第35期鳳凰位決定戦 最終日観戦記 荒 正義

この日、日本は大寒波で、札幌は氷点下24度を記録したという。東京も雨がみぞれになった。夏目坂の外気も、震えるほど冷たかった。民家の屋根には、雪が積もっていた。吉田と会ったので、私が尋ねた。
「瀬戸熊は、何か言っていた?」
「楽しんで来い、と言われました」
「なんだよ、たったそれだけ?」
「はい」
と云って、吉田は照れ臭そうに笑った。
吉田は瀬戸熊を、兄のように慕っていた。今日は、弟の吉田にとっては麻雀人生の大一番だ。だから私は瀬戸熊の、吉田への忠告に期待したのだ。なんと期待は、裏切られるためにあったのだ。三日目までの成績はこうだ。
吉田  勝又  柴田  前原
+87,3  +8,7 ▲44,7 ▲53,3

この数字なら、吉田の優勝の確率は70%だ。2位の勝又が20%。柴田と前原は5%ずつである。これが私の見立てだ。吉田は1回のトップで、優勝確定の赤ランプが点く。吉田はトップがなくても、勝又より順位が2度上ならOKである。
前原と柴田は、数字的に可能性はあっても優勝は無理だ。自分のマイナスを無くし、吉田の浮きを大きく削らなければならないからだ。5パーセントは、私からの気持である。

 

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13回戦。
東1局。ドラ四万
10巡目、柴田のリーチが入った。

北西四索 上向き八万 上向き七索 上向き八索 上向き
六索 上向き九索 上向き二万 上向き六筒 左向き

一万一万一万六万六万七万八万九万三筒四筒五筒六筒七筒  リーチ

打点は無いが、待ちは立派だ。このとき、吉田の手はこうだ。

二索二索三索三索四索七索七索八索八索九索東東六筒

九索は3枚切れで、空テン。六索は、親の勝又の手に2丁で残り1枚だ。
同巡、勝又から一索が出る。吉田が鳴いた。すると、すぐにラス牌の六索を柴田が掴む。リーチ棒込みで3,000点の収入だが、これは大きい。吉田もこのアガリで、緊張が解けたはずだ。後は小場で流れた。

東4局。ドラ西
吉田の持ち点は、32,700点。追う側にとって、吉田が浮いているのは辛い展開である。親の柴田の、河が妙だ。

四筒 上向き六筒 上向き六万 上向き四索 上向き三万 上向き六筒 上向き
一筒 上向き九万 上向き五万 上向き

このとき、吉田の手はこうだ。

三索三筒四筒七筒九筒九筒北北北発中中中  ツモ南

北中も暗刻。柴田のテンパイは無いと思うが、当たれば48,000点の国士無双だ。ここで吉田は、完全撤退で四筒切り。これが、場合の正しい応手だ。15巡目に三筒を切る。が、この三筒に鳴いていた勝又からロンの声。

二万三万四万二索三索四索二筒四筒西西  チー七索 左向き六索 上向き八索 上向き

ドラの西が雀頭で、3,900点。勝又、見事なかわし。柴田の手は国士狙いだが、2シャンテンだった。吉田は無念。

南1局。ドラ四万
前原が、6巡目の早いリーチ。7巡目、親の勝又からもリーチが飛んで来た。
北家の柴田は、北を鳴いてソーズの染め手。当然、吉田は受けに回る。
前原ではないが『勝手にしやがれ!』だ。
しかし、3人の決着がなかなか付かない。13巡目、吉田手が詰まった。

一万七索二筒三筒四筒四筒五筒五筒七筒八筒九筒東南  ツモ八筒

東南は、柴田に切れない。ピンズは、どちらかのリーチに当たりそう。
一万は親の現物。二万は3枚切れで、ワンチャンス。おまけに前原の河がこうだ。

九索 上向き九筒 上向き二万 上向き西白中
西八万 上向き九索 上向き六万 上向き四索 左向き

(こんな一万、通るに決まっている。ゴジラは棒テンだから、二万の先切りはしないンだ。いや、絶対に通る!)
吉田が、こう思ったかどうかは定かではない。
私も一万切りである。当たっても、ドラ筋の安目である。そしたら前原の手が倒れて、これだって!
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一万一万四万四万四万七万八万九万六索六索六筒七筒八筒

ドラの四万が暗刻の、満貫である。親の、勝又の手はこうだ。

三万四万五万五万五万一筒二筒三筒四筒五筒六筒八筒九筒

北家の柴田のテンパイは、こうだった。

二索三索四索五索六索七索東東南南  ポン北北北

吉田を追う3人は、顔こそ出さないが、しめしめと思ったに違いない。

南3局。ドラ北
今度は、柴田が頑張った。W風の南をポンして、マンズの染め手。

一万一万二万二万六万七万八万  ポン九万 上向き九万 上向き九万 左向き  ポン南南南

二万を引いて2,000・4,000点。これで柴田が浮いた。

南4局。ドラ四万
オーラスは前原のアガリ。

一万二万三万四万五万六万七万七万一索二索三索二筒三筒

この手をヤミテン。高め一筒で、柴田からアガリ。7,700点、せっかく浮いた柴田が、また沈んだ。これでトップは前原。浮きの2着が勝又、3着は柴田。吉田は7,300点沈みのラスだ。総合得点はこうだ。

吉田  勝又  前原  柴田
+72,0 +14,6  ▲34,6 ▲54,0(供託2,0)

 

 

14回戦。
出親は勝又で、順に柴田、前原、吉田の並び。
東1局。ドラ七索
13巡目、柴田のヤミテンが入るが流局。

一万一万二万三万四万四索五索七索七索八索八索九索九索

柴田の1人テンパイ。

東2局。ドラ五索
親の柴田が、強引な仕掛け見せた。

一万一万三万四万五万七万九万四索七筒南北北中

2巡目、ここから一万のポンである。普通ならこんな仕掛けは無い。しかし柴田は、親を落とすわけにはいかないのだ。6巡目にテンパイを入れた柴田。

三万四万五万七万九万北北  ポン中中中  ポン一万 左向き一万 上向き一万 上向き

勝又も7巡目に追いついた。こちらはドラの五索が3丁だ。

二万四万五万六万七万五索五索五索六索七索  ポン八筒 左向き八筒 上向き八筒 上向き

しかし、勝ったのは柴田で八万を引いて、2,600は2,700点オールだ。
2本場は吉田が落とす。ヤミテンのカンチャン待ちで、500・1,000点のツモ。2本場で600点増しだ。危険なリーチは打たないで、確実にゴールを目指す。今、大事なのはトップではなく、勝又との間合いなのである。

 

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東3局。ドラ八万
ここも吉田のアガリ。

一万二万六万七万八万白白  チー四万 左向き五万 上向き六万 上向き  ポン西西西

三万を打ったのは、1シャンテンの親の前原。前原も連荘が命、それぞれに事情があるのだ。強い牌でも、出るときは出る。ただ、勝又はがっかり。こうなると、勝又は自力勝負しかない。2度流れて、親の勝又がやっと来た。

南2局、2本場。

一万二万三万五万六万六万七万七万一索二索三索七索七索  ドラ六万

この手をヤミテンで、八万で前原から打ち取る。5,800点と積み場で6,400点。後は、吉田を沈めたらいいのだ。
勝又は、東京生まれの東京育ちだ。1981年生まれの37歳である。学歴は、早稲田実業から早稲田大学に進み卒業。獲得タイトルは、第2期グランプリと32期鳳凰だ。まだ若いし、これからもどんどんタイトルを獲るだろう。

3本場は、吉田が安手で落とす。

南2局は、柴田の親番。
柴田が頑張った。まずリーチで、2,000点を勝又から打ち取る。
1本場は、3,900点を吉田から打ち取る。そして、2本場がこれだ。

三万四万五万五索六索二筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒八筒  ドラ九万

リーチで四索を引いて、2,600は2,800点オールだ。これで、持ち点を5万点越えとした。

南3局。ドラ二万
ここは、勝又のヤミテンが決まる。

 

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二万三万四万二索三索四索四索五索二筒三筒四筒東東

8巡目にテンパイして、ヤミテンを選択。六索で、吉田から打ち取る。7,700点で、これは大きい直撃。勝又は、これで浮きの2着。吉田は、10,500点沈みの3着だ。
南4局は、吉田と前原のリーチ合戦。
前原が吉田からアガって、ラスが入れ替わる。トップは柴田で、浮きの2着が勝又。3着は前原で、ラスが吉田だった。そして、総合成績がこれだ。
吉田  勝又  柴田  前原
+49,9 +20,7 ▲23,2 ▲49,4 (供託2,0)

 

 

15回戦。
出親は吉田で、順に前原、勝又、柴田の並び。

勝又と吉田の差は29,2Pである。通常なら、半荘1回で変わる点差だ。しかし、吉田も守備に入るから、守りは固い。半荘1回では逆転が無理でも、2回戦なら分らない。現に吉田の運は下降気味。これなら勝又の勝つチャンスは、40%はあるだろう。

点棒が大きく動いたのは、東3局だ。
前原がこの手をヤミテン。

五万五万六万六万七万三索三索四索五索六索五筒六筒七筒  ドラ三索

七万を打ったのは、勝又である。これで、一気に吉田が有利な態勢。

南3局。ドラ九索
勝又の親番。ラス目の勝又は、連荘して粘りたい。しかし、7巡目に柴田がリーチだ。そして、このアガリ。

三索三索六索七索八索二筒三筒四筒五筒六筒七筒南南  リーチ  ツモ南

2発目に、W風の南を引いて2,000・3900点。これで柴田が前原をかわしてトップに立つ。
南4局は流局で、柴田が連荘。

 

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南1局1本場。ドラ四万
そして、1本がこれだ。

五万六万七万七万七万二筒二筒四筒五筒六筒六筒七筒八筒  ツモ四万

リーチで高目のドラを引いて、3,900は4,000点オールだ。これで持ち点を57,500点にしたのだ。
2本場は、前原が満貫手のリーチだ。しかし、流局。
トップは柴田で、1人浮き。2着は前原、3着が吉田でラスが勝又だった。

15回戦までの総合成績。
吉田  柴田  勝又  前原
+39,9 +14,8 ▲4,6 ▲53,1(供託3,0)

 

 

16回戦。
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出親は柴田で、順に勝又、前原、吉田の並び。
タイトルの最終戦は、現状トップが北家になるのが決まりである。後は順位で右回り。したがって、出親は2着の柴田、次が3着の勝又。そして、4着の前原となる。この方が、公正な麻雀といえる。優勝ならラス親はノーテンで決着するから、勝負にダレが無いのだ。
吉田は、今度は柴田が相手。その点差は25,1Pである。この差なら、柴田がトップで、吉田がラスで逆転できる差だ。柴田が大きく浮けば、吉田を沈めるだけでいい。柴田には、2連勝した勢いがある。勝負はどう転ぶか、まだか分らない。柴田の5パーセントが、30パーセントになった。私の見立ても、当てにはならない。

東1局。ドラ八万
この局は前原のアガリ。

四万五万六万八万八万六索八索四筒四筒四筒七筒七筒七筒

ヤミテンで、5,200点を打ったのは勝又である。これは吉田にとって、好い展開だ。柴田の親も落ちたし、このまま前原がトップなら、柴田の逆転が難しくなるからだ。

東2局。ドラ四索
今度は、柴田がリーチだ。これに親の勝又が、八索で飛び込んだ。

四万五万六万二索二索二索四索四索六索七索一筒二筒三筒  リーチ

勝又もテンパイだった。リーチの河がこれ。

九万 上向き九索 上向き九筒 上向き南白三万 上向き
一万 上向き西西東八万 上向き九筒 上向き
南八筒 上向き白白

これでは読めない。これは、吉田には悪い展開。同じ5,200点だが、さっきと今度で帳消しにして欲しいもンだ。

東3局は、親の前原のリーチで流局。前原の1人テンパイ。
東3局1本場。ドラ七万
やっと、吉田のアガリが出た。

八万八万七索七索八索八索二筒四筒四筒六筒六筒東東  ツモ二筒

3,200のツモだが、積み場とリーチ棒があって、4,500点の収入。これで、柴田と並んだ。

東4局。ドラ三万
今度は、柴田のリーチだ。
それに、追いかける勝又のリーチ。柴田の手がこれ。

四万四万六万六万七万八索八索六筒六筒七筒七筒八筒八筒

勝又の手はこれだ。引けば倍満。

一万二万三万一索二索三索七索八索九索一筒二筒三筒九筒

柴田は、引きたかったに違いない。ツモならトップに立てるし、吉田を沈めることができるからだ。しかし、流局。七万は、吉田が暗刻だった。四万がトイツだったし、吉田は心の中で叫んだ。(七万なんか、絶対打たないもンね!)

南1局。ドラ二索
吉田が中の早仕掛けで、柴田の親を蹴りに行く。手を詰める危険は、覚悟の上だ。

六万六万三索四索六筒六筒六筒  チー六万 左向き五万 上向き七万 上向き  ポン中中中

案の定、柴田の足止めリーチが飛んで来た。

二万三万四万九万九万六索七索八索一筒二筒三筒七筒九筒

三筒五筒を無筋ながら、突っ張る吉田。そして、五索を引き当てた。リーチ棒が3本で、4,400点の収入。これで持ち点を36,400点とし、勝負ありだった。後は、小場で回って吉田が、トップで終了。柴田は、4度目の挑戦だった。しかし鳳凰の栄冠は、初挑戦の吉田に輝いた。これが、勝負の明暗である。
吉田が、再び涙を見せた。それは爽やかで、美しい涙だった。おめでとう、吉田さん!

 

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第6期関西覇皇トーナメント 選抜予選~ベスト8成績表

ベスト8

1卓

順位 名前 1回戦 2回戦 3回戦 合計
1 横山 毅 23.2 11.5 11.4 46.1
2 貫上 洋志 4.5 19.0 ▲ 9.4 14.1
3 稲垣 諒彦 ▲ 22.1 ▲ 20.9 24.8 ▲ 18.2
4 吉田 拓也 ▲ 5.6 ▲ 9.6 ▲ 26.8 ▲ 42.0

2卓

順位 名前 1回戦 2回戦 3回戦 合計
1 北村 祐二 8.1 9.8 15.5 33.4
2 坂本 誠裕 ▲ 17.1 21.0 8.3 12.2
3 根越 英斗 26.1 ▲ 25.4 ▲ 8.3 ▲ 7.6
4 藤川 議次 ▲ 17.1 ▲ 5.4 ▲ 15.5 ▲ 38.0

決勝トーナメント
ベスト16
A級トーナメント1卓

順位 名前 1回戦 2回戦 3回戦 合計
1 藤川 議次 32.8 1.2 ▲ 5.4 28.6
2 吉田 拓也 ▲ 16.1 8.2 19.3 11.4
3 吉田 圭吾 ▲ 23.0 33.6 ▲ 24.4 ▲ 13.8
4 大橋 慶一郎 6.3 ▲ 43.0 10.5 ▲ 26.2

A級トーナメント2卓

順位 名前 1回戦 2回戦 3回戦 合計
1 稲垣 諒彦 6.4 10.8 -3.4 13.8
2 根越 英斗 3.5 18.3 -11.1 10.7
3 辻本 翔哉 18.3 3.0 ▲ 22.5 ▲ 1.2
4 花岡 章生 ▲ 28.2 ▲ 32.1 36.0 ▲ 24.3

A級トーナメント3卓

順位 名前 1回戦 2回戦 3回戦 合計
1 北村 祐二 ▲ 19.1 22.7 12.0 15.6
2 横山 毅 26.0 15.1 ▲ 25.8 15.3
3 稲岡 ミカ ▲ 4.7 ▲ 12.8 32.4 14.9
4 木下 恭子 ▲ 2.2 ▲ 25.0 ▲ 18.6 ▲ 45.8

B級トーナメント

順位 名前 1回戦 2回戦 合計
1 坂本 誠裕 20.2 10.9 31.1
2 筒井 晶宏 9.6 18.7 28.3
3 佐々木 亮 3.2 30.7 ▲ 27.5
4 上村 宜久 ▲ 33.0 1.1 ▲ 31.9

選抜予選成績表
(上位12名決勝トーナメント進出)

順位 名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 5回戦 小計 6回戦 小計 7回戦 合計
1 稲垣 諒彦 ▲ 8.9 18.5 17.1 28.5 55.2 75.7
2 吉田 圭吾 ▲ 13.6 27.8 25.0 14.1 53.3 57.5
3 吉田 拓也 27.1 ▲ 16.9 21.8 16.2 48.2 28.9 77.1 48.5
4 辻本 翔哉 31.8 9.6 13.8 ▲ 5.1 50.1 1.6 51.7 45.4
5 木下 恭子 19.8 14.0 4.8 7.0 45.6 ▲ 2.1 43.5 30.2 59.3
6 北村 祐二 ▲ 19.9 ▲ 20.6 33.1 18.7 11.3 31.4 42.7 2.3 57.4
7 根越 英斗 13.3 ▲ 7.7 7.1 ▲ 5.9 6.8 17.1 23.9 10.3 43.4
8 大橋 慶一郎 16.4 9.2 19.5 ▲ 13.5 31.6 ▲ 13.6 18.0 14.7 40.6
9 佐々木 亮 29.1 ▲ 6.1 15.8 ▲ 9.0 29.8 ▲ 26.4 3.4 21.2 31.1
10 筒井 宏晶 14.4 ▲ 7.2 ▲ 7.0 4.6 4.8 12.3 17.1 6.8 19.2
11 上村 宜久 5.3 19.5 ▲ 33.4 38.1 29.5 ▲ 25.4 4.1 6.6 1.2
12 坂本 誠裕 1.2 ▲ 7.4 ▲ 6.7 19.5 6.6 ▲ 4.6 2.0 6.1 0.6
13 楠木 一朗 6.6 14.3 ▲ 4.2 ▲ 17.0 ▲ 0.3 14.5 14.2 ▲ 7.5 敗退
14 三好 直幸 ▲ 6.5 ▲ 15.6 44.0 5.0 26.9 1.5 28.4 ▲ 38.1 敗退
15 川上 直也 8.4 7.2 ▲ 16.1 5.3 4.8 3.8 8.6 ▲ 23.1 敗退
16 丸山 直 ▲ 2.7 ▲ 3.5 ▲ 6.5 ▲ 5.5 ▲ 18.2 19.2 1.0 ▲ 29.5 敗退
17 音羽 なお ▲ 6.1 3.8 4.5 ▲ 9.3 ▲ 7.1 5.5 ▲ 1.6   敗退
18 山本 裕之 5.4 ▲ 24.0 ▲ 1.5 10.2 ▲ 9.9 4.7 ▲ 5.2   敗退
19 高谷 圭一 ▲ 11.3 1.6 ▲ 18.7 ▲ 2.3 ▲ 30.7 25.4 ▲ 5.3   敗退
20 後藤 俊考 ▲ 13.8 7.6 5.6 ▲ 23.8 ▲ 24.4 6.1 ▲ 18.3   敗退
21 辻井 和也 6.5 ▲ 12.9 ▲ 18.4 17.4 ▲ 7.4 ▲ 11.1 ▲ 18.5   敗退
22 原田 保正 ▲ 5.0 ▲ 18.1 18.8 ▲ 2.2 ▲ 6.5 ▲ 18.7 ▲ 25.2   敗退
23 高橋 正人 ▲ 24.2 25.9 10.5 ▲ 17.8 ▲ 5.6 ▲ 23.1 ▲ 28.7   敗退
24 長野 恵美 ▲ 8.3 18.6 ▲ 21.9 ▲ 13.3 ▲ 24.9 ▲ 9.0 ▲ 33.9   敗退
25 秋山 俶子 ▲ 25.3 10.1 4.1 ▲ 21.1 ▲ 32.2 ▲ 18.1 ▲ 50.3   敗退
26 吉本 卓矢 ▲ 10.1 12.7 ▲ 39.2 ▲ 15.2 ▲ 51.8 ▲ 20.9 ▲ 72.7   敗退
27 勝間 伸生 1.2 ▲ 20.9 ▲ 13.8 ▲ 32.6 ▲ 66.1       敗退
28 辰巳 晴基 ▲ 19.3 ▲ 25.7 ▲ 13.9 ▲ 12.0 ▲ 70.9       敗退
29 松尾 潤 ▲ 19.0 ▲ 14.7 ▲ 27.7 ▲ 11.1 ▲ 72.5       敗退

Mr.Yの連盟Weekly!プロテスト・Youtuber対決

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2月も、もう終わる。
先週、第35期前期プロテストの三次テストの最終テストが行われた。

自分が三次テストを受けた時は、それはもうずっと息が切れる様な思いだった。
常に緊張した雰囲気で、待ち時間にも受験生同士で会話をする人なんて誰も居なかった。
携帯をいじるなんて言語道断だ。
皆が合格という同じ目標に向かうも、そこに仲間という意識はなく、逆に敵だと思っていた。

しかし年々、三次テストの空気が変わってきている。
受験生同士の仲間意識が強くなって仲良くなり、全体的に少し緊張感が無くなってきているような気がする。
時代なのかもしれないが、目指しているのはプロの世界ということを今一度自覚して頂ければきっと意識も変わってくるだろう。

そして、今週末には第35期後期プロテストが行われる。
急遽会場を一つ増やさないといけないほど、応募が想定を大幅に超えたらしい。
Mリーグの影響もあってか、麻雀業界が大きく変わろうとしている。
若い者たちが熱い闘志を持って連盟を受験してくるのだ。
この文章を読んでいる受験生がいたら、是非緊張感を持って受験していただけたらと思う。

それでは、1週間を振り返ってみよう。
 

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以前、Youtuberの記事を少し書かせて頂いた。
Youtuberがあまりにも増えすぎ、「下層Youtuberは地獄だ」という風に綴った。

にも関わらず、2月16日連盟から新たなYoutuberが誕生した。

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蒼山君だ。
これまた意外なところが出てきたものだ。
彼、そんなに前にガンガン出ようとするタイプじゃないと思っていたんだけどなぁ。
初心者向けの麻雀の解説などを行っているようだ。
うんうん、麻雀の普及に貢献しているな。いいぞ。

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編集も頑張っているな。
沢山勉強して良い動画を作ってくれたまえ。

その5日後…

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二階堂亜樹プロの娘さんがYoutuberデビュー!?
業界に衝撃が走った。
早速動画を見てみた。

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はーちゃん可愛い!!
なんて癒やされる動画なんだ!
ちょいちょいパパの声が聞こえるのがツボだ。
定食屋で一人でずっとニヤニヤしながら見ていたが、周りの客にどう思われていたのかは分からない。

ちなみにこの勝負…
蒼山麻雀ch 登録者数58
はーちゃんch 登録者数814 ※2019年2月27日時点

はーちゃんに軍配が上がった。
しかし、まだまだここから逆転の可能性はある!
はーちゃん目指して頑張れ蒼山!

