第22回静岡リーグ(プロアマ混合) 第3節レポート

季節はすっかり冬の近づきを感じる頃となった。
体調管理にも一層注意が必要になってくる。
そんな中、第22回静岡リーグも折り返し地点を迎えた。
長いようで短い5節の戦い、この辺りからポイントにも開きが見えてくる。
どういった面子が上位に顔を揃えるのか、早速見ていきたい。

まずは、東京本部より参加の鮎川プロ。この日、+74.7Pでトータルポイントを+118.9Pとし暫定2位となった。鮎川プロは静岡リーグへの参加を継続してくださり、さらに静岡での活躍は目覚しい。静岡プロリーグを優勝し、静岡リーグの優勝にも非常に可能性を感じる。他地区の地方リーグに参加を続ける姿勢にも頭が下がる。

続いて、この日、+78.1Pで暫定3位となったのは、静岡支部の若手徳永プロ。ここ最近は少し自分の麻雀に迷いがあるようにも見え、徳永プロ自身も苦しんでいるように感じたが、今回の静岡リーグはここまでオールプラス。もともと爆発力はあり、成績が安定してくると自然と結果は付いてくるだろう。その時は惜しくも2位となったが、また決勝戦での闘牌を見せてほしい。

続いては、+99.0Pで一気に暫定4位まで躍り出たのは、静岡支部渡辺プロ。長い間、静岡支部を裏で支えてきた渡辺プロ。その持ち前の攻撃力が炸裂した。静岡でも1位、2位を争う門前手役派。勢いに乗ったときの渡辺プロは持ち味が出て、非常に怖い存在となる。

この日を終え、静岡リーグも残すところあと2節となった。
しかし、5節のうちの2節がまだ残っている。徐々にポイントに開きがあるもののまだ誰にでも可能性はある。最後まで諦めず戦ってほしい。
また、決勝に残ること、優勝することだけに価値があるわけではない。
この静岡リーグに参加していることに価値を見出すのは自分自身の取り組み方次第だ。

順位 名前 プロ/アマ 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 土本 伸之 一般 67.6 ▲ 2.3 59.1 125.9
2 越川 清一 プロ 76.4 15.8 0.0 122.4
3 鮎川 卓 プロ 17.4 26.8 74.7 117.3
4 佐藤 あいり プロ ▲ 24.6 88.8 53.5 114.5
5 中 寿文 一般 ▲ 66.4 1.1 148.7 114.5
6 関根 秀介 一般 ▲ 2.4 32.9 4.7 107.8
7 小塚 旭 一般 ▲ 4.8 7.5 70.5 100.8
8 松井 和志 一般 15.9 60.3 ▲ 42.1 85.4
9 徳永 翔 プロ 2.4 27.4 78.1 79.3
10 土屋 幸弘 一般 56.0 13.9 ▲ 18.2 73.9
11 田中 良典 一般 ▲ 45.0 61.5 4.5 66.9
12 望月 雅継 プロ 17.7 17.4 27.5 62.6
13 平野 敬悟 一般 4.2 ▲ 3.4 50.1 51.2
14 北島 武浩 一般 12.1 ▲ 3.7 ▲ 30.2 36.8
15 岡本 和也 プロ 21.5 2.2 3.3 26.2
16 渡辺 洋巳 プロ ▲ 57.7 0.0 99.0 23.4
17 徳山 雄生 一般 24.9 ▲ 48.3 ▲ 2.9 16.4
18 堀 孔明 一般 ▲ 48.6 35.6 ▲ 10.7 14.4
19 松本 千昭 一般 0.0 19.8 26.7 14.1
20 井上 快勝 一般 54.1 ▲ 25.3 ▲ 16.7 12.1
21 坪井 哲也 プロ ▲ 46.4 8.0 23.6 11.6
22 白井 健夫 一般 40.5 1.3 14.5 10.2
23 鈴木 秀幸 プロ ▲ 7.1 36.4 15.5 10.2
24 平田 拓也 一般 27.8 ▲ 0.7 ▲ 17.5 9.1
25 森田 皓太 一般 72.5 ▲ 24.4 19.3 7.9
26 高橋 孝基 一般 55.2 ▲ 14.5 ▲ 47.5 5.7
27 平岡 理恵 プロ ▲ 20.5 ▲ 22.7 ▲ 44.7 0.0
28 杉村 泰治 プロ 0.0 ▲ 12.9 31.5 ▲ 0.9
29 石原 将樹 プロ 28.0 0.9 ▲ 1.7 ▲ 3.1
30 太田 昌樹 プロ ▲ 32.6 ▲ 5.0 ▲ 10.5 ▲ 8.4
31 坂本 彰光 一般 ▲ 35.4 36.8 8.8 ▲ 15.5
32 鈴木 雅人 プロ ▲ 67.4 29.2 31.9 ▲ 30.5
33 鈴木 郁孝 プロ ▲ 28.7 62.2 ▲ 21.2 ▲ 35.3
34 朝比奈 諒 プロ ▲ 7.9 ▲ 60.1 32.1 ▲ 35.9
35 浜田 修 一般 ▲ 26.1 0.0 0.0 ▲ 40.7
36 福井 弘人 一般 ▲ 15.0 2.5 ▲ 38.2 ▲ 49.6
37 竹内 仁 一般 13.4 ▲ 6.6 ▲ 41.1 ▲ 53.2
38 伊藤 真 一般 ▲ 18.7 0.0 ▲ 37.7 ▲ 65.4
39 釣谷 慶次 一般 ▲ 8.5 25.1 ▲ 49.2 ▲ 68.3
40 舟橋 晃 一般 ▲ 32.2 2.9 ▲ 52.1 ▲ 81.4
41 本田 真之 一般 ▲ 0.4 ▲ 10.6 ▲ 48.9 ▲ 96.1
42 鷲見 隼人 プロ ▲ 36.8 0.7 ▲ 37.8 ▲ 112.3
43 大橋 義一 一般 ▲ 63.1 ▲ 92.8 33.7 ▲ 114.5
44 村瀬 光佳 一般 ▲ 42.2 ▲ 47.7 0.0 ▲ 116.4
45 源馬 健太 一般 ▲ 42.7 ▲ 7.4 ▲ 72.0 ▲ 159.7
46 冨永 直弘  一般 ▲ 73.9 ▲ 89.0 ▲ 49.3 ▲ 212.2
47 大須賀隆秀 一般 ▲ 155.3 ▲ 74.9 6.1 ▲ 222.9

静岡プロリーグ レポート/第22回静岡リーグ(プロアマ混合) 第3節レポート

季節はすっかり冬の近づきを感じる頃となった。
体調管理にも一層注意が必要になってくる。
そんな中、第22回静岡リーグも折り返し地点を迎えた。
長いようで短い5節の戦い、この辺りからポイントにも開きが見えてくる。
どういった面子が上位に顔を揃えるのか、早速見ていきたい。
まずは、東京本部より参加の鮎川プロ。この日、+74.7Pでトータルポイントを+118.9Pとし暫定2位となった。鮎川プロは静岡リーグへの参加を継続してくださり、さらに静岡での活躍は目覚しい。静岡プロリーグを優勝し、静岡リーグの優勝にも非常に可能性を感じる。他地区の地方リーグに参加を続ける姿勢にも頭が下がる。
続いて、この日、+78.1Pで暫定3位となったのは、静岡支部の若手徳永プロ。ここ最近は少し自分の麻雀に迷いがあるようにも見え、徳永プロ自身も苦しんでいるように感じたが、今回の静岡リーグはここまでオールプラス。もともと爆発力はあり、成績が安定してくると自然と結果は付いてくるだろう。その時は惜しくも2位となったが、また決勝戦での闘牌を見せてほしい。
続いては、+99.0Pで一気に暫定4位まで躍り出たのは、静岡支部渡辺プロ。長い間、静岡支部を裏で支えてきた渡辺プロ。その持ち前の攻撃力が炸裂した。静岡でも1位、2位を争う門前手役派。勢いに乗ったときの渡辺プロは持ち味が出て、非常に怖い存在となる。
この日を終え、静岡リーグも残すところあと2節となった。
しかし、5節のうちの2節がまだ残っている。徐々にポイントに開きがあるもののまだ誰にでも可能性はある。最後まで諦めず戦ってほしい。
また、決勝に残ること、優勝することだけに価値があるわけではない。
この静岡リーグに参加していることに価値を見出すのは自分自身の取り組み方次第だ。

順位 名前 プロ/アマ 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 土本 伸之 一般 67.6 ▲ 2.3 59.1 125.9
2 越川 清一 プロ 76.4 15.8 0.0 122.4
3 鮎川 卓 プロ 17.4 26.8 74.7 117.3
4 佐藤 あいり プロ ▲ 24.6 88.8 53.5 114.5
5 中 寿文 一般 ▲ 66.4 1.1 148.7 114.5
6 関根 秀介 一般 ▲ 2.4 32.9 4.7 107.8
7 小塚 旭 一般 ▲ 4.8 7.5 70.5 100.8
8 松井 和志 一般 15.9 60.3 ▲ 42.1 85.4
9 徳永 翔 プロ 2.4 27.4 78.1 79.3
10 土屋 幸弘 一般 56.0 13.9 ▲ 18.2 73.9
11 田中 良典 一般 ▲ 45.0 61.5 4.5 66.9
12 望月 雅継 プロ 17.7 17.4 27.5 62.6
13 平野 敬悟 一般 4.2 ▲ 3.4 50.1 51.2
14 北島 武浩 一般 12.1 ▲ 3.7 ▲ 30.2 36.8
15 岡本 和也 プロ 21.5 2.2 3.3 26.2
16 渡辺 洋巳 プロ ▲ 57.7 0.0 99.0 23.4
17 徳山 雄生 一般 24.9 ▲ 48.3 ▲ 2.9 16.4
18 堀 孔明 一般 ▲ 48.6 35.6 ▲ 10.7 14.4
19 松本 千昭 一般 0.0 19.8 26.7 14.1
20 井上 快勝 一般 54.1 ▲ 25.3 ▲ 16.7 12.1
21 坪井 哲也 プロ ▲ 46.4 8.0 23.6 11.6
22 白井 健夫 一般 40.5 1.3 14.5 10.2
23 鈴木 秀幸 プロ ▲ 7.1 36.4 15.5 10.2
24 平田 拓也 一般 27.8 ▲ 0.7 ▲ 17.5 9.1
25 森田 皓太 一般 72.5 ▲ 24.4 19.3 7.9
26 高橋 孝基 一般 55.2 ▲ 14.5 ▲ 47.5 5.7
27 平岡 理恵 プロ ▲ 20.5 ▲ 22.7 ▲ 44.7 0.0
28 杉村 泰治 プロ 0.0 ▲ 12.9 31.5 ▲ 0.9
29 石原 将樹 プロ 28.0 0.9 ▲ 1.7 ▲ 3.1
30 太田 昌樹 プロ ▲ 32.6 ▲ 5.0 ▲ 10.5 ▲ 8.4
31 坂本 彰光 一般 ▲ 35.4 36.8 8.8 ▲ 15.5
32 鈴木 雅人 プロ ▲ 67.4 29.2 31.9 ▲ 30.5
33 鈴木 郁孝 プロ ▲ 28.7 62.2 ▲ 21.2 ▲ 35.3
34 朝比奈 諒 プロ ▲ 7.9 ▲ 60.1 32.1 ▲ 35.9
35 浜田 修 一般 ▲ 26.1 0.0 0.0 ▲ 40.7
36 福井 弘人 一般 ▲ 15.0 2.5 ▲ 38.2 ▲ 49.6
37 竹内 仁 一般 13.4 ▲ 6.6 ▲ 41.1 ▲ 53.2
38 伊藤 真 一般 ▲ 18.7 0.0 ▲ 37.7 ▲ 65.4
39 釣谷 慶次 一般 ▲ 8.5 25.1 ▲ 49.2 ▲ 68.3
40 舟橋 晃 一般 ▲ 32.2 2.9 ▲ 52.1 ▲ 81.4
41 本田 真之 一般 ▲ 0.4 ▲ 10.6 ▲ 48.9 ▲ 96.1
42 鷲見 隼人 プロ ▲ 36.8 0.7 ▲ 37.8 ▲ 112.3
43 大橋 義一 一般 ▲ 63.1 ▲ 92.8 33.7 ▲ 114.5
44 村瀬 光佳 一般 ▲ 42.2 ▲ 47.7 0.0 ▲ 116.4
45 源馬 健太 一般 ▲ 42.7 ▲ 7.4 ▲ 72.0 ▲ 159.7
46 冨永 直弘  一般 ▲ 73.9 ▲ 89.0 ▲ 49.3 ▲ 212.2
47 大須賀隆秀 一般 ▲ 155.3 ▲ 74.9 6.1 ▲ 222.9

第101回:瀬戸熊 直樹

瀬戸熊直樹(せとくまなおき、1970年8月27日 )は、競技麻雀のプロ雀士。
千葉県勝浦市出身。血液型O型。日本プロ麻雀連盟所属(現在、同団体内での段位は八段)。
愛称は「卓上の暴君」。攻めを重視した重厚な雀風。猛連荘をかけることが多く、連荘のかかっている間は「クマクマタイム(KKT)」と呼ばれる。

今更瀬戸熊先輩のプロフィールを紹介したいわけではない。この文書は最近になってウィキペディアに登場した彼の紹介文で、彼をもっとたくさんの人に知って欲しい誰かが書き込んだのであろう。
もちろん、童瞳の紹介文は書き込まれていません・・・汗

そんな彼の肩書は鳳凰位兼十段位。
今年の年始に鳳凰位を奪還。さらに晩秋に十段位3連覇を飾った。
今では絶対王者とも呼ばれる彼。そんな彼はいったいどういう人間で、今何を思うか。

という事で、インタビュアーの童瞳が根ほり葉ほり聞いてきました☆
パンダと熊の楽しいトークをお楽しみください☆

12月初め新宿某所にて

101

童瞳 「じゃ録音を♪」

瀬戸熊「こんな近くにレコーダー置かなくても、そっちからでも十分録音できるよね。汗」

童瞳 「はっきりと録音しないと!」

瀬戸熊「そんなに張り切って、何に使うの?汗」

童瞳 「なんかNGワードでたら、そこだけ切り取ってパソコンに保存する。にっこり」

瀬戸熊「勘弁してください・・・汗」

いつものコントのような感じで、インタビューを始めた私達。

童瞳 「十段位3連覇おめでとうございまーす。棒読み」

瀬戸熊「そういうのなしでいいよ・・・汗」

童瞳 「では、早速!3連覇の感想を教えてください。」

瀬戸熊「鳳凰位もそうなんだけど、終わった直後はあまり実感がないんだよね。いつものパターンで、うれしさよりも今はほっとした気持ちだけかな」

童瞳 「全力出し切ったから?」

瀬戸熊「そうだね、やっている時はそんなに感じないんだけど、終わってみると、かなり疲れを感じるし、実際、トータルで何十時間も神経を張りつめて戦っているからね、今回はウェスト10センチ、体重は5キロ近くも落ちたよ、勝ったって感じる体力すら残ってないね」

童瞳 「そんなに変わるんですか?タイトル戦の決勝やりたいな・・・」

瀬戸熊「痩せるため!?まずは腕を磨こうね!!!」

童瞳 「はぁ・・・童瞳は強いと思うけどな・・・」

瀬戸熊「トンちゃん、今何リーグ?」

童瞳 「D1☆」

瀬戸熊「・・・」ため息

童瞳 「なんっすか・・・」

瀬戸熊「ストレート昇級するか、特昇を勝ってから言おうよ」

童瞳 「はひ・・・」かなり図星

瀬戸熊「どうぞ次の質問を。笑」

童瞳 「3連覇した今、一番したい事は?」

瀬戸熊「1日フリータイムを頂いて、ボーっとしたいかな」

童瞳 「ボーっと?具体的にはどんな事をされますか?」

瀬戸熊「うーん、そうだね、めっちゃ早起きして、貯めた録画番組を好きなもの1、2本見て、ベル子ちゃんに会いに行って、きりの良いとこで切り上げて、お菓子のまちおかでお菓子をおとな買いして帰って、ボリボリ食べながら、さらに録画を見る」 
{ベル子ちゃんとは地元のパチンコ屋、性別は女性という設定らしい。笑}

童瞳 「・・・これ・・・書きますからね・・・笑」

瀬戸熊「まじかよ。笑」

童瞳 「だって、今のワクワクした答え方からして、本当の事でしょう?なら、ファンの方々にぜひ知ってもらいたいです。」

瀬戸熊「一理ある・・・汗」

童瞳 「26期より後の連盟世代って、瀬戸熊さんが常にタイトルホルダーで、強いというイメージしかなくて、3連覇した今では絶対王者って呼ばれるようになったし、ご自身ではどう思っていますか?ぶっちゃけトークでお願いします!優等生回答は却下するからね」

瀬戸熊「自分の事は全然そんな風には思ってなくて・・・」

童瞳 「『本当に?』間髪入れずにツッコんでしまった・・・汗」

瀬戸熊「まだまだ僕が理想とする麻雀ではないからね。確かに昔と比べたら凄く成長はしたとは思うけど・・・」

童瞳 「成長するために、どんな努力をされてきたんですか?」

瀬戸熊「うーん、色々直したね・・・今でも直し続けている事があって、A2からA1に上がるのに5年かかった、その理由は我慢が効かない場面が多かったから。その頃から日常生活まで工夫して、本当の意味での我慢ができるよう訓練してきた、まだまだだけどね。」

童瞳 「もっと具体的にお願いします!」

瀬戸熊「麻雀でいうと、絶対に打っちゃいけない局面があって、その時はどんなに手が入っていても、打たないと決めた牌を絶対に打たないとか、相手に対して向かっていっている時の恐怖心に対する我慢とか、簡単にいうと胆力かな・・・日常では、お小遣いがない時はベル子ちゃんに会いに行かないとか?それでも行きたい時は、大蔵省にお小遣いの前借をして行っちゃうけどね。笑」

童瞳 「せっかくいい話聞いたのに・・・日常は全然我慢してないみたいですね。笑」

瀬戸熊「だから、まだまだなんだよ。笑」

101

童瞳 「私が下手だからそう思うのかもしれないけど、我慢するのって、自分らしさを失わないですか?」

瀬戸熊「考え方が逆で、自分らしさを出すために徹底的に我慢をする、自分の100%のパフォーマンスをするための我慢だよ。」

童瞳 「矛盾はしてないんですね・・・」

瀬戸熊「長所を消せとは言ってない、短所を直せってだけだから、短所が減ることによって、長所は生かされるしね」

童瞳 「なるほど!!!」

瀬戸熊「もちろんそれは簡単ではない。僕は究極の負けず嫌いだから、自分の好きなものにおいてはどんな努力でもする。寝る間も惜しんで牌譜をみたり、見ることができる映像対局はすべてチェックしたり、暇さえあれば麻雀の事しか考えない自分が常にいるね」

童瞳 「そんなに麻雀が好きなんですか?仕事にすると好きじゃなくなる方が多いと聞くんですが」

瀬戸熊「いつも言っているけど、僕は麻雀の職人になりたい。麻雀さえ極められればいい!ようは、ただの麻雀オタクだよ。笑」

童瞳 「あっ、専門家ですね!笑」

瀬戸熊「そう、麻雀以外は何もできない。笑 あっ、しない。笑」

童瞳 「瀬戸熊さんは試合に負けるとどうなるんですか?よく私には『勝って泣け』って言うんじゃないですか?ご自身は?」

瀬戸熊「最初に鳳凰位と十段位をとれなかった2つの負けは、僕にとってすごい財産になった。今だから言えるけどね・・・その時は本当に何日も何日も寝られなくて、やっと寝られても、夢にまで出てきて、毎回うなされて起きて・・・あーやっちゃったー!俺やっちゃったーって叫ぶ。笑」

童瞳 「夜中にいきなり叫ばれたらびっくりしますよ・・・奥さん大変ですね・・・笑」

瀬戸熊「妻はもう慣れっこだから。笑」

童瞳 「その失敗からはどうやって立ち直ったんですか?格好悪くても教えてください。笑」

瀬戸熊「僕はもうね・・・その屈辱感をとにかく早く消したいと思っていたね。自分を早く取り戻したいというか、そのタイトルを目指している事によって、会社は辞めるわ、周りに迷惑はかけるわ、めちゃくちゃやってきたから、もう引き返せなくなっちゃったんだよね、もう成功するしかない。けど、タイトルとった今は、まだまだ成功したと思わないんだよね。」

童瞳 「なんでですか?普通なら天狗になってもおかしくないと思いますよ?」

瀬戸熊「麻雀って、突き詰めると結局、禅問答のように、自分の追い求める形にたどり着けるかどうかで、タイトルの1つ1つは、自分がやってきた事が正しいかどうか証明するにすぎないと同時に、それを世の人に証明するには結果を出し続けなければいけないと思うから。」

童瞳 「終点のないレースですね・・・」

瀬戸熊「生きている間に真理にたどり着けるかどうかはわからないけど、かなり近いところまで行けば、そのイズムを引き継いでくれた後世の者達が、真理まで辿りつけるかもしれない。生きているうちは真理に向かって走り続けたいんだよね。本当の成功は真理にたどり着く事だと思うから。そのために必要なのが究極な戦いの場所で、鳳凰戦であり十段戦である。そこが一番僕を成長させてくれる場所だと思うから。」

そう語る瀬戸熊先輩の表情は、なんとも形容しがたい幸福感が漂っていた。
「この麻雀打ちは、ただただ麻雀が好きなんだ」と素直に感じたと同時に、先ほど本気ではないにしても、軽々しく「強い」って言葉を口にした自分が恥ずかしかった。彼の強さの要因の1つは、子供のような純真さと学者のような底なしの探究心にあった。

童瞳 「瀬戸熊さんって、常にご両親や奥さんに恩返しをしないとって言っていますね、そのためにもタイトルを取り続けたいのですね?」

瀬戸熊「家族のほっとした顔を見るのはうれしいからね。迷惑もたくさんかけているから。負けると、腫物に触るみたいに接してくるのが嫌でさあ、かといって、ガツンと言われると、そんな事わかってんだよーって逆切れするんだよね。笑 そうなっちゃう自分が嫌だし、勝てば次の日フリータイムでベル子ちゃんと遊べるし♪」

童瞳 「案外単純なんですね。笑 でも身近な方達は瀬戸熊さんが最大の努力をして、瀬戸熊さんらしく負ければ、何も言わないじゃないですか?」

瀬戸熊「それね、最近思うんだけど、自分らしく負けるって難しいよね。勝った時は、自分で言うのもなんだけど、勝ちに偶然はあるけど勝因なしっていうぐらい、勝った時は大体自分らしく打てていると思う。ベストパフォーマンスで打って、勝てなかった事は今のところあまりないかな。負ける時はちゃんとした理由がある。将来的には、勝っても負けても、“瀬戸熊らしかった”、“素晴らしかった”って言われるようなプレイヤーになりたい、小島先生のようにね。」

瀬戸熊「十段戦の話あまりしてないね、これでいいの?」

童瞳 「ばっちりです☆」

どんなにきれいにまとめた文章よりも、きっと皆さんが一番知りたいのは瀬戸熊先輩のストレートな言葉に違いないから。
勝ってなお麻雀を求める、「まだ、強くなんかない・・・」瀬戸熊直樹がそう思う限り、卓上の暴君は存在し続けると信じます。

プロ雀士インタビュー/第101回:瀬戸熊 直樹

瀬戸熊直樹(せとくまなおき、1970年8月27日 )は、競技麻雀のプロ雀士。
千葉県勝浦市出身。血液型O型。日本プロ麻雀連盟所属(現在、同団体内での段位は八段)。
愛称は「卓上の暴君」。攻めを重視した重厚な雀風。猛連荘をかけることが多く、連荘のかかっている間は「クマクマタイム(KKT)」と呼ばれる。
今更瀬戸熊先輩のプロフィールを紹介したいわけではない。この文書は最近になってウィキペディアに登場した彼の紹介文で、彼をもっとたくさんの人に知って欲しい誰かが書き込んだのであろう。
もちろん、童瞳の紹介文は書き込まれていません・・・汗
そんな彼の肩書は鳳凰位兼十段位。
今年の年始に鳳凰位を奪還。さらに晩秋に十段位3連覇を飾った。
今では絶対王者とも呼ばれる彼。そんな彼はいったいどういう人間で、今何を思うか。
という事で、インタビュアーの童瞳が根ほり葉ほり聞いてきました☆
パンダと熊の楽しいトークをお楽しみください☆
12月初め新宿某所にて
101
童瞳 「じゃ録音を♪」
瀬戸熊「こんな近くにレコーダー置かなくても、そっちからでも十分録音できるよね。汗」
童瞳 「はっきりと録音しないと!」
瀬戸熊「そんなに張り切って、何に使うの?汗」
童瞳 「なんかNGワードでたら、そこだけ切り取ってパソコンに保存する。にっこり」
瀬戸熊「勘弁してください・・・汗」
いつものコントのような感じで、インタビューを始めた私達。
童瞳 「十段位3連覇おめでとうございまーす。棒読み」
瀬戸熊「そういうのなしでいいよ・・・汗」
童瞳 「では、早速!3連覇の感想を教えてください。」
瀬戸熊「鳳凰位もそうなんだけど、終わった直後はあまり実感がないんだよね。いつものパターンで、うれしさよりも今はほっとした気持ちだけかな」
童瞳 「全力出し切ったから?」
瀬戸熊「そうだね、やっている時はそんなに感じないんだけど、終わってみると、かなり疲れを感じるし、実際、トータルで何十時間も神経を張りつめて戦っているからね、今回はウェスト10センチ、体重は5キロ近くも落ちたよ、勝ったって感じる体力すら残ってないね」
童瞳 「そんなに変わるんですか?タイトル戦の決勝やりたいな・・・」
瀬戸熊「痩せるため!?まずは腕を磨こうね!!!」
童瞳 「はぁ・・・童瞳は強いと思うけどな・・・」
瀬戸熊「トンちゃん、今何リーグ?」
童瞳 「D1☆」
瀬戸熊「・・・」ため息
童瞳 「なんっすか・・・」
瀬戸熊「ストレート昇級するか、特昇を勝ってから言おうよ」
童瞳 「はひ・・・」かなり図星
瀬戸熊「どうぞ次の質問を。笑」
童瞳 「3連覇した今、一番したい事は?」
瀬戸熊「1日フリータイムを頂いて、ボーっとしたいかな」
童瞳 「ボーっと?具体的にはどんな事をされますか?」
瀬戸熊「うーん、そうだね、めっちゃ早起きして、貯めた録画番組を好きなもの1、2本見て、ベル子ちゃんに会いに行って、きりの良いとこで切り上げて、お菓子のまちおかでお菓子をおとな買いして帰って、ボリボリ食べながら、さらに録画を見る」 
{ベル子ちゃんとは地元のパチンコ屋、性別は女性という設定らしい。笑}
童瞳 「・・・これ・・・書きますからね・・・笑」
瀬戸熊「まじかよ。笑」
童瞳 「だって、今のワクワクした答え方からして、本当の事でしょう?なら、ファンの方々にぜひ知ってもらいたいです。」
瀬戸熊「一理ある・・・汗」
童瞳 「26期より後の連盟世代って、瀬戸熊さんが常にタイトルホルダーで、強いというイメージしかなくて、3連覇した今では絶対王者って呼ばれるようになったし、ご自身ではどう思っていますか?ぶっちゃけトークでお願いします!優等生回答は却下するからね」
瀬戸熊「自分の事は全然そんな風には思ってなくて・・・」
童瞳 「『本当に?』間髪入れずにツッコんでしまった・・・汗」
瀬戸熊「まだまだ僕が理想とする麻雀ではないからね。確かに昔と比べたら凄く成長はしたとは思うけど・・・」
童瞳 「成長するために、どんな努力をされてきたんですか?」
瀬戸熊「うーん、色々直したね・・・今でも直し続けている事があって、A2からA1に上がるのに5年かかった、その理由は我慢が効かない場面が多かったから。その頃から日常生活まで工夫して、本当の意味での我慢ができるよう訓練してきた、まだまだだけどね。」
童瞳 「もっと具体的にお願いします!」
瀬戸熊「麻雀でいうと、絶対に打っちゃいけない局面があって、その時はどんなに手が入っていても、打たないと決めた牌を絶対に打たないとか、相手に対して向かっていっている時の恐怖心に対する我慢とか、簡単にいうと胆力かな・・・日常では、お小遣いがない時はベル子ちゃんに会いに行かないとか?それでも行きたい時は、大蔵省にお小遣いの前借をして行っちゃうけどね。笑」
童瞳 「せっかくいい話聞いたのに・・・日常は全然我慢してないみたいですね。笑」
瀬戸熊「だから、まだまだなんだよ。笑」
101
童瞳 「私が下手だからそう思うのかもしれないけど、我慢するのって、自分らしさを失わないですか?」
瀬戸熊「考え方が逆で、自分らしさを出すために徹底的に我慢をする、自分の100%のパフォーマンスをするための我慢だよ。」
童瞳 「矛盾はしてないんですね・・・」
瀬戸熊「長所を消せとは言ってない、短所を直せってだけだから、短所が減ることによって、長所は生かされるしね」
童瞳 「なるほど!!!」
瀬戸熊「もちろんそれは簡単ではない。僕は究極の負けず嫌いだから、自分の好きなものにおいてはどんな努力でもする。寝る間も惜しんで牌譜をみたり、見ることができる映像対局はすべてチェックしたり、暇さえあれば麻雀の事しか考えない自分が常にいるね」
童瞳 「そんなに麻雀が好きなんですか?仕事にすると好きじゃなくなる方が多いと聞くんですが」
瀬戸熊「いつも言っているけど、僕は麻雀の職人になりたい。麻雀さえ極められればいい!ようは、ただの麻雀オタクだよ。笑」
童瞳 「あっ、専門家ですね!笑」
瀬戸熊「そう、麻雀以外は何もできない。笑 あっ、しない。笑」
童瞳 「瀬戸熊さんは試合に負けるとどうなるんですか?よく私には『勝って泣け』って言うんじゃないですか?ご自身は?」
瀬戸熊「最初に鳳凰位と十段位をとれなかった2つの負けは、僕にとってすごい財産になった。今だから言えるけどね・・・その時は本当に何日も何日も寝られなくて、やっと寝られても、夢にまで出てきて、毎回うなされて起きて・・・あーやっちゃったー!俺やっちゃったーって叫ぶ。笑」
童瞳 「夜中にいきなり叫ばれたらびっくりしますよ・・・奥さん大変ですね・・・笑」
瀬戸熊「妻はもう慣れっこだから。笑」
童瞳 「その失敗からはどうやって立ち直ったんですか?格好悪くても教えてください。笑」
瀬戸熊「僕はもうね・・・その屈辱感をとにかく早く消したいと思っていたね。自分を早く取り戻したいというか、そのタイトルを目指している事によって、会社は辞めるわ、周りに迷惑はかけるわ、めちゃくちゃやってきたから、もう引き返せなくなっちゃったんだよね、もう成功するしかない。けど、タイトルとった今は、まだまだ成功したと思わないんだよね。」
童瞳 「なんでですか?普通なら天狗になってもおかしくないと思いますよ?」
瀬戸熊「麻雀って、突き詰めると結局、禅問答のように、自分の追い求める形にたどり着けるかどうかで、タイトルの1つ1つは、自分がやってきた事が正しいかどうか証明するにすぎないと同時に、それを世の人に証明するには結果を出し続けなければいけないと思うから。」
童瞳 「終点のないレースですね・・・」
瀬戸熊「生きている間に真理にたどり着けるかどうかはわからないけど、かなり近いところまで行けば、そのイズムを引き継いでくれた後世の者達が、真理まで辿りつけるかもしれない。生きているうちは真理に向かって走り続けたいんだよね。本当の成功は真理にたどり着く事だと思うから。そのために必要なのが究極な戦いの場所で、鳳凰戦であり十段戦である。そこが一番僕を成長させてくれる場所だと思うから。」
そう語る瀬戸熊先輩の表情は、なんとも形容しがたい幸福感が漂っていた。
「この麻雀打ちは、ただただ麻雀が好きなんだ」と素直に感じたと同時に、先ほど本気ではないにしても、軽々しく「強い」って言葉を口にした自分が恥ずかしかった。彼の強さの要因の1つは、子供のような純真さと学者のような底なしの探究心にあった。
童瞳 「瀬戸熊さんって、常にご両親や奥さんに恩返しをしないとって言っていますね、そのためにもタイトルを取り続けたいのですね?」
瀬戸熊「家族のほっとした顔を見るのはうれしいからね。迷惑もたくさんかけているから。負けると、腫物に触るみたいに接してくるのが嫌でさあ、かといって、ガツンと言われると、そんな事わかってんだよーって逆切れするんだよね。笑 そうなっちゃう自分が嫌だし、勝てば次の日フリータイムでベル子ちゃんと遊べるし♪」
童瞳 「案外単純なんですね。笑 でも身近な方達は瀬戸熊さんが最大の努力をして、瀬戸熊さんらしく負ければ、何も言わないじゃないですか?」
瀬戸熊「それね、最近思うんだけど、自分らしく負けるって難しいよね。勝った時は、自分で言うのもなんだけど、勝ちに偶然はあるけど勝因なしっていうぐらい、勝った時は大体自分らしく打てていると思う。ベストパフォーマンスで打って、勝てなかった事は今のところあまりないかな。負ける時はちゃんとした理由がある。将来的には、勝っても負けても、“瀬戸熊らしかった”、“素晴らしかった”って言われるようなプレイヤーになりたい、小島先生のようにね。」
瀬戸熊「十段戦の話あまりしてないね、これでいいの?」
童瞳 「ばっちりです☆」
どんなにきれいにまとめた文章よりも、きっと皆さんが一番知りたいのは瀬戸熊先輩のストレートな言葉に違いないから。
勝ってなお麻雀を求める、「まだ、強くなんかない・・・」瀬戸熊直樹がそう思う限り、卓上の暴君は存在し続けると信じます。

