第91回『態勢論の捉え方』 猿川 真寿

201407上級講座:猿川真寿

今章は自然論の続き。
「場に合わせた自然」と「態勢的な自然」について。

今回は「態勢論の捉え方」について書かせていただく。

「態勢論の捉え方」、一言でいうと、点と点を繋いで線にする。
ということになるだろうか?

局と局は繋がりがあるように、荘と荘も繋がっている。
最終的には、点と点を繋いで線にしたものを、さらに線と線を繋いでいき円にするのが目的である。
円というのは所謂、心・技・体。麻雀技術外のことも含まれている。
より強い円を作ることの出来る者が、強者になると推論している。

1日の1局目の態勢は、当たり前ながら誰にも分からないものである。
まず最初にやるべき事は、自分の態勢(運気)を測る。

自分の態勢を測ったところで一番大事な事。
態勢が良い人とどうやって戦うか?そして悪い人とどうやって戦うか?という戦略を練るのだ。

これは、AⅠリーグ第2節の自戦記から引用したものである。
1回戦東1局、南家の沢崎から4巡目にリーチがかかる。

北八索 上向き六筒 上向き三索 左向き  ドラ九索

同巡の私の牌姿は

一万三万三万一索七索七索九索三筒四筒四筒東南発  ツモ四万

こうでとりあえず筋の三筒を切った。

次巡のツモが現物の北で助かった。現物がこなかった場合三筒六筒が2枚ずつ見えていたことから、私は四筒を選択しようと思っていたからである。

その後は、親の古川がそれなりに押していたという事もあり、安牌に困ることもなく無事に流局で終わった。

流局後、開かれた沢崎の手牌は、

二万三万四万六万七万八万四索五索六索五筒六筒八筒八筒

こうであった。

牌姿を見て私が感ずる点は2つ。
1つはまっすぐ打つと今日も負けるなという事と、展開はいいなという事。

局を傍観している際、私はだいたいこのように思考する。
最後の、”展開はいいな”は書きすぎの感があると、今読みかえして思ったので訂正しておこう。

展開は悪くない。
ならば、展開がいいとはどういう時かと問われれば、この局に関して言えば、私の手牌に安牌がたくさんあって、古川が放銃で終わった場合である。

理由は、手がぶつかっていなく、放銃の可能性が極めて低いということだ。
実際は、古川が仕掛けを入れていたので、展開がいいになるかは分からないが・・・
面前対決であったら、展開がいいと確信したい。

そして『仕掛け(鳴き)』が、今章の1番大事な所になる。
局が進んで仕掛けが入った場合、考えるべきことは以下の4つとなる。

鳴いた人は牌姿的に自然なのか?
鳴いた人は態勢的に自然なのか?
切った人は牌姿的に自然なのか?
切った人は態勢的に自然なのか?

流局で2人テンパイと他家のアガリがあった場合を除けば、鳴いた人か切った人の片方の手牌しか見えないのである。
見えない部分は、読みで相手の手牌を推理せざるを得ない。

実戦牌譜で説明すると・・・
分かりやすくするために、持点=態勢値という設定にさせていただく。

 

2013_fes

 

今、北家が切った白を西家がポンをして打六筒をしたところである。
この局を南家視点で、さきほどの4つを考えてみたいと思う。

鳴いた人は牌姿的に自然なのか?
五筒六筒の両面タ―ツ落としからマンズのホンイツは濃厚。
ドラが四万ということもあり、打点的にも仕掛けは自然そうに思える。

鳴いた人は態勢的に自然なのか?
4番走者ということを考えると、本手は空振りに終わりそうだなと感じてしまう。
両面タ―ツを払う必要が本当にあったのか?
この後の打牌と結果で決めたいところである。

切った人は牌姿的に自然なのか?
ドラは自分の手になく、誰が持っていてもおかしくない。
打点は読めないが、その後の手出しでそれなりに手が進んでる確率は高いと言える。
現時点では自然かどうかは不明。

切った人は態勢的に自然なのか?
そこまで離れていない3番走者ということを考慮すると、ある程度真っ直ぐいっても問題ないと思うが、北家がホンイツだと想定すれば、鳴かれる可能性は東家より高いはずなので、親落としの可能性もあると推測する。

 

2013_fes

 

終局牌譜を見て感じる事は、2人がかりでも止めれない程に態勢に差が開いてしまっていると思わせられてしまう。

この半荘は、上家には逆らわずケガしないように終わらせようと考える。
逆に、下家はアガリ逃しがあるだけに、バランスを崩しているように見える為、しばらくノーマークで良さそう。

ではもう1局の終局牌譜をみてみましょう。

 

2013_fes

 

今回も持ち点=態勢と考えて、トップ走者の目から考えたいと思う。
東家が4巡目に中、7巡目に七万を仕掛けている。

捨て牌からみるに、ホンイツかトイトイもしくはドラを持っていそうな本手の見込みが非常に高い。
一鳴きは牌姿的に自然だと思われるが、態勢的に空振りそうだなと感じる。
8巡目に西家からリーチが入った。
ここは2人で戦わせておくのが、普通の選択であろう。

そして、西家のアガリ形と河を見ていただきたい。
3巡目にメンツを崩した可能性が高い。
メンツ手で手を組んでいると1シャンテンである。

三筒からの待ち替えもあるが、前巡の西のツモ切りが腑に落ちない。
態勢のいい人のこういうアガリは、自ら不自然にしてしまいその後の展開を変えてしまうアガリになることが多々あるが、今局の場合、3番手のいいアガリなので、もう少し波乱がありそうだなと感じてしまう。

ご覧の様に私は、1局1局を観察することによって、勝負どころを決めている。

次回は「態勢的な打ち方」をお送りします。

上級/第91回『態勢論の捉え方』 猿川 真寿

201407上級講座:猿川真寿
今章は自然論の続き。
「場に合わせた自然」と「態勢的な自然」について。
今回は「態勢論の捉え方」について書かせていただく。
「態勢論の捉え方」、一言でいうと、点と点を繋いで線にする。
ということになるだろうか?
局と局は繋がりがあるように、荘と荘も繋がっている。
最終的には、点と点を繋いで線にしたものを、さらに線と線を繋いでいき円にするのが目的である。
円というのは所謂、心・技・体。麻雀技術外のことも含まれている。
より強い円を作ることの出来る者が、強者になると推論している。
1日の1局目の態勢は、当たり前ながら誰にも分からないものである。
まず最初にやるべき事は、自分の態勢(運気)を測る。
自分の態勢を測ったところで一番大事な事。
態勢が良い人とどうやって戦うか?そして悪い人とどうやって戦うか?という戦略を練るのだ。
これは、AⅠリーグ第2節の自戦記から引用したものである。
1回戦東1局、南家の沢崎から4巡目にリーチがかかる。
北八索 上向き六筒 上向き三索 左向き  ドラ九索
同巡の私の牌姿は
一万三万三万一索七索七索九索三筒四筒四筒東南発  ツモ四万
こうでとりあえず筋の三筒を切った。
次巡のツモが現物の北で助かった。現物がこなかった場合三筒六筒が2枚ずつ見えていたことから、私は四筒を選択しようと思っていたからである。
その後は、親の古川がそれなりに押していたという事もあり、安牌に困ることもなく無事に流局で終わった。
流局後、開かれた沢崎の手牌は、
二万三万四万六万七万八万四索五索六索五筒六筒八筒八筒
こうであった。
牌姿を見て私が感ずる点は2つ。
1つはまっすぐ打つと今日も負けるなという事と、展開はいいなという事。
局を傍観している際、私はだいたいこのように思考する。
最後の、”展開はいいな”は書きすぎの感があると、今読みかえして思ったので訂正しておこう。
展開は悪くない。
ならば、展開がいいとはどういう時かと問われれば、この局に関して言えば、私の手牌に安牌がたくさんあって、古川が放銃で終わった場合である。
理由は、手がぶつかっていなく、放銃の可能性が極めて低いということだ。
実際は、古川が仕掛けを入れていたので、展開がいいになるかは分からないが・・・
面前対決であったら、展開がいいと確信したい。
そして『仕掛け(鳴き)』が、今章の1番大事な所になる。
局が進んで仕掛けが入った場合、考えるべきことは以下の4つとなる。
鳴いた人は牌姿的に自然なのか?
鳴いた人は態勢的に自然なのか?
切った人は牌姿的に自然なのか?
切った人は態勢的に自然なのか?
流局で2人テンパイと他家のアガリがあった場合を除けば、鳴いた人か切った人の片方の手牌しか見えないのである。
見えない部分は、読みで相手の手牌を推理せざるを得ない。
実戦牌譜で説明すると・・・
分かりやすくするために、持点=態勢値という設定にさせていただく。
 
2013_fes
 
今、北家が切った白を西家がポンをして打六筒をしたところである。
この局を南家視点で、さきほどの4つを考えてみたいと思う。
鳴いた人は牌姿的に自然なのか?
五筒六筒の両面タ―ツ落としからマンズのホンイツは濃厚。
ドラが四万ということもあり、打点的にも仕掛けは自然そうに思える。
鳴いた人は態勢的に自然なのか?
4番走者ということを考えると、本手は空振りに終わりそうだなと感じてしまう。
両面タ―ツを払う必要が本当にあったのか?
この後の打牌と結果で決めたいところである。
切った人は牌姿的に自然なのか?
ドラは自分の手になく、誰が持っていてもおかしくない。
打点は読めないが、その後の手出しでそれなりに手が進んでる確率は高いと言える。
現時点では自然かどうかは不明。
切った人は態勢的に自然なのか?
そこまで離れていない3番走者ということを考慮すると、ある程度真っ直ぐいっても問題ないと思うが、北家がホンイツだと想定すれば、鳴かれる可能性は東家より高いはずなので、親落としの可能性もあると推測する。
 
2013_fes
 
終局牌譜を見て感じる事は、2人がかりでも止めれない程に態勢に差が開いてしまっていると思わせられてしまう。
この半荘は、上家には逆らわずケガしないように終わらせようと考える。
逆に、下家はアガリ逃しがあるだけに、バランスを崩しているように見える為、しばらくノーマークで良さそう。
ではもう1局の終局牌譜をみてみましょう。
 
2013_fes
 
今回も持ち点=態勢と考えて、トップ走者の目から考えたいと思う。
東家が4巡目に中、7巡目に七万を仕掛けている。
捨て牌からみるに、ホンイツかトイトイもしくはドラを持っていそうな本手の見込みが非常に高い。
一鳴きは牌姿的に自然だと思われるが、態勢的に空振りそうだなと感じる。
8巡目に西家からリーチが入った。
ここは2人で戦わせておくのが、普通の選択であろう。
そして、西家のアガリ形と河を見ていただきたい。
3巡目にメンツを崩した可能性が高い。
メンツ手で手を組んでいると1シャンテンである。
三筒からの待ち替えもあるが、前巡の西のツモ切りが腑に落ちない。
態勢のいい人のこういうアガリは、自ら不自然にしてしまいその後の展開を変えてしまうアガリになることが多々あるが、今局の場合、3番手のいいアガリなので、もう少し波乱がありそうだなと感じてしまう。
ご覧の様に私は、1局1局を観察することによって、勝負どころを決めている。
次回は「態勢的な打ち方」をお送りします。

第31期A1リーグ第4節レポート 望月 雅継

『心技体』

私が麻雀プロとして戦っていく上で、一番大切に、そして一番重要だと考えている事柄である。

一流の技術を卓上で表現するためには、その技術を如何なく発揮するだけの強い精神力を身につけなければならない。

強い精神力を持続させるためには、長時間の対局に耐えられるだけの強い身体を作り上げなければならない。

強い身体を生かして戦うには、自分の能力を最大限に発揮する技術を身につけなければならない。

そういった考え方の下、私はここまで戦ってきた。

自分の技術がA1リーグにおいて通用しているかどうかはわからないが、自分が万全の状態で戦えるように、今期のリーグ戦に向けて心と体を苛め抜いて準備をしてきたつもり…だった。

だがしかし…

自分のやりたい麻雀は、皮肉にも私以外の3者から画面に向けて発せられていたのだ。

勝又の強靭な精神力には、ただただ脱帽するしかない。
勝又が対局に向けてどのような気持ちで臨んでいたか、同じ会場にいた自分には痛いほど伝わった。
どのような事があっても、自分自身を信じる気持ちは揺らいでいなかった。
勝又とはCリーグ時代からしのぎを削ってきたのだが、全ての事柄において現在の私を上回っていたのは間違いない。今回の対局で現状での勝又との差を痛烈に感じたのだ。

今期のともたけの充実度は、A1リーグを観戦していても画面から伝わってきていた。
ともたけとの対戦は約1年ぶり。序盤のともたけの攻勢たるや、鳳凰位を獲得した時の勢いと同じくらい、いや、今の自分にはそれ以上の衝撃として卓上から伝わってきた。

ここ最近対戦回数の多い沢崎は、不調ながらにも随所にその高い技術を発揮していたというように私には感じられた。牌勢は劣勢でも、何とか状況を打破しようと繰り出す技の数々に、私自身翻弄されっぱなしであった。

自分の歩んできた道は何だったのだろう。
自分が重ねてきたつもりだった努力とは何だったのだろう。

結果が出せなかった自分に、語る資格はないだろう。
全てのエネルギーを集約して臨まなければならないはずのA1リーグで、ベストパフォーマンスを出せない自分には、努力という言葉を使うことは決して許されないと。

技術が劣るなら、せめて心と体を充実させて対局に臨むべきだ。
心が揺れる出来事があったとしても、調整ミスがあったとしても、プロと名のつく舞台で戦っている者には、それを周りに感じさせてはならない。

そういった意味で、今節の戦いはここ数年で最低の戦いだと言わざるを得ないだろう。
このような戦いが続くようであれば、麻雀プロとして戦っていく事自体考え直さなければならない。
私は今、そう考えている。

我慢すること。顔を上げない事。
自分自身が強く思い、それを画面上で表現したい。
それがマイナスに作用し、マイナスに画面に映る。

1回戦南3局親番。

二筒二筒六筒六筒七筒七筒八筒九筒東東南中中  ツモ二筒  ドラ二筒

一見弱気に見える打九筒
解説でも、コメントでも、何故南を切らないのだ?そういった言葉が多く発せられていた。

南さえ切っておけば、
ツモ南、打南、ツモ五筒、打九筒で跳満のテンパイ。

沢崎から出た中を捕らえるか、または自身で中をツモっていたか。親の跳満、またはツモで倍満。
画面ではそのような言葉が多く書き込まれていたし、解説も南を切るべきだとのこと。

客観的に見ればそうなのだろう。
画面から結果が見えているだけに、きっとそれが正解なんだろう。

ツモ二筒の瞬間、自分の選択肢は九筒一択。
南切りは選択肢になかった。

何故なら、ここまでメンゼンで仕上げてきたあの形を、仕掛けで崩されたくなかったから。
自分の卓上での体感では、恐らく勝又にダブ南はトイツ。そして、満貫の出アガリでスタートしたところから現状ラスに転落した自分の親は、きっと捌きにかかるだろう。そう思っていた。
自分のツモ筋で戦いたいからこその打九筒なのだ。

