麻雀日本シリーズ2022第6節別日対局レポート

【麻雀日本シリーズ2022第6節別日対局 河野高志・瀬戸熊直樹がポイントを伸ばす】

この日は別日対局となっていた23回戦・24回戦が行われた。

 

 

実況 梅中悠介
解説 齋藤豪
プレイヤー解説 柴田吉和

 

 

23回戦対局者は
黒沢咲
佐々木寿人
河野高志(RMU)
竹内元太(最)

 

 

竹内が高め345の三索六索待ちリーチ。
佐々木から三索ロンでリードする。

 

 

東4局。親番河野が七対子ドラドラ。ヤミテンで七筒をツモリ、4,000オールで逆転すると

 

 

南1局には一発ツモで満貫をアガってトップを取り、河野はトータル7位に浮上。

 

 

実況 梅中悠介
解説 齋藤豪
プレイヤー解説 佐々木寿人

 

 

24回戦対局者は
瀬戸熊直樹
柴田吉和
荒正義
魚谷侑未
 

 

起家瀬戸熊が親番を繋ぎ、2本場に荒から高めイーペーコーの一万ロン。裏ドラ1枚で親満のアガリ。

 

 

柴田が2番手で追う展開となるが、南3局5本場に柴田との2軒リーチを制して8,000は9,500(+1,000)の直撃。

 

 

24回戦トップを取った瀬戸熊がトータル2位に浮上した。

 

 

以上の結果により、25回戦〜28回戦の組み合わせが確定した。

 

 

麻雀日本シリーズ2022第7節は
2022/10/29(土) 14:00に行われました。

25回戦 鈴木 河野 柴田 魚谷
26回戦 佐々木 多井 白鳥 黒沢

解説 齋藤豪
実況 梅中悠介

放送は下記よりご覧いただけます。

(文・吾妻さおり)

第39期 A2リーグ 第7節D卓レポート

10月25日(火)、第39期鳳凰戦A2リーグ第7節D卓が放送された。対局者は紺野真太郎、客野直、古橋崇志、柴田吉和。

 

100

 

100

 

±0付近の紺野・柴田と暫定降級圏の古橋・客野という卓組。紺野・柴田としては「勝ちたい」よりも「負けたくない」1日となりそうだ。

 

★1回戦

南1局、親の古橋にドラ暗刻。苦しい形ではあったものの、仕掛けてタンヤオドラ3のアガリ。

 

100

 

続く南2局1本場、古橋にまたも高打点。ツモホンイツの2,000・4,000で大きく抜け出す。

 

100

 

オーラスには柴田が力の入った4,000オールをツモアガるも…

 

100

 

古橋が逃げ切り、1回戦トップ。

客野は道中メンホンチートイツのハネマンツモアガリなどもあったが、古橋・柴田による好調のあおりを受け、初戦は大きく沈む結果となった。

古橋 +28.0

柴田 +18.9

客野 ▲19.6

紺野 ▲27.3

 

★2回戦

暫定降級圏の古橋・客野によるめくり合いが連発。

東2局、親の古橋がリーチタンヤオドラ1、客野がタンヤオ三色。高打点同士のめくりあいは、客野に軍配。2,000・3,900のツモアガリとなった。

 

100

 

100

 

南2局には親の古橋がツモり三暗刻のリーチ。北をアンカンしており迫力十分であったが、ここもタンヤオの客野が押しきり500・1,000のアガリ。

 

100

 

100

 

2回戦は客野がライバル(ポイント上)の古橋に対しトップラスを決める格好となった。

客野 +19.5

紺野 +11.6

柴田 ▲5.0

古橋 ▲26.1

 

★3回戦

東2局1本場、柴田にドラ対子のヤミテン。中単騎テンパイの客野は終盤に掴んだ七万を止め、テンパイを崩して打六筒とするが…これが柴田への放銃に。

 

100

 

100

 

続く東4局、柴田が中を仕掛け、対子で持っていたドラが暗刻に。カン六万を引き入れ四筒七筒待ちになると、あっさりとツモアガリ。

 

100

 

