女流プロ麻雀日本シリーズ2017 第3節レポート 楠原 遊

女流プロ麻雀日本シリーズ、予選第3節が行われた。

2節までの成績は以下の通り。

1位 大平亜季 +125.8P (4/8)
2位 仲田加南 +21.8P (4/8)
3位 二階堂亜樹 +19.4P (3/8)
4位 和泉由希子 +13.1P (5/8)
5位 朝倉ゆかり ▲9.2P (4/8)
6位 魚谷侑未 ▲11.8P (5/8)
7位 高宮まり ▲13.7P (4/8)
8位 和久津晶 ▲24.7P(4/8)
9位 宮内こずえ ▲48.1P(4/8)
10位 大崎初音 ▲73.6P(3/8)

※()内は予選半荘消化数
※予選全20回戦(各自8回対局)を行いポイント上位8名がプレーオフ進出
※プレーオフ全4回戦(各自2回対局)ポイントを持ち越し上位4名が決勝進出
※ルールに関してはこちら→女流プロ麻雀日本シリーズ2017第1節レポート

予選も後半戦を迎え、規定半荘数の折り返しとなる選手が半数を超えた。
前回、大きく抜けた大平を除く各選手のポイントはかなり拮抗しており、半荘1回ごとの結果でランキングは変動を見せるだろう。少し離された形の10位の大崎も、残り予選回数は5回、挽回のチャンスは大いにある。
選手それぞれの、お互いのポイントを意識した戦い方に注目していきたい。

 

11回戦
宮内▲48.1P 高宮▲13.7P 朝倉▲9.7P 和泉+13.1P ※数字はトータルポイント

■マイナス3者vsポイント4位和泉

東3局1本場

前局、宮内・和泉の2人リーチが流局して供託が2,000点の1本場。
東家・朝倉の配牌

一万二万七万八万九万一索三索八索一筒五筒八筒九筒白中  ドラ二索

ここから手役を見て打五筒。供託の点棒を意識しがちだが、ここは手を育てる選択をした。
はじめにテンパイしたのは北家・高宮。

二万三万四万二索四索二筒三筒四筒六筒七筒八筒東東

三色・ドラの手をヤミテンとする。
そこに2番目のテンパイは南家・和泉。

五万六万七万七万八万九万一索二索三索六索六索六索七索  リーチ

ターツ選択のある手を最良のテンパイに仕上げ3メンチャンをリーチといくが、直後にテンパイした宮内の手から三索が放たれ高宮が5,200は5,500のアガリ。そこに供託の3,000点も加え、ヤミテンでアガリを取りに行った高宮の選択が正解した1局となった。

■和泉5局連続のリーチ

南1局

またしても北家・和泉のリーチ。ここまで5局連続のリーチであり、まだ一度もアガリ切っていないだけにそろそろ初アガリといきたい。

二万三万四万一索一索三索四索四索五索六索四筒五筒六筒  リーチ  ドラ北

このリーチを受け高宮の手がこちら

 

100

 

追いかける選択もあるかと思われたが、ここは南を切ってまわっていく。
もし高宮が中を切って勝負すると、もう一人舞台に上がるプレーヤーがいた可能性があった。

四万八万五索五索八索八索七筒八筒北北北中中

親の宮内、ドラ3の大物手である。高宮が中を止めたことにより、残り3枚の二索五索に注目が集まったが、ここでアガったのはかわし手の朝倉。

二万三万四万六万七万八万七索七索六筒七筒  ポン白白白  ロン八筒

和泉から1,000点のアガリ。和泉の初アガリはお預けとなった。

■ここまで場に置かれたリーチ棒は9本、うち5本が和泉

南2局

半荘も折り返し、ここまでに出されたリーチ棒は10本。手がぶつかる展開が続いたが、ヤミテンや仕掛けのかわし手のアガリが多く見られた。
一方苦しい展開はここまで5局連続のリーチが全て成就していない西家・和泉。
しかしここでも、くじけずに6本目のリーチ棒をだしていく。

四万五万六万三索四索七索八索九索二筒二筒七筒八筒九筒  ドラ二索

そして直後テンパイの東家・高宮

 

100

 

ドラドラの大物手だが、九筒がリーチの現物ということもありヤミテンとする。
そして直後に六筒ツモの2,600オール。
またしても空振りの和泉だったが、もしここでリーチをかけていなかった場合、高宮の方がリーチを掛けていたかもしれない。
その場合はいわずもがなの6,000オール以上のアガリ。
出してきた点棒は痛いが、和泉のリーチが高宮の大物手のツモアガリを最小限に抑えた可能性もあることを記しておきたい。

その後も果敢にリーチや仕掛けを重ねた和泉だったが、1度もアガれないままオーラスは宮内にかわされ4着。
手が入っていただけに、難しい選択が続いた半荘となってしまった。

11回戦結果
高宮+23.4P(5/8) 朝倉+8.8P(5/8) 宮内▲13.3P(5/8) 和泉▲23.9P(6/8)

 

12回戦
亜樹+19.4P 和久津▲24.7P 仲田+21.8P 大平+125.8P

■1位大平vs2位仲田vs3位亜樹vs8位和久津

ポイント上位3者と、8位の和久津との戦いとなった12回戦。
下位から抜け出したい和久津の戦はもちろん、ポイントに余裕のある大平の戦い方にも注目していきたい。

東1局

南家・和久津の手

 

100

 

ここから、上の三色を見据え打四筒とする。
その後、六万七万と引き入れ高目三色の見事なテンパイとなってリーチ。

六万七万八万一索二索三索六索七索九索九索六筒七筒八筒  リーチ  ドラ四万

このリーチに対し受け気味の各者だったが、北家・大平にテンパイが入る。

三万四万五万五万六万六万七万七万五索五索二筒三筒四筒  リーチ

現物待ちだが3メンチャンの追っかけリーチ。
プレーオフに進むためのポイントを守るのではなく、決勝に進むためのポイントを取りに行った大平の意思を強く感じたリーチだったが、ここはすぐに和久津が安目の五索をツモって700・1,300。

東4局
点数に大きな変動もなく迎えた東4局。
12巡目、北家・亜樹の先行リーチ。

一万二万三万七万八万九万九索九索三筒四筒四筒五筒五筒  リーチ  ドラ七万

西家・和久津も2巡後にテンパイ、追いかける。

四万四万五万五万六万五索六索七索七筒八筒九筒東東  リーチ

勝負の行方に注目が集まったが、和久津が高目の三筒を掴み亜樹に8,000の放銃。
もっともポイントが欲しい和久津にとっては苦しい1局となった。

■大平のリーチ判断

南2局1本場

西家・大平に4巡目、先行テンパイが入る。

 

100

 

役牌が雀頭の役なしのテンパイ、リーチの判断に注目が集まるがここは手変わりを見てヤミテンに構える。
大平の予選序盤の戦い方であれば、リーチの選択肢もわずかにあったのかと思われるが、中盤において首位の立場からすると、当然の判断にも思える。

そこに南家・仲田の仕掛け。

五筒六筒七筒七筒八筒東北  ポン白白白  チー二筒 左向き一筒 上向き三筒 上向き  ドラ六筒

すぐに大平にドラ六筒が入り、シャンポンへ変化、リーチ。

三万四万五万七万八万九万三索三索三索六筒六筒中中  リーチ

北家・亜樹が追いついてテンパイ、追い掛けリーチ。

二万三万四万九万九万四筒五筒五筒六筒七筒南南南  リーチ

すぐに大平が三筒を掴み、亜樹のリーチ・一発・南・ドラの8,000のアガリとなった。
最終形となりリーチを掛け、結果放銃となった大平だったが、ヤミテンでアガリの可能性もあった。
しかしヤミテンに構えると、亜樹のリーチ受けに進退の判断も難しくなることも考えられるため、いずれにせよ大平にとって非常に難しい局であったであろうことも書き加えておきたい。

オーラスは、連荘したいラス目の大平、2・3着争いの仲田・和久津の戦いとなったが、仲田が1,300をアガリ、2着を決めた。

12回戦結果
亜樹+26.3P(4/8) 仲田+6.9P(5/8) 和久津▲4.8P(5/8) 大平▲28.4P(5/8)

 

13回戦
朝倉▲0.4P 亜樹+45.7P 仲田+28.7P 大崎▲73.6P

■2位亜樹vs3位仲田vs5位朝倉vs10位大崎

東3局

4巡目、南家・亜樹の手

七万八万二筒三筒六筒九筒九筒九筒北北発中中  ドラ九万

チャンタやピンズのホンイツが見える形だが、朝倉が切った中をスルー。
一方仲田の手はこちら。

 

100

 

この手から、マックス打点のドラの重なりを見て打三索。非常に仲田らしい一手である。
そしてそこに、高目三色となる三万を引いてリーチ!

三万四万五万三索四索九索九索三筒三筒四筒四筒五筒五筒  リーチ

その1発目、六筒を重ねた亜樹が五索をツモ切り1,8000のアガリとなった。
親の跳満という痛い放銃にはなったが、今節、強く攻めアガる亜樹らしい1局でもあった。

■亜樹の選択

南2局

親の亜樹がテンパイ。

三万四万五万五万三索四索五索七索八索八索四筒五筒六筒  ツモ六索  ドラ四筒

二万五万待ちか二索五索八索の選択

 

100

 

各者の序盤の切り出しに、一万四万三万。しかも四万は自身から3枚見えている。
かといって二索五索八索待ちが悪いという判断材料も無い。非常に難しい選択になったが、亜樹が選んだのは八索切りリーチ。
見た目の枚数ではなく、自身の読みを信じた判断となった。

しかしアタリ牌が眠っていたのは山だけではなかった。
北家・朝倉の手。

四万五万五万四索五索六索七索七索四筒六筒六筒七筒八筒

ここにツモ七筒と引いて、こちらも攻めたい朝倉、亜樹が先に切った八万と、こちらからも見える四万のワンチャンスで打五万
裏ドラも乗って18,000の放銃となった。
自身の読みを信じた亜樹にとっては嬉しいアガリに、一方親番のない朝倉にとっては非常に苦しい失点となった。

■朝倉の逆襲

しかしここから、4着目に落ちた朝倉が鋭い攻めを見せる。
南2局1本場に3,900は4,200をアガると、南3局はドラ待ちの役有りカンチャンをリーチしてツモり2,000・4,000。

そして迎えたオーラス
親の大崎が7巡目先行リーチ。

二万三万四万五索六索六索七索七索八索八索七筒八筒九筒  リーチ  ドラ三万

すぐに追いついた朝倉も追い掛けリーチ。

二万三万七万七万三索四索五索三筒四筒四筒五筒五筒六筒  リーチ

この時2着目大崎と3着目朝倉の差は8,500点。
手に汗握る展開となったが、ここは朝倉が高目の四万を引いて2,000・4,000のアガリ。
力強いアガリで2着にまで復活し、女流雀王の意地を見せる。

13回戦結果
仲田+24.4P(6/8) 朝倉+8.8P(6/8) 大崎▲6.7P(4/8) 亜樹▲26.5P(5/8)

 

14回戦
高宮+14.7P 大崎▲80.3P 大平+97.4P 宮内▲61.5P

■1位大平vs4位高宮vs9位宮内vs10位大崎

ポイント上位2名と、現在予選敗退圏にいる下位2名の戦いとなった14回戦。まだ予選回数が残っているとはいえ、ポイントが大きく欲しい2者に対して、大平・高宮がどのように立ち回っていくのか見ていきたい。

東1局1本場

こちらは北家・宮内の4巡目の手

 

100

 

1シャンテンがさらに手広くなるツモ五万
しかし宮内はこの五万をツモ切り、ドラの二万を残す。
そして2巡後、三万を引き入れドラを使いきった形でリーチ。

二万三万四万八万八万八万七索七索六筒七筒発発発  リーチ

これに対し、ドラドラの西家・大平もすぐにテンパイ。

二万二万七筒八筒九筒中中  チー五万 左向き六万 上向き七万 上向き  ポン西西西

押し返していく。
そして3人目のテンパイは親の高宮。

七万八万九万三索四索三筒三筒三筒四筒五筒六筒七筒  リーチ

ここは強気に、追っかけリーチ。
3者の手がぶつかりあう展開となったが、アガったのは宮内。リーチ・ツモ・発・ドラの2,000・4,000。
ドラをぎりぎりまで使えるよう丁寧に打って、最高打点のアガリを手に入れた。

■どうしてもトップの欲しい大崎と宮内

南2局

現状、プレーオフ進出圏外の宮内と大崎。トップはもちろん、出来る限りのポイントを稼いでおきたい局面だ。
そんな大崎の、トップ目の親番リーチがこちら。

二万二万六万六万二索二索四索四索一筒一筒二筒南南  リーチ  ドラ二万

ドラドラ七対子の勝負手リーチ。
この手、リーチをしていないと先にテンパイを入れていた高宮が大平から1,300のアガリで局は終わっていたと思われる。
一見大胆に思えるこの勝負だが、親番をしっかりと続けてポイントを重ねたい大崎の意思を感じられるリーチとなった。

終盤、切る牌に詰まった大平から12,000のアガリ。持ち点も50,000点を超え、嬉しい連荘となった。

南2局2本場

大崎の連荘が続く中、再び魅せてくれたのは西家・宮内。
4巡目にこの形。

 

100

 

トイツ手の1シャンテン、メンツ手の2シャンテン。どちらも見える難しい手だが、宮内の選択は二索のツモ切り。
一見、メンツ手を選択するなら五筒を外すかに思えたが、五筒を切ってしまうと、次回ピンズ周りを引いた時にピンフへの渡りが打てなくなってしまう。
ここは一手先を考えながら丹念に手を作る宮内らしい一手となった。
そしてテンパイ。

七万八万二索三索四索五筒六筒七筒九筒九筒東東東  ドラ六万

この手をリーチ、高目をツモり裏ドラも乗って2,000・4,000。プロセスだけではなくしっかりと結果にも結び付けた1局となった。

そして局は進み、オーラス、親の宮内がドラ3の手を大崎からアガり、大きなトップで半荘を終わらせた。
トップ・2着でひとまず半荘を終えた宮内・大崎、一方苦しい4着を引きうけたのはトータル首位の大平。2連続の4着で、今後の戦い方へ影響はどのようなものになっていくのだろう。

14回戦結果
宮内+38.7P(6/8) 大崎+15.5P(5/8) 高宮▲18.4P(6/8) 大平▲35.8P(6/8)

 

15回戦
和久津▲34.7P 朝倉+8.4P 高宮▲3.7P 亜樹+19.2P

■3位亜樹vs4位朝倉vs5位高宮vs9位和久津

14回戦における宮内・大崎のトップ2着と、大平の4着で一気に上下のポイント差が縮まった。
予選も残りあと1節と1戦を残し、各者力が入る場面。特に、宮内のトップによって9位に落ちた和久津はここでは大きくマイナスできない局面だろう。

東2局

5巡目、北家の和久津が仕掛けていく。

七万八万九万七索八索九索八筒八筒中中  ポン五万 上向き五万 上向き五万 上向き  ドラ八筒

生牌の中のバック仕掛け。2巡目に九筒を切っていることもあり、いつも通りの和久津の麻雀だが、このシリーズではなかなかこのような鳴きが成就していない。
しかしそろそろ私の番だよね?とばかりすぐに中をツモって1,300・2,600。