だからこそ、南を切り出せなかったのだ。
鳴かれたら、きっと結果は変わっていただろう。
アクションと対応が変わるため、どうなっていたかはわからない。

「瀬戸熊ならアガっていたね」

視聴者の皆様にそう思わせる瀬戸熊は、やはり超一流だ。

瀬戸熊なら、あの牌姿になっているかはわからない。
しかし、そう思わせる瀬戸熊の存在感こそが、プロ連盟を代表する打ち手だという事だ。

南を切ったら勝又が仕掛けたかどうかは、今となってはわからない。
しかし、南を仕掛けるだろうと私が感じていたことは紛れもない事実。
そう感じさせた勝又の方が、間違いなく力が勝っているということなのだろう。

南を切ったら勝又が仕掛けるのでは?
視聴者の皆さんにそう感じさせないのが勝又の強さであり、仕掛けると感じた私の弱さなのだろう。

ツモ南。テンパイ。
少考後、打二筒のテンパイを取った私には、もう一つの選択が残されていた。

東
跳満テンパイを果たしていたのにも関わらず、少なからずとも違和感を覚えていた。

だったらいっそのこと、テンパイ取らずの一手はどうか?
そんな手筋があってもいいだろうと。

実際、打東なら、
ツモ五筒東となり、南中のシャンポンテンパイ。

この中を沢崎が切るかどうかは別として、中をツモっていたのは自分自身なのだから…。

これが現在の自分の力であろう。
南を切って展開が変わる事より、自らのツモ筋を信じた自分。
違和感に襲われたにも関わらず、テンパイを取ってしまった自分。

倍満ツモアガリの牌姿が自らの目に確認出来た後、私はともたけに2,600放銃。
勝又のツモX、打九筒を確認した後で、恐らく勝又にアガリ牌の八筒がトイツになったのではと感じていただけに、自らの心の弱さを強く悔いることとなるのだった。

3回戦の勝又への12,000放銃も然り。
全ては、自らの心の弱さが敗因だ。

これを立て直すためにはどうしたらいいのか?
もっともっと心も体も苛め抜くしかないのか、それとも違う部分の充実を図る方が良いのか、または麻雀プロで在る事自体を考え直さなければならないのか。

いろいろな想いが去来する。
この舞台で戦っていることを自問自答する毎日が続く事だろう。

それでも自分は、前に進み続けることしかできない。
全てを投げ打ったとしても、ここまで長い時間を掛け、人生の全てを注いできたここまでの歩みを止めることは出来ないのだから。

自分には足りないことが多すぎる。課題も多いし、能力も低い。
自分の想いを、考えを、もっと視聴者の方に伝えられるように、自分自身を磨く時間を割くことを愚直に続けていく事で、何らかの形を残したいと思っている。

プロリーグ(鳳凰戦)レポート/第31期A1リーグ第4節レポート 望月 雅継

『心技体』
私が麻雀プロとして戦っていく上で、一番大切に、そして一番重要だと考えている事柄である。
一流の技術を卓上で表現するためには、その技術を如何なく発揮するだけの強い精神力を身につけなければならない。
強い精神力を持続させるためには、長時間の対局に耐えられるだけの強い身体を作り上げなければならない。
強い身体を生かして戦うには、自分の能力を最大限に発揮する技術を身につけなければならない。
そういった考え方の下、私はここまで戦ってきた。
自分の技術がA1リーグにおいて通用しているかどうかはわからないが、自分が万全の状態で戦えるように、今期のリーグ戦に向けて心と体を苛め抜いて準備をしてきたつもり…だった。
だがしかし…
自分のやりたい麻雀は、皮肉にも私以外の3者から画面に向けて発せられていたのだ。
勝又の強靭な精神力には、ただただ脱帽するしかない。
勝又が対局に向けてどのような気持ちで臨んでいたか、同じ会場にいた自分には痛いほど伝わった。
どのような事があっても、自分自身を信じる気持ちは揺らいでいなかった。
勝又とはCリーグ時代からしのぎを削ってきたのだが、全ての事柄において現在の私を上回っていたのは間違いない。今回の対局で現状での勝又との差を痛烈に感じたのだ。
今期のともたけの充実度は、A1リーグを観戦していても画面から伝わってきていた。
ともたけとの対戦は約1年ぶり。序盤のともたけの攻勢たるや、鳳凰位を獲得した時の勢いと同じくらい、いや、今の自分にはそれ以上の衝撃として卓上から伝わってきた。
ここ最近対戦回数の多い沢崎は、不調ながらにも随所にその高い技術を発揮していたというように私には感じられた。牌勢は劣勢でも、何とか状況を打破しようと繰り出す技の数々に、私自身翻弄されっぱなしであった。
自分の歩んできた道は何だったのだろう。
自分が重ねてきたつもりだった努力とは何だったのだろう。
結果が出せなかった自分に、語る資格はないだろう。
全てのエネルギーを集約して臨まなければならないはずのA1リーグで、ベストパフォーマンスを出せない自分には、努力という言葉を使うことは決して許されないと。
技術が劣るなら、せめて心と体を充実させて対局に臨むべきだ。
心が揺れる出来事があったとしても、調整ミスがあったとしても、プロと名のつく舞台で戦っている者には、それを周りに感じさせてはならない。
そういった意味で、今節の戦いはここ数年で最低の戦いだと言わざるを得ないだろう。
このような戦いが続くようであれば、麻雀プロとして戦っていく事自体考え直さなければならない。
私は今、そう考えている。
我慢すること。顔を上げない事。
自分自身が強く思い、それを画面上で表現したい。
それがマイナスに作用し、マイナスに画面に映る。
1回戦南3局親番。
二筒二筒六筒六筒七筒七筒八筒九筒東東南中中  ツモ二筒  ドラ二筒
一見弱気に見える打九筒
解説でも、コメントでも、何故南を切らないのだ?そういった言葉が多く発せられていた。
南さえ切っておけば、
ツモ南、打南、ツモ五筒、打九筒で跳満のテンパイ。
沢崎から出た中を捕らえるか、または自身で中をツモっていたか。親の跳満、またはツモで倍満。
画面ではそのような言葉が多く書き込まれていたし、解説も南を切るべきだとのこと。
客観的に見ればそうなのだろう。
画面から結果が見えているだけに、きっとそれが正解なんだろう。
ツモ二筒の瞬間、自分の選択肢は九筒一択。
南切りは選択肢になかった。
何故なら、ここまでメンゼンで仕上げてきたあの形を、仕掛けで崩されたくなかったから。
自分の卓上での体感では、恐らく勝又にダブ南はトイツ。そして、満貫の出アガリでスタートしたところから現状ラスに転落した自分の親は、きっと捌きにかかるだろう。そう思っていた。
自分のツモ筋で戦いたいからこその打九筒なのだ。
だからこそ、南を切り出せなかったのだ。
鳴かれたら、きっと結果は変わっていただろう。
アクションと対応が変わるため、どうなっていたかはわからない。
「瀬戸熊ならアガっていたね」
視聴者の皆様にそう思わせる瀬戸熊は、やはり超一流だ。
瀬戸熊なら、あの牌姿になっているかはわからない。
しかし、そう思わせる瀬戸熊の存在感こそが、プロ連盟を代表する打ち手だという事だ。
南を切ったら勝又が仕掛けたかどうかは、今となってはわからない。
しかし、南を仕掛けるだろうと私が感じていたことは紛れもない事実。
そう感じさせた勝又の方が、間違いなく力が勝っているということなのだろう。
南を切ったら勝又が仕掛けるのでは?
視聴者の皆さんにそう感じさせないのが勝又の強さであり、仕掛けると感じた私の弱さなのだろう。
ツモ南。テンパイ。
少考後、打二筒のテンパイを取った私には、もう一つの選択が残されていた。
東
跳満テンパイを果たしていたのにも関わらず、少なからずとも違和感を覚えていた。
だったらいっそのこと、テンパイ取らずの一手はどうか?
そんな手筋があってもいいだろうと。
実際、打東なら、
ツモ五筒東となり、南中のシャンポンテンパイ。
この中を沢崎が切るかどうかは別として、中をツモっていたのは自分自身なのだから…。
これが現在の自分の力であろう。
南を切って展開が変わる事より、自らのツモ筋を信じた自分。
違和感に襲われたにも関わらず、テンパイを取ってしまった自分。
倍満ツモアガリの牌姿が自らの目に確認出来た後、私はともたけに2,600放銃。
勝又のツモX、打九筒を確認した後で、恐らく勝又にアガリ牌の八筒がトイツになったのではと感じていただけに、自らの心の弱さを強く悔いることとなるのだった。
3回戦の勝又への12,000放銃も然り。
全ては、自らの心の弱さが敗因だ。
これを立て直すためにはどうしたらいいのか?
もっともっと心も体も苛め抜くしかないのか、それとも違う部分の充実を図る方が良いのか、または麻雀プロで在る事自体を考え直さなければならないのか。
いろいろな想いが去来する。
この舞台で戦っていることを自問自答する毎日が続く事だろう。
それでも自分は、前に進み続けることしかできない。
全てを投げ打ったとしても、ここまで長い時間を掛け、人生の全てを注いできたここまでの歩みを止めることは出来ないのだから。
自分には足りないことが多すぎる。課題も多いし、能力も低い。
自分の想いを、考えを、もっと視聴者の方に伝えられるように、自分自身を磨く時間を割くことを愚直に続けていく事で、何らかの形を残したいと思っている。

第五回麻雀トライアスロン雀豪決定戦 決勝戦レポート 内川幸太郎

“麻雀トライアスロン”とは!?

一般的にトライアスロンとは鉄人レースと言われ、水泳・自転車・マラソンの3種目で競う耐久競技のことを言います。ではこの“麻雀”トライアスロンとは?

2009年、日本プロ麻雀連盟で創設された、まったく新しい形の“麻雀”のタイトル戦、
それが、『麻雀トライアスロン』です。

東風戦・半荘戦・三人麻雀の順に戦い、3種目をワンクールとして、1次予選・2次予選・決勝と勝ち進んで行きます。

最後が3人麻雀となっており、得点力が高く爆発力のあるゲームだけに大逆転も可能。
さらに、2次予選は東風戦で各2名が敗退、半荘戦でも各2名が敗退といった、サバイバル形式のシステムとなり、さらにスリリングな展開が予想されます。

各界の著名人16名とプロ連盟を代表する選手16名による闘いです。
年々ゲスト著名人も豪華になり、より白熱した戦いが行われました。

出場選手紹介ページはこちら
1次予選レポートはこちら
2次予選レポートはこちら

惜しくも決勝進出を逃したのは、雀豪3位の加藤哲郎さん、同じく4位の蛭子能収さん。
加藤さんは、初出場ながら惜しくも次点ですが、牌の扱いや姿勢が素晴らしく本当に美しかったです。
蛭子さんも3回目の出場で、今年こそはと意気込んでいましたが、残念ながらここで敗退。
来年はぜひ頑張って頂きたいです。

100
加藤哲郎さん
100
蛭子能収さん

 

さて、ついに決勝進出者が決定いたしましたが、改めてその4名をご紹介いたしましょう。

 

ゲスト雀豪1位通過、綾辻行人さん。

100

1次予選成績
東風戦2位・半荘戦2位・三麻1位

2次予選成績
東風戦1位・半荘戦1位・三麻2位

トータル110.5Pので雀豪部門1位通過で決勝選出。
第2回の出場以来2回目の参加で見事決勝戦進出となりました。
決勝前のインタビューでは、優勝しますと力強いコメントを頂きました。

 

2位通過は佐々木信也さん。

100

1次予選成績
東風戦3位・半荘戦3位・三麻1位

2次予選成績
東風戦4位・半荘戦1位・三麻1位

麻雀トライアスロンではもうおなじみで、第2回では準優勝、第3回では優勝と圧巻の実績。
今回も序盤苦しみながらも、2次予選の半荘、3人麻雀で2連勝の逆転トップでトータル67.0Pと成績をまとめ決勝進出となりました。

ではプロ雀士のほうもご紹介させて頂きましょう。

 

プロ雀士1位通過は森山茂和プロ。

100

1次予選成績
東風戦1位・半荘戦1位・三麻2位

2次予選成績
東風戦1位・半荘戦1位・三麻2位

トータル158.3Pとプロ、出場選手全体1位での成績です。
思えば昨年のトライアスロンで、灘プロから会長を引き継ぎ、この大会の成功にも尽力されてきましたので、その思いも一際強いものがあるのでしょう。
予選での4回トップは唯一で、2位以下をかなり離しての決勝進出となりました。

 

そして2位通過は灘麻太郎プロ。

100

1次予選成績
東風戦3位・半荘戦1位・三麻3位

2次予選成績
東風戦3位・半荘戦2位・三麻1位

1次、2次共にぎりぎり敗退を逃れながらの苦しい戦いでしたが、最終戦である三人麻雀での12万点の特大トップをとり、トータル110.2Pと大逆転での決勝進出となりました。

昨年のトライアスロンでも決勝進出を果たしており、新旧プロ連盟会長対決という楽しみな形になりました。

以上、4名の戦いです。
決勝も予選と同じく、東風戦・半荘戦、そして最後は三人麻雀の闘いとなり、
その合計得点によって、第五回麻雀トライアスロンの勝者が決定いたします。

さあ、決勝1回戦東風戦、闘牌の開始です!!

 

 

1回戦・東風戦(起家から、灘、佐々木、森山、綾辻)

開局は起家の灘プロの親リーチから始まります。

三万三万三万七万七万二索三索四索二筒三筒四筒五筒六筒  リーチ  ツモ七筒  ドラ四万  裏六索

この幸先良いアガリで続く、1本場も

七万七万八万九万九万一索一索二索三索四索二筒三筒四筒  リーチ  ツモ八万  ドラ三筒  裏六索

この4,000オールで一気に突き抜けます。

何とかこの親を落とさねばと、捌きを入れたのが佐々木さん。
苦しい配牌でしたが、なんとかまとめこの親を落とします。

三万三万四万五万六万一索二索三索七索九索  ポン白白白  ロン八索  ドラ発

東2局、自力で親を持ってきた佐々木さんの配牌はこちら

四万五万一索二索五索七索一筒二筒四筒七筒八筒東西白  ドラ四筒

これを丁寧にまとめ
四万五万五索六索七索四筒四筒四筒七筒七筒八筒八筒八筒

この形でリーチと行くも、森山プロの当たり牌をつかみ満貫の放銃となってしまいました。

一万一万一万三索四索四索五索五索七索七索五筒六筒七筒  リーチ  ロン六索  裏一万

東3局、ここまでじっとチャンスを伺っていた綾辻さんに本手が入ります。
森山プロの親リーチを受けるも押し切り、トップ目の灘プロからヤミテンで満貫を打ち取ります。

三万四万五万七万七万四索五索六筒六筒七筒七筒八筒八筒  ロン六索  ドラ四索

オーラス、トップ目の灘プロとの点差は、親の綾辻さんは満貫出アガリ、森山プロが満貫ツモで届く所で、佐々木さんは跳満ツモで2着狙いが現実的な所でしょうか。

親の綾辻さんが

五万六万二索三索四索五索六索四筒五筒六筒西西白  ドラ八索

ピンフ、三色の1シャンテンまでこぎつけるものの、灘プロが白を仕掛け、きっちりアガリきり東風戦のトップを取りました。

決勝東風戦成績
灘麻太郎+27.3P  森山茂和+6.1P  綾辻行人▲4.3P  佐々木信也▲29.1P

 

2回戦・半荘戦(起家から、灘、綾辻、佐々木、森山)


