第29期鳳凰戦の軌跡~圧迫~

2日間、計10回戦を戦い終え、トータルポイントは、
瀬戸熊+72.5P 前原+30.6P 藤崎▲47.0P 荒▲56.1P
首位で折り返して、5日間のインターバルを迎えようとしていた。

色々反省点や思うところはあるが、ここまでは及第点と言っていい戦いぶりだった。
いやむしろ出来すぎだ。

あの3人と、対等に戦える麻雀打ちになれたのはいつからだったのだろう。
数年前まで、本当に見苦しい麻雀を打っていた自分がいた。
下図は、僕の映像対局の初戦である。

hououi_04

今から7、8年前だろうか。丁度、鳴物入りで入ってきた、寿人の1年目の年でもあった。
4巡目、寿人からまったく躊躇のないリーチが入る。その仕草は、20年選手のようだ。
手牌はなんと、メンホンのペン七万マチ。

僕も勝負手を育てていた。
7巡目、リーチ者の寿人が四筒をツモ切る。
今だったら見向きもしない牌だが、極度の緊張と焦りに、チーしてしまう。
北として一応テンパイ。

その後、決着は長引き、最後の親番でオリられない藤崎さんが、

一万一万四万四万六万六万七万八万八万五筒五筒白白

このテンパイをしている所に、ドラの二筒を持ってきて七万で放銃となった。
放銃とはなったが、藤崎さんらしい打ち廻しが光る一局となった。
寿人も、存分にらしさの出た一局だった。むしろ一連の動きは賞賛に値する。

対して僕は、焦ってチーしなければ、アガリもあったのに、自分を見失い最悪の一局となった。
(鳴くべき場面の鳴きならいい。でもこの牌じゃない)
今見ると、いかに未熟だったか鮮明に解る。
当時はそんなに悪いチーだとは思わなかった。
それより、堂々と打つ先輩と後輩を、ただただうらやましく思った事が最も記憶に残っている。

動画サイトでは、この局が30万回アクセスされている。
http://www.youtube.com/watch?v=K4G8wxl5RWo

プロの宿命だが、恥ずかしく、苦々しい。
結果を出せない人間は、次のチャンスをぐっと堪えて待つしかない。

そして迎えた待望のチャンスは第3回天空麻雀。
ビビッて、麻雀にすらならなかった前回の対局が頭から離れない。
予選の対局者は、その年鳳凰位を獲った望月さん、滝沢、寿人。
ラスさえ引かなければ、次に生き延びられる戦い(トップは決勝へ、2、3着は準決勝へ)

またも麻雀にならない。いや戦っていない。
トップは滝沢、2着は寿人、僕は全く戦わず3着。
望月さんは、ラスだったが内容は僕よりずっと良かった。
もちろん2人の後輩もいい麻雀を打っている。

失意のまま迎えた準決勝。
ちょっとだけ自分らしくなり、決勝へ。
そして優勝争いしていた親番でまた弱気になり敗れる。

今振り返ると、結局自分の麻雀が確立されてなく、麻雀とは、戦いとは、の本質が全く解っていなかったのだと思う。

そこから少しずつ努力して、鳳凰位を連覇した。光が見えだした。
そこからが大事なのに、気を抜いた。そんなつもりはなかったが、前回の敗戦がそれを物語っている。

今度は、本当に死にもの狂いで努力した。
そして、自分を見失わずに2日間の戦いを終えた。
2日間無事終えたからこそ、勝ちを意識して逃げる麻雀を打ってしまうのではないか恐い。

昨年は、マイナスで迎えたから5日間のインターバルが短く感じた。
しかし、首位で迎えた5日間は途方もなく長く苦しいものだった。

24時間、鳳凰位決定戦の事が頭から離れない。
滝沢が3日目の冒頭でズバリ言い当てていた。

こんな気持ちで一週間を過ごせる僕は、麻雀プロとして幸せなのだろう。
内容の伴わない麻雀を打ってしまった喪失感を思えば、
「負ける事」は何も怖くない。
「自分の麻雀を打つ」この事を呪文のように念じ続けていた。
ようやく見つけたのだから、「瀬戸熊直樹の麻雀」を。

最近、後輩たちに指導する場面が多くなった。

僕なんかが・・・と思う。

数年前だったら、間違った事を教えていそうな僕がいた。
ほんの少しだけ麻雀がわかってきたから、手助けの気持ちで教える事にしている。
僕のような失敗はしてほしくない。
よく口にするのは、

「とにかく沢山麻雀を打て!」だ。

人は実力以上の事はできない。ミラクルプレーは反復練習を何万回してようやく生まれる。
身体に覚えさせていかなければ、どんな競技も身にならないと思う。

でもその反面こうも思う。

「僕のように、全てを犠牲にして打ち込むことが正しいのだろうか?」

彼らにそんな事は無理強いできないし、僕のような愚か者を増やすだけなのではないだろうか・・・。
大学時代ありえない生活習慣だった。月に半荘400~500回を打ち続けた。
そこには、理論も何もなかった。日々の麻雀から全てを吸収した。
就職してサラリーマンになったが、打チャン数が100回ぐらい減っただけで、来る日も来る日も打ち続けていた。
僕の世代でも大変な事だったから、僕より先輩である3人は、もっと修羅の道を歩んだのだろう。

時代は移り、少しずつこの世界も仕事が増えてきた。そう、努力が報われる時代がそこまできている。
その入り口だからこそ、最高峰の戦いは、究極の牌譜を残さなければならない。
プロとはそういうものだと思う。

そして若い世代が何の心配もなく、麻雀だけに没頭できる世界にしたい。
そうしなければ、この世界の技術の向上はありえない。

若い世代を強くする。その事が自分を打ち手として、もっと成長させてくれるのだから。

ずいぶん偉そうな事を言ったが、冒頭にも書いたように、僕がちょっとだけ打てるようになれたのは、本当にごく最近だし、まだまだだと思う。

悲しませた人がいる。支えてくれた人がいる。そして応援してくれる人がいる。

僕の為の戦いだけど、僕の麻雀は僕だけものだとは思えない。

あと半荘10回、何があっても、どんな結果になっても、笑って終われる対局にしようと思えたのは、3日目の前夜だった。

第29期鳳凰戦の軌跡~疲労~へ続く

鳳凰の部屋/第29期鳳凰戦の軌跡~圧迫~

2日間、計10回戦を戦い終え、トータルポイントは、
瀬戸熊+72.5P 前原+30.6P 藤崎▲47.0P 荒▲56.1P
首位で折り返して、5日間のインターバルを迎えようとしていた。
色々反省点や思うところはあるが、ここまでは及第点と言っていい戦いぶりだった。
いやむしろ出来すぎだ。
あの3人と、対等に戦える麻雀打ちになれたのはいつからだったのだろう。
数年前まで、本当に見苦しい麻雀を打っていた自分がいた。
下図は、僕の映像対局の初戦である。
hououi_04
今から7、8年前だろうか。丁度、鳴物入りで入ってきた、寿人の1年目の年でもあった。
4巡目、寿人からまったく躊躇のないリーチが入る。その仕草は、20年選手のようだ。
手牌はなんと、メンホンのペン七万マチ。
僕も勝負手を育てていた。
7巡目、リーチ者の寿人が四筒をツモ切る。
今だったら見向きもしない牌だが、極度の緊張と焦りに、チーしてしまう。
北として一応テンパイ。
その後、決着は長引き、最後の親番でオリられない藤崎さんが、
一万一万四万四万六万六万七万八万八万五筒五筒白白
このテンパイをしている所に、ドラの二筒を持ってきて七万で放銃となった。
放銃とはなったが、藤崎さんらしい打ち廻しが光る一局となった。
寿人も、存分にらしさの出た一局だった。むしろ一連の動きは賞賛に値する。
対して僕は、焦ってチーしなければ、アガリもあったのに、自分を見失い最悪の一局となった。
(鳴くべき場面の鳴きならいい。でもこの牌じゃない)
今見ると、いかに未熟だったか鮮明に解る。
当時はそんなに悪いチーだとは思わなかった。
それより、堂々と打つ先輩と後輩を、ただただうらやましく思った事が最も記憶に残っている。
動画サイトでは、この局が30万回アクセスされている。
http://www.youtube.com/watch?v=K4G8wxl5RWo
プロの宿命だが、恥ずかしく、苦々しい。
結果を出せない人間は、次のチャンスをぐっと堪えて待つしかない。
そして迎えた待望のチャンスは第3回天空麻雀。
ビビッて、麻雀にすらならなかった前回の対局が頭から離れない。
予選の対局者は、その年鳳凰位を獲った望月さん、滝沢、寿人。
ラスさえ引かなければ、次に生き延びられる戦い(トップは決勝へ、2、3着は準決勝へ)
またも麻雀にならない。いや戦っていない。
トップは滝沢、2着は寿人、僕は全く戦わず3着。
望月さんは、ラスだったが内容は僕よりずっと良かった。
もちろん2人の後輩もいい麻雀を打っている。
失意のまま迎えた準決勝。
ちょっとだけ自分らしくなり、決勝へ。
そして優勝争いしていた親番でまた弱気になり敗れる。
今振り返ると、結局自分の麻雀が確立されてなく、麻雀とは、戦いとは、の本質が全く解っていなかったのだと思う。
そこから少しずつ努力して、鳳凰位を連覇した。光が見えだした。
そこからが大事なのに、気を抜いた。そんなつもりはなかったが、前回の敗戦がそれを物語っている。
今度は、本当に死にもの狂いで努力した。
そして、自分を見失わずに2日間の戦いを終えた。
2日間無事終えたからこそ、勝ちを意識して逃げる麻雀を打ってしまうのではないか恐い。
昨年は、マイナスで迎えたから5日間のインターバルが短く感じた。
しかし、首位で迎えた5日間は途方もなく長く苦しいものだった。
24時間、鳳凰位決定戦の事が頭から離れない。
滝沢が3日目の冒頭でズバリ言い当てていた。
こんな気持ちで一週間を過ごせる僕は、麻雀プロとして幸せなのだろう。
内容の伴わない麻雀を打ってしまった喪失感を思えば、
「負ける事」は何も怖くない。
「自分の麻雀を打つ」この事を呪文のように念じ続けていた。
ようやく見つけたのだから、「瀬戸熊直樹の麻雀」を。
最近、後輩たちに指導する場面が多くなった。
僕なんかが・・・と思う。
数年前だったら、間違った事を教えていそうな僕がいた。
ほんの少しだけ麻雀がわかってきたから、手助けの気持ちで教える事にしている。
僕のような失敗はしてほしくない。
よく口にするのは、
「とにかく沢山麻雀を打て!」だ。
人は実力以上の事はできない。ミラクルプレーは反復練習を何万回してようやく生まれる。
身体に覚えさせていかなければ、どんな競技も身にならないと思う。
でもその反面こうも思う。
「僕のように、全てを犠牲にして打ち込むことが正しいのだろうか?」
彼らにそんな事は無理強いできないし、僕のような愚か者を増やすだけなのではないだろうか・・・。
大学時代ありえない生活習慣だった。月に半荘400~500回を打ち続けた。
そこには、理論も何もなかった。日々の麻雀から全てを吸収した。
就職してサラリーマンになったが、打チャン数が100回ぐらい減っただけで、来る日も来る日も打ち続けていた。
僕の世代でも大変な事だったから、僕より先輩である3人は、もっと修羅の道を歩んだのだろう。
時代は移り、少しずつこの世界も仕事が増えてきた。そう、努力が報われる時代がそこまできている。
その入り口だからこそ、最高峰の戦いは、究極の牌譜を残さなければならない。
プロとはそういうものだと思う。
そして若い世代が何の心配もなく、麻雀だけに没頭できる世界にしたい。
そうしなければ、この世界の技術の向上はありえない。
若い世代を強くする。その事が自分を打ち手として、もっと成長させてくれるのだから。
ずいぶん偉そうな事を言ったが、冒頭にも書いたように、僕がちょっとだけ打てるようになれたのは、本当にごく最近だし、まだまだだと思う。
悲しませた人がいる。支えてくれた人がいる。そして応援してくれる人がいる。
僕の為の戦いだけど、僕の麻雀は僕だけものだとは思えない。
あと半荘10回、何があっても、どんな結果になっても、笑って終われる対局にしようと思えたのは、3日目の前夜だった。
第29期鳳凰戦の軌跡~疲労~へ続く

第11期プロクイーン決定戦 ベスト8レポート

さあ、いよいよプロクイーンもこのベスト8と決勝を残すのみとなりました。
現在残るは魚谷侑未、大里奈美、清水香織、手塚紗掬、仲田加南、二階堂瑠美、和久津晶、豊後葵の8名。
果たして現プロクイーン・安田麻里菜に挑む4人は誰となるのでしょうか。

 

A卓:魚谷侑未、清水香織、二階堂瑠美、和久津晶

queen11
queen11
清水香織
queen11 二階堂瑠美
queen11 魚谷侑未 queen11 和久津晶

これが決勝でもおかしくない豪華な組み合わせとなりました。
現在急上昇中の魚谷、和久津に対するは、人気実力共に揃った清水、二階堂のベテラン2名。
そして4名とも攻撃型の打ち手となれば、非常に面白い戦いを期待せざるを得ません。

それを知ってか知らずか東3局から早くも3名が火花を散らします。
魚谷が以下の形で先制リーチをすれば、

一万二万三万五万六万七万八万一索二索三索六筒六筒六筒  リーチ  ドラ六筒

清水が当然の様に追いかけ、

四万五万六万四索五索六索七索八索九索五筒六筒中中  リーチ

二階堂が手役を作りヤミ。

六万六万七万七万八万八万九万九万六索六索七索八索八索  ドラ六筒

これは流局となりましたが、1本場の親・魚谷は、

四万四万六万七万八万二索三索四索五索六索四筒五筒六筒  リーチ  ドラ三索

このリーチを一発でツモり6,000オール。
2本場では、清水がお返しとばかり七対子ドラ2でリーチ、
二階堂から出アガリ裏も乗って12,000。

案の定インファイトでの殴り合いと表現すればいいのでしょうか。
しかし、殴り合いとなるのであれば、跳満程度の火力では決めきることなど出来ないのが道理なわけで。
6,000オールをツモった魚谷でしたが、南3局、3人に囲まれてしまいます。

清水はカン三万チーの後に九万ポン。和久津は中ポン、一索ポン、北ポン。さらに親の二階堂がリーチ。
親のリーチの一発目という状況で魚谷が選択したのは打九索
これが安目ながら二階堂に一発放銃となり、6,000オールも何処吹く風、一気に3着目まで落ちてしまいます。

三万四万五万七万七万三筒四筒五筒四索五索六索七索八索  ドラ四索  ロン九索

それでも次局は二階堂から3,900を取り返し、何とか2着キープとなりましたが、派手な展開の割には点差がつかず、まだまだ流れの行き先は見えません。

徐々に均衡が破れてきたのは3回戦。
南3局で連荘を続ける二階堂が魚谷からこんな12,000。

五万六万六万七万七万八万六筒七筒八筒五索五索六索八索  リーチ  ロン七索

魚谷の雀風は手数が多く門前でも鳴いてでも戦えるのが強みですが、逆に手数が多い分、他家と噛み合いやすいともいえます。
1回戦にも二階堂に12,000を放銃した様に、なまじ戦える手牌になってしまったが故に放銃となるケースが唯一の負けパターンといってもいい程です。

前日のベスト16でも決して楽な展開ではなかったのと同様、今日も厳しい戦いが続きそうです。
ラス目に落ちてしまった魚谷ですが、それでもオーラス親の清水のリーチと二階堂の仕掛けを掻い潜っての満貫ツモ。なんとか3着目に浮上して失点を最小に抑えます。

逆に、この満貫の煽りを受けてしまった清水は、本日3着3着4着。残り2回戦残っているとはいえ黄色信号点灯。とは言っても、清水の攻撃が一度ハマれば、半荘1回で全てを引っ繰り返す事も十分考えられるので、まだまだ何が起こるかはわかりません。

さて、この3回戦のトップでトータルでも首位に立った二階堂は4回戦も順調に点棒を稼いでの2連勝。
残り1回を残して当確ランプが早くも点灯。以下、和久津、魚谷、清水の順に。

和久津と魚谷のポイント差は約47P、清水とは約60P。
魚谷、清水の2名は当然、和久津を沈ませてのトップが必要となります。

とはいっても、順位点が5,000、15,000なので、魚谷は4,000オール、清水は6,000オールをツモればほぼ並び。
ポイント差の印象だけだと絶望感が漂いますが、実際の条件を考えると、まだまだ魚谷にも清水にもチャンスは残っています。

その言葉通り、魚谷が親番でこんなリーチ。

四筒四筒八筒八筒八筒二索二索三索四索五索  暗カン牌の背西西牌の背  リーチ  ドラ四筒 カンドラ二索

ツモれば文句無しの8,000オール。裏ドラ次第では、それ以上も期待できる勝負手です。
ツモる動作に心なし力が入った様な気もしましたが、残念ながらここは流局。
リーチの時点では山に2枚残っていたのですが、麻雀の女神様は魚谷には微笑まず。

それでも諦めない魚谷は徐々に持ち点を稼ぎ南場を迎えて、各人の持ち点は以下の通り。

二階堂38,600  魚谷32,700  清水25,400  和久津23,300

このまま和久津をラスにできれば、魚谷は二階堂を捲った時点でほぼ逆転。
清水も和久津がラス目ならば、自身のトップ+30,000差で逆転可能なので、現状、和久津から跳満を直撃するような事があれば、二階堂を除く3人がほぼ並びの状況になってしまいます。

和久津はとにかく、3着目に浮上すれば魚谷と清水の条件が一気に厳しくなるので、まずは清水を捲りたいところ。こういった状況では追う者の方が追われる者より強いと良くいわれますが、果たして。

自身の親番は二階堂に捌かれてしまいましたが、南3局ついに逆転手が入ります。

二万三万四万五万五万五万三筒五筒三索三索五索六索七索  ドラ七索

待ちは悪いですが、リーチしてツモればオーラスを残してついにトータル2着へ返り咲き。
出アガリは清水以外からならやっぱりトータル2着になります。

しかし、親番の清水が終盤七対子で追いかけると、魚谷が一発で掴んだのが清水の待ち牌である五索
これで放銃となり裏も乗って18,000。残念ながら魚谷のプロクイーンはここまで。

アガった清水も和久津とのポイント差を18Pまで縮めますが、魚谷がラス目となってしまったので
この親番で18,000点の上積みが必要ですが、連荘出来ずここまで。

オーラスの条件は清水が和久津からの跳満直撃か三倍満ツモ。
魚谷は役満ツモ条件と、条件というには厳しすぎる言葉の通り、何事もなく流局。

A卓は二階堂瑠美、和久津晶の勝ちあがりとなりました。

最終成績
二階堂瑠美78.9P 和久津晶4.6P 清水香織▲17.5P 魚谷侑未▲67.0P

二階堂瑠美
『プロクイーンの決勝は初めてなので頑張ります。
今日は立ち上がりが不安だったんですが、ツイていたので何とかなりました。』

和久津晶
『(昨日今日と)酷かった。このままでは不味いので、修正して決勝に臨みます。』

 

 

B卓:大里奈美、手塚紗掬、仲田加南、豊後葵

queen11
queen11
仲田加南
queen11 手塚紗掬
queen11 大里奈美 queen11 豊後葵

前年度決勝進出の豊後、女流桜花優勝経験を持つ仲田、新人ながら人気とキャリアはトップクラスの手塚、
そして新人大里の組み合わせとなりました。

注目は大里。ここまで破竹の勢いで勝ちあがり、本日ベスト8の選手の中で最も勢いがあるプレイヤーでしょう。
短期決戦において勢いは非常に重要なファクターであり、スポーツの世界などでも、勢いのある選手が実力上位のベテランを破るといった場面は数多く見受けられます。
大里もその中の1人になれるのでしょうか。

先手を取ったのはその大里。東2局でピンフドラ2をリーチすると、早々にツモって裏も1枚乗っての跳満。
最高のスタートを切ることに成功します。

その後、仲田に一度は捲られてしまいますが、南1局の仲田の親でツモの声は大里

二万二万三万四万五万五万五万七万七万八万八万九万九万  ツモ二万

こんな倍満で一気に突き放し、前日の勢いのままに1人浮きのトップスタート。

2回戦は豊後が4,000オールスタートで流れに乗れるかと思いきや、待ったをかけるのはやはり大里。
親番でエンジン性能を3人に見せ付けるかの様に大捲りを見せ、終わってみれば50,000点持ちの大トップで2連勝。