東3局1本場

8巡目、親の高宮が先制リーチ。

二万四万三索四索五索一筒二筒三筒五筒五筒五筒九筒九筒  リーチ  ドラ四万

ドラ表示牌待ちのだがなんとこの時三万は山に3枚生き。
これを受け北家の朝倉はこの形。

 

100

 

五万は高宮には通ってない牌だが、九索が高宮の捨て牌にあることもありヤミテンで押していく。
そこに高宮が飛び込み3,900は4,200。
守備力の高いプレーヤーというイメージの朝倉だが、ここはメリハリの効いた攻めで高宮の親を落としていく。

■和久津の仕掛け、亜樹の読み

南1局

親の和久津が仕掛けていく。

牌の背牌の背牌の背牌の背牌の背牌の背牌の背  ポン中中中  ポン四筒 上向き四筒 左向き四筒 上向き  ドラ八索

和久津の仕掛けはバリエーションが本当に豊かだ。高いこともあり、安いこともある。早いこともあれば、到底アガる気がないと思わせるくらいに遅いこともある。
だからこそ、同卓しているプレーヤーにとっては読みづらく、自身の手を進める障壁となってゆく。

実際、西家の高宮も西を鳴いてテンパイするが、八筒を引いて一旦暗刻落としで一歩後退となった。
そして、14巡目、北家・亜樹にテンパイが入る

 

100

 

二筒九筒を切れば七対子のテンパイ。

 

100

 

和久津の河にはピンズが高く、二筒はフリテンだが、仕掛けにとっては急所になりうる牌だ。
長考の末、亜樹が選んだのは九筒。一旦フリテンのテンパイとする。

この時の和久津の形はこちら。

八索八索一筒二筒二筒七筒九筒  ポン中中中  ポン四筒 上向き四筒 上向き四筒 上向き

亜樹が二筒を切れば、テンパイが入っていた。

その後ドラを引いた亜樹が勝負する手になり打二筒、和久津はそれを鳴きこちらもようやくテンパイ
オリジナルで自在な仕掛けによって攻めた和久津、そしてそれを読んでぎりぎりまで攻めた亜樹の2人テンパイで流局。
非常に見応えのある1局となった。

オーラス、この半荘こつこつ加点し続けた朝倉がここでもアガってトップを守り、2着に亜樹、3着に高宮。
放銃はしていないものの大きなアガリに恵まれなかった和久津が苦しい4着で、予選3節の最終ゲームを終えた。

15回戦結果
朝倉+25.3P(7/8) 亜樹+3.6P(6/8) 高宮▲7.7P(7/8) 和久津▲21.2P(6/8)

こうして女流プロ麻雀日本シリーズ、第3節の対局が全て終了した。結果は以下の通り。

 

システム

■予選全20回戦(各自8回対局)を行いポイント上位8名がプレーオフ進出
■プレーオフ全4回戦(各自2回対局)ポイントを持ち越し上位4名が決勝進出
■決勝全4回戦

予選成績

順位 名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 5回戦 6回戦 7回戦 8回戦 半荘消化数 合計
1 大平 亜季(女流最高位) 23.2 7.9 46.2 48.5 ▲ 28.4 ▲ 35.8 6/8 61.6
2 仲田加南(女流桜花) ▲ 10.0 45.9 ▲ 25.5 11.4 6.9 24.4 6/8 53.1
3 朝倉ゆかり(女流雀王) 7.0 5.8 ▲ 12.6 ▲ 9.4 8.8 8.8 25.3 7/8 33.7
4 二階堂 亜樹(女流モンド杯優勝) 24.5 ▲ 2.2 ▲ 2.9 26.3 ▲ 26.5 3.6 6/8 22.8
5 和泉由希子(連盟会長推薦) ▲ 40.9 80.9 29.1 ▲ 27.1 ▲ 28.9 ▲ 23.9 6/8 ▲ 10.8
6 高宮 まり(前年度優勝) ▲ 20.2 11.5 ▲ 11.9 6.9 28.4 ▲ 18.4 ▲ 7.7 7/8 ▲ 11.4
7 魚谷 侑未(モンド王座優勝) 12.5 0.8 4.4 14.2 ▲ 43.7 5/8 ▲ 11.8
8 宮内 こずえ(プロクイーン) ▲ 9.1 ▲ 47.1 23.2 ▲ 15.1 ▲ 13.3 38.7 6/8 ▲ 22.7
9 和久津 晶(連盟会長推薦) 37.5 ▲ 8.0 ▲ 23.7 ▲ 30.5 ▲ 4.8 ▲ 21.2 6/8 ▲ 50.7
10 大崎初音(ファン投票1位) ▲ 93.2 ▲ 4.6 24.2 ▲ 6.7 15.5 5/8 ▲ 64.8

 

ダントツの首位だった大平にとっては、2回打って2回4着…と苦しい第3節となり、その分、各選手のポイント差が縮まり予選最終節は非常に面白い展開となった。
下位の和久津・大崎も、それぞれ2回・3回と半荘を残しておりまだまだ誰がプレーオフ進出をするのか分からない状態だ。
次回の予選最終節、選手も観戦する私たちにとっても、片時も目を離せない戦いとなることは間違いないだろう。

麻雀日本シリーズ/女流プロ麻雀日本シリーズ2017 第3節レポート 楠原 遊

女流プロ麻雀日本シリーズ、予選第3節が行われた。
2節までの成績は以下の通り。
1位 大平亜季 +125.8P (4/8)
2位 仲田加南 +21.8P (4/8)
3位 二階堂亜樹 +19.4P (3/8)
4位 和泉由希子 +13.1P (5/8)
5位 朝倉ゆかり ▲9.2P (4/8)
6位 魚谷侑未 ▲11.8P (5/8)
7位 高宮まり ▲13.7P (4/8)
8位 和久津晶 ▲24.7P(4/8)
9位 宮内こずえ ▲48.1P(4/8)
10位 大崎初音 ▲73.6P(3/8)
※()内は予選半荘消化数
※予選全20回戦(各自8回対局)を行いポイント上位8名がプレーオフ進出
※プレーオフ全4回戦(各自2回対局)ポイントを持ち越し上位4名が決勝進出
※ルールに関してはこちら→女流プロ麻雀日本シリーズ2017第1節レポート
予選も後半戦を迎え、規定半荘数の折り返しとなる選手が半数を超えた。
前回、大きく抜けた大平を除く各選手のポイントはかなり拮抗しており、半荘1回ごとの結果でランキングは変動を見せるだろう。少し離された形の10位の大崎も、残り予選回数は5回、挽回のチャンスは大いにある。
選手それぞれの、お互いのポイントを意識した戦い方に注目していきたい。
 
11回戦
宮内▲48.1P 高宮▲13.7P 朝倉▲9.7P 和泉+13.1P ※数字はトータルポイント
■マイナス3者vsポイント4位和泉
東3局1本場
前局、宮内・和泉の2人リーチが流局して供託が2,000点の1本場。
東家・朝倉の配牌
一万二万七万八万九万一索三索八索一筒五筒八筒九筒白中  ドラ二索
ここから手役を見て打五筒。供託の点棒を意識しがちだが、ここは手を育てる選択をした。
はじめにテンパイしたのは北家・高宮。
二万三万四万二索四索二筒三筒四筒六筒七筒八筒東東
三色・ドラの手をヤミテンとする。
そこに2番目のテンパイは南家・和泉。
五万六万七万七万八万九万一索二索三索六索六索六索七索  リーチ
ターツ選択のある手を最良のテンパイに仕上げ3メンチャンをリーチといくが、直後にテンパイした宮内の手から三索が放たれ高宮が5,200は5,500のアガリ。そこに供託の3,000点も加え、ヤミテンでアガリを取りに行った高宮の選択が正解した1局となった。
■和泉5局連続のリーチ
南1局
またしても北家・和泉のリーチ。ここまで5局連続のリーチであり、まだ一度もアガリ切っていないだけにそろそろ初アガリといきたい。
二万三万四万一索一索三索四索四索五索六索四筒五筒六筒  リーチ  ドラ北
このリーチを受け高宮の手がこちら
 
100
 
追いかける選択もあるかと思われたが、ここは南を切ってまわっていく。
もし高宮が中を切って勝負すると、もう一人舞台に上がるプレーヤーがいた可能性があった。
四万八万五索五索八索八索七筒八筒北北北中中
親の宮内、ドラ3の大物手である。高宮が中を止めたことにより、残り3枚の二索五索に注目が集まったが、ここでアガったのはかわし手の朝倉。
二万三万四万六万七万八万七索七索六筒七筒  ポン白白白  ロン八筒
和泉から1,000点のアガリ。和泉の初アガリはお預けとなった。
■ここまで場に置かれたリーチ棒は9本、うち5本が和泉
南2局
半荘も折り返し、ここまでに出されたリーチ棒は10本。手がぶつかる展開が続いたが、ヤミテンや仕掛けのかわし手のアガリが多く見られた。
一方苦しい展開はここまで5局連続のリーチが全て成就していない西家・和泉。
しかしここでも、くじけずに6本目のリーチ棒をだしていく。
四万五万六万三索四索七索八索九索二筒二筒七筒八筒九筒  ドラ二索
そして直後テンパイの東家・高宮
 
100
 
ドラドラの大物手だが、九筒がリーチの現物ということもありヤミテンとする。
そして直後に六筒ツモの2,600オール。
またしても空振りの和泉だったが、もしここでリーチをかけていなかった場合、高宮の方がリーチを掛けていたかもしれない。
その場合はいわずもがなの6,000オール以上のアガリ。
出してきた点棒は痛いが、和泉のリーチが高宮の大物手のツモアガリを最小限に抑えた可能性もあることを記しておきたい。
その後も果敢にリーチや仕掛けを重ねた和泉だったが、1度もアガれないままオーラスは宮内にかわされ4着。
手が入っていただけに、難しい選択が続いた半荘となってしまった。
11回戦結果
高宮+23.4P(5/8) 朝倉+8.8P(5/8) 宮内▲13.3P(5/8) 和泉▲23.9P(6/8)
 
12回戦
亜樹+19.4P 和久津▲24.7P 仲田+21.8P 大平+125.8P
■1位大平vs2位仲田vs3位亜樹vs8位和久津
ポイント上位3者と、8位の和久津との戦いとなった12回戦。
下位から抜け出したい和久津の戦はもちろん、ポイントに余裕のある大平の戦い方にも注目していきたい。
東1局
南家・和久津の手
 
100
 
ここから、上の三色を見据え打四筒とする。
その後、六万七万と引き入れ高目三色の見事なテンパイとなってリーチ。
六万七万八万一索二索三索六索七索九索九索六筒七筒八筒  リーチ  ドラ四万
このリーチに対し受け気味の各者だったが、北家・大平にテンパイが入る。
三万四万五万五万六万六万七万七万五索五索二筒三筒四筒  リーチ
現物待ちだが3メンチャンの追っかけリーチ。
プレーオフに進むためのポイントを守るのではなく、決勝に進むためのポイントを取りに行った大平の意思を強く感じたリーチだったが、ここはすぐに和久津が安目の五索をツモって700・1,300。
東4局
点数に大きな変動もなく迎えた東4局。
12巡目、北家・亜樹の先行リーチ。
一万二万三万七万八万九万九索九索三筒四筒四筒五筒五筒  リーチ  ドラ七万
西家・和久津も2巡後にテンパイ、追いかける。
四万四万五万五万六万五索六索七索七筒八筒九筒東東  リーチ
勝負の行方に注目が集まったが、和久津が高目の三筒を掴み亜樹に8,000の放銃。
もっともポイントが欲しい和久津にとっては苦しい1局となった。
■大平のリーチ判断
南2局1本場
西家・大平に4巡目、先行テンパイが入る。
 
100
 
役牌が雀頭の役なしのテンパイ、リーチの判断に注目が集まるがここは手変わりを見てヤミテンに構える。
大平の予選序盤の戦い方であれば、リーチの選択肢もわずかにあったのかと思われるが、中盤において首位の立場からすると、当然の判断にも思える。
そこに南家・仲田の仕掛け。
五筒六筒七筒七筒八筒東北  ポン白白白  チー二筒 左向き一筒 上向き三筒 上向き  ドラ六筒
すぐに大平にドラ六筒が入り、シャンポンへ変化、リーチ。
三万四万五万七万八万九万三索三索三索六筒六筒中中  リーチ
北家・亜樹が追いついてテンパイ、追い掛けリーチ。
二万三万四万九万九万四筒五筒五筒六筒七筒南南南  リーチ
すぐに大平が三筒を掴み、亜樹のリーチ・一発・南・ドラの8,000のアガリとなった。
最終形となりリーチを掛け、結果放銃となった大平だったが、ヤミテンでアガリの可能性もあった。
しかしヤミテンに構えると、亜樹のリーチ受けに進退の判断も難しくなることも考えられるため、いずれにせよ大平にとって非常に難しい局であったであろうことも書き加えておきたい。
オーラスは、連荘したいラス目の大平、2・3着争いの仲田・和久津の戦いとなったが、仲田が1,300をアガリ、2着を決めた。
12回戦結果
亜樹+26.3P(4/8) 仲田+6.9P(5/8) 和久津▲4.8P(5/8) 大平▲28.4P(5/8)
 
13回戦
朝倉▲0.4P 亜樹+45.7P 仲田+28.7P 大崎▲73.6P
■2位亜樹vs3位仲田vs5位朝倉vs10位大崎
東3局
4巡目、南家・亜樹の手
七万八万二筒三筒六筒九筒九筒九筒北北発中中  ドラ九万
チャンタやピンズのホンイツが見える形だが、朝倉が切った中をスルー。
一方仲田の手はこちら。
 
100
 
この手から、マックス打点のドラの重なりを見て打三索。非常に仲田らしい一手である。
そしてそこに、高目三色となる三万を引いてリーチ!
三万四万五万三索四索九索九索三筒三筒四筒四筒五筒五筒  リーチ
その1発目、六筒を重ねた亜樹が五索をツモ切り1,8000のアガリとなった。
親の跳満という痛い放銃にはなったが、今節、強く攻めアガる亜樹らしい1局でもあった。
■亜樹の選択
南2局
親の亜樹がテンパイ。
三万四万五万五万三索四索五索七索八索八索四筒五筒六筒  ツモ六索  ドラ四筒
二万五万待ちか二索五索八索の選択
 