第5期JPML WRCリーグ 決勝観戦記 三浦 智博

第5期JPLM WRCリーグ決勝戦が2月3日に行われた。先日のベスト8を勝ち抜いたのはこの4名

 

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前原雄大
1期生 A1リーグ所属 現鳳凰位 

 
 
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沢崎誠
3期生 A1リーグ所属 現マスターズ

 
 
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HIRO柴田
17期生 A1リーグ所属

 
 
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仲田加南 
22期生 C2リーグ所属 現女流桜花

現鳳凰位の前原雄大を含むA1リーグ3名と現女流桜花というWRCリーグ史上屈指の好カードとなった。

 

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1回戦
起家から沢崎―仲田―前原-柴田の順

東1局 親沢崎 
開局から前原の選択が面白い、自風の西ポンした後の9巡目

二索二索三索五索六索九索九索二筒七筒七筒  ポン西西西  ツモ三筒  打九索  ドラ七筒

自分で四筒を切っているフリテンターツを残して九索切り、これがうまく決まって

二索三索五索六索七索二筒三筒四筒七筒七筒  ポン西西西  ロン一索

沢崎から3,900のアガリ。

東3局 親前原 
柴田が丁寧に進めて5巡目にこの形。

六万六万三索四索六索八索一筒二筒三筒三筒四筒五筒発  ツモ五索  打発  ドラ発

タンヤオとピンフの手替わりを待って10巡目、

六万六万三索四索五索六索八索二筒三筒四筒四筒五筒六筒  ツモ二索  打八索 左向き

このリーチに前原がまっすぐ打ち抜き3,900の放銃、とにかく全員が前に出てくる。この時点で乱打戦の予感がした。

東4局 親柴田 
親の柴田が仲田の2フーロを受けて以下の手牌

三万四万五万六万七万一索一索六索七索八索二筒四筒六筒  ツモ二筒  ドラ九筒

一索二筒のツモ切りかと思いきや柴田は打六筒とした。
対局後「前局リーチに感触があったのでこの局もリーチでぶつけたかった。」と語ってくれた。確かに一発裏ドラのあるルールでは実戦的かもしれない。

三万四万五万六万七万一索一索六索七索八索二筒二筒四筒  ツモ八万  打四筒 左向き

しかしこの四筒が沢崎のリーチの一発に捕まってしまう

四万五万六万一索二索三索四索五索六索七索七索五筒六筒  リーチ一発  ロン四筒

実はこの前巡の沢崎の選択が凄かった

四万五万六万一索二索四索五索六索七索八索九索五筒六筒  ツモ七索  打八索

仲田の仕掛けに七索がワンチャンスとはいえこの選択はなかなか出来ない。柴田は手痛い8,000の放銃になってしまった。ここから柴田の苦戦が続く。

南1局 親沢崎 
柴田の先制リーチ

九万九万一索三索三索七筒七筒八筒八筒東東発中  ツモ一索  打中  ドラ七万

数巡後、仲田がドラドラで追いついてリーチを打つ。

一万一万一万二万三万七万七万三索四索四索五索発発  ツモ四万  打四索 左向き

柴田が一発で七万をつかんで8,000の放銃。

南2局 親仲田 
それでも前に出る柴田、5巡目に自風の西を仕掛けていった。

五索六索二筒三筒五筒六筒七筒八筒発発発  ポン西西西  打五索  ドラ九索

しかしテンパイが入らないまま13巡目に沢崎のリーチを受ける。同巡に打たれた九筒を仕掛けてなんとかテンパイを入れるも、

二筒三筒五筒六筒六筒発発発  チー九筒 左向き七筒 上向き八筒 上向き  ポン西西西  打五筒

沢崎 
六万七万八万四索四索五索六索七索三筒三筒四筒四筒五筒  リーチ  ロン五筒  裏一万

またしても沢崎への8,000の放銃になってしまう。そして試合は前原と沢崎の叩き合いへ移っていく。

南3局2本場 親前原 
ドラドラの配牌をうまくまとめて4,000オール。

四万四万五万五万五万一索二索三索五索六索七索三筒四筒  リーチ  ツモ二筒  ドラ四万  裏北

南3局4本場 
今度は沢崎がドラドラの2,000・4,000。

一万二万三万九万九万九万五索六索七索九索九索六筒七筒  リーチ  ツモ八筒  ドラ九索  裏北

これでオーラスを迎えて持ち点が

沢崎 45,300
仲田 25,600
前原 50,400
柴田 ▲1,300

こうなり、1回戦はオーラスへ。

南4局 親柴田 
トップと5,100点差の沢崎、ヤミテンから手変わりを待ってリーチを打つ。

二万三万四万七万七万二索三索四索五索六索七索四筒四筒  ツモ六万  打七万 左向き  ドラ七筒

仲田がテンパイから八万を打ち出し沢崎のアガリで裏ドラが四索で8,000、トップを奪った。

1回戦終了時
沢崎 +38.3P
前原 +25.4P
仲田 ▲17.4P
柴田 ▲46.3P

 
 

2回戦
起家から仲田―柴田―沢崎―前原
1回戦に沢崎にトップを奪われた前原、この半荘は俺の番だとアガリ倒す。

南4局 親前原 
オーラスでこの持ち点。
仲田 15,800
柴田 17,200
沢崎 32,500
前原 54,500
ここでも先制リーチを打ち、追いかけリーチの仲田から12,000。

二万三万五万六万七万八万八万五索六索七索三筒四筒五筒  リーチ  ロン四万  ドラ五万  裏五索

さらに続く1本場

南4局1本場 
3巡目にリーチを打って、

二万二万三万四万五万五万六万七万一筒三筒七筒八筒九筒  リーチ  ツモ二筒  ドラ二筒  裏五筒 

このドラ待ちカンチャンをあっさりツモ、2,000オールで持ち点が70,000点を超える。前原が独走するかと思いきや待ったをかけたのは沢崎。

南4局 3本場 

沢崎 
五万五万七万七万三索五索五索七索七索四筒四筒八筒発  ツモ八筒  打発  ドラ八筒

三索という待ち選択については対局後「ドラの八筒ツモテンパイならこの手はアガれるので、高めにとった」と語ってくれた。この選択がはまる。前原がチンイツまで見えるメンホンの1シャンテンから三索を切って放銃、裏ドラも乗って16,000、トップは変わらないが大きなアガリになった。
仲田  700
柴田 12,000
沢崎 47,300
前原 60,000

2回戦終了時
前原 +70.4P
沢崎 +60.6P
仲田 ▲61.7P
柴田 ▲69.3P

前原、沢崎が抜ける形になった。仲田、柴田はほぼ2連勝必須、そのうえで着順や素点が必要になってくる。

 
 

3回戦
起家から柴田―沢崎―前原―仲田の順

東1局 親柴田 
後のない仲田が積極的に仕掛けていく2巡目に中をポン。

三万五索一筒一筒三筒五筒七筒七筒東西発  ポン中中中  打三万  ドラ西

この手から次々と有効牌を引いて6巡目には、

一筒一筒三筒五筒七筒七筒七筒西西西  ポン中中中

なんと跳満テンパイ。さらに沢崎から打ち出された一筒をポンして打三筒、高め倍満まで育つ。しかし無情にも五筒を手元に寄せたのは沢崎。

五万六万七万一索二索三索六索六索二筒三筒四筒六筒七筒  ツモ五筒

400・700のツモアガリ、続く親番では、

東2局 親沢崎 

三索三索五筒五筒  暗カン牌の背三万 上向き三万 上向き牌の背  ポン二索 上向き二索 上向き二索 上向き  ポン八索 上向き八索 上向き八索 上向き  リンシャンツモ五筒  ドラ五筒

この6,000オールを決め、沢崎が1歩抜け出すが直後に事件が起きる。

東3局 親前原 

沢崎 
七万七万七万三索三索八索八索三筒四筒東西  チー五筒 左向き六筒 上向き七筒 上向き  打西  ドラ七筒

ライバルの前原の親番で軽快に仕掛けていくが7巡目にツモ切った一筒に仲田から声が掛かる。

仲田 
一万九万一索九索九筒東東南西北白発中  ロン一筒

トータルトップの沢崎から32,000の直撃、これでこの半荘の持ち点が
柴田 22,300
沢崎 16,200
前原 25,900
仲田 55,900

こうなり2回戦までのトータルを合わせると
前原 +71.3P
沢崎 +31.8P
仲田 ▲21.1P
柴田 ▲82.0P

仲田はまだ前原との差は大きいが、この半荘のさらなる加点があれば最終戦に望みを繋げるかもしれなくなった。その思いに応えるように牌もついてくる。

南3局1本場 親前原 

九索九索南南  ポン三筒 上向き三筒 上向き三筒 上向き  ポン八筒 上向き八筒 上向き八筒 上向き  ポン九筒 上向き九筒 上向き九筒 上向き  ツモ南  ドラ九万

2,000・4,000のツモアガリ、さらに続く親番。

南4局 親仲田 

三万五万六万七万一筒二筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒九筒  ツモ三万  ドラ五万

この4,000オールでさらなる加点に成功する。
3回戦成績
柴田 14,500
沢崎 11,400
前原 22.700
仲田 71,400

3回戦終了時
前原 +68.1P
沢崎 +27.0P
仲田 ▲5.3P
柴田 ▲89.8P

ここまで流局が3局だけとまさに殴り合いの展開となった、残り1戦最後まで目が離せない。

 
 

4回戦
起家から沢崎―仲田―柴田―前原の順

東1局3本場 親沢崎 
追いかける沢崎の連荘から始まった。
0本場の形式テンパイから3局連続テンパイ連荘。
迎えた3本場で7巡目のリーチを入れる、それを受けた仲田のテンパイ打牌が捕まった。

仲田 
一索二索三索三索五索五索五索九索九索一筒一筒八筒八筒  ツモ二索  打五索  ドラ五万

沢崎 
六万六万七万七万八万八万六索七索二筒三筒四筒五筒五筒  リーチ  ロン五索  ドラ二筒  裏五万

12,000は13,200の放銃、ここから沢崎劇場が始まる。

東1局4本場 
3巡目にこの仕掛け

一万一万三万四万四万七万七万三索五索一筒一筒南中  ポン七万  打一筒  ドラ六索

最終形がこちら

二万二万三万四万四万六万六万  ポン一万 上向き一万 上向き一万 上向き  ポン七万 上向き七万 上向き七万 上向き  ツモ三万

役牌を周りに絞らせつつ終盤に4,000オール。
「メンゼンじゃ間に合わない」対局後にこう語ったが、この七万に声が掛かる打ち手が何人いるか。

東1局5本場 沢崎手を緩めず今度は1巡目。

六万八万一筒二筒七筒東南南西白発  ポン九筒 上向き九筒 上向き九筒 上向き  打六万  ドラ九索

なんとかかわそうと、仲田が七対子のヤミテン、柴田がドラドラで発をポンして向かっていくが軍配は沢崎。柴田から

二筒二筒七筒九筒  ポン南南南  ポン西西西  ポン九筒 上向き九筒 上向き九筒 上向き  ロン八筒

結局7本場まで積んだ沢崎が持ち点を74,700まで伸ばしトータルトップに躍り出る。
沢崎 +86.7P
前原 +61.2P
仲田 ▲40.0P
柴田 ▲107.9P

こうなると、2番手でこの半荘も2着目の前原が、トータルで約25,000点差を詰められるかの勝負になるかと思ったらこの人が黙っていなかった。

東2局1本場 親仲田 

仲田 
一索二索三索四索四索四索五索五索七索八索八索八索九索  ツモ五索  ドラ南

実はこのアガリ、待ち選択が難しかった。

一索二索三索三索四索四索四索五索五索七索八索八索九索  ツモ八索  打三索

三索六索が6枚見えているが、倍満確定の打四索にするかと思いきや「八索が山にいそう」と語った通り、山に1枚ずついたアガリ牌を力強く引いて6,000オール。
さらに

東2局2本場 
仲田の11巡目リーチに対して、一発目の前原は以下の手牌。

一万三万五万三索四索五索一筒一筒二筒三筒四筒九筒九筒  ツモ四万  打一万  ドラ九筒

前原はリーチでぶつけると思ったが、縦に打ち出したこの牌が

仲田 
二万三万一索二索三索二筒二筒五筒五筒五筒七筒八筒九筒  リーチ一発   ロン一万

前原「仲田の8巡目、二万手出しで一万がかなり危険に見えた」リーチ選択より一万を切るかで迷ったとのこと。
仲田はこの後沢崎に親を流されるも、

東3局1本場 親柴田 

一筒二筒三筒五筒五筒発発  ポン九筒 上向き九筒 上向き九筒 上向き  ポン白白白  ツモ発  ドラ五筒

この3,000・6,000を決めて、トータル2着目の前原に並ぶ。
東4局で柴田に8,000の放銃をするもトップ目の沢崎の親番で、

南1局 親沢崎 

二万三万三万四万四万五索五索一筒二筒三筒五筒六筒七筒  リーチ  一発ツモ五万  ドラ一筒  裏五万

3,000・6,000を決めてさらに詰め寄る。極めつけは

南2局1本場 親仲田  

四万五万六万九万九万一索二索三索七索八索二筒二筒二筒  リーチ  ロン九索  ドラ六索  裏二筒

ドラ暗刻の沢崎から裏ドラ3枚の12,000の直撃を決める。この時点で持ち点が、
沢崎 49,400
仲田 64,700
柴田 10,100
前原 ▲4,200

こうなり、トータルが、
沢崎 +51.4P
仲田 +44.4P
前原 +18.9P
柴田 ▲114.7P

なんと仲田は一時120ポイント以上離れていた点差を、わずか7ポイント差まで詰め寄ってしまったのだ。こうなるともう誰が勝つかわからない。

南3局4本場 親柴田 
前原がリーチ後にカンを入れてこのアガリ。

一万二万三万八万八万九万九万九万五索六索  暗カン牌の背六筒 上向き六筒 上向き牌の背  リーチ  ツモ四索  ドラ四索五索  裏五筒南

これで3人に優勝の可能性があるオーラスが始まる。
この半荘の持ち点が、
沢崎 46,000
仲田 61,300
柴田 12,400
前原  300
これに順位点とトータルを合わせると

沢崎 +48.0P
仲田 +41.0P
前原 +23.4P
柴田 ▲112.4P
仲田は8,000出アガリか1,600・3,200ツモ、または沢崎からの3,900直撃条件。
前原は親なので連荘になるが、4,000オールでこの半荘3着になりトータルトップになる。

南4局 親前原 
条件がある仲田にチャンス手が入る。
8巡目

二万二万三万四万五万三索四索五索二筒三筒五筒七筒八筒  ツモ一筒  ドラ五索

五筒リーチだと沢崎から直撃、ツモか他からアガリの時には一発か裏ドラが必要になる。ここはヤミテンでも条件を満たせる可能性を残し一筒をツモ切る。しかし無情にもこの後有効牌を引くことはなかった。
終盤にテンパイを入れた前原と沢崎の2人テンパイ。

南4局 1本場 
今度は前原にチャンス、2巡目に四筒を仕掛けて10巡目にテンパイを入れた。

二万二万四万五万六万二索三索四索七索七索  チー四筒 左向き三筒 上向き五筒 上向き  ドラ七索

ドラの七索が2枚、二万が1枚山に残っている。七索ツモなら一気にトータルトップだったが手牌を開けたのは沢崎だった。

九万九万九万一索二索三索三索五索三筒三筒六筒七筒八筒  ツモ四索

ラス牌をツモって勝負あり。
第5期JPML WRCリーグ優勝は沢崎誠に決まった。

仲田の追い上げは素晴らしく観るものを魅了した。なにより柴田が最後まで丁寧に打ったからこそ、試合が壊れず最後までドラマがあったと思う。
前原は対局後「日々の生活を変えないと難しい」とコメントをくれたが、本当に強かった。
そして沢崎は失点こそ多かったが、それ以上に前に出てアガリ、まさに勝利をもぎ取った。
沢崎さん優勝おめでとうございます!

