第1期関西覇皇トーナメント 決勝成績表

第1期関西覇皇トーナメント

決勝

順位 名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 5回戦 合計
優勝 藤川 議次 15.0 16.5 19.1 ▲ 16.3 9.2 43.5
2 上村 宜久 5.3 8.9 ▲ 19.7 5.0 38.9 38.4
3 秋山 俶子 1.9 ▲ 32.1 ▲ 6.4 56.9 ▲ 18.9 1.4
4 筒井 宏晶 ▲ 22.2 6.7 7.0 ▲ 45.6 ▲ 29.2 ▲ 83.3

ベスト8(各卓上位2名勝ち上がり)

1卓
名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 合計 順位
藤川 議次 12.4 ▲ 5.4 32.2 4.7 43.9 1
秋山 淑子 17.7 14.0 ▲ 18.2 ▲ 5.8 7.7 2
米川 基紀 ▲ 19.3 8.4 ▲ 3.2 12.9 ▲ 1.2 3
勝間 伸生 ▲ 10.8 ▲ 17.0 ▲ 10.8 ▲ 11.8 ▲ 50.4 4
供託
2卓
名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 合計 順位
上村 宜久 1.5 16.2 22.5 30.7 70.9 1
筒井 宏晶 17.2 ▲ 4.7 13.7 ▲ 9.7 16.5 2
粟津 裕貴 9.2 11.1 ▲ 25.2 ▲ 6.0 ▲ 10.9 3
三好 直行 ▲ 27.9 ▲ 22.6 ▲ 11.0 ▲ 15.0 ▲ 76.5 4
供託    

ベスト16(各卓上位2名勝ち上がり)

1卓
名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 合計 順位
勝間 伸生 10.4 20.9 28.9 ▲ 25.6 34.6 1
粟津 裕貴 ▲ 18.3 ▲ 1.1 23.2 8.6 12.4 2
木下 恭子 14.9 ▲ 3.6 ▲ 16.4 ▲ 6.9 ▲ 12.0 3
田村 豊 ▲ 7.0 ▲ 16.2 ▲ 35.7 23.9 35.0 4
供託
2卓
名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 合計 順位
上村 宜久 ▲ 22.6 14.5 39.6 9.5 41.0 1
米川 基紀 3.8 ▲ 15.2 25.5 ▲ 22.7 ▲ 8.6 2
山中 翼 12.3 ▲ 22.5 ▲ 20.6 19.1 ▲ 11.7 3
横山 毅 6.5 22.2 ▲ 44.5 ▲ 5.9 ▲ 21.7 4
供託 1 1
3卓
名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 合計 順位
三好 直行 ▲ 6.9 41.7 ▲ 5.0 ▲ 7.3 22.5 1
秋山 淑子 ▲ 21.0 4.9 15.8 14.5 14.2 2
中安 武尊 10.3 ▲ 19.9 ▲ 15.0 8.6 ▲ 16.0 3
宮田 豊夢 17.6 ▲ 26.7 4.2 ▲ 15.8 ▲ 40.7 4
供託
4卓
名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 合計 順位
藤川 議次 12.2 ▲ 14.7 14.8 21.4 33.7 1
筒井 宏晶 19.7 ▲ 5.7 ▲ 14.9 13.8 12.9 2
花岡 章生 9.7 ▲ 1.1 5.0 ▲ 5.7 7.9 3
近野 理智男 ▲ 42.6 21.5 ▲ 4.9 ▲ 29.5 ▲ 55.5 4
供託 1 1

2次予選成績(上位11名決勝トーナメント進出)

順位 名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 小計 5回戦 小計 6回戦 合計
1 中安 武尊 9.1 15.7 13.1 29.0 66.9 66.9
2 米川 基紀 8.6 10.2 14.3 13.9 47.0 47.0
3 田村 豊 16.8 33.8 ▲ 10.3 4.7 45.0 45.0
4 勝間 伸生 ▲ 8.8 26.3 6.9 19.4 43.8 43.8
5 横山 毅 5.0 ▲ 5.7 23.5 7.9 30.7 23.9 54.6 54.6
6 宮田 豊夢 6.6 25.3 ▲ 6.9 9.9 34.9 18.1 53.0 53.0
7 近野 理智男 ▲ 17.3 27.7 2.3 27.5 40.2 4.4 44.6 44.6
8 筒井 宏晶 21.7 4.1 ▲ 5.4 12.0 32.4 5.9 38.3 38.3
9 秋山 淑子 23.9 ▲ 4.8 12.3 ▲ 1.3 30.1 ▲ 10.3 19.8 22.7 42.5
10 山中 翼 15.4 4.6 6.2 ▲ 25 1.2 8.6 9.8 29.5 39.3
11 玉木 章司 3.4 21.2 ▲ 4.5 ▲ 7 13.1 ▲ 7.1 6.0 24.6 30.6
12 粟津 裕貴 ▲ 18.4 17.0 30.6 ▲ 9.7 19.5 6.4 25.9 ▲ 5.2 20.7
13 川上 直也 4.5 ▲ 25.8 ▲ 1.1 5.3 ▲ 17.1 19.3 2.2 15.3 17.5
14 原田 保正 ▲ 19.9 6.1 22.2 ▲ 7.5 0.9 ▲ 1.5 ▲ 0.6 14.7 14.1
15 辻本 翔哉 16.9 ▲ 27.2 ▲ 3.3 26.7 13.1 18.7 31.8 ▲ 18.2 13.6
16 森下 恭好 2.5 ▲ 17.3 29.9 ▲ 4.9 10.2 10.8 21.0 ▲ 8.9 12.1
17 掛樋 忠雄 17.7 ▲ 9.9 ▲ 1.1 15.1 21.8 10.0 31.8 ▲ 26.1 5.7
18 仁科 健一郎 31.5 21.5 ▲ 13.2 ▲ 11.6 28.2 ▲ 7.1 21.1 ▲ 15.9 5.2
19 佐々木 亮 12.1 20.4 ▲ 31.9 12.0 12.6 ▲ 17.4 ▲ 4.8 8.1 3.3
20 大久保 朋美 10.0 4.3 4.3 ▲ 28 ▲ 9.4 14.7 5.3 ▲ 7.0 ▲ 1.7
21 丸山 直 ▲ 4.9 12.3 ▲ 22.9 16.9 1.4 4.5 5.9 ▲ 15.1 ▲ 9.2
22 疋田 豪 ▲ 20.2 ▲ 7.4 17.0 ▲ 1.5 ▲ 12.1 ▲ 17.6 ▲ 29.7 16.6 ▲ 13.1
23 長野 恵美 4.5 5.5 ▲ 28.2 13.5 ▲ 4.7 ▲ 15.4 ▲ 20.1 ▲ 4.3 ▲ 24.4
24 貫上 洋志 16.1 ▲ 34.9 6.0 22.6 9.8 ▲ 17.1 ▲ 7.3 ▲ 32.8 ▲ 40.1
25 中野 孝治 ▲ 24.4 ▲ 15.6 16.4 3.6 ▲ 20 ▲ 15.3 ▲ 35.3 5回戦敗退
26 永田 知也 ▲ 27.2 ▲ 4.6 ▲ 5.3 ▲ 19.2 ▲ 56.3 1.9 ▲ 54.4
27 冨田 淳一 ▲ 12.8 ▲ 4.4 ▲ 30.4 ▲ 8.5 ▲ 56.1 ▲ 5.2 ▲ 61.3
28 井原 達矢 9.2 ▲ 32.2 4.3 ▲ 34.6 ▲ 53.3 ▲ 33.2 ▲ 86.5
29 後藤 俊孝 ▲ 4.7 ▲ 17.3 ▲ 15.5 ▲ 19.4 ▲ 56.9 4回戦敗退
30 延原 明美 ▲ 16.4 ▲ 35.6 4.3 ▲ 23.6 ▲ 71.3
31 堀 昭義 ▲ 32.7 ▲ 8.7 ▲ 8.7 ▲ 27.9 ▲ 78.0
32 稲岡 ミカ ▲ 29.8 ▲ 28.6 ▲ 24.9 ▲ 12.3 ▲ 95.6

1次予選成績 (上位7名勝ち上がり)

順位 名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 合計
1 東 範泰 15.6 31.1 38.8 85.5
2 疋田 豪 29.3 42.6 ▲ 14.2 57.7
3 中安 武尊 35.0 ▲ 4.2 ▲ 1.6 29.2
4 大久保 朋美 ▲ 7.3 12.4 14.4 19.5
5 稲岡 ミカ 4.0 4.0 8.9 21.6 38.5
6 下村 学 6.5 ▲ 17.5 19.4 22.5 30.9
7 長野 恵美 ▲ 14.8 10.7 2.1 7.6 5.6
8 川上 直也 ▲ 17.9 ▲ 11.5 35.0 ▲ 4.1 1.5
9 森下 恭好 31.5 ▲ 2.2 ▲ 35.9 2.0 ▲ 4.6
10 川﨑 諒介 ▲ 25.8 ▲ 7.5 15.0 10.1 ▲ 8.2
11 永田 知也 20.2 ▲ 21.4 ▲ 24.6 14.8 ▲ 11.0
12 伊原 達矢 ▲ 4.1 ▲ 13.8 8.8 ▲ 2.1 ▲ 11.2
13 上村 政雄 ▲ 7.3 ▲ 8.4 1.3 ▲ 14.1 ▲ 28.5
14 土田 小緒里 ▲ 31.4 17.5 ▲ 23.0 ▲ 18.3 ▲ 55.2
15 高瀬 真濃 ▲ 31.6 ▲ 12.4 ▲ 25.9 ▲ 5.4 ▲ 75.3
16 吉本 卓矢 ▲ 1.9 ▲ 20.4 ▲ 18.5 ▲ 34.6 ▲ 75.4

関西プロリーグ 成績表/第1期関西覇皇トーナメント 決勝成績表

第1期関西覇皇トーナメント
決勝

順位 名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 5回戦 合計
優勝 藤川 議次 15.0 16.5 19.1 ▲ 16.3 9.2 43.5
2 上村 宜久 5.3 8.9 ▲ 19.7 5.0 38.9 38.4
3 秋山 俶子 1.9 ▲ 32.1 ▲ 6.4 56.9 ▲ 18.9 1.4
4 筒井 宏晶 ▲ 22.2 6.7 7.0 ▲ 45.6 ▲ 29.2 ▲ 83.3

ベスト8(各卓上位2名勝ち上がり)

1卓
名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 合計 順位
藤川 議次 12.4 ▲ 5.4 32.2 4.7 43.9 1
秋山 淑子 17.7 14.0 ▲ 18.2 ▲ 5.8 7.7 2
米川 基紀 ▲ 19.3 8.4 ▲ 3.2 12.9 ▲ 1.2 3
勝間 伸生 ▲ 10.8 ▲ 17.0 ▲ 10.8 ▲ 11.8 ▲ 50.4 4
供託
2卓
名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 合計 順位
上村 宜久 1.5 16.2 22.5 30.7 70.9 1
筒井 宏晶 17.2 ▲ 4.7 13.7 ▲ 9.7 16.5 2
粟津 裕貴 9.2 11.1 ▲ 25.2 ▲ 6.0 ▲ 10.9 3
三好 直行 ▲ 27.9 ▲ 22.6 ▲ 11.0 ▲ 15.0 ▲ 76.5 4
供託    

ベスト16(各卓上位2名勝ち上がり)

1卓
名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 合計 順位
勝間 伸生 10.4 20.9 28.9 ▲ 25.6 34.6 1
粟津 裕貴 ▲ 18.3 ▲ 1.1 23.2 8.6 12.4 2
木下 恭子 14.9 ▲ 3.6 ▲ 16.4 ▲ 6.9 ▲ 12.0 3
田村 豊 ▲ 7.0 ▲ 16.2 ▲ 35.7 23.9 35.0 4
供託
2卓
名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 合計 順位
上村 宜久 ▲ 22.6 14.5 39.6 9.5 41.0 1
米川 基紀 3.8 ▲ 15.2 25.5 ▲ 22.7 ▲ 8.6 2
山中 翼 12.3 ▲ 22.5 ▲ 20.6 19.1 ▲ 11.7 3
横山 毅 6.5 22.2 ▲ 44.5 ▲ 5.9 ▲ 21.7 4
供託 1 1
3卓
名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 合計 順位
三好 直行 ▲ 6.9 41.7 ▲ 5.0 ▲ 7.3 22.5 1
秋山 淑子 ▲ 21.0 4.9 15.8 14.5 14.2 2
中安 武尊 10.3 ▲ 19.9 ▲ 15.0 8.6 ▲ 16.0 3
宮田 豊夢 17.6 ▲ 26.7 4.2 ▲ 15.8 ▲ 40.7 4
供託
4卓
名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 合計 順位
藤川 議次 12.2 ▲ 14.7 14.8 21.4 33.7 1
筒井 宏晶 19.7 ▲ 5.7 ▲ 14.9 13.8 12.9 2
花岡 章生 9.7 ▲ 1.1 5.0 ▲ 5.7 7.9 3
近野 理智男 ▲ 42.6 21.5 ▲ 4.9 ▲ 29.5 ▲ 55.5 4
供託 1 1

2次予選成績(上位11名決勝トーナメント進出)

順位 名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 小計 5回戦 小計 6回戦 合計
1 中安 武尊 9.1 15.7 13.1 29.0 66.9 66.9
2 米川 基紀 8.6 10.2 14.3 13.9 47.0 47.0
3 田村 豊 16.8 33.8 ▲ 10.3 4.7 45.0 45.0
4 勝間 伸生 ▲ 8.8 26.3 6.9 19.4 43.8 43.8
5 横山 毅 5.0 ▲ 5.7 23.5 7.9 30.7 23.9 54.6 54.6
6 宮田 豊夢 6.6 25.3 ▲ 6.9 9.9 34.9 18.1 53.0 53.0
7 近野 理智男 ▲ 17.3 27.7 2.3 27.5 40.2 4.4 44.6 44.6
8 筒井 宏晶 21.7 4.1 ▲ 5.4 12.0 32.4 5.9 38.3 38.3
9 秋山 淑子 23.9 ▲ 4.8 12.3 ▲ 1.3 30.1 ▲ 10.3 19.8 22.7 42.5
10 山中 翼 15.4 4.6 6.2 ▲ 25 1.2 8.6 9.8 29.5 39.3
11 玉木 章司 3.4 21.2 ▲ 4.5 ▲ 7 13.1 ▲ 7.1 6.0 24.6 30.6
12 粟津 裕貴 ▲ 18.4 17.0 30.6 ▲ 9.7 19.5 6.4 25.9 ▲ 5.2 20.7
13 川上 直也 4.5 ▲ 25.8 ▲ 1.1 5.3 ▲ 17.1 19.3 2.2 15.3 17.5
14 原田 保正 ▲ 19.9 6.1 22.2 ▲ 7.5 0.9 ▲ 1.5 ▲ 0.6 14.7 14.1
15 辻本 翔哉 16.9 ▲ 27.2 ▲ 3.3 26.7 13.1 18.7 31.8 ▲ 18.2 13.6
16 森下 恭好 2.5 ▲ 17.3 29.9 ▲ 4.9 10.2 10.8 21.0 ▲ 8.9 12.1
17 掛樋 忠雄 17.7 ▲ 9.9 ▲ 1.1 15.1 21.8 10.0 31.8 ▲ 26.1 5.7
18 仁科 健一郎 31.5 21.5 ▲ 13.2 ▲ 11.6 28.2 ▲ 7.1 21.1 ▲ 15.9 5.2
19 佐々木 亮 12.1 20.4 ▲ 31.9 12.0 12.6 ▲ 17.4 ▲ 4.8 8.1 3.3
20 大久保 朋美 10.0 4.3 4.3 ▲ 28 ▲ 9.4 14.7 5.3 ▲ 7.0 ▲ 1.7
21 丸山 直 ▲ 4.9 12.3 ▲ 22.9 16.9 1.4 4.5 5.9 ▲ 15.1 ▲ 9.2
22 疋田 豪 ▲ 20.2 ▲ 7.4 17.0 ▲ 1.5 ▲ 12.1 ▲ 17.6 ▲ 29.7 16.6 ▲ 13.1
23 長野 恵美 4.5 5.5 ▲ 28.2 13.5 ▲ 4.7 ▲ 15.4 ▲ 20.1 ▲ 4.3 ▲ 24.4
24 貫上 洋志 16.1 ▲ 34.9 6.0 22.6 9.8 ▲ 17.1 ▲ 7.3 ▲ 32.8 ▲ 40.1
25 中野 孝治 ▲ 24.4 ▲ 15.6 16.4 3.6 ▲ 20 ▲ 15.3 ▲ 35.3 5回戦敗退
26 永田 知也 ▲ 27.2 ▲ 4.6 ▲ 5.3 ▲ 19.2 ▲ 56.3 1.9 ▲ 54.4
27 冨田 淳一 ▲ 12.8 ▲ 4.4 ▲ 30.4 ▲ 8.5 ▲ 56.1 ▲ 5.2 ▲ 61.3
28 井原 達矢 9.2 ▲ 32.2 4.3 ▲ 34.6 ▲ 53.3 ▲ 33.2 ▲ 86.5
29 後藤 俊孝 ▲ 4.7 ▲ 17.3 ▲ 15.5 ▲ 19.4 ▲ 56.9 4回戦敗退
30 延原 明美 ▲ 16.4 ▲ 35.6 4.3 ▲ 23.6 ▲ 71.3
31 堀 昭義 ▲ 32.7 ▲ 8.7 ▲ 8.7 ▲ 27.9 ▲ 78.0
32 稲岡 ミカ ▲ 29.8 ▲ 28.6 ▲ 24.9 ▲ 12.3 ▲ 95.6

1次予選成績 (上位7名勝ち上がり)

順位 名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 合計
1 東 範泰 15.6 31.1 38.8 85.5
2 疋田 豪 29.3 42.6 ▲ 14.2 57.7
3 中安 武尊 35.0 ▲ 4.2 ▲ 1.6 29.2
4 大久保 朋美 ▲ 7.3 12.4 14.4 19.5
5 稲岡 ミカ 4.0 4.0 8.9 21.6 38.5
6 下村 学 6.5 ▲ 17.5 19.4 22.5 30.9
7 長野 恵美 ▲ 14.8 10.7 2.1 7.6 5.6
8 川上 直也 ▲ 17.9 ▲ 11.5 35.0 ▲ 4.1 1.5
9 森下 恭好 31.5 ▲ 2.2 ▲ 35.9 2.0 ▲ 4.6
10 川﨑 諒介 ▲ 25.8 ▲ 7.5 15.0 10.1 ▲ 8.2
11 永田 知也 20.2 ▲ 21.4 ▲ 24.6 14.8 ▲ 11.0
12 伊原 達矢 ▲ 4.1 ▲ 13.8 8.8 ▲ 2.1 ▲ 11.2
13 上村 政雄 ▲ 7.3 ▲ 8.4 1.3 ▲ 14.1 ▲ 28.5
14 土田 小緒里 ▲ 31.4 17.5 ▲ 23.0 ▲ 18.3 ▲ 55.2
15 高瀬 真濃 ▲ 31.6 ▲ 12.4 ▲ 25.9 ▲ 5.4 ▲ 75.3
16 吉本 卓矢 ▲ 1.9 ▲ 20.4 ▲ 18.5 ▲ 34.6 ▲ 75.4

第11期プロクイーン決定戦速報 優勝は二階堂瑠美!! 

安田麻里菜(現プロクイーン) vs 和久津晶 vs 二階堂瑠美 vs 手塚紗掬 vs 豊後葵(協会)

12回戦の激闘を制したのは二階堂瑠美!!

総合成績 優勝:二階堂瑠美 +106.0P 準優勝:和久津晶 +69.6P 3位:豊後葵 +26.7P

4位:安田麻里菜 ▲114.5P 5位:手塚紗掬 ▲92.8P

動画を見るにはこちら

・一次予選レポート  ・二次予選レポート  ・ベスト16レポート ・ベスト8レポート

・初日観戦記  ・最終日観戦記 

開催概要はこちら

連盟インフォメーション/第11期プロクイーン決定戦速報 優勝は二階堂瑠美!! 

