何を切る?/何を切る?fromロン2 2017年11月

このコーナーでは、オンライン麻雀「ロン2」の協力のもと、プロ雀士とロン2ユーザーの解答を、グラフを使って比較していきたいと思います。
多くのプロより、丁寧な解説をいただきましたので、みなさんの雀力アップの参考にしていただければと思います。
問題提供:「ロン2」  作成:杉浦勘介
ロン2道場ルール (一発、裏ドラ、カンドラあり、赤なし)
東1局東家

 
プロ

七索切り・・・28人
一万切り・・・2人
九万切り・・・2人
六筒切り・・・1人
 
ロン2ユーザー

七索切り・・・66.1%
一筒切り・・・14%
六筒切り・・・10.5%
九万切り・・・4.1%
一万切り・・・2.9%
三万切り・・・1.2%
九筒切り・・・1.2%
 
 
プロ解答(50音順)
 
七索切り
蒼井ゆりか
「いったんほぐして、ツモ次第で一通、ピンフ、純チャンなどの手役を追いつつ様子を見る。」
和泉由希子
「何かしらの手役を狙って。」
内川幸太郎
「ドラ2に純チャンや一通が見える絶好の配牌。全てを狙って七索切りとします。」
内田美乃里
「純チャン、一通、ピンフを見る。」
勝又健志
七索が暗刻になってのテンパイに価値は無いと考える。純チャンや一通も見つつ柔軟に。」
近藤久春
「純チャンと一通の両にらみ。」
紺野真太郎
「チャンタ、一通を見て。他に切るものが見当たらない気が・・・」
斉藤理絵
「純チャンを見つつ、ドラドラピンフでも良い。」
佐々木寿人
「手役派としては、落とせないものがあるから。」
沢崎誠
「ドラが一筒でなくとも七索切り。純チャンを見る。」
白鳥翔
「一発裏有りとはいえ、1巡目なら積極的に2翻以上の手役を狙っていきたい。純チャン、一通を見て打つ。鳴いて満貫テンパイなどの仕掛けも利く。」
瀬戸熊直樹
「純チャン、ピンズ一通、またはピンズ一色を想定します。」
高宮まり
「七対子はあまり見ない。チャンタや一通などを見つつ。」
滝沢和典
「一通or純チャン狙い。シャンテン数は無視。」
ダンプ大橋
「ドラはもったいないし、トイツを1つほぐします。九万じゃないのは手役を見て。」
ともたけ雅晴
「東1局の配牌なので、自分の手がどこまで伸びるのか見てみたい。ドラが2枚あるので、早くテンパイをしたいとあせると大物手を逃すかもしれないので、純チャンやピンズの一通を見る。」
童瞳
「チャンタ、一通を天秤に。」
二階堂亜樹
「トイツ手は見ずに、純チャン、一通想定で。」
仁平宣明
「配牌だし柔らかく構える。全ての役の可能性を残す。」
HIRO柴田
「先は長いので。」
藤崎智
「他の選択が見当たらないです。」
藤島健二郎
「ドラ2、一通、純チャン全て見る。」
藤原隆弘
「純チャンと一通の天秤。」
麓征生
「純チャンを本線に考え、次にピンズの一通を考えます。」
古橋崇志
「純チャンかピンズの一色を狙って七索を1枚外す。」
前田直哉
「いろんな可能性を消さないために、七索をほぐす。」
美波智子
「純チャンやピンズの一通の可能性を残す。」
山田浩之
「純チャン、一通。まだ天秤をかけるために、1枚七索を浮かせる。」
 
 
一万切り
朝霧千裕
「ドラを2枚使い切れる七対子と、メンツ手でピンズの伸びに期待して両天秤の打一万。」
古川孝次
「目指すはチンイツであるが、次ツモでトイツになったら七対子ドラ2とチンイツの両天秤を計りながらツモに聞く。」
 
 
九万切り
稲岡ミカ
「トイツ3組のため、どこかをほぐしたい。マンズ一万三万は形が弱く不安定。横の伸びはピンズ、ソーズに求め、九万をトイツ落としして、他の部分を雀頭にしていきたい。」
猿川真寿
「親番でドラ2なので、一番広く受ける。」
 
 
六筒切り
林俊宏
「1シャンテンに取る。九万 七索が暗刻になった場合は早い巡目ならリーチを打つ可能性有り。一筒四筒引きなら打七索。ツモ二万なら、七索を外すことも考える。」

巣鴨本部道場 10月度プロアマオープン大会成績表(最終成績)

WRCルール部門(連続16戦)

順位 名前 成績 道場ポイント
1 野上陽子 297.2 400
2 西角健二 290.3 300
3 斎藤桂史 279.7 250
4 青木保則 266.3 200
5 船木伸一 248.3 190
6 厚谷昇汰 233.7 180
7 住吉聡 221.6 170
8 くまお 218.5 160
9 篠田拓郎 200.6 150
10 塚田悠介 187.1 140
11 三日月 172.6 120
12 中村 171.6 119
13 りっくん 169.9 118
14 厚地 168.5 117
15 藤原隆弘 164.2 116
16 ケンタ 153.5 115
17 菊原真人 149.0 114
18 カズ 126.6 113
19 木暮欽一 114.5 112
20 宮田良昭 103.4 111
21 小林泰士 99.4 101
22 西野徹 97.0 100
23 わっしー 85.6 99
24 シマカタ 82.0 98
25 小林大地 75.1 97
26 松井直文 70.8 96
27 太田優介 70.2 95
28 山本修平 65.6 94
29 米本周平 64.4 93
30 金丸大地 36.4 92
31 ミヤ 32.7 87
32 トロ姐エ 27.9 86
33 佐藤好子 26.8 85
34 客野直 13.1 84
35 石橋和也 6.2 83
36 金山 ▲ 22.2 82
37 鈴木 久 ▲ 35.7 81
38 杉本 ▲ 36.5 80
39 小林愛佳 ▲ 39.1 79
40 太田久雄 ▲ 43.5 78
41 福田信司 ▲ 54.9 73
42 有田将之 ▲ 64.6 72
43 佐藤妙子 ▲ 64.6 71
44 奥田裕貴 ▲ 101.4 70
45 小笠原和彦 ▲ 102.2 69
46 野澤淳 ▲ 166.3 68
47 まみ ▲ 206.6 67
48 出口優 ▲ 228.6 66

 

 

公式ルール(連続8戦)

順位 名前 成績 道場ポイント
1 菊原真人 149.1 100.00
2 シマカタ 116.6 75.00
3 客野直 89.6 62.50
4 毘沙門 88.5 50.00
5 福田佳佑 87.2 47.50
6 小林大地 80.8 45.00
7 長田裕志 76.1 42.50
8 中谷あずさ 75.1 40.00
9 清原継光 73.5 37.50
10 槙島重文 70.1 35.00
11 ミヤ 68.0 30.00
12 白石大雅 66.2 29.75
13 田中哲也 61.4 29.50
14 山本修平 61.1 29.25
15 ケンタ 59.3 29.00
16 カワカミ 58.6 28.75
17 江田源太郎 57.0 28.50
18 鈴木 久 55.2 28.25
19 半沢優一 49.7 28.00
20 植村和彦 46.1 27.75
21 青木保則 43.4 25.25
22 小寺淳一 43.2 25.00
23 有田将之 38.1 24.75
24 橋場美恵子 37.7 24.50
25 西野徹 37.3 24.25
26 小林泰士 36.4 24.00
27 さきよー 36.1 23.75
28 赤岩由美子 29.7 23.50
29 有我恵 29.0 23.25
30 金丸大地 25.5 23.00
31 石橋和也 24.2 21.75
32 楢崎成方 20.1 21.50
33 なーこ 18.0 21.25
34 厚地 14.6 21.00
35 ひろし 6.0 20.75
36 佐藤やすし 1.9 20.50
37 小林正和 ▲ 8.0 20.25
38 HIRO柴田 ▲ 11.7 20.00
39 小嶋博文 ▲ 19.7 19.75
40 市川義昭 ▲ 32.6 19.50
41 小林愛佳 ▲ 33.1 18.25
42 がぼがぼ ▲ 35.0 18.00
43 冨田久志 ▲ 40.3 17.75
44 小笠原和彦 ▲ 73.3 17.50
45 佐藤好子 ▲ 84.5 17.25

 

 

道場ポイントランキング

順位 名前 9月 10月 11月 12月 1月
1 青木保則 417.50 225.25       642.75
2 野上陽子 115.00 400.00       515.00
3 西角健二 101.00 300.00       401.00
4 篠田拓郎 230.00 150.00       380.00
5 小林泰士 250.00 125.00       375.00
6 斎藤桂史 98.00 250.00       348.00
7 ミヤ 213.00 117.00       330.00
8 りっくん 190.00 118.00       308.00
9 水谷学 300.00         300.00
10 太田優介 187.50 95.00       282.50
11 木暮欽一 170.00 112.00       282.00
12 小林大地 136.50 142.00       278.50
13 山本修平 149.50 123.25       272.75
14 清原継光 222.50 37.50       260.00
15 厚地 119.00 138.00       257.00
16 三日月 135.25 120.00       255.25
17 石橋和也 140.00 104.75       244.75
18 中村 117.00 119.00       236.00
19 塚田悠介 92.00 140.00       232.00
20 金丸大地 114.75 115.00       229.75
21 菊原真人   214.00       214.00
22 藤原隆弘 84.00 116.00       200.00
23 松井直文 101.00 96.00       197.00
24 小笠原和彦 106.75 86.50       193.25
25 船木伸一   190.00       190.00
26 矢吹公伸 180.00         180.00
27 厚谷昇汰   180.00       180.00
28 シマカタ   173.00       173.00
29 西野徹 47.50 124.25       171.75
30 住吉聡   170.00       170.00
31 仁科昇平 168.00         168.00
32 ケンタ 23.25 144.00       167.25
33 くまお   160.00       160.00
34 客野直   146.50       146.50
35 野瀬守康 140.75         140.75
36 松田史生 137.00         137.00
37 佐藤好子 25.00 102.25       127.25
38 キジョンネルソン 124.00         124.00
39 森山茂和 116.00         116.00
40 有田将之 17.75 96.75       114.50
41 奈良圭純 114.00         114.00
42 カズ   113.00       113.00
43 宮田良昭   111.00       111.00
44 鈴木 久   109.25       109.25
45 佐々木央 100.00         100.00
46 稲波崇 99.00         99.00
47 わっしー   99.00       99.00
48 福田信司 25.25 73.00       98.25
49 小林愛佳   97.25       97.25
50 米本周平   93.00       93.00
51 安藤翔 87.00         87.00
52 トロ姐エ   86.00       86.00
53 田上周 85.00         85.00
54 中谷あずさ 45.00 40.00       85.00
55 金山   85.00       85.00
56 宮本一輝 83.00         83.00
57 杉本   80.00       80.00
58 太田久雄   78.00       78.00
59 藤井淳 75.00         75.00
60 佐藤妙子   71.00       71.00
61 奥田裕貴   70.00       70.00
62 福田佳佑 21.00 47.50       68.50
63 野澤淳   68.00       68.00
64 まみ   67.00       67.00
65 出口優   66.00       66.00
66 小寺淳一 35.00 25.00       60.00
67 田中哲也 29.75 29.50       59.25
68 半沢優一 23.00 28.00       51.00
69 毘沙門   50.00       50.00
70 有我恵 21.75 23.25       45.00
71 小林正和 24.50 20.25       44.75
72 植村和彦 16.75 27.75       44.50
73 佐藤やすし 23.50 20.50       44.00
74 長田裕志   42.50       42.50
75 赤岩由美子 16.00 23.50       39.50
76 なーこ 14.75 21.25       36.00
77 槙島重文   35.00       35.00
78 冨田久志 16.50 17.75       34.25
79 小嶋博文 13.25 19.75       33.00
80 白石大雅   29.75       29.75
81 大浦隆行 29.25         29.25
82 カワカミ   28.75       28.75
83 筒井克晶 28.50         28.50
84 江田源太郎   28.50       28.50
85 小島正嗣 28.25         28.25
86 ざるうどん 27.75         27.75
87 箕島英司 24.75         24.75
88 橋場美恵子   24.50       24.50
89 さきよー   23.75       23.75
90 山田亮 21.50         21.50
91 楢崎成方   21.50       21.50
92 早川創 21.25         21.25
93 岩沢和利 20.75         20.75
94 ひろし   20.75       20.75
95 木本一郎 20.50         20.50
96 西部健寛 20.25         20.25
97 瀬戸熊直樹 20.00         20.00
98 HIRO柴田   20.00       20.00
99 レッドアロー 19.50         19.50
100 市川義昭   19.50       19.50
101 太田智子 18.25         18.25
102 つっきー 18.00         18.00
103 がぼがぼ   18.00       18.00
104 まつもっつ 17.25         17.25
105 樋口徹 17.00         17.00
106 増田光俊 16.25         16.25
107 伴正治 15.25         15.25
108 アサノユウガ 14.50         14.50
109 松岡光成 14.25         14.25
110 尾澤大河 14.00         14.00
111 中島正教 13.50         13.50
112 桑原俊之 13.00         13.00
113 八木寛大 12.25         12.25
114 市川幹人 12.00         12.00