東風戦を見事トップで終えた灘プロが、半荘戦も開局の親番でいきなりブレイクします。

三万五万五万五万三索四索五索七索八索九索三筒四筒五筒  リーチ  ロン四万  ドラ三万  裏二索

この親満からブレイク、いや大大大ブレイクといいましょうか。
大嵐、鬼神のごとくアガリまくり8本場、積み上げた点棒はなんと8万点を超えます。

東3局に、反撃開始と佐々木さんが親満2発を炸裂させます。

四万五万六万一筒一筒四筒五筒  チー四索 左向き五索 上向き六索 上向き  ポン東東東  ロン六筒  ドラ五筒

一万二万三万五万五万五万三索四索七索七索六筒七筒八筒  リーチ  ツモ二索  ドラ七筒  裏三索

森山プロも負けじと満貫を連発。

三万四万五万六万七万八万三筒三筒五筒六筒西西西  リーチ  一発ツモ七筒  ドラ八万  裏一万

二索四索八索八索五筒六筒七筒  チー四万 左向き五万 上向き六万 上向き  ポン六索 上向き六索 上向き六索 上向き  ロン三索

綾辻さんも南1局に東を暗槓してリーチと一矢報いますが、

二万三万四万四筒五筒五筒六筒七筒発発  暗カン牌の背東東牌の背  リーチ  ツモ六筒  ドラ八筒白  裏一万八万

ドラが1枚も乗らず、ここまでか。
そのまま灘プロが逃げ切り、2連勝を飾りました。

決勝半荘戦成績
灘麻太郎+72.4P  森山茂和+14.0P  佐々木信也▲12.2P  綾辻行人▲74.2P

半荘戦終了時
灘麻太郎+99.7P  森山茂和+20.1P  佐々木信也▲41.3P  綾辻行人▲78.5P

いよいよ最終戦の三人麻雀。
差は結構ありますが、三人麻雀であれば逆転可能です。

 

3回戦・三人麻雀戦(起家から、森山、佐々木、綾辻、灘)


開局から親の森山プロに大チャンス、12巡目にこの牌姿。

一索四筒四筒四筒東東白白発発中中中  ドラ東

抜け番の灘プロも冷や冷やで見守る中、大三元炸裂か!と思われましたが、雀豪のお二人がきっちり三元牌を抑えこれは成就ならず。さすが決勝にあがって来たお二人、しっかりした打ち筋に感動しました。

次局は、綾辻さんにチャンスが到来します。

二索二索六索六索発発発  ポン八索 上向き八索 上向き八索 上向き  ポン三索 上向き三索 上向き三索 上向き  ドラ二索

2局連続での役満チャンスで、發一色テンパイ!
ツモる手にも力が入りますが、灘プロが満貫をアガリピンチを脱出します。

しかし、これだけ続くとまだまだ役満に期待をしてしまいます。
東4局には、佐々木さんが8巡目でこの手牌。

六索六索六索九索九索三筒三筒西西西北北発  ドラ二筒

四暗刻の1シャンテンとなりますが、こちらも残念、綾辻さんの満貫のアガリとなりました。

それぞれが大物手を狙う中、要所で灘プロがアガリ局を進めこれにてゲームセット。
各者、見せ場を十分発揮しましたが、灘プロが序盤のリードを守りきり、見事、第五回麻雀トライアスロンを制しました。

決勝三人麻雀成績
綾辻行人+31.5P  佐々木信也+16.5P  灘麻太郎▲12.2P  森山茂和▲35.8P  

最終成績
灘麻太郎+87.5P  森山茂和▲15.7P   佐々木信也▲24.8P  綾辻行人▲47.0P  

終始安定した強さを見せた灘プロでしたが、森山プロ、雀豪のお二人が最後までその灘プロを苦しめ、実に見ごたえのある闘牌でした。

特に三人麻雀では、いつ役満が飛び出るのかと終始ドキドキさせて頂きました。
ぜひこの模様を皆さんご覧ください。

放送は、エンタメ~テレにて7月末頃までされる予定です。

#3(最終回)
2(水)14:30-
5(土)17:00-
10(木)11:00-
11(金)18:30-
12(土)10:00-
13(日)17:00-
16(水)14:30-
19(土)15:30-
24(木)11:00-

次回、第6回大会ではどんなドラマがあるのでしょうか?
皆さんお楽しみに。

エンタメーテレ 番組紹介ページはこちら

プロ雀士コラム/第五回麻雀トライアスロン雀豪決定戦 決勝戦レポート 内川幸太郎

“麻雀トライアスロン”とは!?
一般的にトライアスロンとは鉄人レースと言われ、水泳・自転車・マラソンの3種目で競う耐久競技のことを言います。ではこの“麻雀”トライアスロンとは?
2009年、日本プロ麻雀連盟で創設された、まったく新しい形の“麻雀”のタイトル戦、
それが、『麻雀トライアスロン』です。
東風戦・半荘戦・三人麻雀の順に戦い、3種目をワンクールとして、1次予選・2次予選・決勝と勝ち進んで行きます。
最後が3人麻雀となっており、得点力が高く爆発力のあるゲームだけに大逆転も可能。
さらに、2次予選は東風戦で各2名が敗退、半荘戦でも各2名が敗退といった、サバイバル形式のシステムとなり、さらにスリリングな展開が予想されます。
各界の著名人16名とプロ連盟を代表する選手16名による闘いです。
年々ゲスト著名人も豪華になり、より白熱した戦いが行われました。
出場選手紹介ページはこちら
1次予選レポートはこちら
2次予選レポートはこちら
惜しくも決勝進出を逃したのは、雀豪3位の加藤哲郎さん、同じく4位の蛭子能収さん。
加藤さんは、初出場ながら惜しくも次点ですが、牌の扱いや姿勢が素晴らしく本当に美しかったです。
蛭子さんも3回目の出場で、今年こそはと意気込んでいましたが、残念ながらここで敗退。
来年はぜひ頑張って頂きたいです。

100
加藤哲郎さん
100
蛭子能収さん

 
さて、ついに決勝進出者が決定いたしましたが、改めてその4名をご紹介いたしましょう。
 
ゲスト雀豪1位通過、綾辻行人さん。

100

1次予選成績
東風戦2位・半荘戦2位・三麻1位
2次予選成績
東風戦1位・半荘戦1位・三麻2位
トータル110.5Pので雀豪部門1位通過で決勝選出。
第2回の出場以来2回目の参加で見事決勝戦進出となりました。
決勝前のインタビューでは、優勝しますと力強いコメントを頂きました。
 
2位通過は佐々木信也さん。

100

1次予選成績
東風戦3位・半荘戦3位・三麻1位
2次予選成績
東風戦4位・半荘戦1位・三麻1位
麻雀トライアスロンではもうおなじみで、第2回では準優勝、第3回では優勝と圧巻の実績。
今回も序盤苦しみながらも、2次予選の半荘、3人麻雀で2連勝の逆転トップでトータル67.0Pと成績をまとめ決勝進出となりました。
ではプロ雀士のほうもご紹介させて頂きましょう。
 
プロ雀士1位通過は森山茂和プロ。

100

1次予選成績
東風戦1位・半荘戦1位・三麻2位
2次予選成績
東風戦1位・半荘戦1位・三麻2位
トータル158.3Pとプロ、出場選手全体1位での成績です。
思えば昨年のトライアスロンで、灘プロから会長を引き継ぎ、この大会の成功にも尽力されてきましたので、その思いも一際強いものがあるのでしょう。
予選での4回トップは唯一で、2位以下をかなり離しての決勝進出となりました。
 
そして2位通過は灘麻太郎プロ。

100

1次予選成績
東風戦3位・半荘戦1位・三麻3位
2次予選成績
東風戦3位・半荘戦2位・三麻1位
1次、2次共にぎりぎり敗退を逃れながらの苦しい戦いでしたが、最終戦である三人麻雀での12万点の特大トップをとり、トータル110.2Pと大逆転での決勝進出となりました。
昨年のトライアスロンでも決勝進出を果たしており、新旧プロ連盟会長対決という楽しみな形になりました。
以上、4名の戦いです。
決勝も予選と同じく、東風戦・半荘戦、そして最後は三人麻雀の闘いとなり、
その合計得点によって、第五回麻雀トライアスロンの勝者が決定いたします。
さあ、決勝1回戦東風戦、闘牌の開始です!!
 
 
1回戦・東風戦(起家から、灘、佐々木、森山、綾辻)
開局は起家の灘プロの親リーチから始まります。
三万三万三万七万七万二索三索四索二筒三筒四筒五筒六筒  リーチ  ツモ七筒  ドラ四万  裏六索
この幸先良いアガリで続く、1本場も
七万七万八万九万九万一索一索二索三索四索二筒三筒四筒  リーチ  ツモ八万  ドラ三筒  裏六索
この4,000オールで一気に突き抜けます。
何とかこの親を落とさねばと、捌きを入れたのが佐々木さん。
苦しい配牌でしたが、なんとかまとめこの親を落とします。
三万三万四万五万六万一索二索三索七索九索  ポン白白白  ロン八索  ドラ発
東2局、自力で親を持ってきた佐々木さんの配牌はこちら
四万五万一索二索五索七索一筒二筒四筒七筒八筒東西白  ドラ四筒
これを丁寧にまとめ
四万五万五索六索七索四筒四筒四筒七筒七筒八筒八筒八筒
この形でリーチと行くも、森山プロの当たり牌をつかみ満貫の放銃となってしまいました。
一万一万一万三索四索四索五索五索七索七索五筒六筒七筒  リーチ  ロン六索  裏一万
東3局、ここまでじっとチャンスを伺っていた綾辻さんに本手が入ります。
森山プロの親リーチを受けるも押し切り、トップ目の灘プロからヤミテンで満貫を打ち取ります。
三万四万五万七万七万四索五索六筒六筒七筒七筒八筒八筒  ロン六索  ドラ四索
オーラス、トップ目の灘プロとの点差は、親の綾辻さんは満貫出アガリ、森山プロが満貫ツモで届く所で、佐々木さんは跳満ツモで2着狙いが現実的な所でしょうか。
親の綾辻さんが
五万六万二索三索四索五索六索四筒五筒六筒西西白  ドラ八索
ピンフ、三色の1シャンテンまでこぎつけるものの、灘プロが白を仕掛け、きっちりアガリきり東風戦のトップを取りました。
決勝東風戦成績
灘麻太郎+27.3P  森山茂和+6.1P  綾辻行人▲4.3P  佐々木信也▲29.1P
 
2回戦・半荘戦(起家から、灘、綾辻、佐々木、森山)

東風戦を見事トップで終えた灘プロが、半荘戦も開局の親番でいきなりブレイクします。
三万五万五万五万三索四索五索七索八索九索三筒四筒五筒  リーチ  ロン四万  ドラ三万  裏二索
この親満からブレイク、いや大大大ブレイクといいましょうか。
大嵐、鬼神のごとくアガリまくり8本場、積み上げた点棒はなんと8万点を超えます。
東3局に、反撃開始と佐々木さんが親満2発を炸裂させます。
四万五万六万一筒一筒四筒五筒  チー四索 左向き五索 上向き六索 上向き  ポン東東東  ロン六筒  ドラ五筒
一万二万三万五万五万五万三索四索七索七索六筒七筒八筒  リーチ  ツモ二索  ドラ七筒  裏三索
森山プロも負けじと満貫を連発。
三万四万五万六万七万八万三筒三筒五筒六筒西西西  リーチ  一発ツモ七筒  ドラ八万  裏一万
二索四索八索八索五筒六筒七筒  チー四万 左向き五万 上向き六万 上向き  ポン六索 上向き六索 上向き六索 上向き  ロン三索
綾辻さんも南1局に東を暗槓してリーチと一矢報いますが、
二万三万四万四筒五筒五筒六筒七筒発発  暗カン牌の背東東牌の背  リーチ  ツモ六筒  ドラ八筒白  裏一万八万
ドラが1枚も乗らず、ここまでか。
そのまま灘プロが逃げ切り、2連勝を飾りました。
決勝半荘戦成績
灘麻太郎+72.4P  森山茂和+14.0P  佐々木信也▲12.2P  綾辻行人▲74.2P
半荘戦終了時
灘麻太郎+99.7P  森山茂和+20.1P  佐々木信也▲41.3P  綾辻行人▲78.5P
いよいよ最終戦の三人麻雀。
差は結構ありますが、三人麻雀であれば逆転可能です。
 
3回戦・三人麻雀戦(起家から、森山、佐々木、綾辻、灘)

開局から親の森山プロに大チャンス、12巡目にこの牌姿。
一索四筒四筒四筒東東白白発発中中中  ドラ東
抜け番の灘プロも冷や冷やで見守る中、大三元炸裂か!と思われましたが、雀豪のお二人がきっちり三元牌を抑えこれは成就ならず。さすが決勝にあがって来たお二人、しっかりした打ち筋に感動しました。
次局は、綾辻さんにチャンスが到来します。
二索二索六索六索発発発  ポン八索 上向き八索 上向き八索 上向き  ポン三索 上向き三索 上向き三索 上向き  ドラ二索
2局連続での役満チャンスで、發一色テンパイ!
ツモる手にも力が入りますが、灘プロが満貫をアガリピンチを脱出します。
しかし、これだけ続くとまだまだ役満に期待をしてしまいます。
東4局には、佐々木さんが8巡目でこの手牌。
六索六索六索九索九索三筒三筒西西西北北発  ドラ二筒
四暗刻の1シャンテンとなりますが、こちらも残念、綾辻さんの満貫のアガリとなりました。
それぞれが大物手を狙う中、要所で灘プロがアガリ局を進めこれにてゲームセット。
各者、見せ場を十分発揮しましたが、灘プロが序盤のリードを守りきり、見事、第五回麻雀トライアスロンを制しました。
決勝三人麻雀成績
綾辻行人+31.5P  佐々木信也+16.5P  灘麻太郎▲12.2P  森山茂和▲35.8P  
最終成績
灘麻太郎+87.5P  森山茂和▲15.7P   佐々木信也▲24.8P  綾辻行人▲47.0P  
終始安定した強さを見せた灘プロでしたが、森山プロ、雀豪のお二人が最後までその灘プロを苦しめ、実に見ごたえのある闘牌でした。
特に三人麻雀では、いつ役満が飛び出るのかと終始ドキドキさせて頂きました。
ぜひこの模様を皆さんご覧ください。
放送は、エンタメ~テレにて7月末頃までされる予定です。
#3(最終回)
2(水)14:30-
5(土)17:00-
10(木)11:00-
11(金)18:30-
12(土)10:00-
13(日)17:00-
16(水)14:30-
19(土)15:30-
24(木)11:00-
次回、第6回大会ではどんなドラマがあるのでしょうか?
皆さんお楽しみに。
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第31期十段戦 八九・九段戦Sレポート

100

「八九段戦」

十段戦もここまでくると、シード選手もいわゆるボスキャラばかり。
初段や二段の低段位戦から勝ち上がった者からすれば、挨拶するにも勇気がいることであろう。
そんな初段戦から、唯一人勝ち上がっているのが阿部謙一。
阿部はプロテスト合格までに、何度も挑戦し合格を勝ち取った根性の男。
初段勢最後の砦として、どこまで根性を見せつけることが出来るであろうか。

 

1卓
木村東平 山田浩之 三田不二夫 客野直

昨年、決勝手前のベスト8戦で涙を飲んだ山田。
今年こそはの思いはあるであろうが、中々調子が上がってこない。
3回戦終了時にはマイナスが60ポイントを超え、勝ち上がりには苦しい展開となってしまう。

100
木村東平
100
山田浩之

反対に好調だったのが、木村、三田のベテラン勢。
両者30ポイントほどのプラスを持ち最終戦を迎える。
客野は木村、三田どちらかを沈め、トップか大きい2着が条件。

最終戦、客野は木村を沈め、トップを取るという条件を見事にクリアする。
木村、山田がここで敗退となった。

勝ち上がり 三田不二夫 客野直

 

