第32期A2リーグ最終節B卓レポート 古橋 崇志

第32期鳳凰戦A2リーグ最終節B卓。
本日は9節終了時の9位、11位、13位、15位の組み合わせ。
ポイントは以下の通り。

9位櫻井秀樹▲0.2P
11位ダンプ大橋▲23.2P
13位(暫定14位)白鳥翔▲94.1P
15位二階堂亜樹▲117.4

残留に向けての目安は暫定12位滝沢和典の▲52.0P。
白鳥、二階堂としては実現不可能な数字では決してない。
また、櫻井、ダンプにとっては安心できる数字では決してない。

1回戦
今回の対局者4名の守備型の雀風を考えれば小場で進むのか。
もしくはポイント状況的に後がない白鳥、二階堂が捨て身で攻めて荒れ場となるのか。
そんな事を考えていた東1局、二階堂のツモのみで幕が上がる。

危険牌を打たず、役無しにし、テンパイを維持しながらのツモアガリ。
やはりポイント差があろうと、あくまで自分の麻雀を打ち切ると言う事か。
比較的早い展開でオーラスを迎え、トップ目白鳥が10巡目テンパイ。

二索二索三索三索四索四索八索八索九索九索東白白中  ドラ中

東は1枚切れ、中は生牌。安全かつ高打点を見てドラタンキに受けるかと思われたが、白鳥の選択は何とドラを切っての東タンキ!
この白鳥が切ったドラの中を二階堂がポン!残留に向けた一騎打ち。ここで負けた者が降級にまた一歩近づく。

16巡目、テンパイを入れていた二階堂が東を掴んでしまう。
苦渋の表情を浮かべる二階堂、一瞬止まるかと思ったがここは勝負を選択!
8,000点の放銃で2着からラスまで転落してしまう。

逆に、この勝負所を制した白鳥。43,000点の1人浮きのトップ。
滝沢との差は20ポイントを切った。

2回戦
東2局、親番の櫻井がピンフドラの2,900。
1本場ダブ東ホンイツドラの4,000は4,100オール!
2本場ホンイツドラ2の4,000は4,200オール!

この連荘を歓迎するのは卓外の滝沢、佐々木。同卓者3名はたまったものではない。
このままの勢いで1人浮きのトップをモノにした櫻井。一足先に残留の切符を手中に収めた。
そして1回戦とは打って変わってノーホーラの白鳥。滝沢との差は約35ポイントとなった。

3回戦
東3局白鳥の親番。6巡目にこの形。

四万五万五索六索七索四筒五筒六筒七筒七筒七筒東東  ツモ三万  ドラ四索

500オールのツモアガリである。しかし、白鳥はツモの宣言をせず東切り!
ここは加点のチャンスと踏んだか、次巡、狙い通り六筒を引き入れ4面張のリーチ!
そして高目の五筒をツモリ2,600オール!

この勢いで加点しオーラスを迎え白鳥は49,200点持ちのトップ目。
一方ダンプは20,000持ちのラス目。
このまま3回戦が終了すると、
11位滝沢▲52.0P
12位白鳥▲60.2P
13位佐々木▲61.2P
14位ダンプ▲62.4P
となってしまう。
まさかのダンプが降級か!
と、思われたがここは元A1リーガーの底力。
8本場まで積み上げ6万点超えの大トップとし、櫻井に続き残留濃厚となった。

4回戦
白鳥と滝沢のポイント差は20.4ポイント。
期首順位は滝沢が上位の為、同点の場合は滝沢が残留となる。
白鳥は1人浮きのトップならば38,500点。2人・3人浮きのトップならば42,500点が必要だ。
人生でこれほどトップを取りたい半荘は中々ないだろう。
白鳥翔(29)最後の闘いが始まる。

東1局、崖っぷちの亜樹が七対子ドラ2の6,000オール!
まだまだ諦めないと気迫が伝わってくるアガリだ。

これで苦しくなった白鳥だが、気迫ならば負けてはいない。
次局、満貫を力強くツモアガリ原点復帰。その後も加点し、南3局白鳥最後の親番。持ち点は38,500点の2着目。
トップ目の亜樹が沈まない事を前提とすれば残留まであと4,000点。
3巡目に以下の形。

二万四万七万八万七索八索九索一筒二筒六筒六筒七筒八筒南  ドラ南

ここが運命の分かれ道であった。白鳥はドラの南切りを選択!
そして九筒三万と引き入れリーチ!!一発で高目の九万をツモリ4,000オールのアガリ!

二万三万四万七万八万七索八索九索六筒六筒七筒八筒九筒  リーチ  ツモ九万

このアガリで残留を決めた白鳥。最年少Aリーガーの旅は来期も続く。

100

この結果、櫻井・ダンプ・白鳥の残留が確定。
滝沢はC卓の結果待ちとなった。

プロリーグ(鳳凰戦)レポート/第32期A2リーグ最終節B卓レポート 古橋 崇志

第32期鳳凰戦A2リーグ最終節B卓。
本日は9節終了時の9位、11位、13位、15位の組み合わせ。
ポイントは以下の通り。
9位櫻井秀樹▲0.2P
11位ダンプ大橋▲23.2P
13位(暫定14位)白鳥翔▲94.1P
15位二階堂亜樹▲117.4
残留に向けての目安は暫定12位滝沢和典の▲52.0P。
白鳥、二階堂としては実現不可能な数字では決してない。
また、櫻井、ダンプにとっては安心できる数字では決してない。
1回戦
今回の対局者4名の守備型の雀風を考えれば小場で進むのか。
もしくはポイント状況的に後がない白鳥、二階堂が捨て身で攻めて荒れ場となるのか。
そんな事を考えていた東1局、二階堂のツモのみで幕が上がる。
危険牌を打たず、役無しにし、テンパイを維持しながらのツモアガリ。
やはりポイント差があろうと、あくまで自分の麻雀を打ち切ると言う事か。
比較的早い展開でオーラスを迎え、トップ目白鳥が10巡目テンパイ。
二索二索三索三索四索四索八索八索九索九索東白白中  ドラ中
東は1枚切れ、中は生牌。安全かつ高打点を見てドラタンキに受けるかと思われたが、白鳥の選択は何とドラを切っての東タンキ!
この白鳥が切ったドラの中を二階堂がポン!残留に向けた一騎打ち。ここで負けた者が降級にまた一歩近づく。
16巡目、テンパイを入れていた二階堂が東を掴んでしまう。
苦渋の表情を浮かべる二階堂、一瞬止まるかと思ったがここは勝負を選択!
8,000点の放銃で2着からラスまで転落してしまう。
逆に、この勝負所を制した白鳥。43,000点の1人浮きのトップ。
滝沢との差は20ポイントを切った。
2回戦
東2局、親番の櫻井がピンフドラの2,900。
1本場ダブ東ホンイツドラの4,000は4,100オール!
2本場ホンイツドラ2の4,000は4,200オール!
この連荘を歓迎するのは卓外の滝沢、佐々木。同卓者3名はたまったものではない。
このままの勢いで1人浮きのトップをモノにした櫻井。一足先に残留の切符を手中に収めた。
そして1回戦とは打って変わってノーホーラの白鳥。滝沢との差は約35ポイントとなった。
3回戦
東3局白鳥の親番。6巡目にこの形。
四万五万五索六索七索四筒五筒六筒七筒七筒七筒東東  ツモ三万  ドラ四索
500オールのツモアガリである。しかし、白鳥はツモの宣言をせず東切り!
ここは加点のチャンスと踏んだか、次巡、狙い通り六筒を引き入れ4面張のリーチ!
そして高目の五筒をツモリ2,600オール!
この勢いで加点しオーラスを迎え白鳥は49,200点持ちのトップ目。
一方ダンプは20,000持ちのラス目。
このまま3回戦が終了すると、
11位滝沢▲52.0P
12位白鳥▲60.2P
13位佐々木▲61.2P
14位ダンプ▲62.4P
となってしまう。
まさかのダンプが降級か!
と、思われたがここは元A1リーガーの底力。
8本場まで積み上げ6万点超えの大トップとし、櫻井に続き残留濃厚となった。
4回戦
白鳥と滝沢のポイント差は20.4ポイント。
期首順位は滝沢が上位の為、同点の場合は滝沢が残留となる。
白鳥は1人浮きのトップならば38,500点。2人・3人浮きのトップならば42,500点が必要だ。
人生でこれほどトップを取りたい半荘は中々ないだろう。
白鳥翔(29)最後の闘いが始まる。
東1局、崖っぷちの亜樹が七対子ドラ2の6,000オール!
まだまだ諦めないと気迫が伝わってくるアガリだ。
これで苦しくなった白鳥だが、気迫ならば負けてはいない。
次局、満貫を力強くツモアガリ原点復帰。その後も加点し、南3局白鳥最後の親番。持ち点は38,500点の2着目。
トップ目の亜樹が沈まない事を前提とすれば残留まであと4,000点。
3巡目に以下の形。
二万四万七万八万七索八索九索一筒二筒六筒六筒七筒八筒南  ドラ南
ここが運命の分かれ道であった。白鳥はドラの南切りを選択!
そして九筒三万と引き入れリーチ!!一発で高目の九万をツモリ4,000オールのアガリ!
二万三万四万七万八万七索八索九索六筒六筒七筒八筒九筒  リーチ  ツモ九万
このアガリで残留を決めた白鳥。最年少Aリーガーの旅は来期も続く。
100
この結果、櫻井・ダンプ・白鳥の残留が確定。
滝沢はC卓の結果待ちとなった。

第19期特別昇級リーグ 決勝成績表

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 合計
1 中村 慎吾 85.8 15.8 57.8 15.1 ▲ 15.9 14.4 26.9 60.8 260.7
2 斉藤 豪 40.5 ▲ 38.4 71.5 16.5 38.5 1.5 48.9 ▲ 30.8 148.2
3 一井 慎也 71.9 ▲ 5.5 ▲ 12.0 27.6 30.9 54.2 ▲ 3.5 ▲ 33.3 130.3
4 吉野 敦志 ▲ 11.7 25.0 ▲ 9.4 36.7 ▲ 0.7 ▲ 17.3 8.9 2.3 33.8
5 今泉 誠一 ▲ 27.8 ▲ 21.9 9.3 54.8 ▲ 8.4 ▲ 35.9 ▲ 21.6 ▲ 51.5
6 大和田 篤史 4.0 ▲ 17.3 ▲ 6.1 ▲ 34.5 38.7 ▲ 31.7 ▲ 12.5 ▲ 59.4
7 蛯原 朗 ▲ 57.9 32.9 75.9 ▲ 36.1 ▲ 41.8 ▲ 24.0 ▲ 14.2 ▲ 65.2
8 犬見 武史 3.0 ▲ 78.0 56.4 ▲ 0.7 ▲ 61.0 38.8 ▲ 32.9 ▲ 74.4
9 柴田 吉和 10.7 9.7 20.4
10 井出 康平 103.9 15.9 7.2 17.0 144.0
11 小島 広宣 0.1 24.6 25.7 70.0 120.4
12 松岡 千晶 0.8 55.3 ▲ 13.2 ▲ 58.0 ▲ 15.1
13 弘中 栄司 ▲ 52.6 35.2 ▲ 46.3 ▲ 32.8 19.7 ▲ 76.8
14 月江 いくこ 1.4 ▲ 16.6 ▲ 13.9 ▲ 70.4 ▲ 99.5
15 伊藤 大輔 ▲ 16.2 ▲ 4.3 ▲ 68.2 ▲ 25.2 ▲ 113.9
16 山田 学武 ▲ 17.7 ▲ 36.4 ▲ 55.6 ▲ 109.7
17 川原 舞子 ▲ 84.0 2.7 ▲ 79.1 ▲ 160.4
18 ケネス・徳田 10.8 21.7 32.5
19 石川 詩万 ▲ 9.2 ▲ 42.4 ▲ 51.6
20 石立 岳大 37.0 37.0
21 平野 良栄 ▲ 113.8 ▲ 113.8

