第34期鳳凰位決定戦 二日目観戦記 荒 正義

鳳凰決定戦は、週に1回半荘4回戦の戦いを4週にわたって行う。都合半荘16回戦だ。異常気象で外は風が冷たい。
初めに選手は挨拶を交わすが、対局が始まると一切の会話は禁止される。解説者と立会人、実況の古橋も選手と話はできない。話が麻雀になると情報となって、選手に損得ができるからだ。皆、寡黙である。その静けさが緊張感を呼ぶ。
 
100

 

5回戦の起親は前原で、順に柴田・内川・瀬戸熊。

1日目の結果は次の通りだ。

柴田+22.2P 前原+11.6P 瀬戸熊▲10.4P 内川▲23.4P

得点にさほどの動きはなかったが、優勝の平均ボーダーが+70Pである。とするならば、柴田は早めに+50Pにしたいところ。内川と瀬戸熊は焦らずにまずマイナスを消すことから始める。
不気味なのは前原だ。1日目は不調だった。にもかかわらず、浮いてトップ走者の柴田の背にぴったり着いている。今日はどういう打ち方で来るのか、それはゴジラにしか分らない。

第5戦
東1局。ドラ三筒

まず先手を取ったのは瀬戸熊だった。5巡目のリーチだ。

一万 上向き西白発東

この河では、マチが何か見当もつかない。ただ言えることは、マチが両面でないなら打点が高いと想像できる。なぜなら、瀬戸熊にガラリーは似合わないからである。ガラリーとはガラクタリーチのことで、受けが悪く打点のないリーチのことだ。やっぱり、瀬戸熊の手の内はこうだった。

五万六万七万八万八万八万二索四索三筒三筒七筒八筒九筒

ドラの三筒を雀頭にしている。打点は十分で、後は結果である。これに初牌の白をポンしていた内川が、真っ向勝負に出た。安全パイに南があったが、無筋を通す。

 

100

三万三万三万三筒五筒南南  チー九筒 左向き七筒 上向き八筒 上向き  ポン白白白

この時点で四筒は残り2枚。三索も残り2枚だったが、勝ったのは内川で瀬戸熊の2,000点の放銃。この1局から、今日の内川は1日目と同じく前に出て戦う気十分と予想できる。瀬戸熊は無念。

東2局。ドラ七索

今度は瀬戸熊の仕掛け。面前がダメならこっちはどうだ、である。

(瀬戸熊の河)
南八筒 下向き七万 上向き二筒 上向き九筒 上向き発
西

牌の背牌の背牌の背牌の背牌の背牌の背牌の背  ポン白白白  ポン東東東

瀬戸熊は(これでも来るか!)仕掛けだ。
すると前原がこれに答えた。
(じゃあ行くよ!)とリーチだ。卓上では言葉こそないが、こうした牌の会話がされているのだ。

(前原の河)
西九索 上向き北九万 上向き六筒 上向き六索 左向き

瀬戸熊の手の内はこうだ。

二索二索八索九索一筒一筒一筒  ポン白白白  ポン東東東

七索がドラだから5,200はある。一方、前原の手はこうである。

一万二万三万五万六万七万一索三索四索五索六索七索七索

入り目が七索である。今度は瀬戸熊がオール勝負だ。しかし、肝心の七索は空テンで前原の二索は1枚残りだ。ただ瀬戸熊も、二索が来ても振り込む心配はない。八索九索を落としてトイトイに変化するからだ。だが、勝ったのは前原で、最後のツモで二索を引き当て、2,000・3,900。また来たか、ゴジラパワーである。

東3局。ドラ七索

ここは内川の親番。13巡目その内川の手がこうなった。

三索一索一索二索三索四索五索六索南南七索九索三索  ツモ五索

理牌していない内川の手である。
すればこうだ。

一索一索二索三索三索三索四索五索六索七索九索南南  ツモ五索

これなら九索を切れば、カン二索待ちである。
しかし、切ったのは三索だった。これではノーテンだ。
この後、八索が出てチーテンを入れたが、痛い失投。

一索二索三索三索四索五索五索六索南南  チー八索 左向き七索 上向き九索 上向き

九索切りのヤミテンなら二索は前原に入り、出ていた。
局後の感想で内川は「九索と隣の三索の、摘み間違え」と語った。
鳳凰決定戦は、連盟で一番の檜舞台だ。勝ちたいという欲望とかかる重圧から、選手は誰でも間違いをおかす。私もそうだ。それにしても、内川は惜しいチャンスを逃した。怖いのは、この後のゴジラの「強運」である。

1本場は、柴田の400・700のツモ。

東4局。ドラ七索
今度は柴田に勝負手が入る。前原にリーチが入ったが柴田が追いつく。
 
100

一万二万三万七万八万九万白白中中  ポン発発発

前原の手はこうだ。

一万二万三万七万九万二索三索四索五索五索五索六索七索

白中生きていたが、生命力のあるゴジラは掴まず流局。

南1局1本場。
瀬戸熊が柴田のリーチに2,600の放銃。

南2局。
瀬戸熊が前原に1,000点の放銃。
瀬戸熊に苦しい流れが続く。

南3局。
内川が柴田に満貫の放銃。

南4局。ドラ八筒

今度は親の瀬戸熊が根性を見せる。5巡目のリーチだ。

四万 上向き六万 上向き五万 上向き白東

そして、9巡目にツモアガリ。

七索七索二筒二筒四筒四筒六筒六筒南南西中中  ツモ西

3,200オールだ、これは大きい。持ち点は27,200で、浮きまでもう一歩だ。

視聴者からも、瀬戸熊に応援のコメントが上がる。瀬戸熊は聡明で優しいから先輩に可愛がられ、後輩に慕われている。ファンにもそれが伝わるのだろう。応援団がいっぱいいてうらやまし限りだ。これも大事な麻雀プロの「資質」である。
しかし、1本場は柴田が1,000点を瀬戸熊からアガリ幕。

トップは柴田で2着は前原。3着が瀬戸熊で4着が内川だった。そして4人の総合得点はこうだ。

柴田+41.1P 前原+19.8P 瀬戸熊▲18.5P 内川▲41.4P

 

6回戦。
起親は内川で順に瀬戸熊、前原、柴田の並び。

東1局。ドラ七筒

これまでのトップは、柴田が3回で前原が2回。瀬戸熊、内川からすれば早く初日を出したいところ。そんな瀬戸熊から、先制リーチがかかった。

(瀬戸熊の河)
九索 上向き二索 上向き南白九筒 左向き

一万二万三万六万六万七万七万八万七筒八筒九筒中中

手牌がこうで、入り目は絶好の六万である。八万でアガリなら相当の打点がある。瀬戸熊も手ごたえがあったはずだ。
1巡後、前原の手はこうだ。

六万三索五索六索一筒一筒三筒五筒六筒七筒七筒八筒九筒  ツモ五筒

ここから無筋の三索切り。次が五万ツモで…

六万五索六索一筒一筒三筒五筒五筒六筒七筒七筒八筒九筒  ツモ五万

無筋の三筒切りである。前原も勝負手、オリル気なし全ツッパだ。
さらに次巡、三色目の七索を引き追いかけリーチだ。

五万六万五索六索七索一筒一筒五筒六筒七筒七筒八筒九筒

そして見事、ラス牌の七万を引き当て3,000・6,000。
東京のど真ん中に突如…『シン・ゴジラ現れる!』だ。
 
100
東2局。ドラ南

今度は瀬戸熊が親番、10巡目(チクショウ!)のリーチだ。

二万三万四万五万六万六万七万七万四索五索六索一筒一筒  リーチ

いや、瀬戸熊は品があるからそんなハシタナイ言葉は吐かない。
これでも五万ツモで2,600オールが見込める。
これに前原が突っ張る。前原はピンフのヤミテン二万五万待ち。

無筋をバンバン通し、流局間際に初物のドラの南も叩き切る。ゴジラは乱暴である。
しかし今度は2人テンパイで、手をつないで仲良く流局。これでは脇の2人は出る幕がない。

東2局1本場。ドラ西

9巡目、柴田がリーチのみだが両面のリーチをかける。これにピンフのみだが、親の瀬戸熊も突っ張る。結果は瀬戸熊が内川から1,500のアガリ。リーチ棒2本のおまけがついた。いや、大事なのは点棒ではなく親権確保の方である。

2本場は、柴田が内川から2,000点のアガリ。
内川にロン牌が集まり、苦しい展開だ。

東3局。ドラ八万

親は前原。3巡目に東をポンして瀬戸熊が仕掛けた。安手の親落としである。これ以上、ゴジラに加点されると後が大変だ。しかし、先に聴牌入れたのは前原だった。

(前原の河)
九筒 上向き白七索 上向き三万 上向き北八万 左向き

一万一万五万六万三索四索五索六索七索八索五筒六筒七筒

普通、こんなリーチは競技麻雀ではありえない。1,500を2,900にしただけのリーチだ。この手は二索五索を引けば三色がある。リーチなら、手変わりしたこの手のときである。

一万一万五万六万二索三索四索五索六索七索五筒六筒七筒

これなら七万が出たら11,600だ。そんなこと前原は、百も承知。打点より、瀬戸熊への圧力を優先しているのだ。
(親番ですよ、来ますか?)
普通なら、千点で親リーチに歯向うのは愚の骨頂である。だから通常は、危険牌を掴めばオリだ。だが、この場面は別である。仮に親の手が満貫だとしよう。だがそれは脇の2人が打っても、ツモアガリしようと前原が遠くに離れる点では同じことなのだ。

ゴジラに、自分の時間帯を作らせてはならない。だから勝負である。
無筋をどんどん切り飛ばす瀬戸熊。さっきのお返しである。
(だからどうなのよ!)
と声は出さないが、打牌がそう言っている。瀬戸熊と前原が戦うと、いつもこうだ。
脇の2人は瀬戸熊に任せて、当然オリである。
結果は前原が五筒で打ち上げ、軍配は瀬戸熊に上がった。リーチ棒込みでたった2,000点だが、価値あるアガリだった。柴田もホッとしたはずである。
 
100
東4局。ドラ二万

今度は、親の柴田が頑張った。6巡目で手牌はこうだ。

五万五万六万七万八万八万九万九万東東西発発

東発も初物である。ここに上家の前原から出た東を、迷いもなくスルーした。すると八万ツモだった。で西切り。するとすぐに発が出る。これはポンテン。すぐに東を掴む瀬戸熊。直前に出ている東だ。一瞬手が止まり怪しんだが、止まらなかった。

五万六万七万八万八万八万九万九万東東  ポン発発発

これは柴田の東スルーした、ファインプレーである。東を鳴いたらアガリができたかどうか分らない。いや、テンパイできたかどうかも怪しいものだ。

これでは、打った瀬戸熊はたまらない。さっきは体を張って前原の猛攻を防いだ。一番助かったのは、前原と競っていた柴田のはずだ。なのに、今度は安心して背中を任したら、闇夜に柴田の槍の一突きである。
いや、これは冗談。
麻雀だから、こういう流れもあるのだ。その逆もまたある。「お互い様」と割り切ることだ。

この後は小場で回って、南2局。ドラ四筒
7巡目に前原のリーチが入る。

(前原の河)
発六万 上向き二索 上向き九筒 上向き発九筒 上向き
白

これに九索を一発で飛び込んだのが、柴田だ。

(前原の手)
一万二万三万一索二索三索七索八索一筒二筒三筒六筒六筒

現状ライバルからの出アガリ、これは大きい。
オーラスはリーチをかけて、内川のアガリ。

二索二索三索四索五索六索七索七索八索八索二筒三筒四筒  ツモ六索

3,000・6,000だが、遅すぎた感…無きにしも非ズ、だ。

これでトップは1人浮きの前原で、柴田を交わして1位に躍り出た。6回戦までの総合得点はこうだ。

前原+51.6P 柴田+37.5P 瀬戸熊▲40.2P 内川▲48.6P

 

第7戦。
さっきの跳満ツモから、内川に軽い手が入り出した。南場が1局の1本場の時点で持ち点はこうだ。

内川40,300
前原30,400
柴田19,600
瀬戸熊29,700

内川からすれば、もっと得点を伸ばし前原を沈める必要がある。
7巡目、内川にリーチが入った。

(内川の河・ドラ二索
北白八万 上向き四万 上向き一万 上向き八索 上向き
二筒 左向き

手牌はこうだ。

三万四万五万七万八万九万一索二索七索七索七索三筒三筒  リーチ

待ちは河に1枚出ている辺三索。ちょっと苦しいがぜいたくは言えない。これでもツモなら相手とは8,000点の差ができるし、前原を沈めることができるのだ。好調の親だ、相手もそうそう向かって来ないはず。
しかし、違った。
2巡後、瀬戸熊のリーチが飛んで来た。

(瀬戸熊の河)
四万 上向き八筒 上向き六筒 上向き東八筒 上向き三筒 上向き
東九索 左向き

なぜか、気持ちの悪い河である。
13巡目、瀬戸熊がツモ牌の中を引き寄せた。

一索二索三索八索八索八索南南発発発中中  ツモ中

3倍満には届かない10ハンの手。見事である。
これで瀬戸熊は一気にトップに立ち、内川は沈みの危機だ。

南2局1本場。ドラ五万
今度は怒った内川が絶好の二筒を引き、リーチをかける。

(内川の河)
九万 上向き一万 上向き一索 上向き北南七索 上向き
九万 上向き三索 上向き四索 左向き

(内川の手)
六万七万一筒二筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒九筒中中

ドラの五万ならさっきの失点は、ほぼ戻る。
しかしこの局は、内川の1人テンパイで流局。
この後は、小場で流れて終局。瀬戸熊の初トップで、柴田の1人沈みだった。
「風」は、ゴジラに吹いている。

7回戦までの総合得点
前原+53.2P 柴田+9.7P 瀬戸熊▲17.7P 内川▲45.2P

 

8回戦。起親は瀬戸熊で順に柴田、前原、内川の並び。

東1局。ドラ四万

前原の7巡目の手牌。

二万三万四万五万六万七万六索二筒二筒四筒六筒六筒六筒  ツモ五万

ここで何を切るかは難しい場面だ。くっつきの良さなら四筒切りだが、河には七索が2枚出ていた。それでも、私なら四筒切り。しかし、前原は六索切り。
同巡、親の瀬戸熊の手。

四万五万六万六万七万七索八索九索四筒四筒五筒七筒七筒

ここまで来たら瀬戸熊もオリなし。
柴田も七対子ドラ2のチャンス手。

四万四万四索四索六索六索一筒二筒三筒三筒八筒西西

3人の手がぶつかった。リーチがかかっても、ぶつける場面だ。
最初にテンパイを入れたのは前原。

(前原の河)
九筒 上向き北南中九万 上向き三索 上向き
六索 上向き二万 左向き

(前原の手)
三万四万五万五万六万七万二筒二筒四筒四筒六筒六筒六筒

悪い、くっつきである。
(ほれ、見たことか!)である。しかも、リーチとは何事だ!
瀬戸熊は1シャンテンのまま、無筋の五索六万を強打。
柴田も踏ん張る。

四万四万四索四索六索六索二筒三筒三筒八筒八筒西西

当たり牌を止め、追いかけリーチだ。
ゴジラ危うし!
だが、違った。2巡後、二筒を引いたのは前原だった。

三万四万五万五万六万七万二筒二筒四筒四筒六筒六筒六筒  ツモ二筒

これでリーチ棒付きの2,000・3,900。大きいアガリだ。
こうなれば前原は二番手の柴田に辛く打ち、後は流れに乗って打てばいい。

東3局。ドラ六索

今度は瀬戸熊が燃えた。これが配牌。

二万三万五万一索二索三索六索七索七筒八筒九筒中中

第一ツモで八索を引き、五万を叩きつけダブルリーチだ。3巡目に四万を引き2,000・3,900。親で前原に引かれた満貫を、前原の親で取り返す。
私が前原なら…「ナンタルチア!」である。
意味不明だが、驚きの言葉である。

前原からすれば「そんなバナナ!」だ。おやじギャグである。

この後、点棒の動きはあったがオーラスを決めたのは柴田だった。

四筒五筒五筒六筒六筒七筒七筒八筒九筒東東西西  ツモ東

この手をリーチでツモアガリ。かろうじて浮きに回り、望みを次につないだ。
瀬戸熊は残念ながら沈みの3着で、トップは不動の前原だった。

これで第8戦までの総合得点はこうだ。

前原+68.6P 柴田+14.2P 瀬戸熊▲24.8P 内川▲58.0P

今日は、前原の1日だった。素晴らしい勝負度胸である。有利なのは前原だが、勝負は後8戦あるからまだわからない。次が楽しみだ。

プロリーグ(鳳凰戦)決勝観戦記/第34期鳳凰位決定戦 二日目観戦記 荒 正義

鳳凰決定戦は、週に1回半荘4回戦の戦いを4週にわたって行う。都合半荘16回戦だ。異常気象で外は風が冷たい。
初めに選手は挨拶を交わすが、対局が始まると一切の会話は禁止される。解説者と立会人、実況の古橋も選手と話はできない。話が麻雀になると情報となって、選手に損得ができるからだ。皆、寡黙である。その静けさが緊張感を呼ぶ。
 
100
 
5回戦の起親は前原で、順に柴田・内川・瀬戸熊。
1日目の結果は次の通りだ。
柴田+22.2P 前原+11.6P 瀬戸熊▲10.4P 内川▲23.4P
得点にさほどの動きはなかったが、優勝の平均ボーダーが+70Pである。とするならば、柴田は早めに+50Pにしたいところ。内川と瀬戸熊は焦らずにまずマイナスを消すことから始める。
不気味なのは前原だ。1日目は不調だった。にもかかわらず、浮いてトップ走者の柴田の背にぴったり着いている。今日はどういう打ち方で来るのか、それはゴジラにしか分らない。
第5戦
東1局。ドラ三筒
まず先手を取ったのは瀬戸熊だった。5巡目のリーチだ。
一万 上向き西白発東
この河では、マチが何か見当もつかない。ただ言えることは、マチが両面でないなら打点が高いと想像できる。なぜなら、瀬戸熊にガラリーは似合わないからである。ガラリーとはガラクタリーチのことで、受けが悪く打点のないリーチのことだ。やっぱり、瀬戸熊の手の内はこうだった。
五万六万七万八万八万八万二索四索三筒三筒七筒八筒九筒
ドラの三筒を雀頭にしている。打点は十分で、後は結果である。これに初牌の白をポンしていた内川が、真っ向勝負に出た。安全パイに南があったが、無筋を通す。
 
100
三万三万三万三筒五筒南南  チー九筒 左向き七筒 上向き八筒 上向き  ポン白白白
この時点で四筒は残り2枚。三索も残り2枚だったが、勝ったのは内川で瀬戸熊の2,000点の放銃。この1局から、今日の内川は1日目と同じく前に出て戦う気十分と予想できる。瀬戸熊は無念。
東2局。ドラ七索
今度は瀬戸熊の仕掛け。面前がダメならこっちはどうだ、である。
(瀬戸熊の河)
南八筒 下向き七万 上向き二筒 上向き九筒 上向き発
西
牌の背牌の背牌の背牌の背牌の背牌の背牌の背  ポン白白白  ポン東東東
瀬戸熊は(これでも来るか!)仕掛けだ。
すると前原がこれに答えた。
(じゃあ行くよ!)とリーチだ。卓上では言葉こそないが、こうした牌の会話がされているのだ。
(前原の河)
西九索 上向き北九万 上向き六筒 上向き六索 左向き
瀬戸熊の手の内はこうだ。
二索二索八索九索一筒一筒一筒  ポン白白白  ポン東東東
七索がドラだから5,200はある。一方、前原の手はこうである。
一万二万三万五万六万七万一索三索四索五索六索七索七索
入り目が七索である。今度は瀬戸熊がオール勝負だ。しかし、肝心の七索は空テンで前原の二索は1枚残りだ。ただ瀬戸熊も、二索が来ても振り込む心配はない。八索九索を落としてトイトイに変化するからだ。だが、勝ったのは前原で、最後のツモで二索を引き当て、2,000・3,900。また来たか、ゴジラパワーである。
東3局。ドラ七索
ここは内川の親番。13巡目その内川の手がこうなった。
三索一索一索二索三索四索五索六索南南七索九索三索  ツモ五索
理牌していない内川の手である。
すればこうだ。
一索一索二索三索三索三索四索五索六索七索九索南南  ツモ五索
これなら九索を切れば、カン二索待ちである。
しかし、切ったのは三索だった。これではノーテンだ。
この後、八索が出てチーテンを入れたが、痛い失投。
一索二索三索三索四索五索五索六索南南  チー八索 左向き七索 上向き九索 上向き
九索切りのヤミテンなら二索は前原に入り、出ていた。
局後の感想で内川は「九索と隣の三索の、摘み間違え」と語った。
鳳凰決定戦は、連盟で一番の檜舞台だ。勝ちたいという欲望とかかる重圧から、選手は誰でも間違いをおかす。私もそうだ。それにしても、内川は惜しいチャンスを逃した。怖いのは、この後のゴジラの「強運」である。
1本場は、柴田の400・700のツモ。
東4局。ドラ七索
今度は柴田に勝負手が入る。前原にリーチが入ったが柴田が追いつく。
 
