第30期麻雀マスターズ決勝レポート

【第30期麻雀マスターズ決勝 優勝は奈良圭純!2度目の戴冠】

第30期麻雀マスターズ決勝。
対局者はこちらの4名。

 

 

伊藤優孝
白鳥翔
浅井裕介(最高位戦)
奈良圭純

1回戦東1局1本場。ドラの中をポンして8,300のアガリを決めたのは伊藤。その後も隙なく守り、ヤミテンで局を進め、トップ目をキープしてオーラスを迎えたまでは良かったが…。

 

 

オーラス親番の浅井がリーチ。奈良はカン五筒のノミ手はテンパイを取らずとしたが、高めダブ南のシャンポン待ちとなると追っかけリーチに出る。

 

 

しかし、奈良がハイテイで持って来たのは浅井のロン牌であるドラの二筒

 

 

リーチピンフホウテイドラ裏2。18,300(+2,000)のアガリを決めた浅井が1回戦逆転トップを取った。

 

2回戦は白鳥の独壇場。
まずはリーチツモイーペーコードラ裏2で3,000・6,000。

 

 

南場の親番では高めの六万ツモで4,000オール。

 

 

親番1本場ではドラの雀頭が裏2となり6,100オール。
+65.5の特大トップを取った白鳥がトータル首位となる。

 

 

3回戦東3局。親番白鳥が七対子のリーチを打つが、浅井がドラ暗刻の七筒八筒待ちで直撃。

 

 

南1局1本場には3者の手がぶつかる。
まずは奈良がカン八筒リーチ。
白鳥がペン七筒追っかけリーチ。
親番伊藤がチンイツの三索単騎。

 

 

この勝負は奈良に軍配。白鳥から出て裏ドラ1枚、8,300(+1,000)のアガリ。

 

 

3回戦は浅井がトップで終了。奈良が浮きの2着となり点差が詰まる。

 

4回戦。奈良が高めの八筒をツモって裏ドラ2枚。3,000・6,000でトータルをプラスにすると

 

 

南3局にはツモリ三暗刻、2,000・4,000のアガリで首位に立つ。

 

 

最終戦東1局。親番白鳥がイーペーコー確定の二筒単騎リーチ。裏ドラ2枚で12,000となり、白鳥がトータル首位に返り咲く。

 

 

2本場は奈良がタンヤオドラ3。8,600(+1,000)で再逆転。白鳥、奈良に高打点を放銃した伊藤はかなり厳しくなってしまった。

 

 

南2局。浅井が高め456の四索七索リーチ。ツモって裏ドラ1枚、3,100・6,100。さらに加点したい浅井だったが

 

 

南3局、白鳥の三万六万九万リーチに一発で勝負し、8,000の放銃。

 

 

オーラス親番は奈良。
白鳥はアガリか流局で優勝。
浅井はツモ役満、出アガリダブル役満。
伊藤はツモダブル役満、出アガリトリプル役満。

先にテンパイしたのは白鳥。親番奈良が何とか形式テンパイを入れ、流局。

 

 

1本場は奈良が六索九索リーチ。2,700オールのツモアガリ。

 

 

2本場。親番奈良はノーテンOK。
白鳥の条件は
1,300・2,600ツモ
奈良から3,200以上
浅井・伊藤から8,000

タンヤオ七対子ドラドラ、白鳥がアガれば優勝のテンパイを入れるが

 

 

1人テンパイで流局。
第30期麻雀マスターズ優勝は奈良圭純に決定。
第20期に続き2度目の戴冠となった。

 

 

 

 

 

(文・吾妻さおり)

麻雀日本シリーズ2022第1節レポート

【麻雀日本シリーズ2022開幕 第1節は河野高志がトップ2着で首位スタート】

5/1(日)に行われた第1節11名の選手が参戦。

全出場選手につきましてはこちらのツイートをご覧ください

 

 

【1回戦】

 

序盤は佐々木が主導権を握り軽快にアガっていたが

 

 

河野が満貫ツモをきっかけにアガリを決め出すと、佐々木はしっかり受けに回る。

南3局1本場には、現雀王の渋川(協)が六万九万リーチ。
黒沢が国士無双一索待ち。
渋川は河野から出た六万を見逃し、局数を減らさない選択。
黒沢のハイテイは…。

 

 

一索ではなく、3人テンパイで流局。

1回戦は河野、佐々木、渋川、黒沢の並びで終了。

 

【2回戦】

 

2回戦は目紛しく点棒が移動する打撃戦。南1局1本場。今期初出場の竹内(最)が四筒一発ツモで裏ドラ2枚、跳満を決めて抜け出す。

 

 

南3局は多井がドラ雀頭のリーチを打つが、親番河野が追っかけリーチでツモ。2,600オール(+1,000)でRMU対決を制して2着。

 

 

2回戦は竹内、河野、多井、柴田の並びで終了。

 

【3回戦】

 

3回戦南3局。親番荒がメンホン白三索六索九索二索待ち。
白鳥からリーチが入ると、ツモ切り追っかけリーチを被せて12,000(+1,000)のアガリ。

 

 

オーラス。多井が2枚切れのドラ単騎リーチ。アガリトップの荒は3メンチャンテンパイで発をツモ切り、多井が逆転トップ。

 

 

3回戦は多井、荒、前田、白鳥の並びで終了。

 

【4回戦】

 

奇しくも1回戦ラスを引かされた黒沢、柴田、白鳥の3人が同卓。東2局に柴田が一発ツモの満貫を決めてリードする。

 

 

現最高位の鈴木が七対子中単騎リーチ。裏ドラ2枚で満貫のアガリ。

 

 

4回戦は鈴木、柴田、黒沢、白鳥の並びで終了。

 

 

第1節はトップ2着で2戦消化した河野が首位スタートを切った。

麻雀日本シリーズ2022第2節は
2022/5/14(土)14:00から
こちらもお楽しみに!

(文・吾妻さおり)

第238回:プロ雀士インタビュー 皆川直毅  インタビュアー:菅原直哉

皆川直毅との出会いは18年前。僕がまだ髪がフサフサしていた20歳の頃、当時僕は麻雀が好きで好きでたまらなくて、ろくに学校にも行かずバイトと麻雀に明け暮れていた。
大好きな麻雀をやりながら、バイトで日々の食費を稼げたらいいなぁなんて、麻雀好きな学生なら誰しもが通る道だと思うのだが、ご多聞に漏れず僕もその道を歩んだ。そこのお店で皆川直毅と出会った。お互い麻雀バカで歳が近いということもあって、すぐに仲良くなった。(注意、僕のほうが年下である。)当時から皆川さんの麻雀の技術力はかなり高かった。勤務中、皆川さんが本走しているのを後見していたが、合理的で無駄が無い、且つ自然に高打点を目指すその手順は何度となく感心し、美しいとさえ思った。

僕が学校を卒業し、就職しても付き合いは変わらず、数え切れないくらい麻雀を打ち、何度なく麻雀談義に花を咲かせた。僕がプロになったのも、皆川さんが一緒にやらない?と誘ってくれたからである。

そんな良き友であり、(本人は笑って否定しそうだが…)良きライバルである(大分置いて行かれてしまったが…)皆川直毅プロが第18回日本オープン優勝!!G1タイトルを見事東北にもたらしてくれた。インタビュー記事のお話を聞いた時、居ても立っても居られず、「皆川さんの初タイトルのインタビューは是非僕にやらせてください!」と武藤本部長に僕からお願いさせていただいた。快くインタビューを承諾してくれた皆川さんにもこの場を借りて御礼を申し上げます。

