第259回:プロ雀士インタビュー HIRO柴田  インタビュアー:太田 優介

柴田弘幸プロと初めて出会ったのは10年ほど前。
当時東京の四ッ谷に在ったプロ連盟道場。
喋り方や人への接し方が非常に柔らかく、優しい先輩という印象だったのを覚えている。
反面、麻雀は鬼の様に強かった。
勝手に自分の中で「鬼柴田」とあだ名を付けた。
麻雀に関する知識や技術、強さなど、何も敵うところが無かった。
圧倒された。
決して絶対に真似の出来ない柴田プロの麻雀に心酔した。
その柴田プロが遂に念願の鳳凰位を獲得。
柴田さんタイトル獲れて良かったなぁって思っていたらグランプリMAXも優勝し、あっという間に二冠達成。

今回はそんな鬼強いHIRO柴田プロのインタビューを、四ッ谷道場時代に一緒に働かせていただいていた太田優介が担当致します。

 

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HIRO柴田プロと聞き手の太田

太田 「まずデビューからのお話を聞かせてください。」

柴田 「2000年入会の2001年デビュー(17期)だね。当時は正規合格と研修合格が有って、僕は研修合格だったよ。」

太田 「自分が入った期(22期)も正規合格、研修合格が有りました。僕も研修合格ですね。ちなみに正規合格って誰が居ましたか?」

柴田 「勝又さんは正規合格、近藤久春さんも正規だったかも。藤島さん前田さんは研修だった気がする、あと山田浩之さんも研修だったかな。」

太田 「そうそうたるメンバーですね…。正規合格と研修合格の違いって、チャンピオンズリーグ(JPMLWRCリーグの前身のタイトル戦)に、リーグ戦デビューより半年早く参加できるところだったと記憶しています」

柴田 「で、初めての決勝はそのチャンピオンズリーグだったよ。デビューしてすぐ、第1期のチャンピオンズリーグ。」

太田 「1年目から決勝は凄い!当時何歳でした?」

柴田 「当時は25歳か26歳かな。新設のタイトル戦だし、色んな人が会場に決勝観に来て、でも結果3位で、色々アドバイスもらったけど…鼻っぱしら強いから、全部言い返しちゃった(笑)」

太田 「1年目の選手が先輩に言い返すとか凄いです、自分を持っている。」

柴田 「僕は自分が打ちたい手順や打ちたい麻雀をしたいというのが強くて、先輩達が教えてくれるというのは凄く優しかったと思うんだけど、当時は自己主張しちゃったかな。でも、最初にA1行ったときかな、藤原(隆弘)さんに『(自分を持っているから)だから柴田は強くなったんだよな』って言ってもらえて凄く嬉しかったよ。」

 

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藤原隆弘プロ 柴田プロと太田の恩師

 

太田 「では、そろそろグランプリの話に…。初日を迎えるにあたって、何か意識したことは有りましたか?」

柴田 「鳳凰位戦と同じルーティンで行ったよ。お昼過ぎの対局だから、自分でお昼ご飯作って。あと決勝の前日は休んでる。それが繋がったかはわからないけど、結果鳳凰位を獲れたから、グランプリの時も休みにしたよ。」

太田 「休むというのは、麻雀を打たないようにしているって事ですか?」

柴田 「そうだね、そのほうが自分には合っていると思ってそうしてるよ。」

太田 「初日見事にトータルトップでしたが、戦略等は準備されましたか?」

柴田 「トータルトップだったけど、1戦でひっくり返るポイントだったし、特には気にしなかった。最終日4戦中2戦は浮かないとなーって思っていたくらい。2回は浮かないと流石に負けるでしょ(笑)」

太田 「大きいトップ取るタイプの選手が揃っていましたもんね…。」

柴田 「そう、しかもちょっとポイント離れているから、みんなそれに合わせてくるしね。意味の有るアガリをしてくる。それは鳳凰戦の最終日でもわかっているからね。」

太田 「初日から最終日まで1週間空きましたが、その間の過ごし方や考えていたこと等は有りましたか?」

柴田 「特にない、変わらないよ。普通に仕事して、料理して。仕事が麻雀なのでね、普段の生活で麻雀も打っているし、意図的に何かを変えたりとか、準備したりとかは無かったね。それは鳳凰位戦も同じで。」

太田 「鳳凰位を獲得してからの初のタイトル戦で、対局者の皆さんも柴田さんを意識されて対局に入られたんじゃないかと思うのですが、プレッシャーを感じたりはしませんでしたか?」

柴田 「そんなことないよ!吉田直さんは先に鳳凰位獲ってるし、白鳥くんだって瑠美ちゃんだって、タイトルいっぱい勝ってる。受けて立つとか、そういう意識も無いし、相手も強いし。」

太田 「あとは決勝戦ということでバランス変えたりとかしていますか?タイトル戦用スタイルとか。」

柴田 「僕はリーグ戦とタイトル戦で打ち方がちょっと変わるんだよね。リーグ戦よりちょっとだけ守備のバランスのほうが強くなる。」

太田 「タイトル戦のほうが守備的になるってあまり聞いたことないですね。逆のことを言う選手のほうが多いです。自分も決勝の方が攻撃的になります。」

柴田 「で、突き放されないのがすごく大事で、最後の直線で勝負できる位置に残っておく。」

太田 「再びバランス変えるタイミングは有りますか?窮地に陥った時とか。」

柴田 「そうだね、大ピンチになったら普段のリーグ戦のバランスに戻すよ。その場合はやりたい麻雀に戻す。あとは、決勝は順位点が大事。リーグ戦は素点が大事なんだけど、決勝は逆になるね。」

太田 「ありがとうございます。では、対局の内容の話に入らせていただきます、キーになったと思った局は、東4局の親番です。親で六筒九筒の先制リーチの局。」

 

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絶好の白を引き入れ、先制リーチ。アガリは堅いかと思ったが…。

柴田 「このテンパイはいい感触なかったんだよね。第一感はヤミテンだった。前局が内容良くなくて、これでアガれたら今日は本当にツイてるなって。」

 

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その内容が悪かったと言っていた前局、ここから吉田の仕掛けに対応してドラのほうを切ったが、柴田曰く「白を切るべきだった」と。レベルが高すぎて思考が追い付けない…。

柴田 「『感触良くないな』って手で攻めて、A1のリーグ戦でちゃんと悪い結果で思い知らせてくれる事が多いから、ちゃんとやられたなって感じに思った。咎めてくれると『麻雀としていいなぁ』って。」

 

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結果、六筒九筒リーチは不発。素晴らしい手順を見せた白鳥プロが柴田プロから5,200点のアガリ。

太田 「1回戦目の東場から選手全員の鍔迫り合いが凄くて…柴田さんが抜け出すかと思う瞬間も結構有ったのですが、結果としては全員横並びで南場を迎えましたね。」

柴田 「で、いまいち上手く行ってないから、ここからシフトダウンさせるからね。白を勝負仕切れなくて、次局親リーチ空振って。ここから守備志向に変えていく。」

太田 「前に沢崎誠プロが同じような大局観を言っていたのを覚えてます。『東場は目いっぱい頑張って、その結果を踏まえて南場の戦い方を変える』と。」

柴田 「でも結局攻めて大きい手も打っちゃうんだけどね(笑)」

太田 「放銃で思い出しましたが、1回戦の南2局2本場、白鳥くんの親リーチに1,000点愚形テンパイで押して放銃に回った局面有りましたね。解説の勝又プロが『柴田さんは5,000点棒2本で支払う準備してましたね。相手が7,700点想定で押してたということですね』と、仰ってたのですが。」

柴田 「まさにその通り!『勝又さん凄いなー!』って思ったよ!白鳥くんのリーチは7,700点だと思ったし、放銃してもいいと思ったんだよね。」

柴田 「7巡目の三筒切りに脅威を感じていて、ドラの一筒がトイツは全然有ると思ったんだよね。7,700点覚悟と思って踏み込んだ。」

 

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南2局、白鳥プロの親リーチに愚形ながら真っ向勝負、これが柴田プロのバランス。
太田 「自分なら南でとりあえずまわりそうですが、どうですかね?」

柴田 「南は弱いかな、初日だったらファイティングスタイルは見せておきたい。」

太田 「相手が7,700点だと思ったら、普通の人はここまで押せないじゃないですか、自分の手は1,000点ですし。」

柴田 「ま、一般的に見たらバランスは崩しちゃってはいたと思う。でも、ここで行くのが僕自身のバランス。ここで1,000点アガリ切ったほうがオーラスの親に明るい未来があると思ったんだよ。」

柴田 「7,700点だと思って押して、放銃して、結果は2,000点の放銃で、ということは悪くない放銃、これは『戻ってくる点棒』なのかな、って思ったんだよ。だから次局のピンフ高目三色の手も積極的にリーチしたんだ。」

 

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勝又プロも判断が難しいと言っていた手、柴田プロはリーチを選択。

 

太田 「決勝だからこそのバランスにも見えますね。勝ち切るためにも必要なリーチかと思いました。また、半荘数8回の決勝っていうのが絶妙に判断が分かれるところでもありますね。長いと取るか、短いと取るか。最初逃げた方がやりやすいのか、追う方が精神的にやりやすくなるのか。」