わずか2回戦でトータルポイントを61.1Pに伸ばし、2着以下に大差をつけての断トツ状態となります。
残り3回戦といえども、次にラスさえ引かなければ、残りの3人はトータル2着目を見据えた戦いにシフトせざるをえなくなり、大里のマークは薄れる状況となる事は必至。
この時点で決勝の椅子をほぼ手中に納めたといってもいいでしょう。

が、わずかに見えた綻びが大里に焦りと迷いを感じさせます。
予兆を感じたのは1回戦の南2局。仲田がカン七索をチーしてこんなテンパイ。

一索一索一索七索八索九索東東南南  チー七索 左向き六索 上向き八索 上向き  ドラ六索

豊後はドラの六索八筒待ちのシャンポンリーチ。役はリーチドラ2。
さらに親の手塚が追いつき四索七索待ちの一通確定リーチ。

この3人の攻めに対して大里は、3人の現物である五筒のスジを追って打八筒でオリ打ち。
裏は乗りませんでしたが、豊後に5,200の放銃となりました。
結果的には親の手塚は6,000オールも見える本手だったので、放銃なれど5,200で済んだ事はよかったのかもしれませんが、前日から見る限りこういった放銃はありませんでした。

そもそも大里は殴り合いの展開をあまり好みません。
前日のベスト8でも親でリャンメンのドラ1テンパイから子供のリーチの一発目という理由でメンツの中抜きをした程です。そして自分が先手を取れたならば攻める、メリハリの効いた打ち手だったと感じました。

そんな打ち方をするのであれば、守勢に回った時はそれこそ爆発物を取り扱う様に慎重にならなくてはいけません。本人はしょうがないと思っていたのかもしれませんし、現実は絶好の2連勝スタートなので気にも留めていなかったのかもしれませんが、はてさてどうなることやら。

そんな3回戦は、大里にとって最も厳しい展開に。
トータル2着目の豊後が、トータル3着目の手塚に8,000の放銃後、自分の親で4,000オール。
自分の関係ないところで自分の点数だけが減っていき、下位とのポイントが縮まっていきます。

せめて、連続4着の仲田よりは上の着順で終わる事ができればもう少し余裕ができたのでしょうが、劣勢時の戦い方は経験がものをいう部分。プロとしての対局の経験値が絶対的に少ない大里にそれを求めるのは酷でしょう。
この半荘で一気に上位の差がなくなってしまいました。

3回戦終了時
大里+32.1P  豊後+26.1P  手塚+8.8P  仲田▲67.0P

そして4回戦。
仲田がトップ条件なのは間違いありませんが、大里が決勝に進めるとしたら、ここでトップを取り、最終戦を迎えた時点で大きなアドバンテージを持つことです。

どんなに本人に技術があったとしても普段麻雀を打っているだけでは、こういった同じ4人で上位2名が勝ち上がるといったシステムに対しての理解は難しいですし、半荘1回の着順勝負といった特殊な状況は、場数を踏んだ経験者が圧倒的に有利です。

となると、着順勝負になった時点で大里は相手が誰であろうとも間違いなく不利となります。
他のタイトル戦でも若手が有名実力者に勝つケースは、最終戦の時点で大きなアドバンテージを持っている事が多いです。

その為にも大里はトップを取らなくてはいけません。
しかし勝負は無常なもの。

東3局に後がない親の仲田がドラ筋の五筒八筒待ちでリーチを打つと、それに真っ向勝負の手塚が追いかけリーチ。
仲田が一発目に五索を河に置くと手塚からロンの声

一万一万一万三万三万三万五筒五筒五索五索発発発  ロン五索  ドラ五筒

裏ドラは乗らずとも16,000のアガリ。この放銃で仲田はほぼ敗退。
現在トータル3着目の手塚はトップ目となり上2人とほぼ並びましたが、豊後がオーラスの親番で連荘を続け、終わってみれば60,000点近いトップに。手塚も削られはしましたが、45,000点の2着をキープ。
この間、大里はノーホーラで削られ続け20,000点弱の3着となってしました。

必死に糸を自分の元へ手繰り寄せようとはしますが、ただただ焦りが先行し全てが裏目り、数時間前とは真逆の展開に。

残り1回戦でトータル2着目の手塚との点差は約13P。
着順勝負ではありますが、こうなってはもう結果は火を見るよりも明らかでした。

最終成績
豊後葵+79.3P  手塚紗掬+58.0P  大里奈美+2.9P  仲田加南▲141.2P

豊後葵
『自分らしく、何でもリーチに打ってでたのが結果に繋がったと思います。
去年悔しい思いをしたので頑張ります。』

手塚紗掬
『去年の王位戦で弱気になりすぎてしまったので、今回は強気にいこうと思ったのですが、ベスト16では少しやりすぎてしまったかなと。決勝はちゃんと打てるように頑張ります。』

 

こうして安田麻里菜に挑む4名が決定しました。

決勝は連覇に燃える安田と去年のリベンジを誓う和久津に豊後、
妹とアベックタイトルが欲しい二階堂に初タイトルに挑む手塚。
果たして栄冠は誰の手に!?

プロクイーン決定戦 レポート/第11期プロクイーン決定戦 ベスト8レポート

さあ、いよいよプロクイーンもこのベスト8と決勝を残すのみとなりました。
現在残るは魚谷侑未、大里奈美、清水香織、手塚紗掬、仲田加南、二階堂瑠美、和久津晶、豊後葵の8名。
果たして現プロクイーン・安田麻里菜に挑む4人は誰となるのでしょうか。
 
A卓:魚谷侑未、清水香織、二階堂瑠美、和久津晶

queen11
queen11
清水香織
queen11 二階堂瑠美
queen11 魚谷侑未 queen11 和久津晶

これが決勝でもおかしくない豪華な組み合わせとなりました。
現在急上昇中の魚谷、和久津に対するは、人気実力共に揃った清水、二階堂のベテラン2名。
そして4名とも攻撃型の打ち手となれば、非常に面白い戦いを期待せざるを得ません。
それを知ってか知らずか東3局から早くも3名が火花を散らします。
魚谷が以下の形で先制リーチをすれば、
一万二万三万五万六万七万八万一索二索三索六筒六筒六筒  リーチ  ドラ六筒
清水が当然の様に追いかけ、
四万五万六万四索五索六索七索八索九索五筒六筒中中  リーチ
二階堂が手役を作りヤミ。
六万六万七万七万八万八万九万九万六索六索七索八索八索  ドラ六筒
これは流局となりましたが、1本場の親・魚谷は、
四万四万六万七万八万二索三索四索五索六索四筒五筒六筒  リーチ  ドラ三索
このリーチを一発でツモり6,000オール。
2本場では、清水がお返しとばかり七対子ドラ2でリーチ、
二階堂から出アガリ裏も乗って12,000。
案の定インファイトでの殴り合いと表現すればいいのでしょうか。
しかし、殴り合いとなるのであれば、跳満程度の火力では決めきることなど出来ないのが道理なわけで。
6,000オールをツモった魚谷でしたが、南3局、3人に囲まれてしまいます。
清水はカン三万チーの後に九万ポン。和久津は中ポン、一索ポン、北ポン。さらに親の二階堂がリーチ。
親のリーチの一発目という状況で魚谷が選択したのは打九索
これが安目ながら二階堂に一発放銃となり、6,000オールも何処吹く風、一気に3着目まで落ちてしまいます。
三万四万五万七万七万三筒四筒五筒四索五索六索七索八索  ドラ四索  ロン九索
それでも次局は二階堂から3,900を取り返し、何とか2着キープとなりましたが、派手な展開の割には点差がつかず、まだまだ流れの行き先は見えません。
徐々に均衡が破れてきたのは3回戦。
南3局で連荘を続ける二階堂が魚谷からこんな12,000。
五万六万六万七万七万八万六筒七筒八筒五索五索六索八索  リーチ  ロン七索
魚谷の雀風は手数が多く門前でも鳴いてでも戦えるのが強みですが、逆に手数が多い分、他家と噛み合いやすいともいえます。
1回戦にも二階堂に12,000を放銃した様に、なまじ戦える手牌になってしまったが故に放銃となるケースが唯一の負けパターンといってもいい程です。
前日のベスト16でも決して楽な展開ではなかったのと同様、今日も厳しい戦いが続きそうです。
ラス目に落ちてしまった魚谷ですが、それでもオーラス親の清水のリーチと二階堂の仕掛けを掻い潜っての満貫ツモ。なんとか3着目に浮上して失点を最小に抑えます。
逆に、この満貫の煽りを受けてしまった清水は、本日3着3着4着。残り2回戦残っているとはいえ黄色信号点灯。とは言っても、清水の攻撃が一度ハマれば、半荘1回で全てを引っ繰り返す事も十分考えられるので、まだまだ何が起こるかはわかりません。
さて、この3回戦のトップでトータルでも首位に立った二階堂は4回戦も順調に点棒を稼いでの2連勝。
残り1回を残して当確ランプが早くも点灯。以下、和久津、魚谷、清水の順に。
和久津と魚谷のポイント差は約47P、清水とは約60P。
魚谷、清水の2名は当然、和久津を沈ませてのトップが必要となります。
とはいっても、順位点が5,000、15,000なので、魚谷は4,000オール、清水は6,000オールをツモればほぼ並び。
ポイント差の印象だけだと絶望感が漂いますが、実際の条件を考えると、まだまだ魚谷にも清水にもチャンスは残っています。
その言葉通り、魚谷が親番でこんなリーチ。
四筒四筒八筒八筒八筒二索二索三索四索五索  暗カン牌の背西西牌の背  リーチ  ドラ四筒 カンドラ二索
ツモれば文句無しの8,000オール。裏ドラ次第では、それ以上も期待できる勝負手です。
ツモる動作に心なし力が入った様な気もしましたが、残念ながらここは流局。
リーチの時点では山に2枚残っていたのですが、麻雀の女神様は魚谷には微笑まず。
それでも諦めない魚谷は徐々に持ち点を稼ぎ南場を迎えて、各人の持ち点は以下の通り。
二階堂38,600  魚谷32,700  清水25,400  和久津23,300
このまま和久津をラスにできれば、魚谷は二階堂を捲った時点でほぼ逆転。
清水も和久津がラス目ならば、自身のトップ+30,000差で逆転可能なので、現状、和久津から跳満を直撃するような事があれば、二階堂を除く3人がほぼ並びの状況になってしまいます。
和久津はとにかく、3着目に浮上すれば魚谷と清水の条件が一気に厳しくなるので、まずは清水を捲りたいところ。こういった状況では追う者の方が追われる者より強いと良くいわれますが、果たして。
自身の親番は二階堂に捌かれてしまいましたが、南3局ついに逆転手が入ります。
二万三万四万五万五万五万三筒五筒三索三索五索六索七索  ドラ七索
待ちは悪いですが、リーチしてツモればオーラスを残してついにトータル2着へ返り咲き。
出アガリは清水以外からならやっぱりトータル2着になります。
しかし、親番の清水が終盤七対子で追いかけると、魚谷が一発で掴んだのが清水の待ち牌である五索
これで放銃となり裏も乗って18,000。残念ながら魚谷のプロクイーンはここまで。
アガった清水も和久津とのポイント差を18Pまで縮めますが、魚谷がラス目となってしまったので
この親番で18,000点の上積みが必要ですが、連荘出来ずここまで。
オーラスの条件は清水が和久津からの跳満直撃か三倍満ツモ。
魚谷は役満ツモ条件と、条件というには厳しすぎる言葉の通り、何事もなく流局。
A卓は二階堂瑠美、和久津晶の勝ちあがりとなりました。
最終成績
二階堂瑠美78.9P 和久津晶4.6P 清水香織▲17.5P 魚谷侑未▲67.0P
二階堂瑠美
『プロクイーンの決勝は初めてなので頑張ります。
今日は立ち上がりが不安だったんですが、ツイていたので何とかなりました。』
和久津晶
『(昨日今日と)酷かった。このままでは不味いので、修正して決勝に臨みます。』
 
 
B卓:大里奈美、手塚紗掬、仲田加南、豊後葵

queen11
queen11
仲田加南
queen11 手塚紗掬
queen11 大里奈美 queen11 豊後葵

前年度決勝進出の豊後、女流桜花優勝経験を持つ仲田、新人ながら人気とキャリアはトップクラスの手塚、
そして新人大里の組み合わせとなりました。
注目は大里。ここまで破竹の勢いで勝ちあがり、本日ベスト8の選手の中で最も勢いがあるプレイヤーでしょう。
短期決戦において勢いは非常に重要なファクターであり、スポーツの世界などでも、勢いのある選手が実力上位のベテランを破るといった場面は数多く見受けられます。
大里もその中の1人になれるのでしょうか。
先手を取ったのはその大里。東2局でピンフドラ2をリーチすると、早々にツモって裏も1枚乗っての跳満。
最高のスタートを切ることに成功します。
その後、仲田に一度は捲られてしまいますが、南1局の仲田の親でツモの声は大里
二万二万三万四万五万五万五万七万七万八万八万九万九万  ツモ二万
こんな倍満で一気に突き放し、前日の勢いのままに1人浮きのトップスタート。
2回戦は豊後が4,000オールスタートで流れに乗れるかと思いきや、待ったをかけるのはやはり大里。
親番でエンジン性能を3人に見せ付けるかの様に大捲りを見せ、終わってみれば50,000点持ちの大トップで2連勝。
わずか2回戦でトータルポイントを61.1Pに伸ばし、2着以下に大差をつけての断トツ状態となります。
残り3回戦といえども、次にラスさえ引かなければ、残りの3人はトータル2着目を見据えた戦いにシフトせざるをえなくなり、大里のマークは薄れる状況となる事は必至。
この時点で決勝の椅子をほぼ手中に納めたといってもいいでしょう。
が、わずかに見えた綻びが大里に焦りと迷いを感じさせます。
予兆を感じたのは1回戦の南2局。仲田がカン七索をチーしてこんなテンパイ。
一索一索一索七索八索九索東東南南  チー七索 左向き六索 上向き八索 上向き  ドラ六索
豊後はドラの六索八筒待ちのシャンポンリーチ。役はリーチドラ2。
さらに親の手塚が追いつき四索七索待ちの一通確定リーチ。
この3人の攻めに対して大里は、3人の現物である五筒のスジを追って打八筒でオリ打ち。
裏は乗りませんでしたが、豊後に5,200の放銃となりました。
結果的には親の手塚は6,000オールも見える本手だったので、放銃なれど5,200で済んだ事はよかったのかもしれませんが、前日から見る限りこういった放銃はありませんでした。
そもそも大里は殴り合いの展開をあまり好みません。
前日のベスト8でも親でリャンメンのドラ1テンパイから子供のリーチの一発目という理由でメンツの中抜きをした程です。そして自分が先手を取れたならば攻める、メリハリの効いた打ち手だったと感じました。
そんな打ち方をするのであれば、守勢に回った時はそれこそ爆発物を取り扱う様に慎重にならなくてはいけません。本人はしょうがないと思っていたのかもしれませんし、現実は絶好の2連勝スタートなので気にも留めていなかったのかもしれませんが、はてさてどうなることやら。
そんな3回戦は、大里にとって最も厳しい展開に。
トータル2着目の豊後が、トータル3着目の手塚に8,000の放銃後、自分の親で4,000オール。
自分の関係ないところで自分の点数だけが減っていき、下位とのポイントが縮まっていきます。
せめて、連続4着の仲田よりは上の着順で終わる事ができればもう少し余裕ができたのでしょうが、劣勢時の戦い方は経験がものをいう部分。プロとしての対局の経験値が絶対的に少ない大里にそれを求めるのは酷でしょう。
この半荘で一気に上位の差がなくなってしまいました。
3回戦終了時
大里+32.1P  豊後+26.1P  手塚+8.8P  仲田▲67.0P
そして4回戦。
仲田がトップ条件なのは間違いありませんが、大里が決勝に進めるとしたら、ここでトップを取り、最終戦を迎えた時点で大きなアドバンテージを持つことです。
どんなに本人に技術があったとしても普段麻雀を打っているだけでは、こういった同じ4人で上位2名が勝ち上がるといったシステムに対しての理解は難しいですし、半荘1回の着順勝負といった特殊な状況は、場数を踏んだ経験者が圧倒的に有利です。
となると、着順勝負になった時点で大里は相手が誰であろうとも間違いなく不利となります。
他のタイトル戦でも若手が有名実力者に勝つケースは、最終戦の時点で大きなアドバンテージを持っている事が多いです。
その為にも大里はトップを取らなくてはいけません。
しかし勝負は無常なもの。
東3局に後がない親の仲田がドラ筋の五筒八筒待ちでリーチを打つと、それに真っ向勝負の手塚が追いかけリーチ。
仲田が一発目に五索を河に置くと手塚からロンの声
一万一万一万三万三万三万五筒五筒五索五索発発発  ロン五索  ドラ五筒
裏ドラは乗らずとも16,000のアガリ。この放銃で仲田はほぼ敗退。
現在トータル3着目の手塚はトップ目となり上2人とほぼ並びましたが、豊後がオーラスの親番で連荘を続け、終わってみれば60,000点近いトップに。手塚も削られはしましたが、45,000点の2着をキープ。
この間、大里はノーホーラで削られ続け20,000点弱の3着となってしました。
必死に糸を自分の元へ手繰り寄せようとはしますが、ただただ焦りが先行し全てが裏目り、数時間前とは真逆の展開に。
残り1回戦でトータル2着目の手塚との点差は約13P。
着順勝負ではありますが、こうなってはもう結果は火を見るよりも明らかでした。
最終成績
豊後葵+79.3P  手塚紗掬+58.0P  大里奈美+2.9P  仲田加南▲141.2P
豊後葵
『自分らしく、何でもリーチに打ってでたのが結果に繋がったと思います。
去年悔しい思いをしたので頑張ります。』
手塚紗掬
『去年の王位戦で弱気になりすぎてしまったので、今回は強気にいこうと思ったのですが、ベスト16では少しやりすぎてしまったかなと。決勝はちゃんと打てるように頑張ります。』
 
こうして安田麻里菜に挑む4名が決定しました。
決勝は連覇に燃える安田と去年のリベンジを誓う和久津に豊後、
妹とアベックタイトルが欲しい二階堂に初タイトルに挑む手塚。
果たして栄冠は誰の手に!?

