第38期鳳凰戦A2リーグ第9節D卓レポート

和久津晶が卓内トップで昇級を視野に!

12月7日(火)、第38期鳳凰戦A2リーグ第9節D卓が放送された。
対局者は伊藤優孝、仁平宣明、和久津晶、古橋崇志。

 

 

 

残留を目指す伊藤・仁平・古橋が一度に同卓。
和久津は下位争いに巻き込まれることだけは避けたいが、好調であれば是非とも上位を目指したいところ。しかしそんな思いとは裏腹に、和久津は初戦から苦しく尻に火がつく展開となった。
1回戦東2局、ドラポンの古橋へ7,700の放銃。

 

 

 

オーラスにドラをツモれば3着浮上というリーチをかけるが、そのドラを2枚内蔵した古橋へ5,800の放銃。

 

 

次に連続の4着ならばいよいよ下位の争いに巻き込まれるところであったが…2回戦南2局に起死回生のアガリ。

 

 

リーチピンフツモ三色の4,000オール(二筒をツモ)で、この回トップ。3回戦も浮きの2着で繋ぎ、4回戦では大物手を連発。

 

 

好配牌をまとめての2,600オール、

 

 

リーチピンフ三色の7,700、

 

 

役役ホンイツの8,000で約6万点のトップに。1日を通し+42.0Pという快勝で、残留が安泰なポジションへと昇り詰めた。

1日終了時点のトータルポイントは以下の通り。

 

 

 

和久津は初戦の苦しい状況からの大復活で会心の1日となり、次節は一旦昇級を狙った戦い方となりそうだ。
一方、残留を目指す他3名には厳しい1日に。

 

伊藤「できるだけ頑張るけどね、エンジンがぱっとしないし。希望はね、トップとれたからね。次回また頑張ります」

 

古橋「あと7、80は勝たないとまずいと思っています。今期は内容が悪く落ちて当然かなと思っているんですけど、もちろん最後まで諦めずしっかり頑張ります。」

 

仁平「次は明石さんに並ぶかまくるつもりで頑張ります。」

 

和久津「次も昇級目指したいんですが1回戦にでっかく転ばないように様子を見ながら、最後まで諦めないように頑張ろうと思います。」

 

次回A2リーグの放送は12/13(月)17時〜。
対局者は明石定家、仁平宣明、白鳥翔、高橋良介。解説は柴田吉和が務めます。次回もお楽しみに!

ご視聴はこちらから!

(文・浜野太陽)

第38期鳳凰戦A2リーグ第9節C卓レポート

第9節C卓に出場した選手は

 

 

明石▲22.7P(8位)・内川▲38.1P(10位)・麓▲96.7P(12位)・山田▲137.3P(15位)の4名。

 

 

下位4名が降級となるA2リーグ、来期もAリーグで戦う為には12位以内に入らなければなりません。
全員が残留ボーダー12位付近と負けられない戦いになりました。

1回戦展開が悪く大きなラスを引いた内川に2回戦でもロン牌が集中。

 

 

山田に純チャンイーペーコー。

 

 

明石にタンヤオドラ3。

 

 

麓に中ドラ3。

 

 

全方向からの攻撃に目が眩みます。

 

 

さらに麓からのリーチを受けてピンチが続いた内川でしたが、勢いよく転落していった奈落の底で見つけた勝負手・四暗刻の1シャンテンを一度崩す冷静さを見せ、

 

 

麓のロン牌四索を吸収しながら復活のテンパイ。

 

 

1人沈みの苦境から1人浮きへと逆転する四暗刻のアガリです。

この日は最後までロン牌を掴まされ続け苦しんでいた内川でしたが、そのロン牌が集まることでアガれた四暗刻の一撃で、被害を最小限に抑えることに成功しました。

 

 

これ以上は負けられない15位スタートの山田は、3回戦南場の親で連荘し、反撃開始のトップを取ると、

 

 

4回戦では8,000オールを決めて大トップで連勝。

 

 

4人のポイント差が迫り残留争いは更に混沌を極め、見ている人には面白く打っている人にとっては胃が痛くなる結果となりました。

<第9節C卓最終結果>
山田+59.5P 麓▲6.4P 明石▲21.6P 内川▲31.5P

(文:越野智紀)

第38期鳳凰戦A1リーグ最終節A卓レポート

【吉田直が+119.5Pをマークし奇跡の残留】

今期鳳凰戦A1リーグも遂に最終節。対局者と開始前のポイント差は以下の通り。

 

10位 西川淳
11位 紺野真太郎
12位 瀬戸熊直樹
13位 吉田直

 

 

A1残留を目指して11位以上を目指す戦い。現状の残留ラインは紺野の▲93.4P。瀬戸熊はおよそ126p、吉田はおよそ137Pを詰められるか、そして西川、紺野は下位に2人以上置いたまま今期を終える戦いである。

長い1日が始まった。

最初にアガリを決めたのは親番瀬戸熊。ツモ白ドラ3の4,000オール。

 

 

今度は吉田が発ホンイツ、5,200は5,500を西川から。

 

 

西川が積極的に仕掛け局を消化してオーラスを迎えるが、親番吉田が南五筒のシャンポンを選んでリーチ。高めの南をツモって4,000オール。吉田がトップスタートとなった。

 

 

 

1回戦は下克上成功という結果に。しかし西川と紺野が「一緒に残留しよう」という麻雀は成立するが、瀬戸熊と吉田が「一緒に逆転しよう」はポイント的に難しい。奇跡を呼び込めたとしてもそれはきっと1人だけ。どちらがその権利を手にするのか?

2回戦東1局。紺野のリーチ宣言牌はドラの白。これを瀬戸熊がポンして吉田から7,700。

 

 

痛い放銃となった吉田だが、東3局親番で三色ドラの六索九索待ち。3,900オールは4,200オール(+1,000)のツモアガリで復活。

 

 

4本場には紺野が二筒五筒のヤミテン。

 

 

ドラ暗刻の瀬戸熊、テンパイ打牌が五筒となり、紺野7,700は8,900のアガリ。

トップ目となった吉田。南2局にドラ雀頭の五筒八筒待ち。瀬戸熊からの八筒を見逃し、西川か紺野からの直撃を狙う。

 

 

結果はすぐ2,000・3,900は2,100・4,000のツモ。「現物ですら安全ではない。」西川と紺野に絶大なプレッシャーを与えた。

だが、こういった戦いになるのは守る2名も承知の事。一度山越しを狙われたくらいで引き下がりはしない。南3局、紺野がタンヤオドラ3。8,000は8,900(+1,000)のアガリ。

 

 

オーラスは西川がメンピンドラドラ、11,600は12,200(+2,000)を決める。

 

 

西川が加点して4本場までもつれたオーラス。吉田が五万八万リーチで終わらせに来る。

 

 

紺野アガれば浮きの七対子テンパイ。八万を勝負して吉田のアガリ。2連勝を決めた。

 

 

2回戦は何度もリーチ負け。3回戦も細かい放銃が続き、かなり厳しいポジションの瀬戸熊。
三暗刻確定の手牌、浮き牌の縦重なりを期待して七筒切りとするが

 

 

西川のリーチを受けて七筒引き戻しのフリテンツモ。1,300・2,600(+1,000)のアガリとなる。

これをきっかけに瀬戸熊のクマクマタイムが発動。
東3局はリーチツモドラドラの白単騎、2,000・3,900。
東4局1本場は一万四万フリテンリーチ。高め四万ツモでリーチタンヤオツモ三色の4,000オールは4,100オール。

 

 

南3局には中メンホンのカン八万が紺野から出て8,000。

オーラス親番の瀬戸熊はここぞとばかりにリーチを畳み掛けるが、4本場で吉田がアガってようやく連荘ストップ。

 

 

瀬戸熊が大トップ、吉田浮き2着で3回戦が終了。

最終節A卓の最終戦開始前の成績。現状は西川と紺野が残留だが、誰が降級してもおかしくない差となった。

 

 

大まかな条件を記しておくと

西川は2着以上なら残留、3着以下だとポイント勝負

紺野と吉田はほぼ着順勝負だが、西川次第では2人とも残留の可能性あり

瀬戸熊は3人中2人を捲るのが残留条件。およそ70ポイント差を詰める戦い。

東1局。親番瀬戸熊の先制リーチを受けた吉田は八索切りで追っかけリーチ。しかしそれが瀬戸熊のリーチ三色7,700は8,000に放銃となる。

 

 

東2局には西川がドラ暗刻のイーペーコー、ペン七万待ち。これに飛び込んだのも吉田。

 

 

絶体絶命の吉田は東3局で14,000点。北のみのカン六万からトイトイに変化させて1,300・2,600をツモアガると

 

 

ここから吉田、8局連続のアガリ。
最終節オーラス。
現状は吉田、西川が残留。
親番紺野はどちらかをかわすまで連荘。
瀬戸熊は吉田か西川からダブル役満、ダブル役満ツモ条件。

 

 

オーラスは吉田が白チャンタの2,000をアガって決着。

 

 

 

この結果により
吉田直
西川淳
のA1残留が確定した。

 

瀬戸熊「落ちるには理由があるので、ダメな所を修正して戻れるように頑張りたい。凄い熱い応援をいただいて、何とか期待に応えたいと思っていましたが、気合いが空回りしてしまい、申し訳ない。今は感謝の気持ちでいっぱいです。ご声援ありがとうございました。」

 

紺野「まずは細い条件をクリアして来た吉田を褒めたい。70沈んでしまったので、この結果は仕方ない。4年間A1に居ましたが、力が劣っていたと感じている所です。戻ってこられる事があれば、互角に戦える力を付けて来たいです。」

 

西川「今期は開幕から6節連続マイナスして苦しかったのですが、応援してくれている方が「淳さんは絶対逆転するから大丈夫。」と言ってくれた事を支えに頑張れました。残留は出来ましたが数値はマイナスなので、春までに立て直して頑張りたいと思います。」

 

吉田「(率直な気持ちを訊かれて)嬉しいです。それ以外にないです。」
「最終節はツキましたが、それまでの麻雀に反省点も多く、降級は覚悟していました。来年は始めからしっかり打ってやっぱりA1だなと思ってもらえるように頑張りたいです。」

 

次回A1リーグ最終節B卓は
2021/12/15(水) 17:00

藤崎智
沢崎誠
杉浦勘介
近藤久春

解説 森山茂和を予定しています。
こちらも是非ご覧ください。

ご視聴はこちらから!