成績表/巣鴨本部道場 10月度プロアマオープン大会成績表(最終成績)

WRCルール部門(連続16戦)

順位 名前 成績 道場ポイント
1 野上陽子 297.2 400
2 西角健二 290.3 300
3 斎藤桂史 279.7 250
4 青木保則 266.3 200
5 船木伸一 248.3 190
6 厚谷昇汰 233.7 180
7 住吉聡 221.6 170
8 くまお 218.5 160
9 篠田拓郎 200.6 150
10 塚田悠介 187.1 140
11 三日月 172.6 120
12 中村 171.6 119
13 りっくん 169.9 118
14 厚地 168.5 117
15 藤原隆弘 164.2 116
16 ケンタ 153.5 115
17 菊原真人 149.0 114
18 カズ 126.6 113
19 木暮欽一 114.5 112
20 宮田良昭 103.4 111
21 小林泰士 99.4 101
22 西野徹 97.0 100
23 わっしー 85.6 99
24 シマカタ 82.0 98
25 小林大地 75.1 97
26 松井直文 70.8 96
27 太田優介 70.2 95
28 山本修平 65.6 94
29 米本周平 64.4 93
30 金丸大地 36.4 92
31 ミヤ 32.7 87
32 トロ姐エ 27.9 86
33 佐藤好子 26.8 85
34 客野直 13.1 84
35 石橋和也 6.2 83
36 金山 ▲ 22.2 82
37 鈴木 久 ▲ 35.7 81
38 杉本 ▲ 36.5 80
39 小林愛佳 ▲ 39.1 79
40 太田久雄 ▲ 43.5 78
41 福田信司 ▲ 54.9 73
42 有田将之 ▲ 64.6 72
43 佐藤妙子 ▲ 64.6 71
44 奥田裕貴 ▲ 101.4 70
45 小笠原和彦 ▲ 102.2 69
46 野澤淳 ▲ 166.3 68
47 まみ ▲ 206.6 67
48 出口優 ▲ 228.6 66

 
 
公式ルール(連続8戦)

順位 名前 成績 道場ポイント
1 菊原真人 149.1 100.00
2 シマカタ 116.6 75.00
3 客野直 89.6 62.50
4 毘沙門 88.5 50.00
5 福田佳佑 87.2 47.50
6 小林大地 80.8 45.00
7 長田裕志 76.1 42.50
8 中谷あずさ 75.1 40.00
9 清原継光 73.5 37.50
10 槙島重文 70.1 35.00
11 ミヤ 68.0 30.00
12 白石大雅 66.2 29.75
13 田中哲也 61.4 29.50
14 山本修平 61.1 29.25
15 ケンタ 59.3 29.00
16 カワカミ 58.6 28.75
17 江田源太郎 57.0 28.50
18 鈴木 久 55.2 28.25
19 半沢優一 49.7 28.00
20 植村和彦 46.1 27.75
21 青木保則 43.4 25.25
22 小寺淳一 43.2 25.00
23 有田将之 38.1 24.75
24 橋場美恵子 37.7 24.50
25 西野徹 37.3 24.25
26 小林泰士 36.4 24.00
27 さきよー 36.1 23.75
28 赤岩由美子 29.7 23.50
29 有我恵 29.0 23.25
30 金丸大地 25.5 23.00
31 石橋和也 24.2 21.75
32 楢崎成方 20.1 21.50
33 なーこ 18.0 21.25
34 厚地 14.6 21.00
35 ひろし 6.0 20.75
36 佐藤やすし 1.9 20.50
37 小林正和 ▲ 8.0 20.25
38 HIRO柴田 ▲ 11.7 20.00
39 小嶋博文 ▲ 19.7 19.75
40 市川義昭 ▲ 32.6 19.50
41 小林愛佳 ▲ 33.1 18.25
42 がぼがぼ ▲ 35.0 18.00
43 冨田久志 ▲ 40.3 17.75
44 小笠原和彦 ▲ 73.3 17.50
45 佐藤好子 ▲ 84.5 17.25

 
 
道場ポイントランキング

順位 名前 9月 10月 11月 12月 1月
1 青木保則 417.50 225.25       642.75
2 野上陽子 115.00 400.00       515.00
3 西角健二 101.00 300.00       401.00
4 篠田拓郎 230.00 150.00       380.00
5 小林泰士 250.00 125.00       375.00
6 斎藤桂史 98.00 250.00       348.00
7 ミヤ 213.00 117.00       330.00
8 りっくん 190.00 118.00       308.00
9 水谷学 300.00         300.00
10 太田優介 187.50 95.00       282.50
11 木暮欽一 170.00 112.00       282.00
12 小林大地 136.50 142.00       278.50
13 山本修平 149.50 123.25       272.75
14 清原継光 222.50 37.50       260.00
15 厚地 119.00 138.00       257.00
16 三日月 135.25 120.00       255.25
17 石橋和也 140.00 104.75       244.75
18 中村 117.00 119.00       236.00
19 塚田悠介 92.00 140.00       232.00
20 金丸大地 114.75 115.00       229.75
21 菊原真人   214.00       214.00
22 藤原隆弘 84.00 116.00       200.00
23 松井直文 101.00 96.00       197.00
24 小笠原和彦 106.75 86.50       193.25
25 船木伸一   190.00       190.00
26 矢吹公伸 180.00         180.00
27 厚谷昇汰   180.00       180.00
28 シマカタ   173.00       173.00
29 西野徹 47.50 124.25       171.75
30 住吉聡   170.00       170.00
31 仁科昇平 168.00         168.00
32 ケンタ 23.25 144.00       167.25
33 くまお   160.00       160.00
34 客野直   146.50       146.50
35 野瀬守康 140.75         140.75
36 松田史生 137.00         137.00
37 佐藤好子 25.00 102.25       127.25
38 キジョンネルソン 124.00         124.00
39 森山茂和 116.00         116.00
40 有田将之 17.75 96.75       114.50
41 奈良圭純 114.00         114.00
42 カズ   113.00       113.00
43 宮田良昭   111.00       111.00
44 鈴木 久   109.25       109.25
45 佐々木央 100.00         100.00
46 稲波崇 99.00         99.00
47 わっしー   99.00       99.00
48 福田信司 25.25 73.00       98.25
49 小林愛佳   97.25       97.25
50 米本周平   93.00       93.00
51 安藤翔 87.00         87.00
52 トロ姐エ   86.00       86.00
53 田上周 85.00         85.00
54 中谷あずさ 45.00 40.00       85.00
55 金山   85.00       85.00
56 宮本一輝 83.00         83.00
57 杉本   80.00       80.00
58 太田久雄   78.00       78.00
59 藤井淳 75.00         75.00
60 佐藤妙子   71.00       71.00
61 奥田裕貴   70.00       70.00
62 福田佳佑 21.00 47.50       68.50
63 野澤淳   68.00       68.00
64 まみ   67.00       67.00
65 出口優   66.00       66.00
66 小寺淳一 35.00 25.00       60.00
67 田中哲也 29.75 29.50       59.25
68 半沢優一 23.00 28.00       51.00
69 毘沙門   50.00       50.00
70 有我恵 21.75 23.25       45.00
71 小林正和 24.50 20.25       44.75
72 植村和彦 16.75 27.75       44.50
73 佐藤やすし 23.50 20.50       44.00
74 長田裕志   42.50       42.50
75 赤岩由美子 16.00 23.50       39.50
76 なーこ 14.75 21.25       36.00
77 槙島重文   35.00       35.00
78 冨田久志 16.50 17.75       34.25
79 小嶋博文 13.25 19.75       33.00
80 白石大雅   29.75       29.75
81 大浦隆行 29.25         29.25
82 カワカミ   28.75       28.75
83 筒井克晶 28.50         28.50
84 江田源太郎   28.50       28.50
85 小島正嗣 28.25         28.25
86 ざるうどん 27.75         27.75
87 箕島英司 24.75         24.75
88 橋場美恵子   24.50       24.50
89 さきよー   23.75       23.75
90 山田亮 21.50         21.50
91 楢崎成方   21.50       21.50
92 早川創 21.25         21.25
93 岩沢和利 20.75         20.75
94 ひろし   20.75       20.75
95 木本一郎 20.50         20.50
96 西部健寛 20.25         20.25
97 瀬戸熊直樹 20.00         20.00
98 HIRO柴田   20.00       20.00
99 レッドアロー 19.50         19.50
100 市川義昭   19.50       19.50
101 太田智子 18.25         18.25
102 つっきー 18.00         18.00
103 がぼがぼ   18.00       18.00
104 まつもっつ 17.25         17.25
105 樋口徹 17.00         17.00
106 増田光俊 16.25         16.25
107 伴正治 15.25         15.25
108 アサノユウガ 14.50         14.50
109 松岡光成 14.25         14.25
110 尾澤大河 14.00         14.00
111 中島正教 13.50         13.50
112 桑原俊之 13.00         13.00
113 八木寛大 12.25         12.25
114 市川幹人 12.00         12.00

第17期北陸リーグ 第2節レポート

大型の台風が列島を直撃した10月の22日。雨風吹き荒ぶ富山市において17期北陸リーグ第2節の幕が切って落とされた。
開幕の第1節はまさに団子状態。虎視眈々と抜け出す機会を窺う面々が互いに探り合い、抑えあった感のある前節だけに、今回は結果を伴わせたいところだろう。

ポイントを着実に伸ばし首位を固めたかに見えた小泉さんを抑え、一挙9人抜きで首位に躍り出たのが北陸リーグの強豪アマ・平澤さん。
同卓した志多木、成田の両プロを向こうに回して①①②①の完勝劇。「ツイていました」と謙虚に述べた反面、「もう少しポイントを叩けたかもしれない」と語る貪欲さは、叩きどころを心得た優勝経験者のそれであろうか。
「ポイントに余裕ができて戦い方の幅が広がる。しばらく決勝に残っていないので残りたい」とのこと。2位の小泉さん共々、崩すのは容易ではない面々が上位を抑えた雰囲気がある。

ただ、その平澤さんをして「上手くやられた感がある」と評された志多木も着実にポイントを伸ばしている。前期は僅差で決勝を逃しているだけに、再度のチャレンジに燃えているようだ。若手プロらしからぬ老練な立ち回りで、決勝の椅子目指しての好位置・今期注目のプロの1人である。

下位組からポイントをフラットにしてきたのは光岡さんと山元さん。共に実力充分の2名が早々にスタートラインに戻ってきたか。
お2人に話を伺ったが、「失点を最小限に抑え、ワンチャンスをものにした」と全く同じ事を述べている。共に今期は本調子から遠く、苦しい立ち上がりを強いられたが、その状況下での修正力は流石の一言である。勿論この両名・フラット程度で終わるつもりは毛頭無いようだ。次節の再ダッシュに要警戒、だろう。

前田、安城の両プロは奮起に期待。プロたるもの、例え負けても「流石プロだな」と思わせる麻雀でなくてはならない。これは私荒谷の尊敬する一人である中部本部長・木村東平先生から戴いた言葉である。スコアでの巻き返しは勿論だが、それ以上に同卓者に「これが私です」という麻雀を見せてやってほしい。この場を借りての先輩からの助言としたい。

かくいう私も今回は小マイナス。スコアだけ見れば不完全燃焼も、この日は50超のマイナスを覚悟する態勢の悪さ。④③④と沈み続け、通常であれば委縮するところだが「これが私の雀風だ」と最後まで打撃を貫き、4回戦目は意地のトップでどうにか傷口は小さく出来たようだ。今期も最後まで怯むことなく打撃の雀風を全うすることが、私は木村本部長より戴いた言葉の体現であるとともに、同卓する全ての方々への敬意だと思っている。