特別昇級リーグ 成績表/第19期特別昇級リーグ 決勝成績表

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 合計
1 中村 慎吾 85.8 15.8 57.8 15.1 ▲ 15.9 14.4 26.9 60.8 260.7
2 斉藤 豪 40.5 ▲ 38.4 71.5 16.5 38.5 1.5 48.9 ▲ 30.8 148.2
3 一井 慎也 71.9 ▲ 5.5 ▲ 12.0 27.6 30.9 54.2 ▲ 3.5 ▲ 33.3 130.3
4 吉野 敦志 ▲ 11.7 25.0 ▲ 9.4 36.7 ▲ 0.7 ▲ 17.3 8.9 2.3 33.8
5 今泉 誠一 ▲ 27.8 ▲ 21.9 9.3 54.8 ▲ 8.4 ▲ 35.9 ▲ 21.6 ▲ 51.5
6 大和田 篤史 4.0 ▲ 17.3 ▲ 6.1 ▲ 34.5 38.7 ▲ 31.7 ▲ 12.5 ▲ 59.4
7 蛯原 朗 ▲ 57.9 32.9 75.9 ▲ 36.1 ▲ 41.8 ▲ 24.0 ▲ 14.2 ▲ 65.2
8 犬見 武史 3.0 ▲ 78.0 56.4 ▲ 0.7 ▲ 61.0 38.8 ▲ 32.9 ▲ 74.4
9 柴田 吉和 10.7 9.7 20.4
10 井出 康平 103.9 15.9 7.2 17.0 144.0
11 小島 広宣 0.1 24.6 25.7 70.0 120.4
12 松岡 千晶 0.8 55.3 ▲ 13.2 ▲ 58.0 ▲ 15.1
13 弘中 栄司 ▲ 52.6 35.2 ▲ 46.3 ▲ 32.8 19.7 ▲ 76.8
14 月江 いくこ 1.4 ▲ 16.6 ▲ 13.9 ▲ 70.4 ▲ 99.5
15 伊藤 大輔 ▲ 16.2 ▲ 4.3 ▲ 68.2 ▲ 25.2 ▲ 113.9
16 山田 学武 ▲ 17.7 ▲ 36.4 ▲ 55.6 ▲ 109.7
17 川原 舞子 ▲ 84.0 2.7 ▲ 79.1 ▲ 160.4
18 ケネス・徳田 10.8 21.7 32.5
19 石川 詩万 ▲ 9.2 ▲ 42.4 ▲ 51.6
20 石立 岳大 37.0 37.0
21 平野 良栄 ▲ 113.8 ▲ 113.8

第14期関西太閤位決定戦

1日目

名前 横山 貫上 花岡 仁科
1回戦 持ち点 △ 1.6 20.5 △ 7.5 △ 11.4
順位点 △ 1.0 12.0 △ 3.0 △ 8.0
1回戦計 △ 2.6 32.5 △ 10.5 △ 19.4
2回戦 持ち点 39.1 △ 17.4 2.1 △ 23.8
順位点 8.0 △ 4.0 4.0 △ 8.0
2回戦計 47.1 △ 21.4 6.1 △ 31.8
小計 44.5 11.1 △ 4.4 △ 51.2
3回戦 持ち点 1.3 △ 1.5 △ 9.4 9.6
順位点 4.0 △ 4.0 △ 8.0 8.0
3回戦計 5.3 △ 5.5 △ 17.4 17.6
小計 49.8 5.6 △ 21.8 △ 33.6
4回戦 持ち点 17.0 △ 20.0 △ 0.2 3.2
順位点 8.0 △ 8.0 △ 4.0 4.0
4回戦計 25.0 △ 28.0 △ 4.2 7.2
小計 74.8 △ 22.4 △ 26.0 △ 26.4
5回戦 持ち点 △ 0.9 △ 0.1 △ 4.7 5.7
順位点 △ 3.0 △ 1.0 △ 8.0 12.0
5回戦計 △ 3.9 △ 1.1 △ 12.7 17.7
小計 70.9 △ 23.5 △ 38.7 △ 8.7
6回戦 持ち点 0.6 7.3 △ 3.9 △ 4.0
順位点 4.0 8.0 △ 4.0 △ 8.0
6回戦計 4.6 15.3 △ 7.9 △ 12.0
合計 75.5 △ 8.2 △ 46.6 △ 20.7

2日目

名前 横山 貫上 花岡 仁科
1日目 合計 75.5 △ 8.2 △ 46.6 △ 20.7
7回戦 持ち点 △ 2.7 △ 14.9 16.0 1.6
順位点 △ 4.0 △ 8.0 8.0 4.0
7回戦計 △ 6.7 △ 22.9 24.0 5.6
小計 △ 6.7 △ 22.9 24.0 5.6
8回戦 持ち点 4.6 △ 8.1 14.4 △ 10.9
順位点 4.0 △ 4.0 8.0 △ 8.0
2回戦計 8.6 △ 12.1 22.4 △ 18.9
小計 77.4 △ 43.2 △ 0.2 △ 34.0
9回戦 持ち点 △ 17.2 24.4 △ 3.5 △ 3.7
順位点 △ 8.0 12.0 △ 1.0 △ 3.0
3回戦計 △ 25.2 36.4 △ 4.5 △ 6.7
小計 52.2 △ 6.8 △ 4.7 △ 40.7
10回戦 持ち点 0.6 13.5 △ 3.9 △ 10.2
順位点 4.0 8.0 △ 4.0 △ 8.0
4回戦計 4.6 21.5 △ 7.9 △ 18.2
小計 56.8 14.7 △ 12.6 △ 58.9
11回戦 持ち点 △ 1.9 11.3 △ 15.6 6.2
順位点 △ 4.0 8.0 △ 8.0 4.0
5回戦計 △ 5.9 19.3 △ 23.6 10.2
小計 50.9 34.0 △ 36.2 △ 48.7
12回戦 持ち点 2.6 6.2 △ 2.9 △ 5.9
順位点 4.0 8.0 △ 4.0 △ 8.0
6回戦計 6.6 14.2 △ 6.9 △ 13.9
合計 57.5 48.2 △ 43.1 △ 62.6


関西プロリーグ 成績表/第14期関西太閤位決定戦

1日目

名前 横山 貫上 花岡 仁科
1回戦 持ち点 △ 1.6 20.5 △ 7.5 △ 11.4
順位点 △ 1.0 12.0 △ 3.0 △ 8.0
1回戦計 △ 2.6 32.5 △ 10.5 △ 19.4
2回戦 持ち点 39.1 △ 17.4 2.1 △ 23.8
順位点 8.0 △ 4.0 4.0 △ 8.0
2回戦計 47.1 △ 21.4 6.1 △ 31.8
小計 44.5 11.1 △ 4.4 △ 51.2
3回戦 持ち点 1.3 △ 1.5 △ 9.4 9.6
順位点 4.0 △ 4.0 △ 8.0 8.0
3回戦計 5.3 △ 5.5 △ 17.4 17.6
小計 49.8 5.6 △ 21.8 △ 33.6
4回戦 持ち点 17.0 △ 20.0 △ 0.2 3.2
順位点 8.0 △ 8.0 △ 4.0 4.0
4回戦計 25.0 △ 28.0 △ 4.2 7.2
小計 74.8 △ 22.4 △ 26.0 △ 26.4
5回戦 持ち点 △ 0.9 △ 0.1 △ 4.7 5.7
順位点 △ 3.0 △ 1.0 △ 8.0 12.0
5回戦計 △ 3.9 △ 1.1 △ 12.7 17.7
小計 70.9 △ 23.5 △ 38.7 △ 8.7
6回戦 持ち点 0.6 7.3 △ 3.9 △ 4.0
順位点 4.0 8.0 △ 4.0 △ 8.0
6回戦計 4.6 15.3 △ 7.9 △ 12.0
合計 75.5 △ 8.2 △ 46.6 △ 20.7

2日目

名前 横山 貫上 花岡 仁科
1日目 合計 75.5 △ 8.2 △ 46.6 △ 20.7
7回戦 持ち点 △ 2.7 △ 14.9 16.0 1.6
順位点 △ 4.0 △ 8.0 8.0 4.0
7回戦計 △ 6.7 △ 22.9 24.0 5.6
小計 △ 6.7 △ 22.9 24.0 5.6
8回戦 持ち点 4.6 △ 8.1 14.4 △ 10.9
順位点 4.0 △ 4.0 8.0 △ 8.0
2回戦計 8.6 △ 12.1 22.4 △ 18.9
小計 77.4 △ 43.2 △ 0.2 △ 34.0
9回戦 持ち点 △ 17.2 24.4 △ 3.5 △ 3.7
順位点 △ 8.0 12.0 △ 1.0 △ 3.0
3回戦計 △ 25.2 36.4 △ 4.5 △ 6.7
小計 52.2 △ 6.8 △ 4.7 △ 40.7
10回戦 持ち点 0.6 13.5 △ 3.9 △ 10.2
順位点 4.0 8.0 △ 4.0 △ 8.0
4回戦計 4.6 21.5 △ 7.9 △ 18.2
小計 56.8 14.7 △ 12.6 △ 58.9
11回戦 持ち点 △ 1.9 11.3 △ 15.6 6.2
順位点 △ 4.0 8.0 △ 8.0 4.0
5回戦計 △ 5.9 19.3 △ 23.6 10.2
小計 50.9 34.0 △ 36.2 △ 48.7
12回戦 持ち点 2.6 6.2 △ 2.9 △ 5.9
順位点 4.0 8.0 △ 4.0 △ 8.0
6回戦計 6.6 14.2 △ 6.9 △ 13.9
合計 57.5 48.2 △ 43.1 △ 62.6


第136回:天空麻雀17優勝特別インタビュー 小島 武夫  インタビュアー:杉浦 勘介

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ここに1枚の写真がある。
日付は16年前・・・。

向かって左は、ご存知“ミスター麻雀”小島武夫プロ。
毎年大阪で行われている大学対抗麻雀大会の、記念すべきミレニアム開催にゲストで来場された時の写真である。

隣に写る学生の表情は硬い。
それもその筈、19歳になったばかりの若者は、大会に出場することのみならず、出身県外で麻雀を打つことすら初めてだったのだ。
麻雀プロの存在は戦術本や月刊誌などで知ってはいたが、実際に会うのはもちろん初めて。
しかもそれが、“ミスター麻雀”なのだから面食らうのも無理はない。
主体性の欠片も持ち合わせない若者は、引率の方に背中を押されるようにして、どうにか写真に納まった。

