第14期九州プロリーグ A・B・Cリーグ 第3節レポート

Aリーグレポート:中尾多門

A卓(中尾×福田×青木×大和田×柴田)
B卓(小車×新谷×塚本×浜上)
C卓(小川×藤原×西原×安東)

今年からAリーグに昇級しました中尾です。
第2節終了時、+97.8Pで暫定トップにいるのですが、もちろんこのまま走れるほど九州リーグは甘くもなく、自分からみても麻雀に対して勤勉家が多いAリーグ。
舐めているわけではないのですが、それでも自分の麻雀がどこまで通用するのかを試してみたく、スタイルを何と言われても実戦の中で進化していこうと、今現在戦っているのであります。

そんな心境の中、(5人打ちなので)私にとっては本日初戦の2回戦目、南3局。
各家の持ち点が、東家(私):42,300、南家(大和田):32,000、西家(柴田):22,000、北家(福田):22,700。
私の配牌が、

二万三万三万七万七万五索七索八索一筒一筒六筒八筒中中  ドラ中

ドラ2枚のチャンス手である。ここはトップ目だが、通年という長いスパンのAリーグ、高い打点、親番、等々の状況判断ゆえ、基本的にオリない姿勢という攻撃力重視のスタイルを意識した。
そこに大和田が中切りリーチ。その時の牌姿がこれだ。

六万六万六万四索五索六索五筒六筒七筒東東南中  ツモ南

自分はもちろん最初の意識通りに中を仕掛け五索を切って前に出るが、後ほど柴田が四筒をポンする。
親のドラポン、大和田のリーチに対して前へ出てき、捨て牌等から間違いなくチンイツだと推測できた。
さらに柴田は大和田から七筒八筒九筒でチーする。ここで推測は確信となりおのおの鉄火場へ。
ここで自分にテンパイできる牌をツモる。

二万三万三万七万七万六索七索八索一筒一筒  ポン中中中  ツモ四万

三万をきれば七万一筒のシャンポン待ち。
だが一筒はもうない。七万は1枚切れ。三万は大和田に対して無筋。
ここで自分の立場の状況を鋭く見直す。自分は42,000点のトップ目、大和田は32,000点でリーチ、柴田はチンイツの満貫以上ほぼ確定。冷静に考え出した答えは一筒のトイツ落としだった。

理由は、まず最高のケースは1人浮きの大きいトップである。ここでそれが見える状況。もし真っ直ぐマンズを切って勝負して大和田に放銃してしまうとよくて2人浮きトップ、もしくはトップすら危うくなるかもしれない。
一筒に関して、もちろん柴田には危険である。しかし逆転の発想である。もしも柴田の待ちが二筒三筒の形ならば、四筒ポンしていて、一筒は2枚切れなのでアガリはほぼ皆無。
ならば押さえれば??自分の残り1枚のシャンポンが勝つ??
いや、むしろ大和田がアガリきる可能性が濃厚になる。しかも大和田は第2節終了時トータル2位。走らせるのはとてもいやだった。
現在柴田は第2節終了時、大きくマイナスしている。ここで一筒切りでマンズにくっつける1シャンテン戻しは逆に消極的か?いや、マンズがいいすごく場況!
上家の青木はじっと我慢している。ピンズはおそらく青木からはでない。真新しい字牌もでない。青木もきついはずだ。マンズなら出てくる可能性が高い。チーできればマンズのリャンメンに一瞬で変わる。

この結果は、一筒で8,000を放銃してしまう。放銃する可能性は想定していたが後悔はない。
そして2回戦は3人浮きの2着となる。イメージから言うなら、最高のケースから考えると4番手の結果。

自分の卓の今節の結果は、柴田が卓内トップで終わる。そして私は卓内最下位となる…
やはり、麻雀は面白い。その後の流れを左右する序盤の重要な1局だった。

別卓はというと、B卓の結果は、
浜上+3.3P 新谷+62.0P 塚本▲67.5P 小車+2.2P

新谷が走っているのを浜上が積極的に仕掛けで崩しているように見えた。それぐらい新谷はミスもなく手に恵まれ、浜上の揺さぶりがなければもっと叩いていてもいいぐらいの内容だった。
浜上の仕掛けはブラフまではないが、積極的な攻めが周りにいろんな意識をさせる。新谷が当たり牌でない牌で回ったりオリたりを余儀なくさせられる局面を2回ほど目の当たりにした。

C卓の結果は、
小川▲5.3P 西原+71.4P 藤原+19.2P 安東▲85.3P

さすが西原である。2期前にBリーグから昇級し、昨期は危なげなく決勝に進出した西原。もともと様々な麻雀を経験している西原の底力はまだまだこれからも伸びていきそうな気配である。現皇帝位である藤原も崩れない。

新人の自分がAリーグに来て思ったのは、誰と戦ってもドラマがかなりある。様々なレベルの高い麻雀経験者と対局し、競技麻雀の面白さにこれから浸かるのだろうと思っています。

まだまだ先は長い…
これからも頑張ります!

第4節組み合わせ予定
A卓(西原×安東×小車×青木×中尾)
B卓(藤原×新谷×塚本×大和田)
C卓(小川×浜上×柴田×福田)
(組み合わせは都合により変更になることもあります)

Aリーグ

順位 名前

1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計 順位
1 西原 亨 1.8 39.7 71.4 112.9 1
2 新谷 翔平 ▲ 30.9 62.8 62.0 93.9 2
3 青木 胤道 35.8 4.6 21.9 62.3 3
4 大和田 篤史 40.3 27.3 ▲ 14.1 53.5 4
5 中尾 多門 16.7 81.1 ▲ 51.8 46.0 5
6 藤原 英司 ▲ 2.7 13.6 19.2 30.1 6
7 浜上 文吾 31.6 ▲ 8.8 3.3 26.1 7
8 小車 祥 ▲ 2.5 18.1 2.2 17.8 8
9 柴田 祐一朗 ▲ 18.0 ▲ 36.3 61.5 7.2 9
10 小川 善章 ▲ 6.7 ▲ 33.3 ▲ 5.3 ▲ 45.3 10
11 塚本 将之 15.6 ▲ 81.0 ▲ 67.5 ▲ 132.9 11
12 福田 正道 ▲ 38.1 ▲ 66.9 ▲ 37.5 ▲ 142.5 12
13 安東 裕允 ▲ 63.9 ▲ 21.9 ▲ 85.3 ▲ 171.1 13

Bリーグレポート:服部学

A卓(氷室×服部×宮崎×川崎)
B卓(藤原×福田×鶴×石原×榎田)
C卓(名倉×矢野×佐藤×藤井×伊東)
D卓(菊池×古本×安永×中島)

全5節開催のBリーグで折り返し地点である今節、各自ポイントを出来るだけ上乗せして上位グループに陣取っておきたいところ。

A卓
第2節終了時4位の氷室がいる卓だ。他者3人は氷室を牽制しながら自分のポイントを伸ばしたいところ。
1回戦、氷室は目立った放銃は無かったがポイントを削られ、1人沈みのラス。
迎えた2回戦南2局。東家:服部、持ち点40,000。
早い巡目で南家、氷室からリーチが入る。親番中の私はそのリーチを受けて回りながら局を進めることとなる。終盤、残り2巡を残したところで三筒はフリテン待ちではあるが九万を切れば以下のテンパイになる。

一万二万三万七万八万九万九万四索四索四筒五筒七筒八筒九筒

宮崎が41,000のトップ目。私は親番中ということもあり連荘したい気持ちに駆られ、九万を1枚だけ勝負する決断をするが、氷室より『ロン!』の声が掛かる。やはり甘い打牌はさせてはもらえない。覚悟はしていたが、予想の点数よりもはるかに上をいく16,000点の放銃…

七万七万八万八万九万一索一索七索八索九索七筒八筒九筒

私にとっては猛省すべき点でありターニングポイントになり得た打牌だったことは間違いない。
以後、1日を通して下降線を辿ることとなってしまう。
氷室は次局、局に入る前に手が震えていた。この大きなアガリをきっかけに苦しかった1回戦を拭い去り『さあ、ここからだ!』と自分を奮い立たせたに違いない。

B卓
第2節終了時首位の藤原は3回戦南2局、南家。2人のリーチを受けて以下の牌姿。

二筒三筒四筒四筒五筒六筒六筒七筒八筒九筒  チー四筒五筒六筒

リーチ者に対して真っ向勝負を挑む形。ほどなくして六筒をツモり2,000・4,000。自分で3枚使いの六筒をいとも簡単にツモってくる辺りは状態の良さがうかがえる。
この日も4回戦ともきっちりプラスでまとめて+64.2Pの卓内トップ。

C卓
名倉は第2節を終えた帰り道、満面の笑みでこう語ってくれた。
『約1年ぶりにリーグ戦で大きなポイントを叩けました。』
この言葉のなかに含まれる意味合いは、彼の中でとても深いことなのだと取って感じられた。昨年、名倉はAリーグで▲331.3Pという記録的な大敗を喫し、Bリーグへの降級となった。
『最近、麻雀をするのが恐いんです。』と嘆いていた時期もあった。
再浮上へのきっかけを見つけ出し、名倉は自分を変えようと努力している。彼の長所であるテンポのいい摸打と踏み込みの深さに磨きが掛かってきているようにも見える。

4回戦、東2局1本場、東家:名倉。

六万六万六万四索四索六索七索八索四筒四筒五筒六筒七筒  ドラ四索

この形でテンパイ。三筒五筒八筒を持ってきたら打四筒のリーチまで考えていたようだが、ここはダイレクトに四筒をツモって3,900は4,000オールのアガリ。牌の寄り具合といい調子の良さが覗える。
続く2本場、以下の配牌。上々の配牌である。

一万一万二万五万五万五万七万八万九万九万五筒八筒東発  ドラ一万

ここから2巡目に、南家から切られた九万をポンして以下の形。

一万一万二万五万五万五万七万八万八筒東発  ポン九万九万九万

はたしてどうだろうか?
九万はドラ表示牌に1枚使われておりラス牌であることには間違いないが、残された七万八万の面子構成を考えればこの九は鳴くべきものではないと私は考える。折角の好調を維持している状況で、この鳴きに少し先急いでいるようにも見えた。
巡目も進んで、上家から切られた三万をかろうじて鳴けるものの、テンパイしたのはアガリには程遠いと言っていいほどのドラ単騎の一万待ち。

一万五万五万五万六万七万八万  チー一万二万三万  ポン九万九万九万

流局となってしまった。これだけの配牌をもらってテンパイ料をもらっただけの流局というのはどこか寂しい感じがした。

D卓
時間の制限により今回、この卓の観戦は叶わなかったが、第2節終了時2位の菊池は+33.5Pのポイントを上乗せすることに成功した。
そしてもう1人、この卓には注目するべき人物がいる。古本だ。古本は今節、卓内トップの+43.5P。3節目までのトータルポイントを+78.1Pまで伸ばしてきた。
見る限り、攻め派の打ち手で荒々しさは残るが、要所でのアガリを確実に手中に入れているイメージがある。虎視眈眈と昇級へのイスを狙っているのではなかろうか?

3節を終えて、上位3人(藤原・名倉・菊池)が+100P超えの抜きんでた存在になってしまった。今後はこの3者を中心に展開が回っていくのは間違いないだろう。
第2集団に属する者はこの3者との距離感を保ちながら最終節を迎えた際に、交わし切れるポジション作りに専念しなければならない。

次のリーグ戦開催日まで各々、テーマを持って鍛錬することにしよう!

Bリーグ

順位 名前 プロ/アマ

1節

2節 3節 4節 5節 合計
1 藤原 琢 プロ 4.0 105.2 64.2 173.4
2 名倉 徹 プロ 0.7 73.7 69.9 144.3
3 菊池 豪 プロ 116.4 ▲ 27.8 33.5 122.1
4 古本 和宏 プロ 2.1 32.5 43.5 78.1
5 藤井 崇勝 アマ 59.8 ▲ 20.6 16.1 55.3
6 川崎 行広 プロ ▲ 18.2 41.7 4.1 27.6
7 石原 忠道 アマ ▲ 3.0 ▲ 11.3 37.4 23.1
8 宮崎 皓之介 プロ 18.9 ▲ 13.6 16.9 22.2
9 服部 学 プロ 33.3 ▲ 29.3 15.1 19.1
10 鶴 浩昭 プロ 22.4 ▲ 22.1 17.3 17.6
11 氷室 哀華 プロ ▲ 2.0 50.5 ▲ 36.1 12.4
12 矢野 拓郎 プロ ▲ 63.0 42.2 8.8 ▲ 12.0
13 伊東 宏倫 プロ ▲ 39.4 22.1 ▲ 27.9 ▲ 45.2
14 安永 敏郎 アマ ▲ 55.0 2.8 4.6 ▲ 47.6
15 福田 譲二 プロ 31.9 ▲ 15.5 ▲ 74.2 ▲ 57.8
16 佐藤 健治 プロ ▲ 1.2 2.2 ▲ 86.9 ▲ 85.9
17 藤岡 治之 プロ 5.2 ▲ 58.7 ▲ 100.0 ▲ 153.5
18 榎田 賢二郎 プロ ▲ 92.3 ▲ 36.5 ▲ 44.7 ▲ 173.5
19 中島 行泰 アマ ▲ 40.9 ▲ 70.9 ▲ 81.6 ▲ 193.4

Cリーグレポート:哀川斗南

A卓(弘中×西川×陣野×高末)
B卓(水町×公文×樋口×山本秋桜里)
C卓(哀河×山本江利香×濱田×進)
D卓(藤瀬×北島×松尾×相本×吉田)
E卓(河野×高野×原×下山×松本)

九州リーグ参戦のみなさん、小雨の降る中お疲れ様でした。

今日は4人打ちでしたのであまり他の卓を見ることができませんでしたが、対局が終わった後、まだ終わっていなかった卓のオーラスでのこと。
ドラが一筒で、親はドラを持っていなかったのですが、軽いピンフになりそうな感じでした。
ところが南家が八万をポン、自分ならドラトイツのトイトイ仕掛けならキツいなと思ったので、親がどう打つのか興味を持って見ていました。
七筒七筒八筒とあるところを七筒八筒と決め打ちしました。
自分ならピンフ手からトイツ手に移行しますが、その方はおそらくそのままピンフ手で行こうと思ったのでしょう。
しかしその後、一筒を引いて一筒が浮いている形…
テンパイしたら打つのかなと思っていたのですが、西家よりリーチも入り、その後南家がタンヤオのアガリ。自分の感覚がずれていたのが情けなく思いました。
ただ、親も相手の仕掛けの最高打点を考えたら、両面固定も仕方なかったのではないのかなと思いました。
麻雀は見えない手を想像して押し引きや手組みを考えていくものだと思います。
自分もまだまだですが、九州の発展の為、そして自分自身の為一緒に精進していきましょう。

