「~重圧~」 吉田 直

微差ながらトータルトップで初日を終えた初の鳳凰位決定戦。時折息苦しさはあったものの、思ったより緊張せずに普段通り打てた。
そして、連盟入会当初より目指して来た頂点の戦いに、心も弾みとても楽しかった。
2日目も同様に、自分らしい麻雀を打ち、この舞台を楽しもうと決め会場に向かった。

2日目の初戦は、初日不調だった柴田が序盤から積極的に攻めて行く。しかし自分も早々に勝負手が入って来た。

東3局ドラ一索
9巡目に以下の手牌

二万三万四万一索二索三索四索五索六索二筒三筒四筒五筒  ツモ七索

ドラの一索を切って、タンヤオ高め三色のヤミテンも薄っすらと脳裏をよぎった。
ただ、初戦の最初の勝負手だったので、打点MAXをみてドラの一索ツモで跳満を引きに行こうと思い、五筒切りリーチに踏み込んだ。
終盤、前原が追いかけリーチときて、いきなり最初の勝負所。

前原
四万五万六万一索一索四索五索六索五筒六筒七筒八筒九筒  リーチ

2人とも、高め三色の勝負手だったが、決着はつかず流局。
そして、今でも何が正しいのかわからない次局。

東4局親 供託2
7巡目に以下の手牌

五万六万一索一索三索四索五索七索七索八索九索西西  ツモ二索  ドラ西

七索切りが手広いのは当然わかるが、下家の前原が仕掛けを入れていて、かなり鳴かれそうだと思っている事。
ここまでツモが順調に伸びて来ている事。
そして、八索九索引きで五万六万を払い、ホンイツへ移行しようということから打一索を選択。

この時の前原の手牌。

六万六万五索五索六索八索六筒中中中  ポン五万 上向き五万 上向き五万 上向き

この後六索四索と引き入れ

六万六万四索五索五索六索六索中中中  ポン五万 上向き五万 上向き五万 上向き

四万を引いた自分は絶好のタイミングで前原に七索放銃となった。
打点こそ安いものの手出し牌とアガリ形を見て、さっきのタイミングで七索を切っていたなら間に合っていたのは明白。さらに、鳴かれたら柴田がツモ切った七万を引きテンパイしていたこともわかったので、放銃した打点こそ安かったものの少しぐらついた。
気持ちの整理がつかないまま、それ以降何も出来ずこの半荘は3着で終わる。

休憩中、頭の中はさっきの局の事でいっぱいだった。普段は同じ様な事が起きても、自分の選択に自信を持っているので全く気にしないのだが、やはり鳳凰位決定戦という舞台だからか、考え過ぎてしまった事を反省した。
あの局の自分の選択があってようが間違っていようが、それが今の自分の実力。反省するなら帰ってからにしようと自分に言い聞かせ次戦に臨んだ。

鳳凰位決定戦の休憩時間は、牌譜解説があるのでリーグ戦の倍以上の時間がある。これまでは休憩時間が長くて、早く始めたいなあとか思っていたが、この時ほど休憩時間が長くて助かった事はないだろう。

気を取り直して行こうと臨んだ6回戦は、東1局2本場4巡目に、ツモり四暗刻のテンパイ。

ドラ八索 西家

四万四万五万五万八万八万八万六索六索六索東白白  ツモ四万

東切りリーチ。自分は出アガリたくないので、ツモり四暗刻はほとんどリーチをする。
中盤、ドラを2枚使ったイーシャンテンの勝又から白が打ち出され12,000をアガる。
まだまだツキはあるようだ。

そしてその勢いはとまらずに次局。

東2局 6巡目

四万五万六万三索四索六索四筒五筒五筒六筒六筒七筒南  ツモ五索  ドラ南

打点と巡目を考え打三索のヤミテンに構える。
そして9巡目に前原からリーチが入る。

一索二索三索四索五索六索八索九索九索九索五筒六筒七筒  リーチ

一発目に四筒を持ってきたが、スライドで七筒を切り南単騎のままに受けた。
どちらが正解かはわからないが、自分は万が一の南で放銃したくないのと、ドラの南を切って他家に楽をさせたくないので、このまま最後までドラの南単騎で行こうと思っていた。
だったらリーチして出アガリ跳満にすればいいじゃないかと思う方もいると思うが、リーチが1人と2人では他家の対応も変わってくる。もちろん相手は柴田、勝又なので自分がヤミテンで押しているのは明白だから出てくるとは思っていないが、自分がリーチしたことで仕掛けられるのが一番困る。
現状、自分が当たり牌を掴む流れだとは思っていないし、アガれそうな感覚があるのに、仕掛けが入るとツモ牌がずれるので途端に難しくなる。
その仕掛けを入れられるかもと考えると、自分はヤミテンの一択。そして前原が南を掴み8,000をアガる。

後で映像を見返すと、この局は柴田が本当に上手く回ってくれたので自分がアガる事が出来た。
やはり読みの精度の高さは本当に凄いと改めて思い知らされた。

そしてこの半荘は柴田に捲られ2着で終了。それでもメンタルは正常に戻り戦うことが出来ていたので満足だったが、次の7回戦の親番でまたしても痛恨のミスをやってしまう。

7回戦 
東2局2本場ドラ一筒

東1局に7,700、親番を迎え2,000、1,500は1,800と3局連続でアガリ点数も40,000点を超えていた。
その2本場で、10巡目に柴田から、11巡目に前原からリーチが入る。

柴田
三万四万五万三索四索一筒二筒三筒三筒三筒五筒六筒七筒  リーチ

前原
二万二万六万六万七万七万一筒七筒七筒南南北北  リーチ

2人からリーチが入り自分は以下の形。

五万六万六索七索八索九索九索一筒二筒三筒四筒五筒中  ツモ四筒

イーシャンテンだったが、ここで簡単に安牌の九索に手を掛けてしまった。今思えばなんで連荘してる親で、生牌の中ぐらい切れなかったんだろうと本当に後悔している。確かに前原の河が七対子っぽくて、ホンイツもあるかもなとは思っていたのだが、それでも目をつぶって勝負していく事をこれまで散々教わってきた。それを実行出来なかったのは、ここでトータルトップになり、点数を減らしたくないという気持ちや、現状のライバルである前原に直撃は打ちたくないという思いからだったのだろう。経験不足も去ることながら、これが今の自分の実力だ。

無常にも次のツモは七万で、当然の事ながら柴田から六筒のアガリを逃し(四筒が通っていれば)直後に前原から柴田が3,900は4,500をアガる。
その瞬間、テンパイ打牌の四筒は通っていたと思い、アガリ逃しを確信。

しかしここはしっかりと自分の未熟さを反省し、引きずらないでトップを取ると、8回戦も好調を持続したまま連勝で大きくポイントを伸ばした。

2日目終了時

吉田 +74.9P
前原 +13.8P
勝又 ▲31.5P
柴田 ▲57.2P

ここまで8回戦を終え、4トップとかなりツキも味方してくれているが、自分で思っていたよりもしっかりと戦えている。
反省点も多々あるが、今自分が出来る事を精一杯やり、このまま連盟の最高峰である鳳凰位を目指そうと心に誓った。

「日本プロ麻雀連盟2020卓上カレンダーレポート」 小笠原 奈央

♬メンタンピンピンウラサンサン〜オガちゃんた通販ショッピングぅー♬

A「皆様こんばんは。毎年恒例!この時期の定番商品となりました!
日本プロ麻雀連盟2020カレンダーの紹介です!」

 

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B「え。もう僕カレンダー用意しちゃいましたよ」

A「いやいや、これを普通のカレンダーと一緒にしないで下さいよ。ほら、見てください」

 

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B「ん?なんですか??この女性たち。アイドルですか?」

A「ふふふふふ。この人達みんな麻雀プロなんですよ。いつもは真剣な眼差しで戦うプロ雀士の普段は見られないあんな姿やこんな姿…くくく」

 

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A「しかも今回は!!今までで最大人数。24名のプロ雀士が集結したカレンダーなのです!ワンダホーー」

B「わあー!テレビ対局や麻雀格闘倶楽部で見る人がいっぱい!凄い……」

A「では今回この通販ショッピングだけで特別に写真を公開していきますよー」

 

 

1月二階堂瑠美・二階堂亜樹

 

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トップバッターは、強さも美貌も超一流のお二人!これで姉妹っていうんだから驚き桃の木ルミアッキー

 

 

2月東城りお・菅原千瑛

 

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SWEET VALENTINE☆プレゼントは、わ・た・し・た・ち ♡ なんて言っていただけませんか?少しだけ…

 

 

3月魚谷侑未・石田亜沙己

 

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普段見せないボーイッシュスタイルが神業です。ちょい出しお腹が、たまらんな
もう少し近くで…

 

 

4月中山奈々美・黒沢咲

 

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これぞセレブのティータイム。是非私も混ぜていただきたい。おねえさまー!!

 

 

5月宮内こずえ・和泉由希子

 

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出ましたっ!連盟の小悪魔達!天使のように微笑んで、悪魔のように刈取ります!
魅惑のこずゆきルーーーープ

 

 

6月山脇千文美・蒼井ゆりか

 

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鮮やかな浴衣にも負けない華やかさ!!
こんな子達と夏の思い出作れたら……

 

 

7月大久保朋美・早川林香

 

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普段はベールに包まれた彼女たちのお肌。
白い!柔らか!きめ細かい!純白大三元!!

 

 

8月高宮まり

 

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って道に迷ってたら、こんなお宝見つけちゃったよ!実在した女神様!!控えめにいって最高です。

 

 

9月古川彩乃・井上絵美子・襟川麻衣子

 

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「ねー起きて♡」寝起きでこのクオリティは半端ねーっす。神様、夢なら覚めないで。

 

 

10月松岡千晶・小笠原奈央・古谷知美

 

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そそらそらそら うさぎのダンス♬タラッタ ラッタラッタ♬
ハロウィンは皆でタラッタ ラッタラッタ♬

 

 

11月大亀あすか

 

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「これ以上はドントタッチミー」
んー無理っす!自信ないっす!あすかちゅわーーん!

 

 

12月和久津晶・手塚紗掬

 

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これぞ色気!!
こんなクリスマスなら大人達も大喜びですな。

購入者から喜びの声も届いております!!

 

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B「まぢで欲しいっす!でもお高いんじゃ……」

A「だいじょーぶ!なんと宮内こずえプロが監修の元、総勢24名の女流プロが参加したこの日本プロ麻雀連盟卓上カレンダー。なんと今なら税込み2,200 円!!」

 

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B「まぢですか!!買います!買います!!」

A「まだまだー!これだけじゃないですよ。コナミスタイルで予約していただくと、なんと特典付き!カレンダーの表情とは違った彼女達のフル印刷クリアファイルが2枚もついてきまーす♡」

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AB「知れてよかった!買ってよかった!出会ってよかった!
日本プロ麻雀連盟カレンダー!!」

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第17期プロクイーン決定戦 優勝は日向藍子!連覇達成!

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優勝:日向藍子 準優勝:童瞳 第3位:二階堂瑠美 第4位:りんのなお

第5位:西城凛

最終成績

日向藍子 +81.9P
童瞳 +28.5P
二階堂瑠美 +11.0P
りんのなお ▲67.8P
西城凛 ▲55.6P(10回戦)

 

 

開催概要はこちら

第36期十段戦決勝 最終日観戦記 猿川 真寿

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8回戦終了時
伊藤+50.0P 内川+5.5P 藤崎▲0.6P 杉浦▲2.3P 沢崎▲52.6P

 

9回戦(親から沢崎,内川,杉浦,藤崎 抜け番伊藤)

伊藤のポイントを考えるといいタイミングの抜け番と言えそうだ。残り3戦勝負でトップを1回とれば優勝の可能性もある。当然この9回戦で一気に点差を詰められなければの話だが。
内川、杉浦はここでどこまで詰められるか。マイナスした場合は残り3戦とはいえ結構厳しくなる。
藤崎は10回戦抜け番で、伊藤との直対が2回と考えると30差ぐらいまでは詰めておきたいし、10回戦で沢崎に捲られないところにいないようにもしなければならない。しかし、内川、杉浦に勝たれるのも優勝は厳しくなるので、難しい立ち回りになりそう。
沢崎は杉浦と約50ポイント差なのでここで最低半分の25ポイントぐらいは詰めておきたい。実際は藤崎のほうが抜け番の分ターゲットになる可能性が高いが。

東1局、内川が13巡目に絶好の七万を引きテンパイ。

一万一万一万二万五万六万八万一索二索三索一筒二筒三筒  ツモ七万  ドラ八万

五万切りのリーチといくかと思ったがヤミテンに。
場には九万が3枚切れ、三万が1枚切れ。
なるほど、よくよく考えるとどちらがいいかはわからなくかなり難しい。
メリットはまず、後がない沢崎は親番維持のためには無理しなくてはならない状況にある。
よってリーチしても簡単にオリてくれなく、リスクも高い。
さらに、沢崎の捨て牌に三万があるので、終盤他者が手詰まりしたときは河に切られる可能性もある。
デメリットは押してくる沢崎が、三万を掴んだらリーチにも切ってくる可能性は高い。あとは役なしのほうの二万を切られて他者にアガられるリスクは点数的にも大きい。
完全1シャンテンだった沢崎が追い付くかと思ったが、追い付いたのはこのとき1メンツしかなかった藤崎。
残りツモは1回だがリーチといく。

二万三万四万八万八万四索四索四索四筒五筒六筒七筒八筒

リーチ宣言牌をチーして沢崎もテンパイ。内川もツモ切りで追っかけリーチといくが、藤崎が九筒をツモリ2,000・3,900のアガリ。内川が先制リーチと打っていたとしても同じ結果だったように思える。
藤崎にとって大きなアガリとなった。

東2局、9巡目に杉浦がドラを重ねてテンパイでリーチ。

一万二万三万五万六万七万六索七索八索九索九索四筒六筒  ドラ九索

五筒が1枚切れでピンズが安いわけではないので、結構な勝負リーチと言えるだろう。
10巡目、好形1シャンテンだった内川が、やっとテンパイし追いかけリーチ。

六万七万八万二索三索四索四索五索二筒二筒三筒四筒五筒

テンパイの入っていた沢崎から三索で5,800の出アガリ。

1本場も積極的に仕掛け、トイトイのみだが杉浦からアガリ。藤崎のすぐ後ろに。

2本場は杉浦が高めをツモ1,300・2,600。
2人を追いかける。沢崎は苦しい。

二万三万四万七万七万六索七索八索五筒六筒七筒七筒八筒  リーチ  ツモ六筒

東3局、7巡目杉浦に悩ましい手が。
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一万二万三万四万五万四索五索三筒四筒五筒七筒東東  ツモ七筒  ドラ五万

場には二万が1枚切れ、三万が1枚切れ、七筒が1枚切れ。自身で二筒九筒四筒を切っている。
打牌候補は一万七筒東あたりか。どれも一長一短で正解はなさそうに思える。ダブ東でなければ東のトイツ落としがマジョリティになりそうだ。
杉浦は少考の末、打一万東がさくっと鳴けたときは三索の出アガリも瞬間あり得る。
ちなみに、私なら七筒切りになりそうだ。ツモ五万もいいし、2,000オールは多少不満ではあるがまあよし。東が2枚目切られたときは、巡目にもよるが鳴くかも知れない。出来れば2枚目切られる前にリーチしたいなと。ただ、特殊状況で現状沢崎がドラドラ1シャンテン、もしくは2シャンテンで東が切られるかも知れないと頭をよぎったら打一万になってしまうかも知れない。
結果は思わぬ方向に進んだ。

次巡、沢崎、内川と切られた三索を杉浦チー。焦りすぎかと思ったが、実際三索は4枚目。逆にファインプレーか。
しかし、一万二万落としが単独ターツには見えないので、東はかなりの危険牌に。
東は山に2枚。どうなるのか。

まず1枚、東が三色1シャンテンの内川に。高めが入ったときは暗刻の可能性も否定できないので、勝負もあるか。
しかし、更に東を重ね雀頭を変えて立場は逆転。沢崎、藤崎も役なしながらテンパイ。内川も安め引きながらリーチ。
沢崎、藤崎も危険牌を押す。杉浦もドラを掴むがツモ切りで押し返す。全員テンパイで流局。
タイトル戦決勝ならではの1局となった。リーグ戦でもタイトル戦の前半でもない1局だなと。それほど選手たちにとってこの半荘の価値は大きいということだろう。

1本場、内川がリーチツモの500・1,000のアガリでトップ目に。
東4局、杉浦が6巡目テンパイ。

二万三万六万六万七万八万九万四索一筒一筒二筒三筒四筒  ツモ一万  ドラ六万

場には一筒が1枚切れているので、一筒切りの1シャンテン戻しか、とりあえずのヤミテンかと思われたが杉浦の選択はリーチ。
これがうまくいき、六万をツモリ内川とならびに。

南1局1本場でもアグレッシブな仕掛けで1,300・2,600のアガリを決めトップ目に。
藤崎は沈みに。沢崎はトップというより浮きを目指すぐらいが現実的か。それすらも簡単ではないが。

南2局。杉浦が配牌ドラ暗刻。しかし、1シャンテンからテンパイせず、沢崎が1人テンパイで流局。
南3局。内川1人テンパイで杉浦に迫る。
南4局。内川が6巡目リーチ。

三万四万五万四索五索三筒四筒四筒五筒五筒六筒中中  ドラ七万

高めでアガるか六索ツモでもトップ。
沢崎から三索を打ち取り。内川トップに。

9回戦成績
内川+19.9P 杉浦+13.0P 藤崎▲7.5P 沢崎▲25.4P

9回戦終了時
伊藤+50.0P 内川+25.4P 杉浦+10.7P 藤崎▲8.1P 沢崎▲78.0P

 

 

10回戦(親から伊藤、杉浦、内川、沢崎 抜け番:藤崎)

この10回戦で1人敗退する。現状4位の藤崎と沢崎の差は約70ポイント。
9万点のトップ条件で残り3者が競っている状況なので現実的には敗退濃厚。
抜け番の藤崎と伊藤の差は58ポイント。
藤崎としては、自分を捲らない程度に沢崎に勝ってもらいたいところだろうが、なかなか無理を通せば道理が引っ込むとはいきにくいのが麻雀で、そうそううまく行くはずがない。
伊藤が少しでも沈めば充分ぐらいな感じだろうか。
沈んだときは、伊藤との差は50ポイントを切るので、残り2戦と考えれば浮き沈み2回で大丈夫そうだが、内川、杉浦も浮いた場合は3者をかわさなければならないので、ポイント以上の差はありそうに感じる。
内川、杉浦は最終戦までに出来るだけ伊藤との差を詰めるか、できることなら捲りたいだろう。

話は少し遡るが、9回戦の前半に伊藤がスタジオ入り。
軽く挨拶はしたが、伊藤の表情は険しく、とてもリードしている表情とは思えなかった。選手は当然、傍観者と違い、それなりの差でもなにがあるかわからない。終わるまで安心できないというものである。
それが、杉浦や私と同じ年代ぐらいのプロならわかるが、何十年もトッププロで活躍している伊藤だったので、意外に思えたとともにタイトル戦の重みを再確認した。

東1局 杉浦、内川が、仕掛けて伊藤の親を流しにかかるが、伊藤も押し返し終盤テンパイをいれて3人テンパイ。
ここまでの伊藤をみると、全回戦を通してかなり攻めている。リーグ戦のときとは別人のようだ。

1本場は杉浦が5巡目にメンタンピンのリーチをするが、沢崎と2人テンパイで流局。これで親を落とすが、東2局にリーチツモドラの1,000・2,000のアガリで1人浮きに。

東3局。内川が5巡目にこの牌姿。

三索四索四索五索六索七索九索九索六筒白白中中  ドラ六筒

かなりの勝負手といえる。ものにしたいところだ。しかし次巡、伊藤がテンパイ。

四万五万六万六万七万一筒二筒三筒四筒六筒七筒七筒八筒  ツモ五万

七筒を切ってとりあえず役なし一筒四筒待ちに。内川も中をポンして1シャンテンに。
伊藤のツモは四索。ツモ切りで内川にテンパイが入るかと思ったが一筒切りで役ありに。内川は次巡、杉浦から切られた白をポン。当然の四索切りで伊藤に2,600の放銃に。これは開けられた手をみて内川はショックだろう。伊藤に風が吹いてきたかと思ったが、東4局は杉浦が沢崎から3,900をアガリ浮きになり、南1局は内川が伊藤から七対子の1,600をアガリ差を詰める。淡々と局が進んでいく。
南2局。8巡目に杉浦がドラを引いてリーチ。

八万八万四索五索六索二筒三筒四筒六筒七筒  暗カン牌の背北北牌の背  ドラ三筒

ツモれば3,900オール。山には4枚いる。
沢崎もジュンチャンドラ1の1シャンテン。

七万九万二索三索七索八索九索一筒二筒三筒九筒九筒九筒

ここはかなり押すだろうと思った矢先、杉浦のアガリ牌の五筒が、しばらく考えたが、ツモ切りで6,800の放銃。
杉浦が伊藤を捲ってトップ目に。杉浦としてはアガれてホッとしたのもあるだろうが、ここはツモって伊藤を沈めるところまで持っていきたかった気持ちもあるだろう。
1本場は全員テンパイで流局。
各々がきっちり相手のアガリ牌以外を切り押しきった。

2本場は杉浦、内川の2人テンパイで流局。
3本場、内川がダブ南から仕掛ける。杉浦も白を鳴いて応戦。両者テンパイ勝負。内川が杉浦から2,000点のアガリ。

二万四万五索五索五索二筒二筒  チー八索 左向き六索 上向き七索 上向き  ポン南南南  ロン三万  ドラ北

難しい選択が多い中、好判断でアガリをものにした。これで内川も浮きに。
南3局、伊藤が12巡目にリーチ。

六万七万八万四索五索六索六索六索七索八索九索白白  ドラ一筒

場には白が1枚、三索が1枚。
次巡、親の内川もテンパイし追いかけリーチ。

三万三万三万七万九万二索二索三索四索五索一筒二筒三筒

宣言牌が五万六万は2枚切れで八万も2枚切れ。伊藤の河は3巡目に四万、5巡目に六万が切られていて、五万八万のほうが危険に思えたか。ただ、その場合は六万は1枚残りということになるので、アガリ率は下がりそうだが、巡目と打点を考えれば流局も致し方なしに思える。
ここは伊藤が三索をツモリ500・1,000のアガリに。杉浦に500点差に迫る。内川はリーチ棒を出したこともあり、沈みに。

南4局、内川が2巡目に南を暗カン。
これでリーチツモ南でもトップまでいく。ただ現状形は苦しい。
中盤沢崎は、ドラドラながら七対子2シャンテンに。伊藤はメンホン1シャンテン。
最初にテンパイ入れたのは杉浦。
ピンフの五万八万待ち。内川も五索をチーして1シャンテンに。

六索七索五筒六筒西西北  チー五索 左向き四索 上向き六索 上向き  暗カン牌の背南南牌の背  ドラ北

捨て牌は3段目にかかり、沢崎、伊藤の変則捨て牌にドラを勝負することができるか。 残り2戦と考えれば、このまま終局すると伊藤と更に16ポイントぐらい離れ、40以上の差になる。
現実的には結構苦しい差になるので、勝負する価値はあるか。

杉浦の五万八万もまだ山には結構あり、内川が掴んだときにはアガリになりそうだ。
内川が杉浦から七筒が打たれ、チーしてドラ切りテンパイでついに追いついた。
沢崎は手が進まないので、この局で半荘終了になりそう。
伊藤も白をポンしてテンパイ。

一万二万三万四万五万五万六万七万七万発発  ポン白白白

シャンポン待ちにすると杉浦に放銃。
杉浦の河には三万が切れているだけだが、その後に内川が四万二万一万と切っているので冷静に一万切りでカン六万待ちに。
内川はツモ八万。杉浦、伊藤のテンパイ気配。
先ほど述べたとおり、ここでのアガリは相当大きいので、目を瞑ってツモ切りになるかと思ったが、ここでの伊藤への放銃は敗因になる局と考えたか冷静に西打ち。
これで内川の浮きはなくなったかと思われたが、次巡ツモ八万で奇跡のテンパイ。
沢崎の1人ノーテンで終了した。内川はテンパイ料で浮きに。
沢崎はここで敗退となった。