100
 
各者の序盤の切り出しに、一万四万三万。しかも四万は自身から3枚見えている。
かといって二索五索八索待ちが悪いという判断材料も無い。非常に難しい選択になったが、亜樹が選んだのは八索切りリーチ。
見た目の枚数ではなく、自身の読みを信じた判断となった。
しかしアタリ牌が眠っていたのは山だけではなかった。
北家・朝倉の手。
四万五万五万四索五索六索七索七索四筒六筒六筒七筒八筒
ここにツモ七筒と引いて、こちらも攻めたい朝倉、亜樹が先に切った八万と、こちらからも見える四万のワンチャンスで打五万
裏ドラも乗って18,000の放銃となった。
自身の読みを信じた亜樹にとっては嬉しいアガリに、一方親番のない朝倉にとっては非常に苦しい失点となった。
■朝倉の逆襲
しかしここから、4着目に落ちた朝倉が鋭い攻めを見せる。
南2局1本場に3,900は4,200をアガると、南3局はドラ待ちの役有りカンチャンをリーチしてツモり2,000・4,000。
そして迎えたオーラス
親の大崎が7巡目先行リーチ。
二万三万四万五索六索六索七索七索八索八索七筒八筒九筒  リーチ  ドラ三万
すぐに追いついた朝倉も追い掛けリーチ。
二万三万七万七万三索四索五索三筒四筒四筒五筒五筒六筒  リーチ
この時2着目大崎と3着目朝倉の差は8,500点。
手に汗握る展開となったが、ここは朝倉が高目の四万を引いて2,000・4,000のアガリ。
力強いアガリで2着にまで復活し、女流雀王の意地を見せる。
13回戦結果
仲田+24.4P(6/8) 朝倉+8.8P(6/8) 大崎▲6.7P(4/8) 亜樹▲26.5P(5/8)
 
14回戦
高宮+14.7P 大崎▲80.3P 大平+97.4P 宮内▲61.5P
■1位大平vs4位高宮vs9位宮内vs10位大崎
ポイント上位2名と、現在予選敗退圏にいる下位2名の戦いとなった14回戦。まだ予選回数が残っているとはいえ、ポイントが大きく欲しい2者に対して、大平・高宮がどのように立ち回っていくのか見ていきたい。
東1局1本場
こちらは北家・宮内の4巡目の手
 
100
 
1シャンテンがさらに手広くなるツモ五万
しかし宮内はこの五万をツモ切り、ドラの二万を残す。
そして2巡後、三万を引き入れドラを使いきった形でリーチ。
二万三万四万八万八万八万七索七索六筒七筒発発発  リーチ
これに対し、ドラドラの西家・大平もすぐにテンパイ。
二万二万七筒八筒九筒中中  チー五万 左向き六万 上向き七万 上向き  ポン西西西
押し返していく。
そして3人目のテンパイは親の高宮。
七万八万九万三索四索三筒三筒三筒四筒五筒六筒七筒  リーチ
ここは強気に、追っかけリーチ。
3者の手がぶつかりあう展開となったが、アガったのは宮内。リーチ・ツモ・発・ドラの2,000・4,000。
ドラをぎりぎりまで使えるよう丁寧に打って、最高打点のアガリを手に入れた。
■どうしてもトップの欲しい大崎と宮内
南2局
現状、プレーオフ進出圏外の宮内と大崎。トップはもちろん、出来る限りのポイントを稼いでおきたい局面だ。
そんな大崎の、トップ目の親番リーチがこちら。
二万二万六万六万二索二索四索四索一筒一筒二筒南南  リーチ  ドラ二万
ドラドラ七対子の勝負手リーチ。
この手、リーチをしていないと先にテンパイを入れていた高宮が大平から1,300のアガリで局は終わっていたと思われる。
一見大胆に思えるこの勝負だが、親番をしっかりと続けてポイントを重ねたい大崎の意思を感じられるリーチとなった。
終盤、切る牌に詰まった大平から12,000のアガリ。持ち点も50,000点を超え、嬉しい連荘となった。
南2局2本場
大崎の連荘が続く中、再び魅せてくれたのは西家・宮内。
4巡目にこの形。
 
100
 
トイツ手の1シャンテン、メンツ手の2シャンテン。どちらも見える難しい手だが、宮内の選択は二索のツモ切り。
一見、メンツ手を選択するなら五筒を外すかに思えたが、五筒を切ってしまうと、次回ピンズ周りを引いた時にピンフへの渡りが打てなくなってしまう。
ここは一手先を考えながら丹念に手を作る宮内らしい一手となった。
そしてテンパイ。
七万八万二索三索四索五筒六筒七筒九筒九筒東東東  ドラ六万
この手をリーチ、高目をツモり裏ドラも乗って2,000・4,000。プロセスだけではなくしっかりと結果にも結び付けた1局となった。
そして局は進み、オーラス、親の宮内がドラ3の手を大崎からアガり、大きなトップで半荘を終わらせた。
トップ・2着でひとまず半荘を終えた宮内・大崎、一方苦しい4着を引きうけたのはトータル首位の大平。2連続の4着で、今後の戦い方へ影響はどのようなものになっていくのだろう。
14回戦結果
宮内+38.7P(6/8) 大崎+15.5P(5/8) 高宮▲18.4P(6/8) 大平▲35.8P(6/8)
 
15回戦
和久津▲34.7P 朝倉+8.4P 高宮▲3.7P 亜樹+19.2P
■3位亜樹vs4位朝倉vs5位高宮vs9位和久津
14回戦における宮内・大崎のトップ2着と、大平の4着で一気に上下のポイント差が縮まった。
予選も残りあと1節と1戦を残し、各者力が入る場面。特に、宮内のトップによって9位に落ちた和久津はここでは大きくマイナスできない局面だろう。
東2局
5巡目、北家の和久津が仕掛けていく。
七万八万九万七索八索九索八筒八筒中中  ポン五万 上向き五万 上向き五万 上向き  ドラ八筒
生牌の中のバック仕掛け。2巡目に九筒を切っていることもあり、いつも通りの和久津の麻雀だが、このシリーズではなかなかこのような鳴きが成就していない。
しかしそろそろ私の番だよね?とばかりすぐに中をツモって1,300・2,600。
東3局1本場
8巡目、親の高宮が先制リーチ。
二万四万三索四索五索一筒二筒三筒五筒五筒五筒九筒九筒  リーチ  ドラ四万
ドラ表示牌待ちのだがなんとこの時三万は山に3枚生き。
これを受け北家の朝倉はこの形。
 
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五万は高宮には通ってない牌だが、九索が高宮の捨て牌にあることもありヤミテンで押していく。
そこに高宮が飛び込み3,900は4,200。
守備力の高いプレーヤーというイメージの朝倉だが、ここはメリハリの効いた攻めで高宮の親を落としていく。
■和久津の仕掛け、亜樹の読み
南1局
親の和久津が仕掛けていく。
牌の背牌の背牌の背牌の背牌の背牌の背牌の背  ポン中中中  ポン四筒 上向き四筒 左向き四筒 上向き  ドラ八索
和久津の仕掛けはバリエーションが本当に豊かだ。高いこともあり、安いこともある。早いこともあれば、到底アガる気がないと思わせるくらいに遅いこともある。
だからこそ、同卓しているプレーヤーにとっては読みづらく、自身の手を進める障壁となってゆく。
実際、西家の高宮も西を鳴いてテンパイするが、八筒を引いて一旦暗刻落としで一歩後退となった。
そして、14巡目、北家・亜樹にテンパイが入る
 
100
 
二筒九筒を切れば七対子のテンパイ。
 
100
 
和久津の河にはピンズが高く、二筒はフリテンだが、仕掛けにとっては急所になりうる牌だ。
長考の末、亜樹が選んだのは九筒。一旦フリテンのテンパイとする。
この時の和久津の形はこちら。
八索八索一筒二筒二筒七筒九筒  ポン中中中  ポン四筒 上向き四筒 上向き四筒 上向き
亜樹が二筒を切れば、テンパイが入っていた。
その後ドラを引いた亜樹が勝負する手になり打二筒、和久津はそれを鳴きこちらもようやくテンパイ
オリジナルで自在な仕掛けによって攻めた和久津、そしてそれを読んでぎりぎりまで攻めた亜樹の2人テンパイで流局。
非常に見応えのある1局となった。
オーラス、この半荘こつこつ加点し続けた朝倉がここでもアガってトップを守り、2着に亜樹、3着に高宮。
放銃はしていないものの大きなアガリに恵まれなかった和久津が苦しい4着で、予選3節の最終ゲームを終えた。
15回戦結果
朝倉+25.3P(7/8) 亜樹+3.6P(6/8) 高宮▲7.7P(7/8) 和久津▲21.2P(6/8)
こうして女流プロ麻雀日本シリーズ、第3節の対局が全て終了した。結果は以下の通り。
 
システム
■予選全20回戦(各自8回対局)を行いポイント上位8名がプレーオフ進出
■プレーオフ全4回戦(各自2回対局)ポイントを持ち越し上位4名が決勝進出
■決勝全4回戦
予選成績

順位 名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 5回戦 6回戦 7回戦 8回戦 半荘消化数 合計
1 大平 亜季(女流最高位) 23.2 7.9 46.2 48.5 ▲ 28.4 ▲ 35.8 6/8 61.6
2 仲田加南(女流桜花) ▲ 10.0 45.9 ▲ 25.5 11.4 6.9 24.4 6/8 53.1
3 朝倉ゆかり(女流雀王) 7.0 5.8 ▲ 12.6 ▲ 9.4 8.8 8.8 25.3 7/8 33.7
4 二階堂 亜樹(女流モンド杯優勝) 24.5 ▲ 2.2 ▲ 2.9 26.3 ▲ 26.5 3.6 6/8 22.8
5 和泉由希子(連盟会長推薦) ▲ 40.9 80.9 29.1 ▲ 27.1 ▲ 28.9 ▲ 23.9 6/8 ▲ 10.8
6 高宮 まり(前年度優勝) ▲ 20.2 11.5 ▲ 11.9 6.9 28.4 ▲ 18.4 ▲ 7.7 7/8 ▲ 11.4
7 魚谷 侑未(モンド王座優勝) 12.5 0.8 4.4 14.2 ▲ 43.7 5/8 ▲ 11.8
8 宮内 こずえ(プロクイーン) ▲ 9.1 ▲ 47.1 23.2 ▲ 15.1 ▲ 13.3 38.7 6/8 ▲ 22.7
9 和久津 晶(連盟会長推薦) 37.5 ▲ 8.0 ▲ 23.7 ▲ 30.5 ▲ 4.8 ▲ 21.2 6/8 ▲ 50.7
10 大崎初音(ファン投票1位) ▲ 93.2 ▲ 4.6 24.2 ▲ 6.7 15.5 5/8 ▲ 64.8

 
ダントツの首位だった大平にとっては、2回打って2回4着…と苦しい第3節となり、その分、各選手のポイント差が縮まり予選最終節は非常に面白い展開となった。
下位の和久津・大崎も、それぞれ2回・3回と半荘を残しておりまだまだ誰がプレーオフ進出をするのか分からない状態だ。
次回の予選最終節、選手も観戦する私たちにとっても、片時も目を離せない戦いとなることは間違いないだろう。

第15期関西プロリーグ A・B・Cリーグ最終節レポート

Aリーグ最終節:坂本誠裕

 

A1卓(仁科・花岡・坂本・辻本)
最終節は、順位で組み合わせが決まります。3位の坂本と5位の仁科との戦いが見所になりましょうか。花岡は安定の位置にいます。
1回戦オーラス、坂本、仁科共に30,400。
どちらも相手を30,000以下にして終わらせたい所です。
坂本が500・1,000をアガリ、仁科を原点割れにしての理想の展開でした。
これで勢いに乗った坂本が、+40.6Pとしてトータル+163.4Pとして終了。
他の卓の結果待ちになりました。

A2卓(森下・勝間・貫上・藤川)
4位の森下が2位の貫上からどれだけポイントを稼げるでしょうか、
そういう状況でしたが、結果、貫上が+90Pと大きくプラスを重ねました。
そして、1位貫上+275.2P、2位花岡+259.9P、3位坂本+163.4Pとなりました。
この3名が太閣位の横山に挑みます。

1年間自分の拙いレポートにお付き合いいただきまして、ありがとうございました。

 

 

Bリーグ最終節:吉田圭吾
 
Bリ-グはついに最終節を迎えました。それぞれの目標がある中で戦いは繰り広げられました。
1卓(山中・吉田圭・稲岡・松永)
2卓(宮田・中川・吉本・高谷)
3卓(上村・城・筒井・吉田哲・山室・原田・掛樋)

1卓は立ち上がりから稲岡の攻める姿勢が際立っていました。
先手リーチを打たれようが、前に出てアガリを取りにいきます。
そのかいがあって1回戦目トップを取ります。
2回戦目、3回戦目は松永が親の連荘を重ねトップ。
山中、吉田圭もなんとかしたいが?み合わずマイナスになる。
3回戦終了時の順位が1位中川、2位宮田、3位山中、4位吉田圭、5位稲岡となります。Aリーグへの昇級が2名なので山中、吉田圭、稲岡、松永は1卓内で大きくトップを取らなければ昇級できません。
4回戦、それぞれ相手の親を流して自分の親で連荘を狙います。そんな中、
南2局の稲岡が親番で大連荘します。親満2回を含み7本場まで積み、点数を大きく稼ぎこの半荘+67.9Pを叩きました。
その結果、見事?逆転昇級となりました。攻めなければいけない状況と分かっていてもなかなか攻められないのが麻雀。そんな中で最初から最後まで攻め抜いた稲岡の麻雀は本当に素晴らしかったと思います。
昇級を決めた宮田プロ、稲岡プロ、おめでとうございます。
来季から新たなメンバーでBリーグが開催されますがどんな戦いになるのか楽しみです

 

 

Cリーグ最終節:坂上優
 
最終戦です。
それぞれ目的は異なりますが、いかなる状況でも自分らしくリラックスして打つことが重要だと思います。

2回戦 それぞれの持ち点は
後藤+31.9P、坂上▲24.4P、高橋▲2.6P、秋山▲4.9P
東場1局、親 後藤
10巡目高橋からリーチ、12巡目秋山からも追っかけリーチ、

坂上の手配は

四万五万三索四索五索五索六索七索三筒五筒五筒五筒六筒  ツモ四万  ドラ二筒

現物は五索のみであり、五索を捨て、結果流局になりました。
秋山は二筒二万のシャンポン、高橋は一筒四筒七筒待ちでした。
非常に弱気でした。振り込んでも六筒は捨てるべきではなかったか?
降級圏内で、半荘4回トータルプラスは絶対条件でしたが、結果は言うまでもなく敗退となりました。日々学習でしょうか。
さて、晴れて昇級したのは断トツで制した山神。
そして、最終節凄い追い込みで80ポイントを奪取し、4人を抜いて2位に駆け上がった辻井の2人となりました。

 

 

C2リーグ最終節:南田明宏
 
C2リーグもいよいよ最終節となりました。3人の昇級争いは吉田、中野、高橋、冨田の4人にほぼ絞られました。
前期までのトータルポイント
吉田 +78.1P
中野 +68.6P
高橋 +64.4P
冨田 +57.0P

今節は2人欠場しましたので、7人打ちになりました。
6回戦終了後のトータルポイント
(中野+88.4P 高橋+75.5P 吉田+67.8P 南田+60.7P 冨田40.8P)

最終戦
南4局 0本場
(冨田 13,200 中野 48,200 吉田 27,300 高橋 30,800)

7巡目
三万四万一索二索三索五索五索五索六筒七筒八筒九筒九筒  ドラ九万

中野が打三万でリーチ、7巡後に

三万四万一索二索三索五索五索五索六筒七筒八筒九筒九筒  ツモ五万  ドラ九万

中野が500、1,000をツモアガリ、この結果によってトータルポイントは
中野+122.6P
高橋+73.3P
吉田+61.1P
南田+60.7P
冨田+15.5P

