第12期プロクイーン決定戦 一次予選レポート 山田 浩之

例年7月に行われていたプロクイーン決定戦。
今年は7月に世界選手権が行われたため、今回は10月18日に一次予選、19日に二次予選が行われました。

 

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一次予選は、昨年を上回る過去最多の75名での戦いとなりました。
大会のシステムは、まず組み合わせを変え半荘4回を行い、下位7名が敗退。
次に、残った68名で5回戦を行い、ここまでの成績上位4名が6回戦を戦わずして1次予選通過。
逆に、下位8名が敗退。残った56名で最終6回戦を行い、24名が二次予選進出となります。

最初の4回戦では、麻雀格闘倶楽部などで活躍中の中川由佳梨や月江いくこなどが早くも姿を消すことに。

 

続く5回戦で上位4名に入り、一足先に一次予選通過を決めたのはこの4名。

 

1位 足木優(最高位戦)


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2位 天音まこと


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3位 渡辺洋香(最高位戦)


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4位 山脇千文美


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逆に、こちらも麻雀格闘倶楽部などで活躍中の井上絵美子、石田亜沙己らはここで涙を呑むことになりました。

 

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6回戦は、約4割勝ち上がりという厳しい戦い。
ここで敗退となってしまったのは、蒼井ゆりか、長内真実、中山奈々美、小笠原なお、高宮まり、東城りお、菅原千瑛など。

 

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一次予選通過

足木優(最高位戦)天音まこと 渡辺洋香(最高位戦) 山脇千文美 朝倉ゆかり(協会)松岡千晶
竹居みつき(協会)西川舞 童瞳 大野彩乃 西山あみ 王政芳 井上美里 内田美乃里
池沢麻奈美 川原舞子 小島優 石井阿依(協会)花本まな(最高位戦)河野みのり ジェン
白銀紗希 中野妙子 古谷知美 佐藤あいり 佐月麻里子(協会)吉田彩乃 澤村明日香

 

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明日の二次予選は、この28名にシード選手16名を加えて44名での戦いになります。

プロクイーン決定戦 レポート/第12期プロクイーン決定戦 一次予選レポート 山田 浩之

例年7月に行われていたプロクイーン決定戦。
今年は7月に世界選手権が行われたため、今回は10月18日に一次予選、19日に二次予選が行われました。
 
masters21_01
 
一次予選は、昨年を上回る過去最多の75名での戦いとなりました。
大会のシステムは、まず組み合わせを変え半荘4回を行い、下位7名が敗退。
次に、残った68名で5回戦を行い、ここまでの成績上位4名が6回戦を戦わずして1次予選通過。
逆に、下位8名が敗退。残った56名で最終6回戦を行い、24名が二次予選進出となります。
最初の4回戦では、麻雀格闘倶楽部などで活躍中の中川由佳梨や月江いくこなどが早くも姿を消すことに。
 
続く5回戦で上位4名に入り、一足先に一次予選通過を決めたのはこの4名。
 
1位 足木優(最高位戦)

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2位 天音まこと

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3位 渡辺洋香(最高位戦)

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4位 山脇千文美

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逆に、こちらも麻雀格闘倶楽部などで活躍中の井上絵美子、石田亜沙己らはここで涙を呑むことになりました。
 

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6回戦は、約4割勝ち上がりという厳しい戦い。
ここで敗退となってしまったのは、蒼井ゆりか、長内真実、中山奈々美、小笠原なお、高宮まり、東城りお、菅原千瑛など。
 

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一次予選通過
足木優(最高位戦)天音まこと 渡辺洋香(最高位戦) 山脇千文美 朝倉ゆかり(協会)松岡千晶
竹居みつき(協会)西川舞 童瞳 大野彩乃 西山あみ 王政芳 井上美里 内田美乃里
池沢麻奈美 川原舞子 小島優 石井阿依(協会)花本まな(最高位戦)河野みのり ジェン
白銀紗希 中野妙子 古谷知美 佐藤あいり 佐月麻里子(協会)吉田彩乃 澤村明日香
 

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明日の二次予選は、この28名にシード選手16名を加えて44名での戦いになります。

第31期A2リーグ第7節レポート 二階堂 亜樹

第7節となる今節の対戦相手は、昇級圏内4位の前原に、自分を含めプラス一桁台の櫻井、白鳥。
A2リーグの昇級は2人なので、前原以外の3人はここがかなりの勝負所となる今節。

2位まで200Pも離れていれば「流石に今節は…」という気持ちにもなるだろうが、なんとも言えない150P差。

150も200も一緒じゃないか!って声が聞こえてくるような気もするが、麻雀は何が起こるかわからないからこそ、可能性がある限りはやはり昇級を目指したい。

大勝すれば昇級が見える。
大敗すれば降級の足音が。

なんともわかりやすいじゃないかと臨んだ対局でしたが、結果はもう目もあてられないほどの大敗。

なぜこうなってしまったか振り返っていこうと思う。

まず1回戦目の東2局、

四万四万六万七万八万三索四索四索五索五索四筒五筒六筒

このメンタンピンドラ1を、安目六索で満貫ツモアガリしたが、感触に疑問を感じた。
満貫ツモアガリ→良い!!なのか??

自分の目から見て高目の三索は他者は使ってなさそうに見え、1枚切れてるが、これは高目でアガれそうな雰囲気を感じたのに、ちょっとズレてる。
ズレてるというのは、普段自分はアガれるかどうかは考えるけど、高目安目はあまり考えないからだ。

ちょっと話が逸れるが、ここ最近はかなり麻雀が不調で、目下の悩みがいわゆる「二の矢が放てない」こと。
だから東場で点棒を持っても、南場で捲られてしまいトップが取れない。
リーグ戦のAルールに関しては、トップより3万点を基準に麻雀を打ってるので、そこまでトップには固執しないが、勢いや流れ等はトップをもぎ取ることによって発生するとも思ってるので、やはりトップを取れないと、しおしおと萎みっぱなしなのかなとも思う。

話は戻るが、この満貫をアガった後は、お決まりの展開になりつつあるんじゃないかというくらいアガれない。
結局、この半荘は沈みで終わってしまうのだが、この経過と結果をみて、もっと危機感を持たなきゃいけなかったなあと振り返って反省する。

2回戦目もなかなか厳しい展開に、なんとかついていきながらも、迎えたオーラス。

親の白鳥の連荘中、1,300・2,600で浮きに回れる局で、

一万二万三万四万五万六万七万九万五索五索六索六筒六筒

この手牌になる。
3,900点じゃ足りないので、ドラポン以外の仕掛けはしない前提で進めてたところに、ツモ三万でこの形になる。

一万二万三万三万四万五万六万七万九万五索五索六索六筒六筒

八万は1枚切れで、二万五万も1枚ずつ切れてるが、1,300・2,600でOKなこともあり、ここで打九万とした。

次のツモが八万
完全にやらかした感満載である。

補足として、連荘中の下家が役牌を早々に仕掛け、九索をポンして打八索としており、2つ目の鳴きが入るまではドラの五索も切る気マンマンだったのだが、その仕掛けを見てカン五索で当るはあるなと思い、ピンズ周りで組み直そうとした打六索が、親の役牌ホンイツドラ1に振り込みとなった。
正直ホンイツとは思ってなかったのでかなり動揺しましたよ。

振り返ってみれば、今節のターニングポイントはここだったんだろうと思う。
結局、この後もズルズルとマイナスを重ね、大幅にマイナスしてしまい降級ラインすれすれまで来てしまった。

第3節まではプラスを重ねてたのが、4節連続マイナスはかなり具合悪いですね。
しかも、次節は1つ下の順位の四柳との直接対決になるので、ここが踏ん張りどころですね。

自分には斬れ味鋭い攻めも、鋼のような守備も無い。
それでもA2リーグに上がれたのは、できるだけ丁寧に打ってたからだと思う。

今期はその丁寧さが欠け、雑さが目立ってるのではないか。
ラフに打つのと、粗野で乱暴に打つのを履き違えてたかもしれない。
初心に返り、丁寧さを忘れずに、来期に繋がる麻雀が打てるよう心掛けたいと思う。

プロリーグ(鳳凰戦)レポート/第31期A2リーグ第7節レポート 二階堂 亜樹

第7節となる今節の対戦相手は、昇級圏内4位の前原に、自分を含めプラス一桁台の櫻井、白鳥。
A2リーグの昇級は2人なので、前原以外の3人はここがかなりの勝負所となる今節。
2位まで200Pも離れていれば「流石に今節は…」という気持ちにもなるだろうが、なんとも言えない150P差。
150も200も一緒じゃないか!って声が聞こえてくるような気もするが、麻雀は何が起こるかわからないからこそ、可能性がある限りはやはり昇級を目指したい。
大勝すれば昇級が見える。
大敗すれば降級の足音が。
なんともわかりやすいじゃないかと臨んだ対局でしたが、結果はもう目もあてられないほどの大敗。
なぜこうなってしまったか振り返っていこうと思う。
まず1回戦目の東2局、
四万四万六万七万八万三索四索四索五索五索四筒五筒六筒
このメンタンピンドラ1を、安目六索で満貫ツモアガリしたが、感触に疑問を感じた。
満貫ツモアガリ→良い!!なのか??
自分の目から見て高目の三索は他者は使ってなさそうに見え、1枚切れてるが、これは高目でアガれそうな雰囲気を感じたのに、ちょっとズレてる。
ズレてるというのは、普段自分はアガれるかどうかは考えるけど、高目安目はあまり考えないからだ。
ちょっと話が逸れるが、ここ最近はかなり麻雀が不調で、目下の悩みがいわゆる「二の矢が放てない」こと。
だから東場で点棒を持っても、南場で捲られてしまいトップが取れない。
リーグ戦のAルールに関しては、トップより3万点を基準に麻雀を打ってるので、そこまでトップには固執しないが、勢いや流れ等はトップをもぎ取ることによって発生するとも思ってるので、やはりトップを取れないと、しおしおと萎みっぱなしなのかなとも思う。
話は戻るが、この満貫をアガった後は、お決まりの展開になりつつあるんじゃないかというくらいアガれない。
結局、この半荘は沈みで終わってしまうのだが、この経過と結果をみて、もっと危機感を持たなきゃいけなかったなあと振り返って反省する。
2回戦目もなかなか厳しい展開に、なんとかついていきながらも、迎えたオーラス。
親の白鳥の連荘中、1,300・2,600で浮きに回れる局で、
一万二万三万四万五万六万七万九万五索五索六索六筒六筒
この手牌になる。
3,900点じゃ足りないので、ドラポン以外の仕掛けはしない前提で進めてたところに、ツモ三万でこの形になる。
一万二万三万三万四万五万六万七万九万五索五索六索六筒六筒
八万は1枚切れで、二万五万も1枚ずつ切れてるが、1,300・2,600でOKなこともあり、ここで打九万とした。
次のツモが八万
完全にやらかした感満載である。
補足として、連荘中の下家が役牌を早々に仕掛け、九索をポンして打八索としており、2つ目の鳴きが入るまではドラの五索も切る気マンマンだったのだが、その仕掛けを見てカン五索で当るはあるなと思い、ピンズ周りで組み直そうとした打六索が、親の役牌ホンイツドラ1に振り込みとなった。
正直ホンイツとは思ってなかったのでかなり動揺しましたよ。
振り返ってみれば、今節のターニングポイントはここだったんだろうと思う。
結局、この後もズルズルとマイナスを重ね、大幅にマイナスしてしまい降級ラインすれすれまで来てしまった。
第3節まではプラスを重ねてたのが、4節連続マイナスはかなり具合悪いですね。
しかも、次節は1つ下の順位の四柳との直接対決になるので、ここが踏ん張りどころですね。
自分には斬れ味鋭い攻めも、鋼のような守備も無い。
それでもA2リーグに上がれたのは、できるだけ丁寧に打ってたからだと思う。
今期はその丁寧さが欠け、雑さが目立ってるのではないか。
ラフに打つのと、粗野で乱暴に打つのを履き違えてたかもしれない。
初心に返り、丁寧さを忘れずに、来期に繋がる麻雀が打てるよう心掛けたいと思う。