第4期北陸プロリーグ 第5節レポート

日の傾きや吹き抜ける風の冷たさに冬の訪れを感じさせる、令和3年11月28日、北陸プロリーグの第5節が行われた

開幕からほぼ首位を快走するのは副支部長の藤本。今節もポイントを大きく伸ばして独走態勢に入った。
「ついていた」淡々と謙虚に語る藤本だが、今期に限らず彼が状態の良しあしでスコアを崩す姿を見た事がない。
驕ることなく、腐ることなく、自然体に打って結果を残す様は、支部のトッププレイヤーそのものであろう。
次節で早くも当確のランプを灯すか。「いつも通り打つ」と静かに語る藤本に油断の色は見えない。

快走する藤本を追うのが、梅本、木原の若手2名。
前期決勝進出者の梅本。鳳凰位戦でも進撃を続けている木原。共に決勝の椅子を狙う地力は十分に備えている。
「前のめりにならないよう、無理な押しをせずに戦いたいです」と話したのは梅本
プロとしてのキャリアは浅いが、己の弱点を踏まえて面前守備型を意識して戦い抜く姿勢は単なる若手のそれより一回りの大きさを感じさせる
本田や木戸、里木といった世代の次に続く若い力の躍動が終盤戦を大いに盛り上げてくれることだろう

中団にて虎視眈々と決勝を窺うのが「結果至上主義へのアンチテーゼ」成田理良。
哲学者然とした彼の印象に残る一局が下記手牌。

1回戦南4局4本場ドラ三索30,700持ちの3着のラス親。トップ目の梅本とは16,300点の差がある、

三万四万五万四筒五筒六筒七筒七筒四索五索南南南

6巡目のテンパイ。
ヤミテンに構えての8巡目、六万を引き三万と振り替えて、10巡目に南を暗カン。

四万五万六万四筒五筒六筒七筒七筒四索五索牌の背南南牌の背

6巡目の時点でリーチする打ち手も多いであろうこの局面、
「この局の第一目標は2,000・4,000に耐えられる持ち点にすること。自分から原点を割ることはしない(30,700点)」と決めていた成田。
最後までヤミテンを貫き、梅本から渾身の六筒で12,000のアガリで逆転トップに。

「現在はまだ8位。最終節で決勝争いが出来るようにベストを尽くしたいと思います」
物静かな佇まいの内に秘めた闘志が垣間見えた

最後に私、荒谷。
前節にて好位置につけるも、今節は不甲斐ない1日となってしまった。

1回戦東1局東家
六万 上向き七万 上向き八万 上向き三筒 上向き四筒 上向き五筒 上向き九筒 上向き九筒 上向き四索五索牌の背中中牌の背 暗カン リーチ ツモ三索

早々の3,900オールからの立ち上がりに感触を感じるも、二の矢は継げず、特に後半2半荘でのアガリは3,9001回のみと、箸にも棒にもかからない1日にてスコアを再度フラットに戻してしまう結果となった。

「不調時の立ち回り・戦型」
百人に百通りの解があるのかもしれないし、誰もが煩悶するテーマなのかもしれない。
私自身も人に聞かれる事もあれば、自ら問いかける事もある
乗り越えるべき壁として・決勝に残るための資格として、改めてこの課題と向き合い残る節を真剣に戦い抜きたいと思う

残るは3節、12半荘。
私含め誰もが悔いを残さない打牌にて、今期を駆け抜けて欲しいと願う次第である。

(文:荒谷 誠)

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 合計
1 藤本 鉄也 77.1 5.8 37.0 26.5 53.9       200.3
2 梅本 翔 ▲ 35.6 40.0 40.1 38.3 29.2       112.0
3 木原 翼 ▲ 10.9 56.0 16.5 6.7 22.0       90.3
4 浦田 豊人 38.7 53.2 ▲ 29.5 30.4 ▲ 29.0       63.8
5 岡田 拓也 44.4 ▲ 37.0 1.4 64.7 ▲ 28.1       45.4
6 獅坂 祐一 53.5 ▲ 0.7 ▲ 26.1 ▲ 52.9 68.6       42.4
7 荒谷 誠 ▲ 18.5 ▲ 16.0 18.9 44.1 ▲ 23.1       5.4
8 成田 理良 ▲ 30.0 ▲ 3.3 ▲ 1.9 3.8 29.9       ▲ 1.5
9 後藤 正博 ▲ 53.7 0.0 45.0 8.9 ▲ 21.3       ▲ 21.1
10 文月 愛美 ▲ 19.5 ▲ 44.1 33.0 ▲ 29.2 32.7       ▲ 27.1
11 安城 るい 74.1 7.8 ▲ 3.4 ▲ 25.3 ▲ 84.4       ▲ 31.2
12 里木 祐介 ▲ 2.5 13.4 ▲ 22.1 ▲ 39.7 13.7       ▲ 37.2
13 志多木 健 ▲ 43.4 ▲ 35.5 ▲ 2.8 21.1 18.9       ▲ 41.7
14 小林 和樹 ▲ 38.5 ▲ 30.0 ▲ 12.0 4.3 12.4       ▲ 63.8
15 美咲 優菜 56.8 ▲ 36.4 ▲ 40.3 0.7 ▲ 45.0       ▲ 64.2
16 木戸 僚之 ▲ 22.0 18.7 ▲ 46.5 ▲ 20.3 ▲ 16.5       ▲ 86.6
17 南 和之 ▲ 54.0 ▲ 45.8 16.5 ▲ 19.6 5.4       ▲ 97.5
18 本田 朋広 ▲ 46.0 2.9 ▲ 27.8 ▲ 83.5 ▲ 40.3       ▲ 194.7

第38期鳳凰戦B1Select後期第4節レポート

【卓内トップは亜樹 昇級争いは混戦に】

 

 

本日の対局者は

1位 石立岳大
4位 福島佑一
6位 二階堂亜樹
14位 西島一彦

 

 

1回戦から高打点が決まる戦いに。福島が高め四索ツモで2,000・3,900。

 

 

南1局は親番亜樹がマンズのホンイツ。西島から一通がつく四万が出て11,600。

 

 

南1局2本場は西島がメンゼンのチャンタ三色でドラの中九万待ち。石立から九万が出て12,000は12,600。

 

 

1回戦オーラスはアガリトップの亜樹が役なしドラ単騎をツモって1,000・2,000。

2回戦東2局1本場。親番西島がイーペーコー完成のドラ単騎六筒をツモって3,900オールは4,000オール。

 

 

さらに南3局にはタンピンドラドラ7,700は8,000を福島からアガって西島が1人浮きで迎えたオーラス。
親番石立が三索ツモ。東ホンイツドラの3,900オールツモの一撃で浮きに。

 

 

3回戦。亜樹、福島、西島の3人浮きで迎えたオーラス。西島が一万ポン。

 

 

九万ツモで2着キープ。亜樹が本日2回目のトップ。

4回戦南1局。親番福島が五筒八筒リーチ。

 

 

ドラ暗刻の亜樹から出て3,900は4,200のアガリ。そのまま1人浮きでオーラスへ。
石立がラスから2着になる1,000は1,900(+1,000)をアガって対局終了。

 

 

 

卓内トップは亜樹。昇級ラインまで50ポイント、降級ラインには100以上の余裕を持てる位置に付けた。
福島は2回戦に痛いラスを引くも残り3回のプラスで補い、最終節で昇級を狙う。
西島は現状降級3番手のポジションだが、最終節叩きに行かなくても残留を目指せるポイントだ。
本日1人沈みとなってしまった石立。▲45.7Pは痛いが、それでもアガリ番が少ない中で最悪を回避しながらトータル4位。首位との差も30強と昇級当確者は居ないため、依然昇級候補の1人である。

 

 

B1リーグSelect 後期最終節は
2022/1/8(土) 13:00

三浦智博
猿川真寿
二階堂亜樹
三浦大輔

※情勢により対局者や開始時間が変更する可能性あり

(文:編集部)

第38回静岡リーグ(プロアマ混合)第3節レポート

吹く風も冷たさを増し、今年も残り1ヶ月となった11月21日。

浜松では熱い熱い静岡リーグ第3節が行われた。

今回で第38回静岡リーグも折り返し地点。
ポイントを持っていて更なる加点を目指す者。
ポイントがマイナスで大きな勝ちが必要な者。
一人一人の目標が入り交じり面白い対局となった。

早速だが結果を見ていこう。

現在首位に立っているのは片山一哉さん。
第1節、2節と+80ポイントを連続で叩き出しており第3節終了時で既に200ポイントオーバー!
このまま決勝に進出し36回静岡リーグ決勝の雪辱を果たせるか。注目です!

首位を追うのは山下棟健さん。
第1節では約+90。2節、3節と安定してポイントをプラスしています。

第38回の静岡リーグはアマチュアの2名が先頭をひた走ります!

一節未消化ながらこれに続くのが鈴木秀幸プロと天音まことプロ。
更には3節連続で安定したプラスを重ねている京平遥プロと続きます。

4位以下は数ポイント差で連なっていて1半荘単位で順位が変動するでしょう。

個人的に1番注目しているのは、プロリーグでも絶好調で首位を独走中の川崎義之プロ。

第1節、2節ではあまり奮わなかったがこの第3節では+125.9ポイントというスコアを叩き出し64位から54位もランクアップし、現在9位につけています。

残り2節。
ポイントがプラスの人は誰にでも決勝のチャンスがあります。

このまま上位陣が逃げ切るのか!
はたまた大どんでん返しがあるのか!

今後の動向から目が離せません!

(文:高橋大輔)

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 片山一哉 一般 80.7 80.0 39.9     200.6
2 山下棟健 一般 88.2 18.9 37.8     144.9
3 鈴木秀幸 プロ   68.0 37.9     105.9
4 天音まこと プロ   36.8 43.3     80.1
5 京平遥 プロ 26.9 28.3 22.5     77.7
6 湯本紳介 一般 ▲ 7.9 76.2 7.8     76.1
7 大河内茂之 一般 31.8 ▲ 2.0 40.3     70.1
8 松清一樹 一般 35.1 44.4 ▲ 11.9     67.6
9 川崎義之 プロ ▲ 47.7 ▲ 17.5 125.9     60.7
10 鈴木郁孝 プロ 10.5 39.6 10.2     60.3
11 坂本彰光 一般   ▲ 5.5 63.5     58.0
12 岡田充弘 一般 42.4 18.6 ▲ 5.2     55.8
13 平野敬悟 プロ   49.5 2.1     51.6
14 春田篤志 一般 ▲ 24.8 57.6 14.3     47.1
15 ダニエルモレノ プロ 23.0 36.8 ▲ 13.6     46.2
16 安藤銀一 プロ 24.8 ▲ 40.9 61.0     44.9
17 大谷数則 一般 ▲ 52.1 57.5 37.4     42.8
18 高橋大輔 プロ ▲ 58.9 68.8 30.2     40.1
19 川嵜彬史 一般 12.9 16.4 9.1     38.4
20 鷲見隼人 プロ 52.6 ▲ 16.3       36.3
21 青嶋宏樹 プロ ▲ 20.7 34.7 15.6     29.6
22 安部颯斗 プロ ▲ 30.8 53.8 5.7     28.7
23 高村龍一 一般 41.9 64.4 ▲ 81.4     24.9
24 太田昌樹 プロ 26.3 ▲ 3.0 1.1     24.4
25 鈴木勘太 一般 23.1 ▲ 18.5 19.7     24.3
26 島﨑涼 プロ ▲ 26.5 ▲ 21.7 68.5     20.3
27 宮地孝尚 一般 15.9 ▲ 19.8 22.0     18.1
28 渡辺洋巳 プロ ▲ 30.2 44.6       14.4
29 鈴木元司 一般 10.9 1.4 0.3     12.6
30 中寿文 プロ 1.7 ▲ 25.3 32.7     9.1
31 高橋活 一般 ▲ 22.6 25.9 1.1     4.4
32 小林正和 プロ   ▲ 1.1       ▲ 1.1
33 岡本和也 プロ ▲ 32.6 2.4 26.4     ▲ 3.8
34 舟橋晃 一般     ▲ 4.7     ▲ 4.7
35 前嶋茂 一般 ▲ 25.7 17.5 1.5     ▲ 6.7
36 白井健夫 一般 ▲ 12.8 5.3       ▲ 7.5
37 山田昭裕 一般 11.0 ▲ 18.9       ▲ 7.9
38 鈴木貴仁 一般 14.7 ▲ 11.8 ▲ 12.2     ▲ 9.3
39 望月雅継 プロ 23.6 ▲ 33.6       ▲ 10.0
40 土屋幸弘 プロ     ▲ 10.4     ▲ 10.4
41 松永誠 一般 ▲ 5.0 ▲ 37.8 27.3     ▲ 15.5
42 村瀬光佳 一般   12.9 ▲ 39.9     ▲ 27.0
43 伊藤真 一般 ▲ 11.7 ▲ 18.4       ▲ 30.1
44 堀孔明 一般 ▲ 7.7 ▲ 4.9 ▲ 23.7     ▲ 36.3
45 杉村泰治 プロ 31.8 ▲ 9.5 ▲ 59.3     ▲ 37.0
46 能瀬美咲 一般 ▲ 16.6 ▲ 20.5       ▲ 37.1
47 鈴木博直 一般 10.5 ▲ 46.7 ▲ 3.3     ▲ 39.5
48 松本貴仁 一般   ▲ 41.2       ▲ 41.2
49 生方美佐希 一般 ▲ 25.0 15.0 ▲ 34.5     ▲ 44.5
50 井上一雄 一般 ▲ 16.3 15.5 ▲ 47.6     ▲ 48.4
50 金田年伸 一般 6.7 ▲ 32.6 ▲ 22.5     ▲ 48.4
52 斉藤隆 プロ ▲ 21.1   ▲ 29.2     ▲ 50.3
53 伊藤裕美子 一般 56.3 ▲ 44.8 ▲ 62.7     ▲ 51.2
54 山内紀博 一般 12.1 ▲ 30.3 ▲ 33.6     ▲ 51.8
55 渡辺史哉 プロ   ▲ 56.5       ▲ 56.5
56 吉野潤 一般 27.2 ▲ 13.1 ▲ 74.3     ▲ 60.2
57 横光夏未 一般 ▲ 11.1 ▲ 12.2 ▲ 40.9     ▲ 64.2
58 西田孝志 一般 9.7 ▲ 60.1 ▲ 15.1     ▲ 65.5
59 石津寿人 プロ 48.3 ▲ 87.7 ▲ 29.2     ▲ 68.6
60 栗島有紀 プロ ▲ 37.3 ▲ 73.0 35.2     ▲ 75.1
61 廣岡璃奈 プロ ▲ 83.4 44.5 ▲ 39.7     ▲ 78.6
62 加藤拓 一般 ▲ 45.9 21.7 ▲ 57.0     ▲ 81.2
63 安藤真由美 一般 ▲ 82.6 74.6 ▲ 76.0     ▲ 84.0
64 渡部文也 一般 ▲ 49.9 ▲ 8.8 ▲ 32.2     ▲ 90.9
65 櫻井栄一 一般 ▲ 52.4 9.2 ▲ 49.9     ▲ 93.1
66 中野一男 一般 ▲ 80.4 ▲ 33.4 ▲ 39.8     ▲ 153.6

