第4期第2回さかえ杯 9/12(土)

日本プロ麻雀連盟からは、
宮内こずえ、和泉由希子、和久津晶、安田麻里菜、東城りお、月江いくこ
七瀬真実、斎藤麻衣子、川原舞子、中野妙子、優月みか、古川彩乃
の12名が参加!

解説   :佐々木寿人 山井弘
決勝解説:前原雄大

連盟インフォメーション/第4期第2回さかえ杯 9/12(土)

日本プロ麻雀連盟からは、
宮内こずえ、和泉由希子、和久津晶、安田麻里菜、東城りお、月江いくこ
七瀬真実、斎藤麻衣子、川原舞子、中野妙子、優月みか、古川彩乃
の12名が参加!
解説   :佐々木寿人 山井弘
決勝解説:前原雄大

第31期鳳凰位決定戦観戦記初日 前原 雄大

第31期鳳凰戦 初日
2月7日、いよいよ、日本プロ麻雀連盟の頂点を競う第31期鳳凰戦が始まった。

「全てのタイトル戦の中でも格別なものだと思う。少なくとも他のタイトルを2つ獲得する以上の価値があると思う。」
そう語るのは連盟の生きる伝説とも呼ぶべき荒正義さんである。
私も同じように思う。

私に鳳凰戦の観戦記のオファーが来たのが12月のことだった。
元々観戦記者になりたくて連盟に入会した部分もあり快諾させていただいた。

私の叔父が囲碁の観戦記者をやっていたが、
「とにかく、現場できちんと取材すること、テレビの放映されない部分を伝えることが全てと言ってもいい」
叔父は常々そう言っていた。

その言葉を思い出し、今回も現場であるスタジオに足を運び、対局者に簡単なアンケートと取材する旨の手紙を書いて渡した。
対局者にはさぞかし煩わしいことだろうと思う。
それはやはり、休憩時間等には次の戦いに備え、心の準備、集中に傾けたいからである。
私も同じ立場にある以上、細心の敬意と心配りをさせていただいた。
いずれにしても、映像に映らない部分を中心にお読みの方には伝えていきたいと思う。
まずは選手紹介。

100

藤崎智
生年月日:昭和43年1月25日(47歳)
連盟在籍年数:18年
A1リーグ在籍年数:5年
獲得タイトル:十段位、麻雀グランプリ、日本オープン(3回)
タイトル戦に臨むとき心掛けていること:自然体で
麻雀のスタイル:守備型
ファンの方へメッセージ
「去年はみなさんの応援のおかげで実力以上の麻雀が打てたと思っています。今年は昨年の恩返しのつもりで頑張ります。よろしくお願いします。」

 

100

勝又健志
生年月日:昭和56年3月15日(33歳)
連盟在籍年数:14年
A1リーグ在籍年数:1年
獲得タイトル:麻雀グランプリMAX
タイトル戦に臨むとき心掛けていること:いつも通りの麻雀
麻雀のスタイル:守備型?
勝又はアンケート用紙に記しながら、私に尋ねた。
「僕って何型なのでしょうか?」私にはそんな勝又が微笑ましく映った。

 

100

前田直哉
生年月日:昭和47年(43歳)
連盟在籍年数:14年
A1リーグ在籍年数:1年
獲得タイトル:麻雀グランプリMAX
タイトル戦に臨むとき心掛けていること:気持ちのもっていきかた、冷静さを保つこと
麻雀のスタイル:高打点を目指した重い一撃
ファンの方へメッセージ
「応援して下さる人の為、そして自分の為、最高の舞台で、最高の麻雀を目指します。」

 

100

瀬戸熊直樹
生年月日:昭和45年8月27日(44歳)
連盟在籍年数:17年
A1リーグ在籍年数:10年
獲得タイトル:十段位(3回)、鳳凰位(3回)、他
タイトル戦に臨むとき心掛けていること:体調を整え、戦いに挑める身体にする。
麻雀のスタイル:攻撃型ですが、自分の時間帯を作りにいくスタイル
ファンの方へメッセージ
「やはり鳳凰位は僕にとって特別なものです。全てを卓上に捧げるつもりで戦い抜きます。」

こう記すとわかることだが、50代以上の打ち手がいない。
ここ十年ではめずらしいことである。

プロリーグは今日にいたるまで様々なかたちを変えてきた。
鳳凰戦という名前に変わりデフェンデイング制になったのは1992年度の第10期からである。
それまではプロリーグであり、決勝戦もなかったり、あっても予選の得点持越しだったりした。

この時のメンバーが安藤満{故人}荒正義、沢崎誠、前原雄大。
最年長の安藤満が44歳で、最年少の私が36歳であった。
安藤、荒は当時すでに偉大な実績を残し、沢崎、私は他のタイトルは持っていても初挑戦だった。
構図としては今回の鳳凰戦を彷彿させる。
ちなみに、この時は半荘、1日6回の4日間で計24回戦だった。

控室に赴くと、現鳳凰位である藤崎が近寄る。
「一番緊張しているのは、私だと思います。何しろ、失冠するかどうか掛かっていますから、、、」
「後輩達は可愛い、本当に可愛く思っている分だけ、簡単には勝たせてはいけないと思っています」
私は正直、藤崎のこの言葉に驚いた。
これほど熱く語る藤崎を見たことがないからである。
そして、一プレイヤーではなく、公人の発言だからである。

勝又健志
「昨日は2秒で就寝できました」
この2秒と語る部分が勝又らしい。
充分な戦闘態勢を作り上げてきたということだろう。

瀬戸熊直樹
「多分、一番リラックスしているのはボクだとおもいます」
この男が劇的な四暗刻をオーラスにツモリあげ、私への挑戦権を獲った時、一番うれしく思ったのは私であり、テンションがあがったのを良く覚えている。
そして、アッツサリ鳳凰位を戴冠したときに瀬戸熊に私はこう告げた。
「貴方は向こう10年で、5回は鳳凰位に就くと思う」
瀬戸熊直樹という打ち手は、それだけの逸材である。
そして、6連続決定戦進出というのはやはり、偉業と言わざるを得ない。

前田直哉
「ここ1週間、冷静であることだけに勤めました」
何をどう過ごしたとか、語らず、『冷静』の二文字をこの後、幾たびも前田は口にしている。
いずれにしても素晴らしい戦いが繰り広げられることは間違いなさそうである。

100

1回戦
(起家から、瀬戸熊、勝又、藤崎、前田)

対局直前の光景
目をつぶる瀬戸熊、勝又。一点を見つめ続ける藤崎、前田の両極端な表情が印象的である。

前田は開始前をこう語っている。
「いよいよ鳳凰戦開幕である。昔から夢にまでみた舞台。決まった後の数日は緊張も感じたが、当日は至って平静でスタジオ入り出来ました。卓に着き、瀬戸熊プロから気迫を感じ、勝又プロは何秒間か眼を閉じていた。藤崎プロは平静を装ってはいたが一番緊張しているように感じた。当の私は普段とほぼ同じであった。皆より背負うモノが少ないからだろうか?それとも鈍感なだけか・・・。しかし始まってみないと本当に普段通りなのかはわからない。」

藤原隆弘審判長
「では、対局を開始してください」
この合図と共に眼を見開く4者。戦いが始まった。

100

東1局9巡目、藤崎にリーチが入る。

三万三万五万六万七万一索二索三索五索六索二筒二筒二筒  リーチ  ドラ二筒

リーチ後、藤崎の指が僅かに震えている。{本人はまるで意識していなかったと語っていた}
初めて見る藤崎の光景である。

結果は流局なのだが、親番である瀬戸熊は立ち向かって行くかと思っていたが、いきなり現物を抜いたことは意外だった。
だが、これも瀬戸熊がシミュレートしてきたことなのだろう。

勝又は今局に関してこう述べている。
「対局時は藤崎さんに気配があったこと、勢いを掴むアガリをしたいと思っていたことから白を仕掛けなかったのですが、戦う姿勢として白を仕掛けるべきだったかと」
藤崎は藤崎で
「あれは下目の三色の手順があったように思えます」
そう語っていた。

確かに三色だけに拘れば藤崎の手筋ならば可能かとも思うが、難しい手順を踏まねばならない。
そして東1局ドラ3リーチはアガれず流局。

「この時点での自分の考え方は2通り。手なりでドラ3のリーチで1人テンパイならツキはあるかもという考え方と、いきなりのドラ3リーチのからぶりで先行き不安という考え方。なので、次の局、前田プロのピンズ気配にも1シャンテンからごり押し。8巡目1シャンテンがテンパイせず流局でかなり先行き不安を感じたのを覚えています。ここからとりあえず早目のリーチからのツモアガリがほしいとだけ考えていました。なので1、2回戦は意識してリーチを多用していました。」
藤崎はこうも語っている。

瀬戸熊
「東1局、藤崎さんのリーチを受けて、真っ直ぐ行っていれば、アガリがあったかもしれないし、放銃にまわっていたかもしれない。ただ、藤崎さんの手が高いのと、自分の中で、GOサインが出なかったのと、僕のウイークポイントである守備をしっかりするべきときはしようと思ったからでした。」
そう語っていた。

いずれにしても、コメントが集中したということは、それだけ、開局に意味があり、それぞれに重い1局であったことは間違いないことである。

東3局2本場

一万二万三万三万五万七万八万九万六索七索八索五筒五筒  ツモ四万  ドラ一万

前田が500・1,000は700・1,200のアガリで収束した。

今局は前田が8巡目にカン四万の役なしテンパイを入れたのだが、9巡目に勝又が三筒六筒九筒待ちのテンパイが入る。

三索四索四索五索五索六索三筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒  ドラ一万

10巡目に、勝又・藤崎と続けざまに四万が打ち出され、これで残り1枚になったと見ている瞬間に、役なしテンパイの前田がラス牌の四万を引きアガる。
これは点数以上に大きいアガリである。

他3人の対局者からも四万が3枚並んでいたことは確認できる。
本当に良いカタチで前田は親番を迎えた。
私が対局者であったならば前田の親番は細心の注意を払う。

このアガリに関して前田はこう語っている。
「序盤は誰にもアガリの出ない静かな立ち上がり。初アガリは自分でした。点数こそ500・1,000は700・1,200と安いものの、緊張も無い、ちゃんと地に足が着いている。今日はしっかりと戦えると思った局でした。」
前田もやはり私と同様の考えをもたらせた1局である。

―――――前田の構想力と感性
東4局、親・前田

配牌
二万三万四万五万七万八万八万八万九万一索一索四索六索二筒  ドラ南

前田の初打、二打と、一索のトイツ落としから入っている。
ピンフ一通と三色、チンイツを見据えた好手である。
そして瀬戸熊から打ち出された二万を仕掛ける。

三万四万五万七万八万八万八万九万四索六索二筒  ポン二万 上向き二万 上向き二万 上向き  打六索 上向き

この二万は中々動けないものだ。これが前田の持っている感性である。
普段腰の重い前田が仕掛けるということは、脳よりも身体が反応したものだろう。
そしてわずか5巡目には

二万三万四万四万五万七万八万八万八万九万  ポン二万 上向き二万 上向き二万 上向き

このテンパイが入る。
同巡、瀬戸熊から六万が打ち出される。
親の12,000の成就である。

前田にとっては会心のアガリであり、瀬戸熊にとっては手痛い放銃である。
これだから麻雀は怖い。

東4局1本場、親番の前田が絶好のカン三索を引き込み、9巡目にリーチが入る。

五万六万六万七万七万七万八万九万二索三索四索六筒六筒  リーチ  ドラ二索

そして今度は勝又より出アガる。
勝又もこの形にしてしまった以上、打八万は至当な放銃である。

二万三万四万四万六万八万四索五索六索八索八索四筒五筒六筒  打八万  ドラ二索

この時点で前田の持ち点が50,000点オーバーの53,700点。
さらに得点を伸ばすかに思えたが、次局、前田は勝又を意識し、早い段階でオリを選択。
結果は、勝又のリーチが中盤過ぎに入り500・1,000のツモアガリ。
それだけ前田は場が良く見えていたのだろう。

南1局、藤崎より6巡目にリーチが入る。

一万一万一索二索三索四索五索六索八索九索五筒六筒七筒  リーチ  ドラ三万

ここに飛び込んだのが親番の瀬戸熊。

四万五万六万三索三索四索四索七索二筒二筒二筒五筒六筒七筒  打七索  ドラ三万

これは状態を考えれば瀬戸熊らしく無いと映ったのは私だけだろうか。
東1局はフラットな状態で受けきったのに、今局は悪い状態でありながら攻めに転じている。
このアンバランスさはどこから来るのだろう。

一局面から最善手を打つのではなく、プロセスから最善手を打ち出すのがフォームの瀬戸熊だけに微妙な一打ではある。
瀬戸熊だからこそどこまでも頭を下げて欲しかったというのは酷な注文であろうか?

「初日の後悔は2つ。藤崎さんに打ったペン七索シーンと、前田さんの早いチンイツに打ったシーン。今回の決定戦では、進化したスタイルで戦おうと決めて挑んだのだから、2つの放銃はあってはならないものだったと思う。親番のブレークは、子方でしっかり戦ったときのご褒美という考えなのだから、とにかくギリギリの我慢をして、兵隊(牌)たちを気持ち良く戦わせてあげなければいけないと反省しています。」
瀬戸熊自身もこのように述べている。

100

南2局1本場、前田のテンパイ崩しが妙手である。

五万六万七万八万九万六索六索三筒四筒五筒六筒七筒八筒  ツモ七筒  ドラ七筒

この形から打九万と構えられる打ち手が何人いるのだろうか。

五万六万七万六索六索三筒四筒五筒五筒六筒七筒七筒八筒

この3,900は中々にアガれるものではない。
前田だからこそアガれた牌姿であることは間違いないと言えるだろう。

そして、勝又のリーチを受けながらも、前田を常に視野から外さない藤崎も相当落ち着いている。
勝又のリーチが入った瞬間、楽をして打六筒としなかった。

100
個人的には勝又が八索タンキで受けた時の接し方を見てみたかった。
当日前田は、今局について四万七万が場に出ていたら二筒は押さないつもりでいたと語っている。
道理である。

1回戦成績
前田+37.2P 藤崎+4.3P 勝又▲12.9P 瀬戸熊▲28.6P  

 

2回戦
(起家から、藤崎、勝又、瀬戸熊、前田)

―――――藤崎の切り込み

東2局2本場

藤崎
二万三万四万五万五万三索五索六索六索七索三筒四筒五筒  ツモ八万  ドラ八万

藤崎は6巡目、ドラである八万をこの牌姿から打ってまで、1,000点のアガリに拘った。
それほど今局が勝又の時間帯になることを恐れていたのである。
何が何でもアガリ切りたい1局だったのだろう。
こんな藤崎を私は初めて見た。

東4局2本場

100

藤崎10巡目リーチ

三万四万五万五索五索七索八索二筒二筒二筒六筒七筒八筒  リーチ  ドラ五筒

1巡前の前田の牌姿であるが、

六万六万七万二索三索四索六索六索七索八索三筒五筒五筒  ツモ五筒

流局するも、前田の選択は正しかった。
ただし、1シャンテン時点の前田の選択が難しい。

六万六万七万二索三索四索六索六索七索八索三筒五筒五筒  ツモ五筒

ここで、一索を先に打っている分だけ、打六索もあったように思える。
それにしても先手を取られた以上、相手の待ちに合わせきる前田の能力は高いと言わざるを得ない。
藤崎は前田のドラの暗槓を見てさぞかし肝を冷やしたことだろう。

続く3本場は、前田の仕掛けから始まり、そこに向かって真っ向から勝負に挑む勝又。

二万三万一筒一筒二筒二筒三筒三筒七筒七筒中中中  ドラ八万

私ならテーマを前田の親落としにするためヤミテンに構える。
ここでリーチを打つのは若さの特権であり、勝又らしい勝負の挑み方である。

そして結果は、前田が東を引き込み、勝又から打ち出された六筒を捕える。
「ロン、7,700は8,000」
前田にとっては大きなアドバンテージである。

この局に関して勝又はこう語っている。
「手組が悪く、4巡目に九万を切るべきであったと思います。そうなれば、四万を直前に打たれたこともありホンイツになったかもしれません。さらにテンパイをとったとしても、どこまでもヤミテンにすべき局面にもかかわらず、打点あるアガリがしたいという欲からの情けないリーチだったと思います。特に1回戦で白を仕掛けなかったことを考えると、戦い方に一貫性がありませんでした。」

続く4本場、前田の麻雀に対する誠実さが実った1局である。
10巡目に藤崎より先行リーチが入る。

100

五万六万七万一索一索三索五索六索七索七索八索九索八筒

次巡、前田はこの牌姿からテンパイ取らずの打一索と構える。保留の一打である。
そして、結末のホウテイの出アガリは、点数以上に対局者に与えるダメージは大きいように思えた。

「10巡目に、下家の藤崎プロからリーチが入った局面。リーチを受けて12巡目に、

五万六万七万一索一索一索三索五索六索七索七索八索九索八筒

こうなり、藤崎プロのリーチなので打点があるか、待ちが好形かのどちらかであるのはほぼ間違いない状況。オリるのは簡単で、なんとか戦いたいとは思っていたのですが、ドラまたぎの八筒を切って二索三索待ちの追っかけは無謀ですし、三索切って一旦八筒タンキに受けるのもバランス的に違う感じがしました。捨牌は少し変則的でしたが、四索持ってきての3面張かドラ七筒持ってきての両面待ちにしてリーチにぶつけたいと思い、通ってはないが暗刻の一索を切ってどちらにも受けることが出来るようにしました。自分の中では、八筒切りよりも三索切りよりもより強くいくが為の一索切りでした。結果的には理想の形にはなりませんでしたけど、テンパイまで持っていけた手応えを感じた良い1局だったと思います。ホウテイでアガれたのはたまたまですが、この1局が次局の4,000オールに繋がったと感じています。」
前田自身もこのように語っている。

12巡目に前田よりリーチが入る。

五万六万七万一索一索四索四索四索三筒三筒三筒六筒七筒  リーチ  ドラ四索

「ツモ、4,000は4,500オール。」
山に残っている待ちの最後の五筒を手繰り寄せる前田。
6本場は勝又のリーチで流局。

南3局1本場、親の瀬戸熊が4巡目にテンパイ。

二万三万四万七万七万七万八索八索八索四筒七筒八筒九筒  ドラ八索

瀬戸熊は懐深く、打発から四筒タンキへ、そしてツモ六索へと変化するもヤミテン続行。
最後は10巡目にツモ九万でリーチを打つも、前田の音無しヤミテンに藤崎が放銃。
たしかに場面の空気は圧倒的に瀬戸熊がテンパイオーラを出していた。
その分だけ、影に潜んでいた前田にテンパイ気配は全くと言っていいほど感じられなかったのは紛れもない事実である。

それにしてもアガリ系が発タンキの1種類しかなかった瀬戸熊には辛い展開である。
それでも瀬戸熊はオーラス、前田より5,200点をアガリ沈みながらも2着に纏める。

まだ2回戦とはいえ、ポイント的には前田が鳳凰位に王手をかけていることは紛れもない事実である。
通常であれば、優勝のボーダーは半荘回数×8ポイントであると思っているからである。
簡単に記せば、16回戦×8=128ポイントと言うことである。

100

―――――

2回戦成績
前田+36.8P 瀬戸熊▲4.2P 藤崎▲11.3P  勝又▲21.3P

2回戦終了時
前田+74.0P 藤崎▲7.0P 瀬戸熊▲32.8P 勝又▲34.2P

 

3回戦
(起家から、藤崎、瀬戸熊、前田、勝又)

東2局1本場、2巡目

一万三万五万六万七万七索七索三筒四筒南南白発

前田にしてはめずらしく生牌の南を1枚目から仕掛ける。

一万五万六万七万七索七索三筒四筒白白  ポン南南南

7巡目、この形から1枚目の二筒をスルーする。落ち着いたプレーである。
そして、2枚目の五筒をしかけ、軽々と白を引きアガる。
2,000・4,000のツモアガリである。

そして迎えた親番で

七万八万一索二索三索四索五索七索八索九索一筒二筒北  ツモ三筒

普通ならばこの牌姿からは、打北と構えるのが自然のように思われるが、前田は一通を見切りチャンタを視野に入れた打五索と構える。
良し悪しは別として、前田らしい一打であることは相違ない。

その後二索をとらえ損なうも、一索を重ね藤崎からの六万を捕まえる。
独特の手筋を踏みながらも、アガリに結び付ける前田に展開の理を感じさせた。

東4局1本場について前田はこう語っている。
「1、2回戦目とまさかの順調な出だしに少し戸惑いつつも途中まではしっかりと戦えていた。 1シャンテンから2枚目の発を仕掛けて、手広い1シャンテンに取る。普段ではたぶん仕掛けないかもしれない。が、ここはリーチをしたくなかった為鳴いてしまう…。結果、瀬戸熊プロへの7,700放銃。しかし自分の中ではあまり後悔していなかった。」

たしかに、1シャンテンから1シャンテンにしかならない前田の仕掛けを咎める声もあったようだが、前田の言葉を考えるならば理にはかなっているように思う。
この部分に関しては、それぞれの考え方があっていいように思う。

100

着目すべき点は、7巡目に上家の瀬戸熊から打ち出されている一筒を仕掛けなかったことである。
ここはマンズの受けの選択が難しい以上、結果は悪く出たが仕掛けなかった前田の気持ちも理解できる。

―――――前田の後悔

南3局1本場

五万五万六万六万六万七万五索六索四筒五筒六筒北北  ツモ三筒  ドラ一万

前田はこの手牌から打北と構えているが、私の目からは不自然な一打に映った。
さらに12巡目、対面から打ち出された六万を仕掛けたことが、前田を研究している私にとっては驚き以外の何物でもなかった。