残り3節。勿論、当確者も脱落者も語るには早すぎる。
椅子は4つ・狙うは34名の挑戦者達。意地と意地のぶつかり合いが来月も繰り広げられる事だろう。

北陸リーグ レポート/第17期北陸リーグ 第2節レポート

大型の台風が列島を直撃した10月の22日。雨風吹き荒ぶ富山市において17期北陸リーグ第2節の幕が切って落とされた。
開幕の第1節はまさに団子状態。虎視眈々と抜け出す機会を窺う面々が互いに探り合い、抑えあった感のある前節だけに、今回は結果を伴わせたいところだろう。
ポイントを着実に伸ばし首位を固めたかに見えた小泉さんを抑え、一挙9人抜きで首位に躍り出たのが北陸リーグの強豪アマ・平澤さん。
同卓した志多木、成田の両プロを向こうに回して①①②①の完勝劇。「ツイていました」と謙虚に述べた反面、「もう少しポイントを叩けたかもしれない」と語る貪欲さは、叩きどころを心得た優勝経験者のそれであろうか。
「ポイントに余裕ができて戦い方の幅が広がる。しばらく決勝に残っていないので残りたい」とのこと。2位の小泉さん共々、崩すのは容易ではない面々が上位を抑えた雰囲気がある。
ただ、その平澤さんをして「上手くやられた感がある」と評された志多木も着実にポイントを伸ばしている。前期は僅差で決勝を逃しているだけに、再度のチャレンジに燃えているようだ。若手プロらしからぬ老練な立ち回りで、決勝の椅子目指しての好位置・今期注目のプロの1人である。
下位組からポイントをフラットにしてきたのは光岡さんと山元さん。共に実力充分の2名が早々にスタートラインに戻ってきたか。
お2人に話を伺ったが、「失点を最小限に抑え、ワンチャンスをものにした」と全く同じ事を述べている。共に今期は本調子から遠く、苦しい立ち上がりを強いられたが、その状況下での修正力は流石の一言である。勿論この両名・フラット程度で終わるつもりは毛頭無いようだ。次節の再ダッシュに要警戒、だろう。
前田、安城の両プロは奮起に期待。プロたるもの、例え負けても「流石プロだな」と思わせる麻雀でなくてはならない。これは私荒谷の尊敬する一人である中部本部長・木村東平先生から戴いた言葉である。スコアでの巻き返しは勿論だが、それ以上に同卓者に「これが私です」という麻雀を見せてやってほしい。この場を借りての先輩からの助言としたい。
かくいう私も今回は小マイナス。スコアだけ見れば不完全燃焼も、この日は50超のマイナスを覚悟する態勢の悪さ。④③④と沈み続け、通常であれば委縮するところだが「これが私の雀風だ」と最後まで打撃を貫き、4回戦目は意地のトップでどうにか傷口は小さく出来たようだ。今期も最後まで怯むことなく打撃の雀風を全うすることが、私は木村本部長より戴いた言葉の体現であるとともに、同卓する全ての方々への敬意だと思っている。
残り3節。勿論、当確者も脱落者も語るには早すぎる。
椅子は4つ・狙うは34名の挑戦者達。意地と意地のぶつかり合いが来月も繰り広げられる事だろう。

第15期プロクイーン決定戦初日観戦記 白鳥 翔

女流プロならば誰もが欲しいであろうビッグタイトル「プロクイーン」。
今年も戦いの火蓋が切って落とされた。
決勝戦はWRCルール(一発、裏ドラあり、順位点5,000点-15,000点オカなし)で、決勝に辿り着いた4名+ディフェンディングチャンピオンの5名で争われ、1人ずつ抜け番で2周り、計10回戦を戦いその時点でのトータル最下位の者はその場で敗退、残った4名でポイントを持ち越し更に2回戦行い、トータルトップの者が優勝となる。
最初の5回戦までの抜け番だが、予備抽選を行い1番を引いた者から抜け番となる回を選ぶことができる。プロクイーンは4回戦×3日間の戦い。抜け番選択にもそれぞれのカラーが出そうだ。

まずは選手の紹介から。
100

宮内こずえ 18期生 女流桜花Aリーグ
現プロクイーン。女流桜花と共に二冠に輝くという偉業を成し遂げるも、桜花の防衛戦では仲田の前に敗れる。ここの冠も失う訳にはいかないと気合い十分だろう。

 

 

100

清水香織 13期生 女流桜花Aリーグ
女流初のG1タイトルとなる27期王位獲得の言わずとしれた実力者。プロクイーン、女流桜花も手にしたことのある清水がまた決勝の舞台に帰ってきた。

 

 

100

魚谷侑未 25期生 女流桜花Aリーグ
第6期、7期と女流桜花連覇から数々のテレビマッチでも優勝を果たす。意外にもプロクイーンは初決勝。

 

 

100

西嶋ゆかり 28期生 女流桜花Cリーグ
昨年のプロクイーン決勝で宮内に敗れた西嶋が、今度こそはの思いで決勝に戻ってきた。2年連続の決勝とはいえ、決勝に残った5名の中で圧倒的に舞台慣れしていないと思うが、どうなるだろうか。

 

 

100

山脇千文美 29期生 女流桜花Bリーグ
昨年はベスト16で敗退してしまったが、今期は悲願の決勝の舞台へ。獲得タイトルこそないものの、他の対局やタイトル戦等惜しいところまで駒を進めていることが多く、近年活躍が目立つ女流の1人である。

抜け番選択の権利を得た順は山脇、清水、宮内、魚谷、西嶋の順。山脇は4回戦目、清水は1回戦目、宮内は5回戦目、魚谷は2回戦目、選択権のない西嶋は自動的に3回戦目の抜け番となった。

 

1回戦 起家から 西嶋 山脇 魚谷 宮内

開局の親の西嶋、ファーストテンパイは5巡目。

 

100

 

迷う事なく二万単騎の即リーチを選択。四万七万が1枚ずつ見えているから即リーチだったのか、四万七万が1枚も見えていなかったらどうしたか、それは分からないが西嶋はこの選択がすっとできるようにこの決勝までの期間準備してきた、と思わされるリーチだった。準備と記したが技術的なものという意味ではなく精神的にというもの。これが出来ているかいないかでは、舞台が大きければ大きい程違いが出る。
宮内が躱しのピンフテンパイをいれるも力強く二万を引き寄せた西嶋。裏ドラはなかったが大きな3,200オールだ。

東2局にも西嶋

四万五万六万六万七万八万五索三筒四筒四筒五筒白白  ツモ六筒  ドラ西

二筒の3枚切れを見て打四筒のテンパイトラズ。次巡に白を引くとピンズの場況がいいことから三筒六筒のノベタンでリーチ。
これを1シャンテンの宮内から一発で捉えて、裏が1枚乗り満貫のアガリ。今局は一転冷静さも見える素晴らしい入りだ。

南1局

 

100

 

南家の山脇、数少ないチャンスをものにしようとここから柔らかくドラドラのテンパイを外す打七万。次巡に七筒を引き入れリーチ!
山に6枚の満貫リーチ。追いつきそうな人もいない・・・後は山脇がツモるかどうかの勝負かと見ていたが結果は、

 

100

 

見事に押し切った西嶋のアガリ。
その後は魚谷が素晴らしい満貫を2回決めるも、西嶋には届かず。山脇も宮内のドラポンに対しハイリスクだが勝負と出てきっちりアガリ最小限の失点で抑えた。

1回戦終了
西嶋+28.5P 魚谷+17.4P 山脇▲9.8P 宮内▲36.1P (抜け番、清水)

 

2回戦 起家から 清水 宮内 山脇 西嶋

ここから清水が登場。

まずは宮内がタンヤオ、ツモの500・1,000からスタート。

三万四万五万六万六万八索八索三筒四筒五筒六筒七筒八筒  ツモ八索

1回戦にラスを引いたからといって焦ることもない、自分のフォームで戦っている。
しかし東2局の親番でソーズのホンイツで仕掛けた山脇がソーズも字牌も余る事なく満貫テンパイ。これに宮内が捕まってしまった。これは宮内が不運としか言いようがないが、この局に関してはツイテいた山脇が次局の親番、チャンスを逃さなかった。

 

100

 

ターツが足りているからと、多くの人が二索を打ちそうなこの場面山脇は発を打った。次巡ツモ三索でターツオーバーに。
ターツがたくさんあると迷うからよくない、とたまに耳にするがそんなことはないだろう。ターツオーバーは迷う形などではなくターツが選択「できる」状態のこと。相手が重なる前や鳴きづらい形になる前に役牌を打ちたいとの気持ちもあったのだろうが、ここからうまくピンズターツを処理し、最速の六索九索テンパイでリーチ。ピンズのホンイツテンパイの清水から九索を捕え12,000の加点に成功した。
次局は状況判断が的確なピンフのみをヤミテンにしてアガると、次は2件リーチを受けての3フーロで1,000は1,200オール。2回戦目にして山脇の良さでもあるフットワークの軽いアガリがでてきた。
しかし待ったをかけたのはベテラン2人。まずは宮内がホンイツで1,600・3,200をアガると圧巻はこの清水の3,000・6,000。

 

100

 

ここまで明らかな劣勢でどこからでも溢れそうな一万を拾いにいかず真っ向勝負のリーチ宣言。
見事にツモアガってみせた。
「入り目はラス牌の九索。だったらこの手は満貫じゃないんですよ」
対局終了後にそう語った清水に憧れの様な感情を抱かずにはいられなかった。

この後は山脇が局を進めていく展開に。2着をなんとか宮内が守りきり2回戦が終了した。

2回戦結果
山脇+41.9P 宮内+3.0P 清水▲17.1P 西嶋▲27.8P

2回戦終了時
山脇+32.1P 魚谷+17.4P 西嶋+0.7P 清水▲17.1P 宮内▲33.1P

 

3回戦 起家から 魚谷 宮内 山脇 清水

宮内、清水が苦しい。ミスをしている、という訳ではないが山脇と魚谷の躱しと覚悟の一打が2人の手を潰しているといった印象。

 

100

 

マンズのホンイツであろう親の清水に対してこのドラをどうするか。無難に行くなら五索切りもあるこの局面。ドラを打ったとしてもヤミテンか?発をそのままツモっても満貫あるし・・・と考えそうな所。魚谷は七万を横にスッと置いてリーチ宣言。
結果、清水から五索の出アガリで清水の親を潰す。リスクは承知。こうやって勝ってきたんだという魚谷の声が聞こえた気がした。
清水は躱し手も随所に入れ、巧さも見せるが本手はきっちり捌かれるかぶつけられて負けるというパターンに。
この回本手を実らせたのはまたも山脇で連勝。宮内は手にならない厳しい時間が続く。

3回戦結果
山脇+38.7P 魚谷+6.9P 清水▲17.5P 宮内▲28.1P

3回戦終了時
山脇+70.8P 魚谷+24.3P 西嶋+0.7P 清水▲34.6P 宮内▲61.2P

 

4回戦 起家から 宮内 西嶋 清水 魚谷

初日の最終戦。長い戦いとはいえここで3分の1が終わる。宮内としては少しでもポイントを戻しておきたいところか。
東1局、清水が仕掛けて3,900テンパイも終盤に魚谷がタンピンドラ1で追い付きリーチ。清水が勝負に出て一発放銃で裏ドラが1枚。両者にとって大きな跳満のアガリとなった。
しかし次局は西嶋が4,000オールとプラス者が得点を伸ばす展開に・・・と思ったが、同1本場、西嶋更に魚谷のリーチに被せ今度は魚谷から12,300!
その後魚谷が加点して親を迎えリーチを打つも、それを跳ね返したのは西嶋。

 

100

 

ここから打三万として1シャンテンにとると、次のツモが四万でテンパイ。中筋になった六万を打って六筒単騎にとるかと思いきやここで更に六筒勝負。二筒五万と無筋を勝負して最後の六万を引きアガった。結果だけみると河には一組のトイツも落とさず最速のアガリであった。この感覚が西嶋の強さだ。
この後宮内が連荘するも本手は入らず苦しい展開。ラス親で3着目だった魚谷が選択を間違えずに4,000オールを決めて一旦宮内を躱して2着目に立つも、次局ピンズのメンチンが入った清水から宮内が七対子ドラドラを捕えて、この半荘2着で終了となった。