中野、高橋、吉田の3名が来期C1リーグに昇級することになりました、おめでとうございます。

大混戦だった今期を振り返ってみますと、1節もマイナスポイントにならなかった中野が安定感のある麻雀を打ち続け、他を寄せ付けない結果となりました。
今期昇級出来なかった人も、今期を糧に努力し来期も頑張ってほしいと思います。
最後になりますが半年間レポートを読んで頂いた皆様誠にありがとうございました。

関西プロリーグ レポート/第15期関西プロリーグ A・B・Cリーグ最終節レポート

Aリーグ最終節:坂本誠裕
 
A1卓(仁科・花岡・坂本・辻本)
最終節は、順位で組み合わせが決まります。3位の坂本と5位の仁科との戦いが見所になりましょうか。花岡は安定の位置にいます。
1回戦オーラス、坂本、仁科共に30,400。
どちらも相手を30,000以下にして終わらせたい所です。
坂本が500・1,000をアガリ、仁科を原点割れにしての理想の展開でした。
これで勢いに乗った坂本が、+40.6Pとしてトータル+163.4Pとして終了。
他の卓の結果待ちになりました。
A2卓(森下・勝間・貫上・藤川)
4位の森下が2位の貫上からどれだけポイントを稼げるでしょうか、
そういう状況でしたが、結果、貫上が+90Pと大きくプラスを重ねました。
そして、1位貫上+275.2P、2位花岡+259.9P、3位坂本+163.4Pとなりました。
この3名が太閣位の横山に挑みます。
1年間自分の拙いレポートにお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
 
 
Bリーグ最終節:吉田圭吾
 
Bリ-グはついに最終節を迎えました。それぞれの目標がある中で戦いは繰り広げられました。
1卓(山中・吉田圭・稲岡・松永)
2卓(宮田・中川・吉本・高谷)
3卓(上村・城・筒井・吉田哲・山室・原田・掛樋)
1卓は立ち上がりから稲岡の攻める姿勢が際立っていました。
先手リーチを打たれようが、前に出てアガリを取りにいきます。
そのかいがあって1回戦目トップを取ります。
2回戦目、3回戦目は松永が親の連荘を重ねトップ。
山中、吉田圭もなんとかしたいが?み合わずマイナスになる。
3回戦終了時の順位が1位中川、2位宮田、3位山中、4位吉田圭、5位稲岡となります。Aリーグへの昇級が2名なので山中、吉田圭、稲岡、松永は1卓内で大きくトップを取らなければ昇級できません。
4回戦、それぞれ相手の親を流して自分の親で連荘を狙います。そんな中、
南2局の稲岡が親番で大連荘します。親満2回を含み7本場まで積み、点数を大きく稼ぎこの半荘+67.9Pを叩きました。
その結果、見事?逆転昇級となりました。攻めなければいけない状況と分かっていてもなかなか攻められないのが麻雀。そんな中で最初から最後まで攻め抜いた稲岡の麻雀は本当に素晴らしかったと思います。
昇級を決めた宮田プロ、稲岡プロ、おめでとうございます。
来季から新たなメンバーでBリーグが開催されますがどんな戦いになるのか楽しみです
 
 
Cリーグ最終節:坂上優
 
最終戦です。
それぞれ目的は異なりますが、いかなる状況でも自分らしくリラックスして打つことが重要だと思います。
2回戦 それぞれの持ち点は
後藤+31.9P、坂上▲24.4P、高橋▲2.6P、秋山▲4.9P
東場1局、親 後藤
10巡目高橋からリーチ、12巡目秋山からも追っかけリーチ、
坂上の手配は
四万五万三索四索五索五索六索七索三筒五筒五筒五筒六筒  ツモ四万  ドラ二筒
現物は五索のみであり、五索を捨て、結果流局になりました。
秋山は二筒二万のシャンポン、高橋は一筒四筒七筒待ちでした。
非常に弱気でした。振り込んでも六筒は捨てるべきではなかったか?
降級圏内で、半荘4回トータルプラスは絶対条件でしたが、結果は言うまでもなく敗退となりました。日々学習でしょうか。
さて、晴れて昇級したのは断トツで制した山神。
そして、最終節凄い追い込みで80ポイントを奪取し、4人を抜いて2位に駆け上がった辻井の2人となりました。
 
 
C2リーグ最終節:南田明宏
 
C2リーグもいよいよ最終節となりました。3人の昇級争いは吉田、中野、高橋、冨田の4人にほぼ絞られました。
前期までのトータルポイント
吉田 +78.1P
中野 +68.6P
高橋 +64.4P
冨田 +57.0P
今節は2人欠場しましたので、7人打ちになりました。
6回戦終了後のトータルポイント
(中野+88.4P 高橋+75.5P 吉田+67.8P 南田+60.7P 冨田40.8P)
最終戦
南4局 0本場
(冨田 13,200 中野 48,200 吉田 27,300 高橋 30,800)
7巡目
三万四万一索二索三索五索五索五索六筒七筒八筒九筒九筒  ドラ九万
中野が打三万でリーチ、7巡後に
三万四万一索二索三索五索五索五索六筒七筒八筒九筒九筒  ツモ五万  ドラ九万
中野が500、1,000をツモアガリ、この結果によってトータルポイントは
中野+122.6P
高橋+73.3P
吉田+61.1P
南田+60.7P
冨田+15.5P
中野、高橋、吉田の3名が来期C1リーグに昇級することになりました、おめでとうございます。
大混戦だった今期を振り返ってみますと、1節もマイナスポイントにならなかった中野が安定感のある麻雀を打ち続け、他を寄せ付けない結果となりました。
今期昇級出来なかった人も、今期を糧に努力し来期も頑張ってほしいと思います。
最後になりますが半年間レポートを読んで頂いた皆様誠にありがとうございました。

Mr.Xの連盟Weekly!

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【第7期麻雀グランプリMAXベスト16トーナメント組み合わせ】

ベスト16が決定!
A卓:灘麻太郎vs古川孝次vs内川幸太郎vs和久津晶

B卓:前原雄大vs小島武夫vs吉田直vs羽山真生

C卓:伊藤優孝vs藤崎智vs勝又健志vs柴田吉和

D卓:前田直哉vs白鳥翔vs佐々木寿人vs樋口徹

2月27日からA卓より順に配信予定!
※日本プロ連盟チャンネルはこちら

 

 

【地方リーグチャンピオンシップ】

優勝は山本拓哉!

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【なまら】

北海道本部の”拓也”(西野拓也)は、早速敗戦の弁を北海道本部のブログにて掲載している。

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敗戦したその日の夜に早速書く。悔しい中、なかなかできることではない。
北海道本部をはじめ、動き始めた地方リーグにも注目だ!

 

 

【WRCルールについて】

WRCってなに?
先日羽山真生が獲得した第1期JPML WRCリーグにしても、Battle of generation にしても、WRCルールというルールが採用されている。

3年前、パリで開催された第1回WRC(world riichi championship)で採用されたルールだ。
海外に多くの卓を持ち込むのは難しく、ほとんどの卓が手積みで開催された為、手積み用のルール設定もいくつかある。
(王牌を1牌でも崩しこぼしたらアガリ放棄など)

日本の麻雀ルールは多種多様で、それが海外のプレイヤーの混乱を招いている部分もある。

と、言うわけで日本プロ麻雀連盟が推奨する、一発裏ドラ有りのルールがWRCルールというわけだ。
今後、何度かルールの改定が成されていくとは思うが、日本のルールと言えばWRC!
となるのが理想的だ。

 

 

【今年はラスベガスで開催】
ウィキペディアにもあるように、パリで開催された第1回WRCは山井弘が優勝している。
 

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あれから3年。今年はラスベガスでの開催が決定!
パリと同じように、生配信はあるのか。出場者は誰なのか。
情報が入り次第、お伝えしていこうと思う。
 

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【あさじゃん:Masters league】

本日2/20より配信開始!
あさじゃんチャンネル
スタッフの間でも話題のスペシャル対局がいよいよ配信開始。
麻雀とはこうあるべきだ!
本物のプロの対局をお見逃しなく!

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【第2期lady’s麻雀GP climax】

この日、第2期lady’s麻雀GP climaxで実況を務めた日吉辰哉は疲れきっていた。

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メイクさん「ずっと出て、喋ってるのホント大変ですね~”日高”さん」

日吉「……はい」

もしかしたら、メイクさんは日吉さんの勢いのあるレスポンスを求めていたのではないだろうか?
長時間の実況で、あからさまに落ちたテンションを高めようとして。

いくら疲れていても、

「ヒヨシだよ!」
元気良く返してほしいものである。

プロ雀士コラム/Mr.Xの連盟Weekly!

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【第7期麻雀グランプリMAXベスト16トーナメント組み合わせ】
ベスト16が決定!
A卓:灘麻太郎vs古川孝次vs内川幸太郎vs和久津晶
B卓:前原雄大vs小島武夫vs吉田直vs羽山真生
C卓:伊藤優孝vs藤崎智vs勝又健志vs柴田吉和
D卓:前田直哉vs白鳥翔vs佐々木寿人vs樋口徹
2月27日からA卓より順に配信予定!
※日本プロ連盟チャンネルはこちら
 
 
【地方リーグチャンピオンシップ】
優勝は山本拓哉!

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【なまら】
北海道本部の”拓也”(西野拓也)は、早速敗戦の弁を北海道本部のブログにて掲載している。

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敗戦したその日の夜に早速書く。悔しい中、なかなかできることではない。
北海道本部をはじめ、動き始めた地方リーグにも注目だ!
 
 
【WRCルールについて】
WRCってなに?
先日羽山真生が獲得した第1期JPML WRCリーグにしても、Battle of generation にしても、WRCルールというルールが採用されている。
3年前、パリで開催された第1回WRC(world riichi championship)で採用されたルールだ。
海外に多くの卓を持ち込むのは難しく、ほとんどの卓が手積みで開催された為、手積み用のルール設定もいくつかある。
(王牌を1牌でも崩しこぼしたらアガリ放棄など)
日本の麻雀ルールは多種多様で、それが海外のプレイヤーの混乱を招いている部分もある。
と、言うわけで日本プロ麻雀連盟が推奨する、一発裏ドラ有りのルールがWRCルールというわけだ。
今後、何度かルールの改定が成されていくとは思うが、日本のルールと言えばWRC!
となるのが理想的だ。
 
 
【今年はラスベガスで開催】
ウィキペディアにもあるように、パリで開催された第1回WRCは山井弘が優勝している。
 

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before

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after

 
あれから3年。今年はラスベガスでの開催が決定!
パリと同じように、生配信はあるのか。出場者は誰なのか。
情報が入り次第、お伝えしていこうと思う。
 

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【あさじゃん:Masters league】
本日2/20より配信開始!
あさじゃんチャンネル
スタッフの間でも話題のスペシャル対局がいよいよ配信開始。
麻雀とはこうあるべきだ!
本物のプロの対局をお見逃しなく!

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【第2期lady’s麻雀GP climax】
この日、第2期lady’s麻雀GP climaxで実況を務めた日吉辰哉は疲れきっていた。

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メイクさん「ずっと出て、喋ってるのホント大変ですね~”日高”さん」
日吉「……はい」
もしかしたら、メイクさんは日吉さんの勢いのあるレスポンスを求めていたのではないだろうか?
長時間の実況で、あからさまに落ちたテンションを高めようとして。
いくら疲れていても、
「ヒヨシだよ!」
元気良く返してほしいものである。

第33期鳳凰位決定戦 最終日(13回戦~16回戦)観戦記 瀬戸熊 直樹

今から24年前、若き日の前原は初の決定戦に挑戦した。
対戦メンバーはこの時の優勝者、安藤満(故人)、沢崎誠、荒正義。凄いメンバーである。前原、沢崎の若武者が、荒、安藤という連盟のスター選手へ挑戦するという構図であった。この時の試合は見ていないが、前原の若さが目立って敗退したという事は聞いた事がある。
そして2年後の1995年、前原は初の鳳凰位となるのである。怪物伝説の始まりであった。

翌年防衛戦に失敗。
その後3年連続決勝進出するも敗退し、二度目の戴冠まで13年の月日を要している。
失冠から7度目の挑戦で奪還。そして、また8年の月日を経ての3度目の戴冠となった。

僕が前原の決定戦を最初に見たのは1997年の第14期決定戦が最初であった。
圧倒的優勝候補だったが、連盟リーグ戦を全て一発クリアで抜けてきた原田の若さと勢いに圧倒させられてしまう。
その後、前原の試合は全て見てきたが、リーグ戦や他のタイトル戦で他者を寄せ付けない強い前原が、どうしても鳳凰位決定戦だけは、歯車が合わない場面が多く見受けられた。

何が前原を縛り続けるのだろう。

それは前原の鳳凰位に対する特別な感情だったように思う。

しかし、2008年二度目の戴冠後、前原の決定戦へのアプローチが変わったように思える。
僕が対戦した前原は鬼神の如き強さだったが、肩の力を抜いて押し引きや、力加減も、バランスを計りながら戦うスタイルに変化してきたように思う。
その集中力や安定感から、今回の決定戦も内心前原かと思っていたが、三日目までポイント的には有利に進めているはずなのに、苦しそうに打つ前原。
かつて二度目の挑戦時に見せたような表情やしぐさと違う。
なぜ?
苦しんだ最終日を振り返り、最後の明暗を分けたのは何だったのかを追ってみたいと思います。

 

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最終日が始まった時のスコアは
近藤+22.4p 前原+8.3p 勝又+1.3p 古川▲54.0p 供託2.0 ペナルティ20.0
誰が優勝してもおかしくない。

しかし、13回戦、14回戦と終え、前原の連勝。
あと2回戦となった時のスコアが
前原+62.4p 近藤▲1.6p 勝又▲17.2p 古川▲65.6p 供託2.0 ペナルティ20.0

近藤、勝又としては、時間を巻き戻したくなるようなスコア。
前原の心中は?現場はさすがに前原で決まったかのような雰囲気になっていた。
しかしこの空気が何より怖いのが鳳凰位決定戦。そのことだけは、僕は誰よりも知っている。この空気は何度か味わったことがある。
当然、前原だって誰より知っているはずだった。

最終日を迎えた近藤の心境を聞いてみた。

近藤:「最終戦を残して自分が先頭にいるイメージはありません。優勝するためには、三日間終えて三者ほぼ並びというポイント状況を活かし、トップと20ポイント差以内にいたいと思っています」

近藤の予想を覆す前原の暴れっぷり。

15回戦前、椅子に座り、目を閉じてリラックスしている勝又は何を思っていたのだろうか。
前原とのポイント差は79.6p。数字に強い勝又ならこの数字がどれほどの重みを持つか解かっているだろう。
閉じる瞼の奥の気持ちは、諦めか、はたまた逆転への勝又PCチャージか。

そして前原。本人も自覚していたはずだ、次の15回戦を浮きで終えれば90%勝利だと。

数々の名シーンを生んできた鳳凰位決定戦もいよいよ残り2回戦となった。

15回戦 南2局 0本場
勝又、近藤が必死に浮き、前原を少しだけ沈めて迎えた場面、勝又にチャンスが訪れる。

 

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コメントも「もう決まりだねえ」の声が多くなっていた最中の勝又渾身のリーチ。

昨年9月、麻雀プロ団体日本一決定戦が行われ、連盟は日本一になった。
大将として出場した勝又の貢献度は素晴らしいものがあった。鳳凰位になった勝又は悩んでいた。
勝又:「瀬戸熊さん、どうしたら鳳凰位の重圧に潰されず、普通に打てますか?」
誰もが通る道である。連盟一番の打ち手の看板は重い。
「苦しめばいいよ、そのうち答えが見えるかるさ」
勝又は答えを見つけただろうか?