 

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仙台 某所

「皆川さん!日本オープン優勝おめでとうございます!」

「ありがとう。」

「G1タイトル初決勝、緊張とかはありませんでした?」

「いや、それがねぇ、不思議と緊張しなかったんだよ。凄く自然な気持ちで卓に着けたね。」

「たしかに、対局観てて、イレ込んだり、焦って前のめりになり過ぎる所が無かったですね。序盤の展開的に僕だったら焦りますけど。」

「そうそう、序盤は本当に苦しかったね。そもそも手にならなかった局も多かったし、勝負手負けるし、ラスに落ちちゃうしで。それでも、変に焦るって事はなかったよ。自分なりではあるけれど、しっかり打ててるって感触はあった。」

「それは僕も思いました。随所にthe皆川さんって感じの選択がありましたね。」

「何それ(笑)」

「2回戦目の東2局1本場と3回戦目の南3局1本場ですね。」

実は、インタビューの話を受ける前に5時間も日本オープンの決勝戦について語りあっている。全局紹介したい気持ちもあるのだが、この2局にプロ雀士皆川直毅の思考が凝縮されていると感じたので取り上げさせていただく。

※2回戦目 東2局1本場 南家

一万一索二索二索五索六索六索九筒南南白白発  ドラ白

1巡目に南が切られるのだが、これをスルー。

「これ、僕だったらノータイムで鳴いちゃいますね。1回戦目ラスだったし、どうにか加点したい局面だと思うので少しでも手を進めたいですね。」

「うん、鳴かない(笑)まだ1巡目だし、南を鳴いちゃうとドラを持ってくるかトイトイまで伸びないと満貫止まりになっちゃうじゃん。メンホン七対子ドラドラでリーチするかは場況次第だけど、ツモって倍満まであるよ。」

「そりゃそうですが…」

「七対子ドラドラなら待ち頃の牌を探してリーチしてツモって跳満、裏ドラ次第で倍満。こっちの方が高いし、放銃するリスクも下げられるでしょ。」

「この手牌、1巡目でホンイツ見切る事やオリる事まで考えますか…」

「考えるよ(笑)」

本人笑っていたが、このやりとりをして僕は驚愕してしまった。自身初タイトル決勝の映像対局で、しかも1回戦目をラスで終え、劣勢に立たされている状況。その冷静さと自身のスタイルを貫く精神力に脱帽である。

※3回戦目 南3局1本場 東家 5巡目

三万四万四万六万六万六万八万八万九万九万白白中  ドラ中

この形で九万をポンせず、しかも次巡2枚目の白もスルー。

「これは何故ポンしなかったんですか?」

「ポンしたらドラを切らなくちゃいけないよ?ポンテン取れる形ならポンしたけど。あの形なら最高形で四暗刻見えるし、70,000点持ってるけど、まだ追いかける立場だから5,200点のためにリスクは侵したくない。」

打点とリスク…いつだって我々麻雀打ちはその天秤を秤りながら打牌を進めていくが、それにしても徹底している。一見、最高打点を目指しているように見えるがその実、守備や立ち回りにもケアした選択である。実は紹介させていただいたこの2局はアガリに結びつかなかったがこの2局にこそ、皆川流とも言える麻雀スタイルを象徴するものだと思う。

「今年は東北盛り上がってますよね。」

「そうそう、帝杜戦ね!毎回Mリーガーのゲスト来ていただけるし、僕自身も凄く楽しみ」

「しかも優勝者は帝王戦の挑戦権までもらえるという。」

「ねー!来て楽しい、観て楽しい、打って楽しい大会なんて滅多にないよね。アマチュアの方だけじゃなく、プロ側にもビックチャンスあるからお互い燃えるよね。」

「盛り上がっていると言えば、ここ数年の東北在籍プロの活躍も凄いですね。」

「そうだね、菊田君は鳳凰リーグB1まであっという間に行っちゃったし、去年は佐々木俊哉が活躍したし、この前の若獅子戦は櫻井と小熊がいい所まで行ったしね。」

「そして、皆川さんがG1タイトル獲得…と」

「背中見せれたよ(笑)ちょっと安心した(笑)」

「東北にG1タイトル持って帰れたっていうのは僕らにとってかなり大きな希望というか、夢を見せてもらえたんですが、若手に向けて何か一言いただけますか。」

「やっぱり挑戦することだね。」

「挑戦ですか。」

「そう。数年前から僕も鳳凰リーグ参戦して、出場できるタイトルは積極的に参戦してるけど、そこでの経験が大きく自分の麻雀を成長させてくれたと思うよ。そこで切磋琢磨しているプロと話すだけでも良い刺激もらえるし、なにより僕にとって前田直哉さんとの出会いが大きいね。」

「なるほど。」

「どうしてもね、地方にいると毎回東京に行くっていうのはハードルが高いんだけど、それでも果敢に挑戦して行くっていう事は麻雀プロとして後々大きな財産になると思うよ。それにこれは若手にだけ言ってるんじゃないんだよ。」

「と、言うと…?」

「菅原君に言ってるんだよ!!(笑)」

「が、頑張ります(笑)」

至高の面前派で無類の麻雀バカ、ラーメン好きの猫好きな彼はこれからも挑戦し続け、きっと今まで以上に活躍するだろう。コロナ禍で行動が制限され続けているここ数年、東北の麻雀熱を盛り上げてくれたことに大きく一役買ってくれたことは間違いない。帝杜戦ではMリーガーのゲストだけでなく、皆川プロも参戦するので、面前高打点打法を味わいたい方は是非、奮って挑戦して楽しんでください。

 

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第2期鸞和戦ベスト16D卓レポート

5月6日鸞和戦ベスト16D卓の試合が行われた。
今日でベスト8に進出する最後のメンバーが決まる。

D卓出場メンバーは
北條恵美vs和久津晶vs内川幸太郎vs古本和宏

 

 

1回戦は東1局から大物手が炸裂する。
東1局ドラ二筒
和久津からドラ3のリーチが入る。

 

 

古本もイーペーコーのみのカン四筒待ちのテンパイを入れる

 

 

内川はチンイツ1シャンテンの手も四筒を掴んで一旦現物を切って回るも、次巡三暗刻のテンパイ。
四筒発も当たりの中、選ばれたのは発

 

 

これが和久津への放銃となった。

1回戦は和久津、古本がリードする展開で局が進み、1局目から放銃スタートになった内川がラスとなった。

 

 

2回戦勝負が動いたのは東2局。
内川の親番、古本からリーチが入るとヤミテンにしていた内川がすかさず追っかけリーチ。
両者山に1枚ずつ残っているリーチは内川に軍配があがる。

 

 

リーチツモドラ2、3,900オールのツモアガリ。このアガリで古本への差を一気に縮める。
この半荘はリードを守り切り内川がトップで終了。2着以下の争いが熾烈に。

3回戦、内川が微差でリードする展開が続くも、南2局、古本が地獄単騎の西待ちでテンパイ。

 

 

内川からこの西が打たれると、浮き沈みが入れ替わり、古本が通過に向けて大きな加点に成功。
内川は最終戦、20ポイント差を追う。
北條は苦しい展開や配牌が続き通過まで、70ポイント近い差となった。