第17期静岡プロリーグ 第8節レポート

【歴史的瞬間~】

頂きにたどり着いた者にしか見えない景色もあるだろう。
静岡支部の新人、プロ一年生の渡辺プロが王位戦優勝という快挙を成し遂げた。

対戦相手が相手だけに彼の優勝を想像したものはいないだろう。
もちろん応援はしていてもだ。

しかしやってのけた。
そこに風は吹いていた。

新橋で本戦後に静岡支部の四人でご飯を食べた。(頑張れよ!がむしゃらにかっこつけるなよ!)の言葉が効いたとは思わないが、戦っていた彼がいた。
今度、新橋でご飯を食べる時は奢ってもらおう。笑

プロリーグも8節を消化し、多くの別日対局も行われ,決勝の椅子4つを目指すメンバーも絞られてきた。
青嶋・川﨑の両名は苦戦を強いられるとは思うが、別日を少ないマイナスでまとめて、残り2節大崩れしなければ残るだろう。

注目はダニエル。
別日でポイントを稼ぎ暫定3位までポイントをのばしてきた。
色々なタイトル戦へ出場し、地方プロリーグへの参加。

決して楽なことではない。
彼の麻雀に対する熱量には感心させられるし、応援もしたくなる。

残り2節。
渡辺新王位により静岡は、またひとつ注目されることになるだろう。
参加する全ての者よ、チャンスは限られている。

さあ、風をふかせろ!

(文:鈴木秀幸)

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 青嶋宏樹 38.2 93.3 48.3 ▲ 18.9 46.6 ▲ 5.2 12.6       214.9
2 川崎義之 91.9 ▲ 32.8 36.4 26.5 ▲ 13.2 42.1 81.8 ▲ 22.8     209.9
3 ダニエルモレノ 18.2 13.5 ▲ 54.1 23.1 22.6 42.4 6.8 39.9     112.4
4 太田昌樹 ▲ 19.8 30.9 19.0   ▲ 32.7 ▲ 19.7 127.2       104.9
5 石津寿人 28.7 4.2 ▲ 9.4 110.6 ▲ 53.3 ▲ 34.4 44.0 ▲ 8.8     81.6
6 平野敬悟 ▲ 25.1 21.9 49.8 37.8 26.0   ▲ 56.3       54.1
7 斉藤隆 47.0 24.8 24.0 5.4 54.9   ▲ 62.9 ▲ 42.5     50.7
8 鷲見隼人 49.5 21.5 ▲ 5.7 ▲ 38.0 ▲ 28.4 ▲ 15.6 61.1       44.4
9 岡本和也 31.1 ▲ 67.2 22.9 21.4 47.1 ▲ 5.5 23.8 ▲ 35.7     37.9
10 大橋幸正 32.4 ▲ 86.3 37.4 ▲ 5.2 ▲ 16.4 ▲ 18.8 35.9 55.4     34.4
11 望月雅継 ▲ 15.6 ▲ 24.6 ▲ 1.9   ▲ 8.8 58.5 13.7       21.3
12 小林正和 75.1 46.9 ▲ 28.5 ▲ 73.7 11.7   ▲ 16.8       14.7
13 平岡理恵 ▲ 24.4 ▲ 36.5 50.4 7.3 ▲ 54.4 32.0 32.9       7.3
14 中寿文 ▲ 39.1 58.1 43.3 ▲ 18.1 25.4 ▲ 36.9 ▲ 30.0       2.7
15 高橋大輔 ▲ 9.0 ▲ 23.7 11.4 14.2 34.3 ▲ 39.7 ▲ 17.3 25.6     ▲ 4.2
16 栗島有紀 ▲ 7.9 ▲ 7.3 ▲ 8.2   ▲ 13.2 ▲ 7.3 39.3       ▲ 4.6
17 安部颯斗 28.8 ▲ 50.4 ▲ 3.3 ▲ 38.3 11.9 45.8 ▲ 5.8       ▲ 11.3
18 渡辺洋巳 24.9 ▲ 26.5 ▲ 45.3 ▲ 10.8 ▲ 6.8   35.1 3.1     ▲ 26.3
19 天音まこと ▲ 24.8 58.9 ▲ 13.2   ▲ 42.0   ▲ 38.0 26.6     ▲ 32.5
20 土屋幸弘 ▲ 80.2 59.1 ▲ 54.3 7.5 36.7   ▲ 57.1 21.3     ▲ 67.0
21 鈴木秀幸 ▲ 58.7 15.1 ▲ 9.6 32.8 ▲ 0.5 ▲ 81.5 5.3 13.9     ▲ 83.2
22 杉村泰治 17.8 18.3 ▲ 23.5 ▲ 44.4 28.3   ▲ 86.7       ▲ 90.2
23 鈴木郁孝 ▲ 41.2 ▲ 90.3 5.8   ▲ 34.3 53.0 ▲ 15.3 16.6     ▲ 105.7
24 京平遥 ▲ 47.3 41.5 ▲ 35.6 13.4 ▲ 27.7 15.8 ▲ 75.4       ▲ 115.3
25 渡辺史哉 ▲ 38.8 39.1 ▲ 39.7 ▲ 50.1 29.1   ▲ 56.2       ▲ 116.6
26 島﨑涼 ▲ 12.4 ▲ 45.2 ▲ 9.0 11.5 ▲ 19.3 ▲ 47.8 ▲ 10.3 ▲ 57.3     ▲ 189.8
27 廣岡璃奈 ▲ 40.3 ▲ 78.3 ▲ 7.4 ▲ 16.0 ▲ 27.6 1.8 7.6 ▲ 35.3     ▲ 195.5

第16期女流桜花決定戦~初日~レポート

仲田か魚谷か――
女流桜花の歴史は、というと大げさだが、近年はこの2人を中心に回っている。
昨年こそ魚谷は決定戦に進出できなかったが、この10年で8回目。
仲田は6年連続。
今年の女流桜花Aリーグでも2人は圧倒し、プレーオフ前には仲田が+242.8ポイント、魚谷が+159.4ポイントと決定戦進出をほぼ確定させていた。

 

 

決定戦となると不思議なことに、2人の対決は仲田が3勝、魚谷が0勝。
2人とも破れた2019年も仲田の方が上と、魚谷は全く勝てていない。

10期以前はこちらを参照

 

1位通過 仲田加南

 

4、5年前のことだろうか。
仲田と僕はプロリーク(鳳凰戦)で同じC2リーグに所属していた。
どういうシチュエーションだったか忘れてしまったが、「最近、勝てないんだよねー」と会話した記憶がある。
その頃は、体調もあまり良くなかったらしい。
今は万全かわからないが、女流桜花だけでなくリーグ戦もC1、B2リーグとトントンと昇級。
好調さがうかがえる。
“牌と戦うのではなく、人と戦う”
毎年のように、今年も魚谷を徹底マークだろう。

 

2位通過 魚谷侑未

 

今期のプロリーグ(A2)は中盤に大きなマイナスが続き降級ポジションの15位だったが、11月に+96.3Pと大勝し残留ボーダーラインまで回復。
また先日行われた第1期鸞和戦のベスト16、ベスト8とも危なげない内容で決勝進出と、直近は絶好調。
仲田が最大の壁と認識するも、基本はその局面での最善を目指す”牌と戦う”スタイル。

 

3位通過 内田美乃里

 

プレーオフは4位スタートで、1つ順位を上げるも、後から行われるB卓にターゲットにされ、抜かされることが大半。
半ば諦めていただろうが、B卓では仲田が圧倒したおかげで決定戦進出。

(プレーオフB卓のレポートはこちら)

1度は捨てた命とか追い風ポールポジションとか、何か他の力が働いてもおかしくない。
攻めが鋭い、切れ味のある麻雀が特徴。
第12期(2017年)以来の3回目の決定戦、プロリーグはC2リーグ所属。

 

現女流桜花 川原舞子

 

一番不安な心境で決定戦を迎えたのは川原ではなかろうか。
対局機会はあるものの、女流桜花の舞台では1年ぶりの対局。
仲田、魚谷、内田との対局も久しぶりかと思われる。
女流桜花を戴冠したことで、呼ばれた対局、得られたシードは多かったはず。
『もう1年桜花でいたい』、その気持ちは非常に強いだろう。
プロリーグはC2リーグ所属。

開局こそ魚谷、仲田、内田の3件リーチとなったが、その後はあまり手がぶつからず、流局の多かった初日。
3回戦には、魚谷、内田のファインプレーで親の川原のドラ4を阻止と、誰一人抜け出せない。
しかし、突如4回戦に嵐が吹き荒れる。

 

 

 

(牌譜解説で取り上げられた1局。リーチとドラの暗カンに挟まれて様子見になりそうなところ、魚谷がここから八筒を仕掛けてさばいたことを絶賛。内田も四万より先に五万を切ったのも好プレーだった。)

