何を切る? 2022年11月

第39期 十段位決定戦 11回戦 南2局 1本場 南家 魚谷侑未プロ

 

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■Twitterで実施したアンケートの結果

 

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■プロの視点
魚谷侑未プロ
「ドラの四索が重なる前は、鳴かないとちょっと遅い形だったのでなんでも仕掛けようと思っていました。
この四索ツモで基本は七対子だなと思い、字牌を残しての九索切りとしました。
メンバーを考えても、鳴かなくて済むなら鳴かずにアガリたいなと。
実際2枚目の東をスルーしましたが、もう少し鳴きやすい七索が出ていたとしてもスルーしたと思います。
ただ、すぐに何かが暗刻になった時だけは受け入れて、メンツ手移行と仕掛けも視野に入れようと考えていました。」

■一局動画

■終局図

 

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第39期 A1リーグ 第11節A卓レポート

【第39期鳳凰戦A1リーグ第11節A卓 藤島が2節連続の快勝で2位に】

本日の対局者

3位 藤島健二郎
8位 藤崎智
10位 杉浦勘介
12位 近藤久春

 

 

なお、解説席は本日よりナビゲーターを導入した3人体制となった。

ナビゲーター解説とは?
過去の対局データを基に、数値を具体的に提示しながら選手の選択の意図を視聴者に伝える解説。

1回戦ラスを引いた藤島は、2回戦も13,300点持ちラス目と苦戦を強いられていたが、リーチツモ発のアガリで反撃開始。

 

 

南2局の親番では
2本場 発中ホンイツ 12,000は12,600
3本場 ピンフイーペーコードラドラ 11,600は12,500(+1,000)
4本場 タンヤオドラ3 4,000オールは4,400オール

 

 

3連続で高打点のアガリを決めて+47.2Pの大逆転トップ。

藤島は2節連続のプラスで順位を2位まで上げ、トータルポイントも3桁に。

 

 

1回戦南1局1本場。杉浦は二索をポンしたトイトイをツモリ三暗刻の満貫に仕上げて2着を取ると

 

 

4回戦では親番でドラドラ七対子のリーチを決めて+42.0Pの大トップ。

 

 

杉浦は2つ順位を上げて8位に浮上した。

 

 

藤崎は3回戦南3局の親番でタンヤオドラのカン四万テンパイ。以前の藤崎ならヤミテンにしそうな牌姿だが、即リーチを打ち3,900オール(+1,000)のアガリ。

 

 

続く1本場では六筒九筒待ちにも取れるテンパイが入るが、一筒二筒三筒四筒待ちを選択してのリーチ。

 

 

しかし裏目となるドラの六筒を引かされてしまい、藤島にタンヤオ三色同刻ドラ3の跳満放銃。

3回戦はトップを守ったものの、4回戦は大きなラス。10位に順位を落としてしまった。

 

 

1回戦東3局。親番藤崎が6本場まで積み上げている中、この局は近藤が先手を取り七対子ドラ単騎リーチ。
追っかけリーチを打った藤崎がドラを掴み、満貫のアガリ。

 

 

オーラスには発中九索をポン。アガれば逆転トップの3メンチャン待ちだが

 

 

親番杉浦の反撃に遭い7,700は8,000の放銃。

トータルポイントの兼ね合いでどうしても他家より先に勝負しなければならない近藤は、今節も苦戦し▲67.8P。残留ラインの10位と103.5P差と大きく離されてしまったが、残り2節での巻き返しを狙いたい。

 

 

 

次回A1第11節B卓は
2022/11/2(水) 16:00

勝又健志
一井慎也
西川淳
前田直哉

解説 佐々木寿人
実況 古橋崇志
ナビゲーター 齋藤豪

(文・吾妻さおり)

第5期北陸プロリーグ 第6節レポート

態勢、とは不思議なもので、往々にして良かったり悪かったりするものだが、1日、或いは1ヶ月、1年という単位で崩すこともあれば、たった1局でガラリと雲行きを変えてしまうこともある。
「麻雀とは運の芸」とは誰の言葉だったか。我々競技麻雀打ちにとって、技術の研鑽と同様に、態勢の整え方も至上の命題であると思う。
特に1年をかけて争うリーグ戦の場において、高い技術と態勢を維持できた者が結果を残すのは必然であろう。未だ浅学の身。まだ見ぬ高みを追求し、私は日々摸打を繰り返す。

令和4年10月23日。北陸プロリーグ第6節が金沢にて開催された。
上位陣に大きな変動は少ない。ここまでを通してスコアのまとめ方に長けた者たちである。特に志多木、安城辺りは視界の端にゴールテープを捉えているだろう。大きな無理をせず、確実に決勝枠を奪いに来るのではないだろうか。

その中でも今節、大きくスコアを伸ばしてグリーンゾーンに名乗りを上げた者がいる。
未だ当観戦記でも紹介の無かった、成田に今節はスポットを当てたい。

成田 理良(なりた りょう) 北海道札幌市出身
寡黙で求道者然とした風貌の44歳。二つ名は「結果至上主義へのアンチテーゼ」
龍龍への参戦率が高く、その方面においては支部きっての有名人だろう。

「今期は耐える展開が多く、なかなかスコアを伸ばせませんでしたが、常に『追う』イメージを持ち続けていました」

我慢して集中力を切らさない、受けの麻雀が成田の最大の持ち味だと私は彼のデビュー当時から評している。
そんな彼の我慢が実ったか、固まりつつあった上位陣の顔ぶれに一気に割って入る形となった。

彼の会心となる、耐えていた展開を変えた一局が下記

1回戦東1局西家 ドラ九万

七万九万七筒八筒九筒一索二索三索七索八索九索白白 ロン八万

その日の開局、誰もが早々にアガリの欲しい場面だが、成田は打ち出された2枚の白を微動だにせず見送り、面前にて本手に仕上げて安城より8,000をアガる。

「ボーダーまで70P必要な私にとっては当たり前と言えば当たり前の手順なのですが、幸先の良いスタートになりました」

これをきっかけに、機を通して耐える展開だった成田の態勢が大きく動き、今節はオールプラスで70P弱のプラスを叩き出す結果となった。

「7節は追われるプレッシャーが加わり、今期で一番厳しい戦いになると思います。自分の先に対局者がいる。まずは自分に負けぬよう修練して、次節もベストを尽くします。」

対局者に負けず。己に負けず。
「麻雀は哲学」と謳う成田の、己との戦いも最終局面に差し掛かろうとしている。

度々取り上げているのだが、今期は新人達にとって苦難と研鑽の場であろう。
ルーキーイヤーから結果を残す者もいれば、早々にプロの壁にぶつかり、もがき苦しむ者もいる。今期の新人達は、一様に後者として日々努力を重ねている。
その中で一筋の光明が見えたか。ここまで大きくスコアを崩していた堂垂が態勢を立て直し、最下位脱出に成功する。

「リーグ戦前日に行った、勉強会セットの成果は間違いなくありました。目標とする打点や躱し手、リーチ判断などを言語化して議論することで、多くの意見を学べて、迷いなく自信を持って打つ事が出来ました。」

手前味噌ではあるが、私荒谷が、リーグ戦の前日に堂垂、如月、宮成の新人3人と勉強会という形でセットを催し、リーグ戦に臨んでいた。
その成果、と言ってくれるのは先輩冥利に尽きる事もあり、また彼自身の成長速度に目を細めるばかりである。

「会心、と呼べるアガリはありませんでしたが、明らかに勉強会後で変えたのはリーチ判断です。多くの局面で積極的に参加して、場をリードしていけたと思います。」

浦田、木戸、里木といった勝負巧者を正面に迎えての見事な立ち回りにて手にした50P超のプラス。
期を通してみればまだまだ苦しい順位にいる堂垂だが、この経験は来期以降の彼の得難い財産になったのでないだろうか。

「最下位を脱出したとはいえまだまだマイナスは大きいです。少しでも上の順位を目指せるよう、自然体でプラスを積み重ねていければと思います。」

勉強会の場でも誰より多く意見を述べ、私のアドバイスにも真摯に耳を傾けていた堂垂。
彼の逆襲の狼煙が上がるのは、来期か、或いは来節か。
才気ある若者の行く末が楽しみでならない。

今節、大きくプラスを伸ばしたのがリーグ内で3名。
上記の成田、堂垂。そして当観戦記の筆を執っている私荒谷である。
自らを評するのも些か面映いが、北陸支部の一員として、紹介の場を頂きたい。

荒谷誠 生まれも育ちも金沢の22期生。
二つ名は「打撃型紳士」打撃の麻雀を旨とし、人に見られる意識を常に忘れず、ブレない雀風と所作を追求している。
麻雀店や麻雀教室等、麻雀に携わることを生業と出来ている日々と、支えてくれる方、応援してくれる方々への感謝の心を忘れない事が、自身の麻雀の原動力だと思っている。

「今期こそ決勝に、と意気込んだ期だったが、序盤から大きく崩れた態勢を立て直せずここまで来てしまった。私の麻雀を観てくれている方々の為にも、このままで終わるつもりは無かった。」

今節は勝負駆けと思い定め、先手を取られても充分形に仕上げて押し返す。
求める打撃の形が一つ具現化できた節だったように感じられる。

4回戦東3局東家 ドラ中

二万三万四万五万六万中中 ポン白白白 チー五万六万七万 ロン七万

序盤にここ以外は仕掛けない、と決めていたカン六万を鳴き、如月の先制リーチにピンズターツをぶつけて12,000をアガリ切る事が出来た。

結果として最上だが、紙一重だったかもしれないし、払ったターツが放銃だったケースも勿論あるだろう。
だが、私の麻雀を観てくれている方に応えたかった。
「結果放銃かもしれない。だがここでぶつけなければ打撃ではない。」
メンタルが崩れて失着をすることだけはしないよう、常に「見られている」意識を持って今期も最後まで戦い抜きたいと思う。

残るは2節。決勝争いを演じる者、少しでもスコアを良くしようとする者。その意趣は様々であろう。
だが我々競技麻雀打ちは、「人に麻雀を見せる」という職業でもある。
見てくれた方が、より麻雀の魅力を感じる事が出来るような、そんな麻雀を打つ事。
それが私を含めた、北陸支部の、麻雀打ちの目標としたい。

第7節は11月27日。
応援の程、宜しくお願い致します。

(文:荒谷誠)

順位 名前 合計 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節
1 志多木 健 218.1 35.0 81.0 21.8 28.2 53.1 ▲ 1.0    
2 安城 るい 142.1 37.4 13.1 64.5 35.0 13.4 ▲ 21.3    
3 南 和之 89.2 54.5 ▲ 43.7 52.5 21.1 16.2 ▲ 11.4    
4 成田 理良 72.1 22.7 1.7 ▲ 17.3 ▲ 16.9 14.1 67.8    
5 里木 祐介 47.8 70.5 27.3 ▲ 5.8 51.8 ▲ 68.0 ▲ 28.0    
6 岡田 拓也 42.3 ▲ 25.6 42.5 11.0 32.8 ▲ 26.0 7.6    
7 浦田 豊人 38.4 ▲ 10.8 12.1 73.9 ▲ 11.8 ▲ 16.0 ▲ 9.0    
8 梅本 翔 15.8 ▲ 0.6 ▲ 11.8 7.2 ▲ 4.8 18.8 7.0    
9 荒谷 誠 ▲ 11.9 ▲ 18.3 ▲ 56.0 ▲ 13.1 19.7 10.1 45.7    
10 文月 愛美 ▲ 14.9 ▲ 40.6 67.5 7.6 ▲ 26.1 ▲ 0.7 ▲ 22.6    
11 宮成 さく ▲ 23.9 ▲ 55.0 ▲ 28.2 41.9 ▲ 16.6 25.5 8.5    
12 小林 和樹 ▲ 26.5 4.4 14.1 ▲ 19.7 ▲ 34.9 45.6 ▲ 36.0    
13 獅坂 祐一 ▲ 39.3 58.8 ▲ 6.8 ▲ 27.9 20.3 ▲ 65.6 ▲ 18.1    
14 後藤 正博 ▲ 62.5 ▲ 36.0 ▲ 7.2 ▲ 66.2 25.8 3.4 17.7    
15 藤本 鉄也 ▲ 71.7 ▲ 30.6 ▲ 51.5 ▲ 17.8 ▲ 31.6 43.2 16.6    
16 木戸 僚之 ▲ 72.9 ▲ 38.0 ▲ 29.6 ▲ 11.6 0.0 30.0 ▲ 23.7    
17 堂垂 正裕 ▲ 96.1 43.8 20.1 ▲ 58.2 ▲ 87.5 ▲ 66.5 52.2    
18 松井 直大 ▲ 120.4 ▲ 34.4 ▲ 49.8 ▲ 49.3 3.0 38.3 ▲ 28.2    
19 如月 靖之 ▲ 133.7 ▲ 38.2 0.2 5.5 ▲ 8.5 ▲ 68.9 ▲ 23.8    

第4期若獅子戦ベスト16C卓レポート

第4期若獅子戦ベスト16C卓からは、渡辺英梧、新大地が勝ち上がり!