余談だが、対局後に沢崎が3回戦の国士無双放銃について話してくれた「痛いけどちょうどいいかもなと思ったよ、なぜって2着目が座る席がよかったから」連盟のタイトル戦の最終戦はトータルの順位で座る場所と起家が決まっている、聞くと2着目の席が3連勝していたそうだ。このポジティブさも沢崎の強さなのだろう、、、

 

100

第5期JPML WRCリーグ ベスト8B卓レポート

第5期JPML WRCリーグ、ベスト8最終戦。
予選から参加してきた選手となると、予選・一次トーナメント・二次トーナメント・ベスト16、長い長い道のりを戦い抜いてきた。
そしてついにベスト8、この戦いに勝てばいよいよ決勝戦。
A卓からはHIRO柴田・仲田加南が既に勝ち上がりを決めている。
ここでもまた、各選手負けられない戦いが待っている。

WRCルールは一発裏ドラカンドラあり、30,000点持ち30,000点返し。
順位点はトップから+15、+5、▲5、▲15。
トータル4回戦を行いポイント上位2名が決勝進出となる。

 

100

 

 

1回戦(起家から沢崎誠→木本大介→原佑典→前原雄大)※文中全て敬称略

現役A1リーガーVS若手プロの対決となったベスト8B卓。
前評判どおりのベテラン勝ち上がりとなるか、それともルーキーによる下克上なるか。
戦いの火蓋は切って落とされた。

東1局
7巡目、親の沢崎が先行リーチ。

七万七万二索三索四索四筒五筒六筒八筒八筒東東東  ドラ五万

ここに15巡目、追いついたのは西家・原。

三万三万四万四万四万五万五万五万三索三索六索七索八索

ドラを暗刻にしたテンパイで三万六万三索の3メンチャンのテンパイ。
前巡に木本が三索を切っている。この大物手をヤミテンとするが、すぐに七万を掴み放銃。
沢崎が裏ドラをめくるとそこには原が欲しかった六万。裏ドラ3枚で18,000。
原自身も勝負手であったが、手痛いスタートとなってしまう。

東1局1本場
3巡目、今度は原が先行リーチ。

八万八万七索八索九索一筒二筒三筒四筒五筒六筒西西  ドラ四索

打点はいまひとつだが何よりも巡目が早い。
しかし、前局跳満をアガった親の沢崎もドラ暗刻で追い掛けてくる。

三万三万四万五万六万四索四索四索七索八索九索一筒三筒  リーチ

待ちの枚数に大きな差はない。
これは原ピンチか・・・という展開もツモったのは原。1,000・2,000の1本場。
前局の大きな失点を少し取り返す。

東3局
3巡目、北家木本の手。

三万五万九万九万四索五索七索六筒八筒東東北北  ドラ六索

役牌がふたつトイツだが、ここで沢崎が、そしてそれに合わせて原が切った東を2枚ともスルー。
その次巡に切られた北も仕掛けず。
ここまで仕掛けも多用して勝ち上がってきた木本だが、ここは鳴く手かたちではないという判断か。

そこに前原が西を暗カン。それを見た沢崎はカン七索をチー。

二索三索四索四筒四筒六筒六筒六筒発発  チー七索 左向き六索 上向き八索 上向き  ドラ六索四万

そして8巡目、メンゼンでテンパイを入れた木本が満を持してのリーチ。

三万四万五万九万九万九万四索五索五筒六筒七筒北北

2巡後、ドラの六索をツモって2,000・4,000のアガリ。
仕掛けずに手を育て、嬉しい加点となった。

南4局
ここまでの各者の持ち点は
沢崎56,300 木本33,700 原700 前原23,000
親番で大きなアガリを決めた沢崎がダントツのトップ目。

7巡目、親の前原がリーチ。

三万四万五万九万九万三筒三筒三筒六筒七筒八筒西西  ドラ九万

ここに、トップ目の沢崎が西で飛び込み、裏が乗って12,000のアガリ。
2着目に立つが、1本場は木本がそれをかわし、1回戦が終了。
放銃スタートとなってしまった原は、苦しい立ち上がりとなった。

1回戦結果
沢崎+29.3P 木本+10.3P 前原▲1.6P 原▲38.0P

 

 

2回戦(起家から前原→木本→原→沢崎)

南1局1本場
南家・木本が8巡目にテンパイ。

五万六万七万二索三索五索六索七索五筒六筒七筒九筒九筒  ドラ七万

ピンフ・三色・ドラの確定満貫を、積極的にリーチとゆく。
現状34,700点持ちの2着目であり、トップ目の原が1回戦4着であったことからヤミテンの選択を取る打ち手も多いかもしれない。
そこに親の前原、西家の沢崎が仕掛けて押し返す。そして沢崎から打たれた一索で8,000は8,300のアガリ。
裏ドラは乗らなかったものの、果敢な攻めで加点に成功。

南2局
9巡目、南家原に選択の局面。

 

100

 

456の三色が見える形だが、ここで選んだのは打四万
自身から九万が3枚、八万が4枚見えておりカン七万の待ちは景色がいい。
トップ目の親ということもあり、アガリ易さを考慮しての選択か。
しかし自身の次のツモは五万。マンズを外してゆく。

そこに4着目となった西家の沢崎のリーチ。

一万二万三万五索六索七索一筒二筒三筒七筒八筒西西  ドラ中

そして14巡目、そのリーチに追いついたのは北家・前原。

五万六万七万五索五索六索六索七索三筒四筒五筒六筒中  ツモ七索

三筒六筒中もリーチには通っていない牌だが、ここでアガリに向かうならとドラの中を切って追いかけリーチ。
一発で六筒をツモアガリ2,000・4,000、トップ目に肉薄する。
六筒は沢崎のアタリ牌でもあり、会心の1局となったか。

南4局1本場
オーラス、木本と100点差となった前原が積極的に仕掛けを入れ、300・500のツモアガリでトップに。
しっかりと着順をまとめて、後半戦に向かう。
一方大きなラスを引いてしまった沢崎はここでポイントリセット。
3回戦以降どのような立ち回りを見せてゆくのか。

2回戦結果
前原+24.3P 木本+12.6P 原±0.0P 沢崎▲36.9P

トータル
木本+22.9P 前原+22.7P 沢崎▲7.6P 原▲38.0P

 

 

3回戦(起家から沢崎→前原→原→木本)

東1局
西家の原が、リーチ。

三索四索五索二筒二筒五筒六筒七筒九筒九筒東東東  ドラ二筒

ドラをツモり裏が乗って3,000・6,000。
1回戦の18,000放銃以来苦しい展開が続いていた原、ここで反撃の狼煙となるか。

南3局
親の原がドラの中をポンしてチャンス手。8巡目、引いてきたのは四万

 

100

 

さまざまな選択がある手だが、原が選んだのは六索
五万八万が2枚切られていること、2人が九索を切っていることが理由か。

ここから八万をチー、三筒を引き入れテンパイをいれ沢崎から12,000点大きなアガリ。

南4局
5万点を超えるトップ目となった原、ここでもリーチ。手は緩めない。
今度は前原からアガリ、8,000点。
大きな大きなトップで、トータル2位までポイントを伸ばす。
一方この半荘、アガリのチャンスに恵まれなかった木本はトータルトップ目から手痛いラスとなってしまう。

3回戦結果
原+44.7P 前原▲1.3P 沢崎▲15.2P 木本▲28.2P

トータル
前原+21.4P 原+6.7P 木本▲5.3P 沢崎▲22.8P

 

 

最終戦(木本→原→沢崎→前原)

ついに最終戦。まだまだどの選手にも勝ち上がりの可能性がある。

東1局

 

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こちらは、西家・沢崎の3巡目の手(北家の前原が北をポンしている)。

ここから沢崎はトイツの九万の1枚外し。
この選択がうまくいき、9巡目に以下の形でテンパイ。

八万九万七索八索九索一筒一筒二筒二筒三筒三筒南南  ドラ八筒

この手をリーチとゆく。
それを受けた木本も同巡にテンパイ。

六万六万六万二索三索四索六索八索四筒五筒六筒八筒八筒

タンヤオ・ドラ2の勝負手をこちらも強気にリーチ。
このペン七万とカン七索、山には2枚づつ残っており枚数は互角。
ここは沢崎がツモって2,000・4,000のアガリ。

2軒リーチを受け一歩後退した前原の手のうちにはソーズが五索五索五索七索とあり、リーチが一軒のみの場合、手の進行度によっては打ち出されている展開もあったか。
それによっては今後の各選手の戦い方もまた、変わっていたかもしれない。

南1局
4着目の木本の最後の親番

五万六万七万三索三索五索六索五筒六筒七筒  ポン白白白  ドラ六索

ここで高めの七索を原からアガリ、トータル2着目の沢崎にせまる。
しかし次局は沢崎に2,600は2,900の放銃で親落ち、一気に厳しい戦いとなる。

南4局
連荘もなく局が進みオーラス。トータルトップ目の前原が親のため、ここ1局で終局となる見込みが高い。

木本は1,300・2,600もしくは前原からの3,900か原からの7,700直撃条件。
そして原は3,000・6,000のツモアガリが現実的な条件。

しかしここでテンパイをしたのは現在トータル2位の沢崎。

七万八万九万五索六索七索九索九索九索四筒四筒七筒八筒  ドラ八万

相手の直撃条件を緩和してしまう可能性はあるものの、ここが最後の勝負どころと見てリーチと踏み切る。
このしっかりとした状況判断こそが、トッププロの強さであろう。
予選から勝ち上がった若手プロたちにとっては1日通して、大きな大きな壁となったことだろう。

このリーチを一発でツモり2,000・4,000。自身のアガリでしっかりと決勝戦進出を決めた。

最終戦結果
沢崎+32.1P 前原+5.7P 木本▲9.3P 原▲28.5P

勝ち上がり 前原雄大 沢崎誠

こうして、A1リーガー2名が決勝戦へと勝ち上がりとなった。

敗れたものの、この戦いは若手の2選手にとってもきっと、かけがえのない財産となったことは間違いない。
いつかこの大きな壁を越えて見る景色を夢見て、明日からまた研鑽を積んでいくことだろう。

第191回:第19回モンド杯優勝特別インタビュー 柴田 吉和  インタビュアー:ケネス徳田

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~この20年随一の!?~

私が麻雀界に足を踏み入れて今年で18年。幸いなことに、デビュー当初から麻雀関係の仕事一本だけで生活していくことができた。とはいえ、この18年の最中いろいろな出来事がおきた。近年では映像メディアの発達が目覚ましい一方で紙媒体つまり出版業界の衰退も著しい。そのため増える仕事もあるが、無くなる仕事も多いのが現状であり、さらに扶養家族も増えてしまい我が暮らしは決して楽にならず。

手前味噌ながらデビュー当初から同じように続けている仕事といえば『むこうぶち』(竹書房『近代麻雀』刊)、新聞原稿『夕刊フジ・毎週火曜日発売分』、そして『モンド麻雀プロリーグ』。この3つだけである、ありがたや。

『モンド麻雀プロリーグ』、当時は『麻雀デラックス』というTV対局番組の枠名だったが2004年に『モンド21麻雀プロリーグ』に変更。そしてチャンネル名が『モンド21』から『MONDO TV』に変更を機に『モンド麻雀プロリーグ』になった。その中に『モンド杯』『女流モンド杯』『モンド名人戦』『モンド王座決定戦』という、現行システムが確立された。

私が携わったのは2002年。たしか『女流モンド21杯』であった。対局中のスコア管理。最終戦の条件計算。またテロップ作成や編集立ち会いなど。さらには近代麻雀での観戦記(現状は無し)。少なくとも最低3回は同じ対局~しかも多角的に~を20年近く見続けてきた。番組レギュラー陣の今と昔の麻雀の変化などにも人一倍感じる時もある。

過去のレギュレーションでは決勝は4回、6回などの番組もあったが、現行システムになってからは決勝2半荘制(『王座決定戦』は対局者4名による全4半荘)。

初戦トップで7割弱、2着で2割弱の優勝確率が私のイメージである。3着・4着ともなるとやはり相当厳しく、特に初戦ラスからの優勝は私の記憶では過去1~2回。なくはないが相当厳しいものとなっている。特にそこまで沈んでないラスならともかく、初戦ハコ割れラスではほぼ絶望的な点差とも言える。

しかし『第19回モンド杯』ではその絶望的な点差をひっくり返した男がいる。またしても「逆転の柴田」が伝説を作ったのである。

 

~過去に例のない逆転劇~

25,000点持ちの30,000返し、順位点10・20のシステムの場合、3万点ちょうどのトップで+40P。トップ者がこのくらいの点数ならばラスでも2万点近くあり、その場合は▲30P。70P差の場合、トップ・3着で2万点、4万点トップ2万点3着というイメージ。これならば逆転もそこまで難しくはない(とはいえ厳しいといえば厳しいが)。

 

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しかしこの『第19回モンド杯』。決勝1回戦の成績が

白鳥翔 +52.8P
山井弘 +12.6P
石橋伸洋▲17.7P
柴田吉和▲47.7P

柴田は1回戦オーラスの親番、4,000オールをツモって素点を回復するも2,300点持ちのラスで終了。
トップの白鳥とは98.5P差。トップ・ラスで4万点弱という相当厳しい条件を突きつけられる。しかし『第32期十段位戦』で…

 

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三倍満条件をクリアする国士無双をオーラスでツモアガリ。この奇跡に比べたら、これくらいの数字は全然…

柴田「いやいや、厳しいから」

ケネス「そうね。点差つけても相手がラス、せめて3着じゃないと相当だからね」

決勝2戦目東2局1本場。石橋、山井の先制リーチに対し

 

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この行くしかない状況でドラのペン七筒待ちイーペーコーで3件目の追っかけリーチ。これが功を奏し一発で石橋から満貫の出アガリ。

続く東3局の親番では4,000オール、2,600オールと立て続けに点棒を増やし、5万点を超える。目標の白鳥は17,700点持ちの…微差だが2着目。

柴田「結局まだまだ足りてないから攻め続けなくちゃいけなくて。そしたら東4局で…」

 

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白鳥が3巡目にリーチ。3メンチャンで追っかけたものの、次巡に5,800の放銃となってしまう。

ケネス「打ち取れば優勝が見えたのにね」

柴田「でもこのおかげで吹っ切れたかもしれなくて」

東4局1本場、石橋から東・ドラ3の満貫をアガリ。そして南1局、親番・石橋の先制リーチを受けながらドラポン、そして終盤で…

 

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前巡ドラの四索をポンしてカン五筒待ちテンパイ。そこにツモ六筒…残りツモあと2回。二筒五筒が4枚切れているのと安全度との兼ね合いで…

ケネス「流石に四筒切りになりそうだとは思ってたけど…」

柴田「まだ素点も足りてないし行くしかないからね」

柴田の選択は打三筒! 放銃覚悟でアガリの可能性を目一杯追った選択である。
ちなみに石橋の待ちは六筒九筒。そしてハイテイにいたのは…二筒だった!

ケネス「このアガリで4万点差。だけど現状白鳥が2着目だからまだまだか」

柴田「けどこの後山井さんが4,000オールアガってくれて、翔ちゃんが3着に落ちたから」

南2局1本場に2,000・4,000ツモで条件クリア。オーラスも見事自力でアガリ切って第19回モンド杯優勝となった。

ケネス「見ててこの南1局のアガリが一番インパクトあったけどね」

柴田「でも自分では決勝よりも予選最終戦のほうがちょっとあって…」

『第19回モンド杯』は出場者12名。予選各自6回行い上位2名は準決勝をスルーして即決勝となる。

予選最終戦前。柴田はトータル+9.3Pの6位。大きいラスで脱落(下位2名予選敗退)の危機もあったし、そうでなくても半荘1回だけの準決勝では挽回が非常に難しくなる。

ところが別卓が先に終わり、残るは柴田の卓のみ。トータル順位こそ7位に落ちたものの+86.3Pだった2位のボーダーが+53.0Pまで低下。普通のトップでなんと2位、つまり決勝へジャンプアップできるのだ。

柴田「幸いオーラスダントツトップ目で気は楽だったんで、親に放銃しなければ多少無理してでも終わらせにいこうかと」

 

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東をポンして片アガリチャンタの六索九索待ち。そこに予選トータル1位・白鳥のリーチが。

柴田「白は出たらポンして単騎待ちにしようかと思ってた。親の村上さんはテンパイすればリーチ、つまりリーチじゃなければテンパイじゃないと読んでだから」

ケネス「じゃあこの白をポン?」

柴田「いや、なぜか声がでなくて。どの道翔ちゃんに放銃してもトップは堅いから現状オリる気なくて行くつもりはあったんだけど」

柴田のポンする、しないの瞬間の判断がまさに天国か地獄かの選択だった。2巡後、ツモ切った四索が白鳥に放銃するが…。

四索四索六索六索六索四筒四筒四筒五筒五筒北北北  ロン四索

柴田「もし白ポンしてたら四索が向こうに行って四暗刻ツモらてたんだよね。ほんと助かったと思って」

虫の知らせか、第六感か…「戦場では一瞬の躊躇が命取り」と言われているが、逆に躊躇が功を奏した形となった。

 

~現代のシンデレラボーイ!?~

ざっとここで柴田の経歴を挙げてみよう。

2012年 プロ連盟入会(28期生)
2014年 第28期新人王戦優勝
2015年 第32期十段位戦優勝
2016年 第1回モンドチャレンジマッチ勝ち上がり、第17回モンド杯出場
2019年 第19回モンド杯優勝

ケネス「すごいね。ここ最近だとここまでトントン拍子に勝ってきてる人はいないよ」

柴田「そうでもないよ。この間に他決勝戦4回出てるけど逃してるし」

柴田の言う逃した決勝戦とは「麻雀最強戦2015(十段位シード)」「第33期十段位戦(防衛戦)」「第6期グランプリMAX」「第7期グランプリMAX」の4回。勝った時のインパクトの反面、負けた時の印象が薄く失礼ながら記憶にも残っていなかった…。もっとも本人としてどうせ勝つならもっと余裕を持って勝ちたいだろうが。

柴田「十段位になってから色々出させてもらったけど、そこから全く結果出せてなくて」

ケネス「モンドチャレンジマッチだけか、勝ったのは」

柴田「そうね。でもそれ勝ってモンド杯出場はあくまでスタートだからね。出場が目的じゃなく、やっぱり優勝が大事だから」

 

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本人的には、十段位以降タイトルに恵まれず、人知れず苦悩した時期もあるとのこと。

柴田「タイトル獲った人が不甲斐ないと、そのタイトルの価値を落とすことにもなるからね。僕個人のことを悪く言われるのはそこまで気にならないけど、過去や今後十段位獲った人まで悪く言われるのは耐えられなくて」

さすがO型らしい発想。私みたいな「それがどうした」の一言で済ますB型とは視点が全く違う。

柴田「でもモンド杯優勝できて、ほんと嬉しいというより安心したって感じかなとりあえず。だけど今度は今度で「モンド杯優勝」の肩書を背負わなければならないからね」

柴田の苦悩は今後も続くようだ。とりあえずは6月放送予定の「第15回モンド王座決定戦」モンド杯優勝者として出場する。柴田の活躍に、そしてその後の延々苦悩する姿も乞うご期待!

第3回麻雀プロアマオープン競技会 本戦レポート 松田 彩花

巣鴨に日本プロ麻雀連盟本部道場が出来てから約1年半が経過し、麻雀プロアマオープン競技会も3回目の開催となった。
2月10日は、その本戦が行われるということで巣鴨道場は本戦通過を目指す出場者の熱気で満ち溢れていた。

予選は2018年8月1日から2019年の1月31日の17時からの通常営業時に行われ、成績に応じて本戦やトーナメントベスト16などの出場権が与えられている。

 

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※重複があるため、本戦出場は総勢40名となった。

この日は、40名で半荘4回戦を行った後上位14名にシード選手を加えた24名でトーナメント1回戦・2回戦を行い、勝ち残った6名がベスト16へと駒を進めることとなる。

 

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出場者40名が揃うと、藤原隆弘道場長からルール説明がされた。いつもは笑顔に包まれている道場も、今日ばかりはピリッとした緊張感が漂う。そんな中、森山茂和会長から激励の言葉がかけられると、会場内は一気に笑顔に包まれた。
和やかな雰囲気が漂っていたのも束の間、本戦4回戦が藤原道場長の合図で開始された。

 

【本戦】
※半荘4回戦のルールは日本プロ麻雀連盟WRCルール、50分プラス1局で行われた。

 

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日本プロ麻雀連盟からは森山茂和会長、藤原隆弘道場長、冨田久志、小林大地の4名がこの本戦からの出場となった。

 

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『今日は役満アガったら何かあるんですか?』と質問があった。その質問に藤原道場長が、「今日は試合ということなので特に何もありません!」(※通常営業時は役満をアガると、1日無料券などのサービス券が配られている。)と答えた矢先の出来事だった。

KANTAさんが四暗刻をツモって8,000・16,000をアガっている。シーンとした道場内に役満をアガった声が響くと、少しザワつき、その後再びピリッとした緊張感が走った。

4回戦が終わりポイント上位が発表された。
会場内には喜びの声が響くと同時に、敗退してしまった方の悔しい声もあがっていた。序盤から苦しい展開が続いていた森山会長、藤原道場長もここで敗退となった。

本戦通過者は以下14名
オガチャンさん 水野裕来さん カズさん くまおさん
西角健二さん ドロンボーZさん 茶谷正人さん もとさん
ヒロオさん 徳永英二さん 太田久雄さん 冨田久志
野瀬守康さん 木澤謙さん

ここにシード権のある
篠田拓郎さん ぽいすけさん Andy-Sanさん 杉山俊彦
住吉聡さん 丹野賢一さん 藤次さん 中村さん
小林泰士さん 金山さん
を加えた24名で2回戦のトーナメントを行う。

 

【トーナメント1回戦】
各卓、上位2名がトーナメント2回戦に進出となる。なお、ここからの試合は60分プラス1局となる。

 

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1卓 (写真左手から)木澤謙さん 水野裕来さん 篠田拓郎さん カズさん
オーラス、篠田さんが親の満貫をツモアガリ2位以下を大きくつき離し二次トーナメント進出。前回優勝のカズさんは惜しくも敗退となった。
1位通過 篠田拓郎さん 2位通過 木澤謙さん

 

 

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2卓(写真左手から)くまおさん ぽいすけさん オガチャンさん 野瀬守康さん
オガチャンさんは本戦1位通過し、『今日はすごくツイてます。』と試合の合間に笑顔を見せてくれていたが、この半荘は苦しい展開に…オーラス、逆転条件をクリアしたくまおさんが2回戦進出を決めた。
1位通過 ぽいすけさん 2位通過 くまおさん

 

 

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3卓 (写真左手から)西角健二さん 杉山俊彦 冨田久志 Andy-Sanさん
プロが2人入るこの卓。終盤まで冨田がリードを守り続け、杉山とAndy-Sanさんが僅差の2位争いを繰り広げた。最後微差での勝利を手にしたのはAndy-Sanさん。2回戦へ駒を進める。
トーナメント2回戦からの参加だった杉山プロは惜しくもここで敗退となった。『精一杯頑張りましたが、最後は競り負けてしまいました。悔やまれるミスがあり後悔はありますが、次のプロアマオープンでは、ベスト16シード権獲得目指して頑張ります。』と語ってくれた。