最終4回戦は東1局に親番和久津にドラ3枚の勝負手。
すでにかなりのリードを築いてはいるものの、この手をアガれば通過がかなり固いものになりそうな勝負手。

 

 

テンパイを入れていた内川からこの勝負手をアガると、和久津はほぼ通過確定のポジションにきたか?ということろまでポイントをのばす。
一方内川は大きな失点になった。

次局、古本が3,000・6,000(+300)をアガると、北條、内川ともにかなり厳しいポイント状況になる。
和久津、古本がリードを守り切る形で4回戦が終了となった。

以上の結果をもって、和久津、古本の2名はリードを守り切りベスト16勝ち上がりとなった。

 

 

 

ベスト8は
A卓が5/26 16:00-
B卓が5/27 16:00-
放送開始となる。

第2期鸞和は一体誰になるのか!?今後もますます目が離せない。

(文:松田彩花)

何を切る? 2022年5月

第12期グランプリMAX 8回戦 東1局 北家 二階堂瑠美プロ

 

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■Twitterで実施したアンケートの結果

 

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■OPENRECで実施したアンケートの結果

 

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■ニコニコ生放送で実施したアンケートの結果

 

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■プロ解答

三万切り

 

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七索切り

 

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二筒切り

 

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■実況・解説陣 (アンケート時)

 

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早川「グランプリ決勝最終戦、トータルトップの瑠美プロの手牌に注目です!」
吉田「これが決勝戦じゃなかったり、決勝戦でも点数状況がフラットならリーチがあっても僕は三万を切るんですけど・・・」
早川「この状況であればどうしましょうか?」
吉田「最終戦でトップということで、うーん・・・四筒切るかもなぁ・・・」
早川「リーチの現物の四筒ですね。」
吉田「親の紺野さんに備えて九万は取っておきたいというのと、競っている紺野さんの親番で、現状最下位の渡辺さんのアガリはそこまで自分のマイナスにはならないだろうということで、このリーチに無理には逆らわずに四筒を選びそうです。」

■プロの視点
二階堂瑠美プロ
「リーチを受けて、メンツ手だとしたら少し違和感のある手出しということで、本線は七対子、待ちはドラか字牌かなと考えてました。
ここで切ればテンパイに取れる三万はドラを引いた時にテンパイで粘れるということで、瞬間残しました。
その場合フリテンになってしまうので、やはり七索の周りを引いての789の三色が本線。
最終戦1番手なので、さほど押したくもないのですが、全部オリてて逃げられるほど甘くないと思っていたので、納得いく形が入ればアガリに向かう気持ちでした。
ただ、この先どこまで粘ろうかとも思っていて、後々親にテンパイを入れさせる牌を切り出すのも嫌で、どこでやめようかヤメ時を探していたとも思います。」

■終局図

 

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日本プロ麻雀連盟チャンネルはこちらから
OPENREC 日本プロ麻雀連盟チャンネル
ニコニコ生放送<PC版>

第39期 A1リーグ 第2節A卓レポート

「そもそも麻雀っていうのはもちろん人と戦っているんですけど、自分との戦いだなと最近になってわかりました。」

 

 

これは第1節に続き2節目も卓内トップでトータル首位に浮上した、古川孝次の試合後のインタビューでのコメントです。

今年で73歳になった矍鑠としたA1リーガーは、今もなお変化を続けるモンスター。
上記のインタビューでのコメント『自分との戦い』と第2節のどこを指していたのか映像を見返し、それらしい部分を何局か見つけました。

 

2回戦の南3局。

 

発を仕掛けて五万八万テンパイを入れた古川は

 

 

近藤のリーチに対して

 

 

七筒八索を迷わずにプッシュ。
この押し引きの選択の素早さ、自分の手番の前に判断の準備をしておくことが自分との戦いの1つと言えそうです。

 

 

この動きを見た藤島。
古川の手が高い勝負手と考えると、浮いている白が危険すぎることや七筒押しから六筒が固められている可能性も考え、

 

 

ピンフドラ2のテンパイをオロされてしまいました。

 

 

近藤のリーチ1巡前の一筒を引いた時の雰囲気でヤミテンに気づき、次巡の七索がスライドと読めていたなら八索は押しやすい牌ですが、それを読み切るのは難しそうです。

 

 

この勝負局で自分との戦いに勝った古川は、2回戦でトップを奪いました。

続く3回戦は東2局。

 

 

近藤の早いリーチに対し

 

 

安全牌が皆無のタンヤオで仕掛けて1シャンテン。
「どうせオリきれないから先にアガリに向かって真っ直ぐ」の作戦かと思いましたが、それは常人の発想で

 

 

古川はテンパイ取らずの六万ツモ切りで六索での放銃を回避します。

 

 

この局は五索を引いてテンパイした古川が連荘に成功しますが、六万八万は両方無筋なのでちょっと何が起きているかわかりません。

ただ、仕掛けた後の手出しツモ切りや、雰囲気は相手の読みの大きな材料になるので、難しい局面でもノータイムで選択をしていく古川の仕掛けは、相手から非常に読みづらく強いということはわかりました。

 

 

近年益々成績を上げて決定戦に進出する古川の、老当益荘な麻雀に今年も注目したいと思います。

<第2節A卓最終結果>
古川+10.6P 藤崎+3.8P 近藤+2.7P 藤島▲18.1P

(文:越野智紀)

第2期鸞和戦ベスト16C卓レポート

第2期鸞和戦ベスト16の闘いが、連盟の夏目坂スタジオにて行われた。
日本プロ麻雀連盟に所属する、30.40代の選手のみが参加できるこのタイトル戦。
ベスト16は日本プロ麻雀連盟公式ルールで4半荘を闘い、上位2名が勝ち上がりのトーナメント方式となっている。

 

それでは出場選手を紹介しよう。

佐々木寿人、桶本篤史、田村良介、水野孝一

 

1回戦は大物手がぶつかる展開が続き、水野1人が苦しいポイントで終わった。

 

 

続く2回戦は完全に桶本のペース。
一度ドラ暗刻の手をヤミテンでツモりトップ目に立つ。

その後も桶本がファインプレーを連発し加点を重ねると、大きなトップで2回戦を終えることに成功。
勝ち切る強い意志が感じられる打牌選択に、実況解説陣も圧倒された。
ここまでで大量リードした桶本は、3回戦以降かなり有利なポイントを持って闘うことができるようになった。

 

 

3回戦は、佐々木のメンホン七対子ツモなど大物手が決まり、5万点近いトップ目に立つ。
そんな佐々木が、後のインタビューで印象に残っていたというのがこの局である。

田村が南を仕掛けている中、佐々木は一気通貫もある1シャンテン。
水野からチーテンの六万が打たれたところですかさずチーの声。
愚形は処理できたものの待ちは片アガリの六索
解説の吉田もこの仕掛けには少し意外そうな反応を見せた。

 

 

その後、役牌の発が暗刻になると待ちが変化すると片アガリは解消。
しかしその後、仕掛けた後の下家の河には八万六索とツモ切られると、メンゼンで手を組んでいたらリーチツモ一気通貫のアガリになっていたかもしれないと、佐々木の目に見えてしまうこととなった。
解説でも、目に見えたアガリ逃しは、自分だったらずっと考えてしまうポイントだという話もあった。
アガリがなかなか出ないまま巡目が進むと、親の桶本からリーチが入る。