Cリーグ

順位 名前 プロ/アマ 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 相本 長武 アマ 54.0 99.5 39.3 192.8
2 原 宙史 アマ 115.2 49.1 ▲ 22.8 141.5
3 弘中 栄司 アマ 122.3 ▲ 10.1 ▲ 6.5 105.7
4 下山 哲也 プロ 73.3 ▲ 22.7 36.6 87.2
5 水町 慎一 プロ ▲ 17.4 42.4 49.0 74.0
6 山本 江利香 プロ 30.1 22.2 21.0 73.3
7 樋口 徹 プロ 65.8 29.6 ▲ 43.4 52.0
8 陣野 良貴 プロ 5.3 21.5 8.8 35.6
9 北島 勇輝 プロ 9.6 24.6 ▲ 9.7 24.5
10 公文 寛明 アマ ▲ 31.5 9.2 28.1 5.8
11 松尾 樹宏 プロ 7.8 ▲ 9.9 2.9 0.8
12 西川 舞 プロ 15.4 ▲ 22.4 ▲ 3.2 ▲ 10.2
13 濱田 貴幸 アマ ▲ 50.0 10.0 28.9 ▲ 11.1
14 高野 翔太 アマ 10.8 ▲ 4.9 ▲ 32.3 ▲ 26.4
15 進 栄二 プロ ▲ 4.9 27.3 ▲ 69.0 ▲ 46.6
16 藤瀬 恒介 アマ 7.6 0.6 ▲ 67.1 ▲ 58.9
17 吉田 彩乃 アマ ▲ 27.5 ▲ 16.2 ▲ 26.4 ▲ 70.1
18 河野 みのり プロ 9.0 ▲ 51.3 ▲ 35.4 ▲ 77.7
19 流水 聖人 プロ 3.7 11.9 ▲ 100.0 ▲ 84.4
20 高末 丈永  アマ ▲ 65.3 ▲ 20.7 0.9 ▲ 85.1
21 哀河 斗南 プロ ▲ 54.8 ▲ 78.1 19.1 ▲ 113.8
22 松本 路也 アマ ▲ 121.2 ▲ 32.0 33.9 ▲ 119.3
23 山本 秋桜里 プロ ▲ 58.7 ▲ 29.2 ▲ 33.7 ▲ 121.6
24 友保 美香里 プロ ▲ 93.7 ▲ 73.4 ▲ 100.0 ▲ 267.1

皇帝位戦進出ライン、昇降級ライン:順位枠内に表示

九州プロリーグ レポート/第14期九州プロリーグ A・B・Cリーグ 第3節レポート

Aリーグレポート:中尾多門
A卓(中尾×福田×青木×大和田×柴田)
B卓(小車×新谷×塚本×浜上)
C卓(小川×藤原×西原×安東)
今年からAリーグに昇級しました中尾です。
第2節終了時、+97.8Pで暫定トップにいるのですが、もちろんこのまま走れるほど九州リーグは甘くもなく、自分からみても麻雀に対して勤勉家が多いAリーグ。
舐めているわけではないのですが、それでも自分の麻雀がどこまで通用するのかを試してみたく、スタイルを何と言われても実戦の中で進化していこうと、今現在戦っているのであります。
そんな心境の中、(5人打ちなので)私にとっては本日初戦の2回戦目、南3局。
各家の持ち点が、東家(私):42,300、南家(大和田):32,000、西家(柴田):22,000、北家(福田):22,700。
私の配牌が、
二万三万三万七万七万五索七索八索一筒一筒六筒八筒中中  ドラ中
ドラ2枚のチャンス手である。ここはトップ目だが、通年という長いスパンのAリーグ、高い打点、親番、等々の状況判断ゆえ、基本的にオリない姿勢という攻撃力重視のスタイルを意識した。
そこに大和田が中切りリーチ。その時の牌姿がこれだ。
六万六万六万四索五索六索五筒六筒七筒東東南中  ツモ南
自分はもちろん最初の意識通りに中を仕掛け五索を切って前に出るが、後ほど柴田が四筒をポンする。
親のドラポン、大和田のリーチに対して前へ出てき、捨て牌等から間違いなくチンイツだと推測できた。
さらに柴田は大和田から七筒八筒九筒でチーする。ここで推測は確信となりおのおの鉄火場へ。
ここで自分にテンパイできる牌をツモる。
二万三万三万七万七万六索七索八索一筒一筒  ポン中中中  ツモ四万
三万をきれば七万一筒のシャンポン待ち。
だが一筒はもうない。七万は1枚切れ。三万は大和田に対して無筋。
ここで自分の立場の状況を鋭く見直す。自分は42,000点のトップ目、大和田は32,000点でリーチ、柴田はチンイツの満貫以上ほぼ確定。冷静に考え出した答えは一筒のトイツ落としだった。
理由は、まず最高のケースは1人浮きの大きいトップである。ここでそれが見える状況。もし真っ直ぐマンズを切って勝負して大和田に放銃してしまうとよくて2人浮きトップ、もしくはトップすら危うくなるかもしれない。
一筒に関して、もちろん柴田には危険である。しかし逆転の発想である。もしも柴田の待ちが二筒三筒の形ならば、四筒ポンしていて、一筒は2枚切れなのでアガリはほぼ皆無。
ならば押さえれば??自分の残り1枚のシャンポンが勝つ??
いや、むしろ大和田がアガリきる可能性が濃厚になる。しかも大和田は第2節終了時トータル2位。走らせるのはとてもいやだった。
現在柴田は第2節終了時、大きくマイナスしている。ここで一筒切りでマンズにくっつける1シャンテン戻しは逆に消極的か?いや、マンズがいいすごく場況!
上家の青木はじっと我慢している。ピンズはおそらく青木からはでない。真新しい字牌もでない。青木もきついはずだ。マンズなら出てくる可能性が高い。チーできればマンズのリャンメンに一瞬で変わる。
この結果は、一筒で8,000を放銃してしまう。放銃する可能性は想定していたが後悔はない。
そして2回戦は3人浮きの2着となる。イメージから言うなら、最高のケースから考えると4番手の結果。
自分の卓の今節の結果は、柴田が卓内トップで終わる。そして私は卓内最下位となる…
やはり、麻雀は面白い。その後の流れを左右する序盤の重要な1局だった。
別卓はというと、B卓の結果は、
浜上+3.3P 新谷+62.0P 塚本▲67.5P 小車+2.2P
新谷が走っているのを浜上が積極的に仕掛けで崩しているように見えた。それぐらい新谷はミスもなく手に恵まれ、浜上の揺さぶりがなければもっと叩いていてもいいぐらいの内容だった。
浜上の仕掛けはブラフまではないが、積極的な攻めが周りにいろんな意識をさせる。新谷が当たり牌でない牌で回ったりオリたりを余儀なくさせられる局面を2回ほど目の当たりにした。
C卓の結果は、
小川▲5.3P 西原+71.4P 藤原+19.2P 安東▲85.3P
さすが西原である。2期前にBリーグから昇級し、昨期は危なげなく決勝に進出した西原。もともと様々な麻雀を経験している西原の底力はまだまだこれからも伸びていきそうな気配である。現皇帝位である藤原も崩れない。
新人の自分がAリーグに来て思ったのは、誰と戦ってもドラマがかなりある。様々なレベルの高い麻雀経験者と対局し、競技麻雀の面白さにこれから浸かるのだろうと思っています。
まだまだ先は長い…
これからも頑張ります!
第4節組み合わせ予定
A卓(西原×安東×小車×青木×中尾)
B卓(藤原×新谷×塚本×大和田)
C卓(小川×浜上×柴田×福田)
(組み合わせは都合により変更になることもあります)
Aリーグ

順位 名前

1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計 順位
1 西原 亨 1.8 39.7 71.4 112.9 1
2 新谷 翔平 ▲ 30.9 62.8 62.0 93.9 2
3 青木 胤道 35.8 4.6 21.9 62.3 3
4 大和田 篤史 40.3 27.3 ▲ 14.1 53.5 4
5 中尾 多門 16.7 81.1 ▲ 51.8 46.0 5
6 藤原 英司 ▲ 2.7 13.6 19.2 30.1 6
7 浜上 文吾 31.6 ▲ 8.8 3.3 26.1 7
8 小車 祥 ▲ 2.5 18.1 2.2 17.8 8
9 柴田 祐一朗 ▲ 18.0 ▲ 36.3 61.5 7.2 9
10 小川 善章 ▲ 6.7 ▲ 33.3 ▲ 5.3 ▲ 45.3 10
11 塚本 将之 15.6 ▲ 81.0 ▲ 67.5 ▲ 132.9 11
12 福田 正道 ▲ 38.1 ▲ 66.9 ▲ 37.5 ▲ 142.5 12
13 安東 裕允 ▲ 63.9 ▲ 21.9 ▲ 85.3 ▲ 171.1 13

Bリーグレポート:服部学
A卓(氷室×服部×宮崎×川崎)
B卓(藤原×福田×鶴×石原×榎田)
C卓(名倉×矢野×佐藤×藤井×伊東)
D卓(菊池×古本×安永×中島)
全5節開催のBリーグで折り返し地点である今節、各自ポイントを出来るだけ上乗せして上位グループに陣取っておきたいところ。
A卓
第2節終了時4位の氷室がいる卓だ。他者3人は氷室を牽制しながら自分のポイントを伸ばしたいところ。
1回戦、氷室は目立った放銃は無かったがポイントを削られ、1人沈みのラス。
迎えた2回戦南2局。東家:服部、持ち点40,000。
早い巡目で南家、氷室からリーチが入る。親番中の私はそのリーチを受けて回りながら局を進めることとなる。終盤、残り2巡を残したところで三筒はフリテン待ちではあるが九万を切れば以下のテンパイになる。
一万二万三万七万八万九万九万四索四索四筒五筒七筒八筒九筒
宮崎が41,000のトップ目。私は親番中ということもあり連荘したい気持ちに駆られ、九万を1枚だけ勝負する決断をするが、氷室より『ロン!』の声が掛かる。やはり甘い打牌はさせてはもらえない。覚悟はしていたが、予想の点数よりもはるかに上をいく16,000点の放銃…
七万七万八万八万九万一索一索七索八索九索七筒八筒九筒
私にとっては猛省すべき点でありターニングポイントになり得た打牌だったことは間違いない。
以後、1日を通して下降線を辿ることとなってしまう。
氷室は次局、局に入る前に手が震えていた。この大きなアガリをきっかけに苦しかった1回戦を拭い去り『さあ、ここからだ!』と自分を奮い立たせたに違いない。
B卓
第2節終了時首位の藤原は3回戦南2局、南家。2人のリーチを受けて以下の牌姿。
二筒三筒四筒四筒五筒六筒六筒七筒八筒九筒  チー四筒五筒六筒
リーチ者に対して真っ向勝負を挑む形。ほどなくして六筒をツモり2,000・4,000。自分で3枚使いの六筒をいとも簡単にツモってくる辺りは状態の良さがうかがえる。
この日も4回戦ともきっちりプラスでまとめて+64.2Pの卓内トップ。
C卓
名倉は第2節を終えた帰り道、満面の笑みでこう語ってくれた。
『約1年ぶりにリーグ戦で大きなポイントを叩けました。』
この言葉のなかに含まれる意味合いは、彼の中でとても深いことなのだと取って感じられた。昨年、名倉はAリーグで▲331.3Pという記録的な大敗を喫し、Bリーグへの降級となった。
『最近、麻雀をするのが恐いんです。』と嘆いていた時期もあった。
再浮上へのきっかけを見つけ出し、名倉は自分を変えようと努力している。彼の長所であるテンポのいい摸打と踏み込みの深さに磨きが掛かってきているようにも見える。
4回戦、東2局1本場、東家:名倉。
六万六万六万四索四索六索七索八索四筒四筒五筒六筒七筒  ドラ四索
この形でテンパイ。三筒五筒八筒を持ってきたら打四筒のリーチまで考えていたようだが、ここはダイレクトに四筒をツモって3,900は4,000オールのアガリ。牌の寄り具合といい調子の良さが覗える。
続く2本場、以下の配牌。上々の配牌である。
一万一万二万五万五万五万七万八万九万九万五筒八筒東発  ドラ一万
ここから2巡目に、南家から切られた九万をポンして以下の形。
一万一万二万五万五万五万七万八万八筒東発  ポン九万九万九万
はたしてどうだろうか?
九万はドラ表示牌に1枚使われておりラス牌であることには間違いないが、残された七万八万の面子構成を考えればこの九は鳴くべきものではないと私は考える。折角の好調を維持している状況で、この鳴きに少し先急いでいるようにも見えた。
巡目も進んで、上家から切られた三万をかろうじて鳴けるものの、テンパイしたのはアガリには程遠いと言っていいほどのドラ単騎の一万待ち。
一万五万五万五万六万七万八万  チー一万二万三万  ポン九万九万九万
流局となってしまった。これだけの配牌をもらってテンパイ料をもらっただけの流局というのはどこか寂しい感じがした。
D卓
時間の制限により今回、この卓の観戦は叶わなかったが、第2節終了時2位の菊池は+33.5Pのポイントを上乗せすることに成功した。
そしてもう1人、この卓には注目するべき人物がいる。古本だ。古本は今節、卓内トップの+43.5P。3節目までのトータルポイントを+78.1Pまで伸ばしてきた。
見る限り、攻め派の打ち手で荒々しさは残るが、要所でのアガリを確実に手中に入れているイメージがある。虎視眈眈と昇級へのイスを狙っているのではなかろうか?
3節を終えて、上位3人(藤原・名倉・菊池)が+100P超えの抜きんでた存在になってしまった。今後はこの3者を中心に展開が回っていくのは間違いないだろう。
第2集団に属する者はこの3者との距離感を保ちながら最終節を迎えた際に、交わし切れるポジション作りに専念しなければならない。
次のリーグ戦開催日まで各々、テーマを持って鍛錬することにしよう!
Bリーグ

順位 名前 プロ/アマ 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 藤原 琢 プロ 4.0 105.2 64.2 173.4
2 名倉 徹 プロ 0.7 73.7 69.9 144.3
3 菊池 豪 プロ 116.4 ▲ 27.8 33.5 122.1
4 古本 和宏 プロ 2.1 32.5 43.5 78.1
5 藤井 崇勝 アマ 59.8 ▲ 20.6 16.1 55.3
6 川崎 行広 プロ ▲ 18.2 41.7 4.1 27.6
7 石原 忠道 アマ ▲ 3.0 ▲ 11.3 37.4 23.1
8 宮崎 皓之介 プロ 18.9 ▲ 13.6 16.9 22.2
9 服部 学 プロ 33.3 ▲ 29.3 15.1 19.1
10 鶴 浩昭 プロ 22.4 ▲ 22.1 17.3 17.6
11 氷室 哀華 プロ ▲ 2.0 50.5 ▲ 36.1 12.4
12 矢野 拓郎 プロ ▲ 63.0 42.2 8.8 ▲ 12.0
13 伊東 宏倫 プロ ▲ 39.4 22.1 ▲ 27.9 ▲ 45.2
14 安永 敏郎 アマ ▲ 55.0 2.8 4.6 ▲ 47.6
15 福田 譲二 プロ 31.9 ▲ 15.5 ▲ 74.2 ▲ 57.8
16 佐藤 健治 プロ ▲ 1.2 2.2 ▲ 86.9 ▲ 85.9
17 藤岡 治之 プロ 5.2 ▲ 58.7 ▲ 100.0 ▲ 153.5
18 榎田 賢二郎 プロ ▲ 92.3 ▲ 36.5 ▲ 44.7 ▲ 173.5
19 中島 行泰 アマ ▲ 40.9 ▲ 70.9 ▲ 81.6 ▲ 193.4