五万五万六万七万四索五索六索三筒四筒五筒六筒  ポン六万 上向き六万 上向き六万 上向き  打六筒

たしかにテンパイなのではあるが、前田らしくない軽い仕掛けに思えてならなかった。
持ち点を加味すればそのことははっきり言い切ってもいいように思える。

この仕掛けで、勝又に絶好と思われる二万を引き込まさせテンパイを入れさせてしまう
麻雀はかように正直なゲームなのである。誰かがミスをすれば誰かに理が動く。

勝又手牌
一万三万四万五万五索五索六索発発発中中中  ツモ二万  ドラ一万

また称えるべきは、最後までドラである一万を持ち続けた勝又の力である。
前田は勝又のロン牌である三万をツモったとき、少考に沈んだ。
結果として三万を打ってしまうのだが、この三万が僅かでも指に止まるというところが、前田の感性が潜んでいるということだろう。

今局に関して前田はこう語っている。
「それよりも悪かったのが南3局1本場、自分の親番での1シャンテンからの六万ポンである。四万七万が薄くなった為、北をトイツ落としして2シャンテンに戻したまでは良かったのだが、ツモが効いていたにも関わらず、親番維持だけの為に思わず仕掛けてしまった。これにより勝又プロにテンパイを入れさせ、危険に感じたにも関わらず三万で6,400の放銃となった。案の定、オーラスで藤崎プロに放銃してラスになる。この局が1番の印象に残る局でした。」

南4局

100

南家・藤崎
六万六万三索三索九索九索五筒五筒西北北発発  リーチ  ドラ南

北家・前田
四索六索二筒三筒四筒六筒七筒七筒南西西西発中  打西

麻雀と言うゲームは本当に微細な所で勝負は決まる。
前田自身が述べているように、南3局1本場の僅かなミスとも呼べない軽い仕掛けが、好調を維持していた前田がまさかのラスにまで落とし込んでしまったと私は解釈する。
ただ称えるべき部分があるとすれば、藤崎の河を見ればわかるように、この河が七対子とは思えないことである。
それだけ藤崎が丁寧に仕上げきった七対子である。

3回戦成績
勝又+25.4P 瀬戸熊▲2.7P 藤崎▲8.7P 前田▲14.0P

3回戦終了時
前田+60.0P 勝又▲8.8P 藤崎▲15.7P 瀬戸熊▲35.5P

 

4回戦
(起家から、勝又、前田、瀬戸熊、藤崎)

開始前、初めて目をつむり自分の世界に入ろうとする瀬戸熊の表情が印象的だった。

100

東1局、勝又、瀬戸熊の一騎打ちの局面かと思われたが、藤崎の光るプレー。
どれだけこの男は局面が見えているのだろうと思わずにはいられない。
フリテンの五万を引きアガる。本当に大きな300・500のアガリである。

瀬戸熊も以下の牌姿から、細心の注意を払い打三万とし狭く構えるも、実らず。

二万二万二万三万四万八万八万  ポン六万 上向き六万 上向き六万 上向き  チー七万 左向き八万 上向き九万 上向き  ツモ四万  ドラ七索

東4局、瀬戸熊2巡目テンパイ。

一万三万一索二索三索四索五索六索七索七索五筒六筒七筒  ドラ北

これを瀬戸熊らしくヤミテンに構え、7巡目にツモ九索、打七索のテンパイ取らず。
そして最終形を、

一万一万一索二索三索四索五索六索七索九索五筒六筒七筒  リーチ

この形に持っていくのが、今の瀬戸熊の麻雀のカタチなのだろう。
これに放銃したのが藤崎。

藤崎はこう語っている。
「前局いい形でツモアガった以上、真っ直ぐ打ち抜くつもりでしたが、この八索がつかまるということは今日は僕の日ではないと思いました。」

藤崎
一万三万二索三索四索一筒一筒一筒七筒七筒九筒北北  打八索

南1局、勝又が6,000オールを引きアガる。
今半荘、手牌には恵まれたもののアガリには結びつかなかった勝又にとっては、大きなアガリである。
この瞬間、2回戦終了時、前田との点差が100P以上あったのがわずか34Pほどとなった。

続く1本場も2,000は2,100オールをツモアガリ、25P差となる。

勝又
二万三万四万六万七万八万七索七索六筒六筒六筒六筒七筒  ツモ八筒

このツモアガリで苦しくなったのは前田ではなく、瀬戸熊と見る。
トータルのポイントが▲50P弱。初日とはいえ、最下位に位置するのはやはり苦しいものがあると考える。
それをわかっているかのように次局、ヤミテンピンフをテンパイしていた藤崎より出アガリ自分の位置取りをキッチリ図る。

この男の一番の強みは常に、今、何をすべきか理解し、行動に移せることである。
このアガリでこの半荘2着目に位置づけた。
そして苦しくなったのはテンパイしながらもアガリに結びつかない藤崎である。
次局も勝又のリーチに前田のヤミテン。

南2局、北家・勝又

三万三万三索三索三索四索五索六索四筒五筒六筒発発  リーチ  ドラ六筒

東家・前田

一万二万三万六万七万五索六索七索四筒五筒六筒九筒九筒  ロン五万

前田のヤミテンに放銃するや、次局も前田の速いヤミテン七対子に飛び込む。

南2局1本場、東家・前田

二万二万三万三万四万六万六万五索五索八筒八筒南南  ロン四万  ドラ七筒

この辺り、藤崎に落ち度があったわけではなく、前田のいぶし銀のヤミテンを評価すべき所だろう。

―――――勝又の Count Down

南2局2本場、勝又が9巡目にテンパイし、次巡、六筒で跳満をツモアガる。

三万四万五万六索七索七索七索八索五筒六筒七筒七筒八筒  ツモ六筒  ドラ七索

これで前田、勝又の差が15P弱となった。

南3局、勝又が3フーロして2,000・4,000をツモアガリ、前田との差が僅か5.0Pでオーラスを迎える。

西家・勝又
二万二万二索二索  チー五万 左向き六万 上向き七万 上向き  ポン七筒 上向き七筒 上向き七筒 上向き  ポン西西西  ツモ二万  ドラ二万

南4局、オーラスも勝又が十八番の七対子をキッチリとツモアガリ、前田とその差わずか1.0Pで初日を終了する。
「勝又の時間帯の入り方が、ボクには良く解らないんですよ」
後日、瀬戸熊はそう語っていたのが印象的だった。

4回戦成績
勝又+58.1P 前田▲9.7P 瀬戸熊▲16.1P 藤崎▲32.3P

4回戦終了時
前田+50.3P 勝又+49.3P 藤崎▲48.0P 瀬戸熊▲51.6P

 

初日を振り返って
前田
「3回戦のミスは自分の弱さだと思います。ただ冷静さだけは失わないように明日も戦います。初日としては悪くはなかったと思います。3回戦目を反省して、ここは落ち着いてドッシリと打とうと思いながら入りました。 勝又プロが好調で、とにかくこの半荘は我慢がテーマ。自分から崩れることのないよーにと打ちました。初日終わって自分の1人浮きよりも、勝又プロが浮いて2人浮きになったほうが、今後も戦い易いのでは?と思ってもいたので、とにかく自分から不用意な放銃だけはしないようにと落ち着いて打てたと思います。」

瀬戸熊
「これだけ我慢をしていたのだから、自分の時間帯になったら絶対許さないゾ」
瀬戸熊の本音が覗えたコメントではある。

藤崎
「とりあえず今日の事は置いておいて、明日はポイントを±0ラインには持っていきたいと思います。」

勝又
「1、2回戦に関してはコメントした通りで、3回戦 、4回戦は自分なりに及第点はある内容だったかと思います。」

いずれにしても初日が終わっただけの事である。
2日目以降に、さらなる頂点を極めるプロの凌ぎ合いが繰り返されることは必至である。

プロリーグ(鳳凰戦)決勝観戦記/第31期鳳凰位決定戦観戦記初日 前原 雄大

第31期鳳凰戦 初日
2月7日、いよいよ、日本プロ麻雀連盟の頂点を競う第31期鳳凰戦が始まった。
「全てのタイトル戦の中でも格別なものだと思う。少なくとも他のタイトルを2つ獲得する以上の価値があると思う。」
そう語るのは連盟の生きる伝説とも呼ぶべき荒正義さんである。
私も同じように思う。
私に鳳凰戦の観戦記のオファーが来たのが12月のことだった。
元々観戦記者になりたくて連盟に入会した部分もあり快諾させていただいた。
私の叔父が囲碁の観戦記者をやっていたが、
「とにかく、現場できちんと取材すること、テレビの放映されない部分を伝えることが全てと言ってもいい」
叔父は常々そう言っていた。
その言葉を思い出し、今回も現場であるスタジオに足を運び、対局者に簡単なアンケートと取材する旨の手紙を書いて渡した。
対局者にはさぞかし煩わしいことだろうと思う。
それはやはり、休憩時間等には次の戦いに備え、心の準備、集中に傾けたいからである。
私も同じ立場にある以上、細心の敬意と心配りをさせていただいた。
いずれにしても、映像に映らない部分を中心にお読みの方には伝えていきたいと思う。
まずは選手紹介。
100
藤崎智
生年月日:昭和43年1月25日(47歳)
連盟在籍年数:18年
A1リーグ在籍年数:5年
獲得タイトル:十段位、麻雀グランプリ、日本オープン(3回)
タイトル戦に臨むとき心掛けていること:自然体で
麻雀のスタイル:守備型
ファンの方へメッセージ
「去年はみなさんの応援のおかげで実力以上の麻雀が打てたと思っています。今年は昨年の恩返しのつもりで頑張ります。よろしくお願いします。」
 
100
勝又健志
生年月日:昭和56年3月15日(33歳)
連盟在籍年数:14年
A1リーグ在籍年数:1年
獲得タイトル:麻雀グランプリMAX
タイトル戦に臨むとき心掛けていること:いつも通りの麻雀
麻雀のスタイル:守備型?
勝又はアンケート用紙に記しながら、私に尋ねた。
「僕って何型なのでしょうか?」私にはそんな勝又が微笑ましく映った。
 
100
前田直哉
生年月日:昭和47年(43歳)
連盟在籍年数:14年
A1リーグ在籍年数:1年
獲得タイトル:麻雀グランプリMAX
タイトル戦に臨むとき心掛けていること:気持ちのもっていきかた、冷静さを保つこと
麻雀のスタイル:高打点を目指した重い一撃
ファンの方へメッセージ
「応援して下さる人の為、そして自分の為、最高の舞台で、最高の麻雀を目指します。」
 
100
瀬戸熊直樹
生年月日:昭和45年8月27日(44歳)
連盟在籍年数:17年
A1リーグ在籍年数:10年
獲得タイトル:十段位(3回)、鳳凰位(3回)、他
タイトル戦に臨むとき心掛けていること:体調を整え、戦いに挑める身体にする。
麻雀のスタイル:攻撃型ですが、自分の時間帯を作りにいくスタイル
ファンの方へメッセージ
「やはり鳳凰位は僕にとって特別なものです。全てを卓上に捧げるつもりで戦い抜きます。」
こう記すとわかることだが、50代以上の打ち手がいない。
ここ十年ではめずらしいことである。
プロリーグは今日にいたるまで様々なかたちを変えてきた。
鳳凰戦という名前に変わりデフェンデイング制になったのは1992年度の第10期からである。
それまではプロリーグであり、決勝戦もなかったり、あっても予選の得点持越しだったりした。
この時のメンバーが安藤満{故人}荒正義、沢崎誠、前原雄大。
最年長の安藤満が44歳で、最年少の私が36歳であった。
安藤、荒は当時すでに偉大な実績を残し、沢崎、私は他のタイトルは持っていても初挑戦だった。
構図としては今回の鳳凰戦を彷彿させる。
ちなみに、この時は半荘、1日6回の4日間で計24回戦だった。
控室に赴くと、現鳳凰位である藤崎が近寄る。
「一番緊張しているのは、私だと思います。何しろ、失冠するかどうか掛かっていますから、、、」
「後輩達は可愛い、本当に可愛く思っている分だけ、簡単には勝たせてはいけないと思っています」
私は正直、藤崎のこの言葉に驚いた。
これほど熱く語る藤崎を見たことがないからである。
そして、一プレイヤーではなく、公人の発言だからである。
勝又健志
「昨日は2秒で就寝できました」
この2秒と語る部分が勝又らしい。
充分な戦闘態勢を作り上げてきたということだろう。
瀬戸熊直樹
「多分、一番リラックスしているのはボクだとおもいます」
この男が劇的な四暗刻をオーラスにツモリあげ、私への挑戦権を獲った時、一番うれしく思ったのは私であり、テンションがあがったのを良く覚えている。
そして、アッツサリ鳳凰位を戴冠したときに瀬戸熊に私はこう告げた。
「貴方は向こう10年で、5回は鳳凰位に就くと思う」
瀬戸熊直樹という打ち手は、それだけの逸材である。
そして、6連続決定戦進出というのはやはり、偉業と言わざるを得ない。
前田直哉
「ここ1週間、冷静であることだけに勤めました」
何をどう過ごしたとか、語らず、『冷静』の二文字をこの後、幾たびも前田は口にしている。
いずれにしても素晴らしい戦いが繰り広げられることは間違いなさそうである。
100
1回戦
(起家から、瀬戸熊、勝又、藤崎、前田)
対局直前の光景
目をつぶる瀬戸熊、勝又。一点を見つめ続ける藤崎、前田の両極端な表情が印象的である。
前田は開始前をこう語っている。
「いよいよ鳳凰戦開幕である。昔から夢にまでみた舞台。決まった後の数日は緊張も感じたが、当日は至って平静でスタジオ入り出来ました。卓に着き、瀬戸熊プロから気迫を感じ、勝又プロは何秒間か眼を閉じていた。藤崎プロは平静を装ってはいたが一番緊張しているように感じた。当の私は普段とほぼ同じであった。皆より背負うモノが少ないからだろうか?それとも鈍感なだけか・・・。しかし始まってみないと本当に普段通りなのかはわからない。」
藤原隆弘審判長
「では、対局を開始してください」
この合図と共に眼を見開く4者。戦いが始まった。
100
東1局9巡目、藤崎にリーチが入る。
三万三万五万六万七万一索二索三索五索六索二筒二筒二筒  リーチ  ドラ二筒
リーチ後、藤崎の指が僅かに震えている。{本人はまるで意識していなかったと語っていた}
初めて見る藤崎の光景である。
結果は流局なのだが、親番である瀬戸熊は立ち向かって行くかと思っていたが、いきなり現物を抜いたことは意外だった。
だが、これも瀬戸熊がシミュレートしてきたことなのだろう。
勝又は今局に関してこう述べている。
「対局時は藤崎さんに気配があったこと、勢いを掴むアガリをしたいと思っていたことから白を仕掛けなかったのですが、戦う姿勢として白を仕掛けるべきだったかと」
藤崎は藤崎で
「あれは下目の三色の手順があったように思えます」
そう語っていた。
確かに三色だけに拘れば藤崎の手筋ならば可能かとも思うが、難しい手順を踏まねばならない。
そして東1局ドラ3リーチはアガれず流局。
「この時点での自分の考え方は2通り。手なりでドラ3のリーチで1人テンパイならツキはあるかもという考え方と、いきなりのドラ3リーチのからぶりで先行き不安という考え方。なので、次の局、前田プロのピンズ気配にも1シャンテンからごり押し。8巡目1シャンテンがテンパイせず流局でかなり先行き不安を感じたのを覚えています。ここからとりあえず早目のリーチからのツモアガリがほしいとだけ考えていました。なので1、2回戦は意識してリーチを多用していました。」
藤崎はこうも語っている。
瀬戸熊
「東1局、藤崎さんのリーチを受けて、真っ直ぐ行っていれば、アガリがあったかもしれないし、放銃にまわっていたかもしれない。ただ、藤崎さんの手が高いのと、自分の中で、GOサインが出なかったのと、僕のウイークポイントである守備をしっかりするべきときはしようと思ったからでした。」
そう語っていた。
いずれにしても、コメントが集中したということは、それだけ、開局に意味があり、それぞれに重い1局であったことは間違いないことである。
東3局2本場
一万二万三万三万五万七万八万九万六索七索八索五筒五筒  ツモ四万  ドラ一万
前田が500・1,000は700・1,200のアガリで収束した。
今局は前田が8巡目にカン四万の役なしテンパイを入れたのだが、9巡目に勝又が三筒六筒九筒待ちのテンパイが入る。
三索四索四索五索五索六索三筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒  ドラ一万
10巡目に、勝又・藤崎と続けざまに四万が打ち出され、これで残り1枚になったと見ている瞬間に、役なしテンパイの前田がラス牌の四万を引きアガる。
これは点数以上に大きいアガリである。
他3人の対局者からも四万が3枚並んでいたことは確認できる。
本当に良いカタチで前田は親番を迎えた。
私が対局者であったならば前田の親番は細心の注意を払う。
このアガリに関して前田はこう語っている。
「序盤は誰にもアガリの出ない静かな立ち上がり。初アガリは自分でした。点数こそ500・1,000は700・1,200と安いものの、緊張も無い、ちゃんと地に足が着いている。今日はしっかりと戦えると思った局でした。」
前田もやはり私と同様の考えをもたらせた1局である。
―――――前田の構想力と感性
東4局、親・前田
配牌
二万三万四万五万七万八万八万八万九万一索一索四索六索二筒  ドラ南
前田の初打、二打と、一索のトイツ落としから入っている。
ピンフ一通と三色、チンイツを見据えた好手である。
そして瀬戸熊から打ち出された二万を仕掛ける。
三万四万五万七万八万八万八万九万四索六索二筒  ポン二万 上向き二万 上向き二万 上向き  打六索 上向き
この二万は中々動けないものだ。これが前田の持っている感性である。
普段腰の重い前田が仕掛けるということは、脳よりも身体が反応したものだろう。
そしてわずか5巡目には
二万三万四万四万五万七万八万八万八万九万  ポン二万 上向き二万 上向き二万 上向き
このテンパイが入る。
同巡、瀬戸熊から六万が打ち出される。
親の12,000の成就である。
前田にとっては会心のアガリであり、瀬戸熊にとっては手痛い放銃である。
これだから麻雀は怖い。
東4局1本場、親番の前田が絶好のカン三索を引き込み、9巡目にリーチが入る。
五万六万六万七万七万七万八万九万二索三索四索六筒六筒  リーチ  ドラ二索
そして今度は勝又より出アガる。
勝又もこの形にしてしまった以上、打八万は至当な放銃である。
二万三万四万四万六万八万四索五索六索八索八索四筒五筒六筒  打八万  ドラ二索
この時点で前田の持ち点が50,000点オーバーの53,700点。
さらに得点を伸ばすかに思えたが、次局、前田は勝又を意識し、早い段階でオリを選択。
結果は、勝又のリーチが中盤過ぎに入り500・1,000のツモアガリ。
それだけ前田は場が良く見えていたのだろう。
南1局、藤崎より6巡目にリーチが入る。
一万一万一索二索三索四索五索六索八索九索五筒六筒七筒  リーチ  ドラ三万
ここに飛び込んだのが親番の瀬戸熊。
四万五万六万三索三索四索四索七索二筒二筒二筒五筒六筒七筒  打七索  ドラ三万
これは状態を考えれば瀬戸熊らしく無いと映ったのは私だけだろうか。
東1局はフラットな状態で受けきったのに、今局は悪い状態でありながら攻めに転じている。
このアンバランスさはどこから来るのだろう。
一局面から最善手を打つのではなく、プロセスから最善手を打ち出すのがフォームの瀬戸熊だけに微妙な一打ではある。
瀬戸熊だからこそどこまでも頭を下げて欲しかったというのは酷な注文であろうか?
「初日の後悔は2つ。藤崎さんに打ったペン七索シーンと、前田さんの早いチンイツに打ったシーン。今回の決定戦では、進化したスタイルで戦おうと決めて挑んだのだから、2つの放銃はあってはならないものだったと思う。親番のブレークは、子方でしっかり戦ったときのご褒美という考えなのだから、とにかくギリギリの我慢をして、兵隊(牌)たちを気持ち良く戦わせてあげなければいけないと反省しています。」
瀬戸熊自身もこのように述べている。
100
南2局1本場、前田のテンパイ崩しが妙手である。
五万六万七万八万九万六索六索三筒四筒五筒六筒七筒八筒  ツモ七筒  ドラ七筒
この形から打九万と構えられる打ち手が何人いるのだろうか。
五万六万七万六索六索三筒四筒五筒五筒六筒七筒七筒八筒
この3,900は中々にアガれるものではない。
前田だからこそアガれた牌姿であることは間違いないと言えるだろう。
そして、勝又のリーチを受けながらも、前田を常に視野から外さない藤崎も相当落ち着いている。
勝又のリーチが入った瞬間、楽をして打六筒としなかった。
100
個人的には勝又が八索タンキで受けた時の接し方を見てみたかった。
当日前田は、今局について四万七万が場に出ていたら二筒は押さないつもりでいたと語っている。
道理である。
1回戦成績
前田+37.2P 藤崎+4.3P 勝又▲12.9P 瀬戸熊▲28.6P  
 