 

 

公式ルールが採用されている秋の若獅子戦。
この日はベスト16のC卓が放送となった。

 

 

実況は襟川麻衣子、解説は井出康平。
獅子のイメージぴったりな井出が若獅子に向けたエールや解説も見どころだ。

試合の方は、すでに第10期のWRCリーグを優勝し、タイトル保持者の渡辺が1回戦東1局の親から2,900、11,600(+300)のアガリを決める。

 

 

渡辺に11,600(+300)の放銃をしてしまった新は、初戦苦しい立ち上がりになるかと思われたが、東4局以降次々とアガリを決め、なんとトップで1回戦を終了。
一方、高畑は中々アガリが遠く、1人沈みの大きいラスで1回戦が終了となった。

 

 

2回戦はオーラス、新が現状1人沈みながらもツモると1人浮きになるリーチをかける。

 

 

結果は親の高畑が勝負して放銃となった。

前局リーチをかけていれば沈むことはなかった‥という状況だっただけに、高畑にとっては悔しい結果で終わった。
この放銃で高畑は2回戦目も沈みとなり、かなり苦しいポジションで3、4回戦を戦わなければいけない苦しい展開に。

 

 

渡辺が要所でアガリを重ね、6万点台で3回戦を終了すると、かなり通過が濃厚なポジションで4回戦を迎えることに成功。

 

 

 

一方藤間は3回戦、放銃が多くなってしまいトータルポイントがマイナス域に‥。
この展開には解説の井出からのエールが飛ばされた。

この配信では「フジマックス」(藤間さん)「ばたけ」(高畑さん)という新しいあだ名と共に、エールが送られているのでそちらもぜひアーカイブから見てほしい。

 

 

さて。若獅子戦もいよいよ終盤。
4回戦を迎えた。

トータルスコアでは1、2回戦苦戦を強いられた高畑と、3回戦少し大きめのラスでマイナス域にきてしまった藤間が追う立場。
それぞれ大きなトップを1回ずつ取っている新、渡辺は追われる立場と少し上下が離れた状況で最終4回戦が始まった。

狙われる位置の新が39,400点持ちのトップ目に立ち、もう通過は決まったか?と思ったところで渡辺が満貫ツモ!

 

 

さらに新が渡辺の親のドラドラ仕掛けに放銃。
渡辺は流局したら手牌を伏せる可能性もあったため、新にとってはかなり手痛い放銃となってしまった。

 

 

この放銃でチャンスが生まれたか?!
と思ったものの、新は冷静にここまで築いたリードを守り切り通過を決めた。

ということで、若獅子戦ベスト16C卓からは、新・渡辺の2名が通過となりました!

 

 

次回放送はベスト8B卓になります。
皆さま楽しみに!

(文:松田彩花)

第17期女流桜花入れ替え戦2nd stageレポート

入れ替え戦2nd stageに出場した選手は

 

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Aの席を死守したい菅原千瑛(Aリーグ13位)
Aに返り咲きたい蒼井ゆりか(Bリーグ4位)
初のA入りを狙う手塚紗掬(C1リーグ1位)と後藤咲(1st stage勝ち上がり)

の4名。

 

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まず好スタートを切ったのが手塚。

 

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満貫級の手を次々とアガってトップを取ると、

 

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2回戦でもその勢いは止まらず。

 

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一人浮きの状況からダメ押しの追加点を狙ってリーチにいくと、ドラの一筒持ってきて暗カン。

これをツモられて特大トップの連勝を許せば残り2戦での逆転は厳しいと抵抗したのが後藤。

 

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終盤で追いつきリーチを敢行すると、高めの東を手塚が掴んで7,700のアガリ。
手塚優勢に傾きかけた状況を一旦引き戻しました。

 

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ここから勝負の行方は混沌を極め、追いつきかけた後藤は菅原に満貫を打ち込み一歩後退。

 

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3回戦では菅原・蒼井が手塚を4着に抑えてのトップ2着で4人全員にチャンスがある最終戦勝負となりました。

 

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混戦模様で局が進んでいき最終戦南1局、親番の菅原がリーチ・ツモ・タンヤオ・ドラ1の4,000オールで抜け出すと

 

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2番手の手塚から中ホンイツで7,700は8,000の直撃。

 

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次局には繰り上がりで2番手に上がった後藤との2軒リーチを制して盤石の状況を出来上がっていきます。

子の後藤と蒼井に役満級の条件を突きつけて迎えたオーラス。
ここまでくれば親の手塚との一騎討ちの状況で

 

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アガればAリーグの菅原は九索をチーして三色狙い。
自身にドラがトイツであり、親からの反撃を受けても大怪我する確率が減っていることは好材料と積極的に仕掛けていきます。

 

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親の手塚にもテンパイが入りましたが、最後のツモで七筒を引き当て菅原の勝ち。

入れ替え戦2nd stageを勝ち上がり、来期Aリーグ最後の1枠は菅原千瑛に決まりました。

<入れ替え戦2nd stage最終結果>
菅原+39.7P 後藤▲1.0P 手塚▲12.6P 蒼井▲26.1P
(文:越野智紀)

第39期十段位決定戦最終日レポート

【第39期十段位決定戦最終日 優勝は魚谷侑未!】

十段戦もいよいよ最終日。
三浦、荒、魚谷は最大4戦。
近藤、浜上は抜け番を残しているので最大3戦となる。

 

 

【9回戦】抜け番 近藤

最初のアガリは三浦、満貫のツモアガリでリードするが

 

 

オーラス1本場。この半荘ラス目の魚谷が渾身の6,000オールで前線復帰。

 

 

4本場では浜上がトップ逆転の満貫ツモ。

 

 

波乱の9回戦は浜上がトップ、魚谷が浮きの2着、三浦、荒の並びで終了。

浜上は近藤に61.4P差を突きつけ、10回戦の結果を待つ身となった。

 

【10回戦】抜け番 浜上

近藤はこの半荘で浜上を交わさなければ敗退となってしまう。83,500点(1人浮きなら79,500点)トップが必須という非常にシビアな条件戦。

しかし、この10回戦が大事なのは近藤だけではない。
現状3番手となってしまった荒はトータル首位となった魚谷に満貫ツモで親被りをさせて反撃開始すると

 

 

勢いそのままに3連続のアガリ。荒がこの半荘のトップ目に立つ。

南1局には近藤がドラ雀頭のリーチ。高めの四万ツモで跳満に仕上げる。

 

 

しかし二の矢が継げず3着となり、近藤の十段戦はここまでとなった。

10回戦はトップに荒、浮きの2着に魚谷。近藤、三浦の並びで終了。

 

【11回戦】

 

 

開始前よりポイントが詰まって残り2回戦。

三浦がピンズのホンイツを白ツモで跳満に仕上げ、トータル首位に立つ。

 

 

魚谷も黙ってはいない。親番で3,900オールは4,000オール(+1,000)を決めると

 

 

東4局には三浦に親被りさせる2,000・3,900ツモ。2回の大物手をアガった魚谷が逆転。

荒も負けじと南場の親番で3,900オール。

 

 

打撃戦となった11回戦を制したのは魚谷。先制リーチを打った三浦にメンホン七対子ドラドラで追いつき

 

 

西をロンして跳満のアガリ。今決定戦初のトップを飾った。

11回戦はトップに魚谷、浮きの2着に荒、三浦、浜上の並びで終了。

 

【最終12回戦】

 

 

先にぶつかったのは荒と三浦。荒が発中ドラドラのアガリで魚谷に迫り

 

 

次局のテンパイ料で逆転。荒と魚谷は一進一退の攻防を繰り広げるが、南3局5本場に魚谷が一万単騎をツモ。

魚谷が2.9Pリードで最終戦オーラスへ。

 

 

【オーラスの条件】

荒は500・1,000ツモ
魚谷から1,600
浜上から3,200
三浦から7,700

魚谷は自分ノーテンで荒テンパイはNG。

先手を取ったのは魚谷。ドラドラだが、待ちは2枚切れのペン七筒。巡目もまだ早いためテンパイ外しもある牌姿だが、魚谷は意を決してリーチに踏み切る。

アガリ優勝となった荒は真っ向勝負。仕掛けて応戦し七筒を放った。

 

 

7,700放銃となってしまった荒の条件は倍満ツモ。魚谷から跳満直撃。

13巡目に一万四万待ちのホンイツテンパイが入るが、このままでは高めツモでも跳満。ヤミテンとし、更なる変化を待つ。

 

 

残り1巡でツモリ四暗刻の形になるが、実は二万三万待ちは純カラ。

少考の末、荒は三暗刻確定の二万五万待ちを選んでリーチ。

 

 

山に2枚残っている五万をツモれば優勝。観る側の期待も高まるが

 

 

荒の1人テンパイで流局。
以上で第39期十段位決定戦、全対局が終了。
優勝は魚谷侑未。女流初の十段位が誕生した。

 

 

 

魚谷「最後まで油断せずにとは思っていました。(オーラス1本場の)荒さんのリーチは怖かったです。今日が3日間の中で一番手が来てくれました。今日は凄くツキがあって十段位になる事が出来ました。獲りたいタイトルだったので嬉しいです。このタイトルに恥じないようなプロで居られるように頑張ります。応援よろしくお願いします。」

 

 

【第39期十段位決定戦 最終結果】

優勝 魚谷侑未
2位 荒正義
3位 三浦智博
4位 浜上文吾
5位 近藤久春

(文・吾妻さおり)

第31期東北プロリーグ 第6節(A)/後期第4節(B)成績表

Aリーグ

順位 名前 合計 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節
1 皆川 直毅 172.6 37.1 59.0 83.0 22.0 ▲ 60.6 32.1        
2 瀧田 亮 92.4 ▲ 15.3 9.4 23.1 ▲ 2.0 58.0 19.2        
3 粕谷 勇吉 59.5 2.8 33.4 14.6 35.2 3.5 ▲ 30.0        
4 武藤 武 55.0 38.2 64.9 ▲ 37.4 ▲ 23.7 11.0 2.0        
5 菊田 政俊 51.9 14.9 ▲ 1.9 52.0 0.0 16.6 ▲ 29.7        
6 波奈 美里 42.1 13.8 35.8 9.6 0.0 ▲ 13.0 ▲ 4.1        
7 増田 隆一 37.2 ▲ 54.6 ▲ 4.1 87.4 ▲ 10.0 ▲ 6.2 24.7        
8 櫻井 勇馬 32.9 ▲ 28.6 14.2 ▲ 65.7 101.5 ▲ 52.3 63.8        
9 菅原 直哉 ▲ 3.6 5.1 ▲ 72.8 ▲ 20.7 28.9 ▲ 7.3 63.2        
10 山下 敬介 ▲ 50.5 12.7 55.8 ▲ 99.4 0.1 15.6 ▲ 35.3        
11 佐藤 晃大 ▲ 56.8 ▲ 36.8 23.8 ▲ 13.8 ▲ 61.4 15.6 15.8        
12 小熊 良衡 ▲ 80.5 0.0 ▲ 68.1 24.3 ▲ 49.3 34.9 ▲ 22.3        
13 石井 良樹 ▲ 98.7 46.0 ▲ 13.4 ▲ 27.9 ▲ 68.8 ▲ 2.5 ▲ 32.1        
14 安ヶ平 浩希 ▲ 99.5 ▲ 27.3 18.4 ▲ 52.9 ▲ 9.7 31.2 ▲ 59.2        
15 遠藤 昭太 ▲ 141.5 ▲ 31.9 ▲ 20.6 ▲ 29.9 ▲ 44.8 ▲ 37.9 23.6        
16 大沼 慎 ▲ 163.6 ▲ 19.2 ▲ 88.3 52.7 ▲ 54.7 ▲ 47.9 ▲ 6.2        