100
一万二万三万七万八万九万白白中中  ポン発発発
前原の手はこうだ。
一万二万三万七万九万二索三索四索五索五索五索六索七索
白中生きていたが、生命力のあるゴジラは掴まず流局。
南1局1本場。
瀬戸熊が柴田のリーチに2,600の放銃。
南2局。
瀬戸熊が前原に1,000点の放銃。
瀬戸熊に苦しい流れが続く。
南3局。
内川が柴田に満貫の放銃。
南4局。ドラ八筒
今度は親の瀬戸熊が根性を見せる。5巡目のリーチだ。
四万 上向き六万 上向き五万 上向き白東
そして、9巡目にツモアガリ。
七索七索二筒二筒四筒四筒六筒六筒南南西中中  ツモ西
3,200オールだ、これは大きい。持ち点は27,200で、浮きまでもう一歩だ。
視聴者からも、瀬戸熊に応援のコメントが上がる。瀬戸熊は聡明で優しいから先輩に可愛がられ、後輩に慕われている。ファンにもそれが伝わるのだろう。応援団がいっぱいいてうらやまし限りだ。これも大事な麻雀プロの「資質」である。
しかし、1本場は柴田が1,000点を瀬戸熊からアガリ幕。
トップは柴田で2着は前原。3着が瀬戸熊で4着が内川だった。そして4人の総合得点はこうだ。
柴田+41.1P 前原+19.8P 瀬戸熊▲18.5P 内川▲41.4P
 
6回戦。
起親は内川で順に瀬戸熊、前原、柴田の並び。
東1局。ドラ七筒
これまでのトップは、柴田が3回で前原が2回。瀬戸熊、内川からすれば早く初日を出したいところ。そんな瀬戸熊から、先制リーチがかかった。
(瀬戸熊の河)
九索 上向き二索 上向き南白九筒 左向き
一万二万三万六万六万七万七万八万七筒八筒九筒中中
手牌がこうで、入り目は絶好の六万である。八万でアガリなら相当の打点がある。瀬戸熊も手ごたえがあったはずだ。
1巡後、前原の手はこうだ。
六万三索五索六索一筒一筒三筒五筒六筒七筒七筒八筒九筒  ツモ五筒
ここから無筋の三索切り。次が五万ツモで…
六万五索六索一筒一筒三筒五筒五筒六筒七筒七筒八筒九筒  ツモ五万
無筋の三筒切りである。前原も勝負手、オリル気なし全ツッパだ。
さらに次巡、三色目の七索を引き追いかけリーチだ。
五万六万五索六索七索一筒一筒五筒六筒七筒七筒八筒九筒
そして見事、ラス牌の七万を引き当て3,000・6,000。
東京のど真ん中に突如…『シン・ゴジラ現れる!』だ。
 
100
東2局。ドラ南
今度は瀬戸熊が親番、10巡目(チクショウ!)のリーチだ。
二万三万四万五万六万六万七万七万四索五索六索一筒一筒  リーチ
いや、瀬戸熊は品があるからそんなハシタナイ言葉は吐かない。
これでも五万ツモで2,600オールが見込める。
これに前原が突っ張る。前原はピンフのヤミテン二万五万待ち。
無筋をバンバン通し、流局間際に初物のドラの南も叩き切る。ゴジラは乱暴である。
しかし今度は2人テンパイで、手をつないで仲良く流局。これでは脇の2人は出る幕がない。
東2局1本場。ドラ西
9巡目、柴田がリーチのみだが両面のリーチをかける。これにピンフのみだが、親の瀬戸熊も突っ張る。結果は瀬戸熊が内川から1,500のアガリ。リーチ棒2本のおまけがついた。いや、大事なのは点棒ではなく親権確保の方である。
2本場は、柴田が内川から2,000点のアガリ。
内川にロン牌が集まり、苦しい展開だ。
東3局。ドラ八万
親は前原。3巡目に東をポンして瀬戸熊が仕掛けた。安手の親落としである。これ以上、ゴジラに加点されると後が大変だ。しかし、先に聴牌入れたのは前原だった。
(前原の河)
九筒 上向き白七索 上向き三万 上向き北八万 左向き
一万一万五万六万三索四索五索六索七索八索五筒六筒七筒
普通、こんなリーチは競技麻雀ではありえない。1,500を2,900にしただけのリーチだ。この手は二索五索を引けば三色がある。リーチなら、手変わりしたこの手のときである。
一万一万五万六万二索三索四索五索六索七索五筒六筒七筒
これなら七万が出たら11,600だ。そんなこと前原は、百も承知。打点より、瀬戸熊への圧力を優先しているのだ。
(親番ですよ、来ますか?)
普通なら、千点で親リーチに歯向うのは愚の骨頂である。だから通常は、危険牌を掴めばオリだ。だが、この場面は別である。仮に親の手が満貫だとしよう。だがそれは脇の2人が打っても、ツモアガリしようと前原が遠くに離れる点では同じことなのだ。
ゴジラに、自分の時間帯を作らせてはならない。だから勝負である。
無筋をどんどん切り飛ばす瀬戸熊。さっきのお返しである。
(だからどうなのよ!)
と声は出さないが、打牌がそう言っている。瀬戸熊と前原が戦うと、いつもこうだ。
脇の2人は瀬戸熊に任せて、当然オリである。
結果は前原が五筒で打ち上げ、軍配は瀬戸熊に上がった。リーチ棒込みでたった2,000点だが、価値あるアガリだった。柴田もホッとしたはずである。
 
100
東4局。ドラ二万
今度は、親の柴田が頑張った。6巡目で手牌はこうだ。
五万五万六万七万八万八万九万九万東東西発発
東発も初物である。ここに上家の前原から出た東を、迷いもなくスルーした。すると八万ツモだった。で西切り。するとすぐに発が出る。これはポンテン。すぐに東を掴む瀬戸熊。直前に出ている東だ。一瞬手が止まり怪しんだが、止まらなかった。
五万六万七万八万八万八万九万九万東東  ポン発発発
これは柴田の東スルーした、ファインプレーである。東を鳴いたらアガリができたかどうか分らない。いや、テンパイできたかどうかも怪しいものだ。
これでは、打った瀬戸熊はたまらない。さっきは体を張って前原の猛攻を防いだ。一番助かったのは、前原と競っていた柴田のはずだ。なのに、今度は安心して背中を任したら、闇夜に柴田の槍の一突きである。
いや、これは冗談。
麻雀だから、こういう流れもあるのだ。その逆もまたある。「お互い様」と割り切ることだ。
この後は小場で回って、南2局。ドラ四筒
7巡目に前原のリーチが入る。
(前原の河)
発六万 上向き二索 上向き九筒 上向き発九筒 上向き
白
これに九索を一発で飛び込んだのが、柴田だ。
(前原の手)
一万二万三万一索二索三索七索八索一筒二筒三筒六筒六筒
現状ライバルからの出アガリ、これは大きい。
オーラスはリーチをかけて、内川のアガリ。
二索二索三索四索五索六索七索七索八索八索二筒三筒四筒  ツモ六索
3,000・6,000だが、遅すぎた感…無きにしも非ズ、だ。
これでトップは1人浮きの前原で、柴田を交わして1位に躍り出た。6回戦までの総合得点はこうだ。
前原+51.6P 柴田+37.5P 瀬戸熊▲40.2P 内川▲48.6P
 
第7戦。
さっきの跳満ツモから、内川に軽い手が入り出した。南場が1局の1本場の時点で持ち点はこうだ。
内川40,300
前原30,400
柴田19,600
瀬戸熊29,700
内川からすれば、もっと得点を伸ばし前原を沈める必要がある。
7巡目、内川にリーチが入った。
(内川の河・ドラ二索
北白八万 上向き四万 上向き一万 上向き八索 上向き
二筒 左向き
手牌はこうだ。
三万四万五万七万八万九万一索二索七索七索七索三筒三筒  リーチ
待ちは河に1枚出ている辺三索。ちょっと苦しいがぜいたくは言えない。これでもツモなら相手とは8,000点の差ができるし、前原を沈めることができるのだ。好調の親だ、相手もそうそう向かって来ないはず。
しかし、違った。
2巡後、瀬戸熊のリーチが飛んで来た。
(瀬戸熊の河)
四万 上向き八筒 上向き六筒 上向き東八筒 上向き三筒 上向き
東九索 左向き
なぜか、気持ちの悪い河である。
13巡目、瀬戸熊がツモ牌の中を引き寄せた。
一索二索三索八索八索八索南南発発発中中  ツモ中
3倍満には届かない10ハンの手。見事である。
これで瀬戸熊は一気にトップに立ち、内川は沈みの危機だ。
南2局1本場。ドラ五万
今度は怒った内川が絶好の二筒を引き、リーチをかける。
(内川の河)
九万 上向き一万 上向き一索 上向き北南七索 上向き
九万 上向き三索 上向き四索 左向き
(内川の手)
六万七万一筒二筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒九筒中中
ドラの五万ならさっきの失点は、ほぼ戻る。
しかしこの局は、内川の1人テンパイで流局。
この後は、小場で流れて終局。瀬戸熊の初トップで、柴田の1人沈みだった。
「風」は、ゴジラに吹いている。
7回戦までの総合得点
前原+53.2P 柴田+9.7P 瀬戸熊▲17.7P 内川▲45.2P
 
8回戦。起親は瀬戸熊で順に柴田、前原、内川の並び。
東1局。ドラ四万
前原の7巡目の手牌。
二万三万四万五万六万七万六索二筒二筒四筒六筒六筒六筒  ツモ五万
ここで何を切るかは難しい場面だ。くっつきの良さなら四筒切りだが、河には七索が2枚出ていた。それでも、私なら四筒切り。しかし、前原は六索切り。
同巡、親の瀬戸熊の手。
四万五万六万六万七万七索八索九索四筒四筒五筒七筒七筒
ここまで来たら瀬戸熊もオリなし。
柴田も七対子ドラ2のチャンス手。
四万四万四索四索六索六索一筒二筒三筒三筒八筒西西
3人の手がぶつかった。リーチがかかっても、ぶつける場面だ。
最初にテンパイを入れたのは前原。
(前原の河)
九筒 上向き北南中九万 上向き三索 上向き
六索 上向き二万 左向き
(前原の手)
三万四万五万五万六万七万二筒二筒四筒四筒六筒六筒六筒
悪い、くっつきである。
(ほれ、見たことか!)である。しかも、リーチとは何事だ!
瀬戸熊は1シャンテンのまま、無筋の五索六万を強打。
柴田も踏ん張る。
四万四万四索四索六索六索二筒三筒三筒八筒八筒西西
当たり牌を止め、追いかけリーチだ。
ゴジラ危うし!
だが、違った。2巡後、二筒を引いたのは前原だった。
三万四万五万五万六万七万二筒二筒四筒四筒六筒六筒六筒  ツモ二筒
これでリーチ棒付きの2,000・3,900。大きいアガリだ。
こうなれば前原は二番手の柴田に辛く打ち、後は流れに乗って打てばいい。
東3局。ドラ六索
今度は瀬戸熊が燃えた。これが配牌。
二万三万五万一索二索三索六索七索七筒八筒九筒中中
第一ツモで八索を引き、五万を叩きつけダブルリーチだ。3巡目に四万を引き2,000・3,900。親で前原に引かれた満貫を、前原の親で取り返す。
私が前原なら…「ナンタルチア!」である。
意味不明だが、驚きの言葉である。
前原からすれば「そんなバナナ!」だ。おやじギャグである。
この後、点棒の動きはあったがオーラスを決めたのは柴田だった。
四筒五筒五筒六筒六筒七筒七筒八筒九筒東東西西  ツモ東
この手をリーチでツモアガリ。かろうじて浮きに回り、望みを次につないだ。
瀬戸熊は残念ながら沈みの3着で、トップは不動の前原だった。
これで第8戦までの総合得点はこうだ。
前原+68.6P 柴田+14.2P 瀬戸熊▲24.8P 内川▲58.0P
今日は、前原の1日だった。素晴らしい勝負度胸である。有利なのは前原だが、勝負は後8戦あるからまだわからない。次が楽しみだ。

2018年2月度道場ゲスト

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          日本プロ麻雀連盟本部道場 2月ゲスト ~道場部~

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特集企画/2018年2月度道場ゲスト

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          日本プロ麻雀連盟本部道場 2月ゲスト ~道場部~

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第128回『技術』 沢崎 誠

先日、観戦したお気に入りの1局です。

南2局 親番 38,400

配牌 二万三万三万赤五万六万七万七万七万八万九索四筒七筒南発
ツモ       ツモ切り八万ツモ切り二索ツモ切り三万南
捨て 九索東七筒北発西二索???

8巡目にこの手牌になりました。

二万三万三万三万赤五万六万七万七万七万八万八万四筒南南

対戦者の持ち点と捨牌は以下の通りです。
(30,000点持ち、順位点 +15P +5P ▲5P ▲15P)赤は各5に1牌。 

東家 38,400
九索 上向き東七筒 上向き北発西
二索 上向き?
南家 4,700 
九万 上向き一万 上向き東六索 上向き二万 上向き八索 上向き
五万 上向き
西家 44,000 
一万 上向き九索 上向き東発九万 上向き発
九万 上向き
北家 32,900 
九万 上向き一索 上向き西九索 上向き八索 上向き東
一筒 上向き

あなたの打牌選択は何でしょうか?
A 二万
B 四筒
C 南
D その他

プロ連盟の配信対局は4月に5年目を迎えます。
トップリーグのA1の配信は、個性ある打ち手が様々な思考を駆使しての対局を繰り広げ、毎週本当にワクワクする面白い対局が観戦出来ます。

何故ワクワクするのか?と言えば・・アタリ牌を止めるのは当然くらいとして、仕掛けられる牌も止められる事も多いですね。
無謀とも思える打牌もあり、攻防のバランスの良さがA1の特徴といえます。

一度見た視聴者はその麻雀内容に引き込まれていくのでしょう。
観戦で勉強してレベルアップを計り・・強くなりたい!上手くなりたいと思う人は多いと考えます。

競技麻雀を楽しんでいる人、麻雀に携わる人であれば更に技術の向上を目指して、その技術の吸収が必要と考えます。ではどのようにして技術を吸収するのでしょうか?
プロ連盟の3期生として入った頃は、決勝戦があれば何でもリアル観戦に行きました。誰が何をアガるのか?誰が勝つのか?最初の頃はそのようだったと思います。いま考えれば相当未熟でありました。

ある大きな大会予選に身近な先輩が参加するとの事で、応援もかねて観戦に行きました。
会場観戦ですから先輩と下家の2人の手牌が見えます。
下家からリーチが入ります!トイトイ三暗刻のリーチです。一発で出アガリ牌が出ましたが・・微動だしません!(何この人?跳満見逃し?)

数巡後8,000・16,000の声です。全身が震えました。

この選手は作家の伊集院静さんでした。世の中にはプロでなくても凄い打ち手がいるのを認識させられました。
後に一度か二度、対局をさせて頂く機会がありましたが・・鳴きは殆ど使わず、面前で手作りする重厚な打ち手です!鳴くまではこちらも鳴けないくらいの気持ちで打ちますから・・汗が出ます!

この頃から麻雀の勉強を始めたように思います。僕にとって麻雀の勉強とは何か?その答えは1つしか有りません。
それは技術の習得です。いまでも色々な技術が欲しいですね。

以前はリアル観戦で人の技術を盗む事でした。他の方法はその技術ある人から直接話を聞いて、見方・考え方を得るしか有りません。
現在では配信対局となり、解説者もいて観戦しただけで自分も出来るような感覚を持つ人が大勢いるように思います。
ただ単に誰が何をアガったか?誰がトップを取ったか?誰が沈んだか?ここに目を向けている人は勝ち負けが分かるのでしょうが、麻雀の技術を見つけ、理解し自分のものにするのは難しいと考えます。
過去4年間の配信を見て勉強しています!という人達はたくさんいると思いますが、ただ対局を観戦して楽しんでいるのかもしれませんよ。

お気に入りの1局、これは第2回マスターズリーグ5回戦の勝又健志プロの手筋です。

画像1
 
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ここでの打牌選択は次の画像に見えますが・・二万です。
場に一万が2牌切れの二万が1牌切れ。四筒切りからその先にチンイツも見える手牌ですが、危険度が高そうに見える四筒を残して二万切りとしました。
ここで考えるのは瞬間的ですが、南が重なったこの手牌の運気とマンズの下部の形、

二万三万三万三万・・

この形の現状での受けの半分は四万に有ります。この四万引きは二万が無くとも、

三万三万三万四万赤五万六万七万七万七万八万八万南南

この形でテンパイが取れ、二万切りはマンズのホンイツの匂いを消す迷彩と言えます。
手牌は3巡目の八万引きから真っ直ぐアガリに向けて手を進めています。7巡目にドラそばの二索切りで手の内に四筒を残していますね。
リーチを掛けられても真っ直ぐ行きそうです。二索の放銃はドラ絡みで高くなりそうです。四筒の危険度は高くなりますが、トップを競っている上家が7巡目に一筒の捨牌が有りますから一応筋でもあります。

画像2・3
 
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南2局 ドラ三索 親番 38,400

配牌 二万三万三万赤五万六万七万七万七万八万九索四筒七筒南発
ツモ       ツモ切り八万ツモ切り二索ツモ切り三万南ツモ切り六索ツモ切り ポン七万 ロン八万
捨て 九索東七筒北発西二索二万七筒四筒一筒       六索
最終形 三万三万三万赤五万六万七万八万八万南南  ポン七万 上向き七万 上向き七万 左向き  ロン八万

 

画像4
 
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9巡目、手牌に四筒が有りますが、危険度が低そうに見える七筒をツモ切りです。10巡目、六索ツモでようやく四筒切り!
六索は下家の現物で、他家は九索切りがあり三索六索待ちが残ります。
次の11巡目は六索を残して一筒のツモ切り!一筒は上家五筒切りの裏筋です危険度を見たかも知れませんね。
画像3で七万七万七万のなかから、右側と真ん中の七万で晒して、左側の七万八万八万七万という形で残しています。

左側
八万八万      七万六万赤五万南南      三万三万三万

左側に2牌残してこの形になったら、取り敢えず八万は出そうに有りません。
六索の出る位置も凄く良いです。対戦者から読みを入れれば、あの手出し六索付近に六索の関連牌があるように見えます。10巡目の四筒も同様に考えます。
一見は迷彩に見えますが・・二万 上向き七筒 上向き四筒 上向き一筒 上向き六索 上向きの捨牌は他家の進行具合の読み!アガリに結びつけようとする攻撃手順・手牌位置・打牌のテンポといい迷彩というよりも、相手にこう読ませるという強い意識が伝わります。
様々な高度技術を身に付けていると言えます。

若手プロ達が多くの技術を身に付ければ連盟の将来も安心できるのですが・・。

この対局後「凄く良かった!」と話しました。
本人は「2着でしたよ??」と不思議そうな返事です。
着順よりもその内容が素晴らしい事が大切と思います。

技術はたくさん身に付けるべし!!

上級/第128回『技術』 沢崎 誠

先日、観戦したお気に入りの1局です。
南2局 親番 38,400

配牌 二万三万三万赤五万六万七万七万七万八万九索四筒七筒南発
ツモ       ツモ切り八万ツモ切り二索ツモ切り三万南
捨て 九索東七筒北発西二索???