Cリーグレポート:哀川斗南
A卓(弘中×西川×陣野×高末)
B卓(水町×公文×樋口×山本秋桜里)
C卓(哀河×山本江利香×濱田×進)
D卓(藤瀬×北島×松尾×相本×吉田)
E卓(河野×高野×原×下山×松本)
九州リーグ参戦のみなさん、小雨の降る中お疲れ様でした。
今日は4人打ちでしたのであまり他の卓を見ることができませんでしたが、対局が終わった後、まだ終わっていなかった卓のオーラスでのこと。
ドラが一筒で、親はドラを持っていなかったのですが、軽いピンフになりそうな感じでした。
ところが南家が八万をポン、自分ならドラトイツのトイトイ仕掛けならキツいなと思ったので、親がどう打つのか興味を持って見ていました。
七筒七筒八筒とあるところを七筒八筒と決め打ちしました。
自分ならピンフ手からトイツ手に移行しますが、その方はおそらくそのままピンフ手で行こうと思ったのでしょう。
しかしその後、一筒を引いて一筒が浮いている形…
テンパイしたら打つのかなと思っていたのですが、西家よりリーチも入り、その後南家がタンヤオのアガリ。自分の感覚がずれていたのが情けなく思いました。
ただ、親も相手の仕掛けの最高打点を考えたら、両面固定も仕方なかったのではないのかなと思いました。
麻雀は見えない手を想像して押し引きや手組みを考えていくものだと思います。
自分もまだまだですが、九州の発展の為、そして自分自身の為一緒に精進していきましょう。
Cリーグ

順位 名前 プロ/アマ 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 相本 長武 アマ 54.0 99.5 39.3 192.8
2 原 宙史 アマ 115.2 49.1 ▲ 22.8 141.5
3 弘中 栄司 アマ 122.3 ▲ 10.1 ▲ 6.5 105.7
4 下山 哲也 プロ 73.3 ▲ 22.7 36.6 87.2
5 水町 慎一 プロ ▲ 17.4 42.4 49.0 74.0
6 山本 江利香 プロ 30.1 22.2 21.0 73.3
7 樋口 徹 プロ 65.8 29.6 ▲ 43.4 52.0
8 陣野 良貴 プロ 5.3 21.5 8.8 35.6
9 北島 勇輝 プロ 9.6 24.6 ▲ 9.7 24.5
10 公文 寛明 アマ ▲ 31.5 9.2 28.1 5.8
11 松尾 樹宏 プロ 7.8 ▲ 9.9 2.9 0.8
12 西川 舞 プロ 15.4 ▲ 22.4 ▲ 3.2 ▲ 10.2
13 濱田 貴幸 アマ ▲ 50.0 10.0 28.9 ▲ 11.1
14 高野 翔太 アマ 10.8 ▲ 4.9 ▲ 32.3 ▲ 26.4
15 進 栄二 プロ ▲ 4.9 27.3 ▲ 69.0 ▲ 46.6
16 藤瀬 恒介 アマ 7.6 0.6 ▲ 67.1 ▲ 58.9
17 吉田 彩乃 アマ ▲ 27.5 ▲ 16.2 ▲ 26.4 ▲ 70.1
18 河野 みのり プロ 9.0 ▲ 51.3 ▲ 35.4 ▲ 77.7
19 流水 聖人 プロ 3.7 11.9 ▲ 100.0 ▲ 84.4
20 高末 丈永  アマ ▲ 65.3 ▲ 20.7 0.9 ▲ 85.1
21 哀河 斗南 プロ ▲ 54.8 ▲ 78.1 19.1 ▲ 113.8
22 松本 路也 アマ ▲ 121.2 ▲ 32.0 33.9 ▲ 119.3
23 山本 秋桜里 プロ ▲ 58.7 ▲ 29.2 ▲ 33.7 ▲ 121.6
24 友保 美香里 プロ ▲ 93.7 ▲ 73.4 ▲ 100.0 ▲ 267.1

皇帝位戦進出ライン、昇降級ライン:順位枠内に表示

第8期 北陸リーグ 第4節レポート

梅雨の到来に先駆けて夏日の続いている金沢の地で、北陸リーグ第4節、所謂ラス前・最終コーナー手前の攻防が繰り広げられた。

期初から縦長の傾向ではあったとはいえ、4節で1位から最下位まで500P近くの差が生まれるのは、競技麻雀Aルールでは非常に珍しい。期を通して好調を維持している者、不調から脱せない者、また私のように雀風そのままにスコアを乱高下させる者もいる中で、やはり全節プラスでスコアを延ばしている飯田さん、山井、本田の安定感は素晴らしいものがある。

彼ら3名に4位の濱平までが100Pを超えており、5位以下と50P以上離れている現状では、決勝の椅子はかなり絞られたと言っても良いだろう。
勿論、最終節は順位によって卓組みが決まり、直対の結果次第では他の者にも充分そのチャンスはあるのだが、現時点で決勝の望みが絶たれた者も多く、プロ・アマ問わずその方々の最終節の戦い方にも注目したい。

北陸リーグは1リーグ制の為、降級というものが存在しない。それ故に良くも悪くも順位を恐れずに攻めに偏る者も多い。降級のあるリーグの場合、降級圏内にいる者は、ともすれば昇級圏内にいる者よりも多くの事に気を巡らせながら戦わなければならない。
だからこそ、次節は全ての順位の者が全力で、麻雀に真摯に向き合って戦いに臨んでほしい。普段以上に1つの順位・1つのアガリを大切に意識した対局は、必ず次の、明日の己の麻雀の糧となるだろう。

今期何度も役満の親っかぶりを貰うなどして苦しい麻雀の続いている松原や、経験の浅さ故か力を出し切れていない安城は次節にこそ、そういった競技プロの麻雀を見せてくれるに違いないと信じている。
私も勿論最後まで己の雀風を貫き、この位置からでも決勝を狙いに全力で挑ませて頂くつもりである。

来月の最終節は、同日に決勝も行われる。北陸リーグ初参加の私にとっても節目となるこの対局を、一競技者として、またこのレポートの筆を執る者としてしっかりと目に焼き付けたいと思う。

順位 名前 プロ/アマ 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 飯田輝雄 アマ 42.5 102.6 49.7 41.1  

235.9
2 山井弘&四柳弘樹
(混合チーム)
プロ 30.6 25.3 45.0 55.8  

156.7
3 本田朋広 プロ 33.7 26.5 48.5 30.0  

138.7
4 濱平光朗 プロ 16.9 ▲ 20.3 68.4 48.3  

113.3
5 小泉陽平 アマ 53.5 ▲ 6.4 ▲ 1.6 10.2  

55.7
6 谷口真悟 アマ 8.5 13.6 ▲ 31.2 58.1  

49.0
7 光岡大幸 アマ ▲ 24.8 62.3 20.1 ▲ 12.1  

45.5
8 森田繁基 アマ 110.2 ▲ 9.0 ▲ 36.5 ▲ 21.8  

42.9
9 恵比須均 アマ 18.9 12.6 19.3 ▲ 13.8  

37.0
10 平澤憲一 アマ 26.7 ▲ 61.5 31.9 25.1  

22.2
11 押川憲一 アマ ▲ 9.8 ▲ 28.6 45.8 10.2  

17.6
12 高村和人 アマ ▲ 31.3 23.1 ▲ 26.2 48.2  

13.8
13 荒谷誠 プロ 46.4 79.3 ▲ 55.7 ▲ 86.9  

▲ 16.9
14 後藤正博 プロ ▲ 54.4 35.3 ▲ 32.1 19.5  

▲ 31.7
15 森田有一 アマ ▲ 41.6 4.0 ▲ 23.3 13.6  

▲ 47.3
16 香林明子 プロ ▲ 12.4 ▲ 47.0 31.1 ▲ 26.4  

▲ 54.7
17 北川光 アマ ▲ 83.2 4.8 ▲ 11.1 ▲ 6.7  

▲ 96.2
18 小坂智徳 アマ ▲ 66.5 ▲ 42.3 ▲ 8.0 5.5  

▲ 111.3
19 窪田一彦 アマ 22.4 ▲ 64.5 ▲ 22.4 ▲ 68.4  

▲ 132.9
20 安城るい プロ ▲ 30.1 ▲ 60.4 ▲ 38.1 ▲ 73.3  

▲ 201.9
21 松原健志 プロ ▲ 58.2 ▲ 50.4 ▲ 73.6 ▲ 57.2  

▲ 239.4

決勝進出ライン:順位枠内に表示

北陸リーグ レポート/第8期 北陸リーグ 第4節レポート

梅雨の到来に先駆けて夏日の続いている金沢の地で、北陸リーグ第4節、所謂ラス前・最終コーナー手前の攻防が繰り広げられた。
期初から縦長の傾向ではあったとはいえ、4節で1位から最下位まで500P近くの差が生まれるのは、競技麻雀Aルールでは非常に珍しい。期を通して好調を維持している者、不調から脱せない者、また私のように雀風そのままにスコアを乱高下させる者もいる中で、やはり全節プラスでスコアを延ばしている飯田さん、山井、本田の安定感は素晴らしいものがある。
彼ら3名に4位の濱平までが100Pを超えており、5位以下と50P以上離れている現状では、決勝の椅子はかなり絞られたと言っても良いだろう。
勿論、最終節は順位によって卓組みが決まり、直対の結果次第では他の者にも充分そのチャンスはあるのだが、現時点で決勝の望みが絶たれた者も多く、プロ・アマ問わずその方々の最終節の戦い方にも注目したい。
北陸リーグは1リーグ制の為、降級というものが存在しない。それ故に良くも悪くも順位を恐れずに攻めに偏る者も多い。降級のあるリーグの場合、降級圏内にいる者は、ともすれば昇級圏内にいる者よりも多くの事に気を巡らせながら戦わなければならない。
だからこそ、次節は全ての順位の者が全力で、麻雀に真摯に向き合って戦いに臨んでほしい。普段以上に1つの順位・1つのアガリを大切に意識した対局は、必ず次の、明日の己の麻雀の糧となるだろう。
今期何度も役満の親っかぶりを貰うなどして苦しい麻雀の続いている松原や、経験の浅さ故か力を出し切れていない安城は次節にこそ、そういった競技プロの麻雀を見せてくれるに違いないと信じている。
私も勿論最後まで己の雀風を貫き、この位置からでも決勝を狙いに全力で挑ませて頂くつもりである。
来月の最終節は、同日に決勝も行われる。北陸リーグ初参加の私にとっても節目となるこの対局を、一競技者として、またこのレポートの筆を執る者としてしっかりと目に焼き付けたいと思う。

順位 名前 プロ/アマ 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 飯田輝雄 アマ 42.5 102.6 49.7 41.1   235.9
2 山井弘&四柳弘樹
(混合チーム)
プロ 30.6 25.3 45.0 55.8   156.7
3 本田朋広 プロ 33.7 26.5 48.5 30.0   138.7
4 濱平光朗 プロ 16.9 ▲ 20.3 68.4 48.3   113.3
5 小泉陽平 アマ 53.5 ▲ 6.4 ▲ 1.6 10.2   55.7
6 谷口真悟 アマ 8.5 13.6 ▲ 31.2 58.1   49.0
7 光岡大幸 アマ ▲ 24.8 62.3 20.1 ▲ 12.1   45.5
8 森田繁基 アマ 110.2 ▲ 9.0 ▲ 36.5 ▲ 21.8   42.9
9 恵比須均 アマ 18.9 12.6 19.3 ▲ 13.8   37.0
10 平澤憲一 アマ 26.7 ▲ 61.5 31.9 25.1   22.2
11 押川憲一 アマ ▲ 9.8 ▲ 28.6 45.8 10.2   17.6
12 高村和人 アマ ▲ 31.3 23.1 ▲ 26.2 48.2   13.8
13 荒谷誠 プロ 46.4 79.3 ▲ 55.7 ▲ 86.9   ▲ 16.9
14 後藤正博 プロ ▲ 54.4 35.3 ▲ 32.1 19.5   ▲ 31.7
15 森田有一 アマ ▲ 41.6 4.0 ▲ 23.3 13.6   ▲ 47.3
16 香林明子 プロ ▲ 12.4 ▲ 47.0 31.1 ▲ 26.4   ▲ 54.7
17 北川光 アマ ▲ 83.2 4.8 ▲ 11.1 ▲ 6.7   ▲ 96.2
18 小坂智徳 アマ ▲ 66.5 ▲ 42.3 ▲ 8.0 5.5   ▲ 111.3
19 窪田一彦 アマ 22.4 ▲ 64.5 ▲ 22.4 ▲ 68.4   ▲ 132.9
20 安城るい プロ ▲ 30.1 ▲ 60.4 ▲ 38.1 ▲ 73.3   ▲ 201.9
21 松原健志 プロ ▲ 58.2 ▲ 50.4 ▲ 73.6 ▲ 57.2   ▲ 239.4

決勝進出ライン:順位枠内に表示

第78回『相手を識る』

もう遠い昔、そう30年ほど前のことである。
私は麻雀が強くなりたくて、半年以上、荒正義さんの後ろでほぼ毎日、週に5日から6日、1日6時間から8時間ずっと麻雀を観ていた時期があった。半年間、少なく見積もっても、1,000時間以上は全く麻雀を打つことなく観ることだけに専念していた。

荒さんのななめ後ろに座り、それを見続けるということは、荒さんだけでなく、もう1人の打ち手の打ち筋、仕草、オリのタイミング、その打ち手の気息、背景などが理解できるということでもある。
その店の常連は、20~30人くらいだったと思うが、彼等の麻雀の背景を識るには、十分な時間を費やせたように思う。荒さんが打ち終えた後にする反省会が、また凄く勉強になった。

当時の私は全くの下戸で、酒は元来体質に合わなかった。
逆に荒さんはお酒が好きで、アルコールが入ると饒舌になり、その日の麻雀のことを良くしゃべってくれた。

「答えは自分の手牌にはないから・・・相手の視線、仕草、手牌進行にあるから」

そんな荒さんの言葉の塊、麻雀観を教えてもらった。
それを忘れないように、帰りの電車や帰宅後ノートに綴り続けるのが私の当時の日課だった。
そして十分な睡眠を取り万全の体調で翌日、また観戦に出かける。
その繰り返しの日々が、二十代半ばの私の生活すべてだった。

class_3

鳳凰戦1回戦南1局、私は4巡目に藤崎から打ち出された五筒を仕掛けている。
普段の私ならば、ツモが順調に伸びているところだから、まず仕掛けることはない。
ならば、なぜ仕掛けたか?その答えは、荒さんの河にある。

荒さんの河から、私はその手を七対子と読んでいた。
七対子には攻めの七対子と受けの七対子がある。
攻めの七対子とは所謂ドラ含みであり、受けはドラがないか一色手が絡んでいない時である。