団体戦前のメンバー構成の話で、会長と選手の間で話し合いがもたれた。

会長:「この試合は負けられない、でも普段通りやってくれればいいよ。責任は俺が取る」
選手:「負けられないなら、荒、前原、沢崎を出しましょう」
会長:「それでは勝っても意味がないよ。これからは君達の時代だ。君達の力で未来を勝ち取って欲しい」

勝又をはじめ、あの戦いで連盟と8人の選手はものすごく成長したはずだ。
何故ならば、あれほどプレッシャーのかかる試合はないからだ。60代以上の連盟のレジェンド達が築き上げた伝統と麻雀は重い。

過去30年の鳳凰位決定戦の凄い戦いがそれを積み上げてきた。そんな怪物集団で揉まれてきたからこそ、その強さは次の世代へと繋がっていく。
進化したキーパーソンの勝又は、団体戦を経てディフェンディングとして迎えたこの戦いで試されている。立ちはだかる怪物前原を破れるか。
やはり大御所二人(前原、古川)の麻雀は見ていて楽しくワクワクさせてくれる。それは圧倒的な勝負強さと勝利への執念からくるのだと思う。

勝又も、その域に行くにはこれくらいツモって当たり前だ。

そして前原も呼応するようにテンパイを果たしていた。

 

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新旧の怪物対決。
もちろん前原は一歩も引かない。結果は、近藤の想いも乗ってか、勝又が高め七万をツモアガる。
前原に親カブリをさせるも半荘1回で40ポイントはキツイ。あとハネ満一つくらい欲しい。

そして、15回戦もオーラスへ。前原がラス目。近藤、勝又は高い手をツモって最終戦へ繋げたい場面。
またしても勝又にビッグチャンスが。

 

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どこから仕掛けても、満ガンクラスの手牌。面前なら倍満まで見える。
勝又PCの出した答えは?

数巡後 前原テンパイ。

 

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リーチをしてアガる事ができれば、三着にあがり、ツモなら近藤の原点も割れる。その代り勝又の一人浮きとなる。

そして、勝又の二筒ポンが入っている。

前原自身が後に一番後悔した場面。冷静に考えれば、このまま終わらせれば45ポイント前後、勝又、近藤との差をキープして終えられる。
Aルールで半荘1回40ポイント差がいかに大きいか、前原が知らないはずがない。
しかし、重圧は予想以上に大きくのしかかっていたのだ。
前原の決断はリーチ。前原を長年見てきた僕としては、普通はリーチしないけど、この人はリーチしてあっさりツモるんだろうなぁと、呑気に思っていた。

数巡後 勝又に恐ろしいテンパイが入る。

 

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ドラ発が山に2枚、ダブ南が1枚山に残っている。勝又がその力で新しい未来を切り開いているような仕上がりと局面。

そして前原が掴んだのは、

 

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1時間前の前原優勝のムードはどこへやら。
やはり、鳳凰位の称号はそんなに簡単には手に入らないようである。

最終戦を迎えたスコア。
前原+36.6p 勝又+14.0p 近藤+3.7p 古川▲76.3p 供託2.0 ペナルティ20.0

前原をリーチへと導いてしまったものとは何だったのであろうか。
そして、我慢した近藤と、三日目同様、執念の追い上げをみせた勝又。

最終戦は、決定戦史上、最も長い半荘となるのであった。

最終戦

東2局 親近藤

 

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近藤がリーチ後、白をアンカンして、六万をツモり、一気に前原に肉薄する。

同一本場

 

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原点を割った前原だが、すぐに2,000・4,000を引き返し再び引き離す。この辺りが前原が本当に強いなぁと思う部分。
この局、珍しく前原の指先が少し震えていた。20年前原を見てきたが、初めてだったように思う。

さすがに、このアガリは前原をかなり楽にしたと思ったが、東3局2本場、勝又の今期最高のプレイが飛び出る。大事に行きたい前原の心境を見透かしたようなプレイ。
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親古川の第一打の西をポンして、勝又が仕掛ける。この鳴き事態はごく普通の鳴き。

そして驚くべきは次の切り出し。

 

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西ポンの後、カン八万をツモリ、マンズのホンイツへ向かった勝又。次巡、親古川の一万をポンして打一索とせず、打四万
チャンタとドラを絡めてのマンガンも見えるが、それよりもツモ次第で、打四万を利用する先の先を見据えた一打。これが後に効力を発揮する。

この辺りから、前原の連続した少考が入りだす。

 

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前原は、この勝又の仕掛けを受けた上家で、大事な浮き5,400点を守っていれば優勝である。
普段ならノータイムで打二筒となりそうな場面だが、普通に切れなくなるプレッシャーのかかる場面。

前原は勝又のトイトイも考えて、打五索とする。
そしてまた次巡、手が止まる。

 

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678が見える為、打六万か打二筒しかない場面。自分のアガりを考えれば・・・
だが前原には、自分がアガる気持ちはここにはない。
そして打七索
背景を知らず、この場面だけを見ると、守備型の弱気な人を見ているようだ。気持ちは痛いほどわかる。勝又が安い仕掛けでないのも明白だ。しかし、行けない場面で行っているから、前原流が恐れられているのもまた真理なのである。
指の震え、守備的な打牌、前原にかかるプレッシャーの正体がようやく掴めてきた。

前原はここで勝又に勝たれる事は、連盟の為にも、勝又の為にもならないと考えている。勝又がここ1年で成長したのは全員がよく知っている。
でも、勝又がこの程度の感じで連覇して成長が止まってしまうなら、長期的に見て、それは連盟の為にも、本人の為にもならない、だから自分が立ちはだかろうとしている。そんな気持ちが前原から自由を奪ってしまっている。
前原は最終日を迎えてこう考えていた。

前原:「最終日を迎えるにあたり、自分らしくあろうと臨みました。結果として負けようとも、軸がぶれないようにとも考えました。闘うべき相手は自分自身であると」

団体戦で8名が受けたプレッシャーと同じ、公の場で戦うことの恐ろしさ。これは経験したことのない人には解らない。

勝又の手牌はこう進んでいた。
一索北発と先に手出しして、途中引いた三筒を温存し、絶好の東ツモで最終手出しを打三筒とし、完全に手牌を訳の分からないものとして完成させた。

 

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渾身のテンパイ。前原にはなぜか六万が残ってしまっている。
そして前原が、六万を放銃。

 

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「しっかり放銃し、しっかりアガる」前原が常々言っている言葉である。
しかし、この放銃はとてもしっかり放銃した場面とは言えない。勿論、勝又を誉めるべきなのだが、前原戴冠へ黄色信号が灯ったシーンであった。

またしても前原の原点が割れた。

普通なら痛恨の放銃となり、回復まで時間がかかるはずだった。でもね、やはり前原は怪物なんですよ。本当にこんな人いるんだなぁと思いました。
なんと前原が次局に7,700を出アガリ。
古川がドラの西をポンし、ピンズの仕掛けをしている場面。

 

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また復活するのかという勝又と近藤。
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この人が居たから、三十代、四十代は強くなったとしみじみ思う。

同1本場 近藤が前原から2,000点をアガり、勝負は南入となる。

南1局、勝又が粘りに粘って連荘し、また前原が原点を割ったがついにガラクタリーチを慣行する。

 

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ここは、近藤が真っ向勝負!
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ついに近藤が勝負をかけた。

コメントは、
「すっげ」
「いったあ」
「つええ」
「すばらしい」
「かっこいいぞ!」
「こんな近藤いるのか」
「おもしれえええ」
など、最高潮の盛り上がりとなっていった。

しかし数巡後、近藤が以下の形で選びきれず放銃となり、前原は三度原点復帰してしまう。

 

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そして物語はフィナーレへと向かって行く。

南3局 1本場
近藤が親で先行リーチ、前原の浮きはわずか700点。ツモればまたしても勝又、近藤が大接近する場面。

 

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誰も向かえず、山との勝負になるかと思えた局面。

前原丁寧に回りながら、14巡目テンパイ。切らなくてはならない五万は危険牌。アンパイはほぼ足りている。保留してもいいが、ようやく前原が前原らしく振舞う。

 

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五万のリーチ。
注目すべきは、ここで持ってきたのが、近藤のアガリ牌の二万を重ねたところ。おそらく、ツモ四万五万七万でも打二万として、リーチしたであろう前原。
紙一重とはまさにこの事。力強く九筒をツモアガリ優勝に大きく近づいた。

 

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ラス前オーラスと、勝又、近藤も死力を尽くすが、前原が第33期鳳凰位となった。

最終スコア
前原+43.6p 近藤+16.8p 勝又+16.1p 古川▲98.5p 供託2.0p ペナルティ20.0

前原コメント
「対局中、この程度しか麻雀を打てない自分に嫌気さえ覚えておりました。結果としては、素直に喜んでおりますが、今後大自然にも似た麻雀と言う聳え立つものに、真正面から、取り組むつもりであります。私一人で掌中に出来たとは、露程も思ってはおりません。支えて下さる視聴者の方々、連盟を応援して下さっている方々のお陰だと痛感しております。今はただ、更なる高みを目指す事のみ考えております。」

前原らしいコメントであるが、僕個人としては、麻雀界でヒール役が出来るのは前原しかいないと今でも思っているので、今後検討してもらいたい。
ヒール役は本当の強者にしか務まらないのだから。

この4日間、いや1年間の激闘がようやく終わり、またすぐに新しい戦いが始まる。

敗れた近藤は、
「全16回戦を通して、自分で思い当たるミスが走馬灯のように駆け巡りました。初めて鳳凰位決定戦に出場してこんなに楽しい麻雀がある事を知りました。
パワーアップして来期もこの舞台に戻って来たい思いでいっぱいです。」
と素晴らしいコメントを残してくれた。

勝又は
「負けたことで多くの事を学ぶことが出来ました。もっと強くなって来期は勝ちたいと思っています。これまで以上の努力と研究を積み重ねます」
と悔しさをにじませながら前を向いた。

古川は、最終日大変だったと思う。サーフィンを状況的に封じられ、悔しさの残る決定戦だったのではなかったかと思う。

勝敗を分けたのは、何だったのだろうか?勝又、近藤にもチャンスはたくさんあったように思う。
唯一勝敗を分けた部分があるとするならば、それは前原が少しだけ「私」の部分を捨て、「公」の立場で戦(いくさ)に挑んだからではないか。
勝った前原も、敗れた近藤、勝又、古川も鳳凰位に相応しい人物ばかりである。

この激闘は、40期、50期と続き、鳳凰位という山頂がいつまでも連盟員の目標である事を切に願う。

そして時代やスタイルが移り変わっても、常に考え続けていて欲しい「鳳凰位らしい麻雀」の意味を。

長期間のご視聴とご愛読ありがとうございました。

日本プロ麻雀連盟  瀬戸熊直樹

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プロリーグ(鳳凰戦)決勝観戦記/第33期鳳凰位決定戦 最終日(13回戦~16回戦)観戦記 瀬戸熊 直樹

今から24年前、若き日の前原は初の決定戦に挑戦した。
対戦メンバーはこの時の優勝者、安藤満(故人)、沢崎誠、荒正義。凄いメンバーである。前原、沢崎の若武者が、荒、安藤という連盟のスター選手へ挑戦するという構図であった。この時の試合は見ていないが、前原の若さが目立って敗退したという事は聞いた事がある。
そして2年後の1995年、前原は初の鳳凰位となるのである。怪物伝説の始まりであった。
翌年防衛戦に失敗。
その後3年連続決勝進出するも敗退し、二度目の戴冠まで13年の月日を要している。
失冠から7度目の挑戦で奪還。そして、また8年の月日を経ての3度目の戴冠となった。
僕が前原の決定戦を最初に見たのは1997年の第14期決定戦が最初であった。
圧倒的優勝候補だったが、連盟リーグ戦を全て一発クリアで抜けてきた原田の若さと勢いに圧倒させられてしまう。
その後、前原の試合は全て見てきたが、リーグ戦や他のタイトル戦で他者を寄せ付けない強い前原が、どうしても鳳凰位決定戦だけは、歯車が合わない場面が多く見受けられた。
何が前原を縛り続けるのだろう。
それは前原の鳳凰位に対する特別な感情だったように思う。
しかし、2008年二度目の戴冠後、前原の決定戦へのアプローチが変わったように思える。
僕が対戦した前原は鬼神の如き強さだったが、肩の力を抜いて押し引きや、力加減も、バランスを計りながら戦うスタイルに変化してきたように思う。
その集中力や安定感から、今回の決定戦も内心前原かと思っていたが、三日目までポイント的には有利に進めているはずなのに、苦しそうに打つ前原。
かつて二度目の挑戦時に見せたような表情やしぐさと違う。
なぜ?
苦しんだ最終日を振り返り、最後の明暗を分けたのは何だったのかを追ってみたいと思います。
 
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最終日が始まった時のスコアは
近藤+22.4p 前原+8.3p 勝又+1.3p 古川▲54.0p 供託2.0 ペナルティ20.0
誰が優勝してもおかしくない。
しかし、13回戦、14回戦と終え、前原の連勝。
あと2回戦となった時のスコアが
前原+62.4p 近藤▲1.6p 勝又▲17.2p 古川▲65.6p 供託2.0 ペナルティ20.0
近藤、勝又としては、時間を巻き戻したくなるようなスコア。
前原の心中は?現場はさすがに前原で決まったかのような雰囲気になっていた。
しかしこの空気が何より怖いのが鳳凰位決定戦。そのことだけは、僕は誰よりも知っている。この空気は何度か味わったことがある。
当然、前原だって誰より知っているはずだった。
最終日を迎えた近藤の心境を聞いてみた。
近藤:「最終戦を残して自分が先頭にいるイメージはありません。優勝するためには、三日間終えて三者ほぼ並びというポイント状況を活かし、トップと20ポイント差以内にいたいと思っています」
近藤の予想を覆す前原の暴れっぷり。
15回戦前、椅子に座り、目を閉じてリラックスしている勝又は何を思っていたのだろうか。
前原とのポイント差は79.6p。数字に強い勝又ならこの数字がどれほどの重みを持つか解かっているだろう。
閉じる瞼の奥の気持ちは、諦めか、はたまた逆転への勝又PCチャージか。
そして前原。本人も自覚していたはずだ、次の15回戦を浮きで終えれば90%勝利だと。
数々の名シーンを生んできた鳳凰位決定戦もいよいよ残り2回戦となった。
15回戦 南2局 0本場
勝又、近藤が必死に浮き、前原を少しだけ沈めて迎えた場面、勝又にチャンスが訪れる。
 