 

100

 

10回戦成績
杉浦+17.1P 伊藤+11.6P 内川+1.7P 沢崎▲30.4P

10回戦終了時
伊藤+61.6P 杉浦+27.8P 内川+27.1P 藤崎▲8.1P 沢崎▲108.4P(敗退)

 

 

11回戦(親から伊藤、杉浦、内川、藤崎)

伊藤を追いかける、杉浦、内川は約24ポイント差。自身が浮いて、伊藤を沈められれば最終戦、着順勝負ぐらいになりそうだ。藤崎は伊藤と約70ポイント差。
1半荘35ポイント詰めなければならない。トップラスでも順位点は16ポイントしか縮まらないので素点で最低2万点は必要になる。伊藤を沈めて6万点ぐらいのトップをとることができればチャンスありか。

東1局。内川以外の3者の手がぶつかりそうだ。
4巡目に藤崎が1シャンテン。

一万一万四万一筒二筒三筒四筒五筒五筒六筒七筒八筒中  ツモ三筒  ドラ一筒

かなりの好形。フラットな状況ならドラ1あるので、素直に打中になりそうだが、伊藤との点差があるので打四万
高め一通のテンパイなら、リーチしてツモれば3,000・6,000まである。
杉浦もマンズのリャンメンターツ落としのときに自風の南を重ねて勝負手に。

四万四筒五筒六筒七筒七筒九筒南西西白白発  ツモ南

伊藤も1シャンテン。

一万二万六万七万八万一索二索三索七索八索二筒二筒八筒

ドラ絡みの三色を強めにみていると思うが、河には三索四索四万六万と並んでいる。かなり狭めに受けたことが裏目にでるか。
7巡目に杉浦が2枚目の南をポンして1シャンテン。藤崎が九筒をツモってテンパイ。四筒は場に1枚手牌に1枚だがリーチにいくかと思ったがヤミテン。
杉浦もピンズなので厳しいと思ったか。次巡五筒をツモってチンイツに移行。
これでアガッた時は、跳満以上が確定になった。伊藤が三万を引き六索九索でテンパイ。
藤崎がリーチにいっていた場合は八筒を多分打たないので、テンパイは入らなかったか。この八筒を杉浦がチーしてテンパイ。藤崎のツモは三筒で嬉しいツモではないがこれで3者テンパイ。

一筒二筒三筒三筒三筒四筒五筒五筒五筒六筒七筒八筒九筒

ただこれで次に一筒以外のツモはそれなりにいい待ちには変化しそうだ。
白西も山には1枚づつある。
伊藤もテンパイが入っているだけに放銃になる可能性もある。
12巡目、藤崎はツモ四筒三筒六筒九筒に待ちかえ。直撃なら一気に点差がつまる。
しかし、杉浦のツモは六索。ここは伊藤の1,500で終局した。
1本場、伊藤の手が軽い。6巡目にこの1シャンテン。アガるだけなら早そうだ。

二万三万四万五万六万八万二筒三筒九筒九筒発発発  ドラ二索

藤崎が伊藤の切ったドラをポン。なかなか手が進まない伊藤は一筒をチーしてテンパイ。ドラポンが入った以上、リーチは打ちたくないのでかわし手に変更というところか。ここもしっかり藤崎からアガリリードを広げる。
2本場、伊藤がドラドラの好配牌。
杉浦もツモが伸びて1シャンテン。伊藤の手はなかなか進まない。
9巡目、杉浦はピンフ一通の1シャンテンだったが、このツモ一万でとりあえずのテンパイ。チンイツも見えてきたか。一通手変わりならリーチといきそうだが、それ以外はチンイツになりそう。先に一索四索引きはとりあえずアガッておくか。フリテンリーチもあるのか。

一万二万二万二万三万四万五万七万八万九万二索三索一筒  ツモ一万  ドラ八索

ここで切られた一筒を内川がポン。

七万八万八索九索一筒一筒四筒五筒七筒八筒東西西

かなり苦しい仕掛けだが伊藤の親をこれ以上やらせたくないということか。
ただこれで杉浦が一索四索ツモはツモアガリになりそうだ。
10巡目、伊藤も七対子1シャンテン。
ツモ八万、打六筒でメンツ手に決める。

五万五万六万六万七万六索六索八索八索六筒六筒七筒八筒

12巡目、杉浦のツモは八万一万が1枚切れで有効手変わりは七万だけなので形は苦しいが、三索切りでチンイツ1シャンテンに。
内川が七索を鳴いて、上の三色が濃くなったのも関係しているか。
ずっと1シャンテンだった藤崎がテンパイ。

三万三万三万三索四索六索八索二筒三筒四筒九筒九筒九筒  ツモ六索

ドラの八索を切ると、伊藤が11,600のテンパイになるが、巡目的にはリーチにいくかは別として、テンパイはとりたいところ。
藤崎の選択は六索切り。これを伊藤がポンしてテンパイで四万七万待ち。杉浦が四万を引き、形はよくなるが八万にくっつくと伊藤への放銃になるがどうなるか。
杉浦がラス牌の七万を引き、四万で伊藤に5,800の放銃。伊藤としてはかなり嬉しいアガリに。
3本場、伊藤が第一ツモでダブ東を重ねて1シャンテン。更に加点できそうだ。ただリーチのみの可能性もあるので、それは少しもったいないか。東が出た場合はどうするのかなと思っていたら、3巡目にツモ東。これはなんとしてもものにしたい手となる。5巡目にツモ六筒でテンパイ。
マンズを雀頭にしての四筒七筒が理想だったが、リーチといく。

一万二万四万五万六万一筒二筒三筒五筒六筒東東東  ツモ六筒  ドラ白

二万が1巡目に藤崎、2巡目に内川に切られていて、ペン三万は悪くなさそう。実際に山に三万は4枚。四筒は藤崎が暗刻なのでかえっていい待ちになったか。
これをきっちりツモって、更にリードを広げる。他の3者の精神的ダメージは相当なものだろう。
4本場、伊藤は更に畳み掛ける。6巡目にリーチ。

 

100

 

一万一万一万六万七万八万二索二索一筒二筒三筒六筒七筒  ドラ三万

リーチのみだが、こういう状況で大事なことは、相手に反撃の糸口を与えないことだと私は思っている。先ほどの4,000オールで、この局は相当手がよくない限りは押し返せないだろうという読みも入る。
伊藤が13巡目に八筒をツモ。
5本場、伊藤が4巡目に1シャンテン。

七万八万三索三索三索六索六索七索七索五筒七筒発発  ツモ八索  ドラ六筒

イーペーコーもあるし、自然にピンズ外しになるかと思ったが伊藤は打七万
公式ルールだと、こちらのほうがより自然かと思い直す。私もそうしそうな気がする。子方ならピンズ外しになりそうだが。
次巡五索を引きテンパイ。ヤミテンに構える。
6巡目に一索を引き打五筒でホンイツに向かう。2巡目に四索を切っていて発が鳴けた場合もアガれる公算は高そう。
14巡目に一索を引きテンパイ。アガリにはならなかったが、伊藤、藤崎の2人テンパイで流局。

6本場、内川、藤崎が仕掛けて親落としにいくが、うまく回りながら打った伊藤もハイテイ牌でテンパイし、杉浦の1人ノーテンで流局。伊藤の親を流せない。
7本場、伊藤が内川から1,500のアガリで6万点オーバー。
この対局が始まってついに1時間を越えた。

長かった親が、ついに流れた。
8本場、6巡目に藤崎が絶好の五筒を引きリーチ。

四万五万六万五索六索四筒五筒六筒七筒八筒九筒東東  ドラ東

藤崎が安めながら七索をツモリ。2,000・3,900の大きなアガリに。伊藤としては、藤崎が点数を持つ分には悪くないので、少し点数は削られたがいい親落ちと言える。
東2局。大きく沈んでいる杉浦は、なんとか持ち点を増やしたいところだったが、テンパイせず、藤崎の1人テンパイで流局。連荘できない。
東3局、1本場。10巡目に内川がリーチ。

三万四万四索五索六索一筒二筒三筒五筒五筒六筒七筒八筒  ドラ八万

ピンフのみだが、点数的にもここはリーチで抑え込みたいところか。
伊藤も役なしドラドラのテンパイが入っている。内川に直撃は避けたいところだが。

四万五万六万八万八万二索三索四索七索八索九索六筒六筒

ピンズがリャンメン変化したときは勝負になるだろう。内川の状況も考えれば、テンパイしたら何でもリーチにきそうなので、フラットな時よりは押しやすいか。
11巡目に藤崎もテンパイ。

二万三万七万八万九万一索一索七索八索九索七筒八筒九筒

高めの一万は2枚切れだが、内川の現物なので伊藤が掴んでも止まらなそうだ。
伊藤は無筋の四筒を掴んでも撤退。
内川のツモは一万。藤崎の12,000のアガリ。
東4局、もうひとアガリで伊藤を 捲れるところまできている。
まず、8巡目に内川がリーチ。

 

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三万四万五万六万六万四索四索四索五索六索七索六筒七筒  ドラ八筒

藤崎も追っかけリーチ。

 

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二万二万四万四万七万八万九万三索三索三索六筒七筒八筒

しかし、次巡のツモは五筒で内川が2,600のアガリ。伊藤にとっては嬉しい結果になった。

南1局。伊藤が8巡目にリーチ。

二万三万四万五索六索一筒二筒三筒六筒七筒八筒東東

10巡目に内川が追っかけリーチ。

四索五索六索八索八索一筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒九筒

内川の二筒も山に1枚あったが、ここは伊藤が内川からアガリ。リードを広げる。
1本場は全員テンパイで流局、
2本場はこれ以上、連荘させまいと藤崎が仕掛けて300・500のアガリ。

南2局、杉浦の親番。伊藤との点差は約5万点。なんとしてでも連荘しないと決まってしまう。
7巡目に杉浦リーチ。

一万二万二万三万三万四万三索四索五索六索七索西西  ドラ八索

これをドラでツモって2,600オール。このツモは嬉しい。
1本場も仕掛けて1,000オールをアガリ、持ち点は2万点に。浮くことができるか。逆に内川は箱下に。
2本場、まずメンホン1シャンテンになった藤崎から出たドラの五索をポン。
7巡目に杉浦がテンパイでリーチ。

四万五万六万二索四索五索六索七索六筒七筒八筒発発  ドラ五索

藤崎も追い付く、

一筒三筒四筒四筒四筒五筒五筒七筒八筒九筒南南南

藤崎が三索で杉浦に3,900の放銃。
3本場、更に加点したい杉浦だったが、ここは伊藤がヤミテンで杉浦から打ち取る。
南3局、内川の巻き返しを期待したが、藤崎がピンフで局を進める。
南4局は伊藤が藤崎から2,000点のアガリ、トップを死守。

11回戦成績
伊藤+36.5P 藤崎+14.3P 杉浦▲11.5P 内川▲39.3P

11回戦終了時
伊藤+98.1P 杉浦+16.3P 藤崎+6.2P 内川▲12.2P

 

 

12回戦(親から杉浦、藤崎、内川、伊藤)

11回戦終了時で、第36期十段位は現状9割ぐらい伊藤の手中にあるといっても過言ではないだろう。
12回戦の伊藤の麻雀は見事だった。
着々と自身で相手の親を流していく。
ただ、早アガリに徹しているというよりは、ツモに身を委ねているという感じ。トイトイの手はトイトイで、攻めるときは暗カンもするといった具合に。
それがうまくいく。トントンと局が消化されていく。
タイトル戦の最終戦は、追いかける側が安手で局を消化する意味がないのと同時に、リーチ自体の打点が高く、あとは親のリーチには誰も行かないという状況になるので、長い半荘になるケースが多い。
しかし、今回は伊藤がうまく立ち回り相手に隙をみせず、逆転のチャンスを与えなかった。

ここで、第36期十段位、伊藤優孝が誕生した。
対局終了後、伊藤に「おめでとうございました」と一言だけ伝えた。

伊藤は「30年・・・」
点の部分は、私が予想してなかった受け答えだったからか、ちゃんと聞き取れなかった。しかし、聞き返すことはなく席を外した。
30年前の忘れものをみたいな感じだったかも知れないし、30年ぶりのみたいな感じだったのかも知れない。

過去に伊藤が、十段戦初日でかなり差をつけながら捲られたことがあるという話を聞いた。それが約30年ぶりなのか、伊藤の前タイトルは連盟だと、第9期鳳凰位。今36期なのでそれから約30年ということなのか分からないが、伊藤にとって特別なタイトルになったということであろう。

帰り道、何故か高揚している自分に気づいた。
選手とは全員それなりに付き合いを持たせていただいていて、誰を応援しているとか考えていなかったが、伊藤が獲得して嬉しい気持ちがあったみたいだ。
伊藤は私が連盟に入って数年の、まだC2リーグのときに初めて話をさせていただいた。
そのときにまだ、誰も知らないような若手の私を「猿川は絶対強くなる」「間違いない」と言ってくれた。それから十数年、私がそれなりの舞台にあがると「俺は絶対猿川は強くなると思ったんだよ」と伊藤の嬉しそうな顔を何度も目にした。伊藤の期待に応えるためにも頑張りたいと思ったことも何度もあった。まだ、荒削りでかなり下手くそだったときに、大先輩からの評価はこれ以上なく嬉しく、励みにもなったのを今でも覚えている。

優孝さん本当におめでとうございます。
僕もまた、優孝さんの見る目に間違いはなかったということを証明するため頑張ります。
そんなことを思いながら歩を進めた。

12回戦成績
藤崎+33.8P 伊藤+18.6P 杉浦▲19.8P 内川▲32.6P

十段戦最終成績
伊藤+116.7P 藤崎+40.0P 杉浦▲3.5P 内川▲44.8P 沢崎▲108.4P

 

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第4回麻雀プロアマオープン競技会 ベスト16~決勝戦レポート 藤原 隆弘

猛威をふるった台風10号が日本列島を横断し再び猛暑となった8月18日。
夏目坂スタジオにはベスト16のメンバーが早々と集合していた。
第1期は佐々木寿人が優勝。
(因みに準優勝は私)第2期と第3期はアマチュアの方が優勝し、今期はアマチュアの3連覇がかかる。
連盟道場の常連のお客様中心の大会なので、毎回アマチュアの方の参加が多数となるのだが、今回は前日の予選からプロも複数参加し、ベスト16はプロ8名アマ8名と互角の人数になった。

今日は全て半荘1回勝負!ベスト16とベスト8は2着以上。決勝はトップあるのみ。

 

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A卓
小島優、丹野賢一さん、斎藤麻衣子、松本裕也

前回優勝シードの丹野さんと、プロ3名の対戦となったので、この卓が放送対局にセレクトされた。
松本プロは、今期のWRC部門月間優勝者としてベスト16からのシード。巣鴨道場の麻雀教室、健康麻雀、夜のプロアマ競技会の全てのスタッフとして精力的に頑張っている。初めての放送対局で落ち着いて普段通りに打てるかが鍵。

開局は丹野さんが斎藤プロから5,200をアガって先行、その後は拮抗した展開となるも南2局、丹野さんが斎藤プロから親の満貫を決めて1人当確。手数で上回った松本プロが2着。

B卓
吉田直(鳳凰位シード)小林泰士さん、岡本浩一さん、しーらさん

先行した岡本さんがトップ目のまま南入。
吉田が親番で粘って浮き2着に浮上しオーラスへ。
3番手だったラス親のしーらさんがしぶとく連荘を重ね僅差でトップまで抜けて終了。吉田は無念の3着敗退。

C卓
藤次祐紀さん、内川幸太郎(十段位シード)葭葉さん

石橋和也、藤次さんが終始トップ目のまま南2局の親番で内川が連荘し2着キープでオーラス。
ラス目の親の石橋に4巡目にドラ暗刻のリーチが入り一発ツモで6,000オール。一撃で勝ち残りを決め、十段位内川も3着敗退。

D卓
杉山俊彦、立岩知郎さん、ダンプ大橋(グランプリMAXシード)水野裕来さん

先行した水野さんが東場から終始トップ目。ダンプが巧みに捌いて2着キープのオーラス。
ダントツの水野さんがラス親なので1局勝負。3着目の立岩さん逆転をかけたタンヤオピンフのリーチ!
ツモかダンプ直撃か一発かウラ条件だったが後がないラス目の杉山から一発で出て立岩さんが2着勝ち上がり、ダンプも悔しい3着敗退。

何と三大タイトルシードの鳳凰位も十段位もグランプリチャンプも全滅の波乱。
ここまで残っている巣鴨道場の常連様達が強いことは間違いないのだが、3人ともトーナメント巧者のA級プロだ。これが一発勝負の怖さでもある。

ベスト16には8名残っていたプロがたった2名となった。

 

 

準決勝A卓
岡本浩一さん、石橋和也、立岩知郎さん、丹野賢一さん

東3局 ドラ二索
親の立岩さんが序盤に仕掛ける。ピンズのチンイツで勝負に出た石橋が、ドラをポンさせて親の満貫放銃。
立岩さんはこの点棒を守り切り、最終局は丹野さんと岡本さんのアガリ競争となったが、岡本さんが制した。

準決勝B卓、
しーらさん、藤次祐紀さん、水野裕来さん、松本裕也

東場はしーらさんが先行しトップ目のまま回るが、藤次さんが南2局の親番で、水野さんから7,700をアガリその後も連荘を重ねてトップ目に立つ。
最終局は供託リーチ棒2本で6本場、3番手の松本は2,000点以上のアガリが必要。
まずしーらさんがテンパイするが役無しのペン三筒マチ。しーらさんは自力決着を選択し、即リーチとしたがこれが敗着となってしまう。
松本がピンフドラ1の一筒四筒マチで追いつき、しーらさんの捨て牌に一筒があるのでそっとヤミテン。
高い手を打つと3着に落ちる藤次さんはオリを選択。しーらさんの現物の一筒を捨て松本がロン。
2,000点の6本場で3,800点の放銃。
藤次さんは一瞬青ざめるが、しーらさんがリーチ棒を出していたので僅か100点差で2着に残った。
さて、次はいよいよ決勝戦。

 

 

決勝戦
起家から、立岩知郎さん、松本裕也、藤次祐紀さん、岡本浩一さん

東2局に立岩さんが三暗刻ドラ1をヤミテン。
松本から6,400を出アガリ先攻するが、松本もすぐにリーチドラ1の2,600とリーチ七対子ドラ2の満貫をアガって追いつく。

南1局、北家の岡本さんが一索南のシャンポン待ちで先制リーチ。
親の立岩さんも七対子の一索タンキ待ちに持ち込んで追っかけリーチと勝負をかけたが、立岩さんが南を掴んで5,200を放銃。
トップが松本に代わった。
放銃した岡本さんのアガリ形を見て軽く頷く立岩さん。

続く南2局( ドラ一万)、立岩さんは流れを変えるべくいきなり1巡目から一索をチーと仕掛けた。
ドラの一万はトイツだが、純チャンドラ2の満貫にはまだ遠く3シャンテン。
このチーはなかなかできない。A1で活躍する古川孝次プロでも滅多にやらないくらいの、超サーフィン打法だったが、これが3つ鳴けてテンパイに漕ぎ着ける。

一万一万八万九万  チー七筒 上向き八筒 上向き九筒 上向き  チー一筒 上向き二筒 上向き三筒 上向き  チー一索 上向き二索 上向き三索 上向き

東場で松本の七対子に不運な満貫を放銃してラス目の藤次さんにこの半荘初めての勝負手が入った。

二索三索四索六索七索七索八索九索東東東北北

跳満くらいをツモアガリたい藤次さんは、この手に勝負をかけて即リーチ。
山には3枚残っていたが、オリている両脇に流れ、何と立岩さんのアタリとなるラス牌の七万を掴んでしまう。
立岩さんはウルトラCのミラクルアガリを決め、再びトップ目に。

オーラスは岡本さんの親番。
2着の西家松本はトップまで3,900点差、松本は西白がトイツになったところで、ピンズのホンイツに向かって仕掛けた。
松本の1人テンパイなら100点差で逆転される立岩さん、ベタオリもできない為、松本にピンズを下ろし松本が西白のシャンポン待ちテンパイ。
親の岡本さんも仕掛けて喰いタンドラ2の5,800をテンパイ。
岡本さんもアガれば優勝が見えてくるのでオリない!松本はツモアガれば単独優勝!

だったが、岡本さんが西を掴んで3,900点の出アガリ。何と立岩さんとぴったり同点トップ。

第4期プロアマオープンは、珍しい両者同点優勝で幕を閉じた!
巣鴨道場に週3〜4回は通って鍛錬している立岩さん、お仕事はバスの運転手さんだそうです。
準決勝以上に残られたアマチュアの方には、対局のDVDをプレゼントしているのですが、立岩さんの奥様がこれを楽しみに鑑賞しているそうで、これまでは2回とも準決勝敗退のDVDでしたが、今回は優勝される勇姿を自宅で何回も観ることができるので、奥様も喜んでくれると思います。
おめでとうございました。

松本君は巣鴨道場のスタッフとして頑張ってくれている姿に、神様がご褒美を下さったのでしょうかね。良かったな。
これからも連盟プロとして、道場勤務と麻雀の対局に益々精進してサクセスして欲しいと願います。

次回第5期本大会は来年2月。
巣鴨道場では既に来期の予選会が始まっています。
まだいらしたことの無いアマチュアのお客様方も、これから上を目指す連盟プロ達も皆さん巣鴨道場に通って腕を磨きましょう!

 

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第36期十段戦決勝 二日目観戦記 猿川 真寿

初日終了時
伊藤+32.4P 内川+7.1P 杉浦+2.2P 沢崎▲20.2P 藤崎▲21.5P

初日、伊藤は首位で終わったものの、3回戦までは番手と50Pの差があったところから、4回戦終了時には約25ポイント差となった。この結果を本人はどう捉えているだろうか?