4回戦南2局、ここまで魚谷以外の3者が満貫をアガリ、現状トータルトップの魚谷が1人沈みのラス。
スコアは次のキャプチャを参照してほしいが、初日はあまり差がつかずに終わるなと、解説席からはそんな雰囲気が漂っていたように思えたのは僕だけであろうか。
少なくとも僕は、2日目勝負だなと完全に油断していた。

 

 

二万のツモ切りかと思われたが、仲田の選択は三万を暗カンして1シャンテン戻し。
暗カンは思いつかなかったが、目の当たりにすると、なるほどと思う一手。
嶺上は有効牌ではなかったが、その後七索を引き入れてリーチ。

川原は既にこのテンパイが入っていたが、

二筒三筒二索三索四索七索七索白白白 ポン八万 左向き八万 上向き八万 上向き ドラ五索
魚谷が追いついてリーチだったが、

四万五万六万七万七万五筒六筒六筒七筒八筒三索五索七索 ツモ六索 リーチ 打三索 ドラ五索
内田
二万二万二筒三筒四筒六筒七筒八筒六索六索 ツモ五索 打六索 ポン発発発 ドラ五索
ちょうど六索が中筋となってしまい放銃。
リーチ、タンヤオ、三色同順、ドラの12,000!
とうとう仲田のラリアットが決まってしまった。

仲田は次局の2本場を2,900で刻むと、3本場は

 

 

四筒五筒六筒三索三索四索四索 ツモ三索 ポン南南南 ポン七万 上向き七万 上向き七万 左向き ドラ三索

南、ドラ3の4,000+300オールと、追加の一撃。
仲田大量リード。ほんの十分前の均衡は何だったのか――。

 

 

初日をリードで終われそうだった魚谷、ライバルの仲田に、それこそ『今まで通りに』引き離されてしまい、内心穏やかではなかったはずだ。
過去の戦いを見ると、仲田にリードされ、焦るではないのだが、ややかかってしまっていたように感じる。
(こんなこと書くと、そんなことなかったよ、と一蹴されそうではある)
南3局、この半荘初めての勝負手、

 

 

 

かかっていたらなおさらリーチの手ではあるのだが――待ち取りやリーチの是非を検討したのだろう――場を見渡しての冷静かつ落ち着いたリーチ宣言に、今までとの違いを感じずにはいられなかった。
リーチ、ツモ、タンヤオ、ドラ3の3,000・6,000。

そして、迎えた南4局の親番、魚谷は500オール、2,000+100オールと加点し、24,100点持ちと浮きまであと少しになった2本場、高目11,600の先制リーチ。
「流れがきた!」と魚谷を応援するファンは、もしかすると仲田を応援するファンも思ったかもしれない。

 

 

 

 

 

一度はヤミテンにした仲田、意を決してのリーチ。そして、魚谷から出アガリ。
不格好な倒牌を取り上げて仲田には申し訳ないが、この力の入りよう、魚谷を止めなければならない勝負局と捉えていたことがおわかりいただけるだろう。

 

 

初日を終えてのスコアはこちら。
魚谷、川原としては、4回戦で仲田に大トップを取られてしまったのは不本意だが、悲観することはない差、2日目は仲田に走られないように戦うだろう。
しかし、内田はどうだろうか。
この4回戦、内田は一時4万点を超えていたにも関わらず、終わってみたら4,000点のラス。
仲田のきっかけとなった12,000を放銃した局は、この九万を仕掛けていれば、次巡の仲田のツモが発だったので、内田のアガリだった。

 

 

内田のスタイルでは鳴かないように思うが、目に見えて悪い結果となってしまった。
ただこれは結果論であって、逆に発が川原、魚谷の手にいくようなら、翻牌を絞ってしまって、仲田の親が連荘したかもしれない。
その点を内田が2日目までのインターバルで消化し、戦う気持ちを持てるか、心理的にノックアウトされたままなら大逆転は厳しいだろう。

2日目はこちらからご視聴いただけます。

12/17(金) 最終日は14時~配信開始!

(文:福光聖雄)

【麻雀最強戦2021 ファイナル 2nd Stage】優勝は瀬戸熊直樹!!!!

12月12日(日)15時より、麻雀最強戦2021 ファイナル 2nd Stageが行われた。

その模様はAbemaTV麻雀チャンネルにて生配信され、日本プロ麻雀連盟の瀬戸熊直樹が、オーラスに執念のバイマンを実らせて、悲願の最強位獲得!!

最強戦2021、感涙の閉幕!!

 

 

(麻雀最強戦キンマweb-近代麻雀)

第38期鳳凰戦A1リーグ第13節C卓レポート

【西川が卓内トップ 吉田は来週最終節再び直接対決】

A1リーグも佳境を迎え、本日の対局を終えると全員残り1節となる。

 

 

対局者は
4位 藤崎智
6位 勝又健志
11位 西川淳
13位 吉田直

 

 

藤崎vs勝又は最終節を最後に打てる5位以内を目指す戦い。
西川vs吉田は残留をかけた戦いという図式。

勝又と吉田は出来るだけ大きなプラスを目指す節。一方、藤崎と西川は現状維持も目標の1つ。バランスの取り方が難しい対局である。

東1局。西川のリーチを受け、吉田の手牌。五筒が暗刻になって四暗刻1シャンテン。
三索四索どちらから勝負するのかと思いきや、吉田の選択は南トイツ落とし。

 

 

八筒ポンしてドラをツモって700・1,300(+1,000)。

後手に回った局は丁寧な打ち回しで西川のリーチをかわした吉田、親番先手となれば大胆な打点狙いにギアチェンジ。
1,000オールをアガらず高め六索なら6,000オールのフリテンリーチ。

 

 

ツモったのは三索だったが、2,600オールのアガリを決めて1回戦トップ。

南3局。ラス目の勝又は打点が欲しい。ドラ表示牌のペン七索は苦しい待ちなのを百も承知でリーチ。4,000オールをツモると

 

 

オーラスは手変わり待ちのヤミテン中に藤崎から八筒が出て2,600直撃。3着に浮上した。

 

 

2回戦東1局。親番藤崎がドラ暗刻のペン三索で先制リーチを打つが、すでに単騎テンパイを入れていた西川が高め三色の二索五索六索で追っかけリーチ。

 

 

安めながらも2,000・3,900(+1,000)でリードするが、吉田もタンピン三色ドラを決めてくらいつく。

 

 

藤崎は何度も勝負手を空振りしていたが、南3局にようやく西南ホンイツ7,700は8,000。

 

 

オーラスを30,500点持ちで迎え2回戦は是非ともプラスにしたかった藤崎だが、アガリトップ西川のヤミテンに放銃し沈みの3着。その後も浮きに回る事が出来ず、藤崎にとって今日は悔しい1節となってしまった。

南2局。トップ目の勝又がツモリ三暗刻の五索八万リーチ。

 

 

八万は勝又の切り出しから盲点となりそうな牌。西川と吉田が1枚ずつ持っていた。先に打ち出して勝又に6,400放銃となったのは吉田。

 

 

オーラス、親番藤崎と西川の2軒リーチを受けた勝又は「西川に放銃してトップ終了ならやむなし」の一万切り。

 

 

リーチ七対子ドラドラ8,000(+1,000)をアガった西川はラスから2着浮上、吉田もかわす嬉しいアガリとなった。

4回戦はリーチツモ三色ドラをアガった勝又がトップ。

 

 

オーラスにチンイツをツモった西川が浮きの2着となった。

 

 

以上の結果により最終節の卓組が確定した。

A卓 西川 紺野 瀬戸熊 吉田
B卓 藤崎 沢崎 杉浦 近藤
C卓 黒沢 古川 前田 H柴田 勝又

 

 

卓内トップは西川。A卓での対局ではあるが、残留に向けて大きなリードを持てた。
吉田もプラスで終えたが、残留ポジションの西川、紺野との差は約140ポイントある。
勝又は5位A卓での最終節。4人中2人をかわす必要があるが、前田、H柴田は十分射程圏内。逆転の決定戦を狙う。
藤崎は6位B卓での最終節。難易度は高いが、先に100オーバーのプラスを叩き暫定3位あたりで対局を終えればA卓の対局者にマイナス出来ないプレッシャーがかかる。その展開を狙いにくるだろう。

 

 

次回A1リーグ最終節A卓は
2021/12/8(水) 17:00
西川淳
紺野真太郎
瀬戸熊直樹
吉田直

実況 古橋崇志
解説 山田浩之

最終節A卓はこちらでご覧いただけます
(文:編集部)

第2期桜蕾戦決勝レポート

第2期桜蕾戦優勝は菅原千瑛!〜決勝戦レポート〜

12月2日、第2期桜蕾戦決勝戦が放送された。
対局者は、一瀬由梨、藤田愛、美里麻、菅原千瑛。プロ歴は5年目・1年目・1年目・10年目と、20代以下限定の大会ながら新人〜中堅選手までが集まった形だ。

4人それぞれにインタビューが行われ、対局がスタート。

 

 

1回戦は東1局から美里麻、一瀬が連続でアガリを決めるが、大きく抜け出したのは菅原。
東2局2本場、藤田のリャンメン先制リーチを受けるも…

 

 

その後放たれたドラの六索をポン。同じくリャンメンテンパイで追いつき、藤田から七万で7,700のアガリ。

 

 

放銃となった藤田も東4局2本場、ピンフツモドラドラの2,600オールですぐに戦線復帰。

 

 

競り合いとなるが、南1局、菅原がツモ發三暗刻ドラの2,000・4,000で1人浮きのトップを決めた。

 

 

3者からすればこれ以上のリードは取られたくないところであったが、勝負の大きな分かれ目となったのは2回戦東4局。
この半荘4着目の一瀬がタンヤオ七対子のテンパイ。

 

 

六索待ちについて解説の魚谷は「良さそう。リーチするんじゃないですか」とコメント。リーチも有力かと思われたが、ここは後に打ち出す際の安全度を重視し一旦 五索単騎でヤミテンに。より良い待ちを探すも…

 

 

この瞬間、菅原にピンフ三色確定のテンパイ。そのリーチ宣言牌は無情にも六索…!

 

 

さらに次巡自ら引いてくる六索。常人ならくらくらしてしまいそうな中、当たり牌の五万単騎に待ち変えした一瀬が終盤にドラの南を引いて少考。

 

 

ここはトップ目・菅原からの直撃を狙いツモ番無しのリーチ!しかしこの五万で11,600の放銃に。

 

 

初戦に続いてこの半荘トップを飾った菅原は、無理のない進行で3回戦・4回戦も要所で大物手を成就。

 

 

(3回戦東2局、メンタンピンツモの2,600オール)

 

 

(4回戦東3局、役役ホンイツトイトイドラドラの4,000・8,000)
オーラスには全員がトリプル役満を目指さなければいけない程の圧倒的な点差で優勝を果たした。

 

 

 

「沢山応援をいただいて本当に頑張ろう、勝ちたいなと思って日々頑張って過ごしていたので皆さんにありがとうとお伝えしたいです。これからだと思っているので、10年目になって連盟のタイトル戦を勝てて本当に嬉しく思います。これからも応援していただけたら嬉しいです。」

第1期は伊達朱里紗が優勝。その後MリーグKONAMI麻雀格闘倶楽部チームに参戦するなど活躍が見られ、箔がつく形となった桜蕾戦。菅原千瑛の活躍にも是非期待したい。

(文・浜野太陽)

第38期鳳凰戦A2リーグ第9節B卓レポート

11月30日、第38期鳳凰戦A2リーグ第9節B卓が放送された。
対局者は藤島健二郎、白鳥翔、魚谷侑未、客野直。

 

 

昇級を争う藤島・白鳥、降級を避けたい魚谷に注目の集まる対局。

1回戦は、藤島の親リーチにツモ切り追いかけリーチで勝負をかけた客野が8,000のアガリでトップに。

 

 

一方藤島はこの放銃が響き4着。ただ暫定ライバルの白鳥も3着と差は離さなかったが、大きな動きがあったのが2回戦東1局。

 

 

なんと親の白鳥から、3巡目に高目18,000の強烈すぎるリーチ!藤島から安目で11,600のアガリに。
白鳥はさらに3回戦でリーチツモドラドラの2,000・3,900。

 

 

リーチツモドラの2,000オールをアガリ、1人浮きのトップに。

 

 

3回を終えて藤島と70P程の差をつけることに成功した。しかしこの日「かわし手を一切封印してチャンスを窺っていた」と語る藤島が、4回戦でついに爆発。

 

 

先程のお返しとばかりに白鳥からヤミテンの18,000を直撃!(チャンタ三色ドラドラ)
このアガリを皮切りに藤島が猛追。
東2局親番でピンフドラドラのリーチ!