第22期中部プロリーグ A・B・Cリーグ 第5節レポート

Aリーグレポート:杉浦貴紀

以前紹介したように、最終節は戦略目標の総仕上げです。
プロリーグの日程と重なったため、この日の組み合わせは以下の通り。

1卓(日下・佐藤・杉浦・山田)
2卓(毛受・掛水・樋口・木村)

この日、決勝戦の可能性が現実的であったのは山田1人でした。
その山田がプラスを伸ばし、決勝の切符を手にしました。
1回戦こそラスであったものの、以降、巻き返しての+34.2Pで4位通過です。
若干、攻めに寄り過ぎている感じはありましたが、仮にそれが悪い方に傾いていたとしても、
山田自身には害がありません。
ポイントを盾に、目一杯攻めることが可能になるのです。
これが、「自分にとって優位な状況を作る」ということです。
山田を含めた決勝進出者の紹介をしたいと思います。
決勝進出者は以下の通り。

1位通過 森下剛任
2位通過 伊藤鉄也
3位通過 三戸亮祐
4位通過 山田優駿

各選手に自分以外に注目する選手や、麻雀スタイル、意気込み等を聞いてみました。
注目を集めているのが、森下です。
森下は中部プロリーグでは初の決勝戦ですが、先の王位戦において優勝を収めていることが特に注目を集めた要因であると考えます。
麻雀スタイルに関しては、バランス型の伊藤に、攻撃寄りのバランス型の森下、面前リーチで踏み込みの深い三戸と、面前3人に対し、仕掛けを多用する山田がどう戦うかがポイントになると思います。
対応する側としても、先手を意識してスピード感があることを演出する山田に対し、どのように押し返すかが注目です。
私の勝手な予想ではありますが、今回注目するのは山田です。
最後に各選手の意気込みを紹介したいと思いますが、各選手に話を聞いた際に、山田から送られてきたのは凄まじい長文のメールでした。
対戦相手一人一人に対する思いから、山田自身の麻雀観や意気込み等、「凄まじい」という表現が決して大げさではないものでした。
そこに、今回の決勝戦に賭ける山田の想いを感じた為です。
とても掲載できる量ではなかったので、山田に関しては一部を抜粋していますが、
各選手の意気込みです。

森下「中部の決勝は初めてだが、これまでの決勝の経験を活かして優勝したい。」

伊藤「毎回思っていることだが、結果を残したい。局面を支配することに重点を置いているので、自分の有利な状況に対局を進められれば勝機はある。」

三戸「3年以上優勝していないので何としても優勝したいと思います。ここしばらく落ちていた調子が戻ってきているので良いパフォーマンスを見せられると思います。」

山田「今回の決勝戦でも徹底して先手を取って、相手に決して楽な麻雀をさせないようにしたい。」

決勝戦は1月19日(日)です。
半年間、お付き合い下さりありがとうございました。

Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 森下 剛任 8.0 ▲ 22.2 61.7 91.9 49.5 188.9
2 伊藤 鉄也 39.8 68.7 24.8 ▲ 14.6 26.1 144.8
3 三戸 亮祐 ▲ 52.9 20.4 27.2 80.4 58.2 133.3
4 山田 優駿 39.8 62.8 ▲ 30.2 19.9 34.2 126.5
5 太田 充 14.3 10.7 71.6 47.7 ▲ 54.0 90.3
6 古川 孝次 46.2 17.0 41.1 30.8 ▲ 46.3 88.8
7 樋口 新 ▲ 1.2 ▲ 23.8 ▲ 58.7 91.2 ▲ 11.5 ▲ 4.0
8 寺戸 孝志 ▲ 30.5 ▲ 46.6 64.8 ▲ 46.6 13.9 ▲ 45.0
9 日下 健司 ▲ 54.6 ▲ 24.0 ▲ 2.9 ▲ 8.4 36.3 ▲ 53.6
10 佐藤 あいり 61.9 ▲ 4.5 ▲ 54.8 ▲ 7.4 ▲ 65.2 ▲ 70.0
11 鈴木 基芳 ▲ 65.3 11.3 ▲ 8.0 ▲ 0.3 ▲ 9.4 ▲ 71.7
12 木村 東平 3.1 ▲ 7.1 ▲ 75.7 ▲ 69.9 74.9 ▲ 74.7
13 毛受 俊 21.5 51.1 ▲ 13.9 ▲ 98.4 ▲ 44.0 ▲ 83.7
14 村瀬 寛光 22.4 ▲ 52.3 ▲ 29.5 ▲ 36.2 ▲ 38.0 ▲ 133.6
15 掛水 洋徳 0.4 ▲ 84.9 12.7 ▲ 44.9 ▲ 19.4 ▲ 136.1
16 杉浦 貴紀 ▲ 52.9 ▲ 26.6 ▲ 30.2 ▲ 35.2 ▲ 7.3 ▲ 152.2

Bリーグレポート:安藤大貴

第39期王位の称号を、中部本部所属の森下が勝ち取り、熱気に沸く中部プロリーグ。
中部プロリーグBリーグ最終節の熱い戦いも始まった。

各卓の組み合わせと順位は、

1卓 小坂・中西・浅野・牛尾 9・11・14・16位
2卓 櫛田・鈴木(雄) ・大滝・土岐 3・5・7・13位
3卓 山本・若松・葛山・菅野 4・6・8・15位
4卓 杉村・長谷川・朝岡・安藤 1・2・10・12位

Bリーグは昇級2人、降級3人。4卓の結果次第では5位鈴木(雄)までが昇級できそうである。
降級は14位の浅野がボーダーだ。
各卓気になる結果は。

1卓 降級ボーダーの浅野、13位とは30P差があるため、牛尾を抑えつつ+30Pは欲しいところ。結果は見事なまでに条件をクリア、+32.1Pで降級を回避した。

2卓 降級圏の土岐だったが、怯むことなくプラスで終え安全圏へと脱した。
首位を奪還したい櫛田であったが、鈴木(雄)に捉えられ残念な結果であった。
悔しさは対局後の彼の背中が語っていた。

3卓 前期Bリーグへと昇級してきた勢いのある山本は今期2度目となる役満をアガるも昇級には届かなかった。

4卓 暫定1位2位が激突する卓となった。3万点以上をキープし、防御を怠らず局を進める杉村、長谷川も高打点で対応しながら2着以上をキープ。2人のトップ取り合戦だった。
3回戦が終わって杉村も長谷川もほぼ昇級が決まり4回戦も2人のトップ争いだった。

見事昇級の切符を手にしたのは全節プラスだった杉村と、後半順位を上げてきた長谷川。
降級は菅野・牛尾・そして私安藤。
テーマが決まったはずだった第4節からのマイナスがでかく、降級に至ってしまった。
自分なり決めたはずだったテーマの打ち方が出来なかったためだとポイントが語っている気がした。

この反省を次に繋げる事が上達の道だと信じ、これからも励んでいきます。
レポートは初めてだったので読みにくい文章や表現もあったと思いますが、半年間ありがとうございました。

Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 杉村 泰治 4.3 37.6 29.0 77.5 43.2 191.6
2 長谷川 弘 ▲ 7.8 20.8 27.6 84.4 62.0 187.0
3 山本 拓哉 ▲ 16.2 ▲ 20.1 120.4 ▲ 29.4 55.8 110.5
4 鈴木 雄介 38.8 ▲ 13.9 ▲ 19.3 25.4 52.7 83.7
5 櫛田 利太 102.8 45.2 ▲ 8.2 ▲ 54.3 ▲ 18.7 66.8
6 葛山 英樹 ▲ 5.5 ▲ 1.7 65.3 ▲ 57.8 ▲ 4.2 ▲ 3.9
7 小坂 美樹 ▲ 21.0 ▲ 25.4 ▲ 12.1 34.6 8.4 ▲ 15.5
8 大滝 聡 11.5 3.7 44.9 ▲ 56.8 ▲ 43.0 ▲ 39.7
9 若松 正和 ▲ 37.3 18.5 ▲ 21.4 45.6 ▲ 49.8 ▲ 44.4
10 中西 栄二 ▲ 18.6 7.7 ▲ 54.5 31.1 ▲ 14.5 ▲ 48.8
11 朝岡 祐 ▲ 21.8 24.7 ▲ 38.6 4.9 ▲ 18.7 ▲ 49.5
12 土岐 雄太 31.9 20.8 ▲ 69.7 ▲ 58.5 9.0 ▲ 66.5
13 浅野 文雅 ▲ 27.9 ▲ 26.7 ▲ 1.2 ▲ 48.8 32.1 ▲ 72.5
14 菅野 直 ▲ 8.6 ▲ 26.4 ▲ 18.2 ▲ 61.4 ▲ 1.8 ▲ 116.4
15 牛尾 信之 ▲ 43.7 ▲ 32.0 ▲ 49.0 1.8 ▲ 27.0 ▲ 149.9
16 安藤 大貴 16.1 ▲ 52.8 2.0 ▲ 39.3 ▲ 86.5 ▲ 160.5

Cリーグレポート:中谷彰吾

12月1日に行われた第39期王位戦で見事優勝に輝いた中部本部の森下プロ。
オーラスまでもつれる優勝争いを制しての栄冠!私もネット配信を観戦していたが本当に感動した。
私だけでなくほとんどの方の心が熱くなったことだろう。改めて森下プロ優勝おめでとうございます!!

そして、ここからが本題の中部プロリーグCリーグ最終節。
いい刺激をもらってか、会場は熱気に満ち溢れていた。
注目は1卓の中谷と小野の直接対決と2卓の全員が昇級争いという激戦区の卓だろう。

1卓の小野は第4節終了時点で3位だったが、心の中で「1位の中谷を沈ませることができれば優勝できる可能性がある」と思っていたのは間違いないだろう。
逆に私としては、言うまでもなく踏ん張り所でミスは許されない状況であった。
2卓は現状2位の斎藤がこのまま逃げ切るのか!それとも他の3人がのし上がるのか!
そんな見所満載の最終節がいよいよ開幕した。

1卓では私が開始早々に4,000・8,000をアガリ、そのまま1回戦を逃げ切った。
しかし、小野も見事な立ち回りで、プラスで終える。
初戦にトップをとったことで少し満足したのか、私は空気のような存在になってしまう。
以前から先輩に指摘されていた悪い点が出てしまい1人沈みのラスとなってしまう。
3回戦は小野が冷静かつ安定の麻雀でトップをとる。この時点で中谷と小野の差が30P弱まで縮まった。
そして11卓では斎藤と八木が3回戦までオールプラスとし、順調にポイントを重ねた。
全卓が3回戦を終え、ポイントが集計された。

1位 斎藤 +201.3P
2位 中谷 +167.8P
3位 小野 +134.3P
4位 八木 +102.8P
5位 太田(峻)  +83.1P

今のところ波乱は無いようにみえる。このまま決まってしまうのか!?
そしてついに最終戦が始まった。

1卓は私のペース持ち込むことができ、マイナスを返済して一気にプラスにまで盛り返せた。
これで昇級ラインは維持できホッとする。昇級ボーダーの小野は最小限の失点に抑えた。

2卓では斎藤が最小失点で1位の座を守りきる。
そして八木が4回戦もプラスとし、オールプラスで終えるも3位の小野には一歩届かなかった。
このまま小野で決まりかと思っていたのだが…

別卓の太田(峻)が、4回戦で小野を超える四暗刻をアガリ、マイナスから一気に+57.8Pとした。
3回戦まで苦しんでいた太田(峻)が、最後の最後に昇級の枠を掴み取った。
なんともドラマチックな展開となった。

昇級する3人はいずれも初昇級となった。来期での彼らの戦いぶりが楽しみである。

Cリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 斎藤 寛生 32.6 85.8 14.1 31.9 31.8 196.2
2 中谷 彰吾 57.1 24.1 91.9 0.7 17.6 191.4
3 太田 峻也 ▲ 13.9 ▲ 9.0 63.2 48.3 57.8 146.4
4 小野 雅峻 39.3 19.1 14.7 35.1 19.9 128.1
5 八木 悠 15.3 ▲ 9.5 78.7 ▲ 29.0 58.4 113.9
6 大町 篤志 126.1 ▲ 73.6 ▲ 23.0 21.2 ▲ 7.7 43.0
7 山神 達也 6.1 ▲ 25.8 34.8 19.5 ▲ 18.3 16.3
8 大高坂 松城 60.7 ▲ 32.6 ▲ 5.7 ▲ 13.8 ▲ 0.2 8.4
9 岡本 丈司 ▲ 59.5 43.8 1.7 ▲ 25.1 30.1 ▲ 9.0
10 鈴木 淳 10.5 71.8 ▲ 26.7 ▲ 38.9 ▲ 30.3 ▲ 13.6
11 原田 知彦 ▲ 27.4 ▲ 24.6 ▲ 22.6 28.0 ▲ 1.8 ▲ 48.4
12 吉井 友直 25.7 ▲ 30.3 ▲ 4.9 3.3 ▲ 44.0 ▲ 50.2
13 河合 慎悟 65.2 ▲ 67.6 ▲ 66.7 ▲ 20.6 32.0 ▲ 57.7
14 三谷 卓也 34.4 14.5 ▲ 35.9 29.6 ▲ 103.5 ▲ 60.9
15 越川 清一 ▲ 90.6 6.4 ▲ 28.2 23.3 24.7 ▲ 64.4
16 大西 義則 10.8 ▲ 30.8 28.3 ▲ 35.2 ▲ 38.5 ▲ 65.4
17 加藤 泰史 ▲ 94.8 ▲ 12.8 ▲ 44.1 53.0 12.9 ▲ 85.8
18 原 尚吾 ▲ 14.9 10.8 ▲ 34.2 ▲ 30.5 ▲ 43.8 ▲ 112.6
19 角谷 和幸 ▲ 125.3 12.0 ▲ 30.5 ▲ 24.1 17.6 ▲ 150.3
20 家田 みゆき ▲ 79.4 28.3 ▲ 6.9 ▲ 81.7 ▲ 35.7 ▲ 175.4

中部プロリーグ レポート/第22期中部プロリーグ A・B・Cリーグ 第5節レポート

Aリーグレポート:杉浦貴紀
以前紹介したように、最終節は戦略目標の総仕上げです。
プロリーグの日程と重なったため、この日の組み合わせは以下の通り。
1卓(日下・佐藤・杉浦・山田)
2卓(毛受・掛水・樋口・木村)
この日、決勝戦の可能性が現実的であったのは山田1人でした。
その山田がプラスを伸ばし、決勝の切符を手にしました。
1回戦こそラスであったものの、以降、巻き返しての+34.2Pで4位通過です。
若干、攻めに寄り過ぎている感じはありましたが、仮にそれが悪い方に傾いていたとしても、
山田自身には害がありません。
ポイントを盾に、目一杯攻めることが可能になるのです。
これが、「自分にとって優位な状況を作る」ということです。
山田を含めた決勝進出者の紹介をしたいと思います。
決勝進出者は以下の通り。
1位通過 森下剛任
2位通過 伊藤鉄也
3位通過 三戸亮祐
4位通過 山田優駿
各選手に自分以外に注目する選手や、麻雀スタイル、意気込み等を聞いてみました。
注目を集めているのが、森下です。
森下は中部プロリーグでは初の決勝戦ですが、先の王位戦において優勝を収めていることが特に注目を集めた要因であると考えます。
麻雀スタイルに関しては、バランス型の伊藤に、攻撃寄りのバランス型の森下、面前リーチで踏み込みの深い三戸と、面前3人に対し、仕掛けを多用する山田がどう戦うかがポイントになると思います。
対応する側としても、先手を意識してスピード感があることを演出する山田に対し、どのように押し返すかが注目です。
私の勝手な予想ではありますが、今回注目するのは山田です。
最後に各選手の意気込みを紹介したいと思いますが、各選手に話を聞いた際に、山田から送られてきたのは凄まじい長文のメールでした。
対戦相手一人一人に対する思いから、山田自身の麻雀観や意気込み等、「凄まじい」という表現が決して大げさではないものでした。
そこに、今回の決勝戦に賭ける山田の想いを感じた為です。
とても掲載できる量ではなかったので、山田に関しては一部を抜粋していますが、
各選手の意気込みです。
森下「中部の決勝は初めてだが、これまでの決勝の経験を活かして優勝したい。」
伊藤「毎回思っていることだが、結果を残したい。局面を支配することに重点を置いているので、自分の有利な状況に対局を進められれば勝機はある。」
三戸「3年以上優勝していないので何としても優勝したいと思います。ここしばらく落ちていた調子が戻ってきているので良いパフォーマンスを見せられると思います。」
山田「今回の決勝戦でも徹底して先手を取って、相手に決して楽な麻雀をさせないようにしたい。」
決勝戦は1月19日(日)です。
半年間、お付き合い下さりありがとうございました。
Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 森下 剛任 8.0 ▲ 22.2 61.7 91.9 49.5 188.9
2 伊藤 鉄也 39.8 68.7 24.8 ▲ 14.6 26.1 144.8
3 三戸 亮祐 ▲ 52.9 20.4 27.2 80.4 58.2 133.3
4 山田 優駿 39.8 62.8 ▲ 30.2 19.9 34.2 126.5
5 太田 充 14.3 10.7 71.6 47.7 ▲ 54.0 90.3
6 古川 孝次 46.2 17.0 41.1 30.8 ▲ 46.3 88.8
7 樋口 新 ▲ 1.2 ▲ 23.8 ▲ 58.7 91.2 ▲ 11.5 ▲ 4.0
8 寺戸 孝志 ▲ 30.5 ▲ 46.6 64.8 ▲ 46.6 13.9 ▲ 45.0
9 日下 健司 ▲ 54.6 ▲ 24.0 ▲ 2.9 ▲ 8.4 36.3 ▲ 53.6
10 佐藤 あいり 61.9 ▲ 4.5 ▲ 54.8 ▲ 7.4 ▲ 65.2 ▲ 70.0
11 鈴木 基芳 ▲ 65.3 11.3 ▲ 8.0 ▲ 0.3 ▲ 9.4 ▲ 71.7
12 木村 東平 3.1 ▲ 7.1 ▲ 75.7 ▲ 69.9 74.9 ▲ 74.7
13 毛受 俊 21.5 51.1 ▲ 13.9 ▲ 98.4 ▲ 44.0 ▲ 83.7
14 村瀬 寛光 22.4 ▲ 52.3 ▲ 29.5 ▲ 36.2 ▲ 38.0 ▲ 133.6
15 掛水 洋徳 0.4 ▲ 84.9 12.7 ▲ 44.9 ▲ 19.4 ▲ 136.1
16 杉浦 貴紀 ▲ 52.9 ▲ 26.6 ▲ 30.2 ▲ 35.2 ▲ 7.3 ▲ 152.2

Bリーグレポート:安藤大貴
第39期王位の称号を、中部本部所属の森下が勝ち取り、熱気に沸く中部プロリーグ。
中部プロリーグBリーグ最終節の熱い戦いも始まった。
各卓の組み合わせと順位は、
1卓 小坂・中西・浅野・牛尾 9・11・14・16位
2卓 櫛田・鈴木(雄) ・大滝・土岐 3・5・7・13位
3卓 山本・若松・葛山・菅野 4・6・8・15位
4卓 杉村・長谷川・朝岡・安藤 1・2・10・12位
Bリーグは昇級2人、降級3人。4卓の結果次第では5位鈴木(雄)までが昇級できそうである。
降級は14位の浅野がボーダーだ。
各卓気になる結果は。
1卓 降級ボーダーの浅野、13位とは30P差があるため、牛尾を抑えつつ+30Pは欲しいところ。結果は見事なまでに条件をクリア、+32.1Pで降級を回避した。
2卓 降級圏の土岐だったが、怯むことなくプラスで終え安全圏へと脱した。
首位を奪還したい櫛田であったが、鈴木(雄)に捉えられ残念な結果であった。
悔しさは対局後の彼の背中が語っていた。
3卓 前期Bリーグへと昇級してきた勢いのある山本は今期2度目となる役満をアガるも昇級には届かなかった。
4卓 暫定1位2位が激突する卓となった。3万点以上をキープし、防御を怠らず局を進める杉村、長谷川も高打点で対応しながら2着以上をキープ。2人のトップ取り合戦だった。
3回戦が終わって杉村も長谷川もほぼ昇級が決まり4回戦も2人のトップ争いだった。
見事昇級の切符を手にしたのは全節プラスだった杉村と、後半順位を上げてきた長谷川。
降級は菅野・牛尾・そして私安藤。
テーマが決まったはずだった第4節からのマイナスがでかく、降級に至ってしまった。
自分なり決めたはずだったテーマの打ち方が出来なかったためだとポイントが語っている気がした。
この反省を次に繋げる事が上達の道だと信じ、これからも励んでいきます。
レポートは初めてだったので読みにくい文章や表現もあったと思いますが、半年間ありがとうございました。
Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 杉村 泰治 4.3 37.6 29.0 77.5 43.2 191.6
2 長谷川 弘 ▲ 7.8 20.8 27.6 84.4 62.0 187.0
3 山本 拓哉 ▲ 16.2 ▲ 20.1 120.4 ▲ 29.4 55.8 110.5
4 鈴木 雄介 38.8 ▲ 13.9 ▲ 19.3 25.4 52.7 83.7
5 櫛田 利太 102.8 45.2 ▲ 8.2 ▲ 54.3 ▲ 18.7 66.8
6 葛山 英樹 ▲ 5.5 ▲ 1.7 65.3 ▲ 57.8 ▲ 4.2 ▲ 3.9
7 小坂 美樹 ▲ 21.0 ▲ 25.4 ▲ 12.1 34.6 8.4 ▲ 15.5
8 大滝 聡 11.5 3.7 44.9 ▲ 56.8 ▲ 43.0 ▲ 39.7
9 若松 正和 ▲ 37.3 18.5 ▲ 21.4 45.6 ▲ 49.8 ▲ 44.4
10 中西 栄二 ▲ 18.6 7.7 ▲ 54.5 31.1 ▲ 14.5 ▲ 48.8
11 朝岡 祐 ▲ 21.8 24.7 ▲ 38.6 4.9 ▲ 18.7 ▲ 49.5
12 土岐 雄太 31.9 20.8 ▲ 69.7 ▲ 58.5 9.0 ▲ 66.5
13 浅野 文雅 ▲ 27.9 ▲ 26.7 ▲ 1.2 ▲ 48.8 32.1 ▲ 72.5
14 菅野 直 ▲ 8.6 ▲ 26.4 ▲ 18.2 ▲ 61.4 ▲ 1.8 ▲ 116.4
15 牛尾 信之 ▲ 43.7 ▲ 32.0 ▲ 49.0 1.8 ▲ 27.0 ▲ 149.9
16 安藤 大貴 16.1 ▲ 52.8 2.0 ▲ 39.3 ▲ 86.5 ▲ 160.5

Cリーグレポート:中谷彰吾
12月1日に行われた第39期王位戦で見事優勝に輝いた中部本部の森下プロ。
オーラスまでもつれる優勝争いを制しての栄冠!私もネット配信を観戦していたが本当に感動した。
私だけでなくほとんどの方の心が熱くなったことだろう。改めて森下プロ優勝おめでとうございます!!
そして、ここからが本題の中部プロリーグCリーグ最終節。
いい刺激をもらってか、会場は熱気に満ち溢れていた。
注目は1卓の中谷と小野の直接対決と2卓の全員が昇級争いという激戦区の卓だろう。
1卓の小野は第4節終了時点で3位だったが、心の中で「1位の中谷を沈ませることができれば優勝できる可能性がある」と思っていたのは間違いないだろう。
逆に私としては、言うまでもなく踏ん張り所でミスは許されない状況であった。
2卓は現状2位の斎藤がこのまま逃げ切るのか!それとも他の3人がのし上がるのか!
そんな見所満載の最終節がいよいよ開幕した。
1卓では私が開始早々に4,000・8,000をアガリ、そのまま1回戦を逃げ切った。
しかし、小野も見事な立ち回りで、プラスで終える。
初戦にトップをとったことで少し満足したのか、私は空気のような存在になってしまう。
以前から先輩に指摘されていた悪い点が出てしまい1人沈みのラスとなってしまう。
3回戦は小野が冷静かつ安定の麻雀でトップをとる。この時点で中谷と小野の差が30P弱まで縮まった。
そして11卓では斎藤と八木が3回戦までオールプラスとし、順調にポイントを重ねた。
全卓が3回戦を終え、ポイントが集計された。
1位 斎藤 +201.3P
2位 中谷 +167.8P
3位 小野 +134.3P
4位 八木 +102.8P
5位 太田(峻)  +83.1P
今のところ波乱は無いようにみえる。このまま決まってしまうのか!?
そしてついに最終戦が始まった。
1卓は私のペース持ち込むことができ、マイナスを返済して一気にプラスにまで盛り返せた。
これで昇級ラインは維持できホッとする。昇級ボーダーの小野は最小限の失点に抑えた。
2卓では斎藤が最小失点で1位の座を守りきる。
そして八木が4回戦もプラスとし、オールプラスで終えるも3位の小野には一歩届かなかった。
このまま小野で決まりかと思っていたのだが…
別卓の太田(峻)が、4回戦で小野を超える四暗刻をアガリ、マイナスから一気に+57.8Pとした。
3回戦まで苦しんでいた太田(峻)が、最後の最後に昇級の枠を掴み取った。
なんともドラマチックな展開となった。
昇級する3人はいずれも初昇級となった。来期での彼らの戦いぶりが楽しみである。
Cリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 斎藤 寛生 32.6 85.8 14.1 31.9 31.8 196.2
2 中谷 彰吾 57.1 24.1 91.9 0.7 17.6 191.4
3 太田 峻也 ▲ 13.9 ▲ 9.0 63.2 48.3 57.8 146.4
4 小野 雅峻 39.3 19.1 14.7 35.1 19.9 128.1
5 八木 悠 15.3 ▲ 9.5 78.7 ▲ 29.0 58.4 113.9
6 大町 篤志 126.1 ▲ 73.6 ▲ 23.0 21.2 ▲ 7.7 43.0
7 山神 達也 6.1 ▲ 25.8 34.8 19.5 ▲ 18.3 16.3
8 大高坂 松城 60.7 ▲ 32.6 ▲ 5.7 ▲ 13.8 ▲ 0.2 8.4
9 岡本 丈司 ▲ 59.5 43.8 1.7 ▲ 25.1 30.1 ▲ 9.0
10 鈴木 淳 10.5 71.8 ▲ 26.7 ▲ 38.9 ▲ 30.3 ▲ 13.6
11 原田 知彦 ▲ 27.4 ▲ 24.6 ▲ 22.6 28.0 ▲ 1.8 ▲ 48.4
12 吉井 友直 25.7 ▲ 30.3 ▲ 4.9 3.3 ▲ 44.0 ▲ 50.2
13 河合 慎悟 65.2 ▲ 67.6 ▲ 66.7 ▲ 20.6 32.0 ▲ 57.7
14 三谷 卓也 34.4 14.5 ▲ 35.9 29.6 ▲ 103.5 ▲ 60.9
15 越川 清一 ▲ 90.6 6.4 ▲ 28.2 23.3 24.7 ▲ 64.4
16 大西 義則 10.8 ▲ 30.8 28.3 ▲ 35.2 ▲ 38.5 ▲ 65.4
17 加藤 泰史 ▲ 94.8 ▲ 12.8 ▲ 44.1 53.0 12.9 ▲ 85.8
18 原 尚吾 ▲ 14.9 10.8 ▲ 34.2 ▲ 30.5 ▲ 43.8 ▲ 112.6
19 角谷 和幸 ▲ 125.3 12.0 ▲ 30.5 ▲ 24.1 17.6 ▲ 150.3
20 家田 みゆき ▲ 79.4 28.3 ▲ 6.9 ▲ 81.7 ▲ 35.7 ▲ 175.4