3回戦トップは、このリードを守りきった柴田。

柴田 +24.2

古橋 +5.2

紺野 ▲11.0

客野 ▲19.4

 

★4回戦

東2局2本場、客野が發・高目ドラのリーチ。他3者も次々とテンパイを入れ4軒のめくり合いとなるが、ここは客野が高目のツモ。2,000・3,900のアガリ。

 

100

 

東4局2本場、世にも珍しい手牌が現れる。紺野が三色同刻・三暗刻確定のテンパイ!ヤミテンに構え、柴田からのアガリ。

 

100

 

100

 

振り込んだ柴田も、まさかの牌姿を見てこの顔。

南3局・南4局と紺野が連続でアガリを決め、浮きの2着をキープした。

客野 +16.2

紺野 +7.4

古橋 +1.4

柴田 ▲25.0

本日終了時点のトータルポイントは画像の通り。

 

100

 

100

 

柴田が最終戦4着も、+13.1Pの卓内トップ。大物手が連発しながらも、結果としては大きな動きのないスコアとなった。

(文・浜野太陽)

第39期 A1リーグ 第10節B卓レポート

【第39期鳳凰戦A1リーグ第10節B卓 藤島が+46.4Pで3位 決定戦圏内に】

本日の対局者は
藤島健二郎
藤崎智
西川淳
HIRO柴田

 

この日の卓内トップは藤島。
西川のテンパイ打牌となったドラ白を片アガリでロン。1回戦2着を取ると

 

 

3回戦南場の親番ではイーペーコードラドラ、カン四万をヤミテンで藤崎から7,700。

 

 

トップ目に立った南2局にはリーチを打って満貫のツモアガリ。

オールプラスで+46.4P、鳳凰位決定戦圏内の3位まで浮上した。

 

 

藤崎は1回戦東3局、ピンフのみの四筒七筒をヤミテン。

理想の六索ツモで勝負手に切り替えてリーチを打ち、満貫のツモアガリ。

 

 

2回戦の親番では藤島が白をポンして高め大三元テンパイ。ドラのトイツ落としで藤崎のロン牌二万を待ち牌にされるも、2人テンパイで流局。

 

 

2連勝で+49.4Pまでポイントを伸ばすが、前述した藤島へのカン四万放銃から下降し2ラスを引かされてしまい、+2.7P。トータル8位となった。

 

 

一方西川は2ラススタートで▲56.4Pと苦しい前半戦となったが、3回戦は南3局にドラ3の手がアガれて浮きの2着。

4回戦東2局1本場には藤島のカン七索の確定三色のヤミテンが入っていたが

 

 

七索を2枚使ってのリーチで1,300・2,600は1,400・2,700のツモアガリ。
4回戦にトップを取った西川は▲19.5Pに抑えて4位に踏み止まった。

 

 

H柴田はここまで3着3回。4回戦はラス目で残り2局。まずは親番西川が先制リーチ。続いて藤崎がツモ切り追っかけリーチと一気に場が沸騰する。

H柴田もタンヤオイーペーコードラドラの勝負手だが、待ちかえした次巡に八筒を引いてしまう。

少考した末の結論は二万五万待ちの3軒リーチ。

 

 

藤崎から満貫をもぎ取りラスを回避。H柴田は▲29.6Pで首位をキープした。

 

 

 

次回A1リーグ第10節C卓は
2022/10/19(水)16:00

古川孝次
一井慎也
近藤久春
吉田直

解説 森山茂和
実況 古橋崇志

(文・吾妻さおり)

巣鴨本部道場 2022年10月度プロアマオープン大会成績表 10月度最終結果(※プラス者のみ)

WRCルール部門(連続16戦)

