第31期A2リーグ第1節 C卓レポート

6年ぶりのA2復帰。文字にしてしまえばなんてことないことに思えるが、やっているこっちはたまったものではなかった。どれくらいたまったものではなかったかというのは、どれだけ丁寧に細かく説明しても多分伝わらないと思うし、伝える必要もないと思う。今はただ、対局が放送されるという状況をありがたく思いつつ、自分の麻雀を観てもらえればと思う。

1節目の対戦相手は、ダンプ大橋、黒沢咲、河井保国の3名。

大橋との付き合いは長いが、リーグ戦では初対戦。一緒に働いていた時期もあり、その頃は偉そうに色々アドバイスをおくったものだが、G1タイトルもA1昇級も先を越された。惜しくもA1からは降級してしまったが、A2でははっきりとした格上である。

黒沢とはC1以来の対戦。その時は偶然河井も同卓だったのだが、私が勝ち頭であった。しかし、昇級したのは黒沢で、その勢いのままA2まで上がり、2年前にはA1にも届こうかという戦いぶりを見せた。間違いなくトップ女流の1人である。

河井はC1から一緒に3連続昇級で上がってきた。最初は良く言えば超攻撃的、悪く言えば荒っぽい雀風という感じであったが、Bリーグに上がった頃から攻撃的な部分は残しつつ、粗さが薄まった印象を受けていた。舞台に負けなければ怖い1人となりそうだ。

開局そうそう軽いハプニングが起こる。東1局、親の河井が切った二索に大橋が「チー」をかける。・・・大橋が止まった。手元を見ると、開かれるべき一索三索のターツが一筒三筒と開かれていた。

「・・大橋でも緊張すんだな・・」

立会人藤原により正しい開示ののち続行が確認され、そのまま流局。プロであろうが人間なので間違いは起こるものだが、開幕戦の東1局ということも影響したのだろう。それはいいのだが、大橋の1人テンパイであったことの方に違和感を覚えた。

「大橋だけじゃないんだな・・」

場を支配する緊張感。打開する為というわけでは無いが、私は戦前1つだけ決めて卓についていた。

南2局2本場、西家ドラ六索

一万一万二万二万三万三万七万九万三索五索七索三筒三筒

イーペーコーが確定している1シャンテンでカン八万とリャンカンの四索,六索受けの残る形。
私は、どんなテンパイであろうが、最初に先手でリーチの打てるテンパイが入ったら必ずリーチを打つと決めていた。これも文字に書いてしまうと大したことではなく思えるが、「リーチ」の声が出てこなくなってしまうこともある。私が臆病なだけかもしれないが、その臆病さを封じ込めるために決めたことだった。

カン八万を引き入れ、ドラのカン六索待ちでリーチ。

正直幸運だった。一発ツモ(勿論、役としての一発は無いが)は六索。ラス牌であり、東4局に

四万四万四万六万七万八万三索五索四筒五筒六筒七筒七筒  ドラ四索

このリーチを王牌に3枚封じ込められた河井とは対照的であった。

1回戦をプラスの2着で終え、手ごたえを感じ、2、3回戦も大きく浮き3回戦終了時点でプラスは60を超えていた。しかし最終4回戦でその勢いは止まった。

東4局1本場4巡目、親番で字牌をラフに打ちだし、大橋、河井に仕掛けられ、受けに廻らされてしまった。

一万一万三万四万五万八万九万二索三索七筒八筒東中  ツモ三筒  ドラ一筒

ここからの打中はまだ良い。だが6巡目の

一万一万三万四万五万八万九万二索三索三筒七筒八筒東  ツモ六索

ここからの打東は無い。その答えは5巡目にある。私は5巡目のツモ八筒をツモ切りしていた。
目一杯に攻めるのならここで打東だろう。攻める攻めないの考え方は人それぞれだが、少なくとも私は目一杯にしなかったのだから、次の六索で広げるのは矛盾している。六索を残したいのならばここはペンチャン落としであろう。

「丁寧さが俺の持ち味じゃ無かったのかよ」

勝負に行く時は何だろうが切る。しかし、そうで無い時は何であろうが切らないのが、自分の信条。
この場面ならギリギリまで引きつけ切り出すべきだったと思ってる。

結局、沈み3着で終了。3回戦までのポイントを減らしてしまった。

終わってみれば+55.5Pと好スタートを切れた形だが、どこかであのカン六索をツモれた幸運を生かし切れなかったのではないかと思う自分もいる。

ただ、もう終わったことであることも確かである。
反省すべきは反省し、前を向いて1年間戦い抜きたいと思う。

A1 A2 B1・B2 C1・C2・C3 D1・D2・D3

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 対局消化数 合計
1 櫻井 秀樹(山口) 65.8

4/40

65.8
2 紺野 真太郎(静岡) 55.5

4/40

55.5
3 白鳥 翔(東京) 46.8

4/40

46.8
4 ダンプ大橋(神奈川) 41.7

4/40

41.7
5 二階堂 亜樹(神奈川) 22.7

4/40

22.7
6 滝沢 和典(新潟) 22.0

4/40

22.0
7 内川 幸太郎(長野) 10.8

4/40

10.8
8 仁平 宣明(福岡) 10.2

4/40

10.2
9 刀川 昌浩(東京) ▲ 4.7

4/40

▲ 4.7
10 石渡 正志(神奈川) ▲ 6.1

4/40

▲ 6.1
11 佐々木 寿人(宮城) ▲ 16.1

4/40

▲ 16.1
12 前原 雄大(東京) ▲ 16.8

4/40

▲ 16.8
13 河井 保国(茨城) ▲ 26.6

4/40

▲ 26.6
14 四柳 弘樹(富山) ▲ 56.0

4/40

▲ 56.0
15 黒沢 咲 (東京) ▲ 71.6

4/40

▲ 71.6
16 山井 弘(富山) ▲ 79.6

4/40

▲ 79.6

昇級者 2名   降級者 4名
昇降級ライン:順位枠内に表示

※同点の場合は期首順位が上の者を上位とする。

 

プロリーグ(鳳凰戦)レポート/第31期A2リーグ第1節 C卓レポート

6年ぶりのA2復帰。文字にしてしまえばなんてことないことに思えるが、やっているこっちはたまったものではなかった。どれくらいたまったものではなかったかというのは、どれだけ丁寧に細かく説明しても多分伝わらないと思うし、伝える必要もないと思う。今はただ、対局が放送されるという状況をありがたく思いつつ、自分の麻雀を観てもらえればと思う。
1節目の対戦相手は、ダンプ大橋、黒沢咲、河井保国の3名。
大橋との付き合いは長いが、リーグ戦では初対戦。一緒に働いていた時期もあり、その頃は偉そうに色々アドバイスをおくったものだが、G1タイトルもA1昇級も先を越された。惜しくもA1からは降級してしまったが、A2でははっきりとした格上である。
黒沢とはC1以来の対戦。その時は偶然河井も同卓だったのだが、私が勝ち頭であった。しかし、昇級したのは黒沢で、その勢いのままA2まで上がり、2年前にはA1にも届こうかという戦いぶりを見せた。間違いなくトップ女流の1人である。
河井はC1から一緒に3連続昇級で上がってきた。最初は良く言えば超攻撃的、悪く言えば荒っぽい雀風という感じであったが、Bリーグに上がった頃から攻撃的な部分は残しつつ、粗さが薄まった印象を受けていた。舞台に負けなければ怖い1人となりそうだ。
開局そうそう軽いハプニングが起こる。東1局、親の河井が切った二索に大橋が「チー」をかける。・・・大橋が止まった。手元を見ると、開かれるべき一索三索のターツが一筒三筒と開かれていた。
「・・大橋でも緊張すんだな・・」
立会人藤原により正しい開示ののち続行が確認され、そのまま流局。プロであろうが人間なので間違いは起こるものだが、開幕戦の東1局ということも影響したのだろう。それはいいのだが、大橋の1人テンパイであったことの方に違和感を覚えた。
「大橋だけじゃないんだな・・」
場を支配する緊張感。打開する為というわけでは無いが、私は戦前1つだけ決めて卓についていた。
南2局2本場、西家ドラ六索
一万一万二万二万三万三万七万九万三索五索七索三筒三筒
イーペーコーが確定している1シャンテンでカン八万とリャンカンの四索,六索受けの残る形。
私は、どんなテンパイであろうが、最初に先手でリーチの打てるテンパイが入ったら必ずリーチを打つと決めていた。これも文字に書いてしまうと大したことではなく思えるが、「リーチ」の声が出てこなくなってしまうこともある。私が臆病なだけかもしれないが、その臆病さを封じ込めるために決めたことだった。
カン八万を引き入れ、ドラのカン六索待ちでリーチ。
正直幸運だった。一発ツモ(勿論、役としての一発は無いが)は六索。ラス牌であり、東4局に
四万四万四万六万七万八万三索五索四筒五筒六筒七筒七筒  ドラ四索
このリーチを王牌に3枚封じ込められた河井とは対照的であった。
1回戦をプラスの2着で終え、手ごたえを感じ、2、3回戦も大きく浮き3回戦終了時点でプラスは60を超えていた。しかし最終4回戦でその勢いは止まった。
東4局1本場4巡目、親番で字牌をラフに打ちだし、大橋、河井に仕掛けられ、受けに廻らされてしまった。
一万一万三万四万五万八万九万二索三索七筒八筒東中  ツモ三筒  ドラ一筒
ここからの打中はまだ良い。だが6巡目の
一万一万三万四万五万八万九万二索三索三筒七筒八筒東  ツモ六索
ここからの打東は無い。その答えは5巡目にある。私は5巡目のツモ八筒をツモ切りしていた。
目一杯に攻めるのならここで打東だろう。攻める攻めないの考え方は人それぞれだが、少なくとも私は目一杯にしなかったのだから、次の六索で広げるのは矛盾している。六索を残したいのならばここはペンチャン落としであろう。
「丁寧さが俺の持ち味じゃ無かったのかよ」
勝負に行く時は何だろうが切る。しかし、そうで無い時は何であろうが切らないのが、自分の信条。
この場面ならギリギリまで引きつけ切り出すべきだったと思ってる。
結局、沈み3着で終了。3回戦までのポイントを減らしてしまった。
終わってみれば+55.5Pと好スタートを切れた形だが、どこかであのカン六索をツモれた幸運を生かし切れなかったのではないかと思う自分もいる。
ただ、もう終わったことであることも確かである。
反省すべきは反省し、前を向いて1年間戦い抜きたいと思う。

A1 A2 B1・B2 C1・C2・C3 D1・D2・D3

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 対局消化数 合計
1 櫻井 秀樹(山口) 65.8

4/40

65.8
2 紺野 真太郎(静岡) 55.5

4/40

55.5
3 白鳥 翔(東京) 46.8

4/40

46.8
4 ダンプ大橋(神奈川) 41.7

4/40

41.7
5 二階堂 亜樹(神奈川) 22.7

4/40

22.7
6 滝沢 和典(新潟) 22.0

4/40

22.0
7 内川 幸太郎(長野) 10.8

4/40

10.8
8 仁平 宣明(福岡) 10.2

4/40

10.2
9 刀川 昌浩(東京) ▲ 4.7

4/40

▲ 4.7
10 石渡 正志(神奈川) ▲ 6.1

4/40

▲ 6.1
11 佐々木 寿人(宮城) ▲ 16.1

4/40

▲ 16.1
12 前原 雄大(東京) ▲ 16.8

4/40

▲ 16.8
13 河井 保国(茨城) ▲ 26.6

4/40

▲ 26.6
14 四柳 弘樹(富山) ▲ 56.0

4/40

▲ 56.0
15 黒沢 咲 (東京) ▲ 71.6

4/40

▲ 71.6
16 山井 弘(富山) ▲ 79.6

4/40

▲ 79.6

昇級者 2名   降級者 4名
昇降級ライン:順位枠内に表示
※同点の場合は期首順位が上の者を上位とする。

 

第105回:前田 直哉

gpmax2012

先日行われた第4期麻雀グランプリMAXを優勝された前田直哉プロのインタビューを「同期で同じA1在籍の柴田さんに~」

快諾し、いざ日程のメール(初めての前田プロにメール)を送ると陽気な顔文字付きの返信がきて一安心。
そうだ!前田プロはいつも面白いのが好きだったことを思い出した。

同期のプロが優勝するのは嬉しく自分もがんばらねばという気持ちになるが
あの席に座れなかったことが悔しいという気持ちもあるのは僕の中のプロ意識であろう(私はあっさり予選負け)

さて日程も決まり2人で真面目に話すのもなんだし、数年前に私と前田プロと一緒にB2へ昇級した同期の一井(ひとつい)プロも呼ぶことに。

gpmax2012

柴田「グランプリ優勝おめでとうございます」

前田「ありがと~ついてたよ(笑」

実力で勝ったのは観戦しててわかりますよ!

柴田「おおまかにグランプリ決勝までの全体を通してどうでした?」

前田「もともとグランプリに出場できないと思ってたんだよね。
でも出場が決まったので来期から対戦するA1 の人達と打つこともできるし良い前哨戦にはなるかな~って」

柴田「A1の人間はほとんど出てきますよね。みんなトーナメント強いし・・」

柴田「1次予選からの前田プロは結構苦しい場面とかありました?」

前田「予選は全て展開がよくそんなに悪くなかったんだよね。挙げるならベスト16くらいかな?」

柴田「あれは僕も見てました!ラス前の前原プロのカンチャンリーチとかトーナメント巧者ですよね」

http://www.mA-jAn.or.jp/title-fight/gp/report-gp/12471.html

前田「あとはね1次予選からずっとだったので、毎試合毎に気持ちのもっていきかたが大変だったかなあ」

(強い人ほどみんなやっぱり目に見えないものを大事にしてることを実感!)

柴田「実際にはどんな感じでしょうか?」

前田「1度気持ちを下げて試合前に上げてくるの繰り返しなんだよね」

柴田「何か調整みたいなことをするんですか?」

前田「調整というか,麻雀格闘倶楽部の三人麻雀を頭の回転よくするためにやるよ!あとパスルゲームとかも」

柴田「では決勝の対戦相手にどんな印象がありましたか?」

前田「灘プロは非常に読みにくく多彩な手を使ってくるので、下家に座られるのが嫌だったな~」

柴田「ほとんど灘プロの上家が前田プロなイメージでした(笑」

前田「二階堂プロは予選で1度圧勝されてるのでとにかく一発が怖いよね」

柴田「そうですね~決勝メンバーでは一番の高打点タイプなんでもつれると終盤怖いですよね」

前田「安村プロは真面目だからわかりやすい所があるんだけどそこが武器でもあったからね」

柴田「安定感がものすごくありますよね。ベスト8では瀬戸熊プロが解説で、前田プロは安村プロに苦戦するかも、と言ってましたし」

柴田「いざ決勝ではどんな感じでしたか?」

前田「まずはこの決勝戦という場で良い緊張感を楽しめるようにすること!」

柴田「緊張するんですね(笑)」

前田「麻雀の内容でいうなら優勝を狙うなら初日に+40は欲しかったけど調子もそんなにいいわけではないしね」

柴田「1回戦悪かったけど2回戦の七対子で一気にもっていったのはお見事でした!」

gpmax2012

前田「後はそんなに良い場面もなく終始辛かったけど楽しんだよ」

柴田「優勝を意識する場面などないと思いますが最終戦で東1局に一索をツモアガったときどんな感じでした?」

gpmax2012

前田「これでやっとスタートに並んだ感じなんで安心する余裕は全く(笑」

柴田「まだこれからって感じですよねそれがあるからその後の三万単騎もあるわけで・・」

前田「あれはラッキーだったけどあーするしかないしね」

柴田「ピンフあがる局ではないですしね~でもあっさり三万ツモってびっくりしました(笑」

前田「まあ疲れたよ!」

そこへ一井プロがさりげなくライターを投げる
ん??

gpmax2012

一井「おめでとう優勝祝い」

柴田(なにそれカッコイイ)