 

 

佐々木はオリの選択もできたが、自身のアガリもみて勝負する。これが2,900の放銃となってしまった。
後のインタビューで、佐々木はこの局は焦りがでてしまったと言っていた。

この次局も佐々木はアガリ率を大事に打つというテーマを徹底していたものの、親のヤミテン11,600点の放銃。
トップ目が桶本へと入れ替わると、佐々木、田村の2着争いが接戦に。

その後、オーラスに水野が意地の2,000・4,000をツモり浮きへ転じると、3者がかなり近いポイントでの最終戦を迎えることになった。

 

 

最終戦は着順が何度も入れ替わり、南3局。
浮き沈みの数ポイントもかなり重要になってくる場面で、チャンス手をもらったのは水野だった。

 

 

流局なるかと思われたが、ハイテイ前でこのツモアガリ。

リーチ・ツモ・南・ドラ1の2,000・4,000。
このアガリで桶本、水野が通過ポジションになってオーラスを迎える。

佐々木の条件は、ツモ700・1,300、水野から2,000、田村・桶本から3,900。
田村の条件は、ツモ2,000・3,900,佐々木・桶本から12,000、水野から6,400。
以上の条件でオーラスとなった。

トータルトップ目の桶本の親番ということもあり、1局勝負になるであろうオーラス。
水野が自らタンヤオ・ドラ3をアガリきって勝ち上がりを決めた。

以上の結果でC卓からの勝ち上がりは桶本・水野の2名となった。

 

 

5/6にはベスト16のD卓が放送された。

ご視聴はこちらから!

今期の鸞和戦の優勝者は誰になるのか。
これからも目が離せない。

第39期 A2リーグ 第2節A卓レポート

瀬戸熊・内川が大きくプラス!第39期鳳凰戦A2リーグ第2節A卓レポート

5月3日(火)、第39期鳳凰戦A2リーグ第2節A卓が放送された。対局者は瀬戸熊直樹、紺野真太郎、内川幸太郎、井出康平。

 

 

1回戦は瀬戸熊が東1局、九筒暗カンのカン八索リーチをツモアガリ2,000・4,000で先制。

 

 

続いて東4局に親番を迎え、ドラドラのテンパイ。

 

 

マンズが連続形だけに、多メンチャンへの変化を狙ってヤミテンにする選手も多い手牌だ。しかしここは真っ直ぐな手組みが特徴の瀬戸熊らしく、即リーチの選択。

 

 

3,900オールのアガリを決め、初戦トップ。

この日瀬戸熊と共に好調を感じさせたのは内川。
2回戦東3局、ピンフドラ高目イーペーコーのテンパイ。打点的にはリーチも有力だが、ヤミテンであれば高目の七索を拾える可能性が高いと見てヤミテンの選択。狙い通り、既に七索を打っている瀬戸熊からリーチがかかり、紺野から5,800のアガリ。

 

 

内川はこの後もアガリを重ね2回戦トップ。続く3回戦も2軒リーチに仕掛けで対抗し、役役ドラ3の8,000。

 

 

連続のトップに。
最終半荘はここまでの展開そのままに瀬戸熊・内川が局面をリード。
東1局瀬戸熊が内川から役ドラ3の7,700をアガると…

 

 

内川もリーチピンフツモドラドラ、役役ドラドラと連続の満貫ツモで何事もなかったかのようにトップ目に。

 

 

 

しかし南2局に瀬戸熊のダメ押しのアガリが炸裂。

 

 

役トイトイ三暗刻の4,000オール。瀬戸熊の勝負所でのアガリの際にだけ見られる通称「トルネードツモ」が巻き起こるアガリとなった。
このアガリで最終戦トップは瀬戸熊。

1日を通してのトータルポイントは画像の通り。

 

 

 

瀬戸熊が2節連続の卓内トップで暫定首位に立つ結果となった。
次回A2リーグ第2節B卓の放送は5/10(火)。
対局者は明石定家、古橋崇志、柴田吉和、三浦智博。

ご視聴はこちらから!

次回も是非お楽しみに!

(文:浜野太陽)

第2期鸞和戦ベスト16B卓レポート

【第2期鸞和戦ベスト16B卓、西川、中島の勝ち上がり】

大本命A1リーガーの西川と、初めてまたは、久しぶりの放送対局となる3選手での組み合わせとなった。
まず始めに、B卓の4選手を紹介する。

大鹿糠 文也

31期、E1リーグ30歳
メンゼンのんびり高打点型、放送対局は5年ぶり2回目。
2次予選を113.3ポイントの首位でジャンプアップしてベスト16に進出。
「今日はみんなの応援に恥じないように全力を尽くしたい。」

 

立田 祥平

35期、D1リーグ32歳
放送対局は初めて。勝ち上がった1ヶ月前から緊張しているとのこと。
「結果もそうなんですけど、見てもらえた人に覚えてもらえるように自分らしく精一杯打ちたいと思います。」

 

西川 淳

18期、A1リーグ49歳
「丁寧に丁寧に全力で戦って、褒めていただけるような内容になるように頑張ります。」
格上の本命でやりづらい面もあるのでは、と解説の藤崎。
今期の鸞和戦がおそらくラストチャンスの年齢のため、このタイトルを手にしたいところだろう。

 

中島 寛基

36期、中部本部所属32歳
初の放送対局。
「緊張していて、新幹線で食べたお弁当の味が全くしなかった。中部にタイトルを持って帰れるように、今日は勝ち残りを目指して頑張りたいと思います。」

 

東1局、親の西川が切った中に手が伸びている。
ポンの発声は立田からだった。

 

 

 

この手牌からの鳴きの是非は別にして、初めての放送対局の第一打にポンの声を出せたことは素晴らしい。
ちゃんと心構えを作ってきたのだと思う。
立田は普段から仕掛けが多いので、舞い上がって声が出てしまったわけではないだろう。

鳴きの是非について触れておくと、教科書的には鳴くべきでは無い手牌とされている。
そのため、『こんな鳴きをして、この選手大丈夫?』と思われた方もいるかもしれない。
僕の意見にはなるが、メンゼンでもアガリは厳しいし、鳴いても守備力を確保しながら進められるので、戦略込みで鳴くのもあり、と考えている。

こういった遠い仕掛けは、別の局で効果を発揮する。

 

 

 

白、ホンイツ、一気通貫の7,700を西川からアガる。
この局の立田の進行は、第一打が七万、すぐに白をポンして打九索、手出しで中二万ツモ切り、一筒をチーして打三筒だった。
腰の重い打ち手であれば、高打点の仕掛けだろうと、特にピンズのホンイツはケアされるところだが、仕掛けが多いと対応が甘くなるのである。
そういうメリットを踏まえて仕掛けていることも覚えておいてほしい。
このアガリが大きく、1回戦は立田がトップになった。

好スタートを切った立田だったが、2回戦、この1局でムードがガラリと変わってしまった。
東3局、ドラが暗刻の大鹿糠が先制リーチ。

 

 

親の立田はここから三万をチーして、現物の打七万とした。

 

 

西川がリーチ後すぐに通した一万を見落としてしまったのかもしれないが、大鹿糠のリーチがリャンカンからドラ表示牌の四万に受けることはほぼ無いので、四万を切る一手と解説の藤崎。
そして、立田にとっては最悪の結果となる。