8巡目にこの手牌になりました。
二万三万三万三万赤五万六万七万七万七万八万八万四筒南南
対戦者の持ち点と捨牌は以下の通りです。
(30,000点持ち、順位点 +15P +5P ▲5P ▲15P)赤は各5に1牌。 
東家 38,400
九索 上向き東七筒 上向き北発西
二索 上向き?
南家 4,700 
九万 上向き一万 上向き東六索 上向き二万 上向き八索 上向き
五万 上向き
西家 44,000 
一万 上向き九索 上向き東発九万 上向き発
九万 上向き
北家 32,900 
九万 上向き一索 上向き西九索 上向き八索 上向き東
一筒 上向き
あなたの打牌選択は何でしょうか?
A 二万
B 四筒
C 南
D その他
プロ連盟の配信対局は4月に5年目を迎えます。
トップリーグのA1の配信は、個性ある打ち手が様々な思考を駆使しての対局を繰り広げ、毎週本当にワクワクする面白い対局が観戦出来ます。
何故ワクワクするのか?と言えば・・アタリ牌を止めるのは当然くらいとして、仕掛けられる牌も止められる事も多いですね。
無謀とも思える打牌もあり、攻防のバランスの良さがA1の特徴といえます。
一度見た視聴者はその麻雀内容に引き込まれていくのでしょう。
観戦で勉強してレベルアップを計り・・強くなりたい!上手くなりたいと思う人は多いと考えます。
競技麻雀を楽しんでいる人、麻雀に携わる人であれば更に技術の向上を目指して、その技術の吸収が必要と考えます。ではどのようにして技術を吸収するのでしょうか?
プロ連盟の3期生として入った頃は、決勝戦があれば何でもリアル観戦に行きました。誰が何をアガるのか?誰が勝つのか?最初の頃はそのようだったと思います。いま考えれば相当未熟でありました。
ある大きな大会予選に身近な先輩が参加するとの事で、応援もかねて観戦に行きました。
会場観戦ですから先輩と下家の2人の手牌が見えます。
下家からリーチが入ります!トイトイ三暗刻のリーチです。一発で出アガリ牌が出ましたが・・微動だしません!(何この人?跳満見逃し?)
数巡後8,000・16,000の声です。全身が震えました。
この選手は作家の伊集院静さんでした。世の中にはプロでなくても凄い打ち手がいるのを認識させられました。
後に一度か二度、対局をさせて頂く機会がありましたが・・鳴きは殆ど使わず、面前で手作りする重厚な打ち手です!鳴くまではこちらも鳴けないくらいの気持ちで打ちますから・・汗が出ます!
この頃から麻雀の勉強を始めたように思います。僕にとって麻雀の勉強とは何か?その答えは1つしか有りません。
それは技術の習得です。いまでも色々な技術が欲しいですね。
以前はリアル観戦で人の技術を盗む事でした。他の方法はその技術ある人から直接話を聞いて、見方・考え方を得るしか有りません。
現在では配信対局となり、解説者もいて観戦しただけで自分も出来るような感覚を持つ人が大勢いるように思います。
ただ単に誰が何をアガったか?誰がトップを取ったか?誰が沈んだか?ここに目を向けている人は勝ち負けが分かるのでしょうが、麻雀の技術を見つけ、理解し自分のものにするのは難しいと考えます。
過去4年間の配信を見て勉強しています!という人達はたくさんいると思いますが、ただ対局を観戦して楽しんでいるのかもしれませんよ。
お気に入りの1局、これは第2回マスターズリーグ5回戦の勝又健志プロの手筋です。
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ここでの打牌選択は次の画像に見えますが・・二万です。
場に一万が2牌切れの二万が1牌切れ。四筒切りからその先にチンイツも見える手牌ですが、危険度が高そうに見える四筒を残して二万切りとしました。
ここで考えるのは瞬間的ですが、南が重なったこの手牌の運気とマンズの下部の形、
二万三万三万三万・・
この形の現状での受けの半分は四万に有ります。この四万引きは二万が無くとも、
三万三万三万四万赤五万六万七万七万七万八万八万南南
この形でテンパイが取れ、二万切りはマンズのホンイツの匂いを消す迷彩と言えます。
手牌は3巡目の八万引きから真っ直ぐアガリに向けて手を進めています。7巡目にドラそばの二索切りで手の内に四筒を残していますね。
リーチを掛けられても真っ直ぐ行きそうです。二索の放銃はドラ絡みで高くなりそうです。四筒の危険度は高くなりますが、トップを競っている上家が7巡目に一筒の捨牌が有りますから一応筋でもあります。
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南2局 ドラ三索 親番 38,400

配牌 二万三万三万赤五万六万七万七万七万八万九索四筒七筒南発
ツモ       ツモ切り八万ツモ切り二索ツモ切り三万南ツモ切り六索ツモ切り ポン七万 ロン八万
捨て 九索東七筒北発西二索二万七筒四筒一筒       六索
最終形 三万三万三万赤五万六万七万八万八万南南  ポン七万 上向き七万 上向き七万 左向き  ロン八万

 
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9巡目、手牌に四筒が有りますが、危険度が低そうに見える七筒をツモ切りです。10巡目、六索ツモでようやく四筒切り!
六索は下家の現物で、他家は九索切りがあり三索六索待ちが残ります。
次の11巡目は六索を残して一筒のツモ切り!一筒は上家五筒切りの裏筋です危険度を見たかも知れませんね。
画像3で七万七万七万のなかから、右側と真ん中の七万で晒して、左側の七万八万八万七万という形で残しています。
左側
八万八万      七万六万赤五万南南      三万三万三万
左側に2牌残してこの形になったら、取り敢えず八万は出そうに有りません。
六索の出る位置も凄く良いです。対戦者から読みを入れれば、あの手出し六索付近に六索の関連牌があるように見えます。10巡目の四筒も同様に考えます。
一見は迷彩に見えますが・・二万 上向き七筒 上向き四筒 上向き一筒 上向き六索 上向きの捨牌は他家の進行具合の読み!アガリに結びつけようとする攻撃手順・手牌位置・打牌のテンポといい迷彩というよりも、相手にこう読ませるという強い意識が伝わります。
様々な高度技術を身に付けていると言えます。
若手プロ達が多くの技術を身に付ければ連盟の将来も安心できるのですが・・。
この対局後「凄く良かった!」と話しました。
本人は「2着でしたよ??」と不思議そうな返事です。
着順よりもその内容が素晴らしい事が大切と思います。
技術はたくさん身に付けるべし!!

第176回:プロ雀士インタビュー 仲田 加南  インタビュアー:白銀 紗希

2017年12月23日

連盟女流プロの頂点を決める戦い、女流桜花――
その頂点に輝いたのは、連覇を果たした仲田加南プロ。
4期、11期に続く3度目の獲得は、女流桜花史上初の快挙である。

そんな史上初の女流プロ、仲田プロのインタビューを務めるのは、28期後期生の白銀紗希です。初めてのインタビューで拙い部分もあると思いますが、最後までお付き合い頂けたら嬉しいです。よろしくお願いします!

2018年1月 都内某所

この日は仲田加南プロ、古谷知美プロ、中山奈々美プロ、高田麻衣子プロと「加南さん祝勝会&ともちん(古谷プロ)バースデー」という名の女子会の日。
初めてのインタビューでドキドキしていたが、気さくな先輩たちに緊張をほぐしてもらいつつ、インタビューを開始した。

白銀「加南さん、女流桜花連覇おめでとうございます!」

仲田「ありがとう!」

白銀「早速インタビューをしたいのですが…初めてなのでよろしくお願いします!」

仲田「こちらこそ、よろしくね!なんでもじゃんじゃん聞いて!」

 

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三度目の戴冠

 

白銀「では…今回女流桜花史上初の3度目の戴冠となったわけですが、優勝した時の気持ちに違いはありましたか?」

仲田「嬉しいのは、断然今回。達成感は前回の方が大きいかな。前回は勝ちたい気持ちがすごくあって。打っていて辛かった。」

白銀「辛かった?」

仲田「そう。勝ちたすぎて。でも嬉しさは、今回の方が大きいよ。それは、前回の女流桜花を見てくれて、応援してくれる人も増えて、その人たちの応援に応えられた分の嬉しさなんだよね。」

白銀「前回の女流桜花の前に、4期の女流桜花を獲った時の気持ちを書いているブログを読んだんですよ。そのブログ読んだ時に、なんだかぐっときて。」

仲田「二階堂姉妹と和泉とやった時ね。まだ放送対局じゃない時。私だけ完全に人気がなくて。みんな敵に感じた。だからあの時は、怖かった。悪口言われてるだろうと思ったし。でも今は、そんなのもあんまり気にならなくなったかな。もちろん悪口は嫌だけど、そうやって言ってくれるのも名誉なことだと思うし。私に興味持ってくれなくなる方が悲しいし、今はキャラクター的に良いポジションももらえてるからね(笑)」

白銀「麻雀ラリアット的な?(笑)」

仲田「そう(笑)悪役でも何でもいいし!だから、応援してくれてる人の分、4期よりも11期、11期よりも12期の方が嬉しいね。応援してくれてる人をがっかりさせるのが一番ヤダ。勝てなかった悔しさより期待してくれたのにごめんなさいっていう辛さがあるから、今年はとにかくほっとしたなー。あーよかった!って。」

白銀「応援してくれる人が増えるにつれて、嬉しさも倍々なんですね!」

 

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第12期女流桜花決定戦

 

白銀「初日と2日目は内田プロをマークしていたとブログに書いていましたが。」

仲田「初日、2日目だけじゃないね。ずっと内田さん。タイプ的に一番爆発が怖かった。ポイントが離れていたとしても、一撃で決められそうで。だから内田さんの得意な場に持ち込まないようにずっとマークしてた。」

白銀「加南さんの中で、初日のターニングポイントだったって局はどこですか?」

仲田「吾妻さんの観戦記にも書いてたけど、中をツモった1,300オール。これがすごく感触が良くて。あんな手だけどオリる気はさらさらなかった。あそこで内田さんとのめくり合いに勝てたから優勝できたと思うくらい。もし負けていたら、優勝していなかったと思う。」

白銀「2日目と最終日はどこかありますか?」

仲田「最終日の10回戦で、ラスから浮きまでいけたところだね。」

白銀「あのオーラスは私が対局者だったらぐったりしちゃいます…」

仲田「10回戦は、みんなが少し私のことを甘やかしたかなーと思うよ。必ず私をラスにしたまま終わらせなきゃいけなかった。私は最終戦をトータルトップで迎えたかったから、もし10回戦で沈んでいたら、11回戦のどこかで多少無理をしてでも勝負をかけたかもしれないしね。」

決定戦での戦い方、気持ちについて加南さんに質問をしていて、思ったことがある。
それは…メンタルが強い!!!ということだ。豆腐メンタルの私とは比べ物にならないくらい。
ということで、私もメンタル強者になるために、加南さんに質問してみた。

白銀「加南さんってめちゃくちゃメンタル強いですよね。」

仲田「うん!強いよー心臓に毛が生えてるんじゃないかってくらい!」

白銀「なんでそんなにメンタルが強いんですか?!」

仲田「たぶん、考え方が他の人と違うんだよね。私はいつも、他の人が何をされたら嫌か考えて麻雀してるよ(笑)例えば、放銃は自分も痛いけど、アガれてない他の2人も痛いの。だから他の人が嫌がるのであれば、放銃も1つの戦略だと思ってる。」

白銀「思ったことなかった…」

仲田「もちろんルールの範囲内でだけど、他の人が嫌がることをするってすごく性格悪く聞こえるでしょ(笑)」

白銀「いや、おもしろいです!」

仲田「今は嫌なことをするって考えでやっているけれど、同じ手は何度も使えないと思う。毎回同じことをやって勝てるゲームじゃないから、毎年変化したいし、変化することが当たり前だと思ってる。そのためにいっぱい麻雀を見て、いっぱい麻雀を打つの。これが私の雀風っていうのは一生言いたくない。」

白銀「一生言いたくない?」

仲田「そう。ずっと麻雀は終わらない。」

白銀「ずっと進化して?」

仲田「麻雀は対人ゲームだから決めちゃいけないものだと思う。やっぱりこういう風に勝ちたいとかっていう気持ちはあるけど、私は結果の方が嬉しいから、勝てるためだったら何でもやろうかなって。もしかしたら10年後はまた違う考え方をしているかもしれないけど、今はまだ結果だけを求めたいね。」

 

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祝!結婚!

 

白銀「女流桜花連覇もそうですが、他にもおめでたいことが!加南さん、ご結婚おめでとうございます!!!結婚してから変わったことってありますか?」

仲田「んー。特にないね。旦那も麻雀プロなんだけど、結果が全然出ない時期があって。そしたら一緒にいることがプラスになってないんだと思って別れようと思ったこともあるよ。」

白銀「えー!!!」

仲田「本当に麻雀のための関係だから、どっちかが麻雀を諦めることになったらたぶん成り立たない。」

白銀「麻雀がないと成り立たないって…憧れの結婚と違う…」

仲田「そうそう(笑)お互いがサボらないように見張るみたいな(笑)プライベートを麻雀以外で持つこともほとんどないし、寝ても覚めても麻雀。麻雀第一!私は命がけで麻雀やっているから。変わってる関係だとは思うけど、桜花獲れたのも彼のおかげもあるんだよね。毎回一緒に見て、チェックしてくれて、厳しいことも言ってくれて。」

白銀「結婚の決め手も、麻雀のため。と…」

仲田「一緒に頑張る上で、プラスになるなら一緒にいたくて。旦那も5年ぶりくらいに昇級して、私も最後に桜花連覇できて、いちばん良い年かなータイミングかなと思って結婚したんだよね。桜花連覇できなかったら、結婚してなかったと思うもん(笑)」

 

今後の抱負

 

白銀「次の女流桜花は…3連覇ですね!」

仲田「そう!史上初の3連覇!」

白銀「3回優勝は加南さんが初めてで、史上初の3連覇も目指すと!」

仲田「とりあえず6連覇するつもりでいるんで!」

白銀「6?!」

仲田「6連覇目指します!あと、桜花連覇ももちろんだけど、桜花しか勝てないじゃんって言われるのが嫌だから。私が女流桜花で何にも勝たないと、桜花の価値も上がらないと思うから。他のところでも結果を出したいね。桜花のために、桜花以外でも結果を出せるように、これからもっともっと頑張るよ!」

女流桜花史上初の3度目の戴冠。
今回インタビューをして、ここには書ききれないほどの麻雀に対する加南さんの想いをたくさん聞くことができた。
勝つために毎日麻雀のことを考えて、プライベートも何もかもが麻雀第一。
そんな加南さんが、これからどう進化をして、どう強くなっていくのか…
ますます目が離せない。

最後に改めて、加南さん、女流桜花連覇&ご結婚おめでとうございます!!!

 

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プロ雀士インタビュー/第176回:プロ雀士インタビュー 仲田 加南  インタビュアー:白銀 紗希

2017年12月23日
連盟女流プロの頂点を決める戦い、女流桜花――
その頂点に輝いたのは、連覇を果たした仲田加南プロ。
4期、11期に続く3度目の獲得は、女流桜花史上初の快挙である。
そんな史上初の女流プロ、仲田プロのインタビューを務めるのは、28期後期生の白銀紗希です。初めてのインタビューで拙い部分もあると思いますが、最後までお付き合い頂けたら嬉しいです。よろしくお願いします!
2018年1月 都内某所
この日は仲田加南プロ、古谷知美プロ、中山奈々美プロ、高田麻衣子プロと「加南さん祝勝会&ともちん(古谷プロ)バースデー」という名の女子会の日。
初めてのインタビューでドキドキしていたが、気さくな先輩たちに緊張をほぐしてもらいつつ、インタビューを開始した。
白銀「加南さん、女流桜花連覇おめでとうございます!」
仲田「ありがとう!」
白銀「早速インタビューをしたいのですが…初めてなのでよろしくお願いします!」
仲田「こちらこそ、よろしくね!なんでもじゃんじゃん聞いて!」
 

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三度目の戴冠
 
白銀「では…今回女流桜花史上初の3度目の戴冠となったわけですが、優勝した時の気持ちに違いはありましたか?」
仲田「嬉しいのは、断然今回。達成感は前回の方が大きいかな。前回は勝ちたい気持ちがすごくあって。打っていて辛かった。」
白銀「辛かった?」
仲田「そう。勝ちたすぎて。でも嬉しさは、今回の方が大きいよ。それは、前回の女流桜花を見てくれて、応援してくれる人も増えて、その人たちの応援に応えられた分の嬉しさなんだよね。」
白銀「前回の女流桜花の前に、4期の女流桜花を獲った時の気持ちを書いているブログを読んだんですよ。そのブログ読んだ時に、なんだかぐっときて。」
仲田「二階堂姉妹と和泉とやった時ね。まだ放送対局じゃない時。私だけ完全に人気がなくて。みんな敵に感じた。だからあの時は、怖かった。悪口言われてるだろうと思ったし。でも今は、そんなのもあんまり気にならなくなったかな。もちろん悪口は嫌だけど、そうやって言ってくれるのも名誉なことだと思うし。私に興味持ってくれなくなる方が悲しいし、今はキャラクター的に良いポジションももらえてるからね(笑)」
白銀「麻雀ラリアット的な?(笑)」
仲田「そう(笑)悪役でも何でもいいし!だから、応援してくれてる人の分、4期よりも11期、11期よりも12期の方が嬉しいね。応援してくれてる人をがっかりさせるのが一番ヤダ。勝てなかった悔しさより期待してくれたのにごめんなさいっていう辛さがあるから、今年はとにかくほっとしたなー。あーよかった!って。」
白銀「応援してくれる人が増えるにつれて、嬉しさも倍々なんですね!」
 

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第12期女流桜花決定戦
 
白銀「初日と2日目は内田プロをマークしていたとブログに書いていましたが。」
仲田「初日、2日目だけじゃないね。ずっと内田さん。タイプ的に一番爆発が怖かった。ポイントが離れていたとしても、一撃で決められそうで。だから内田さんの得意な場に持ち込まないようにずっとマークしてた。」
白銀「加南さんの中で、初日のターニングポイントだったって局はどこですか?」
仲田「吾妻さんの観戦記にも書いてたけど、中をツモった1,300オール。これがすごく感触が良くて。あんな手だけどオリる気はさらさらなかった。あそこで内田さんとのめくり合いに勝てたから優勝できたと思うくらい。もし負けていたら、優勝していなかったと思う。」
白銀「2日目と最終日はどこかありますか?」
仲田「最終日の10回戦で、ラスから浮きまでいけたところだね。」
白銀「あのオーラスは私が対局者だったらぐったりしちゃいます…」
仲田「10回戦は、みんなが少し私のことを甘やかしたかなーと思うよ。必ず私をラスにしたまま終わらせなきゃいけなかった。私は最終戦をトータルトップで迎えたかったから、もし10回戦で沈んでいたら、11回戦のどこかで多少無理をしてでも勝負をかけたかもしれないしね。」
決定戦での戦い方、気持ちについて加南さんに質問をしていて、思ったことがある。
それは…メンタルが強い!!!ということだ。豆腐メンタルの私とは比べ物にならないくらい。
ということで、私もメンタル強者になるために、加南さんに質問してみた。
白銀「加南さんってめちゃくちゃメンタル強いですよね。」
仲田「うん!強いよー心臓に毛が生えてるんじゃないかってくらい!」
白銀「なんでそんなにメンタルが強いんですか?!」
仲田「たぶん、考え方が他の人と違うんだよね。私はいつも、他の人が何をされたら嫌か考えて麻雀してるよ(笑)例えば、放銃は自分も痛いけど、アガれてない他の2人も痛いの。だから他の人が嫌がるのであれば、放銃も1つの戦略だと思ってる。」
白銀「思ったことなかった…」
仲田「もちろんルールの範囲内でだけど、他の人が嫌がることをするってすごく性格悪く聞こえるでしょ(笑)」
白銀「いや、おもしろいです!」
仲田「今は嫌なことをするって考えでやっているけれど、同じ手は何度も使えないと思う。毎回同じことをやって勝てるゲームじゃないから、毎年変化したいし、変化することが当たり前だと思ってる。そのためにいっぱい麻雀を見て、いっぱい麻雀を打つの。これが私の雀風っていうのは一生言いたくない。」
白銀「一生言いたくない?」
仲田「そう。ずっと麻雀は終わらない。」
白銀「ずっと進化して?」
仲田「麻雀は対人ゲームだから決めちゃいけないものだと思う。やっぱりこういう風に勝ちたいとかっていう気持ちはあるけど、私は結果の方が嬉しいから、勝てるためだったら何でもやろうかなって。もしかしたら10年後はまた違う考え方をしているかもしれないけど、今はまだ結果だけを求めたいね。」
 

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祝!結婚!
 
白銀「女流桜花連覇もそうですが、他にもおめでたいことが!加南さん、ご結婚おめでとうございます!!!結婚してから変わったことってありますか?」
仲田「んー。特にないね。旦那も麻雀プロなんだけど、結果が全然出ない時期があって。そしたら一緒にいることがプラスになってないんだと思って別れようと思ったこともあるよ。」
白銀「えー!!!」
仲田「本当に麻雀のための関係だから、どっちかが麻雀を諦めることになったらたぶん成り立たない。」
白銀「麻雀がないと成り立たないって…憧れの結婚と違う…」
仲田「そうそう(笑)お互いがサボらないように見張るみたいな(笑)プライベートを麻雀以外で持つこともほとんどないし、寝ても覚めても麻雀。麻雀第一!私は命がけで麻雀やっているから。変わってる関係だとは思うけど、桜花獲れたのも彼のおかげもあるんだよね。毎回一緒に見て、チェックしてくれて、厳しいことも言ってくれて。」
白銀「結婚の決め手も、麻雀のため。と…」
仲田「一緒に頑張る上で、プラスになるなら一緒にいたくて。旦那も5年ぶりくらいに昇級して、私も最後に桜花連覇できて、いちばん良い年かなータイミングかなと思って結婚したんだよね。桜花連覇できなかったら、結婚してなかったと思うもん(笑)」
 
今後の抱負
 
白銀「次の女流桜花は…3連覇ですね!」
仲田「そう!史上初の3連覇!」
白銀「3回優勝は加南さんが初めてで、史上初の3連覇も目指すと!」
仲田「とりあえず6連覇するつもりでいるんで!」
白銀「6?!」
仲田「6連覇目指します!あと、桜花連覇ももちろんだけど、桜花しか勝てないじゃんって言われるのが嫌だから。私が女流桜花で何にも勝たないと、桜花の価値も上がらないと思うから。他のところでも結果を出したいね。桜花のために、桜花以外でも結果を出せるように、これからもっともっと頑張るよ!」
女流桜花史上初の3度目の戴冠。
今回インタビューをして、ここには書ききれないほどの麻雀に対する加南さんの想いをたくさん聞くことができた。
勝つために毎日麻雀のことを考えて、プライベートも何もかもが麻雀第一。
そんな加南さんが、これからどう進化をして、どう強くなっていくのか…
ますます目が離せない。
最後に改めて、加南さん、女流桜花連覇&ご結婚おめでとうございます!!!
 