一井「そんなことより前田さんは実は料理も得意なんだよ」

柴田「へー!以外!以外!」

一井「魚とかもさばいたり色々できるんだよね」

前田「料理と麻雀って似てるんだよ、知ってる?例えば冷蔵庫にある食材でいかに美味しい物を作るとか、
麻雀も一緒 でこの手牌でいかに最高の物に仕上げるかってね」

柴田「たしかに~それ・・でも誰か同じこと言ってたな(笑」

前田「あ、じゃあ無しで(笑」

gpmax2012

柴田「でも僕は前田プロのことあまり知らないんですよね、見てる方にも知ってもらいたいので経歴とかいいです?」

前田「大学を出て就職したんだけど当時の会社を退職する時に麻雀プロになるって言ったんだよね!」

柴田「そこ言わなくてもいいんじゃ・・」

前田「でもすぐにはプロを目指さなくて麻雀店で勤務しながら28才の時にもっと強い人と打ちたくてプロになったんだよね」

柴田「僕も強い人と打ってみたくてプロになったんですよ~
でも今はもっと大きく考えてプロとしてやっていかないとだめな時代ですよ!強いのは当たり前で」

前田「あ、そうなんだ・・」

柴田「いや・・僕も人の事いえないけどね・・」

gpmax2012

柴田「最後に来期A1ですがこの人と打つのが楽しみとかってありますか?」

前田「いや特に人は意識しないよ。リーグ戦が楽しみだよ~」

柴田「同期5人(柴田、勝又、近藤、猿川、前田)もいるし楽しみですね!」

前田「びっくりするよね~」

柴田「ありがとうございました!グランプリ優勝おめでとうございます!」

前田「ありがとうございました!」

前田プロは本当に面白く終始面白い話をしてたのが印象的でした。
そしてこれから1年間前田プロをと戦うのが楽しみです。

プロ雀士インタビュー/第105回:前田 直哉

gpmax2012
先日行われた第4期麻雀グランプリMAXを優勝された前田直哉プロのインタビューを「同期で同じA1在籍の柴田さんに~」
快諾し、いざ日程のメール(初めての前田プロにメール)を送ると陽気な顔文字付きの返信がきて一安心。
そうだ!前田プロはいつも面白いのが好きだったことを思い出した。
同期のプロが優勝するのは嬉しく自分もがんばらねばという気持ちになるが
あの席に座れなかったことが悔しいという気持ちもあるのは僕の中のプロ意識であろう(私はあっさり予選負け)
さて日程も決まり2人で真面目に話すのもなんだし、数年前に私と前田プロと一緒にB2へ昇級した同期の一井(ひとつい)プロも呼ぶことに。
gpmax2012
柴田「グランプリ優勝おめでとうございます」
前田「ありがと~ついてたよ(笑」
実力で勝ったのは観戦しててわかりますよ!
柴田「おおまかにグランプリ決勝までの全体を通してどうでした?」
前田「もともとグランプリに出場できないと思ってたんだよね。
でも出場が決まったので来期から対戦するA1 の人達と打つこともできるし良い前哨戦にはなるかな~って」

柴田「A1の人間はほとんど出てきますよね。みんなトーナメント強いし・・」
柴田「1次予選からの前田プロは結構苦しい場面とかありました?」
前田「予選は全て展開がよくそんなに悪くなかったんだよね。挙げるならベスト16くらいかな?」
柴田「あれは僕も見てました!ラス前の前原プロのカンチャンリーチとかトーナメント巧者ですよね」
http://www.mA-jAn.or.jp/title-fight/gp/report-gp/12471.html
前田「あとはね1次予選からずっとだったので、毎試合毎に気持ちのもっていきかたが大変だったかなあ」
(強い人ほどみんなやっぱり目に見えないものを大事にしてることを実感!)
柴田「実際にはどんな感じでしょうか?」
前田「1度気持ちを下げて試合前に上げてくるの繰り返しなんだよね」
柴田「何か調整みたいなことをするんですか?」
前田「調整というか,麻雀格闘倶楽部の三人麻雀を頭の回転よくするためにやるよ!あとパスルゲームとかも」
柴田「では決勝の対戦相手にどんな印象がありましたか?」
前田「灘プロは非常に読みにくく多彩な手を使ってくるので、下家に座られるのが嫌だったな~」
柴田「ほとんど灘プロの上家が前田プロなイメージでした(笑」
前田「二階堂プロは予選で1度圧勝されてるのでとにかく一発が怖いよね」
柴田「そうですね~決勝メンバーでは一番の高打点タイプなんでもつれると終盤怖いですよね」
前田「安村プロは真面目だからわかりやすい所があるんだけどそこが武器でもあったからね」
柴田「安定感がものすごくありますよね。ベスト8では瀬戸熊プロが解説で、前田プロは安村プロに苦戦するかも、と言ってましたし」
柴田「いざ決勝ではどんな感じでしたか?」
前田「まずはこの決勝戦という場で良い緊張感を楽しめるようにすること!」
柴田「緊張するんですね(笑)」
前田「麻雀の内容でいうなら優勝を狙うなら初日に+40は欲しかったけど調子もそんなにいいわけではないしね」
柴田「1回戦悪かったけど2回戦の七対子で一気にもっていったのはお見事でした!」
gpmax2012
前田「後はそんなに良い場面もなく終始辛かったけど楽しんだよ」
柴田「優勝を意識する場面などないと思いますが最終戦で東1局に一索をツモアガったときどんな感じでした?」
gpmax2012
前田「これでやっとスタートに並んだ感じなんで安心する余裕は全く(笑」
柴田「まだこれからって感じですよねそれがあるからその後の三万単騎もあるわけで・・」
前田「あれはラッキーだったけどあーするしかないしね」
柴田「ピンフあがる局ではないですしね~でもあっさり三万ツモってびっくりしました(笑」
前田「まあ疲れたよ!」
そこへ一井プロがさりげなくライターを投げる
ん??
gpmax2012
一井「おめでとう優勝祝い」
柴田(なにそれカッコイイ)
一井「そんなことより前田さんは実は料理も得意なんだよ」
柴田「へー!以外!以外!」
一井「魚とかもさばいたり色々できるんだよね」
前田「料理と麻雀って似てるんだよ、知ってる?例えば冷蔵庫にある食材でいかに美味しい物を作るとか、
麻雀も一緒 でこの手牌でいかに最高の物に仕上げるかってね」

柴田「たしかに~それ・・でも誰か同じこと言ってたな(笑」
前田「あ、じゃあ無しで(笑」
gpmax2012
柴田「でも僕は前田プロのことあまり知らないんですよね、見てる方にも知ってもらいたいので経歴とかいいです?」
前田「大学を出て就職したんだけど当時の会社を退職する時に麻雀プロになるって言ったんだよね!」
柴田「そこ言わなくてもいいんじゃ・・」
前田「でもすぐにはプロを目指さなくて麻雀店で勤務しながら28才の時にもっと強い人と打ちたくてプロになったんだよね」
柴田「僕も強い人と打ってみたくてプロになったんですよ~
でも今はもっと大きく考えてプロとしてやっていかないとだめな時代ですよ!強いのは当たり前で」
前田「あ、そうなんだ・・」
柴田「いや・・僕も人の事いえないけどね・・」
gpmax2012
柴田「最後に来期A1ですがこの人と打つのが楽しみとかってありますか?」
前田「いや特に人は意識しないよ。リーグ戦が楽しみだよ~」
柴田「同期5人(柴田、勝又、近藤、猿川、前田)もいるし楽しみですね!」
前田「びっくりするよね~」
柴田「ありがとうございました!グランプリ優勝おめでとうございます!」
前田「ありがとうございました!」
前田プロは本当に面白く終始面白い話をしてたのが印象的でした。
そしてこれから1年間前田プロをと戦うのが楽しみです。

第31期A1リーグ第1節 B卓レポート

今期から全卓全ての対局を生配信するA1リーグ。
選手の意気込みも例年と比べ、若干の違いがあるような気がしている。
今回のレポートは自戦記ということで、主に私自身が戦いながら考えていたこと、感じていたことを中心にお伝えしていこうと思う。

今回私が戦ったのはB卓。
最強位の沢崎、グランプリMAX覇者で今期A1リーグに昇級した前田。
そして柴田の3名との対戦となった。

結果は柴田の完勝。
私はというと、2着、3着、3着、2着で▲20P。苦しいスタートとなってしまった。

着はまとめたものの、実はオールマイナス。
画面上からは、苦しい場面ばかりが伝わってきたように映ったかも知れないが、当の本人は久しぶりにA1リーグで戦えた喜びと、数字以上に充実した内容に、無事にスタート出来た事の充足感も併せ、納得した気持ちでキーを叩いている。

とにかく場が(局面状況と相手の手牌進行が)良く見えた1日だった。

開局、1,500点をアガって連荘に成功した東1局1本場、結果は沢崎への7,700放銃となってしまったのだが…
沢崎のファーストテンパイ形がこちら。

一索三索四筒四筒四筒五筒六筒  チー八万 左向き七万 上向き九万 上向き  ポン東東東  ドラ四筒

私の手はというと、ここまでの手組みが悪く、三色も取りこぼした上にソウズの一索二索のターツを切り遅れた格好になっている状況。ただしかし、沢崎の牌姿に関しては、ピンズ部分がわからなかったが、カン二索のテンパイ形が十分に予想出来ていた。そこに沢崎がツモX。少考後、打三索

そして柴田のリーチを受け、私は柴田の現物である打一索と沢崎に7,700放銃。

結果だけ言えば最悪の結果に映る。
ソウズを早く捌ければ問題ない局面だし、わざわざ一索タンキのテンパイがついてからの放銃だけに、解説の鳳凰位藤崎も「これはひどい…」と呟いていたくらいだ。

しかし、当の本人の感触は全く違っていた。
ここに至るまでのフォームとして、柴田のリーチ前にカン二索での放銃がつかなかった事、打点はわからなかったが沢崎の最終形が想定出来ていたことに十分に好感触を得ていたのだ。2,000や3,900の放銃でなかったことは大誤算であるが。

3回戦の沢崎のカン二筒もズバリ。

四万五万六万八万八万五索六索七索七索八索九索一筒三筒  ドラ三筒

前田の5巡目リーチを受け、打五筒でのテンパイ後に1巡おいてのツモ切りリーチ。
自分の手には、前巡処理できるはずの二筒がポツリ。だが、この二筒だけは死んでも切らぬと五筒を抜き打つ。

結果は沢崎のツモアガリで決着。
どちらのアガリも沢崎にしか打てないだろう素晴らしい手筋だ。その沢崎に対し、何とか喰らいついていけると感じた放銃とツモアガリ。ここ最近、沢崎とはたくさん対戦する機会があっただけに、対沢崎に対しての研究の成果が上がっているなと実感した1日であった。

もちろん放銃が是というわけではない。
だが、相手のテンパイ気配を感じ、それに呼応するように牌をぶつけることは、麻雀というゲームの性質上避けては通れない道であると考えているからだ。

1回戦東3局、前田に放銃した2,000。

五万五万七万八万九万二索三索  ポン東東東  ポン発発発  ドラ九筒

私の牌姿は、

一万一万三万四万九万九万九万一索二索三索二筒三筒四筒  ツモ四索  打一索  ドラ九筒

8割以上当たると思って切った一索四索
しかし、開幕戦の1回戦であるという事も踏まえ、この牌姿まで成長した事を受け、戦う姿勢を他家に見せることが必要だと考えてのアクションであった。

私の勝手な持論だが、仕掛けやリーチに放銃することに対してはさほど悪いことだとは考えていない。
相手のテンパイや、相手の牌姿が見えている所に対して、放銃するリスクを理解した上で勝負しているわけだから、その打牌には打ち手の覚悟が詰まっていると思うからだ。(もちろん、見え見えのテンパイやありえない牌姿からの放銃は論外だが。)

しかし、相手のテンパイ気配に気が付かず、ヤミテンに放銃するのは如何なものかと考える。
ヤミテンに気が付かないのは打ち手の能力であると考えるからなのだ。

ヤミテンを感じ、その相手に向かって勝負を挑み、そして結果放銃する。
リーチに仕掛けに向かって戦い、そして放銃する。
ヤミテンに気が付かず、自分の都合だけで切った牌で放銃する。

全ては同じ放銃であるし、見ている視聴者の方々には違いが伝わりにくいことであるが、放銃の質としては雲泥の差だと私は考えているのだ。

そういった意味では非常に良い感触を持ちながら戦っていたのだが、自分の状態が並以下だという認識は常に持ち合わせていた。

特に柴田に対しては、1回戦南1局

望月牌姿

一万二万三万五万五万六万六万七万八万九万九万中中  ツモ中  打八万  ドラ五筒

柴田牌姿

二万三万四万七万八万二索三索四索七索七索四筒五筒六筒  リーチ  ツモ九万  ドラ五筒

私はマンズのメンホン。
いつ、どのタイミングでも放銃の可能性のあった六万九万を?い潜り、必死にテンパイを果たすも、結果は柴田のツモアガリ。

そして2回戦、東1局1本場、先制リーチを打った私。

望月牌姿

二万三万四万六万七万八万三索四索二筒三筒四筒九筒九筒  リーチ  ドラ四索

私が切ったドラの四索を沢崎がチーし、倍満テンパイ。

一索二索四索五索六索七索七索七索八索九索  チー四索 左向き五索 上向き六索 上向き  ドラ四索

すると柴田が12巡目に追いかける。そして沢崎のアガリ牌三索をツモ。

四万四万四万五万六万七万四索五索二筒三筒四筒六筒六筒  リーチ  ツモ三索  ドラ四索

この2つのアガリ形を見て、この日1日は柴田がエラーしない限り、柴田に立ち向かう事を諦めた。
メンホン一通のテンパイになった3回戦東1局も、直前に柴田にアガリ牌の七索を処理されたことを理由にヤミテンを選択するなど、押し引きの基準のベースを柴田の動向を中心に判断していたことは間違いない。

今回の柴田の内容と結果にはただただ素直に頭を下げたいと思っている。
しかし、1年間という長いリーグ戦であるという事、この先まだ再戦のチャンスがあるという事をプラスに捉え、最終節を終えた段階で挑戦権を勝ち取るポジションにいるんだという想いは更に高まったことは紛れもない事実だ。

麻雀プロは結果が全て。
特にA1リーグでは意地とプライドがぶつかり合うステージだけに、見ている視聴者の皆さんも兎角数字や結果だけに捉われがちになってしまうことだろう。

しかし、映像時代に突入した今日、A1リーグで戦っていることをお伝えできる機会を頂いたということは、結果以外のいろいろな部分も画面上には伝わっているということなのだと思っている。

しかし、画面上だけでは伝わりにくい事も多いのもまた事実だ。

打牌の裏側の思考や、選手個人の思想、それぞれの人間関係、麻雀に対する想いなど、画面だけでは伝わらない部分をこの自戦記で少しでも皆様にお伝えできればと考えている。

私の一打は、目先のアガリを取るための一打ではない。
あくまで、『鳳凰位奪還』を見据えた一打なのだ。

その為に、私の進もうとしている道は決して平坦な道ではなく、棘の道を選んでしまったのかもしれない。
しかしそれでも、自分の信じる道をただひたすら突き進むだけなのだ。

 
そういった意味でも、今期の開幕戦となった今回、ご覧になって下さった方々と実際に戦った私とでは、対局に対する感じ方が全く違ったモノになっていたのだろうと思う。戦っている私としては、大振りしているつもりもなければ、無理やり手役を追っていたわけでもない。私にとっては、状態が苦しい中、良く耐えた1日だったのだし、私のスタイルの中では極めてディフェンシブに戦った結果、あのマイナスで終わることが出来たと感じているのだから。

しかし…一度だけ仕掛けてしまった事はちょっと残念だなって。
もちろん必然の仕掛けでしたけどね。

A1 A2 B1・B2 C1・C2・C3 D1・D2・D3


第30期鳳凰位
藤崎 智
出身地(秋田)

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 対局消化数 合計
1 近藤 久春(秋田) 55.3

4/40

55.3
2 柴田 弘幸(神奈川) 53.1

4/40

53.1
3 瀬戸熊 直樹(東京) 50.5

4/40

50.5
4 伊藤 優孝(秋田) 24.3

4/40

24.3
5 古川 孝次(愛知) 13.2

4/40

13.2
6 沢崎 誠(群馬) ▲9.3

4/40

▲9.3
7 勝又 健志(東京) ▲ 10.9

4/40

▲ 10.9
8 荒 正義(北海道) ▲ 13.2

4/40

▲ 13.2
9 望月 雅継(静岡) ▲ 20.4

4/40

▲ 20.4
10 前田 直哉(静岡) ▲ 23.4

4/40

▲ 23.4
11 朝武 雅晴(千葉) ▲ 24.3

4/40

▲ 24.3
12 猿川 真寿(静岡) ▲ 94.9

4/40

▲ 94.9

鳳凰位決定戦進出者 3名   降級者 2名
決定戦進出&降級ライン:順位枠内に表示

※同点の場合は期首順位が上の者を上位とする。

 