 

 

八万でのアガリを逃した後に、大鹿糠のツモアガリ。
リーチ、ツモ、ハイテイ、ドラ3の3,000・6,000。
立田は痛恨の親被りであり、大鹿糠は仕掛けがなければ回ってこなかったハイテイでのアガリとなったため、点数以上に大きなものがあっただろう。
以降、大鹿糠は調子良くスコアを伸ばし、逆に立田は三番手で最終4回戦を迎える。

 

 

最終戦、やっと中島に出番がやってくる。
セオリー通りに親には勝負しない大鹿糠、お互いを牽制し合う西川と立田という状況もあったか、東2局の親番を2局連続流局でつなぐとそこから大連荘が始まった。

 

 

2,600は2,800オール。

 

 

発、トイトイの7,700は8,600を立田から。

 

 

2,600は3,000オール。

 

 

西川から12,000は13,500。
大鹿糠をも抜いて、トータルトップ目に立つ。
親番1回で勝ち上がりを決めてしまうとは力強い。

そして、この中島の大まくりは、大鹿糠にとっては大誤算だった。
3人で競ってもらう算段なところ、A1リーガーの西川と最後の1席を争うことになったのだから。
東4局、西川2,600オール。
このアガリで大鹿糠と西川の差が約13ポイント。

 

 

この後、東場の親はすぐに落とせたが、南場の親は落とせなかった。

 

 

 

500オールで繋がれた後、次局に18,000のアガリ。
西川の底力が大鹿糠を上回った。

 

 

大鹿糠「3回戦まで良く打てていたけど、その中ても要所要所で反省すべき点がいくつかあって、そこをきっちり打てていれば、最終戦あそこまでアガられても何とかなったと思う。」
大鹿糠「(応援してくれた方へ)皆さんすみません。逆転されてしまい、勝ち上がることができませんでした。またチャンスがくると思って全力で頑張っていきますので、応援よろしくお願いします。」
振り絞ってコメントしていた姿に、僕は泣きそうになりました。

 

 

(文:福光聖雄)

第17期女流桜花Aリーグ第2節A卓レポート

第2節A卓に出場した選手は

 

 

仲田加南・伊達朱里紗・桜川姫子・菅原千瑛の4名。

 

 

開局から6,400をアガった菅原は

 

 

次局12,000と立て続けにチャンス手をものにし、出だし良く1回戦トップを取ると

 

 

2回戦では追いかける立場になったオーラス、ホンイツの仕掛けを入れ

 

 

跳満だとどこから出てもトップになることもあり、2枚切れの中単騎を選択。

 

 

この選択が伊達の読みを狂わせ、菅原は第1節に続き、2節連続で小三元をアガって2回戦もトップを奪います。

3回戦は、前節終わった後のインタビューで3倍返しを予告していた仲田が

 

 

菅原からリーチ・七対子・ドラ2を出アガると

 

 

返す刀でリーチ・ドラ2の7,700。
さらに流局テンパイを挟んで2,000オールと、今まで貯めていた鬱憤を一気に晴らすアガリを決め、2連勝していた菅原を東2局の段階で抜き去りました。

序盤のプラスを全て吐き出す寸前まできた菅原は、4回戦のオーラス親番。

 

 

伊達のリーチに四索を押してカン七索待ちの軽めの黒魔術を発動。

 

 

最初は菅原を警戒していた桜川でしたが

 

 

ラス目の親ならノーテンで押すこともあるかなと、魔が差したかのように七索に手がかかってしまい

 

 

菅原は失いかけたプラスを回復することに成功。

 

 

仲田は3倍返しには届きませんでしたが、卓内トップでトータルプラスに。
展開が向かないなりに粘っていた伊達は、最後桜川のリーチに飛び込み1人沈みのラスを引き、順位を4位から9位に落として第2節を終えました。

<第2節A卓最終結果>
仲田+27.9P 菅原+24.7P 桜川▲26.1P 伊達▲26.5P

(文:越野智紀)

巣鴨本部道場 2022年4月度プロアマオープン大会成績表 4月度最終結果(※プラス者のみ)

WRCルール部門(連続16戦)

順位 名前 打数 成績
1 なしお 26 259.7
2 中村健二 17 254.1
3 加藤はるみ 68 237.4
4 高橋大輔 17 222.7
5 森 雅彦 22 207.7
6 凄悦 39 192.9
7 厚地 20 187.7
8 藤原隆弘 47 187.4
9 じゅんじゅん 34 187.3
10 松村祐輔 29 185.1
11 藤次祐紀 60 184.2
12 岡本浩一 34 182.5
13 くまっち 24 177.9
14 岩渕信明 26 177.4
15 タケタケ 54 164.5
16 加藤鳩 17 150.9
17 hase 21 144.8
18 太田久雄 24 135.3
19 市川幹人 45 135
20 有田将之 28 132.1
21 mei 46 127.4
22 稲熊勝明 41 108.5
23 中村 71 105.9
24 後藤竜司 19 104.5
25 ホズミ 19 101.4
26 一色陽子 24 97.4
27 もぐ 19 86.6
28 岡ちゃん 48 84.6
29 山田樹 26 72.6
30 井出博幸 45 70.7
31 こしの 21 57.4
32 かずや☆雀アカ 46 50.5
33 佐藤正道 18 50.3
34 モーニン 26 48
35 ラッキースリー 19 46.7
36 大友政裕 20 46.1
37 mii 29 42.1
38 グリーンマン 30 39.7
39 とうぎー 23 35.5
40 山部正人 17 34.8
41 西角健二 45 33.8
42 なーちゃん 38 27.2
43 葭葉 16 19.2

 

 

公式ルール(連続8戦)

順位 名前 打数 成績
1 市川幹人 23 171.9
2 丹野賢一 8 137.6
3 藤原隆弘 14 134.5
4 木梨祐輔 12 132.5
5 グリーンマン 13 130.7
6 宗広岳陽 8 93.3
7 mei 24 93.3
8 有田将之 10 91.6
9 平野光穂 24 80.2
10 中村 19 73.7
11 葛西玲依奈 8 72.2
12 井出博幸 19 65.6
13 加藤恵美子 8 65.1
14 ラッキースリー 9 58
15 岡ちゃん 20 53
16 加藤はるみ 24 51.8
17 くまっち 15 39.4
18 ルギア 19 37.4
19 マシュー 16 36.9
20 かずや☆雀アカ 19 33.4
21 藤次祐紀 27 30.7
22 シマカタ 14 28.9
23 太田久雄 9 19.2
24 内藤良紀 12 14.9
25 BBQ 8 8.5
26 門垣寛 8 0.2

 

 