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第17期 北陸リーグ 最終節成績表

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 開 千洋 一般 14.1 0.5 65.9 60.6 11.2 152.3
2 尾間 明 一般 ▲ 0.8 75.8 17.9 30.9 17.4 141.2
3 平澤 憲一 一般 21.3 75.4 ▲ 51.8 ▲ 8.7 58.5 94.7
4 表 勝正 一般 ▲ 52.6 12.1 42.4 93.1 ▲ 3.6 91.4
5 南 和之 一般 19.1 ▲ 14.4 6.7 48.6 27.8 87.8
6 小泉 陽平 一般 48.6 40.6 21.4 ▲ 58.6 34.7 86.7
7 本田 朋広 プロ 6.9 ▲ 38.8 83.5 67.8 ▲ 46.8 72.6
8 戸村 聖一 一般 23.5 ▲ 38.7 42.8 ▲ 13.1 55.0 69.5
9 押川 憲一 一般 31.1 23.5 ▲ 5.8 18.9 1.6 69.3
10 木下 玄基 一般 40.6 4.8 64.1 ▲ 41.2 0.1 68.4
11 志多木 健 プロ 20.4 38.7 ▲ 41.3 ▲ 60.9 110.4 67.3
12 山元 一成 一般 ▲ 35.9 38.6 ▲ 12.2 52.9 6.9 50.3
13 木戸 僚之 プロ 27.2 9.8 ▲ 26.2 42.6 ▲ 7.7 45.7
14 上杉 俊男 一般 8.2 3.2 ▲ 40.4 61.6 12.2 44.8
15 浦田 豊人 プロ 23.4 1.2 50.8 ▲ 36.7 ▲ 18.9 19.8
16 荒谷 誠 プロ 43.2 ▲ 9.5 5.5 0.0 ▲ 22.7 16.5
17 野島 信一 一般 ▲ 49.6 11.4 77.0 ▲ 17.5 ▲ 10.2 11.1
18 藤本 鉄也 プロ 13.4 ▲ 6.7 ▲ 30.0 16.3 15.0 8.0
19 宮川 悟 一般 30.6 23.2 ▲ 26.7 1.0 ▲ 24.1 4.0
20 後藤 正博 プロ 14.6 ▲ 2.6 ▲ 69.0 2.3 47.7 ▲ 7.0
21 吉田 健彦 一般 ▲ 78.9 17.7 ▲ 37.3 69.9 19.7 ▲ 8.9
22 久保 智央 一般 17.1 ▲ 43.3 29.4 ▲ 39.8 11.3 ▲ 25.3
23 森田 有一 一般 ▲ 17.6 ▲ 7.3 41.8 3.4 ▲ 46.6 ▲ 26.3
24 北川 光 一般 12.0 ▲ 66.1 24.6 7.0 ▲ 30.0 ▲ 52.5
25 谷口 真悟 一般 34.1 ▲ 24.8 33.0 ▲ 77.5 ▲ 30.0 ▲ 65.2
26 宮内 俊貴 一般 7.7 0.8 ▲ 49.2 50.7 ▲ 82.3 ▲ 72.3
27 橋本 沙耶 一般 ▲ 1.5 ▲ 4.5 ▲ 44.8 ▲ 64.2 22.2 ▲ 92.8
28 飯田 輝雄 一般 ▲ 12.5 ▲ 42.0 ▲ 52.3 ▲ 34.4 30.1 ▲ 111.1
29 窪田 一彦 一般 ▲ 50.7 ▲ 26.0 57.7 ▲ 74.5 ▲ 20.5 ▲ 114.0
30 前田 倫也 プロ ▲ 35.0 ▲ 30.0 ▲ 65.5 ▲ 0.8 4.1 ▲ 127.2
31 成田 理良 プロ 13.9 ▲ 11.2 ▲ 80.4 ▲ 3.4 ▲ 67.3 ▲ 148.4
32 久々湊 康雄 一般 ▲ 75.4 ▲ 122.9 39.2 ▲ 7.3 11.0 ▲ 155.4
33 光岡 大幸 一般 ▲ 55.7 51.0 ▲ 51.1 ▲ 44.0 ▲ 90.8 ▲ 190.6
34 安城 るい プロ ▲ 85.2 ▲ 51.5 ▲ 19.7 ▲ 46.0 ▲ 56.4 ▲ 258.8

北陸リーグ 成績表/第17期 北陸リーグ 最終節成績表

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 開 千洋 一般 14.1 0.5 65.9 60.6 11.2 152.3
2 尾間 明 一般 ▲ 0.8 75.8 17.9 30.9 17.4 141.2
3 平澤 憲一 一般 21.3 75.4 ▲ 51.8 ▲ 8.7 58.5 94.7
4 表 勝正 一般 ▲ 52.6 12.1 42.4 93.1 ▲ 3.6 91.4
5 南 和之 一般 19.1 ▲ 14.4 6.7 48.6 27.8 87.8
6 小泉 陽平 一般 48.6 40.6 21.4 ▲ 58.6 34.7 86.7
7 本田 朋広 プロ 6.9 ▲ 38.8 83.5 67.8 ▲ 46.8 72.6
8 戸村 聖一 一般 23.5 ▲ 38.7 42.8 ▲ 13.1 55.0 69.5
9 押川 憲一 一般 31.1 23.5 ▲ 5.8 18.9 1.6 69.3
10 木下 玄基 一般 40.6 4.8 64.1 ▲ 41.2 0.1 68.4
11 志多木 健 プロ 20.4 38.7 ▲ 41.3 ▲ 60.9 110.4 67.3
12 山元 一成 一般 ▲ 35.9 38.6 ▲ 12.2 52.9 6.9 50.3
13 木戸 僚之 プロ 27.2 9.8 ▲ 26.2 42.6 ▲ 7.7 45.7
14 上杉 俊男 一般 8.2 3.2 ▲ 40.4 61.6 12.2 44.8
15 浦田 豊人 プロ 23.4 1.2 50.8 ▲ 36.7 ▲ 18.9 19.8
16 荒谷 誠 プロ 43.2 ▲ 9.5 5.5 0.0 ▲ 22.7 16.5
17 野島 信一 一般 ▲ 49.6 11.4 77.0 ▲ 17.5 ▲ 10.2 11.1
18 藤本 鉄也 プロ 13.4 ▲ 6.7 ▲ 30.0 16.3 15.0 8.0
19 宮川 悟 一般 30.6 23.2 ▲ 26.7 1.0 ▲ 24.1 4.0
20 後藤 正博 プロ 14.6 ▲ 2.6 ▲ 69.0 2.3 47.7 ▲ 7.0
21 吉田 健彦 一般 ▲ 78.9 17.7 ▲ 37.3 69.9 19.7 ▲ 8.9
22 久保 智央 一般 17.1 ▲ 43.3 29.4 ▲ 39.8 11.3 ▲ 25.3
23 森田 有一 一般 ▲ 17.6 ▲ 7.3 41.8 3.4 ▲ 46.6 ▲ 26.3
24 北川 光 一般 12.0 ▲ 66.1 24.6 7.0 ▲ 30.0 ▲ 52.5
25 谷口 真悟 一般 34.1 ▲ 24.8 33.0 ▲ 77.5 ▲ 30.0 ▲ 65.2
26 宮内 俊貴 一般 7.7 0.8 ▲ 49.2 50.7 ▲ 82.3 ▲ 72.3
27 橋本 沙耶 一般 ▲ 1.5 ▲ 4.5 ▲ 44.8 ▲ 64.2 22.2 ▲ 92.8
28 飯田 輝雄 一般 ▲ 12.5 ▲ 42.0 ▲ 52.3 ▲ 34.4 30.1 ▲ 111.1
29 窪田 一彦 一般 ▲ 50.7 ▲ 26.0 57.7 ▲ 74.5 ▲ 20.5 ▲ 114.0
30 前田 倫也 プロ ▲ 35.0 ▲ 30.0 ▲ 65.5 ▲ 0.8 4.1 ▲ 127.2
31 成田 理良 プロ 13.9 ▲ 11.2 ▲ 80.4 ▲ 3.4 ▲ 67.3 ▲ 148.4
32 久々湊 康雄 一般 ▲ 75.4 ▲ 122.9 39.2 ▲ 7.3 11.0 ▲ 155.4
33 光岡 大幸 一般 ▲ 55.7 51.0 ▲ 51.1 ▲ 44.0 ▲ 90.8 ▲ 190.6
34 安城 るい プロ ▲ 85.2 ▲ 51.5 ▲ 19.7 ▲ 46.0 ▲ 56.4 ▲ 258.8

第16期関西プロリーグ 成績表

Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 藤川 議次 ▲ 3.2 28.8 7.8 15.0 61.0 41.8 48.2 ▲ 20.0 ▲ 21.3 34.6 192.7
2 坂本 誠裕 12.3 ▲ 8.8 17.8 ▲ 8.9 42.7 ▲ 14.4 32.6 99.7 ▲ 12.9 4.7 164.8
3 横山  毅 6.2 33.8 ▲ 48.3 34.0 5.0 ▲ 65.8 26.8 33.8 ▲ 18.7 33.6 40.4
4 仁科健一郎 41.4 ▲ 38.5 54.1 ▲ 63.2 ▲ 41.5 ▲ 1.6 21.1 9.9 44.2 9.3 35.2
5 勝間 伸生 5.4 69.1 6.1 28.7 ▲ 24.9 ▲ 56.1 ▲ 55.4 20.1 9.3 31.5 33.8
6 稲岡 ミカ ▲ 50.9 24.0 ▲ 11.9 3.5 ▲ 35.3 ▲ 18.7 44.5 37.6 24.5 5.7 23.0
7 米川 基紀 ▲ 3.8 ▲ 35.1 ▲ 6.3 ▲ 44.5 ▲ 0.6 22.8 12.4 2.7 43.0 ▲ 5.2 ▲ 14.6
8 佐々木 亮 ▲ 39.0 7.7 12.3 ▲ 4.5 17.5 63.0 ▲ 14.6 ▲ 101.3 19.5 ▲ 27.5 ▲ 66.9
9 辻本 翔哉 ▲ 1.9 ▲ 70.2 0.8 3.3 57.5 38.4 ▲ 30.4 ▲ 51.4 ▲ 5.4 ▲ 16.2 ▲ 75.5
10 宮田 豊夢 10.2 ▲ 18.7 ▲ 6.8 44.4 ▲ 21.0 9.1 ▲ 13.9 5.5 ▲ 10.0 ▲ 120.0 ▲ 121.2
11 貫上 洋志 22.6 9.9 ▲ 5.7 31.2 ▲ 78.6 ▲ 3.5 ▲ 32.4 ▲ 28.3 ▲ 38.6 ▲ 22.1 ▲ 145.5
12 森下 恭好 ▲ 0.3 ▲ 3.0 ▲ 19.9 ▲ 39.0 18.2 ▲ 16.0 ▲ 39.9 ▲ 8.3 ▲ 33.6 ▲ 50.4 ▲ 192.2

Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 吉本 卓矢 ▲ 31.1 71.0 ▲ 48.1 22.9 42.7 ▲ 3.6 ▲ 2.7 62.6 61.3 ▲ 8.5 166.5
2 高谷 圭一 ▲ 42.1 22.4 ▲ 15.0 22.0 ▲ 66.3 99.6 76.3 27.7 19.7 14.0 158.3
3 松永 侑己 ▲ 5.4 ▲ 36.6 47.6 ▲ 21.8 16.3 19.5 43.9 4.6 14.4 24.6 107.1
4 山室 太二 58.9 33.2 ▲ 21.7 9.2 31.4 ▲ 6.8 ▲ 8.1 ▲ 6.9 54.1 ▲ 52.0 91.3
5 山中  翼 ▲ 49.3 46.7 91.4 ▲ 8.2 11.8 3.3 ▲ 15.2 2.6 26.0 ▲ 20.0 89.1
6 丸山  直 69.5 ▲ 9.2 ▲ 85.8 ▲ 9.0 15.4 ▲ 15.5 30.9 35.5 ▲ 12.3 35.9 55.4
7 中川  保 66.0 ▲ 134.1 45.3 ▲ 12.1 ▲ 89.8 5.9 69.0 2.8 35.2 54.9 43.1
8 上村 政雄 ▲ 0.5 90.5 19.6 9.6 ▲ 30.9 ▲ 61.3 30.5 ▲ 5.5 14.2 ▲ 48.9 17.3
9 辻井 和也 14.9 ▲ 4.1 32.0 ▲ 43.3 ▲ 2.8 ▲ 18.7 ▲ 8.4 ▲ 52.8 4.3 56.5 ▲ 22.4
10 大橋慶一郎 ▲ 27.9 ▲ 26.3 ▲ 25.2 ▲ 5.7 38.2 40.3 ▲ 21.9 ▲ 12.1 ▲ 34.3 20.8 ▲ 54.1
11 筒井 宏晶 33.7 ▲ 1.7 ▲ 22.4 49.3 13.8 16.4 ▲ 72.7 2.3 ▲ 50.9 ▲ 33.2 ▲ 65.4
12 城  裕介 14.4 ▲ 48.4 ▲ 7.9 ▲ 19.5 ▲ 16.1 ▲ 38.4 ▲ 59.4 30.5 11.1 43.6 ▲ 90.1
13 山神  剛 ▲ 12.2 ▲ 32.7 ▲ 52.1 ▲ 46.1 ▲ 40.4 68.9 33.9 4.9 ▲ 25.1 6.8 ▲ 94.1
14 上村 宜久 7.8 ▲ 51.6 50.2 50.8 8.2 ▲ 21.4 ▲ 53.0 ▲ 16.9 ▲ 37.3 ▲ 70.3 ▲ 133.5
15 吉田 圭吾 ▲ 29.3 ▲ 2.8 ▲ 24.7 58.7 69.8 ▲ 77.3 ▲ 1.7 ▲ 91.2 ▲ 45.5 5.6 ▲ 138.4
16 原田 保正 ▲ 68.4 ▲ 69.3 ▲ 3.2 ▲ 56.8 ▲ 5.3 ▲ 10.9 ▲ 45.4 ▲ 10.1 ▲ 55.9 ▲ 30.8 ▲ 356.1

C1リーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 髙橋 悟志 82.3 36.6 ▲ 3.5 54.9 24.5 194.8
2 福原  剛 59.6 23.4 ▲ 39.7 43.1 17.6 104.0
3 木下 恭子 3.8 ▲ 27.3 47.2 1.5 49.1 74.3
4 音羽 なお 12.0 ▲ 17.2 30.1 ▲ 5.0 32.1 52.0
5 川上 直也 32.6 50.7 ▲ 60.3 6.9 13.6 43.5
6 富田 淳一 14.5 59.5 13.1 ▲ 5.7 ▲ 40.4 41.0
7 中野 孝治 2.9 12.9 7.3 50.9 ▲ 42.2 31.8
8 稲垣  悠 ▲ 31.1 ▲ 45.6 17.8 4.7 71.0 16.8
9 長野 恵美 ▲ 7.6 ▲ 27.9 60.3 ▲ 62.1 39.3 2.0
10 後藤 俊孝 0.9 37.6 ▲ 1.6 ▲ 65.7 29.0 0.2
11 行野 拓幸 3.0 ▲ 5.6 ▲ 48.5 55.7 ▲ 29.8 ▲ 25.2
12 土田小緒里 5.9 19.0 ▲ 18.5 1.4 ▲ 53.5 ▲ 45.7
13 辰巳 晴基 ▲ 33.4 ▲ 79.9 50.9 ▲ 43.1 ▲ 8.8 ▲ 114.3
14 柿本 元気 ▲ 117.9 14.5 48.8 16.1 ▲ 100.3 ▲ 138.8
15 南田 明宏 4.9 ▲ 18.0 ▲ 104.0 ▲ 74.6 ▲ 23.2 ▲ 214.9
16 獅坂 祐一 ▲ 32.4 ▲ 34.7 ▲ 19.4 ▲ 200.0 0.0 ▲ 286.5

C2リーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 宮澤 昂奨 62.9 34.6 ▲ 16.4 10.7 16.1 107.9
2 根越 英斗 28.2 2.7 ▲ 2.2 42.6 6.0 77.3
3 中安 武尊 37.0 18.9 0.0 18.4 ▲ 8.7 65.6
4 秋山 淑子 ▲ 6.3 ▲ 35.2 7.7 119.5 ▲ 32.9 52.8
5 掛樋 忠雄 26.2 ▲ 24.0 19.0 10.9 ▲ 25.4 6.7
6 楠木 一朗 ▲ 33.7 40.5 ▲ 43.5 41.4 4.7
7 高橋 正人 ▲ 46.5 ▲ 3.1 44.5 ▲ 42.3 11.7 ▲ 35.7
8 吉田 拓也 ▲ 67.5 47.1 ▲ 19.5 ▲ 28.2 10.7 ▲ 57.4
9 山本 裕之 4.3 19.6 ▲ 70.0 ▲ 32.6 6.3 ▲ 72.4
10 伊原 達矢 ▲ 38.3 ▲ 51.9 ▲ 23.6 ▲ 55.5 ▲ 46.2 ▲ 215.5

関西プロリーグ 成績表/第16期関西プロリーグ 成績表

Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 藤川 議次 ▲ 3.2 28.8 7.8 15.0 61.0 41.8 48.2 ▲ 20.0 ▲ 21.3 34.6 192.7
2 坂本 誠裕 12.3 ▲ 8.8 17.8 ▲ 8.9 42.7 ▲ 14.4 32.6 99.7 ▲ 12.9 4.7 164.8
3 横山  毅 6.2 33.8 ▲ 48.3 34.0 5.0 ▲ 65.8 26.8 33.8 ▲ 18.7 33.6 40.4
4 仁科健一郎 41.4 ▲ 38.5 54.1 ▲ 63.2 ▲ 41.5 ▲ 1.6 21.1 9.9 44.2 9.3 35.2
5 勝間 伸生 5.4 69.1 6.1 28.7 ▲ 24.9 ▲ 56.1 ▲ 55.4 20.1 9.3 31.5 33.8
6 稲岡 ミカ ▲ 50.9 24.0 ▲ 11.9 3.5 ▲ 35.3 ▲ 18.7 44.5 37.6 24.5 5.7 23.0
7 米川 基紀 ▲ 3.8 ▲ 35.1 ▲ 6.3 ▲ 44.5 ▲ 0.6 22.8 12.4 2.7 43.0 ▲ 5.2 ▲ 14.6
8 佐々木 亮 ▲ 39.0 7.7 12.3 ▲ 4.5 17.5 63.0 ▲ 14.6 ▲ 101.3 19.5 ▲ 27.5 ▲ 66.9
9 辻本 翔哉 ▲ 1.9 ▲ 70.2 0.8 3.3 57.5 38.4 ▲ 30.4 ▲ 51.4 ▲ 5.4 ▲ 16.2 ▲ 75.5
10 宮田 豊夢 10.2 ▲ 18.7 ▲ 6.8 44.4 ▲ 21.0 9.1 ▲ 13.9 5.5 ▲ 10.0 ▲ 120.0 ▲ 121.2
11 貫上 洋志 22.6 9.9 ▲ 5.7 31.2 ▲ 78.6 ▲ 3.5 ▲ 32.4 ▲ 28.3 ▲ 38.6 ▲ 22.1 ▲ 145.5
12 森下 恭好 ▲ 0.3 ▲ 3.0 ▲ 19.9 ▲ 39.0 18.2 ▲ 16.0 ▲ 39.9 ▲ 8.3 ▲ 33.6 ▲ 50.4 ▲ 192.2

Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 吉本 卓矢 ▲ 31.1 71.0 ▲ 48.1 22.9 42.7 ▲ 3.6 ▲ 2.7 62.6 61.3 ▲ 8.5 166.5
2 高谷 圭一 ▲ 42.1 22.4 ▲ 15.0 22.0 ▲ 66.3 99.6 76.3 27.7 19.7 14.0 158.3
3 松永 侑己 ▲ 5.4 ▲ 36.6 47.6 ▲ 21.8 16.3 19.5 43.9 4.6 14.4 24.6 107.1
4 山室 太二 58.9 33.2 ▲ 21.7 9.2 31.4 ▲ 6.8 ▲ 8.1 ▲ 6.9 54.1 ▲ 52.0 91.3
5 山中  翼 ▲ 49.3 46.7 91.4 ▲ 8.2 11.8 3.3 ▲ 15.2 2.6 26.0 ▲ 20.0 89.1
6 丸山  直 69.5 ▲ 9.2 ▲ 85.8 ▲ 9.0 15.4 ▲ 15.5 30.9 35.5 ▲ 12.3 35.9 55.4
7 中川  保 66.0 ▲ 134.1 45.3 ▲ 12.1 ▲ 89.8 5.9 69.0 2.8 35.2 54.9 43.1
8 上村 政雄 ▲ 0.5 90.5 19.6 9.6 ▲ 30.9 ▲ 61.3 30.5 ▲ 5.5 14.2 ▲ 48.9 17.3
9 辻井 和也 14.9 ▲ 4.1 32.0 ▲ 43.3 ▲ 2.8 ▲ 18.7 ▲ 8.4 ▲ 52.8 4.3 56.5 ▲ 22.4
10 大橋慶一郎 ▲ 27.9 ▲ 26.3 ▲ 25.2 ▲ 5.7 38.2 40.3 ▲ 21.9 ▲ 12.1 ▲ 34.3 20.8 ▲ 54.1
11 筒井 宏晶 33.7 ▲ 1.7 ▲ 22.4 49.3 13.8 16.4 ▲ 72.7 2.3 ▲ 50.9 ▲ 33.2 ▲ 65.4
12 城  裕介 14.4 ▲ 48.4 ▲ 7.9 ▲ 19.5 ▲ 16.1 ▲ 38.4 ▲ 59.4 30.5 11.1 43.6 ▲ 90.1
13 山神  剛 ▲ 12.2 ▲ 32.7 ▲ 52.1 ▲ 46.1 ▲ 40.4 68.9 33.9 4.9 ▲ 25.1 6.8 ▲ 94.1
14 上村 宜久 7.8 ▲ 51.6 50.2 50.8 8.2 ▲ 21.4 ▲ 53.0 ▲ 16.9 ▲ 37.3 ▲ 70.3 ▲ 133.5
15 吉田 圭吾 ▲ 29.3 ▲ 2.8 ▲ 24.7 58.7 69.8 ▲ 77.3 ▲ 1.7 ▲ 91.2 ▲ 45.5 5.6 ▲ 138.4
16 原田 保正 ▲ 68.4 ▲ 69.3 ▲ 3.2 ▲ 56.8 ▲ 5.3 ▲ 10.9 ▲ 45.4 ▲ 10.1 ▲ 55.9 ▲ 30.8 ▲ 356.1