1位通過 冨田久志 2位通過 Andy-Sanさん

 

 

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4卓(写真左手から)丹野賢一さん ドロンボーZさん 住吉聡さん 太田久雄さん
競りで迎えたオーラス、丹野さんが自らアガリを決め2回戦への進出を決めた。
1位通過 太田久雄さん 2位通過 丹野賢一さん

 

 

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5卓(写真左手から)茶谷正人さん 中村さん 藤次さん 徳永英二さん
オーラス、徳永さんが逆転条件をクリアし2回戦のトーナメント進出を決める。
1位通過 中村さん 2位通過 徳永英二さん

 

 

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6卓(写真左手から)金山さん もとさん ヒロオさん 小林泰士さん
2位以下混戦の中、オーラス、ヒロオさんが2着を決めるアガリをものにする。
1位通過 金山さん 2位通過 ヒロオさん

 

【トーナメント2回戦】
トーナメント2回戦は12名で行われ、各卓上位2名が通過となる。また、ベスト16からは対局が日本プロ麻雀連盟チャンネルで放送される。

 

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1卓(写真左手から)金山さん 徳永英二さん 冨田久志 木澤謙さん
冨田が終始リードを持って半荘をすすめる。苦しい展開が続いていた木澤がラス前に満貫をアガると2位以下は一気に混戦に。オーラス徳永が親番を連荘させるも最後は金山が2着を守り切り、ベスト16への切符を手にした。

1位通過 冨田久志
『スタジオの対局では、まだ勝ったことがないので勝ちたいです。がんばります。』

2位通過 金山さん
『優勝します!!!』

と力強いコメントをいただいた。

 

 

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2卓 (写真左手から)ぽいすけさん Andy-Sanさん 丹野賢一さん 中村さん
ぽいすけさんが序盤リードでゲームを進めるが、丹野さん、Andy-Sanさんが大きいアガリをモノにすると、点差がフラットになる。南場に入り、我慢を重ねてきた中村さんが満貫をアガると、一気に2位に浮上する。
しかしオーラス、2位との差が6.3ポイントとなっていたAndy-Sanさんが満貫をツモアガると、ベスト16へ進出を決めた。

1位通過 Andy-Sanさん
『せっかく勝ち上がったので、決勝残れるように頑張ります。』

2位通過 丹野賢一さん
『緊張するだろうけど普段通り打てるように、最後までいけるようにがんばります。』

と意気込みを語ってくれた。

 

 

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3卓(写真左手から)篠田拓郎さん くまおさん 太田久雄さん ヒロオさん
東場はそこまで大きな点棒の移動はなかったものの、南場はくまおさんのリードで迎える。ラス前に太田さんが5,200点をアガると2位以下は一気に混戦状態に…。
そして迎えたオーラス、親番の篠田さんが500点オール、6,100点オールと大物手をモノにし、卓内トップ通過となった。

1位通過 篠田拓郎さん
『トーナメントは2回戦ともに逆転での通過。ヒヤヒヤしたので、放送(ベスト16)では突っ走りたいです!』

2位通過 くまおさん
『トーナメント1回戦目でツモって逆転した跳満が全てです。』

と笑顔で語ってくれた。

対局が終わると、一気に緊張がほぐれたのかいつも通りの和やかな雰囲気の道場へと一変した。途中で敗退となった方も結果を最後まで見届け、勝ち残った仲間に応援の声をかけている。麻雀談義に花を咲かせ、お互いを讃え合う、そんな姿を見ていると私もなんだか急に麻雀が打ちたくなった。心の中で“麻雀っていいなぁ…”と呟く。
長い1日が終わり、ホッとした皆さんの顔を見て「お疲れ様でした。」と一人一人に声をかけることにした。だが、まだまだ闘いはここからである。今日通過した6名の方には、ぜひ今日の仲間のエールを胸に、優勝を目指して欲しい。

この後は、通過した6名にシード選手10名を加え、麻雀プロアマオープン競技会2018後期ベスト16が行われる。ベスト16からは対局が、2月24日12時から連盟チャンネルにて放送されるので、ぜひその様子を見ていただけたらと思う。
第3回プロアマオープン競技会優勝は誰の手に!まだまだ目が離せない闘いが続く。

女流プロ麻雀日本シリーズ2019 第3節レポート 中野 妙子

2月11日に女流プロ麻雀日本シリーズの第3節が開催された。

 

★11回戦(起家から、逢川、和久津、魚谷、亜樹)

予選が残り4戦の逢川、残り5戦の亜樹は勝負掛けになってくる1戦になることが予想される試合となった。
トップの欲しい亜樹、逢川だが、リードするのは2人よりポイント的に余裕のある和久津、魚谷となる。
亜樹は東3局親の魚谷のリーチに、テンパイからリーチ裏3放銃となる。その後自身の親で見事な選択から4,000オールをツモる等見せ場を作る。

 

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が、南3局に親の魚谷が大きな6,000オールをツモり、5万点台のトップ目になる。

 

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最後は和久津がリーチを打ち一発で3,000・6,000をツモリ終わる。
やはり亜樹、逢川は今シリーズかなり苦しいなという印象の1戦となった。

11回戦
1着 魚谷
2着 和久津
3着 亜樹
4着 逢川

 

★12回戦(起家から、逢川、宮内、魚谷、仲田)

残り3戦となった初出場の逢川は▲133.6P、残り大きな3連勝しないとプレーオフは難しい。
その逢川が東1局の親でアガリを連続して4万点越えとなる。

 

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仲田の鳴きからのかわしの上手さも見ものとなる。
4名とも攻撃的な戦いで、点棒の行き来が激しい展開となった。
南2局の親で18,800点の4着目の宮内が4,000オールをツモり、一気に2着目に浮上!

 

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まさに殴り合い?のような戦いで、オーラスは逢川36,500点、宮内32,400点、魚谷30,700点、仲田20,400点という僅差になる。1人離れた仲田はオーラスの親番。
ここで仲田がまず2,600オール!さらに僅差のオーラストップ争いになる。
次局宮内から先制リーチが入るが、仲田は無筋を勝負していき、その気合は画面越しにもビンビン伝わってきた。そして気合の追いかけリーチ!
が、制したのは宮内。これで宮内はトップとなり、どうしてもトップの欲しかった逢川は2着に落ちてしまった。

 

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12回戦
1着 宮内
2着 逢川
3着 魚谷
4着 仲田

 

★13回戦(起家から逢川、朝倉、魚谷、大島)

魚谷、逢川がこの日3連戦目となった。
逢川は▲124.7Pとなったので残り2戦で大トップが必要となり、もうオリることはないのか?
東2局、親の朝倉がこの手牌でチンイツテンパイ。

 

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魚谷はここから四索切って思い切ってリーチといく。

 

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ここで五万を一発でツモり魚谷のアガリとなる。
これで流れは魚谷か?と思ったが逢川がその後も加点して40,200点のトップ目になる。
その後逢川がアガリ、南1局勝負の親番をトップ目で迎えた逢川は絶対的に加点とトップが必要。だがここはすぐ親が終わってしまう。
終始安定した戦いを見せた大島がオーラスの親番を迎えた時には46,700点持ちのトップ目になっていた。

 

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あのチンイツをアガれず、その後苦しかった朝倉だったが最後にアガリ着順を1つ上げてきた。
逢川はトップを取るために勝負していたがあと一歩届かずだった。

13回戦
1着 大島
2着 逢川
3着 朝倉
4着 魚谷

 

★14回戦(起家から、亜樹、和久津、宮内、大島)

亜樹もここでトップが必要となる。▲99.0ポイント。残り2戦で2連勝したい。
ここまで安定した戦いで4連続2着なのは和久津。安定と言えば大島も安定感のある戦いでポイントを加点してきているが、今回は手牌には恵まれるもののアガリが後一歩遠い展開となる。
和久津だけは着実に大きなアガリをものにしていき、南入した頃には5万点オーバー。

 

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亜樹は見事な放銃回避など亜樹らしい麻雀を見せるがやはり苦しく、痛恨の4着となった。
和久津はこのトップでトータルポイント首位となる。

14回戦
1着 和久津
2着 宮内
3着 大島
4着 亜樹

 

★15回戦(起家から、朝倉、大島、仲田、宮内)
4人とも折り返し地点を過ぎた15回戦。
12回戦で気合を全開に出していた仲田が、東1局の朝倉に親番連荘させないぞと言うがごとく早速仕掛けていく。
仕掛け仕掛けできて自身の親でメンゼンの満貫出アガリをものにする、鳴きとメンゼンを組み合わせた仲田らしい麻雀を全開にする。
女流桜花3連覇の時に見せた現女流桜花のオリジナルの仕掛けに、解説の2人もすごいの連発。
トップ目から仕掛けてみんなをおろしていく。

 

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だが南場になるとみんな手をぶつけていく。

15回戦
1着 仲田
2着 宮内
3着 大島
4着 朝倉

亜樹、逢川はこの第4節でかなりプレーオフが難しくなってしまった。
毎回色んな個性が出る面白い対局だが、試合が折り返しになった選手が多く、プレーオフへのポイント状況がはっきりしてくると、さらにそれぞれの麻雀が出てきて益々目が離せなくなってきた。
個人的には、実況のかみ様が毎回選手紹介でかんでいるのでこのまま毎回かみ続けるのかにも注目している★

 

システム

■予選全24回戦(各自8回対局)を行いポイント上位8名がプレーオフ進出
■プレーオフ全4回戦(各自2回対局)ポイントを持ち越し上位4名が決勝進出
■決勝全4回戦

予選成績

順位 名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 5回戦 6回戦 7回戦 8回戦 合計
1 和久津 晶(連盟会長推薦) 18.2 15.0 20.8 39.9 93.9
2 茅森早香(第11期女流最高位) ▲ 6.4 27.9 25.0 ▲ 9.7 37.8 74.6
3 西嶋ゆかり(連盟会長推薦) 32.4 16.2 11.3 9.1 69.0
4 朝倉ゆかり(第12期RMUクラウン優勝) 27.8 6.3 50.9 ▲ 22.1 ▲ 8.3 ▲ 21.1 33.5
5 宮内こずえ(連盟会長推薦) ▲ 23.7 14.4 24.1 4.4 9.7 28.9
6 大島麻美(第16回女流モンド杯優勝) 26.5 ▲ 7.8 28.6 ▲ 14.3 ▲ 10.1 22.9
7 西嶋千春(第18期女流最高位) 30.5 ▲ 13.7 16.8
8 仲田加南(第13期女流桜花) 14.3 ▲ 35.1 25.8 ▲ 26.1 21.5 0.4
9 魚谷 侑未(女流プロ麻雀日本シリーズ2018優勝) ▲ 51.9 17.0 33.6 ▲ 6.9 ▲ 27.5 ▲ 35.7
10 黒沢咲(連盟会長推薦) ▲ 13.1 ▲ 8.8 23.8 ▲ 39.3 ▲ 20.4 ▲ 57.8
11 逢川恵夢(第17期女流雀王) ▲ 44.7 ▲ 37.5 ▲ 5.6 ▲ 12.0 ▲ 33.8 8.9 7.2 ▲ 117.5
12 二階堂 亜樹(連盟会長推薦) 2.6 ▲ 33.9 ▲ 10.3 4.3 ▲ 41.1 ▲ 20.6 ▲ 30.0 ▲ 129.0

 

★次回第4節★
16回戦 大島麻美VS仲田可南VS西嶋千春VS西嶋ゆかり
17回戦 西嶋千春VS西嶋ゆかりVS宮内こずえVS和久津晶
18回戦 魚谷侑未VS大島麻美VS茅森早香VS宮内こずえ
19回戦 朝倉ゆかりVS茅森早香VS西嶋千春VS和久津晶
20回戦 魚谷侑未VS黒沢咲VS仲田可南VS西嶋千春
実況:日吉辰哉
解説:白鳥翔、二階堂瑠美

解説に二階堂瑠美が登場!
プレーオフまであと2節。第4節もお見逃しなく★

天空麻雀20 男性大会レポート 紺野 真太郎

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今回、記念すべき20回大会に初出場させて頂くこととなった。だが、ここまでに出場のチャンスが無かったわけでは無かった。「天空への道」という天空麻雀への出場権を賭けた番組に出場したが、そこで敗れてしまった。したがって、この天空麻雀に対する思いは大きく、心に期するものがあった。

 

 

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予選A卓 起家から 佐々木寿人、ともたけ雅晴、灘麻太郎、荒正義

先行するともたけであったが、大きくは抜け出せない。東4局、親の荒がこのアガリ。

三万四万六万六万一筒二筒三筒三筒四筒赤五筒六筒七筒八筒  リーチ  ツモ五万  ドラ北  裏五索

2,600オールでともたけを捉えた。荒はこの勢いそのままにオーラスを迎え1位抜け濃厚に。しかし、2、3位の準決勝進出は大混戦。佐々木24,000、ともたけ21,600、灘23,500と誰もが準決勝勝ち上がりと敗退がある得点状況に。息詰まる展開となったが、ここは灘が700・1,300をツモり決着。荒の決勝、灘、佐々木の準決勝進出となった。

 

 

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予選B卓 起家から 沢崎誠、森山茂和、紺野真太郎、前原雄大

東1局から手がぶつかるバチバチの展開(ドラ九索

森山 一索二索三索三索四索四索五索六索白白白発発

紺野 一万二万三万一索二索七索八索九索一筒二筒三筒中中

前原 四万四万七索九索一筒一筒一筒五筒五筒赤五筒南南南

これを制したのは前原。森山から満貫のアガリ。このあと紺野が一時は逆転をするが、ラス親の前原に再逆転を許し、前原が決勝進出。紺野、沢崎が準決勝へ廻ることとなった。

 

 

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準決勝 起家から 灘麻太郎、紺野真太郎、沢崎誠、佐々木寿人

予選A卓では我慢の展開を強いられた佐々木がこの準決勝では爆発。6万点近くまで得点を伸ばして、決勝の椅子を確保。オーラスを迎えて、決勝権利の2番手、灘を追う紺野は1,600・3,200、沢崎は跳満ツモ条件。佐々木が親の為、1局勝負であったが、灘が攻めてアガリ切り、最後の椅子を奪い取った。

私、紺野はここで敗退。前原、灘の大きさ、強さを改めて実感させられた結果となった。もし、またここに戻ってくることが出来たら、その時には負けないくらいに大きく、強くなっていたいと思う。

 

 

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決勝 起家から 荒正義、灘麻太郎、前原雄大、佐々木寿人

偉大なレジェンドを前に、準決勝の勢いそのままに、佐々木が最多優勝記録を伸ばすのか、そうはさせじと、レジェンド達が立ちはだかるのか、注目の決勝、東1局、親の佐々木が放った東を灘が仕掛ける。

一筒二筒四筒赤五筒六筒六筒八筒南南西  ポン東東東  ドラ五万

荒はヤミテン。

二万三万四万六万七万八万一索二索三索四索五筒六筒七筒  ドラ五万

役なしだが、手変わり、というより場の雰囲気での選択か。

前原もヤミテン。

五万五万四索五索赤五索六索六索七索八索九索一筒二筒三筒  ドラ五万

打点十分、場も比較的ソーズが安い。

負けじと佐々木がリーチ

二万二万七万八万九万三索四索五索三筒四筒六筒七筒八筒  ドラ五万

ここでヤミテンにする佐々木を私は知らない。期待通りのリーチだ。

・・・・東1局から燃え上がる展開であるが、このままでは、興奮で結末まで書いてしまいそうだ。危ない、危ない・・

結末は是非皆さんの目で見ていただきたいと思う。

では、この辺でレポートを終わらせていただくとしよう。それではまた。

2019年3月度道場ゲスト

[output_h2_image src=”/wp-content/uploads/hl_news_doujou_ll.jpg” alt=”日本プロ麻雀連盟 四ツ谷道場”]

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          日本プロ麻雀連盟本部道場 2019年3月ゲスト ~道場部~

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第141回『勝負の感性⑪~もたれて打つ~』 荒 正義

○経過
 

最初は好調だったのに、終わると負けていた。こんな経験、誰しもあるはず。私もそうだ。30代前半まではよくあった。若いから、調子に乗ってがむしゃらに攻めていたからである。例えばこうだ。その日の第1戦である。

一万二万三万四万五万七万八万九万二筒二筒五筒六筒七筒  ドラ東

東2局の親番だ。8巡目にテンパイが入った。三万が2枚飛んでいたから、アガリの自信はなかったが、親なのでリーチをかけた。ドラの東の行方も分からない。これが他者に散らばって、オリてくれたらいいナの気分だ。すると3巡後に六万を引いた。裏ドラが1枚乗って、6,000点オールだ。この後は2着争いで、小場で流れて楽勝のトップだ。

第2戦。南1局の西家の9巡目だった。

二万三万四万六万七万八万三索四索五索五索二筒四筒六筒  ツモ二索  ドラ六筒

状況は、19,000点持ちの3着。六筒を横に曲げた。

北東八索 上向き九索 上向き中九万 上向き
一筒 上向き三万 上向き六筒 左向き

ダイレクトの筋待ちである。相手は強者ぞろいで流石に出なかったが、流局間際に三筒をひょっこりツモだ。しかも、これが裏ドラになって3,000・6,000点。
この後、親になって7,700と4,000点オールを引いて追加点。大きなトップを拾った。好調な滑り出しである。ただし、あと6戦あるから油断はできない。

 

○もたれて打つ
そして、第3戦の東1局。ドラ五筒
私は西家で、3巡目の手だ。

二万三万四万七万九万二筒四筒六筒東発発中中

ここに親から、初牌の中が出る。もちろんスルーだ。続いて南家からも合わせて中が出る。つい『ポン』と、声が出る。
若いときの私が、そうだった。もちろん、今はしない。これが、してはいけない鳴きである。

二万三万四万七万九万二筒四筒六筒発発  ポン中中中

鳴いても受けがリャンカンとカンチャンでは、アガリが遠いし打点も低い。これでは、勝てない。リーチが入れば、発を切って手仕舞いになる。この後、親からリーチが入る。結末は、安全パイに窮し後筋を追って親満の放銃。この後は、落ち目の三度笠。勝ちはおろか、負けになる。これは、私が若いときの失敗例だ。
問題は、中の鳴きにある。流れがいいときに、自らツモを変えることがそもそも問題である。好調のときは、メンゼン主体で打てばいいのだ。ツモだって利くだろう。
理想の聴牌形はこうだ。

二万三万四万六万七万八万六筒七筒発発発中中

二万三万四万六万七万五筒六筒七筒発発発中中

先手を取れたらリーチだ。その道中、他から攻めの火の手が上がれば受けだ。
スルーした中は、受け駒(安全牌)である。発も、ほぼ安全。受けなら、ツモを入れて14牌。2軒のリーチがかかっても、受け切れるはずだ。これがもたれ打ちである。

 

○ゆとりが大事
 

手牌が、タンピン形の手の場合もそうである。この手も好調の第3戦、7巡目の西家の手だ。

二万三万四万六万七万二索二索六索七索八索二筒四筒六筒  ドラ六筒

ここにドラの指示牌の五筒が出ても、鳴いてはいけない。ツモが利いているときは、手は伸びる。薄い五筒をズバリ引くこともあるし、上に伸びたらこうである。

二万三万四万六万七万二索二索六索七索八索六筒七筒八筒

二万三万四万六万七万八万二索二索六索七索八索六筒七筒

これなら、リーチで十分形。
その道中、親のリーチがかかる場合もある。

西北一筒 上向き一索 上向き二索 上向き八索 上向き
五万 上向き東五筒 左向き

南家の手
二万三万四万六万七万二索二索六索七索八索二筒四筒六筒  ツモ三筒  ドラ六筒

ここで乗っているからと、調子に乗って六筒を切ってはいけない。一発で当たれば、親満覚悟だ。いや、跳満だってあるかも知れない。打てば、流れが変わる。それが困るのだ。
ここは二索を切っての様子見が、正しい応手だ。打ちたくない牌は打たない、これが勝っている「ゆとり」である。実戦の東家の手はこうだった。

七万八万九万一筒二筒三筒四筒五筒七筒八筒九筒発発

流局間際に六筒を引いて、4,000点オールだ。しかし、東家は1、2回戦が不調のせいか、すぐに他家に満貫の放銃。好調の西家は南場の親で連荘し、トップを決めた。西家は40過ぎた私で、これで3連勝。
まだ、この好い流れは続くだろう。好調のときは、手牌とツモが勝手に正しい方向を決めてくれるのだ。先制できたら、攻める。先制されたら、素直に受けに回る。好調のときは、相手に体を預けているだけでいいのだ。そうすれば、展開が味方し勝手に勝ちが膨らむ。ゆとりも、もたれの範疇にある。