道場ポイントランキング

順位 名前 1~3 4WRC 4公式 5WRC 5公式 6WRC 6公式 合計
1 くまっち 827.5 118 28.5 0 0 0 0 974
2 加藤はるみ 603 250 28.75 0 0 0 0 881.75
3 岡本浩一 713 119 0 0 0 0 0 832
4 井出博幸 645.5 92 29.75 0 0 0 0 767.25
5 藤次祐紀 606.5 120 25.25 0 0 0 0 751.75
6 藤原隆弘 477.75 160 62.5 0 0 0 0 700.25
7 ラッキースリー 587 83 29.25 0 0 0 0 699.25
8 中村 539.75 99 35 0 0 0 0 673.75
9 松村祐輔 533 140 0 0 0 0 0 673
10 かずや☆雀アカ 541 86 27.75 0 0 0 0 654.75
11 市川幹人 399.5 112 100 0 0 0 0 611.5
12 グリーンマン 458 80 47.5 0 0 0 0 585.5
13 なしお 185 400 0 0 0 0 0 585
14 キモト 516 56 0 0 0 0 0 572
15 じゅんじゅん 399.75 150 21.75 0 0 0 0 571.5
16 タケタケ 440 116 0 0 0 0 0 556
17 中村健二 255 300 0 0 0 0 0 555
18 加藤鳩 397.5 115 0 0 0 0 0 512.5
19 厚地 329 170 0 0 0 0 0 499
20 後藤竜司 330.5 98 0 0 0 0 0 428.5
21 稲熊勝明 328 100 0 0 0 0 0 428
22 高橋大輔 226 200 0 0 0 0 0 426
23 有田将之 273.25 111 40 0 0 0 0 424.25
24 シマカタ 385.25 0 25 0 0 0 0 410.25
25 金山二郎 350 57 0 0 0 0 0 407
26 山部正人 312 78 0 0 0 0 0 390
27 mei 243.25 101 42.5 0 0 0 0 386.75
28 なーちゃん 308.25 72 0 0 0 0 0 380.25
29 森 雅彦 190 190 0 0 0 0 0 380
30 西角健二 302 73 0 0 0 0 0 375
31 丹野賢一 298.25 0 75 0 0 0 0 373.25
32 ルギア 339 0 28.25 0 0 0 0 367.25
33 山田樹 272 93 0 0 0 0 0 365
34 加藤恵美子 328.25 0 29.5 0 0 0 0 357.75
35 岡ちゃん 233.75 94 29 0 0 0 0 356.75
36 立岩知朗 356 0 0 0 0 0 0 356
37 岩渕信明 236 117 0 0 0 0 0 353
38 ホズミ 251 97 0 0 0 0 0 348
39 葭葉 237 71 23.75 0 0 0 0 331.75
40 福永雄介 262 65 0 0 0 0 0 327
41 こしの 239 87 0 0 0 0 0 326
42 太田久雄 158.25 113 24.75 0 0 0 0 296
43 もぐ 196 95 0 0 0 0 0 291
44 ハチロー 206 64 20.75 0 0 0 0 290.75
45 譜久島広光 283 0 0 0 0 0 0 283
46 前原由紀子 280.5 0 0 0 0 0 0 280.5
47 KAI 188 68 0 0 0 0 0 256
48 齋藤麻衣子 165 69 0 0 0 0 0 234
49 一色陽子 119 96 0 0 0 0 0 215
50 宇田美有紀 151 59 0 0 0 0 0 210

第39期 A1リーグ 第1節C卓レポート

【第39期鳳凰戦A1リーグ第1節C卓 西川淳が卓内トップ 吉田・杉浦もプラス】

 

 

本日の対局者はこちらの4名。杉浦・吉田・西川は1節目。一井は2節目となる。

 

 

※沢崎誠は病気療養のため休場(残留)。今期A1は12名で行い、決定戦3名、降級2名。

1回戦オーラス。杉浦がホンイツチャンタ小三元の跳満ツモでトップを取る。

 

 

2回戦南3局。吉田がダブ南をポンしてドラ単騎。2,000・3,900をアガって西川に迫り、オーラスへ。

 

 

親番吉田が南がポンでドラ雀頭。高め三色テンパイを入れるが、ここは鳴かせた西川がきっちりアガリ切る。

 

 

2回戦トップを取った西川が3回戦も好調。東場の親番でリーチツモドラ3をアガると

 

 

南場の親でもリーチピンフドラ3。西川が3回戦1人浮きトップ。

 

 

4回戦東3局。親番杉浦がメンホン一索四索七索待ちで6,000オールのツモアガリ。

 

 

東3局1本場は、一井が三色確定のカン四筒リーチ。2,000・3,900は2,100・4,000。

 

 

オーラスは吉田が高めのドラをツモって1,300・2,600。浮き2着になり対局終了。

 

 

 

西川は+26.2P。3回戦の1人浮きが効いて卓内トップ、トータル3位につけた。
吉田は+16.5P。トップが遠い1日だったが、オール2着で5位。
杉浦は+6.0Pで6位。道中辛い放銃もあったが最終戦トップでプラスに出来たのは大きい。
一井は▲48.7P。今回は1人沈みとなってしまったが、次節以降に期待したい。

 

 

第39期鳳凰戦A1第2節A卓2022/4/27(水) 16:00

古川孝次
藤崎智
近藤久春
藤島健二郎

実況 古橋崇志
解説 一井慎也

ご視聴はこちらから!

(文・吾妻さおり)

麻雀日本シリーズ2021決勝レポート

【麻雀日本シリーズ2021決勝優勝は多井隆晴 親の三倍満ツモで大逆転】

 

 

麻雀日本シリーズ2021、プレイオフ10回戦までが終了し、決勝進出者は以下の4名となった。

 

 

白鳥翔(連盟)
矢島亨(協会)
木村和幸(麻将連合)
多井隆晴(RMU)

実況 日吉辰哉
解説 前田直哉

決勝は予選ポイントをリセットし、WRCルールで4回戦を行い優勝者を決める。

 

 

1回戦。トップ目に立った多井が四筒二索待ち。木村からドラが出て50,000点越えとなる。

 

 

南1局の親番で多井はリーチタンヤオピンフイーペーコードラドラ、四万七万リーチ。親跳満確定の勝負手だったが

 

 

木村が純チャン三色確定のカン二万で追っかけリーチ。多井が一発で掴み、木村が倍満直撃に成功する。

オーラス。ラス目の白鳥が3メンチャンでリーチ。高めの三筒ツモ、裏ドラ1枚。跳満をツモった白鳥が大逆転トップを取る。

 

 

2回戦南1局。白鳥がタンヤオドラ3、カン四索待ち。親番でリーチしていた木村から満貫のアガリで2連勝。

 

 

2回戦オーラス。矢島が七対子発単騎リーチ。一発ツモで満貫となり、浮きの2着を取った。

 

 

3回戦も白鳥が先制。ホンイツテンパイの矢島から八万が出て12,000でリードするが

 

 

オーラス、親番の多井が4,000オールをツモって逆転。白鳥の3連勝を阻止した。

 

 

 

最終戦。木村はツモリ四暗刻をテンパイしてドラの発を切るが、矢島に12,000放銃となってしまう。

 

 

東4局。木村が西中南とポンしてホンイツトイトイ。
今度は矢島が飛び込んでしまい、木村12,000のアガリ。
木村、矢島も打点を作ってアガるが、なかなか白鳥の点棒を削れない。

 

 

そして一番の勝負局となった南1局3本場。
親番多井は高め456三色の四万七万リーチ。
白鳥は発をポンして、同じく四万七万待ち。
矢島はドラ暗刻の二筒五筒待ち。

 

 

多井が七筒を暗カン。リンシャンツモが四万。裏ドラが4枚乗り、三倍満ツモ。12,300オールで一気にトータル首位に立つ。

 

 

手を緩めない多井は5本場でも五万八万リーチを打つが、この局は木村のロン牌発を掴み13,500(+1,000)の放銃。

 

