第267回:プロ雀士インタビュー 塚田悠介   インタビュアー:松田彩花

今回、このインタビュー記事を書かせていただくことになりました松田彩花です。
優勝した塚田さんとは昔よく一緒に麻雀をしてた仲。
松田はインタビュー書くの得意でしょ?みたいな軽いノリで頼まれました。
頼まれると嬉しくなっちゃうのが松田です。
全然得意ではないんですが、全力で書かせていただくことになりました。

まずこの塚田悠介という男について紹介させていただきます。
高身長、イケメン、好青年。
36期後期入会。
大学生の頃、サークルの先輩に教えてもらい、たくさん負けたことがきっかけで強くなろうと決心し、プロにまでなってしまったというすごい男です。

まぁ‥そんな説明は置いておいて‥
主役に登場して当時の話をビシバシ聞いちゃいましょう。
2人ともお酒は飲めないので、美味しいご飯屋さんにやってきました。

 

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-お茶でかんぱーい!

塚田 なんか久しぶりだね。笑

WRCリーグ優勝に伴い、E1リーグからD1リーグへとジャンプアップした塚田。
私もD1リーグ所属のため、リーグ戦終わりにお誘いしてみました。

-まずは本当におめでとう!

塚田 ありがとう!

-根掘り葉掘り聞いてもいいですか?

塚田 特に面白い話もないけどね。なんでも聞いてよ。

-WRCは塚田くんにとって2回目の決勝だったんだよね?

塚田 第1期WRC-Rも決勝に残ってたね

-惜しくも優勝とはならなかったけど、WRCRの決勝の時となにか違いはあったの?

塚田 実は、試合を打つ前から全然違ってたんだよね。
WRCRの時は怖いものなしで、自分に勢いもあるし勝つだろう。絶対勝つ。
みたいな気持ちだったんだけどさ、結局負けてしまったわけ。

-塚田君にとっては苦しい1日だったね。WRCは何か違ったの?

塚田 WRCの決勝は、メンバーもほとんど同期の4人での試合になって、こんな機会は中々ないだろうなと思ったんだよね。
優勝にもこだわるけど、このメンバーで良い作品を作りたい。
そんな気持ちで決勝当日を迎えたかな。

-良い作品かぁ‥

塚田 WRCRの時は、タイトルを何個も持っている奈良さんや仲田さんが格上だという認識はあったのだけど、今回は圧倒的な実績がある人はいないなという印象だったんだよ。

補足しておくと同卓した3名は
37期 仁科優太(第2期若獅子ベスト8)
37期 児玉佳宏(第3期鸞和準優勝)
37期 小高佑貴(34期新人王決勝進出)
などとまだプロ歴2年ほどにも関わらず華々しい成績を残しているメンバーが相手で、圧倒的な実績とまではいかないかもしれないが、実力者揃いなのは言うまでもない。

-まぁすごいメンバーだけどね笑
でもなんか、次世代を担う選手を決めようか!みたいな雰囲気がある決勝になってるかもしれない。

塚田 ここで、この決勝で、いい作品を作って勝ちたいと思って当日。

-1.2半荘目は少しキツイような展開だったよね。

塚田 耐える時間は長かった。

-そして3回戦で大きいトップを取って一気に優勝が見えてきた‥と。
最終戦は色々あったね!

塚田 色々あったよね。
仁科さんが途中でカン二筒ハイテイのツモとかは、正直打ってて、優勝者のツモってフレーズが頭の中に思いついたんだよね。

 

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-あーあったよね。
仁科さんとは着順勝負だっただけに、あのアガリでオーラス跳満ツモ条件を突きつけられたんだよね。

塚田 そうそう。
それでオーラスの配牌がコレ。

 

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-うわぁ‥これ跳満に仕上げられる人はどのくらいいるんだろう‥

塚田 本当結構な配牌だよね。
でも3巡目にドラの五筒を引くんだけど、その時点で七対子にしよう。ドラと心中しよう。くらいの気持ちだったね。

-そしてハイテイ1個前でツモ!

 

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塚田 ツモれましたね。

-いやぁぁ優勝者のツモきましたね。

塚田 そうだね。ここまで道中自分の中でいいアガリをたくさん積み重ねていたので、いいメンタル状態でオーラス迎えられてたっていうのも大きかったなぁ。

-と、試合で優勝を勝ち取ったわけですが、生活とか変わりましたか?

塚田 このインタビューとかもそうだけど、メディアに注目してもらえるようになったのは1つ大きな変化かな?と思うな。龍龍のイベントに出させていただいたり、連盟ニュースに出させてもらったりしました。

-たくさんお祝いしてもらったよね?

塚田 たくさんお祝いしてもらったね。
両親も麻雀出来ないけど応援してくれていたし、日本プロ麻雀連盟道場で仲良くなった人たちが企画してくれてパーティーもしてもらったな。

 

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-素敵だぁ‥そういう応援の声も本当に嬉しいものだよね。

塚田 パワーもらったと思うなぁ。

-ちなみに賞金って何に使ったの?

塚田 勝ったから行ったわけじゃないんだけど、スイス旅行に行ったよ!

-おおー。楽しかった?

塚田 そこで世界一高い場所にある駅に行ったりして観光を楽しんできたんだけどさ‥

 

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-だけど‥?

塚田 なんと体調崩しまして‥プラス20万円払って直行便に飛行機を変えて帰国して、検査をしたらコロナに感染しておりました。
大変な引きの良さを発揮してしまいですね‥

-優勝後もバタバタだったんだね笑
面白い話持ってんじゃん!!

塚田 はぁ‥

-はい!元気出してください!笑
たくさんファンもふえたと思うので最後に意気込みをお願いします!

塚田WRCご視聴ありがとうございました
自分的には2つ目のタイトルがキーとなると思ってます
またあの歓喜を味わえるように頑張りたいと思ってますので応援よろしくお願いします

-ありがとうございました

せっかくなので、塚田くんのインタビューように買ったメモにサインをいただくことにした。
私がサインもらってもいい?と聞くと、書いたことないし‥えーーーと言いながら渋々書いてくれた。

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悠々閑々 急がず、のんびりとしていること。 ゆっくりと落ち着いているさま

自分の名前にも使われている字で、まさに自分にぴったりだというこの四字熟語と共にサインを書いてもらった、、

いつも落ち着いていて、なんだか少し天然で、でもしっかりとした自分を持っている塚田悠介にぴったりの言葉。
きっとこれからの連盟を担う選手になることだろう。

今後の塚田の活躍にもぜひ注目していただきたい。
長文になりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
私もインタビューされたいなぁ‥。

最後に‥塚田くん本当に優勝おめでとう!!!!