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コメントも「もう決まりだねえ」の声が多くなっていた最中の勝又渾身のリーチ。
昨年9月、麻雀プロ団体日本一決定戦が行われ、連盟は日本一になった。
大将として出場した勝又の貢献度は素晴らしいものがあった。鳳凰位になった勝又は悩んでいた。
勝又:「瀬戸熊さん、どうしたら鳳凰位の重圧に潰されず、普通に打てますか?」
誰もが通る道である。連盟一番の打ち手の看板は重い。
「苦しめばいいよ、そのうち答えが見えるかるさ」
勝又は答えを見つけただろうか?
団体戦前のメンバー構成の話で、会長と選手の間で話し合いがもたれた。
会長:「この試合は負けられない、でも普段通りやってくれればいいよ。責任は俺が取る」
選手:「負けられないなら、荒、前原、沢崎を出しましょう」
会長:「それでは勝っても意味がないよ。これからは君達の時代だ。君達の力で未来を勝ち取って欲しい」
勝又をはじめ、あの戦いで連盟と8人の選手はものすごく成長したはずだ。
何故ならば、あれほどプレッシャーのかかる試合はないからだ。60代以上の連盟のレジェンド達が築き上げた伝統と麻雀は重い。
過去30年の鳳凰位決定戦の凄い戦いがそれを積み上げてきた。そんな怪物集団で揉まれてきたからこそ、その強さは次の世代へと繋がっていく。
進化したキーパーソンの勝又は、団体戦を経てディフェンディングとして迎えたこの戦いで試されている。立ちはだかる怪物前原を破れるか。
やはり大御所二人(前原、古川)の麻雀は見ていて楽しくワクワクさせてくれる。それは圧倒的な勝負強さと勝利への執念からくるのだと思う。
勝又も、その域に行くにはこれくらいツモって当たり前だ。
そして前原も呼応するようにテンパイを果たしていた。
 
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新旧の怪物対決。
もちろん前原は一歩も引かない。結果は、近藤の想いも乗ってか、勝又が高め七万をツモアガる。
前原に親カブリをさせるも半荘1回で40ポイントはキツイ。あとハネ満一つくらい欲しい。
そして、15回戦もオーラスへ。前原がラス目。近藤、勝又は高い手をツモって最終戦へ繋げたい場面。
またしても勝又にビッグチャンスが。
 
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どこから仕掛けても、満ガンクラスの手牌。面前なら倍満まで見える。
勝又PCの出した答えは?
数巡後 前原テンパイ。
 
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リーチをしてアガる事ができれば、三着にあがり、ツモなら近藤の原点も割れる。その代り勝又の一人浮きとなる。
そして、勝又の二筒ポンが入っている。
前原自身が後に一番後悔した場面。冷静に考えれば、このまま終わらせれば45ポイント前後、勝又、近藤との差をキープして終えられる。
Aルールで半荘1回40ポイント差がいかに大きいか、前原が知らないはずがない。
しかし、重圧は予想以上に大きくのしかかっていたのだ。
前原の決断はリーチ。前原を長年見てきた僕としては、普通はリーチしないけど、この人はリーチしてあっさりツモるんだろうなぁと、呑気に思っていた。
数巡後 勝又に恐ろしいテンパイが入る。
 
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ドラ発が山に2枚、ダブ南が1枚山に残っている。勝又がその力で新しい未来を切り開いているような仕上がりと局面。
そして前原が掴んだのは、
 
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1時間前の前原優勝のムードはどこへやら。
やはり、鳳凰位の称号はそんなに簡単には手に入らないようである。
最終戦を迎えたスコア。
前原+36.6p 勝又+14.0p 近藤+3.7p 古川▲76.3p 供託2.0 ペナルティ20.0
前原をリーチへと導いてしまったものとは何だったのであろうか。
そして、我慢した近藤と、三日目同様、執念の追い上げをみせた勝又。
最終戦は、決定戦史上、最も長い半荘となるのであった。
最終戦
東2局 親近藤
 
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近藤がリーチ後、白をアンカンして、六万をツモり、一気に前原に肉薄する。
同一本場
 
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原点を割った前原だが、すぐに2,000・4,000を引き返し再び引き離す。この辺りが前原が本当に強いなぁと思う部分。
この局、珍しく前原の指先が少し震えていた。20年前原を見てきたが、初めてだったように思う。
さすがに、このアガリは前原をかなり楽にしたと思ったが、東3局2本場、勝又の今期最高のプレイが飛び出る。大事に行きたい前原の心境を見透かしたようなプレイ。
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親古川の第一打の西をポンして、勝又が仕掛ける。この鳴き事態はごく普通の鳴き。
そして驚くべきは次の切り出し。
 
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西ポンの後、カン八万をツモリ、マンズのホンイツへ向かった勝又。次巡、親古川の一万をポンして打一索とせず、打四万
チャンタとドラを絡めてのマンガンも見えるが、それよりもツモ次第で、打四万を利用する先の先を見据えた一打。これが後に効力を発揮する。
この辺りから、前原の連続した少考が入りだす。
 
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前原は、この勝又の仕掛けを受けた上家で、大事な浮き5,400点を守っていれば優勝である。
普段ならノータイムで打二筒となりそうな場面だが、普通に切れなくなるプレッシャーのかかる場面。
前原は勝又のトイトイも考えて、打五索とする。
そしてまた次巡、手が止まる。
 
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678が見える為、打六万か打二筒しかない場面。自分のアガりを考えれば・・・
だが前原には、自分がアガる気持ちはここにはない。
そして打七索
背景を知らず、この場面だけを見ると、守備型の弱気な人を見ているようだ。気持ちは痛いほどわかる。勝又が安い仕掛けでないのも明白だ。しかし、行けない場面で行っているから、前原流が恐れられているのもまた真理なのである。
指の震え、守備的な打牌、前原にかかるプレッシャーの正体がようやく掴めてきた。
前原はここで勝又に勝たれる事は、連盟の為にも、勝又の為にもならないと考えている。勝又がここ1年で成長したのは全員がよく知っている。
でも、勝又がこの程度の感じで連覇して成長が止まってしまうなら、長期的に見て、それは連盟の為にも、本人の為にもならない、だから自分が立ちはだかろうとしている。そんな気持ちが前原から自由を奪ってしまっている。
前原は最終日を迎えてこう考えていた。
前原:「最終日を迎えるにあたり、自分らしくあろうと臨みました。結果として負けようとも、軸がぶれないようにとも考えました。闘うべき相手は自分自身であると」
団体戦で8名が受けたプレッシャーと同じ、公の場で戦うことの恐ろしさ。これは経験したことのない人には解らない。
勝又の手牌はこう進んでいた。
一索北発と先に手出しして、途中引いた三筒を温存し、絶好の東ツモで最終手出しを打三筒とし、完全に手牌を訳の分からないものとして完成させた。
 
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渾身のテンパイ。前原にはなぜか六万が残ってしまっている。
そして前原が、六万を放銃。
 
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「しっかり放銃し、しっかりアガる」前原が常々言っている言葉である。
しかし、この放銃はとてもしっかり放銃した場面とは言えない。勿論、勝又を誉めるべきなのだが、前原戴冠へ黄色信号が灯ったシーンであった。
またしても前原の原点が割れた。
普通なら痛恨の放銃となり、回復まで時間がかかるはずだった。でもね、やはり前原は怪物なんですよ。本当にこんな人いるんだなぁと思いました。
なんと前原が次局に7,700を出アガリ。
古川がドラの西をポンし、ピンズの仕掛けをしている場面。
 
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また復活するのかという勝又と近藤。
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この人が居たから、三十代、四十代は強くなったとしみじみ思う。
同1本場 近藤が前原から2,000点をアガり、勝負は南入となる。
南1局、勝又が粘りに粘って連荘し、また前原が原点を割ったがついにガラクタリーチを慣行する。
 
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ここは、近藤が真っ向勝負!
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ついに近藤が勝負をかけた。
コメントは、
「すっげ」
「いったあ」
「つええ」
「すばらしい」
「かっこいいぞ!」
「こんな近藤いるのか」
「おもしれえええ」
など、最高潮の盛り上がりとなっていった。
しかし数巡後、近藤が以下の形で選びきれず放銃となり、前原は三度原点復帰してしまう。
 
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そして物語はフィナーレへと向かって行く。
南3局 1本場
近藤が親で先行リーチ、前原の浮きはわずか700点。ツモればまたしても勝又、近藤が大接近する場面。
 
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誰も向かえず、山との勝負になるかと思えた局面。
前原丁寧に回りながら、14巡目テンパイ。切らなくてはならない五万は危険牌。アンパイはほぼ足りている。保留してもいいが、ようやく前原が前原らしく振舞う。
 
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五万のリーチ。
注目すべきは、ここで持ってきたのが、近藤のアガリ牌の二万を重ねたところ。おそらく、ツモ四万五万七万でも打二万として、リーチしたであろう前原。
紙一重とはまさにこの事。力強く九筒をツモアガリ優勝に大きく近づいた。
 
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ラス前オーラスと、勝又、近藤も死力を尽くすが、前原が第33期鳳凰位となった。
最終スコア
前原+43.6p 近藤+16.8p 勝又+16.1p 古川▲98.5p 供託2.0p ペナルティ20.0
前原コメント
「対局中、この程度しか麻雀を打てない自分に嫌気さえ覚えておりました。結果としては、素直に喜んでおりますが、今後大自然にも似た麻雀と言う聳え立つものに、真正面から、取り組むつもりであります。私一人で掌中に出来たとは、露程も思ってはおりません。支えて下さる視聴者の方々、連盟を応援して下さっている方々のお陰だと痛感しております。今はただ、更なる高みを目指す事のみ考えております。」
前原らしいコメントであるが、僕個人としては、麻雀界でヒール役が出来るのは前原しかいないと今でも思っているので、今後検討してもらいたい。
ヒール役は本当の強者にしか務まらないのだから。
この4日間、いや1年間の激闘がようやく終わり、またすぐに新しい戦いが始まる。
敗れた近藤は、
「全16回戦を通して、自分で思い当たるミスが走馬灯のように駆け巡りました。初めて鳳凰位決定戦に出場してこんなに楽しい麻雀がある事を知りました。
パワーアップして来期もこの舞台に戻って来たい思いでいっぱいです。」
と素晴らしいコメントを残してくれた。
勝又は
「負けたことで多くの事を学ぶことが出来ました。もっと強くなって来期は勝ちたいと思っています。これまで以上の努力と研究を積み重ねます」
と悔しさをにじませながら前を向いた。
古川は、最終日大変だったと思う。サーフィンを状況的に封じられ、悔しさの残る決定戦だったのではなかったかと思う。
勝敗を分けたのは、何だったのだろうか?勝又、近藤にもチャンスはたくさんあったように思う。
唯一勝敗を分けた部分があるとするならば、それは前原が少しだけ「私」の部分を捨て、「公」の立場で戦(いくさ)に挑んだからではないか。
勝った前原も、敗れた近藤、勝又、古川も鳳凰位に相応しい人物ばかりである。
この激闘は、40期、50期と続き、鳳凰位という山頂がいつまでも連盟員の目標である事を切に願う。
そして時代やスタイルが移り変わっても、常に考え続けていて欲しい「鳳凰位らしい麻雀」の意味を。
長期間のご視聴とご愛読ありがとうございました。
日本プロ麻雀連盟  瀬戸熊直樹

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第25期東北天翔位決定戦 成績表

順位 名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 5回戦 6回戦 合計
1 井上 美里 37.1 ▲ 6.8 ▲ 8.6 7.3 18.3 ▲ 1.9 45.4
2 泉 亮太 4.6 ▲ 14.8 30.0 ▲ 12.9 ▲ 21.8 31.2 16.3
3 早川 林香 ▲ 15.9 13.5 ▲ 15.3 12.9 ▲ 8.7 ▲ 8.9 ▲ 22.4
4 神藤 極 ▲ 25.8 8.1 ▲ 6.1 ▲ 8.3 12.2 ▲ 20.4 ▲ 40.3

東北プロリーグ 成績表/第25期東北天翔位決定戦 成績表

順位 名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 5回戦 6回戦 合計
1 井上 美里 37.1 ▲ 6.8 ▲ 8.6 7.3 18.3 ▲ 1.9 45.4
2 泉 亮太 4.6 ▲ 14.8 30.0 ▲ 12.9 ▲ 21.8 31.2 16.3
3 早川 林香 ▲ 15.9 13.5 ▲ 15.3 12.9 ▲ 8.7 ▲ 8.9 ▲ 22.4
4 神藤 極 ▲ 25.8 8.1 ▲ 6.1 ▲ 8.3 12.2 ▲ 20.4 ▲ 40.3

第25期東北プロリーグ 後期最終節成績表

Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 井上 美里 82.7 2.8 67.2 ▲ 8.6 8.7 152.8
2 早川 林香 17.2 19.2 ▲ 54.8 102.7 6.5 90.8
3 神藤 極 3.9 49.8 ▲ 34.8 31.9 38.4 89.2
4 藤本 修二 ▲ 38.1 48.7 38.2 ▲ 15.2 38.8 72.4
5 椎名 斗南 33.2 ▲ 22.5 ▲ 19.7 28.8 32.0 51.8
6 杜 麻沙也 ▲ 31.3 29.3 ▲ 54.4 54.7 36.6 34.9
7 大里 奈美 50.9 ▲ 35.6 30.2 ▲ 40.8 0.0 4.7
8 遠藤 昭太 3.2 25.5 ▲ 62.4 38.6 ▲ 9.3 ▲ 4.4
9 粕谷 勇吉 62.4 ▲ 80.6 61.4 ▲ 2.5 ▲ 53.6 ▲ 12.9
10 東 幸一郎 ▲ 11.3 28.6 ▲ 25.2 ▲ 58.5 50.4 ▲ 16.0
11 皆川 直毅 ▲ 11.2 ▲ 11.9 ▲ 4.2 ▲ 66.3 46.0 ▲ 47.6
12 泉 亮太 ▲ 53.4 ▲ 27.1 12.6 8.1 4.3 ▲ 55.5
13 武藤 武 11.8 ▲ 13.2 9.4 ▲ 8.2 ▲ 98.1 ▲ 98.3
14 栗林 明 ▲ 71.8 ▲ 13.0 28.5 ▲ 45.6 ▲ 7.7 ▲ 109.6
15 石井 良樹 ▲ 51.2 ▲ 0.1 ▲ 12.0 ▲ 39.1 ▲ 93.0 ▲ 195.4

Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 菊田 政俊 49.4 ▲ 2.5 28.8 80.9 48.1 204.7
2 山下 敬介 10.2 47.0 71.1 6.0 36.9 171.2
3 石森 隆雄 35.5 30.5 43.0 ▲ 6.9 ▲ 9.2 92.9
4 安ヶ平 浩希 ▲ 25.9 24.0 38.9 ▲ 51.5 93.0 78.5
5 新田 大輔 ▲ 59.0 33.5 67.1 82.1 ▲ 75.8 47.9
6 千田 諒 ▲ 40.0 18.0 ▲ 32.4 2.8 53.8 2.2
7 佐々木 啓文 ▲ 9.7 ▲ 40.8 5.7 ▲ 26.5 27.9 ▲ 43.4
8 野家 龍治 59.6 ▲ 59.1 ▲ 115.7 9.5 16.6 ▲ 89.1
9 及川 慶次 17.8 7.6 ▲ 20.5 ▲ 29.7 ▲ 82.0 ▲ 106.8
10 瀧田 亮 ▲ 68.0 ▲ 10.5 ▲ 2.7 27.1 ▲ 61.3 ▲ 115.4
11 佐藤 晃大 18.1 ▲ 36.7 6.3 ▲ 36.6 ▲ 67.8 ▲ 116.7
12 吉田 勝弥 12.0 ▲ 11.0 ▲ 89.6 ▲ 57.2 15.8 ▲ 130.0

