第37期十段戦ベスト16B卓レポート

【四暗刻炸裂!杉浦勘介が窮地からごぼう抜き】

10月23日に行われた十段戦ベスト16B卓は、早々に2名が抜け出したA卓とは異なり、次々に順位が入れ替わる派手な展開となった。

戦ったのはここまで勝ち上がりの瀬戸熊直樹、本田朋広、櫻井秀樹に昨年ファイナリストの杉浦勘介を加えた4名。

 

 

現役Aリーガー・現タイトルホルダー・元十段位という豪華な顔ぶれで最初に抜け出したのは本田。
4,000オール、3,000・6,000と今年の勢いを感じさせるアガリの連続で1人浮きのトップに。

2回戦までが終わり、瀬戸熊・櫻井が持ち直すと苦しくなったのは杉浦。他3選手がプラス域で争う中一人▲27.4Pと置いていかれ、3回戦南2局時点では9,000点持ちと言うジリ貧の状態に。しかし次局、一気に戦況をひっくり返す四暗刻が炸裂!

 

 

そして気持ちよく親番を迎えた杉浦。リーチツモタンヤオ・リーチのみをアガリ2本場の配牌を取ると、なんとダブルリーチ・七対子のテンパイ。これを悠々とツモり4,000は4,200オールで一気にトータルトップ目に立つと、最終戦を迎える頃には杉浦以外の3者で残り1つの椅子を争う形に。

最終戦は瀬戸熊と本田が交互にアガるシーソーゲームとなり、オーラスを迎える頃には2人の差がなんと0.1P。アガッた方が通過(もしくは流局で両者テンパイなら瀬戸熊の通過)という痺れる展開で迎えたこの場面。

 

 

すでに瀬戸熊が仕掛けており、カン六万待ちでテンパイを入れている。長考の末放たれたリーチ宣言牌は運命を大きく変える四万で、その選択を祝福するように本田の次のツモには六索が眠っていた。

 

 

この結果をもってベスト16B卓の通過者は杉浦・本田となった。
次回のC卓の放送は10月30日(金)。熱い戦いにご期待ください。

文中敬称略
文・浜野太陽

第37期鳳凰戦A1リーグ第9節C卓レポート

【今期初A1の佐々木がトータル1位に躍進!あらゆる技を繰り出し鳳凰位決定戦を狙う】

A1リーグ第9節C卓の対局者は以下。

 

 

3位 佐々木寿人+69.6P
4位 勝又健志 +61.5P
7位 吉田直 ▲7.0P
8位 瀬戸熊直樹 ▲66.4P

勝又の方が一節多く消化している分、チャンスが一節少ないとも取れるが、ポイント的に佐々木とはほぼ並び。最後に3位までに入る戦いなので、毎回相手より上の着順をキープしたい。
吉田はかなりマイナスしないと降級は見えないので、思い切り腕を振ってくるはず。とにかく大きなプラス、もし佐々木か勝又のどちらかを交わせたら最高だ。
瀬戸熊もプラス域に行けば残りを吉田のように戦えるため、なるべく早い節でプラスを叩いておきたい。序盤戦がよほど悪い結果でなければ超攻撃麻雀で来るだろう。

最初の1局がいきなり山場となった。

①勝又が親吉田の本手気配を敏感に察知したか。字牌を1枚ずつ持ったまま打三万とし、次巡四万もツモ切りと明らかにアガリを見ない手組み。

②佐々木が勝又のオーダーに乗り、ドラ表示牌の四万をチー。タンヤオドラの
五索八索待ちテンパイを入れてかわしに行く。

 

 

③親吉田がメンホンテンパイ。

④瀬戸熊がリャンメンチーをして南ドラ3のテンパイ。待ちは五万八万八索の変則3メンチャン。

八索は3人のアガリ牌。これがすぐ下家の勝又に流れるが勝又はすでにオリている。

各者が自分の仕事をしっかりした結果なのだが、鳴きにより吉田の元に七索七索五索と流れて4,000オールとなった。

しかし、何故吉田はヤミテンにしたのだろうか?吉田の麻雀ならリーチを打って6,000オールに出来た気がする。
吉田本人もそう思い直したのかも知れない。ここから一気に超攻撃麻雀を展開。親番佐々木のリーチにも怯まず放銃。それでもすぐアガリ返す押しの強さを見せつけてトップ。

 

 

吉田は続く2回戦もオーラス親で全てをひっくり返す6,000オールのアガリを決めて2連勝。

 

 

この日の前半2回を終えて、トータル成績はこのようになった。

3位 佐々木 +76.6P
4位 吉田 +41.8P
6位 勝又 ▲2.6P
8位 瀬戸熊 ▲58.1P

2回戦までの吉田のゲームは完璧だったが、あまりにも完璧すぎたのがマズかった。プラスしたのに何故マズいのか?この失敗をした事ない人にはピンと来ないかも知れないが、4回で立てた目標を2回で達成してしまうと、残り2回の戦い方が非常に難しくなるのである。
吉田は大きくプラスし、すでにトータル4位につけている。となれば、今日の2回で叩いたプラスを持って帰りたい気持ちが生まれる。腕を振るしか道はなく、失うものがなかった開始前とは景色がまるで違うのだ。
大きなマイナスを背負わされた勝又は当然大ダメージだ。しかし、佐々木はどうだろうか?勝又と吉田のポジションが変わっただけで、むしろ自分との差は開いているくらいだ。ならば今日はこのままでも良し、もし行けそうならポイントを伸ばしに行けばいい。

3回戦の佐々木は「やりたい放題」であった。

 

 

①まずは「ガラリーツモ」
②ダブ南の後付け
③役なしツモアガリ
④形式テンパイ

持ち札を順番に使うかのようにありとあらゆる技を繰り出していた。それでいて同じ待ちをツモったり、他家のアタリ牌を吸収してテンパイを取ったりと隙もない内容で3回戦トップ。

4回戦は得意のホンイツ2,600オールが決め手となり2連勝を飾った。

 

 

1位 佐々木 3211着と後半に伸びて総合首位に立った。最近色んな打ち筋を見せてくれる佐々木が、残り4節どんな作戦で挑むのか?とても楽しみである。

6位 勝又 2ラスが響いてしまい着を落としたが、厳しい日の後半の凌ぎ方はさすが。次節からは手堅いイメージの勝又の超攻撃麻雀が見られるかも知れない。

7位 吉田 前半のプラスを溶かしてしまった節、選手は精神的ダメージを負ってしまう。短い期間での切り替えは難しいが、もう一度強い吉田が観たい。

8位 瀬戸熊 要所でアガってトップ目に立っていたのにツモられてしまい、ポイントが伸びない辛い1日に見えた。今期は12節で5位までに入れば上位陣と同卓出来るので、残り3節で5位を目指して来るだろう。

(文:編集部)

第37期鳳凰戦A2リーグ第7節C卓レポート

【上下の明暗が別れる結果に】

10月20日に行われた第37期鳳凰戦第7節C卓は上位陣と下位陣がさらに成績の差を広げる結果となりました。
当日のメンバーと開始時のトータルポイントは画像の通り。

 

 

3位のダンプ大橋、9位の和久津、10位の麓、14位の安村、15位の二階堂というメンバー。
解説のHIRO柴田は「下位陣はもうマイナスできない。一方昇級を目指すダンプもここから全節プラスするぐらいの成績が必要」と全員負けられない戦いであることを強調。

 

 

この日一番の勝負どころは1回戦東1局に訪れました。
亜樹の配牌には中が2枚に白・発が1枚ずつ。1枚目の中は鳴かず字牌を大事に進行していると、三元牌が次々にトイツに。2枚目の中をポン、さらに和久津から発をポンしてドラを勝負すると和久津がこれをポン!開局から亜樹の大三元テンパイと、和久津のタンヤオドラ3テンパイという目眩のするような展開に。ドラをポンさせてまで中・発をポンした亜樹の捨て牌は偏りがなく、ホンイツやトイトイというよりは大三元に見えたことでしょう。両者一歩も引かないめくり合いは亜樹のアガリ牌である白を1枚だけ王牌に残し、流局。