 

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何を切る? 2023年9月

第40期 鳳凰戦A1リーグ 第9節 4回戦 南4局1本場 東家 西川淳プロ

 

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■Twitterで実施したアンケートの結果

 

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■プロの視点

西川淳プロ

 

■YouTube動画

 

■終局図

 

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日本プロ麻雀連盟チャンネルはこちらから
OPENREC 日本プロ麻雀連盟チャンネル
ニコニコ生放送<PC版>

第6期桜蕾戦予選レポート

【第6期桜蕾戦 レポート ベスト16進出者と組み合わせが決定!】

 

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◆桜蕾(おうらい)戦とは?

次世代スターの発掘を目的に、2021年に設立された世代限定のタイトル戦。
男性プロは若獅子戦、女性プロは桜蕾戦の名称で分けて行われる。
出場資格は予選初日に29歳以下であること。
若獅子戦、桜蕾戦それぞれ年二回開催、ルールは前期がWRCルール、後期が連盟公式ルール。

全参加選手の写真が掲載されたポストはこちら

【第6期桜蕾戦 予選】

◆45名が参加

◆ルール
日本プロ麻雀連盟公式ルール

◆システム

・4回戦50分+1局
→24名が5回戦へ進出。
・最終5回戦50分+1局
→上位14名がベスト16進出
・審査員推薦2名がベスト16進出

 

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第6期若獅子戦・桜蕾戦 審査員
藤崎智
勝又健志
山田浩之
白銀紗希

4回戦終了時、上位24名がポイント持ち越しで5回戦へ。

 

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5回戦(全10回戦)を終え、上位14名がベスト16進出を決めた。

 

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審査員推薦枠は
内田みこ
清末紫咲
の2名が獲得し、組み合わせと日程が確定。ベスト16以降の対局は全卓連盟チャンネルで配信される。

 

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(文・吾妻さおり)

第40期 A2リーグ 第7節B卓レポート

前原が会心の3トップで降級圏脱出!A2リーグ第7節B卓

9月26日、第40期鳳凰戦A2リーグ第7節B卓が放送された。
対局者は内川幸太郎、猿川真寿、三浦智博、前原雄大。

 

 

昇級争いの内川・三浦、その2人に追いつきたい±0付近の猿川、降級圏を抜け出したい前原という4名による対局となった。

1回戦は東3局に、前原がダブ東単騎の七対子リーチを敢行。

 

 

ツモアガリ狙いの選択がハマり、3,200オールで抜け出すと…

 

 

タンヤオやドラ重なりなど、高打点変化も狙える手牌を即リーチしての1,000・2,000ツモアガリなど持ち味を発揮。常に主導権を握るようなプレーで初戦トップを獲得した。

前原は2回戦では効果的なアガリに恵まれず4着となるも、3回戦親番では、猿川のリーチに三色確定で追いかけ、6,000オールで1人浮きのトップに!

 

 

4回戦も東場の親番で6本場まで積み上げ5万点を超えると、会心の連続1人浮きトップを決め、残留へ大きく前進した。

4戦終了時点のトータルポイントは画像の通り。

 

 

 

トップ3回の前原が+71.9Pと圧巻のプラスで降級圏から脱出。昇級争いで内川は一歩後退。三浦は大きな加点こそ叶わなかったものの得点をキープ。昇級を見ていきたかった猿川だが、大きなマイナスで終盤戦は目標を残留へとシフトしていきそうだ。

(文・浜野太陽)

第6期若獅子戦二次予選レポート

【第6期若獅子戦予選2日目 レポート ベスト16進出者と組み合わせが決定!】

 

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◆若獅子(わかじし)戦とは?

次世代スターの発掘を目的に、2021年に設立された世代限定のタイトル戦。
男性プロは若獅子戦、女性プロは桜蕾戦の名称で分けて行われる。
出場資格は予選初日に29歳以下であること。
若獅子戦、桜蕾戦それぞれ年二回開催、ルールは前期がWRCルール、後期が連盟公式ルール。

全参加選手の写真が掲載されたポストはこちら

【第6期若獅子戦 予選2日目】

◆一次予選を勝ち上がった48名が参加

◆ルール
日本プロ麻雀連盟公式ルール

◆システム
初日5回戦までのポイントを持ち越しての対局。
2日間で全10回戦。

初日成績表

 

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・2日目4回戦50分+1局
→24名が5回戦へ進出。
・最終5回戦50分+1局
→上位12名がベスト16進出
・審査員推薦4名がベスト16進出

 

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第6期若獅子戦・桜蕾戦 審査員
藤崎智
勝又健志
山田浩之
白銀紗希

 

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4回戦終了時、上位24名がポイント持ち越しで5回戦へ。

 

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5回戦(全10回戦)を終え、上位12名がベスト16進出を決めた。

 

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審査員推薦枠は
堀田翔平
島崎涼
澤谷諒
渡辺涼
の4名が獲得し、組み合わせと日程が確定。ベスト16以降の対局は全卓連盟チャンネルで配信される。

 

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(文・吾妻さおり)

第18期女流桜花Aリーグ第6節C卓レポート

第6節C卓に出場した選手は

 

 

伊達朱里紗(4位)内田美乃里(9位)古谷知美(13位)北條恵美(14位)斉藤理絵(16位)の5名。

ここで勝たなくてはならない斉藤・負けられない北條・巻き込まれたくない古谷と内田という、残り2節となった生き残りを賭けた戦いは

 

 

序盤から北條が4連続アガリで残留に向けて好スタートを切ると

 

 

古谷もしぶとく食い下がって浮きを確保。
逃げる側はポイントを持つと選択肢が増えて有利な試合展開に持っていきやすくなり、追う側はツラくなっていきますが

 

 

2回戦も古谷が走り、追いかける北條・斉藤は失速。

 

 

1人浮きのトップを奪い、下位に狙われる危険なポジションも内田へと引き継いで安全な位置までポイントを伸ばすことに成功しました。

古谷が抜け番の3回戦。

 

 

目標が変わった北條は、その狙いの内田からリーチ・タンヤオ・ピンフ・三色の12,000を直撃。
逆転への形を作っていきます。

北條と9.6P差まで詰め寄られ、背中が寒くなってきた内田でしたが

 

 

リーチ・ドラ3の満貫を直撃して追いすがる北條を振り払い、試合開始前の位置関係まで押し戻して危険な第6節を凌ぎ切りました。

 

 

<第6節C卓結果>

古谷+35.7P 伊達+24.5P 北條+1.6P 内田▲2.9P 斉藤▲78.9P

(文:越野智紀)

第40期 A2リーグ 第7節A卓レポート

白鳥翔、A1昇級へ王手をかける会心の卓内トップ!