4回戦結果
西嶋+40.6P 宮内+9.0P 魚谷▲2.5P 清水▲47.1P

4回戦終了時
山脇+70.8P 西嶋+41.3P 魚谷+21.8P 宮内▲52.2P 清水▲81.7P

初日を終えて宮内、清水のベテラン2人が離されるという波乱の展開。しかし今日の内容を見る限りプラスで終えた3名が素晴らしかったということに尽きると思う。正に女流の頂点を決めるに相応しい戦いに初日はなったと思う。宮内、清水両名の巻き返しはあるのだろうか?2日目以降も目が離せない

プロクイーン決定戦 決勝観戦記/第15期プロクイーン決定戦初日観戦記 白鳥 翔

女流プロならば誰もが欲しいであろうビッグタイトル「プロクイーン」。
今年も戦いの火蓋が切って落とされた。
決勝戦はWRCルール(一発、裏ドラあり、順位点5,000点-15,000点オカなし)で、決勝に辿り着いた4名+ディフェンディングチャンピオンの5名で争われ、1人ずつ抜け番で2周り、計10回戦を戦いその時点でのトータル最下位の者はその場で敗退、残った4名でポイントを持ち越し更に2回戦行い、トータルトップの者が優勝となる。
最初の5回戦までの抜け番だが、予備抽選を行い1番を引いた者から抜け番となる回を選ぶことができる。プロクイーンは4回戦×3日間の戦い。抜け番選択にもそれぞれのカラーが出そうだ。
まずは選手の紹介から。
100
宮内こずえ 18期生 女流桜花Aリーグ
現プロクイーン。女流桜花と共に二冠に輝くという偉業を成し遂げるも、桜花の防衛戦では仲田の前に敗れる。ここの冠も失う訳にはいかないと気合い十分だろう。
 
 
100
清水香織 13期生 女流桜花Aリーグ
女流初のG1タイトルとなる27期王位獲得の言わずとしれた実力者。プロクイーン、女流桜花も手にしたことのある清水がまた決勝の舞台に帰ってきた。
 
 
100
魚谷侑未 25期生 女流桜花Aリーグ
第6期、7期と女流桜花連覇から数々のテレビマッチでも優勝を果たす。意外にもプロクイーンは初決勝。
 
 
100
西嶋ゆかり 28期生 女流桜花Cリーグ
昨年のプロクイーン決勝で宮内に敗れた西嶋が、今度こそはの思いで決勝に戻ってきた。2年連続の決勝とはいえ、決勝に残った5名の中で圧倒的に舞台慣れしていないと思うが、どうなるだろうか。
 
 
100
山脇千文美 29期生 女流桜花Bリーグ
昨年はベスト16で敗退してしまったが、今期は悲願の決勝の舞台へ。獲得タイトルこそないものの、他の対局やタイトル戦等惜しいところまで駒を進めていることが多く、近年活躍が目立つ女流の1人である。
抜け番選択の権利を得た順は山脇、清水、宮内、魚谷、西嶋の順。山脇は4回戦目、清水は1回戦目、宮内は5回戦目、魚谷は2回戦目、選択権のない西嶋は自動的に3回戦目の抜け番となった。
 
1回戦 起家から 西嶋 山脇 魚谷 宮内
開局の親の西嶋、ファーストテンパイは5巡目。
 
100
 
迷う事なく二万単騎の即リーチを選択。四万七万が1枚ずつ見えているから即リーチだったのか、四万七万が1枚も見えていなかったらどうしたか、それは分からないが西嶋はこの選択がすっとできるようにこの決勝までの期間準備してきた、と思わされるリーチだった。準備と記したが技術的なものという意味ではなく精神的にというもの。これが出来ているかいないかでは、舞台が大きければ大きい程違いが出る。
宮内が躱しのピンフテンパイをいれるも力強く二万を引き寄せた西嶋。裏ドラはなかったが大きな3,200オールだ。
東2局にも西嶋
四万五万六万六万七万八万五索三筒四筒四筒五筒白白  ツモ六筒  ドラ西
二筒の3枚切れを見て打四筒のテンパイトラズ。次巡に白を引くとピンズの場況がいいことから三筒六筒のノベタンでリーチ。
これを1シャンテンの宮内から一発で捉えて、裏が1枚乗り満貫のアガリ。今局は一転冷静さも見える素晴らしい入りだ。
南1局
 
100
 
南家の山脇、数少ないチャンスをものにしようとここから柔らかくドラドラのテンパイを外す打七万。次巡に七筒を引き入れリーチ!
山に6枚の満貫リーチ。追いつきそうな人もいない・・・後は山脇がツモるかどうかの勝負かと見ていたが結果は、
 
100
 
見事に押し切った西嶋のアガリ。
その後は魚谷が素晴らしい満貫を2回決めるも、西嶋には届かず。山脇も宮内のドラポンに対しハイリスクだが勝負と出てきっちりアガリ最小限の失点で抑えた。
1回戦終了
西嶋+28.5P 魚谷+17.4P 山脇▲9.8P 宮内▲36.1P (抜け番、清水)
 
2回戦 起家から 清水 宮内 山脇 西嶋
ここから清水が登場。
まずは宮内がタンヤオ、ツモの500・1,000からスタート。
三万四万五万六万六万八索八索三筒四筒五筒六筒七筒八筒  ツモ八索
1回戦にラスを引いたからといって焦ることもない、自分のフォームで戦っている。
しかし東2局の親番でソーズのホンイツで仕掛けた山脇がソーズも字牌も余る事なく満貫テンパイ。これに宮内が捕まってしまった。これは宮内が不運としか言いようがないが、この局に関してはツイテいた山脇が次局の親番、チャンスを逃さなかった。
 
100
 
ターツが足りているからと、多くの人が二索を打ちそうなこの場面山脇は発を打った。次巡ツモ三索でターツオーバーに。
ターツがたくさんあると迷うからよくない、とたまに耳にするがそんなことはないだろう。ターツオーバーは迷う形などではなくターツが選択「できる」状態のこと。相手が重なる前や鳴きづらい形になる前に役牌を打ちたいとの気持ちもあったのだろうが、ここからうまくピンズターツを処理し、最速の六索九索テンパイでリーチ。ピンズのホンイツテンパイの清水から九索を捕え12,000の加点に成功した。
次局は状況判断が的確なピンフのみをヤミテンにしてアガると、次は2件リーチを受けての3フーロで1,000は1,200オール。2回戦目にして山脇の良さでもあるフットワークの軽いアガリがでてきた。
しかし待ったをかけたのはベテラン2人。まずは宮内がホンイツで1,600・3,200をアガると圧巻はこの清水の3,000・6,000。
 
100
 
ここまで明らかな劣勢でどこからでも溢れそうな一万を拾いにいかず真っ向勝負のリーチ宣言。
見事にツモアガってみせた。
「入り目はラス牌の九索。だったらこの手は満貫じゃないんですよ」
対局終了後にそう語った清水に憧れの様な感情を抱かずにはいられなかった。
この後は山脇が局を進めていく展開に。2着をなんとか宮内が守りきり2回戦が終了した。
2回戦結果
山脇+41.9P 宮内+3.0P 清水▲17.1P 西嶋▲27.8P
2回戦終了時
山脇+32.1P 魚谷+17.4P 西嶋+0.7P 清水▲17.1P 宮内▲33.1P
 
3回戦 起家から 魚谷 宮内 山脇 清水
宮内、清水が苦しい。ミスをしている、という訳ではないが山脇と魚谷の躱しと覚悟の一打が2人の手を潰しているといった印象。
 
100
 
マンズのホンイツであろう親の清水に対してこのドラをどうするか。無難に行くなら五索切りもあるこの局面。ドラを打ったとしてもヤミテンか?発をそのままツモっても満貫あるし・・・と考えそうな所。魚谷は七万を横にスッと置いてリーチ宣言。
結果、清水から五索の出アガリで清水の親を潰す。リスクは承知。こうやって勝ってきたんだという魚谷の声が聞こえた気がした。
清水は躱し手も随所に入れ、巧さも見せるが本手はきっちり捌かれるかぶつけられて負けるというパターンに。
この回本手を実らせたのはまたも山脇で連勝。宮内は手にならない厳しい時間が続く。
3回戦結果
山脇+38.7P 魚谷+6.9P 清水▲17.5P 宮内▲28.1P
3回戦終了時
山脇+70.8P 魚谷+24.3P 西嶋+0.7P 清水▲34.6P 宮内▲61.2P
 
4回戦 起家から 宮内 西嶋 清水 魚谷
初日の最終戦。長い戦いとはいえここで3分の1が終わる。宮内としては少しでもポイントを戻しておきたいところか。
東1局、清水が仕掛けて3,900テンパイも終盤に魚谷がタンピンドラ1で追い付きリーチ。清水が勝負に出て一発放銃で裏ドラが1枚。両者にとって大きな跳満のアガリとなった。
しかし次局は西嶋が4,000オールとプラス者が得点を伸ばす展開に・・・と思ったが、同1本場、西嶋更に魚谷のリーチに被せ今度は魚谷から12,300!
その後魚谷が加点して親を迎えリーチを打つも、それを跳ね返したのは西嶋。
 
100
 
ここから打三万として1シャンテンにとると、次のツモが四万でテンパイ。中筋になった六万を打って六筒単騎にとるかと思いきやここで更に六筒勝負。二筒五万と無筋を勝負して最後の六万を引きアガった。結果だけみると河には一組のトイツも落とさず最速のアガリであった。この感覚が西嶋の強さだ。
この後宮内が連荘するも本手は入らず苦しい展開。ラス親で3着目だった魚谷が選択を間違えずに4,000オールを決めて一旦宮内を躱して2着目に立つも、次局ピンズのメンチンが入った清水から宮内が七対子ドラドラを捕えて、この半荘2着で終了となった。
4回戦結果
西嶋+40.6P 宮内+9.0P 魚谷▲2.5P 清水▲47.1P
4回戦終了時
山脇+70.8P 西嶋+41.3P 魚谷+21.8P 宮内▲52.2P 清水▲81.7P
初日を終えて宮内、清水のベテラン2人が離されるという波乱の展開。しかし今日の内容を見る限りプラスで終えた3名が素晴らしかったということに尽きると思う。正に女流の頂点を決めるに相応しい戦いに初日はなったと思う。宮内、清水両名の巻き返しはあるのだろうか?2日目以降も目が離せない

第13期静岡プロリーグ 第6節レポート

新秋の候、麻雀ファンの皆様はいかがお過ごしでしょうか。

日本プロ麻雀連盟 静岡支部 32期生の足立純哉です。

近年、麻雀大会に出場する人数は増加傾向にあるらしい。
映像対局の増加とそれを配信する媒体の多様化が主な要因なのだろうか。

8月にオープンした連盟巣鴨道場も連日大盛況である。
特徴的なのが、以前の四ツ谷道場に比べ、明らかに客層が若返っていることである。
先日、プロアマオープン大会に初めて参加したが、学生の割合がかなり高かった印象がある。
中には「点数計算が苦手なので…」と自己申告して下さる方もいらして、点数計算が苦手でも参加して頂けることが非常に嬉しかったことを覚えている。
(「自分なんて、プロになろうと決めてから初めて道場に行ったのに…」)

さて、台風が日本列島を横断している中、第13期静岡プロリーグ第6節が開催された。

第6節の組合せは以下の通りである。
1卓 望月×鈴木(郁)×京平×足立×島崎
2卓 鈴木(秀)×山本×平岡×渡辺×大橋
3卓 土屋×鷲見×平野×越川
4卓 太田×岡本×原×川崎
別日対局 中×都築×杉村×佐藤

1卓 望月×鈴木(郁)×京平×足立×島崎
(第5節終了時成績 望月▲51.5P 鈴木(郁)▲97.1P 京平+90.1P 足立+38.8P 島崎▲74.8P)

望月との対局は1年ぶりだったが、改めて望月の凄さを認識させられる対局であった。
まだ私はプロ2年目だが、この1年間で麻雀を勉強してきたつもりである。
ただ、この日も望月の打点・手役が自分の想定と大きくズレている局面が多く、完全に抑え込まれてしまった。打点の高さは言うまでもなく天下一品である。
島崎も持前の面前高打点を上手くあがり、大きな浮きを確保した。

望月+46.1P 鈴木(郁)▲49.6P 京平▲34.5P 足立+1.1P 島崎+36.9P

2卓 鈴木(秀)×山本×平岡×渡辺×大橋
(第5節終了時成績 鈴木(秀)+113.1P 山本+28.7P 平岡+197.8P 渡辺▲132.5P 大橋+62.2P)