Bリーグ

順位 名前 合計 1節 2節 3節 4節 5節
1 星乃 あみ 66.7 3.8 27.5 50.0 ▲ 14.6  
2 小栗 隆成 64.5 65.0 13.4 ▲ 10.1 ▲ 3.8  
3 佐々木 俊哉 61.9 ▲ 41.5 38.6 ▲ 4.1 68.9  
4 津藤 孝幸 56.2 0.0 6.1 45.0 5.1  
5 野村 遼吾 54.2 22.9 81.8 0.0 ▲ 50.5  
6 東 幸一郎 22.6 14.0 ▲ 11.9 25.3 ▲ 4.8  
7 工藤 清一 18.8 29.9 ▲ 9.6 3.0 ▲ 4.5  
8 鈴木 里美 11.0 ▲ 28.1 8.9 30.2 0.0  
9 岡崎 圭吾 ▲ 42.5 42.3 ▲ 25.6 ▲ 34.8 ▲ 24.4  
10 佐々木 啓文 ▲ 52.3 ▲ 2.1 ▲ 37.3 ▲ 54.4 41.5  
11 後藤 あゆみ ▲ 83.2 ▲ 34.8 ▲ 26.8 ▲ 21.3 ▲ 0.3  
12 加藤 勇飛 ▲ 100.5 ▲ 42.7 ▲ 32.8 ▲ 28.8 3.8  
13 吉田 勝弥 ▲ 101.4 ▲ 30.7 ▲ 34.3 0.0 ▲ 36.4  

第1期東北プロアマリーグ帝杜戦 最終節成績表

順位 名前 プロ/一般 合計 第一節 第二節 第三節 第四節 第五節
1 中井 章博G 一般 204.9 82.7 66.8 0.3 0.0 55.1
2 佐々木 俊哉  プロ 198.4 31.9 30.3 76.1 30.5 29.6
3 小熊 良衡 プロ 160.0 64.6 76.3 ▲ 12.8 62.5 ▲ 30.6
4 千葉 一般 152.2 0.0 84.3 32.3 ▲ 14.6 50.2
5 村上 正勝 一般 124.3 51.3 0.0 14.9 6.8 51.3
6 かずお 一般 118.9 42.6 ▲ 0.2 31.4 20.6 24.5
7 がーすー 一般 113.9 15.9 ▲ 7.4 82.0 23.4 0.0
8 ピロアキ 一般 107.1 0.0 0.0 0.0 107.1 0.0
9 菊田 政俊 プロ 101.4 0.0 0.0 48.8 52.6 0.0
10 嶋田 裕 一般 99.5 ▲ 4.8 45.2 31.6 ▲ 6.5 34.0
11 タックん 一般 95.7 0.0 95.7 0.0 0.0 0.0
12 おくちゃん 一般 94.4 ▲ 5.1 0.0 35.7 46.5 17.3
13 山下 敬介 プロ 92.3 ▲ 5.8 16.0 15.4 68.4 ▲ 1.7
14 星乃 あみ プロ 87.2 56.6 0.0 7.7 ▲ 10.3 33.2
15 澁谷 武 一般 80.1 ▲ 11.1 26.5 0.0 0.0 64.7
16 吉田 宗平 一般 78.4 0.0 0.0 21.4 0.0 57.0
17 ライトル 一般 72.5 13.0 12.3 11.2 12.3 23.7
18 平間 拓人 一般 71.8 0.0 0.0 0.0 36.5 35.3
19 サイトー 一般 65.1 0.0 54.1 0.0 0.0 11.0
20 粕谷 勇吉 プロ 64.9 ▲ 13.5 ▲ 2.4 41.0 43.2 ▲ 3.4
21 東 幸一郎 プロ 61.6 0.0 61.6 0.0 0.0 0.0
22 ちかちゃん 一般 61.1 49.2 63.3 ▲ 43.8 15.1 ▲ 22.7
23 良太 一般 58.1 0.0 0.0 0.0 58.1 0.0
24 大沼 慎 プロ 58.0 0.0 ▲ 4.1 ▲ 11.1 89.8 ▲ 16.6
25 武田 裕希 プロ 57.0 0.0 57.0 0.0 0.0 0.0
26 たってぃー 一般 56.0 ▲ 25.5 9.5 0.0 61.8 10.2
27 加藤 勇飛 プロ 53.6 ▲ 17.8 ▲ 8.8 44.8 88.5 ▲ 53.1
28 櫻井 勇馬 プロ 51.8 6.4 ▲ 19.4 15.3 66.7 ▲ 17.2
29 芦立 拓哉 一般 51.4 32.4 90.5 ▲ 38.4 10.8 ▲ 43.9
30 びんちゃん 一般 51.2 ▲ 29.5 10.7 56.0 0.0 14.0
31 菊池 美羽 一般 50.3 0.0 0.0 50.3 0.0 0.0
32 石井 良樹 プロ 46.0 ▲ 1.5 56.3 0.0 30.5 ▲ 39.3
33 武心 一般 45.2 0.0 0.0 0.0 0.0 45.2
34 鈴木 一矢 一般 44.8 0.0 0.0 0.0 44.8  
35 ヒカル 一般 44.8 0.0 0.0 0.0 ▲ 1.7 46.5
36 KANTA 一般 41.5 41.5 0.0 0.0 0.0 0.0
37 モルちゃん 一般 41.4 29.3 ▲ 21.0 38.5 16.1 ▲ 21.5
38 高島 芳郁 プロ 39.6 43.8 ▲ 35.5 31.3 0.0 0.0
39 サワグチ 一般 38.1 38.1 0.0 0.0 0.0 0.0
40 二階堂 瑠美 プロ 35.3 0.0 0.0 0.0 35.3 0.0
41 大村 勇索 一般 32.6 0.0 7.1 0.0 0.0 25.5
42 渡辺 啓子 一般 31.7 0.0 0.0 0.0 0.0 31.7
43 小暮 智貴 プロ 31.1 0.0 0.0 31.1 0.0 0.0
44 なべPUろ 一般 30.7 ▲ 14.0 0.0 53.2 ▲ 27.0 18.5
45 大義 一般 28.9 0.0 28.9 0.0 0.0 0.0
46 くまっち 一般 26.9 0.0 0.0 0.0 0.0 26.9
47 小松 光弘 一般 25.6 0.0 0.0 0.0 0.0 25.6
48 夜空 88 一般 25.5 0.0 0.0 0.0 0.0 25.5
49 梶井 潔 一般 24.3 0.0 0.0 0.0 0.0 24.3
50 加藤 慎平 一般 24.1 0.0 24.1 0.0 0.0 0.0
51 たく 一般 22.3 64.9 ▲ 76.7 ▲ 46.9 74.5 6.5
52 滝沢 和典 プロ 20.5 0.0 0.0 0.0 0.0 20.5
53 中嶋 瑞喜 一般 18.1 ▲ 77.3 38.6 44.8 ▲ 35.6 47.6
54 コモロ 一般 16.7 ▲ 55.8 ▲ 28.3 49.0 20.7 31.1
55 遠藤 昭太 プロ 15.1 60.6 0.0 24.1 ▲ 34.8 ▲ 34.8
56 白鳥 翔 プロ 10.1 0.0 0.0 10.1 0.0 0.0
57 あべちん 一般 9.7 0.0 0.0 0.0 9.7 0.0
58 ラブレス 一般 7.4 ▲ 44.5 0.0 0.0 0.0 51.9
59 うひゃ 一般 6.5 0.0 0.0 0.0 0.0 6.5
60 中野 妙子 プロ 6.2 0.0 0.0 0.0 6.2 0.0
61 武藤 武 プロ 5.4 ▲ 1.3 0.0 6.7 0.0 0.0
62 増田 真人 プロ 4.3 0.0 0.0 4.3 0.0 0.0
63 山宮 雅之 一般 2.6 0.0 0.0 0.0 0.0 2.6
64 小島 健司 一般 1.2 1.2 0.0 0.0 0.0 0.0
65 しろさん 一般 0.1 0.0 ▲ 43.3 0.0 5.7 37.7
66 鈴木(真) 一般 ▲ 0.7 17.6 ▲ 18.3 0.0 0.0 0.0
67 吉田 直 プロ ▲ 1.1 0.0 ▲ 1.1 0.0 0.0 0.0
68 小林 正和 プロ ▲ 1.2 0.0 0.0 ▲ 1.2 0.0 0.0
69 野村 遼吾 プロ ▲ 1.5 0.0 ▲ 1.5 0.0 0.0 0.0
70 岡崎 圭吾 プロ ▲ 2.1 41.8 ▲ 1.9 ▲ 21.3 ▲ 48.5 27.8
71 佐々木 寿人 プロ ▲ 2.7 ▲ 2.7 0.0 0.0 0.0 0.0
72 上北田 徹也 一般 ▲ 3.5 33.3 0.0 2.8 ▲ 0.9 ▲ 38.7
73 ひなた 一般 ▲ 3.6 0.0 0.0 0.0 ▲ 3.6 0.0
74 後藤 早紀 一般 ▲ 4.7 0.0 ▲ 12.7 8.0 0.0 0.0
75 有我 恵 一般 ▲ 6.0 8.1 0.0 ▲ 1.8 ▲ 8.0 ▲ 4.3
76 とば 一般 ▲ 7.1 0.0 ▲ 7.1 0.0 0.0 0.0
77 大河内 茂之 一般 ▲ 8.0 0.0 0.0 0.0 0.0 ▲ 8.0
78 川村 トワ 一般 ▲ 10.4 0.0 0.0 0.0 ▲ 10.4 0.0
79 高橋 将也 一般 ▲ 10.5 0.0 ▲ 10.5 0.0 0.0 0.0
80 越後 伸造 一般 ▲ 11.8 0.0 0.0 0.0 ▲ 11.8 0.0
81 田中 栄 一般 ▲ 12.4 28.2 ▲ 14.9 9.9 ▲ 58.1 22.5
82 千代 一般 ▲ 12.7 0.0 0.0 0.0 0.0 ▲ 12.7
83 しろ 一般 ▲ 13.3 0.0 ▲ 18.2 0.0 4.9 0.0
84 瀧上 一般 ▲ 14.4 0.0 0.0 ▲ 14.4 0.0 0.0
85 佐々 京子 一般 ▲ 14.8 0.0 ▲ 14.8 0.0 0.0 0.0
86 高橋 信夫 プロ ▲ 15.6 0.0 0.0 ▲ 15.6 0.0 0.0
87 小畑 一般 ▲ 15.6 22.9 ▲ 4.1 0.0 13.5 ▲ 47.9
88 わかめおじじ 一般 ▲ 15.8 0.0 ▲ 15.8 0.0 0.0 0.0
89 あの 一般 ▲ 16.0 0.0 ▲ 14.5 ▲ 1.5 0.0 0.0
90 こだて 一般 ▲ 16.4 ▲ 12.4 49.9 ▲ 59.8 5.9 0.0
91 こっこ 一般 ▲ 16.7 0.0 0.0 0.0 5.5 ▲ 22.2
92 宮本 吉乃相 一般 ▲ 17.8 0.0 49.3 ▲ 2.7 ▲ 8.2 ▲ 56.2
93 あさお 一般 ▲ 18.9 0.0 0.0 0.0 0.0 ▲ 18.9
94 小栗 隆成 プロ ▲ 19.5 65.4 0.0 ▲ 21.7 ▲ 14.7 ▲ 48.5
95 相沢 ミチ子 一般 ▲ 20.1 0.0 6.4 0.0 ▲ 26.5 0.0
96 中村 文哉 プロ ▲ 21.1 0.0 ▲ 21.1 0.0 0.0 0.0
97 タクヤ 一般 ▲ 21.8 0.0 ▲ 21.8 0.0 0.0 0.0
98 森田 雅博 一般 ▲ 22.2 0.0 0.0 ▲ 22.2 0.0 0.0
99 腹子 元気 一般 ▲ 22.2 0.0 0.0 0.0 0.0 ▲ 22.2
100 高橋 裕幸 一般 ▲ 22.8 ▲ 17.5 10.4 0.0 ▲ 21.3 5.6
101 飯島 一法 一般 ▲ 24.1 40.9 45.6 ▲ 22.3 ▲ 47.9 ▲ 40.4
102 ユムラ 一般 ▲ 24.6 13.6 ▲ 38.2 0.0 0.0 0.0
103 勝又 健志 プロ ▲ 25.7 0.0 ▲ 25.7 0.0 0.0 0.0
104 milkyway 一般 ▲ 30.9 ▲ 49.8 ▲ 18.3 34.9 38.6 ▲ 36.3
105 松平 幸司 一般 ▲ 30.9 ▲ 30.9 0.0 0.0 0.0  
106 小林 晃 一般 ▲ 31.1 0.0 0.0 ▲ 31.1 0.0 0.0
107 川嶋 しず子 一般 ▲ 31.2 0.0 ▲ 31.2 0.0 0.0 0.0
108 すとう 一般 ▲ 31.3 0.0 0.0 0.0 1.7 ▲ 33.0
109 郷内 京子 一般 ▲ 31.8 ▲ 59.8 ▲ 14.1 0.0 28.1 14.0
110 松浦 正樹 一般 ▲ 31.9 ▲ 31.9 0.0 0.0 0.0 0.0
111 なあちゃん 一般 ▲ 33.4 0.0 0.0 ▲ 33.4 0.0 0.0
112 伊藤 康泰 一般 ▲ 35.2 24.9 2.8 ▲ 64.3 1.4 0.0
113 けいぞう 一般 ▲ 35.2 0.0 0.0 0.0 ▲ 35.2 0.0
114 TKB 一般 ▲ 37.2 0.0 0.0 4.9 ▲ 18.4 ▲ 23.7
115 もちゃ 一般 ▲ 38.0 43.7 ▲ 81.7 0.0 0.0 0.0
116 手塚 紗掬 プロ ▲ 38.9 ▲ 38.9 0.0 0.0 0.0 0.0
117 永子 一般 ▲ 39.7 0.0 ▲ 39.7 0.0 0.0 0.0
118 ねね 一般 ▲ 40.0 0.0 0.0 ▲ 40.0 0.0 0.0
119 たかし 一般 ▲ 43.0 0.0 0.0 ▲ 43.0 0.0 0.0
120 丹野 槙太郎 一般 ▲ 43.6 6.8 ▲ 3.8 ▲ 17.0 0.0 ▲ 29.6
121 小原 一般 ▲ 44.8 0.0 ▲ 18.6 0.0 ▲ 26.2 0.0
122 安ヶ平 浩希 プロ ▲ 47.4 0.0 ▲ 27.2 ▲ 20.2 0.0 0.0
123 ディー 一般 ▲ 48.1 0.0 0.0 0.0 5.3 ▲ 53.4
124 メセンジャー 一般 ▲ 48.9 0.0 0.0 0.0 ▲ 48.9 0.0
125 菅原 直哉 プロ ▲ 49.5 0.0 ▲ 40.7 ▲ 18.4 ▲ 44.0 53.6
126 重原 聡 プロ ▲ 50.7 0.0 0.0 ▲ 50.7 0.0 0.0
127 相沢 朋美 一般 ▲ 57.6 0.0 21.2 0.0 ▲ 78.8 0.0
128 中島 一般 ▲ 63.8 12.5 0.0 0.0 0.0 ▲ 76.3
129 臼井 亮 一般 ▲ 64.7 0.0 0.0 ▲ 64.7 0.0 0.0
130 吉田 仁 一般 ▲ 65.2 ▲ 65.2 0.0 0.0 0.0 0.0
131 れいちゃん 一般 ▲ 68.8 0.0 0.0 0.0 ▲ 68.8 0.0
132 Shin 一般 ▲ 72.2 24.0 ▲ 55.5 23.2 ▲ 63.7 ▲ 0.2
133 ある 一般 ▲ 72.4 0.0 0.0 0.0 0.0 ▲ 72.4
134 そのこ 一般 ▲ 76.1 36.4 12.7 16.2 ▲ 81.9 ▲ 59.5
135 ゆっこちゃん 一般 ▲ 80.9 0.0 ▲ 36.0 0.0 ▲ 44.9 0.0
136 津藤 孝幸 プロ ▲ 82.7 ▲ 72.9 ▲ 60.0 11.4 ▲ 32.6 71.4
137 西堀 智裕 一般 ▲ 83.3 0.0 ▲ 83.3 0.0 0.0 0.0
138 なべ子 一般 ▲ 84.2 ▲ 27.5 ▲ 16.9 ▲ 3.8 ▲ 36.0 0.0
139 高野 翔 一般 ▲ 93.7 0.0 0.0 ▲ 93.7 0.0 0.0
140 かたやまかずや 一般 ▲ 95.1 ▲ 100.4 54.9 0.0 9.3 ▲ 58.9
141 ジャンクル 一般 ▲ 98.4 0.0 ▲ 23.6 0.0 ▲ 74.8 0.0
142 皆川 直毅 プロ ▲ 109.6 ▲ 67.1 ▲ 42.5 0.0 0.0 0.0
143 TAKE 一般 ▲ 114.0 0.0 0.0 0.0 ▲ 22.9 ▲ 91.1
144 吉田 勝弥 プロ ▲ 124.0 ▲ 56.6 ▲ 22.1 0.0 ▲ 45.3 0.0
145 後藤 あゆみ プロ ▲ 133.6 ▲ 60.3 ▲ 39.3 0.0 ▲ 34.0 0.0
146 渡部 誠司 一般 ▲ 134.7 ▲ 45.4 ▲ 43.7 ▲ 59.6 0.0 14.0
147 道枝 咲 一般 ▲ 135.6 ▲ 35.4 0.0 ▲ 41.6 ▲ 20.0 ▲ 38.6
148 りーさん 一般 ▲ 137.8 ▲ 32.8 ▲ 22.7 ▲ 76.3 25.3 ▲ 31.3
149 いまい 一般 ▲ 138.4 ▲ 43.4 ▲ 46.7 0.0 ▲ 50.0 1.7
150 Roberto 一般 ▲ 176.0 ▲ 36.7 13.6 ▲ 49.8 ▲ 100.4 ▲ 2.7