9月19日(火)、第40期鳳凰戦A2リーグ第7節A卓が放送された。

対局者は瀬戸熊直樹、白鳥翔、柴田吉和、伊藤優孝。

 

 

首位の白鳥以外は現在残留ボーダー付近の僅差であり、この直対を制することができれば残留に大きく近づく重要な節だ。

1回戦は白鳥がヤミテンの8,000、連続の2,600オールなど、好調な今期の中でも随一の充実ぶりを感じさせるアガリの連続で大きなトップ。

 

 

伊藤・瀬戸熊も高打点のアガリを決める中、前節に今期初のプラスを持ち帰った柴田がいきなり箱下4着という波乱の幕開けに。

柴田は2回戦僅差の争いを制してトップを獲得するも、3回戦では親の白鳥のドラポンを受けて難しい押し引きを要求されるタンヤオテンパイ。ここは放銃となり、2回目の1人沈みに。

 

 

そして事件が起きたのは4回戦東1局。

親の瀬戸熊が六筒をチーして高目5,800のテンパイを入れるも、流れた“九筒”を引き入れた白鳥が昇級を大きく手元に引き寄せる国士無双成就!

 

 

東1局から32,000放銃となり一気に残留ボーダー付近まで突き落とされた瀬戸熊であったが、南1局親番で3,900オール、11,600と連続のアガリで失点を回復。さらにオーラス3巡目リーチをツモり、渾身の浮き2着へ。この半荘も4着に沈んだ柴田はトータル最下位まで落ちる痛恨のマイナスとなった。

節終了時点のポイントは画像の通り。

 

 

 

ボーダー付近の直対を制したのは瀬戸熊。まだ安心できる位置ではないものの、国士放銃がありながら+22.7Pは大満足の結果といえる。

卓内トップの白鳥は2位まで160P差以上つけたダントツの首位へ。念願のA1昇級に王手をかける会心の節となった。

(文・浜野太陽)

第13期JPMLWRCリーグ決勝レポート

【“勝ちたい気持ち”のぶつかり合い。誰が優勝しても初戴冠の大接戦を制したのは塚田悠介!】

児玉佳宏×塚田悠介×小高佑貴×仁科優太

解説:齋藤豪・渡邉浩史郎
実況:仲田浩二

 

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36期生の塚田や37期生の小高・児玉・仁科というプロ歴3、4年程の若手で構成された第13期JPML WRCリーグ決勝戦。誰が優勝しても初戴冠という開始前から火花が飛び散りそうな顔合わせとなった。

1回戦は予想通り四者がぶつかり合う展開へ。小高→仁科→塚田→児玉の順にマンガン・ハネマン級のアガリを重ねるが一歩抜け出したのは仁科。

 

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南2局に白をポンして高め大三元テンパイである。山に中は1枚眠っていたが小高より小三元ドラドラのハネマンの出アガリで波に乗ると、次局の南3局も塚田よりホンイツ5,200でトップを決めた。

 

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熾烈な1回戦を制した仁科は2回戦に入っても勢いそのまま

 

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東2局にリーチ・ツモ・七対子・ドラ2・裏2のハネマンツモで連勝を飾る。

全4回戦の決勝戦において優勝条件の目安である2トップを早々に決められてしまった他三者。しかし、ここから“仁科”包囲網が張られた。

3回戦東3局1本場では仁科の先制リーチを跳ね返すように児玉・小高もリーチで対抗すると

 

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親番の児玉が勇気のいるテンパイ外しから最速の4,000オールでポイントリーダーへ躍り出た。

東3局3本場では児玉に続けとばかりに塚田にも大きなアガリが生まれる。

 

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リーチ・ハイテイ・ツモ・タンヤオ・七対子でラスから一気にトップに迫るポジションへ。

これだけでは終わらない。仁科にとって我慢の時間が続く。

 

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南2局1本場では小高が4,000オールを決め、瞬く間にラスを押し付けられた仁科。そんな暗雲が立ち込める展開であったが、それでも逆風を跳ね除ける。

4回戦
南1局1本場
東家・仁科
一万二万三万八万八万三索四索三筒四筒五筒八筒八筒八筒 リーチ ツモ五索 ドラ五万 裏八筒

僥倖の裏3。言葉が少し悪くなるが、ここまで来たら神がかり的な手順やスーパープレイなど若手にとっては二の次。今は結果が全てなのである。そんな仁科の“勝ちたい”気持ちに牌が応えて迎えた最終戦オーラス。

 

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児玉は連荘が必須であり塚田はハネマンツモが第一目標。しかし、その状況下で児玉の様子がおかしい。これまで淡々と打牌を繰り返していたが僅かながら所作に乱れが生じている。それもそう。ニ副露しながらも残りツモ番1回残してノーテンだからである。そして最後のツモ牌は…。

 

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待望の九索テンパイ。児玉も先日に開催された第3期鸞和戦決勝戦で悔しい準優勝を味わっており“勝ちたい”気持ちでは負けてないのである。1牌の後先。これが違っていたら優勝は仁科であったがフィナーレは次局以降へ持ち越し。そしてドラマのような仕切り直しの中、意外にも早く局面が動く。

 

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条件変わらずの塚田が8巡目にハネマンツモ確定リーチ。それは仁科にとって1巡1巡が心臓を掴まされる時間の始まりを意味していたが、更に追い討ちを掛けるかのように試練の選択がやって来る。

 

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一万を切ると二索五索テンパイ。しかし6,400以上の放銃は逆転を許してしまう。仁科は少しばかり時間を使うとオリの選択へ。そして…。

 

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塚田は五索をツモ切り最終手番で五筒を引き寄せる。それは塚田の“勝ちたい”気持ちが土壇場で勝ると同時に初タイトル第13期JPML WRCリーグ優勝を手にした瞬間でもあった。

 

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【第13期JPML WRCリーグ】
優勝 塚田悠介
2位 仁科優太
3位 児玉佳宏
4位 小高佑貴

(文:小林正和)

第40期 A2リーグ 第6節C卓レポート

柴田が今期初の快勝!

9月5日、第40期鳳凰戦A2リーグ第6節C卓が行われた。
対局者は近藤久春、紺野真太郎、柴田吉和、前原雄大。

 

 

昇級圏でプラスの積み上げを狙う紺野以外、3名は残留ボーダーを意識しながらの対局となった。

初戦は低打点のアガリで局が進む中、ピンフドラ1リーチの1,300・2,600をツモアガッた柴田がリードを確保してのトップ。

 

 

今期まだプラスの節がない柴田。2回戦も高打点こそ成就しないが、リーチを交わして2回のアガリをものにし、連勝で初日が目の前に。

3回戦こそ展開に恵まれず4着に沈むも、オーラスに1人沈み回避のアガリで食らいつくと、最終戦に再び風が吹き始める。

東3局2本場、トップ目の前原のリーチにドラ暗刻で追いかけリーチ→ドラを暗カン→リンシャンツモの3,000・6,000!これまでの鬱憤を晴らすようなアガリでトップ逆転。

 

 

南1局の親番でも仕掛けての5,800で加点すると、南2局、1人浮きまで突き抜ける2,000・3,900のアガリを決め、今期初の快勝となった。

 

 

節終了時点のトータルポイントは画像の通り。

 

 

 

柴田が+65.6Pの大きなプラスで最下位から残留ボーダーまで浮上。
紺野は一旦昇級圏からは後退する結果となった。

(文・浜野太陽)

麻雀最強戦「打倒最強位決戦」優勝は和久津晶!