順位 名前 打数 成績
1 チン トー 34 294.3
2 藤原隆弘 53 259.5
3 岡本浩一 48 254.4
4 凄悦 49 251.8
5 松村祐輔 20 243.6
6 Andy-San 38 226.8
7 加藤はるみ 58 222.7
8 後藤竜司 29 210.6
9 稲熊勝明 38 202.8
10 大友政裕 17 199.9
11 グリーンマン 42 196.2
12 前原由紀子 31 192.5
13 なしお 32 175.8
14 立岩知朗 27 174.7
15 井出博幸 33 149
16 ラッキースリー 60 144
17 ししゃも 56 140.2
18 山田樹 20 137.4
19 こしの 42 136.2
20 スロット麻雀厨 84 135.8
21 クンロク 34 131.8
22 とがし 19 130.7
23 タケタケ 36 129.4
24 mei 25 125.4
25 山部正人 16 117.5
26 キモト 30 110.8
27 中村 72 109.6
28 かずや☆雀アカ 48 107.5
29 じゅんじゅん 83 101.9
30 高橋大輔 24 90.8
31 佐藤正道 30 76.4
32 宇田美有紀 17 73.2
33 チンテンイ 19 61.5
34 さえり 22 51.7
35 岩渕信明 26 48.2
36 ハチロー 18 20.7
37 藤次祐紀 67 17.4
38 小林泰士 24 10.1
39 山本和幸 37 3.7
40 市川幹人 48 3.2
41 青木保則 18 1.7

 

 

公式ルール(連続8戦)

順位 名前 打数 成績
1 ラッキースリー 20 132.1
2 グリーンマン 16 127.4
3 凄悦 17 92.7
4 加藤はるみ 17 89.9
5 極楽7 12 81.4
6 ヒロベエ 12 77.7
7 有田将之 11 77.5
8 ドロンボーZ 12 76.8
9 じゅんじゅん 15 71.3
10 宗形周平 12 67.5
11 ルギア 24 65.8
12 関光穂 14 64.6
13 西部健寛 8 60.2
14 中村 20 56.2
15 御子柴佑梨 8 52.2
16 藤次祐紀 21 51.5
17 スロット麻雀厨 22 47.2
18 チン トー 14 42.9
19 くまっち 8 40.9
20 井出博幸 18 40.7
21 mei 12 39.6
22 高橋大輔 8 39.3
23 原佑典 8 38.8
24 かずや☆雀アカ 14 31.3
25 市川幹人 16 29.3
26 じゅんきち 11 24.6
27 大町 12 16.6
28 BBQ 9 9.2

 

 

第4期若獅子戦ベスト16B卓レポート

【第4期若獅子戦ベスト16 B卓 勝ち上がりは梅本翔・岡崎涼太】

若獅子戦ベスト16B卓の対局者は
梅本翔
釜山甲太郎
岡崎涼太
林雅人

 

【1回戦】

勝負はいきなり動いた。
マンズのホンイツ狙いの林は、親番岡崎のリーチ宣言牌北をポンして、満貫確定の六万九万待ち。

 

 

しかし、真っ直ぐツモ切った四索は岡崎の高め三色のロン牌で11,600。

放銃した林は東2局も2巡目テンパイ。西単騎で先制リーチを打つが

 

 

親番釜山がドラドラ七対子で追いつき12,000(+1,000)のアガリ。

次局は梅本が一索を暗カンしてリーチ。高めの七筒ツモ。2,000・3,900は2,100・4,000。

 

 

瞬く間に箱下寸前まで追い込まれてしまった林。東場の親番で2局連続のアガリで粘るが、連荘はここまで。

 

 

梅本が手数で圧勝し、1人浮きトップを取った。

 

【2回戦】

梅本は2回戦もヤミテン、リーチ、鳴きを効果的に使い分けて軽快にアガリを積んでいた。

オーラス親番ではドラの三索を暗カンして4,000オールのアガリ。再び1人浮きトップの体制を整えるが

 

 

1本場は釜山がリーチツモ七対子のアガリ。浮きの2着に滑り込んだ。

 

 

 

【3回戦】

3回戦南3局。親番釜山が2,600オール。供託込みで11,700の加点に成功し、トップ目に立つが

 

 

オーラス親番の林からリーチが入り、現物の南を切ると梅本からロンの声。痛恨の7,700放銃で沈みの2着となってしまった。

 

