第146回:プロ雀士インタビュー 魚谷 侑未  インタビュアー:藤井 すみれ

100
100

 

モンド王座決定戦。
前回優勝者と女流モンド杯・モンド杯・名人戦の各優勝者で年間チャンピオンを決定するものである。

先日、魚谷侑未はディフェンディングでこのモンド王座に出場、見事連覇を成し遂げる事に成功した。

今年はご存知の通り「ゆーみんの現代麻雀が最速で強くなる本」も出版。
プロデビューわずか8年でここまで登りつめた人がかつていたであろうか?
ゆーみんは何でそんなに強いんだろう?何か本に書いてない秘密とかあるんじゃないの?

今回は少しでも強くなりたい皆さんの為にも、取材してきちゃいました!
もちろんモンド王座のお話もたくさん聞かせてもらっちゃいます♪

インタビュアーは、実は一番強さを盗みたい!?
同じく8年目の藤井すみれが務めます(*´ω`*)

 

100

 

魚谷「ちみー(注・藤井のこと)からインタビュー受けるのは女流桜花を初めて獲った時以来だね!」

藤井「確かに!2011年だから、5年前かぁ…時が経つのは早いねぇ。」

魚谷「なんかなつかしいねー♪」

藤井「そしてモンド王座連覇おめでとう!さっき見たけど安定感抜群の素晴らしい内容だったよー。」

魚谷「ありがとー!」

魚谷はコーン茶、私は緑茶で乾杯です。
ちなみに魚谷、お酒はイケるのですが、インタビューにしっかり答えるために控えてくれているのでしょう。

下戸の私に合わせてくれている可能性もあります。
この真面目さ、順応力が麻雀に活きているに違いありません。き、きっとね。

藤井「1回戦目は皆にツモられて、しかも一発ツモばっかり!苦しい展開だったね。」

魚谷「そうだね?。だからラス抜けできただけでもよかったよ。」

藤井「2回戦目はやっとアガれるようになってきたけど、うすい待ちになる事が多かったね。そういうのは気にする?」

魚谷「うーん、片方が全部切れちゃったりしたら少し苦しいけど、そうじゃなければ気にしないかな。」

ポジティブである。
このモンド王座決4四回戦の間も、ひたむきに魚谷は麻雀と向き合っていた。

2回戦東4局の2,600オール、南1局の8,000は上昇気流を予感させるようなアガりであった。

そして2回戦南2局、仕掛けて一四萬待ちのテンパイを入れていた魚谷。茅森からリーチをうけ、1枚プッシュ!→これはきついか、という牌できっちりオリ。
押し引きが絶妙すぎる。難しい事をさも簡単なようにやってみせてくれるのだ。

オーラスも親でタンピンドラドラをヤミテン。
トップ目であり、普通の判断だが、魚谷のヤミテン…なんだか新鮮である。

藤井「結局これはアガれなかったけど、そのままトップ。もう少し素点が欲しかった気持ちもある?」

魚谷「ううん!それよりは、トップをとれてほっとしたよ。」

2回戦を終えてトータルトップ目へ。
1・2回戦は北家スタートだったけど、3回戦目は起家!

藤井「見ている方もそうかもしれないんだけど、ゆーみんが東家だと、なんだかワクワクするんだよね。何かを起こしてくれそう、というか(笑)」

魚谷「そうなの?ありがとう。いつも東1局が緊張するから、起家は苦手なんだけどね。」

藤井「最初だけ緊張するって言ってたねー。でもこの時は3回戦目だから、もう大丈夫?」

魚谷「うん。あとは追いかける立場の時は不利だから起家は嫌かな。」

藤井「なるほどなるほど?。(メモメモ)」

でももしそうなっても、魚谷なら何とかしてくれそうである。
この安心感は何だろう?

藤井「ところで…3着・トップ・トップで3回終わって放銃ゼロなんだけど、ちょっとすごくないですか?」

魚谷「えっ!?ホント?それは気付かなかったなー。」

集中していると案外そんなものなのだろう。
勝負所でのメリハリのある押し引きは3回戦でも見られた。

藤井「そして、オーラスは井出プロに怒濤の6本場まで連荘されて苦しかったね。」

魚谷「そうだねー。他の2人も私に連勝されたくないし、自分がトップのままで終わるには、自分で終わらせるしかないって思ってた。」

井出の猛攻のなか、魚谷も攻め続ける。ついに6本場で3回戦は決着する。

 

100

 

藤井「このカン六索ソーをツモった時、どんな気持ちだった?」

魚谷「これで優勝が大きく近づいたと思ったよ。でもまだ通過点だからね。あと1回しっかり打とうって。」

そして運命の4回戦。

魚谷「全局アガリにいこうと思ってた。3回戦目からすでにそうだったけど、全員狙ってくるから安く誰かの親が流れる事が無いのは分かってたしね。」

藤井「その言葉通り、仕掛けて2局アガリきってるのがすごい。東4局の自分の親もカン材もカンせず、両面テンパイもリーチせず。徹底してるよね?!」

魚谷「親番はいらないと思ってたから。私カン大好きなのにね(笑)」

藤井「大人になっちゃったのね(笑)でも南入して、近藤プロの親番では果敢にリーチしたんだよね。このリーチは何故?」

魚谷「やっぱり、近藤さんがポイント2番手だから。このライバルの親を落とせたら、かなり優勝が見えてくる。その為には多少のリスクは覚悟して行かないとね。」

藤井「なるほど。この局は放銃しちゃったけど、テーマがしっかりしてるねぇ。そして1本場では今度は親の安全牌を持ってしっかりディフェンス。」

魚谷「そうだね。無理しすぎないで、バランスよく打てたと思う。」

この後、近藤、井出、茅森の親が1人ずつ落ちていき、ついにオーラス。
残りツモ1回で倍満条件の近藤からリーチが入る!

が…流局。
魚谷の連覇となった。

魚谷「やっぱりリーチを受けた瞬間はすごく怖くて。祈るしかできないんだよね。神様!って。」

藤井「でもきっとそれは、4回精一杯打ったからの神頼みだねぇ。」

魚谷「とことん理で打つって言われるけど、もちろん感情もあるし、神様にお願いもするからね(笑)」

今回でモンド王座に4回出場、3回目の優勝。
リーチ、仕掛け、ヤミテン、押し引き、と魚谷のバランスの良さが非常に出ていた対局であった。
ファンがますます増えたことであろう。
てゆーかかっこいいじゃないかこのやろー!

 

100

 

藤井「じゃあファンの方にメッセージをお願いします!」

魚谷「いつも応援して下さってありがとうございます。私にとってやっぱりモンド、モンド王座は特別で、育てて頂いたと思っています。だからこそ出場していたいし、勝ちたい。1回目に優勝できた時は、正直内容もあまりよくなくてツイてた部分が大きいけど、今回は自分でも満足のいく麻雀が打てて、それで優勝できたので本当に嬉しいです。」

藤井「きっと初優勝の時から見て下さっている方も感慨深いだろうね。」

魚谷「そして、これからはもっとAルールも鍛えて、上のリーグで戦えるようにしていきたいです。やっぱりまだまだだなぁ…と思う事が多いので…」

藤井「な、なんたる向上心!おそろしい子…!!…ところで、モンド王座のお話以外に、プライベートも聞きたいんだけどいいかしら?」

魚谷「はい、どうぞ(*^_^*)」

藤井「ズバリ!結婚願望はありますか?」

魚谷「うん!早くしたいよー。いい人がいれば(笑)」

藤井「おぉ?!という事は子供も欲しい?」

魚谷「そこが、なんか迷ってるんだよね。やっぱり麻雀は続けていきたいから。和久津さんに『ゆーみんは子供産んだら麻雀弱くなるよ』って言われて、自分でもそうだろうなーと思ってたから、他の人の視点からも同じように言われて結構葛藤してる。私は麻雀打つために生まれて来たと思ってるのに、麻雀打つのを辞める事になっても良いのかって。それなら女性としての幸せは捨てて麻雀に一生打ち込むべきなんじゃないかって。元々2つの事を器用に出来るタイプじゃないし、子供が産まれたら子供の事で一生懸命になりそうだし…。女は難しいね…。」

藤井「プレイヤーのゆーみんと、女性としてのゆーみんの葛藤だね。もちろんゆーみんファンの方で結婚してほしくない!って方がたくさんいると思いますが…」

魚谷「そんな人いるかなぁ?(笑)」

藤井「いるいる!ファンのみなさん、ここ1?2年がチャンスですよ!(笑)」

さて、そろそろ聞いておかなければなるまい。

藤井「ゆーみんさぁ…何か隠してるでしょ?」

魚谷「え?何のこと?」

藤井「隠しても無駄だよ!あの本に書いてない秘密のトレーニングとか、決勝の前は実は何かを断つとか、勝ちたい時に使う黒魔術とかさ!みんな知りたがってるんだからもったいぶらないで教えてよ♪」

魚谷「ちょっ!落ち着いてちみー!うーん、対局の前日に自分の対局映像見るとかかなぁ?」

藤井「ふんふん…なかなかのナルシストぶりだね…あとは?」

魚谷「マッサージ行ったり、ネイルしたり、まつエクしたり…」

藤井「それでそれで?」

魚谷「…そんな感じだよ?」

藤井「…それだけー?やだやだ!もっとゆーみんの秘密教えてくれなきゃ帰らないんだからっ!!」

魚谷「(めんどくさい奴だな…)あ!今日はもうロン2のゲストもあるし、麻雀格闘倶楽部も打ちたいし、このへんで帰るね!」

………風のように去ってしまった。

きっと魚谷には、まだ誰にも言っていない秘密や、隠している秘策があるに違いない。
この先も、テレビ対局で、リーグ戦で、麻雀格闘倶楽部やロン2で、どうか魚谷の麻雀に刮目して頂きたい。

いつか、私もその秘密を暴いてみせる!

 

100

プロ雀士インタビュー/第146回:プロ雀士インタビュー 魚谷 侑未  インタビュアー:藤井 すみれ

100
100

 
モンド王座決定戦。
前回優勝者と女流モンド杯・モンド杯・名人戦の各優勝者で年間チャンピオンを決定するものである。
先日、魚谷侑未はディフェンディングでこのモンド王座に出場、見事連覇を成し遂げる事に成功した。
今年はご存知の通り「ゆーみんの現代麻雀が最速で強くなる本」も出版。
プロデビューわずか8年でここまで登りつめた人がかつていたであろうか?
ゆーみんは何でそんなに強いんだろう?何か本に書いてない秘密とかあるんじゃないの?
今回は少しでも強くなりたい皆さんの為にも、取材してきちゃいました!
もちろんモンド王座のお話もたくさん聞かせてもらっちゃいます♪
インタビュアーは、実は一番強さを盗みたい!?
同じく8年目の藤井すみれが務めます(*´ω`*)
 
100
 
魚谷「ちみー(注・藤井のこと)からインタビュー受けるのは女流桜花を初めて獲った時以来だね!」
藤井「確かに!2011年だから、5年前かぁ…時が経つのは早いねぇ。」
魚谷「なんかなつかしいねー♪」
藤井「そしてモンド王座連覇おめでとう!さっき見たけど安定感抜群の素晴らしい内容だったよー。」
魚谷「ありがとー!」
魚谷はコーン茶、私は緑茶で乾杯です。
ちなみに魚谷、お酒はイケるのですが、インタビューにしっかり答えるために控えてくれているのでしょう。
下戸の私に合わせてくれている可能性もあります。
この真面目さ、順応力が麻雀に活きているに違いありません。き、きっとね。
藤井「1回戦目は皆にツモられて、しかも一発ツモばっかり!苦しい展開だったね。」
魚谷「そうだね?。だからラス抜けできただけでもよかったよ。」
藤井「2回戦目はやっとアガれるようになってきたけど、うすい待ちになる事が多かったね。そういうのは気にする?」
魚谷「うーん、片方が全部切れちゃったりしたら少し苦しいけど、そうじゃなければ気にしないかな。」
ポジティブである。
このモンド王座決4四回戦の間も、ひたむきに魚谷は麻雀と向き合っていた。
2回戦東4局の2,600オール、南1局の8,000は上昇気流を予感させるようなアガりであった。
そして2回戦南2局、仕掛けて一四萬待ちのテンパイを入れていた魚谷。茅森からリーチをうけ、1枚プッシュ!→これはきついか、という牌できっちりオリ。
押し引きが絶妙すぎる。難しい事をさも簡単なようにやってみせてくれるのだ。
オーラスも親でタンピンドラドラをヤミテン。
トップ目であり、普通の判断だが、魚谷のヤミテン…なんだか新鮮である。
藤井「結局これはアガれなかったけど、そのままトップ。もう少し素点が欲しかった気持ちもある?」
魚谷「ううん!それよりは、トップをとれてほっとしたよ。」
2回戦を終えてトータルトップ目へ。
1・2回戦は北家スタートだったけど、3回戦目は起家!
藤井「見ている方もそうかもしれないんだけど、ゆーみんが東家だと、なんだかワクワクするんだよね。何かを起こしてくれそう、というか(笑)」
魚谷「そうなの?ありがとう。いつも東1局が緊張するから、起家は苦手なんだけどね。」
藤井「最初だけ緊張するって言ってたねー。でもこの時は3回戦目だから、もう大丈夫?」
魚谷「うん。あとは追いかける立場の時は不利だから起家は嫌かな。」
藤井「なるほどなるほど?。(メモメモ)」
でももしそうなっても、魚谷なら何とかしてくれそうである。
この安心感は何だろう?
藤井「ところで…3着・トップ・トップで3回終わって放銃ゼロなんだけど、ちょっとすごくないですか?」
魚谷「えっ!?ホント?それは気付かなかったなー。」
集中していると案外そんなものなのだろう。
勝負所でのメリハリのある押し引きは3回戦でも見られた。
藤井「そして、オーラスは井出プロに怒濤の6本場まで連荘されて苦しかったね。」
魚谷「そうだねー。他の2人も私に連勝されたくないし、自分がトップのままで終わるには、自分で終わらせるしかないって思ってた。」
井出の猛攻のなか、魚谷も攻め続ける。ついに6本場で3回戦は決着する。
 
100
 
藤井「このカン六索ソーをツモった時、どんな気持ちだった?」
魚谷「これで優勝が大きく近づいたと思ったよ。でもまだ通過点だからね。あと1回しっかり打とうって。」
そして運命の4回戦。
魚谷「全局アガリにいこうと思ってた。3回戦目からすでにそうだったけど、全員狙ってくるから安く誰かの親が流れる事が無いのは分かってたしね。」
藤井「その言葉通り、仕掛けて2局アガリきってるのがすごい。東4局の自分の親もカン材もカンせず、両面テンパイもリーチせず。徹底してるよね?!」
魚谷「親番はいらないと思ってたから。私カン大好きなのにね(笑)」
藤井「大人になっちゃったのね(笑)でも南入して、近藤プロの親番では果敢にリーチしたんだよね。このリーチは何故?」
魚谷「やっぱり、近藤さんがポイント2番手だから。このライバルの親を落とせたら、かなり優勝が見えてくる。その為には多少のリスクは覚悟して行かないとね。」
藤井「なるほど。この局は放銃しちゃったけど、テーマがしっかりしてるねぇ。そして1本場では今度は親の安全牌を持ってしっかりディフェンス。」
魚谷「そうだね。無理しすぎないで、バランスよく打てたと思う。」
この後、近藤、井出、茅森の親が1人ずつ落ちていき、ついにオーラス。
残りツモ1回で倍満条件の近藤からリーチが入る!
が…流局。
魚谷の連覇となった。
魚谷「やっぱりリーチを受けた瞬間はすごく怖くて。祈るしかできないんだよね。神様!って。」
藤井「でもきっとそれは、4回精一杯打ったからの神頼みだねぇ。」
魚谷「とことん理で打つって言われるけど、もちろん感情もあるし、神様にお願いもするからね(笑)」
今回でモンド王座に4回出場、3回目の優勝。
リーチ、仕掛け、ヤミテン、押し引き、と魚谷のバランスの良さが非常に出ていた対局であった。
ファンがますます増えたことであろう。
てゆーかかっこいいじゃないかこのやろー!
 
100
 
藤井「じゃあファンの方にメッセージをお願いします!」
魚谷「いつも応援して下さってありがとうございます。私にとってやっぱりモンド、モンド王座は特別で、育てて頂いたと思っています。だからこそ出場していたいし、勝ちたい。1回目に優勝できた時は、正直内容もあまりよくなくてツイてた部分が大きいけど、今回は自分でも満足のいく麻雀が打てて、それで優勝できたので本当に嬉しいです。」
藤井「きっと初優勝の時から見て下さっている方も感慨深いだろうね。」
魚谷「そして、これからはもっとAルールも鍛えて、上のリーグで戦えるようにしていきたいです。やっぱりまだまだだなぁ…と思う事が多いので…」
藤井「な、なんたる向上心!おそろしい子…!!…ところで、モンド王座のお話以外に、プライベートも聞きたいんだけどいいかしら?」
魚谷「はい、どうぞ(*^_^*)」
藤井「ズバリ!結婚願望はありますか?」
魚谷「うん!早くしたいよー。いい人がいれば(笑)」
藤井「おぉ?!という事は子供も欲しい?」
魚谷「そこが、なんか迷ってるんだよね。やっぱり麻雀は続けていきたいから。和久津さんに『ゆーみんは子供産んだら麻雀弱くなるよ』って言われて、自分でもそうだろうなーと思ってたから、他の人の視点からも同じように言われて結構葛藤してる。私は麻雀打つために生まれて来たと思ってるのに、麻雀打つのを辞める事になっても良いのかって。それなら女性としての幸せは捨てて麻雀に一生打ち込むべきなんじゃないかって。元々2つの事を器用に出来るタイプじゃないし、子供が産まれたら子供の事で一生懸命になりそうだし…。女は難しいね…。」
藤井「プレイヤーのゆーみんと、女性としてのゆーみんの葛藤だね。もちろんゆーみんファンの方で結婚してほしくない!って方がたくさんいると思いますが…」
魚谷「そんな人いるかなぁ?(笑)」
藤井「いるいる!ファンのみなさん、ここ1?2年がチャンスですよ!(笑)」
さて、そろそろ聞いておかなければなるまい。
藤井「ゆーみんさぁ…何か隠してるでしょ?」
魚谷「え?何のこと?」
藤井「隠しても無駄だよ!あの本に書いてない秘密のトレーニングとか、決勝の前は実は何かを断つとか、勝ちたい時に使う黒魔術とかさ!みんな知りたがってるんだからもったいぶらないで教えてよ♪」
魚谷「ちょっ!落ち着いてちみー!うーん、対局の前日に自分の対局映像見るとかかなぁ?」
藤井「ふんふん…なかなかのナルシストぶりだね…あとは?」
魚谷「マッサージ行ったり、ネイルしたり、まつエクしたり…」
藤井「それでそれで?」
魚谷「…そんな感じだよ?」
藤井「…それだけー?やだやだ!もっとゆーみんの秘密教えてくれなきゃ帰らないんだからっ!!」
魚谷「(めんどくさい奴だな…)あ!今日はもうロン2のゲストもあるし、麻雀格闘倶楽部も打ちたいし、このへんで帰るね!」
………風のように去ってしまった。
きっと魚谷には、まだ誰にも言っていない秘密や、隠している秘策があるに違いない。
この先も、テレビ対局で、リーグ戦で、麻雀格闘倶楽部やロン2で、どうか魚谷の麻雀に刮目して頂きたい。
いつか、私もその秘密を暴いてみせる!
 