プロリーグ(鳳凰戦)レポート/第31期A1リーグ第1節 B卓レポート

今期から全卓全ての対局を生配信するA1リーグ。
選手の意気込みも例年と比べ、若干の違いがあるような気がしている。
今回のレポートは自戦記ということで、主に私自身が戦いながら考えていたこと、感じていたことを中心にお伝えしていこうと思う。
今回私が戦ったのはB卓。
最強位の沢崎、グランプリMAX覇者で今期A1リーグに昇級した前田。
そして柴田の3名との対戦となった。
結果は柴田の完勝。
私はというと、2着、3着、3着、2着で▲20P。苦しいスタートとなってしまった。
着はまとめたものの、実はオールマイナス。
画面上からは、苦しい場面ばかりが伝わってきたように映ったかも知れないが、当の本人は久しぶりにA1リーグで戦えた喜びと、数字以上に充実した内容に、無事にスタート出来た事の充足感も併せ、納得した気持ちでキーを叩いている。
とにかく場が(局面状況と相手の手牌進行が)良く見えた1日だった。
開局、1,500点をアガって連荘に成功した東1局1本場、結果は沢崎への7,700放銃となってしまったのだが…
沢崎のファーストテンパイ形がこちら。
一索三索四筒四筒四筒五筒六筒  チー八万 左向き七万 上向き九万 上向き  ポン東東東  ドラ四筒
私の手はというと、ここまでの手組みが悪く、三色も取りこぼした上にソウズの一索二索のターツを切り遅れた格好になっている状況。ただしかし、沢崎の牌姿に関しては、ピンズ部分がわからなかったが、カン二索のテンパイ形が十分に予想出来ていた。そこに沢崎がツモX。少考後、打三索
そして柴田のリーチを受け、私は柴田の現物である打一索と沢崎に7,700放銃。
結果だけ言えば最悪の結果に映る。
ソウズを早く捌ければ問題ない局面だし、わざわざ一索タンキのテンパイがついてからの放銃だけに、解説の鳳凰位藤崎も「これはひどい…」と呟いていたくらいだ。
しかし、当の本人の感触は全く違っていた。
ここに至るまでのフォームとして、柴田のリーチ前にカン二索での放銃がつかなかった事、打点はわからなかったが沢崎の最終形が想定出来ていたことに十分に好感触を得ていたのだ。2,000や3,900の放銃でなかったことは大誤算であるが。
3回戦の沢崎のカン二筒もズバリ。
四万五万六万八万八万五索六索七索七索八索九索一筒三筒  ドラ三筒
前田の5巡目リーチを受け、打五筒でのテンパイ後に1巡おいてのツモ切りリーチ。
自分の手には、前巡処理できるはずの二筒がポツリ。だが、この二筒だけは死んでも切らぬと五筒を抜き打つ。
結果は沢崎のツモアガリで決着。
どちらのアガリも沢崎にしか打てないだろう素晴らしい手筋だ。その沢崎に対し、何とか喰らいついていけると感じた放銃とツモアガリ。ここ最近、沢崎とはたくさん対戦する機会があっただけに、対沢崎に対しての研究の成果が上がっているなと実感した1日であった。
もちろん放銃が是というわけではない。
だが、相手のテンパイ気配を感じ、それに呼応するように牌をぶつけることは、麻雀というゲームの性質上避けては通れない道であると考えているからだ。
1回戦東3局、前田に放銃した2,000。
五万五万七万八万九万二索三索  ポン東東東  ポン発発発  ドラ九筒
私の牌姿は、
一万一万三万四万九万九万九万一索二索三索二筒三筒四筒  ツモ四索  打一索  ドラ九筒
8割以上当たると思って切った一索四索
しかし、開幕戦の1回戦であるという事も踏まえ、この牌姿まで成長した事を受け、戦う姿勢を他家に見せることが必要だと考えてのアクションであった。
私の勝手な持論だが、仕掛けやリーチに放銃することに対してはさほど悪いことだとは考えていない。
相手のテンパイや、相手の牌姿が見えている所に対して、放銃するリスクを理解した上で勝負しているわけだから、その打牌には打ち手の覚悟が詰まっていると思うからだ。(もちろん、見え見えのテンパイやありえない牌姿からの放銃は論外だが。)
しかし、相手のテンパイ気配に気が付かず、ヤミテンに放銃するのは如何なものかと考える。
ヤミテンに気が付かないのは打ち手の能力であると考えるからなのだ。
ヤミテンを感じ、その相手に向かって勝負を挑み、そして結果放銃する。
リーチに仕掛けに向かって戦い、そして放銃する。
ヤミテンに気が付かず、自分の都合だけで切った牌で放銃する。
全ては同じ放銃であるし、見ている視聴者の方々には違いが伝わりにくいことであるが、放銃の質としては雲泥の差だと私は考えているのだ。
そういった意味では非常に良い感触を持ちながら戦っていたのだが、自分の状態が並以下だという認識は常に持ち合わせていた。
特に柴田に対しては、1回戦南1局
望月牌姿
一万二万三万五万五万六万六万七万八万九万九万中中  ツモ中  打八万  ドラ五筒
柴田牌姿
二万三万四万七万八万二索三索四索七索七索四筒五筒六筒  リーチ  ツモ九万  ドラ五筒
私はマンズのメンホン。
いつ、どのタイミングでも放銃の可能性のあった六万九万を?い潜り、必死にテンパイを果たすも、結果は柴田のツモアガリ。
そして2回戦、東1局1本場、先制リーチを打った私。
望月牌姿
二万三万四万六万七万八万三索四索二筒三筒四筒九筒九筒  リーチ  ドラ四索
私が切ったドラの四索を沢崎がチーし、倍満テンパイ。
一索二索四索五索六索七索七索七索八索九索  チー四索 左向き五索 上向き六索 上向き  ドラ四索
すると柴田が12巡目に追いかける。そして沢崎のアガリ牌三索をツモ。
四万四万四万五万六万七万四索五索二筒三筒四筒六筒六筒  リーチ  ツモ三索  ドラ四索
この2つのアガリ形を見て、この日1日は柴田がエラーしない限り、柴田に立ち向かう事を諦めた。
メンホン一通のテンパイになった3回戦東1局も、直前に柴田にアガリ牌の七索を処理されたことを理由にヤミテンを選択するなど、押し引きの基準のベースを柴田の動向を中心に判断していたことは間違いない。
今回の柴田の内容と結果にはただただ素直に頭を下げたいと思っている。
しかし、1年間という長いリーグ戦であるという事、この先まだ再戦のチャンスがあるという事をプラスに捉え、最終節を終えた段階で挑戦権を勝ち取るポジションにいるんだという想いは更に高まったことは紛れもない事実だ。
麻雀プロは結果が全て。
特にA1リーグでは意地とプライドがぶつかり合うステージだけに、見ている視聴者の皆さんも兎角数字や結果だけに捉われがちになってしまうことだろう。
しかし、映像時代に突入した今日、A1リーグで戦っていることをお伝えできる機会を頂いたということは、結果以外のいろいろな部分も画面上には伝わっているということなのだと思っている。
しかし、画面上だけでは伝わりにくい事も多いのもまた事実だ。
打牌の裏側の思考や、選手個人の思想、それぞれの人間関係、麻雀に対する想いなど、画面だけでは伝わらない部分をこの自戦記で少しでも皆様にお伝えできればと考えている。
私の一打は、目先のアガリを取るための一打ではない。
あくまで、『鳳凰位奪還』を見据えた一打なのだ。
その為に、私の進もうとしている道は決して平坦な道ではなく、棘の道を選んでしまったのかもしれない。
しかしそれでも、自分の信じる道をただひたすら突き進むだけなのだ。
 
そういった意味でも、今期の開幕戦となった今回、ご覧になって下さった方々と実際に戦った私とでは、対局に対する感じ方が全く違ったモノになっていたのだろうと思う。戦っている私としては、大振りしているつもりもなければ、無理やり手役を追っていたわけでもない。私にとっては、状態が苦しい中、良く耐えた1日だったのだし、私のスタイルの中では極めてディフェンシブに戦った結果、あのマイナスで終わることが出来たと感じているのだから。
しかし…一度だけ仕掛けてしまった事はちょっと残念だなって。
もちろん必然の仕掛けでしたけどね。

A1 A2 B1・B2 C1・C2・C3 D1・D2・D3


第30期鳳凰位
藤崎 智
出身地(秋田)

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 対局消化数 合計
1 近藤 久春(秋田) 55.3

4/40

55.3
2 柴田 弘幸(神奈川) 53.1

4/40

53.1
3 瀬戸熊 直樹(東京) 50.5

4/40

50.5
4 伊藤 優孝(秋田) 24.3

4/40

24.3
5 古川 孝次(愛知) 13.2

4/40

13.2
6 沢崎 誠(群馬) ▲9.3

4/40

▲9.3
7 勝又 健志(東京) ▲ 10.9

4/40

▲ 10.9
8 荒 正義(北海道) ▲ 13.2

4/40

▲ 13.2
9 望月 雅継(静岡) ▲ 20.4

4/40

▲ 20.4
10 前田 直哉(静岡) ▲ 23.4

4/40

▲ 23.4
11 朝武 雅晴(千葉) ▲ 24.3

4/40

▲ 24.3
12 猿川 真寿(静岡) ▲ 94.9

4/40

▲ 94.9

鳳凰位決定戦進出者 3名   降級者 2名
決定戦進出&降級ライン:順位枠内に表示
※同点の場合は期首順位が上の者を上位とする。
 

第23期中部プロリーグ 第3節レポート

●Aリーグ(執筆:樋口新)

今月も木村本部長による軽快な挨拶を経て、中部プロリーグ第3節が始まった。
対局場の外はとても暖かい陽気であったが、果たして対局場内ではどのような熱い戦いが繰り広げられるのであろうか。

1卓 伊藤・長谷川・村瀬・日下
暫定首位の日下と3位の村瀬、そして5位の伊藤、6位の長谷川による、上位陣による対局であった。
まだ第3節とはいえ、各自決勝進出を見据え始めていたのではないだろうか。
結果として、卓内トップは村瀬。2回戦に7万点に迫る大きなトップを取り、+44.7Pとして一気に暫定首位まで上り詰めた。また、伊藤も+28.7Pとし、暫定2位につけている。対照的だったのが日下。調子を崩していたのか、大きくマイナスしてしまい、決勝進出争いから一歩後退したのであった。

2卓 木村・三戸・杉村・佐藤
そろそろ決勝進出争いに絡んでいきたい、8位の三戸と9位の杉村。それとは対照的に降級だけは避けたい、13位の木村と15位の佐藤の対局であった。1回戦はそれほどスコアが動かない静かな幕開けだったが、ドラマは2回戦に待っていた。南1局、親番の三戸による渾身の16,000オール。ツモり四暗刻であった。この時、私はちょうど観戦していたのだが、リーチをかけていた三戸の背中からは、気合いとオーラが滲み出ているように感じた。まさに鬼気迫るというのはこういうことをいうのかと思った。
この役満により、三戸は2回戦に70,000点オーバーの1人浮きトップとなり、結果として+53.0Pと大きくスコアを伸ばした。暫定順位も4位となり、一気に決勝進出争いに加わってきた。
逆に、その煽りを食ってしまったのが木村。大きくマイナスしてしまい、降級争いをすることとなってしまった。

3卓 毛受・寺戸・森下・掛水
こちらも2卓と同じく、決勝進出争いを視野に入れている4位の毛受、7位の森下。そして降級争いからは逃れたい、12位の寺戸、16位の掛水という、置かれている立場が対照的な卓組みとなった。
1回戦、寺戸が5万点に迫る大きなトップを取り、幸先良いスタート。このまま寺戸ペースで行くかと思いきや、2回戦では1回戦にラスを引いてしまった毛受が手堅く4万点超えのトップを取り、スコアをプラスとする。そして3回戦。ここまで大きくマイナスをしていた森下が5万点に迫るトップを取り、マイナスを返した。
このような展開になると、もはやどうなるか分からないと思いながら観戦をしていた4回戦。最終的にトップを取り、降級争いから抜け出したのは寺戸であった。また毛受は、3回戦、4回戦と手堅くまとめてプラスポイントとし、決勝進出争いに加わっている。森下は一歩後退、いまいち調子の出ない掛水は降級争いから脱することができなかったのであった。

現状、上位は拮抗しており、第3節終了時点では誰が決勝に残るのか、全く見当もつかない。
どのような展開になっていくのか、非常に楽しみである。

 

 

●Bリーグ(執筆:櫛田利太)

第3節のレポートを担当させていただく27期生の櫛田利太です。 観戦した中で面白いと感じた牌姿、打牌選択を2つあげようと思います。
まずは今節をプラスで終えた安藤の手牌。
南2局 東家  三万四万五索六索九筒九筒北北白白白発発  ドラ六索 発が出てそれをポンし打四万
普通に進めるならどちらかのトイツを落としてリャンメン2つの1シャンテンに構えるのだが、場に八筒が3枚切れていて、九筒北ともに使いづらく場に放たれやすい。それを捕らえられる1シャンテンに構えた方が結果的に早いとの判断だろう。
そして狙い通り同巡九筒をポンすることができ、7,700点のアガリとなった。
2つ目は、こちらも今節をプラスで終えた太田(峻)の手牌。
南3局 東家  九万九万一索二索二索三索三索五索六索六索四筒五筒五筒  ツモ六万  ドラ六筒 対面からリーチを受けていて、場には一索二索枚切れ、二索が1枚切れ。
何としても維持したい親番だが、厳しい手牌である。
ここから太田は七対子に決める打一索。ワンチャンスとは言え通っていない牌なので、やはり簡単に親を落とす気はないようだ。
では何を切るのが良いのだろうか? シャンテン数を考えるならば七対子が早い。 だが余剰牌は重なりそうな牌を選んで残しているわけではなく、もしテンパイしたとしても不利なめくり合いとなる。
なので私なら現物の九万のトイツを落として回りながら安全にテンパイを取りに行く。
麻雀は後手に回った時程その人の打ち筋が見えてくると思う。
先程の手牌で六万をツモ切る人がいてもおかしくはない。
リーグ戦は決められていた面子で戦うので、相手の打ち筋見定めることは大事で、今回はその良い機会になったと思います。

 

 

●Cリーグ(執筆:大西義則)

桜の花も見頃を終えて、初夏を思わせるような陽気の中、第3節が開催されました。
今回もCリーグで切磋琢磨をしている選手達の声をお伝えしたく取材をしてみました。 今回の質問は今期の対戦相手の中で、「この人は強いなと思う選手は?」です。
14人の選手から回答が得られた結果は以下の通りでした。 「中部プロリーグ、Cリーグ対局選手が選ぶ強い選手ランキング」 第1位 清水哲也  選考理由「ミスが少ない。」「以前にくらべて、明らかに強くなった。」等
第2位 原田知彦  選考理由「彼に主導権を握られてしまう事が多い。」等 第3位 特にいない 選考理由「対戦相手に苦手意識を持ちたくない。」等 以下、大高坂、小野、大町、加藤という回答でした。
以前、ある先輩が麻雀の強さとは成績、戦術のみならず、対局所作、身だしなみ、普段からの言動、立ち居振る舞いも含めた総合力だと教えてくれた方がいました。 自分自身、更なる努力と探求の必要を感じると共に、今回、名前のあがった選手達の更なる活躍を期待したいです。
さて、第3節の結果は越川がトップに躍り出る。次点の原田も+160Pを超えて、この2人が抜ける状態に。 しかし、Bリーグ昇級枠は3つ。 今節、+100P以上叩いた吉井の勢いなど、まだまだ、熾烈な昇級レースは続きそうです。