第21期東北プロリーグ 第8節レポート

Aリーグ:青木武

ついに8節目でリーグ戦も終盤戦。東北リーグは4位まで入れば東北天翔位(決勝戦)に出場できる。

4位の粕谷 6位の泉 7位の青木 14位の吉田の卓に注目。

1回戦は小場を制し泉のトップ。青木は痛恨のラス。

2回戦、親の青木が先制リーチ。すぐに吉田の追っかけリーチ。数順後に泉もリーチとリーチが3人。泉は、ツモってきた牌に一瞬顔が曇る。ドラの五万を河に置くと青木からロンの声。リーチドラ2の7700。その後も吉田からダマで7700をあがり、南場の親で4000オールと6万点超えのトップ。

3回戦、今日は調子いいと勘違いした青木はイケイケになり放銃しまくり…。南四局 青木に四暗刻のテンパイが入る。ドラの発を切り「リーチ!」。ツモって逆転トップか…。やはり今日はいい感じだなぁ~と思っていたら、リーチ宣言牌に粕谷が三色ドラ2をあがる。この放銃でラスに転落。

4回戦も粕谷の倍満スタートでトップ。粕谷はトータル3位に浮上。私はちょい浮きでトータル5位。次節は調子乗らないよう気をつけます…。

リーグ戦優勝争いの佐藤は+35.5に対し、遠藤は△37.7となり、ついに遠藤が1位の座を佐藤に譲ってしまった。
残り2節、もっと熱い戦いになるだろう。

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 佐藤大介 ▲ 5.8 17.1 57.6 47.3 14.8 24.5 17.0 35.5 208.0
2 遠藤昭太 94.6 73.8 ▲ 24.3 ▲ 23.6 67.6 18.8 ▲ 30.3 ▲ 37.7 138.9
3 粕谷勇吉 ▲ 11.2 18.4 ▲ 27.7 44.5 39.3 ▲ 6.4 ▲ 5.4 40.8 92.3
4 皆川直毅 42.8 ▲ 34.2 69.4 ▲ 1.2 ▲ 37.3 ▲ 14.8 44.9 11.1 80.7
5 青木武 ▲ 31.5 ▲ 6.5 ▲ 30.3 ▲ 16.7 63.6 ▲ 7.3 29.5 13.3 14.1
6 渡部稔 55.1 25.6 ▲ 37.9 ▲ 56.1 ▲ 1.4 ▲ 13.9 34.5 0.0 5.9
7 杜麻沙也 ▲ 57.5 ▲ 14.6 1.6 ▲ 13.5 ▲ 2.9 4.5 61.0 15.9 ▲ 5.5
8 高橋清隆 ▲ 58.6 ▲ 20.9 ▲ 0.4 ▲ 50.8 ▲ 32.6 87.0 29.1 6.3 ▲ 40.9
9 泉亮多 ▲ 4.6 9.9 40.5 4.1 25.4 ▲ 28.6 ▲ 44.8 ▲ 48.1 ▲ 46.2
10 工藤宏紀 1.8 1.7 8.4 25.3 ▲ 33.8 7.2 ▲ 66.0 3.4 ▲ 52.0
11 今貴聡 ▲ 20.4 12.6 ▲ 43.9 34.9 ▲ 29.6 ▲ 24.2 ▲ 20.4 15.3 ▲ 75.7
12 東幸一郎 12.7 19.6 ▲ 100.0 19.4 5.8 5.0 ▲ 62.2 ▲ 8.4 ▲ 108.1
13 平田孝章 9.1 ▲ 35.7 21.7 ▲ 23.6 ▲ 50.0 ▲ 3.8 ▲ 41.3 8.2 ▲ 115.4
14 吉田勝弥 0.6 ▲ 63.7 ▲ 36.7 5.0 ▲ 78.9 ▲ 11.9 ▲ 10.4 ▲ 6.0 ▲ 202.0

Bリーグ:遠藤昭太

 Bリーグでは今期の昇格枠は2つで、最終節の組合せは第9節終了時点での順位順となっている。昇格争いのため上位4人には入っておきたいところ。

 1卓(佐藤、新田、三井、安ヶ平)

 上位陣同士の戦いとなるこの卓、まず先手をとったのは安ヶ平。親連荘で得点を重ね、佐藤、三井の追い上げから逃げ切り1回戦目トップを飾る。この日の安ヶ平は勢いが止まらなかった。2回戦、3回戦もトップで大量リードとなった。
対照的だったのは新田で、ほとんど手が入らず守りきれずで、大きいマイナスでの3ラスの憂き目に会う。4回戦目で意地のトップをとるも返済しきれず、リーグ後半戦での痛い失点となった。

2卓(佐々木、斎藤、早坂、大里)

今までなかなか結果を出せていなかった早坂が今回は大爆発の活躍となった。1回戦目を競り勝つ形でトップを取ると、これを弾みに2回戦目は1人浮きトップ、さらに3回戦は+31.3の大量得点トップ。4回戦こそ女流大里にトップを譲るものの、しっかり浮きの2着で4回合計+94.8と今までのマイナスを返上し、お釣りもついた総合+40.1で4位に急浮上となった。
また、大里もこの荒れた場でトータルプラスに収め、総合で3位と1つ順位を上げた。

リーグ後半戦第8節は大きく点数が変動した節となった。安ヶ平が頭一つ出た首位に立ち、三井、大里、早坂のプラス組3人が続く。少な目のマイナスである新田と佐藤は、次の第9節で上位4人に滑り込めるかがポイントになる。

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 安ヶ平浩希 ▲ 14.5 24.3 10.0 10.6 54.3 17.9 ▲ 43.2 64.5 123.9
2 三井光一 ▲ 13.8 36.9 ▲ 4.5 89.3 ▲ 21.1 ▲ 3.5 11.2 ▲ 13.9 80.6
3 大里奈美 18.1 ▲ 60.9 61.5 ▲ 51.3 ▲ 3.4 44.2 25.8 27.1 61.1
4 早坂和人 ▲ 17.6 ▲ 22.7 ▲ 6.2 ▲ 7.0 32.5 ▲ 20.1 ▲ 13.6 94.8 40.1
5 新田大輔 37.2 0.2 65.8 ▲ 19.5 ▲ 39.8 ▲ 12.3 39.6 ▲ 78.1 ▲ 6.9
6 佐藤晃大 3.3 18.0 2.5 18.9 ▲ 63.7 ▲ 18.0 0.2 27.5 ▲ 11.3
7 斎藤智大 ▲ 7.9 ▲ 1.8 ▲ 74.0 15.9 ▲ 33.9 ▲ 11.8 44.6 ▲ 79.9 ▲ 148.8
8 佐々木啓文 ▲ 15.0 ▲ 49.0 ▲ 57.1 ▲ 56.9 45.1 2.6 ▲ 66.6 ▲ 42.0 ▲ 238.9

東北プロリーグ レポート/第21期東北プロリーグ 第8節レポート

Aリーグ:青木武
ついに8節目でリーグ戦も終盤戦。東北リーグは4位まで入れば東北天翔位(決勝戦)に出場できる。
4位の粕谷 6位の泉 7位の青木 14位の吉田の卓に注目。
1回戦は小場を制し泉のトップ。青木は痛恨のラス。
2回戦、親の青木が先制リーチ。すぐに吉田の追っかけリーチ。数順後に泉もリーチとリーチが3人。泉は、ツモってきた牌に一瞬顔が曇る。ドラの五万を河に置くと青木からロンの声。リーチドラ2の7700。その後も吉田からダマで7700をあがり、南場の親で4000オールと6万点超えのトップ。
3回戦、今日は調子いいと勘違いした青木はイケイケになり放銃しまくり…。南四局 青木に四暗刻のテンパイが入る。ドラの発を切り「リーチ!」。ツモって逆転トップか…。やはり今日はいい感じだなぁ~と思っていたら、リーチ宣言牌に粕谷が三色ドラ2をあがる。この放銃でラスに転落。
4回戦も粕谷の倍満スタートでトップ。粕谷はトータル3位に浮上。私はちょい浮きでトータル5位。次節は調子乗らないよう気をつけます…。
リーグ戦優勝争いの佐藤は+35.5に対し、遠藤は△37.7となり、ついに遠藤が1位の座を佐藤に譲ってしまった。
残り2節、もっと熱い戦いになるだろう。

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 佐藤大介 ▲ 5.8 17.1 57.6 47.3 14.8 24.5 17.0 35.5 208.0
2 遠藤昭太 94.6 73.8 ▲ 24.3 ▲ 23.6 67.6 18.8 ▲ 30.3 ▲ 37.7 138.9
3 粕谷勇吉 ▲ 11.2 18.4 ▲ 27.7 44.5 39.3 ▲ 6.4 ▲ 5.4 40.8 92.3
4 皆川直毅 42.8 ▲ 34.2 69.4 ▲ 1.2 ▲ 37.3 ▲ 14.8 44.9 11.1 80.7
5 青木武 ▲ 31.5 ▲ 6.5 ▲ 30.3 ▲ 16.7 63.6 ▲ 7.3 29.5 13.3 14.1
6 渡部稔 55.1 25.6 ▲ 37.9 ▲ 56.1 ▲ 1.4 ▲ 13.9 34.5 0.0 5.9
7 杜麻沙也 ▲ 57.5 ▲ 14.6 1.6 ▲ 13.5 ▲ 2.9 4.5 61.0 15.9 ▲ 5.5
8 高橋清隆 ▲ 58.6 ▲ 20.9 ▲ 0.4 ▲ 50.8 ▲ 32.6 87.0 29.1 6.3 ▲ 40.9
9 泉亮多 ▲ 4.6 9.9 40.5 4.1 25.4 ▲ 28.6 ▲ 44.8 ▲ 48.1 ▲ 46.2
10 工藤宏紀 1.8 1.7 8.4 25.3 ▲ 33.8 7.2 ▲ 66.0 3.4 ▲ 52.0
11 今貴聡 ▲ 20.4 12.6 ▲ 43.9 34.9 ▲ 29.6 ▲ 24.2 ▲ 20.4 15.3 ▲ 75.7
12 東幸一郎 12.7 19.6 ▲ 100.0 19.4 5.8 5.0 ▲ 62.2 ▲ 8.4 ▲ 108.1
13 平田孝章 9.1 ▲ 35.7 21.7 ▲ 23.6 ▲ 50.0 ▲ 3.8 ▲ 41.3 8.2 ▲ 115.4
14 吉田勝弥 0.6 ▲ 63.7 ▲ 36.7 5.0 ▲ 78.9 ▲ 11.9 ▲ 10.4 ▲ 6.0 ▲ 202.0

Bリーグ:遠藤昭太
 Bリーグでは今期の昇格枠は2つで、最終節の組合せは第9節終了時点での順位順となっている。昇格争いのため上位4人には入っておきたいところ。
 1卓(佐藤、新田、三井、安ヶ平)
 上位陣同士の戦いとなるこの卓、まず先手をとったのは安ヶ平。親連荘で得点を重ね、佐藤、三井の追い上げから逃げ切り1回戦目トップを飾る。この日の安ヶ平は勢いが止まらなかった。2回戦、3回戦もトップで大量リードとなった。
対照的だったのは新田で、ほとんど手が入らず守りきれずで、大きいマイナスでの3ラスの憂き目に会う。4回戦目で意地のトップをとるも返済しきれず、リーグ後半戦での痛い失点となった。
2卓(佐々木、斎藤、早坂、大里)
今までなかなか結果を出せていなかった早坂が今回は大爆発の活躍となった。1回戦目を競り勝つ形でトップを取ると、これを弾みに2回戦目は1人浮きトップ、さらに3回戦は+31.3の大量得点トップ。4回戦こそ女流大里にトップを譲るものの、しっかり浮きの2着で4回合計+94.8と今までのマイナスを返上し、お釣りもついた総合+40.1で4位に急浮上となった。
また、大里もこの荒れた場でトータルプラスに収め、総合で3位と1つ順位を上げた。
リーグ後半戦第8節は大きく点数が変動した節となった。安ヶ平が頭一つ出た首位に立ち、三井、大里、早坂のプラス組3人が続く。少な目のマイナスである新田と佐藤は、次の第9節で上位4人に滑り込めるかがポイントになる。

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 安ヶ平浩希 ▲ 14.5 24.3 10.0 10.6 54.3 17.9 ▲ 43.2 64.5 123.9
2 三井光一 ▲ 13.8 36.9 ▲ 4.5 89.3 ▲ 21.1 ▲ 3.5 11.2 ▲ 13.9 80.6
3 大里奈美 18.1 ▲ 60.9 61.5 ▲ 51.3 ▲ 3.4 44.2 25.8 27.1 61.1
4 早坂和人 ▲ 17.6 ▲ 22.7 ▲ 6.2 ▲ 7.0 32.5 ▲ 20.1 ▲ 13.6 94.8 40.1
5 新田大輔 37.2 0.2 65.8 ▲ 19.5 ▲ 39.8 ▲ 12.3 39.6 ▲ 78.1 ▲ 6.9
6 佐藤晃大 3.3 18.0 2.5 18.9 ▲ 63.7 ▲ 18.0 0.2 27.5 ▲ 11.3
7 斎藤智大 ▲ 7.9 ▲ 1.8 ▲ 74.0 15.9 ▲ 33.9 ▲ 11.8 44.6 ▲ 79.9 ▲ 148.8
8 佐々木啓文 ▲ 15.0 ▲ 49.0 ▲ 57.1 ▲ 56.9 45.1 2.6 ▲ 66.6 ▲ 42.0 ▲ 238.9

第16期九州プロリーグ A・B・Cリーグ 第9節レポート

Aリーグレポート:柴田 祐一朗

A卓(大和田×藤原×小車×西原)
B卓(新谷×浜上×青木×中尾)
C卓(塚本×小川×柴田×安東×福田)

今回Aリーグレポートを書かせていただく28期生の柴田祐一朗です。よろしくお願いします。
九州プロリーグも今回を含め後2回。8半荘となり上位卓に入るためにポイントを叩かなければならない人、また降級争いをする人、それぞれがいつも以上に力のはいる第9節となった。
まずは、A卓。現在1位の大和田、3位西原、5位小車、7位藤原の組み合わせ。

上位4人までに入ることができれば出場できる決勝戦。100Pオーバーしているのは上位3人のみ、また4位~7位の差は50P以内の対決、ここで5位、7位の2人は上位である大和田、西原からポイントを奪いたいところである。
3回戦まで、3位であった西原は▲16.6、小車+27.5と西原と小車の順位が逆転している状態、1位の大和田はなかなかポイントを失わずに▲11.5という状態で、東3局、親:大和田、手牌は以下の状態。
七万八万六索八索一筒一筒三筒三筒三筒四筒六筒七筒八筒
から場に2枚目の七索が打ち出された。それに大和田は果敢にチーを入れ打四筒。ここに下家の小車は六万をすぐに持ってきてツモ切りし、大和田に1,500の放銃。
これがとても印象に残ったシーンである。このチーテンは賛否あるだろうがポイントの余裕がある大和田ならではの仕掛けに見えた。このあと大和田は連荘し3回戦はトップを勝ち取り今節は+0.5にまとめ上げた。3位だった西原は▲68.6大幅にポイントを減らし決勝戦の椅子から後退する形となった。それとは対照的にポイントを+66.0し、3位に浮上した小車。今年はマスターズを取っている小車にとっては皇帝位も手中に収めたいところだろう。現皇帝位の藤原は最終節に望みを託す形となった。

B卓。2位新谷、4位中尾、6位青木、8位浜上の卓、ここは是非とも大きなプラスがほしい青木、浜上と現在4位であるが5位以下とあまりポイント差のない中尾、前回大きなプラスを勝ち取り勢いそのままで行きたい新谷の卓。
1回戦南1局、親:新谷の配牌は下記のような勝負手が入った。
一万二万三万八索九索四筒九筒九筒東東白白中  ドラ中
すぐに、
一万二万三万東東中中  ポン九筒 下向き九筒 下向き九筒 下向き  ポン白白白
となり12,000のテンパイが入った。ここで、
六万六万二索三索一筒二筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒中 
中尾がこの形からラス九筒をチーし、中で新谷に放銃してしまった。普段の中尾ならこのラス九筒を鳴いていかにも高そうな仕掛けである親にドラの中は打たないと思う。しかし、是が非でもポイントを伸ばしたい中尾がはやってしまうのもすごくわかる。この結果新谷の1人浮きとなり1回戦は+37.4と大きなプラスとなった。

C卓は下位5名の柴田、福田、塚本、小川、安東の卓となった。下位4名の差は70P以内であり今節、最終節と8半荘ほぼ戦う形となる。実質この4人から降級者2名がでるためこの卓は非常にシビアな戦いになると感じていた。
1回戦目、開局早々打点を作りに行く自分。しかし安東のポンテンの嵌六索待ちに飛びこんでしまう。
東3局、親:小川のときに福田が、
二万四万二索三索四索五索五索二筒三筒四筒六筒七筒八筒  ツモ三万  ドラ四万
の手を丁寧にヤミテンに構えツモアガる。福田としては下位3人にポイント差を埋められなければよいので値千金の2,000・4,000である。
そのまま、高い点数のやりとりもなく迎えた南2局1本場。親:福田。小川が親をケアしながらハイテイにフリテンをツモアガり1,300・2,600とトップに立ちなおかつ、福田を原点割れさせた。
南3局1本場、ここで初めて手がぶつかりあった。
福田がリーチを宣言し、安東がダブ南をトイツ落しして回り、3巡後リーチと追いかけた。ここは安東に軍配が上がり3,900と当面のターゲットである福田からロンアガリする。
南4局、親:安東。安東としてはここで小川の原点を割らせ、自分がトップを取りに行くところである。このとき、安東31,800、柴田29,500、福田24,200、小川34,500である。
しかし、ここは安東→柴田の2,600移動で終結した。安東からしてみれば原点割れとなる放銃はきつかっただろうと思う。
2回戦目はオーラスの福田の連荘がすごかった。自分が50,000点以上持ってAトップ状態で迎えたのだが、結果からいうとここから福田が4連荘してトップになった。内容としては自分の打牌選択をミスしたためにこの状態を作ったと言ってもいいと考えている。
福田がソーズに寄せているのはわかっていたが、
三万四万五万六万二索二索六索二筒三筒四筒七筒八筒九筒  ドラ四万
ここにドラの四万を持ってきた。福田が北中をポンしており川にソーズが2枚あったが六索を勝負すると仕掛けられた。ここで勝負したからにはアガりきるつもりだったが、第1打に切っている西を持ってき、少し逡巡したが勝負した。これが福田の、
三索四索五索西西発発  ポン中中中  ポン北北北
に放銃し7,700は8,300と逆転の口火を切ってしまった。
思い返すとソーズの二索四索六索が通っている時点でシャンポン形の可能性は非常に高いわけだから逡巡したのならば切らない選択があってもよかったのではないかと反省している。
この卓の結果としては、3回戦目まではほぼ1人沈みだった安東が最後に爆発させ今回の負け分を返すAトップ+35.1を叩き最終節に望みをかける形となった。
最終節は約80ポイント差に3人の直接対決、現在13位の小川にもチャンスが残る形での終了となった。

第10節組み合わせ予定
A卓(大和田×新谷×小車×青木)
B卓(藤原×西原×中尾×浜上)
C卓(柴田×福田×塚本×安東×小川)
(組み合わせは都合により変更になることもあります)

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 大和田 篤史 40.3 27.3 ▲ 14.1 37.6 58.4 50.4 11.1 ▲ 47.5 0.5 164.0
2 新谷 翔平 ▲ 30.9 62.8 62.0 59.6 ▲ 27.8 ▲ 34.1 ▲ 59.8 100.2 23.2 155.2
3 小車 祥 ▲ 2.5 18.1 2.2 ▲ 46.7 56.6 39.1 ▲ 18.0 37.9 66.0 152.7
4 青木 胤道 35.8 4.6 21.9 ▲ 5.3 ▲ 35.8 ▲ 20.4 21.2 32.5 16.2 70.7
5 藤原 英司 ▲ 2.7 13.6 19.2 ▲ 13.6 50.1 ▲ 32.7 3.3 8.3 0.1 45.6
6 西原 亨 1.8 39.7 71.4 61.2 ▲ 52.9 ▲ 15.5 88.2 ▲ 80.5 ▲ 68.6 44.8
7 中尾 多門 16.7 81.1 ▲ 51.8 ▲ 7.0 41.0 55.1 ▲ 21.6 ▲ 22.9 ▲ 50.3 40.3
8 浜上 文吾 31.6 ▲ 8.8 3.3 ▲ 26.5 ▲ 13.4 ▲ 7.0 ▲ 3.8 24.8 10.9 11.1
9 柴田 祐一朗 ▲ 18.0 ▲ 36.3 61.5 ▲ 14.3 46.5 9.7 ▲ 2.6 ▲ 74.6 10.9 ▲ 17.2
10 福田 正道 ▲ 38.1 ▲ 66.9 ▲ 37.5 13.8 10.3 4.7 ▲ 65.8 32.7 24.5 ▲ 122.3
11 塚本 将之 15.6 ▲ 81.0 ▲ 67.5 ▲ 83.6 ▲ 50.2 0.7 76.9 12.7 6.7 ▲ 169.7
12 安東 裕允 ▲ 63.9 ▲ 21.9 ▲ 85.3 ▲ 2.2 ▲ 23.5 ▲ 11.7 17.3 ▲ 22.9 ▲ 10.7 ▲ 224.8
13 小川 善章 ▲ 6.7 ▲ 33.3 ▲ 5.3 26.0 ▲ 59.3 ▲ 40.3 ▲ 86.4 ▲ 2.7 ▲ 33.4 ▲ 241.4

決勝進出者 4名   降級者 2名
決勝進出&降級ライン:順位枠内に表示

Bリーグレポート:宮崎 皓之

A卓(弘中×宮崎×古本×安永)
B卓(陣野×伊東×服部×氷室)
C卓(福田×藤井×相本×鶴)
D卓(藤岡×石原×山本×矢野×菊池)

2013年も残りわずかとなり皆が忙しくなる師走の時期、寒さも厳しくなるばかりだがここ九州プロリーグでは寒さを感じさせない激戦が繰り広げられようとしていた。特に私が現在所属しているBリーグでは第3節終了時点で上位4名が4P以内の微差で稀に見る大接戦の様相を呈していた。またリーグ戦も残すところ2節となり、より優勝を意識した麻雀が見られるようになってくるはずだ。また自分はここまで暫定4位につけており優勝を狙える位置にいるため、ここが自分にとって正念場になる。
今回のレポートは時間の都合上、他の卓の観戦ができなかったため自戦記を書くことになるのだが今回の対局内容に触れる前に自分の第4節の目標を紹介しようと思う。

1つ目は決勝卓に残るポイントで第4節を終えること。
リーグ戦最終節は上位から順に4人区切りで卓組みがされるのだが、その際に上位4名の卓が決勝卓とされる。優勝争いをするのであればこの決勝卓にはなんとしても入りたいところである。決勝卓ならば首位とのポイント差を直接対決で詰めやすく、ポイント差の確認が可能であるからだ。
2つ目は自分の素点を増やすこと。
最終節に決勝卓に入れても首位との差が100P以上ある場合逆転は直接対決でも非常に難しくなってしまう。そのため第4節では可能であれば他者との差を縮め、さらにはリードを広げることができれば理想である。
3つ目は自分と同卓した上位者にポイントを稼がせないこと。
リーグ戦は最終節を見据えた麻雀を打つことが重要となる。可能であれば決勝卓に同卓するであろう上位者に対しては余裕があるうちにアドバンテージを得るべきである。しかしながら別卓にもライバルはいるためあまりに躍起になりすぎて共倒れにはならぬよう気をつける。

長くはなったが自分の目標は以上。これらを主軸に闘牌を行うため普段とは異なる選択もあるだろうと対局前に思ったことを覚えている。これから対局内容について触れようと思う。
自分の卓の卓組みは古本、弘中、アマチュアの安永さん、自分の4人打ち。なんと暫定2位の古本、4位の自分、そして5位につけている弘中と上位陣が3人も同卓することとなりこの卓での結果は決勝卓の進出に大きな影響を及ぼすこととなり注目の卓となった。

1回戦、南2局の自分の親番で中盤にテンパイが入る。
二万二万三万三万四万四万三索四索一筒二筒三筒八筒八筒  ドラ三筒
点棒状況はトップが34,000程度の競っている場面。普段ならばリーチだがここはヤミを選択。理由は四筒引きの手替わりだけでなく古本、弘中からの直撃狙い。直撃の5,800のアガリは点棒以上のアドバンテージが見込めるからだ。仮にヤミで2,900だったり、6巡以内でテンパイならばリーチをかけたほうがいいと思う。結果は古本より五索をアガリ自分の思惑通りに進めることはできた。これが響いたのか1回戦は以下の結果となる。
宮崎+14.2 安永+6.5 弘中+3.5 古本▲24.2
狙い通り古本を沈ませ、自分はポイントを重ねることができた。2回戦以降もこのペースで行きたい。

2回戦、ここまで自分のペースで戦いを進めるも安永に苦しめられる展開となる。2回戦は安永さんに巧みに打たれトップを取られるも粘りを見せたのは弘中。オーラスで古本とのリーチ合戦を制し以下のアガリ。
二万二万二万五万六万七万八万五筒六筒七筒西西西  ツモ八万  ドラ西
この2,000・4,000で自分は原点を割り、逆に弘中は2着まで浮上する。このアガリは弘中にとって確かな手ごたえを感じたに違いない。2回戦の以下の結果となる。
安永+15.5 弘中+7.0 宮崎▲5.0 古本▲17.5
連続でラスとなり土俵際まで追い込まれた古本、残り2回戦で挽回するために攻めてくることが予想されるためここからはそれを踏まえた間合い管理が重要となるだろう。

3回戦、大きく場が動いたのは東4局、古本の親番である。自分の手牌は二つ仕掛けて以下の通り。
九万九万白白白発発  ポン中中中  ポン三万 上向き三万 上向き三万 上向き
なんと高めは大三元の大物手。安めでも倍満でこれを決めれば優勝に大きく近づくためこれまでにないほど緊張したことを覚えている。しかも高めの発はションパイであるため警戒されるのでは?と不安がよぎる。そんな緊張のなか、この手にここまで絶不調の古本が掴まってしまう。高めの発で放銃してしまい手痛い32,000。
思うに普段の古本ならばこの放銃はしないと思う。ここまでの失点を取り返すべく前に出るしかないため普段ならば止める牌が出ていくことはリーグ戦ならば度々起きるのである。このようなシーンはトータルで争うリーグ戦ならでは。これがリーグ戦の恐ろしさでもあり、また面白さなのだと思う。3回戦の結果は以下の通りとなる。
宮崎+49.1 弘中+11.8 安永+5.4 古本▲69.3
ここまでで自分が注目したいのは弘中。3回戦すべてプラスでまとめ、安定感抜群な麻雀を見せている。もし決勝戦で同卓するならば弘中は自分にとって大きな障害となるだろうと感じた。

4回戦。残すところ1回となった第4節。この半荘は自分と弘中の2名の争いとなり南3局を迎える。果敢に仕掛けて前に出る弘中、ここでリードを作りオーラスの親を迎えようとするも安永さんに捉えられる。
四索五索五索五索三筒四筒五筒六筒七筒八筒  チー二万 左向き三万 上向き四万 上向き  ロン三索  ドラ五索
この放銃が響き、オーラスで原点を割ってしまう弘中。この局は彼にとって大きな打撃になったのではないだろうか?4回戦は以下の結果となる。
宮崎+23.8 弘中▲1.8 古本▲4.0 安永▲18.0

第4節が終了し、運にも恵まれた自分は+82.1で暫定首位になることが出来た。次節で最終節となるのだが同卓者は服部、弘中、藤井の3名の予定。3名とも実力者で決して気の抜けない戦いになるが最後まで全力で臨み、優勝の2文字を得たいと思う。

順位 名前 プロ/アマ 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 宮崎 皓之介 プロ 49.9 33.2 18.6 82.1 183.8
2 服部 学 プロ 25.2 8.5 44.2 43.8 121.7
3 弘中 栄司 テスト生 15.0 44.5 36.6 20.5 116.6
4 藤井 崇勝 一般 60.4 23.1 21.6 ▲ 12.3 92.8
5 石原 忠道 一般 ▲ 8.6 ▲ 34.6 9.1 85.7 51.6
6 菊池 豪 プロ 84.8 ▲ 75.6 96.5 ▲ 67.7 38.0
7 鶴 浩昭

プロ

▲ 45.7 60.6 ▲ 21.1 39.1 32.9
8 矢野 拓郎 プロ ▲ 60.9 30.5 ▲ 13.3 41.7 ▲ 2.0
9 相本 長武 一般 9.7 ▲ 22.9 14.3 ▲ 3.2 ▲ 2.1
10 古本 和宏 プロ 86.2 41.8 ▲ 22.8 ▲ 112.0 ▲ 6.8
11 藤岡 治之 プロ 19.8 73.0 ▲ 100.0 ▲ 41.9 ▲ 49.1
12 陣野 良貴 プロ ▲ 39.0 ▲ 35.5 25.9 ▲ 57.9 ▲ 106.5
13 福田 譲二 プロ ▲ 59.3 ▲ 30.6 5.6 ▲ 23.6 ▲ 107.9
14 伊東 宏倫 プロ ▲ 59.8 ▲ 100.0 ▲ 20.9 67.5 ▲ 113.2
15 下山 哲也 プロ 54.9 1.9 ▲ 52.6 ▲ 150.0 ▲ 145.8
16 安永 敏郎 一般 ▲ 79.9 ▲ 59.6 ▲ 25.6 9.4 ▲ 155.7
17 山本 江利香 プロ ▲ 26.3 ▲ 108.1 ▲ 3.7 ▲ 18.8 ▲ 156.9
18 氷室 哀華 プロ ▲ 29.4 7.3 ▲ 86.1 ▲ 53.4 ▲ 161.6
19 川崎 行広 プロ ▲ 100.0 21.5 ▲ 48.3 ▲ 100.0 ▲ 226.8

昇級者 2名   降級者 5名
昇級&降級ライン:順位枠内に表示
前期成績はこちら

Cリーグレポート:佐藤 健治

A卓(大渕×高末×吉田×西川)
B卓(水町×公文×田中×柴田)
C卓(友保×藤瀬×樋口×高野)
D卓(松尾×河野まや×濱田×進)
E卓(河野みのり×福嶋×榎田×永井)
F卓(馬場×山本×久保×佐藤×松本)