100

第15期関西プロリーグ A・B・Cリーグ 第3節レポート

Aリーグ第3節:坂本誠裕

梅雨入りが宣言されている中、関西プロリーグ第3節が行われました。
A1卓(上村・花岡・佐々木貫上)
太閤位決定戦常連の花岡、貫上がしっかりポイントを重ねて、総合2位4位の好位置をキープ。
花岡の安定感の凄さ、この人がトータルマイナスになる事が想像できません。

A2卓(西原・辻本・米川・森下)
ぶっちぎり1位の辻本が更にポイントを伸ばすのかが注目のポイントです。
トータル+192.4P、誰が土をつけるのか?
スルスルとプラスを重ねてトータルもプラスになった米川こちらも安定感は流石です。
自分と一緒に昇級した森下もプラスを叩き出し、トータル3位と大活躍。

A3卓(勝間・坂本・藤川・仁科)
トータルマイナスの勝間、坂本、仁科がどう戦うかが注目でした。
東1局からこの卓の乱打戦の開幕でした。
染め手の仁科に対して親の勝間が全ツッパ、そんな2人に対して甘い打牌を打った坂本の七万に対して「16,000」の仁科からの声、さらに南3局仁科から「8,000・16,000」 の声、四暗刻でした。
そのままのフィニッシュの大きなプラス+58.4P
2半荘目、起家の坂本が、1,300オール、2,700オールとアガリますが、2本場、勝間が一万ポンからの、チンイツドラ3の倍満をツモアガリ、親の連荘を一蹴しました。
3半荘目は藤川の巧みな卓回しからしっかり1位をキープ。
終わってみれば、前回太閤位決定戦出場の仁科が大きなプラスを叩き、マイナスを19.9Pとし、これから上位に絡む勢いを見せつけました。
少しずつプラスとマイナスがはっきりしてきた中、個々がどう戦うか楽しみです。

 

Bリーグ第3節:吉田圭吾

1卓(山室・宮田・中安・掛樋)
2卓(松永・高谷・吉本・上村)
3卓(吉田哲・中川・城・原田)
4卓(吉田圭・山中・稲岡・筒井)

4卓4回戦東2局

筒井
一万二万三万一索三索七索八索九索一筒一筒一筒二筒三筒  ロン二索

先行リーチの吉田の現物二索で山中からロン。このアガリを含め、要所でアガリを重ねた筒井が+36.0Pで4卓の卓内トップでした。

1卓は宮田が+61.7P
2卓は上村が+66.6P
3卓は中川が+20.1Pでそれぞれ卓内トップを制しました。

Bリーグは山中が先行して首位にいるものの、2位以下は団子状態になっています。その日の一局で変わりそうな順位です。
まだまだ3節なので、今後どうなるかもちろんわかりません。ここからがおもしろくなりそうです。

 

Cリーグ第3節:伊原達矢

一番熱くなったのは1卓。(大橋・丸山・秋山・伊原・後藤)
首位の大橋に20P差で追う3位の丸山との直接対局でした。
逃げる大橋が順調な滑り出しで2着、1着と28P加算して、丸山との差45Pと広げました。
しかし、わからないものですね?何が大橋にあったのか、冷静さを欠いてしまいました。
と、言うより丸山に手が入ってきました。
ガラリと変わって一気に50P奪取すれば、大橋は▲33.3Pと放心状態に。
こうなれば、4回戦は丸山の独走となって、70P差をつけ首位に躍り出ました。
それでも▲18.9Pで終わらせた大橋は2位。気を取り直して次は頑張るでしょう。
2人の影に隠れてしまったが秋山は59.2Pを稼いでプラスに転じて、上位を伺います。
後藤と伊原は声無しの厄日となってしまいました。が、この先奮起してくると思います。
4卓では2位だった川上も苦しい1日でした。持ち点半分を放出してしまいました。
後2節、彼もまた、頑張ってくるでしょう。

 

C2リーグ第2節:鎌田周平

夏至も過ぎ、周りでは蝉の声がちらほらと聞こえ始め、6月が終盤に差し掛かり、それと同時に夏も本番を迎えようとしています。
さて、この6月を意味する「水無月」という表現にどこか違和感がないでしょうか。6月といえば、梅雨の時期です。どちらかといえば水があるイメージの方が強いのですが。実はこれは私達が住む地上ではなく、天に視点を向けた表現であるという話を聞いた事があります。なるほど、地上に降り頻る雨が天から水を奪う。結果、天に水が無くなる月ということで「水無月」となったということでしょう。このように一方にものが溢れれば、一方にはそのものが無くなる。ごく自然のことですね。

何かが「ある」場合、即座にそこに注意を払うことは容易いですが、「ない」ということに注意を払うにはやや時間を要する場合があります。そして、「ない」ということは時として、「ある」ということと等価的に、極めて重要な情報をもたらす場合があるのです。

顕著な例が以下の実戦で看取できます。

4回戦 南3局(起家から、小咲・稲垣・鎌田・獅坂)

5巡目、鎌田(東家)の手配

三万五万二索三索四索一筒二筒三筒五筒五筒六筒東東  ドラ二筒

ここで6巡目にカン四万を引き入れて六筒切りでリーチ。数巡前に獅坂が中の1鳴きで仕掛けている状態。
東は場に1枚切れ。ピンズが安く、四筒六筒が場に3枚出ており、五筒のツモアガリも期待できる状態でした。

前局、鎌田はジリ貧で22,300点持ちの状態からリーチ・七対子・ドラドラをツモって(2本場)34,900点に浮上しました。
この時点で獅坂と僅差であるものの暫定トップに躍り出ます。
この勢いに乗り勝負所と観てリーチをし、攻勢に出たのですが…。

暫くすると、河の異変に気付きました。三元牌が全く姿を見せません。
11巡目、神様からの贈り物。生牌の発をツモります。致し方なく河に切るや否や獅坂から素敵な「ロン!」の発声です。
「小さい方であって!」の願い虚しく、大三元の放銃と相成りました。
「ある」筈のものが「ない」ように見えても、どこかに「ある」というのは摂理です。そのメッセージに気付くのが「ある」場合に比して時間差を伴うものであるにしろ、重要なことを訴えかけていることがしばしばあります。目に見えないことからでも、目に見えることと同じように大切な情報を読み取ろうとする姿勢は麻雀に限らず、心掛けたいものですね。

関西プロリーグ レポート/第15期関西プロリーグ A・B・Cリーグ 第3節レポート

Aリーグ第3節:坂本誠裕
梅雨入りが宣言されている中、関西プロリーグ第3節が行われました。
A1卓(上村・花岡・佐々木貫上)
太閤位決定戦常連の花岡、貫上がしっかりポイントを重ねて、総合2位4位の好位置をキープ。
花岡の安定感の凄さ、この人がトータルマイナスになる事が想像できません。
A2卓(西原・辻本・米川・森下)
ぶっちぎり1位の辻本が更にポイントを伸ばすのかが注目のポイントです。
トータル+192.4P、誰が土をつけるのか?
スルスルとプラスを重ねてトータルもプラスになった米川こちらも安定感は流石です。
自分と一緒に昇級した森下もプラスを叩き出し、トータル3位と大活躍。
A3卓(勝間・坂本・藤川・仁科)
トータルマイナスの勝間、坂本、仁科がどう戦うかが注目でした。
東1局からこの卓の乱打戦の開幕でした。
染め手の仁科に対して親の勝間が全ツッパ、そんな2人に対して甘い打牌を打った坂本の七万に対して「16,000」の仁科からの声、さらに南3局仁科から「8,000・16,000」 の声、四暗刻でした。
そのままのフィニッシュの大きなプラス+58.4P
2半荘目、起家の坂本が、1,300オール、2,700オールとアガリますが、2本場、勝間が一万ポンからの、チンイツドラ3の倍満をツモアガリ、親の連荘を一蹴しました。
3半荘目は藤川の巧みな卓回しからしっかり1位をキープ。
終わってみれば、前回太閤位決定戦出場の仁科が大きなプラスを叩き、マイナスを19.9Pとし、これから上位に絡む勢いを見せつけました。
少しずつプラスとマイナスがはっきりしてきた中、個々がどう戦うか楽しみです。
 
Bリーグ第3節:吉田圭吾
1卓(山室・宮田・中安・掛樋)
2卓(松永・高谷・吉本・上村)
3卓(吉田哲・中川・城・原田)
4卓(吉田圭・山中・稲岡・筒井)
4卓4回戦東2局
筒井
一万二万三万一索三索七索八索九索一筒一筒一筒二筒三筒  ロン二索
先行リーチの吉田の現物二索で山中からロン。このアガリを含め、要所でアガリを重ねた筒井が+36.0Pで4卓の卓内トップでした。
1卓は宮田が+61.7P
2卓は上村が+66.6P
3卓は中川が+20.1Pでそれぞれ卓内トップを制しました。
Bリーグは山中が先行して首位にいるものの、2位以下は団子状態になっています。その日の一局で変わりそうな順位です。
まだまだ3節なので、今後どうなるかもちろんわかりません。ここからがおもしろくなりそうです。
 
Cリーグ第3節:伊原達矢
一番熱くなったのは1卓。(大橋・丸山・秋山・伊原・後藤)
首位の大橋に20P差で追う3位の丸山との直接対局でした。
逃げる大橋が順調な滑り出しで2着、1着と28P加算して、丸山との差45Pと広げました。
しかし、わからないものですね?何が大橋にあったのか、冷静さを欠いてしまいました。
と、言うより丸山に手が入ってきました。
ガラリと変わって一気に50P奪取すれば、大橋は▲33.3Pと放心状態に。
こうなれば、4回戦は丸山の独走となって、70P差をつけ首位に躍り出ました。
それでも▲18.9Pで終わらせた大橋は2位。気を取り直して次は頑張るでしょう。
2人の影に隠れてしまったが秋山は59.2Pを稼いでプラスに転じて、上位を伺います。
後藤と伊原は声無しの厄日となってしまいました。が、この先奮起してくると思います。
4卓では2位だった川上も苦しい1日でした。持ち点半分を放出してしまいました。
後2節、彼もまた、頑張ってくるでしょう。
 
C2リーグ第2節:鎌田周平
夏至も過ぎ、周りでは蝉の声がちらほらと聞こえ始め、6月が終盤に差し掛かり、それと同時に夏も本番を迎えようとしています。
さて、この6月を意味する「水無月」という表現にどこか違和感がないでしょうか。6月といえば、梅雨の時期です。どちらかといえば水があるイメージの方が強いのですが。実はこれは私達が住む地上ではなく、天に視点を向けた表現であるという話を聞いた事があります。なるほど、地上に降り頻る雨が天から水を奪う。結果、天に水が無くなる月ということで「水無月」となったということでしょう。このように一方にものが溢れれば、一方にはそのものが無くなる。ごく自然のことですね。
何かが「ある」場合、即座にそこに注意を払うことは容易いですが、「ない」ということに注意を払うにはやや時間を要する場合があります。そして、「ない」ということは時として、「ある」ということと等価的に、極めて重要な情報をもたらす場合があるのです。
顕著な例が以下の実戦で看取できます。
4回戦 南3局(起家から、小咲・稲垣・鎌田・獅坂)
5巡目、鎌田(東家)の手配
三万五万二索三索四索一筒二筒三筒五筒五筒六筒東東  ドラ二筒
ここで6巡目にカン四万を引き入れて六筒切りでリーチ。数巡前に獅坂が中の1鳴きで仕掛けている状態。
東は場に1枚切れ。ピンズが安く、四筒六筒が場に3枚出ており、五筒のツモアガリも期待できる状態でした。
前局、鎌田はジリ貧で22,300点持ちの状態からリーチ・七対子・ドラドラをツモって(2本場)34,900点に浮上しました。
この時点で獅坂と僅差であるものの暫定トップに躍り出ます。
この勢いに乗り勝負所と観てリーチをし、攻勢に出たのですが…。
暫くすると、河の異変に気付きました。三元牌が全く姿を見せません。
11巡目、神様からの贈り物。生牌の発をツモります。致し方なく河に切るや否や獅坂から素敵な「ロン!」の発声です。
「小さい方であって!」の願い虚しく、大三元の放銃と相成りました。
「ある」筈のものが「ない」ように見えても、どこかに「ある」というのは摂理です。そのメッセージに気付くのが「ある」場合に比して時間差を伴うものであるにしろ、重要なことを訴えかけていることがしばしばあります。目に見えないことからでも、目に見えることと同じように大切な情報を読み取ろうとする姿勢は麻雀に限らず、心掛けたいものですね。

第一回麻雀プロ団体日本一決定戦のお知らせ

100

番組概要

麻雀界史上最大規模の団体対抗戦が幕をあける!4大麻雀プロ団体の代表として各団体より8名、合計32名のトップ級麻雀プロが参加!4日間で合計128試合を行い、団体総合順位を競う!日本で一番強い麻雀プロ団体は、どこだ!?
日本プロ麻雀連盟から、藤崎智、瀬戸熊直樹、前田直哉、勝又健志、猿川真寿、佐々木寿人、白鳥翔、内川幸太郎の8名が参戦!!

■大会概要
大会名称 :麻雀プロ団体日本一決定戦
主催   :株式会社サイバーエージェント
参加プロ団体(50音順): RMU
最高位戦日本プロ麻雀協会
日本プロ麻雀協会
日本プロ麻雀連盟
実況:小山剛志
解説:馬場裕一・梶本琢程
ゲスト解説:忍田幸夫(麻将連合μ)・三原孝博(麻将連合μ)・小林剛(麻将連合μ)
協力:株式会社竹書房・株式会社RTD・厨子王株式会社・大洋技研株式会社

①第1節
放送日程:2016年8月11日(木)
放送時間:午後3時30分~夜11時(予定)

②第2節
放送日程:2016年8月25日(木)
放送時間:午後4時~夜11時(予定)

③第3節
放送日程:2016年9月13日(火)
放送時間:午後4時~夜11時(予定)

④第4節
放送日程:2016年9月25日(日)
放送時間:午後2時30分~深夜0時(予定)

放送チャンネル:麻雀チャンネル

番組表URL

特集企画/第一回麻雀プロ団体日本一決定戦のお知らせ

100

番組概要
麻雀界史上最大規模の団体対抗戦が幕をあける!4大麻雀プロ団体の代表として各団体より8名、合計32名のトップ級麻雀プロが参加!4日間で合計128試合を行い、団体総合順位を競う!日本で一番強い麻雀プロ団体は、どこだ!?
日本プロ麻雀連盟から、藤崎智、瀬戸熊直樹、前田直哉、勝又健志、猿川真寿、佐々木寿人、白鳥翔、内川幸太郎の8名が参戦!!
■大会概要
大会名称 :麻雀プロ団体日本一決定戦
主催   :株式会社サイバーエージェント
参加プロ団体(50音順): RMU
最高位戦日本プロ麻雀協会
日本プロ麻雀協会
日本プロ麻雀連盟
実況:小山剛志
解説:馬場裕一・梶本琢程
ゲスト解説:忍田幸夫(麻将連合μ)・三原孝博(麻将連合μ)・小林剛(麻将連合μ)
協力:株式会社竹書房・株式会社RTD・厨子王株式会社・大洋技研株式会社
①第1節
放送日程:2016年8月11日(木)
放送時間:午後3時30分~夜11時(予定)
②第2節
放送日程:2016年8月25日(木)
放送時間:午後4時~夜11時(予定)
③第3節
放送日程:2016年9月13日(火)
放送時間:午後4時~夜11時(予定)
④第4節
放送日程:2016年9月25日(日)
放送時間:午後2時30分~深夜0時(予定)
放送チャンネル:麻雀チャンネル
番組表URL

第14期 北陸リーグ 決勝成績表

順位 名前 プロ/一般 持越点 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 合計
1 栗野 健翔 一般 40.0 21.9 ▲ 7.6 ▲ 18.0 2.3 38.6
2 小泉 陽平 一般 0.0 ▲ 26.3 12.6 24.8 15.5 26.6
3 本田 朋広 プロ 20.0 ▲ 7.2 18.2 ▲ 2.1 ▲ 23.1 5.8
4 押川 憲一 一般 10.0 11.6 ▲ 23.2 ▲ 4.7 5.3 ▲ 1.0

北陸リーグ 成績表/第14期 北陸リーグ 決勝成績表

順位 名前 プロ/一般 持越点 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 合計
1 栗野 健翔 一般 40.0 21.9 ▲ 7.6 ▲ 18.0 2.3 38.6
2 小泉 陽平 一般 0.0 ▲ 26.3 12.6 24.8 15.5 26.6
3 本田 朋広 プロ 20.0 ▲ 7.2 18.2 ▲ 2.1 ▲ 23.1 5.8
4 押川 憲一 一般 10.0 11.6 ▲ 23.2 ▲ 4.7 5.3 ▲ 1.0

第33期十段戦 ベスト16D卓レポート 小車 祥

ダンプ大橋……昨年度決勝進出により、ベスト16シード。
木村東平……八九段戦からの出場。
藤本哲也……五段戦からの出場。
藤井すみれ……四段戦からの出場。

昨年度決勝メンバーはダンプ以外全員ベスト8への勝ち上がりを決めている。
ダンプは自分だけ16で敗退するわけにはいかないというプレッシャーも少しあるか。
木村は守備に定評がある打ち手だが、九段戦Sでは攻撃的な部分もかなり見せていたそうだ。
藤本はB1リーガー。安定した戦いを見せてくれそう。
紅一点藤井、かなり緊張している様子が対局開始前から見て取れた。
全体的に守備力が高いメンバーが揃ったことで、より深みのある対局が期待できる。
他人事ながら、私は始まる前からワクワクしていた。

 

100

 

1回戦(起家から、ダンプ・藤井・藤本・木村)

東2局、5巡目に親の藤井が先制リーチ。

五万五万五万六万一索二索三索一筒二筒三筒中中中  リーチ  ドラ一筒

入り目は二索で、気持ちよくリーチを打ったことだろう。
まずは最低でも7,700点のアガリで自分のリードから始めることができると、藤井も考えていたに違いない。
藤井の手にドラが1枚しかないことも大きい。ドラが分散すれば前に出る人数も増えやすい。
一人旅にならずに誰かとめくり合いになったとしても十分勝機がありそうな待ちだ。
そして一人旅になったとしても、1枚くらいは自分のツモ筋にいてくれても良さそうな待ちでもある。
つまりはどうなってもアガリになりそうな局面だったが、なんとここは流局となってしまう。

あまりにも早い親のリーチに誰も戦える手格好になっておらず、ましてや守備に定評があるメンバーならばなおさら前には出てこない。
ならばツモってしまえというところだが、リーチをかけた時点では十分な枚数が山に残っていた藤井の待ちも他家のツモ筋にしか置かれていなかった。
藤井、この手がアガれないとなると今日の対局の行く末にも、気分的には暗雲が立ち込める。

東4局、9巡目にダンプがテンパイ。

四万五万六万六万七万一索二索三索九索九索二筒三筒四筒  ドラ九索

ダンプはヤミテンを選択する。
誰からも特に仕掛けやリーチが入っているわけではなく、確かにダンプからは七万が3枚見えていてヤミテンの方がアガれそうな状況だった。
さらにはここまでの数局を見ただけで、リーチを打つとロンアガリ率がグッと下がってしまうメンバーだということは把握できる。
とはいえ、ここでヤミテンを選択できるのはかなりの強みだと思う。
まだ誰かが抜け出ている状況ではなく、満貫クラスのアガリでリードしたいと思うのは当然の思考。
そんな中ヤミテンを選択するダンプは非常にクールでスマートだ。
12巡目、藤本がテンパイ。

二万三万三万五万一索一索二索四索四索六索六索発発  ツモ二索

ここからダンプのアガリ牌である五万を切る。
ダンプ、3,900のアガリ。ダンプがリーチをしていれば藤本はおそらくこの七対子テンパイには至らなかっただろう。

南2局、藤本の反撃。

二万三万四万七万七万七万九索九索九索七筒八筒北北  リーチ  ドラ四万

リーチ後に七万を暗カン。九筒をツモって1,600・3,200のアガリ。

南3局、さらに親の藤本が先制リーチ。

七万八万九万一索二索三索二筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒  リーチ  ドラ二索

このリーチに対して木村が受けながらもテンパイする。

一万三万三万三万四万五万七万七万二索三索四索発発  ツモ二万

三万を切ればテンパイだが、木村はじっくり河を見つめテンパイ外しの一万を切る。
次巡ツモ六万二万を切り再度テンパイ。今度はテンパイを取りヤミテン。
さらに次巡に発をツモり、1,300・2,600のアガリ。
三万は藤本に通る牌なので先にテンパイを取っていても結果は同じだが、リスク管理能力の高さからしっかりと立ち回り、最終的にアガリまで持っていく。
木村の打ち回しはさすがとしか言い様がなかった。

1回戦成績
木村+14.3P ダンプ+7.4P 藤本▲8.8P 藤井▲12.9P

 

2回戦(起家から、ダンプ・藤井・木村・藤本)

東1局2本場、ダンプはテンパイ2回で繋いだ親番にチャンス手が入る。

二索二索二索四索五索六索六索北北発中中中  ドラ西

この1シャンテンが5巡目。すぐに藤井から切られた北をポンして7,700のテンパイを取るかと思ったが、ここはスルーして大きく構える。
8巡目、藤本が動く。

二万二万四万三索三索三索七索八筒八筒九筒九筒発発

七対子の1シャンテンだったが、ここから発を仕掛けてトイトイに向かう。
二万もすぐに鳴けて、八筒九筒のシャンポン待ちでテンパイする。
ダンプ、手牌は変わらないまま4枚目の中をツモって暗カン。リンシャン牌は藤本への放銃となる八筒だった。
結果的には、ダンプがポンして7,700のテンパイを取らなかったことが裏目となってしまった。
藤本はトイトイに切り替えた選択が好判断となり、5,200は5,800のアガリ。

東2局、ダンプのアガリ。

四万五万九万九万四索五索六索四筒五筒六筒七筒八筒九筒  リーチ  ツモ六万  ドラ三索

2,000・4,000

東4局、ダンプのアガリ。

二万三万四万六万七万八万三索三索五索六索七索七索八索  リーチ  ツモ六索  ドラ二万

2,000・4,000ダンプは手応えのあるアガリをバンバン決めていく。
南場を迎えて40,000点オーバーのトップ目に立つ。

南2局、10巡目に木村が仕掛けてテンパイ。

四万五万六万二索二索四索五索七筒八筒九筒  ポン南南南  ドラ二索

すぐにダンプから六索が出て7,700のアガリ。
藤井は2回戦の親番がなくなり、1人沈みのラス目とかなり苦しい展開が続く。

南3局1本場、親の木村が早い巡目からアグレッシブに仕掛ける。

二万八万八万七索八索一筒二筒  ポン南南南  ポン東東東  ドラ二筒

これに対し藤本も仕掛け返していく。

三万四万六万七万七万三索三索  ポン七筒 上向き七筒 上向き七筒 上向き  ポン発発発

かなりリスキーな仕掛けには見えるが、かわすことに価値が高いと見たか。
次に藤井の手牌。

三万四万四万五万五索五索五索六索二筒三筒四筒五筒北  ツモ三筒

北は1枚も河に切られていない。下家で親の木村の河はソウズとピンズしか切られておらず四万はかなり危ない。
しかし自身も勝負したい手。何を切るか非常に悩ましいところ。
藤井の選択は北。鳴かれそうな四万を残し、マンズツモに対応する。
次に藤井は五万をツモ。