 

 

役満をアガッて勢いをつけたかった亜樹でしたが、この後はなかなか抜け出すことができずもどかしい1日となりました。全5回戦が終わってのトータルポイントは画像の通り。

 

 

卓内トップは麓。派手な大物手のアガリは無かったものの大きな失点も無く加点を積み重ね、降級ボーダーを遠ざけました。Twitterでは「卓内トップ獲れて嬉しいです(^O^)」とご機嫌。ダンプも要所で大物手をアガリきり、4節ぶりのプラスを確保。和久津も少しではあるが加点。そしてマイナスしたのは降級圏の2名。ボーダーより1つ上の魚谷とは60P近い差がついてしまい、次回以降はさらに前がかりな戦いが求められることになりました。

来週27日(火)は杉浦・内川・ダンプ・藤島・古橋という上位陣の戦い。第8節に入り、だんだんと条件戦の様相を呈するA2リーグにぜひご注目ください。

文中敬称略
文:浜野太陽

第18期プロクイーン決定戦2日目レポート

【りんのがまたも倍満ツモ!2連勝で首位に】

 

 

4回戦までの成績はこちら。藤井が会心の内容で首位に立ち、3回戦に倍満ツモでトップを取ったりんのが2番手。
瑠美、日向と続き、1回戦に大きなラスを引いてしまった古谷が最下位という状況だ。

5回戦 東1局。藤井、日向がそれぞれテンパイ外しから納得行く形に組み替えてリーチが入る。
りんのは2人がかりの渾身の攻撃をアガれる方の1,500でかわして連荘。

 

 

①りんのが6,000オール(+1,600)をツモアガリ。

②東2局。りんのから5巡目リーチを受けた時、親番藤井はこの形。
解説勝又は「さすがに行けない。安牌で2枚切れの一筒トイツ落とし」と言っていた局面だ。しかし藤井はダブ東をポンして真っ向勝負。5,800をりんのから直撃する。

③古谷も魅せる。タンヤオ高め三色同刻テンパイからツモ三索でテンパイ外しの打四索と四暗刻1シャンテンに戻す。アガれなかったが、気迫が伝わる一打だった。

①日向もオーラスにタンヤオドラのヤミテンからメンタンピンドラに変化させ、ツモって2着に浮上した。

結果はそのままりんののトップだったが、それぞれの意地を存分に見せてくれた。
ここで6〜10回戦の抜け番を決める。トータル上位から順番に好きな抜け番を選ぶ方式だ。

 

 

6回戦 藤井すみれ(1)
7回戦 日向藍子(3)
8回戦 りんのなお(2)
9回戦 二階堂瑠美(4)
10回戦 古谷知美(5)

続く6回戦も色々あったのだが、全てはオーラスのこのアガリに持って行かれた。

 

 

りんのは六筒切りがテンパイ打牌だがヤミテンとし、次巡ツモ切りリーチ。一発で高めの九索をツモり、メンピン一発ツモ三色表裏の倍満に仕上げて逆転トップ。2連勝で他家を突き放した。

7回戦は瑠美が北白ホンイツの満貫ツモでリード。

 

 

古谷も食らいつく。りんの、藤井のリーチを受けながらも手を組み、3軒目の追っかけリーチに踏み切る。藤井から東を直撃し、裏ドラが四万で満貫とすると、オーラスもアガってトップを取った。りんのをラス、藤井を3着にして一縷の望みを繋いだ。

8回戦の山場は南2局。

 

 

親番日向はわずか4巡でメンホン七対子中単騎テンパイ。ドラ九索を持って来て待ち変えし、更にヤミテンとする。
日向の判断は自然であり、間違いとも悪いとも思わない。しかし結果は最悪となり、藤井を活かしてしまった。藤井の中を捕らえ損ねた上にリーチまで打たれる。同巡にツモ切り追っかけに行くが時すでに遅し。藤井はカン三索を一発でツモった。

その後も大物手を次々と繰り出す日向だが、とにかくアガれない。やっと実ったのはオーラス。リーチツモチャンタの満貫をツモって3着からの逆転トップを決めた。

 

 

りんのは大きい2連勝。7回戦にラスを引いてしまったが、トータル首位に浮上。
藤井は今決定戦いまだラスなし。大胆な攻めをしながらも素点を大きく減らす事なく2位につけている。
日向は221着で好位置の3位。8回戦オーラスの満貫でかなり気持ちが楽になったのではないか。
4位は瑠美。6回戦のラスが大きく響いてしまった。最終日の理想は9回戦の抜け番で古谷が3者のポイントを削って大トップ。その上で自身が10回戦トップを取り、残り2戦の直対で三つ巴の隙を突く形に持ち込みたい。
5位は古谷。9回戦は特大トップが必要だ。4位瑠美との差が70.1ポイント。これをクリアしなければならない。。桜花戴冠の時のような超攻撃麻雀に期待したい。

 

 

(文:編集部)

第15期女流桜花Aリーグ第6節C卓レポート

今期2度目の姉妹対決。

 

 

1節目に同卓した時は姉の瑠美に軍配が上がるも、今節は妹の亜樹が卓内トップを取ってお返し。
決定戦進出ボーダーの3位まで順位を上げました。

逆に7位まで順位を下げた瑠美。
前節の国士無双放銃など苦しい展開が続きますが、今期は鋭いアガリも多く久しぶりに女流桜花の決定戦に残りそうな雰囲気があります。
プロクイーンの決定戦にも残っており、現状4位でポイントはリードされていますが一度切っ掛けを掴めば充分逆転は見えます。

 

 

瑠美と同じくプロクイーンの決定戦に残っている藤井。
従来よりも深くなった踏み込みで攻め続けて、初タイトル奪取も見える活躍を見せていますが、女流桜花Aリーグでは苦戦中。
過去2度のAリーグはいずれも降級しており、3期目の挑戦となる今期もここまで15位と降級ゾーンに位置しています。
3期残留すると、そこで戦う力が付くと言われているAリーグ。
まずは残留を目指したい藤井は、来週に第6節D卓・再来週に第7節A卓と3週連続の出場になっています。
プロクイーン決定戦の最終日も間にあり厳しい日程になりますが、『毎日麻雀打つ女』の本領発揮とも言えそうです。

 

 

その藤井がライバルに挙げて追いかけているのが同期の魚谷。
首位スタートの今節だったが勝負手がアガれずに放銃に回るキツイ展開になったが、4回戦のトップで失点を最小限に抑え2位に踏みとどまりました。

 

 

【第6節C卓結果】

亜樹+38.0P 藤井+3.9P 瑠美▲12.4P 魚谷▲29.5P

1位山脇から8位稲岡まで77.1P差。
プレーオフに残れれば下位からの逆転も充分可能なポイント状況で、最後まで目が離せない終盤戦になりそうです。

(文:越野智紀)