荒さんは本当にオーソドックス、もしくはスタンダードな打ち手で、受けの七対子に入った時は自分の持っているスジを殺す。
今局であれば、

四万六万七万七万三索三索二筒三筒六筒九筒九筒白中中  ドラ一筒

第一打にこの手牌から打四万としている。
そして2巡目に、三索のスジに当たる六索をツモ切り、3巡目には九筒のスジの打六筒としている。

つまり私の目からは、将来の待ち受け候補になる六筒九筒は、すでに六筒が3枚、九筒が1枚、確信ではないが可能性として荒さんが九筒を2枚現時点で持たれていることになる。
3巡目にして残り枚数2枚か・・対局当時、私はボンヤリと考えていた。
そこに藤崎から唯一仕掛けられる五筒に身体が反応してしまったのである。

class_3

結果は、望外のドラである一筒のツモアガリで収束を見た。このアガリは技とツキである。
仮に対面に座っている打ち手が荒さんでなければ、この仕掛け、この方法論は取らなかっただろう。
今局は、私が仕掛けなければおそらく流局になっていたように思う。

鳳凰戦は長い戦いである。そこから考えて行くと、今局のような戦い方はアガリは見たものの、正しい選択かどうかは甚だ疑問に思える。言葉を変えるならば、霞を掬い取るような戦い方であるからである。
事実、結果は瀬戸熊直樹の圧勝で終わっている。少し、話が逸れたが、相手を識ることは大切なことである。

「僕は誰よりも前原さんを研究しました」

お世辞半分かもしれないが、瀬戸熊直樹は事ある事に公の前でもそう言う。
私が幾つかタイトルを併せ持っていた折り、立会人ということもあったのだろうが、対局中ふと後ろを振り向くと必ずと言って良いほどそこには瀬戸熊が立っていた。

勉強会のとある場面の事。
ある女流プロが麻雀に行き詰まり、私に相談してきた時があった。
その時私は自分が持っていた本を読むことを薦めた。

「今の貴方にとって必要なことが記されているように思う」

それを横で聞いていた瀬戸熊は、すかさず「ちょっと貸して」そう言って、その本のタイトルと著作者を見ていた。
実際、瀬戸熊がその本を読んだかどうかはわからないが、多分読んでいると思う。

その翌年、瀬戸熊は奇跡的な逆転で鳳凰戦の切符を手に入れ、そのまま鳳凰位に立つとともに連覇し、十段位も併冠し、現在に至っている。

まずは自己の麻雀の確立ありきであることは間違いないが、それと共に将来、もしくは今、戦うべき相手を識ることは大切なことに思えてならない。

上級/第78回『相手を識る』

もう遠い昔、そう30年ほど前のことである。
私は麻雀が強くなりたくて、半年以上、荒正義さんの後ろでほぼ毎日、週に5日から6日、1日6時間から8時間ずっと麻雀を観ていた時期があった。半年間、少なく見積もっても、1,000時間以上は全く麻雀を打つことなく観ることだけに専念していた。
荒さんのななめ後ろに座り、それを見続けるということは、荒さんだけでなく、もう1人の打ち手の打ち筋、仕草、オリのタイミング、その打ち手の気息、背景などが理解できるということでもある。
その店の常連は、20~30人くらいだったと思うが、彼等の麻雀の背景を識るには、十分な時間を費やせたように思う。荒さんが打ち終えた後にする反省会が、また凄く勉強になった。
当時の私は全くの下戸で、酒は元来体質に合わなかった。
逆に荒さんはお酒が好きで、アルコールが入ると饒舌になり、その日の麻雀のことを良くしゃべってくれた。
「答えは自分の手牌にはないから・・・相手の視線、仕草、手牌進行にあるから」
そんな荒さんの言葉の塊、麻雀観を教えてもらった。
それを忘れないように、帰りの電車や帰宅後ノートに綴り続けるのが私の当時の日課だった。
そして十分な睡眠を取り万全の体調で翌日、また観戦に出かける。
その繰り返しの日々が、二十代半ばの私の生活すべてだった。

class_3

鳳凰戦1回戦南1局、私は4巡目に藤崎から打ち出された五筒を仕掛けている。
普段の私ならば、ツモが順調に伸びているところだから、まず仕掛けることはない。
ならば、なぜ仕掛けたか?その答えは、荒さんの河にある。
荒さんの河から、私はその手を七対子と読んでいた。
七対子には攻めの七対子と受けの七対子がある。
攻めの七対子とは所謂ドラ含みであり、受けはドラがないか一色手が絡んでいない時である。
荒さんは本当にオーソドックス、もしくはスタンダードな打ち手で、受けの七対子に入った時は自分の持っているスジを殺す。
今局であれば、
四万六万七万七万三索三索二筒三筒六筒九筒九筒白中中  ドラ一筒
第一打にこの手牌から打四万としている。
そして2巡目に、三索のスジに当たる六索をツモ切り、3巡目には九筒のスジの打六筒としている。
つまり私の目からは、将来の待ち受け候補になる六筒九筒は、すでに六筒が3枚、九筒が1枚、確信ではないが可能性として荒さんが九筒を2枚現時点で持たれていることになる。
3巡目にして残り枚数2枚か・・対局当時、私はボンヤリと考えていた。
そこに藤崎から唯一仕掛けられる五筒に身体が反応してしまったのである。

class_3

結果は、望外のドラである一筒のツモアガリで収束を見た。このアガリは技とツキである。
仮に対面に座っている打ち手が荒さんでなければ、この仕掛け、この方法論は取らなかっただろう。
今局は、私が仕掛けなければおそらく流局になっていたように思う。
鳳凰戦は長い戦いである。そこから考えて行くと、今局のような戦い方はアガリは見たものの、正しい選択かどうかは甚だ疑問に思える。言葉を変えるならば、霞を掬い取るような戦い方であるからである。
事実、結果は瀬戸熊直樹の圧勝で終わっている。少し、話が逸れたが、相手を識ることは大切なことである。
「僕は誰よりも前原さんを研究しました」
お世辞半分かもしれないが、瀬戸熊直樹は事ある事に公の前でもそう言う。
私が幾つかタイトルを併せ持っていた折り、立会人ということもあったのだろうが、対局中ふと後ろを振り向くと必ずと言って良いほどそこには瀬戸熊が立っていた。
勉強会のとある場面の事。
ある女流プロが麻雀に行き詰まり、私に相談してきた時があった。
その時私は自分が持っていた本を読むことを薦めた。
「今の貴方にとって必要なことが記されているように思う」
それを横で聞いていた瀬戸熊は、すかさず「ちょっと貸して」そう言って、その本のタイトルと著作者を見ていた。
実際、瀬戸熊がその本を読んだかどうかはわからないが、多分読んでいると思う。
その翌年、瀬戸熊は奇跡的な逆転で鳳凰戦の切符を手に入れ、そのまま鳳凰位に立つとともに連覇し、十段位も併冠し、現在に至っている。
まずは自己の麻雀の確立ありきであることは間違いないが、それと共に将来、もしくは今、戦うべき相手を識ることは大切なことに思えてならない。

第12回天空麻雀女性大会 優勝特別インタビュー:魚谷侑未

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天空麻雀12女性大会を優勝した魚谷侑未プロ

 

皆様こんにちは!!今回で4回目になる魚谷侑未プロのインタビュー。
和久津が行ってまいりましたー!

女流桜花の決勝で、彼女に敗れてから2ヶ月が経ち、そろそろ傷も癒え、忘れかけていた頃にそのメールは来ました。

「魚谷プロが天空麻雀で優勝しました。和久津プロにインタビューをお願いしたいのですが・・・。」

何故私にオファーが来たの?悔しいだろって煽っているのー?
なんて思いながら、多忙であろう彼女に電話しました。

和久津「ちょっとゆーみん!!また勝ったの??」
魚谷 「あ、すみません。」
和久津「インタビュアーの和久津です。よろしくー」
魚谷 「あ、知ってます。あのー、一緒にロン2事務局で牌譜見ませんか?」

彼女は1つ1つ、すべてにおいて真剣である。
スケジュールの隙間から時間をもらい、6時間にも及ぶインタビューがスタートしました。

spe27
魚谷侑未プロと和久津晶プロ
spe27
MONDO携帯サイトのイベントにて

待ち合わせ場所に来た彼女は、めずらしいモノトーンの装い。
いつもより大人びた感じがしました。

和久津「さあ行くよー、インタビューという名の敵情視察だから!!」
魚谷 「なんですかそれー笑」
和久津「ゆーみんの頭の中を覗くのだ。はいこれやってー!」

パソコンとDVDRを彼女に渡すと・・・。

魚谷 「はーい!」

テキパキと何でもこなしてくれます。
この日も事務局に、

魚谷 「お世話になります!」

と、パイの差し入れを持ってきてくれました。マメで、真面目で、気が利く。
彼女の打ち筋にもそんな性格がよく反映していると、私は思います。

spe27 spe27

魚谷 「予選はツいてたんで、特に変わったところは無いですねー。」
和久津「そう?コレとかかなりゆーみんらしいけど・・・。」

spe27

 

一万二万六万三索四索七索八索三筒七筒八筒北北発  ツモ五索  打六万  ドラ北

和久津「私たぶん発切るんだけど・・・。」
魚谷 「あーそうですね、今ここに座ってる私も発切ります。」
和久津「???どゆこと?」
魚谷 「えっと、この時は六万切ったんですけど・・・。」
和久津「マンズの下の場況が良く見えるからだよね?」
魚谷 「そうなんです!!!」
和久津「でもこの時は迷わず六万切ってるよね?」
魚谷 「感覚で・・・。」
和久津「感覚?デジタル雀士では?」
魚谷 「や、私のはちょっと変なデジタルなんですよ。うまく説明できないんですけど、とにかく違うんです。」
和久津「うんうん、全然わかんない!笑」

彼女の言いたい事は、多分こう。

私は1局1局を独立した別々の局ととらえている。
ゆえに「流れ」などのオカルト的なモノは一切存在しないと思っている。
ベースは確率、数字である。だが、他家の手牌の進み具合や打点の高さなどは、それだけでは読めない。
打牌のリズムや呼吸、スピードなど、すべてを合わせて自分なりに感じ取る。

「感覚派」でもある。

その上で、自分の欲望や気持ちには流されずに、冷静に、シンプルに、最速テンパイに向かう。

決勝戦の決定打がコレです。

spe27

 

六万二索二索三索四索四索五索五索五索八索八索八索九索 チー六索  ドラ七索

和久津「これはオリジナルだねーマーメイド。」
魚谷 「これノータイムでチー、偉くないですかー?」
和久津「多分、誰も鳴けないよね。1シャンテンから1シャンテンへの仕掛けだからねー。」
魚谷 「でも、同じ1シャンテンでも受け入れ枚数が全然違うんですよ。この形だとソーズは何を引いてもテンパイです。」
和久津「さすがです。鳴き慣れてますね!」
魚谷 「私Sなんで、鳴いて対応されたりすると嬉しいんですー!」
和久津「なるほど!真髄はそこだね。」
魚谷 「はい、男子にもツンデレです。今は相手いないですけど・・・笑」

ゆーみんファンの方、聞いてましたか?
彼女の好みのタイプもちゃっかり訊いてきました!

魚谷 「んーーー、真面目な人?」
和久津「何それ分かりづらっ!!」
魚谷 「何かにもし私がハマっていたら『ちゃんと麻雀しなさい!!』みたいな・・・。」
和久津「なんだそれー!!笑」
魚谷 「や、なんか、一生懸命じゃない人は苦手です。私、リーグ戦の前の日とかはお酒飲まないです。」

なるほど彼女は生真面目であります。

魚谷 「プロとしての姿勢、みたいなのも最近考え出して・・・。どういう風にしたら楽しんで観てもらえるかとか、考える様になりました。」
んー、プロっぽいですね!!

和久津「近頃めっぽう露出が増えたもんね!」
魚谷 「そんな事ないですけどー・・・。でも、私みたいなプロでも楽しみにして観てくれている人もいて・・・。前にらしくない放銃した時に『アレってガッカリしたなー。』って言われた事とかあって。」

とても謙虚で気にしいですね。女の子らしいんだけどS?魅力的なキャラです。

和久津「普段は何をして過ごしてるの?」
魚谷 「お仕事じゃない日は、ジムに行ったりゲームしたり・・・。でもやっぱり中心は麻雀ですね。
大事な対局の前はお仕事の数を減らして、調整セットを増やしたりしています。」

強さの秘訣は、こんなところにありました。
インタビューという名の偵察は、ボイスレコーダーに録音すること4時間。
このくらいでいっか、と言ってから話すこと2時間。
要するに私は、彼女と居るのが好きなんですね。

「ライバル」と呼ぶにはタイトルの数が違い過ぎるので、今は「憧れ」と言っておきましょうか・・・涙。

これから、ロン2ネットTVや日本プロ麻雀連盟チャンネルで配信が始まる「ロン2女流プロ№1決定戦」や、「女流MONDO杯」、
そして、この天空麻雀で連覇を狙う彼女へ挑戦出来るチャンスはまたあると思います。
今日を生かして、彼女の様にひたむきに、真面目過ぎるくらい真面目になって、勝つ事が出来たなら!!!
いつの日か私もインタビューを頼みたいと思います。

今一番ノっている麻雀プロ、「魚谷侑未」は、同時に誰よりも努力家な麻雀プロ、かもしれません。
話は反れましたが魚谷プロ、天空麻雀、初出場、初優勝、おめでとう!!!
いつも言うけど・・・、

「ゆーみんは強いよ。」

プロ雀士インタビュー/第12回天空麻雀女性大会 優勝特別インタビュー:魚谷侑未

spe27
天空麻雀12女性大会を優勝した魚谷侑未プロ

 
皆様こんにちは!!今回で4回目になる魚谷侑未プロのインタビュー。
和久津が行ってまいりましたー!
女流桜花の決勝で、彼女に敗れてから2ヶ月が経ち、そろそろ傷も癒え、忘れかけていた頃にそのメールは来ました。
「魚谷プロが天空麻雀で優勝しました。和久津プロにインタビューをお願いしたいのですが・・・。」
何故私にオファーが来たの?悔しいだろって煽っているのー?
なんて思いながら、多忙であろう彼女に電話しました。
和久津「ちょっとゆーみん!!また勝ったの??」
魚谷 「あ、すみません。」
和久津「インタビュアーの和久津です。よろしくー」
魚谷 「あ、知ってます。あのー、一緒にロン2事務局で牌譜見ませんか?」
彼女は1つ1つ、すべてにおいて真剣である。
スケジュールの隙間から時間をもらい、6時間にも及ぶインタビューがスタートしました。

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魚谷侑未プロと和久津晶プロ
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MONDO携帯サイトのイベントにて

