第30期十段戦 ベスト16レポート

 

5月25日から始まった十段戦も、いよいよベスト16の戦いとなる。
去年、決勝に駒を進めた4人はここから出場となるため、なんとか去年のリベンジをと思いこの戦いに臨んでいることであろう。また、ここまで勝ち上がってきた者たちにはそれぞれに勢いがある。雪辱を誓う思いか?それとも勢いか?
それぞれの戦いを振り返ってみたいと思う。

A卓
堀内正人(前年度二位) vs 明石定家 vs 古川孝次 vs 河井保国


堀内正人

明石定家

古川孝次

河井保国

東1局は、古川の1,600からスタート。
最初の2回戦、全23局中20回は誰かが仕掛けているという非常に鳴きの多い面子だが、その中で4者門前と静かなスタートを切った。

そんな中ぶつかり合ったのが南1局。
まず北家の古川が、

七万八万九万五索五索七索八索九索五筒六筒北北北  リーチ  ドラ七筒

そこですぐに東家の河井が追いつく。

五万六万七万三索四索五索九索九索四筒四筒四筒七筒九筒  リーチ

ここは古川が高目である七筒を一発でツモアガリ2,000・3,900。
ルールの上では一発という役は付かないが、勢いを十分に感じさせるものである。
古川の牌姿を見て、四筒を暗刻で持つ河井は厳しい表情を少し滲ませた。
このアガリが効いて、初戦は古川がトップとなる。

2回戦、堀内が勢いに乗る。
南1局

二万二万四万五万二索三索三索四索四索五索三筒四筒五筒  リーチ  ドラ九万

古川・明石の仕掛けに対して四索を引き入れてのリーチ。
ここは明石が安目の六万を放銃し3,900。

しかしそのまま堀内の勢いは止まらず、
南2局

一万二万三万七万三索四索五索七索八索九索三筒四筒五筒  リーチ  ドラ七万

これをツモりあげ、この半荘は堀内の1人浮きトップとなる。

4回戦、我慢の続く河井が反撃の狼煙を上げる。
東1局3本場

一万一万二万三万四万五万六万三筒六筒六筒六筒東東  ドラ二筒

堀内のリーチを受けるが、親の河井はここに七万をツモり、当たってみろと言わんばかりに渾身の三筒切りリーチ。力強く一発でダブ東をツモリ4,300オール。
以降、河井は着実にアガリを拾い、6万点弱の大きいトップを取る。
今回も堀内は安定の打ち回しで浮きの2着。

4回戦を終えて、堀内の1人浮きの状態となり、3人による残り1つの椅子の奪い合いが始まる。

5回戦東3局、親の河井。

二索三索四索六索八索西西  ポン東東東  ポン南南南  ドラ六索

西家の明石

四万四万六万六万六万七万八万六索七索八索六筒七筒八筒  リーチ

ここで明石が力強く四万をツモアガリ、3人の争いから一歩抜け出す大きなトップをとる。

最終戦を迎えポイント状況は以下。
堀内(+61.5P)明石(▲4.1P)古川(▲23.7P)河井(▲33.7P)

南1局、親の河井。

三万四万五万六万八万八万八万  チー五万 左向き四万 上向き六万 上向き  ポン二万 上向き二万 上向き二万 左向き  ツモ六万

この6,000オールをアガリ、また3者が並ぶ。

そこで迎えた最終戦のオーラス。
西家・古川の配牌。 四万五万六万三索四索四索五索六索二筒三筒四筒四筒四筒  ドラ四筒 もう一度言うと、これが配牌である。
古川の条件である3,900を十分に満たしている為、当然ダブルリーチは打たない。 僅か3巡で決着。

A1リーガー古川の勝負強さを見せつけられたオーラスである。
また、6回戦を通して堀内の安定感が非常に際立った戦いだったように思う。

勝ち上がり 堀内正人  古川孝次

 

B卓
仁平宣明(前年度3位) vs 中村毅 vs 伊藤優孝 vs 山井弘


仁平宣明

中村毅

伊藤優孝

山井弘

 

見所は山井、中村の攻撃力VS伊藤の粘り強さVS仁平の対応力とカウンター。

いきなり親の伊藤が魅せる。
東1局

一万二万三万六万六万三索四索五索六筒七筒七筒八筒九筒  ツモ五筒  ドラ七筒

この2,600オール。

一索一索一索二索三索八索九索  チー三索 左向き四索 上向き五索 上向き  チー三索 左向き四索 上向き五索 上向き  ツモ七索  ドラ七索

そして6,100オール。

八万八万二筒二筒五筒五筒八筒八筒南北北白白  リーチ  ロン南  ドラ北

さらにこの12,600。

怒涛の3連荘。一気に60,000点オーバーのトップ目に躍り出る。
3者が追う形となって迎えた南2局。
東家・仁平

一万二万三万四万五万七万八万九万六索六索六索七索八索  リーチ  ドラ二筒

我慢の続く展開に、リーチ宣言にも力が入る。
しかしここは中村が1,000で捌く。

南4局1本場、ラス目の親の山井がリーチ。
宣言牌は八筒
流局し、山井の1人テンパイ。山井の開けた手牌を、同卓者が皆注意深く覗き込む。

四万五万六万一筒二筒三筒四筒五筒六筒七筒七筒七筒八筒  リーチ  ドラ二筒

四万五万六万一筒二筒三筒四筒五筒六筒七筒七筒八筒八筒

この形から七筒をツモってからの三筒六筒八筒九筒待ち、高目一通のフリテンリーチである。
『オフェンスマスター』山井弘が早くも勝負の姿勢を見せてきた。

その後も連荘するが、最後は中村が上手く捌く。
伊藤の一人舞台に中村もついていく形で浮きの2着。

2回戦、山井と中村がぶつかる。
南1局、南家・山井。

三万四万五万六万七万八万六索七索六筒七筒八筒南南  リーチ  ドラ九索

北家・中村

東東南南  ポンポン九索 上向き九索 左向き九索 上向き  チー五万 左向き三万 上向き四万 上向き  ポン北北北

丁寧な打ち回しで手役をしっかりと作ってくる山井だが、ここは東を掴み中村に8,000の放銃。
2回戦を終え、山井が2ラスと1人置いていかれる展開となる。
続く3回戦、そんな山井に大物手が入る。

3回戦、東3局。
親・山井

六万七万八万北北発発発中中  ポン白白白 ドラ六万

高目大三元のテンパイ。このテンパイが入っても、至って山井は静かである。
しかしここも中村が捌く。
山井は大物手をテンパイしてもアガれない苦しい展開が続く。

4回戦、南家・中村。

三万四万五万三索四索五索七索八索三筒四筒五筒北北  リーチ  ドラ五筒

西家・山井

二万二万四万五万六万七万八万九万三索四索五索五筒六筒  リーチ

ここでも軍配は中村に上がる。九索をツモリ3,000・6,000。
このアガリが大きく、4回戦も中村がトップを取り、トータルでも非常に優位な状況となる。

5回戦。後がない山井と仁平。
南2局、親の仁平。

四万四万五万六万七万六索七索八索二筒三筒四筒五筒六筒  リーチ  ドラ五筒

一発で一筒を引きアガリ一矢報いるが、山井が意地を見せ最終戦に臨みを繋ぐ1人浮きトップをとる。

最終戦を迎えポイント状況は以下。
中村(+46.0P)伊藤(+13.9P)山井(▲12.5P)仁平(▲47.4P)
5回戦で大きなトップを取った山井が、その勢いを最終戦でも見せつける。

南1局、北家・山井

三万四万五万一筒二筒五筒五筒  ポン南南南 ポン白白白  ツモ五筒  ドラ五筒

ピンズが安く打一筒とした後、更に五筒をツモリ暗槓。
そのリンシャンに眠っていた牌は二筒であった。

三万四万五万二筒  暗槓牌の背五筒 上向き五筒 上向き牌の背  ポン南南南 ポン白白白  リンシャンツモ二筒

3,000・6,000。

南2局、西家・山井

六万六万七万七万三索三索五索五索二筒三筒三筒四筒四筒白  ドラ白

ドラ単騎待ちリーチか。場に安い色でかつ迷彩の効いている二筒単騎待ちか。
少考の後、大きく溜息をつき山井が宣言牌として河に置いた牌は白であった。
これが上手くはまり、中村から6,400をものにする。

この後もドラポンを交わしながら、技ありの1,300・2,600をアガリ、3連続のアガリで勢いそのままオーラスの親を迎えた山井。これで、中村、伊藤両者とも危なくなる。
しかし最後に立ちはだかったのも中村であった。伊藤から1,000をアガる。

怒涛の追い上げを魅せた半荘、最後は静かに幕を閉じた。
自然と山井の後ろにはギャラリーが集まる。
人を惹きつける麻雀を打つ山井に、次回も期待したい。

勝ち上がり 伊藤優孝 中村毅

 

C卓
浜上文吾(前年度4位) vs 前原雄大 vs 山田浩之 vs 安村浩司


浜上文吾

前原雄大

山田浩之

安村浩司

1回戦東1局。
安村に自然な形でペン七万の一通のテンパイが入る。これをノータイムでリーチとして前原から5,200をアガる。安村のここまでの勢いを感じさせるスタートである。

そして、大きな動きのないまま東場は進む。

南1局、東家・浜上6巡目。

五万六万七万三索三索一筒一筒六筒七筒八筒中中中  リーチ  ドラ一万

そこに前原が無筋を勝負しついに追いつく。
北家・前原15巡目

一万一万四万五万六万三索四索五索七索八索四筒五筒六筒  リーチ  ロン六索

この7,700を浜上からアガリ、原点復帰を果たす。
その後は静かな展開となり、最後は安村が自らアガリ初戦をトップとする。

2回戦東2局、ついに前原が暴れ出す。

四万五万六万七万五索六索七索四筒五筒五筒六筒六筒七筒  リーチ  ツモ四万  ドラ四筒

この3,000・6,000のアガリ。
東4局

六万七万八万四索四索三筒四筒五筒六筒七筒西西西  リーチ  ツモ五筒  ドラ四索

この3,900オール。2回のアガリであっという間に50,000点を超える。
こういう前原を今まで何度か見てきたが、やはり凄さを感じずにはいられない。
2回戦はこのまま前原の圧勝となる。
他の3人にとっては苦しい半荘であったが、そんな中でも山田は我慢を重ねてプラスの2着とする。

3回戦、東1局から前原が大物手をリーチと行く。
西家・前原

一索二索三索五索五索五索六索六索西西西発発  リーチ  ドラ五万

アガリにはならなかったが、こういう手をリーチと行けるから、前原のリーチに対戦者は恐怖を感じるのであろう。この後も前原は小刻みにアガリを重ねて場面をリードしていく。

前原の勝ちパターンかと思う中、ついに山田が前原を捕える。
南1局、東家・山田

四万五万二索三索四索六索七索八索二筒三筒四筒六筒六筒  リーチ  ロン六万  ドラ四筒

西家・前原

一万一万五万六万七万五索六索四筒四筒五筒五筒六筒六筒

このアガリで山田が初トップを取り調子を上げていく。
その反面、この放銃から前原が苦しい戦いを強いられるようになる。

4回戦、山田が安定感のある内容でプラスを積み重ねていく。
また、2回戦、3回戦とラスとなり苦しい戦いとなっていた安村も、粘りを見せこの半荘をトップとして前原とトータルで並ぶことになる。

5回戦、ここまでなかなか見せ場の無かった浜上にようやく勝負手が入る。
東3局、東家・浜上
四万五万三索三索一筒二筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒九筒  リーチ  ドラ六万

一筒七筒を振り替えての、高め6,000オールのリーチも山田に捌かれてしまう。
この後も決め手となるアガリが出ない中、前原がテンパイ料と小さなアガリだけで得点を重ねてトップを取る。調子を落としても崩れずにポイントをまとめられるのも前原の強さであろう。
反対に、安村はマイナスの3着となり最終戦を前に苦しい状況となってしまう。

最終戦を迎えポイント状況は以下。
山田(+42.3P)前原(+19.6P)安村(▲5.0P)浜上(▲56.9P)
試合巧者の山田と前原がリードで迎えた最終戦、2人が場を進めようとするのを止めるのはやはり難しく、このまま山田と前原の勝ち上がりとなる。

6回戦を通して山田の安定感と、前原の引き出しの多さが感じられる戦いであった。

勝ち上がり 山田浩之 前原雄大

 

D卓
安東裕允(前年度5位) vs 小島武夫 vs 沢崎誠 vs 滝沢和典


安東裕允

小島武夫

沢崎誠

滝沢和典

1回戦、沢崎が開局から好調さを見せつけて、2局連続で満貫をものにしてまずはスタートダッシュに成功する。
そんな沢崎に待ったをかけたのが「ミスター麻雀」小島武夫である。
東4局

一索二索三索三索三索四索四索五索五索八索八索北北  リーチ  ツモ八索

この3,000・6,000で沢崎に並ぶ。しかし、沢崎は強かった。
南3局、南家・沢崎

六万七万八万一索二索三索三索四索五索五筒  ポン南南南  ツモ五筒  ドラ五筒

このアガリが決め手となり1回戦トップをものにする。

2回戦、東1局から小島と滝沢がぶつかる。
東家・小島

四万五万五索五索六索六索七索七索四筒四筒五筒六筒七筒  リーチ  ドラ九索

西家・滝沢

二万三万四万六万六万三索四索四筒四筒五筒五筒六筒六筒  リーチ

この二件リーチに、北家の安東がチーを入れると滝沢のアガリ牌である二索が流れる。
1回戦から苦しい展開が、今後も滝沢に続くかと見ていたが、続く1本場で小島から5,200をアガリ迎えた親番でも2,600オールをものにして調子を上げていく。しかし、そんな滝沢を圧倒したのがまたも小島であった。
南1局、東家・小島

二万三万四万二索二索六索八索二筒二筒二筒六筒七筒八筒  リーチ  ツモ七索  ドラ七索

3,900オール。そして1本場は、

三索三索四索五索六索一筒二筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒  リーチ  ツモ九筒  ドラ六筒

この6,100オール。2回のアガリで一気にダントツとなりそのまま2回戦を制す。
3回戦、1回戦に続き沢崎が魅せる。
東4局

四索四索四索六索六索九万九万  ポン八筒八筒八筒  ポン二索二索二索  ロン九万  ドラ九万

これを滝沢からアガると、南2局の親番でも、
東家・沢崎

五万六万七万一索一索一索三筒三筒四筒六筒七筒八筒九筒  リーチ  ハイテイツモ五筒  ドラ三筒

しっかりハイテイで引きアガリ大きくリードを奪う。
こういうアガリを確実にものにするのが沢崎の強さだと感じる。
迎えた南4局。ここを落とすと苦しい滝沢が1人テンパイと、
東家・滝沢

六万六万八万九万五索六索七索四筒五筒五筒六筒六筒七筒  リーチ  ツモ七万  ドラ七万

この2,000オールで原点を超えるも最後に沢崎に2,000を放銃し、沢崎の1人浮きで3回戦を終える。
3回戦を終えて、小島、沢崎のベテラン2人がトップを取りあう展開となる。

4回戦東1局。
後がない安東が、滝沢のドラポンに対し中バックの形で必死に親番を維持する。
迎えた1本場に、安東が4,000オールを引きアガリ、4回戦を通して初めて安東がリードを奪う。
小島、滝沢がお互いに満貫をツモアガリ、沢崎の1人沈みで4回戦を終える。
東4局、西家・小島

二万三万四万四万五万五索五索二筒三筒四筒七筒七筒七筒  リーチ  ツモ六万  ドラ五索

南1局、南家・滝沢

五万六万七万五索六索七索二筒三筒四筒五筒七筒七筒七筒  リーチ  ツモ六筒  ドラ九索

5回戦を迎えて、滝沢はこれまで苦しい戦いが続くも何とか小島、沢崎に食らいついている。
もう1人の安東にとっては絶対トップが欲しい所である。そんな安東の思いがやっと実る。
南2局、西家・安東

四万五万三索四索五索三筒四筒五筒五筒五筒  ポン八索八索八索  ロン六万  ドラ五筒

南4局、東家・安東

九万九万二索三索四索三筒三筒三筒四筒六筒北北北  ツモ五筒  ドラ九万

この2度のアガリで待望の初トップをものにする。

最終戦を迎えポイント状況は以下。
小島(+28.7P)沢崎(+5.0P)安東(▲13.4P)滝沢(▲20.3P)

東1局に、沢崎から3,900をアガった滝沢が、東2局の親番でも先制リーチと出る。
東2局、東家・滝沢

一万二万二万三万三万四万六万七万四索四索六索七索八索  リーチ  ドラ八万

滝沢のリーチを受けて安東が追いつく。
南家・安東

一万二万三万八万八万六索七索八索九索三筒四筒五筒六筒六筒   打九索

役無しドラ2の形でテンパイを果たし、無筋の九索を勝負するも安東の選択はヤミテン。
同巡、滝沢が六筒を掴むもアガれず、安東はどういう思いであったろうか。
結局は、滝沢が五万をツモアガリ、沢崎、安東、滝沢の争いが更に面白くなる。

東3局、今度は沢崎と安東がぶつかる。
東家・安東

五万六万六万七万八万一索二索三索六筒七筒八筒南南  リーチ  ドラ一索

西家・沢崎

一万二万三万四万五万七万八万九万四索五索六索四筒四筒  リーチ

安東が六万を掴み7,700の放銃となる。
これで沢崎と滝沢の争いに絞られたかと思われたが、安東が意地を見せる。
南3局、東家・安東

七索七索九索九索  ポン一万一万一万  ポン南南南  ポン西西西  ツモ九索  ドラ西

この6,000オールで滝沢を交わす。
南4局を迎えて安東が条件を満たすテンパイを入れるも流局となり、沢崎と小島の勝ち上がりとなった。

勝ち上がり 沢崎誠 小島武夫

 

これで翌日のベスト8が出揃った。
真夏の暑い戦いが続く中、誰が現十段・瀬戸熊直樹への挑戦権を得るのであろうか?

十段戦 レポート/第30期十段戦 ベスト16レポート

 
5月25日から始まった十段戦も、いよいよベスト16の戦いとなる。
去年、決勝に駒を進めた4人はここから出場となるため、なんとか去年のリベンジをと思いこの戦いに臨んでいることであろう。また、ここまで勝ち上がってきた者たちにはそれぞれに勢いがある。雪辱を誓う思いか?それとも勢いか?
それぞれの戦いを振り返ってみたいと思う。
A卓
堀内正人(前年度二位) vs 明石定家 vs 古川孝次 vs 河井保国


堀内正人

明石定家

古川孝次

河井保国

東1局は、古川の1,600からスタート。
最初の2回戦、全23局中20回は誰かが仕掛けているという非常に鳴きの多い面子だが、その中で4者門前と静かなスタートを切った。
そんな中ぶつかり合ったのが南1局。
まず北家の古川が、
七万八万九万五索五索七索八索九索五筒六筒北北北  リーチ  ドラ七筒
そこですぐに東家の河井が追いつく。
五万六万七万三索四索五索九索九索四筒四筒四筒七筒九筒  リーチ
ここは古川が高目である七筒を一発でツモアガリ2,000・3,900。
ルールの上では一発という役は付かないが、勢いを十分に感じさせるものである。
古川の牌姿を見て、四筒を暗刻で持つ河井は厳しい表情を少し滲ませた。
このアガリが効いて、初戦は古川がトップとなる。
2回戦、堀内が勢いに乗る。
南1局
二万二万四万五万二索三索三索四索四索五索三筒四筒五筒  リーチ  ドラ九万
古川・明石の仕掛けに対して四索を引き入れてのリーチ。
ここは明石が安目の六万を放銃し3,900。
しかしそのまま堀内の勢いは止まらず、
南2局
一万二万三万七万三索四索五索七索八索九索三筒四筒五筒  リーチ  ドラ七万
これをツモりあげ、この半荘は堀内の1人浮きトップとなる。
4回戦、我慢の続く河井が反撃の狼煙を上げる。
東1局3本場
一万一万二万三万四万五万六万三筒六筒六筒六筒東東  ドラ二筒
堀内のリーチを受けるが、親の河井はここに七万をツモり、当たってみろと言わんばかりに渾身の三筒切りリーチ。力強く一発でダブ東をツモリ4,300オール。
以降、河井は着実にアガリを拾い、6万点弱の大きいトップを取る。
今回も堀内は安定の打ち回しで浮きの2着。
4回戦を終えて、堀内の1人浮きの状態となり、3人による残り1つの椅子の奪い合いが始まる。
5回戦東3局、親の河井。
二索三索四索六索八索西西  ポン東東東  ポン南南南  ドラ六索
西家の明石
四万四万六万六万六万七万八万六索七索八索六筒七筒八筒  リーチ
ここで明石が力強く四万をツモアガリ、3人の争いから一歩抜け出す大きなトップをとる。
最終戦を迎えポイント状況は以下。
堀内(+61.5P)明石(▲4.1P)古川(▲23.7P)河井(▲33.7P)
南1局、親の河井。
三万四万五万六万八万八万八万  チー五万 左向き四万 上向き六万 上向き  ポン二万 上向き二万 上向き二万 左向き  ツモ六万
この6,000オールをアガリ、また3者が並ぶ。
そこで迎えた最終戦のオーラス。
西家・古川の配牌。 四万五万六万三索四索四索五索六索二筒三筒四筒四筒四筒  ドラ四筒 もう一度言うと、これが配牌である。
古川の条件である3,900を十分に満たしている為、当然ダブルリーチは打たない。 僅か3巡で決着。
A1リーガー古川の勝負強さを見せつけられたオーラスである。
また、6回戦を通して堀内の安定感が非常に際立った戦いだったように思う。
勝ち上がり 堀内正人  古川孝次
 