第9期女流桜花 Bリーグ 最終節成績表

A C

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 室伏 理麻(東京) 36.5 68.1 36.0 ▲ 3.8 29.6 166.4
2 中川 由佳梨(大阪) 50.2 4.8 60.8 ▲ 5.0 14.8 125.6
3 宮内 こずえ(愛媛) ▲ 9.4 22.9 80.8 ▲ 2.9 32.5 123.9
4 澤村 明日華(栃木) 70.8 15.8 ▲ 51.0 53.4 22.8 111.8
5 蒼井 ゆりか(静岡) 37.6 38.8 43.4 ▲ 7.9 ▲ 22.4 89.5
6 童瞳(中国・上海) 2.0 1.4 18.6 18.1 18.1 58.2
7 池沢 麻奈美(愛知) 24.6 30.6 ▲ 0.8 11.6 ▲ 10.5 55.5
8 藤井 すみれ(埼玉) 30.4 ▲ 44.7 ▲ 18.2 60.5 ▲ 3.1 24.9
9 石川 詩万(神奈川) 5.7 5.8 14.3 31.7 ▲ 38.7 18.8
10 中山 奈々美(長野) ▲ 6.1 73.8 ▲ 39.2 18.7 ▲ 28.5 18.7
11 天音 まこと(三重) ▲ 40.2 3.1 ▲ 2.8 33.4 20.5 14.0
12 北條 恵美(NY) 30.5 12.5 68.9 ▲ 62.4 ▲ 37.7 11.8
13 赤司 美奈子(福岡) 24.0 27.9 ▲ 43.8 ▲ 26.3 11.9 ▲ 6.3
14 高宮 まり(茨城) ▲ 12.9 4.7 18.6 ▲ 7.9 ▲ 30.3 ▲ 27.8
15 手塚 紗掬(北海道) ▲ 31.3 ▲ 18.4 ▲ 21.6 ▲ 8.3 21.4 ▲ 58.2
16 優木 美智(福岡) ▲ 59.7 ▲ 48.5 ▲ 5.2 5.2 47.6 ▲ 60.6
17 齋藤 麻衣子(福井) ▲ 51.2 5.2 ▲ 31.1 21.5 ▲ 6.7 ▲ 62.3
18 王 政芳(中国・ハルピン) 20.5 ▲ 65.9 ▲ 46.5 13.6 9.1 ▲ 69.2
19 京平 遥(静岡) ▲ 30.9 31.5 ▲ 50.4 ▲ 23.1 ▲ 3.4 ▲ 76.3
20 西山 あみ(神奈川) 22.1 ▲ 78.0 ▲ 39.8 ▲ 14.4 ▲ 4.3 ▲ 114.4
21 内山 えみ(東京) 9.3 ▲ 30.1 ▲ 28.8 ▲ 67.1 2.0 ▲ 114.7
22 小島 優(愛知) ▲ 51.8 3.2 14.1 ▲ 48.2 ▲ 51.0 ▲ 133.7
23 北野 由実(東京) ▲ 14.5 ▲ 43.5 ▲ 30.9 ▲ 30.4 ▲ 17.7 ▲ 137.0

昇級者 4名   降級者 4名

女流プロリーグ(女流桜花) 成績表/第9期女流桜花 Bリーグ 最終節成績表

A C

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 室伏 理麻(東京) 36.5 68.1 36.0 ▲ 3.8 29.6 166.4
2 中川 由佳梨(大阪) 50.2 4.8 60.8 ▲ 5.0 14.8 125.6
3 宮内 こずえ(愛媛) ▲ 9.4 22.9 80.8 ▲ 2.9 32.5 123.9
4 澤村 明日華(栃木) 70.8 15.8 ▲ 51.0 53.4 22.8 111.8
5 蒼井 ゆりか(静岡) 37.6 38.8 43.4 ▲ 7.9 ▲ 22.4 89.5
6 童瞳(中国・上海) 2.0 1.4 18.6 18.1 18.1 58.2
7 池沢 麻奈美(愛知) 24.6 30.6 ▲ 0.8 11.6 ▲ 10.5 55.5
8 藤井 すみれ(埼玉) 30.4 ▲ 44.7 ▲ 18.2 60.5 ▲ 3.1 24.9
9 石川 詩万(神奈川) 5.7 5.8 14.3 31.7 ▲ 38.7 18.8
10 中山 奈々美(長野) ▲ 6.1 73.8 ▲ 39.2 18.7 ▲ 28.5 18.7
11 天音 まこと(三重) ▲ 40.2 3.1 ▲ 2.8 33.4 20.5 14.0
12 北條 恵美(NY) 30.5 12.5 68.9 ▲ 62.4 ▲ 37.7 11.8
13 赤司 美奈子(福岡) 24.0 27.9 ▲ 43.8 ▲ 26.3 11.9 ▲ 6.3
14 高宮 まり(茨城) ▲ 12.9 4.7 18.6 ▲ 7.9 ▲ 30.3 ▲ 27.8
15 手塚 紗掬(北海道) ▲ 31.3 ▲ 18.4 ▲ 21.6 ▲ 8.3 21.4 ▲ 58.2
16 優木 美智(福岡) ▲ 59.7 ▲ 48.5 ▲ 5.2 5.2 47.6 ▲ 60.6
17 齋藤 麻衣子(福井) ▲ 51.2 5.2 ▲ 31.1 21.5 ▲ 6.7 ▲ 62.3
18 王 政芳(中国・ハルピン) 20.5 ▲ 65.9 ▲ 46.5 13.6 9.1 ▲ 69.2
19 京平 遥(静岡) ▲ 30.9 31.5 ▲ 50.4 ▲ 23.1 ▲ 3.4 ▲ 76.3
20 西山 あみ(神奈川) 22.1 ▲ 78.0 ▲ 39.8 ▲ 14.4 ▲ 4.3 ▲ 114.4
21 内山 えみ(東京) 9.3 ▲ 30.1 ▲ 28.8 ▲ 67.1 2.0 ▲ 114.7
22 小島 優(愛知) ▲ 51.8 3.2 14.1 ▲ 48.2 ▲ 51.0 ▲ 133.7
23 北野 由実(東京) ▲ 14.5 ▲ 43.5 ▲ 30.9 ▲ 30.4 ▲ 17.7 ▲ 137.0

昇級者 4名   降級者 4名

第9期女流桜花 Cリーグ 最終節成績表

A B

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 長内 真実(北海道) 61.3 43.2 ▲ 16.1 77.4 ▲ 26.8 139.0
2 石田 亜沙己(愛知) 57.7 20.7 91.8 ▲ 48.4 6.4 128.2
3 七瀬 真実(大坂) 46.0 61.9 ▲ 54.4 20.0 49.0 122.5
4 山脇 千文美(北海道) 28.3 12.7 65.8 36.2 ▲ 38.9 104.1
5 菅原 千瑛(埼玉) ▲ 58.7 12.3 85.0 30.3 31.6 100.5
6 川原 舞子(愛知) 33.7 ▲ 4.8 41.1 ▲ 13.8 32.5 88.7
7 井上 美里(宮城) 6.1 14.7 40.5 77.2 ▲ 50.0 88.5
8 松岡 千晶(東京) 28.6 45.5 61.3 ▲ 28.9 ▲ 20.0 86.5
9 土田 小緒里(兵庫) 73.8 ▲ 40.3 10.4 55.9 ▲ 14.9 84.9
10 白銀 紗希(青森) ▲ 24.5 69.3 ▲ 13.6 ▲ 11.7 51.6 71.1
11 大久保 朋美(福井) 2.7 39.3 ▲ 25.7 38.3 13.2 67.8
12 吉田 彩乃(福岡) 97.8 ▲ 37.5 ▲ 41.7 14.9 27.6 61.1
13

稲岡 ミカ(大阪)

▲ 14.8 32.4 ▲ 77.4 52.1 61.2 53.5
14 大野 彩乃(東京) 36.0 7.7 ▲ 30.3 5.1 23.7 42.2
15 福島 清子(高知) 3.3 0.4 31.4 ▲ 9.9 4.9 30.1
16 高橋 侑希(岐阜) ▲ 61.7 ▲ 9.1 50.1 23.2 8.4 10.9
17 小谷 美和子(埼玉) 57.9 ▲ 57.5 11.8 ▲ 35.6 28.4 5.0
18 水越 京子(埼玉) ▲ 57.9 28.6 ▲ 25.0 39.7 10.8 ▲ 3.8
19 山本 美文(静岡) 34.3 ▲ 5.3 9.7 ▲ 56.7 ▲ 12.5 ▲ 30.5
20 くさの いおり(茨城) 30.1 8.1 ▲ 23.2 ▲ 19.4 ▲ 26.4 ▲ 30.8
21 高田 麻衣子(石川) ▲ 5.3 ▲ 32.8 12.4 ▲ 5.4 ▲ 12.4 ▲ 43.5
22 西川 舞(長崎) ▲ 33.2 ▲ 4.8 ▲ 70.0 8.0 55.7 ▲ 44.3
23 優月 みか(埼玉) 56.0 ▲ 3.8 ▲ 39.9 19.0 ▲ 80.0 ▲ 48.7
24 早川 林香(宮城) ▲ 22.5 ▲ 16.1 25.0 ▲ 47.1 7.9 ▲ 52.8
25 井上 絵美子(東京) 2.6 ▲ 30.4 ▲ 2.4 ▲ 69.7 41.9 ▲ 58.0
26

中野 妙子(高知) ▲ 39.4 ▲ 41.3 49.4 15.6 ▲ 44.9 ▲ 60.6
27 月江 いくこ(東京) 56.2 ▲ 5.1 ▲ 64.4 ▲ 26.8 ▲ 30.7 ▲ 70.8
28 東城 りお(秋田) ▲ 86.3 ▲ 18.5 8.0 ▲ 68.6 78.5 ▲ 86.9
29 渋谷 菜瑠美(栃木) 18.1 ▲ 5.1 ▲ 29.2 0.5 ▲ 72.8 ▲ 88.5
30 鈴木 彩夏(東京) ▲ 29.7 ▲ 2.4 32.6 ▲ 61.6 ▲ 50.0 ▲ 111.1
31 大里 奈美(宮城) ▲ 72.3 7.5 14.6 ▲ 5.7 ▲ 55.8 ▲ 111.7
32 西嶋 ゆかり(群馬) ▲ 82.8 50.9 32.1 ▲ 61.1 ▲ 58.5 ▲ 119.4
33 斉藤 智子(東京) ▲ 56.1 0.4 ▲ 60.7 31.5 ▲ 64.6 ▲ 149.5
34 小笠原 奈央(千葉) ▲ 34.1 ▲ 72.1 ▲ 79.3 21.9 2.4 ▲ 161.2
35 明里 あゆみ(大阪) 0.4 ▲ 83.0 ▲ 80.0 21.0 ▲ 50.0 ▲ 191.6
36 山口 やよい(千葉) ▲ 70.9 ▲ 30.8 ▲ 59.4 ▲ 41.4 ▲ 8.5 ▲ 211.0

A B

女流プロリーグ(女流桜花) 成績表/第9期女流桜花 Cリーグ 最終節成績表

A B

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 長内 真実(北海道) 61.3 43.2 ▲ 16.1 77.4 ▲ 26.8 139.0
2 石田 亜沙己(愛知) 57.7 20.7 91.8 ▲ 48.4 6.4 128.2
3 七瀬 真実(大坂) 46.0 61.9 ▲ 54.4 20.0 49.0 122.5
4 山脇 千文美(北海道) 28.3 12.7 65.8 36.2 ▲ 38.9 104.1
5 菅原 千瑛(埼玉) ▲ 58.7 12.3 85.0 30.3 31.6 100.5
6 川原 舞子(愛知) 33.7 ▲ 4.8 41.1 ▲ 13.8 32.5 88.7
7 井上 美里(宮城) 6.1 14.7 40.5 77.2 ▲ 50.0 88.5
8 松岡 千晶(東京) 28.6 45.5 61.3 ▲ 28.9 ▲ 20.0 86.5
9 土田 小緒里(兵庫) 73.8 ▲ 40.3 10.4 55.9 ▲ 14.9 84.9
10 白銀 紗希(青森) ▲ 24.5 69.3 ▲ 13.6 ▲ 11.7 51.6 71.1
11 大久保 朋美(福井) 2.7 39.3 ▲ 25.7 38.3 13.2 67.8
12 吉田 彩乃(福岡) 97.8 ▲ 37.5 ▲ 41.7 14.9 27.6 61.1
13 稲岡 ミカ(大阪) ▲ 14.8 32.4 ▲ 77.4 52.1 61.2 53.5
14 大野 彩乃(東京) 36.0 7.7 ▲ 30.3 5.1 23.7 42.2
15 福島 清子(高知) 3.3 0.4 31.4 ▲ 9.9 4.9 30.1
16 高橋 侑希(岐阜) ▲ 61.7 ▲ 9.1 50.1 23.2 8.4 10.9
17 小谷 美和子(埼玉) 57.9 ▲ 57.5 11.8 ▲ 35.6 28.4 5.0
18 水越 京子(埼玉) ▲ 57.9 28.6 ▲ 25.0 39.7 10.8 ▲ 3.8
19 山本 美文(静岡) 34.3 ▲ 5.3 9.7 ▲ 56.7 ▲ 12.5 ▲ 30.5
20 くさの いおり(茨城) 30.1 8.1 ▲ 23.2 ▲ 19.4 ▲ 26.4 ▲ 30.8
21 高田 麻衣子(石川) ▲ 5.3 ▲ 32.8 12.4 ▲ 5.4 ▲ 12.4 ▲ 43.5
22 西川 舞(長崎) ▲ 33.2 ▲ 4.8 ▲ 70.0 8.0 55.7 ▲ 44.3
23 優月 みか(埼玉) 56.0 ▲ 3.8 ▲ 39.9 19.0 ▲ 80.0 ▲ 48.7
24 早川 林香(宮城) ▲ 22.5 ▲ 16.1 25.0 ▲ 47.1 7.9 ▲ 52.8
25 井上 絵美子(東京) 2.6 ▲ 30.4 ▲ 2.4 ▲ 69.7 41.9 ▲ 58.0
26 中野 妙子(高知) ▲ 39.4 ▲ 41.3 49.4 15.6 ▲ 44.9 ▲ 60.6
27 月江 いくこ(東京) 56.2 ▲ 5.1 ▲ 64.4 ▲ 26.8 ▲ 30.7 ▲ 70.8
28 東城 りお(秋田) ▲ 86.3 ▲ 18.5 8.0 ▲ 68.6 78.5 ▲ 86.9
29 渋谷 菜瑠美(栃木) 18.1 ▲ 5.1 ▲ 29.2 0.5 ▲ 72.8 ▲ 88.5
30 鈴木 彩夏(東京) ▲ 29.7 ▲ 2.4 32.6 ▲ 61.6 ▲ 50.0 ▲ 111.1
31 大里 奈美(宮城) ▲ 72.3 7.5 14.6 ▲ 5.7 ▲ 55.8 ▲ 111.7
32 西嶋 ゆかり(群馬) ▲ 82.8 50.9 32.1 ▲ 61.1 ▲ 58.5 ▲ 119.4
33 斉藤 智子(東京) ▲ 56.1 0.4 ▲ 60.7 31.5 ▲ 64.6 ▲ 149.5
34 小笠原 奈央(千葉) ▲ 34.1 ▲ 72.1 ▲ 79.3 21.9 2.4 ▲ 161.2
35 明里 あゆみ(大阪) 0.4 ▲ 83.0 ▲ 80.0 21.0 ▲ 50.0 ▲ 191.6
36 山口 やよい(千葉) ▲ 70.9 ▲ 30.8 ▲ 59.4 ▲ 41.4 ▲ 8.5 ▲ 211.0