2回戦
(起家から、藤崎、勝又、瀬戸熊、前田)
―――――藤崎の切り込み
東2局2本場
藤崎
二万三万四万五万五万三索五索六索六索七索三筒四筒五筒  ツモ八万  ドラ八万
藤崎は6巡目、ドラである八万をこの牌姿から打ってまで、1,000点のアガリに拘った。
それほど今局が勝又の時間帯になることを恐れていたのである。
何が何でもアガリ切りたい1局だったのだろう。
こんな藤崎を私は初めて見た。
東4局2本場
100
藤崎10巡目リーチ
三万四万五万五索五索七索八索二筒二筒二筒六筒七筒八筒  リーチ  ドラ五筒
1巡前の前田の牌姿であるが、
六万六万七万二索三索四索六索六索七索八索三筒五筒五筒  ツモ五筒
流局するも、前田の選択は正しかった。
ただし、1シャンテン時点の前田の選択が難しい。
六万六万七万二索三索四索六索六索七索八索三筒五筒五筒  ツモ五筒
ここで、一索を先に打っている分だけ、打六索もあったように思える。
それにしても先手を取られた以上、相手の待ちに合わせきる前田の能力は高いと言わざるを得ない。
藤崎は前田のドラの暗槓を見てさぞかし肝を冷やしたことだろう。
続く3本場は、前田の仕掛けから始まり、そこに向かって真っ向から勝負に挑む勝又。
二万三万一筒一筒二筒二筒三筒三筒七筒七筒中中中  ドラ八万
私ならテーマを前田の親落としにするためヤミテンに構える。
ここでリーチを打つのは若さの特権であり、勝又らしい勝負の挑み方である。
そして結果は、前田が東を引き込み、勝又から打ち出された六筒を捕える。
「ロン、7,700は8,000」
前田にとっては大きなアドバンテージである。
この局に関して勝又はこう語っている。
「手組が悪く、4巡目に九万を切るべきであったと思います。そうなれば、四万を直前に打たれたこともありホンイツになったかもしれません。さらにテンパイをとったとしても、どこまでもヤミテンにすべき局面にもかかわらず、打点あるアガリがしたいという欲からの情けないリーチだったと思います。特に1回戦で白を仕掛けなかったことを考えると、戦い方に一貫性がありませんでした。」
続く4本場、前田の麻雀に対する誠実さが実った1局である。
10巡目に藤崎より先行リーチが入る。
100
五万六万七万一索一索三索五索六索七索七索八索九索八筒
次巡、前田はこの牌姿からテンパイ取らずの打一索と構える。保留の一打である。
そして、結末のホウテイの出アガリは、点数以上に対局者に与えるダメージは大きいように思えた。
「10巡目に、下家の藤崎プロからリーチが入った局面。リーチを受けて12巡目に、
五万六万七万一索一索一索三索五索六索七索七索八索九索八筒
こうなり、藤崎プロのリーチなので打点があるか、待ちが好形かのどちらかであるのはほぼ間違いない状況。オリるのは簡単で、なんとか戦いたいとは思っていたのですが、ドラまたぎの八筒を切って二索三索待ちの追っかけは無謀ですし、三索切って一旦八筒タンキに受けるのもバランス的に違う感じがしました。捨牌は少し変則的でしたが、四索持ってきての3面張かドラ七筒持ってきての両面待ちにしてリーチにぶつけたいと思い、通ってはないが暗刻の一索を切ってどちらにも受けることが出来るようにしました。自分の中では、八筒切りよりも三索切りよりもより強くいくが為の一索切りでした。結果的には理想の形にはなりませんでしたけど、テンパイまで持っていけた手応えを感じた良い1局だったと思います。ホウテイでアガれたのはたまたまですが、この1局が次局の4,000オールに繋がったと感じています。」
前田自身もこのように語っている。
12巡目に前田よりリーチが入る。
五万六万七万一索一索四索四索四索三筒三筒三筒六筒七筒  リーチ  ドラ四索
「ツモ、4,000は4,500オール。」
山に残っている待ちの最後の五筒を手繰り寄せる前田。
6本場は勝又のリーチで流局。
南3局1本場、親の瀬戸熊が4巡目にテンパイ。
二万三万四万七万七万七万八索八索八索四筒七筒八筒九筒  ドラ八索
瀬戸熊は懐深く、打発から四筒タンキへ、そしてツモ六索へと変化するもヤミテン続行。
最後は10巡目にツモ九万でリーチを打つも、前田の音無しヤミテンに藤崎が放銃。
たしかに場面の空気は圧倒的に瀬戸熊がテンパイオーラを出していた。
その分だけ、影に潜んでいた前田にテンパイ気配は全くと言っていいほど感じられなかったのは紛れもない事実である。
それにしてもアガリ系が発タンキの1種類しかなかった瀬戸熊には辛い展開である。
それでも瀬戸熊はオーラス、前田より5,200点をアガリ沈みながらも2着に纏める。
まだ2回戦とはいえ、ポイント的には前田が鳳凰位に王手をかけていることは紛れもない事実である。
通常であれば、優勝のボーダーは半荘回数×8ポイントであると思っているからである。
簡単に記せば、16回戦×8=128ポイントと言うことである。
100
―――――
2回戦成績
前田+36.8P 瀬戸熊▲4.2P 藤崎▲11.3P  勝又▲21.3P
2回戦終了時
前田+74.0P 藤崎▲7.0P 瀬戸熊▲32.8P 勝又▲34.2P
 
3回戦
(起家から、藤崎、瀬戸熊、前田、勝又)
東2局1本場、2巡目
一万三万五万六万七万七索七索三筒四筒南南白発
前田にしてはめずらしく生牌の南を1枚目から仕掛ける。
一万五万六万七万七索七索三筒四筒白白  ポン南南南
7巡目、この形から1枚目の二筒をスルーする。落ち着いたプレーである。
そして、2枚目の五筒をしかけ、軽々と白を引きアガる。
2,000・4,000のツモアガリである。
そして迎えた親番で
七万八万一索二索三索四索五索七索八索九索一筒二筒北  ツモ三筒
普通ならばこの牌姿からは、打北と構えるのが自然のように思われるが、前田は一通を見切りチャンタを視野に入れた打五索と構える。
良し悪しは別として、前田らしい一打であることは相違ない。
その後二索をとらえ損なうも、一索を重ね藤崎からの六万を捕まえる。
独特の手筋を踏みながらも、アガリに結び付ける前田に展開の理を感じさせた。
東4局1本場について前田はこう語っている。
「1、2回戦目とまさかの順調な出だしに少し戸惑いつつも途中まではしっかりと戦えていた。 1シャンテンから2枚目の発を仕掛けて、手広い1シャンテンに取る。普段ではたぶん仕掛けないかもしれない。が、ここはリーチをしたくなかった為鳴いてしまう…。結果、瀬戸熊プロへの7,700放銃。しかし自分の中ではあまり後悔していなかった。」
たしかに、1シャンテンから1シャンテンにしかならない前田の仕掛けを咎める声もあったようだが、前田の言葉を考えるならば理にはかなっているように思う。
この部分に関しては、それぞれの考え方があっていいように思う。
100
着目すべき点は、7巡目に上家の瀬戸熊から打ち出されている一筒を仕掛けなかったことである。
ここはマンズの受けの選択が難しい以上、結果は悪く出たが仕掛けなかった前田の気持ちも理解できる。
―――――前田の後悔
南3局1本場
五万五万六万六万六万七万五索六索四筒五筒六筒北北  ツモ三筒  ドラ一万
前田はこの手牌から打北と構えているが、私の目からは不自然な一打に映った。
さらに12巡目、対面から打ち出された六万を仕掛けたことが、前田を研究している私にとっては驚き以外の何物でもなかった。
五万五万六万七万四索五索六索三筒四筒五筒六筒  ポン六万 上向き六万 上向き六万 上向き  打六筒
たしかにテンパイなのではあるが、前田らしくない軽い仕掛けに思えてならなかった。
持ち点を加味すればそのことははっきり言い切ってもいいように思える。
この仕掛けで、勝又に絶好と思われる二万を引き込まさせテンパイを入れさせてしまう
麻雀はかように正直なゲームなのである。誰かがミスをすれば誰かに理が動く。
勝又手牌
一万三万四万五万五索五索六索発発発中中中  ツモ二万  ドラ一万
また称えるべきは、最後までドラである一万を持ち続けた勝又の力である。
前田は勝又のロン牌である三万をツモったとき、少考に沈んだ。
結果として三万を打ってしまうのだが、この三万が僅かでも指に止まるというところが、前田の感性が潜んでいるということだろう。
今局に関して前田はこう語っている。
「それよりも悪かったのが南3局1本場、自分の親番での1シャンテンからの六万ポンである。四万七万が薄くなった為、北をトイツ落としして2シャンテンに戻したまでは良かったのだが、ツモが効いていたにも関わらず、親番維持だけの為に思わず仕掛けてしまった。これにより勝又プロにテンパイを入れさせ、危険に感じたにも関わらず三万で6,400の放銃となった。案の定、オーラスで藤崎プロに放銃してラスになる。この局が1番の印象に残る局でした。」
南4局
100
南家・藤崎
六万六万三索三索九索九索五筒五筒西北北発発  リーチ  ドラ南
北家・前田
四索六索二筒三筒四筒六筒七筒七筒南西西西発中  打西
麻雀と言うゲームは本当に微細な所で勝負は決まる。
前田自身が述べているように、南3局1本場の僅かなミスとも呼べない軽い仕掛けが、好調を維持していた前田がまさかのラスにまで落とし込んでしまったと私は解釈する。
ただ称えるべき部分があるとすれば、藤崎の河を見ればわかるように、この河が七対子とは思えないことである。
それだけ藤崎が丁寧に仕上げきった七対子である。
3回戦成績
勝又+25.4P 瀬戸熊▲2.7P 藤崎▲8.7P 前田▲14.0P
3回戦終了時
前田+60.0P 勝又▲8.8P 藤崎▲15.7P 瀬戸熊▲35.5P
 
4回戦
(起家から、勝又、前田、瀬戸熊、藤崎)
開始前、初めて目をつむり自分の世界に入ろうとする瀬戸熊の表情が印象的だった。
100
東1局、勝又、瀬戸熊の一騎打ちの局面かと思われたが、藤崎の光るプレー。
どれだけこの男は局面が見えているのだろうと思わずにはいられない。
フリテンの五万を引きアガる。本当に大きな300・500のアガリである。
瀬戸熊も以下の牌姿から、細心の注意を払い打三万とし狭く構えるも、実らず。
二万二万二万三万四万八万八万  ポン六万 上向き六万 上向き六万 上向き  チー七万 左向き八万 上向き九万 上向き  ツモ四万  ドラ七索
東4局、瀬戸熊2巡目テンパイ。
一万三万一索二索三索四索五索六索七索七索五筒六筒七筒  ドラ北
これを瀬戸熊らしくヤミテンに構え、7巡目にツモ九索、打七索のテンパイ取らず。
そして最終形を、
一万一万一索二索三索四索五索六索七索九索五筒六筒七筒  リーチ
この形に持っていくのが、今の瀬戸熊の麻雀のカタチなのだろう。
これに放銃したのが藤崎。
藤崎はこう語っている。
「前局いい形でツモアガった以上、真っ直ぐ打ち抜くつもりでしたが、この八索がつかまるということは今日は僕の日ではないと思いました。」
藤崎
一万三万二索三索四索一筒一筒一筒七筒七筒九筒北北  打八索
南1局、勝又が6,000オールを引きアガる。
今半荘、手牌には恵まれたもののアガリには結びつかなかった勝又にとっては、大きなアガリである。
この瞬間、2回戦終了時、前田との点差が100P以上あったのがわずか34Pほどとなった。
続く1本場も2,000は2,100オールをツモアガリ、25P差となる。
勝又
二万三万四万六万七万八万七索七索六筒六筒六筒六筒七筒  ツモ八筒
このツモアガリで苦しくなったのは前田ではなく、瀬戸熊と見る。
トータルのポイントが▲50P弱。初日とはいえ、最下位に位置するのはやはり苦しいものがあると考える。
それをわかっているかのように次局、ヤミテンピンフをテンパイしていた藤崎より出アガリ自分の位置取りをキッチリ図る。
この男の一番の強みは常に、今、何をすべきか理解し、行動に移せることである。
このアガリでこの半荘2着目に位置づけた。
そして苦しくなったのはテンパイしながらもアガリに結びつかない藤崎である。
次局も勝又のリーチに前田のヤミテン。
南2局、北家・勝又
三万三万三索三索三索四索五索六索四筒五筒六筒発発  リーチ  ドラ六筒
東家・前田
一万二万三万六万七万五索六索七索四筒五筒六筒九筒九筒  ロン五万
前田のヤミテンに放銃するや、次局も前田の速いヤミテン七対子に飛び込む。
南2局1本場、東家・前田
二万二万三万三万四万六万六万五索五索八筒八筒南南  ロン四万  ドラ七筒
この辺り、藤崎に落ち度があったわけではなく、前田のいぶし銀のヤミテンを評価すべき所だろう。
―――――勝又の Count Down
南2局2本場、勝又が9巡目にテンパイし、次巡、六筒で跳満をツモアガる。
三万四万五万六索七索七索七索八索五筒六筒七筒七筒八筒  ツモ六筒  ドラ七索
これで前田、勝又の差が15P弱となった。
南3局、勝又が3フーロして2,000・4,000をツモアガリ、前田との差が僅か5.0Pでオーラスを迎える。
西家・勝又
二万二万二索二索  チー五万 左向き六万 上向き七万 上向き  ポン七筒 上向き七筒 上向き七筒 上向き  ポン西西西  ツモ二万  ドラ二万
南4局、オーラスも勝又が十八番の七対子をキッチリとツモアガリ、前田とその差わずか1.0Pで初日を終了する。
「勝又の時間帯の入り方が、ボクには良く解らないんですよ」
後日、瀬戸熊はそう語っていたのが印象的だった。
4回戦成績
勝又+58.1P 前田▲9.7P 瀬戸熊▲16.1P 藤崎▲32.3P
4回戦終了時
前田+50.3P 勝又+49.3P 藤崎▲48.0P 瀬戸熊▲51.6P
 
初日を振り返って
前田
「3回戦のミスは自分の弱さだと思います。ただ冷静さだけは失わないように明日も戦います。初日としては悪くはなかったと思います。3回戦目を反省して、ここは落ち着いてドッシリと打とうと思いながら入りました。 勝又プロが好調で、とにかくこの半荘は我慢がテーマ。自分から崩れることのないよーにと打ちました。初日終わって自分の1人浮きよりも、勝又プロが浮いて2人浮きになったほうが、今後も戦い易いのでは?と思ってもいたので、とにかく自分から不用意な放銃だけはしないようにと落ち着いて打てたと思います。」
瀬戸熊
「これだけ我慢をしていたのだから、自分の時間帯になったら絶対許さないゾ」
瀬戸熊の本音が覗えたコメントではある。
藤崎
「とりあえず今日の事は置いておいて、明日はポイントを±0ラインには持っていきたいと思います。」
勝又
「1、2回戦に関してはコメントした通りで、3回戦 、4回戦は自分なりに及第点はある内容だったかと思います。」
いずれにしても初日が終わっただけの事である。
2日目以降に、さらなる頂点を極めるプロの凌ぎ合いが繰り返されることは必至である。

第10期静岡プロリーグ最終節レポート

ついに迎えることとなった第10期静岡プロリーグ最終節。
決勝戦に残るには上位4人に入らなければいけません。総合ポイントの多寡は関係なく、上位4人に入れば決勝戦へと駒を進められます。

最終節の対戦卓
1卓
岡本和也(1位、+202.7P)
土屋幸弘(6位、+28.2P)
太田昌樹(7位、+11.4P)
徳永翔(12位、▲51.3P)

2卓
鷲見隼人(2位、+111.0P)
越川清一(5位、+32.4P)
望月雅継(8位、+8.7P)
杉村泰治(11位、+42.5P)

3卓
長内真実(3位、+105.7P)
鈴木郁孝(4位、+72.7P)
平野敬悟(9位、+3.5P)
京平遥(10位、▲35.7P)

4卓
鈴木秀幸(13位、▲77.0P)
坪井哲也(14位、▲89.0P)
石原将樹(15位、▲102.5P)
渡辺洋巳(16位、▲115.7P)
鈴木雅人(17位、▲136.6P)
となります。

1位である岡本和也プロはほとんど通過間違いなしと見て、残る3席を争うことになりました。
4位は鈴木郁孝プロの+72.7Pですが誰かが大きく稼げばひっくり返る点差なのでまだ誰が勝ち上がるかは分かりませんでした。
そして結果は、
1位、岡本和也プロ +199.5P
2位、長内真実プロ +123.6P
3位、鷲見隼人プロ +102.2P
4位、越川清一プロ +71.4P
となり、以上の4人に決定しました。
京平遥プロが驚異の+96.7Pを叩き出すもわずかに足りず、鈴木郁孝プロもポイントを減らしてしまい、+39.0P稼いだ越川清一プロが4位に滑り込みました。

岡本和也プロ
○今日の対局について
ポイントのアドバンテージがあり、無理をする局面も少なく良かったです。
○決勝への意気込み
静岡では初の決勝進出なので首位の勢いで優勝まで駆け抜けたいと思います。

長内真実プロ
○今日の対局について
追われることが多いですが下手をうたなければ大丈夫だと思っていました。
鈴木郁孝プロの調子が悪そうなので助かりました。
○決勝への意気込み
麻雀を始めた時の気持ちを持って攻めていたら結果が出てきたので決勝も攻めて勝ちたいと思います。

鷲見隼人プロ
○今日の対局について
今日はきつかったです。同卓の越川さんの腹の座り方は見習うべき点だなと思いました。ひどい放銃があったのでそれをなくしたいと思いました。
○決勝への意気込み
自然に打って自然に勝ちます。

越川清一プロ
○今日の対局について
今日、鈴木郁孝プロと40P離れていて、自分なりに稽古してきたのが結果として出せたから決勝に残れたのだと思います。
○決勝への意気込み
10回戦と長い決勝戦は経験にないので今から楽しみです。

いったい誰が優勝するのか、決勝戦もどうぞご期待ください。

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 合計
1 岡本 和也 8.6 44.9 ▲ 1.4 13.8 ▲ 1.7 45.1 57.7 35.7 ▲ 3.2 199.5
2 長内 真実 19.9 72.5 ▲ 11.4 ▲ 49.8 29.2 44.5 3.7 ▲ 2.9 17.9 123.6
3 鷲見 隼人 31.2 ▲ 38.5 58.1 33.2 ▲ 10.6 ▲ 3.2 23.8 17.0 ▲ 8.8 102.2
4 越川 清一 ▲ 2.2 61.2 44.3 8.0 ▲ 44.5 ▲ 2.3 ▲ 26.9 ▲ 5.2 39.0 71.4
5 京平 遥 ▲ 5.9 29.7 ▲ 12.5 4.8 ▲ 26.0 ▲ 57.6 ▲ 21.8 53.6 96.7 61.0
6 土屋 幸弘 19.6 ▲ 8.1 2.7 ▲ 20.4 26.3 21.4 ▲ 41.3 28.0 7.6 35.8
7 鈴木 郁孝 5.6 ▲ 6.8 21.1 ▲ 23.8 66.8 43.7 42.7 ▲ 76.6 ▲ 57.2 15.5
8 望月 雅継 83.6 ▲ 32.1 ▲ 71.4 ▲ 2.5 2.3 38.4 ▲ 10.2 0.6 ▲ 28.9 ▲ 20.2
9 太田 昌樹 ▲ 26.4 0.9 8.4 20.2 13.1 ▲ 49.0 ▲ 37.0 81.2 ▲ 36.9 ▲ 25.5
10 鈴木 秀幸 12.4 ▲ 3.4 ▲ 6.5 6.5 ▲ 29.2 6.5 ▲ 33.5 ▲ 29.8 47.5 ▲ 29.5
11 徳永 翔 2.5 10.6 56.9 ▲ 26.6 13.6 ▲ 39.0 ▲ 67.6 ▲ 1.7 12.5 ▲ 38.8
12 杉村 泰治 ▲ 44.3 8.7 ▲ 48.4 6.1 ▲ 19.5 35.7 ▲ 10.8 30.0 ▲ 1.3 ▲ 43.8
13 平野 敬悟 ▲ 47.9 24.0 58.2 ▲ 16.3 35.1 ▲ 25.9 ▲ 20.1 ▲ 3.6 ▲ 57.4 ▲ 53.9
14 坪井 哲也 26.7 ▲ 53.5 ▲ 17.4 ▲ 7.2 36.9 ▲ 22.9 ▲ 27.9 ▲ 23.7 1.4 ▲ 87.6
15 渡辺 洋巳 ▲ 44.2 59.4 ▲ 35.2 ▲ 17.5 ▲ 37.7 30.3 7.1 ▲ 77.9 ▲ 2.7 ▲ 118.4
16 石原 将樹 ▲ 63.2 ▲ 17.0 ▲ 64.0 ▲ 5.6 ▲ 0.1 29.9 19.8 ▲ 2.3 ▲ 27.3 ▲ 129.8
17 鈴木 雅人 42.9 ▲ 29.3 ▲ 53.9 27.3 ▲ 39.9 ▲ 62.3 20.4 ▲ 41.8 ▲ 18.9 ▲ 155.5