 

○潮の変わり目
 

4回戦。
私は、出親になった。私の思いは、もちろん4連勝である。手牌も良かった。
7巡目にしてこうだ。

二万三万四万一筒一筒二筒四筒五筒六筒七筒八筒東東  ドラ八筒

東は1枚出ていた。今、出ればポンテンの5,800点。それでいいのだ。すると西家が、南家が切った七万を小考。そして「チー」とカンチャンで鳴いて、四万切り。次巡、私はツモ切り。南家も三筒をツモ切った。
私は『チッ!』と思ったが、もちろん声には出さない。ところが、南家の次のツモ切り牌が九筒だったのである。これにはびっくり。
西家の迷いチーがなければ、私はこの手をアガっていたのだ。

二万三万四万一筒二筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒東東  リーチ  ツモ九筒

一発で、6,000点オールだ。これが潮の変わり目である。ここを見逃してはならない。2巡後、西家がチーテンのまま八索を引いた。

二索三索四索六索七索五筒五筒六筒七筒八筒  チー七万 左向き六万 上向き八万 上向き  ツモ八索

つまり、西家の手は鳴く前はこうだったことになる。

四万六万八万二索三索四索六索七索五筒五筒六筒七筒八筒

通常、この手で初牌の七万の鳴きは無い。メンゼンならこの可能性があるからだ。

六万七万八万二索三索四索六索七索五筒五筒六筒七筒八筒

四万五万六万二索三索四索六索七索五筒五筒六筒七筒八筒

これでリーチなら満貫、跳満が狙える。しかし、この西家の鳴きは場合の応手だ。「3連勝している怖い親を落とし、話はそれからだ」と考えた。これが、正しい大局観である。
西家は手練れで、機を見るのが敏なのだ。この日の着順も②③②で、マイナスはしていない。この後、西家は親で6,000点オールを決めた。私は4連勝をあきらめ、2着狙いに転じた。
麻雀の運はそのとき好調でも、一晩中いいわけではない。何かの拍子で運が揺れるときがある。これが潮の変わり目である。その兆候は、卓上に出る。それを見逃してはならない。大事なのは、あとの対応である。

 

○もたれの進化
 

このとき、4戦目までの着順がこうだった。西家をマークしたから、2着が拾えた。
東家(私)①①①②
南家   ④④③④
西家   ②③②①
北家   ③②④③

このように4人の運に開きができたら、もっと勝ちを追及することも可能である。残り4戦あるから、どうまとめるかが勝負だ。この勝ちで満足し、守ろうとする人は逆に大きく沈む。自分もそうだったし、相手もそうだ。

今なら、こう考える
自分は好調だから、強気の構えでいい。
ただし、西家は運が昇り目だからマークだ。捨て牌がいいときは、ヤミテンを警戒する。こちらの手が、満貫以上で好形でない限り西家との戦いは避ける。
西家の親は、早めに落とす。戦うときは、このあと西家が痛い放銃をした後がいい。
比べて、南家は不調で無視だ。居ない者として考える。南家がリーチで、こちらの手がそれなりのときは、全ツッパ。1シャンテンでも、親なら全ツッパ。おそらく勝てる。2割の負けがあっても、8割勝てる。
北家もやや不調。リーチと来たときだけ考える。
こうして、相手の運を色分けして、戦い方に変化を加えることが大事。
5戦目、相手に先制リーチかかる。

北中三万 上向き一筒 上向き二筒 上向き発
七万 上向き八索 左向き

好調の自分の手がこうだ。

二万四万六万二索二索六索七索八索四筒五筒中中中  ツモ八万  ドラ六筒

このリーチが不調の南家なら、GOである。三万の早切りから、二万は通るだろう。同じ理由で四万も打てる。ピンズの両面でテンパイなら、追いかけリーチだ。無筋でも、1、2牌は打てると考える。こちらが親なら、全ツッパだ。たとえ放銃しても、不調の南家の手は安いと見る。裏ドラも、乗らないものとして考える。
しかし、このリーチが上り調子の西家の場合は、話が別だ。三万の先切りは、誘いの隙かも知れない。二万は、少し危険。危険を冒しても、ドラの六筒でアガリできる保証はないのだ。ならば、ここは見(けん)の中切りとなる。相手の運量に合わせて、打ち方を変える。これが、進化したもたれ打ちである。

第32期中部プロリーグ 第1節レポート

Aリーグ:斎藤寛生

「鬼は外、福は内。」
近年、節分に恵方巻きを食べるといった風習が全国に広がっているが、節分と言えばこのような声を上げ家中の隅々まで豆をまいたり、年齢の数だけ豆を食べたり、クリスマス・正月に続く行事としては少々面白味の欠けるイベントであったと記憶している。この掛け声、地域によっては「福は内、鬼も内。」と表現することもあるというが、節分である2月3日に開催された第32期中部プロリーグにおいて、機先を制し福が訪れるのは誰なのか、そして、鬼神の如く圧倒的な存在感を示す選手はいるのか、第1節の模様をお伝えしていきたい。

半年間、Aリーグのレポートを担当させていただく事になりました、26期生の斎藤です。レポートの経験が少ないため、拙文ではございますが、リーグ戦の模様を精一杯お伝えして参りたいと存じますので、お付き合いいただければ幸いです。

先月開催された第31期中部プロリーグ決勝戦の激戦を制し3度目の栄冠を手にした伊藤、1・2回戦の勢いから視聴者に優勝はこの人であると思わせた掛水、今回の決勝戦では良い結果に繋がらなかったが優勝経験者である小野と過去3回決勝進出している土岐、この注目すべき4名が、他の選手をどう迎え撃つのか非常に楽しみである。

第1節の組み合わせと各卓の結果は、以下のとおり。
1卓 伊藤・加藤・寺戸・長谷川
優勝者に挑む寺戸・長谷川・加藤の3名が、伊藤に王者の貫録を見せつけられた。4回戦でマイナスとなった伊藤だが、3回戦までに3連勝し+64.4Pと大きなアドバンテージを手中に収める、その一方、加藤は3・4回戦でラスを引き、▲66.9Pと大きなビハインドを背負う事となった。

2卓 掛水・三戸・清水・村瀬
全員がトップを1回ずつ分け合ったこの卓で抜け出したのは、1回戦で62,300点持ちの1人浮きのトップを取った三戸と、4回戦で66,600点持ちの1人浮きのトップを取った清水の両名。前期決勝メンバーのうち唯一マイナススタートとなった掛水は、今節の結果を踏まえて次節までに立て直してくるであろう。

3卓 小野・都築・朝岡・斎藤
Bリーグから昇級してAリーグでの戦いが初めてとなる私はAリーグの洗礼を受けることとなる。前期決勝に残った小野を前に3回戦まで手も足も出なかったが、22,900点持ちの4着だった4回戦のオーラスで起死回生の跳満をアガリ、辛うじて逆転しトップを取ることができた。4回戦を通した結果は▲11.0Pと負債を最小限に留めるも、オールプラスの小野に+74.8Pのリードを奪われた。

4卓 土岐・森下・林・堤
この卓で存在感を示したのは、+40.8Pの林と+30.0Pの土岐、次節に弾みをつける。私と同じくBリーグからの昇級者である堤はAリーグの猛者を前に冷静に打てたであろうか、結果は▲16.3Pであった。第39期王位である森下は▲54.5Pと手痛いスタートを切ることになった。

前期決勝メンバーのうち3名の活躍が目立った第1節であったが、残り9節このまま走らせるわけにはいかないと、他の選手達が追いかけるその気勢は、鬼気森然と迫るものがある。先行した選手が、それを追い払うことができるか、次節のレポートをお待ちいただきたい。

Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 小野 雅峻 74.8 74.8
2 伊藤 鉄也 64.4 64.4
3 林 俊宏 40.8 40.8
4 土岐 雄太 30.0 30.0
5 清水 哲也 28.2 28.2
6 三戸 亮祐 25.7 25.7
7 長谷川 弘 1.7 1.7
8 寺戸 孝志 0.8 0.8
9 斎藤 寛生 ▲ 11.0 ▲ 11.0
10 堤 文吾 ▲ 16.3 ▲ 16.3
11 村瀬 寛光 ▲ 25.0 ▲ 25.0
12 朝岡 祐 ▲ 26.6 ▲ 26.6
13 掛水 洋徳 ▲ 28.9 ▲ 28.9
14 都築 友和 ▲ 37.2 ▲ 37.2
15 森下 剛任 ▲ 54.5 ▲ 54.5
16 加藤 泰史 ▲ 66.9 ▲ 66.9

 

Bリーグ:大橋幸正

Bリーグのレポートを担当します33期生の大橋幸正です。初めての観戦記で拙い文章になるかもしれませんが、半年間お付き合い頂ければ幸いです。
先日、1/25に第31期中部プロリーグの決勝が行われ、その模様は配信対局で生放送された。中部本部所属のわたしは当然、観戦させていただいたのだが、決勝進出をした4名とも素晴らしい内容の麻雀で、非常に見ごたえのある対局で、感動すら覚えた。「わたしもあの舞台に早く立ちたい。」という気持ちがより一層強くなった。
その為には、まずはAリーグに昇級しなければ、挑戦権すら得ることができないので、今期中になんとしても昇級すべく、事前準備もしっかりとし、第1節の対局に臨んだ。
今期のBリーグの顔ぶれであるが、非常に濃いメンツが揃ったように思う。Aリーグから降級してきた4名、Cリーグから昇級してきた2名はいずれも実力者揃いだ。
そして、なんといっても今期より中部プロリーグに参戦する東京本部所属の杉浦勘介がBリーグに加わることとなった。
第1節が始まる前、杉浦に、何故、中部プロリーグに参加したのかを尋ねてみた。
「もっと強くなりたいから。」
杉浦はすぐにこう返事をした。
杉浦ほどの実績がある者でさえも、まだまだ、日々、研鑽に努めているのである。
わたしも含め、中部本部に所属する若手は、見習って精進していかなければ、差は開くばかりだ。
第1節、首位に立ったのはCリーグから昇級してきた大高坂。大高坂は、
「昨期、Aリーグで戦い抜いてきた古川、山本(拓)との対戦であったが、萎縮することなく、攻める姿勢を貫いて戦うことを心掛けた。」
と言っていた。
連盟公式ルールによるリーグ戦は失点しないことが大事なルールという認識が強いが、やはり、麻雀は攻めてくる打ち手が怖いと対戦相手は感じるはずである。
最近の大高坂は、精度の高い攻めを重視した充実した麻雀を打っているように見えるので、今期は大高坂を中心にBリーグはまわっていくのではないかと感じた。
そして、対局中、隣の卓から「8,000・16,000」の声が聞こえてきた。見事に国士無双をアガったのは本部長の木村である。対局の合間に木村の様子を見ると、軽い仕掛けを入れていた局も見受けられ、まだまだ、若々しい麻雀を打っている。非常に嬉しい気持ちになった。
わたしも卓内トップの+52.9Pの3位発進と好スタートを切ることができた。次節以降も、麻雀プロとしての強い意識、覚悟を持って対局に臨み、昇級目指して邁進したいと思う。

Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 大高坂 松城 60.5 60.5
2 太田 充 58.8 58.8
3 大橋 幸正 52.9 52.9
4 金平 裕樹 40.0 40.0
5 木村 東平 34.6 34.6
6 越川 清一 21.5 21.5
7 杉村 泰治 11.0 11.0
8 佐藤 あいり 4.7 4.7
9 杉浦 勘介 ▲ 0.1 ▲ 0.1
10 大町 篤志 ▲ 2.8 ▲ 2.8
11 青山 大 ▲ 9.0 ▲ 9.0
12 山本 拓哉 ▲ 17.2 ▲ 17.2
13 高橋 侑希 ▲ 20.4 ▲ 20.4
14 日下 健司 ▲ 37.2 ▲ 37.2
15 富村 つぐみ ▲ 41.1 ▲ 41.1
16 安藤 大貴 ▲ 54.1 ▲ 54.1
17 古川 孝次 ▲ 102.1 ▲ 102.1

 

Cリーグ:岡田智和

この度Cリーグのレポートを担当させていただくことになりました、32期生の岡田智和です。
精一杯務めさせていただきますので、半年間お付き合いいただければ幸いです。
今期より新たに3人の新人選手が加わり、さらには東京本部より杉浦勘介が出場するなど、皆にとって刺激のある第1節となった。そして今期のCリーグは荒れそうな予感がした。
私の対局者は鈴木(淳)・大滝聡・山田まさとしであった。私以外3人ともAリーグ経験者である。真正面からぶつかっていくしかない!そう強く想い対局に臨んだ。

1回戦、東場は山田が鳴きを多用し、アガリを重ねた。鳴きに対応する鈴木(淳)と大滝に対し、下家でツモ回数が増える私はじっくり手役を作ることができた。南場で七対子のドラ単騎待ちをリーチし、ツモアガリ。それがきっかけとなったのか、その後もアガリを重ねて1人浮きのトップ。

2回戦、鳴きで東場を制したのはまたしても山田であった。私は南場の親で連荘し逆転することができたが、やはり山田は強い。恐ろしい存在である。

3回戦、これまで息を潜めていた大滝がついに動いた。東2局で4,000オールをツモアガリ、大きくリードした。その後激しくぶつかり、オーラス時の各自の持ち点は以下の通り。
岡田36,200点・大滝30,900点・山田28,800点・鈴木(淳)24,100点
親は鈴木(淳)。南家の山田は早々にダブ南をポン。私は「2,000点で浮き狙いか?」と思った。しかし山田の河に違和感を感じ、「満貫をアガリに来ている!」と確信した。
前に出る親の鈴木(淳)。放銃はできなくなった状況下で私がツモってきたのは山田の染めている色。切れない…。鈴木(淳)の連荘も受け入れる覚悟で守備に徹したが、流局間際に山田からツモの声。
「2,000・4,000」ソウズのホンイツであった。

4回戦、大滝と鈴木(淳)が大きくリードし、これまでとは全く違う展開に。23,200点の3着目で迎えたオーラスの親番。山田からの先制リーチを受け、私はピンフで追いかけリーチ。軍配は山田に上がった。「2,000・4,000」待ちは同じであった。

10卓では河合がトータル+61.2Pと大きくリード。「重く、手役狙いで攻めた。運がよかった。」と話す河合。謙遜しているが、実力派であることは間違いない。
日髙は3回戦でツモり四暗刻をリーチして池沢から倍満をアガるなど、存在感を示した。
12卓では2年目の鈴木(涼)が+73.8Pで1節目首位に躍り出た。鈴木(涼)の独走を最小限に留めた+38.4Pの太田(俊)も流石である。

まだまだ闘いは始まったばかりだ。気を抜ける場面など一瞬もない。

Cリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 鈴木 涼太 73.8 73.8
2 河合 慎悟 61.2 61.2
3 太田 峻也 38.4 38.4
4 岡田 智和 22.8 22.8
5 山田 まさとし 16.5 16.5
6 菅野 直 0.0 0.0
7 中谷 彰吾 0.0 0.0
8 田村 良介 0.0 0.0
9 家田 みゆき 0.0 0.0
10 若松 正和 ▲ 10.3 ▲ 10.3
11 日高 志穂 ▲ 23.2 ▲ 23.2
12 池沢 麻奈美 ▲ 28.7 ▲ 28.7
13 鈴木 淳 ▲ 28.8 ▲ 28.8
14 大滝 聡 ▲ 30.5 ▲ 30.5
15 岡本 丈司 ▲ 50.9 ▲ 50.9
16 山本 美文 ▲ 61.3 ▲ 61.3

 

Dリーグ:近藤美香

第32期 中部プロリーグが開幕しました。2月3日、節分です。
季節の変わり目に増すという邪気を振り払う為に始まったのが起源と言われているそうです。
半年間、邪気、邪念と戦いながら牌と向き合っていきたいと思います。
今期レポートを担当いたします、34期近藤美香です。よろしくお願いします。

今期のDリーグは復帰した鈴木基芳をはじめ、中部プロリーグ優勝経験のある鈴木雄介、杉浦貴紀ら降級組5人と新人3名を加えた計13名での開幕となりました。

+90.2Pと好スタートを切ったのは浅野。
浅野は5回戦最終局 42,100点持ちの1人浮きの状況から4巡目、ピンフ3面待ちのリーチをかけます。
そこに親の原田が2フーロし無スジ切りで勝負を挑みます。
結果は浅野がツモり貫禄の1人浮きトップ。
この場面での浅野のリーチに今期にかける熱い思いがみられました。

+45.1Pの2位の杉浦貴紀は、A~Cリーグにいた時と比べ、降級がない分、守るより点数を取りに行く麻雀を心がけた。
と語った通り、攻めの麻雀が見事に結果に繋がりました。

また +40.8Pで3位の平野は2回戦の親で新人とは思えない強い攻めをみせ、5本場まで積み得点を伸ばしました。
初めてのリーグ戦なので中身よりマナーに気をつけて打つことを心がけたと語っていましたが、その姿勢が中身も伴うよい結果になりました。

4位は羽川。+25.2P。3回戦で1人浮きのトップを取り大きなマイナスもなく好調に見えたが、攻めの姿勢で望んだが結果攻めきれなかった。
と対局後悔やんでいました。

Dリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 浅野 文雅 90.2 90.2
2 杉浦 貴紀 45.1 45.1
3 平野 祥太 40.8 40.8
4 羽川 えりか 25.2 25.2
5 加来 千香子 15.6 15.6
6 近藤 美香 6.0 6.0
7 後藤 咲 2.4 2.4
8 原田 知彦 ▲ 1.8 ▲ 1.8
9 田中 寛治 ▲ 10.6 ▲ 10.6
10 鈴木 基芳 ▲ 15.5 ▲ 15.5
11 鈴木 雄介 ▲ 24.6 ▲ 24.6
12 中垣 元 ▲ 48.9 ▲ 48.9
13 奥 潤次 ▲ 62.3 ▲ 62.3
14 大西 義則 ▲ 81.6 ▲ 81.6

第19期北陸プロアマリーグ 最終節レポート

新年を迎え、雪風と共存する時季となったここ北陸の地において、第19期北陸プロアマリーグの第5節が開催されました。

約半年間に渡る予選も今日が最終節。
ここで上位4名が決勝進出となり、選手一同が勝ち上がりをかけて熱い闘いが繰り広げられました。
決勝戦は予選上位者から順番にポイントが加算されてからのスタートとなり、
(1位通過:+40P、2位通過:+20P、3位通過:+10P、4位通過:0P)
上位者においても出来れば1つでも上の順位で通過したい。
また当落線上にいる選手は、なんとしても勝ち名乗りをあげたく、普段の節とは比べ物にならないくらいのバトルが予想されます。

 

●A卓
獅坂(1位)、荒谷(4位)、南(5位)、後藤(8位)

予選最終節は上位陣同士の直接対決の組み合わせとなり、A卓では4名全員がプロの対決となり、まさにプロのプライドを賭けた闘いとなりました。
注目はこれまでレポートでずっと書いてきましたが、第1節から一度も首位を明け渡す事なく走り続けている獅坂がそのままトップ通過を果たせるかどうか?
前節一気に4位まで浮上した荒谷が、初の決勝進出を決めれるか?
また、プロ1年目のルーキー南は、初出場ながらいきなり決勝の切符を勝ち取れるか?
勿論、最近活躍目覚ましい後藤も十分狙える位置にいます。

結果は1回戦2回戦と獅坂が連続トップを決め、「1位通過」を磐石のものにする。
今期の獅坂は本当に強く、予選は非の打ち所がないパーフェクト勝利に終わったといえよう。
決勝はアドバンテージもあるため、このまま優勝するイメージも強く感じられてしまいます。

こうなれば、他3人はなんとかして獅坂以外で一番上位に立ちたい。
益々激しくなる3回戦、ここで荒谷が1人浮きのトップを取り、進出候補者に名乗りをあげる。
③④④と失速した南はここでほぼ万事休す。

運命の最終戦、なんとか荒谷を捲りたい後藤であるが、東1局の荒谷の親に7,700を放銃してしまう。
続く1本場も荒谷は跳満の6,000オールを決め、決勝の当確ランプが灯り始める。

しかし、後藤もまだ諦めるわけにはいかない。
次局、東1局2本場で

五万六万三索四索四索五索五索六索一筒一筒一筒二筒三筒  リーチ  ツモ四万  ドラ一筒

この3,000・6,000を決めて反撃開始。
荒谷と後藤はタイプが似ていて、どちらも超攻撃型であり、この最終戦においてもまさに2人のノーガードの意地と意地がぶつかり合う。
最終的にはなんと後藤が荒谷を捲ってトップを奪取に成功。
この結果、後藤は「予選3位通過」を果たす。
後藤は北陸プロリーグ第1期のチャンピオンであり、最近は王位戦準決勝進出、WRCベスト16進出と、夏目坂配信対局が続いており、北陸の代表格になりつつある。決勝戦でも獅坂を倒す刺客になるかもしれません。

 

●B卓
窪田さん(2位)、浦田(3位)、木戸(6位)、山元さん(7位)

もう1つの上位卓はプロ2名と一般2名の対決。

現在2位の窪田さん。
前身の北陸リーグでは優勝経験もある窪田さん。その打ち回しは実に変幻自在で、いつの間にか対戦者を絡めとってしまう、独特の雰囲気を持つ打ち手であります。
窪田さんとしては、浦田はじめ3人の誰かに抜かされなければ安泰、もしくは誰か1人に捲られても本日プラスであればほぼ大丈夫という状況か?