皆さんこんにちは、Cリーグのレポートを担当します、「さとけん」こと佐藤健治です。よろしくお願い致します!
いよいよ次節で昇級者が確定するという大事な節ですので、各卓で熱いバトルが繰り広げられました。
その結果、各卓の卓内トップの着順が、
A卓では山本が3121
B卓ではアマチュアの濱田さんが3112
C卓では西川が1222
D卓では樋口が4121
E卓では榎田が2122
F卓では田中が1142
となりそれぞれ大きく順位を上げました。
私はA卓で成績トップの松本さんと同卓する事になり、苦戦を覚悟していました。
松本さんが上家の時にホンイツを2回仕掛けましたが、2回とも自分のアガリを捨ててまで私が欲しい牌種を1枚も出してくれず、総合得点トップの余裕を感じました。

開始早々の1回戦。東1局、北家の私は、
一索一索二索四索五索七索八索九索一筒一筒二筒三筒四筒四筒  ドラ二筒
の1シャンテンから
打牌候補は一索二索一筒四筒だが一通を見るという前提では一索一筒四筒になり、ドラ表示牌が一筒なので見た目のテンパイ受け入れ枚数を重視して一筒を選択。数巡後に一索を引き入れ
一索一索一索四索五索七索八索九索一筒二筒三筒四筒四筒
先制リーチ。数巡後に南家の松本さんから追いかけリーチが入り、私からの見た目で6枚目となる一筒四筒四筒を掴み、
二万三万四万二索三索四索七索七索二筒三筒六筒七筒八筒
への放銃。高めの12,000の放銃スタートとなった。
1シャンテンの場面に戻り、最終形がシャンポンになる可能性がある場合は一筒のロンアガリを期待しての打四筒もあるが、先にリャンメンが埋まったら私は必ず高め一通に受けるのでかなり薄くなってない限り、最終形がシャンポンにはなり得ない。しかし場況によってはシャンポンもあり得ると思い直して、四筒を選択していれば松本さんの高めがリーチ者の私の河に現物待ちであり追いかけリーチをしていなかったかも知れない。
その場合、脇から一筒四筒が切られたら、横移動でリーチ棒1,000だけの失点、放銃になったとしてもリーチ棒込みで9,000の失点で済んだ。
また一索を選択していればテンパイまでの受け入れ枚数は一瞬減るが、一通の可能性を追いつつ二筒三筒引きで一索二索を落とし、一通を諦める変わりにイーペイコードラドラへの変化を見る事ができる。その手順だと私はまだテンパイには至らずに、高めの四筒はアンコで使え、テンパイ時に一筒での放銃で3,900の失点で済んだと思うと、悩ましく思えました。
1回戦オーラス、親番の私が、
五索六索六索七索七索九索九索西西西  ポン東東東
現在五索八索待ちの7,700のリャンメンテンパイだが、六索をポンして打五索とし私の河に四索五索も切れていて、ホンイツとは読みづらいせいか、数巡後に七索で12,000のロンアガリをしました。
アガリ枚数では圧倒的にポンしない方が良いが、並びシャンポンの内側をポンするともう片方が出やすくなる傾向と、打点アップの両方が重なったので挑戦したところ、アガリにつながりました。
テンパイ時に考えた事が数点ある。
・現状は東しか仕掛けていないので次が2フーロ目である。(次が3フーロ目であれば、ロンアガリが期待できなくなるので仕掛けない。)
・河がホンイツっぽくない。
・打点アップとはいえ最終形が六索七索の並びシャンポンになる九索はポンしない。
・リーチ者がいないまま、3枚目の九索が出る前に六索七索が出た時だけ、巡目が深くなければポンをする。
という事でした。
その後もアガリを重ね、東1局終了時の26,000点差を取り戻してトップになれました。

2回戦。東三局、親の私は、
三万四万五万八万九万九万三索四索五索六索六索三筒四筒  ドラ六索
の1シャンテンから片アガリが残っても仕掛けるつもりでいたところに二筒をツモり、親という事もあり八万を切りドラの六索九万のシャンポン待ちで先制リーチ。
(子であれば、三色への変化を見ながらソーズがリャンメン待ちになってのリーチか、マンズかピンズが連続形で伸びれば一旦1シャンテンに戻し九万を落としていた可能性もある。)
数巡後、北家の松本さんが追いかけリーチ。さらに数巡後に私が七万を捨てたところ松本さんの、
五万六万五索六索七索一筒二筒三筒五筒六筒七筒発発
8,000に放銃。もしも私が九万を切ってリーチしていればペン七万で3,900オールのツモアガリ牌だっただけに、往復21,600の点棒と親番が終わるという現実に大きな痛みを感じました。

2回戦オーラス、点棒状況は以下の通り。
東家:松本 44,200
南家:佐藤 14,200
西家:久保 31,600
北家:馬場 30,000
現在1人沈み4着の私は倍満をアガれば浮きの2着。跳満を松本以外からアガれば沈みの3着。満貫を馬場からアガれば沈みの3着。満貫以下をツモれば2人沈みのラス。という苦しい状況でした。
中盤に、
七万七万一筒二筒二筒二筒三筒三筒四筒五筒六筒六筒七筒七筒  ドラ五筒
となり二筒切りリーチで五筒をツモれば跳満、もしくは二筒切りヤミテンで一筒四筒を入れてのリーチで五筒をツモれば倍満となりました。ここでの私の選択は、仮に仕掛けた後にどの牌でアガっても跳マンが確定し、門前で仕上がった場合にはどの牌をツモっても倍マンが確定する1シャンテン戻しの七万切りでした。
しかしその後のツモで1枚もピンズを引けず、仕掛ける牌も河に出ないまま終盤に仕掛けている馬場に放銃しての1人沈み4着でした。

次節はABC全てのリーグで昇級と降級が決定し、特にAリーグでは決勝進出者が決まる1年に1回の最終節ですので、お気軽にご観戦下さい!
以上Cリーグレポートでした。

順位 名前 プロ/アマ 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 松本 路也 一般 55.7 ▲ 27.1 109.6 ▲ 15.3   122.9
2 樋口 徹 プロ 23.6 29.1 12.7 44.3   109.7
3 吉田 彩乃 テスト生 43.9 38.7 ▲ 8.8 25.4   99.2
4 進 栄二 プロ 14.4 29.5 34.3 1.9   80.1
5 西川 舞 プロ 40.2 10.5 ▲ 24.5 50.5   76.7
6 福嶋 千春 テスト生 ▲ 23.3 28.4 56.9 9.7   71.7
7 榎田 賢二郎 プロ ▲ 28.1 20.8 12.0 47.9   52.6
8 濱田 貴幸 一般 ▲ 35.0 8.7 26.9 48.7   49.3
9 松尾 樹宏 プロ ▲ 36.9 94.5 ▲ 23.3 13.8   48.1
10 柴田 祐輔 テスト生 14.3 1.2 46.0 ▲ 17.7   43.8
11 佐藤 健治 プロ 50.9 ▲ 15.0 ▲ 0.9 6.7   41.7
12 馬場 貴洋  テスト生 ▲ 44.4 ▲ 12.9 60.9 25.8   29.4
13 水町 慎一 プロ 0.0 ▲ 31.7 36.1 ▲ 12.8   ▲ 8.4
14 高野 翔太 テスト生 ▲ 54.5 109.6 ▲ 39.9 ▲ 46.9   ▲ 31.7
15 大渕 俊介 テスト生 ▲ 10.8 23.7 ▲ 27.8 ▲ 41.8   ▲ 56.7
16 藤瀬 恒介 一般 3.6 ▲ 39.2 3.9 ▲ 29.9   ▲ 61.6
17 永井 勝晴 テスト生 24.6 ▲ 28.0 ▲ 28.9 ▲ 42.6   ▲ 74.9
18 友保 美香里 プロ ▲ 25.5 ▲ 67.9 ▲ 21.0 31.5   ▲ 82.9
19 公文 寛明 一般 ▲ 54.3 ▲ 6.2 ▲ 1.0 ▲ 22.4   ▲ 83.9
20 田中 悠紀夫 テスト生 ▲ 38.0 ▲ 16.9 ▲ 100.0 52.9   ▲ 102.0
21 山本 秋桜里 プロ ▲ 10.4 ▲ 100.0 ▲ 63.2 40.1   ▲ 133.5
22 河野 みのり プロ 4.9 ▲ 100.0 ▲ 26.5 ▲ 16.0   ▲ 137.6
23 北島 勇輝 プロ ▲ 22.1 ▲ 12.5 ▲ 5.9 ▲ 100.0   ▲ 140.5
24 高末 丈永  一般 ▲ 17.4 ▲ 79.2 ▲ 10.3 ▲ 35.1   ▲ 142.0
25 久保 真輝 一般 ▲ 12.4 4.1 ▲ 85.3 ▲ 57.3   ▲ 150.9
26 河野 まや テスト生 ▲ 15.0 ▲ 54.2 ▲ 33.0 ▲ 65.4   ▲ 167.6

昇級者 6名   
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九州プロリーグ レポート/第16期九州プロリーグ A・B・Cリーグ 第9節レポート

Aリーグレポート:柴田 祐一朗
A卓(大和田×藤原×小車×西原)
B卓(新谷×浜上×青木×中尾)
C卓(塚本×小川×柴田×安東×福田)
今回Aリーグレポートを書かせていただく28期生の柴田祐一朗です。よろしくお願いします。
九州プロリーグも今回を含め後2回。8半荘となり上位卓に入るためにポイントを叩かなければならない人、また降級争いをする人、それぞれがいつも以上に力のはいる第9節となった。
まずは、A卓。現在1位の大和田、3位西原、5位小車、7位藤原の組み合わせ。
上位4人までに入ることができれば出場できる決勝戦。100Pオーバーしているのは上位3人のみ、また4位~7位の差は50P以内の対決、ここで5位、7位の2人は上位である大和田、西原からポイントを奪いたいところである。
3回戦まで、3位であった西原は▲16.6、小車+27.5と西原と小車の順位が逆転している状態、1位の大和田はなかなかポイントを失わずに▲11.5という状態で、東3局、親:大和田、手牌は以下の状態。
七万八万六索八索一筒一筒三筒三筒三筒四筒六筒七筒八筒
から場に2枚目の七索が打ち出された。それに大和田は果敢にチーを入れ打四筒。ここに下家の小車は六万をすぐに持ってきてツモ切りし、大和田に1,500の放銃。
これがとても印象に残ったシーンである。このチーテンは賛否あるだろうがポイントの余裕がある大和田ならではの仕掛けに見えた。このあと大和田は連荘し3回戦はトップを勝ち取り今節は+0.5にまとめ上げた。3位だった西原は▲68.6大幅にポイントを減らし決勝戦の椅子から後退する形となった。それとは対照的にポイントを+66.0し、3位に浮上した小車。今年はマスターズを取っている小車にとっては皇帝位も手中に収めたいところだろう。現皇帝位の藤原は最終節に望みを託す形となった。
B卓。2位新谷、4位中尾、6位青木、8位浜上の卓、ここは是非とも大きなプラスがほしい青木、浜上と現在4位であるが5位以下とあまりポイント差のない中尾、前回大きなプラスを勝ち取り勢いそのままで行きたい新谷の卓。
1回戦南1局、親:新谷の配牌は下記のような勝負手が入った。
一万二万三万八索九索四筒九筒九筒東東白白中  ドラ中
すぐに、
一万二万三万東東中中  ポン九筒 下向き九筒 下向き九筒 下向き  ポン白白白
となり12,000のテンパイが入った。ここで、
六万六万二索三索一筒二筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒中 
中尾がこの形からラス九筒をチーし、中で新谷に放銃してしまった。普段の中尾ならこのラス九筒を鳴いていかにも高そうな仕掛けである親にドラの中は打たないと思う。しかし、是が非でもポイントを伸ばしたい中尾がはやってしまうのもすごくわかる。この結果新谷の1人浮きとなり1回戦は+37.4と大きなプラスとなった。
C卓は下位5名の柴田、福田、塚本、小川、安東の卓となった。下位4名の差は70P以内であり今節、最終節と8半荘ほぼ戦う形となる。実質この4人から降級者2名がでるためこの卓は非常にシビアな戦いになると感じていた。
1回戦目、開局早々打点を作りに行く自分。しかし安東のポンテンの嵌六索待ちに飛びこんでしまう。
東3局、親:小川のときに福田が、
二万四万二索三索四索五索五索二筒三筒四筒六筒七筒八筒  ツモ三万  ドラ四万
の手を丁寧にヤミテンに構えツモアガる。福田としては下位3人にポイント差を埋められなければよいので値千金の2,000・4,000である。
そのまま、高い点数のやりとりもなく迎えた南2局1本場。親:福田。小川が親をケアしながらハイテイにフリテンをツモアガり1,300・2,600とトップに立ちなおかつ、福田を原点割れさせた。
南3局1本場、ここで初めて手がぶつかりあった。
福田がリーチを宣言し、安東がダブ南をトイツ落しして回り、3巡後リーチと追いかけた。ここは安東に軍配が上がり3,900と当面のターゲットである福田からロンアガリする。
南4局、親:安東。安東としてはここで小川の原点を割らせ、自分がトップを取りに行くところである。このとき、安東31,800、柴田29,500、福田24,200、小川34,500である。
しかし、ここは安東→柴田の2,600移動で終結した。安東からしてみれば原点割れとなる放銃はきつかっただろうと思う。
2回戦目はオーラスの福田の連荘がすごかった。自分が50,000点以上持ってAトップ状態で迎えたのだが、結果からいうとここから福田が4連荘してトップになった。内容としては自分の打牌選択をミスしたためにこの状態を作ったと言ってもいいと考えている。
福田がソーズに寄せているのはわかっていたが、
三万四万五万六万二索二索六索二筒三筒四筒七筒八筒九筒  ドラ四万
ここにドラの四万を持ってきた。福田が北中をポンしており川にソーズが2枚あったが六索を勝負すると仕掛けられた。ここで勝負したからにはアガりきるつもりだったが、第1打に切っている西を持ってき、少し逡巡したが勝負した。これが福田の、
三索四索五索西西発発  ポン中中中  ポン北北北
に放銃し7,700は8,300と逆転の口火を切ってしまった。
思い返すとソーズの二索四索六索が通っている時点でシャンポン形の可能性は非常に高いわけだから逡巡したのならば切らない選択があってもよかったのではないかと反省している。
この卓の結果としては、3回戦目まではほぼ1人沈みだった安東が最後に爆発させ今回の負け分を返すAトップ+35.1を叩き最終節に望みをかける形となった。
最終節は約80ポイント差に3人の直接対決、現在13位の小川にもチャンスが残る形での終了となった。
第10節組み合わせ予定
A卓(大和田×新谷×小車×青木)
B卓(藤原×西原×中尾×浜上)
C卓(柴田×福田×塚本×安東×小川)
(組み合わせは都合により変更になることもあります)

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 大和田 篤史 40.3 27.3 ▲ 14.1 37.6 58.4 50.4 11.1 ▲ 47.5 0.5 164.0
2 新谷 翔平 ▲ 30.9 62.8 62.0 59.6 ▲ 27.8 ▲ 34.1 ▲ 59.8 100.2 23.2 155.2
3 小車 祥 ▲ 2.5 18.1 2.2 ▲ 46.7 56.6 39.1 ▲ 18.0 37.9 66.0 152.7
4 青木 胤道 35.8 4.6 21.9 ▲ 5.3 ▲ 35.8 ▲ 20.4 21.2 32.5 16.2 70.7
5 藤原 英司 ▲ 2.7 13.6 19.2 ▲ 13.6 50.1 ▲ 32.7 3.3 8.3 0.1 45.6
6 西原 亨 1.8 39.7 71.4 61.2 ▲ 52.9 ▲ 15.5 88.2 ▲ 80.5 ▲ 68.6 44.8
7 中尾 多門 16.7 81.1 ▲ 51.8 ▲ 7.0 41.0 55.1 ▲ 21.6 ▲ 22.9 ▲ 50.3 40.3
8 浜上 文吾 31.6 ▲ 8.8 3.3 ▲ 26.5 ▲ 13.4 ▲ 7.0 ▲ 3.8 24.8 10.9 11.1
9 柴田 祐一朗 ▲ 18.0 ▲ 36.3 61.5 ▲ 14.3 46.5 9.7 ▲ 2.6 ▲ 74.6 10.9 ▲ 17.2
10 福田 正道 ▲ 38.1 ▲ 66.9 ▲ 37.5 13.8 10.3 4.7 ▲ 65.8 32.7 24.5 ▲ 122.3
11 塚本 将之 15.6 ▲ 81.0 ▲ 67.5 ▲ 83.6 ▲ 50.2 0.7 76.9 12.7 6.7 ▲ 169.7
12 安東 裕允 ▲ 63.9 ▲ 21.9 ▲ 85.3 ▲ 2.2 ▲ 23.5 ▲ 11.7 17.3 ▲ 22.9 ▲ 10.7 ▲ 224.8
13 小川 善章 ▲ 6.7 ▲ 33.3 ▲ 5.3 26.0 ▲ 59.3 ▲ 40.3 ▲ 86.4 ▲ 2.7 ▲ 33.4 ▲ 241.4

決勝進出者 4名   降級者 2名
決勝進出&降級ライン:順位枠内に表示
Bリーグレポート:宮崎 皓之
A卓(弘中×宮崎×古本×安永)
B卓(陣野×伊東×服部×氷室)
C卓(福田×藤井×相本×鶴)
D卓(藤岡×石原×山本×矢野×菊池)
2013年も残りわずかとなり皆が忙しくなる師走の時期、寒さも厳しくなるばかりだがここ九州プロリーグでは寒さを感じさせない激戦が繰り広げられようとしていた。特に私が現在所属しているBリーグでは第3節終了時点で上位4名が4P以内の微差で稀に見る大接戦の様相を呈していた。またリーグ戦も残すところ2節となり、より優勝を意識した麻雀が見られるようになってくるはずだ。また自分はここまで暫定4位につけており優勝を狙える位置にいるため、ここが自分にとって正念場になる。
今回のレポートは時間の都合上、他の卓の観戦ができなかったため自戦記を書くことになるのだが今回の対局内容に触れる前に自分の第4節の目標を紹介しようと思う。
1つ目は決勝卓に残るポイントで第4節を終えること。
リーグ戦最終節は上位から順に4人区切りで卓組みがされるのだが、その際に上位4名の卓が決勝卓とされる。優勝争いをするのであればこの決勝卓にはなんとしても入りたいところである。決勝卓ならば首位とのポイント差を直接対決で詰めやすく、ポイント差の確認が可能であるからだ。
2つ目は自分の素点を増やすこと。
最終節に決勝卓に入れても首位との差が100P以上ある場合逆転は直接対決でも非常に難しくなってしまう。そのため第4節では可能であれば他者との差を縮め、さらにはリードを広げることができれば理想である。
3つ目は自分と同卓した上位者にポイントを稼がせないこと。
リーグ戦は最終節を見据えた麻雀を打つことが重要となる。可能であれば決勝卓に同卓するであろう上位者に対しては余裕があるうちにアドバンテージを得るべきである。しかしながら別卓にもライバルはいるためあまりに躍起になりすぎて共倒れにはならぬよう気をつける。
長くはなったが自分の目標は以上。これらを主軸に闘牌を行うため普段とは異なる選択もあるだろうと対局前に思ったことを覚えている。これから対局内容について触れようと思う。
自分の卓の卓組みは古本、弘中、アマチュアの安永さん、自分の4人打ち。なんと暫定2位の古本、4位の自分、そして5位につけている弘中と上位陣が3人も同卓することとなりこの卓での結果は決勝卓の進出に大きな影響を及ぼすこととなり注目の卓となった。
1回戦、南2局の自分の親番で中盤にテンパイが入る。
二万二万三万三万四万四万三索四索一筒二筒三筒八筒八筒  ドラ三筒
点棒状況はトップが34,000程度の競っている場面。普段ならばリーチだがここはヤミを選択。理由は四筒引きの手替わりだけでなく古本、弘中からの直撃狙い。直撃の5,800のアガリは点棒以上のアドバンテージが見込めるからだ。仮にヤミで2,900だったり、6巡以内でテンパイならばリーチをかけたほうがいいと思う。結果は古本より五索をアガリ自分の思惑通りに進めることはできた。これが響いたのか1回戦は以下の結果となる。
宮崎+14.2 安永+6.5 弘中+3.5 古本▲24.2
狙い通り古本を沈ませ、自分はポイントを重ねることができた。2回戦以降もこのペースで行きたい。
2回戦、ここまで自分のペースで戦いを進めるも安永に苦しめられる展開となる。2回戦は安永さんに巧みに打たれトップを取られるも粘りを見せたのは弘中。オーラスで古本とのリーチ合戦を制し以下のアガリ。
二万二万二万五万六万七万八万五筒六筒七筒西西西  ツモ八万  ドラ西
この2,000・4,000で自分は原点を割り、逆に弘中は2着まで浮上する。このアガリは弘中にとって確かな手ごたえを感じたに違いない。2回戦の以下の結果となる。
安永+15.5 弘中+7.0 宮崎▲5.0 古本▲17.5
連続でラスとなり土俵際まで追い込まれた古本、残り2回戦で挽回するために攻めてくることが予想されるためここからはそれを踏まえた間合い管理が重要となるだろう。
3回戦、大きく場が動いたのは東4局、古本の親番である。自分の手牌は二つ仕掛けて以下の通り。
九万九万白白白発発  ポン中中中  ポン三万 上向き三万 上向き三万 上向き
なんと高めは大三元の大物手。安めでも倍満でこれを決めれば優勝に大きく近づくためこれまでにないほど緊張したことを覚えている。しかも高めの発はションパイであるため警戒されるのでは?と不安がよぎる。そんな緊張のなか、この手にここまで絶不調の古本が掴まってしまう。高めの発で放銃してしまい手痛い32,000。
思うに普段の古本ならばこの放銃はしないと思う。ここまでの失点を取り返すべく前に出るしかないため普段ならば止める牌が出ていくことはリーグ戦ならば度々起きるのである。このようなシーンはトータルで争うリーグ戦ならでは。これがリーグ戦の恐ろしさでもあり、また面白さなのだと思う。3回戦の結果は以下の通りとなる。
宮崎+49.1 弘中+11.8 安永+5.4 古本▲69.3
ここまでで自分が注目したいのは弘中。3回戦すべてプラスでまとめ、安定感抜群な麻雀を見せている。もし決勝戦で同卓するならば弘中は自分にとって大きな障害となるだろうと感じた。
4回戦。残すところ1回となった第4節。この半荘は自分と弘中の2名の争いとなり南3局を迎える。果敢に仕掛けて前に出る弘中、ここでリードを作りオーラスの親を迎えようとするも安永さんに捉えられる。
四索五索五索五索三筒四筒五筒六筒七筒八筒  チー二万 左向き三万 上向き四万 上向き  ロン三索  ドラ五索
この放銃が響き、オーラスで原点を割ってしまう弘中。この局は彼にとって大きな打撃になったのではないだろうか?4回戦は以下の結果となる。
宮崎+23.8 弘中▲1.8 古本▲4.0 安永▲18.0
第4節が終了し、運にも恵まれた自分は+82.1で暫定首位になることが出来た。次節で最終節となるのだが同卓者は服部、弘中、藤井の3名の予定。3名とも実力者で決して気の抜けない戦いになるが最後まで全力で臨み、優勝の2文字を得たいと思う。

順位 名前 プロ/アマ 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 宮崎 皓之介 プロ 49.9 33.2 18.6 82.1 183.8
2 服部 学 プロ 25.2 8.5 44.2 43.8 121.7
3 弘中 栄司 テスト生 15.0 44.5 36.6 20.5 116.6
4 藤井 崇勝 一般 60.4 23.1 21.6 ▲ 12.3 92.8
5 石原 忠道 一般 ▲ 8.6 ▲ 34.6 9.1 85.7 51.6
6 菊池 豪 プロ 84.8 ▲ 75.6 96.5 ▲ 67.7 38.0
7 鶴 浩昭 プロ ▲ 45.7 60.6 ▲ 21.1 39.1 32.9
8 矢野 拓郎 プロ ▲ 60.9 30.5 ▲ 13.3 41.7 ▲ 2.0
9 相本 長武 一般 9.7 ▲ 22.9 14.3 ▲ 3.2 ▲ 2.1
10 古本 和宏 プロ 86.2 41.8 ▲ 22.8 ▲ 112.0 ▲ 6.8
11 藤岡 治之 プロ 19.8 73.0 ▲ 100.0 ▲ 41.9 ▲ 49.1
12 陣野 良貴 プロ ▲ 39.0 ▲ 35.5 25.9 ▲ 57.9 ▲ 106.5
13 福田 譲二 プロ ▲ 59.3 ▲ 30.6 5.6 ▲ 23.6 ▲ 107.9
14 伊東 宏倫 プロ ▲ 59.8 ▲ 100.0 ▲ 20.9 67.5 ▲ 113.2
15 下山 哲也 プロ 54.9 1.9 ▲ 52.6 ▲ 150.0 ▲ 145.8
16 安永 敏郎 一般 ▲ 79.9 ▲ 59.6 ▲ 25.6 9.4 ▲ 155.7
17 山本 江利香 プロ ▲ 26.3 ▲ 108.1 ▲ 3.7 ▲ 18.8 ▲ 156.9
18 氷室 哀華 プロ ▲ 29.4 7.3 ▲ 86.1 ▲ 53.4 ▲ 161.6
19 川崎 行広 プロ ▲ 100.0 21.5 ▲ 48.3 ▲ 100.0 ▲ 226.8

昇級者 2名   降級者 5名
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前期成績はこちら
Cリーグレポート:佐藤 健治
A卓(大渕×高末×吉田×西川)
B卓(水町×公文×田中×柴田)
C卓(友保×藤瀬×樋口×高野)
D卓(松尾×河野まや×濱田×進)
E卓(河野みのり×福嶋×榎田×永井)
F卓(馬場×山本×久保×佐藤×松本)
皆さんこんにちは、Cリーグのレポートを担当します、「さとけん」こと佐藤健治です。よろしくお願い致します!
いよいよ次節で昇級者が確定するという大事な節ですので、各卓で熱いバトルが繰り広げられました。
その結果、各卓の卓内トップの着順が、
A卓では山本が3121
B卓ではアマチュアの濱田さんが3112
C卓では西川が1222
D卓では樋口が4121
E卓では榎田が2122
F卓では田中が1142
となりそれぞれ大きく順位を上げました。
私はA卓で成績トップの松本さんと同卓する事になり、苦戦を覚悟していました。
松本さんが上家の時にホンイツを2回仕掛けましたが、2回とも自分のアガリを捨ててまで私が欲しい牌種を1枚も出してくれず、総合得点トップの余裕を感じました。
開始早々の1回戦。東1局、北家の私は、
一索一索二索四索五索七索八索九索一筒一筒二筒三筒四筒四筒  ドラ二筒
の1シャンテンから
打牌候補は一索二索一筒四筒だが一通を見るという前提では一索一筒四筒になり、ドラ表示牌が一筒なので見た目のテンパイ受け入れ枚数を重視して一筒を選択。数巡後に一索を引き入れ
一索一索一索四索五索七索八索九索一筒二筒三筒四筒四筒
先制リーチ。数巡後に南家の松本さんから追いかけリーチが入り、私からの見た目で6枚目となる一筒四筒四筒を掴み、
二万三万四万二索三索四索七索七索二筒三筒六筒七筒八筒
への放銃。高めの12,000の放銃スタートとなった。
1シャンテンの場面に戻り、最終形がシャンポンになる可能性がある場合は一筒のロンアガリを期待しての打四筒もあるが、先にリャンメンが埋まったら私は必ず高め一通に受けるのでかなり薄くなってない限り、最終形がシャンポンにはなり得ない。しかし場況によってはシャンポンもあり得ると思い直して、四筒を選択していれば松本さんの高めがリーチ者の私の河に現物待ちであり追いかけリーチをしていなかったかも知れない。
その場合、脇から一筒四筒が切られたら、横移動でリーチ棒1,000だけの失点、放銃になったとしてもリーチ棒込みで9,000の失点で済んだ。
また一索を選択していればテンパイまでの受け入れ枚数は一瞬減るが、一通の可能性を追いつつ二筒三筒引きで一索二索を落とし、一通を諦める変わりにイーペイコードラドラへの変化を見る事ができる。その手順だと私はまだテンパイには至らずに、高めの四筒はアンコで使え、テンパイ時に一筒での放銃で3,900の失点で済んだと思うと、悩ましく思えました。
1回戦オーラス、親番の私が、
五索六索六索七索七索九索九索西西西  ポン東東東
現在五索八索待ちの7,700のリャンメンテンパイだが、六索をポンして打五索とし私の河に四索五索も切れていて、ホンイツとは読みづらいせいか、数巡後に七索で12,000のロンアガリをしました。
アガリ枚数では圧倒的にポンしない方が良いが、並びシャンポンの内側をポンするともう片方が出やすくなる傾向と、打点アップの両方が重なったので挑戦したところ、アガリにつながりました。
テンパイ時に考えた事が数点ある。
・現状は東しか仕掛けていないので次が2フーロ目である。(次が3フーロ目であれば、ロンアガリが期待できなくなるので仕掛けない。)
・河がホンイツっぽくない。
・打点アップとはいえ最終形が六索七索の並びシャンポンになる九索はポンしない。
・リーチ者がいないまま、3枚目の九索が出る前に六索七索が出た時だけ、巡目が深くなければポンをする。
という事でした。
その後もアガリを重ね、東1局終了時の26,000点差を取り戻してトップになれました。
2回戦。東三局、親の私は、
三万四万五万八万九万九万三索四索五索六索六索三筒四筒  ドラ六索
の1シャンテンから片アガリが残っても仕掛けるつもりでいたところに二筒をツモり、親という事もあり八万を切りドラの六索九万のシャンポン待ちで先制リーチ。
(子であれば、三色への変化を見ながらソーズがリャンメン待ちになってのリーチか、マンズかピンズが連続形で伸びれば一旦1シャンテンに戻し九万を落としていた可能性もある。)
数巡後、北家の松本さんが追いかけリーチ。さらに数巡後に私が七万を捨てたところ松本さんの、
五万六万五索六索七索一筒二筒三筒五筒六筒七筒発発
8,000に放銃。もしも私が九万を切ってリーチしていればペン七万で3,900オールのツモアガリ牌だっただけに、往復21,600の点棒と親番が終わるという現実に大きな痛みを感じました。
2回戦オーラス、点棒状況は以下の通り。
東家:松本 44,200
南家:佐藤 14,200
西家:久保 31,600
北家:馬場 30,000
現在1人沈み4着の私は倍満をアガれば浮きの2着。跳満を松本以外からアガれば沈みの3着。満貫を馬場からアガれば沈みの3着。満貫以下をツモれば2人沈みのラス。という苦しい状況でした。
中盤に、
七万七万一筒二筒二筒二筒三筒三筒四筒五筒六筒六筒七筒七筒  ドラ五筒
となり二筒切りリーチで五筒をツモれば跳満、もしくは二筒切りヤミテンで一筒四筒を入れてのリーチで五筒をツモれば倍満となりました。ここでの私の選択は、仮に仕掛けた後にどの牌でアガっても跳マンが確定し、門前で仕上がった場合にはどの牌をツモっても倍マンが確定する1シャンテン戻しの七万切りでした。
しかしその後のツモで1枚もピンズを引けず、仕掛ける牌も河に出ないまま終盤に仕掛けている馬場に放銃しての1人沈み4着でした。
次節はABC全てのリーグで昇級と降級が決定し、特にAリーグでは決勝進出者が決まる1年に1回の最終節ですので、お気軽にご観戦下さい!
以上Cリーグレポートでした。