三万四万四万五万五索五索五索六索二筒三筒三筒四筒五筒  ツモ五万

六索を切って目一杯に構えるが、この六索を木村がチー。

八万八万一筒二筒  チー六索 左向き七索 上向き八索 上向き  ポン南南南  ポン東東東

二万をギリギリまで切らずにホンイツに見せた木村の技が活きる。

藤井は二万三万四万五万六万一筒三筒四筒六筒をツモってテンパイすれば、木村のロン牌である三筒が出ていくことはなかった。
しかし無情にも藤井のツモは五筒。当然三筒を切ってリーチを打ち、木村へ放銃。5,800は6,100。
どこまでも展開が藤井を苦しめていた。

2回戦成績
木村+22.5P ダンプ+5.1P 藤本▲7.5P 藤井▲20.1P

2回戦終了時
木村+36.8P ダンプ+12.5P 藤本▲16.3P 藤井▲33.0P

 

3回戦(起家から、藤井・ダンプ・木村・藤本)

東2局、藤井が先制リーチ。

四万五万七万八万九万五索五索七索八索九索七筒八筒九筒  リーチ  ドラ東

この手をアガって浮上のきっかけを作りたい藤井。
木村も仕掛けてテンパイをしている。

一筒二筒三筒五筒五筒七筒八筒九筒発発  ポン南南南

木村はリーチに対して危険牌を押していく。
軍配は木村に上がる。藤井が五筒を掴んで放銃。3,900。

南1局、藤井3回戦目の最後の親番。
ダンプが仕掛けてテンパイを入れる。

九索九索九索五筒六筒七筒九筒九筒発発  ポン九万 上向き九万 上向き九万 上向き  ドラ九筒

捨て牌は下段に入ったところ、藤井はなんとかポンして形式テンパイを取る。

四万五万六万二索三索五索五索七筒八筒九筒  ポン北北北

できることは全力でやっていく姿勢。しかしここも展開は藤井に味方してくれない。
ダンプが発をツモ。1,600・3,200のアガリ。

南4局、トップ目のダンプが仕掛けてテンパイ。

三索四索七索八索九索東東東南南  ポン四索 上向き四索 上向き四索 上向き  ドラ九索

木村も仕掛け返してテンパイ。

一筒二筒三筒四筒四筒四筒五筒六筒七筒八筒  ポン中中中

そして親の藤本もテンパイしてリーチを打つ。

五万六万七万一索二索三索三筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒  リーチ

ここも競り勝ったのは木村。八筒をツモって1,300・2,600のアガリ。
これで木村は3回戦もトップで3連勝となる。

3回戦成績
木村+17.6P ダンプ+11.2P 藤井▲12.3P 藤本▲16.5P

3回戦終了時
木村+54.4P ダンプ+23.7P 藤本▲32.8P 藤井▲45.3P

 

4回戦(起家から、藤井・ダンプ・藤本・木村)

東場はダンプがリードし、南場を迎える。
藤本と藤井は親番が残っている。親番は全て連荘するつもりで戦わなければならないような点数状況。
南1局の藤井の親番はなんとか粘り、3本場まできていた。そこへ藤本が仕掛ける。

二筒二筒東東西中中  ポン一筒 上向き一筒 上向き一筒 上向き  チー七筒 上向き八筒 上向き九筒 上向き  ドラ八万

ダンプも続いて仕掛けを入れ、プレッシャーをかけていく。

三万四万五万八万九万四筒四筒発発中  ポン北北北

そして木村までもがチー。

四万五万六万九万九万六索七索九索七筒八筒  チー八万 左向き六万 上向き七万 上向き

そしてその瞬間の藤井の手牌がこちら。

六万八万一索二索三索四索四索四索二筒三筒四筒六筒七筒  ツモ発

発は場に1枚も切れていない生牌。実際はまだ誰もテンパイしていないのだが、そう簡単に切れる牌ではなかった。
藤井は発を抱え、打一索とする。七万をツモったら勝負するという構え。
次巡のツモが六万でテンパイ逃しの形にはなったが、発を切っているとダンプが仕掛けてテンパイを取る可能性があるので、この六万はツモっていない可能性もある。この六万はツモ切りとする。
次の藤井のツモがこれまた生牌の東。じっくり考え、ツモ切りを選択。
「もうやめてしまおうか」「いや、親番は落とせない」そんな二つの気持ちに少し揺れているようにも見えた。
藤井の切った東を藤本が仕掛けてテンパイ。

二筒二筒中中  ポン東東東  ポン一筒 上向き一筒 上向き一筒 上向き  チー七筒 上向き八筒 上向き九筒 上向き

木村から二筒が切られ、2,600は3,500のアガリとなった。
ここで少し個人的見解を書くことをご了承頂きたい。
藤井が1シャンテンで発を持ってきた場面、普段の藤井の麻雀が垣間見えた気がする。
丁寧な打ち回しに定評がある藤井は、こんな暴牌を切ったことがないのだ。それはそうだ。こんなもの普通は切らない。
自分の置かれた点数状況や試合終了までの局数に応じて、誰しも自分のベースとなる戦い方から現状に応じた戦い方へとシフトしていく。
しかしだからこそ、誰しも自分の戦い方と180度真逆になるような戦い方はできない。
あくまで自分の型から幾分かずらして戦う程度だ。藤井がここで発を切るべきだったどうかはわからない。だが次に持ってきた東をツモ切るのならば、その前に発を切って目一杯の1シャンテンに構えた方が「やれることを最大限にやり遂げた」ように思えた。

あくまで私の個人的見解なので、間違っているのかもしれない。
だがこのレポートを読んで頂いた方に何かを伝えたくて、リスクを承知であえて書いてみた。
ご理解頂けると幸いである。

4回戦はダンプが勝負所でチャンス手を決め、5万点弱のトップを取る。
ターゲットが遠のいてしまい、藤井と藤本は本当に厳しい最終戦となってしまう。

4回戦成績
ダンプ+31.1P 藤井▲2.4P 木村▲10.1P 藤本▲19.6P

4回戦終了時
ダンプ+54.8P 木村+44.3P 藤井▲47.7P 藤本▲52.4P

 

5回戦(起家から、ダンプ・藤井・木村・藤本)

藤井の南場の親番は連荘できず。
南4局、藤本の最後の親番もテンパイできず流局となった。

5回戦成績
木村+11.1P ダンプ+5.1P 藤井▲4.5P 藤本▲11.7P

5回戦終了時
ダンプ+59.9P 木村+55.4P 藤井▲52.2P 藤本▲64.1P

 

ベスト8勝ち上がり
ダンプ大橋 木村東平

 

ダンプと木村がベスト8進出。
数字だけ見ると勝者と敗者がはっきり分かれてしまったように見えるが、内容ではかなり肉薄していたように思う。
これで昨年度の決勝メンバーは全員ベスト8への勝ち上がりを決めたということになり、ダンプ自身もほっとした表情を見せた。
ベテランの木村、決勝まで駒を進めるかどうかにも注目が集まるところだ。

これでベスト8のメンバーが決定。

ベスト8A卓:藤崎智vs櫻井秀樹vs野方祐介vs木村東平
ベスト8B卓:瀬戸熊直樹vs伊藤優孝vs上田直樹vsダンプ大橋

誰が決勝で待つ現十段位柴田のもとへ駒を進めるのか。
ベスト8も目が離せない戦いとなるだろう。

十段戦 レポート/第33期十段戦 ベスト16D卓レポート 小車 祥

ダンプ大橋……昨年度決勝進出により、ベスト16シード。
木村東平……八九段戦からの出場。
藤本哲也……五段戦からの出場。
藤井すみれ……四段戦からの出場。
昨年度決勝メンバーはダンプ以外全員ベスト8への勝ち上がりを決めている。
ダンプは自分だけ16で敗退するわけにはいかないというプレッシャーも少しあるか。
木村は守備に定評がある打ち手だが、九段戦Sでは攻撃的な部分もかなり見せていたそうだ。
藤本はB1リーガー。安定した戦いを見せてくれそう。
紅一点藤井、かなり緊張している様子が対局開始前から見て取れた。
全体的に守備力が高いメンバーが揃ったことで、より深みのある対局が期待できる。
他人事ながら、私は始まる前からワクワクしていた。
 

100

 
1回戦(起家から、ダンプ・藤井・藤本・木村)
東2局、5巡目に親の藤井が先制リーチ。
五万五万五万六万一索二索三索一筒二筒三筒中中中  リーチ  ドラ一筒
入り目は二索で、気持ちよくリーチを打ったことだろう。
まずは最低でも7,700点のアガリで自分のリードから始めることができると、藤井も考えていたに違いない。
藤井の手にドラが1枚しかないことも大きい。ドラが分散すれば前に出る人数も増えやすい。
一人旅にならずに誰かとめくり合いになったとしても十分勝機がありそうな待ちだ。
そして一人旅になったとしても、1枚くらいは自分のツモ筋にいてくれても良さそうな待ちでもある。
つまりはどうなってもアガリになりそうな局面だったが、なんとここは流局となってしまう。
あまりにも早い親のリーチに誰も戦える手格好になっておらず、ましてや守備に定評があるメンバーならばなおさら前には出てこない。
ならばツモってしまえというところだが、リーチをかけた時点では十分な枚数が山に残っていた藤井の待ちも他家のツモ筋にしか置かれていなかった。
藤井、この手がアガれないとなると今日の対局の行く末にも、気分的には暗雲が立ち込める。
東4局、9巡目にダンプがテンパイ。
四万五万六万六万七万一索二索三索九索九索二筒三筒四筒  ドラ九索
ダンプはヤミテンを選択する。
誰からも特に仕掛けやリーチが入っているわけではなく、確かにダンプからは七万が3枚見えていてヤミテンの方がアガれそうな状況だった。
さらにはここまでの数局を見ただけで、リーチを打つとロンアガリ率がグッと下がってしまうメンバーだということは把握できる。
とはいえ、ここでヤミテンを選択できるのはかなりの強みだと思う。
まだ誰かが抜け出ている状況ではなく、満貫クラスのアガリでリードしたいと思うのは当然の思考。
そんな中ヤミテンを選択するダンプは非常にクールでスマートだ。
12巡目、藤本がテンパイ。
二万三万三万五万一索一索二索四索四索六索六索発発  ツモ二索
ここからダンプのアガリ牌である五万を切る。
ダンプ、3,900のアガリ。ダンプがリーチをしていれば藤本はおそらくこの七対子テンパイには至らなかっただろう。
南2局、藤本の反撃。
二万三万四万七万七万七万九索九索九索七筒八筒北北  リーチ  ドラ四万
リーチ後に七万を暗カン。九筒をツモって1,600・3,200のアガリ。
南3局、さらに親の藤本が先制リーチ。
七万八万九万一索二索三索二筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒  リーチ  ドラ二索
このリーチに対して木村が受けながらもテンパイする。
一万三万三万三万四万五万七万七万二索三索四索発発  ツモ二万
三万を切ればテンパイだが、木村はじっくり河を見つめテンパイ外しの一万を切る。
次巡ツモ六万二万を切り再度テンパイ。今度はテンパイを取りヤミテン。
さらに次巡に発をツモり、1,300・2,600のアガリ。
三万は藤本に通る牌なので先にテンパイを取っていても結果は同じだが、リスク管理能力の高さからしっかりと立ち回り、最終的にアガリまで持っていく。
木村の打ち回しはさすがとしか言い様がなかった。
1回戦成績
木村+14.3P ダンプ+7.4P 藤本▲8.8P 藤井▲12.9P
 
2回戦(起家から、ダンプ・藤井・木村・藤本)
東1局2本場、ダンプはテンパイ2回で繋いだ親番にチャンス手が入る。
二索二索二索四索五索六索六索北北発中中中  ドラ西
この1シャンテンが5巡目。すぐに藤井から切られた北をポンして7,700のテンパイを取るかと思ったが、ここはスルーして大きく構える。
8巡目、藤本が動く。
二万二万四万三索三索三索七索八筒八筒九筒九筒発発
七対子の1シャンテンだったが、ここから発を仕掛けてトイトイに向かう。
二万もすぐに鳴けて、八筒九筒のシャンポン待ちでテンパイする。
ダンプ、手牌は変わらないまま4枚目の中をツモって暗カン。リンシャン牌は藤本への放銃となる八筒だった。
結果的には、ダンプがポンして7,700のテンパイを取らなかったことが裏目となってしまった。
藤本はトイトイに切り替えた選択が好判断となり、5,200は5,800のアガリ。
東2局、ダンプのアガリ。
四万五万九万九万四索五索六索四筒五筒六筒七筒八筒九筒  リーチ  ツモ六万  ドラ三索
2,000・4,000
東4局、ダンプのアガリ。
二万三万四万六万七万八万三索三索五索六索七索七索八索  リーチ  ツモ六索  ドラ二万
2,000・4,000ダンプは手応えのあるアガリをバンバン決めていく。
南場を迎えて40,000点オーバーのトップ目に立つ。
南2局、10巡目に木村が仕掛けてテンパイ。
四万五万六万二索二索四索五索七筒八筒九筒  ポン南南南  ドラ二索
すぐにダンプから六索が出て7,700のアガリ。
藤井は2回戦の親番がなくなり、1人沈みのラス目とかなり苦しい展開が続く。
南3局1本場、親の木村が早い巡目からアグレッシブに仕掛ける。
二万八万八万七索八索一筒二筒  ポン南南南  ポン東東東  ドラ二筒
これに対し藤本も仕掛け返していく。
三万四万六万七万七万三索三索  ポン七筒 上向き七筒 上向き七筒 上向き  ポン発発発
かなりリスキーな仕掛けには見えるが、かわすことに価値が高いと見たか。
次に藤井の手牌。
三万四万四万五万五索五索五索六索二筒三筒四筒五筒北  ツモ三筒
北は1枚も河に切られていない。下家で親の木村の河はソウズとピンズしか切られておらず四万はかなり危ない。
しかし自身も勝負したい手。何を切るか非常に悩ましいところ。
藤井の選択は北。鳴かれそうな四万を残し、マンズツモに対応する。
次に藤井は五万をツモ。
三万四万四万五万五索五索五索六索二筒三筒三筒四筒五筒  ツモ五万
六索を切って目一杯に構えるが、この六索を木村がチー。
八万八万一筒二筒  チー六索 左向き七索 上向き八索 上向き  ポン南南南  ポン東東東
二万をギリギリまで切らずにホンイツに見せた木村の技が活きる。
藤井は二万三万四万五万六万一筒三筒四筒六筒をツモってテンパイすれば、木村のロン牌である三筒が出ていくことはなかった。
しかし無情にも藤井のツモは五筒。当然三筒を切ってリーチを打ち、木村へ放銃。5,800は6,100。
どこまでも展開が藤井を苦しめていた。
2回戦成績
木村+22.5P ダンプ+5.1P 藤本▲7.5P 藤井▲20.1P
2回戦終了時
木村+36.8P ダンプ+12.5P 藤本▲16.3P 藤井▲33.0P
 
3回戦(起家から、藤井・ダンプ・木村・藤本)
東2局、藤井が先制リーチ。
四万五万七万八万九万五索五索七索八索九索七筒八筒九筒  リーチ  ドラ東
この手をアガって浮上のきっかけを作りたい藤井。
木村も仕掛けてテンパイをしている。
一筒二筒三筒五筒五筒七筒八筒九筒発発  ポン南南南
木村はリーチに対して危険牌を押していく。
軍配は木村に上がる。藤井が五筒を掴んで放銃。3,900。
南1局、藤井3回戦目の最後の親番。
ダンプが仕掛けてテンパイを入れる。
九索九索九索五筒六筒七筒九筒九筒発発  ポン九万 上向き九万 上向き九万 上向き  ドラ九筒
捨て牌は下段に入ったところ、藤井はなんとかポンして形式テンパイを取る。
四万五万六万二索三索五索五索七筒八筒九筒  ポン北北北
できることは全力でやっていく姿勢。しかしここも展開は藤井に味方してくれない。
ダンプが発をツモ。1,600・3,200のアガリ。
南4局、トップ目のダンプが仕掛けてテンパイ。
三索四索七索八索九索東東東南南  ポン四索 上向き四索 上向き四索 上向き  ドラ九索
木村も仕掛け返してテンパイ。
一筒二筒三筒四筒四筒四筒五筒六筒七筒八筒  ポン中中中
そして親の藤本もテンパイしてリーチを打つ。
五万六万七万一索二索三索三筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒  リーチ
ここも競り勝ったのは木村。八筒をツモって1,300・2,600のアガリ。
これで木村は3回戦もトップで3連勝となる。
3回戦成績
木村+17.6P ダンプ+11.2P 藤井▲12.3P 藤本▲16.5P
3回戦終了時
木村+54.4P ダンプ+23.7P 藤本▲32.8P 藤井▲45.3P
 
4回戦(起家から、藤井・ダンプ・藤本・木村)
東場はダンプがリードし、南場を迎える。
藤本と藤井は親番が残っている。親番は全て連荘するつもりで戦わなければならないような点数状況。
南1局の藤井の親番はなんとか粘り、3本場まできていた。そこへ藤本が仕掛ける。
二筒二筒東東西中中  ポン一筒 上向き一筒 上向き一筒 上向き  チー七筒 上向き八筒 上向き九筒 上向き  ドラ八万
ダンプも続いて仕掛けを入れ、プレッシャーをかけていく。
三万四万五万八万九万四筒四筒発発中  ポン北北北
そして木村までもがチー。
四万五万六万九万九万六索七索九索七筒八筒  チー八万 左向き六万 上向き七万 上向き
そしてその瞬間の藤井の手牌がこちら。
六万八万一索二索三索四索四索四索二筒三筒四筒六筒七筒  ツモ発
発は場に1枚も切れていない生牌。実際はまだ誰もテンパイしていないのだが、そう簡単に切れる牌ではなかった。
藤井は発を抱え、打一索とする。七万をツモったら勝負するという構え。
次巡のツモが六万でテンパイ逃しの形にはなったが、発を切っているとダンプが仕掛けてテンパイを取る可能性があるので、この六万はツモっていない可能性もある。この六万はツモ切りとする。
次の藤井のツモがこれまた生牌の東。じっくり考え、ツモ切りを選択。
「もうやめてしまおうか」「いや、親番は落とせない」そんな二つの気持ちに少し揺れているようにも見えた。
藤井の切った東を藤本が仕掛けてテンパイ。
二筒二筒中中  ポン東東東  ポン一筒 上向き一筒 上向き一筒 上向き  チー七筒 上向き八筒 上向き九筒 上向き
木村から二筒が切られ、2,600は3,500のアガリとなった。
ここで少し個人的見解を書くことをご了承頂きたい。
藤井が1シャンテンで発を持ってきた場面、普段の藤井の麻雀が垣間見えた気がする。
丁寧な打ち回しに定評がある藤井は、こんな暴牌を切ったことがないのだ。それはそうだ。こんなもの普通は切らない。
自分の置かれた点数状況や試合終了までの局数に応じて、誰しも自分のベースとなる戦い方から現状に応じた戦い方へとシフトしていく。
しかしだからこそ、誰しも自分の戦い方と180度真逆になるような戦い方はできない。
あくまで自分の型から幾分かずらして戦う程度だ。藤井がここで発を切るべきだったどうかはわからない。だが次に持ってきた東をツモ切るのならば、その前に発を切って目一杯の1シャンテンに構えた方が「やれることを最大限にやり遂げた」ように思えた。
あくまで私の個人的見解なので、間違っているのかもしれない。
だがこのレポートを読んで頂いた方に何かを伝えたくて、リスクを承知であえて書いてみた。
ご理解頂けると幸いである。
4回戦はダンプが勝負所でチャンス手を決め、5万点弱のトップを取る。
ターゲットが遠のいてしまい、藤井と藤本は本当に厳しい最終戦となってしまう。
4回戦成績
ダンプ+31.1P 藤井▲2.4P 木村▲10.1P 藤本▲19.6P
4回戦終了時
ダンプ+54.8P 木村+44.3P 藤井▲47.7P 藤本▲52.4P
 
5回戦(起家から、ダンプ・藤井・木村・藤本)
藤井の南場の親番は連荘できず。
南4局、藤本の最後の親番もテンパイできず流局となった。
5回戦成績
木村+11.1P ダンプ+5.1P 藤井▲4.5P 藤本▲11.7P
5回戦終了時
ダンプ+59.9P 木村+55.4P 藤井▲52.2P 藤本▲64.1P
 
ベスト8勝ち上がり
ダンプ大橋 木村東平
 
ダンプと木村がベスト8進出。
数字だけ見ると勝者と敗者がはっきり分かれてしまったように見えるが、内容ではかなり肉薄していたように思う。
これで昨年度の決勝メンバーは全員ベスト8への勝ち上がりを決めたということになり、ダンプ自身もほっとした表情を見せた。
ベテランの木村、決勝まで駒を進めるかどうかにも注目が集まるところだ。
これでベスト8のメンバーが決定。
ベスト8A卓:藤崎智vs櫻井秀樹vs野方祐介vs木村東平
ベスト8B卓:瀬戸熊直樹vs伊藤優孝vs上田直樹vsダンプ大橋
誰が決勝で待つ現十段位柴田のもとへ駒を進めるのか。
ベスト8も目が離せない戦いとなるだろう。

第33期十段戦 ベスト16C卓レポート 小車 祥

野方祐介……昨年度決勝進出により、ベスト16シード。
吉田幸雄……八九段戦からの出場。
勝又健志……鳳凰位シードにより、九段戦Sからの出場。
上田直樹……初段戦からの出場。

信じられない。初段戦から勝ち上がってきた選手がいる。
勝ち上がり10回でようやくベスト16に到達という回数。
50%の勝ち上がりを10回する確率は1%弱。これだけでもすごいが、話はそう簡単ではない。
トーナメントでの戦いというのは、一つのミスが命取りになったり、攻めるところでしっかり攻めておかないと後で逆転を許してしまったりと、とにかく実力差がつきやすい戦いだ。
しかもランダムに選手が選ばれるわけではない。勝ち上がれば勝ち上がるほど、うんざりするほど強い対戦相手ばかりが次々と立ちはだかる。
一発裏ドラのない日本プロ麻雀連盟競技Aルールの経験も浅いであろう1年目の新人プロが、並み居る強敵を倒してここまで勝ち上がってきたというのだ。
当然ながらどんな麻雀を打つのか注目が集まる。