待ち合わせ場所に来た彼女は、めずらしいモノトーンの装い。
いつもより大人びた感じがしました。
和久津「さあ行くよー、インタビューという名の敵情視察だから!!」
魚谷 「なんですかそれー笑」
和久津「ゆーみんの頭の中を覗くのだ。はいこれやってー!」
パソコンとDVDRを彼女に渡すと・・・。
魚谷 「はーい!」
テキパキと何でもこなしてくれます。
この日も事務局に、
魚谷 「お世話になります!」
と、パイの差し入れを持ってきてくれました。マメで、真面目で、気が利く。
彼女の打ち筋にもそんな性格がよく反映していると、私は思います。

spe27 spe27

魚谷 「予選はツいてたんで、特に変わったところは無いですねー。」
和久津「そう?コレとかかなりゆーみんらしいけど・・・。」

spe27

 
一万二万六万三索四索七索八索三筒七筒八筒北北発  ツモ五索  打六万  ドラ北
和久津「私たぶん発切るんだけど・・・。」
魚谷 「あーそうですね、今ここに座ってる私も発切ります。」
和久津「???どゆこと?」
魚谷 「えっと、この時は六万切ったんですけど・・・。」
和久津「マンズの下の場況が良く見えるからだよね?」
魚谷 「そうなんです!!!」
和久津「でもこの時は迷わず六万切ってるよね?」
魚谷 「感覚で・・・。」
和久津「感覚?デジタル雀士では?」
魚谷 「や、私のはちょっと変なデジタルなんですよ。うまく説明できないんですけど、とにかく違うんです。」
和久津「うんうん、全然わかんない!笑」
彼女の言いたい事は、多分こう。
私は1局1局を独立した別々の局ととらえている。
ゆえに「流れ」などのオカルト的なモノは一切存在しないと思っている。
ベースは確率、数字である。だが、他家の手牌の進み具合や打点の高さなどは、それだけでは読めない。
打牌のリズムや呼吸、スピードなど、すべてを合わせて自分なりに感じ取る。
「感覚派」でもある。
その上で、自分の欲望や気持ちには流されずに、冷静に、シンプルに、最速テンパイに向かう。
決勝戦の決定打がコレです。

spe27

 
六万二索二索三索四索四索五索五索五索八索八索八索九索 チー六索  ドラ七索
和久津「これはオリジナルだねーマーメイド。」
魚谷 「これノータイムでチー、偉くないですかー?」
和久津「多分、誰も鳴けないよね。1シャンテンから1シャンテンへの仕掛けだからねー。」
魚谷 「でも、同じ1シャンテンでも受け入れ枚数が全然違うんですよ。この形だとソーズは何を引いてもテンパイです。」
和久津「さすがです。鳴き慣れてますね!」
魚谷 「私Sなんで、鳴いて対応されたりすると嬉しいんですー!」
和久津「なるほど!真髄はそこだね。」
魚谷 「はい、男子にもツンデレです。今は相手いないですけど・・・笑」
ゆーみんファンの方、聞いてましたか?
彼女の好みのタイプもちゃっかり訊いてきました!
魚谷 「んーーー、真面目な人?」
和久津「何それ分かりづらっ!!」
魚谷 「何かにもし私がハマっていたら『ちゃんと麻雀しなさい!!』みたいな・・・。」
和久津「なんだそれー!!笑」
魚谷 「や、なんか、一生懸命じゃない人は苦手です。私、リーグ戦の前の日とかはお酒飲まないです。」
なるほど彼女は生真面目であります。
魚谷 「プロとしての姿勢、みたいなのも最近考え出して・・・。どういう風にしたら楽しんで観てもらえるかとか、考える様になりました。」
んー、プロっぽいですね!!
和久津「近頃めっぽう露出が増えたもんね!」
魚谷 「そんな事ないですけどー・・・。でも、私みたいなプロでも楽しみにして観てくれている人もいて・・・。前にらしくない放銃した時に『アレってガッカリしたなー。』って言われた事とかあって。」
とても謙虚で気にしいですね。女の子らしいんだけどS?魅力的なキャラです。
和久津「普段は何をして過ごしてるの?」
魚谷 「お仕事じゃない日は、ジムに行ったりゲームしたり・・・。でもやっぱり中心は麻雀ですね。
大事な対局の前はお仕事の数を減らして、調整セットを増やしたりしています。」
強さの秘訣は、こんなところにありました。
インタビューという名の偵察は、ボイスレコーダーに録音すること4時間。
このくらいでいっか、と言ってから話すこと2時間。
要するに私は、彼女と居るのが好きなんですね。
「ライバル」と呼ぶにはタイトルの数が違い過ぎるので、今は「憧れ」と言っておきましょうか・・・涙。
これから、ロン2ネットTVや日本プロ麻雀連盟チャンネルで配信が始まる「ロン2女流プロ№1決定戦」や、「女流MONDO杯」、
そして、この天空麻雀で連覇を狙う彼女へ挑戦出来るチャンスはまたあると思います。
今日を生かして、彼女の様にひたむきに、真面目過ぎるくらい真面目になって、勝つ事が出来たなら!!!
いつの日か私もインタビューを頼みたいと思います。
今一番ノっている麻雀プロ、「魚谷侑未」は、同時に誰よりも努力家な麻雀プロ、かもしれません。
話は反れましたが魚谷プロ、天空麻雀、初出場、初優勝、おめでとう!!!
いつも言うけど・・・、
「ゆーみんは強いよ。」

第30期十段戦 三~四段戦Sレポート

開催2日目は三段戦からスタート。
25卓99名の参加となりました。

シード者の中で一番の注目選手である和久津でしたが、残念ながらここで敗退。
近々開催される女流桜花では頑張ってもらいたいですね。

他にもジェン、中川由佳梨、福光聖雄のシード者は勝ち上がり。
初段戦から勝ち上がってきた小笠原奈央は残念ながらここで敗退となりました。

【三段戦通過者】

「初段戦からの勝ち上がり」
小川拓麻 柴田吉和 佐藤晃大 弓削雅人 東谷達矢 三浦智博 伊井功雅 白銀紗希 岡本和也

「二段戦からの勝ち上がり」
蒼山秀佑 京平遥 三田晋也 大木亮典 井田憲孝 白河雪菜 小島広宣 安村浩司 福田正道

「三段戦からの勝ち上がり」
羽山真生 朝霧千裕 太田優介 古橋崇志 河井保国 須長正和 楠木一郎 谷口祐介
谷岡育夫 福光聖雄 蛯原朗 伊藤大輔 浦山祐輔 杉浦貴紀 高沢智 中川由佳梨
森下剛任 鈴木秀幸 大和田篤史 菅野直 後藤俊孝 元木伸明 岩楯健寛 ジェン
三好直幸 土井悟 ジャガー真鍋 松本遊助 安秉参 永井卓也 吉井友直 鈴木雄

10dan
宮内こずえ
10dan
ジェン
10dan
中川由佳梨

四段戦は22卓87名

まだまだ決勝までの折り返し地点にも到達していませんが、
初段戦、二段戦の勝ちあがり者は既に数えるほどしか残っていません。
システム上、勝ち続ける事は難しいですが、なんとか頑張って欲しいところです。

さて、ここから宮内こずえ、和泉由希子、平岡理恵といった人気プロが登場。
3人とも危なげなく勝ち上がりを決めた様です。
白河雪菜、京平遥はここで残念ながら敗退。

【四段戦通過者】

「初段戦からの勝ち上がり」
弓削雅人 岡本和也 伊井功雅 小川拓麻 東谷達矢 佐藤晃大

「二段戦からの勝ち上がり」
中土恵介 井田憲孝 三田晋也 安村浩司 蒼山秀佑

「三段戦からの勝ち上がり」
三好直幸 伊藤大輔 安秉参 福光聖雄 永井卓也 杉浦貴紀 谷口祐介 高沢智 楠木一郎
ジェン 須長正和 河井保国 菅野直 古橋崇志

「四段戦からの勝ち上がり」
和泉由希子 こごまさとし 藤岡良一 伊賀則夫 増田隆一 林俊宏 柚木正仁 加藤博己
吾妻さおり 小田悟志 一井慎也 小川直哉 日吉辰哉 高柳節子 平岡理恵 松岡昭彦
大川哲哉 宮内こずえ 西島一彦

京平 遥
佐々木寿人
京平 遥
黒沢咲
京平 遥
ガース
京平 遥
白鳥翔

本日最後は四段戦S
20卓80名の参加となりました。

1つ前の四段戦との違いは、所属リーグが上だったりタイトルホルダーだったり。
というわけで、ここからAリーグプロもちらほら登場していきます。
佐々木寿人、黒沢咲、白鳥翔、四柳弘樹は勝ちぬけ。

特に、佐々木は連盟に入ってから今まで一度も十段戦で勝ち上がった事がなかったのですが、
今回初の勝ち上がり。この勢いのままに高段者を脅かしそうな予感がします。

また、四段戦敗退のガースでしたが、人数調整のワイルドカードを引き当て復活。
そしてこのSでは堂々の1位通過で五段戦進出。長い戦いでは当然運もなくてはいけません。
今大会の台風の目になることはできるのでしょうか。

【四段戦S通過者】
「初段戦からの勝ち上がり」
弓削雅人 小川拓麻 岡本和也 伊井功雅

「二段戦からの勝ち上がり」
蒼山秀佑 安村浩司

「三段戦からの勝ち上がり」
ジェン 河井保国 楠木一郎 杉浦貴紀 須長正和 福光聖雄

「四段戦からの勝ち上がり」
大川哲哉 日吉辰哉 小川直哉 菅野直 ガース 高柳節子 林俊宏 増田隆一 和泉由希子

「四段戦Sからの勝ち上がり」
四柳弘樹 佐々木寿人 白鳥翔 黒沢咲 藤島健二郎 桜井秀樹 西川淳 三浦大輔
優木美智 奈良圭純 石橋薫 上村慎太郎 安秉参 北野由実 岩井健太 吉田直
中川保 杉浦勘介 中村毅

十段戦 レポート/第30期十段戦 三~四段戦Sレポート

開催2日目は三段戦からスタート。
25卓99名の参加となりました。
シード者の中で一番の注目選手である和久津でしたが、残念ながらここで敗退。
近々開催される女流桜花では頑張ってもらいたいですね。
他にもジェン、中川由佳梨、福光聖雄のシード者は勝ち上がり。
初段戦から勝ち上がってきた小笠原奈央は残念ながらここで敗退となりました。
【三段戦通過者】
「初段戦からの勝ち上がり」
小川拓麻 柴田吉和 佐藤晃大 弓削雅人 東谷達矢 三浦智博 伊井功雅 白銀紗希 岡本和也
「二段戦からの勝ち上がり」
蒼山秀佑 京平遥 三田晋也 大木亮典 井田憲孝 白河雪菜 小島広宣 安村浩司 福田正道
「三段戦からの勝ち上がり」
羽山真生 朝霧千裕 太田優介 古橋崇志 河井保国 須長正和 楠木一郎 谷口祐介
谷岡育夫 福光聖雄 蛯原朗 伊藤大輔 浦山祐輔 杉浦貴紀 高沢智 中川由佳梨
森下剛任 鈴木秀幸 大和田篤史 菅野直 後藤俊孝 元木伸明 岩楯健寛 ジェン
三好直幸 土井悟 ジャガー真鍋 松本遊助 安秉参 永井卓也 吉井友直 鈴木雄

10dan
宮内こずえ
10dan
ジェン
10dan
中川由佳梨

四段戦は22卓87名
まだまだ決勝までの折り返し地点にも到達していませんが、
初段戦、二段戦の勝ちあがり者は既に数えるほどしか残っていません。
システム上、勝ち続ける事は難しいですが、なんとか頑張って欲しいところです。
さて、ここから宮内こずえ、和泉由希子、平岡理恵といった人気プロが登場。
3人とも危なげなく勝ち上がりを決めた様です。
白河雪菜、京平遥はここで残念ながら敗退。
【四段戦通過者】
「初段戦からの勝ち上がり」
弓削雅人 岡本和也 伊井功雅 小川拓麻 東谷達矢 佐藤晃大
「二段戦からの勝ち上がり」
中土恵介 井田憲孝 三田晋也 安村浩司 蒼山秀佑
「三段戦からの勝ち上がり」
三好直幸 伊藤大輔 安秉参 福光聖雄 永井卓也 杉浦貴紀 谷口祐介 高沢智 楠木一郎
ジェン 須長正和 河井保国 菅野直 古橋崇志
「四段戦からの勝ち上がり」
和泉由希子 こごまさとし 藤岡良一 伊賀則夫 増田隆一 林俊宏 柚木正仁 加藤博己
吾妻さおり 小田悟志 一井慎也 小川直哉 日吉辰哉 高柳節子 平岡理恵 松岡昭彦
大川哲哉 宮内こずえ 西島一彦

京平 遥
佐々木寿人
京平 遥
黒沢咲
京平 遥
ガース
京平 遥
白鳥翔

本日最後は四段戦S
20卓80名の参加となりました。
1つ前の四段戦との違いは、所属リーグが上だったりタイトルホルダーだったり。
というわけで、ここからAリーグプロもちらほら登場していきます。
佐々木寿人、黒沢咲、白鳥翔、四柳弘樹は勝ちぬけ。
特に、佐々木は連盟に入ってから今まで一度も十段戦で勝ち上がった事がなかったのですが、
今回初の勝ち上がり。この勢いのままに高段者を脅かしそうな予感がします。
また、四段戦敗退のガースでしたが、人数調整のワイルドカードを引き当て復活。
そしてこのSでは堂々の1位通過で五段戦進出。長い戦いでは当然運もなくてはいけません。
今大会の台風の目になることはできるのでしょうか。
【四段戦S通過者】
「初段戦からの勝ち上がり」
弓削雅人 小川拓麻 岡本和也 伊井功雅
「二段戦からの勝ち上がり」
蒼山秀佑 安村浩司
「三段戦からの勝ち上がり」
ジェン 河井保国 楠木一郎 杉浦貴紀 須長正和 福光聖雄
「四段戦からの勝ち上がり」
大川哲哉 日吉辰哉 小川直哉 菅野直 ガース 高柳節子 林俊宏 増田隆一 和泉由希子
「四段戦Sからの勝ち上がり」
四柳弘樹 佐々木寿人 白鳥翔 黒沢咲 藤島健二郎 桜井秀樹 西川淳 三浦大輔
優木美智 奈良圭純 石橋薫 上村慎太郎 安秉参 北野由実 岩井健太 吉田直
中川保 杉浦勘介 中村毅

第12期関西プロリーグ A・B・Cリーグ 第2節レポート

Aリーグ第2節レポート:米川基紀

A1卓 中田×貫上×仁科×勝間
A2卓 玉木×中川×上村×藤川
A3卓 横山×佐々木×辻本×米川

第1節からマスターズ、ゴールデンウィークを挟んで約1ヶ月半もの間隔があり、調子の維持や気分転換がどう図られるか気になるところだ。

A1卓は、前節プラス組3人が激突した。1、2回戦と連勝した中田に対し、勝間は連続ラスと早速明暗が別れる。残る2半荘も中田、貫上がトップを分け合い、この2人の安定した強さを見せ付ける結果になった。

A2卓は、トータルトップから更に上積みを狙う玉木を他の3人がどう止めるかの構図。
2回戦目に玉木にトップを取られ、危機感を感じたのか、次の半荘突如として藤川が目を覚ましたかのように、残りの2戦で60ポイント近くを叩き出し、それ以上の負債を玉木に押し付ける事に成功した。
トップ目を楽に走らせない3人のゲームプランは、今後もっと必要になるなと改めて感じさせられた。