大会の成績はまずまずだったと記憶しているが、詳しいところまではわからない。
ただ、あれだけ多くの人が集まって、最後に優勝旗を掲げるのが1チーム(2名)だけだということが、とても新鮮に感じられたことを覚えている。
(※2000年開催大会は、現日本プロ麻雀連盟静岡支部所属、鈴木郁孝プロらの活躍により静岡理工科大が優勝)

競技麻雀にも麻雀プロにも全く関心のなかった若者は、この3年後、日本プロ麻雀連盟の門を叩く。
そして時は経ち・・・。

編集部『天空麻雀17男性大会で優勝されました小島先生のインタビュアーをお願いしたいのですが・・・(略)。』

この連絡を受け、快諾の文面を作成しながらぼんやりと思い出すのはあの日の情景だった。
間違いなく言えるのは、あの日大阪に行かなかったら・・・、小島武夫の英姿に触れなかったら・・・、今の自分もインタビューの依頼が飛んでくることもなかったということだ。
私は、何かに手繰り寄せられるような心地を味わいながら、取材の段取りに入った。

《新春某日、夏目坂スタジオにて》

【戦いの基本姿勢】
杉浦「先生、天空麻雀17優勝おめでとうございます!」

小島「いやぁ、ありがとう。」

杉浦「天空麻雀での優勝は2回目になりますよね。今回の決勝戦は、初優勝をかけた中堅どころの3名が相手でしたが、何か期すものはありましたか。」

小島「相手が誰だからというのは気にしないね。とくに気負ったところもなかったよ。」

杉浦「対局前のコメントでも、『意気込めば勝てるというものでもないから、真面目にしっかり打ちます』とおっしゃっていましたよね。」

小島「そうそう。気持ちを入れ込むんじゃなくて、牌の来方に素直に打つというのが基本にあるからね。気負ってみても空回りすることの方が多いから、狙うべき手を狙いながら冷静に打つということだね。」

杉浦「ですが、天空麻雀のようないわゆる短期決戦では、牌が来ない時でも何とかして切り拓いていかないとって考えてしまいます。」

小島「だけど、牌が来ない時はなかなかアガリに結びつかないよな。そういう時はまず焦らないこと。焦って無理をしてもろくなことにはならないからね。もちろんチャンスは窺うけれど、牌の形を見ながら自然体を崩さないことが大切なのよ。」

杉浦「自然体といえば、収録中に先生の携帯電話が鳴ってしまうというハプニングもありましたよね。オンエアーでもしっかり使われてましたよ。」

小島「それは覚えてないなぁ。そうだったか(笑)ガッハッハ。」

100

【圧勝劇】
杉浦「それでは、決勝戦を1回戦から振り返っていきたいのですが、いきなり開局の親番で連荘を重ねて、点棒は6万点台までいきましたよね。」

小島「まだ始まったばかりだから深くは考えないけどね、このリードを守って逃げようとは思わない。ツモの感触が悪くないから、当然それを意識して伸ばしにいくよ。」

杉浦「しかし、ここから前田プロ・山井プロも親番で連荘して追い上げに入ります。」

100

杉浦「そして、南場に入って親番という場面、まず、前田プロの先制リーチに対して三索を勝負してヤミテンと構えます。」

小島「これは待ちは苦しいけど、一応はテンパイじゃない。そして、リーチに安全という牌がないから、ここは歯を食いしばって1枚は勝負してみようという感じよね。ただ、アガリまでは苦しいと思っているから、今後の展開次第ではもう1枚三索を外していくことも考えてリーチはかけなかった。先制ならともかく、この形では追いかけないよな。それでは打ち過ぎというか、焦ってる感じもするからね。」

杉浦「さらには、山井プロ・滝沢プロからもリーチがかかったこの場面、4人リーチで途中流局を選択することもできましたが、ヤミテン続行としました。」

小島「土壇場になればなる程、何とかしてみようって気持ちになるんだけどね。牌を持ってくる瞬間は、果たしてツモるか、厳しい牌を握ったら七筒あたりを切って凌ごうかと思ってやっていたよ。途中流局は考えなかったなぁ(笑)ガハハ。」

杉浦「その結果、山井プロが見事一発ツモ!数百点の差まで肉薄してきました。」

100

小島「これは山井君をほめるべきだよな。三色を追ったら四筒で放銃となる場面を、ギリギリの勝負で回避してるじゃない。普段もそうだけど、やっぱりしっかりした麻雀を打ってるよ。これだけうまい打ち方をすれば、やっぱりツモるよな!」

杉浦「実際には、この追い上げを見てどうでしたか。」

小島「勝負事だからアガリが続く時もあれば、苦しい時もある。その心構えは卓に着く前からできているからね。ここは今までの自分の戦いを信じて逃げ切らなくては仕方ないじゃないかと思ったね。相手が仕掛けたからとか、相手が良いアガリをしたからとか、相手に合わせて打つというのは、時として『参った』と言うのと同じことになる。もちろん、対応が必要な場面は丁寧に打つけどね。」

杉浦「なるほど。この後、その意志通りに3連続で満貫をアガリ切り、大きなリードを持って2回戦を迎えます。」

小島「点棒は離せば離す程有利になるからね。次も好調を意識して、そうそう守りには入らないと思うよ。」

【決定打】
杉浦「場面は変わって2回戦、条件的にも苦しかった3者に並びを作られ、終盤の南2局を迎えて山井プロが一旦逆転、前田プロもそれを追って三つ巴という状況です。」

100

杉浦「分岐は9巡目、ここで打たれた3枚目の七索をスルーして、メンゼンにこだわりました。」

小島「これは鳴かないね。もう少し良い手に持っていこうと思うからね。」

杉浦「ただ、当面のライバル山井プロの親ですから、親番を落としたいという気持ちもありますよね。」

小島「それは当然あるけどね。ここで仮に仕掛けてアガってみても、大勢を左右するようなアガリにはならないじゃない。」

杉浦「確かに。譜を追ってみると、仕掛けていたらおそらくツモアガリとなりますが、依然として状況は苦しいですよね。」

小島「こういう追い込まれた時にはね、結局自分の麻雀を打ち抜くことだよ。さっきも言ったように、ここで動くのは相手に動かされてるのと同じ。立ち向かうべき相手にはしっかり立ち向かって叩き潰さないとやられるぞと思うからね。だから迂闊には引けない。苦しければ苦しい時程、強気に牌を切り飛ばしていくのよ。そうすれば、今度は相手の方が痺れると(笑)そういう考え方だよ。」

100

杉浦「そして、山井プロとの天王山のリーチ合戦を一発ツモで制して、これが実質の決まり手となりました!」

小島「しかし最後の牌を良く引いたなぁ!(笑)ガッハッハ。」

こうして、天空麻雀17男性大会は小島武夫プロの圧勝で幕を閉じた。
随所に見せた豪快なアガリに解説席も大興奮だったが、きっとお茶の間も沸かせたに違いない。
紙面の都合上、限られた局しか取り上げられなかったが、繰り返し再生するレコーダーいっぱいに、その勝負哲学が詰まっている。

こうした小島イズムを学べる場の1つに、毎週行われている勉強会がある。
取材に一段落つけた我々は、ちょうど日程の重なっていた勉強会に参加するため、四ツ谷道場へと向かった。

《四ツ谷へ向かう車中にて》

【勉強会】
小島「最近は勉強会に来る連中もずいぶん強くなったよなぁ。」

杉浦「けれど、今回の決勝戦では、先生が壁となって若手の挑戦を退けましたよね。」

小島「そういう意識は全くないんだよな。ただ目の前の牌に一生懸命になるということだよ。」

“麻雀プロ第一号”として、麻雀プロ小島武夫が誕生して、もう何年になるのだろうか。
それ以来、小島先生は、この麻雀に対するひたむきな姿勢を崩すことがない。
囲碁・将棋や落語のような師弟制度を持たない麻雀界で、我々後輩はもちろん、業界関係者や多くの麻雀ファンの方々までが、“先生”と敬慕する所以はここにあるのだろうと思う。
やがて会場に近づくと、傍輩たちの明るい声が漏れ聞こえてきた。

一同「先生、おはようございます!」

小島「よし!じゃあ早速始めようか。」

100

地方から通っている私は、毎週の勉強会に休まず出席することができない。
小島先生はそんな私の顔を見かけると、「勘介!せっかく来たんだからここに入りなさい」と、気さくに接してくださる。
とてもありがたいことだが、教えを乞うべき立場から志願するのが本筋だろう。
冒頭の写真から16年も経って、全く主体性が身に付いていない自分が情けない。
ただ、勉強会に参加して色々な考え方を知る中で、麻雀に対する思考は少し柔軟になってきたと思う。
インタビューが残っていたため、この日の勉強会は早めに退出させていただいた。

《酒席にて》

【“魅せる麻雀”】
小島「この店はなかなか良い雰囲気だな。まずはビールをもらおうかな。」

杉浦「お酒の種類もかなり豊富ですね。僕には全くわかりませんが・・・。」

小島「そういえばお前さん飲めないんだったな。おっ!肴も色々揃ってるな。よし、しめ鯖と牡蠣の天ぷらをいただこう。」

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杉浦「料理を待つ間、インタビュー記事を読まれる方へのメッセージなどありましたらお願いします。」

小島「メッセージか・・・。それは難しいなぁ。」

杉浦「では、麻雀のアドバイスということでいかがでしょうか。」

小島「うん。それならね、まずはアガリの形が良いことを目指すのが基本だな。」

杉浦「といいますと。」

小島「最近の麻雀を見ているとさ、ただアガリを目指す、あるいはもっとひどい時は、ただテンパイを目指すような麻雀があるじゃない。」

杉浦「はい。手牌の速度や先手の型は、より重要視されるようになってきました。」

小島「確かに、形にこだわらず速くアガることが大事な場面もあるよ。ただ、それでは本当の意味で“勝ち”に入ってるとは言えないんだよな。」

杉浦「深いですね。」

小島「麻雀というものを突き詰めれば、“どう打つか”よりも、“相手にどう打たせるか”ということの方がはるかに大切なのよ。」

杉浦「それは、牌譜を振り返った時も何度かおっしゃっていましたよね。」

小島「しっかりした手をしっかりした形でアガることで、相手に1つの恐怖心を与えることがある。そうして少しずつ、“勝ち”に近づけていくんだよ。」

杉浦「点棒を積み重ねるだけではなく、相手の心象に残るアガリということですね。」

小島「そう。ただ、強い打ち手はそう簡単には揺れないものだけどな(笑)。」

杉浦「確かに。タイトルをいくつも獲る先輩方は、自分の型に入ったら驚異的な強さを誇りますよね。」

小島「それは、常日頃から自分のスタイルを磨いているからだよ。さらに言えば、信念を持ってそれを貫くこと。僕の場合は、“信念”というよりも“美学”になるのかな。」

杉浦「“魅せる麻雀”ですね。」

小島「ただ取り違えてはいけないのは、ここでいう“魅せる麻雀”というのは、決して奇をてらった打ち方ではないということ。無理な手役を狙いすぎたり、順当なアガリを放棄するような打ち方では、逆に立ち遅れる原因になるよ。」