柴田 「僕は、初日4連勝出来ればいいなと思ってる。」

太田 「それはみんなそう思ってます(笑)」

柴田 「僕は8回は長く見てるから、焦らない、置いて行かれないように、引くところは引く、メリハリを付ける。そう決めてるね。」

 

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オーラスにリーチ・タンヤオ・ピンフ・イーペーコーの11,600点のアガリで見事初戦トップ。

太田 「話は大分飛びますが、最終日の最終戦、瑠美さんに猛追され、リードが3ポイント差まで縮まりました。」

柴田 「負けちゃうかもなーとは思ったなぁ。このくらいの差だったら最後誰か来るだろうなとは考えていたので。」

 

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最終戦、南1局、瑠美プロと柴田プロの差は3ポイントまで縮まった。

 

柴田 「メンバーに強い打ち手が揃っていれば、最終的には差が詰まる、縮まる。そういうことが起きるんだよ。不思議とそうなるものなんだよ。」

太田 「他の3人が同じ終着点を見てるから、そういうことが起きやすくなるということなんですかね。」

柴田 「そうだね、そうなりやすい。あと、不思議と相手のレベルを引き上げることが出来たりとか。いい麻雀をして、相手も引き上げるような、引き立てられるような。対局者のレベルを引き上げられるような打ち手っていいなぁって思うよね。」

太田 「南1局の勝負を決めた嶺上開花、素晴らしかったです。」

柴田 「いや、決まってはいないんだけど、白暗カンだし、もうこの手を勝負手にしようって。この手行かなかったら多分負けるんだろうなって。」

太田 「結果は最高の結果になりましたね。」

柴田 「この前にドラの南を勝負してるんだけど、感覚としては南を切って鳴かれるよりも、南に日和ってアガリ逃しして瑠美ちゃんの親が終わらなくなる方が地獄だと思ったんだ。」

太田 「積極性が最高の結果を生みましたね!」

 

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白を暗カンしての嶺上開花を決める柴田プロ。

 

太田 「ありきたりな質問ですが、最後に次の目標を教えてください!」

柴田 「鳳凰位連覇が一番大きな目標。今年はシードが多いので何かもう1つは欲しいね。鳳凰位を目標として頑張っていれば、今回のグランプリみたいに自然と結果が付いてくると思ってるんだよね。多分これは間違っていないと思う。」

太田 「今日は本当に勉強になりました!ありがとうございました!!」

 

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前回のインタビューから間も空かなかったので、パーソナルな部分よりも麻雀の話を中心にインタビューさせていただきました。
こちらの不備で、再度集まらないといけなくなった時も何も文句言わずに来てくれました!!
柴田さん!本当にタイトルおめでとうございます!!!昔から仲の良かった人達はみんな喜んでると思います!!!
でもあんまり勝ちまくられると、僕らの獲るタイトル無くなっちゃうんで程々にお願いしますね!(笑)

第40期 A1リーグ 第1節B卓レポート

【第40期 鳳凰戦A1リーグ第1節B卓 古川が+34.2Pで卓内トップ】

本日の対局者は

佐々木寿人
杉浦勘介
一井慎也
古川孝次

 

 

解説 森山茂和
実況 日吉辰哉

久しぶりにリーグ戦に参戦した佐々木は、東1局にドラの三万暗刻の配牌。

仕掛けて一井からロン。7,700で先制し、そのまま1回戦トップを取る。

 

 

1回戦2着の古川は、2回戦東2局の親番で一通確定のカン八筒待ち。
杉浦から7,700をアガってリード。ラス前までは1人浮きだったが

 

 

一井がマンズのホンイツ。ツモリ三暗刻になってからの跳満ツモで浮きの2着となる。

 

 

3回戦オーラス。佐々木がドラ2枚使いの五万八万待ち。瞬間29,900持ちとなり

 

 

杉浦が古川から7,700のアガリ。1人浮きトップとなる。

最終4回戦は一井が親番で高め345のヤミテン。杉浦から二索ロンで11,600のアガリ。

 

 

1本場では佐々木が1,400・2,700のツモアガリで浮きに回る。

 

 

オーラスは古川が高め123のヤミテンを入れ、一井から一索ロン。逆転のアガリで本日2回目のトップ。

 

 

卓内トップはこの日74歳の誕生日を迎えた古川。
佐々木も1回戦のトップ分が残り浮きスタート。
杉浦は3回戦の嬉しい1人浮きでマイナスを小さく抑えた。
一井だけトップがなく、マイナススタートとなってしまった。

 

 

次回A1リーグ第1節C卓は
2023/4/19(水) 16:00

前田直哉
ダンプ大橋
藤崎智
沢崎誠

解説 藤島健二郎
実況 古橋崇志

 

 

(文・吾妻さおり)

第40期 A1リーグ 第1節A卓レポート

【第40期鳳凰戦A1リーグ 第1節A卓は勝又が+71.7の卓内トップ】

 

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第40期A1リーグは13名が参戦。(全13節52回戦)
現鳳凰位HIRO柴田とリーグ戦上位3名で鳳凰位決定戦。
下位2名がA2リーグに降級。
A2からは上位3名がA1昇級となる。

開幕戦の対局者は
吉田直
西川淳
藤島健二郎
勝又健志

 

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解説はHIRO柴田、実況は古橋崇志。
尚、今期からA1リーグの実況は古橋崇志と日吉辰哉の2人体制となる。

また、今期は日本プロ麻雀連盟公式ルールの改定があり、2023年度4月の対局から新ルールを採用している。

 

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【1回戦】

誰しも好スタートを切りたい大事な初戦。最も肩が出来た状態で卓についていたのは藤島。

いかにも藤島らしい、ドラだと役なしの片アガリのポンテン。アガれる方の発ツモ、2,600オールをアガると

 

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親番ではドラ含みのイーペーコー確定のヤミテン。リーチをしていた吉田から11,600は11,900(+1,000)。

2本場にもダブ東をポンしてテンパイを入れた藤島だが、ここは勝又が清一色で追いつき、一通付きの跳満を直撃。

 

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その後畳み掛けるように満貫、2,000・3,900とツモった勝又が1回戦のトップを飾った。

【2回戦】

2回戦も序盤は勝又がリードしていたが、今度は藤島が逆転。

ドラ雀頭、高め一通の3メンチャン待ちリーチ。吉田(親)の宣言牌が九万となり

 

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次局は清一色をヤミテンとし、高めの六万を西川から。

跳満、倍満と強烈なアガリを見せつけた藤島が2回戦トップを取る。

【3回戦】

ここまで苦しい吉田は3回戦の南場に勝又と藤島から5,200を直撃してトップ目でオーラスを迎えるが

 

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オーラスは西川に高めリャンペーコーのヤミテンが入り、吉田から三筒ロン。ラスからトップとなる跳満のアガリを決める。
吉田は一打で28.3pを失う痛すぎる放銃となってしまった。

 

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【4回戦】

3回戦を終えて+64.0の勝又が藤島から満貫。本日の卓内トップを確定させるアガリを決める。

 

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南2局に親番を迎えた西川は役牌の東から仕掛けて

 

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嬉しいドラツモ。3,900オールは4,000オール(+1,000)でトップ目に立つと

 

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オーラスにも7,700のアガリで2連勝。西川は前半2回のマイナスをかなり減らす事が出来た。

 

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(文・吾妻さおり)

第3期鸞和戦予選②レポート

【第3期鸞和戦予選②3/19 山田・川﨑・新井・西岡・新谷の5名がベスト16へ】

 

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30歳以上49歳以下の連盟所属のプロが参加出来る鸞和戦も3期目を迎えた。

予選は2/19(日)・3/19(日)・3/26(日)の3回開催され、いずれか1日のみチャレンジ出来る。

今回は2023/3/19(日)の予選②のレポートをお届けする。

【一次予選】(全4回戦)各会場 約1/4が通過

①トライアル方式で3回戦を行う。(50分+1局)
プラス者(+マイナス者0〜3名)が4回戦へ

②pt持ち越しで+1回戦
3会場合わせて26名が二次予選へ

巣鴨道場 10卓=10名
錦江荘会場 9卓=9名
じゃん亭会場 5卓=5名
ワイルドカード 3会場の上位1名

 

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【巣鴨道場】

 

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【錦江荘】

 

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【じゃん亭会場】

 

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上記24名+3会場次点者のポイント上位1名がワイルドカードで通過。
錦江荘会場の二階堂亜樹までが二次予選に進出となった。

錦江荘 二階堂亜樹 +28.4
—————————-
じゃん亭 菊原真人 +27.1
巣鴨道場 奥津勇輝 +26.2

【二次予選】(全4回戦)

一次予選通過者に二次予選シード選手7名を加えた32名で行われる。

①32名で3回戦(50分+1局)
上位16名が4回戦へ

②pt持ち越しで+1回戦
1位はベスト16へジャンプアップ
2位〜9位はトーナメント進出

 

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3回戦終了時、上位16名が4回戦へ。

 

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4回戦終了時の1位、山田浩之はこの後のトーナメントをスキップしてベスト16へ。

 

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【トーナメント】
(全2回戦 各卓2名勝ち上がり)

2位から9位までの8名が2卓に分かれてトーナメント2回戦。各卓上位2名がベスト16進出。

 