第3期 雪華王戦(北海道プロリーグ)第8節成績表

Aリーグ

順位 名前 第1節 第2節 第3節 第4節 第5節 第6節 第7節 第8節 第9節 第10節 合計
1 加藤 晋平 ▲ 33.0 18.0 54.8 ▲ 3.5 ▲ 52.0 80.6 51.5 52.0 168.4
2 中村 瞬 17.6 15.9 118.0 33.7 ▲ 17.4 ▲ 64.0 12.5 39.2 155.5
3 石田 雅人 42.9 ▲ 27.9 28.6 ▲ 8.6 13.8 ▲ 14.9 ▲ 57.1 32.3 9.1
4 山屋 洋平 76.6 ▲ 40.0 ▲ 20.2 ▲ 20.4 4.5 19.1 5.3 ▲ 29.7 ▲ 4.8
5 松本 幸大 12.9 ▲ 16.5 ▲ 5.6 ▲ 1.2 47.4 7.1 ▲ 37.0 ▲ 15.1 ▲ 8.0
6 須賀 智博 ▲ 1.9 26.9 ▲ 38.4 62.0 ▲ 26.0 ▲ 59.3 19.7 ▲ 10.0 ▲ 27.0
7 三盃 志 22.3 1.6 ▲ 0.7 ▲ 18.9 ▲ 30.7 ▲ 19.4 12.6 ▲ 15.9 ▲ 49.1
8 浦山 祐輔 ▲ 20.9 69.9 ▲ 39.4 ▲ 46.1 ▲ 8.2 43.4 6.6 ▲ 66.3 ▲ 61.0
9 市川 敦士 ▲ 61.1 ▲ 7.7 ▲ 20.0 6.7 30.2 ▲ 47.5 ▲ 1.1 34.1 ▲ 66.4
10 喜多 清貴 ▲ 55.4 ▲ 40.2 ▲ 77.1 ▲ 3.7 38.4 34.9 ▲ 14.0 ▲ 21.6 ▲ 138.7

Bリーグ

順位 名前 第1節 第2節 第3節 第4節 第5節 第6節 第7節 第8節 第9節 第10節 合計
1 野々川 博之 10.1 ▲ 11.7 52.3 ▲ 17.2 11.0 59.6 10.2 25.7 140.0
2 三盃 貴之 ▲ 20.3 27.8 38.6 21.7 ▲ 3.4 ▲ 12.7 31.8 55.7 139.2
3 西村 聖美 ▲ 12.6 59.7 ▲ 19.8 17.1 ▲ 60.8 45.4 30.0 25.5 84.5
4 松本 千鶴 ▲ 42.5 26.7 ▲ 28.0 ▲ 5.9 11.9 21.9 38.0 49.7 71.8
5 吉木 輝 118.2 19.0 7.1 ▲ 8.5 52.8 ▲ 59.3 ▲ 37.7 ▲ 45.9 45.7
6 野坂 健一 ▲ 7.6 ▲ 60.8 ▲ 58.2 ▲ 53.9 42.9 51.1 46.3 4.7 ▲ 35.5
7 村上 良 0.0 12.9 8.0 7.2 ▲ 30.9 ▲ 1.4 ▲ 28.9 ▲ 61.0 ▲ 94.1
8 柳田 圭介 20.1 ▲ 21.3 42.8 ▲ 15.6 ▲ 40.5 ▲ 39.7 ▲ 28.2 ▲ 16.5 ▲ 98.9
9 吉田 祥子 ▲ 18.6 ▲ 58.4 ▲ 5.4 10.9 ▲ 18.0 16.9 ▲ 42.3 ▲ 24.2 ▲ 139.1
10 柴田 太一 ▲ 47.8 ▲ 33.9 ▲ 39.4 42.2 15.0 ▲ 82.8 ▲ 39.2 ▲ 13.7 ▲ 199.6

Cリーグ

順位 名前 第1節 第2節 第3節 第4節 第5節 合計
1 田中 翔太朗 7.7 21.7 71.6 101.0
2 安藤 りな 33.0 31.4 ▲ 7.3 57.1
3 渡辺 涼 38.6 1.1 6.1 45.8
4 村上 玲央 ▲ 23.1 27.3 40.2 44.4
5 中村 亮 ▲ 33.9 ▲ 12.4 83.2 36.9
6 千葉 みほ 28.5 6.8 ▲ 0.2 35.1
7 菊地 芳彦 ▲ 53.9 5.9 44.6 ▲ 3.4
8 伊藤 直輝 50.1 ▲ 45.2 ▲ 23.5 ▲ 18.6
9 植田 稔宏 ▲ 38.4 17.1 2.4 ▲ 18.9
10 中村 龍太 2.9 ▲ 10.5 ▲ 19.1 ▲ 26.7
11 北 淳一 18.4 5.9 ▲ 70.2 ▲ 45.9
12 かわいめぐみ ▲ 3.1 ▲ 42.5 ▲ 56.7 ▲ 102.3
13 會田 亮介 ▲ 26.8 ▲ 10.6 ▲ 71.1 ▲ 108.5

麻雀日本シリーズ2020第6節レポート

【麻雀日本シリーズ2020第6節(二次予選)】若武者の熾烈な通過争い。制したのは・・・

開始前(24回戦終了時)のスコアと、繰り返しで恐縮だが日本シリーズのシステムを掲載する。

 

 

【システム】
■16人で一次予選全24回戦(各自6回戦)を行い下位4名が敗退(前節まで)
■12人でポイントを持ち越し、二次予選全6回戦(各自2回戦)を行い下位4名が敗退(本日はこちら)
■8人でポイントを持ち越し、プレーオフ全4回戦(各自2回戦)を行い上位4名が決勝進出
■ポイントをリセットし決勝4回戦

通過ラインの8位を若い(といっても30代だが)本田、堀、森下、坂本で争う本日、二転三転する目まぐるしい戦いとなった。

【25回戦】 (1位)白鳥vs(6位)本田vs(7位)堀vs(12位)近藤
堀がトップ、本田がラスとなり6位7位が入れ替わる。南3局までは近藤がラス目だっただけに、本田にとっては痛恨。

【26回戦】(2位)佐々木vs(5位)藤崎vs(8位)森下vs(11位)沢崎

佐々木、沢崎との三軒リーチを制す森下、勝負強い。

 

 

二万二万二万四万四万五万六万七万六索七索八索八索八索 ツモ五索 ドラ南 裏七万

しかし、オーラスに藤崎が再逆転し、森下はポイントを伸ばせず。

【27回戦】 (3位)瀬戸熊vs(4位)平賀vs(9位)坂本vs(10位)原

 

 

現状9位の坂本、ここからテンパイ取らずの一索!解説陣も惚れ惚れしたノータイムの打牌。
そしてこの手牌の最高打点に仕上げる。

三万四万五万六万七万八万二筒三筒四筒二索二索二索三索 リーチ ツモ四索 ドラ中 裏発

しかし、一旦はトップ目に立つも、オーラス平賀にまくられ、坂本は悔しい2着。

 


このスコアとなり、各自残り1戦。
 

【25回戦】 (1位)白鳥vs(6位)堀vs(7位)本田vs(12位)原

東2局本田。原とのリーチを制し12,000。

二万二万七万七万九万九万二筒二筒五索五索西白白 リーチ ロン西 ドラ七万 裏二万

東4局でも嬉しい3,000・6,000。

八万八万五筒五筒八索南南西西白白発発 リーチ ツモ八索 ドラ八索 裏四索

 

 

とのこと。(わかります。)
3着堀は、トータル16.9Pで残り2戦の結果待ち(2人に抜かれなければOK)に。

【29回戦】(2位)佐々木vs(5位)藤崎vs(8位)坂本vs(11位)近藤

 

 

南3局坂本、藤崎のリーチを受け、このテンパイ。長考。
二索五索は場に5枚切れ)

二万二万四筒四筒五筒三索四索四索四索四索六索七索八索 ツモ三筒 ドラ八索

このままのポイントだと30回戦次第、トップを取れば堀を交わして通過という難しいところ。

坂本「嬉しいです。ほんとに嬉しいです。」(次戦の解説の第一声)
坂本「三索は打ちやすいので、四筒のくっつきで回るかどうかだったので」

二万二万三筒四筒五筒三索四索四索四索四索六索七索八索 リーチ 一発ツモ二索 ドラ八索 裏二索

実況日吉、この日一番の絶叫。

【30回戦】 (3位)平賀 vs(4位)瀬戸熊vs(9位)森下vs(10位)沢崎

森下、現状8位の堀を抜くには、36,800点以上のトップまたは46,800点以上の2着条件。
リードして迎えた南2局、平賀のリーチを受けてこの手牌。

 