A B

第94回『復習問題』 猿川 真寿

今回は最終回なので、問題形式にします。
麻雀は基本、打牌としてアリかナシの選択だと思っています。
なので、局面においてこの打牌しかないということはほぼないので答えは1つではありません。
それでは考えてみてください。

100

第1問
5巡目に西家からリーチが入った。
自分の態勢は良さそう。何を切るか?

解説
2通りの考え方が出来ます。
まず、1つは態勢がいいから真っ直ぐ手を進める打六。
もう1つの考え方は、態勢が良いということは展開もいい。
この展開という意味は、リーチが入らなければ六切りになる。
テンパイという情報を教えてもらったので、それに対応しながら真っ直ぐ打つという手もある。

違う展開を考えると東家が、間4ケンの三筒を打ってきている。
確かに、捨て牌をみるとホンイツや七対子がありそうな捨て牌だが、ドラトイツのピンフ系ということも十分考えられるので勝負にいっていると言える。
おかげで、切りにくかった三筒も切れるようになった。

よって、展開から考えると

1、リーチが入ったこと
2、三筒が安パイになったこと
3、二筒が3枚切れてること

これらをふまえると、三筒切り四筒切りもいいと考えられる。

100

第2問
同じく態勢はいい。
親からリーチが入って尚且つ巡目も深くなってきた。
何を切るだろうか?

解説
この局面は相当難しい。
結論から書けば、1シャンテンを維持する七筒六万八万になる。

問題は、この優劣になるのだが、まず三索六索も薄そうで、自分のアガリはかなり難しそうである。
そう考えるとドラの六万切りになりそうだが、攻めの迫力が欠けるのが少し気になる。
唯一、いきやすい条件は、ドラがすべて見えていること。
親の手役を考えてみると、捨て牌から123の三色とダブ東はあってもおかしくないと考察する。
よって、打点は低いかも知れないが、東八万のシャンポンで放銃も後味が悪い。
消去法で考えると、態勢がよくドラ2も考えると七筒がいいのかということになりそうなのだが、私がこの局面を観戦していたときに七筒はいき過ぎじゃないか?と感じた記憶があるので、実際に私が打っていたら何を切っていたかは分からない・・・

今、これだけ考えても結論が出ない。
ちなみに少し話は逸れるが、真っ直ぐいっているから手が入るという感覚は昔は結構あったが、最近はそれほど意識していない。
ただ、このいう態勢がいい局面で素直に手を進めていれば、2,000点の放銃で済んでいたのに、
オリたがために、東をツモられて4,000オールにされたという状況が1番の罪だと私は思っている。

そうならない為にも、態勢のいいときは基本的に素直に手牌進行を努めることにしている。
もし、親のリーチでなかったら迷わず七筒切りの選択になる。

100

第3問
跳満が見える1シャンテンだが、親からリーチがかかってきている。
態勢が悪い時はどうするだろうか?

解説
現物の打八万
スジの五万を切って満貫級の1シャンテンにも受けれるが、五万が当たらないとは限らない。
完全に経験則で言ってしまうが、態勢が悪い時は先手を取られてから、アガリがつくときは
小回りより大回りのほうがいいと思う。

よって、三万三万五万三万五万五万でも八万切りになる。

あとは他者の動きを見ながら対応するようにしよう。
この時は、基本的にはかわしにいく事よりも、放銃しないことを1番に考える。

これで私の上級講座は終わりになります。
ネットなどでは、良くも悪くも様々な反響があって、私自身としては書いて良かったと思っています。
皆さんがどういう感想をもったかということより、読んでもらえたことに感謝してます。

こう見えても、私は12年前まで流れ否定者でした。
当然、態勢についても「そんなのないよ」と思っていました。

考え方が変わったきっかけは、C1の壁をなかなか越えれなかった時期です。
態勢論を信じたというよりは、試してみたというほうが正しいでしょう。
言い方を代えれば、デジタルの追求を諦めたともいえます。
でも、今思えばそれが私には向いていたのかも知れない。

未だ道半ばなので結論は出ていませんが、麻雀が強くなるのに必要なことは、環境ときっかけ。
それによって、覚える基礎能力で勝負は決まるのだと思っています。

私の態勢論を読むと、相手の手牌が自然なのかということがかなり重要になってきます。

そんなの分かるはずないという人もいるでしょう。
私も分かるときがあるし、分からないときも多々あります。

でも、それでいいのです。
思考力はどんどん付いてきます。
実際、年々読みの部分は強化されてきてると思っています。

私がスタイルチェンジして良かったなと思えることは、色々な事象を考えるようになり、麻雀がより一層楽しくなったことです。

別に私の麻雀観が正しいと思っているわけではないし、デジタルが間違っているとも当然思わないし、弱いとも思わない。むしろ、強いと思う人も沢山いる。

皆さんに伝えたかったのは、こういう考え方もあるということ。
麻雀を楽しく勝つための、少しでも参考になってくれたらいいなと思っています。

上級/第94回『復習問題』 猿川 真寿

今回は最終回なので、問題形式にします。
麻雀は基本、打牌としてアリかナシの選択だと思っています。
なので、局面においてこの打牌しかないということはほぼないので答えは1つではありません。
それでは考えてみてください。
100
第1問
5巡目に西家からリーチが入った。
自分の態勢は良さそう。何を切るか?
解説
2通りの考え方が出来ます。
まず、1つは態勢がいいから真っ直ぐ手を進める打六。
もう1つの考え方は、態勢が良いということは展開もいい。
この展開という意味は、リーチが入らなければ六切りになる。
テンパイという情報を教えてもらったので、それに対応しながら真っ直ぐ打つという手もある。
違う展開を考えると東家が、間4ケンの三筒を打ってきている。
確かに、捨て牌をみるとホンイツや七対子がありそうな捨て牌だが、ドラトイツのピンフ系ということも十分考えられるので勝負にいっていると言える。
おかげで、切りにくかった三筒も切れるようになった。
よって、展開から考えると
1、リーチが入ったこと
2、三筒が安パイになったこと
3、二筒が3枚切れてること
これらをふまえると、三筒切り四筒切りもいいと考えられる。
100
第2問
同じく態勢はいい。
親からリーチが入って尚且つ巡目も深くなってきた。
何を切るだろうか?
解説
この局面は相当難しい。
結論から書けば、1シャンテンを維持する七筒六万八万になる。
問題は、この優劣になるのだが、まず三索六索も薄そうで、自分のアガリはかなり難しそうである。
そう考えるとドラの六万切りになりそうだが、攻めの迫力が欠けるのが少し気になる。
唯一、いきやすい条件は、ドラがすべて見えていること。
親の手役を考えてみると、捨て牌から123の三色とダブ東はあってもおかしくないと考察する。
よって、打点は低いかも知れないが、東八万のシャンポンで放銃も後味が悪い。
消去法で考えると、態勢がよくドラ2も考えると七筒がいいのかということになりそうなのだが、私がこの局面を観戦していたときに七筒はいき過ぎじゃないか?と感じた記憶があるので、実際に私が打っていたら何を切っていたかは分からない・・・
今、これだけ考えても結論が出ない。
ちなみに少し話は逸れるが、真っ直ぐいっているから手が入るという感覚は昔は結構あったが、最近はそれほど意識していない。
ただ、このいう態勢がいい局面で素直に手を進めていれば、2,000点の放銃で済んでいたのに、
オリたがために、東をツモられて4,000オールにされたという状況が1番の罪だと私は思っている。
そうならない為にも、態勢のいいときは基本的に素直に手牌進行を努めることにしている。
もし、親のリーチでなかったら迷わず七筒切りの選択になる。
100
第3問
跳満が見える1シャンテンだが、親からリーチがかかってきている。
態勢が悪い時はどうするだろうか?
解説
現物の打八万
スジの五万を切って満貫級の1シャンテンにも受けれるが、五万が当たらないとは限らない。
完全に経験則で言ってしまうが、態勢が悪い時は先手を取られてから、アガリがつくときは
小回りより大回りのほうがいいと思う。
よって、三万三万五万三万五万五万でも八万切りになる。
あとは他者の動きを見ながら対応するようにしよう。
この時は、基本的にはかわしにいく事よりも、放銃しないことを1番に考える。
これで私の上級講座は終わりになります。
ネットなどでは、良くも悪くも様々な反響があって、私自身としては書いて良かったと思っています。
皆さんがどういう感想をもったかということより、読んでもらえたことに感謝してます。
こう見えても、私は12年前まで流れ否定者でした。
当然、態勢についても「そんなのないよ」と思っていました。
考え方が変わったきっかけは、C1の壁をなかなか越えれなかった時期です。
態勢論を信じたというよりは、試してみたというほうが正しいでしょう。
言い方を代えれば、デジタルの追求を諦めたともいえます。
でも、今思えばそれが私には向いていたのかも知れない。
未だ道半ばなので結論は出ていませんが、麻雀が強くなるのに必要なことは、環境ときっかけ。
それによって、覚える基礎能力で勝負は決まるのだと思っています。
私の態勢論を読むと、相手の手牌が自然なのかということがかなり重要になってきます。
そんなの分かるはずないという人もいるでしょう。
私も分かるときがあるし、分からないときも多々あります。
でも、それでいいのです。
思考力はどんどん付いてきます。
実際、年々読みの部分は強化されてきてると思っています。
私がスタイルチェンジして良かったなと思えることは、色々な事象を考えるようになり、麻雀がより一層楽しくなったことです。
別に私の麻雀観が正しいと思っているわけではないし、デジタルが間違っているとも当然思わないし、弱いとも思わない。むしろ、強いと思う人も沢山いる。
皆さんに伝えたかったのは、こういう考え方もあるということ。
麻雀を楽しく勝つための、少しでも参考になってくれたらいいなと思っています。

~鳳凰戦初日①~ 藤崎 智

プロの麻雀打ちでは、よく攻撃型・守備型の評価をされるし、自己分析もする。
しかし、上位のリーグで戦うプロ達の攻撃力が弱いはずはないし、守備力がゼロなんて事があるはずもない。

では、なぜこんな評価や自己分析が必要なのかといえば、対局を見てくれるファンの方々へのアピールに他ならないような気がする。

厳密に言ってしまえば、当然全員攻める時は攻める、守る時は守るバランス型である。
しかし、それではファンの方々に伝わらない。
それでわかり易く攻撃型と守備型の2つにわけているのだと思う。

私自信は、連盟チャンネルができる前までは、対応型と勝手な型を作って自己分析していた。
守備型といえば暗くて地味なイメージだったので、守備型とは言いたくなかったというのが理由である。
しかし、対応型ではいまいちファンの方々に伝わらないので、今は堂々と胸を張って守備型と答えるようにしている。

白鳥プロに「地味界の星」なんて言われて、最初はちょっとイラッとしたが、最近は心地よささえ感じるようになった。ただ一言だけ言っておきたい。「あなたほど地味ではありませんから」。

また、世界のムッシュ山井プロからは、最近かなり攻撃的にスタイルチェンジしているのでは、と言われるが、守備型といっても、昔からけして振り込みの少ないタイプではない。振り込みよりもキー牌を鳴かせる方がより嫌いというのがスタイルなので、絞りに関して厳しく打つケースが多い分、切り遅れての振り込みなどは結構多いタイプであり、とりあえずリーチしとけば、だいたいオリてくれると思われるのが非常に嫌いなタイプである。ただ、山井プロにも一言言っておきたい。「あなたほど何でもは切りませんから」。