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麻雀最強戦キンマweb-近代麻雀

第40期 A2リーグ 第6節B卓レポート

白鳥・内川の上位陣が得点を伸ばす!

8月29日、第40期鳳凰戦A2リーグ第6節B卓が放送された。

対局者は内川幸太郎、白鳥翔、井出康平、石川正明。

 

 

首位の白鳥、わずかにトータルプラスの内川、±0付近の井出・石川というメンバー。
プラスを重ねる目標と裏腹に、大きなマイナスは避けたい気持ちがよぎる得点状況での対局となった。

1回戦、白鳥が今期の充実度そのままに強烈なヤミテン。

 

 

メンホンドラ1の3メンチャンを石川から出アガリ、初戦トップ。

好調の続く白鳥は大きなアガリこそないものの、テンパイ料やかわし手で加点を重ね、あれよあれよという間に3連勝。

一方で苦しんだのが石川。連続の4着で迎えた3回戦オーラス、浮き2着から4着まで落ちる悪夢のような跳満放銃。

 

 

悪夢はこれで終わらず、4回戦オーラスにも内川へヤミテン11,600を打ち込んだ石川。インタビューでは「しらす(4ラス)は初めてだなあ。本当強かったです皆さん。参りました」と語った。

4戦終了時点でのトータルポイントは画像の通り。

 

 

 

トップ3回獲得の白鳥が首位からさらにポイントを伸ばし、内川も昇級圏が間近。
井出も後半戦は昇級を目標に定めることになりそうだ。
思わぬ大敗を喫してしまった石川は降級圏まで順位を落とし、後半戦はレジェンド達が立ちはだかるボーダー上へと浮上を狙う。

(文・浜野太陽)

第21期プロクイーンベスト8A卓レポート

【第21期 プロクイーン ベスト8A卓 古谷知美・二階堂瑠美が決勝進出】

ベスト8A卓対局者は
二階堂瑠美
古谷知美
鈴木麻美(日本プロ麻雀協会)
白銀紗希

 

 

解説 勝又健志
実況 吉井優

1回戦東2局。瑠美がリーチで高めの四万ツモって裏ドラ2枚。跳満のアガリでリードを築き、東4局には鈴木のリーチに追っかけてリーチツモ裏3。

 

 

南入時は17,000点だった鈴木は、リーチドラ3を白銀からアガってラス抜けに成功。南2局にもツモアガリを決めて2着目となったが、オーラスは古谷が1人テンパイを取り2着に浮上。鈴木は30,000点ちょうどの3着となった。

 

 

2回戦はオーラスにヤミテンで3,900(+1,000)をアガった古谷が逆転トップ。
瑠美とトータル+29.5Pでぴったり同点に。

 

 

3回戦は古谷がリーチダブ東ドラ2を鈴木からロン。
オーラスは七対子ドラ2をヤミテンでアガってトータル首位に躍り出た。

瑠美は3番手の鈴木と2着ラスを決め、縦長なポイントで最終戦を迎えた。

 

 

ここまでプラスが取れずに苦戦していた白銀が、最終戦に高めの六索ロンで跳満のアガリ。
ようやく高打点が決まり畳み掛けて行きたい所だったものの、二の矢のアガリが出ないままオーラスへ。

 

 

最後は古谷がツモアガって決着。

 

 

第21期プロクイーン ベスト8A卓からは、古谷知美・二階堂瑠美が決勝進出となった。

 

 

第21期プロクイーンベスト8B卓は
2023/09/01(金) 16:00

蒼木翔子
天音まこと
魚谷侑未
東城りお

解説 仲田加南
実況 吉井優

(文・吾妻さおり)

第40期 A1リーグ 第9節C卓レポート

【第40期鳳凰戦 A1リーグ第9節C卓 前田直哉が卓内トップでトータルプラスに】

第9節C卓対局者

1位 勝又健志
4位 藤島健二郎
6位 古川孝次
7位 前田直哉

 

 

解説 佐々木寿人
実況 日吉辰哉

1回戦南2局。親番の勝又が南西のシャンポン待ちリーチを打ち、前田から7,700。
トータル首位を走る勝又が初戦トップを取る。

 

 

2回戦。藤島への9,600放銃でラス目となっていた古川だが、南3局の親番でタンヤオドラ3の11,600をアガリ返して浮きの3着まで回復。

 

 

トップは白をポン、ドラをロンして勝又から8,300をアガった前田。

 

 

3回戦は藤島が中西ホンイツチャンタドラの3,000・6,000をツモってそのままトップ。

 

 

4回戦は九筒白とポンした前田がホンロウトイトイの満貫のアガリ。本日2勝目を挙げた。

 

 

卓内トップは前田。+30.4Pでトータルプラスになった。
藤島は+12.4Pで決定戦圏内の3位に。
古川は▲17.6Pで順位を1つ落とした。
勝又は卓内ラスではあるが、通行料と言えるだろう。

 

 

 

次回A1リーグ第10節A卓は
2023/08/30(水) 16:00

吉田直
勝又健志
佐々木寿人
ダンプ大橋

解説 森山茂和
実況 日吉辰哉

(文・吾妻さおり)

第18期女流桜花BCリーグ第4節レポート

【第18期女流桜花 B・C1・C2リーグ第4節レポート】

 

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【Bリーグ】

 

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稲岡が+44.4でプラス域に。後藤も大きくプラスし7位→昇級圏の3位に。

 

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清水が3・4回戦に大きなトップを取り12位→入れ替え戦2日目の4位に。早川が2位→首位に。

 

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和久津が卓内トップで10位→8位に。小笠原もプラスして4位→2位に。

 

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中野が+65.0をマークし18位→11位に。蒼井は19位→14位まで浮上し、降級圏を脱出。

 

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大久保が全連対で最下位→残留ギリギリの18位まで浮上。高橋も降級圏の20位→16位に。

 

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【C1リーグ】

 

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蒼木が12位→昇級圏の6位に浮上。石田は7位→5位に。

 

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さくらが8位→7位で昇級圏をキープ。加賀谷は2位→首位となった。

 

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和泉が全連対を決めて9位→4位に。美波もプラスし、10位→9位。

 

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卓内トップのジェンだがまだ降級圏は抜け出せず。一瀬も降級圏1番手の19位のまま。王は僅かにプラスし12位。

 

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犬飼は17位→14位となり降級圏から距離を取った。平岡もプラスし、17位の残留エリアに。

 

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22位スタートの香野が+65.0で一気にプラス域に。齋藤もプラス、順位は下がったが残留エリアギリギリに。

 

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【C2リーグ】

 

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桜木はプラスしたものの11位→13位に。赤木は21位をキープ。

 

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土田が20位→7位と大躍進。美咲も大きくプラスし2位→入れ替え戦権利がある首位に。