安田麻里菜(現プロクイーン) vs 和久津晶 vs 二階堂瑠美 vs 手塚紗掬 vs 豊後葵(協会)
12回戦の激闘を制したのは二階堂瑠美!!
総合成績 優勝:二階堂瑠美 +106.0P 準優勝:和久津晶 +69.6P 3位:豊後葵 +26.7P
4位:安田麻里菜 ▲114.5P 5位:手塚紗掬 ▲92.8P
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・初日観戦記  ・最終日観戦記 
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第39期王位戦 準決勝レポート

去る11月30日、日本プロ麻雀連盟のスタジオにて、第39期王位戦準決勝が行われた。
今回から、最終第6回戦は生放送にて配信されるため、組み合わせが変更となり、
最後の半荘は1卓ずつ順番となった。

まず半荘5回戦を行い下位4名が途中敗退。
そして最終戦は順に、

(7位×8位×9位×10位)
(3位×4位×5位×6位)
(1位×2位×11位×12位)

上記のような組み合わせでの対戦となり、トータル上位5名が決勝進出。
そして翌日、決勝7回戦が行われ第39期王位が決まる。

ということは、5回戦終了時の順位も決勝進出のための重要な要素になってくる。
最初に対局をこなすとポイントが確定するため、あとの対局のほうが有利となる。
しかし、11位と12位になると、1位2位との対局になるため苦しい。
逆に、5回戦終了時に1位、2位の対局者にとっては、とても有利な戦いになる可能性が高い。

準決勝に進出したのは、現王位を含めて以下の16名(予選通過順)

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二見大輔
(現王位・協会)
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伊藤優孝
(連盟)
oui38_a_03
猿川真寿
(連盟)
oui38_a_03
近藤久春
(連盟)
oui38_a_03
杉浦勘介
(連盟)
oui38_a_08
安村浩司
(連盟)
oui38_a_03
手塚紗掬
(連盟)
oui38_a_03
京平遥
(連盟)
oui38_a_03
桶本篤史
(連盟)
oui38_a_08
森下剛任
(連盟)
oui38_a_03
安藤大貴
(連盟)
oui38_a_03
三浦智博
(連盟)
oui38_a_03
坂井秀隆
(最高位戦)
oui38_a_08
西川貴司
(最高位戦)
oui38_a_03
穴澤義則
(一般)
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伊藤康宏
(一般)

1回戦(猿川×桶本×三浦×西川)

開局早々12,000の声があがったのが西川。
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四万四万八万八万八索八索東南南西西白白  リーチ  ロン東  ドラ八万

三浦から12,000点のアガリで幸先良いスタート。
負けじと桶本ドラの南を切り、

二万二万五万六万七万四索五索二筒二筒三筒三筒四筒四筒 リーチ

リーチと行くが西川が、

三万三万五万七万五索六索七索八索八索八索五筒六筒七筒  ロン六万 

この5,200を桶本からアガリ西川好調か。
しかし桶本もリーチを打ち続け親で2,600オール。
Aリーガー猿川は苦しい展開。
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南2局3本場、ここまで我慢してきた猿川に3巡目、

一万二万三万一索二索三索四索五索八索八索八索南南  リーチ  ドラ八索 

この勝負手が入るが、

五万六万四索六索七索二筒二筒三筒四筒五筒七筒八筒八筒 

三浦がここから六筒をチーして1,000点で応戦。
ラス目でもあり、やむなく前に出るが五索を引きテンパイ後、300・500は600・800で猿川の本手はかわされてしまう。

最終局、親・三浦

三浦 
二万二万白白  ポン中中中  ポン九万 上向き九万 上向き九万 上向き  ポン五索 上向き五索 上向き五索 上向き  ドラ東

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桶本 
一万一万八索九索七筒八筒九筒  ポン東東東  チー七索 左向き八索 上向き九索 上向き

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本手がぶつかる。トップ目の西川が二万を三浦に放銃し、7,700。
結果、猿川が1人沈みのラスを引かされ苦しいスタートとなった。

(二見×安村×杉浦×穴澤さん)
一般の穴澤さん。今回福島にあらたに設けられたB級予選から勝ち上がり、A級本戦ではベストアマを獲得。破竹の勢いで準決勝に進出。とても楽しそうに対局しているのが印象的だ。
東場の穴澤さんの親番。

六万七万八万三索五索七索八索九索九索九索六筒七筒八筒  ドラ東 

これをヤミテン。
ツモ六索で4面張リーチには取らず三色を確定させる打五索。 
4面張でリーチをしていれば、ツモ八索の1,300オールであったが、待ち変えをしていくものの流局。
少し緊張しているか?
しかしオーラス、僅差の2着目の穴澤さんとトップ目の杉浦。

穴澤さん 
六万八万八万八万二筒三筒四筒五筒六筒七筒  チー五筒 左向き六筒 上向き七筒 上向き

杉浦 
四万五万六万七万六筒七筒八筒  ポン二索 上向き二索 上向き二索 上向き  ポン二万 上向き二万 上向き二万 上向き

この対決は穴澤さんが六万をツモり500・1,000でトップに。
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(伊藤優×伊藤康さん×手塚×安藤)
一般の伊藤康宏さんは先日行われたインターネット麻雀日本選手権にて、安田麻里菜プロとの激闘を制し優勝し、ロン2カップでも決勝進出と実績のある打ち手。Aリーガーでもあり、鳳凰位決定戦進出濃厚の伊藤優孝、プロクイーン決勝進出の手塚相手にどう戦うか。

東2局、伊藤さん 

三万四万五万六万二索五索六索七索五筒五筒東東南  ドラ三索 

ここから東をスルーし、しっかりと面前で手組をする。
そこに安藤が、 

六万七万八万一索二索三索四索四索六索八索六筒七筒八筒  リーチ

しかし手塚追いかけ、 

二万三万四万五万六万七万一索一索一索三索六筒七筒八筒  リーチ 

ツモ三索で2,000・4,000のツモアガリ。
そのままリードを保ち、オーラスを迎えて手塚の1人浮き状態だが、
伊藤康さんがオーラスの親で、

二万二万七万八万一索二索三索七索七索八索八索九索九索  リーチ  ツモ九万  ドラ三筒 

この2,600オールをツモり手塚に迫る。
なんとか浮きにまわりたい安藤。 

六万七万七索九索一筒二筒三筒四筒五筒六筒七筒西西  ツモ二筒  ドラ六万 

ここから打九索として三色と一通の両天秤。ツモ八筒で一通が見えたところに再びツモが二筒

六万七万一筒二筒二筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒西西  ツモ二筒 

持ち点は21,100のため、打七万としてドラターツを払ってホンイツに向かうが、やや苦しいか。
そこに伊藤優。

三万三万六万六万六万一索二索三索五索六索七索四筒六筒 

このテンパイだが、ピンズは場に高いのでヤミテンに構えるが、あっさりツモ五筒で2,000・3,900で原点確保。勝負手をさばかれていたが、値千金のツモで浮きの2着となり安藤は1人沈みのラス。

1回戦成績

手塚+14.3P 伊藤優+7.1P 伊藤康さん+1.6P 安藤▲23.0P

穴澤さん+17.8P 杉浦+10.0P 安村▲7.9P 二見▲19.9P

西川+14.6P 桶本+4.4P 三浦+2.2P 猿川▲21.2P

坂井+15.3P 近藤+10.5P 森下▲9.7P 京平▲16.1P

2回戦
(三浦+2.2P×手塚+14.3P×京平▲16.1P×二見▲19.9P)

京平 
二万三万八万八万八万九万九万二索三索四索五索二筒五筒五筒  ドラ五索

ここから打二索としてしまうが、そのあとのツモ七索で打九万、ツモ五索九万、とツモがきいて結局、

一万二万三万八万八万三索四索四索五索五索五筒五筒五筒  リーチ

親の三浦から追いかけリーチが入るがツモ三索で2,000・4,000。
そして更に京平。
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四索四索五索五索六索六索四筒五筒六筒九筒九筒北北  リーチ  ドラ九筒 

積極的にリーチを打つ。トップ目の二見がなんと北のトイツ落としで8,000の放銃。
京平の積極策がうまくかみ合っている。
しかし、元王位の二見もダブ東を仕掛けて、

一万一万六万八万  ポン東東東  チー二万 左向き三万 上向き四万 上向き  チー四索 左向き五索 上向き六索 上向き  ドラ一万

ここで五万をツモ切り。
四万が3枚見えている上に、手出しで八万だと待ちがしぼられるためツモ切りだが、終盤、三浦が七万をつかむがツモ番がないためオリて流局。
しかし、2回の1人テンパイで6,000点を回収し、ついに勝負手が入る。
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三万三万四万四万五万五万七万八万五索六索七索六筒六筒  リーチ  ドラ南

ここに三浦が、
 
六万六万七万九万九万三索三索四索南南  ポン発発発 

ここからドラを仕掛け、六万で11,600を放銃。
二見がトップ目を奪還し、三浦は1人沈みの展開となり苦しくなった。

(安村▲7.9P×近藤+10.5P×伊藤優+7.1P×猿川▲21.2P)
Aリーガー3人に、安村がどう挑むかという注目卓となった。

猿川 
五万六万三索四索五索六索七索八索九索九索六筒七筒八筒  ドラ八索

猿川が攻めかかるがまたも流局。1人テンパイだが、なかなかアガリに結び付かない。

次局、親の猿川 

二万三万四万六索六索二筒三筒東東東  チー二索 左向き三索 上向き四索 上向き  ドラ白

これで一筒が4枚切れているため、5,800確定のテンパイ。安村も、

二万三万五万五万五万八万八万八万南南  チー七万 左向き八万 上向き九万 上向き 

追いつくがこれも流局。
さらに次局、猿川。

八万八万四索五索六索七索七索七索三筒三筒四筒六筒八筒  ドラ七筒 

ここから七索を暗カンそして、

八万八万四索五索六索三筒四筒四筒五筒六筒八筒  暗カン牌の背七索七索牌の背 

八筒でリーチ。二筒が3枚切れており、ドラのカン七筒待ちもあったがリャンメンに受ける。
しかし、二筒五筒七筒もツモらず流局。猿川の親はなかなか流れない。
しのいでテンパイを繰り返し、やっと500オールは900オールのアガリ。
気がつけばテンパイ料や供託もあり、39,700点持ちでトップ目。
その後、500・1,000しかアガっていない猿川がなんとトップ!!
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苦境を我慢してしのいだトップだけに、猿川にとっては大きいトップとなった。

2回戦成績( )内は2回戦トータルの成績

二見+27.0P(+7.1P)京平+6.4P(▲9.7P)手塚+3.2P(+7.5P)三浦▲34.4P(▲17.7P)

猿川+16.7P(▲4.5P)伊藤優+7.6P(+14.7P)安村▲5.4P(▲13.3P)近藤▲18.9P(▲8.4P)

伊藤康さん+24.5P(+26.1P)杉浦▲3.4P(+6.6P)森下▲8.0P(▲17.7P)西川▲13.1P(+1.5P)

安藤+13.4P(▲9.6P)桶本+6.4P(+10.8P)坂井+3.8P(+19.1P)穴澤さん▲23.0P(▲5.8P)

3回戦
(森下▲17.7P×穴澤さん▲5.8P×手塚+17.5P×猿川▲4.5P)

猿川 
一万一万五万六万七万三索四索五索七索八索三筒四筒五筒  リーチ  ドラ七索

森下 
三索四索五索六索七索八索二筒二筒四筒五筒七筒七筒七筒  リーチ

いきなりぶつかるが、森下が六筒をツモり2,000・3,900。
猿川は、相変わらずアガリに結び付かず苦しい。
森下は東4局親で、

四万四万四万七索八索四筒四筒四筒東東東中中  ツモ六索  ドラ中 

この6,000オールで大きく抜け出す。
しかし猿川が、

二万三万四万五万六万三索三索四索五索六索四筒五筒六筒  リーチ  ロン一万 

これをトップ目の森下から打ちとり7,700で原点復帰。
少ないチャンスをものにしている。森下はオーラス、

四万四万四索五索六索四筒五筒五筒六筒六筒七筒東東  リーチ  ツモ東

力強く東をツモリ4,000は4,100オール。
猿川は、いったん原点を割り込むがオーラス

二万三万四万五万五万六万七万八万二筒四筒六筒七筒八筒  リーチ  ツモ三筒 

この1,000・2,000をツモり原点確保し浮きの2着に。
場の状況もピンズが安くうまく待ちどりをした値千金のアガリだ。
森下は得意の親番の爆発力を生かしトップを取る。
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(西川+1.5P×二見+7.1P×安藤▲9.6P×近藤▲8.4P)

三万四万五万六万七万三筒四筒四筒五筒五筒六筒六筒六筒  リーチ  ツモ八万 

二見がこの1,300・2,600のアガリ。
テンパイをしている近藤の、親のホンイツに被せていくがすぐにツモ。

二見 
三万三万七万七万九索九索七筒九筒九筒南南発発  リーチ  ドラ六万

捨て牌に四筒があるが、場況はピンズが良さそうには見えない。

そこに、親の安藤 

六万六万六万一索三索四筒五筒六筒六筒七筒八筒中中  リーチ

ドラが暗刻の勝負手。しかし、二見が七筒をツモり1,600・3,200。
一歩間違うと、痛手を負いそうなリーチもアガリに結び付いている。
打点がほしい近藤。

五万五万八万八万九万九万七索七索七筒七筒南南発  リーチ  ドラ五万

生牌の発待ちでリーチを打つ。点棒状況的にツモっての3,000・6,000が欲しいところだが、その前の待ち選択できた九索も場況的には悪くない。しかし、無情にも九索であればツモアガリであった。流局となる。
近藤はこのチャンスを逃し苦しい展開に。
オーラス安藤が、

二万二万六索七索八索二筒二筒三筒三筒四筒四筒六筒七筒七筒

こうなる。八筒は3枚切れでピンズが場に高い場況。
安藤はなんと打六筒と、シャンポンに受け七筒をツモり2,000・4,000で浮きの2着に。

(伊藤優+14.7P×三浦▲34.4P×杉浦+6.6P×坂井19.1P)
準決勝前日、白鳥翔プロが「勘介(杉浦プロ)は絶対来ますよ!」とコメントをくれた注目の杉浦。

一万二万三万六万七万八万一索二索八索八索一筒二筒三筒  リーチ

五索も3枚、四索も3枚見えており、三索は1枚切れと待ちはとてもいいが流局。

南家の坂井 
一索二索三索五筒六筒北北北白白中中中  リーチ 

出アガリ3,200。ツモって1,300・2,600のアガリだが、
捨て牌は 八筒 上向き五万 上向き三万 上向き発東八筒 左向き

一発裏アリのルールならこの手組もありかもしれないが、リーチ後に伊藤優が白を勝負していることを考えても、ドラの打東のところでテンパイ取らずも十分あったのではないだろうか?
打点的にもチャンタかホンイツにしたかったように思う。
結局、三浦に400・700でさばかれてしまう。しかし、その後坂井が三浦から7,700を直撃。

(安村▲13.3P×京平▲9.7P×桶本+10.8P×伊藤康さん+26.1P)
東4局、京平が仕掛けたとたんに安村、桶本、伊藤康と立て続けにリーチが入るが、安村の8,000のアガリ
南1局、京平に勝負手が

三万三万八万八万八万四索五索六索七索八索五筒六筒六筒  ドラ八万

七筒をチーテンにとる。九索は3枚切れ。
そしてドラ八を暗カン。他家にテンパイ気配はなく、八万をツモ切る手もあったが、ツモを1回でも増やしたい、リンシャンに九索がいる可能性を考え京平はカンを決断。
しかし点数的にも苦しい桶本。

一万九万一索一索九索九筒東南西北白発発 

国士無双の1シャンテンにツモ六索で打一索
京平のカンがなければここで決着だったかと思っていたら数巡後、無情にも桶本にテンパイになるツモ一筒。伊藤康さんも六索七索のシャンポンでテンパイをしていたが、京平の頭ハネで8,000のアガリ。
南2局、親・京平。

一万二万三万四万五万七万七万七万七万八万九万五索六索 

チンイツにも一通にもなりそうな好形。ツモ七索で、

一万二万三万四万五万七万七万七万八万九万五索六索七索  リーチ

高めの六万をあっさりツモアガリ、ドラ1で6,000オール!!
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たった2局でトップ目に躍り出る。結局、桶本の1人沈みのラスとなり桶本は途中敗退の危機となった。

3回戦成績( )内は3回戦トータルの成績

二見+16.0P(+23.1P)安藤+11.2P(+1.6P)西川▲8.1P(▲6.6P)近藤▲19.1P(▲27.5P)

森下+35.6P(+17.9P)猿川+4.5P(+0.0P)手塚▲15.7P(+1.8P)穴澤さん▲24.4P(▲30.2P)

京平+31.4P(+21.7P)伊藤康さん+13.3P(+39.8P)安村+9.3P(▲4.0P)桶本▲54.4P(▲43.6P)

伊藤優+17.9P(+32.6P)杉浦+5.2P(+11.8P)坂井▲5.4P(+13.7P)三浦▲17.7P(▲52.1P)

4回戦
(二見+23.1P×伊藤優+32.6P×桶本▲43.6P×森下+17.9P)
東2局

森下 
二万三万八万八万八万八索八索二筒三筒四筒五筒六筒七筒  リーチ  ドラ八索

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伊藤優
三万四万五万九万九万九万三索四索三筒四筒五筒八筒八筒  リーチ 

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追いつくが伊藤優が一万をつかみ5,200は5,500の放銃。
親の二見が、

一万一索二索三索四索七索八索八索九索九筒北中中  ドラ五索 

ここから八索をカン八索でチー。二見らしい仕掛けだ。
二見は仕掛けを多用して、昨年筒井久美子との激闘を制して第38期王位を獲得した。
仕掛けは両刃の剣ともいえるが、二見のペースに持ち込めるか?しかし桶本が、 

二万三万四万五万六万二筒三筒四筒五筒六筒六筒六筒七筒  リーチ  ロン七万 

これを二見から3,900。

南1局、3回戦まで大きく沈んでいる親の桶本にチャンス手が。

九万三索三索三索六索六索八索八索六筒六筒西西西 

四暗刻が見える。場況も悪くないが森下が六筒をツモり400・700。

オーラス 森下35,000 桶本32,200 二見28,100 伊藤優24,700

トップ目の森下 

四万五万六万六万六万七万八万九万五索七索七筒七筒九筒  ドラ七索 

ここにツモ四索。僅差のためスピード重視で打九筒か?と思ったが森下は打七筒。三色の渡りとドラ打ちをしたくない、リーチをかけたくないのだろうが、これが事件を呼ぶ。
二巡後に七筒を更に河に置き、ツモ三索でドラ七索を打ちだしリーチ。

四万五万六万六万六万七万八万九万三索四索五索七筒九筒  リーチ

素直に、最初に打九筒ならツモっているが、場には七筒が3枚切れ、八筒は一枚切れのため絶テンだが・・・
なんと丁寧に安牌を打ちだしながらまわっていた伊藤優。

二索三索三索四索四索五索五索六索七索八筒白白白  ツモ八筒   

これで2,600オール!!
ソーズか字牌を引けば、当然打八筒になるところだけに紙一重。
この手を開けられた森下の顔色が変わる。伊藤優がラスから一気にトップに。
そして連荘した親の伊藤優。

四万四万五万五万六万七万八万九万八索八索八索五筒五筒  リーチ  ドラ三万

しかし29,600点持ちとなった桶本。

三万三万三万四索四索発発  ポン西西西  チー一筒 左向き二筒 上向き三筒 上向き

この発バックドラ3で勝負。
二見が追いつき

六万七万八万二索二索六索七索四筒四筒四筒五筒六筒七筒  リーチ

発は2枚とも山。森下は絶体絶命だが・・・伊藤が五索をつかみ二見の2,600は2,900。

その結果、森下31,400 伊藤優29,600 桶本29,600 二見29,400となり
なんと森下の1人浮きのトップとなった。森下が筆者を見て苦笑いする。
別卓では好調だった3回戦まで首位の伊藤康さんがなんと1人沈みのラス。大混戦となる。

4回戦成績( )内は4回戦トータルの成績

森下+13.4P(+31.3P)伊藤優▲2.4P(+30.2P)桶本▲2.4P(▲46.0P)二見▲8.6P(+14.5P)

安藤+21.0P(+22.6P)猿川+4.3P(+4.3P)京平▲6.6P(+15.1P)杉浦▲18.7P(▲6.9P)

穴澤さん+19.8P(▲10.4P)近藤+10.8P(▲16.7P)三浦+3.4P(▲48.7P)伊藤康さん▲35.0P(+4.8P) 供託1.0P

西川+20.5P(+13.9P)手塚+6.1P(+7.9P)坂井▲6.6P(+7.1P)安村▲20.0P(▲24.0P)

5回戦
ここで下位4名が途中敗退となる。
ここまでの成績は、
森下+31.0P
伊藤優+30.2P
安藤+22.6P
京平+15.1P
二見+14.5P
~決勝進出ライン~
西川+13.9P
手塚+7.9P
坂井+7.1P
伊藤康さん+4.8P
猿川+4.3P
杉浦▲6.9P
穴澤さん▲10.4P
~敗退ライン~
近藤▲16.7P
安村▲24.0P
桶本▲46.0P
三浦▲48.7P

下位4名のボーダーが▲16.7P。決勝進出のボーダー5位が+14.5Pとまれにみる大混戦。
ここで下位4名にならなければ、誰もが決勝進出の可能性が出てくるのではないか。
この5回戦は、6回戦の卓組もかかってくる重要な半荘となった。

5回戦
(穴澤さん▲10.4P×京平+15.1P×西川13.9P×伊藤優+30.2P)
京平のリーチ

三万三万八万八万三索三索四索四索二筒二筒白中中  リーチ  ドラ三万

南家の穴澤さん

四万四万二索三索四索九索九索南南白  チー一索 左向き二索 上向き三索 上向き 

ここに四万を打たれるが、ポンしてテンパイを取らずなんとか白を重ねる。
ダブ東を仕掛けて勝負した伊藤優から、白が打ち出され8,000のアガリ。

しのいだ穴澤さんが親で、

一万二万三万四万五万七万八万九万五筒六筒七筒八筒八筒  ダブルリーチ  ツモ六万

なんと6,000オールをツモリトップ!!
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穴澤さんは途中敗退ボーダー付近から一気に2位に浮上。