A3卓は、中団に位置する4人の争い。
初戦オーラス、トップ目の佐々木が高目ピンフ三色の3面張リーチを打つも、脇にツモられてトップを譲った。
2回戦目もオーラス、横山が渾身の裸単騎にしてハイテイ牌を食い流すと、既にテンパイしている佐々木に当たり牌が回ってくる。打てば1人沈み、ノーテンでもラスの状況では苦々しくも被害の少ない方を享受する。
3回戦目、そろそろツキも回ってきそうな佐々木が、東パツ満貫のアガリでスタートするも、横山の猛攻の前に浮きを守るのが精一杯。極めつけは最終戦の小場で迎えたオーラス。横山の親リーチ、佐々木の追いかけリーチ。辻本、米川もテンパイしており、全員がマンズ待ち。

横山一万四万、佐々木三万六万、米川八万、辻本七万
決着は、辻本が米川へ満貫の放銃となった。1日のトータルでは最後のポイント分しか差が出なかったが、横山と佐々木のゲーム巧者ぶりが光っていたような気がしてならない。

次節、プラス組同士の卓が予定されており、今後を占う意味でも最初の山場として注目したい。

Bリーグ第2節レポート:栗津裕貴

1卓(近野、西原、稲森、中川)

東4局2本場、親・中川。
1回戦は中川の軽快なアガリで始まり、東ラスの親番で、連荘を重ねていたところ、終盤、西原から気合の入ったリーチが入りました。この時の西原の手牌はツモリ四暗刻。

五索五索五索六索六索二筒二筒二筒三筒三筒三筒八筒八筒  ドラ二筒

ヤミテンでも倍満確定という超強力なテンパイを数巡前から入れていましたが、終盤でリーチと踏み込みました。
すると直後、親の中川が更なる連荘を重ねるためペン三筒待ちの追いかけリーチ。
終盤ということもあり、結果は流局。
次の東4局3本場は、中川の1,000オールは1,300オールと順調に4本場へと繋げ、安定感のあるアガリを繰り返し、中川が1回戦を制しました。

2回戦以降も4者共が一進一退を繰り広げた結果、2節は中川に軍配が上がり最終成績は平たい結果に終わりました。

2卓(延原、富田、宮田、坂本)

1回戦東3局、ゆったりとした立ち上がりをした2卓では、東3局から徐々に麻雀が動き始めました。
東3局坂本からリーチの声がかかり、

一万二万三万五万五万六万七万八万二索三索一筒二筒三筒  リーチ  ツモ一索

きっちり高めの三色をツモアガリ2,000・2,000のアガリ。
これが決定打となり1回戦を制しました。

配牌を開いた瞬間から最終形を見出し、意思を持った手順で手役を作り上げ、アガリ切る。
さすがは坂本プロです。
その後も、坂本は順調にプラスを重ね、宮田もほとんどの半荘で浮きに回り着実に成績を伸ばしています。

4卓(原田、中野、筒井、藤沢)
2回戦南3局1本場、親・中野。
2巡目、親の中野からとんでもないリーチが入りました。

一万二万三万九万九万一索三索一筒二筒三筒七筒八筒九筒  リーチ

2巡目にして親のリーチ純チャン三色の18,000点のテンパイ。
そして、あっさりと次巡に二索をツモリました。
3巡目にして6,000オールのアガリを決め、2回戦は中野が制しました。

4卓は3回戦以降から原田が大爆発しました。

一筒二筒三筒五筒五筒五筒六筒七筒七筒八筒発発発  ツモ九筒  2,000・4,000

一索二索三索三索四索五索五索五索六索七索七索八索九索  ツモ八索  8,000オール

メンホンやメンチンを立て続けにアガリ、3回戦、4回戦にとても大きなトップをとりました。
原田は今節の4半荘で+124.1Pというとても大きなプラスを叩き出しました。

2節が終了し残り8節。気を抜かず、次節からも向上心を持って麻雀に取り組んでいきたいです。

C1リーグ第2節レポート:近野彌生

1卓(谷上、三好、藤原、大橋)では、谷上が堅実な麻雀で堅実に得点を重ねていました。
2回戦目のオーラスで、藤原。

六万七万八万九万九万三索三索六索七索八索六筒七筒八筒  リーチ  ツモ九万  

ラスを回避するために藤原が跳満をツモって2着になるも原点には届かず。
谷上が1人浮きで終了することになり、堅実な打ち回しに加えて勢いも感じられました。
けれど、他の面々がこのままで黙っているはずもなく、3回戦では谷上を追いかける三好が綺麗にチンイツをテンパイ。

五索五索五索六索七索七索八索八索九索九索  ポン四索四索四索

この手に、リーチをかけていた藤原が四索で放銃。
その大きなアガリをものにした三好がその後、失点を避けつつ他者からこぼれる牌をうまく打ち取り、着々と点数を伸ばしてゆきました。

2卓では、再び私が吉田と相見えることになり、必然的に暫定首位である吉田にこれ以上大きくリードされないように打つことが目的になります。
その思いが同卓者である後藤に伝わったのか、吉田の親で始まった1回戦の東1局で、後藤が東を暗刻で使ったソーズのホンイツを、ツモリあげて3,000・6,000。

開始早々、痛烈な親かぶりをした吉田でしたが、次局リーチを打って後藤から一通を打ち取りました。
それから先は、吉田と後藤の激しい応酬が始まり、山室と私はつけ入る隙を見つけられず、ひたすら放銃を回避することしかできませんでした。
そうして1回戦目は後藤が、2回戦目は吉田がトップを取りました。

3回戦目でようやく私にもチャンス手が入り、東1局でピンフドラドラをテンパイ。リーチを打つと、怯まず前に出てきた親の後藤からロン牌が零れ、その点数を維持したままトップで終了することができました。

しかし4回戦目、今まで堪えていた山室が好調さを見せます。大きなアガリはなかったものの、細かい手をきっちりと仕上げて他者のアガリを阻止しました。

迎えた南3局。親の山室に対して、これが最後のチャンスと後藤が打って出ました。

一万三万九万九万一索二索三索七索八索九索一筒二筒三筒  リーチ  ロン二万

その大物手に私が捨て牌の筋を頼って親の現物でもあった二万を切ってしまい、痛恨の打ちこみでした。
しかしそんな大きな放銃があれども、最初に稼いでいたプラスのおかげで大きく沈むことはありませんでした。
結果、トータルの点数は全員微々たる差でしたが、その中でもきっちりプラスで終了していた吉田はさすがと言わざるをえません。

3卓(秋山、木下、山本、上村)では、1回戦目と2回戦目で秋山・木下の女性陣が善戦。
それを山本・上村の男性陣が3回戦目と4回戦目で追いあげる様相となりました。

卓内トップを取ったのは山本。その山本の命運を分けたのは、3回戦目のあるアガリにあります。

山本 
三万四万五万六万七万七万七万六索六索六索二筒三筒四筒  リーチ  ツモ二万

その時ラス目だった山本は、この手の待ちの良さから、木下から出たアガリ牌を見逃しました。
出アガリなら2,600点、ツモっても4,000点とその点差は僅かですが、3回戦目のオーラスでラスと1,000点差の争いをする時に、この僅かな点差が山本を救いました。

そのおかげでしょうか、4回戦目は好調。東場の親で5本積み、その浮きを守ってトップになりました。
また、熾烈なリーチ合戦をしたのが上村で、惜しくも山本の勢いに押されたものの、

上村 
二索二索七索八索九索南南  ポン東東東  ポン発発発  ロン南

オーラスで浮きの2着を懸命に狙っていた秋山から南を打ち取り、上村が浮きの2着で終了しました。

4卓(中安、丸山、田村、赤木)では、3卓と違って激しいリーチ合戦はなく、皆、大きな手を張っては互いに振り込まず、高い点数のツモ合戦になりました。その中でも始終一貫して勢いのあった中安がトータルトップを取っています。

ただ、そんな好調な中安になんとか食らいついてゆこうとした丸山が、以下のような大物手をアガリ4回戦を制することになりました。

丸山 
二筒二筒五筒五筒五筒八筒八筒八筒九筒九筒  ポン東東東  ドラ六筒  ロン九筒

これで5節のうちの2節は終了しましたが、プラスの者もマイナスの者も今の結果に甘んじず、上を目指して頑張ってほしいと思います。

C2リーグ第2節レポート:永田知也 

C2の前期の昇級枠は6枠と多いので、なんとか前期でC1へ上がりたいと考えている人も多いと思いますが、あまり焦りすぎず各自良い麻雀を打ってほしいと思います。

6卓(川上、森元、川崎、永田)
1回戦は川崎が安定したうち回しでトップ獲得。
2回戦東2局1本場、親番の永田がツモ、三色、ドラ1の3,900は4,000オールをアガリ優位に立ちました。
しかしその後、川崎がコツコツと点数を積み重ねオーラスを迎えた時点で、トップと900点差の2位につけてきました。

そして、オーラスをピンフのみ1,000点でアガリ、逆転で連続トップをものにしました。
川崎はそのままの勢いで3回戦もトップを取ると、4回戦東1局、森元のリーチに対して川崎がこの形でリーチをかけます。

七万八万四索五索六索四筒四筒五筒五筒六筒六筒七筒七筒  ドラ四索

そして、親の川上から九万を打ち取り7,700のアガリをものにし、他の3人との勢いの差を見せつけました。
川崎のリードで迎えたオーラス、逃げ切れば4連勝でしたが、永田が2,600オールから直撃5,800をアガリトップを獲得。

川崎は4連勝こそ逃しましたが、最後1人テンパイでなんとか浮きの2着としました。
川崎の安定感は目を見張るものがあったと思います。

他の卓に目をやると、3卓では小西が+40P越えの卓内トップ。
前回好調だった吉本、伊原もプラスでまとめて、第2節を終えた時点で伊原は+100P越えでトータルトップ。
2位に吉本、3位に小西という順になりました。

まだ残り3節あるので現在下位の人もまだまだあきらめずに頑張ってもらいたいです。

関西プロリーグ レポート/第12期関西プロリーグ A・B・Cリーグ 第2節レポート

Aリーグ第2節レポート:米川基紀
A1卓 中田×貫上×仁科×勝間
A2卓 玉木×中川×上村×藤川
A3卓 横山×佐々木×辻本×米川
第1節からマスターズ、ゴールデンウィークを挟んで約1ヶ月半もの間隔があり、調子の維持や気分転換がどう図られるか気になるところだ。
A1卓は、前節プラス組3人が激突した。1、2回戦と連勝した中田に対し、勝間は連続ラスと早速明暗が別れる。残る2半荘も中田、貫上がトップを分け合い、この2人の安定した強さを見せ付ける結果になった。
A2卓は、トータルトップから更に上積みを狙う玉木を他の3人がどう止めるかの構図。
2回戦目に玉木にトップを取られ、危機感を感じたのか、次の半荘突如として藤川が目を覚ましたかのように、残りの2戦で60ポイント近くを叩き出し、それ以上の負債を玉木に押し付ける事に成功した。
トップ目を楽に走らせない3人のゲームプランは、今後もっと必要になるなと改めて感じさせられた。
A3卓は、中団に位置する4人の争い。
初戦オーラス、トップ目の佐々木が高目ピンフ三色の3面張リーチを打つも、脇にツモられてトップを譲った。
2回戦目もオーラス、横山が渾身の裸単騎にしてハイテイ牌を食い流すと、既にテンパイしている佐々木に当たり牌が回ってくる。打てば1人沈み、ノーテンでもラスの状況では苦々しくも被害の少ない方を享受する。
3回戦目、そろそろツキも回ってきそうな佐々木が、東パツ満貫のアガリでスタートするも、横山の猛攻の前に浮きを守るのが精一杯。極めつけは最終戦の小場で迎えたオーラス。横山の親リーチ、佐々木の追いかけリーチ。辻本、米川もテンパイしており、全員がマンズ待ち。
横山一万四万、佐々木三万六万、米川八万、辻本七万
決着は、辻本が米川へ満貫の放銃となった。1日のトータルでは最後のポイント分しか差が出なかったが、横山と佐々木のゲーム巧者ぶりが光っていたような気がしてならない。
次節、プラス組同士の卓が予定されており、今後を占う意味でも最初の山場として注目したい。
Bリーグ第2節レポート:栗津裕貴
1卓(近野、西原、稲森、中川)
東4局2本場、親・中川。
1回戦は中川の軽快なアガリで始まり、東ラスの親番で、連荘を重ねていたところ、終盤、西原から気合の入ったリーチが入りました。この時の西原の手牌はツモリ四暗刻。
五索五索五索六索六索二筒二筒二筒三筒三筒三筒八筒八筒  ドラ二筒
ヤミテンでも倍満確定という超強力なテンパイを数巡前から入れていましたが、終盤でリーチと踏み込みました。
すると直後、親の中川が更なる連荘を重ねるためペン三筒待ちの追いかけリーチ。
終盤ということもあり、結果は流局。
次の東4局3本場は、中川の1,000オールは1,300オールと順調に4本場へと繋げ、安定感のあるアガリを繰り返し、中川が1回戦を制しました。
2回戦以降も4者共が一進一退を繰り広げた結果、2節は中川に軍配が上がり最終成績は平たい結果に終わりました。
2卓(延原、富田、宮田、坂本)
1回戦東3局、ゆったりとした立ち上がりをした2卓では、東3局から徐々に麻雀が動き始めました。
東3局坂本からリーチの声がかかり、
一万二万三万五万五万六万七万八万二索三索一筒二筒三筒  リーチ  ツモ一索
きっちり高めの三色をツモアガリ2,000・2,000のアガリ。
これが決定打となり1回戦を制しました。
配牌を開いた瞬間から最終形を見出し、意思を持った手順で手役を作り上げ、アガリ切る。
さすがは坂本プロです。
その後も、坂本は順調にプラスを重ね、宮田もほとんどの半荘で浮きに回り着実に成績を伸ばしています。
4卓(原田、中野、筒井、藤沢)
2回戦南3局1本場、親・中野。
2巡目、親の中野からとんでもないリーチが入りました。
一万二万三万九万九万一索三索一筒二筒三筒七筒八筒九筒  リーチ
2巡目にして親のリーチ純チャン三色の18,000点のテンパイ。
そして、あっさりと次巡に二索をツモリました。
3巡目にして6,000オールのアガリを決め、2回戦は中野が制しました。
4卓は3回戦以降から原田が大爆発しました。
一筒二筒三筒五筒五筒五筒六筒七筒七筒八筒発発発  ツモ九筒  2,000・4,000
一索二索三索三索四索五索五索五索六索七索七索八索九索  ツモ八索  8,000オール
メンホンやメンチンを立て続けにアガリ、3回戦、4回戦にとても大きなトップをとりました。
原田は今節の4半荘で+124.1Pというとても大きなプラスを叩き出しました。
2節が終了し残り8節。気を抜かず、次節からも向上心を持って麻雀に取り組んでいきたいです。
C1リーグ第2節レポート:近野彌生
1卓(谷上、三好、藤原、大橋)では、谷上が堅実な麻雀で堅実に得点を重ねていました。
2回戦目のオーラスで、藤原。
六万七万八万九万九万三索三索六索七索八索六筒七筒八筒  リーチ  ツモ九万  
ラスを回避するために藤原が跳満をツモって2着になるも原点には届かず。
谷上が1人浮きで終了することになり、堅実な打ち回しに加えて勢いも感じられました。
けれど、他の面々がこのままで黙っているはずもなく、3回戦では谷上を追いかける三好が綺麗にチンイツをテンパイ。
五索五索五索六索七索七索八索八索九索九索  ポン四索四索四索
この手に、リーチをかけていた藤原が四索で放銃。
その大きなアガリをものにした三好がその後、失点を避けつつ他者からこぼれる牌をうまく打ち取り、着々と点数を伸ばしてゆきました。
2卓では、再び私が吉田と相見えることになり、必然的に暫定首位である吉田にこれ以上大きくリードされないように打つことが目的になります。
その思いが同卓者である後藤に伝わったのか、吉田の親で始まった1回戦の東1局で、後藤が東を暗刻で使ったソーズのホンイツを、ツモリあげて3,000・6,000。
開始早々、痛烈な親かぶりをした吉田でしたが、次局リーチを打って後藤から一通を打ち取りました。
それから先は、吉田と後藤の激しい応酬が始まり、山室と私はつけ入る隙を見つけられず、ひたすら放銃を回避することしかできませんでした。
そうして1回戦目は後藤が、2回戦目は吉田がトップを取りました。
3回戦目でようやく私にもチャンス手が入り、東1局でピンフドラドラをテンパイ。リーチを打つと、怯まず前に出てきた親の後藤からロン牌が零れ、その点数を維持したままトップで終了することができました。
しかし4回戦目、今まで堪えていた山室が好調さを見せます。大きなアガリはなかったものの、細かい手をきっちりと仕上げて他者のアガリを阻止しました。
迎えた南3局。親の山室に対して、これが最後のチャンスと後藤が打って出ました。
一万三万九万九万一索二索三索七索八索九索一筒二筒三筒  リーチ  ロン二万
その大物手に私が捨て牌の筋を頼って親の現物でもあった二万を切ってしまい、痛恨の打ちこみでした。
しかしそんな大きな放銃があれども、最初に稼いでいたプラスのおかげで大きく沈むことはありませんでした。
結果、トータルの点数は全員微々たる差でしたが、その中でもきっちりプラスで終了していた吉田はさすがと言わざるをえません。
3卓(秋山、木下、山本、上村)では、1回戦目と2回戦目で秋山・木下の女性陣が善戦。
それを山本・上村の男性陣が3回戦目と4回戦目で追いあげる様相となりました。
卓内トップを取ったのは山本。その山本の命運を分けたのは、3回戦目のあるアガリにあります。
山本 
三万四万五万六万七万七万七万六索六索六索二筒三筒四筒  リーチ  ツモ二万
その時ラス目だった山本は、この手の待ちの良さから、木下から出たアガリ牌を見逃しました。
出アガリなら2,600点、ツモっても4,000点とその点差は僅かですが、3回戦目のオーラスでラスと1,000点差の争いをする時に、この僅かな点差が山本を救いました。
そのおかげでしょうか、4回戦目は好調。東場の親で5本積み、その浮きを守ってトップになりました。
また、熾烈なリーチ合戦をしたのが上村で、惜しくも山本の勢いに押されたものの、
上村 
二索二索七索八索九索南南  ポン東東東  ポン発発発  ロン南
オーラスで浮きの2着を懸命に狙っていた秋山から南を打ち取り、上村が浮きの2着で終了しました。
4卓(中安、丸山、田村、赤木)では、3卓と違って激しいリーチ合戦はなく、皆、大きな手を張っては互いに振り込まず、高い点数のツモ合戦になりました。その中でも始終一貫して勢いのあった中安がトータルトップを取っています。
ただ、そんな好調な中安になんとか食らいついてゆこうとした丸山が、以下のような大物手をアガリ4回戦を制することになりました。
丸山 
二筒二筒五筒五筒五筒八筒八筒八筒九筒九筒  ポン東東東  ドラ六筒  ロン九筒
これで5節のうちの2節は終了しましたが、プラスの者もマイナスの者も今の結果に甘んじず、上を目指して頑張ってほしいと思います。
C2リーグ第2節レポート:永田知也 
C2の前期の昇級枠は6枠と多いので、なんとか前期でC1へ上がりたいと考えている人も多いと思いますが、あまり焦りすぎず各自良い麻雀を打ってほしいと思います。
6卓(川上、森元、川崎、永田)
1回戦は川崎が安定したうち回しでトップ獲得。
2回戦東2局1本場、親番の永田がツモ、三色、ドラ1の3,900は4,000オールをアガリ優位に立ちました。
しかしその後、川崎がコツコツと点数を積み重ねオーラスを迎えた時点で、トップと900点差の2位につけてきました。
そして、オーラスをピンフのみ1,000点でアガリ、逆転で連続トップをものにしました。
川崎はそのままの勢いで3回戦もトップを取ると、4回戦東1局、森元のリーチに対して川崎がこの形でリーチをかけます。
七万八万四索五索六索四筒四筒五筒五筒六筒六筒七筒七筒  ドラ四索
そして、親の川上から九万を打ち取り7,700のアガリをものにし、他の3人との勢いの差を見せつけました。
川崎のリードで迎えたオーラス、逃げ切れば4連勝でしたが、永田が2,600オールから直撃5,800をアガリトップを獲得。
川崎は4連勝こそ逃しましたが、最後1人テンパイでなんとか浮きの2着としました。
川崎の安定感は目を見張るものがあったと思います。
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前回好調だった吉本、伊原もプラスでまとめて、第2節を終えた時点で伊原は+100P越えでトータルトップ。
2位に吉本、3位に小西という順になりました。
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第78回『仕掛けの是非』