4回打てば1回ぐらいきつい半荘もあると思っているか?
初日の調子ならもっと稼がなければダメと思っているか?
最終日が終わったときに伊藤に聞いてみようと思っている。

いつでも聞けるが、思ったことを言葉に出すと責任が生まれる。麻雀に限ったことではないが、勝負師は繊細かつ大胆だと思っているので、なんとなく勝負のアヤをつけたくないなと私は思ってしまう。
そんなことを考えながら2日目を迎えた。

 

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5回戦(親から内川、杉浦、藤崎、沢崎、抜け番伊藤)

トータルトップ目の伊藤が抜け番。個々のポイントを増やしたい半荘だ。
藤崎、沢崎としては伊藤との差は50ポイントぐらいで、半荘1回でも捲れる点差ではあるが、他者もいる勝負であるとともに優勝ポイントを想定するとこれ以上の失点はかなり苦しくなると言えるだろう。

内川の1,300オールで2日目はスタートした。
内川も選択の部分で杉浦に放銃してもおかしくないところと、藤崎のドラカンを潜り抜けてのアガリなので打点以上の価値はありそうだ。
1本場は杉浦がピンフを内川からアガる。

東2局。内川に6巡目テンパイが入るが、手役を狙ってテンパイはずしから、ピンフ三色テンパイに。
打点バランス的にリーチにいくと思ったが、ヤミテンを選択し藤崎から高めでアガる。

四万五万六万四索五索六索七索八索九索一筒一筒五筒六筒  ロン四筒  ドラ発

初日、かなり攻撃型に打っていた印象があったので少し意外だった。
伊藤がいればリーチの選択もあったのかも知れない。この半荘はとにかく浮きで伊藤にプレッシャーをかけたいというところか。
次局も七対子で沢崎から討ち取り、藤崎の勝負手をかわす。

南1局。7巡目に藤崎の珍しい仕掛け。

三万三万五万六万二索三索四索四索五索七筒八筒南南  ポン三万  ドラ四索

ここまでドラはよく手に入っているが、アガリまで結びついてないことからの仕掛けだと思うが、この牌姿で南六筒以外から仕掛けるのはなかなか勇気がいる。
アガリだけを目指すなら打南になりそうだが、藤崎は七筒八筒落とし。
自身の守備力と、相手に南を切らせて楽にさせないということだろう。

これを仕掛けた意味は、トップ目の内川が親ということも大きいだろうか。
アガれればラッキー、テンパイでも成功、流局でも内川が加点できなければ悪くない。ぐらいかと私なら考えてしまう。
この局面においては、藤崎の思考もほとんど一緒だったと思う。

この仕掛けで、内川、杉浦はかなり受けにまわされる。しかしなんとかテンパイ一番のりした杉浦だったが、打点もないため結局オリに。
この仕掛けが藤崎でなければ、二人の対応も全然違っていたかも知れない。

ここに対人ゲームの面白さがあると思う。
結果は、沢崎は終盤ドラをひいてリーチからの1人テンパイで流局。

南2局。4者とも配牌はまとまっているが、沢崎だけ少し遅そうな感じがある。
3巡目に内川がテンパイ。

二万三万四万四万一索一索二索三索四索七索八索九索七筒  ツモ一万  ドラ六筒

ここは一通とドラ引きをみて、打一索のテンパイとらず。
三万二万が1枚ずつ見えていなければ マンズのくっつきは優秀そうなのでとりあえずの仮テンもあったか。
次巡七筒を引くが同じ理由でツモ切り。
この時点で沢崎以外は1シャンテン。沢崎は七対子2シャンテンのメンツ手3シャンテン。
6巡目、杉浦が1シャンテンから1シャンテンの2枚目の白ポン。ピンズの形がまとまればいいか。

七万八万九万五索六索二筒三筒四筒四筒六筒北白白  ポン白  打北

この鳴きで内川が理想的な六筒ツモでリーチ。杉浦もツモ四索でドラ単騎テンパイに。
山には五筒八筒4枚、六筒1枚。藤崎はオリに。
9巡目にラス牌のドラが沢崎にいき内川は大チャンスに。

六万七万七万八万九索二筒三筒三筒五筒七筒南中中  ツモ六筒  打二筒

12巡目、杉浦も内川のアガリ牌の五筒を引き三筒六筒待ちに。ただ三筒もなく山にアガリ牌はない。逆に八筒が止まりづらくなったか。
14巡目に沢崎がまわりながらもテンパイしリーチ。

五万六万七万七万八万九万三筒三筒五筒六筒七筒中中

中は山に2枚。いい勝負か。同巡杉浦のツモは八筒

七万八万九万四索五索六索三筒四筒五筒六筒八筒  ポン白白白

現物は四索のみ。ツモは残り2回。
杉浦の選択はワンチャンスの三筒で沢崎のアガリとなった。残りの山の数と2人のアガリ牌から考えると、流局の確率は低く決着はつきそうな感じはする。杉浦も放銃にはなったが、どちらにツモられたとしても2,600以上の失点なので、数字的には同じといえる。ただ内川としては中が山に2枚残っていることは知らないので、少し嫌な感じは受け取っただろう。

 

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南3局。七巡目に沢崎がオタ風の西をポン。 藤崎は絶好の七筒ツモ。

二万三万六万七万三索四索五索六索七索六筒八筒九筒九筒  ツモ七筒  ドラ一万

下家の沢崎は明らかにホンイツの捨て牌。ケアするなら三索切りもあるか。
三色になるには2種限定でドラが一万ということもあり、二万三万は沢崎のキー牌になりそうでマンズ落としは六万七万か。
と思っていたが、藤崎はノータイムで打三万。ここを勝負どころとふんだか。
これを沢崎がチーして1シャンテンに。

一万二万三万五万八万北北  チー三万 左向き一万 上向き二万 上向き  ポン西西西

10巡目に藤崎のテンパイ牌の五万を食い取り沢崎がテンパイ。
中々テンパイの入らない藤崎も、五筒五筒と引きタンピン三色の1シャンテンに。
15巡目に安めの二索を引きヤミテンにしたが、次巡ツモ四万でテンパイがばれているのでツモ切りリーチ。
山には五万北が1枚ずつ。かなり受けぎみに打っていた内川に、五万四万も通ったこともありテンパイでおいつく。

三万四万四万五万五万六万七万八万四筒六筒白白白  ツモ五万  打四万

次巡五筒で700・1,300のアガリに。
藤崎はかなり苦しく、内川にとっては大きなアガリとなった。

南4局は藤崎が七対子ドラドラをリーチするが、内川が沢崎からタンヤオ三色の5,200をアガリ1人浮きになり伊藤を0.1ポイント捲って首位に。

5回戦成績
内川+25.4P 沢崎▲2.9P 杉浦▲5.0P 藤崎▲17.5P

5回戦終了時
内川+32.5P 伊藤+32.4P 杉浦▲2.8P 沢崎▲23.1P 藤崎▲39.0P

 

 

6回戦(親から沢崎、藤崎、内川、伊藤、抜け番杉浦)

ここまでで抜け番が全員1回ずつ終わって、4者の戦いになるまで半分が経過した。 理論上、公式ルールは1半荘で50Pぐらいは変動するとはいえ、実戦的には優勝に60以上離れている沢崎、藤崎はかなり厳しいと思える。

ここまで、伊藤、沢崎はリーグ戦と同じようなスタンスで戦ってきていると思う。藤崎は4回戦はかなり相手(上位者)のやりにくいに方にシフトチェンジしてきた感じがする。
1人敗退まであと5回。

東1局、7巡目沢崎がピンフテンパイ。

四万五万六万一索二索三索五索五索七索八索二筒三筒四筒  ドラ北

ヤミテンを選択したが、内川、伊藤の手出しをみてか次巡ツモ切りリーチ。
3者の捨て牌的には、割りと六索九索はヤミテンなら拾えそうなのと、変則手模様なのでドラも考えると今後の勝負どころと捉えたのかも知れない。

結果うまくいき、1人テンパイで流局。
この局を足場に加点したいところだろう。

1本場、沢崎の手はかなり遅そうだったが、終盤テンパイするも、藤崎がツモ七対子ドラ2をアガる。
道中、メンツ手に進めそうなところをトイツ手に決めうち。藤崎は七対子が多いタイプだとは思うが、受けの七対子はあるがドラドラのときはメンツ手に向かうときのほうが多いタイプだと私は思っている。
初日、2日目と厳しい戦いを強いられているからの対策なのだろうか。

 

100

 

東2局、藤崎が高めをツモり4,000オールで突き放す。

七索八索九索九索  ポン西西西  ポン白白白  ポン一索 上向き一索 上向き一索 上向き  ツモ九索  ドラ五筒

現状のポイントを考えると、さらに加点したい藤崎だったが、内川のリーチに果敢に押し返すも、内川の500・1,000のアガリで局が進む。

東3局。内川がピンフテンパイ。
9巡目に沢崎も追いつく。

五万六万七万三索三索六索七索二筒三筒四筒五筒六筒七筒  ドラ六筒

ここは八索が2枚切れだからかヤミテンを選択。ただ沢崎の雀風を考えると、どこかでツモ切りリーチがありそうだ。
内川が五索をツモり二索と入れ替え、高めイーペーコーのリーチに。

二万三万四万三索四索四索五索五索七索八索九索西西

枚数的には互角だった。この局は内川の六索のツモアガリに。沢崎はこの決勝かなり厳しい。うまく凌いではいるが、高打点のアガリがなかなか出ない。

1本場は藤崎が内川から3,900のアガリ。

一万二万二万三万三万四万五万六万七万八万九万四索四索  ロン四万  ドラ五索

ヤミテンはいかにも藤崎らしいが、一万が山にありそうだったので少し勿体なくも思えた。ただ、アガリ逃しのほうを嫌ったということだろう。
このアガリで2着目とも点差を大きく離した。

東4局、各者打点はあるが手牌は重い。
テンパイ一番手は伊藤。
14巡目にリーチ。

三万四万五万三索三索五索六索四筒四筒四筒八筒八筒八筒  ドラ七索

四索は3枚切れだが親ということもあり、七索を引きアガッたときの打点からもリーチが普通だろう。
七索は山に1枚だが初日の感じだとアガれそうに思えるから不思議である。

次巡のツモが八索

これを沢崎が鳴くかと思われたがここは動かない。巡目と二索五索の切りにくさからチーが普通か。一索が通っていて四索はワンチャンス、放銃を避けた。

二万三万四万二索二索四索五索五索五索六索七索六筒七筒

最後のドラは沢崎の手に、二索は今通っているがここは中筋の五索切り。四索が自身からすべて見えているのでほとんど通る。
テンパイチャンスのなくなった藤崎からの二索をポンしてテンパイ。
ハイテイは伊藤に。ハイテイ牌はカンの出来ない八筒
なんと沢崎の7,700のアガリに。
全員のトータルポイントが一気に縮まった。
南1局、2局と小さく点棒が動き、南3局。 伊藤、内川のテンパイをかわし、藤崎が2,000・3,900のアガリで大トップに。

五万六万七万八万一筒二筒三筒三筒四筒五筒七筒八筒九筒  リーチ  ツモ五万  ドラ五万

このアガリで藤崎が伊藤にトータルポイントを約2.0Pまで詰め寄り内川とも20P弱に。
伊藤も南4局、沢崎から5,800をアガリ2着まで5,500点差の位置に。
1本場、内川が9巡目にリーチ。

三万四万五万一索二索三索五索五索二筒三筒四筒五筒六筒  ドラ五索

これをアガれば浮きになり、伊藤ともかなりポイントを離すことができるが、ここは沢崎が追いつき、1,000・2,000のアガリ。

 

100

 

6回戦成績
藤崎+40.5P 沢崎▲6.2P 内川▲11.9P 伊藤▲22.4P

6回戦終了時
内川+20.6P 伊藤+10.0P 藤崎+1.5P 杉浦▲2.8P 沢崎▲29.3P

 

 

7回戦(親から内川、杉浦、藤崎、伊藤 抜け番沢崎)

伊藤は抜け番を挟んでの連続4着でこの辺でなんとかしたいところ。
藤崎は前回のトップでプラスになり、もう1回トップをとれれば、一気に暫定首位までいきそうだ。
内川、杉浦はトップはあまりないが、うまくポイントをまとめている印象。
沢崎は今回抜け番なので、出来るだけポイントが動かないほうが望ましいだろう。

東1局ドラドラの伊藤がくっつき1シャンテン。ドラを引きテンパイ。

四万五万六万七万三索五筒五筒五筒六筒七筒八筒南南  ツモ南  ドラ南

ピンズにくっつけば好形になるが三筒は切っている。マンズの四万七万は場に見えてないが、周りの牌は適度に切れているので四万七万待ちでリーチに。
杉浦が一万四万七万で追いつくが、伊藤が四万をツモで2,000・4,000。大きなアガリに。
東3局1本場。2,400を内川からアガッた藤崎がダブ東を仕掛けてから早々にテンパイ。

六万七万八万一筒二筒三筒九筒九筒発発  ポン東東東  ドラ中

11巡目に伊藤も高めの六万を引きリーチ。

四万五万六万一索一索四索五索六索四筒五筒六筒七筒八筒

九筒は山に2枚いるが、発は杉浦が持っているので伊藤の放銃はない。
藤崎ここはかなり押し返しそうな状況に思える。勝負の行方は。
藤崎はしばらく押し返していたが、2枚目の無筋でオリに。
伊藤のアガリ牌も山には残っていたが、ツモれず1人テンパイで流局。
藤崎をオロしたことと、1人浮きになったので嬉しくはないがまずまずというところか。
東4局2本場。伊藤が7巡目にヤミテン。

一万一万二万二万三万三万五索六索七筒八筒九筒中中  ドラ一万

杉浦の四索が直前に切られていて、3者ともに放銃してもおかしくない状況だったが、まず追い付いたのは藤崎。

一索一索一索二索六索七索八索二筒三筒四筒四筒五筒六筒

このリーチを打ったということは、伊藤のテンパイに気づいていない。
藤崎の捨て牌の一打目に四索がある。伊藤のチャンスが広がったと思われたが、伊藤は一発目二発目とツモは危険牌。
ツモ切りになったが、他者には1シャンテンの可能性もあるが、テンパイのほうが濃厚にうつっただろう。
終盤になり待ちは山に2枚ずつどちらが勝つかと思ったが、終局間際、まわりながらテンパイした杉浦の北単騎が一番早かった。掴んだのは藤崎。

一万二万三万七万八万九万北  チー五索 左向き三索 上向き四索 上向き  ポン西西西

藤崎がリーチを打たなければ、杉浦はマンズのホンイツだったので伊藤に四索を放銃していただろう。藤崎は放銃したものの助かったという感じだろうか。
南1局、杉浦がうまく3フーロできてチンイツの六万九万待ち。
山には6枚残りでさすがにアガリそうだと思ったが、三色は崩れたものの藤崎がピンフツモドラ1のアガリ。
さすが決勝というところか、なかなか簡単にアガリがつかない。不思議なものである。

 

100

 

南2局は伊藤の1人テンパイ。
点差を広げる。オーラス親番ということも考えると浮きは確保できそうだ。もちろんこのまま1人浮きが理想だろうが。

南3局、早々に藤崎がドラドラの1シャンテンになるが、テンパイが入らず。伊藤が少し遠いホンイツの仕掛けでうまくまとまり、500・1000のアガリに。1人浮きでオーラスを迎える。
こうなるとさらに加点したいところだったが、藤崎の6巡目リーチに伊藤が1,300の放銃で1人浮きで終了。
伊藤としては4着が続いていたところを大きなトップで捲りかえして、少し安心したところではないか。

7回戦成績
伊藤+25.3P 藤崎▲3.3P 杉浦▲6.9P 内川▲15.1P

7回戦終了時
伊藤+35.3P 内川+5.5P 藤崎▲1.8P 杉浦▲9.7P 沢崎▲29.2P

 

 

8回戦(親から杉浦、藤崎、伊藤、沢崎抜け番内川)

10回戦終了時に1人敗退になる。
今のところ伊藤を含め全員に可能性はあるが、伊藤以外は接戦のため少しでもマイナスを増やしたくないところだ。
特に藤崎は10回戦が抜け番のため8、9回戦でトータル4着以下にいるとポイントを合わせられる可能性があるので、悪くても現状維持ぐらいにしたいところだろう。

東1局は藤崎の1人テンパイで静かな立ちあがり。
東2局、加点したい藤崎は15巡目、沢崎のリーチに追っかけリーチ

四万四万七万八万九万一索二索三索四筒五筒六筒七筒八筒  ドラ一索

絶好のテンパイに見えたが、山にはない。一方沢崎の待ちは残り2巡にも関わらず山に5枚。流局になるかと思われたが、藤崎、最後のツモは沢崎のアガリ牌の四索。失点はたいしたことないが、親番が維持できなかったのは痛い。

二索三索六索六索六索一筒二筒三筒四筒五筒六筒北北  ロン四索

東3局、全員ノーテンで流局。
今回の決勝では初めての重たい展開。抜け出すのは誰なのか。

東4局、沢崎にドラドラ。白が鳴ければ5,800のアガリはかなり近いように感じたが、藤崎、伊藤に握りつぶされる結果に。
1シャンテンまで早かったが、そのあとは自力では引けずノーテン。杉浦が終局間際テンパイして1人テンパイで流局。

南1局、伊藤が6巡目にリーチ。均衡を破れるか。

三万四万四万五万六万三索四索四索五索五索六索発発  ドラ三索

藤崎も次巡リーチで追いかける。

一万二万三万四万五万七索七索二筒二筒二筒五筒六筒七筒

伊藤から1,300のアガリ。まだ点差もなく誰でもひとアガリでトップになれる。
この半荘トップを取れた者はかなり優勝争いに絡む気がした。誰でも手が入ってアガれるときはトップがとれる。持論だが展開トップがとれるかとれないかが優勝に大きく関係すると思っているからだ。
沢崎が仕掛けると、すぐに九筒を引いてテンパイで先手をとる。ドラ表示牌待ちなので少し苦しいか。

一万一万二筒四筒四筒五筒六筒九筒九筒九筒  ポン南南南  ドラ四筒

残り3者も、形は悪くない1シャンテンだが、なかなかテンパイにならない。
12巡目にやっと藤崎がテンパイでリーチ。

五万六万七索八索九索一筒二筒三筒五筒六筒七筒白白

沢崎押し返すが藤崎がツモ。1,000オールながら大きなアガリ。差を広げる。
1本場もリーチでたたみかける。

二索四索四索五索六索八索八索二筒三筒四筒白白白  ドラ七万

これをツモれば打点的にも充分で、1人浮きにもなり大きなアガリになりそうだ。カンチャン待ちだが、自身の目から二索四索五索と1枚ずつ見えているので悪くない待ちに思える。
沢崎がジュンチャン三色の1シャンテンで押し返すもテンパイできず、山にはいたが藤崎もツモれず1人テンパイで流局。

2本場、藤崎が中を一鳴き。伊藤が12巡目にリーチ。

四万五万六万二索三索四索八索二筒二筒二筒五筒五筒五筒  ドラ八索

場況が変化ないときでも伊藤のこういうリーチは見たことがない。
それに、藤崎がホンイツ模様とはいえ、ドラドラの可能性も否定できないので、かなりの勝負リーチと言えるだろう。
伊藤の中でなにかリーチに踏み込むきっかけがあるのは確かだろう。
同巡、沢崎もテンパイ。

五万六万六万七万八万四索五索七索八索九索六筒七筒八筒  ツモ七万

悩ましいツモだ。現物は七筒四索九索
場には四索が2枚、四万が3枚、五万が1枚、七万が2枚見えてる。アガリだけをみるなら七万ツモ切りが有力そうだ。
とりあえずテンパイの三色変化もあるので打四索が普通そうだが、五索が切りづらいのでどうするか。沢崎の選択は九索切り。
三索六索も悪くないし六索引きのときは現物の四索切りで五索八索待ち。三索引きのときはドラ単騎で勝負か。打たれてみればなるほどの一打である。

八索は山にいたが王牌に眠っていた。
藤崎もギリギリまでテンパイを目指したが、まわり切れず。伊藤と沢崎の2人テンパイで流局した。

南3局3本場。2巡目に伊藤が1シャンテン。

五万七万七万八万九万二筒三筒七筒八筒九筒南中中  ドラ九筒

チャンタ手変わりもあるし楽しみな手牌。伊藤は同巡の中を二鳴きで1シャンテンから1シャンテン。一筒をチーしてテンパイ。
発に待ち変えをすると、藤崎が発を掴み5,800の放銃に。

後に藤崎が言っていたが、「伊藤が一鳴きだったら絞りきっていた。二鳴きで自身も1シャンテンなのであれぐらいは押したい。」

確かに藤崎の持ち点と伊藤のトータルポイントを考えると、藤崎の守備力を考慮すると珍しいなと思ったが、二鳴きの遠い仕掛けで連荘をとられるのもきついか。ターツ落としが無理やりホンイツに向かったようにも見えなくない。
結果は、藤崎にとっては最悪な、伊藤にとっては最高のアガリとなった。
供託も2本あり、伊藤がトップ目へ。

4本場、伊藤がドラ単騎から北単騎に待ち変えでリーチに。
北は1枚切れ、自身の捨て牌からみても有力そうだ。

一万二万三万四万五万六万七万八万九万四筒五筒六筒北  ドラ二筒

沢崎が宣言牌の二筒をチーしたら次巡のツモは北。伊藤から食いとった形だが、これは止まらず7,700のアガリ。
伊藤が3者を突き放し均衡を破った。

4本場は藤崎、杉浦がこれ以上は連荘されたくないと仕掛けて親落としに動く。杉浦が初めはこのテンパイ。

一索一索二索二索二索三筒四筒五筒六筒六筒  ポン白白白  ドラ四万

うまく手変りしていき、終局間際に僥倖の2,000・4,000。で伊藤を捲る。

一索一索二索二索二索五筒五筒五筒六筒六筒  ポン白白白  ツモ一索

南4局、藤崎のリーチに手詰まりの杉浦が北のトイツ落としで放銃に。

一万二万三万五万六万七万二索二索四索五索六索北北  ドラ六万

このアガリで藤崎も浮きに。トップは伊藤。沢崎は1人沈みで4着まで50ポイント差とかなり苦しいところに追い込まれた。
伊藤は2日目初戦は4着だったが、そのあと2連勝で他者を大きく離して最終日を迎えることとなった。

 

100

 

8回戦成績
伊藤+14.7P 杉浦+7.4P 藤崎+1.2P 沢崎▲23.3P

8回戦終了時
伊藤+50.0P 内川+5.5P 藤崎▲0.6P 杉浦▲2.3P 沢崎▲52.6P

麻雀日本シリーズ2019 第5節レポート 白鳥 翔

100

 

 

第5節の24回戦まででポイント下位4名が脱落となる。(第5節は21回戦〜25回戦。25回戦は下位4名が脱落しての二次予選の1戦目となる)

21回戦は、かなり大きなトップをとって結果待ちの前原がなんとか奮闘するも、ポイント優位の近藤が自在に卓をコントロールし持ち点を更に伸ばす。
ラスを取ってしまうと少しヒヤヒヤする位置に行ってしまう谷井、中嶋だったが、爆発する近藤を目の前にしても焦ることなく安定感のある麻雀を見せ、谷井2着、中嶋3着の並びで終局。

22回戦は前原と同様、かなり大きなトップの必要な現・鳳凰位の吉田。こちらも無理な勝負をせざるを得なくなっていて、金、多井、萩原にきっちり捌かれてしまう。
ここでのトップはオーラスに技ありの満貫をアガった金。2次予選、そしてプレーオフのことも考えると出来るだけポイントを伸ばしておきたいところでの値千金のトップであった。

23回戦、ここは武則(▲29.4P)、藤田(▲45.4P)の2次予選進出をかけた争いに注目。この後の24回戦でダンプ(▲37.3P)、魚谷(▲33.9P)の対局があり、前原、吉田は敗退濃厚なので▲30P位に自身のポイントを留めつつ、互いのポイントより上にいけばほぼ大丈夫であろうという状況。もちろんトップを取ってダンプ、魚谷を引き離しておきたいところだが最低の目安はさっくりこの位だ。
二人共ポイントを上積みしつつ順位が上に行きたいと思っている中、2着ながらもここを制したのは藤田。トータルポイントで武則よりわずか3.6Pだが上にいった。これでやることをやっての結果待ちである。

しかし24回戦、なんとダンプトップ、魚谷が浮きの2着で条件クリア。
これにより敗退は前原、吉田、武則、藤田となった。

そして2次予選1戦目にあたる25回戦。1次予選をギリギリで通過した魚谷が50,000点越えのトップ!!トータルポイントもプラスに戻して第5節を終えた。
ここからは決勝に行く4名を決める熾烈な攻防戦。次節も楽しみで仕方がない。是非ご視聴下さい!!