上位陣の対局となり、第6節の注目卓。山本と大橋は、平岡・鈴木(秀)とのポイント差を詰めたいところ。結果は、トータルトップの平岡が終始安定した麻雀を見せ、卓内トップ。
逆に鈴木(秀)は勝負手が全て放銃となる厳しい局面が続き、トータル順位を2位から5位へ落してしまった。
山本・大橋も大きなポイントではないものの、プラスを維持し、次節以降も楽しみな展開となった。

鈴木(秀)▲47.7P 山本+14.2P 平岡+32.8P 渡辺▲4.5P 大橋+5.2P

3卓 土屋×鷲見×平野×越川
(第5節終了時成績 土屋+16.8P 鷲見+11.4P 平野▲2.1P 越川▲63.1P)

中位に位置する土屋・鷲見・平野にとって、負けられない対局。
特に土屋は、別日対局を含めた直近3節で、約80Pマイナスしており、少しでも浮きを確保したいところだ。
ただ、制したのは面前高打点型の鷲見。50,000点トップ2回を含む、+60P以上の浮きで
トータル順位を10位から3位へ一気に押し上げることに成功した。

土屋▲62.9P 鷲見+61.9P 平野▲22.2P 越川+2.2P

4卓 太田×岡本×原×川崎
(第5節終了時成績 太田+5.4P 岡本▲60.0P 原▲62.0P 川崎▲36.0P)

太田としては、上位陣に食い込めるか重要な対局となったが、それに待ったを掛けたのが岡本。第5節で約+60Pを叩き、今節も80,000点トップを取って、1人浮きの卓内トップ。2節で120Pを浮き、トータルプラス域まで浮上してきた。
前回の静岡リーグ最終節でもあったが、岡本の爆発力は凄まじいものがある。
一方、原は今節も沈みの結果となり、これまでの6節中浮きが1節であまり結果が付いてきていない。ポーズだけでなく、そろそろ大きなポイントプラスも出して欲しいところだ。

太田▲27.6P 岡本+63.9P 原▲0.5P 川崎▲35.8P

第6節においても首位平岡が着実にポイントを伸ばし、トータル+230.6Pとなった。
2位の中と100P以上離すことに成功し、決勝進出はほぼ確定と言っても過言ではない。
それに対し、3位以下は非常に混戦となる。3位鷲見から9位佐藤までのポイント差は約40Pであり、その中に7人がひしめく状況となった。
次節以降も非常に楽しみな展開である。

 

 

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 合計
1 平岡理恵 30.6 177.8 ▲ 43.9 17.9 15.4 32.8 230.6
2 中寿文 21.5 24.5 6.8 12.0 34.1 23.9 122.8
3 鈴木秀幸 45.5 ▲ 20.8 91.4 47.9 ▲ 3.0 ▲ 47.7 113.3
4 佐藤あいり ▲ 5.6 57.8 17.7 34.6 ▲ 14.3 8.4 98.6
5 鷲見隼人 ▲ 6.2 ▲ 0.6 38.3 20.1 ▲ 40.8 61.9 72.7
6 大橋幸正 35.5 ▲ 21.8 ▲ 12.6 9.2 51.9 5.2 67.4
7 京平遥 59.2 ▲ 0.2 ▲ 4.9 47.9 ▲ 11.9 ▲ 34.5 55.6
8 山本拓哉 ▲ 65.5 76.5 ▲ 9.0 26.1 0.6 14.2 42.9
9 望月雅継 ▲ 16.5 21.2 1.7 ▲ 36.7 0.0 46.1 15.8
10 足立純哉 53.6 ▲ 49.1 ▲ 12.0 ▲ 2.8 0.0 1.1 ▲ 9.2
11 太田昌樹 57.8 ▲ 26.1 ▲ 72.8 10.6 35.9 ▲ 27.6 ▲ 22.2
12 平野敬悟 ▲ 33.7 ▲ 18.4 21.9 28.1 0.0 ▲ 22.2 ▲ 24.3
13 土屋幸弘 61.9 ▲ 22.1 32.2 ▲ 17.6 ▲ 37.6 ▲ 62.9 ▲ 46.1
14 越川清一 ▲ 29.5 ▲ 67.5 46.5 5.1 ▲ 12.6 2.2 ▲ 55.8
15 原佑典 ▲ 15.2 12.8 ▲ 12.0 ▲ 24.7 ▲ 22.9 ▲ 0.5 ▲ 62.5
16 岡本和也 0.3 ▲ 68.4 ▲ 49.4 ▲ 68.7 57.5 63.9 ▲ 64.8
17 島﨑涼 5.1 ▲ 29.3 ▲ 4.1 ▲ 63.4 ▲ 12.4 36.9 ▲ 67.2
18 川崎義之 ▲ 70.9 0.8 ▲ 20.3 54.4 0.0 ▲ 35.8 ▲ 71.8
19 杉村泰治 33.1 ▲ 61.7 ▲ 19.9 ▲ 4.3 ▲ 45.0 15.1 ▲ 82.7
20 都築友和 ▲ 49.6 20.2 7.0 ▲ 44.8 ▲ 6.8 ▲ 47.4 ▲ 121.4
21 渡辺洋巳 ▲ 18.0 ▲ 32.0 ▲ 69.4 ▲ 13.1 0.0 ▲ 4.5 ▲ 137.0
22 鈴木郁孝 ▲ 93.4 3.4 64.8 ▲ 78.8 6.9 ▲ 49.6 ▲ 146.7

静岡プロリーグ レポート/第13期静岡プロリーグ 第6節レポート

新秋の候、麻雀ファンの皆様はいかがお過ごしでしょうか。
日本プロ麻雀連盟 静岡支部 32期生の足立純哉です。
近年、麻雀大会に出場する人数は増加傾向にあるらしい。
映像対局の増加とそれを配信する媒体の多様化が主な要因なのだろうか。
8月にオープンした連盟巣鴨道場も連日大盛況である。
特徴的なのが、以前の四ツ谷道場に比べ、明らかに客層が若返っていることである。
先日、プロアマオープン大会に初めて参加したが、学生の割合がかなり高かった印象がある。
中には「点数計算が苦手なので…」と自己申告して下さる方もいらして、点数計算が苦手でも参加して頂けることが非常に嬉しかったことを覚えている。
(「自分なんて、プロになろうと決めてから初めて道場に行ったのに…」)
さて、台風が日本列島を横断している中、第13期静岡プロリーグ第6節が開催された。
第6節の組合せは以下の通りである。
1卓 望月×鈴木(郁)×京平×足立×島崎
2卓 鈴木(秀)×山本×平岡×渡辺×大橋
3卓 土屋×鷲見×平野×越川
4卓 太田×岡本×原×川崎
別日対局 中×都築×杉村×佐藤
1卓 望月×鈴木(郁)×京平×足立×島崎
(第5節終了時成績 望月▲51.5P 鈴木(郁)▲97.1P 京平+90.1P 足立+38.8P 島崎▲74.8P)
望月との対局は1年ぶりだったが、改めて望月の凄さを認識させられる対局であった。
まだ私はプロ2年目だが、この1年間で麻雀を勉強してきたつもりである。
ただ、この日も望月の打点・手役が自分の想定と大きくズレている局面が多く、完全に抑え込まれてしまった。打点の高さは言うまでもなく天下一品である。
島崎も持前の面前高打点を上手くあがり、大きな浮きを確保した。
望月+46.1P 鈴木(郁)▲49.6P 京平▲34.5P 足立+1.1P 島崎+36.9P
2卓 鈴木(秀)×山本×平岡×渡辺×大橋
(第5節終了時成績 鈴木(秀)+113.1P 山本+28.7P 平岡+197.8P 渡辺▲132.5P 大橋+62.2P)
上位陣の対局となり、第6節の注目卓。山本と大橋は、平岡・鈴木(秀)とのポイント差を詰めたいところ。結果は、トータルトップの平岡が終始安定した麻雀を見せ、卓内トップ。
逆に鈴木(秀)は勝負手が全て放銃となる厳しい局面が続き、トータル順位を2位から5位へ落してしまった。
山本・大橋も大きなポイントではないものの、プラスを維持し、次節以降も楽しみな展開となった。
鈴木(秀)▲47.7P 山本+14.2P 平岡+32.8P 渡辺▲4.5P 大橋+5.2P
3卓 土屋×鷲見×平野×越川
(第5節終了時成績 土屋+16.8P 鷲見+11.4P 平野▲2.1P 越川▲63.1P)
中位に位置する土屋・鷲見・平野にとって、負けられない対局。
特に土屋は、別日対局を含めた直近3節で、約80Pマイナスしており、少しでも浮きを確保したいところだ。
ただ、制したのは面前高打点型の鷲見。50,000点トップ2回を含む、+60P以上の浮きで
トータル順位を10位から3位へ一気に押し上げることに成功した。
土屋▲62.9P 鷲見+61.9P 平野▲22.2P 越川+2.2P
4卓 太田×岡本×原×川崎
(第5節終了時成績 太田+5.4P 岡本▲60.0P 原▲62.0P 川崎▲36.0P)
太田としては、上位陣に食い込めるか重要な対局となったが、それに待ったを掛けたのが岡本。第5節で約+60Pを叩き、今節も80,000点トップを取って、1人浮きの卓内トップ。2節で120Pを浮き、トータルプラス域まで浮上してきた。
前回の静岡リーグ最終節でもあったが、岡本の爆発力は凄まじいものがある。
一方、原は今節も沈みの結果となり、これまでの6節中浮きが1節であまり結果が付いてきていない。ポーズだけでなく、そろそろ大きなポイントプラスも出して欲しいところだ。
太田▲27.6P 岡本+63.9P 原▲0.5P 川崎▲35.8P
第6節においても首位平岡が着実にポイントを伸ばし、トータル+230.6Pとなった。
2位の中と100P以上離すことに成功し、決勝進出はほぼ確定と言っても過言ではない。
それに対し、3位以下は非常に混戦となる。3位鷲見から9位佐藤までのポイント差は約40Pであり、その中に7人がひしめく状況となった。
次節以降も非常に楽しみな展開である。
 
 

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 合計
1 平岡理恵 30.6 177.8 ▲ 43.9 17.9 15.4 32.8 230.6
2 中寿文 21.5 24.5 6.8 12.0 34.1 23.9 122.8
3 鈴木秀幸 45.5 ▲ 20.8 91.4 47.9 ▲ 3.0 ▲ 47.7 113.3
4 佐藤あいり ▲ 5.6 57.8 17.7 34.6 ▲ 14.3 8.4 98.6
5 鷲見隼人 ▲ 6.2 ▲ 0.6 38.3 20.1 ▲ 40.8 61.9 72.7
6 大橋幸正 35.5 ▲ 21.8 ▲ 12.6 9.2 51.9 5.2 67.4
7 京平遥 59.2 ▲ 0.2 ▲ 4.9 47.9 ▲ 11.9 ▲ 34.5 55.6
8 山本拓哉 ▲ 65.5 76.5 ▲ 9.0 26.1 0.6 14.2 42.9
9 望月雅継 ▲ 16.5 21.2 1.7 ▲ 36.7 0.0 46.1 15.8
10 足立純哉 53.6 ▲ 49.1 ▲ 12.0 ▲ 2.8 0.0 1.1 ▲ 9.2
11 太田昌樹 57.8 ▲ 26.1 ▲ 72.8 10.6 35.9 ▲ 27.6 ▲ 22.2
12 平野敬悟 ▲ 33.7 ▲ 18.4 21.9 28.1 0.0 ▲ 22.2 ▲ 24.3
13 土屋幸弘 61.9 ▲ 22.1 32.2 ▲ 17.6 ▲ 37.6 ▲ 62.9 ▲ 46.1
14 越川清一 ▲ 29.5 ▲ 67.5 46.5 5.1 ▲ 12.6 2.2 ▲ 55.8
15 原佑典 ▲ 15.2 12.8 ▲ 12.0 ▲ 24.7 ▲ 22.9 ▲ 0.5 ▲ 62.5
16 岡本和也 0.3 ▲ 68.4 ▲ 49.4 ▲ 68.7 57.5 63.9 ▲ 64.8
17 島﨑涼 5.1 ▲ 29.3 ▲ 4.1 ▲ 63.4 ▲ 12.4 36.9 ▲ 67.2
18 川崎義之 ▲ 70.9 0.8 ▲ 20.3 54.4 0.0 ▲ 35.8 ▲ 71.8
19 杉村泰治 33.1 ▲ 61.7 ▲ 19.9 ▲ 4.3 ▲ 45.0 15.1 ▲ 82.7
20 都築友和 ▲ 49.6 20.2 7.0 ▲ 44.8 ▲ 6.8 ▲ 47.4 ▲ 121.4
21 渡辺洋巳 ▲ 18.0 ▲ 32.0 ▲ 69.4 ▲ 13.1 0.0 ▲ 4.5 ▲ 137.0
22 鈴木郁孝 ▲ 93.4 3.4 64.8 ▲ 78.8 6.9 ▲ 49.6 ▲ 146.7