【最終4回戦】

釜山と10.3P差で最終戦を迎えた岡崎。
東2局の親番で確定三色のリーチ。3,900オールで釜山をかわしてトータル2番手になると

 

 

東3局の釜山の親リーチを受けるも、仕掛けてアガリ切る。

 

 

南場の釜山の親番でも1,000・2,000のツモアガリ。

 

 

釜山に跳満直撃条件を押し付け、オーラスは全員ノーテンで流局。

第4期若獅子戦ベスト16B卓の全対局が終了。
梅本翔
岡崎涼太
この2名がベスト8進出を決めた。

 

 

第4期若獅子戦ベスト16C卓は
2022/10/20(木) 11:00

渡辺英梧
藤間大徳
高畑敬太
新大地

解説 井出康平
実況 襟川麻衣子


 

 

(文・吾妻さおり)

2023版日本プロ麻雀連盟卓上カレンダーコラム:安藤りな

皆さんこんにちは( ˙꒳˙ )!!

2023年カレンダー広報担当になりました。
北海道本部の七彩の雪月華(なないろのせつげっか)りなたんこと安藤りなと申します。

今回憧れだった連盟カレンダーに、私も初登場させていただいて本当に嬉しかったです。
早く発表したくてウズウズしてました!!
2023カレンダーの素晴らしい部分をたっぷりお伝えいたしますのでよろしくお願い致します\(^o^)/

 

100

 

結構大きめの卓上カレンダーです!

今年の日本プロ麻雀連盟カレンダーには、総勢28名の麗しい女流プロが登場。
何と初登場の女流プロも6名!!過去最高出演人数!!豪華!!!

各テーマに沿って、衣装、小道具、構図等、趣向を凝らした作品に仕上がっていますので、じっくり隅々までご覧ください(∗ ˊωˋ ∗)

 

1月担当 黒沢咲・和泉由希子

 

100

 

2023年をお出迎えしてくれるのはこちらのお2人!
新年に相応しい上品で高貴な雰囲気漂う、綺麗な御二方を眺めながら新年を始めましょう!

 

2月担当 東城りお・岡田紗佳

 

100

 

バレンタインデーがある2月は、手牌もお菓子も美味しく仕上げてくれそうなお2人のセクシーなツーショット!
2人ともめっちゃ可愛いよおぉ。目の保養。
手作りチョコほしーーー!!!!

 

3月担当 宮内こずえ・石田亜沙己

 

100

 

大きめな白シャツということは、、? 彼氏の白シャツ借りちゃったシチュ?!
可愛いし超セクシー!!この姿で料理をしてもらって朝ご飯作ってほしいです(*´꒳`* )

 

4月担当 駒田真子・早川林香・一瀬由梨

 

100

 

駒田プロ、一瀬プロ初登場です☆
袴!!レトロな雰囲気がめちゃくちゃ似合ってて世界観最高です!
お茶屋さん、、?こんなお茶屋さんがあったら毎日通っちゃいます!

 

5月担当 夏目翠・大久保朋美

 

100

 

あわわわ、、お風呂に2人で入ってるのってセクシーさ倍増しませんか?
一緒に入るー?なんて言われたら、、キャ─(´∩ω∩`)─!!
お目目釘付けの1枚に仕上がってます!!

 

6月担当 二階堂瑠美・二階堂亜樹

 

100

 

麻雀界最強の美人姉妹は6月に降臨です!
そして私は気付きました、共通点を。
このお2人は萌袖をしています。
はぁーたまりません、、
何を着ても美しいのは反則です、、、。

 

7月担当 杉浦まゆ・さくら美緒・安藤りな

 

100

 

初登場の3人がいきなり水着で登場♪
黒色で統一したのですが、3人の個性がそれぞれ出てるので堪能していただければ嬉しいです!

 

8月担当 高宮まり

 

100

 

お待たせいたしました。
このナイスバディーに悩殺された方は、手ーあげてーーー( ‘ω’)/ ハイッ!
今年も最強にえち可愛いです、、、
”才色兼備”を体現したような1枚。。

 

9月担当 蒼井ゆりか・和久津晶・手塚紗掬

 

100

 

可愛い・かっこいい・綺麗がこんなに簡単に集まるんですか?!
可愛さとかっこよさがマッチしてて、個人的にかなり好きな写真です。
来年はこの写真を眺めて残暑を乗り切ります!!