毎週木曜日に行われている勉強会も今年で6年目を迎えた。
その中から女流研修会が派生し、そしてこの5月からは若手育成の勉強会までもが催されるようになった。

「まだまだ打ち手が足りない。」

今期プロリーグ開幕戦当日、就任の挨拶で森山茂和新会長が言われた言葉である。
現状に満足している者以外なら、皆胸に響いたことだろう。
プロとして自分はどうあるべきか、それを再確認した人間も多いはずだ。

打ち手が成長する上で最も大切なことは、意識と環境である。
今の時代は恵まれている。あらゆる面での環境が整いつつあるからだ。
後はどれだけ意識がついてくるか、そこにかかってくるのである。

先日、女流研修会で講師を務めている古橋崇志からこんな質問を受けた。

四万五万七万八万九万一筒一筒二筒五筒五筒六筒白白  ドラ六万

7巡目、上家からドラの六万が切られた場面でこれを鳴くかどうかと言うのだ。
状況は東3局の親で、28,000持ち。

関連牌は、一筒三筒白がそれぞれ1枚切れで、三万が2枚飛び。
結論から先に記すと、その女流プロはこの六万を鳴いて、その後1,000オールを引きアガったのだそうだ。

七万八万九万一筒一筒五筒六筒    ポン白白白 チー四万五万六万 ツモ七筒

古橋はこの仕掛けに対しあまり得策ではないと苦言を呈したそうだが、どうしていけないのかの問いに対する返答に困ったという。

「ヒサトさんならどう答えましたか?」

難しくないようでいて、相手を納得させる答えを出すのはなかなかに難しい。
仕掛けという行為はある種感覚的なものであり、個性の出やすい部分でもあるからだ。

仮に、「私はこうやって勝ってきたんです。」と言われたら、話はそれで終わりである。
その人間にとって良い目が出続けているなら、それは改善点には当たらないからである。
古橋の問いかけに対し、私は概ね次のように答えた。

「アガリという1つの結果が出てしまったから納得しづらいんだろうとは思うけど、これが決め手になることは絶対にないからね。ただ、それを口で説明してもきっとわからないとは思う。決して投げやりな言葉ではなく、好きにやらせてみるしかないんじゃない?俺も相当な鳴き麻雀だったけど、これはやっちゃいけないというのは、自分が痛みを覚えないと会得できないから。経験者は語るじゃないけど、こんなやり方を貫いていたらまず上に勝ち上がることはできないだろうね。B1に4年もホームステイするとかさ。」

目先の点棒に拘る打ち方は、後で必ず苦労する。
このときは上手くアガれたかもしれないが、100回やっての成功率などたかが知れている。
河にドラが打たれるにはそれなりの理由ってもんがあるもんだ。
1人麻雀を打つにも時と場合があると思うのだが、いかがだろうか。

では最後にもう一題。

一万一万三万三万四万五万八万九万一索二索三索東東  ドラ東

東4局4巡目、西家。南家より七万が打たれた場面である。
これも今まで何度となく目にしてきた手格好である。
これを鳴くかどうか。もし鳴くならば打牌は何か。
ちなみに一万が1枚飛んでいるだけの状況である。

先に、仕掛けは感覚的なものと述べた。私の感性は、鳴くべきと言っている。
しかし、鳴いてソーズを払っていくかどうかはやはり難しい。
ドラの翻牌というのは出なそうでいて、中盤から終盤にかけてポロっと出てくるケースが割と多いからである。そうなれば一手、二手遅れは必至で、アガリまでの道のりを考えると険しさは増すように思われる。
そして何より、この手牌には切り返しの一手が含まれているのもポイントである。

一万一万三万四万五万一索二索三索東東  チー七万八万九万

ここに六万を引けば、カン二万での一通にも受けられるのだ。
仮に、例題の手牌を門前に拘ったとして、どれだけアガリ率が増すだろう。
私の中では、勝負手の部類に入らない手牌と言ってもいい。

例えばピンズの中張牌を持ってきても、一通の可能性がある以上、八万九万も払いづらい。
どの道ドラが頼りなら、七万チーのテンパイ取り。これも一考の価値ありと私は見る。

実はこの話には続きがある。
今期プロリーグ第3節が行われた6月1日、対局前に私は岡田茂を引き連れて喫茶店へ入った。
そこでこの七万を鳴くかどうかを聞くと、自分のスタイルでは鳴けないとの答えが返ってきた。
その晩、その岡田から着信が入る。

「昼間あんな話をしたせいからなのか、リーグ戦でこんな手をもらったよ。」

四万六万七万七万九万一筒二筒三筒六索七索八索発発  ドラ発

聞けば五万が1枚と八万が3枚飛び、発はもちろん生牌だという。
そこに、上家から2枚目の五万が打たれた局面だ。

「あの話を聞いてなかったら、まず鳴けなかったね。だけど、やり慣れないことはするもんじゃないよなーって思いもあった。」

結果は、親から発が出て7,700のアガリ。
決して美しい仕掛けではない。だが、こういうケースは決して少なくないように思う。

誰かにドラを握り潰されて流局する場合ももちろんあるが、それも含めて仕掛ける決断力もときには必要なのではなかろうか。

鳴きというのはセオリーが確立されにくい分だけ、経験則がものを言う気がするのだが。

中級/第78回『仕掛けの是非』

毎週木曜日に行われている勉強会も今年で6年目を迎えた。
その中から女流研修会が派生し、そしてこの5月からは若手育成の勉強会までもが催されるようになった。
「まだまだ打ち手が足りない。」
今期プロリーグ開幕戦当日、就任の挨拶で森山茂和新会長が言われた言葉である。
現状に満足している者以外なら、皆胸に響いたことだろう。
プロとして自分はどうあるべきか、それを再確認した人間も多いはずだ。
打ち手が成長する上で最も大切なことは、意識と環境である。
今の時代は恵まれている。あらゆる面での環境が整いつつあるからだ。
後はどれだけ意識がついてくるか、そこにかかってくるのである。
先日、女流研修会で講師を務めている古橋崇志からこんな質問を受けた。
四万五万七万八万九万一筒一筒二筒五筒五筒六筒白白  ドラ六万
7巡目、上家からドラの六万が切られた場面でこれを鳴くかどうかと言うのだ。
状況は東3局の親で、28,000持ち。
関連牌は、一筒三筒白がそれぞれ1枚切れで、三万が2枚飛び。
結論から先に記すと、その女流プロはこの六万を鳴いて、その後1,000オールを引きアガったのだそうだ。
七万八万九万一筒一筒五筒六筒    ポン白白白 チー四万五万六万 ツモ七筒
古橋はこの仕掛けに対しあまり得策ではないと苦言を呈したそうだが、どうしていけないのかの問いに対する返答に困ったという。
「ヒサトさんならどう答えましたか?」
難しくないようでいて、相手を納得させる答えを出すのはなかなかに難しい。
仕掛けという行為はある種感覚的なものであり、個性の出やすい部分でもあるからだ。
仮に、「私はこうやって勝ってきたんです。」と言われたら、話はそれで終わりである。
その人間にとって良い目が出続けているなら、それは改善点には当たらないからである。
古橋の問いかけに対し、私は概ね次のように答えた。
「アガリという1つの結果が出てしまったから納得しづらいんだろうとは思うけど、これが決め手になることは絶対にないからね。ただ、それを口で説明してもきっとわからないとは思う。決して投げやりな言葉ではなく、好きにやらせてみるしかないんじゃない?俺も相当な鳴き麻雀だったけど、これはやっちゃいけないというのは、自分が痛みを覚えないと会得できないから。経験者は語るじゃないけど、こんなやり方を貫いていたらまず上に勝ち上がることはできないだろうね。B1に4年もホームステイするとかさ。」
目先の点棒に拘る打ち方は、後で必ず苦労する。
このときは上手くアガれたかもしれないが、100回やっての成功率などたかが知れている。
河にドラが打たれるにはそれなりの理由ってもんがあるもんだ。
1人麻雀を打つにも時と場合があると思うのだが、いかがだろうか。
では最後にもう一題。
一万一万三万三万四万五万八万九万一索二索三索東東  ドラ東
東4局4巡目、西家。南家より七万が打たれた場面である。
これも今まで何度となく目にしてきた手格好である。
これを鳴くかどうか。もし鳴くならば打牌は何か。
ちなみに一万が1枚飛んでいるだけの状況である。
先に、仕掛けは感覚的なものと述べた。私の感性は、鳴くべきと言っている。
しかし、鳴いてソーズを払っていくかどうかはやはり難しい。
ドラの翻牌というのは出なそうでいて、中盤から終盤にかけてポロっと出てくるケースが割と多いからである。そうなれば一手、二手遅れは必至で、アガリまでの道のりを考えると険しさは増すように思われる。
そして何より、この手牌には切り返しの一手が含まれているのもポイントである。
一万一万三万四万五万一索二索三索東東  チー七万八万九万
ここに六万を引けば、カン二万での一通にも受けられるのだ。
仮に、例題の手牌を門前に拘ったとして、どれだけアガリ率が増すだろう。
私の中では、勝負手の部類に入らない手牌と言ってもいい。
例えばピンズの中張牌を持ってきても、一通の可能性がある以上、八万九万も払いづらい。
どの道ドラが頼りなら、七万チーのテンパイ取り。これも一考の価値ありと私は見る。
実はこの話には続きがある。
今期プロリーグ第3節が行われた6月1日、対局前に私は岡田茂を引き連れて喫茶店へ入った。
そこでこの七万を鳴くかどうかを聞くと、自分のスタイルでは鳴けないとの答えが返ってきた。
その晩、その岡田から着信が入る。
「昼間あんな話をしたせいからなのか、リーグ戦でこんな手をもらったよ。」
四万六万七万七万九万一筒二筒三筒六索七索八索発発  ドラ発
聞けば五万が1枚と八万が3枚飛び、発はもちろん生牌だという。
そこに、上家から2枚目の五万が打たれた局面だ。
「あの話を聞いてなかったら、まず鳴けなかったね。だけど、やり慣れないことはするもんじゃないよなーって思いもあった。」
結果は、親から発が出て7,700のアガリ。
決して美しい仕掛けではない。だが、こういうケースは決して少なくないように思う。
誰かにドラを握り潰されて流局する場合ももちろんあるが、それも含めて仕掛ける決断力もときには必要なのではなかろうか。
鳴きというのはセオリーが確立されにくい分だけ、経験則がものを言う気がするのだが。

天空麻雀12 女性大会決勝レポート

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エンタメーテレ」・「日本プロ麻雀連盟」でおくる『天空麻雀』も、今回で12回目の大会となりました。
現在エンタメーテレでは、女性大会決勝が放送中となっています。

今回の決勝戦のレポートを務めさせていただく蒼井ゆりかです。
ハラハラドキドキの決勝戦序盤の模様をレポートさせていただきます。
続きは番組で、視聴していただけたら幸いです。

まず、女性大会決勝進出メンバーの紹介。
起家から“純白の牌奏者”宮内こずえプロ。
テレビ大会では持ち前の強さを発揮し、数々のタイトルを持ち、今回の決勝進出メンバーで唯一、天空麻雀の優勝経験者でもあります。

南家は私、“微笑みのサウスポー”蒼井ゆりか。
2回目の出場で初の決勝進出を果たしました。
気合い入りまくりモードで決勝に挑みます!!