 

2卓
藤原隆弘 佐々木寿人 櫻井秀樹 藤島健二郎

八九段戦屈指の好カードとなった2卓。
すでにネタと化しているが、8年間でたった1回の勝ち上がりしかない佐々木が、今年は四段戦S、五段戦、六七段戦と既に3回の勝ち上がり。

このまま決勝まで勝ち上がってしまうのではないかと思わせるのも、この男の魅力であり強さであろう。
しかし、そんな佐々木の前に藤原が立ちはだかる。

「カン」「ロン」

なんのことだろうと思われるであろうが、カンの発声は佐々木で、ロンの発声は藤原。
場に放たれた牌に、同時に声がかかったのではない。藤原の手は・・

一万九万一索九索一筒九筒東南南西北白中

佐々木の手には発が4枚握られていた。
日本プロ麻雀連盟Aルールでは、国士無双の暗カンに対するチャンカンが認められている。
ちなみに、藤原の第一打は唯一トイツであった白であったこともここに記しておく。

100
藤原隆弘
100
佐々木寿人

では、藤原の楽勝であったのかといえば、そうではない。
櫻井、藤島の両名が、展開上は常にリードを保っていた。
最終戦の南場の藤原の親も、櫻井が押し切り流すことに成功。
勝ち上がりを決めた。

勝ち上がり 櫻井秀樹 藤島健二郎

 

 

3卓
吉田幸雄 柴田弘幸 一井慎也 太田優介

現在A1リーグに5名を送り込んでいる17期生。
正に花の17期生と呼ぶにふさわしい程の活躍ぶりだが、一井もそんな17期生の一人。
リーグ戦では遅れをとるものの、ここでは存在感を見せつけたいところであろう。

また「怖い顔の実況のお兄さん」として顔と名が出てくることが多くなってきた太田も、プレーヤーとしての一面を見せつけたいところ。

そんな2人の気迫が格上の吉田、柴田を追い込んでいった。
3回戦終了時に、一井、太田は吉田、柴田に対し約100ポイントの大量リードを取り、勝負を決めてしまった。

100
吉田幸雄
100
太田優介

 

勝ち上がり 一井慎也 太田優介

 

 

4卓
ともたけ雅晴 老月貴紀 二階堂亜樹 阿部謙一

初段戦から快進撃を続けてきた阿部だが、さすがにここまで来ると相手のレベルが違うのか、まともに戦わせてはもらえない。ともたけこそ不調で勝負にならないが、老月、二階堂の安定感の前に手も足も出ない。

最終戦を迎える前にほぼ勝負を決められ、そのまま決着。
7回の勝ち上がりを見せた阿部の十段戦はここで幕を閉じた。

100
二階堂亜樹
100
阿部謙一

 

勝ち上がり 老月貴紀 二階堂亜樹

 

 

5卓
森下剛任 滝沢和典 関島義基 福山満幸

ここの注目は勿論滝沢だが、1回戦ラススタートと苦戦模様。
対照的に、関島が好調で3回戦終了時には、ほぼ通過を決めてしまう。
滝沢も悪いながらも粘り、3人の2着争いとなる。

100
滝沢和典
100
森下剛任

最終戦を迎え、森下▲9.5P福山▲9.6P滝沢▲18.4Pの各者ポイント。
そして南3局時には、南家・森下32,800西家・滝沢30,400北家・福山32,800という持ち点の大混戦。
ここで福山が3フーロと仕掛けると、森下はリーチに打って出る。
滝沢は、タンピン形の1シャンテンであったが、どちらかにアガられてしまうと、オーラスを残しているとはいえ、条件が一層厳しく成る為、無スジを押す。
3人による叩き合いだったが、制したのは森下。福山からの南を捕まえ

四万五万六万二索二索四索四索四索南南西西西  リーチ  ロン南  ドラ四索

この跳満を決め勝ち上がりを決めた。

勝ち上がり 関島義基 森下剛任

 

 

6卓
西島一彦 ダンプ大橋 森脇翼 安村浩司

ここは、前A1のダンプがその体型通りの横綱相撲。
最終戦を待たずに当確ランプが点灯。

最終戦は、現マスターズチャンプの西島と森脇との2位争いとなったが、森脇が競り勝ち九段戦Sへの勝ち上がりを決めた。

100
ダンプ大橋
100
西島一彦

 

勝ち上がり ダンプ大橋 森脇翼

 

 

7卓
望月雅継 伊藤大輔 杉浦勘介 吉田直

この八九段戦のシード選手は6名なので、この7卓と8卓にはシード選手が入らない。
三段戦から勝ち上がってきた伊藤にとっては、その辺りはプラスに働きそうだ。
そのせいなのかはわからないが、3回戦を終えた時点で、吉田+8.4P望月+5.8P杉浦▲5.2P伊藤▲9.0Pと伊藤も4位とはいえ十分チャンスのあるポイント差で戦っていた。

だが、伊藤の健闘もここまで。
最終戦は吉田が抜け出し、試合巧者杉浦が望月を交わし2位を確保し終了。
阿部に続いて、低段位戦からの勝ち上がり者がまた1名去ることとなった。

勝ち上がり 吉田直 杉浦勘介

 

100
吉田直
100
杉浦勘介

 

 

8卓
平田孝章 仁平宣明 中尾多門 東谷達矢

近年のタイトル戦で、毎回のように活躍者を送り込んでいる九州勢。
今回の十段戦でも、中尾、東谷の2名が勝ち残っている。その2人がここで同卓。
東北本部長、平田とA2仁平というベテランを相手にどう戦うかが注目されたが、終わってみれば東谷の圧勝、中尾が2位競り勝ちと九州勢のワンツーフィニッシュとなった。
ここから先どこまでいけるのか注目である。

勝ち上がり 東谷達矢 中尾多門

 

100
東谷達矢
100
中尾多門

 

八九段戦が終了し、ワイルドカード抽選が行われた。
抽選をクリアしたのは、柴田弘幸と藤原隆弘、九段戦Sへの繰り上がりとなった。

ワイルドカード 柴田弘幸 藤原隆弘

 

 

「九段戦S」

ベスト16トーナメントへの最後の関門、九段戦S。
ここからのシード選手は、連盟を代表するレジェンド達。
若手選手にとっては、対局すること自体が経験になる。

さて、何名がレジェンドを打ち破り、トーナメントチケットを手に入れることが出来るのだろうか。

 

1卓
森山茂和 ダンプ大橋 吉田直 藤原隆弘

ワイルドカードで勝ち上がりを決めた藤原。
抽選の前には、神社に行きお参りをしてきたとのこと。
牌を引いての抽選だが、当りが光って見えたという。
面前重視派が揃い、重い展開が予想されるが、3回戦、藤原はこんな手を決める。

一索二索四索五索六索六索七索七索八索八索九索中中  リーチ  ツモ三索  ドラ三索

繰り上がりの勢いか、これが決め手で藤原トップ。トータル2位に浮上。
ダンプ、藤原勝ち上がり体勢となる。
しかし、これが4回戦終了時には、1位/吉田、2位/森山と一変する。(九段戦Sより5回戦制)

100
森山茂和
100
吉田直

最終戦トータル4位の大橋が反撃開始。
南1局

一索二索二索三索三索五索六索七索七索八索九索東東  リーチ  ツモ四索

この3,000・6,000。続く親番で12,000と、またもやトータル順位が一変。
終始安定した戦いぶりであった吉田が1位。ダンプが2位通過を決めた。

勝ち上がり 吉田直 ダンプ大橋

 

 

2卓
伊藤優孝 関島義基 東谷達矢 柴田弘幸

1卓の藤原同様、ワイルドカードで復活した柴田。
八九段戦ははっきりと不調であったが、この九段戦Sはリミッターが外れたかのような大爆発。
4回戦終了時には、90ポイント弱を叩き出し当確。

100
柴田弘幸
100
関島義基

反対に、二段戦から7回勝ち上がってきた東谷は、ほぼ圏外となってしまった。
伊藤と関島の2位争いは展開の利もあり関島が競り勝った。
関島はC3リーグ所属だが、個人的にはもっと活躍しても不思議ではないと思っている。
トーナメントでも台風の目になってもらいたいと思う。

勝ち上がり 柴田弘幸 関島義基

 

 

3卓
前原雄大 老月貴紀 中尾多門 客野直

3回戦終了時、前原が20ポイント程の差でトータルトップ。
しかし、4回戦に老月がメンタンピンツモ三色の3,000・6,000を決め抜け出す。
前原は痛恨のラスで逆転を許す。

最終戦は、前原、中尾の競りで、中尾は前原を沈めて自分が浮けばほぼ条件クリアとなる。

最終戦東4局、前原は親でメンタンピンのリーチ。
対する中尾は、発を加カンしペン七万1,300のテンパイ。

この状況で中尾は押し切り、前原から七万を打ち取りトータルで逆転。
これで決まった訳ではないが、このプレイは中尾の胆力を褒めるべきであろう。

南3局、中尾の親、ここで老月が中尾のドラ暗刻に捕まってしまい、トータル4位に落ちてしまう。
オーラスは,跳満条件に詰めていた客野が、ホンイツ小三元をテンパイさせるもアガれず流局。
中尾、前原の勝ち上がりとなった。

100
前原雄大
100
老月貴紀

 

勝ち上がり 中尾多門 前原雄大

 

 

4卓
古川孝次 一井慎也 杉浦勘介 藤島健二郎

4回戦、時間打ち切りとなり、東3局で終了。
それ自体は、よくとは言わないがたまにはある事だが、この4回戦珍しかったのは、なんと18本場まで積み上げられた事だ。
一井の親から始まり、古川、杉浦と続き18本場でタイムアップ。
ということはこの回、子方のアガリが発生しなかった訳で、親番が回ってこなかった藤島が圏外になってしまったのもある意味当然といえる。

最終戦は、古川、杉浦の2位争い。
藤島の意地で、両者とも原点を割る展開となったが、最後は古川が競り勝ちトーナメント進出を決めた。

勝ち上がり 一井慎也 古川孝次

 

100
古川孝次
100
藤島健二郎

 

 

5卓
荒正義 櫻井秀樹 森脇翼 太田優介

1回戦から、森脇、櫻井がリードする展開で、太田は気合がうまく噛み合っていない印象。
森脇が他者を引き離す中、荒は櫻井との差を最大50ポイント程はなれたところから徐々に詰め、4回戦終了時には25ポイント差程まで詰めてきていた。

最終戦オーラスで、荒は櫻井と満貫ツモ、直撃条件で条件を満たす手をテンパイしていたが、終わらせにきている森脇からは出るもののアガれない。一方、櫻井も細心の注意を払い山越しされないようガードを固めていた。結果は流局。荒を抑え、櫻井が逃げ切った。

勝ち上がり 森脇翼 櫻井秀樹

 

100
荒正義
100
森脇翼

 

 

6卓
灘麻太郎 三田不二夫 森下剛任 二階堂亜樹

結婚、出産後の復帰から麻雀の質が変わった(変えたというほうが正しいか)二階堂。
私が記憶している中では、これまでにない女流選手のベスト16トーナメント進出に王手をかけた。
4回戦終了時には、森下に続きトータル2位につけていたが、最終戦に落とし穴が待っていた。
灘の親リーチに対し押した1牌が捕まってしまい5,800。
多分、前の二階堂なら打たなかったであろう。しかし、それを打ってきたからこそ、ここまで勝ち進んできたとも思う。近い将来、本戦トーナメントに立つ姿を見せてくれることであろう。

勝ち上がり 三田不二夫 森下剛任

 

100
灘麻太郎
100
二階堂亜樹

 

 

この全6卓の勝ち上がり12名に、昨年の決勝進出者、沢崎誠、中村毅、小島武夫、現鳳凰位藤崎智を加えた16名4卓で本戦トーナメントが行われる。

その模様は、日本プロ麻雀連盟チャンネルにて完全生放送される。
選手達の熱い戦いを是非ご観戦ください。

十段戦ベスト16放送はこちら!

十段戦 レポート/第31期十段戦 八九・九段戦Sレポート

100

「八九段戦」
十段戦もここまでくると、シード選手もいわゆるボスキャラばかり。
初段や二段の低段位戦から勝ち上がった者からすれば、挨拶するにも勇気がいることであろう。
そんな初段戦から、唯一人勝ち上がっているのが阿部謙一。
阿部はプロテスト合格までに、何度も挑戦し合格を勝ち取った根性の男。
初段勢最後の砦として、どこまで根性を見せつけることが出来るであろうか。
 
1卓
木村東平 山田浩之 三田不二夫 客野直
昨年、決勝手前のベスト8戦で涙を飲んだ山田。
今年こそはの思いはあるであろうが、中々調子が上がってこない。
3回戦終了時にはマイナスが60ポイントを超え、勝ち上がりには苦しい展開となってしまう。

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木村東平
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山田浩之

反対に好調だったのが、木村、三田のベテラン勢。
両者30ポイントほどのプラスを持ち最終戦を迎える。
客野は木村、三田どちらかを沈め、トップか大きい2着が条件。
最終戦、客野は木村を沈め、トップを取るという条件を見事にクリアする。
木村、山田がここで敗退となった。
勝ち上がり 三田不二夫 客野直
 
 
2卓
藤原隆弘 佐々木寿人 櫻井秀樹 藤島健二郎
八九段戦屈指の好カードとなった2卓。
すでにネタと化しているが、8年間でたった1回の勝ち上がりしかない佐々木が、今年は四段戦S、五段戦、六七段戦と既に3回の勝ち上がり。
このまま決勝まで勝ち上がってしまうのではないかと思わせるのも、この男の魅力であり強さであろう。
しかし、そんな佐々木の前に藤原が立ちはだかる。
「カン」「ロン」
なんのことだろうと思われるであろうが、カンの発声は佐々木で、ロンの発声は藤原。
場に放たれた牌に、同時に声がかかったのではない。藤原の手は・・
一万九万一索九索一筒九筒東南南西北白中
佐々木の手には発が4枚握られていた。
日本プロ麻雀連盟Aルールでは、国士無双の暗カンに対するチャンカンが認められている。
ちなみに、藤原の第一打は唯一トイツであった白であったこともここに記しておく。

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藤原隆弘
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佐々木寿人

では、藤原の楽勝であったのかといえば、そうではない。
櫻井、藤島の両名が、展開上は常にリードを保っていた。
最終戦の南場の藤原の親も、櫻井が押し切り流すことに成功。
勝ち上がりを決めた。
勝ち上がり 櫻井秀樹 藤島健二郎
 
 
3卓
吉田幸雄 柴田弘幸 一井慎也 太田優介
現在A1リーグに5名を送り込んでいる17期生。
正に花の17期生と呼ぶにふさわしい程の活躍ぶりだが、一井もそんな17期生の一人。
リーグ戦では遅れをとるものの、ここでは存在感を見せつけたいところであろう。
また「怖い顔の実況のお兄さん」として顔と名が出てくることが多くなってきた太田も、プレーヤーとしての一面を見せつけたいところ。
そんな2人の気迫が格上の吉田、柴田を追い込んでいった。
3回戦終了時に、一井、太田は吉田、柴田に対し約100ポイントの大量リードを取り、勝負を決めてしまった。

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吉田幸雄
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太田優介