 

10月担当 川原舞子・小笠原奈央・井上絵美子

 

100

 

川原プロ初登場です♪
ハロウィンアーミー☆3人とも似合いすぎじゃないですか?!
迷彩柄と銃と美人って惹かれますよね、、狙われたら逃げないので仲間にしてほしいです←

 

11月担当 伊達朱里紗・魚谷侑未

 

100

 

読書の秋の読書少女?!
清楚で知的な感じのお揃いのワンピースが可愛い〜っ
まさにお2人のイメージ通りですね☆
一緒に秋のお勉強デートも良いなぁ。

 

12月担当 菅原千瑛・松岡千晶・山脇千文美

 

100

 

最後を飾っていただくのがこのキュートな3人です!
こんな可愛いサンタたちがプレゼントを持ってきてくれるなら、寝ないで待ってます///

いかがでしたでしょうかー?!
全部の月が良すぎて毎月お楽しみいただける内容になっております( ˘꒳˘ )☆

飾って毎日眺めるも良し!
推しプロにサインをもらうも良し!

卓上でも壁に貼っても皆様の日常を彩るカレンダーになっています!!

少しでも良いなぁと思った方はぜひご購入を!

 

100

 

ご購入はこちらから!

KONAMI STYLE

第39期 A2リーグ 第7節C卓レポート

10月18日(火)、第39期鳳凰戦A2リーグ第7節C卓が放送された。対局者は瀬戸熊直樹、内川幸太郎、山田浩之、井出康平。

 

100

 

100

 

瀬戸熊・内川の上位争いに山田が食い込めるか、井出が残留に向けてプラスできるかが焦点。

 

★1回戦

ここまでプラスで終えた節が1節のみ、トータル最下位と苦しんでいる井出が好調な滑り出し。

まずは東2局1本場、ドラ対子の仕掛けで発を加カン。盤石の3メンチャンは内川からの出アガリに。

 

100

 

南2局2本場では、親の山田が北一索とポンしてホンイツへ。仕掛けが目立つ中、井出は危険な牌を切ることなくピンフイーペーコードラドラ高目三色のヤミテン。ここでも内川からのアガリに。

 

100

 

井出 +21.0

山田 +11.5

瀬戸熊 ▲4.2

内川 ▲28.3

 

★2回戦

東2局、瀬戸熊が3副露の役役トイトイドラドラ、山田が役役ホンイツのピンズ仕掛け。終盤に危険なピンズを掴んだ瀬戸熊は、少考の末勝負。ハイテイでツモアガり3,000・6,000をもぎ取る。

 

100

 

さらに南2局には内川の親リーチを受けながらチートイツドラ単騎をツモり2,000・4,000。

 

100

 

ここでも好きにやらせてもらえない内川は連続の4着に沈む結果に。

瀬戸熊 +40.9

山田 +4.2

井出 ▲8.0

内川 ▲37.1

 

★3回戦

東4局1本場、親の井出がタンヤオのリーチ。ドラをポンした山田から3,900のアガリに。

南1局、親の内川が仕掛けてテンパイを入れるも、井出へホンイツ小三元の12,000。

 

100

 

またも親番が落ちて20,000点付近に沈んでしまった内川であったが、南2局1本場には瀬戸熊の親リーチに追いついてリーチドラドラの5,200。

 

100

 

オーラスには白トイトイの1,300・2,600で浮きの2着へ浮上。

 

100

 

4着の場合危うくトータルマイナス圏へ突入するところ、なんとか踏みとどまった。

井出 +39.0

内川 +8.7

山田 ▲18.1

瀬戸熊 ▲29.6

 

★4回戦

小さなアガリで局が進行する中、南3局に井出の大物手。西をアンカンしてのカン二筒のメンホンを山田からアガリ、沈みからトップまで見える位置に。

 

100

 