(三浦▲48.7×森下+31.3×安村▲24.0×安藤+22.6)
カットラインが近い三浦、安村と、現状首位の森下と3位の安藤の対決。
東1局、後がない南家・三浦に最後の勝負手が。

五索五索四筒四筒四筒九筒九筒九筒南南  ポン白白白  ドラ五索 

つもれば4,000・8,000でまだわからないが無念の流局。
ここからテンパイで親を維持した森下が大爆発。

四索四索七索八索九索南南  ポン中中中  ポン五索 上向き五索 上向き五索 上向き  ツモ四索  ドラ七索   

この4,000は4,300オールなどをツモリ、東1局で55,000点持ち。東3局では70,000点オーバーと怒涛の勢い。逆に、安村は東4局で3,000点と途中敗退濃厚に。あせる三浦と安村から森下が点棒を奪っていく。結局、森下が66,000点と大トップを取り、最終戦を残して決勝進出をほぼ手中にする。
あおりを食った三浦、安村が途中敗退となる。

(桶本▲46.0P×杉浦▲6.9P×近藤▲16.7P×手塚+7.9P)

二万二万二万七万八万九万四索四索五索七索四筒五筒六筒  リーチ  ツモ六索  ドラ二万

杉浦がこの2,000・4,000をツモ。
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後のない桶本がメンピンドラ1の六万九万待ちで先行リーチ

手塚 
一万二万三万四万四万四万五万五万七万八万九万発発

杉浦 
六万六万六万西西発発  チー一万 左向き二万 上向き三万 上向き  チー七万 左向き八万 上向き九万 上向き

これで追いつく。結果は、手塚が西をつかみ親の杉浦に2,900の放銃。
そのままリードをうまくまとめた杉浦が1人浮きのトップ。
桶本はラスを引き、途中敗退が確定。近藤も▲18.3Pであったがこのポイントまでが途中敗退となる。

(二見+14.5P×猿川+4.3P×伊藤康さん+4.8P×坂井7.1P

猿川が 
三万四万五万六万六万三索三索四索四索五索五索四筒五筒  リーチ  ツモ六筒 

安めではあるが2,000・4,000で先制。
しかし、伊藤康の5巡目ドラの北単騎のリーチに、「親の猿川決めに行くが北で5,200の放銃。

親の坂井の一打目の五万を二見が仕掛ける。

二万三万四万六万八万九万九万西白白  チー四万 左向き五万 上向き六万 上向き  ドラ白

親の坂井 

三索五索七索九索南南南北北北白発発 

ここから四索をチーテンに取り打白。それを二見がポンして跳満のテンパイ。
坂井はチーテンを入れるが打点は3,900。明らかにマンズで仕掛けている二見に、ドラ打ちは焦りなのか?坂井が発をツモリカン八索から待ち替え。

九索南南南北北北発発発 チー三索 左向き四索 上向き五索 上向き 

この12,000に手変わり。となるが、直後に二見が八索をツモ切る。
なんと、そこに割って入ったのが伊藤康さん。
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四万五万六万六索七索八索九索九索九索二筒二筒五筒六筒  リーチ

明らかにドラの白を打ちソーズの余った親と、ドラをポンして12,000が見えている仕掛けに、ピンズ待ちのため待ちの優位性は高いかもしれないが、このリーチは今の私には打てない。これが伊藤康さんの強さだろうか?とにかくぶれない。緊張からか手は震えているように見えるが心はぶれていない。
二見から四筒で1,300をアガリ、2人の大物手をさばいてしまう。

さらに二見がドラの八索を暗カンしリーチ。

五万五万四索五索六索一筒一筒七筒八筒九筒  暗カン牌の背八索八索牌の背  リーチ

三万が3枚切れており、シャンポンにあえて受ける打四万リーチ。
しかし、またも伊藤康さんが押し返す。

一筒一筒四筒五筒六筒七筒八筒  ポン発発発  チー二筒 左向き三筒 上向き四筒 上向き  ツモ三筒 

2,000は2,200オール。

伊藤康さん 

二万二万六万八万三筒四筒五筒六筒七筒八筒  チー五索 左向き六索 上向き七索 上向き

この2,900をテンパイ。

二見が 

五万六万七万四索五索六索六索七索八索七筒九筒発発  リーチ 

これで追いつく。伊藤康さんがテンパイをはずす。坂井も追いつき、

一万一万一万三万四万五万六万七万八万一筒二筒三筒七筒  リーチ

しかし、なんと伊藤康さんが再度テンパイし、

二万二万二万三筒四筒五筒六筒六筒七筒八筒  チー五索 左向き六索 上向き七索 上向き 

これも伊藤康さんのアガリとなる。

猿川 
一万二万三万六万八万四索四索四索二筒三筒四筒五筒五筒  リーチ  ドラ五筒

四索を暗カンし、リンシャンからなんとツモ七万で2,000・4,000!!
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流石にリンシャンツモには力が入る。
我慢を重ねてきた猿川後半で爆発か?伊藤康さんがトップ、猿川2着でフィニッシュ。

ここで4名が敗退。コメントをもらった
桶本「3回戦目で大きなラスを引きバランスが壊れました。また勉強して精進します。
こういう場にこれてよかった。また来ます。」
安村「内容が悪すぎました。うっかりが多すぎた。」
三浦「くやしいっすね。また来年頑張ります。」
近藤「3回戦で七対子ドラドラを発単騎に受けたのが敗因でした。」

そして5回戦までのトータルポイントで、最終6回戦の組み合わせが決まった。

(7位・安藤+7.0P×8位・伊藤優+6.5P×9位・手塚+3.4×10位・坂井▲8.0P)
(3位・伊藤康さん+30.2P×4位・京平+20.1P×5位・猿川+16.3P×6位・杉浦+11.2P)
(1位・森下+75.3P×2位・穴澤さん+32.0P×11位・二見▲8.8P×12位・西川▲9.8P)
※対局順

この組み合わせとなった。6回戦終了時トータル5位までが決勝進出となる。
組み合わせが先の対局者の方がポイントがわかるため、目標になりやすく不利となる。
森下は決勝当確だが、二見や西川も差が小さいためチャンスがある展開となった。
最終戦は1卓ごとにニコ生で生中継となる。

6回戦 (7位・安藤+7.0P×8位・伊藤優+6.5P×9位・手塚+3.4P×10位・坂井▲8.0P)
まずはこの卓で卓内トップを取れば決勝進出に大きく可能性が残る。
卓内2番手だと別卓次第だが、ポイントにもよるが可能性が残るとみている。
卓内のトップ争いが注目だ。安藤、伊藤優、手塚はほぼトップであれば卓内トップ。
坂井は点差を少し離してのトップが必要。

手塚が1,300・2,600ツモ、1,600のアガリと好調な出だしであったが
東3局

坂井 
一万二万三万四万五万六万八万九万七筒七筒八筒八筒八筒  リーチ  ドラ九索 

これに対して、

手塚 
三万四万五万七万七万七万四索五索七索八索九索六筒七筒  ツモ五筒 

ここから打七万で5,200を放銃。
伊藤優も東4局に1,300・2,600をツモるが、南1局

安藤 
九万九万九万一索二索三索四索六索七索八索九索二筒二筒  リーチ  ドラ七筒

坂井 
三万四万五万六万七万八万西西西北北発発

これに挟まれ、伊藤優が打発で8,000放銃。
南2局、親の坂井が、

七万八万九万一索二索三索一筒三筒七筒八筒九筒南南  ロン二筒 

この7,700を安藤からアガリ更に加点。
しかし、伊藤優が続く1本場を七対子をうまくアガリ3,200は3,500。
南3局の伊藤優の親番で、1,000オールは1,100オール、2,900は3,500と加点し、坂井と卓内トップを争う。
南3局3本場、伊藤優が

四万四万一筒二筒二筒三筒四筒四筒六筒八筒九筒東中  ドラ西

ここからツモ西でホンイツに寄せる。

手塚
四万五万六索六索三筒三筒四筒四筒五筒五筒南南南  リーチ

この手で勝負にでる。伊藤優がドラの西を重ねて、

二筒二筒四筒五筒六筒七筒八筒九筒西西  チー一筒 左向き二筒 上向き三筒 上向き 

西は2枚とも山に生きている。アガリになれば決勝進出に大きく近づくが・・・
伊藤が終盤に三万を勝負し、8,000は8,900を手塚に放銃。

オーラス 坂井45,700 手塚33,800 伊藤29,200 安藤11,300
現状こうなり坂井が卓内トップ。伊藤も7,700をアガるか、手塚から6,400直撃で卓内トップの条件を満たす。

坂井 
二万二万六万七万八万三索四索五索六索七索  ポン四万 上向き四万 上向き四万 上向き 

この手でテンパイするが

手塚 
五万五万三索四索五索八索八索八索三筒三筒五筒六筒七筒 

これで追いつき、ツモ三筒で1,000オール。
2,000オールなら坂井より上になるだけにリーチを打つ手もあったか?
しかし慎重に連荘。

手塚 
七万七万一索二索三索五索六索七索一筒二筒三筒三筒五筒  リーチ  ドラ六索 

これで先行リーチ。
しかし、伊藤が追いつき条件を満たす。 

二万三万四万六万七万八万東東東西西白白 

このテンパイ

坂井の3面張のテンパイ打牌四筒で、直撃となる大きな3,900は4,200を手塚がアガリ卓内トップ目となる。
しかし坂井が条件を満たすリーチ。

四万五万六万八万八万八万六索六索一筒二筒三筒五筒六筒  リーチ

ツモれば卓内トップ。手塚はフリテンの二万をチーして東バックのテンパイ。
流局するが、手塚はただの卓内トップではポイントが足りない可能性を考えテンパイ宣言。

オーラス3本場
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手塚 
五万五万五万六万七万四索六索二筒二筒三筒三筒四筒四筒

これをテンパイ。ここからまず二索を引くがカン五索のままヤミテン。ツモ八万で打六索とし、四索単騎に受け替えるが、無情にも坂井が打五索。ツモ六万で長考し、フリテンの4面張に受けるがヤミテンを選択。リーチを打っていれば仕掛けも入らずつもれていたか?しかし、リーチ棒を出したくない手塚は辛抱。結局1人テンパイとなり差は拡がったが、坂井や伊藤優にとってはまだチャンスがある。

しかし、手塚が次局ノーテンで終了となり、無事卓内トップを手にする。
安藤「出だし安全策をとってアガリ逃しをした。二筒での放銃(7,700)が悔やまれます。」
伊藤優「いったら最後までいっちゃえというところがでちゃった。(三万での手塚に対する放銃)。(勝ちは)鳳凰戦の決勝に取っておこう。」
坂井「卓内トップを強く意識して打ちましたが勝負所で力負けでした。」

(3位・伊藤康さん+30.2P×4位・京平+20.1P×5位・猿川+16.3P×6位・杉浦+11.2P)
手塚の+25.9Pを目標にして、それより浮けば決勝進出の可能性が高くなりそうだ。
卓内トップはほぼ決勝進出。卓内2位でも手塚のポイントを上回れば決勝進出濃厚である。
猿川がいきなり456の三色含みで3面張のリーチを打つが、宣言牌が伊藤康さんに1,000点放銃。
しかし、次局は猿川が伊藤さんから1,000点をアガリ返し振り出しに。

東3局、杉浦が伊藤康さんのリーチをかわし、ドラ暗刻の手をツモリ2,000・4,000。
南2局、親・京平。
 
二万三万四万二索三索四索九索九索九索三筒五筒東東  ドラ五索 

この手をヤミテンに構える。ドラ引きが三色の手替わり、シャンポンになったらリーチか?
待望の二筒を引き、打五筒で渾身のリーチを打つが、猿川に1,000の放銃となる。
南3局、ここまで苦しい親の伊藤康さんだが、ドラ東九万からポンをして東バックの構え。
ターツ選択を間違わず、

四索五索六索五筒六筒七筒九筒九筒東東  ポン九万 上向き九万 上向き九万 上向き  ドラ東 

このテンパイ。

京平 
一万二万三万三索四索五索三筒四筒五筒東西西西  リーチ 

ここで追いつく。残り1枚の東はどちらの手に?または流局か?
伊藤康さんが最後のツモが東で大きな4,000オール。
伊藤さんはぶれない。とにかくぶれない。これで決勝進出確定か。

オーラス
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杉浦 
五万六万七万七万八万九万三筒三筒三筒四筒五筒白白  リーチ

親の猿川苦しいがテンパイを目指していく。歯をくいしばり打牌を選択しながら最後の可能性にかけるが無情にもノーテン。上家の伊藤さんが丁寧に打ちまわし、猿川に仕掛けさせない。結果、杉浦がテンパイ料で手塚を上回り終了。

京平「下手なりに一生懸命頑張りました。配牌超悪かったね。でも自分なりに丁寧に頑張った。」
京平の目は悔し涙であふれていた。この悔しさをバネにさらなる成長に期待したい。
猿川「リーグ戦よりも手数を多くして臨んだが、ちょっと後悔が残る。リーグ戦では違う猿川をまたお見せしたい。」

ここまでで上位のポイントは
伊藤康さん +37.8P
杉浦 +27.3P
手塚 +25.9P
猿川 +10.7P
こうなり、やはり手塚の25.9Pあたりがボーダーか?

(1位・森下+75.3P×2位・穴澤さん+32.0P×11位・二見▲8.8P×12位・西川▲9.8P)
森下はハコラスでも決勝進出。穴澤さんは二見、西川にまくられなければ少々マイナスでも決勝に残る。
逆に、二見、西川にも、大きなトップを取れば決勝進出の可能性があるだけに面白い戦いになりそうだ。

東1局、親の森下がドラの白を切って1,000オールのツモ。
ダントツの状況だが打ち方は自然だ。やる気満々か。
次局は、二見が森下から2,000は2,300。

東2局、森下が 

二万二万三万四万五万五索五索六索六索七索四筒五筒六筒 

これでテンパイ。

更に、ツモ六万三万と入れ替え三色も見える。二見もテンパイだが穴澤さんが七索で3,900を放銃。

東4局

西川 
一万二万三万八万八万九万九万二索三索四索二筒三筒四筒  リーチ

二見 
三万四万五万七万七万七万四索五索六索三筒四筒八筒八筒

安全牌に窮した穴澤さんが、打五筒で二見に1,300を放銃。穴澤さんに暗雲がたちこめる。
このままいくと猿川を下回り決勝進出が危うくなる。
しかし南3局、穴澤さん。 

三万三万四万五万六万五索六索二筒三筒四筒六筒七筒八筒  リーチ  ツモ四索  ドラ発

この2,600オールでだいぶ条件的に楽になる。
南3局1本場、3巡目に穴澤さん。

一万一万四万四万四万五万六万七万七万八万九万北発  ドラ四万

このチャンス手。更に七万を引き、一万をポンして、

四万四万四万五万六万七万七万七万八万九万  ポン一万 上向き一万 上向き一万 上向き 

この24,000テンパイ。苦しい四万七万七万待ちだが2枚とも山に生きている。
穴澤さんは、八万を持ってきて打七万なら三万六万九万五万八万の5面張だが、八万をツモ切ってしまう。
筆者も解説者も思わず声があがってしまう。
しかし西川に、

二筒二筒二筒四筒四筒五筒五筒六筒七筒七筒八筒八筒九筒

この逆転の手が入って七万をつかみ24,000の放銃。これで穴澤さんの決勝進出が確定的となった。

二見「また来年っすね。我慢が足りなかった。力不足です。29,400点のラスが痛かった。(4回戦)」
西川「最後大きなトップが必要だったが、24,000放銃が効きました。また来年頑張ります。」

この結果、決勝進出は森下、穴澤さん、伊藤康さん、杉浦、手塚(通過順)となった。

森下「親番でのアガリが効きました。粘ったかいがありました。明日も一番狙います。」

穴澤さん「(最終戦)前半堅く行き過ぎたが、2,600オールで楽になりました。明日も優勝目指します。」

伊藤康さん「今日はついていたと思います。最後のTバックしかアガっていないので運も味方しました。できる限りの一生懸命で頑張ります。」

杉浦「今回一番きつかったのはプロ予選。最後大トップ条件をクリアして通過した。本戦からは勝負所であがれた。決勝はパワフルなアマチュアの方と森下君なので、気合いで負けしないように頑張ります。」

これを聞いた森下「気合い勝ちします。」

手塚「終始手が入らずに我慢して、最終戦もいろいろ思うところはありますが、反省は決勝が終わってからします。もうちょっと明日は丁寧に打って頑張ります。」

決勝はアマチュアの強豪2人と連盟のプロ3人の対決となった。
第39期王位は誰の手に?とても面白い決勝戦になりそうだ。

王位戦 レポート/第39期王位戦 準決勝レポート

去る11月30日、日本プロ麻雀連盟のスタジオにて、第39期王位戦準決勝が行われた。
今回から、最終第6回戦は生放送にて配信されるため、組み合わせが変更となり、
最後の半荘は1卓ずつ順番となった。
まず半荘5回戦を行い下位4名が途中敗退。
そして最終戦は順に、
(7位×8位×9位×10位)
(3位×4位×5位×6位)
(1位×2位×11位×12位)
上記のような組み合わせでの対戦となり、トータル上位5名が決勝進出。
そして翌日、決勝7回戦が行われ第39期王位が決まる。
ということは、5回戦終了時の順位も決勝進出のための重要な要素になってくる。
最初に対局をこなすとポイントが確定するため、あとの対局のほうが有利となる。
しかし、11位と12位になると、1位2位との対局になるため苦しい。
逆に、5回戦終了時に1位、2位の対局者にとっては、とても有利な戦いになる可能性が高い。
準決勝に進出したのは、現王位を含めて以下の16名(予選通過順)

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二見大輔
(現王位・協会)
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伊藤優孝
(連盟)
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猿川真寿
(連盟)
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近藤久春
(連盟)
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杉浦勘介
(連盟)
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安村浩司
(連盟)
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手塚紗掬
(連盟)
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京平遥
(連盟)
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桶本篤史
(連盟)
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森下剛任
(連盟)
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安藤大貴
(連盟)
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三浦智博
(連盟)
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坂井秀隆
(最高位戦)
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西川貴司
(最高位戦)
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穴澤義則
(一般)
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伊藤康宏
(一般)