トーナメントでの戦い方には定評がある野方。
なんと意外にも連盟チャンネル初登場の吉田。
現鳳凰位で名実共に最強の選手である勝又。
どんな戦いになるのか。

 

100

 

1回戦(起家から、上田・吉田・勝又・野方)

東2局、7巡目の野方の手牌。

二万三万五万六万一索一索二筒三筒五筒六筒七筒八筒九筒  ツモ四万  ドラ八筒

ピンズの一気通貫も見える手ではあったが、野方はここから打九筒とする。
マンズの受けが良さそうだという判断。五筒を重ね雀頭を入れ替え、七万をツモってリーチ。
野方の選択にツモが応える。

二万三万四万五万六万七万二筒三筒五筒五筒六筒七筒八筒  リーチ  ツモ一筒

タンヤオがつかないアガリにはなるものの、野方自身手応えのあるアガリだろう。
1,300・2,600でまずは野方がリード。

東4局2本場、吉田が9巡目に以下のテンパイ。

九万九万一索二索三索八索九索一筒一筒一筒七筒八筒九筒  ドラ発

吉田、ここはヤミテンに構える。
親の野方はドラを暗刻にする。

二万三万二索四索七索七索八索九索二筒三筒四筒発発  ツモ発

この手牌から自然と出ていく七索が吉田のロン牌。
5,200は5,800をトップ目の野方からアガリ、吉田がトップ目に立つ。

南2局、親は吉田。
勝又は2枚目の中を仕掛けて以下の手牌。

四万七索七索四筒五筒六筒六筒八筒白発  ポン中中中  ドラ三筒

この手をピンズの一色手へと伸ばしていく。
野方も12巡目に仕掛けを入れる。

四索五索五索六索六索九索二筒三筒四筒五筒  チー四万 左向き二万 上向き三万 上向き

14巡目、上田がテンパイする。

一万二万三万五万六万八索八索八索三筒五筒七筒八筒九筒  ツモ五万

2人が仕掛けを入れていて巡目も深い。ましてやピンズはドラ色で二人の仕掛けにも高い色。
上田は0.1秒の迷いすら見せずに六万を手に取り、「リーチ」という声と共にそれを横向きに置いた。
論点はリーチの是非ではない。この姿勢が一級品なのだと私は思う。技術で勝てるとは思っていないだろう。ならば自分の持てる知識と経験を最大限に使い、とにかくがむしゃらにぶつかっていく。
結果は流局となったが、上田が初段戦からここまで勝ち上がってきた理由のその片鱗を垣間見た気がした1局となった。

南4局2本場、親は野方。
30,900点持ちで3着目の上田が4巡目で仕掛けてテンパイを取る。

六万七万四索四索二筒三筒四筒六筒七筒八筒  ポン二万 上向き二万 上向き二万 上向き  ドラ六万

野方から五万をあっさり捕らえ、2,000は2,600のアガリ。
勝又は展開に恵まれず1人沈みのラスとなってしまう。

1回戦成績
吉田+13.6P 上田+7.5P 野方+2.6P 勝又▲23.7P

 

2回戦(起家から、野方・上田・吉田・勝又)

東1局、野方が親でチャンス手を決める。

七万八万一索二索三索四索五索六索七索八索九索六筒六筒  リーチ  ツモ九万  ドラ南

4,000オール。

東1局1本場、15巡目に上田が以下のテンパイ。

三万三万四索四索四索三筒三筒五筒五筒五筒西西西  ドラ一索

なんとツモれば四暗刻。次巡に五筒を暗カンし、リンシャン牌は北
この北を勝又が仕掛けてテンパイ。リンシャン牌から掘り起こしてしまった。

一万二万三万九万九万一索二索三索中中  ポン北北北

すぐに上田が中を掴む。さすがにこれは止められない。
勝又、ここでようやく手応えのあるアガリか。7,700は8,000のアガリ。

2回戦は野方と勝又がこのリードを守ったままゲーム展開していく。
南4局、21,600点持ちで3着目の上田がリーチを打つ。

一万一万一万一索二索三索四索五索八索八索八索六筒六筒  リーチ  ドラ五索

リーチを受けた親の勝又、しっかり受けながらも以下の勝負手。

三索五索六索六索七索七筒七筒八筒八筒九筒発発発  ツモ七筒

勝又は38,400点持ちの2着目だったが、ここまでのビハインドも考えると浮いていればいいという考えには当然至らなかった。
勝又が打った3に上田がロン。3,200をアガリ、次に繋げていく。

2回戦成績
野方+19.7P 勝又+9.2P 上田▲9.2P 吉田▲19.7P

2回戦終了時
野方+22.3P 上田▲1.7P 吉田▲6.1P 勝又▲14.5P

 

3回戦(起家から、野方・上田・吉田・勝又)

野方が少し抜けたトータルポイントとなったものの、残り3回戦ではまだまだ誰が勝って負けるかわからない程度のポイント差。
この3回戦は大事な折り返しとなる。

東2局、吉田が先制リーチ。

三万三万四索五索一筒二筒三筒七筒八筒九筒中中中  リーチ  ドラ五筒

中を暗刻にしてドラの五筒を切ってリーチと踏み切る。
この直後、親の上田もテンパイ。

六万六万二索二索三索三索一筒二筒七筒七筒東白白  ツモ二筒

切りづらい一筒を切り、リーチの現物待ちである東単騎を選択。
一旦ヤミテンに構えるが、次巡にツモ切りで追っかけリーチを打つ。
現物待ちなのでヤミテン続行の選択肢もあるが、現物だからといってそう簡単に打ってくれるようなメンバーではない。
だったら少しでも打点を上げた方が挑戦者として勝ち上がる可能性は高いという判断だろう。
どちらの待ちも牌山に十分な枚数が残っていて、決着はつきそうだった。
しかしなかなかアガリ牌は顔を見せず、このまま流局してしまうのかというところ。
吉田がハイテイ牌で六索のツモアガリ。
ここでツモるのならば打点も十分なアガリとなる。2,000・3,900のアガリ。

東3局、親の吉田は早い巡目で仕掛けてテンパイを取る。

一万二万三万七万八万九万七筒八筒九筒九筒  チー五万 左向き四万 上向き六万 上向き  ドラ九筒

こちらも最後のツモでツモアガリとなり、さらにリードを広げる。
2,000オール。

東3局1本場、勝又が仕掛けていく。

四万五万六万九万東東南西西白  ポン一万 上向き一万 上向き一万 上向き  ドラ九索

親の吉田も仕掛け返す。

三万一筒二筒五筒六筒七筒八筒九筒中中  ポン白白白

そして吉田はすぐに中が出るがこれは仕掛けなかった。
その巡目、上田がテンパイ。リーチを打つ。

六万六万一索一索二索二索七索七索二筒二筒四筒四筒中  リーチ

今1枚切れた中で、リーチを打った方はアガれそうな待ちに見えるところか。
中をスルーした吉田。中を切っての放銃も考えられる局面となったが、吉田は中を切らず現物を切った。このあたりはさすがといったところ。
続いて勝又がテンパイ。

四万五万六万東東南南南西西  ポン一万 上向き一万 上向き一万 上向き

吉田は勝又のアガリ牌である西も持っていたが、中西も切る気は毛頭ないと言わんばかりに現物だけを切っていく。
こうなると山にアガリ牌が残っている勝又にチャンスが来る。
ほどなくして勝又が東をツモり、2,000・4,000は2,100・4,100のアガリ。

東4局、トータルトップの野方がしっかりアガってくる。

八万八万三筒四筒五筒六筒七筒  ポン八索 上向き八索 上向き八索 上向き  ポン白白白  ツモ二筒  ドラ白

2,000・3,900のアガリで、野方は追う者を簡単には追いつかせない。

南4局1本場、親は勝又。
トップ目は吉田で37,300点持ち。親の勝又は33,600点持ちの2着。野方は29,800点持ちの3着目。
吉田と野方が仕掛けを入れ、この3回戦を終わらせようとする。
深い巡目にようやくテンパイした勝又が以下のアガリ。

一万二万三万四万五万六万九万九万二索三索四筒五筒六筒  ロン四索  ドラ七索

1,500は1,800のアガリ。

南4局2本場は流局して勝又と野方の2人テンパイ。

南4局3本場、勝又が深い巡目で以下のテンパイ。

五万五万六索七索七索八索九索三筒四筒五筒七筒八筒九筒  ドラ九索

リーチもあるかというところだが、勝又はヤミテンを選択。
たしかにソウズは場に高く、実際に牌山にも枚数は残っていなかった。
ほどなくして薄い五索をツモ。1,300は1,600オール。

南4局4本場には野方が以下のテンパイ。

二万三万四万五索六索七索一筒一筒四筒五筒七筒八筒九筒  ドラ三万

勝又から三筒でロン。野方はきっちり原点復帰して3回戦を終えた。
鳳凰位勝又、オーラスの連荘でこの3回戦はトップ。
これでトータルポイントも2着に浮上する。

3回戦成績
勝又+17.0P 野方+5.4P 吉田+1.9P 上田▲24.3P

3回戦終了時
野方+27.7P 勝又+2.5P 吉田▲4.2P 上田▲26.0P

 

4回戦(起家から、吉田・上田・勝又・野方)

東1局、勝又が先制リーチを打つ。

四万五万六万三索四索七索七索五筒六筒六筒七筒七筒八筒  リーチ  ドラ五索

野方がリーチに対して強く出る。

四万五万六万六万八万五索五索六索六索六索三筒四筒九筒

ここから五筒をチーしてリーチに対して無スジの打九筒とする。
この仕掛けで流れてきたツモで親の吉田がテンパイ。

一万二万三万四万六万七万八万三索二筒三筒四筒五筒五筒  ツモ五万

吉田がここで追っかけリーチを打つ。かなりの勝負所。
この勝負を制したのは野方。七万をツモって1,000・2,000のアガリ。リーチ棒2本のおまけつき。

南2局、親の上田が12巡目にテンパイ。

一万一万三万四万五万六万六万七万八万八万四筒五筒東  ツモ三筒  ドラ九索

ノータイムでリーチを打つ上田。ひたすら真っ向勝負を続ける。
それに応えるかのような七万ツモ。2,000オール。

南2局1本場、10巡目に吉田がテンパイを入れる。

一万二万三万七万八万九万九索九索一筒二筒三筒八筒九筒  ドラ七万

吉田はじっとヤミテンに構える。そして勝又がテンパイ、リーチを打つ。

三万四万五万三索四索五索七索七索二筒二筒二筒四筒五筒  リーチ

勝又がリーチ後に最初にツモった牌は吉田への放銃となる七筒
吉田、8,000のアガリでトップ争いに参戦。逆に勝又は16,000点持ちの1人沈みと苦しい状況になってしまう。

南3局、7巡目に上田がテンパイ。

二万二万五万六索七索八索二筒三筒四筒五筒五筒六筒六筒  ツモ六筒  ドラ二筒

場に五筒が1枚切れ。ヤミテンに構えて手変わりを待ちたくなるような手でもあるが、それでも上田はリーチを打っていく。
1回戦でこのリーチを打つのと、トータルラスで迎えた4回戦の南3局でこのリーチを打つのでは意味合いが全く違う。人は追い込まれるほど冷静な判断ができなくなる。
1回戦からずっとこの「挑戦者だ」というスタンスはブレなかった。
ヤミテンにしていれば有効な手変わりとなる牌をツモる前に、山に1枚しかいなかった自身のアガリ牌である二筒をツモ。
2,000・3,900の大きなアガリ。このまま上田が逃げ切り最終戦へ。

4回戦成績
上田+20.2P 野方+9.8P 吉田+1.9P 勝又▲31.9P

4回戦終了時
野方+37.5P 吉田▲2.3P 上田▲5.8P 勝又▲29.4P

 

5回戦(起家から、勝又・吉田・上田・野方)

野方が1人抜けていて、吉田と上田がほぼ着順勝負。そこに勝又が後方から追う。

東2局3本場、親の吉田がリーチ。

三万四万二索三索四索六索七索八索三筒四筒五筒七筒七筒  リーチ  ドラ八万

局の終盤に五をツモり2,600は2,900オール。

東2局4本場、まずは勝又が先制リーチ。

四万五万六万七万八万九万四索四索七索八索四筒五筒六筒  リーチ  ドラ五筒

すぐに追いついた上田が追っかけリーチ。

一万二万三万三万三万三万九索九索九索五筒五筒七筒八筒

リーチをかけた時点で山に5枚もアガリ牌が残っていた上田。
ここはしっかりと六筒をツモアガリ。2,000・4,000

南1局1本場、勝又の最後の親番。
12巡目にテンパイし、リーチを打つ。

六万七万七万八万九万一索一索四筒五筒六筒九筒九筒九筒  リーチ  ドラ七万

ドラ2のチャンス手、アガれば勝又の勝ち上がりも見えてくる。
13巡目、上田もテンパイを入れて追っかけリーチ。

四万五万六万七万八万六索六索六索七索七索五筒六筒七筒  リーチ

勝又の待ちは山に3枚、上田の待ちは山に1枚しかなかった。
それでも「ツモ」と発声したのは上田。ラス牌の六万をリーチ後最初のツモでツモアガる。
2,000・3,900は2,100・4,000のアガリ。

南4局、親は野方。
上田48,200点。吉田31,200点。野方20,500点。勝又20,100点。
吉田は跳満ツモ条件だったが、ここは国士無双へ向かう。
8巡目、上田の手牌。

二万二索三索四索五索六索三筒三筒四筒八筒八筒東東  ツモ三万  ドラ一万

上田はこの手牌ならば自分でアガって終わらせるという選択肢もある。
しかし、親は野方でほぼ確実に最終局となるであろうと予想できる局。
上田は打三索とし、とにかく放銃をしないことに徹した打ち方を選ぶ。
11巡目、なんと吉田が国士無双テンパイ。

一万一万九万一索九索一筒九筒東西北白発中

待ちである南は野方の手に2枚、勝又の手に1枚持たれていてどちらも出ることはなさそうだ。
牌山に残っている南は残り1枚。アガれば大逆転という大きなチャンス。
テンパイ直後、最後の南が上田のもとにやってくる。上田はもうオリを選択しているので出ることはなかった。
上田がもし8巡目に三索を切らず仮に八筒を切れば、10巡目には四万をツモり手が進んでいた。
そうなるとより一層自分で終わらせたくなる手で、この南をツモった時の手牌はこうなっていた。

二万三万四万二索三索四索五索六索三筒三筒四筒東東  ツモ南

吉田は一索を2枚切っただけで、国士をテンパイしている可能性はまだ低そうにも見える。
ここから南を止められたかどうかはわからないところだった。
つまりは、上田がオリを選択したタイミングがばっちりピントが合っていて、そうしなければ逆転を許していたかもしれなかったのだ。
ほぼ勝ち上がりが決まった後にこんなトラップが待っているのだから、麻雀は本当に最後まで何が起こるかわからない。
昨年度の十段戦決勝最終戦オーラスで国士無双をアガリ大逆転優勝を決めた柴田吉和現十段位。
あのドラマがまたこのベスト16でも見られるかという局面だったが、上田の鋭い押し引き判断で流局となり、吉田の国士無双は成就せず。

5回戦成績
上田+25.2P 吉田+8.2P 野方▲14.5P 勝又▲18.9P

5回戦終了時
野方+23.0P 上田+19.4P 吉田+5.9P 勝又▲48.3P

 

ベスト8勝ち上がり
野方祐介 上田直樹

 

野方と上田がベスト8進出。
野方はトーナメント強者の安定感を終始見せた。
上田は戦う姿勢を貫き、だからといって攻め一辺倒ではなくオリるところはしっかりオリた。
その歯車が噛み合い、見事ベスト8への進出を決めた。
上田はこれでなんと11連勝。初段戦からの十段位が誕生するのかどうかにも着目したい。

十段戦 レポート/第33期十段戦 ベスト16C卓レポート 小車 祥

野方祐介……昨年度決勝進出により、ベスト16シード。
吉田幸雄……八九段戦からの出場。
勝又健志……鳳凰位シードにより、九段戦Sからの出場。
上田直樹……初段戦からの出場。
信じられない。初段戦から勝ち上がってきた選手がいる。
勝ち上がり10回でようやくベスト16に到達という回数。
50%の勝ち上がりを10回する確率は1%弱。これだけでもすごいが、話はそう簡単ではない。
トーナメントでの戦いというのは、一つのミスが命取りになったり、攻めるところでしっかり攻めておかないと後で逆転を許してしまったりと、とにかく実力差がつきやすい戦いだ。
しかもランダムに選手が選ばれるわけではない。勝ち上がれば勝ち上がるほど、うんざりするほど強い対戦相手ばかりが次々と立ちはだかる。
一発裏ドラのない日本プロ麻雀連盟競技Aルールの経験も浅いであろう1年目の新人プロが、並み居る強敵を倒してここまで勝ち上がってきたというのだ。
当然ながらどんな麻雀を打つのか注目が集まる。
トーナメントでの戦い方には定評がある野方。
なんと意外にも連盟チャンネル初登場の吉田。
現鳳凰位で名実共に最強の選手である勝又。
どんな戦いになるのか。
 

100

 
1回戦(起家から、上田・吉田・勝又・野方)
東2局、7巡目の野方の手牌。
二万三万五万六万一索一索二筒三筒五筒六筒七筒八筒九筒  ツモ四万  ドラ八筒
ピンズの一気通貫も見える手ではあったが、野方はここから打九筒とする。
マンズの受けが良さそうだという判断。五筒を重ね雀頭を入れ替え、七万をツモってリーチ。
野方の選択にツモが応える。
二万三万四万五万六万七万二筒三筒五筒五筒六筒七筒八筒  リーチ  ツモ一筒
タンヤオがつかないアガリにはなるものの、野方自身手応えのあるアガリだろう。
1,300・2,600でまずは野方がリード。
東4局2本場、吉田が9巡目に以下のテンパイ。
九万九万一索二索三索八索九索一筒一筒一筒七筒八筒九筒  ドラ発
吉田、ここはヤミテンに構える。
親の野方はドラを暗刻にする。
二万三万二索四索七索七索八索九索二筒三筒四筒発発  ツモ発
この手牌から自然と出ていく七索が吉田のロン牌。
5,200は5,800をトップ目の野方からアガリ、吉田がトップ目に立つ。
南2局、親は吉田。
勝又は2枚目の中を仕掛けて以下の手牌。
四万七索七索四筒五筒六筒六筒八筒白発  ポン中中中  ドラ三筒
この手をピンズの一色手へと伸ばしていく。
野方も12巡目に仕掛けを入れる。
四索五索五索六索六索九索二筒三筒四筒五筒  チー四万 左向き二万 上向き三万 上向き
14巡目、上田がテンパイする。
一万二万三万五万六万八索八索八索三筒五筒七筒八筒九筒  ツモ五万
2人が仕掛けを入れていて巡目も深い。ましてやピンズはドラ色で二人の仕掛けにも高い色。
上田は0.1秒の迷いすら見せずに六万を手に取り、「リーチ」という声と共にそれを横向きに置いた。
論点はリーチの是非ではない。この姿勢が一級品なのだと私は思う。技術で勝てるとは思っていないだろう。ならば自分の持てる知識と経験を最大限に使い、とにかくがむしゃらにぶつかっていく。
結果は流局となったが、上田が初段戦からここまで勝ち上がってきた理由のその片鱗を垣間見た気がした1局となった。
南4局2本場、親は野方。
30,900点持ちで3着目の上田が4巡目で仕掛けてテンパイを取る。
六万七万四索四索二筒三筒四筒六筒七筒八筒  ポン二万 上向き二万 上向き二万 上向き  ドラ六万
野方から五万をあっさり捕らえ、2,000は2,600のアガリ。
勝又は展開に恵まれず1人沈みのラスとなってしまう。
1回戦成績
吉田+13.6P 上田+7.5P 野方+2.6P 勝又▲23.7P
 
2回戦(起家から、野方・上田・吉田・勝又)
東1局、野方が親でチャンス手を決める。
七万八万一索二索三索四索五索六索七索八索九索六筒六筒  リーチ  ツモ九万  ドラ南
4,000オール。
東1局1本場、15巡目に上田が以下のテンパイ。
三万三万四索四索四索三筒三筒五筒五筒五筒西西西  ドラ一索
なんとツモれば四暗刻。次巡に五筒を暗カンし、リンシャン牌は北
この北を勝又が仕掛けてテンパイ。リンシャン牌から掘り起こしてしまった。
一万二万三万九万九万一索二索三索中中  ポン北北北
すぐに上田が中を掴む。さすがにこれは止められない。
勝又、ここでようやく手応えのあるアガリか。7,700は8,000のアガリ。
2回戦は野方と勝又がこのリードを守ったままゲーム展開していく。
南4局、21,600点持ちで3着目の上田がリーチを打つ。
一万一万一万一索二索三索四索五索八索八索八索六筒六筒  リーチ  ドラ五索
リーチを受けた親の勝又、しっかり受けながらも以下の勝負手。
三索五索六索六索七索七筒七筒八筒八筒九筒発発発  ツモ七筒
勝又は38,400点持ちの2着目だったが、ここまでのビハインドも考えると浮いていればいいという考えには当然至らなかった。
勝又が打った3に上田がロン。3,200をアガリ、次に繋げていく。
2回戦成績
野方+19.7P 勝又+9.2P 上田▲9.2P 吉田▲19.7P
2回戦終了時
野方+22.3P 上田▲1.7P 吉田▲6.1P 勝又▲14.5P
 