 
勝ち上がり 一井慎也 太田優介
 
 
4卓
ともたけ雅晴 老月貴紀 二階堂亜樹 阿部謙一
初段戦から快進撃を続けてきた阿部だが、さすがにここまで来ると相手のレベルが違うのか、まともに戦わせてはもらえない。ともたけこそ不調で勝負にならないが、老月、二階堂の安定感の前に手も足も出ない。
最終戦を迎える前にほぼ勝負を決められ、そのまま決着。
7回の勝ち上がりを見せた阿部の十段戦はここで幕を閉じた。

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二階堂亜樹
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阿部謙一

 
勝ち上がり 老月貴紀 二階堂亜樹
 
 
5卓
森下剛任 滝沢和典 関島義基 福山満幸
ここの注目は勿論滝沢だが、1回戦ラススタートと苦戦模様。
対照的に、関島が好調で3回戦終了時には、ほぼ通過を決めてしまう。
滝沢も悪いながらも粘り、3人の2着争いとなる。

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滝沢和典
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森下剛任

最終戦を迎え、森下▲9.5P福山▲9.6P滝沢▲18.4Pの各者ポイント。
そして南3局時には、南家・森下32,800西家・滝沢30,400北家・福山32,800という持ち点の大混戦。
ここで福山が3フーロと仕掛けると、森下はリーチに打って出る。
滝沢は、タンピン形の1シャンテンであったが、どちらかにアガられてしまうと、オーラスを残しているとはいえ、条件が一層厳しく成る為、無スジを押す。
3人による叩き合いだったが、制したのは森下。福山からの南を捕まえ
四万五万六万二索二索四索四索四索南南西西西  リーチ  ロン南  ドラ四索
この跳満を決め勝ち上がりを決めた。
勝ち上がり 関島義基 森下剛任
 
 
6卓
西島一彦 ダンプ大橋 森脇翼 安村浩司
ここは、前A1のダンプがその体型通りの横綱相撲。
最終戦を待たずに当確ランプが点灯。
最終戦は、現マスターズチャンプの西島と森脇との2位争いとなったが、森脇が競り勝ち九段戦Sへの勝ち上がりを決めた。

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ダンプ大橋
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西島一彦

 
勝ち上がり ダンプ大橋 森脇翼
 
 
7卓
望月雅継 伊藤大輔 杉浦勘介 吉田直
この八九段戦のシード選手は6名なので、この7卓と8卓にはシード選手が入らない。
三段戦から勝ち上がってきた伊藤にとっては、その辺りはプラスに働きそうだ。
そのせいなのかはわからないが、3回戦を終えた時点で、吉田+8.4P望月+5.8P杉浦▲5.2P伊藤▲9.0Pと伊藤も4位とはいえ十分チャンスのあるポイント差で戦っていた。
だが、伊藤の健闘もここまで。
最終戦は吉田が抜け出し、試合巧者杉浦が望月を交わし2位を確保し終了。
阿部に続いて、低段位戦からの勝ち上がり者がまた1名去ることとなった。
勝ち上がり 吉田直 杉浦勘介
 

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吉田直
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杉浦勘介

 
 
8卓
平田孝章 仁平宣明 中尾多門 東谷達矢
近年のタイトル戦で、毎回のように活躍者を送り込んでいる九州勢。
今回の十段戦でも、中尾、東谷の2名が勝ち残っている。その2人がここで同卓。
東北本部長、平田とA2仁平というベテランを相手にどう戦うかが注目されたが、終わってみれば東谷の圧勝、中尾が2位競り勝ちと九州勢のワンツーフィニッシュとなった。
ここから先どこまでいけるのか注目である。
勝ち上がり 東谷達矢 中尾多門
 

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東谷達矢
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中尾多門

 
八九段戦が終了し、ワイルドカード抽選が行われた。
抽選をクリアしたのは、柴田弘幸と藤原隆弘、九段戦Sへの繰り上がりとなった。
ワイルドカード 柴田弘幸 藤原隆弘
 
 
「九段戦S」
ベスト16トーナメントへの最後の関門、九段戦S。
ここからのシード選手は、連盟を代表するレジェンド達。
若手選手にとっては、対局すること自体が経験になる。
さて、何名がレジェンドを打ち破り、トーナメントチケットを手に入れることが出来るのだろうか。
 
1卓
森山茂和 ダンプ大橋 吉田直 藤原隆弘
ワイルドカードで勝ち上がりを決めた藤原。
抽選の前には、神社に行きお参りをしてきたとのこと。
牌を引いての抽選だが、当りが光って見えたという。
面前重視派が揃い、重い展開が予想されるが、3回戦、藤原はこんな手を決める。
一索二索四索五索六索六索七索七索八索八索九索中中  リーチ  ツモ三索  ドラ三索
繰り上がりの勢いか、これが決め手で藤原トップ。トータル2位に浮上。
ダンプ、藤原勝ち上がり体勢となる。
しかし、これが4回戦終了時には、1位/吉田、2位/森山と一変する。(九段戦Sより5回戦制)

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森山茂和
100
吉田直

最終戦トータル4位の大橋が反撃開始。
南1局
一索二索二索三索三索五索六索七索七索八索九索東東  リーチ  ツモ四索
この3,000・6,000。続く親番で12,000と、またもやトータル順位が一変。
終始安定した戦いぶりであった吉田が1位。ダンプが2位通過を決めた。
勝ち上がり 吉田直 ダンプ大橋
 
 
2卓
伊藤優孝 関島義基 東谷達矢 柴田弘幸
1卓の藤原同様、ワイルドカードで復活した柴田。
八九段戦ははっきりと不調であったが、この九段戦Sはリミッターが外れたかのような大爆発。
4回戦終了時には、90ポイント弱を叩き出し当確。

100
柴田弘幸
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関島義基

反対に、二段戦から7回勝ち上がってきた東谷は、ほぼ圏外となってしまった。
伊藤と関島の2位争いは展開の利もあり関島が競り勝った。
関島はC3リーグ所属だが、個人的にはもっと活躍しても不思議ではないと思っている。
トーナメントでも台風の目になってもらいたいと思う。
勝ち上がり 柴田弘幸 関島義基
 
 
3卓
前原雄大 老月貴紀 中尾多門 客野直
3回戦終了時、前原が20ポイント程の差でトータルトップ。
しかし、4回戦に老月がメンタンピンツモ三色の3,000・6,000を決め抜け出す。
前原は痛恨のラスで逆転を許す。
最終戦は、前原、中尾の競りで、中尾は前原を沈めて自分が浮けばほぼ条件クリアとなる。
最終戦東4局、前原は親でメンタンピンのリーチ。
対する中尾は、発を加カンしペン七万1,300のテンパイ。
この状況で中尾は押し切り、前原から七万を打ち取りトータルで逆転。
これで決まった訳ではないが、このプレイは中尾の胆力を褒めるべきであろう。
南3局、中尾の親、ここで老月が中尾のドラ暗刻に捕まってしまい、トータル4位に落ちてしまう。
オーラスは,跳満条件に詰めていた客野が、ホンイツ小三元をテンパイさせるもアガれず流局。
中尾、前原の勝ち上がりとなった。

100
前原雄大
100
老月貴紀

 
勝ち上がり 中尾多門 前原雄大
 
 
4卓
古川孝次 一井慎也 杉浦勘介 藤島健二郎
4回戦、時間打ち切りとなり、東3局で終了。
それ自体は、よくとは言わないがたまにはある事だが、この4回戦珍しかったのは、なんと18本場まで積み上げられた事だ。
一井の親から始まり、古川、杉浦と続き18本場でタイムアップ。
ということはこの回、子方のアガリが発生しなかった訳で、親番が回ってこなかった藤島が圏外になってしまったのもある意味当然といえる。
最終戦は、古川、杉浦の2位争い。
藤島の意地で、両者とも原点を割る展開となったが、最後は古川が競り勝ちトーナメント進出を決めた。
勝ち上がり 一井慎也 古川孝次
 

100
古川孝次
100
藤島健二郎

 
 
5卓
荒正義 櫻井秀樹 森脇翼 太田優介
1回戦から、森脇、櫻井がリードする展開で、太田は気合がうまく噛み合っていない印象。
森脇が他者を引き離す中、荒は櫻井との差を最大50ポイント程はなれたところから徐々に詰め、4回戦終了時には25ポイント差程まで詰めてきていた。
最終戦オーラスで、荒は櫻井と満貫ツモ、直撃条件で条件を満たす手をテンパイしていたが、終わらせにきている森脇からは出るもののアガれない。一方、櫻井も細心の注意を払い山越しされないようガードを固めていた。結果は流局。荒を抑え、櫻井が逃げ切った。
勝ち上がり 森脇翼 櫻井秀樹
 

100
荒正義
100
森脇翼

 
 
6卓
灘麻太郎 三田不二夫 森下剛任 二階堂亜樹
結婚、出産後の復帰から麻雀の質が変わった(変えたというほうが正しいか)二階堂。
私が記憶している中では、これまでにない女流選手のベスト16トーナメント進出に王手をかけた。
4回戦終了時には、森下に続きトータル2位につけていたが、最終戦に落とし穴が待っていた。
灘の親リーチに対し押した1牌が捕まってしまい5,800。
多分、前の二階堂なら打たなかったであろう。しかし、それを打ってきたからこそ、ここまで勝ち進んできたとも思う。近い将来、本戦トーナメントに立つ姿を見せてくれることであろう。
勝ち上がり 三田不二夫 森下剛任
 

100
灘麻太郎
100
二階堂亜樹

 
 
この全6卓の勝ち上がり12名に、昨年の決勝進出者、沢崎誠、中村毅、小島武夫、現鳳凰位藤崎智を加えた16名4卓で本戦トーナメントが行われる。
その模様は、日本プロ麻雀連盟チャンネルにて完全生放送される。
選手達の熱い戦いを是非ご観戦ください。
十段戦ベスト16放送はこちら!

第90回:井上絵美子

皆さん、こんにちは!
こちらでは初めましてですね♪
西島プロよりバトンを受け取りました!28期生の井上絵美子です。

プロになってもうすぐで丸2年が経とうとしてます。
でも、まだまだ私のことをあまり知らない方も多くいると思うので、軽く自己紹介をしたいと思います!

東京都多摩市出身の多摩っ子、小さい頃からおてんばで、体を動かすことが大好き!
水泳、サッカー、陸上、スノボ等々、いろんなスポーツをしてきました。
家族もスポーツ一家。両親はスケートやテニスや野球が好きで、兄弟はサッカー人!
弟は未だに選手として頑張っていて、兄は時間があればクラブチームや部活動のコーチをやっています。

そんな環境で育った私が、なぜ麻雀プロになったのか?不思議ですよね。
学生時代に「覚えたよ」って人が結構いますが、私は、中学時代は陸上に夢中、高校はサッカー部のマネージャーに必死で、短大は女子校だったので、女の子達とワイワイしていて、麻雀とは無縁でした。
そしてそのまま就職しOLに。会社の受付や秘書等していました。

しかしある日、リーマンショックの影響で突如退職。
とりあえず何かバイトでもいいから働こうと思い、求人サイトを見ていて、ふと目に着いたのが雀荘の広告でした。

OL時代、ネイルや髪の毛があまり自由に出来なくて、我慢していた自分がいたので、ネイルOK!髪型自由!というのに惹かれ、雀荘でバイトを始めました。

しかし麻雀の知識は全くのゼロ。
最初はドリンク出したりおしぼり出したり、本当にアルバイトの女の子でした。
でも、お客さんが麻雀してるのを後ろで見ていて、へー3個の固まりを作っていくのね!っていうのから始まり、自分で少しずつ覚え始めました。
そしたら、なんだかもっとちゃんと知りたくなっちゃって、周りの人に教えてもらい、少しずつ麻雀というものを知りました。

覚え始めたら、自分でもやりたくてやりたくて仕方なくなって。
そこから少しずつ麻雀プロに興味を持ち、目指し始めました。
初めて本気で目指したい夢ができたのです。
自己紹介が、いつの間にか私の夢の話になってしまいましたね。
てことで、ここからは私の夢の話。

プロを目指すにあたって、麻雀プロってなんだろう?もし自分がプロになったら、何ができるんだろう?そう考えたら、わくわくして楽しくて。

私はプロになって、もっともっと世の中に、麻雀の素晴らしさを広めたい!そう思いました。
そして麻雀プロになった今、少しずつではありますが、その夢がちょっとずつちょっとずつ、叶っているのかなって。

麻雀がもっと世の中に認められたい!そう思いながら日々過ごしているのです。
こんな私ですが、これからも、もーっとたくさんの方に麻雀ってすごいんだよ!素晴らしいんだよ!楽しいでしょ!って興味を持ってもらえるよう、認めてもらえるよう、何か行動できたらいいなーと思っています。

そう、何が言いたいかって、麻雀が大好きなんですよね。
そう言ってくれる人がたっくさん増えたらいいなー♪♪

そして、こんな私ですが、天空麻雀15に出演させていただいてます!
きっかけは、天空への道。

天空麻雀の出場権をかけた番組に出させていただきました。
その予選でなんと!3連勝してトップ通過!!シードで一気に決勝戦へいけたのです。
どんな戦いでも一緒だと思いますが、決勝戦の空気は本当に緊迫していて、みんな顔つきも本当に変わります。その中で、いかに冷静にひとつひとつの打牌選択が出来るかが、本当に大事ですよね。

決勝戦はとにかく冷静に判断することを心掛けて戦いました。
トップでむかえた最終戦、現状ラス目だった小笠原プロのすごい追撃で、このままだとヤバイぞ…と、焦ってしまいそうになったけど、でもこういう時こそ冷静に!と、自分に言い聞かせ、集中して落ち着いて打つことができました。

そして、天空への道、優勝することができたのです!!
本当に嬉しかった。

今まで小さい大会とかでも、もちろんタイトル戦でも、優勝という経験がなかった私。
麻雀プロになって初めての優勝でした。
そして、天空麻雀への出場権を獲得したのです!!

天空麻雀15、出場メンバーは本当に豪華で、みんな大先輩。
この中に私がいる!そう思うだけで嬉しい♪そんな私がいました。

初めてのテレビ対局で、初めて味わったあの空気。緊張しまくりでした。
その中でも、予選はなんとか2着になり、決勝戦へ進めたのです。

天空への道と同じよう、決勝戦のムードはまた独特で…私の鼓動がみんなに聞こえてるんじゃないかってくらい、ドキドキでした。

結果は3位で終わってしまいましたが、この大舞台で大先輩達と戦えたことを本当に誇りに思います。
いつかは、私がそう言ってもらえるように、大好きで憧れの先輩達を目指して、これからももっともっと、勉強の日々です。

こんな私ですが、皆様、これからもどうぞよろしくお願いします!!!

最後まで読んでいただきありがとございました!!