まあ、このへんの話は戦術の話になってしまうのでまたの機会に。

さて、前置きが長くなってしまったが本題へ。
今回はいつもより真面目なまえがきだった。あくまで「いつもより」ですけどね。

鳳凰位決定戦の初日の1回戦。2局続けての仕掛け倒れから、とりあえず少しの間仕掛けは封印する。
しかし、とにかく初日はツイていた。4戦でドラのトイツが何回あっただろう。
とにかくそれくらい良い状態だった。

普通、自己評価というものは少し辛めになるのだろうが、それを加味したしても、自分でも異常と思えるような状態だった。

初日の最終戦、4回戦で超特大のブレークをしたのだが、もしこれが自分が観戦者の立場であれば、もともと良かった状態を丁寧に育てて、最後に完全に仕上げたと思えるのかもしれないが、自分の事となるとさすがにただ、ひたすらツイていたとしか思えない。

荒プロの観戦記でも少し牌譜が載っていたと思うので、ここでは初日解説されていた森山会長に酷評された3か所の反省と言い訳をかねてとりあげておきます。

1回戦浮きの2着で向かえた2回戦東2局

 

100

 

前巡、下家の沢崎プロから六索のポンがはいった直後である。
ちなみに、東1局は2本場までいっているので、これが2回戦の4局目である。
ここまで沢崎プロは、伊藤プロと同じくかなり苦しそうである。

沢崎プロは、私がデビュー当時から大変お世話になった方で、よく観戦して勉強させてもらった打ち手である。沢崎プロの麻雀なら、プロ連盟で一番知っていると自負している。
不調時の沢崎プロは、我慢するケースよりも、仕掛けなどを多用して、自力で局面打開を目指すケースが多いタイプである。なのでいろいろ考えられるのだが、同じく不調の伊藤プロの東場の親番である。アグレッシブな仕掛けは考えづらい。従って、おそらくドラの東が暗刻での好形の1シャンテンが有力で、ポンテンまである可能性も少しだけある。とこういう読みであった。

実際は、ポンテンまで入っているので、少しズレてはいたが大体ピントは合っていた。
沢崎プロの六索のポンで、三索を伊藤プロにツモ切りされているので、食い流されがわかった直後のペン三索の役なしテンパイである事と、沢崎プロの上家で好形1シャンテンと読んだ事により、役なしテンパイからマンズの上とピンズ全般を下ろしたくはなかった事、そして自分自身の好調を意識していたために、ベタオリだけはない事、この3つの理由から打二索でのテンパイとらずを選択した。

しかし、次のツモが三索・・・。そこでの会長の評価は「意味がわからない。いったんテンパイだけでもいれるのが普通でしょ。状態がいいんだから。逆に、二索で当たったら目もあてられないでしょ。」とあきれられる始末。
結果は、沢崎プロのツモアガりをゆるす事となった。

勿論、賛否両論どちらもあるだろうし、賛否両論あるのがわかり切っている状況で、ここまでダメだしできるのも会長だけであろう。自分も、直後のタイムシフトを見た後は、自分にもそれなりの理由もあったし、好調ゆえにアガリを目指しての振り込みは全く気にしていなっかたので、結果は裏目でも、打二索に後悔はしてはいなかった。

しかし、鳳凰位になってみてあらためて振り返ってみれば、この局面、絶対王者といわれる瀬戸熊プロなら間違いなく300・500をツモっていたと思う。

知り合いの将棋のプロの方にこんなことを言われたことがある。
「緩手は咎められて初めて緩手になる。咎められなければただの好手になる。緩手を咎められるのがプロ。」と。

沢崎プロの好形1シャンテンからの六索ポンは、結果的に緩手だったのだろう。
それを咎められなかった自分の打ち方が悪かったと今なら思える。
今後、もし同じ局面に出会えたのなら、300・500のツモアガリで捌くと自信を持って言い切れるわけではないし、まだそこまでの強さはないだろう。ただ、こうして反省出来るようになっただけでも、鳳凰位になって成長できたと思えるような気がする。

そう考えると、勝って更に成長できるチャンスが大きくなった連盟チャンネルの存在は、自分達プロにとって、とても貴重なんだとあらためて実感できる。

あとの2つは、大ブレークした4回戦からなのだが、これは次回とさせてもらう。
その2局も、会長から強烈なダメだしを頂くのだが、直後の感想は「会長もしかして俺の事嫌い?」と思うほど理解できなかったのだが、少し時間がたってようやく理解できるようになった話です。
乞うご期待。

鳳凰の部屋/~鳳凰戦初日①~ 藤崎 智

プロの麻雀打ちでは、よく攻撃型・守備型の評価をされるし、自己分析もする。
しかし、上位のリーグで戦うプロ達の攻撃力が弱いはずはないし、守備力がゼロなんて事があるはずもない。
では、なぜこんな評価や自己分析が必要なのかといえば、対局を見てくれるファンの方々へのアピールに他ならないような気がする。
厳密に言ってしまえば、当然全員攻める時は攻める、守る時は守るバランス型である。
しかし、それではファンの方々に伝わらない。
それでわかり易く攻撃型と守備型の2つにわけているのだと思う。
私自信は、連盟チャンネルができる前までは、対応型と勝手な型を作って自己分析していた。
守備型といえば暗くて地味なイメージだったので、守備型とは言いたくなかったというのが理由である。
しかし、対応型ではいまいちファンの方々に伝わらないので、今は堂々と胸を張って守備型と答えるようにしている。
白鳥プロに「地味界の星」なんて言われて、最初はちょっとイラッとしたが、最近は心地よささえ感じるようになった。ただ一言だけ言っておきたい。「あなたほど地味ではありませんから」。
また、世界のムッシュ山井プロからは、最近かなり攻撃的にスタイルチェンジしているのでは、と言われるが、守備型といっても、昔からけして振り込みの少ないタイプではない。振り込みよりもキー牌を鳴かせる方がより嫌いというのがスタイルなので、絞りに関して厳しく打つケースが多い分、切り遅れての振り込みなどは結構多いタイプであり、とりあえずリーチしとけば、だいたいオリてくれると思われるのが非常に嫌いなタイプである。ただ、山井プロにも一言言っておきたい。「あなたほど何でもは切りませんから」。
まあ、このへんの話は戦術の話になってしまうのでまたの機会に。
さて、前置きが長くなってしまったが本題へ。
今回はいつもより真面目なまえがきだった。あくまで「いつもより」ですけどね。
鳳凰位決定戦の初日の1回戦。2局続けての仕掛け倒れから、とりあえず少しの間仕掛けは封印する。
しかし、とにかく初日はツイていた。4戦でドラのトイツが何回あっただろう。
とにかくそれくらい良い状態だった。
普通、自己評価というものは少し辛めになるのだろうが、それを加味したしても、自分でも異常と思えるような状態だった。
初日の最終戦、4回戦で超特大のブレークをしたのだが、もしこれが自分が観戦者の立場であれば、もともと良かった状態を丁寧に育てて、最後に完全に仕上げたと思えるのかもしれないが、自分の事となるとさすがにただ、ひたすらツイていたとしか思えない。
荒プロの観戦記でも少し牌譜が載っていたと思うので、ここでは初日解説されていた森山会長に酷評された3か所の反省と言い訳をかねてとりあげておきます。
1回戦浮きの2着で向かえた2回戦東2局
 
100
 
前巡、下家の沢崎プロから六索のポンがはいった直後である。
ちなみに、東1局は2本場までいっているので、これが2回戦の4局目である。
ここまで沢崎プロは、伊藤プロと同じくかなり苦しそうである。
沢崎プロは、私がデビュー当時から大変お世話になった方で、よく観戦して勉強させてもらった打ち手である。沢崎プロの麻雀なら、プロ連盟で一番知っていると自負している。
不調時の沢崎プロは、我慢するケースよりも、仕掛けなどを多用して、自力で局面打開を目指すケースが多いタイプである。なのでいろいろ考えられるのだが、同じく不調の伊藤プロの東場の親番である。アグレッシブな仕掛けは考えづらい。従って、おそらくドラの東が暗刻での好形の1シャンテンが有力で、ポンテンまである可能性も少しだけある。とこういう読みであった。
実際は、ポンテンまで入っているので、少しズレてはいたが大体ピントは合っていた。
沢崎プロの六索のポンで、三索を伊藤プロにツモ切りされているので、食い流されがわかった直後のペン三索の役なしテンパイである事と、沢崎プロの上家で好形1シャンテンと読んだ事により、役なしテンパイからマンズの上とピンズ全般を下ろしたくはなかった事、そして自分自身の好調を意識していたために、ベタオリだけはない事、この3つの理由から打二索でのテンパイとらずを選択した。
しかし、次のツモが三索・・・。そこでの会長の評価は「意味がわからない。いったんテンパイだけでもいれるのが普通でしょ。状態がいいんだから。逆に、二索で当たったら目もあてられないでしょ。」とあきれられる始末。
結果は、沢崎プロのツモアガりをゆるす事となった。
勿論、賛否両論どちらもあるだろうし、賛否両論あるのがわかり切っている状況で、ここまでダメだしできるのも会長だけであろう。自分も、直後のタイムシフトを見た後は、自分にもそれなりの理由もあったし、好調ゆえにアガリを目指しての振り込みは全く気にしていなっかたので、結果は裏目でも、打二索に後悔はしてはいなかった。
しかし、鳳凰位になってみてあらためて振り返ってみれば、この局面、絶対王者といわれる瀬戸熊プロなら間違いなく300・500をツモっていたと思う。
知り合いの将棋のプロの方にこんなことを言われたことがある。
「緩手は咎められて初めて緩手になる。咎められなければただの好手になる。緩手を咎められるのがプロ。」と。
沢崎プロの好形1シャンテンからの六索ポンは、結果的に緩手だったのだろう。
それを咎められなかった自分の打ち方が悪かったと今なら思える。
今後、もし同じ局面に出会えたのなら、300・500のツモアガリで捌くと自信を持って言い切れるわけではないし、まだそこまでの強さはないだろう。ただ、こうして反省出来るようになっただけでも、鳳凰位になって成長できたと思えるような気がする。
そう考えると、勝って更に成長できるチャンスが大きくなった連盟チャンネルの存在は、自分達プロにとって、とても貴重なんだとあらためて実感できる。
あとの2つは、大ブレークした4回戦からなのだが、これは次回とさせてもらう。
その2局も、会長から強烈なダメだしを頂くのだが、直後の感想は「会長もしかして俺の事嫌い?」と思うほど理解できなかったのだが、少し時間がたってようやく理解できるようになった話です。
乞うご期待。

第24期中部プロリーグ 第3節レポート

Aリーグ:長谷川弘

街路樹の落ち葉がかすかな冬の訪れを告げはじめた。
秋の嵐を目前に控える中、第3節が行われた。

どうやら今期は2節までを見る限り、特に突出したポイントリーダーは不在のようだ。
スコアが拮抗し混沌とした状態では、特にプラススコアの者は身動きがとりづらいと感じつつ窮屈な感覚で対局に臨んだことだろう。

今期もすでに折り返し地点だ。即ちそれは、ただ目の前の対局を首尾よくこなすことだけでなく、最終節に向けた大局的な戦略の組み立てが必須となることを意味する。
中部プロリーグは毎期5節20半荘という限られた対局数で結果を出さなければならない。
したがって、節が進むにつれ、決勝進出、降級回避等、各々の立場に合わせた目標の立て直しを余儀なくされる。
決勝進出の可能性が現実的な者にとって、戦略上徐々に守備の要素が色づき始めるのもこの3節からではないだろうか。
そこで今回は、以下の3者に、戦略上、特に守備に特化した話を伺ったので紹介したい。

村瀬「その日の最初の半荘等、各対局者の状態の優劣が定かでない状況では、もちろん場況には注視しつつも、特に守備については深く考慮せず自分の考えを信じてまっすぐ打ちます。相対的な相手の状態、打点を判断材料にして守備に配慮しなければならないと判断したときは、攻撃一辺倒の考えは排除して守備に徹底するよう心掛けています。」

日下「どちらかというと攻撃よりも守備を重視して対局しています。特に親に対する不用意な放銃には最大限の注意を払っています。1局単位で巡目を考慮しつつ、相手の打点と自分の手牌を秤にかけて守備に回るかどうか判断しています。しかし、持ち点の状況によってはそれらを無視して攻撃に傾倒することもあります。各対局者の状態の優劣は特に判断材料としては取り入れていません。」

櫛田「攻撃と守備のバランスは着順を最優先に局面によって決めていますが、特にシステム化はしていません。テンパイと1シャンテンは雲泥の差と考えていますので、常に先手を取れるよう意識し、先手を取られたら引く構えです。リーチでのみ手を打つぐらいなら、安牌を意識してフーロしての手作りを目指すよう意識しています。」