第39回静岡リーグ帝静戦(プロアマ混合)決勝レポート

2022年8月28日。
まだまだ夏の暑さは留まることを知らず、少し外を歩くだけで自分の体力が削られていくのを体全体で感じる。
そんな暑さの中、浜松の地でも非常に熱い戦い、第39回帝静戦の決勝戦が行われた。

帝静戦では全5節20回戦を戦い、上位5名が決勝進出となる。また、決勝では予選通過順位ごとにそれぞれ1位+40P・2位+30P・3位+20P・4位+10Pの順位ポイントが与えられる。全6回戦が行われ、5回戦終了時(各1回抜け番)にポイント最下位の者が敗退となり、最終1回戦を行い、トータルポイントがトップの者が優勝となる。

 

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まずは、今回の決勝進出者の簡単な選手紹介をしていこう。

1位通過 渡辺洋巳プロ(静岡支部)
(決勝進出は3回目・最高4位)

静岡支部を陰でずっと支えてきた競技部長。
今期は第1節から安定した戦いで堂々の1位通過を決めた。
15年ぶりの決勝の舞台だが、リーグ戦での勢いをそのままに最後まで突き抜けることができるのか。

2位通過 岡本和也プロ(静岡支部)
(決勝進出は4回目・最高準優勝)

第29回以来の決勝進出となった岡本。
その決勝では終盤までトータルトップ目に立っていたが、その時に逆転優勝したのが川崎だった。
打倒川崎の思いは人一倍強く、序盤から果敢に攻める麻雀を見せてくれるだろう。

3位通過 松本貴仁さん(一般参加)
(決勝初進出)

唯一の一般参加での決勝進出となった松本さん。
松本さんの麻雀への思いの強さは帝静戦参加者みんなが感じ取っているもので、初めての決勝進出を多くの人が自分の事のように喜んでいた。
プロ4名が相手となるわけだが、臆することなく戦い抜いてほしい。

4位通過 川崎義之プロ(静岡支部)
(決勝進出は5回目・優勝4回)

ここまで決勝進出4回で優勝4回、自他共に認めるミスター静岡リーグ。
今期も第1節でで+108.7Pを叩き出すなど、安定感と爆発力のどちらも兼ね備えた選手。今回も優勝候補に多く挙げられていたが、その分ほかの選手からのマークも厳しく、川崎のペースに持ち込むことができるかどうかが勝負を分けるだろう。

5位通過 鷲見隼人プロ(静岡支部)
(決勝進出は6回目・優勝1回)

今回の決勝メンバーで唯一静岡プロリーグ優勝経験者。
静岡リーグの決勝進出は6回目で、これは決勝メンバーで最多。
5位通過ということで背負ったハンデは大きいが、豊富な経験値と持ち前の門前高打点の手組で優勝を目指す。

以上の5名の戦いとなる。
帝静戦は多くの他地区の連盟員にも参加していただいているが、今回は静岡支部員4名と一般参加1名の決勝となった。

(以下文章中敬称略)

1回戦(起家から鷲見、渡辺、岡本、松本、抜け番:川崎)

終始、場を支配した岡本が嬉しい1人浮きのトップ。5位通過だった鷲見は厳しい4着スタートとなった。

1回戦成績
岡本+27.1P 渡辺▲2.9P 松本▲7.0P 鷲見▲17.2P

1回戦終了時
岡本+45.1P 渡辺+38.1P 松本+16.0P 川崎+10.0P 鷲見▲9.2P

2回戦(起家から鷲見、渡辺、岡本、川崎、抜け番:松本)

初戦4着スタートとなった鷲見が要所でアガリを重ねてトップ。1回戦が抜け番だった川崎がそこに続き2着。1回戦に気持ちの良いトップを取っていた岡本は苦しい展開で4着。

2回戦成績
鷲見+39.8P 川崎+13.2P 渡辺▲14.4P 岡本▲38.6P

2回戦終了時
渡辺+27.7P 鷲見+22.6P 川崎+19.2P 松本+16.0P 岡本+14.5P

3回戦(起家から岡本、鷲見、川崎、松本、抜け番:渡辺)

南2局の親番には3,900オール、オーラスにはツモ・メンホン・一気通貫・役牌・ドラ1の4,000・8,000の倍満のアガリを見せた鷲見が2連勝。反対に岡本は連続4着で優勝争いから一歩脱落。