 

 

これは流局も、次局4,800を魚谷からアガると、なんとトータルポイントで白鳥を逆転。
この後も手を緩めず、東3・4局には高打点のリーチ。

 

 

 

なんといずれも一発ツモ!一発の役は無いが圧倒的な勢いを感じさせ、Twitter速報に対しては「やばい、カッコ良い」「すごい(すごい)」などコメントが寄せられた。

4回戦を終えての成績は画像の通り。

 

 

 

あわや戦線離脱というとかろから、藤島が昇級ポジションを奪い返す結果に。

 

魚谷「10節が正念場かなと思いますので、そちらに向けて自分の麻雀を磨き上げて、一番いい麻雀を打とうと思いますので応援よろしくお願いします」

 

客野「まだちょっと降級の心配をしてるので、今くらいのポイントでまとめられたらなと思います」

 

白鳥「次回同卓の明石さん、仁平さんの狙いを見極めてポイントを積み重ねて、最終節しっかり勝負できるようにしたいと思います」

 

藤島「まだ最終節勝負な部分が強いので、まだあまり意識せずやれることをやっていこうというのは変わらないですね。引き続き応援よろしくお願いします。ありがとうございました」

 

次回A2リーグの放送は12/6(月)17時〜。
対局者は明石定家、山田浩之、内川幸太郎、麓征生。解説は吉田直が務めます。

次回も是非お楽しみに!

(担当:浜野太陽)

第227回:プロ雀士インタビュー 二階堂瑠美  インタビュアー:越野智紀

「その人を知りたければ、その人が何に対して怒りを感じるかを知れ」

僕の好きな言葉です。
たしか、どこかの島の酒場で働いている女性の言葉だったと記憶しています。
今回はプロクイーン優勝の話しと、二階堂瑠美が何に対して感情が動くのか?その2点を中心に話しを聞かせてもらいました。

越野:第19期プロクイーン優勝おめでとうございます。8年前の初優勝の時と比べて何か違いはありましたか?

 

100

 

瑠美:時代の変化もあると思うんだけど、1回目の時よりも喜びの声が沢山届いて。それが嬉しかったの。それとMリーグのドラフトでEX風林火山に指名された年っていうのもあって、注目が集まったタイミングで勝てたのも良かったかな。

越野:喜びの話しが出てきたところで、普段YouTubeるみあきchanねるで「喜怒哀楽を表現する生配信」ってしてるじゃないですか?瑠美さんは何に対して喜びを感じます?

瑠美:それって麻雀で?

越野:どちらでもOKです。

瑠美:さっきの話しの続きになるんだけど、最近YouTubeのオカルトチャンネルの人たちと仲良くしてもらっていて。その人たちとの食事会がたまたまプロクイーンの直後にあったんだけど、そこでサプライズで祝って貰えたりとか。他にもEX風林火山のスポンサーの1つのまんまるハウスさんが出してる夕刊フジ杯のチームで、そのチームまんまるの勉強会の時にお花を頂いたり色々祝ってくれたり。あとはSNS。炎上したりして使い方が難しいんだけど、喜びの声が届いた時はすごく良いコンテンツだなって思う。

越野:麻雀でもある?

瑠美:麻雀だと自分が想定したように手がの伸びていったときに喜びがあるかな。あと麻雀に対する理解が深まったと感じた時が嬉しい。

越野:怒りはどういう時に感じますか?

瑠美:怒ることはあんまりないんだけど、わかっていたことを疎かにした自分に対して怒ることはあるかな。自分の麻雀感とは違う選択をしたとき、こないだのMの時とか

 

100

 

いつもの自分ならツモ切ってる七索を、チーム戦を意識したばっかりに残して失敗したやつとかね。あーでも自分の思うようにやろうって再確認出来たから、怒るとは…怒る…んー難しいな。麻雀では怒らないです。

越野:麻雀以外だとある?

瑠美:なんかあったっけ?わたし多分知らない人にぶん殴られても怒らないもん。「え?」とはなるけど。

越野:それは怒りよりも先に驚きがくるやつ。

瑠美:あー危険運転してる人をみると怒るかも。危ないよって。車運転するからさ。都内運転してると危ない運転してる人が多いから。でも危ないよって注意するのと怒るのとは違うか。4歳の子が急に背中に氷入れたり、毛足の長い絨毯にスライムぶち撒けたりした時は「ダメだよ」って怒ったかなー。

越野:子供ってスライム好きよね。

瑠美:そうなのよ。絨毯とかお気に入りのソファーとかに広げてカピカピにしてくる。スライム開発した人には怒るかも。でもダメなこととかをそうやって覚えて子供は成長していくからなー。

越野:あんまり怒りの感情が湧かないの?

瑠美:怒らないなー。今年怒ったかな?

越野:全然怒るイメージないから想像出来ないね。怒るっていうより悲しくなるとかなのかな?

瑠美:悲しみは…怒ってる人を見ると悲しくなる。余裕がないのかな?って感じるから、世の中が豊になれば、そういった怒りも少なくなっていいなとは思う。私はあんまり怒りも悲しみも長く持続しなくて、基本的には色々楽しもうって考えて生きてるかな。麻雀だと深く考えずに決めつけているのを見ると悲しくなるかも。麻雀ってすごく難しいじゃない?奥が深くて複雑だから、柔軟に対応したほうがいいと思うの。漠然とした麻雀セオリーみたいなのに縛られて選択の幅は狭めないようにっていうのは気をつけてるかな。

越野:まさにキャッチフレーズの天衣無縫な感じだね。「楽」は多そうだけど、最近は何にハマってますか?

 

100

 

瑠美:ラジオ感覚でYouTubeを聞きながらマンガ読んだりゲームやったりパズルやったり。YouTubeで怪談話をしている芸人さんはやっぱり話し方が凄く上手で…

(ここから長い雑談)

越野:…っていうパズルが面白そうでYouTube向きかも。

瑠美:人生って短いんだから、せっかくなら楽しいことに使いたいよね。それじゃ、こんな感じで締めてください。

越野:ありがとうございます。あ、すんません、ここからは少し麻雀の話しを。2回目のプロクイーン優勝になりましたが、今回の麻雀を自分で点数をつけるとしたら何点ですか?

瑠美:90点ぐらいは挙げてもいいんじゃないかな。ベスト16から優勝するまでの麻雀は現時点で自分が出来ることは出せたかなと。でも今の自分が正しいわけじゃないから、現状で満足せず成長したいと思ってるし成長出来ると思ってる。

越野:今回一番目の抜け番選択権を得て、初日4回戦の中で3回戦目を抜け番にしたのって何故ですか?解説の藤崎さんが「1番目を選ぶかと思った」って言ってたので。

瑠美:初日はまだ病み上がりで体力が万全じゃないかもと思って、途中で抜けれる3戦目にしたの。本来は連続で打つのが好きなんだけどね。実際2回戦終わった時にはまだ元気で、連続でも打てたなって、その時は思ってた。

越野:2日目最初の5回戦が終わって二度目の抜け番抽選では、9回戦をりんのさんが選び、6・7・8・10の中から8回戦を選んでいましたが、この時には連続で打つ体力が戻ったってことですか?

瑠美:5回戦を打った感じで体力的に大丈夫そうと思って2日目は5・6・7回戦と3連続で打つことにしたの。それで体調を万全にした最終日で4連続打つ。実は10回戦と悩んでて、10回戦終わった段階で脱落1名が決まるから最後抜けると結果待ちになるじゃん?自分が脱落のターゲットにならないって自信をもって最後の抜け番に選んどいて、6戦目以降にラスラスとか引くと超カッコ悪いかなって。

越野:その展開は悲惨よね。

瑠美:みんな強いし、まだどうなるかわからない状況だったから。高みの見物が出来るほどの自信はなかったんだよね。

越野:自信がないって言うけど、抜け番抽選直前の5回戦は良いトップでしたね。特に印象的な局が南4局の1本場。

 

100

 

越野:トイツから四索を1枚切った浮かせ打ち。ペン七筒のターツも払って五万六万七万七万八万九万九万からマンズを伸ばして2,600オールの綺麗なアガリ。

瑠美:これ自分的には特に変わったことをした感覚はなくて、いつも通りに打ってるだけなんだよね。

越野:確かに。いつも瑠美さんの麻雀を観てる人にとっては普通に見えるかもだけど。先切りや手牌が伸びていく感じが「This is 二階堂瑠美」でした。ここから勢いに乗って2日目圧勝。逆に初日首位だったりんのさんが落ちてきて並びが出来てきた。この辺から優勝って意識してました?

瑠美:まだまだ全然。りんのさんに変わって2番手に浮上した東城さんは勢いがあるし、それまで不調だった山脇さんも怖いし。結局山脇さんは10回戦終わった時に敗退になったけど、全然強いからね。来年のプロクイーンはベスト16から出てくるし、また決勝くるでしょ。

 

100

 

越野:最終日は南3局1本場にテンパイ外しからのリーチがめちゃくちゃ痺れたよね。

瑠美:役無しヤミテンのカン三万にした時に何引いたらテンパイ外そうかなって考えてて、七索は外そうって考えてたら引いたのよ。岡田さんが絶対にオリない状況だったし、押し返されても良い形で勝負したかった。

 

100

 

越野:リーチしてアガったのもカッコ良すぎた。これで東城さんに満貫ツモの条件を押しつけてオーラス勝負。

 

100

 

瑠美:早くアガれそうならアガってさらに条件厳しくしたかったけど、手役絡んでそうな変則っぽい捨て牌から5巡目にリーチがきちゃって。東城さんさすがだなーって。放銃も出来ないから祈るだけなんだけど、高目なら条件クリアで安めなら一発か裏条件とかもあるから一発は消しといた。東城さん南家だからハイテイもズラせるしね。

越野:あの鳴きで東城さんの安めの一発ツモも高めの四万も両方流れたし、なんならハイテイも一万だった。

 

100

 

瑠美:あの時、配牌から手を崩さなくて、八索が鳴けたおかげ。

 

100

 

越野:これで直近10年のプロクイーンで6度決勝に進出して二度目の優勝と抜群の強さを発揮していますが、この相性の良さはどこにあると思いますか?