中部プロリーグ レポート/第23期中部プロリーグ 第3節レポート

●Aリーグ(執筆:樋口新)
今月も木村本部長による軽快な挨拶を経て、中部プロリーグ第3節が始まった。
対局場の外はとても暖かい陽気であったが、果たして対局場内ではどのような熱い戦いが繰り広げられるのであろうか。
1卓 伊藤・長谷川・村瀬・日下
暫定首位の日下と3位の村瀬、そして5位の伊藤、6位の長谷川による、上位陣による対局であった。
まだ第3節とはいえ、各自決勝進出を見据え始めていたのではないだろうか。
結果として、卓内トップは村瀬。2回戦に7万点に迫る大きなトップを取り、+44.7Pとして一気に暫定首位まで上り詰めた。また、伊藤も+28.7Pとし、暫定2位につけている。対照的だったのが日下。調子を崩していたのか、大きくマイナスしてしまい、決勝進出争いから一歩後退したのであった。
2卓 木村・三戸・杉村・佐藤
そろそろ決勝進出争いに絡んでいきたい、8位の三戸と9位の杉村。それとは対照的に降級だけは避けたい、13位の木村と15位の佐藤の対局であった。1回戦はそれほどスコアが動かない静かな幕開けだったが、ドラマは2回戦に待っていた。南1局、親番の三戸による渾身の16,000オール。ツモり四暗刻であった。この時、私はちょうど観戦していたのだが、リーチをかけていた三戸の背中からは、気合いとオーラが滲み出ているように感じた。まさに鬼気迫るというのはこういうことをいうのかと思った。
この役満により、三戸は2回戦に70,000点オーバーの1人浮きトップとなり、結果として+53.0Pと大きくスコアを伸ばした。暫定順位も4位となり、一気に決勝進出争いに加わってきた。
逆に、その煽りを食ってしまったのが木村。大きくマイナスしてしまい、降級争いをすることとなってしまった。
3卓 毛受・寺戸・森下・掛水
こちらも2卓と同じく、決勝進出争いを視野に入れている4位の毛受、7位の森下。そして降級争いからは逃れたい、12位の寺戸、16位の掛水という、置かれている立場が対照的な卓組みとなった。
1回戦、寺戸が5万点に迫る大きなトップを取り、幸先良いスタート。このまま寺戸ペースで行くかと思いきや、2回戦では1回戦にラスを引いてしまった毛受が手堅く4万点超えのトップを取り、スコアをプラスとする。そして3回戦。ここまで大きくマイナスをしていた森下が5万点に迫るトップを取り、マイナスを返した。
このような展開になると、もはやどうなるか分からないと思いながら観戦をしていた4回戦。最終的にトップを取り、降級争いから抜け出したのは寺戸であった。また毛受は、3回戦、4回戦と手堅くまとめてプラスポイントとし、決勝進出争いに加わっている。森下は一歩後退、いまいち調子の出ない掛水は降級争いから脱することができなかったのであった。
現状、上位は拮抗しており、第3節終了時点では誰が決勝に残るのか、全く見当もつかない。
どのような展開になっていくのか、非常に楽しみである。
 
 
●Bリーグ(執筆:櫛田利太)
第3節のレポートを担当させていただく27期生の櫛田利太です。 観戦した中で面白いと感じた牌姿、打牌選択を2つあげようと思います。
まずは今節をプラスで終えた安藤の手牌。
南2局 東家  三万四万五索六索九筒九筒北北白白白発発  ドラ六索 発が出てそれをポンし打四万
普通に進めるならどちらかのトイツを落としてリャンメン2つの1シャンテンに構えるのだが、場に八筒が3枚切れていて、九筒北ともに使いづらく場に放たれやすい。それを捕らえられる1シャンテンに構えた方が結果的に早いとの判断だろう。
そして狙い通り同巡九筒をポンすることができ、7,700点のアガリとなった。
2つ目は、こちらも今節をプラスで終えた太田(峻)の手牌。
南3局 東家  九万九万一索二索二索三索三索五索六索六索四筒五筒五筒  ツモ六万  ドラ六筒 対面からリーチを受けていて、場には一索二索枚切れ、二索が1枚切れ。
何としても維持したい親番だが、厳しい手牌である。
ここから太田は七対子に決める打一索。ワンチャンスとは言え通っていない牌なので、やはり簡単に親を落とす気はないようだ。
では何を切るのが良いのだろうか? シャンテン数を考えるならば七対子が早い。 だが余剰牌は重なりそうな牌を選んで残しているわけではなく、もしテンパイしたとしても不利なめくり合いとなる。
なので私なら現物の九万のトイツを落として回りながら安全にテンパイを取りに行く。
麻雀は後手に回った時程その人の打ち筋が見えてくると思う。
先程の手牌で六万をツモ切る人がいてもおかしくはない。
リーグ戦は決められていた面子で戦うので、相手の打ち筋見定めることは大事で、今回はその良い機会になったと思います。
 
 
●Cリーグ(執筆:大西義則)
桜の花も見頃を終えて、初夏を思わせるような陽気の中、第3節が開催されました。
今回もCリーグで切磋琢磨をしている選手達の声をお伝えしたく取材をしてみました。 今回の質問は今期の対戦相手の中で、「この人は強いなと思う選手は?」です。
14人の選手から回答が得られた結果は以下の通りでした。 「中部プロリーグ、Cリーグ対局選手が選ぶ強い選手ランキング」 第1位 清水哲也  選考理由「ミスが少ない。」「以前にくらべて、明らかに強くなった。」等
第2位 原田知彦  選考理由「彼に主導権を握られてしまう事が多い。」等 第3位 特にいない 選考理由「対戦相手に苦手意識を持ちたくない。」等 以下、大高坂、小野、大町、加藤という回答でした。
以前、ある先輩が麻雀の強さとは成績、戦術のみならず、対局所作、身だしなみ、普段からの言動、立ち居振る舞いも含めた総合力だと教えてくれた方がいました。 自分自身、更なる努力と探求の必要を感じると共に、今回、名前のあがった選手達の更なる活躍を期待したいです。
さて、第3節の結果は越川がトップに躍り出る。次点の原田も+160Pを超えて、この2人が抜ける状態に。 しかし、Bリーグ昇級枠は3つ。 今節、+100P以上叩いた吉井の勢いなど、まだまだ、熾烈な昇級レースは続きそうです。

~プロリーグ~

プロ麻雀連盟の最上階にある、とても見晴らしの良い部屋である。
まだ新しいこの部屋の住人は「絶対王者」と「生きる伝説」と呼ばれているプロ連盟の新旧の怪物2人のみで、今回の私で3人目ということになる。

身分不相応のためあまり落ち着かない。
やはり自分には、普通のワンルームマンションの方が合っているように思うのだが、今は私が住まなければ、1年間空き部屋となってしまうので謹んで住まわせてもらうことにする。

ちなみに、新聞などの勧誘はおことわりさせてもらおうと思っている。
瀬戸熊プロが1年後戻ってきた時「汚い」って怒られないように、きれいに使わせてもらおうと思っています。1年間よろしくお願いします。

残暑きびしい9月。私のリーグ戦のスコアは▲127ポイントとなっていた。
昨年初めて鳳凰戦に進出した。結果は惨敗。
鳳凰戦史上最高のメンバーとまで謳たってもらったにもかかわらず、見せ場すら作れずの惨敗。
応援してくださった方々に申し訳ない気持ちでいっぱいだった。

昨年のリーグ戦は第1節から首位独走。最後まで一度も首位の座を明け渡すことなく鳳凰戦進出。
鳳凰戦の相手は強かったが、勝てる自信はあった。
それが、悔しいと思うことさえできないくらいの敗戦だった。

「鳳凰戦で敗れた次の年のリーグ戦は苦労する」

これは昔からいわれていたことである。
鳳凰戦で負けた悔しさが残っていて、また鳳凰戦に進出するために、少し前かがみになるのが原因だと思われる。
したがって、今年は目標を鳳凰戦進出ではなく、1年間頭を冷やす意味もこめて、残留狙いのつもりでいた。
このせいで、麻雀がかなり消極的になってしまっていたようだ。

9月の第6節終了時、昨年とは違う意味での首位独走状態である。
昨年のプロリーグは9節制。
例年より1節少ないので過去の例がそのままあてはまるかわからないが、例年の降級ボーダーが▲100ポイント前後。残り3節で、30ポイントから40ポイントプラスする必要があった。
残り3節でプラス30ポイント。けして難しい数字ではない。

しかし、現状維持では意味がないので少しだけ攻撃的に。
結果、この間違った計算と戦術が功を奏す。

もしこの時点で、今年の実際の降級ボーダーの▲80.0ポイントを意識していれば、残り3節でプラス50ポイントが目安となり、かなり攻撃的に闘っていたと思う。

もともと攻撃力の低い私が、かなり攻撃的に闘えば飛んで火に入るなんとか状態になっていた可能性が極めて高かったのではなかろうか。

計算能力が低かったおかげで助かった感満点である。
きっと私にも「麻雀IQ220」の計算能力があったら、そのまま降級していたはずである。
その前にこんなにマイナスしてないような気もするが。

秋10月。約+35ポイント。これで前原プロ、近藤プロの2人をかわして10位浮上。
早くも降級ポジション脱出。よしよし。
そして11月。連盟チャンネルでのリーグ戦生配信開始。
ちなみに私は第2週のB卓。前原プロがA卓で浮いたために、この時点では11位の降級ボーダー。
12位の近藤プロと直接対決。1、2回戦私は2着3着でほぼゼロ。
しかし近藤プロ連勝で、わずかに私をかわして私が最下位。

あれ?降級ボーダー▲100ポイント前後と予想していたのに▲92ポイントで最下位?
これがその時点での率直な感想である。

しかし、もうファンのみなさんにもおなじみとなっているかと思うのだが、次の最終節は下位4名による直接対決である。直接対決なら10ポイント前後のプラスマイナスは全く関係がない。
今日の後2回で大きく沈まない限り、どのみち最終節勝負である。

AリーグがらEリーグまで全11リーグあるが、1年間で一番面白いといわれるA1降級争い卓で、
古川プロ、前原プロ、近藤プロの3人と闘うことはほぼ間違いないと思っていた。
あれ、ダンプの名前がない!と思う方もいるとは思うが、そこは触れないでおこう。

結局何が言いたいかというと、あと残り6半荘の時点で、私は最下位だったということである。
あれ自慢?と思う方もいると思うが、そう、ただの自慢である。

鳳凰の部屋/~プロリーグ~

プロ麻雀連盟の最上階にある、とても見晴らしの良い部屋である。
まだ新しいこの部屋の住人は「絶対王者」と「生きる伝説」と呼ばれているプロ連盟の新旧の怪物2人のみで、今回の私で3人目ということになる。
身分不相応のためあまり落ち着かない。
やはり自分には、普通のワンルームマンションの方が合っているように思うのだが、今は私が住まなければ、1年間空き部屋となってしまうので謹んで住まわせてもらうことにする。
ちなみに、新聞などの勧誘はおことわりさせてもらおうと思っている。
瀬戸熊プロが1年後戻ってきた時「汚い」って怒られないように、きれいに使わせてもらおうと思っています。1年間よろしくお願いします。
残暑きびしい9月。私のリーグ戦のスコアは▲127ポイントとなっていた。
昨年初めて鳳凰戦に進出した。結果は惨敗。
鳳凰戦史上最高のメンバーとまで謳たってもらったにもかかわらず、見せ場すら作れずの惨敗。
応援してくださった方々に申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
昨年のリーグ戦は第1節から首位独走。最後まで一度も首位の座を明け渡すことなく鳳凰戦進出。
鳳凰戦の相手は強かったが、勝てる自信はあった。
それが、悔しいと思うことさえできないくらいの敗戦だった。
「鳳凰戦で敗れた次の年のリーグ戦は苦労する」
これは昔からいわれていたことである。
鳳凰戦で負けた悔しさが残っていて、また鳳凰戦に進出するために、少し前かがみになるのが原因だと思われる。
したがって、今年は目標を鳳凰戦進出ではなく、1年間頭を冷やす意味もこめて、残留狙いのつもりでいた。
このせいで、麻雀がかなり消極的になってしまっていたようだ。
9月の第6節終了時、昨年とは違う意味での首位独走状態である。
昨年のプロリーグは9節制。
例年より1節少ないので過去の例がそのままあてはまるかわからないが、例年の降級ボーダーが▲100ポイント前後。残り3節で、30ポイントから40ポイントプラスする必要があった。
残り3節でプラス30ポイント。けして難しい数字ではない。
しかし、現状維持では意味がないので少しだけ攻撃的に。
結果、この間違った計算と戦術が功を奏す。
もしこの時点で、今年の実際の降級ボーダーの▲80.0ポイントを意識していれば、残り3節でプラス50ポイントが目安となり、かなり攻撃的に闘っていたと思う。
もともと攻撃力の低い私が、かなり攻撃的に闘えば飛んで火に入るなんとか状態になっていた可能性が極めて高かったのではなかろうか。
計算能力が低かったおかげで助かった感満点である。
きっと私にも「麻雀IQ220」の計算能力があったら、そのまま降級していたはずである。
その前にこんなにマイナスしてないような気もするが。
秋10月。約+35ポイント。これで前原プロ、近藤プロの2人をかわして10位浮上。
早くも降級ポジション脱出。よしよし。
そして11月。連盟チャンネルでのリーグ戦生配信開始。
ちなみに私は第2週のB卓。前原プロがA卓で浮いたために、この時点では11位の降級ボーダー。
12位の近藤プロと直接対決。1、2回戦私は2着3着でほぼゼロ。
しかし近藤プロ連勝で、わずかに私をかわして私が最下位。
あれ?降級ボーダー▲100ポイント前後と予想していたのに▲92ポイントで最下位?
これがその時点での率直な感想である。
しかし、もうファンのみなさんにもおなじみとなっているかと思うのだが、次の最終節は下位4名による直接対決である。直接対決なら10ポイント前後のプラスマイナスは全く関係がない。
今日の後2回で大きく沈まない限り、どのみち最終節勝負である。
AリーグがらEリーグまで全11リーグあるが、1年間で一番面白いといわれるA1降級争い卓で、
古川プロ、前原プロ、近藤プロの3人と闘うことはほぼ間違いないと思っていた。
あれ、ダンプの名前がない!と思う方もいるとは思うが、そこは触れないでおこう。
結局何が言いたいかというと、あと残り6半荘の時点で、私は最下位だったということである。
あれ自慢?と思う方もいると思うが、そう、ただの自慢である。

天空麻雀14男性大会決勝レポート

100

「エンタメ~テレ」「日本プロ麻雀連盟」でお送りする麻雀番組「天空麻雀」。
ただ今、「天空麻雀14」男性大会決勝戦が放送中となっています。
今大会決勝戦のレポートは、天空麻雀初出場の杉浦勘介が務めさせていただきます。

まずは決勝卓メンバーの紹介から。

100

左から 佐々木寿人プロ、小島武夫プロ、滝沢和典プロ、山井弘プロ

  

予選A卓1位通過は佐々木寿人プロ。
「トップ通過にこだわりたい」と答えたインタビュー通り、大きなアガリが飛び交う激戦を制して決勝進出を決めました。
そして、なんと荒プロが天空麻雀14回目の出場にして初めての予選敗退という波乱の幕開けとなりました。

予選B卓1位通過は小島武夫プロ。
全員にトップの可能性がある接戦となったB卓オーラスは、流局テンパイノーテンで逆転の決着。
敗退の危険もあったため切りきれないドラを使い切り、しぶとくテンパイに持ち込んだ小島プロが決勝進出を決めました。
天空麻雀に初めて挑戦した私は、黒棒の差で無念の敗退となりました。
悔しい結果となりましたが、この貴重な経験は必ず今後に活かしたいと思います!