順位 名前 プロ/アマ 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 松本 路也 一般 55.7 ▲ 27.1 109.6 ▲ 15.3   122.9
2 樋口 徹 プロ 23.6 29.1 12.7 44.3   109.7
3 吉田 彩乃 テスト生 43.9 38.7 ▲ 8.8 25.4   99.2
4 進 栄二 プロ 14.4 29.5 34.3 1.9   80.1
5 西川 舞 プロ 40.2 10.5 ▲ 24.5 50.5   76.7
6 福嶋 千春 テスト生 ▲ 23.3 28.4 56.9 9.7   71.7
7 榎田 賢二郎 プロ ▲ 28.1 20.8 12.0 47.9   52.6
8 濱田 貴幸 一般 ▲ 35.0 8.7 26.9 48.7   49.3
9 松尾 樹宏 プロ ▲ 36.9 94.5 ▲ 23.3 13.8   48.1
10 柴田 祐輔 テスト生 14.3 1.2 46.0 ▲ 17.7   43.8
11 佐藤 健治 プロ 50.9 ▲ 15.0 ▲ 0.9 6.7   41.7
12 馬場 貴洋  テスト生 ▲ 44.4 ▲ 12.9 60.9 25.8   29.4
13 水町 慎一 プロ 0.0 ▲ 31.7 36.1 ▲ 12.8   ▲ 8.4
14 高野 翔太 テスト生 ▲ 54.5 109.6 ▲ 39.9 ▲ 46.9   ▲ 31.7
15 大渕 俊介 テスト生 ▲ 10.8 23.7 ▲ 27.8 ▲ 41.8   ▲ 56.7
16 藤瀬 恒介 一般 3.6 ▲ 39.2 3.9 ▲ 29.9   ▲ 61.6
17 永井 勝晴 テスト生 24.6 ▲ 28.0 ▲ 28.9 ▲ 42.6   ▲ 74.9
18 友保 美香里 プロ ▲ 25.5 ▲ 67.9 ▲ 21.0 31.5   ▲ 82.9
19 公文 寛明 一般 ▲ 54.3 ▲ 6.2 ▲ 1.0 ▲ 22.4   ▲ 83.9
20 田中 悠紀夫 テスト生 ▲ 38.0 ▲ 16.9 ▲ 100.0 52.9   ▲ 102.0
21 山本 秋桜里 プロ ▲ 10.4 ▲ 100.0 ▲ 63.2 40.1   ▲ 133.5
22 河野 みのり プロ 4.9 ▲ 100.0 ▲ 26.5 ▲ 16.0   ▲ 137.6
23 北島 勇輝 プロ ▲ 22.1 ▲ 12.5 ▲ 5.9 ▲ 100.0   ▲ 140.5
24 高末 丈永  一般 ▲ 17.4 ▲ 79.2 ▲ 10.3 ▲ 35.1   ▲ 142.0
25 久保 真輝 一般 ▲ 12.4 4.1 ▲ 85.3 ▲ 57.3   ▲ 150.9
26 河野 まや テスト生 ▲ 15.0 ▲ 54.2 ▲ 33.0 ▲ 65.4   ▲ 167.6

昇級者 6名   
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第1期関西覇皇トーナメント 決勝成績表

第1期関西覇皇トーナメント

決勝

順位 名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 5回戦 合計
優勝 藤川 議次 15.0 16.5 19.1 ▲ 16.3 9.2 43.5
2 上村 宜久 5.3 8.9 ▲ 19.7 5.0 38.9 38.4
3 秋山 俶子 1.9 ▲ 32.1 ▲ 6.4 56.9 ▲ 18.9 1.4
4 筒井 宏晶 ▲ 22.2 6.7 7.0 ▲ 45.6 ▲ 29.2 ▲ 83.3

ベスト8(各卓上位2名勝ち上がり)

1卓
名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 合計 順位
藤川 議次 12.4 ▲ 5.4 32.2 4.7 43.9 1
秋山 淑子 17.7 14.0 ▲ 18.2 ▲ 5.8 7.7 2
米川 基紀 ▲ 19.3 8.4 ▲ 3.2 12.9 ▲ 1.2 3
勝間 伸生 ▲ 10.8 ▲ 17.0 ▲ 10.8 ▲ 11.8 ▲ 50.4 4
供託
2卓
名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 合計 順位
上村 宜久 1.5 16.2 22.5 30.7 70.9 1
筒井 宏晶 17.2 ▲ 4.7 13.7 ▲ 9.7 16.5 2
粟津 裕貴 9.2 11.1 ▲ 25.2 ▲ 6.0 ▲ 10.9 3
三好 直行 ▲ 27.9 ▲ 22.6 ▲ 11.0 ▲ 15.0 ▲ 76.5 4
供託    

ベスト16(各卓上位2名勝ち上がり)

1卓
名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 合計 順位
勝間 伸生 10.4 20.9 28.9 ▲ 25.6 34.6 1
粟津 裕貴 ▲ 18.3 ▲ 1.1 23.2 8.6 12.4 2
木下 恭子 14.9 ▲ 3.6 ▲ 16.4 ▲ 6.9 ▲ 12.0 3
田村 豊 ▲ 7.0 ▲ 16.2 ▲ 35.7 23.9 35.0 4
供託
2卓
名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 合計 順位
上村 宜久 ▲ 22.6 14.5 39.6 9.5 41.0 1
米川 基紀 3.8 ▲ 15.2 25.5 ▲ 22.7 ▲ 8.6 2
山中 翼 12.3 ▲ 22.5 ▲ 20.6 19.1 ▲ 11.7 3
横山 毅 6.5 22.2 ▲ 44.5 ▲ 5.9 ▲ 21.7 4
供託 1 1
3卓
名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 合計 順位
三好 直行 ▲ 6.9 41.7 ▲ 5.0 ▲ 7.3 22.5 1
秋山 淑子 ▲ 21.0 4.9 15.8 14.5 14.2 2
中安 武尊 10.3 ▲ 19.9 ▲ 15.0 8.6 ▲ 16.0 3
宮田 豊夢 17.6 ▲ 26.7 4.2 ▲ 15.8 ▲ 40.7 4
供託
4卓
名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 合計 順位
藤川 議次 12.2 ▲ 14.7 14.8 21.4 33.7 1
筒井 宏晶 19.7 ▲ 5.7 ▲ 14.9 13.8 12.9 2
花岡 章生 9.7 ▲ 1.1 5.0 ▲ 5.7 7.9 3
近野 理智男 ▲ 42.6 21.5 ▲ 4.9 ▲ 29.5 ▲ 55.5 4
供託 1 1

2次予選成績(上位11名決勝トーナメント進出)

順位 名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 小計 5回戦 小計 6回戦 合計
1 中安 武尊 9.1 15.7 13.1 29.0 66.9 66.9
2 米川 基紀 8.6 10.2 14.3 13.9 47.0 47.0
3 田村 豊 16.8 33.8 ▲ 10.3 4.7 45.0 45.0
4 勝間 伸生 ▲ 8.8 26.3 6.9 19.4 43.8 43.8
5 横山 毅 5.0 ▲ 5.7 23.5 7.9 30.7 23.9 54.6 54.6
6 宮田 豊夢 6.6 25.3 ▲ 6.9 9.9 34.9 18.1 53.0 53.0
7 近野 理智男 ▲ 17.3 27.7 2.3 27.5 40.2 4.4 44.6 44.6
8 筒井 宏晶 21.7 4.1 ▲ 5.4 12.0 32.4 5.9 38.3 38.3
9 秋山 淑子 23.9 ▲ 4.8 12.3 ▲ 1.3 30.1 ▲ 10.3 19.8 22.7 42.5
10 山中 翼 15.4 4.6 6.2 ▲ 25 1.2 8.6 9.8 29.5 39.3
11 玉木 章司 3.4 21.2 ▲ 4.5 ▲ 7 13.1 ▲ 7.1 6.0 24.6 30.6
12 粟津 裕貴 ▲ 18.4 17.0 30.6 ▲ 9.7 19.5 6.4 25.9 ▲ 5.2 20.7
13 川上 直也 4.5 ▲ 25.8 ▲ 1.1 5.3 ▲ 17.1 19.3 2.2 15.3 17.5
14 原田 保正 ▲ 19.9 6.1 22.2 ▲ 7.5 0.9 ▲ 1.5 ▲ 0.6 14.7 14.1
15 辻本 翔哉 16.9 ▲ 27.2 ▲ 3.3 26.7 13.1 18.7 31.8 ▲ 18.2 13.6
16 森下 恭好 2.5 ▲ 17.3 29.9 ▲ 4.9 10.2 10.8 21.0 ▲ 8.9 12.1
17 掛樋 忠雄 17.7 ▲ 9.9 ▲ 1.1 15.1 21.8 10.0 31.8 ▲ 26.1 5.7
18 仁科 健一郎 31.5 21.5 ▲ 13.2 ▲ 11.6 28.2 ▲ 7.1 21.1 ▲ 15.9 5.2
19 佐々木 亮 12.1 20.4 ▲ 31.9 12.0 12.6 ▲ 17.4 ▲ 4.8 8.1 3.3
20 大久保 朋美 10.0 4.3 4.3 ▲ 28 ▲ 9.4 14.7 5.3 ▲ 7.0 ▲ 1.7
21 丸山 直 ▲ 4.9 12.3 ▲ 22.9 16.9 1.4 4.5 5.9 ▲ 15.1 ▲ 9.2
22 疋田 豪 ▲ 20.2 ▲ 7.4 17.0 ▲ 1.5 ▲ 12.1 ▲ 17.6 ▲ 29.7 16.6 ▲ 13.1
23 長野 恵美 4.5 5.5 ▲ 28.2 13.5 ▲ 4.7 ▲ 15.4 ▲ 20.1 ▲ 4.3 ▲ 24.4
24 貫上 洋志 16.1 ▲ 34.9 6.0 22.6 9.8 ▲ 17.1 ▲ 7.3 ▲ 32.8 ▲ 40.1
25 中野 孝治 ▲ 24.4 ▲ 15.6 16.4 3.6 ▲ 20 ▲ 15.3 ▲ 35.3 5回戦敗退
26 永田 知也 ▲ 27.2 ▲ 4.6 ▲ 5.3 ▲ 19.2 ▲ 56.3 1.9 ▲ 54.4
27 冨田 淳一 ▲ 12.8 ▲ 4.4 ▲ 30.4 ▲ 8.5 ▲ 56.1 ▲ 5.2 ▲ 61.3
28 井原 達矢 9.2 ▲ 32.2 4.3 ▲ 34.6 ▲ 53.3 ▲ 33.2 ▲ 86.5
29 後藤 俊孝 ▲ 4.7 ▲ 17.3 ▲ 15.5 ▲ 19.4 ▲ 56.9 4回戦敗退
30 延原 明美 ▲ 16.4 ▲ 35.6 4.3 ▲ 23.6 ▲ 71.3
31 堀 昭義 ▲ 32.7 ▲ 8.7 ▲ 8.7 ▲ 27.9 ▲ 78.0
32 稲岡 ミカ ▲ 29.8 ▲ 28.6 ▲ 24.9 ▲ 12.3 ▲ 95.6

1次予選成績 (上位7名勝ち上がり)

順位 名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 合計
1 東 範泰 15.6 31.1 38.8 85.5
2 疋田 豪 29.3 42.6 ▲ 14.2 57.7
3 中安 武尊 35.0 ▲ 4.2 ▲ 1.6 29.2
4 大久保 朋美 ▲ 7.3 12.4 14.4 19.5
5 稲岡 ミカ 4.0 4.0 8.9 21.6 38.5
6 下村 学 6.5 ▲ 17.5 19.4 22.5 30.9
7 長野 恵美 ▲ 14.8 10.7 2.1 7.6 5.6
8 川上 直也 ▲ 17.9 ▲ 11.5 35.0 ▲ 4.1 1.5
9 森下 恭好 31.5 ▲ 2.2 ▲ 35.9 2.0 ▲ 4.6
10 川﨑 諒介 ▲ 25.8 ▲ 7.5 15.0 10.1 ▲ 8.2
11 永田 知也 20.2 ▲ 21.4 ▲ 24.6 14.8 ▲ 11.0
12 伊原 達矢 ▲ 4.1 ▲ 13.8 8.8 ▲ 2.1 ▲ 11.2
13 上村 政雄 ▲ 7.3 ▲ 8.4 1.3 ▲ 14.1 ▲ 28.5
14 土田 小緒里 ▲ 31.4 17.5 ▲ 23.0 ▲ 18.3 ▲ 55.2
15 高瀬 真濃 ▲ 31.6 ▲ 12.4 ▲ 25.9 ▲ 5.4 ▲ 75.3
16 吉本 卓矢 ▲ 1.9 ▲ 20.4 ▲ 18.5 ▲ 34.6 ▲ 75.4

関西プロリーグ 成績表/第1期関西覇皇トーナメント 決勝成績表

第1期関西覇皇トーナメント
決勝

順位 名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 5回戦 合計
優勝 藤川 議次 15.0 16.5 19.1 ▲ 16.3 9.2 43.5
2 上村 宜久 5.3 8.9 ▲ 19.7 5.0 38.9 38.4
3 秋山 俶子 1.9 ▲ 32.1 ▲ 6.4 56.9 ▲ 18.9 1.4
4 筒井 宏晶 ▲ 22.2 6.7 7.0 ▲ 45.6 ▲ 29.2 ▲ 83.3

ベスト8(各卓上位2名勝ち上がり)

1卓
名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 合計 順位
藤川 議次 12.4 ▲ 5.4 32.2 4.7 43.9 1
秋山 淑子 17.7 14.0 ▲ 18.2 ▲ 5.8 7.7 2
米川 基紀 ▲ 19.3 8.4 ▲ 3.2 12.9 ▲ 1.2 3
勝間 伸生 ▲ 10.8 ▲ 17.0 ▲ 10.8 ▲ 11.8 ▲ 50.4 4
供託
2卓
名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 合計 順位
上村 宜久 1.5 16.2 22.5 30.7 70.9 1
筒井 宏晶 17.2 ▲ 4.7 13.7 ▲ 9.7 16.5 2
粟津 裕貴 9.2 11.1 ▲ 25.2 ▲ 6.0 ▲ 10.9 3
三好 直行 ▲ 27.9 ▲ 22.6 ▲ 11.0 ▲ 15.0 ▲ 76.5 4
供託    

ベスト16(各卓上位2名勝ち上がり)

1卓
名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 合計 順位
勝間 伸生 10.4 20.9 28.9 ▲ 25.6 34.6 1
粟津 裕貴 ▲ 18.3 ▲ 1.1 23.2 8.6 12.4 2
木下 恭子 14.9 ▲ 3.6 ▲ 16.4 ▲ 6.9 ▲ 12.0 3
田村 豊 ▲ 7.0 ▲ 16.2 ▲ 35.7 23.9 35.0 4
供託
2卓
名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 合計 順位
上村 宜久 ▲ 22.6 14.5 39.6 9.5 41.0 1
米川 基紀 3.8 ▲ 15.2 25.5 ▲ 22.7 ▲ 8.6 2
山中 翼 12.3 ▲ 22.5 ▲ 20.6 19.1 ▲ 11.7 3
横山 毅 6.5 22.2 ▲ 44.5 ▲ 5.9 ▲ 21.7 4
供託 1 1
3卓
名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 合計 順位
三好 直行 ▲ 6.9 41.7 ▲ 5.0 ▲ 7.3 22.5 1
秋山 淑子 ▲ 21.0 4.9 15.8 14.5 14.2 2
中安 武尊 10.3 ▲ 19.9 ▲ 15.0 8.6 ▲ 16.0 3
宮田 豊夢 17.6 ▲ 26.7 4.2 ▲ 15.8 ▲ 40.7 4
供託
4卓
名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 合計 順位
藤川 議次 12.2 ▲ 14.7 14.8 21.4 33.7 1
筒井 宏晶 19.7 ▲ 5.7 ▲ 14.9 13.8 12.9 2
花岡 章生 9.7 ▲ 1.1 5.0 ▲ 5.7 7.9 3
近野 理智男 ▲ 42.6 21.5 ▲ 4.9 ▲ 29.5 ▲ 55.5 4
供託 1 1

2次予選成績(上位11名決勝トーナメント進出)

順位 名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 小計 5回戦 小計 6回戦 合計
1 中安 武尊 9.1 15.7 13.1 29.0 66.9 66.9
2 米川 基紀 8.6 10.2 14.3 13.9 47.0 47.0
3 田村 豊 16.8 33.8 ▲ 10.3 4.7 45.0 45.0
4 勝間 伸生 ▲ 8.8 26.3 6.9 19.4 43.8 43.8
5 横山 毅 5.0 ▲ 5.7 23.5 7.9 30.7 23.9 54.6 54.6
6 宮田 豊夢 6.6 25.3 ▲ 6.9 9.9 34.9 18.1 53.0 53.0
7 近野 理智男 ▲ 17.3 27.7 2.3 27.5 40.2 4.4 44.6 44.6
8 筒井 宏晶 21.7 4.1 ▲ 5.4 12.0 32.4 5.9 38.3 38.3
9 秋山 淑子 23.9 ▲ 4.8 12.3 ▲ 1.3 30.1 ▲ 10.3 19.8 22.7 42.5
10 山中 翼 15.4 4.6 6.2 ▲ 25 1.2 8.6 9.8 29.5 39.3
11 玉木 章司 3.4 21.2 ▲ 4.5 ▲ 7 13.1 ▲ 7.1 6.0 24.6 30.6
12 粟津 裕貴 ▲ 18.4 17.0 30.6 ▲ 9.7 19.5 6.4 25.9 ▲ 5.2 20.7
13 川上 直也 4.5 ▲ 25.8 ▲ 1.1 5.3 ▲ 17.1 19.3 2.2 15.3 17.5
14 原田 保正 ▲ 19.9 6.1 22.2 ▲ 7.5 0.9 ▲ 1.5 ▲ 0.6 14.7 14.1
15 辻本 翔哉 16.9 ▲ 27.2 ▲ 3.3 26.7 13.1 18.7 31.8 ▲ 18.2 13.6
16 森下 恭好 2.5 ▲ 17.3 29.9 ▲ 4.9 10.2 10.8 21.0 ▲ 8.9 12.1
17 掛樋 忠雄 17.7 ▲ 9.9 ▲ 1.1 15.1 21.8 10.0 31.8 ▲ 26.1 5.7
18 仁科 健一郎 31.5 21.5 ▲ 13.2 ▲ 11.6 28.2 ▲ 7.1 21.1 ▲ 15.9 5.2
19 佐々木 亮 12.1 20.4 ▲ 31.9 12.0 12.6 ▲ 17.4 ▲ 4.8 8.1 3.3
20 大久保 朋美 10.0 4.3 4.3 ▲ 28 ▲ 9.4 14.7 5.3 ▲ 7.0 ▲ 1.7
21 丸山 直 ▲ 4.9 12.3 ▲ 22.9 16.9 1.4 4.5 5.9 ▲ 15.1 ▲ 9.2
22 疋田 豪 ▲ 20.2 ▲ 7.4 17.0 ▲ 1.5 ▲ 12.1 ▲ 17.6 ▲ 29.7 16.6 ▲ 13.1
23 長野 恵美 4.5 5.5 ▲ 28.2 13.5 ▲ 4.7 ▲ 15.4 ▲ 20.1 ▲ 4.3 ▲ 24.4
24 貫上 洋志 16.1 ▲ 34.9 6.0 22.6 9.8 ▲ 17.1 ▲ 7.3 ▲ 32.8 ▲ 40.1
25 中野 孝治 ▲ 24.4 ▲ 15.6 16.4 3.6 ▲ 20 ▲ 15.3 ▲ 35.3 5回戦敗退
26 永田 知也 ▲ 27.2 ▲ 4.6 ▲ 5.3 ▲ 19.2 ▲ 56.3 1.9 ▲ 54.4
27 冨田 淳一 ▲ 12.8 ▲ 4.4 ▲ 30.4 ▲ 8.5 ▲ 56.1 ▲ 5.2 ▲ 61.3
28 井原 達矢 9.2 ▲ 32.2 4.3 ▲ 34.6 ▲ 53.3 ▲ 33.2 ▲ 86.5
29 後藤 俊孝 ▲ 4.7 ▲ 17.3 ▲ 15.5 ▲ 19.4 ▲ 56.9 4回戦敗退
30 延原 明美 ▲ 16.4 ▲ 35.6 4.3 ▲ 23.6 ▲ 71.3
31 堀 昭義 ▲ 32.7 ▲ 8.7 ▲ 8.7 ▲ 27.9 ▲ 78.0
32 稲岡 ミカ ▲ 29.8 ▲ 28.6 ▲ 24.9 ▲ 12.3 ▲ 95.6

1次予選成績 (上位7名勝ち上がり)

順位 名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 合計
1 東 範泰 15.6 31.1 38.8 85.5
2 疋田 豪 29.3 42.6 ▲ 14.2 57.7
3 中安 武尊 35.0 ▲ 4.2 ▲ 1.6 29.2
4 大久保 朋美 ▲ 7.3 12.4 14.4 19.5
5 稲岡 ミカ 4.0 4.0 8.9 21.6 38.5
6 下村 学 6.5 ▲ 17.5 19.4 22.5 30.9
7 長野 恵美 ▲ 14.8 10.7 2.1 7.6 5.6
8 川上 直也 ▲ 17.9 ▲ 11.5 35.0 ▲ 4.1 1.5
9 森下 恭好 31.5 ▲ 2.2 ▲ 35.9 2.0 ▲ 4.6
10 川﨑 諒介 ▲ 25.8 ▲ 7.5 15.0 10.1 ▲ 8.2
11 永田 知也 20.2 ▲ 21.4 ▲ 24.6 14.8 ▲ 11.0
12 伊原 達矢 ▲ 4.1 ▲ 13.8 8.8 ▲ 2.1 ▲ 11.2
13 上村 政雄 ▲ 7.3 ▲ 8.4 1.3 ▲ 14.1 ▲ 28.5
14 土田 小緒里 ▲ 31.4 17.5 ▲ 23.0 ▲ 18.3 ▲ 55.2
15 高瀬 真濃 ▲ 31.6 ▲ 12.4 ▲ 25.9 ▲ 5.4 ▲ 75.3
16 吉本 卓矢 ▲ 1.9 ▲ 20.4 ▲ 18.5 ▲ 34.6 ▲ 75.4

第11期プロクイーン決定戦速報 優勝は二階堂瑠美!! 

安田麻里菜(現プロクイーン) vs 和久津晶 vs 二階堂瑠美 vs 手塚紗掬 vs 豊後葵(協会)

12回戦の激闘を制したのは二階堂瑠美!!

総合成績 優勝:二階堂瑠美 +106.0P 準優勝:和久津晶 +69.6P 3位:豊後葵 +26.7P

4位:安田麻里菜 ▲114.5P 5位:手塚紗掬 ▲92.8P

動画を見るにはこちら

・一次予選レポート  ・二次予選レポート  ・ベスト16レポート ・ベスト8レポート

・初日観戦記  ・最終日観戦記 

開催概要はこちら

連盟インフォメーション/第11期プロクイーン決定戦速報 優勝は二階堂瑠美!! 

安田麻里菜(現プロクイーン) vs 和久津晶 vs 二階堂瑠美 vs 手塚紗掬 vs 豊後葵(協会)
12回戦の激闘を制したのは二階堂瑠美!!
総合成績 優勝:二階堂瑠美 +106.0P 準優勝:和久津晶 +69.6P 3位:豊後葵 +26.7P
4位:安田麻里菜 ▲114.5P 5位:手塚紗掬 ▲92.8P
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第39期王位戦 準決勝レポート

去る11月30日、日本プロ麻雀連盟のスタジオにて、第39期王位戦準決勝が行われた。
今回から、最終第6回戦は生放送にて配信されるため、組み合わせが変更となり、
最後の半荘は1卓ずつ順番となった。

まず半荘5回戦を行い下位4名が途中敗退。
そして最終戦は順に、

(7位×8位×9位×10位)
(3位×4位×5位×6位)
(1位×2位×11位×12位)

上記のような組み合わせでの対戦となり、トータル上位5名が決勝進出。
そして翌日、決勝7回戦が行われ第39期王位が決まる。

ということは、5回戦終了時の順位も決勝進出のための重要な要素になってくる。
最初に対局をこなすとポイントが確定するため、あとの対局のほうが有利となる。
しかし、11位と12位になると、1位2位との対局になるため苦しい。
逆に、5回戦終了時に1位、2位の対局者にとっては、とても有利な戦いになる可能性が高い。

準決勝に進出したのは、現王位を含めて以下の16名(予選通過順)

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二見大輔
(現王位・協会)
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伊藤優孝
(連盟)
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猿川真寿
(連盟)
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近藤久春
(連盟)
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杉浦勘介
(連盟)
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安村浩司
(連盟)
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手塚紗掬
(連盟)
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京平遥
(連盟)
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桶本篤史
(連盟)
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森下剛任
(連盟)
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安藤大貴
(連盟)
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三浦智博
(連盟)
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坂井秀隆
(最高位戦)
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西川貴司
(最高位戦)
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穴澤義則
(一般)
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伊藤康宏
(一般)

1回戦(猿川×桶本×三浦×西川)

開局早々12,000の声があがったのが西川。
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四万四万八万八万八索八索東南南西西白白  リーチ  ロン東  ドラ八万

三浦から12,000点のアガリで幸先良いスタート。
負けじと桶本ドラの南を切り、

二万二万五万六万七万四索五索二筒二筒三筒三筒四筒四筒 リーチ

リーチと行くが西川が、

三万三万五万七万五索六索七索八索八索八索五筒六筒七筒  ロン六万 

この5,200を桶本からアガリ西川好調か。
しかし桶本もリーチを打ち続け親で2,600オール。
Aリーガー猿川は苦しい展開。
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南2局3本場、ここまで我慢してきた猿川に3巡目、

一万二万三万一索二索三索四索五索八索八索八索南南  リーチ  ドラ八索 

この勝負手が入るが、

五万六万四索六索七索二筒二筒三筒四筒五筒七筒八筒八筒 

三浦がここから六筒をチーして1,000点で応戦。
ラス目でもあり、やむなく前に出るが五索を引きテンパイ後、300・500は600・800で猿川の本手はかわされてしまう。

最終局、親・三浦

三浦 
二万二万白白  ポン中中中  ポン九万 上向き九万 上向き九万 上向き  ポン五索 上向き五索 上向き五索 上向き  ドラ東

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桶本 
一万一万八索九索七筒八筒九筒  ポン東東東  チー七索 左向き八索 上向き九索 上向き

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本手がぶつかる。トップ目の西川が二万を三浦に放銃し、7,700。
結果、猿川が1人沈みのラスを引かされ苦しいスタートとなった。

(二見×安村×杉浦×穴澤さん)
一般の穴澤さん。今回福島にあらたに設けられたB級予選から勝ち上がり、A級本戦ではベストアマを獲得。破竹の勢いで準決勝に進出。とても楽しそうに対局しているのが印象的だ。
東場の穴澤さんの親番。

六万七万八万三索五索七索八索九索九索九索六筒七筒八筒  ドラ東 

これをヤミテン。
ツモ六索で4面張リーチには取らず三色を確定させる打五索。 
4面張でリーチをしていれば、ツモ八索の1,300オールであったが、待ち変えをしていくものの流局。
少し緊張しているか?
しかしオーラス、僅差の2着目の穴澤さんとトップ目の杉浦。

穴澤さん 
六万八万八万八万二筒三筒四筒五筒六筒七筒  チー五筒 左向き六筒 上向き七筒 上向き

杉浦 
四万五万六万七万六筒七筒八筒  ポン二索 上向き二索 上向き二索 上向き  ポン二万 上向き二万 上向き二万 上向き

この対決は穴澤さんが六万をツモり500・1,000でトップに。
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(伊藤優×伊藤康さん×手塚×安藤)
一般の伊藤康宏さんは先日行われたインターネット麻雀日本選手権にて、安田麻里菜プロとの激闘を制し優勝し、ロン2カップでも決勝進出と実績のある打ち手。Aリーガーでもあり、鳳凰位決定戦進出濃厚の伊藤優孝、プロクイーン決勝進出の手塚相手にどう戦うか。

東2局、伊藤さん 

三万四万五万六万二索五索六索七索五筒五筒東東南  ドラ三索 

ここから東をスルーし、しっかりと面前で手組をする。
そこに安藤が、 

六万七万八万一索二索三索四索四索六索八索六筒七筒八筒  リーチ

しかし手塚追いかけ、 

二万三万四万五万六万七万一索一索一索三索六筒七筒八筒  リーチ 

ツモ三索で2,000・4,000のツモアガリ。
そのままリードを保ち、オーラスを迎えて手塚の1人浮き状態だが、
伊藤康さんがオーラスの親で、

二万二万七万八万一索二索三索七索七索八索八索九索九索  リーチ  ツモ九万  ドラ三筒 

この2,600オールをツモり手塚に迫る。
なんとか浮きにまわりたい安藤。 

六万七万七索九索一筒二筒三筒四筒五筒六筒七筒西西  ツモ二筒  ドラ六万 

ここから打九索として三色と一通の両天秤。ツモ八筒で一通が見えたところに再びツモが二筒

六万七万一筒二筒二筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒西西  ツモ二筒 

持ち点は21,100のため、打七万としてドラターツを払ってホンイツに向かうが、やや苦しいか。
そこに伊藤優。

三万三万六万六万六万一索二索三索五索六索七索四筒六筒 

このテンパイだが、ピンズは場に高いのでヤミテンに構えるが、あっさりツモ五筒で2,000・3,900で原点確保。勝負手をさばかれていたが、値千金のツモで浮きの2着となり安藤は1人沈みのラス。

1回戦成績

手塚+14.3P 伊藤優+7.1P 伊藤康さん+1.6P 安藤▲23.0P

穴澤さん+17.8P 杉浦+10.0P 安村▲7.9P 二見▲19.9P

西川+14.6P 桶本+4.4P 三浦+2.2P 猿川▲21.2P

坂井+15.3P 近藤+10.5P 森下▲9.7P 京平▲16.1P

2回戦
(三浦+2.2P×手塚+14.3P×京平▲16.1P×二見▲19.9P)