攻守のバランスを欠いては満足のゆく結果が得られないことは周知の事実であり、言うまでもない。しかし、比較して守備が手薄であれば、それまで築き上げてきたものを一気に失いかねない。かつ、それは点棒、積み上げてきたスコアを失うにとどまらず、その先の対局に精神的な影響を及ぼすことすら有り得る。
麻雀は牌、点棒の行先を占うだけでなく、ある意味心理戦でもある。
他の対局者は、卓上のすべてを我が物にしようと試みてくるかもしれないが、思い通りにさせてはならない。
加点を逃すという曖昧なリスクを受け止めつつ、守備という1枚の衣をまとうことは自身の力を存分に発揮するために必要不可欠な準備ではなかろうか。

Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 森下 剛任 8.0 15.1 82.8 105.9
2 樋口 新 7.1 57.3 41.1 105.5
3 寺戸 孝志 36.7 11.1 57.5 105.3
4 太田 充 15.5 8.2 22.7 46.4
5 日下 健司 ▲ 5.8 9.6 13.5 17.3
6 伊藤 鉄也 7.2 9.1 ▲ 9.3 7.0
7 杉村 泰治 43.4 ▲ 45.3 2.4 0.5
8 佐藤 あいり 10.5 13.7 ▲ 32.0 ▲ 7.8
9 村瀬 寛光 23.9 9.3 ▲ 43.8 ▲ 10.6
10 櫛田 利太 ▲ 12.4 ▲ 34.4 29.7 ▲ 17.1
11 三戸 亮祐 46.9 ▲ 27.7 ▲ 39.1 ▲ 19.9
12 土岐 雄太 ▲ 47.5 26.6 ▲ 4.5 ▲ 25.4
13 掛水 洋徳 ▲ 41.7 13.3 ▲ 13.1 ▲ 41.5
14 毛受 俊 ▲ 41.4 8.9 ▲ 39.2 ▲ 71.7
15 杉浦 貴紀 43.1 ▲ 31.5 ▲ 89.3 ▲ 77.7
16 長谷川 弘 ▲ 94.5 ▲ 44.3 0.6 ▲ 138.2

 

 

Bリーグ:山神達也

全5節を戦うリーグ戦、折り返し地点である第3節が開始された。
今節の私の目標は、前節までの+79.8Pを維持したまま第4節へ進むこと。
消極的と思われるかもしれないが、最終節で優勝争いに加わるには、この3節でポイントを大きく減らすことだけはしたくないのである。
つまり、第4節では大きく勝ちにいかなくてもいい位置、最終節では自分より少し上にいる選手を上回れば昇級できる位置にいるのが狙い。
Cリーグから昇級したばかりの私にとっては、格上ばかりのBリーグ、短いスパンの勝負に持ち込めれば、勝機は見えてくるのである。

では、その第3節の結果はどうであったか。
私は自身の目論見とは裏腹に、今節+40.1P、合計で+119.9Pと3節終了時点で暫定首位となった。
対局者は、古川・菅野・朝岡。私にとっては3名とも初対局となるが、胸を借りる想いで対局に臨んだ。
当初の狙いとしては、半荘4回を終えて着順で3232など、拾える点数はしっかり拾って、あとはしっかり守って3,900点以上の放銃を避けるように打つと自分に言い聞かせていた。
着順の結果は、1141、自身でも出来すぎとも思える結果であった。
まず、1半荘目で+19.4P、2半荘目で+21.5Pと、2半荘終えた時点で+40.9ポイント。
この時点で、第3節の目標はほぼ達成したようなものである。あとは相手の本手に自ら飛び込んでいかなければいい。ここから残り2半荘でマイナスに転じたとすれば、自身の打牌を律することの出来なかった自分の実力不足によって、チャンスから遠のく。それだけである。

4着になった3半荘目、それまでは自然に手が入り、あまり相手と手がぶつからずにアガリを拾えていた印象だったが、ここにきて自分に手が入らないようになってきた。
相手のツモアガリによって自分の点数が削られていく。
ここでいつもの私なら、2半荘目までのポイントを守ろうと長打を無理に狙い、傷口を広げているかもしれないな。と、客観的に自分をみる事が出来た。
結果として、他家の攻撃に対して押し返すことをしなかったのでそのまま4着となったが、自分の目標を意識して傷口を広げることなく、しっかりと4着を引くことが出来たと思う。

第3節を終えて自分の狙いよりも良い順位にいるわけだが、2位とは僅かなポイント差、さらに現在3位の越川・4位の安藤との直接対決ものこっている。選択肢が広いとはいえ、まったく安心など出来ない。
ここからは、ここからも、自分を律することが出来るかどうかの戦いである。
私はまた次節、卓に着くのが楽しみである。

Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 山神 達也 27.5 52.3 40.1 119.9
2 牛尾 信之 89.8 15.8 12.3 117.9
3 越川 清一 59.6 29.8 ▲ 3.1 86.3
4 安藤 大貴 31.6 ▲ 31.3 72.9 73.2
5 葛山 英樹 ▲ 11.8 34.6 26.9 49.7
6 朝岡 祐 13.6 34.5 ▲ 6.2 41.9
7 中西 栄二 ▲ 4.7 21.9 ▲ 4.7 12.5
8 古川 孝次 2.6 2.5 5.4 10.5
9 原田 知彦 ▲ 24.4 ▲ 2.1 9.7 ▲ 16.8
10 大滝 聡 42.3 ▲ 66.0 ▲ 19.1 ▲ 42.8
11 鈴木 雄介 ▲ 57.6 3.5 9.4 ▲ 44.7
12 中谷 彰吾 23.8 ▲ 35.8 ▲ 47.4 ▲ 59.4
13 山本 拓哉 ▲ 87.7 ▲ 13.2 41.3 ▲ 59.6
14 菅野 直 ▲ 16.3 ▲ 7.1 ▲ 39.3 ▲ 62.7
15 木村 東平 ▲ 48.8 ▲ 14.3 ▲ 37.8 ▲ 100.9
16 鈴木 基芳 ▲ 39.5 ▲ 25.1 ▲ 60.4 ▲ 125.0

 

 

Cリーグ:池沢麻奈美

最強クラスと言われる台風19号が日本列島に猛威を振るい始めている最中、第3節が行われた。
折り返し地点でもある今節。私は現状▲43.6P、厳しい状況ではあるが、昇級争いを意識して今回は「大きなプラス」を目標に設定した。

私の今回の対戦相手は、大高坂(+117.3P)、中山(▲21.4P)、太田(▲17.8P)、上田(▲18.0P)。
首位を走る大高坂は無理はしてこないだろう、しかし私含め他は皆マイナスポイント。
今節でプラスにしておきたいはずなので、その為にはある程度前に出てくる事を予想して勝負に挑んだ。

1回戦(太田・大高坂・上田・中山)
開局、幸先いいスタートを見せたのは中山。9巡目に先制でリーチ、親の太田(峻)も仕掛けを入れて追いつくも、その後、中山が先にツモり、1,000・2,000のアガりとなった。
しかし、東2局、大高坂が2,600オールをアガリしっかりついていく。
太田(峻)も南1局、親で三色をテンパイ、リーチをいれるが成就せず、上田も苦しい中、自風から仕掛けたマンズのホンイツ・チャンタ・西の2,000・4,000のアガリをみせたが、結果は大高坂が安定した卓回しで、1回戦目+17.1Pとさらに加点していった。

2回戦目、私は1回戦目が抜け番となり少し気が抜けてしまったか、思うように手が入らず苦しい局面が続き、終始拮抗した点差でなんとか食らいついたが、3回戦目、この日調子の良かった中山に大きくポイントを削られ、それ以降4回戦、5回戦と私はずっと局面に見合った手が入らず、結果は▲43.6Pと苦しい展開となってしまった。

全体の結果を見てみると、大町が3回戦、4回戦目とトップを取り+48.2Pと大きく加点をして、一気に昇級争いに食い込んだ。中山はこの日Cリーグでは最高ポイントとなる+66.7Pを出し、鈴木も+39.9Pと加点して、両名十分に昇級を狙える位置まで上り詰めてきた。
後半戦に突入し残りあと2節。これからどんなドラマが起こるのか、今後の昇級争いに目が離せません。

Cリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 大高坂 松城 98.9 18.4 ▲ 1.5 115.8
2 河合 慎悟 56.4 75.8 ▲ 31.0 101.2
3 都築 友和 102.0 ▲ 7.7 0.0 94.3
4 大町 篤志 ▲ 15.2 48.3 48.2 81.3
5 加藤 泰史 39.5 23.7 7.4 70.6
6 中山 千鶴 26.0 ▲ 47.4 66.7 45.3
7 鈴木 淳 ▲ 41.8 41.3 39.9 39.4
8 小野 雅峻 ▲ 25.8 28.6 14.2 17.0
9 岡本 丈司 27.5 ▲ 10.1 ▲ 33.0 ▲ 15.6
10 上田 利華 ▲ 18.0 ▲ 7.7 5.8 ▲ 19.9
11 清水 哲也 ▲ 21.5 ▲ 2.8 0.0 ▲ 24.3
12 太田 峻也 14.1 ▲ 31.9 ▲ 28.4 ▲ 46.2
13 若松 正和 72.4 ▲ 150.0 4.9 ▲ 72.7
14 斎藤 寛生 ▲ 71.0 ▲ 29.3 21.3 ▲ 79.0
15 角谷 和幸 ▲ 100.0 18.3 0.0 ▲ 81.7
16 浅野 文雅 ▲ 37.9 ▲ 49.4 0.0 ▲ 87.3
17 池沢 麻奈美 ▲ 78.4 19.9 ▲ 43.6 ▲ 102.1
18 大西 義則 ▲ 44.7 ▲ 52.0 ▲ 9.9 ▲ 106.6
19 家田 みゆき ▲ 83.5 ▲ 38.0 ▲ 62.0 ▲ 183.5

中部プロリーグ レポート/第24期中部プロリーグ 第3節レポート

Aリーグ:長谷川弘
街路樹の落ち葉がかすかな冬の訪れを告げはじめた。
秋の嵐を目前に控える中、第3節が行われた。
どうやら今期は2節までを見る限り、特に突出したポイントリーダーは不在のようだ。
スコアが拮抗し混沌とした状態では、特にプラススコアの者は身動きがとりづらいと感じつつ窮屈な感覚で対局に臨んだことだろう。
今期もすでに折り返し地点だ。即ちそれは、ただ目の前の対局を首尾よくこなすことだけでなく、最終節に向けた大局的な戦略の組み立てが必須となることを意味する。
中部プロリーグは毎期5節20半荘という限られた対局数で結果を出さなければならない。
したがって、節が進むにつれ、決勝進出、降級回避等、各々の立場に合わせた目標の立て直しを余儀なくされる。
決勝進出の可能性が現実的な者にとって、戦略上徐々に守備の要素が色づき始めるのもこの3節からではないだろうか。
そこで今回は、以下の3者に、戦略上、特に守備に特化した話を伺ったので紹介したい。
村瀬「その日の最初の半荘等、各対局者の状態の優劣が定かでない状況では、もちろん場況には注視しつつも、特に守備については深く考慮せず自分の考えを信じてまっすぐ打ちます。相対的な相手の状態、打点を判断材料にして守備に配慮しなければならないと判断したときは、攻撃一辺倒の考えは排除して守備に徹底するよう心掛けています。」
日下「どちらかというと攻撃よりも守備を重視して対局しています。特に親に対する不用意な放銃には最大限の注意を払っています。1局単位で巡目を考慮しつつ、相手の打点と自分の手牌を秤にかけて守備に回るかどうか判断しています。しかし、持ち点の状況によってはそれらを無視して攻撃に傾倒することもあります。各対局者の状態の優劣は特に判断材料としては取り入れていません。」
櫛田「攻撃と守備のバランスは着順を最優先に局面によって決めていますが、特にシステム化はしていません。テンパイと1シャンテンは雲泥の差と考えていますので、常に先手を取れるよう意識し、先手を取られたら引く構えです。リーチでのみ手を打つぐらいなら、安牌を意識してフーロしての手作りを目指すよう意識しています。」
攻守のバランスを欠いては満足のゆく結果が得られないことは周知の事実であり、言うまでもない。しかし、比較して守備が手薄であれば、それまで築き上げてきたものを一気に失いかねない。かつ、それは点棒、積み上げてきたスコアを失うにとどまらず、その先の対局に精神的な影響を及ぼすことすら有り得る。
麻雀は牌、点棒の行先を占うだけでなく、ある意味心理戦でもある。
他の対局者は、卓上のすべてを我が物にしようと試みてくるかもしれないが、思い通りにさせてはならない。
加点を逃すという曖昧なリスクを受け止めつつ、守備という1枚の衣をまとうことは自身の力を存分に発揮するために必要不可欠な準備ではなかろうか。
Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 森下 剛任 8.0 15.1 82.8 105.9
2 樋口 新 7.1 57.3 41.1 105.5
3 寺戸 孝志 36.7 11.1 57.5 105.3
4 太田 充 15.5 8.2 22.7 46.4
5 日下 健司 ▲ 5.8 9.6 13.5 17.3
6 伊藤 鉄也 7.2 9.1 ▲ 9.3 7.0
7 杉村 泰治 43.4 ▲ 45.3 2.4 0.5
8 佐藤 あいり 10.5 13.7 ▲ 32.0 ▲ 7.8
9 村瀬 寛光 23.9 9.3 ▲ 43.8 ▲ 10.6
10 櫛田 利太 ▲ 12.4 ▲ 34.4 29.7 ▲ 17.1
11 三戸 亮祐 46.9 ▲ 27.7 ▲ 39.1 ▲ 19.9
12 土岐 雄太 ▲ 47.5 26.6 ▲ 4.5 ▲ 25.4
13 掛水 洋徳 ▲ 41.7 13.3 ▲ 13.1 ▲ 41.5
14 毛受 俊 ▲ 41.4 8.9 ▲ 39.2 ▲ 71.7
15 杉浦 貴紀 43.1 ▲ 31.5 ▲ 89.3 ▲ 77.7
16 長谷川 弘 ▲ 94.5 ▲ 44.3 0.6 ▲ 138.2