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1回戦は川﨑が大きめのトップ。2回戦序盤は水野がリードしていたが、3番手の西岡が追い上げて南3局のアガリで僅かながらも首位に立つ。
小泉は役満ツモ条件、他3者は0.9ポイント差にひしめく混戦のオーラスは川﨑が1,300・2,600ツモで勝負あり。

A卓勝ち上がり
川﨑義之
西岡慎泰

 

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1回戦トップの新井が南場にアガリを重ねて浮きに回った事により安泰ポジションに。

オーラス里木はアガれば通過。
中村は跳満ツモか直撃条件。
0本場は親番の新谷がアガって2番手に浮上。1本場は新井が役ありヤミテンで捌いて決着となった。

B卓勝ち上がり
新井駿一
新谷翔平

 

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以上で本日の対局が終了し、5名の選手がベスト16進出を決めた。

次回の鸞和戦予選は2023/3/26(日)11:00開始。

(文・吾妻さおり)

「~無冠~」 HIRO柴田

「紅顔のアサシン」「華の17期(A1リーガー多数、鳳凰位獲得者は前田、勝又)」「無冠の帝王」とキャッチフレーズは色々あるが、無冠の帝王だけは本当に微妙でした。
麻雀プロとして23年目、A1リーグ在籍、成績も自分で言うのもなんだがそこそこ優秀、周りから評価されているのは自然と伝わる。
だが、それだけであってここ一番芯の強さ、勝負強さに物足りなさを感じさせてしまうこのフレーズを、いつか払拭したい、そして勝ち取りたいと思う日々が続きました。

そんな僕がタイトル獲得までに至る経緯や想いを「鳳凰の部屋」で伝えられるよう今回務めさせて頂きます。

第39期鳳凰位HIRO柴田です。暫くの間お付き合いください、宜しくお願いします。

まずは簡単な自己紹介を1976年2月16日生まれ A型 出身は神奈川県川崎市 趣味はお笑い、ゲーム、漫画、YouTube等(麻雀は趣味でなく人生レベルなので・・)
麻雀牌に初めて触れたのは小学3,4年の頃だったと記憶してます。
日本プロ麻雀連盟に入会したのは2000年、僕は当時研修生として研修期間を終えて2001年のC3リーグデビューでした。

麻雀との出会いは先ほどもありましたが小学生の時。当時は友達の家族麻雀に混ぜてもらい、役は「七対子」「国士無双」しか知らない、だけど手摘みで山を17枚乗せるだけ、それだけでなんだか楽しかった。
そして当然の様に1日に1、2回アガれたらよいほうで、毎回の様に友達の父親にぼこぼこに負けていました(笑)。

当時はネットで調べることなどできないので、ゲームや麻雀の本を読んだりしてルールだけではなく点数計算まで勉強しました。
その中でも特に麻雀漫画は僕にとってありがたい存在で、小学生の時に「ぎゅわんぶらあ自己中心派」を読み、中学生では近代麻雀を知り、高校生の頃には読んだことのない麻雀作品は無いくらいといっていいほど読み漁りました。

そんな僕は、高校卒業後に進学→1年で中退(黒歴史なので割愛)、当時麻雀界について無知であった僕は、どうすれば憧れの麻雀店で働けるか調べ、すぐに面接を複数受けてみました。
結果は2件目に面接を受けた店舗にて採用が決まり、期待に胸を膨らませた僕は、初勤務のその日までドキドキしっぱなしで、点数計算のおさらいを一人黙々としていたのを今でも覚えています。

それからというものは、勤務で打つのはもちろん、休みの日も色々な麻雀店を巡り打ち込み、どっぷり麻雀漬けの日々を送っていました。

そして24歳の時、転機が訪れました。
あのピンフツモの点数がすぐ言えなかった若者も成長し自信が付きました。ただ働くだけじゃつまらない、自分の力をもっと試してみたいと、日本プロ麻雀連盟の門を叩くことになったのです。

プロテストの結果は研修合格でした。もちろん研修でも十分、半年後には晴れてC3デビューだ!やってやるぜと。

子供の頃の影響なのか、僕は七対子と国士無双が好きで(いまはホンイツも好き)、とある先輩からのアドバイスで、七対子が上手い人は局の色々な事がわかっているよと言われ、ますます好きになりました。
そしてデビューの年、第1回チャンピオンズリーグ予選でリーチ七対子ドラ2を1日で4回ツモと今思えばバカヅキですが、そんな僕は決勝進出を果たしました。
第1回ということもあり先輩、同期のプロ達がたくさん来てくれましたが結果は惨敗でした。
大切な本場所のリーグ戦も鼻っ柱が強い根拠のない自信だけで、その実何ももっていない僕は苦戦を強いられC3から昇級できない日々が続きます。

何でもキッカケというものは大事ですが、人はそれによって変化し成長します。C3最終節、僕は相変わらず鳴かず飛ばずの位置、年下で同僚である彼は昇級確定。
今思えば負けず嫌いな僕の性格から生まれた相乗効果だろう、彼に負けたくない、そんな想いが僕を大トップに導き昇級することができました。この勝利は成長とは言えませんが自信につながりました。

次のキッカケは紺野さんの存在です。少しだけの期間だが紺野さんと麻雀を毎日の様に打つ事がありました。しかし本当に勝てなかった。何かを得たい、そんな僕は暇さえあれば紺野さんの麻雀を見続けることにしました。
こんなことを直接に言ったこともないし教えてくださいと言ったこともないが、紺野さんの麻雀を僕なりに紐解き、取り入れたことが結果に結びついたと思っています。
そして僕はそのままBリーグまで一気に駆け上がることができました。

だが、まだBで勝つには僕の力量は足りていない、麻雀店でいつも打っている麻雀をリーグ戦でもそのまま実戦している僕は、連盟公式ルールの理解が明らかに足りない、だが答えが何かわからない。
勝ち進んできた僕の周りは先輩だらけ、みんなライバルだしそこは自分で打破しなければと試行錯誤。

そんなとき、ぽっと出の若造の僕に声をかけてくれたのが沢崎さんでした。

「柴田は打点力が足りない」

あまり周囲のプロと会話もしない僕にくれたそれだけのアドバイス、、、、今では本当にありがたい言葉でした。
すぐに実戦で打点ベースの麻雀なんて打てるわけないけど、それまではスピード重視の麻雀だった僕は、ぼんやりと手役打点スピードのバランスを取るよう意識したことでピントが合ってきたのだと思いました。
細かいアドバイスは真似しなきゃ出来ない分、身に付きにくいですが、麻雀の芯の部分のアドバイスは自分で紐解いて考える、すぐに答えを求めない結局は自身の捉え方次第だと。
素晴らしい先輩に囲まれて、成長につながるキッカケを惜しげもなく与えてくれる、そして1人ではたどり着けないとこまで引き上げてくれるのがプロ連盟だと思っています。

そうしてついに僕は憧れのA1リーグまで来ることができたのです。

A1初年度、西暦は2008年、年齢は32歳。同期では2番目のA1リーガー(一番は山田浩之プロ)。
ついにここまで来た、高揚する気持ちもありましたが、ここまで勝ち上がってきた自信もありました。今でも覚えていますが、1年目に意識したのは「自分の麻雀通用しますか?」ということを頭に置いて打つ事。
当時は映像で振り返ることなどできないので、場面で受けたり攻めたりした箇所が、正着かそうでないかは観戦者に聞くしかない。結局、聞くこともできない僕は体感で判断するしかありませんでした。

どちらかといえば、当時は守備に重点を置いていた僕が攻めに転じるとアガることができたのは、まだまだ雀力不足ノーマークだったからと、2年目3年目となった時に肌で感じました。

どんな麻雀を打つのか対戦相手の情報がないこともあり、A1の1年目(優勝前原プロ)そして2年目(優勝瀬戸熊プロ)の鳳凰位決定戦に自分も進出することができました。
今思えばですよ?今思えば、あの時負けて得たものが自身の成長に多大な影響を与えるほどの力をつけさせて貰ったと思っています。
雀力はもちろん、精神的にも未熟な僕があの時勝ってしまったら、今の自分は存在しないし天狗になっていたかもしれません。

それからはA1に名前はあるものの、鳳凰位決定戦とは縁がなく年齢と共に雀力を付けて来たと感じていました。
これは僕の言葉ではないですが「A1リーグにいるだけで力が付く」まさにその通りだと思います。

そして映像の時代となり、自身の麻雀を客観的に見直しできるようになり、今まで少ない情報で少しづつ雀力向上となっていたものが、映像を見直すことで自分の思考やバランスを最高のメンバーで整えられ一気に力が向上してきたと思います。

鳳凰位とは縁がありませんでしが、十段戦、マスターズ、グランプリ、WRC等、10タイトル以上の決勝に残り本命と言われることは多々あったのですが全て惨敗。
リーグ戦は一度降級もありましたが、翌年昇級、名前も柴田弘幸からHIRO柴田へ改名など色々な事を経て、2017年に自身3度目となる鳳凰位決定戦へ進出となりました。

決勝のコツ?そんなものは当時も今も用意していません。わかるわけもなく、ただ全力でやるだけでした。
この鳳凰の部屋を書いているとき僕は第13期グランプリMAXも獲得し2冠となってはいますが、そのコツはいまだぼんやりとした感覚でしかありません。

さて話を戻すと2017年の僕は緊張していました。
時の重みは計り知れないからです。約10年ほど縁が無かった憧れの鳳凰位への挑戦、若いときは無かったのに手の震えが収まりませんでした。
長い4日間、僕は独走する前原プロに必死にしがみつき、最終戦オーラス忘れもしないカン六索、跳満ツモ条件でリーチを打つも山にはなく敗れました。

翌2018年は、吉田直プロとの鳳凰位を賭けた一騎打ち。
過去に見たことにないほど、優勝予想がすべてHIRO柴田に本命が付くというプレッシャーを抱えるも、吉田プロの鳳凰位戴冠となりました。

ざっと僕の経緯を記してみると、本当に負けすぎているなとは思いましたが、皆さんが思っているほど悲観はしてなく、むしろ楽しんでいたと思います。
なので、これを読んだ麻雀プロのかたは、遠い道のりだと思わなくて大丈夫です(笑)

いまは映像の時代なのでそこでヒントを得たり、先輩方のアドバイスを実戦できずとも覚えておくことで必ず後に生きてきます。
そこを自分なりに解釈し紐解いた人が勝つ時代だと思っているので、柔軟な若い人ほどチャンスだと思います。
あ!でも次に無冠の帝王と呼ばれる人にも会ってみたい気もします!!