C1リーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 髙橋 悟志 82.3 36.6 ▲ 3.5 54.9 24.5 194.8
2 福原  剛 59.6 23.4 ▲ 39.7 43.1 17.6 104.0
3 木下 恭子 3.8 ▲ 27.3 47.2 1.5 49.1 74.3
4 音羽 なお 12.0 ▲ 17.2 30.1 ▲ 5.0 32.1 52.0
5 川上 直也 32.6 50.7 ▲ 60.3 6.9 13.6 43.5
6 富田 淳一 14.5 59.5 13.1 ▲ 5.7 ▲ 40.4 41.0
7 中野 孝治 2.9 12.9 7.3 50.9 ▲ 42.2 31.8
8 稲垣  悠 ▲ 31.1 ▲ 45.6 17.8 4.7 71.0 16.8
9 長野 恵美 ▲ 7.6 ▲ 27.9 60.3 ▲ 62.1 39.3 2.0
10 後藤 俊孝 0.9 37.6 ▲ 1.6 ▲ 65.7 29.0 0.2
11 行野 拓幸 3.0 ▲ 5.6 ▲ 48.5 55.7 ▲ 29.8 ▲ 25.2
12 土田小緒里 5.9 19.0 ▲ 18.5 1.4 ▲ 53.5 ▲ 45.7
13 辰巳 晴基 ▲ 33.4 ▲ 79.9 50.9 ▲ 43.1 ▲ 8.8 ▲ 114.3
14 柿本 元気 ▲ 117.9 14.5 48.8 16.1 ▲ 100.3 ▲ 138.8
15 南田 明宏 4.9 ▲ 18.0 ▲ 104.0 ▲ 74.6 ▲ 23.2 ▲ 214.9
16 獅坂 祐一 ▲ 32.4 ▲ 34.7 ▲ 19.4 ▲ 200.0 0.0 ▲ 286.5

C2リーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 宮澤 昂奨 62.9 34.6 ▲ 16.4 10.7 16.1 107.9
2 根越 英斗 28.2 2.7 ▲ 2.2 42.6 6.0 77.3
3 中安 武尊 37.0 18.9 0.0 18.4 ▲ 8.7 65.6
4 秋山 淑子 ▲ 6.3 ▲ 35.2 7.7 119.5 ▲ 32.9 52.8
5 掛樋 忠雄 26.2 ▲ 24.0 19.0 10.9 ▲ 25.4 6.7
6 楠木 一朗 ▲ 33.7 40.5 ▲ 43.5 41.4 4.7
7 高橋 正人 ▲ 46.5 ▲ 3.1 44.5 ▲ 42.3 11.7 ▲ 35.7
8 吉田 拓也 ▲ 67.5 47.1 ▲ 19.5 ▲ 28.2 10.7 ▲ 57.4
9 山本 裕之 4.3 19.6 ▲ 70.0 ▲ 32.6 6.3 ▲ 72.4
10 伊原 達矢 ▲ 38.3 ▲ 51.9 ▲ 23.6 ▲ 55.5 ▲ 46.2 ▲ 215.5

第34期鳳凰位決定戦 初日観戦記 荒 正義

鳳凰決定戦は1月14日(日曜日)からのスタート。
現・鳳凰の前原に挑戦するのは予選トップ通過の柴田。2位通過の内川と瀬戸熊である。
内川は最終節+75,2Pをたたき出し、レジェンド藤崎を沈め、卓外の伊藤優孝をかわした。これが若さと生命力である。

しかし、鳳凰決定戦となれば話は別である。
この4人で半チャン16回戦も戦わねばならない。若い生命力だけで勝てるとは限らない。

内川が相手を研究しているのは当然だが、相手も内川の打ち筋を分析しているのだ。
敵は柴田のほかに瀬戸熊と前原がいる。経験値なら、圧倒的にこの2人が上である。
経験値とは、麻雀の勝ち方である。ビックタイトルではここ一番のとき、体に刻んだその「感性」が物を言うのだ。

前原と瀬戸熊2人で、「鳳凰位」を通算6期占めているのだ(ともに3期)。十段位も2人で8期はあるだろう。実績と強さから見たら彼らも麻雀史に名を残すレジェンドである。

瀬戸熊のクマ熊タイムも警戒しなければならないが、前原のゴジラパワーも強烈である。
しかし、あっちもこっちもマークしていては受け中心となり、自分の麻雀が打てなくなる。そこをどう対処するのか、ここが内川の試練の場であるといえる。

 

100

 

東1局。ドラ六索

起親は柴田で、順に前原、瀬戸熊、内川の並びだ。
内川の1巡目の手だ。

一万四万五万六万七万二索二索四索七索北白発中  ツモ八万  ドラ六索

ここから内川は白を切った。ここに内川の闘志が垣間見える。通常、三元牌が3牌浮いて、自分の手が安いときは、誰かが切るまで三元牌は切らないのが常識。誰かが切ったとき、合わせて切ればいいのだ。これが安全。それくらい内川だって承知のはずである。

この三元牌にポンの声がかかり、次も同じ打ち手がポンなら大三元の可能性がある。場が一瞬にして凍りつく。一通が見えるから一万は切らぬまでも、切るなら自風の北である。しかし、内川は続けて三元牌を切り出す。4巡目までの河がこう。

白中発一万 上向き

そして、この時の手牌がこうだ。

四万五万六万七万八万二索二索四索七索九索八筒九筒北

私はこの時、内川のエンジンがかかり過ぎに見えた。遠くに三色が見えるが、手はカンチャンと辺チャンが残って愚形である。積極さは買うが、危険に見えたのである。だが、テンパイ一番乗りは内川だった。

(内川の河)
白中発一万 上向き北白
四索 上向き九索 上向き

四万五万六万七万八万九万二索二索五索六索七索八筒九筒  リーチ

入り目は五索である。今日の彼は前に出て戦って勝つ気なのだ。
ドラが1枚噛んだから出て2,600、ツモで1,000・2,000の手だ。待ちは苦しいが、河を見る限りツモ山にありそうな七筒である。この時の3者の河はこうだ。

(親・柴田)
一筒 上向き西中白発西
四筒 上向き一万 上向き

(南家・前原)
九索 上向き一万 上向き北九万 上向き中二万 上向き
二筒 上向き六筒 上向き

(西家・瀬戸熊)
九索 上向き一索 上向き白一筒 上向き発西
八筒 上向き六筒 上向き

しかし、ここで来たのが前原だ。自風の南をポンして無筋の打三万である。

五万五万二索三索四索六索六索六筒七筒八筒  ポン南南南

ドラの六索五万のシャンポン待ち。しかし、これは残念ながら空テン。いくら豪腕ゴジラでも、5枚目のドラの六索を引くのは無理だ。
親の柴田も、ただ指をくわえて見ているわけではなかった。

柴田
四万五万六万七万七万八万九万二索三索六索八索七筒九筒  ツモ一索

1シャンテンだ。安全策で行くなら筋の七筒。しかし、これは内川のロン牌だ。
柴田はここで無筋の四万切り。これは前原にも危険牌。柴田は親だから、放銃覚悟で一番強く構えたのである。これが功を奏した。
次巡ツモ七筒でテンパイ、即リーチだ。相手のロン牌を重ね、カンチャン同士の対決。七筒は残り1枚で、七索は残り3枚。態勢的には柴田が有利だ。案の定だ、すぐに七索を掴んで内川の放銃。
3,900はリーチ棒込みで4,900のアガリ。これは大きい。このとき裏目を食った内川は、何を思ったであろうか。

 

100

 

東1局1本場。ドラ三万

いいアガリの後は、好い手が入る。柴田が5巡目でリーチだ。

発東三筒 上向き白白

2巡目の初牌東の切りから、この時点で柴田の気配は出ていたはずである。親の手は早くて相当の手…と。
しかし、この河では待ちも色も絞れない。これに飛び込んだのが瀬戸熊。この時、彼の手はこうだ。

一万三万七万八万九万三索四索四索五索六索七筒七筒九筒  ツモ六万

ここでオリるなら三索四索四索の安全パイがある。しかし、真直ぐに九筒を打ち抜いた。開かれた柴田の手はこうだった。

二万三万四万七万七万五索六索七索三筒四筒五筒七筒八筒  リーチ  ロン九筒

瀬戸熊も2巡目の東切りと白のトイツ落としを見て、柴田の手は相当の手と読んだはずである。しかし、それでも打ち抜く。これが瀬戸熊流である。
この時、瀬戸熊は痛いと感じたか、安めで助かったと思ったか。私は後者と見る。5,800は6,100である。今期の瀬戸熊は打てている、と私は感じたがどうだろう。

東1局2本場。ドラ西

もうこれ以上、親にアガリをさせてはならない。麻雀のアガリはアガリを呼び連動するのだ。それも回を重ねるごとに、打点が高くなるのが麻雀。もうこれ以上加点させると、柴田の日で終わってしまう可能性がある。
そこで7巡目の白ポンで、親落としに向かう前原。ここは打点より、親落としが優先である。形は好いが、まだ1シャンテンだ。
やっぱり、柴田の手がどんどん膨らむ。10巡目でこうだ。

六索七索七索四筒四筒四筒七筒七筒南南南西西  ドラ西

面前なら四暗刻まで狙える手だ。鳴いてもトイトイと三暗刻で6,000オールがある。この時西は生きていた。
しかしここで前原がもう一手進め、テンパイが入っていた。

四索五索六索六索六索三筒三筒  チー一万 左向き二万 上向き三万 上向き  ポン白白白

六索は前原のロン牌で、これで柴田のトイトイと四暗刻は未然に防がれた。
しかし、麻雀は生き物だ。どう変化するかわからない。
前原の手がピンズの両面に変化したとき、打たれる六索もある。いや、そうでなくても柴田のこの手のリーチも強烈である。

五索六索七索四筒四筒四筒七筒七筒南南南西西

この形でツモなら三暗刻で6,000オールだ。
ここに13巡目、瀬戸熊のリーチが飛んで来た

三万四万五万六万七万八万三索四索四索四索五索五筒六筒  リーチ

もう、何が何だか分らない。
勝ったのは前原で、三筒で打ち上げたのは柴田だった。
これで無傷の前原が、リー棒込みで2,600の浮きに回る。ゴジラは見かけも怖いが、不気味である。

 

100

 

東2局。
この前原の不気味な親番を、2,000点で瀬戸熊が蹴る。打ったのは内川だ。

東3局。
親の瀬戸熊がツモリ三暗刻のリーチを打ったが、流局。
柴田の1人ノーテンで、3,000点の出費。これは少し痛いか。

東3局1本場。
ここは内川が、前原から1,300点のアガリ。リー棒込みで2,600の収入。
これで4人にアガリが出たことになる。内川は、初日が出てホッとしたことだろう。

東4局。
柴田がピンフ・ツモのアガリ。安手でもアガリして親を引くのは、好調の流れだ。

南1局。ドラ六索
6巡目に、柴田の親のリーチが入る。

二万三万七万七万五索六索七索二筒二筒二筒六筒七筒八筒  リーチ  ドラ六索

ドラの六索八筒を引いてのリーチだ。
好調の流れだから、私は四万ツモで3,900オールを予想。が、引いたのは一万で2,000オールだった。
後は小場で流れて1回戦が終了。

柴田+25.3P 前原+6.1P 内川▲8.4P 瀬戸熊▲23.0P 

 

 

2回戦。起親が前原で順に柴田・瀬戸熊・内川の並び。
東1局は流局。
東1局1本場は瀬戸熊のアガリ。

六万七万三索四索五索六索七索八索二筒二筒八筒八筒八筒  リーチ  ツモ五万  ドラ南

これが6巡目のリーチだ。残りツモが少なくなっていただけに、うれしいアガリだった。リーチ棒込みで5,300点の収入。瀬戸熊のこの半荘はトップで、1回戦の挽回が目安。しかし、柴田が沈みなら浮きの2着でもいい。
大事なことは柴田の連勝を防ぐことなのである。それならば点差はわずかだ。これは前原も内川も同じ考えのはずだ。

東2局。ドラ五万
10巡目に内川の先制リーチが入る。

四索四索五索五索六索六索二筒三筒四筒六筒六筒東東  リーチ  ドラ五万

東はリーチの直前に切られているから格好のねらい目である。打点も十分だ。その東が瀬戸熊の手に浮いている。そこに前原の追いかけリーチだ。

五万七万八万八万二索三索四索三筒四筒五筒五筒六筒七筒  リーチ

この時、瀬戸熊の手はこうだ。

三万五万六万六万六万二筒二筒三筒六筒八筒東白白

前原の欲しい六万は瀬戸熊の手に暗刻。これは無理だ。
東は前原の現物。打たれてもおかしくない東だった。しかし、瀬戸熊はオリを選択し、より安全な1枚切れの白を選んだ。一瞬、流れるかと思われたが、前原が最後のツモで六万を引き当て、2,000・3,900。リーチ棒込みで、これは大きい収入。親のかぶりは柴田だ。
このとき、瀬戸熊の顔に少しの微笑みが見えた。それはこうであろう。
(相変わらず、強い引きですね…)

もちろん、瀬戸熊以外の3人は六万がラス牌だったことなど知る由もない。
この後は小場で進んで、南3局。ドラ五万
内川はダブ南を鳴いてマンズの染め手。そこにこっそりテンパイを入れた前原。

五万六万七万一索二索三索五索六索七索三筒三筒六筒七筒  ドラ五万

目が内川に向いているから、当然のヤミテンである。
これに飛び込んだのが内川だった。ここで、ラスでは前途多難である。

南4局は、内川のラス親。ドラ五万
今期負けると、何を言われるかわからない。
(まだ若いから…)(力不足さ…)
それは冗談じゃないと、8巡目にリーチをかける内川。

五万六万七万七万八万九万六索六索二筒三筒七筒八筒九筒  リーチ  ドラ五万

2巡後、すぐに四筒引いて2,600オールだ。
(どうだ!)である。しかしまだ、沈みの3着だ。

南4局1本場。ドラ二筒
内川から10巡目にリーチ入る。今度はこれだ。

一万一万二万二万二万三万四万五万三索四索五索三筒五筒  リーチ  ドラ二筒

待ちはイマイチだが、打点はある。
しかし流局間際、柴田にかわされて幕。これまでの成績はこうだ。

2回戦終了時
前原+25.3P 柴田+11.4P 瀬戸熊▲19.0P 内川▲17.7 P 

 

 

3回戦
親は前原で順に柴田、瀬戸熊、内川。
今度のマークは前原である。あのパワーで連勝させてはならない。南家の柴田は親落としにかけ、親が仕掛けたら北家の内川は牌を絞る。これが3人の暗黙の了解事項だ。しかし、麻雀は状況に応じて変化する。
東1局。ドラ三万
内川の手が軽く6巡目でリーチが入った。

(内川の河)
九索 上向き白中五索 上向き一索 上向き五万 上向き

(内川の手)
三万三万四万五万六万二索三索四索一筒二筒三筒五筒六筒  リーチ  ドラ三万

これで入り目が絶好の二筒である。入り目に強さがあるし、受けは両面で待ち良し。そして打点がある。この三拍子がそろえば、ほぼアガリだ。粘った親の前原から、14巡目に追いかけリーチがかかったが、内川が引いて2,000・4,000。

東2局は流局。テンパイは親の柴田と内川だ。
1本場も流局。内川の1人ノーテンで、これはちょっと痛かった。
2本場。ドラ一筒
親の柴田から、10巡目にリーがかかった。

西二筒 上向き一万 上向き三筒 上向き一万 上向き八索 上向き
二筒 上向き一索 上向き六筒 上向き東

ドラそばの二筒が早いから、高そうに見える。やっぱりそうだ。

三万四万五万七万八万九万一索三索三索四索五索一筒一筒  リーチ  ドラ一筒

これで入り目が七万である。受けは弱いが、入り目がいいし打点もある。アガリの予感がする。同巡、内川にもテンパイが入った。

二万三万四万二索四索七索七索二筒三筒四筒六筒七筒八筒

暗刻で無筋の七索を切り、ヤミテン。内川も頑張ったが、柴田が二索を引き当て3,900は4,100オールだ。これは大きいアガリだった。

 

100

 

3本場。ドラ一索
ここも柴田の早いリーチが飛んで来た。

南二万 上向き四索 上向き三筒 上向き南

2枚目の南はツモ切りだ。そして手牌がこれだ。

四万四万三索四索五索九索九索五筒六筒七筒発発発  ドラ一索

流れは今、自分にあると見て強気の押しだ。瀬戸熊と内川も押したが、四万をすぐに引いて2,600は2,900オールだ。これで柴田は、持ち点を5,1500伸ばして断トツ。

4本場。ドラ二筒
今度は瀬戸熊が牙をむいた。7巡目のリーチだ。

(瀬戸熊の河)
中発二万 上向き五万 上向き九索 上向き三筒 上向き
発

待ちも高さも不明のリーチだ。
これに柴田が追いかける。

(柴田の河)
北西南東九索 上向き五筒 上向き
九万 上向き六索 左向き

(柴田の手)
一万一万一万二万三万八万八万一索二索三索五索六索七索  リーチ  ドラ二筒

打点は低いが、流れは好いし受けもいい。勝算はあったはずだ。
ここに内川も追いついた。

五万六万七万二索二索一筒二筒三筒五筒六筒七筒八筒九筒

打牌は強いが、ヤミテンを選択。

しかしこの局、勝ったのは瀬戸熊だった。ツモった二筒をコツンと置いた。

七万七万四索四索七索七索八索八索二筒七筒七筒九筒九筒  リーチ  ツモ二筒

これがドラで3,000・6,000。リーチ棒込みで14,200の収入。
(なめるンじゃないよ!)と思ったかどうか。

 

100

 

この時点で、3回戦の持ち点はこうだ。
前原11,600
柴田44,100
瀬戸熊37,200
内川27,100

東1局で、満貫をアガった内川も沈んだ。アガリのその多くがツモである。
たまらないのはアガリのない前原だ。しかし、ほかの3人から見たら理想の展開と言える。この回の柴田の浮きは仕方ないとしても、前回トップの前原がラス目なのだ。それで、よしとするところだろう。
この後は小場で流れてトップが柴田、2着が瀬戸熊で順位の変化はなかった。
3回戦までの総合得点はこうだ。

3回戦終了時
柴田+33.4P 前原+0.9P 瀬戸熊▲5.5P 内川▲28.8P

 

 

4回戦。
親は瀬戸熊で順に前原、柴田、内川である。
内川が、4回戦とも北家が気になるところ。しかも順位は、沈みのオール3着である。ここは踏ん張って、何とか失点を減らしてもらいたい。
瀬戸熊と前原は、柴田の山を削りたい。一方、柴田は(今日のできなら…+50Pは欲しい…)と思っているはずだ。

東1局。ドラ九索
好調の柴田から6巡目にリーチが入った。

白九索 上向き九万 上向き三索 上向き三筒 上向き六万 左向き

早すぎて、待ちは皆目わからない。その手の内がこうだった。

二万三万四万六万七万八万二索三索四索六索二筒三筒四筒  リーチ  ドラ九索

入り目は三色高めの二万である。受けの六索は絞りカンチャンで、待ちの死角に入っている。ちょっと弱気になれば、オリ打ちがある。何千人といる視聴者の前で、こんなの打たされてはかなわない。
これは東を鳴いていた前原が、300・500ツモってかわした。

東2局。ドラ二万
前原の親番。その前原が9巡目にリーチだ。

西南二筒 上向き八筒 上向き九筒 上向き七索 上向き
二索 上向き東七万 左向き

アガって引いた親だから、気をつけねばならない。3巡後、内川にもテンパイが入る。

一万四万四万八索八索一筒一筒二筒二筒五筒九筒九筒発  ツモ発  ドラ二万

一万はフリテンだから、これを切るのが普通。しかし、無筋でドラそば。ちょっと怖いので、中筋の五筒切り。すると2巡後、前原が五筒をツモ切る。内川のアガリ逃がしに見える。そして次に来た四筒を切ると、前原からロンの声。

五万六万七万三索四索四索五索五索六索三筒五筒発発  リーチ  ロン四筒

安くてくそ待ち。これが悪名高いガラリーである。
しかし、ヤミテンなら内川は一万を切り、前原が五筒で打ち上げていたのだから効果てきめんである。前原が怖いのはこの後だ。

東2局1本場。
お互いにマークし合って仲良く全員ノーテン。

東3局2本場。
ここは手堅く前原がヤミテンで、柴田から2,000点のアガリ(積み場600)。
両面の好形でリーチもあったが、好調の柴田の親を意識したに違いない。

東4局。ドラ三万
12巡目、瀬戸熊がドラ切りリーチ。

一万二万三万六万六万四索五索七索八索九索七筒八筒九筒  リーチ  ドラ三万

親の内川がそのドラをポンして、1シャンテンで突っ張る。
そしてテンパイを入れて引きアガる。

四索四索二筒三筒四筒四筒五筒六筒七筒八筒  ポン三万 左向き三万 上向き三万 上向き  ツモ六筒

リーチ棒付きで3,900オールだ。これは大きいアガリだ。

東4局1本場。ドラ二索
こんども早い瀬戸熊のリーチだ。

(瀬戸熊の河)
白南四万 上向き三万 上向き三筒 左向き

六万七万一索二索三索三索四索五索一筒二筒三筒八筒八筒  リーチ  ツモ八万  ドラ二索

これは引いて1,300・2,600。
後は小場で回って、トップが前原。2着が内川で3着が瀬戸熊。ラスが柴田だった。この第4戦は大きく動かなかったため、態勢にそれほど開きはない。
総合成績はこれだ。

4回戦終了時
柴田+22.2P 前原+11.6P 瀬戸熊▲10.4P 内川▲23.4P

内容は濃かったが、点差は半荘1回分の動きでしかない。チャンスはみんなにある。
ここで一番若い内川が、どう立て直して来るのか。打ち方を変えて来るのか、打たれてもさらに前に出るのか。見ものである―。