第30回静岡リーグ(プロアマ混合)第1節レポート

〜15年の月日とともに〜

第30回静岡リーグ開幕。

静岡リーグ・・・一期半年のアマチュア混合リーグ戦。

第1回開催時、私はその存在すら知らなかった。
当時、麻雀プロは一部の有名プロしか知らず、その頃Bリーグに在籍していた当支部長望月プロのことも勿論知らなかった。
しかし当時から親交があり、いまや連盟チャンネルの顔でもある日吉プロに誘われる形で、友人と第2回静岡リーグに参加した。
その時の自分は「望月?知らない。まあ勝てばいいんでしょ?」程度の輩だった。
今でこそ日々様々な対局が見られる環境ではあるが、麻雀好きのいちアマチュアにとっては競技麻雀?のスタンスだったように思う。

それから数年、仕事が落ちついたタイミングで、私は日本プロ麻雀連盟に入ることとなる。そしてその年、望月プロが頂点の鳳凰位を獲得する。

静岡リーグは、静岡支部創設とともに始まった。

今では東京で活躍するプロの若き時代も、去って行った仲間も、新しく入った仲間も 、全てが歴史なんだと感じる。
これからも続くであろう、続けていかなければならない静岡リーグ。
プロになって改めて感じたことは、こうして続けてこられたのは、応援していただける参加者の方々あってのものだということだ。

改めて、参加していただいた皆様に感謝の気持ちを伝えたい。

第1節、スタートダッシュ決めたのは、前年度二冠の山本プロ・静岡支部最年少22歳の期待の若手島崎プロの2人。

今回も総勢46名の参加となり
半年間の熱き戦いを期待します。

静岡支部最年長 鈴木秀幸が、半年のレポート担当致します。よろしくお願い致します。

継続は力なりと申しますが、1つのことを成し遂げる為に、継続し、且つ努力し続け、そして結果を出す。いかに難しいことか。
私自身プロ活動を続け、これでよいのだろうか?の自問自答の毎日です。

「考える力」
尊敬するプロがおっしゃられていた言葉。
その意味をこれからのプロ活動の礎としていきたいと思います。

 

 

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 坂本 彰光 一般 81.1 81.1
2 山本 拓哉 プロ 62.6 62.6
3 島﨑 涼 プロ 59.3 59.3
4 平野 敬悟 プロ 57.7 57.7
5 鷲見 隼人 プロ 50.4 50.4
6 大口 伸也 一般 49.3 49.3
7 京平 遥 プロ 31.1 31.1
8 大須賀 隆秀 一般 30.1 30.1
9 白井 健夫 一般 28.6 28.6
10 伊藤 裕美子 一般 28.2 28.2
11 太田 昌樹 プロ 26.5 26.5
12 杉村 泰治 プロ 24.1 24.1
13 大橋 義一 一般 16.8 16.8
14 足立 純哉 プロ 15.6 15.6
15 府川 琢磨 一般 12.2 12.2
16 中野 一男 一般 12.2 12.2
17 源馬 健太 一般 10.9 10.9
18 鈴木 博直 一般 10.2 10.2
19 宮地 孝尚 一般 7.8 7.8
20 中 寿文 プロ 2.2 2.2
21 岡本 和也 プロ 0.0 0.0
22 都築 友和 プロ 0.0 0.0
23 鈴木 郁孝 プロ 0.0 0.0
24 竹内 仁 一般 0.0 0.0
25 舟橋 晃 一般 0.0 0.0
26 平田 拓也 一般 0.0 0.0
27 川崎 義之 プロ ▲ 3.2 ▲ 3.2
28 山内 紀博 一般 ▲ 4.1 ▲ 4.1
29 福井 弘人 一般 ▲ 6.1 ▲ 6.1
30 松井 和志 一般 ▲ 9.5 ▲ 9.5
31 望月 雅継 プロ ▲ 18.3 ▲ 18.3
32 原 佑典 プロ ▲ 19.1 ▲ 19.1
33 松永 誠 一般 ▲ 21.4 ▲ 21.4
34 鈴木 康功 一般 ▲ 22.8 ▲ 22.8
35 土屋 幸弘 プロ ▲ 24.4 ▲ 24.4
36 鈴木 雅人 一般 ▲ 25.9 ▲ 25.9
37 本田 真之 一般 ▲ 27.2 ▲ 27.2
38 堀 孔明 一般 ▲ 28.8 ▲ 28.8
39 伊藤 真 一般 ▲ 31.4 ▲ 31.4
40 青嶋 宏樹 プロ ▲ 37.3 ▲ 37.3
41 鈴木 秀幸 プロ ▲ 42.7 ▲ 42.7
42 深見 翔 一般 ▲ 45.7 ▲ 45.7
43 平岡 理恵 プロ ▲ 53.0 ▲ 53.0
44 村瀬 光佳 一般 ▲ 53.4 ▲ 53.4
45 八木 寛大 一般 ▲ 77.9 ▲ 77.9
46 渡辺 洋巳 プロ ▲ 85.7 ▲ 85.7

静岡プロリーグ レポート/第30回静岡リーグ(プロアマ混合)第1節レポート

〜15年の月日とともに〜
第30回静岡リーグ開幕。
静岡リーグ・・・一期半年のアマチュア混合リーグ戦。
第1回開催時、私はその存在すら知らなかった。
当時、麻雀プロは一部の有名プロしか知らず、その頃Bリーグに在籍していた当支部長望月プロのことも勿論知らなかった。
しかし当時から親交があり、いまや連盟チャンネルの顔でもある日吉プロに誘われる形で、友人と第2回静岡リーグに参加した。
その時の自分は「望月?知らない。まあ勝てばいいんでしょ?」程度の輩だった。
今でこそ日々様々な対局が見られる環境ではあるが、麻雀好きのいちアマチュアにとっては競技麻雀?のスタンスだったように思う。
それから数年、仕事が落ちついたタイミングで、私は日本プロ麻雀連盟に入ることとなる。そしてその年、望月プロが頂点の鳳凰位を獲得する。
静岡リーグは、静岡支部創設とともに始まった。
今では東京で活躍するプロの若き時代も、去って行った仲間も、新しく入った仲間も 、全てが歴史なんだと感じる。
これからも続くであろう、続けていかなければならない静岡リーグ。
プロになって改めて感じたことは、こうして続けてこられたのは、応援していただける参加者の方々あってのものだということだ。
改めて、参加していただいた皆様に感謝の気持ちを伝えたい。
第1節、スタートダッシュ決めたのは、前年度二冠の山本プロ・静岡支部最年少22歳の期待の若手島崎プロの2人。
今回も総勢46名の参加となり
半年間の熱き戦いを期待します。
静岡支部最年長 鈴木秀幸が、半年のレポート担当致します。よろしくお願い致します。
継続は力なりと申しますが、1つのことを成し遂げる為に、継続し、且つ努力し続け、そして結果を出す。いかに難しいことか。
私自身プロ活動を続け、これでよいのだろうか?の自問自答の毎日です。
「考える力」
尊敬するプロがおっしゃられていた言葉。
その意味をこれからのプロ活動の礎としていきたいと思います。
 
 

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 坂本 彰光 一般 81.1 81.1
2 山本 拓哉 プロ 62.6 62.6
3 島﨑 涼 プロ 59.3 59.3
4 平野 敬悟 プロ 57.7 57.7
5 鷲見 隼人 プロ 50.4 50.4
6 大口 伸也 一般 49.3 49.3
7 京平 遥 プロ 31.1 31.1
8 大須賀 隆秀 一般 30.1 30.1
9 白井 健夫 一般 28.6 28.6
10 伊藤 裕美子 一般 28.2 28.2
11 太田 昌樹 プロ 26.5 26.5
12 杉村 泰治 プロ 24.1 24.1
13 大橋 義一 一般 16.8 16.8
14 足立 純哉 プロ 15.6 15.6
15 府川 琢磨 一般 12.2 12.2
16 中野 一男 一般 12.2 12.2
17 源馬 健太 一般 10.9 10.9
18 鈴木 博直 一般 10.2 10.2
19 宮地 孝尚 一般 7.8 7.8
20 中 寿文 プロ 2.2 2.2
21 岡本 和也 プロ 0.0 0.0
22 都築 友和 プロ 0.0 0.0
23 鈴木 郁孝 プロ 0.0 0.0
24 竹内 仁 一般 0.0 0.0
25 舟橋 晃 一般 0.0 0.0
26 平田 拓也 一般 0.0 0.0
27 川崎 義之 プロ ▲ 3.2 ▲ 3.2
28 山内 紀博 一般 ▲ 4.1 ▲ 4.1
29 福井 弘人 一般 ▲ 6.1 ▲ 6.1
30 松井 和志 一般 ▲ 9.5 ▲ 9.5
31 望月 雅継 プロ ▲ 18.3 ▲ 18.3
32 原 佑典 プロ ▲ 19.1 ▲ 19.1
33 松永 誠 一般 ▲ 21.4 ▲ 21.4
34 鈴木 康功 一般 ▲ 22.8 ▲ 22.8
35 土屋 幸弘 プロ ▲ 24.4 ▲ 24.4
36 鈴木 雅人 一般 ▲ 25.9 ▲ 25.9
37 本田 真之 一般 ▲ 27.2 ▲ 27.2
38 堀 孔明 一般 ▲ 28.8 ▲ 28.8
39 伊藤 真 一般 ▲ 31.4 ▲ 31.4
40 青嶋 宏樹 プロ ▲ 37.3 ▲ 37.3
41 鈴木 秀幸 プロ ▲ 42.7 ▲ 42.7
42 深見 翔 一般 ▲ 45.7 ▲ 45.7
43 平岡 理恵 プロ ▲ 53.0 ▲ 53.0
44 村瀬 光佳 一般 ▲ 53.4 ▲ 53.4
45 八木 寛大 一般 ▲ 77.9 ▲ 77.9
46 渡辺 洋巳 プロ ▲ 85.7 ▲ 85.7

第169回:第30期新人王戦優勝特別インタビュー 山下 将浩  インタビュアー:藤井 崇勝

「九州からまた新人王が誕生した!」

1年に1回の新人王戦。入会5年目までの連盟員が出場出来るタイトル戦である。若手にとっての登竜門として今後のプロ活動でのチャンスを広げることが出来るぜひとも取りたいタイトル戦だ。
そして去年の自分に続いて九州本部からまたしても新人王が誕生した。

今回のインタビューは前期の新人王藤井から今期の新人王山下へとインタビューさせていただきます。

【プロフィール】

 

100

 

山下将浩(33期生)1983年10月26日生まれ34歳
福岡市天神で福岡で麻雀打つ人間なら誰もが知っている麻雀荘を経営している。
近いうちに新店舗もオープンすると言っていてオーナーとしてもかなりの手腕である。
藤井とは別雀荘同士で名前を知っていて共通の知り合いがいるくらいの関係だった。

藤井「新人王優勝おめでとうございます。」

山下「ありがとう!前期新人王!これからは俺の時代やで(笑)」

藤井「いやまだ僕もこれからだから終わってないんで!(笑)新人王になってどうですか?実感湧きました?」

山下「決勝戦は気持ちの面では圧勝だと思ってたからね。これが新人王や!みたいな勢いで最後のほうは思っていたよ。」

藤井「確かに強気のリーチが多かったですもんね。対局は見直しました?」

山下「すぐに見直したよ。解説でも結構辛口に評価されていたけど、自分で見てもやっぱり雑さとかが目立っていたなと反省したよー。まだプロになって1年目だし内容は酷評されているんだろうなとか考えながら自分の出来る麻雀を精一杯打ったかなーって感じだね。今後の対局で勉強してどんどん成長していきたいと思うよ。」

九州ではおちゃらけたお兄さん的な感じの山下だが麻雀のことになると誰よりも勉強熱心でいつも気合いが入っている。
そして持ち前の明るさで色々な人とコミュニケーションを取るため人望も厚い。毎回会うたびに見習いたいと思う人だと心の中でいつも思っている。