次回 鳳凰の部屋 ~準備~

第3期鸞和戦予選③レポート

『第3期鸞和戦予選③3/26 紺野・矢崎・渡邉・真鍋・柴田の5名がベスト16へ』

 

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【一次予選】(全4回戦)
各会場約1/4が通過
①トライアル方式で3回戦を行う。(50分+1局)
プラス者(+マイナス者0〜3名)が4回戦へ
②pt持ち越しで+1回戦
3会場合わせて26名が二次予選へ
巣鴨道場 9卓=9名
錦江荘会場 8卓=8名
じゃん亭会場 5卓=5名
ワイルドカード 3会場の上位3名

【巣鴨道場】

 

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▪️3回戦終了時
※20位の小川までが4回戦へ進出

 

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▪️4回戦終了時
※9位の中村までが一次予選通過

 

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【錦江荘】

 

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▪️3回戦終了時
※17位の髙橋までが4回戦へ進出

 

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▪️4回戦終了時
※8位の森下までが一次予選通過

 

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【じゃん亭】

 

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▪️3回戦終了時
※8位の吉川までが4回戦へ進出

 

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▪️4回戦終了時
※5位の大橋までが4回戦へ進出

 

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◆ワイルドカード

 

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【二次予選】(全4回戦)
一次予選通過者に二次予選シード選手6名を加えた32名で行われる。
①32名で3回戦(50分+1局)
上位16名が4回戦へ
②pt持ち越しで+1回戦
1位はベスト16へジャンプアップ
2位〜9位はトーナメント進出

 

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▪️3回戦終了時
※16位の江嵜までが4回戦へ進出

 

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▪️4回戦終了時

 

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1位の紺野がベスト16へジャンプアップ。

 

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9位の矢崎までが二次予選トーナメントへ進出。

【二次予選トーナメント】
▪️1卓
勝又健志
田原亮平
真鍋明広
矢崎航之介

 

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勝又 +11.6(▲6.6)
真鍋 ▲20.5(▲3.2)※2位通過
田原 +6.1(▲3.4)
矢崎 +2.8(+13.2)※1位通過

▪️2卓
小松武蔵
柴田吉和
蒼木翔子
渡邉翔士己

 

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小松 ▲30.2(▲45.4)
柴田 +26.9(+17.3)※2位通過
蒼木 ▲8.8(+9.9)
渡邉 +12.1(+18.2)※1位通過

【ベスト16組み合わせ】

 

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2023年4月14日(金)
第3期鸞和戦ベスト16AB卓
※同日開催予定

A卓:HIRO柴田vs田代航太郎vs川崎義之vs柴田吉和
解説:吉野敦志
実況:楠原遊

B卓:児玉佳宏vs杉浦勘介vs新井駿一vs真鍋明広
解説:齋藤豪
実況:蒼井ゆりか

(文:小林正和)

第40期 A2リーグ 第1節B卓レポート

猿川が全連対の好スタート!

4月11日、第40期鳳凰戦A2リーグ第1節B卓が放送された。
対局者は柴田吉和、猿川真寿、古橋崇志、石川正明。

 

 

メディア出演豊富な柴田・猿川・古橋に対し、石川は自身初の公式戦放送卓。その打ち筋に注目が集まった。

 

★1回戦

東3局1本場、古橋が持ち味のメンゼン高打点を成就しタンヤオピンフツモドラドラの4,000オール。

 

 

南1局には2万点持ち4着目の猿川が、フリテンで2軒リーチをめくり勝ち3,900オール!

 

 

猿川は続く南2局に仕掛けての300・500、南3局には500・1,000をアガリ、オーラスには1人テンパイでの流局。
南場に入ってからは独壇場となり、初戦のトップを獲得した。

猿川 +19.2P
柴田 +5.4P
古橋 ▲4.3P
石川 ▲20.3P

 

★2回戦

東2局1本場、猿川がヤミテンの4,000オールで初戦に続きトップ目に。

 

 

ここまで苦しい石川であったが、親番でドラ1の3,900を猿川から直撃すると、南場ではピンフ・高目イーペーコーなど中打点のリーチで局面をリード。

 

 

猿川を逆転し、嬉しいA2リーグ初トップを手にした。

石川 +19.5P
猿川 +10.1P
柴田 ▲11.6P
古橋 ▲18.0P

 

★3回戦

東2局、親番の柴田がツモれば4,000オールの先制リーチをかけるも、仕掛けて応戦した古橋がなんと五筒単騎のトイトイ三暗刻でめくり勝ち、8,000のアガリ。

 

 

苦しい柴田。東4局にも親リーチがかかる中、現物待ちの7,700をテンパイしていた猿川が柴田からのアガリ。柴田は連続放銃で1人沈みに。
3着までが接戦となる中、オーラス親番の石川がタンヤオドラドラのヤミテンをツモり3,900オール!

 

 

精神的にも大きな連続トップを獲得した。

石川 +32.6P
猿川 +4.5P
古橋 +2.1P
柴田 ▲39.2P

 

★4回戦

東4局2本場、古橋がドラトイツの仕掛け。ここまで中々抜け出せずにいた古橋であったが、親リーチをかけた石川から高目のドラで7,700!

 

 

南2局2本場には、親の古橋にイーペーコードラドラ確定の強烈なヤミテン!先ほど連続の放銃に苦しんだ柴田が、ここでも高目の白で12,000の放銃に。

 

 

柴田と共にマイナスしていた古橋であったが、ここは明暗の分かれるアガリ。古橋としては会心の大トップとなり、大事な第1節にプラスを持ち帰ることに成功した。

古橋 +29.3P
猿川 +5.4P
柴田 ▲14.9P
石川 ▲19.8P

 

 

 

4回戦終了時点のトータルポイントは画像の通り。猿川が4回戦全て浮きをキープし、+39.2Pの卓内トップ。柴田はヤミテンへの高打点放銃が多く▲60.3Pと苦しい立ち上がりになった。

次回A2リーグの放送は4月18日(火)。
対局者は瀬戸熊直樹、高橋良介、刀川昌浩、内川幸太郎。
解説はHIRO柴田。次回も是非お楽しみに!

(文・浜野太陽)

第5期若獅子戦決勝レポート

【第5期若獅子戦~貝原香が勝負を委ねた中単騎~】

1回戦、2回戦と貝原は連勝した。
迎えた3回戦南1局、トータル2番手の高橋大輔の親番をただ流しにいくだけでなく、しっかりとリーチを打って満貫のツモアガリ。
この半荘は高橋にまくられることにはなったが、2着をキープできれば十分。
大きなリードで最終戦を迎えた。

 

 

 

 

3回戦終了時
貝原+86.P5、高橋+4.0P、田中▲42.3P、山本▲49.2P

 

最終戦、高橋が猛追する。
東1局、先行リーチの山本祐輔から高目の四万でアガリ、18,000。
(リーチ、ピンフ、三色同順、ドラ、裏)

 

 

東2局は、 親番の田中祐から出アガリ。チンイツ、ドラ1の12,000。

 

 

貝原とのトップ3着やトップラスは作りづらくはなったが、既に素点で3万点も縮めた。
貝原もかなり神経を使っている。
この東2局、 高橋のテンパイ直後に掴んだ八筒を、今のうちに、と放銃してもおかしくなかったが、しっかりと手仕舞。
目立たないがファインプレーだった。

 

 

貝原はベスト16 のときに、「同期の早川(健太)が第3期の若獅子を獲ったので、今度は自分が取りたい」とインタビューで語った。
その早川は、大逆転での優勝。
貝原が知らないわけがないだろう。
また山本は、今期のベスト16で100ポイント差を最終戦だけで逆転してきている。
そう簡単な話ではないが、 勝負事は決着するまで何が起こるかわからないのだ。

東3局、山本の親番。
1つ書き忘れていたが、ある程度の差があると、 自分以外の子2人が局を潰しにいかないのも貝原にとっては苦しい点である。
平場は山本がリーチして、1,300オールのツモアガリ。
1本場、貝原は仕掛けて捌きにいくが、先制リーチは田中。
田中はおそらく、貝原以外からの出アガリをしないつもりだったのではなかろうか。
貝原をオリさせる意図の強いリーチだろう。