B卓
仁平宣明(前年度3位) vs 中村毅 vs 伊藤優孝 vs 山井弘


仁平宣明

中村毅

伊藤優孝

山井弘

 
見所は山井、中村の攻撃力VS伊藤の粘り強さVS仁平の対応力とカウンター。
いきなり親の伊藤が魅せる。
東1局
一万二万三万六万六万三索四索五索六筒七筒七筒八筒九筒  ツモ五筒  ドラ七筒
この2,600オール。
一索一索一索二索三索八索九索  チー三索 左向き四索 上向き五索 上向き  チー三索 左向き四索 上向き五索 上向き  ツモ七索  ドラ七索
そして6,100オール。
八万八万二筒二筒五筒五筒八筒八筒南北北白白  リーチ  ロン南  ドラ北
さらにこの12,600。
怒涛の3連荘。一気に60,000点オーバーのトップ目に躍り出る。
3者が追う形となって迎えた南2局。
東家・仁平
一万二万三万四万五万七万八万九万六索六索六索七索八索  リーチ  ドラ二筒
我慢の続く展開に、リーチ宣言にも力が入る。
しかしここは中村が1,000で捌く。
南4局1本場、ラス目の親の山井がリーチ。
宣言牌は八筒
流局し、山井の1人テンパイ。山井の開けた手牌を、同卓者が皆注意深く覗き込む。
四万五万六万一筒二筒三筒四筒五筒六筒七筒七筒七筒八筒  リーチ  ドラ二筒
四万五万六万一筒二筒三筒四筒五筒六筒七筒七筒八筒八筒
この形から七筒をツモってからの三筒六筒八筒九筒待ち、高目一通のフリテンリーチである。
『オフェンスマスター』山井弘が早くも勝負の姿勢を見せてきた。
その後も連荘するが、最後は中村が上手く捌く。
伊藤の一人舞台に中村もついていく形で浮きの2着。
2回戦、山井と中村がぶつかる。
南1局、南家・山井。
三万四万五万六万七万八万六索七索六筒七筒八筒南南  リーチ  ドラ九索
北家・中村
東東南南  ポンポン九索 上向き九索 左向き九索 上向き  チー五万 左向き三万 上向き四万 上向き  ポン北北北
丁寧な打ち回しで手役をしっかりと作ってくる山井だが、ここは東を掴み中村に8,000の放銃。
2回戦を終え、山井が2ラスと1人置いていかれる展開となる。
続く3回戦、そんな山井に大物手が入る。
3回戦、東3局。
親・山井
六万七万八万北北発発発中中  ポン白白白 ドラ六万
高目大三元のテンパイ。このテンパイが入っても、至って山井は静かである。
しかしここも中村が捌く。
山井は大物手をテンパイしてもアガれない苦しい展開が続く。
4回戦、南家・中村。
三万四万五万三索四索五索七索八索三筒四筒五筒北北  リーチ  ドラ五筒
西家・山井
二万二万四万五万六万七万八万九万三索四索五索五筒六筒  リーチ
ここでも軍配は中村に上がる。九索をツモリ3,000・6,000。
このアガリが大きく、4回戦も中村がトップを取り、トータルでも非常に優位な状況となる。
5回戦。後がない山井と仁平。
南2局、親の仁平。
四万四万五万六万七万六索七索八索二筒三筒四筒五筒六筒  リーチ  ドラ五筒
一発で一筒を引きアガリ一矢報いるが、山井が意地を見せ最終戦に臨みを繋ぐ1人浮きトップをとる。
最終戦を迎えポイント状況は以下。
中村(+46.0P)伊藤(+13.9P)山井(▲12.5P)仁平(▲47.4P)
5回戦で大きなトップを取った山井が、その勢いを最終戦でも見せつける。
南1局、北家・山井
三万四万五万一筒二筒五筒五筒  ポン南南南 ポン白白白  ツモ五筒  ドラ五筒
ピンズが安く打一筒とした後、更に五筒をツモリ暗槓。
そのリンシャンに眠っていた牌は二筒であった。
三万四万五万二筒  暗槓牌の背五筒 上向き五筒 上向き牌の背  ポン南南南 ポン白白白  リンシャンツモ二筒
3,000・6,000。
南2局、西家・山井
六万六万七万七万三索三索五索五索二筒三筒三筒四筒四筒白  ドラ白
ドラ単騎待ちリーチか。場に安い色でかつ迷彩の効いている二筒単騎待ちか。
少考の後、大きく溜息をつき山井が宣言牌として河に置いた牌は白であった。
これが上手くはまり、中村から6,400をものにする。
この後もドラポンを交わしながら、技ありの1,300・2,600をアガリ、3連続のアガリで勢いそのままオーラスの親を迎えた山井。これで、中村、伊藤両者とも危なくなる。
しかし最後に立ちはだかったのも中村であった。伊藤から1,000をアガる。
怒涛の追い上げを魅せた半荘、最後は静かに幕を閉じた。
自然と山井の後ろにはギャラリーが集まる。
人を惹きつける麻雀を打つ山井に、次回も期待したい。
勝ち上がり 伊藤優孝 中村毅
 
C卓
浜上文吾(前年度4位) vs 前原雄大 vs 山田浩之 vs 安村浩司


浜上文吾

前原雄大

山田浩之

安村浩司

1回戦東1局。
安村に自然な形でペン七万の一通のテンパイが入る。これをノータイムでリーチとして前原から5,200をアガる。安村のここまでの勢いを感じさせるスタートである。
そして、大きな動きのないまま東場は進む。
南1局、東家・浜上6巡目。
五万六万七万三索三索一筒一筒六筒七筒八筒中中中  リーチ  ドラ一万
そこに前原が無筋を勝負しついに追いつく。
北家・前原15巡目
一万一万四万五万六万三索四索五索七索八索四筒五筒六筒  リーチ  ロン六索
この7,700を浜上からアガリ、原点復帰を果たす。
その後は静かな展開となり、最後は安村が自らアガリ初戦をトップとする。
2回戦東2局、ついに前原が暴れ出す。
四万五万六万七万五索六索七索四筒五筒五筒六筒六筒七筒  リーチ  ツモ四万  ドラ四筒
この3,000・6,000のアガリ。
東4局
六万七万八万四索四索三筒四筒五筒六筒七筒西西西  リーチ  ツモ五筒  ドラ四索
この3,900オール。2回のアガリであっという間に50,000点を超える。
こういう前原を今まで何度か見てきたが、やはり凄さを感じずにはいられない。
2回戦はこのまま前原の圧勝となる。
他の3人にとっては苦しい半荘であったが、そんな中でも山田は我慢を重ねてプラスの2着とする。
3回戦、東1局から前原が大物手をリーチと行く。
西家・前原
一索二索三索五索五索五索六索六索西西西発発  リーチ  ドラ五万
アガリにはならなかったが、こういう手をリーチと行けるから、前原のリーチに対戦者は恐怖を感じるのであろう。この後も前原は小刻みにアガリを重ねて場面をリードしていく。
前原の勝ちパターンかと思う中、ついに山田が前原を捕える。
南1局、東家・山田
四万五万二索三索四索六索七索八索二筒三筒四筒六筒六筒  リーチ  ロン六万  ドラ四筒
西家・前原
一万一万五万六万七万五索六索四筒四筒五筒五筒六筒六筒
このアガリで山田が初トップを取り調子を上げていく。
その反面、この放銃から前原が苦しい戦いを強いられるようになる。
4回戦、山田が安定感のある内容でプラスを積み重ねていく。
また、2回戦、3回戦とラスとなり苦しい戦いとなっていた安村も、粘りを見せこの半荘をトップとして前原とトータルで並ぶことになる。
5回戦、ここまでなかなか見せ場の無かった浜上にようやく勝負手が入る。
東3局、東家・浜上
四万五万三索三索一筒二筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒九筒  リーチ  ドラ六万
一筒七筒を振り替えての、高め6,000オールのリーチも山田に捌かれてしまう。
この後も決め手となるアガリが出ない中、前原がテンパイ料と小さなアガリだけで得点を重ねてトップを取る。調子を落としても崩れずにポイントをまとめられるのも前原の強さであろう。
反対に、安村はマイナスの3着となり最終戦を前に苦しい状況となってしまう。
最終戦を迎えポイント状況は以下。
山田(+42.3P)前原(+19.6P)安村(▲5.0P)浜上(▲56.9P)
試合巧者の山田と前原がリードで迎えた最終戦、2人が場を進めようとするのを止めるのはやはり難しく、このまま山田と前原の勝ち上がりとなる。
6回戦を通して山田の安定感と、前原の引き出しの多さが感じられる戦いであった。
勝ち上がり 山田浩之 前原雄大
 
D卓
安東裕允(前年度5位) vs 小島武夫 vs 沢崎誠 vs 滝沢和典


安東裕允

小島武夫

沢崎誠

滝沢和典

1回戦、沢崎が開局から好調さを見せつけて、2局連続で満貫をものにしてまずはスタートダッシュに成功する。
そんな沢崎に待ったをかけたのが「ミスター麻雀」小島武夫である。
東4局
一索二索三索三索三索四索四索五索五索八索八索北北  リーチ  ツモ八索
この3,000・6,000で沢崎に並ぶ。しかし、沢崎は強かった。
南3局、南家・沢崎
六万七万八万一索二索三索三索四索五索五筒  ポン南南南  ツモ五筒  ドラ五筒
このアガリが決め手となり1回戦トップをものにする。
2回戦、東1局から小島と滝沢がぶつかる。
東家・小島
四万五万五索五索六索六索七索七索四筒四筒五筒六筒七筒  リーチ  ドラ九索
西家・滝沢
二万三万四万六万六万三索四索四筒四筒五筒五筒六筒六筒  リーチ
この二件リーチに、北家の安東がチーを入れると滝沢のアガリ牌である二索が流れる。
1回戦から苦しい展開が、今後も滝沢に続くかと見ていたが、続く1本場で小島から5,200をアガリ迎えた親番でも2,600オールをものにして調子を上げていく。しかし、そんな滝沢を圧倒したのがまたも小島であった。
南1局、東家・小島
二万三万四万二索二索六索八索二筒二筒二筒六筒七筒八筒  リーチ  ツモ七索  ドラ七索
3,900オール。そして1本場は、
三索三索四索五索六索一筒二筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒  リーチ  ツモ九筒  ドラ六筒
この6,100オール。2回のアガリで一気にダントツとなりそのまま2回戦を制す。
3回戦、1回戦に続き沢崎が魅せる。
東4局
四索四索四索六索六索九万九万  ポン八筒八筒八筒  ポン二索二索二索  ロン九万  ドラ九万
これを滝沢からアガると、南2局の親番でも、
東家・沢崎
五万六万七万一索一索一索三筒三筒四筒六筒七筒八筒九筒  リーチ  ハイテイツモ五筒  ドラ三筒
しっかりハイテイで引きアガリ大きくリードを奪う。
こういうアガリを確実にものにするのが沢崎の強さだと感じる。
迎えた南4局。ここを落とすと苦しい滝沢が1人テンパイと、
東家・滝沢
六万六万八万九万五索六索七索四筒五筒五筒六筒六筒七筒  リーチ  ツモ七万  ドラ七万
この2,000オールで原点を超えるも最後に沢崎に2,000を放銃し、沢崎の1人浮きで3回戦を終える。
3回戦を終えて、小島、沢崎のベテラン2人がトップを取りあう展開となる。
4回戦東1局。
後がない安東が、滝沢のドラポンに対し中バックの形で必死に親番を維持する。
迎えた1本場に、安東が4,000オールを引きアガリ、4回戦を通して初めて安東がリードを奪う。
小島、滝沢がお互いに満貫をツモアガリ、沢崎の1人沈みで4回戦を終える。
東4局、西家・小島
二万三万四万四万五万五索五索二筒三筒四筒七筒七筒七筒  リーチ  ツモ六万  ドラ五索
南1局、南家・滝沢
五万六万七万五索六索七索二筒三筒四筒五筒七筒七筒七筒  リーチ  ツモ六筒  ドラ九索
5回戦を迎えて、滝沢はこれまで苦しい戦いが続くも何とか小島、沢崎に食らいついている。
もう1人の安東にとっては絶対トップが欲しい所である。そんな安東の思いがやっと実る。
南2局、西家・安東
四万五万三索四索五索三筒四筒五筒五筒五筒  ポン八索八索八索  ロン六万  ドラ五筒
南4局、東家・安東
九万九万二索三索四索三筒三筒三筒四筒六筒北北北  ツモ五筒  ドラ九万
この2度のアガリで待望の初トップをものにする。
最終戦を迎えポイント状況は以下。
小島(+28.7P)沢崎(+5.0P)安東(▲13.4P)滝沢(▲20.3P)
東1局に、沢崎から3,900をアガった滝沢が、東2局の親番でも先制リーチと出る。
東2局、東家・滝沢
一万二万二万三万三万四万六万七万四索四索六索七索八索  リーチ  ドラ八万
滝沢のリーチを受けて安東が追いつく。
南家・安東
一万二万三万八万八万六索七索八索九索三筒四筒五筒六筒六筒   打九索
役無しドラ2の形でテンパイを果たし、無筋の九索を勝負するも安東の選択はヤミテン。
同巡、滝沢が六筒を掴むもアガれず、安東はどういう思いであったろうか。
結局は、滝沢が五万をツモアガリ、沢崎、安東、滝沢の争いが更に面白くなる。
東3局、今度は沢崎と安東がぶつかる。
東家・安東
五万六万六万七万八万一索二索三索六筒七筒八筒南南  リーチ  ドラ一索
西家・沢崎
一万二万三万四万五万七万八万九万四索五索六索四筒四筒  リーチ
安東が六万を掴み7,700の放銃となる。
これで沢崎と滝沢の争いに絞られたかと思われたが、安東が意地を見せる。
南3局、東家・安東
七索七索九索九索  ポン一万一万一万  ポン南南南  ポン西西西  ツモ九索  ドラ西
この6,000オールで滝沢を交わす。
南4局を迎えて安東が条件を満たすテンパイを入れるも流局となり、沢崎と小島の勝ち上がりとなった。
勝ち上がり 沢崎誠 小島武夫
 
これで翌日のベスト8が出揃った。
真夏の暑い戦いが続く中、誰が現十段・瀬戸熊直樹への挑戦権を得るのであろうか?

プロリーグ(鳳凰戦)成績表/第30期 B1・B2リーグ 前期最終節成績表

A1 A2 B1・B2 C1・C2・C3 D1・D2・D3 E

B1

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 内川 幸太郎 25.1 ▲ 47.6 59.4 76.4 63.0 176.3
2 櫻井 秀樹 ▲ 11.7 32.4 27.5 42.7 38.3 129.2
3 中村 毅 ▲ 15.1 31.9 17.6 5.1 37.5 77.0
4 藤本 哲也 ▲ 15.8 43.6 24.4 24.0 ▲ 1.8 74.4
5 安 秉参 0.7 67.4 5.1 ▲ 11.6 4.2 65.8
6 吉田 直 25.8 1.6 20.8 27.7 ▲ 10.5 65.4
7 西川 淳 ▲ 1.6 23.4 ▲ 55.2 2.9 50.4 19.9
8 岩井 健太 47.9 ▲ 34.0 ▲ 7.5 29.5 ▲ 21.3 14.6
9 三浦 大輔 42.7 ▲ 14.6 3.6 ▲ 11.2 ▲ 33.2 ▲ 12.7
10 吉沢 康次 4.9 73.3 ▲ 45.8 3.9 ▲ 52.8 ▲ 16.5
11 明石 定家 26.1 ▲ 38.8 7.4 ▲ 95.2 43.9 ▲ 56.6
12 藤島 健二郎 ▲ 21.4 ▲ 57.4 ▲ 8.6 ▲ 5.2 23.5 ▲ 69.1
13 老月 貴紀 ▲ 31.4 ▲ 17.8 ▲ 7.8 ▲ 17.8 ▲ 8.3 ▲ 83.1
14 吉田 幸雄 ▲ 41.8 23.7 ▲ 45.4 0.7 ▲ 27.8 ▲ 90.6
15 須浦 正裕 ▲ 52.7 ▲ 49.4 58.6 ▲ 37.5 ▲ 73.9 ▲ 154.9
16 相沢 かおる 17.3 ▲ 57.7 ▲ 55.1 ▲ 35.4 ▲ 32.2 ▲ 163.1

昇級者 2名 (青字で表示)     降級者 3名 (赤字で表示)
※降級者は都合により残留となる場合があります
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B2

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 河井 保国 35.0 ▲ 34.9 38.0 10.1 57.8 106.0
2 藤原 隆弘 ▲ 26.2 54.6 30.5 63.5 ▲ 32.2 90.2
3 上村 慎太郎 29.9 ▲ 20.9 ▲ 14.6 72.4 10.5 77.3
4 紺野 真太郎 33.2 ▲ 13.8 ▲ 20.1 25.0 27.0 51.3
5 麓 征生 5.8 41.5 ▲ 49.4 25.8 23.9 47.6
6 太田 昌樹 54.3 15.3 ▲ 2.7 ▲ 20.2 ▲ 20.9 25.8
7 鈴木 基芳 68.7 32.0 ▲ 40.9 ▲ 14.8 ▲ 32.1 12.9
8 杉浦 勘介 ▲ 39.9 ▲ 8.5 34.5 21.6 ▲ 10.2 ▲ 2.5
9 斉藤 等 ▲ 0.4 ▲ 24.3 30.9 5.2 ▲ 22.2 ▲ 10.8
10 黒木 真生 2.7 ▲ 45.6 3.5 17.9 9.2 ▲ 12.3
11 浜上 文吾 1.7 ▲ 20.3 67.2 ▲ 33.9 ▲ 50.7 ▲ 36.0
12 木戸 僚之 ▲ 7.1 ▲ 46.0 2.9 ▲ 63.3 73.9 ▲ 39.6
13 西岡 慎泰 4.1 ▲ 12.1 9.8 ▲ 15.4 ▲ 31.7 ▲ 45.3
14 松崎 良文 ▲ 47.6 23.2 10.9 ▲ 32.4 ▲ 10.0 ▲ 55.9
15 寺尾 威一郎 ▲ 41.8 ▲ 10.0 ▲ 27.2 ▲ 51.2 29.1 ▲ 101.1
16 内田 美乃里 ▲ 72.4 68.8 ▲ 74.3 ▲ 11.3 ▲ 25.4 ▲ 114.6

昇級者 5名 (青字で表示)     降級者 4名 (赤字で表示)    ※降級者は都合により残留となる場合があります
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A1 A2 B1・B2 C1・C2・C3 D1・D2・D3 E

プロリーグ(鳳凰戦)成績表/第30期 C1・C2・C3リーグ 前期最終節成績表

A1 A2 B1・B2 C1・C2・C3 D1・D2・D3 E

C1

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 安村 浩司 68.6 ▲ 39.7 79.5 46.4 11.5 166.3
2 和久津 晶 24.1 52.5 35.3 33.5 5.6 151.0
3 堀内 正人 ▲ 9.4 34.3 13.9 48.1 43.9 130.8
4 和泉 由希子 16.2 ▲ 48.1 47.5 55.6 41.2 112.4
5 奈良 圭純 47.4 41.6 25.8 ▲ 9.3 ▲ 5.4 100.1
6 鈴木 雄介 3.7 81.2 ▲ 47.3 59.1 3.2 99.9
7 須長 正和 56.5 34.0 ▲ 66.5 47.9 26.1 98.0
8 加藤 博己 47.9 ▲ 11.6 ▲ 35.7 ▲ 35.3 90.0 55.3
9 平尾 昌邦 32.4 ▲ 31.9 43.9 ▲ 0.2 2.6 46.8
10 鮎川 卓 ▲ 39.6 46.3 ▲ 41.6 15.9 61.5 42.5
11 江森 豊 61.0 ▲ 26.7 ▲ 6.9 ▲ 3.4 18.2 42.2
12 森脇 翼 7.3 1.3 26.0 47.7 ▲ 44.0 38.3
13 小川 尚哉 39.1 ▲ 28.6 40.4 ▲ 15.9 2.9 37.9
14 三戸 亮祐 28.0 ▲ 12.3 13.4 10.8 ▲ 4.1 35.8
15 仲田 加南 ▲ 12.7 70.6 26.6 ▲ 53.4 ▲ 12.6 18.5
16 羽山 真生 6.0 34.5 8.2 ▲ 28.6 ▲ 18.1 2.0
17 王 政芳 27.6 ▲ 30.2 ▲ 21.1 53.1 ▲ 36.2 ▲ 6.8
18 齋藤 桂史 ▲ 14.5 ▲ 49.2 19.3 30.5 5.9 ▲ 8.0
19 村中 崇 ▲ 25.4 0.4 ▲ 3.4 ▲ 26.3 28.1 ▲ 26.6
20 小松 武蔵 ▲ 49.6 ▲ 47.1 32.7 ▲ 4.5 37.4 ▲ 31.1
21 宮内 こずえ ▲ 38.2 47.9 ▲ 8.5 ▲ 19.8 ▲ 13.1 ▲ 31.7
22 小松 不二雄 13.8 ▲ 14.3 49.2 ▲ 13.0 ▲ 69.9 ▲ 34.2
23 客野 直 37.9 25.2 ▲ 30.7 ▲ 46.4 ▲ 23.2 ▲ 37.2
24 一井 慎也 35.5 56.0 ▲ 50.1 ▲ 45.9 ▲ 50.0 ▲ 54.5
25 樋口 新 ▲ 23.0 ▲ 35.3 28.4 ▲ 3.8 ▲ 25.0 ▲ 58.7
26 井出 一寛 23.9 ▲ 42.7 ▲ 11.1 ▲ 38.9 2.3 ▲ 66.5
27 宮川 裕行 4.1 6.1 ▲ 28.4 ▲ 97.9 48.0 ▲ 68.1
28 西島 一彦 ▲ 62.8 42.8 ▲ 17.0 ▲ 20.2 ▲ 26.3 ▲ 83.5
29 戸井田 清光 ▲ 102.6 26.9 14.9 ▲ 40.9 9.6 ▲ 92.1
30 日吉 辰哉 ▲ 16.9 ▲ 92.1 9.7 15.2 ▲ 14.4 ▲ 98.5
31 柚木 正仁 ▲ 14.9 ▲ 55.7 ▲ 34.8 ▲ 28.8 35.1 ▲ 99.1
32 佐山 竜介 ▲ 57.7 ▲ 69.6 20.5 55.8 ▲ 93.1 ▲ 144.1
33 小田 悟志 5.6 ▲ 47.3 ▲ 72.5 3.1 ▲ 41.8 ▲ 152.9
34 北條 恵美 ▲ 61.9 ▲ 0.1 ▲ 1.4 35.1 ▲ 150.0 ▲ 178.3
35 林 俊宏 ▲ 34.1 ▲ 47.1 ▲ 62.9 ▲ 45.3 ▲ 51.9 ▲ 241.3