 

森下『三筒切りあかんかったかなぁ?』

平賀
一万二万三万六万六万一筒二筒四筒五筒六筒五索六索七索 リーチ ロン三筒 ドラ六万 裏二索

決勝を見据えると、瀬戸熊または平賀を残り2戦でまくらないといけず、直撃を取れるチャンス。押す一手だろう。
白のトイツではなく、ペン三筒に待ち取りした平賀が素晴らしかった。
南3局に3,900、オーラスに1,000・2,000と瀬戸熊がアガリトップ。
結果的にはこの失点が響き、森下は敗退となった。
(サムネイル画像は対局終了後、卓上を見つめる森下、手前は立会人のともたけ)

 

 

森下、沢崎、近藤、原が敗退となった。

次節プレーオフ4回戦(各自2戦)は、11/13(金)14時より対局開始。お楽しみに。
プレーオフ1回戦:白鳥 vs平賀 vs本田vs堀
プレーオフ2回戦:佐々木vs瀬戸熊vs坂本vs藤崎
プレーオフ3回戦:1位vs4位vs5位vs8位
プレーオフ4回戦:2位vs3位vs6位vs7位

(文:福光聖雄)

第37期十段戦ベスト16A卓レポート

【A卓は盤石の内容で山田・藤崎が通過!】

10月16日(金)に行われた第37期十段戦ベスト16B卓は、全員がAリーグ経験者という顔ぶれで争われ、滝沢和典と藤原隆弘を下した山田浩之・藤崎智がベスト8への切符を手にした。

ベスト16は半荘5回で上位2名が勝ち抜けというシステム。ここまで勝ち上がった勢いのある3名に対し、前年度十段戦ファイナリストのシードがあり、現鳳凰位でリーグ戦の対局も無い藤崎は、この対局が今年度初めての公式戦であったが、Twitterでは「久しぶりの公式戦ワクワクしています」とプラスの感情をあらわにした。

 

 

試合が始まると、さっそく存在感を強く出したのは山田。開局に仕掛けての2,000・3,900をアガリ親番を迎えると、ホンイツ本線のこの仕掛けから…

 

 

ホンイツのアガリが厳しいと見るや、ソーズターツをなんと六索から処理。さらに次巡四索を切られては、他3人はホンイツテンパイを警戒せざるを得ない。最終的には藤原のテンパイを警戒した滝沢から三筒が放たれ、テンパイ連荘に成功!

 

 

細い糸を手繰り寄せ繋いだ親番で5万点を越えるトップ目に立つことができ、後のゲームを有利に進行することに成功した。
3戦目以降は実質3人の争いとなったが、抜け出したのは藤崎。要所で値千金のアガリを決め、最終戦を迎える頃には追う2人に50P以上のリードを突きつけた。

最終戦でも焦る様子はなく、1回満貫をアガると山田と共に余力を残すような内容で通過を決め、現鳳凰位の実力を見せつけた。

ベスト16B卓は、来週10月23日(金)15時から放送。

 

 

現役Aリーガーの瀬戸熊・杉浦と元十段位の櫻井に、今年「グランプリMAX」のタイトルを獲得するなどノリに乗っている本田が挑む格好。
熱い戦いにぜひご期待ください。

文中敬称略
文:浜野太陽

第37期鳳凰戦A1リーグ第9節B卓レポート

【A1第9節B卓 沢崎誠が+38.4で首位に浮上 今期安定感ナンバーワン】

 

 

今日の対局者は2位沢崎、5位吉田、7位紺野、10位伊藤の戦い。

 

 

2位沢崎と5位吉田はお互いをケアしながら自身のプラスを狙って行きたい。特に吉田は沢崎を大きく浮かせて1枠決める事態は避けたいため、ここは沢崎マークだろう。
まだ100オーバーが1人も居ない今期は、紺野のポジションからの決定戦も十分あり得る。今日上位陣をマイナスにさせて自分が浮けば景色が一気に変わる。
伊藤はあと5節で自力残留には+100ほしい。マイナス組にプレッシャーを与えるためにもこれ以上沈むのは避けたい。

 

 

最初の山場はこの局。
①伊藤が絶好の三万を引いて、タンピンイーペーコードラ2のテンパイ。出て満貫、ツモれば跳満なのでセオリー通りの闇テンとする。しかし、この判断がその後の展開を大きく変えてしまう。

②もし伊藤のリーチを受けていたら、紺野がドラも無く遠いこの手格好では生牌の中を切らない可能性が高い。まずは現物の二索で様子見、ツモで手が伸びたらそこで字牌切りはあるが、進まなければ九索になりそうに思う。

③紺野の中をポンした沢崎は五万を切ってテンパイ。もしここまで全く同じだとすれば、沢崎は1巡前に一万を通している。ドラ表示牌の二万は自分でスジにしたとしても決して出やすい待ちではないため、安牌の一万を並べて嵌四万に受ける可能性もある。

中ポンでツモがズレて吉田が七対子テンパイ。リーチした結果、ラス牌の二万を掴んでしまい、沢崎のアガり。

もし伊藤が先制リーチをしたとしてもアガれたかまではわからないが、他の3人全ての打牌が同じ道を辿るとはどうにも思えない。
1回戦は、この局2,900(+1300)をアガった沢崎がトップ、伊藤が1人沈みのラスとなった。

2回戦は南3局の勝負処でドラ2テンパイの紺野。手がわり待ちの闇テン中に沢崎にアタり牌を打たれてしまう。その後八万引きで高め跳満のシャンポンリーチに踏み切り、安めながらも2,000/3,900をツモアガり。オーラスは5メンチャンでアガり切りトップを取った。

 

 

3回戦は大荒れの半荘。

まずは起家伊藤。下家の吉田がピンズのホンイツ仕掛けで、五筒が打ちづらい。受け入れ枚数を犠牲にしても何とかピンズのくっつきを狙うが、存外の方向にツモが伸びドラ八万暗刻の中ぶくれシャンポンでテンパイ。愚形になってしまったが打点でリーチを打つと、ラス牌の四万ツモで満貫。吉田にギリギリまでピンズを絞った故のミラクル手順となる。

 

 

やっと伊藤の親が流れた東2局4本場には、吉田らしさ全開の8,000オール(+2200)が炸裂。

 

 

しかし、点棒を持った吉田が沢崎に7,700(+300)放銃。
伊藤が紺野に12,000放銃と乱打戦になってくる。

 

 

激動の3回戦を制したのは沢崎だった。

伊藤は何としてもトップが欲しい4回戦。得意のトイトイで跳満を決めてリード。

 

 

オーラス沢崎に連荘され三つ巴となったが、最後は自らアガり切り、トップをもぎ取った。

 

 

卓内トップは沢崎。前節に続きポイントを綺麗にまとめた。
紺野もプラスで終了。
伊藤は最終戦のトップでマイナスを半分に。
吉田はらしいアガりも観せてくれたが、最終戦の1人沈みが響いて痛いマイナスとなった。

 

 

沢崎が首位浮上。9節を終えて最大のマイナスが▲17.8と安定感抜群。実力、経験値、充実度。どこを取っても死角はなく、沢崎を崩すのは難しいかも知れない。
紺野は現在の状況に合わせてここ数節は攻め気味の印象だが、本来の受けの強さと相まって丁度良いバランスに見える。総合プラスに転じて十分決定戦に手が届く位置まで辿り着いた。
吉田は3節連続沈みとなり、貯金がなくなってしまった。とは言え1節で+126.9叩ける麻雀なので、是非2度目の大爆発に期待したい。
伊藤は▲200超えとますます厳しいポジションに。あと4節で最下位脱出までおよそ130。死神の鎌は届くのか。伊藤ファンは昨年の最終節の様な奇跡を待っている。

(文:編集部)