プロリーグ(鳳凰戦)決勝観戦記/第34期鳳凰位決定戦 初日観戦記 荒 正義

鳳凰決定戦は1月14日(日曜日)からのスタート。
現・鳳凰の前原に挑戦するのは予選トップ通過の柴田。2位通過の内川と瀬戸熊である。
内川は最終節+75,2Pをたたき出し、レジェンド藤崎を沈め、卓外の伊藤優孝をかわした。これが若さと生命力である。
しかし、鳳凰決定戦となれば話は別である。
この4人で半チャン16回戦も戦わねばならない。若い生命力だけで勝てるとは限らない。
内川が相手を研究しているのは当然だが、相手も内川の打ち筋を分析しているのだ。
敵は柴田のほかに瀬戸熊と前原がいる。経験値なら、圧倒的にこの2人が上である。
経験値とは、麻雀の勝ち方である。ビックタイトルではここ一番のとき、体に刻んだその「感性」が物を言うのだ。
前原と瀬戸熊2人で、「鳳凰位」を通算6期占めているのだ(ともに3期)。十段位も2人で8期はあるだろう。実績と強さから見たら彼らも麻雀史に名を残すレジェンドである。
瀬戸熊のクマ熊タイムも警戒しなければならないが、前原のゴジラパワーも強烈である。
しかし、あっちもこっちもマークしていては受け中心となり、自分の麻雀が打てなくなる。そこをどう対処するのか、ここが内川の試練の場であるといえる。
 
100
 
東1局。ドラ六索
起親は柴田で、順に前原、瀬戸熊、内川の並びだ。
内川の1巡目の手だ。
一万四万五万六万七万二索二索四索七索北白発中  ツモ八万  ドラ六索
ここから内川は白を切った。ここに内川の闘志が垣間見える。通常、三元牌が3牌浮いて、自分の手が安いときは、誰かが切るまで三元牌は切らないのが常識。誰かが切ったとき、合わせて切ればいいのだ。これが安全。それくらい内川だって承知のはずである。
この三元牌にポンの声がかかり、次も同じ打ち手がポンなら大三元の可能性がある。場が一瞬にして凍りつく。一通が見えるから一万は切らぬまでも、切るなら自風の北である。しかし、内川は続けて三元牌を切り出す。4巡目までの河がこう。
白中発一万 上向き
そして、この時の手牌がこうだ。
四万五万六万七万八万二索二索四索七索九索八筒九筒北
私はこの時、内川のエンジンがかかり過ぎに見えた。遠くに三色が見えるが、手はカンチャンと辺チャンが残って愚形である。積極さは買うが、危険に見えたのである。だが、テンパイ一番乗りは内川だった。
(内川の河)
白中発一万 上向き北白
四索 上向き九索 上向き
四万五万六万七万八万九万二索二索五索六索七索八筒九筒  リーチ
入り目は五索である。今日の彼は前に出て戦って勝つ気なのだ。
ドラが1枚噛んだから出て2,600、ツモで1,000・2,000の手だ。待ちは苦しいが、河を見る限りツモ山にありそうな七筒である。この時の3者の河はこうだ。
(親・柴田)
一筒 上向き西中白発西
四筒 上向き一万 上向き
(南家・前原)
九索 上向き一万 上向き北九万 上向き中二万 上向き
二筒 上向き六筒 上向き
(西家・瀬戸熊)
九索 上向き一索 上向き白一筒 上向き発西
八筒 上向き六筒 上向き
しかし、ここで来たのが前原だ。自風の南をポンして無筋の打三万である。
五万五万二索三索四索六索六索六筒七筒八筒  ポン南南南
ドラの六索五万のシャンポン待ち。しかし、これは残念ながら空テン。いくら豪腕ゴジラでも、5枚目のドラの六索を引くのは無理だ。
親の柴田も、ただ指をくわえて見ているわけではなかった。
柴田
四万五万六万七万七万八万九万二索三索六索八索七筒九筒  ツモ一索
1シャンテンだ。安全策で行くなら筋の七筒。しかし、これは内川のロン牌だ。
柴田はここで無筋の四万切り。これは前原にも危険牌。柴田は親だから、放銃覚悟で一番強く構えたのである。これが功を奏した。
次巡ツモ七筒でテンパイ、即リーチだ。相手のロン牌を重ね、カンチャン同士の対決。七筒は残り1枚で、七索は残り3枚。態勢的には柴田が有利だ。案の定だ、すぐに七索を掴んで内川の放銃。
3,900はリーチ棒込みで4,900のアガリ。これは大きい。このとき裏目を食った内川は、何を思ったであろうか。
 
100
 
東1局1本場。ドラ三万
いいアガリの後は、好い手が入る。柴田が5巡目でリーチだ。
発東三筒 上向き白白
2巡目の初牌東の切りから、この時点で柴田の気配は出ていたはずである。親の手は早くて相当の手…と。
しかし、この河では待ちも色も絞れない。これに飛び込んだのが瀬戸熊。この時、彼の手はこうだ。
一万三万七万八万九万三索四索四索五索六索七筒七筒九筒  ツモ六万
ここでオリるなら三索四索四索の安全パイがある。しかし、真直ぐに九筒を打ち抜いた。開かれた柴田の手はこうだった。
二万三万四万七万七万五索六索七索三筒四筒五筒七筒八筒  リーチ  ロン九筒
瀬戸熊も2巡目の東切りと白のトイツ落としを見て、柴田の手は相当の手と読んだはずである。しかし、それでも打ち抜く。これが瀬戸熊流である。
この時、瀬戸熊は痛いと感じたか、安めで助かったと思ったか。私は後者と見る。5,800は6,100である。今期の瀬戸熊は打てている、と私は感じたがどうだろう。
東1局2本場。ドラ西
もうこれ以上、親にアガリをさせてはならない。麻雀のアガリはアガリを呼び連動するのだ。それも回を重ねるごとに、打点が高くなるのが麻雀。もうこれ以上加点させると、柴田の日で終わってしまう可能性がある。
そこで7巡目の白ポンで、親落としに向かう前原。ここは打点より、親落としが優先である。形は好いが、まだ1シャンテンだ。
やっぱり、柴田の手がどんどん膨らむ。10巡目でこうだ。
六索七索七索四筒四筒四筒七筒七筒南南南西西  ドラ西
面前なら四暗刻まで狙える手だ。鳴いてもトイトイと三暗刻で6,000オールがある。この時西は生きていた。
しかしここで前原がもう一手進め、テンパイが入っていた。
四索五索六索六索六索三筒三筒  チー一万 左向き二万 上向き三万 上向き  ポン白白白
六索は前原のロン牌で、これで柴田のトイトイと四暗刻は未然に防がれた。
しかし、麻雀は生き物だ。どう変化するかわからない。
前原の手がピンズの両面に変化したとき、打たれる六索もある。いや、そうでなくても柴田のこの手のリーチも強烈である。
五索六索七索四筒四筒四筒七筒七筒南南南西西
この形でツモなら三暗刻で6,000オールだ。
ここに13巡目、瀬戸熊のリーチが飛んで来た
三万四万五万六万七万八万三索四索四索四索五索五筒六筒  リーチ
もう、何が何だか分らない。
勝ったのは前原で、三筒で打ち上げたのは柴田だった。
これで無傷の前原が、リー棒込みで2,600の浮きに回る。ゴジラは見かけも怖いが、不気味である。
 
100
 
東2局。
この前原の不気味な親番を、2,000点で瀬戸熊が蹴る。打ったのは内川だ。
東3局。
親の瀬戸熊がツモリ三暗刻のリーチを打ったが、流局。
柴田の1人ノーテンで、3,000点の出費。これは少し痛いか。
東3局1本場。
ここは内川が、前原から1,300点のアガリ。リー棒込みで2,600の収入。
これで4人にアガリが出たことになる。内川は、初日が出てホッとしたことだろう。
東4局。
柴田がピンフ・ツモのアガリ。安手でもアガリして親を引くのは、好調の流れだ。
南1局。ドラ六索
6巡目に、柴田の親のリーチが入る。
二万三万七万七万五索六索七索二筒二筒二筒六筒七筒八筒  リーチ  ドラ六索
ドラの六索八筒を引いてのリーチだ。
好調の流れだから、私は四万ツモで3,900オールを予想。が、引いたのは一万で2,000オールだった。
後は小場で流れて1回戦が終了。
柴田+25.3P 前原+6.1P 内川▲8.4P 瀬戸熊▲23.0P 
 
 
2回戦。起親が前原で順に柴田・瀬戸熊・内川の並び。
東1局は流局。
東1局1本場は瀬戸熊のアガリ。
六万七万三索四索五索六索七索八索二筒二筒八筒八筒八筒  リーチ  ツモ五万  ドラ南
これが6巡目のリーチだ。残りツモが少なくなっていただけに、うれしいアガリだった。リーチ棒込みで5,300点の収入。瀬戸熊のこの半荘はトップで、1回戦の挽回が目安。しかし、柴田が沈みなら浮きの2着でもいい。
大事なことは柴田の連勝を防ぐことなのである。それならば点差はわずかだ。これは前原も内川も同じ考えのはずだ。
東2局。ドラ五万
10巡目に内川の先制リーチが入る。
四索四索五索五索六索六索二筒三筒四筒六筒六筒東東  リーチ  ドラ五万
東はリーチの直前に切られているから格好のねらい目である。打点も十分だ。その東が瀬戸熊の手に浮いている。そこに前原の追いかけリーチだ。
五万七万八万八万二索三索四索三筒四筒五筒五筒六筒七筒  リーチ
この時、瀬戸熊の手はこうだ。
三万五万六万六万六万二筒二筒三筒六筒八筒東白白
前原の欲しい六万は瀬戸熊の手に暗刻。これは無理だ。
東は前原の現物。打たれてもおかしくない東だった。しかし、瀬戸熊はオリを選択し、より安全な1枚切れの白を選んだ。一瞬、流れるかと思われたが、前原が最後のツモで六万を引き当て、2,000・3,900。リーチ棒込みで、これは大きい収入。親のかぶりは柴田だ。
このとき、瀬戸熊の顔に少しの微笑みが見えた。それはこうであろう。
(相変わらず、強い引きですね…)
もちろん、瀬戸熊以外の3人は六万がラス牌だったことなど知る由もない。
この後は小場で進んで、南3局。ドラ五万
内川はダブ南を鳴いてマンズの染め手。そこにこっそりテンパイを入れた前原。
五万六万七万一索二索三索五索六索七索三筒三筒六筒七筒  ドラ五万
目が内川に向いているから、当然のヤミテンである。
これに飛び込んだのが内川だった。ここで、ラスでは前途多難である。
南4局は、内川のラス親。ドラ五万
今期負けると、何を言われるかわからない。
(まだ若いから…)(力不足さ…)
それは冗談じゃないと、8巡目にリーチをかける内川。
五万六万七万七万八万九万六索六索二筒三筒七筒八筒九筒  リーチ  ドラ五万
2巡後、すぐに四筒引いて2,600オールだ。
(どうだ!)である。しかしまだ、沈みの3着だ。
南4局1本場。ドラ二筒
内川から10巡目にリーチ入る。今度はこれだ。
一万一万二万二万二万三万四万五万三索四索五索三筒五筒  リーチ  ドラ二筒
待ちはイマイチだが、打点はある。
しかし流局間際、柴田にかわされて幕。これまでの成績はこうだ。
2回戦終了時
前原+25.3P 柴田+11.4P 瀬戸熊▲19.0P 内川▲17.7 P 
 
 
3回戦
親は前原で順に柴田、瀬戸熊、内川。
今度のマークは前原である。あのパワーで連勝させてはならない。南家の柴田は親落としにかけ、親が仕掛けたら北家の内川は牌を絞る。これが3人の暗黙の了解事項だ。しかし、麻雀は状況に応じて変化する。
東1局。ドラ三万
内川の手が軽く6巡目でリーチが入った。
(内川の河)
九索 上向き白中五索 上向き一索 上向き五万 上向き
(内川の手)
三万三万四万五万六万二索三索四索一筒二筒三筒五筒六筒  リーチ  ドラ三万
これで入り目が絶好の二筒である。入り目に強さがあるし、受けは両面で待ち良し。そして打点がある。この三拍子がそろえば、ほぼアガリだ。粘った親の前原から、14巡目に追いかけリーチがかかったが、内川が引いて2,000・4,000。
東2局は流局。テンパイは親の柴田と内川だ。
1本場も流局。内川の1人ノーテンで、これはちょっと痛かった。
2本場。ドラ一筒
親の柴田から、10巡目にリーがかかった。
西二筒 上向き一万 上向き三筒 上向き一万 上向き八索 上向き
二筒 上向き一索 上向き六筒 上向き東
ドラそばの二筒が早いから、高そうに見える。やっぱりそうだ。
三万四万五万七万八万九万一索三索三索四索五索一筒一筒  リーチ  ドラ一筒
これで入り目が七万である。受けは弱いが、入り目がいいし打点もある。アガリの予感がする。同巡、内川にもテンパイが入った。
二万三万四万二索四索七索七索二筒三筒四筒六筒七筒八筒
暗刻で無筋の七索を切り、ヤミテン。内川も頑張ったが、柴田が二索を引き当て3,900は4,100オールだ。これは大きいアガリだった。
 
100
 
3本場。ドラ一索
ここも柴田の早いリーチが飛んで来た。
南二万 上向き四索 上向き三筒 上向き南
2枚目の南はツモ切りだ。そして手牌がこれだ。
四万四万三索四索五索九索九索五筒六筒七筒発発発  ドラ一索
流れは今、自分にあると見て強気の押しだ。瀬戸熊と内川も押したが、四万をすぐに引いて2,600は2,900オールだ。これで柴田は、持ち点を5,1500伸ばして断トツ。
4本場。ドラ二筒
今度は瀬戸熊が牙をむいた。7巡目のリーチだ。
(瀬戸熊の河)
中発二万 上向き五万 上向き九索 上向き三筒 上向き
発
待ちも高さも不明のリーチだ。
これに柴田が追いかける。
(柴田の河)
北西南東九索 上向き五筒 上向き
九万 上向き六索 左向き
(柴田の手)
一万一万一万二万三万八万八万一索二索三索五索六索七索  リーチ  ドラ二筒
打点は低いが、流れは好いし受けもいい。勝算はあったはずだ。
ここに内川も追いついた。
五万六万七万二索二索一筒二筒三筒五筒六筒七筒八筒九筒
打牌は強いが、ヤミテンを選択。
しかしこの局、勝ったのは瀬戸熊だった。ツモった二筒をコツンと置いた。
七万七万四索四索七索七索八索八索二筒七筒七筒九筒九筒  リーチ  ツモ二筒
これがドラで3,000・6,000。リーチ棒込みで14,200の収入。
(なめるンじゃないよ!)と思ったかどうか。
 
100
 
この時点で、3回戦の持ち点はこうだ。
前原11,600
柴田44,100
瀬戸熊37,200
内川27,100
東1局で、満貫をアガった内川も沈んだ。アガリのその多くがツモである。
たまらないのはアガリのない前原だ。しかし、ほかの3人から見たら理想の展開と言える。この回の柴田の浮きは仕方ないとしても、前回トップの前原がラス目なのだ。それで、よしとするところだろう。
この後は小場で流れてトップが柴田、2着が瀬戸熊で順位の変化はなかった。
3回戦までの総合得点はこうだ。
3回戦終了時
柴田+33.4P 前原+0.9P 瀬戸熊▲5.5P 内川▲28.8P
 
 
4回戦。
親は瀬戸熊で順に前原、柴田、内川である。
内川が、4回戦とも北家が気になるところ。しかも順位は、沈みのオール3着である。ここは踏ん張って、何とか失点を減らしてもらいたい。
瀬戸熊と前原は、柴田の山を削りたい。一方、柴田は(今日のできなら…+50Pは欲しい…)と思っているはずだ。
東1局。ドラ九索
好調の柴田から6巡目にリーチが入った。
白九索 上向き九万 上向き三索 上向き三筒 上向き六万 左向き
早すぎて、待ちは皆目わからない。その手の内がこうだった。
二万三万四万六万七万八万二索三索四索六索二筒三筒四筒  リーチ  ドラ九索
入り目は三色高めの二万である。受けの六索は絞りカンチャンで、待ちの死角に入っている。ちょっと弱気になれば、オリ打ちがある。何千人といる視聴者の前で、こんなの打たされてはかなわない。
これは東を鳴いていた前原が、300・500ツモってかわした。
東2局。ドラ二万
前原の親番。その前原が9巡目にリーチだ。
西南二筒 上向き八筒 上向き九筒 上向き七索 上向き
二索 上向き東七万 左向き
アガって引いた親だから、気をつけねばならない。3巡後、内川にもテンパイが入る。
一万四万四万八索八索一筒一筒二筒二筒五筒九筒九筒発  ツモ発  ドラ二万
一万はフリテンだから、これを切るのが普通。しかし、無筋でドラそば。ちょっと怖いので、中筋の五筒切り。すると2巡後、前原が五筒をツモ切る。内川のアガリ逃がしに見える。そして次に来た四筒を切ると、前原からロンの声。
五万六万七万三索四索四索五索五索六索三筒五筒発発  リーチ  ロン四筒
安くてくそ待ち。これが悪名高いガラリーである。
しかし、ヤミテンなら内川は一万を切り、前原が五筒で打ち上げていたのだから効果てきめんである。前原が怖いのはこの後だ。
東2局1本場。
お互いにマークし合って仲良く全員ノーテン。
東3局2本場。
ここは手堅く前原がヤミテンで、柴田から2,000点のアガリ(積み場600)。
両面の好形でリーチもあったが、好調の柴田の親を意識したに違いない。
東4局。ドラ三万
12巡目、瀬戸熊がドラ切りリーチ。
一万二万三万六万六万四索五索七索八索九索七筒八筒九筒  リーチ  ドラ三万
親の内川がそのドラをポンして、1シャンテンで突っ張る。
そしてテンパイを入れて引きアガる。
四索四索二筒三筒四筒四筒五筒六筒七筒八筒  ポン三万 左向き三万 上向き三万 上向き  ツモ六筒
リーチ棒付きで3,900オールだ。これは大きいアガリだ。
東4局1本場。ドラ二索
こんども早い瀬戸熊のリーチだ。
(瀬戸熊の河)
白南四万 上向き三万 上向き三筒 左向き
六万七万一索二索三索三索四索五索一筒二筒三筒八筒八筒  リーチ  ツモ八万  ドラ二索
これは引いて1,300・2,600。
後は小場で回って、トップが前原。2着が内川で3着が瀬戸熊。ラスが柴田だった。この第4戦は大きく動かなかったため、態勢にそれほど開きはない。
総合成績はこれだ。
4回戦終了時
柴田+22.2P 前原+11.6P 瀬戸熊▲10.4P 内川▲23.4P
内容は濃かったが、点差は半荘1回分の動きでしかない。チャンスはみんなにある。
ここで一番若い内川が、どう立て直して来るのか。打ち方を変えて来るのか、打たれてもさらに前に出るのか。見ものである―。

第3期JPML WRCリーグ ベスト16B卓レポート

今回で第3期となるJPMLWRCリーグ。
先日放送されたA卓では中川基輝、ケネス徳田がベスト8へ勝ち上がりとなった。
今回のB卓では鳳凰位シードとして前原雄大が登場。その模様をレポートしていきたい。

 

100

 

 

1回戦(起家から、古本・小林・藤本・前原)

東1局に先制は藤本。
ピンフのヤミテンからドラの二万を引き入れ、リーチ。

二万三万四万五万六万七万二索三索九索九索二筒三筒四筒  リーチ  ツモ四索  ドラ二万

3,000・6,000で気持ちのいいスタートを切る。

東2局は負けじと古本が、リーチのみの1シャンテンからうまく手を組みかえていき、この1シャンテンに。

一万三万四万五万七万八万九万四索六索六索三筒四筒五筒  ツモ五索  ドラ四万

理想のひとつであるツモ五索で高め三色のリーチにいく。
アガリは安目の六索であったが、裏1で2,000・4,000。
A卓とは対照的に大物手の応酬でのスタートだ。

東3局
前原がこの1シャンテンからチーテンをとる。

四万五万六万一索二索三索六索八索九索発発  チー五索 左向き四索 上向き六索 上向き  ドラ発  打六索

チーして下家の古本からツモ切られた七索で3,900を出アガリ。
解説の吉田も言っていたが、もし鳴く牌が出ずにメンゼンで七索を引いていたなら、一通のカン五索か、ドラと六索のシャンポンでリーチをする姿が浮かぶ。
前原はどちらでリーチしたのかぜひ見たかった1局であった。

東4局
藤本が七対子ドラドラをヤミテンでツモアガリ。
更なる加点により、48,000点まで伸ばし、東場が終了した。

南1局
ここまでまだアガリのない小林がリーチ。

二万二万三万三万四万四万五万五万五筒六筒七筒発発  リーチ  ドラ五索

それを受けて親の古本はドラ暗刻。
ぶつけてやるぞという気合いを感じる。

五万三索三索五索五索五索三筒四筒五筒六筒七筒西西

小林の当たり牌の五万四万をくっつけ、打西とする。
仕掛けもできるようになり、盤石かと思われたが1シャンテンになった藤本から発が打ち出され、小林の5,200のアガリとなった。
古本は悔しい親落ち。

南2局
親の小林が大物手をアガる。

五万五万六万六万七万七万六筒七筒八筒九筒白白白  ロン九筒  ドラ白

放銃者は前原。大きな12,000点。

南2局1本場
親の小林がまたしても配牌でドラ2。5巡目にはドラを暗刻に!
8巡目には4枚目のドラを持ってきてカン。

七万七万三索四索四索五索七索九索四筒五筒  暗カン牌の背五万 上向き五万 上向き牌の背  ドラ五万

新ドラ表示牌にめくれたのは四万……まさかのカンした五万にモロ乗った。
あげくリンシャン牌はなんとカン八索……導かれるようにリーチをした。

親のリーチドラ8を見せられていける者はいない。
ゆったりと六筒をツモり、指が10本折れる8,000オールを決めた。

そのまま1回戦は小林が大トップで終了。
本命前原はラススタートとなった。

1回戦成績
小林+48.1P 藤本+10.7P 古本▲14.8P 前原▲44.0P

 

 

2回戦(起家から、古本・小林・前原・藤本)

東1局1本場
1,300オールをツモったあと、親の古本が更に加点を狙ってリーチ。

四万五万六万二索三索四索六索七索八索一筒一筒南南  リーチ  ドラ一筒

同じくドラドラの藤本が同巡にテンパイ。

二万三万四万一索二索三索七索八索九索一筒一筒四筒五筒

親のリーチの現物待ちでヤミテンとするが、六筒を即ツモで1,300・2,600。
トーナメントでなければリーチでぶつける手もあるが、藤本は1回戦2着スタートという事もあり、慎重な選択であった。

東3局
南家の藤本が5巡目リーチ。

二索三索四索一筒二筒三筒七筒八筒九筒西西中中  リーチ  ドラ中

この巡目でのオタ風の西はかなりアガリがあるかと思われたが、アガリ牌の西はホンイツ狙いの古本と、ドラの中は親の前原と持ち持ちになってしまう。

そして、恐れていた事が起きる。
ドラの中を重ね、カン七万をひき、ペン七索をひいた前原からのリーチだ。

六万七万八万七索八索九索五筒六筒七筒東東中中  リーチ

山に1枚の東をツモる前原を想像しているうちに、それは現実になった。6,000オール。
ゴジラが来たぞ!みんな逃げろ!