静岡プロリーグ レポート/第10期静岡プロリーグ最終節レポート

ついに迎えることとなった第10期静岡プロリーグ最終節。
決勝戦に残るには上位4人に入らなければいけません。総合ポイントの多寡は関係なく、上位4人に入れば決勝戦へと駒を進められます。
最終節の対戦卓
1卓
岡本和也(1位、+202.7P)
土屋幸弘(6位、+28.2P)
太田昌樹(7位、+11.4P)
徳永翔(12位、▲51.3P)
2卓
鷲見隼人(2位、+111.0P)
越川清一(5位、+32.4P)
望月雅継(8位、+8.7P)
杉村泰治(11位、+42.5P)
3卓
長内真実(3位、+105.7P)
鈴木郁孝(4位、+72.7P)
平野敬悟(9位、+3.5P)
京平遥(10位、▲35.7P)
4卓
鈴木秀幸(13位、▲77.0P)
坪井哲也(14位、▲89.0P)
石原将樹(15位、▲102.5P)
渡辺洋巳(16位、▲115.7P)
鈴木雅人(17位、▲136.6P)
となります。
1位である岡本和也プロはほとんど通過間違いなしと見て、残る3席を争うことになりました。
4位は鈴木郁孝プロの+72.7Pですが誰かが大きく稼げばひっくり返る点差なのでまだ誰が勝ち上がるかは分かりませんでした。
そして結果は、
1位、岡本和也プロ +199.5P
2位、長内真実プロ +123.6P
3位、鷲見隼人プロ +102.2P
4位、越川清一プロ +71.4P
となり、以上の4人に決定しました。
京平遥プロが驚異の+96.7Pを叩き出すもわずかに足りず、鈴木郁孝プロもポイントを減らしてしまい、+39.0P稼いだ越川清一プロが4位に滑り込みました。
岡本和也プロ
○今日の対局について
ポイントのアドバンテージがあり、無理をする局面も少なく良かったです。
○決勝への意気込み
静岡では初の決勝進出なので首位の勢いで優勝まで駆け抜けたいと思います。
長内真実プロ
○今日の対局について
追われることが多いですが下手をうたなければ大丈夫だと思っていました。
鈴木郁孝プロの調子が悪そうなので助かりました。
○決勝への意気込み
麻雀を始めた時の気持ちを持って攻めていたら結果が出てきたので決勝も攻めて勝ちたいと思います。
鷲見隼人プロ
○今日の対局について
今日はきつかったです。同卓の越川さんの腹の座り方は見習うべき点だなと思いました。ひどい放銃があったのでそれをなくしたいと思いました。
○決勝への意気込み
自然に打って自然に勝ちます。
越川清一プロ
○今日の対局について
今日、鈴木郁孝プロと40P離れていて、自分なりに稽古してきたのが結果として出せたから決勝に残れたのだと思います。
○決勝への意気込み
10回戦と長い決勝戦は経験にないので今から楽しみです。
いったい誰が優勝するのか、決勝戦もどうぞご期待ください。

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 合計
1 岡本 和也 8.6 44.9 ▲ 1.4 13.8 ▲ 1.7 45.1 57.7 35.7 ▲ 3.2 199.5
2 長内 真実 19.9 72.5 ▲ 11.4 ▲ 49.8 29.2 44.5 3.7 ▲ 2.9 17.9 123.6
3 鷲見 隼人 31.2 ▲ 38.5 58.1 33.2 ▲ 10.6 ▲ 3.2 23.8 17.0 ▲ 8.8 102.2
4 越川 清一 ▲ 2.2 61.2 44.3 8.0 ▲ 44.5 ▲ 2.3 ▲ 26.9 ▲ 5.2 39.0 71.4
5 京平 遥 ▲ 5.9 29.7 ▲ 12.5 4.8 ▲ 26.0 ▲ 57.6 ▲ 21.8 53.6 96.7 61.0
6 土屋 幸弘 19.6 ▲ 8.1 2.7 ▲ 20.4 26.3 21.4 ▲ 41.3 28.0 7.6 35.8
7 鈴木 郁孝 5.6 ▲ 6.8 21.1 ▲ 23.8 66.8 43.7 42.7 ▲ 76.6 ▲ 57.2 15.5
8 望月 雅継 83.6 ▲ 32.1 ▲ 71.4 ▲ 2.5 2.3 38.4 ▲ 10.2 0.6 ▲ 28.9 ▲ 20.2
9 太田 昌樹 ▲ 26.4 0.9 8.4 20.2 13.1 ▲ 49.0 ▲ 37.0 81.2 ▲ 36.9 ▲ 25.5
10 鈴木 秀幸 12.4 ▲ 3.4 ▲ 6.5 6.5 ▲ 29.2 6.5 ▲ 33.5 ▲ 29.8 47.5 ▲ 29.5
11 徳永 翔 2.5 10.6 56.9 ▲ 26.6 13.6 ▲ 39.0 ▲ 67.6 ▲ 1.7 12.5 ▲ 38.8
12 杉村 泰治 ▲ 44.3 8.7 ▲ 48.4 6.1 ▲ 19.5 35.7 ▲ 10.8 30.0 ▲ 1.3 ▲ 43.8
13 平野 敬悟 ▲ 47.9 24.0 58.2 ▲ 16.3 35.1 ▲ 25.9 ▲ 20.1 ▲ 3.6 ▲ 57.4 ▲ 53.9
14 坪井 哲也 26.7 ▲ 53.5 ▲ 17.4 ▲ 7.2 36.9 ▲ 22.9 ▲ 27.9 ▲ 23.7 1.4 ▲ 87.6
15 渡辺 洋巳 ▲ 44.2 59.4 ▲ 35.2 ▲ 17.5 ▲ 37.7 30.3 7.1 ▲ 77.9 ▲ 2.7 ▲ 118.4
16 石原 将樹 ▲ 63.2 ▲ 17.0 ▲ 64.0 ▲ 5.6 ▲ 0.1 29.9 19.8 ▲ 2.3 ▲ 27.3 ▲ 129.8
17 鈴木 雅人 42.9 ▲ 29.3 ▲ 53.9 27.3 ▲ 39.9 ▲ 62.3 20.4 ▲ 41.8 ▲ 18.9 ▲ 155.5

第24期中部プロリーグ 決勝成績表

順位 名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 5回戦 小計
1 日下 健司 ▲ 8.2 21.0 21.6 8.0 5.2 47.6
2 寺戸 孝志 22.4 ▲ 10.0 45.1 ▲ 19.5 2.7 40.7
3 樋口 新 8.5 ▲ 15.9 ▲ 45.5 18.7 14.1 ▲ 20.1
4 森下 剛任 ▲ 22.7 4.9 ▲ 21.2 ▲ 7.2 ▲ 22.0 ▲ 68.2

中部プロリーグ 成績表/第24期中部プロリーグ 決勝成績表

順位 名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 5回戦 小計
1 日下 健司 ▲ 8.2 21.0 21.6 8.0 5.2 47.6
2 寺戸 孝志 22.4 ▲ 10.0 45.1 ▲ 19.5 2.7 40.7
3 樋口 新 8.5 ▲ 15.9 ▲ 45.5 18.7 14.1 ▲ 20.1
4 森下 剛任 ▲ 22.7 4.9 ▲ 21.2 ▲ 7.2 ▲ 22.0 ▲ 68.2

第97回:山脇 千文美

100

「人生とはあらゆる二択の集大成である」

実家でぽけーーーっとアニメを見ていた時に(確か、銀魂?)、この言葉に巡り会いました。

私は、どうしようもない分かれ道のその先に、険しい山があったとすれば、「山びこさん、やっほー!!」って叫ぶだろうし、急な川があったとしても「お魚さんいるかなー?」ってはしゃげるような女の子に育ったと思います。

自己紹介が遅れました。
初めまして、日本プロ麻雀連盟29期前期生の、山脇千文美です。

先日、ロン2ブログでも自己紹介をさせて頂いたので、そちらも良ければ読んで下さいね!
王位戦で優勝して見事第40期王位に輝いた清原継光プロからバトンを受け取りました^^清原プロ、王位戦優勝おめでとうございます&バトンありがとうございます。

いつもお酒で酔って迷惑をかけたり、解説で騒いで迷惑をかけたり、敬語を使えなくて迷惑をかけたり・・・
連盟の先輩方には迷惑をかけっぱなしですが、本当に優しくして頂いてます。
そして今回、このバトンが渡ってきて・・・皆さんさぞかし不安かとは思いますが、少しの間、見守っていて下さい。

えーっと、まずは私の性格のお話から。
自分の性格を一言で表すとしたら、「真面目」かな。友達にもよく言われます。
どのくらい真面目かって言うと、このリレーエッセィを書くお仕事を頂いてすぐに、連盟のホームページで読める過去約100人分のリレーエッセィを全部読み返して、更に「エッセィ」の意味も調べちゃうくらい!!ね?実は結構真面目でしょ?

エッセィの意味は、日本語に直すと、「随筆」。見聞したことや、心に浮かんだことなどを、自由な形式で書いた文章。だって!

自由かー・・・。良い言葉ー・・・。

ってことで、勝手な解釈ですが自由を許されたので、自由な感じで書いていきたいと思います^^

随筆ってことは徒然草とか枕草子みたいなもんだよね!!私は平成の、清少納言!!さあ!!皆一緒に!!1192作ろう鎌倉幕府!!!(最近の教科書では1185年に変わったみたい!時代は変わるねー笑)

そんな鎌倉幕府成立から、800年以上の月日が流れ・・・笑
2009年4月、弱冠19歳の時に、大学進学を理由に上京してきました。

人生初の1人暮らし!ラーメン、お茶漬け、納豆パスタのヘビーローテーション!小腹が空いたらキュウリ!もやし炒め!うす焼きせんべい!!
当時は100円すらケチって、1駅くらいなら電車には乗らずに歩く、時間があるときは3駅でも歩く!と言う方針で生活していました。
お金が無かったと言うよりは、お金を使う習慣があんまり無かったのだと思います。

あの頃、ラーメン屋さんに行っても、「醤油ラーメン」しか頼まなかったのに対して、今では「ネギラーメンにメンマトッピング、味濃いめ。あ、チャーシュー抜きにしてもらっても良いですか?」くらいは贅沢したり我儘を言ったりするようになりました。

麻雀を覚えたのは、はっきりとは覚えていないのですが、小学生の頃!
私の家族は、お正月になるといつも紅白歌合戦を見ながら麻雀をしていました。
喰いタン無し、後付無しのルールで、何故か東北戦!(多分北海道だから?)
ダブ北のことを、「ぺっぺー」と呼んでいました。
その頃、私は歌手になるのが夢で、「こうやって皆が麻雀をしながら見る紅白歌合戦に、いつか出るんだ!!」と思っていたのですが・・・あれ?なんかおかしいなぁ?笑

私が麻雀のプロになろうと決めたのは大学4年生のときでしたが、実は大学2年生の時にはアイドルオーディションを受けたこともあるし、大学3年生の時には芸能事務所に所属して、ボーカルになるためのレッスンやピアノのレッスンを受けていたこともありました。
当時は今より10kg以上痩せてて、可愛かったんだから!!笑

歌は趣味程度にしか歌わなくなってしまいましたが、機会があったらまたライブとかやりたいなーって思ってます^^
そして最近は麻雀一色生活にも慣れてきたので、去年からナレーションスクールに月に3回程度通っています。

色んなことに興味があって好奇心旺盛な私・・・。
長所は楽観的なところと、何でもやってみよう!って思って挑戦するところ!
スーパーポジティブ!!
麻雀になんとかこの長所を生かせないかと日々模索中であります。

さてさて、そんなこんなで、次の4月で連盟に入って3年目になりますが、なんと!今回!!

麻雀格闘倶楽部~彩の華~に新規参戦させて頂けることになりました^^

プロ試験に受かったとき、友人に「ねえ、あれ出るの?あれ!ゲームセンターのチャイナ服のやつ!!」と聞かれました。
(きっと麻雀のイメージが、麻雀格闘倶楽部と、チャイナ服だったのでしょう。)

私は、「んー、ゆくゆくはね。」と答えました。

そのゆくゆくが、こんなに早く訪れるなんて、思ってはいませんでしたが・・・
麻雀格闘倶楽部に参戦することは、私の1つの目標だったので、素直に嬉しかったです。

ゲームの中の、自分の「ポン!」「チー!」の声があまりにもうるさくて、いつもそわそわしながら隣のおじさん(お兄さん?)のことをチラチラ気にしてプレイしているのですが、今のところ、誰にも声をかけられたことはありません。

もっとこう・・・「あ、山脇さんですよね?」的なの無いのかな?ねえねえ。無いの??笑

これからも麻雀で有名になれるように、日々頑張っていきたいと思います!

色んな二択があったけど、私は自分の選んだ道を後悔したことはありません。
白か黒か、右か左か、どちらかを選ぶことって凄く難しいことで、グレーや真ん中を選ぶことが楽だったりするけれど、自分の人生を作り上げていく二択!いや、三択かな?四択かも?!
これからも絶対間違いたくないし、仮に間違ってしまっても、その中から楽しいこととか幸せなこととかを探していけるような自分でいたいな!

そう、つまりは!

イケメンと、結婚したいなぁー・・・!!!!

さて、ふざけてる場合ではないですね。笑
そろそろお別れのお時間です。
徒然なるままの、平成徒然草にお付き合い頂き、ありがとうございました。
なんか自分の話ばっかりになっちゃったなー。
「私って普通の真面目な良い子だから!!みなさん、お友達になりましょー^^」ってことが伝わってればOKです!!
ちょっと詐欺っぽいけど・・・笑

それでは、次のバトンは第27期チャンピオンズリーグで圧勝した客野直プロに渡したいと思います!
客野さんとは、とっても仲良し!麻雀のことを聞くと、機械のように返信してくれるの!
名前は直って書いて、なおきって読むらしいよ!どーでもいいね!笑
客野さん、よろしくお願いします!

リレーエッセィ/第97回:山脇 千文美

100

「人生とはあらゆる二択の集大成である」
実家でぽけーーーっとアニメを見ていた時に(確か、銀魂?)、この言葉に巡り会いました。
私は、どうしようもない分かれ道のその先に、険しい山があったとすれば、「山びこさん、やっほー!!」って叫ぶだろうし、急な川があったとしても「お魚さんいるかなー?」ってはしゃげるような女の子に育ったと思います。
自己紹介が遅れました。
初めまして、日本プロ麻雀連盟29期前期生の、山脇千文美です。
先日、ロン2ブログでも自己紹介をさせて頂いたので、そちらも良ければ読んで下さいね!
王位戦で優勝して見事第40期王位に輝いた清原継光プロからバトンを受け取りました^^清原プロ、王位戦優勝おめでとうございます&バトンありがとうございます。
いつもお酒で酔って迷惑をかけたり、解説で騒いで迷惑をかけたり、敬語を使えなくて迷惑をかけたり・・・
連盟の先輩方には迷惑をかけっぱなしですが、本当に優しくして頂いてます。
そして今回、このバトンが渡ってきて・・・皆さんさぞかし不安かとは思いますが、少しの間、見守っていて下さい。
えーっと、まずは私の性格のお話から。
自分の性格を一言で表すとしたら、「真面目」かな。友達にもよく言われます。
どのくらい真面目かって言うと、このリレーエッセィを書くお仕事を頂いてすぐに、連盟のホームページで読める過去約100人分のリレーエッセィを全部読み返して、更に「エッセィ」の意味も調べちゃうくらい!!ね?実は結構真面目でしょ?
エッセィの意味は、日本語に直すと、「随筆」。見聞したことや、心に浮かんだことなどを、自由な形式で書いた文章。だって!
自由かー・・・。良い言葉ー・・・。
ってことで、勝手な解釈ですが自由を許されたので、自由な感じで書いていきたいと思います^^
随筆ってことは徒然草とか枕草子みたいなもんだよね!!私は平成の、清少納言!!さあ!!皆一緒に!!1192作ろう鎌倉幕府!!!(最近の教科書では1185年に変わったみたい!時代は変わるねー笑)
そんな鎌倉幕府成立から、800年以上の月日が流れ・・・笑
2009年4月、弱冠19歳の時に、大学進学を理由に上京してきました。
人生初の1人暮らし!ラーメン、お茶漬け、納豆パスタのヘビーローテーション!小腹が空いたらキュウリ!もやし炒め!うす焼きせんべい!!
当時は100円すらケチって、1駅くらいなら電車には乗らずに歩く、時間があるときは3駅でも歩く!と言う方針で生活していました。
お金が無かったと言うよりは、お金を使う習慣があんまり無かったのだと思います。
あの頃、ラーメン屋さんに行っても、「醤油ラーメン」しか頼まなかったのに対して、今では「ネギラーメンにメンマトッピング、味濃いめ。あ、チャーシュー抜きにしてもらっても良いですか?」くらいは贅沢したり我儘を言ったりするようになりました。
麻雀を覚えたのは、はっきりとは覚えていないのですが、小学生の頃!
私の家族は、お正月になるといつも紅白歌合戦を見ながら麻雀をしていました。
喰いタン無し、後付無しのルールで、何故か東北戦!(多分北海道だから?)
ダブ北のことを、「ぺっぺー」と呼んでいました。
その頃、私は歌手になるのが夢で、「こうやって皆が麻雀をしながら見る紅白歌合戦に、いつか出るんだ!!」と思っていたのですが・・・あれ?なんかおかしいなぁ?笑
私が麻雀のプロになろうと決めたのは大学4年生のときでしたが、実は大学2年生の時にはアイドルオーディションを受けたこともあるし、大学3年生の時には芸能事務所に所属して、ボーカルになるためのレッスンやピアノのレッスンを受けていたこともありました。
当時は今より10kg以上痩せてて、可愛かったんだから!!笑
歌は趣味程度にしか歌わなくなってしまいましたが、機会があったらまたライブとかやりたいなーって思ってます^^
そして最近は麻雀一色生活にも慣れてきたので、去年からナレーションスクールに月に3回程度通っています。
色んなことに興味があって好奇心旺盛な私・・・。
長所は楽観的なところと、何でもやってみよう!って思って挑戦するところ!
スーパーポジティブ!!
麻雀になんとかこの長所を生かせないかと日々模索中であります。
さてさて、そんなこんなで、次の4月で連盟に入って3年目になりますが、なんと!今回!!
麻雀格闘倶楽部~彩の華~に新規参戦させて頂けることになりました^^
プロ試験に受かったとき、友人に「ねえ、あれ出るの?あれ!ゲームセンターのチャイナ服のやつ!!」と聞かれました。
(きっと麻雀のイメージが、麻雀格闘倶楽部と、チャイナ服だったのでしょう。)
私は、「んー、ゆくゆくはね。」と答えました。
そのゆくゆくが、こんなに早く訪れるなんて、思ってはいませんでしたが・・・
麻雀格闘倶楽部に参戦することは、私の1つの目標だったので、素直に嬉しかったです。
ゲームの中の、自分の「ポン!」「チー!」の声があまりにもうるさくて、いつもそわそわしながら隣のおじさん(お兄さん?)のことをチラチラ気にしてプレイしているのですが、今のところ、誰にも声をかけられたことはありません。
もっとこう・・・「あ、山脇さんですよね?」的なの無いのかな?ねえねえ。無いの??笑
これからも麻雀で有名になれるように、日々頑張っていきたいと思います!
色んな二択があったけど、私は自分の選んだ道を後悔したことはありません。
白か黒か、右か左か、どちらかを選ぶことって凄く難しいことで、グレーや真ん中を選ぶことが楽だったりするけれど、自分の人生を作り上げていく二択!いや、三択かな?四択かも?!
これからも絶対間違いたくないし、仮に間違ってしまっても、その中から楽しいこととか幸せなこととかを探していけるような自分でいたいな!
そう、つまりは!
イケメンと、結婚したいなぁー・・・!!!!
さて、ふざけてる場合ではないですね。笑
そろそろお別れのお時間です。
徒然なるままの、平成徒然草にお付き合い頂き、ありがとうございました。
なんか自分の話ばっかりになっちゃったなー。
「私って普通の真面目な良い子だから!!みなさん、お友達になりましょー^^」ってことが伝わってればOKです!!
ちょっと詐欺っぽいけど・・・笑
それでは、次のバトンは第27期チャンピオンズリーグで圧勝した客野直プロに渡したいと思います!
客野さんとは、とっても仲良し!麻雀のことを聞くと、機械のように返信してくれるの!
名前は直って書いて、なおきって読むらしいよ!どーでもいいね!笑
客野さん、よろしくお願いします!