準決勝1位通過は滝沢和典プロ、2位通過は山井弘プロ。
森山プロが連荘で抜け出し、滝沢プロも随所で的確なアガリを決めてこのままいくかと思われた準決勝。
しかし、予選に引き続き苦しい展開の山井プロが、ドラの赤牌単騎の七対子で一撃必殺のリーチ!
これを先制リーチの森山プロから直撃して逆転、滝沢プロと共に決勝へ駒を進めました。

それでは「ミスター麻雀」小島武夫プロに若手3人が挑戦という構図となった決勝戦の模様をレポートしていきます。(以下敬称略)

決勝1回戦(起家から、滝沢・小島・佐々木・山井)

起家を引いた滝沢が開局から攻勢に出ます。

赤五万六万七万八万九万三索四索赤五索七索八索九索九筒九筒  リーチ  ドラ八万

このリーチは不発も、さらに次局1本場にもチャンス手が入ります。

分岐点は5巡目のこの手牌。

四万五万五万七万八万九万二索三索三索五索六索七筒八筒  ツモ赤五索  ドラ七索

滝沢の選択はドラ受けターツを固定する打五索
そしてその後5巡のツモが、五索一索六索三万九筒でリーチ。

五万五万七万八万九万一索二索三索赤五索六索七筒八筒九筒  リーチ  ドラ七索

しかし、またしても流局となってしまいます。
5巡目にピンズ以外を切っての2シャンテン形は、選択した打五索以外全て九筒でツモアガリの手順があります。
テンパイ連荘は果たしたものの、滝沢の感触は良くはないでしょう。
解説の荒プロも、「2回のリーチ空振りは危険信号、本人も嫌な予感してるでしょう」とすかさずコメントしています。

そんな嫌な予感がいきなり的中したかのような東2局3本場、親の小島のこのアガリ。

六万七万二索三索四索四筒赤五筒六筒六筒六筒  暗カン牌の背八筒 下向き八筒 下向き牌の背  リーチ  ツモ八万  ドラ二筒五索  裏八筒二万

8,000は8,300オールで大きく抜け出します。

続く4本場では山井が先制リーチ。

二万三万四万五索六索六索七索七索二筒三筒四筒六筒六筒  リーチ  ドラ南

対する滝沢も全面戦争の構え。

四万五万二索三索四索五索赤五索七筒八筒東東南南  ツモ三万  ドラ南

ここで目一杯に広げた打五索が高目の放銃となってしまいます。
対局プレイバックでも、「リーチがなければもちろん5切りだが、荒プロが解説したように危険信号を感じていたので,ここは東切りと受けるべきだった」と振り返っていました。

このアガリで弾みをつけたい山井は、親の先制リーチにも真っ直ぐ立ち向かっていきます。
しかし、これを捕らえて小島追撃に名乗りをあげたのは4度目の優勝を狙う佐々木でした。

赤五万六万七万三索四索五索二筒三筒四筒五筒六筒南南  リーチ  ロン一筒  ドラ七筒  裏六万

しかし山井も負けていません。
対局前のインタビューでは「天空麻雀5の決勝戦でヒサトプロに小四喜を打ち込んだのでリベンジしたい」と語っていた通り、強引に満貫をツモり返します。

八万九万赤五索五索六索六索六索七索八索九索九筒九筒九筒  リーチ  ツモ七万  ドラ八万  裏東

そして東場を終えての点数状況は以下のようになりました。

小島:52,300
佐々木:32,300
山井:27,700
滝沢:7,700

迎えた南1局、ここが大きな山場となりました。
まず仕掛けたのは親番の滝沢。

二万二万四万赤五万五万五万七万西西西  ポン白白白  ドラ八万

佐々木も仕掛けを入れて、マンズのホンイツがぶつかります。

一万二万三万四万五万七万八万八万発発  ポン北北北  ドラ八万

そして、この形に四万をツモった佐々木が意外な応手を見せます。

gpmax2012

発
滝沢のホンイツを1シャンテンと読みながらも、後に出て行く牌の危険性を考慮した「受けのホンイツ」手筋です。
攻撃のイメージが強い佐々木だけに、この一手に驚かれた視聴者の方も多かったのではないでしょうか?

そして、テンパイ一番乗りは山井。

六万六万二索三索四索六索七索四筒赤五筒五筒六筒六筒七筒  リーチ  ドラ八万

さらには滝沢、佐々木も相次いで追い付き、めくり合いに。
さらには小島も・・・。

さて、この勝負局をアガり切るのは誰か?
そして決勝2回戦、優勝の栄冠を手にするのは?
見逃しているという方はぜひ放送をご覧ください!

放送スケジュール&詳細はこちらよりご確認ください。
gpmax2012
「エンタメ~テレ」HPはこちら

特集企画/天空麻雀14男性大会決勝レポート

100

「エンタメ~テレ」「日本プロ麻雀連盟」でお送りする麻雀番組「天空麻雀」。
ただ今、「天空麻雀14」男性大会決勝戦が放送中となっています。
今大会決勝戦のレポートは、天空麻雀初出場の杉浦勘介が務めさせていただきます。
まずは決勝卓メンバーの紹介から。

100

左から 佐々木寿人プロ、小島武夫プロ、滝沢和典プロ、山井弘プロ

  
予選A卓1位通過は佐々木寿人プロ。
「トップ通過にこだわりたい」と答えたインタビュー通り、大きなアガリが飛び交う激戦を制して決勝進出を決めました。
そして、なんと荒プロが天空麻雀14回目の出場にして初めての予選敗退という波乱の幕開けとなりました。
予選B卓1位通過は小島武夫プロ。
全員にトップの可能性がある接戦となったB卓オーラスは、流局テンパイノーテンで逆転の決着。
敗退の危険もあったため切りきれないドラを使い切り、しぶとくテンパイに持ち込んだ小島プロが決勝進出を決めました。
天空麻雀に初めて挑戦した私は、黒棒の差で無念の敗退となりました。
悔しい結果となりましたが、この貴重な経験は必ず今後に活かしたいと思います!
準決勝1位通過は滝沢和典プロ、2位通過は山井弘プロ。
森山プロが連荘で抜け出し、滝沢プロも随所で的確なアガリを決めてこのままいくかと思われた準決勝。
しかし、予選に引き続き苦しい展開の山井プロが、ドラの赤牌単騎の七対子で一撃必殺のリーチ!
これを先制リーチの森山プロから直撃して逆転、滝沢プロと共に決勝へ駒を進めました。
それでは「ミスター麻雀」小島武夫プロに若手3人が挑戦という構図となった決勝戦の模様をレポートしていきます。(以下敬称略)
決勝1回戦(起家から、滝沢・小島・佐々木・山井)
起家を引いた滝沢が開局から攻勢に出ます。
赤五万六万七万八万九万三索四索赤五索七索八索九索九筒九筒  リーチ  ドラ八万
このリーチは不発も、さらに次局1本場にもチャンス手が入ります。
分岐点は5巡目のこの手牌。
四万五万五万七万八万九万二索三索三索五索六索七筒八筒  ツモ赤五索  ドラ七索
滝沢の選択はドラ受けターツを固定する打五索
そしてその後5巡のツモが、五索一索六索三万九筒でリーチ。
五万五万七万八万九万一索二索三索赤五索六索七筒八筒九筒  リーチ  ドラ七索
しかし、またしても流局となってしまいます。
5巡目にピンズ以外を切っての2シャンテン形は、選択した打五索以外全て九筒でツモアガリの手順があります。
テンパイ連荘は果たしたものの、滝沢の感触は良くはないでしょう。
解説の荒プロも、「2回のリーチ空振りは危険信号、本人も嫌な予感してるでしょう」とすかさずコメントしています。
そんな嫌な予感がいきなり的中したかのような東2局3本場、親の小島のこのアガリ。
六万七万二索三索四索四筒赤五筒六筒六筒六筒  暗カン牌の背八筒 下向き八筒 下向き牌の背  リーチ  ツモ八万  ドラ二筒五索  裏八筒二万
8,000は8,300オールで大きく抜け出します。
続く4本場では山井が先制リーチ。
二万三万四万五索六索六索七索七索二筒三筒四筒六筒六筒  リーチ  ドラ南
対する滝沢も全面戦争の構え。
四万五万二索三索四索五索赤五索七筒八筒東東南南  ツモ三万  ドラ南
ここで目一杯に広げた打五索が高目の放銃となってしまいます。
対局プレイバックでも、「リーチがなければもちろん5切りだが、荒プロが解説したように危険信号を感じていたので,ここは東切りと受けるべきだった」と振り返っていました。
このアガリで弾みをつけたい山井は、親の先制リーチにも真っ直ぐ立ち向かっていきます。
しかし、これを捕らえて小島追撃に名乗りをあげたのは4度目の優勝を狙う佐々木でした。
赤五万六万七万三索四索五索二筒三筒四筒五筒六筒南南  リーチ  ロン一筒  ドラ七筒  裏六万
しかし山井も負けていません。
対局前のインタビューでは「天空麻雀5の決勝戦でヒサトプロに小四喜を打ち込んだのでリベンジしたい」と語っていた通り、強引に満貫をツモり返します。
八万九万赤五索五索六索六索六索七索八索九索九筒九筒九筒  リーチ  ツモ七万  ドラ八万  裏東
そして東場を終えての点数状況は以下のようになりました。
小島:52,300
佐々木:32,300
山井:27,700
滝沢:7,700
迎えた南1局、ここが大きな山場となりました。
まず仕掛けたのは親番の滝沢。
二万二万四万赤五万五万五万七万西西西  ポン白白白  ドラ八万
佐々木も仕掛けを入れて、マンズのホンイツがぶつかります。
一万二万三万四万五万七万八万八万発発  ポン北北北  ドラ八万
そして、この形に四万をツモった佐々木が意外な応手を見せます。
gpmax2012
発
滝沢のホンイツを1シャンテンと読みながらも、後に出て行く牌の危険性を考慮した「受けのホンイツ」手筋です。
攻撃のイメージが強い佐々木だけに、この一手に驚かれた視聴者の方も多かったのではないでしょうか?
そして、テンパイ一番乗りは山井。
六万六万二索三索四索六索七索四筒赤五筒五筒六筒六筒七筒  リーチ  ドラ八万
さらには滝沢、佐々木も相次いで追い付き、めくり合いに。
さらには小島も・・・。
さて、この勝負局をアガり切るのは誰か?
そして決勝2回戦、優勝の栄冠を手にするのは?
見逃しているという方はぜひ放送をご覧ください!
放送スケジュール&詳細はこちらよりご確認ください。
gpmax2012
「エンタメ~テレ」HPはこちら

第88回『エネルギー論』

この“エネルギー論“とは、私が10年前に先輩から教わった戦術である。
それ以降、私はこの戦術を使っている。

どのような戦術かというと、人にはみなエネルギーがある。
それを激しく消耗する方が、勝負どころの競り合いでは負けるという戦術だ。
なので、それを出来るだけ使わないほうが良いという事だ。

ゲームの話にして例えるならば、皆固定のMPを持っていて…
※MP=キャラクターの持つ魔法力を数値化したもの。
ただ、MPを消費せずには勝つことは到底無理なので、どこでうまく消費して敵を倒していくか?
と言ったところだろうか。

これを聞いた当時の私のスタイルは、局単位思考の「鳴き屋」だったと思う。
相手の心理を考えながら、局面で先手のアプローチをしながら、戦っていくスタイルだった。

私がこのスタイルを封印したきっかけになったのは、第22期十段戦ベスト16に初めて残ったときである。
対戦相手は、はっきりとは覚えていないが、当時のAⅠ、AⅡリーガーだったと思う。
私の麻雀は手も足もでないまま惨敗した。今の私がその対局を見ていたとしたら、
「態勢的に負ける勝負を何故続けるのか?」と思っていただろう。

そして、その年の第33期王位戦決勝。私は最終戦オーラス、トータルトップ目にいた。
そこで私は封印していたにも関わらず、悪癖がでてしまい、仕掛けによって4回のアガリ逃がしをしてしまい、滝沢に連覇を許してしまった。

その頃、近代麻雀で連盟のタイトル戦などを紹介するコーナーがあり、そこで藤原が
「それまで腰の重かった猿川が仕掛けだして、バランスを崩しだした。」と書いていた。

私は、その日の滝沢の祝勝会に最後まで残り、最終的には滝沢の家に泊まりに行くぐらいまで付き合った。
2次会の会場で藤原が「何でサルいるんだよ、変わった奴だな。」と
いう台詞を昨日のことのように覚えている。

ただ、この2つの敗戦があったからこそ、翌年のマスターズは獲得できたと思う。
その時から、私のスタイルは今の礎となっていった。

話を元に戻すと、エネルギーを使う行為は以下のことになると聞いた。

① 生牌の字牌をきること。
② 危険牌を打ち出すこと。
③ リーチをすること。
④ 仕掛けを入れること。

私は現状、③に関してはエネルギーを使うと感じていないので、残りのことを意識して打つようにしている。
特に、仕掛けに関してはアガるために鳴くように変えていった。
ただ、体感でしかないが、④はエネルギーを1番消耗するイメージがある。

これまで、連盟主催のタイトル戦決勝には殆ど足を運ぶようにしていたのだが、近年はニコニコ生放送で配信されることになったので、それもできなくなってしまった。

1番の理由は、決勝の空気に慣れたいというものだったが、色々な対局を見ているうちに、仕掛けが多い打ち手の方が終局につれて、手が枯れてくる印象を受けた。

勝ち負けはそこだけでは決まらないが、長期決戦の決勝では、エネルギーの使い方が大きなウエイトを占めていると思う。

この感覚は瀬戸熊の麻雀を見ていて1番感じる。
字牌の切り出しや危険牌は多く切るが、その分仕掛けが極端に少ない。
仕掛け以外のエネルギーの使い方は、態勢の見極めのために使っているのだろう。
要はバランスが1番大事なのである。

エネルギーに関して言えば、連盟では現鳳凰位の藤崎が一番使っていないと思われる。
①~③によってのエネルギー消費を極力無くし、④で消費しているイメージだ。

昨年、麻雀格闘倶楽部のマニフェストで書いた「3理論」はこのエネルギー論からきている。

私は瀬戸熊や藤崎のバランスは保てないので、この理論を採用している。

では、危険牌とはどの程度のことを指すのか実際の牌姿で考えてみるとする。

100

この局面で四筒切りは放銃になる可能性が高く感じるので、かなりの危険牌と言えるだろう。
2者の八筒切りと上家の二筒三筒落とし、ドラの六筒を考えれば、リーチは入っていないとはいえ、怖いところである。

エネルギーの話だけでいえば、

100

この段階で、234の三色とドラ受けを残して六索切りの方がいいかなとも思える。
456の三色にはなりにくいからであるのと、打点は分からないが全体的に字牌の切り出しが早く、速度的には他家が早そうに見えるからである。

実際の私は最初の牌姿から打四筒と選択とした。

理由は、この半荘が本戦の最終半荘で、私は2着で決勝進出という条件だったことから、アガリ逃しを恐れたからである。ただ、そうだとしても四万二万の切り順はミスだなとこの局をみて思った。