1本場も高め6,000オールのリーチ。これは流局となったが、対局者の恐怖は計り知れない。

その恐怖の親番を落としたのは、藤本。

五索二筒三筒四筒七筒七筒七筒九筒九筒東東発発  ドラ三万

この超絶配牌から2巡目に九筒をポン!

普段なら1枚目の九筒を見送る打ち手が多いと思うが、一刻も早く前原の親を終わらせたい緊急手段に見えた。
今回は本手であるが、これが1000点であってもそうしただろうと思う。

七筒もカンして、テンパイを入れた前原から6,400のアガリとなった。

そしてなんとここから、前原は連続放銃となる。
藤本と古本のリーチにはさまれ、古本に5,200。
南1局も七対子のリーチをするが、藤本の三色ヤミテンに5,200。点棒をかなり減らした。

南2局
ラス目の小林の親番。
1回戦目トップとはいえラスはひきたくない。

四万五万六万六万七万八万六索七索八索六筒六筒七筒東東  ドラ東

三色の高めの八筒が3枚切れ、もう1枚も持たれていると読み、シャンポンでリーチ。
これが大正解となり、六筒をツモって4,000オール。ラス抜けに成功。
6,000オールをツモった前原は、これでラス目まで落ちる事に。

南2局、復活を狙う前原。
この配牌から九筒を暗カン。

四万五万六万二索四索五索七索八索八筒九筒九筒九筒九筒南  ドラ九万

リンシャンから三索をツモり、首尾よく六索をツモり、リーチにいく。

五万六万七万二索三索四索五索六索七索八索  暗カン牌の背九筒 上向き九筒 上向き牌の背  リーチ  ドラ九万中

しかしアガリは北をポンしていた古本!

九万九万七索九索三筒四筒五筒  チー四万 左向き二万 上向き三万 上向き  ポン北北北  ツモ八索

待ちの多さでは前原がまさっていたのだが…1回戦に続き苦しみを味わう事になった。

南4局は、藤本と古本の1,000点差のトップ争い。
古本が制した。

2回戦成績
古本+28.1P 藤本+6.7P 小林▲7.5P 前原▲25.3P

2回戦終了時
小林+38.6P 藤本+17.4P 古本+13.3P 前原▲69.3P

 

 

3回戦(起家から、古本・前原・小林・藤本)

まさかの前原の2ラスとなり、残りの3人は鬼のいぬ間に勝利へ近づきたいところ。小林が一歩リードではあるが、あってないようなものである。

東1局1本場
小林がカン六万を引き入れ先制リーチ。

一万二万三万五万六万七万七索七索五筒五筒五筒七筒八筒  リーチ  ドラ五万

そこへ藤本もリーチを被せる。

二索二索二索四索五索六索六索七索七索八索八索二筒二筒

小林→藤本へ5,200。

その後は細かいアガリやテンパイ料で、比較的平たい点棒状況になり南場へ。
しかし南2局、微差のトップ目小林が、更に引き離す。

三万四万四万四万八万八万八万一筒二筒三筒  ポン南南南  ドラ四万  ハイテイツモ五万

ダブ南ハイテイドラ3の3,000・6,000。44,300点持ちに。

南4局、2着目の藤本の親番。3着目の古本が渾身のリーチで一発ツモ!

六万七万八万四索五索六索六索七索三筒四筒四筒四筒五筒  ドラ六万六筒

リーチ一発ツモ五索
3,000・6,000をツモり、着順をあげた。

3回戦成績
小林 +26.2P 古本+10.9P 藤本▲8.0P 前原▲29.1P

3回戦終了時
小林+64.8P 古本+24.2P 藤本+9.4P 前原▲128.4P

 

 

4回戦(起家から、藤本・古本・前原・小林)

小林はほぼ当確。
14.8P差の古本・藤本の着順勝負がどうなるか。
そして地獄の底から這い上がって来るかもしれない前原。

東2局に前原がリーチ。
これは誰も行けない。
2,000・4,000のツモアガリとなる。
その後は静かに東場が終了。古本、藤本は抜け出すチャンスを伺っている。

南2局も前原が1,000・2,000をツモり、2人は29,900点持ち同士のまま南3局へ。

南3局に藤本が高め三色のリーチ。

一万一万二万三万二索三索四索五索六索七索二筒三筒四筒  ドラ六索

これをアガる事ができれば一気に抜け出せる!
最後の親、前原も追いかけるが、ここは流局となった。

同1本場は、テンパイを入れていた小林が前原のリーチに7,700の放銃。
小林はここまでじっと我慢してきたが、この親を落とせばオーラスは自身の親なので勝利がほぼ確定する。

2本場もしっかりとテンパイを組み、前原の親を終わらせた。

ついに南4局。
トータル1番手の小林の親なので、1局勝負である。
現状2位は古本。その差は2.8P。藤本の条件は出アガリ3,200、1,600点直撃、700・1,300以上のツモアガリ。

先制テンパイは古本。

一万一万一万二万二万四万五万二筒三筒四筒五筒六筒七筒  リーチ  ドラ五筒

覚悟のリーチをかけた。
藤本もすぐに追いつき、運命の2軒リーチ。

一万二万三万二索三索三索四索五索五索六索七索九筒九筒  リーチ

息を飲むめくり合いの結果は……流局であった。

4回戦成績
前原+37.7P 藤本+0.2P 古本▲11.8P 小林▲30.1P

4回戦終了時
小林+34.7P 古本+12.4P 藤本+9.6P 前原▲90.7P

1位通過 小林正和
2位通過 古本和宏

B卓からは若手2人が鳳凰位前原、トーナメント巧者藤本の壁を突破した。
残りの2卓からはどんなドラマが生まれるのか?
最後まで目が離せない!

JPML WRCリーグ レポート/第3期JPML WRCリーグ ベスト16B卓レポート

今回で第3期となるJPMLWRCリーグ。
先日放送されたA卓では中川基輝、ケネス徳田がベスト8へ勝ち上がりとなった。
今回のB卓では鳳凰位シードとして前原雄大が登場。その模様をレポートしていきたい。
 
100
 
 
1回戦(起家から、古本・小林・藤本・前原)
東1局に先制は藤本。
ピンフのヤミテンからドラの二万を引き入れ、リーチ。
二万三万四万五万六万七万二索三索九索九索二筒三筒四筒  リーチ  ツモ四索  ドラ二万
3,000・6,000で気持ちのいいスタートを切る。
東2局は負けじと古本が、リーチのみの1シャンテンからうまく手を組みかえていき、この1シャンテンに。
一万三万四万五万七万八万九万四索六索六索三筒四筒五筒  ツモ五索  ドラ四万
理想のひとつであるツモ五索で高め三色のリーチにいく。
アガリは安目の六索であったが、裏1で2,000・4,000。
A卓とは対照的に大物手の応酬でのスタートだ。
東3局
前原がこの1シャンテンからチーテンをとる。
四万五万六万一索二索三索六索八索九索発発  チー五索 左向き四索 上向き六索 上向き  ドラ発  打六索
チーして下家の古本からツモ切られた七索で3,900を出アガリ。
解説の吉田も言っていたが、もし鳴く牌が出ずにメンゼンで七索を引いていたなら、一通のカン五索か、ドラと六索のシャンポンでリーチをする姿が浮かぶ。
前原はどちらでリーチしたのかぜひ見たかった1局であった。
東4局
藤本が七対子ドラドラをヤミテンでツモアガリ。
更なる加点により、48,000点まで伸ばし、東場が終了した。
南1局
ここまでまだアガリのない小林がリーチ。
二万二万三万三万四万四万五万五万五筒六筒七筒発発  リーチ  ドラ五索
それを受けて親の古本はドラ暗刻。
ぶつけてやるぞという気合いを感じる。
五万三索三索五索五索五索三筒四筒五筒六筒七筒西西
小林の当たり牌の五万四万をくっつけ、打西とする。
仕掛けもできるようになり、盤石かと思われたが1シャンテンになった藤本から発が打ち出され、小林の5,200のアガリとなった。
古本は悔しい親落ち。
南2局
親の小林が大物手をアガる。
五万五万六万六万七万七万六筒七筒八筒九筒白白白  ロン九筒  ドラ白
放銃者は前原。大きな12,000点。
南2局1本場
親の小林がまたしても配牌でドラ2。5巡目にはドラを暗刻に!
8巡目には4枚目のドラを持ってきてカン。
七万七万三索四索四索五索七索九索四筒五筒  暗カン牌の背五万 上向き五万 上向き牌の背  ドラ五万
新ドラ表示牌にめくれたのは四万……まさかのカンした五万にモロ乗った。
あげくリンシャン牌はなんとカン八索……導かれるようにリーチをした。
親のリーチドラ8を見せられていける者はいない。
ゆったりと六筒をツモり、指が10本折れる8,000オールを決めた。
そのまま1回戦は小林が大トップで終了。
本命前原はラススタートとなった。
1回戦成績
小林+48.1P 藤本+10.7P 古本▲14.8P 前原▲44.0P
 
 
2回戦(起家から、古本・小林・前原・藤本)
東1局1本場
1,300オールをツモったあと、親の古本が更に加点を狙ってリーチ。
四万五万六万二索三索四索六索七索八索一筒一筒南南  リーチ  ドラ一筒
同じくドラドラの藤本が同巡にテンパイ。
二万三万四万一索二索三索七索八索九索一筒一筒四筒五筒
親のリーチの現物待ちでヤミテンとするが、六筒を即ツモで1,300・2,600。
トーナメントでなければリーチでぶつける手もあるが、藤本は1回戦2着スタートという事もあり、慎重な選択であった。
東3局
南家の藤本が5巡目リーチ。
二索三索四索一筒二筒三筒七筒八筒九筒西西中中  リーチ  ドラ中
この巡目でのオタ風の西はかなりアガリがあるかと思われたが、アガリ牌の西はホンイツ狙いの古本と、ドラの中は親の前原と持ち持ちになってしまう。
そして、恐れていた事が起きる。
ドラの中を重ね、カン七万をひき、ペン七索をひいた前原からのリーチだ。
六万七万八万七索八索九索五筒六筒七筒東東中中  リーチ
山に1枚の東をツモる前原を想像しているうちに、それは現実になった。6,000オール。
ゴジラが来たぞ!みんな逃げろ!
1本場も高め6,000オールのリーチ。これは流局となったが、対局者の恐怖は計り知れない。
その恐怖の親番を落としたのは、藤本。
五索二筒三筒四筒七筒七筒七筒九筒九筒東東発発  ドラ三万
この超絶配牌から2巡目に九筒をポン!
普段なら1枚目の九筒を見送る打ち手が多いと思うが、一刻も早く前原の親を終わらせたい緊急手段に見えた。
今回は本手であるが、これが1000点であってもそうしただろうと思う。
七筒もカンして、テンパイを入れた前原から6,400のアガリとなった。
そしてなんとここから、前原は連続放銃となる。
藤本と古本のリーチにはさまれ、古本に5,200。
南1局も七対子のリーチをするが、藤本の三色ヤミテンに5,200。点棒をかなり減らした。
南2局
ラス目の小林の親番。
1回戦目トップとはいえラスはひきたくない。
四万五万六万六万七万八万六索七索八索六筒六筒七筒東東  ドラ東
三色の高めの八筒が3枚切れ、もう1枚も持たれていると読み、シャンポンでリーチ。
これが大正解となり、六筒をツモって4,000オール。ラス抜けに成功。
6,000オールをツモった前原は、これでラス目まで落ちる事に。
南2局、復活を狙う前原。
この配牌から九筒を暗カン。
四万五万六万二索四索五索七索八索八筒九筒九筒九筒九筒南  ドラ九万
リンシャンから三索をツモり、首尾よく六索をツモり、リーチにいく。
五万六万七万二索三索四索五索六索七索八索  暗カン牌の背九筒 上向き九筒 上向き牌の背  リーチ  ドラ九万中
しかしアガリは北をポンしていた古本!
九万九万七索九索三筒四筒五筒  チー四万 左向き二万 上向き三万 上向き  ポン北北北  ツモ八索
待ちの多さでは前原がまさっていたのだが…1回戦に続き苦しみを味わう事になった。
南4局は、藤本と古本の1,000点差のトップ争い。
古本が制した。
2回戦成績
古本+28.1P 藤本+6.7P 小林▲7.5P 前原▲25.3P
2回戦終了時
小林+38.6P 藤本+17.4P 古本+13.3P 前原▲69.3P
 
 
3回戦(起家から、古本・前原・小林・藤本)
まさかの前原の2ラスとなり、残りの3人は鬼のいぬ間に勝利へ近づきたいところ。小林が一歩リードではあるが、あってないようなものである。
東1局1本場
小林がカン六万を引き入れ先制リーチ。
一万二万三万五万六万七万七索七索五筒五筒五筒七筒八筒  リーチ  ドラ五万
そこへ藤本もリーチを被せる。
二索二索二索四索五索六索六索七索七索八索八索二筒二筒
小林→藤本へ5,200。
その後は細かいアガリやテンパイ料で、比較的平たい点棒状況になり南場へ。
しかし南2局、微差のトップ目小林が、更に引き離す。
三万四万四万四万八万八万八万一筒二筒三筒  ポン南南南  ドラ四万  ハイテイツモ五万
ダブ南ハイテイドラ3の3,000・6,000。44,300点持ちに。
南4局、2着目の藤本の親番。3着目の古本が渾身のリーチで一発ツモ!
六万七万八万四索五索六索六索七索三筒四筒四筒四筒五筒  ドラ六万六筒
リーチ一発ツモ五索
3,000・6,000をツモり、着順をあげた。
3回戦成績
小林 +26.2P 古本+10.9P 藤本▲8.0P 前原▲29.1P
3回戦終了時
小林+64.8P 古本+24.2P 藤本+9.4P 前原▲128.4P
 
 
4回戦(起家から、藤本・古本・前原・小林)
小林はほぼ当確。
14.8P差の古本・藤本の着順勝負がどうなるか。
そして地獄の底から這い上がって来るかもしれない前原。
東2局に前原がリーチ。
これは誰も行けない。
2,000・4,000のツモアガリとなる。
その後は静かに東場が終了。古本、藤本は抜け出すチャンスを伺っている。
南2局も前原が1,000・2,000をツモり、2人は29,900点持ち同士のまま南3局へ。
南3局に藤本が高め三色のリーチ。
一万一万二万三万二索三索四索五索六索七索二筒三筒四筒  ドラ六索
これをアガる事ができれば一気に抜け出せる!
最後の親、前原も追いかけるが、ここは流局となった。
同1本場は、テンパイを入れていた小林が前原のリーチに7,700の放銃。
小林はここまでじっと我慢してきたが、この親を落とせばオーラスは自身の親なので勝利がほぼ確定する。
2本場もしっかりとテンパイを組み、前原の親を終わらせた。
ついに南4局。
トータル1番手の小林の親なので、1局勝負である。
現状2位は古本。その差は2.8P。藤本の条件は出アガリ3,200、1,600点直撃、700・1,300以上のツモアガリ。
先制テンパイは古本。
一万一万一万二万二万四万五万二筒三筒四筒五筒六筒七筒  リーチ  ドラ五筒
覚悟のリーチをかけた。
藤本もすぐに追いつき、運命の2軒リーチ。
一万二万三万二索三索三索四索五索五索六索七索九筒九筒  リーチ
息を飲むめくり合いの結果は……流局であった。
4回戦成績
前原+37.7P 藤本+0.2P 古本▲11.8P 小林▲30.1P
4回戦終了時
小林+34.7P 古本+12.4P 藤本+9.6P 前原▲90.7P
1位通過 小林正和
2位通過 古本和宏
B卓からは若手2人が鳳凰位前原、トーナメント巧者藤本の壁を突破した。
残りの2卓からはどんなドラマが生まれるのか?
最後まで目が離せない!

第1期北陸リーグ 第5節レポート

第1期北陸プロリーグ第5節のレポートは、23期生木戸僚之が担当させていただきます。宜しくお願いします。

今期から始まった第1期北陸プロリーグも最終節を迎えた。
最終節で上位陣とのポイントの差があるものの、誰一人諦めるプロはいないだろう。
持論ではあるが、上位陣が下位とのポイントをあまりに意識した麻雀は最終戦以外ではあまり意味を持たない。
自分の普段の麻雀で、ここまでポイントを積み重ねてきたのだから、そのまましっかりと打ち切る事が大事だと思う。
参加プロ全員が、自分の麻雀を打ち切って決勝進出を目指してほしい。

なお、北陸プロリーグも、各本部支部と同じように配信対局となり夏目坂スタジオで行われる。
詳細は下記をご参照ください。

5節組み合わせ

A卓
1位木戸(+105.2P)5位浦田(+20.4P)6位安城(+10.1P)7位成田(▲23.7P) 8位荒谷(忌引欠場)

B卓
2位藤本(+98.6P)3位後藤(+77.9P)4位志多木(+39.2P)9位本田(▲134.5P)10位前田(▲166.4P)

今回の最終節の前に、第17期北陸リーグの第4節が行われている。その自分の調子や内容次第で戦い方を変えるプロもいるだろう。
更には第1節からの組み合わせも前もって決定している為、各自のポイントに応じた戦い方を想定もしやすい。
決勝を確実に残りたいのならば+70Pは必要と思われる。
特にB卓は2位~4位が対局の為、ポイントが動き易い。その中で5人がどう打つのか楽しみである。
3回戦終了時にはA卓、B卓供に各自のポイントを開示して最終戦を始める。

A卓
私は、5位~7位との組み合わせとなった。傍からみればポイントは有利であり、▲35P程までは決勝には行けるだろう。
この時の私は、4回戦を無難にこなして、他3名の邪魔は極力したくないという安易な考えで卓に座っていたと思う。
プロが集まってプライドを賭けた最終節は、そんな甘い考えは1回戦で消え去ることとなる。
3者供に、ポイントが必要な為、高打点よりの麻雀を打つ事により重い場が多くなる。それにより、捌ける局があれば良いが、自分の手も重く、踏み込んだ時に待っているのは相手の本手。1回戦から大きいラスを引き▲25.8P。貯金は脆くも無くなる。
それにより1回戦でトップの安城プロ、2着の浦田プロに、私を沈めて上に立てば決勝は確実の為、更なるチャンスを渡すことになった。

トイレの中で、反省をするとともに、自分の麻雀を打ち切って負けるならしょうがないと気を引き締めて卓に入った。

2回戦
東2局親1本場
5巡目テンパイ。

二万三万四万三索四索五索五索五索四筒五筒六筒八筒九筒  ドラ五索

この形からツモ七索でテンパイ外し。二索五索六索のチーや七筒のチーはすると決め、場況的に五索ポンと三筒六筒チーは中盤以降といったところか。すぐにツモ八索六索九索テンパイ。

六索を浦田から出アガリ12,300。浦田の対局終了後にあの放銃で終わったと語ったように、このアガリで浦田の心が折れた気がした。追随出来ると思った相手に本手を決められるのは、点数以上にダメージがデカい。北陸プロアマリーグ決勝で負けた相手だけに、この最終節も負けてたまるかという気持ちが良い方向に向いてくれたと思う。

その後2着、1着と+2.7Pで最終戦を迎える。安城プロも1着、3着、2着と+32.5Pでトータル+42.6Pと決勝に向けてプラスを重ねる。

B卓
こちらの卓では、藤本、後藤、志多木の3名が2位3位4位。まるまるこの3者が残る事は、A卓次第だが3人ともプラスが条件となる為に少ないだろう。
3回戦終了時にはポイントが開示される為、条件も合わせやすい。本田、前田両名はポイント的には厳しいが、プライドをかけて戦うだろう。
1回戦は本田がデカトップ。続く2回戦には前田がデカトップと意地を見せる。それに被害を受けたのは4位である志多木。2ラスで▲44.7P。3回戦では親番を生かしトップを取り▲25.4Pとし最終戦に望みを繋げる。

3回戦終了時ポイント
木戸+107.9P
後藤+75.9P
藤本+69.0P
安城+42.6P
志多木+13.8P
浦田▲13.6P
成田▲24.9P

条件がある者は、現実的には成田までだろうか。直接対決であるので、成田でも7万点以上で決勝の椅子に届く可能性がある。安城も志多木とはポイント差が多く感じられるが、30ポイント以内の差で、かつ直接対決がない分相手のポイントが見えない為に安易に沈む事は出来ないだろう。

4回戦
A卓
安城が成田、浦田のリーチに押し切り、1,000・2,000のアガリを取ったあとは冷静に加点し、1人浮きで今節+61.7Pと安定した成績で決勝の椅子を勝ち取った。

B卓
ポイントが必要な志多木に対し、局を消化するだけで良い後藤、藤本。本田が点数を重ねる中冷静に立ち回ったのはさすがの一言。
藤本、後藤が決勝に進出となった。

最終結果
1位木戸+1.2P(+106.4P)
2位藤本▲18.0P(+80.6P)
3位安城+61.7P(+71.8P)
4位後藤▲13.2P(+64.7P)