1回戦(猿川×桶本×三浦×西川)
開局早々12,000の声があがったのが西川。
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四万四万八万八万八索八索東南南西西白白  リーチ  ロン東  ドラ八万
三浦から12,000点のアガリで幸先良いスタート。
負けじと桶本ドラの南を切り、
二万二万五万六万七万四索五索二筒二筒三筒三筒四筒四筒 リーチ
リーチと行くが西川が、
三万三万五万七万五索六索七索八索八索八索五筒六筒七筒  ロン六万 
この5,200を桶本からアガリ西川好調か。
しかし桶本もリーチを打ち続け親で2,600オール。
Aリーガー猿川は苦しい展開。
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南2局3本場、ここまで我慢してきた猿川に3巡目、
一万二万三万一索二索三索四索五索八索八索八索南南  リーチ  ドラ八索 
この勝負手が入るが、
五万六万四索六索七索二筒二筒三筒四筒五筒七筒八筒八筒 
三浦がここから六筒をチーして1,000点で応戦。
ラス目でもあり、やむなく前に出るが五索を引きテンパイ後、300・500は600・800で猿川の本手はかわされてしまう。
最終局、親・三浦
三浦 
二万二万白白  ポン中中中  ポン九万 上向き九万 上向き九万 上向き  ポン五索 上向き五索 上向き五索 上向き  ドラ東
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桶本 
一万一万八索九索七筒八筒九筒  ポン東東東  チー七索 左向き八索 上向き九索 上向き
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本手がぶつかる。トップ目の西川が二万を三浦に放銃し、7,700。
結果、猿川が1人沈みのラスを引かされ苦しいスタートとなった。
(二見×安村×杉浦×穴澤さん)
一般の穴澤さん。今回福島にあらたに設けられたB級予選から勝ち上がり、A級本戦ではベストアマを獲得。破竹の勢いで準決勝に進出。とても楽しそうに対局しているのが印象的だ。
東場の穴澤さんの親番。
六万七万八万三索五索七索八索九索九索九索六筒七筒八筒  ドラ東 
これをヤミテン。
ツモ六索で4面張リーチには取らず三色を確定させる打五索。 
4面張でリーチをしていれば、ツモ八索の1,300オールであったが、待ち変えをしていくものの流局。
少し緊張しているか?
しかしオーラス、僅差の2着目の穴澤さんとトップ目の杉浦。
穴澤さん 
六万八万八万八万二筒三筒四筒五筒六筒七筒  チー五筒 左向き六筒 上向き七筒 上向き
杉浦 
四万五万六万七万六筒七筒八筒  ポン二索 上向き二索 上向き二索 上向き  ポン二万 上向き二万 上向き二万 上向き
この対決は穴澤さんが六万をツモり500・1,000でトップに。
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(伊藤優×伊藤康さん×手塚×安藤)
一般の伊藤康宏さんは先日行われたインターネット麻雀日本選手権にて、安田麻里菜プロとの激闘を制し優勝し、ロン2カップでも決勝進出と実績のある打ち手。Aリーガーでもあり、鳳凰位決定戦進出濃厚の伊藤優孝、プロクイーン決勝進出の手塚相手にどう戦うか。
東2局、伊藤さん 
三万四万五万六万二索五索六索七索五筒五筒東東南  ドラ三索 
ここから東をスルーし、しっかりと面前で手組をする。
そこに安藤が、 
六万七万八万一索二索三索四索四索六索八索六筒七筒八筒  リーチ
しかし手塚追いかけ、 
二万三万四万五万六万七万一索一索一索三索六筒七筒八筒  リーチ 
ツモ三索で2,000・4,000のツモアガリ。
そのままリードを保ち、オーラスを迎えて手塚の1人浮き状態だが、
伊藤康さんがオーラスの親で、
二万二万七万八万一索二索三索七索七索八索八索九索九索  リーチ  ツモ九万  ドラ三筒 
この2,600オールをツモり手塚に迫る。
なんとか浮きにまわりたい安藤。 
六万七万七索九索一筒二筒三筒四筒五筒六筒七筒西西  ツモ二筒  ドラ六万 
ここから打九索として三色と一通の両天秤。ツモ八筒で一通が見えたところに再びツモが二筒
六万七万一筒二筒二筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒西西  ツモ二筒 
持ち点は21,100のため、打七万としてドラターツを払ってホンイツに向かうが、やや苦しいか。
そこに伊藤優。
三万三万六万六万六万一索二索三索五索六索七索四筒六筒 
このテンパイだが、ピンズは場に高いのでヤミテンに構えるが、あっさりツモ五筒で2,000・3,900で原点確保。勝負手をさばかれていたが、値千金のツモで浮きの2着となり安藤は1人沈みのラス。
1回戦成績
手塚+14.3P 伊藤優+7.1P 伊藤康さん+1.6P 安藤▲23.0P
穴澤さん+17.8P 杉浦+10.0P 安村▲7.9P 二見▲19.9P
西川+14.6P 桶本+4.4P 三浦+2.2P 猿川▲21.2P
坂井+15.3P 近藤+10.5P 森下▲9.7P 京平▲16.1P
2回戦
(三浦+2.2P×手塚+14.3P×京平▲16.1P×二見▲19.9P)
京平 
二万三万八万八万八万九万九万二索三索四索五索二筒五筒五筒  ドラ五索
ここから打二索としてしまうが、そのあとのツモ七索で打九万、ツモ五索九万、とツモがきいて結局、
一万二万三万八万八万三索四索四索五索五索五筒五筒五筒  リーチ
親の三浦から追いかけリーチが入るがツモ三索で2,000・4,000。
そして更に京平。
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四索四索五索五索六索六索四筒五筒六筒九筒九筒北北  リーチ  ドラ九筒 
積極的にリーチを打つ。トップ目の二見がなんと北のトイツ落としで8,000の放銃。
京平の積極策がうまくかみ合っている。
しかし、元王位の二見もダブ東を仕掛けて、
一万一万六万八万  ポン東東東  チー二万 左向き三万 上向き四万 上向き  チー四索 左向き五索 上向き六索 上向き  ドラ一万
ここで五万をツモ切り。
四万が3枚見えている上に、手出しで八万だと待ちがしぼられるためツモ切りだが、終盤、三浦が七万をつかむがツモ番がないためオリて流局。
しかし、2回の1人テンパイで6,000点を回収し、ついに勝負手が入る。
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三万三万四万四万五万五万七万八万五索六索七索六筒六筒  リーチ  ドラ南
ここに三浦が、
 
六万六万七万九万九万三索三索四索南南  ポン発発発 
ここからドラを仕掛け、六万で11,600を放銃。
二見がトップ目を奪還し、三浦は1人沈みの展開となり苦しくなった。
(安村▲7.9P×近藤+10.5P×伊藤優+7.1P×猿川▲21.2P)
Aリーガー3人に、安村がどう挑むかという注目卓となった。
猿川 
五万六万三索四索五索六索七索八索九索九索六筒七筒八筒  ドラ八索
猿川が攻めかかるがまたも流局。1人テンパイだが、なかなかアガリに結び付かない。
次局、親の猿川 
二万三万四万六索六索二筒三筒東東東  チー二索 左向き三索 上向き四索 上向き  ドラ白
これで一筒が4枚切れているため、5,800確定のテンパイ。安村も、
二万三万五万五万五万八万八万八万南南  チー七万 左向き八万 上向き九万 上向き 
追いつくがこれも流局。
さらに次局、猿川。
八万八万四索五索六索七索七索七索三筒三筒四筒六筒八筒  ドラ七筒 
ここから七索を暗カンそして、
八万八万四索五索六索三筒四筒四筒五筒六筒八筒  暗カン牌の背七索七索牌の背 
八筒でリーチ。二筒が3枚切れており、ドラのカン七筒待ちもあったがリャンメンに受ける。
しかし、二筒五筒七筒もツモらず流局。猿川の親はなかなか流れない。
しのいでテンパイを繰り返し、やっと500オールは900オールのアガリ。
気がつけばテンパイ料や供託もあり、39,700点持ちでトップ目。
その後、500・1,000しかアガっていない猿川がなんとトップ!!
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苦境を我慢してしのいだトップだけに、猿川にとっては大きいトップとなった。
2回戦成績( )内は2回戦トータルの成績
二見+27.0P(+7.1P)京平+6.4P(▲9.7P)手塚+3.2P(+7.5P)三浦▲34.4P(▲17.7P)
猿川+16.7P(▲4.5P)伊藤優+7.6P(+14.7P)安村▲5.4P(▲13.3P)近藤▲18.9P(▲8.4P)
伊藤康さん+24.5P(+26.1P)杉浦▲3.4P(+6.6P)森下▲8.0P(▲17.7P)西川▲13.1P(+1.5P)
安藤+13.4P(▲9.6P)桶本+6.4P(+10.8P)坂井+3.8P(+19.1P)穴澤さん▲23.0P(▲5.8P)
3回戦
(森下▲17.7P×穴澤さん▲5.8P×手塚+17.5P×猿川▲4.5P)
猿川 
一万一万五万六万七万三索四索五索七索八索三筒四筒五筒  リーチ  ドラ七索
森下 
三索四索五索六索七索八索二筒二筒四筒五筒七筒七筒七筒  リーチ
いきなりぶつかるが、森下が六筒をツモり2,000・3,900。
猿川は、相変わらずアガリに結び付かず苦しい。
森下は東4局親で、
四万四万四万七索八索四筒四筒四筒東東東中中  ツモ六索  ドラ中 
この6,000オールで大きく抜け出す。
しかし猿川が、
二万三万四万五万六万三索三索四索五索六索四筒五筒六筒  リーチ  ロン一万 
これをトップ目の森下から打ちとり7,700で原点復帰。
少ないチャンスをものにしている。森下はオーラス、
四万四万四索五索六索四筒五筒五筒六筒六筒七筒東東  リーチ  ツモ東
力強く東をツモリ4,000は4,100オール。
猿川は、いったん原点を割り込むがオーラス
二万三万四万五万五万六万七万八万二筒四筒六筒七筒八筒  リーチ  ツモ三筒 
この1,000・2,000をツモり原点確保し浮きの2着に。
場の状況もピンズが安くうまく待ちどりをした値千金のアガリだ。
森下は得意の親番の爆発力を生かしトップを取る。
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(西川+1.5P×二見+7.1P×安藤▲9.6P×近藤▲8.4P)
三万四万五万六万七万三筒四筒四筒五筒五筒六筒六筒六筒  リーチ  ツモ八万 
二見がこの1,300・2,600のアガリ。
テンパイをしている近藤の、親のホンイツに被せていくがすぐにツモ。
二見 
三万三万七万七万九索九索七筒九筒九筒南南発発  リーチ  ドラ六万
捨て牌に四筒があるが、場況はピンズが良さそうには見えない。
そこに、親の安藤 
六万六万六万一索三索四筒五筒六筒六筒七筒八筒中中  リーチ
ドラが暗刻の勝負手。しかし、二見が七筒をツモり1,600・3,200。
一歩間違うと、痛手を負いそうなリーチもアガリに結び付いている。
打点がほしい近藤。
五万五万八万八万九万九万七索七索七筒七筒南南発  リーチ  ドラ五万
生牌の発待ちでリーチを打つ。点棒状況的にツモっての3,000・6,000が欲しいところだが、その前の待ち選択できた九索も場況的には悪くない。しかし、無情にも九索であればツモアガリであった。流局となる。
近藤はこのチャンスを逃し苦しい展開に。
オーラス安藤が、
二万二万六索七索八索二筒二筒三筒三筒四筒四筒六筒七筒七筒
こうなる。八筒は3枚切れでピンズが場に高い場況。
安藤はなんと打六筒と、シャンポンに受け七筒をツモり2,000・4,000で浮きの2着に。
(伊藤優+14.7P×三浦▲34.4P×杉浦+6.6P×坂井19.1P)
準決勝前日、白鳥翔プロが「勘介(杉浦プロ)は絶対来ますよ!」とコメントをくれた注目の杉浦。
一万二万三万六万七万八万一索二索八索八索一筒二筒三筒  リーチ
五索も3枚、四索も3枚見えており、三索は1枚切れと待ちはとてもいいが流局。
南家の坂井 
一索二索三索五筒六筒北北北白白中中中  リーチ 
出アガリ3,200。ツモって1,300・2,600のアガリだが、
捨て牌は 八筒 上向き五万 上向き三万 上向き発東八筒 左向き
一発裏アリのルールならこの手組もありかもしれないが、リーチ後に伊藤優が白を勝負していることを考えても、ドラの打東のところでテンパイ取らずも十分あったのではないだろうか?
打点的にもチャンタかホンイツにしたかったように思う。
結局、三浦に400・700でさばかれてしまう。しかし、その後坂井が三浦から7,700を直撃。
(安村▲13.3P×京平▲9.7P×桶本+10.8P×伊藤康さん+26.1P)
東4局、京平が仕掛けたとたんに安村、桶本、伊藤康と立て続けにリーチが入るが、安村の8,000のアガリ
南1局、京平に勝負手が
三万三万八万八万八万四索五索六索七索八索五筒六筒六筒  ドラ八万
七筒をチーテンにとる。九索は3枚切れ。
そしてドラ八を暗カン。他家にテンパイ気配はなく、八万をツモ切る手もあったが、ツモを1回でも増やしたい、リンシャンに九索がいる可能性を考え京平はカンを決断。
しかし点数的にも苦しい桶本。
一万九万一索一索九索九筒東南西北白発発 
国士無双の1シャンテンにツモ六索で打一索
京平のカンがなければここで決着だったかと思っていたら数巡後、無情にも桶本にテンパイになるツモ一筒。伊藤康さんも六索七索のシャンポンでテンパイをしていたが、京平の頭ハネで8,000のアガリ。
南2局、親・京平。
一万二万三万四万五万七万七万七万七万八万九万五索六索 
チンイツにも一通にもなりそうな好形。ツモ七索で、
一万二万三万四万五万七万七万七万八万九万五索六索七索  リーチ
高めの六万をあっさりツモアガリ、ドラ1で6,000オール!!
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たった2局でトップ目に躍り出る。結局、桶本の1人沈みのラスとなり桶本は途中敗退の危機となった。
3回戦成績( )内は3回戦トータルの成績
二見+16.0P(+23.1P)安藤+11.2P(+1.6P)西川▲8.1P(▲6.6P)近藤▲19.1P(▲27.5P)
森下+35.6P(+17.9P)猿川+4.5P(+0.0P)手塚▲15.7P(+1.8P)穴澤さん▲24.4P(▲30.2P)
京平+31.4P(+21.7P)伊藤康さん+13.3P(+39.8P)安村+9.3P(▲4.0P)桶本▲54.4P(▲43.6P)
伊藤優+17.9P(+32.6P)杉浦+5.2P(+11.8P)坂井▲5.4P(+13.7P)三浦▲17.7P(▲52.1P)
4回戦
(二見+23.1P×伊藤優+32.6P×桶本▲43.6P×森下+17.9P)
東2局
森下 
二万三万八万八万八万八索八索二筒三筒四筒五筒六筒七筒  リーチ  ドラ八索
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伊藤優
三万四万五万九万九万九万三索四索三筒四筒五筒八筒八筒  リーチ 
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追いつくが伊藤優が一万をつかみ5,200は5,500の放銃。
親の二見が、
一万一索二索三索四索七索八索八索九索九筒北中中  ドラ五索 
ここから八索をカン八索でチー。二見らしい仕掛けだ。
二見は仕掛けを多用して、昨年筒井久美子との激闘を制して第38期王位を獲得した。
仕掛けは両刃の剣ともいえるが、二見のペースに持ち込めるか?しかし桶本が、 
二万三万四万五万六万二筒三筒四筒五筒六筒六筒六筒七筒  リーチ  ロン七万 
これを二見から3,900。
南1局、3回戦まで大きく沈んでいる親の桶本にチャンス手が。
九万三索三索三索六索六索八索八索六筒六筒西西西 
四暗刻が見える。場況も悪くないが森下が六筒をツモり400・700。
オーラス 森下35,000 桶本32,200 二見28,100 伊藤優24,700
トップ目の森下 
四万五万六万六万六万七万八万九万五索七索七筒七筒九筒  ドラ七索 
ここにツモ四索。僅差のためスピード重視で打九筒か?と思ったが森下は打七筒。三色の渡りとドラ打ちをしたくない、リーチをかけたくないのだろうが、これが事件を呼ぶ。
二巡後に七筒を更に河に置き、ツモ三索でドラ七索を打ちだしリーチ。
四万五万六万六万六万七万八万九万三索四索五索七筒九筒  リーチ
素直に、最初に打九筒ならツモっているが、場には七筒が3枚切れ、八筒は一枚切れのため絶テンだが・・・
なんと丁寧に安牌を打ちだしながらまわっていた伊藤優。
二索三索三索四索四索五索五索六索七索八筒白白白  ツモ八筒   
これで2,600オール!!
ソーズか字牌を引けば、当然打八筒になるところだけに紙一重。
この手を開けられた森下の顔色が変わる。伊藤優がラスから一気にトップに。
そして連荘した親の伊藤優。
四万四万五万五万六万七万八万九万八索八索八索五筒五筒  リーチ  ドラ三万
しかし29,600点持ちとなった桶本。
三万三万三万四索四索発発  ポン西西西  チー一筒 左向き二筒 上向き三筒 上向き
この発バックドラ3で勝負。
二見が追いつき
六万七万八万二索二索六索七索四筒四筒四筒五筒六筒七筒  リーチ
発は2枚とも山。森下は絶体絶命だが・・・伊藤が五索をつかみ二見の2,600は2,900。
その結果、森下31,400 伊藤優29,600 桶本29,600 二見29,400となり
なんと森下の1人浮きのトップとなった。森下が筆者を見て苦笑いする。
別卓では好調だった3回戦まで首位の伊藤康さんがなんと1人沈みのラス。大混戦となる。
4回戦成績( )内は4回戦トータルの成績
森下+13.4P(+31.3P)伊藤優▲2.4P(+30.2P)桶本▲2.4P(▲46.0P)二見▲8.6P(+14.5P)
安藤+21.0P(+22.6P)猿川+4.3P(+4.3P)京平▲6.6P(+15.1P)杉浦▲18.7P(▲6.9P)
穴澤さん+19.8P(▲10.4P)近藤+10.8P(▲16.7P)三浦+3.4P(▲48.7P)伊藤康さん▲35.0P(+4.8P) 供託1.0P
西川+20.5P(+13.9P)手塚+6.1P(+7.9P)坂井▲6.6P(+7.1P)安村▲20.0P(▲24.0P)
5回戦
ここで下位4名が途中敗退となる。
ここまでの成績は、
森下+31.0P
伊藤優+30.2P
安藤+22.6P
京平+15.1P
二見+14.5P
~決勝進出ライン~
西川+13.9P
手塚+7.9P
坂井+7.1P
伊藤康さん+4.8P
猿川+4.3P
杉浦▲6.9P
穴澤さん▲10.4P
~敗退ライン~
近藤▲16.7P
安村▲24.0P
桶本▲46.0P
三浦▲48.7P
下位4名のボーダーが▲16.7P。決勝進出のボーダー5位が+14.5Pとまれにみる大混戦。
ここで下位4名にならなければ、誰もが決勝進出の可能性が出てくるのではないか。
この5回戦は、6回戦の卓組もかかってくる重要な半荘となった。
5回戦
(穴澤さん▲10.4P×京平+15.1P×西川13.9P×伊藤優+30.2P)
京平のリーチ
三万三万八万八万三索三索四索四索二筒二筒白中中  リーチ  ドラ三万
南家の穴澤さん
四万四万二索三索四索九索九索南南白  チー一索 左向き二索 上向き三索 上向き 
ここに四万を打たれるが、ポンしてテンパイを取らずなんとか白を重ねる。
ダブ東を仕掛けて勝負した伊藤優から、白が打ち出され8,000のアガリ。
しのいだ穴澤さんが親で、
一万二万三万四万五万七万八万九万五筒六筒七筒八筒八筒  ダブルリーチ  ツモ六万
なんと6,000オールをツモリトップ!!
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穴澤さんは途中敗退ボーダー付近から一気に2位に浮上。
(三浦▲48.7×森下+31.3×安村▲24.0×安藤+22.6)
カットラインが近い三浦、安村と、現状首位の森下と3位の安藤の対決。
東1局、後がない南家・三浦に最後の勝負手が。
五索五索四筒四筒四筒九筒九筒九筒南南  ポン白白白  ドラ五索 
つもれば4,000・8,000でまだわからないが無念の流局。
ここからテンパイで親を維持した森下が大爆発。
四索四索七索八索九索南南  ポン中中中  ポン五索 上向き五索 上向き五索 上向き  ツモ四索  ドラ七索   
この4,000は4,300オールなどをツモリ、東1局で55,000点持ち。東3局では70,000点オーバーと怒涛の勢い。逆に、安村は東4局で3,000点と途中敗退濃厚に。あせる三浦と安村から森下が点棒を奪っていく。結局、森下が66,000点と大トップを取り、最終戦を残して決勝進出をほぼ手中にする。
あおりを食った三浦、安村が途中敗退となる。
(桶本▲46.0P×杉浦▲6.9P×近藤▲16.7P×手塚+7.9P)
二万二万二万七万八万九万四索四索五索七索四筒五筒六筒  リーチ  ツモ六索  ドラ二万
杉浦がこの2,000・4,000をツモ。
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後のない桶本がメンピンドラ1の六万九万待ちで先行リーチ
手塚 
一万二万三万四万四万四万五万五万七万八万九万発発
杉浦 
六万六万六万西西発発  チー一万 左向き二万 上向き三万 上向き  チー七万 左向き八万 上向き九万 上向き
これで追いつく。結果は、手塚が西をつかみ親の杉浦に2,900の放銃。
そのままリードをうまくまとめた杉浦が1人浮きのトップ。
桶本はラスを引き、途中敗退が確定。近藤も▲18.3Pであったがこのポイントまでが途中敗退となる。
(二見+14.5P×猿川+4.3P×伊藤康さん+4.8P×坂井7.1P
猿川が 
三万四万五万六万六万三索三索四索四索五索五索四筒五筒  リーチ  ツモ六筒 
安めではあるが2,000・4,000で先制。
しかし、伊藤康の5巡目ドラの北単騎のリーチに、「親の猿川決めに行くが北で5,200の放銃。
親の坂井の一打目の五万を二見が仕掛ける。
二万三万四万六万八万九万九万西白白  チー四万 左向き五万 上向き六万 上向き  ドラ白
親の坂井 
三索五索七索九索南南南北北北白発発 
ここから四索をチーテンに取り打白。それを二見がポンして跳満のテンパイ。
坂井はチーテンを入れるが打点は3,900。明らかにマンズで仕掛けている二見に、ドラ打ちは焦りなのか?坂井が発をツモリカン八索から待ち替え。
九索南南南北北北発発発 チー三索 左向き四索 上向き五索 上向き 
この12,000に手変わり。となるが、直後に二見が八索をツモ切る。
なんと、そこに割って入ったのが伊藤康さん。
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四万五万六万六索七索八索九索九索九索二筒二筒五筒六筒  リーチ
明らかにドラの白を打ちソーズの余った親と、ドラをポンして12,000が見えている仕掛けに、ピンズ待ちのため待ちの優位性は高いかもしれないが、このリーチは今の私には打てない。これが伊藤康さんの強さだろうか?とにかくぶれない。緊張からか手は震えているように見えるが心はぶれていない。
二見から四筒で1,300をアガリ、2人の大物手をさばいてしまう。
さらに二見がドラの八索を暗カンしリーチ。
五万五万四索五索六索一筒一筒七筒八筒九筒  暗カン牌の背八索八索牌の背  リーチ
三万が3枚切れており、シャンポンにあえて受ける打四万リーチ。
しかし、またも伊藤康さんが押し返す。
一筒一筒四筒五筒六筒七筒八筒  ポン発発発  チー二筒 左向き三筒 上向き四筒 上向き  ツモ三筒 
2,000は2,200オール。
伊藤康さん 
二万二万六万八万三筒四筒五筒六筒七筒八筒  チー五索 左向き六索 上向き七索 上向き
この2,900をテンパイ。
二見が 
五万六万七万四索五索六索六索七索八索七筒九筒発発  リーチ 
これで追いつく。伊藤康さんがテンパイをはずす。坂井も追いつき、
一万一万一万三万四万五万六万七万八万一筒二筒三筒七筒  リーチ
しかし、なんと伊藤康さんが再度テンパイし、
二万二万二万三筒四筒五筒六筒六筒七筒八筒  チー五索 左向き六索 上向き七索 上向き 
これも伊藤康さんのアガリとなる。
猿川 
一万二万三万六万八万四索四索四索二筒三筒四筒五筒五筒  リーチ  ドラ五筒
四索を暗カンし、リンシャンからなんとツモ七万で2,000・4,000!!
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流石にリンシャンツモには力が入る。
我慢を重ねてきた猿川後半で爆発か?伊藤康さんがトップ、猿川2着でフィニッシュ。
ここで4名が敗退。コメントをもらった
桶本「3回戦目で大きなラスを引きバランスが壊れました。また勉強して精進します。
こういう場にこれてよかった。また来ます。」
安村「内容が悪すぎました。うっかりが多すぎた。」
三浦「くやしいっすね。また来年頑張ります。」
近藤「3回戦で七対子ドラドラを発単騎に受けたのが敗因でした。」
そして5回戦までのトータルポイントで、最終6回戦の組み合わせが決まった。
(7位・安藤+7.0P×8位・伊藤優+6.5P×9位・手塚+3.4×10位・坂井▲8.0P)
(3位・伊藤康さん+30.2P×4位・京平+20.1P×5位・猿川+16.3P×6位・杉浦+11.2P)
(1位・森下+75.3P×2位・穴澤さん+32.0P×11位・二見▲8.8P×12位・西川▲9.8P)
※対局順
この組み合わせとなった。6回戦終了時トータル5位までが決勝進出となる。
組み合わせが先の対局者の方がポイントがわかるため、目標になりやすく不利となる。
森下は決勝当確だが、二見や西川も差が小さいためチャンスがある展開となった。
最終戦は1卓ごとにニコ生で生中継となる。
6回戦 (7位・安藤+7.0P×8位・伊藤優+6.5P×9位・手塚+3.4P×10位・坂井▲8.0P)
まずはこの卓で卓内トップを取れば決勝進出に大きく可能性が残る。
卓内2番手だと別卓次第だが、ポイントにもよるが可能性が残るとみている。
卓内のトップ争いが注目だ。安藤、伊藤優、手塚はほぼトップであれば卓内トップ。
坂井は点差を少し離してのトップが必要。
手塚が1,300・2,600ツモ、1,600のアガリと好調な出だしであったが
東3局
坂井 
一万二万三万四万五万六万八万九万七筒七筒八筒八筒八筒  リーチ  ドラ九索 
これに対して、
手塚 
三万四万五万七万七万七万四索五索七索八索九索六筒七筒  ツモ五筒 
ここから打七万で5,200を放銃。
伊藤優も東4局に1,300・2,600をツモるが、南1局
安藤 
九万九万九万一索二索三索四索六索七索八索九索二筒二筒  リーチ  ドラ七筒
坂井 
三万四万五万六万七万八万西西西北北発発
これに挟まれ、伊藤優が打発で8,000放銃。
南2局、親の坂井が、
七万八万九万一索二索三索一筒三筒七筒八筒九筒南南  ロン二筒 
この7,700を安藤からアガリ更に加点。
しかし、伊藤優が続く1本場を七対子をうまくアガリ3,200は3,500。
南3局の伊藤優の親番で、1,000オールは1,100オール、2,900は3,500と加点し、坂井と卓内トップを争う。
南3局3本場、伊藤優が
四万四万一筒二筒二筒三筒四筒四筒六筒八筒九筒東中  ドラ西
ここからツモ西でホンイツに寄せる。
手塚
四万五万六索六索三筒三筒四筒四筒五筒五筒南南南  リーチ
この手で勝負にでる。伊藤優がドラの西を重ねて、
二筒二筒四筒五筒六筒七筒八筒九筒西西  チー一筒 左向き二筒 上向き三筒 上向き 
西は2枚とも山に生きている。アガリになれば決勝進出に大きく近づくが・・・
伊藤が終盤に三万を勝負し、8,000は8,900を手塚に放銃。
オーラス 坂井45,700 手塚33,800 伊藤29,200 安藤11,300
現状こうなり坂井が卓内トップ。伊藤も7,700をアガるか、手塚から6,400直撃で卓内トップの条件を満たす。
坂井 
二万二万六万七万八万三索四索五索六索七索  ポン四万 上向き四万 上向き四万 上向き 
この手でテンパイするが
手塚 
五万五万三索四索五索八索八索八索三筒三筒五筒六筒七筒 
これで追いつき、ツモ三筒で1,000オール。
2,000オールなら坂井より上になるだけにリーチを打つ手もあったか?
しかし慎重に連荘。
手塚 
七万七万一索二索三索五索六索七索一筒二筒三筒三筒五筒  リーチ  ドラ六索 
これで先行リーチ。
しかし、伊藤が追いつき条件を満たす。 
二万三万四万六万七万八万東東東西西白白 
このテンパイ
坂井の3面張のテンパイ打牌四筒で、直撃となる大きな3,900は4,200を手塚がアガリ卓内トップ目となる。
しかし坂井が条件を満たすリーチ。
四万五万六万八万八万八万六索六索一筒二筒三筒五筒六筒  リーチ
ツモれば卓内トップ。手塚はフリテンの二万をチーして東バックのテンパイ。
流局するが、手塚はただの卓内トップではポイントが足りない可能性を考えテンパイ宣言。
オーラス3本場
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手塚 
五万五万五万六万七万四索六索二筒二筒三筒三筒四筒四筒
これをテンパイ。ここからまず二索を引くがカン五索のままヤミテン。ツモ八万で打六索とし、四索単騎に受け替えるが、無情にも坂井が打五索。ツモ六万で長考し、フリテンの4面張に受けるがヤミテンを選択。リーチを打っていれば仕掛けも入らずつもれていたか?しかし、リーチ棒を出したくない手塚は辛抱。結局1人テンパイとなり差は拡がったが、坂井や伊藤優にとってはまだチャンスがある。
しかし、手塚が次局ノーテンで終了となり、無事卓内トップを手にする。
安藤「出だし安全策をとってアガリ逃しをした。二筒での放銃(7,700)が悔やまれます。」
伊藤優「いったら最後までいっちゃえというところがでちゃった。(三万での手塚に対する放銃)。(勝ちは)鳳凰戦の決勝に取っておこう。」
坂井「卓内トップを強く意識して打ちましたが勝負所で力負けでした。」
(3位・伊藤康さん+30.2P×4位・京平+20.1P×5位・猿川+16.3P×6位・杉浦+11.2P)
手塚の+25.9Pを目標にして、それより浮けば決勝進出の可能性が高くなりそうだ。
卓内トップはほぼ決勝進出。卓内2位でも手塚のポイントを上回れば決勝進出濃厚である。
猿川がいきなり456の三色含みで3面張のリーチを打つが、宣言牌が伊藤康さんに1,000点放銃。
しかし、次局は猿川が伊藤さんから1,000点をアガリ返し振り出しに。
東3局、杉浦が伊藤康さんのリーチをかわし、ドラ暗刻の手をツモリ2,000・4,000。
南2局、親・京平。
 