東北プロリーグ 成績表/第25期東北プロリーグ 後期最終節成績表

Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 井上 美里 82.7 2.8 67.2 ▲ 8.6 8.7 152.8
2 早川 林香 17.2 19.2 ▲ 54.8 102.7 6.5 90.8
3 神藤 極 3.9 49.8 ▲ 34.8 31.9 38.4 89.2
4 藤本 修二 ▲ 38.1 48.7 38.2 ▲ 15.2 38.8 72.4
5 椎名 斗南 33.2 ▲ 22.5 ▲ 19.7 28.8 32.0 51.8
6 杜 麻沙也 ▲ 31.3 29.3 ▲ 54.4 54.7 36.6 34.9
7 大里 奈美 50.9 ▲ 35.6 30.2 ▲ 40.8 0.0 4.7
8 遠藤 昭太 3.2 25.5 ▲ 62.4 38.6 ▲ 9.3 ▲ 4.4
9 粕谷 勇吉 62.4 ▲ 80.6 61.4 ▲ 2.5 ▲ 53.6 ▲ 12.9
10 東 幸一郎 ▲ 11.3 28.6 ▲ 25.2 ▲ 58.5 50.4 ▲ 16.0
11 皆川 直毅 ▲ 11.2 ▲ 11.9 ▲ 4.2 ▲ 66.3 46.0 ▲ 47.6
12 泉 亮太 ▲ 53.4 ▲ 27.1 12.6 8.1 4.3 ▲ 55.5
13 武藤 武 11.8 ▲ 13.2 9.4 ▲ 8.2 ▲ 98.1 ▲ 98.3
14 栗林 明 ▲ 71.8 ▲ 13.0 28.5 ▲ 45.6 ▲ 7.7 ▲ 109.6
15 石井 良樹 ▲ 51.2 ▲ 0.1 ▲ 12.0 ▲ 39.1 ▲ 93.0 ▲ 195.4

Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 菊田 政俊 49.4 ▲ 2.5 28.8 80.9 48.1 204.7
2 山下 敬介 10.2 47.0 71.1 6.0 36.9 171.2
3 石森 隆雄 35.5 30.5 43.0 ▲ 6.9 ▲ 9.2 92.9
4 安ヶ平 浩希 ▲ 25.9 24.0 38.9 ▲ 51.5 93.0 78.5
5 新田 大輔 ▲ 59.0 33.5 67.1 82.1 ▲ 75.8 47.9
6 千田 諒 ▲ 40.0 18.0 ▲ 32.4 2.8 53.8 2.2
7 佐々木 啓文 ▲ 9.7 ▲ 40.8 5.7 ▲ 26.5 27.9 ▲ 43.4
8 野家 龍治 59.6 ▲ 59.1 ▲ 115.7 9.5 16.6 ▲ 89.1
9 及川 慶次 17.8 7.6 ▲ 20.5 ▲ 29.7 ▲ 82.0 ▲ 106.8
10 瀧田 亮 ▲ 68.0 ▲ 10.5 ▲ 2.7 27.1 ▲ 61.3 ▲ 115.4
11 佐藤 晃大 18.1 ▲ 36.7 6.3 ▲ 36.6 ▲ 67.8 ▲ 116.7
12 吉田 勝弥 12.0 ▲ 11.0 ▲ 89.6 ▲ 57.2 15.8 ▲ 130.0

第4期関西覇皇トーナメント 決勝成績表

順位 名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 合計
優勝 秋山 淑子 26.2 8.6 ▲ 7.9 34.3 61.2
2 仁科 健一郎 13.2 22.6 ▲ 14.3 ▲ 8.0 13.5
3 藤川 議次 ▲ 23.5 1.7 5.2 ▲ 5.3 ▲ 21.9
4 稲岡 ミカ ▲ 15.9 ▲ 32.9 17.0 ▲ 21.0 ▲ 52.8

関西プロリーグ 成績表/第4期関西覇皇トーナメント 決勝成績表

順位 名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 合計
優勝 秋山 淑子 26.2 8.6 ▲ 7.9 34.3 61.2
2 仁科 健一郎 13.2 22.6 ▲ 14.3 ▲ 8.0 13.5
3 藤川 議次 ▲ 23.5 1.7 5.2 ▲ 5.3 ▲ 21.9
4 稲岡 ミカ ▲ 15.9 ▲ 32.9 17.0 ▲ 21.0 ▲ 52.8

中級/第121回:中級講座『入りかた』 仲田 加南

麻雀ファンの皆様こんにちは!
(第4期・11期)女流桜花の仲田加南です。
久しぶりのタイトル獲得で、絶好調の私ではありますが、昔から人に何かを教えたりするのは苦手でして、そして、そもそも私自身が未熟な部分も多いので、この依頼を引き受けるかどうか非常に迷いました。
しかしせっかくいただいたチャンスなので、一生懸命言葉にしてお伝えしてみようと思います。
拙い文章になると思いますが、これから数ヶ月間お付き合いお願い致します。
私がとにかく一番大事に思うこと。
それが「入りかた」です。
勝てた日はこれが良かったし、負けた日はこれが悪かったと、いつも思っています。
たくさんある反省点の中で、一番のチェック項目ですね。
そんな大事なことなのに、何故いつもちゃんとやらないの・・・?
それはこれをしっかり意識するようになってから(今まで決めがゆるかった)まだ日が浅いからなのと、分かっていても誘惑に負けることがあるからです。
誘惑に負けた例を挙げると、女流桜花決勝3日目。
 
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起家でチーテンの2,000オールをアガるんですが、自分で「チー」と言った瞬間に、『あ、今日は負けるかもな』と正直思いました。
そのくらい悪い入りかただったと思います。
※タンヤオドラドラの1シャンテンで、いくら薄い二筒五筒とはいえ、いくらライバルの魚谷プロの仕掛けがあるからとはいえ、いくら総合トップ目の最終日とはいえ、まだ拾ってはいけない2,000オールだったと後悔しています。
もちろん、このせいだけとは言えませんが、これが沈みの3着スタートとなり、苦しい1日となりました。
逆に良かった1日目と2日目の入りかたは、
≪1日目≫リーチを受けて、受け気味に回り、テンパイ。
 
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そして次局またリーチを受けて、同時にテンパイで追いかけリーチ→1,000オールツモ。
 
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≪2日目≫南家の松岡さんの1人テンパイで流局。(メンゼン、受け気味)
 
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次局は全員ノーテンで流局。(メンゼン、受け気味)
 
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そして東3局、発をポンした宮内プロから出たドラの七索をポンしてテンパイ→7,700出アガリ。
 
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3日間全て私のアガリからスタートしているのは結果論で、ツイてるだけだと思いますが、1日目と2日目は慎重に受けから入って、行ける時が来たら行く、という自然な入りをしているんです。
最初からバタついてないんです。
人によっては、3日目のチーテン2,000オールも自然でしょ?と思うかもしれないし、実際に同じことをするプロも多いかもしれません。
でも東1局親番のこの手を、
七万七万八万三索四索八索八索八索三筒四筒四筒五筒六筒  ドラ七万
自ら2,000オールにしてしまうのは違うと思うんです。
麻雀においての基本は、見える最大限の打点を目指すこと。
しかしそこに点棒状況があったり、場況があったり、他者の攻撃があったりで、それに伴い、徐々に妥協したり折り合いを付けながら、最善の選択を続けるものだと思います。
ヨーイドンのフラットな状況においては、よほどのことがない限り、基本に忠実に、大事に手を進めていくことが大前提だと、私は思います。
例えば、たくさん勝ちたい、勝たなければいけない条件戦の試合。
少しでも多く加点したいからといって、普段しないリーチを最初からする行為、ローハンド(見合っていない)なのに最初から強気で押す行為、それは違うと思うんです。
勝ちたい日こそ、落ち着いた丁寧な入りかたをして、徐々に攻撃を強めていくことをおすすめします。
ホップ、ステップ、ジャンプ。
いきなりは飛べません。
1半荘は10局くらいあるものです。最初の何局かは、助走に使う気持ちでゆったりとやった方が上手くいくケースが多いのです。
次回は『入りかた②~入れなかったとき』を予定しています。

天空麻雀18 男性大会決勝レポート 井出 康平

天空麻雀も今回で18回目を迎えた。
プロ同士の対局で赤を導入しているのも珍しく、とにかく高打点が飛び交う。
そんな派手さも天空麻雀の魅力だろう。

今大会、初めてこの場に立たせて頂いたのだが、小島武夫プロ、森山会長、荒正義プロ。こんな凄いメンバーと打てる機会などそうはないだろう。
さらに、瀬戸熊直樹プロ、勝又健志プロ、佐々木寿人プロ、そして同じく初出場の白鳥翔プロ。燃えないわけがない。何とか自分らしく結果を出したい。そんな想いを抱いて臨んだ予選。

 

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対戦メンバーはこちら。
 

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小島武夫プロ
勝又健志プロ
佐々木寿人プロ

ジリジリした展開の中、何とか予選を通過し準決勝にコマを進めることができた。
続く準決勝のメンバーはこちら。

 

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小島武夫プロ
荒正義プロ
白鳥翔プロ

東2局に白鳥プロとのリーチ合戦に破れ、そのまま白鳥プロのペースに。
悔しいが、僕の初出場はここで敗退となった。
そして、第18回天空麻雀の決勝メンバーはこちら。
 

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小島武夫プロ
森山茂和プロ
佐々木寿人プロ
白鳥翔プロ

なんと、今回初出場の白鳥プロを除いた3名は過去の優勝経験者。それも3人合わせると開催の半分以上の優勝回数となっている。
実力、相性、共に優れたこの3者に白鳥プロはどう挑むのか。

開局、西家の白鳥プロが2枚目の西を鳴きこの形。

二万三万四万赤五万六万四索五索八索九索九索  ポン西西西  ドラ八索

ここに小島プロから暗カンが入り新ドラが四万に。その同巡、白鳥プロが四万を引き一気にチャンス手に。
しかし、白鳥プロに意地悪なツモがくる。

二万三万四万四万赤五万六万四索五索九索九索  ポン西西西  ツモ赤五索

三索が3枚と六索が2枚場に切れているためシャンポンに待ち変えする。
白鳥プロらしい冷静な選択だと思っていたら、親の小島プロから強烈なリーチがかかる。

四万五万六万七万八万九万東東北北  暗カン牌の背南南牌の背  リーチ

捨て牌も派手で、マンズのホンイツ濃厚だが、開局から勝負を決めにいった気合のリーチ。
ここで白鳥プロは4枚目の三索を引きアガリ逃しとなる。更にマンズの無筋を掴み撤退。
ここは小島プロの1人テンパイとなる。

東1局1本場も手がぶつかる。
まずは白鳥プロが戦略の入った先制リーチ。

二万三万四万三索四索四索五索五索六索二筒四筒八筒八筒  リーチ  ドラ中

そこに森山プロもドラを重ねて勝負。

二万二万四索四索五索五索五筒赤五筒六筒北北中中

森山プロはさすがにヤミテン。更に佐々木プロが被せてくる。

七索七索七索三筒三筒四筒五筒六筒六筒七筒八筒白白  リーチ

このリーチに、ヤミテンに構えていた森山プロが白を一発キャッチ!
現状満貫テンパイの森山プロ。いくのか引くのか!

序盤から全員が手をぶつけ合う激しい展開に!
果たしてこのあとどうなるのか!?熱き戦いを是非本編でお楽しみください!

特集企画/天空麻雀18 男性大会決勝レポート 井出 康平

天空麻雀も今回で18回目を迎えた。
プロ同士の対局で赤を導入しているのも珍しく、とにかく高打点が飛び交う。
そんな派手さも天空麻雀の魅力だろう。
今大会、初めてこの場に立たせて頂いたのだが、小島武夫プロ、森山会長、荒正義プロ。こんな凄いメンバーと打てる機会などそうはないだろう。
さらに、瀬戸熊直樹プロ、勝又健志プロ、佐々木寿人プロ、そして同じく初出場の白鳥翔プロ。燃えないわけがない。何とか自分らしく結果を出したい。そんな想いを抱いて臨んだ予選。
 
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対戦メンバーはこちら。
 
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小島武夫プロ
勝又健志プロ
佐々木寿人プロ
ジリジリした展開の中、何とか予選を通過し準決勝にコマを進めることができた。
続く準決勝のメンバーはこちら。
 
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小島武夫プロ
荒正義プロ
白鳥翔プロ
東2局に白鳥プロとのリーチ合戦に破れ、そのまま白鳥プロのペースに。
悔しいが、僕の初出場はここで敗退となった。
そして、第18回天空麻雀の決勝メンバーはこちら。
 
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小島武夫プロ
森山茂和プロ
佐々木寿人プロ
白鳥翔プロ
なんと、今回初出場の白鳥プロを除いた3名は過去の優勝経験者。それも3人合わせると開催の半分以上の優勝回数となっている。
実力、相性、共に優れたこの3者に白鳥プロはどう挑むのか。
開局、西家の白鳥プロが2枚目の西を鳴きこの形。
二万三万四万赤五万六万四索五索八索九索九索  ポン西西西  ドラ八索
ここに小島プロから暗カンが入り新ドラが四万に。その同巡、白鳥プロが四万を引き一気にチャンス手に。
しかし、白鳥プロに意地悪なツモがくる。
二万三万四万四万赤五万六万四索五索九索九索  ポン西西西  ツモ赤五索
三索が3枚と六索が2枚場に切れているためシャンポンに待ち変えする。
白鳥プロらしい冷静な選択だと思っていたら、親の小島プロから強烈なリーチがかかる。
四万五万六万七万八万九万東東北北  暗カン牌の背南南牌の背  リーチ
捨て牌も派手で、マンズのホンイツ濃厚だが、開局から勝負を決めにいった気合のリーチ。
ここで白鳥プロは4枚目の三索を引きアガリ逃しとなる。更にマンズの無筋を掴み撤退。
ここは小島プロの1人テンパイとなる。
東1局1本場も手がぶつかる。
まずは白鳥プロが戦略の入った先制リーチ。
二万三万四万三索四索四索五索五索六索二筒四筒八筒八筒  リーチ  ドラ中
そこに森山プロもドラを重ねて勝負。
二万二万四索四索五索五索五筒赤五筒六筒北北中中
森山プロはさすがにヤミテン。更に佐々木プロが被せてくる。
七索七索七索三筒三筒四筒五筒六筒六筒七筒八筒白白  リーチ
このリーチに、ヤミテンに構えていた森山プロが白を一発キャッチ!
現状満貫テンパイの森山プロ。いくのか引くのか!
序盤から全員が手をぶつけ合う激しい展開に!
果たしてこのあとどうなるのか!?熱き戦いを是非本編でお楽しみください!