昇級者 5名 (青字で表示)    降級者 6名 (赤字で表示)
※降級者は都合により残留となる場合があります
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C2

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 岡田 茂 11.5 74.3 36.6 7.9 16.4 146.7
2 福山 満幸 32.0 85.7 36.4 ▲ 2.9 ▲ 15.6 135.6
3 渡辺 勇人 43.3 43.3 21.0 65.5 ▲ 41.9 131.2
4 水澤 明彦 ▲ 1.6 ▲ 17.9 36.9 17.0 55.4 89.8
5 赤司 美奈子 23.4 ▲ 15.2 65.0 ▲ 1.7 6.3 77.8
6 鈴木 秀幸 4.8 12.9 40.4 6.5 7.1 71.7
7 太田 優介 39.2 ▲ 48.1 30.7 21.8 28.0 71.6
8 田中 史孝 ▲ 19.8 76.7 ▲ 12.7 39.6 ▲ 12.5 71.3
9 三田 不二夫 75.9 25.4 7.4 ▲ 24.5 ▲ 27.9 56.3
10 岡田 直之 0.8 31.0 ▲ 18.2 50.0 ▲ 16.3 47.3
11 所 克典 1.4 11.9 16.6 8.6 ▲ 0.9 37.6
12 魚谷 侑未 ▲ 14.7 ▲ 9.3 ▲ 21.1 51.7 29.2 35.8
13 武田 裕希 ▲ 1.0 ▲ 45.6 38.9 31.1 9.4 32.8
14 桜井 紘己 56.3 21.9 ▲ 7.0 ▲ 37.1 ▲ 3.2 30.9
15 末続 ヒロトシ ▲ 21.6 86.3 ▲ 50.4 20.8 ▲ 15.0 20.1
16 増田 隆一 ▲ 50.9 46.3 0.7 42.0 ▲ 19.5 18.6
17 伊賀 則夫 51.1 ▲ 46.7 ▲ 24.7 8.2 19.6 7.5
18 木村 幸一郎 ▲ 20.7 ▲ 6.0 ▲ 2.6 5.7 30.8 7.2
19 菅野 直 ▲ 33.7 ▲ 57.3 31.5 45.3 15.6 1.4
20 古橋 崇志 ▲ 36.3 43.3 43.2 ▲ 59.5 5.2 ▲ 4.1
21 福島 祐治 ▲ 38.2 61.3 45.7 ▲ 66.2 ▲ 15.0 ▲ 12.4
22 永井 卓也  ▲ 29.9 ▲ 18.4 49.2 ▲ 3.8 ▲ 9.8 ▲ 12.7
23 室伏 理麻 ▲ 38.9 ▲ 47.3 51.7 ▲ 27.2 42.1 ▲ 19.6
24 石橋 薫 ▲ 7.7 17.2 ▲ 46.2 24.3 ▲ 7.2 ▲ 19.6
25 樋口 洋輔 ▲ 79.2 ▲ 29.7 28.1 16.6 43.8 ▲ 20.4
26 角屋 保人 66.4 19.4 ▲ 55.0 ▲ 67.8 ▲ 13.8 ▲ 50.8
27 濱平 光朗 67.3 ▲ 16.0 ▲ 48.4 ▲ 50.0 ▲ 8.3 ▲ 55.4
28 竹島 庸至 ▲ 26.9 ▲ 62.9 10.7 ▲ 6.9 27.6 ▲ 58.4
29 蒼井 ゆりか 18.1 0.1 ▲ 51.5 ▲ 11.0 ▲ 20.0 ▲ 64.3
30 谷口 祐介 66.4 ▲ 26.4 ▲ 19.9 ▲ 49.3 ▲ 39.2 ▲ 68.4
31 安田 麻里菜 ▲ 89.0 ▲ 2.1 ▲ 40.3 ▲ 34.5 67.2 ▲ 98.7
32 荒牧 冬樹 14.6 ▲ 51.8 ▲ 66.7 26.6 ▲ 25.9 ▲ 103.2
33 石川 正明 ▲ 41.3 ▲ 13.0 ▲ 78.9 19.1 ▲ 0.3 ▲ 114.4
34 大川 哲哉 ▲ 47.1 ▲ 21.5 ▲ 22.0 10.3 ▲ 46.5 ▲ 126.8
35 松下 佳正 ▲ 4.9 ▲ 84.6 ▲ 30.0 ▲ 21.5 ▲ 7.8 ▲ 148.8
36 優木 美智 ▲ 4.8 ▲ 11.3 ▲ 46.5 ▲ 106.7 ▲ 59.1 ▲ 228.4

昇級者 6名 (青字で表示)    降級者 5名 (赤字で表示)
※降級者は都合により残留となる場合があります
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C3

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 鈴木 郁孝 13.1 50.7 4.3 50.5 36.2 154.8
2 高沢 智 72.2 2.3 24.6 44.9 ▲ 13.1 130.9
3 高橋 良介 28.3 23.8 ▲ 57.4 66.5 66.4 127.6
4 横井 玲巳 7.7 49.2 ▲ 45.1 60.2 45.5 117.5
5 牧野 和弘 86.4 18.0 ▲ 35.6 23.4 22.8 115.0
6 神林 剛 10.0 25.8 ▲ 15.6 41.8 46.6 108.6
7 石原 将樹 64.3 47.4 46.4 ▲ 81.0 14.8 91.9
8 伊藤 大輔 42.3 ▲ 59.0 20.5 57.3 10.7 71.8
9 関島 義基 38.9 ▲ 31.6 5.6 1.2 54.7 68.8
10 土井 悟 ▲ 1.3 ▲ 9.0 92.3 ▲ 46.8 23.9 59.1
11 福光 聖雄 34.1 ▲ 9.0 ▲ 23.5 0.2 47.3 49.1
12 羽鳥 友啓 22.6 0.8 ▲ 4.8 20.6 4.3 43.5
13 森下 剛任 17.0 ▲ 13.4 14.7 47.6 ▲ 30.2 35.7
14 藤岡 良一 4.2 ▲ 15.5 18.2 ▲ 34.8 41.6 13.7
15 吉田 求 ▲ 71.5 ▲ 6.7 47.3 26.7 16.8 12.6
16 元木 伸明 ▲ 29.2 ▲ 16.5 16.7 19.6 17.8 8.4
17 寺戸 孝志 ▲ 19.3 ▲ 7.3 21.4 7.1 ▲ 8.5 ▲ 6.6
18 大木 亮典 ▲ 64.2 33.7 25.7 ▲ 6.9 4.6 ▲ 7.1
19 山口 大和 19.2 ▲ 0.6 26.3 19.5 ▲ 74.4 ▲ 10.0
20 藤井 すみれ 17.1 30.5 47.4 ▲ 28.4 ▲ 79.1 ▲ 12.5
21 ジャガー真鍋 35.4 ▲ 44.4 25.2 ▲ 11.4 ▲ 22.1 ▲ 17.3
22 武石 絵里 ▲ 1.9 ▲ 34.6 70.0 13.3 ▲ 80.0 ▲ 33.2
23 楠木 一朗 5.6 ▲ 64.7 ▲ 14.0 10.0 28.8 ▲ 34.3
24 岡本 真一 20.1 ▲ 8.9 ▲ 17.1 ▲ 56.9 9.1 ▲ 53.7
25 斉藤 智子 12.7 ▲ 4.6 2.4 30.5 ▲ 99.6 ▲ 58.6
26 高橋 信夫 25.7 ▲ 25.0 ▲ 22.5 15.6 ▲ 66.0 ▲ 72.2
27 本間 道成 ▲ 5.1 ▲ 8.5 ▲ 8.2 ▲ 31.1 ▲ 20.3 ▲ 73.2
28 北野 由実 ▲ 47.5 ▲ 3.5 ▲ 34.8 7.1 5.0 ▲ 73.7
29 水木 琴 40.5 76.3 ▲ 55.3 ▲ 93.1 ▲ 43.7 ▲ 75.3
30 稲葉 翔太 ▲ 88.3 ▲ 25.6 17.5 34.0 ▲ 15.3 ▲ 77.7
31 尾形 和彦 ▲ 8.9 36.2 ▲ 50.0 ▲ 64.0 ▲ 0.9 ▲ 87.6
32 江隈 亨 ▲ 47.9 34.0 ▲ 32.6 ▲ 43.8 ▲ 19.8 ▲ 110.1
33 高柳 節子 ▲ 85.7 2.0 ▲ 45.1 ▲ 32.1 49.7 ▲ 111.2
34 石井 良樹 ▲ 53.1 ▲ 64.2 ▲ 19.7 4.3 7.2 ▲ 125.5
35 安東 裕允 ▲ 79.2 30.3 32.1 ▲ 65.4 ▲ 48.6 ▲ 130.8
36 大竹 昌之 ▲ 18.3 ▲ 12.4 ▲ 78.3 ▲ 7.2 ▲ 37.2 ▲ 153.4

昇級者 8名 (青字で表示)    降級者 3名 (赤字で表示)
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A1 A2 B1・B2 C1・C2・C3 D1・D2・D3 E

プロリーグ(鳳凰戦)成績表/第30期 D1・D2・D3リーグ 前期最終節成績表

A1 A2 B1・B2 C1・C2・C3 D1・D2・D3 E

D1

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 井出 康平 47.6 39.3 ▲ 14.3 82.7 34.3 189.6
2 高宮 まり 8.9 86.5 81.8 ▲ 1.9 ▲ 4.6 170.7
3 こご まさとし ▲ 15.0 82.8 21.7 49.1 ▲ 13.5 125.1
4 泉 亮多 19.6 ▲ 20.3 6.6 66.9 39.9 112.7
5 石田 純平 37.0 48.8 77.8 ▲ 32.3 ▲ 22.1 109.2
6 長内 真実 ▲ 19.7 19.7 47.1 37.9 24.0 109.0
7 石原 康申 22.2 6.0 29.5 ▲ 19.6 68.3 106.4
8 白河 雪菜 34.5 53.9 ▲ 18.2 23.1 ▲ 2.8 90.5
9 伊藤 鉄也 20.9 ▲ 32.2 37.8 105.7 ▲ 47.5 84.7
10 山下 忍 57.3 10.6 13.0 ▲ 22.9 15.8 73.8
11 山岸 成安 10.5 80.7 33.9 7.4 ▲ 70.3 62.2
12 小川 淳 48.0 ▲ 37.7 13.5 6.8 22.3 52.9
13 西田 修 ▲ 31.6 47.6 53.6 ▲ 26.5 9.4 52.5
14 井田 憲孝 5.8 ▲ 89.1 53.4 ▲ 17.5 97.7 50.3
15 松本 遊助 30.6 3.0 ▲ 37.2 25.1 ▲ 4.4 17.1
16 村上 拓也 38.9 ▲ 27.2 19.5 ▲ 45.7 26.4 11.9
17 川口 亮雅 34.2 ▲ 2.5 40.3 ▲ 88.5 27.9 11.4
18 鷲見 隼人 ▲ 7.9 ▲ 3.2 ▲ 16.9 ▲ 9.0 45.4 8.4
19 中土 恵介 52.2 ▲ 11.3 ▲ 43.2 ▲ 19.3 26.9 5.3
20 中山 奈々美 69.9 ▲ 5.8 ▲ 58.9 26.1 ▲ 30.2 1.1
21 谷岡 育夫 ▲ 29.7 ▲ 18.2 ▲ 0.8 50.2 ▲ 2.5 ▲ 1.0
22 久山 浩司 18.6 ▲ 12.0 5.5 24.6 ▲ 42.4 ▲ 5.7
23 長山 雅幸 54.2 ▲ 39.9 ▲ 94.5 61.5 8.1 ▲ 10.6
24 越野 智紀 69.3 29.3 ▲ 21.0 ▲ 40.2 ▲ 49.2 ▲ 11.8
25 犬見 武史 ▲ 17.9 ▲ 60.7 ▲ 2.2 15.5 48.6 ▲ 16.7
26 磯部 信吾 ▲ 48.0 ▲ 11.0 ▲ 11.5 23.4 27.5 ▲ 19.6
27 平岡 理恵 ▲ 42.9 14.7 ▲ 31.5 13.4 19.6 ▲ 26.7
28 桶本 篤史 ▲ 6.8 4.4 30.6 ▲ 56.6 ▲ 2.3 ▲ 30.7
29 岩楯 健寛 ▲ 11.9 ▲ 41.8 70.2 ▲ 50.6 ▲ 14.5 ▲ 48.6
30 西山 あみ ▲ 76.5 ▲ 20.8 46.2 15.0 ▲ 22.6 ▲ 58.7
31 東 幸一郎 ▲ 34.0 43.6 ▲ 56.9 5.3 ▲ 42.4 ▲ 84.4
32 中岫 宏文 ▲ 40.0 ▲ 47.3 ▲ 42.9 48.9 ▲ 5.4 ▲ 86.7
33 ジェン 3.9 3.1 ▲ 42.0 ▲ 56.1 2.1 ▲ 89.0
34 吾妻 さおり ▲ 54.1 ▲ 9.1 12.6 ▲ 47.2 6.8 ▲ 91.0
35 美波 智子 ▲ 51.7 ▲ 15.7 1.1 5.1 ▲ 61.0 ▲ 122.2
36 塚越 裕次郎 ▲ 62.5 66.6 ▲ 79.4 13.1 ▲ 64.2 ▲ 126.4
37 天音 まこと ▲ 33.4 45.8 ▲ 68.7 ▲ 34.5 ▲ 45.3 ▲ 136.1
38 蛯原 朗 ▲ 28.9 ▲ 75.2 ▲ 23.0 ▲ 39.6 29.9 ▲ 136.8
39 山本 一基 ▲ 83.7 ▲ 41.0 ▲ 35.7 ▲ 24.8 38.8 ▲ 146.4
40 松岡 昭彦 1.9 ▲ 45.2 ▲ 30.6 ▲ 98.0 ▲ 75.5 ▲ 247.4

昇級者 10名 (青字で表示)    降級者 4名 (赤字で表示)
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D2

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 柴田 吉和 12.3 10.7 44.9 101.5 45.0 214.4
2 後藤 隆 0.6 69.4 6.0 88.0 ▲ 21.6 142.4
3 前田 洋佑 17.3 7.3 6.0 69.8 9.8 110.2
4 會津 卓哉 ▲ 10.5 58.1 ▲ 5.7 42.8 19.2 103.9
5 手塚 紗掬 37.0 ▲ 29.1 37.0 22.2 26.0 93.1
6 三浦 智博 ▲ 58.1 26.8 62.7 99.1 ▲ 41.3 89.2
7 ガース 57.8 52.0 ▲ 29.6 ▲ 25.1 29.1 84.2
8 久保 公男 ▲ 21.4 28.6 62.7 ▲ 19.2 24.8 75.5
9 童瞳 ▲ 56.5 55.1 26.5 35.3 ▲ 2.4 58.0
10 大和田 篤史 21.3 ▲ 38.5 ▲ 17.9 31.2 55.5 51.6
11 齋藤 麻衣子 35.5 4.5 ▲ 1.2 ▲ 8.9 21.1 51.0
12 徳永 翔 ▲ 3.4 42.1 ▲ 36.4 47.5 0.2 50.0
13 森岡 貞臣 32.0 ▲ 16.4 27.7 ▲ 17.9 3.7 29.1
14 坪井 哲也 24.1 19.9 ▲ 62.1 2.1 40.6 24.6
15 矢野 和憲 21.4 46.0 18.8 ▲ 11.5 ▲ 50.4 24.3
16 小笠原 奈央 ▲ 5.6 ▲ 70.3 70.1 20.8 ▲ 3.4 11.6
17 内山 歩 23.7 ▲ 19.8 4.1 ▲ 25.8 15.6 ▲ 2.2
18 吉野 敦志 ▲ 9.1 56.9 ▲ 16.2 ▲ 47.5 13.3 ▲ 2.6
19 村本 和穂 7.9 19.8 34.4 ▲ 78.1 9.1 ▲ 6.9
20 加藤 誠 ▲ 9.1 ▲ 6.6 ▲ 32.5 18.4 21.8 ▲ 8.0
21 小林 康平 3.8 11.2 4.8 ▲ 8.5 ▲ 23.9 ▲ 12.6
22 藤原 正允 ▲ 89.9 5.8 26.3 41.0 ▲ 3.5 ▲ 20.3
23 飯島 翔 ▲ 34.4 ▲ 1.2 ▲ 20.1 0.4 25.2 ▲ 30.1
24 梶谷 誠次 19.2 ▲ 67.0 19.7 ▲ 21.3 17.9 ▲ 31.5
25 内山 えみ ▲ 47.0 26.6 ▲ 33.9 ▲ 73.7 90.9 ▲ 37.1
26 小町 拓也 ▲ 12.6 ▲ 4.0 21.1 ▲ 71.9 24.1 ▲ 43.3
27 高木 翔太 87.6 55.7 ▲ 23.5 ▲ 53.7 ▲ 115.3 ▲ 49.2
28 冨田 久志 30.3 ▲ 64.2 ▲ 4.6 13.9 ▲ 26.9 ▲ 51.5
29 清原 継光 0.1 ▲ 21.0 ▲ 14.8 3.9 ▲ 21.1 ▲ 52.9
30 富村 つぐみ 27.3 14.8 ▲ 53.9 ▲ 23.2 ▲ 38.6 ▲ 73.6
31 坂本 考司 2.5 39.4 ▲ 50.1 ▲ 61.6 ▲ 8.3 ▲ 78.1
32 京平 遥 17.6 ▲ 46.8 ▲ 62.1 11.9 ▲ 13.7 ▲ 93.1
33 重原 聡 ▲ 33.5 3.9 18.1 ▲ 53.0 ▲ 48.3 ▲ 112.8
34 小島 広宣 ▲ 2.6 ▲ 42.9 ▲ 20.9 ▲ 28.1 ▲ 23.2 ▲ 117.7
35 中村 慎吾 19.9 ▲ 52.7 5.9 ▲ 34.9 ▲ 66.3 ▲ 128.1
36 白銀 紗希 ▲ 31.4 ▲ 29.3 ▲ 33.5 ▲ 4.3 ▲ 34.0 ▲ 132.5
37 戸嶋 祥太 ▲ 20.3 20.5 33.1 ▲ 35.1 ▲ 150.0 ▲ 151.8
38 大庭 三四郎 ▲ 89.9 ▲ 88.7 ▲ 62.9 34.0 8.8 ▲ 198.7
39 矢口 加奈子 ▲ 20.3 ▲ 45.1 ▲ 150.0 ▲ 14.5 ▲ 42.5 ▲ 272.4

昇級者 10名 (青字で表示)    降級者 3名 (赤字で表示)
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D3