第22期中部プロリーグ A・B・Cリーグ 第2節レポート

Aリーグレポート:杉浦 貴紀

第2節は、1節目の結果を受けて最終節へ向けての方針を定める節です。
プラススタートをきった選手はさらなる加点を目論むもよし、それが失敗し、叶わなくとも次のチャンスに賭けることもできます。
しかし、反対にマイナススタートの選手は失敗が取り返しのつかない事態を招くことも考えられます。
後半戦を迎えた際に「もう前に出るしかない」といった状況は避けたいはずです。
絶対ではありませんが、戦術的にも選べる選択肢は多いほうが有利だからです。
第1節のレポートで取り上げた選手の中でも守備寄りの戦術をとる意見が多かったので、紹介します。
この日行われたのは以下の通り。

1卓 日下・太田・三戸・木村
2卓 佐藤・古川・鈴木・樋口

第2節が始まる前に、どういった戦略を持って対局に臨んだのかを佐藤に聞いてみました。
佐藤の目標は「降級しないこと」でした。
第1節に大きなプラスを持ちながら、この言葉が出てくるということは、今期が始まる前から戦略目標として設定していたということです。

その理由として、佐藤は女流で初めてAリーグに昇級し、前期に初めて決勝戦に残ることができました。その結果を、偶然だと周りに思われたくない。その思いから、今期は何が何でもAリーグに残留したいのだと。

降級を避けることは守備を固めることだと考えます。冒頭で挙げたような状況に陥らないための戦術です。
私の考える守備とは、失点を減らす、またはリスクを避けることです。

考えを同じくしたのが三戸で、最近の成績が芳しくないことから、本来の守備重視のスタイルを試してみるのもありかと考えて対局に臨んだとコメントをしています。
もちろん、攻めるときにはしっかりと攻めますが、これまでは若干、攻めすぎであった。
攻守が良いバランスになれば、成績も向上するというのが三戸の考えです。

この日行われた対局でも、両卓共に大きなポイントの移動はなく、三戸の+20.4Pが最大でした。
これは、守備的な戦術をとる選手が複数人いたことが要因の1つだったのではないかと思います。

来節は折り返しの第3節です。来節の結果によって4、5節の戦い方が変わってくることもあります。
そこで、次回は上位、中位、下位それぞれの立場の選手の戦略を紹介していきたいと思います。

Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 伊藤 鉄也 39.8 68.7 108.5
2 山田 優駿 39.8 62.8 102.6
3 毛受 俊 21.5 51.1 72.6
4 古川 孝次 46.2 17.0 63.2
5 佐藤 あいり 61.9 ▲ 4.5 57.4
6 太田 充 14.3 10.7 25.0
7 木村 東平 3.1 ▲ 7.1 ▲ 4.0
8 森下 剛任 8.0 ▲ 22.2 ▲ 14.2
9 樋口 新 ▲ 1.2 ▲ 23.8 ▲ 25.0
10 村瀬 寛光 22.4 ▲ 52.3 ▲ 29.9
11 三戸 亮祐 ▲ 52.9 20.4 ▲ 32.5
12 鈴木 基芳 ▲ 65.3 11.3 ▲ 54.0
13 寺戸 孝志 ▲ 30.5 ▲ 46.6 ▲ 77.1
14 日下 健司 ▲ 54.6 ▲ 24.0 ▲ 78.6
15 杉浦 貴紀 ▲ 52.9 ▲ 26.6 ▲ 79.5
16 掛水 洋徳 0.4 ▲ 84.9 ▲ 84.5

 

Bリーグレポート:安藤大貴

季節が夏から秋に変わり朝晩が涼しくなり始めた、しかし昼間は残暑の残る暑い中第2節の対局が始まった。

1卓 葛山・朝岡・大滝・浅野
3連続ラスで▲69.4Pと不調の葛山、立て直したい4回戦、空振りし続けた手が決まりだし、

東4局2本場3巡目、

三万三万三万四索六索三筒四筒五筒五筒五筒六筒六筒六筒

これでテンパイ。7巡後に、

三万三万三万六索三筒三筒三筒五筒五筒五筒六筒六筒六筒  ツモ六索

四暗刻単騎をツモアガリスコアを▲1.7Pに抑えた。

2卓 杉村・菅野・土岐・牛尾
この卓は点棒を持った選手がその後の試合展開を運ぶ形となった。
1節目で3位だった土岐、+20.8Pとスコアを伸ばし2位につけた。
杉村もオールプラスで+37.6Pで終えトータル3位に駒を進めた。
一方菅野、牛尾は厳しい状況になってしまった。

3卓 長谷川・若松・小坂・鈴木(雄)
鈴木(雄)▲13.9Pするも上位を維持。
長谷川、卓内トップの+20.8Pで上位組に浮上した。

4卓 中西・櫛田・安藤・山本
1節目で+102.8Pと大きくリードした櫛田は、1回戦に中西にトップを許すも2着を維持し+6.0P、2回戦全員を抑えトップ、3回戦でラスを取るものの4回戦をトップで+45.2Pと好調な様子で2節目を終えた。
昇級に向けて着々と歩を進めている。

私は4、4、3、2と立て直しのきかないまま終わってしまった、好スタートだったため痛い失点となってしまった。

今後昇級残留争いが激しくなる事が予想されるBリーグ、今まで以上に気を引き締めて対局に臨みたい。

Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 櫛田 利太 102.8 45.2 148.0
2 土岐 雄太 31.9 20.8 52.7
3 杉村 泰治 4.3 37.6 41.9
4 鈴木 雄介 38.8 ▲ 13.9 24.9
5 大滝 聡 11.5 3.7 15.2
6 長谷川 弘 ▲ 7.8 20.8 13.0
7 朝岡 祐 ▲ 21.8 24.7 2.9
8 葛山 英樹 ▲ 5.5 ▲ 1.7 ▲ 7.2
9 中西 栄二 ▲ 18.6 7.7 ▲ 10.9
10 若松 正和 ▲ 37.3 18.5 ▲ 18.8
11 菅野 直 ▲ 8.6 ▲ 26.4 ▲ 35.0
12 山本 拓哉 ▲ 16.2 ▲ 20.1 ▲ 36.3
13 安藤 大貴 16.1 ▲ 52.8 ▲ 36.7
14 小坂 美樹 ▲ 21.0 ▲ 25.4 ▲ 46.4
15 浅野 文雅 ▲ 27.9 ▲ 26.7 ▲ 54.6
16 牛尾 信之 ▲ 43.7 ▲ 32.0 ▲ 75.7

 

Cリーグレポート:大町篤志

最初に、前節のレポートの最後に紹介した手牌についての私の考えとその結果を紹介させて頂きます。

2回戦 南1局 東家 10巡目

四万四万三索五索五索六索六索三筒四筒五筒五筒六筒七筒  ツモ四索  ドラ九万

これだけを見ると、いたって普通の手牌なのだが、ここに以下の場況が加わる。
・現状は40,000点台のトップ
・上家が2フーロ(2つとも字牌のポン)でソーズのホンイツ気配。
そしてすでに九索八索が余っていて、対面の切った七索は鳴かなかった。

このとき私が考えていたことは以下のようなことでした。
・満貫以上の放銃をしてしまうと、この半荘の残りは30,000点以上を維持することに専念することになるだろう。
・この手牌を2,000点や2,900点で終わらせることなく、それ以上のアガりにすることができれば、大きなプラスに持っていける可能性が高くなるだろう。
・何を切って勝負するか?
1.素直に打三索でメンタンピン高目イーペーコーでリーチ
2.345の三色への手牌変化を待ち打五索
3.イーペーコー目はなくなるが三索よりもポンされにくい六索を切ってメンタンピンのリーチ

このようなことを考えて、最終的に私は3番を選択した。
結果は、六索にロンやポンの声はかからず、数巡後に白を持ってきて上家にポンされ、その数巡後に対面から七索が打ち出され、5,800点のアガリとなった。

このアガリのおかげで残りの局を余裕を持って打つことができ、大きなトップをとることができた。
また、対局後の上家の方の話では、三索はポンできたようで、ポンすると白を食上げて跳満のアガりだったそうだ。この話を聞いてこの局がこの日の分岐点だったと改めて感じさせられた。

さて、ここからは第2節について記します。
第1節を好スタートを切った上位3人がマイナスしポイントを減らした一方で、第1節4位の中谷が+24.1P、7位の斎藤が+85.8P、11位の鈴木が+71.8Pとポイントを伸ばし順位を上げてきた。
第2節を終えてトータルトップに立った斎藤に、今期を迎えるにあたって何か意識して臨んでいることとかがあるのか聞いてみたところ、次のように答えてくれた。

「これまで、大きな放銃や、選択ミスによるアガリ逃しや失敗で、感情にされることがあり、平常心で打てていない時があった。場況を意識せずに、アガリたい、取り返したいなどの気持ちが前面に出すぎて、その結果、良い方向に繋がらなかった。そういったことから今期は『平常心で、場況を捉えて、無理をしすぎず』ということを意識して対局に臨んでいる。」

Cリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 斎藤 寛生 32.6 85.8 118.4
2 鈴木 淳 10.5 71.8 82.3
3 中谷 彰吾 57.1 24.1 81.2
4 小野 雅峻 39.3 19.1 58.4
5 大町 篤志 126.1 ▲ 73.6 52.5
6 三谷 卓也 34.4 14.5 48.9
7 大高坂 松城 60.7 ▲ 32.6 28.1
8 八木 悠 15.3 ▲ 9.5 5.8
9 河合 慎悟 65.2 ▲ 67.6 ▲ 2.4
10 原 尚吾 ▲ 14.9 10.8 ▲ 4.1
11 吉井 友直 25.7 ▲ 30.3 ▲ 4.6
12 岡本 丈司 ▲ 59.5 43.8 ▲ 15.7
13 山神 達也 6.1 ▲ 25.8 ▲ 19.7
14 大西 義則 10.8 ▲ 30.8 ▲ 20.0
15 太田 峻也 ▲ 13.9 ▲ 9.0 ▲ 22.9
16 家田 みゆき ▲ 79.4 28.3 ▲ 51.1
17 原田 知彦 ▲ 27.4 ▲ 24.6 ▲ 52.0
18 越川 清一 ▲ 90.6 6.4 ▲ 84.2
19 加藤 泰史 ▲ 94.8 ▲ 12.8 ▲ 107.6
20 角谷 和幸 ▲ 125.3 12.0 ▲ 113.3

中部プロリーグ レポート/第22期中部プロリーグ A・B・Cリーグ 第2節レポート

Aリーグレポート:杉浦 貴紀
第2節は、1節目の結果を受けて最終節へ向けての方針を定める節です。
プラススタートをきった選手はさらなる加点を目論むもよし、それが失敗し、叶わなくとも次のチャンスに賭けることもできます。
しかし、反対にマイナススタートの選手は失敗が取り返しのつかない事態を招くことも考えられます。
後半戦を迎えた際に「もう前に出るしかない」といった状況は避けたいはずです。
絶対ではありませんが、戦術的にも選べる選択肢は多いほうが有利だからです。
第1節のレポートで取り上げた選手の中でも守備寄りの戦術をとる意見が多かったので、紹介します。
この日行われたのは以下の通り。
1卓 日下・太田・三戸・木村
2卓 佐藤・古川・鈴木・樋口
第2節が始まる前に、どういった戦略を持って対局に臨んだのかを佐藤に聞いてみました。
佐藤の目標は「降級しないこと」でした。
第1節に大きなプラスを持ちながら、この言葉が出てくるということは、今期が始まる前から戦略目標として設定していたということです。
その理由として、佐藤は女流で初めてAリーグに昇級し、前期に初めて決勝戦に残ることができました。その結果を、偶然だと周りに思われたくない。その思いから、今期は何が何でもAリーグに残留したいのだと。
降級を避けることは守備を固めることだと考えます。冒頭で挙げたような状況に陥らないための戦術です。
私の考える守備とは、失点を減らす、またはリスクを避けることです。
考えを同じくしたのが三戸で、最近の成績が芳しくないことから、本来の守備重視のスタイルを試してみるのもありかと考えて対局に臨んだとコメントをしています。
もちろん、攻めるときにはしっかりと攻めますが、これまでは若干、攻めすぎであった。
攻守が良いバランスになれば、成績も向上するというのが三戸の考えです。
この日行われた対局でも、両卓共に大きなポイントの移動はなく、三戸の+20.4Pが最大でした。
これは、守備的な戦術をとる選手が複数人いたことが要因の1つだったのではないかと思います。
来節は折り返しの第3節です。来節の結果によって4、5節の戦い方が変わってくることもあります。
そこで、次回は上位、中位、下位それぞれの立場の選手の戦略を紹介していきたいと思います。
Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 伊藤 鉄也 39.8 68.7 108.5
2 山田 優駿 39.8 62.8 102.6
3 毛受 俊 21.5 51.1 72.6
4 古川 孝次 46.2 17.0 63.2
5 佐藤 あいり 61.9 ▲ 4.5 57.4
6 太田 充 14.3 10.7 25.0
7 木村 東平 3.1 ▲ 7.1 ▲ 4.0
8 森下 剛任 8.0 ▲ 22.2 ▲ 14.2
9 樋口 新 ▲ 1.2 ▲ 23.8 ▲ 25.0
10 村瀬 寛光 22.4 ▲ 52.3 ▲ 29.9
11 三戸 亮祐 ▲ 52.9 20.4 ▲ 32.5
12 鈴木 基芳 ▲ 65.3 11.3 ▲ 54.0
13 寺戸 孝志 ▲ 30.5 ▲ 46.6 ▲ 77.1
14 日下 健司 ▲ 54.6 ▲ 24.0 ▲ 78.6
15 杉浦 貴紀 ▲ 52.9 ▲ 26.6 ▲ 79.5
16 掛水 洋徳 0.4 ▲ 84.9 ▲ 84.5

 
Bリーグレポート:安藤大貴
季節が夏から秋に変わり朝晩が涼しくなり始めた、しかし昼間は残暑の残る暑い中第2節の対局が始まった。
1卓 葛山・朝岡・大滝・浅野
3連続ラスで▲69.4Pと不調の葛山、立て直したい4回戦、空振りし続けた手が決まりだし、
東4局2本場3巡目、
三万三万三万四索六索三筒四筒五筒五筒五筒六筒六筒六筒
これでテンパイ。7巡後に、
三万三万三万六索三筒三筒三筒五筒五筒五筒六筒六筒六筒  ツモ六索
四暗刻単騎をツモアガリスコアを▲1.7Pに抑えた。
2卓 杉村・菅野・土岐・牛尾
この卓は点棒を持った選手がその後の試合展開を運ぶ形となった。
1節目で3位だった土岐、+20.8Pとスコアを伸ばし2位につけた。
杉村もオールプラスで+37.6Pで終えトータル3位に駒を進めた。
一方菅野、牛尾は厳しい状況になってしまった。
3卓 長谷川・若松・小坂・鈴木(雄)
鈴木(雄)▲13.9Pするも上位を維持。
長谷川、卓内トップの+20.8Pで上位組に浮上した。
4卓 中西・櫛田・安藤・山本
1節目で+102.8Pと大きくリードした櫛田は、1回戦に中西にトップを許すも2着を維持し+6.0P、2回戦全員を抑えトップ、3回戦でラスを取るものの4回戦をトップで+45.2Pと好調な様子で2節目を終えた。
昇級に向けて着々と歩を進めている。
私は4、4、3、2と立て直しのきかないまま終わってしまった、好スタートだったため痛い失点となってしまった。
今後昇級残留争いが激しくなる事が予想されるBリーグ、今まで以上に気を引き締めて対局に臨みたい。
Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 櫛田 利太 102.8 45.2 148.0
2 土岐 雄太 31.9 20.8 52.7
3 杉村 泰治 4.3 37.6 41.9
4 鈴木 雄介 38.8 ▲ 13.9 24.9
5 大滝 聡 11.5 3.7 15.2
6 長谷川 弘 ▲ 7.8 20.8 13.0
7 朝岡 祐 ▲ 21.8 24.7 2.9
8 葛山 英樹 ▲ 5.5 ▲ 1.7 ▲ 7.2
9 中西 栄二 ▲ 18.6 7.7 ▲ 10.9
10 若松 正和 ▲ 37.3 18.5 ▲ 18.8
11 菅野 直 ▲ 8.6 ▲ 26.4 ▲ 35.0
12 山本 拓哉 ▲ 16.2 ▲ 20.1 ▲ 36.3
13 安藤 大貴 16.1 ▲ 52.8 ▲ 36.7
14 小坂 美樹 ▲ 21.0 ▲ 25.4 ▲ 46.4
15 浅野 文雅 ▲ 27.9 ▲ 26.7 ▲ 54.6
16 牛尾 信之 ▲ 43.7 ▲ 32.0 ▲ 75.7

 
Cリーグレポート:大町篤志
最初に、前節のレポートの最後に紹介した手牌についての私の考えとその結果を紹介させて頂きます。
2回戦 南1局 東家 10巡目
四万四万三索五索五索六索六索三筒四筒五筒五筒六筒七筒  ツモ四索  ドラ九万
これだけを見ると、いたって普通の手牌なのだが、ここに以下の場況が加わる。
・現状は40,000点台のトップ
・上家が2フーロ(2つとも字牌のポン)でソーズのホンイツ気配。
そしてすでに九索八索が余っていて、対面の切った七索は鳴かなかった。
このとき私が考えていたことは以下のようなことでした。
・満貫以上の放銃をしてしまうと、この半荘の残りは30,000点以上を維持することに専念することになるだろう。
・この手牌を2,000点や2,900点で終わらせることなく、それ以上のアガりにすることができれば、大きなプラスに持っていける可能性が高くなるだろう。
・何を切って勝負するか?
1.素直に打三索でメンタンピン高目イーペーコーでリーチ
2.345の三色への手牌変化を待ち打五索
3.イーペーコー目はなくなるが三索よりもポンされにくい六索を切ってメンタンピンのリーチ
このようなことを考えて、最終的に私は3番を選択した。
結果は、六索にロンやポンの声はかからず、数巡後に白を持ってきて上家にポンされ、その数巡後に対面から七索が打ち出され、5,800点のアガリとなった。
このアガリのおかげで残りの局を余裕を持って打つことができ、大きなトップをとることができた。
また、対局後の上家の方の話では、三索はポンできたようで、ポンすると白を食上げて跳満のアガりだったそうだ。この話を聞いてこの局がこの日の分岐点だったと改めて感じさせられた。
さて、ここからは第2節について記します。
第1節を好スタートを切った上位3人がマイナスしポイントを減らした一方で、第1節4位の中谷が+24.1P、7位の斎藤が+85.8P、11位の鈴木が+71.8Pとポイントを伸ばし順位を上げてきた。
第2節を終えてトータルトップに立った斎藤に、今期を迎えるにあたって何か意識して臨んでいることとかがあるのか聞いてみたところ、次のように答えてくれた。
「これまで、大きな放銃や、選択ミスによるアガリ逃しや失敗で、感情にされることがあり、平常心で打てていない時があった。場況を意識せずに、アガリたい、取り返したいなどの気持ちが前面に出すぎて、その結果、良い方向に繋がらなかった。そういったことから今期は『平常心で、場況を捉えて、無理をしすぎず』ということを意識して対局に臨んでいる。」
Cリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 斎藤 寛生 32.6 85.8 118.4
2 鈴木 淳 10.5 71.8 82.3
3 中谷 彰吾 57.1 24.1 81.2
4 小野 雅峻 39.3 19.1 58.4
5 大町 篤志 126.1 ▲ 73.6 52.5
6 三谷 卓也 34.4 14.5 48.9
7 大高坂 松城 60.7 ▲ 32.6 28.1
8 八木 悠 15.3 ▲ 9.5 5.8
9 河合 慎悟 65.2 ▲ 67.6 ▲ 2.4
10 原 尚吾 ▲ 14.9 10.8 ▲ 4.1
11 吉井 友直 25.7 ▲ 30.3 ▲ 4.6
12 岡本 丈司 ▲ 59.5 43.8 ▲ 15.7
13 山神 達也 6.1 ▲ 25.8 ▲ 19.7
14 大西 義則 10.8 ▲ 30.8 ▲ 20.0
15 太田 峻也 ▲ 13.9 ▲ 9.0 ▲ 22.9
16 家田 みゆき ▲ 79.4 28.3 ▲ 51.1
17 原田 知彦 ▲ 27.4 ▲ 24.6 ▲ 52.0
18 越川 清一 ▲ 90.6 6.4 ▲ 84.2
19 加藤 泰史 ▲ 94.8 ▲ 12.8 ▲ 107.6
20 角谷 和幸 ▲ 125.3 12.0 ▲ 113.3

第9期北陸リーグ 第1節レポート

初めまして、29期生の安城るいと申します!
今回、第9期北陸リーグのレポートを担当させていただく事になりました。

初めてこういったお仕事をさせていただくので、うれしい反面とても緊張していますが、精一杯頑張りますので、半年間お付き合いよろしくお願いします。

9月15日、第9期北陸リーグがスタートしました。
プロ7人、アマチュア13人の総勢20人がエントリーしました。
ゲストプロには、山井プロ、四柳プロが混合チームで参戦します。

第1節、対局組み合わせ
1卓:四柳プロ、後藤プロ、小泉さん、押川さん
2卓:濱平プロ、安城、高村さん、北川さん
3卓:荒谷プロ、飯田さん、森田繫さん、窪田さん
4卓:本田プロ、平澤さん、恵比寿さん、谷口さん
5卓:松原プロ、森田有さん、光岡さん、梶田さん

大きくスタートダッシュをきったのは、北川さん。
4回戦まで、着順1、1、2、1の成績で、トータル+92,5P。

勝負局をしっかりものにし、他家の追撃を許さず力強い麻雀を見せ付けてくれました。
そして、前回の第8期北陸リーグで役満を2回も親カブりし、苦しい戦いとなった松原プロ。
着順1、4、2、1で、トータル+40,5Pと好調なすべりだし。
第1期優勝、第6期準優勝の経験もあり、今回もぜひ頑張っていただきたいです!