京平 
二万三万八万八万八万九万九万二索三索四索五索二筒五筒五筒  ドラ五索

ここから打二索としてしまうが、そのあとのツモ七索で打九万、ツモ五索九万、とツモがきいて結局、

一万二万三万八万八万三索四索四索五索五索五筒五筒五筒  リーチ

親の三浦から追いかけリーチが入るがツモ三索で2,000・4,000。
そして更に京平。
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四索四索五索五索六索六索四筒五筒六筒九筒九筒北北  リーチ  ドラ九筒 

積極的にリーチを打つ。トップ目の二見がなんと北のトイツ落としで8,000の放銃。
京平の積極策がうまくかみ合っている。
しかし、元王位の二見もダブ東を仕掛けて、

一万一万六万八万  ポン東東東  チー二万 左向き三万 上向き四万 上向き  チー四索 左向き五索 上向き六索 上向き  ドラ一万

ここで五万をツモ切り。
四万が3枚見えている上に、手出しで八万だと待ちがしぼられるためツモ切りだが、終盤、三浦が七万をつかむがツモ番がないためオリて流局。
しかし、2回の1人テンパイで6,000点を回収し、ついに勝負手が入る。
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三万三万四万四万五万五万七万八万五索六索七索六筒六筒  リーチ  ドラ南

ここに三浦が、
 
六万六万七万九万九万三索三索四索南南  ポン発発発 

ここからドラを仕掛け、六万で11,600を放銃。
二見がトップ目を奪還し、三浦は1人沈みの展開となり苦しくなった。

(安村▲7.9P×近藤+10.5P×伊藤優+7.1P×猿川▲21.2P)
Aリーガー3人に、安村がどう挑むかという注目卓となった。

猿川 
五万六万三索四索五索六索七索八索九索九索六筒七筒八筒  ドラ八索

猿川が攻めかかるがまたも流局。1人テンパイだが、なかなかアガリに結び付かない。

次局、親の猿川 

二万三万四万六索六索二筒三筒東東東  チー二索 左向き三索 上向き四索 上向き  ドラ白

これで一筒が4枚切れているため、5,800確定のテンパイ。安村も、

二万三万五万五万五万八万八万八万南南  チー七万 左向き八万 上向き九万 上向き 

追いつくがこれも流局。
さらに次局、猿川。

八万八万四索五索六索七索七索七索三筒三筒四筒六筒八筒  ドラ七筒 

ここから七索を暗カンそして、

八万八万四索五索六索三筒四筒四筒五筒六筒八筒  暗カン牌の背七索七索牌の背 

八筒でリーチ。二筒が3枚切れており、ドラのカン七筒待ちもあったがリャンメンに受ける。
しかし、二筒五筒七筒もツモらず流局。猿川の親はなかなか流れない。
しのいでテンパイを繰り返し、やっと500オールは900オールのアガリ。
気がつけばテンパイ料や供託もあり、39,700点持ちでトップ目。
その後、500・1,000しかアガっていない猿川がなんとトップ!!
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苦境を我慢してしのいだトップだけに、猿川にとっては大きいトップとなった。

2回戦成績( )内は2回戦トータルの成績

二見+27.0P(+7.1P)京平+6.4P(▲9.7P)手塚+3.2P(+7.5P)三浦▲34.4P(▲17.7P)

猿川+16.7P(▲4.5P)伊藤優+7.6P(+14.7P)安村▲5.4P(▲13.3P)近藤▲18.9P(▲8.4P)

伊藤康さん+24.5P(+26.1P)杉浦▲3.4P(+6.6P)森下▲8.0P(▲17.7P)西川▲13.1P(+1.5P)

安藤+13.4P(▲9.6P)桶本+6.4P(+10.8P)坂井+3.8P(+19.1P)穴澤さん▲23.0P(▲5.8P)

3回戦
(森下▲17.7P×穴澤さん▲5.8P×手塚+17.5P×猿川▲4.5P)

猿川 
一万一万五万六万七万三索四索五索七索八索三筒四筒五筒  リーチ  ドラ七索

森下 
三索四索五索六索七索八索二筒二筒四筒五筒七筒七筒七筒  リーチ

いきなりぶつかるが、森下が六筒をツモり2,000・3,900。
猿川は、相変わらずアガリに結び付かず苦しい。
森下は東4局親で、

四万四万四万七索八索四筒四筒四筒東東東中中  ツモ六索  ドラ中 

この6,000オールで大きく抜け出す。
しかし猿川が、

二万三万四万五万六万三索三索四索五索六索四筒五筒六筒  リーチ  ロン一万 

これをトップ目の森下から打ちとり7,700で原点復帰。
少ないチャンスをものにしている。森下はオーラス、

四万四万四索五索六索四筒五筒五筒六筒六筒七筒東東  リーチ  ツモ東

力強く東をツモリ4,000は4,100オール。
猿川は、いったん原点を割り込むがオーラス

二万三万四万五万五万六万七万八万二筒四筒六筒七筒八筒  リーチ  ツモ三筒 

この1,000・2,000をツモり原点確保し浮きの2着に。
場の状況もピンズが安くうまく待ちどりをした値千金のアガリだ。
森下は得意の親番の爆発力を生かしトップを取る。
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(西川+1.5P×二見+7.1P×安藤▲9.6P×近藤▲8.4P)

三万四万五万六万七万三筒四筒四筒五筒五筒六筒六筒六筒  リーチ  ツモ八万 

二見がこの1,300・2,600のアガリ。
テンパイをしている近藤の、親のホンイツに被せていくがすぐにツモ。

二見 
三万三万七万七万九索九索七筒九筒九筒南南発発  リーチ  ドラ六万

捨て牌に四筒があるが、場況はピンズが良さそうには見えない。

そこに、親の安藤 

六万六万六万一索三索四筒五筒六筒六筒七筒八筒中中  リーチ

ドラが暗刻の勝負手。しかし、二見が七筒をツモり1,600・3,200。
一歩間違うと、痛手を負いそうなリーチもアガリに結び付いている。
打点がほしい近藤。

五万五万八万八万九万九万七索七索七筒七筒南南発  リーチ  ドラ五万

生牌の発待ちでリーチを打つ。点棒状況的にツモっての3,000・6,000が欲しいところだが、その前の待ち選択できた九索も場況的には悪くない。しかし、無情にも九索であればツモアガリであった。流局となる。
近藤はこのチャンスを逃し苦しい展開に。
オーラス安藤が、

二万二万六索七索八索二筒二筒三筒三筒四筒四筒六筒七筒七筒

こうなる。八筒は3枚切れでピンズが場に高い場況。
安藤はなんと打六筒と、シャンポンに受け七筒をツモり2,000・4,000で浮きの2着に。

(伊藤優+14.7P×三浦▲34.4P×杉浦+6.6P×坂井19.1P)
準決勝前日、白鳥翔プロが「勘介(杉浦プロ)は絶対来ますよ!」とコメントをくれた注目の杉浦。

一万二万三万六万七万八万一索二索八索八索一筒二筒三筒  リーチ

五索も3枚、四索も3枚見えており、三索は1枚切れと待ちはとてもいいが流局。

南家の坂井 
一索二索三索五筒六筒北北北白白中中中  リーチ 

出アガリ3,200。ツモって1,300・2,600のアガリだが、
捨て牌は 八筒 上向き五万 上向き三万 上向き発東八筒 左向き

一発裏アリのルールならこの手組もありかもしれないが、リーチ後に伊藤優が白を勝負していることを考えても、ドラの打東のところでテンパイ取らずも十分あったのではないだろうか?
打点的にもチャンタかホンイツにしたかったように思う。
結局、三浦に400・700でさばかれてしまう。しかし、その後坂井が三浦から7,700を直撃。

(安村▲13.3P×京平▲9.7P×桶本+10.8P×伊藤康さん+26.1P)
東4局、京平が仕掛けたとたんに安村、桶本、伊藤康と立て続けにリーチが入るが、安村の8,000のアガリ
南1局、京平に勝負手が

三万三万八万八万八万四索五索六索七索八索五筒六筒六筒  ドラ八万

七筒をチーテンにとる。九索は3枚切れ。
そしてドラ八を暗カン。他家にテンパイ気配はなく、八万をツモ切る手もあったが、ツモを1回でも増やしたい、リンシャンに九索がいる可能性を考え京平はカンを決断。
しかし点数的にも苦しい桶本。

一万九万一索一索九索九筒東南西北白発発 

国士無双の1シャンテンにツモ六索で打一索
京平のカンがなければここで決着だったかと思っていたら数巡後、無情にも桶本にテンパイになるツモ一筒。伊藤康さんも六索七索のシャンポンでテンパイをしていたが、京平の頭ハネで8,000のアガリ。
南2局、親・京平。

一万二万三万四万五万七万七万七万七万八万九万五索六索 

チンイツにも一通にもなりそうな好形。ツモ七索で、

一万二万三万四万五万七万七万七万八万九万五索六索七索  リーチ

高めの六万をあっさりツモアガリ、ドラ1で6,000オール!!
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たった2局でトップ目に躍り出る。結局、桶本の1人沈みのラスとなり桶本は途中敗退の危機となった。

3回戦成績( )内は3回戦トータルの成績

二見+16.0P(+23.1P)安藤+11.2P(+1.6P)西川▲8.1P(▲6.6P)近藤▲19.1P(▲27.5P)

森下+35.6P(+17.9P)猿川+4.5P(+0.0P)手塚▲15.7P(+1.8P)穴澤さん▲24.4P(▲30.2P)

京平+31.4P(+21.7P)伊藤康さん+13.3P(+39.8P)安村+9.3P(▲4.0P)桶本▲54.4P(▲43.6P)

伊藤優+17.9P(+32.6P)杉浦+5.2P(+11.8P)坂井▲5.4P(+13.7P)三浦▲17.7P(▲52.1P)

4回戦
(二見+23.1P×伊藤優+32.6P×桶本▲43.6P×森下+17.9P)
東2局

森下 
二万三万八万八万八万八索八索二筒三筒四筒五筒六筒七筒  リーチ  ドラ八索

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伊藤優
三万四万五万九万九万九万三索四索三筒四筒五筒八筒八筒  リーチ 

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追いつくが伊藤優が一万をつかみ5,200は5,500の放銃。
親の二見が、

一万一索二索三索四索七索八索八索九索九筒北中中  ドラ五索 

ここから八索をカン八索でチー。二見らしい仕掛けだ。
二見は仕掛けを多用して、昨年筒井久美子との激闘を制して第38期王位を獲得した。
仕掛けは両刃の剣ともいえるが、二見のペースに持ち込めるか?しかし桶本が、 

二万三万四万五万六万二筒三筒四筒五筒六筒六筒六筒七筒  リーチ  ロン七万 

これを二見から3,900。

南1局、3回戦まで大きく沈んでいる親の桶本にチャンス手が。

九万三索三索三索六索六索八索八索六筒六筒西西西 

四暗刻が見える。場況も悪くないが森下が六筒をツモり400・700。

オーラス 森下35,000 桶本32,200 二見28,100 伊藤優24,700

トップ目の森下 

四万五万六万六万六万七万八万九万五索七索七筒七筒九筒  ドラ七索 

ここにツモ四索。僅差のためスピード重視で打九筒か?と思ったが森下は打七筒。三色の渡りとドラ打ちをしたくない、リーチをかけたくないのだろうが、これが事件を呼ぶ。
二巡後に七筒を更に河に置き、ツモ三索でドラ七索を打ちだしリーチ。

四万五万六万六万六万七万八万九万三索四索五索七筒九筒  リーチ

素直に、最初に打九筒ならツモっているが、場には七筒が3枚切れ、八筒は一枚切れのため絶テンだが・・・
なんと丁寧に安牌を打ちだしながらまわっていた伊藤優。

二索三索三索四索四索五索五索六索七索八筒白白白  ツモ八筒   

これで2,600オール!!
ソーズか字牌を引けば、当然打八筒になるところだけに紙一重。
この手を開けられた森下の顔色が変わる。伊藤優がラスから一気にトップに。
そして連荘した親の伊藤優。

四万四万五万五万六万七万八万九万八索八索八索五筒五筒  リーチ  ドラ三万

しかし29,600点持ちとなった桶本。

三万三万三万四索四索発発  ポン西西西  チー一筒 左向き二筒 上向き三筒 上向き

この発バックドラ3で勝負。
二見が追いつき

六万七万八万二索二索六索七索四筒四筒四筒五筒六筒七筒  リーチ

発は2枚とも山。森下は絶体絶命だが・・・伊藤が五索をつかみ二見の2,600は2,900。

その結果、森下31,400 伊藤優29,600 桶本29,600 二見29,400となり
なんと森下の1人浮きのトップとなった。森下が筆者を見て苦笑いする。
別卓では好調だった3回戦まで首位の伊藤康さんがなんと1人沈みのラス。大混戦となる。

4回戦成績( )内は4回戦トータルの成績

森下+13.4P(+31.3P)伊藤優▲2.4P(+30.2P)桶本▲2.4P(▲46.0P)二見▲8.6P(+14.5P)

安藤+21.0P(+22.6P)猿川+4.3P(+4.3P)京平▲6.6P(+15.1P)杉浦▲18.7P(▲6.9P)

穴澤さん+19.8P(▲10.4P)近藤+10.8P(▲16.7P)三浦+3.4P(▲48.7P)伊藤康さん▲35.0P(+4.8P) 供託1.0P

西川+20.5P(+13.9P)手塚+6.1P(+7.9P)坂井▲6.6P(+7.1P)安村▲20.0P(▲24.0P)

5回戦
ここで下位4名が途中敗退となる。
ここまでの成績は、
森下+31.0P
伊藤優+30.2P
安藤+22.6P
京平+15.1P
二見+14.5P
~決勝進出ライン~
西川+13.9P
手塚+7.9P
坂井+7.1P
伊藤康さん+4.8P
猿川+4.3P
杉浦▲6.9P
穴澤さん▲10.4P
~敗退ライン~
近藤▲16.7P
安村▲24.0P
桶本▲46.0P
三浦▲48.7P

下位4名のボーダーが▲16.7P。決勝進出のボーダー5位が+14.5Pとまれにみる大混戦。
ここで下位4名にならなければ、誰もが決勝進出の可能性が出てくるのではないか。
この5回戦は、6回戦の卓組もかかってくる重要な半荘となった。

5回戦
(穴澤さん▲10.4P×京平+15.1P×西川13.9P×伊藤優+30.2P)
京平のリーチ

三万三万八万八万三索三索四索四索二筒二筒白中中  リーチ  ドラ三万

南家の穴澤さん

四万四万二索三索四索九索九索南南白  チー一索 左向き二索 上向き三索 上向き 

ここに四万を打たれるが、ポンしてテンパイを取らずなんとか白を重ねる。
ダブ東を仕掛けて勝負した伊藤優から、白が打ち出され8,000のアガリ。

しのいだ穴澤さんが親で、

一万二万三万四万五万七万八万九万五筒六筒七筒八筒八筒  ダブルリーチ  ツモ六万

なんと6,000オールをツモリトップ!!
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穴澤さんは途中敗退ボーダー付近から一気に2位に浮上。

(三浦▲48.7×森下+31.3×安村▲24.0×安藤+22.6)
カットラインが近い三浦、安村と、現状首位の森下と3位の安藤の対決。
東1局、後がない南家・三浦に最後の勝負手が。

五索五索四筒四筒四筒九筒九筒九筒南南  ポン白白白  ドラ五索 

つもれば4,000・8,000でまだわからないが無念の流局。
ここからテンパイで親を維持した森下が大爆発。

四索四索七索八索九索南南  ポン中中中  ポン五索 上向き五索 上向き五索 上向き  ツモ四索  ドラ七索   

この4,000は4,300オールなどをツモリ、東1局で55,000点持ち。東3局では70,000点オーバーと怒涛の勢い。逆に、安村は東4局で3,000点と途中敗退濃厚に。あせる三浦と安村から森下が点棒を奪っていく。結局、森下が66,000点と大トップを取り、最終戦を残して決勝進出をほぼ手中にする。
あおりを食った三浦、安村が途中敗退となる。

(桶本▲46.0P×杉浦▲6.9P×近藤▲16.7P×手塚+7.9P)

二万二万二万七万八万九万四索四索五索七索四筒五筒六筒  リーチ  ツモ六索  ドラ二万

杉浦がこの2,000・4,000をツモ。
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後のない桶本がメンピンドラ1の六万九万待ちで先行リーチ

手塚 
一万二万三万四万四万四万五万五万七万八万九万発発

杉浦 
六万六万六万西西発発  チー一万 左向き二万 上向き三万 上向き  チー七万 左向き八万 上向き九万 上向き

これで追いつく。結果は、手塚が西をつかみ親の杉浦に2,900の放銃。
そのままリードをうまくまとめた杉浦が1人浮きのトップ。
桶本はラスを引き、途中敗退が確定。近藤も▲18.3Pであったがこのポイントまでが途中敗退となる。

(二見+14.5P×猿川+4.3P×伊藤康さん+4.8P×坂井7.1P

猿川が 
三万四万五万六万六万三索三索四索四索五索五索四筒五筒  リーチ  ツモ六筒 

安めではあるが2,000・4,000で先制。
しかし、伊藤康の5巡目ドラの北単騎のリーチに、「親の猿川決めに行くが北で5,200の放銃。

親の坂井の一打目の五万を二見が仕掛ける。

二万三万四万六万八万九万九万西白白  チー四万 左向き五万 上向き六万 上向き  ドラ白

親の坂井 

三索五索七索九索南南南北北北白発発 

ここから四索をチーテンに取り打白。それを二見がポンして跳満のテンパイ。
坂井はチーテンを入れるが打点は3,900。明らかにマンズで仕掛けている二見に、ドラ打ちは焦りなのか?坂井が発をツモリカン八索から待ち替え。

九索南南南北北北発発発 チー三索 左向き四索 上向き五索 上向き 

この12,000に手変わり。となるが、直後に二見が八索をツモ切る。
なんと、そこに割って入ったのが伊藤康さん。
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四万五万六万六索七索八索九索九索九索二筒二筒五筒六筒  リーチ

明らかにドラの白を打ちソーズの余った親と、ドラをポンして12,000が見えている仕掛けに、ピンズ待ちのため待ちの優位性は高いかもしれないが、このリーチは今の私には打てない。これが伊藤康さんの強さだろうか?とにかくぶれない。緊張からか手は震えているように見えるが心はぶれていない。
二見から四筒で1,300をアガリ、2人の大物手をさばいてしまう。

さらに二見がドラの八索を暗カンしリーチ。

五万五万四索五索六索一筒一筒七筒八筒九筒  暗カン牌の背八索八索牌の背  リーチ

三万が3枚切れており、シャンポンにあえて受ける打四万リーチ。
しかし、またも伊藤康さんが押し返す。

一筒一筒四筒五筒六筒七筒八筒  ポン発発発  チー二筒 左向き三筒 上向き四筒 上向き  ツモ三筒 

2,000は2,200オール。

伊藤康さん 

二万二万六万八万三筒四筒五筒六筒七筒八筒  チー五索 左向き六索 上向き七索 上向き

この2,900をテンパイ。

二見が 

五万六万七万四索五索六索六索七索八索七筒九筒発発  リーチ 

これで追いつく。伊藤康さんがテンパイをはずす。坂井も追いつき、

一万一万一万三万四万五万六万七万八万一筒二筒三筒七筒  リーチ

しかし、なんと伊藤康さんが再度テンパイし、

二万二万二万三筒四筒五筒六筒六筒七筒八筒  チー五索 左向き六索 上向き七索 上向き 

これも伊藤康さんのアガリとなる。

猿川 
一万二万三万六万八万四索四索四索二筒三筒四筒五筒五筒  リーチ  ドラ五筒

四索を暗カンし、リンシャンからなんとツモ七万で2,000・4,000!!
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流石にリンシャンツモには力が入る。
我慢を重ねてきた猿川後半で爆発か?伊藤康さんがトップ、猿川2着でフィニッシュ。

ここで4名が敗退。コメントをもらった
桶本「3回戦目で大きなラスを引きバランスが壊れました。また勉強して精進します。
こういう場にこれてよかった。また来ます。」
安村「内容が悪すぎました。うっかりが多すぎた。」
三浦「くやしいっすね。また来年頑張ります。」
近藤「3回戦で七対子ドラドラを発単騎に受けたのが敗因でした。」

そして5回戦までのトータルポイントで、最終6回戦の組み合わせが決まった。

(7位・安藤+7.0P×8位・伊藤優+6.5P×9位・手塚+3.4×10位・坂井▲8.0P)
(3位・伊藤康さん+30.2P×4位・京平+20.1P×5位・猿川+16.3P×6位・杉浦+11.2P)
(1位・森下+75.3P×2位・穴澤さん+32.0P×11位・二見▲8.8P×12位・西川▲9.8P)
※対局順

この組み合わせとなった。6回戦終了時トータル5位までが決勝進出となる。
組み合わせが先の対局者の方がポイントがわかるため、目標になりやすく不利となる。
森下は決勝当確だが、二見や西川も差が小さいためチャンスがある展開となった。
最終戦は1卓ごとにニコ生で生中継となる。

6回戦 (7位・安藤+7.0P×8位・伊藤優+6.5P×9位・手塚+3.4P×10位・坂井▲8.0P)
まずはこの卓で卓内トップを取れば決勝進出に大きく可能性が残る。
卓内2番手だと別卓次第だが、ポイントにもよるが可能性が残るとみている。
卓内のトップ争いが注目だ。安藤、伊藤優、手塚はほぼトップであれば卓内トップ。
坂井は点差を少し離してのトップが必要。

手塚が1,300・2,600ツモ、1,600のアガリと好調な出だしであったが
東3局

坂井 
一万二万三万四万五万六万八万九万七筒七筒八筒八筒八筒  リーチ  ドラ九索 

これに対して、

手塚 
三万四万五万七万七万七万四索五索七索八索九索六筒七筒  ツモ五筒 

ここから打七万で5,200を放銃。
伊藤優も東4局に1,300・2,600をツモるが、南1局

安藤 
九万九万九万一索二索三索四索六索七索八索九索二筒二筒  リーチ  ドラ七筒

坂井 
三万四万五万六万七万八万西西西北北発発

これに挟まれ、伊藤優が打発で8,000放銃。
南2局、親の坂井が、

七万八万九万一索二索三索一筒三筒七筒八筒九筒南南  ロン二筒 

この7,700を安藤からアガリ更に加点。
しかし、伊藤優が続く1本場を七対子をうまくアガリ3,200は3,500。
南3局の伊藤優の親番で、1,000オールは1,100オール、2,900は3,500と加点し、坂井と卓内トップを争う。
南3局3本場、伊藤優が

四万四万一筒二筒二筒三筒四筒四筒六筒八筒九筒東中  ドラ西

ここからツモ西でホンイツに寄せる。

手塚
四万五万六索六索三筒三筒四筒四筒五筒五筒南南南  リーチ

この手で勝負にでる。伊藤優がドラの西を重ねて、

二筒二筒四筒五筒六筒七筒八筒九筒西西  チー一筒 左向き二筒 上向き三筒 上向き 

西は2枚とも山に生きている。アガリになれば決勝進出に大きく近づくが・・・
伊藤が終盤に三万を勝負し、8,000は8,900を手塚に放銃。

オーラス 坂井45,700 手塚33,800 伊藤29,200 安藤11,300
現状こうなり坂井が卓内トップ。伊藤も7,700をアガるか、手塚から6,400直撃で卓内トップの条件を満たす。

坂井 
二万二万六万七万八万三索四索五索六索七索  ポン四万 上向き四万 上向き四万 上向き 

この手でテンパイするが

手塚 
五万五万三索四索五索八索八索八索三筒三筒五筒六筒七筒 

これで追いつき、ツモ三筒で1,000オール。
2,000オールなら坂井より上になるだけにリーチを打つ手もあったか?
しかし慎重に連荘。

手塚 
七万七万一索二索三索五索六索七索一筒二筒三筒三筒五筒  リーチ  ドラ六索 

これで先行リーチ。
しかし、伊藤が追いつき条件を満たす。 

二万三万四万六万七万八万東東東西西白白 

このテンパイ

坂井の3面張のテンパイ打牌四筒で、直撃となる大きな3,900は4,200を手塚がアガリ卓内トップ目となる。
しかし坂井が条件を満たすリーチ。

四万五万六万八万八万八万六索六索一筒二筒三筒五筒六筒  リーチ

ツモれば卓内トップ。手塚はフリテンの二万をチーして東バックのテンパイ。
流局するが、手塚はただの卓内トップではポイントが足りない可能性を考えテンパイ宣言。

オーラス3本場
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手塚 
五万五万五万六万七万四索六索二筒二筒三筒三筒四筒四筒

これをテンパイ。ここからまず二索を引くがカン五索のままヤミテン。ツモ八万で打六索とし、四索単騎に受け替えるが、無情にも坂井が打五索。ツモ六万で長考し、フリテンの4面張に受けるがヤミテンを選択。リーチを打っていれば仕掛けも入らずつもれていたか?しかし、リーチ棒を出したくない手塚は辛抱。結局1人テンパイとなり差は拡がったが、坂井や伊藤優にとってはまだチャンスがある。

しかし、手塚が次局ノーテンで終了となり、無事卓内トップを手にする。
安藤「出だし安全策をとってアガリ逃しをした。二筒での放銃(7,700)が悔やまれます。」
伊藤優「いったら最後までいっちゃえというところがでちゃった。(三万での手塚に対する放銃)。(勝ちは)鳳凰戦の決勝に取っておこう。」
坂井「卓内トップを強く意識して打ちましたが勝負所で力負けでした。」

(3位・伊藤康さん+30.2P×4位・京平+20.1P×5位・猿川+16.3P×6位・杉浦+11.2P)
手塚の+25.9Pを目標にして、それより浮けば決勝進出の可能性が高くなりそうだ。
卓内トップはほぼ決勝進出。卓内2位でも手塚のポイントを上回れば決勝進出濃厚である。
猿川がいきなり456の三色含みで3面張のリーチを打つが、宣言牌が伊藤康さんに1,000点放銃。
しかし、次局は猿川が伊藤さんから1,000点をアガリ返し振り出しに。

東3局、杉浦が伊藤康さんのリーチをかわし、ドラ暗刻の手をツモリ2,000・4,000。
南2局、親・京平。
 
二万三万四万二索三索四索九索九索九索三筒五筒東東  ドラ五索 

この手をヤミテンに構える。ドラ引きが三色の手替わり、シャンポンになったらリーチか?
待望の二筒を引き、打五筒で渾身のリーチを打つが、猿川に1,000の放銃となる。
南3局、ここまで苦しい親の伊藤康さんだが、ドラ東九万からポンをして東バックの構え。
ターツ選択を間違わず、

四索五索六索五筒六筒七筒九筒九筒東東  ポン九万 上向き九万 上向き九万 上向き  ドラ東 

このテンパイ。

京平 
一万二万三万三索四索五索三筒四筒五筒東西西西  リーチ 

ここで追いつく。残り1枚の東はどちらの手に?または流局か?
伊藤康さんが最後のツモが東で大きな4,000オール。
伊藤さんはぶれない。とにかくぶれない。これで決勝進出確定か。

オーラス
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杉浦 
五万六万七万七万八万九万三筒三筒三筒四筒五筒白白  リーチ

親の猿川苦しいがテンパイを目指していく。歯をくいしばり打牌を選択しながら最後の可能性にかけるが無情にもノーテン。上家の伊藤さんが丁寧に打ちまわし、猿川に仕掛けさせない。結果、杉浦がテンパイ料で手塚を上回り終了。

京平「下手なりに一生懸命頑張りました。配牌超悪かったね。でも自分なりに丁寧に頑張った。」
京平の目は悔し涙であふれていた。この悔しさをバネにさらなる成長に期待したい。
猿川「リーグ戦よりも手数を多くして臨んだが、ちょっと後悔が残る。リーグ戦では違う猿川をまたお見せしたい。」

ここまでで上位のポイントは
伊藤康さん +37.8P
杉浦 +27.3P
手塚 +25.9P
猿川 +10.7P
こうなり、やはり手塚の25.9Pあたりがボーダーか?