【システム】
■16人で一次予選全24回戦(各自6回戦)を行い下位4名が敗退
■12人でポイントを持ち越し二次予選全6回戦(各自2回戦)を行い下位4名が敗退
■8人でポイントを持ち越しプレーオフ全4回戦(各自2回戦)を行い上位4名が決勝進出
■ポイントをリセットし決勝4回戦

【ルール】
30,000点持ち30,000点返し
順位点5,000-15,000
一発・裏ドラあり
その他WRCルールに準ずる

 

二次予選

順位 名前 1次合計 1回戦 2回戦 合計
1 近藤誠一 154.1 ▲ 4.6 149.5
2 沢崎誠 97.3 97.3
3 多井隆晴 91.0 91.0
4 佐々木寿人 20.6 20.6
5 小林剛 19.9 19.9
6 萩原聖人 11.0 6.6 17.6
7 魚谷侑未 ▲ 28.9 38.1 9.2
8 ダンプ大橋 8.4 8.4
9 内川幸太郎 0.3 0.3
10 谷井茂文 ▲ 11.1 ▲ 11.1
11 中嶋和正 ▲ 15.6 ▲ 15.6
12 金太賢 8.9 ▲ 40.1 ▲ 31.2

 

一次予選

順位 名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 5回戦 6回戦 合計
1 近藤誠一 52.3 18.6 ▲ 2.6 40.8 10.0 35.0 154.1
2 沢崎誠 41.4 10.1 27.1 ▲ 11.6 4.6 25.7 97.3
3 多井隆晴 33.1 ▲ 7.6 7.4 31.3 15.3 11.5 91.0
4 佐々木寿人 25.2 ▲ 22.1 6.4 35.0 8.8 ▲ 32.7 20.6
5 小林剛 ▲ 34.0 ▲ 10.3 64.6 ▲ 6.7 24.3 ▲ 18.0 19.9
6 萩原聖人 ▲ 25.2 ▲ 18.4 50.6 19.2 ▲ 8.3 ▲ 6.9 11.0
7 金太賢 ▲ 4.4 15.2 ▲ 32.1 22.2 ▲ 17.4 25.4 8.9
8 ダンプ大橋 14.0 ▲ 16.9 ▲ 33.8 ▲ 5.0 4.4 45.7 8.4
9 内川幸太郎 ▲ 17.8 25.4 ▲ 0.4 28.2 ▲ 4.6 ▲ 30.5 0.3
10 谷井茂文 12.6 ▲ 40.6 ▲ 24.1 ▲ 44.8 82.2 3.6 ▲ 11.1
11 中嶋和正 ▲ 2.1 27.5 ▲ 1.6 ▲ 40.3 9.6 ▲ 8.7 ▲ 15.6
12 魚谷侑未 ▲ 13.6 ▲ 11.6 30.2 ▲ 10.9 ▲ 28.0 5.0 ▲ 28.9
13 藤田晋 ▲ 26.4 ▲ 6.0 13.2 ▲ 31.3 5.1 12.2 ▲ 33.2
14 武則輝海 ▲ 12.9 ▲ 27.6 8.7 ▲ 28.0 30.4 ▲ 7.4 ▲ 36.8
15 吉田直 5.1 ▲ 29.1 ▲ 37.9 ▲ 5.8 ▲ 37.4 ▲ 30.0 ▲ 135.1
16 前原雄大 16.7 ▲ 37.2 ▲ 34.2 ▲ 6.2 ▲ 63.0 ▲ 29.9 ▲ 153.8

第32期中部プロリーグ 第7節レポート

Aリーグ:大橋幸正

近年、地方プロリーグ決勝が配信対局されるようになった様に、麻雀プロにとって、大きなチャンスの場が増えている。
直近では、第33期新人王戦で田村が決勝進出、第17期プロクイーンで日高がベスト16に進出し配信対局に出演したのが良い例で、ここ数年、中部本部所属の若手の活躍が著しい。
しかし、それでも世間をあっといわす程のインパクトは与えられていないのが現状である。

中部プロリーグ第7節が始まる前に、36期新人プロの紹介があった。実に9人ものフレッシュな若手が入り、ますます中部本部全体が盛り上がることに期待したい。その為には、若手の活躍はもちろんのこと、ベテランプロの活躍は必須であるので、ベテランプロには特に危機感を持って、精進して頂くことに期待する。

それでは、ベテラン、中堅、若手がバランスよく入り混じった熱気溢れるAリーグの模様をお伝えしていこう。
第7節の組み合わせは以下の通り。

1卓 清水・寺戸・加藤・森下
降級ラインにいる加藤、森下にとって、重要な一戦となった。残す所4節となり、特に降級ライン上にいる者にとっては1節の重みが大きいはずだ。
結果からお伝えすると、ノートップながら浮きの2着を3回とまとめた加藤が卓内トップの+25.9Pと降級圏内からの脱出に成功。
加藤の印象的な1局があった。最終戦オーラス、西家の加藤は32,200点持ちの2着目(トップと7,500点差)、11巡目に以下の牌姿のテンパイが入る。

三万四万四万八万八万二索二索三索三索二筒二筒六筒六筒  ドラ一万

加藤は強く三万単騎待ちでリーチとした。加藤の捨て牌には六万が切られていて筋の待ちにはなってはいるのだが、ドラが一万なのと加藤の河は変則手に見える捨て牌であった為、リーチを打って出アガリに期待できる待ちでは無い。もちろん、加藤も重々承知の上、リーチと踏み切っている。結果は親の寺戸に上手く捌かれはしたものの、この一戦にかける加藤の強い意志を感じた。

森下は4回戦目で手痛いラスとなってしまい、▲27.2Pとポイントを減らしてしまった。厳しい状況に追い込まれてしまったが、実力上位であるのは誰しもが認めるところ。奮起に期待したい。
第6節までで+205.7Pとダントツの首位をひた走る清水はこの日、マイナスしてはしまったものの、4回戦目でトップを取り、勝負強さをみせた。清水の持ち味は積極性であるが、受けも非常にしっかりした選手であるため、よっぽどのことが無い限り、決勝進出は安泰と見て良いだろう。

2卓 小野・掛水・林・斎藤
林の雀力の高さが際立った対局となった。林は4回戦目こそマイナスしたものの、+82.3Pと大きくプラスすることに成功。林は第6節で手痛いマイナスをしてしまったが、前回のレポートでも記載したように、非常に濃い内容の麻雀を打つ。基本はしっかりと高打点の手を組み、ぶつけるスタイル。守備意識も非常に強く、加えて引き出しも多い。

1回戦の東2局、林は親番で以下の牌姿でリーチ

三万四万五万五万六万三索四索五索三筒三筒三筒四筒五筒  ドラ一筒

掛水にもリーチが入っていたが、最終巡目で林がツモアガリ6,000オール。
掛水のリーチもドラ一筒北のシャンポンリーチと本手であった為、逆の結果であったのならば、またがらりと展開が変わっていたであろう。麻雀は紙一重の勝負だと認識できた一戦であった。
斎藤は4回戦目で起死回生の1人浮きのトップを取り、+29.4Pと踏ん張った。
対して、小野は終始苦しい展開で大きくポイントを減らしてしまい、まだ決勝進出圏内にはいるものの、安泰とみていた決勝進出も一転して危うい状況となってしまった。残り3節、どう戦うのか注目したい。

3卓 三戸・朝岡・都築・堤
この中で圧倒的なキャリア、実績を持つ三戸が、牌勢はそこまで恵まれてはいなかったが、丁寧に打ちまわし、3回トップの1人浮きの+47.9Pとポイントを上乗せし、トータル2位まで浮上した。
4者とも、本手では無く、捌き手を入れる場面も多かったが、そこでの細かな勝負はキャリアの差が出てしまった様に見受けられた。
自分より格上の者に挑む時は、同じ土俵で戦っていては、不利になるのが明白に出た卓であったように思う。
今節の結果を受け、降級圏内にいる都築、堤が残り3節、どういった戦略を練ってくるのか楽しみである。

4卓 伊藤(鉄)・土岐・長谷川・村瀬
オールラウンダーの伊藤(鉄)、とにかく我慢強い土岐、仕掛けなどを多用し、相手との間合いを図ることに長けた長谷川、多少強引ではあるが切れ味鋭い攻めが持ち味の村瀬の一戦。
1~3回戦まで我慢する局面が多かったが、展開に恵まれ、プラスを保っていた土岐が4回戦目に大きなトップを取り、+38.9Pの卓内トップ。決勝進出圏内の4位に浮上した。
土岐はしっかり手を組み、辛抱強く打つのが持ち味だが、展開が悪い時にたまに乱れてしまうことがあるのが気がかり。土岐自身、2年連続決勝進出したい気持ちが強いであろう。残り3節、しっかりと腰を据えて自分らしい麻雀を打ち切っていただきたい。

長谷川は4回戦目で大きなラスを引いてしまい、+19.5Pのプラスとなってしまったが、持ち味の麻雀をしっかりと打ち切れていたようにみえた。まだまだ降級がみえるポジションではあるが、試合巧者な長谷川は残り3節、しっかりとまとめてくれるであろう。

対して、伊藤(鉄)は牌勢が悪かった為、いつもと打ち方を変えて、状況を打破しようと試みたが、上手くいかず▲45.2Pと9位に後退。伊藤(鉄)ほどの打ち手でも悪い時はどうにもならない時がある。麻雀は難しい。

いよいよAリーグは残す所3節となり、大詰めの段階に入ろうとしている。今節の結果を受け、決勝進出を狙う者と残留を目指す者がくっきりと分かれるポイント状況となった。
結果は当然大事ではあるが、とにかくAリーグにいる者は、中部プロリーグの最高峰にいるということを自覚して、しっかりとプロらしい麻雀を打っていただくことに期待したい。

 

 

Bリーグ:大橋幸正

9月に入っても、連日、激しい暑さが続く中、中部プロリーグ後期Bリーグ第2節が開催された。中部プロリーグは現在、A、B、C、Dの4つのリーグで構成されており、一番上のリーグがAリーグでBリーグは2番目のリーグにあたる。中部本部所属のプロでAリーグに昇級したことが無いプロは多く、Bリーグで何年も足踏みしているプロもいる。16名中2名のみしか昇級者が出ないというのが、いかにハードルが高いかが見て取れる。
第1節を終えた段階で、1位と16位の差が96.9P差と100P以内の差に収まっている。これは平均よりも小さな開きで、第2節が始まる前、今期は大混戦になると予想していた。
ところが第2節が終わった段階で2名の選手が頭一つ抜け出した形となった。
1名は第1節を終えた時点で首位スタートとなった河合。この日、+63.9Pと大きくポイントを伸ばし、ただ1人100Pを超える首位となった。

もう1名は杉浦(勘)。鳳凰位戦では前期でA2リーグへの昇級を決め、今期の十段戦は見事に決勝進出を果たしている。
今期、連盟全体で一番好調なプロと言っても過言は無いのではないか。
この日、+111.7Pとその力を見せつけ、トータルポイントを一気に+98.2Pまで伸ばした。

2位杉浦(勘)と3位岡本の差は36.7Pと、まだまだ、数字上だけではどう転ぶかはわからない。しかし、河合、杉浦(勘)の麻雀の充実ぶりは、数字以上に3位以下を大きく突き離しているようにみえる。

麻雀に対する捉え方、また連盟公式ルールに対する捉え方も人それぞれ違うであろう。巷で良く聞く言葉は、デジタル、オカルト、効率、局収支、期待値などで、論議も交わされている。正直、何が正しいかはおそらくは解明されることは無いであろう。ただ、1つ、私が思うのは、いわゆる点と線の話で、点でしか麻雀を捉えられない者には長い目で見た時に、決して勝ち組にはなれないのではないかと思う。点で見るというのは、1つの例を出すと、その局だけの損得に囚われすぎることなどがある。例えば、ドラも無く役無しで、リャンメンテンパイが入ったとする。リャンメンテンパイ=リーチというのが現代麻雀の主流ではあるが、連盟公式ルールは決してそうではない。時と場合によって使い分ける必要があるのだが、その局のみ制することを考えるならば、連盟公式ルールだろうとリーチをした方が優位な時は多いはずだ。しかし、麻雀は一局を制する=勝ちとなるわけではない。少し、わかりづらい話ではあるが、その場凌ぎばかりをしていても、最終的には勝てないということである。

そういった部分の差で、河合、杉浦(勘)と3位以下の者とで、大きな差があるように感じた。
河合は、中途半端な手組は決してせず、点だけで見れば、守って良い場面でもぶれること無く、大胆な勝負がけをすることが多く、同卓者にとっては、脅威でしか無いであろう。
杉浦(勘)は長年、第一線で戦ってきて、今でも尚、試行錯誤を繰り返し、進化している。一見、点で見ているように見える場面でも、深い所では常に線で考えているであろう。

3位以下の選手はこのレポートを見て、決して良い気にはならないであろう。私自身もこのまま2名が走ってしまう展開よりもそれに待ったをかける存在が現れることに期待したいので、3位以下の選手がどういった戦いをしてくれるのか、注目して見ていこうと思う。

 

 

Cリーグ:越川清一

いまだ残暑の厳しい中、中部プロリーグ第2節が行われました。
今回ご紹介する1人目の選手は17期青山大。「鬼軍曹」の異名を持つ青山、長年運営に深く携わり中部本部を土台から支えている。
私もいろいろお世話になってきたが、青山なくして中部本部は語れない。それだけの存在である。
そんな青山に今期の意気込みを聞くと「前期降級して思ったのは、選手個々のレベルが上がっているということです。もちろん昇級目指して頑張りますが、全体のレベルが上がっていることは嬉しく思います。」続けてこう話してくれた。「昔は2、3年で辞めていく選手が多かった。そういったこともあって地方のプロが長く活動できる環境を作りたかった。今中部本部は約70人の選手が所属する大所帯となりました。これは嬉しいことですね。」

今後のプロ活動について聞くと、「九州本部の浜上文吾プロのように、地方プロの活動を支援しながら選手としても頑張っていきたいです。」と話してくれた。
私が青山に対して常々思うのは、青山はリーグ戦の対局中、各卓で起こるトラブルの対応やポイントの集計など少なからず周りに神経を使っている。私のように常に万全の状態で対局に臨めていれば、おそらく今もAリーグで戦っているはずである。対局に集中できる環境を作ってくれている青山をはじめ、運営の人達のことを若手の人達は忘れないでほしい。

1回戦青山の戦いを後ろで観戦する。
受けるところはしっかりと受け、本手はしっかりとものにする力強さがあった。トータルもプラスになりここから上位進出を狙う。

2人目は33期田村良介。先日の新人王戦決勝(3位)は記憶に新しい所である。決勝で戦う田村を見て映像対局が初めてとは思えない落ち着きぶりでしっかり戦えていると感心させられた。本人に聞いても「悔しいですが自分らしく戦うことはできました。」と話してくれた。展開に恵まれなかったこともあったが、優勝した松本プロが一枚上手だったと思う。この経験を次に活かして欲しい。

田村に雀風を聞くと攻撃型とのこと。ライバルは中部本部同期の大橋と答えてくれた。3回戦の田村の戦いを後ろで観戦する。

1回戦2回戦を浮きの2着3着でむかえた3回戦東1局南家配牌

一万二万七万六索六索八索八索九索五筒東東南南  ドラ四筒

ここから親の第一打の八索を鳴く。同巡下家から切られた東六索を鳴き北家が1枚もツモらずにこの形となる。

一万九索南南  ポン六索 上向き六索 上向き六索 上向き  ポン東東東  ポン八索 上向き八索 上向き八索 上向き

あくまで私の見解だが12,000まで見えるとはいえ1、2回戦をプラスでまとめた3回戦東1局にする仕掛けではないように思う。こういった鳴きは自分の態勢が悪いときに私もやることがあるが、態勢か悪くなければこの手はメンホン、七対子をみてメンゼンで進めたい。鳴くのはどれか自力で暗刻にしたときである。
結果は、7巡目に北家よりリーチが入りテンパイすることなく3,900の放銃となる。
結果論といわれればそれまでだが、麻雀は結果がすべてと私は思う。たかが1局だが田村には今一度この局を思い返して欲しい。

全体の順位を見ると安藤が頭一つ抜け出した。
1回戦青山の対面に座る安藤を見てその無駄のない所作にこの結果が決して偶然ではないと思わせる力強さを感じた。
安藤を誰が止めるのか、次節がたのしみである。

 

 

Dリーグ:越川清一

Dリーグのレポートを担当します越川です。よろしくお願いします。
新たに9名の新人を加え総勢21名となったDリーグ第2節。私が注目する選手を毎節2名ずつ紹介していきたいと思います。

まず1人目は23期鈴木(雄)。鳳凰戦C2リーグに所属しており、過去にただ1人中部プロリーグを連覇している。自身の雀風を聞くと「鳴きを多用しますがかわし手はあまり使いません。手役をみて鳴きながら打点を高くしていくことを心掛けて打っています。」と答えてくれた。そんな鈴木(雄)の尊敬するプロは同じ中部本部の古川孝次。なるほどである。

プロとしての目標を聞くと「鳳凰位です。」とノータイムで答えてくれた。その口調から強い意思を感じることができた。
そんな鈴木(雄)だからこそDリーグにいるという現状に、自身の不甲斐なさを感じているのではないかと思う。
実力は抜きん出ている。それを結果として示せるか、鈴木(雄)の戦いを後ろで観戦する。

3回戦まで、新人2人相手に3連勝しむかえた4回戦。受けに回る局が多く、本手はアガれず放銃になる苦しい展開だったが、要所での丁寧な打ち回しで、沈みながらも2着にまとめ+49.3Pでこの日を終えた。
苦しい局面でどれだけ踏ん張れるかが雀力に直結する。象徴的な一局があった。

南3局1本場 西家 持ち点22,000 1巡目

一万二万三万三万六万六万七万一索六索七索八索二筒二筒三筒  ドラ九万

第一打二筒

10巡目
一万二万三万六万六万一索二索六索七索八索一筒二筒三筒

ここから、親のピンズのホンイツ仕掛けにピンズを引いて回り、

18巡目
一万二万三万六索七索八索一筒二筒三筒五筒六筒七筒八筒

1人テンパイで流局。
鈴木(雄)らしいこの一局をみて、今期間違いなく昇級争いに絡んでくると確信した。

2人目は34期日高志穂。
昨年の新人王戦で優勝し、その後の王位戦でベスト16まで勝ち残り、今年のプロクイーンでもベスト16まで勝ち進む。
着実に結果を残してきている中部本部期待の女流プロである。

麻雀のスタイルは攻撃型で、目標とするプロは女流桜花三連覇中の仲田加南プロですと答えてくれた。そんな日高の戦いを後ろで観戦する。

これだけの結果を残してきている日高の麻雀を私は楽しみにしていたのだが、2日前のプロクイーンの敗退を引きずっているのかこの日は精彩を欠いた。
十段戦で同卓したときに見せた力強さは影を潜め、安易な鳴きが傷口を更に広げる悪循環でこの日は▲31.9Pと昇級争いから一歩後退した。

私が一番残念に思ったのが、観ていて戦う意志を感じることができなかったことである。変にかわしにいこうとして長所である攻めの気持ちが消えていた。
周りの期待が大きいだけにあえて厳しいことを書いたが、結果、内容、所作、日高に求めるものは多い。次節までにしっかりと準備してきてほしい。
まだ第2節とはいえ、3位までを新人選手が独占するのはやはり寂しい。先輩連盟員の奮起を期待したい。

第17期プロクイーンベスト16C卓レポート 

1回戦(起家から、天音、瑠美、魚谷、りんの)

ベスト16C卓は瑠美の1,000点で静かに幕が開いた。

第11期プロクイーン 二階堂瑠美

 

100

 

東4局りんのにドラ暗刻の勝負手が入る。

第7回フェニックスオープン優勝 りんのなお

 

100

 

しかしダブルティアラを目指す魚谷が、鋭い仕掛けで2,000点のアガリ。
りんのの勝負手を封殺し試合はまだ大きく動かない。

第44期王位 魚谷侑未

 

100

 

大きく試合が動いたのは南2局1本場、瑠美の親番。
7巡目、瑠美が得意の高め3色同順のテンパイを入れ即リーチ。

一万一万六万七万六索七索八索三筒四筒五筒六筒七筒八筒  リーチ  ツモ八万  ドラ白  裏五万

均衡を破る三色ツモアガリとなる。
2本場が流局し迎えた3本場、親番の瑠美がドラ2の好配牌をすぐさま1フーロでテンパイをいれる。
これに飛び込んだのはホンイツに向かっていた魚谷。痛恨の5,800放銃となる。
続く南2局5本場、魚谷が四暗刻のテンパイを入れるが、山にアガリ牌が2枚残ったまま流局。

 

100

 

瑠美はこの親番で6万点まで素点を伸ばすことに成功した。

南4局、熾烈な2着争いは終盤、4人テンパイという熱い展開となる。
そのなかでも勝負手は魚谷。ドラ暗刻でのテンパイを入れている。一方の親番りんのは、ドラ単騎で現状アガリのない形。
しかしアガリをものにしたのは、ここまでアガリのない天音だった。うまく放銃を回避する形でアガリをものにした。

第20期新人王 天音まこと

 

100

 

1回戦成績
瑠美+45.7P りんの▲1.8P 天音▲11.9P 魚谷▲32.0P

 

 

2回戦(起家から、魚谷、瑠美、りんの、天音)

2回戦は、1回戦でラススタートとなった魚谷に注目。東1局に3,900をアガるとエンジン全開で攻めてゆく。
東3局、親番りんの。天音が積極的に仕掛けるなか魚谷が7巡目リーチ。

三索三索一筒二筒三筒三筒四筒七筒八筒九筒中中中  ドラ一筒

りんのも鳴きをいれてテンパイするも、魚谷が五筒をツモアガリ2,000・4,000。

南1局魚谷の親番。ここでも魚谷が魅せる。

二索三索四索四索六索二筒二筒七筒八筒九筒発発発

この形で強気にリーチを打つ。他家も押し返しを図るが、最速マーメイドには追いつけずラス牌の五索をツモ、裏ドラも1枚のせて4,000オール。
このアガリで魚谷は2回戦のトップを決定づけた。
その後は、天音が懸命に2着の瑠美を目指し細かいアガリをものにしていくが、もう一歩届かず2回戦が終了。

2回戦成績
魚谷+40.4P 瑠美+1.0P 天音▲10.9P りんの▲30.5P

2回戦終了時
瑠美+46.7P 魚谷+8.4P 天音▲22.8P りんの▲32.3P

 

 

3回戦(起家から、天音、瑠美、魚谷、りんの)

天音、りんのはここで連帯を外すと勝ち上がりが厳しくなる3回戦。
りんのが開局から3局連続のアガリをみせる。
東1局リーチのみの手を一発ツモ、さらに裏ドラをのせて2,000・4,000

 

100

 

次局を300・500でさらっとアガると、、、

 

100

 

この好配牌を5巡目に仕上げてリーチ。

 

100

 

この半荘2度目の満貫ツモアガリでこの半荘トップになる決まり手となった。

3回戦成績
りんの+20.5P 魚谷+8.7P 瑠美▲4.9P 天音▲24.3P

3回戦終了時
瑠美+41.8P 魚谷+17.1P りんの▲11.8P 天音▲47.1P

 

 

最終戦(起家から、りんの、瑠美、天音、魚谷)

最終戦は瑠美がほぼ勝ち決まり、天音は魚谷とトップラスで大トップが最低条件。
りんのは魚谷に1着順差つければかわせるといったところだ。

東場は魚谷、りんのの意地のぶつかり合いとなる。
東1局、親のりんのが先制リーチ。ラス牌の辺七万をツモアガリ2,000オール。

 

100

 

このアガリで魚谷に火がついた。りんのから2局連続での3,900直撃に成功する。

 

100

 

100

 

東3局またしても魚谷、りんのの戦いとなる。
魚谷が捌きの2フーロをいれるとすかさずりんのがリーチをかける。
魚谷はノベタンの六索九索。一方のりんのは

七万八万二索三索四索五索五索六索七索八索五筒六筒七筒  ドラ六筒

魚谷が危険牌を持ってきて小考をいれるが勝負を選択。
しかし軍配はりんのに上がる。高めの六万をツモアガリ2,000・4,000。

 

100

 

未だ魚谷優勢だが、ここから魚谷の勝利の方程式が崩れてゆく。
南1局、瑠美に3,200を放銃すると、次局またしても瑠美に7,700の放銃。
この2連続の放銃によって、りんのが魚谷をかわす形となった。
この後、魚谷にりんのをまくり返す力は残ってなく、ベスト16で敗退となった。

最終戦成績
りんの+27.4P 天音+6.6P 瑠美▲5.7P 魚谷▲28.3P

最終戦終了時
瑠美+36.1P りんの+15.6P 魚谷▲11.2P 天音▲40.5P

勝ち上がり
1位通過 二階堂瑠美 2位通過 りんのなお

第15期静岡プロリーグ 第6節レポート

折り返し地点を通過して後半戦を迎えた第15期プロリーグ。

これまで新人の田中が首位をキープし続けているが、中位陣とのポイントがそこまで離れていないだけに決勝進出争いはまだまだどうなるかわからない状況。
第6節の結果はどうなるのか?