 

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頼が+70.4で19位→昇級圏の6位に。花宮もプラスで10位→8位に。

 

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4卓は大月の1人浮き。15位→11位となり、昇級圏まであと一歩。

 

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東城が+52.1の1人浮き。5位→2位まで浮上した。

 

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優月が+100.4と大爆発。降級1番手の30位から昇級圏の9位まで浮上。渡部もトータルプラス域に。

 

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7卓は内山の1人浮き。降級圏からは抜け出せなかったが38位→34位に。

 

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襟川が+67.3で32位→17位まで浮上。飯盛は27位→23位に。

 

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美晤が卓内トップで12位となり、昇級が見える位置に。藤居は33位→26位で残留圏に。

 

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第18期女流桜花B・C1・C2リーグ第5節(最終節)
2023/09/30(土) 11:00〜

いよいよ昇降級と入れ替え戦メンバーが確定する。

(文・吾妻さおり)

第40期 A2リーグ 第6節A卓レポート

猿川・古橋がプラスで昇級争いへ!A2リーグ第6節A卓レポート

8月22日、第40期鳳凰戦A2リーグ第6節A卓が放送された。
対局者は瀬戸熊直樹、猿川真寿、古橋崇志、刀川昌浩。

 

 

1回戦、接戦をものにしたのは刀川。ヤミテンの6,400を決めると、オーラスには仕掛けて1,000点の直撃でトップへ浮上する望外のアガリ。

 

 

降級ボーダーの刀川としてはこのまま是が非でもポイントを伸ばしたいところであったが、2回戦以降はなかなか局面に参加することができずジリジリとマイナス。
古橋は後半戦で得意の高打点が型にはまり、局面をリード。3回戦トップを飾り、最終戦もトップで終えると+100Pが見えてくるところであったが、オーラス猿川の親番が止まらない。
1,500・1,300オールと刻んで連荘すると、2本場で高目のツモ!

 

 

リーチ・ツモ・タンヤオ・ドラの3,900オール。このアガリでトータルポイントがプラスとなり、精神的にも大きなトップを獲得した。
4戦終了時点のトータルポイントは画像の通り。

 

 

 

猿川・古橋がポイントを伸ばし、後半戦昇級が目標となる位置へと浮上した。
瀬戸熊・刀川は当面残留を意識した戦いとなるが、まだ後半戦は始まったばかり。
爆発的なプラスに期待だ。

(文・浜野太陽)

第12期麻雀プロアマオープン競技会  優勝はゆーさんに決定!

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麻雀プロアマオープン競技会はプロ雀士と一般参加者の区別なく成績を競う予選会です。
半年ごとに区切り、連盟巣鴨道場で予選会が行われています。

 

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予選会で優秀な成績をおさめた選手で8/12(土)に本戦〜二次トーナメントを行いました。

勝ち上がったのは
ひろりんさん
曹洪堃さん
加藤はるみさんさん
金山さん
藤次祐紀さん
岡本浩一さん

以上の6名に
前回優勝こしのさん
現鳳凰位・HIRO柴田プロ
現十段位・魚谷侑未プロ
現女流桜花の白銀紗希プロ
そして月例優勝のシード選手(6名)の16名が8/13(日)に夏目坂スタジオに集結しました。

 

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解説 山田浩之・藤崎智
実況 楠原遊

 

【準々決勝】

準々決勝は各卓上位2名が勝ち上がりとなります。

 

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準々決勝A卓からはこしのさんとひろりんさんが勝ち上がりを決めました。

 

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準々決勝B卓(配信卓)は斎藤さんが一万七筒のシャンポン待ちリーチ。海底と裏ドラ2枚で12,300(+1,000)のアガリ。

 

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放銃に回ってしまったゆーさんだが、オーラスに345確定のカン四万ツモで2着に滑り込みました。

 

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準々決勝C卓は岡本さんがリーチツモ発三暗刻ドラの6,500オール(+1,000)で大きく抜け出します。

 

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6本場でカン三筒待ちの1,000は2,800をアガって2番手となった魚谷プロが逃げ切って準決勝へコマを進めました。

 

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準々決勝D卓からは加藤はるみさん、白銀紗希プロの2名が準決勝へ。

 

【準決勝】

準決勝も各卓上位2名が勝ち上がりです。

A卓はゆーさんがトップ目でオーラスへ。こしのさんと白銀プロがテンパイを入れていたが、2番手の岡本さんがアガリ切って決勝進出となりました。

 

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B卓は加藤さんが一筒ポンからの仕掛け。

 

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B卓は加藤さんが東1局にシャンポン待ちリーチを選択し、ドラの六筒を一発ツモ。6,000オールを決めます。

南1局には斎藤さんが魚谷プロから南ドラ3をアガって決勝進出となりました。

 

【決勝】

 

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決勝では斎藤さんが4,100オールなどのアガリで大きくリードします。

 

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しかし、南2局にゆーさん(親)がリーチツモ裏の2,000オールで反撃を開始。優勝を目指す加藤さんと岡本さんが安い手をアガれない状況なのもあり、ゆーさんが猛連荘で斎藤さんを追い抜きます。

 

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5本場。自ら親番を蹴らないと行けない斎藤さんがリーチをかけますが、ゆーさんの追っかけリーチに一発で捕まってしまい、3,900は5,400(+1,000)の直撃。

11,100点持ちからの大逆転を決めたゆーさんが初優勝となりました。
おめでとうございます。

 

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第12期麻雀プロアマオープン競技会
第12期麻雀
プロアマオープン競技会

優勝 ゆーさん
2位 斎藤颯汰さん
3位 加藤はるみさん
4位 岡本浩一さん

 

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(文・吾妻さおり)

第266回:プロ雀士インタビュー 白鳥 翔   インタビュアー:神森 天心

はじめまして。
日本プロ麻雀連盟38期前期生の神森天心(かみもり てんしん)と申します。
普段からお世話になっている白鳥翔プロが、第23回モンド杯で優勝され、インタビューをさせていただくことになりました。
ぜひ最後までお読みいただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします!