オーラスには、山田がツモれば浮きとなるカン七筒リーチ。仕掛けて三色テンパイの内川は放銃で沈みもある局面であったが、なんとドラを勝負!アガリきってトップを決めた。

 

100

 

100

 

本日終了時点のトータルポイントは画像の通り。

 

100

 

100

 

井出が+59.1Pの卓内トップ。今期2回目のプラスを持ち帰った。

(文・浜野太陽)

第249回:プロ雀士インタビュー 清水 香織  インタビュアー:西嶋 ゆかり

「モンド王座で清水さんが優勝されました」
この連絡を受けた時、控えめに言っても私は胸がときめいていた。
ナビゲーターから選手として復活し、即女流モンド優勝。そして王座優勝。
まるでドラマか漫画の主人公だ。

すぐに清水プロにお祝いのメッセージを送信する。程なくして清水プロから電話があった。
「もしもし」の次には「おめでとうございます」と言うつもりだったのに、

『ゆかりん、こないだのプロクイーンキツかったね』
『仕方ないこともどうにもならないこともあるよ、わたしだって散々あったよ』

と、清水プロから二言目に私が負けた対局の話題が振られる。清水プロが温かく力強い言葉をかけてくれるので、わたしも思わず自分の抱えていた感情を吐露してしまった。
ひとしきり話したあと、ようやくお祝いの言葉を伝える。

「モンド王座優勝おめでとうございます」

本題はこっちだ。
清水プロの気遣いに甘えてしばらくの間脱線してしまったが、それは珍しいことではない。相手の話を引き出すことも、それに耳を傾けることも、また相手を笑顔にする話術も持ち合わせている。相談事を持ち掛けたときは何時間だって付き合ってくれる。
知り合うまでは怖そう、厳しそう、近づき難そうと思っていたし、今もそういう印象を持たれている方もいるかもしれない。(怒られるかな汗)しかし実際会って話せばわかる。そういった印象とは真逆と言っていいくらい繊細な人だ。

西嶋「ついにこの日が来ました。いつか香織さんの優勝インタビュー私が書きたいって10年以上前から思ってました」

清水「そうなの?(笑)知り合ってからもうそんなに経つのかー感慨深いわ」

西嶋「そんなわけで会いに行きますのでよろしくお願いします!」

今回は久しぶりに清水プロの地元に会いに行き、王座戦のことや麻雀の話ができたのでその時のことをなるべく飾らずに書いていこうと思う。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

西嶋「王座戦、最後までドラマチックな麻雀でしたね」

清水「4回戦勝負って、抜け出せそうで抜け出せない。あの日すごい手がいいな、私今日ツイてんじゃんって思って打ってて、後で見返したらみんな手がいいし(笑)」

モンド王座戦の1回戦、最初に点棒を積み上げ好調かと見えたのは清水プロだった。

西嶋「そうなんですよ。1回戦なんて、なぜこれでトップじゃなく3着なんだって思いませんでした?」

清水「思った思った。親満親満てツモられて、自分はここぞってとこはアガれなくて、ジリ貧の3着」

西嶋「どう思いました?」

清水「何とも思わなかった」

西嶋「え?何とも?(笑)」

清水「うんまあ、あれだけ手が入って3着はきついなーとは思うけど、初戦で小さめの3着なら上出来でしょ。どうせ大体どっかでマイナスくらうんだから、これで済めばいいなぁくらいかな」

西嶋「積みあげたのにさらわれていったみたいな初戦に見えました」

清水「まあ、それが王座戦なんじゃない。みんな勝ち上がってきてるんだし」

清水プロがこんなことくらいで揺らぐとは思えない。ただ、ノータイムで「何とも思わなかった」と答えた時の涼しげな表情には私自身グッときた。やっぱり私の憧れてた「清水香織」だ。

西嶋「ああ香織さんだなぁって思ったのは、親の瀬戸熊さんのリーチに対してドラの中を押したところとか」

 

100

 