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 蒼山 秀佑 54.9 2.3 89.9 62.9 19.8 229.8
2 吉井 健人 102.1 ▲ 0.2 ▲ 5.9 98.5 30.1 224.6
3 伊井 功雅 ▲ 8.7 9.1 66.0 63.5 39.6 169.5
4 福島 佑一 22.5 37.6 17.3 ▲ 2.2 45.5 120.7
5 東谷 達矢 56.6 16.3 47.7 64.4 ▲ 67.3 117.7
6 古本 和宏 13.2 0.9 59.6 10.0 29.6 113.3
7 小川 拓麻 69.2 ▲ 7.7 19.0 12.9 19.3 112.7
8 山田 学武 60.5 45.4 3.9 ▲ 4.3 ▲ 1.7 103.8
9 安達 紘文 49.1 19.3 17.7 22.4 ▲ 16.9 91.6
10 齋藤 豪 17.8 35.9 14.4 2.9 17.9 88.9
11 五反地 清一郎 ▲ 46.3 39.0 22.4 50.3 23.0 88.4
12 本田 朋広 10.7 ▲ 15.3 ▲ 24.0 65.8 51.1 88.3
13 居藤 洸 ▲ 40.0 11.7 115.7 8.7 ▲ 8.5 87.6
14 嶋村 泰之 54.1 41.7 4.1 ▲ 31.8 7.2 75.3
15 鳥越 真仁 ▲ 17.7 ▲ 75.0 31.7 69.4 64.5 72.9
16 高橋 侑希 ▲ 27.4 23.7 77.5 ▲ 32.5 24.8 66.1
17 齋藤 健人 33.0 12.5 ▲ 48.8 56.3 5.2 58.2
18 西川 舞 15.2 ▲ 9.6 18.7 ▲ 15.0 44.1 53.4
19 石川 純 ▲ 17.7 21.5 4.7 ▲ 42.7 86.6 52.4
20 哀河 斗南 ▲ 55.7 11.0 45.7 33.4 12.6 47.0
21 小車 祥 40.9 ▲ 29.9 5.1 53.1 ▲ 43.7 25.5
22 江口 一敏 ▲ 29.6 65.3 22.6 ▲ 30.1 ▲ 6.9 21.3
23 戸田 誠輝 ▲ 17.8 ▲ 17.0 51.2 ▲ 28.5 31.7 19.6
24 清水 哲也 17.5 ▲ 3.2 26.9 0.0 ▲ 24.5 16.7
25 佐藤 佳彦 41.0 15.7 9.6 ▲ 44.7 ▲ 6.3 15.3
26 吉水 公紀 60.6 ▲ 20.7 ▲ 13.5 ▲ 15.8 2.4 13.0
27 弓削 雅人 ▲ 87.8 3.2 ▲ 8.3 50.9 44.8 2.8
28 澤村 明日華 12.6 ▲ 40.3 12.7 ▲ 60.3 63.6 ▲ 11.7
29 伊藤 賛太 19.5 11.7 37.1 ▲ 64.9 ▲ 17.4 ▲ 14.0
30 窪田 瑞樹 34.1 47.3 ▲ 82.3 ▲ 33.8 18.8 ▲ 15.9
31 立花 つくし ▲ 38.6 ▲ 41.5 68.6 33.7 ▲ 39.4 ▲ 17.2
32 高沢 雅 ▲ 65.9 62.1 60.5 ▲ 27.9 ▲ 49.4 ▲ 20.6
33 向井 譲 ▲ 27.6 ▲ 32.5 12.1 ▲ 21.8 45.2 ▲ 24.6
34 水町 慎一 74.9 ▲ 26.8 ▲ 13.7 ▲ 17.1 ▲ 42.6 ▲ 25.3
35 鈴木 彩夏 ▲ 28.6 ▲ 3.6 38.8 ▲ 31.8 ▲ 10.8 ▲ 36.0
36 佐藤 健一 ▲ 61.5 ▲ 41.2 ▲ 35.3 59.8 38.5 ▲ 39.7
37 石川 詩万 ▲ 5.1 1.9 ▲ 16.9 0.0 ▲ 20.1 ▲ 40.2
38 渡辺 洋巳 66.5 19.7 ▲ 80.6 ▲ 26.6 ▲ 24.3 ▲ 45.3
39 下田 孔明 19.7 ▲ 5.7 ▲ 27.7 ▲ 57.1 20.0 ▲ 50.8
40 金子 正明 ▲ 10.4 ▲ 13.7 ▲ 56.0 ▲ 14.8 43.8 ▲ 51.1
41 吉原 佳祐 29.0 13.5 ▲ 40.5 21.3 ▲ 81.3 ▲ 58.0
42 鈴木 良尚 ▲ 29.8 ▲ 54.4 ▲ 2.4 12.5 5.0 ▲ 69.1
43 上野 友裕 1.7 ▲ 100.0 7.4 ▲ 0.9 20.7 ▲ 71.1
44 佐々木 諒輔 ▲ 50.0 ▲ 21.2 ▲ 1.8 11.2 ▲ 17.8 ▲ 79.6
45 小島 優 ▲ 83.9 21.4 27.3 ▲ 25.7 ▲ 20.1 ▲ 81.0
46 高田 麻衣子 37.5 ▲ 0.2 ▲ 78.9 9.4 ▲ 52.5 ▲ 84.7
47 松岡 千晶 ▲ 35.8 18.6 ▲ 29.0 ▲ 48.8 1.0 ▲ 94.0
48 松尾 純 ▲ 11.8 ▲ 23.1 ▲ 26.1 2.0 ▲ 43.5 ▲ 102.5
49 杉浦 幸 ▲ 13.5 ▲ 51.7 ▲ 5.8 51.1 ▲ 86.4 ▲ 106.3
50 月江 いくこ ▲ 4.1 21.0 ▲ 74.0 ▲ 43.9 ▲ 13.1 ▲ 114.1
51 小針 貴司 ▲ 57.3 ▲ 45.5 4.5 10.0 ▲ 31.0 ▲ 119.3
52 今岡 英忠 ▲ 32.6 ▲ 7.3 ▲ 35.8 3.2 ▲ 47.4 ▲ 119.9
53 野村 麻衣子 ▲ 6.7 ▲ 44.1 ▲ 6.1 ▲ 32.1 ▲ 34.5 ▲ 123.5
54 服部 学 ▲ 54.5 ▲ 9.9 ▲ 58.6 ▲ 62.8 57.2 ▲ 128.6
55 横尾 武久 ▲ 38.9 11.2 ▲ 35.8 ▲ 50.0 ▲ 15.2 ▲ 128.7
56 村山 真知 5.8 ▲ 2.9 ▲ 77.0 ▲ 8.2 ▲ 46.7 ▲ 129.0
57 佐藤 芽依 ▲ 25.0 12.5 ▲ 47.4 ▲ 27.5 ▲ 60.4 ▲ 147.8
58 古谷 知美 ▲ 1.1 ▲ 11.9 ▲ 52.2 ▲ 54.1 ▲ 37.5 ▲ 156.8
59 華川 かな ▲ 41.8 ▲ 18.9 ▲ 81.0 ▲ 59.9 ▲ 11.4 ▲ 213.0

昇級者 13名 (青字で表示)    降級者 名 (赤字で表示)
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A1 A2 B1・B2 C1・C2・C3 D1・D2・D3 E

プロリーグ(鳳凰戦)成績表/第30期 Eリーグ 前期最終節成績表

A1 A2 B1・B2 C1・C2・C3 D1・D2・D3 E

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 山本 千尋 17.7 7.5 ▲ 20.6 18.1 49.8 72.5
2 山脇 千文美 ▲ 2.0 22.4 8.5 10.5 15.8 55.2
3 林 幸成 17.9 ▲ 22.2 27.9 20.7 10.3 54.6
4 阿部 謙一 1.0 ▲ 13.4 32.8 36.9 ▲ 3.1 54.2
5 三田 晋也 ▲ 13.5 33.2 ▲ 29.8 ▲ 12.7 64.9 42.1
6 菅原 千瑛 ▲ 20.2 30.2 22.8 ▲ 1.7 ▲ 1.5 29.6
7 大野 彩乃 ▲ 18.7 21.6 18.7 8.2 ▲ 11.2 18.6
8 渋谷 菜瑠美 31.2 9.4 3.8 ▲ 13.6 ▲ 17.5 13.3
9 井上 絵美子 ▲ 11.5 ▲ 26.2 16.0 25.0 ▲ 4.3 ▲ 1.0
10 青山 めぐみ 37.5 ▲ 0.3 0.1 ▲ 1.2 ▲ 42.6 ▲ 6.5
11 石田 亜沙己 ▲ 28.3 ▲ 6.9 14.5 ▲ 12.4 3.3 ▲ 29.8
12 大木 一慶 ▲ 16.9 8.0 ▲ 29.2 ▲ 11.4 13.3 ▲ 36.2
13 川原 舞子 3.7 ▲ 32.6 ▲ 17.7 ▲ 19.1 13.4 ▲ 52.3
14 大房 和明 ▲ 10.3 6.6 ▲ 12.0 ▲ 12.4 ▲ 65.9 ▲ 94.0
15 小谷 美和子 15.1 ▲ 22.1 ▲ 19.4 ▲ 19.8 ▲ 63.6 ▲ 109.8

昇級 6名

A1 A2 B1・B2 C1・C2・C3 D1・D2・D3 E

第12期関西プロリーグ A・B・Cリーグ 第4節レポート

Aリーグレポート : 米川基紀

1卓 佐々木×勝間×上村×貫上
2卓 横山×中川×仁科×米川
3卓 中田×藤川×玉木×辻本

1卓。
前節好調だった上村と、見せ場の少なかった貫上がどの様に組み合うのか気にかかっていた。
1、 2回戦を、勝間、佐々木が5万点近いトップを取って迎えた3回戦目に明暗が別れる。
トップを取って気を良くした上村、対象的にラスを押し付けられた貫上は、かなりのマイナスを引かされる事になった。
最終戦こそ貫上が5万点オーバーの1人浮きに終わるが、ここ2節は停滞した感じが伺える。

2卓。
中団に位置する3人と、浮上のきっかけを掴みたい中川の組み合わせ。
1回戦目、早々にドラを捨てて主導権を握ったり、仕掛けを駆使して他家を対応させたり、中川の四苦八苦ぶりが伝わってくるも1人沈みのラス。
2回戦目はオーラス、僅差の展開の中、脇の2人に注文をつけるためか、親にテンパイを入れさせるも結果的に横山の爆発のきっかけを作らせてしまった。
4回戦目は、最初から中川が快調にアガリを重ね、ダントツになりそうな勢いだった。しかし、1日分の負債を一気に取り返そうと焦ったのか、リーチの空振りが目立ち出す。オーラスを迎える頃には浮きを辛うじて保つのがやっとの状況まで追い詰められてしまっていた。

3卓。
中田と藤川、玉木と辻本はそれぞれ前節から連戦となる。これまで調子の良かった中田が夏バテの影響か初戦から連続ラスを引いている間に、藤川は抜群の安定感でオール連帯し、決定戦進出に向けて盤石の体勢を築きつつある。辻本も最終戦の1人浮きのトップで1日のトータルをプラスに纏め、来月以降弾みがつきそうな感じだ。

リーグ戦も折り返し地点に到達し、夏の暑さも加わって気持ちも弛緩するかもしれないが、気温に負けない熱い闘牌に期待したい。

Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計 順位
1 藤川 議次 7.1 51.9 19.0 55.3 133.3 1
2 横山  毅 34.0 2.8 ▲ 33.7 46.2 49.3 2
3 仁科健一郎 ▲ 25.2 ▲ 20.2 51.0 26.3 31.9 3
4 辻本 翔哉 ▲ 7.2 ▲ 16.1 10.6 34.6 21.9 4
5 中田 一幸 7.8 41.4 24.0 ▲ 58.6 14.6 5
6 貫上 洋志 19.7 27.1 ▲ 18.3 ▲ 35.7 ▲ 7.2 6
7 勝間 伸生 26.7 ▲ 48.3 4.6 1.7 ▲ 15.3 7
8 佐々木 亮 ▲ 5.8 ▲ 7.6 ▲ 5.0 ▲ 6.0 ▲ 24.4 8
9 米川 基紀 ▲ 8.6 20.9 ▲ 26.7 ▲ 17.0 ▲ 31.4 9
10 上村 宜久 ▲ 93.1 0.8 34.1 20.0 ▲ 38.2 10
11 玉木 章司 51.3 ▲ 53.2 ▲ 18.1 ▲ 32.3 ▲ 52.3 11
12 中川  保 ▲ 26.7 0.5 ▲ 46.5 ▲ 55.5 ▲ 128.2 12

Bリーグレポート:栗津裕貴

1卓(原田、堀、延原、稲森、西原)
1卓は多くのポイントを持っている堀と原田が同卓し、両者とも少しのマイナスで抑え安定感を見せました。
結果は、稲森、西原の両名が+50以上の得点を叩き、昇級争いへと食い込みました。

2卓(中川、富田、藤沢、粟津、宮田)
2卓は藤沢以外プラスを叩いている者同士の戦いとなりました。
1回戦、藤沢がリーチツモチャンタ、タンピンツモドラ2、七対子ドラ2、リーチドラ3など、立て続けに手役やドラが絡む高い手を連続で仕上げ、1回戦は+38.9Pの大きなプラスを叩きました。
2回戦も藤沢がトップを取り連勝。
1人沈んでいた藤沢が大きくプラスを叩き、浮いていた4人はマイナスという異様な状況に藤沢の底力を思わせました。
しかし、その後3回戦目と5回戦目に中川がトップを取り、+31.9Pで終了。中川は昇級にまた大きく一歩近づきました。一方、粟津と富田は今回4節でマイナスへ転向しました。今後の復帰に期待です。

3卓(坂本、筒井、近野、掛樋、中野)
3卓はプラス者とマイナス者が大きく分かれる結果となりました。
3回戦、中野がラス前に

六索六索六索七索七索七索八索八索八索四筒四筒北北  ツモ北

四暗刻をツモアガリ、4回戦でも大きなプラスを叩き、復活の兆しを感じました。
近野も1回戦4回戦と大きなトップを取り、プラスへ転向しました。
前半4節が終わり残り6節。
対局数もだんだん少なくなってくる中で、今自分が一番すべきことは何かをしっかり考えて、日々精進していきたいです。

Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計 順位
1 堀  昭義 68.9 93.9 49.8 ▲ 11.1 201.5 1
2 中川 由佳梨 33.8 18.2 2.0 31.9 85.9 2
3 原田 保正 ▲ 21.3 124.1 2.9 ▲ 29.7 76.0 3
4 宮田 豊夢 44.0 19.5 13.9 ▲ 3.7 73.7 4
5 稲森 英子 1.0 ▲ 3.5 5.4 52.4 55.3 5
6 西原 佳隆 17.0 ▲ 2.3 ▲ 29.9 58.7 43.5 6
7 近野理智男 5.8 ▲ 12.4 ▲ 40.4 65.4 18.4 7
8 筒井 宏晶 18.0 ▲ 20.8 17.8 ▲ 22.7 ▲ 7.7 8
9 富田 淳一 20.2 ▲ 50.0 39.5 ▲ 18.5 ▲ 8.8 9
10 粟津 裕貴 ▲ 2.2 ▲ 40.0 57.2 ▲ 26.5 ▲ 11.5 10
11 藤沢 周平 ▲ 29.5 ▲ 59.3 13.1 16.8 ▲ 58.9 11
12 坂本 誠裕 ▲ 0.5 46.7 ▲ 45.8 ▲ 59.7 ▲ 59.3 12
13 中野 孝治 ▲ 26.8 ▲ 45.0 ▲ 53.2 44.0 ▲ 81.0 13
14 掛樋 忠雄 ▲ 40.8 13.0 ▲ 32.7 ▲ 27.0 ▲ 87.5 14
15 延原 明美 ▲ 67.2 ▲ 17.2 10.8 ▲ 71.3 ▲ 144.9 15
16 大森孝太郎 ▲ 23.4 ▲ 66.9 ▲ 11.4 ▲ 101.7 16

C1リーグレポート:近野彌生

リーグ戦も折り返し地点を過ぎ、ついに4節目となりました。
ここでの結果が最終節に大きく影響するため、現在プラスの者はさらなる加点を、マイナスの者はとにかく原点に戻し、次の戦いに繋げるべく奮闘しました。

1卓(谷上・田村・後藤・上村)では、現在首位の上村を打倒しようとする包囲網が顕著でした。
それを打ち破ることができなかった上村はマイナスを押しつけられてしまい、首位から陥落することで、最終戦までその結果を持ち越した模様です。

2卓(中安・三好・山室・秋山)でも1卓と同様に、上位争いに加わっている者と打って替わろうとする展開になり、上位にいた三好には苦しい展開が続きました。
1回戦目の東3局、15巡目という深い巡目でもリーチを打った三好は、見事に満貫をツモり、快調な滑り出しかと思われましたが、南入して親を迎えた山室が、これでもかとアガリ続けました。その局は中安がなんとか山室の連荘を止めたものの、親が三好に移った後も山室の勢いは止まらず、満貫をツモって三好から点数を奪っていきました。

山室 
一筒二筒五筒五筒八筒八筒八筒南南南  ポン発発発  ツモ三筒

そんな熾烈な争いが続き、その結果、三好はポイントを伸ばすことができませんでした。

一方、3卓(山本・丸山・近野・大橋)と4卓(吉田・木下・藤原・赤木)では、上位につけていた山本と吉田が大きく前進しました。

今節、リーグ戦で一番大きなトップを叩いたのは吉田。1回戦目からなかなか本調子が出ず、2回戦目も開局早々に親に対して放銃したものの、その後にツモった三暗刻で流れを変えました。

吉田 
二万二万二万三万四万五万六万七索七索七索六筒六筒六筒  ツモ三万

絶好の多面張ながら一万の出アガリならば1,300まである最安値。前局に、三色崩れの手をヤミテンで押し続けて親の藤原に放銃している吉田だけに、運量が試されるようなテンパイでしたが、リーチを打ち他者を怯ませた上で、きっちりと三暗刻に仕上げたことで調子を掴めたのか、暫定首位の座につきました。

成績ではその吉田を山本が追いかけます。しかし、3卓では山本以外の選手に大きな手が次々と入りました。私がドラを暗刻にしてリーチを打てば、大橋がタンピン三色の手で応戦し、すると丸山が清一七対子のテンパイを入れるという山本には苦しい展開が多く、序盤は華やかな手には恵まれませんでした。しかし山本は、そんな他家の応酬を粘り強くかわして、迎えた親番の時に連荘を重ねて見事に卓内のトップを奪取しました。

いよいよ残すところ最終節となりますが、16名の選手がここまで繋げてきたリーグ戦だけに、最後の最後まで各々の挑戦が実を結ぶような結果を期待したいです。

C1リーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計 順位
1 吉田 哲史 52.6 4.5 8.8 58.8 124.7 1
2 山本 善嗣 40.2 31.2 ▲ 6.0 46.8 112.2 2
3 三好 直幸 29.4 15.1 18.1 ▲ 1.1 61.5 3
4 谷上 脩平 3.9 8.0 27.2 14.8 53.9 4
5 上村 政雄 30.5 9.6 30.1 ▲ 34.3 35.9 5
6 中安 武尊 ▲ 6.0 58.6 ▲ 12.3 ▲ 22.6 17.7 6
7 田村  豊 0.8 ▲ 9.8 ▲ 20.9 32.7 2.8 7
8 木下 恭子 ▲ 27.2 ▲ 3.1 25.2 4.7 ▲ 0.4 8
9 秋山 淑子 33.9 ▲ 37.7 3.1 ▲ 12.7 ▲ 13.4 9
10 山室 太二 ▲ 65.9 ▲ 22.1 1.5 36.4 ▲ 50.1 10
11 大橋 慶一郎 26.6 ▲ 17.2 32.1 ▲ 93.8 ▲ 52.3 11
12 赤木 由実 6.0 ▲ 20.8 10.3 ▲ 57.4 ▲ 61.9 12
13 藤原 仙三 ▲ 31.8 ▲ 5.9 ▲ 21.7 ▲ 6.1 ▲ 65.5 13
14 近野 弥生 12.4 ▲ 8.9 ▲ 40.1 ▲ 64.0 ▲ 100.6 14
15 丸山  直 ▲ 37.8 ▲ 28.0 ▲ 9.9 ▲ 41.0 ▲ 116.7 15
16 後藤 俊孝 ▲ 67.6 5.5 ▲ 46.5 ▲ 16.2 ▲ 124.8 16

C2リーグレポート: 永田知也

関西プロリーグもいよいよ第4節となりました。昇級を勝ち取るためにもこの辺で少しでも上にいかないと苦しくなってきます。上位の者は最終節に向け足固めといきたいところです。

5卓(西村、土田、山神、川上、永田)
1回戦は川上のトップで幕を開けました。山神は大きなラスを引いてしまいましたが、その後は安定した打ち回しを見せ、5回戦では親番でこの三色をものにしプラスまで持ち直しました。

二万三万七万八万九万一索二索三索三索三索一筒二筒三筒  ロン一万  ドラ二万

トータルでもプラスに浮上し、昇級争いにギリギリ絡める位置につけました。
川上も第3節までで70もあったマイナスを第4節だけで返済し、最終節に望みをつなぎました。

4卓では、川崎が50近いポイントを稼ぎトータル2位に浮上しました。
第1節からトップを守ってきた伊原は、ポイントを少し減らしトータル3位となりました。
そして、トータルトップは小西で+126.1Pとなりました。
 
残すは最終節のみとなりましたが、最後まで希望を持って対局に臨んでもらいたいです。

C2リーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計 順位
1 小西 輝彦 22.0 47.5 ▲ 2.6 59.2 126.1 1
2 川崎 諒介 1.9 49.4 6.1 57.6 115.0 2
3 伊原 達矢 63.8 45.8 16.2 ▲ 14.5 111.3 3
4 山中  翼 79.1 ▲ 32.9 28.3 20.5 95.0 4
5 下村 学 16.5 ▲ 13.0 71.3 2.9 77.7 5
6 森下 恭好 80.7 ▲ 32.3 35.4 ▲ 14.9 68.9 6
7 吉本 卓矢 55.3 27.5 ▲ 35.7 15.1 62.2 7
8 永田 知也 ▲ 4.0 2.8 34.2 1.8 34.8 8
9 稲岡 ミカ ▲ 68.5 11.1 48.5 29.3 20.4 9
10 山神 剛 29.4 20.6 ▲ 51.1 6.8 5.7 10
11 川上 直也 ▲ 8.8 ▲ 28.0 ▲ 35.4 75.8 3.6 11
12 森元 直哉 ▲ 19.9 ▲ 24.2 20.1 15.4 ▲ 8.6 12
13 高瀬 真濃 ▲ 19.8 20.1 8.3 ▲ 23.0 ▲ 14.4 13
14 鎌田 周平 9.4 ▲ 7.0 19.9 ▲ 40.3 ▲ 18.0 14
15 中山 千鶴 9.5 ▲ 10.5 ▲ 26.8 ▲ 14.4 ▲ 42.2 15
16 疋田 豪 ▲ 14.9 0.4 ▲ 52.8 24.1 ▲ 43.2 16
17 大久保 朋美 ▲ 13.2 ▲ 1.5 16.4 ▲ 46.6 ▲ 44.9 17
18 木下 誠二郎 10.8 ▲ 46.1 ▲ 17.3 ▲ 13.5 ▲ 66.1 18
19 長野 恵美 ▲ 29.1 ▲ 76.9 9.9 4.3 ▲ 91.8 19
20 赤木 里恵 ▲ 37.8 ▲ 22.1 ▲ 15.4 ▲ 21.9 ▲ 97.2 20
21 東 範泰 ▲ 120.9 42.4 ▲ 19.7 ▲ 42.3 ▲ 140.5 21
22 西村 友和 ▲ 47.9 ▲ 19.5 ▲ 26.4 ▲ 52.1 ▲ 145.9 22
23 土田 小緒里 ▲ 48.2 ▲ 27.5 ▲ 53.4 ▲ 32.3 ▲ 161.4 23