瑠美:最初の10年はさっぱりだったんだけどね。素点が大事なルールに変わってから決勝に残れるようになったから、ルールの部分はあるかも。あと1次予選から残るのは大変。決勝まで残ると翌年ベスト16シードがあるから、それは大きいね。

越野:それでは最後に20期のプロクイーンに向けての意気込みをお願いします。

瑠美:連覇っすよ。連覇。

越野:三度勝った人は1人もいないですしね。

瑠美:真面目な話しをすると、優勝しなくても良いんだけど、なるべく毎年決勝には残っていたい。それで、たまに優勝出来れば嬉しいかな。
勝っても負けても話題になるような、多くの人に注目してもらえる決勝戦。
1人以外が敗者になる世界なので、負けた人も称えられるような面白い試合が出来たらいいなと思ってる。

越野:年内はMリーグ・女流桜花・王位戦と注目の対局が続くので面白い試合を期待しています。長い時間お付き合いいただき、ありがとうございました。

第2期若獅子戦決勝レポート

【第2期若獅子戦~決勝観戦記~、優勝は松本峻!】

102名が参加した1次予選は8月末、もうだいぶ前のことのように感じる。
長きにわたる戦いも今日でいよいよ優勝者が決定する。
ベスト8が終わってから1ヶ月、選手はワクワクそわそわで落ち着かない日々だっただろう。

上田稜
「九州で応援してくれる人や普段応援してくれる人に恩返しができたらいいなと思います。」

 

野村駿
「全力でぶつかって必ず優勝します。応援よろしくお願いします。」

 

松本峻
「初めての決勝戦ですが、4人でいい麻雀をして最終的には優勝できたらと思います。」

 

福田雄大
「6年間プロをやっていて、何も結果を残せていないので、そろそろタイトル欲しいなと思います。」

 

インタビューでは緊張が見られた4選手だったが、始まってしまえば十二分に持ち味を発揮、非常に面白い決勝戦だった。
立会人の吉田がこう評価するのもうなずける。
僕としては、「今の20代ってこんなに強いの?」という驚きの連続だった。
それでは決勝の内容を振り返っていきたい。

 

 

1回戦、見応えがあったのは南4局2本場、
一度はテンパイを外して、234の三色同順を狙った松本だったが、上家野村の三筒一筒の手出しからピンズが手に無いと判断したか、引き戻した一筒で今度はリーチを打つ。

 

 

すぐに親の福田にもテンパイが入った。
ドラの七索単騎、七対子のリーチ。出アガリ満貫、ツモれば跳満の勝負手だ。
松本は、親とのめくり合いになったことは怖いが、福田からリーチ棒が出たことで、出アガリでも浮くようになる。

 

 

2人のどちらかのアガリと思われたが、野村の打ちまわしが素晴らしかった。
リーチを受けた段階ではこの形だったが、リスクを取らず、かつ、可能な限り形を保った結果、

 

 

見事に七対子でのツモアガリ。3着に浮上して1回戦を終えた。

 

 

しかし、アガった野村はこの表情。
なぜなら、前巡、南を切るときに小考。リーチをするかどうか考えていたのだ。

 

 

後半戦でスコア状況によってはリーチもあるが、出アガリでは浮きにならないので、さすがに1回戦からはリスクの方が高い。
とはいえ、気持ちは非常にわかる。

1回戦成績
上田+13.7P、福田+4.6P、野村▲4.5P、松本▲13.8P

1回戦ラススタートとなってしまった松本、2回戦は東1局から1人ノーテン、3,200+300の放銃と失点が続く。
全4回戦のため、この2回戦もラスをひくようだと、かなり優勝が厳しくなってしまうと、状況判断に長けている(後述)松本は思ったに違いない。

 

 

 

何気ない1局だが、リーチが打ちやすかった入り目にツモアガリと、松本を救った1局だったように思う。
偶然にも野村がミスと挙げた局なのも、また面白い。

 

 

(そこまで卑下することないよ、立派だったよ、とフォローしておきたい。)

このアガリをきっかけに松本が息を吹き返す。
この半荘の決め手となったのは南2局。

 

 

放銃した福田は、一度は西を手に留めたものの、最悪のタイミングでの切り出しとなってしまい、やや後悔しているかもしれない。

2回戦成績
松本+30.8P、野村▲5.2P、上田▲7.6P、福田▲18.0P
2回戦終了時
松本+17.0P、上田+6.1P、野村▲9.7P、福田▲13.4P

3回戦東2局、親の野村はテンパイ取らずから、四万を引いてリーチと、お手本のような手順で2,600+100オール。

 

 

 

この局、アガリには結びつかなかったが親のリーチを受けた後の、福田の押しっぷりも見事だった。
無筋を切る怖さもあるし、力も入るだろうが、普段と変わらないモーションで押していく。
福田らしさが出た良い1局だった。

 

 

タラレバにはなってしまうが、入り目が六索だったら、安全な九筒を切ってのリーチ、野村からの六筒の出アガリだったか。
こればかりは仕方がない。

東2局3本場、この空切りリーチを取り上げないわけにはいかない。
細かい技術まで勉強しているのかと、驚愕する。

 

 

親の野村が追っかける。

 

 

上田のこの七筒切りも読みの入っている一打。
自身のフリテンではなく、野村は八筒を切ったときに小考しており、七筒の方が安全と判断したのである。
今の20代はこんなにレベルが高いのかと、焦らされる。

 

 

結果は、野村が三索を掴み、福田のアガリ。5,200は6,100。

続く東3局、失点を取り戻そうとしたリーチだとしたら後悔があるだろう。

 

 

上田、ダブ東ホンイツの12,000!
頭取りなので野村のリーチが悪いとは思わないが、親の上田の早いドラ切りを評価してもよかったかもしれない。
結果としては痛い放銃だった。

 

 

続いて取り上げるのは南1局。
松本は守備寄りの雀風だと思っていただけに、上田のリーチにドラ単騎で追っかけたのには驚いた。

 

 

2回戦まではトップだったが、この3回戦のスコアを入れると、上田に25ポイント離されている状況。
もうリスクを承知で勝負しにいかなければならない。
それがちゃんとわかっている。
(結果は上田に2,600の放銃となってしまったが。)

振り返ると、リードしていた2回戦は、この手をヤミテン。(六万切りのところでテンパイ)
まだ1年目の選手とは思えない状況判断能力だ。

 

 

この3回戦、上田は、トータルトップだった松本をラスにして、自身がトップ。
大きなリードではないが最終戦を有利なポジションで迎えることができ、理想通りのゲームメイクができている。

3回戦成績
上田+20.7P、福田+11.6P、野村▲14.0P、松本▲20.3P
3回戦終了時
上田+26.8P、福田▲1.8P、松本▲3.3P、野村▲23.7P

最終戦、今日の福田にはチャンスがなかった。
東場の親番は、松本にリーチ、三色同順の5200の放銃。

 

 

南場の親番も、松本に6,400の放銃と、加点したい親番でどちらも避けられない放銃では苦しい。

 

 

 

福田は26歳。きっとまたこの舞台に戻ってくるだろう。

最終戦オーラス、上田と松本の一騎打ち。
上田は浮きに回って終局できれば、松本はその前にアガれば優勝。
松本はペン三筒に託し、ノーテンにはできない上田もギリギリでテンパイを入れる。

 

 

 

決着は1本場。
どんなにいい試合でも、無情にも名を残せるのは1人しかいない。
最後はどちらが麻雀の女神に選ばれるかどうかだった。

 

 

 

第1期を優勝した阿久津翔太は、C1リーグに特別昇級の後、すぐにB2リーグに昇級。
また、優勝により選抜されたFocus M season6でも11月末時点で首位。
阿久津の活躍によって、若獅子戦の価値を高めたと言っても過言ではない。
松本もすぐに活躍すると思うし、活躍して若獅子の名をさらに高めてほしい。

上田、福田、野村は負けてしまったが、今日の決勝の経験や、ここまで勝ち上がってきたことは、今後の麻雀人生の財産となるだろう。
「若獅子戦での戦いが自分を強くした」
彼らがいつかこのような発言をすることを、楽しみに期待したい。

 

 

 

 

(文:福光聖雄)

第46期王位戦決勝レポート

第46期王位はプロ1年目・渡辺史哉!

11月28日(日)、第46期王位戦決勝戦が放送された。対局者は佐々木寿人、森下剛任、蒼山秀佑、渡辺史哉。

 

 

前日の準決勝最終戦では、大きな4着でなければOKにも関わらず5万点トップで首位通過を決めた佐々木。
苦しいところから親番での大連荘で決勝進出を果たした蒼山。
放送卓でリーチ国士無双が炸裂した森下。
勢いを感じさせる3名に対し、新人ながら冷静な判断でボーダーを超えてきた渡辺。

爆発力に定評のあるメンツだけに、「誰が主導権を握るか」に注目が集まるところだったが、先陣を切ったのはプロ1年目・新人の渡辺。

1回戦東1局に2,900をアガリ連荘すると、1本場でタンヤオトイトイ三暗刻の4,000オール!

 

 

この半荘、森下がメンタンピンツモドラの2,000・4,000で巻き返すも…

 

 

オーラスに蒼山への放銃で2着に。トップは渡辺。
渡辺は続く2回戦目もドラポンの7,700をアガリ、連続のトップ。

 

 

優勝の二文字を嫌でも意識する状況になるが、試練が降りかかったのは3回戦。
親番の蒼山が1フーロ・余りなしのチンイツテンパイ。

 

 

これに飛び込み、12,900の放銃でこの半荘4着に。一気に誰が勝ってもおかしくない混戦となった。
しかし決め手となったのは4回戦。渡辺が中チャンタ三色ドラの18,000!

 

 

優勝候補筆頭であった佐々木がまさかの戦線離脱。さらにタンピンツモ三色の2,000・4,000。

 

 

タンヤオドラドラの1,000・2,000をアガリ…

 

 

この半荘50,100点のトップ!2位の森下まで44.8P差を突きつける。

最終戦は森下が親番で3,900オールのリーチを放つも…

 

 

 

渡辺が2枚切れのカン四索テンパイで無筋を勝負!大きな大きな2,000点。
南場では全ての親番を自らのアガリで落としきり、堂々初タイトルを勝ち取った。

 

 

「静岡予選から、一番自分が楽しんでたと思いますね。格上の人たちとやるので楽しかったし、その中で勝ち上がってきて自信がついたのでメンタル面も良かったです。決勝では実力以上のものが出せていたと思うので、応援の力が牌に届いたと思います。ありがとうございました。」

所属する連盟静岡支部のブログでは自戦記を執筆しているが、こちらでは新人らしく元気でビッグマウスな一面が垣間見られる。

静岡支部員のひとりごとはこちら

みなぎる自信が溢れ出る文章に、今後への期待を感じざるを得ない。
現在鳳凰戦D3リーグで+57.1Pの渡辺は、残り2節でプラスをキープできればC1リーグへ特別昇級となる。
今後の活躍に是非ご注目ください!