杉浦「そうですよね。」

小島「“魅せる麻雀”を言い換えるならば、ファンの方々に観てもらって感動を与えるような麻雀ということだから、本来の目的である勝負から外れたらダメなんだよ。」

【生涯現役】
杉浦「今回の天空麻雀のように、先生の豪快な麻雀をもっと観たいというファンの方も多いと思うのですが、今後のご活躍も期待して良いですよね。」

小島「うん、大丈夫。僕ももうすぐ80(歳)になるけど、年齢は関係ないと思っているからね。今の自分でどこまでできるか、ということをいつも感じながらやってるよ。」

杉浦「すごい気力ですよね。」

小島「だから、退こうという気持ちは全くないね。負けても負けても、次は勝とうという気持ちは消えないからね。昔から勝負に負けても、『参った』とは絶対に言わなかったんだよ。」

杉浦「生涯現役宣言ですね!」

【不思議な運命】
小島「最近は麻雀の番組も増えたよなぁ。」

杉浦「はい。CS放送や連盟チャンネルの存在も大きいですよね。」

小島「しかし、人生というものは本当に不思議だよ。」

杉浦「何かエピソードがあれば聴かせてください。」

小島「博多にいた頃、僕の手相を見て、『坊主、お前は将来全国に名を知られるような人間になる。自分を信じて頑張りんしゃい!』と言った人がいたのよ。」

杉浦「では、予言は的中したわけですね!」

小島「それ以来、同じようなことを言う人が何人もいたから、僕もさすがに信じたけどね。だからといって傍若無人なことをするでもなく、ただひたすら麻雀打ちとして一生懸命生きてきたわけよ。それからテレビに出たり、阿佐田先生と出会ったことは本当に偶然だったんだよなぁ。」

杉浦「運命の巡り合わせですね。麻雀プロ小島武夫が誕生していなかった時の麻雀界は・・・ちょっと想像できません・・・。」

小島「今、こうして少しずつ麻雀界が発展してきているということは、僕が太い運を持ってたわけよ。今までも色々なことがあったけど、この先にも多くの場面があると思うよ。大切なのは、その時にどう乗り越えていくかなんだよな。」

杉浦「心に刻んでおきます。」

小島「料理も酒も美味しかったなぁ。じゃあそろそろ帰ろうか。」

杉浦「はい。ありがとうございました!」

暖冬とはどこへやら、急激に寒さを増した夜の彼方に先生を乗せた車を見送った。
目を閉じれば、優しい笑顔の向こうに再びあの日の情景が蘇る。
『僕が運を持ってたわけよ』
思えば私も、その太い天運に引き寄せられた一本の糸なのかもしれないなどと夢想する。
兎にも角にも、この先は無数の糸がそれぞれの道を紡いでいかなくてはならない。

プロ雀士インタビュー/第136回:天空麻雀17優勝特別インタビュー 小島 武夫  インタビュアー:杉浦 勘介

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ここに1枚の写真がある。
日付は16年前・・・。
向かって左は、ご存知“ミスター麻雀”小島武夫プロ。
毎年大阪で行われている大学対抗麻雀大会の、記念すべきミレニアム開催にゲストで来場された時の写真である。
隣に写る学生の表情は硬い。
それもその筈、19歳になったばかりの若者は、大会に出場することのみならず、出身県外で麻雀を打つことすら初めてだったのだ。
麻雀プロの存在は戦術本や月刊誌などで知ってはいたが、実際に会うのはもちろん初めて。
しかもそれが、“ミスター麻雀”なのだから面食らうのも無理はない。
主体性の欠片も持ち合わせない若者は、引率の方に背中を押されるようにして、どうにか写真に納まった。
大会の成績はまずまずだったと記憶しているが、詳しいところまではわからない。
ただ、あれだけ多くの人が集まって、最後に優勝旗を掲げるのが1チーム(2名)だけだということが、とても新鮮に感じられたことを覚えている。
(※2000年開催大会は、現日本プロ麻雀連盟静岡支部所属、鈴木郁孝プロらの活躍により静岡理工科大が優勝)
競技麻雀にも麻雀プロにも全く関心のなかった若者は、この3年後、日本プロ麻雀連盟の門を叩く。
そして時は経ち・・・。
編集部『天空麻雀17男性大会で優勝されました小島先生のインタビュアーをお願いしたいのですが・・・(略)。』
この連絡を受け、快諾の文面を作成しながらぼんやりと思い出すのはあの日の情景だった。
間違いなく言えるのは、あの日大阪に行かなかったら・・・、小島武夫の英姿に触れなかったら・・・、今の自分もインタビューの依頼が飛んでくることもなかったということだ。
私は、何かに手繰り寄せられるような心地を味わいながら、取材の段取りに入った。
《新春某日、夏目坂スタジオにて》
【戦いの基本姿勢】
杉浦「先生、天空麻雀17優勝おめでとうございます!」
小島「いやぁ、ありがとう。」
杉浦「天空麻雀での優勝は2回目になりますよね。今回の決勝戦は、初優勝をかけた中堅どころの3名が相手でしたが、何か期すものはありましたか。」
小島「相手が誰だからというのは気にしないね。とくに気負ったところもなかったよ。」
杉浦「対局前のコメントでも、『意気込めば勝てるというものでもないから、真面目にしっかり打ちます』とおっしゃっていましたよね。」
小島「そうそう。気持ちを入れ込むんじゃなくて、牌の来方に素直に打つというのが基本にあるからね。気負ってみても空回りすることの方が多いから、狙うべき手を狙いながら冷静に打つということだね。」
杉浦「ですが、天空麻雀のようないわゆる短期決戦では、牌が来ない時でも何とかして切り拓いていかないとって考えてしまいます。」
小島「だけど、牌が来ない時はなかなかアガリに結びつかないよな。そういう時はまず焦らないこと。焦って無理をしてもろくなことにはならないからね。もちろんチャンスは窺うけれど、牌の形を見ながら自然体を崩さないことが大切なのよ。」
杉浦「自然体といえば、収録中に先生の携帯電話が鳴ってしまうというハプニングもありましたよね。オンエアーでもしっかり使われてましたよ。」
小島「それは覚えてないなぁ。そうだったか(笑)ガッハッハ。」
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【圧勝劇】
杉浦「それでは、決勝戦を1回戦から振り返っていきたいのですが、いきなり開局の親番で連荘を重ねて、点棒は6万点台までいきましたよね。」
小島「まだ始まったばかりだから深くは考えないけどね、このリードを守って逃げようとは思わない。ツモの感触が悪くないから、当然それを意識して伸ばしにいくよ。」
杉浦「しかし、ここから前田プロ・山井プロも親番で連荘して追い上げに入ります。」
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杉浦「そして、南場に入って親番という場面、まず、前田プロの先制リーチに対して三索を勝負してヤミテンと構えます。」
小島「これは待ちは苦しいけど、一応はテンパイじゃない。そして、リーチに安全という牌がないから、ここは歯を食いしばって1枚は勝負してみようという感じよね。ただ、アガリまでは苦しいと思っているから、今後の展開次第ではもう1枚三索を外していくことも考えてリーチはかけなかった。先制ならともかく、この形では追いかけないよな。それでは打ち過ぎというか、焦ってる感じもするからね。」
杉浦「さらには、山井プロ・滝沢プロからもリーチがかかったこの場面、4人リーチで途中流局を選択することもできましたが、ヤミテン続行としました。」
小島「土壇場になればなる程、何とかしてみようって気持ちになるんだけどね。牌を持ってくる瞬間は、果たしてツモるか、厳しい牌を握ったら七筒あたりを切って凌ごうかと思ってやっていたよ。途中流局は考えなかったなぁ(笑)ガハハ。」
杉浦「その結果、山井プロが見事一発ツモ!数百点の差まで肉薄してきました。」
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小島「これは山井君をほめるべきだよな。三色を追ったら四筒で放銃となる場面を、ギリギリの勝負で回避してるじゃない。普段もそうだけど、やっぱりしっかりした麻雀を打ってるよ。これだけうまい打ち方をすれば、やっぱりツモるよな!」
杉浦「実際には、この追い上げを見てどうでしたか。」
小島「勝負事だからアガリが続く時もあれば、苦しい時もある。その心構えは卓に着く前からできているからね。ここは今までの自分の戦いを信じて逃げ切らなくては仕方ないじゃないかと思ったね。相手が仕掛けたからとか、相手が良いアガリをしたからとか、相手に合わせて打つというのは、時として『参った』と言うのと同じことになる。もちろん、対応が必要な場面は丁寧に打つけどね。」
杉浦「なるほど。この後、その意志通りに3連続で満貫をアガリ切り、大きなリードを持って2回戦を迎えます。」
小島「点棒は離せば離す程有利になるからね。次も好調を意識して、そうそう守りには入らないと思うよ。」
【決定打】
杉浦「場面は変わって2回戦、条件的にも苦しかった3者に並びを作られ、終盤の南2局を迎えて山井プロが一旦逆転、前田プロもそれを追って三つ巴という状況です。」
100
杉浦「分岐は9巡目、ここで打たれた3枚目の七索をスルーして、メンゼンにこだわりました。」
小島「これは鳴かないね。もう少し良い手に持っていこうと思うからね。」
杉浦「ただ、当面のライバル山井プロの親ですから、親番を落としたいという気持ちもありますよね。」
小島「それは当然あるけどね。ここで仮に仕掛けてアガってみても、大勢を左右するようなアガリにはならないじゃない。」
杉浦「確かに。譜を追ってみると、仕掛けていたらおそらくツモアガリとなりますが、依然として状況は苦しいですよね。」
小島「こういう追い込まれた時にはね、結局自分の麻雀を打ち抜くことだよ。さっきも言ったように、ここで動くのは相手に動かされてるのと同じ。立ち向かうべき相手にはしっかり立ち向かって叩き潰さないとやられるぞと思うからね。だから迂闊には引けない。苦しければ苦しい時程、強気に牌を切り飛ばしていくのよ。そうすれば、今度は相手の方が痺れると(笑)そういう考え方だよ。」
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杉浦「そして、山井プロとの天王山のリーチ合戦を一発ツモで制して、これが実質の決まり手となりました!」
小島「しかし最後の牌を良く引いたなぁ!(笑)ガッハッハ。」
こうして、天空麻雀17男性大会は小島武夫プロの圧勝で幕を閉じた。
随所に見せた豪快なアガリに解説席も大興奮だったが、きっとお茶の間も沸かせたに違いない。
紙面の都合上、限られた局しか取り上げられなかったが、繰り返し再生するレコーダーいっぱいに、その勝負哲学が詰まっている。
こうした小島イズムを学べる場の1つに、毎週行われている勉強会がある。
取材に一段落つけた我々は、ちょうど日程の重なっていた勉強会に参加するため、四ツ谷道場へと向かった。
《四ツ谷へ向かう車中にて》
【勉強会】
小島「最近は勉強会に来る連中もずいぶん強くなったよなぁ。」
杉浦「けれど、今回の決勝戦では、先生が壁となって若手の挑戦を退けましたよね。」
小島「そういう意識は全くないんだよな。ただ目の前の牌に一生懸命になるということだよ。」
“麻雀プロ第一号”として、麻雀プロ小島武夫が誕生して、もう何年になるのだろうか。
それ以来、小島先生は、この麻雀に対するひたむきな姿勢を崩すことがない。
囲碁・将棋や落語のような師弟制度を持たない麻雀界で、我々後輩はもちろん、業界関係者や多くの麻雀ファンの方々までが、“先生”と敬慕する所以はここにあるのだろうと思う。
やがて会場に近づくと、傍輩たちの明るい声が漏れ聞こえてきた。
一同「先生、おはようございます!」
小島「よし!じゃあ早速始めようか。」
100
地方から通っている私は、毎週の勉強会に休まず出席することができない。
小島先生はそんな私の顔を見かけると、「勘介!せっかく来たんだからここに入りなさい」と、気さくに接してくださる。
とてもありがたいことだが、教えを乞うべき立場から志願するのが本筋だろう。
冒頭の写真から16年も経って、全く主体性が身に付いていない自分が情けない。
ただ、勉強会に参加して色々な考え方を知る中で、麻雀に対する思考は少し柔軟になってきたと思う。
インタビューが残っていたため、この日の勉強会は早めに退出させていただいた。
《酒席にて》
【“魅せる麻雀”】
小島「この店はなかなか良い雰囲気だな。まずはビールをもらおうかな。」
杉浦「お酒の種類もかなり豊富ですね。僕には全くわかりませんが・・・。」
小島「そういえばお前さん飲めないんだったな。おっ!肴も色々揃ってるな。よし、しめ鯖と牡蠣の天ぷらをいただこう。」
100
杉浦「料理を待つ間、インタビュー記事を読まれる方へのメッセージなどありましたらお願いします。」
小島「メッセージか・・・。それは難しいなぁ。」
杉浦「では、麻雀のアドバイスということでいかがでしょうか。」
小島「うん。それならね、まずはアガリの形が良いことを目指すのが基本だな。」
杉浦「といいますと。」
小島「最近の麻雀を見ているとさ、ただアガリを目指す、あるいはもっとひどい時は、ただテンパイを目指すような麻雀があるじゃない。」
杉浦「はい。手牌の速度や先手の型は、より重要視されるようになってきました。」
小島「確かに、形にこだわらず速くアガることが大事な場面もあるよ。ただ、それでは本当の意味で“勝ち”に入ってるとは言えないんだよな。」
杉浦「深いですね。」
小島「麻雀というものを突き詰めれば、“どう打つか”よりも、“相手にどう打たせるか”ということの方がはるかに大切なのよ。」
杉浦「それは、牌譜を振り返った時も何度かおっしゃっていましたよね。」
小島「しっかりした手をしっかりした形でアガることで、相手に1つの恐怖心を与えることがある。そうして少しずつ、“勝ち”に近づけていくんだよ。」
杉浦「点棒を積み重ねるだけではなく、相手の心象に残るアガリということですね。」
小島「そう。ただ、強い打ち手はそう簡単には揺れないものだけどな(笑)。」
杉浦「確かに。タイトルをいくつも獲る先輩方は、自分の型に入ったら驚異的な強さを誇りますよね。」
小島「それは、常日頃から自分のスタイルを磨いているからだよ。さらに言えば、信念を持ってそれを貫くこと。僕の場合は、“信念”というよりも“美学”になるのかな。」
杉浦「“魅せる麻雀”ですね。」
小島「ただ取り違えてはいけないのは、ここでいう“魅せる麻雀”というのは、決して奇をてらった打ち方ではないということ。無理な手役を狙いすぎたり、順当なアガリを放棄するような打ち方では、逆に立ち遅れる原因になるよ。」
杉浦「そうですよね。」
小島「“魅せる麻雀”を言い換えるならば、ファンの方々に観てもらって感動を与えるような麻雀ということだから、本来の目的である勝負から外れたらダメなんだよ。」
【生涯現役】
杉浦「今回の天空麻雀のように、先生の豪快な麻雀をもっと観たいというファンの方も多いと思うのですが、今後のご活躍も期待して良いですよね。」
小島「うん、大丈夫。僕ももうすぐ80(歳)になるけど、年齢は関係ないと思っているからね。今の自分でどこまでできるか、ということをいつも感じながらやってるよ。」
杉浦「すごい気力ですよね。」
小島「だから、退こうという気持ちは全くないね。負けても負けても、次は勝とうという気持ちは消えないからね。昔から勝負に負けても、『参った』とは絶対に言わなかったんだよ。」
杉浦「生涯現役宣言ですね!」
【不思議な運命】
小島「最近は麻雀の番組も増えたよなぁ。」
杉浦「はい。CS放送や連盟チャンネルの存在も大きいですよね。」
小島「しかし、人生というものは本当に不思議だよ。」
杉浦「何かエピソードがあれば聴かせてください。」
小島「博多にいた頃、僕の手相を見て、『坊主、お前は将来全国に名を知られるような人間になる。自分を信じて頑張りんしゃい!』と言った人がいたのよ。」
杉浦「では、予言は的中したわけですね!」
小島「それ以来、同じようなことを言う人が何人もいたから、僕もさすがに信じたけどね。だからといって傍若無人なことをするでもなく、ただひたすら麻雀打ちとして一生懸命生きてきたわけよ。それからテレビに出たり、阿佐田先生と出会ったことは本当に偶然だったんだよなぁ。」
杉浦「運命の巡り合わせですね。麻雀プロ小島武夫が誕生していなかった時の麻雀界は・・・ちょっと想像できません・・・。」
小島「今、こうして少しずつ麻雀界が発展してきているということは、僕が太い運を持ってたわけよ。今までも色々なことがあったけど、この先にも多くの場面があると思うよ。大切なのは、その時にどう乗り越えていくかなんだよな。」
杉浦「心に刻んでおきます。」
小島「料理も酒も美味しかったなぁ。じゃあそろそろ帰ろうか。」
杉浦「はい。ありがとうございました!」
暖冬とはどこへやら、急激に寒さを増した夜の彼方に先生を乗せた車を見送った。
目を閉じれば、優しい笑顔の向こうに再びあの日の情景が蘇る。
『僕が運を持ってたわけよ』
思えば私も、その太い天運に引き寄せられた一本の糸なのかもしれないなどと夢想する。
兎にも角にも、この先は無数の糸がそれぞれの道を紡いでいかなくてはならない。