それでは各卓の結果を振り返りたい。

1卓
鈴木秀幸 (+32.6P)山本拓哉(+91.0P ) 蓮沼友樹( ▲74.5P)渡辺洋巳(▲78.3P)

前日の別日対局で大きくプラスし、決勝進出争いに名乗りを上げた山本。
鈴木秀はポイントを意識した戦い方の引き出しが多いだけにキーマンとなりそうだ。

山本 +29.3P 蓮沼 +18.1P 渡辺 ▲15.4P 鈴木秀 ▲32.5P

2回戦まで山本が60オーバーのプラスで首位までポイントを伸ばす勢い。
鈴木秀は展開が厳しかったが、自分を犠牲にしてまで山本の浮上を止める打ち方をしていた印象。実際に2回戦から山本はブレーキ。
その隙をついたのが蓮沼。
縦横無尽の山本を封じ込み、4回戦目が終わる頃にはポイントをまとめ上げた。

2卓
藤本哲也(▲43.1P )中 寿文(+61.4P)大月れみ(+20.4P)鈴木涼太(▲81.9P)

中、大月はここで大きくプラスして上位陣の争いに割って入りたいところ。
藤本は決勝進出争いに向けプラス域に転じたい1節。

鈴木涼 38.1P 藤本 +35.1P 中 ▲8.8P 大月 ▲64.4P

藤本が3回戦までマイナスだったが4回戦目に爆発し、気持ちよく1節を終え、次節から勢いに乗りそうだ。
対照的に中は3回戦まで好調だっただけに4回戦目のラスでトータルマイナスに。少しのマイナスだが、非常に痛い結果となってしまった。

3卓
鈴木郁孝(+7.9P) 相沢かおる(▲85.8P) 岡本和也(+28.1P)土屋幸弘(+77.1P)

第5節を終え、誰が相沢の苦しい展開を予想しただろうか?実力者だけにこのまま終わるとは考えにくい。
踏ん張り所の1節になりそうだ。

鈴木郁 +70.2P 岡本 56.8P 土屋 ▲20.2P 相沢 ▲108.8P

親番で相沢から四暗刻タンキのアガリを成就させた鈴木郁がそのままの勢いで全連帯。
その影で2回戦から3連勝でポイントを積み重ねた岡本が土屋を沈めて立場を逆転した。
相沢にとっては苦しい1節となった。

4卓
中野妙子(▲13.2P) 都築友和(▲98.0P) 岩井健太 (90.7P)斉藤隆(▲152.7P)

現在、前節プラス中の抜群の安定感を見せる岩井。
麻雀を見ていてもマイナスするイメージは全くない。
マイナスしている3者がどのような戦い方をするか注目だ。

岩井 +42.5P 都築 +33.9P 中野 ▲20.1P 斉藤 ▲56.3P

岩井がプラスしてついに2位までのぼってきた。
個人的に決勝進出最筆頭と見る。
斉藤はまたしても大きなマイナス。
決勝進出は難しいポイントになってしまったが、諦めずに次に繋がる麻雀を打ってほしい。

5卓
平野敬悟(▲8.5P) 鷲見隼人(▲53.6P) 岡田智和(▲51.8P)後藤咲(▲111.3P)

誰もがプラスしたい全員マイナス陣の卓。
序盤は苦しかったが、そこからポイントを徐々にプラスしていった岡田。
対照的にプラスポイントからのマイナス転落の鷲見。
上位常連の鷲見なだけにこのまま終わることはないはず。

岡田 +35.2P 後藤 8.9P 平野 ▲13.5P 鷲見 ▲30.6P

結果は徐々にエンジンがかかってきた岡田がプラス。このままの調子を保てば決勝進出争いに名乗りを上げてくる可能性もある。
鷲見は展開が悪く、不安が残る1節となったが、爆発力のある鷲見なだけに次節以降に期待したいところ。

6卓
原 佑典(+74.4P) 川崎義之(+81.9P) 京平遥(▲24.4P) 田中寛治 (161.3P)

首位を走っている田中。追いかける川崎、原は田中を沈めて自信がプラスすれば首位逆転も見えるだけに勝ちたい1節になる。
京平はマイナスを返済し次節以降に決勝進出争いの輪に割って入りたいところ。

京平 +26.2P 田中 +8.1P 原 ▲22.5P 川崎 ▲ 11.8P

結果は京平がマイナスを返済した。
決勝進出率が高いだけに通年のリーグ戦は得意としているに違いない。
次節から注目だ。

田中はそろそろポイントを意識してきたかのような麻雀を打っている印象。結果としては嬉しいプラスで首位をキープ。
1年目の新人なだけに通年のリーグ戦の引き出しが多いベテランたちと対局した時の結果が重要になると見る。

第6節が終了し、上位陣のポイントをまとめると100Pオーバーが5人
田中+169.4P
岩井+133.2P
山本+120.8P
太田+108.3P
青嶋+106.0P
と続く。

残り4節。
上位陣のポイントがそこまで伸びていないだけに中位陣はここからの結果次第で決勝進出の可能性がまだまだある。

面白い展開が待っているに違いない。

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 田中寛治 ▲ 12.1 54.5 18.3 47.2 53.4 8.1         169.4
2 岩井健太 2.3 5.3 21.9 55.8 5.4 42.5         133.2
3 山本拓哉 3.9 ▲ 5.6 38.2 41.1 13.4 29.8         120.8
4 青嶋宏樹 15.7 ▲ 55.3 49.0 43.5 53.1           106.0
5 岡本和也 29.9 ▲ 4.1 29.4 ▲ 8.2 ▲ 18.9 56.8         84.9
6 太田昌樹 11.5 ▲ 24.7 76.2 45.3 ▲ 29.9           78.4
7 鈴木郁孝 ▲ 1.8 27.9 30.4 ▲ 33.9 ▲ 14.7 70.2         78.1
8 川崎義之 ▲ 7.5 38.4 24.7 ▲ 28.7 55.0 ▲ 11.8         70.1
9 土屋幸弘 ▲ 3.8 30.4   41.1 9.4 ▲ 20.2         56.9
10 中寿文 43.7 ▲ 13.0 ▲ 5.1 28.1 7.7 ▲ 8.8         52.6
11 原佑典 38.6 65.1 ▲ 13.4 ▲ 28.8 12.9 ▲ 22.5         51.9
12 足立純哉 36.7 9.8 ▲ 40.9 12.0 21.5           39.1
13 藤島健二郎 ▲ 51.1 2.6 ▲ 27.4 14.5 91.6           30.2
14 望月雅継 41.9 21.2     ▲ 45.7           17.4
15 京平遥 ▲ 20.2 ▲ 24.8 20.6     26.2         1.8
16 鈴木秀幸 ▲ 12.3 ▲ 31.2 63.9   12.2 ▲ 32.5         0.1
17 杉村泰治 ▲ 36.1 5.5 ▲ 15.8 82.5 ▲ 40.9           ▲ 4.8
18 藤本哲也 15.1 10.1 ▲ 6.0 ▲ 62.3   35.1         ▲ 8.0
19 岡田智和 ▲ 69.4 ▲ 24.2 ▲ 6.5 29.7 18.6 35.2         ▲ 16.6
20 平野敬悟 ▲ 41.1 6.4   ▲ 19.2 45.4 ▲ 13.5         ▲ 22.0
21 中野妙子 ▲ 58.9 32.3 ▲ 32.2 47.7 ▲ 2.1 ▲ 20.1         ▲ 33.3
22 鈴木涼太 28.7 ▲ 32.3 ▲ 42.5 11.6 ▲ 47.4 38.1         ▲ 43.8
23 大月れみ 4.6 22.1 40.2 ▲ 40.9 ▲ 5.6 ▲ 64.4         ▲ 44.0
24 蓮沼友樹 ▲ 2.2 1.1   ▲ 41.4 ▲ 32.0 18.1         ▲ 56.4
25 都築友和 ▲ 30.4 ▲ 55.1 ▲ 8.1 ▲ 4.4   33.9         ▲ 64.1
26 高木翔太 ▲ 3.2 ▲ 0.4 ▲ 65.0 ▲ 15.5             ▲ 84.1
27 鷲見隼人 28.9 35.7 ▲ 79.3 ▲ 68.1 29.2 ▲ 30.6         ▲ 84.2
28 大橋幸正 34.8 ▲ 33.9 ▲ 34.2 ▲ 13.4 ▲ 41.2           ▲ 87.9
29 渡辺洋巳 ▲ 2.0 9.4 ▲ 17.5 ▲ 26.1 ▲ 42.1 ▲ 15.4         ▲ 93.7
30 後藤咲 11.7 ▲ 54.4 ▲ 23.2 ▲ 22.3 ▲ 23.1 8.9         ▲ 102.4
31 相沢かおる 11.0 39.5 0.2 ▲ 86.9 ▲ 49.6 ▲ 108.8         ▲ 194.6
32 斉藤隆 ▲ 27.9 ▲ 58.3 2.1   ▲ 68.6 ▲ 56.3         ▲ 209.0

第34回静岡リーグ(プロアマ混合)第1節レポート

皆さんこんにちは。
前回、前々回と静岡リーグを連覇し、「ミスター静岡リーグ」の称号をいただきました32期後期生の川崎義之と申します。
前回に引き続き静岡リーグのレポートを担当させていただくことになりましたので、半年間どうぞよろしくお願いします。

9月15日、まだまだ残暑の厳しい中、第34回静岡リーグが開幕した。

私が初めて静岡リーグに参加したのは第28回。
当時は45名くらいのリーグ戦だった。それから少しずつ、着実に参加人数は増えていき、前期では77名、そして今期も70名近い参加者が集まった。
このような規模でリーグ戦が行えるのも、中部本部・東京本部所属のプロ、そしてアマチュアの皆様の参加があってこそ。この場を借りてお礼申し上げます。

前置きはこのくらいにしておいて、早速結果を見てみよう。

首位に立ったのは+78.3Pを叩き出した岡本プロ。
第27期の新人王で、静岡リーグは何度も決勝に残っている。
鳳凰戦でも順調に昇級しており、今期の静岡プロリーグでも上位に位置している。
今波に乗っている選手の1人で、今後も決勝進出争いの中心となる可能性が高い。

2位につけたのはアマチュアの本田さん。
第27回静岡リーグで予選を首位通過で決勝に進出しており、決勝でもプロ4人を相手に堂々と渡り合った実力者。
久々に巡ってきたチャンスを掴み取ることができるか。

3位もアマチュアの北川さん。長年北陸プロアマリーグに参加していて、決勝進出の経験もある。
さらに昨年静岡で行われた王位戦の予選を通過しており、公式ルールへの造詣は深いだろう。
静岡リーグでも再現なるか。

そして個人的に注目したいのは7位につけた北島さん。
1回戦、親で連荘を重ね大量リードしているところからの四暗刻ツモで16,000は16,500オール。
10万点近いトップとなり、この日のトータルでも大きく浮く結果となった。
北島さんは開会式の選手紹介での挨拶で、静岡支部のブログに取り上げられた直後のリーグ戦で大きく負けてしまうので、今期はそのようなことにならないよう頑張りたいとおっしゃっていた。次節が試金石の1戦となるだろう。

第34回静岡リーグの開幕節は9位までが50Pを超えるなど、いきなり縦長の様相を呈してきた。
私は+15.2Pというスタートだったが、離されないようについていきたい。

また、10位のうち7名をアマチュア選手が占める形となった。
次節以降のプロの巻き返しに期待したい。

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 岡本和也 プロ 78.3         78.3
2 本田真之 一般 76.4         76.4
3 北川光 一般 72.9         72.9
4 山本拓哉 プロ 72.7         72.7
5 渡部文也 一般 63.4         63.4
6 宮地孝尚 一般 59.6         59.6
7 北島武弘 一般 56.6         56.6
8 高木翔太 プロ 54.1         54.1
9 西田孝志 一般 51.6         51.6
10 平田拓也 一般 47.5         47.5
11 都築友和 プロ 38.8         38.8
12 田中寛治 プロ 36.8         36.8
13 大谷数則 一般 35.7         35.7
14 阪本恭郎 一般 35.5         35.5
15 望月雅継 プロ 31.0       31.0
16 平野敬悟 プロ 25.8         25.8
17 牧野卓人 一般 22.8         22.8
18 土屋幸弘 プロ 21.4         21.4
19 伊藤真 一般 16.9         16.9
20 川崎義之 プロ 15.2         15.2
21 斉藤隆 プロ 13.8         13.8
22 鈴木雅人 一般 13.5         13.5
23 舟橋晃 一般 12.9         12.9
24 安藤順一 プロ 11.7         11.7
25 久保田和治 一般 9.4         9.4
26 白井健夫 一般 5.9         5.9
27 松清一樹 一般 4.5         4.5
28 堀孔明 一般 4.4         4.4
29 鈴木秀幸 プロ 0.0         0.0
30 鈴木郁孝 プロ 0.0         0.0
31 小山剛史 一般 0.0         0.0
32 太田昌樹 プロ 0.0         0.0
33 鈴木博直 一般 0.0         0.0
34 深見翔 一般 0.0         0.0
35 片山一哉 一般 0.0         0.0
36 渡辺洋巳 プロ 0.0         0.0
37 杉村泰治 プロ ▲ 2.0         ▲ 2.0
38 大月れみ プロ ▲ 2.9         ▲ 2.9
39 蓮沼友樹 プロ ▲ 3.5         ▲ 3.5
40 中野一男 一般 ▲ 4.2         ▲ 4.2
41 藤井太郎 一般 ▲ 6.1         ▲ 6.1
42 源馬健太 一般 ▲ 9.9         ▲ 9.9
43 高橋孝基 一般 ▲ 10.4         ▲ 10.4
44 藤島健二郎 プロ ▲ 11.6         ▲ 11.6
45 伊藤裕美子 一般 ▲ 11.8         ▲ 11.8
46 小倉雨 一般 ▲ 15.7         ▲ 15.7
47 石津寿人 プロ ▲ 18.2         ▲ 18.2
48 村瀬光佳 一般 ▲ 22.0         ▲ 22.0
49 松永誠 一般 ▲ 22.6         ▲ 22.6
50 鈴木貴仁 一般 ▲ 24.6         ▲ 24.6
51 大橋幸正 プロ ▲ 25.1         ▲ 25.1
52 井上一雄 一般 ▲ 27.4         ▲ 27.4
53 福井弘人 一般 ▲ 28.1         ▲ 28.1
54 八木寛大 一般 ▲ 34.0         ▲ 34.0
55 影山恒太 一般 ▲ 35.7         ▲ 35.7
56 原佑典 プロ ▲ 40.8         ▲ 40.8
57 青嶋宏樹 プロ ▲ 41.9         ▲ 41.9
58 渡会拓人 一般 ▲ 50.9         ▲ 50.9
59 牧野光治 一般 ▲ 51.9         ▲ 51.9
60 鷲見隼人 プロ ▲ 56.3         ▲ 56.3
61 大橋義一 一般 ▲ 57.0        

▲ 57.0

62 中野妙子 プロ ▲ 58.8         ▲ 58.8
63 中寿文 プロ ▲ 59.2         ▲ 59.2
64 坂本彰光 一般 ▲ 59.7         ▲ 59.7
65 京平遥 プロ ▲ 61.6         ▲ 61.6
66 服部哲也 一般 ▲ 64.7         ▲ 64.7
67 加藤拓 一般 ▲ 65.3         ▲ 65.3
68 安藤真由美 一般 ▲ 66.6         ▲ 66.6
69 山内紀博 一般 ▲ 76.6         ▲ 76.6

第198回:プロ雀士インタビュー ダンプ大橋  インタビュアー:大月 れみ

第6期WRC優勝 ダンプ大橋プロインタビュー!

みなさんこんにちは!
日本プロ麻雀連盟33期生の大月れみです。
今回なぜか私が、大橋プロのインタビューを務めさせていだたくことになりました。
なぜだろう?話したこともなければお会いしたこともない。。
今までの優勝者インタビュー記事を読んでいるとだいたい何かしら皆さん近しい存在の方がやっている印象。

なぜ私なんだ、、、?
考えたーーーーー。

最近私が浴衣を着て撮った写真をTwitterに載せた際、「どすこい!大月部屋へようこそ」とか書いていたからまさか仲間だと思われたのかな?!?!?!

それとも日本一の高さからバンジージャンプした動画を載せた際に、皆から「バンジー大月」て呼ばれたから???語呂が似てる、、?

いや、、、違う!!きっとダンプさんは少しコミュ障ぽいから高コミニュケーション能力を持つ私が選ばれたんだ。きっとそうだ!!!!!
そういうことで私らしく、初対面の先輩にも突っ込んでいくスタイルで、今回は謎に満ちたダンプ大橋プロの生態を暴くことにしました!よろしくお願いします!

 

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大月 『今日はダンプさんの事をいちから教えて頂こうと思うのでよろしくお願いします!』

ダンプ「お願いします。」

大月 『まず、お仕事は何をされてるんですか?』

ダンプ「僕雀荘の店員だよ。毎日麻雀してるよ。」

大月 『あ!そうだったんですね!じゃあ麻雀だけで生きてるんですね!』

ダンプ「生きてる、、、?うん。地元にずっといる。めんどくさいんだよね。外に出るのが。」

大月 『なるほど(笑) 麻雀はいつからやっているんですか?』

ダンプ「本当に子供の頃から。きっかけは家族麻雀だったんだよね。そっから興味を持って覚えた。」

大月 『なんでプロになろうと思ったんですか?』

ダンプ「これ結構話してるけど、高卒で働いたんだけど、入った会社が本当に腐ってて。会社入ってもしばらくやることがなくて暇だなぁと思ってた時に見たのが連盟のHPだったんだよね。それで逆に仕事をやめるきっかけになったんだよね。」

大月 『なるほど~!』

ダンプ「でも当時は酷かったよ。プロテストの時、アガった時に役言ってたもん(笑)」

大月 『たまにいる雀荘のおじさんですね(笑)』

ダンプ「本当そう本当そう(笑)」

大月 『じゃあ、好きなプロとか目標のプロはいますか?』

ダンプ「好き、、、とかはない、、けど、、まあ仲良くしてもらってるのは藤崎智プロとかかなあ。てか僕自体本当に麻雀プロの知り合いとか少ないから、、」

大月 『なるほど!、、確かにいるイメージないです!(笑)』

ダンプ「いや、本当、割と結構ガチな方のコミュ障だからさ。(笑)だから麻雀プロとなにかしたってのがほとんどない。それこそこないだWRCの決勝の後に直さんと杉山くんとかで飲んだんだけど、麻雀プロとお酒飲むの10年振りくらいだった。」

大月 『へぇ~!じゃあ普段は地元の友達と遊んだりしてるんですか?』

ダンプ「いや、本当に友達いないの!だってほら、、今僕の携帯連絡先登録ゼロだから。」

大月 『え?(絶句)』

 

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大月 『ところで、麻雀プロ名鑑見たんですけど、ライバルは古橋プロって書いてあったんですがなんでですか?』

ダンプ「あーそれ3、4年前に書いたやつでその当時、事務局で古橋プロと働いてたからノリで書いただけなんだよね~」

大月 『あ、じゃあ特にライバルとは思ってない??』

ダンプ「うん。別に。どうでもいいかな~」

大月 『どうでもいい(笑)(笑)じゃあ古橋プロのことは眼中になかったんですね!笑』

ダンプ「うん。どうでもいい(2回目)」

大月 『あ!でもそれで思い出したんですけど、私ちょっとダンプさんコミュ障なのかなー?てもともと思ってたんですよ。(失礼)でも、この間【(ワイワイ楽しむ感じの)大会のゲスト決まりました】て古橋プロがTwitterに書いてたやつにダンプさんが【いいなあ~】て呟いていたので、え!こういうの参加したいんだ!ってびっくりしたんですよ!(笑)ワイワイするの苦手かなあって思ってたので!』

ダンプ「いや、やっぱ呼んでもらえるのっていいじゃん(笑)あとは、藤崎さんとセットにしてくれればまあまあ僕喋るから(笑)」

大月 『藤崎さんいじってくれそうですもんね(笑)』

ダンプ「そう。だから呼んでもらえることがあれば藤崎さんとセットでお願いしたい(笑)」

だそうです(笑)皆さんダンプさんをゲストに呼びたい時は是非、藤崎プロとセットでお願いします!!(笑)

大月 『根本的な質問なんですけど、なんで【ダンプ大橋】なんですか?』

ダンプ「麻雀格闘倶楽部に出る時にインパクトあるのがいいねってなって、森山会長が付けてくれたの。当時は絶対やめてくださいって言ってたんだけど今思えば美味しいよね(笑)」

大月 『美味しい!一発で覚えますもん!』

 

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以前Twitterにこんなことを書いていたダンプ大橋プロ。

大月 『景色が変わるとはどういう感じなんですか?』

ダンプ「まあ、まず名前覚えてもらえたり、色んな方に話しかけて貰えることが増えたかな。僕の存在を知ってもらえたことは大きいよね。当時は地味な感じで日吉さんと一緒に最下位リーグの下の方を仲良く2人で争ってたから。(笑)でも、そのあとトントン拍子にAリーグまで昇級できたんだよね。」

大月 『日吉さんとだいぶ差をつけたんですね(笑)』

大月 『では、好きな言葉とかありますか?』

ダンプ「【ありえないことはありえない】っていう言葉が好きだったのね。確か麻雀格闘倶楽部入る時も言ったんだけどさ。麻雀やってるからさ、ありえないって言われることが起きたりするわけじゃん?だから好きだったの。でもさ、その後にね【鋼の錬金術師】って漫画のキャラクターが全く同じこと言ってて(笑)僕の方が先に考えてたと思うんだけどね。」

大月 『えー!ダンプさんの方がその言葉先取ってたんですね(笑)でもあんな人気漫画で表に出ちゃったらダンプさんがマネしたみたいになっちゃいますもんね(笑)』

ダンプ「そう。だからそれ以来言わなくなった(笑)」

大月 『ジンクスとかはありますか?大事な対局前になにかするとか。』

ダンプ「んーーーー。ない。、、、、ないとゆうか、僕わりとポジティブだから、前の日に麻雀負けてたら【今日負けたんだから明日負けるわけないじゃん】って思うし、前の日に麻雀勝ってたら【調子良いじゃん】て思うタイプなんだよね。」

大月 『へぇー!意外です!ポジティブなんですね!ダンプさん、以前はロン2の牌譜を見て麻雀の勉強していると言っていましたが最近も勉強方法はそんな感じですか?』

ダンプ「最近はやっぱり放送対局をよく観るようになったね。麻雀って100人いたら100通りの打ち方があると思って。だから解説とか聞くのも好きなんだよね。」

大月 『あー!私も解説聴いてこういう考え方もあるんだなーって思ったりします。』

ダンプ「否定することが嫌いなんだよね。よくさあ、他の人が打った打牌について書いてる人とかいるじゃん?これはない。とかさ。オカルト否定とかさ。でもさ、僕からするとそうやって打ってる人がいる時点で、否定してもそういう相手と打つんだよ?って思うわけ。」

大月 『たしかに!!』

ダンプ「だからやっぱりベストなのは、いいものは取り入れて、要らないものは使わなきゃいい。色んな人の考えを知れば知るほど引き出しが増えるし、その引き出しを適正な所で使えば、麻雀強くなるんじゃないかな。とは思うよね。」

大月 『きっとそれがダンプさんの麻雀の強さの秘訣ですね!』
(大月感動して拍手。パチパチパチパチパチパチ)

大月 『じゃあ~そろそろ対局の話にしましょうか!決勝までは、どんな感じで勝ち上がってきたんですか?』

ダンプ「本当に毎回ギリギリだったよ。毎回なんとか2着で残れたかな。」

大月 『決勝戦でも1回戦目に杉山プロがアガりまくってだいぶ点数持ってましたよね。まだ1回戦目とは言え、決勝で1人がボーンと抜けられるとどういう気持ちになるんですか?』

ダンプ「もう、おうち帰りたくなったよね、、、(笑)」

大月 『早い(笑)諦めないで下さい(笑)』

ダンプ「まあもちろん、やることはやるんだけどさ、いいなあ~羨ましいなあ~って羨ましがってるかな(笑)」

大月 『そこはポジティブじゃないんですね(笑)でもそこから結局逆転しましたもんね!』

ダンプ「まあ、ついてたんだけど。でも一応ああなると、やることって、優勝しか意味が無いわけだから杉山くんしか見なくなるわけ。」

大月 『ふむふむ。』

ダンプ「例えば次の半荘に最低限でも杉山くんより上の着順にいればとりあえず差は縮まるじゃん。もし自分が3着で杉山くんが4着だったとして、自分がトータルラスになったとしてもトップまでの差は縮まるじゃない。そこは大事だと思ってて。だから絶対杉山くんにだけは打たない。他の人には打ってもいいって感じで打ってた。」