(1位・森下+75.3P×2位・穴澤さん+32.0P×11位・二見▲8.8P×12位・西川▲9.8P)
森下はハコラスでも決勝進出。穴澤さんは二見、西川にまくられなければ少々マイナスでも決勝に残る。
逆に、二見、西川にも、大きなトップを取れば決勝進出の可能性があるだけに面白い戦いになりそうだ。

東1局、親の森下がドラの白を切って1,000オールのツモ。
ダントツの状況だが打ち方は自然だ。やる気満々か。
次局は、二見が森下から2,000は2,300。

東2局、森下が 

二万二万三万四万五万五索五索六索六索七索四筒五筒六筒 

これでテンパイ。

更に、ツモ六万三万と入れ替え三色も見える。二見もテンパイだが穴澤さんが七索で3,900を放銃。

東4局

西川 
一万二万三万八万八万九万九万二索三索四索二筒三筒四筒  リーチ

二見 
三万四万五万七万七万七万四索五索六索三筒四筒八筒八筒

安全牌に窮した穴澤さんが、打五筒で二見に1,300を放銃。穴澤さんに暗雲がたちこめる。
このままいくと猿川を下回り決勝進出が危うくなる。
しかし南3局、穴澤さん。 

三万三万四万五万六万五索六索二筒三筒四筒六筒七筒八筒  リーチ  ツモ四索  ドラ発

この2,600オールでだいぶ条件的に楽になる。
南3局1本場、3巡目に穴澤さん。

一万一万四万四万四万五万六万七万七万八万九万北発  ドラ四万

このチャンス手。更に七万を引き、一万をポンして、

四万四万四万五万六万七万七万七万八万九万  ポン一万 上向き一万 上向き一万 上向き 

この24,000テンパイ。苦しい四万七万七万待ちだが2枚とも山に生きている。
穴澤さんは、八万を持ってきて打七万なら三万六万九万五万八万の5面張だが、八万をツモ切ってしまう。
筆者も解説者も思わず声があがってしまう。
しかし西川に、

二筒二筒二筒四筒四筒五筒五筒六筒七筒七筒八筒八筒九筒

この逆転の手が入って七万をつかみ24,000の放銃。これで穴澤さんの決勝進出が確定的となった。

二見「また来年っすね。我慢が足りなかった。力不足です。29,400点のラスが痛かった。(4回戦)」
西川「最後大きなトップが必要だったが、24,000放銃が効きました。また来年頑張ります。」

この結果、決勝進出は森下、穴澤さん、伊藤康さん、杉浦、手塚(通過順)となった。

森下「親番でのアガリが効きました。粘ったかいがありました。明日も一番狙います。」

穴澤さん「(最終戦)前半堅く行き過ぎたが、2,600オールで楽になりました。明日も優勝目指します。」

伊藤康さん「今日はついていたと思います。最後のTバックしかアガっていないので運も味方しました。できる限りの一生懸命で頑張ります。」

杉浦「今回一番きつかったのはプロ予選。最後大トップ条件をクリアして通過した。本戦からは勝負所であがれた。決勝はパワフルなアマチュアの方と森下君なので、気合いで負けしないように頑張ります。」

これを聞いた森下「気合い勝ちします。」

手塚「終始手が入らずに我慢して、最終戦もいろいろ思うところはありますが、反省は決勝が終わってからします。もうちょっと明日は丁寧に打って頑張ります。」

決勝はアマチュアの強豪2人と連盟のプロ3人の対決となった。
第39期王位は誰の手に?とても面白い決勝戦になりそうだ。

王位戦 レポート/第39期王位戦 準決勝レポート

去る11月30日、日本プロ麻雀連盟のスタジオにて、第39期王位戦準決勝が行われた。
今回から、最終第6回戦は生放送にて配信されるため、組み合わせが変更となり、
最後の半荘は1卓ずつ順番となった。
まず半荘5回戦を行い下位4名が途中敗退。
そして最終戦は順に、
(7位×8位×9位×10位)
(3位×4位×5位×6位)
(1位×2位×11位×12位)
上記のような組み合わせでの対戦となり、トータル上位5名が決勝進出。
そして翌日、決勝7回戦が行われ第39期王位が決まる。
ということは、5回戦終了時の順位も決勝進出のための重要な要素になってくる。
最初に対局をこなすとポイントが確定するため、あとの対局のほうが有利となる。
しかし、11位と12位になると、1位2位との対局になるため苦しい。
逆に、5回戦終了時に1位、2位の対局者にとっては、とても有利な戦いになる可能性が高い。
準決勝に進出したのは、現王位を含めて以下の16名(予選通過順)

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二見大輔
(現王位・協会)
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伊藤優孝
(連盟)
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猿川真寿
(連盟)
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近藤久春
(連盟)
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杉浦勘介
(連盟)
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安村浩司
(連盟)
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手塚紗掬
(連盟)
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京平遥
(連盟)
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桶本篤史
(連盟)
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森下剛任
(連盟)
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安藤大貴
(連盟)
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三浦智博
(連盟)
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坂井秀隆
(最高位戦)
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西川貴司
(最高位戦)
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穴澤義則
(一般)
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伊藤康宏
(一般)

1回戦(猿川×桶本×三浦×西川)
開局早々12,000の声があがったのが西川。
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四万四万八万八万八索八索東南南西西白白  リーチ  ロン東  ドラ八万
三浦から12,000点のアガリで幸先良いスタート。
負けじと桶本ドラの南を切り、
二万二万五万六万七万四索五索二筒二筒三筒三筒四筒四筒 リーチ
リーチと行くが西川が、
三万三万五万七万五索六索七索八索八索八索五筒六筒七筒  ロン六万 
この5,200を桶本からアガリ西川好調か。
しかし桶本もリーチを打ち続け親で2,600オール。
Aリーガー猿川は苦しい展開。
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南2局3本場、ここまで我慢してきた猿川に3巡目、
一万二万三万一索二索三索四索五索八索八索八索南南  リーチ  ドラ八索 
この勝負手が入るが、
五万六万四索六索七索二筒二筒三筒四筒五筒七筒八筒八筒 
三浦がここから六筒をチーして1,000点で応戦。
ラス目でもあり、やむなく前に出るが五索を引きテンパイ後、300・500は600・800で猿川の本手はかわされてしまう。
最終局、親・三浦
三浦 
二万二万白白  ポン中中中  ポン九万 上向き九万 上向き九万 上向き  ポン五索 上向き五索 上向き五索 上向き  ドラ東
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桶本 
一万一万八索九索七筒八筒九筒  ポン東東東  チー七索 左向き八索 上向き九索 上向き
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本手がぶつかる。トップ目の西川が二万を三浦に放銃し、7,700。
結果、猿川が1人沈みのラスを引かされ苦しいスタートとなった。
(二見×安村×杉浦×穴澤さん)
一般の穴澤さん。今回福島にあらたに設けられたB級予選から勝ち上がり、A級本戦ではベストアマを獲得。破竹の勢いで準決勝に進出。とても楽しそうに対局しているのが印象的だ。
東場の穴澤さんの親番。
六万七万八万三索五索七索八索九索九索九索六筒七筒八筒  ドラ東 
これをヤミテン。
ツモ六索で4面張リーチには取らず三色を確定させる打五索。 
4面張でリーチをしていれば、ツモ八索の1,300オールであったが、待ち変えをしていくものの流局。
少し緊張しているか?
しかしオーラス、僅差の2着目の穴澤さんとトップ目の杉浦。
穴澤さん 
六万八万八万八万二筒三筒四筒五筒六筒七筒  チー五筒 左向き六筒 上向き七筒 上向き
杉浦 
四万五万六万七万六筒七筒八筒  ポン二索 上向き二索 上向き二索 上向き  ポン二万 上向き二万 上向き二万 上向き
この対決は穴澤さんが六万をツモり500・1,000でトップに。
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(伊藤優×伊藤康さん×手塚×安藤)
一般の伊藤康宏さんは先日行われたインターネット麻雀日本選手権にて、安田麻里菜プロとの激闘を制し優勝し、ロン2カップでも決勝進出と実績のある打ち手。Aリーガーでもあり、鳳凰位決定戦進出濃厚の伊藤優孝、プロクイーン決勝進出の手塚相手にどう戦うか。
東2局、伊藤さん 
三万四万五万六万二索五索六索七索五筒五筒東東南  ドラ三索 
ここから東をスルーし、しっかりと面前で手組をする。
そこに安藤が、 
六万七万八万一索二索三索四索四索六索八索六筒七筒八筒  リーチ
しかし手塚追いかけ、 
二万三万四万五万六万七万一索一索一索三索六筒七筒八筒  リーチ 
ツモ三索で2,000・4,000のツモアガリ。
そのままリードを保ち、オーラスを迎えて手塚の1人浮き状態だが、
伊藤康さんがオーラスの親で、
二万二万七万八万一索二索三索七索七索八索八索九索九索  リーチ  ツモ九万  ドラ三筒 
この2,600オールをツモり手塚に迫る。
なんとか浮きにまわりたい安藤。 
六万七万七索九索一筒二筒三筒四筒五筒六筒七筒西西  ツモ二筒  ドラ六万 
ここから打九索として三色と一通の両天秤。ツモ八筒で一通が見えたところに再びツモが二筒
六万七万一筒二筒二筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒西西  ツモ二筒 
持ち点は21,100のため、打七万としてドラターツを払ってホンイツに向かうが、やや苦しいか。
そこに伊藤優。
三万三万六万六万六万一索二索三索五索六索七索四筒六筒 
このテンパイだが、ピンズは場に高いのでヤミテンに構えるが、あっさりツモ五筒で2,000・3,900で原点確保。勝負手をさばかれていたが、値千金のツモで浮きの2着となり安藤は1人沈みのラス。
1回戦成績
手塚+14.3P 伊藤優+7.1P 伊藤康さん+1.6P 安藤▲23.0P
穴澤さん+17.8P 杉浦+10.0P 安村▲7.9P 二見▲19.9P
西川+14.6P 桶本+4.4P 三浦+2.2P 猿川▲21.2P
坂井+15.3P 近藤+10.5P 森下▲9.7P 京平▲16.1P
2回戦
(三浦+2.2P×手塚+14.3P×京平▲16.1P×二見▲19.9P)
京平 
二万三万八万八万八万九万九万二索三索四索五索二筒五筒五筒  ドラ五索
ここから打二索としてしまうが、そのあとのツモ七索で打九万、ツモ五索九万、とツモがきいて結局、
一万二万三万八万八万三索四索四索五索五索五筒五筒五筒  リーチ
親の三浦から追いかけリーチが入るがツモ三索で2,000・4,000。
そして更に京平。
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四索四索五索五索六索六索四筒五筒六筒九筒九筒北北  リーチ  ドラ九筒 
積極的にリーチを打つ。トップ目の二見がなんと北のトイツ落としで8,000の放銃。
京平の積極策がうまくかみ合っている。
しかし、元王位の二見もダブ東を仕掛けて、
一万一万六万八万  ポン東東東  チー二万 左向き三万 上向き四万 上向き  チー四索 左向き五索 上向き六索 上向き  ドラ一万
ここで五万をツモ切り。
四万が3枚見えている上に、手出しで八万だと待ちがしぼられるためツモ切りだが、終盤、三浦が七万をつかむがツモ番がないためオリて流局。
しかし、2回の1人テンパイで6,000点を回収し、ついに勝負手が入る。
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三万三万四万四万五万五万七万八万五索六索七索六筒六筒  リーチ  ドラ南
ここに三浦が、
 
六万六万七万九万九万三索三索四索南南  ポン発発発 
ここからドラを仕掛け、六万で11,600を放銃。
二見がトップ目を奪還し、三浦は1人沈みの展開となり苦しくなった。
(安村▲7.9P×近藤+10.5P×伊藤優+7.1P×猿川▲21.2P)
Aリーガー3人に、安村がどう挑むかという注目卓となった。
猿川 
五万六万三索四索五索六索七索八索九索九索六筒七筒八筒  ドラ八索
猿川が攻めかかるがまたも流局。1人テンパイだが、なかなかアガリに結び付かない。
次局、親の猿川 
二万三万四万六索六索二筒三筒東東東  チー二索 左向き三索 上向き四索 上向き  ドラ白
これで一筒が4枚切れているため、5,800確定のテンパイ。安村も、
二万三万五万五万五万八万八万八万南南  チー七万 左向き八万 上向き九万 上向き 
追いつくがこれも流局。
さらに次局、猿川。
八万八万四索五索六索七索七索七索三筒三筒四筒六筒八筒  ドラ七筒 
ここから七索を暗カンそして、
八万八万四索五索六索三筒四筒四筒五筒六筒八筒  暗カン牌の背七索七索牌の背 
八筒でリーチ。二筒が3枚切れており、ドラのカン七筒待ちもあったがリャンメンに受ける。
しかし、二筒五筒七筒もツモらず流局。猿川の親はなかなか流れない。
しのいでテンパイを繰り返し、やっと500オールは900オールのアガリ。
気がつけばテンパイ料や供託もあり、39,700点持ちでトップ目。
その後、500・1,000しかアガっていない猿川がなんとトップ!!
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苦境を我慢してしのいだトップだけに、猿川にとっては大きいトップとなった。
2回戦成績( )内は2回戦トータルの成績
二見+27.0P(+7.1P)京平+6.4P(▲9.7P)手塚+3.2P(+7.5P)三浦▲34.4P(▲17.7P)
猿川+16.7P(▲4.5P)伊藤優+7.6P(+14.7P)安村▲5.4P(▲13.3P)近藤▲18.9P(▲8.4P)
伊藤康さん+24.5P(+26.1P)杉浦▲3.4P(+6.6P)森下▲8.0P(▲17.7P)西川▲13.1P(+1.5P)
安藤+13.4P(▲9.6P)桶本+6.4P(+10.8P)坂井+3.8P(+19.1P)穴澤さん▲23.0P(▲5.8P)
3回戦
(森下▲17.7P×穴澤さん▲5.8P×手塚+17.5P×猿川▲4.5P)
猿川 
一万一万五万六万七万三索四索五索七索八索三筒四筒五筒  リーチ  ドラ七索
森下 
三索四索五索六索七索八索二筒二筒四筒五筒七筒七筒七筒  リーチ
いきなりぶつかるが、森下が六筒をツモり2,000・3,900。
猿川は、相変わらずアガリに結び付かず苦しい。
森下は東4局親で、
四万四万四万七索八索四筒四筒四筒東東東中中  ツモ六索  ドラ中 
この6,000オールで大きく抜け出す。
しかし猿川が、
二万三万四万五万六万三索三索四索五索六索四筒五筒六筒  リーチ  ロン一万 
これをトップ目の森下から打ちとり7,700で原点復帰。
少ないチャンスをものにしている。森下はオーラス、
四万四万四索五索六索四筒五筒五筒六筒六筒七筒東東  リーチ  ツモ東
力強く東をツモリ4,000は4,100オール。
猿川は、いったん原点を割り込むがオーラス
二万三万四万五万五万六万七万八万二筒四筒六筒七筒八筒  リーチ  ツモ三筒 
この1,000・2,000をツモり原点確保し浮きの2着に。
場の状況もピンズが安くうまく待ちどりをした値千金のアガリだ。
森下は得意の親番の爆発力を生かしトップを取る。
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(西川+1.5P×二見+7.1P×安藤▲9.6P×近藤▲8.4P)
三万四万五万六万七万三筒四筒四筒五筒五筒六筒六筒六筒  リーチ  ツモ八万 
二見がこの1,300・2,600のアガリ。
テンパイをしている近藤の、親のホンイツに被せていくがすぐにツモ。
二見 
三万三万七万七万九索九索七筒九筒九筒南南発発  リーチ  ドラ六万
捨て牌に四筒があるが、場況はピンズが良さそうには見えない。
そこに、親の安藤 
六万六万六万一索三索四筒五筒六筒六筒七筒八筒中中  リーチ
ドラが暗刻の勝負手。しかし、二見が七筒をツモり1,600・3,200。
一歩間違うと、痛手を負いそうなリーチもアガリに結び付いている。
打点がほしい近藤。
五万五万八万八万九万九万七索七索七筒七筒南南発  リーチ  ドラ五万
生牌の発待ちでリーチを打つ。点棒状況的にツモっての3,000・6,000が欲しいところだが、その前の待ち選択できた九索も場況的には悪くない。しかし、無情にも九索であればツモアガリであった。流局となる。
近藤はこのチャンスを逃し苦しい展開に。
オーラス安藤が、
二万二万六索七索八索二筒二筒三筒三筒四筒四筒六筒七筒七筒
こうなる。八筒は3枚切れでピンズが場に高い場況。
安藤はなんと打六筒と、シャンポンに受け七筒をツモり2,000・4,000で浮きの2着に。
(伊藤優+14.7P×三浦▲34.4P×杉浦+6.6P×坂井19.1P)
準決勝前日、白鳥翔プロが「勘介(杉浦プロ)は絶対来ますよ!」とコメントをくれた注目の杉浦。
一万二万三万六万七万八万一索二索八索八索一筒二筒三筒  リーチ
五索も3枚、四索も3枚見えており、三索は1枚切れと待ちはとてもいいが流局。
南家の坂井 
一索二索三索五筒六筒北北北白白中中中  リーチ 
出アガリ3,200。ツモって1,300・2,600のアガリだが、
捨て牌は 八筒 上向き五万 上向き三万 上向き発東八筒 左向き
一発裏アリのルールならこの手組もありかもしれないが、リーチ後に伊藤優が白を勝負していることを考えても、ドラの打東のところでテンパイ取らずも十分あったのではないだろうか?
打点的にもチャンタかホンイツにしたかったように思う。
結局、三浦に400・700でさばかれてしまう。しかし、その後坂井が三浦から7,700を直撃。
(安村▲13.3P×京平▲9.7P×桶本+10.8P×伊藤康さん+26.1P)
東4局、京平が仕掛けたとたんに安村、桶本、伊藤康と立て続けにリーチが入るが、安村の8,000のアガリ
南1局、京平に勝負手が
三万三万八万八万八万四索五索六索七索八索五筒六筒六筒  ドラ八万
七筒をチーテンにとる。九索は3枚切れ。
そしてドラ八を暗カン。他家にテンパイ気配はなく、八万をツモ切る手もあったが、ツモを1回でも増やしたい、リンシャンに九索がいる可能性を考え京平はカンを決断。
しかし点数的にも苦しい桶本。
一万九万一索一索九索九筒東南西北白発発 
国士無双の1シャンテンにツモ六索で打一索
京平のカンがなければここで決着だったかと思っていたら数巡後、無情にも桶本にテンパイになるツモ一筒。伊藤康さんも六索七索のシャンポンでテンパイをしていたが、京平の頭ハネで8,000のアガリ。
南2局、親・京平。
一万二万三万四万五万七万七万七万七万八万九万五索六索 
チンイツにも一通にもなりそうな好形。ツモ七索で、
一万二万三万四万五万七万七万七万八万九万五索六索七索  リーチ
高めの六万をあっさりツモアガリ、ドラ1で6,000オール!!
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たった2局でトップ目に躍り出る。結局、桶本の1人沈みのラスとなり桶本は途中敗退の危機となった。
3回戦成績( )内は3回戦トータルの成績
二見+16.0P(+23.1P)安藤+11.2P(+1.6P)西川▲8.1P(▲6.6P)近藤▲19.1P(▲27.5P)
森下+35.6P(+17.9P)猿川+4.5P(+0.0P)手塚▲15.7P(+1.8P)穴澤さん▲24.4P(▲30.2P)
京平+31.4P(+21.7P)伊藤康さん+13.3P(+39.8P)安村+9.3P(▲4.0P)桶本▲54.4P(▲43.6P)
伊藤優+17.9P(+32.6P)杉浦+5.2P(+11.8P)坂井▲5.4P(+13.7P)三浦▲17.7P(▲52.1P)
4回戦
(二見+23.1P×伊藤優+32.6P×桶本▲43.6P×森下+17.9P)
東2局
森下 
二万三万八万八万八万八索八索二筒三筒四筒五筒六筒七筒  リーチ  ドラ八索
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伊藤優
三万四万五万九万九万九万三索四索三筒四筒五筒八筒八筒  リーチ 
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追いつくが伊藤優が一万をつかみ5,200は5,500の放銃。
親の二見が、
一万一索二索三索四索七索八索八索九索九筒北中中  ドラ五索 
ここから八索をカン八索でチー。二見らしい仕掛けだ。
二見は仕掛けを多用して、昨年筒井久美子との激闘を制して第38期王位を獲得した。
仕掛けは両刃の剣ともいえるが、二見のペースに持ち込めるか?しかし桶本が、 
二万三万四万五万六万二筒三筒四筒五筒六筒六筒六筒七筒  リーチ  ロン七万 
これを二見から3,900。
南1局、3回戦まで大きく沈んでいる親の桶本にチャンス手が。
九万三索三索三索六索六索八索八索六筒六筒西西西 
四暗刻が見える。場況も悪くないが森下が六筒をツモり400・700。
オーラス 森下35,000 桶本32,200 二見28,100 伊藤優24,700
トップ目の森下 
四万五万六万六万六万七万八万九万五索七索七筒七筒九筒  ドラ七索 
ここにツモ四索。僅差のためスピード重視で打九筒か?と思ったが森下は打七筒。三色の渡りとドラ打ちをしたくない、リーチをかけたくないのだろうが、これが事件を呼ぶ。
二巡後に七筒を更に河に置き、ツモ三索でドラ七索を打ちだしリーチ。
四万五万六万六万六万七万八万九万三索四索五索七筒九筒  リーチ
素直に、最初に打九筒ならツモっているが、場には七筒が3枚切れ、八筒は一枚切れのため絶テンだが・・・
なんと丁寧に安牌を打ちだしながらまわっていた伊藤優。
二索三索三索四索四索五索五索六索七索八筒白白白  ツモ八筒   
これで2,600オール!!
ソーズか字牌を引けば、当然打八筒になるところだけに紙一重。
この手を開けられた森下の顔色が変わる。伊藤優がラスから一気にトップに。
そして連荘した親の伊藤優。
四万四万五万五万六万七万八万九万八索八索八索五筒五筒  リーチ  ドラ三万
しかし29,600点持ちとなった桶本。
三万三万三万四索四索発発  ポン西西西  チー一筒 左向き二筒 上向き三筒 上向き
この発バックドラ3で勝負。
二見が追いつき
六万七万八万二索二索六索七索四筒四筒四筒五筒六筒七筒  リーチ
発は2枚とも山。森下は絶体絶命だが・・・伊藤が五索をつかみ二見の2,600は2,900。
その結果、森下31,400 伊藤優29,600 桶本29,600 二見29,400となり
なんと森下の1人浮きのトップとなった。森下が筆者を見て苦笑いする。
別卓では好調だった3回戦まで首位の伊藤康さんがなんと1人沈みのラス。大混戦となる。
4回戦成績( )内は4回戦トータルの成績
森下+13.4P(+31.3P)伊藤優▲2.4P(+30.2P)桶本▲2.4P(▲46.0P)二見▲8.6P(+14.5P)
安藤+21.0P(+22.6P)猿川+4.3P(+4.3P)京平▲6.6P(+15.1P)杉浦▲18.7P(▲6.9P)
穴澤さん+19.8P(▲10.4P)近藤+10.8P(▲16.7P)三浦+3.4P(▲48.7P)伊藤康さん▲35.0P(+4.8P) 供託1.0P
西川+20.5P(+13.9P)手塚+6.1P(+7.9P)坂井▲6.6P(+7.1P)安村▲20.0P(▲24.0P)
5回戦
ここで下位4名が途中敗退となる。
ここまでの成績は、
森下+31.0P
伊藤優+30.2P
安藤+22.6P
京平+15.1P
二見+14.5P
~決勝進出ライン~
西川+13.9P
手塚+7.9P
坂井+7.1P
伊藤康さん+4.8P
猿川+4.3P
杉浦▲6.9P
穴澤さん▲10.4P
~敗退ライン~
近藤▲16.7P
安村▲24.0P
桶本▲46.0P
三浦▲48.7P
下位4名のボーダーが▲16.7P。決勝進出のボーダー5位が+14.5Pとまれにみる大混戦。
ここで下位4名にならなければ、誰もが決勝進出の可能性が出てくるのではないか。
この5回戦は、6回戦の卓組もかかってくる重要な半荘となった。
5回戦
(穴澤さん▲10.4P×京平+15.1P×西川13.9P×伊藤優+30.2P)
京平のリーチ
三万三万八万八万三索三索四索四索二筒二筒白中中  リーチ  ドラ三万
南家の穴澤さん
四万四万二索三索四索九索九索南南白  チー一索 左向き二索 上向き三索 上向き 
ここに四万を打たれるが、ポンしてテンパイを取らずなんとか白を重ねる。
ダブ東を仕掛けて勝負した伊藤優から、白が打ち出され8,000のアガリ。
しのいだ穴澤さんが親で、
一万二万三万四万五万七万八万九万五筒六筒七筒八筒八筒  ダブルリーチ  ツモ六万
なんと6,000オールをツモリトップ!!
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穴澤さんは途中敗退ボーダー付近から一気に2位に浮上。
(三浦▲48.7×森下+31.3×安村▲24.0×安藤+22.6)
カットラインが近い三浦、安村と、現状首位の森下と3位の安藤の対決。
東1局、後がない南家・三浦に最後の勝負手が。
五索五索四筒四筒四筒九筒九筒九筒南南  ポン白白白  ドラ五索 
つもれば4,000・8,000でまだわからないが無念の流局。
ここからテンパイで親を維持した森下が大爆発。
四索四索七索八索九索南南  ポン中中中  ポン五索 上向き五索 上向き五索 上向き  ツモ四索  ドラ七索   
この4,000は4,300オールなどをツモリ、東1局で55,000点持ち。東3局では70,000点オーバーと怒涛の勢い。逆に、安村は東4局で3,000点と途中敗退濃厚に。あせる三浦と安村から森下が点棒を奪っていく。結局、森下が66,000点と大トップを取り、最終戦を残して決勝進出をほぼ手中にする。
あおりを食った三浦、安村が途中敗退となる。
(桶本▲46.0P×杉浦▲6.9P×近藤▲16.7P×手塚+7.9P)
二万二万二万七万八万九万四索四索五索七索四筒五筒六筒  リーチ  ツモ六索  ドラ二万
杉浦がこの2,000・4,000をツモ。
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後のない桶本がメンピンドラ1の六万九万待ちで先行リーチ
手塚 
一万二万三万四万四万四万五万五万七万八万九万発発
杉浦 
六万六万六万西西発発  チー一万 左向き二万 上向き三万 上向き  チー七万 左向き八万 上向き九万 上向き
これで追いつく。結果は、手塚が西をつかみ親の杉浦に2,900の放銃。
そのままリードをうまくまとめた杉浦が1人浮きのトップ。
桶本はラスを引き、途中敗退が確定。近藤も▲18.3Pであったがこのポイントまでが途中敗退となる。
(二見+14.5P×猿川+4.3P×伊藤康さん+4.8P×坂井7.1P
猿川が 
三万四万五万六万六万三索三索四索四索五索五索四筒五筒  リーチ  ツモ六筒 
安めではあるが2,000・4,000で先制。
しかし、伊藤康の5巡目ドラの北単騎のリーチに、「親の猿川決めに行くが北で5,200の放銃。
親の坂井の一打目の五万を二見が仕掛ける。
二万三万四万六万八万九万九万西白白  チー四万 左向き五万 上向き六万 上向き  ドラ白
親の坂井 
三索五索七索九索南南南北北北白発発 
ここから四索をチーテンに取り打白。それを二見がポンして跳満のテンパイ。
坂井はチーテンを入れるが打点は3,900。明らかにマンズで仕掛けている二見に、ドラ打ちは焦りなのか?坂井が発をツモリカン八索から待ち替え。
九索南南南北北北発発発 チー三索 左向き四索 上向き五索 上向き 
この12,000に手変わり。となるが、直後に二見が八索をツモ切る。
なんと、そこに割って入ったのが伊藤康さん。
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四万五万六万六索七索八索九索九索九索二筒二筒五筒六筒  リーチ
明らかにドラの白を打ちソーズの余った親と、ドラをポンして12,000が見えている仕掛けに、ピンズ待ちのため待ちの優位性は高いかもしれないが、このリーチは今の私には打てない。これが伊藤康さんの強さだろうか?とにかくぶれない。緊張からか手は震えているように見えるが心はぶれていない。
二見から四筒で1,300をアガリ、2人の大物手をさばいてしまう。
さらに二見がドラの八索を暗カンしリーチ。
五万五万四索五索六索一筒一筒七筒八筒九筒  暗カン牌の背八索八索牌の背  リーチ
三万が3枚切れており、シャンポンにあえて受ける打四万リーチ。
しかし、またも伊藤康さんが押し返す。
一筒一筒四筒五筒六筒七筒八筒  ポン発発発  チー二筒 左向き三筒 上向き四筒 上向き  ツモ三筒 
2,000は2,200オール。
伊藤康さん 
二万二万六万八万三筒四筒五筒六筒七筒八筒  チー五索 左向き六索 上向き七索 上向き
この2,900をテンパイ。
二見が 
五万六万七万四索五索六索六索七索八索七筒九筒発発  リーチ 
これで追いつく。伊藤康さんがテンパイをはずす。坂井も追いつき、
一万一万一万三万四万五万六万七万八万一筒二筒三筒七筒  リーチ
しかし、なんと伊藤康さんが再度テンパイし、
二万二万二万三筒四筒五筒六筒六筒七筒八筒  チー五索 左向き六索 上向き七索 上向き 
これも伊藤康さんのアガリとなる。
猿川 
一万二万三万六万八万四索四索四索二筒三筒四筒五筒五筒  リーチ  ドラ五筒
四索を暗カンし、リンシャンからなんとツモ七万で2,000・4,000!!
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流石にリンシャンツモには力が入る。
我慢を重ねてきた猿川後半で爆発か?伊藤康さんがトップ、猿川2着でフィニッシュ。
ここで4名が敗退。コメントをもらった
桶本「3回戦目で大きなラスを引きバランスが壊れました。また勉強して精進します。
こういう場にこれてよかった。また来ます。」
安村「内容が悪すぎました。うっかりが多すぎた。」
三浦「くやしいっすね。また来年頑張ります。」
近藤「3回戦で七対子ドラドラを発単騎に受けたのが敗因でした。」
そして5回戦までのトータルポイントで、最終6回戦の組み合わせが決まった。
(7位・安藤+7.0P×8位・伊藤優+6.5P×9位・手塚+3.4×10位・坂井▲8.0P)
(3位・伊藤康さん+30.2P×4位・京平+20.1P×5位・猿川+16.3P×6位・杉浦+11.2P)
(1位・森下+75.3P×2位・穴澤さん+32.0P×11位・二見▲8.8P×12位・西川▲9.8P)
※対局順
この組み合わせとなった。6回戦終了時トータル5位までが決勝進出となる。
組み合わせが先の対局者の方がポイントがわかるため、目標になりやすく不利となる。
森下は決勝当確だが、二見や西川も差が小さいためチャンスがある展開となった。
最終戦は1卓ごとにニコ生で生中継となる。
6回戦 (7位・安藤+7.0P×8位・伊藤優+6.5P×9位・手塚+3.4P×10位・坂井▲8.0P)
まずはこの卓で卓内トップを取れば決勝進出に大きく可能性が残る。
卓内2番手だと別卓次第だが、ポイントにもよるが可能性が残るとみている。
卓内のトップ争いが注目だ。安藤、伊藤優、手塚はほぼトップであれば卓内トップ。
坂井は点差を少し離してのトップが必要。
手塚が1,300・2,600ツモ、1,600のアガリと好調な出だしであったが
東3局
坂井 
一万二万三万四万五万六万八万九万七筒七筒八筒八筒八筒  リーチ  ドラ九索 
これに対して、
手塚 
三万四万五万七万七万七万四索五索七索八索九索六筒七筒  ツモ五筒 
ここから打七万で5,200を放銃。
伊藤優も東4局に1,300・2,600をツモるが、南1局
安藤 
九万九万九万一索二索三索四索六索七索八索九索二筒二筒  リーチ  ドラ七筒
坂井 
三万四万五万六万七万八万西西西北北発発
これに挟まれ、伊藤優が打発で8,000放銃。
南2局、親の坂井が、
七万八万九万一索二索三索一筒三筒七筒八筒九筒南南  ロン二筒 
この7,700を安藤からアガリ更に加点。
しかし、伊藤優が続く1本場を七対子をうまくアガリ3,200は3,500。
南3局の伊藤優の親番で、1,000オールは1,100オール、2,900は3,500と加点し、坂井と卓内トップを争う。
南3局3本場、伊藤優が
四万四万一筒二筒二筒三筒四筒四筒六筒八筒九筒東中  ドラ西
ここからツモ西でホンイツに寄せる。
手塚
四万五万六索六索三筒三筒四筒四筒五筒五筒南南南  リーチ
この手で勝負にでる。伊藤優がドラの西を重ねて、
二筒二筒四筒五筒六筒七筒八筒九筒西西  チー一筒 左向き二筒 上向き三筒 上向き 
西は2枚とも山に生きている。アガリになれば決勝進出に大きく近づくが・・・
伊藤が終盤に三万を勝負し、8,000は8,900を手塚に放銃。
オーラス 坂井45,700 手塚33,800 伊藤29,200 安藤11,300
現状こうなり坂井が卓内トップ。伊藤も7,700をアガるか、手塚から6,400直撃で卓内トップの条件を満たす。
坂井 
二万二万六万七万八万三索四索五索六索七索  ポン四万 上向き四万 上向き四万 上向き 
この手でテンパイするが
手塚 
五万五万三索四索五索八索八索八索三筒三筒五筒六筒七筒 
これで追いつき、ツモ三筒で1,000オール。
2,000オールなら坂井より上になるだけにリーチを打つ手もあったか?
しかし慎重に連荘。
手塚 
七万七万一索二索三索五索六索七索一筒二筒三筒三筒五筒  リーチ  ドラ六索 
これで先行リーチ。
しかし、伊藤が追いつき条件を満たす。 
二万三万四万六万七万八万東東東西西白白 
このテンパイ
坂井の3面張のテンパイ打牌四筒で、直撃となる大きな3,900は4,200を手塚がアガリ卓内トップ目となる。
しかし坂井が条件を満たすリーチ。
四万五万六万八万八万八万六索六索一筒二筒三筒五筒六筒  リーチ
ツモれば卓内トップ。手塚はフリテンの二万をチーして東バックのテンパイ。
流局するが、手塚はただの卓内トップではポイントが足りない可能性を考えテンパイ宣言。
オーラス3本場
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手塚 
五万五万五万六万七万四索六索二筒二筒三筒三筒四筒四筒
これをテンパイ。ここからまず二索を引くがカン五索のままヤミテン。ツモ八万で打六索とし、四索単騎に受け替えるが、無情にも坂井が打五索。ツモ六万で長考し、フリテンの4面張に受けるがヤミテンを選択。リーチを打っていれば仕掛けも入らずつもれていたか?しかし、リーチ棒を出したくない手塚は辛抱。結局1人テンパイとなり差は拡がったが、坂井や伊藤優にとってはまだチャンスがある。
しかし、手塚が次局ノーテンで終了となり、無事卓内トップを手にする。
安藤「出だし安全策をとってアガリ逃しをした。二筒での放銃(7,700)が悔やまれます。」
伊藤優「いったら最後までいっちゃえというところがでちゃった。(三万での手塚に対する放銃)。(勝ちは)鳳凰戦の決勝に取っておこう。」
坂井「卓内トップを強く意識して打ちましたが勝負所で力負けでした。」
(3位・伊藤康さん+30.2P×4位・京平+20.1P×5位・猿川+16.3P×6位・杉浦+11.2P)
手塚の+25.9Pを目標にして、それより浮けば決勝進出の可能性が高くなりそうだ。
卓内トップはほぼ決勝進出。卓内2位でも手塚のポイントを上回れば決勝進出濃厚である。
猿川がいきなり456の三色含みで3面張のリーチを打つが、宣言牌が伊藤康さんに1,000点放銃。
しかし、次局は猿川が伊藤さんから1,000点をアガリ返し振り出しに。
東3局、杉浦が伊藤康さんのリーチをかわし、ドラ暗刻の手をツモリ2,000・4,000。
南2局、親・京平。
 