次章は「自然論」について書きたいと思う。

上級/第88回『エネルギー論』

この“エネルギー論“とは、私が10年前に先輩から教わった戦術である。
それ以降、私はこの戦術を使っている。
どのような戦術かというと、人にはみなエネルギーがある。
それを激しく消耗する方が、勝負どころの競り合いでは負けるという戦術だ。
なので、それを出来るだけ使わないほうが良いという事だ。
ゲームの話にして例えるならば、皆固定のMPを持っていて…
※MP=キャラクターの持つ魔法力を数値化したもの。
ただ、MPを消費せずには勝つことは到底無理なので、どこでうまく消費して敵を倒していくか?
と言ったところだろうか。
これを聞いた当時の私のスタイルは、局単位思考の「鳴き屋」だったと思う。
相手の心理を考えながら、局面で先手のアプローチをしながら、戦っていくスタイルだった。
私がこのスタイルを封印したきっかけになったのは、第22期十段戦ベスト16に初めて残ったときである。
対戦相手は、はっきりとは覚えていないが、当時のAⅠ、AⅡリーガーだったと思う。
私の麻雀は手も足もでないまま惨敗した。今の私がその対局を見ていたとしたら、
「態勢的に負ける勝負を何故続けるのか?」と思っていただろう。
そして、その年の第33期王位戦決勝。私は最終戦オーラス、トータルトップ目にいた。
そこで私は封印していたにも関わらず、悪癖がでてしまい、仕掛けによって4回のアガリ逃がしをしてしまい、滝沢に連覇を許してしまった。
その頃、近代麻雀で連盟のタイトル戦などを紹介するコーナーがあり、そこで藤原が
「それまで腰の重かった猿川が仕掛けだして、バランスを崩しだした。」と書いていた。
私は、その日の滝沢の祝勝会に最後まで残り、最終的には滝沢の家に泊まりに行くぐらいまで付き合った。
2次会の会場で藤原が「何でサルいるんだよ、変わった奴だな。」と
いう台詞を昨日のことのように覚えている。
ただ、この2つの敗戦があったからこそ、翌年のマスターズは獲得できたと思う。
その時から、私のスタイルは今の礎となっていった。
話を元に戻すと、エネルギーを使う行為は以下のことになると聞いた。
① 生牌の字牌をきること。
② 危険牌を打ち出すこと。
③ リーチをすること。
④ 仕掛けを入れること。
私は現状、③に関してはエネルギーを使うと感じていないので、残りのことを意識して打つようにしている。
特に、仕掛けに関してはアガるために鳴くように変えていった。
ただ、体感でしかないが、④はエネルギーを1番消耗するイメージがある。
これまで、連盟主催のタイトル戦決勝には殆ど足を運ぶようにしていたのだが、近年はニコニコ生放送で配信されることになったので、それもできなくなってしまった。
1番の理由は、決勝の空気に慣れたいというものだったが、色々な対局を見ているうちに、仕掛けが多い打ち手の方が終局につれて、手が枯れてくる印象を受けた。
勝ち負けはそこだけでは決まらないが、長期決戦の決勝では、エネルギーの使い方が大きなウエイトを占めていると思う。
この感覚は瀬戸熊の麻雀を見ていて1番感じる。
字牌の切り出しや危険牌は多く切るが、その分仕掛けが極端に少ない。
仕掛け以外のエネルギーの使い方は、態勢の見極めのために使っているのだろう。
要はバランスが1番大事なのである。
エネルギーに関して言えば、連盟では現鳳凰位の藤崎が一番使っていないと思われる。
①~③によってのエネルギー消費を極力無くし、④で消費しているイメージだ。
昨年、麻雀格闘倶楽部のマニフェストで書いた「3理論」はこのエネルギー論からきている。
私は瀬戸熊や藤崎のバランスは保てないので、この理論を採用している。
では、危険牌とはどの程度のことを指すのか実際の牌姿で考えてみるとする。
100
この局面で四筒切りは放銃になる可能性が高く感じるので、かなりの危険牌と言えるだろう。
2者の八筒切りと上家の二筒三筒落とし、ドラの六筒を考えれば、リーチは入っていないとはいえ、怖いところである。
エネルギーの話だけでいえば、
100
この段階で、234の三色とドラ受けを残して六索切りの方がいいかなとも思える。
456の三色にはなりにくいからであるのと、打点は分からないが全体的に字牌の切り出しが早く、速度的には他家が早そうに見えるからである。
実際の私は最初の牌姿から打四筒と選択とした。
理由は、この半荘が本戦の最終半荘で、私は2着で決勝進出という条件だったことから、アガリ逃しを恐れたからである。ただ、そうだとしても四万二万の切り順はミスだなとこの局をみて思った。
次章は「自然論」について書きたいと思う。

第31期A1リーグ第1節 A卓レポート

鳳凰位から陥落し、グランプリで敗れ、自分の麻雀を少し見失っていた。
どういう麻雀を打って、僕は勝って来たのだろうと自問自答する毎日。
リーグ戦まで徹底的に基本を見つめなおした。

前々回、鳳凰戦に敗れ、リーグ戦の第一節を終えた時、決定戦に戻れるような気がした。
それは、打っている時に感じた感覚なので、どうしてそう思ったのかは解らなかった。
多分、鳳凰位だった二年間、少しだけ強くなっていたのだろう。
だが、前回と違い今回はどう思うのだろうか。

リーグ戦を迎えるまでの気持ちは、明らかに今回の方が良くない。
対戦相手は、近藤プロ、猿川プロ、勝又プロ。
近藤さんとは1年間リーグ戦で戦った事があり、猿川と勝又とは勉強会などを含め、対戦回数は充分にあったが、リーグ戦では初めての対戦となっていた。

近藤さんは昨年、前原さんとの降級争いに、500点差で競り勝っていたし、猿川もあわや
降級と言う場所まで追いつめられたが、踏ん張った。
勝又は、A2からの昇級組で勢いにのっている。
時の勢いという点では僕が一番ないと思っていた。
苦戦することが予想された。

対局にあたり、二つだけ注意する事をしっかり意識して臨んだ。
1つは、くだらない放銃をしないこと。勝負振りは仕方なし。
二つ目は、字牌の扱いを充分すぎるほど、丁寧にすること。
これ以上ない程の不安を抱えながら、開局となった。

1回戦、いきなり猿川が、2000オール、4000オールと引きアガリ、場を支配する。
僕の開局の配牌は、
一万三万一索五索八索八索二筒二筒二筒南西西北  ドラ二筒
いきなりのドラ暗刻だったが、実らず。
その後も、テンパイはするものの、アガリまで届かず、防戦一方となる。
いきなり我慢の時間帯が続く。
浮上のきっかけは、アガリから起こる場合が多いが、
しっかりした守備から変わる事もある。
きっかけとなったのは、東3局1本場ドラ二万の場面。

少し復調気配の近藤さんの親番だった為、近藤さんを見ながら手を進めていた。
7巡目、親の近藤さんの捨て牌は、
一索 上向き西北五万 上向き発八万 上向き白
手牌は、
二万二万四索四索五索六索七索八索九索四筒八筒九筒東
となっていた。やはりチャンス手だった。
同巡、僕の手牌は、
三万六万七万三索三索五索五索二筒二筒三筒五筒六筒白中
となる。
切る牌は二択。場に1枚顔を見せた白か、初牌の中
普段なら白を合わせるのだが、近藤さんマークもあり、中を打ち出した。
この辺りの字牌の処理が、AⅠではさまざまな事を引き起こす。
次巡、南家勝又が、以下の捨て牌でリーチときた。
九万 上向き七万 上向き七索 上向き南九万 上向き二筒 上向き一索 上向き五筒 上向き
この瞬間、僕の心の中は、「白単騎のチートイツだな」と感じていた。
いや、感じる事が出来た。
その後、近藤さんからもリーチが入り、僕の手牌の白も2枚となるが、
白をおろす事はなく流局。

この1局が大きな分岐点となった。
この白を放銃していれば、この日は違う結果になっていたと思う。
1回戦を沈み2着、2回戦を浮き2着と耐えて、2連勝してこの日の復帰戦を終えた。
充実感が広がった。もう一度、戦える事を確信した。
長年リーグ戦を戦って来たが、これ程対局を終えて、自分の麻雀人生でほっとする事も
珍しいくらい安堵していた。それ程追い込まれたいのだと思う。
負けを糧にして成長できた時、昔の自分を超える事が出来る。
あと何度自分を超える事が出来るか分らないが、
残り9節しっかり自分と向き合いながら、
大切に戦って行きたい。

A1 A2 B1・B2 C1・C2・C3 D1・D2・D3


第30期鳳凰位
藤崎 智
出身地(秋田)

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 対局消化数 合計
1 近藤 久春(秋田) 55.3

4/40

55.3
2 柴田 弘幸(神奈川) 53.1

4/40

53.1
3 瀬戸熊 直樹(東京) 50.5

4/40

50.5
4 伊藤 優孝(秋田) 24.3

4/40

24.3
5 古川 孝次(愛知) 13.2

4/40

13.2
6 沢崎 誠(群馬) ▲9.3

4/40

▲9.3
7 勝又 健志(東京) ▲ 10.9

4/40

▲ 10.9
8 荒 正義(北海道) ▲ 13.2

4/40

▲ 13.2
9 望月 雅継(静岡) ▲ 20.4

4/40

▲ 20.4
10 前田 直哉(静岡) ▲ 23.4

4/40

▲ 23.4
11 朝武 雅晴(千葉) ▲ 24.3

4/40

▲ 24.3
12 猿川 真寿(静岡) ▲ 94.9

4/40

▲ 94.9

鳳凰位決定戦進出者 3名   降級者 2名
決定戦進出&降級ライン:順位枠内に表示

※同点の場合は期首順位が上の者を上位とする。

 

プロリーグ(鳳凰戦)レポート/第31期A1リーグ第1節 A卓レポート

鳳凰位から陥落し、グランプリで敗れ、自分の麻雀を少し見失っていた。
どういう麻雀を打って、僕は勝って来たのだろうと自問自答する毎日。
リーグ戦まで徹底的に基本を見つめなおした。
前々回、鳳凰戦に敗れ、リーグ戦の第一節を終えた時、決定戦に戻れるような気がした。
それは、打っている時に感じた感覚なので、どうしてそう思ったのかは解らなかった。
多分、鳳凰位だった二年間、少しだけ強くなっていたのだろう。
だが、前回と違い今回はどう思うのだろうか。
リーグ戦を迎えるまでの気持ちは、明らかに今回の方が良くない。
対戦相手は、近藤プロ、猿川プロ、勝又プロ。
近藤さんとは1年間リーグ戦で戦った事があり、猿川と勝又とは勉強会などを含め、対戦回数は充分にあったが、リーグ戦では初めての対戦となっていた。
近藤さんは昨年、前原さんとの降級争いに、500点差で競り勝っていたし、猿川もあわや
降級と言う場所まで追いつめられたが、踏ん張った。
勝又は、A2からの昇級組で勢いにのっている。
時の勢いという点では僕が一番ないと思っていた。
苦戦することが予想された。
対局にあたり、二つだけ注意する事をしっかり意識して臨んだ。
1つは、くだらない放銃をしないこと。勝負振りは仕方なし。
二つ目は、字牌の扱いを充分すぎるほど、丁寧にすること。
これ以上ない程の不安を抱えながら、開局となった。
1回戦、いきなり猿川が、2000オール、4000オールと引きアガリ、場を支配する。
僕の開局の配牌は、
一万三万一索五索八索八索二筒二筒二筒南西西北  ドラ二筒
いきなりのドラ暗刻だったが、実らず。
その後も、テンパイはするものの、アガリまで届かず、防戦一方となる。
いきなり我慢の時間帯が続く。
浮上のきっかけは、アガリから起こる場合が多いが、
しっかりした守備から変わる事もある。
きっかけとなったのは、東3局1本場ドラ二万の場面。
少し復調気配の近藤さんの親番だった為、近藤さんを見ながら手を進めていた。
7巡目、親の近藤さんの捨て牌は、
一索 上向き西北五万 上向き発八万 上向き白
手牌は、
二万二万四索四索五索六索七索八索九索四筒八筒九筒東
となっていた。やはりチャンス手だった。
同巡、僕の手牌は、
三万六万七万三索三索五索五索二筒二筒三筒五筒六筒白中
となる。
切る牌は二択。場に1枚顔を見せた白か、初牌の中
普段なら白を合わせるのだが、近藤さんマークもあり、中を打ち出した。
この辺りの字牌の処理が、AⅠではさまざまな事を引き起こす。
次巡、南家勝又が、以下の捨て牌でリーチときた。
九万 上向き七万 上向き七索 上向き南九万 上向き二筒 上向き一索 上向き五筒 上向き
この瞬間、僕の心の中は、「白単騎のチートイツだな」と感じていた。
いや、感じる事が出来た。
その後、近藤さんからもリーチが入り、僕の手牌の白も2枚となるが、
白をおろす事はなく流局。
この1局が大きな分岐点となった。
この白を放銃していれば、この日は違う結果になっていたと思う。
1回戦を沈み2着、2回戦を浮き2着と耐えて、2連勝してこの日の復帰戦を終えた。
充実感が広がった。もう一度、戦える事を確信した。
長年リーグ戦を戦って来たが、これ程対局を終えて、自分の麻雀人生でほっとする事も
珍しいくらい安堵していた。それ程追い込まれたいのだと思う。
負けを糧にして成長できた時、昔の自分を超える事が出来る。
あと何度自分を超える事が出来るか分らないが、
残り9節しっかり自分と向き合いながら、
大切に戦って行きたい。

A1 A2 B1・B2 C1・C2・C3 D1・D2・D3


第30期鳳凰位
藤崎 智
出身地(秋田)

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 対局消化数 合計
1 近藤 久春(秋田) 55.3

4/40

55.3
2 柴田 弘幸(神奈川) 53.1

4/40

53.1
3 瀬戸熊 直樹(東京) 50.5

4/40

50.5
4 伊藤 優孝(秋田) 24.3

4/40

24.3
5 古川 孝次(愛知) 13.2

4/40

13.2
6 沢崎 誠(群馬) ▲9.3

4/40

▲9.3
7 勝又 健志(東京) ▲ 10.9

4/40

▲ 10.9
8 荒 正義(北海道) ▲ 13.2

4/40

▲ 13.2
9 望月 雅継(静岡) ▲ 20.4

4/40

▲ 20.4
10 前田 直哉(静岡) ▲ 23.4

4/40

▲ 23.4
11 朝武 雅晴(千葉) ▲ 24.3

4/40

▲ 24.3
12 猿川 真寿(静岡) ▲ 94.9

4/40

▲ 94.9

鳳凰位決定戦進出者 3名   降級者 2名
決定戦進出&降級ライン:順位枠内に表示
※同点の場合は期首順位が上の者を上位とする。
 

第13回九州グランプリ 成績表

決勝

名前 1回戦 合計
石原 忠道 ▲ 13.2 ▲ 15.0 ▲ 28.2
大和田 篤史 4.9 5.0 9.9
矢野 拓郎 13.1 15.0 28.1
樋口 徹 ▲ 4.8 ▲ 5.0 ▲ 9.8

ベスト8

名前 1回戦 合計
石原 忠道 11.1 15.0 26.1
新谷 翔平 ▲ 3.1 ▲ 5.0 ▲ 8.1
大和田 篤史 7.1 5.0 12.1
塚本 将之 ▲ 15.1 ▲ 15.0 ▲ 30.1
名前 1回戦 合計
中島 行泰 ▲ 1.7 ▲ 5.0 ▲ 6.7
藤岡 治之 ▲ 18.8 ▲ 15.0 ▲ 33.8
矢野 拓郎 9.3 5.0 14.3
樋口 徹 10.2 15.0 25.2

ベスト16

名前 1回戦 2回戦 合計
中尾 多門 4.9 15.0 ▲ 4.3 ▲ 5.0 10.6
中島 行泰 1.2 5.0 ▲ 0.2 5.0 11.0
石原 忠道 ▲ 0.2 ▲ 5.0 14.4 15.0 24.2
名倉 徹 ▲ 5.9 ▲ 15.0 ▲ 12.9 ▲ 15.0 ▲ 48.8
名前 1回戦 2回戦 合計
新谷 翔平 ▲ 17.2 ▲ 5.0 11.8 15.0 4.6
藤岡 治之 28.6 15.0 ▲ 4.3 ▲ 5.0 34.3
河野 まや ▲ 29.4 ▲ 15.0 ▲ 2.3 5.0 ▲ 41.7
藤井 建一郎 18.0 5.0 ▲ 5.2 ▲ 15.0 2.8
名前 1回戦 2回戦 合計
浜上 文吾 ▲ 8.9 ▲ 5.0 7.7 5.0 ▲ 1.2
大和田 篤史 28.0 15.0 ▲ 4.4 ▲ 5.0 33.6
矢野 拓郎 ▲ 3.8 5.0 10.5 15.0 26.7
藤瀬 恒介 ▲ 15.3 ▲ 15.0 ▲ 16.8 ▲ 15.0 ▲ 62.1
名前 1回戦 2回戦 合計
樋口 徹 ▲ 6.0 ▲ 5.0 3.9 15.0 7.9
塚本 将之 10.4 15.0 ▲ 2.6 ▲ 15.0 7.8
小車 祥 ▲ 10.6 ▲ 15.0 0.3 5.0 ▲ 20.3
服部 学 6.2 5.0 ▲ 1.6 ▲ 5.0 4.6