大月 『なるほど』

ダンプ「トーナメントとかでさ、僕他の人と少し考え方が違うと思うんだけど。自分が残るとか優勝することを考えるんじゃなくて、まず自分が脱落しないことを考える。で、他に脱落者を作っていく。2人勝ち上がりとかだったら1人脱落者がいたら勝ち上がれる確率が50%から67%になるじゃん。そういうゲームだと思ってる。」

大月 『なるほど~!そして2回戦目で杉山くんがラス目になったこの局。』

 

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ダンプ「あー!この後、直さんに四筒切られてリーチかけられて僕が8,000放銃したやつね。2回目の帰りたくなった時。」

大月 『五筒切るか六筒切るかの所で解説の方は【ダンプは両面待ちにするでしょう。】って言ってたのを見事に裏切って高めのトイトイに受けての五筒切りだったのですが、なぜこっちの受けにしたんですか?ホンイツドラドラの親の満貫で充分高いし、アガリやすさなら両面待ちにするかなと思ったのですが。』

ダンプ「両面にしませんよおお!(笑)だってさ、あれ、結果直さんから打たれたのが四筒だったけど、じゃああの状況で浮いてたのが六筒でもドラでも直さん打つでしょ。だからあの状況では出た時に後悔しないように打点が高い方にうけるよ。まあだから後悔はしていないんだけど、、、打たれりゃそりゃ直さんの当たり牌掴むよねって思ったよ(笑)」

大月 『麻雀あるあるですよね(笑)』

ダンプ「とは言っても直さんだから打ってもいいってのはあったね。もしもあれが杉山くんだったらあの七索は打たないからね。」

大月 『なるほど~!』

ダンプ「そのあと伊達さんにタンヤオドラ3打ってまた帰りたくなったよね(笑)」

大月 『3度目の帰宅願望(笑)』

ダンプ「やっぱ勝つ日はあーゆうの掴まない気がするから今日は僕の日じゃないんだな~とか思いながらやってたよ」

大月 『でも結局ダンプさんが勝ちましたよね!(笑)裸単騎もありましたね(笑)』

ダンプ「あの二索ね(笑)」

 

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大月 『観てる方としては、せっかく裸単騎だったのでツモ牌上に載せて【T】にして欲しかったです(笑)』

ダンプ「でも怖くない!?(笑)あれで上に載せて滑って牌倒しちゃったらチョンボかもしれないでしょ?(笑)そんな怖いことできない!(笑)」

ここで堂々とTにする佐々木寿人プロをどうぞ。

 

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大月『その後、トータルトップになったダンプさん。直さんも最後のインタビューで【ダンプさんが押す所でちゃんと押してた】と言っていましたが、親の直さんからリーチが入って一発で三筒を押してアガリきったこの局とかのことかなあ?って思ったのですが、これはなぜ押せたんですか?』

 

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ダンプ「あれ結構僕の中では算数なんですよ。あの時点で6,000オール引かれるとほぼ並ばれる点差だったのね。だから12,000打っても並ぶじゃない。じゃあもしもオリました。4,000オールつもられたら点差が8,000点差くらいになる。次に交わせる手が入って交わしたとしても残り2局で僕ラス親で満貫ツモ条件とかになっちゃうかもしれない。だったら、僕もテンパイしてるわけだし押した方が得かなって。やっぱり自分が勝ってるうちに勝負しないと本当に何も出来なくなるから。もしあそこで打ったとしても最後、親番も残ってたしね。」

大月 『なるほど~!!』

ダンプ「だからああいう時は2回チャンスがあるって思うんだよね。2回あるチャンスのうち1回勝てばいいわけだからオリてチャンスを逃すよりも戦った方が得だと思うんだよね。」

大月 『なるほど×100。本当に強かったです!!かっこよかったです。優勝本当におめでとうございます!!』

ダンプ「ありがとうございます!」

大月 『じゃあ最後に、、この先の目標を教えてください!』

ダンプ「やっぱ一応Mリーグがあるから、、、Mリーガーになれたらいいなあとは思うかな。」

大月 『おおお!応援してます!!ではインタビューはこの辺で。ありがとうございました!!』

ダンプさん、コミュ障って言いながら意外とものすごーく話してくれました!!(笑)ダンプさんありがとうございました!

ちなみにチーズ料理をご馳走して頂きました!ごちそうさまでした!

ダンプ大橋プロ。
第6期WRC優勝本当におめでとうございます!!!

 

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「全日本健康マージャン交流大会」in 新潟県村上市レポート 和泉 由希子

第34回国民文化祭・にいがた2019 第19回全国障害者芸術・文化祭にいがた大会
「全日本健康マージャン交流大会」in 新潟県村上市レポート:和泉由希子

令和元年9月15日から11月30日の77日間、
「第34回国民文化祭・にいがた2019、第19回全国障害者芸術・文化祭にいがた大会」が新潟県で開催されました。

「国民文化祭」とは国内最大の文化の祭典であり、昭和61年から毎年、全国各都道府県で開催されています。
会期中は、様々な文化に触れる事情が県内各地で行われ、また今回は「国民文化祭」と「全国障害者芸術・文化祭」の一体開催により、障害のある人もない人も共に楽しみ、交流の輪を広げます。

個人的な話になりますが、私は母が障害者であり、自身が介護の仕事に携わっていた時期もあったので、このような祭典に参加させて頂けることが本当に嬉しく、楽しみにしていました。

というわけで今回は、その祭典の1つとして行われた、「全日本健康マージャン交流大会」についてレポートしたいと思います!

 

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麻雀大会の会場となったのは、村上市の「パルパーク神林」という総合体育館です。
なんと!参加者は約300名!各都道府県の代表たちが全国から集まります。

参加者の最年長は88歳のおばあちゃん、最年少は10歳の男の子!
やっぱり麻雀って幅広い年代から愛されているんだなぁと嬉しくなります(^^)

「いつもテレビ見てるよー!」「応援してるよー!」と沢山の方が声をかけて下さって、握手してくださる手がみんなあったかい。

可愛い男の子と写真撮ってもらいました♪

 

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手積みの麻雀って私は久しぶりだったんですけど。皆さん、健康麻雀で打ち慣れてるのか、積むのがお早い!しかもすごく楽しそうに打ってくださるので、私も自然と顔がほころびます。

対局終了後に、初対面の参加者さん同士が仲良く語り合っていたりして、健康麻雀らしいアットホームな雰囲気がとても素敵でした。

 

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↑写真のように一列に並ぶと圧巻ですね!

ゲストプロは日本プロ麻雀協会の五十嵐毅代表と、最高位戦日本プロ麻雀協会の足木優プロ。
お2人とも新潟出身!

そして参加プロは、我が日本プロ麻雀連盟の森山茂和会長、わたくし、最高位戦日本プロ麻雀協会の園田賢プロ、日向藍子プロ、麻将連合の小林剛プロ、日本プロ麻雀協会の鈴木たろうプロ、水瀬夏海プロ、RMU代表の多井隆晴プロ。
こんなにいろんな団体のプロが一同に集まる大会なんて、なかなか無いです!

 

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今回の優勝者は宮城県代表の大久保忠春さん!
おめでとうございます!(≧∀≦)

実は、前回の大分大会では森山会長が優勝してるんです!
なので今回は、会長の麻雀の血を引く?私が優勝しよう!と意気込んでいたのですが・・・。

1回もトップ取れず、全然ダメダメ。
やっぱり私と会長じゃ腕が違うみたいです(T ^ T)

 

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そして、全国麻雀段位審査会副委員長である、望月雅継プロ。
普段から麻雀教室をしたり老人ホームに訪問したりして、健康麻雀の普及活動に尽力されています。
今回の大会では運営サイドでお忙しいのに、たくさんお世話になりました。
ありがとうございました!!!

 

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最後に、女同士のオフショットを1枚♪
自然と笑顔がでます(*^▽^*)

年代も性別も障害も関係なく、ただ「麻雀」という1つの競技だけで通じ合える。
本当に素晴らしい大会に参加させて頂き、身が引き締まると共に、心からあたたかい気持ちになれました。

毎年行われている大会ですが、まだまだ発展途上で門戸も広くないと感じるので、もっともっと多くの人に知ってもらって、もっともっと多くの人に参加してもらえたらと思います。
素晴らしい大会だからこそ、このレポートが皆さんに知ってもらうキッカケになればいいな!

これを読んで下さっている皆様とも、いつか会場でお会いできることを願って。
長々とありがとうございました。

第6期JPML WRCリーグ 決勝観戦記 ケネス徳田

●格上に厳しいタイトル戦

半期に1度行われるこの『JPML WRCリーグ』も今回で6期目を数える。旧「チャンピオンズリーグ」から数えると18年36期。夏目坂スタジオができて放送対局が行われはじめたのが2014年前期(第26期チャンピオンズリーグ)である。その第26期からの決勝戦進出者と当時のリーグを見てもらいたい。

歴代優勝者(JPML WRCリーグ)

年度 優勝者 2位 3位 4位
第5期 2018年度後期 沢崎 誠(A1) 仲田 加南(C2) 前原 雄大(A1・鳳凰位 HIRO柴田(A1)
第4期 2018年度前期 藤島 健二郎(B1) 東谷 達矢(C1) 前原 雄大(A1・鳳凰位 沢崎 誠(A1)
第3期 2017年度後期 小林 正和(D2) 清原 継光(C3) 中川 基輝(C3・前回優勝 ケネス徳田(C1)
第2期 2017年度前期 中川 基輝(D2) 藤島 健二郎(B1) 近藤 久春(A1) 井出 一寛(C2)
第1期 2016年度後期 羽山 真生(C2) 菊原 真人(D3) 勝又 健志(A1・鳳凰位 中村 慎吾(B2)

歴代優勝者(チャンピオンズリーグ)

年度 優勝者 2位 3位 4位
第30期 2016年度前期 庄田 祐生(D3) 大庭 三四郎(E) 北條 恵美(C2) HIRO柴田(A1)
第29期 2015年度後期 阿部 謙一(D3) 山田 浩之(A2) 野方 祐介(C2) 福島 佑一(D1)
第28期 2015年度前期 西島 一彦(C1) HIRO柴田(A1) 石立 岳大(D1) 平野 良栄(D3)
第27期 2014年度後期 客野 直(B2) ケネス 徳田(D1) 吉野 敦志(D3) 安達 紘文(D2)
第26期 2014年度前期 松崎 良文(C1) 田中 史孝(C2) 安村 浩司(B2) 太田 優介(C2)

※赤字はベスト16シード

感覚的にWRCは「波乱が起きやすい」「格上に厳しい」と思われているが、データを見ても一目瞭然。本命と呼べる選手が優勝したのは第27期チャンピオンズの客野直くらい(Dリーガー3人相手だと当然か)で、あとはほぼ均等にリーグ2番手~4番手が優勝している。それだけ誰が勝ってもおかしくない、というよりむしろ本命が一番勝ちにくいタイトル戦となっている。

 

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そうなるともっとも不利なのが現鳳凰位・吉田直か。「鳳凰位決定戦ディフェンディング」「WRCベスト16」などの権利は、裏を返せばそれだけ実戦機会が失われるということ。特に吉田のような気合で打つタイプにとっては調整不足の感が否めない。

 

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リーグ的には2番手となるダンプ大橋(A2)。十段戦こそ決定戦は3回とも5着敗退と最悪の相性(3回行けるだけでも好相性か?)だが、それ以外(新人王戦・王位戦・グランプリMAX)は決勝戦に勝ち進めば100%優勝と無類の勝負強さを誇っている。

 

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杉山俊彦(D3)。巣鴨本部道場スタッフとして知名度上昇中。ベスト16・ベスト8と共に卓内1位通過は絶好調の証。(ちなみに私は過去2回決勝戦進出時、トーナメントはすべて2位残り。好調度0)
WRCになってからはリーグ3番手の優勝確率が高く、データ・充実度からなら本命印を打てる存在か。

 

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伊達朱里紗(D3)。本業声優。プロ歴1年目というよりデビュー期で決勝進出という快挙。しかもWRCになってからは女流初。杉山とは対象的に、ベスト16・ベスト8は最終戦での大逆転でここまで勝ち残ってきた。

 

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ちなみにこの決勝戦の2週間前に夏目坂スタジオでは『第4期プロアマオープン競技会』が行われ、奇しくも吉田・ダンプ・杉山の3名が対局・

 

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結果は…3名ともベスト16敗退。もっともこの大会もプロに非常に厳しいというデータが出ている。むしろ夏目坂スタジオに魔物が棲んでいるとしか……。

 

 

●道中の好調さが継続

1回戦、東1局8巡目(ドラ二筒)の4人の手牌。

東家・杉山
三万三万四万六万八万五索六索三筒三筒三筒五筒六筒七筒

南家・ダンプ
二万四万四万五索六索七索二筒二筒五筒六筒七筒八筒八筒

西家・吉田
二万三万六万七万八万三索六索七索二筒二筒六筒七筒西

北家・伊達
五索六索七索八索八索一筒三筒四筒七筒八筒九筒発発

3人がイーシャンテン、吉田だけリャンシャンテンだがドラトイツで好形・手役残りと大好物の形。通常1人くらいはボロボロの手牌なものだがさすが決勝戦。ここまで勝ち残ってきた運気が違う。とはいえその4人の中でも一番の運気を持っていたのが、やはりここまで2連続1位通過だった杉山であった。

マンズのリャンカンから埋まって即リーチ。意外にもつれたが終盤七索をツモって2000オールスタート。そして…

 

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5本場まで積み6万点近く稼ぎ出す。東3局では
8巡目西家

一万一万八万九万九万一筒一筒九筒九筒西西白中 出る九万 ドラ三筒

の形から果敢に九万ポンから入ったのが大成功。

 

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しかもダンプ・吉田の2件リーチを潰しての満貫のアガリは値千金。

1回戦終了
杉山 +51.8
伊達 +5.0
ダンプ▲14.1
吉田 ▲43.7

 

 

●長過ぎる道中?

杉山にとっておそらく決勝戦は初めての舞台。その立場で、1回戦で大きなトップを取って考えることは?
「オール2着、あわよくばもう1回トップで優勝」ともちろん考えるであろう。しかし問題はその方法論である。

 

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杉山は手数が多い雀風、1回戦こそ親でのリーチや満貫の仕掛けで素点を伸ばしたが、全体的なイメージとしては終盤のテンパイに強く固執するタイプ。例えば2回戦東4局1本場、親番で

 

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五筒八筒が5枚目を切られた直後の六筒のポンテン。で三万六万待ちテンパイ。もちろん取るのが普通かもしれない。
しかし3者にしてみたら、ドラが九万だけにほぼ1500の仕掛け。状況が状況だけに押し返しやすい局面。
現に結論から言うと北家・ダンプに

四万四万四万五万六万七万九万九万三索四索中中中  ドラ九万
のテンパイが入ってしまい、直後杉山が二索をツモ切ってダンプの6400のアガリとなった。
結果的には杉山が仕掛けなかったとしてもダンプが自力で満貫のツモアガリとなっているのだが…例えば決勝慣れしている選手ならば、杉山のこの状況では「ポンテン取らず、ノーテンで親番は落ちてもいいから、とにかく自力でテンパイ入れてリーチ」という選択をしているかもしれない。少なくとも「終盤安いテンパイを入れたがため危険牌を切り続ける」リスクは回避したかもしれない。
いずれにせよ杉山にとってはこの6400が、2回戦目のラスへのきっかけとなる非常に痛い放銃であった。

2回戦成績
吉田 +25.1
ダンプ +7.2
伊達 ▲10.3
杉山 ▲22.0

2回戦終了時
杉山+29.8 伊達▲5.3 ダンプ▲6.9 吉田▲18.6

 

 

●2本場には何かが起こる!?

2連続流局でむかえた東1局2本場。まずダンプが456三色テンパイでリーチ。

 

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宣言牌のドラ八筒を伊達がポンテン。

七万七万四索五索二筒三筒四筒四筒五筒六筒  ポン八筒 上向き八筒 左向き八筒 上向き  ドラ八筒

同巡、親番・杉山も追っかける。

 

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三者のぶつかり合いを制したのは…伊達だった。ダンプが三索を掴んで伊達が満貫のアガリ、そして合計3000点の供託を得る。

 

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東2局2本場、吉田が満貫ツモ。

 

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ヤミテン満貫に構えていたものの、仕草と表情は「ツモるならリーチだったか」と今一つ。

そして東3局2本場(ドラ六筒)、今度も杉山・ダンプのリーチ合戦。
西家・杉山
五万六万三索三索三索四索五索二筒三筒四筒六筒七筒八筒

北家・ダンプ
二万三万三万四万四万五万六万七万二索二索四筒五筒六筒

軍配はダンプが高目二万ツモで3000・6000。各2本場には必ず誰かが大物手ツモアガリ。これで杉山1人置いていかれ、いわば展開ラスを押し付けられてしまうが南3局「2本場」で…

 

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ドラの北ポンしての王手飛車。西をツモって満貫のツモアガリ。これで3着浮上となった。

3回戦成績
ダンプ+32.5
吉田  +7.0
杉山 ▲11.5
伊達 ▲28.0

3回戦終了時
ダンプ+25.6 杉山+18.3 吉田▲11.6 伊達▲33.3

 
 

●これぞ横綱相撲!?

おそらく4者ともここまで僅差のWRC決勝は過去に類を見ない(第3期WRCでの私は240P差!)。
普段以上に全員がトップを欲しがるこの半荘、最初に動き出したのは吉田だった。

 

100

 

南家・吉田 1巡目

二万一索四索四索五索七索七索九索九索九索四筒八筒白 出る八索 ドラ二筒

東家・杉山の1巡目打八索を仕掛けて一色攻め。6巡目に杉山から先制リーチが入るも10巡目にツモアガリ!

一索三索四索四索五索六索七索  ポン九索 上向き九索 上向き九索 左向き  チー八索 左向き七索 上向き九索 上向き  ツモ二索

リーチ時点では三索六索が無いリャンシャンテン。しかし「荒ぶる鳳凰」にとってはお構いなし。常に挑戦者の立場を忘れぬ吉田の重量級のアガリであった。

さて重量級といえば見た目も雀風もダンプが第一人者。飄々(ひょうひょう)としたアガリを繰り返しながらも打点は重い。

 

100

 

東2局
六索七索二筒二筒二筒東東東発発  チー四筒 左向き五筒 上向き六筒 上向き  ロン八索  ドラ発

東3局
七万七万八万八万九万九万一索二索三索三筒三筒南南  ツモ南  ドラ七万

しかも東3局は吉田・伊達の2件リーチを潰してのアガリは値千金。こうなると僅差ながらトータルトップのダンプが断然有利。南1局の杉山の親番は吉田がアガリ、その吉田の親番はダンプがアガる。もちろん南3局の伊達の親番もダンプが流す。

4回戦成績
ダンプ+30.1
吉田 +15.9
伊達 ▲12.3
杉山 ▲33.7

最終成績
ダンプ+55.7 吉田+4.3 杉山▲15.4 伊達▲45.6

思えば直近でダンプが優勝した第9期麻雀グランプリMAXも序盤ビハインド、道中逆転し、終盤も適度な点差ゆえ常に勝負し続けての優勝だった。勝ち方を知ってるゆえ勝負所を間違えず、それでいて常に戦い続ける、これぞ「横綱麻雀」である。

 

100

 

負けた3者も身のある決勝戦だったに違いない。実戦不足の吉田にとっては鳳凰戦防衛に向けた場として。杉山・伊達にとっても初の決勝戦であり、そしてD3リーガーにとっては喉手の特昇リーグの権利を得た。
そして優勝したダンプ。十段戦以外は決勝4戦4勝と勝率100%を維持。相当すごいことなのだが…やはり十段戦の相性の悪さの印象が強すぎか。もしかしたら5人打ちでの決勝戦は不向きなのかもしれない。抜け番があるため気合が削がれるのか集中力が途切れるのか(あるいは昼寝して寝起きのせいか)。

第21期北陸プロアマ混合リーグ第1節レポート

今回第21期北陸プロアマリーグのレポートを担当させて頂く事となりました、日本プロ麻雀連盟35期生梅本翔と申します。
勝手ですがレポートを書き始める前に簡単に自己紹介をさせていただきます。

自分は現在、石川県内の現役大学生で年齢は21です。麻雀のルールを覚えたのは高校生の頃で、大学2年の冬に本格的に打ち始め、まだまだ上の世界が見てみたいと思い半年後にプロテストを受験し、今年の4月よりプロとして活動をさせていただいています。雀風は面前主体の攻め型で、好きなプロは前原雄大プロ、佐々木寿人プロです。長くなりましたがレポートへ移らせていただきます。初めてのレポートで稚拙な文章になると思いますが最後まで見ていただけると幸いです。

第20期と違い一発裏無しの連盟公式ルールでの開催となった第21期、立ち上がりで苦労する者もいる中、首位スタートで一番に抜け出したのは一般参加の山元さん。
まずは大事な初戦、いきなり試合時間2時間、消化局数25局にも及ぶ激闘を1人浮きトップで突破した。
続くは2回戦、放銃こそないものの、手が入らず気が付くと南2局。持ち点は21,000点で12巡目で以下の牌姿でのテンパイ。

四万四万一索一索二索三索四索六索三筒三筒三筒五筒六筒七筒

ドラドラである以上、この手は絶対に逃したくないが問題は待ち選択だ。
一索切りヤミorリーチ、六索切りヤミorリーチこの4択があると思われる。関連牌の状況だけ見てみると、一索は場に1枚切れ、二索三索は場に3枚ずつ切られており、五索は場に1枚切られている。
ドラの四万は下家が二万二万 左向き三万 上向き四万 上向きでチーしており1枚見えている。ここで山元さんは六索切りリーチを選択した。
理由としては、「五索に手応えを感じたが一索は誰も止まらず、山にいる。万が一、四万をツモった場合のアガリ逃し、放銃は避けたい」とのことだった。

しかし、無情にも一発ツモは五索。自分の選択が間違っていたのだろうか?嫌な予感がする。
迎えるは17巡目、ツモったのはラス牌の四万、会心の2,100・4,100で原点復帰まであと一歩のところまできた。
その後テンパイ料の収入で30,000点まで回復し、実質2回戦はこのアガリのみで浮きの3着で2回戦を終えた。

続く3回戦で2着、4回戦でトップを取り+53.9Pを記録し初戦をまとめた。

4回戦で50局以上打ち、リーチは3(成功率100%)、放銃は1,000点1回、2,000点1回と驚異のリーチ成功率、放銃率の低さをみせてくれた山元さん。
試合後に「2回戦を浮きで終えたのが大きかったです。前期は守備力の無さを痛感しました。今期は守備に注力すべく挑みます。」と力強く語った。

山元さんに続くは荒谷。重厚な麻雀を見せ二番手に躍り出た。
1回戦東2局、南家で先制リーチを受ける中、以下の牌姿で12巡目を迎える。

五万六万七万五索五索六索六索七索七索三筒四筒九筒九筒  ドラ七万

普段ならリーチを打っているであろう彼が、何も言わずリーチ者に対し無筋、生牌と押していく。長く苦しい無言の押しの先には荒谷のハイテイが残っていた。そしてハイテイに眠っていたのは五筒、執念の2,000・4,000のツモアガリ。
「いつもならリーチを打っているが、自分の中で本当に危ないと思う牌を持ってきたときに対応することができるように、自分の手に蓋をしなかった。前回の反省を活かし、初戦なので慎重にいきたいと思った。」と語った荒谷。
前回のプロアマリーグで、彼は第1回戦で躓き、そのままズルズルとポイントを失って全節マイナスという結果で終えた。以前の自分を思い出し、弱気が頭をよぎる中、彼は自分の麻雀を貫き通した。
その後も持ち前の打撃系麻雀の本領を発揮し1313で̟+42.8Pとベテランの意地を見せた。

プロアマリーグ常連の光岡さんは1222の全連帯で+41.3Pを記録した。初戦、無風状態のまま突入した東ラスで、300・500の初アガリを決め、勝負は南3局。北家での9巡目、対面と上家からの2軒リーチを受け、ドラ四万での以下の牌姿。