 
 
Bリーグ:山神達也
全5節を戦うリーグ戦、折り返し地点である第3節が開始された。
今節の私の目標は、前節までの+79.8Pを維持したまま第4節へ進むこと。
消極的と思われるかもしれないが、最終節で優勝争いに加わるには、この3節でポイントを大きく減らすことだけはしたくないのである。
つまり、第4節では大きく勝ちにいかなくてもいい位置、最終節では自分より少し上にいる選手を上回れば昇級できる位置にいるのが狙い。
Cリーグから昇級したばかりの私にとっては、格上ばかりのBリーグ、短いスパンの勝負に持ち込めれば、勝機は見えてくるのである。
では、その第3節の結果はどうであったか。
私は自身の目論見とは裏腹に、今節+40.1P、合計で+119.9Pと3節終了時点で暫定首位となった。
対局者は、古川・菅野・朝岡。私にとっては3名とも初対局となるが、胸を借りる想いで対局に臨んだ。
当初の狙いとしては、半荘4回を終えて着順で3232など、拾える点数はしっかり拾って、あとはしっかり守って3,900点以上の放銃を避けるように打つと自分に言い聞かせていた。
着順の結果は、1141、自身でも出来すぎとも思える結果であった。
まず、1半荘目で+19.4P、2半荘目で+21.5Pと、2半荘終えた時点で+40.9ポイント。
この時点で、第3節の目標はほぼ達成したようなものである。あとは相手の本手に自ら飛び込んでいかなければいい。ここから残り2半荘でマイナスに転じたとすれば、自身の打牌を律することの出来なかった自分の実力不足によって、チャンスから遠のく。それだけである。
4着になった3半荘目、それまでは自然に手が入り、あまり相手と手がぶつからずにアガリを拾えていた印象だったが、ここにきて自分に手が入らないようになってきた。
相手のツモアガリによって自分の点数が削られていく。
ここでいつもの私なら、2半荘目までのポイントを守ろうと長打を無理に狙い、傷口を広げているかもしれないな。と、客観的に自分をみる事が出来た。
結果として、他家の攻撃に対して押し返すことをしなかったのでそのまま4着となったが、自分の目標を意識して傷口を広げることなく、しっかりと4着を引くことが出来たと思う。
第3節を終えて自分の狙いよりも良い順位にいるわけだが、2位とは僅かなポイント差、さらに現在3位の越川・4位の安藤との直接対決ものこっている。選択肢が広いとはいえ、まったく安心など出来ない。
ここからは、ここからも、自分を律することが出来るかどうかの戦いである。
私はまた次節、卓に着くのが楽しみである。
Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 山神 達也 27.5 52.3 40.1 119.9
2 牛尾 信之 89.8 15.8 12.3 117.9
3 越川 清一 59.6 29.8 ▲ 3.1 86.3
4 安藤 大貴 31.6 ▲ 31.3 72.9 73.2
5 葛山 英樹 ▲ 11.8 34.6 26.9 49.7
6 朝岡 祐 13.6 34.5 ▲ 6.2 41.9
7 中西 栄二 ▲ 4.7 21.9 ▲ 4.7 12.5
8 古川 孝次 2.6 2.5 5.4 10.5
9 原田 知彦 ▲ 24.4 ▲ 2.1 9.7 ▲ 16.8
10 大滝 聡 42.3 ▲ 66.0 ▲ 19.1 ▲ 42.8
11 鈴木 雄介 ▲ 57.6 3.5 9.4 ▲ 44.7
12 中谷 彰吾 23.8 ▲ 35.8 ▲ 47.4 ▲ 59.4
13 山本 拓哉 ▲ 87.7 ▲ 13.2 41.3 ▲ 59.6
14 菅野 直 ▲ 16.3 ▲ 7.1 ▲ 39.3 ▲ 62.7
15 木村 東平 ▲ 48.8 ▲ 14.3 ▲ 37.8 ▲ 100.9
16 鈴木 基芳 ▲ 39.5 ▲ 25.1 ▲ 60.4 ▲ 125.0

 
 
Cリーグ:池沢麻奈美
最強クラスと言われる台風19号が日本列島に猛威を振るい始めている最中、第3節が行われた。
折り返し地点でもある今節。私は現状▲43.6P、厳しい状況ではあるが、昇級争いを意識して今回は「大きなプラス」を目標に設定した。
私の今回の対戦相手は、大高坂(+117.3P)、中山(▲21.4P)、太田(▲17.8P)、上田(▲18.0P)。
首位を走る大高坂は無理はしてこないだろう、しかし私含め他は皆マイナスポイント。
今節でプラスにしておきたいはずなので、その為にはある程度前に出てくる事を予想して勝負に挑んだ。
1回戦(太田・大高坂・上田・中山)
開局、幸先いいスタートを見せたのは中山。9巡目に先制でリーチ、親の太田(峻)も仕掛けを入れて追いつくも、その後、中山が先にツモり、1,000・2,000のアガりとなった。
しかし、東2局、大高坂が2,600オールをアガリしっかりついていく。
太田(峻)も南1局、親で三色をテンパイ、リーチをいれるが成就せず、上田も苦しい中、自風から仕掛けたマンズのホンイツ・チャンタ・西の2,000・4,000のアガリをみせたが、結果は大高坂が安定した卓回しで、1回戦目+17.1Pとさらに加点していった。
2回戦目、私は1回戦目が抜け番となり少し気が抜けてしまったか、思うように手が入らず苦しい局面が続き、終始拮抗した点差でなんとか食らいついたが、3回戦目、この日調子の良かった中山に大きくポイントを削られ、それ以降4回戦、5回戦と私はずっと局面に見合った手が入らず、結果は▲43.6Pと苦しい展開となってしまった。
全体の結果を見てみると、大町が3回戦、4回戦目とトップを取り+48.2Pと大きく加点をして、一気に昇級争いに食い込んだ。中山はこの日Cリーグでは最高ポイントとなる+66.7Pを出し、鈴木も+39.9Pと加点して、両名十分に昇級を狙える位置まで上り詰めてきた。
後半戦に突入し残りあと2節。これからどんなドラマが起こるのか、今後の昇級争いに目が離せません。
Cリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 大高坂 松城 98.9 18.4 ▲ 1.5 115.8
2 河合 慎悟 56.4 75.8 ▲ 31.0 101.2
3 都築 友和 102.0 ▲ 7.7 0.0 94.3
4 大町 篤志 ▲ 15.2 48.3 48.2 81.3
5 加藤 泰史 39.5 23.7 7.4 70.6
6 中山 千鶴 26.0 ▲ 47.4 66.7 45.3
7 鈴木 淳 ▲ 41.8 41.3 39.9 39.4
8 小野 雅峻 ▲ 25.8 28.6 14.2 17.0
9 岡本 丈司 27.5 ▲ 10.1 ▲ 33.0 ▲ 15.6
10 上田 利華 ▲ 18.0 ▲ 7.7 5.8 ▲ 19.9
11 清水 哲也 ▲ 21.5 ▲ 2.8 0.0 ▲ 24.3
12 太田 峻也 14.1 ▲ 31.9 ▲ 28.4 ▲ 46.2
13 若松 正和 72.4 ▲ 150.0 4.9 ▲ 72.7
14 斎藤 寛生 ▲ 71.0 ▲ 29.3 21.3 ▲ 79.0
15 角谷 和幸 ▲ 100.0 18.3 0.0 ▲ 81.7
16 浅野 文雅 ▲ 37.9 ▲ 49.4 0.0 ▲ 87.3
17 池沢 麻奈美 ▲ 78.4 19.9 ▲ 43.6 ▲ 102.1
18 大西 義則 ▲ 44.7 ▲ 52.0 ▲ 9.9 ▲ 106.6
19 家田 みゆき ▲ 83.5 ▲ 38.0 ▲ 62.0 ▲ 183.5

第112回:柴田 吉和

「新人王戦」
プロ連盟に入って3年目までの選手がでることの出来るタイトル戦。
121人で2日間戦い、新人王が決まる。

1日目は7回戦。5回戦目からポイントが足りない選手は敗退となる。

2日目は決勝の4回戦。
今回この新人王戦を制したのは、28期生、柴田吉和プロです。

彼が決勝に残ったということをツイッターで知り、私は興奮してすぐにメールで
「決勝がんばれー!」と送った。

するとすぐに返信がきた。
「おら、がんびゃる」

がんびゃるってなに・・・。(笑)
彼とは、プロになる前からの知り合いで、よく麻雀の話をしていたのだ。
今回インタビューアーを勤めさせていただく松岡千晶です。よろしくお願いします。

松岡「インタビューいつにしますかー?」
柴田「うーん特昇の後でいいんじゃないかな?」

彼は新人王戦優勝、私はD3リーグ優勝ということで2人とも特別昇級リーグに参加している。
そして特別昇級リーグが終わり

100

松岡「お疲れさまでーす!特昇どうでしたー?」

柴田「んー+93Pくらいかなぁー。千晶ちゃんはー?」

松岡「えええええ!!なにそれすごすぎ!!うちは±0Pでした!」

柴田「おー!それもすごい!プラマイゼロかぁ。」

松岡「違う!プラスゼロだもん!!」

それにしても+93Pだなんてすごい・・・。

彼はプロ連盟に所属してから、D3→D2(1位昇級)→D1(特別昇級リーグ3位)→C3→C2(新人王戦優勝)と活躍をしている。

柴田「何食べたいー?」

松岡「うーん、お鍋!それとビール!」

柴田「いいよーじゃあ、そうしよう!」

お店につき、インタビューをはじめた。

松岡「新人王戦優勝、それと今日の特昇大勝おめでとうございますー!」

柴田「ありがとうー!かんぱーい!」

松岡「新人王戦どうしたか?タイトルとって変わったこととかありますか?」

柴田「今回の決勝が、新人王戦では初めてのニコ生放送でそれを考えて緊張していたけど、いざはじまっちゃったら麻雀にのめりこめたよ!まだねー、タイトルとったぞーっていう実感はない。森山会長が優勝カップを渡してくれた時はすごい実感があった!後はリーグ戦とかで話したことなかった人たちに「おめでとう!」っていってもらえて、あーとったんだなぁと思えるよ。」

松岡「いやあ、柴田さんがタイトルホルダーだなんて嬉しい!なんでそんなに麻雀強いんですか?勉強法を教えてください!」

柴田「勉強法かぁ・・・結構連盟チャンネルは見てるよ。A1とかA2とか。」

松岡「何を考えながら見ているんですか?」

柴田「うーん、僕は滝沢さんの麻雀がすごい好きで、滝沢さんのをすっごい見てるよ。雀風も、人柄も好きなんだよねえ・・・。後、滝沢さんの解説とかすごい為になるよ。だから女流研修で千晶ちゃんは滝沢さんに麻雀教えてもらっているのがすごい羨ましい。」

松岡「へへへ。確かに女流研修ではすごいお世話になってます!いいでしょ~!他はありますかー?」

柴田「後は人の麻雀を見て聞くことだね!自分はこれ打つのに、なんでこの人はこれを打つんだろう!って。」

松岡「うんうん、そうですよね。打つのも大切だけど、やっぱり見て考えることは大切ですよね。でも例えば私結構あるんだけど、A1リーグのリーグ戦とか見てて、ん?って疑問があっても、そのプロには聞けないじゃないですか!そんな時ってどうしますかー?」

柴田「あーそうだよね。そうゆう時は、周りの自分が上手だと思っている人に聞いてるよ。」

私は質問をしながらそれをノートに書いていた。
彼はそれに答えながら箸は進む。
私もお鍋が食べたい。たが、私はペンが進む・・・。

松岡「あっ!今回の戦いでの注目局ってありますか?」

柴田「あー!ペンとノート貸してー説明するよ!」

私はペンをすぐに箸にもちかえた。

100

柴田「ここで六万を引いてね、千晶ちゃんだったらどうする?」

松岡「うーん、きっと七筒をきってリーチかな。」

柴田「うん。そうだよね。解説でもそうやっていってたの。でもね、僕はここで八筒をきってソーズをのばすためにヤミテンにしたんだ。確かに今考えたら、七筒切ってリーチかなって思うけど、感触がよくて手ごたえがあって6,000オールをツモれる気がしたの。そしたらリーチ者から三索がでて7,700をアガれたんだけどね。これはアガれたとき嬉しかったよ。」