(文・浜野太陽)

第38期鳳凰戦A2リーグ第9節A卓レポート

第9節A卓に出場した選手は

 

 

一井+219.1P(1位)・石渡+154.3P(2位)・ダンプ+58.1P(5位)・高橋+54.9P(6位)。
第9節A卓は首位を走る一井を追う石渡と、その石渡の座る2番目の席を狙うダンプ・高橋といった構図で始まりました。

前節からの好調を維持した一井が、序盤から積極的に仕掛け

 

 

狙い通りにマンズが伸びて満貫のアガリ。
このリードを保って1回戦から1人浮きのトップを取ると、2回戦以降も好調を持続。

 

 

配牌とツモが噛み合うと、何でもないような配牌が僅か4巡後に満貫のアガリ。

 

 

2軒リーチにも仕掛けて対抗し、白トイトイドラ2の4,000オールと、完全に手が付けられない状況になりました。

その後も、相手の勝負手に一度も捕まることなく加点し続けた一井が4回戦でもトップ。

一井との直接対決で差を詰めておきたかった石渡でしたが願いは叶わず。
これで石渡は一井のポジションを奪う作戦は一旦終了。昇級を狙うために必須ともいえる最終卓に組み込まれるため、4位以内で最終節を迎えることが次節の目標となりそうです。
一方で、1人浮き2回を含む3トップでさらにスコアを伸ばした一井は、後続と140ポイント近く突き放して2番手グループの視界から消えることに成功。ターゲットから外れたことで、一井はA1リーグ昇級枠の1つをほぼ手中に収めました。

 

 

<第9節A卓最終結果>
一井+65.4P 高橋▲4.4P 石渡▲10.8P ダンプ▲50.2P

(文:越野智紀)

第4期 雪華王戦(北海道プロリーグ)最終節成績表

Aリーグ

順位 名前 第1節 第2節 第3節 第4節 第5節 第6節 第7節 第8節 第9節 第10節 第11節 第12節 合計
1 西野 拓也 ▲ 21.7 0.0 14.6 75.6 40.0 ▲ 5.1 ▲ 29.4 ▲ 34.3 ▲ 19.7 11.4 128.2 0.0 159.6
2 中村 瞬 19.9 ▲ 34.8 21.1 ▲ 29.2 0.0 62.2 ▲ 10.9 52.4 35.2 35.3 5.3 ▲ 6.2 150.3
3 野々川 博之 38.0 25.6 ▲ 1.6 ▲ 11.4 43.2 ▲ 40.5 70.1 18.7 ▲ 16.6 0.0 ▲ 28.4 8.4 105.5
4 市川 敦 ▲ 24.1 19.2 9.4 51.2 7.2 22.8 ▲ 0.3 ▲ 9.7 0.0 ▲ 0.2 ▲ 72.0 59.5 63.0
5 須賀 智博 48.6 7.5 53.7 0.0 ▲ 24.7 ▲ 24.1 ▲ 12.4 4.2 39.4 ▲ 12.0 0.0 ▲ 22.2 58.0
6 松本 幸大 ▲ 20.0 6.6 0.0 54.2 ▲ 84.5 ▲ 27.0 39.1 37.3 ▲ 28.9 ▲ 22.1 57.0 19.0 30.7
7 山屋 洋平 0.0 34.4 ▲ 55.6 ▲ 29.5 ▲ 79.0 0.0 29.6 ▲ 13.5 ▲ 1.1 10.9 ▲ 14.6 15.0 ▲ 103.4
8 三盃 志 9.3 ▲ 18.6 ▲ 7.5 ▲ 21.1 19.5 13.5 0.0 ▲ 12.6 14.4 ▲ 51.2 ▲ 27.8 ▲ 23.4 ▲ 105.5
9 浦山 祐輔 ▲ 64.9 4.5 ▲ 5.1 ▲ 0.9 45.8 ▲ 35.2 ▲ 90.3 0.0 ▲ 8.3 32.6 ▲ 47.7 0.0 ▲ 169.5
10 三盃 貴之 14.9 ▲ 44.4 ▲ 30.0 ▲ 88.9 31.5 32.4 ▲ 15.5 ▲ 42.5 ▲ 16.4 -4.7 0 ▲ 51.1 ▲ 214.7

Bリーグ

順位 名前 第1節 第2節 第3節 第4節 第5節 第6節 第7節 第8節 第9節 第10節 合計
1 松本 千鶴 2.7 5.1 ▲ 10.7 71.4 56.5 14.9 87.7 ▲ 38.1 15.8 ▲ 32.6 172.7
2 吉木 輝 72.1 ▲ 61.2 49.3 49.6 ▲ 47.6 46.8 ▲ 40.1 ▲ 19.9 53.0 60.7 162.7
3 中村 亮 3.5 61.4 ▲ 10.7 39.4 ▲ 4.4 16.4 3.9 40.9 20.6 ▲ 17.8 153.2
4 吉田 祥子 ▲ 19.5 10.4 ▲ 79.7 ▲ 9.3 ▲ 2.5 20.1 ▲ 47.9 57.1 66.5 51.6 46.8
5 村上 良 14.7 ▲ 8.1 19.6 ▲ 17.1 26.7 ▲ 91.2 42.8 ▲ 28.3 ▲ 16.0 70.9 14.0
6 柴田 太一 ▲ 20.0 10.3 ▲ 36.9 17.5 ▲ 10.0 10.9 0.0 7.7 16.4 ▲ 10.3 ▲ 14.4
7 野坂 健一 ▲ 48.5 ▲ 58.4 21.5 ▲ 30.5 14.3 ▲ 22.2 ▲ 18.0 13.5 ▲ 53.4 0.0 ▲ 181.7
8 西村 聖美 64.5 ▲ 68.4 44.5 ▲ 115.3 ▲ 80.7 13.1 3.1 ▲ 24.0 ▲ 5.4 ▲ 18.3 ▲ 186.9
9 伊藤 直輝 ▲ 69.5 108.9 1.1 ▲ 5.7 47.7 ▲ 29.8 ▲ 51.5 ▲ 8.9 ▲ 97.5 ▲ 104.2 ▲ 209.4

Cリーグ(後期)

順位 名前 第1節 第2節 第3節 第4節 第5節 合計
1 小泉 修二 8.9 25.4 105.5 3.9 23.1 166.8
2 村上 玲央 ▲ 57.4 69.9 14.2 91.7 10.2 128.6
3 渡辺 涼 75.4 17.4 23.7 ▲ 19.2 ▲ 20.8 76.5
4 齋藤 光 ▲ 20.9 12.3 26.9 38.5 ▲ 12.5 44.3
5 會田 亮介 ▲ 1.3 24.5 ▲ 19.2 8.2 6.2 18.4
6 田中 翔太朗 ▲ 2.8 12.6 20.7 ▲ 44.5 32.2 18.2
7 植田 稔宏 43.5 50.1 ▲ 35.1 ▲ 31.9 ▲ 8.9 17.7
8 北 淳一 17.0 29.0 ▲ 43.8 ▲ 15.8 14.5 0.9
9 千葉 みほ 6.9 ▲ 25.3 ▲ 28.0 6.5 34.9 ▲ 5.0
10 渡辺 篤志 ▲ 35.2 ▲ 41.1 10.9 42.2 13.1 ▲ 10.1
11 安藤 りな ▲ 30.4 65.9 ▲ 51.3 40.6 ▲ 45.0 ▲ 20.2
12 児玉 隆哉 ▲ 47.2 18.5 ▲ 30.1 ▲ 4.3 23.5 ▲ 39.6
13 東海林 正博 ▲ 38.7 ▲ 48.3 17.9 51.2 ▲ 22.8 ▲ 40.7
14 菊地 芳彦 0.0 ▲ 24.6 31.2 ▲ 30.9 ▲ 45.2 ▲ 69.5
15 佐藤 凌 22.8 ▲ 66.5 ▲ 20.7 ▲ 100.6 73.9 ▲ 91.1
16 中村 龍太 41.6 ▲ 30.0 ▲ 15.7 ▲ 42.8 ▲ 53.8 ▲ 100.7
17 かわいめぐみ ▲ 3.2 ▲ 90.8 ▲ 9.1 7.2 ▲ 43.6 ▲ 139.5

Cリーグ(前期)

順位 名前 第1節 第2節 第3節 第4節 第5節 合計
1 會田 亮介 101.8 19.0 42.9 3.0 10.5 177.2
2 渡辺 涼 86.0 3.4 ▲ 40.9 54.7 ▲ 0.2 103.0
3 千葉 みほ 13.6 24.4 ▲ 34.1 38.3 5.0 47.2
4 東海林 正博 41.7 ▲ 5.3 ▲ 11.6 20.5 ▲ 16.3 29.0
5 植田 稔宏 5.3 15.6 ▲ 24.8 30.9 ▲ 1.0 26.0
6 菊地 芳彦 ▲ 61.8 87.9 ▲ 24.7 ▲ 15.6 19.6 5.4
7 村上 玲央 27.5 ▲ 19.3 31.5 2.0 ▲ 39.5 2.2
8 安藤 りな ▲ 63.3 4.1 5.3 14.5 28.5 ▲ 10.9
9 佐藤 凌 37.5 2.2 2.7 ▲ 80.2 ▲ 8.6 ▲ 46.4
10 田中 翔太朗 14.0 ▲ 32.3 25.0 ▲ 53.6 62.7 15.8
11 児玉 隆哉 ▲ 15.0 1.2 ▲ 7.0 ▲ 50.0 29.3 ▲ 41.5
12 北 淳一 ▲ 93.8 ▲ 16.2 22.0 13.6 21.7 ▲ 52.7
13 中村 龍太 ▲ 43.4 ▲ 9.9 ▲ 41.7 7.8 ▲ 18.1 ▲ 105.3
14 かわいめぐみ ▲ 70.1 ▲ 75.8 14.4 ▲ 35.9 ▲ 95.6 ▲ 263.0

第1期鸞和戦ベスト8B卓レポート

ベスト8B卓勝ち上がりは魚谷・猿川!〜第1期鸞和戦〜

11月26日、第1期鸞和戦ベスト8Bが放送された。対局者は猿川真寿、金子正明、魚谷侑未、鷲見隼人。

 

 

タイトル戦やメディア出演など実績豊富な猿川・魚谷。そんな2名を退け、名を上げていきたい金子・鷲見。金子は前回ベスト16の放送終了後に初めて麻雀プロとしてのTwitterアカウントを開設するなど、心境に前向きな変化があったようだ。

 

 

鷲見も地方リーグチャンピオンシップ2018優勝の実績があり、ここでもう一旗打ち立てたいという思いは強いはず。しかしそんな思いとは裏腹に、この日絶好調だったのは魚谷。
1・2回戦では連続でヤミテンのホンイツ七対子が炸裂!

 

 

 

放銃に回ってしまったのはいずれも鷲見。2回目の放銃ではこの表情。

 

 

2回戦を終えて魚谷は+60.3P、鷲見は▲72.4Pと縦長の展開に。焦点は金子・猿川の2番手争いとなった。
この争いで先にリードしたのは金子。3回戦東1局、 ダブ東・發・ホンイツの4,000オール!

 

 

さらに東2局で3,900を加点し、リードを広げるが…

 

 

東4局、親番を迎えた猿川が珍しく力の入った動作でツモアガリ。

 

 

リーチツモ三色ドラの4,000オールで金子とほぼ並びの位置に立つと、オーラス親番でも役役ドラで2,600オール。

 

 

金子に対し約30Pのリードを突きつけて最終戦を迎えた。
連盟公式ルールでの30Pは大きい点差なようにも見えるが、満貫の直撃などがあると一瞬で変わってしまう点差だ。リードする側にとっては難しい判断が要求されるところだが、決め手となったのは南1局。金子の親番を流せばかなり通過濃厚となる猿川は、愚形ながら勝負をかけてリーチ!

 

 

見事アガリきり、決勝の椅子を奪い取った。

 

 

ベスト8B卓通過は猿川・魚谷。

 

猿川「久しぶりの決勝なので、相手はちょっとAリーガーで格上が揃ってるんですけど頑張ります」

 

魚谷「決勝戦のメンツは特に脂の乗っているというか、強いメンツが揃ったなと思います。勝てるか負けるかはその日次第と思ってますが、人事を尽くして天命を待つで勝ちにいきたいと思います。」

第1期鸞和戦、ベスト8の結果と決勝メンバーは以下画像の通り。

 

 

第1期鸞和戦決勝12月19日(日)14時〜放送いたします。是非お楽しみに!