対局内容の話をしていたらインタビューしていた藤井もびっくり和久津プロ登場。

和久津「いやーお疲れ。山下くん新人王優勝おめでとう。」

山下「和久津さん!ありがとうございます!」

藤井「お疲れ様です。」

和久津「さすがターザンだね。優勝出来ると思ったよー!」

藤井「ちょっと待ってください。ターザンって何ですか?」

山下「食いついてきたねー。和久津さんに以前ターザンってキャッチフレーズをつけてもらったんだよねー。」

和久津「山下くん肌黒くて髪型とか見た目こんな感じじゃん?私アマゾネスのキャッチフレーズがあるから男版だったらターザンだなーって思ってターザン似合いそうだから勝手につけた(笑)」

超攻撃アマゾネスから超攻撃ターザンのキャッチフレーズをつけて頂いていたことはびっくりと同時に、正直羨ましいなと思ったことだけは秘密である。

 

100

 

藤井「話を対局の内容に戻しましょうか。ピンフのみのリーチが多い印象だったんですけどなにかそこは意識していたんですか?」

山下「普段ピンフのみはヤミテンにすることも全然あるんだけど、勢いと気合いを入れるためにリーチしたんだよね。2回戦目で優勝を目前にしたかったから前のめりに2連勝を狙いにいこうとして小野プロに返り討ちの8,000点放銃してしまったんだよね。」

 

100

 

このオーラスの場面でぱっと見は何の変哲もないトップを意識したリーチ。連盟公式ルールでは素点が非常に重要であり、決勝戦4回戦のうち初戦トップで2回戦オーラスでこのポイントだとヤミテンを選択する方が多いのではないかと考える。

山下「ヤミテンでもいいとは思ったんだけど、ここで決めてしまえと焦りが出たのかな。でもここでリーチをしたからには3、4回戦もリーチしないと一貫性が全くないなと思ってその後もピンフリーチを打ち続けたんだよね。」

藤井「そうだったんですね。意識せずにひたすらピンフのみをテンパイしたらリーチする人なのかと思いましたよ(笑)」

山下「普段自分のお店では良形だと思ったらピンフのみもすぐリーチしてるからそれが出ていたのもあると思うね。」

藤井「なるほど。じゃあ九州のプロリーグ戦も今日と変わらないスタイルで麻雀を打っているんですか?」

山下「それが九州のプロリーグ戦はまだイマイチな感じで自分の麻雀が打ててないんだよね。今後もっと勉強して藤井先輩を追い抜いていきたいと頑張りたいと思っていますよ(笑)」

藤井「いやいや先輩だなんて。やめてください(笑)」

山下「去年藤井くんが新人王優勝してこの33期のプロ試験では結構な数の人たちが試験を受けたんだよ。それにリーグ戦後に研修会をやるんだけど、毎回藤井くんの話を本部長がするんだよ。まあこれで来年からは俺の話になるんだけどさ(笑)ただ九州本部もすごい層が厚くなってると思うから麻雀もすごい勉強になるんだよね。」

浜上先輩を筆頭に今の九州本部の連盟員は、前よりもさらに麻雀に勉強熱心で向上心の高い人たちがたくさんいると感じる。個々人で集まって勉強会をしたり、最近では活躍して配信対局の機会が増えたことでプロ試験受験者数が増加傾向にある。

藤井「新人王優勝したことで、タイトル戦のシードがたくさんもらえたと思うんですけど、今後プロリーグに参加とかは考えているんですか?」

山下「そこはまだ考えてないんだよね。新人王優勝することを最初の目標にしてたから全然決めてなくてさ。それに新店を出すから落ち着くまでは東京で活動するのは厳しそう。ただシードをもらったタイトル戦はどうにか予定をつけて出場するからね!」

藤井「じゃあまた次は東京で会うことになりそうですね!九州リーグも上で対戦出来るように頑張ってくださいね。出来れば九州リーグの決勝の映像対局で新人王対決の決着をつけましょう(笑)」

山下「じゃあ九州リーグで上にすぐ上がるから落ちて来ないで待っててよ!」

今期から九州リーグの決勝は夏目坂スタジオでの映像対局となる。まずは皆そこを目指して毎節のリーグ戦を戦っている。新人プロとして麻雀をもっと強くなろうと勉強している山下を見ているとこちらも奮起させられる。九州本部の中で誰よりも誰にでも明るくコミュニケーションを取り、皆を巻き込んで麻雀の勉強に取り組んで行く山下。周りにこれだけの影響を与える山下を心の底からすごいなと思う。

 

100

 

最後になりますが、山下も今後は九州本部を背負って立つ選手です。
皆様応援よろしくお願いいたします。
拙い文章にお付き合い頂きありがとうございました!

プロ雀士インタビュー/第169回:第30期新人王戦優勝特別インタビュー 山下 将浩  インタビュアー:藤井 崇勝

「九州からまた新人王が誕生した!」
1年に1回の新人王戦。入会5年目までの連盟員が出場出来るタイトル戦である。若手にとっての登竜門として今後のプロ活動でのチャンスを広げることが出来るぜひとも取りたいタイトル戦だ。
そして去年の自分に続いて九州本部からまたしても新人王が誕生した。
今回のインタビューは前期の新人王藤井から今期の新人王山下へとインタビューさせていただきます。
【プロフィール】
 
100
 
山下将浩(33期生)1983年10月26日生まれ34歳
福岡市天神で福岡で麻雀打つ人間なら誰もが知っている麻雀荘を経営している。
近いうちに新店舗もオープンすると言っていてオーナーとしてもかなりの手腕である。
藤井とは別雀荘同士で名前を知っていて共通の知り合いがいるくらいの関係だった。
藤井「新人王優勝おめでとうございます。」
山下「ありがとう!前期新人王!これからは俺の時代やで(笑)」
藤井「いやまだ僕もこれからだから終わってないんで!(笑)新人王になってどうですか?実感湧きました?」
山下「決勝戦は気持ちの面では圧勝だと思ってたからね。これが新人王や!みたいな勢いで最後のほうは思っていたよ。」
藤井「確かに強気のリーチが多かったですもんね。対局は見直しました?」
山下「すぐに見直したよ。解説でも結構辛口に評価されていたけど、自分で見てもやっぱり雑さとかが目立っていたなと反省したよー。まだプロになって1年目だし内容は酷評されているんだろうなとか考えながら自分の出来る麻雀を精一杯打ったかなーって感じだね。今後の対局で勉強してどんどん成長していきたいと思うよ。」
九州ではおちゃらけたお兄さん的な感じの山下だが麻雀のことになると誰よりも勉強熱心でいつも気合いが入っている。
そして持ち前の明るさで色々な人とコミュニケーションを取るため人望も厚い。毎回会うたびに見習いたいと思う人だと心の中でいつも思っている。
対局内容の話をしていたらインタビューしていた藤井もびっくり和久津プロ登場。
和久津「いやーお疲れ。山下くん新人王優勝おめでとう。」
山下「和久津さん!ありがとうございます!」
藤井「お疲れ様です。」
和久津「さすがターザンだね。優勝出来ると思ったよー!」
藤井「ちょっと待ってください。ターザンって何ですか?」
山下「食いついてきたねー。和久津さんに以前ターザンってキャッチフレーズをつけてもらったんだよねー。」
和久津「山下くん肌黒くて髪型とか見た目こんな感じじゃん?私アマゾネスのキャッチフレーズがあるから男版だったらターザンだなーって思ってターザン似合いそうだから勝手につけた(笑)」
超攻撃アマゾネスから超攻撃ターザンのキャッチフレーズをつけて頂いていたことはびっくりと同時に、正直羨ましいなと思ったことだけは秘密である。
 
100
 
藤井「話を対局の内容に戻しましょうか。ピンフのみのリーチが多い印象だったんですけどなにかそこは意識していたんですか?」
山下「普段ピンフのみはヤミテンにすることも全然あるんだけど、勢いと気合いを入れるためにリーチしたんだよね。2回戦目で優勝を目前にしたかったから前のめりに2連勝を狙いにいこうとして小野プロに返り討ちの8,000点放銃してしまったんだよね。」
 
100
 
このオーラスの場面でぱっと見は何の変哲もないトップを意識したリーチ。連盟公式ルールでは素点が非常に重要であり、決勝戦4回戦のうち初戦トップで2回戦オーラスでこのポイントだとヤミテンを選択する方が多いのではないかと考える。
山下「ヤミテンでもいいとは思ったんだけど、ここで決めてしまえと焦りが出たのかな。でもここでリーチをしたからには3、4回戦もリーチしないと一貫性が全くないなと思ってその後もピンフリーチを打ち続けたんだよね。」
藤井「そうだったんですね。意識せずにひたすらピンフのみをテンパイしたらリーチする人なのかと思いましたよ(笑)」
山下「普段自分のお店では良形だと思ったらピンフのみもすぐリーチしてるからそれが出ていたのもあると思うね。」
藤井「なるほど。じゃあ九州のプロリーグ戦も今日と変わらないスタイルで麻雀を打っているんですか?」
山下「それが九州のプロリーグ戦はまだイマイチな感じで自分の麻雀が打ててないんだよね。今後もっと勉強して藤井先輩を追い抜いていきたいと頑張りたいと思っていますよ(笑)」
藤井「いやいや先輩だなんて。やめてください(笑)」
山下「去年藤井くんが新人王優勝してこの33期のプロ試験では結構な数の人たちが試験を受けたんだよ。それにリーグ戦後に研修会をやるんだけど、毎回藤井くんの話を本部長がするんだよ。まあこれで来年からは俺の話になるんだけどさ(笑)ただ九州本部もすごい層が厚くなってると思うから麻雀もすごい勉強になるんだよね。」
浜上先輩を筆頭に今の九州本部の連盟員は、前よりもさらに麻雀に勉強熱心で向上心の高い人たちがたくさんいると感じる。個々人で集まって勉強会をしたり、最近では活躍して配信対局の機会が増えたことでプロ試験受験者数が増加傾向にある。
藤井「新人王優勝したことで、タイトル戦のシードがたくさんもらえたと思うんですけど、今後プロリーグに参加とかは考えているんですか?」
山下「そこはまだ考えてないんだよね。新人王優勝することを最初の目標にしてたから全然決めてなくてさ。それに新店を出すから落ち着くまでは東京で活動するのは厳しそう。ただシードをもらったタイトル戦はどうにか予定をつけて出場するからね!」
藤井「じゃあまた次は東京で会うことになりそうですね!九州リーグも上で対戦出来るように頑張ってくださいね。出来れば九州リーグの決勝の映像対局で新人王対決の決着をつけましょう(笑)」
山下「じゃあ九州リーグで上にすぐ上がるから落ちて来ないで待っててよ!」
今期から九州リーグの決勝は夏目坂スタジオでの映像対局となる。まずは皆そこを目指して毎節のリーグ戦を戦っている。新人プロとして麻雀をもっと強くなろうと勉強している山下を見ているとこちらも奮起させられる。九州本部の中で誰よりも誰にでも明るくコミュニケーションを取り、皆を巻き込んで麻雀の勉強に取り組んで行く山下。周りにこれだけの影響を与える山下を心の底からすごいなと思う。
 
100
 
最後になりますが、山下も今後は九州本部を背負って立つ選手です。
皆様応援よろしくお願いいたします。
拙い文章にお付き合い頂きありがとうございました!

Mr.Xの連盟Weekly!

100

 
 
 

【第15期プロクイーン】
 
 

第15期プロクイーン優勝は西嶋ゆかり!

 

100

 

前評判では無印に等しい評価だった西嶋だが、それも無理はない。
女流桜花で優勝経験のある3人を相手に、王位も獲得経験のある清水香織。ほぼ実績の無い西嶋ゆかりが勝つ画を思い浮かべる人が多くないのは当たり前のことだ。

先日、WBAミドル級のチャンピオンとなった村田諒太は「今後は、負けたエンダムの責任も背負って戦うことになる」とコメントしたが、それは西嶋も同じ。
清水、宮内、魚谷、山脇に限らず、決勝に至るまでに敗者となった全ての人に対しての責任が生まれる。
「プロクイーン」というタイトルの価値を高める為にも。
より強い西嶋が来年も見たい!
まあ、固いこと言わないで、ナイスーーーー!

 
 
 

【RTD決勝】
 
 

前半戦を終え、首位に立ったのは最高位戦日本プロ麻雀協会の平賀聡彦。
2位につけるのは麻雀連合(μ)の小林剛。

え!
しょーとひさとは?
何とかしてくれ!!