第119回:天空麻雀16男性大会優勝特別インタビュー 森山 茂和 インタビュアー:菅原 千瑛

「菅原さん、今度またインタビューお願いしたいんだけど…」

あくる日の連盟ホームページ編集部からのお言葉である。
昨年9月に書かせていただいた、魚谷侑未プロの第12回女流モンド杯優勝の時のものが私にとって初めてのインタビューだった。

文章を書くのが好きな私は、内心『インタビューのお仕事だ!嬉しい!やったぁ!頑張ろう!!』そう嬉々として、どなたのインタビューですか、と伺う。

編集部「森山会長のインタビューなんだけどさ」
菅原「……………(・v・)

(空耳?いや確かに今森山会長って聞こえたような…)

…あ、はい。が、頑張ります(緊張)」
まさかの展開。かなりの想定外。それはもうどえらいことになりました。

という訳でこの度、光栄にも私、日本プロ麻雀連盟28期生菅原千瑛が、日本プロ麻雀連盟会長森山茂和プロの天空麻雀16優勝インタビューを担当させていただきます。

ドキドキで迎えたインタビュー当日。

菅原「おはようございます!今日はよろしくお願いします!」

森山「おはよう。はい、よろしくお願いします」

夏目坂スタジオにて。
牌譜を観ながらのインタビュー。

100
100

菅原「まず初めに、この決勝戦の前の意気込み、みたいなものがあったら教えて下さい」

森山「決勝はどれだけ落ち着いていけるかっていうことが大事で、きちんと真っ直ぐ打てなかったり、逆に真っ直ぐ打って放銃するのは構わないけど、変にオリてしまったりしてだめだったり、そういったことがないようにしようと。あとは押し引きとか呼吸だとかね、ベテランの”経験”みたいなものを出せたら良いなと思って打つよう心がけてます」

菅原「なるほど。決勝のメンバーですが、何か思うところはありましたか?」

今回の決勝戦の森山会長の対戦相手は、灘麻太郎プロ、荒正義プロ、瀬戸熊直樹プロというそうそうたるメンバーである。

森山「うーん、特に誰かにどうこうとかはないかな。でも例えば灘さんと僕は正反対の麻雀で、灘さんは仕掛けの多いタイプ。前回(天空麻雀15)の時みたいに、仕掛けが上手く決まった時は本当に強いし、今回でもその灘さんらしさはすごく出ていたと思うな。瀬戸熊くんに対してだと、プロリーグとかは強いけどテレビ対局だとあんまり勝っていないからテレビ対局とはあんまり相性よくないんじゃないかな、なんて思ったりね(笑)もちろん、自分が勝つつもりでやってるし全員と戦うぞと思ってるけどね」

菅原「決勝1回戦目の東3局、2巡目の東切りは特にその”戦うぞ”が見受けられたように思うのですが…」

牌姿はこうである。

四万八万三索四索七索九索二筒二筒四筒六筒東南中  ツモ五筒  ドラ八索

親番は荒正義プロ、森山会長は南家である。

森山「前局の瀬戸熊くんの鳴きが入って、そこからすぐにテンパイになり、灘さんの振込みで灘さんの親を蹴れたからそれが良いアガリで良い流れだと思っているんだよね。あんまりわかってもらえないかもしれないけど、そんな切っ掛けで麻雀は動き調子が良くなったりする。
ここでカン五筒をひいた感じで”あ、もうGOだ”と。全部行くよって思ってるかな。あとは仮にカン八索(ドラ)をツモったとしても一緒だね。いくんだったら東から。攻撃的にいこう、と。
これがもし前局失敗していたら違うと思う。前局があってこそだからGOっていう。もし東を鳴かれても、今回は戦うぞという意思の入った一打だね。やっぱり麻雀の動きを読む力がないと勝てないからね」

その前局。

配牌で自風牌の西がトイツ、ドラの九万がトイツの森山会長。

瀬戸熊プロの残る形が少し苦しい2枚目の中ポンが入り、西をポンしている森山会長にテンパイが入る。
そして中ポンから一手、また一手と手が進んだ灘プロから森山会長の当たり牌が押し出されることとなった前局である。

森山「勝つ時は何かラッキーありますよ。何らかの幸運がないと勝てない。良くなってきて手なりでいこうと。だから1回戦なんかはわざと手なりで打ってることが多かったかな。結局、麻雀ってラッキーの連続なんですよ。それをどう生かせるかが大事なんだけどね。例えばこのあとのドラの八万切りの局とかね」

東4局1本場
森山会長の手牌

一万一万一万五万六万八万一筒一筒三筒四筒六筒七筒八筒  ツモ三索  ドラ八万

灘プロの手牌

六万七万七万八万八万二索三索四索六索八索二筒二筒二筒

森山会長はここで灘プロの現物の三索を残して打八万としている。
これを灘プロがポンしてカン七索のテンパイ。

ここで森山会長がドラを切らないと、森山会長のひいた六索をひきいれて六万九万待ちで灘プロにテンパイが入る。
さらにいうならば、仕掛け等が入らなければ、森山会長のひいた九万でツモアガリとなっている。

ドラの離し時ひとつ違えば、この局で灘プロはさらに大きくリードしていただろう。そしてそれによって結果はどうなったか分からないが、1回戦目森山会長のトップという結果に果たしてなっていただろうか?

この後、灘プロ、荒プロが2局ずつアガリ、4人ノーテンの流局で迎えた森山会長のオーラス親番。

その配牌。

一万二万赤五万六万七万七万八万二索一筒四筒七筒北白中  ドラ一万

そして最終形。

一万一万一万二万三万赤五万六万七万七万八万九万中中  ツモ中

この8,000は8,200オールで55,600点持ちの灘プロをまくりトップに立つ。

菅原「オーラスのアガリやめの理由というのは?」

森山「やっぱり2回戦しかないから順位点も大きいし、トップで素点の差もあるし、手堅くこれで良しとしとこうかなと、弱気だったかな。」

天空麻雀のルールは3万点持ち3万点返しの順位点が10,000点、30,000点。

ポイントは森山+67.3、灘+27.4、荒▲16.4、瀬戸熊▲78.3
となり1回戦終了。

2回戦目に進み、

菅原「優勝を確信した局はありますか?」

森山「確信というか、気が抜けてしまったんだよなぁ。途中で『あ、終わった』と思わないで今日は出来るだけ叩いてやろうと思えば良かったのだろうけど、2回戦目の途中何か気が抜けちゃったな。大人しくしてよう、というか、三人も諦めたはずと思ってしまった。だめなんだけどね。
この3,000・6,000ツモ(南1局)でもう100%だなって。その前の白で荒ちゃんから8,000アガって80%(東4局2本場)、これでもうだーっと突き抜けちゃった感じに思ってしまったんだよね。それで親番で何度も何度もアガリを逃して荒ちゃんのアガリ(南2局2,000・4,000ツモ)になってしまったからこれは良くないなと思ったよ。ホップステップジャンプで荒ちゃんが追い上げるきっかけになってしまったかなと。まぁ着順差が離されなければ荒ちゃんの条件もまだまだ苦しかっただろうけど。今回ので又、反省しましたから、もうこれからは相手が死んでも許さない非情な打ち手になる事を誓うよ。」

東4局2本場
各選手の持ち点は、
瀬戸熊26,600森山25,800灘11,000荒56,600

森山会長の先制リーチ。

二万三万四万二筒三筒四筒赤五筒六筒七筒北北白白  リーチ

これに対し追いついた荒プロの追っかけリーチ。

二筒二筒四筒四筒七筒八筒九筒五索六索六索七索七索八索  リーチ

荒プロが白を掴み森山会長に8,000点の放銃となる。

南1局

四万五万六万二索三索四索五索六索七索三筒三筒四筒五筒  ツモ三筒  ドラ三筒

これを自らツモりあげ、2回戦目もトップ目に立つ。
自ら100%と自負するのも頷けるアガリである。

南2局6巡目、森山会長が

二万三万四万赤五万六万七万四筒四筒七筒八筒九筒東東  ドラ一索

このテンパイをヤミテンに構える。
すると荒プロが9巡目、

一万二万三万一索一索三索四索南南西北発発

ここから南をポンして打北。2巡後五索を引いて一索発のシャンポン待ちでテンパイ。

瀬戸熊プロも16巡目

二万三万一索二索三索四索五索六索七索八索九索赤五筒五筒

このテンパイが入りリーチ。
森山会長の言うとおり、カン五筒に受ければ、三筒六筒九筒に受ければ、荒プロが1枚切っている東を切っていき残る二索五索待ちであれば、荒プロの一索ツモアガリの2,000・4,000はなかったかもしれない。

好調なので、図々しく打てば良いものを、楽をして闘う気持ちを持てなくて荒プロを生き返らせてしまったと会長は反省されたらしい。

菅原「改めてですが、優勝おめでとうございます。テレビ対局としては天空麻雀は16回のうち6回の優勝ですが、モンド名人戦の方はどうですか?」

森山「痛いところつくなぁ。なんで勝てないんですかって?(笑)去年、勝ってないといけなかったなと思うんだよなぁ。去年の年始にモンド優勝を目標に掲げていたしね。言い訳はしないけど、色々相性もそうだし条件が合わなかったんだよな。あとは前原くんに言われたのは『連盟員だけだと顔が澄み切ってるのにモンドは顔が違う』って。確かに連盟員だけでないと対抗心が強くなってしまうのかもしれないな。結構決勝には残ってるんだけどね。いつか勝てるだろうと思ってしまうとだめだと思うし、必ず勝とうという気持ちでないとだめなんだろうな。ただ毎回勝つって言って毎回勝てないのも辛いからなぁ。まぁもうすぐモンド名人戦が始まりますし、やっぱり勝ちたいですね。あとは季節かな。風邪の季節は年寄りにはきつくなってきてるかな。まぁ結局は良い麻雀を打つことしかないと思うな。これから菅原さんになんで勝てないんだって言われないよう頑張りますよ(笑)」

菅原「(恐れ多いです…!)最後にご自身の、もしくは連盟としての、2015年の目標はありますか?」

森山「プロ連盟として、今年は何か大きなイベントを1つやろうと思ってるんだけど、何が良いかは考え中かな。何かはやる。…何か良い案ない?(笑)」

菅原「……(・v・)……。

…すみません、ぱっと浮かびませんでした(汗)」

森山「タイトル戦だったり色々なことをネタ切れになるくらいこれまでやっちゃったからなぁ。もうスケジュールも新しいものをいれるキャパがないからね。世界選手権もしばらく先だし。麻雀を、グレードの高いものを増やしていかなくてはなとは思うね。まぁまだはっきりとは決まっていないけど、ファンの皆様に喜んでいただけるような大きなことを今年も何かひとつやろうと考えてます」

菅原「楽しみにしています!」

森山「あとは、今はロン2の牌譜再生機能だったり、昔は紙だったものがこうやって見れる訳だし、勉強出来るツールが沢山あるんだから、若い打ち手にも良い麻雀を打っていってほしいな。菅原も若い打ち手として頑張ってな」

菅原「はい、頑張ります!」

森山「今日はどうもお疲れ様でした」

菅原「ありがとうございました!」

私が初めて連盟の門を叩いた時、つまり初めて受けたプロテストの時、面接官は当時副会長であった森山さんだった。
あれからもう3年以上経つ。厳しさの中に優しさを持つ人。そう喩えられているのをよく目にする。

”森山茂和”という一人の麻雀プロを、森山さんのこれまでの毅然、そして真摯に物事に取り組む姿勢や、連盟や麻雀に対する思いの熱さを、一連盟員としてこれまで見てきたつもりである。

私自身、年をとらねば分からなかったことであるが、子供の頃、自分の両親や学校の先生つまり身近にいた大人たちの言動は全て正しいものであると、大人は大人になると失敗をしなくなり賢くなり正しいものを選べるのだと、そう思っていた。
しかし大人といえど一人の人間であり、失敗だってするし、全て正しいものを選べるかどうかなど分からないのだ。

人間であるが故に、間違うことも沢山あるだろう。
さらに、自分が正しいと思うものに対して信念を貫き続けること。
それは決して容易なことではない筈だ。

自分を信じること、そしてそれを貫くことの出来る強さを持つ人。
ただ頑なではなく、人間味と思いやりに溢れ、大きな優しさを持つ人。
さらに、観客ともいえる様々な人々に対しこれまで自分の信念を麻雀を通して体現してきたことが手役アーティストと呼ばれる由縁であり、”森山茂和”という一人の麻雀プロなのだと私は思う。

100

プロ雀士インタビュー/第119回:天空麻雀16男性大会優勝特別インタビュー 森山 茂和 インタビュアー:菅原 千瑛

「菅原さん、今度またインタビューお願いしたいんだけど…」
あくる日の連盟ホームページ編集部からのお言葉である。
昨年9月に書かせていただいた、魚谷侑未プロの第12回女流モンド杯優勝の時のものが私にとって初めてのインタビューだった。
文章を書くのが好きな私は、内心『インタビューのお仕事だ!嬉しい!やったぁ!頑張ろう!!』そう嬉々として、どなたのインタビューですか、と伺う。
編集部「森山会長のインタビューなんだけどさ」
菅原「……………(・v・)
(空耳?いや確かに今森山会長って聞こえたような…)
…あ、はい。が、頑張ります(緊張)」
まさかの展開。かなりの想定外。それはもうどえらいことになりました。
という訳でこの度、光栄にも私、日本プロ麻雀連盟28期生菅原千瑛が、日本プロ麻雀連盟会長森山茂和プロの天空麻雀16優勝インタビューを担当させていただきます。
ドキドキで迎えたインタビュー当日。
菅原「おはようございます!今日はよろしくお願いします!」
森山「おはよう。はい、よろしくお願いします」
夏目坂スタジオにて。
牌譜を観ながらのインタビュー。

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100

菅原「まず初めに、この決勝戦の前の意気込み、みたいなものがあったら教えて下さい」
森山「決勝はどれだけ落ち着いていけるかっていうことが大事で、きちんと真っ直ぐ打てなかったり、逆に真っ直ぐ打って放銃するのは構わないけど、変にオリてしまったりしてだめだったり、そういったことがないようにしようと。あとは押し引きとか呼吸だとかね、ベテランの”経験”みたいなものを出せたら良いなと思って打つよう心がけてます」
菅原「なるほど。決勝のメンバーですが、何か思うところはありましたか?」
今回の決勝戦の森山会長の対戦相手は、灘麻太郎プロ、荒正義プロ、瀬戸熊直樹プロというそうそうたるメンバーである。
森山「うーん、特に誰かにどうこうとかはないかな。でも例えば灘さんと僕は正反対の麻雀で、灘さんは仕掛けの多いタイプ。前回(天空麻雀15)の時みたいに、仕掛けが上手く決まった時は本当に強いし、今回でもその灘さんらしさはすごく出ていたと思うな。瀬戸熊くんに対してだと、プロリーグとかは強いけどテレビ対局だとあんまり勝っていないからテレビ対局とはあんまり相性よくないんじゃないかな、なんて思ったりね(笑)もちろん、自分が勝つつもりでやってるし全員と戦うぞと思ってるけどね」
菅原「決勝1回戦目の東3局、2巡目の東切りは特にその”戦うぞ”が見受けられたように思うのですが…」
牌姿はこうである。
四万八万三索四索七索九索二筒二筒四筒六筒東南中  ツモ五筒  ドラ八索
親番は荒正義プロ、森山会長は南家である。
森山「前局の瀬戸熊くんの鳴きが入って、そこからすぐにテンパイになり、灘さんの振込みで灘さんの親を蹴れたからそれが良いアガリで良い流れだと思っているんだよね。あんまりわかってもらえないかもしれないけど、そんな切っ掛けで麻雀は動き調子が良くなったりする。
ここでカン五筒をひいた感じで”あ、もうGOだ”と。全部行くよって思ってるかな。あとは仮にカン八索(ドラ)をツモったとしても一緒だね。いくんだったら東から。攻撃的にいこう、と。
これがもし前局失敗していたら違うと思う。前局があってこそだからGOっていう。もし東を鳴かれても、今回は戦うぞという意思の入った一打だね。やっぱり麻雀の動きを読む力がないと勝てないからね」

その前局。

配牌で自風牌の西がトイツ、ドラの九万がトイツの森山会長。
瀬戸熊プロの残る形が少し苦しい2枚目の中ポンが入り、西をポンしている森山会長にテンパイが入る。
そして中ポンから一手、また一手と手が進んだ灘プロから森山会長の当たり牌が押し出されることとなった前局である。
森山「勝つ時は何かラッキーありますよ。何らかの幸運がないと勝てない。良くなってきて手なりでいこうと。だから1回戦なんかはわざと手なりで打ってることが多かったかな。結局、麻雀ってラッキーの連続なんですよ。それをどう生かせるかが大事なんだけどね。例えばこのあとのドラの八万切りの局とかね」
東4局1本場
森山会長の手牌
一万一万一万五万六万八万一筒一筒三筒四筒六筒七筒八筒  ツモ三索  ドラ八万
灘プロの手牌
六万七万七万八万八万二索三索四索六索八索二筒二筒二筒
森山会長はここで灘プロの現物の三索を残して打八万としている。
これを灘プロがポンしてカン七索のテンパイ。
ここで森山会長がドラを切らないと、森山会長のひいた六索をひきいれて六万九万待ちで灘プロにテンパイが入る。
さらにいうならば、仕掛け等が入らなければ、森山会長のひいた九万でツモアガリとなっている。

ドラの離し時ひとつ違えば、この局で灘プロはさらに大きくリードしていただろう。そしてそれによって結果はどうなったか分からないが、1回戦目森山会長のトップという結果に果たしてなっていただろうか?
この後、灘プロ、荒プロが2局ずつアガリ、4人ノーテンの流局で迎えた森山会長のオーラス親番。
その配牌。
一万二万赤五万六万七万七万八万二索一筒四筒七筒北白中  ドラ一万
そして最終形。
一万一万一万二万三万赤五万六万七万七万八万九万中中  ツモ中
この8,000は8,200オールで55,600点持ちの灘プロをまくりトップに立つ。
菅原「オーラスのアガリやめの理由というのは?」
森山「やっぱり2回戦しかないから順位点も大きいし、トップで素点の差もあるし、手堅くこれで良しとしとこうかなと、弱気だったかな。」
天空麻雀のルールは3万点持ち3万点返しの順位点が10,000点、30,000点。
ポイントは森山+67.3、灘+27.4、荒▲16.4、瀬戸熊▲78.3
となり1回戦終了。
2回戦目に進み、
菅原「優勝を確信した局はありますか?」
森山「確信というか、気が抜けてしまったんだよなぁ。途中で『あ、終わった』と思わないで今日は出来るだけ叩いてやろうと思えば良かったのだろうけど、2回戦目の途中何か気が抜けちゃったな。大人しくしてよう、というか、三人も諦めたはずと思ってしまった。だめなんだけどね。
この3,000・6,000ツモ(南1局)でもう100%だなって。その前の白で荒ちゃんから8,000アガって80%(東4局2本場)、これでもうだーっと突き抜けちゃった感じに思ってしまったんだよね。それで親番で何度も何度もアガリを逃して荒ちゃんのアガリ(南2局2,000・4,000ツモ)になってしまったからこれは良くないなと思ったよ。ホップステップジャンプで荒ちゃんが追い上げるきっかけになってしまったかなと。まぁ着順差が離されなければ荒ちゃんの条件もまだまだ苦しかっただろうけど。今回ので又、反省しましたから、もうこれからは相手が死んでも許さない非情な打ち手になる事を誓うよ。」

東4局2本場
各選手の持ち点は、
瀬戸熊26,600森山25,800灘11,000荒56,600
森山会長の先制リーチ。
二万三万四万二筒三筒四筒赤五筒六筒七筒北北白白  リーチ
これに対し追いついた荒プロの追っかけリーチ。
二筒二筒四筒四筒七筒八筒九筒五索六索六索七索七索八索  リーチ
荒プロが白を掴み森山会長に8,000点の放銃となる。
南1局
四万五万六万二索三索四索五索六索七索三筒三筒四筒五筒  ツモ三筒  ドラ三筒
これを自らツモりあげ、2回戦目もトップ目に立つ。
自ら100%と自負するのも頷けるアガリである。
南2局6巡目、森山会長が
二万三万四万赤五万六万七万四筒四筒七筒八筒九筒東東  ドラ一索
このテンパイをヤミテンに構える。
すると荒プロが9巡目、
一万二万三万一索一索三索四索南南西北発発
ここから南をポンして打北。2巡後五索を引いて一索発のシャンポン待ちでテンパイ。
瀬戸熊プロも16巡目
二万三万一索二索三索四索五索六索七索八索九索赤五筒五筒
このテンパイが入りリーチ。
森山会長の言うとおり、カン五筒に受ければ、三筒六筒九筒に受ければ、荒プロが1枚切っている東を切っていき残る二索五索待ちであれば、荒プロの一索ツモアガリの2,000・4,000はなかったかもしれない。

好調なので、図々しく打てば良いものを、楽をして闘う気持ちを持てなくて荒プロを生き返らせてしまったと会長は反省されたらしい。
菅原「改めてですが、優勝おめでとうございます。テレビ対局としては天空麻雀は16回のうち6回の優勝ですが、モンド名人戦の方はどうですか?」
森山「痛いところつくなぁ。なんで勝てないんですかって?(笑)去年、勝ってないといけなかったなと思うんだよなぁ。去年の年始にモンド優勝を目標に掲げていたしね。言い訳はしないけど、色々相性もそうだし条件が合わなかったんだよな。あとは前原くんに言われたのは『連盟員だけだと顔が澄み切ってるのにモンドは顔が違う』って。確かに連盟員だけでないと対抗心が強くなってしまうのかもしれないな。結構決勝には残ってるんだけどね。いつか勝てるだろうと思ってしまうとだめだと思うし、必ず勝とうという気持ちでないとだめなんだろうな。ただ毎回勝つって言って毎回勝てないのも辛いからなぁ。まぁもうすぐモンド名人戦が始まりますし、やっぱり勝ちたいですね。あとは季節かな。風邪の季節は年寄りにはきつくなってきてるかな。まぁ結局は良い麻雀を打つことしかないと思うな。これから菅原さんになんで勝てないんだって言われないよう頑張りますよ(笑)」
菅原「(恐れ多いです…!)最後にご自身の、もしくは連盟としての、2015年の目標はありますか?」
森山「プロ連盟として、今年は何か大きなイベントを1つやろうと思ってるんだけど、何が良いかは考え中かな。何かはやる。…何か良い案ない?(笑)」
菅原「……(・v・)……。
…すみません、ぱっと浮かびませんでした(汗)」
森山「タイトル戦だったり色々なことをネタ切れになるくらいこれまでやっちゃったからなぁ。もうスケジュールも新しいものをいれるキャパがないからね。世界選手権もしばらく先だし。麻雀を、グレードの高いものを増やしていかなくてはなとは思うね。まぁまだはっきりとは決まっていないけど、ファンの皆様に喜んでいただけるような大きなことを今年も何かひとつやろうと考えてます」
菅原「楽しみにしています!」
森山「あとは、今はロン2の牌譜再生機能だったり、昔は紙だったものがこうやって見れる訳だし、勉強出来るツールが沢山あるんだから、若い打ち手にも良い麻雀を打っていってほしいな。菅原も若い打ち手として頑張ってな」
菅原「はい、頑張ります!」
森山「今日はどうもお疲れ様でした」
菅原「ありがとうございました!」
私が初めて連盟の門を叩いた時、つまり初めて受けたプロテストの時、面接官は当時副会長であった森山さんだった。
あれからもう3年以上経つ。厳しさの中に優しさを持つ人。そう喩えられているのをよく目にする。
”森山茂和”という一人の麻雀プロを、森山さんのこれまでの毅然、そして真摯に物事に取り組む姿勢や、連盟や麻雀に対する思いの熱さを、一連盟員としてこれまで見てきたつもりである。
私自身、年をとらねば分からなかったことであるが、子供の頃、自分の両親や学校の先生つまり身近にいた大人たちの言動は全て正しいものであると、大人は大人になると失敗をしなくなり賢くなり正しいものを選べるのだと、そう思っていた。
しかし大人といえど一人の人間であり、失敗だってするし、全て正しいものを選べるかどうかなど分からないのだ。
人間であるが故に、間違うことも沢山あるだろう。
さらに、自分が正しいと思うものに対して信念を貫き続けること。
それは決して容易なことではない筈だ。
自分を信じること、そしてそれを貫くことの出来る強さを持つ人。
ただ頑なではなく、人間味と思いやりに溢れ、大きな優しさを持つ人。
さらに、観客ともいえる様々な人々に対しこれまで自分の信念を麻雀を通して体現してきたことが手役アーティストと呼ばれる由縁であり、”森山茂和”という一人の麻雀プロなのだと私は思う。

100

第15期九州プロリーグ (皇帝位戦決勝成績表)

優勝は浜上 文吾!