現在3位の浦田も窪田さんと同じ状況か?
木戸と山元さんの爆発を防ぎ、少しでもプラスを重ねておけば、窪田の下でも当確であろうか?

逆に少しポイントを離されている木戸と山元さんは、なんとかして爆発して窪田さんか浦田のどちらかをかわしたい。

1回戦、誰もがほしい初戦トップを取ったのは木戸。ラスは窪田さん。
浮きの2着の浦田も望ましい展開。

2回戦、タンヤオドラ2をテンパイする浦田。
待ちはカン三筒ではあるが、全体的にピンズが安く、何処からでも出そう。
しかし白をツモ切りすると、山元さんから「ロン」の声。

九万九万東東東白白  ポン発発発  ポン六万 上向き六万 上向き六万 上向き  ロン白  ドラ三筒

3役ホンイツトイトイの12,000放銃!
中級講座の「二鳴きに放銃するべからず。」と言っていた人は何処にいったのでしょうか?

跳満をアガッてトップ目に立った山元さんだが、ラス前に木戸にヤミテンで11,600を振り込み、その後もポイントを減らし、終わってみればまさかのラス転落。
トップ目からの急降下で、さすがに山元さんはこの時点で敗退決定か?
逆に木戸はポイントを伸ばし、窪田さんと浦田に迫り、後半戦に臨む。

3回戦、後がなくなった山元さんが開き直ったか?ここから大爆発!この半荘だけで+44.6Pを稼ぎ、一気に戦線に戻って来た。
浦田も山元台風の狭間で親満二発を決めて、大きな2着をキープ。
この煽りを受けた木戸は大きく後退、窪田さんも危険水域に入ってしまう。

最終戦、現状卓内トップの浦田と窪田さんとは18.0P差、山元さんとは28.8P差
直接対決なので全然安心出来ない点差ではあるが、私としては最悪2人ともに抜かされなければよく、自分の中では当確ランプが灯っていた。まだまだ何が起こるか分からないのに…。

東1局2本場、南家の山元が下記のアガリ。

七万八万九万六索六索七索八索九索三筒四筒五筒七筒八筒  ロン九筒  ドラ五万

木戸プロから高目九筒で、7,700は8,300のアガリ。
これで完全に落ち着きも点棒も取り戻した山元さんは最終戦もトップを取り、見事2位通過を果たす。
心が折れそうな前半戦からの見事な爆発力は、流石の一言です。

そして最後の椅子を手に入れたのは窪田さん。
山元さんに抜かされても慌てずに原点を死守し、トータル4位で終了。
対局後、「浦田さんだけを見ていました。」とのコメント。

さて、その浦田さんですが、大事な場面で放銃を繰り返し、ズルズルと後退。
2人に抜かされる最悪の結末となり、あえなく敗退。
最終戦もそうですが、今期は各節とも大事な場面でミスを繰り返しており、ある意味勝ち残れなくて当然の結果かと思っております。
顔を洗って出直して来ます。

激戦を制した下記4名が決勝戦に進出。

1位通過 獅坂 祐一 (プロ)
2位通過 山元 一成 (一般)
3位通過 後藤 正博 (プロ)
4位通過 窪田 一彦 (一般)

今回もプロ2名+一般2名の対戦となりました。
決勝戦は2月17日(日)に開催されます。
果たして栄冠は誰のもとに輝くでしょうか!?

第5期JPML WRCリーグ ベスト8A卓レポート

半年間行われてきた今期のWRCリーグも、準決勝2戦に決勝を残すのみとなった。
今日はベスト8の1日目。最後のトーナメント戦であるここを勝ち上がれば決勝戦である。

WRCルールは一発裏ドラカンドラあり、30,000点持ち30,000点返し。
順位点はトップから+15、+5、▲5、▲15。
トータル4回戦を行いポイント上位2名が決勝進出となる。

 

100

 

ベスト8A卓は、現十段位の内川・現女流桜花の仲田・A1リーガー柴田・そして蒼山の4名。

 

1回戦(起家から仲田加南→内川幸太郎→蒼山秀祐→HIRO柴田)※文中全て敬称略

大きな点棒の移動もなく迎えた南1局の4巡目、

 

100

 

この手から南家・内川の選択は二筒。ドラドラの手、打牌選択としては白二筒
トイツ手になったときに待ち牌候補である白を残し、メンツ手でもイーぺーコーが崩れやすい二筒を選択。
次巡、すぐに八万を引き思惑通りと白単騎のリーチとゆく。
残されたのが数牌であったならノータイムでのリーチとはいかなかっただろう。

しかしそこに追いついたのは親の仲田、

二索三索四索五索六索八索九索二筒三筒四筒七筒八筒九筒  ツモ六索  ドラ二索

ここは勝負と追いかけリーチ。白は蒼山の手に暗刻になった。
2軒リーチならば安牌次第で打ち出されるかとも思われたが、ここは仲田がラス牌の七索を力強く引き寄せ2,000オールのアガリ。

南1局2本場
このまま仲田の連荘が続くと思われたが、アガったのは北家・柴田。

三万四万五万二索三索三索四索四索八索八索三筒四筒五筒  ドラ四筒

この手をリーチしてツモ二索、3,000・6,000の大きなアガリ、他家を引き離す。

南3局1本場
予選、トーナメント、ベスト16とここまで仕掛けを多用してきた西家・仲田がここでも元気よく鳴いてゆく。

牌の背牌の背牌の背牌の背牌の背牌の背牌の背  ポン北北北  ポン東東東  ドラ七筒

3巡目にオタ風の東を一鳴き、すぐに北もポン。かなり迫力ある仕掛けに見えるが、仲田の場合、高いも安いも、早いも遅いもある。
そこにまっすぐむかっていったのは南家の柴田。

五万六万五索六索七索西西  チー五索 左向き六索 上向き七索 上向き  ポン発発発

こちらも仕掛け返してこの形。まっすぐアガリにむかい仲田から1,000は1,300のアガリ。
実は仲田も、

八筒八筒南南南白白  ポン ポン北北北  ポン東東東

かなりの勝負手であり、そうであっただけに柴田のかわし手が光った1局となった。
そのまま柴田がトップを守り1回戦を終える。

1回戦結果 
柴田+27.2P 仲田+3.3P 内川▲9.4P 蒼山▲21.1P

 

 

2回戦(柴田→蒼山→仲田→内川)

東2局、ここまでなかなか出番のなかった親の蒼山。仲田のマンズ、柴田のソーズの仕掛けに、内川の役牌暗刻のテンパイをかいくぐりリーチをかけ1,000オール。
このアガリを機に、1本場で内川から2,900は3,200、2本場は柴田・内川のリーチを受けながらもドラを仕掛け、内川から12,000は12,600のアガリ。3本場はリーチをかけて仲田から5,800は6,700。
1回戦のマイナスを取り戻すかのようにアガリ倒す。

南1局
再び蒼山の親番。すでに持ち点は7万点を超えている。

八万八万九万五索六索六索七索八索二筒二筒発発発  ドラ北

8巡目、ここに4枚目の発を引いて暗カン。カンドラは一筒。この親番でもやる気は満々だ。
そこにテンパイを入れたのは西家・内川。

二万二万三万三万一索一索二索三索三索四索五索六索七索  ツモ一万  ドラ北 一筒

役も無く形も良いとはいえないが、マンズの景色はいい。リーチをかければ裏ドラも期待できる。ここは即リーチとゆく。
そこに追いついたのは南家・仲田。

五万六万四索四索四索五索五筒六筒七筒北中中中  ツモ七万

ここはドラの北を切って追いかけリーチ。ドラの増加ももちろん理由であるが、親の連荘を阻止したい。
この2軒リーチを受け蒼山は一旦受け、2者の争いとなった。結果は内川のツモアガリ。裏が乗って1,300・2,600。
これ以上の加点はゆるさないという2人の意地が見えた1局となった。

オーラスは内川・仲田が鳴いて積極的にアガリに向かうも、4巡目、38,000点持ち2着の柴田がイーぺーコーをアガって半荘を終える。

2回戦結果 
蒼山+48.7P 柴田+14.6P 内川▲24.5P 仲田▲38.8P

トータル 
柴田+41.8P 蒼山+27.6P 内川▲33.9P 仲田▲35.5P

 

 

3回戦(内川→仲田→蒼山→柴田)

ここまで、トップ2着の柴田が先行し、2回戦で大きなトップを取った蒼山が続く。
まだまだ折り返しであるが、追う2名にも注目してゆきたい。

南3局
6巡目、30,500点持ちの2着目北家の仲田からリーチが入る。

五万五万八万八万二索二索七索七索九索二筒二筒東東  リーチ  ドラ東

3着目で親の蒼山とは2,800点差。この手が決まったらこの半荘の連帯は固い。
しかし蒼山もここで親を落としたくない。

九万九万五索六索一筒二筒三筒五筒六筒七筒  ポン南南南

そして掴んだのはアタリ牌の九索。こちらもツモ切り裏ドラ乗って12,000点。
トータル4位で3回戦をスタートした仲田のリーチを受けての選択だが、大きな失点となってしまった。

南4局
オーラスの各者の持ち点は以下の通り。
内川19,900 仲田42,500 蒼山16,800 柴田40,800

ここで仕掛けを入れたのは内川・仲田。トータル2位だった蒼山を4着のままこの半荘を終わらせたい。
アガったのは仲田。

六万六万六万四索五索六索四筒  ポン発発発  チー二筒 左向き一筒 上向き三筒 上向き  ツモ四筒  ドラ一筒

カンチャンからの自在な仕掛けでトップをもぎ取り、勝ち上がり戦線に名乗りを上げた。

3回戦結果 
仲田+30.2P 柴田+14.5P 内川▲15.8P 蒼山▲28.9P

トータル  
柴田+56.3P 蒼山▲1.3P 仲田▲5.3P 内川▲49.7P

 

 

最終戦(柴田→仲田→蒼山→内川)

いよいよ最終戦。トップ2着2着と大きくポイントを伸ばした柴田と、それを追う3者はマイナスポイント。
蒼山・仲田の着順勝負と、少し離された内川には大きな加点が必要とされるだろう。

東1局
西家・蒼山が積極的に仕掛けてゆく。

四万五万七索七索五筒六筒七筒  ポン八万 上向き八万 上向き八万 上向き  ポン三筒 上向き三筒 上向き三筒 上向き  ドラ八万

勝負手となった内川から六万でアガリ8,000。

東2局
北家・柴田の配牌 ドラ六索

 

100

 

この手から4枚持ちの一索を選択。最終戦、トーナメントリーダーならではの選択か。
先行テンパイは7巡目南家・蒼山。

二索三索四索二筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒八筒南南  ドラ六索

親の仲田が南を切っていることもありヤミテン。
そこに10巡目、追う立場の西家・内川からリーチ。

二万二万三万三万四万四万二索三索四索四索五索五索六索

そして親番の仲田からも同巡リーチ。

一万一万六索七索一筒二筒三筒四筒五筒六筒中中中

柴田の手もかなりまとまり1シャンテン。

二万三万三万七万八万九万一索一索一索白発発発

誰がアガってもおかしくない局面となったが、手を開けたのは仲田。
4,000オールでライバル蒼山の上にゆく。

東3局
8巡目、南家・内川。

二万三万四万二索二索三索三索六索七索八索二筒二筒二筒  ドラ二筒

手変わりもあるこの手をヤミテンとして、蒼山から8,000のアガリ。
そこからの仲田の局流しは圧巻。1,000、2,600をアガリ親番では1,300放銃、そしてまた2,000アガリ。
ポイントのアドバンテージを守ったままオーラスを迎える。

南4局1本場
親の内川がテンパイ連荘でつないだ1本場、各者の持ち点

柴田21,300 仲田44,900 蒼山28,200 内川24,600 (供託1,000点)

このままいけば柴田・仲田の勝ち上がり。内川の連荘か、蒼山の逆転か。

しかしここでもアガったのは仲田。

二万四万二索三索四索八索八索  チー三索 左向き二索 上向き四索 上向き  チー四万 左向き三万 上向き五万 上向き  ロン三万  ドラ六筒

自身の力で勝ち上がりを決めた。

勝ち上がり HIRO柴田 仲田加南

 

100

 

柴田「鳳凰位決定戦は終わりましたが、自分にとっては全てがんばらなくてはいけない試合。決勝も全力で頑張りますので、応援よろしくお願いします。」

仲田「桜花以外ではひさしぶりとなる公式戦での決勝進出。B卓もしっかり見て準備します。」

第5期JPML WRCリーグ ベスト16D卓レポート

1月8日から毎週行われていた第5期JPML WRCリーグベスト16卓もついに最終卓。
A卓では、現女流桜花・仲田加南と原佑典、そしてB卓からは現鳳凰位・前原雄大とHIRO柴田、そしてC卓からは現十段位内川幸太郎と木本大介がベスト8への進出を決めている。
残された椅子はあと2つ。本日行われるD卓からは一体誰がそれを勝ち取るのか。

WRCルールは一発裏ドラカンドラあり、30,000点持ち30,000点返し。
順位点はトップから+15、+5、▲5、▲15。
トータル4回戦を行いポイント上位2名がベスト8進出となる。

 

1回戦(起家から蒼山秀祐→森岡貞臣→沢崎誠→池田来斗)※文中全て敬称略

東3局

 

100

 

沢崎誠 A1リーグ 東京本部所属 二次トーナメントより勝ち上がり
泣く子も黙るベテラントッププロ。現麻雀マスターズチャンピオンでもあり、過去には十段位に最強位、グランプリ等数えきるのが困難なほどタイトル獲得経験を持つ。
前回4期WRCリーグでも決勝メンバーであった。上位リーグ者が順当に勝ち上がりを進めている今期のベスト16でも、ぐりぐりの大本命。

東1局・東2局と池田が、軽快に仕掛けて局を進め迎えた東3局。
5巡目、北家の森岡が仕掛けて1シャンテン。

二索三索四索六索六索西西北北中  チー八索 左向き七索 上向き九索 上向き  ドラ五万

次巡、親番の沢崎の手がこちら

 

100

 

ここからトイツの南を選択。他家のスピードも気になるところだが最大打点を見た。
そして10巡目、

六万六万四索五索六索二筒三筒三筒四筒四筒五筒六筒七筒

メンタンピンまで成長させてリーチ。
すでにテンパイを入れていた池田と森岡だが、アガリ逃しのあった池田はオリ、ホンイツ・北の森岡はドラも切って押し返してゆく。
しかしアガったのは沢崎。ツモって裏が乗って4,000オール。
最もゆったりとした選択を取ったが、しっかり手を育てて一番大きいアガリを成就させた。
そのまま次局も親番でのリーチ→1人テンパイで1本場、2本場と親を重ねてゆく。

そして迎えた東3局3本場供託2

ここまで上位リーグの沢崎の攻勢に対し、押し返し辛かった3者だったがここらあたりで反撃とゆきたい。

 

100

 

森岡貞臣 D1リーグ 東京本部所属 1次トーナメントより勝ち上がり
28期後期と入会は遅いものの、雀歴は35年。プロ入りしてから、様々なタイトルや大会に積極的に参加をしてきている。
5年前にはこのWRCリーグの前身であるチャンピオンズリーグでの優勝経験もあり。剛柔併せ持つ麻雀で、次なるタイトル獲得を目指す。

5巡目、北家・森岡の手

四万五万三索三索四索五索六索八索一筒二筒三筒四筒西  ツモ三万  ドラ西

ここから手の伸びを見たドラを選択。これ以上親の連荘はさせたくないといったところか。

 

100

 

池田来斗 D3リーグ 東京本部所属 一次トーナメントより勝ち上がり
21歳の現役大学生の池田は33期入会と今回のベスト16の最若手選手。麻雀教室・健康麻雀の講師としての一面も持つ。
初めてづくしの今回の対局ではあるが、予選やトーナメントと同様に仕掛けを活用した積極的な麻雀を打ってゆけるか。

先行テンパイをいれたのは池田。

五万六万七万四索四索五索六索六索九索九索五筒六筒七筒

イーペーコーのヤミテンテンパイ。次巡ツモ七索。高め三色のピンフか、確定三色のシャンポン待ちか。
池田は四索切りリーチ。一発・裏ドラによる打点アップも大きいこのWRCルール、待ち枚数の多い方を選択する。
そこに追いついたのはここまでまっすぐ手作りしていた森岡。

三万四万五万三索三索四索五索六索七索八索二筒三筒四筒  リーチ

すぐに池田が三索を掴み3,900は4,800。供託の2,000点も併せ、大きな加点となった。

そのまま沢崎が大きなリードを守りトップで1回戦を終える。

1回戦結果
沢崎+35.0P 森岡+3.1P 池田▲12.2P 蒼山▲25.9P

 

 

2回戦(蒼山→森岡→池田→沢崎)

 

100

 

蒼山秀佑 C1リーグ 東京本部所属 ベスト16より参加
予選1位通過のジャンプアップによりここから参戦の蒼山。しかも、2位の選手と50ポイント近い差をつけての大きな1位である。
先日のリーグ戦でも、C2リーグから首位で昇級を決め、かなり今波に乗っている選手といえる。

南1局
西家・池田が自風の西から仕掛けてゆく。自身の手にドラの一索がトイツ。
そして親の蒼山も東五万とポンして7巡目テンパイ。

七万七万五筒六筒白白白  ポン五万 上向き五万 上向き五万 上向き  ポン東東東  ドラ一索

ここにすぐに引いてきたのは七万。トイトイ確定とともにホンイツへの渡りも見えると一旦六筒単騎、すぐに南待ちへと変化。
3,900から18,000大きな勝負手と成長した。
9巡目、そこに追いついたのは北家の沢崎。

二万三万四万五万六万七万二索三索三索四索五索三筒四筒  ツモ六索

リーチとゆく。これをすぐにツモ、裏ドラも乗って3,000・6,000の大きなアガリ。
蒼山は途中、中単騎に受け替える選択肢もあったが南中もどちらも生牌。手出しで五筒六筒と切り出してからの手出し南を嫌ったか。
替えているとツモアガリの道もあったが、これもまた正解を導き辛い難問だったといえよう。

そのアガリの勢いそのまま、沢崎の大きなトップで2回戦も終了する。

2回戦結果
沢崎+40.4P 蒼山+3.0P 森岡▲9.6P 池田▲33.8P

トータル
沢崎+75.4P 森岡▲6.5P 蒼山▲22.9P 池田▲46.0P

 

 

3回戦(沢崎→蒼山→池田→森岡)

2連勝した沢崎と、それを追う3選手はみなマイナスポイント。
折り返しとなった3回戦が、勝負を決める大きなキーポイントとなりそうだ。

東2局2本場
先行テンパイを入れたのはここまで持ち点をリードしている親の蒼山。

 

100

 

ドラを切ってヤミテンとする。この日の蒼山は、リーチをかけない先行テンパイがとても多い。
そのまま次巡リーチといくかとも思われたが、そのままヤミテン続行。ドラをあわせたのが沢崎のみ、という点も気になったか。
ここに西家・森岡のリーチ。

二万三万四万五万五万五万四索四索八索八索八索六筒八筒  ドラ白

それを見て蒼山もリーチ。そこに既に発をポンして五万八万待ちのテンパイを入れていた池田が一発で飛び込み、裏2枚の1,2000点アガリ。
考えうる中で最高打点のアガリとなったか。そして放銃した池田はかなり厳しいポジションとなってしまったか。

東4局1本場
親の森岡が仕掛けをいれてゆく。

四索五索五筒五筒  ポン七万 上向き七万 上向き七万 上向き  ポン八万 上向き八万 上向き八万 上向き  チー六筒 左向き七筒 上向き八筒 上向き  ドラ五筒

5巡目、39,000点持ちの親のリャンメンチーからの3仕掛け。これに猛然と立ち向かったのは北家・池田。
親の上家ではあるがまっすぐ手を進めてこの形でリーチ。

一索一索一索三索四索五索六索七索八索九索発発発

三索を一発でツモり3,000・6,000。必死のアガリで戦線にくらいついてゆく。

南1局
親の沢崎の手牌

 