紺野真太郎vs柴田吉和vs魚谷侑未vs猿川真寿

実況:小笠原奈央
解説:佐々木寿人・山田浩之

(文・浜野太陽)

第46期王位戦準決勝レポート

【第46期 王位戦~準決勝 現王位森下のリーチ国士無双炸裂 決勝進出の4名が確定】

 

 

2021/11/27(土)、第46期王位戦の準決勝が行われた。
出場選手は以下の16名。

森下剛任(現王位・準決勝シード)
刀川昌浩
三ヶ島幸助(最高位戦)
須賀智博

 

 

佐月麻理子(協会)
東城りお
井出一寛
松本吉弘(協会)

 

 

渡辺史哉
蒼山秀佑
二階堂亜樹
佐々木寿人

 

 

天津みろう(協会)
二階堂瑠美
伊藤俊介
藤井すみれ

 

 

ルール:日本プロ麻雀連盟公式ルール
システム:半荘5回戦(60分+1局)を行い下位8名が敗退
ポイント持ち越しで半荘1回戦(80分+1局)を行いトータル上位4名が決勝戦へ進出

1回戦〜4回戦
実況 早川林香
解説 白鳥翔

 

 

【1回戦放送卓】

松本吉弘(協会)
二階堂亜樹
二階堂瑠美
東城りお

東2局に東城が三索六索先制リーチ。
亜樹がドラの東を重ねて生牌の中を勝負すると…

 

 

瑠美がツモリ四暗刻のヤミテンを入れていてロン。中トイトイ三暗刻8,000(+1,000)のアガリ。
松本が2,100・4,100(;1,000)をツモって瑠美と1,000点差まで詰めるが、オーラスに瑠美がアガってトップを取った。

 

 

【2回戦放送卓】

刀川昌浩
二階堂瑠美
森下剛任
佐月麻理子(協会)

2回戦は3〜6位の対戦となった。現王位の森下がリードを持って迎えた南2局。9巡目に国士無双九索待ちでリーチを打つ。

 

 

佐月から出て32,300(+2,000)のアガリ。森下が+63.1Pの大トップ。刀川と瑠美も浮きに回り、佐月は痛恨の1人沈みとなった。

 

 

【3回戦放送卓】

刀川昌浩
東城りお
佐々木寿人
渡辺史哉

東3局に東城がタンヤオ七対子ドラドラのテンパイ。八索単騎でツモって3,000・6,000のアガリ。そのまま3回戦のトップを取る。

 

 

 

【4回戦放送卓】

佐々木寿人
二階堂瑠美
蒼山秀佑
天津みろう(協会)

南1局。
天津が456三色確定のカン五筒待ち。
瑠美がピンフイーペーコーの六筒九筒リーチ。
蒼山はソウズのホンイツ五索八索待ち。

 

 

しかしアガリは佐々木。中ホンイツドラ3の6,000オールを決めてトップ。

 

 

 

5回戦から
実況 古川彩乃
解説 内川幸太郎

 

【5回戦放送卓】

蒼山秀佑
東城りお
佐月麻理子
伊藤俊介

東1局。伊藤がドラ暗刻の8,000のアガリ。

東2局。佐月が中ホンイツ、ドラの四筒が出て7,700(+1,000)のアガリ。

南1局。親番蒼山がドラ三万暗刻のタンヤオで12,000のアガリ。

 

 

全て放銃となった東城は痛恨の1人沈み。トップから蒼山、佐月、伊藤の3人浮きで5回戦が終了。

 

 

ここで下位8名が敗退。
最終6回戦は両方放送卓となる。

 

【6回戦A卓 2・3・6・7位】

森下剛任
刀川昌浩
藤井すみれ
渡辺史哉

南3局。現状4着の藤井はタンヤオ三色ドラ、刀川から8,000をアガってオーラスにのぞみを繋ぐ。

 

 

オーラス開始前のポイントは以下。森下は当確のため、この卓で2位を目指す戦いが現実的となる。

 

 

藤井が卓内2位になるには
跳満ツモ
渡辺から跳満
森下、刀川から倍満

渡辺が卓内2位になるには
400・800ツモ
藤井から2,000
森下から1,000直撃は刀川と同点

刀川は現状卓内2位だが出来るだけ加点したい。渡辺とテンパイノーテンだと渡辺とかわるほどの僅差。

渡辺がタンヤオピンフ二万五万八万待ち。最終卓でターゲットになる事を踏まえるとリーチかと思われたが

 

 

渡辺は刀川より上で終わる事を重視してヤミテン。森下から2,000をアガって結果を待つ事となった。

 

 

【6回戦B卓 1・4・5・8位】

先に終えたA卓の渡辺は+44.4P。
佐々木は蒼山、松本にかわされ、かつ渡辺を下回った場合のみ敗退。
蒼山、松本は浮けばOK。
天津は蒼山、松本、渡辺のうち2人をかわすのが条件。60,000点トップが目安となる。

佐々木が東2局の親番で連荘して54,400点まで積み上げる。ラス目となった松本だが、東3局にドラの三索をツモって2,000・4,000のアガリ。

 

 

南3局。今度は蒼山が二筒五筒八筒リーチ。4,000オールのツモアガリ。

 

 

さらに連荘して浮き条件を達成すると、3本場には

 

 

タンヤオピンフドラドラ、11,600は12,500のアガリ。蒼山が決勝進出となった。

 

 

以上で第46期王位戦準決勝の全対局が終了。

決勝進出は
佐々木寿人
森下剛任
蒼山秀佑
渡辺史哉
この4名に決定した。

 

 

決勝は翌日2021/11/28(日)13:00 (全5回戦)で行われた。

実況 小笠原奈央
解説 瀬戸熊直樹・滝沢和典

王位戦決勝はこちらからご視聴ください

(文:編集部)

巣鴨本部道場 2021年11月度プロアマオープン大会成績表 11月度最終結果(※プラス者のみ)

WRCルール部門(連続16戦)

順位 名前 打数 成績
1 山田樹 25 290.5
2 中村 75 211.2
3 くまっち 32 207.3
4 齋藤麻衣子 33 201.5
5 かずや☆雀アカ 46 187.5
6 藤次祐紀 74 174.6
7 キモト 26 171
8 後藤竜司 18 170.8
9 チャヤまん 18 169.4
10 森 雅彦 16 159.8
11 福永雄介 16 159.3
12 稲熊勝明 32 154.6
13 加藤恵美子 26 151.8
14 櫻井邦俊 22 140.3
15 シマカタ 17 139.6
16 岡本浩一 55 120.9
17 小泉忠 17 118
18 グリーンマン 56 99.5
19 中谷あずさ 18 93.5
20 岩渕信明 29 93.4
21 金山二郎 33 85.9
22 加藤はるみ 64 84.8
23 のりさん 21 83.7
24 有田将之 20 77.3
25 西角健二 48 73.1
26 こしの 35 69.7
27 岡ちゃん 44 59.4
28 Andy-San 24 51.8
29 松村祐輔 16 51
30 ハチロー 21 39.9
31 町田志織 16 39.5
32 前原由紀子 31 32.3
33 藤原隆弘 52 27
34 野上陽子 38 22.9
35 ホズミ 17 10.5
36 大野剛史 23 8.8
37 一色陽子 22 7.2
38 まどさん 34 5.7
39 高橋大輔 16 2.6

 

 

公式ルール(連続8戦)

順位 名前 打数 成績
1 ルギア 20 112.5
2 くまお 8 98.8
3 高橋大輔 12 97.3
4 かずや☆雀アカ 16 95.2
5 くまっち 11 94.3
6 ひれろんみ 12 89.8
7 極楽7 10 87
8 立岩知朗 11 79.4
9 柴田秀昭 8 70.4
10 グリーンマン 15 58.3
11 岡本浩一 17 55.6
12 なーこ 14 53.9
13 六車宮古 11 50.1
14 市川幹人 18 42.3
15 丹野賢一 14 40.7
16 早田弘之 24 37.5
17 太田久雄 15 36.5
18 ぐちやま 12 35.5
19 たねゆー 10 34.2
20 宗形周平 19 32.7
21 井出博幸 10 23.5
22 中村 24 18.2
23 加藤恵美子 12 16.1
24 有田将之 15 15.8
25 KAI 9 11.1
26 ドロンボーZ 18 10.5

 

 

 

 

 

道場ポイントランキング

順位 名前 7~9 10WRC 10公式 11WRC 11公式 12WRC 12公式 合計
1 くまっち 954.75 140 35 250 47.5 0 0 1427.25
2 藤次祐紀 847.5 86 23 180 0 0 0 1136.5
3 岡本浩一 590.75 300 75 115 30 0 0 1110.75
4 中村 524.5 190 24.5 300 25 0 0 1064
5 藤原隆弘 491.5 400 29 85 23.75 0 0 1029.25
6 ルギア 578.5 150 100 0 100 0 0 928.5
7 山田樹 381.5 96 28 400 0 0 0 905.5
8 後藤竜司 587 94 0 160 0 0 0 841
9 かずや☆雀アカ 479.25 83 23.75 190 50 0 0 826
10 西角健二 528 115 0 97 0 0 0 740
11 グリーンマン 449.25 92 29.25 113 35 0 0 718.5
12 加藤はるみ 378.25 119 47.5 100 23.5 0 0 668.25
13 こしの 470 87 0 96 0 0 0 653
14 加藤恵美子 396 112 0 118 24.75 0 0 650.75
15 市川幹人 408.25 81 40 64 29.25 0 0 622.5
16 井出博幸 331.5 120 62.5 70 25.25 0 0 609.25
17 シマカタ 279 180 0 116 0 0 0 575
18 福永雄介 291 160 0 120 0 0 0 571
19 中谷あずさ 330 97 0 112 0 0 0 539
20 岡ちゃん 301.5 79 29.5 95 21.5 0 0 526.5
21 ギンチャン 333 118 0 71 0 0 0 522
22 山部正人 274 170 0 68 0 0 0 512
23 岩渕信明 272 117 0 111 0 0 0 500
24 太田久雄 245 101 50 73 28.5 0 0 497.5
25 のりさん 331 65 0 99 0 0 0 495
26 立岩知朗 278.25 71 24 66 40 0 0 479.25
27 有田将之 356 0 0 98 24.5 0 0 478.5
28 松村祐輔 282 99 0 93 0 0 0 474
29 なーちゃん 283.25 68 21.5 72 23 0 0 467.75
30 ハチロー 278.25 73 0 92 21.25 0 0 464.5
31 高橋大輔 179.25 98 37.5 79 62.5 0 0 456.25
32 チャヤまん 215.25 82 0 150 0 0 0 447.25
33 キモト 178 78 0 170 0 0 0 426
34 齋藤麻衣子 153 66 0 200 0 0 0 419
35 宇田美有紀 205.75 85 25.25 78 0 0 0 394
36 大野剛史 288 0 0 82 23.25 0 0 393.25
37 金山二郎 200 84 0 101 0 0 0 385
38 テツ 189 116 0 65 0 0 0 370
39 250 95 23.25 0 0 0 0 368.25
40 Andy-San 268 0 0 94 0 0 0 362
41 ホズミ 154 113 0 83 0 0 0 350
42 野上陽子 0 250 0 84 0 0 0 334
43 稲熊勝明 99 114 0 119 0 0 0 332
44 しーら 228 100 0 0 0 0 0 328
45 森 雅彦 177 0 0 140 0 0 0 317
46 小林泰士 286 0 21.25 0 0 0 0 307.25
47 櫻井邦俊 190 0 0 117 0 0 0 307
48 カズ 300 0 0 0 0 0 0 300
49 原佑典 229 0 0 69 0 0 0 298
50 ひれろんみ 138 93 0 0 45 0 0 276