四万六万六万一索三索三索五索七索八索九索六筒七筒八筒

自分の場合、2軒リーチを受けている以上、テンパイでない限り手を進めることはないのだが、光岡さんは違った。上家から打たれる六索に反応し、六索 左向き七索 上向き八索 上向きの形でチー打九索とした。この六索に反応できる人は少ないのではないだろうか?
この仕掛けが功を奏し、結果 

四万六万三索三索六筒七筒八筒  チー六索 上向き七索 上向き八索 上向き  チー六万 上向き七万 上向き八万 上向き 

この形で五万をツモり、リーチ棒が2本ついての値千金の1,000・2,000となった。このアガリでトップ目の南をまくって迎えたオーラスでは、

四万四万四万二索三索四索五筒六筒七筒八筒八筒発発  ツモ八筒  ドラ八筒

この満貫をアガリ他家を突き放すトップで1回戦を終え、その後も全連帯で第1節を締めくくった後に、「南3局を制したことで、オーラス~その日1日状態よく打てたと思います。」と光岡さんは語った。
前期チャンピオンの本田は、3142と序盤で一人浮きトップをとるも、最終的には+6,2でのスタートとなった。
「前期で優勝したことにより今期は不甲斐ない麻雀、成績を残したくなく、そんな気持ちで自分を追い込み少しでもいい麻雀を打とうと心掛けました。反省の残る日になりましたが、前期のようにしっかりと全体のポイント状況を確認しつつ、マークする相手の麻雀の内容など意識しながら最後の節まで準備しながら今期も優勝を狙いたいと思います」とコメントを述べた。

今期は初参加の小林さん、原さんを含めての計32名での開催となったプロアマリーグ。
その中で「前期は見学だけでした。参加する側になると緊張しましたが、色んな方に声をかけていただき、とても楽しかったです。5節通してプラスになるよう積極的に頑張ります。」とフレッシュな感想を述べたのは初参加の原さん。試合前に「▲100叩かないように打ちたいです」と控えめに言っていたが、対局中はとても楽しんでいるように見えた。今後の彼の活躍に期待していきたい。

自分は本田、藤本、小泉さん、藤田さんという前期の決勝戦のような卓で、何とか+19.9Pというスコアでスタートすることができました。反省点としては点棒を持ったところからのもったいない放銃、打点に見合わない押し引きが多く見られたので今後は守備と押し引きバランスを見直しつつ更にスコアを伸ばせるように精進していきたいと思います。

長くなりましたが最後まで読んでいただきありがとうございました。
多くの思いや期待が詰まった第1節は終了しましたが、第2節は10月13日文化サークル富山蜷川店での開催です。ぜひご期待ください。

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 山元 一成 一般 53.9         53.9
2 荒谷 誠 プロ 42.8         42.8
3 光岡 大幸 一般 41.3         41.3
4 藤本 鉄也 プロ 37.5         37.5
5 鍛治 愛美 一般 26.1         26.1
6 瀧根 克登志 一般 25.2         25.2
7 梅本 翔 プロ 19.9         19.9
8 安城 るい プロ 16.3         16.3
9 平澤 憲一 一般 16.2         16.2
10 吉田 健彦 一般 15.7         15.7
11 宮川 悟 一般 13.3         13.3
12 南 和之 プロ 8.4         8.4
13 木戸 僚之 プロ 7.3         7.3
14 本田 朋広 プロ 6.2         6.2
15 成田 理良 プロ 2.8         2.8
16 久保 智央 一般 1.9         1.9
17 前田 倫也 プロ 1.0         1.0
18 阿戸 翔太郎 プロ ▲ 3.1         ▲ 3.1
19 森田 有一 一般 ▲ 7.0         ▲ 7.0
20 獅坂 祐一 プロ ▲ 8.4         ▲ 8.4
21 里木 祐介 プロ ▲ 13.1         ▲ 13.1
22 西田 大志 一般 ▲ 17.5         ▲ 17.5
23 小林 和樹 一般 ▲ 22.6         ▲ 22.6
24 浦田 豊人 プロ ▲ 23.5         ▲ 23.5
25 原 修平 一般 ▲ 27.0         ▲ 27.0
26 岡田 雅文 一般 ▲ 29.9         ▲ 29.9
27 後藤 正博 プロ ▲ 30.0         ▲ 30.0
28 小泉 陽平 一般 ▲ 30.1         ▲ 30.1
29 藤田 竜弥 一般 ▲ 33.5         ▲ 33.5
30 窪田 一彦 一般 ▲ 35.5         ▲ 35.5
31 志多木 健 プロ ▲ 44.7         ▲ 44.7
32 美咲 優菜 プロ ▲ 44.9         ▲ 44.9

何を切る? 2019年10月

第36期十段位決定戦 2回戦 東1局 南家 内川幸太郎プロ

 

 

 

 

■ Twitterで実施したアンケートの結果

 

 

■プロ解答

七筒切り

 

 

九筒切り

 

 

六万切り

 

 

四万切り

 

 

九万切り

 

 

■プロの視点


内川幸太郎プロ
「まず、ドラの九万を使い切ることが大前提としてありました。
そのため、現状のマンズ部分について、頭の中で四万四万六万七万九万にブロック分けをしていて、ピンズが七筒九筒九筒とあるので、先の理由から打牌候補は六万七筒の二択になります。
ここは親の藤崎プロの捨牌に合わせて待ち取りをしたいと思っていたため、七筒切りとしました。
現時点では仕掛けるつもりはありません。
結果として八万が先に埋まり再度選択になりましたが、当初の予定通りシャンポン待ちに受け九筒ツモアガリの形に結びつけることができました。」

 

■実況・解説陣

 

 

古橋「(打七筒)一緒。」
瀬戸熊「九筒が1枚飛びなので、九筒もしくは六万ですかね。」
吉田「ぼくは九筒ですかね。」

 

■終局図

 

 

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巣鴨本部道場 2019年9月度プロアマオープン大会成績表 最終結果(プラス者のみ)

WRCルール部門(連続16戦)

順位 名前 打数 成績
1 丹野賢一 33 295.4
2 松村祐輔 47 269.9
3 後藤竜司 20 266.7
4 藤原隆弘 36 266.1
5 茶谷正人 26 227.2
6 西角健二 62 222.1
7 岩沢和利 18 216.4
8 テツ 25 204.8
9 中村 78 176.5
10 藤次祐紀 79 166.7
11 シマカタ 20 165.2
12 塚田悠介 33 164.7
13 加藤はるみ 50 155.6
14 熊谷和子 24 153.2
15 篠田拓郎 29 152.3
16 菱村彰久 17 148
17 カオリンゴ 19 122.9
18 原佑典 20 114.2
19 ドロンボーZ 18 113.3
20 金山二郎 19 112.6
21 有田将之 18 106.2
22 稲熊勝明 28 97.2
23 立岩知朗 52 96.2
24 冨田久志 17 95.6
25 樋口徹 19 93.8
26 前原由紀子 16 92.8
27 青木保則 39 88.8
28 小林泰士 50 87.9
29 Spitz@T雷電 18 84.5
30 福永雄介 17 80.4
31 住吉聡 38 80.1
32 岡本浩一 38 77.2
33 Butan 24 66.3
34 金沢武芳 17 63.2
35 松本裕也 22 59.8
36 くまお 17 58.9
37 バードマン 17 54.4
38 小泉忠 31 49.3
39 太田久雄 21 41
40 カズ 21 30.3
41 まどさん 23 25.9
42 ケンタ 23 15.4
43 大輔 18 13.8
44 ひろりん 23 12.8
45 佐藤妙子 25 0.3

 

 

公式ルール(連続8戦)

順位 名前 打数 成績
1 江田源太郎 12 176.5
2 ぽいすけ 22 112.3
3 小松莉沙 10 100.8
4 茶谷正人 9 99.8
5 小笠原和彦 15 91.2
6 道くそジジイ 12 87.8
7 藤次祐紀 18 80.3
8 青木保則 11 77.6
9 中村 22 69.4
10 石橋和也 9 64.1
11 塚田悠介 8 62.9
12 Andy-San 10 60.6
13 加藤はるみ 14 50.2
14 もと 15 48.6
15 中村伸一 13 45.7
16 くまお 8 45.1
17 丹野賢一 9 44.5
18 荒川純男 8 36.1
19 小林泰士 15 35.9
20 のりさん 13 31.6
21 水野裕来 8 28.5
22 由布弘子 9 23.2
23 金山二郎 8 15.1
24 西部健寛 8 13.7
25 冨田久志 8 13.2
26 大高 11 11.1
27 おおたき 10 9.3
28 石田寛教 9 4.6
29 大輔 11 3
30 阿部信一 9 0.2

 

 

道場ポイントランキング

順位 名前 8WRC 8公式 9WRC 9公式 10~12 合計
1 丹野賢一 150 23.5 400 28.5   602
2 藤次祐紀 300 75 140 42.5   557.5
3 ケンタ 400 0 72 0   472
4 西角健二 190 29.25 180 0   399.25
5 松村祐輔 84 15.25 300 0   399.25
6 後藤竜司 85 0 250 0   335
7 中村 118 21.5 150 37.5   327
8 藤原隆弘 120 0 200 0   320
9 青木保則 160 21.25 95 40   316.25
10 太田久雄 170 24.25 79 21.75   295
11 岡本浩一 200 0 86 0   286
12 塚田悠介 111 20.75 119 30   280.75
13 金山二郎 119 25 111 24.75   279.75
14 葭葉 180 24.5 55 19.75   279.25
15 茶谷正人 0 25.25 190 50   265.25
16 加藤はるみ 86 23 118 29.5   256.5
17 MICHAEL 250 0 0 0   250
18 ぽいすけ 67 47.5 60 75   249.5
19 シマカタ 98 28.25 120 0   246.25
20 小林泰士 79 35 94 28   236
21 有田将之 116 16.25 101 0   233.25
22 菱村彰久 81 24.75 115 0   220.75
23 Andy-San 100 29 57 29.75   215.75
24 稲熊勝明 114 0 100 0   214
25 大輔 95 21 71 23.25   210.25
26 小泉忠 80 50 80 0   210
27 篠田拓郎 71 20.25 116 0   207.25
28 小笠原和彦 52 42.5 59 47.5   201
29 厚地 140 40 0 20.75   200.75
30 住吉聡 113 0 87 0   200
31 カオリンゴ 69 13.75 114 0   196.75
32 岩沢和利 0 16.75 170 0   186.75
33 くまお 59 14 82 28.75   183.75
34 立岩知朗 83 0 99 0   182
35 浜正彦 99 14.5 61 0   174.5
36 熊谷和子 53 0 117 0   170
37 テツ 0 0 160 0   160
38 松本裕也 73 0 83 0   156
39 カズ 78 0 78 0   156
40 西原貞子 87 0 68 0   155
41 バードマン 68 0 81 0   149
42 岡野 112 28.5 0 0   140.5
43 冨田久志 0 18 98 24.25   140.25
44 江田源太郎 0 28.75 0 100   128.75
45 ダニエル・モレノ 97 28 0 0   125
46 阿部信一 0 100 0 23   123
47 佐藤好子 101 0 0 19.5   120.5
48 樋口徹 0 0 97 20.25   117.25
49 杉山俊彦 117 0 0 0   117
50 イガラシ 115 0 0 0   115

第3期北陸プロリーグ 第4節レポート

9月1日(日)、富山市にて第3期北陸プロリーグ第4節が開催された。
1年間の闘いも今節が折り返し地点、各選手とも「目指せ、夏目坂!」を念頭に、決勝進出の4名に名乗りをあげるべく、今日も凌ぎが削られた。

まずは結果から。

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 合計
1 里木 祐介 8.8 119.3 40.3 28.9 197.3
2 藤本 鉄也 46.7 61.9 16.0 10.2 134.8
3 本田 朋広 0.3 18.1 57.1 ▲ 8.7 66.8
4 成田 理良 36.5 67.5 ▲ 57.7 ▲ 23.1 23.2
5 梅本 翔 36.2 ▲ 30.5 4.0 4.7 14.4
6 前田 倫也 ▲ 2.4 30.7 ▲ 31.5 15.7 12.5
7 木戸 僚之 ▲ 42.6 ▲ 15.2 42.9 11.4 ▲ 3.5
8 志多木 健 13.2 ▲ 24.1 ▲ 19.4 26.2 ▲ 4.1
9 荒谷 誠 51.6 ▲ 90.8 38.5 ▲ 10.8 ▲ 11.5
10 阿戸 翔太郎 5.6 7.2 ▲ 10.1 ▲ 27.8 ▲ 25.1
11 浦田 豊人 ▲ 16.7 ▲ 91.4 49.7 9.7 ▲ 48.7
12 安城 るい ▲ 20.2 ▲ 30.5 21.4 ▲ 37.9 ▲ 67.2
13 後藤 正博 ▲ 47.6 23.7 ▲ 30.0 ▲ 30.0 ▲ 83.9
14 南 和之 ▲ 45.8 ▲ 25.4 ▲ 95.1 58.3 ▲ 108.0
15 獅坂 祐一 ▲ 23.6 ▲ 40.5 ▲ 77.1 ▲ 56.8 ▲ 198.0

決勝進出枠のグリーンゾーン・4位が23.2Pまで下がってしまい、一気に下位陣との差が縮まった。
前節までの4位から10位までの差が75.6P差だったのに対し、今節では48.3P差までになった。この差はもう半荘1回で変わる差である。勿論こうなったのは下位の選手達が死に物狂いで己の脱落を防ぎ、上位の選手に食らいついた結果であろう。

その中で下位からそれぞれ卓内トップを取ったのは志多木と南。

その志多木、鋭く魅せた1局が1回戦のオーラス。

西家・8巡目
一万三万四万七万八万九万七索八索九索一筒一筒七筒八筒  ツモ六万  ドラ六万

ここまでジュンチャン三色狙いで手を進めてきたが、九筒が3枚切れなのと、今ツモってきたドラ六万を生かすために、ここでマンズの一気通貫にシフトチェンジし、打七筒
すると二万ツモでテンパイ後、見事正解の五万をツモりあげる。

一万二万三万四万六万七万八万九万七索八索九索一筒一筒  ツモ五万  ドラ六万

志多木は今節でマイナスをほぼ完済し、
「残り3節、決勝戦メンバーに入れる様に頑張ります。」との力強いコメント。

前節▲100P近いマイナスを叩き、14位まで後退してしまった南。
今節もマイナスだと早くも終戦の恐れもあったが、意地を見せる。

2回戦・南3局での親番、
軽いアガリやテンパイで何とか連荘を重ねた3本場。

一万一万二万三万六万九万二索七索四筒東南西北北  ドラ一万

ドラが2枚あるもののアガリまでは厳しそうな配牌。南は駄目元の気持ちで一色手へ向かう。なかなか簡単には手は進まなかったが、流局間際の17巡目、この手が実る。

一万一万二万三万四万南南南北北  ポン西西西  ツモ一万  ドラ一万

この6,000オールをきっかけに卓内トップを果たし、大混戦となったリーグ戦の立役者となった。

本人のコメント
「今期ずっと不甲斐ない結果で来ていたので、そんな苦しい展開の中、1つ結果を残せたことはポジティブに捉えていける。まだまだ未熟で、状況判断を誤ったり、イージーなミスをするなど、反省すべき局ばかりであるが、そういった課題を1つ1つクリアして、次節に繋げていきたい。」

一気に大混戦となった今節だが、その台風に巻き込まれずにしっかりとポイントを重ねたのが首位の里木。
②①③②とトップは1回ながらも+28.9Pを上乗せして首位の座をしっかりとキープ。

最終戦のオーラス
東家 里木 29,100
南家 浦田 42,000
西家 阿戸 22,000
北家 荒谷 27,000

終盤、残りツモ2回での場面

五万六万三索四索五索六索七索七索七筒七筒八筒九筒九筒  ドラ六索

沈んでいる親番なので、テンパイ目指して目一杯に打八筒としたいところだが、里木は冷静に通りそうな九筒を落とし、そのまま沈みの2着を受け入れる。

本人のコメント
「あくまでこの闘いの目標は決勝卓進出のトータル4位以内。ポイントに余裕がある状況なので、今後もこういう選択が増えてくるだろう。残り3節もトータル4位以内の目標を達成する為の、最善手を打ち続けていきたい。」

既に彼の中では予選最終戦までの組み立てが成されているのだろう。
この日でトータルポイントは2位以下を大きく引き離すダントツの+197.3P。
大混戦の中、里木だけは早くも当選確実と言っても過言ではない。

トータル2位は第1節からずっと2位をキープしている安定感抜群の藤本。
今節も初戦大きなマイナスの4着で、「今日は沈むかも?」と思わせたが、終わってみればポイントを少しプラスして終了。
3期連続決勝進出は現実として近づいて来た模様である。

3位は本田、4位は成田。ともに前節からの順位をキープするも、ポイントを減らしてしまった。
次節、上位に駆け上がれるか?それとも大混戦に巻き込まれるか?
いずれにせよ、本人にとっては重要な緊迫した第5節となるであろう。

さて最後に私。
第2節に最下位に沈み、そこから新たな決意で決勝進出を目指すも、今節も苦戦模様。
1回戦、1人沈みの4着。
今日も早くも暗雲が立ち込める…。
2回戦、東4局に荒谷よりホンイツ二役の満貫をアガッて、45,000点持ちの南1局。

西家・浦田
二万二万五万六万七万三索四索五索六索七索四筒五筒七筒  ツモ三筒  ドラ八筒

三色は崩れたものの、せっかく来た勢いを持続するべく、打七筒リーチ。すると北家・荒谷が追っかけリーチ。
私が1枚切れの南を切ると、荒谷から「ロン!」の声。

二万三万四万六万七万八万七索八索九索八筒八筒南南  ロン南  ドラ八筒

いつもの私ならここからダントツの5万点、6万点台を築いていけるのだが、そうはならない。
前局、満貫を直撃した相手に次局そっくり満貫を放銃する経験はあまり記憶にない。
そして、ここから里木に2,900とオーラスに6,400を打って、ダントツどころか沈んでしまった。
「この持ち点状況でポイントを上積み出来なければ、いつ上積み出来るんだ!?」
流石に正直心が折れた半荘になる。

2回戦終了時点で▲33.5P。この調子では今日はどこまで沈むのだろう?またトータル最下位に逆戻りか?
いろんなネガティブな気持ちが頭を駆け巡ったが、そこから開き直って2連続トップ。なんとかプラスで終わる事が出来た。
15位(最下位)→13位→11位
少しずつ順位は上げているものの、このペースでは決勝進出圏内には届かない。
私にとっても次節から毎節が勝負駆けとなる。

次節第5節は10月13日(日)、観戦大歓迎です!

第36期十段戦決勝 初日観戦記 猿川 真寿

2019年 9月14日 第36期十段戦初日

十段戦が行われる夏目坂スタジオの前の通りで、小学生くらいの子供たちが小さい御輿を担いでお祭りを楽しんでいる。
それをみていた保護者や近所の大人たちが歓喜をあげていた。
最終日 誰の歓喜を耳にするのだろうか?

 

現十段 内川幸太郎 A2リーグ所属

 

100

 

昨年、自身初となるG1タイトルを獲得。
去年はリーグ降級もあったが、ここ数年の活躍は皆さんもご存知だろう。
いま最も勢いのあるプロと言っても過言ではない。

【第36期十段位決定戦インタビュー】

 

 

伊藤優孝 A1リーグ所属

 

100

 

十段戦は14年ぶり5度目の決勝。しかしその間にも鳳凰位決定戦に残っており「死神の優」は未だ健在である。

【第36期十段位決定戦インタビュー】

 

 

沢崎誠 A1リーグ所属

 

100

 

十段戦は6度目の決勝。13期に獲得している。藤崎とともに2年連続の決勝。
独特の間合いだが安定感は連盟一と言っても過言ではなく、しぶとさと相手のやりにくさから「マムシ」の異名をもつ。

【第36期十段位決定戦インタビュー】

 

 

藤崎智 A1リーグ所属

 

100

 

10度目の決勝で16.33.34期と獲得。
そしてなんと今年で6年連続決勝の偉業も継続中。鋭いヤミテンを駆使し「忍者」の愛称で先輩後輩問わず、皆に愛されている。
去年は退院してすぐの対局だったので、本調子ではなかったようにも見えた。今年はリベンジを目指す。

【第36期十段位決定戦インタビュー】

 

 

杉浦勘介 B1リーグ

 

100

 

鳳凰戦は前期に優勝で昇級を決め、来期はA2リーグで戦うことが確定している。十段戦の決勝はないが、G1タイトルの決勝は1回。初タイトル獲得を目指す。

【第36期十段位決定戦インタビュー】

 
100

 

 

1回戦(親から杉浦、伊藤、内川、藤崎、抜け番沢崎)

本日の調子をはかる意味でも、開局は少しだけ特別な局と考える人も少なくない。
特に親の杉浦は好スタートを切りたいだろう。しかし、6巡目に伊藤が字牌5枚と宣言牌一筒のヒントなしリーチ。

四万五万六万七万八万八索八索三筒四筒五筒六筒七筒八筒  ドラ六索

これにまっすぐ手を進めた杉浦が九万で放銃。
伊藤のアガリで幕を開けた。

東2局。またしても伊藤が6巡目テンパイ。

六万七万八万八索九索一筒二筒三筒四筒五筒七筒八筒九筒  ツモ六筒  ドラ北

とりあえず八索単騎に受ける。(九索が3枚切れ八索が2枚切れ)
公式ルールだと、手役が崩れる3メンチャンはあまり価値がないので、六万引きがベストに思える。
ドラの北引きはそのまま最終形で運任せになりそうなので、僕はあまり嬉しくないなと思っていたら 9巡目に北ツモ。
リーチといく選択もあるが、伊藤はヤミテン。

私の伊藤の印象は、かなりヤミテンが多い打ち手。だからここも当然のヤミテンにするだろうとは思っていた。
北は内川、藤崎に1枚ずつで山に1枚。
内川は手がまとまっているので、重ならないか手が伸びない限りは放銃になりそうというところで、絶好の1シャンテンになり12,000の放銃。
伊藤は2局連続のアガリ。エンジン全開になるか。

1本場。
4巡目に内川が藤崎からの中をポン。

一万一万二万二万六索二筒二筒三筒西北発中中  ドラ西

七対子で進めそうなところを、かなりアグレッシブな仕掛け。
ドラを切りたくないということと、上家の伊藤を好きに打たせたくないというところだろうか?
これに対応したのが藤崎。

二索三索四索四筒五筒六筒六筒七筒東東西発発  ツモ七筒

内川の河はマンズ2枚とソウズ3枚。ピンズのホンイツが本線にも見える。藤崎の選択はツモ切り。
賛否ありそうだが これが守備派の思考なのか。純粋にすごいなと感じた。

その後内川が二筒をポンで1シャンテンに。藤崎もツモ西でノータイム四索切り。
内川が三筒切りからの二筒ポン打北でホンイツよりもトイトイが濃厚になったとはいえ、(ホンイツトイトイは否定できない)藤崎らしい打ちまわしをみせた。

伊藤は好配牌で少しツモが伸びなくなったかのように思えたが、まだエンジンは全開みたいだ。

四万五万六万六万六万七万四索四筒五筒五筒六筒八筒八筒  ツモ六索

ここで内川に危険な五筒をノータイムで切る。ツモ五索ならわかるが、守備的要素が高い伊藤にしては珍しいと思った。
とりあえず六万切りのイメージがある。好調を意識しているのは間違いないだろう。

内川が二万をポンしてドラ単騎のテンパイ。藤崎も発を鳴いて1シャンテンに。
12巡目に伊藤も五索引きのテンパイ。タンピン三色の出アガリでも満貫級のテンパイが入る。自身の目から五万が2枚と八万が3枚見えているが、先程の五筒切りをみるとオリることはなさそうにみえた。
藤崎も八筒を引いてテンパイするが、伊藤が終盤で五万をツモリ4,000オールで55.000オーバーの1人浮きに。

2本場は杉浦がメンタンピンをリーチで藤崎からアガリ伊藤の親を流す。

南1局 杉浦が早い巡目にドラドラ1シャンテンになるが、テンパイまではなかなかならず。しかし他者も手が思うように進まず終盤に。
テンパイ一番のりは15巡目に伊藤。ドラを切ればテンパイ。しかしそのドラは杉浦にポンテンが入る。伊藤の選択はテンパイとらず。ファインプレーにみえたが、次巡杉浦がテンパイ。ツモは残り2回だがリーチと踏み込み安めながら一発ツモ。4,000オールのアガリで伊藤に迫る。

二万三万四万五万六万七万四索四索六索七索五筒六筒七筒  リーチ  ツモ八索  ドラ七索

南2局は、杉浦に高め跳満のテンパイが入るが、流局となり親の伊藤が1人ノーテンのため点差がさらに縮まる。

南3局 ここまで苦しい展開の内川が6巡目に高め三色リーチ。

六万七万八万六索七索八索三筒四筒五筒六筒七筒九筒九筒  ドラ二索

これをきっちり高めでツモリ3着目に。
1本場は藤崎、オーラスは伊藤が自らアガリトップ。

1回戦成績
伊藤+20.3P 杉浦+8.4P 内川▲9.5P 藤崎▲19.2P

 

 

2回戦(親から藤崎、内川、沢崎、伊藤、抜け番杉浦)

十段戦決勝メンバーが確定したころ、沢崎と食事した折に、「優孝さんすごい気合い入っているからね」と話しをされていた。1回戦、控え室で観ていた沢崎は、やっぱりなという感じだったのだろうか?

