武藤敬司
(全日本プロレス会長)
tri 先崎学
(日本将棋連盟八段)
tri 宝田明
(俳優)
tri 武宮正樹
(日本棋院九段)
tri 白川道
(作家)
tri 畑正憲
(作家)
tri 坂上忍
(俳優)
tri 風間やんわり
(漫画家)
tri 池谷直樹
(元体操選手/タレント)

 

そして、迎え撃つは日本プロ麻雀連盟を代表するプロ雀士16名!

tri

 

tri 森山茂和会長 tri 小島武夫最高顧問 tri 灘麻太郎名誉会長 tri 荒正義副会長
tri 伊藤優孝副会長 tri 前原雄大 tri 古川孝次 tri 瀬戸熊直樹
tri 滝沢和典 tri 藤崎智 tri 佐々木寿人 tri 二階堂亜樹
tri 二階堂瑠美 tri 和泉由希子 tri 宮内こずえ tri 蒼井ゆりか

以上の32名により、過酷なレースが今始まろうとしています。
雀豪が勝つのかプロ雀士が勝つのか!?

知力・体力・時の運を兼ね備え、栄えある「第四回麻雀トライアスロン 雀豪決定戦」の優勝を手にするのは誰か!!

tri tri

予選のダイジェストや決勝の模様は、6月12日(水)エンタメ~テレにて放送決定!!
どうぞご期待下さい!

番組配信スケジュール

6月12日 (水)#1 22:30~初回放送
7月1日 (月)#2 19:00~初回放送
7月15日 (月)#3 19:00~初回放送

 

tri

エンタメーテレ 番組紹介ページはこちら

特集企画/第四回麻雀トライアスロン雀豪決定戦 出場選手紹介

“麻雀トライアスロン”とは!?
一般的にトライアスロンとは鉄人レースと言われ、水泳・自転車・マラソンの3種目で競う耐久競技のことを言います。ではこの“麻雀”トライアスロンとは?
2009年、日本プロ麻雀連盟で創設された、まったく新しい形の“麻雀”のタイトル戦、
それが、『麻雀トライアスロン』です。
東風戦・半荘戦・3人麻雀の順に戦い、3種目をワンクールとして、1次予選・2次予選・決勝と勝ち進んで行きます。
最後が3人麻雀となっており、得点力が高く爆発力のあるゲームだけに大逆転も可能。
さらに、今回から二次予選は東風戦で各2名が敗退、半荘戦でも各2名が敗退といった、サバイバル形式のシステムとなり、さらにスリリングな展開が予想されます。
今年で4回目を迎えるこのタイトル戦ですが、毎年各界を代表する雀豪の方々にお集まりいただき、豪華な顔ぶれで開催されます。今回も腕に覚えのあるこの16名が集結しました。
※【順不同・敬称略】

tri

 

tri 川合俊一
(元バレーボール日本代表主将)
tri 南部虎弾
(パフォーマー)
tri 小池一夫
(作家/漫画原作者)
tri 片山まさゆき
(漫画家)
tri ガッツ石松
(元WBC世界ライト級チャンピオン)
tri 見栄晴
(タレント)
tri 佐々木信也
(元プロ野球選手/キャスター)
tri 武藤敬司
(全日本プロレス会長)
tri 先崎学
(日本将棋連盟八段)
tri 宝田明
(俳優)
tri 武宮正樹
(日本棋院九段)
tri 白川道
(作家)
tri 畑正憲
(作家)
tri 坂上忍
(俳優)
tri 風間やんわり
(漫画家)
tri 池谷直樹
(元体操選手/タレント)

 
そして、迎え撃つは日本プロ麻雀連盟を代表するプロ雀士16名!

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tri 森山茂和会長 tri 小島武夫最高顧問 tri 灘麻太郎名誉会長 tri 荒正義副会長
tri 伊藤優孝副会長 tri 前原雄大 tri 古川孝次 tri 瀬戸熊直樹
tri 滝沢和典 tri 藤崎智 tri 佐々木寿人 tri 二階堂亜樹
tri 二階堂瑠美 tri 和泉由希子 tri 宮内こずえ tri 蒼井ゆりか

以上の32名により、過酷なレースが今始まろうとしています。
雀豪が勝つのかプロ雀士が勝つのか!?
知力・体力・時の運を兼ね備え、栄えある「第四回麻雀トライアスロン 雀豪決定戦」の優勝を手にするのは誰か!!

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予選のダイジェストや決勝の模様は、6月12日(水)エンタメ~テレにて放送決定!!
どうぞご期待下さい!
番組配信スケジュール
6月12日 (水)#1 22:30~初回放送
7月1日 (月)#2 19:00~初回放送
7月15日 (月)#3 19:00~初回放送
 
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