3回戦(起家から、野方・上田・吉田・勝又)
野方が少し抜けたトータルポイントとなったものの、残り3回戦ではまだまだ誰が勝って負けるかわからない程度のポイント差。
この3回戦は大事な折り返しとなる。
東2局、吉田が先制リーチ。
三万三万四索五索一筒二筒三筒七筒八筒九筒中中中  リーチ  ドラ五筒
中を暗刻にしてドラの五筒を切ってリーチと踏み切る。
この直後、親の上田もテンパイ。
六万六万二索二索三索三索一筒二筒七筒七筒東白白  ツモ二筒
切りづらい一筒を切り、リーチの現物待ちである東単騎を選択。
一旦ヤミテンに構えるが、次巡にツモ切りで追っかけリーチを打つ。
現物待ちなのでヤミテン続行の選択肢もあるが、現物だからといってそう簡単に打ってくれるようなメンバーではない。
だったら少しでも打点を上げた方が挑戦者として勝ち上がる可能性は高いという判断だろう。
どちらの待ちも牌山に十分な枚数が残っていて、決着はつきそうだった。
しかしなかなかアガリ牌は顔を見せず、このまま流局してしまうのかというところ。
吉田がハイテイ牌で六索のツモアガリ。
ここでツモるのならば打点も十分なアガリとなる。2,000・3,900のアガリ。
東3局、親の吉田は早い巡目で仕掛けてテンパイを取る。
一万二万三万七万八万九万七筒八筒九筒九筒  チー五万 左向き四万 上向き六万 上向き  ドラ九筒
こちらも最後のツモでツモアガリとなり、さらにリードを広げる。
2,000オール。
東3局1本場、勝又が仕掛けていく。
四万五万六万九万東東南西西白  ポン一万 上向き一万 上向き一万 上向き  ドラ九索
親の吉田も仕掛け返す。
三万一筒二筒五筒六筒七筒八筒九筒中中  ポン白白白
そして吉田はすぐに中が出るがこれは仕掛けなかった。
その巡目、上田がテンパイ。リーチを打つ。
六万六万一索一索二索二索七索七索二筒二筒四筒四筒中  リーチ
今1枚切れた中で、リーチを打った方はアガれそうな待ちに見えるところか。
中をスルーした吉田。中を切っての放銃も考えられる局面となったが、吉田は中を切らず現物を切った。このあたりはさすがといったところ。
続いて勝又がテンパイ。
四万五万六万東東南南南西西  ポン一万 上向き一万 上向き一万 上向き
吉田は勝又のアガリ牌である西も持っていたが、中西も切る気は毛頭ないと言わんばかりに現物だけを切っていく。
こうなると山にアガリ牌が残っている勝又にチャンスが来る。
ほどなくして勝又が東をツモり、2,000・4,000は2,100・4,100のアガリ。
東4局、トータルトップの野方がしっかりアガってくる。
八万八万三筒四筒五筒六筒七筒  ポン八索 上向き八索 上向き八索 上向き  ポン白白白  ツモ二筒  ドラ白
2,000・3,900のアガリで、野方は追う者を簡単には追いつかせない。
南4局1本場、親は勝又。
トップ目は吉田で37,300点持ち。親の勝又は33,600点持ちの2着。野方は29,800点持ちの3着目。
吉田と野方が仕掛けを入れ、この3回戦を終わらせようとする。
深い巡目にようやくテンパイした勝又が以下のアガリ。
一万二万三万四万五万六万九万九万二索三索四筒五筒六筒  ロン四索  ドラ七索
1,500は1,800のアガリ。
南4局2本場は流局して勝又と野方の2人テンパイ。
南4局3本場、勝又が深い巡目で以下のテンパイ。
五万五万六索七索七索八索九索三筒四筒五筒七筒八筒九筒  ドラ九索
リーチもあるかというところだが、勝又はヤミテンを選択。
たしかにソウズは場に高く、実際に牌山にも枚数は残っていなかった。
ほどなくして薄い五索をツモ。1,300は1,600オール。
南4局4本場には野方が以下のテンパイ。
二万三万四万五索六索七索一筒一筒四筒五筒七筒八筒九筒  ドラ三万
勝又から三筒でロン。野方はきっちり原点復帰して3回戦を終えた。
鳳凰位勝又、オーラスの連荘でこの3回戦はトップ。
これでトータルポイントも2着に浮上する。
3回戦成績
勝又+17.0P 野方+5.4P 吉田+1.9P 上田▲24.3P
3回戦終了時
野方+27.7P 勝又+2.5P 吉田▲4.2P 上田▲26.0P
 
4回戦(起家から、吉田・上田・勝又・野方)
東1局、勝又が先制リーチを打つ。
四万五万六万三索四索七索七索五筒六筒六筒七筒七筒八筒  リーチ  ドラ五索
野方がリーチに対して強く出る。
四万五万六万六万八万五索五索六索六索六索三筒四筒九筒
ここから五筒をチーしてリーチに対して無スジの打九筒とする。
この仕掛けで流れてきたツモで親の吉田がテンパイ。
一万二万三万四万六万七万八万三索二筒三筒四筒五筒五筒  ツモ五万
吉田がここで追っかけリーチを打つ。かなりの勝負所。
この勝負を制したのは野方。七万をツモって1,000・2,000のアガリ。リーチ棒2本のおまけつき。
南2局、親の上田が12巡目にテンパイ。
一万一万三万四万五万六万六万七万八万八万四筒五筒東  ツモ三筒  ドラ九索
ノータイムでリーチを打つ上田。ひたすら真っ向勝負を続ける。
それに応えるかのような七万ツモ。2,000オール。
南2局1本場、10巡目に吉田がテンパイを入れる。
一万二万三万七万八万九万九索九索一筒二筒三筒八筒九筒  ドラ七万
吉田はじっとヤミテンに構える。そして勝又がテンパイ、リーチを打つ。
三万四万五万三索四索五索七索七索二筒二筒二筒四筒五筒  リーチ
勝又がリーチ後に最初にツモった牌は吉田への放銃となる七筒
吉田、8,000のアガリでトップ争いに参戦。逆に勝又は16,000点持ちの1人沈みと苦しい状況になってしまう。
南3局、7巡目に上田がテンパイ。
二万二万五万六索七索八索二筒三筒四筒五筒五筒六筒六筒  ツモ六筒  ドラ二筒
場に五筒が1枚切れ。ヤミテンに構えて手変わりを待ちたくなるような手でもあるが、それでも上田はリーチを打っていく。
1回戦でこのリーチを打つのと、トータルラスで迎えた4回戦の南3局でこのリーチを打つのでは意味合いが全く違う。人は追い込まれるほど冷静な判断ができなくなる。
1回戦からずっとこの「挑戦者だ」というスタンスはブレなかった。
ヤミテンにしていれば有効な手変わりとなる牌をツモる前に、山に1枚しかいなかった自身のアガリ牌である二筒をツモ。
2,000・3,900の大きなアガリ。このまま上田が逃げ切り最終戦へ。
4回戦成績
上田+20.2P 野方+9.8P 吉田+1.9P 勝又▲31.9P
4回戦終了時
野方+37.5P 吉田▲2.3P 上田▲5.8P 勝又▲29.4P
 
5回戦(起家から、勝又・吉田・上田・野方)
野方が1人抜けていて、吉田と上田がほぼ着順勝負。そこに勝又が後方から追う。
東2局3本場、親の吉田がリーチ。
三万四万二索三索四索六索七索八索三筒四筒五筒七筒七筒  リーチ  ドラ八万
局の終盤に五をツモり2,600は2,900オール。
東2局4本場、まずは勝又が先制リーチ。
四万五万六万七万八万九万四索四索七索八索四筒五筒六筒  リーチ  ドラ五筒
すぐに追いついた上田が追っかけリーチ。
一万二万三万三万三万三万九索九索九索五筒五筒七筒八筒
リーチをかけた時点で山に5枚もアガリ牌が残っていた上田。
ここはしっかりと六筒をツモアガリ。2,000・4,000
南1局1本場、勝又の最後の親番。
12巡目にテンパイし、リーチを打つ。
六万七万七万八万九万一索一索四筒五筒六筒九筒九筒九筒  リーチ  ドラ七万
ドラ2のチャンス手、アガれば勝又の勝ち上がりも見えてくる。
13巡目、上田もテンパイを入れて追っかけリーチ。
四万五万六万七万八万六索六索六索七索七索五筒六筒七筒  リーチ
勝又の待ちは山に3枚、上田の待ちは山に1枚しかなかった。
それでも「ツモ」と発声したのは上田。ラス牌の六万をリーチ後最初のツモでツモアガる。
2,000・3,900は2,100・4,000のアガリ。
南4局、親は野方。
上田48,200点。吉田31,200点。野方20,500点。勝又20,100点。
吉田は跳満ツモ条件だったが、ここは国士無双へ向かう。
8巡目、上田の手牌。
二万二索三索四索五索六索三筒三筒四筒八筒八筒東東  ツモ三万  ドラ一万
上田はこの手牌ならば自分でアガって終わらせるという選択肢もある。
しかし、親は野方でほぼ確実に最終局となるであろうと予想できる局。
上田は打三索とし、とにかく放銃をしないことに徹した打ち方を選ぶ。
11巡目、なんと吉田が国士無双テンパイ。
一万一万九万一索九索一筒九筒東西北白発中
待ちである南は野方の手に2枚、勝又の手に1枚持たれていてどちらも出ることはなさそうだ。
牌山に残っている南は残り1枚。アガれば大逆転という大きなチャンス。
テンパイ直後、最後の南が上田のもとにやってくる。上田はもうオリを選択しているので出ることはなかった。
上田がもし8巡目に三索を切らず仮に八筒を切れば、10巡目には四万をツモり手が進んでいた。
そうなるとより一層自分で終わらせたくなる手で、この南をツモった時の手牌はこうなっていた。
二万三万四万二索三索四索五索六索三筒三筒四筒東東  ツモ南
吉田は一索を2枚切っただけで、国士をテンパイしている可能性はまだ低そうにも見える。
ここから南を止められたかどうかはわからないところだった。
つまりは、上田がオリを選択したタイミングがばっちりピントが合っていて、そうしなければ逆転を許していたかもしれなかったのだ。
ほぼ勝ち上がりが決まった後にこんなトラップが待っているのだから、麻雀は本当に最後まで何が起こるかわからない。
昨年度の十段戦決勝最終戦オーラスで国士無双をアガリ大逆転優勝を決めた柴田吉和現十段位。
あのドラマがまたこのベスト16でも見られるかという局面だったが、上田の鋭い押し引き判断で流局となり、吉田の国士無双は成就せず。
5回戦成績
上田+25.2P 吉田+8.2P 野方▲14.5P 勝又▲18.9P
5回戦終了時
野方+23.0P 上田+19.4P 吉田+5.9P 勝又▲48.3P
 
ベスト8勝ち上がり
野方祐介 上田直樹
 
野方と上田がベスト8進出。
野方はトーナメント強者の安定感を終始見せた。
上田は戦う姿勢を貫き、だからといって攻め一辺倒ではなくオリるところはしっかりオリた。
その歯車が噛み合い、見事ベスト8への進出を決めた。
上田はこれでなんと11連勝。初段戦からの十段位が誕生するのかどうかにも着目したい。

第33期十段戦 ベスト16B卓レポート 小車 祥

櫻井秀樹……昨年度決勝進出により、ベスト16シード。
伊藤優孝……九段戦Sからの出場。
前原雄大……九段戦Sからの出場。
小野雅峻……中部プロリーグ優勝により、四段戦Sシード。

Aリーガー3名に若手選手が挑戦するという構図。
映像対局は初めてだという小野、緊張しないはずがない。
その緊張感がいい方向へ作用するかどうかも気になるところであった。
また、対局者の中では唯一小野だけが事前情報が少ない。
まずは様子見から入るのか、構わずマイペースで戦うのか、各選手の動向も注目したいところだ。

 

100

 

1回戦(起家から、小野・前原・伊藤・櫻井)

東1局、小野は親番からのスタート。

六万八万八万六索七索五筒七筒南白白発発中  ドラ南

小野はこの手牌から白を仕掛けて五筒切り。スピードではなく打点を見る。
まずは緊張から仕掛けたい牌に声が出ないということはなさそうだということ、そしてじっくり構える落ち着きもしっかり持っているということが窺える。
実は小野が仕掛ける少し前からピンフのテンパイを入れていた前からがここは軽くアガる。

五万六万三索四索五索七索八索九索五筒五筒六筒七筒八筒  ロン四万

櫻井から1,000のアガリ。

東2局、前原は親で9巡目に以下のテンパイ。

二万三万四万四索五索一筒二筒三筒五筒六筒中中中  ツモ三索  ドラ二索

ここから前原は打六筒とし、中を暗刻で使い切るための単騎待ちを選択。
他のメンツにくっつくか待ちにしてもよさそうな単騎への変化待ち。
リーグ戦での前原の戦い方ならばリャンメン待ちで即リーチを打ちそうなイメージがある。
上位2名が勝ち上がりというトーナメントのシステムによって、リスク管理の意識もアガリに対する意識も違うのだろうと、実況する私の隣で解説をしていた山田浩之プロは話していた。
この後、一万を引き入れノベタンの形でリーチを打った前原。

一万二万三万四万三索四索五索一筒二筒三筒中中中  リーチ  ツモ四万

2,600オール。しっかりと打点のあるアガリに仕上げてくる。

東2局1本場、ここも前原がイニシアティヴを取る。

二万四万四索五索五索五索六索七索四筒四筒  ポン東東東  ドラ白

ダブ東を仕掛けて1シャンテン。
この前原の上家の小野も手が進み1シャンテンとなっていたところ、以下のツモ。

五万六万六万七万八万三索三索六索七索八索六筒七筒七筒  ツモ三万

タンピン三色の1シャンテンで、ドラのない手だけに三色はつけたいところではあるが、七筒の縦フォローを簡単に外すとアガリ逃しが怖い。
そんな手だったが、小野はここは三万を止めて七筒切り。実際には前原に仕掛けられてテンパイを入れる牌だっただけに、守備の意識が高かったことは容易に推測できた。
小野は次巡八筒をツモり、三色が確定するテンパイ。七万はダブ東を仕掛けている前原の現物ということもあり、ヤミテンに構えてひっそりと三万を置いた。
前原は当然この三万をチーしてテンパイを取る。

四索五索五索五索六索七索四筒四筒  チー三万 左向き二万 上向き四万 上向き  ポン東東東  打五索

小野は次々巡、前原のアガリ牌である三索をツモる。

五万六万六万七万八万三索三索六索七索八索六筒七筒八筒  ツモ三索

確かにチーして五索が出てきた前原には、そのまたぎスジである三索はかなり危険な牌である。
しかしタンヤオピンフの確定三色。さすがに三索は止まらないだろうと見ていた私を小野は裏切ってくる。
ここからピンフも確定三色も捨てて打六万。前原に当たる三索をしっかり止めてノベタンのテンパイに移行する。
自分の手牌に甘えたくなる状況で、丁寧な打ち回しをやってのけた小野。ここまで勝ち上がってきたのは伊達ではないのだなと強く思わされた瞬間だった。
それでも前原は六索をツモり、1,000オールのアガリとなった。

東4局1本場、親の櫻井の6巡目の手牌。

二万三万四万五万七万四索四索五索五索五索六索七索七索  ツモ三筒  ドラ八筒

難しい手牌。櫻井はソウズの受け入れは狭くなってしまうが、三色の可能性を残しつつ1シャンテンをキープできる打五索とする。
そして伊藤が仕掛けを入れてテンパイ。

四筒五筒六筒七筒八筒九筒南  ポン西西西  ポン中中中

櫻井は三筒六索とツモって以下のリーチ。

三万四万五万四索四索五索五索六索六索七索七索三筒三筒  リーチ

三筒残しが好判断となった。伊藤もテンパイを維持しつつ待ち変えをしながらうまく立ち回ったが、ここは櫻井に軍配が上がる。
七索をツモって3,900オール。

1回戦は櫻井と前原のペースにハマる展開が多く、そのままこの2人がワンツーを決めた。

1回戦成績
櫻井+22.3P 前原+15.0P 小野▲9.3P 伊藤▲28.0P

 

2回戦(起家から、伊藤・小野・前原・櫻井)

1回戦は我慢の展開だった伊藤、反撃開始。
東1局1本場、七対子1シャンテンから前原がトイトイへ向かい仕掛けていく。

三万三万四万四索五索五索九索九索東東白白中  ドラ西

ここから九索をポンして打四万。打点を求めた選択。
その後、中を重ねてトイツが5つになって選べる状態になる。
ここで親の伊藤がテンパイ。

二万四万七万七万二索三索四索二筒三筒四筒五筒六筒西  ツモ七筒

テンパイした伊藤からドラの西が切られる。
次に小野から切られた1枚切れの中を前原がポン。

三万三万五索五索東東白白  ポン中中中  ポン九索 上向き九索 上向き九索 上向き

ターツを選択できる場面。安全を取るなら五索切り、自身の打点を取るなら三万切り。
前原が選んだのは後者でここは強気な姿勢を見せるが、この場面は伊藤への放銃となる。
伊藤、7,700は8,000のアガリ。

東2局、伊藤の親が落ちた次の局。
今度は伊藤が七対子1シャンテンからトイトイへ向かう仕掛けを入れる。

六万六万八万三筒三筒九筒東北北発発中中  ドラ九筒

ここから発をポンして打八万。立て続けにポンができてあっという間にテンパイ。

三筒三筒中中  ポン六万 上向き六万 上向き六万 上向き  ポン北北北  ポン発発発

ほどなくして4枚目の北をツモってカン。リンシャン牌は三筒で2,000・4,000のツモ。
伊藤がリードを広げる。

南2局、小野は23,000点持ちで南場の親番を迎えていた。
ここまでのイメージだと、かなり守備的な立ち回りが光る場面はあるものの、その分打牌選択にいつも制限をつけられていて自由に打たせてもらえていないという印象がある。
なんとかきっかけを作りたい小野、6巡目にテンパイする。

六万六万八万九万一索二索三索一筒三筒五筒白白白  ツモ七万  ドラ二筒

迷いなく五筒切りリーチとした小野。
出アガリにはほぼ期待できない待ちではあるが、ツモれば4,000オールという高打点のリーチ。
前原が数巡後にテンパイを入れヤミテンに構えていたが、小野のアガリ牌であるドラを掴む。

五万六万四索五索六索六索七索八索五筒六筒六筒六筒七筒  ツモ二筒

親のリーチに対して2枚ほど無スジを押していた前原だったが、さすがにドラそのものだけは切れないとテンパイを崩す五万切り。
今度は櫻井が前に出る。リーチに対してうまく立ち回りながらも仕掛けを入れて以下のテンパイ。

七索八索二筒二筒七筒八筒九筒  ポン一索 上向き一索 上向き一索 上向き  ポン西西西

九索を小野が掴み放銃となる。櫻井はこのアガリで持ち点原点復帰に成功。

南3局、親は前原。
伊藤が12巡目に以下のテンパイ。

四万五万五万五万六万六万七万八万南南西西西  ドラ四筒

次巡、ツモ九万でツモり三暗刻に受ける四万切り。
その次のツモで南をツモ。なんとここに来て4,000・8,000の大きなアガリ。
このまま伊藤が走り抜けた形で、1回戦のマイナスを一気に返す大トップを取る。

2回戦成績
伊藤+46.1P 櫻井▲2.7P 前原▲18.5P 小野▲26.9P

2回戦終了時
伊藤+18.1P 櫻井+19.6P 前原▲3.5P 小野▲34.2P

 

3回戦(起家から、伊藤・櫻井・前原・小野)

3回戦の東場は大きな点数の動きはなく終了。
南1局、伊藤の親の連荘を刻んで刻んで5本場まで。
この連荘のおかげで平たかった点数も、1人抜け出る形となった。
伊藤はそのままリードを守り、トップで終わらせた。
伊藤はなんと2回連続1人浮きのトップを取り、一気にトータル首位まで躍り出た。

3回戦成績
伊藤+22.5P 櫻井▲3.0P 小野▲5.4P 前原▲14.1P

3回戦終了時
伊藤+40.6P 櫻井+16.6P 前原▲17.6P 小野▲39.6P

 

4回戦(起家から、前原・小野・櫻井・伊藤)

東3局3本場、親の櫻井が7巡目テンパイ。

一万二万三万六万七万一索二索三索五索五索東東東  ドラ七万

ヤミテンに構え、次の巡目に東を暗カン。ロンでも12,000にする。
小野にはドラドラのチャンス手が入っていたがここで仕掛けてテンパイを取る。

二万四万七万七万二索二索三索四索五索六索六筒七筒八筒

ここから七索をチーして打二索の3,900テンパイ。少し軽めの仕掛け。
追いかける立場としては跳満ツモも見えるこの手牌は高打点に仕上げたかったところだが、ダブ東暗カンに少し焦らされてしまったか。
次に前原が仕掛けてテンパイ。