関西プロリーグ レポート/第12期関西プロリーグ A・B・Cリーグ 第4節レポート

Aリーグレポート : 米川基紀

1卓 佐々木×勝間×上村×貫上
2卓 横山×中川×仁科×米川
3卓 中田×藤川×玉木×辻本

1卓。
前節好調だった上村と、見せ場の少なかった貫上がどの様に組み合うのか気にかかっていた。
1、 2回戦を、勝間、佐々木が5万点近いトップを取って迎えた3回戦目に明暗が別れる。
トップを取って気を良くした上村、対象的にラスを押し付けられた貫上は、かなりのマイナスを引かされる事になった。
最終戦こそ貫上が5万点オーバーの1人浮きに終わるが、ここ2節は停滞した感じが伺える。

2卓。
中団に位置する3人と、浮上のきっかけを掴みたい中川の組み合わせ。
1回戦目、早々にドラを捨てて主導権を握ったり、仕掛けを駆使して他家を対応させたり、中川の四苦八苦ぶりが伝わってくるも1人沈みのラス。
2回戦目はオーラス、僅差の展開の中、脇の2人に注文をつけるためか、親にテンパイを入れさせるも結果的に横山の爆発のきっかけを作らせてしまった。
4回戦目は、最初から中川が快調にアガリを重ね、ダントツになりそうな勢いだった。しかし、1日分の負債を一気に取り返そうと焦ったのか、リーチの空振りが目立ち出す。オーラスを迎える頃には浮きを辛うじて保つのがやっとの状況まで追い詰められてしまっていた。

3卓。
中田と藤川、玉木と辻本はそれぞれ前節から連戦となる。これまで調子の良かった中田が夏バテの影響か初戦から連続ラスを引いている間に、藤川は抜群の安定感でオール連帯し、決定戦進出に向けて盤石の体勢を築きつつある。辻本も最終戦の1人浮きのトップで1日のトータルをプラスに纏め、来月以降弾みがつきそうな感じだ。

リーグ戦も折り返し地点に到達し、夏の暑さも加わって気持ちも弛緩するかもしれないが、気温に負けない熱い闘牌に期待したい。

Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計 順位
1 藤川 議次 7.1 51.9 19.0 55.3 133.3 1
2 横山  毅 34.0 2.8 ▲ 33.7 46.2 49.3 2
3 仁科健一郎 ▲ 25.2 ▲ 20.2 51.0 26.3 31.9 3
4 辻本 翔哉 ▲ 7.2 ▲ 16.1 10.6 34.6 21.9 4
5 中田 一幸 7.8 41.4 24.0 ▲ 58.6 14.6 5
6 貫上 洋志 19.7 27.1 ▲ 18.3 ▲ 35.7 ▲ 7.2 6
7 勝間 伸生 26.7 ▲ 48.3 4.6 1.7 ▲ 15.3 7
8 佐々木 亮 ▲ 5.8 ▲ 7.6 ▲ 5.0 ▲ 6.0 ▲ 24.4 8
9 米川 基紀 ▲ 8.6 20.9 ▲ 26.7 ▲ 17.0 ▲ 31.4 9
10 上村 宜久 ▲ 93.1 0.8 34.1 20.0 ▲ 38.2 10
11 玉木 章司 51.3 ▲ 53.2 ▲ 18.1 ▲ 32.3 ▲ 52.3 11
12 中川  保 ▲ 26.7 0.5 ▲ 46.5 ▲ 55.5 ▲ 128.2 12

Bリーグレポート:栗津裕貴
1卓(原田、堀、延原、稲森、西原)
1卓は多くのポイントを持っている堀と原田が同卓し、両者とも少しのマイナスで抑え安定感を見せました。
結果は、稲森、西原の両名が+50以上の得点を叩き、昇級争いへと食い込みました。
2卓(中川、富田、藤沢、粟津、宮田)
2卓は藤沢以外プラスを叩いている者同士の戦いとなりました。
1回戦、藤沢がリーチツモチャンタ、タンピンツモドラ2、七対子ドラ2、リーチドラ3など、立て続けに手役やドラが絡む高い手を連続で仕上げ、1回戦は+38.9Pの大きなプラスを叩きました。
2回戦も藤沢がトップを取り連勝。
1人沈んでいた藤沢が大きくプラスを叩き、浮いていた4人はマイナスという異様な状況に藤沢の底力を思わせました。
しかし、その後3回戦目と5回戦目に中川がトップを取り、+31.9Pで終了。中川は昇級にまた大きく一歩近づきました。一方、粟津と富田は今回4節でマイナスへ転向しました。今後の復帰に期待です。
3卓(坂本、筒井、近野、掛樋、中野)
3卓はプラス者とマイナス者が大きく分かれる結果となりました。
3回戦、中野がラス前に
六索六索六索七索七索七索八索八索八索四筒四筒北北  ツモ北
四暗刻をツモアガリ、4回戦でも大きなプラスを叩き、復活の兆しを感じました。
近野も1回戦4回戦と大きなトップを取り、プラスへ転向しました。
前半4節が終わり残り6節。
対局数もだんだん少なくなってくる中で、今自分が一番すべきことは何かをしっかり考えて、日々精進していきたいです。
Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計 順位
1 堀  昭義 68.9 93.9 49.8 ▲ 11.1 201.5 1
2 中川 由佳梨 33.8 18.2 2.0 31.9 85.9 2
3 原田 保正 ▲ 21.3 124.1 2.9 ▲ 29.7 76.0 3
4 宮田 豊夢 44.0 19.5 13.9 ▲ 3.7 73.7 4
5 稲森 英子 1.0 ▲ 3.5 5.4 52.4 55.3 5
6 西原 佳隆 17.0 ▲ 2.3 ▲ 29.9 58.7 43.5 6
7 近野理智男 5.8 ▲ 12.4 ▲ 40.4 65.4 18.4 7
8 筒井 宏晶 18.0 ▲ 20.8 17.8 ▲ 22.7 ▲ 7.7 8
9 富田 淳一 20.2 ▲ 50.0 39.5 ▲ 18.5 ▲ 8.8 9
10 粟津 裕貴 ▲ 2.2 ▲ 40.0 57.2 ▲ 26.5 ▲ 11.5 10
11 藤沢 周平 ▲ 29.5 ▲ 59.3 13.1 16.8 ▲ 58.9 11
12 坂本 誠裕 ▲ 0.5 46.7 ▲ 45.8 ▲ 59.7 ▲ 59.3 12
13 中野 孝治 ▲ 26.8 ▲ 45.0 ▲ 53.2 44.0 ▲ 81.0 13
14 掛樋 忠雄 ▲ 40.8 13.0 ▲ 32.7 ▲ 27.0 ▲ 87.5 14
15 延原 明美 ▲ 67.2 ▲ 17.2 10.8 ▲ 71.3 ▲ 144.9 15
16 大森孝太郎 ▲ 23.4 ▲ 66.9 ▲ 11.4 ▲ 101.7 16

C1リーグレポート:近野彌生
リーグ戦も折り返し地点を過ぎ、ついに4節目となりました。
ここでの結果が最終節に大きく影響するため、現在プラスの者はさらなる加点を、マイナスの者はとにかく原点に戻し、次の戦いに繋げるべく奮闘しました。
1卓(谷上・田村・後藤・上村)では、現在首位の上村を打倒しようとする包囲網が顕著でした。
それを打ち破ることができなかった上村はマイナスを押しつけられてしまい、首位から陥落することで、最終戦までその結果を持ち越した模様です。
2卓(中安・三好・山室・秋山)でも1卓と同様に、上位争いに加わっている者と打って替わろうとする展開になり、上位にいた三好には苦しい展開が続きました。
1回戦目の東3局、15巡目という深い巡目でもリーチを打った三好は、見事に満貫をツモり、快調な滑り出しかと思われましたが、南入して親を迎えた山室が、これでもかとアガリ続けました。その局は中安がなんとか山室の連荘を止めたものの、親が三好に移った後も山室の勢いは止まらず、満貫をツモって三好から点数を奪っていきました。
山室 
一筒二筒五筒五筒八筒八筒八筒南南南  ポン発発発  ツモ三筒
そんな熾烈な争いが続き、その結果、三好はポイントを伸ばすことができませんでした。
一方、3卓(山本・丸山・近野・大橋)と4卓(吉田・木下・藤原・赤木)では、上位につけていた山本と吉田が大きく前進しました。
今節、リーグ戦で一番大きなトップを叩いたのは吉田。1回戦目からなかなか本調子が出ず、2回戦目も開局早々に親に対して放銃したものの、その後にツモった三暗刻で流れを変えました。
吉田 
二万二万二万三万四万五万六万七索七索七索六筒六筒六筒  ツモ三万
絶好の多面張ながら一万の出アガリならば1,300まである最安値。前局に、三色崩れの手をヤミテンで押し続けて親の藤原に放銃している吉田だけに、運量が試されるようなテンパイでしたが、リーチを打ち他者を怯ませた上で、きっちりと三暗刻に仕上げたことで調子を掴めたのか、暫定首位の座につきました。
成績ではその吉田を山本が追いかけます。しかし、3卓では山本以外の選手に大きな手が次々と入りました。私がドラを暗刻にしてリーチを打てば、大橋がタンピン三色の手で応戦し、すると丸山が清一七対子のテンパイを入れるという山本には苦しい展開が多く、序盤は華やかな手には恵まれませんでした。しかし山本は、そんな他家の応酬を粘り強くかわして、迎えた親番の時に連荘を重ねて見事に卓内のトップを奪取しました。
いよいよ残すところ最終節となりますが、16名の選手がここまで繋げてきたリーグ戦だけに、最後の最後まで各々の挑戦が実を結ぶような結果を期待したいです。
C1リーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計 順位
1 吉田 哲史 52.6 4.5 8.8 58.8 124.7 1
2 山本 善嗣 40.2 31.2 ▲ 6.0 46.8 112.2 2
3 三好 直幸 29.4 15.1 18.1 ▲ 1.1 61.5 3
4 谷上 脩平 3.9 8.0 27.2 14.8 53.9 4
5 上村 政雄 30.5 9.6 30.1 ▲ 34.3 35.9 5
6 中安 武尊 ▲ 6.0 58.6 ▲ 12.3 ▲ 22.6 17.7 6
7 田村  豊 0.8 ▲ 9.8 ▲ 20.9 32.7 2.8 7
8 木下 恭子 ▲ 27.2 ▲ 3.1 25.2 4.7 ▲ 0.4 8
9 秋山 淑子 33.9 ▲ 37.7 3.1 ▲ 12.7 ▲ 13.4 9
10 山室 太二 ▲ 65.9 ▲ 22.1 1.5 36.4 ▲ 50.1 10
11 大橋 慶一郎 26.6 ▲ 17.2 32.1 ▲ 93.8 ▲ 52.3 11
12 赤木 由実 6.0 ▲ 20.8 10.3 ▲ 57.4 ▲ 61.9 12
13 藤原 仙三 ▲ 31.8 ▲ 5.9 ▲ 21.7 ▲ 6.1 ▲ 65.5 13
14 近野 弥生 12.4 ▲ 8.9 ▲ 40.1 ▲ 64.0 ▲ 100.6 14
15 丸山  直 ▲ 37.8 ▲ 28.0 ▲ 9.9 ▲ 41.0 ▲ 116.7 15
16 後藤 俊孝 ▲ 67.6 5.5 ▲ 46.5 ▲ 16.2 ▲ 124.8 16

C2リーグレポート: 永田知也
関西プロリーグもいよいよ第4節となりました。昇級を勝ち取るためにもこの辺で少しでも上にいかないと苦しくなってきます。上位の者は最終節に向け足固めといきたいところです。
5卓(西村、土田、山神、川上、永田)
1回戦は川上のトップで幕を開けました。山神は大きなラスを引いてしまいましたが、その後は安定した打ち回しを見せ、5回戦では親番でこの三色をものにしプラスまで持ち直しました。
二万三万七万八万九万一索二索三索三索三索一筒二筒三筒  ロン一万  ドラ二万
トータルでもプラスに浮上し、昇級争いにギリギリ絡める位置につけました。
川上も第3節までで70もあったマイナスを第4節だけで返済し、最終節に望みをつなぎました。
4卓では、川崎が50近いポイントを稼ぎトータル2位に浮上しました。
第1節からトップを守ってきた伊原は、ポイントを少し減らしトータル3位となりました。
そして、トータルトップは小西で+126.1Pとなりました。
 
残すは最終節のみとなりましたが、最後まで希望を持って対局に臨んでもらいたいです。
C2リーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計 順位
1 小西 輝彦 22.0 47.5 ▲ 2.6 59.2 126.1 1
2 川崎 諒介 1.9 49.4 6.1 57.6 115.0 2
3 伊原 達矢 63.8 45.8 16.2 ▲ 14.5 111.3 3
4 山中  翼 79.1 ▲ 32.9 28.3 20.5 95.0 4
5 下村 学 16.5 ▲ 13.0 71.3 2.9 77.7 5
6 森下 恭好 80.7 ▲ 32.3 35.4 ▲ 14.9 68.9 6
7 吉本 卓矢 55.3 27.5 ▲ 35.7 15.1 62.2 7
8 永田 知也 ▲ 4.0 2.8 34.2 1.8 34.8 8
9 稲岡 ミカ ▲ 68.5 11.1 48.5 29.3 20.4 9
10 山神 剛 29.4 20.6 ▲ 51.1 6.8 5.7 10
11 川上 直也 ▲ 8.8 ▲ 28.0 ▲ 35.4 75.8 3.6 11
12 森元 直哉 ▲ 19.9 ▲ 24.2 20.1 15.4 ▲ 8.6 12
13 高瀬 真濃 ▲ 19.8 20.1 8.3 ▲ 23.0 ▲ 14.4 13
14 鎌田 周平 9.4 ▲ 7.0 19.9 ▲ 40.3 ▲ 18.0 14
15 中山 千鶴 9.5 ▲ 10.5 ▲ 26.8 ▲ 14.4 ▲ 42.2 15
16 疋田 豪 ▲ 14.9 0.4 ▲ 52.8 24.1 ▲ 43.2 16
17 大久保 朋美 ▲ 13.2 ▲ 1.5 16.4 ▲ 46.6 ▲ 44.9 17
18 木下 誠二郎 10.8 ▲ 46.1 ▲ 17.3 ▲ 13.5 ▲ 66.1 18
19 長野 恵美 ▲ 29.1 ▲ 76.9 9.9 4.3 ▲ 91.8 19
20 赤木 里恵 ▲ 37.8 ▲ 22.1 ▲ 15.4 ▲ 21.9 ▲ 97.2 20
21 東 範泰 ▲ 120.9 42.4 ▲ 19.7 ▲ 42.3 ▲ 140.5 21
22 西村 友和 ▲ 47.9 ▲ 19.5 ▲ 26.4 ▲ 52.1 ▲ 145.9 22
23 土田 小緒里 ▲ 48.2 ▲ 27.5 ▲ 53.4 ▲ 32.3 ▲ 161.4 23

第30期十段戦 優勝者予想

正解者の中から抽選で1名の方に、第30期十段位獲得後の直筆サインをプレゼント致します。
また、応募された方の中から抽選で2名の方に、決勝進出プロ寄せ書きサインをプレゼント致します。

応募方法:優勝すると思われるプロを記載し、こちら からご応募ください。

※1メールアドレスに対し、1応募とさせて頂きます。
※1メールアドレスより複数の応募があった場合、最後に応募されたもののみ受け付けられます。

なお当選者の発表は賞品の発送を以って代えさせて頂きます。

締め切り:2013年9月19日(木)

番号 名前
段位
プロフィール 前原 藤崎 猿川 山田 浜上 魚谷 安田
1

瀬戸熊直樹
八段
第26・27・29期鳳凰位
第28・29期十段位 他ロン2プロフィールはこちら
2

小島武夫
九段
第1期無双位
第2期最強位
第1期グランプリMAX ロン2プロフィールはこちら

3

沢崎誠
八段
第13期十段位
第16期マスターズロン2プロフィールはこちら
4

堀内正人
四段
第27期十段位
第17期チャンピオンズリーグロン2プロフィールはこちら
5

中村毅
四段

 

予想とコメント

前原雄大

瀬戸熊は、何しろ現王者であり、打ち盛り、気力、体力も充実している。
道中の有利、不利も複数日の開催ならば問題無し。死角が見当たらない。
小島先生は、予選を観戦させていただいたが、麻雀打ちの本道を学ばせていただいた。
とにかく、あらゆる意味で欲を感じさせない。だからこそ、あれほどの大物手が決まり続けるのだろう。
心配なのは体力だけである。

◎ 瀬戸熊直樹
〇 小島武夫

藤崎智

3年連続、瀬戸熊、堀内のワン・ツーフィニッシュなんて予想もありかな?とも思ったが、
今年のテーマはマスターズの小車に次いで初タイトルでどうでしょう!

◎ 中村毅
〇 沢崎誠

猿川真寿

瀬戸熊は、決勝の長いスパンの戦い方は現在連盟NO.1だと思うので当然の本命。
対抗はかなり悩んだが、ベスト8で大逆転した粘り強い堀内にした。
小島もここ最近よく決勝に進み、毎回優勝争いに絡んでいるが、3日連続の決勝では集中力の持続がカギになるであろう。

◎ 瀬戸熊直樹
〇 堀内正人

山田浩之

ここ数年抜群の安定感を誇る瀬戸熊十段位に挑むのは、手役の小島、技の沢崎、力の中村、スピードの堀内とそれぞれスタイルが違う4人。どんな決勝になるか楽しみですが、正直予想はつきません。
本命は瀬戸熊。16、8と苦しい所を競り勝った沢崎でお願いします。

◎ 瀬戸熊直樹
〇 沢崎誠

浜上文吾

個性的な選手ばかりで予想は難しいですが、ベスト16、8ともに僅差の中でも勝負強い対局の沢崎プロが、瀬戸熊プロの代名詞であるクマクマタイムを完封すると予想し本命に。
対抗は、連覇中で鳳凰位の瀬戸熊プロ。クマクマタイムが炸裂するかがカギだと思います。

◎ 沢崎誠
〇 瀬戸熊直樹

魚谷侑未

素晴らしい面子の決勝戦になりましたね。
誰が優勝してもおかしくない強者揃いの決勝戦である事は間違いありません。
その中で優勝予想をさせて頂くのは心苦しくはありますが、個人的に28期の瀬戸熊プロVS堀内プロの戦いがとても素晴らしく、記録ではなく記憶に残る闘牌だったと思いますので、瀬戸熊プロ、堀内プロとさせて頂きます。
2人の熱の入った闘牌が見たいと、一視聴者として思います。
私も今から十段戦の決勝戦の日が楽しみで仕方ありません。

◎ 瀬戸熊直樹
〇 堀内正人

安田麻里菜

クマクマタイム発動で瀬戸熊さんが突き抜ける展開か、小島先生の大物手が炸裂するなど、
一方的な展開もありそうですが、そこは皆さん実力者揃いなので、それをどうかわすかがカギになりそうです。

◎ 瀬戸熊直樹
〇 小島武夫

十段戦 レポート/第30期十段戦 優勝者予想

正解者の中から抽選で1名の方に、第30期十段位獲得後の直筆サインをプレゼント致します。
また、応募された方の中から抽選で2名の方に、決勝進出プロ寄せ書きサインをプレゼント致します。
応募方法:優勝すると思われるプロを記載し、こちら からご応募ください。
※1メールアドレスに対し、1応募とさせて頂きます。
※1メールアドレスより複数の応募があった場合、最後に応募されたもののみ受け付けられます。
なお当選者の発表は賞品の発送を以って代えさせて頂きます。
締め切り:2013年9月19日(木)

番号 名前
段位
プロフィール 前原 藤崎 猿川 山田 浜上 魚谷 安田
1

瀬戸熊直樹
八段
第26・27・29期鳳凰位
第28・29期十段位 他ロン2プロフィールはこちら
2

小島武夫
九段
第1期無双位
第2期最強位
第1期グランプリMAX ロン2プロフィールはこちら
3

沢崎誠
八段
第13期十段位
第16期マスターズロン2プロフィールはこちら
4

堀内正人
四段
第27期十段位
第17期チャンピオンズリーグロン2プロフィールはこちら
5

中村毅
四段

 
予想とコメント
前原雄大
瀬戸熊は、何しろ現王者であり、打ち盛り、気力、体力も充実している。
道中の有利、不利も複数日の開催ならば問題無し。死角が見当たらない。
小島先生は、予選を観戦させていただいたが、麻雀打ちの本道を学ばせていただいた。
とにかく、あらゆる意味で欲を感じさせない。だからこそ、あれほどの大物手が決まり続けるのだろう。
心配なのは体力だけである。
◎ 瀬戸熊直樹
〇 小島武夫
藤崎智
3年連続、瀬戸熊、堀内のワン・ツーフィニッシュなんて予想もありかな?とも思ったが、
今年のテーマはマスターズの小車に次いで初タイトルでどうでしょう!
◎ 中村毅
〇 沢崎誠
猿川真寿
瀬戸熊は、決勝の長いスパンの戦い方は現在連盟NO.1だと思うので当然の本命。
対抗はかなり悩んだが、ベスト8で大逆転した粘り強い堀内にした。
小島もここ最近よく決勝に進み、毎回優勝争いに絡んでいるが、3日連続の決勝では集中力の持続がカギになるであろう。
◎ 瀬戸熊直樹
〇 堀内正人
山田浩之
ここ数年抜群の安定感を誇る瀬戸熊十段位に挑むのは、手役の小島、技の沢崎、力の中村、スピードの堀内とそれぞれスタイルが違う4人。どんな決勝になるか楽しみですが、正直予想はつきません。
本命は瀬戸熊。16、8と苦しい所を競り勝った沢崎でお願いします。
◎ 瀬戸熊直樹
〇 沢崎誠
浜上文吾
個性的な選手ばかりで予想は難しいですが、ベスト16、8ともに僅差の中でも勝負強い対局の沢崎プロが、瀬戸熊プロの代名詞であるクマクマタイムを完封すると予想し本命に。
対抗は、連覇中で鳳凰位の瀬戸熊プロ。クマクマタイムが炸裂するかがカギだと思います。
◎ 沢崎誠
〇 瀬戸熊直樹
魚谷侑未
素晴らしい面子の決勝戦になりましたね。
誰が優勝してもおかしくない強者揃いの決勝戦である事は間違いありません。
その中で優勝予想をさせて頂くのは心苦しくはありますが、個人的に28期の瀬戸熊プロVS堀内プロの戦いがとても素晴らしく、記録ではなく記憶に残る闘牌だったと思いますので、瀬戸熊プロ、堀内プロとさせて頂きます。
2人の熱の入った闘牌が見たいと、一視聴者として思います。
私も今から十段戦の決勝戦の日が楽しみで仕方ありません。
◎ 瀬戸熊直樹
〇 堀内正人
安田麻里菜
クマクマタイム発動で瀬戸熊さんが突き抜ける展開か、小島先生の大物手が炸裂するなど、
一方的な展開もありそうですが、そこは皆さん実力者揃いなので、それをどうかわすかがカギになりそうです。
◎ 瀬戸熊直樹
〇 小島武夫

第14期特別昇級リーグ 決勝レポート

第14期を迎えた特別昇級リーグ。 決勝が7月20日、有楽町は「錦江荘」にて行われた。

同日、プロクイーンの一次予選も行われていたため、会場に着くと既にピリピリとした空気と緊張感で包まれていた。

決勝に残ったのは以下の5名(ポイントは7節終了時)

堀内正人+122.0P
客野直 +111.3P
中村慎吾+83.6P
北野由実+65.2P
鷲見隼人+59.1P

今期より、プロリーグ最終節の前に決勝が行われる事となり、どの選手にも特別昇級の権利が残されているため更に激しい闘いが予想される。 また、4位と5位のポイント差があまりないため、決勝は5人打ちとなった。

第13期特別昇級リーグを優勝しながら、プロリーグで特別昇級権利を失った堀内に意気込みを聞いてみた。
「連覇します。」と一言。
とても自信に満ち溢れているのが印象的だったが果たして結果はいかに?