総評としては、私はポイント的には、安定していて余裕のように見えるが、1節たりともそんな節はなかった。北陸プロアマの決勝の敗戦を糧にして前を向いて戦った事が功を奏したのではないかと思う。現に1回戦からのラスで相手に隙を見せるような事をしてしまったし、反省点は多々あるものの、第1期北陸プロリーグの予選を1位で通過出来た事は本当に嬉しいです。

2位の藤本プロは1節、2節で+128.7Pと圧巻の攻撃力を見せ早々に決勝進出に向けて大きなアドバンテージを得た。いくつ程のポイントがあれば通過できるか自分でのボーダーを設定して残り3節戦っており、隙をみせない麻雀だったと思います。ポイントが削られる中での冷静さは見習いたいです。

3位の安城プロは、第1節から▲53.8Pと大きなマイナスをするも2節から5節までプラスを重ねての決勝進出となった。私見では打点を追うよりも、相手に本手をアガられないように丁寧に打つ印象がある。だから点数を持った時は安定していて、対局者の3人も局は上手く消化されるし、前にも出てこない為今期はその良いところが結果に結びついたのだと思う。

4位の後藤プロは面前派の高打点の麻雀。高打点を生かし3節目ですでに+114.4Pというポイントで首位に立っていた。4節目で1位である後藤+114.4P。2位の藤本が+108.7P。
3位の私が+106.1Pでの対局。なるべく局を消化して4節目を無難に過ごそうとしていた私とは別で自分の麻雀を打ち切っていた。まるで1位であることを忘れるどころか、生かして攻撃してくる。藤本もやりづらいなと感じただろう。まるで僕らのポイントすらも奪い取るくらいの戦い方でした。決勝では個人的には一番マークされるのではないかなと思う。

おしくも4位から5位となった志多木プロ。
残念ながらプロアマでもポイントを重ねるが5位と決勝進出はならなかった。本田プロ、前田プロが今節爆発する中で大きなマイナスを2回戦で厳しい戦いだったと思う。
その中で若干のマイナスで抑えた藤本、後藤両名が最終戦楽な戦いになったし、安城も最終戦の戦いに選択肢も出来た。
その分自分の選択の幅が狭くなったのは敗因なのは間違いない。今回その敗因を自分の課題にすれば、東京でのリーグ戦や次回の北陸リーグはもっと相手にとってやりづらく脅威になるのではないかと思う。

今期から始まった北陸プロリーグ。
プロアマリーグとは、また違った緊張感の中で対局できたことは、自分自身これからの麻雀で良い経験をさせてもらいました。
回数が進むにつれ全体のレベルも上がる中で、自分も付いていくだけでなく、引っ張れる存在になれる事を目標にまた頑張っていきたいと思います。

今年は各地方本部、支部の決勝戦も放送されることになりました。
放送スケジュール。

【1月17日(水)第13期静岡プロリーグ決勝14時~】  
平岡理恵vs鷲見隼人vs平野敬悟vs鈴木秀幸
実況:日吉辰哉 解説:望月雅継
【1月19日(金)第52期北海道プロリーグ決勝10時~】 
山屋洋平vs石田雅人vs喜多清貴vs加藤晋平
実況:日吉辰哉 解説:瀬戸熊直樹・西野拓也(北海道副本部長)
【1月24日(水)第30期中部リーグ決勝14時~】
寺戸孝志vs古川孝次vs杉村泰治vs三戸亮祐
実況:小笠原奈央 解説:山井弘・青山大
【1月26日(金)第1期北陸リーグ決勝14時~】
木戸僚之vs藤本鉄也vs安城るいvs後藤正博
実況:小笠原奈央 解説:山井弘・浦田豊人(北陸支部長)
【2月2日(金)第18期皇帝位決定戦(九州リーグ決勝)14時~】
浜上文吾vs柴田祐一朗vs塚本将之vs坂平二郎
実況:小車祥 解説:和久津晶・中村政時(九州本部長)
【2月7日(水)第16期太閤位決定戦(関西リーグ決勝)14時~】
花岡章生vs藤川謙次vs坂本誠裕vs横山毅
実況:日吉辰哉 解説:瀬戸熊直樹・上村宜久(関西副本部長)
以上
1月26日(金)の14時から決勝戦が夏目坂スタジオで開催されます。
私は12月の王位戦の準決勝でこの会場で敗退しました。
その時よりも、良い麻雀を打てるように、面白い対局になるように頑張ります。
地方でも良い麻雀が繰り広げられていると言われるような対局にしたいと思いますので、より多くの方に見ていただけたら、北陸支部員として嬉しい限りです。

北陸リーグ レポート/第1期北陸リーグ 第5節レポート

第1期北陸プロリーグ第5節のレポートは、23期生木戸僚之が担当させていただきます。宜しくお願いします。
今期から始まった第1期北陸プロリーグも最終節を迎えた。
最終節で上位陣とのポイントの差があるものの、誰一人諦めるプロはいないだろう。
持論ではあるが、上位陣が下位とのポイントをあまりに意識した麻雀は最終戦以外ではあまり意味を持たない。
自分の普段の麻雀で、ここまでポイントを積み重ねてきたのだから、そのまましっかりと打ち切る事が大事だと思う。
参加プロ全員が、自分の麻雀を打ち切って決勝進出を目指してほしい。
なお、北陸プロリーグも、各本部支部と同じように配信対局となり夏目坂スタジオで行われる。
詳細は下記をご参照ください。
5節組み合わせ
A卓
1位木戸(+105.2P)5位浦田(+20.4P)6位安城(+10.1P)7位成田(▲23.7P) 8位荒谷(忌引欠場)
B卓
2位藤本(+98.6P)3位後藤(+77.9P)4位志多木(+39.2P)9位本田(▲134.5P)10位前田(▲166.4P)
今回の最終節の前に、第17期北陸リーグの第4節が行われている。その自分の調子や内容次第で戦い方を変えるプロもいるだろう。
更には第1節からの組み合わせも前もって決定している為、各自のポイントに応じた戦い方を想定もしやすい。
決勝を確実に残りたいのならば+70Pは必要と思われる。
特にB卓は2位~4位が対局の為、ポイントが動き易い。その中で5人がどう打つのか楽しみである。
3回戦終了時にはA卓、B卓供に各自のポイントを開示して最終戦を始める。
A卓
私は、5位~7位との組み合わせとなった。傍からみればポイントは有利であり、▲35P程までは決勝には行けるだろう。
この時の私は、4回戦を無難にこなして、他3名の邪魔は極力したくないという安易な考えで卓に座っていたと思う。
プロが集まってプライドを賭けた最終節は、そんな甘い考えは1回戦で消え去ることとなる。
3者供に、ポイントが必要な為、高打点よりの麻雀を打つ事により重い場が多くなる。それにより、捌ける局があれば良いが、自分の手も重く、踏み込んだ時に待っているのは相手の本手。1回戦から大きいラスを引き▲25.8P。貯金は脆くも無くなる。
それにより1回戦でトップの安城プロ、2着の浦田プロに、私を沈めて上に立てば決勝は確実の為、更なるチャンスを渡すことになった。
トイレの中で、反省をするとともに、自分の麻雀を打ち切って負けるならしょうがないと気を引き締めて卓に入った。
2回戦
東2局親1本場
5巡目テンパイ。
二万三万四万三索四索五索五索五索四筒五筒六筒八筒九筒  ドラ五索
この形からツモ七索でテンパイ外し。二索五索六索のチーや七筒のチーはすると決め、場況的に五索ポンと三筒六筒チーは中盤以降といったところか。すぐにツモ八索六索九索テンパイ。
六索を浦田から出アガリ12,300。浦田の対局終了後にあの放銃で終わったと語ったように、このアガリで浦田の心が折れた気がした。追随出来ると思った相手に本手を決められるのは、点数以上にダメージがデカい。北陸プロアマリーグ決勝で負けた相手だけに、この最終節も負けてたまるかという気持ちが良い方向に向いてくれたと思う。
その後2着、1着と+2.7Pで最終戦を迎える。安城プロも1着、3着、2着と+32.5Pでトータル+42.6Pと決勝に向けてプラスを重ねる。
B卓
こちらの卓では、藤本、後藤、志多木の3名が2位3位4位。まるまるこの3者が残る事は、A卓次第だが3人ともプラスが条件となる為に少ないだろう。
3回戦終了時にはポイントが開示される為、条件も合わせやすい。本田、前田両名はポイント的には厳しいが、プライドをかけて戦うだろう。
1回戦は本田がデカトップ。続く2回戦には前田がデカトップと意地を見せる。それに被害を受けたのは4位である志多木。2ラスで▲44.7P。3回戦では親番を生かしトップを取り▲25.4Pとし最終戦に望みを繋げる。
3回戦終了時ポイント
木戸+107.9P
後藤+75.9P
藤本+69.0P
安城+42.6P
志多木+13.8P
浦田▲13.6P
成田▲24.9P
条件がある者は、現実的には成田までだろうか。直接対決であるので、成田でも7万点以上で決勝の椅子に届く可能性がある。安城も志多木とはポイント差が多く感じられるが、30ポイント以内の差で、かつ直接対決がない分相手のポイントが見えない為に安易に沈む事は出来ないだろう。
4回戦
A卓
安城が成田、浦田のリーチに押し切り、1,000・2,000のアガリを取ったあとは冷静に加点し、1人浮きで今節+61.7Pと安定した成績で決勝の椅子を勝ち取った。
B卓
ポイントが必要な志多木に対し、局を消化するだけで良い後藤、藤本。本田が点数を重ねる中冷静に立ち回ったのはさすがの一言。
藤本、後藤が決勝に進出となった。
最終結果
1位木戸+1.2P(+106.4P)
2位藤本▲18.0P(+80.6P)
3位安城+61.7P(+71.8P)
4位後藤▲13.2P(+64.7P)
総評としては、私はポイント的には、安定していて余裕のように見えるが、1節たりともそんな節はなかった。北陸プロアマの決勝の敗戦を糧にして前を向いて戦った事が功を奏したのではないかと思う。現に1回戦からのラスで相手に隙を見せるような事をしてしまったし、反省点は多々あるものの、第1期北陸プロリーグの予選を1位で通過出来た事は本当に嬉しいです。
2位の藤本プロは1節、2節で+128.7Pと圧巻の攻撃力を見せ早々に決勝進出に向けて大きなアドバンテージを得た。いくつ程のポイントがあれば通過できるか自分でのボーダーを設定して残り3節戦っており、隙をみせない麻雀だったと思います。ポイントが削られる中での冷静さは見習いたいです。
3位の安城プロは、第1節から▲53.8Pと大きなマイナスをするも2節から5節までプラスを重ねての決勝進出となった。私見では打点を追うよりも、相手に本手をアガられないように丁寧に打つ印象がある。だから点数を持った時は安定していて、対局者の3人も局は上手く消化されるし、前にも出てこない為今期はその良いところが結果に結びついたのだと思う。
4位の後藤プロは面前派の高打点の麻雀。高打点を生かし3節目ですでに+114.4Pというポイントで首位に立っていた。4節目で1位である後藤+114.4P。2位の藤本が+108.7P。
3位の私が+106.1Pでの対局。なるべく局を消化して4節目を無難に過ごそうとしていた私とは別で自分の麻雀を打ち切っていた。まるで1位であることを忘れるどころか、生かして攻撃してくる。藤本もやりづらいなと感じただろう。まるで僕らのポイントすらも奪い取るくらいの戦い方でした。決勝では個人的には一番マークされるのではないかなと思う。
おしくも4位から5位となった志多木プロ。
残念ながらプロアマでもポイントを重ねるが5位と決勝進出はならなかった。本田プロ、前田プロが今節爆発する中で大きなマイナスを2回戦で厳しい戦いだったと思う。
その中で若干のマイナスで抑えた藤本、後藤両名が最終戦楽な戦いになったし、安城も最終戦の戦いに選択肢も出来た。
その分自分の選択の幅が狭くなったのは敗因なのは間違いない。今回その敗因を自分の課題にすれば、東京でのリーグ戦や次回の北陸リーグはもっと相手にとってやりづらく脅威になるのではないかと思う。
今期から始まった北陸プロリーグ。
プロアマリーグとは、また違った緊張感の中で対局できたことは、自分自身これからの麻雀で良い経験をさせてもらいました。
回数が進むにつれ全体のレベルも上がる中で、自分も付いていくだけでなく、引っ張れる存在になれる事を目標にまた頑張っていきたいと思います。
今年は各地方本部、支部の決勝戦も放送されることになりました。
放送スケジュール。

【1月17日(水)第13期静岡プロリーグ決勝14時~】  
平岡理恵vs鷲見隼人vs平野敬悟vs鈴木秀幸
実況:日吉辰哉 解説:望月雅継
【1月19日(金)第52期北海道プロリーグ決勝10時~】 
山屋洋平vs石田雅人vs喜多清貴vs加藤晋平
実況:日吉辰哉 解説:瀬戸熊直樹・西野拓也(北海道副本部長)
【1月24日(水)第30期中部リーグ決勝14時~】
寺戸孝志vs古川孝次vs杉村泰治vs三戸亮祐
実況:小笠原奈央 解説:山井弘・青山大
【1月26日(金)第1期北陸リーグ決勝14時~】
木戸僚之vs藤本鉄也vs安城るいvs後藤正博
実況:小笠原奈央 解説:山井弘・浦田豊人(北陸支部長)
【2月2日(金)第18期皇帝位決定戦(九州リーグ決勝)14時~】
浜上文吾vs柴田祐一朗vs塚本将之vs坂平二郎
実況:小車祥 解説:和久津晶・中村政時(九州本部長)
【2月7日(水)第16期太閤位決定戦(関西リーグ決勝)14時~】
花岡章生vs藤川謙次vs坂本誠裕vs横山毅
実況:日吉辰哉 解説:瀬戸熊直樹・上村宜久(関西副本部長)
以上
1月26日(金)の14時から決勝戦が夏目坂スタジオで開催されます。
私は12月の王位戦の準決勝でこの会場で敗退しました。
その時よりも、良い麻雀を打てるように、面白い対局になるように頑張ります。
地方でも良い麻雀が繰り広げられていると言われるような対局にしたいと思いますので、より多くの方に見ていただけたら、北陸支部員として嬉しい限りです。

第17期北陸リーグ 第4節レポート

第4節の結果をお届けいたします。

1卓・本田プロ、窪田さん、宮内さん、光岡さん

本田と宮内さんがトップを分け合って共に大きなプラスを叩く。これで本田は2節で一気に決勝圏内に。北陸プロリーグでの不振を挽回するかのような圧巻の立ち回りである。
宮内さんは遠いは遠いが、次節へ望みを繋いだか。

2卓・安城プロ、久保さん、表さん、久々湊さん

2、1、1、1と他者を寄せ付けない表さんの大叩き。フラットから4位まで急加速。
前期も惜しいところで決勝を逃している表さん。「今期は何が何でも残りたい」と強い決意を語っており、次節、ボーダーとしても彼の動向に注目が集まる。
安城は北陸プロリーグやメディアでの躍進が目立つだけに、ここは試練か。

3卓・藤本プロ、谷口さん、平澤さん、吉田さん

不振の続いていた吉田さんが気を吐く+69.9Pの大トップ。プライベートでも吉田さんと打たせていただく機会があるが、苦しい時や可能性の無い時でも気を抜かずしっかりと打ち切る吉田さんの、当たり前のようで誰もが出来るわけでないその姿勢が次へつながる好結果を生むのだろう。次節、そして次期の彼に期待したい。
足踏みの平澤さんは、次節に腹を決めてくるだろう。個人的に要注意の1人である。

4卓・浦田プロ、押川さん、尾間さん、戸村さん

順調にプラスを重ねる尾間さんがここでも卓内トップで総合2位に。次節はこのポイントを守るのか、それとも一層叩きに来るのか。彼自身の方向性と同卓者次第で、次節特に「荒れる」卓となるのではないだろうか。
連覇を目指す浦田は黄色信号。勿論このままで終わる気はないだろう。土俵際の浦田の強さを是非に学ばせていただきたい。

5卓・後藤プロ、飯田さん、野島さん、南さん

初参加の南さん。受け上手な柔軟な麻雀が奏功し、トータルでも十分決勝を狙える位置にランクイン。3連勝の後のラスがやや勿体なかったか。4連勝目を阻止した、今期不振の飯田さんの意地を褒めるべきか。
北陸プロリーグで決勝進出を決めている後藤。こちらでは雌伏の時が続いている。

6卓・木戸プロ、開さん、木下さん、成田プロ、小泉さん

上位の集まった注目卓を制したのは初参加の開さん。当面の敵であった小泉さん、木下さんにマイナスを押し付ける形で、+60.6Pで首位に立つ。よほど崩れない限りは、彼の位置からは当確か。後は決勝のアドバンテージを見据えて打つのみである。
また、木戸も3トップでボーダーの見える位置に来ている。彼も含めて、次節の決勝の椅子の争いはいつになく激しいものになりそうである。

7卓・前田プロ、森田さん、上杉さん、橋本さん

1、2、3、1ながら、粗点の大きさで61.6Pを稼いだ上杉さんが卓内トップ。2トップ2ラスの前田は苦しいながらも何かを掴みかけたか。
紅一点の橋本さん。攻撃型の雀風は時として大きなマイナスを背負う。初参加で不慣れな点も多いだろうが、諦めることなく攻める姿勢を忘れないで欲しい。

8卓・志多木プロ、宮川さん、北川さん、山元さん

試合巧者の集まったこの卓を制したのは、侍の二つ名を持つ山元さん。ラスからの3連勝で、次節に望みを繋いだか。
志多木は彼にしては珍しい大きなマイナス。次節は緊張感を切らすことなく打ち切ってくれると信じている。

現時点での決勝ボーダーは95.0P。同卓者次第では、まだ10人以上に可能性は残されており、私も含め、次節は激戦必至である。4つの椅子を掴むのは誰か、好勝負に大いに期待したい。

北陸リーグ レポート/第17期北陸リーグ 第4節レポート

第4節の結果をお届けいたします。
1卓・本田プロ、窪田さん、宮内さん、光岡さん
本田と宮内さんがトップを分け合って共に大きなプラスを叩く。これで本田は2節で一気に決勝圏内に。北陸プロリーグでの不振を挽回するかのような圧巻の立ち回りである。
宮内さんは遠いは遠いが、次節へ望みを繋いだか。
2卓・安城プロ、久保さん、表さん、久々湊さん
2、1、1、1と他者を寄せ付けない表さんの大叩き。フラットから4位まで急加速。
前期も惜しいところで決勝を逃している表さん。「今期は何が何でも残りたい」と強い決意を語っており、次節、ボーダーとしても彼の動向に注目が集まる。
安城は北陸プロリーグやメディアでの躍進が目立つだけに、ここは試練か。
3卓・藤本プロ、谷口さん、平澤さん、吉田さん
不振の続いていた吉田さんが気を吐く+69.9Pの大トップ。プライベートでも吉田さんと打たせていただく機会があるが、苦しい時や可能性の無い時でも気を抜かずしっかりと打ち切る吉田さんの、当たり前のようで誰もが出来るわけでないその姿勢が次へつながる好結果を生むのだろう。次節、そして次期の彼に期待したい。
足踏みの平澤さんは、次節に腹を決めてくるだろう。個人的に要注意の1人である。
4卓・浦田プロ、押川さん、尾間さん、戸村さん
順調にプラスを重ねる尾間さんがここでも卓内トップで総合2位に。次節はこのポイントを守るのか、それとも一層叩きに来るのか。彼自身の方向性と同卓者次第で、次節特に「荒れる」卓となるのではないだろうか。
連覇を目指す浦田は黄色信号。勿論このままで終わる気はないだろう。土俵際の浦田の強さを是非に学ばせていただきたい。
5卓・後藤プロ、飯田さん、野島さん、南さん
初参加の南さん。受け上手な柔軟な麻雀が奏功し、トータルでも十分決勝を狙える位置にランクイン。3連勝の後のラスがやや勿体なかったか。4連勝目を阻止した、今期不振の飯田さんの意地を褒めるべきか。
北陸プロリーグで決勝進出を決めている後藤。こちらでは雌伏の時が続いている。
6卓・木戸プロ、開さん、木下さん、成田プロ、小泉さん
上位の集まった注目卓を制したのは初参加の開さん。当面の敵であった小泉さん、木下さんにマイナスを押し付ける形で、+60.6Pで首位に立つ。よほど崩れない限りは、彼の位置からは当確か。後は決勝のアドバンテージを見据えて打つのみである。
また、木戸も3トップでボーダーの見える位置に来ている。彼も含めて、次節の決勝の椅子の争いはいつになく激しいものになりそうである。
7卓・前田プロ、森田さん、上杉さん、橋本さん
1、2、3、1ながら、粗点の大きさで61.6Pを稼いだ上杉さんが卓内トップ。2トップ2ラスの前田は苦しいながらも何かを掴みかけたか。
紅一点の橋本さん。攻撃型の雀風は時として大きなマイナスを背負う。初参加で不慣れな点も多いだろうが、諦めることなく攻める姿勢を忘れないで欲しい。
8卓・志多木プロ、宮川さん、北川さん、山元さん
試合巧者の集まったこの卓を制したのは、侍の二つ名を持つ山元さん。ラスからの3連勝で、次節に望みを繋いだか。
志多木は彼にしては珍しい大きなマイナス。次節は緊張感を切らすことなく打ち切ってくれると信じている。
現時点での決勝ボーダーは95.0P。同卓者次第では、まだ10人以上に可能性は残されており、私も含め、次節は激戦必至である。4つの椅子を掴むのは誰か、好勝負に大いに期待したい。