 

 

貝原も押し切ろうと頑張るが、田中の狙い通り、終盤に撤退。
そして、親の山本は五筒を仕掛けてテンパイし、2人テンパイで流局。
東3局もなかなか終わらない。

 

 

しかし、この局、貝原には1つ選択があった。
最終盤、三索をチーして打二筒とすれば再度テンパイが取れる。

 

 

 

テンパイを取っていると、なんとこの五万でアガリがあった。(山本に流れるが、ツモ切られる)
解説の山田は「田中に対して、五筒が通っていて、序盤に四筒を切っているので通しやすい」と説明していたが、打点が必要な田中が123の三色同順を狙いで固定した可能性が否定できない。(実際に狙っていたし)
テンパイ料のために押す局面ではないだろう。
しかし結果は、早く局を潰したい貝原にとっては、痛い逸機。
もちろん スコア上はまだ余裕はあるのだが、元々のリードを鑑みるとだいぶ差は縮まってきている。

山本と田中は、今日は巡り合わせが良くなかった。
前半戦に話は戻るのだが、1回戦南3局、田中は高目の三色同順が一筒の方と絶好のリーチを打つも、

 

 

一気通貫が完成していて、真っ直ぐに攻めた山本から四筒での2,000点。

2回戦も、これまた攻める手の山本に安目を打たれる。

 

 

 

山本は放銃になるし、アガった田中も嬉しくはない。
むしろ、貝原や高橋の方が嬉しい結果だろう。
もちろん、こうしていればよかった、と思ったところはあっただろうが、難しい日だったことには変わりがない。
それでも最善を尽くして、最後まで貝原を苦しめたことで、淡白に終わりそうだった最終戦を盛り上げた。

最終戦に戻ろう。
貝原は、五万でのアガリが見えてしまったことに、メンタルは揺さぶられたと思う。
『田中のリーチには逡巡があったんだよな…二筒を押す手はあったよな…』
こういった思考もよぎったかもしれない。

続く東3局の2本場、もらった手牌はかなり捌きに向いている手、そして、どう仕掛けて組み立てるか、考えることが豊富な手だった。

 

 

 

第一ツモの取り忘れによる痛恨のチョンボ。
規定により、トータルから30ポイントが差し引かれる。
貝原「少牌、申し訳ございませんでした。1、2戦でリードを持ったことで、見えない敵と戦っているような、すでに狙われているかのプレッシャーを感じていて、そのプレッシャーが積もって、取り忘れになってしまったんだと思います。」
戦後のインタビューでこう語った通り、追われる者のプレッシャーは計り知れない。
裏を返せば、高橋、山本、田中が、大差になっても集中を切らさず、追い詰めたということだ。

 

 

とうとう貝原と高橋の差は10ポイント。
山本、田中にとっても、一縷の望みができた。
やり直しの東3局2本場、終盤のリーチは親の山本。
そして高橋も追いかける。

 

 

 

 

ここは山本に軍配。
リーチ、タンヤオ、ピンフ、ホウテイ、ドラ、裏の18,000。

高橋にとっては痛い放銃だが、山本がこの半荘の2着目に浮上したことで、8ポイント(リーチ棒と供託を入れると正確には9.6ポイント)離れただけ。
まだまだ戦える。

東3局3本場、田中がリーチ、ツモ、ピンフ、ドラの1,300・2,600。
東4局は、山本の1人テンパイ。

南1局1本場、両者にとって勝負所の高橋の親番だ。
まずは、山本から2,900をアガる。これで貝原との差は15ポイント。

南1局2本場、この局が優勝を決めた1局になった。
今でも見返してみて、自分だったら出来ていないなぁと感心しかない

貝原「田中さんと点数が近く、ラスになると条件が簡単になるので、あの巡目(6巡目)で中で勝負しようと思いました。」
貝原に七対子のテンパイが入る。

多くの人はヤミテンにして、高橋の親を終わらせると思っただろう。
解説の勝又は「なるほどー!」と驚きの声をあげていた。

 

 

チョンボによる小さくない動揺があったにも関わらず、点数状況からリーチの判断に至れたのは、――まだ機会も少ないはずなのに――、普段から対局を観て、考え、練習しているからだと思う。
窮地の貝原を救ったのは、日頃の努力に他ならない。
見事なリーチ判断だった。

 

 

そして、ツモった1,600・3,200は、素点だけでなく、順位も変わりづらくなる非常に大きな加点だった。
このアガリで勝負は決した。

勝又「手が悪くても仕掛けて捌きにいった積極性と、仕掛けても、痛い放銃をしなかった守備力が見事だった。」
山田「安定感がよかったし、よく攻めましたね。」

勝又も言っていたが、ヒューマンエラーで麻雀プロとしての実力の評価が変わることはない。
大きな戦いを乗り越え、また1人、将来がとても楽しみな若獅子が誕生した。

 

 

 

(文:福光聖雄)

第40期 B1リーグSelect 前期第1節レポート

【第40期 鳳凰戦B1リーグSelect 前期第1節 亜樹が+50.4で3位スタート】

B1リーグSelect
開幕戦の対局者は

明石定家
福光聖雄
滝沢和典
二階堂亜樹

 

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2回戦オーラス。
親番の福光は七筒八筒待ち。
亜樹はカン七筒と2人とも苦しい待ちだったが

 

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待ちの少ない亜樹がドラ表示牌をツモって2回戦トップ。

続く3回戦もオーラスに1人浮きトップを決める1,000・2,000で本日2勝目。

 

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亜樹は3①①②着で+50.4、暫定3位。

福光は1回戦の接戦で発混一色。苦しい牌姿ながらも7,700のアガリとなりトップを取る。

 

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4回戦では南場の親番で2,600オールをアガって浮きに回るも、この半荘は3着で終了。

 

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福光は①423着で▲12.6、暫定10位。

明石は1回戦オーラスに1,400・2,700のツモアガリで浮きの2着。

 

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2回戦は満貫のツモアガリを決めるが、今度はオーラスに亜樹に逆転ツモを決められてしまい2着に。

 

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明石は②②34着で▲12.6、暫定11位。

滝沢は3回戦を終えて▲41.8と苦しい時間帯が続いていたが、最終戦の東4局にドラの北単騎リーチで4,000オールをツモ。

 

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一時は亜樹に捲られてしまうが、南3局に満貫をアガって再逆転トップ。マイナスを半分に抑えた。

滝沢は434①着で▲20.8、暫定12位。

 

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全体ではトップ3回、浮き2着と開幕戦全連対を決めた中村慎吾が暫定首位。
2位は3回戦に+38.1の大トップを取った山田浩之、ここまでが今期の昇級枠となる。

 

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(文・吾妻さおり)

天空麻雀24 男性大会レポート 本田朋広

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皆さんこんにちは、本田朋広です。
この度、天空麻雀24に初出場させていただきました。
そして、日本語も文章能力もめちゃくちゃ怪しいですが、レポートも担当させていただく事になりましたので、どうぞよろしくお願いします。

では早速予選A卓の起家から、瀬戸熊直樹・佐々木寿人・本田朋広・森山茂和と、ご覧いただいて分かる通り、とんでもないメンバーとの対戦に、とてもワクワクして嬉しい反面相当緊張もしていました…
なんと天空で優勝した回数が2人で半分以上、佐々木は7回、森山は6回と、2人にとってはとても相性の良い大会で、これはかなり警戒が必要だと思っていました。

東1局1本場ドラ東

私は西家で西白とポンして形は

三索四索六索八索七筒東東  ポン白白白  ポン西西西

捨て牌が自然にホンイツのようになり、親の瀬戸熊からドラの東が切り出されました。
(ドラを持っていると普通の進行になるため、ドラは持っていないと読んでのドラ切り)

それを私は仕掛けることができましたが、結局全員に警戒され、終盤にはなんとかテンパイは入れることができましたが、アガリまでには結びつかず1人テンパイで流局。

東1局から全員の手牌がぶつかり合うように良い配牌が多く、東場からとんでもない状況になっていきます。

続く東2局2本場ドラ三万

親の佐々木が先制テンパイから手変わりを少し待ってツモ切りリーチ。

三万赤五万六万七万一索二索三索七索八索九索二筒三筒四筒  リーチ

すぐに一筒を持ってくると、河に一筒が並んでしまいアガリ逃しの形になってしまいます。

そこに私がリーチで追いかける。

三万三万五万六万六万七万七万八万二索三索赤五索六索七索  リーチ

ツモ一索の3,000・6,000。

この日はとにかく私と佐々木がぶつかり合った。。

東4局に佐々木は私からから8,000を出アガると、南1局には佐々木・本田の2軒リーチになり、私が2,000・4,000のツモアガリ。

南2局では私が佐々木に5,800の放銃。

とてつもなくぶつかり合う中、

南2局1本場ドラ八筒

南家である私の手牌は配牌で九種あったため、国士無双狙い。

親番の佐々木が先制リーチ。

六万六万七万八万八万三索三索八索八索四筒四筒赤五筒五筒  リーチ

そこに瀬戸熊もテンパイが入り追いつく。

六索六索四筒五筒五筒六筒七筒七筒八筒八筒九筒九筒中中

ここから五筒切ってヤミテンとする。
しかし、ここでドラの八筒を勝負して私に国士無双のテンパイが入ります。
そこに4枚目の九筒持ってきた瀬戸熊が、これをツモ切り国士無双が成就しました。