 

1回戦(起家から、鷲見・客野・北野・中村)

暫定首位の堀内は抜け番。東1局、北家、中村が、

三万四万五万六万七万五索五索六筒七筒八筒  ポン中中中  ロン八万  ドラ七万

この2.000を客野からアガる静かな立ち上がり、4人が牽制し合うような一局であった。
東2局 4巡目に東家の客野は高目タンピン三色の1シャンテンから手が全く動かない。

12巡目にもう我慢できないと、チーして高め2,900のテンパイを取ると、同巡「ツモ」の声。

手を開いたのは中村だった。

三万三万四万四万四索五索六索六索七索八索発発発  ツモ三万  ドラ東

点数こそ700・1,300だが感触はかなり良さそうだ。
東3局 また中村と客野の手がぶつかる。
北家・客野。

一筒一筒一筒七筒八筒九筒七索七索八索八索九索九索南  ドラ二万

雀頭を探していた客野が右往左往していると、中村の手が開かれた。
南家・中村。

二万二万二万六索八索三筒四筒四筒五筒五筒六筒六筒六筒  ツモ七索

この2,000・4.000のアガリ。
まさにホップ・ステップ・ジャンプ。中村の勢いは増すばかりか。

南2局 ここまで落ち着いて戦ってきた中村が痛恨の放銃をしてしまう。

捕らえたのは東家の客野。

一万一万九索九索一筒三筒三筒五筒五筒発発中中  ロン一筒  ドラ五筒

9.600のアガリ。これも待ち頃の牌を探していた客野が、ピンズの下が場況的にも良いことから待ちを変えた瞬間だった。 客野は、9.600とやや大きい本手をモノにして、また主導権を握るであろう中村からの直撃で少しはホッとしただろうか?

南3局、東家・北野。ここまで、ずっと歯を食いしばり耐えてきた北野にチャンス手が入る。
6巡目に発をポンしてこの形。

一万一万七索八索九索一筒二筒六筒七筒八筒  ポン発発発  ドラ一万

ピンズの下は安く、ペン三筒とはいえアガリは早いと思った。
その後、北野はツモ二筒でドラとのシャンポンにも受けずノータイムでツモ切る。

よほどこの受けに自信があったのだろう。
すると9巡目、もう1人耐えてきた鷲見からリーチが入る。

二万二万四万五万六万二索二索三索三索四索四索七筒八筒  リーチ

カン三索を引き入れてのリーチ。こちらも手応えバッチリなのか気合の入った発声だった。

13巡目、鷲見が一万を切ると北野は当然のようにポンして打二筒一筒単騎に受ける。

一筒六筒七筒八筒七索八索九索  ポン一万一万一万  ポン発発発

形を見るとアガリがあっただけに鷲見有利かと思いきや、直後に北野は力強く一筒を引き寄せ4.000オールのアガリを決める。
北野は続く1本場、テンパイで親権を維持するも、2本場は終盤に使えないドラを引き、オリに回され流れを掴むことが出来ない。

鷲見、中村のテンパイで流局して向かえた 南4局3本場。
東家・中村。

二索三索一筒二筒三筒四筒五筒六筒八筒八筒  ポン南南南  ドラ八筒  ロン一索 この5.800は6.700を北野からアガリ。
続く2本場 浮き確保、これ以上の連荘はさせないと北野が客野からピンフのみの1.000は2.200をアガリ1回戦は終了した。

結果的に主導権は握れなかったものの、親でのアガリをモノにして、その後は慎重に打ち続けた客野が3人浮きとはいえトップをもぎ取った。
逆に5位スタートの鷲見にとっては苦しいスタートとなった。

1回戦成績
客野+11.1P 中村+5.8P 北野+1.8P 鷲見▲18.9P

1回戦終了時
客野+122.4P 堀内+122.0P 中村+89.4P 北野+67.0P 鷲見+40.2P

 

2回戦(起家から北野・堀内・中村・鷲見)抜け番:客野

東1局、南家・堀内6巡目。  六索六索六索七索七索九索九索五筒六筒六筒七筒七筒八筒   ドラ南

これを少考の末リーチ。堀内らしいリーチだが、開局からこのリーチに踏み切れるのはさすがの一言。

しかし堀内のアガリは無く、ホウテイで鷲見が手の詰まった中村から現物の筋で2.600をアガる。

六万六万七万八万八万八索八索中中中  ポン五万  ホウテイロン七万

鷲見はその後、テンパイ打牌が脇に捕まる事が多くなるが、攻めの姿勢は崩さない。
そして迎えた親番、北野が九種九牌で流局させ1本場。

二万三万六万六万六万六万七万八万二索二索四索五索六索  リーチ  ツモ一万  ドラ四索

この2,000は2,100オール。 続く2本場、

四万五万六万八万八万五筒六筒八筒八筒八筒  チー三索四索五索  ツモ七筒  ドラ八万

この2,000は2,200オールをアガる。
更に加点しようとする鷲見。3本場では3、4巡目にそれぞれ中発をポンしてマンズのホンイツに向かう。
しかし、堀内がそうはさせないと、生牌の字牌も切り飛ばしていき鷲見を捕らえる。

西家・堀内。

四万五万六万七万八万九万二索三索六筒六筒七筒八筒九筒  ロン一索  ドラ九万

ここはヤミテンでしっかり流れを断ち切る2,000は2,900のアガリであった。
その後、4人の牽制で場は小場で進むのだが、中村が唯一メンピンドラドラのワンチャンスをモノにしそのままトップで2回戦は終了した。
現チャンピオンズリーグ覇者の中村がじわりじわりとポイントを伸ばしてきた。 上が三つ巴になりつつある中、北野、鷲見もこのままではまだ終われないだろう。

2回戦成績
中村+12.1P 鷲見+4.9P 堀内▲5.6P 北野▲11.4P

2回戦終了時
客野+122.4P 堀内+116.6P 中村+101.5P 北野+55.6P 鷲見+45.1P

 

3回戦(起家から北野・客野・堀内・鷲見)

東1局、堀内が2巡目から東をポン。こちらから堀内の手牌は見えない。
8巡目、堀内の動きが入ってか、親、北野のツモが利きピンフのみだがあっさりとテンパイする。

そして10巡目テンパイ時に打ち出した七筒をツモ切ると堀内の手牌が開かれた。

一筒一筒一筒五筒六筒七筒八筒九筒八索八索  ポン東東東  ロン七筒  ドラ一筒

この8,000のアガリを皮切りに、他の3人が堀内に対応してしまう。
勿論、それを解っている堀内は自然と場を支配していく。
堀内は後に、「このアガリは相当手応えがあった」語っている。
そして最初は、無理な仕掛けなんじゃないか?と思わせるモノも、その仕掛けに皆が対応してしまうため成就してしまう。 故に展開までもが堀内の望む通りに進んで行くのが、卓の外からでも感じ取れた。

道が仕上がってからでは遅いのである。 南3局
序盤に一筒九筒をポンしている東家の堀内に、南家の鷲見がダブ南を暗刻にしてのホンイツで果敢に立ち向かう。

南家・鷲見。

一万一万二万二万三万九万九万南南南  チー六万七万八万  ドラ七万

だが、ピンズの溢れている堀内に五筒をツモ切るとロンの声

東家・堀内。

二筒三筒四筒五筒五筒六筒六筒  ポン一筒一筒一筒  ポン九筒九筒九筒  ロン五筒

この12,000を献上する。
鷲見のこの戦う姿勢がもう少し早く出ていればどうなっていたかわからないが、終わってみれば堀内の60,000オーバーの1人浮きのトップだった。さすがの一言である。ポイント以上に、精神的優位に立ったのは間違いないだろう。

3回戦成績
堀内+43.4P 鷲見▲6.3P 客野▲9.3P 北野▲27.2P

3回戦終了時
堀内+159.8P 客野+113.1P 中村+101.5P 鷲見+38.2P 北野+28.4P

 

4回戦(起家から、中村・堀内・鷲見・客野)抜け番、北野

ポイントが完全に上下で分かれてしまう。鷲見、そして北野は残り1半荘のためポイント的には厳しいが、最後までプロらしく牌と向き合って欲しいと心の中で願った。逆に、上位の3名は直対であと2半荘のため、この4回戦はとても重要な半荘になる。そして、この4回戦も東場は堀内の1人舞台となる。

大きなアガリこそないが、堀内の先手の仕掛け、リーチに先程と同様に対応してしまう。
それにより、コツコツとまた堀内が1人得点を重ねていく。

しかし中村、客野も隙を見つけてやろうと虎視眈々とチャンスを窺っているかのように見えた。

南1局3本場。
東家の中村が粘りをみせ得点を原点まで戻すも、その親を流したのは堀内だった。

4巡目、南家・堀内。

五万六万一筒三筒三筒三筒四筒五筒七筒七筒八筒八筒九筒九筒  ドラ六筒

ここから、打一筒としてテンパイを取る。次巡、客野から七万が出て2,000は2,900のアガリ。
確かに中村の追走もあるが、4巡目でこの形。
門前で倍満クラスまで見込める手を2,000点で終わらすには少々物足りない気がした。

ここまでは完全に堀内のペース。それを感じているに違いない堀内。
あと少し心に余裕を持てれば、この局が決めてにもなり堀内圧勝で幕を閉じたかもしれない。
きっと焦りでは無く、勝利への執念と綿密に頭の中で計算された選択だったのだろう。

その後も安手ではあるが、今まで同様に先手を取り局を流していく。そのリーチ、仕掛けには一瞬の躊躇いもない。そして堀内トップのままオーラスを迎えた。

南4局、東家の客野はメンホン七対子の1シャンテンから五索をポン、続けて一索をポンする。
4巡目にこの形。

三索三索南南南西西  ポン一索一索一索  ポン五索五索五索  ドラ七索

だが、堀内にもすでにテンパイが入っていた。七対子の三索単騎である。
次巡、客野はドラの七索もノータイムでツモ切る。明らかなテンパイ気配。
そして、堀内から待ち頃の牌と三索が入れ替わるまで時間はかからなかった。

東家・客野。

三索三索南南南西西  ポン一索一索一索  ポン五索五索五索  ロン三索  ドラ七索

値千金12,000のアガリを堀内から直撃する。
続く1本場、今まで手を目いっぱいに広げて最速のテンパイを組んでいた堀内が安全牌を抱え、手を狭めると
5巡目までに1メンツを河に並べてしまう。すると、親の客野からリーチが入る。

東家・客野。

四万五万六万一索三索六索七索八索五筒五筒七筒八筒九筒  ドラ八索

これは客野の1人テンパイに終わる。
2本場、まだ得点は浮いている堀内。なんとか浮きで終わらそうと2巡目に両面チーからの中バックテンパイ。
しかし、一度くるった歯車は中々元には戻らない。
まっすぐ手を進める客野。9巡目、生牌の発を力強く切ってリーチを打つ。

東家・客野。

二万二万四万四万四万八万八万八万七索七索三筒四筒五筒  ドラ九万

すると堀内はオリに周る。
中を2枚並べた直後、中をツモってきた堀内が、やや苦しい表情をみせたのが印象的だった。
この局は流局、客野の1人テンパイで3本場へ。

4回戦を締めくくったのはここまで耐えながら攻めの姿勢だけは崩さなかった中村だった。
牌のイタズラなのか、また堀内に発がトイツの軽い手が入る。
その発を動くと中村にドラが流れテンパイが入り、即リーチに踏み切る。
手応えは十分だっただろう。アガリ牌を持ってくるまで時間はかからなかった。

南家・中村。

六万七万八万一索一索一索三索四索一筒一筒四筒五筒六筒  リーチ  ツモ二索  ドラ一索

4回戦トップまで躍り出る2,000・4,000は2,300・4,300のアガリだった。

4回戦成績
中村+11.5P 客野+5.1P 堀内+5.1P 鷲見▲21.7P

4回戦終了時
堀内+164.9P 客野+118.2P 中村+113.0P 北野+28.4P 鷲見+16.5P

 

最終5回戦(規定により、起家から客野・中村・北野・堀内)抜け番:鷲見

ついに残すは最終戦のみとなった。
最終戦前の対局者を見てみると、当然ではあるが口数は少なく条件など確認しながら静かに闘志を燃やしている。

客野、中村は最低でも堀内を沈めて、やや大きなトップを取れば逆転も夢ではない。
堀内は4回戦での動揺などは感じられない。気持ちはリセットできているだろう。
いつも通りの柔らかい表情で卓に着いた。

東3局、西家・客野が流局間際にこの3,000・6,000をツモアガり、一瞬ではあるが堀内を沈めて優勝への布石を作る。

三万三万七万七万七万発発  ポン九万九万九万  ポン東東東  ツモ発  ドラ六筒

しかし、堀内が親で決定打と言えるアガリをモノにする。

東4局、東家・堀内。

一万二万二万三万三万五万六万七万八万八万七索八索九索  ロン一万  ドラ八万

この11,600を中村からアガる。
ロンの声が今日一番の気合の入った発声だった。本人も手応えを感じていたのだろう。
その後、堀内は優勝を決定づける7,700をアガリ、長かった特別昇級リーグは幕を閉じた。

5回戦成績
中村+14.7P 堀内+8.7P 客野+2.2P 北野▲25.6P

最終成績
堀内+173.6P 中村127.7P 客野120.4P 鷲見16.7P 北野+2.8P

 

堀内に感想を聞いてみた。
「苦しいかと思ったが自分の麻雀が打てた。次こそはB2リーグで昇級します!」と力強く言ってくれた。
堀内の勝利への執念が際立っていた決勝戦。課題も見つかったことだろう。それらを糧にして欲しい。そして上の舞台で更に進化した堀内の麻雀というものを我々を始めファンの方々に魅せて欲しいと願う。

まだプロリーグ最終節が残っているだけに油断はできないが、きっと次のステージへ上ると信じている。
来期はどんなメンバーで特別昇級リーグが始まり、誰がチャンスを掴むのだろうか?
私も次こそはと、心の中で思い帰路に就いた。

特別昇級リーグ 決勝観戦記/第14期特別昇級リーグ 決勝レポート

第14期を迎えた特別昇級リーグ。 決勝が7月20日、有楽町は「錦江荘」にて行われた。
同日、プロクイーンの一次予選も行われていたため、会場に着くと既にピリピリとした空気と緊張感で包まれていた。
決勝に残ったのは以下の5名(ポイントは7節終了時)
堀内正人+122.0P
客野直 +111.3P
中村慎吾+83.6P
北野由実+65.2P
鷲見隼人+59.1P
今期より、プロリーグ最終節の前に決勝が行われる事となり、どの選手にも特別昇級の権利が残されているため更に激しい闘いが予想される。 また、4位と5位のポイント差があまりないため、決勝は5人打ちとなった。
第13期特別昇級リーグを優勝しながら、プロリーグで特別昇級権利を失った堀内に意気込みを聞いてみた。
「連覇します。」と一言。
とても自信に満ち溢れているのが印象的だったが果たして結果はいかに?
 
1回戦(起家から、鷲見・客野・北野・中村)

暫定首位の堀内は抜け番。東1局、北家、中村が、
三万四万五万六万七万五索五索六筒七筒八筒  ポン中中中  ロン八万  ドラ七万
この2.000を客野からアガる静かな立ち上がり、4人が牽制し合うような一局であった。
東2局 4巡目に東家の客野は高目タンピン三色の1シャンテンから手が全く動かない。
12巡目にもう我慢できないと、チーして高め2,900のテンパイを取ると、同巡「ツモ」の声。
手を開いたのは中村だった。
三万三万四万四万四索五索六索六索七索八索発発発  ツモ三万  ドラ東
点数こそ700・1,300だが感触はかなり良さそうだ。
東3局 また中村と客野の手がぶつかる。
北家・客野。
一筒一筒一筒七筒八筒九筒七索七索八索八索九索九索南  ドラ二万
雀頭を探していた客野が右往左往していると、中村の手が開かれた。
南家・中村。
二万二万二万六索八索三筒四筒四筒五筒五筒六筒六筒六筒  ツモ七索
この2,000・4.000のアガリ。
まさにホップ・ステップ・ジャンプ。中村の勢いは増すばかりか。
南2局 ここまで落ち着いて戦ってきた中村が痛恨の放銃をしてしまう。
捕らえたのは東家の客野。
一万一万九索九索一筒三筒三筒五筒五筒発発中中  ロン一筒  ドラ五筒
9.600のアガリ。これも待ち頃の牌を探していた客野が、ピンズの下が場況的にも良いことから待ちを変えた瞬間だった。 客野は、9.600とやや大きい本手をモノにして、また主導権を握るであろう中村からの直撃で少しはホッとしただろうか?
南3局、東家・北野。ここまで、ずっと歯を食いしばり耐えてきた北野にチャンス手が入る。
6巡目に発をポンしてこの形。
一万一万七索八索九索一筒二筒六筒七筒八筒  ポン発発発  ドラ一万
ピンズの下は安く、ペン三筒とはいえアガリは早いと思った。
その後、北野はツモ二筒でドラとのシャンポンにも受けずノータイムでツモ切る。
よほどこの受けに自信があったのだろう。
すると9巡目、もう1人耐えてきた鷲見からリーチが入る。
二万二万四万五万六万二索二索三索三索四索四索七筒八筒  リーチ
カン三索を引き入れてのリーチ。こちらも手応えバッチリなのか気合の入った発声だった。
13巡目、鷲見が一万を切ると北野は当然のようにポンして打二筒一筒単騎に受ける。
一筒六筒七筒八筒七索八索九索  ポン一万一万一万  ポン発発発
形を見るとアガリがあっただけに鷲見有利かと思いきや、直後に北野は力強く一筒を引き寄せ4.000オールのアガリを決める。
北野は続く1本場、テンパイで親権を維持するも、2本場は終盤に使えないドラを引き、オリに回され流れを掴むことが出来ない。
鷲見、中村のテンパイで流局して向かえた 南4局3本場。
東家・中村。
二索三索一筒二筒三筒四筒五筒六筒八筒八筒  ポン南南南  ドラ八筒  ロン一索 この5.800は6.700を北野からアガリ。
続く2本場 浮き確保、これ以上の連荘はさせないと北野が客野からピンフのみの1.000は2.200をアガリ1回戦は終了した。
結果的に主導権は握れなかったものの、親でのアガリをモノにして、その後は慎重に打ち続けた客野が3人浮きとはいえトップをもぎ取った。
逆に5位スタートの鷲見にとっては苦しいスタートとなった。
1回戦成績
客野+11.1P 中村+5.8P 北野+1.8P 鷲見▲18.9P
1回戦終了時
客野+122.4P 堀内+122.0P 中村+89.4P 北野+67.0P 鷲見+40.2P
 