二万三万四万二索三索四索九索九索九索三筒五筒東東  ドラ五索 
この手をヤミテンに構える。ドラ引きが三色の手替わり、シャンポンになったらリーチか?
待望の二筒を引き、打五筒で渾身のリーチを打つが、猿川に1,000の放銃となる。
南3局、ここまで苦しい親の伊藤康さんだが、ドラ東九万からポンをして東バックの構え。
ターツ選択を間違わず、
四索五索六索五筒六筒七筒九筒九筒東東  ポン九万 上向き九万 上向き九万 上向き  ドラ東 
このテンパイ。
京平 
一万二万三万三索四索五索三筒四筒五筒東西西西  リーチ 
ここで追いつく。残り1枚の東はどちらの手に?または流局か?
伊藤康さんが最後のツモが東で大きな4,000オール。
伊藤さんはぶれない。とにかくぶれない。これで決勝進出確定か。
オーラス
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杉浦 
五万六万七万七万八万九万三筒三筒三筒四筒五筒白白  リーチ
親の猿川苦しいがテンパイを目指していく。歯をくいしばり打牌を選択しながら最後の可能性にかけるが無情にもノーテン。上家の伊藤さんが丁寧に打ちまわし、猿川に仕掛けさせない。結果、杉浦がテンパイ料で手塚を上回り終了。
京平「下手なりに一生懸命頑張りました。配牌超悪かったね。でも自分なりに丁寧に頑張った。」
京平の目は悔し涙であふれていた。この悔しさをバネにさらなる成長に期待したい。
猿川「リーグ戦よりも手数を多くして臨んだが、ちょっと後悔が残る。リーグ戦では違う猿川をまたお見せしたい。」
ここまでで上位のポイントは
伊藤康さん +37.8P
杉浦 +27.3P
手塚 +25.9P
猿川 +10.7P
こうなり、やはり手塚の25.9Pあたりがボーダーか?
(1位・森下+75.3P×2位・穴澤さん+32.0P×11位・二見▲8.8P×12位・西川▲9.8P)
森下はハコラスでも決勝進出。穴澤さんは二見、西川にまくられなければ少々マイナスでも決勝に残る。
逆に、二見、西川にも、大きなトップを取れば決勝進出の可能性があるだけに面白い戦いになりそうだ。
東1局、親の森下がドラの白を切って1,000オールのツモ。
ダントツの状況だが打ち方は自然だ。やる気満々か。
次局は、二見が森下から2,000は2,300。
東2局、森下が 
二万二万三万四万五万五索五索六索六索七索四筒五筒六筒 
これでテンパイ。
更に、ツモ六万三万と入れ替え三色も見える。二見もテンパイだが穴澤さんが七索で3,900を放銃。
東4局
西川 
一万二万三万八万八万九万九万二索三索四索二筒三筒四筒  リーチ
二見 
三万四万五万七万七万七万四索五索六索三筒四筒八筒八筒
安全牌に窮した穴澤さんが、打五筒で二見に1,300を放銃。穴澤さんに暗雲がたちこめる。
このままいくと猿川を下回り決勝進出が危うくなる。
しかし南3局、穴澤さん。 
三万三万四万五万六万五索六索二筒三筒四筒六筒七筒八筒  リーチ  ツモ四索  ドラ発
この2,600オールでだいぶ条件的に楽になる。
南3局1本場、3巡目に穴澤さん。
一万一万四万四万四万五万六万七万七万八万九万北発  ドラ四万
このチャンス手。更に七万を引き、一万をポンして、
四万四万四万五万六万七万七万七万八万九万  ポン一万 上向き一万 上向き一万 上向き 
この24,000テンパイ。苦しい四万七万七万待ちだが2枚とも山に生きている。
穴澤さんは、八万を持ってきて打七万なら三万六万九万五万八万の5面張だが、八万をツモ切ってしまう。
筆者も解説者も思わず声があがってしまう。
しかし西川に、
二筒二筒二筒四筒四筒五筒五筒六筒七筒七筒八筒八筒九筒
この逆転の手が入って七万をつかみ24,000の放銃。これで穴澤さんの決勝進出が確定的となった。
二見「また来年っすね。我慢が足りなかった。力不足です。29,400点のラスが痛かった。(4回戦)」
西川「最後大きなトップが必要だったが、24,000放銃が効きました。また来年頑張ります。」
この結果、決勝進出は森下、穴澤さん、伊藤康さん、杉浦、手塚(通過順)となった。
森下「親番でのアガリが効きました。粘ったかいがありました。明日も一番狙います。」
穴澤さん「(最終戦)前半堅く行き過ぎたが、2,600オールで楽になりました。明日も優勝目指します。」
伊藤康さん「今日はついていたと思います。最後のTバックしかアガっていないので運も味方しました。できる限りの一生懸命で頑張ります。」
杉浦「今回一番きつかったのはプロ予選。最後大トップ条件をクリアして通過した。本戦からは勝負所であがれた。決勝はパワフルなアマチュアの方と森下君なので、気合いで負けしないように頑張ります。」
これを聞いた森下「気合い勝ちします。」
手塚「終始手が入らずに我慢して、最終戦もいろいろ思うところはありますが、反省は決勝が終わってからします。もうちょっと明日は丁寧に打って頑張ります。」
決勝はアマチュアの強豪2人と連盟のプロ3人の対決となった。
第39期王位は誰の手に?とても面白い決勝戦になりそうだ。

第83回:中村毅

はじめまして、河井プロよりバトンを受け取った、東京本部の中村毅です。

今回、十段戦の決勝戦に残ったおかげで、このエッセィの依頼が来たと思いますが、来た日が2日目終了の翌日で、正直、その時は心が折れそうになっていたのでどうしようかと迷いましたが、自己アピールの場を与えて頂いたと思い了承しました。上手な文章は書く自信はありませんが少しの間お付き合いください。

まず簡単に自己紹介から。

1975年10月25日生まれ
京都市出身の現在B1リーグ所属の19期生です。

私が麻雀牌を初めて握ったのは、かれこれ33年前、5歳の時です。
親戚の叔父さんの家で、もちろん当時の自分はまだ子供で点数や役も解らず、ドンジャラと同じだと思い遊んでいました。

今でも覚えているが、当時役無しでアガリ「それはアガれ無いよ」と言われ「何で?」とごね、
「じゃ、1,000点ね」と言って、叔父さん達を困らせながら打った懐かしい思い出がある。

それからは役や点数を徐々に覚えていき、中学生になる前には普通に打てる様になっていました。
当時、同級生に麻雀ができる友達がほとんどいなかったこともあり、主にテレビゲームでした。
高校生になると、アルバイト先の先輩である大学生達と、毎週末、夜遅くまで楽しんでいました。

こうして考えて見ると、人生の大半を麻雀に費やしているなあと、再認識した私ですが、趣味としてゴルフもやっています。元々身体を動かすのが好きなこともありますが、室内競技である麻雀ばかりにならないためでもあります。

ゴルフ場に行くと良いリフレッシュになる。私的には、麻雀とゴルフには共通している所が幾つも有る様に思います。例えばコース戦略、プロの中でも分かれる様に安全にパーを取るか、果敢に攻めてバーディーを取りに行くか。

勿論、その時のスコアや成績によっても変わりますが、麻雀にも似た場面は多々有ると思います。
あと、とても大事なのは精神面だと思います。一流のプロゴルファーでもラウンド中に崩れると中々立て直しが効かなくなる程大切だと思う。

どんな状況でも揺れない精神力を身に付けるのは大変ですがとても大切です。
麻雀もイライラしたり心が弱っている時は、結して良い成績は出て無いと自分自身何度も経験しています。

ゴルフや麻雀には、その人の性格が出るのではないかと考えます。
私のゴルフは、ティーショットでナイスショットをするのがとても好きです。
麻雀に例えるなら、高い打点を目指しツモアガリした時と似ています。
攻撃的に攻めていると、ミスをした時にリスクが増えるのは覚悟しないと行けないです。

こうしてゴルフと麻雀にのめり込み、自分は好きな事を仕事にしたいと思い悩みました。
その時は、麻雀業界の事をほとんど知らず、麻雀は仲間内で打つだけだったのですが、いつの間にか負け知らずになり、物足りなくなり、フリー雀荘に行って見ようと、20歳の時に行ったのが最初でした。

その時も、どんな所なのか知らず緊張していましたが、入って見ると以外に明るく働いているスタッフの方々も若い人も多く、すぐに打ち解け仲良くなり、ほぼ毎日通う様になりました。
その内、自分も麻雀荘で働いて、色々な人達と打つ楽しみや、強い人達とも出会うようになりました。

麻雀にのめり込み、もっと強い人達と打ちたいと思いプロ連盟に入会しはや11年。
連盟員なら誰もが欲しがるで有ろう十段戦の決勝にようやく立てる事が出来たことは素直に嬉しく思います。

今まで、プロとして競技麻雀の決勝戦進出は2回ありますが、十段戦の雰囲気は全く今までと違い、しかも生放送。座った経験の有る人にしか判らないかもしれないけど、緊張感やプレッシャーを受けた中での対局でした。

開局早々、瀬戸熊プロから洗礼を受けます。
oui38_a_02

詳しい事は牌図等見てもらえれば判ると思いますが、あまり前には行けない様な手牌なのに、目一杯の手格好にした所に親の瀬戸熊プロから8巡目にリーチが入り、手詰まりになった私は、安易にスジの八万を切り、12.000の放銃となってしまいました。

打った瞬間、心のなかで 「やっちゃった」と思いましたが、逆に放銃した事で少し落ち着いたと思いました。
しかし、こんな放銃した後に手が入る訳もなく、暫くは大人しくしていようと思い防戦一方でした。

初日、2日目と今ひとつ手が入らない焦りからか、自分らしい麻雀を全く打てず少し落ち込んで居ました。
後でパソコンで全ての対局を見ましたが、冷静に自分の麻雀を「酷い打ち方だな、何を言われても仕方ない」と、自分自身思いました。

最終日は最後まで諦めず、自分らしい麻雀を打つことを心掛けて挑みました。
全ての対局が終わってから改めて考えてみると、打点が欲しいばかりに無理な手作りをしてアガリ逃し等、ミスをしたら許して貰え無い人達相手なので、今回の3位という結果には、自分の力無さや、勝負弱さが原因と真摯に受け止め、この貴重な経験を生かし、自分の麻雀力を上げる為に日々精進したいと思います。

そして又来年、決勝の舞台に立てる様、頑張りますので、応援して頂いた皆様これからも私や日本プロ麻雀連盟を宜しくお願いします。

次回は、秋の王位戦で初タイトルに輝いた、森下剛任プロよろしくお願いします。

リレーエッセィ/第83回:中村毅

はじめまして、河井プロよりバトンを受け取った、東京本部の中村毅です。
今回、十段戦の決勝戦に残ったおかげで、このエッセィの依頼が来たと思いますが、来た日が2日目終了の翌日で、正直、その時は心が折れそうになっていたのでどうしようかと迷いましたが、自己アピールの場を与えて頂いたと思い了承しました。上手な文章は書く自信はありませんが少しの間お付き合いください。
まず簡単に自己紹介から。
1975年10月25日生まれ
京都市出身の現在B1リーグ所属の19期生です。
私が麻雀牌を初めて握ったのは、かれこれ33年前、5歳の時です。
親戚の叔父さんの家で、もちろん当時の自分はまだ子供で点数や役も解らず、ドンジャラと同じだと思い遊んでいました。
今でも覚えているが、当時役無しでアガリ「それはアガれ無いよ」と言われ「何で?」とごね、
「じゃ、1,000点ね」と言って、叔父さん達を困らせながら打った懐かしい思い出がある。
それからは役や点数を徐々に覚えていき、中学生になる前には普通に打てる様になっていました。
当時、同級生に麻雀ができる友達がほとんどいなかったこともあり、主にテレビゲームでした。
高校生になると、アルバイト先の先輩である大学生達と、毎週末、夜遅くまで楽しんでいました。
こうして考えて見ると、人生の大半を麻雀に費やしているなあと、再認識した私ですが、趣味としてゴルフもやっています。元々身体を動かすのが好きなこともありますが、室内競技である麻雀ばかりにならないためでもあります。
ゴルフ場に行くと良いリフレッシュになる。私的には、麻雀とゴルフには共通している所が幾つも有る様に思います。例えばコース戦略、プロの中でも分かれる様に安全にパーを取るか、果敢に攻めてバーディーを取りに行くか。
勿論、その時のスコアや成績によっても変わりますが、麻雀にも似た場面は多々有ると思います。
あと、とても大事なのは精神面だと思います。一流のプロゴルファーでもラウンド中に崩れると中々立て直しが効かなくなる程大切だと思う。
どんな状況でも揺れない精神力を身に付けるのは大変ですがとても大切です。
麻雀もイライラしたり心が弱っている時は、結して良い成績は出て無いと自分自身何度も経験しています。
ゴルフや麻雀には、その人の性格が出るのではないかと考えます。
私のゴルフは、ティーショットでナイスショットをするのがとても好きです。
麻雀に例えるなら、高い打点を目指しツモアガリした時と似ています。
攻撃的に攻めていると、ミスをした時にリスクが増えるのは覚悟しないと行けないです。
こうしてゴルフと麻雀にのめり込み、自分は好きな事を仕事にしたいと思い悩みました。
その時は、麻雀業界の事をほとんど知らず、麻雀は仲間内で打つだけだったのですが、いつの間にか負け知らずになり、物足りなくなり、フリー雀荘に行って見ようと、20歳の時に行ったのが最初でした。
その時も、どんな所なのか知らず緊張していましたが、入って見ると以外に明るく働いているスタッフの方々も若い人も多く、すぐに打ち解け仲良くなり、ほぼ毎日通う様になりました。
その内、自分も麻雀荘で働いて、色々な人達と打つ楽しみや、強い人達とも出会うようになりました。
麻雀にのめり込み、もっと強い人達と打ちたいと思いプロ連盟に入会しはや11年。
連盟員なら誰もが欲しがるで有ろう十段戦の決勝にようやく立てる事が出来たことは素直に嬉しく思います。
今まで、プロとして競技麻雀の決勝戦進出は2回ありますが、十段戦の雰囲気は全く今までと違い、しかも生放送。座った経験の有る人にしか判らないかもしれないけど、緊張感やプレッシャーを受けた中での対局でした。
開局早々、瀬戸熊プロから洗礼を受けます。
oui38_a_02
詳しい事は牌図等見てもらえれば判ると思いますが、あまり前には行けない様な手牌なのに、目一杯の手格好にした所に親の瀬戸熊プロから8巡目にリーチが入り、手詰まりになった私は、安易にスジの八万を切り、12.000の放銃となってしまいました。
打った瞬間、心のなかで 「やっちゃった」と思いましたが、逆に放銃した事で少し落ち着いたと思いました。
しかし、こんな放銃した後に手が入る訳もなく、暫くは大人しくしていようと思い防戦一方でした。
初日、2日目と今ひとつ手が入らない焦りからか、自分らしい麻雀を全く打てず少し落ち込んで居ました。
後でパソコンで全ての対局を見ましたが、冷静に自分の麻雀を「酷い打ち方だな、何を言われても仕方ない」と、自分自身思いました。
最終日は最後まで諦めず、自分らしい麻雀を打つことを心掛けて挑みました。
全ての対局が終わってから改めて考えてみると、打点が欲しいばかりに無理な手作りをしてアガリ逃し等、ミスをしたら許して貰え無い人達相手なので、今回の3位という結果には、自分の力無さや、勝負弱さが原因と真摯に受け止め、この貴重な経験を生かし、自分の麻雀力を上げる為に日々精進したいと思います。
そして又来年、決勝の舞台に立てる様、頑張りますので、応援して頂いた皆様これからも私や日本プロ麻雀連盟を宜しくお願いします。
次回は、秋の王位戦で初タイトルに輝いた、森下剛任プロよろしくお願いします。