次は、同期で、最強戦ガールを頑張っている、菅原千瑛プロにバトンターッチ!!
千瑛ちゃん、よろしくお願いします♪♪

リレーエッセィ/第90回:井上絵美子

皆さん、こんにちは!
こちらでは初めましてですね♪
西島プロよりバトンを受け取りました!28期生の井上絵美子です。
プロになってもうすぐで丸2年が経とうとしてます。
でも、まだまだ私のことをあまり知らない方も多くいると思うので、軽く自己紹介をしたいと思います!
東京都多摩市出身の多摩っ子、小さい頃からおてんばで、体を動かすことが大好き!
水泳、サッカー、陸上、スノボ等々、いろんなスポーツをしてきました。
家族もスポーツ一家。両親はスケートやテニスや野球が好きで、兄弟はサッカー人!
弟は未だに選手として頑張っていて、兄は時間があればクラブチームや部活動のコーチをやっています。
そんな環境で育った私が、なぜ麻雀プロになったのか?不思議ですよね。
学生時代に「覚えたよ」って人が結構いますが、私は、中学時代は陸上に夢中、高校はサッカー部のマネージャーに必死で、短大は女子校だったので、女の子達とワイワイしていて、麻雀とは無縁でした。
そしてそのまま就職しOLに。会社の受付や秘書等していました。
しかしある日、リーマンショックの影響で突如退職。
とりあえず何かバイトでもいいから働こうと思い、求人サイトを見ていて、ふと目に着いたのが雀荘の広告でした。
OL時代、ネイルや髪の毛があまり自由に出来なくて、我慢していた自分がいたので、ネイルOK!髪型自由!というのに惹かれ、雀荘でバイトを始めました。
しかし麻雀の知識は全くのゼロ。
最初はドリンク出したりおしぼり出したり、本当にアルバイトの女の子でした。
でも、お客さんが麻雀してるのを後ろで見ていて、へー3個の固まりを作っていくのね!っていうのから始まり、自分で少しずつ覚え始めました。
そしたら、なんだかもっとちゃんと知りたくなっちゃって、周りの人に教えてもらい、少しずつ麻雀というものを知りました。
覚え始めたら、自分でもやりたくてやりたくて仕方なくなって。
そこから少しずつ麻雀プロに興味を持ち、目指し始めました。
初めて本気で目指したい夢ができたのです。
自己紹介が、いつの間にか私の夢の話になってしまいましたね。
てことで、ここからは私の夢の話。
プロを目指すにあたって、麻雀プロってなんだろう?もし自分がプロになったら、何ができるんだろう?そう考えたら、わくわくして楽しくて。
私はプロになって、もっともっと世の中に、麻雀の素晴らしさを広めたい!そう思いました。
そして麻雀プロになった今、少しずつではありますが、その夢がちょっとずつちょっとずつ、叶っているのかなって。
麻雀がもっと世の中に認められたい!そう思いながら日々過ごしているのです。
こんな私ですが、これからも、もーっとたくさんの方に麻雀ってすごいんだよ!素晴らしいんだよ!楽しいでしょ!って興味を持ってもらえるよう、認めてもらえるよう、何か行動できたらいいなーと思っています。
そう、何が言いたいかって、麻雀が大好きなんですよね。
そう言ってくれる人がたっくさん増えたらいいなー♪♪
そして、こんな私ですが、天空麻雀15に出演させていただいてます!
きっかけは、天空への道。
天空麻雀の出場権をかけた番組に出させていただきました。
その予選でなんと!3連勝してトップ通過!!シードで一気に決勝戦へいけたのです。
どんな戦いでも一緒だと思いますが、決勝戦の空気は本当に緊迫していて、みんな顔つきも本当に変わります。その中で、いかに冷静にひとつひとつの打牌選択が出来るかが、本当に大事ですよね。
決勝戦はとにかく冷静に判断することを心掛けて戦いました。
トップでむかえた最終戦、現状ラス目だった小笠原プロのすごい追撃で、このままだとヤバイぞ…と、焦ってしまいそうになったけど、でもこういう時こそ冷静に!と、自分に言い聞かせ、集中して落ち着いて打つことができました。
そして、天空への道、優勝することができたのです!!
本当に嬉しかった。
今まで小さい大会とかでも、もちろんタイトル戦でも、優勝という経験がなかった私。
麻雀プロになって初めての優勝でした。
そして、天空麻雀への出場権を獲得したのです!!
天空麻雀15、出場メンバーは本当に豪華で、みんな大先輩。
この中に私がいる!そう思うだけで嬉しい♪そんな私がいました。
初めてのテレビ対局で、初めて味わったあの空気。緊張しまくりでした。
その中でも、予選はなんとか2着になり、決勝戦へ進めたのです。
天空への道と同じよう、決勝戦のムードはまた独特で…私の鼓動がみんなに聞こえてるんじゃないかってくらい、ドキドキでした。
結果は3位で終わってしまいましたが、この大舞台で大先輩達と戦えたことを本当に誇りに思います。
いつかは、私がそう言ってもらえるように、大好きで憧れの先輩達を目指して、これからももっともっと、勉強の日々です。
こんな私ですが、皆様、これからもどうぞよろしくお願いします!!!
最後まで読んでいただきありがとございました!!
次は、同期で、最強戦ガールを頑張っている、菅原千瑛プロにバトンターッチ!!
千瑛ちゃん、よろしくお願いします♪♪

第31期A2リーグ第4節レポート 紺野 真太郎

+88.1P

人それぞれ違うだろうが、私の場合はプロリーグにおいて30ポイントも浮けば「今日は勝ったなあ」と実感できる。88.1ポイントも浮いた日には、軽いお祭り騒ぎである。
しかし、今回このポイントを叩き出したのは私ではない。
数々の異名を持つ前原雄大であった。

前原の実力からして1年間のリーグ戦を戦えば1、2回は当たり前のようにあることだが、目の前で叩かれたことがただただ悔しかった。

1回戦、前原からはあまりオーラというか存在感、威圧感は感じなかった。
どちらかと言えば、受けに回らされてる感じだった。

1回戦南3局、前局の1,300・2,600で多少の手応えを感じていた南家の私が16巡目に

三万四万五万五索六索七索四筒四筒六筒六筒七筒七筒八筒  ドラ七筒

このテンパイ。
巡目や六筒が自分から4枚見えてるのに、八筒は自分の1枚しか見えてないことから、リーチにはいかなかった。
すると次巡、親の前原は上家の切った一筒をポンする。
この時は、形テンの親権維持だと思っていたし、実際そうであった。
しかし、ハイテイ牌は八筒であった。滝沢に流れた八筒は音も無く吸収され流局。
前原と私の2人テンパイ。滝沢だけが起きた出来事を理解していたことであろう。

南4局、滝沢のピンフテンパイで打ち出されたドラの発を前原が仕掛ける。
親のこちらとしても、タンピン三色1シャンテンで引く気も無く、滝沢も余程の牌以外は押すつもりであっただろうが、結果は前原のツモアガリ。トップを取られてしまった。

この時は前原がトップで終了したことに軽い違和感を覚えたが、あの流された八筒のことを知った今はなんとなくではあるが、理由がわかる気がする。

2回戦東3局、南家の私は6巡目にこの手牌

一索二索三索六索八筒九筒九筒東東南南白白

ここから1枚目の白を動き、打六索南九筒が1枚づつ切られており、このタイミングで動いたが、ピンズが埋まらない限り、最終形が弱くなりそうなので、ここは動いたのはともかく打九筒でホンイツへの渡りを残したほうが良かったかと思う。そうしていれば、南をポンした段階で打六索とし、

一索二索三索八筒九筒東東  ポン南南南  ポン白白白

こうなり、捨て牌的にもソウズのホンイツに見えなくもなく、なんとかなったかもしれない。

一索二索三索九筒九筒東東  ポン南南南  ポン白白白

しかし、現実は最終手出し八筒のこのテンパイ形で、待ちが透けてしまった。
こんな隙を前原は見逃さない。

11巡目、前原は一索を打ってきた。この一索はかなり強い。
だが、前原には九筒と何かという読みがあるので押されてしまった。
こちらとしてもこの一索は強烈で、いつリーチが飛んでくるかと身構えていたが、リーチは来ず、テンパイか好形の1シャンテンか計りかねていた。
もしこの打一索の時にリーチと来られていたら全力でオリていた。
2つ仕掛けを入れさせた、下家のテンパイと戦うにはどう考えても分が悪いからだ。

西五索三索とツモ切ると三索に声がかかった。

一万二万三万一索二索四索四索六索七索八索一筒二筒三筒  ドラ五筒

点数は2,600。ただこの2,600はただの2,600ではない。
完全に裏を取られたことを意味する2,600。格闘技ならばマウントポジションを取られたに等しい。

前原はこの局をきっかけに、この回もトップで2連勝。
その後も手を緩めることなく4連勝を決められてしまった。

15年目にしてようやく実現した前原とのプロリーグでの対局であったが、壁の厚さを再認識させられた。私は壁を乗り越えるタイプではないので、打ち破るしかないのだが、少しでも壁にヒビなり穴なりを空けられればよかったが、そうは出来なかった。

今期もう一度対局機会がある。その時は少しでも壁にダメージを与えられるようにしたい。

プロリーグ(鳳凰戦)レポート/第31期A2リーグ第4節レポート 紺野 真太郎

+88.1P
人それぞれ違うだろうが、私の場合はプロリーグにおいて30ポイントも浮けば「今日は勝ったなあ」と実感できる。88.1ポイントも浮いた日には、軽いお祭り騒ぎである。
しかし、今回このポイントを叩き出したのは私ではない。
数々の異名を持つ前原雄大であった。
前原の実力からして1年間のリーグ戦を戦えば1、2回は当たり前のようにあることだが、目の前で叩かれたことがただただ悔しかった。
1回戦、前原からはあまりオーラというか存在感、威圧感は感じなかった。
どちらかと言えば、受けに回らされてる感じだった。
1回戦南3局、前局の1,300・2,600で多少の手応えを感じていた南家の私が16巡目に
三万四万五万五索六索七索四筒四筒六筒六筒七筒七筒八筒  ドラ七筒
このテンパイ。
巡目や六筒が自分から4枚見えてるのに、八筒は自分の1枚しか見えてないことから、リーチにはいかなかった。
すると次巡、親の前原は上家の切った一筒をポンする。
この時は、形テンの親権維持だと思っていたし、実際そうであった。
しかし、ハイテイ牌は八筒であった。滝沢に流れた八筒は音も無く吸収され流局。
前原と私の2人テンパイ。滝沢だけが起きた出来事を理解していたことであろう。
南4局、滝沢のピンフテンパイで打ち出されたドラの発を前原が仕掛ける。
親のこちらとしても、タンピン三色1シャンテンで引く気も無く、滝沢も余程の牌以外は押すつもりであっただろうが、結果は前原のツモアガリ。トップを取られてしまった。
この時は前原がトップで終了したことに軽い違和感を覚えたが、あの流された八筒のことを知った今はなんとなくではあるが、理由がわかる気がする。
2回戦東3局、南家の私は6巡目にこの手牌
一索二索三索六索八筒九筒九筒東東南南白白
ここから1枚目の白を動き、打六索南九筒が1枚づつ切られており、このタイミングで動いたが、ピンズが埋まらない限り、最終形が弱くなりそうなので、ここは動いたのはともかく打九筒でホンイツへの渡りを残したほうが良かったかと思う。そうしていれば、南をポンした段階で打六索とし、
一索二索三索八筒九筒東東  ポン南南南  ポン白白白
こうなり、捨て牌的にもソウズのホンイツに見えなくもなく、なんとかなったかもしれない。
一索二索三索九筒九筒東東  ポン南南南  ポン白白白
しかし、現実は最終手出し八筒のこのテンパイ形で、待ちが透けてしまった。
こんな隙を前原は見逃さない。
11巡目、前原は一索を打ってきた。この一索はかなり強い。
だが、前原には九筒と何かという読みがあるので押されてしまった。
こちらとしてもこの一索は強烈で、いつリーチが飛んでくるかと身構えていたが、リーチは来ず、テンパイか好形の1シャンテンか計りかねていた。
もしこの打一索の時にリーチと来られていたら全力でオリていた。
2つ仕掛けを入れさせた、下家のテンパイと戦うにはどう考えても分が悪いからだ。
西五索三索とツモ切ると三索に声がかかった。
一万二万三万一索二索四索四索六索七索八索一筒二筒三筒  ドラ五筒
点数は2,600。ただこの2,600はただの2,600ではない。
完全に裏を取られたことを意味する2,600。格闘技ならばマウントポジションを取られたに等しい。
前原はこの局をきっかけに、この回もトップで2連勝。
その後も手を緩めることなく4連勝を決められてしまった。
15年目にしてようやく実現した前原とのプロリーグでの対局であったが、壁の厚さを再認識させられた。私は壁を乗り越えるタイプではないので、打ち破るしかないのだが、少しでも壁にヒビなり穴なりを空けられればよかったが、そうは出来なかった。
今期もう一度対局機会がある。その時は少しでも壁にダメージを与えられるようにしたい。

第31期A1リーグ第4節レポート 猿川 真寿

3節を終わって、単独の最下位だった私は、普段なら二つ返事で仕事は基本受けるが、今回のこの原稿依頼はさすがに迷った。

まず頭によぎったのは、また50Pぐらい沈んだ時に何を書けばいいのだろう?と考えた。
しかし、私ごときが断るのはさすがに横柄なので、ありがたく書かせていただきたいと思う。

≪今回の感想≫

自己採点は70点。
ほぼ、今回の作戦通りに進んだとと思うが、2回戦ぐらいから態勢に関わらず、少し攻めっ気が強すぎたなと感じている。

1番の減点、要因は3回戦に集中力が途切れかけたことであろう。
それが失点(放銃)に結び付かなかったことは、不幸中の幸いだった。
南1局に待ちに全く手ごたえのない

五万六万一索二索三索四索五索六索二筒二筒四筒五筒六筒  ドラ三万

このリーチの高めをツモれたことが、今節のプラスの要因だと思う。
この半荘、好調の古川の親番ということもあり、ヤミテンからの受けが本手だった。
点数のない私の焦りが覗える1局。古川に押し返されて放銃になっていたら、間違いなく、敗因の1局となっていただろう。

ただ、この局をきっかけに、本日のツキはあるなと感じたのは確かである。
よって、4回戦の東1局

二万二万二万四万五万六万二索二索四索五索六索八筒八筒  ドラ二索

このリーチに踏みきれた。
今節ここまで不調の柴田の親番ということも後押しした。
1番視聴者が聞きたいと思った局は、4回戦南3局1本場のドラの三万切りではないだろうか?