2回戦(起家から北野・堀内・中村・鷲見)抜け番:客野
東1局、南家・堀内6巡目。  六索六索六索七索七索九索九索五筒六筒六筒七筒七筒八筒   ドラ南
これを少考の末リーチ。堀内らしいリーチだが、開局からこのリーチに踏み切れるのはさすがの一言。
しかし堀内のアガリは無く、ホウテイで鷲見が手の詰まった中村から現物の筋で2.600をアガる。
六万六万七万八万八万八索八索中中中  ポン五万  ホウテイロン七万
鷲見はその後、テンパイ打牌が脇に捕まる事が多くなるが、攻めの姿勢は崩さない。
そして迎えた親番、北野が九種九牌で流局させ1本場。
二万三万六万六万六万六万七万八万二索二索四索五索六索  リーチ  ツモ一万  ドラ四索
この2,000は2,100オール。 続く2本場、
四万五万六万八万八万五筒六筒八筒八筒八筒  チー三索四索五索  ツモ七筒  ドラ八万
この2,000は2,200オールをアガる。
更に加点しようとする鷲見。3本場では3、4巡目にそれぞれ中発をポンしてマンズのホンイツに向かう。
しかし、堀内がそうはさせないと、生牌の字牌も切り飛ばしていき鷲見を捕らえる。
西家・堀内。
四万五万六万七万八万九万二索三索六筒六筒七筒八筒九筒  ロン一索  ドラ九万
ここはヤミテンでしっかり流れを断ち切る2,000は2,900のアガリであった。
その後、4人の牽制で場は小場で進むのだが、中村が唯一メンピンドラドラのワンチャンスをモノにしそのままトップで2回戦は終了した。
現チャンピオンズリーグ覇者の中村がじわりじわりとポイントを伸ばしてきた。 上が三つ巴になりつつある中、北野、鷲見もこのままではまだ終われないだろう。
2回戦成績
中村+12.1P 鷲見+4.9P 堀内▲5.6P 北野▲11.4P
2回戦終了時
客野+122.4P 堀内+116.6P 中村+101.5P 北野+55.6P 鷲見+45.1P
 
3回戦(起家から北野・客野・堀内・鷲見)
東1局、堀内が2巡目から東をポン。こちらから堀内の手牌は見えない。
8巡目、堀内の動きが入ってか、親、北野のツモが利きピンフのみだがあっさりとテンパイする。
そして10巡目テンパイ時に打ち出した七筒をツモ切ると堀内の手牌が開かれた。
一筒一筒一筒五筒六筒七筒八筒九筒八索八索  ポン東東東  ロン七筒  ドラ一筒
この8,000のアガリを皮切りに、他の3人が堀内に対応してしまう。
勿論、それを解っている堀内は自然と場を支配していく。
堀内は後に、「このアガリは相当手応えがあった」語っている。
そして最初は、無理な仕掛けなんじゃないか?と思わせるモノも、その仕掛けに皆が対応してしまうため成就してしまう。 故に展開までもが堀内の望む通りに進んで行くのが、卓の外からでも感じ取れた。
道が仕上がってからでは遅いのである。 南3局
序盤に一筒九筒をポンしている東家の堀内に、南家の鷲見がダブ南を暗刻にしてのホンイツで果敢に立ち向かう。
南家・鷲見。
一万一万二万二万三万九万九万南南南  チー六万七万八万  ドラ七万
だが、ピンズの溢れている堀内に五筒をツモ切るとロンの声
東家・堀内。
二筒三筒四筒五筒五筒六筒六筒  ポン一筒一筒一筒  ポン九筒九筒九筒  ロン五筒
この12,000を献上する。
鷲見のこの戦う姿勢がもう少し早く出ていればどうなっていたかわからないが、終わってみれば堀内の60,000オーバーの1人浮きのトップだった。さすがの一言である。ポイント以上に、精神的優位に立ったのは間違いないだろう。
3回戦成績
堀内+43.4P 鷲見▲6.3P 客野▲9.3P 北野▲27.2P
3回戦終了時
堀内+159.8P 客野+113.1P 中村+101.5P 鷲見+38.2P 北野+28.4P
 
4回戦(起家から、中村・堀内・鷲見・客野)抜け番、北野
ポイントが完全に上下で分かれてしまう。鷲見、そして北野は残り1半荘のためポイント的には厳しいが、最後までプロらしく牌と向き合って欲しいと心の中で願った。逆に、上位の3名は直対であと2半荘のため、この4回戦はとても重要な半荘になる。そして、この4回戦も東場は堀内の1人舞台となる。
大きなアガリこそないが、堀内の先手の仕掛け、リーチに先程と同様に対応してしまう。
それにより、コツコツとまた堀内が1人得点を重ねていく。
しかし中村、客野も隙を見つけてやろうと虎視眈々とチャンスを窺っているかのように見えた。
南1局3本場。
東家の中村が粘りをみせ得点を原点まで戻すも、その親を流したのは堀内だった。
4巡目、南家・堀内。
五万六万一筒三筒三筒三筒四筒五筒七筒七筒八筒八筒九筒九筒  ドラ六筒
ここから、打一筒としてテンパイを取る。次巡、客野から七万が出て2,000は2,900のアガリ。
確かに中村の追走もあるが、4巡目でこの形。
門前で倍満クラスまで見込める手を2,000点で終わらすには少々物足りない気がした。
ここまでは完全に堀内のペース。それを感じているに違いない堀内。
あと少し心に余裕を持てれば、この局が決めてにもなり堀内圧勝で幕を閉じたかもしれない。
きっと焦りでは無く、勝利への執念と綿密に頭の中で計算された選択だったのだろう。
その後も安手ではあるが、今まで同様に先手を取り局を流していく。そのリーチ、仕掛けには一瞬の躊躇いもない。そして堀内トップのままオーラスを迎えた。
南4局、東家の客野はメンホン七対子の1シャンテンから五索をポン、続けて一索をポンする。
4巡目にこの形。
三索三索南南南西西  ポン一索一索一索  ポン五索五索五索  ドラ七索
だが、堀内にもすでにテンパイが入っていた。七対子の三索単騎である。
次巡、客野はドラの七索もノータイムでツモ切る。明らかなテンパイ気配。
そして、堀内から待ち頃の牌と三索が入れ替わるまで時間はかからなかった。
東家・客野。
三索三索南南南西西  ポン一索一索一索  ポン五索五索五索  ロン三索  ドラ七索
値千金12,000のアガリを堀内から直撃する。
続く1本場、今まで手を目いっぱいに広げて最速のテンパイを組んでいた堀内が安全牌を抱え、手を狭めると
5巡目までに1メンツを河に並べてしまう。すると、親の客野からリーチが入る。
東家・客野。
四万五万六万一索三索六索七索八索五筒五筒七筒八筒九筒  ドラ八索
これは客野の1人テンパイに終わる。
2本場、まだ得点は浮いている堀内。なんとか浮きで終わらそうと2巡目に両面チーからの中バックテンパイ。
しかし、一度くるった歯車は中々元には戻らない。
まっすぐ手を進める客野。9巡目、生牌の発を力強く切ってリーチを打つ。
東家・客野。
二万二万四万四万四万八万八万八万七索七索三筒四筒五筒  ドラ九万
すると堀内はオリに周る。
中を2枚並べた直後、中をツモってきた堀内が、やや苦しい表情をみせたのが印象的だった。
この局は流局、客野の1人テンパイで3本場へ。
4回戦を締めくくったのはここまで耐えながら攻めの姿勢だけは崩さなかった中村だった。
牌のイタズラなのか、また堀内に発がトイツの軽い手が入る。
その発を動くと中村にドラが流れテンパイが入り、即リーチに踏み切る。
手応えは十分だっただろう。アガリ牌を持ってくるまで時間はかからなかった。
南家・中村。
六万七万八万一索一索一索三索四索一筒一筒四筒五筒六筒  リーチ  ツモ二索  ドラ一索
4回戦トップまで躍り出る2,000・4,000は2,300・4,300のアガリだった。
4回戦成績
中村+11.5P 客野+5.1P 堀内+5.1P 鷲見▲21.7P
4回戦終了時
堀内+164.9P 客野+118.2P 中村+113.0P 北野+28.4P 鷲見+16.5P
 
最終5回戦(規定により、起家から客野・中村・北野・堀内)抜け番:鷲見
ついに残すは最終戦のみとなった。
最終戦前の対局者を見てみると、当然ではあるが口数は少なく条件など確認しながら静かに闘志を燃やしている。
客野、中村は最低でも堀内を沈めて、やや大きなトップを取れば逆転も夢ではない。
堀内は4回戦での動揺などは感じられない。気持ちはリセットできているだろう。
いつも通りの柔らかい表情で卓に着いた。
東3局、西家・客野が流局間際にこの3,000・6,000をツモアガり、一瞬ではあるが堀内を沈めて優勝への布石を作る。
三万三万七万七万七万発発  ポン九万九万九万  ポン東東東  ツモ発  ドラ六筒
しかし、堀内が親で決定打と言えるアガリをモノにする。
東4局、東家・堀内。
一万二万二万三万三万五万六万七万八万八万七索八索九索  ロン一万  ドラ八万
この11,600を中村からアガる。
ロンの声が今日一番の気合の入った発声だった。本人も手応えを感じていたのだろう。
その後、堀内は優勝を決定づける7,700をアガリ、長かった特別昇級リーグは幕を閉じた。
5回戦成績
中村+14.7P 堀内+8.7P 客野+2.2P 北野▲25.6P
最終成績
堀内+173.6P 中村127.7P 客野120.4P 鷲見16.7P 北野+2.8P
 
堀内に感想を聞いてみた。
「苦しいかと思ったが自分の麻雀が打てた。次こそはB2リーグで昇級します!」と力強く言ってくれた。
堀内の勝利への執念が際立っていた決勝戦。課題も見つかったことだろう。それらを糧にして欲しい。そして上の舞台で更に進化した堀内の麻雀というものを我々を始めファンの方々に魅せて欲しいと願う。
まだプロリーグ最終節が残っているだけに油断はできないが、きっと次のステージへ上ると信じている。
来期はどんなメンバーで特別昇級リーグが始まり、誰がチャンスを掴むのだろうか?
私も次こそはと、心の中で思い帰路に就いた。

森山茂和新会長就任記念特別座談会

201307新会長就任記念特別座談会:森山茂和 瀬戸熊直樹 滝沢和典 山井弘

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都内某所にて 新鋭プロが森山会長を囲む

 

3月24日の「第四回麻雀トライアスロン・雀豪決定戦」で、森山茂和新会長就任のサプライズ発表があり、6月4日には帝国ホテルで祝賀会が開催された。
正式な就任は4月1日からで、すでに若手向け麻雀勉強会の開催や、ニコ生の「日本プロ麻雀連盟チャンネル」「ロン2ネットTV」の開設など精力的に新たな事業に取り組んでいる。
また、麻雀最強戦2013鉄人プロ代表決定戦で優勝するなど、プレーヤーとしての活躍もめざましい。

そんな絶好調モード(?)の森山会長を、次世代のプロ連盟を担う(はずの)新進気鋭のプロ雀士3名が囲む座談会を開催。

これからの麻雀業界はどうなっていくのか。あるいはどうなるべきか。
また、今後のプロ連盟はどのような活動を行っていくのか。
麻雀界の未来について語っていただいた。

 

『離脱の後…』

森山「今日はインタビューじゃなくて座談会か。こういうのいいね。」

滝沢「いいですか?」

森山「いや、私1人で所信表明演説みたいなことしたって面白くないでしょう。それに、こっちが独りで突っ走ったって、後から皆がついてきてくれないと意味がない。いや、ついてきてっていうより、一緒に走ってくれないと何も生み出せないよ。」

山井「なるほど。」

森山「だから次の世代を担うべき人たちと一緒に話せる方がいいねって。そういう意味です。」

瀬戸熊「森山さんたちの世代は、若手の時からずっと、自分達で苦労しながら麻雀の世界を作り上げていったわけですよね。」

森山「もちろん、初代会長の小島武夫プロ、二代目の灘麻太郎プロ。他にも諸先輩方のお世話にもなってきましたが、やっぱり、自分のことは自分でやらないといけない。口をあけていれば誰かがエサを入れてくれるなんてことあり得ない。世間も先輩もお母さんじゃないから、自分で何かして稼ぐしかない。その上で自分だけじゃなくて、プロ連盟という団体のことを考えていかないといけない。それが必ず自分に跳ね返ってくるからね。」

瀬戸熊「そうやってきてすでに32年が経ちます。様々な苦労があったと思いますが、一番大変だったのはいつですか?」

森山「それは…やっぱり日本麻雀機構のトラブルだろうね。かなりの人数が辞めて機構に行ってしまった。」

山井「中堅もかなりいましたからね。」

森山「それぞれに理想や思惑があってのことだから仕方ない。まさか連盟を捨てる人がいるなんて勿体無いと思ったし可哀想に思えた人もいたけど、どうしようもないよね。
ただまぁ、彼らは結果的に可哀想だったけど、どの世界にもケジメというものがあるからしょうがない。まぁこっちにはほとんどダメージはなく、逆に連盟内部がまとまって、若手がグングン伸びて来たのは連盟の底力なのかな。雨降って地固まったね。」

滝沢「連盟は土台がしっかりしているので、頑張っていれば、それだけで活躍できる土壌がありましたから。」

瀬戸熊「やっぱり麻雀格闘倶楽部の存在が大きいですね。」

森山「それはもう、日本プロ麻雀連盟の根底をなしているからね。でも最初、コナミさんから来た話は、ゲームを推薦してほしいという依頼だけだったんだよ。」

山井「そうなんですか?」

森山「とっかかりはね。でも、最初のバージョンの開発に際して、麻雀のプロとして色々とアドバイスをさせてもらった。気づいたことを言わせてもらって。で、公認だけではなくて、プロ雀士が参戦する企画を提案した。その方が面白くなると思ったからね。それがバージョン2の形になって、2年目からプロが参戦するようになった。」

滝沢「それがなかったら日本プロ麻雀連盟もここまで大きくなっていないでしょうね。」

森山「でも、世の中そういうことだらけでしょ。麻雀と一緒で、ちょっと対応が違うだけで将来は大きく変わる。色々な偶然や必然が重なって今こうなっているんだからね。私は当時、神戸まで足を運んで、コナミさんの開発チームの方と色々なお話をさせてもらったけど。そういうのを大変だからとか面倒とかいって手を抜いていると、こういう結果はないけれど、ラッキーもあったね。」

山井「麻雀格闘倶楽部は空前の大ヒットで、麻雀の歴史だけじゃなくてゲーム史にも残るような結果になったわけですよね。」

森山「ここまでの大ヒットは誰も想像してなかったと思うけど。でもミラクルだったね。その幸運を終わらせずに、結局10年以上もお客さんの好評を得ているわけだから。これを連盟の将来にずっとつなげていかないと。そういう意味でも、若手のみんなに頑張ってもらわないとね。」

瀬戸熊「頑張ります。」

森山「瀬戸熊プロは麻雀の頑張りはもう言うことなし。これからも精進して最強の横綱になっていってほしい。運営の仕事も頑張ってくれているけど、さらに上のレベルのこともやってくれるようになると嬉しいね。」

瀬戸熊「上のレベルとは、どういうことですか?」

森山「麻雀プロの使命は、自分が麻雀で生活するのは当然として、やっぱりファンのためにやっている仕事だからね。どうしたら麻雀ファンの方が喜んでくれるか。業界全体が良くなるか。常にそういうことを考えて麻雀の仕事に取り組んでもらいたい。それが結局、プロとしての自分に全部返ってくるから。あ、瀬戸熊プロだけじゃなく、若手プロの全員にそういう意識を持ってほしいって意味でね。」

滝沢「麻雀のトレーニングをするだけでも大変ですけど…。」

森山「でもそれをやんなきゃいけない世界なんだからやるしかない。私達の世代もそうやってやってきた。それでも、まだまだ若い人には負けない麻雀を打っているつもりだよ。ただ麻雀打っているだけで生活の面倒を見てもらえるほど、世間は甘くないよ。」

 

『若い世代の麻雀』

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滝沢和典プロと瀬戸熊直樹プロ

滝沢「我々を含めて、今の若手プロは恵まれていると思います。」

山井「麻雀格闘倶楽部、MONDOTV天空麻雀ロン2近代麻雀…活躍の場がたくさんありますよね。」

滝沢「ただ、森山さんから見て、今の若手プロの麻雀の技量についてはどうですか?」

森山「今プロとして活躍できてる人たちは、以前と比べれば格段によくなっているなぁと思う。でも、まだまだの人もたくさんいるのが現状かな。」

山井「麻雀勉強会を開催していただいて、小島先生や森山会長、前原雄大プロら、先輩方に稽古をつけてもらってから、自分は伸びたと思っています。」

森山「そうだね。特に瀬戸熊プロは十段位を連覇するわ、鳳凰位も連覇するわで。今は十段位と鳳凰位の二冠でしょ? ちょっと強くしすぎたよね(笑)。いや、しすぎたっていうのはアレで、本人の努力なんだけど。」

瀬戸熊「まぁでも、あの勉強会で色々なものを盗ませていただきました。」

森山「そうそれ! 盗むというのが大事。教えてもらおうとかじゃなく、自分でどんどん吸収していかなきゃ。私達が若かった頃、小島さんも灘(麻太郎)さんも、麻雀を若手に教えるということはあり得なかった。プロ同士なんだから、教えてどうすんのって。」

滝沢「プロ連盟員とはいえ、個人競技ですからね。お互いに敵でもあるわけで。」

森山「だから自分だけが頼りだったけど、今は優しい先輩がいて良かったね(笑)。しかも無料で!(笑)」

山井「本当にありがたいです。」

森山「それは冗談だけど。さっき滝沢君が言ったけど、卓上ではお互いに敵。でも、麻雀は1人では打てないわけで。それに、麻雀って勝てばすべてOKというものじゃない。お互いにハイレベルな戦いをして、ファンの人に凄いなぁ、面白いなぁと思ってもらわないといけない。だから弱い相手やヘタな相手では困るんです。ましてや連盟の仲間でもあるんだから、どんどん強くなって、我々世代なんて歯が立たないというぐらいになってもらいたい。そう考えて勉強会をやり始めたんだけど、成果も出ていて、やっぱりやってよかったよ。」

滝沢「本当は自分達からやり始めないといけなかったんですけどね。」

森山「その通り。だから今度はせめて、君達が次の世代を喚起していかなきゃ。今、ここにいる3人は、新人や若手の勉強会で教えることが多いんだよね?」

滝沢「はい。ただ…全員ではないんですが、「答え」を求めてくるんですよね。」
瀬戸熊「そう、はっきりとした「正解」が欲しいって言うんですよ。たとえば親がリーチしていて、こっちは四筒四筒六筒とあって四筒が現物。役はなくてドラもない。親は上り調子で、ここでアガったら絶好調モードに突入しそう。こんな時、何が正解ですかって言われても困るんです。」
山井「瀬戸熊さんなら、という答えはありますけどね。」

瀬戸熊「だから僕なら四筒切ってヤミにしますと答えるしかない。でも、四筒切りのリーチだって間違いじゃないし、と言うと「ハッキリしてほしい」と。それは自分で考えないと麻雀やる意味ないんですけどね。」

森山「麻雀を一局単位で考えるから、この場での正解が欲しくなるんだろうね。四筒切ってリーチかけて、その結果次第で次の局から対応を考えれば良いし。その前までの展開や打ち方から、この局の正解を導き出してもいい。実戦とはそういうものだから。」

山井「しかし、そういう世代にはデジタル麻雀がもってこいになっちゃいますね。」
滝沢「必ず正解がありますからね。それで結果がボロボロになっても、それは長い目で見ればしょうがないと。」

森山「確かに長い目で見ればそうかも知れんけど、麻雀のプロはその一打だけで人生が終わっちゃうケースもあるからね。極端な話だけど、初めてテレビ対局番組に出た時に、白発とポンしている人がいて、テンパイ気配。でもデジタル的に中を切ってリーチが正解と答えが出たら…その中を切れるんですか?って話。」

滝沢「その理論と心中はできないですね。やっぱり。」

瀬戸熊「僕も無理です。自分の読みで中を切るべき、と判断したら行きますけど。自分の読みとは心中するつもりで打ってますので。」

森山「これが正しいと主張したって、麻雀ファンに「何それ?」と思われたらダメなわけだし、キャスティングしてくれた人にも「二度と出したくない」と思われるんじゃないかな。それでも私が正しい! というのであれば、覚悟を決めて数値的に麻雀を解明するしかないでしょう。」

山井「その、数値的研究に意義はありますけどね。ただ、実戦で使えるレベルかどうかという問題はまた別だと思います。」

森山「麻雀は宇宙のように果てしなく奥が深いものだと思うので、私が生きている間には絶対に数字なんかでは解明できないと思うけどね。手筋なんかは限られているけど、人の精神や運というものは、本当に複雑ですよ。ましてやそれが4人分、絡み合うわけだから。」

瀬戸熊「ただ、僕は麻雀はアナログ派ですが、研究はデジタルを駆使していますよ。ロン2の牌譜再生システムを使って、対戦相手の麻雀研究をしていますので。」

滝沢「前原さんの?」

瀬戸熊「特にそうですね。やっぱり前原さんに勝てなくて、どうやったら勝てるのかって考えて。前は紙の牌譜を読んでましたけど、やっぱり時間がかかるし。それに対局数は、ロン2の牌譜が圧倒的に多いですから。」

森山「それでそんなに強くなったの!? なるほどねぇ!!」

瀬戸熊「僕の成績が伸びたのは、ロン2のサービスが始まってから数年後ですよ。」

山井「その前原さんも牌譜研究は熱心ですよね。ロン2での観戦も多いですけど、牌譜もよく研究されているようです。」

滝沢「この前のインターネット麻雀日本選手権準決勝の前日も、ツイッターで「明日対局するユーザーの牌譜を検証した結果、ガラリーは封じるかも」と発言してました。あ、ガラリーとはガラクタリーチのことです。ガラクタリーチとは、前原さんやヒサト(佐々木寿人)がよくかける、待ちが悪く点数も安い、見た目も汚いリーチのことです。」