第19期関西プロリーグ A・B・Cリーグ 第4節レポート

Aリーグ4節レポート

太閤位プロリーグ。熱い戦いが繰り広げられました。今節は5人卓(1卓)での対戦でしたのでそちらを中心のレポートになります。
1卓1回戦
(花岡・坂本・城・辻本)
東1局、2局と城が軽い手でアガリ迎えた3局。
先行する城に対して、軽くポンの後のツモアガリした花岡。

一筒二筒三筒 発発 北北  ポン南  ポン白  ツモ北  ドラ六万

2,000・4,000。客風牌の南は1枚目をポン。花岡の仕掛けで毎回思うのはスピードと打点力のバランスが本当に素晴らしいこと。ここでも花岡の巧さが光った。

1卓の卓内トップは花岡。打点の高い一色手を多数アガっていた。

二筒二筒二筒五筒六筒七筒八筒八筒九筒九筒  ポン三筒 ロン九筒

三筒四筒五筒五筒六筒七筒八筒  ポン九筒 ポン一筒  ツモ八筒  ドラ九筒

ピンズの申し子か!と思うほど全てピンズである。今回の対局できっとピンズが好きになったに違いない。
ただ花岡の凄さはそれだけではなく勝負強さも健在である。

花岡と対照的なスタートを切ったのは吉本。3回戦でもラスを引き瀕死の状態になっていたところ、4回戦目でようやく調子がでてきた。4,000・8,000をツモ、親で7,700をロン。そして次局。

七万八万   五索六索七索 二筒二筒三筒三筒四筒四筒 南南  ドラ六索

入り目はドラのカン六索。吉本は思った。僕の時代がやってきたのではと。

六万九万は各3者に合計3枚切られておりかなりいい待ちに思えた。しかし、この手を阻止したのがまたもや花岡。500・1,000をツモ。吉本の勢いを止めた。

花岡は持ち前のメリハリのある押し引きを存分に発揮しトータル成績をプラス144まで伸ばし次節にまた弾みをつけた。
2卓は高谷と横山がプラスを重ね順位を上げてきました。
全9選手が描くそれぞれのドラマにこれからもまだまだ目が離せない。 

<吉本卓也>

Bリーグ4節レポート

第4節、緊迫した中で僅差の勝負になりました。
3戦目オーラスを迎えた時点で杉田は先行する。
(北村34,400 杉田37,000 山神17,300 山中31,300)
待望の1勝が目前に迫り気を揉む杉田でしたが、ここから親の北村に5,800を放銃。さらに山神に3,000・6,000をツモアガられ、またまた4着。
気を取り直して4回戦。ここでも杉田はトップでオーラスを迎えました。
(杉田44,500 山神37,900 山中25,100 北村12,500)
配牌はバラバラ、ツモも効かずオリの準備を進めながらの進行だったのですが、7巡目、北村の切った六万に2着目山神からロン!の声。手牌が倒されました。

三万四万四万五万五万八万八万 六索七索八索 五筒五筒五筒  ロン六万  ドラ五筒

タンヤオドラ3の満貫できっちり逆転されました
今日も残念な1人沈みとなった杉田モン太。まだ4節が終わったばかり?地獄のような恥辱の日々は、むしろ始まったばかりだ!  

<杉田モン太>

Cリーグでは新人紹介をさしていただきます。
下記の質問に答えてもらいました。

➀氏名  ②出身地 ③自分をアピールして下さい。 ④好きな役 
⑤好きな雀士(プロ、アマ問わず) ⑥プロになろうと思ったきっかけは?      
⑦これからどうなれば良い、どうしていきたい?


  
➀若井翼 わかいつばさ
②徳島県
③麻雀が好きな気持ちは誰にも負けません。
④嶺上開花
⑤高宮まりプロ
⑥以前、高宮プロがゲストで来店されてから。
⑦麻雀が正式種目になって、日本の代表になれたらいいと思います。
                 

➀森光平 もりこうへい
②大阪
③トイツの鉱脈を探すのが得意です。
④対子
⑤土田浩翔
⑥自分の麻雀を成長させたくてプロの門を叩きました。
⑦自分が納得できるような麻雀を打てるようになりたいです。

第37期鳳凰戦A2リーグ第7節B卓レポート

【近藤スペシャル炸裂!昇級争い上位に食い込む】

10月13日に行われた第37期鳳凰戦A2リーグ第7節B卓は、近藤久春が+42.6Pの大幅プラスでトータル3位につけ、昇級争いの筆頭に立つこととなった。
この日の対局者は、杉浦勘介、一井慎也、近藤久春、古橋崇志、前原雄大。対局開始時のトータルポイントは以下画像の通り。

 

 

ダントツの杉浦は、解説の藤崎によれば「守りに行くには早い」とのことで、昇級をより確実にするため絶妙なバランスが求められる節。一方前原は「これ以上マイナスすると寒い」とのことで降級ラインを意識しての戦いとなりそう。また中位陣の一井、近藤、古橋は大きくプラスして昇級争いに加わりたいところです。

 

 

対局が開始すると、超手役派の古橋・近藤がいる卓としては珍しく中打点の応酬に。そんな中唯一リーチ・ツモ・發・チャンタの満貫をものにした一井のトップからスタートしました。

 

 

1回戦こそ僅差の戦いに敗れ4着に終わった近藤でしたが、2回戦になるとダブ東・ホンイツ・ドラドラのアガリで一気に抜け出すと、一気に1回戦のマイナスを取り戻しお釣りが来るトップとなります。

 

 

さらに次戦では南場まで沈んでいたところからメンタンピンドラの7,700をアガリトップ。最終戦でもメンピンツモ三色のアガリでトップ。気づけば3連勝で本日の勝ち頭となりました。

1日が終わってのトータルポイントは以下画像の通り。

 

 

首位の杉浦は今節も正確な手作りや押し引き・リーチ判断でプラスを積み重ねました。近藤は前述の通り勝ち頭でトータル3位に。一井・古橋はそれぞれTwitter上で、放銃した場面などプレーの反省をツイートし、次へと気持ちを切り替えていました。前原は26.2Pのマイナスで、より降級争いを意識した戦いになっていきそうです。

次回のA2リーグは10月20日16時~放送。対局者はダンプ大橋、和久津晶、麓征生、安村浩司、二階堂亜樹。降級ボーダーを争う麓・安村・二階堂と、それに巻き込まれず上を目指したい和久津、自身のポイントだけを考え得点を伸ばしたいダンプという構図になります。熱い戦いに是非ご期待ください。

文中敬称略
文:浜野太陽

第15期女流桜花Aリーグ第6節B卓レポート

1回戦の東1局に亜樹の小四喜が出ました。

 

 

その柔らかな所作に経験の深さを感じます。
鳳凰戦A2リーグ・Mリーグや様々な対局に出続けながら女流桜花はAリーグから一度も落ちたことがない鉄人・二階堂亜樹。
第2期・3期と連覇したことで女流桜花と言えば亜樹という印象がありましたが、ここ数年は仲田と魚谷に主役の座を譲っています。
今節は+16.7Pして7位に浮上。
普段守備型の人が攻撃にバランスを寄せた時の麻雀は見ていて熱いので、亜樹が追いかける展開でプレーオフに残ると楽しくなりそうです。

 

 

この日、苦しんだのが2位スタートの中山。
前節の同卓は瑠美・山脇・白銀で今節の同卓が亜樹・山脇・白銀と、瑠美のところが亜樹と入れ替わった卓組になっていました。
前節は瑠美の仕掛けに受けなかったことが功を奏して大きくプラスした中山は、今節の東1局の亜樹の仕掛けにも同様に対応。
この過去の成功体験が裏目に出てしまいました。
オタ風をポンしていた亜樹のドラから切られたリャンメンターツ落としに対し、攻め返したことで小四喜を親被り。
中山は強気の攻めがハマると大きくプラスしますが、その武器の出しどころを今節は間違えてしまって▲57.1P。
トータルが+41.3Pになり6位まで順位を落としました。