鷲見+23.0P 松本+8.6P 川崎+3.7P 岡本▲35.3P

3回戦終了時
鷲見+37.6P 渡辺+27.7P 川崎+21.9P 松本+21.6P 岡本▲8.8P

4回戦(起家から川崎、松本、渡辺、鷲見、抜け番:岡本)

東1局には七対子・ドラ2の6,400、続く東2局にはダブリー・ツモ・タンヤオの2,000・4,000をアガるなど、完全に勢いに乗った鷲見が3連勝。

4回戦成績
鷲見+30.1P 渡辺+10.0P 松本▲13.0P 川崎▲27.1P

4回戦終了時
鷲見+59.7P 渡辺+33.7P 松本+12.6P 川崎+2.8P 岡本▲8.8P

5回戦(起家から松本、川崎、渡辺、岡本、抜け番:鷲見)

南場の親番で5本場まで積んだ渡辺が大きなトップを取り、トータルトップ目で最終戦を迎える。他3名はかなり拮抗した戦いとなったが、松本さんが惜しくもここで敗退となった。

5回戦成績
渡辺+61.9P 岡本▲3.6P 川崎▲17.6P 松本▲40.7P

5回戦終了時
渡辺+83.6P 鷲見+59.7P 岡本▲11.4P 川崎▲11.8P 松本▲20.1P(敗退)

6回戦(起家から鷲見、岡本、川崎、渡辺)

渡辺と鷲見の一騎打ちのようなポイント状況で始まった最終6回戦。
最後の最後までどちらが勝つがわからない接戦だったが、最後は鷲見がアガリを重ねて優勝を勝ち取った。

6回戦成績
鷲見+25.7P 川崎+14.2P 岡本▲10.4P 渡辺▲29.5P

最終ポイント
鷲見+77.4P 渡辺+62.1P 川崎▲1.6P 岡本▲17.8P 途中敗退:松本

第39回帝静戦は鷲見隼人プロの優勝で幕を閉じた。
初戦こそ4着だったが、その後4連勝で締めるのはお見事である。
どの選手においてもそれぞれの持ち味を出し、最後まで強い気持ちで戦ったからこそ、見ごたえのある決勝となった。

決勝進出者の皆様、お疲れさまでした。
そして鷲見プロ、本当におめでとうございます。

(文:島崎涼)

 

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第38回静岡リーグ(プロアマ混合)決勝レポート

寒さがまだ残る3月6日。第38回静岡リーグの決勝戦が行われた。

静岡リーグは1日4半荘を5節戦い20半荘で上位5名が決勝戦に進める形式である。
決勝戦では1位通過の方から+40P、+30P、+20P、+10P、+0Pとアドバンテージがつく。
各者1回ずつ抜け番がありまず5回戦を行い、下位1名が脱落。その後残った4名で最終戦を行い優勝者を決める。

今回決勝戦に駒を進めた5名の方々はこちら。

 

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1位通過 +160.0P 片山一哉(一般参加)

2回目の決勝進出。
直近の第36回静岡リーグで決勝戦に駒を進めたが5回戦で敗退。
今回は1位通過というアドバンテージもある。そのリベンジをここで果たせるか。

2位通過 +157.6P 大河内茂之(一般参加)

初めての決勝進出。
今日のために練習セットも繰り返し準備万端。
会場入りからめちゃくちゃ緊張していたがしっかり自分の麻雀を貫いて欲しいとこだ。

3位通過 +140.2P 川崎義之(第29.32.33回静岡リーグ優勝)

4回目の決勝進出。
これまで3回決勝戦に進出し3度優勝を掴んでいる。
第3節に+125.9Pを叩き出しており爆発力、安定さを共に持ち合わせている選手だ。

4位通過 +138.0P 望月雅継(第1.6回静岡リーグ優勝)

11回目の決勝進出。
言わずもがなの我らが支部長。久しぶりの決勝だが自分なりの優勝ポイントを定めており、そこに向かって頑張るのみと語っていた。

5位通過 +126.2P ダニエル・モレノ(鳳凰位戦 D1リーグ所属)

初めての決勝進出。
最終節に+70P叩き滑り込みで決勝戦に駒を進めた。
決勝メンバーの中では間違いなく一番手数が多い選手。
始めから40P差のアドバンテージから始まるのでいつも通り欲張りの麻雀を貫くと語っていた。

1回戦 (起家から望月、川崎、大河内、ダニエル 抜け番:片山)

1回戦 南1局 1本場 ドラ九索

望月の配牌
三万三万七万八万九万二索四索七索七索八索一筒一筒東  ツモ北

端に寄っていてドラも端。三色やチャンタ形も見えそうな手牌だ。

2巡目に二万を引き入れ打三万

3巡目に一索ツモで打七索

しばらくツモ切りが続き7巡目。
九索をツモで打四索

続く8巡目に一万を引き入れ東切りリーチ。

一万二万三万七万八万九万一索二索七索八索九索一筒一筒

“跳満ベース”の名の通りツモれば跳満のリーチ。
決勝戦は頭取りのため、ここで6,000オールを引きに行く選択。
結果は2人テンパイでの流局だったが、リーチの打牌の音といいリーチ選択も望月らしい一局だったと思う。

1回戦成績
望月+23.7P ダニエル +12.0P 川崎 ▲9.4P 大河内 ▲26.3P

1回戦終了時
片山 +40P 望月 +33.7P ダニエル +12.0P 川崎 +10.6P 大河内 +3.7P

2回戦 (起家からダニエル、片山、川崎、大河内 抜け番:望月)

2回戦成績
片山 +30.1P 川崎 ▲1.4P ダニエル ▲6.3P 大河内 ▲22.4P

2回戦終了時
片山 +70.1P 望月 +33.7P 川崎 +9.2P ダニエル +5.7P 大河内 ▲18.7P

3回戦 (起家から川崎、片山、ダニエル、望月 抜け番:大河内)

3回戦成績
川崎 +13.5P ダニエル +4.8P 片山 +1.2P 望月 ▲19.5P

3回戦終了時
片山 +71.3P 川崎 +22.7P 望月 +14.2P ダニエル +10.5P 大河内 ▲18.7P

4回戦 (起家から望月、ダニエル、大河内、片山 抜け番:川崎)

東2局 2本場

望月がカン二索待ちのジュンチャンイーペーコーの8,000をアガリ。

続く東3局 今度は大河内さんがアガリ返す。

親番の大河内さんがペン三索待ちの三色をリーチ。
すぐにツモリ3,900オール。

大河内さんの連荘が続く東3局2本場。望月にまたもや超勝負手が入る。

六筒北待ちのツモリ四暗刻テンパイ。両方とも1枚ずつ残ってはいたが、アガったのは大河内さん。

東をポンしての2,900は3,200のアガリだった。

この戦いを制した大河内さんは決勝戦初トップをもぎとり、首位の片山さんを沈ませることに成功。

4回戦成績
大河内 +22.2P 望月 +4.3P 片山 ▲7.1P ダニエル ▲19.4P

4回戦終了時
片山 +64.2P 川崎 +22.7P 望月 +18.5P 大河内 +3.5P ダニエル ▲8.9P

5回戦 (起家から大河内、川崎、片山、望月)

5回戦成績
望月 +15.0P 大河内 +5.2P 片山 +1.7P 川崎 ▲21.9P

5回戦終了時
片山 +45.9P 望月 +33.5P 大河内 +8.7P 川崎 +0.8P ダニエル ▲8.9

ここで5位のダニエルは敗退。
決勝戦という舞台で戦った経験は必ず今後の麻雀人生に生きてくる。来期以降の決勝戦にも必ず現れるだろう。

最終戦 (起家から望月、大河内、川崎、片山)

大きなトップが必要な川崎は、東2局に1,300・2,600をツモ。
東3局で2,600オール。南場に入っても勢いは衰えず、3,200、12,000、2,900とアガリを続けオーラス勝負まで持ち込んだ。

最終戦オーラス1本場 供託1本

点棒状況

望月 35,800 大河内 17,800 川崎 61,800 片山 3,500

トータルポイント

望月 +43.3P 大河内 ▲7.5P 川崎 +40.6P 片山 +11.4P

望月はアガれば優勝。
川崎の条件は望月からは1,000点以上でツモは300/500以上。そして他家からは1,600以上。
大河内さんはダブル役満条件で親番の片山さんは連荘あるのみ。

先に仕掛けたのは川崎。
白をポンして二索五索待ちのテンパイ。

それに対抗して望月も二筒をポン。四索をチーして待ちは二万五万

望月が五索を掴み、めくりあいを制したのは川崎。

最終戦成績
川崎 +42.1P 望月 +8.5P 大河内 ▲16.2P 片山 ▲34.4P

最終順位

優勝 川崎義之プロ+42.9P
2位 望月雅継プロ+42.0P
3位 片山一哉さん+11.5P
4位 大河内茂之さん▲7.5P
5位 ダニエル・モレノプロ▲8.9P

優勝は川崎プロ。
川崎はこれで4回決勝に残り4度目の優勝。決勝に残ることも簡単なことではない。そして、その舞台で負け知らずの強さ。
2位との差がなんと0.9ポイント。リーチ棒1本に満たない差であった。

最後の最後まで誰が優勝するのか全く分からない状況で、誰もが4人の一挙手一投足に夢中になった対局だった。
プロアマ問わず人々を夢中にさせる、ワクワクさせられるような麻雀打ちというのは本当にカッコいいと思うし、決勝戦に残れなかった人の分の思いを背負って戦う5人の”勇姿”を間近で見られてよかったと思う。

次回の静岡リーグも4月から新たに始まります。
次の決勝には自分も残りたい。その気持ちが更に強まった1日でした。

(文:高橋大輔)

 

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第17期女流桜花入れ替え戦1st stageレポート

入れ替え戦1st stageに出場した選手は

 

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後藤咲(女流桜花Bリーグ5位)
早川林香(女流桜花Bリーグ6位)
大久保朋美(女流桜花C1リーグ2位)
蒼木翔子(女流桜花C2リーグ1位)
の4名。

上位1名だけが入れ替え戦2nd stageに進むことができ、そこで勝ち上がると来期Aリーグ入りとなります。

 

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1回戦大久保と蒼木の攻めに苦しんでいた後藤でしたがオーラスにリーチ・ピンフ・三色をアガって一矢報いると

 

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2回戦から反撃開始。
チャンタ三色ドラ1の12,000を皮切りに親番で連荘していくと

 

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最大7本場まで到達して60,000点オーバーの一人浮きのトップで一気に1st stage突破に近づきます。

 

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沈みになった3回戦ではオーラスにラス抜けの1,300・2,600を決めて、他3人と40ポイント以上離す理想的な並びを作って後藤有利な状況で最終戦に進みます。

 

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後藤と3万点差のトップラス以上の結果が必要な他3人の争いは東場で大きく加点した大久保が後藤への挑戦権を獲得すると

 

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8.5ポイント差と接近してきた大久保から先制リーチ。

 

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守ってばかりでは一人通過の試合は勝ち切れないと、ここが勝負所と判断した親番の後藤。
打点も待ちも申し分ない形を作って追いかけリーチと打ってでました。

 

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この直接対決で大久保から11,600を直撃して勝負あり。

 

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入れ替え戦1st stageからの勝ち上がりは後藤咲に決まりました。

<入れ替え戦1st stage最終結果>
後藤+57.1P 大久保▲2.4P 早川▲9.3P 蒼木▲45.4P

(文:越野智紀)

第4期桜蕾戦ベスト16D卓レポート

【桜蕾戦ベスト16D卓、加護優愛の鮮烈デビュー、桜木里咲と勝ち上がり】

デビューしたての新人でも放送対局に出られる可能性が高いという触れ込みで始まった桜蕾戦(男性は若獅子戦)、今期の1つの注目にこの9月にデビューし、ベスト16に残った加護優愛が挙げられる。
もちろん放送対局は初めてなので、どういう麻雀を打つかはベールに包まれている。
加護が店長をしている新潟の健康麻雀のお客さんと、ごく少数しか知らない情報だ。
『リーチをたくさん打つ雀風で、憧れのプロが、前原雄大、佐々木寿人』とインタビューでは語った。