第26回静岡リーグ(プロアマ混合) 最終節成績表

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 太田 昌樹 プロ 104.2 19.6 65.2 ▲ 29.1 68.9 228.8
2 鈴木 郁孝 プロ 60.9 109.3 31.7 25.0 ▲ 36.5 190.4
3 土屋 幸弘 プロ 71.7 ▲ 30.1 42.2 74.6 ▲ 13.1 145.3
4 松永 誠 一般 27.9 38.8 29.6 ▲ 10.0 49.3 135.6
5 平野 敬悟 プロ ▲ 6.3 11.9 74.8 ▲ 27.9 70.8 123.3
6 山本 拓哉 プロ 35.2 ▲ 8.7 21.8 49.7 21.4 119.4
7 舟橋 晃 一般 ▲ 15.5 15.9 53.1 61.5 ▲ 28.9 86.1
8 平田 拓也 一般 16.3 10.2 ▲ 1.0 43.0 17.5 86.0
9 鈴木 雅人 プロ ▲ 7.5 11.1 32.2 12.8 32.8 81.4
10 岡本 和也 プロ 77.6 45.7 ▲ 83.3 ▲ 15.5 56.5 81.0
11 竹内 仁 一般 ▲ 23.9 ▲ 0.2 58.7 ▲ 41.7 74.1 67.0
12 本田 真之 一般 30.0 ▲ 8.6 20.3 ▲ 8.6 11.7 44.8
13 坂本 彰光 一般 ▲ 29.1 ▲ 22.3 53.5 60.1 ▲ 20.1 42.1
14 渡辺 洋巳 プロ 33.4 26.6 32.7 31.0 ▲ 81.9 41.8
15 鷲見 隼人 プロ ▲ 35.8 ▲ 39.3 65.8 54.9 ▲ 4.2 41.4
16 堀 孔明 一般 18.0 ▲ 19.3 ▲ 13.1 32.1 15.5 33.2
17 鈴木 秀幸 プロ 12.3 47.0 ▲ 60.0 15.1 13.7 28.1
18 中西 雄一 一般 38.7 ▲ 15.3 34.3 ▲ 36.8 ▲ 4.4 16.5
19 則武 海志 一般 36.8 ▲ 1.2 ▲ 52.0 ▲ 2.7 32.3 13.2
20 白井 健夫 一般 49.7 8.5 10.9 4.1 ▲ 60.3 12.9
21 北島 武浩 一般 21.2 10.3 ▲ 47.6 ▲ 31.0 60.0 12.9
22 田中 良典 一般 13.9 ▲ 13.0 1.8 8.0 0.8 11.5
23 伊藤 真 一般 ▲ 34.5 ▲ 9.1 ▲ 11.2 ▲ 20.1 68.1 ▲ 6.8
24 望月 雅継 プロ ▲ 5.7 18.8 ▲ 51.7 ▲ 19.7 48.5 ▲ 9.8
25 坪井 哲也 プロ ▲ 61.6 54.0 ▲ 6.0 2.9 ▲ 0.5 ▲ 11.2
26 京平 遥 プロ ▲ 5.7 ▲ 23.0 25.0 ▲ 12.2 ▲ 4.5 ▲ 20.4
27 越川 清一 プロ 4.1 ▲ 2.0 ▲ 14.0 ▲ 13.6 2.3 ▲ 23.2
28 杉村 泰治 プロ 23.0 ▲ 11.1 ▲ 33.4 3.9 ▲ 14.1 ▲ 31.7
29 徳永 翔 プロ ▲ 57.8 24.0 19.0 ▲ 2.3 ▲ 20.0 ▲ 37.1
30 松井 和志 一般 39.2 43.7 2.1 ▲ 65.2 ▲ 57.4 ▲ 37.6
31 中 寿文 プロ 9.4 ▲ 24.8 ▲ 45.1 ▲ 29.8 43.8 ▲ 46.5
32 森田 皓太 一般 1.0 0.2 ▲ 16.3 22.0 ▲ 54.8 ▲ 47.9
33 佐藤 誠太 一般 ▲ 68.6 ▲ 0.3 22.8 ▲ 53.4 46.5 ▲ 53.0
34 福井 弘人 一般 60.0 ▲ 46.6 ▲ 43.8 ▲ 32.5 ▲ 5.6 ▲ 68.5
35 大須賀隆秀 一般 ▲ 17.6 ▲ 74.7 ▲ 2.7 ▲ 14.9 32.7 ▲ 77.2
36 青嶋 宏樹 一般 ▲ 53.0 3.8 ▲ 47.5 ▲ 32.5 36.3 ▲ 92.9
37 源馬 健太 一般 40.8 9.9 ▲ 53.1 ▲ 65.9 ▲ 38.8 ▲ 107.1
38 石原 将樹 プロ ▲ 21.2 ▲ 28.2 ▲ 41.0 21.9 ▲ 47.5 ▲ 116.0
39 田邊 智也 一般 ▲ 2.5 ▲ 31.9 ▲ 71.5 ▲ 42.8 10.0 ▲ 138.7
40 外岡 悠汰 一般 ▲ 1.5 ▲ 47.1 ▲ 86.6 ▲ 3.4 ▲ 3.7 ▲ 142.3
41 山内 紀博 一般 ▲ 43.9 ▲ 4.2 ▲ 43.5 6.4 ▲ 66.3 ▲ 151.5
42 鈴木 博直 一般 ▲ 47.9 ▲ 59.9 ▲ 12.6 24.8 ▲ 71.1 ▲ 166.7
43 大橋 義一 一般 ▲ 62.1 ▲ 40.3 14.3 ▲ 82.0 ▲ 77.3 ▲ 247.4