100

 

この手から、3巡目、場に2枚目のカン五筒をチー。
まだ残された手にはメンツひとつなくカンチャンふたつ残りの形だが、ホンイツへまっしぐら。
そこに7巡目、北家・森岡からのリーチ

二万三万四万五万五万三索四索四索五索五索二筒三筒四筒  ドラ九万

南家の蒼山も役なしのテンパイを入れるがトップ目ということもありここはオリ。
沢崎と森岡の対決となったが、

一筒二筒三筒七筒八筒九筒南南白白  チー五筒 左向き四筒 上向き六筒 上向き  ロン白

ホンイツ・一通・白、結果は森岡から沢崎への12,000の放銃。
ここまで点数が大きく沈んでいた沢崎だが、競技ルールの手本となりうる構想力の高い仕掛けで、親の大きなアガリを決めた。
しかしここは追い上げる3者も引いていられない。3名のトップ争いを制したのは蒼山。勝ち上がりに向け大きな一歩とした。

3回戦結果
蒼山+35.8P 池田+6.5P 森岡▲8.7P 沢崎▲33.6P

トータル
沢崎+41.8P 蒼山+12.9P 森岡▲15.2P 池田▲39.5P

 

 

最終戦(沢崎→池田→森岡→蒼山)

東1局2本場
親の沢崎が連荘し持ち点は45,000点を超え、自身の勝ち上がりをさらに磐石なものにした2本場。
4巡目、先行テンパイを入れたのは北家・蒼山。

五万六万一索二索三索五索六索七索六筒七筒八筒西西  ドラ八索

卓内2位のポジション、ここもヤミテンを選択。そこに5巡目、追う立場の森岡がリーチ。

一万二万三万五万六万二筒三筒四筒五筒五筒七筒八筒九筒

これを受け、親の沢崎は東のトイツ落とし。2巡後、蒼山が引いてきたのは五筒。三色の役もつけばとここはリーチ。
奇しくも同じ待ちでの追いかけリーチとなったが、アガればアドバンテージは広がるものの直撃を決められたら逆転されてしまう可能性も高まる。
そこに3番手でテンパイを入れたのは南家・池田。

一万一万二万三万四万七万八万九万南南  ポン白白白

ダブ南であがれば満貫の勝負手。
各選手、これをアガれば勝ち上がりに一歩近づくだけに力がこもる。特に追う立場の森岡と池田はことさらだろう。ツモる指先にも力がこもる。
ここで手を開いたのは池田。高めをツモって2,000・4,000のアガリ。

南3局1本場
最終戦もいよいよ佳境にさしかかる。現在の持ち点は起家から
沢崎43,300 池田27,000 森岡29,400 蒼山20,300
トータル1位は沢崎、2位以下に森岡蒼山池田と続くが、森岡と蒼山の差は現状わずか1ポイント。
1つのアガリや着順ですぐに変わってしまう差だ。一方池田は親番も残っておらず、大きく狙いたい状況。

10巡目、親の森岡が先行テンパイ。

六万六万八万八万四索四索六索六索八筒東東南南  ドラ四索

ドラドラ七対子をヤミテンとする。
そして同巡、今度は追う立場となった南家・蒼山がリーチ。

六万七万二索三索四索六索七索八索二筒三筒四筒八筒八筒

西家の沢崎もさらに同巡テンパイ。

三万三万四万四万五万五万七万七万八万九万九万六筒六筒

リャンペーコー、こちらもヤミテン。森岡と蒼山にとって、アガっても放銃しても大きな勝負の局となった。
この局、アガったのは森岡。沢崎から9,600は9,900のアガリを決め優位に立つ。

しかし次局、今度は蒼山がリーチをかけている沢崎から満貫を直撃、2人のデッドヒートはオーラスへ。
最終局は非常に僅差の戦いとなったが、2者の争いをよそにアガリを決めたのは沢崎。ここまでのアドバンテージをいかし最終戦を終わらせた。

最終戦結果
森岡+25.3P 蒼山+3.9P 沢崎▲9.2P 池田▲20.0P

勝ち上がり 沢崎誠 蒼山秀佑

沢崎「若手もベテランも意識せずに戦うが、(ベスト8で戦う前原プロにゴジラの異名があることから)地球防衛軍のつもりで戦います。」
蒼山「次戦もメンバーがすごい。下克上じゃないですが、精一杯準備してベストを尽くせるように頑張ります。」

ベスト8の組み合わせ

A卓 仲田加南vsHIRO柴田vs内川幸太郎vs蒼山秀佑
B卓 原佑典vs前原雄大vs木本大介vs沢崎誠

女流プロ麻雀日本シリーズ2019 第2節レポート 中野 妙子

1月27日(日)女流プロ麻雀シリーズ2日目となる、6回戦から10回戦が行われました。

今回もレポートを担当させて頂きます、中野です。よろしくお願いします!

この2日目には今期が初戦となる、魚谷侑未と西嶋千春も参戦。
これで12名全選手が出揃った。
予選は1人8回ずつ打った所で下位4名が敗退となり上位8名がプレーオフに進む。

 

★6回戦(起家から、黒沢・逢川・西嶋(千)・宮内)

初戦の西嶋がどう出てくるか?
2回打って▲82.2Pと初日苦しいスタートとなった逢川がどうなるかというところが見所となった。

開局はリーチを打った西嶋が、宮内から12,000をアガるという好スタート。
その後も絶妙な仕掛けからアガリをものにし、女流最高位の貫禄を見せていった。

黒沢、逢川はリーチ、仕掛けと自身の麻雀を存分に見せ攻めて行くが、あと一歩のアガリになかなか結び付かず苦しい展開。
跳満の放銃からで苦しいスタートかと思われた宮内。東4局の自身の親番中には、ドラ3の逢川のアタり牌をしっかりと止めてリーチと攻める!

 

100

 

流局したものの、その後西嶋を捲ってトップ目に立つ。
最後まで宮内と西嶋がお互いトップを捲りあっていくデットヒートに!
制したのは、、西嶋!
1着 西嶋(千)
2着 宮内
3着 逢川
4着 黒沢

 

★7回戦(起家から、朝倉・魚谷・亜樹・西嶋(ゆ))

今回は前年度チャンピオン、魚谷の初戦となった。

東1局、朝倉の親番。いつもながらの落ち着きを見せ、まずはヤミテンからのツモ、からの2回連続ツモアガリ、これはちょっと周りは嫌な雰囲気か?と思いきや、次局、魚谷が僅か4巡目で出アガリ満貫、ツモって跳満の大物手をテンパイする。

 

100

 

このヤミテンは流石に魚谷のアガリだろうと皆が思っていた。
亜樹は仕掛けてかわそうとしていく。西嶋のこの手牌。魚谷のアタリ牌は四索七索

 

100

 

ここで四索が出ると思われたが、出、、ない!出さずに西嶋の選択はなんと二筒
これによって長引き、亜樹もテンパイ。

 

100

 

そして親の朝倉もテンパイからのリーチ。

 

100

 

リーチを受けて魚谷もリーチをするが、朝倉に一発、裏も乗って18,000という放銃となってしまった。4巡目のテンパイからのまさかの展開!
その後も朝倉が着実に加点していく、そこにまったをかけるのは、やはりこの時点で首位争いの西嶋!オーラスの親で朝倉から満貫をもぎ取る。が、最後はしっかり朝倉が締める。
魚谷にとっての初戦は苦しいスタートとなった。

1着 朝倉
2着 西嶋(ゆ)
3着 亜樹
4着 魚谷

 

★8回戦(起家から、逢川・茅森・西嶋(ゆ)・朝倉)

逢川は、1人予選8回戦中の4回戦目、そろそろポイントも回復していきたい。
東1局に、絶妙なタイミングでドラの中を切ってアガリをものにした茅森が、次局ドラ暗刻の手牌を入れてくる。そして4巡目にリーチ。
しかし痛い空振り。解説の白鳥も絶賛していた知性の朝倉、びったりとアタリ牌を止めてくる!
アタリ牌を止めると言えば、ビタ止めクイーンの呼び名が定着してきたか?西嶋もすごい、

 

100

 

天才と言われる茅森、知性の朝倉、ビタ止めクイーンに囲まれて、逢川もチャンス手を入れて来るものの、なぜか今日もアガリが遠い苦しい展開。だが意地を見せ3着浮上!

 

100

 

1着 茅森
2着 西嶋(ゆ)
3着 逢川
4着 朝倉

 

★9回戦(起家から、黒沢・茅森・亜樹・仲田)

もう9回戦目、毎回目が離せない面白い対局なのだがまた興味深い組み合わせ。
Mリーガー3人と女流桜花の対決!

まず一歩抜けたのは、、、仲田!
追いかけリーチをして亜樹から8,000を打ち取った後、今度はヤミテンで茅森へラリアットと加点していく。

 

100

 

しかし、まずは亜樹がラリアット返しの6,000オールを決める!
そこから茅森の倍満ツモ!

 

100

 

まさに高打点の応酬。こんなに高打点が飛び交ったのに、なぜ南入した時にこの点数。。。

 

100

 

南入してからは3,900、2,600と局が進むが、また仲田のラリアットツモ!
オーラス仲田の怖い親。3フーロしてまだまだ加点する気満々!!
上家の亜樹はテンパイからのアタリ牌の一索四索を止め

 

100

 

切らない!実況日吉『二階堂亜樹は二階堂亜樹であり続ける』からの亜樹の一索ツモ!!かっこよすぎる。
4人とも流石の、最後までしびれる対局だった。

1着 仲田
2着 亜樹
3着 茅森
4着 黒沢

 

★10回戦(起家から、茅森・亜樹・魚谷・西嶋(千))

初戦に大きな4着だった魚谷がどこまで挽回できるか?
初戦トップだった西嶋はさらに加点できるのか?

親の茅森に満貫放銃スタートになったが、次局魚谷の5面張リーチをかわしてアガリを決めた西嶋、さらにリーチ!

 

100

 

だが今度は茅森がかわす。
魚谷やっときたドラ4のチャンス手。自身は北家。六索はヤミテンの亜樹のアガリ牌。

 

100

 

六索切らずからの七索を切って最後はアガリを決める!やっと気持ちの良いアガリの魚谷。

その後は茅森が点数をキープ、魚谷がさらに加点。魚谷は初戦のマイナスを少し回復した。

1着 茅森
2着 魚谷
3着 西嶋
4着 亜樹

今回の戦いもハイレベルで、流石女流のトップ達が集まったという戦いとなった。
誰も他者に勝手な独走はさせず、各々の個性、技術のぶつかり合いでまさに見所満載!

まだ予選まで半分も打ってない者がほとんど。この後もまだ誰がプレーオフに残るかまだ全然わからない。

次回の放送は2月11日(月祝)
11回戦 逢川恵夢VS魚谷侑未VS二階堂亜樹VS和久津晶
12回戦 逢川恵夢VS魚谷侑未VS仲田可南VS宮内こずえ
13回戦 逢川恵夢VS朝倉ゆかりVS魚谷侑未VS大島麻美
14回戦 大島麻美VS二階堂亜樹ⅤS宮内こずえVS和久津晶
15回戦 朝倉ゆかりVS大島麻美VS仲田可南VS宮内こずえ
実況:日吉辰哉
解説:勝又健志、山田浩之

予選も折り返しになります!毎回新しい面白さが出るこの女王達の戦い、次回も面白くないワケがない!ご期待ください☆

第35期鳳凰位決定戦 三日目観戦記 荒 正義

この日も晴れた。吉田にとっては、いいことだ。雨なら、足元に危険が及ぶ。転んで傷を負ってはたまらない。ここまでの成績がこれだ。

吉田+74.9P
前原+13.8P
勝又▲31.5P
柴田▲57.2P

例年の優勝ボーダーは、+70Pである。吉田はそのラインを超えた。しかし、安心はできない。今日沈めば、すぐに射程距離に入る。残り8回戦なら、最下位の柴田まで逆転のチャンスがあるのだ。
今日から追う側、3人の打ち方も変わる。吉田の高い山を、削りに来るのだ。前原は、吉田がラスなら、加点するより終戦策を取るだろう。勝又と柴田は、トップでも加点に来るはず。そこも、考えておく必要がある。

 

100

 

9回戦。
出親は吉田で順に勝又、柴田、前原の並び。
東1局は、勝又の早い仕掛け。親落としだ。マチは二筒五筒
しかし吉田から、9巡目にリーチが飛んでくる。

一万 上向き北東九万 上向き二索 上向き四筒 上向き
三索 上向き八万 上向き南

六万七万八万四索四索六索七索八索二筒二筒二筒七筒八筒  ドラ八万

入り目が、絶好の七索である。高めツモなら6,000点オールだ。
勝又が、すぐに九筒を掴んで放銃。3,900点。このとき勝又は、吉田の手を見てホッとしたに違いない。六筒を引かれるより、九筒を打った方がいいからだ。
1本場は、4巡目に勝又の早いリーチ。

五万六万九万九万九万四索五索六索七索七索一筒二筒三筒  ドラ四索

6巡目、前原から追いかけリーチが入った。その手がなんとこうだ。

二万三万四万四万五万四索四索六筒六筒七筒七筒八筒八筒

入り目が、ドラの重なりである。出て跳満。これがゴジラの生命力だ。
しかし、結果は七万を掴んで前原の放銃。さっきと今度、そう簡単には決まらない。後は小場で回って4者接戦。

東3局1本場。
吉田に好いアガリが出た。6巡目にテンパイ、即ツモである。

二万二万四万四万六万六万七索七索四筒五筒五筒六筒六筒  ツモ四筒  ドラ八万

6,400と300点。これで、吉田の1人浮き。

東4局。
すると今度は、親の前原が怒った。7巡目のリーチだ。

ドラ東
九万 上向き五万 上向き二索 上向き七索 上向き八索 上向き七筒 上向き
五筒 左向き

そして、手の内はこうだ。

一万二万三万三索四索五索九索九索一筒二筒三筒東東

ドラの東が出れば18,000点だが、誰も打ちはしない。このあと八索が枯れ、六索が通る。これが、ゴジラの生命力だ。安全牌に窮した勝又から九索が出て、7,700点のアガリ。
1本場は、勝又が前原から2,600点を召し取る。

南1局。
5巡目、柴田が動く。

 

100

一万一万二万三万三万四万五万六万六万八万二索三索西  ドラ七索

上家の七万をチー。

一万一万二万三万三万四万五万六万二索西  チー七万 左向き六万 上向き八万 上向き

次に上家から一万が出てこれをポンだ。普通ならチーである。
チーなら、残る牌姿はこうだ。

一万一万三万四万五万六万西  チー一万 左向き二万 上向き三万 上向き  チー七万 左向き六万 上向き八万 上向き

ポンならこう。

二万三万三万四万五万六万西  ポン一万 左向き一万 上向き一万 上向き  チー七万 左向き六万 上向き八万 上向き

どちらがいいか、一目瞭然。たぶん、柴田の勘違い。だが、このあとのツモが三万だったのである。
なので、テンパイはこうだ。

二万三万三万三万四万五万六万  ポン一万 左向き一万 上向き一万 上向き  チー七万 左向き六万 上向き八万 上向き

間違いも、してみるもンだ!
これに四万で、飛び込んだのが吉田だった。

三万四万四万五万五万六万七万七万八万二索二索六索七索

前原は、ソーズの染め手。

四索四索五索五索八索八索八索九索南西西中中

勝又は、ソーズのチンイチ。

一索一索三索三索四索四索五索六索七索七索八索南発

安全牌は八万だけ。切る牌がないから、自分のアガリに向かって打ち抜いたのだ。
結果は満貫の打ち込み。吉田らしい放銃だ。逃げずに戦うのだ。でなければ、鳳凰の冠はつかめない。吉田の背中を追う3人は、しめしめと思ったに違いない。
この後は、小場で回る。
しかし、オーラスで吉田は前原から3,900点をアガって、浮きに回る。3人はがっかり。
トップは柴田。2位が吉田。3着が前原。ラスが勝又。
そして、総合得点はこれだ。

吉田+82,1P
前原+7.4P
柴田▲40.6P
勝又▲48.9P

勝又と柴田が不調だが、このままでは終わるまい。

 

 

10回戦。
出親は勝又で、順に吉田、前原、柴田の並び。
東1局。
9巡目、柴田のリーチだ。

六万六万四索五索六索七索八索一筒二筒三筒五筒六筒七筒  ツモ四筒  ドラ西

七筒 上向き一索 上向き中九筒 上向き三万 上向き九万 上向き
五索 上向き八万 上向き一筒 左向き

前巡、テンパイが入ったがピンフのみなのでヤミテン。タンヤオになったらリーチで、打点を狙う。これが公式戦の定石だ。2巡後、前原が追いついた。

 

100

一万二万三万七万八万九万二索三索二筒三筒北発発  ツモ一索

ここは、リーチの現物でヤミテン。一筒は2枚山。それを、吉田がすぐにつかんで放銃。前原は、リーチ棒込みで9,000点の収入。この直撃は大きい。

東2局。
ここは、勝又が仕掛ける。中を鳴いてピンズの染め手。しかし、10巡目に親の吉田からリーチがかかった。

二万三万四万六万六万六万四索五索六索五筒六筒南南  ドラ一筒

同巡、三筒が柴田から出る。三筒はリーチの現物。
これをチーして、勝又がテンパイ。

五筒五筒五筒六筒七筒発発  チー三筒 左向き一筒 上向き二筒 上向き  ポン中中中

八筒を引いて、2,000・4,000点。親の吉田のリーチを交わし、大きなツモだ。
東3局は、前原が柴田に5,200点の放銃。
後は小場で回る。

南3局。
柴田がタンヤオで逃げに入る。ところが、13巡目に絞っていたドラが重なりテンパイ。

六万七万八万二筒三筒四筒五筒七筒七筒発  ポン二索 上向き二索 上向き二索 左向き  ツモ発  ドラ発

二筒。するとこの後、ラス牌の発を引いて2,000・4,000点。ラッキーなアガリだった。

南4局。ドラ四万
4人の持ち点は、こうだ。

勝又42,000
吉田12,600
前原28,600
柴田36,800

この持ち点なら、うまく終了すれば吉田との点差は詰まるからOKだ。
前原は、2,000点で浮く計算。ところが、ここから波乱が起きた。
まず、前原が七万を鳴いてマンズの染め手。この鳴きで絶好の五筒を引き入れ、柴田のリーチだ。

一筒 上向き南白発九索 上向き九筒 上向き
七索 左向き

四万四万四万五万七万八万九万四索五索六索四筒五筒六筒  リーチ

六万ツモなら親の倍満。三万ツモなら6,000点オールだ。このとき柴田は、発声も高かったし打牌も強かったから、警戒警報発令!
勝又が、懸命にタンヤオでサバキに掛けるが、五万を食い下げてもテンパイ止まり。

(勝又)
三万四万五万六万七万八万二筒三筒四筒五筒  チー四索 左向き二索 上向き三索 上向き

11巡目、前原の手がこうだ。

二万二万五万六万六万東東東東北  チー七万 左向き六万 上向き八万 上向き  ツモ北

そして考える。行くかオリルかだ。オリなら、暗カンはしない。前原も、柴田の発声と打牌の音色から異常を感じていたのだ。
迷った挙句、GOを決断。東を暗槓したら、来たのが六万

二万二万五万六万六万北北  暗カン牌の背東東牌の背  チー七万 左向き六万 上向き八万 上向き  ツモ六万

五万で12,000点の放銃。前原、無念。

南4局1本場。ドラ三索
好調柴田が、続けて決める。

六万六万六万九万九万一索一索  ポン三索 上向き三索 左向き三索 上向き  暗カン牌の背三筒 上向き三筒 上向き牌の背

これで6,000点オールだ。吉田のドラの三索切りは、少し甘かった。
南4局2本場は、前原が勝又に満貫の放銃で幕。
止められるロン牌だった。前原の体調が悪そうだ。集中力が切れたのか…。

これで、断トツが柴田。2着が勝又。3着が吉田で、ラスが前原となる。
総合得点はこれだ。

吉田+54.6P 柴田+4.5P 前原▲28.7P 勝又▲30.4P

 

 

11回戦。
出親は勝又で順に吉田、柴田、前原の並び。
東1局は、勝又が吉田から2,000点をアガリ連荘。
1本場。
11巡目に柴田のリーチ。

一索 上向き北西三筒 上向き七万 上向き一万 上向き
五筒 上向き三筒 上向き五索 上向き東南

二万二万五万五万六索六索二筒七筒七筒白白中中  ドラ五万

二筒は、いいマチに見える。しかし、次巡に勝又の追いかけリーチだ。

九万九万三索三索四索五索六索八索八索八索二筒二筒二筒  リーチ

勝又の入り目が二筒で、これは柴田には100パーセント負けない手。
15巡目、九万を引いて4,000点オールだ。出たら2,400点止まりだが、ツモなら親満。濡れ手に粟、のようなアガリだ。
2本場は、柴田の5,200点のアガリ。打ったのは不調の前原だ。