タイむシフトで見直したときに、満貫級のテンパイが入っていたんだ…と思った。
私のカン二索チーを受けての一万切りからの勝負牌が一索。かなり強い牌なのでテンパイだとは思った。
実際打っているときは、そこまで字牌が整っているとは思っていなかったので、テンパイなら逆に染まりきっていないと思っていた。

結末は、瀬戸熊に三万で2,000点の放銃で終わった。瀬戸熊のテンパイは読めていなかった。
この日の態勢から、最後の加点チャンスだったので攻めたい気持ちは当然強かったが。

≪2つのきっかけ≫

今月、私の麻雀を見直すいいきっかけがあったので、ここに記したいと思う。
1つは3節が終わって数日後、荒さんと食事したときに、アドバイスをいただいた。
要約すると、全体的にかかりすぎで、相手を意識しすぎという話だと感じた。

前鳳凰位の瀬戸熊との対戦は、リーグ戦でも対抗意識は非常に強かったと思う。
私自身が思っている以上に、体は思っていたのかも知れないなとすら感じる。

もう1つは、動画の収録でAルールを打ってるときの考え方について話をさせてもらった。
この2つのことがあり、AⅡに昇級したときの決めごとを思い出した。

心理的な鳴きは封印しようと。

去年のリーグ戦は、半期はまずまずのポイントを持っており、いいポジションにつけていた。
その後から、麻雀を素直に打つのではなく、勝ちたい欲だけでここまで打っていたのかも知れないなと
すら思えてくる。

今節から初心に戻って戦おうと思い、不思議と肩の力も抜けてきた。
来節以降も、リラックスした姿勢で頑張りたい。

プロリーグ(鳳凰戦)レポート/第31期A1リーグ第4節レポート 猿川 真寿

3節を終わって、単独の最下位だった私は、普段なら二つ返事で仕事は基本受けるが、今回のこの原稿依頼はさすがに迷った。
まず頭によぎったのは、また50Pぐらい沈んだ時に何を書けばいいのだろう?と考えた。
しかし、私ごときが断るのはさすがに横柄なので、ありがたく書かせていただきたいと思う。
≪今回の感想≫
自己採点は70点。
ほぼ、今回の作戦通りに進んだとと思うが、2回戦ぐらいから態勢に関わらず、少し攻めっ気が強すぎたなと感じている。
1番の減点、要因は3回戦に集中力が途切れかけたことであろう。
それが失点(放銃)に結び付かなかったことは、不幸中の幸いだった。
南1局に待ちに全く手ごたえのない
五万六万一索二索三索四索五索六索二筒二筒四筒五筒六筒  ドラ三万
このリーチの高めをツモれたことが、今節のプラスの要因だと思う。
この半荘、好調の古川の親番ということもあり、ヤミテンからの受けが本手だった。
点数のない私の焦りが覗える1局。古川に押し返されて放銃になっていたら、間違いなく、敗因の1局となっていただろう。
ただ、この局をきっかけに、本日のツキはあるなと感じたのは確かである。
よって、4回戦の東1局
二万二万二万四万五万六万二索二索四索五索六索八筒八筒  ドラ二索
このリーチに踏みきれた。
今節ここまで不調の柴田の親番ということも後押しした。
1番視聴者が聞きたいと思った局は、4回戦南3局1本場のドラの三万切りではないだろうか?
タイむシフトで見直したときに、満貫級のテンパイが入っていたんだ…と思った。
私のカン二索チーを受けての一万切りからの勝負牌が一索。かなり強い牌なのでテンパイだとは思った。
実際打っているときは、そこまで字牌が整っているとは思っていなかったので、テンパイなら逆に染まりきっていないと思っていた。
結末は、瀬戸熊に三万で2,000点の放銃で終わった。瀬戸熊のテンパイは読めていなかった。
この日の態勢から、最後の加点チャンスだったので攻めたい気持ちは当然強かったが。
≪2つのきっかけ≫
今月、私の麻雀を見直すいいきっかけがあったので、ここに記したいと思う。
1つは3節が終わって数日後、荒さんと食事したときに、アドバイスをいただいた。
要約すると、全体的にかかりすぎで、相手を意識しすぎという話だと感じた。
前鳳凰位の瀬戸熊との対戦は、リーグ戦でも対抗意識は非常に強かったと思う。
私自身が思っている以上に、体は思っていたのかも知れないなとすら感じる。
もう1つは、動画の収録でAルールを打ってるときの考え方について話をさせてもらった。
この2つのことがあり、AⅡに昇級したときの決めごとを思い出した。
心理的な鳴きは封印しようと。
去年のリーグ戦は、半期はまずまずのポイントを持っており、いいポジションにつけていた。
その後から、麻雀を素直に打つのではなく、勝ちたい欲だけでここまで打っていたのかも知れないなと
すら思えてくる。
今節から初心に戻って戦おうと思い、不思議と肩の力も抜けてきた。
来節以降も、リラックスした姿勢で頑張りたい。

第31期十段戦 五・六~七段戦レポート

100

四段戦Sまでが行われてから約1ヶ月。
五・六~七段戦の幕開けである。
ここまでくると、Aリーガーを始め、若手中堅クラスがぞろぞろと出てくる。

五段戦は、勝ち上がり者40名にシード選手24名を加え、計64名による戦いとなった。
よってトーナメント通過者は半数の32名となる。

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五段戦勝ちあがり者(16卓64名中32名)

初段からの勝ち上がり(2名/32名中)

阿部謙一 柴田吉和

二段からの勝ち上がり(2名/32名中)

東谷達矢 毛受俊

三段からの勝ち上がり(3名/32名中)

伊藤大輔 菅野直 安村浩司

四段からの勝ち上がり(3名/32名中)

太田優介 小松武蔵 一井慎也

四段Sからの勝ち上がり(11名/32名中)

岩井健太 客野直 櫻井秀樹 佐々木寿人
杉浦勘介 杉村泰治 中尾多門 藤島健二郎
三浦大輔 吉田直 和久津昌

五段シードからの勝ち上がり(11名/32名中)

黒沢咲 清水香織 鈴木基芳 関島義基
仲田加南 二階堂亜樹 西川淳 福山満幸
増田隆一 室伏理麻 森脇翼

六段戦は、勝ちあがり者32名にシード選手20名を加えた計52名による戦いとなり、こちらも半数の26名が通過となる。

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六~七段戦勝ちあがり者(13卓52名中26名)

初段からの勝ち上がり(1名/26名中)

阿部謙一

二段からの勝ち上がり(1名/26名中)

東谷達矢

三段からの勝ち上がり(2名/26名中)

伊藤大輔 安村浩司

四段からの勝ち上がり(2名/26名中)

太田優介 一井慎也

四段Sからの勝ち上がり(7名/26名中)

客野直 櫻井秀樹 佐々木寿人 杉浦勘介
中尾多門 藤島健二郎 吉田直

五段戦からの勝ち上がり(4名/26名中)

関島義基 二階堂亜樹 福山満幸 森脇翼

六・七段シードからの勝ち上がり(9名/26名中)

老月貴紀 柴田弘幸 滝沢和典 ダンプ大橋
仁平宣明 平田孝章 三田不二夫 望月雅継
山田浩之

翌日、会場を新橋はじゃん亭に移し、八・九~九段戦Sまでの対局が行われる。
八・九段戦ともなると待ち受けるシード選手は皆ベテラン勢で、より厳しい戦いになる事は必至。

勝ち上がればベスト16、選手たちの熱い戦いにご注目下さい。

十段戦 レポート/第31期十段戦 五・六~七段戦レポート

100

四段戦Sまでが行われてから約1ヶ月。
五・六~七段戦の幕開けである。
ここまでくると、Aリーガーを始め、若手中堅クラスがぞろぞろと出てくる。
五段戦は、勝ち上がり者40名にシード選手24名を加え、計64名による戦いとなった。
よってトーナメント通過者は半数の32名となる。

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五段戦勝ちあがり者(16卓64名中32名)
初段からの勝ち上がり(2名/32名中)

阿部謙一 柴田吉和

二段からの勝ち上がり(2名/32名中)

東谷達矢 毛受俊

三段からの勝ち上がり(3名/32名中)

伊藤大輔 菅野直 安村浩司

四段からの勝ち上がり(3名/32名中)

太田優介 小松武蔵 一井慎也

四段Sからの勝ち上がり(11名/32名中)

岩井健太 客野直 櫻井秀樹 佐々木寿人
杉浦勘介 杉村泰治 中尾多門 藤島健二郎
三浦大輔 吉田直 和久津昌

五段シードからの勝ち上がり(11名/32名中)

黒沢咲 清水香織 鈴木基芳 関島義基
仲田加南 二階堂亜樹 西川淳 福山満幸
増田隆一 室伏理麻 森脇翼

六段戦は、勝ちあがり者32名にシード選手20名を加えた計52名による戦いとなり、こちらも半数の26名が通過となる。

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六~七段戦勝ちあがり者(13卓52名中26名)
初段からの勝ち上がり(1名/26名中)

阿部謙一

二段からの勝ち上がり(1名/26名中)

東谷達矢

三段からの勝ち上がり(2名/26名中)

伊藤大輔 安村浩司

四段からの勝ち上がり(2名/26名中)

太田優介 一井慎也

四段Sからの勝ち上がり(7名/26名中)

客野直 櫻井秀樹 佐々木寿人 杉浦勘介
中尾多門 藤島健二郎 吉田直

五段戦からの勝ち上がり(4名/26名中)

関島義基 二階堂亜樹 福山満幸 森脇翼

六・七段シードからの勝ち上がり(9名/26名中)

老月貴紀 柴田弘幸 滝沢和典 ダンプ大橋
仁平宣明 平田孝章 三田不二夫 望月雅継
山田浩之

翌日、会場を新橋はじゃん亭に移し、八・九~九段戦Sまでの対局が行われる。
八・九段戦ともなると待ち受けるシード選手は皆ベテラン勢で、より厳しい戦いになる事は必至。
勝ち上がればベスト16、選手たちの熱い戦いにご注目下さい。

第9期女流桜花第3節レポート 斎藤 理絵

今期から、配信卓が始まると共に第6節までとなった第9期女流桜花Aリーグ。
この日行われた3節で12/24半荘
と全卓の前半戦が終了となりました。

今回は、自戦記ということで、私自身、初めての配信卓となった日のレポートを書かせて頂きます!

まずこの日の対局者は、王位、プロクイーン、女流桜花の3冠に、テレビ対局でも数多くのタイトルをもつ、清水香織。

公式戦でこそタイトルはないものの、テレビ対局で数多くのタイトルをもち、B2リーグに昇級した和泉由希子。

プロクイーン2連覇に、鳳凰位戦ではA2リーグの黒沢咲。

”クイーン”に”ドール”に”ヴィーナス”という、言わずと知れた女流トッププロ3名に、
産休明けで1年ぶり、女流Aリーグは3度目の挑戦となる私、斉藤理絵の対局です。

格上である3名との対局と、初の配信卓ということに対して、緊張しつつもとても楽しみにして当日を迎えました。

1回戦(起家から、黒沢・斉藤・清水・和泉)

開局から自分のミスがあり、緊張度が更に増してしまった中、清水が東1局終盤で、力強く高め三色の2,000・4,000をアガリ。

続く東2局では、黒沢、和泉のリーチを和泉が制しました。
戦いから乗り遅れてしまった私に、東3局1本場、北家で8巡目

四万四万五索六索一筒二筒三筒六筒七筒八筒西西西  ドラ二索

この役なしのテンパイが入りました。
しかし、先制リーチをかけずにヤミテンを選択。

理由は、ドラが自分が切った1枚しか見えていなく 、リーチを打ったところでオリてくれる相手ではないこと、リスクに対しての打点が見合わないことからです。
ツモれたらラッキー、いざとなれば西でオリようと考えていました。

しかしこの選択が、以下の通りになりました。
親の清水が1シャンテンから打った七索で、和泉がドラ2枚を使ったのこのテンパイ。

二索二索五筒六筒  チー七索 左向き六索 上向き八索 上向き  ポン六万 上向き六万 上向き六万 上向き  ポン白白白

数巡後、親の清水がこの手をテンパイしリーチ。

五万六万七万三索四索四索五索五索二筒三筒四筒八筒八筒  リーチ

更に2巡後、黒沢が、

二万二万七万七万七万三索四索四索六索七索八索四筒五筒

ここから三筒を引き入れ四索切りリーチ。
自分の弱気な選択が、当り牌を2枚切られての3人テンパイになってしまったのです。
結果的に、次巡、私が七索をツモることが出来ましたが、多くの場合、他家のアガリに結びつく1局となってしまい、反省すると共に今後の自分にとって課題になる局面となりました。

局が進み、1回戦目は和泉がトップ。
2回戦目は、清水が親で絶妙なタイミングで東のカンを見せ、リンシャン牌から4枚目のドラの八筒を引き入れ、

三万四万五万二索二索五索七索  暗カン牌の背八筒 下向き八筒 下向き牌の背  暗カン牌の背東東牌の背  ツモ六索  ドラ八筒

この6,000オールを皮切りに、清水の1人浮きのトップで終了しました。

3回戦(和泉・清水・黒沢・斉藤)

この日不調であった黒沢が、南3局での親番で3本場まで連荘中、南家の私に、

九万九万七索八索九索二筒三筒四筒七筒九筒北北白  ドラ東

ここから八筒を引き、ダブルリーチの手が入りました。
ダブルリーチといきたいところでしたが、北がすでにドラ表示牌で1枚使われていること、この手を2,600、又は1,000・2,000で終わらせるのは勿体無いかと感じて、ダブルリーチにいけませんでした。

4巡後、待望の一筒を引けた時には、前巡にラス牌の北が切られてしまったのですが、

九万九万七索八索九索二筒三筒四筒七筒八筒九筒北北  ツモ一筒

ここで打四筒とし、目先のテンパイで一通の可能性を消してしまいました。

ここで九万がでても2,600のアガリになってしまうので、ダブルリーチに行かなかったからには、ここは一旦、打九万とするべきでした。

こちらも結果的に、次巡七万をツモリ、九万切りリーチ、ツモ八万で3,000・6,000と出来すぎたアガリになりましたが、この時の点棒状況が

和泉39,900
清水34,200
黒沢25,100
斉藤20,800

という点や、親が連荘中であること、自分の親が残っていることなどを踏まえて、ヤミテンにするなどして、色んな視点から状況を考えて選択をする力が、自分にとってもっと必要だと感じました。

他にも反省する局面が多々ある対局になってしまいましたが、とても勉強になり、すごく良い経験をすることが出来ました。

7月、8月には女流桜花第4節が行われるのですが、なんと日本プロ麻雀連盟チャンネルで5卓に分けて全卓配信されるそうです!

私も今回の経験を活かして、全力で戦いたいと思います!

ちなみに私は8月27日(水)
天衣無縫・二階堂瑠美、最速マーメイド・魚谷侑未、人気急上昇中・立花つくしとの対局です!

季節は夏。女流たちの熱い戦いをぜひご覧ください!