1日目 宮崎 皓之介 浜上 文吾 福田 正道 中尾 多門
1回戦 得失点 ▲ 0.2 21.9 2.2 ▲ 23.9
順位点 ▲ 4.0 8.0 4.0 ▲ 8.0
▲ 4.2 29.9 6.2 ▲ 31.9
2回戦 得失点 ▲ 16.3 12.3 ▲ 8.1 12.1
順位点 ▲ 8.0 8.0 ▲ 4.0 4.0
▲ 24.3 20.3 ▲ 12.1 16.1
3回戦 得失点 28.6 ▲ 23.5 15.4 ▲ 20.5
順位点 8.0 ▲ 8.0 4.0 ▲ 4.0
36.6 ▲ 31.5 19.4 ▲ 24.5
4回戦 得失点 6.7 ▲ 16.6 ▲ 2.3 12.2
順位点 4.0 ▲ 8.0 ▲ 4.0 8.0
10.7 ▲ 24.6 ▲ 6.3 20.2
5回戦 得失点 12.1 ▲ 9.7 ▲ 13.7 11.3
順位点 8.0 ▲ 4.0 ▲ 8.0 4.0
20.1 ▲ 13.7 ▲ 21.7 15.3
ペナルティ 0.0 0.0 0.0 0.0
5回戦計 38.9 ▲ 19.6 ▲ 14.5 ▲ 4.8
2日目 宮崎 皓之介 浜上 文吾 福田 正道 中尾 多門
6回戦 得失点 ▲ 3.3 20.4 ▲ 7.1 ▲ 10.0
順位点 ▲ 1.0 12.0 ▲ 3.0 ▲ 8.0
▲ 4.3 32.4 ▲ 10.1 ▲ 18.0
7回戦 得失点 ▲ 5.1 2.1 ▲ 12.3 15.3
順位点 ▲ 4.0 4.0 ▲ 8.0 8.0
▲ 9.1 6.1 ▲ 20.3 23.3
8回戦 得失点 ▲ 6.8 8.1 0.8 ▲ 2.1
順位点 ▲ 8.0 8.0 4.0 ▲ 4.0
▲ 14.8 16.1 4.8 ▲ 6.1
9回戦 得失点 ▲ 13.1 18.3 ▲ 1.1 ▲ 6.1
順位点 ▲ 8.0 12.0 ▲ 1.0 ▲ 3.0
▲ 21.1 30.3 ▲ 2.1 ▲ 9.1
10回戦 得失点 ▲ 3.0 3.8 ▲ 4.0 3.2
順位点 ▲ 4.0 8.0 ▲ 8.0 4.0
▲ 7.0 11.8 ▲ 12.0 7.2
ペナルティ 0.0 0.0 0.0 0.0
10回戦計 ▲ 17.4 77.1 ▲ 54.2 ▲ 7.5

九州プロリーグ 成績表/第15期九州プロリーグ (皇帝位戦決勝成績表)

優勝は浜上 文吾!

1日目 宮崎 皓之介 浜上 文吾 福田 正道 中尾 多門
1回戦 得失点 ▲ 0.2 21.9 2.2 ▲ 23.9
順位点 ▲ 4.0 8.0 4.0 ▲ 8.0
▲ 4.2 29.9 6.2 ▲ 31.9
2回戦 得失点 ▲ 16.3 12.3 ▲ 8.1 12.1
順位点 ▲ 8.0 8.0 ▲ 4.0 4.0
▲ 24.3 20.3 ▲ 12.1 16.1
3回戦 得失点 28.6 ▲ 23.5 15.4 ▲ 20.5
順位点 8.0 ▲ 8.0 4.0 ▲ 4.0
36.6 ▲ 31.5 19.4 ▲ 24.5
4回戦 得失点 6.7 ▲ 16.6 ▲ 2.3 12.2
順位点 4.0 ▲ 8.0 ▲ 4.0 8.0
10.7 ▲ 24.6 ▲ 6.3 20.2
5回戦 得失点 12.1 ▲ 9.7 ▲ 13.7 11.3
順位点 8.0 ▲ 4.0 ▲ 8.0 4.0
20.1 ▲ 13.7 ▲ 21.7 15.3
ペナルティ 0.0 0.0 0.0 0.0
5回戦計 38.9 ▲ 19.6 ▲ 14.5 ▲ 4.8
2日目 宮崎 皓之介 浜上 文吾 福田 正道 中尾 多門
6回戦 得失点 ▲ 3.3 20.4 ▲ 7.1 ▲ 10.0
順位点 ▲ 1.0 12.0 ▲ 3.0 ▲ 8.0
▲ 4.3 32.4 ▲ 10.1 ▲ 18.0
7回戦 得失点 ▲ 5.1 2.1 ▲ 12.3 15.3
順位点 ▲ 4.0 4.0 ▲ 8.0 8.0
▲ 9.1 6.1 ▲ 20.3 23.3
8回戦 得失点 ▲ 6.8 8.1 0.8 ▲ 2.1
順位点 ▲ 8.0 8.0 4.0 ▲ 4.0
▲ 14.8 16.1 4.8 ▲ 6.1
9回戦 得失点 ▲ 13.1 18.3 ▲ 1.1 ▲ 6.1
順位点 ▲ 8.0 12.0 ▲ 1.0 ▲ 3.0
▲ 21.1 30.3 ▲ 2.1 ▲ 9.1
10回戦 得失点 ▲ 3.0 3.8 ▲ 4.0 3.2
順位点 ▲ 4.0 8.0 ▲ 8.0 4.0
▲ 7.0 11.8 ▲ 12.0 7.2
ペナルティ 0.0 0.0 0.0 0.0
10回戦計 ▲ 17.4 77.1 ▲ 54.2 ▲ 7.5

第24回静岡リーグ(プロアマ混合)第4,5節レポート

〈第4節レポート〉

静岡の冬は、雪が降ることもほとんど無く過ごしやすいイメージであるが、静岡リーグの開催地である浜松市においては、遠州のからっ風と呼ばれる北西風が強く吹きつけ非常に寒く感じられる。
第4節が開催された12月21日も、からっ風が強く吹きつけ寒さの厳しい1日となった。

静岡リーグは全5節を戦い上位5名が決勝戦へ進出できるシステムとなっている。
そのため、第4・5節は攻撃的な麻雀へスタイルを変え、通常より踏み込みを深くして攻め込んでくる選手が多くなってくる。

今節ポイントを大きく伸ばしたのは、竹内さんが+79.4Pとなり決勝戦進出を狙える位置に浮上してきた。
そして越川プロが+74.1Pを叩き出し首位となった。

私も今節は四暗刻をアガるなど+71Pとなり、決勝戦進出を狙える位置に着くことができた。
前節、暫定首位になったことから平常心を失い、バランスを大きく崩し▲85Pという数値を残した。
決勝戦へ進出するためには、次の最終節はポイントを加算するしか無いのだが、一か八かの運任せでは無く地に足を着けて、自分の麻雀をしっかりと打ち切りたいと考えている。
その結果決勝戦進出を逃したとしても、第25回静岡リーグの開幕戦に繋がる麻雀を打つことが、自分のスタイルだと考えているからだ。

泣いても笑っても、残るはあと1節のみ。
どの選手も悔いの残らないように、しっかりと戦い抜いて欲しい。

今回は上位陣のポイントが伸び悩んでいるだけに、ボーダーは低めになることが予想される。
どんな戦いになるか、今から楽しみである。

 

〈最終節レポート〉

静岡リーグはいよいよ最終節。
今節、決勝進出者が決定する。

決勝へ進出できるのは上位5名となり、1位+40P・2位+30P・3位+20P・4位+10Pの順位ポイントが与えられる。
最終節は上位16名による組み合わせで3回戦まで行ったあと、最終戦は順位によるたすき掛けでの組み合わせとなる。

試合開始までの時間、選手たちの口数が普段より少なくなる。
そして、試合が始まると最終節独特の張り詰めた雰囲気が会場を包み込む。
やはり最終節は決勝進出を目指し、普段より踏み込みを深くして攻め込む選手が増えることから、ポイントの移動が激しくなる。

その中で、見事に決勝進出を決めたのはこの5名。
1位通過:竹内仁さん(一般参加)
ここ数年の静岡リーグで圧倒的な強さを見せている。
9回の参加で7回の決勝進出は圧巻。
今節+117Pを叩き、首位の座を手中に収めた。

2位通過:越川清一プロ(中部本部)
第10期静岡プロリーグを征した越川プロ。
史上初の併冠を目指し、決勝の舞台へ舞い戻って来た。
今節は▲36Pとなり、首位通過の座を竹内さんに明け渡してしまったが、今期の越川プロの安定感を持ってすれば、順位点の10Pはそれほど問題無いだろう。

3位通過:中澤諒さん(一般参加)
豊橋技術科学大学麻雀部から初の決勝進出となる。
今節は安定した麻雀でポイントを加点し決勝の切符を手に入れた。
決勝戦では、緊張を乗り越えて普段通りの麻雀を打ち切ってもらいたい。
勢いに乗ることが出来れば、初決勝の舞台で初優勝も期待できる。

4位通過:太田昌樹プロ(静岡支部)
第1節に+89Pを叩き、最終節まで安定した強さを見せ決勝進出のボーダーをきっちりと越えてきた。
4位通過は通過ポイントが首位と30P差となるが、太田にとってはそれほど気になる点差ではないだろう。
決勝戦での彼のゲームメイクが今から楽しみである。

5位通過:岡本和也プロ(静岡支部)
近年の岡本プロの成績は、第27期新人王・第10期静岡プロリーグ3位と目覚しい物がある。
この勢いをそのままに初の決勝戦に名乗りを上げてきた。
岡本のスタイルを考慮すると、首位と40P差も十分にひっくり返すことも可能だろう。
今回の決勝戦のキーマンになりそうな存在である。

以上が決勝進出を決めた5名となる。

首位通過を決めた竹内さんを中心に進んで行く展開になることが予想されるが、プロ3名のゲームメイクや中澤さんの勢いのある麻雀も楽しみである。

静岡プロリーグ レポート/第24回静岡リーグ(プロアマ混合)第4,5節レポート

〈第4節レポート〉
静岡の冬は、雪が降ることもほとんど無く過ごしやすいイメージであるが、静岡リーグの開催地である浜松市においては、遠州のからっ風と呼ばれる北西風が強く吹きつけ非常に寒く感じられる。
第4節が開催された12月21日も、からっ風が強く吹きつけ寒さの厳しい1日となった。
静岡リーグは全5節を戦い上位5名が決勝戦へ進出できるシステムとなっている。
そのため、第4・5節は攻撃的な麻雀へスタイルを変え、通常より踏み込みを深くして攻め込んでくる選手が多くなってくる。
今節ポイントを大きく伸ばしたのは、竹内さんが+79.4Pとなり決勝戦進出を狙える位置に浮上してきた。
そして越川プロが+74.1Pを叩き出し首位となった。
私も今節は四暗刻をアガるなど+71Pとなり、決勝戦進出を狙える位置に着くことができた。
前節、暫定首位になったことから平常心を失い、バランスを大きく崩し▲85Pという数値を残した。
決勝戦へ進出するためには、次の最終節はポイントを加算するしか無いのだが、一か八かの運任せでは無く地に足を着けて、自分の麻雀をしっかりと打ち切りたいと考えている。
その結果決勝戦進出を逃したとしても、第25回静岡リーグの開幕戦に繋がる麻雀を打つことが、自分のスタイルだと考えているからだ。
泣いても笑っても、残るはあと1節のみ。
どの選手も悔いの残らないように、しっかりと戦い抜いて欲しい。
今回は上位陣のポイントが伸び悩んでいるだけに、ボーダーは低めになることが予想される。
どんな戦いになるか、今から楽しみである。
 
〈最終節レポート〉
静岡リーグはいよいよ最終節。
今節、決勝進出者が決定する。
決勝へ進出できるのは上位5名となり、1位+40P・2位+30P・3位+20P・4位+10Pの順位ポイントが与えられる。
最終節は上位16名による組み合わせで3回戦まで行ったあと、最終戦は順位によるたすき掛けでの組み合わせとなる。
試合開始までの時間、選手たちの口数が普段より少なくなる。
そして、試合が始まると最終節独特の張り詰めた雰囲気が会場を包み込む。
やはり最終節は決勝進出を目指し、普段より踏み込みを深くして攻め込む選手が増えることから、ポイントの移動が激しくなる。
その中で、見事に決勝進出を決めたのはこの5名。
1位通過:竹内仁さん(一般参加)
ここ数年の静岡リーグで圧倒的な強さを見せている。
9回の参加で7回の決勝進出は圧巻。
今節+117Pを叩き、首位の座を手中に収めた。
2位通過:越川清一プロ(中部本部)
第10期静岡プロリーグを征した越川プロ。
史上初の併冠を目指し、決勝の舞台へ舞い戻って来た。
今節は▲36Pとなり、首位通過の座を竹内さんに明け渡してしまったが、今期の越川プロの安定感を持ってすれば、順位点の10Pはそれほど問題無いだろう。
3位通過:中澤諒さん(一般参加)
豊橋技術科学大学麻雀部から初の決勝進出となる。
今節は安定した麻雀でポイントを加点し決勝の切符を手に入れた。
決勝戦では、緊張を乗り越えて普段通りの麻雀を打ち切ってもらいたい。
勢いに乗ることが出来れば、初決勝の舞台で初優勝も期待できる。
4位通過:太田昌樹プロ(静岡支部)
第1節に+89Pを叩き、最終節まで安定した強さを見せ決勝進出のボーダーをきっちりと越えてきた。
4位通過は通過ポイントが首位と30P差となるが、太田にとってはそれほど気になる点差ではないだろう。
決勝戦での彼のゲームメイクが今から楽しみである。
5位通過:岡本和也プロ(静岡支部)
近年の岡本プロの成績は、第27期新人王・第10期静岡プロリーグ3位と目覚しい物がある。
この勢いをそのままに初の決勝戦に名乗りを上げてきた。
岡本のスタイルを考慮すると、首位と40P差も十分にひっくり返すことも可能だろう。
今回の決勝戦のキーマンになりそうな存在である。
以上が決勝進出を決めた5名となる。
首位通過を決めた竹内さんを中心に進んで行く展開になることが予想されるが、プロ3名のゲームメイクや中澤さんの勢いのある麻雀も楽しみである。

第22期東北プロリーグ後期第3節レポート

Aリーグレポート

1卓(青木、工藤、神藤、早坂)

全体を通して早坂の好調振りが見られた卓で、結果も1-1-2-1のオールプラスで+73.1P。
1節、2節のマイナスをほぼ返済した。
また、総合4位だった青木は、苦しい立ち上がりだったものの3回戦の大トップで巻き返し、▲6.9Pで踏みとどまる。

2節終了時3位の泉がポイントを落としたため、青木が総合3位に繰り上がった。

2卓(粕谷、佐藤、泉、大里)
2節終了時の1、2、3位と5位が同卓することとなった。
先手を取ったのは女流大里で、1回戦目を+29.7Pの1人浮きで他の3人を引き離す。
その後3半荘は原点付近をキープ、1回戦目のプラスを守りきり+40.0Pの卓内トップ。
3節連続40P台のプラスで総合首位をキープした。

佐藤も3、4回戦を接戦を制しての2連勝で今節+20.9P、総合2位で大里を追う。

3卓(杜、皆川、三井、岩熊)

2回戦目、三井が+21.6Pの大き目のトップをとって一歩抜き出る形となる。
続く3回戦を浮きの2着、4回戦目で少しマイナスとしたものの、+36.6Pの卓内1位となった。

Aリーグ

順位 名前 後期1節 後期2節 後期3節 後期4節 後期5節 合計
1 大里奈美 42.0 41.2 40.0 123.2
2 佐藤大介 74.0 ▲ 4.6 20.9 90.3
3 青木武 0.9 45.0 ▲ 6.9 39.0
4 泉亮多 59.7 4.0 ▲ 35.0 28.7
5 三井光一 ▲ 4.5 ▲ 16.5 36.6 15.6
6 粕谷勇吉 34.1 ▲ 3.5 ▲ 25.9 4.7
7 早坂和人 ▲ 51.6 ▲ 23.9 73.1 ▲ 2.4
8 杜麻沙也 ▲ 43.7 34.8 6.3 ▲ 2.6
9 岩熊隆一 0.8 11.0 ▲ 15.6 ▲ 3.8
10 工藤宏紀 ▲ 12.0 9.4 ▲ 1.2 ▲ 3.8
11 皆川直毅 ▲ 14.8 ▲ 24.4 ▲ 27.3 ▲ 66.5
12 神藤極 ▲ 74.5 29.1 ▲ 65.0 ▲ 110.4
13 高橋清隆 ▲ 12.4 ▲ 121.6 ▲ 100.0 ▲ 234.0

 

Bリーグレポート

1卓(早川、井上、佐々木、安ヶ平、菅原)左から抜け番順

この卓は井上、安ヶ平の両名が点数を叩き合う展開となった。
1回戦目に井上が1人浮きトップをとると、井上が抜け番の2回戦目では安ヶ平が+28.0のトップ。
3回戦は井上がトップ、安ヶ平も2着でポイントを重ねる。

安ヶ平が抜け番の4回戦目では、井上+30.8Pの1人浮きの大暴れ。
最終5回戦目は安ヶ平が+28.8Pと再び大きく稼いでのトップで締めた。
結果、井上は+73.6Pで前節のマイナスを帳消しにし、安ヶ平は+72.0Pとして総合3位につけた。

2卓(新田、國丸、吉田、佐藤、千田)左から抜け番順

1回戦目、総合で2位につけている佐藤が+22.1Pのトップを取り、今回も好調ぶりを見せるかと思われた。
しかし、この卓の真の好調者は初回抜け番だった新田。
2回戦目を+18.9Pのトップでスタートすると、3回戦目は2着ながらも+17.1P、4回戦も浮きの2着とし、最終5回戦目をトップで締めて、オールプラスの+75.4P。
総合で4位にあがってきた。
佐藤は3回戦目のラスが響いて今回▲6.9Pだったが総合2位はそのままとなった。

3卓(東、遠藤、斎藤、山下)

1回戦目、東が遠藤をかわしてのトップ。
東は2回戦も山下とのトップ争いを制し、勝負強さを見せ付ける。
続く3回戦目を浮きの2着にし、ラストの4回戦目をトップで締めくくり、オールプラスの+64.8Pの結果となった。
これで3節連続60Pオーバーのプラス、総合で+203.7Pとしてぶっちぎりの首位キープとなった。

Bリーグ

順位 名前 後期1節 後期2節 後期3節 後期4節 後期5節 合計
1 東幸一郎 63.5 75.4 64.8 203.7
2 佐藤晃大 30.7 55.2 ▲ 6.9 79.0
3 安ヶ平浩希 5.2 ▲ 4.8 72.0 72.4
4 新田大輔 ▲ 34.1 ▲ 2.2 75.4 39.1
5 遠藤昭太 ▲ 9.3 42.5 ▲ 6.5 26.7
6 早川林香 ▲ 1.8 60.5 ▲ 39.4 19.3
7 井上美里 21.4 ▲ 75.8 73.6 19.2
8 千田諒 76.5 ▲ 39.0 ▲ 24.6 12.9
9 山下敬介 18.7 0.9 ▲ 23.4 ▲ 3.8
10 國丸仁哉 ▲ 50.0 15.5 ▲ 59.2 ▲ 93.7
11 佐々木啓文 ▲ 86.5 27.4 ▲ 40.7 ▲ 99.8
12 吉田勝弥 ▲ 100.0 ▲ 21.9 14.3 ▲ 107.6
13 菅原直哉 19.3 ▲ 91.6 ▲ 66.5 ▲ 138.8
14 斎藤智大 ▲ 123.6 ▲ 42.1 ▲ 34.9 ▲ 200.6

東北プロリーグ レポート/第22期東北プロリーグ後期第3節レポート

Aリーグレポート
1卓(青木、工藤、神藤、早坂)
全体を通して早坂の好調振りが見られた卓で、結果も1-1-2-1のオールプラスで+73.1P。
1節、2節のマイナスをほぼ返済した。
また、総合4位だった青木は、苦しい立ち上がりだったものの3回戦の大トップで巻き返し、▲6.9Pで踏みとどまる。
2節終了時3位の泉がポイントを落としたため、青木が総合3位に繰り上がった。
2卓(粕谷、佐藤、泉、大里)
2節終了時の1、2、3位と5位が同卓することとなった。
先手を取ったのは女流大里で、1回戦目を+29.7Pの1人浮きで他の3人を引き離す。
その後3半荘は原点付近をキープ、1回戦目のプラスを守りきり+40.0Pの卓内トップ。
3節連続40P台のプラスで総合首位をキープした。
佐藤も3、4回戦を接戦を制しての2連勝で今節+20.9P、総合2位で大里を追う。
3卓(杜、皆川、三井、岩熊)
2回戦目、三井が+21.6Pの大き目のトップをとって一歩抜き出る形となる。
続く3回戦を浮きの2着、4回戦目で少しマイナスとしたものの、+36.6Pの卓内1位となった。
Aリーグ