私自身は今回2回目の出場となり、前回の雪辱戦となりました。
前回、5節で▲139,0Pという成績でした。
予選は4回戦×5節で、全部で20回戦あるにもかかわらず、1回戦ごとの成績やポイントだけを意識してしまっていました。
ポイントを無理に稼ごうとして、バランスがとれず、逆に大きくマイナスに沈んでしまったりと、自分の首を自分で絞めるような結果になってしまいました。

なので、今回の私のテーマは、5節という長い戦いを意識して戦うこと。
今回の第1節では、▲60,0Pと大きく沈んでしまいましたが、あと16回戦あると意識し、少しでもプラスのポイントにつなげて行きたいです。

北陸リーグ レポート/第9期北陸リーグ 第1節レポート

初めまして、29期生の安城るいと申します!
今回、第9期北陸リーグのレポートを担当させていただく事になりました。
初めてこういったお仕事をさせていただくので、うれしい反面とても緊張していますが、精一杯頑張りますので、半年間お付き合いよろしくお願いします。
9月15日、第9期北陸リーグがスタートしました。
プロ7人、アマチュア13人の総勢20人がエントリーしました。
ゲストプロには、山井プロ、四柳プロが混合チームで参戦します。
第1節、対局組み合わせ
1卓:四柳プロ、後藤プロ、小泉さん、押川さん
2卓:濱平プロ、安城、高村さん、北川さん
3卓:荒谷プロ、飯田さん、森田繫さん、窪田さん
4卓:本田プロ、平澤さん、恵比寿さん、谷口さん
5卓:松原プロ、森田有さん、光岡さん、梶田さん
大きくスタートダッシュをきったのは、北川さん。
4回戦まで、着順1、1、2、1の成績で、トータル+92,5P。
勝負局をしっかりものにし、他家の追撃を許さず力強い麻雀を見せ付けてくれました。
そして、前回の第8期北陸リーグで役満を2回も親カブりし、苦しい戦いとなった松原プロ。
着順1、4、2、1で、トータル+40,5Pと好調なすべりだし。
第1期優勝、第6期準優勝の経験もあり、今回もぜひ頑張っていただきたいです!
私自身は今回2回目の出場となり、前回の雪辱戦となりました。
前回、5節で▲139,0Pという成績でした。
予選は4回戦×5節で、全部で20回戦あるにもかかわらず、1回戦ごとの成績やポイントだけを意識してしまっていました。
ポイントを無理に稼ごうとして、バランスがとれず、逆に大きくマイナスに沈んでしまったりと、自分の首を自分で絞めるような結果になってしまいました。
なので、今回の私のテーマは、5節という長い戦いを意識して戦うこと。
今回の第1節では、▲60,0Pと大きく沈んでしまいましたが、あと16回戦あると意識し、少しでもプラスのポイントにつなげて行きたいです。

第44期 北海道プロリーグ 最終節成績表

順位 名前 第1節 第2節 第3節 第4節 第5節 最終節 合計
優 勝 浦山 祐輔 43.8 46.7 38.7 49.2 ▲ 12.9 155.5
準優勝 三盃 貴之 29.9 ▲ 44.8 39.6 ▲ 10.0 48.8 80.2 143.7
3 石田 雅人 ▲ 28.0 88.3 57.4 ▲ 19.0 ▲ 5.7 67.3 140.3
4 西野 拓也 ▲ 9.1 ▲ 25.9 90.8 62.1 50.6 ▲ 71.5 77.0
5 平島 誉久 ▲ 10.0 ▲ 11.9 ▲ 10.9 51.9 36.4 45.5
6 土橋 篤 53.5 ▲ 7.9 0.7 ▲ 16.1 9.8 30.0
7 真光 祐尚 18.3 3.9 7.8 ▲ 8.5 12.1 23.6
8 村上 良 ▲ 30.0 ▲ 31.3 5.0 36.4 ▲ 19.4 55.6 16.3
9 喜多 清貴 ▲ 4.5 9.7 35.1 ▲ 27.5 ▲ 2.5 0.3
10 須賀 智博 9.5 21.7 15.5 36.6 ▲ 34.3 ▲ 51.9 ▲ 2.9
11 佐藤 賢忠 ▲ 60.9 93.9 ▲ 2.8 ▲ 46.0 22.2 ▲ 3.6
12 藤原 洋一 ▲ 41.6 4.8 53.8 ▲ 17.8 16.0 ▲ 20.3 ▲ 5.1
13 市川 敦士 20.6 2.7 ▲ 45.1 25.4 ▲ 10.4 ▲ 16.8
14 三盃 志 ▲ 1.5 ▲ 9.7 ▲ 27.2 ▲ 38.2 69.7 ▲ 24.5 ▲ 31.4
15 加藤 晋平 ▲ 33.3 1.6 ▲ 22.9 ▲ 8.2 37.0 ▲ 35.8
16 柳田 圭介 10.9 12.1 1.2 ▲ 18.8 ▲ 24.8 ▲ 18.2 ▲ 37.6
17 厚谷 昇汰 3.8 ▲ 3.9 ▲ 50.2 ▲ 9.8 28.2 ▲ 6.3 ▲ 38.2
18 野々川 博之 ▲ 24.9 ▲ 55.8 18.0 ▲ 16.9 75.5 ▲ 54.1
19 吉木 輝 ▲ 19.5 65.1 ▲ 90.6 22.9 ▲ 32.0 ▲ 12.6 ▲ 66.7
20 砂原 裕美子 13.5 ▲ 14.4 7.1 ▲ 57.9 1.7 ▲ 22.1 ▲ 72.1
21 瀬口 隆弘 1.1 ▲ 33.2 0.5 20.6 ▲ 44.9 ▲ 58.0 ▲ 113.9
22 小川 和香奈 ▲ 15.7 ▲ 14.0 ▲ 9.4 ▲ 55.5 ▲ 66.7 ▲ 171.3
23 中村 龍太 ▲ 55.7 ▲ 10.0 ▲ 24.5 ▲ 9.5 ▲ 11.1 ▲ 110.8
24 田中 利加子 ▲ 14.9 ▲ 15.5 1.7 ▲ 42.9 ▲ 47.6 ▲ 119.2
25 中村 瞬 ▲ 28.1 49.9 ▲ 96.2 ▲ 36.9 ▲ 15.5 ▲ 126.8

プロリーグ
最終節は第5節終了時上位より卓組みをし、順位を決するものとする。

第1期スキルアップリーグ

順位 名前 第1節 第2節 第3節 第4節 第5節 第6節 第7節 第8節 第9節 第10節 第11節 最終節 合計
1 中村 瞬 53.7 15.9 ▲ 4.8 59.5 28.2 152.5
2 加藤 晋平 22.6 46.7 ▲ 3.2 48.9 115.0
3 吉木 輝 13.4 18.2 38.7 23.8 94.1
4 浦山 祐輔 18.5 ▲ 8.9 28.1 ▲ 27.9 9.8
5 瀬口 隆弘 ▲ 12.2 ▲ 42.6 28.4 ▲ 15.6 39.3 ▲ 2.7
6 西野 拓也 4.1 ▲ 9.0 19.7 ▲ 27.4 ▲ 12.6
7 厚谷 昇汰 ▲ 7.7 28.2 ▲ 52.4 22.9 ▲ 14.4 ▲ 23.4
8 市川 敦士 3.3 29.3 ▲ 5.2 28.2 ▲ 86.7 ▲ 31.1
9 石田 雅人 ▲ 16.9 3.4 ▲ 23.5 5.1 ▲ 31.9
10 柳田 圭介 ▲ 19.8 ▲ 13.3 1.9 ▲ 56.3 ▲ 10.2 ▲ 97.7

北海道プロリーグ 成績表/第44期 北海道プロリーグ 最終節成績表

順位 名前 第1節 第2節 第3節 第4節 第5節 最終節 合計
優 勝 浦山 祐輔 43.8 46.7 38.7 49.2 ▲ 12.9 155.5
準優勝 三盃 貴之 29.9 ▲ 44.8 39.6 ▲ 10.0 48.8 80.2 143.7
3 石田 雅人 ▲ 28.0 88.3 57.4 ▲ 19.0 ▲ 5.7 67.3 140.3
4 西野 拓也 ▲ 9.1 ▲ 25.9 90.8 62.1 50.6 ▲ 71.5 77.0
5 平島 誉久 ▲ 10.0 ▲ 11.9 ▲ 10.9 51.9 36.4 45.5
6 土橋 篤 53.5 ▲ 7.9 0.7 ▲ 16.1 9.8 30.0
7 真光 祐尚 18.3 3.9 7.8 ▲ 8.5 12.1 23.6
8 村上 良 ▲ 30.0 ▲ 31.3 5.0 36.4 ▲ 19.4 55.6 16.3
9 喜多 清貴 ▲ 4.5 9.7 35.1 ▲ 27.5 ▲ 2.5 0.3
10 須賀 智博 9.5 21.7 15.5 36.6 ▲ 34.3 ▲ 51.9 ▲ 2.9
11 佐藤 賢忠 ▲ 60.9 93.9 ▲ 2.8 ▲ 46.0 22.2 ▲ 3.6
12 藤原 洋一 ▲ 41.6 4.8 53.8 ▲ 17.8 16.0 ▲ 20.3 ▲ 5.1
13 市川 敦士 20.6 2.7 ▲ 45.1 25.4 ▲ 10.4 ▲ 16.8
14 三盃 志 ▲ 1.5 ▲ 9.7 ▲ 27.2 ▲ 38.2 69.7 ▲ 24.5 ▲ 31.4
15 加藤 晋平 ▲ 33.3 1.6 ▲ 22.9 ▲ 8.2 37.0 ▲ 35.8
16 柳田 圭介 10.9 12.1 1.2 ▲ 18.8 ▲ 24.8 ▲ 18.2 ▲ 37.6
17 厚谷 昇汰 3.8 ▲ 3.9 ▲ 50.2 ▲ 9.8 28.2 ▲ 6.3 ▲ 38.2
18 野々川 博之 ▲ 24.9 ▲ 55.8 18.0 ▲ 16.9 75.5 ▲ 54.1
19 吉木 輝 ▲ 19.5 65.1 ▲ 90.6 22.9 ▲ 32.0 ▲ 12.6 ▲ 66.7
20 砂原 裕美子 13.5 ▲ 14.4 7.1 ▲ 57.9 1.7 ▲ 22.1 ▲ 72.1
21 瀬口 隆弘 1.1 ▲ 33.2 0.5 20.6 ▲ 44.9 ▲ 58.0 ▲ 113.9
22 小川 和香奈 ▲ 15.7 ▲ 14.0 ▲ 9.4 ▲ 55.5 ▲ 66.7 ▲ 171.3
23 中村 龍太 ▲ 55.7 ▲ 10.0 ▲ 24.5 ▲ 9.5 ▲ 11.1 ▲ 110.8
24 田中 利加子 ▲ 14.9 ▲ 15.5 1.7 ▲ 42.9 ▲ 47.6 ▲ 119.2
25 中村 瞬 ▲ 28.1 49.9 ▲ 96.2 ▲ 36.9 ▲ 15.5 ▲ 126.8

プロリーグ
最終節は第5節終了時上位より卓組みをし、順位を決するものとする。
第1期スキルアップリーグ

順位 名前 第1節 第2節 第3節 第4節 第5節 第6節 第7節 第8節 第9節 第10節 第11節 最終節 合計
1 中村 瞬 53.7 15.9 ▲ 4.8 59.5 28.2 152.5
2 加藤 晋平 22.6 46.7 ▲ 3.2 48.9 115.0
3 吉木 輝 13.4 18.2 38.7 23.8 94.1
4 浦山 祐輔 18.5 ▲ 8.9 28.1 ▲ 27.9 9.8
5 瀬口 隆弘 ▲ 12.2 ▲ 42.6 28.4 ▲ 15.6 39.3 ▲ 2.7
6 西野 拓也 4.1 ▲ 9.0 19.7 ▲ 27.4 ▲ 12.6
7 厚谷 昇汰 ▲ 7.7 28.2 ▲ 52.4 22.9 ▲ 14.4 ▲ 23.4
8 市川 敦士 3.3 29.3 ▲ 5.2 28.2 ▲ 86.7 ▲ 31.1
9 石田 雅人 ▲ 16.9 3.4 ▲ 23.5 5.1 ▲ 31.9
10 柳田 圭介 ▲ 19.8 ▲ 13.3 1.9 ▲ 56.3 ▲ 10.2 ▲ 97.7

第98回:藤原 隆弘

97
第24期チャンピオンズリーグを優勝した藤原隆弘プロ

皆さんの知っている藤原隆弘はどんなイメージですか?

日本プロ麻雀連盟のタイトルであるチャンピオンズリーグを3度も優勝した、剛腕な緻密な仕事師?
毎日お客様と連盟員を温かく迎える陽気な道場長?
各タイトル戦会場でハキハキ、バリバリ立会人をこなすベテラン競技委員長?
それとも、麻雀格闘倶楽部で茶目っ気たっぷりにタンクトップ姿を見せた、元気な筋肉マン?

どれも藤原さんにぴったりなイメージです。
そして、もう1つのイメージがあるんです。
それは何か?

最後までこのインタビューに御付き合い下されば、きっとあなたにも分って頂けると思います。

蒼井、童瞳「藤原さん、おめでとうございまーす」

カンパーイ☆

97
左から 蒼井ゆりかプロ、藤原隆弘プロ、童瞳プロ

藤原「おーあらためて、わざわざありがとう」

相変わらず瓶ビールを愛飲する藤原さん♪

藤原「インタビューはどんな話をしようか?」

おっとと、藤原さんから切り出してきちゃったよ。汗

童瞳「かしこまったインタビューというか・・・普通に話してくれればいいんです♪まずはビールをどうぞ♪」

そう☆
出来れば沢山飲んでもらわないと♪
私は何を企んでいるかって?
後程わかりますよ♪

インタビュー開始間もなく、ファイナルリスト2人もいる事から、自然と試合の話になりました。

藤原「今回、相手3人はCリーグの後輩、俺の中では負けられない戦いだったよ。負けるパターンを2つ想定してた。1つは、予測不能の役満、特に親の役満ツモ。もう1つは、対局者の誰か1人の出来がかなり悪く、特定な人に勢いをつけ、その人に遠い先頭を走られた場合。ただし、どんな形でも最後まで優勝争いはできると思っていたよ。勝ち85%の負け15%かな。まあ甘かったな、もう1回満貫の横移動があったら、負けちゃってたね。ハハハ」

童瞳「そうだよね、蒼井さんは本当にあと一歩だったね。最後、藤原さんを追っかけている時はどんな心境だったの?」
蒼井「それはもう、藤原さんが打ってくれると思わないから、とにかく55,000点のトップを取ろうって思っていたよ」
童瞳「おー」
藤原「ちょっと違うんだよね・・・」
童瞳「???」
蒼井「そう!もうちょっと、自分でツモって藤原さんの点棒も削らないと・・・」
藤原「俺を沈めれば普通のトップでいいわけだよ。そこはね、ゆりかちゃんはまだ決勝経験が足りないから、俺が助かったんだよ。5回戦やって、俺は1回もトップがなしで優勝したんだけど、2着2着3着2着2着ね、たぶん初めてのケースなんだよね。逆に、ゆりかちゃんは5回やって3回トップを取っていて、残りが3着、ラス。順位率でいうとゆりかちゃんのほうが0.2%上。それで順位点を計算してみたら、俺のほうが5ポイント上だった、最終スコアは約5ポイント差、つまり、順位点のこの5ポイントの差で俺が優勝したんですよ。ゆりかちゃんは1回でよかったんだよ、トップであれば俺を沈めたり(30,000点以下にする事)、3着でもラスでも俺を道連れにしていれば、ゆりかちゃんのその日の調子だと勝てたんだよね」
蒼井「うんうん。チャンスは何回もあったけど、やっつけ切れなったんです・・・」
童瞳「ほー」
藤原「正直、俺は自分の調子があまりよくないのと、ゆりかちゃんの調子がいいのもわかっていたから、トップ取った次の回、ゆりかちゃんをいかに浮かせないか、って戦略も使っていた。だから三好さんや藤井さんが1回ぐらいダントツになってもよかったの。ゆりかちゃんが俺より上だったらとか、ゆりかちゃんが沈んでいればとか、考えながら局を回した。混戦になっても俺は有利だし、とにかくちぎらせない!50ポイントも60ポイントも離れるとさすがに追いつくのも難しいんで・・・そういう頭で対局したの俺だけじゃないかな。通常、鳳凰戦や十段戦の決勝ではみんな考えてやる事なんだけど、みんなにそういうスキルがまだないから、俺は助かった」

条件計算を常にしっかり、正確にやって、局を進める。これは当たり前のようで、若手ではできる人どれぐらいいるのでしょう・・・果して、私はちゃんとできるかな・・・

藤原「翌日すぐに牌譜を検証して、自己採点したんだけど、ミスらしいミスは3回、ほかの人たちは10倍ぐらいかな・・・ガハハ」

おっ!辛口。笑
お酒がまわってきたかな♪

藤原「結局、決勝戦というのは、その日一番内容のいい人が優勝するのね。例えば、実力差がうんとあるメンツでも、一番実力的に劣っている人が勝つ場合もある、だけど、決してツキだけじゃなくて、必ずその日は一番ミスが少なくて内容がいいから勝つわけだ。俺は立会人で、沢山の決勝戦を観てきた、麻雀の神様がいるのなら、内容の一番いい人を勝たせる、そう信じて決勝戦を戦ってきた。」

熱く語る藤原さん☆

藤原「今回のチャンピオンズリーグが24回目で、俺が参加しなかったのが3、4回だけで、20回近く参加した。チャンピオンズリーグは連盟員であればどのリーグの所属でも出られるから、色んな人と当るんだけど、俺はほぼ8割、予選を通過してきた、正直、全体のレベルがまだまだ低い。(おこ)」

はっきり言っちゃたよ・・・レベルが低いって。笑

藤原「特に、トーナメントに入って戦ってみれば、トーナメントの戦い方は半分以上の人が知らないわけですよ・・・俺に、もういい加減参加するのやめれば?って思う人もいるだろうけど、出てあげなければ、連盟員の実力が上がらないわけですよ・・・下手な人同士でやっても、結局誰かが優勝するわけで、誰のためにもならないし、全体が向上しない。上のリーグに所属している人は続けて出てあげるべきで、俺も決して上から目線ではないが、胸をかすという義務感もあって、何回優勝しても、まだまだ頑張ろうって思うんだ。」
童瞳「後輩のためですか?」

あえて聞いてみた。

藤原「全体的な連盟員のレベルを上げるためかな。それで、若い子たちには積極的にチャンピオンズリーグに参加してほしい。普段戦えない上のリーグの選手と当れるし、トーナメントにも決勝戦にも残りやすいので、必ずいい練習になる。」

おいしそうにビールをグイッと飲んで、一呼吸おいた。

藤原「失敗を糧にして向上し続けなければいけない、たとえチャンピオンズリーグで恥をかいても、誰にどんな負け方をしてもいいのよ。それでスキルアップに繋がればいい、最初からできる人なんかいないんだから、練習するのとしない=経験するのとしないのとでは全然違うから。」

厳しい言葉を発しながらも、しみじみと語る藤原さん。

皆さん、気づきましたか?
藤原さんは食事をしながらも、お酒を楽しんでいながらも、実は私と蒼井さんに惜しみもなく、決勝戦や麻雀に関する彼なりの経験を言い続けていたのです。

そしてそれは、ただの自己顕示欲からの、人を馬鹿にするような自慢話ではないのです。偉そうに上から目線で自分の価値観を押し付けているのではないのです。ましてや、お酒による暴言でも、決してないのです!

対戦前の準備=シミュレーション、対戦時の考え方、対戦後の自己分析方法、それと、麻雀へ対する己の信念の持ち方。

自分の持っている技術を当り触りのない程度にしか話さない人がいる中、勝たなければいけない、この厳しい業界の中でも、藤原さん、道場でも、リーグ戦会場でも、食事会でも、どんな時でも、すべてを後輩たちにさらけ出してきた。厳格だが、誰にでも平等で、見返りを求めない。

私を含め、若きプロの中には、まだまだダメな人=プロと呼べない人が沢山います。ツモと切るの動作が遅く、リズム感が極端に悪い人もいれば。なぜか仕掛けが軽くて遠くて安いスタイルに憧れる人もいれば。トーナメント戦で点数条件が分からなく一局ごとに計算し直したり、可能性が残っていないにも関わらず無理にあがいて局を乱したりする人もいます。

すべての原因は、間違った勉強方法と経験不足にあります。
そういった原因を藤原さんは彼なりに、最大限に解消(解決)をしてくれようとしています。

もう1つのイメージは、後輩たちにどこまでも心優しい先輩である。と、私は思います。
その深い愛情は、陰で、日々後輩たちをサポートする、成長させる真剣な姿から十二分に感じ取れます。

もうすぐ、その藤原さんは父になる・・・後輩たちをこんなにも思いやる彼が一体どんな素敵なお父さんになっちゃうんだろう☆

藤原さん(#^.^#)

息子さんの誕生をバネに、1日も早く念願のG1タイトルを獲得して下さいね☆
お父さんになっても、お酒を飲んで、後輩たちに辛口コメントを言い続けてくださいね!!