第84回『序盤の組み立て方』

ニコニコ動画内の、日本プロ麻雀連盟チャンネルにて配信されている、
各リーグやタイトル戦はご覧いただけておりますでしょうか。

先日A1リーグの最終節の対局があり、降級争いに臨むもあえなく撃沈。
来年度はA2リーグから再出発となりました。

何だかんだでA1には3年間いたわけですが、その間、全てが降級争いと振るわず。
年間を通してのリーグ戦なので、1年や2年ならまだしも、3年連続は流石に運がどうのこうの以前に、
自分の能力に難があるとしか考えようがありません。

来年度の対局に向けて、1から自分の麻雀を見直し、新しいものに作り直そうと考えていますが、
現在、自分がどんな麻雀を打っているかを再認識する為にも、
今回は、序盤、中盤、終盤に分けて、何をどう考えながら麻雀を打っているかを書いていこうと思います。

●序盤 ~配牌から1段目~

まずは、現在の状況を把握することから入ります。
各家の持ち点だったり、相手の調子、それまでの展開や自分の調子。
その日の1半荘目なら、打ってみないとわからない状態ですが、既に何半荘か打っている状態なら、
今日は誰が調子良いとか、○○は河に何回もメンツを並べちゃってるとか、考える事はたくさんあります。

ただ、何も考えずボーっと、親がサイコロを振るのを待つのではなく、
前の局までの反省や分析を、この間に済ましてしまいましょう。

配牌のランクは、自分の中で数種類に分けています。
もちろんランクが上な程、その局のやる気が上がり、下になるほど受けを意識します。
とは言っても、あくまで目安となるだけで、ツモ次第となる部分は大きいですが。

配牌のランク分けに関しては、大体4段階に分けています。

ランクA・・・シャンテン数、打点共に優秀。シャンテン数は2シャンテン以内、打点は8,000点以上が目安。
ランクB・・・シャンテン数が優秀。
ランクC・・・遠目に高打点が望めそうな配牌。8種9牌以上の国士配牌もここ。
ランクD・・・夢も希望も無い配牌。

Aは、誰もが羨む様な配牌です。タンピン3色にドラが含まれている様なら間違いなくAです。
しかし、高打点の仕掛け材料が揃っている場合は、多少マイナス査定になります。
仕掛け前提の配牌は、自力でテンパイを入れるにしては形が悪い場合がほとんどですし、
仕掛けるにしても、周りに警戒をさせてしまい、結果、仕掛け倒れになってしまうケースもあるからです。
相手も必ず前に出ないといけない状況なら問題ないんですけどね。

Bは、Aの劣化版ですね。打点がAに劣るケースです。
それでも一般的には好配牌の部類に入ると思います。
競技ルールでは、一発裏ドラがないので、捌きとして優秀であるといった感じですが、
巷の一発裏ドラアリルールなら、門前での速さがあれば、後は一発や裏ドラが補助してくれるので、
Aにランク分けしても問題ないかと思います。

Cは、2翻以上の役が見えていたり、手は遅くてもドラが2枚以上あるような手牌ですね。
大体の配牌はここになるんじゃないかと思います。
ツモによりますが、スピードでは他家に勝てないので、決着が終盤になる場合は戦える状況が増えるでしょう。
基本的に、安全牌を抱えながら最高形を目指して進めていきます。
8種9牌といった国士狙いの配牌は、相手の早いヤミテン以外なら自分にテンパイが入らない限り、
放銃せずにすむケースが多いので、ランクはここになります。成就した時のリターンも大きいですからね。

今を思えば、このCの配牌を貰ったときの戦い方が、自分は宜しくなかったのでしょう。
一番頻度が多い配牌なんですから、ここの扱い方次第では、もっと上を目指せたと思います。
例えば、安全牌を抱えずにもっと踏み込んでいったらどうなっていたか。
まあ、今となっては詮無きことですが。

Dは、そのまま夢も希望もない配牌です。配牌を見るだけならベタオリ以外の選択肢はないでしょう。
7種9牌で、中途半端に中張牌のカンチャン受けがあるような配牌といえば、おわかりいただけるでしょうか。

しかし、全ての配牌にいえることですが、ツモ次第で手牌は一変します。
逆に、どんな良い配牌でも、ツモが利かなければテンパイすらしません。

以前、十段戦の決勝で藤原プロが、タンピン系の受け入れ枚数満載な1シャンテンの配牌を貰って、
1枚も入らずに、テンパイすらしなかったという事がありましたから。

さて、配牌はこのぐらいにして、いよいよ序盤について書いていきましょう。
とはいっても、自分でやる事といえば、まずはアガリに向かっていらない牌を切って行くぐらいでしょう。
ランクDの配牌で、更にツモも利いていない限りは、配牌からベタオリはまずありえません。

問題は他家の動向です。
一般的に多い捨て牌の順番は、ヤオチュウ牌(役牌除く)→役牌→数牌。
こんな感じですよね。手なりで手牌を進めると、大体こんな感じになります。

では、他家の捨て牌がこうじゃなかった場合はどう考えればいいか。
まずは、相手がどんなタイプの打ち手かですね。攻撃的か守備的かで大きく変わります。
守備的な人が数牌から切り出してきた場合は、序盤に関してはあまり怖くありません。
配牌があまり良くなく、安全牌を抱えながら手役を作りにいっているケースの方が多いからです。

問題は、攻撃的な人が数牌から切り出してきたケースでしょう。
攻撃的なタイプは、基本、配牌からオリを選択することがありません。
にも関わらず、数牌から切り出してきたという事は、何らかの意志がそこに込められています。

もちろん、考えられるケースは山ほどあるので、中々序盤だけの捨て牌で判断する事はできませんが、
相手のツモ切り、手出しをしっかりと見ておくぐらいの対応はすべきだと思います。
ツモ切りが多い程、好配牌である可能性は上がり、手出しが多い程、悪い配牌である可能性が高まります。
この辺りの判断方法ですが、どうしても慣れの部分が大きくなってしまいますので、
たくさん麻雀を打って、自分なりにデータをまとめるといいと思います。

まずは、自分ならこういう時はこうするといった感じで、
序盤の手牌と捨て牌を、まとめてみてはいかがでしょうか。

思っていたよりも書くことが増えてしまったので、中盤、終盤は次回の講座で書かせていただきます。

中級/第84回『序盤の組み立て方』

ニコニコ動画内の、日本プロ麻雀連盟チャンネルにて配信されている、
各リーグやタイトル戦はご覧いただけておりますでしょうか。
先日A1リーグの最終節の対局があり、降級争いに臨むもあえなく撃沈。
来年度はA2リーグから再出発となりました。
何だかんだでA1には3年間いたわけですが、その間、全てが降級争いと振るわず。
年間を通してのリーグ戦なので、1年や2年ならまだしも、3年連続は流石に運がどうのこうの以前に、
自分の能力に難があるとしか考えようがありません。
来年度の対局に向けて、1から自分の麻雀を見直し、新しいものに作り直そうと考えていますが、
現在、自分がどんな麻雀を打っているかを再認識する為にも、
今回は、序盤、中盤、終盤に分けて、何をどう考えながら麻雀を打っているかを書いていこうと思います。
●序盤 ~配牌から1段目~
まずは、現在の状況を把握することから入ります。
各家の持ち点だったり、相手の調子、それまでの展開や自分の調子。
その日の1半荘目なら、打ってみないとわからない状態ですが、既に何半荘か打っている状態なら、
今日は誰が調子良いとか、○○は河に何回もメンツを並べちゃってるとか、考える事はたくさんあります。
ただ、何も考えずボーっと、親がサイコロを振るのを待つのではなく、
前の局までの反省や分析を、この間に済ましてしまいましょう。
配牌のランクは、自分の中で数種類に分けています。
もちろんランクが上な程、その局のやる気が上がり、下になるほど受けを意識します。
とは言っても、あくまで目安となるだけで、ツモ次第となる部分は大きいですが。
配牌のランク分けに関しては、大体4段階に分けています。
ランクA・・・シャンテン数、打点共に優秀。シャンテン数は2シャンテン以内、打点は8,000点以上が目安。
ランクB・・・シャンテン数が優秀。
ランクC・・・遠目に高打点が望めそうな配牌。8種9牌以上の国士配牌もここ。
ランクD・・・夢も希望も無い配牌。
Aは、誰もが羨む様な配牌です。タンピン3色にドラが含まれている様なら間違いなくAです。
しかし、高打点の仕掛け材料が揃っている場合は、多少マイナス査定になります。
仕掛け前提の配牌は、自力でテンパイを入れるにしては形が悪い場合がほとんどですし、
仕掛けるにしても、周りに警戒をさせてしまい、結果、仕掛け倒れになってしまうケースもあるからです。
相手も必ず前に出ないといけない状況なら問題ないんですけどね。
Bは、Aの劣化版ですね。打点がAに劣るケースです。
それでも一般的には好配牌の部類に入ると思います。
競技ルールでは、一発裏ドラがないので、捌きとして優秀であるといった感じですが、
巷の一発裏ドラアリルールなら、門前での速さがあれば、後は一発や裏ドラが補助してくれるので、
Aにランク分けしても問題ないかと思います。
Cは、2翻以上の役が見えていたり、手は遅くてもドラが2枚以上あるような手牌ですね。
大体の配牌はここになるんじゃないかと思います。
ツモによりますが、スピードでは他家に勝てないので、決着が終盤になる場合は戦える状況が増えるでしょう。
基本的に、安全牌を抱えながら最高形を目指して進めていきます。
8種9牌といった国士狙いの配牌は、相手の早いヤミテン以外なら自分にテンパイが入らない限り、
放銃せずにすむケースが多いので、ランクはここになります。成就した時のリターンも大きいですからね。
今を思えば、このCの配牌を貰ったときの戦い方が、自分は宜しくなかったのでしょう。
一番頻度が多い配牌なんですから、ここの扱い方次第では、もっと上を目指せたと思います。
例えば、安全牌を抱えずにもっと踏み込んでいったらどうなっていたか。
まあ、今となっては詮無きことですが。
Dは、そのまま夢も希望もない配牌です。配牌を見るだけならベタオリ以外の選択肢はないでしょう。
7種9牌で、中途半端に中張牌のカンチャン受けがあるような配牌といえば、おわかりいただけるでしょうか。
しかし、全ての配牌にいえることですが、ツモ次第で手牌は一変します。
逆に、どんな良い配牌でも、ツモが利かなければテンパイすらしません。
以前、十段戦の決勝で藤原プロが、タンピン系の受け入れ枚数満載な1シャンテンの配牌を貰って、
1枚も入らずに、テンパイすらしなかったという事がありましたから。
さて、配牌はこのぐらいにして、いよいよ序盤について書いていきましょう。
とはいっても、自分でやる事といえば、まずはアガリに向かっていらない牌を切って行くぐらいでしょう。
ランクDの配牌で、更にツモも利いていない限りは、配牌からベタオリはまずありえません。
問題は他家の動向です。
一般的に多い捨て牌の順番は、ヤオチュウ牌(役牌除く)→役牌→数牌。
こんな感じですよね。手なりで手牌を進めると、大体こんな感じになります。
では、他家の捨て牌がこうじゃなかった場合はどう考えればいいか。
まずは、相手がどんなタイプの打ち手かですね。攻撃的か守備的かで大きく変わります。
守備的な人が数牌から切り出してきた場合は、序盤に関してはあまり怖くありません。
配牌があまり良くなく、安全牌を抱えながら手役を作りにいっているケースの方が多いからです。
問題は、攻撃的な人が数牌から切り出してきたケースでしょう。
攻撃的なタイプは、基本、配牌からオリを選択することがありません。
にも関わらず、数牌から切り出してきたという事は、何らかの意志がそこに込められています。
もちろん、考えられるケースは山ほどあるので、中々序盤だけの捨て牌で判断する事はできませんが、
相手のツモ切り、手出しをしっかりと見ておくぐらいの対応はすべきだと思います。
ツモ切りが多い程、好配牌である可能性は上がり、手出しが多い程、悪い配牌である可能性が高まります。
この辺りの判断方法ですが、どうしても慣れの部分が大きくなってしまいますので、
たくさん麻雀を打って、自分なりにデータをまとめるといいと思います。
まずは、自分ならこういう時はこうするといった感じで、
序盤の手牌と捨て牌を、まとめてみてはいかがでしょうか。
思っていたよりも書くことが増えてしまったので、中盤、終盤は次回の講座で書かせていただきます。

第84回『~たかが500点、されど500点~』

私は、今期のA1リーグの対局をすべて終え、スタジオを出ようとしていた。
その時、白鳥翔君に出会った。
「私は今日、いかほど沈んだのかナ?」
「わずかです」
「どうもありがとう」
そう言ってスタジオのドアを閉め、独り表に出た。
―――どうしようもないナ。

私は誰に言うでもなく独り言をつぶやいていた。
なにしろ、親で四暗刻を引きアガリながらも、トータルポイントをマイナスにしてしまうなんて、
いくら条件戦の戦いだからといっても、あってはならないことである。

仲間からの食事の誘いを断った。
相手に無駄な気を使わせたくないとうこともあったが、
それよりも、一刻も早く家に帰り、今日の対局の映像を見たいという気持ちのほうが強かったからである。
私は家に入るや否やパソコンを起動させた。
大きなパソコンの画面には、何かに脅えながら麻雀を打っている自分が映っていた。

その日の昼すぎ頃、荒正義さんから電話が入った。
「近藤君には気を付けた方がいいよ。相手も死にもの狂いで向かって来るのだから…」
「わかっています。ありがとうございます」
そういって電話を切った。

私は今対局をむかえるにあたり、愚形リーチだけは取らないことを決めていた。
特に優位に立った場合、ノーガードになることこそ愚かしいことはない。
体重も1ヶ月ほどで10kgほど落とした。長時間にわたる対局は神経をすり減らし、その時に体力が無ければ、集中力持続の妨げになると考えたからである。
シミュレーションもかなりした。

それでも私は敗れ去った・・

ミスは数多くあるのだが、自戒の意味を込め読者の方々の役に立てれば幸いである。
私にとって、1回戦の勝負所は東4局だった。

東4局
  
三万四万五万四索五索二筒四筒四筒五筒六筒七筒八筒九筒  ツモ三筒  ドラ九万

捨牌 
西九索 上向き九索 上向き五索 上向き七万 上向き

私はオーソドックスと呼ぶべきテンパイ取らずの打四筒 上向きと構えた。
同巡に、古川孝次さんにもテンパイが入る。

二索二索七索七索八索八索北北北発  ポン白白白  ツモ二索

私はこの時点で、古川のテンパイをはっきりと感じ取っていた。
そして次巡、私に四索が重なり打五索 左向きのリーチ。

このリーチは、山に一筒もかなり残っていると考えられ、普段通りのリーチではあるが、結果は近藤久春さんを追い込んでしまい、古川に値千金の満貫のアガリを生ませてしまった。
条件戦ということを意識すれば、ヤミ点という選択肢もあったかもしれない。

近藤手牌
五万六万七万九万九万七索七索八索五筒七筒九筒  ポン発発発

この手牌から打七索 上向きで古川へ放銃となったのだが、
これに対して、今日の戦いはかなり厳しく思われたし、そう考えざるを得なかった。

2回戦終了時点で、私はトータルラスまで落ち込んでしまっていた。
ことに、オーラス私のリーチを受け、1回戦同様、近藤から古川への放銃は、私に暗点を落とした。

2回戦終了時
近藤▲66.0P  古川▲71.9P  ダンプ▲81.9P  前原▲99.3P

私との点差は、近藤33.3P、古川27.4P、ダンプ17.4P。
点差としてはさほどのことはないと意識していたが、私を暗い気持ちにさせたのは、自己責任による展開の悪さであった。

3回戦、私が予想した通りの展開で東場は進んだ。
その中で、わずかながらも光明が見えたことは、私を除く各者が早い巡目で1,000点のアガリを拾い始めたことであった。

これは私の主観に過ぎないが、この展開で誰かに大物手が入ることを過去何度も経験している。
そして私に、南場の親番で光り輝く神が手元に舞い降りた。
四暗刻である。

四万四万四万五索五索五索六索六索中中  暗カン牌の背白白牌の背  リーチ  ツモ中  ドラ二索

ことに感触が良かったのは、白を暗槓したときに嶺上牌から中を引き込み重ねたことだった。
このひとアガリで、条件を受ける側から突き付ける側に立場が変わったのであった。

私は普段リーチを打って、その結果がどう出ようと常に次の局の対処、少なくとも出処進退を考えながら打っている。このアガリは、相手にも大きかったように思うが私にも精神的に大きかった。

映像をご覧の方は解ると思うが、私は次局、指が震え配牌がうまく取れなかったほどである。
つまりは、私はこの大きなアガリに正直動揺してしまったのである。
言葉を変えるならば、私の心の弱さがはっきりと見て取れる場面である。
私は四暗刻をアガった次局以降、何をすべきか考え損なってしまったのである。
心の軸がブレてしまったのである。

南3局 

配牌
一万五万六万七万二索三索五筒五筒五筒八筒南発中  ツモ五索  ドラ三索

私はこの手牌から打一万 上向きと構えているが、攻めるならばどこが伸びるか解らない以上、字牌を切る手もある。
対する近藤の手牌は、

一万三万四万五万五万六万七万八索白発発中  ツモ白

次巡、私はツモ三万で打発としている。これは特に問題ないように考えている。
その発を近藤が仕掛けた。私の手元にやってきたのは、弱いツモである二索であった。
ここで私は、上家の近藤が打ち出している南を合わせ打っている。
これは条件戦であるということを考えれば、非常に中途半端な構えであったように思えてならない。
攻めるならば、この時点で打ち出す牌は南ではなく中であったように思う。
もしくは二索のツモ切り。もしくは、打五索も条件戦としては適った一打のように思える。
そして、真っ直ぐにオリに向かう。

なにしろ私の望みは、得点を重ねることよりも、早くこの半荘が収束することに他ならないからである。
ちなみに、この時点でのトータルの得点は、

前原 +40.2は+52.2  ▲99.3+52.2=▲47.1
古川 ▲0.9は ▲1.9  ▲71.9▲1.9=▲73.8
近藤 ▲18.6は▲21.6  ▲66.0▲21.6=▲87.6
ダンプ▲20.7は▲28.7  ▲81.9▲28.7=▲110.6

古川とは26.7差、近藤とは40.5差、ダンプとは63.5差なのである。
普段のリーグ戦であるならば、打南というのも麻雀的にごく普通の一打である。
ただ、条件戦ということであれば、打南は明らかな誤打といっても言い過ぎではないように思えてならない。
要は中途半端な一打だったように思える。

そういった意志の無い一打に、麻雀の女神が微笑むことは無いように思える。
次巡、近藤は待望の中をツモり小三元のテンパイが入り、私は望まずの八万をツモり、テンパイを組み打中の放銃に至った。

三万四万五万六万七万八万二索二索三索五索五筒五筒五筒中  ツモ二索  打中  ドラ四索

私は麻雀に臆病や脅えといった感情は必要だと思っている。
また同時に、大らかさといったものも必要だと思っている。
簡単に記すならば、繊細になるべき所はどこまでも淡く打つべきものだと思っているし、
大胆になるべき所では、どこまでも濃く打っていくべきものだと捉えている。

私はいくつかのタイトルを取ることができたが、終盤に差し掛かれば差し掛かるほど、
今局面のような局面では、三元役に脅えたものである。
その繊細さが、最近の私に失われているように思えてならない。
だからこそ、こうやって最下位卓で降級争いをしていると私は考えている。

私自身はっきりとは覚えていないが、こういった中途半端な、いわば気の無い一打、牌に踊らされたような一打が多かったように思える。

結果は私の放銃で終わったが、近藤の望んでいる白中は私だけではなく、全員の手牌に収まっていた。
前述したように、私は攻める姿勢を持って打南ではなく、打中とすれば少なくとも私の放銃はなかった。
このことを、たまたまの結果論と見る方もいるかもしれないが、それは断じて違う。
牌の後先、序盤の一打一打、魂を込めて打ち続ける人を麻雀プロと呼ぶべきものなのだろう。