予選

順位 名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 合計
1 浜上 文吾 20.9 44.0 6.2 14.1 85.2
2 樋口 徹 8.8 30.9 41.2 ▲ 9.1 71.8
3 中島 行泰 35.5 9.7 1.8 11.7 58.7
4 藤岡 治之 3.0 26.7 ▲ 5.3 31.6 56.0
5 大和田 篤史 26.9 ▲ 8.8 41.5 ▲ 10.9 48.7
6 塚本 将之 24.3 7.4 ▲ 19.4 29.4 41.7
7 石原 忠道 ▲ 10.2 6.0 11.3 26.3 33.4
8 河野 まや 13.5 ▲ 33.0 8.9 42.5 31.9
9 矢野 拓郎 42.2 1.0 11.8 ▲ 24.6 30.4
10 小車 祥 5.2 29.0 ▲ 42.2 37.2 29.2
11 名倉 徹 25.4 ▲ 7.5 11.5 ▲ 0.9 28.5
12 藤井 建一郎 ▲ 30.3 39.5 26.9 ▲ 8.4 27.7
13 藤瀬 恒介 ▲ 28.2 44.4 ▲ 15.7 24.7 25.2
14 服部 学 ▲ 11.4 27.8 41.6 ▲ 36.6 21.4
15 筒井 久美子 6.6 12.8 ▲ 7.1 9.1 21.4
16 吉田 彩乃 ▲ 6.4 19.5 ▲ 7.7 11.6 17.0
17 下山 哲也 ▲ 27.2 ▲ 17.5 27.6 24.4 7.3
18 松本 広大 ▲ 26.5 31.4 ▲ 18.3 11.7 ▲ 1.7
19 鶴 浩昭 ▲ 16.0 29.4 ▲ 29.6 13.6 ▲ 2.6
20 河野 みのり ▲ 11.4 6.8 8.0 ▲ 14.3 ▲ 10.9
21 高野 翔太 ▲ 22.0 ▲ 12.2 49.4 ▲ 26.9 ▲ 11.7
22 氷室 哀華 8.8 ▲ 30.8 20.9 ▲ 13.7 ▲ 14.8
23 山本 秋桜里 ▲ 3.1 ▲ 28.3 39.0 ▲ 25.4 ▲ 17.8
24 大隈 領平 27.9 ▲ 35.5 10.9 ▲ 24.3 ▲ 21.0
25 佐藤 健治 ▲ 8.0 16.1 ▲ 26.1 ▲ 3.6 ▲ 21.6
26 柿元 裕介 ▲ 22.1 ▲ 6.1 35.4 ▲ 30.3 ▲ 23.1
27 阿部 紀彦 14.3 ▲ 36.0 ▲ 14.7 10.1 ▲ 26.3
28 安永 敏郎 ▲ 35.9 ▲ 3.5 ▲ 11.1 23.9 ▲ 26.6
29 宮崎 皓之介 ▲ 6.7 ▲ 2.8 7.6 ▲ 25.4 ▲ 27.3
30 松尾 樹宏 24.1 ▲ 10.7 ▲ 37.8 ▲ 12.4 ▲ 36.8
31 安東 裕允 25.5 ▲ 26.3 ▲ 14.9 ▲ 32.4 ▲ 48.1
32 西川 舞 6.7 ▲ 32.5 ▲ 38.7 10.7 ▲ 53.8
33 水町 慎一 7.9 ▲ 40.2 ▲ 12.2 ▲ 13.4 ▲ 57.9
34 北島 勇輝 ▲ 5.2 ▲ 1.4 ▲ 26.3 ▲ 27.7 ▲ 60.6
35 柴田 祐輔 ▲ 40.5 ▲ 35.1 ▲ 32.0 24.7 ▲ 82.9
36 西原 亨 ▲ 20.4 ▲ 15.2 ▲ 43.4 ▲ 17.0 ▲ 96.0

九州プロリーグ 成績表/第13回九州グランプリ 成績表

決勝

名前 1回戦 合計
石原 忠道 ▲ 13.2 ▲ 15.0 ▲ 28.2
大和田 篤史 4.9 5.0 9.9
矢野 拓郎 13.1 15.0 28.1
樋口 徹 ▲ 4.8 ▲ 5.0 ▲ 9.8

ベスト8

名前 1回戦 合計
石原 忠道 11.1 15.0 26.1
新谷 翔平 ▲ 3.1 ▲ 5.0 ▲ 8.1
大和田 篤史 7.1 5.0 12.1
塚本 将之 ▲ 15.1 ▲ 15.0 ▲ 30.1
名前 1回戦 合計
中島 行泰 ▲ 1.7 ▲ 5.0 ▲ 6.7
藤岡 治之 ▲ 18.8 ▲ 15.0 ▲ 33.8
矢野 拓郎 9.3 5.0 14.3
樋口 徹 10.2 15.0 25.2

ベスト16

名前 1回戦 2回戦 合計
中尾 多門 4.9 15.0 ▲ 4.3 ▲ 5.0 10.6
中島 行泰 1.2 5.0 ▲ 0.2 5.0 11.0
石原 忠道 ▲ 0.2 ▲ 5.0 14.4 15.0 24.2
名倉 徹 ▲ 5.9 ▲ 15.0 ▲ 12.9 ▲ 15.0 ▲ 48.8
名前 1回戦 2回戦 合計
新谷 翔平 ▲ 17.2 ▲ 5.0 11.8 15.0 4.6
藤岡 治之 28.6 15.0 ▲ 4.3 ▲ 5.0 34.3
河野 まや ▲ 29.4 ▲ 15.0 ▲ 2.3 5.0 ▲ 41.7
藤井 建一郎 18.0 5.0 ▲ 5.2 ▲ 15.0 2.8
名前 1回戦 2回戦 合計
浜上 文吾 ▲ 8.9 ▲ 5.0 7.7 5.0 ▲ 1.2
大和田 篤史 28.0 15.0 ▲ 4.4 ▲ 5.0 33.6
矢野 拓郎 ▲ 3.8 5.0 10.5 15.0 26.7
藤瀬 恒介 ▲ 15.3 ▲ 15.0 ▲ 16.8 ▲ 15.0 ▲ 62.1
名前 1回戦 2回戦 合計
樋口 徹 ▲ 6.0 ▲ 5.0 3.9 15.0 7.9
塚本 将之 10.4 15.0 ▲ 2.6 ▲ 15.0 7.8
小車 祥 ▲ 10.6 ▲ 15.0 0.3 5.0 ▲ 20.3
服部 学 6.2 5.0 ▲ 1.6 ▲ 5.0 4.6

予選

順位 名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 合計
1 浜上 文吾 20.9 44.0 6.2 14.1 85.2
2 樋口 徹 8.8 30.9 41.2 ▲ 9.1 71.8
3 中島 行泰 35.5 9.7 1.8 11.7 58.7
4 藤岡 治之 3.0 26.7 ▲ 5.3 31.6 56.0
5 大和田 篤史 26.9 ▲ 8.8 41.5 ▲ 10.9 48.7
6 塚本 将之 24.3 7.4 ▲ 19.4 29.4 41.7
7 石原 忠道 ▲ 10.2 6.0 11.3 26.3 33.4
8 河野 まや 13.5 ▲ 33.0 8.9 42.5 31.9
9 矢野 拓郎 42.2 1.0 11.8 ▲ 24.6 30.4
10 小車 祥 5.2 29.0 ▲ 42.2 37.2 29.2
11 名倉 徹 25.4 ▲ 7.5 11.5 ▲ 0.9 28.5
12 藤井 建一郎 ▲ 30.3 39.5 26.9 ▲ 8.4 27.7
13 藤瀬 恒介 ▲ 28.2 44.4 ▲ 15.7 24.7 25.2
14 服部 学 ▲ 11.4 27.8 41.6 ▲ 36.6 21.4
15 筒井 久美子 6.6 12.8 ▲ 7.1 9.1 21.4
16 吉田 彩乃 ▲ 6.4 19.5 ▲ 7.7 11.6 17.0
17 下山 哲也 ▲ 27.2 ▲ 17.5 27.6 24.4 7.3
18 松本 広大 ▲ 26.5 31.4 ▲ 18.3 11.7 ▲ 1.7
19 鶴 浩昭 ▲ 16.0 29.4 ▲ 29.6 13.6 ▲ 2.6
20 河野 みのり ▲ 11.4 6.8 8.0 ▲ 14.3 ▲ 10.9
21 高野 翔太 ▲ 22.0 ▲ 12.2 49.4 ▲ 26.9 ▲ 11.7
22 氷室 哀華 8.8 ▲ 30.8 20.9 ▲ 13.7 ▲ 14.8
23 山本 秋桜里 ▲ 3.1 ▲ 28.3 39.0 ▲ 25.4 ▲ 17.8
24 大隈 領平 27.9 ▲ 35.5 10.9 ▲ 24.3 ▲ 21.0
25 佐藤 健治 ▲ 8.0 16.1 ▲ 26.1 ▲ 3.6 ▲ 21.6
26 柿元 裕介 ▲ 22.1 ▲ 6.1 35.4 ▲ 30.3 ▲ 23.1
27 阿部 紀彦 14.3 ▲ 36.0 ▲ 14.7 10.1 ▲ 26.3
28 安永 敏郎 ▲ 35.9 ▲ 3.5 ▲ 11.1 23.9 ▲ 26.6
29 宮崎 皓之介 ▲ 6.7 ▲ 2.8 7.6 ▲ 25.4 ▲ 27.3
30 松尾 樹宏 24.1 ▲ 10.7 ▲ 37.8 ▲ 12.4 ▲ 36.8
31 安東 裕允 25.5 ▲ 26.3 ▲ 14.9 ▲ 32.4 ▲ 48.1
32 西川 舞 6.7 ▲ 32.5 ▲ 38.7 10.7 ▲ 53.8
33 水町 慎一 7.9 ▲ 40.2 ▲ 12.2 ▲ 13.4 ▲ 57.9
34 北島 勇輝 ▲ 5.2 ▲ 1.4 ▲ 26.3 ▲ 27.7 ▲ 60.6
35 柴田 祐輔 ▲ 40.5 ▲ 35.1 ▲ 32.0 24.7 ▲ 82.9
36 西原 亨 ▲ 20.4 ▲ 15.2 ▲ 43.4 ▲ 17.0 ▲ 96.0

第87回:森岡貞臣

吾妻さおりプロから、幸福の手紙のバトンを頂きました。
ありがとうございます。
実は、このリレーエッセィは以前からよく読んでおり、
先輩方の書かれたものは非常に面白くて、麻雀の為にもなるいい企画で大好きでした。
ですので、87番目にバトンを頂けたことは、早すぎて恐縮かつ大変光栄に思っております。

まずは自己紹介からさせて頂きます。どうぞよろしくお願いします。

◆自己紹介

28期生(後期)の森岡貞臣です。貞臣は「さだみ」と読みます。
私の代から、前後期に分かれて半年毎にプロテストが実施されるようになったので後期と付けました。
現在49歳です。A型、乙女座、土星人+です。
兵庫県神戸市出身。二十歳まで神戸で育ちました。今は千葉に住んでいます。

24歳までO型だと思い込んでおりました。父はO型、母はA型で、どう考えても私の性格は自他共に認めるO型でした。それで、24歳の時に初めて献血した際に、A型だと看護師に言われた時に「もう一回やって!」とダダをこねましたが、「何度やっても同じです」と軽くいなされたエピソードがあります。それ以来、A型っぽくなっていきました。(笑)

趣味は、将棋と競馬。将棋はアマ四段の実力がありますが、最近では将棋の腕前はめっきり落ちてきました。好きなアニメは「ラ・セーヌの星」。主人公のシモーヌみたいな女性を探し求めて、未婚なのです。そんな人は居ないってば~?!(汗)

今のマイブームは、YouTubeで新日本プロレスの猪木の全盛期(=第1回IWGP決勝でホーガンにKOされる以前)の試合を見ることです。過激なストロング・プロレスor風車の理論が、私の勝負哲学の礎となっています。

それから、二十代の頃は占い師に転職しようかと思ったほど、易学のスキルがあります。その特技のせいか、人間観察も自然と身についています。この占いのノウハウは、少なからず麻雀にも役立っています。

◆麻雀の経歴

麻雀は17歳で叔父さんに教えてもらい、いきなり大三元をアガリました。役満なんて簡単やん!(←関西弁)と当時若僧の私は思ったものですが、今から思えばきっとアガらせてくれたのでしょうね。

社会人となり二十歳で神戸から東京に上京して、会社の先輩方とほぼ毎日仕事帰りに麻雀する日々が続きました。そういう職場に恵まれたというべきか、不幸だったというべきか・・。(笑)

25歳の頃は、渋谷の雀港(小島武夫先生のお店)のフリー雀荘にほぼ毎日通っておりました。会社内でも、フリーでも、圧倒的に勝ち組でした。当時、麻雀のセンスはあったのだと自覚はありました。

しかし、29歳~41歳まで仕事が忙しくなって、麻雀を打つことが全く出来ませんでした。
今から思えば不幸な時期です。大好きな麻雀を打てなかったなんて~。(涙)

そして、42歳になって麻雀する機会が再び訪れました。二十歳代に打っていた職場のメンツと再会したからです。久々に牌に触れた時は、涙が出そうに感激しました。本来の感覚を取り戻すには、半年以上は掛かりましたが~。

それ以来、CS放送のモンドTVも見始めて、二階堂姉妹はじめ女流プロ等の活躍そしてプロの打ち筋を見て、四十代オッサンの私に麻雀熱が再点火したのです。その後も、瀬戸熊プロ、滝沢プロ、佐々木寿人プロの書籍を購入して読んでおりました。

現在では、月平均100半荘近くはリアル麻雀を打てており、今はこれだけ打てるのが幸せだと感じている日々です。

プロ入りの動機

一昨年の2月、連盟HPを自宅で見ていて「プロテスト」というキーワードが眼に飛び込んできました。その時、瞬間的に受験してみよう!と思いました。一番の動機は、プロとなることで、勤めている社内サークルの活性化かつ周囲に対して麻雀の普及活動を私自身が率先して実行しやすくなると思ったからです。

5~6年前程に競技麻雀の経験があり、また競技麻雀を打ってみたい、己の実力を試したい!という気持ちにもなりました。履歴書、住民票をすぐに入手してポストに投函した記憶があります。しかし、何しろ47歳になってのプロテスト受験ですから、無謀というか、遅すぎる挑戦ですよね~。まさに、私にとっては年齢を忘れての無我夢中、懸命の挑戦でした。

その甲斐あってか、合格した時は、喜びとともに信じ難い気持ちでした。なにしろ、高齢で受け入れてくれる、連盟の器の大きさにとても驚いたのです。日本プロ麻雀連盟には感謝の気持ちで一杯です。

◆私の雀風

一言でいえば、メンゼン重視の攻撃型。
態勢を重視して打つタイプで、上流(調子の良い状態)と下流(調子の悪い状態)の打ち方は異なります。オカルトと思われがちですが、自分の中ではデジタル化されており、前局あるいはその半荘の流れを見て、1局毎に変化するテーマに即して打つことを心掛けています。

特に、鳴き仕掛けには繊細なタイプ。単的に言えば、上流ではメンゼンを貫き、下流では鳴き仕掛けもやむを得ず。そして、鳴いてアガっても決して態勢は上向かない!というのが持論です。
また、鳴いた後に振り込むと態勢は大きく落ちるので、鳴くこと自体が勇気のいる決断だと考えています。上流においては、手に溺れそうになっても自らが真っ先に鳴き仕掛けを入れることはありません(動かざること山の如しです)。

放銃は恐れず、行くべきときは行く!仕方のない放銃であれば態勢は下がらない(親であれば尚更です)、むしろUPすると思っています。私の理想のスタイルは、前に出ながら態勢を上げていくこと。そして何より態勢が良くなるためには、勝つ事への強い意志だと思っています。麻雀はメンタルがとても重要なゲームだと、経験則から確信しています。

プロ同士の対局を観戦していて(CS放送orニコニコ動画)、東場の早い段階でこの半荘は誰が勝つ!次の親番は手が入る!等と勝手に予想して結構当てています。そのようなことを踏まえても、私は流れ重視の雀風だと自己分析しています。

第25期チャンピオンズリーグ

今回のリレーエッセィを担当することになったのも、第25期チャンピオンズリーグのタイトルを獲得できたからなので、その話題を書きます。

私にとって、タイトル戦の決勝卓はずっと憧れでした。プロになったからには、その決勝卓に出たい!と思っていました。ですから、チャンピオンズリーグのトーナメントの日(2014/2/2)は、相当な集中力で臨みました。結果は運良く勝ち進みましたが、1日で休む間もなく9半荘を打ったのですから、その反動で体力は相当に消耗しました。

決勝戦まで1週間の間隔があったのですが、その間に風邪をひいてしまい体調回復に専念しました。
そして、勝つためにはどうすれば良いのか。決勝戦では、優勝しか意味がない!その為にはどんな気持ちで当日を向かえるべきなのか。決勝の5回戦で、勝つための色々なパターンを想定しておりました。

そして、いよいよ向えた決勝戦(2014/2/9)。開局から拙い放銃もあって、ずっと苦しい展開でした。態勢も良いと感じる場面がなく、それだけに態勢を上げるように必死に打ち続けていました。
リーチは、全部で17回も放ったのですが、局面を歪ませるリーチが多かったように思います。

優勝したい!その気持ちが強すぎるが故に余裕がなくて、また苦しい展開だっただけに、今回の牌譜をあとから見ると、これ私が打っているの?懐がせまい打ち方だよな?これでリーチなのかよ?!<アホだよね~と思います。(苦笑)

しかし、よくよく思い返してみると、1局毎に目まぐるしく変化するテーマを私なりに明確に感じており、その局毎のテーマ通りに打ち切った感はありました。
特に、最後に優勝を決めたオーラスの喰いタン300・500ツモは、真っ先にリャンメン受けの六をよくチー出来たものだと思います。ラス前で満貫を振り込んだ直後で態勢悪しと感じて反応できた訳ですが、最後まで集中出来ていたのだと思います。

全体を通して、あとで牌譜を検証すると、優勝だけを目指して最善を必死で見つけ出そうとして、もがき苦しんでいる自分を思い出させてくれます。そういう意味では、牌譜をあとで検証できるっていうのはありがたいこと、かつ勉強(教訓)にもなりました。

優勝して良かったと思う事

これは一杯あります。
①このリレーエッセィを依頼されたこと♪
②連盟内のプロ仲間から祝福されたこと♪
③職場内の麻雀仲間から挑戦されるケースが増えたこと♪
④神戸の実家、大阪の親戚がかなり盛り上がってくれたこと♪
⑤第4期グランプリMAXに出場できたこと♪
⑥来年度の本戦出場シード権を獲得できたこと♪
⑦連盟のタイトルホルダーとして名を残せたこと♪

これほど良かった~☆と思えたことが数々あって、タイトルの価値は大きいものだと、つくづく感じております。優勝ってこんなにも素晴らしいのですね~これは実感です!