 

南2局。白鳥は東八万シャンポンリーチ。
木村から出た東を見逃し、2人テンパイ。白鳥は何とか多井との差を縮めようとするが、13.5ポイント差でオーラスへ。

 

 

多井がカン八索をチーして一通を確定させ、300・500のツモアガリで決着。
優勝は多井隆晴に決定。

 

 

 

麻雀日本シリーズ2021

優勝 多井隆晴
2位 白鳥翔
3位 木村和幸
4位 矢島亨

 

多井は2016年以来、3度目の日本シリーズ制覇となった。

 

 

(文・吾妻さおり)

第12期グランプリMAX決勝最終日レポート

【第12期麻雀グランプリMAX 決勝最終日 優勝は二階堂瑠美に決定】

今期の麻雀グランプリMAX決勝進出者はこちらの4名。

渡辺史哉
第46期王位

二階堂瑠美
第19期プロクイーン

黒沢咲
第38期鳳凰位決定戦 4位

紺野真太郎
第1期鸞和戦 3位

 

 

公式ルールで半荘4回戦を2日間、計8回戦で優勝者を決める。初日成績は以下の通り。

 

 

東2局3本場。瑠美が高めの四筒ツモで跳満のアガリでトップ。

 

 


現在進行中の半荘の順位点を含むポイントを黄文字で表示。
白文字は前半荘までのポイント。名前の下はこの半荘の持ち点(30.0は30,000点)。

オーラスは紺野が渡辺から3,900の直撃。浮きの2着となって5回戦が終了。

 

 

6回戦東3局。親番渡辺は三索六索のシャンポンテンパイを入れていた。そこに引いた八索をツモ切ると、紺野がロン。純チャン三色ドラ、7,700のアガリ。

 

 

南2局には親番瑠美が345三色の五筒ツモで3,900オール。
南3局にはリーチツモドラ3で2,000・4,000のアガリ。
6回戦は紺野がトップ。浮きの2着に瑠美。黒沢、渡辺の並びで終了。

 

 

7回戦は黒沢が発白ホンイツで7,700。
さらにタンヤオツモドラ3をツモった黒沢がトップ。

 

 

オーラスは紺野が2,600(+1,000)のアガリ。紺野が30,000点ぴったりの浮き2着となり、7回戦が終了。

 

 

 

最終8回戦。トータル2番手の紺野がトップ目となり、瑠美のすぐ近くまで迫るが

 

 

勝負が決したのは南3局。瑠美がカン八万リーチ。
紺野がカン七万待ち。
親番渡辺が三万六万待ち。
3者マンズ待ちの勝負となり

 

 

アガったのは瑠美。1,300・2,600は1,500・2,800(+1,000)のアガリで優勝を決めた。

 

 

第12期麻雀グランプリMAX

優勝 二階堂瑠美
2位 紺野真太郎
3位 渡辺史哉
4位 黒沢咲

 

 

麻雀グランプリMAX、プロクイーンの2冠を達成した。

 

 

 

(文・吾妻さおり)

第30期麻雀マスターズ準決勝レポート

決勝進出者が決定!第30期麻雀マスターズ準決勝レポート

4月29日(金)、第30期麻雀マスターズ準決勝が放送された。
ここまで駒を進めた選手、そして実況解説陣は以下の通り。

A卓:都築友和、白鳥翔、藤島健二郎、伊藤優孝
実況:古川彩乃
解説:山田浩之

B卓:奈良圭純、長村大、福田大志、浅井裕介
実況:松田彩花
解説:齋藤豪

 

★A卓

 

 

白鳥、藤島、伊藤と実績十分な3選手に囲まれた都築。「トップとラスが多い」と語る自身の雀風を象徴するような攻めっぷりを見せる。
1回戦東3局、リーチタンヤオドラドラの12,000を藤島からアガると…

 

 

さらにリードを広げるべく南3局、藤島の先制リーチにペン七万待ちで追いかけ!

 

 

一万”>–<img decoding=待ちの藤島にめくり勝ち、2,000オールで大きなトップを手にした。
手痛い4着となった藤島だが、2回戦では東2局、3人テンパイを制して裏1枚の4,000オール。

 

 

東4局、白鳥が都築のテンパイ打牌を捉えて8,000。

 

 

綺麗に1回戦とは真逆の着順となり、トータルポイントは2半荘終了時点で全員が10P以内という超接戦に。

 

 

麻雀マスターズで採用されているWRCルールは、トップ者へのボーナスや浮き沈みによる得点は無し。順位点は10Pで固定されているため、最終戦は2着までの選手が勝ち上がりというシンプルな条件に。
決定打が出たのは南3局。藤島・伊藤・都築が競りの状況で4着目に沈んでいた白鳥が起死回生の4,000オール!

 

 

さらにオーラス親番の伊藤が7,700のアガリを決め、勝ち上がりを決定づけた。

 

 

 

勝ち上がり=伊藤・白鳥

 

★B卓

 

 

1回戦東1局、奈良が4巡目に高目三色という強烈なリーチ。

高目の四筒をツモって裏1の3,000・6,000という大きなアガリでスタート。

 

 

奈良はさらに南2局、イーペーコードラドラのヤミテンを長村からアガリ、

 

 

+41.0Pのロケットスタート。

2回戦は初戦4着の浅井が奮闘。東2局、長村のリーチにめくり勝ち2,000・4,000。

 

 

東4局1本場、福田のリーチに追いかけ8,000の直撃。

 

 

このリードを活かしてトップをもぎ取り、奈良以外の3者が競りの状況に。
最終戦、戦況が大きく動いたのは東4局。長村がリーチタンヤオピンフドラもしくはイーペーコーのリーチ。福田・浅井も一歩も引かずテンパイを入れめくり合いに。結果は浅井から長村へ二万の放銃。なんと裏裏で18,000のアガリに。

 

 

これで決まったかと思われたのも束の間、次局福田が七対子ドラドラのリーチ。

 

 

なんとツモって裏ドラ2枚の4,000・8,000!これで一瞬にしてほぼ並びに。
2人の争いになるかと思われたが、南1局に浅井が猛反撃を見せる。0本場、終盤に高目リーチタンヤオピンフのリーチ。

 

 

最終巡目にテンパイを取った長村から5,800。
さらに2本場では同じく長村からリーチ七対子の4,800。

 

 

そして3本場、力の入った渾身のツモアガリ。リーチタンヤオピンフツモドラの4,000オールで、絶望的な状況から一気にトータルトップ目に。

 

 

逆転を許した長村は、オーラス親番を繋ぐべく仕掛けるが、浅井が仕掛けて片アガリの五筒をツモって決着。

 

 

 

勝ち上がり=浅井・奈良

第30期マスターズ決勝は、翌日30日(土)13時。対局者は白鳥翔、伊藤優孝、奈良圭純、浅井裕介。
今年の優勝者が決まる瞬間をお見逃しなく!

(文・浜野太陽)

【麻雀最強戦2022 女流チャンピオン決戦】優勝は菅原千瑛!

5月1日(日)15時より、「麻雀最強戦2022 女流チャンピオン決戦」が行われた。

その模様はAbema麻雀チャンネルにて生配信され、菅原千瑛が優勝!