清水「画面ではわからない、対局者にしかわからない間合いってあるでしょ?瀬戸熊くんほんの一瞬だけ、少しだけためらいの色が見えたように感じた。だから、絶好のリーチではないんじゃないかなと思って。ピンフのみではリーチしなかったけど、三色がついて…あの時瀬戸熊くんが点数なくて私がトップ目で状況はよかったんだよね。もう一発決めてもっと点差つけれるならと思ってリーチした。瀬戸熊くんがラス牌の三万ツモって、四索もカンできる形になってるの見て(ああ、できてるなこの人)って(笑)。それでその後の攻め具合もまた考える。自分が一番の絶好調だと思っていたけど、違うのかもしれないって」

 

100

 

私は清水プロのこういう麻雀の話が大好きだ。麻雀が壮大な物語や映画みたいに感じられる、そんな語り口で話してくれる。現代流ではないのかもしれないけれど。

西嶋「これは一ファンとしてなんですけど、今回の決勝見て、香織さん何か変化があったのかなって思ったんですよね」

清水「1回戦のヤミテンとかもリーチいってたらもっと縦長の展開になったかもしれないし。実際終わってから、『一筒四筒はリーチだろ』って散々言われたよ」

南3局のことである。

 

100

 

清水「魚谷さんが絶対にオリない親番。白鳥くんて、時間とってでもすごく色々考えて打つタイプじゃん。あの状況でなんで私からリーチきたの?って考えれば安いリーチは考えにくい。決め手が入ったんでしょって思う。まあまあ手が入ってない限り瀬戸熊くんもおりるでしょ。魚谷さんは100%くるじゃん。白鳥くんと瀬戸熊くんの利害が一致しちゃうじゃん。最終戦は三つ巴のはずが、東1局で魚谷さんが瀬戸熊くんから国士アガって、そこからも決め手のアガリ決まってるのほぼ魚谷さんだけなの。カン八索の三色も五索が通って押し出されるように八索で出アガリして、そのあとの3人リーチに勝ったのも魚谷さん。あの時点で魚谷さんも4,000オール6,000オールくらいでいけそうなところまで来てた。最初は放っとけばいいやだったはずが、そうはならなくなるでしょ。魚谷さん4,000オール、6,000オールとかやりそうじゃん」

西嶋「やりそうだし、やられたことあります」

清水「ヤミテンで万が一白鳥くんから直撃できたら5,200差をつけられる。ツモれば5,000点差。それはリーチしてればもっと点差作れるけど、リーチの危険と見返りが見合うかどうかの費用対効果みたいな話。ヤミテンでも5,000や5,200差つけられる可能性は大きいよ。他からの出アガリは2,600差だけど」

西嶋「いや、リーチしない人いっぱいいると思うし、たぶん私もリーチしないんです。こうやってその時の思考聞けば確かにって思うし。でも香織さんは…って思っちゃうの何なんですかね(笑)、見てる側が勝手に思い込みからイメージを作ってるのかなって」

清水「それが正しいよ。私はそういうタイプだし、そういう麻雀打ってきたもん。でも最後の最後、魚谷さんリーチ棒出るまで1,000点足らずで役満直撃条件しかなくて四暗刻逃してるじゃない。南3局で魚谷さんから2,600アガってなかったら、東1局とオーラスで役満決められて逆転されるなんてシナリオもあったかも。白鳥くんもオーラスで条件満たなくてファーストテンパイ取らなかったでしょ。結局は、2,600が最後までじわりと効いてたってことだよね。だから後々見ると、そういう勝ち運が自分に向いてて、それに沿った考えをその時できてたのかなって思った」

西嶋「すごく納得しちゃう話なんですよ」

清水「でも清水香織ならリーチだろってことだよね」

西嶋「そうです(笑)。しつこくてすみません」

清水「(笑)それは合ってるよ。ファンの人は清水香織ならリーチだろって思って見てたと思うし、あそこでリーチ打たなかったからオーラスあれだけ苦しんだんだろうって思ってると思う。でもそもそもオーラスはきつかったと思う。1回もアガれなかったもん、6本場まで」

オーラスの我慢比べは6本場までもつれ込んだ。

清水「5本場でようやくピンフテンパイした時、瀬戸熊くんにツモられたでしょ。あの時(これはやばいな)と思った。あれが6本場で遠い仕掛けをしたことに繋がる話なんですよ」