瀬戸熊「今日の本田は甘い放銃が多かったから信用せずに打っちゃった」とのこと。

役満プリンスの異名を持つ私が勝負を決めるこの役満をアガって、持ち点は7万点を超えこれで試合を決めたかに思われましたが、オーラス親番の森山が初出場の私を追い詰めます。
道中はこれぞ会長といった手順でとても楽しめる内容であり、天空麻雀の相性の良さも十分に見せつけてくれました。

本田57,700
森山56,800

最後は天空麻雀の予選へ回る条件もあり、佐々木が3着となるアガリを決めて私はなんとか逃げ切ることができました。

なんとか決勝に進んだのは私本田。そして、準決勝には森山・佐々木が進むことになりました。

予選B卓
起家から前原雄大・萩原聖人・滝沢和典・荒正義

天空麻雀がいかに豪華な対局かという事が良く分かるメンバーで、激しいぶつかり合いが予想されます。

東1局から萩原・滝沢の2軒リーチで早速ぶつかり合うと、これを滝沢がツモアガリ3,000・6,000。
しかし、荒が親番で滝沢から12,000の見事な直撃でトップ目が入れ替わります。

荒の1段目からの捨て牌が、五万三万六万と手から打ち出されてリーチ。
そこにテンパイの入った滝沢が七万を切ると荒のロン

赤五万六万六索七索八索赤五筒六筒七筒八筒八筒八筒九筒九筒

荒の技ありの一局が決まりました。

このまま荒のゲームメイクによりしっかりと逃げ切り、決勝には荒、準決勝には萩原・前原が勝ち進みました。

準決勝
東家から佐々木・前原・森山・萩原

準決勝はトーナメントで1・2着の勝ち上がりとなりますが、自分の麻雀を貫きそうな4名の対局となったため、トーナメントではありますが高打点のぶつかり合いが予想されました。
しかし、逆にオーラスまで大きな点棒移動もなく、細かい点棒移動が目立つ技術戦となります。
オーラスは4着の森山でも通過条件まで6,000点差の大接戦となり、最後は親番の萩原がトップ目からしっかりとアガリ切り、アガリ止めがあるルールなのでここで終局。
2着通過は佐々木となりました。

これで決勝メンバーも出揃い、初出場の私に精密機械と呼ばれている荒正義・優勝常連の佐々木寿人、俳優と麻雀プロの2つの顔を持つ萩原の4名となりました。

起家から萩原・本田・荒・佐々木

東1局から私がリーチをすると一発で2,000・4,000のツモアガリ。

東2局親番は本田

初出場で予選は役満をアガったり、決勝では東1局から満貫を一発でツモアガるなど、本当に絶好調だった私の親番を荒が積極的に落としにきました。
荒はドラが重なりましたが、しっかりと親落としのテーマにあった手組でアガリをものにして決勝戦もジリジリと局が進んでいきます。

優勝は初出場の私本田か?
しっかり好調者の親を落とした荒か?
最多優勝を誇る佐々木か?
天空麻雀初優勝を狙う萩原なのか?

優勝は一体誰の手に!?

続きはエンタメーテレ天空麻雀24をご覧ください。

エンタメ~テレ 天空麻雀24 詳細はこちら

男性プロ決勝放送予定(再放送)
(最終回):男性プロ決勝第2戦
荒正義・佐々木寿人・萩原聖人・本田朋広
再放送=22(土)9:30- /27(木)13:00-

お読みいただきありがとございました。

何を切る? 2023年4月

第1期 紅龍戦 1回戦 南4局 南家 内川幸太郎プロ

 

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■Twitterで実施したアンケートの結果

 

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■プロの視点
内川幸太郎プロ
「2回戦勝負の決勝戦なので、この1回戦で2着になることにかなり価値があります。
満貫ツモで条件を満たすので、リーチツモイーペーコードラ1か、リーチツモタンヤオピンフドラ1を狙っての一索打ちです。
結果は跳満ツモとなり、最良の形になりました!。」

■YouTube動画

■終局図

 

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日本プロ麻雀連盟チャンネルはこちらから
OPENREC 日本プロ麻雀連盟チャンネル
ニコニコ生放送<PC版>

第18期女流桜花Aリーグ第1節A卓レポート

今期は17人での開催となった女流桜花Aリーグ。
開幕戦は5人打ちとなりました。

 

 

昨期は序盤に背負ったマイナスを終盤の6節7節で取り返し10位で残留した廣岡璃奈。

 

 

1回戦にツモ南ドラ3のアガリなどでトップを奪い今期は順風満帆な女流桜花ライフを送りたい廣岡でしたが、抜け番明けの3回戦から潮目が状況が一変。
アガリが遠く、トップの浮きが無くなり苦しくなった5回戦で

 

 

リーチ直後に掴んだドラの三筒

 

 

親の仕掛けに捕まり、今期の女流桜花も苦しい船出となりました。

 

 

この12,000を廣岡から討ち取った川原は

 

 

1・2回戦でも効果的なアガリを重ね、トップこそないものの安定した内容で浮きを確保。

 

 

昨期女流桜花決定戦2位。
頂点にあと一歩のところまで近づいていた山脇千文美は、2回戦は接戦の中でトップを保ち浮きに回ると

 

 

3回戦に三筒六筒九筒待ちで先制リーチをかけていた古谷に対し、一筒四筒七筒三筒六筒待ちで追いつくと高めの四筒で跳満のアガリ。
そこからは完全に山脇中心の物語が始まり

 

 

4回戦ではトイトイ三暗刻ドラ3の跳満で1人浮きを奪って3連勝。
最高のスタートを切りました。

 

 

一足先に至福の帰宅を決めこんだ抜け番の山脇に替わり、5回戦ではそれまで苦しんでいた古谷が大きなトップ。

 

 

失点を最小限に抑えて胸を撫で下ろしました。

 

 

「形テン取りをしなさすぎたな…」
と、反省していた鈴木彩夏は、そもそも積極的に攻められる手があまりこず

 

 

この日のフーロは、最終戦の親番でカン七筒をチーした1回だけ。
副露率は2%で、まだポンの発声をせずに第1節を静かに終えました。

 

 

<第1節A卓結果>
山脇+65.8P 川原+18.3P 古谷▲13.6P 鈴木▲30.3P 廣岡▲40.2P

(文:越野智紀)

第40期 A2リーグ 第1節A卓レポート

三浦智博、4戦全連対で好スタート!A2リーグ第1節A卓レポート

4月4日(火)、第40期鳳凰戦A2リーグ第1節A卓が放送された。
対局者は黒沢咲、三浦智博、白鳥翔、井出康平。

 

 

★1回戦

東1局から親番の井出が1,300オール、1,500、5,800と連続のアガリで加点。

白鳥も七対子ドラドラの6,400、三浦もリーチツモピンフ三色イーペーコーの3,000・6,000など大物手が連続で決まり、激しい半荘に。

 

 

置いていかれた黒沢も親番でメンホン七対子の12,000点!一矢報いるも…

 

 

あと一歩が詰めきれず、1人沈みの4着となった。

井出 +17.3P
白鳥 +6.2P
三浦 +3.2P
黒沢 ▲26.7P

 

★2回戦

東2局、白鳥が高目7,700の3メンチャンリーチ。盤石と思われたが…なんと井出がジュンチャン三色で追いつき、めくり合いに勝っての12,000!

 

 

絶好調の井出はさらに2回の5,200をアガり大きなトップ目に。さらには南3局、三浦のドラ3リーチをかい潜り、タンヤオピンフツモ三色ドラ1の3,000・6,000!

 

 

やりたい放題の井出が7万点近くの大トップで連勝を決め、2回で+64.1Pと大きく得点を伸ばした。

井出 +46.8P
三浦 +6.4P
黒沢 ▲21.9P
白鳥 ▲31.3P

 

★3回戦

一発裏なしとは思えない高打点の応酬となった1・2回戦であったが、3回戦は南1局までの最高打点が1,000・2,000と穏やかな展開に。

そんな中、南2局には親の井出が3メンチャンのリーチ。そして同じく3メンチャンでテンパイしていた三浦であったが、雀頭が暗刻になると待ちを狭くして高目ドラのノベタンに。ここは三浦の強気な選択が功を奏し、ドラをツモっての2,000・4,000!

 

 

オーラスには白鳥がダブ南ホンイツのアガリでトップを逆転。放銃となった三浦もギリギリ浮きを確保した。

白鳥 +18.3P  
三浦 +4.0P
黒沢 ▲9.0P
井出 ▲13.3P

 

★4回戦

東1局、白鳥がドラを仕掛けて三色のつく高目の7,700。

 

 

ここまで3連続浮きを決めている三浦も、親番で2,000オール・4,000オールと連続でアガリ大きくリード。

 

 

三浦が初トップを決めるかと思われたが…オーラスには白鳥が七対子ドラドラの3,000・6,000をツモり、跳満ツモ条件を満たして逆転。

 

 

白鳥は大きな4着もありながら3・4回戦と連勝を決め、プラスを持ち帰ることに成功した。

白鳥 +31.8P
三浦 +16.9P
黒沢 ▲16.8P
井出 ▲31.9P

4回戦終了時点のトータルポイントは画像の通り。

 

 

 

卓内トップは4戦全て浮きで終えた三浦。黒沢にとっては苦しい1日となった。

次回A2リーグの放送は4月11日。
対局者は柴田吉和、猿川真寿、古橋崇志、石川正明。
解説は藤島健二郎が務めます。

次回も是非お楽しみに!