順位 名前 後期1節 後期2節 後期3節 後期4節 後期5節 合計
1 大里奈美 42.0 41.2 40.0 123.2
2 佐藤大介 74.0 ▲ 4.6 20.9 90.3
3 青木武 0.9 45.0 ▲ 6.9 39.0
4 泉亮多 59.7 4.0 ▲ 35.0 28.7
5 三井光一 ▲ 4.5 ▲ 16.5 36.6 15.6
6 粕谷勇吉 34.1 ▲ 3.5 ▲ 25.9 4.7
7 早坂和人 ▲ 51.6 ▲ 23.9 73.1 ▲ 2.4
8 杜麻沙也 ▲ 43.7 34.8 6.3 ▲ 2.6
9 岩熊隆一 0.8 11.0 ▲ 15.6 ▲ 3.8
10 工藤宏紀 ▲ 12.0 9.4 ▲ 1.2 ▲ 3.8
11 皆川直毅 ▲ 14.8 ▲ 24.4 ▲ 27.3 ▲ 66.5
12 神藤極 ▲ 74.5 29.1 ▲ 65.0 ▲ 110.4
13 高橋清隆 ▲ 12.4 ▲ 121.6 ▲ 100.0 ▲ 234.0

 
Bリーグレポート
1卓(早川、井上、佐々木、安ヶ平、菅原)左から抜け番順
この卓は井上、安ヶ平の両名が点数を叩き合う展開となった。
1回戦目に井上が1人浮きトップをとると、井上が抜け番の2回戦目では安ヶ平が+28.0のトップ。
3回戦は井上がトップ、安ヶ平も2着でポイントを重ねる。
安ヶ平が抜け番の4回戦目では、井上+30.8Pの1人浮きの大暴れ。
最終5回戦目は安ヶ平が+28.8Pと再び大きく稼いでのトップで締めた。
結果、井上は+73.6Pで前節のマイナスを帳消しにし、安ヶ平は+72.0Pとして総合3位につけた。
2卓(新田、國丸、吉田、佐藤、千田)左から抜け番順
1回戦目、総合で2位につけている佐藤が+22.1Pのトップを取り、今回も好調ぶりを見せるかと思われた。
しかし、この卓の真の好調者は初回抜け番だった新田。
2回戦目を+18.9Pのトップでスタートすると、3回戦目は2着ながらも+17.1P、4回戦も浮きの2着とし、最終5回戦目をトップで締めて、オールプラスの+75.4P。
総合で4位にあがってきた。
佐藤は3回戦目のラスが響いて今回▲6.9Pだったが総合2位はそのままとなった。
3卓(東、遠藤、斎藤、山下)
1回戦目、東が遠藤をかわしてのトップ。
東は2回戦も山下とのトップ争いを制し、勝負強さを見せ付ける。
続く3回戦目を浮きの2着にし、ラストの4回戦目をトップで締めくくり、オールプラスの+64.8Pの結果となった。
これで3節連続60Pオーバーのプラス、総合で+203.7Pとしてぶっちぎりの首位キープとなった。
Bリーグ

順位 名前 後期1節 後期2節 後期3節 後期4節 後期5節 合計
1 東幸一郎 63.5 75.4 64.8 203.7
2 佐藤晃大 30.7 55.2 ▲ 6.9 79.0
3 安ヶ平浩希 5.2 ▲ 4.8 72.0 72.4
4 新田大輔 ▲ 34.1 ▲ 2.2 75.4 39.1
5 遠藤昭太 ▲ 9.3 42.5 ▲ 6.5 26.7
6 早川林香 ▲ 1.8 60.5 ▲ 39.4 19.3
7 井上美里 21.4 ▲ 75.8 73.6 19.2
8 千田諒 76.5 ▲ 39.0 ▲ 24.6 12.9
9 山下敬介 18.7 0.9 ▲ 23.4 ▲ 3.8
10 國丸仁哉 ▲ 50.0 15.5 ▲ 59.2 ▲ 93.7
11 佐々木啓文 ▲ 86.5 27.4 ▲ 40.7 ▲ 99.8
12 吉田勝弥 ▲ 100.0 ▲ 21.9 14.3 ▲ 107.6
13 菅原直哉 19.3 ▲ 91.6 ▲ 66.5 ▲ 138.8
14 斎藤智大 ▲ 123.6 ▲ 42.1 ▲ 34.9 ▲ 200.6

第13期関西プロリーグ A・B・Cリーグ 最終節レポート

Aリーグレポート:辻本翔哉

泣いても笑っても最終戦。私、辻本がレポートをお届け致します。
A1卓:横山、花岡、中川、仁科
A2卓:米川、貫上、藤川、辻本
A3卓:勝間、上村、佐々木、堀

1回戦目の東4局、辻本が親。南家が米川、西家は貫上、北家は藤川。
藤川が親番で連チャンし、58,000点程度のトップで他家は3人とも沈んでいる状況。
そこで貫上が発を序盤に仕掛ける。

貫上の捨牌はソウズばかりでどちらに染めているかわからないが、手からピンズがこぼれ出た。
ドラが五万であることから、マンズの混一の気配。
そして、私は親番で連チャンしたい状況でテンパイが入った。

役無しで六万七万のシャンポン。
五万が入ってピンフドラ1の手変わりもあるので、しぼっていた白を切ってのテンパイ。
すると貫上がまた仕掛けた。

中は場に1枚も切られておらず、凄く嫌な状況になってきた。
貫上は七索を切った。まだマンズが切れておらず色々な手が想像出来た。
一番高いのは大三元。その次がホンイツがらみで満貫から倍満。
そして、次のツモで私は三索を引いてきた。
貫上の現物では無かったがツモ切りして突っ張った。
次に、米川が八索を切ると貫上のロン

一索二索三索八索中中中  ポン白白白  ポン発発発  ロン八索

私が捨てた白を仕掛けるまでは、

一索二索三索七索八索白白中中中  ポン発発

このテンパイの形だったのにも驚いたが、マンズを1枚も切る事がなかったのにも驚いた。
米川には聞いていないが、9巡目にそんな形でアガられるとは想像出来なかったであろう。

米川は守備には固い方でトータルポイントも9節終了時点で2位につけていて、無理をしなくてもいい場面でもあったが。
プロ同士で役満を直撃するには、それぐらいの事がない限りあり得ないが、本当にドラマチックな展開となった。

そして、これでトータルポイント4位の貫上が決定戦の3位以内に入ると思われたが、それでも今日の主役は藤川だった

1回戦、役満の貫上を振り払って藤川がトップ。その後も全てトップを取る。
最終節で+124.8Pを叩き2位通過をした。

藤川は親番で満貫跳満を有効的にアガリ他家を圧倒した。
1卓はそのまま順当に残り、結果1位通過は横山。2位が藤川で、3位が花岡となった。

1年間の長い戦いが終わり中田を含めたこの4人で太閤位決定戦が行われる。
私も決定戦に残りたかったがまだまだ実力不足を痛感した。
来期からも精進し、麻雀を楽しみつつ、色々な意味で上を目指したいと思います。
1年間ありがとうございました。

Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 横山  毅 50.3 31.2 40.9 ▲ 18.4 48.1 ▲ 48.7 89.8 44.6 ▲ 56.0 ▲ 3.2 178.6
2 藤川 議次 62.9 4.0 18.9 44.2 ▲ 41.5 ▲ 29.7 ▲ 32.8 31.3 ▲ 4.0 124.8 178.1
3 花岡 章生 43.0 ▲ 26.4 ▲ 82.5 12.9 ▲ 0.8 88.9 75.7 ▲ 18.1 3.4 ▲ 6.3 89.8
4 貫上 洋志 ▲ 44.6 ▲ 15.6 ▲ 6.6 ▲ 31.3 29.6 133.4 ▲ 26.2 ▲ 43.4 84.4 ▲ 9.4 70.3
5 中川 由佳梨 ▲ 13.4 38.0 ▲ 7.9 ▲ 24.5 ▲ 44.4 ▲ 3.1 130.7 15.0 ▲ 34.9 3.9 59.4
6 米川 基紀 27.9 26.7 60.0 ▲ 2.3 3.1 ▲ 19.5 ▲ 36.5 33.1 10.1 ▲ 60.4 42.2
7 仁科健一郎 ▲ 79.2 ▲ 1.6 ▲ 4.4 34.8 ▲ 28.0 85.9 ▲ 20.5 ▲ 56.4 94.8 ▲ 14.4 11.0
8 辻本 翔哉 30.1 ▲ 6.8 13.2 ▲ 6.9 56.4 ▲ 37.1 ▲ 6.4 ▲ 0.6 ▲ 79.5 ▲ 55.0 ▲ 92.6
9 勝間 伸生 ▲ 37.5 ▲ 56.3 ▲ 13.9 10.5 35.2 ▲ 7.9 ▲ 88.5 41.4 41.0 ▲ 35.8 ▲ 111.8
10 上村 宜久 53.1 ▲ 34.5 42.2 ▲ 24.5 ▲ 65.0 ▲ 3.6 ▲ 63.1 ▲ 59.0 ▲ 2.1 8.6 ▲ 147.9
11 佐々木 亮 ▲ 16.9 1.4 ▲ 40.2 ▲ 18.9 ▲ 18.0 ▲ 53.6 17.3 57.7 ▲ 39.5 ▲ 54.7 ▲ 165.4
12 堀  昭義 ▲ 75.7 39.9 ▲ 19.7 3.4 24.3 ▲ 106.0 ▲ 59.5 ▲ 46.6 ▲ 18.7 61.9 ▲ 196.7

 

Bリーグレポート:宮田豊夢

いよいよ最終節である。
第9節まで終わっての成績は、1位・原田189.4P、2位・筒井117.3P、3位・山本109.2P、4位・西原101.9Pとなっている。
原田がやや後続を突き放しているが、昇級枠の2人目は熾烈である。

始まった最終節。
3戦を終わって原田は安定した強さを見せつけ、2着以下を大きく突き放し、3回戦終了時の成績は1位・原田259.9P、2位・山本145.8P、3位・西原133.5P、4位・筒井73.4Pとなる。

原田は当確か、2位が異常に熾烈である。

B1卓が終わり現在2位の山本は浮きの2着をとり、2位は155.9Pとなる。
気になるのは別卓の西原。約14,000点浮きのトップをとれば西原が逆転する。

B2卓はオーラスになっており、西原は48,000点。
ここで親に連荘されるととてもつらい状況で西原にこの手が入る。
B2卓

北家 西原

三万四万五万六万七万八万五索五索三筒四筒五筒八筒九筒  ドラ五索

役がないが、少しリーチを躊躇(ちゅうちょ)してしまいそうな手である。
西原は1巡回したのち、意を決したようにリーチをかけた。
1巡後、吉田から七筒がこぼれて、昇級者が決まった瞬間である。

最終成績は、
1位・原田259.9P
2位・西原165.8P
3位・山本155.9P

昇級した2人のAリーグでの活躍を期待して、また、来期にかけたいと思います。

Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 原田 保正 66.3 ▲ 8.7 39.5 17.1 48.9 15.1 36.8 ▲ 21.3 ▲ 4.3 37.9 227.3
2 西原 佳隆 83.2 ▲ 15.1 ▲ 12.4 ▲ 8.7 ▲ 12.1 22.6 39.7 21.4 ▲ 16.7 63.9 165.8
3 山本 善嗣 12.0 ▲ 67.5 44.8 2.4 92.5 ▲ 39.9 44.9 ▲ 26.7 46.7 46.7 155.9
4 中川  保 ▲ 43.0 46.0 19.6 ▲ 16.1 ▲ 23.2 2.2 ▲ 14.8 32.1 81.8 4.7 89.3
5 森下 恭好 0.8 ▲ 24.9 ▲ 33.2 ▲ 20.4 87.5 76.1 ▲ 4.2 ▲ 73.5 60.8 3.2 72.2
6 筒井 宏晶 19.7 55.9 27.5 3.0 ▲ 6.8 40.5 7.6 ▲ 8.6 ▲ 21.5 ▲ 66.3 51.0
7 近野理智男 15.4 10.7 18.6 10.0 ▲ 40.5 ▲ 8.5 15.6 26.3 0.0 0.0 47.6
8 吉田 哲史 ▲ 98.2 27.7 ▲ 17.7 2.5 47.7 ▲ 4.0 62.2 20.1 ▲ 24.3 ▲ 0.8 15.2
9 中野 孝治 1.9 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 1.9
10 坂本 誠裕 22.5 18.1 2.4 23.5 ▲ 58.8 ▲ 42.5 ▲ 14.6 16.0 ▲ 19.8 19.5 ▲ 33.7
11 宮田 豊夢 ▲ 18.4 7.2 43.5 13.4 ▲ 44.0 ▲ 7.6 ▲ 0.0 10.6 25.9 ▲ 90.3 ▲ 59.7
12 山中  翼 ▲ 9.4 4.0 ▲ 0.2 2.4 ▲ 76.8 6.5 ▲ 35.8 27.9 ▲ 7.6 19.7 ▲ 69.3
13 掛樋 忠雄 ▲ 4.5 ▲ 32.0 6.3 10.6 ▲ 15.6 28.9 4.7 ▲ 5.3 ▲ 81.9 ▲ 7.2 ▲ 96.0
14 玉木 章司 14.5 ▲ 4.0 ▲ 63.5 1.3 17.2 ▲ 71.8 ▲ 48.3 33.9 0.0 0.0 ▲ 120.7
15 延原 明美 1.1 ▲ 17.5 ▲ 57.0 ▲ 40.7 ▲ 27.7 25.2 ▲ 45.2 15.6 ▲ 67.0 ▲ 22.3 ▲ 235.5
16 稲森 英子 ▲ 66.9 ▲ 20.9 ▲ 18.2 ▲ 21.3 ▲ 8.3 ▲ 42.8 ▲ 48.6 ▲ 71.5 26.9 ▲ 12.7 ▲ 284.3

 

C1リーグレポート:川上直也

早いもので今期リーグも最終節。
優勝、昇級の行方は?
第4節終了時の上位のポイントは以下の通り。

稲岡ミカ113.9P 赤木由美 93.8P 松永侑巳72.5P 川崎諒介45.9P。

C1リーグからの昇級は2人なので、ポイントからみて上位3人の争いとなりそうですが、今期は下位と上位のポイントの差がかなりあるので、降級の心配があまりないプラマイ0近辺のポイント者でも叩きに行けば昇級を狙えないこともありません。

開始前に思わぬハプニングがあり、上位者の動揺が走ります。
最終節の卓組の上位2卓は奇数順位と偶数順位に分かれ、予め第4節の終了時のポイントで対局する相手がわかるので、心の準備をして最終節に臨めるのですが、4番手に位置していた川崎が転勤のために不出場というアクシデントがあり、大きく対局者が変わりました。

そのことが響いたのか、赤木は調子を崩して大きく後退。
結局、トップポイントの稲岡と松永が第4節までのポイントを死守して、昇級を決めました。

川上 「稲岡さん、松永君昇級おめでとう。昇級を意識したのはいつぐらいでしたか?」
稲岡 「うーん。最終節の最終局かな?」
川上 「第4節が終わって断トツまではいかないけど、首位でポイントも持っていたのに、最後の最後まで意識しなかったの?」
稲岡 「最終節のために、対局者の打ち方別に人選して、セット調整したんやけど、大きく対局者が変わったやん?だから、とにかく松永君より上位である打ち方を心がけたんやけど、3回戦目にラス引いて凹んだから。」
川上 「なるほどね。松永君は?」
松永 「最初から最後まで意識はなかったです。いつも通りの麻雀を打とうとだけ思っていました。」
川上 「松永君は、ロスなしの最速昇級やね。」
松永 「はい。あまりその事についても意識はないですけど。」
川上 「半期リーグを卒業して、来期から年間通してのリーグ戦となりますが、意気込みは?」
稲岡 「年間通じてのリーグ戦は初めてやし、対局者もガラッと変わるから未知の世界やけど、早く対応できるように頑張ります。」
松永 「いつも通り変わらず自分の麻雀を打つだけです。」

両者共に連続昇級で勢いがあるだけに、上位リーグでもその更に上を目指せるように頑張って欲しいと思います。

この半年間短い間でしたが、川上がレポートを務めさせて戴きました。
なにぶん不慣れで、読みづらい点や内容に乏しい点がありました事をお許し下さい。
ありがとうございました。

C1リーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 稲岡 ミカ 38.2 43.4 ▲ 20.4 52.7 5.4 119.3
2 松永 侑己 3.8 ▲ 28.2 77.6 19.3 ▲ 2.1 70.4
3 吉本 卓矢 ▲ 7.2 ▲ 37.8 ▲ 30.3 57.7 84.2 66.6
4 赤木 由実 7.8 3.7 61.3 21.0 ▲ 36.9 56.9
5 川崎 諒介 5.4 33.9 33.7 ▲ 27.1 0.0 45.9
6 三好 直幸 43.8 ▲ 23.1 ▲ 26.5 ▲ 40.7 75.2 28.7
7 高谷 圭一 27.9 32.6 4.6 ▲ 39.4 ▲ 18.3 7.4
8 後藤 俊孝 3.7 ▲ 34.4 16.7 2.5 15.0 3.5
9 川上 直也 40.3 21.9 ▲ 21.8 ▲ 5.9 ▲ 35.1 ▲ 0.6
10 山室 太二 ▲ 21.0 24.9 0.2 2.0 ▲ 15.2 ▲ 9.1
11 丸山  直 ▲ 63.7 37.3 ▲ 34.6 36.9 ▲ 6.3 ▲ 30.4
12 西村 友和 33.4 ▲ 24.5 ▲ 45.5 7.2 ▲ 24.7 ▲ 54.1
13 富田 淳一 ▲ 16.1 ▲ 12.8 46.7 ▲ 66.5 ▲ 42.0 ▲ 90.7
14 田村  豊 ▲ 28.5 ▲ 90.8 ▲ 7.5 26.2 ▲ 18.2 ▲ 118.8
15 下村 学 ▲ 40.4 27.4 41.9 ▲ 150.0 0.0 ▲ 121.1
16 秋山 淑子 ▲ 47.4 25.5 ▲ 97.1 ▲ 45.9 14.0 ▲ 150.9

 

C2リーグレポート:大橋慶一郎

今節で後期プロリーグも最終節となりました。
私の所属するC2リーグでは吉田を筆頭に永田、小西と続いていて、当然ながら上位陣を引きずり降ろす戦いとなる。

1卓 吉田、木下、小西、伊原
今季、好調の続いている吉田を止めポイントを直取りするのが昇級への鍵であろう。
しかし、東1局に吉田が先制リーチで500・1,000をアガっての軽いスタートとなった。

東2局 ドラ四筒。またしても吉田が先制リーチをかけてきた。
しかし、木下、親の伊原も負けずと直撃チャンスを逃さず2件の追っかけリーチが入ったのだ。
これに吉田が7,700放銃となってしまった。

東2局1本場、親の連荘をした伊原はこの勢いを活かしたいところである。
だが、この時木下に綺麗な手が入ったのだ。

7巡目

一万一万五万六万七万五索六索七索四筒五筒五筒六筒六筒  リーチ  ドラ六索

高めをツモれば跳満もあり、前回のリーチが不発なだけに大きく決めたいところでしょう。
そして、七筒を即座にツモって3,000・6,000の素晴らしいアガリとなった。

ポイントを持っている吉田、小西としては厳しい展開である。
その後も吉田が5,200を放銃と不調の兆しが見えてきた。

南2局、 親・伊原
最後の親番ということもあり連荘したいところである。
11巡目に小西が三筒を切ってリーチをしてきた。

二万三万四万二索二索二筒三筒五筒六筒七筒中中中  リーチ  ドラ二索

出てもツモっても十分な手である。
これに対し伊原が

三万四万五万六万六万一索二索三索四索五索六索四筒五筒

ツモ三筒の1,300オールでかわし親を離さない。
続いて南2局1本場、伊原が、八索をツモり4,100オールという勢いあるアガリを見せてくれた。

七万七万九万九万六索六索八索二筒二筒五筒五筒六筒六筒  ツモ八索  ドラ五筒

南3局、親・吉田。
かなり点数を削られ5,000点ほどに凹んだ吉田としては挽回したい親である。
その吉田が初巡に一筒をポンした。
他家としては苦しい手格好からの仕掛けかと思われたのだが…
実はすでにテンパイが入り、アガってラス親を迎えたい小西が切った撥にロンの発声が入る。

八索八索八筒八筒八筒白白白発発  ポン二索 上向き二索 上向き二索 上向き  ロン発  ドラ八索

18,000という素晴らしいアガリが炸裂したのだ。
しかし、ここで話は終わらない。

南3局1本場、8巡目に吉田がリーチをかけてきた。
これに木下が放銃してしまった。

二万三万四万二索三索六索七索八索二筒三筒四筒五筒五筒  リーチ  ロン四索

またしても12,000は12,300という勢いあるアガリをしたのだ。
最終的に、吉田が逆転でトップを勝ち取った。

今節も様々なドラマが展開された。私も役満条件の局面で役満手をテンパイする熱いこともあった、が、その様な困難な状況にしてしまったのは自分自身であり、各プレーヤーが様々な意図があって迎えた結果なのである。