女流プロリーグ(女流桜花) レポート/第9期女流桜花第3節レポート 斎藤 理絵

今期から、配信卓が始まると共に第6節までとなった第9期女流桜花Aリーグ。
この日行われた3節で12/24半荘
と全卓の前半戦が終了となりました。
今回は、自戦記ということで、私自身、初めての配信卓となった日のレポートを書かせて頂きます!
まずこの日の対局者は、王位、プロクイーン、女流桜花の3冠に、テレビ対局でも数多くのタイトルをもつ、清水香織。
公式戦でこそタイトルはないものの、テレビ対局で数多くのタイトルをもち、B2リーグに昇級した和泉由希子。
プロクイーン2連覇に、鳳凰位戦ではA2リーグの黒沢咲。
”クイーン”に”ドール”に”ヴィーナス”という、言わずと知れた女流トッププロ3名に、
産休明けで1年ぶり、女流Aリーグは3度目の挑戦となる私、斉藤理絵の対局です。
格上である3名との対局と、初の配信卓ということに対して、緊張しつつもとても楽しみにして当日を迎えました。
1回戦(起家から、黒沢・斉藤・清水・和泉)
開局から自分のミスがあり、緊張度が更に増してしまった中、清水が東1局終盤で、力強く高め三色の2,000・4,000をアガリ。
続く東2局では、黒沢、和泉のリーチを和泉が制しました。
戦いから乗り遅れてしまった私に、東3局1本場、北家で8巡目
四万四万五索六索一筒二筒三筒六筒七筒八筒西西西  ドラ二索
この役なしのテンパイが入りました。
しかし、先制リーチをかけずにヤミテンを選択。
理由は、ドラが自分が切った1枚しか見えていなく 、リーチを打ったところでオリてくれる相手ではないこと、リスクに対しての打点が見合わないことからです。
ツモれたらラッキー、いざとなれば西でオリようと考えていました。
しかしこの選択が、以下の通りになりました。
親の清水が1シャンテンから打った七索で、和泉がドラ2枚を使ったのこのテンパイ。
二索二索五筒六筒  チー七索 左向き六索 上向き八索 上向き  ポン六万 上向き六万 上向き六万 上向き  ポン白白白
数巡後、親の清水がこの手をテンパイしリーチ。
五万六万七万三索四索四索五索五索二筒三筒四筒八筒八筒  リーチ
更に2巡後、黒沢が、
二万二万七万七万七万三索四索四索六索七索八索四筒五筒
ここから三筒を引き入れ四索切りリーチ。
自分の弱気な選択が、当り牌を2枚切られての3人テンパイになってしまったのです。
結果的に、次巡、私が七索をツモることが出来ましたが、多くの場合、他家のアガリに結びつく1局となってしまい、反省すると共に今後の自分にとって課題になる局面となりました。
局が進み、1回戦目は和泉がトップ。
2回戦目は、清水が親で絶妙なタイミングで東のカンを見せ、リンシャン牌から4枚目のドラの八筒を引き入れ、
三万四万五万二索二索五索七索  暗カン牌の背八筒 下向き八筒 下向き牌の背  暗カン牌の背東東牌の背  ツモ六索  ドラ八筒
この6,000オールを皮切りに、清水の1人浮きのトップで終了しました。
3回戦(和泉・清水・黒沢・斉藤)
この日不調であった黒沢が、南3局での親番で3本場まで連荘中、南家の私に、
九万九万七索八索九索二筒三筒四筒七筒九筒北北白  ドラ東
ここから八筒を引き、ダブルリーチの手が入りました。
ダブルリーチといきたいところでしたが、北がすでにドラ表示牌で1枚使われていること、この手を2,600、又は1,000・2,000で終わらせるのは勿体無いかと感じて、ダブルリーチにいけませんでした。
4巡後、待望の一筒を引けた時には、前巡にラス牌の北が切られてしまったのですが、
九万九万七索八索九索二筒三筒四筒七筒八筒九筒北北  ツモ一筒
ここで打四筒とし、目先のテンパイで一通の可能性を消してしまいました。
ここで九万がでても2,600のアガリになってしまうので、ダブルリーチに行かなかったからには、ここは一旦、打九万とするべきでした。
こちらも結果的に、次巡七万をツモリ、九万切りリーチ、ツモ八万で3,000・6,000と出来すぎたアガリになりましたが、この時の点棒状況が
和泉39,900
清水34,200
黒沢25,100
斉藤20,800
という点や、親が連荘中であること、自分の親が残っていることなどを踏まえて、ヤミテンにするなどして、色んな視点から状況を考えて選択をする力が、自分にとってもっと必要だと感じました。
他にも反省する局面が多々ある対局になってしまいましたが、とても勉強になり、すごく良い経験をすることが出来ました。
7月、8月には女流桜花第4節が行われるのですが、なんと日本プロ麻雀連盟チャンネルで5卓に分けて全卓配信されるそうです!
私も今回の経験を活かして、全力で戦いたいと思います!
ちなみに私は8月27日(水)
天衣無縫・二階堂瑠美、最速マーメイド・魚谷侑未、人気急上昇中・立花つくしとの対局です!
季節は夏。女流たちの熱い戦いをぜひご覧ください!

第23回静岡リーグ(プロアマ混合)第3節レポート

6月15日、世間がサッカーワールドカップの開幕に盛り上がっている中、静岡リーグ第3節が行われた。

この日は日本代表の初戦だ。
私はプロリーグの対局の為、観戦できなかったのだが、参加者の話を聞いている限りどうやら日本は負けたらしい。先制点を守れずに立て続けに2失点して逆転されたようだ。
まるで調子の悪い時の麻雀みたいだと、ついそんなことを考えていた覚えがある。

この日は総勢56名、計14卓での大きな闘いとなった。
回を重ねるごとにアマチュアの方の参加が増えてきているのは大変喜ばしい。
麻雀に対するダークなイメージが、少しずつではあるが払拭されてきているのだろう。
実際、私自身もここ最近肌で感じられる程である。
また今回の参加で、競技麻雀に更なる興味を持ってくれることを願っている。

気になる今節の結果だが、上位陣にほとんど変化無し。

首位は今期絶好調の田中さん。この日も4連勝の+87.3Pで断トツの首位。
トータル+211.0Pはほぼ当確といっていいだろう。
次点は、今や上位常連ともなっている竹内さん。
私は今回運営のためポイントは変わらず3位。
その後ろには、ポイントを維持した鷲見プロ、石原プロがつけた。

ここまでがトップ5なのだが、2節終了時と全く同じ顔ぶれとなっている。
私が言うのもなんだが、正直ある程度現状のまま最終節までいくのではないかと予想している。

気になるのは、トータルで+40.0P~50.0P付近に位置している佐藤プロ、太田プロ、鈴木郁孝プロ、坪井プロである。決勝進出は決して容易ではないと思うが、彼らは共通して爆発的な攻撃力を持っているだけに、一気に上位に入ってくる可能性が十分にある。

例年の決勝のボーダーはおおよそ+140.0Pであり、今回は同程度か少し下がる位だと予想される。
残り2節、各選手それぞれ戦い方が変わってくることだろう。
今後はその点に注目し、更なるドラマが起きることを期待している。

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 田中 良典 一般 31.2 92.5 87.3     211.0
2 竹内 仁 一般 86.9 14.8 41.8     143.5
3 平野 敬悟 プロ 49.0 57.9 0.0     106.9
4 鷲見 隼人 プロ ▲ 16.1 112.8 ▲ 3.9     92.8
5 石原 将樹 プロ 20.3 60.6 8.9     89.8
6 坂本 彰光 一般 0.0 0.0 82.8     82.8
7 舟橋 晃 一般 0.0 43.6 34.9     78.5
8 源馬 健太 一般 9.9 51.8 2.5     64.2
9 伊藤 真 一般 14.3 43.1 6.3     63.7
10 春田 篤志 一般 ▲ 12.3 20.9 51.1     59.7
11 佐藤 あいり プロ 69.1 ▲ 11.5 0.0     57.6
12 太田 昌樹 プロ 1.1 14.8 27.2     43.1
13 鈴木 郁孝 プロ 34.7 ▲ 9.6 13.2     38.3
14 坪井 哲也 プロ ▲ 12.6 26.3 22.6     36.3
15 浜田 修 一般 25.5 ▲ 4.0 8.8     30.3
16 本田 真之 一般 ▲ 5.1 56.9 ▲ 26.7     25.1
17 友部 雅之 一般 21.2 ▲ 12.8 14.2     22.6
18 京平 遥 プロ ▲ 27.6 0.0 43.8     16.2
19 土本 伸之 一般 ▲ 6.2 22.6 ▲ 13.3     3.1
20 平田 拓也 一般 0.0 29.4 ▲ 31.9     ▲ 2.5
21 杉村 泰治 プロ ▲ 36.8 27.2 6.1     ▲ 3.5
22 岡本 和也 プロ 7.7 ▲ 19.8 ▲ 10.7     ▲ 22.8
23 堀 孔明 一般 0.0 ▲ 41.7 17.8     ▲ 23.9
24 小塚 旭 一般 ▲ 8.2 ▲ 17.5 0.0     ▲ 25.7
25 相山 滉太 一般 9.8 2.4 ▲ 38.2     ▲ 26.0
26 白井 健夫 一般 ▲ 13.3 5.2 ▲ 22.6     ▲ 30.7
27 村瀬 光佳 一般 ▲ 11.2 ▲ 32.1 7.1     ▲ 36.2
28 北島 武浩 一般 20.3 4.4 ▲ 61.1     ▲ 36.4
29 徳永 翔 プロ 44.2 ▲ 70.6 ▲ 11.2     ▲ 37.6
30 渡辺 洋巳 プロ 0.0 ▲ 8.4 ▲ 32.5     ▲ 40.9
31 鈴木 雅人 プロ 1.9 ▲ 17.1 ▲ 26.0     ▲ 41.2
32 望月 雅継 プロ 19.1 0.0 ▲ 64.8     ▲ 45.7
33 中 寿文 一般 0.0 ▲ 54.5 0.0     ▲ 54.5
34 土屋 幸弘 プロ ▲ 38.4 31.9 ▲ 54.3     ▲ 60.8
35 冨永 直弘  一般 2.7 ▲ 71.9 6.9     ▲ 62.3
36 釣谷 慶次 一般 ▲ 59.4 30.8 ▲ 36.1     ▲ 64.7
37 鈴木 秀幸 プロ ▲ 18.9 ▲ 37.0 ▲ 23.3     ▲ 79.2
38 秋田 峻佑 一般 ▲ 36.9 ▲ 75.8 28.6     ▲ 84.1
39 川口 峻太 一般 ▲ 38.4 ▲ 59.1 13.1     ▲ 84.4
40 松井 和志 一般 ▲ 36.0 ▲ 35.5 ▲ 13.2     ▲ 84.7
41 大橋 義一 一般 ▲ 17.3 ▲ 64.1 ▲ 15.1     ▲ 96.5
42 福井 弘人 一般 ▲ 53.4 4.4 ▲ 49.3     ▲ 98.3
43 大須賀隆秀 一般 0.0 ▲ 46.8 ▲ 55.6     ▲ 102.4
44 沼田 裕貴 一般 ▲ 69.8 ▲ 47.9 ▲ 2.8     ▲ 120.5
45 石原 元気 一般 ▲ 30.7 ▲ 50.2 ▲ 40.5     ▲ 121.4

静岡プロリーグ レポート/第23回静岡リーグ(プロアマ混合)第3節レポート

6月15日、世間がサッカーワールドカップの開幕に盛り上がっている中、静岡リーグ第3節が行われた。
この日は日本代表の初戦だ。
私はプロリーグの対局の為、観戦できなかったのだが、参加者の話を聞いている限りどうやら日本は負けたらしい。先制点を守れずに立て続けに2失点して逆転されたようだ。
まるで調子の悪い時の麻雀みたいだと、ついそんなことを考えていた覚えがある。
この日は総勢56名、計14卓での大きな闘いとなった。
回を重ねるごとにアマチュアの方の参加が増えてきているのは大変喜ばしい。
麻雀に対するダークなイメージが、少しずつではあるが払拭されてきているのだろう。
実際、私自身もここ最近肌で感じられる程である。
また今回の参加で、競技麻雀に更なる興味を持ってくれることを願っている。
気になる今節の結果だが、上位陣にほとんど変化無し。
首位は今期絶好調の田中さん。この日も4連勝の+87.3Pで断トツの首位。
トータル+211.0Pはほぼ当確といっていいだろう。
次点は、今や上位常連ともなっている竹内さん。
私は今回運営のためポイントは変わらず3位。
その後ろには、ポイントを維持した鷲見プロ、石原プロがつけた。
ここまでがトップ5なのだが、2節終了時と全く同じ顔ぶれとなっている。
私が言うのもなんだが、正直ある程度現状のまま最終節までいくのではないかと予想している。
気になるのは、トータルで+40.0P~50.0P付近に位置している佐藤プロ、太田プロ、鈴木郁孝プロ、坪井プロである。決勝進出は決して容易ではないと思うが、彼らは共通して爆発的な攻撃力を持っているだけに、一気に上位に入ってくる可能性が十分にある。
例年の決勝のボーダーはおおよそ+140.0Pであり、今回は同程度か少し下がる位だと予想される。
残り2節、各選手それぞれ戦い方が変わってくることだろう。
今後はその点に注目し、更なるドラマが起きることを期待している。

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 田中 良典 一般 31.2 92.5 87.3     211.0
2 竹内 仁 一般 86.9 14.8 41.8     143.5
3 平野 敬悟 プロ 49.0 57.9 0.0     106.9
4 鷲見 隼人 プロ ▲ 16.1 112.8 ▲ 3.9     92.8
5 石原 将樹 プロ 20.3 60.6 8.9     89.8
6 坂本 彰光 一般 0.0 0.0 82.8     82.8
7 舟橋 晃 一般 0.0 43.6 34.9     78.5
8 源馬 健太 一般 9.9 51.8 2.5     64.2
9 伊藤 真 一般 14.3 43.1 6.3     63.7
10 春田 篤志 一般 ▲ 12.3 20.9 51.1     59.7
11 佐藤 あいり プロ 69.1 ▲ 11.5 0.0     57.6
12 太田 昌樹 プロ 1.1 14.8 27.2     43.1
13 鈴木 郁孝 プロ 34.7 ▲ 9.6 13.2     38.3
14 坪井 哲也 プロ ▲ 12.6 26.3 22.6     36.3
15 浜田 修 一般 25.5 ▲ 4.0 8.8     30.3
16 本田 真之 一般 ▲ 5.1 56.9 ▲ 26.7     25.1
17 友部 雅之 一般 21.2 ▲ 12.8 14.2     22.6
18 京平 遥 プロ ▲ 27.6 0.0 43.8     16.2
19 土本 伸之 一般 ▲ 6.2 22.6 ▲ 13.3     3.1
20 平田 拓也 一般 0.0 29.4 ▲ 31.9     ▲ 2.5
21 杉村 泰治 プロ ▲ 36.8 27.2 6.1     ▲ 3.5
22 岡本 和也 プロ 7.7 ▲ 19.8 ▲ 10.7     ▲ 22.8
23 堀 孔明 一般 0.0 ▲ 41.7 17.8     ▲ 23.9
24 小塚 旭 一般 ▲ 8.2 ▲ 17.5 0.0     ▲ 25.7
25 相山 滉太 一般 9.8 2.4 ▲ 38.2     ▲ 26.0
26 白井 健夫 一般 ▲ 13.3 5.2 ▲ 22.6     ▲ 30.7
27 村瀬 光佳 一般 ▲ 11.2 ▲ 32.1 7.1     ▲ 36.2
28 北島 武浩 一般 20.3 4.4 ▲ 61.1     ▲ 36.4
29 徳永 翔 プロ 44.2 ▲ 70.6 ▲ 11.2     ▲ 37.6
30 渡辺 洋巳 プロ 0.0 ▲ 8.4 ▲ 32.5     ▲ 40.9
31 鈴木 雅人 プロ 1.9 ▲ 17.1 ▲ 26.0     ▲ 41.2
32 望月 雅継 プロ 19.1 0.0 ▲ 64.8     ▲ 45.7
33 中 寿文 一般 0.0 ▲ 54.5 0.0     ▲ 54.5
34 土屋 幸弘 プロ ▲ 38.4 31.9 ▲ 54.3     ▲ 60.8
35 冨永 直弘  一般 2.7 ▲ 71.9 6.9     ▲ 62.3
36 釣谷 慶次 一般 ▲ 59.4 30.8 ▲ 36.1     ▲ 64.7
37 鈴木 秀幸 プロ ▲ 18.9 ▲ 37.0 ▲ 23.3     ▲ 79.2
38 秋田 峻佑 一般 ▲ 36.9 ▲ 75.8 28.6     ▲ 84.1
39 川口 峻太 一般 ▲ 38.4 ▲ 59.1 13.1     ▲ 84.4
40 松井 和志 一般 ▲ 36.0 ▲ 35.5 ▲ 13.2     ▲ 84.7
41 大橋 義一 一般 ▲ 17.3 ▲ 64.1 ▲ 15.1     ▲ 96.5
42 福井 弘人 一般 ▲ 53.4 4.4 ▲ 49.3     ▲ 98.3
43 大須賀隆秀 一般 0.0 ▲ 46.8 ▲ 55.6     ▲ 102.4
44 沼田 裕貴 一般 ▲ 69.8 ▲ 47.9 ▲ 2.8     ▲ 120.5
45 石原 元気 一般 ▲ 30.7 ▲ 50.2 ▲ 40.5     ▲ 121.4