 

 

いきなりの大物手が飛び出す展開にも、自分は満貫分払っただけと全く動じた様子を見せない山脇。
流局を挟んでの5連続アガリなどで役満をアガった亜樹を逆転しての2連勝。
最後はかなりポイントを削られてしまいましたが、+18.6Pで2位に浮上です。

 

 

一方テンパイから小四喜のあたり牌を止めて降りた白銀は序盤で苦しむも、3回戦4回戦と連勝して+21.8P。
2節連続の卓内トップで9位に浮上し、プレーオフ進出も見えてきました。

 

 

(文:越野智紀)

10月10日、11時から行われた八段戦の熱気冷めやらぬ中、16時半からはレジェンド級のシード選手が集い九段戦が開始された。

 

 

ここまでの対局とは異なり、打ち切り無しで5回戦を争うという長い戦い。

注目は4卓の滝沢・魚谷、5卓の前原・二階堂のMリーガー対決や、森山・荒・吉田といった重鎮選手に元十段位の櫻井というメンツの6卓か。また、五段戦から勝ち上がっている日吉は実況として放送対局のお馴染みであり、麻雀教室の生徒も多く持つファンの多い選手。Twitterの速報には「日吉プロの選手としての姿が見たい」「先生頑張れ!」といった声が多く寄せられた。それ以外の選手も、ここを抜ければ晴れ舞台の配信対局ということもあり、より一層打牌に気合いがこもっているように思われた。

結果は画像の通り、各卓2位までがベスト16の戦いに駒を進めた。

 

 

1卓は西島・藤原が終始リード。2卓の日吉は2回戦までは首位に立っていたが、今年グランプリ獲得・最強戦ファイナル進出と乗りに乗っている本田と元十段位の柴田が底力を見せつける結果に。3卓は瀬戸熊・西川・石渡の競りとなっていたが瀬戸熊が渾身の6,000オールで勝ち上がりを決定づけ、終盤アガリの遠かった石渡を西川がかわした。4卓は珍しく全員が約30P差程の範囲で最終戦を迎える競りとなったが、滝沢がトータル首位のリードを生かして逃げ切り、3者接戦のところを仁平が勝利。5卓は山田が突き抜け、最終戦、前原・二階堂の着順勝負を前原が制した。
この勝ち上がり者に昨年度ファイナリストが加わり、ベスト16が行われる。日程と卓組は以下画像の通り。

 

 

どの卓も注目の集まる魅力的な選手が出揃った。対局は全てOPENREC、ニコニコ生放送の「日本プロ麻雀連盟チャンネル」で放送される。また日本プロ麻雀連盟公式Twitterでも対局の模様を速報するので、是非ご覧頂きたいと思う。

文中敬称略
文:浜野太陽

第37期十段戦八段戦レポート

10月10日、雨が降り急に肌寒くなった中、第37期十段戦の八・九段戦が行われた。
午前11時に巣鴨の日本プロ麻雀連盟本部道場に集まったのは、9月27日に七段戦を勝ち上がった選手と八段シードの選手たち。歴代タイトルホルダーやMリーグ出場選手など、どの卓も放送対局で観たいような魅力的な選手が出揃った。
特に注目となるのはMリーグの和久津・魚谷のセガサミーフェニックス対決、勝又、滝沢のEX風林火山対決の卓か。他にも歴代タイトルホルダーやAリーガーなど注目の集まる卓組となっている。

 

 

1回戦が始まり、いきなり大きな得点を手にしたのは山田。親でドラ3のリーチをかけた日吉から大三元のアガリで大きなリードを獲得。また前述の風林火山対決の卓では勝又が1人浮きのトップ。一方でセガサミーフェニックス対決では前田が1人浮きで和久津・魚谷は3・4着のスタートに。しかしその後は劣勢のプロが巻き返す展開が多く見られ、全4回戦が終了した時のスコアは以下のようになった。

 

 

各卓2位までが勝ち上がり。ワイルドカード(2位までのポイントが最も近かった選手)で齋藤も勝ち上がりとなっている。全体的に接戦の決着となり、終了後非常に悔しそうな表情を見せる選手たちが印象的だった。また、1人浮きスタートの勝又・前田はまさかの敗退。大三元放銃の日吉が勝ち抜けるなどドラマのある展開が見られた。この八段戦の中では最も段位の低い四段戦から勝ち上がりの髙橋信夫はここで敗退となった。

普段のリーグ戦などであれば4半荘の公式戦を打てば疲労困憊の状態になることも多いが、勝ち上がりの選手は数十分と経たずに開始される九段戦(全5回戦)へ進出となる。1日に9半荘もの条件戦を打つという非常に長い1日。次にシード選手として登場するのはレジェンドと呼ばれる百戦錬磨のプロたちである。
果たして見事勝ち抜き、ベスト16の放送対局へ駒を進めるのは誰になるのだろうか。

文中敬称略
文:浜野太陽

第18期プロクイーン決定戦初日レポート

【第18期プロクイーン決定戦 初日 藤井がオールプラスで首位を走る】

プロクイーン決定戦は前年度優勝者に予選を勝ち抜いた4名が挑戦するディフェンディング制。10回戦(各者2回抜け番)を戦い下位1名が途中敗退。4名で2回戦を戦いトータル首位が優勝。

現プロクイーンは最高位戦日本プロ麻雀協会の日向藍子(ひなたあいこ)。

 

 

昨年の第17期プロクイーン決定戦最終日南3局。瑠美がアガれば決定打になる先制リーチ。 1巡前に瑠美のアタリ牌九万を処理した日向が追っかけ、リーチ一発ツモドラ9(表4裏5)の三倍満となった。劇的なアガリで2連覇を決めた日向がチャンピオンとして挑戦者を迎え討つ。

1回戦 起家からりんの・日向・瑠美・古谷

今期決定戦最初のアガリは日向。ドラの北がアタマのピンフリーチで跳満ツモ。

 

 

日向が飛び出す形でスタートしたが、二階堂瑠美(にかいどうるみ)が得意の三色で一度は逆転。

 

 

その後、満貫をアガった日向が再逆転し、1回戦トップとなった。

2回戦 起家から、瑠美・日向・古谷・藤井

2回戦から登場した藤井すみれは開局に難しい選択を外してしまい、タンヤオ七対子ドラ2をアガリ逃してしまうが、2本場でピンフリーチ。一発で高めのドラをツモり満貫のアガリ。オーラスは3人横並び状態で2,000オールをツモると、次局18,000(+300)を日向からアガリ大トップを取った。

 

 

3回戦 起家から、りんの・日向・藤井・瑠美

1回戦▲1.0P、2回戦抜け番とほぼスタートラインに居たりんのなお(日本プロ麻雀協会)が3回戦で爆発。

 

 

途中にトイツ手も見える難しい手だったが、りんのはメンツ手に決め打ち、なおかつ四万六万六万七万七万の形で残していた。五万引きでテンパイし、ピンフを付けると一発で高めのドラをツモ。裏も1枚乗せて倍満に仕上げた。

4回戦 起家から、瑠美・りんの・藤井・古谷

この日一番苦しんでいたのは現女流桜花の古谷。2戦で▲68.7Pと大きく出遅れていた。
ピンチはまだ続いていた。まずはりんのが先制リーチ。ドラ2七対子でテンパイを入れた古谷はヤミテン。すると瑠美からも追っかけリーチが入った。現在古谷は五万単騎。りんののアタり牌でもあった。待ちを変えれば放銃、もし瑠美が掴んでも上家取りでりんのがアガリだ。

絶体絶命の古谷のツモは

 

 

タンヤオツモ七対子ドラ2で跳満のツモアガリ。4回戦トップとなり、あと2日にのぞみを繋いだ。

 

 