 

『女流プロも実力の時代』

山井「女流プロについてはどう思われますか?」

森山「数が増えたこともあって、昔とは違ってきましたね。正直、昔は女性の麻雀人口自体が少なくて、女の子というだけで希少価値がありました。だから若くて可愛い子が普通に打てるだけでプロとして活躍できる時代があったけど、今はそういうわけにはいきません。」

山井「女子プロも実力の時代ですか。」

森山「そうなってきているし、今後どんどんそういう方向にいくでしょうね。女子プロは男性に比べて活躍のチャンスも多いだけあって、逆に競争も激しいところがあるから。かなり淘汰されたりと、厳しさもあるでしょう。」

瀬戸熊「本当の意味では、それがプロの世界ですよね。」

森山「その通り。ただ、雀力の部分では、男性プロと比較するとまだまだ。あくまでも女性の中での淘汰ですね。」

滝沢「本当は男子プロの中でそういう激しい競争がなければならないですね。」

森山「そうなっていくように努力しなきゃ。時代のせいかもしれないけれど、プロ入りした瞬間から「こいつ強いな」と思わせるようなホネのある男がなかなかいないのも事実。最近では佐々木寿人ぐらいかな? でも、人材がいないと嘆いたって仕方ないから、頑張って人を育てるしかないでしょう。」

山井「いずれにせよ我々は、必死に戦っている姿をファンに見てもらって、評価してもらうしかないですね。」

森山「そういうことです。」

 

『会長就任』

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森山茂和会長と山井弘プロ

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レポートはこちら

滝沢「会長就任のパーティ、大変でしたね」

森山「まぁ我々も大変だったけど、それよりも本当、たくさんの方に来ていただいて、ありがとうございました。この場を借りて、改めてお礼申し上げます。」

山井「結局、森山会長が主役なのに一番走り回るような結果になってしまいまして。すみませんでした(笑)」

森山「まぁそれはしょうがないよ。日本プロ麻雀連盟も人材が多いとはいえ、パーティの仕切りはあんまり経験ないもんなぁ(笑)。でもああいうのも経験だから、色々な反省は今後に活かせれば良いんじゃないのかな。」

瀬戸熊「会長になられて、これからは具体的にどうしていきたいですか?」

森山「まぁ今までやってきたことと変わりはないんだけど。今の時代に合わせた活動を推し進めて行きたいですね。これはもう5年ぐらい前から言ってることだけど、映像の時代だから。今の麻雀プロは映像で活躍できなきゃいけない。これは私の持論だけど、麻雀プロ、イコール、映像の世界で生き残れる打ち手だよね。」

滝沢「でも若手のプロや視聴者の皆さんに勘違いしていただきたくないのは、映像向けに麻雀を打つという意味じゃないんですよね。テレビだからこう打ったというのはやめた方がいい。視聴者もシラけるし、打ち手としても…。」

森山「その通りです。テレビだからといって、普段打っている麻雀を急に変えられるほど雀力の高い人が言うならいいけど、そんな人ほとんどいないんだから。しかもそういうことを言う者に限って、視聴者が求める麻雀を打てていない。視聴者は結局、真剣勝負が見たいんだと思いますよ。違うかな?」

山井「それは当然ですね。プロである以上、普段の試合で、仮に誰も見ていなくても、意識を高く持って戦わなければなりません。」

森山「プロとは何かということを意識していれば自ずと答えは出ますけどね。プロはファンに凄いものを提供して、ファンに喜んでもらって、ファンに支えられて生活する者だから。それはどんな業界でも一緒じゃない? だから自分達の殻に閉じこもって麻雀の研究だけしてたってダメだし。ファンに提供するためには、自分達の技術を磨かなければならないし。実力をつけることと情報の発信の両方をやっていかなきゃならない。どっちが欠けてもプロじゃないです。」

滝沢「私が入ってきた頃と違い、今はファンの方に支えられて、自分達が生活できているという実感が、もの凄くあります。」

森山「でもまぁ、まだまだ物足りない。良い方向に行っているとは思うから、もっと大きな流れを作っていきたい。ファンの人たちにも、もっともっと麻雀の面白さを提供していきたいよね。ただ、そのためには、もっと選手達が麻雀を頑張ってくれなきゃ。いまメディアで活躍している若手プロたちをおびやかすような存在がどんどん出てきて欲しいね。」

瀬戸熊「日本プロ麻雀連盟チャンネルとロン2動画だけで見られる新番組『麻雀昇龍伝』では、新たなスター候補生たちが出場し、頑張りました。」

森山「本当に頑張れたかどうかを評価するのはファンの皆さんだけどね。」

山井「でもこうやって、自分たちで番組を作って配信していく作業をやっていく中で、新しいものが何か生まれないと意味がありませんから。」

森山「その通りだね。ただ、今はとにかくやるしかない。このような番組をはじめ、これからも日本プロ麻雀連盟はどんどん楽しく厳しい麻雀を提供していけるように努力して行こうよ。ファンの皆様もどうぞ日本プロ麻雀連盟を宜しくお願い致します。」

特集企画/森山茂和新会長就任記念特別座談会

201307新会長就任記念特別座談会:森山茂和 瀬戸熊直樹 滝沢和典 山井弘

 
3月24日の「第四回麻雀トライアスロン・雀豪決定戦」で、森山茂和新会長就任のサプライズ発表があり、6月4日には帝国ホテルで祝賀会が開催された。
正式な就任は4月1日からで、すでに若手向け麻雀勉強会の開催や、ニコ生の「日本プロ麻雀連盟チャンネル」「ロン2ネットTV」の開設など精力的に新たな事業に取り組んでいる。
また、麻雀最強戦2013鉄人プロ代表決定戦で優勝するなど、プレーヤーとしての活躍もめざましい。
そんな絶好調モード(?)の森山会長を、次世代のプロ連盟を担う(はずの)新進気鋭のプロ雀士3名が囲む座談会を開催。
これからの麻雀業界はどうなっていくのか。あるいはどうなるべきか。
また、今後のプロ連盟はどのような活動を行っていくのか。
麻雀界の未来について語っていただいた。
 
『離脱の後…』

森山「今日はインタビューじゃなくて座談会か。こういうのいいね。」

滝沢「いいですか?」

森山「いや、私1人で所信表明演説みたいなことしたって面白くないでしょう。それに、こっちが独りで突っ走ったって、後から皆がついてきてくれないと意味がない。いや、ついてきてっていうより、一緒に走ってくれないと何も生み出せないよ。」

山井「なるほど。」

森山「だから次の世代を担うべき人たちと一緒に話せる方がいいねって。そういう意味です。」

瀬戸熊「森山さんたちの世代は、若手の時からずっと、自分達で苦労しながら麻雀の世界を作り上げていったわけですよね。」

森山「もちろん、初代会長の小島武夫プロ、二代目の灘麻太郎プロ。他にも諸先輩方のお世話にもなってきましたが、やっぱり、自分のことは自分でやらないといけない。口をあけていれば誰かがエサを入れてくれるなんてことあり得ない。世間も先輩もお母さんじゃないから、自分で何かして稼ぐしかない。その上で自分だけじゃなくて、プロ連盟という団体のことを考えていかないといけない。それが必ず自分に跳ね返ってくるからね。」

瀬戸熊「そうやってきてすでに32年が経ちます。様々な苦労があったと思いますが、一番大変だったのはいつですか?」

森山「それは…やっぱり日本麻雀機構のトラブルだろうね。かなりの人数が辞めて機構に行ってしまった。」

山井「中堅もかなりいましたからね。」

森山「それぞれに理想や思惑があってのことだから仕方ない。まさか連盟を捨てる人がいるなんて勿体無いと思ったし可哀想に思えた人もいたけど、どうしようもないよね。
ただまぁ、彼らは結果的に可哀想だったけど、どの世界にもケジメというものがあるからしょうがない。まぁこっちにはほとんどダメージはなく、逆に連盟内部がまとまって、若手がグングン伸びて来たのは連盟の底力なのかな。雨降って地固まったね。」

滝沢「連盟は土台がしっかりしているので、頑張っていれば、それだけで活躍できる土壌がありましたから。」
瀬戸熊「やっぱり麻雀格闘倶楽部の存在が大きいですね。」

森山「それはもう、日本プロ麻雀連盟の根底をなしているからね。でも最初、コナミさんから来た話は、ゲームを推薦してほしいという依頼だけだったんだよ。」

山井「そうなんですか?」

森山「とっかかりはね。でも、最初のバージョンの開発に際して、麻雀のプロとして色々とアドバイスをさせてもらった。気づいたことを言わせてもらって。で、公認だけではなくて、プロ雀士が参戦する企画を提案した。その方が面白くなると思ったからね。それがバージョン2の形になって、2年目からプロが参戦するようになった。」

滝沢「それがなかったら日本プロ麻雀連盟もここまで大きくなっていないでしょうね。」

森山「でも、世の中そういうことだらけでしょ。麻雀と一緒で、ちょっと対応が違うだけで将来は大きく変わる。色々な偶然や必然が重なって今こうなっているんだからね。私は当時、神戸まで足を運んで、コナミさんの開発チームの方と色々なお話をさせてもらったけど。そういうのを大変だからとか面倒とかいって手を抜いていると、こういう結果はないけれど、ラッキーもあったね。」

山井「麻雀格闘倶楽部は空前の大ヒットで、麻雀の歴史だけじゃなくてゲーム史にも残るような結果になったわけですよね。」

森山「ここまでの大ヒットは誰も想像してなかったと思うけど。でもミラクルだったね。その幸運を終わらせずに、結局10年以上もお客さんの好評を得ているわけだから。これを連盟の将来にずっとつなげていかないと。そういう意味でも、若手のみんなに頑張ってもらわないとね。」

瀬戸熊「頑張ります。」

森山「瀬戸熊プロは麻雀の頑張りはもう言うことなし。これからも精進して最強の横綱になっていってほしい。運営の仕事も頑張ってくれているけど、さらに上のレベルのこともやってくれるようになると嬉しいね。」

瀬戸熊「上のレベルとは、どういうことですか?」

森山「麻雀プロの使命は、自分が麻雀で生活するのは当然として、やっぱりファンのためにやっている仕事だからね。どうしたら麻雀ファンの方が喜んでくれるか。業界全体が良くなるか。常にそういうことを考えて麻雀の仕事に取り組んでもらいたい。それが結局、プロとしての自分に全部返ってくるから。あ、瀬戸熊プロだけじゃなく、若手プロの全員にそういう意識を持ってほしいって意味でね。」

滝沢「麻雀のトレーニングをするだけでも大変ですけど…。」

森山「でもそれをやんなきゃいけない世界なんだからやるしかない。私達の世代もそうやってやってきた。それでも、まだまだ若い人には負けない麻雀を打っているつもりだよ。ただ麻雀打っているだけで生活の面倒を見てもらえるほど、世間は甘くないよ。」

 
『若い世代の麻雀』

滝沢「我々を含めて、今の若手プロは恵まれていると思います。」
山井「麻雀格闘倶楽部、MONDOTV天空麻雀ロン2近代麻雀…活躍の場がたくさんありますよね。」
滝沢「ただ、森山さんから見て、今の若手プロの麻雀の技量についてはどうですか?」

森山「今プロとして活躍できてる人たちは、以前と比べれば格段によくなっているなぁと思う。でも、まだまだの人もたくさんいるのが現状かな。」

山井「麻雀勉強会を開催していただいて、小島先生や森山会長、前原雄大プロら、先輩方に稽古をつけてもらってから、自分は伸びたと思っています。」

森山「そうだね。特に瀬戸熊プロは十段位を連覇するわ、鳳凰位も連覇するわで。今は十段位と鳳凰位の二冠でしょ? ちょっと強くしすぎたよね(笑)。いや、しすぎたっていうのはアレで、本人の努力なんだけど。」

瀬戸熊「まぁでも、あの勉強会で色々なものを盗ませていただきました。」

森山「そうそれ! 盗むというのが大事。教えてもらおうとかじゃなく、自分でどんどん吸収していかなきゃ。私達が若かった頃、小島さんも灘(麻太郎)さんも、麻雀を若手に教えるということはあり得なかった。プロ同士なんだから、教えてどうすんのって。」

滝沢「プロ連盟員とはいえ、個人競技ですからね。お互いに敵でもあるわけで。」

森山「だから自分だけが頼りだったけど、今は優しい先輩がいて良かったね(笑)。しかも無料で!(笑)」

山井「本当にありがたいです。」

森山「それは冗談だけど。さっき滝沢君が言ったけど、卓上ではお互いに敵。でも、麻雀は1人では打てないわけで。それに、麻雀って勝てばすべてOKというものじゃない。お互いにハイレベルな戦いをして、ファンの人に凄いなぁ、面白いなぁと思ってもらわないといけない。だから弱い相手やヘタな相手では困るんです。ましてや連盟の仲間でもあるんだから、どんどん強くなって、我々世代なんて歯が立たないというぐらいになってもらいたい。そう考えて勉強会をやり始めたんだけど、成果も出ていて、やっぱりやってよかったよ。」

滝沢「本当は自分達からやり始めないといけなかったんですけどね。」

森山「その通り。だから今度はせめて、君達が次の世代を喚起していかなきゃ。今、ここにいる3人は、新人や若手の勉強会で教えることが多いんだよね?」

滝沢「はい。ただ…全員ではないんですが、「答え」を求めてくるんですよね。」
瀬戸熊「そう、はっきりとした「正解」が欲しいって言うんですよ。たとえば親がリーチしていて、こっちは四筒四筒六筒とあって四筒が現物。役はなくてドラもない。親は上り調子で、ここでアガったら絶好調モードに突入しそう。こんな時、何が正解ですかって言われても困るんです。」
山井「瀬戸熊さんなら、という答えはありますけどね。」
瀬戸熊「だから僕なら四筒切ってヤミにしますと答えるしかない。でも、四筒切りのリーチだって間違いじゃないし、と言うと「ハッキリしてほしい」と。それは自分で考えないと麻雀やる意味ないんですけどね。」

森山「麻雀を一局単位で考えるから、この場での正解が欲しくなるんだろうね。四筒切ってリーチかけて、その結果次第で次の局から対応を考えれば良いし。その前までの展開や打ち方から、この局の正解を導き出してもいい。実戦とはそういうものだから。」

山井「しかし、そういう世代にはデジタル麻雀がもってこいになっちゃいますね。」
滝沢「必ず正解がありますからね。それで結果がボロボロになっても、それは長い目で見ればしょうがないと。」

森山「確かに長い目で見ればそうかも知れんけど、麻雀のプロはその一打だけで人生が終わっちゃうケースもあるからね。極端な話だけど、初めてテレビ対局番組に出た時に、白発とポンしている人がいて、テンパイ気配。でもデジタル的に中を切ってリーチが正解と答えが出たら…その中を切れるんですか?って話。」

滝沢「その理論と心中はできないですね。やっぱり。」
瀬戸熊「僕も無理です。自分の読みで中を切るべき、と判断したら行きますけど。自分の読みとは心中するつもりで打ってますので。」

森山「これが正しいと主張したって、麻雀ファンに「何それ?」と思われたらダメなわけだし、キャスティングしてくれた人にも「二度と出したくない」と思われるんじゃないかな。それでも私が正しい! というのであれば、覚悟を決めて数値的に麻雀を解明するしかないでしょう。」

山井「その、数値的研究に意義はありますけどね。ただ、実戦で使えるレベルかどうかという問題はまた別だと思います。」

森山「麻雀は宇宙のように果てしなく奥が深いものだと思うので、私が生きている間には絶対に数字なんかでは解明できないと思うけどね。手筋なんかは限られているけど、人の精神や運というものは、本当に複雑ですよ。ましてやそれが4人分、絡み合うわけだから。」

瀬戸熊「ただ、僕は麻雀はアナログ派ですが、研究はデジタルを駆使していますよ。ロン2の牌譜再生システムを使って、対戦相手の麻雀研究をしていますので。」
滝沢「前原さんの?」
瀬戸熊「特にそうですね。やっぱり前原さんに勝てなくて、どうやったら勝てるのかって考えて。前は紙の牌譜を読んでましたけど、やっぱり時間がかかるし。それに対局数は、ロン2の牌譜が圧倒的に多いですから。」

森山「それでそんなに強くなったの!? なるほどねぇ!!」

瀬戸熊「僕の成績が伸びたのは、ロン2のサービスが始まってから数年後ですよ。」
山井「その前原さんも牌譜研究は熱心ですよね。ロン2での観戦も多いですけど、牌譜もよく研究されているようです。」
滝沢「この前のインターネット麻雀日本選手権準決勝の前日も、ツイッターで「明日対局するユーザーの牌譜を検証した結果、ガラリーは封じるかも」と発言してました。あ、ガラリーとはガラクタリーチのことです。ガラクタリーチとは、前原さんやヒサト(佐々木寿人)がよくかける、待ちが悪く点数も安い、見た目も汚いリーチのことです。」
 
『女流プロも実力の時代』
山井「女流プロについてはどう思われますか?」

森山「数が増えたこともあって、昔とは違ってきましたね。正直、昔は女性の麻雀人口自体が少なくて、女の子というだけで希少価値がありました。だから若くて可愛い子が普通に打てるだけでプロとして活躍できる時代があったけど、今はそういうわけにはいきません。」

山井「女子プロも実力の時代ですか。」

森山「そうなってきているし、今後どんどんそういう方向にいくでしょうね。女子プロは男性に比べて活躍のチャンスも多いだけあって、逆に競争も激しいところがあるから。かなり淘汰されたりと、厳しさもあるでしょう。」

瀬戸熊「本当の意味では、それがプロの世界ですよね。」

森山「その通り。ただ、雀力の部分では、男性プロと比較するとまだまだ。あくまでも女性の中での淘汰ですね。」

滝沢「本当は男子プロの中でそういう激しい競争がなければならないですね。」

森山「そうなっていくように努力しなきゃ。時代のせいかもしれないけれど、プロ入りした瞬間から「こいつ強いな」と思わせるようなホネのある男がなかなかいないのも事実。最近では佐々木寿人ぐらいかな? でも、人材がいないと嘆いたって仕方ないから、頑張って人を育てるしかないでしょう。」

山井「いずれにせよ我々は、必死に戦っている姿をファンに見てもらって、評価してもらうしかないですね。」

森山「そういうことです。」

 
『会長就任』

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滝沢「会長就任のパーティ、大変でしたね」

森山「まぁ我々も大変だったけど、それよりも本当、たくさんの方に来ていただいて、ありがとうございました。この場を借りて、改めてお礼申し上げます。」

山井「結局、森山会長が主役なのに一番走り回るような結果になってしまいまして。すみませんでした(笑)」

森山「まぁそれはしょうがないよ。日本プロ麻雀連盟も人材が多いとはいえ、パーティの仕切りはあんまり経験ないもんなぁ(笑)。でもああいうのも経験だから、色々な反省は今後に活かせれば良いんじゃないのかな。」

瀬戸熊「会長になられて、これからは具体的にどうしていきたいですか?」

森山「まぁ今までやってきたことと変わりはないんだけど。今の時代に合わせた活動を推し進めて行きたいですね。これはもう5年ぐらい前から言ってることだけど、映像の時代だから。今の麻雀プロは映像で活躍できなきゃいけない。これは私の持論だけど、麻雀プロ、イコール、映像の世界で生き残れる打ち手だよね。」

滝沢「でも若手のプロや視聴者の皆さんに勘違いしていただきたくないのは、映像向けに麻雀を打つという意味じゃないんですよね。テレビだからこう打ったというのはやめた方がいい。視聴者もシラけるし、打ち手としても…。」

森山「その通りです。テレビだからといって、普段打っている麻雀を急に変えられるほど雀力の高い人が言うならいいけど、そんな人ほとんどいないんだから。しかもそういうことを言う者に限って、視聴者が求める麻雀を打てていない。視聴者は結局、真剣勝負が見たいんだと思いますよ。違うかな?」

山井「それは当然ですね。プロである以上、普段の試合で、仮に誰も見ていなくても、意識を高く持って戦わなければなりません。」

森山「プロとは何かということを意識していれば自ずと答えは出ますけどね。プロはファンに凄いものを提供して、ファンに喜んでもらって、ファンに支えられて生活する者だから。それはどんな業界でも一緒じゃない? だから自分達の殻に閉じこもって麻雀の研究だけしてたってダメだし。ファンに提供するためには、自分達の技術を磨かなければならないし。実力をつけることと情報の発信の両方をやっていかなきゃならない。どっちが欠けてもプロじゃないです。」

滝沢「私が入ってきた頃と違い、今はファンの方に支えられて、自分達が生活できているという実感が、もの凄くあります。」

森山「でもまぁ、まだまだ物足りない。良い方向に行っているとは思うから、もっと大きな流れを作っていきたい。ファンの人たちにも、もっともっと麻雀の面白さを提供していきたいよね。ただ、そのためには、もっと選手達が麻雀を頑張ってくれなきゃ。いまメディアで活躍している若手プロたちをおびやかすような存在がどんどん出てきて欲しいね。」

瀬戸熊「日本プロ麻雀連盟チャンネルとロン2動画だけで見られる新番組『麻雀昇龍伝』では、新たなスター候補生たちが出場し、頑張りました。」

森山「本当に頑張れたかどうかを評価するのはファンの皆さんだけどね。」

山井「でもこうやって、自分たちで番組を作って配信していく作業をやっていく中で、新しいものが何か生まれないと意味がありませんから。」

森山「その通りだね。ただ、今はとにかくやるしかない。このような番組をはじめ、これからも日本プロ麻雀連盟はどんどん楽しく厳しい麻雀を提供していけるように努力して行こうよ。ファンの皆様もどうぞ日本プロ麻雀連盟を宜しくお願い致します。」