東2局。
2巡目に、親の吉田の先制リーチがかかる。

白発

これでは、わからない。その手の内はこうだ。

七万七万九万九万九万一索二索三索四索五索六索八筒九筒  リーチ  ドラ南

このとき柴田の手が、こうだ。

一万九万一索一筒三筒七筒九筒南南北北中中

南は自風のドラ。もう行くしかない。
勝又から、2丁切りのオタ風の北が出る。柴田がポンだ。すると、勝又がすぐに残った北を切らずにドラの南を切る。これも柴田がポンだ。これが阿吽の呼吸で、生きた麻雀である。

 

100

 

吉田『なにするンだ、勝又!』
と思っても、もう遅い。高い山は、削られる宿命にあるのだ。
2人を戦わせ、経過を見る。柴田が満貫、跳満ツモでもいい。親の吉田は、大きく持ち点を削られる。打ってくれるなら、なお良しだ。吉田は、この包囲網を自力で突破しなければならないのだ。このとき柴田の手はこうだ。

一索一筒三筒七筒九筒中中  ポン南南南  ポン北北北

勝又にとっても、南は勝負牌。親に当たる可能性もあるのだ。しかし、結果は吉田の七筒ツモで1,300オールだった。
1本場も吉田のアガリ。2,000と300点だが、これで吉田が100点浮きになる。
2本場。最終形がこれ。

七万八万九万一索二索三索五索五索東東  ポン六筒 上向き六筒 左向き六筒 上向き  ドラ六筒

ドラのポンで、アガリできれば大きいが勝又とタッチ。しかし、ハイテイが吉田に回ってのツモで4,200点オールだ。これには3人、ガックンとなるのは当然だ。
この後は小場で進んだ。前原が親で2本積むが、そこでも吉田の登場。

一万一万二万二万四万四万五万五万東白白発発

この手を勝又から仕留めて、持ち点が50,500点の1人浮きとなる。

南1局。
今度は、親の勝又が踏ん張った。

二万三万四万五万五万二索三索四索三筒四筒六筒七筒八筒  リーチ  ツモ五筒  ドラ一万

この手をリーチで引いて、2,600オールだ。これで浮きに回る。
後は無難に流れて、トップが吉田。浮きの2着が勝又、3着が前原でラスが柴田だった。総合得点は次の通りだ。

吉田+79.5P 勝又▲12.7P 柴田▲19.9P 前原▲46.9P

3人沈みで、吉田が好調である。

 

100

 

 

 

12回戦

 

100

 

出親は前原で、順に勝又、吉田、柴田の並び。
東場は前原が好調。小さく3回アガって、持ち点が40,500点。
東4局。ここは、好調吉田のアガリが決まる。

二万三万三万四万四万六索六索六索七索八索二筒三筒四筒  ツモ二万  ドラ一万

ヤミテンで満貫である。

南2局。
このままでは、吉田の流れだ。この回だけでも、沈める必要がある。
でなければ、優勝の道はどんどん遠くなる。
今度は、親の勝又が頑張った。7巡目のリーチだ。

ドラ八万
一万 上向き北一筒 上向き三筒 上向き八筒 上向き八索 上向き
六万 左向き

一見普通の河に見えるが、手の内はなんとこうだ。

四万五万六万八万八万一索二索三索四索五索六索五筒六筒

9巡目に柴田のリーチが入ったが、同巡高めの四筒を引き寄せた。
これで勝又は吉田を沈め、トップに立った。
1本場は柴田がかわした。

そして南3局で、吉田の親番。
柴田が9巡目にテンパイを果たす。同巡、勝又もピンフのヤミテン。しかし、アガったのは11巡目にテンパイした吉田だった。

一万一万二万三万三万七万八万九万一索二索三索九筒九筒  ツモ二万  ドラ発

二万は、2枚出ていたからラス牌である。4,000オールのこのアガリは大きい。
後は無難に流れて、ゲームセットだ。トップは勝又、浮きの2着が吉田。前原が3着で、柴田がラスだ。そして、総合得点はこうだ。

吉田+87.3P
勝又 +8.7P
柴田▲44.7P
前原▲53.3P
(供託2.0P)

吉田が断然有利。最終日は、勝又との一騎打ちが見ものだ。

ロン2カップ2019winterレポート 襟川 麻衣子

麻雀ファンの皆さんこんにちは、襟川麻衣子です!
先日、『ロン2カップ2019winter』の様子が放送され、そちらで久々の実況を担当させていただきました。
今回のレポートでは、その時の様子をお伝えできたらと思います。
拙い文章ではありますが、最後まで読んでいただければ幸いです。

《ロン2カップとは?》
日本プロ麻雀連盟公認のインターネット麻雀サイト『ロン2』がプロデュースする麻雀番組です。
ロン2内でこの番組への出場をかけた予選が行われ、見事予選を突破した方は一般ユーザー代表として、日本プロ麻雀連盟の有名プロ雀士に挑戦できる、そんな夢の舞台がこのロン2カップなのです!

《システム》
予選を突破したユーザー代表3名とプロ雀士9名の計12名が、A卓、B卓、C卓の3卓に分かれて戦います。

〇トップ→無条件で決勝戦に進出。
〇2着→決勝進出をかけた敗者復活戦に進出。敗者復活戦でトップを取ると決勝卓に進むことができます。
〇3着→A卓、B卓、C卓、それぞれの卓で3着だった3人でFRESH LIVE、ニコニコ生放送での視聴者投票を行い、最も得票数の多かった方が敗者復活戦に進むことができます。
〇4着→予選敗退。
そしてトップ通過した3人と、敗者復活戦から這い上がった1名で決勝戦を行います。

《ルール》
今回のロン2カップ2019winterは、4人で打つ3人麻雀で行われました。
〇一発、裏ドラ、槓ドラあり、赤各1枚
〇70分+1局の時間制
〇基本的にはその局の北家の人が抜け番になります。

さてさて、番組がスタートし、久々の実況で私もドキドキ…
メイン解説はゴジラこと前原雄大プロ。
更に1回戦目のプレイヤーズ解説は、森山茂和会長ということで、いきなりの解説陣に動揺する襟川。
そんな私を見て、小粋なトーク&ジョークで緊張をほぐして下さるお二人なのでした。
恒例の大庭三四郎プロ作の映像によるシステム説明は、今回もグレードアップ!

さぁ、ここから対局スタートです!!!

 

【予選A卓】

 

100

 

猿川真寿
リアルでの三人麻雀は久々という猿川プロ。
モンキーマジックを巻き起こすのか!?

森下剛任
今回は眼鏡をかけてシャキッと登場。
三人麻雀の盛んな三重県出身ということで、期待が高まります!

ガース
「僕に三麻がピッタリだと思います!」と力強いコメント。
リアルでの三人麻雀の経験は無いものの、我が道をゆく麻雀で勝利を掴み取るのか!?

山田浩之
学生時代は、三人麻雀とテニスばかりやっていたという山田プロ。
得意の三人麻雀、どんな鋭い一打が飛び出すのか!

東2局
親番の森下からの先制リーチ。

九万九万四索赤五索六索二筒二筒三筒四筒五筒七筒八筒九筒  ドラ三索

猿川も負けじと仕掛けるが、ここでガースからの追っかけリーチ。

二索三索三索四索四索五索六索七索二筒三筒四筒西西  リーチ  一発ツモ二索  ドラ三索  裏八索

ここはガースに軍配があがり、6,000オールのアガリ。

東4局 1本場
この局、最初にテンパイをいれたのは山田。

一索二索三索三索三索五索五索五索六索六索九索九索九索  ドラ中

メンチンテンパイである。
しかしそのあとすぐに親の猿川が東をポン。

二索二索七索八索七筒八筒九筒白白白  ポン東東東

この形でテンパイ。
ここから数巡で山田の手配は変化し、

二索二索三索三索三索五索五索五索六索六索  暗カン牌の背九索 上向き九索 上向き牌の背

メンチンツモリ四暗刻の恐ろしい形に成長していた。そこへ追いついたガースからもリーチの声。バチバチと火花が散る。
ここで山田が更に三索を暗カン、新ドラは…五索
これにより、山田の手が出アガリでも数え役満という超大物手に変化。

しかし、ガースの掴んだ六索は山田、猿川両者のあたり牌となり、頭ハネで猿川のアガリ。
数え役満の頭ハネ、これは悔しい。。

南3局
親番のガース、8巡目に先制リーチ。

一筒一筒赤五筒六筒七筒東東東南南  暗カン牌の背五索 上向き赤五索 上向き牌の背  リーチ  ツモ一筒  ドラ中西  裏五筒七筒

これをツモアガリ、強烈な12,000オール。
これが決め手となり、予選A卓はガースの勝ち上がりとなった。

勝ち上がり ガース

 

 

【予選B卓】

 

100

 

宮内こずえ
ロン2カップの三人麻雀でも過去に優勝経験ある宮内。
三麻クイーンの実力を見せつけるのか!

高宮まり
淑女なベルセルクは今日も美しい。
いつものバーサーカー(狂戦士)モードに突入するのか!?

和泉由希子
手塚プロが病欠のためピンチヒッターで来て下さった和泉プロ。
代打は強い、の法則を信じて苦手な三麻挑みます。

アービィさん(一般ユーザー代表)
ロン2カップ初参加のアービィさん。
美女に囲まれて緊張のご様子ですが、どんな麻雀をみせてくれるのでしょうか!

東場はあまり動きがないまま迎えた南1局、高宮の親番。
7巡目アービィさんにテンパイが入る。

二索三索四索六索七索八索二筒二筒二筒四筒四筒七筒七筒  ドラ一万

これをヤミテン。
そのすぐあとにアービィさんからツモ切られた白を仕掛けた親の高宮。

六筒六筒七筒八筒  ポン白白白  ポン東東東  ポン南南南

満貫のテンパイで追いついたものの、四筒を掴みアービィさんへ放銃。
ここで弾みをつけたアービィさんんは、自身の親番を連荘し一気にトップまで躍り出る。

しかし、女戦士たちの戦いはここからであった。
局は進み、返り東となった東3局。先制リーチをいれたのは和泉。

一筒一筒一筒二筒三筒四筒六筒六筒六筒七筒八筒南南  ドラ白

このメンホンリーチ。
しかし、親の宮内もドラの白暗刻のホンイツで追いつき、ほどなくツモアガリ。

三筒三筒四筒五筒七筒八筒九筒白白白  ポン西西西

9,000オールをアガリ、三麻クイーンの底力を見せつける。

乱打戦の続くB卓であったが、最終局。

一万一万一索二索三索四索赤五索三筒四筒五筒赤五筒六筒七筒  ツモ六索  ドラ二筒

和泉がこれを静かにツモアガリ2,600オール。
やはりピンチヒッターは強かった…いや、和泉は強かった!

勝ち上がり 和泉由希子

 

 

【予選C卓】

 

100

 

森山茂和
連盟内で三麻得意な人ランキングトップ3に入るだろうと豪語する森山。
大好きな三人麻雀で予選突破を目指す!

灘麻太郎
三人麻雀先駆けの時代を生き抜いてきた灘。
「弱みを見せても勝ち上がれる、そのくらい得意な分野」ということで、どんな戦いが見られるのか。

ふもにぎさん(一般ユーザー代表)
ロン2カップ2015Autumnでは決勝まで進出!
普段は打たない三人麻雀、三麻が得意な2人のプロにどこまで食いつけるか。

風の谷のユパさん(一般ユーザー代表)
ロン2カップ2018summerでは、準決勝で森山の猛攻に敗れたユパさん。
今回はリベンジなるか!?

東1局
緊張の面持ちの一般ユーザー代表お2人だが、

四索五索六索四筒四筒四筒六筒七筒七筒八筒九筒白白  ドラ九索

この手をツモアガった風の谷のユパさんの500オールでこの半荘がスタート。

南1局2本場
子の時は冷静にヤミテンやオリを選択していたふもにぎさんが、親番で怒涛の攻めを見せ連荘。
この切り替えには解説の前原も唸り声をあげる。
この局最初にテンパイを入れたのは森山。

四索四索四索五索赤五索五索四筒六筒東東東南南  ドラ五筒

このヤミテン。
ツモも少なくなってきた所で、親のふもにぎさんも仕掛ける。

一索一索六索七索八索赤五筒五筒  ポン白白白  ポン八索 上向き八索 上向き八索 上向き  ドラ五筒

ドラ3の満貫テンパイである。
残り1巡、ここで間七筒に受け変えていた森山の手に更に八筒が重なり、最終形は南八筒のシャンポンに。
そしてハイテイでふもにぎさんが掴んだのは…南
親番では怒涛の攻めの姿勢を貫いてきたふもにぎさん、しかし悩んだ末ここでオリを選択。この我慢強さ、冷静さに、解説席は拍手喝采であった。

時間の都合で残り3局。
5万点を越えているのはふもにぎさんと森山の2人。このまま2人の闘いとなるのかと思った矢先、カミソリ灘の鋭い刃が光る。
2局連続でアガリを決めると、最終局の親番は灘。
返り東で東3局。灘は2巡目に早くもダブ東メンホンのペン間三筒テンパイ。更に同順に九筒をポンして形を良くすると、

一筒二筒三筒四筒五筒六筒七筒東東東  ポン九筒 上向き九筒 上向き九筒 上向き  ドラ二索

ここでトップ目の森山から四筒を出アガリ、逆転でトップに上り詰めた。

勝ち上がり 灘麻太郎

そしてここで気になる視聴者投票。
予選A、B、C卓の3着の中から、不死鳥のごとく敗者復活戦に駒を進めたのは…森山茂和!

 

 

【敗者復活戦】

 

100

 

起家から森山茂和、宮内こずえ、ふもにぎさん、猿川真寿の並びで対局がスタート。

東1局、2局とアガリを重ね波に乗ったふもにぎさんは、親番で更に加点を続けていく。
東3局2本場 7巡目

三索四索五索赤五索六索一筒一筒二筒三筒四筒六筒七筒八筒  ドラ五索

この手を冷静にヤミテンに構え、見事森山から四索を討ち取ると、東3局3本場が終わる頃には、6局連続のアガリで持ち点が8万点になっていた。
凄まじいスタートダッシュである。

しかしここで黙っていないのが、三麻クイーン宮内。
南1局 素早い仕掛けでいち早くテンパイを入れると、

二索二索五索六索三筒四筒赤五筒  ポン南南南  加カン発発発発  ツモ四索  ドラ五索北

この手をツモアガリ4,000オールを決め、そのまま迎えた親番。
6,000オール、3,200オール、7,000と宮内の力強いアガリが連発!こうなったクイーンは誰にも止められない!!

後半もこの勢いは止まらず、持ち点10万点を越えた宮内が圧倒的勝利で決勝へ駒を進めることとなった。

 

 

【決勝戦】

 

100

 

とうとう迎えた決勝戦!
起家から灘麻太郎、ガース、宮内こずえ、和泉由希子の並びで対局がスタート。
東1局 開幕からいきなりの大物手が炸裂することになる。
15巡目宮内からの先制リーチ。

四索四索五索五索六索六索一筒一筒五筒六筒六筒七筒八筒  ドラ五筒

息つく間も無いまま、一発で四筒をツモアガリ、裏ドラはなんと四索!8,000オールからスタートとなった決勝戦。波乱の幕開けである。
東2局にはガースも9,000オールをアガリ、三人麻雀らしい乱打戦が繰り広げられる。

南1局 親番の灘から先制リーチ。

三索四索五索赤五索五索二筒二筒赤五筒六筒七筒七筒八筒九筒  リーチ  ドラ八筒

このリーチに食らいついたのは宮内。

三索四索四索五索一筒二筒三筒四筒東東  ポン発発発  ドラ八筒

発を仕掛け、数巡後にテンパイを入れる。親のリーチに屈せず、連荘を阻止するため向かっていく凛々しい宮内の姿を固唾を呑んで見守る。
しかし、ここは灘が二索をツモアガリ、裏ドラが1枚のって9,000オール。
いつの間にか平たくなりつつある点差、数分後にはどうなっているのか。

そしてここで黙っていないのが本日のピンチヒッター、アイスドール和泉由希子である。
南4局、時間的に和泉最後の親番。ラス目だった和泉はこの親番を連荘し、最終局へ望みを繋ぐ。

最終局 南4局5本場
6巡目 灘から打ち出された西を仕掛けるガース。

二索二索二索赤五索五索六索七索七索九索北  ポン西西西  ドラ一万

ここで1シャンテン。西ホンイツ赤の満貫をアガればガースの優勝である。
この時の灘の手牌は、

六索七索八索三筒四筒赤五筒五筒六筒南南北北発  ドラ一万

こちらも1シャンテン。どちらが先にテンパイしてもおかしくない。だが、先にテンパイを入れたのはガース。
和泉も1シャンテンまでにじり寄るが、ここでガースの当たり牌である三索を掴むと、それを力強く打ち出していった。
勝利の女神はガースに微笑んだ。

ロン2カップ2019winter、優勝はガースプロ!いつも、チャーミングで優しいガースプロ。
優勝カップを受け取った時のとても素敵で眩しいビッグスマイルに胸が熱くなりました。
おめでとうございます!

 

100

 

そして、こんなに白熱した戦いを実況という立場で間近で観るチャンスをいただき、とても貴重な経験をさせていただきました。
次回はロン2カップ2019spring
次はどんな熱い戦いが待っているのか、どんなユーザーさんに出会えるのか、とても楽しみです!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

何を切る? 2019年2月

第35期鳳凰位決定戦 1回戦 南1局4本場 南家 勝又健志プロ

 

 

 

 

■ Twitterで実施したアンケートの結果

 

 

 

■プロ解答

八万切り

 

 

九筒切り

 

 

六万切り

 

 

 

■プロの視点
勝又健志プロ
「ドラ切りも含めて吉田プロはテンパイしている可能性が高い。
前原プロ、柴田プロ、自分と3者共に手牌にピンズの配分が多くマンズが少ない捨て牌相なので、吉田プロの手牌はマンズが多くピンズが少なく、3者が持ち合っているピンズが残っている可能性が高い。
ここで一筒九筒を切ってしまうと、終盤にかけてピンズを引いた時に、目をつぶって勝負かオリになってしまう。
後手を引かされた状況なので、後でピンズを引いた時に選択できるように八万切り。
前原プロ、柴田プロに先にテンパイが入った場面を想定しても、圧倒的にピンズの方が打ちづらい。
八万六万の差は、五万を引いた時にもう一度選択できるように。
危険度はどちらも安全と思っていて、そう差がないと考える。
七万はかなり残っていそうだが、涙をのんで。」

 

■終局図

 

 

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第18期北関東プロアマ混合リーグ  第7節成績表

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 合計
1 佐藤 幸博 一般 78.4 30.3 88.5     29.5 9.3 236.0
2 西嶋 ゆかり プロ   ▲ 3.1     29.7 88.1 17.2 131.9
3 小林 晃 一般 ▲ 25.7 25.4       ▲ 35.7 88.9 52.9
4 福田 栄司 一般 71.6   ▲ 34.6 47.6 ▲ 36.5     48.1
5 須長 正和 プロ   52.7 39.6     ▲ 10.9 ▲ 44.0 37.4
6 齋藤 健人 一般   17.0 32.8 ▲ 19.2 6.8     37.4
7 藤井 晃 一般       ▲ 46.5 26.2 62.1 ▲ 4.6 37.2
8 高橋 信夫 プロ   ▲ 58.2 ▲ 4.3   2.3 53.1 25.8 18.7
9 富澤 潤也 一般 12.8 ▲ 11.7 26.0       ▲ 10.5 16.6
10 吉田 幸雄 プロ   ▲ 32.4 56.7   48.8 ▲ 59.8   13.3
11 小川 尚哉 プロ ▲ 27.0 43.3 ▲ 68.8     30.6 ▲ 16.0 ▲ 37.9
12 渡部 正 一般 ▲ 38.6 ▲ 10.6 ▲ 87.7         ▲ 136.9
13 松井 達也 一般   ▲ 37.1   ▲ 6.8 ▲ 14.6 ▲ 88.4   ▲ 146.9
14 安藤 順一 一般 ▲ 18.9 ▲ 16.6 ▲ 48.2     ▲ 68.6   ▲ 152.3
15 京平 遥 プロ ▲ 52.6     23.9 ▲ 82.7   ▲ 67.1 ▲ 178.5