初日が終了し、藤井がオールプラスで+48.5Pの首位。藤井はこの大舞台で絶妙な好バランスの麻雀を観せてくれた。彼女の苦しい時間帯はこの後だ。初戴冠に向けて頑張ってほしい。

2位はりんの。2年連続のプロクイーン決勝進出はそれだけで素晴らしいが、今年は是が非でもタイトルを持ち帰りたいはず。今日の倍満だけでなく、彼女のアガりにはそれまでの全てをひっくり返すパワーがある。

3位は瑠美。ノートップながらもマイナスを最小限に抑えて2度目の戴冠を狙う。昨年度も後一歩だった。後半戦になれば経験値の差も活きてくるだろう。

4位は日向。スタートダッシュでトップを取った後の2ラスは痛いが、実質18,000放銃分もマイナスしなかったと思えば上出来とも言える。史上初の3連覇に向けての意欲も十分観せてくれた。

5位は古谷。厳しい初日となったが、最後のトップで圏内に踏み止まった。トップラスのウマで30ポイントひっくり返るルールならまだまだチャンスはあると思う。

第18期プロクイーン決定戦2日目は10/18(日)14:00から配信予定。是非ご覧ください。

(文:編集部)

第35回静岡リーグ(プロアマ混合)最終節成績表

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 合計
1 鈴木貴仁 一般 ▲ 34.8 45.9 55.3 101.2 167.6
2 山田昭裕 一般 106.7 52.8 35.7 ▲ 43.1 152.1
3 白井健夫 一般 47.2 51.1 6.6 25.5 130.4
4 影山恒太 一般 68.0 43.7 12.4 ▲ 6.3 117.8
5 太田昌樹 プロ 17.5 19.1 19.5 58.9 115.0
6 鷲見隼人 プロ 72.3 38.7 16.5 ▲ 14.0 113.5
7 大谷数則 一般 49.7 29.3 1.8 12.8 93.6
8 村瀬光佳 一般 34.0 67.7 ▲ 12.6 3.4 92.5
9 斉藤隆 プロ 19.7 43.9 16.4 10.9 90.9
10 土屋幸弘 プロ 33.3 8.9 24.4 21.9 88.5
11 高村龍一 一般 ▲ 0.8 50.0 47.0 ▲ 9.9 86.3
12 西田孝志 一般 29.9 ▲ 18.2 ▲ 24.6 89.9 77.0
13 望月雅継 プロ ▲ 35.5 5.8 23.4 79.1 72.8
14 安藤真由美 一般 51.9 67.9 ▲ 35.9 ▲ 16.1 67.8
15 鈴木秀幸 プロ 14.9 3.1 ▲ 1.8 31.7 47.9
16 堀孔明 一般 38.6 3.5 21.9 ▲ 20.6 43.4
17 石津寿人 プロ 46.3 10.7 ▲ 12.4 ▲ 10.1 34.5
18 平野敬悟 プロ 19.9 48.9 ▲ 56.6 21.8 34.0
19 小倉雨 一般 ▲ 15.6 ▲ 29.7 62.4 3.2 20.3
20 渡辺洋巳 プロ 7.1 30.6 ▲ 26.3 7.4 18.8
21 井上一雄 一般 ▲ 17.8 59.9 ▲ 28.0 2.4 16.5
22 松清一樹 一般 54.3 0.7 1.0 ▲ 43.5 12.5
23 加藤拓 一般 42.4 5.4 ▲ 50.7 14.7 11.8
24 松本貴仁 一般 ▲ 30.8 32.2 ▲ 56.4 65.9 10.9
25 高橋大輔 一般 14.8 15.0 26.8 ▲ 47.2 9.4
26 中野一男 一般 27.7 ▲ 18.6 ▲ 9.0 ▲ 1.1 ▲ 1.0
27 藤島健二郎 プロ ▲ 84.5 33.0 44.8 5.6 ▲ 1.1
28 木原翼 プロ ▲ 18.8 36.4 ▲ 28.5 6.1 ▲ 4.8
29 島﨑涼 プロ 3.2 ▲ 28.1 19.2 ▲ 1.4 ▲ 7.1
30 宮地孝尚 一般 ▲ 27.0 50.2 22.5 ▲ 59.3 ▲ 13.6
31 天音まこと プロ 49.9 ▲ 59.4 12.7 ▲ 17.3 ▲ 14.1
32 京平遥 プロ ▲ 36.3 ▲ 23.8 34.4 8.7 ▲ 17.0
33 伊藤真 一般 ▲ 5.3 2.7 ▲ 24.3 2.3 ▲ 24.6
34 佐藤伶太 プロ 21.0 ▲ 26.7 0.2 ▲ 25.2 ▲ 30.7
35 杉村泰治 プロ 15.5 ▲ 71.3 ▲ 44.8 67.7 ▲ 32.9
36 栗島有紀 一般 ▲ 23.7 38.3 ▲ 35.8 ▲ 13.4 ▲ 34.6
37 湯本紳介 一般 ▲ 51.9 ▲ 24.3 49.6 ▲ 17.0 ▲ 43.6
38 青嶋宏樹 プロ 25.6 ▲ 56.5 ▲ 33.2 13.0 ▲ 51.1
39 柳瀬真志 一般 ▲ 79.0 ▲ 3.1 19.0 3.3 ▲ 59.8
40 安藤銀一 プロ 12.8 ▲ 77.1 ▲ 37.7 36.6 ▲ 65.4
41 牧野卓人 一般 38.0 ▲ 43.5 ▲ 61.4 0.0 ▲ 66.9
42 小山剛史 一般 0.5 ▲ 37.2 ▲ 2.8 ▲ 34.1 ▲ 73.6
43 岡本和也 プロ ▲ 42.0 ▲ 26.4 8.1 ▲ 29.2 ▲ 89.5
44 鈴木優貴 一般 ▲ 33.8 ▲ 7.0 ▲ 35.1 ▲ 18.1 ▲ 94.0
45 片山一哉 一般 ▲ 22.7 ▲ 65.3 ▲ 8.0 ▲ 1.5 ▲ 97.5
46 服部哲也 一般 17.9 ▲ 68.9 ▲ 48.2 0.0 ▲ 99.2
47 鈴木博直 一般 ▲ 52.5 ▲ 21.4 7.4 ▲ 39.6 ▲ 106.1
48 山内紀博 一般 ▲ 13.5 ▲ 86.4 ▲ 17.5 8.7 ▲ 108.7
49 伊藤裕美子 一般 ▲ 74.8 22.2 ▲ 60.7 1.4 ▲ 111.9
50 金田年伸 一般 ▲ 22.9 ▲ 68.9 ▲ 10.7 ▲ 10.3 ▲ 112.8
51 鈴木郁孝 プロ ▲ 56.4 ▲ 53.6 ▲ 30.8 25.9 ▲ 114.9
52 渡部文也 一般 7.2 ▲ 5.1 ▲ 71.0 ▲ 79.5 ▲ 148.4
53 中寿文 プロ ▲ 72.4 ▲ 27.9 40.6 ▲ 89.4 ▲ 149.1
54 前嶋茂 一般 ▲ 6.7 ▲ 39.3 ▲ 140.7 ▲ 4.3 ▲ 191.0

第37期鳳凰戦A1リーグ第9節A卓レポート

【A1第9節A卓は柴田と勝又がプラス。西川は首位キープ。全体順位は変わらず】

 

 

この日の対局者は、1位西川、4位勝又、6位前田、9位柴田。前々節に好調の兆しを見せ、前節は完璧な内容でプラスに転じた前田。今日もポイントを伸ばせば決定戦が現実味を帯びる。勝又は首位西川を沈めて自身が浮くのが理想で、前田にかわされるのは避けたい。西川は調子が良ければ加点し、悪ければマイナスを抑えれば良いといった所。柴田はとにかくマイナスしない事、プラスを叩ければなお良し。