 
 
 

【麻雀日本シリーズ2017】
 
 

 

100

 

油ののった若手たちを蹴散らして2017年の優勝者となったのは沢崎誠!
変幻自在の技を駆使して、さすがの勝利をもぎ取った。
とにかくつえーーーー!

 
 
 

【なんでもかんじゃう】
 
 

本来、実況、MC(Master of ceremony)と呼ばれるトークのハロウィンスペシャリストが「かんで」しまうなんてのはもっての他である。
しかし、この男はそれを売りにするような軟派な真似をしている節がある。

 

100

 

最近では、活字でもかみ始めた。

 

100

 

もはやわざとらしい。(違うか!)

そしてこの人も「かむ」ことに命をかけている。

 

100

 

「ガラT」に対抗し、ネクタイにフレーバーをつけて「ワラタイ」として売り出すのはどうだろうか?
例えば黄色ならカレー味、赤はイチゴ味、茶色なら….おっと失礼、やっぱりカレー味か。

 
 
 

【ハロウィン】
 
 

世間はハロウィン一色だ。

 

100

 
 

100

 

しかし、そんなかわいい感じのコスプレばかりでいいのだろうか?

いい加減に、チャラチャラした雰囲気に嫌気が差した私Mr.Xは、次回モンド杯に出演が決まっている福島佑一に私なりのコスプレを施してみた。
 
 
 
 
 
 
 
 

100

 

イジメとか言われるかな..

うるせーー!
体罰万歳!!

うそ。ごめんね福ちゃん。

 

100

 

こいつなんか年中ハロウィンみたいだけど。
 
 
 
 

100

 

プロ雀士コラム/Mr.Xの連盟Weekly!

100

 
 
 
【第15期プロクイーン】
 
 
第15期プロクイーン優勝は西嶋ゆかり!
 

100

 
前評判では無印に等しい評価だった西嶋だが、それも無理はない。
女流桜花で優勝経験のある3人を相手に、王位も獲得経験のある清水香織。ほぼ実績の無い西嶋ゆかりが勝つ画を思い浮かべる人が多くないのは当たり前のことだ。
先日、WBAミドル級のチャンピオンとなった村田諒太は「今後は、負けたエンダムの責任も背負って戦うことになる」とコメントしたが、それは西嶋も同じ。
清水、宮内、魚谷、山脇に限らず、決勝に至るまでに敗者となった全ての人に対しての責任が生まれる。
「プロクイーン」というタイトルの価値を高める為にも。
より強い西嶋が来年も見たい!
まあ、固いこと言わないで、ナイスーーーー!
 
 
 
【RTD決勝】
 
 
前半戦を終え、首位に立ったのは最高位戦日本プロ麻雀協会の平賀聡彦。
2位につけるのは麻雀連合(μ)の小林剛。
え!
しょーとひさとは?
何とかしてくれ!!
 
 
 
【麻雀日本シリーズ2017】
 
 
 

100

 
油ののった若手たちを蹴散らして2017年の優勝者となったのは沢崎誠!
変幻自在の技を駆使して、さすがの勝利をもぎ取った。
とにかくつえーーーー!
 
 
 
【なんでもかんじゃう】
 
 
本来、実況、MC(Master of ceremony)と呼ばれるトークのハロウィンスペシャリストが「かんで」しまうなんてのはもっての他である。
しかし、この男はそれを売りにするような軟派な真似をしている節がある。
 

100

 
最近では、活字でもかみ始めた。
 

100

 
もはやわざとらしい。(違うか!)
そしてこの人も「かむ」ことに命をかけている。
 

100

 
「ガラT」に対抗し、ネクタイにフレーバーをつけて「ワラタイ」として売り出すのはどうだろうか?
例えば黄色ならカレー味、赤はイチゴ味、茶色なら….おっと失礼、やっぱりカレー味か。
 
 
 
【ハロウィン】
 
 
世間はハロウィン一色だ。
 

100

 
 

100

 
しかし、そんなかわいい感じのコスプレばかりでいいのだろうか?
いい加減に、チャラチャラした雰囲気に嫌気が差した私Mr.Xは、次回モンド杯に出演が決まっている福島佑一に私なりのコスプレを施してみた。
 
 
 
 
 
 
 
 

100

 
イジメとか言われるかな..
うるせーー!
体罰万歳!!
うそ。ごめんね福ちゃん。
 

100

 
こいつなんか年中ハロウィンみたいだけど。
 
 
 
 

100

 

第15期プロクイーン 優勝は西嶋ゆかり!

100

 

優勝:西嶋ゆかり 準優勝:魚谷侑未 第3位:山脇千文美 第4位:宮内こずえ 第5位:清水香織

最終日終了時成績

西嶋ゆかり +119.5P
魚谷侑未 +105.9P
山脇千文美 +29.2P
宮内こずえ ▲66.3P
清水香織 ▲188.3P

 

開催概要はこちら

メディア情報/第15期プロクイーン 優勝は西嶋ゆかり!

100

 
優勝:西嶋ゆかり 準優勝:魚谷侑未 第3位:山脇千文美 第4位:宮内こずえ 第5位:清水香織
最終日終了時成績

西嶋ゆかり +119.5P
魚谷侑未 +105.9P
山脇千文美 +29.2P
宮内こずえ ▲66.3P
清水香織 ▲188.3P

 
開催概要はこちら

第20回 さかえ杯 秋の無料放送SP 優勝は古川 彩乃!

日本プロ麻雀連盟から、
二階堂亜樹、和泉由希子、古川彩乃、藤井すみれ
優月みか、川原舞子、中野妙子、友保美香里
の9名が参戦しました!

解説:佐々木寿人・小車祥
敗者復活戦・決勝解説:前原雄大

放送ページはこちら

メディア情報/第20回 さかえ杯 秋の無料放送SP 優勝は古川 彩乃!

日本プロ麻雀連盟から、
二階堂亜樹、和泉由希子、古川彩乃、藤井すみれ
優月みか、川原舞子、中野妙子、友保美香里
の9名が参戦しました!
解説:佐々木寿人・小車祥
敗者復活戦・決勝解説:前原雄大
放送ページはこちら

麻雀日本シリーズ2017 プレーオフレポート 黒木 真生

100

 

藤崎智:56,400点のトップ
佐々木寿人:42,000点のトップ

最後にやることがハッキリしていたのはこの2人。
このミッションがクリアできれば、ボーダーラインの多井隆晴プロを逆転し、プレーオフに望みがつながる。

藤田晋:ハコ下4.2のラス
白鳥翔:ハコ下26.3のラス

逆に、絶対こうなってはいけなかったのは藤田さんと白鳥だ。
こうなったら、多井プロより下にいってしまう。

とはいえ、藤田さんと白鳥は、そうはならないように打つことができる。手堅く対処すれば、とんでもない不運に見舞われたとしても、大怪我は回避できるからだ。

普通に考えたら藤崎、佐々木のどちらかが大トップをとり、どちらかがラスを引く。そして藤田さんと白鳥は2着、3着でまとまるというのが大方の予想であった。

しかし、現実は違った。
白鳥が5万点超えの大トップをせしめたわけである。

このあたりが、白鳥が一皮も二皮もむけたと言われる所以であろう。

この男は、供託棒が落ちていたら急降下してかっさらうだけのセコいハトではなく、獲物が弱っていたりチャンスだと判断すれば、正面切って戦う猛禽類になったのである。

中2病みたいな言動に騙されてはいけない。
鋭い爪と嘴を隠した凶暴なイーグルだと思った方がいい。

しかし考えてみれば私が浅はかなだけで、白鳥と藤田さんの立場であれば、スキあらばトップをうかがうのは当然だったのである。

プレーオフ進出はあくまでも通過点であって、目標は決勝進出だ。

決勝までいけばポイントはリセットされるが、道中はポイント累積を引き継いでいくのである。

上位の両者は、最初はある程度強く出て、難しそうであれば守りを固めるような大局観をもってのぞんだのだろう。

そして明と出たのが白鳥で、暗と出たのが藤田さんだった。

なんと、オーラスに中堅手への放銃があったら予選落ちというところまで追いつめられた。

最終的には死線を潜り抜け、プレーオフ進出を果たしたが、見ていたファンは冷や汗をかいたことだろう。

結果、3連覇がかかる多井プロはプレーオフ進出。
ホっと胸をなでおろしたに違いない。

あとはプレーオフの2戦で何とか、という多井プロをはじめとする下位陣だったが、結果は芳しくなかった。

結局、上位4名がスコアをまとめ、大きな順位変動はなく決勝進出者が決まった。

白鳥翔、勝又健志、鈴木達也、沢崎誠。

こうして名前を並べてみると、全員がオールラウンドプレーヤーである。

白鳥と沢崎が若干、喰い仕掛けが多く、鈴木が手役狙いの手順が多いという程度で、極端な攻撃型や守備型はいない。
攻撃も守備も、メンゼンと鳴きも、状況によって器用に使い分けるタイプばかりだ。
いわゆる「引き出しの多い」タイプ同士の戦いであり、プロ野球の日本シリーズなんかよりも、全然こっちの方が面白そうである。

個人的感情は抜きにして、本当に。こっち見ましょう。

システム

■予選全21回戦(各自6回対局)を行いポイント上位8名がプレーオフ進出
■プレーオフ全4回戦(各自2回対局)ポイント持ち越し上位4名が決勝進出
■決勝全4回戦

プレーオフ成績

順位 名前 予選合計 プレーオフ1回戦 プレーオフ2回戦 合計
1 白鳥翔(連盟会長推薦) 133.3 13.5 ▲ 5.6 141.2
2 勝又健志(連盟会長推薦) 60.7 26.0 4.5 91.2
3 鈴木達也(連盟会長推薦) 69.1 24.1 ▲ 5.2 88.0
4 沢崎誠(連盟会長推薦) 86.5 12.0 ▲ 41.0 57.5
5 前原雄大(鳳凰位) 28.3 ▲ 39.0 39.7 29.0
6 藤田晋(連盟会長推薦) 2.4 ▲ 1.3 19.4 20.5
7 多井隆晴(麻雀日本シリーズ2016優勝) ▲ 3.6 ▲ 1.5 6.5 1.4
8 忍田幸夫(将王) 1.8 ▲ 34.8 ▲ 19.3 ▲ 52.3

予選成績

順位 名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 5回戦 6回戦 合計
1 白鳥翔(連盟会長推薦) 12.0 29.7 ▲ 10.2 27.1 9.0 65.7 133.3
2 沢崎誠(連盟会長推薦) 34.7 22.4 3.8 9.6 27.0 ▲ 11.0 86.5
3 鈴木達也(連盟会長推薦) 16.4 ▲ 3.3 5.9 ▲ 37.3 72.0 15.4 69.1
4 勝又健志(連盟会長推薦) ▲ 31.5 21.7 39.2 ▲ 6.9 10.6 27.6 60.7
5 前原雄大(鳳凰位) ▲ 23.9 ▲ 25.0 6.6 11.4 ▲ 4.4 63.6 28.3
6 藤田晋(連盟会長推薦) ▲ 2.9 14.0 11.2 28.0 ▲ 4.7 ▲ 43.2 2.4
7 忍田幸夫(将王) ▲ 31.4 ▲ 6.0 22.4 21.5 10.1 ▲ 14.8 1.8
8 多井隆晴(麻雀日本シリーズ2016優勝) ▲ 9.7 ▲ 8.2 27.0 ▲ 23.6 39.1 ▲ 28.2 ▲ 3.6
9 近藤誠一(最高位) 33.5 12.1 17.8 ▲ 27.4 ▲ 9.6 ▲ 30.3 ▲ 3.9
10 藤崎 智(十段位) ▲ 41.1 26.7 ▲ 31.9 ▲ 13.4 14.7 0.8 ▲ 44.2
11 佐々木寿人(麻雀グランプリMAX優勝) ▲ 18.4 ▲ 7.4 ▲ 10.6 33.9 ▲ 28.1 ▲ 23.3 ▲ 53.9
12 前田直哉(連盟会長推薦) 30.4 12.6 ▲ 29.4 ▲ 22.2 ▲ 27.0 ▲ 24.5 ▲ 60.1
13 萩原聖人(連盟会長推薦) 8.9 ▲ 7.9 ▲ 24.2 ▲ 71.4 30.7 ▲ 5.8 ▲ 69.7
14 近藤千雄(最強位) ▲ 43.8 ▲ 0.8 ▲ 45.7 ▲ 16.9 ▲ 11.2 ▲ 35.3 ▲ 153.7