西家、“強気のヴィーナス”黒沢咲プロ。
日本プロ麻雀連盟のAリーガー選手でもあり、タイトルを持つ実力派。天空麻雀でも女王となるか。

北家、初出場の“最速マーメイド”魚谷侑未プロ。
今最も勢いのある女流プロといえばこの方でしょう!現・女流桜花で2連覇の快挙を成し遂げています。

さぁ!この豪華メンバーで闘牌のスタートです!!

実況の勝又プロの予言通り~?!
(対局が開始する前に勝又プロの予言がありました。
気になる方はインタビューをチェックしてみて下さい(^-^) )

東1局、起家・宮内プロ。
決勝戦一番乗りでテンパイをはたしたのは魚谷プロ。

二万二万五万七万七万九万九万一索二索二索三索東東  ドラ八筒  裏九筒

この1シャンテンから五万を引き入れて、迷うことなく三索切りの一索待ちの七対子リーチ。
前巡に切った四索が河で光っています。
ここに追い付いたのは親の宮内プロ。
一通・メンタンピンと高い手に仕上がりそうなこの手牌。

四索五索五索六索六索一筒二筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒

ここから七索を引き入れて、手役こそ崩れてしまいましたが、待ちも打点も十分の3面待ちリーチでおいかけます!

四索五索五索六索六索七索二筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒  リーチ

親の宮内プロにおいかけられた魚谷プロは、内心ヒヤヒヤじゃなかったでしょうか?!
この手を制したのは宮内プロ。
赤五筒をツモり、開始早々嬉しい4,000オールのスタート。

東1局1本場、魚谷プロがまたも、先制リーチで攻めます。

四索五索六索七索八索九索二筒四筒五筒六筒七筒南南  リーチ  ドラ二筒

宮内プロが、

赤五万五万一索六索六索九索九索二筒六筒六筒南西西  ドラ二筒

ここに二筒を入れて、親の満貫をテンパイ。
打点は十分で、しかもリーチ後に通った一索待ちなので、ここはヤミテンに構えます。
ここに私が一索で飛びこみ、宮内プロは2局連続の親満のアガリで大きく大きくリードします。

勢いに乗った宮内プロを、ここで止めないと勝負が決まってしまう!
残された対局者3人の意思は同じだったはず…

ストップをかけてくれたのは、黒沢プロ。
東1局3本場、宮内プロの勢いが配牌にも表れます。
がしかし、黒沢プロが役ありテンパイを一番乗りで果たします。

三万四万赤五万一索一索二索三索四索一筒二筒三筒四筒赤五筒  ドラ二索

すでに満貫確定。打点は十分ですが、フラットな状態の黒沢プロなら、おそらくリーチといって跳満を引きアガリにいくところだったでしょう。そういった彼女の姿を様々な場面で見てきましたが、宮内プロの親落としというテーマの為に、きっちりとヤミテンで構え、宮内プロから8,000は8,900点のアガリ。
これをとらえることに成功しました。

長い宮内プロの親が終わり、宮内プロが頭ひとつ飛び抜けた状態は以前続きますが、
この後に魚谷プロが…
黒沢プロが…
私、蒼井が…
巻き返しを図るべく 奮闘します!

この戦いの行方は…勝利の女神は誰にほほえんでくれるのでしょうか。
続きは是非とも、この華麗で熱い戦いを皆さんお見届け下さいね!

放送スケジュール&詳細はこちらよりご確認ください。


「エンタメ~テレ」 HPはこちら

「天空麻雀12」 番組HPは こちら

特集企画/天空麻雀12 女性大会決勝レポート

tenku11_m_548

エンタメーテレ」・「日本プロ麻雀連盟」でおくる『天空麻雀』も、今回で12回目の大会となりました。
現在エンタメーテレでは、女性大会決勝が放送中となっています。
今回の決勝戦のレポートを務めさせていただく蒼井ゆりかです。
ハラハラドキドキの決勝戦序盤の模様をレポートさせていただきます。
続きは番組で、視聴していただけたら幸いです。
まず、女性大会決勝進出メンバーの紹介。
起家から“純白の牌奏者”宮内こずえプロ。
テレビ大会では持ち前の強さを発揮し、数々のタイトルを持ち、今回の決勝進出メンバーで唯一、天空麻雀の優勝経験者でもあります。
南家は私、“微笑みのサウスポー”蒼井ゆりか。
2回目の出場で初の決勝進出を果たしました。
気合い入りまくりモードで決勝に挑みます!!
西家、“強気のヴィーナス”黒沢咲プロ。
日本プロ麻雀連盟のAリーガー選手でもあり、タイトルを持つ実力派。天空麻雀でも女王となるか。
北家、初出場の“最速マーメイド”魚谷侑未プロ。
今最も勢いのある女流プロといえばこの方でしょう!現・女流桜花で2連覇の快挙を成し遂げています。
さぁ!この豪華メンバーで闘牌のスタートです!!
実況の勝又プロの予言通り~?!
(対局が開始する前に勝又プロの予言がありました。
気になる方はインタビューをチェックしてみて下さい(^-^) )
東1局、起家・宮内プロ。
決勝戦一番乗りでテンパイをはたしたのは魚谷プロ。
二万二万五万七万七万九万九万一索二索二索三索東東  ドラ八筒  裏九筒
この1シャンテンから五万を引き入れて、迷うことなく三索切りの一索待ちの七対子リーチ。
前巡に切った四索が河で光っています。
ここに追い付いたのは親の宮内プロ。
一通・メンタンピンと高い手に仕上がりそうなこの手牌。
四索五索五索六索六索一筒二筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒
ここから七索を引き入れて、手役こそ崩れてしまいましたが、待ちも打点も十分の3面待ちリーチでおいかけます!
四索五索五索六索六索七索二筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒  リーチ
親の宮内プロにおいかけられた魚谷プロは、内心ヒヤヒヤじゃなかったでしょうか?!
この手を制したのは宮内プロ。
赤五筒をツモり、開始早々嬉しい4,000オールのスタート。
東1局1本場、魚谷プロがまたも、先制リーチで攻めます。
四索五索六索七索八索九索二筒四筒五筒六筒七筒南南  リーチ  ドラ二筒
宮内プロが、
赤五万五万一索六索六索九索九索二筒六筒六筒南西西  ドラ二筒
ここに二筒を入れて、親の満貫をテンパイ。
打点は十分で、しかもリーチ後に通った一索待ちなので、ここはヤミテンに構えます。
ここに私が一索で飛びこみ、宮内プロは2局連続の親満のアガリで大きく大きくリードします。
勢いに乗った宮内プロを、ここで止めないと勝負が決まってしまう!
残された対局者3人の意思は同じだったはず…
ストップをかけてくれたのは、黒沢プロ。
東1局3本場、宮内プロの勢いが配牌にも表れます。
がしかし、黒沢プロが役ありテンパイを一番乗りで果たします。
三万四万赤五万一索一索二索三索四索一筒二筒三筒四筒赤五筒  ドラ二索
すでに満貫確定。打点は十分ですが、フラットな状態の黒沢プロなら、おそらくリーチといって跳満を引きアガリにいくところだったでしょう。そういった彼女の姿を様々な場面で見てきましたが、宮内プロの親落としというテーマの為に、きっちりとヤミテンで構え、宮内プロから8,000は8,900点のアガリ。
これをとらえることに成功しました。
長い宮内プロの親が終わり、宮内プロが頭ひとつ飛び抜けた状態は以前続きますが、
この後に魚谷プロが…
黒沢プロが…
私、蒼井が…
巻き返しを図るべく 奮闘します!
この戦いの行方は…勝利の女神は誰にほほえんでくれるのでしょうか。
続きは是非とも、この華麗で熱い戦いを皆さんお見届け下さいね!

放送スケジュール&詳細はこちらよりご確認ください。


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第9期 静岡プロリーグ 第2節レポート

日差しも日増しに強くなり、夏の訪れを感じさせる5月の半ば、静岡プロリーグ第2節が行われた。

注目はやはり前節+99.0Pで首位の太田プロ。
結果を先に述べると今節は▲4.0P。
ポイントを少し削られる形で終了した。

午後のプロアマ混合リーグの前に少し時間がありそこで話を伺うと、
「今日の調子(状態)で▲4.P0なら上出来!」と力強い言葉が返ってきた。
今シーズンの充実ぶりと自信が伝わってくる。
今期のプロリーグはこの男に注目である。

そして、この日堂々2位に着けたのが鈴木秀プロ。
望月支部長・太田プロが門前手役派なら、この鈴木プロは鳴き多様の手数で勝負するタイプ。
2人と比べ、攻撃力はさほど感じないのだが、同卓して一番やりにくい選手である。
よく鳴く割に、守備力が高く大崩れしにくい。
今期も優勝争いに食い込んできそうだ。

徳永プロも順調にポイントを伸ばし4位に着け手ごたえありといったところか。

去年の今頃、新人の私に望月支部長からアドバイスを頂いたのを思い出す。
「リーグ戦は5節(プロリーグは10節)をどのように戦うか考えなさい。」
あれから1年経ちこの言葉を、
「1節1節の結果に一喜一憂することはやめなさい。ゴールはまだ先なのだから。」
と私なりに解釈している。

今期のプロリーグがどのような形で終わるはわからない。
しかし1節1節、いや1局1局が自分の血となり骨となり、1年後少しは成長した自分がそこにあることを切に願う。

これからさらに暑くなるが、皆体調を整えベストパフォーマンスを心掛けてほしいと思う。

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計 順位
1 太田 昌樹 99.0 ▲ 4.0 95.0 1
2 鈴木 秀幸 0.0 72.5 72.5 2
3 鷲見 隼人 51.8 0.0 51.8 3
4 徳永 翔 11.4 25.9 37.3 4
5 岡本 和也 0.0 34.7 34.7 5
6 望月 雅継 33.3 0.0 33.3 6
7 石原 将樹 0.0 24.2 24.2 7
8 鈴木 雅人 ▲ 0.6 0.0 ▲ 0.6 8
9 坪井 哲也 0.0 ▲ 1.2 ▲ 1.2 9
10 朝比奈 諒 ▲ 3.5 0.0 ▲ 3.5 10
12 鈴木 郁孝 0.0 ▲ 12.6 ▲ 12.6 12
11 渡辺 洋巳 ▲ 31.0 ▲ 7.4 ▲ 38.4 11
13 鮎川 卓 ▲ 2.4 ▲ 38.5 ▲ 40.9 13
14 杉村 泰治 ▲ 20.2 ▲ 26.1 ▲ 46.3 14
15 平岡 理恵 ▲ 43.2 ▲ 13.7 ▲ 56.9 15
16 長内 真実 ▲ 73.6 0.0 ▲ 73.6 16
17 越川 清一 ▲ 23.0 ▲ 54.8 ▲ 77.8 17

静岡プロリーグ レポート/第9期 静岡プロリーグ 第2節レポート

日差しも日増しに強くなり、夏の訪れを感じさせる5月の半ば、静岡プロリーグ第2節が行われた。
注目はやはり前節+99.0Pで首位の太田プロ。
結果を先に述べると今節は▲4.0P。
ポイントを少し削られる形で終了した。
午後のプロアマ混合リーグの前に少し時間がありそこで話を伺うと、
「今日の調子(状態)で▲4.P0なら上出来!」と力強い言葉が返ってきた。
今シーズンの充実ぶりと自信が伝わってくる。
今期のプロリーグはこの男に注目である。
そして、この日堂々2位に着けたのが鈴木秀プロ。
望月支部長・太田プロが門前手役派なら、この鈴木プロは鳴き多様の手数で勝負するタイプ。
2人と比べ、攻撃力はさほど感じないのだが、同卓して一番やりにくい選手である。
よく鳴く割に、守備力が高く大崩れしにくい。
今期も優勝争いに食い込んできそうだ。
徳永プロも順調にポイントを伸ばし4位に着け手ごたえありといったところか。
去年の今頃、新人の私に望月支部長からアドバイスを頂いたのを思い出す。
「リーグ戦は5節(プロリーグは10節)をどのように戦うか考えなさい。」
あれから1年経ちこの言葉を、
「1節1節の結果に一喜一憂することはやめなさい。ゴールはまだ先なのだから。」
と私なりに解釈している。
今期のプロリーグがどのような形で終わるはわからない。
しかし1節1節、いや1局1局が自分の血となり骨となり、1年後少しは成長した自分がそこにあることを切に願う。
これからさらに暑くなるが、皆体調を整えベストパフォーマンスを心掛けてほしいと思う。

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計 順位
1 太田 昌樹 99.0 ▲ 4.0 95.0 1
2 鈴木 秀幸 0.0 72.5 72.5 2
3 鷲見 隼人 51.8 0.0 51.8 3
4 徳永 翔 11.4 25.9 37.3 4
5 岡本 和也 0.0 34.7 34.7 5
6 望月 雅継 33.3 0.0 33.3 6
7 石原 将樹 0.0 24.2 24.2 7
8 鈴木 雅人 ▲ 0.6 0.0 ▲ 0.6 8
9 坪井 哲也 0.0 ▲ 1.2 ▲ 1.2 9
10 朝比奈 諒 ▲ 3.5 0.0 ▲ 3.5 10
12 鈴木 郁孝 0.0 ▲ 12.6 ▲ 12.6 12
11 渡辺 洋巳 ▲ 31.0 ▲ 7.4 ▲ 38.4 11
13 鮎川 卓 ▲ 2.4 ▲ 38.5 ▲ 40.9 13
14 杉村 泰治 ▲ 20.2 ▲ 26.1 ▲ 46.3 14
15 平岡 理恵 ▲ 43.2 ▲ 13.7 ▲ 56.9 15
16 長内 真実 ▲ 73.6 0.0 ▲ 73.6 16
17 越川 清一 ▲ 23.0 ▲ 54.8 ▲ 77.8 17