私の対局が終わった2日後に、A2リーグの下位卓の戦いがあった。
その中、残り一戦となった時点で、オーラスの滝沢和典のオリは見事なものであった。

一万二万三万四索七索七索八索七筒七筒七筒発中中  ツモ五索

この時点で他家には誰にもテンパイが入っていなかった。
それでも、打一万 上向きと滝沢はキチンとオリに向かい、キチンとラスを取りに行った。
ラスでありながらも、牌に踊らされず流されることもなく自分の意志を貫いたのであった。

その結果、最終戦を迎えるにあたり、滝沢は私と全く同じ条件で、下位者との差を20ポイントほど上回った点差で迎えた。そして、最終戦は完勝に近い形で締めくくった。

私は今期、僅か500点の差で降級ポジションにいる。
それは、降級になったのではなく、なるべくしてなったものである。
ただそれは、1年間を通しての重い500点差であることは論を待たないところではある。

私はまた一から出直し、という言葉をあまり信じてはいない。
というのは、勝つべきところを取りこぼした人間に、また一からなどというのは都合の良すぎる話だと思っているからだ。もしくはマイナスからのスタートだと思っている。

前回は自分に呆れ果てていたが、今回は不思議と悔しいという気持ちが沸いてこない。
それは、やるべくことをやらずして訪れた敗北に他ならないからである。
逆に、麻雀ほど誠実で正直なゲームは無いとさえ思っている。
そして、その麻雀に関わっていくなかで、必然とも呼ぶべき打牌をしていきたいと思う。
その分だけ勝ち負けはあるが、ともかく自分で自分自身を嫌にならないような麻雀を打っていきたいものである。

私に残された時間は、あまりにも少なすぎるのだから。

上級/第84回『~たかが500点、されど500点~』

私は、今期のA1リーグの対局をすべて終え、スタジオを出ようとしていた。
その時、白鳥翔君に出会った。
「私は今日、いかほど沈んだのかナ?」
「わずかです」
「どうもありがとう」
そう言ってスタジオのドアを閉め、独り表に出た。
―――どうしようもないナ。
私は誰に言うでもなく独り言をつぶやいていた。
なにしろ、親で四暗刻を引きアガリながらも、トータルポイントをマイナスにしてしまうなんて、
いくら条件戦の戦いだからといっても、あってはならないことである。
仲間からの食事の誘いを断った。
相手に無駄な気を使わせたくないとうこともあったが、
それよりも、一刻も早く家に帰り、今日の対局の映像を見たいという気持ちのほうが強かったからである。
私は家に入るや否やパソコンを起動させた。
大きなパソコンの画面には、何かに脅えながら麻雀を打っている自分が映っていた。
その日の昼すぎ頃、荒正義さんから電話が入った。
「近藤君には気を付けた方がいいよ。相手も死にもの狂いで向かって来るのだから…」
「わかっています。ありがとうございます」
そういって電話を切った。
私は今対局をむかえるにあたり、愚形リーチだけは取らないことを決めていた。
特に優位に立った場合、ノーガードになることこそ愚かしいことはない。
体重も1ヶ月ほどで10kgほど落とした。長時間にわたる対局は神経をすり減らし、その時に体力が無ければ、集中力持続の妨げになると考えたからである。
シミュレーションもかなりした。
それでも私は敗れ去った・・
ミスは数多くあるのだが、自戒の意味を込め読者の方々の役に立てれば幸いである。
私にとって、1回戦の勝負所は東4局だった。
東4局
  
三万四万五万四索五索二筒四筒四筒五筒六筒七筒八筒九筒  ツモ三筒  ドラ九万
捨牌 
西九索 上向き九索 上向き五索 上向き七万 上向き
私はオーソドックスと呼ぶべきテンパイ取らずの打四筒 上向きと構えた。
同巡に、古川孝次さんにもテンパイが入る。
二索二索七索七索八索八索北北北発  ポン白白白  ツモ二索
私はこの時点で、古川のテンパイをはっきりと感じ取っていた。
そして次巡、私に四索が重なり打五索 左向きのリーチ。
このリーチは、山に一筒もかなり残っていると考えられ、普段通りのリーチではあるが、結果は近藤久春さんを追い込んでしまい、古川に値千金の満貫のアガリを生ませてしまった。
条件戦ということを意識すれば、ヤミ点という選択肢もあったかもしれない。
近藤手牌
五万六万七万九万九万七索七索八索五筒七筒九筒  ポン発発発
この手牌から打七索 上向きで古川へ放銃となったのだが、
これに対して、今日の戦いはかなり厳しく思われたし、そう考えざるを得なかった。
2回戦終了時点で、私はトータルラスまで落ち込んでしまっていた。
ことに、オーラス私のリーチを受け、1回戦同様、近藤から古川への放銃は、私に暗点を落とした。
2回戦終了時
近藤▲66.0P  古川▲71.9P  ダンプ▲81.9P  前原▲99.3P
私との点差は、近藤33.3P、古川27.4P、ダンプ17.4P。
点差としてはさほどのことはないと意識していたが、私を暗い気持ちにさせたのは、自己責任による展開の悪さであった。
3回戦、私が予想した通りの展開で東場は進んだ。
その中で、わずかながらも光明が見えたことは、私を除く各者が早い巡目で1,000点のアガリを拾い始めたことであった。
これは私の主観に過ぎないが、この展開で誰かに大物手が入ることを過去何度も経験している。
そして私に、南場の親番で光り輝く神が手元に舞い降りた。
四暗刻である。
四万四万四万五索五索五索六索六索中中  暗カン牌の背白白牌の背  リーチ  ツモ中  ドラ二索
ことに感触が良かったのは、白を暗槓したときに嶺上牌から中を引き込み重ねたことだった。
このひとアガリで、条件を受ける側から突き付ける側に立場が変わったのであった。
私は普段リーチを打って、その結果がどう出ようと常に次の局の対処、少なくとも出処進退を考えながら打っている。このアガリは、相手にも大きかったように思うが私にも精神的に大きかった。
映像をご覧の方は解ると思うが、私は次局、指が震え配牌がうまく取れなかったほどである。
つまりは、私はこの大きなアガリに正直動揺してしまったのである。
言葉を変えるならば、私の心の弱さがはっきりと見て取れる場面である。
私は四暗刻をアガった次局以降、何をすべきか考え損なってしまったのである。
心の軸がブレてしまったのである。
南3局 
配牌
一万五万六万七万二索三索五筒五筒五筒八筒南発中  ツモ五索  ドラ三索
私はこの手牌から打一万 上向きと構えているが、攻めるならばどこが伸びるか解らない以上、字牌を切る手もある。
対する近藤の手牌は、
一万三万四万五万五万六万七万八索白発発中  ツモ白
次巡、私はツモ三万で打発としている。これは特に問題ないように考えている。
その発を近藤が仕掛けた。私の手元にやってきたのは、弱いツモである二索であった。
ここで私は、上家の近藤が打ち出している南を合わせ打っている。
これは条件戦であるということを考えれば、非常に中途半端な構えであったように思えてならない。
攻めるならば、この時点で打ち出す牌は南ではなく中であったように思う。
もしくは二索のツモ切り。もしくは、打五索も条件戦としては適った一打のように思える。
そして、真っ直ぐにオリに向かう。
なにしろ私の望みは、得点を重ねることよりも、早くこの半荘が収束することに他ならないからである。
ちなみに、この時点でのトータルの得点は、
前原 +40.2は+52.2  ▲99.3+52.2=▲47.1
古川 ▲0.9は ▲1.9  ▲71.9▲1.9=▲73.8
近藤 ▲18.6は▲21.6  ▲66.0▲21.6=▲87.6
ダンプ▲20.7は▲28.7  ▲81.9▲28.7=▲110.6
古川とは26.7差、近藤とは40.5差、ダンプとは63.5差なのである。
普段のリーグ戦であるならば、打南というのも麻雀的にごく普通の一打である。
ただ、条件戦ということであれば、打南は明らかな誤打といっても言い過ぎではないように思えてならない。
要は中途半端な一打だったように思える。
そういった意志の無い一打に、麻雀の女神が微笑むことは無いように思える。
次巡、近藤は待望の中をツモり小三元のテンパイが入り、私は望まずの八万をツモり、テンパイを組み打中の放銃に至った。
三万四万五万六万七万八万二索二索三索五索五筒五筒五筒中  ツモ二索  打中  ドラ四索
私は麻雀に臆病や脅えといった感情は必要だと思っている。
また同時に、大らかさといったものも必要だと思っている。
簡単に記すならば、繊細になるべき所はどこまでも淡く打つべきものだと思っているし、
大胆になるべき所では、どこまでも濃く打っていくべきものだと捉えている。
私はいくつかのタイトルを取ることができたが、終盤に差し掛かれば差し掛かるほど、
今局面のような局面では、三元役に脅えたものである。
その繊細さが、最近の私に失われているように思えてならない。
だからこそ、こうやって最下位卓で降級争いをしていると私は考えている。
私自身はっきりとは覚えていないが、こういった中途半端な、いわば気の無い一打、牌に踊らされたような一打が多かったように思える。
結果は私の放銃で終わったが、近藤の望んでいる白中は私だけではなく、全員の手牌に収まっていた。
前述したように、私は攻める姿勢を持って打南ではなく、打中とすれば少なくとも私の放銃はなかった。
このことを、たまたまの結果論と見る方もいるかもしれないが、それは断じて違う。
牌の後先、序盤の一打一打、魂を込めて打ち続ける人を麻雀プロと呼ぶべきものなのだろう。
私の対局が終わった2日後に、A2リーグの下位卓の戦いがあった。
その中、残り一戦となった時点で、オーラスの滝沢和典のオリは見事なものであった。
一万二万三万四索七索七索八索七筒七筒七筒発中中  ツモ五索
この時点で他家には誰にもテンパイが入っていなかった。
それでも、打一万 上向きと滝沢はキチンとオリに向かい、キチンとラスを取りに行った。
ラスでありながらも、牌に踊らされず流されることもなく自分の意志を貫いたのであった。
その結果、最終戦を迎えるにあたり、滝沢は私と全く同じ条件で、下位者との差を20ポイントほど上回った点差で迎えた。そして、最終戦は完勝に近い形で締めくくった。
私は今期、僅か500点の差で降級ポジションにいる。
それは、降級になったのではなく、なるべくしてなったものである。
ただそれは、1年間を通しての重い500点差であることは論を待たないところではある。
私はまた一から出直し、という言葉をあまり信じてはいない。
というのは、勝つべきところを取りこぼした人間に、また一からなどというのは都合の良すぎる話だと思っているからだ。もしくはマイナスからのスタートだと思っている。
前回は自分に呆れ果てていたが、今回は不思議と悔しいという気持ちが沸いてこない。
それは、やるべくことをやらずして訪れた敗北に他ならないからである。
逆に、麻雀ほど誠実で正直なゲームは無いとさえ思っている。
そして、その麻雀に関わっていくなかで、必然とも呼ぶべき打牌をしていきたいと思う。
その分だけ勝ち負けはあるが、ともかく自分で自分自身を嫌にならないような麻雀を打っていきたいものである。
私に残された時間は、あまりにも少なすぎるのだから。

麻雀最強戦2013 優勝は沢崎 誠!!

麻雀最強戦は、「近代麻雀」が主催するタイトル戦であり、その規模はまさに日本最大。

全国70以上の開催店と2000人を超える一般参加者、そしてプロ麻雀界混合のタイトル戦であり、今年もファイナル進出者16名が出揃った。

12/15(日)にファイナルが行われ、A卓からは、魚谷侑未 B卓からは猿川真寿 C卓からは森山茂和 D卓からは沢崎誠が勝ちあがり、決勝の椅子は、プロ連盟が独占するという結果に。

激闘を制し、見事優勝に輝いたのは、沢崎誠!!

連盟インフォメーション/麻雀最強戦2013 優勝は沢崎 誠!!

麻雀最強戦は、「近代麻雀」が主催するタイトル戦であり、その規模はまさに日本最大。
全国70以上の開催店と2000人を超える一般参加者、そしてプロ麻雀界混合のタイトル戦であり、今年もファイナル進出者16名が出揃った。
12/15(日)にファイナルが行われ、A卓からは、魚谷侑未 B卓からは猿川真寿 C卓からは森山茂和 D卓からは沢崎誠が勝ちあがり、決勝の椅子は、プロ連盟が独占するという結果に。
激闘を制し、見事優勝に輝いたのは、沢崎誠!!

麻雀格闘倶楽部特別対局イベント

「日本プロ麻雀連盟 夏目坂スタジオから生放送!! 麻雀格闘倶楽部特別対局イベント」

【会場のご案内】

2014/04/20(日) 開場:12:57 開演:13:00

実況:白河雪菜 解説:森山茂和

麻雀格闘倶楽部 頂の陣で行われた全国大会で上位の8名と、プロ雀士が生放送でバトル!
猛者達の熱い戦いを生放送でぜひ、ご覧ください。

・小島武夫(九段)・滝沢和典(七段)・佐々木寿人(四段)・ガース(四段)

・二階堂瑠美(四段)・宮内こずえ(四段)・和泉由希子(四段)・蒼井ゆりか(三段)

・麻雀格闘倶楽部 ユーザー8名

・放送ページはこちらKONAMI麻雀格闘倶楽部

連盟インフォメーション/麻雀格闘倶楽部特別対局イベント

「日本プロ麻雀連盟 夏目坂スタジオから生放送!! 麻雀格闘倶楽部特別対局イベント」
【会場のご案内】
2014/04/20(日) 開場:12:57 開演:13:00
実況:白河雪菜 解説:森山茂和
麻雀格闘倶楽部 頂の陣で行われた全国大会で上位の8名と、プロ雀士が生放送でバトル!
猛者達の熱い戦いを生放送でぜひ、ご覧ください。
・小島武夫(九段)・滝沢和典(七段)・佐々木寿人(四段)・ガース(四段)
・二階堂瑠美(四段)・宮内こずえ(四段)・和泉由希子(四段)・蒼井ゆりか(三段)
・麻雀格闘倶楽部 ユーザー8名
・放送ページはこちらKONAMI麻雀格闘倶楽部

第39期王位戦 A級決勝レポート

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システム

ベスト72からはじまるこのA級決勝。
4回戦終了後に下位24名が敗退し、ベスト48
5回戦終了後に下位12名が敗退し、ベスト36
6回戦終了後に下位8名が敗退し、ベスト28
最終7回戦に、上位15名が準決勝へと駒を進める。
現王位・二見を加えた16名での戦いとなる。

最初の4回戦は18卓にシード選手14名と前日のA級本戦上位4名が入る。
この18名は5回戦まで直接対決はない。

5回戦からは順位ごとの卓組みとなり
順位ごとの卓組とはその時点での
(1位・24位・25位・48位)
(2位・23位・26位・47位)
といったように順位合計を同じに、たすきがけのように組む。
昨日のA級本戦も同様であるが、現在の得点ポイントの開示が対戦前に義務付けられた。
これは今年から実施された事だが、相手がどれくらいのポイントが必要なのか、
また余裕があるのか、など同卓者とオープンにすることで、公平さを期す為に行われた。
もちろんその情報共有のメリットデメリットは表裏であるが少なからず意味のないアガリ等は減る。
その代わり親の連荘も増える。昨日の本戦でボーダーが下がったのはそこに起因するかもしれない。

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シード選手14名

(歴代王位)

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森山 茂和
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灘 麻太郎
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荒 正義
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滝沢 和典
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清水 香織
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ダンプ 大橋
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井出 一寛
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羽山 真生
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宮崎 和樹(協会)

(前年度決勝進出者)

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阿賀 寿直(協会)
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若林 伸一さん
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宮岡 宏樹さん

(現鳳凰位・十段位)

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瀬戸熊 直樹

(第3期グランプリMAX)

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前原 雄大

本戦

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1位通過
仲田 加南
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2位通過
渋川 難波(協会)
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3位通過
京平 遥
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4位通過
吉田 幸雄

三冠を狙う瀬戸熊の前に立ちはだかったのは望月。同期対決を制した。

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本戦1位通過の仲田の卓では、夏の最強戦全日本プロ代表決定戦決勝で惜しくも敗れた
河井の独壇場。

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仲田 加南
oui38_a_03
河井 保国

シード組で調子がいいのは阿賀。去年の決勝の再現を見るような踏み込みで、2連勝と早くも準決勝進出を決めてしまう勢い。

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インターネット麻雀日本選手権決勝の再戦、リアル麻雀での前原VS伊藤康宏さん対決は、伊藤さんが5万点近くの1人浮きのトップ。

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大野彩乃が昨日に引き続き好調。

南1局、西家・滝沢

六万七万三索三索四索四索四索六索六索七索五筒六筒東  ドラ三索

この勝負手の2シャンテン。ツモ切りが続く。そこにツモ八筒
ピンズの上は場に安く親の現物牌でもありながら安全牌の東切り。

北家の大野は

七万八万三索三索七索八索九索一筒二筒三筒五筒七筒九筒

この八筒を止められたら流局だなと思っていると4枚目の八筒を簡単に引き入れヤミテン。
すぐに満貫の出アガリ。

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4回戦終了時の敗退ボーダーは▲12.6P

二階堂瑠美,佐々木寿人,そして瀬戸熊二冠も敗退。
佐々木「また来年。」
瀬戸熊「情報の少ない相手の動きに対応してしまった。」

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二階堂 瑠美
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佐々木 寿人
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瀬戸熊 直樹

5回戦終了時の敗退ボーダーは前原雄大の▲11.0P

予選、10万点条件を親の四暗刻でクリアした池沢麻奈美もここで力尽きた。

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羽山真生 森山茂和 荒正義 などの歴代王位も敗退。
6回戦終了時の敗退ボーダーはまたしても前原雄大の+7.7P。
調子の良かった阿賀 大野は後半失速しここまで。

七回戦

1卓
(1位・猿川+147.1P 14位・手塚+42.8P 15位・浜上40.0P 28位・前原+7.7P)

猿川は6回戦で8万点トップを取り確定。現在の準決勝進出ラインに立っている浜上。
南3局、北家・浜上。

六万六万六万九万九万五索五索五索九索九索九索五筒五筒  リーチ

ツモり四暗刻のリーチ。しかし前原に5,200の放銃。
南4局、40,000点を大きく超えているため手塚はほぼ当確。

22,000点持ち西家・浜上

一筒二筒三筒五筒五筒五筒六筒西西西  ポン八筒 上向き八筒 上向き八筒 上向き  ドラ二筒

四筒七筒出アガリだと7,700。六筒だと8,000。

浜上の判断は見逃し。
29,700点の3人沈みの2着だと▲1.3Pで+38.7P
ツモれば30,000点の2着で+4Pは+44P
アガって敗退だけは避けたかったのだろう。
「その局よりも四暗刻のリーチはなかったです。」
悔しそうな浜上の姿が目に焼き付いている。2年連続準決勝進出はならなかった。

1位通過 猿川真寿  10位通過 手塚紗掬

2卓
(2位・伊藤さん+121.6P 13位・伊藤(優)+48.3P 16位・ダンプ大橋+26.4P 27位・河井+7.9P)
伊藤さん確定。ダンプは50,000点弱のトップが欲しいところ。
河井はオーラスの親番を何点持ちで迎えるか。
ダンプは途中までトップ目であったが南場の親番で、

二万三万四万五万六万八万八万二索三索四索  ポン六索 上向き六索 上向き六索 上向き  ドラ八万

そこに河井が

八万九万五索五索五索七索七索七索八索九索四筒五筒六筒  リーチ  ツモ七万

1,000・2,000。照準を合わせてしまうのではないかと思ったオーラス。
27,600点持ちの伊藤優孝。

一万二万三万三万四万五万六索六索一筒三筒四筒五筒六筒  ツモ二筒 

500・1,000で3人沈みの2着+46.9Pとして別卓の結果待ちとなったが無事通過。

2位通過 伊藤康弘さん  14位通過 伊藤優孝

3卓
(3位・安村+111.0P 12位・穴澤さん+50.0P 17位・望月+26.2P 26位・横井+10.0P)
ここも安村は確定。十段戦のベスト16に続き王位もベスト16。
横井がトップに立つものの、すでに南4局倍満は欲しいところ。
40,000点強のトップをオーラスの親望月は目指すが、ここは穴澤さんが

一索一索一索七筒八筒九筒北北北中  ポン南南南  ロン中

自力で決着。

4位通過 安村浩司 12位通過 穴澤義則さん

4卓
(4位・森下+104.3P 11位・杉浦+51.0P 同率17位・西川+26.2P 25位・村上+11.9P)
森下は確定。杉浦は親番で波を捕え安全圏へ。
残り10分西川親番。

二万三万四万三索三索四索四索四索五索四筒五筒五筒六筒  ドラ三索

この形から七筒を迷わずチー。アガリきり通過を決めた。
4卓は唯一の3名勝ち上がりとなった。

7位通過 森下剛任 8位通過 杉浦勘介 13位通過 西川貴司

村上淳「4回戦目の親の国士無双がアガれなかったのがなあ」
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5卓
(5位・坂井+95.1P 10位・京平+56.6P 19位・乙黒さん+21.9P 24位・菊池+18.1P)
坂井は侍のように斬りあいを制してここまでポイントを積み上げてきた。
7回戦目で初めて肩の力を抜いて打っているように見えた。
京平は対局終了後、人目を憚らず涙していた。