1回戦東2局、西川はダブ東の1,000オール、タンピン一手変わり三色もヤミテンのままアガリ連荘し、いよいよ2本場でチンイツを決める。

 

 

今度は東3局1本場で柴田、4,000(+300)オール。

勝又のテンパイ外し、前田は2枚目の白を鳴かず、西川の東ポンテン。それぞれの思考は自然で誰のミスでもない。しかし誰か1人でも違っていたら生まれない親満だった。

2本場も中ドラ3の3,900(+600)オールをツモり、1回戦は柴田がトップで終了。

 

 

2回戦は西川がトップ。1回戦の2着と合わせると+27.6Pで、あと2戦を大きな放銃せずに乗り切れば無事に終わる。大胆な攻めが武器だがポイントを持つ今は無理する必要がない。前田は現在降級エリアを抜け、決定戦を見ている。腰の重い麻雀が武器だが、今は鳴きも使ってアガリに向かっている。柴田はキレ味鋭いギリギリの攻めが脅威だが、トータルマイナスの現在は慎重になっている。勝又は牌理と場況で最適を探し、入れられるテンパイは積極的に入れるが、打ったら高い牌は押さない。

各自置かれたポジションを考慮し、今の状況にふさわしい麻雀を打つ。さすがA1リーガーだ。しかし本来と違うスタイルで打っているようにも見える。そう、勝又を除いては。

 

 

リーチツモ七対子の1,600・3,200をきっかけに勝又が3回戦トップを取る。

4回戦は大接戦、南場は1局進むごとに点差が詰まっていく。オーラスは31,700持ちトップ目の柴田が前田に1,000点を放銃。勝又と前田が順位点+5.5ポイントの同点トップとなった。

 

 

卓内トップは柴田で勝又もプラス。西川はわずかなマイナスで終了。前田がマイナスをほとんど背負う結果となった。

 

 

トータル順位に変動はなし。西川は首位をキープしているが、その差はジリジリ迫って来ている。
今節はまだ沢崎、佐々木、吉田のプラス勢の対局が残っている。第9節B卓も楽しみである。

 

(文:編集部)

何を切る? 2020年10月

WRC Online festival 2020 決勝2回戦 東3局 1本場 東家 高田翔プロ

 

 

■ Twitterで実施したアンケートの結果

 

 

■大会参加者&プロ解答
翻訳協力:平野良栄

九索切り

 


 

七万切り

 

 

八索切り

 

 

四筒切り

 

 

一筒切り

 

 

■プロの視点 “Professional perspective”

高田翔プロ
七万切り
「親でドラドラ、アガリを取りたいチャンス手です。現状ドラの四万とその筋七万のトイツや、場に(特に上目が)高いソーズの愚形など苦しい部分を抱えており、このまま1シャンテンに取った場合、良くてテンパイ(リーチ)止まりと考えました。ではアガリを取るためには?と考えたとき、ツモってきたピンズにくっ付けてのテンパイが場に安く理想と思いました。1シャンテンに取りつつ打九索という選択もありますが、場況の最も悪いターツを弱くしてしまうため、やはりアガリが遠のきそうな上、最終形がピンズ待ちになりづらくなるためNG。となると1シャンテンキープは不可能なのですが、打七万としてシャンテン数を落としても、三色と一通が見え、6,000オールも目指せるので打点を考えても戻る価値があると判断しました。この後の本線はピンズテンパイ、次点で三色を目指して七万切りとしました。」

 

 

第1回リーチ麻雀世界選手権優勝 山井弘プロ
一筒切り
「789の三色を想定します。ピンズの伸びを見て九索切りもありますが、ドラ引きの即リーチは九索待ちにしたい。巡目も深いので、ここはシンプルに1シャンテンの受け入れが広い一筒を切ります。」

 

 

第2回リーチ麻雀世界選手権優勝 ともたけ雅晴プロ
七万切り
「シャンテン数は下がるが、七万を切って一通と三色を見たい。ダイレクトにドラを引いてのテンパイ逃しは痛いかもしれないが、一通が崩れてもピンズが伸びた方がアガリやすそうなので、1シャンテン維持の九索切りでソーズの形を固定したくない。六万八万九万を引けば一筒を切って一通を見切る。」

 

■終局図

 

 

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第37期鳳凰戦A2リーグ第7節A卓レポート

魚谷、粘り強い麻雀で降級圏脱出!

10月6日に行われたA2リーグ第7節A卓は魚谷が毎回のように3本場以上の連荘を見せ、山田を逆転し降級圏を脱出することに成功しました。
当日のメンバーと開始前のスコアは画像の通り。

 

 

かなり抜け出してしまった杉浦を除くと、昇級の椅子はあと1つ。その1つを懸けた内川と藤島の争いに客野が加わっていけるか。また山田・魚谷の降級ボーダー争いも見どころとなる1日。

1戦目は内川の抜け番。ここまでの好調をそのままに藤島が6万点弱の大トップ。すると2戦目には内川が全員拮抗したオーラスでメンチンをアガリ、1人浮きのトップで藤島を再び引き離します。

一方で苦しいのは山田。三色確定のリーチなど勝負手が実らず、避けがたい放銃が続きます。なかでも解説の古橋崇志が「これは帰りたくなる」と話したのがこの一局。

 

 

すでに34.6Pのマイナスで迎えた3回戦、山田にチャンスが訪れました。一度カンチャンテンパイを取らず、アガリやすいリャンメンにしてから渾身のピンフドラドラリーチ!手応え十分ですがここで不穏な動きが入ります。

 

 

親の藤島が現物の九万をポン。不穏です。すると山田の次のツモはなんと

 

 

“中”。藤島がポンしてテンパイが入ります。すると次に積まれていたのはそう…

 

 

リャンシャンテンから追いつかれ、なんとも悲しい放銃での決着となりました。結局山田はこの日の最高打点が1,000・2,000と苦しく、▲52.3Pで魚谷と入れ替わり降級圏へ。かなりのマイナスにはなりましたが、「教授」と言われるほど知識や技術の高さがある山田のこれからの挽回に注目しましょう。

この日終了時点でのトータルポイントは画像の通り。

 

 

昇級争いの内川・藤島は結局互いにわずかなプラスでまだまだ先の読めない展開となりました。客野は現状維持でしたがまだ昇級争いに加わる可能性があります。
まだまだ先の読めないA2リーグ、一波乱も二波乱も起こる予感があります。今後もご注目ください。

文中敬称略
文:浜野太陽

第15期女流桜花Aリーグ第6節A卓レポート

内田が第1節以来となる卓内トップで9位に浮上しました。

 

 

【第6節A卓結果】
内田+34.4P 稲岡+1.0P 松岡▲2.7P 仲田▲32.7P

ここまで波に乗れていなかった内田ですが、第1節でも同卓した稲岡・松岡との対戦で調子を取り戻しました。

第4期女流桜花Bリーグを優勝し、今年で11期目のAリーグ。
その内田を評する時に

「我慢強い」「安定感がある」

という言葉が良く出てきます。
麻雀はアガリや流局テンパイで加点の出来る局が全体の30%程度。
内田は加点の出来ない残りの70%の局の凌ぎ方で安定感を出しています。
放銃率は人並ですが、平均放銃点が他の選手と比べて相当低いのです。
場に危険を感じたらヤミテンを選択する等して、大きな失点を巧みに回避しています。
この危険回避能力が内田の強さで、我慢強さや安定感があると言われている理由の1つです。

この日も内田は大きな放銃をすることなく、3回戦まで凌ぎ続け…

 

 

最後に満貫級のアガリを連発。
我慢が実を結びました。

これでプレーオフ進出の8位以内も見えてきた内田ですが、上位と下位のポイントが接近している状態で▲22.5Pは全く油断のできない数字。
最終節の1回戦目が内田にとっての勝負所で、分岐点になりそうです。

(文:越野智紀)