二万三万四万二索三索四索九索九索九索三筒五筒東東  ドラ五索 
この手をヤミテンに構える。ドラ引きが三色の手替わり、シャンポンになったらリーチか?
待望の二筒を引き、打五筒で渾身のリーチを打つが、猿川に1,000の放銃となる。
南3局、ここまで苦しい親の伊藤康さんだが、ドラ東九万からポンをして東バックの構え。
ターツ選択を間違わず、
四索五索六索五筒六筒七筒九筒九筒東東  ポン九万 上向き九万 上向き九万 上向き  ドラ東 
このテンパイ。
京平 
一万二万三万三索四索五索三筒四筒五筒東西西西  リーチ 
ここで追いつく。残り1枚の東はどちらの手に?または流局か?
伊藤康さんが最後のツモが東で大きな4,000オール。
伊藤さんはぶれない。とにかくぶれない。これで決勝進出確定か。
オーラス
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杉浦 
五万六万七万七万八万九万三筒三筒三筒四筒五筒白白  リーチ
親の猿川苦しいがテンパイを目指していく。歯をくいしばり打牌を選択しながら最後の可能性にかけるが無情にもノーテン。上家の伊藤さんが丁寧に打ちまわし、猿川に仕掛けさせない。結果、杉浦がテンパイ料で手塚を上回り終了。
京平「下手なりに一生懸命頑張りました。配牌超悪かったね。でも自分なりに丁寧に頑張った。」
京平の目は悔し涙であふれていた。この悔しさをバネにさらなる成長に期待したい。
猿川「リーグ戦よりも手数を多くして臨んだが、ちょっと後悔が残る。リーグ戦では違う猿川をまたお見せしたい。」
ここまでで上位のポイントは
伊藤康さん +37.8P
杉浦 +27.3P
手塚 +25.9P
猿川 +10.7P
こうなり、やはり手塚の25.9Pあたりがボーダーか?
(1位・森下+75.3P×2位・穴澤さん+32.0P×11位・二見▲8.8P×12位・西川▲9.8P)
森下はハコラスでも決勝進出。穴澤さんは二見、西川にまくられなければ少々マイナスでも決勝に残る。
逆に、二見、西川にも、大きなトップを取れば決勝進出の可能性があるだけに面白い戦いになりそうだ。
東1局、親の森下がドラの白を切って1,000オールのツモ。
ダントツの状況だが打ち方は自然だ。やる気満々か。
次局は、二見が森下から2,000は2,300。
東2局、森下が 
二万二万三万四万五万五索五索六索六索七索四筒五筒六筒 
これでテンパイ。
更に、ツモ六万三万と入れ替え三色も見える。二見もテンパイだが穴澤さんが七索で3,900を放銃。
東4局
西川 
一万二万三万八万八万九万九万二索三索四索二筒三筒四筒  リーチ
二見 
三万四万五万七万七万七万四索五索六索三筒四筒八筒八筒
安全牌に窮した穴澤さんが、打五筒で二見に1,300を放銃。穴澤さんに暗雲がたちこめる。
このままいくと猿川を下回り決勝進出が危うくなる。
しかし南3局、穴澤さん。 
三万三万四万五万六万五索六索二筒三筒四筒六筒七筒八筒  リーチ  ツモ四索  ドラ発
この2,600オールでだいぶ条件的に楽になる。
南3局1本場、3巡目に穴澤さん。
一万一万四万四万四万五万六万七万七万八万九万北発  ドラ四万
このチャンス手。更に七万を引き、一万をポンして、
四万四万四万五万六万七万七万七万八万九万  ポン一万 上向き一万 上向き一万 上向き 
この24,000テンパイ。苦しい四万七万七万待ちだが2枚とも山に生きている。
穴澤さんは、八万を持ってきて打七万なら三万六万九万五万八万の5面張だが、八万をツモ切ってしまう。
筆者も解説者も思わず声があがってしまう。
しかし西川に、
二筒二筒二筒四筒四筒五筒五筒六筒七筒七筒八筒八筒九筒
この逆転の手が入って七万をつかみ24,000の放銃。これで穴澤さんの決勝進出が確定的となった。
二見「また来年っすね。我慢が足りなかった。力不足です。29,400点のラスが痛かった。(4回戦)」
西川「最後大きなトップが必要だったが、24,000放銃が効きました。また来年頑張ります。」
この結果、決勝進出は森下、穴澤さん、伊藤康さん、杉浦、手塚(通過順)となった。
森下「親番でのアガリが効きました。粘ったかいがありました。明日も一番狙います。」
穴澤さん「(最終戦)前半堅く行き過ぎたが、2,600オールで楽になりました。明日も優勝目指します。」
伊藤康さん「今日はついていたと思います。最後のTバックしかアガっていないので運も味方しました。できる限りの一生懸命で頑張ります。」
杉浦「今回一番きつかったのはプロ予選。最後大トップ条件をクリアして通過した。本戦からは勝負所であがれた。決勝はパワフルなアマチュアの方と森下君なので、気合いで負けしないように頑張ります。」
これを聞いた森下「気合い勝ちします。」
手塚「終始手が入らずに我慢して、最終戦もいろいろ思うところはありますが、反省は決勝が終わってからします。もうちょっと明日は丁寧に打って頑張ります。」
決勝はアマチュアの強豪2人と連盟のプロ3人の対決となった。
第39期王位は誰の手に?とても面白い決勝戦になりそうだ。

第83回:中村毅

はじめまして、河井プロよりバトンを受け取った、東京本部の中村毅です。

今回、十段戦の決勝戦に残ったおかげで、このエッセィの依頼が来たと思いますが、来た日が2日目終了の翌日で、正直、その時は心が折れそうになっていたのでどうしようかと迷いましたが、自己アピールの場を与えて頂いたと思い了承しました。上手な文章は書く自信はありませんが少しの間お付き合いください。

まず簡単に自己紹介から。

1975年10月25日生まれ
京都市出身の現在B1リーグ所属の19期生です。

私が麻雀牌を初めて握ったのは、かれこれ33年前、5歳の時です。
親戚の叔父さんの家で、もちろん当時の自分はまだ子供で点数や役も解らず、ドンジャラと同じだと思い遊んでいました。

今でも覚えているが、当時役無しでアガリ「それはアガれ無いよ」と言われ「何で?」とごね、
「じゃ、1,000点ね」と言って、叔父さん達を困らせながら打った懐かしい思い出がある。

それからは役や点数を徐々に覚えていき、中学生になる前には普通に打てる様になっていました。
当時、同級生に麻雀ができる友達がほとんどいなかったこともあり、主にテレビゲームでした。
高校生になると、アルバイト先の先輩である大学生達と、毎週末、夜遅くまで楽しんでいました。

こうして考えて見ると、人生の大半を麻雀に費やしているなあと、再認識した私ですが、趣味としてゴルフもやっています。元々身体を動かすのが好きなこともありますが、室内競技である麻雀ばかりにならないためでもあります。

ゴルフ場に行くと良いリフレッシュになる。私的には、麻雀とゴルフには共通している所が幾つも有る様に思います。例えばコース戦略、プロの中でも分かれる様に安全にパーを取るか、果敢に攻めてバーディーを取りに行くか。

勿論、その時のスコアや成績によっても変わりますが、麻雀にも似た場面は多々有ると思います。
あと、とても大事なのは精神面だと思います。一流のプロゴルファーでもラウンド中に崩れると中々立て直しが効かなくなる程大切だと思う。

どんな状況でも揺れない精神力を身に付けるのは大変ですがとても大切です。
麻雀もイライラしたり心が弱っている時は、結して良い成績は出て無いと自分自身何度も経験しています。

ゴルフや麻雀には、その人の性格が出るのではないかと考えます。
私のゴルフは、ティーショットでナイスショットをするのがとても好きです。
麻雀に例えるなら、高い打点を目指しツモアガリした時と似ています。
攻撃的に攻めていると、ミスをした時にリスクが増えるのは覚悟しないと行けないです。

こうしてゴルフと麻雀にのめり込み、自分は好きな事を仕事にしたいと思い悩みました。
その時は、麻雀業界の事をほとんど知らず、麻雀は仲間内で打つだけだったのですが、いつの間にか負け知らずになり、物足りなくなり、フリー雀荘に行って見ようと、20歳の時に行ったのが最初でした。

その時も、どんな所なのか知らず緊張していましたが、入って見ると以外に明るく働いているスタッフの方々も若い人も多く、すぐに打ち解け仲良くなり、ほぼ毎日通う様になりました。
その内、自分も麻雀荘で働いて、色々な人達と打つ楽しみや、強い人達とも出会うようになりました。

麻雀にのめり込み、もっと強い人達と打ちたいと思いプロ連盟に入会しはや11年。
連盟員なら誰もが欲しがるで有ろう十段戦の決勝にようやく立てる事が出来たことは素直に嬉しく思います。

今まで、プロとして競技麻雀の決勝戦進出は2回ありますが、十段戦の雰囲気は全く今までと違い、しかも生放送。座った経験の有る人にしか判らないかもしれないけど、緊張感やプレッシャーを受けた中での対局でした。

開局早々、瀬戸熊プロから洗礼を受けます。
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詳しい事は牌図等見てもらえれば判ると思いますが、あまり前には行けない様な手牌なのに、目一杯の手格好にした所に親の瀬戸熊プロから8巡目にリーチが入り、手詰まりになった私は、安易にスジの八万を切り、12.000の放銃となってしまいました。

打った瞬間、心のなかで 「やっちゃった」と思いましたが、逆に放銃した事で少し落ち着いたと思いました。
しかし、こんな放銃した後に手が入る訳もなく、暫くは大人しくしていようと思い防戦一方でした。

初日、2日目と今ひとつ手が入らない焦りからか、自分らしい麻雀を全く打てず少し落ち込んで居ました。
後でパソコンで全ての対局を見ましたが、冷静に自分の麻雀を「酷い打ち方だな、何を言われても仕方ない」と、自分自身思いました。

最終日は最後まで諦めず、自分らしい麻雀を打つことを心掛けて挑みました。
全ての対局が終わってから改めて考えてみると、打点が欲しいばかりに無理な手作りをしてアガリ逃し等、ミスをしたら許して貰え無い人達相手なので、今回の3位という結果には、自分の力無さや、勝負弱さが原因と真摯に受け止め、この貴重な経験を生かし、自分の麻雀力を上げる為に日々精進したいと思います。

そして又来年、決勝の舞台に立てる様、頑張りますので、応援して頂いた皆様これからも私や日本プロ麻雀連盟を宜しくお願いします。

次回は、秋の王位戦で初タイトルに輝いた、森下剛任プロよろしくお願いします。

リレーエッセィ/第83回:中村毅

はじめまして、河井プロよりバトンを受け取った、東京本部の中村毅です。
今回、十段戦の決勝戦に残ったおかげで、このエッセィの依頼が来たと思いますが、来た日が2日目終了の翌日で、正直、その時は心が折れそうになっていたのでどうしようかと迷いましたが、自己アピールの場を与えて頂いたと思い了承しました。上手な文章は書く自信はありませんが少しの間お付き合いください。
まず簡単に自己紹介から。
1975年10月25日生まれ
京都市出身の現在B1リーグ所属の19期生です。
私が麻雀牌を初めて握ったのは、かれこれ33年前、5歳の時です。
親戚の叔父さんの家で、もちろん当時の自分はまだ子供で点数や役も解らず、ドンジャラと同じだと思い遊んでいました。
今でも覚えているが、当時役無しでアガリ「それはアガれ無いよ」と言われ「何で?」とごね、
「じゃ、1,000点ね」と言って、叔父さん達を困らせながら打った懐かしい思い出がある。
それからは役や点数を徐々に覚えていき、中学生になる前には普通に打てる様になっていました。
当時、同級生に麻雀ができる友達がほとんどいなかったこともあり、主にテレビゲームでした。
高校生になると、アルバイト先の先輩である大学生達と、毎週末、夜遅くまで楽しんでいました。
こうして考えて見ると、人生の大半を麻雀に費やしているなあと、再認識した私ですが、趣味としてゴルフもやっています。元々身体を動かすのが好きなこともありますが、室内競技である麻雀ばかりにならないためでもあります。
ゴルフ場に行くと良いリフレッシュになる。私的には、麻雀とゴルフには共通している所が幾つも有る様に思います。例えばコース戦略、プロの中でも分かれる様に安全にパーを取るか、果敢に攻めてバーディーを取りに行くか。
勿論、その時のスコアや成績によっても変わりますが、麻雀にも似た場面は多々有ると思います。
あと、とても大事なのは精神面だと思います。一流のプロゴルファーでもラウンド中に崩れると中々立て直しが効かなくなる程大切だと思う。
どんな状況でも揺れない精神力を身に付けるのは大変ですがとても大切です。
麻雀もイライラしたり心が弱っている時は、結して良い成績は出て無いと自分自身何度も経験しています。
ゴルフや麻雀には、その人の性格が出るのではないかと考えます。
私のゴルフは、ティーショットでナイスショットをするのがとても好きです。
麻雀に例えるなら、高い打点を目指しツモアガリした時と似ています。
攻撃的に攻めていると、ミスをした時にリスクが増えるのは覚悟しないと行けないです。
こうしてゴルフと麻雀にのめり込み、自分は好きな事を仕事にしたいと思い悩みました。
その時は、麻雀業界の事をほとんど知らず、麻雀は仲間内で打つだけだったのですが、いつの間にか負け知らずになり、物足りなくなり、フリー雀荘に行って見ようと、20歳の時に行ったのが最初でした。
その時も、どんな所なのか知らず緊張していましたが、入って見ると以外に明るく働いているスタッフの方々も若い人も多く、すぐに打ち解け仲良くなり、ほぼ毎日通う様になりました。
その内、自分も麻雀荘で働いて、色々な人達と打つ楽しみや、強い人達とも出会うようになりました。
麻雀にのめり込み、もっと強い人達と打ちたいと思いプロ連盟に入会しはや11年。
連盟員なら誰もが欲しがるで有ろう十段戦の決勝にようやく立てる事が出来たことは素直に嬉しく思います。
今まで、プロとして競技麻雀の決勝戦進出は2回ありますが、十段戦の雰囲気は全く今までと違い、しかも生放送。座った経験の有る人にしか判らないかもしれないけど、緊張感やプレッシャーを受けた中での対局でした。
開局早々、瀬戸熊プロから洗礼を受けます。
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詳しい事は牌図等見てもらえれば判ると思いますが、あまり前には行けない様な手牌なのに、目一杯の手格好にした所に親の瀬戸熊プロから8巡目にリーチが入り、手詰まりになった私は、安易にスジの八万を切り、12.000の放銃となってしまいました。
打った瞬間、心のなかで 「やっちゃった」と思いましたが、逆に放銃した事で少し落ち着いたと思いました。
しかし、こんな放銃した後に手が入る訳もなく、暫くは大人しくしていようと思い防戦一方でした。
初日、2日目と今ひとつ手が入らない焦りからか、自分らしい麻雀を全く打てず少し落ち込んで居ました。
後でパソコンで全ての対局を見ましたが、冷静に自分の麻雀を「酷い打ち方だな、何を言われても仕方ない」と、自分自身思いました。
最終日は最後まで諦めず、自分らしい麻雀を打つことを心掛けて挑みました。
全ての対局が終わってから改めて考えてみると、打点が欲しいばかりに無理な手作りをしてアガリ逃し等、ミスをしたら許して貰え無い人達相手なので、今回の3位という結果には、自分の力無さや、勝負弱さが原因と真摯に受け止め、この貴重な経験を生かし、自分の麻雀力を上げる為に日々精進したいと思います。
そして又来年、決勝の舞台に立てる様、頑張りますので、応援して頂いた皆様これからも私や日本プロ麻雀連盟を宜しくお願いします。
次回は、秋の王位戦で初タイトルに輝いた、森下剛任プロよろしくお願いします。

第84回『序盤の組み立て方』

ニコニコ動画内の、日本プロ麻雀連盟チャンネルにて配信されている、
各リーグやタイトル戦はご覧いただけておりますでしょうか。

先日A1リーグの最終節の対局があり、降級争いに臨むもあえなく撃沈。
来年度はA2リーグから再出発となりました。

何だかんだでA1には3年間いたわけですが、その間、全てが降級争いと振るわず。
年間を通してのリーグ戦なので、1年や2年ならまだしも、3年連続は流石に運がどうのこうの以前に、
自分の能力に難があるとしか考えようがありません。

来年度の対局に向けて、1から自分の麻雀を見直し、新しいものに作り直そうと考えていますが、
現在、自分がどんな麻雀を打っているかを再認識する為にも、
今回は、序盤、中盤、終盤に分けて、何をどう考えながら麻雀を打っているかを書いていこうと思います。

●序盤 ~配牌から1段目~

まずは、現在の状況を把握することから入ります。
各家の持ち点だったり、相手の調子、それまでの展開や自分の調子。
その日の1半荘目なら、打ってみないとわからない状態ですが、既に何半荘か打っている状態なら、
今日は誰が調子良いとか、○○は河に何回もメンツを並べちゃってるとか、考える事はたくさんあります。

ただ、何も考えずボーっと、親がサイコロを振るのを待つのではなく、
前の局までの反省や分析を、この間に済ましてしまいましょう。

配牌のランクは、自分の中で数種類に分けています。
もちろんランクが上な程、その局のやる気が上がり、下になるほど受けを意識します。
とは言っても、あくまで目安となるだけで、ツモ次第となる部分は大きいですが。

配牌のランク分けに関しては、大体4段階に分けています。

ランクA・・・シャンテン数、打点共に優秀。シャンテン数は2シャンテン以内、打点は8,000点以上が目安。
ランクB・・・シャンテン数が優秀。
ランクC・・・遠目に高打点が望めそうな配牌。8種9牌以上の国士配牌もここ。
ランクD・・・夢も希望も無い配牌。

Aは、誰もが羨む様な配牌です。タンピン3色にドラが含まれている様なら間違いなくAです。
しかし、高打点の仕掛け材料が揃っている場合は、多少マイナス査定になります。
仕掛け前提の配牌は、自力でテンパイを入れるにしては形が悪い場合がほとんどですし、
仕掛けるにしても、周りに警戒をさせてしまい、結果、仕掛け倒れになってしまうケースもあるからです。
相手も必ず前に出ないといけない状況なら問題ないんですけどね。

Bは、Aの劣化版ですね。打点がAに劣るケースです。
それでも一般的には好配牌の部類に入ると思います。
競技ルールでは、一発裏ドラがないので、捌きとして優秀であるといった感じですが、
巷の一発裏ドラアリルールなら、門前での速さがあれば、後は一発や裏ドラが補助してくれるので、
Aにランク分けしても問題ないかと思います。

Cは、2翻以上の役が見えていたり、手は遅くてもドラが2枚以上あるような手牌ですね。
大体の配牌はここになるんじゃないかと思います。
ツモによりますが、スピードでは他家に勝てないので、決着が終盤になる場合は戦える状況が増えるでしょう。
基本的に、安全牌を抱えながら最高形を目指して進めていきます。
8種9牌といった国士狙いの配牌は、相手の早いヤミテン以外なら自分にテンパイが入らない限り、
放銃せずにすむケースが多いので、ランクはここになります。成就した時のリターンも大きいですからね。

今を思えば、このCの配牌を貰ったときの戦い方が、自分は宜しくなかったのでしょう。
一番頻度が多い配牌なんですから、ここの扱い方次第では、もっと上を目指せたと思います。
例えば、安全牌を抱えずにもっと踏み込んでいったらどうなっていたか。
まあ、今となっては詮無きことですが。

Dは、そのまま夢も希望もない配牌です。配牌を見るだけならベタオリ以外の選択肢はないでしょう。
7種9牌で、中途半端に中張牌のカンチャン受けがあるような配牌といえば、おわかりいただけるでしょうか。

しかし、全ての配牌にいえることですが、ツモ次第で手牌は一変します。
逆に、どんな良い配牌でも、ツモが利かなければテンパイすらしません。

以前、十段戦の決勝で藤原プロが、タンピン系の受け入れ枚数満載な1シャンテンの配牌を貰って、
1枚も入らずに、テンパイすらしなかったという事がありましたから。

さて、配牌はこのぐらいにして、いよいよ序盤について書いていきましょう。
とはいっても、自分でやる事といえば、まずはアガリに向かっていらない牌を切って行くぐらいでしょう。
ランクDの配牌で、更にツモも利いていない限りは、配牌からベタオリはまずありえません。

問題は他家の動向です。
一般的に多い捨て牌の順番は、ヤオチュウ牌(役牌除く)→役牌→数牌。
こんな感じですよね。手なりで手牌を進めると、大体こんな感じになります。

では、他家の捨て牌がこうじゃなかった場合はどう考えればいいか。
まずは、相手がどんなタイプの打ち手かですね。攻撃的か守備的かで大きく変わります。
守備的な人が数牌から切り出してきた場合は、序盤に関してはあまり怖くありません。
配牌があまり良くなく、安全牌を抱えながら手役を作りにいっているケースの方が多いからです。

問題は、攻撃的な人が数牌から切り出してきたケースでしょう。
攻撃的なタイプは、基本、配牌からオリを選択することがありません。
にも関わらず、数牌から切り出してきたという事は、何らかの意志がそこに込められています。

もちろん、考えられるケースは山ほどあるので、中々序盤だけの捨て牌で判断する事はできませんが、
相手のツモ切り、手出しをしっかりと見ておくぐらいの対応はすべきだと思います。
ツモ切りが多い程、好配牌である可能性は上がり、手出しが多い程、悪い配牌である可能性が高まります。
この辺りの判断方法ですが、どうしても慣れの部分が大きくなってしまいますので、
たくさん麻雀を打って、自分なりにデータをまとめるといいと思います。

まずは、自分ならこういう時はこうするといった感じで、
序盤の手牌と捨て牌を、まとめてみてはいかがでしょうか。

思っていたよりも書くことが増えてしまったので、中盤、終盤は次回の講座で書かせていただきます。

中級/第84回『序盤の組み立て方』

ニコニコ動画内の、日本プロ麻雀連盟チャンネルにて配信されている、
各リーグやタイトル戦はご覧いただけておりますでしょうか。
先日A1リーグの最終節の対局があり、降級争いに臨むもあえなく撃沈。
来年度はA2リーグから再出発となりました。
何だかんだでA1には3年間いたわけですが、その間、全てが降級争いと振るわず。
年間を通してのリーグ戦なので、1年や2年ならまだしも、3年連続は流石に運がどうのこうの以前に、
自分の能力に難があるとしか考えようがありません。
来年度の対局に向けて、1から自分の麻雀を見直し、新しいものに作り直そうと考えていますが、
現在、自分がどんな麻雀を打っているかを再認識する為にも、
今回は、序盤、中盤、終盤に分けて、何をどう考えながら麻雀を打っているかを書いていこうと思います。
●序盤 ~配牌から1段目~
まずは、現在の状況を把握することから入ります。
各家の持ち点だったり、相手の調子、それまでの展開や自分の調子。
その日の1半荘目なら、打ってみないとわからない状態ですが、既に何半荘か打っている状態なら、
今日は誰が調子良いとか、○○は河に何回もメンツを並べちゃってるとか、考える事はたくさんあります。
ただ、何も考えずボーっと、親がサイコロを振るのを待つのではなく、
前の局までの反省や分析を、この間に済ましてしまいましょう。
配牌のランクは、自分の中で数種類に分けています。
もちろんランクが上な程、その局のやる気が上がり、下になるほど受けを意識します。
とは言っても、あくまで目安となるだけで、ツモ次第となる部分は大きいですが。
配牌のランク分けに関しては、大体4段階に分けています。
ランクA・・・シャンテン数、打点共に優秀。シャンテン数は2シャンテン以内、打点は8,000点以上が目安。
ランクB・・・シャンテン数が優秀。
ランクC・・・遠目に高打点が望めそうな配牌。8種9牌以上の国士配牌もここ。
ランクD・・・夢も希望も無い配牌。
Aは、誰もが羨む様な配牌です。タンピン3色にドラが含まれている様なら間違いなくAです。
しかし、高打点の仕掛け材料が揃っている場合は、多少マイナス査定になります。
仕掛け前提の配牌は、自力でテンパイを入れるにしては形が悪い場合がほとんどですし、
仕掛けるにしても、周りに警戒をさせてしまい、結果、仕掛け倒れになってしまうケースもあるからです。
相手も必ず前に出ないといけない状況なら問題ないんですけどね。
Bは、Aの劣化版ですね。打点がAに劣るケースです。
それでも一般的には好配牌の部類に入ると思います。
競技ルールでは、一発裏ドラがないので、捌きとして優秀であるといった感じですが、
巷の一発裏ドラアリルールなら、門前での速さがあれば、後は一発や裏ドラが補助してくれるので、
Aにランク分けしても問題ないかと思います。
Cは、2翻以上の役が見えていたり、手は遅くてもドラが2枚以上あるような手牌ですね。
大体の配牌はここになるんじゃないかと思います。
ツモによりますが、スピードでは他家に勝てないので、決着が終盤になる場合は戦える状況が増えるでしょう。
基本的に、安全牌を抱えながら最高形を目指して進めていきます。
8種9牌といった国士狙いの配牌は、相手の早いヤミテン以外なら自分にテンパイが入らない限り、
放銃せずにすむケースが多いので、ランクはここになります。成就した時のリターンも大きいですからね。
今を思えば、このCの配牌を貰ったときの戦い方が、自分は宜しくなかったのでしょう。
一番頻度が多い配牌なんですから、ここの扱い方次第では、もっと上を目指せたと思います。
例えば、安全牌を抱えずにもっと踏み込んでいったらどうなっていたか。
まあ、今となっては詮無きことですが。
Dは、そのまま夢も希望もない配牌です。配牌を見るだけならベタオリ以外の選択肢はないでしょう。
7種9牌で、中途半端に中張牌のカンチャン受けがあるような配牌といえば、おわかりいただけるでしょうか。
しかし、全ての配牌にいえることですが、ツモ次第で手牌は一変します。
逆に、どんな良い配牌でも、ツモが利かなければテンパイすらしません。
以前、十段戦の決勝で藤原プロが、タンピン系の受け入れ枚数満載な1シャンテンの配牌を貰って、
1枚も入らずに、テンパイすらしなかったという事がありましたから。
さて、配牌はこのぐらいにして、いよいよ序盤について書いていきましょう。
とはいっても、自分でやる事といえば、まずはアガリに向かっていらない牌を切って行くぐらいでしょう。
ランクDの配牌で、更にツモも利いていない限りは、配牌からベタオリはまずありえません。
問題は他家の動向です。
一般的に多い捨て牌の順番は、ヤオチュウ牌(役牌除く)→役牌→数牌。
こんな感じですよね。手なりで手牌を進めると、大体こんな感じになります。
では、他家の捨て牌がこうじゃなかった場合はどう考えればいいか。
まずは、相手がどんなタイプの打ち手かですね。攻撃的か守備的かで大きく変わります。
守備的な人が数牌から切り出してきた場合は、序盤に関してはあまり怖くありません。
配牌があまり良くなく、安全牌を抱えながら手役を作りにいっているケースの方が多いからです。
問題は、攻撃的な人が数牌から切り出してきたケースでしょう。
攻撃的なタイプは、基本、配牌からオリを選択することがありません。
にも関わらず、数牌から切り出してきたという事は、何らかの意志がそこに込められています。
もちろん、考えられるケースは山ほどあるので、中々序盤だけの捨て牌で判断する事はできませんが、
相手のツモ切り、手出しをしっかりと見ておくぐらいの対応はすべきだと思います。
ツモ切りが多い程、好配牌である可能性は上がり、手出しが多い程、悪い配牌である可能性が高まります。
この辺りの判断方法ですが、どうしても慣れの部分が大きくなってしまいますので、
たくさん麻雀を打って、自分なりにデータをまとめるといいと思います。
まずは、自分ならこういう時はこうするといった感じで、
序盤の手牌と捨て牌を、まとめてみてはいかがでしょうか。
思っていたよりも書くことが増えてしまったので、中盤、終盤は次回の講座で書かせていただきます。