今節では吉田、伊原、永田が昇級となった。
彼等は次回からC1で戦って行くが、更なる目標に向かって精進をしてもらいたいと思います。

C2リーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 吉田 圭吾 49.6 109.1 ▲ 8.2 20.3 16.0 186.8
2 伊原 達矢 76.2 2.3 30.5 10.9 60.8 180.7
3 永田 知也 9.6 40.0 41.4 68.5 ▲ 10.7 148.8
4 大橋 慶一郎 ▲ 7.2 21.9 15.4 36.1 43.3 109.5
5 山神 剛 36.7 ▲ 24.0 64.1 48.5 ▲ 21.2 104.1
6 木下 恭子 ▲ 24.7 42.7 41.5 ▲ 7.0 22.9 75.4
7 小西 輝彦 21.5 83.8 47.6 ▲ 3.1 ▲ 99.7 50.1
8 辰巳 晴基 ▲ 13.2 ▲ 13.9 ▲ 11.7 0.5 73.8 35.5
9 大久保 朋美 21.1 ▲ 32.9 ▲ 24.3 ▲ 15.2 73.6 22.3
10 城 裕介 21.3 0.0 0.0 0.0 0.0 21.3
11 長尾 浩平 4.5 60.8 ▲ 45.1 7.0 ▲ 11.4 15.8
12 土田 小緒里 ▲ 3.1 6.8 ▲ 40.3 3.6 33.1 0.1
13 辻井 稜真 ▲ 53.0 ▲ 40.6 18.2 63.0 ▲ 4.1 ▲ 16.5
14 田中 悠紀夫 ▲ 26.1 0.0 0.0 0.0 0.0 ▲ 26.1
15 只野 真理子 5.1 ▲ 32.3 22.7 ▲ 2.5 ▲ 33.9 ▲ 40.9
16 赤木 里恵 22.7 ▲ 14.6 ▲ 14.0 6.4 ▲ 88.9 ▲ 88.4
17 鎌田 周平 7.7 ▲ 4.4 ▲ 27.4 ▲ 65.7 ▲ 1.2 ▲ 91.0
18 谷上 脩平 29.5 ▲ 41.7 ▲ 40.6 ▲ 41.0 0.0 ▲ 93.8
19 長野 恵美 ▲ 19.4 ▲ 37.1 ▲ 1.5 ▲ 75.4 21.4 ▲ 112.0
20 坂上 優 ▲ 79.6 17.2 ▲ 4.7 ▲ 11.1 ▲ 64.1 ▲ 142.3
21 高橋 正人 ▲ 49.9 ▲ 78.7 ▲ 71.1 ▲ 10.0 41.1 ▲ 168.6
22 前川 憲一 ▲ 34.3 ▲ 87.4 ▲ 15.5 ▲ 54.8 ▲ 70.8 ▲ 262.8

関西プロリーグ レポート/第13期関西プロリーグ A・B・Cリーグ 最終節レポート

Aリーグレポート:辻本翔哉
泣いても笑っても最終戦。私、辻本がレポートをお届け致します。
A1卓:横山、花岡、中川、仁科
A2卓:米川、貫上、藤川、辻本
A3卓:勝間、上村、佐々木、堀
1回戦目の東4局、辻本が親。南家が米川、西家は貫上、北家は藤川。
藤川が親番で連チャンし、58,000点程度のトップで他家は3人とも沈んでいる状況。
そこで貫上が発を序盤に仕掛ける。
貫上の捨牌はソウズばかりでどちらに染めているかわからないが、手からピンズがこぼれ出た。
ドラが五万であることから、マンズの混一の気配。
そして、私は親番で連チャンしたい状況でテンパイが入った。
役無しで六万七万のシャンポン。
五万が入ってピンフドラ1の手変わりもあるので、しぼっていた白を切ってのテンパイ。
すると貫上がまた仕掛けた。
中は場に1枚も切られておらず、凄く嫌な状況になってきた。
貫上は七索を切った。まだマンズが切れておらず色々な手が想像出来た。
一番高いのは大三元。その次がホンイツがらみで満貫から倍満。
そして、次のツモで私は三索を引いてきた。
貫上の現物では無かったがツモ切りして突っ張った。
次に、米川が八索を切ると貫上のロン
一索二索三索八索中中中  ポン白白白  ポン発発発  ロン八索
私が捨てた白を仕掛けるまでは、
一索二索三索七索八索白白中中中  ポン発発
このテンパイの形だったのにも驚いたが、マンズを1枚も切る事がなかったのにも驚いた。
米川には聞いていないが、9巡目にそんな形でアガられるとは想像出来なかったであろう。
米川は守備には固い方でトータルポイントも9節終了時点で2位につけていて、無理をしなくてもいい場面でもあったが。
プロ同士で役満を直撃するには、それぐらいの事がない限りあり得ないが、本当にドラマチックな展開となった。
そして、これでトータルポイント4位の貫上が決定戦の3位以内に入ると思われたが、それでも今日の主役は藤川だった
1回戦、役満の貫上を振り払って藤川がトップ。その後も全てトップを取る。
最終節で+124.8Pを叩き2位通過をした。
藤川は親番で満貫跳満を有効的にアガリ他家を圧倒した。
1卓はそのまま順当に残り、結果1位通過は横山。2位が藤川で、3位が花岡となった。
1年間の長い戦いが終わり中田を含めたこの4人で太閤位決定戦が行われる。
私も決定戦に残りたかったがまだまだ実力不足を痛感した。
来期からも精進し、麻雀を楽しみつつ、色々な意味で上を目指したいと思います。
1年間ありがとうございました。
Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 横山  毅 50.3 31.2 40.9 ▲ 18.4 48.1 ▲ 48.7 89.8 44.6 ▲ 56.0 ▲ 3.2 178.6
2 藤川 議次 62.9 4.0 18.9 44.2 ▲ 41.5 ▲ 29.7 ▲ 32.8 31.3 ▲ 4.0 124.8 178.1
3 花岡 章生 43.0 ▲ 26.4 ▲ 82.5 12.9 ▲ 0.8 88.9 75.7 ▲ 18.1 3.4 ▲ 6.3 89.8
4 貫上 洋志 ▲ 44.6 ▲ 15.6 ▲ 6.6 ▲ 31.3 29.6 133.4 ▲ 26.2 ▲ 43.4 84.4 ▲ 9.4 70.3
5 中川 由佳梨 ▲ 13.4 38.0 ▲ 7.9 ▲ 24.5 ▲ 44.4 ▲ 3.1 130.7 15.0 ▲ 34.9 3.9 59.4
6 米川 基紀 27.9 26.7 60.0 ▲ 2.3 3.1 ▲ 19.5 ▲ 36.5 33.1 10.1 ▲ 60.4 42.2
7 仁科健一郎 ▲ 79.2 ▲ 1.6 ▲ 4.4 34.8 ▲ 28.0 85.9 ▲ 20.5 ▲ 56.4 94.8 ▲ 14.4 11.0
8 辻本 翔哉 30.1 ▲ 6.8 13.2 ▲ 6.9 56.4 ▲ 37.1 ▲ 6.4 ▲ 0.6 ▲ 79.5 ▲ 55.0 ▲ 92.6
9 勝間 伸生 ▲ 37.5 ▲ 56.3 ▲ 13.9 10.5 35.2 ▲ 7.9 ▲ 88.5 41.4 41.0 ▲ 35.8 ▲ 111.8
10 上村 宜久 53.1 ▲ 34.5 42.2 ▲ 24.5 ▲ 65.0 ▲ 3.6 ▲ 63.1 ▲ 59.0 ▲ 2.1 8.6 ▲ 147.9
11 佐々木 亮 ▲ 16.9 1.4 ▲ 40.2 ▲ 18.9 ▲ 18.0 ▲ 53.6 17.3 57.7 ▲ 39.5 ▲ 54.7 ▲ 165.4
12 堀  昭義 ▲ 75.7 39.9 ▲ 19.7 3.4 24.3 ▲ 106.0 ▲ 59.5 ▲ 46.6 ▲ 18.7 61.9 ▲ 196.7

 
Bリーグレポート:宮田豊夢
いよいよ最終節である。
第9節まで終わっての成績は、1位・原田189.4P、2位・筒井117.3P、3位・山本109.2P、4位・西原101.9Pとなっている。
原田がやや後続を突き放しているが、昇級枠の2人目は熾烈である。
始まった最終節。
3戦を終わって原田は安定した強さを見せつけ、2着以下を大きく突き放し、3回戦終了時の成績は1位・原田259.9P、2位・山本145.8P、3位・西原133.5P、4位・筒井73.4Pとなる。
原田は当確か、2位が異常に熾烈である。
B1卓が終わり現在2位の山本は浮きの2着をとり、2位は155.9Pとなる。
気になるのは別卓の西原。約14,000点浮きのトップをとれば西原が逆転する。
B2卓はオーラスになっており、西原は48,000点。
ここで親に連荘されるととてもつらい状況で西原にこの手が入る。
B2卓
北家 西原
三万四万五万六万七万八万五索五索三筒四筒五筒八筒九筒  ドラ五索
役がないが、少しリーチを躊躇(ちゅうちょ)してしまいそうな手である。
西原は1巡回したのち、意を決したようにリーチをかけた。
1巡後、吉田から七筒がこぼれて、昇級者が決まった瞬間である。
最終成績は、
1位・原田259.9P
2位・西原165.8P
3位・山本155.9P
昇級した2人のAリーグでの活躍を期待して、また、来期にかけたいと思います。
Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 原田 保正 66.3 ▲ 8.7 39.5 17.1 48.9 15.1 36.8 ▲ 21.3 ▲ 4.3 37.9 227.3
2 西原 佳隆 83.2 ▲ 15.1 ▲ 12.4 ▲ 8.7 ▲ 12.1 22.6 39.7 21.4 ▲ 16.7 63.9 165.8
3 山本 善嗣 12.0 ▲ 67.5 44.8 2.4 92.5 ▲ 39.9 44.9 ▲ 26.7 46.7 46.7 155.9
4 中川  保 ▲ 43.0 46.0 19.6 ▲ 16.1 ▲ 23.2 2.2 ▲ 14.8 32.1 81.8 4.7 89.3
5 森下 恭好 0.8 ▲ 24.9 ▲ 33.2 ▲ 20.4 87.5 76.1 ▲ 4.2 ▲ 73.5 60.8 3.2 72.2
6 筒井 宏晶 19.7 55.9 27.5 3.0 ▲ 6.8 40.5 7.6 ▲ 8.6 ▲ 21.5 ▲ 66.3 51.0
7 近野理智男 15.4 10.7 18.6 10.0 ▲ 40.5 ▲ 8.5 15.6 26.3 0.0 0.0 47.6
8 吉田 哲史 ▲ 98.2 27.7 ▲ 17.7 2.5 47.7 ▲ 4.0 62.2 20.1 ▲ 24.3 ▲ 0.8 15.2
9 中野 孝治 1.9 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 1.9
10 坂本 誠裕 22.5 18.1 2.4 23.5 ▲ 58.8 ▲ 42.5 ▲ 14.6 16.0 ▲ 19.8 19.5 ▲ 33.7
11 宮田 豊夢 ▲ 18.4 7.2 43.5 13.4 ▲ 44.0 ▲ 7.6 ▲ 0.0 10.6 25.9 ▲ 90.3 ▲ 59.7
12 山中  翼 ▲ 9.4 4.0 ▲ 0.2 2.4 ▲ 76.8 6.5 ▲ 35.8 27.9 ▲ 7.6 19.7 ▲ 69.3
13 掛樋 忠雄 ▲ 4.5 ▲ 32.0 6.3 10.6 ▲ 15.6 28.9 4.7 ▲ 5.3 ▲ 81.9 ▲ 7.2 ▲ 96.0
14 玉木 章司 14.5 ▲ 4.0 ▲ 63.5 1.3 17.2 ▲ 71.8 ▲ 48.3 33.9 0.0 0.0 ▲ 120.7
15 延原 明美 1.1 ▲ 17.5 ▲ 57.0 ▲ 40.7 ▲ 27.7 25.2 ▲ 45.2 15.6 ▲ 67.0 ▲ 22.3 ▲ 235.5
16 稲森 英子 ▲ 66.9 ▲ 20.9 ▲ 18.2 ▲ 21.3 ▲ 8.3 ▲ 42.8 ▲ 48.6 ▲ 71.5 26.9 ▲ 12.7 ▲ 284.3

 
C1リーグレポート:川上直也
早いもので今期リーグも最終節。
優勝、昇級の行方は?
第4節終了時の上位のポイントは以下の通り。
稲岡ミカ113.9P 赤木由美 93.8P 松永侑巳72.5P 川崎諒介45.9P。
C1リーグからの昇級は2人なので、ポイントからみて上位3人の争いとなりそうですが、今期は下位と上位のポイントの差がかなりあるので、降級の心配があまりないプラマイ0近辺のポイント者でも叩きに行けば昇級を狙えないこともありません。
開始前に思わぬハプニングがあり、上位者の動揺が走ります。
最終節の卓組の上位2卓は奇数順位と偶数順位に分かれ、予め第4節の終了時のポイントで対局する相手がわかるので、心の準備をして最終節に臨めるのですが、4番手に位置していた川崎が転勤のために不出場というアクシデントがあり、大きく対局者が変わりました。
そのことが響いたのか、赤木は調子を崩して大きく後退。
結局、トップポイントの稲岡と松永が第4節までのポイントを死守して、昇級を決めました。
川上 「稲岡さん、松永君昇級おめでとう。昇級を意識したのはいつぐらいでしたか?」
稲岡 「うーん。最終節の最終局かな?」
川上 「第4節が終わって断トツまではいかないけど、首位でポイントも持っていたのに、最後の最後まで意識しなかったの?」
稲岡 「最終節のために、対局者の打ち方別に人選して、セット調整したんやけど、大きく対局者が変わったやん?だから、とにかく松永君より上位である打ち方を心がけたんやけど、3回戦目にラス引いて凹んだから。」
川上 「なるほどね。松永君は?」
松永 「最初から最後まで意識はなかったです。いつも通りの麻雀を打とうとだけ思っていました。」
川上 「松永君は、ロスなしの最速昇級やね。」
松永 「はい。あまりその事についても意識はないですけど。」
川上 「半期リーグを卒業して、来期から年間通してのリーグ戦となりますが、意気込みは?」
稲岡 「年間通じてのリーグ戦は初めてやし、対局者もガラッと変わるから未知の世界やけど、早く対応できるように頑張ります。」
松永 「いつも通り変わらず自分の麻雀を打つだけです。」
両者共に連続昇級で勢いがあるだけに、上位リーグでもその更に上を目指せるように頑張って欲しいと思います。
この半年間短い間でしたが、川上がレポートを務めさせて戴きました。
なにぶん不慣れで、読みづらい点や内容に乏しい点がありました事をお許し下さい。
ありがとうございました。
C1リーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 稲岡 ミカ 38.2 43.4 ▲ 20.4 52.7 5.4 119.3
2 松永 侑己 3.8 ▲ 28.2 77.6 19.3 ▲ 2.1 70.4
3 吉本 卓矢 ▲ 7.2 ▲ 37.8 ▲ 30.3 57.7 84.2 66.6
4 赤木 由実 7.8 3.7 61.3 21.0 ▲ 36.9 56.9
5 川崎 諒介 5.4 33.9 33.7 ▲ 27.1 0.0 45.9
6 三好 直幸 43.8 ▲ 23.1 ▲ 26.5 ▲ 40.7 75.2 28.7
7 高谷 圭一 27.9 32.6 4.6 ▲ 39.4 ▲ 18.3 7.4
8 後藤 俊孝 3.7 ▲ 34.4 16.7 2.5 15.0 3.5
9 川上 直也 40.3 21.9 ▲ 21.8 ▲ 5.9 ▲ 35.1 ▲ 0.6
10 山室 太二 ▲ 21.0 24.9 0.2 2.0 ▲ 15.2 ▲ 9.1
11 丸山  直 ▲ 63.7 37.3 ▲ 34.6 36.9 ▲ 6.3 ▲ 30.4
12 西村 友和 33.4 ▲ 24.5 ▲ 45.5 7.2 ▲ 24.7 ▲ 54.1
13 富田 淳一 ▲ 16.1 ▲ 12.8 46.7 ▲ 66.5 ▲ 42.0 ▲ 90.7
14 田村  豊 ▲ 28.5 ▲ 90.8 ▲ 7.5 26.2 ▲ 18.2 ▲ 118.8
15 下村 学 ▲ 40.4 27.4 41.9 ▲ 150.0 0.0 ▲ 121.1
16 秋山 淑子 ▲ 47.4 25.5 ▲ 97.1 ▲ 45.9 14.0 ▲ 150.9

 
C2リーグレポート:大橋慶一郎
今節で後期プロリーグも最終節となりました。
私の所属するC2リーグでは吉田を筆頭に永田、小西と続いていて、当然ながら上位陣を引きずり降ろす戦いとなる。
1卓 吉田、木下、小西、伊原
今季、好調の続いている吉田を止めポイントを直取りするのが昇級への鍵であろう。
しかし、東1局に吉田が先制リーチで500・1,000をアガっての軽いスタートとなった。
東2局 ドラ四筒。またしても吉田が先制リーチをかけてきた。
しかし、木下、親の伊原も負けずと直撃チャンスを逃さず2件の追っかけリーチが入ったのだ。
これに吉田が7,700放銃となってしまった。
東2局1本場、親の連荘をした伊原はこの勢いを活かしたいところである。
だが、この時木下に綺麗な手が入ったのだ。
7巡目
一万一万五万六万七万五索六索七索四筒五筒五筒六筒六筒  リーチ  ドラ六索
高めをツモれば跳満もあり、前回のリーチが不発なだけに大きく決めたいところでしょう。
そして、七筒を即座にツモって3,000・6,000の素晴らしいアガリとなった。
ポイントを持っている吉田、小西としては厳しい展開である。
その後も吉田が5,200を放銃と不調の兆しが見えてきた。
南2局、 親・伊原
最後の親番ということもあり連荘したいところである。
11巡目に小西が三筒を切ってリーチをしてきた。
二万三万四万二索二索二筒三筒五筒六筒七筒中中中  リーチ  ドラ二索
出てもツモっても十分な手である。
これに対し伊原が
三万四万五万六万六万一索二索三索四索五索六索四筒五筒
ツモ三筒の1,300オールでかわし親を離さない。
続いて南2局1本場、伊原が、八索をツモり4,100オールという勢いあるアガリを見せてくれた。
七万七万九万九万六索六索八索二筒二筒五筒五筒六筒六筒  ツモ八索  ドラ五筒
南3局、親・吉田。
かなり点数を削られ5,000点ほどに凹んだ吉田としては挽回したい親である。
その吉田が初巡に一筒をポンした。
他家としては苦しい手格好からの仕掛けかと思われたのだが…
実はすでにテンパイが入り、アガってラス親を迎えたい小西が切った撥にロンの発声が入る。
八索八索八筒八筒八筒白白白発発  ポン二索 上向き二索 上向き二索 上向き  ロン発  ドラ八索
18,000という素晴らしいアガリが炸裂したのだ。
しかし、ここで話は終わらない。
南3局1本場、8巡目に吉田がリーチをかけてきた。
これに木下が放銃してしまった。
二万三万四万二索三索六索七索八索二筒三筒四筒五筒五筒  リーチ  ロン四索
またしても12,000は12,300という勢いあるアガリをしたのだ。
最終的に、吉田が逆転でトップを勝ち取った。
今節も様々なドラマが展開された。私も役満条件の局面で役満手をテンパイする熱いこともあった、が、その様な困難な状況にしてしまったのは自分自身であり、各プレーヤーが様々な意図があって迎えた結果なのである。
今節では吉田、伊原、永田が昇級となった。
彼等は次回からC1で戦って行くが、更なる目標に向かって精進をしてもらいたいと思います。
C2リーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 吉田 圭吾 49.6 109.1 ▲ 8.2 20.3 16.0 186.8
2 伊原 達矢 76.2 2.3 30.5 10.9 60.8 180.7
3 永田 知也 9.6 40.0 41.4 68.5 ▲ 10.7 148.8
4 大橋 慶一郎 ▲ 7.2 21.9 15.4 36.1 43.3 109.5
5 山神 剛 36.7 ▲ 24.0 64.1 48.5 ▲ 21.2 104.1
6 木下 恭子 ▲ 24.7 42.7 41.5 ▲ 7.0 22.9 75.4
7 小西 輝彦 21.5 83.8 47.6 ▲ 3.1 ▲ 99.7 50.1
8 辰巳 晴基 ▲ 13.2 ▲ 13.9 ▲ 11.7 0.5 73.8 35.5
9 大久保 朋美 21.1 ▲ 32.9 ▲ 24.3 ▲ 15.2 73.6 22.3
10 城 裕介 21.3 0.0 0.0 0.0 0.0 21.3
11 長尾 浩平 4.5 60.8 ▲ 45.1 7.0 ▲ 11.4 15.8
12 土田 小緒里 ▲ 3.1 6.8 ▲ 40.3 3.6 33.1 0.1
13 辻井 稜真 ▲ 53.0 ▲ 40.6 18.2 63.0 ▲ 4.1 ▲ 16.5
14 田中 悠紀夫 ▲ 26.1 0.0 0.0 0.0 0.0 ▲ 26.1
15 只野 真理子 5.1 ▲ 32.3 22.7 ▲ 2.5 ▲ 33.9 ▲ 40.9
16 赤木 里恵 22.7 ▲ 14.6 ▲ 14.0 6.4 ▲ 88.9 ▲ 88.4
17 鎌田 周平 7.7 ▲ 4.4 ▲ 27.4 ▲ 65.7 ▲ 1.2 ▲ 91.0
18 谷上 脩平 29.5 ▲ 41.7 ▲ 40.6 ▲ 41.0 0.0 ▲ 93.8
19 長野 恵美 ▲ 19.4 ▲ 37.1 ▲ 1.5 ▲ 75.4 21.4 ▲ 112.0
20 坂上 優 ▲ 79.6 17.2 ▲ 4.7 ▲ 11.1 ▲ 64.1 ▲ 142.3
21 高橋 正人 ▲ 49.9 ▲ 78.7 ▲ 71.1 ▲ 10.0 41.1 ▲ 168.6
22 前川 憲一 ▲ 34.3 ▲ 87.4 ▲ 15.5 ▲ 54.8 ▲ 70.8 ▲ 262.8