第4期グランプリMAXに出場して

2014/2/22(土)に参戦しました。1週間前に対局相手が近藤久春プロ、佐々木寿人プロ、魚谷侑未プロと発表されて燃えました。今、打ち盛りの佐々木寿人プロ、そして女流プロでは一目置いていた魚谷プロが相手ということもあります。プロになる以前から、ヒサトノートは購入して勉強しておりました。寿人さんの精神面の強さもよく分かっています。魚谷さんは、モンドTVなどでも拝見しておりましたが、局面毎に正確に打てる女流で気合いの良さもあります。近藤さんは、A1リーガーですから当然ながらの実力者。

私は、こんなに恵まれた対戦相手で本当に幸せを感じました!そして勝たないと存在感は示せませんから、相当な覚悟と気合いで臨みました。そのせいか、初めて対局前の前夜に寝付けませんでした。チャンピオン決勝戦前日でも、こんな事はなかったのに・・。

結果は負けました。魚谷プロ、寿人プロは強かった!
ですが、得るものも大きかった☆これは対戦したからこそ得られる感覚なのですが、麻雀に対する姿勢が一番勉強になりました。この日負けた後すぐに感じたことは、連盟のプロになって幸せ!だということ。こんなに若くて強いプロと打てる機会に恵まれるのだから~という気持ちになりました。

これから

今年の2月だけで濃密な経験をさせて頂きました。
チャンピオンズリーグで優勝し、グランプリMAX1次予選では素晴らしいメンバーに恵まれるもコロ負け。そして、新たに色々な思いが生まれました。

プロって勝たないとイカン~結果がすべて!(実は、勝つためのプロセスを重要視しているのですが~。)なぜならば、勝つと負けるでは、周囲の反応が大きく違うのです。応援してくれる人が存在するなら、尚更ですよね。それは、もう天地の差!だということを肌で感じました。

私は、勝つ事の喜び、達成感も知りました。幸か不幸か初めてのタイトル戦・決勝進出でこの味を知ってしまいました。もう一度、あの決勝戦の雰囲気やドキドキ感を味わいたい。そしてまた優勝したい!

そのためにも日々精進するしかない。技術も向上しないといけない。私の麻雀は荒削りなので精度を上げていきたい。そして、プロとして麻雀に対する姿勢・厳しさも磨いていかねばと思っています。

今年でもう50歳です。年齢からの体力低下。頭の柔軟性も失われつつあります。(涙)もっと早くプロになるべきだった!と弱音を言いたくなる事もありますが、これからがプロとしての私の正念場なのだと強く感じております。

最後になりますが、目標です☆
私の職場内など身近な方々に対して、麻雀の普及活動を頑張っていきたいと思います。一昨年プロに成れた事そして今回タイトルを獲得できた事も、そんな使命があるのだと思えてならないのです。
まだ、プロ歴1年半の未熟者ですが、麻雀の楽しさ・奥深さを伝えていけるプロに成長していきたいと思います。

バトンの行方

次のバトンは、第4期グランプリMAX優勝の前田直哉プロにお願いしたいと思います。
よろしくお願いします。

リレーエッセィ/第87回:森岡貞臣

吾妻さおりプロから、幸福の手紙のバトンを頂きました。
ありがとうございます。
実は、このリレーエッセィは以前からよく読んでおり、
先輩方の書かれたものは非常に面白くて、麻雀の為にもなるいい企画で大好きでした。
ですので、87番目にバトンを頂けたことは、早すぎて恐縮かつ大変光栄に思っております。
まずは自己紹介からさせて頂きます。どうぞよろしくお願いします。
◆自己紹介
28期生(後期)の森岡貞臣です。貞臣は「さだみ」と読みます。
私の代から、前後期に分かれて半年毎にプロテストが実施されるようになったので後期と付けました。
現在49歳です。A型、乙女座、土星人+です。
兵庫県神戸市出身。二十歳まで神戸で育ちました。今は千葉に住んでいます。
24歳までO型だと思い込んでおりました。父はO型、母はA型で、どう考えても私の性格は自他共に認めるO型でした。それで、24歳の時に初めて献血した際に、A型だと看護師に言われた時に「もう一回やって!」とダダをこねましたが、「何度やっても同じです」と軽くいなされたエピソードがあります。それ以来、A型っぽくなっていきました。(笑)
趣味は、将棋と競馬。将棋はアマ四段の実力がありますが、最近では将棋の腕前はめっきり落ちてきました。好きなアニメは「ラ・セーヌの星」。主人公のシモーヌみたいな女性を探し求めて、未婚なのです。そんな人は居ないってば~?!(汗)
今のマイブームは、YouTubeで新日本プロレスの猪木の全盛期(=第1回IWGP決勝でホーガンにKOされる以前)の試合を見ることです。過激なストロング・プロレスor風車の理論が、私の勝負哲学の礎となっています。
それから、二十代の頃は占い師に転職しようかと思ったほど、易学のスキルがあります。その特技のせいか、人間観察も自然と身についています。この占いのノウハウは、少なからず麻雀にも役立っています。
◆麻雀の経歴
麻雀は17歳で叔父さんに教えてもらい、いきなり大三元をアガリました。役満なんて簡単やん!(←関西弁)と当時若僧の私は思ったものですが、今から思えばきっとアガらせてくれたのでしょうね。
社会人となり二十歳で神戸から東京に上京して、会社の先輩方とほぼ毎日仕事帰りに麻雀する日々が続きました。そういう職場に恵まれたというべきか、不幸だったというべきか・・。(笑)
25歳の頃は、渋谷の雀港(小島武夫先生のお店)のフリー雀荘にほぼ毎日通っておりました。会社内でも、フリーでも、圧倒的に勝ち組でした。当時、麻雀のセンスはあったのだと自覚はありました。
しかし、29歳~41歳まで仕事が忙しくなって、麻雀を打つことが全く出来ませんでした。
今から思えば不幸な時期です。大好きな麻雀を打てなかったなんて~。(涙)
そして、42歳になって麻雀する機会が再び訪れました。二十歳代に打っていた職場のメンツと再会したからです。久々に牌に触れた時は、涙が出そうに感激しました。本来の感覚を取り戻すには、半年以上は掛かりましたが~。
それ以来、CS放送のモンドTVも見始めて、二階堂姉妹はじめ女流プロ等の活躍そしてプロの打ち筋を見て、四十代オッサンの私に麻雀熱が再点火したのです。その後も、瀬戸熊プロ、滝沢プロ、佐々木寿人プロの書籍を購入して読んでおりました。
現在では、月平均100半荘近くはリアル麻雀を打てており、今はこれだけ打てるのが幸せだと感じている日々です。
プロ入りの動機
一昨年の2月、連盟HPを自宅で見ていて「プロテスト」というキーワードが眼に飛び込んできました。その時、瞬間的に受験してみよう!と思いました。一番の動機は、プロとなることで、勤めている社内サークルの活性化かつ周囲に対して麻雀の普及活動を私自身が率先して実行しやすくなると思ったからです。
5~6年前程に競技麻雀の経験があり、また競技麻雀を打ってみたい、己の実力を試したい!という気持ちにもなりました。履歴書、住民票をすぐに入手してポストに投函した記憶があります。しかし、何しろ47歳になってのプロテスト受験ですから、無謀というか、遅すぎる挑戦ですよね~。まさに、私にとっては年齢を忘れての無我夢中、懸命の挑戦でした。
その甲斐あってか、合格した時は、喜びとともに信じ難い気持ちでした。なにしろ、高齢で受け入れてくれる、連盟の器の大きさにとても驚いたのです。日本プロ麻雀連盟には感謝の気持ちで一杯です。
◆私の雀風
一言でいえば、メンゼン重視の攻撃型。
態勢を重視して打つタイプで、上流(調子の良い状態)と下流(調子の悪い状態)の打ち方は異なります。オカルトと思われがちですが、自分の中ではデジタル化されており、前局あるいはその半荘の流れを見て、1局毎に変化するテーマに即して打つことを心掛けています。
特に、鳴き仕掛けには繊細なタイプ。単的に言えば、上流ではメンゼンを貫き、下流では鳴き仕掛けもやむを得ず。そして、鳴いてアガっても決して態勢は上向かない!というのが持論です。
また、鳴いた後に振り込むと態勢は大きく落ちるので、鳴くこと自体が勇気のいる決断だと考えています。上流においては、手に溺れそうになっても自らが真っ先に鳴き仕掛けを入れることはありません(動かざること山の如しです)。
放銃は恐れず、行くべきときは行く!仕方のない放銃であれば態勢は下がらない(親であれば尚更です)、むしろUPすると思っています。私の理想のスタイルは、前に出ながら態勢を上げていくこと。そして何より態勢が良くなるためには、勝つ事への強い意志だと思っています。麻雀はメンタルがとても重要なゲームだと、経験則から確信しています。
プロ同士の対局を観戦していて(CS放送orニコニコ動画)、東場の早い段階でこの半荘は誰が勝つ!次の親番は手が入る!等と勝手に予想して結構当てています。そのようなことを踏まえても、私は流れ重視の雀風だと自己分析しています。
第25期チャンピオンズリーグ
今回のリレーエッセィを担当することになったのも、第25期チャンピオンズリーグのタイトルを獲得できたからなので、その話題を書きます。
私にとって、タイトル戦の決勝卓はずっと憧れでした。プロになったからには、その決勝卓に出たい!と思っていました。ですから、チャンピオンズリーグのトーナメントの日(2014/2/2)は、相当な集中力で臨みました。結果は運良く勝ち進みましたが、1日で休む間もなく9半荘を打ったのですから、その反動で体力は相当に消耗しました。
決勝戦まで1週間の間隔があったのですが、その間に風邪をひいてしまい体調回復に専念しました。
そして、勝つためにはどうすれば良いのか。決勝戦では、優勝しか意味がない!その為にはどんな気持ちで当日を向かえるべきなのか。決勝の5回戦で、勝つための色々なパターンを想定しておりました。
そして、いよいよ向えた決勝戦(2014/2/9)。開局から拙い放銃もあって、ずっと苦しい展開でした。態勢も良いと感じる場面がなく、それだけに態勢を上げるように必死に打ち続けていました。
リーチは、全部で17回も放ったのですが、局面を歪ませるリーチが多かったように思います。
優勝したい!その気持ちが強すぎるが故に余裕がなくて、また苦しい展開だっただけに、今回の牌譜をあとから見ると、これ私が打っているの?懐がせまい打ち方だよな?これでリーチなのかよ?!<アホだよね~と思います。(苦笑)
しかし、よくよく思い返してみると、1局毎に目まぐるしく変化するテーマを私なりに明確に感じており、その局毎のテーマ通りに打ち切った感はありました。
特に、最後に優勝を決めたオーラスの喰いタン300・500ツモは、真っ先にリャンメン受けの六をよくチー出来たものだと思います。ラス前で満貫を振り込んだ直後で態勢悪しと感じて反応できた訳ですが、最後まで集中出来ていたのだと思います。
全体を通して、あとで牌譜を検証すると、優勝だけを目指して最善を必死で見つけ出そうとして、もがき苦しんでいる自分を思い出させてくれます。そういう意味では、牌譜をあとで検証できるっていうのはありがたいこと、かつ勉強(教訓)にもなりました。
優勝して良かったと思う事
これは一杯あります。
①このリレーエッセィを依頼されたこと♪
②連盟内のプロ仲間から祝福されたこと♪
③職場内の麻雀仲間から挑戦されるケースが増えたこと♪
④神戸の実家、大阪の親戚がかなり盛り上がってくれたこと♪
⑤第4期グランプリMAXに出場できたこと♪
⑥来年度の本戦出場シード権を獲得できたこと♪
⑦連盟のタイトルホルダーとして名を残せたこと♪
これほど良かった~☆と思えたことが数々あって、タイトルの価値は大きいものだと、つくづく感じております。優勝ってこんなにも素晴らしいのですね~これは実感です!
第4期グランプリMAXに出場して
2014/2/22(土)に参戦しました。1週間前に対局相手が近藤久春プロ、佐々木寿人プロ、魚谷侑未プロと発表されて燃えました。今、打ち盛りの佐々木寿人プロ、そして女流プロでは一目置いていた魚谷プロが相手ということもあります。プロになる以前から、ヒサトノートは購入して勉強しておりました。寿人さんの精神面の強さもよく分かっています。魚谷さんは、モンドTVなどでも拝見しておりましたが、局面毎に正確に打てる女流で気合いの良さもあります。近藤さんは、A1リーガーですから当然ながらの実力者。
私は、こんなに恵まれた対戦相手で本当に幸せを感じました!そして勝たないと存在感は示せませんから、相当な覚悟と気合いで臨みました。そのせいか、初めて対局前の前夜に寝付けませんでした。チャンピオン決勝戦前日でも、こんな事はなかったのに・・。
結果は負けました。魚谷プロ、寿人プロは強かった!
ですが、得るものも大きかった☆これは対戦したからこそ得られる感覚なのですが、麻雀に対する姿勢が一番勉強になりました。この日負けた後すぐに感じたことは、連盟のプロになって幸せ!だということ。こんなに若くて強いプロと打てる機会に恵まれるのだから~という気持ちになりました。
これから
今年の2月だけで濃密な経験をさせて頂きました。
チャンピオンズリーグで優勝し、グランプリMAX1次予選では素晴らしいメンバーに恵まれるもコロ負け。そして、新たに色々な思いが生まれました。
プロって勝たないとイカン~結果がすべて!(実は、勝つためのプロセスを重要視しているのですが~。)なぜならば、勝つと負けるでは、周囲の反応が大きく違うのです。応援してくれる人が存在するなら、尚更ですよね。それは、もう天地の差!だということを肌で感じました。
私は、勝つ事の喜び、達成感も知りました。幸か不幸か初めてのタイトル戦・決勝進出でこの味を知ってしまいました。もう一度、あの決勝戦の雰囲気やドキドキ感を味わいたい。そしてまた優勝したい!
そのためにも日々精進するしかない。技術も向上しないといけない。私の麻雀は荒削りなので精度を上げていきたい。そして、プロとして麻雀に対する姿勢・厳しさも磨いていかねばと思っています。
今年でもう50歳です。年齢からの体力低下。頭の柔軟性も失われつつあります。(涙)もっと早くプロになるべきだった!と弱音を言いたくなる事もありますが、これからがプロとしての私の正念場なのだと強く感じております。
最後になりますが、目標です☆
私の職場内など身近な方々に対して、麻雀の普及活動を頑張っていきたいと思います。一昨年プロに成れた事そして今回タイトルを獲得できた事も、そんな使命があるのだと思えてならないのです。
まだ、プロ歴1年半の未熟者ですが、麻雀の楽しさ・奥深さを伝えていけるプロに成長していきたいと思います。
バトンの行方
次のバトンは、第4期グランプリMAX優勝の前田直哉プロにお願いしたいと思います。
よろしくお願いします。