 

加護優愛(38期後期・東京本部所属)

1回戦東1局
加護はインタビューの宣言通り、リーチ、ピンフだけではあるがリーチといった。

 

 

緊張しているとも語っていたが、開局から対局に入り込めている様子に、加護の強さを感じる。
繰り返す必要もないと思うが、初の放送対局であるし、公式戦にデビューしてから2ヶ月しか経っていない。

1回戦を浮きの2着だった加護は、続く2回戦の東4局。
実況の大和「七万は(待ちとして)いいんじゃないですか?」
タンヤオ、七対子、ドラ2のテンパイで、良い待ちを探しているところに、七万を引き、ノータイムでリーチ。
精度の高さ――山に3枚残り――も素晴らしかったが、ノータイムでリーチに踏み切る思い切りの良さには非凡な才能を感じさせる。
これを見ていただろうベスト8に残っている6人には、驚異に映ったに違いない。

 

 

ほどなくツモって3,000・6,000。

もう1局、この局も取り上げたい。

 

 

この二万二万三万四万で鳴いたのは、とても実戦的だった。
上家の親の藤根のスコア状況だと、この親を落とすわけにはいかずマンズを絞る余裕はない。
その点まで加味されていたら末恐ろしいので、そこまでは考慮されていないと思いたいところではある。

 

 

藤根からホンイツ、ドラ2の7,700(+900)。
このアガリでトータルが+50ポイント近くになり、ダメ押しのアガリになった。
3・4回戦では杉浦に迫られるも、ここまでの大きいリードがきいて、勝ち上がり。
加護「応援ありがとうございました。ベスト8も自分の出来ることを全部出し切りたいと思います。」

 

藤根梨沙(35期・関西本部所属)
桜蕾戦は初のベスト16。

僕は藤根の麻雀を見るのが初めてで、楽しみだった。
この日を見た限りだと、持ち味は高打点での押し返しだろう。
しかし、1回戦からあと1牌が遠かった。

 

 

高目12,000、安目でも7,700の先制リーチは、杉浦が追いかけリーチで1,000・2,000のツモアガリ。

 

 

8,000のテンパイで加護のリーチに追いつくも3,900の放銃。

 

 

出アガリでも18,000だが、リーチの桜木と2人テンパイで流局。

1つ2つでもアガリになっていれば、全然違う展開になっていただろう。
手数で勝負するタイプではないだけに、1つも決まらないのではどうにもならない。
解説の仲田加南曰く、「前半、重たく丁寧にやっていて、(この対局への)大事な思いが伝わってきたが、逆に裏目に出る日だった。もっとラフにリーチや仕掛けをしても良かった。」という総評だった。
また次回の登場に期待したい。

藤根「不甲斐ない結果になってしまったんですが、これに懲りることなく、精一杯麻雀を頑張っていきますので、これからも応援よろしくお願いします。」

 

杉浦まゆ(35期後期・東京本部所属)

杉浦は2年前に女流桜花のC2リーグから入れ替え戦を経て、Aリーグに飛び級するも、今期は成績が振るわず降級。
8月に行われた「麻雀最強戦2022 女流プロ最強新世代」で優勝。ファイナルへの切符を手にしている。
桜蕾戦は第1期ベスト8以来のベスト16進出。

1、2回戦をどちらも3着となり、後のない3回戦だったが格上の意地を見せる。
(スコアは次のキャプチャを参照)

 

 

加護から南白、ホンイツ、ドラ2の12,000を直撃。

 

 

次の南2局は藤根から中、ホンイツ、ドラの8,000。
この3回戦をトップとし、加護や桜木と30~40ポイント差で最終戦を迎える。

しかし、反撃もここまで。
最終戦では加護と桜木に局を回されてしまい、敗退になった。
振り返ると2回戦、この放銃が痛かった。
前局の東2局に桜木から7,700を直撃し、この半荘の失点を回復したところだった。

 

 

迎えた親番でダブ東が暗刻になってリーチ。
二筒もまあまあ良さそうな場況に見える。(実際に山に2枚)

 

 

しかし、桜木の手が進み二筒が入ってこの形(三筒切り)、杉浦がホウテイで九万を掴んで8,000の放銃になってしまった。
リーチをかけた時点ではそこまで桜木の手は整っていなかったので、危険牌を切らずに桜木の手が進んでしまったのは不運でしかない。
杉浦「初め(前半)の方、凄くふわふらしていて、オリ打ちで放銃してしまったのが…。
(中略)あと3回くらい桜蕾戦には出られるので絶対優勝します。そのために今後も(麻雀の)勉強を頑張って、いい麻雀を見せられるように頑張りたいと思います。」
杉浦の言う通り、前半で防げた失点もあったかもしれない。
次回の挑戦と、まずは最強戦のファイナルに期待しよう。

 

桜木里咲(34期後期・東京本部所属)
前回の第3期桜蕾戦では準優勝。

最終戦で猛烈な追い上げをしたのは記憶に新しい。

桜木の今日の会心のアガリはこれだろう。

 

 

見切れているが、上家の藤根の第一打目が四万でソーズのホンイツ模様。加護も前巡に四万を切っている。
それを踏まえての六万切りは、打点派の桜木らしい良い一打だった。
(結果は、杉浦から三万でのリーチ、一気通貫のアガリ)

最終戦、本人はヒヤヒヤしたと語っていたが、危なっかしい打牌はなく逃げ切り。
安定さが加わり、前回の桜蕾戦での戦いから急成長したように思う。
その一因は、桜木が語った戦前のインタビューにある。
桜木「前回の準優勝で、自分の麻雀プロに対する気持ちがかなり変わった。
それまでは全然自信がなかったけど、こんな自分でもまだまだやれるんだ、挑戦していいんだと前向きになった。」

そして、最後に加えたこの一言に、インタビューで断言したその力強さに、僕は今日の桜木の勝利を確信したのである。
桜木「ベスト16、絶対に負けたくないし、絶対に勝ちたいです。」

これでベスト8が出揃った。
前回優勝の廣岡璃奈やMリーガーの岡田紗佳といった注目選手がいたり、今年デビューの新人がなんと4人も残っていたりと見どころ十分。
誰が第4期の桜蕾に輝くのか、この後も必見です。

 

 

ベスト8A卓:10/28(開催済)
ベスト8B卓:11/18(金)16時~
決勝戦:11/25(金)14時~

 

 


(文:福光聖雄)

第17期女流桜花Aリーグ第7節D卓レポート

最終節は後半に打てるほうが目標の数字が解りやすいので有利です。
卓組は昨期の女流桜花の順位が下位の人からA・B・C・Dと振り分けられていきます。
この最終節D卓に入った4人は昨期の成績上位陣で、昨期女流桜花決定戦で魚谷に敗れた3名とギリギリ決定戦に残れなかった

 

100

 

川原舞子・仲田加南・内田美乃里・山脇千文美の4名。

1位山脇・2位内田・4位川原と今期も決定戦が狙えるポジションで勝負する3人とは異なり、13位の仲田は

 

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+2.0以上→残留
+1.9〜▲9.3→入れ替え戦
▲9.4以下→降級

と、まさかの土俵際。
普段の仲田なら余裕の残留条件でしたが、ここまで自身が不調な上に実績のある好調な3人との対戦とあっては一筋縄ではいかない状況まで押し込まれていました。

僅かに沈んだ状態で迎えた1回戦のオーラス

 

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内田に入った大物手が仲田の鼻先をかすめていきますが、ギリギリでかわしてダマテンでアガリを捕らえて浮きを確保。

 

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3回戦にはツモ・タンヤオ・三暗刻・ドラ2でハネマンのアガリが仲田に生まれて危機を脱し、16年連続の女流桜花Aリーグが確定しました。

 

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最終戦までもつれた首位争いは南2局に出たホンイツ・ドラ1が決定打となり、初の決定戦に向け山脇が最高のポジションでプレーオフへの進出を果たしました。

 

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<第7節D卓最終結果>
仲田+52.9P 内田+13.5P 山脇+6.7P 川原▲73.1P
(文:越野智紀)

第20期プロクイーン決定戦最終日レポート

【栄えある20期目のプロクイーンに輝いたのは、日本プロ麻雀協会所属りんのなお!18期以来2年振り2度目の女王に返り咲く!!】

■最終日システム
▪️10回戦終了時、トータル5位は途中敗退。
▪️上位4名で11・12回戦を行い優勝者を決定。

 

 

■解説
和久津晶・齋藤豪
■実況
阿久津翔太

 

 

■立会人
ともたけ雅晴

■開始前成績
 

 

⌘9回戦(東城・古谷・蒼木・りんの、抜け番:瑠美)

 

 

10回戦目が抜け番となる東城。上位4人に入る為には大きなトップを取って、瑠美に出来るだけプレッシャーを与えたい所である。開局、親の東城の配牌は以下の形となっていた。

 

 

三色も見える好配牌。とにかくリーチで主導権を取りたい局面であったが、ここから思うようにテンパイしない。手牌が良過ぎると受け入れが少ないので仕方ない側面もあるが、形が決まっている以上あと1牌が入らないと始まらないのである。

そして、その合間を縫って先制リーチに辿り着いたのはりんのであった。

 

 

ドラ3裏2の跳満ツモ。もちろん追いかける全員に堪えるアガリであるが、後のない東城にとっては特に痛すぎるスタートになったのは間違いないだろう。

トータルトップのりんのが1人抜け出す中、何とか離されないようにと古谷が後を追う。

 

 

リーチをしていた蒼木より12,000のアガリ。
そして連荘を重ねてトップ目に立った古谷であったが、りんのがそれに待ったをかけた。

 

 

変則手の河になりそうであったが、リーチ宣言牌を二筒にする事でメンツ手という幻想も相手に抱かせる手組みを披露したりんの。見事な七対子で、この半荘も堅実にポイントを伸ばした。

一方で条件のある東城であったが、速くて打点のある山に8枚残っていたリーチもアガリには結びつかずここで敗退。

昨年度のプロクイーン決定戦では最後の最後まで優勝争いをし、今期はMリーガーとしても最前線で戦っている。その中で今期こそはと、結果にこだわりたいという思いが表情からも溢れ出る決定戦であった。来期またこの舞台に戻って来てくれる事に期待したい。

 

 

⌘10・11・12回戦(古谷・蒼木・りんの・瑠美)

 

 

先に東城が打ち終えている為、余程の事がない限り途中敗退の心配がない瑠美。それも相まってか積極的な姿勢に牌も応えた。

 

 

4巡目に1枚切れの二筒単騎でリーチに踏み切ると、親の古谷からの攻め返しに合う中での満貫ツモ。

それに続くように今度は蒼木のターン。

 

 

終盤に親リーチのみを掛けると一発と裏ドラを2枚乗せての4,000オール。このあと古谷にも中打点のアガリが生まれ、りんのを徐々にラスに押し付ける事に成功した。

しかし、一昨年の女王はそんな劣勢をも意図も簡単に押し返す。

 

 

ドラの自風の西が暗刻の勝負手をしっかりと物にし、一気にラスを抜け出した。他3者にとっては見えかけた背中がまた遠くに霞んでいく瞬間であり、点数以上に重くのしかかったのが画面越しからも伝わってくる。

 

 

そして、このポイントは更に見えない付加価値をもたらした。

 

 

接戦で迎えた10回戦南3局、瑠美がリーチをかけた場面。
解説席からは
『りんのさん以外から(当たり牌)出て欲しくないですね。』
というコメントがあったが言霊となってそれは現れた。

 

 