100

柴田「これでね、七筒九筒ひけー!!って心で願っていたら七筒がきてこれはノータイムでリーチがいけたんだ。ヤミテンでも12,000点あるんだけど、ツモったら6,000オールになるの。牌の来かたがすごいよかった。」

松岡「おおお!すごいっ!本当に気持ちいいくらい来かたがいいですね。こうゆう時ってツモれたりしますよね。わかります!」

柴田「こうゆうのをリーチできない人って結構いると思うんだけど、まだ東場だし満貫あってもリーチして跳満にするのは大事だと思う。」

松岡「うん。点数持ってるときこそ、それを糧にいったほうがいいって私も最近思います!こうゆうのが体制っていうのかな・・・?まだ難しくてわかんないけど・・・。」

松岡「なんか、うまくいってる局ばっかりだから、ミスっちゃったな!みたいに思った局とかないんですかー?」

柴田「あー・・・ミスったっていうか、いろいろ思う局はあった!手詰まってのオリ打ってしまった局面がある。」

100

柴田「これはねー解説にも視聴者の人にも言われたんだけど、人読みをしてたんだよね。僕はこの今回の決勝面子で、唯一、五反地さんとは何度か打ったことがあって、プロの研修の時も一緒で倒牌したりして麻雀しててね。そのときの印象が面前高打点、愚形のリーチとか少ないって思っていたんだよ。だからあの時三筒九筒の中筋の六筒を打つか、一筒打つかで六筒を打ったんだよね。」

松岡「あーほんとだ。うーん私は一筒打つかなぁ・・・。」

柴田「ね、そうだよね。人読み抜きだったら一筒きる!」

松岡「こうゆうのって、自分では考えて打っていることでも「?」って映ることがありますよね。私も何度かニコ生で対局をしたことがあるんだけど、思うものがあっての打牌でも、なかなか伝わらなくて「?」って思われたり・・・画面でみるとやっぱり伝わらないこととかあるよね・・・でも聞かれたときにちゃんと答えられればいいと思うんだ!」

柴田「そうだよねぇ~」

松岡「優勝を意識した瞬間とかってありましたか?」

柴田「うーん。 かなぁ。」

松岡「本当おめでとうございます!柴田新人王!」

柴田「ちょっと居酒屋で恥ずかしいからやめてよっ!!(笑)」

麻雀界はどんどん進化していて、今ではニコ生でタイトル戦やリーグ戦までもが見られるようになった。
昔私は、A2のリーグ戦を見に行ったことがあったのだが、人がいっぱいいてなかなかよく見えないし河も遠くて見えない。今はパソコンでいつでも見ることができるし、みんなの手牌や河を照らし合わせることができたり、とても環境が整っている。麻雀の勉強会も沢山行われている。

「今の子たちはいいよねぇー。麻雀を研究する環境整ってるし、みんな優しいから麻雀教えてくれるし。俺の時は人から技術を盗むので大変だったよ。リーグ戦も必ず見に行ってたもんな。」とA1リーガーの先輩がいっていた。

こんなにいい環境にいられるのは恵まれていると本当に思う。
だから私も、柴田さんに負けないよう頑張らなくちゃ。

プロ雀士インタビュー/第112回:柴田 吉和

「新人王戦」
プロ連盟に入って3年目までの選手がでることの出来るタイトル戦。
121人で2日間戦い、新人王が決まる。
1日目は7回戦。5回戦目からポイントが足りない選手は敗退となる。
2日目は決勝の4回戦。
今回この新人王戦を制したのは、28期生、柴田吉和プロです。
彼が決勝に残ったということをツイッターで知り、私は興奮してすぐにメールで
「決勝がんばれー!」と送った。
するとすぐに返信がきた。
「おら、がんびゃる」
がんびゃるってなに・・・。(笑)
彼とは、プロになる前からの知り合いで、よく麻雀の話をしていたのだ。
今回インタビューアーを勤めさせていただく松岡千晶です。よろしくお願いします。
松岡「インタビューいつにしますかー?」
柴田「うーん特昇の後でいいんじゃないかな?」
彼は新人王戦優勝、私はD3リーグ優勝ということで2人とも特別昇級リーグに参加している。
そして特別昇級リーグが終わり
100
松岡「お疲れさまでーす!特昇どうでしたー?」
柴田「んー+93Pくらいかなぁー。千晶ちゃんはー?」
松岡「えええええ!!なにそれすごすぎ!!うちは±0Pでした!」
柴田「おー!それもすごい!プラマイゼロかぁ。」
松岡「違う!プラスゼロだもん!!」
それにしても+93Pだなんてすごい・・・。
彼はプロ連盟に所属してから、D3→D2(1位昇級)→D1(特別昇級リーグ3位)→C3→C2(新人王戦優勝)と活躍をしている。
柴田「何食べたいー?」
松岡「うーん、お鍋!それとビール!」
柴田「いいよーじゃあ、そうしよう!」
お店につき、インタビューをはじめた。
松岡「新人王戦優勝、それと今日の特昇大勝おめでとうございますー!」
柴田「ありがとうー!かんぱーい!」
松岡「新人王戦どうしたか?タイトルとって変わったこととかありますか?」
柴田「今回の決勝が、新人王戦では初めてのニコ生放送でそれを考えて緊張していたけど、いざはじまっちゃったら麻雀にのめりこめたよ!まだねー、タイトルとったぞーっていう実感はない。森山会長が優勝カップを渡してくれた時はすごい実感があった!後はリーグ戦とかで話したことなかった人たちに「おめでとう!」っていってもらえて、あーとったんだなぁと思えるよ。」
松岡「いやあ、柴田さんがタイトルホルダーだなんて嬉しい!なんでそんなに麻雀強いんですか?勉強法を教えてください!」
柴田「勉強法かぁ・・・結構連盟チャンネルは見てるよ。A1とかA2とか。」
松岡「何を考えながら見ているんですか?」
柴田「うーん、僕は滝沢さんの麻雀がすごい好きで、滝沢さんのをすっごい見てるよ。雀風も、人柄も好きなんだよねえ・・・。後、滝沢さんの解説とかすごい為になるよ。だから女流研修で千晶ちゃんは滝沢さんに麻雀教えてもらっているのがすごい羨ましい。」
松岡「へへへ。確かに女流研修ではすごいお世話になってます!いいでしょ~!他はありますかー?」
柴田「後は人の麻雀を見て聞くことだね!自分はこれ打つのに、なんでこの人はこれを打つんだろう!って。」
松岡「うんうん、そうですよね。打つのも大切だけど、やっぱり見て考えることは大切ですよね。でも例えば私結構あるんだけど、A1リーグのリーグ戦とか見てて、ん?って疑問があっても、そのプロには聞けないじゃないですか!そんな時ってどうしますかー?」
柴田「あーそうだよね。そうゆう時は、周りの自分が上手だと思っている人に聞いてるよ。」
私は質問をしながらそれをノートに書いていた。
彼はそれに答えながら箸は進む。
私もお鍋が食べたい。たが、私はペンが進む・・・。
松岡「あっ!今回の戦いでの注目局ってありますか?」
柴田「あー!ペンとノート貸してー説明するよ!」
私はペンをすぐに箸にもちかえた。
100
柴田「ここで六万を引いてね、千晶ちゃんだったらどうする?」
松岡「うーん、きっと七筒をきってリーチかな。」
柴田「うん。そうだよね。解説でもそうやっていってたの。でもね、僕はここで八筒をきってソーズをのばすためにヤミテンにしたんだ。確かに今考えたら、七筒切ってリーチかなって思うけど、感触がよくて手ごたえがあって6,000オールをツモれる気がしたの。そしたらリーチ者から三索がでて7,700をアガれたんだけどね。これはアガれたとき嬉しかったよ。」
100
柴田「これでね、七筒九筒ひけー!!って心で願っていたら七筒がきてこれはノータイムでリーチがいけたんだ。ヤミテンでも12,000点あるんだけど、ツモったら6,000オールになるの。牌の来かたがすごいよかった。」
松岡「おおお!すごいっ!本当に気持ちいいくらい来かたがいいですね。こうゆう時ってツモれたりしますよね。わかります!」
柴田「こうゆうのをリーチできない人って結構いると思うんだけど、まだ東場だし満貫あってもリーチして跳満にするのは大事だと思う。」
松岡「うん。点数持ってるときこそ、それを糧にいったほうがいいって私も最近思います!こうゆうのが体制っていうのかな・・・?まだ難しくてわかんないけど・・・。」
松岡「なんか、うまくいってる局ばっかりだから、ミスっちゃったな!みたいに思った局とかないんですかー?」
柴田「あー・・・ミスったっていうか、いろいろ思う局はあった!手詰まってのオリ打ってしまった局面がある。」
100
柴田「これはねー解説にも視聴者の人にも言われたんだけど、人読みをしてたんだよね。僕はこの今回の決勝面子で、唯一、五反地さんとは何度か打ったことがあって、プロの研修の時も一緒で倒牌したりして麻雀しててね。そのときの印象が面前高打点、愚形のリーチとか少ないって思っていたんだよ。だからあの時三筒九筒の中筋の六筒を打つか、一筒打つかで六筒を打ったんだよね。」
松岡「あーほんとだ。うーん私は一筒打つかなぁ・・・。」
柴田「ね、そうだよね。人読み抜きだったら一筒きる!」
松岡「こうゆうのって、自分では考えて打っていることでも「?」って映ることがありますよね。私も何度かニコ生で対局をしたことがあるんだけど、思うものがあっての打牌でも、なかなか伝わらなくて「?」って思われたり・・・画面でみるとやっぱり伝わらないこととかあるよね・・・でも聞かれたときにちゃんと答えられればいいと思うんだ!」
柴田「そうだよねぇ~」
松岡「優勝を意識した瞬間とかってありましたか?」
柴田「うーん。 かなぁ。」
松岡「本当おめでとうございます!柴田新人王!」
柴田「ちょっと居酒屋で恥ずかしいからやめてよっ!!(笑)」
麻雀界はどんどん進化していて、今ではニコ生でタイトル戦やリーグ戦までもが見られるようになった。
昔私は、A2のリーグ戦を見に行ったことがあったのだが、人がいっぱいいてなかなかよく見えないし河も遠くて見えない。今はパソコンでいつでも見ることができるし、みんなの手牌や河を照らし合わせることができたり、とても環境が整っている。麻雀の勉強会も沢山行われている。
「今の子たちはいいよねぇー。麻雀を研究する環境整ってるし、みんな優しいから麻雀教えてくれるし。俺の時は人から技術を盗むので大変だったよ。リーグ戦も必ず見に行ってたもんな。」とA1リーガーの先輩がいっていた。
こんなにいい環境にいられるのは恵まれていると本当に思う。
だから私も、柴田さんに負けないよう頑張らなくちゃ。

第31期A1リーグ第7節レポート 古川 孝次

第7節のメンバーは、荒、ともたけ、瀬戸熊といった上位陣との闘いとなった。
私はいつも戦う前に考えることがある。
流れのある人には逆らわず、流れのない人間にはめっぽうかぶせて打つということだ。

ところが今日は、今期、流れをつかんでいる人ばかりとの戦い。
逆らわない展開ばかりではアガリを取ることができない。
いろいろ考えたり、シュミレートしたが、いい案が思い浮かばずに卓につくこととなった。

1回戦、ドラ七万でともたけがテンパイ入れるところ。
四筒か、打六筒で、普通六筒七万のシャンポン受けなのに、私のアガリ牌の四筒を止めてカン五筒にとって、8,000のアガリ。

今日1日は苦しい展開になるなぁと思い、私の中では慎重に進めたつもりであった。
しかし、麻雀は不思議なもので、放銃や失点があると冷静さを欠いてしまう。
卓上で私がガチンコ勝負となり、本来なら打ち合いは望まないのにそんな展開になってしまった。
放銃したり、アガったりと自分本来の麻雀じゃないなと思いながら戦っていたわけである。

3回戦が終わって、瀬戸熊は大きなマイナスを背負ってなんとかなるかなと思っていたが、さすがは瀬戸熊。最終戦に瀬戸熊の麻雀がさく裂。結局、小さなマイナスでまとめた。

残り3節、現状の私は暫定6位で少しプラス。
残りの戦いは台風の目となって、とことん暴れ、鳳凰位決定戦に進むため、上位3つまでの椅子を狙うつもりである。

降級は考えない。来節の対戦相手も瀬戸熊である。
彼は大崩れしないと思うが、この節でプラスを多くすることを考えて勝負に臨むつもりである。

A1は、私くらいの年齢であれば、普通社会人なら定年退職であるが、伊藤優孝、荒正義も頑張っている。歳を取っているからといって悪い麻雀は打てない。(変ではあるかもしれないが…)