四万五万八万八万八万一筒二筒三筒九筒九筒  ポン中中中

伊藤もテンパイ。ヤミテン。

三万四万五万五万六万九索九索二筒三筒四筒六筒七筒八筒

全員マンズ待ちのテンパイという異様な状況。誰がアガるのか非常に見応えのある局面となった。
ここを制したのは親の櫻井。

一万二万三万六万七万一索二索三索五索五索  暗カン牌の背東東牌の背  ツモ八万

4,000オール。追いかける立場の選手を突き放す大きなアガリ。

東4局、小野が7巡目に先制リーチ。

三万四万九万九万九万九索九索三筒四筒五筒六筒七筒八筒  リーチ  ドラ七筒

前原も追っかけリーチ。

三万三万四万五万六万四索五索四筒五筒五筒六筒六筒七筒  リーチ

ここは前原が高目の六索をツモアガリ。簡単にはターゲットを逃がさないぞとトップ目につけてくる。

南1局、前原の先制親リーチ。

六万七万六索七索八索九索九索九索七筒八筒九筒中中  リーチ  ドラ七万

櫻井もテンパイで危険な牌も押していく。

四万四万二索二索二索五索六索二筒二筒二筒四筒五筒六筒

しかしここは前原に軍配が上がる。五万をツモって2,600オール。
これで47,100点のトップ目となる前原。
伊藤は18,800点持ちのラス目で前原との点差は14.4Pと迫る。

南3局、親の櫻井が10巡目に仕掛けてテンパイ。

一万一万四万四万五万五万六万七万七万七万  ポン二万 上向き二万 上向き二万 上向き  ドラ発

テンパイした時点でなんと牌山に6枚も残っている待ち。
櫻井はきっちり六万をツモり4,000オールで前原を捲り返す。
デッドヒートが続いていく。

南3局1本場、8,800点持ちのラス目だった伊藤。
今度は伊藤がアガリ、前原を苦しめる。

一万二万三万五万六万七万八万九万四索五索六索八索八索  ツモ四万  ドラ二万

2,000・4,000のアガリ。

南4局、伊藤の親リーチ。

三万四万五万六万七万九万九万四索五索六索南南南  リーチ  ドラ白

そしてリーチを受けてすぐに前原テンパイ。

五万六万七万八万八万八万五索六索四筒五筒五筒六筒七筒  ツモ七索

八万を切ればタンヤオピンフ確定三色のテンパイだったが、八万は伊藤への放銃となる牌。
三筒が河に3枚、六筒が河に1枚と自身の手の中に1枚見えていたこともあり、前原はここを打四筒とする。
前原はヤミテンに構える。
アガリ牌の残り枚数は伊藤も前原も2枚という面白い局面。勝負所。
さらに伊藤は南を暗カンし打点アップ。
前原は切りづらい四万を手の中に残し手牌変化。

四万五万六万七万八万八万八万五索六索七索五筒六筒七筒

三万を切っていてフリテンテンパイ。ヤミテン続行。
それぞれのツモに力が入るが、最後まで決着はつかずにここは流局。

伊藤はこのオーラスの親番で少しずつ刻んでいき、4本目の本場を積んだ時に持ち点原点復帰となる。
これで伊藤がトータルトップに返り咲く。

南4局4本場。
伊藤はテンパイできないまま最後のツモ番が終わり、ノーテン罰符を払っても原点残って終了となるかと思われた最終局。
役なしドラ単騎で受けていた前原が最後のツモでツモアガリとなる。

七万八万九万一索二索三索四索五索六索一筒二筒三筒五筒  ツモ五筒  ドラ五筒

1,000・2,000は1,400・2,400のアガリ。
なんとこのアガリで伊藤の持ち点を原点以下にすることに成功。
まだまだ最後までわからなくする前原。
誰が敗退となってもおかしくない点差で最終戦に臨む。

4回戦成績
前原+24.7P 櫻井+12.9P 伊藤▲4.8P 小野▲32.8P

4回戦終了時
伊藤+35.8P 櫻井+29.5P 前原+7.1P 小野▲72.4P

 

5回戦(起家から、櫻井・小野・前原・伊藤)

東3局1本場、前原の親番。
伊藤がドラ暗刻のリーチを打つ。

三万三万七万八万九万四索五索六索九索九索九索一筒三筒  リーチ  ドラ九索

局の後半に差し掛かった辺りで、櫻井がリーチに対して手詰まってしまう。

三万六万六万三索六索六索二筒二筒四筒六筒八筒八筒東  ツモ五万

現物はなく、今伊藤がリーチ後に五筒をツモ切ったところ。二筒八筒のトイツ落としとなるか。
一筒は場に3枚切れていて二筒は比較的切りやすい。伊藤は3巡目に九筒を切っていて処理が早いので八筒も切りやすい。
どちらもある選択だったが、櫻井が河に置いたのはロンの声がかかる二筒だった。
櫻井、伊藤へ8,000は8,300の放銃。
前原は貴重な親番が1つなくなってしまうものの、誰をターゲットとするかが明確化。悪くない結果となる。

南3局、前原は24,400点持ちで最後の親番。
この親を絶対に落とすわけにはいかない状況。12巡目にテンパイを入れる。

五万七万一索一索三索四索五索五索六索六索六索六筒七筒  ツモ六万  ドラ東

巡目は深く、テンパイを取らないともしかしたらテンパイできないまま終わってしまうかもしれない局面だが、この手牌ならば打点を追いたくなるところ。
前原は時間を使い状況確認した後、テンパイ取らずの打一索と大きく構える。並大抵の精神力ではない。
この後、櫻井にリーチを打たれる。

一索二索三索五索五索七索八索三筒四筒五筒東東東  リーチ

櫻井はドラ暗刻のリーチでアガれば勝ち上がりが決定的。
前原、なかなかテンパイできずこのまま親が終わってしまうかと思われた局面。

五万六万七万七万三索四索五索五索六索六索六索六筒七筒  ツモ七索

最後のツモでなんとかテンパイ。しぶとさを見せる。

南3局1本場、前原が繋いだ親で先制リーチ。

五万七万五索六索七索三筒三筒三筒五筒六筒七筒九筒九筒  リーチ  ドラ六万

ドラの六万は山に3枚残っている大チャンス。
櫻井も勝負所と踏んで腹を括る。追いついてリーチを打つ。

五万六万四索五索六索八索八索八索六筒七筒八筒南南  リーチ

こちらも山には3枚で同じ枚数。どちらが勝ってもおかしくないところ。結果は牌山に託された。
先にいたのは櫻井のアガリ牌である四万で、これを掴んだのは前原。
2,600は2,900のアガリで、櫻井の勝ちが決定的となった。

前原は跳満直撃、三倍満ツモという苦しい条件。
オーラスは伊藤もアガリに向かわず、流局となり終了となった。

5回戦成績
伊藤+33.2P 櫻井▲1.2P 前原▲11.0P 小野▲21.0P

5回戦終了時
伊藤+69.0P 櫻井28.3P 前原▲3.9P 小野▲93.4P

 

ベスト8勝ち上がり
伊藤優孝 櫻井秀樹

 

伊藤と櫻井がベスト8進出。
かなり粘り強く最後まで勝ち上がりの争いに絡んだ前原はさすがの戦いぶりであった。
小野は丁寧な麻雀を打ち、光るものを見せた。
今回はかなり厳しい結果となってしまったが、すごいメンバーと戦った経験を活かしてまた高いステージへ戻ってくる日も遠くないように思えた。

伊藤と櫻井のどちらかが今期の決勝に残り、十段位獲得となるか。
ベスト8に注目したい。

十段戦 レポート/第33期十段戦 ベスト16B卓レポート 小車 祥

櫻井秀樹……昨年度決勝進出により、ベスト16シード。
伊藤優孝……九段戦Sからの出場。
前原雄大……九段戦Sからの出場。
小野雅峻……中部プロリーグ優勝により、四段戦Sシード。
Aリーガー3名に若手選手が挑戦するという構図。
映像対局は初めてだという小野、緊張しないはずがない。
その緊張感がいい方向へ作用するかどうかも気になるところであった。
また、対局者の中では唯一小野だけが事前情報が少ない。
まずは様子見から入るのか、構わずマイペースで戦うのか、各選手の動向も注目したいところだ。
 

100

 
1回戦(起家から、小野・前原・伊藤・櫻井)
東1局、小野は親番からのスタート。
六万八万八万六索七索五筒七筒南白白発発中  ドラ南
小野はこの手牌から白を仕掛けて五筒切り。スピードではなく打点を見る。
まずは緊張から仕掛けたい牌に声が出ないということはなさそうだということ、そしてじっくり構える落ち着きもしっかり持っているということが窺える。
実は小野が仕掛ける少し前からピンフのテンパイを入れていた前からがここは軽くアガる。
五万六万三索四索五索七索八索九索五筒五筒六筒七筒八筒  ロン四万
櫻井から1,000のアガリ。
東2局、前原は親で9巡目に以下のテンパイ。
二万三万四万四索五索一筒二筒三筒五筒六筒中中中  ツモ三索  ドラ二索
ここから前原は打六筒とし、中を暗刻で使い切るための単騎待ちを選択。
他のメンツにくっつくか待ちにしてもよさそうな単騎への変化待ち。
リーグ戦での前原の戦い方ならばリャンメン待ちで即リーチを打ちそうなイメージがある。
上位2名が勝ち上がりというトーナメントのシステムによって、リスク管理の意識もアガリに対する意識も違うのだろうと、実況する私の隣で解説をしていた山田浩之プロは話していた。
この後、一万を引き入れノベタンの形でリーチを打った前原。
一万二万三万四万三索四索五索一筒二筒三筒中中中  リーチ  ツモ四万
2,600オール。しっかりと打点のあるアガリに仕上げてくる。
東2局1本場、ここも前原がイニシアティヴを取る。
二万四万四索五索五索五索六索七索四筒四筒  ポン東東東  ドラ白
ダブ東を仕掛けて1シャンテン。
この前原の上家の小野も手が進み1シャンテンとなっていたところ、以下のツモ。
五万六万六万七万八万三索三索六索七索八索六筒七筒七筒  ツモ三万
タンピン三色の1シャンテンで、ドラのない手だけに三色はつけたいところではあるが、七筒の縦フォローを簡単に外すとアガリ逃しが怖い。
そんな手だったが、小野はここは三万を止めて七筒切り。実際には前原に仕掛けられてテンパイを入れる牌だっただけに、守備の意識が高かったことは容易に推測できた。
小野は次巡八筒をツモり、三色が確定するテンパイ。七万はダブ東を仕掛けている前原の現物ということもあり、ヤミテンに構えてひっそりと三万を置いた。
前原は当然この三万をチーしてテンパイを取る。
四索五索五索五索六索七索四筒四筒  チー三万 左向き二万 上向き四万 上向き  ポン東東東  打五索
小野は次々巡、前原のアガリ牌である三索をツモる。
五万六万六万七万八万三索三索六索七索八索六筒七筒八筒  ツモ三索
確かにチーして五索が出てきた前原には、そのまたぎスジである三索はかなり危険な牌である。
しかしタンヤオピンフの確定三色。さすがに三索は止まらないだろうと見ていた私を小野は裏切ってくる。
ここからピンフも確定三色も捨てて打六万。前原に当たる三索をしっかり止めてノベタンのテンパイに移行する。
自分の手牌に甘えたくなる状況で、丁寧な打ち回しをやってのけた小野。ここまで勝ち上がってきたのは伊達ではないのだなと強く思わされた瞬間だった。
それでも前原は六索をツモり、1,000オールのアガリとなった。
東4局1本場、親の櫻井の6巡目の手牌。
二万三万四万五万七万四索四索五索五索五索六索七索七索  ツモ三筒  ドラ八筒
難しい手牌。櫻井はソウズの受け入れは狭くなってしまうが、三色の可能性を残しつつ1シャンテンをキープできる打五索とする。
そして伊藤が仕掛けを入れてテンパイ。
四筒五筒六筒七筒八筒九筒南  ポン西西西  ポン中中中
櫻井は三筒六索とツモって以下のリーチ。
三万四万五万四索四索五索五索六索六索七索七索三筒三筒  リーチ
三筒残しが好判断となった。伊藤もテンパイを維持しつつ待ち変えをしながらうまく立ち回ったが、ここは櫻井に軍配が上がる。
七索をツモって3,900オール。
1回戦は櫻井と前原のペースにハマる展開が多く、そのままこの2人がワンツーを決めた。
1回戦成績
櫻井+22.3P 前原+15.0P 小野▲9.3P 伊藤▲28.0P
 
2回戦(起家から、伊藤・小野・前原・櫻井)
1回戦は我慢の展開だった伊藤、反撃開始。
東1局1本場、七対子1シャンテンから前原がトイトイへ向かい仕掛けていく。
三万三万四万四索五索五索九索九索東東白白中  ドラ西
ここから九索をポンして打四万。打点を求めた選択。
その後、中を重ねてトイツが5つになって選べる状態になる。
ここで親の伊藤がテンパイ。
二万四万七万七万二索三索四索二筒三筒四筒五筒六筒西  ツモ七筒
テンパイした伊藤からドラの西が切られる。
次に小野から切られた1枚切れの中を前原がポン。
三万三万五索五索東東白白  ポン中中中  ポン九索 上向き九索 上向き九索 上向き
ターツを選択できる場面。安全を取るなら五索切り、自身の打点を取るなら三万切り。
前原が選んだのは後者でここは強気な姿勢を見せるが、この場面は伊藤への放銃となる。
伊藤、7,700は8,000のアガリ。
東2局、伊藤の親が落ちた次の局。
今度は伊藤が七対子1シャンテンからトイトイへ向かう仕掛けを入れる。
六万六万八万三筒三筒九筒東北北発発中中  ドラ九筒
ここから発をポンして打八万。立て続けにポンができてあっという間にテンパイ。
三筒三筒中中  ポン六万 上向き六万 上向き六万 上向き  ポン北北北  ポン発発発
ほどなくして4枚目の北をツモってカン。リンシャン牌は三筒で2,000・4,000のツモ。
伊藤がリードを広げる。
南2局、小野は23,000点持ちで南場の親番を迎えていた。
ここまでのイメージだと、かなり守備的な立ち回りが光る場面はあるものの、その分打牌選択にいつも制限をつけられていて自由に打たせてもらえていないという印象がある。
なんとかきっかけを作りたい小野、6巡目にテンパイする。
六万六万八万九万一索二索三索一筒三筒五筒白白白  ツモ七万  ドラ二筒
迷いなく五筒切りリーチとした小野。
出アガリにはほぼ期待できない待ちではあるが、ツモれば4,000オールという高打点のリーチ。
前原が数巡後にテンパイを入れヤミテンに構えていたが、小野のアガリ牌であるドラを掴む。
五万六万四索五索六索六索七索八索五筒六筒六筒六筒七筒  ツモ二筒
親のリーチに対して2枚ほど無スジを押していた前原だったが、さすがにドラそのものだけは切れないとテンパイを崩す五万切り。
今度は櫻井が前に出る。リーチに対してうまく立ち回りながらも仕掛けを入れて以下のテンパイ。
七索八索二筒二筒七筒八筒九筒  ポン一索 上向き一索 上向き一索 上向き  ポン西西西
九索を小野が掴み放銃となる。櫻井はこのアガリで持ち点原点復帰に成功。
南3局、親は前原。
伊藤が12巡目に以下のテンパイ。
四万五万五万五万六万六万七万八万南南西西西  ドラ四筒
次巡、ツモ九万でツモり三暗刻に受ける四万切り。
その次のツモで南をツモ。なんとここに来て4,000・8,000の大きなアガリ。
このまま伊藤が走り抜けた形で、1回戦のマイナスを一気に返す大トップを取る。
2回戦成績
伊藤+46.1P 櫻井▲2.7P 前原▲18.5P 小野▲26.9P
2回戦終了時
伊藤+18.1P 櫻井+19.6P 前原▲3.5P 小野▲34.2P
 
3回戦(起家から、伊藤・櫻井・前原・小野)
3回戦の東場は大きな点数の動きはなく終了。
南1局、伊藤の親の連荘を刻んで刻んで5本場まで。
この連荘のおかげで平たかった点数も、1人抜け出る形となった。
伊藤はそのままリードを守り、トップで終わらせた。
伊藤はなんと2回連続1人浮きのトップを取り、一気にトータル首位まで躍り出た。
3回戦成績
伊藤+22.5P 櫻井▲3.0P 小野▲5.4P 前原▲14.1P
3回戦終了時
伊藤+40.6P 櫻井+16.6P 前原▲17.6P 小野▲39.6P
 
4回戦(起家から、前原・小野・櫻井・伊藤)
東3局3本場、親の櫻井が7巡目テンパイ。
一万二万三万六万七万一索二索三索五索五索東東東  ドラ七万
ヤミテンに構え、次の巡目に東を暗カン。ロンでも12,000にする。
小野にはドラドラのチャンス手が入っていたがここで仕掛けてテンパイを取る。
二万四万七万七万二索二索三索四索五索六索六筒七筒八筒
ここから七索をチーして打二索の3,900テンパイ。少し軽めの仕掛け。
追いかける立場としては跳満ツモも見えるこの手牌は高打点に仕上げたかったところだが、ダブ東暗カンに少し焦らされてしまったか。
次に前原が仕掛けてテンパイ。
四万五万八万八万八万一筒二筒三筒九筒九筒  ポン中中中
伊藤もテンパイ。ヤミテン。
三万四万五万五万六万九索九索二筒三筒四筒六筒七筒八筒
全員マンズ待ちのテンパイという異様な状況。誰がアガるのか非常に見応えのある局面となった。
ここを制したのは親の櫻井。
一万二万三万六万七万一索二索三索五索五索  暗カン牌の背東東牌の背  ツモ八万
4,000オール。追いかける立場の選手を突き放す大きなアガリ。
東4局、小野が7巡目に先制リーチ。
三万四万九万九万九万九索九索三筒四筒五筒六筒七筒八筒  リーチ  ドラ七筒
前原も追っかけリーチ。
三万三万四万五万六万四索五索四筒五筒五筒六筒六筒七筒  リーチ
ここは前原が高目の六索をツモアガリ。簡単にはターゲットを逃がさないぞとトップ目につけてくる。
南1局、前原の先制親リーチ。
六万七万六索七索八索九索九索九索七筒八筒九筒中中  リーチ  ドラ七万
櫻井もテンパイで危険な牌も押していく。
四万四万二索二索二索五索六索二筒二筒二筒四筒五筒六筒
しかしここは前原に軍配が上がる。五万をツモって2,600オール。
これで47,100点のトップ目となる前原。
伊藤は18,800点持ちのラス目で前原との点差は14.4Pと迫る。
南3局、親の櫻井が10巡目に仕掛けてテンパイ。
一万一万四万四万五万五万六万七万七万七万  ポン二万 上向き二万 上向き二万 上向き  ドラ発
テンパイした時点でなんと牌山に6枚も残っている待ち。
櫻井はきっちり六万をツモり4,000オールで前原を捲り返す。
デッドヒートが続いていく。
南3局1本場、8,800点持ちのラス目だった伊藤。
今度は伊藤がアガリ、前原を苦しめる。
一万二万三万五万六万七万八万九万四索五索六索八索八索  ツモ四万  ドラ二万
2,000・4,000のアガリ。
南4局、伊藤の親リーチ。
三万四万五万六万七万九万九万四索五索六索南南南  リーチ  ドラ白
そしてリーチを受けてすぐに前原テンパイ。
五万六万七万八万八万八万五索六索四筒五筒五筒六筒七筒  ツモ七索
八万を切ればタンヤオピンフ確定三色のテンパイだったが、八万は伊藤への放銃となる牌。
三筒が河に3枚、六筒が河に1枚と自身の手の中に1枚見えていたこともあり、前原はここを打四筒とする。
前原はヤミテンに構える。
アガリ牌の残り枚数は伊藤も前原も2枚という面白い局面。勝負所。
さらに伊藤は南を暗カンし打点アップ。
前原は切りづらい四万を手の中に残し手牌変化。
四万五万六万七万八万八万八万五索六索七索五筒六筒七筒
三万を切っていてフリテンテンパイ。ヤミテン続行。
それぞれのツモに力が入るが、最後まで決着はつかずにここは流局。
伊藤はこのオーラスの親番で少しずつ刻んでいき、4本目の本場を積んだ時に持ち点原点復帰となる。
これで伊藤がトータルトップに返り咲く。
南4局4本場。
伊藤はテンパイできないまま最後のツモ番が終わり、ノーテン罰符を払っても原点残って終了となるかと思われた最終局。
役なしドラ単騎で受けていた前原が最後のツモでツモアガリとなる。
七万八万九万一索二索三索四索五索六索一筒二筒三筒五筒  ツモ五筒  ドラ五筒
1,000・2,000は1,400・2,400のアガリ。
なんとこのアガリで伊藤の持ち点を原点以下にすることに成功。
まだまだ最後までわからなくする前原。
誰が敗退となってもおかしくない点差で最終戦に臨む。
4回戦成績
前原+24.7P 櫻井+12.9P 伊藤▲4.8P 小野▲32.8P
4回戦終了時
伊藤+35.8P 櫻井+29.5P 前原+7.1P 小野▲72.4P
 