恐らく古谷もそこまで前に出たくはなかったとは思うが、跳満級の1シャンテンという手格好まで育ち、当たり牌である二万が押し出されていく。
しかし、瑠美はこの牌に対して手牌を倒す事はなかった。りんののラスを優先しツモアガリにかけた“勝負の見逃し”である。そして、この行方には思いがけない結果が待っていた。

 

 

親のりんのがドラの八索3枚を武器にリーチで追いつくと、古谷からテンパイ打牌の七筒を捉えたのである。
瑠美の選択は決して責められるものではなく、むしろ勝つ為の最善の我慢だったかもしれない。それよりも、りんのが愚形ながら見事にリーチに行けた強さを讃えるしかないだろう。

このアガリが決め手となり、10回戦はりんのがプロクイーン奪還に向けて大きな逆転トップとなった。

11回戦開始前の全体のポイント状況は以下の通り。

 

 

展開も味方に、りんのは2番手の蒼木でさえ120P程の差を課していた。それでも逃げ切ろうという姿勢はなく、加点できる時は普段通り声を出していく。

 

 

ピンフの手をしっかりとリーチとすると、高めツモに裏も1枚加えての最高打点で3者を150P以上に突き離す。
もしかしたらセオリーはヤミテンで、見方によっては隙を与えてしまうと言われるかもしれない。しかし、その決め事は何も正しいとは限らなく、ヤミテンでツモる方が隙を作るとも言える。相手をリスペクトするからこそのリーチではないだろうか。

圧倒的に他者を寄せ付けない。麻雀に絶対はないが優勝者はりんのだと確信した人も多いのではないだろうか。
しかし、連盟所属の3人がそうはさせじと意地を見せる。
まずは蒼木が初日でも見せた風ならぬ台風をもう一度吹かせた。

 

 

東場の親でドラ1カンチャン七万待ちを一発でツモリ4.000オール。

 

 

連荘した次局、高めの発を手元に引き寄せ2局連続の4,000オールでりんのとの距離を縮めた。

 

 

『天衣無縫(てんいむほう)』
無邪気で飾り気のない様。自然でかつ美しく完成されていること。

この言葉を二つ名に持つ者。そう、それは『二階堂瑠美』の事である。
蒼木に続いて今度は瑠美が魅せた。りんのが親番の東4局、

 

 

『四暗刻』

正に瑠美が体現したい麻雀が花形の1つとなってここに成就した。

 

 

そうなると次の出番は古谷というのが自然の流れである。

 

 

この局も積極的にリーチで前に出ていたりんのから、値千金の12,000の一撃カウンターをお見舞いしたのだ。

これだけでは終わらない。

 

 

一周して蒼木がドラの二万を暗カンから、リーチ・ドラ7の倍満の出アガリを決める。放銃となったのはまたしてもりんのであった。

 

 

蒼木の台風は勢力を落とす事なく南3局には瑠美から親の12,000を上積みし、先程まであった150Pのりんのとの差は30Pを切っている。

ここまで極端な動きは普段の麻雀でもなかなか無い。ましてや今いる場所はタイトル戦の大事な決勝戦であるのだ。凡人なら急な環境の変化に耐えられず焦りや考えられないようなミスが出てもおかしくない。しかし、りんのはそれには該当しなかった。

 

 

一刻も早く蒼木の親を流すべく、捌きに使ってもおかしくない牌姿がやってきたが悠々と発をスルー。動揺して声が出なかったのだろうか。いや違う。着順アップを狙って打点を求めに行っているのだ。このような判断はこの決定戦の中で幾つも見せてきており、心情の揺れを感じさせなかった。

 

 

メンゼンで仕上げ自らの力で蒼木の親を流すと、

 

 

立て続けにアガリをものにし、11回戦は何と一気に2着まで浮上して終えたのである。

そうなると最終戦は18期の女王の貫禄とも言うべきなのか、

 

 

終始前に出る強気の麻雀を駆使して、節目の20期プロクイーンアンチェアを獲得した。

■最終結果

 

 

 
第20期プロクイーン
優勝:りんのなお
準優勝:蒼木翔子
3位:二階堂瑠美
4位:古谷知美
5位:東城りお

 

 

りんのなお
『来年までにもっと磨いてきます。ありがとうございました。』

(文:小林正和)

第39期 A1リーグ 第10節C卓レポート

【第39期鳳凰戦A1リーグ第10節C卓 近藤が+47.1Pの1人浮き】

本日の対局者は
近藤久春
古川孝次
一井慎也
吉田直

 

 

1回戦は近藤が好調。3回アガって2人テンパイ、また3回アガって親番4本場では高めの東ロンで7,700は8,900のアガリ。
1回戦は+46.5Pの1人浮きトップを取ると

 

 

3回戦では親番で発トイトイ三暗刻が決まって本日2勝目。

 

 

+47.1Pの卓内1人浮き。まだ最下位ではあるが、残留への足掛かりを築いた。

 

 

古川は3回戦南3局、ヤミテンで高め一通の六万ロン。7,700(+1,000)のアガリで2着を取ると

 

 

4回戦では1シャンテンで手狭に受けて浮かせたドラ三万を重ねての古川らしいアガリ。

 

 

4回戦1人浮きトップでトータル▲0.6P。古川は7位キープとなった。

 

 

2回戦。近藤と競りの一井は親番で5,800のアガリ。このアガリが決め手となりトップを取るが

 

 

3・4回戦は僅かに沈んでしまい、▲17.0P。11位となった。

 

 

吉田は1回戦南3局3本場。ドラ暗刻のタンヤオで3,900オールは4,200オール(+1,000)でラス抜けに成功し、3着となる。

 

 

しかし3・4回戦の連続ラスが響いて▲29.5P。5位キープではあるが、トータルマイナス域に入ってしまった。

 

 

 

次回A1リーグ第11節A卓は
2022/10/26(水) 16:00

杉浦勘介
藤崎智
近藤久春
藤島健二郎

解説 HIRO柴田
実況 古橋崇志

(文・吾妻さおり)

第17期女流桜花Aリーグ第7節C卓レポート

第7節C卓に出場した選手は

 

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二階堂亜樹・二階堂瑠美・和久津晶・伊達朱里紗の4名。

 

100

 

降級を気にせず打てるポジションにいる亜樹と瑠美は上を見ての一戦で、先に7節消化している鈴木を越えて山脇・内田・川原の結果を待ちたい状況。
和久津と伊達は全力で降級を回避したいポジションで、お互いより上位に立ちながら先に7節消化している12位菅原の一つ上の11位で終われれば残留が確定します。
12位13位で終わるとD卓仲田の結果待ちで、入れ替え戦の可能性もあり、14位以下で終わるとかなり厳しい結果待ちといった状況で始まりました。

 

100

 

1回戦でトップを取った伊達が2回戦のオーラスの親で高めの一気通貫をツモアガリ2連勝を決め、トータルで和久津に迫ると

 

100

 

3回戦、親で二筒五筒八筒待ちの先制リーチを打った和久津に対して

 

100

 

勝負手をぶつけていき、リーチ・ホンイツ・トイトイ・三暗刻の倍満直撃に成功。

この一撃を喰らい立場は逆転。
追いかける立場になった和久津でしたが

 

100

 

攻めに出たところを亜樹の仕掛けに捕まってしまい、伊達との大勢が決しました。

 

100

 

火のついた伊達の勢いは最後まで消えることなく続き、今期の女流桜花で溜まっていた鬱憤を晴らす圧巻の4連勝で残留を決めました。

伊達の猛攻に押し切られた和久津は痛恨の敗戦。
残留には翌週の仲田の結果待ちプラス入れ替え戦での勝利という、用意されているかもわからない細い道を残すのみとなりました。

 

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<第7節C卓最終結果>
伊達+91.6P亜樹▲4.3P 瑠美▲33.2P 和久津▲54.1P

(文:越野智紀)

第20期プロクイーン決定戦2日目レポート

今年で20期を迎えたプロクイーン。
決勝は12半荘を3日に分けて行われる。

初決勝の蒼木が首位で終えた初日。
最下位、東城もまだまだひっくり返せる点差でスタートした2日目。

5回戦

東4局
ここまで、瑠美の2,000点、蒼木の2,000点、りんのの400・700と小場で進んでいたが、大物手が出る。
りんのがトップ目蒼木からリーチ、タンヤオ、ピンフ、ドラの8,000の出アガリ。

 

 

南2局
りんのがリーチ、ツモ、ピンフ、三色の4,000オール。
頭ひとつ抜けます。

七万八万九万五索六索七索七索八索九索五筒五筒七筒八筒  リーチ  ツモ九筒

南2局1本場
りんのが2着目瑠美から12,000(+300)。
蒼木から東が切られる→りんのが重ねてテンパイ→オリている瑠美が打つという流れで瑠美にとってかなり痛い放銃となった。

 

 

南2局3本場
瑠美が蒼木とのリーチ合戦を制する。
蒼木からリーチ、一発、ドラ3の8,000の出アガリ。

 

 

そのままゲーム終了。
りんのが大トップで首位浮上。

 

6回戦

東2局
りんのの勢いが続く。リーチ、一発、ツモ、タンヤオの4,000オール。
トータルでも周りを引き離すアガリ。

 

 

りんのの独走になるかと思われたが、東2局1本場
古谷のリーチ、ピンフ、ツモ、ドラ4の3,000・6,000が決め手となりこのゲームを制する。

 

 

6回戦終了時

 

7回戦
ここでもりんのを誰も止めることができなかった。

東1局
サクッと満貫ツモからのスタートからトップをとる。
リーチ、一発、ツモ、ドラ2

 

 

東城は痛恨のラスで後がなくなる。
りんのは8回戦抜け番の為、気持ちよくこの日を終える。

7回戦終了時

 

8回戦
後がない東城が2回の満貫をアガリトップに。
最終日に望みを繋いだ。

東2局
リーチ、ツモ、ピンフ、ドラ2の2,000・4,000。(ツモ牌は五索)

 

 

南4局
瑠美からリーチ、タンヤオ、ドラ2の8,000。

 

 

8回戦終了時

 

最終日は残り2回で最下位の1名が敗退になる。
東城は10回戦抜け番の為、9回戦で抜け番の瑠美を捲る必要があり、その後も2連勝条件と厳しい。

瑠美も1回抜け番がある分条件は厳しくなった。

他3名は差が開いてはいるが、直接対決なのでまだまだひっくり返る点差。

第20期のプロクイーンの栄冠を掴むのは誰か。

(文:蒼山秀佑)

第250回:プロ雀士インタビュー 木本 大介  インタビュアー:小林 正和

-2020年夏-
『そう言えばさー、最近アイツ誘っても来ないんだよ。何か聞いてたりするか。』

『えっ、そうなんですか。全然連絡取ってないので分からないです。』

定期的に開催される麻雀の練習会があった。練習会と言っても4人が集まって麻雀をする、いわゆるセットの事であって特に変わったものではない。強いて言うならば“今日のわんこ”ならぬ“今日のメンバー”という特徴があるくらい。要するに、取りまとめる人以外の3人はその日になってみないと対戦相手が分からないのである。僕らはそれを今風に“メンバーガチャ”と呼んでいた。

『コロナの影響もあるんじゃないですかね。実家にいるって聞いた事もありますし。』

新型コロナウイルス感染症が世界的に大流行し、生活様式も少しずつ変わりつつあった。そして、アイツの姿もそれに比例するかのように消えていったのである。


-2021年夏-
『どうして白切らなかったんですか。小林さんだったら。』

『あれは普通に切り間違えたんだよ。ていうか先に“おめでとうございます”だろ。』

久しぶりにアイツと出くわした。場所は日本プロ麻雀連盟が配信対局の場として主に使用している夏目坂スタジオである。今日はあるタイトル戦の決勝戦で私が優勝し、アイツがその牌譜の記録員という具合だった。