次の優勝インタビューも童瞳にやらせて下さい☆
NGにならない程度に、今度はもっと忠実にコメントの辛さを再現しますから(笑)

97

プロ雀士インタビュー/第98回:藤原 隆弘

97
第24期チャンピオンズリーグを優勝した藤原隆弘プロ

皆さんの知っている藤原隆弘はどんなイメージですか?
日本プロ麻雀連盟のタイトルであるチャンピオンズリーグを3度も優勝した、剛腕な緻密な仕事師?
毎日お客様と連盟員を温かく迎える陽気な道場長?
各タイトル戦会場でハキハキ、バリバリ立会人をこなすベテラン競技委員長?
それとも、麻雀格闘倶楽部で茶目っ気たっぷりにタンクトップ姿を見せた、元気な筋肉マン?
どれも藤原さんにぴったりなイメージです。
そして、もう1つのイメージがあるんです。
それは何か?
最後までこのインタビューに御付き合い下されば、きっとあなたにも分って頂けると思います。
蒼井、童瞳「藤原さん、おめでとうございまーす」
カンパーイ☆

97
左から 蒼井ゆりかプロ、藤原隆弘プロ、童瞳プロ

藤原「おーあらためて、わざわざありがとう」
相変わらず瓶ビールを愛飲する藤原さん♪
藤原「インタビューはどんな話をしようか?」
おっとと、藤原さんから切り出してきちゃったよ。汗
童瞳「かしこまったインタビューというか・・・普通に話してくれればいいんです♪まずはビールをどうぞ♪」
そう☆
出来れば沢山飲んでもらわないと♪
私は何を企んでいるかって?
後程わかりますよ♪
インタビュー開始間もなく、ファイナルリスト2人もいる事から、自然と試合の話になりました。
藤原「今回、相手3人はCリーグの後輩、俺の中では負けられない戦いだったよ。負けるパターンを2つ想定してた。1つは、予測不能の役満、特に親の役満ツモ。もう1つは、対局者の誰か1人の出来がかなり悪く、特定な人に勢いをつけ、その人に遠い先頭を走られた場合。ただし、どんな形でも最後まで優勝争いはできると思っていたよ。勝ち85%の負け15%かな。まあ甘かったな、もう1回満貫の横移動があったら、負けちゃってたね。ハハハ」
童瞳「そうだよね、蒼井さんは本当にあと一歩だったね。最後、藤原さんを追っかけている時はどんな心境だったの?」
蒼井「それはもう、藤原さんが打ってくれると思わないから、とにかく55,000点のトップを取ろうって思っていたよ」
童瞳「おー」
藤原「ちょっと違うんだよね・・・」
童瞳「???」
蒼井「そう!もうちょっと、自分でツモって藤原さんの点棒も削らないと・・・」
藤原「俺を沈めれば普通のトップでいいわけだよ。そこはね、ゆりかちゃんはまだ決勝経験が足りないから、俺が助かったんだよ。5回戦やって、俺は1回もトップがなしで優勝したんだけど、2着2着3着2着2着ね、たぶん初めてのケースなんだよね。逆に、ゆりかちゃんは5回やって3回トップを取っていて、残りが3着、ラス。順位率でいうとゆりかちゃんのほうが0.2%上。それで順位点を計算してみたら、俺のほうが5ポイント上だった、最終スコアは約5ポイント差、つまり、順位点のこの5ポイントの差で俺が優勝したんですよ。ゆりかちゃんは1回でよかったんだよ、トップであれば俺を沈めたり(30,000点以下にする事)、3着でもラスでも俺を道連れにしていれば、ゆりかちゃんのその日の調子だと勝てたんだよね」
蒼井「うんうん。チャンスは何回もあったけど、やっつけ切れなったんです・・・」
童瞳「ほー」
藤原「正直、俺は自分の調子があまりよくないのと、ゆりかちゃんの調子がいいのもわかっていたから、トップ取った次の回、ゆりかちゃんをいかに浮かせないか、って戦略も使っていた。だから三好さんや藤井さんが1回ぐらいダントツになってもよかったの。ゆりかちゃんが俺より上だったらとか、ゆりかちゃんが沈んでいればとか、考えながら局を回した。混戦になっても俺は有利だし、とにかくちぎらせない!50ポイントも60ポイントも離れるとさすがに追いつくのも難しいんで・・・そういう頭で対局したの俺だけじゃないかな。通常、鳳凰戦や十段戦の決勝ではみんな考えてやる事なんだけど、みんなにそういうスキルがまだないから、俺は助かった」
条件計算を常にしっかり、正確にやって、局を進める。これは当たり前のようで、若手ではできる人どれぐらいいるのでしょう・・・果して、私はちゃんとできるかな・・・
藤原「翌日すぐに牌譜を検証して、自己採点したんだけど、ミスらしいミスは3回、ほかの人たちは10倍ぐらいかな・・・ガハハ」
おっ!辛口。笑
お酒がまわってきたかな♪
藤原「結局、決勝戦というのは、その日一番内容のいい人が優勝するのね。例えば、実力差がうんとあるメンツでも、一番実力的に劣っている人が勝つ場合もある、だけど、決してツキだけじゃなくて、必ずその日は一番ミスが少なくて内容がいいから勝つわけだ。俺は立会人で、沢山の決勝戦を観てきた、麻雀の神様がいるのなら、内容の一番いい人を勝たせる、そう信じて決勝戦を戦ってきた。」
熱く語る藤原さん☆
藤原「今回のチャンピオンズリーグが24回目で、俺が参加しなかったのが3、4回だけで、20回近く参加した。チャンピオンズリーグは連盟員であればどのリーグの所属でも出られるから、色んな人と当るんだけど、俺はほぼ8割、予選を通過してきた、正直、全体のレベルがまだまだ低い。(おこ)」
はっきり言っちゃたよ・・・レベルが低いって。笑
藤原「特に、トーナメントに入って戦ってみれば、トーナメントの戦い方は半分以上の人が知らないわけですよ・・・俺に、もういい加減参加するのやめれば?って思う人もいるだろうけど、出てあげなければ、連盟員の実力が上がらないわけですよ・・・下手な人同士でやっても、結局誰かが優勝するわけで、誰のためにもならないし、全体が向上しない。上のリーグに所属している人は続けて出てあげるべきで、俺も決して上から目線ではないが、胸をかすという義務感もあって、何回優勝しても、まだまだ頑張ろうって思うんだ。」
童瞳「後輩のためですか?」
あえて聞いてみた。
藤原「全体的な連盟員のレベルを上げるためかな。それで、若い子たちには積極的にチャンピオンズリーグに参加してほしい。普段戦えない上のリーグの選手と当れるし、トーナメントにも決勝戦にも残りやすいので、必ずいい練習になる。」
おいしそうにビールをグイッと飲んで、一呼吸おいた。
藤原「失敗を糧にして向上し続けなければいけない、たとえチャンピオンズリーグで恥をかいても、誰にどんな負け方をしてもいいのよ。それでスキルアップに繋がればいい、最初からできる人なんかいないんだから、練習するのとしない=経験するのとしないのとでは全然違うから。」
厳しい言葉を発しながらも、しみじみと語る藤原さん。
皆さん、気づきましたか?
藤原さんは食事をしながらも、お酒を楽しんでいながらも、実は私と蒼井さんに惜しみもなく、決勝戦や麻雀に関する彼なりの経験を言い続けていたのです。
そしてそれは、ただの自己顕示欲からの、人を馬鹿にするような自慢話ではないのです。偉そうに上から目線で自分の価値観を押し付けているのではないのです。ましてや、お酒による暴言でも、決してないのです!
対戦前の準備=シミュレーション、対戦時の考え方、対戦後の自己分析方法、それと、麻雀へ対する己の信念の持ち方。
自分の持っている技術を当り触りのない程度にしか話さない人がいる中、勝たなければいけない、この厳しい業界の中でも、藤原さん、道場でも、リーグ戦会場でも、食事会でも、どんな時でも、すべてを後輩たちにさらけ出してきた。厳格だが、誰にでも平等で、見返りを求めない。
私を含め、若きプロの中には、まだまだダメな人=プロと呼べない人が沢山います。ツモと切るの動作が遅く、リズム感が極端に悪い人もいれば。なぜか仕掛けが軽くて遠くて安いスタイルに憧れる人もいれば。トーナメント戦で点数条件が分からなく一局ごとに計算し直したり、可能性が残っていないにも関わらず無理にあがいて局を乱したりする人もいます。
すべての原因は、間違った勉強方法と経験不足にあります。
そういった原因を藤原さんは彼なりに、最大限に解消(解決)をしてくれようとしています。
もう1つのイメージは、後輩たちにどこまでも心優しい先輩である。と、私は思います。
その深い愛情は、陰で、日々後輩たちをサポートする、成長させる真剣な姿から十二分に感じ取れます。
もうすぐ、その藤原さんは父になる・・・後輩たちをこんなにも思いやる彼が一体どんな素敵なお父さんになっちゃうんだろう☆
藤原さん(#^.^#)
息子さんの誕生をバネに、1日も早く念願のG1タイトルを獲得して下さいね☆
お父さんになっても、お酒を飲んで、後輩たちに辛口コメントを言い続けてくださいね!!
次の優勝インタビューも童瞳にやらせて下さい☆
NGにならない程度に、今度はもっと忠実にコメントの辛さを再現しますから(笑)

97

第27期新人王戦優勝特別インタビュー:岡本和也

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第27期新人王戦を優勝した岡本和也プロと
プレゼンテーターの瀬戸熊直樹プロ

「第27期新人王は岡本和也!!」

新幹線の時間の都合上、決勝戦の対戦途中に後ろ髪を引かれる思いで会場を後にした私は、この知らせを帰りの新幹線で聞いた。

その知らせを聞いた私は素直に、
「岡本プロすごいなー。」
と、仲間の活躍に心躍らせたのだった。

翌日、望月支部長からメールが届く。
「今回の新人王戦に参加した選手に、岡本プロのインタビューをやってもらいたいと思います。希望者は明日までに返信をください。」

私は
「是非やらせてください。」
とすぐに返信。

こうしてこの度、岡本プロのインタビュアーをさせて頂くこととなりました、28期生の鷲見隼人です。
(実は岡本プロは同じ高校の後輩なのです。)
不慣れで読みにくい点も多々あると思いますが、最後までお付き合いいただければ幸いです。

8月某日、望月支部長が用意してくれた天婦羅屋にて。

spe28
spe

望月・鷲見「岡本プロおめでとう!」

岡本「ありがとうございます。」
望月「とりあえずあれ見る?」

あれとは、第24期チャンピオンズリーグ優勝の藤原プロと、第27期新人王の岡本プロが出演した、ニコ生の放送の事である。

岡本「恥ずかしいからやめましょうよ。」
望月「大丈夫だって♪」

その放送を見ながら

望月「緊張してるね~(笑)」
岡本「(新人王の)決勝の5倍ぐらい緊張しました。」
鷲見「でも決勝戦の1回戦の東1局は後ろで見ていて、緊張しているのが伝わってきたよ。」
岡本「確かに最初の局はすごく緊張していました。でも大久保プロのリーチ(リーチ・ピンフ・ドラ2・高目イーペーコー)が流局してホッとしました。そして次の局からは対局に入り込めました。」
鷲見「そう!次の局!よく東打たなかったね。」
岡本「清水プロが両面チーした局ですよね。まさかホンイツとは思いませんでしたが、ダブ東と中のダブルバックもあるかな?と思って止めました。東2局から不思議と局面がクリアーに見えて、手出し・ツモ切りから危険牌などが自然にわかりました。」
望月「いわゆるゾーンってやつだよね。俺も長いこと麻雀プロをやっているけど、ゾーンに入ったって思えるのは一度だけ。第23期鳳凰位決定戦の時だけだな~。」

この会話を聞きながら、これくらいの極限に達しないと、タイトルは取れないのだなと思った。
同時に自分の未熟さを痛感した瞬間でもあった。

鷲見「東止めたのを見て、岡本プロ行けそうって思ったよ。」
岡本「僕もよし!って思いましたよ・・・でも1回戦終わってみればCラス(一人沈みのラス)で正直焦りました。」
望月「よくそこから立て直したね。」
岡本「きっかけは2回戦東3局の親番で5,800アガれたところですね。」
望月「あれよく鳴けたね。」

岡本プロは
東家・持ち点28300・3巡目

三万四万四万六万七万二索五索五索六索六索七索八筒八筒  ドラ六索

ここから七索をチーして5,800をアガる。
1回戦1人沈みのポイントと、巡目を考えたらなかなか鳴けない。
望月支部長のスタイルならまず鳴かないだろう。

岡本「今の状態では門前では仕上がらないだろうと思っていました。その矢先に七索を続けて打たれたので反応しました。」
鷲見「そして次の局。」
望月「これ下手だよね?普通に打七索で良くない?」

5,800をアガった次の局、岡本プロは
東家・持ち点34100・3巡目

二万三万四万四万六万七索一筒二筒三筒四筒六筒白白  ドラ五万

ここにドラの五万を引いてテンパイ・・・と思いきや、打一筒
その後、ツモ白で打六筒ツモ一筒・・・ツモ切り
ツモ五万で打七索

二万三万四万四万五万五万六万二筒三筒四筒白白白  ロン二万 

これを清水プロから出アガる。

岡本「下手ですね・・・普通なら一筒で4,000オールアガってますね。」
鈴木「うん、うん。」

ん?鈴木?

岡本プロインタビューの噂をどこで聞きつけたか、鈴木秀プロがここから飛び入り参加!

sp28

鈴木「あの東2局さあ~」
望月「サムちゃんその話終わったよ(笑)」
鷲見「冗談はさておき、南1局1,300・2,600をアガってトータルトップに立つんだけど、どうしてこれシャンポン待ちにしたの?」
望月「そうそう!普通はカンチャンにとるよね!」
鈴木「どうせ、七索ポンで九索出やすいな~なんて思ったんだろ?」

岡本プロは
西家・持ち点39800・11巡目

一索一索三索三索四索五索七索七索九索九索中中中  ドラ八万

ここから七索をポンし打三索とした。
これだけ見れば普通なのだが、この時の場況が、一索二索が両方2枚切れ。九索は生牌。
つまり、シャンポン待ちにしてもカンチャン待ちにしても残り2枚。
それならば、その後の手牌変化を考えて、打一索とするのが普通であろう。

岡本「この時九索に相当自信があったんですよ!」

確かにこの時九索は山に2枚眠っていた。
この後すぐ、親の清水プロからリーチが入るのだが、あっさりと九索をツモアガる。
自分の山読みを信じ、シャンポン待ちにした岡本プロは大したものだと素直に思った。

鷲見「トータルトップに立った時の心境は?」
岡本「この時は、必死でそれほどポイントは意識していませんでした。」

南2局、三浦プロが2,000を岡本プロからアガリ、再び三浦プロがトータルトップとなる。
そして迎えた南3局、

岡本プロはこの局以下のテンパイ
東家・持ち点49,300・8巡目

一万一万二万三万四万四索五索六索六索七索八索五筒六筒  ドラ一万

これをヤミテンに構える。
ここまでのトータルポイントは、

三浦プロ +8.1P
岡本プロ +7.0P
大久保プロ+0.4P
清水プロ ▲15.5P

ここで4,000オールや11,600をアガれば決定打となる。
しかも仕掛けている清水プロはソーズのホンイツ模様。
リーチを打ちたくなる局面だ。

しかし岡本プロはリーチを打たなかった。

鷲見「どうしてこれリーチしなかったの?」
岡本「清水プロが大物手気配で、何か字牌を引いたら止めようと思っていました。ポイントから考えたら1枚目の白から鳴くという事は大三元や字一色まであるなと思いました。」

実際この時の清水プロの手牌は、

一索二索三索七索発中中  ポン西西西  ポン白白白

この後すぐ中もポンして発単騎の倍満テンパイとなる。
2巡後、清水プロは、九索をツモリ発では出アガリが出来ないと思い、九索単騎に受けかえた。
その直後、岡本プロの手元に発が・・・

もし岡本プロがリーチをしていたら、清水プロはそのまま発単騎にしたかもしれない。
そうすると、岡本プロの倍満放銃となり、岡本プロの優勝は無かっただろう。

あの大舞台でこの冷静さ。
優勝するのも頷ける。

望月「岡本もここからが大事だよな。」
岡本「そうですね。今後タイトル戦などでチャンスがもらえるので、そのチャンスを生かせるように精進したいです。」
望月「今回の優勝で、新人王岡本和也になるわけだ。新人王という枕詞がつく。それが将来、連盟の岡本和也・麻雀プロ岡本和也になるかどうかは、岡本次第。」
岡本「はい。頑張ります!」
鷲見「それでは最後に今後の抱負を、聞かせてください。」
岡本「タイトル戦などで・・・」
鈴木「固いな~!もっと面白い事言えよ(笑)」
岡本「では、グランプリMAXで望月支部長に勝つ!・・・でどうですか?」
鈴木「まっいいだろう。これで(新人王を獲った事で)俺より格上だし(笑)」

こうしてインタビューが終了した。
ゆっくり岡本プロと話したのは、実はこれが初めてで、
「気さくでまじめ」
という印象を受けた。

望月支部長曰く、
「まだまだ下手!」
ではあるが、彼の麻雀に対する熱意と意志が伝わってきた。
今後の彼の活躍が、非常に楽しみである。

家に帰り、ボイスレコーダーを再生しながら、もう一度牌譜データ―サービスを見返す。
最終戦オーラス。
アガれば優勝の2人(三浦プロと岡本プロ)にテンパイが入る。
岡本プロは中バック
三浦プロは発バック
この時清水プロの手牌に、発が2枚・中が1枚。
そして大久保プロの河に中が放たれる。
岡本プロの優勝が決まった瞬間だ。
この牌の並びは、麻雀の神様が決めた物だろう。
そして、麻雀の神様に選ばれたのが岡本プロ。
そう思うと熱いものがこみ上げてくる。

岡本プロ、改めておめでとうございます。
僕も早くタイトルを獲って追いつきますからね!