5回戦(起家から、櫻井・小野・前原・伊藤)
東3局1本場、前原の親番。
伊藤がドラ暗刻のリーチを打つ。
三万三万七万八万九万四索五索六索九索九索九索一筒三筒  リーチ  ドラ九索
局の後半に差し掛かった辺りで、櫻井がリーチに対して手詰まってしまう。
三万六万六万三索六索六索二筒二筒四筒六筒八筒八筒東  ツモ五万
現物はなく、今伊藤がリーチ後に五筒をツモ切ったところ。二筒八筒のトイツ落としとなるか。
一筒は場に3枚切れていて二筒は比較的切りやすい。伊藤は3巡目に九筒を切っていて処理が早いので八筒も切りやすい。
どちらもある選択だったが、櫻井が河に置いたのはロンの声がかかる二筒だった。
櫻井、伊藤へ8,000は8,300の放銃。
前原は貴重な親番が1つなくなってしまうものの、誰をターゲットとするかが明確化。悪くない結果となる。
南3局、前原は24,400点持ちで最後の親番。
この親を絶対に落とすわけにはいかない状況。12巡目にテンパイを入れる。
五万七万一索一索三索四索五索五索六索六索六索六筒七筒  ツモ六万  ドラ東
巡目は深く、テンパイを取らないともしかしたらテンパイできないまま終わってしまうかもしれない局面だが、この手牌ならば打点を追いたくなるところ。
前原は時間を使い状況確認した後、テンパイ取らずの打一索と大きく構える。並大抵の精神力ではない。
この後、櫻井にリーチを打たれる。
一索二索三索五索五索七索八索三筒四筒五筒東東東  リーチ
櫻井はドラ暗刻のリーチでアガれば勝ち上がりが決定的。
前原、なかなかテンパイできずこのまま親が終わってしまうかと思われた局面。
五万六万七万七万三索四索五索五索六索六索六索六筒七筒  ツモ七索
最後のツモでなんとかテンパイ。しぶとさを見せる。
南3局1本場、前原が繋いだ親で先制リーチ。
五万七万五索六索七索三筒三筒三筒五筒六筒七筒九筒九筒  リーチ  ドラ六万
ドラの六万は山に3枚残っている大チャンス。
櫻井も勝負所と踏んで腹を括る。追いついてリーチを打つ。
五万六万四索五索六索八索八索八索六筒七筒八筒南南  リーチ
こちらも山には3枚で同じ枚数。どちらが勝ってもおかしくないところ。結果は牌山に託された。
先にいたのは櫻井のアガリ牌である四万で、これを掴んだのは前原。
2,600は2,900のアガリで、櫻井の勝ちが決定的となった。
前原は跳満直撃、三倍満ツモという苦しい条件。
オーラスは伊藤もアガリに向かわず、流局となり終了となった。
5回戦成績
伊藤+33.2P 櫻井▲1.2P 前原▲11.0P 小野▲21.0P
5回戦終了時
伊藤+69.0P 櫻井28.3P 前原▲3.9P 小野▲93.4P
 
ベスト8勝ち上がり
伊藤優孝 櫻井秀樹
 
伊藤と櫻井がベスト8進出。
かなり粘り強く最後まで勝ち上がりの争いに絡んだ前原はさすがの戦いぶりであった。
小野は丁寧な麻雀を打ち、光るものを見せた。
今回はかなり厳しい結果となってしまったが、すごいメンバーと戦った経験を活かしてまた高いステージへ戻ってくる日も遠くないように思えた。
伊藤と櫻井のどちらかが今期の決勝に残り、十段位獲得となるか。
ベスト8に注目したい。

第33期十段戦 ベスト16A卓レポート 小車 祥

瀬戸熊直樹……九段戦Sからの出場。
荒正義……九段戦Sからの出場
黒木真生……五段戦からの出場。
藤崎智……昨年度決勝進出により、ベスト16シード。

Aリーガー3名、Bリーガー1名。
しかもそのAリーガーは連盟の中でも必ず誰かには“最強”と言われているような選手ばかり。
黒木も五段戦からの出場でベスト16に残っているということは、5回勝ち上がりを決めてこの場にいる。
勢いに乗っているという点では黒木が一番かもしれない。

 

100

 

1回戦(起家から、瀬戸熊・荒・黒木・藤崎)

東2局、6巡目の藤崎の手牌。

四万四万一筒一筒二筒二筒二筒三筒四筒四筒四筒中中  ドラ一万

この1シャンテンになった直後に生牌の中が切られるも藤崎はスルー。
その後持ってきた西を抱えてホンイツへの渡りを見た藤崎は二筒を暗カンし、リンシャン牌で西を重ねて一色手へ。
二筒暗カンで使いづらい一筒はすぐに瀬戸熊から切られて藤崎以下のテンパイ。

四筒四筒四筒西西中中  ポン一筒 上向き一筒 上向き一筒 上向き  暗カン牌の背二筒 上向き二筒 上向き牌の背

そこへタンヤオでテンパイしていた黒木の手に中が来る。
黒木はこの中を切るか躊躇している素振りを見せたが、ここで藤崎の1枚目スルーが功を奏したか。この牌は河へ切られてしまい藤崎が8,000のアガリ。

東4局3本場、瀬戸熊が12巡目にリーチ。

六万八万六索七索八索六筒七筒八筒南南西西西  リーチ  ドラ一万

牌山には七万が2枚残っていて誰が切ってもおかしくないような牌だった。
テンパイまでの手順も秀逸なものがあり、アガリに繋がるような雰囲気もあったが流局。
2枚のアガリ牌は王牌に眠っていた。

南1局4本場、親番の瀬戸熊は8巡目に以下のリーチ。

一万三万五万六万七万四索五索六索七筒八筒八筒八筒九筒  リーチ  ドラ六索

この待ちもリーチした時点では3枚残っていた。
しかし瀬戸熊のツモ牌にはおらず、また王牌に2枚。
瀬戸熊のアガリ牌が深かったり王牌にいる展開が続く。

道中アガリを重ね、オーラスの親番を5万点オーバーのトップ目で迎えた藤崎。
リードを広げるチャンスをしっかりものにしてくる。

四万五万六万四索五索六索六索七索八索九索九索四筒五筒  リーチ  ツモ六筒  ドラ五万

6,000オールのアガリ。
さらに南4局2本場には以下のアガリ。

一万二万三万四万四万三索四索九索九索九索一筒二筒三筒  リーチ  ツモ五索  ドラ一万

2,000は2,200オールのアガリ。
終わってみれば7万点オーバーの大トップ。

1回戦成績
藤崎+54.8P 瀬戸熊▲10.2P 荒▲12.3P 黒木▲32.3P

 

2回戦(起家から、黒木・瀬戸熊・藤崎・荒)

いくらトーナメントで上位2名が勝ち上がりのシステムとはいえ、残り4回戦の段階ではまだ一人を逃がしてしまいたくはない。
誰しも自分がリードして逃げる展開の方がいいに決まっているからだ。
2回戦開始時の選手が藤崎をマークする意識をどれほど持っていたかは定かではないが、少なくともこの2回戦でまた藤崎がリードするようなことになるとほぼ1つの勝ち上がりの席は消えるだろうという認識は共通していたように思う。

東1局、黒木の親番。
1回戦では手痛いラスを引いてしまった黒木はしっかりと打点を作りにいく手牌進行。

三万四万一索一索三索三索五索六索七索七索七索八索八索白  ドラ七万

ここから打四万とした黒木。親の連荘を意識したいところだがじっくりと構えていく。
藤崎には高打点が見込めるチャンス手が入っていた。

五万五万五万六万七万七万八万六索六索白白中中

この手を1枚目の白から仕掛け、テンパイ取らずの打六索とする。
すぐにドラの七万をツモってシャンポン待ちでテンパイ。
形の変化を待つ前に中をツモって3,000・6,000のアガリ。
当然ではあるが、藤崎に手を緩める気はさらさらない。

南2局の瀬戸熊の親番。
藤崎のペースでゲームが展開し、気が付けばまた藤崎は5万点を超えて1人浮き状態。
ここで瀬戸熊がリーチを打ちツモアガリ。

一万一万三万四万五万四索五索五索六索七索中中中  ツモ三索  リーチ  ドラ五筒

2,000オールをアガリ瀬戸熊は持ち点原点付近に戻す。

南4局、荒は19,700点持ちの4着目での親番。
藤崎は48,200点持ちのトップ目だった。
荒は七対子1シャンテンで暗刻になった七筒もトイツに固定し、七対子に絞って手を進めていく。
11巡目、藤崎が動く。

三万四万五万八万八万九索九索南南南  チー六万 左向き五万 上向き七万 上向き  ドラ一筒

アガればまた大きなトップ。決めにいく姿勢。
黒木も仕掛けて満貫テンパイ。

二万二万三万四万五万七万九万中中中  ポン白白白

この仕掛けの次のツモで荒がテンパイ。

一索一索四索四索一筒二筒二筒四筒四筒六筒六筒七筒七筒

ドラの一筒は藤崎が仕掛ける1巡前に1枚処理していた。荒はヤミテンを選択。
荒のテンパイ直後に一筒を掴んだ藤崎。かなりのリードを持っている藤崎からすれば切らなくてもいい牌ではある。
しかし、仕掛けを入れている黒木はマンズのホンイツで、荒は七対子という特殊な役をやっていた分テンパイが読みづらくなっていた。
しっかりアガって終わらせようとした藤崎だったが、ここは一筒ツモ切りで荒への9,600の放銃となってしまう。

南4局1本場。
瀬戸熊が早い巡目でテンパイ。

二万三万四万六万七万八万三索三索四筒四筒五筒五筒六筒  ドラ八索

トップ目の藤崎とは7,800点差。リーチを打って高目ツモならトップまで見える位置ではあったが、自身の持ち点が30,800点とリーチしづらい状況もあり、ここはヤミテンを選択。
藤崎を捲ることや2回戦トップを取ることよりも、荒との点差を確実に付けておくことの方が重要な局面だという判断に見える。
結果は六筒ツモで1,300・2,600のアガリ。荒の持ち点を原点復帰させずにきっちり終わらせた。
藤崎は結局2連勝。勝ち上がりをより盤石なものへさせた。

2回戦成績
藤崎+15.2P 瀬戸熊+10.3P 荒▲7.4P 黒木▲18.1P

2回戦終了時
藤崎+70.0P 瀬戸熊+0.1P 荒▲19.7P 黒木▲50.4P

 

3回戦(起家から、瀬戸熊・藤崎・黒木・荒)

ここまで勝負手も入ってはいるものの、なかなかアガリに結びつかず苦しい展開が続いている黒木。
どこかできっかけを作って反撃開始としたいところ。

南2局、黒木は7巡目に気持ちよくリーチを打つ。

二万三万四万六万七万八万二索三索四索六索七索八筒八筒  リーチ  ドラ四索

ほどなくして八索をツモり、2,000・4,000のアガリ。
続いて南3局、アガって迎えた黒木の親番、その配牌。

一万一万七万九万四索五索五索七索七索九索七筒七筒西白  ドラ六索

親番なのでメンツ手メインで手広く進めていき七対子の可能性も残していく……そんなところだろうか。
この手が僅か7巡目に以下の手牌でリーチとなるのだから麻雀は恐ろしい。

一万一万一万五索五索七索七索九索九索九索七筒七筒七筒  リーチ

黒木がテンパイする直前、瀬戸熊が先にテンパイしてリーチを打っていた。

一万二万三万五万六万七万七万七万一索二索三索一筒二筒  リーチ

瀬戸熊のペン三筒は山に4枚、黒木の待ちは七索が1枚だけしか残っていなかった。
先に山にいた三筒は藤崎のツモ。当然ここからは出ない。
次にいたのは七索で瀬戸熊のツモ。黒木へ12,000の放銃となる。
黒木はツモアガリならばこれまでのビハインドを一気に返すアガリとなるところではあったが、ロンアガリでも十分な打点。順位点まで入れるとこの瞬間の瀬戸熊、荒、黒木の点差はほんの2.0P差まで詰め寄っていた。

南3局1本場、黒木の親の連荘。
ここで藤崎にチャンス手が入る。

一万二万三万四万五万九索九筒九筒九筒南南北北  ドラ九筒

8巡目に上家から切られた六万をチーしてテンパイできる局面もあったが、藤崎はこれをスルー。
9巡目に自力で南を暗刻にして三万六万待ちテンパイ。ヤミテンに構える。
10巡目、荒がテンパイして即リーチ。

三万四万二索三索四索五索六索七索四筒五筒六筒発発  リーチ

藤崎は4枚目の中をツモ切りし、テンパイ気配は出ていない。次の黒木の手牌。

五万六万七万三索四索五索八索八索三筒三筒四筒六筒七筒  ツモ六万

タンヤオピンフの1シャンテンで六万は不要牌。
リーチに対して無スジで危険ではあるが、追う立場の黒木はまだ加点したいところだった。
この六万をツモ切って勝負に出たところで、藤崎へ8,000は8,300の手痛い放銃となる。
反撃の波に乗りかけたところを、藤崎に抑え込まれてしまう。

南4局にも藤崎の早いテンパイに放銃となってしまった黒木。

六万六万六万七索八索一筒二筒三筒七筒七筒白白白  ロン九索  ドラ二筒

3,200のアガリ。これで最後には藤崎にトップすらも奪われてしまう苦しい展開。
これで藤崎はなんと3連勝。誰もターゲットにはしようとは思わないところまで、藤崎は遠く離れていく。

3回戦成績
藤崎+17.1P 黒木+9.0P 荒▲6.1P 瀬戸熊▲20.0P

3回戦終了時
藤崎+87.1P 瀬戸熊▲19.9P 荒▲25.8P 黒木▲41.4P

 

4回戦(起家から、藤崎・黒木・瀬戸熊・荒)

黒木は3回戦のトップこそ逃してしまったものの、トータル2着まで21.5P差と逆転圏内まで詰め寄ることに成功した。
残り2回戦で1つの席を3名で争うという展開。

東1局、黒木の11巡目の手牌。

五万六万三索四索五索五索七索八索八索九索五筒六筒七筒  ツモ七索  ドラ九索

567の三色を本線に進めてきた手牌だったが、ここで手牌が変化する。
こうなると手広く五索切りとするか、ドラ引きを強く意識して五索を雀頭固定する四索三索落としか。
どちらが正しいということもないだろうが、黒木は5切りを選択。
その後、瀬戸熊からリーチが入る。

三万四万五万六索六索九筒九筒九筒西西  暗カン牌の背一万 上向き一万 上向き牌の背  リーチ

黒木はリーチに切りづらい九万を持ってきて現物のドラを切って手を崩す。
その後九索七万とツモった黒木。五索を雀頭固定する方を選択していればテンパイして九万を勝負。七万で跳満ツモアガリになっていた。
直後に瀬戸熊が西をツモ。2,000・4,000のアガリ。
どちらも有力な選択であっても、その選択一つで結果が180度変わり勝負の分かれ目となる。
そんな一局となった。

このアガリで勢いがついたか、東3局の瀬戸熊の親番には4巡目に気持ちよくリーチ。

三万四万五万二索二索三筒四筒四筒五筒六筒六筒七筒八筒  リーチ  ドラ北

しばらくして五筒をツモ。2,600オールのアガリ。荒と黒木を突き放していく。

南1局、荒が仕掛けていく。

二索二索五索五索発発中  ポン南南南  ポン四索 上向き四索 上向き四索 上向き  ドラ九筒

ここへ瀬戸熊がテンパイ。

五万六万七万五索六索六索七索七索八索六筒七筒九筒九筒

安目ロンだと3,900のテンパイなのでリーチを打ってきそうな場面だったが、瀬戸熊はヤミテンを選択。
荒がソウズのホンイツをやっているので、確かに五筒八筒はヤミテンならば出アガリしやすそうには見えた。
巡目が進み九索四索を荒の上家で被せていく瀬戸熊。これでテンパイは濃厚に見える。そうなってくるとヤミテンでも瀬戸熊の待ちは簡単には出なくなってくる。
それでもヤミテンを続行した理由を、瀬戸熊は後に話してくれた。

「テンパイはばれてもヤミテンを続けることで自分の打点はわかりにくくなる」

流局間際、ようやく荒が八筒を掴んだが巡目が深すぎて切ってくれない。黒木も同巡で八筒を掴むが切らない。もう少し早く掴んでいれば瀬戸熊のアガリだったかと思った次の瞬間、瀬戸熊の最後のツモは高目の五筒。3,000・6,000のアガリ。
最高の形でアガリを成就させた瀬戸熊。これでトータル2着争いから抜け出る。

4回戦成績
瀬戸熊+37.6P 荒+4.1P 黒木▲18.5P 藤崎▲23.2P

4回戦終了時
藤崎+63.9P 瀬戸熊+17.7P 荒▲21.7P 黒木▲59.9P

 

5回戦(起家から、藤崎・黒木・瀬戸熊・荒)

5回戦も隙を見せないゲーム回しを見せる藤崎と瀬戸熊。
南3局2本場には荒が以下のアガリ。

一索二索二索三索四索四索五索六索九索九索  チー六索 左向き五索 上向き七索 上向き  ツモ三索  ドラ七万

2,000・4,000は2,200・4,200のアガリ。
オーラスの親番へと繋いでいきたい荒。

南4局、27,700点持ちの2着目でとにかくアガリを重ねていくしかない荒がリーチを打つ。

五万六万七万九万九万九万二筒三筒四筒四筒五筒七筒七筒  リーチ  ドラ八索

リーチ五万九万を暗カンし、数巡後に六筒ツモ。
2,000オールのアガリで次に繋いでいく。

南4局1本場。
しかしなかなかテンパイできない荒を横目に、瀬戸熊も藤崎も役ありテンパイを入れる。
最後には藤崎が以下の手牌をツモアガリ終了となった。

四万五万六万八万八万二索三索四索六索七索五筒五筒五筒  ツモ五索  ドラ三索

1,000・2,000。

5回戦成績
藤崎+20.7P 荒+5.6P 瀬戸熊▲10.4P 黒木▲15.9P

5回戦終了時
藤崎+84.6P 瀬戸熊+7.3P 荒▲16.1P 黒木▲75.8P

 

ベスト8勝ち上がり

藤崎智 瀬戸熊直樹

 

見事ベスト8へ勝ち上がりを決めたのは藤崎と瀬戸熊。
荒と黒木が敗退となった。
序盤から絶好調で大量リードを持った藤崎は終始隙のない戦いぶり。
そんな中でも、自身が前に出なければならない場面と逆に引かなければならないを見極め、勝負所をきっちり制した瀬戸熊。
最高級の闘牌を見せた後でも彼らは謙虚な姿勢を見せる。

「目の前の一戦一戦を必死に戦うことで精一杯です」と藤崎。
「先のことはあまり考えずにベスト8勝てるように頑張ります」と瀬戸熊。

決勝の舞台で再戦となるか、非常に楽しみである。
ベスト8の戦いに注目したい。

十段戦 レポート/第33期十段戦 ベスト16A卓レポート 小車 祥

瀬戸熊直樹……九段戦Sからの出場。
荒正義……九段戦Sからの出場
黒木真生……五段戦からの出場。
藤崎智……昨年度決勝進出により、ベスト16シード。
Aリーガー3名、Bリーガー1名。
しかもそのAリーガーは連盟の中でも必ず誰かには“最強”と言われているような選手ばかり。
黒木も五段戦からの出場でベスト16に残っているということは、5回勝ち上がりを決めてこの場にいる。
勢いに乗っているという点では黒木が一番かもしれない。
 

100

 
1回戦(起家から、瀬戸熊・荒・黒木・藤崎)
東2局、6巡目の藤崎の手牌。
四万四万一筒一筒二筒二筒二筒三筒四筒四筒四筒中中  ドラ一万
この1シャンテンになった直後に生牌の中が切られるも藤崎はスルー。
その後持ってきた西を抱えてホンイツへの渡りを見た藤崎は二筒を暗カンし、リンシャン牌で西を重ねて一色手へ。
二筒暗カンで使いづらい一筒はすぐに瀬戸熊から切られて藤崎以下のテンパイ。
四筒四筒四筒西西中中  ポン一筒 上向き一筒 上向き一筒 上向き  暗カン牌の背二筒 上向き二筒 上向き牌の背
そこへタンヤオでテンパイしていた黒木の手に中が来る。
黒木はこの中を切るか躊躇している素振りを見せたが、ここで藤崎の1枚目スルーが功を奏したか。この牌は河へ切られてしまい藤崎が8,000のアガリ。
東4局3本場、瀬戸熊が12巡目にリーチ。
六万八万六索七索八索六筒七筒八筒南南西西西  リーチ  ドラ一万
牌山には七万が2枚残っていて誰が切ってもおかしくないような牌だった。
テンパイまでの手順も秀逸なものがあり、アガリに繋がるような雰囲気もあったが流局。
2枚のアガリ牌は王牌に眠っていた。
南1局4本場、親番の瀬戸熊は8巡目に以下のリーチ。
一万三万五万六万七万四索五索六索七筒八筒八筒八筒九筒  リーチ  ドラ六索
この待ちもリーチした時点では3枚残っていた。
しかし瀬戸熊のツモ牌にはおらず、また王牌に2枚。
瀬戸熊のアガリ牌が深かったり王牌にいる展開が続く。
道中アガリを重ね、オーラスの親番を5万点オーバーのトップ目で迎えた藤崎。
リードを広げるチャンスをしっかりものにしてくる。
四万五万六万四索五索六索六索七索八索九索九索四筒五筒  リーチ  ツモ六筒  ドラ五万
6,000オールのアガリ。
さらに南4局2本場には以下のアガリ。
一万二万三万四万四万三索四索九索九索九索一筒二筒三筒  リーチ  ツモ五索  ドラ一万
2,000は2,200オールのアガリ。
終わってみれば7万点オーバーの大トップ。
1回戦成績
藤崎+54.8P 瀬戸熊▲10.2P 荒▲12.3P 黒木▲32.3P
 