コラム『グランプリレポート』

鳳凰位決定戦翌日、新設されたJPML WRCリーグ決勝戦が行われ今年度の公式戦全日程を終えました。

そして残すは年度末のグランプリMAXのみとなりました。
今年1年間誰が一番活躍したのかこのグランプリMAXを見れば分かります。
それでは早速、メンバーをご覧いただきましょう。

 

一次トーナメント2月18日(土)

A卓
森山茂和(九段シード)
前田直哉(ランキング第10位14,700P)
HIRO柴田(ランキング第11位14,700P)
山井弘(ランキング第20位12820)

B卓
荒正義(九段シード)
櫻井秀樹(ランキング第9位16,100P)
優木美智(ランキング第12位14,605P)
望月正継(ランキング第19位13,000P)

C卓
古川孝次(九段シード)
和久津晶(ランキング第13位14,250P)
紺野真太郎(ランキング第18位13,250P)
?????(地方チャンピオン)

D卓
沢崎誠(九段シード)
庄田祐生(チャンピオンズリーグ)
仁平宣明(ランキング第14位14,200P)
佐々木寿人(ランキング第17位13,390P)

E卓
瀬戸熊直樹(九段シード)
藤井宋勝(新人王)
魚谷侑未(ランキング第15位13,800P)
内川幸太郎(ランキング第16位13,650P)

各卓に九段シードがどっしりと構え、新人王、チャンピオンズリーグがこの一次予選から登場します。
グランプリ常連組の中、今年大活躍した1人がいますね。
優木美智は春のマスターズファイナリスト、王位戦でも準決勝まで進みプロアマ混合戦で共に素晴らしい成績を収め12位での進出となりました。
そしてもう1名地方チャンピオン枠です。各地方、本部支部のチャンピオンと、ランキング21位の石渡正志を加えた8名によるワンデーマッチ(2月17日金曜13:00連盟チャンネルにて生放送)優勝者がC卓へと進みます。グランプリオープニングマッチといっても過言ではないでしょう。

A卓西野拓也(北海道プロリーグ優勝) VS花岡章生(関西プロリーグ優勝) VS寺戸孝志(中部プロリーグ優勝) VS井上美里(東北プロリーグ優勝)

B卓塚本将之(九州プロリーグ優勝)VS山本拓哉(静岡プロリーグ優勝) VS吉田幸雄(北関東プロリーグ優勝) VS石渡正志(東京本部ランキング次点)

そして翌日二次トーナメント2月19日(日)

A卓
小島武夫(名誉シード)
山口大和(ランキング第8位16,450P)日本オープン

B卓
仲田加南(女流桜花シード)
羽山真生(ランキング第7位17,130P)

C卓
宮内こずえ(プロクイーンシード)
柴田吉和(ランキング第6位17,340P)

D卓
ダンプ大橋(ランキング第2位19,700P)
吉田直(ランキング第5位17,900P)

E卓
伊藤優孝(ランキング第3位19,600P)
近藤久春(ランキング第4位19,400P)

この二次トーナメントでは各タイトル決勝進出者が入ってきています。
グランプリ初出場は日本オープンを取った山口大和です。

各卓2位までが1つ上のステージに進みます。そしていよいよベスト16です。

A卓
灘麻太郎(前年度優勝シード)

B卓
前原雄大(現・鳳凰位)

C卓
藤崎智(現・十段位)
勝又健志(ランキング第1位23,600P)

D卓
白鳥翔(現・マスターズ)
樋口徹(現・王位)

現G1タイトルホルダーに加え、ポイントランキング1位の勝又がここからのシードです。
今年は一体誰が最後に笑うのでしょうか!!!

参考までにポイントランキング上位者です。

藤崎智33,800十段
前原雄大27,000鳳凰位
白鳥翔25,200マスターズ
勝又健志23,600
樋口徹20,970王位
ダンプ19,700
伊藤優孝19,600
近藤久春19,400
吉田直17,900
宮内こずえ17,450プロクイーン
柴田吉和17,340
羽山真生17,130JPMLWRC
仲田加南16,910女流桜花
山口大和16,450日本オープン
沢崎誠16,200
櫻井秀樹16,100
古川孝次16,000
瀬戸熊直樹15,400
前田直哉14,700
HIRO柴田14,700
優木美智14,605
和久津晶14,250
仁平宣明14,200
魚谷侑未13,800
内川幸太郎13,650
佐々木寿人13,390
紺野真太郎13,250
望月雅継13,000
荒正義13,000
山井弘12,820(ここまでがGPボーダー)
石渡正志12,700(次点の為地方チャンピオン大会へ)
猿川真寿12,700
上田直樹12,606
小川尚哉12,580
吉田幸雄12,550
中村慎吾12,430
宮内崇成12,258
西川淳12,200
古橋崇志12,150
藤原隆弘12,000
山田浩之11,850
安村浩司11,840
二階堂亜樹11,560

(編集部)

プロ雀士コラム/コラム『グランプリレポート』

鳳凰位決定戦翌日、新設されたJPML WRCリーグ決勝戦が行われ今年度の公式戦全日程を終えました。
そして残すは年度末のグランプリMAXのみとなりました。
今年1年間誰が一番活躍したのかこのグランプリMAXを見れば分かります。
それでは早速、メンバーをご覧いただきましょう。
 
一次トーナメント2月18日(土)
A卓
森山茂和(九段シード)
前田直哉(ランキング第10位14,700P)
HIRO柴田(ランキング第11位14,700P)
山井弘(ランキング第20位12820)
B卓
荒正義(九段シード)
櫻井秀樹(ランキング第9位16,100P)
優木美智(ランキング第12位14,605P)
望月正継(ランキング第19位13,000P)
C卓
古川孝次(九段シード)
和久津晶(ランキング第13位14,250P)
紺野真太郎(ランキング第18位13,250P)
?????(地方チャンピオン)
D卓
沢崎誠(九段シード)
庄田祐生(チャンピオンズリーグ)
仁平宣明(ランキング第14位14,200P)
佐々木寿人(ランキング第17位13,390P)
E卓
瀬戸熊直樹(九段シード)
藤井宋勝(新人王)
魚谷侑未(ランキング第15位13,800P)
内川幸太郎(ランキング第16位13,650P)
各卓に九段シードがどっしりと構え、新人王、チャンピオンズリーグがこの一次予選から登場します。
グランプリ常連組の中、今年大活躍した1人がいますね。
優木美智は春のマスターズファイナリスト、王位戦でも準決勝まで進みプロアマ混合戦で共に素晴らしい成績を収め12位での進出となりました。
そしてもう1名地方チャンピオン枠です。各地方、本部支部のチャンピオンと、ランキング21位の石渡正志を加えた8名によるワンデーマッチ(2月17日金曜13:00連盟チャンネルにて生放送)優勝者がC卓へと進みます。グランプリオープニングマッチといっても過言ではないでしょう。
A卓西野拓也(北海道プロリーグ優勝) VS花岡章生(関西プロリーグ優勝) VS寺戸孝志(中部プロリーグ優勝) VS井上美里(東北プロリーグ優勝)
B卓塚本将之(九州プロリーグ優勝)VS山本拓哉(静岡プロリーグ優勝) VS吉田幸雄(北関東プロリーグ優勝) VS石渡正志(東京本部ランキング次点)
そして翌日二次トーナメント2月19日(日)
A卓
小島武夫(名誉シード)
山口大和(ランキング第8位16,450P)日本オープン
B卓
仲田加南(女流桜花シード)
羽山真生(ランキング第7位17,130P)
C卓
宮内こずえ(プロクイーンシード)
柴田吉和(ランキング第6位17,340P)
D卓
ダンプ大橋(ランキング第2位19,700P)
吉田直(ランキング第5位17,900P)
E卓
伊藤優孝(ランキング第3位19,600P)
近藤久春(ランキング第4位19,400P)
この二次トーナメントでは各タイトル決勝進出者が入ってきています。
グランプリ初出場は日本オープンを取った山口大和です。
各卓2位までが1つ上のステージに進みます。そしていよいよベスト16です。
A卓
灘麻太郎(前年度優勝シード)
B卓
前原雄大(現・鳳凰位)
C卓
藤崎智(現・十段位)
勝又健志(ランキング第1位23,600P)
D卓
白鳥翔(現・マスターズ)
樋口徹(現・王位)
現G1タイトルホルダーに加え、ポイントランキング1位の勝又がここからのシードです。
今年は一体誰が最後に笑うのでしょうか!!!
参考までにポイントランキング上位者です。
藤崎智33,800十段
前原雄大27,000鳳凰位
白鳥翔25,200マスターズ
勝又健志23,600
樋口徹20,970王位
ダンプ19,700
伊藤優孝19,600
近藤久春19,400
吉田直17,900
宮内こずえ17,450プロクイーン
柴田吉和17,340
羽山真生17,130JPMLWRC
仲田加南16,910女流桜花
山口大和16,450日本オープン
沢崎誠16,200
櫻井秀樹16,100
古川孝次16,000
瀬戸熊直樹15,400
前田直哉14,700
HIRO柴田14,700
優木美智14,605
和久津晶14,250
仁平宣明14,200
魚谷侑未13,800
内川幸太郎13,650
佐々木寿人13,390
紺野真太郎13,250
望月雅継13,000
荒正義13,000
山井弘12,820(ここまでがGPボーダー)
石渡正志12,700(次点の為地方チャンピオン大会へ)
猿川真寿12,700
上田直樹12,606
小川尚哉12,580
吉田幸雄12,550
中村慎吾12,430
宮内崇成12,258
西川淳12,200
古橋崇志12,150
藤原隆弘12,000
山田浩之11,850
安村浩司11,840
二階堂亜樹11,560
(編集部)

Mr.Xの連盟Weekly!

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【第33期鳳凰位は前原雄大!】

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最終戦前に追いつめられる前原

各選手、それぞれ見せ場はあったが、難しい勝負所を制した前原が第33期鳳凰位を獲得した!

 

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表彰式

 

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佐々木寿人もチームガラクタ(会員2名)総帥の勝利を喜んでいたようだ。
嬉し過ぎて、飲み過ぎて、この後スマホを紛失してしまう。

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勝利してもなお反省の総帥。
最終日の観戦記(執筆:瀬戸熊直樹)も楽しみだ。
次回は誰が挑戦権を得るのだろうか?

 

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トロフィーを置いた位置が、カメラにモロ被りのお茶目な総帥と、成り行き任せの司会者。

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そのままインタビューを続けようとする、お茶目な総帥と、ネクタイが曲がった司会者。

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【Battle of generation】

昨日行われたBattle of generation B卓。
HIRO柴田vs望月雅継vs山田浩之vs山井弘

ルール:WRC世界選手権ルール
システム:半荘3回戦を行いトータル1位が代表決定戦へ進出

 

A卓からは西川淳が勝ち上がっている。
40代決定戦で待つ藤崎への挑戦権を得たのは山田浩之!

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連盟チャンネルはこちら

麻雀Battle of generationとは?
”最強の世代を決める闘い”
それが麻雀Battle of generation!!
40代予選はABCの3卓に分かれ、1位を取った者のみが藤崎智十段位の待ち受ける代表決定戦に進出となる!!
今もっとも強い世代とは!?

【第1期JPML WRCリーグ】

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(優勝:羽山 真生 後列左から菊原 真人、勝又 健志、中村 慎吾)

 

記念すべき第1期の優勝は羽山真生となった!
羽山は第22.23期の王位を獲得したのがプロ入りする10年近く前と、競技麻雀歴は長い。
私が最初に会ったのも王位戦の会場だったかな!?

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羽山真生、読みは(はやま まこと)
同じ書きで黒木真生がいるがこちらは(まさお)である。

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【皇帝位】

九州リーグの決定戦。「皇帝位決定戦」を制したのは塚本将之だ!

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【地方リーグチャンピオンシップ】

浜上文吾、安東裕允、 中尾多門を抑えて九州リーグ優勝を決めた塚本は、 2月17日に開催される、 地方リーグchampionshipに出場が決定。
これですべての選手が出揃ったことになる。

2月17日(金)13時配信開始
A卓
西野拓也(北海道プロリーグ優勝)
花岡章生(関西プロリーグ優勝)
寺戸孝志(中部プロリーグ優勝)
井上美里(東北プロリーグ優勝)

B卓
塚本将之(九州プロリーグ優勝)
山本拓哉(静岡プロリーグ優勝)
吉田幸雄(北関東プロリーグ優勝)
石渡正志(東京本部ランキング次点)

実況:日吉辰哉
解説:瀬戸熊直樹
ルール:日本プロ麻雀連盟Aルール
システム:各卓2回戦を行い上位2名が決勝戦進出、 決勝は1回戦で優勝者を決める
優勝者には麻雀グランプリMAX1次予選への出場権が与えられる

北は北海道、南は九州。 毎月東京に通う地方リーグ所属の選手たちの労力は計り知れない。
短い対局ではあるが、後悔のない麻雀を打ってほしい。

 

 

【第7期麻雀グランプリMAX 組み合わせ決定!】

一次予選 2月18日(土) じゃん亭
A卓:森山茂和(九段シード) vs 前田直哉(P10位) vs HIRO柴田(P11位) vs 山井弘(P20位)
B卓:荒正義(九段シード) vs 櫻井秀樹(P9位) vs 優木美智(P12位) vs 望月雅継(P19位)
C卓:古川孝次(九段シード) vs 和久津晶(P13位) vs 紺野真太郎(P18位) vs 地方リーグチャンピオンシップ優勝者
D卓:沢崎誠(九段シード) vs 藤井崇勝(新人王) vs 仁平宣明(P14位) vs 佐々木寿人(P17位)
E卓:瀬戸熊直樹(九段シード) vs 庄田祐生(チャンピオンズリーグ) vs 魚谷侑未(P15位) vs 内川幸太郎(P16位)

二次予選 2月19日(日) じゃん亭
A卓:小島武夫(特別シード) vs 山口大和(P8位) vs ??? vs ???
B卓:仲田加南(女流桜花) vs 羽山真生(P7位) vs ??? vs ???
C卓:宮内こずえ(プロクイーン) vs 柴田吉和(P6位) vs ??? vs ???
D卓:ダンプ大橋(P2位) vs 吉田直(P5位) vs ??? vs ???
E卓:伊藤優孝(P3位) vs 近藤久春(P4位) vs ??? vs ???

ベスト16 2月27日(月)~ 夏目坂スタジオ
A卓:灘麻太郎(前年度優勝) vs ??? vs ??? vs ???
B卓:前原雄大(鳳凰位) vs ??? vs ??? vs ???
C卓:藤崎智(十段位) vs 勝又健志(P1位) vs ??? vs ???
D卓:白鳥翔(マスターズ) vs 樋口徹(王位) vs ??? vs ???

 

 

【初実況から決勝まで】

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良いところまで勝ち上がったが、惜しくも敗退してしまった。
そんな若手には「いい経験になった」とか「負けも財産」 と声がかかる。
実況の仕事だって同じように、勝ったり負けたり。
元々声の仕事をしているという理由で、 いきなり本番にぶつけられた彼女もまた、 良い経験になったことだろう。
 
 
 
 
 

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