静岡プロリーグ 成績表/第26回静岡リーグ(プロアマ混合) 最終節成績表

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 太田 昌樹 プロ 104.2 19.6 65.2 ▲ 29.1 68.9 228.8
2 鈴木 郁孝 プロ 60.9 109.3 31.7 25.0 ▲ 36.5 190.4
3 土屋 幸弘 プロ 71.7 ▲ 30.1 42.2 74.6 ▲ 13.1 145.3
4 松永 誠 一般 27.9 38.8 29.6 ▲ 10.0 49.3 135.6
5 平野 敬悟 プロ ▲ 6.3 11.9 74.8 ▲ 27.9 70.8 123.3
6 山本 拓哉 プロ 35.2 ▲ 8.7 21.8 49.7 21.4 119.4
7 舟橋 晃 一般 ▲ 15.5 15.9 53.1 61.5 ▲ 28.9 86.1
8 平田 拓也 一般 16.3 10.2 ▲ 1.0 43.0 17.5 86.0
9 鈴木 雅人 プロ ▲ 7.5 11.1 32.2 12.8 32.8 81.4
10 岡本 和也 プロ 77.6 45.7 ▲ 83.3 ▲ 15.5 56.5 81.0
11 竹内 仁 一般 ▲ 23.9 ▲ 0.2 58.7 ▲ 41.7 74.1 67.0
12 本田 真之 一般 30.0 ▲ 8.6 20.3 ▲ 8.6 11.7 44.8
13 坂本 彰光 一般 ▲ 29.1 ▲ 22.3 53.5 60.1 ▲ 20.1 42.1
14 渡辺 洋巳 プロ 33.4 26.6 32.7 31.0 ▲ 81.9 41.8
15 鷲見 隼人 プロ ▲ 35.8 ▲ 39.3 65.8 54.9 ▲ 4.2 41.4
16 堀 孔明 一般 18.0 ▲ 19.3 ▲ 13.1 32.1 15.5 33.2
17 鈴木 秀幸 プロ 12.3 47.0 ▲ 60.0 15.1 13.7 28.1
18 中西 雄一 一般 38.7 ▲ 15.3 34.3 ▲ 36.8 ▲ 4.4 16.5
19 則武 海志 一般 36.8 ▲ 1.2 ▲ 52.0 ▲ 2.7 32.3 13.2
20 白井 健夫 一般 49.7 8.5 10.9 4.1 ▲ 60.3 12.9
21 北島 武浩 一般 21.2 10.3 ▲ 47.6 ▲ 31.0 60.0 12.9
22 田中 良典 一般 13.9 ▲ 13.0 1.8 8.0 0.8 11.5
23 伊藤 真 一般 ▲ 34.5 ▲ 9.1 ▲ 11.2 ▲ 20.1 68.1 ▲ 6.8
24 望月 雅継 プロ ▲ 5.7 18.8 ▲ 51.7 ▲ 19.7 48.5 ▲ 9.8
25 坪井 哲也 プロ ▲ 61.6 54.0 ▲ 6.0 2.9 ▲ 0.5 ▲ 11.2
26 京平 遥 プロ ▲ 5.7 ▲ 23.0 25.0 ▲ 12.2 ▲ 4.5 ▲ 20.4
27 越川 清一 プロ 4.1 ▲ 2.0 ▲ 14.0 ▲ 13.6 2.3 ▲ 23.2
28 杉村 泰治 プロ 23.0 ▲ 11.1 ▲ 33.4 3.9 ▲ 14.1 ▲ 31.7
29 徳永 翔 プロ ▲ 57.8 24.0 19.0 ▲ 2.3 ▲ 20.0 ▲ 37.1
30 松井 和志 一般 39.2 43.7 2.1 ▲ 65.2 ▲ 57.4 ▲ 37.6
31 中 寿文 プロ 9.4 ▲ 24.8 ▲ 45.1 ▲ 29.8 43.8 ▲ 46.5
32 森田 皓太 一般 1.0 0.2 ▲ 16.3 22.0 ▲ 54.8 ▲ 47.9
33 佐藤 誠太 一般 ▲ 68.6 ▲ 0.3 22.8 ▲ 53.4 46.5 ▲ 53.0
34 福井 弘人 一般 60.0 ▲ 46.6 ▲ 43.8 ▲ 32.5 ▲ 5.6 ▲ 68.5
35 大須賀隆秀 一般 ▲ 17.6 ▲ 74.7 ▲ 2.7 ▲ 14.9 32.7 ▲ 77.2
36 青嶋 宏樹 一般 ▲ 53.0 3.8 ▲ 47.5 ▲ 32.5 36.3 ▲ 92.9
37 源馬 健太 一般 40.8 9.9 ▲ 53.1 ▲ 65.9 ▲ 38.8 ▲ 107.1
38 石原 将樹 プロ ▲ 21.2 ▲ 28.2 ▲ 41.0 21.9 ▲ 47.5 ▲ 116.0
39 田邊 智也 一般 ▲ 2.5 ▲ 31.9 ▲ 71.5 ▲ 42.8 10.0 ▲ 138.7
40 外岡 悠汰 一般 ▲ 1.5 ▲ 47.1 ▲ 86.6 ▲ 3.4 ▲ 3.7 ▲ 142.3
41 山内 紀博 一般 ▲ 43.9 ▲ 4.2 ▲ 43.5 6.4 ▲ 66.3 ▲ 151.5
42 鈴木 博直 一般 ▲ 47.9 ▲ 59.9 ▲ 12.6 24.8 ▲ 71.1 ▲ 166.7
43 大橋 義一 一般 ▲ 62.1 ▲ 40.3 14.3 ▲ 82.0 ▲ 77.3 ▲ 247.4

第13期北関東プロリーグ 最終節成績表

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 沢崎 誠 93.8 ▲ 2.1 61.4 16.6 ▲ 23.5 146.2
2 ジェン 67.7 21.3 36.7 ▲ 5.2 ▲ 5.7 114.8
3 後藤 隆 ▲ 45.7 42.1 27.1 15.8 58.8 98.1
4 岡部 光輝 59.1 ▲ 18.5 35.0 3.5 8.0 87.1
5 清水 香織 ▲ 0.8 17.7 ▲ 35.0 44.8 38.1 64.8
6 大川 哲哉 ▲ 19.5 ▲ 41.0 2.1 83.5 32.8 57.9
7 須長 正和 ▲ 17.7 45.4 25.5 20.9 ▲ 40.4 33.7
8 中津 真吾 ▲ 21.7 ▲ 18.5 ▲ 18.6 2.8 66.9 10.9
9 吉田 幸雄 27.6 ▲ 25.3 3.2 84.8 ▲ 90.8 ▲ 0.5
10 小川 尚哉 ▲ 19.2 ▲ 18.5 36.0 ▲ 65.1 46.4 ▲ 20.4
11 弓削 雅人 ▲ 7.7 29.4 ▲ 24.8 ▲ 57.9 16.0 ▲ 45.0
12 木暮 智貴 4.3 10.8 ▲ 18.2 ▲ 47.9 ▲ 26.7 ▲ 77.7
13 西嶋 ゆかり ▲ 6.2 ▲ 21.7 ▲ 44.3 ▲ 4.0 ▲ 14.5 ▲ 90.7
14 髙橋 信夫 ▲ 24.9 14.4 13.0 ▲ 57.8 ▲ 38.0 ▲ 93.3
15 井出 一寛 ▲ 13.7 ▲ 52.6 ▲ 67.6 0.5 36.5 ▲ 96.9
16 ガース ▲ 24.6 ▲ 46.3 ▲ 46.0 3.4 14.9 ▲ 98.6
17 河井 保国 ▲ 64.2 ▲ 10.8 ▲ 6.2 73.6 ▲ 100.0 ▲ 107.6
18 金丸 卓矢 ▲ 49.4 ▲ 44.6 ▲ 46.1 43.0 ▲ 125.5 ▲ 222.6

北関東プロリーグ 成績表/第13期北関東プロリーグ 最終節成績表

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 沢崎 誠 93.8 ▲ 2.1 61.4 16.6 ▲ 23.5 146.2
2 ジェン 67.7 21.3 36.7 ▲ 5.2 ▲ 5.7 114.8
3 後藤 隆 ▲ 45.7 42.1 27.1 15.8 58.8 98.1
4 岡部 光輝 59.1 ▲ 18.5 35.0 3.5 8.0 87.1
5 清水 香織 ▲ 0.8 17.7 ▲ 35.0 44.8 38.1 64.8
6 大川 哲哉 ▲ 19.5 ▲ 41.0 2.1 83.5 32.8 57.9
7 須長 正和 ▲ 17.7 45.4 25.5 20.9 ▲ 40.4 33.7
8 中津 真吾 ▲ 21.7 ▲ 18.5 ▲ 18.6 2.8 66.9 10.9
9 吉田 幸雄 27.6 ▲ 25.3 3.2 84.8 ▲ 90.8 ▲ 0.5
10 小川 尚哉 ▲ 19.2 ▲ 18.5 36.0 ▲ 65.1 46.4 ▲ 20.4
11 弓削 雅人 ▲ 7.7 29.4 ▲ 24.8 ▲ 57.9 16.0 ▲ 45.0
12 木暮 智貴 4.3 10.8 ▲ 18.2 ▲ 47.9 ▲ 26.7 ▲ 77.7
13 西嶋 ゆかり ▲ 6.2 ▲ 21.7 ▲ 44.3 ▲ 4.0 ▲ 14.5 ▲ 90.7
14 髙橋 信夫 ▲ 24.9 14.4 13.0 ▲ 57.8 ▲ 38.0 ▲ 93.3
15 井出 一寛 ▲ 13.7 ▲ 52.6 ▲ 67.6 0.5 36.5 ▲ 96.9
16 ガース ▲ 24.6 ▲ 46.3 ▲ 46.0 3.4 14.9 ▲ 98.6
17 河井 保国 ▲ 64.2 ▲ 10.8 ▲ 6.2 73.6 ▲ 100.0 ▲ 107.6
18 金丸 卓矢 ▲ 49.4 ▲ 44.6 ▲ 46.1 43.0 ▲ 125.5 ▲ 222.6

第14期北関東リーグ(プロアマ混合) 最終節成績表

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 小川 尚哉 プロ 5.4 2.6 ▲ 35.0 147.6 9.3 129.9
2 河井 保国 プロ 23.5 22.8 6.9 83.6 ▲ 9.9 126.9
3 西嶋 ゆかり プロ 122.1 3.3 33.9 ▲ 13.2 ▲ 26.4 119.7
4 福田 栄司 一般 ▲ 8.7 29.0 14.8 15.4 8.7 59.2
5 岡部 光輝 プロ 6.5 62.0 13.5 ▲ 43.4 ▲ 7.5 31.1
6 小林 晃 一般 6.2 6.4 ▲ 6.9 ▲ 3.4 4.2 6.5
7 井出 一寛 プロ 7.3 ▲ 12.5 21.4 ▲ 51.2 26.6 ▲ 8.4
8 渡部 正 一般 ▲ 25.6 35.2 6.0 ▲ 32.9 3.6 ▲ 13.7
9 木暮 智貴 プロ 22.1 23.3 ▲ 75.4 14.3 ▲ 20.6 ▲ 36.3
10 金丸 卓矢 プロ ▲ 42.8 ▲ 17.5 ▲ 43.1 2.9 54.3 ▲ 46.2
11 大里 幸弘 一般 22.4 ▲ 58.8 57.4 ▲ 61.6 ▲ 8.5 ▲ 49.1
12 大川 哲哉 プロ ▲ 40.0 6.0 ▲ 19.8 11.5 ▲ 34.0 ▲ 76.3
13 弓削 雅人 プロ ▲ 13.7 ▲ 9.5 ▲ 19.7 ▲ 41.1 ▲ 13.6 ▲ 97.6
14 須長 正和 プロ ▲ 55.8 20.8 6.5 ▲ 61.5 ▲ 41.3 ▲ 131.3