清水「去年の最強戦の決勝思い出して。瀬戸熊くん倍満ツモ条件クリアして勝ったじゃん。このまま放っとくと私もあれを食らうぞと。役満打ってるのにあそこまで競りに来られてるし。もう、ここが正念場だと思って、まず一打めにドラの発を切った。絶対行くぞと思ってたら3巡目に白鳥くんがスッと三万を切ったんだよ。あれほど手牌に慎重な白鳥くんがだよ。よっぽどこの人手がまとまってるんだなって思って、これは鳴いて速度上げてかないとサクッとアガられて終わると思った。で、その三万をポンした。ここが勝負局だって思えた」

 

100

 

西嶋「あのポンすごかった」

清水「白鳥くんがノータイムで切ってきたからだよ。あれ鳴いてよかったな。鳴かないと白鳥くんにピンフのテンパイ入っちゃうから。リーチ打たれて自分も手が進まなくてオリちゃったかもしれない」

西嶋「麻雀見た時はいろいろ変化あったのかなって感じてたけど、こうやって話してると香織さんは変わってないと思えました」

清水「基本は変わんないんだよね。私は頭で考える麻雀よりは身体で、体感で打つ麻雀だから。そうやっていい思いも嫌な思いもしてきた中で、嫌な思いの方が印象とか心に残るっていうか、そこから学んできたつもりなんだよね。それで選択の幅っていうのは出てきたのかもしれないけど、基本的なスタンスは変わらないよね。常に一番後悔しない方を選ぶ。行かないと後悔するなら行くし、行って後悔するなら行かない方がいい。自分がこれで行くって思って打っちゃったらそれはしょうがないよね」

西嶋「だからあのタイミングで三万もポンいけるんですね」

清水「まあ今回は私っぽくないって思う人もいたと思うよ」

西嶋「私が見てきた香織さんの麻雀は、もっと火花が散ってる感じのことが多かったので(笑)」

清水「そうだよね。よく『見ててスカッとする』とか言われたから。思い切りやってる人見て発散するみたいな。そういう意味ではどういう麻雀が見たいと思われてるかわかってるつもりだけど、でも今回は絶対に勝ちたかったから貪欲に勝ちに行ったって感じかな」

 

100

 

西嶋「大食いのYouTuberだって本当は満腹で苦しいことだってあると思うんですよね。でも美味しそうに食べてくれてるから、見てる側はなんか気持ちいいしごはんが美味しくなるんです」

清水「わかるー!私も好きでめっちゃ見るから」

西嶋「麻雀の映像対局も、自分ではなかなか出来ない道にトライしてたりするのを見て、ワクワクしたりして麻雀打ちたくなるみたいのがあるじゃないですか」

清水「だねぇ。相当無茶だけど、見ている人たちはこのターツ外してホンイツ行って欲しいんだろうなぁとか思うもん」

西嶋「じゃあ香織さんは大食いYouTuber的な側面もあるということでいいですかね」

清水「そういうことだね(笑)」

西嶋「でも基本的なスタンスはブレない」

清水「うん、そうだね、ブレない!」

過去にブログやインタビューなどで話したことがあるが、私が今連盟に所属しているのはこの清水香織という麻雀プロの存在があったからに他ならない。
十数年前、北関東リーグを見学したとき初めて生で見た清水プロは、それはそれは遠い存在に思えたものだった。テレビから飛び出してきた芸能人みたいなものだ。

久しぶりにゆっくり話せた栃木での夜の最後、清水プロはこう言った。

「ゆかりん達の先輩女流プロとして、これからも道無き道を歩き続けたい」

あの日から十数年を経て今日という日に繋がっていた。そして今日もまた何年後かのどこかの瞬間に繋がっている。麻雀プロを続けるということは何時でも通過点にいるということなのだ。

清水プロは今、キラキラ輝くモンド王座という1つの点を通過し、次の輝く点に向かい進み始める。
私はそれを追いかけていく。

 

100