プロ雀士インタビュー/第27期新人王戦優勝特別インタビュー:岡本和也

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第27期新人王戦を優勝した岡本和也プロと
プレゼンテーターの瀬戸熊直樹プロ

「第27期新人王は岡本和也!!」
新幹線の時間の都合上、決勝戦の対戦途中に後ろ髪を引かれる思いで会場を後にした私は、この知らせを帰りの新幹線で聞いた。
その知らせを聞いた私は素直に、
「岡本プロすごいなー。」
と、仲間の活躍に心躍らせたのだった。
翌日、望月支部長からメールが届く。
「今回の新人王戦に参加した選手に、岡本プロのインタビューをやってもらいたいと思います。希望者は明日までに返信をください。」
私は
「是非やらせてください。」
とすぐに返信。
こうしてこの度、岡本プロのインタビュアーをさせて頂くこととなりました、28期生の鷲見隼人です。
(実は岡本プロは同じ高校の後輩なのです。)
不慣れで読みにくい点も多々あると思いますが、最後までお付き合いいただければ幸いです。
8月某日、望月支部長が用意してくれた天婦羅屋にて。

spe28
spe

望月・鷲見「岡本プロおめでとう!」

岡本「ありがとうございます。」
望月「とりあえずあれ見る?」
あれとは、第24期チャンピオンズリーグ優勝の藤原プロと、第27期新人王の岡本プロが出演した、ニコ生の放送の事である。
岡本「恥ずかしいからやめましょうよ。」
望月「大丈夫だって♪」
その放送を見ながら
望月「緊張してるね~(笑)」
岡本「(新人王の)決勝の5倍ぐらい緊張しました。」
鷲見「でも決勝戦の1回戦の東1局は後ろで見ていて、緊張しているのが伝わってきたよ。」
岡本「確かに最初の局はすごく緊張していました。でも大久保プロのリーチ(リーチ・ピンフ・ドラ2・高目イーペーコー)が流局してホッとしました。そして次の局からは対局に入り込めました。」
鷲見「そう!次の局!よく東打たなかったね。」
岡本「清水プロが両面チーした局ですよね。まさかホンイツとは思いませんでしたが、ダブ東と中のダブルバックもあるかな?と思って止めました。東2局から不思議と局面がクリアーに見えて、手出し・ツモ切りから危険牌などが自然にわかりました。」
望月「いわゆるゾーンってやつだよね。俺も長いこと麻雀プロをやっているけど、ゾーンに入ったって思えるのは一度だけ。第23期鳳凰位決定戦の時だけだな~。」
この会話を聞きながら、これくらいの極限に達しないと、タイトルは取れないのだなと思った。
同時に自分の未熟さを痛感した瞬間でもあった。
鷲見「東止めたのを見て、岡本プロ行けそうって思ったよ。」
岡本「僕もよし!って思いましたよ・・・でも1回戦終わってみればCラス(一人沈みのラス)で正直焦りました。」
望月「よくそこから立て直したね。」
岡本「きっかけは2回戦東3局の親番で5,800アガれたところですね。」
望月「あれよく鳴けたね。」
岡本プロは
東家・持ち点28300・3巡目
三万四万四万六万七万二索五索五索六索六索七索八筒八筒  ドラ六索
ここから七索をチーして5,800をアガる。
1回戦1人沈みのポイントと、巡目を考えたらなかなか鳴けない。
望月支部長のスタイルならまず鳴かないだろう。
岡本「今の状態では門前では仕上がらないだろうと思っていました。その矢先に七索を続けて打たれたので反応しました。」
鷲見「そして次の局。」
望月「これ下手だよね?普通に打七索で良くない?」
5,800をアガった次の局、岡本プロは
東家・持ち点34100・3巡目
二万三万四万四万六万七索一筒二筒三筒四筒六筒白白  ドラ五万
ここにドラの五万を引いてテンパイ・・・と思いきや、打一筒
その後、ツモ白で打六筒ツモ一筒・・・ツモ切り
ツモ五万で打七索
二万三万四万四万五万五万六万二筒三筒四筒白白白  ロン二万 
これを清水プロから出アガる。
岡本「下手ですね・・・普通なら一筒で4,000オールアガってますね。」
鈴木「うん、うん。」
ん?鈴木?
岡本プロインタビューの噂をどこで聞きつけたか、鈴木秀プロがここから飛び入り参加!

sp28

鈴木「あの東2局さあ~」
望月「サムちゃんその話終わったよ(笑)」
鷲見「冗談はさておき、南1局1,300・2,600をアガってトータルトップに立つんだけど、どうしてこれシャンポン待ちにしたの?」
望月「そうそう!普通はカンチャンにとるよね!」
鈴木「どうせ、七索ポンで九索出やすいな~なんて思ったんだろ?」
岡本プロは
西家・持ち点39800・11巡目
一索一索三索三索四索五索七索七索九索九索中中中  ドラ八万
ここから七索をポンし打三索とした。
これだけ見れば普通なのだが、この時の場況が、一索二索が両方2枚切れ。九索は生牌。
つまり、シャンポン待ちにしてもカンチャン待ちにしても残り2枚。
それならば、その後の手牌変化を考えて、打一索とするのが普通であろう。
岡本「この時九索に相当自信があったんですよ!」
確かにこの時九索は山に2枚眠っていた。
この後すぐ、親の清水プロからリーチが入るのだが、あっさりと九索をツモアガる。
自分の山読みを信じ、シャンポン待ちにした岡本プロは大したものだと素直に思った。
鷲見「トータルトップに立った時の心境は?」
岡本「この時は、必死でそれほどポイントは意識していませんでした。」
南2局、三浦プロが2,000を岡本プロからアガリ、再び三浦プロがトータルトップとなる。
そして迎えた南3局、
岡本プロはこの局以下のテンパイ
東家・持ち点49,300・8巡目
一万一万二万三万四万四索五索六索六索七索八索五筒六筒  ドラ一万
これをヤミテンに構える。
ここまでのトータルポイントは、
三浦プロ +8.1P
岡本プロ +7.0P
大久保プロ+0.4P
清水プロ ▲15.5P
ここで4,000オールや11,600をアガれば決定打となる。
しかも仕掛けている清水プロはソーズのホンイツ模様。
リーチを打ちたくなる局面だ。
しかし岡本プロはリーチを打たなかった。
鷲見「どうしてこれリーチしなかったの?」
岡本「清水プロが大物手気配で、何か字牌を引いたら止めようと思っていました。ポイントから考えたら1枚目の白から鳴くという事は大三元や字一色まであるなと思いました。」
実際この時の清水プロの手牌は、
一索二索三索七索発中中  ポン西西西  ポン白白白
この後すぐ中もポンして発単騎の倍満テンパイとなる。
2巡後、清水プロは、九索をツモリ発では出アガリが出来ないと思い、九索単騎に受けかえた。
その直後、岡本プロの手元に発が・・・
もし岡本プロがリーチをしていたら、清水プロはそのまま発単騎にしたかもしれない。
そうすると、岡本プロの倍満放銃となり、岡本プロの優勝は無かっただろう。
あの大舞台でこの冷静さ。
優勝するのも頷ける。
望月「岡本もここからが大事だよな。」
岡本「そうですね。今後タイトル戦などでチャンスがもらえるので、そのチャンスを生かせるように精進したいです。」
望月「今回の優勝で、新人王岡本和也になるわけだ。新人王という枕詞がつく。それが将来、連盟の岡本和也・麻雀プロ岡本和也になるかどうかは、岡本次第。」
岡本「はい。頑張ります!」
鷲見「それでは最後に今後の抱負を、聞かせてください。」
岡本「タイトル戦などで・・・」
鈴木「固いな~!もっと面白い事言えよ(笑)」
岡本「では、グランプリMAXで望月支部長に勝つ!・・・でどうですか?」
鈴木「まっいいだろう。これで(新人王を獲った事で)俺より格上だし(笑)」
こうしてインタビューが終了した。
ゆっくり岡本プロと話したのは、実はこれが初めてで、
「気さくでまじめ」
という印象を受けた。
望月支部長曰く、
「まだまだ下手!」
ではあるが、彼の麻雀に対する熱意と意志が伝わってきた。
今後の彼の活躍が、非常に楽しみである。
家に帰り、ボイスレコーダーを再生しながら、もう一度牌譜データ―サービスを見返す。
最終戦オーラス。
アガれば優勝の2人(三浦プロと岡本プロ)にテンパイが入る。
岡本プロは中バック
三浦プロは発バック
この時清水プロの手牌に、発が2枚・中が1枚。
そして大久保プロの河に中が放たれる。
岡本プロの優勝が決まった瞬間だ。
この牌の並びは、麻雀の神様が決めた物だろう。
そして、麻雀の神様に選ばれたのが岡本プロ。
そう思うと熱いものがこみ上げてくる。
岡本プロ、改めておめでとうございます。
僕も早くタイトルを獲って追いつきますからね!

第80回:古橋崇志

みなさんはじめまして!石田亜沙己プロからバトンを受け取りました、古橋崇志です。
まずはお決まりの自己紹介から…

1985年3月20日生まれの28歳。静岡県浜松市出身のA型です。
望月雅継プロのお店「Lookup」で、望月プロ・猿川プロと出会い21期生としてプロ連盟に入会しました。

その辺りの事は麻雀動画さんの「コラムの泉」で書かせてもらっていますので、よろしかったらご覧になって下さい。

そんな私ですが1年ほど前に上京し、プロ連盟の映像関係の仕事をさせていただいています。
具体的には日本プロ麻雀連盟チャンネル・ロン2ネットTVにて配信されている動画の編集や、毎週月・水・金曜日に放送されている生放送の企画・演出などです。

・日本プロ麻雀連盟チャンネル
・ロン2ネットTV

番組の企画は本当に難しいですね!
その道のスペシャリスト黒木真生プロからは「このドアホが!」と叱咤されながら日々頑張っております。
良い企画・アイディアなどありましたらsupport@archive2020.ma-jan.or.jpまでお願いします(涙)

番組内ではMCや牌譜解説などもやらせていただいてるのですがこれも難しい!
その道のスペシャリスト勝又健志プロからは「古橋君はさぁ言葉のキャッチボールが…☆?+*$%&!」と難しいアドバイスをいただきました。

そして何と言っても麻雀も難しい!
その道のスペシャリスト佐々木寿人プロからは「情けねー麻雀打ちやがって!この根性なしが!」と日々励ましのお言葉をいただいております。

そんな先輩方からのアドバイスの甲斐あってか先日「第12回野口恭一郎賞」の決勝戦(最終審査)に進出することが出来ました。

第12回野口恭一郎賞は第一次審査(筆記)、第二次審査(面接)を通過した8名が
第三次審査(対局)へと進みます。

プロ連盟からは、増田隆一プロ、内川幸太郎プロ、井出康平プロ、そして私の4名が第三次審査へ。

第三次審査は8名で半荘4回戦を行い、上位2名が最終審査(決勝)に進出、下位2名が敗退。
そして3位~6位の4名でプレーオフ1回戦を行い上位2名が最終審査に進出です。

4回戦を終え、私は3位でプレーオフに。
対戦相手は、増田プロ、井出プロ、協会の渋川プロ。
ポイントは持ち越しですが、ほとんど差が無い為、着順勝負で最終審査進出者が決まります。

南場に跳満をツモり私の通過はほぼ確定。オーラスを迎え、2着を増田プロと井出プロが争います。

井出プロとは同期で、プロ試験で出会った時は「なんだこのチャラチャラした奴は」と思っていましたが、研修や勉強会などにお互い参加し、同期の中で一番プロとしての時間を共有してきました。
増田プロとは、猿川プロを通して仲良くなり、お世話になったりお世話をしたり・・・運命共同体の先輩です。
結果は井出プロが最終審査へ。

対局終了後、最終審査用のインタビューを受け帰ろうとすると、増田プロの姿は会場にはありませんでした。

決勝戦は井出康平プロ、最高位戦の佐藤プロ、坂本プロとの戦い。半荘4回の勝負です。

queen11

1回戦東2局、親番でリーチ裏3をアガリ、1本場。
先手を取ってリーチを打つ!この局のテーマがそれでした。
6巡目に以下の形

一万二万三万七万八万三索四索四索五索六索七筒八筒九筒  ツモ五索  ドラ六筒

ここで私は打七万の仮テン。
南家に六索、西家に三索を切られ、次巡のツモが六索

一万二万三万三索四索四索五索五索六索七筒八筒九筒  ツモ六索  ドラ六筒

三索六索は5枚見えにもかかわらず、リーチに踏み切ってしまいます。
そんなにリーチをしたいのなら八万単騎でリーチをすれば良いし、
前巡に切られた待ちで、役有りならヤミテンに構える方が良いでしょう。

結果は井出プロに追っかけられて6,400の放銃。
ここから流れが全て井出プロに行き、それが最後まで帰って来ることはありませんでした。

自分の心の弱さで打ってしまったリーチ。
もちろん敗因はこれだけではありませんが、このリーチを一生忘れる事はないでしょう。

決勝戦を終えると携帯が鳴りました。
「メシでも行こうぜ」
増田さんからのメールです。
悔しさもあり、情けなさもありシカトしようかと思いましたが、後が怖いので渋々食事へ。

予想通り朝までコースになりましたが、増田さんなりに励ましてくれました。
自分の弱さ、そして仲間の大切さを知る事ができた1日でした。

私たち若手プロには、滅多にチャンスはありません。
その少ないチャンスをモノにし続けて、初めて「麻雀プロ」として認めてもらえるのでしょう。

昔、どこかの国の偉い人が言っていました「意志あれば道あり」と。
強い意志を持ち、自ら道を切り開いていきたいと思います。
麻雀も人生も。

いつか本当の「麻雀プロ」と呼ばれるその日まで。

次のバトンは、数少ないチャンスを見事モノにした、新人王の岡本和也プロに渡したいと思います。
岡本プロよろしくお願いします!

リレーエッセィ/第80回:古橋崇志

みなさんはじめまして!石田亜沙己プロからバトンを受け取りました、古橋崇志です。
まずはお決まりの自己紹介から…
1985年3月20日生まれの28歳。静岡県浜松市出身のA型です。
望月雅継プロのお店「Lookup」で、望月プロ・猿川プロと出会い21期生としてプロ連盟に入会しました。
その辺りの事は麻雀動画さんの「コラムの泉」で書かせてもらっていますので、よろしかったらご覧になって下さい。
そんな私ですが1年ほど前に上京し、プロ連盟の映像関係の仕事をさせていただいています。
具体的には日本プロ麻雀連盟チャンネル・ロン2ネットTVにて配信されている動画の編集や、毎週月・水・金曜日に放送されている生放送の企画・演出などです。
・日本プロ麻雀連盟チャンネル
・ロン2ネットTV
番組の企画は本当に難しいですね!
その道のスペシャリスト黒木真生プロからは「このドアホが!」と叱咤されながら日々頑張っております。
良い企画・アイディアなどありましたらsupport@ma-jan.or.jpまでお願いします(涙)
番組内ではMCや牌譜解説などもやらせていただいてるのですがこれも難しい!
その道のスペシャリスト勝又健志プロからは「古橋君はさぁ言葉のキャッチボールが…☆?+*$%&!」と難しいアドバイスをいただきました。
そして何と言っても麻雀も難しい!
その道のスペシャリスト佐々木寿人プロからは「情けねー麻雀打ちやがって!この根性なしが!」と日々励ましのお言葉をいただいております。
そんな先輩方からのアドバイスの甲斐あってか先日「第12回野口恭一郎賞」の決勝戦(最終審査)に進出することが出来ました。
第12回野口恭一郎賞は第一次審査(筆記)、第二次審査(面接)を通過した8名が
第三次審査(対局)へと進みます。
プロ連盟からは、増田隆一プロ、内川幸太郎プロ、井出康平プロ、そして私の4名が第三次審査へ。
第三次審査は8名で半荘4回戦を行い、上位2名が最終審査(決勝)に進出、下位2名が敗退。
そして3位~6位の4名でプレーオフ1回戦を行い上位2名が最終審査に進出です。
4回戦を終え、私は3位でプレーオフに。
対戦相手は、増田プロ、井出プロ、協会の渋川プロ。
ポイントは持ち越しですが、ほとんど差が無い為、着順勝負で最終審査進出者が決まります。
南場に跳満をツモり私の通過はほぼ確定。オーラスを迎え、2着を増田プロと井出プロが争います。
井出プロとは同期で、プロ試験で出会った時は「なんだこのチャラチャラした奴は」と思っていましたが、研修や勉強会などにお互い参加し、同期の中で一番プロとしての時間を共有してきました。
増田プロとは、猿川プロを通して仲良くなり、お世話になったりお世話をしたり・・・運命共同体の先輩です。
結果は井出プロが最終審査へ。
対局終了後、最終審査用のインタビューを受け帰ろうとすると、増田プロの姿は会場にはありませんでした。
決勝戦は井出康平プロ、最高位戦の佐藤プロ、坂本プロとの戦い。半荘4回の勝負です。

queen11

1回戦東2局、親番でリーチ裏3をアガリ、1本場。
先手を取ってリーチを打つ!この局のテーマがそれでした。
6巡目に以下の形
一万二万三万七万八万三索四索四索五索六索七筒八筒九筒  ツモ五索  ドラ六筒
ここで私は打七万の仮テン。
南家に六索、西家に三索を切られ、次巡のツモが六索
一万二万三万三索四索四索五索五索六索七筒八筒九筒  ツモ六索  ドラ六筒
三索六索は5枚見えにもかかわらず、リーチに踏み切ってしまいます。
そんなにリーチをしたいのなら八万単騎でリーチをすれば良いし、
前巡に切られた待ちで、役有りならヤミテンに構える方が良いでしょう。
結果は井出プロに追っかけられて6,400の放銃。
ここから流れが全て井出プロに行き、それが最後まで帰って来ることはありませんでした。
自分の心の弱さで打ってしまったリーチ。
もちろん敗因はこれだけではありませんが、このリーチを一生忘れる事はないでしょう。
決勝戦を終えると携帯が鳴りました。
「メシでも行こうぜ」
増田さんからのメールです。
悔しさもあり、情けなさもありシカトしようかと思いましたが、後が怖いので渋々食事へ。
予想通り朝までコースになりましたが、増田さんなりに励ましてくれました。
自分の弱さ、そして仲間の大切さを知る事ができた1日でした。
私たち若手プロには、滅多にチャンスはありません。
その少ないチャンスをモノにし続けて、初めて「麻雀プロ」として認めてもらえるのでしょう。
昔、どこかの国の偉い人が言っていました「意志あれば道あり」と。
強い意志を持ち、自ら道を切り開いていきたいと思います。
麻雀も人生も。
いつか本当の「麻雀プロ」と呼ばれるその日まで。
次のバトンは、数少ないチャンスを見事モノにした、新人王の岡本和也プロに渡したいと思います。
岡本プロよろしくお願いします!

第8期女流桜花 第4節レポート

tri tri

真夏が過ぎたとはいえ、まだまだ強い日射しが照り付ける中「女流桜花」の第4節が開催されました。
終盤の第4節(予選は全5節)。

今節の結果次第では、昇級か残留か、次節(予選最終節)の闘い方が決まる、ある意味節目の対局と言っていいでしょう。
Aリーグでは、プレーオフに向けたボーダーラインが見えてくる大事な対局。
私の第4節のテーマを「プラスすること」に設定しました。
上位にいる選手とのポイント差を少しでも詰めること。
上位選手に突き放されずにプレーオフを目指そうと考えたのです。

注目の卓組が発表されました。
私の卓は小宮山プロ、和久津プロ、朝霧プロ、野村プロ。
ついに、あの「超攻撃型アマゾネス」との対決です!
今期の女流桜花で、私がもっとも警戒し、もっとも恐れていた相手。
実際和久津プロは、持ち前の攻撃力で2節、3節と快調にポイントを積み重ね、現時点で首位に立っているのです。
そんな相手と、まさかこの節目の対局で闘うことになろうとは……。
彼女の「超攻撃モード」に、いつも苦しめられてきた私としては、正念場といっても過言ではありません。

対局が始まりました。
東2局、和久津プロの親番。
案の定、すんなりとはこの親は流れませんでした。
並の打ち手なら、首位にいるということで、ポイントの「守り」に入る人も少なくないのですが、和久津プロにはそんなセオリー(?)は通用しない。
リーチを打つべき手は迷わずリーチをかけ、しっかりとアガリをものにしていく。
普段と変わらない強さを随所で発揮し、早くも和久津プロのペースに持ち込んだのであります。
その強靭な精神力と飽くなき闘争心には、ただただ圧倒されるばかり。

オーラス、親番の私の手牌が次の形。

四万四万七万七万八万八万九万九万三筒四筒五筒七筒八筒  ドラ二万

アマゾネスに何とか一矢報いようと即リーチに踏み切りました。
すると同じ想いからか、小宮山プロも渾身の追っかけリーチ。
2軒リーチに挟まれた和久津プロ。
しかしまったく臆することなく、
和久津「ロン!」

二万二万六万七万一筒二筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒九筒  ロン八万

この満貫手でフィニッシュを決めたのでした。
強い!
結局1回戦は和久津プロが+40Pオーバーの大トップ。

続く2回戦。
和久津プロの素晴らしい攻撃麻雀に刺激を受けた私が+50Pのトップでお返し。
1回戦のマイナスを帳消しにし、ポイントをプラスに転じさせたのです。

そして3回戦は野村プロが爆発。
猛攻に次ぐ猛攻で1人浮きのトップをものにします。

1回戦から激しい闘いが繰り広げられ、対局終了直後はしばらく口をきけないぐらい疲労していました。
でも、終わってみれば目標クリアのプラスポイント。
上位選手たちとの差を縮めることに成功したのであります。