【もくじ】
・対局へ向けて
・第1戦
・出会いのきっかけと、練習風景
・第2戦
・おわりに

 

 

【対局へ向けて】

各団体のタイトル戦やMリーグなど、数々の決勝に進出し、優勝経験も豊富な白鳥。
そんな白鳥が、決勝というものをどう捉えているのか、非常に興味深かった。

神森「まずは、この決勝をどのように戦おうと考えていたか教えてください。」

モンド杯のルールは25,000点持ち30,000点返しで、終了時の順位点はウマ・オカ含めて 1着+40P、2着+10P、3着▲10P、4着▲20Pとなる。いわゆる『オカ』があるルールで、トップに大きくポイントが加算されるシステムである。

白鳥「オカありで2回戦勝負だから、絶対にどっちかでトップを取らなきゃいけない。だから1回戦目は思い切ってトップを取りにいこうと思っていたよ。もし1回戦目にトップが取れたら、優勝できる確率がかなり跳ね上がると思っているから。でも仮に1回戦目にトップを取ることができても、2回戦目も緩めないつもりだった。そうじゃないとこのルールでは結構やられちゃうと思う。逆に、『1回戦目にラスを取ってしまうと次の条件が厳しくなってしまうから、ラス回避が大事』って言われたりすることもあるけど、僕はあまり気にしてなかったかな。」

神森「かなりトップを取ることに比重を置いていたということですね。詳しくはまた触れますが、実際1回戦目にトップを取った後、2回戦目もかなり強く攻めていく場面が多くとても印象的でした。」

白鳥「あとはやっぱり決勝だから、みんな普段のバランスよりも押しが強くなるよね。だから押しが強い人がいても、それを過大評価しすぎないようにしようと意識してた。普段ならテンパイかなと思う状況でも、今日なら1シャンテンのこともあるかな、とか。そのあたりは決勝ならではのバランスだと思う。」

普段とはまた少し違う、決勝ならではのバランスや高いトップ意識を持って、対局に臨んだ。

 

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インタビュー時の様子。

 

【第1戦】

まずは対戦カードから。

 

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東家スタート 柴田吉和(日本プロ麻雀連盟) 5年連続決勝進出 優勝2回

 

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南家スタート 白鳥翔(日本プロ麻雀連盟) 2年連続4回目の決勝進出 優勝2回・前回優勝

 

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西家スタート 滝沢和典(日本プロ麻雀連盟) 3年ぶり9回目の決勝卓進出 優勝1回

 

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北家スタート 石橋伸洋(最高位戦日本プロ麻雀協会) 3年連続の決勝卓進出 優勝1回

神森「みなさんの実績がすごい!全員に優勝経験があり、決勝も常連の4名です。」

白鳥「柴田さんなんて5年連続で決勝に残っているしね。」

神森「白鳥さんは昨年の優勝者です。ディフェンディングチャンピオンとしてのプレッシャーなんかもあったのでしょうか。」

白鳥「プレッシャー?それはなかった(笑)。でも今回は生き残り方が劇的だったんだよね。すごい接戦だったけど、予選の最終戦で9位くらいのところからトップを取って、2位になってジャンプアップできた。だから展開はいいかなと(笑)。」

神森「なるほど(笑)。」

 

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東1局 南家 ドラ西

神森「8巡目にこのテンパイ。先制リーチや仕掛けはまだ入っていません。リーチ、ヤミテン、テンパイ外しまで様々な選択肢がありますがいかがでしょうか?」

白鳥「ヤミテンにするのが一番弱いかな。三索を切ってテンパイを外すのも丁寧でいいと思うけど、僕はこのままリーチを打っても結構リターンがあると思った。リーチ・タンヤオに加えて一発や裏が加われば一気に高打点になるから、かなり勝負手になるよね。今回は愚形だったけど、赤なしのこのルールなら仮に押し返されても打点がそこまで高くないことも多いから、リーチが強いと思う。逆にもしこれが赤ありルールなら、高い手で押し返されることが多くなるから、この手でリーチを打つのは怖いと思っちゃうかも。その場合は三索を切りそう。」

白鳥はこれをリーチして、ドラを2枚使った1シャンテンの石橋からロンアガリ。裏ドラが1枚乗って5,200点の収入になった。

白鳥「もちろんアガれたのはラッキーだったけど、これを捉えられた時は本当に大きいよね。これを1,300で終わらせるのと、リスクを負ってでも5,200にするのとでは大差だと思う。」

1局目から、とても良いスタートを切ることができた。

その次局、

 

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東2局 東家 ドラ八索

神森「親番でこの配牌。なかなかこういう記事には取り上げられづらい牌姿だと思いますが…(笑)。実はこの局は、かなり思考が気になった局面のひとつでした。今回の配牌のような何をしたらいいかわからないような悪いものほど、打ち手の実力が問われると思うからです。とても配牌が良い時は、みんな同じような選択になって同じようにアガれることも多いですよね。でもそれだと実力差があまり出ないんです。このような悪い手をどう考えて進めていくのか、ぜひ白鳥さんの考えをお聞きしたくて取り上げました。」

白鳥「決勝のこの状況のこの手なら、まっすぐ自分の手を進めるようにするのがいいと思った。一筒や字牌から切って進めていく感じ。この先6巡とか経ったらどうなっているかわからないからね。九筒八万が暗刻になったりソーズが横に伸びたりして、メンツ手で戦えるようになることもあると思う。ダブ東が重なってすぐポンできたら主導権を取れることもあるし。この瞬間だけで言えば七対子に一番なりそうだけど、それでも色んな可能性を見て端の牌や字牌から切っていくのがいいと思う。逆に決勝のこの場面では、結局強く押されちゃうことが多くなるから、ブラフみたいな動きとかはあまり意味がないなと思っていた。(ブラフとは、実際は安い手だが高い手であるように見せたり、ノーテンだがテンパイに見せたりする戦術のこと)それに加えて、こういう局面で真ん中から切り出していくと、あんまり早くなさそうとか舐められちゃうこともあるよね。そうすると周りはより強く押せるようになっちゃうから、そうはしたくないと思った。端から切ってちゃんと私もいますよって主張するのも大事。」

神森「この局は、発を暗刻にした滝沢プロがカン三万待ちをヤミテンにして、1,300点の横移動になりました。」

白鳥「僕の捨て牌がもっと弱そうに見えていたら、もしかしたらリーチって言われていたかもしれないよね。僕が普通に進めているような河をしていたから、滝沢さんはリーチって言いづらかったのかも。」

 

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滝沢 1,300(←石橋)

次局、大きく試合が動く。

神森「この局は優勝に近づくかなり大きな1局でしたよね。」

 

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東3局 北家 ドラ九万

ドラは0枚、形も悪く、お世辞にも良いとは言えない配牌。おまけに、既に下家の親がダブ東をポンしている。

神森「この配牌に点数をつけるとしたらだいたい何点くらいでしょうか。」

白鳥「ダブ東をポンしている人が下家にいるということまで含めると、100点満点で10点もないくらい。」

神森「下家が仕掛けている時、チー・ポンをされてしまうことに対してどれくらいケアをすればいいかいつも悩んでしまいます。自分はこの配牌なのに対して相手はダブ東ポンなら、もうベタオリしてしまおうかなと考える事もあります。」

白鳥「僕も昔は結構そうする事が多かったかも。自分の手を完全に崩してでも、下家に絞り切ろうって。でもそれって、絞った自分と絞られた下家が損をして、相対的に対面と上家が得をすることになる。それで対面や上家の大きい手が決まってしまったら、それも嫌。それだったら、この手はアガリ切れないわけではないし、自分都合でアガリにいっちゃおうかなって思った。」

 

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道中で一気に勝負形になる七索を引き、

 