2回戦(起家から、黒木・瀬戸熊・藤崎・荒)
いくらトーナメントで上位2名が勝ち上がりのシステムとはいえ、残り4回戦の段階ではまだ一人を逃がしてしまいたくはない。
誰しも自分がリードして逃げる展開の方がいいに決まっているからだ。
2回戦開始時の選手が藤崎をマークする意識をどれほど持っていたかは定かではないが、少なくともこの2回戦でまた藤崎がリードするようなことになるとほぼ1つの勝ち上がりの席は消えるだろうという認識は共通していたように思う。
東1局、黒木の親番。
1回戦では手痛いラスを引いてしまった黒木はしっかりと打点を作りにいく手牌進行。
三万四万一索一索三索三索五索六索七索七索七索八索八索白  ドラ七万
ここから打四万とした黒木。親の連荘を意識したいところだがじっくりと構えていく。
藤崎には高打点が見込めるチャンス手が入っていた。
五万五万五万六万七万七万八万六索六索白白中中
この手を1枚目の白から仕掛け、テンパイ取らずの打六索とする。
すぐにドラの七万をツモってシャンポン待ちでテンパイ。
形の変化を待つ前に中をツモって3,000・6,000のアガリ。
当然ではあるが、藤崎に手を緩める気はさらさらない。
南2局の瀬戸熊の親番。
藤崎のペースでゲームが展開し、気が付けばまた藤崎は5万点を超えて1人浮き状態。
ここで瀬戸熊がリーチを打ちツモアガリ。
一万一万三万四万五万四索五索五索六索七索中中中  ツモ三索  リーチ  ドラ五筒
2,000オールをアガリ瀬戸熊は持ち点原点付近に戻す。
南4局、荒は19,700点持ちの4着目での親番。
藤崎は48,200点持ちのトップ目だった。
荒は七対子1シャンテンで暗刻になった七筒もトイツに固定し、七対子に絞って手を進めていく。
11巡目、藤崎が動く。
三万四万五万八万八万九索九索南南南  チー六万 左向き五万 上向き七万 上向き  ドラ一筒
アガればまた大きなトップ。決めにいく姿勢。
黒木も仕掛けて満貫テンパイ。
二万二万三万四万五万七万九万中中中  ポン白白白
この仕掛けの次のツモで荒がテンパイ。
一索一索四索四索一筒二筒二筒四筒四筒六筒六筒七筒七筒
ドラの一筒は藤崎が仕掛ける1巡前に1枚処理していた。荒はヤミテンを選択。
荒のテンパイ直後に一筒を掴んだ藤崎。かなりのリードを持っている藤崎からすれば切らなくてもいい牌ではある。
しかし、仕掛けを入れている黒木はマンズのホンイツで、荒は七対子という特殊な役をやっていた分テンパイが読みづらくなっていた。
しっかりアガって終わらせようとした藤崎だったが、ここは一筒ツモ切りで荒への9,600の放銃となってしまう。
南4局1本場。
瀬戸熊が早い巡目でテンパイ。
二万三万四万六万七万八万三索三索四筒四筒五筒五筒六筒  ドラ八索
トップ目の藤崎とは7,800点差。リーチを打って高目ツモならトップまで見える位置ではあったが、自身の持ち点が30,800点とリーチしづらい状況もあり、ここはヤミテンを選択。
藤崎を捲ることや2回戦トップを取ることよりも、荒との点差を確実に付けておくことの方が重要な局面だという判断に見える。
結果は六筒ツモで1,300・2,600のアガリ。荒の持ち点を原点復帰させずにきっちり終わらせた。
藤崎は結局2連勝。勝ち上がりをより盤石なものへさせた。
2回戦成績
藤崎+15.2P 瀬戸熊+10.3P 荒▲7.4P 黒木▲18.1P
2回戦終了時
藤崎+70.0P 瀬戸熊+0.1P 荒▲19.7P 黒木▲50.4P
 
3回戦(起家から、瀬戸熊・藤崎・黒木・荒)
ここまで勝負手も入ってはいるものの、なかなかアガリに結びつかず苦しい展開が続いている黒木。
どこかできっかけを作って反撃開始としたいところ。
南2局、黒木は7巡目に気持ちよくリーチを打つ。
二万三万四万六万七万八万二索三索四索六索七索八筒八筒  リーチ  ドラ四索
ほどなくして八索をツモり、2,000・4,000のアガリ。
続いて南3局、アガって迎えた黒木の親番、その配牌。
一万一万七万九万四索五索五索七索七索九索七筒七筒西白  ドラ六索
親番なのでメンツ手メインで手広く進めていき七対子の可能性も残していく……そんなところだろうか。
この手が僅か7巡目に以下の手牌でリーチとなるのだから麻雀は恐ろしい。
一万一万一万五索五索七索七索九索九索九索七筒七筒七筒  リーチ
黒木がテンパイする直前、瀬戸熊が先にテンパイしてリーチを打っていた。
一万二万三万五万六万七万七万七万一索二索三索一筒二筒  リーチ
瀬戸熊のペン三筒は山に4枚、黒木の待ちは七索が1枚だけしか残っていなかった。
先に山にいた三筒は藤崎のツモ。当然ここからは出ない。
次にいたのは七索で瀬戸熊のツモ。黒木へ12,000の放銃となる。
黒木はツモアガリならばこれまでのビハインドを一気に返すアガリとなるところではあったが、ロンアガリでも十分な打点。順位点まで入れるとこの瞬間の瀬戸熊、荒、黒木の点差はほんの2.0P差まで詰め寄っていた。
南3局1本場、黒木の親の連荘。
ここで藤崎にチャンス手が入る。
一万二万三万四万五万九索九筒九筒九筒南南北北  ドラ九筒
8巡目に上家から切られた六万をチーしてテンパイできる局面もあったが、藤崎はこれをスルー。
9巡目に自力で南を暗刻にして三万六万待ちテンパイ。ヤミテンに構える。
10巡目、荒がテンパイして即リーチ。
三万四万二索三索四索五索六索七索四筒五筒六筒発発  リーチ
藤崎は4枚目の中をツモ切りし、テンパイ気配は出ていない。次の黒木の手牌。
五万六万七万三索四索五索八索八索三筒三筒四筒六筒七筒  ツモ六万
タンヤオピンフの1シャンテンで六万は不要牌。
リーチに対して無スジで危険ではあるが、追う立場の黒木はまだ加点したいところだった。
この六万をツモ切って勝負に出たところで、藤崎へ8,000は8,300の手痛い放銃となる。
反撃の波に乗りかけたところを、藤崎に抑え込まれてしまう。
南4局にも藤崎の早いテンパイに放銃となってしまった黒木。
六万六万六万七索八索一筒二筒三筒七筒七筒白白白  ロン九索  ドラ二筒
3,200のアガリ。これで最後には藤崎にトップすらも奪われてしまう苦しい展開。
これで藤崎はなんと3連勝。誰もターゲットにはしようとは思わないところまで、藤崎は遠く離れていく。
3回戦成績
藤崎+17.1P 黒木+9.0P 荒▲6.1P 瀬戸熊▲20.0P
3回戦終了時
藤崎+87.1P 瀬戸熊▲19.9P 荒▲25.8P 黒木▲41.4P
 
4回戦(起家から、藤崎・黒木・瀬戸熊・荒)
黒木は3回戦のトップこそ逃してしまったものの、トータル2着まで21.5P差と逆転圏内まで詰め寄ることに成功した。
残り2回戦で1つの席を3名で争うという展開。
東1局、黒木の11巡目の手牌。
五万六万三索四索五索五索七索八索八索九索五筒六筒七筒  ツモ七索  ドラ九索
567の三色を本線に進めてきた手牌だったが、ここで手牌が変化する。
こうなると手広く五索切りとするか、ドラ引きを強く意識して五索を雀頭固定する四索三索落としか。
どちらが正しいということもないだろうが、黒木は5切りを選択。
その後、瀬戸熊からリーチが入る。
三万四万五万六索六索九筒九筒九筒西西  暗カン牌の背一万 上向き一万 上向き牌の背  リーチ
黒木はリーチに切りづらい九万を持ってきて現物のドラを切って手を崩す。
その後九索七万とツモった黒木。五索を雀頭固定する方を選択していればテンパイして九万を勝負。七万で跳満ツモアガリになっていた。
直後に瀬戸熊が西をツモ。2,000・4,000のアガリ。
どちらも有力な選択であっても、その選択一つで結果が180度変わり勝負の分かれ目となる。
そんな一局となった。
このアガリで勢いがついたか、東3局の瀬戸熊の親番には4巡目に気持ちよくリーチ。
三万四万五万二索二索三筒四筒四筒五筒六筒六筒七筒八筒  リーチ  ドラ北
しばらくして五筒をツモ。2,600オールのアガリ。荒と黒木を突き放していく。
南1局、荒が仕掛けていく。
二索二索五索五索発発中  ポン南南南  ポン四索 上向き四索 上向き四索 上向き  ドラ九筒
ここへ瀬戸熊がテンパイ。
五万六万七万五索六索六索七索七索八索六筒七筒九筒九筒
安目ロンだと3,900のテンパイなのでリーチを打ってきそうな場面だったが、瀬戸熊はヤミテンを選択。
荒がソウズのホンイツをやっているので、確かに五筒八筒はヤミテンならば出アガリしやすそうには見えた。
巡目が進み九索四索を荒の上家で被せていく瀬戸熊。これでテンパイは濃厚に見える。そうなってくるとヤミテンでも瀬戸熊の待ちは簡単には出なくなってくる。
それでもヤミテンを続行した理由を、瀬戸熊は後に話してくれた。
「テンパイはばれてもヤミテンを続けることで自分の打点はわかりにくくなる」
流局間際、ようやく荒が八筒を掴んだが巡目が深すぎて切ってくれない。黒木も同巡で八筒を掴むが切らない。もう少し早く掴んでいれば瀬戸熊のアガリだったかと思った次の瞬間、瀬戸熊の最後のツモは高目の五筒。3,000・6,000のアガリ。
最高の形でアガリを成就させた瀬戸熊。これでトータル2着争いから抜け出る。
4回戦成績
瀬戸熊+37.6P 荒+4.1P 黒木▲18.5P 藤崎▲23.2P
4回戦終了時
藤崎+63.9P 瀬戸熊+17.7P 荒▲21.7P 黒木▲59.9P
 
5回戦(起家から、藤崎・黒木・瀬戸熊・荒)
5回戦も隙を見せないゲーム回しを見せる藤崎と瀬戸熊。
南3局2本場には荒が以下のアガリ。
一索二索二索三索四索四索五索六索九索九索  チー六索 左向き五索 上向き七索 上向き  ツモ三索  ドラ七万
2,000・4,000は2,200・4,200のアガリ。
オーラスの親番へと繋いでいきたい荒。
南4局、27,700点持ちの2着目でとにかくアガリを重ねていくしかない荒がリーチを打つ。
五万六万七万九万九万九万二筒三筒四筒四筒五筒七筒七筒  リーチ  ドラ八索
リーチ五万九万を暗カンし、数巡後に六筒ツモ。
2,000オールのアガリで次に繋いでいく。
南4局1本場。
しかしなかなかテンパイできない荒を横目に、瀬戸熊も藤崎も役ありテンパイを入れる。
最後には藤崎が以下の手牌をツモアガリ終了となった。
四万五万六万八万八万二索三索四索六索七索五筒五筒五筒  ツモ五索  ドラ三索
1,000・2,000。
5回戦成績
藤崎+20.7P 荒+5.6P 瀬戸熊▲10.4P 黒木▲15.9P
5回戦終了時
藤崎+84.6P 瀬戸熊+7.3P 荒▲16.1P 黒木▲75.8P
 
ベスト8勝ち上がり
藤崎智 瀬戸熊直樹
 
見事ベスト8へ勝ち上がりを決めたのは藤崎と瀬戸熊。
荒と黒木が敗退となった。
序盤から絶好調で大量リードを持った藤崎は終始隙のない戦いぶり。
そんな中でも、自身が前に出なければならない場面と逆に引かなければならないを見極め、勝負所をきっちり制した瀬戸熊。
最高級の闘牌を見せた後でも彼らは謙虚な姿勢を見せる。
「目の前の一戦一戦を必死に戦うことで精一杯です」と藤崎。
「先のことはあまり考えずにベスト8勝てるように頑張ります」と瀬戸熊。
決勝の舞台で再戦となるか、非常に楽しみである。
ベスト8の戦いに注目したい。

Mr.Xの連盟Weekly!

100

 

 

【上中級講座】


現在、上級講座は前原雄大、中級講座は紺野真太郎がそれぞれ担当している。
「自然を意識する。相手にとっての自然は自身の自然とは違うこともある。すべてをひっくるめて自然」
ここから始まる、紺野真太郎の中級講座は内外問わず非常に評判が良く、一読の価値ありだ。

 

第110回『自然、意図、意識』

第111回『序盤、中盤、終盤』

第112回『気配』

第113回『表と裏』

第114回『バランス』

 

そして、上級講座では「ガラリーのすべて」「ガラリーのすべてPART2」
が掲載された。

 

第110回『ガラリーの全てパート1』

第111回『ガラリーの全てパート2』

 

 

100

 

元十段、櫻井秀樹もツイートしているように、前原の上級講座も素晴らしい内容だ。

「古川さんと一緒になって踊ってみたが、後半疲れた」
「手牌で打つリーチだけではなく、間合いで打つリーチもある」

 

100

(古川プロと一緒に踊る前原プロ。この後満貫の放銃となる)

 

 

 

ある日の出来事。
この暑い中、改札を挟んで写真撮影をしている。

「紺野~、写真撮らせてよ」

 

 

100

 

前原プロが言えば、瞬時にこの表情。

 

100

 

お二方とも楽しそうで何よりだが、通行人は避けて通らざるを得ない。

 

 

【インターネット麻雀日本選手権2016】


優勝者は山井弘プロ

 

100

 

また世界の山井が実績を積み重ねる結果となった。
最近、時代に乗り遅れないよう、何とかGOにも手を出し始めたらしいが、来年度のWRC(世界大会)はアメリカで開催予定。
アメリカでモンスターを探しまくる姿が見られるかもしれない。

 

100

 

 

 

100

 

 

 

100

 

皆様、来年度もたくさんの参加をお待ちしてます!

 

 

【ミーア】


8/2高田馬場、ほうりんどう書店にて、この男のサイン会が開催される。

 

100

 

 

 

 

 

 

 

 

100

 

場面に飽きてくると遠くを、かなり遠くを見つめている。友達が少ないと本人は言う。やはり原因は本人にありそうだ。
しかし、なんだかんだで人が集まりそうでもある。
本当にヒマな人だけでいいです。気が向いたら足を運んであげてください。

 

100

 

 

【流行】


日本プロ麻雀連盟でも何かヒット作を生み出すことができないかと考えてみた。

※森下GO任
※浜上文GO
※小GOさ原奈央
※伊藤優GO
※滝沢GO

色々と思いついたが、どれも流行りそうにない。

プロ雀士コラム/Mr.Xの連盟Weekly!

100

 
 
【上中級講座】

現在、上級講座は前原雄大、中級講座は紺野真太郎がそれぞれ担当している。
「自然を意識する。相手にとっての自然は自身の自然とは違うこともある。すべてをひっくるめて自然」
ここから始まる、紺野真太郎の中級講座は内外問わず非常に評判が良く、一読の価値ありだ。
 
第110回『自然、意図、意識』
第111回『序盤、中盤、終盤』
第112回『気配』
第113回『表と裏』
第114回『バランス』
 
そして、上級講座では「ガラリーのすべて」「ガラリーのすべてPART2」
が掲載された。
 
第110回『ガラリーの全てパート1』
第111回『ガラリーの全てパート2』
 
 

100

 
元十段、櫻井秀樹もツイートしているように、前原の上級講座も素晴らしい内容だ。
「古川さんと一緒になって踊ってみたが、後半疲れた」
「手牌で打つリーチだけではなく、間合いで打つリーチもある」
 

100

(古川プロと一緒に踊る前原プロ。この後満貫の放銃となる)

 
 
 
ある日の出来事。
この暑い中、改札を挟んで写真撮影をしている。
「紺野~、写真撮らせてよ」
 
 

100

 
前原プロが言えば、瞬時にこの表情。
 

100

 
お二方とも楽しそうで何よりだが、通行人は避けて通らざるを得ない。
 
 
【インターネット麻雀日本選手権2016】

優勝者は山井弘プロ
 

100

 
また世界の山井が実績を積み重ねる結果となった。
最近、時代に乗り遅れないよう、何とかGOにも手を出し始めたらしいが、来年度のWRC(世界大会)はアメリカで開催予定。
アメリカでモンスターを探しまくる姿が見られるかもしれない。
 

100

 
 
 

100

 
 
 

100

 
皆様、来年度もたくさんの参加をお待ちしてます!
 
 
【ミーア】

8/2高田馬場、ほうりんどう書店にて、この男のサイン会が開催される。
 

100

 
 
 
 
 
 
 
 

100

 
場面に飽きてくると遠くを、かなり遠くを見つめている。友達が少ないと本人は言う。やはり原因は本人にありそうだ。
しかし、なんだかんだで人が集まりそうでもある。
本当にヒマな人だけでいいです。気が向いたら足を運んであげてください。
 

100

 
 
【流行】

日本プロ麻雀連盟でも何かヒット作を生み出すことができないかと考えてみた。
※森下GO任
※浜上文GO
※小GOさ原奈央
※伊藤優GO
※滝沢GO
色々と思いついたが、どれも流行りそうにない。

第20期特別昇級リーグ 最終節成績表

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 合計
1 清原 継光 ▲ 1.7 47.2 16.8 60.3 65.6 41.8 21.2 ▲ 38.3 212.9
2 福島 佑一 ▲ 2.8 7.8 42.4 40.3 39.9 31.1 ▲ 8.2 35.8 186.3
3 蒼山 秀佑 24.7 42.4 ▲ 8.1 19.0 33.5 59.6 ▲ 22.8 ▲ 14.7 133.6
4 樋口 徹 1.9 20.1 64.4 ▲ 10.7 ▲ 24.9 62.0 1.3 17.2 131.3
5 柴田 吉和 63.7 3.7 ▲ 19.5 22.9 ▲ 24.1 0.0 ▲ 7.4 敗退
6 宮崎 皓之介 ▲ 62.3 29.6 56.0 ▲ 34.7 37.4 ▲ 21.5 33.0 敗退
7 福島 清子 40.6 ▲ 6.0 ▲ 2.7 0.0 10.0 ▲ 10.5 ▲ 2.0 敗退
8 阿部 謙一 2.1 20.5 ▲ 2.5 30.7 ▲ 41.5 ▲ 10.1 ▲ 15.1 敗退
9 居藤 洸 9.0 2.3 ▲ 47.4 ▲ 35.5 ▲ 9.7 25.0 敗退
10 藤井 すみれ 60.6 ▲ 21.4 ▲ 43.9 3.2 ▲ 20.2 ▲ 45.6 敗退
11 三浦 智博 33.2 11.3 ▲ 16.7 ▲ 86.4 ▲ 25.4 ▲ 10.2 敗退
12 山口 大和 ▲ 12.2 ▲ 4.5 ▲ 4.0 ▲ 31.8 4.4 ▲ 96.0 敗退
13 伊井 功雅 ▲ 3.5 ▲ 28.3 ▲ 16.9 20.9 ▲ 46.0 敗退
14 冨田 久志 ▲ 6.9 34.5 69.6 10.9 敗退
15 山脇 千文美 ▲ 20.4 ▲ 20.5 ▲ 30.8 ▲ 51.6 敗退
16 今泉 誠一 ▲ 38.9 ▲ 16.0 ▲ 56.7 敗退
17 新井 駿一 ▲ 57.2 ▲ 63.1 敗退
18 童瞳 ▲ 2.6 ▲ 42.8 失格
19 平野 良栄 ▲ 28.3 ▲ 16.8 失格

特別昇級リーグ 成績表/第20期特別昇級リーグ 最終節成績表

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 合計
1 清原 継光 ▲ 1.7 47.2 16.8 60.3 65.6 41.8 21.2 ▲ 38.3 212.9
2 福島 佑一 ▲ 2.8 7.8 42.4 40.3 39.9 31.1 ▲ 8.2 35.8 186.3
3 蒼山 秀佑 24.7 42.4 ▲ 8.1 19.0 33.5 59.6 ▲ 22.8 ▲ 14.7 133.6
4 樋口 徹 1.9 20.1 64.4 ▲ 10.7 ▲ 24.9 62.0 1.3 17.2 131.3
5 柴田 吉和 63.7 3.7 ▲ 19.5 22.9 ▲ 24.1 0.0 ▲ 7.4 敗退
6 宮崎 皓之介 ▲ 62.3 29.6 56.0 ▲ 34.7 37.4 ▲ 21.5 33.0 敗退
7 福島 清子 40.6 ▲ 6.0 ▲ 2.7 0.0 10.0 ▲ 10.5 ▲ 2.0 敗退
8 阿部 謙一 2.1 20.5 ▲ 2.5 30.7 ▲ 41.5 ▲ 10.1 ▲ 15.1 敗退
9 居藤 洸 9.0 2.3 ▲ 47.4 ▲ 35.5 ▲ 9.7 25.0 敗退
10 藤井 すみれ 60.6 ▲ 21.4 ▲ 43.9 3.2 ▲ 20.2 ▲ 45.6 敗退
11 三浦 智博 33.2 11.3 ▲ 16.7 ▲ 86.4 ▲ 25.4 ▲ 10.2 敗退
12 山口 大和 ▲ 12.2 ▲ 4.5 ▲ 4.0 ▲ 31.8 4.4 ▲ 96.0 敗退
13 伊井 功雅 ▲ 3.5 ▲ 28.3 ▲ 16.9 20.9 ▲ 46.0 敗退
14 冨田 久志 ▲ 6.9 34.5 69.6 10.9 敗退
15 山脇 千文美 ▲ 20.4 ▲ 20.5 ▲ 30.8 ▲ 51.6 敗退
16 今泉 誠一 ▲ 38.9 ▲ 16.0 ▲ 56.7 敗退
17 新井 駿一 ▲ 57.2 ▲ 63.1 敗退
18 童瞳 ▲ 2.6 ▲ 42.8 失格
19 平野 良栄 ▲ 28.3 ▲ 16.8 失格