小島武夫最高顧問、灘麻太郎名誉会長も頑張っている。
私もあんな風になりたいと思うのである。

プロリーグ(鳳凰戦)レポート/第31期A1リーグ第7節レポート 古川 孝次

第7節のメンバーは、荒、ともたけ、瀬戸熊といった上位陣との闘いとなった。
私はいつも戦う前に考えることがある。
流れのある人には逆らわず、流れのない人間にはめっぽうかぶせて打つということだ。
ところが今日は、今期、流れをつかんでいる人ばかりとの戦い。
逆らわない展開ばかりではアガリを取ることができない。
いろいろ考えたり、シュミレートしたが、いい案が思い浮かばずに卓につくこととなった。
1回戦、ドラ七万でともたけがテンパイ入れるところ。
四筒か、打六筒で、普通六筒七万のシャンポン受けなのに、私のアガリ牌の四筒を止めてカン五筒にとって、8,000のアガリ。
今日1日は苦しい展開になるなぁと思い、私の中では慎重に進めたつもりであった。
しかし、麻雀は不思議なもので、放銃や失点があると冷静さを欠いてしまう。
卓上で私がガチンコ勝負となり、本来なら打ち合いは望まないのにそんな展開になってしまった。
放銃したり、アガったりと自分本来の麻雀じゃないなと思いながら戦っていたわけである。
3回戦が終わって、瀬戸熊は大きなマイナスを背負ってなんとかなるかなと思っていたが、さすがは瀬戸熊。最終戦に瀬戸熊の麻雀がさく裂。結局、小さなマイナスでまとめた。
残り3節、現状の私は暫定6位で少しプラス。
残りの戦いは台風の目となって、とことん暴れ、鳳凰位決定戦に進むため、上位3つまでの椅子を狙うつもりである。
降級は考えない。来節の対戦相手も瀬戸熊である。
彼は大崩れしないと思うが、この節でプラスを多くすることを考えて勝負に臨むつもりである。
A1は、私くらいの年齢であれば、普通社会人なら定年退職であるが、伊藤優孝、荒正義も頑張っている。歳を取っているからといって悪い麻雀は打てない。(変ではあるかもしれないが…)
小島武夫最高顧問、灘麻太郎名誉会長も頑張っている。
私もあんな風になりたいと思うのである。

第31期A2リーグ第7節レポート 佐々木 寿人

第7節は奇しくも上位3名がぶつかる対局となった。

この日の展開次第では、今後の勢力図が大きく変わってくる可能性もあり、卓内のみならず、卓外の12名にとっても重要な意味を持つ1節だったのではないだろうか。

だが、当の私は至って平静だった。
皆が皆勝ちに来ることは目に見えているのだ。ならば私のテーマは、丁寧に1節をこなすことである。
もちろん今節をプラスで終えることに越したことはないが、理想ばかりを追いかけていたわけではなかったのである。

勝負事にたらればは禁物だとよく言われる。
しかし、今回はあえてそれのみを中心に対局を振り返ってみたい。

まずは1回戦の東2局。
親の内川が2フーロしてのテンパイ。

二索三索四索六索六索二筒四筒  ポン東東東  チー三万 左向き四万 上向き五万 上向き  ドラ一筒

この五万チーで既にテンパイしていた紺野にドラの一筒が流れる。

六万七万八万五索五索一筒一筒二筒三筒三筒七筒八筒九筒  ツモ一筒

ピンズの下は親の内川にいかにも切り辛いが、四柳の河に一筒が打たれていることと、他のファン牌が全て出切っていることから、ドラをツモ切らない限りは、打っても2,900が濃厚である。

私なら間違いなく三筒を打って捕まっていたところだが、紺野は打二筒のリーチを選択。
ただ、これによって真っ先に仕掛けていた私にアガリが生まれる。

六万七万二索二索二筒三筒四筒  ポン二万 上向き二万 上向き二万 上向き  チー四索 左向き五索 上向き六索 上向き  ロン八万

点数こそ安いが、親の仕掛けとリーチを蹴ってのアガリである。
もし紺野が打三筒としていれば親の連荘となり、全く別のゲームになっていたことだけは間違いない。

続けてが3回戦の東4局である。
相変わらずの安仕掛けで南家の私がまずテンパイ。

一万一万二万三万四万六万八万  ポン中中中  ポン一索 上向き一索 上向き一索 上向き  ドラ三筒

同巡、西家・四柳も追いつく。

二万三万四万八万八万八万四索四索四索六筒六筒七筒七筒  

だが、ここに目下2連勝中の親・紺野からリーチ。

三万四万七万七万三索四索五索三筒四筒五筒六筒七筒八筒  リーチ

五万なら出アガリでも跳満という大物手だ。
そんなこととは露知らず、私は一発目に持ってきた無スジの六索を平然とツモ切る。
もちろんこれには訳がある。

21,200とはいえ、ここまで+39.4Pの紺野がラス目に落ち込んでいたのだ。
となれば私がここでオリて、親の1人旅にさせる訳にはいかない(ハナからオリる気などないが)。
ここは1つの勝負所なのである。

するとそこに、北家の内川も参戦。
テンパイ気配のある四柳の二筒をチーして、こちらもテンパイだ。

五万五万五万三索三索七索七索七索四筒五筒  チー二筒 左向き三筒 上向き四筒 上向き
 
やはり3者ともが紺野の親を潰すことに共通の意識を持っている。
しかし次巡、内川が七筒を持ってきて長考に入る。
これは四柳のロン牌だが、結果的には満貫ツモを食い下げて打てばわずか1,300の支出だ。
 (おい、止めんのかい!みんなでこの親落とすんとちゃうかったんかい!)
私の心の声である。だが内川に私の声が届くことはなかった。

確かに紺野のリーチにピンズの中目は切り辛い。
はい、止めー!という音が聞こえるかのような打三索である。

そして今度は四柳だ。
私のアガリ牌である七万を持ってきて少考。
(止めんなー!こっちだってこんな蚊とんぼみたいな手じゃあ、いつ飛ばされてしまうかわからんよ。)

幸いにも今度はその声が届いた。
四柳がそのまま七万をツモ切り、どうにか怖い親が落ちた。
ここで2度目の“れば”である。

もし、内川のみならず、四柳にまでオリを選択されていれば…
もうどうなったかはわからない。いや、考えるだけで恐ろしい。
つくづく麻雀とは4人の絡みが織り成す戦いである。

そして最後は4回戦の南2局、私の親番である。
8巡目、南家の四柳が以下の捨て牌でリーチ。

七索 上向き北中八筒 上向き中五筒 上向き四索 上向き五万 左向き  ドラ六筒

そこに向かって北家の内川が追っかける。

一筒 上向き中白八万 上向き八索 上向き二万 上向き三筒 上向き三索 上向き九筒 上向き九筒 左向き

これを受けての私の手がこうだ。

七万八万八万四索五索七索八索八索二筒三筒四筒東東  ツモ一索

2人の共通安全牌はない。
しかし、高いのがどちらかだけは誰の目からも明らかだった。

あの時の内川の腕の振り下ろし方とリーチ音は異常だった。
仕方なく、半分オリ気味に私が東に手をかけると、四柳の手が開いた。

六万六万七万七万九索九索東南南西西白白  リーチ  ロン東  

その局の内川の手はこうだった。

四万五万三索四索五索六筒六筒六筒六筒七筒七筒八筒八筒

ここで最後の“れば”である。
もし内川のリーチ音があんなに大きくなければ… 
私の選択もまた違ったものになっていたかもしれない。  

結局この日は2.9Pのマイナスで乗り切った。
しかし映像を見れば見るほどこう思う。

勝負の世界というのは意外にも、たらればの積み重ねから成り立っているのかもしれないと。
 

プロリーグ(鳳凰戦)レポート/第31期A2リーグ第7節レポート 佐々木 寿人

第7節は奇しくも上位3名がぶつかる対局となった。
この日の展開次第では、今後の勢力図が大きく変わってくる可能性もあり、卓内のみならず、卓外の12名にとっても重要な意味を持つ1節だったのではないだろうか。
だが、当の私は至って平静だった。
皆が皆勝ちに来ることは目に見えているのだ。ならば私のテーマは、丁寧に1節をこなすことである。
もちろん今節をプラスで終えることに越したことはないが、理想ばかりを追いかけていたわけではなかったのである。
勝負事にたらればは禁物だとよく言われる。
しかし、今回はあえてそれのみを中心に対局を振り返ってみたい。
まずは1回戦の東2局。
親の内川が2フーロしてのテンパイ。
二索三索四索六索六索二筒四筒  ポン東東東  チー三万 左向き四万 上向き五万 上向き  ドラ一筒
この五万チーで既にテンパイしていた紺野にドラの一筒が流れる。
六万七万八万五索五索一筒一筒二筒三筒三筒七筒八筒九筒  ツモ一筒
ピンズの下は親の内川にいかにも切り辛いが、四柳の河に一筒が打たれていることと、他のファン牌が全て出切っていることから、ドラをツモ切らない限りは、打っても2,900が濃厚である。
私なら間違いなく三筒を打って捕まっていたところだが、紺野は打二筒のリーチを選択。
ただ、これによって真っ先に仕掛けていた私にアガリが生まれる。
六万七万二索二索二筒三筒四筒  ポン二万 上向き二万 上向き二万 上向き  チー四索 左向き五索 上向き六索 上向き  ロン八万
点数こそ安いが、親の仕掛けとリーチを蹴ってのアガリである。
もし紺野が打三筒としていれば親の連荘となり、全く別のゲームになっていたことだけは間違いない。
続けてが3回戦の東4局である。
相変わらずの安仕掛けで南家の私がまずテンパイ。
一万一万二万三万四万六万八万  ポン中中中  ポン一索 上向き一索 上向き一索 上向き  ドラ三筒
同巡、西家・四柳も追いつく。
二万三万四万八万八万八万四索四索四索六筒六筒七筒七筒  
だが、ここに目下2連勝中の親・紺野からリーチ。
三万四万七万七万三索四索五索三筒四筒五筒六筒七筒八筒  リーチ
五万なら出アガリでも跳満という大物手だ。
そんなこととは露知らず、私は一発目に持ってきた無スジの六索を平然とツモ切る。
もちろんこれには訳がある。
21,200とはいえ、ここまで+39.4Pの紺野がラス目に落ち込んでいたのだ。
となれば私がここでオリて、親の1人旅にさせる訳にはいかない(ハナからオリる気などないが)。
ここは1つの勝負所なのである。
するとそこに、北家の内川も参戦。
テンパイ気配のある四柳の二筒をチーして、こちらもテンパイだ。
五万五万五万三索三索七索七索七索四筒五筒  チー二筒 左向き三筒 上向き四筒 上向き
 
やはり3者ともが紺野の親を潰すことに共通の意識を持っている。
しかし次巡、内川が七筒を持ってきて長考に入る。
これは四柳のロン牌だが、結果的には満貫ツモを食い下げて打てばわずか1,300の支出だ。
 (おい、止めんのかい!みんなでこの親落とすんとちゃうかったんかい!)
私の心の声である。だが内川に私の声が届くことはなかった。
確かに紺野のリーチにピンズの中目は切り辛い。
はい、止めー!という音が聞こえるかのような打三索である。
そして今度は四柳だ。
私のアガリ牌である七万を持ってきて少考。
(止めんなー!こっちだってこんな蚊とんぼみたいな手じゃあ、いつ飛ばされてしまうかわからんよ。)
幸いにも今度はその声が届いた。
四柳がそのまま七万をツモ切り、どうにか怖い親が落ちた。
ここで2度目の“れば”である。
もし、内川のみならず、四柳にまでオリを選択されていれば…
もうどうなったかはわからない。いや、考えるだけで恐ろしい。
つくづく麻雀とは4人の絡みが織り成す戦いである。
そして最後は4回戦の南2局、私の親番である。
8巡目、南家の四柳が以下の捨て牌でリーチ。
七索 上向き北中八筒 上向き中五筒 上向き四索 上向き五万 左向き  ドラ六筒
そこに向かって北家の内川が追っかける。
一筒 上向き中白八万 上向き八索 上向き二万 上向き三筒 上向き三索 上向き九筒 上向き九筒 左向き
これを受けての私の手がこうだ。
七万八万八万四索五索七索八索八索二筒三筒四筒東東  ツモ一索
2人の共通安全牌はない。
しかし、高いのがどちらかだけは誰の目からも明らかだった。
あの時の内川の腕の振り下ろし方とリーチ音は異常だった。
仕方なく、半分オリ気味に私が東に手をかけると、四柳の手が開いた。
六万六万七万七万九索九索東南南西西白白  リーチ  ロン東  
その局の内川の手はこうだった。
四万五万三索四索五索六筒六筒六筒六筒七筒七筒八筒八筒
ここで最後の“れば”である。
もし内川のリーチ音があんなに大きくなければ… 
私の選択もまた違ったものになっていたかもしれない。  
結局この日は2.9Pのマイナスで乗り切った。
しかし映像を見れば見るほどこう思う。
勝負の世界というのは意外にも、たらればの積み重ねから成り立っているのかもしれないと。