(文・浜野太陽)

第5期若獅子戦ベスト8Bレポート

ベスト8B卓に出場した選手は

 

 

山本祐輔(予選3位)
岡崎涼太(予選4位)
貝原香(予選8位)
朝野叶(推薦枠)
以上の4名。

 

 

1回戦南場の親番で3局連続大物手を決めた朝野が大トップを取り好スタートを切るも、2回戦から失速してリードが一気に縮まると

 

 

1人離されていた岡崎も、3回戦で難しい手牌をホンイツトイトイの4,000オールに仕上げたことで戦線復帰に成功。
勝負の行方は最終戦までもつれる展開になりました。

 

 

最終戦はここまでトータルプラスの貝原・山本が優勢のまま南場に入ると、なんとか突破口を見つけたい朝野が岡崎のリーチ後に発を大明カン。
カンドラを1枚乗せた発ドラ2で1,600・3,200の1本場をアガって上位2名に喰らいつき

 

 

次局の親番でリーチ一発ツモドラの4,000オールをアガリ、貝原・山本の背後に迫ります。

 

 

南3局、4番手の岡崎が発ドラ2高めイーペーコーのテンパイ。
6,000オールを引ければ全員が横並びになる状況で勝負のリーチをかけましたが、これが流局となりチャンスを掴めず。

 

 

この回の着順が4着に落ちたことで朝野に5.5ポイント差まで迫られた山本は、オーラスを凌いでなんとか逃げ切り。

ベスト8B卓からの決勝進出は

 

1位通過:貝原香

 

2位通過:山本祐輔

以上の2名に決まりました。

<最終結果>
貝原+23.6P 山本+8.1P 朝野+2.6P 岡崎▲34.3P

(文:越野智紀)

【麻雀最強戦2023 最高勝率決戦】優勝は猿川真寿!

3月26日(日)15時より、「麻雀最強戦2023 最高勝率決戦」が行われた(司会:小山剛志/アシスタント:高見奈央/実況:日吉辰哉/解説:瀬戸熊直樹/ナビゲーター:梶本琢程)。

その模様はAbema麻雀チャンネルにて生配信され、猿川真寿が優勝を勝ち取った。

 

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麻雀最強戦キンマweb-近代麻雀

第5期桜蕾戦決勝レポート

【入会1年目での偉業!御子柴佑梨がスタイルを貫き通して逆転優勝】

毎回様々なドラマを生む桜蕾戦。第5期の決勝は藤根梨沙・後藤咲・御子柴佑梨・川上玲による対戦。

 

 

桜蕾戦でも入会期は34~38期と幅広く、実力者から新人までが覇を競うことになった。

勝負は1戦目から大きく動いた。
東4局。8種9牌の配牌だった藤根が国士無双に向かうと、1シャンテンの段階でリーチをかけた御子柴に対して無筋の五筒をプッシュ。その後テンパイすると、川上から4枚目の北でロン。

 

 

初戦から国士無双が飛び出した。

このアガリで1回戦大トップとなった藤根。2回戦は御子柴・後藤との三つ巴のトップ争いを制して連勝すると、
3回戦の東1局には後藤のリーチにひるまずタンヤオ・ピンフ・ツモ・三色・イーペーコー・ドラ2の4,000・8,000(+1,000)。

 

 

一時は2位に100ポイント以上の差をつけて、ワンサイドゲームに持ち込んだかに思われた。
ところがこの差は、この3回戦中のわずか8局で吹き飛んでしまう。

その始まりは東3局2本場。御子柴の先制リーチに対し、親番の藤根がテンパイ。
手を緩めずにリーチをかけるが、宣言牌の六万が捕まり5,200(+1,600)の失点。

 

 

そして、このアガリをきっかけに御子柴の猛ラッシュが始まった。
南1局に川上から8,000を加点すると、親番の南2局1本場には後藤から12,000(リーチ・一発・ピンフ・裏2)。

 

 

3本場には七対子で粘るトップの藤根から7,700直撃(リーチ・ドラ2)。

 

 

さらに4本場にはリーチ・ピンフ・ツモ・ドラの2,600オール(+1,200)。

 

 

この中~高打点連発で、御子柴は藤根と最終戦順位勝負に持ち込む。

その最終4回戦。東1局親番の藤根は川上から12,000をアガリ先手を取る。

 

 

しかし2本場に御子柴は藤根とのリーチ勝負に競り勝って2,000・4,000(+2,600)で追いつく。

 

 

すると続く東2局には御子柴がリーチ・ツモ・ハイテイ・裏の2,000・4,000。

 

 

ここで得たリードが効き、その後の藤根の反撃を振り切った御子柴佑梨が第5代桜蕾の座に就いた。

前半に大量リードを持ちながら逆転負けとなった藤根。

「3回戦を終わって御子柴さんより上にいれば楽になるかなと思った。ポイントには自信がなかった」と涙ながらに話した。

 

 

麻雀に限らず、競技は追われるもののプレッシャーから逃げ切って勝つことの方が難しいと言われる。だからこそ、将来藤根がタイトルを掴んだ時に、今回の経験が大きく生きることになることを期待してやまない。

一方、御子柴は藤根が大逃げする展開を受け、「自分に今できる麻雀を打って、悔いが残らないようにしよう」と話した。3回戦に藤根に追いついても舞い上がることなく、自分の今の実力と常に向き合い掴んだ、無欲の勝利になった。

 

 

38期後期入会でプロ入りしてまだ半年ほど。優勝したことだけでなく、今回決勝まで戦い抜いたことが、飛躍への大きなきっかけになるはずだ。

「これから先、自分の実力でタイトルを獲れたと思えるように一生懸命麻雀を頑張って勉強していくので、応援して頂けたらと思います。」

この日最後に見せた涙とともに出た御子柴の言葉からは、大きな可能性と決意が感じられた。

 

 

 

(文:梅中悠介)

第13期麻雀グランプリMAX 決勝最終日レポート

【第13期麻雀グランプリMAX 現鳳凰位のHIRO柴田が2冠達成!】

 

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第13期麻雀グランプリMAX
決勝対局者は

HIRO柴田
二階堂瑠美
吉田直
白鳥翔

 

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解説 佐々木寿人・三浦智博
実況 部谷幸則

【5回戦】

白鳥が変則3メンチャンの先制リーチ。

トータル首位のH柴田もカン六万テンパイ、撤退を拒絶するかのような追っかけリーチを打つが

 

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ここは待ちの多い白鳥に軍配。H柴田からの7,700(+1,000)の直撃に成功する。

南3局には親番の吉田がリーチを打ち、瑠美から高めの四万ロンで12,000。

 

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上下のポイント差が詰まる展開となり、追う側はこのままの着順で終わらせたかったが

 

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オーラスはH柴田がアガってラス回避。

【6回戦】

H柴田がドラ雀頭、高め567のリーチを打ち、安めの八索でも嬉しい4,000オールのツモアガリ。

 

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波に乗りかけるH柴田の親番を瑠美が満貫を被せて終わらせるが

 

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東3局にH柴田が6巡目リーチ。今度は高めの四筒ツモで跳満に仕上げてトップを取った。

 

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【7回戦】

起家の吉田がドラ雀頭のピンフテンパイ。リーチしたい衝動を抑えて、H柴田から5,800の直撃を決める。

 

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吉田が連荘して2本場も確定三色の親満テンパイを入れるが

 

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H柴田がヤミテンでメンゼン清一色。
吉田が六索を掴んでしまい、痛恨の跳満放銃。

H柴田はこの時点で100ポイント超えのリードを持ったが、待ったをかけたのは瑠美。

2,000・3,900
2,600オール
3,900オールは4,000オール

連続のアガリでこの半荘のトップ目に立ち

 

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オーラスはH柴田を3着に落とす直撃を決めて瑠美が1人浮きトップ。

 

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【最終 8回戦】

最終戦でトップ目を走るのは瑠美。

東4局には2,000・3,900を親被りさせ、H柴田にあと3.0ポイントまで迫る。

 

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南1局にH柴田は三筒六筒待ちテンパイ。

白を暗カンすると

 

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リンシャンツモが六筒

2,000・3,900で再び瑠美を突き離す。

【オーラスの条件】

瑠美は跳満ツモ
H柴田から6,400
吉田・白鳥から倍満

吉田はツモダブル役満
H柴田から四倍役満

白鳥はツモトリプル役満
出アガリは四倍役満

 

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瑠美がメンホン四暗刻のイーシャンテンまで手を育てるも、全員ノーテンで流局。

第13期麻雀グランプリMAX
優勝はHIRO柴田。2月の鳳凰位戴冠後、最初のビッグタイトルを制して2冠達成となった。

 

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(文・吾妻さおり)