東1局。6巡目早々に1シャンテンの内川にドラの九万引きで選択に。

四万四万六万七万三筒四筒五筒七筒九筒九筒発発発  ツモ九万  ドラ九万

アガリだけをみるならツモ切りが圧倒的に早いが、巡目を加味すると少し勿体ない感じもある。打牌候補は九万六万七筒が多そうで九筒が1枚切られていることも考えると九筒もありそうだ。
内川の選択は七筒。次巡、発を引いて暗カン。リンシャン牌から八万を引いてとりあえずのヤミテン。四万にくっつけての手がわり狙い。だったがなかなかくっつかず。しかし、終盤九筒をツモリ2,000・4,000の嬉しいアガリに。
初戦ラスだった藤崎は親かぶりで苦しいスタートになった。

東2局、内川が好配牌から5巡目に好形1シャンテンに。
ドラも1枚あり打点的にも充分。

五万六万七万二索二索二索五索八索三筒三筒四筒五筒五筒  ツモ二筒  ドラ六万

しかしここから手が伸びず4者1シャンテンに。藤崎が1シャンテンから1シャンテンのポンで、内川に流れてきたのは一筒で、不本意だがリーチと踏み込む。
アガリよりどちらかというと抑え込みのほうが強いリーチにみえた。
目論み通り1人テンパイで流局したが、心境としてはモヤモヤはしているだろう。大きく稼ぐというよりはトップを死守したい浮きはキープしたいという心境ではないだろうか。

1本場は4人テンパイの中、内川がピンフツモの700オールで連荘するが、2本場は沢崎が2,000点でかわす。

東3局1本場 伊藤が9巡目リーチ。

三万四万五万六万七万八万九万九万五筒六筒南南南  ドラ四筒

ラス牌のドラをツモリ2,000・3,900のアガリで内川に迫ると、東4局では沢崎のテンパイを掻い潜り、内川から5,800のアガリでトップ目に。これで2連勝をぐっと近づける。

五万六万七万三索四索五索一筒一筒二筒三筒七筒八筒九筒  ロン四筒  ドラ一筒

1本場 伊藤が11巡目リーチ。待ちはよくないが、ドラ3でアガれば一気に抜け出せる。
直前のツモは二筒だったが、マンズの重なりでもリーチにいっただろう。

四万六万三索四索五索五索六索七索二筒二筒西西西  ドラ西

山には2枚。巡目を考えれば充分といえるだろう。2枚とも他者に流れ沢崎もうまくテンパイをとり流局。

2本場、伊藤が仕掛けてテンパイいれるが、沢崎がテンパイの入っていた藤崎からアガリ。
今日の藤崎は本当に巡り合わせが悪い。高い放銃はないが細かい放銃を重ねている。
誰もがこういう状況を迎えるときがあり、何かしらの突破口を見つけようと考えると思うが、そうそう上手くいかないのが現実ではないだろうか。
私も色々と試みてはみるタイプだが、途中からどちらを選んでも失敗するイメージしかなくなってくる。
その点、藤崎や沢崎は1日通してのスコアのまとめ方をみるとこういう局面からの打開は長けているといえるだろう。

南1局 親の藤崎が仕掛ける。

五万七万七万三索九索九索一筒一筒六筒七筒  ポン白白白  ドラ中

1枚目の白をポン。普通といえば普通だが 藤崎が1枚目を鳴くイメージはない。
ドラが中ということもあり、後押しされている部分もあるとは思う。
トイトイにはならなかったが、700オールでこの半荘初アガリとなる。

1本場。最初のテンパイは伊藤だが、役なしで好打点を見込めるので打北としてテンパイとらず。

五万六万三索五索六索七索八索四筒四筒四筒五筒北北  ツモ四索  ドラ三筒

早い巡目からカンツで持っていた一万を1シャンテンになり藤崎が暗カン。

一万一万一万一万二索三索四索七索九索六筒六筒七筒  ツモ八索  暗カン

リンシャンから七筒を持ってきて即リーチといく。
次巡六筒をツモリ、2,000オールの大きいアガリとなった。

2本場。沢崎が先制リーチ。

六万八万四索五索六索六索七索八索五筒六筒七筒八筒八筒  ドラ七筒

次巡、藤崎も三色が崩れるツモだがテンパイで追っかけリーチ。

四万五万六万一索二索三索五索六索七索五筒六筒南南

七万は山に2枚、四筒七筒は3枚。いい勝負だ。

内川もうまく打ちまわしドラを重ねてテンパイ。

四万五万六万七万七索八索九索一筒二筒三筒三筒四筒七筒  ツモ七筒

沢崎の河には四万、藤崎の河には一万がある。ここは藤崎が四万七万で放銃の場合はどちらを切っても同じ。ただ五万六万が自身の目から2枚ずつ見えてみることも考慮すると、藤崎にも七万のほうが危なくみえそうだ。ここはしっかり四万を切ってリーチ。枚数はほぼ互角。藤崎が七万を掴み軍配は沢崎に。この勝負強さはまさしくマムシを連想させる。
また 藤崎は厳しい位置に。沢崎はトップ目に。

南2局。7巡目に沢崎が七対子ドラドラを2枚切れの白単騎でテンパイ。9巡目にツモ切りリーチで更に加点を目指す。
内川もオリにまわるかと思ったが、果敢に一筒をポンしてチャンタでしかアガれない一万をツモって1,000オール。
相手に楽はさせない。

二万三万九索九索  ポン一筒 上向き一筒 上向き一筒 上向き  チー七筒 上向き八筒 上向き九筒 上向き  チー一索 上向き二索 上向き三索 上向き  ツモ一万  ドラ八索

これで藤崎以外が2,000点以内のトップ争いに。

1本場は沢崎が藤崎から仕掛けアガリ。
南3局は内川がリーチツモドラドラを終局間際につもり突き放す。

南4局。伊藤が五筒を仕掛ける。

一筒一筒八筒九筒東西西北中中  チー五筒 左向き四筒 上向き六筒 上向き  ドラ一万

8巡目藤崎。

五万六万九万九万四索五索六索一筒二筒四筒六筒八筒九筒  ツモ七筒

自己都合なら三色も残るので一筒切りになりそうだが、伊藤がホンイツ模様なのでマンズのリャンメンターツ落としに。

次巡ツモ三筒でテンパイ。ただカン五筒は場に2枚で相当アガリづらいのでヤミテンに。
苦しい形からの仕掛けだった伊藤だったが、三筒二筒七筒と引きテンパイ。しかも 西中も全て山で4枚残り。
藤崎は四筒ツモで迂回に。
ずっと1シャンテンだった内川が、タンヤオのチーテンをいれるが二筒を引いてオリに。
中が1枚沢崎に流れたが、伊藤が西をツモリ2,600オールでトップ目に。

1本場、伊藤が先制役なしテンパイが入るが、藤崎がリーチと踏み込み、待ち選択も間違えず2,000・3,900で沢崎を沈みにさせ、この半荘のマイナスを半分近く減らすアガリとなった。
伊藤は親かぶりで2着に。トップは内川。

2回戦成績
内川+15.4P 伊藤+10.1P 沢崎▲5.5P 藤崎▲20.0P

2回戦終了時
伊藤+30.4P 杉浦+8.4P 内川+5.9P 沢崎▲5.5P 藤崎▲39.2P

 

 

3回戦(親から藤崎、杉浦、伊藤、沢崎、抜け番内川)

東1局、沢崎がトイトイ含みのタンヤオドラドラの仕掛け、この当たり牌をピンフ三色1シャンテンの藤崎が掴み3,900の放銃。
藤崎はこの半荘も苦しいスタートとなった。

東2局。沢崎のツモがみるみる伸びて4巡目にピンフ三色1シャンテン。
8巡目、杉浦もピンフ1シャンテンに。配牌2トイツだった藤崎も、ドラを重ねて七対子1シャンテン、メンツ手だと2シャンテン。

三万四万六万六万八万九索九索七筒七筒八筒九筒九筒西  ツモ西  ドラ西

メンツ手でいくなら九索になりそうか、もしくは両天秤の八万、伊藤がマンズの染め手模様なので、このあとは細心の注意が必要だ。
次巡テンパイを入れたのは杉浦。

三万四万五万七万八万一索二索三索四索五索六索八索八索

沢崎はなかなかテンパイが入らない。藤崎は白をツモって四万切りで七対子に決めた。
10巡目伊藤も1シャンテンに。

二万二万二万四万五万七万九万九万九万西白発発  ツモ七万  打白

藤崎が八筒を引いて白待ちの七対子ドラドラテンパイ。
白は、いま伊藤が切り出したところで手牌的に止まる人はいなさそうだ。

杉浦がツモ四索で高めタンピンに親番ということもありリーチにいく。杉浦の捨て牌が少し派手なので白が少し切りづらくなったか。
伊藤、沢崎はオリにまわった。山には白が2枚、九万が1枚でどちらに軍配があがるか、もしくは流局か。
杉浦にとっても藤崎にとっても勝負局となりそうだ。

藤崎は生牌の中をツモるがツモ切りで白単騎継続。しかし次巡八索をツモると待ちかえ。次巡ツモ切りリーチに踏み込む。

捨て牌からソウズは場に安いが八索は生牌。手牌に固まっているか山に固まっているかに賭けたのか?
もしくは五索が3枚見えていることもあり、杉浦にとっても危険牌という読みもあるのかも知れないし両方かも知れない。

実際は杉浦に雀頭だが山にはまだ1枚ある。九万もまだ山に1枚。
ツモはまだ杉浦が4回、藤崎が3回。17巡目の杉浦のツモは八索。藤崎が8,000点のアガリとなった。

3回戦にして初めて藤崎の持ち点が3万点をこえた。
逆に杉浦は少しメンタルにくる放銃となった。

東3局。三色両天秤の1シャンテンで伊藤がドラの南を切ると数巡後に被る。ショックの表情が画面ごしにも伺えた。
13巡目に沢崎が七対子テンパイ。地獄待ちのドラ単騎に。ドラは山にはなく藤崎の手に。

一万一万二万二万三万三万五万六万二索二索六筒六筒南

1シャンテン。
メンツ手でテンパイしたときは放銃になりそうだ。先ほどの加点を吐き出してしまうのか。
15巡目、杉浦もタンピンテンパイ。

四万五万五万六万七万六索七索八索三筒四筒五筒六筒六筒

ドラが見えているだけにリーチにいきやすいかと思ったが、巡目が深いこともありヤミテンを選択。
藤崎が自身最後のツモで、杉浦の当たり牌の六万を重ねてドラ単騎でテンパイ。
伊藤の1人ノーテン濃厚かと思われたが、ハイテイで沢崎が通ってない五筒をツモる。そしてドラの南が河に置かれた。
2局連続の満貫アガリでトップ目に。

東4局は、杉浦が沢崎からタンヤオドラドラの5,200をアガるが、南1局は逆に沢崎が杉浦から一通ドラ1で取り返す。

南2局 伊藤が7巡目にメンホン七対子テンパイ。

二索二索三索三索五索五索七索七索北北白白中  ドラ四索

生牌の中待ち。河は明らかに変則手かホンイツだが、ソウズと字牌が余っていないので、この瞬間なら出アガリも充分期待できる。
沢崎が中を1枚持っている。少し形は悪いが、このタイミングで手が進んだら危ないか。
伊藤が2枚切れの西八索のツモ切りをみて沢崎は字牌を切らずに迂回。
14巡目に杉浦がテンパイしてリーチ。

三万四万五万五万六万七万八万八万八万四索六索二筒二筒

しかしここで伊藤が中をツモリ。3,000・6,000のアガリで藤崎を捲る。

南3局。杉浦が1枚切れずつの西北のシャンポンリーチをするが、藤崎の追っかけリーチに安めながら放銃。

三万三万四万四万五万七万七万五索五索五索六索七索八索  ロン二万  ドラ九万

藤崎が捲り返すが、オーラスは伊藤が沢崎からホンイツ役々の7,700をアガリ伊藤がトップ。2勝目をあげてリードを広げる。
藤崎は4回戦抜け番なのでここで初日は終了。3回戦トップは取れなかったが、マイナスを減らして、今日は苦しい展開ながら耐えたという印象である。

3回戦成績
伊藤+28.7P 藤崎+17.7P 沢崎▲24.3P 杉浦▲27.6P

3回戦終了時
伊藤+59.1P 内川+5.9P 杉浦▲19.2P 藤崎▲21.5P 沢崎▲24.3P

 

 

4回戦(親から内川、伊藤、杉浦、沢崎抜け番藤崎)

まだ初日とはいえ、これ以上伊藤に離されるのは阻止したいところだ。
ポイントマイナスの3者はすでに80ぐらいの差があるので、自身の浮きが第一になるが、伊藤を沈めることも目標になるだろう。

東1局、内川が伊藤から1,500をアガるも1本場、伊藤が内川から2,600をアガリ返す。
内川は1シャンテンながら、形がそんなによくなかったのでまわるかと思ったが、ビシッと裏スジを勝負した姿勢は好感がもて、タイトルに賭ける気持ちが伝わってきた。

東2局6巡目に伊藤が三色1シャンテンで、このままポイント差をさらに広げることができるのか。
7巡目に杉浦がドラを暗刻にしてテンパイ。

五万六万六万七万七万八万五索六索八筒八筒東東東  ドラ東

伊藤の河に七索があるのでここで直撃をとれればかなり大きく、伊藤が親なのでツモでも点差をつけることができる。

雀頭が入れ代わり11巡目に伊藤が高めピンフ三色のリーチに。

一万二万三万三万四万五万三索四索五索三筒四筒南南

二筒五筒は3枚、四索七索は2枚の勝負に、ただ伊藤の現物で七索が他者から放たれることも考えると互角といえる。
両者の待ちが他者に流れて残り1枚ずつに。杉浦が押し返しているのがわかるので、他者からの放銃はない。
14巡目に伊藤が七索を掴み、杉浦にとってかなり大きなアガリになった。
また藤崎も含めた3者にとっても嬉しいアガリに。

東3局、好形1シャンテンから時間はかかったが沢崎が12巡目にリーチ。

七万八万九万五索六索七索三筒四筒五筒六筒六筒七筒八筒  ドラ九万

親の杉浦もドラドラの1シャンテンなので2、3巡は勝負したいところだろう。
伊藤もチーしてホンイツ1シャンテンに。この鳴きで杉浦に流れてきたのは不要牌の九筒。ここは勝負にいき3,900の放銃に。

杉浦は、ここまで苦しいながらも耐えていたので、ここは加点したかっただろう。
とりあえずこの半荘は浮きで終わって、伊藤を沈めておくことに考えをシフトチェンジするのかなとこの放銃をみて思った。
そのあとは、親がテンパイは入るが他者のアガリや受けさせられて局が進んでいく。

南2局。杉浦が10巡目にテンパイ。

二万三万二索三索四索五索五索七索二筒三筒四筒六筒六筒  ツモ一万  ドラ六筒

親の伊藤がソーズのホンイツっぽい仕掛けで発ポン、九索ポン。
七索切り、五索切りでもリーチといく手はある。ピンズが好形になるのがアガリに近そうだが、ドラが出ていくのがさみしい気もする。

杉浦の選択は打七索のヤミテン。
九索ポンがなければ五索切りにしそうかなというところか。
次巡ツモが八索六索九索リーチは打ちづらいが、役ありになっていたかとも考えるとわりと痛い裏目に。

当然の八索切りでこれを沢崎がチーしてペン七万待ちに。七万は3枚切れだが、受けている内川以外からは撃ち取れそうなのでそんなに悪くない。
この鳴きで杉浦に流れてきたのは伊藤の有効牌だった六索。打五索で3メンチャンのフリテンに受けると伊藤がポンでテンパイ。二索五索待ちに。
杉浦はその後一筒を引き高め三色に。ここでリーチといくかと思ったがヤミテン継続。今日の調子にきな臭さを感じているのか。

3人テンパイを制したのは、四索をツモった杉浦の大きな大きな1,300。2,600のアガリ。
道中裏目を引く1局だったが、結果的には満足だろう。

南3局。沢崎の1人テンパイで杉浦の1人浮きに。
1本場は内川が沢崎からピンフのアガリ。
南4局。全員テンパイのところから、沢崎が伊藤から高めで5,800をアガリ。浮きに。

一索二索三索四索五索六索七索八索九索九索四筒五筒六筒  ロン九索  ドラ七万

1本場。沢崎の1人ノーテンで終局。
このテンパイ料で内川も浮きに。
伊藤の1人沈みでポイントがグッと縮まって初日は終了となった。

4回戦成績
杉浦+21.4P 沢崎+4.1P 内川+1.2P 伊藤▲26.7P

4回戦終了時
伊藤+32.4P 内川+7.1P 杉浦+2.2P 沢崎▲20.2P 藤崎▲21.5P

第17期プロクイーンベスト16B卓レポート 

1回戦(起家から、草場、日髙、童瞳、崎見)

草場とも子の力強い4,000オールから第17期プロクイーンベスト16B卓の幕が開いた。

草場とも子(麻将連合)

 

100

 

東1局1本場
草場が先制リーチ

五万六万七万八万八万九索九索九索二筒三筒四筒四筒四筒  ツモ一筒  ドラ五索  裏四筒

一筒を一発でツモ、さらに裏ドラを3枚のせて6,000オール。
満貫、跳満とアガった草場の勢いがまだまだ止まらない。

次局、1,500で親番をキープし迎えた3本場。

四万四万七万八万九万五索五索五索七索八索九索五筒五筒  ツモ五筒  ドラ五索

ホウテイ間際に当たり牌を引き当て4,000オール。
東1局にして76,300持ちとなり大きなアドバンテージを得た。

次局、童瞳がタンヤオピンフドラ3の勝負手をテンパイする。

第13期プロクイーン 童瞳

 

100

 

しかし、同巡にリーチをしていた日髙が童瞳の勝負手をかわしアガリをものにした。

第34期新人王 日髙志穂

 

100

 

ここまでアガリがなく苦しい展開が続く崎見の親番。
果敢に日髙が仕掛けをいれるなか童瞳から先制のリーチ。
崎見もここは引けないと愚形ながらも追っかけの親リーチ。しかし日髙が童瞳のアタり牌を掴み満貫の放銃。

五万六万六万七万七万三索四索五索一筒二筒三筒八筒八筒  ロン五万  ドラ四万  裏五索

第4期プロクイーン 崎見百合

 

100

 

南2局、日髙の親番。童瞳が熾烈な2着争いを制するテンパイを入れる。

 

100

 

ダブ南を暗刻にしてのリーチ。

 

100

 

四万をツモアガリ裏ドラを2枚乗せて跳満。
3者の2着争いを制したのは童瞳。このまま1回戦が終了。

1回戦成績
草場+41.3P 童瞳+11.5P 崎見▲14.0P 日髙▲38.8P

 

 

2回戦(起家から、崎見、草場、童瞳、日髙)

東1局から1回戦ラススタートの日髙が意地を見せる。

 

100

 

高めドラ1のリーチであったが

 

100

 

高めの六索をツモ。さらに嬉しい裏ドラが3枚乗って跳満。
2回戦は日髙がロケットスタートを決めた。

東2局3本場、好調な草場がここでも他者を圧倒する4,000オールのツモ。

 

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南2局から高い手が続いていく。
日髙が童瞳から満貫の直撃。現状、ターゲットからの大きなアガリであった。
童瞳もこのまま引き下がるわけにはいかない。
主導権を渡すまいとタンヤオドラ3での4,000オール。

 

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南4局、迎えたオーラスまたしても日髙、童瞳、両者の戦いとなる。

 

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童瞳がツモリ三暗刻の形で先制リーチもすぐに日髙も追いつき親リーチ。

 

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両者のシャンポンリーチは童瞳に軍配があがる。

 

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このアガリで2回戦が終了。

2回戦成績
草場+30.0P 日髙+9.5P 童瞳▲5.9P 崎見▲33.6P

2回戦終了時
草場+71.3P 童瞳+5.6P 日髙▲29.3P 崎見▲47.6P

 

 

3回戦(起家から、日髙、童瞳、草場、崎見)

2回戦まで終えて早くも草津はほぼ勝ち決まり、残り1つのイスを日髙、崎見が追う展開となった。

東1局、なんとしてもトップが欲しい崎見が4巡目リーチ。

四万五万三索四索五索六索七索八索六筒七筒八筒南南  ツモ三万  ドラ五万  裏五索

まずは満貫のツモアガリを決めるが...

 

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痛恨の9,600を放銃。このアガリを皮切りに童瞳の独壇場となってしまう。
南1、2,3局と3,900を連続のアガリ。
そして迎えたオーラス、点棒状況はこのようになっていた。

 

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崎見はとにかく連荘、日髙はなんとか草場だけでもまくっておかないと最終戦での条件が厳しくなってしまう。
まずは崎見が先制のリーチ。

 

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しかし後ろには引けない日髙も同巡に追っかけリーチ。

 

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流局だと思われたハイテイ間際、崎見がアタり牌を掴み日髙への満貫放銃。
日髙がなんとか最終戦に望みを残す形で3回戦終了。

3回戦成績
童瞳+34.6P 日髙+8.6P 草場▲6.7 崎見▲36.5P

3回戦終了時
草場+64.6P 童瞳+40.2P 日髙▲20.7P 崎見▲84.1P

 

 

最終戦(起家から、童瞳、草場、崎見、日髙)

ベスト8をかけたベスト16B卓は、草場がほぼ当確、童瞳と日髙の差が約60ポイント。
日髙はトップが最低条件であるとともに童瞳を3着なら4万点差、4着なら3万点差をつけなければならない。

大きく点棒が動いたのは東2局。
日髙が崎見から満貫のアガリ。
そして迎えた東4局、日髙の親番。
日髙が気持ちのこもった6巡目リーチを放つ。

 

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そのわずか数秒後

 

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三筒を一発ツモ。
童瞳との差を15,000点差まで詰め寄る。

崎見もまだまだ諦めないと細かいアガリで童瞳との差を詰めていくがその背中はまだまだ遠い。
崎見が連荘して南3局4本場。
日髙が3フーロ。

 

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オリるわけにはいかない崎見が八万を放銃。

 

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このアガリで最終戦オーラスの条件がこのようになった。

 

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日髙が12,000をアガってしまえば童瞳を捉える点差まで詰め寄る。
しかし日髙に最後の試練。
8巡目に1シャンテンになるも最後までテンパイ牌を引くことができなかった。
全員ノーテンでベスト16B卓が終了。

最終戦成績
日髙+36.7P 崎見+1.1P 童瞳▲12.8P 草場▲25.0P

最終戦終了時
草場+39.6P 童瞳+27.4P 日髙+16.0P 崎見▲83.0P

勝ち上がり
1位通過 草場とも子 2位通過 童瞳