さて、別卓の様子はどうだったのでしょう。
今節で対戦した仲田プロと古谷プロにお話しをお聞きしました。

仲田プロ「古谷プロの押し引きが凄くよかったと思う。お互い勝負手でぶつかったとき、1巡の差でアガリきられてしまいました」
仲田プロの勝負手とは次の手牌。

八万九万七索八索九索一筒二筒三筒七筒八筒九筒東東

チャンタ三色のペン七万待ち。
このとき古谷プロの手牌も、

七万八万九万一索一索三索七索八索九索七筒八筒九筒南南

ご覧のように同じくチャンタ三色のテンパイ。
カン二索に受けるか、一索南のシャンポン待ちに受けるか。
古谷プロはここから打一索

古谷プロ「次巡にすぐ二索をツモりました。前節のマイナスを気にせず縮こまらないで打てたことと、手が入っていたことがいい結果につながったようです」

縮こまらないで打つ――和久津プロ同様、古谷プロにもメンタル面の強さを見た想いです。

さて来節はいよいよ最終節。
Aリーグはプレーオフに向けて、B、Cリーグは昇級へ向けて、更に激しい闘いが演じられていくことでしょう。
今節、目標を達成した私も、さらに調整を密にして、予選ラストバトルに臨む覚悟でおります。

女流プロリーグ(女流桜花) レポート/第8期女流桜花 第4節レポート

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真夏が過ぎたとはいえ、まだまだ強い日射しが照り付ける中「女流桜花」の第4節が開催されました。
終盤の第4節(予選は全5節)。
今節の結果次第では、昇級か残留か、次節(予選最終節)の闘い方が決まる、ある意味節目の対局と言っていいでしょう。
Aリーグでは、プレーオフに向けたボーダーラインが見えてくる大事な対局。
私の第4節のテーマを「プラスすること」に設定しました。
上位にいる選手とのポイント差を少しでも詰めること。
上位選手に突き放されずにプレーオフを目指そうと考えたのです。
注目の卓組が発表されました。
私の卓は小宮山プロ、和久津プロ、朝霧プロ、野村プロ。
ついに、あの「超攻撃型アマゾネス」との対決です!
今期の女流桜花で、私がもっとも警戒し、もっとも恐れていた相手。
実際和久津プロは、持ち前の攻撃力で2節、3節と快調にポイントを積み重ね、現時点で首位に立っているのです。
そんな相手と、まさかこの節目の対局で闘うことになろうとは……。
彼女の「超攻撃モード」に、いつも苦しめられてきた私としては、正念場といっても過言ではありません。
対局が始まりました。
東2局、和久津プロの親番。
案の定、すんなりとはこの親は流れませんでした。
並の打ち手なら、首位にいるということで、ポイントの「守り」に入る人も少なくないのですが、和久津プロにはそんなセオリー(?)は通用しない。
リーチを打つべき手は迷わずリーチをかけ、しっかりとアガリをものにしていく。
普段と変わらない強さを随所で発揮し、早くも和久津プロのペースに持ち込んだのであります。
その強靭な精神力と飽くなき闘争心には、ただただ圧倒されるばかり。
オーラス、親番の私の手牌が次の形。
四万四万七万七万八万八万九万九万三筒四筒五筒七筒八筒  ドラ二万
アマゾネスに何とか一矢報いようと即リーチに踏み切りました。
すると同じ想いからか、小宮山プロも渾身の追っかけリーチ。
2軒リーチに挟まれた和久津プロ。
しかしまったく臆することなく、
和久津「ロン!」
二万二万六万七万一筒二筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒九筒  ロン八万
この満貫手でフィニッシュを決めたのでした。
強い!
結局1回戦は和久津プロが+40Pオーバーの大トップ。
続く2回戦。
和久津プロの素晴らしい攻撃麻雀に刺激を受けた私が+50Pのトップでお返し。
1回戦のマイナスを帳消しにし、ポイントをプラスに転じさせたのです。
そして3回戦は野村プロが爆発。
猛攻に次ぐ猛攻で1人浮きのトップをものにします。
1回戦から激しい闘いが繰り広げられ、対局終了直後はしばらく口をきけないぐらい疲労していました。
でも、終わってみれば目標クリアのプラスポイント。
上位選手たちとの差を縮めることに成功したのであります。
さて、別卓の様子はどうだったのでしょう。
今節で対戦した仲田プロと古谷プロにお話しをお聞きしました。
仲田プロ「古谷プロの押し引きが凄くよかったと思う。お互い勝負手でぶつかったとき、1巡の差でアガリきられてしまいました」
仲田プロの勝負手とは次の手牌。
八万九万七索八索九索一筒二筒三筒七筒八筒九筒東東
チャンタ三色のペン七万待ち。
このとき古谷プロの手牌も、
七万八万九万一索一索三索七索八索九索七筒八筒九筒南南
ご覧のように同じくチャンタ三色のテンパイ。
カン二索に受けるか、一索南のシャンポン待ちに受けるか。
古谷プロはここから打一索
古谷プロ「次巡にすぐ二索をツモりました。前節のマイナスを気にせず縮こまらないで打てたことと、手が入っていたことがいい結果につながったようです」
縮こまらないで打つ――和久津プロ同様、古谷プロにもメンタル面の強さを見た想いです。
さて来節はいよいよ最終節。
Aリーグはプレーオフに向けて、B、Cリーグは昇級へ向けて、更に激しい闘いが演じられていくことでしょう。
今節、目標を達成した私も、さらに調整を密にして、予選ラストバトルに臨む覚悟でおります。

第11期プロクイーン決定戦 ベスト16レポート

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2013年8月31日
一時期の涼しさが鳴りを潜め、猛暑が戻る事2日。
新橋にてプロクイーンのベスト16が行われました。

プロクイーンの参加資格は最高位戦日本プロ麻雀協会、日本プロ麻雀協会、そして日本プロ麻雀連盟の3団体の女流プロである事。

予選を勝ち上がった12名に、前年度決勝進出者である、清水、和久津、室伏、豊後の4名を加えた16名で翌日に行われるベスト8への切符を賭けた戦いが行われます。

ルールは一発裏ドラのある連盟Bルール。
30,000点持ち30,000点返しの順位点が5,000点、15,000点。
いわゆるオカがなく、順位点も1着順10,000点差なので、着順に加え素点が大事なルールでしょうか。

A卓:清水香織、茅森早香(最高位戦)、白河雪菜、手塚紗掬

queen11

 

3人のベテラン選手に若手人気ナンバー1の白河が挑むといった形のカードとなりました。

ご存知、セメントクイーンこと清水の超攻撃的麻雀に釣られて高打点の応酬になるかと思われましたが、序盤は意外にも小場な展開に。

それでも1回戦南3局微差のトップ目だった清水が、ラス目の茅森のリーチに一発で飛び込み、12,000を献上した辺りから卓上に熱が帯びてきます。

この放銃で1回戦目トップからラスとなってしまった清水ですが、
そこは天下のセメントクイーン、1回戦のラスはハンデかと言うかの如く2回戦以降はその攻撃力を見せ付けます。

圧巻は3回戦。
東3局、親の茅森の、

三万四万六万七万八万三筒三筒四筒五筒六筒三索四索五索  ドラ四筒

このリーチに一発で放銃してしまうのですが、
次局、清水が6巡目に以下の捨て牌でリーチ。

二万 上向き六索 上向き三筒 上向き三筒 上向き七筒 上向き北  ドラ六万

4巡目の三筒はツモ切りなので、まぁ七対子濃厚な捨て牌でしょう。
数巡してドラをツモり、案の定七対子。

六万一筒一筒五筒五筒八筒八筒五索五索東東白白  ツモ六万  ドラ六万

裏ドラも乗って4,000・8,000。

前局の放銃に利子を付けて返してもらったかと思えば、東4局は567のタンピン三色をリーチしてツモり3,000・6,000。あっという間にトップ目に踊りだします。

とまぁ、ここまではそこらの攻撃派ならよくあること。
超攻撃的はここからもう一伸びあるから超攻撃的なんでしょうね。

南2局、親の白河が高目ドラのタンヤオを先制リーチ。
それに追いついた清水の手牌がこちら。

三万四万五万六索六索白白白発発発中中  ドラ六筒

尚、このテンパイは門前です。結果は言わずともおわかりですね?
ベスト16は展開があまり向いていなかった白河ですが、32,000の放銃はちょっと可哀想。

そんな白河は4回戦の開局親番で4,000オールをツモり、45,000点まで持ち点を増やすも、東2局に手塚が親番でピンフイーペーコードラ2をリーチ。
軽くツモって6,000オールでは、やはり本日はお日柄ではなかったようで。
これを糧にまた来年頑張ってもらいたいところです。

ちなみにそんな4回戦もトップはやっぱり清水。
もうこの人に逆らうのは止めましょう。そんな声が卓上から聞こえてきそうです。

となると問題は2着争い。
こちらも4回戦を終わって、ほぼ、手塚で決まりの状態。
1回戦、2回戦と連勝した貯金が清水台風に晒されるも、なんとか持ちこたえて3着の茅森に80P差を付けています。

茅森も内容は悪くはなく、清水から満貫クラスの直撃を何度も成就させているのですが、攻撃が単発で終わってしまっては、それ以上の攻撃を見せ付ける相手には埋もれてしまうのが現実。

それでも、最終戦の南場に、

一索三索四索五索六索発発  ポン白白白  ポン中中中  ドラ三索

執念でこのテンパイを入れるも、以後手変わりはせずゲームセット。

A卓は、清水、手塚の勝ちあがりとなりました。

最終成績
清水香織+91.6P 手塚紗掬+50.8P 茅森早香▲20.1P 白河雪菜▲124.3P

 

B卓:和久津晶、野村麻衣子、大里奈美、内山えみ

queen11

 

アマゾネスこと和久津晶が実力、実績共に断トツなのは文句の付けようのないところ。
野村、大里、内山の3名がどこまで喰らい付くことができるかというのが大方の予想でしょう。

1回戦は、東場の親で一気に点棒を稼いぎトップ目に立った和久津を見て、ああ、やっぱりそうですよねと思っていたのも束の間、南3局に事態は急展開。

親番は大里で、500オール(700オール)をツモった3本場、野村が高目イーペーコーの一筒四筒待ちで先制リーチ。
これに追いついた大里ですが、

一万二万三万八万八万四筒五筒五筒五筒二索三索四索六索七索  ドラ二索

現在23,000持ちの3着目。リーチの現物はメンツの中抜きになってしまいます。
そんなリーチの一発目にさて何を切る。って、大多数の人は四筒を切って追いかけリーチでしょう。
しかしそれでは最低5,200以上の放銃です。

ここで大里はメンツの中抜きを選択。
この選択は正直なところ賛否両論あると思います。

四筒がそれこそ手牌が透けて当たり牌だってわからない以上、リーチを打つべきと思う人。
この状況でもまだ我慢できるんだと思う人。

恐らくマジョリティは追いかけリーチでしょう。しかし、大里は当たり牌を止めてテンパイを崩した。
結果として当たり牌を打たなかったという選択は素晴らしいと思います。
しかも、その後、粘って粘って形テンまで持ち込んで連荘。

相手のアガリを潰して、しかも連荘のおまけ付きとなれば、次は自分の番になってもおかしくはありません。
次局、和久津のリーチを掻い潜って、野村から12,000をアガってからは独壇場。
気がつけば78,700点のビックイニングとなりました。

そんな煽りを喰らいつつも、なんとか2着に踏みとどまった和久津ですが、今日はあまり調子がよくありません。
印象としては焦りすぎているとった感じでしょうか。

特に印象的だったのは2回戦目のオーラス。
野村が以下の捨て牌で先行リーチ。

二筒 上向き三筒 上向き三万一索 上向き一筒 上向き西
二万 上向き九筒 上向き白東七万 上向き九索 左向き  ドラ六筒

これを受けて和久津。

二万二万二万六万六万七万七筒八筒二索二索四索五索六索発

現在の持ち点は、
大里38,800 野村31,900 内山31,800 和久津17,500

野村のリーチは捨て牌から手役絡みの可能性が高く、手役が絡んでいる以上、トップを見たリーチであると仮定するなら最低でも3翻。そうでなければ、リーチ棒を出して3着に落ちる必要がありません。

そして和久津は満貫をツモってもラス目のまま。
この手牌はドラの六筒でアガれても、5,200か満願ツモまで。
となると、テンパイが入っていないところからわざわざ危険牌を打つのは微妙です。

しかし和久津の選んだ打牌は発
野村の手牌は、

六筒六筒四索四索七索七索八索八索東東北北発  ロン発

裏は乗らず満貫となりました。
まだ2回戦とはいえ、一度悪い流れを作ってしまっては、それを抜け出すのは容易ではありません。

3回戦目も、南3局の時点で10,000強のラス目に。
ここで連続ラスを引いてしまうと、残り2回で80P以上のビハインドになってしまいますが、自力では断トツの和久津。

七万八万九万一筒一筒三筒四筒五筒三索四索五索六索七索  リーチ  ツモ八索  ドラ四索  ウラ一筒

ツモまでに時間はかかりましたが、この3,000・6,000とオーラスも自力でアガって何とか3着に浮上。
残り2回で55P差までに食い止めると、4回戦では待望の初トップ。
トータルポイントも3着に浮上し、2着目の野村と23.8P差で最終5回戦を迎えます。

しかし、5回戦は野村が序盤に加点を加え、東場を終わった時点で持ち点が50,000超え。
対する和久津は20,000持ちに。
南1局の和久津、最後の親番でもテンパイを入れる事ができず、親番無しで30,000点以上の差と絶望的な状況に。

しかし、ここからがアマゾネスの真骨頂。
南2局にホンイツの満貫仕掛けで積極的に動き、鳴いた役牌を加カンすると新ドラは雀頭の一万
さらにリンシャンでツモりアガって4,000・8,000。
辛うじて可能性を残す事に成功します。

そして運命のオーラス。
和久津の条件は、オーラス開始時では跳満ツモ、野村からの満貫直撃。
しかし、内山がトータルラス目の親なので連荘する限りチャンスは残ります。

流局、2,000オールと続き、3本場では内山のリーチに何とか和久津がテンパイまでこぎつけ、野村との点差をさらに縮めます。

4本場での条件は3,900直撃、1,600・3,200ツモ、更には大里から跳満直撃でもOKと条件が軽くなりましたが、
この局も内山の1人テンパイで流局。しかし、供託のリーチ棒で更に条件が変わります。

5本場では1,300・2,600ツモ、8,000出アガリ、3,900直撃となりました。
ここで和久津が以下の形

七万八万九万一索二索三索三索四索六索六索六索七索八索中  ドラ西

現状ピンフなので、リーチしてツモって裏条件。
流石にテンパイを取りますがリーチはかけられません。

しかし親である上家の内山の二索に反応しチンイツに路線変更。

八万九万二索三索四索六索六索六索七索八索  チー二索一索三索

一通、またはイーペーコーでも条件を満たすので難しいところではありますが、連荘しなくてはいけない内山からならソーズは鳴けると踏んだのでしょう。
事実、次巡には九索も鳴け、さらに自力で五索をツモってついにテンパイ。

二索三索四索五索六索六索六索  チー九索七索八索 チー二索一索三索

こうなれば、後は時間の問題。
程なく七索で出アガリとなり、劣勢を跳ね除けベスト8に勝ち上がりました。

最終成績
大里奈美+43.8P  和久津晶+21.2P  野村麻衣子+20.4P  内山えみ▲85.4P

 

C卓:室伏理麻、二階堂瑠美、宮内こずえ、仲田加南

queen11

 

4名ともプロ歴の長いプレイヤーの卓となりました。
二階堂、宮内は言わずも知れたトッププロ、仲田も女流桜花優勝経験のある実力派プロですし、室伏は前年度決勝進出にチャンピオンズリーグのタイトルも持っています。

レベルの高い闘牌が見られるかなぁと思っていると、1回戦どの卓よりも早く親の宮内のポンの声が会場を響かせます。

まぁ1枚目だし親番特有の早い仕掛けかなと遠くから見ていると、終盤にツモの声。

四筒五筒六筒東東東発発発中  ポン白白白  ツモ中  ドラ七筒

・・・倍満?

更に東ラスに親番の二階堂が連荘を続けてこの配牌。

六万三筒八筒九筒一索九索南西北北北白発中  ドラ中

9種11牌ですが、手役を好む二階堂は一気に国士に向かうかと思えば、第1打は発
これはちょっと珍しいので、後で本人に聞くと、

「開局からあんな倍満見せられたら悠長に手役狙ってられないよね」

なるほど。ごもっともです。普段ならほぼ100%六万切りでしょうしね。
しかし、この考えが見事にハマり、あれよあれよという間に以下のテンパイに

六万六万一筒二筒三筒八筒八筒八筒九索九索北北北

六万から切っていたら間違いなくこのテンパイは取れなかったでしょう。
リーチを打つと、一発目のツモはなんと九索。おまけにウラドラも九索

六万六万一筒二筒三筒八筒八筒八筒九索九索北北北  リーチ  ツモ九索  ドラ中  ウラ九索

・・・倍満?
何時の間にやら、花火大会の会場にでも紛れ混んでしまったかの様な高打点の応酬です。

この後、連荘の煽りを受けて原点まで点棒を戻してしまった宮内も、南場の親番で12,000を室伏からゲットして2着キープ
仲田はなんとか最小失点の3着にまとめるも、室伏は2人の煽りを受けて大きなラスを引いてしまう苦しい展開に。

しかし、この卓の主役は二階堂でも宮内でもなく・・・仲田でした。
派手さはありませんでしたが、要所要所を本当に上手くまとめ、2回戦以降は無傷の3連勝。
5回戦目を前に勝ち上がりをほぼ決めてしまいます。

逆に室伏は、最後まで不調から抜け出すことが出来ずに脱落。
2着の椅子を賭けて最終戦、二階堂と宮内の一騎打ちとなります。

この時点でのポイントは、
仲田+78.8P 二階堂+26.6P 宮内+5.7P 室伏▲111.1P

1着順10,000点(10P)なので、宮内からしてみると、二階堂に2着順ならほぼOK、1着順なら10,000点差が必要となります。

が、無常にも開局、二階堂の4,000オール、5,800が炸裂し大きなビハインドを受けてしまいます。
これを乗り越える力は残っておらず、残念ながらここで敗退。

C卓は、二階堂、仲田の勝ちあがりとなりました。

最終成績
二階堂瑠美+73.5P 仲田加南+68.3P 宮内こずえ▲38.1P 室伏理麻▲103.7P

 

D卓:豊後葵(協会)、和泉由希子、魚谷侑未、涼崎いづみ(最高位戦)

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女流桜花連覇に女流モンド、天空麻雀と、この1年で最も活躍した女流プロと言えばこの魚谷でしょう。
現時点で最強の女流プロと言っても過言ではありません。
それに立ち向かうは、『ICE DOLL』和泉由希子、プロクイーン優勝経験を持つ涼崎いずみ、前年度決勝の豊後葵の3名。

しかし魚谷はピリっとしません。1回戦は放銃が目立ちラス。
まずは主導権を握りたかったのでしょうが、オリなかった局がことごとく放銃に回ってしまいます。

同卓の豊後も仕掛けの入りは魚谷似ているのですが、こちらは仕掛けた後に他家に押し返された場合、かなりの確率で受けに回って放銃を回避しているといった場面が多くありました。

特に印象的だったのが、親番で役牌を仕掛けてこんな形。

三万三万四万四万七万八万九万  ポン南南南  ポン中中中

出アガリ5,800、ツモって2,600オールのテンパイです。
これに和泉が追いつきリーチ。豊後が一発で掴んだのが五索

当然五索は通っていない牌なのですが、自身もそこそこの打点を持ったテンパイならば、五索勝負といく人が多そうですが、豊後は即メンツの中抜きでオリ。

結果、五索は和泉の当たり牌だったのですが、とにかく豊後は仕掛けた後の他家の動向に敏感で、この日はそれが上手くマッチしていたように見えました。
調子が良い日はやる事なす事が上手くいくものですが、この日の豊後は正にそんな感じでしょう。
非常に良いリズムで対局に迎えていたのではないかと思います。

さて、そんなD卓ですが、苦しみながらも魚谷は2回戦のオーラスに、
発ポン、白ポン、一万ポンとして以下のテンパイ。

四万四万六万七万  ポン一万一万一万  ポン白白白  ポン発発発  ドラ五万

現在34,300持ちの2着目(トップは涼崎の40,100)なので、これをアガればトップに立ちます。
これに追いついたのが親の豊後、

二万二万二万六筒六筒七筒七筒八筒八筒二索二索六索八索

この形でリーチ。
そして魚谷がリーチの一発目にツモった牌は四万

四万四万六万七万  ツモ四万  ポン一万一万一万  ポン白白白  ポン発発発

さあどうする、と、考える間もなく打七万。そして次巡にツモ六万
跳満となり1回戦のマイナスを帳消しにするトップとなりました。
この選択自体は別段光るものでもなく、当たり前の打牌であると思うのですが、親のリーチの一発目でこの七万をノータイムで切れるのは魚谷の長所でしょう。

女流プロに限らず、こういった状況で一旦考えてしまう人を多く見ますが、手牌4枚で入れる長考はデメリットの部分を多く露出してしまいます。
そもそもこの状況で考えるくらいなら、手牌を4枚にする事自体がナンセンスではないかと思います。

さて、対局の方は進んで4回戦オーラス。

ここまでのポイントは、
豊後+44.4P 涼崎+7.2P 魚谷+0.1P 和泉▲51.7P

そしてオーラスを迎えた持ち点は
豊後29,800、涼崎15,800 魚谷35,300 和泉39,100

このまま終われば豊後が有利な状況で、残り3人の争いといった感じでしょうか。
そんな魚谷は、第1ツモをツモって9種10牌。

親は和泉であること、できればトップを取りたいがこのままの並びでもトータル2着に浮上すること。
色々考えた結果、魚谷は流さず続行。

これが功を奏し、6巡目で1シャンテン。
そして8巡目に待望のテンパイが。さらに白は場に0枚。
豊後も八索をポンして応戦します。

決着は10巡目。涼崎が白を河に置くと豊後からポン、魚谷からロンの声が。
これで2着、3着のポイント差がおよそ80P。
残り1回戦では挽回する事はできず豊後、魚谷の勝ち上がりとなりました。

ちなみにこの局、実は豊後も放銃の危険がありました。
八索を仕掛けた残りの形は、白がトイツにドラの三索もトイツ、残りが全てタンヤオ牌だったので、先に誰かがドラの三索を切った日にはポンして白のトイツ落としで放銃・・・なんて事がありえたかもしれません。

D卓最終成績
豊後葵+49.3P 魚谷侑未+46.7P 和泉由希子▲10.1P 涼崎いずみ▲86.9P

 

 

これによりベスト8の卓組みが決まりました。

A卓:清水香織 vs 和久津晶 vs 二階堂瑠美 vs 魚谷侑未
B卓:手塚紗掬 vs 大里奈美 vs 仲田加南 vs 豊後葵

A卓は攻撃的な4人となったので激戦必死。B卓は好調を続ける新人の大里がどこまで戦えるか。
引き続きベスト8のレポートも担当させていただきますのでお楽しみに!