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中盤に一番嬉しい七万を引いてテンパイ。

リーチをして高目でアガれば満貫以上が確定。安めでも最低1,300・2,600で、一発や裏ドラ次第で跳満まである勝負手のテンパイにたどり着いた。
これをリーチすると、

 

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高目をツモって、裏ドラも乗って跳満のツモアガリ!
このアガリで持ち点は40,000点を超えて、一歩抜け出すことができた。

神森「配牌は100点満点で10点もないと言っていたところから、非常に大きいアガリになりましたね!」

白鳥「さっき親番の局の時にも話したけど、最初から諦めるのではなくて丁寧に手を組んでいれば、こういうアガリを捉えられることもあるってことだよね。
それにしても、ここで跳満をアガることができたのはすごく嬉しい!」

 

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その後の局にて、全く勝負できる形ではないところからリーチを受けるも

 

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うまく回ってツモアガる。
石橋、滝沢の大物手テンパイをかわして、点差以上に大きなアガリになった。
この後も大きな失点はなく、磐石の立ち回りでトップを獲得。

神森「完璧すぎてもはや検討の余地がないです。書くことがなくなってしまいました。」

白鳥「いやいや(笑)。でも展開はすごく良かった。」

1回戦目終了時の成績
白鳥 +57.3P
柴田 +3.9P
滝沢 ▲23.0P
石橋 ▲38.2P

完璧な内容で、強く意識していた「初戦トップ」をきちんと取り切った。

 

【出会いのきっかけと、練習風景】

さて、普段から白鳥さんと一緒に麻雀の練習をさせていただいている私だが、簡単に白鳥さんと知り合ったきっかけをお話しする。
私が初めて白鳥さんとお会いしたのは、2022年5月に行われた日本プロ麻雀連盟のタイトル戦『十段戦』に出場した時だ。当時プロ1年目の私は、運よく初段戦から七・八段戦まで勝ち上がり、そこで白鳥さんと初めて同卓することになった。

 

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2022年5月 第39期十段戦 七・八段戦で同卓した時の写真。
後頭部だけ映っているのが神森です。

神森「六段戦を勝ったあと、運営の方に『明日の七・八段戦の相手、翔ちゃん(白鳥翔プロ)と亜樹ちゃん(二階堂亜樹プロ)だから頑張れ(笑)。』と伝えられました。その時の絶望感は、今でも忘れられません。さすがに辛すぎる!と思いました(笑)。
それでも、プロ歴2ヶ月目だった私が、ずっと画面越しで観ていた憧れのトッププロの方々と対戦させていただけるとは夢にも思っていませんでしたし、実際に対戦できて本当にいい経験になりました。」

白鳥「ここで当たったのがきっかけで、それから一緒に練習するようになったんだよね。」

神森「そう考えると、本当にここまで勝ってこられてよかったと改めて思います。この対戦がきっかけで、その後も白鳥さんたちと一緒に麻雀の勉強ができて、本当に恵まれていると感じます。」

十段戦のあと、白鳥さんを初めて麻雀に誘った時、私は「麻雀を教えてください!」とメッセージを送った。しかしそれに対する白鳥さんの返事は「僕も未熟だから人に教えることはできない。一緒に考えることはできるからそれでよければやろう!むしろ僕の手で疑問に思うことがあったら言ってほしい」であった。

その言葉の通り、一緒に考え一緒に疑問をぶつけ合いながら、今も勉強を続けている。

 

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普段の勉強会の様子。左手前から時計回りに、沢村、神森、白鳥、伊藤

沢村侑樹 38期生 第29期麻雀マスターズ4位

伊藤俊介 37期生 第12期WRCリーグ3位 第30期發王位ベスト16など

 

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普段の勉強会の様子その2。 左から仁科、白鳥

仁科優太 37期生 第13期WRCリーグ2位

 

【第2戦】

神森「この2戦の中で、私が一番好きな局です。」

 

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東1局1本場 ドラ東
前局に2,900点のアガリを決めた次の局。まずまず悪くない配牌から、

 

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ドラの東を切ればピンフのテンパイ。
三索五索六索七索八索を引くとタンヤオや三色がついて打点が上昇するため、東を切ってヤミテンとする。

白鳥「このまま五筒八筒でリーチしても結構アガれそうだと思ったけど、ソーズで5種類も手変わりがあって、何を引いても打点が上がって嬉しいよね!ここで大きくアガることができたら、それこそ優勝が近づくと思った。」

その言葉の通り、

 

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八筒をツモ…

 

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はせずにフリテン5面張リーチ!

 

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そしてタンヤオがつく五索をツモ!!
一発や裏ドラはなかったが、この状況での2,000オールはより優勝に近づいたように思える。

神森「対局映像を見ていて、私が一番興奮したシーンです!ヤミテンの判断も秀逸で、本当に大好きな1局です。」

白鳥「ヤミテンにできたのはすごく冷静で自分でもナイス判断だったなって思う!これをアガらずにフリテンリーチして、2,000オールにできたのは本当に大きかった。」

この後は、1戦目トップの白鳥と、1戦目2着の柴田のアガリ合いとなる。

 

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白鳥 8,000(←滝沢)

 

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柴田 3,000・6,000

オーラスを迎え、4人の順位点を含めたトータルポイントと条件がこちら。

白鳥 +74.5P アガれば優勝
柴田 +61.7P 白鳥との12.8ポイント差をまくれば優勝 オーラス親番
滝沢 ▲49.1P ツモダブル役満
石橋 ▲87.1P ツモトリプル役満

実質白鳥vs柴田の一対一の構図。滝沢・石橋の両名はかなり厳しい条件だが、柴田は1回のアガリで白鳥を捲ることもできる点差だ。(なお、アガリやめはできないため、柴田が白鳥のトータルポイントを上回っても次局に続く。)

 

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白鳥は第一打にドラから切っていく。

白鳥「この局で決めようと思った。アガれそうな手だと思ったから全力で前に出たよ!」

 

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6巡目、親の柴田が先制でタンヤオのカン六索を即リーチ。

 

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白鳥はこの1シャンテンから一索をプッシュ!