北関東プロリーグ 成績表/第14期北関東リーグ(プロアマ混合) 最終節成績表

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 小川 尚哉 プロ 5.4 2.6 ▲ 35.0 147.6 9.3 129.9
2 河井 保国 プロ 23.5 22.8 6.9 83.6 ▲ 9.9 126.9
3 西嶋 ゆかり プロ 122.1 3.3 33.9 ▲ 13.2 ▲ 26.4 119.7
4 福田 栄司 一般 ▲ 8.7 29.0 14.8 15.4 8.7 59.2
5 岡部 光輝 プロ 6.5 62.0 13.5 ▲ 43.4 ▲ 7.5 31.1
6 小林 晃 一般 6.2 6.4 ▲ 6.9 ▲ 3.4 4.2 6.5
7 井出 一寛 プロ 7.3 ▲ 12.5 21.4 ▲ 51.2 26.6 ▲ 8.4
8 渡部 正 一般 ▲ 25.6 35.2 6.0 ▲ 32.9 3.6 ▲ 13.7
9 木暮 智貴 プロ 22.1 23.3 ▲ 75.4 14.3 ▲ 20.6 ▲ 36.3
10 金丸 卓矢 プロ ▲ 42.8 ▲ 17.5 ▲ 43.1 2.9 54.3 ▲ 46.2
11 大里 幸弘 一般 22.4 ▲ 58.8 57.4 ▲ 61.6 ▲ 8.5 ▲ 49.1
12 大川 哲哉 プロ ▲ 40.0 6.0 ▲ 19.8 11.5 ▲ 34.0 ▲ 76.3
13 弓削 雅人 プロ ▲ 13.7 ▲ 9.5 ▲ 19.7 ▲ 41.1 ▲ 13.6 ▲ 97.6
14 須長 正和 プロ ▲ 55.8 20.8 6.5 ▲ 61.5 ▲ 41.3 ▲ 131.3

第10期大分リーグ(プロアマ混合)最終節成績表

2月7日(日)
第16期皇帝位決定戦(初日)
2月14日(日)
第16期皇帝位決定戦(最終日)
2月21日(日)
第10期大分プロアマリーグ決勝

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 合計
1 安東 裕允 プロ 71.5 ▲ 37.6 68.0 ▲ 6.2 95.7
2 緒方 栄佑 一般 12.8 9.6 18.6 8.9 49.9
3 石原 忠道 一般 ▲ 15.1 ▲ 3.6 65.7 0.5 47.5
4 松本 広大 一般 39.8 11.6 33.3 ▲ 40.8 43.9
5 柿添 誠 一般 2.1 33.7 23.1 ▲ 31.7 27.2
6 角谷 陽介 一般 ▲ 17.7 9.8 68.2 ▲ 34.6 25.7
7 塚本 将之 プロ 13.9 ▲ 22.0 9.7 18.4 20.0
8 浜上 文吾 プロ 20.8 35.7 ▲ 50.3 9.8 16.0
9 吉野 浩 一般 ▲ 8.4 ▲ 10.4 ▲ 16.7 26.2 ▲ 9.3
10 高田 周也 一般 52.4 5.9 ▲ 32.3 ▲ 50.0 ▲ 24.0
11 川島 貴博 一般 ▲ 35.6 ▲ 54.2 ▲ 42.9 39.0 ▲ 93.7
12 下山 哲也 プロ ▲ 30.3 ▲ 41.0 10.8 ▲ 36.5 ▲ 97.0
13 阿部 竜也 一般 5.2 ▲ 16.8 ▲ 37.1 ▲ 50.0 ▲ 98.7
14 田崎 里沙 一般 ▲ 54.0 ▲ 73.2 23.0 ▲ 50.0 ▲ 154.2

九州プロリーグ 成績表/第10期大分リーグ(プロアマ混合)最終節成績表

2月7日(日)
第16期皇帝位決定戦(初日)
2月14日(日)
第16期皇帝位決定戦(最終日)
2月21日(日)
第10期大分プロアマリーグ決勝

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 合計
1 安東 裕允 プロ 71.5 ▲ 37.6 68.0 ▲ 6.2 95.7
2 緒方 栄佑 一般 12.8 9.6 18.6 8.9 49.9
3 石原 忠道 一般 ▲ 15.1 ▲ 3.6 65.7 0.5 47.5
4 松本 広大 一般 39.8 11.6 33.3 ▲ 40.8 43.9
5 柿添 誠 一般 2.1 33.7 23.1 ▲ 31.7 27.2
6 角谷 陽介 一般 ▲ 17.7 9.8 68.2 ▲ 34.6 25.7
7 塚本 将之 プロ 13.9 ▲ 22.0 9.7 18.4 20.0
8 浜上 文吾 プロ 20.8 35.7 ▲ 50.3 9.8 16.0
9 吉野 浩 一般 ▲ 8.4 ▲ 10.4 ▲ 16.7 26.2 ▲ 9.3
10 高田 周也 一般 52.4 5.9 ▲ 32.3 ▲ 50.0 ▲ 24.0
11 川島 貴博 一般 ▲ 35.6 ▲ 54.2 ▲ 42.9 39.0 ▲ 93.7
12 下山 哲也 プロ ▲ 30.3 ▲ 41.0 10.8 ▲ 36.5 ▲ 97.0
13 阿部 竜也 一般 5.2 ▲ 16.8 ▲ 37.1 ▲ 50.0 ▲ 98.7
14 田崎 里沙 一般 ▲ 54.0 ▲ 73.2 23.0 ▲ 50.0 ▲ 154.2

「出陣」 前田 直哉

全ての対局が終わった…。まずは長い戦いが終わったことにホッとしている自分がいた。
ずっと目指してきた鳳凰位…決まった瞬間には当然物凄い喜びが湧いてくるものだと思っていた。
しかし、実際は「鳳凰位」という名前の重圧に襲われていた。

自分が獲って良かったのだろうか?本音を言うとやっとA1まで勝ち上がり、ここで揉まれ更なる強さを身に着けたいと思っていた。
もしかしたら自分にとってはマイナスなのかもしれない。麻雀の神様はこの私に何を求めているのだろう?これも与えられた試練なのだろうか?考えれば考えるほど重圧は強くなった。
唯一の救いは応援してくれた人達の言葉だった。ああ…この人達が喜んでくれているだけでも獲って良かったと思わせてくれた。

終わってからはリーグ戦も無いのでゆっくり出来るとばかり思っていたが、忙しさは時を経つにつれて日に日に増していった。
麻雀の道を選んだ私にとって、麻雀の仕事が増えていくのは本当にありがたいことだし感謝しかない。
でも仕事と両立しながらの多忙なスケジュールは、昨年の私とは全く異なっていた。

麻雀の番組も増え新しいタイトル戦も増え、麻雀業界にとっては新たな一歩を踏み出せた1年ではなかっただろうか?
そんな中で私は何か出来たであろうか?鳳凰位としての重責を果たすことが出来たであろうか?
なんとか最後の最後で最強位にはなれたが、私としてはハッキリ言ってダメダメであった。

しかし、本当に良い経験をさせて頂いた1年であったことには間違いない。
いろんな番組に出させていただき、いろんな人達と出会い、いろんな麻雀を打つことも出来た。
縁あって日本プロ麻雀連盟の門を叩きてっぺんを目指し約15年、鳳凰位が目指すゴールであるとずっと思ってやってきた。しかしそこがゴールでは無いことに、鳳凰位になってみて初めて気付かされた。
ここからがまた始まりなのである。もしかしたらゴールなど存在しないのかもしれない…でもこの道を選んだ以上、ひたすら上だけを目指して歩んでいこうと思う。日々に感謝し、日々精進である。

そして昨年末ついにA1の対局が全て終わり、今月末から行われる鳳凰位決定戦の対戦者が決まった。

まずはサーフィン打法でおなじみの古川プロである。
過去には鳳凰位を3連覇していて実績はもちろんのこと、私の麻雀スタイルとは真逆にいるプロであり、みている人達にとってはかなり面白くなるのではないか?と思っている。

そして2人目は昨年も戦った瀬戸熊プロである。なんと!これで7年連続の決定戦進出だ。
この強豪ひしめくA1の中で、7年連続の勝ち上がりは至難の業であり、本当に強い証であると思う。
今年こそはクマクマタイムを発動させようと思っているだろうが、是非とも見る機会が無いことを祈りたい

そして3人目は同期であり、昨年一緒にA1に上がり決定戦でも戦った勝又プロである。
今年は昨年よりも安定感を増している印象をうける。麻雀IQ220とも言われるように、その読みの精度は誰しもが知るところであり、2年続けての決定戦進出はやはり力のある証拠であろう。

この3者を迎え撃とうなどとは微塵も思っていない。
私はまだまだ力不足であるし、あくまでも今回も挑戦者として戦うつもりだ。

気持ちは既に決定戦に向けている。
この多忙な中でどうやって気持ちを作っていくか、麻雀と身体のコンディションを整えていくかがこれからの課題であるだろう。

今年は4週に渡っての戦いだ。精神的にも体力的にもキツイように思う。
1年間リーグ戦を戦っていないことがどれだけマイナスになっているかはわからないし、きっとプラスになっていることもあるだろう。
ここまで培ってきた全てを30日から始まる決定戦にぶつけていこうと思う。
応援してくれている人達の笑顔を見るために魂こめて戦いたいと思います!

次回予告!

「4分の1で続きます」(笑)

追伸
対局シーンが無いと、こうも書くのが大変だとは…
自分には芥川賞は取れないことを初めて悟りました♪

これまで私の鳳凰の部屋を読んでくださった全ての人達に感謝しています。
長い間本当にありがとうございました。
さてと…行くか!!