3位通過 坂井秀隆  15位通過 京平遥

6卓
(6位・近藤+87.7P 9位・安藤+68.8P 20位・伊藤+20.3P 23位・滝沢+18.7P)
実はシード選手として7回戦目まで駒を進めたのはダンプ大橋とこの滝沢和典のみ。

滝沢は6回戦目で猿川の大連荘のあおりを食らいこの位置。
最低でも50,000点のトップが欲しいところだが、四暗刻単騎のアガリ逃がし、それ以外にもアガリがあったようで万事休す。これでシード選手はゼロとなってしまった。

6位通過 安藤大貴 11位通過 近藤久春

7卓
(7位・桶本+85.8P 8位・三浦+72.4P 21位・有馬さん+20.1P 22位・菊池さん+21.3P)
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「昨年のリベンジで、今年は決勝までいきたい!」
と、大会前に意気込みを語っていた有馬さん。
昨年はB級予選からベスト16に残るという好成績を残し、今年もベスト28まで残るという奮闘ぶり。
残念ながらここで敗退。
「来年こそは頑張ります!」

5位通過 三浦智博 9位通過 桶本篤史

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二見大輔(協会)
現王位
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猿川真寿(連盟)
+139.8P
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伊藤康宏さん(一般)
+117.4P
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坂井秀隆(最高位)
+97.9P
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安村浩司(連盟)
+93.0P
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三浦智博(連盟)
+83.8P
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安藤大貴(連盟)
+83.5P
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森下剛任(連盟)
+81.5P
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杉浦勘介(連盟)
+68.5P
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桶本篤史(連盟)
+66.4P
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手塚紗掬(連盟)
+64.6P
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近藤久春(連盟)
+62.1P
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穴澤義則さん(一般)
+62.0P
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西川貴司(最高位)
+58.7P
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伊藤優考(連盟)
+46.9P
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京平遥(連盟)
+44.8P

以上の16名が11月30(土)の準決勝進出となった。

準決勝は夏目坂スタジオにて行われ、半荘5回戦を戦う。
そこで下位4名が敗退。
そして17:00から12名がポイント持ち越しで半荘1回ずつ対局し(ここからニコ生放送)

上位5名が12月1日(日)の第39期王位を決める戦いに進むことになる。

王位戦 レポート/第39期王位戦 A級決勝レポート

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システム
ベスト72からはじまるこのA級決勝。
4回戦終了後に下位24名が敗退し、ベスト48
5回戦終了後に下位12名が敗退し、ベスト36
6回戦終了後に下位8名が敗退し、ベスト28
最終7回戦に、上位15名が準決勝へと駒を進める。
現王位・二見を加えた16名での戦いとなる。
最初の4回戦は18卓にシード選手14名と前日のA級本戦上位4名が入る。
この18名は5回戦まで直接対決はない。
5回戦からは順位ごとの卓組みとなり
順位ごとの卓組とはその時点での
(1位・24位・25位・48位)
(2位・23位・26位・47位)
といったように順位合計を同じに、たすきがけのように組む。
昨日のA級本戦も同様であるが、現在の得点ポイントの開示が対戦前に義務付けられた。
これは今年から実施された事だが、相手がどれくらいのポイントが必要なのか、
また余裕があるのか、など同卓者とオープンにすることで、公平さを期す為に行われた。
もちろんその情報共有のメリットデメリットは表裏であるが少なからず意味のないアガリ等は減る。
その代わり親の連荘も増える。昨日の本戦でボーダーが下がったのはそこに起因するかもしれない。
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シード選手14名
(歴代王位)

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森山 茂和
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灘 麻太郎
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荒 正義
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滝沢 和典
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清水 香織
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ダンプ 大橋
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井出 一寛
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羽山 真生
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宮崎 和樹(協会)

(前年度決勝進出者)

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阿賀 寿直(協会)
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若林 伸一さん
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宮岡 宏樹さん

(現鳳凰位・十段位)

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瀬戸熊 直樹

(第3期グランプリMAX)

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前原 雄大
本戦

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1位通過
仲田 加南
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2位通過
渋川 難波(協会)
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3位通過
京平 遥
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4位通過
吉田 幸雄

三冠を狙う瀬戸熊の前に立ちはだかったのは望月。同期対決を制した。
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本戦1位通過の仲田の卓では、夏の最強戦全日本プロ代表決定戦決勝で惜しくも敗れた
河井の独壇場。

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仲田 加南
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河井 保国

シード組で調子がいいのは阿賀。去年の決勝の再現を見るような踏み込みで、2連勝と早くも準決勝進出を決めてしまう勢い。
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インターネット麻雀日本選手権決勝の再戦、リアル麻雀での前原VS伊藤康宏さん対決は、伊藤さんが5万点近くの1人浮きのトップ。
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大野彩乃が昨日に引き続き好調。
南1局、西家・滝沢
六万七万三索三索四索四索四索六索六索七索五筒六筒東  ドラ三索
この勝負手の2シャンテン。ツモ切りが続く。そこにツモ八筒
ピンズの上は場に安く親の現物牌でもありながら安全牌の東切り。
北家の大野は
七万八万三索三索七索八索九索一筒二筒三筒五筒七筒九筒
この八筒を止められたら流局だなと思っていると4枚目の八筒を簡単に引き入れヤミテン。
すぐに満貫の出アガリ。
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4回戦終了時の敗退ボーダーは▲12.6P
二階堂瑠美,佐々木寿人,そして瀬戸熊二冠も敗退。
佐々木「また来年。」
瀬戸熊「情報の少ない相手の動きに対応してしまった。」

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二階堂 瑠美
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佐々木 寿人
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瀬戸熊 直樹

5回戦終了時の敗退ボーダーは前原雄大の▲11.0P
予選、10万点条件を親の四暗刻でクリアした池沢麻奈美もここで力尽きた。
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羽山真生 森山茂和 荒正義 などの歴代王位も敗退。
6回戦終了時の敗退ボーダーはまたしても前原雄大の+7.7P。
調子の良かった阿賀 大野は後半失速しここまで。
七回戦
1卓
(1位・猿川+147.1P 14位・手塚+42.8P 15位・浜上40.0P 28位・前原+7.7P)
猿川は6回戦で8万点トップを取り確定。現在の準決勝進出ラインに立っている浜上。
南3局、北家・浜上。
六万六万六万九万九万五索五索五索九索九索九索五筒五筒  リーチ
ツモり四暗刻のリーチ。しかし前原に5,200の放銃。
南4局、40,000点を大きく超えているため手塚はほぼ当確。
22,000点持ち西家・浜上
一筒二筒三筒五筒五筒五筒六筒西西西  ポン八筒 上向き八筒 上向き八筒 上向き  ドラ二筒
四筒七筒出アガリだと7,700。六筒だと8,000。
浜上の判断は見逃し。
29,700点の3人沈みの2着だと▲1.3Pで+38.7P
ツモれば30,000点の2着で+4Pは+44P
アガって敗退だけは避けたかったのだろう。
「その局よりも四暗刻のリーチはなかったです。」
悔しそうな浜上の姿が目に焼き付いている。2年連続準決勝進出はならなかった。
1位通過 猿川真寿  10位通過 手塚紗掬
2卓
(2位・伊藤さん+121.6P 13位・伊藤(優)+48.3P 16位・ダンプ大橋+26.4P 27位・河井+7.9P)
伊藤さん確定。ダンプは50,000点弱のトップが欲しいところ。
河井はオーラスの親番を何点持ちで迎えるか。
ダンプは途中までトップ目であったが南場の親番で、
二万三万四万五万六万八万八万二索三索四索  ポン六索 上向き六索 上向き六索 上向き  ドラ八万
そこに河井が
八万九万五索五索五索七索七索七索八索九索四筒五筒六筒  リーチ  ツモ七万
1,000・2,000。照準を合わせてしまうのではないかと思ったオーラス。
27,600点持ちの伊藤優孝。
一万二万三万三万四万五万六索六索一筒三筒四筒五筒六筒  ツモ二筒 
500・1,000で3人沈みの2着+46.9Pとして別卓の結果待ちとなったが無事通過。
2位通過 伊藤康弘さん  14位通過 伊藤優孝
3卓
(3位・安村+111.0P 12位・穴澤さん+50.0P 17位・望月+26.2P 26位・横井+10.0P)
ここも安村は確定。十段戦のベスト16に続き王位もベスト16。
横井がトップに立つものの、すでに南4局倍満は欲しいところ。
40,000点強のトップをオーラスの親望月は目指すが、ここは穴澤さんが
一索一索一索七筒八筒九筒北北北中  ポン南南南  ロン中
自力で決着。
4位通過 安村浩司 12位通過 穴澤義則さん
4卓
(4位・森下+104.3P 11位・杉浦+51.0P 同率17位・西川+26.2P 25位・村上+11.9P)
森下は確定。杉浦は親番で波を捕え安全圏へ。
残り10分西川親番。
二万三万四万三索三索四索四索四索五索四筒五筒五筒六筒  ドラ三索
この形から七筒を迷わずチー。アガリきり通過を決めた。
4卓は唯一の3名勝ち上がりとなった。
7位通過 森下剛任 8位通過 杉浦勘介 13位通過 西川貴司
村上淳「4回戦目の親の国士無双がアガれなかったのがなあ」
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5卓
(5位・坂井+95.1P 10位・京平+56.6P 19位・乙黒さん+21.9P 24位・菊池+18.1P)
坂井は侍のように斬りあいを制してここまでポイントを積み上げてきた。
7回戦目で初めて肩の力を抜いて打っているように見えた。
京平は対局終了後、人目を憚らず涙していた。
3位通過 坂井秀隆  15位通過 京平遥
6卓
(6位・近藤+87.7P 9位・安藤+68.8P 20位・伊藤+20.3P 23位・滝沢+18.7P)
実はシード選手として7回戦目まで駒を進めたのはダンプ大橋とこの滝沢和典のみ。
滝沢は6回戦目で猿川の大連荘のあおりを食らいこの位置。
最低でも50,000点のトップが欲しいところだが、四暗刻単騎のアガリ逃がし、それ以外にもアガリがあったようで万事休す。これでシード選手はゼロとなってしまった。
6位通過 安藤大貴 11位通過 近藤久春
7卓
(7位・桶本+85.8P 8位・三浦+72.4P 21位・有馬さん+20.1P 22位・菊池さん+21.3P)
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「昨年のリベンジで、今年は決勝までいきたい!」
と、大会前に意気込みを語っていた有馬さん。
昨年はB級予選からベスト16に残るという好成績を残し、今年もベスト28まで残るという奮闘ぶり。
残念ながらここで敗退。
「来年こそは頑張ります!」
5位通過 三浦智博 9位通過 桶本篤史

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二見大輔(協会)
現王位
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猿川真寿(連盟)
+139.8P
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伊藤康宏さん(一般)
+117.4P
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坂井秀隆(最高位)
+97.9P
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安村浩司(連盟)
+93.0P
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三浦智博(連盟)
+83.8P
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安藤大貴(連盟)
+83.5P
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森下剛任(連盟)
+81.5P
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杉浦勘介(連盟)
+68.5P
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桶本篤史(連盟)
+66.4P
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手塚紗掬(連盟)
+64.6P
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近藤久春(連盟)
+62.1P
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穴澤義則さん(一般)
+62.0P
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西川貴司(最高位)
+58.7P
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伊藤優考(連盟)
+46.9P
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京平遥(連盟)
+44.8P

以上の16名が11月30(土)の準決勝進出となった。
準決勝は夏目坂スタジオにて行われ、半荘5回戦を戦う。
そこで下位4名が敗退。
そして17:00から12名がポイント持ち越しで半荘1回ずつ対局し(ここからニコ生放送)
上位5名が12月1日(日)の第39期王位を決める戦いに進むことになる。

第39期王位戦 A級本戦レポート

今年から準決勝、決勝戦が生放送で中継されることが決まっている第39期王位戦。

王位戦はプロアマ混合のオープン戦。
全国各地の予選を勝ち、場所を東京にうつしたA級予選(通過確率約25%)
その厳しい戦いを勝ち抜いた選手と、シード者を加えた216名によるA級本戦が
11/23(土)新橋の4つの会場にて行われました。
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216名の内訳は

日本プロ麻雀連盟 (以下連盟) 140名
最高位戦日本プロ麻雀協会(以下最高位) 19名
日本プロ麻雀協会(以下協会) 15名
一般参加(以下一般) 42名

シード選手は前年度の王位戦準決勝進出者、各団体タイトルホルダー招待選手
連盟のAリーガー、タイトル戦決勝進出者など。

ルールは50分打ちかけ終了の日本プロ麻雀連盟Aルール。
ルールの特徴としては、30,000点持ち、30,000点返し。
1人浮きのトップで+12P。2人、3人浮きのトップで+8P。(着順より素点が非常に大事)
3着でも30,000点を超えていればポイントはプラスになります。
一発裏ドラ、カンドラもなし。
手役、読みなどが重要視される、いわゆる競技ルールです。

A級本戦のシステムは、まず4回戦を行い、得点がプラスの選手が勝ち残り。
得点持ち越しで最終5回戦目を行い上位58名が明日のA級決勝へ駒を進めます。

目を引いたのは一般参加のマシューさん。
60,000点の大トップで好調な滑り出しでしたが、4回戦終了して▲2.1Pで惜しくも通過ならず。

十段戦を戦い終えたばかりの、小島武夫、沢崎誠、中村毅。

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小島 武夫
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沢崎 誠
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中村 毅
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古川 考次
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藤崎 智
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朝武 雅晴
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藤原 隆弘
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柴田 弘幸

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山田 浩之
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山井 弘
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勝又 健志
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白鳥 翔
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内川 幸太郎
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四柳 弘樹
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前田 直哉
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小車 祥
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井出 康平
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岡本 和也
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黒沢 咲
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魚谷 侑未
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和久津 晶
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安田 麻里菜
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優木 美智
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蒼井 ゆりか
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平岡 理恵
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中山奈々美
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内田 みのり
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王 政芳
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藤井 すみれ
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大野 彩乃
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大久保 朋美
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池沢 麻奈美
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井上 真実

他団体からは

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近藤 誠一
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張 敏賢
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石井 一馬
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佐藤 聖誠
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矢島 亨

1回戦終了後の昼食休憩中に、一般の方とプロが感想戦などをしている姿は、王位戦ならではの名物シーンの1つです。(来年版の手帳の御土産もあります)

4回戦終了時の58位ボーダーは+28.8P。ベストアマは+63.8Pの比留間 聡さん(一般)
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得点集計風景
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116名29卓にて5回戦目が行われました。

5回戦全てを終え、通過者が藤原プロから発表。
1位から順番に名前とポイントを読み上げられ、明日の要項が書かれたチケットが渡されます。
50位を過ぎたあたりからボーダーライン上の選手はポイント幅が大きくなることを祈ります。

本戦1位通過は仲田加南(連盟)。最終戦で80,000点オーバー。161.4P。
2位は渋川難波(協会)+142.6P。一発裏ドラなしのへの順応性の高さを示します。
初戦ラススタートだったものの4連勝は4位通過・吉田幸雄(連盟)

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仲田 加南
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渋川 難波
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吉田 幸雄

ベストアマは、穴沢義則さん(一般)+72.0Pで14位通過。旅行券を獲得しました。
4回戦大きなマイナスから10万点近く叩いた、猿川真寿(連盟)小川拓麻(連盟)は通過。

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穴沢 義則さん
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猿川 真寿
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小川 拓麻

小川は今年九段戦まで進んだ好調をキープしている模様。

インターネット日本選手権優勝者の伊藤泰宏さん(一般)も堂々の通過。
トップは一度だけでも安定の通過は村上淳(最高位戦)
プロクイーン決勝を控える二階堂瑠美(連盟)手塚紗掬(連盟)

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伊藤 泰宏さん
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村上 淳
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二階堂 瑠美
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手塚 紗掬

今期からAリーグに昇級した佐々木寿人(連盟)オールプラスで余裕の6位通過。
58位通過は金太賢(協会)288の25.8P
例年に比べボーダーが3ポイント程下がるという珍しい現象が起きました。

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佐々木 寿人
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金 太賢

連盟 140名中39名 通過確率は約28%
最高位 19名中5名 通過確率は約26%
協会 15名中7名 通過確率は約46%
一般 42名中7名 通過確率は約16%

明日シード選手14名を加えた72名によるA級決勝が行われます。

王位戦 レポート/第39期王位戦 A級本戦レポート

今年から準決勝、決勝戦が生放送で中継されることが決まっている第39期王位戦。
王位戦はプロアマ混合のオープン戦。
全国各地の予選を勝ち、場所を東京にうつしたA級予選(通過確率約25%)
その厳しい戦いを勝ち抜いた選手と、シード者を加えた216名によるA級本戦が
11/23(土)新橋の4つの会場にて行われました。
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216名の内訳は
日本プロ麻雀連盟 (以下連盟) 140名
最高位戦日本プロ麻雀協会(以下最高位) 19名
日本プロ麻雀協会(以下協会) 15名
一般参加(以下一般) 42名
シード選手は前年度の王位戦準決勝進出者、各団体タイトルホルダー招待選手
連盟のAリーガー、タイトル戦決勝進出者など。
ルールは50分打ちかけ終了の日本プロ麻雀連盟Aルール。
ルールの特徴としては、30,000点持ち、30,000点返し。
1人浮きのトップで+12P。2人、3人浮きのトップで+8P。(着順より素点が非常に大事)
3着でも30,000点を超えていればポイントはプラスになります。
一発裏ドラ、カンドラもなし。
手役、読みなどが重要視される、いわゆる競技ルールです。
A級本戦のシステムは、まず4回戦を行い、得点がプラスの選手が勝ち残り。
得点持ち越しで最終5回戦目を行い上位58名が明日のA級決勝へ駒を進めます。
目を引いたのは一般参加のマシューさん。
60,000点の大トップで好調な滑り出しでしたが、4回戦終了して▲2.1Pで惜しくも通過ならず。
十段戦を戦い終えたばかりの、小島武夫、沢崎誠、中村毅。

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小島 武夫
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沢崎 誠
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中村 毅
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古川 考次
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藤崎 智
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朝武 雅晴
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藤原 隆弘
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柴田 弘幸
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山田 浩之
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山井 弘
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勝又 健志
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白鳥 翔
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内川 幸太郎
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四柳 弘樹
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前田 直哉
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小車 祥
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井出 康平
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岡本 和也
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黒沢 咲
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魚谷 侑未
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和久津 晶
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安田 麻里菜
oui38_a_08
優木 美智
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蒼井 ゆりか
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平岡 理恵
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中山奈々美
oui38_a_03
内田 みのり
oui38_a_03
王 政芳
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藤井 すみれ
oui38_a_03
大野 彩乃
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大久保 朋美
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池沢 麻奈美
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井上 真実

他団体からは

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近藤 誠一
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張 敏賢
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石井 一馬
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佐藤 聖誠
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矢島 亨

1回戦終了後の昼食休憩中に、一般の方とプロが感想戦などをしている姿は、王位戦ならではの名物シーンの1つです。(来年版の手帳の御土産もあります)
4回戦終了時の58位ボーダーは+28.8P。ベストアマは+63.8Pの比留間 聡さん(一般)
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得点集計風景
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116名29卓にて5回戦目が行われました。
5回戦全てを終え、通過者が藤原プロから発表。
1位から順番に名前とポイントを読み上げられ、明日の要項が書かれたチケットが渡されます。
50位を過ぎたあたりからボーダーライン上の選手はポイント幅が大きくなることを祈ります。
本戦1位通過は仲田加南(連盟)。最終戦で80,000点オーバー。161.4P。
2位は渋川難波(協会)+142.6P。一発裏ドラなしのへの順応性の高さを示します。
初戦ラススタートだったものの4連勝は4位通過・吉田幸雄(連盟)

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仲田 加南
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渋川 難波
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吉田 幸雄

ベストアマは、穴沢義則さん(一般)+72.0Pで14位通過。旅行券を獲得しました。
4回戦大きなマイナスから10万点近く叩いた、猿川真寿(連盟)小川拓麻(連盟)は通過。

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穴沢 義則さん
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猿川 真寿
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小川 拓麻

小川は今年九段戦まで進んだ好調をキープしている模様。
インターネット日本選手権優勝者の伊藤泰宏さん(一般)も堂々の通過。
トップは一度だけでも安定の通過は村上淳(最高位戦)
プロクイーン決勝を控える二階堂瑠美(連盟)手塚紗掬(連盟)

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伊藤 泰宏さん
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村上 淳
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二階堂 瑠美
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手塚 紗掬

今期からAリーグに昇級した佐々木寿人(連盟)オールプラスで余裕の6位通過。
58位通過は金太賢(協会)288の25.8P
例年に比べボーダーが3ポイント程下がるという珍しい現象が起きました。

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佐々木 寿人
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金 太賢

連盟 140名中39名 通過確率は約28%
最高位 19名中5名 通過確率は約26%
協会 15名中7名 通過確率は約46%
一般 42名中7名 通過確率は約16%
明日シード選手14名を加えた72名によるA級決勝が行われます。