『ていうか最近あんまり来ないけど麻雀打ってる?まー別に理由までは聞かないけど。』

『正直に言うと今は麻雀から少し離れてますね。でも採譜はずっと続けてますよ。』

『そうか。来年くらいには、ここで麻雀見させてくれよ。』

『分かりました!小林さん、今日はおめでとうございます。』

少し祝福の言葉が遅いとは思ったが、自身が優勝したかのような満面の笑みが今でも頭の片隅に残っている。それと同時にアイツと初めて会ったのはここであった事を思い出した。


-2018年夏-
『そこカン抜け入ってないよ。』

『あっホントですね。小林さんありがとうございます。』

採譜の勉強会に参加してから1年後くらいにアイツが入ってきた。

『僕まったく友達とかいないので麻雀打ちたくても打てないんですよ。小林さんってどれくらい麻雀打ってるんですか。』

『俺もそんなに打ってる方ではないけど。良かったら定期的に開催している勉強会来る?』

これをキッカケにアイツとは良く卓を囲った。最初の方はお世辞にも“上手い”“強い”と言った言葉は出てこなかったが、次第に違和感を覚えてきたのである。

『あれっ、何か打ち方変わった?』

『実は参考にしてる人を真似て打ち方変えてるんですよ。変ですか?』

『変ではないよ。良い意味でやりづらくなったていうか。参考にしている人って誰?』

『それは秘密です。』

『なんだよそれ。まーいいや。』

とにかく遠慮なしに、お互い駄目な所や気付いた所などを指摘し合いながら研鑽を積んでいく。そんな日々が続いた。
メンバーガチャの一員となったアイツは、それからはリーグ戦や他のタイトル戦の成績も好転し、順調にこのまま上向きに進むかと思われた。しかし麻雀という性質上、それは長くは続かなかったのである。

3期連続の鳳凰戦リーグ降級。

その頃からアイツは姿を見せなくなっていった。


-2022年夏-
過去最大参加者となった史上最激戦の新人王戦決勝が開催された。観戦レポートも兼ねてその対局を見守ったが、どこか一人見覚えのある顔が画面から垣間見えた。

“アイツ”だ。

そして、すっかり忘れていた去年の今頃に交わした会話を思い出した。

(あぁそういえば今年中には決勝の舞台に行きます!とか言ってたっけ。)

モニターにはアイツの満面の笑みが映されていた。

『僕が優勝すると思いますので、優勝者に相応しい麻雀を打ちたいと思います。』

会った時から手前味噌の発言が多かったが、今回ばかりは目をつぶって見させてもらう事にした。危なっかしい場面もあったりはしたが、常に自ら掴み取りに行く攻めの姿勢は正に優勝者に相応しい麻雀で、それをアイツは打ち切った。

そう“アイツ”とは“木本大介”であった。

【木本大介】
▪️東京出身
▪️33期後期
▪️27歳


-2022年10月某所-

 

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小林『最後の半荘、3人の現物の七索切らないで何で五索切ったの?』

木本『あれは普通に切り間違えたんですよ。というより先に“おめでとう”じゃないですか。』

小林『そのツッコミ待ちだよ。おめでとう。それにしても最後までよく押し切ったね。特に南二索は俺には切れんわ。』

木本『最初の南切りは男と男の勝負みたいな感じでしたね。開局から自分のドラポンに対して周りが押し返してきたので。そこで火が付きました。二索切りは今まで見てきた他の決勝戦のシーンがふと降りてきたんです。ここは行かないとアガリ逃しになって逆転される気がしたんですよね。あそこでアガリきれた事で逆に優勝しなきゃなって緊張しましたけど。』

※対局内容に関してはこちら

小林『決勝戦の採譜担当しているよね。それが活きたという訳か。』

木本『実は言うと、採譜は元々する気は無かったんですよ。でもEリーグ対局後に前原さんとの面談があって、そこで勧められてやってみようかなと。今思うと、そのお声掛けが新人王戦の優勝に繋がった気がします。』

小林『俺も前原さんの一つ一つのお言葉が今の麻雀に繋がってる。研修生の時に、親番で第一打目に何気なく切った南に30分以上に渡ってレクチャーしてもらった事もあったなぁ。』

木本『小林さんもですか!自分も第一打に切った八筒に1時間以上に渡って色々と教えて頂きましたよ。』

小林『マジか!今思うとすごくありがたいよね。そう言えば実況の楠原さんが、大きな目標とするプロに前原さんとHIRO柴田さんって紹介していた下り。その中の小さな目標に客野さんと俺を挙げてたのにはビックリしたな。』

木本『セットに誘ってもらってから冗談抜きで一度も小林さんに勝てなくて。このままでは先には進めないと思ってからは真似するようになりましたね。』

小林『えっ。参考にしてる人ってまさか俺の事!?もっと他にいるだろ。』

木本『小林さんとセットしていなかったら今の自分はないですよ。』

小林『お世辞でも嬉しいよ。この際だから聞くけど、途中からセット誘われても来なくなったじゃん。何かあったの?』

木本『最初は小林さんの麻雀を真似てからは上手くいってたんですけど。更に上を目指そうといろんな意見を取り入れてたら自分でも何が正解か分からなくなったんです。』

小林『それでリセットていう訳じゃないけど、見つめ直す時間を意図的に設けたって訳だ。』

木本『そうですね。今では視界もクリアになってきて、覚醒したというか迷う事なく打ててますよ。』

確かに木本は初戴冠からの成績もすこぶる良い。鳳凰戦はもちろん、特別昇級リーグやJPML WRCリーグなどダブルスコア・トリプルスコアと首位を独走中である。

小林『一つ疑問が残るんだけど、麻雀から少し距離を置いたのに採譜は続けていたんだよね。それは何か理由とかあるの?』

木本『それはやっぱり前原さんからのアドバイスだったのが大きいですね。家族麻雀で多少なりルールは知っていたんですけど、Abema TVのRTDリーグに刺激を受けてプロを目指そうとした時は、まだ牌の扱い方や点数の払い方まで覚束なくて。たくさん練習してなんとか合格はできましたけど、前原さんには見透かされていました。とにかく打つ量と見る量を増やしなさいと。劣等生の自分に対しても熱くご指導してくれたのが今でも嬉しいんですよ。初めての放送対局でも前原さんが高い壁となって立ち塞がって頂いた経験も大きな糧ですね。感謝しかないというか、その時のお言葉を忠実に受け止めて今後も続けていきたいと思っています。』

木本はとにかく負けず嫌い。その反面、自身がミスした局や指摘された事に対しては素直に受け止める柔軟さを持ち合わせており、且つハングリーである。
優勝インタビューでの

“新人王のタイトルだけでは駄目だと思いますので、早くもう一つのタイトルが獲れるようにこれからも勉強して頑張りたいと思います。”

個人的にはこのコメントが一番嬉しかった。本当はどこか心配していたのかもしれない。ギラギラしていたあの時の情熱が薄れてしまったのではないかと。
しかし今は自信を持って言える。麻雀の灯が煌々と輝き出したと。

小林『最後に一言お願い。』

木本『モテるプロになります!』

 

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本人なりに挫折して、そこからもう一度自身を客観視する。試行錯誤しながらも今まで教えて貰った事を継続して努力してきたからこそ、決勝の舞台で力を発揮出来たのではないだろうか。

そして優勝という最高の恩返しが出来たのは、何よりも初心の頃から持ち続けてきた感謝の思いを忘れずにいたからに他ならない。

 

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第39期 A2リーグ 第8節A卓レポート

井出が連続の卓内トップ。残留へ向け前進!

11月1日(火)、第39期鳳凰戦A2リーグ第8節A卓が放送された。対局者は和久津晶、客野直、ダンプ大橋、井出康平。

 

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昇級圏を目指す和久津・ダンプ、暫定降級圏の井出・客野と、くっきりテーマが分かれた4名による対局となった。

 

★1回戦

東1局、親の和久津が中をポン。ドラと八万のシャンポンテンパイに取れるところ、なんとペン七万待ちを選択!ダンプから5,800のアガリ。

 

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続く一本場もカン二万を引き入れてピンフドラドラのリーチ!難なくツモっての4,000オールで一気に突き放し、初戦トップを獲得。

 

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和久津 +30.4

井出 +7.6

客野 ▲5.5

ダンプ ▲32.5

 

★2回戦

和久津の好調が止まらない。東1局1本場、親の客野が三色のリーチで先制するも、ドラ対子で追いついた和久津が5,200。

 

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東2局、親のダンプがドラ暗刻のリーチを井出からアガるも…

 

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流局や低打点のアガリなどで局が進行していき、オーラス時点では和久津の一人浮きの状態に。

 

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オーラスは井出が仕掛け、ジュンチャン三色の1,000・2,000で浮きに転じた。

和久津 +12.6

井出 +4.3

ダンプ ▲6.2

客野 ▲10.7

 

★3回戦

東2局1本場、ここまで苦しいダンプが南暗刻・高目三色のヤミテン。仕掛けた和久津から高目のアガリに。

 

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息を吹き返したダンプ。東4局には井出からピンフドラ1の親リーチがかかるが…

 

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現物待ちで役チャンタドラの8,000を客野から出アガリ。これがトップの決め手となった。

ダンプ +33.6

井出 +8.7

和久津 ▲15.0

客野 ▲27.3

 

★4回戦

ここまで3連続の2着と安定感を見せる井出。東2局、東ホンイツの1,300・2,600。

 

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南2局には客野の連荘により一旦逆転を許すも、3本場に高目三色のリーチが成就し再逆転。

 

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一方、ここまで3着→4着→4着と辛い展開の客野。南4局1本場、素点を伸ばすためドラ単騎のリーチを敢行!しかし、ここはドラ雀頭のダンプがチャンタの追いかけリーチ!

 

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12,000の放銃にまわり、客野としては浮き→4着の厳しい結果となった。

井出 +24.0

和久津 +6.1

ダンプ ▲11.1

客野 ▲19.0

本日終了時点のトータルは画像の通り。

 

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井出が前節に続き卓内トップ。残留ボーダー付近まで得点を回復した。また、和久津も+34.1のプラスで昇級圏へ浮上する結果となった。

次回A2リーグの放送は11月8日(火)。対局者は石渡正志、内川幸太郎、明石定家、柴田吉和。解説は三浦智博。次回も是非お楽しみに!

(文・浜野太陽)

第17期女流桜花Aリーグ第7節B卓レポート

第7節B卓に出場した選手は

 

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白銀紗希・吾妻さおり・桜川姫子・杉浦まゆの4名。

 

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降級ゾーンで始まった桜川と杉浦はお互いより上位に立ち、先に7節を消化している現在12位菅原の▲128.7Pを越えることが第一の関門。
その人事を尽くしてC卓伊達・和久津とD卓仲田の結果という天命を待つポジションまで登ることが目標。
2位白銀と7位吾妻はお互いのポイントが離れているので、それぞれがポイント持ち越しのプレーオフに向けてどこまでポイントを伸ばせるかといった自分との戦いといった状況で始まりました。

 

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ポイント上位の白銀が親で大量加点してトータル首位が見える位置までいくと

 

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吾妻も浮きに回る高打点のアガリを決めて1回戦を終了。

いきなり追い込まれる展開となった桜川と杉浦の二人の中から抜け出したのは

 

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2局連続で親の満貫をツモアガリした杉浦。
3回戦の大きなトップで目標クリアまで現実的な条件を残し迎えた最終戦オーラス

 

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親番で連荘し、満貫1回のところまで粘っていたが吾妻にアガリが出て万事休す。

一方で好スタートを切った白銀は2回戦以降で失速して3位に後退し、吾妻はポイントを伸ばすも順位は変わらず7位。

最後まで浮上の切っ掛けを掴めなかった桜川は16位で終わり、卓内トップも目標のポイントまで伸ばしきれなかった杉浦はかなり厳しい別卓の結果待ちとなりました。

 

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<第7節B卓最終結果>
杉浦まゆ+31.1P 吾妻+28.3P 白銀▲8.8P 桜川▲50.6P
(文:越野智紀)