プロクイーン決定戦 レポート/第11期プロクイーン決定戦 ベスト16レポート

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2013年8月31日
一時期の涼しさが鳴りを潜め、猛暑が戻る事2日。
新橋にてプロクイーンのベスト16が行われました。
プロクイーンの参加資格は最高位戦日本プロ麻雀協会、日本プロ麻雀協会、そして日本プロ麻雀連盟の3団体の女流プロである事。
予選を勝ち上がった12名に、前年度決勝進出者である、清水、和久津、室伏、豊後の4名を加えた16名で翌日に行われるベスト8への切符を賭けた戦いが行われます。
ルールは一発裏ドラのある連盟Bルール。
30,000点持ち30,000点返しの順位点が5,000点、15,000点。
いわゆるオカがなく、順位点も1着順10,000点差なので、着順に加え素点が大事なルールでしょうか。
A卓:清水香織、茅森早香(最高位戦)、白河雪菜、手塚紗掬

queen11

 
3人のベテラン選手に若手人気ナンバー1の白河が挑むといった形のカードとなりました。
ご存知、セメントクイーンこと清水の超攻撃的麻雀に釣られて高打点の応酬になるかと思われましたが、序盤は意外にも小場な展開に。
それでも1回戦南3局微差のトップ目だった清水が、ラス目の茅森のリーチに一発で飛び込み、12,000を献上した辺りから卓上に熱が帯びてきます。
この放銃で1回戦目トップからラスとなってしまった清水ですが、
そこは天下のセメントクイーン、1回戦のラスはハンデかと言うかの如く2回戦以降はその攻撃力を見せ付けます。
圧巻は3回戦。
東3局、親の茅森の、
三万四万六万七万八万三筒三筒四筒五筒六筒三索四索五索  ドラ四筒
このリーチに一発で放銃してしまうのですが、
次局、清水が6巡目に以下の捨て牌でリーチ。
二万 上向き六索 上向き三筒 上向き三筒 上向き七筒 上向き北  ドラ六万
4巡目の三筒はツモ切りなので、まぁ七対子濃厚な捨て牌でしょう。
数巡してドラをツモり、案の定七対子。
六万一筒一筒五筒五筒八筒八筒五索五索東東白白  ツモ六万  ドラ六万
裏ドラも乗って4,000・8,000。
前局の放銃に利子を付けて返してもらったかと思えば、東4局は567のタンピン三色をリーチしてツモり3,000・6,000。あっという間にトップ目に踊りだします。
とまぁ、ここまではそこらの攻撃派ならよくあること。
超攻撃的はここからもう一伸びあるから超攻撃的なんでしょうね。
南2局、親の白河が高目ドラのタンヤオを先制リーチ。
それに追いついた清水の手牌がこちら。
三万四万五万六索六索白白白発発発中中  ドラ六筒
尚、このテンパイは門前です。結果は言わずともおわかりですね?
ベスト16は展開があまり向いていなかった白河ですが、32,000の放銃はちょっと可哀想。
そんな白河は4回戦の開局親番で4,000オールをツモり、45,000点まで持ち点を増やすも、東2局に手塚が親番でピンフイーペーコードラ2をリーチ。
軽くツモって6,000オールでは、やはり本日はお日柄ではなかったようで。
これを糧にまた来年頑張ってもらいたいところです。
ちなみにそんな4回戦もトップはやっぱり清水。
もうこの人に逆らうのは止めましょう。そんな声が卓上から聞こえてきそうです。
となると問題は2着争い。
こちらも4回戦を終わって、ほぼ、手塚で決まりの状態。
1回戦、2回戦と連勝した貯金が清水台風に晒されるも、なんとか持ちこたえて3着の茅森に80P差を付けています。
茅森も内容は悪くはなく、清水から満貫クラスの直撃を何度も成就させているのですが、攻撃が単発で終わってしまっては、それ以上の攻撃を見せ付ける相手には埋もれてしまうのが現実。
それでも、最終戦の南場に、
一索三索四索五索六索発発  ポン白白白  ポン中中中  ドラ三索
執念でこのテンパイを入れるも、以後手変わりはせずゲームセット。
A卓は、清水、手塚の勝ちあがりとなりました。
最終成績
清水香織+91.6P 手塚紗掬+50.8P 茅森早香▲20.1P 白河雪菜▲124.3P
 
B卓:和久津晶、野村麻衣子、大里奈美、内山えみ

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アマゾネスこと和久津晶が実力、実績共に断トツなのは文句の付けようのないところ。
野村、大里、内山の3名がどこまで喰らい付くことができるかというのが大方の予想でしょう。
1回戦は、東場の親で一気に点棒を稼いぎトップ目に立った和久津を見て、ああ、やっぱりそうですよねと思っていたのも束の間、南3局に事態は急展開。
親番は大里で、500オール(700オール)をツモった3本場、野村が高目イーペーコーの一筒四筒待ちで先制リーチ。
これに追いついた大里ですが、
一万二万三万八万八万四筒五筒五筒五筒二索三索四索六索七索  ドラ二索
現在23,000持ちの3着目。リーチの現物はメンツの中抜きになってしまいます。
そんなリーチの一発目にさて何を切る。って、大多数の人は四筒を切って追いかけリーチでしょう。
しかしそれでは最低5,200以上の放銃です。
ここで大里はメンツの中抜きを選択。
この選択は正直なところ賛否両論あると思います。
四筒がそれこそ手牌が透けて当たり牌だってわからない以上、リーチを打つべきと思う人。
この状況でもまだ我慢できるんだと思う人。
恐らくマジョリティは追いかけリーチでしょう。しかし、大里は当たり牌を止めてテンパイを崩した。
結果として当たり牌を打たなかったという選択は素晴らしいと思います。
しかも、その後、粘って粘って形テンまで持ち込んで連荘。
相手のアガリを潰して、しかも連荘のおまけ付きとなれば、次は自分の番になってもおかしくはありません。
次局、和久津のリーチを掻い潜って、野村から12,000をアガってからは独壇場。
気がつけば78,700点のビックイニングとなりました。
そんな煽りを喰らいつつも、なんとか2着に踏みとどまった和久津ですが、今日はあまり調子がよくありません。
印象としては焦りすぎているとった感じでしょうか。
特に印象的だったのは2回戦目のオーラス。
野村が以下の捨て牌で先行リーチ。
二筒 上向き三筒 上向き三万一索 上向き一筒 上向き西
二万 上向き九筒 上向き白東七万 上向き九索 左向き  ドラ六筒
これを受けて和久津。
二万二万二万六万六万七万七筒八筒二索二索四索五索六索発
現在の持ち点は、
大里38,800 野村31,900 内山31,800 和久津17,500
野村のリーチは捨て牌から手役絡みの可能性が高く、手役が絡んでいる以上、トップを見たリーチであると仮定するなら最低でも3翻。そうでなければ、リーチ棒を出して3着に落ちる必要がありません。
そして和久津は満貫をツモってもラス目のまま。
この手牌はドラの六筒でアガれても、5,200か満願ツモまで。
となると、テンパイが入っていないところからわざわざ危険牌を打つのは微妙です。
しかし和久津の選んだ打牌は発
野村の手牌は、
六筒六筒四索四索七索七索八索八索東東北北発  ロン発
裏は乗らず満貫となりました。
まだ2回戦とはいえ、一度悪い流れを作ってしまっては、それを抜け出すのは容易ではありません。
3回戦目も、南3局の時点で10,000強のラス目に。
ここで連続ラスを引いてしまうと、残り2回で80P以上のビハインドになってしまいますが、自力では断トツの和久津。
七万八万九万一筒一筒三筒四筒五筒三索四索五索六索七索  リーチ  ツモ八索  ドラ四索  ウラ一筒
ツモまでに時間はかかりましたが、この3,000・6,000とオーラスも自力でアガって何とか3着に浮上。
残り2回で55P差までに食い止めると、4回戦では待望の初トップ。
トータルポイントも3着に浮上し、2着目の野村と23.8P差で最終5回戦を迎えます。
しかし、5回戦は野村が序盤に加点を加え、東場を終わった時点で持ち点が50,000超え。
対する和久津は20,000持ちに。
南1局の和久津、最後の親番でもテンパイを入れる事ができず、親番無しで30,000点以上の差と絶望的な状況に。
しかし、ここからがアマゾネスの真骨頂。
南2局にホンイツの満貫仕掛けで積極的に動き、鳴いた役牌を加カンすると新ドラは雀頭の一万
さらにリンシャンでツモりアガって4,000・8,000。
辛うじて可能性を残す事に成功します。
そして運命のオーラス。
和久津の条件は、オーラス開始時では跳満ツモ、野村からの満貫直撃。
しかし、内山がトータルラス目の親なので連荘する限りチャンスは残ります。
流局、2,000オールと続き、3本場では内山のリーチに何とか和久津がテンパイまでこぎつけ、野村との点差をさらに縮めます。
4本場での条件は3,900直撃、1,600・3,200ツモ、更には大里から跳満直撃でもOKと条件が軽くなりましたが、
この局も内山の1人テンパイで流局。しかし、供託のリーチ棒で更に条件が変わります。
5本場では1,300・2,600ツモ、8,000出アガリ、3,900直撃となりました。
ここで和久津が以下の形
七万八万九万一索二索三索三索四索六索六索六索七索八索中  ドラ西
現状ピンフなので、リーチしてツモって裏条件。
流石にテンパイを取りますがリーチはかけられません。
しかし親である上家の内山の二索に反応しチンイツに路線変更。
八万九万二索三索四索六索六索六索七索八索  チー二索一索三索
一通、またはイーペーコーでも条件を満たすので難しいところではありますが、連荘しなくてはいけない内山からならソーズは鳴けると踏んだのでしょう。
事実、次巡には九索も鳴け、さらに自力で五索をツモってついにテンパイ。
二索三索四索五索六索六索六索  チー九索七索八索 チー二索一索三索
こうなれば、後は時間の問題。
程なく七索で出アガリとなり、劣勢を跳ね除けベスト8に勝ち上がりました。
最終成績
大里奈美+43.8P  和久津晶+21.2P  野村麻衣子+20.4P  内山えみ▲85.4P
 
C卓:室伏理麻、二階堂瑠美、宮内こずえ、仲田加南

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4名ともプロ歴の長いプレイヤーの卓となりました。
二階堂、宮内は言わずも知れたトッププロ、仲田も女流桜花優勝経験のある実力派プロですし、室伏は前年度決勝進出にチャンピオンズリーグのタイトルも持っています。
レベルの高い闘牌が見られるかなぁと思っていると、1回戦どの卓よりも早く親の宮内のポンの声が会場を響かせます。
まぁ1枚目だし親番特有の早い仕掛けかなと遠くから見ていると、終盤にツモの声。
四筒五筒六筒東東東発発発中  ポン白白白  ツモ中  ドラ七筒
・・・倍満?
更に東ラスに親番の二階堂が連荘を続けてこの配牌。
六万三筒八筒九筒一索九索南西北北北白発中  ドラ中
9種11牌ですが、手役を好む二階堂は一気に国士に向かうかと思えば、第1打は発
これはちょっと珍しいので、後で本人に聞くと、
「開局からあんな倍満見せられたら悠長に手役狙ってられないよね」
なるほど。ごもっともです。普段ならほぼ100%六万切りでしょうしね。
しかし、この考えが見事にハマり、あれよあれよという間に以下のテンパイに
六万六万一筒二筒三筒八筒八筒八筒九索九索北北北
六万から切っていたら間違いなくこのテンパイは取れなかったでしょう。
リーチを打つと、一発目のツモはなんと九索。おまけにウラドラも九索
六万六万一筒二筒三筒八筒八筒八筒九索九索北北北  リーチ  ツモ九索  ドラ中  ウラ九索
・・・倍満?
何時の間にやら、花火大会の会場にでも紛れ混んでしまったかの様な高打点の応酬です。
この後、連荘の煽りを受けて原点まで点棒を戻してしまった宮内も、南場の親番で12,000を室伏からゲットして2着キープ
仲田はなんとか最小失点の3着にまとめるも、室伏は2人の煽りを受けて大きなラスを引いてしまう苦しい展開に。
しかし、この卓の主役は二階堂でも宮内でもなく・・・仲田でした。
派手さはありませんでしたが、要所要所を本当に上手くまとめ、2回戦以降は無傷の3連勝。
5回戦目を前に勝ち上がりをほぼ決めてしまいます。
逆に室伏は、最後まで不調から抜け出すことが出来ずに脱落。
2着の椅子を賭けて最終戦、二階堂と宮内の一騎打ちとなります。
この時点でのポイントは、
仲田+78.8P 二階堂+26.6P 宮内+5.7P 室伏▲111.1P
1着順10,000点(10P)なので、宮内からしてみると、二階堂に2着順ならほぼOK、1着順なら10,000点差が必要となります。
が、無常にも開局、二階堂の4,000オール、5,800が炸裂し大きなビハインドを受けてしまいます。
これを乗り越える力は残っておらず、残念ながらここで敗退。
C卓は、二階堂、仲田の勝ちあがりとなりました。
最終成績
二階堂瑠美+73.5P 仲田加南+68.3P 宮内こずえ▲38.1P 室伏理麻▲103.7P
 
D卓:豊後葵(協会)、和泉由希子、魚谷侑未、涼崎いづみ(最高位戦)

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女流桜花連覇に女流モンド、天空麻雀と、この1年で最も活躍した女流プロと言えばこの魚谷でしょう。
現時点で最強の女流プロと言っても過言ではありません。
それに立ち向かうは、『ICE DOLL』和泉由希子、プロクイーン優勝経験を持つ涼崎いずみ、前年度決勝の豊後葵の3名。
しかし魚谷はピリっとしません。1回戦は放銃が目立ちラス。
まずは主導権を握りたかったのでしょうが、オリなかった局がことごとく放銃に回ってしまいます。
同卓の豊後も仕掛けの入りは魚谷似ているのですが、こちらは仕掛けた後に他家に押し返された場合、かなりの確率で受けに回って放銃を回避しているといった場面が多くありました。
特に印象的だったのが、親番で役牌を仕掛けてこんな形。
三万三万四万四万七万八万九万  ポン南南南  ポン中中中
出アガリ5,800、ツモって2,600オールのテンパイです。
これに和泉が追いつきリーチ。豊後が一発で掴んだのが五索
当然五索は通っていない牌なのですが、自身もそこそこの打点を持ったテンパイならば、五索勝負といく人が多そうですが、豊後は即メンツの中抜きでオリ。
結果、五索は和泉の当たり牌だったのですが、とにかく豊後は仕掛けた後の他家の動向に敏感で、この日はそれが上手くマッチしていたように見えました。
調子が良い日はやる事なす事が上手くいくものですが、この日の豊後は正にそんな感じでしょう。
非常に良いリズムで対局に迎えていたのではないかと思います。
さて、そんなD卓ですが、苦しみながらも魚谷は2回戦のオーラスに、
発ポン、白ポン、一万ポンとして以下のテンパイ。
四万四万六万七万  ポン一万一万一万  ポン白白白  ポン発発発  ドラ五万
現在34,300持ちの2着目(トップは涼崎の40,100)なので、これをアガればトップに立ちます。
これに追いついたのが親の豊後、
二万二万二万六筒六筒七筒七筒八筒八筒二索二索六索八索
この形でリーチ。
そして魚谷がリーチの一発目にツモった牌は四万
四万四万六万七万  ツモ四万  ポン一万一万一万  ポン白白白  ポン発発発
さあどうする、と、考える間もなく打七万。そして次巡にツモ六万
跳満となり1回戦のマイナスを帳消しにするトップとなりました。
この選択自体は別段光るものでもなく、当たり前の打牌であると思うのですが、親のリーチの一発目でこの七万をノータイムで切れるのは魚谷の長所でしょう。
女流プロに限らず、こういった状況で一旦考えてしまう人を多く見ますが、手牌4枚で入れる長考はデメリットの部分を多く露出してしまいます。
そもそもこの状況で考えるくらいなら、手牌を4枚にする事自体がナンセンスではないかと思います。
さて、対局の方は進んで4回戦オーラス。
ここまでのポイントは、
豊後+44.4P 涼崎+7.2P 魚谷+0.1P 和泉▲51.7P
そしてオーラスを迎えた持ち点は
豊後29,800、涼崎15,800 魚谷35,300 和泉39,100
このまま終われば豊後が有利な状況で、残り3人の争いといった感じでしょうか。
そんな魚谷は、第1ツモをツモって9種10牌。
親は和泉であること、できればトップを取りたいがこのままの並びでもトータル2着に浮上すること。
色々考えた結果、魚谷は流さず続行。
これが功を奏し、6巡目で1シャンテン。
そして8巡目に待望のテンパイが。さらに白は場に0枚。
豊後も八索をポンして応戦します。
決着は10巡目。涼崎が白を河に置くと豊後からポン、魚谷からロンの声が。
これで2着、3着のポイント差がおよそ80P。
残り1回戦では挽回する事はできず豊後、魚谷の勝ち上がりとなりました。
ちなみにこの局、実は豊後も放銃の危険がありました。
八索を仕掛けた残りの形は、白がトイツにドラの三索もトイツ、残りが全てタンヤオ牌だったので、先に誰かがドラの三索を切った日にはポンして白のトイツ落としで放銃・・・なんて事がありえたかもしれません。
D卓最終成績
豊後葵+49.3P 魚谷侑未+46.7P 和泉由希子▲10.1P 涼崎いずみ▲86.9P
 
 
これによりベスト8の卓組みが決まりました。
A卓:清水香織 vs 和久津晶 vs 二階堂瑠美 vs 魚谷侑未
B卓:手塚紗掬 vs 大里奈美 vs 仲田加南 vs 豊後葵
A卓は攻撃的な4人となったので激戦必死。B卓は好調を続ける新人の大里がどこまで戦えるか。
引き続きベスト8のレポートも担当させていただきますのでお楽しみに!