100

前田直哉(現・鳳凰位)vs瀬戸熊直樹vs勝又健志vs古川孝次

第32期鳳凰位決定戦~初日~
1/30 14:00~

1・2回戦解説:沢崎誠・滝沢和典
3・4回戦解説:荒正義・猿川真寿

第32期鳳凰位決定戦~二日目~
2/6 14:00~

5・6回戦解説:近藤久春・佐々木寿人
7・8回戦解説:藤崎智・山田浩之

第32期鳳凰位決定戦~三日目~
2/13 14:00~

9・10回戦解説:仁平宣明・滝沢和典
11・12回戦解説:望月雅継・柴田弘幸

第32期鳳凰位決定戦~最終日~
2/20 14:00~

13・14回戦解説:前原雄大・山田浩之
15・16回戦解説:森山茂和・藤崎智

実況:山井弘
牌譜解説:白鳥翔

鳳凰の部屋/「出陣」 前田 直哉

全ての対局が終わった…。まずは長い戦いが終わったことにホッとしている自分がいた。
ずっと目指してきた鳳凰位…決まった瞬間には当然物凄い喜びが湧いてくるものだと思っていた。
しかし、実際は「鳳凰位」という名前の重圧に襲われていた。
自分が獲って良かったのだろうか?本音を言うとやっとA1まで勝ち上がり、ここで揉まれ更なる強さを身に着けたいと思っていた。
もしかしたら自分にとってはマイナスなのかもしれない。麻雀の神様はこの私に何を求めているのだろう?これも与えられた試練なのだろうか?考えれば考えるほど重圧は強くなった。
唯一の救いは応援してくれた人達の言葉だった。ああ…この人達が喜んでくれているだけでも獲って良かったと思わせてくれた。
終わってからはリーグ戦も無いのでゆっくり出来るとばかり思っていたが、忙しさは時を経つにつれて日に日に増していった。
麻雀の道を選んだ私にとって、麻雀の仕事が増えていくのは本当にありがたいことだし感謝しかない。
でも仕事と両立しながらの多忙なスケジュールは、昨年の私とは全く異なっていた。
麻雀の番組も増え新しいタイトル戦も増え、麻雀業界にとっては新たな一歩を踏み出せた1年ではなかっただろうか?
そんな中で私は何か出来たであろうか?鳳凰位としての重責を果たすことが出来たであろうか?
なんとか最後の最後で最強位にはなれたが、私としてはハッキリ言ってダメダメであった。
しかし、本当に良い経験をさせて頂いた1年であったことには間違いない。
いろんな番組に出させていただき、いろんな人達と出会い、いろんな麻雀を打つことも出来た。
縁あって日本プロ麻雀連盟の門を叩きてっぺんを目指し約15年、鳳凰位が目指すゴールであるとずっと思ってやってきた。しかしそこがゴールでは無いことに、鳳凰位になってみて初めて気付かされた。
ここからがまた始まりなのである。もしかしたらゴールなど存在しないのかもしれない…でもこの道を選んだ以上、ひたすら上だけを目指して歩んでいこうと思う。日々に感謝し、日々精進である。
そして昨年末ついにA1の対局が全て終わり、今月末から行われる鳳凰位決定戦の対戦者が決まった。
まずはサーフィン打法でおなじみの古川プロである。
過去には鳳凰位を3連覇していて実績はもちろんのこと、私の麻雀スタイルとは真逆にいるプロであり、みている人達にとってはかなり面白くなるのではないか?と思っている。
そして2人目は昨年も戦った瀬戸熊プロである。なんと!これで7年連続の決定戦進出だ。
この強豪ひしめくA1の中で、7年連続の勝ち上がりは至難の業であり、本当に強い証であると思う。
今年こそはクマクマタイムを発動させようと思っているだろうが、是非とも見る機会が無いことを祈りたい
そして3人目は同期であり、昨年一緒にA1に上がり決定戦でも戦った勝又プロである。
今年は昨年よりも安定感を増している印象をうける。麻雀IQ220とも言われるように、その読みの精度は誰しもが知るところであり、2年続けての決定戦進出はやはり力のある証拠であろう。
この3者を迎え撃とうなどとは微塵も思っていない。
私はまだまだ力不足であるし、あくまでも今回も挑戦者として戦うつもりだ。
気持ちは既に決定戦に向けている。
この多忙な中でどうやって気持ちを作っていくか、麻雀と身体のコンディションを整えていくかがこれからの課題であるだろう。
今年は4週に渡っての戦いだ。精神的にも体力的にもキツイように思う。
1年間リーグ戦を戦っていないことがどれだけマイナスになっているかはわからないし、きっとプラスになっていることもあるだろう。
ここまで培ってきた全てを30日から始まる決定戦にぶつけていこうと思う。
応援してくれている人達の笑顔を見るために魂こめて戦いたいと思います!
次回予告!
「4分の1で続きます」(笑)
追伸
対局シーンが無いと、こうも書くのが大変だとは…
自分には芥川賞は取れないことを初めて悟りました♪
これまで私の鳳凰の部屋を読んでくださった全ての人達に感謝しています。
長い間本当にありがとうございました。
さてと…行くか!!

100

前田直哉(現・鳳凰位)vs瀬戸熊直樹vs勝又健志vs古川孝次

第32期鳳凰位決定戦~初日~
1/30 14:00~
1・2回戦解説:沢崎誠・滝沢和典
3・4回戦解説:荒正義・猿川真寿
第32期鳳凰位決定戦~二日目~
2/6 14:00~
5・6回戦解説:近藤久春・佐々木寿人
7・8回戦解説:藤崎智・山田浩之
第32期鳳凰位決定戦~三日目~
2/13 14:00~
9・10回戦解説:仁平宣明・滝沢和典
11・12回戦解説:望月雅継・柴田弘幸
第32期鳳凰位決定戦~最終日~
2/20 14:00~
13・14回戦解説:前原雄大・山田浩之
15・16回戦解説:森山茂和・藤崎智
実況:山井弘
牌譜解説:白鳥翔

天空麻雀17 男性大会決勝レポート 前田 直哉

天空麻雀も今回で17回目を迎えた。
私は今まで視聴者として見るだけであったが、今回初めてこの場に立たせて頂いた。
そして予選のメンバーが、小島プロ、森山プロ、荒プロである!
私も日本プロ麻雀連盟の門を叩いて15年になるが、小島プロと森山プロと対局する機会は初めてである。

前回優勝の森山プロは17回の中で6度も優勝している!そして更に荒プロを加えた重鎮3人を相手にしなければならない。
もちろんプレッシャーも感じたが、このような形で戦えることを光栄に思った。

なんとか展開にも恵まれA卓を勝ち上がることが出来、B卓からは佐々木プロとの接戦を制して山井プロが決勝へと駒を進めた。
準決勝は小島プロと滝沢プロが勝ち上がり決勝メンバーが決まった。

小島武夫プロ
山井弘プロ
滝沢和典プロ
前田直哉プロ

100

中堅3人が小島プロに挑む形となった。
小島プロからしたら、まだまだ若い者には負けていられないといったところであろう。

決勝1回戦(起家から小島、前田、山井、滝沢)

序盤は流局が2度続き重い展開。
そして迎えた東1局2本場、親の小島プロからリーチが入る。そしてバチン!という音とともに牌を引き寄せた!

一索二索二筒三筒四筒五筒六筒六筒七筒七筒八筒東東  リーチ  ツモ三索  ドラ一索  裏三万

ペンチャン待ちを一発でツモリ4,000は4,200オール。実に力強い!
そして次局は、ドラをポンしてフリテンをツモアガリし、一気に持ち点を6万点にまで伸ばしていく。
このまま好きにさせるわけにはいかない…小島プロ以外の3者は皆同じ気持ちであっただろう。

そして東2局、親の私がリーチをかける。一発で持ってきたのは高目のドラ!

七万七万四索五索一筒二筒二筒三筒三筒四筒七筒八筒九筒  リーチ  ツモ六索  ドラ六索  裏九筒

裏ドラも乗って6,000オールとなり、反撃の狼煙を上げた!

しかし次局、山井プロのリーチを受け、行くかオリるかの判断でオリを選択し、これが裏目となり小島プロの加点を許してしまった。
そして今度は山井プロが黙っていない。
東3局の親番を迎えると、まずは2,000オールから始まり、1本場では両面待ちに受けるかシャンポン待ちに受けるかの選択で見事に正解を導き出す。

二万二万三万三万三万三索三索六筒六筒六筒七筒八筒九筒  リーチ  ツモ三索  ドラ五万  裏中

4,000オールをツモリこれで山井プロの連荘が止まらなくなるか?と思っていると、ここまで苦しい展開だった滝沢プロが、俺だっていることを忘れるな!とばかりにリーチ。そしてツモ!

四万五万六万八万八万三索四索五索六索七索八索五筒六筒  リーチ  ツモ四筒  ドラ東  裏東

ドラこそ無かったが親番を迎える前に感触の良いアガリとなった。
ここまでのほとんどがツモアガリ。まさに乱打戦の様子を呈してきた!
だが、まだ小島プロの優位は変わらない。果たしてこの後どうなるのか。

この後の熱い戦いは是非とも本編でお楽しみください!!

『エンタメ~テレ』放送日程はこちら

特集企画/天空麻雀17 男性大会決勝レポート 前田 直哉

天空麻雀も今回で17回目を迎えた。
私は今まで視聴者として見るだけであったが、今回初めてこの場に立たせて頂いた。
そして予選のメンバーが、小島プロ、森山プロ、荒プロである!
私も日本プロ麻雀連盟の門を叩いて15年になるが、小島プロと森山プロと対局する機会は初めてである。
前回優勝の森山プロは17回の中で6度も優勝している!そして更に荒プロを加えた重鎮3人を相手にしなければならない。
もちろんプレッシャーも感じたが、このような形で戦えることを光栄に思った。
なんとか展開にも恵まれA卓を勝ち上がることが出来、B卓からは佐々木プロとの接戦を制して山井プロが決勝へと駒を進めた。
準決勝は小島プロと滝沢プロが勝ち上がり決勝メンバーが決まった。
小島武夫プロ
山井弘プロ
滝沢和典プロ
前田直哉プロ
100
中堅3人が小島プロに挑む形となった。
小島プロからしたら、まだまだ若い者には負けていられないといったところであろう。
決勝1回戦(起家から小島、前田、山井、滝沢)
序盤は流局が2度続き重い展開。
そして迎えた東1局2本場、親の小島プロからリーチが入る。そしてバチン!という音とともに牌を引き寄せた!
一索二索二筒三筒四筒五筒六筒六筒七筒七筒八筒東東  リーチ  ツモ三索  ドラ一索  裏三万
ペンチャン待ちを一発でツモリ4,000は4,200オール。実に力強い!
そして次局は、ドラをポンしてフリテンをツモアガリし、一気に持ち点を6万点にまで伸ばしていく。
このまま好きにさせるわけにはいかない…小島プロ以外の3者は皆同じ気持ちであっただろう。
そして東2局、親の私がリーチをかける。一発で持ってきたのは高目のドラ!
七万七万四索五索一筒二筒二筒三筒三筒四筒七筒八筒九筒  リーチ  ツモ六索  ドラ六索  裏九筒
裏ドラも乗って6,000オールとなり、反撃の狼煙を上げた!
しかし次局、山井プロのリーチを受け、行くかオリるかの判断でオリを選択し、これが裏目となり小島プロの加点を許してしまった。
そして今度は山井プロが黙っていない。
東3局の親番を迎えると、まずは2,000オールから始まり、1本場では両面待ちに受けるかシャンポン待ちに受けるかの選択で見事に正解を導き出す。
二万二万三万三万三万三索三索六筒六筒六筒七筒八筒九筒  リーチ  ツモ三索  ドラ五万  裏中
4,000オールをツモリこれで山井プロの連荘が止まらなくなるか?と思っていると、ここまで苦しい展開だった滝沢プロが、俺だっていることを忘れるな!とばかりにリーチ。そしてツモ!
四万五万六万八万八万三索四索五索六索七索八索五筒六筒  リーチ  ツモ四筒  ドラ東  裏東
ドラこそ無かったが親番を迎える前に感触の良いアガリとなった。
ここまでのほとんどがツモアガリ。まさに乱打戦の様子を呈してきた!
だが、まだ小島プロの優位は変わらない。果たしてこの後どうなるのか。
この後の熱い戦いは是非とも本編でお楽しみください!!
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