女流プロ麻雀日本シリーズ2023 プレーオフ第2節レポート

仲田加南・岡田紗佳が決勝の椅子を獲得!女流プロ麻雀日本シリーズ2023プレーオフ第2節レポート

3月22日(水)、女流プロ麻雀日本シリーズ2023プレーオフ第2節が放送された。

 

ここまでの試合結果から瑞原明奈・魚谷侑未が既に決勝進出を決めている。
第2節では、ここまで勝ち残った8名によりプレーオフ4・5回戦(各自1半荘)が行われ、1名が決勝進出・3名が敗退。さらに残った4名によりプレーオフ6回戦を行い、決勝の最後の椅子が決まる。

前日にはMリーグのレギュラーシーズンが終了し、熱狂冷めやらぬ中で注目の対局となった。

 

★プレーオフ4回戦:水崎ともみvs岡田紗佳vs二階堂瑠美vs小宮悠

 

4回戦は偶数順位の4名による対局。この半荘での決勝通過が狙える水崎・岡田は互いを上回ることが最低目標。欲を言えば大きなトップを獲得し、5回戦を戦う仲田に条件を押し付けたいところだ。また、小宮・瑠美はこの半荘での勝ち上がりは難しく、2着以上を確保して残り1戦に懸けるという手もある。それぞれテーマを持った上での1戦となった。

東1局、岡田が2巡目の白をスルーしてドラを重ね、五万ポンから白バックの発進。白・ドラと引き入れ大きな4,000オール。

 

 

さらに東3局、水崎・岡田の2軒リーチ。ここは岡田が高目で8,000の直撃!早くも岡田と水崎が並びに。

 

 

2人が局面をリードする場面が続くも、南2局には親番の瑠美がリーチタンヤオピンフドラ3のリーチ。ツモって裏ドラを乗せ、トップまで浮上する8,000オール!

 

 

オーラスにもテンパイ料の差で岡田をかわし、6回戦進出をほぼ決めるトップを獲得。水崎は痛恨の4着で6位まで後退。最終戦勝負という格好となった。

瑠美 +27.8P
岡田 +13.9P
小宮 ▲10.5P
水崎 ▲31.2P

 

★プレーオフ5回戦:仲田加南vs黒沢咲vs和久津晶vsりんのなお

 

ここまでマイナスしているりんのが獅子奮迅の活躍を見せる。東1局、親番でイーペーコー確定のリーチをかけ、高目の中をツモっての4,000オール。

 

 

幸先の良いスタートを決めると、東3局にはツモ・役・メンホン・三暗刻、南3局2本場にはリーチ・ツモ・タンヤオ・イーペーコー・ドラドラの跳満ツモ!

 

 

和久津もオーラス親番には4,000オールのアガリを決め、りんのと共に6回戦通過。

仲田は後手に回る展開が多かったものの、要所でアガリを決めポイントをキープ。これまでの貯金を活かし、岡田・水崎を抑え3つ目の決勝の椅子を獲得した。

りんの +34.4P
和久津 +16.8P
仲田  ▲15.4P
黒沢  ▲35.8P

 

★プレーオフ6回戦:4位vs5位vs6位vs7位

 

決勝の最後の椅子を懸けたプレーオフ最終戦が始まった。トータルポイントに大きな差はなく、ほぼトップを取った者が決勝進出という形だ。

東1局、和久津が役トイトイドラ3の仕掛け。中が欲しい和久津であったが、ここは岡田が中を待ちにしてのリーチをかけ、最後の1枚をツモ!

 

 

リードを手にした岡田であったが、東3局にりんのの親リーチに追いつき勝負をかけると12,000の放銃。

 

 

南場へ移ると、和久津が粘って6本場まで連荘。岡田・りんの・和久津と三つ巴の争いになるも…南3局1本場には3者のめくり合いを制した岡田に裏ドラ2枚!

 

 

この5,200が決め手となり、岡田が決勝戦最後の椅子を手にした。

岡田 +30.4P
和久津+11.3P
りんの ▲1.8P
水崎 ▲39.9P

この結果から、女流プロ麻雀日本シリーズ2023決勝進出者は瑞原明奈、魚谷侑未、仲田加南、岡田紗佳の4名となった。
超人気選手が揃った決勝戦をぜひお楽しみに!

(文・浜野太陽)

第5期桜蕾戦ベスト8B卓レポート

【第5期桜蕾戦ベスト8B卓 藤根梨沙・御子柴佑梨が決勝進出】

桜蕾戦ベスト8B卓 対局者

藤根梨沙(とうねりさ)
御子柴佑梨(みこしばゆり)
廣岡璃奈(ひろおかりな)
内田みこ(うちだみこ)

 

 

解説 白銀紗希
実況 大和

 

【1回戦】

御子柴の配牌は決して良くなかったが、ドラ白を2回引いて勝負手に。

 

 

リーチを打って跳満ツモとなり、1回戦のトップを取る。

 

【2回戦】

起家の廣岡がリーチを打ち、ツモって裏ドラ2枚。4,000オールでリードすると

 

 

南場の親番でもチンイツで親満のアガリ。2回戦は廣岡がトップを取る。

 

 

藤根は南3局にリーチタンヤオピンフ一発の8,000のアガリ。
2着2回で好位置をキープする。

 

【3回戦】

3回戦は荒れ場に。
まずは御子柴がドラ含みのイーペーコー3メンチャンの追っかけリーチを打ち、満貫のアガリ。

 

 

南2局には親番の藤根が2局連続の跳満ツモ。
一気に混戦から抜け出し、1枠確保。

 

 

3本場には廣岡がリーチ。
御子柴のテンパイ打牌が高めのダブ南となり、裏ドラ2枚で満貫の直撃。

 

 

オーラスは親番の内田が2局連続で満貫のツモアガリを決めてこの半荘の2着にまで浮上。

 

 

【最終 4回戦】

南3局。
親番が落ちた上に廣岡と50.1ポイント差をつけられた御子柴は万事休すかと思われたが

 

 

終盤にリーチを打ち、高めの八索を一発ツモ。裏ドラも乗って跳満となり、一撃で廣岡に2.1P差まで詰め寄る。

【オーラスの条件】

親番は内田

御子柴はツモ500・1,000
廣岡から1,000
藤根・内田から2,300

廣岡はラス落ちNGの為、藤根への放銃も出来ない。

 

 

オーラス。
親番の内田は三元牌が全てトイツの配牌をもらい、この土壇場で瞬く間に高め大三元のテンパイを入れる。

中は山に2枚残っていたが

 

 

大三元は実る事なく、御子柴の500・1,000ツモアガリで終局。

ベスト8B卓からは藤根梨沙・御子柴佑梨が決勝進出を決めた。

 

 

第5期桜蕾戦決勝は
2023/3/31(金) 14:00

川上玲
後藤咲
藤根梨沙
御子柴佑梨

解説 和久津晶・伊達朱里紗
実況 大和

(文・吾妻さおり)

第5期桜蕾戦ベスト8A卓レポート

【第5期桜蕾戦ベスト8A卓 川上玲・後藤咲が決勝進出】

本日の対局者は
後藤咲(ごとうさき)
松島桃花(まつしまももか)
川上玲(かわかみれい)
中田花奈(なかだかな)

 

 

解説 仲田加南
実況 大和
WRCルールで4回戦
上位2名が勝ち上がり

1回戦は川上の1人浮きでオーラスへ。
オーラスは後藤がアガってラスから2着まで浮上。

 

 

2回戦も途中までは後藤と川上がリードしていたが

 

 

松島が親番でリーチを打ち、ツモって裏ドラ1枚で4,000オールで2回戦トップ。

南3局には中田が1,000オールを2回アガって点差を詰める。

 

 

オーラスも中田がリーチイーペーコードラドラのカン七筒をアガって浮きの2着に。

 

 

3回戦。
松島は親番で2,000オールをツモって連荘し、45,200点まで点棒を増やす。川上と2人で逃げ切り体制を作りたい所だったが

 

 

4本場では川上がリーチ一発ツモドラ、裏ドラ3枚の跳満ツモ。

 

 

南1局2本場にも一発ツモ裏で満貫を加点すると、南3局の親番では高め456の六筒ツモでまたもや6,000オール。

最終戦を待たずして川上が1枠を確保した。

 

 

最終4回戦。
東1局は親番の後藤がペン七万の先制リーチ。

 

 

多少親に振っても安泰の川上が局を流すべく無筋の四万を切って追っかけリーチ。

松島はすでに五万八万テンパイを入れていた。

六索は後藤の現物だが、2軒のスジを追って七万切りとしてしまう。

 

 

後藤は一発と裏ドラ1枚で7,700は8,000(+2,000)の直撃に成功。

しかし激痛の放銃となった松島も崩れずアガリを重ね、後藤に跳満直撃・倍満ツモ条件を押し付ける。

 

 

オーラスの後藤の手はドラもなく、打点の種は見えなかったが、西六筒を暗カンしてドラを増やす。

ツモリ三暗刻の北一索のシャンポンリーチを打ち

 

 

一発ツモ!
倍満にするには裏ドラが3枚必要だったが、5枚乗って勝ち上がり条件をクリア。

 

 

以上の結果により、川上玲・後藤咲の2名が第5期桜蕾戦決勝進出を決めた。

(文・吾妻さおり)