神森「1シャンテンですが、一発目から無筋を切って勝負に出ましたね!ここも非常に胸が熱くなるシーンでした。」

白鳥「最初に話した、決勝特有の押しってまさにこれのことだよね。もし僕がオリたら、柴田さんがアガるのを待つだけになっちゃう。自分は形が良くて、役ありになる可能性もある1シャンテン。通っている牌も少ないし、まだまだ全然オリないよ。ちなみに、三万六万を引いて役なしのノベタン二筒五筒待ちになったら、追いかけリーチを打とうと思ってた!」

その後白鳥もテンパイを入れるが、柴田が六索でツモアガる。

 

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柴田 2,000オール

これで2人の点差は約5ポイントとなった。

南4局1本場、条件は変わらず、アガれば優勝の局面。

 

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白鳥「テンパイしたらリーチ!三索が山にいるかはわからないけど、アガれたら優勝だからね!もちろんリーチするよ。」

 

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柴田から追いかけリーチを受けるも…、

 

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ツモって優勝を手繰り寄せた!
このアガリで第2戦が終了。トータル1位の白鳥が、第23回モンド杯の優勝者に決定した。

 

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優勝を決めてウイニング水飲みをする白鳥

神森「特にこの終盤は2人のぶつかり合いが激しく、食い入るように観ていました。最後に追いかけリーチを受けた時は背筋が凍りかけましたが…(笑)。そしてその同巡にツモ!最高の瞬間ですね。」

白鳥「うん!そして本当に、この決勝は自分でも満足いく内容で打てたと思う!」

神森「最初から最後まで本当に強かったです。改めまして優勝おめでとうございます!」

白鳥「ありがとう!」

 

【おわりに】

神森「それでは最後に、今後の目標や意気込みなど、簡単にひとことお願いします。」

白鳥「今後は王座も控えているので年間チャンピオンになることが目標かなー。僕が今メディアにたくさん出られているのは本当にモンドさんのおかげだと思っていて、自分の成長を見せる意味でもずっとこの舞台で勝ち続けたいかな!そううまくはいかないと思うけどモンド王座獲得と3連覇目指します!!!」

神森「モンド王座も優勝を期待しています!たくさん貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました!」

今回のインタビューでは書ききれなかったが、取り上げていない局の中にも好プレーや名場面がたくさんあった。解説の金太賢プロ(日本プロ麻雀協会)は、「白鳥プロの麻雀の内容が本当に完璧で、全麻雀打ちが勉強になる麻雀を見せてくれました!」と絶賛していた。ぜひ本編の放送もご覧いただければ幸いである。

最後に、この優勝インタビューを私に任せていただいたことに、深く感謝を申し上げたい。
そして、今後も成長し続ける白鳥翔プロに、ぜひご注目いただきたい。

最後までお読みいただいて、ありがとうございました!

 

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第40期 A1リーグ 第9節A卓レポート

【第40期鳳凰戦 A1リーグ第9節A卓 ダンプが+13.6Pの卓内トップ】

第9節A卓 対局者は
2位 西川淳
9位 和久津晶
11位 ダンプ大橋
13位 吉田直

 

 

解説 藤崎智
実況 古橋崇志

1回戦は2,000・3,900をツモった西川がトップを取り

 

 

チンイツの満貫をツモった吉田が浮きの2着。

 

 

2回戦はダンプ(親)が高め567のリーチ。123三色テンパイを入れていた吉田から七筒ロンで12,300のアガリ。

 

 

ダンプは南2局1本場にもタンヤオ七対子ドラ2の満貫を加点し、2回戦トップ。

3回戦は吉田がトップ。オーラスに和久津が浮きの2着となるアガリ。

 

 

4回戦は和久津がダンプの親リーチを受けながら700・1,300は900・1,500(+3,000)のアガリ、そのままリードを守り切った。

 

 

卓内トップはダンプの+13.6P。小さいながらも3節連続のプラスで残留圏に。
西川は3・4回戦でラスを引かされてしまったが、前半のプラスが残って2位キープ。
和久津は立ち上がりは苦しんだものの、後半調子を上げ▲8.1Pに抑えて9位キープ。
吉田は2回戦の大きなラスが残ってしまい▲16.4P。早くプラスの節を作って残留の足掛かりにしたい。

 

 

 

次回A1リーグ第9節B卓は
2023/08/16(水) 16:00

西川淳
佐々木寿人
沢崎誠
杉浦勘介

解説 勝又健志
実況 古橋崇志

(文・吾妻さおり)

第18期女流桜花Aリーグ第6節B卓レポート

第6節B卓に出場した選手は

 

 

魚谷侑未・高宮まり・鈴木彩夏・廣岡璃奈の4名。

 

 

1回戦を浮きの2着で終えた高宮は、2回戦東1局からツモ・イーペーコー・ドラ2で好スタートを切ると

 

 

南場でトップ目に立っていた鈴木から、決定打となる中ホンイツ一気通貫の跳満を直撃してトップを逆転。

 

 

3回戦では決定戦進出圏内のライバルである魚谷から、リーチ・イーペーコー・ドラ2を討ち取り、最終節・プレーオフに向けて有利な態勢を築く高宮に対し、

 

 

黙って相手の注文を受けていられない魚谷は、4回戦で中ドラ2の5,800を高宮から直撃して逆襲を開始。

 

 

高宮との浮き沈みの形が出来た東4局では、初打から四筒六万六筒と切り出し、配牌からオリているような手組みを見せた魚谷でしたが、

 

 

一本残した高打点の道に、次々と有効牌が馳せ参じて、純チャン・ピンフで8,000のアガリ。
その後も加点すると、4回戦で大きなトップを取って、今日のマイナスを取り返し決定戦進出圏内に踏み止まりました。

 

 

魚谷の回復でだいぶ削られた高宮でしたが、卓内トップはかわらず。
トータルでも2位に浮上して、最終節は上だけを見て戦える好位置まで躍り出ました。

 

 

<第6節B卓結果>

高宮+21.0P 魚谷+13.9P 鈴木▲4.4P 廣岡▲30.5P

(文:越野智紀)

第40期 A1リーグ 第8節C卓レポート

【第40期鳳凰戦A1リーグ 第8節C卓 前田直哉・佐々木寿人がプラス】

第8節C卓対局者

3位 佐々木寿人
7位 一井慎也
8位 前田直哉
11位 杉浦勘介

 

 

解説 吉田直
実況 日吉辰哉

1回戦は前田がアガリを重ねてトップを取り

 

 

南1局には杉浦が中ホンイツ一通の12,000を一井から。浮きの2着を取った。

2回戦は佐々木が南3局にタンヤオドラ3をアガってトップ。

 

 

3回戦は平たい場況で進み、南3局にメンゼンホンイツイーペーコーのペン三筒をツモった佐々木が2連勝。

 

 

4回戦は一井が杉浦から6,400は7,000(+2,000)をアガってトップ目に立ち、東2局には高め三色の七筒をツモって3,000・6,000のアガリ。

 

 

杉浦は南3局に西ドラ3をアガってラス抜けに成功。

 

 

オーラスは前田が浮き2着となるアガリを決めた。

 

 

卓内トップは前田。今日の対局で一井をかわし、7位となった。
佐々木は+16.5Pで着順を一つ上げ、決定戦圏内の3位に。
一井は4回戦のトップで8位に踏みとどまった。
杉浦は▲18.7Pに抑えたものの、ダンプを下回って降級圏に。

 

 

 

次回A1リーグ第9節A卓は
2023/08/11(金) 16:00

和久津晶
西川淳
吉田直
ダンプ大橋

解説 藤崎智
実況 古橋崇志

(文・吾妻さおり)