 

 

(麻雀最強戦キンマweb-近代麻雀)

第17期女流桜花Aリーグ第1節D卓レポート

第17期女流桜花Aリーグ第1節D卓レポート

第3期桜蕾戦優勝の特典で女流桜花Aリーグ入りした廣岡璃奈。
※特典=Bリーグ上位期首順位へ格付け

 

 

今期Aリーグ初挑戦の選手は廣岡を含めて3名。
先に第1節を消化していた鈴木彩夏と桜川姫子が、Aリーグの洗礼を浴び大敗スタートしていたこともあり、廣岡のデビュー戦も不安視されていましたが

 

 

東場の親番で4,000オールをアガって嫌な雰囲気を一掃。

 

 

終盤でも確実に追加点を重ねて1回戦目をトップで終え、まずは一安心のスタートを切ります。

このステージでも通用することを証明すべく、2回戦以降もポイントを伸ばしていきたかった廣岡でしたが

 

 

本日Aリーグの壁として立ちはだかったのが、1期前の桜蕾戦を制して13期以来のAリーグ復帰となった菅原千瑛。
2回戦、親番で大きなアガリを決めていた菅原が

 

 

大量リードからホンイツ小三元の6,000オールで80,000点に近いトップ。
先輩桜蕾の強烈な一撃に1回戦の浮きを全て失った廣岡は、第1節を▲19.3Pで終えましたが、初挑戦の選手にとって最も危険な第1節を乗り越えたことは、次節以降に期待が持てます。

 

 

1、2回戦の新旧桜蕾のトップに挟まれて「今日は私がマイナス100の人なのか?」と震えていた川原舞子でしたが

 

 

昨年女流桜花として過ごした1年での努力と成長は嘘をつかず、3、4回戦で連続トップを取って序盤のマイナスをほぼ返済して▲3.4Pと不幸な未来予想は回避に成功。
序盤のマイナスを終盤に取り返しての微マイナスは気分は悪くなく、実質勝ちと言えるでしょう。

 

 

第1期から始まった女流桜花Aリーグ連続出場記録は今年で17期となった二階堂瑠美。
直近のプロクイーンと麻雀グランプリMAXを優勝し、今期の女流桜花は機が熟した状態で大本命に推されています。

 

 

浮き沈み少なく迎えた本日最終戦のオーラスに小さな浮きを拾いにいかず、仕掛けて2,600点のテンパイをスルーしてメンゼンリーチを敢行。
1節目から瑠美の芯の部分にある熱い麻雀魂を全開に見せつけてきましたが

 

 

この局は1人沈みを避けたい菅原がラスを受けいれる形で試合を締め、+27.9Pで卓内トップを守って終了。
瑠美は▲5.2Pと少し沈みましたが天衣無縫の麻雀に陰りは見えず、次節以降も楽しみです。

 

 

(文:越野智紀)

第39期 A2リーグ 第1節D卓レポート

瀬戸熊がA1返り咲きに向け卓内トップの発進!第39期鳳凰戦A2リーグ第1節D卓レポート

4/26(火)、第39期鳳凰戦A2リーグ第1節D卓が放送された。対局者は客野直、三浦智博、瀬戸熊直樹、猿川真寿。

 

 

1回戦東1局、客野がカン四万でタンヤオ三色ドラの12,000、猿川が二万五万で西ホンイツドラの7,700をテンパイ。ここは五万を掴んだ客野が打ち抜き、

 

 

いきなり明暗が分かれる結果に。この半荘は瀬戸熊がタンヤオツモドラの1.000・2,000、南1局でリーチピンフツモドラドラの2,000・4,000をアガリ、一旦猿川を逆転。

 

 

 

南3局、猿川もリーチピンフツモドラの2,600オールをアガリ返しさらに逆転も…

 

 

オーラス、テンパイ料の差で瀬戸熊がシーソーゲームを制する。
瀬戸熊は続く2回戦でもドラ単騎リーチの9,600を成就。

 

 

南場の親番で安目ながら2,000オールのアガリを決め、連続のトップ。

 

 

A1リーグ復帰に向けて好調な滑り出しとなった。

一方、5期連続A2リーグに残留している客野は、3回戦まで連続の4着と苦戦。しかし4回戦、ついに南場の親で連荘に成功。
大きなアガリはないものの、3局連続の流局によりテンパイ料だけで7,500点を加点し大きなトップ目に。

 

 

 

 

南2局では親の三浦から先制リーチを受けるも、南を暗刻にして追いつき2,000・4,000のアガリ。

 

 

1人浮きのトップを決め、負債を半減することに成功した。

節終了時点のトータルポイントは画像の通り。

 

 

 

次回A2リーグの放送は5/3(火)。対局者は瀬戸熊直樹、紺野真太郎、内川幸太郎、井出康平。解説は柴田吉和が務めます。次回も是非お楽しみに!

ご視聴はこちらから!

(文・浜野太陽)

第39期 A2リーグ 第1節C卓レポート

柴田吉和、A2リーグデビュー戦で卓内トップ!A2リーグ第1節C卓レポート

4月19日、第39期鳳凰戦A2リーグ第1節C卓が放送された。対局者は和久津晶、内川幸太郎、柴田吉和、石渡正志。

 

 

仕掛けを多用するメンバーが揃い、対局は4半荘終了時点で4時間少々と放送卓としてはかなりスピーディな展開となった。

A2リーグ初挑戦の柴田は、2回戦まで大きな点棒移動はないものの、仕掛けを多用するスタイルで原点付近を維持。
1回戦東4局では、この形から3枚目の一万をチーの選択。

 

 

Aリーグでは仕掛ける選手が少なそうな手であるが、ここは積極的に発進していく。

 

 

マンズが伸びればホンイツに移行したいところであったが、6巡目に八万をチー。ホンイツは見切ってテンパイを取り、石渡から高目の南で3,900のアガリ。

 

 

柔軟な手作りと状況判断を見せた。

さらに3回戦南3局。柴田が九万ポン、カン七万チー。そしてリャンシャンテンで七万をツモ切り。

 

 

比較的安全な字牌を切りながらドラの白単騎に持ち込もうという構想だ。
そしてこの後引いたのは望外のドラ。さらにそのドラが石渡から放たれポン。
一手遅れの形とはなったがすぐに三万を重ね、石渡から12,000のアガリに。

 

 

あえて牌効率通りに進行しないことで守備力を保ちつつ、手の進行をミスリードさせるという狙いが活きた局となった。柴田はこのアガリにより3回戦トップ。
4回戦も中打点のアガリを活かして浮きをキープし、+27.5Pの卓内トップとなった。

節終了時点のトータルポイントは画像の通り。

 

 

 

次回A2リーグの放送は4/26(火)16時〜。
対局者は客野直、三浦智博、瀬戸熊直樹、猿川真寿。
解説は井出康平が務めます。次回も是非お楽しみに。

ご視聴はこちらから!

(文・浜野太陽)

第17期女流桜花Aリーグ第1節C卓レポート

第1節C卓に出場した山脇千文美は

 

 

高いフーロ率でアガリ率を上げてトップを多く取る腹ぺこモンスター。これまで決定戦には一歩届かずでしたが、今年は殻を破って一つ上のステージに登るべくロケットスタートを展開

 

 

この日の4回戦全てで東家スタートの席に座ると、東1局の親番から他家を圧倒していき

 

 

繰り返される惨劇は終わりを見せず

 

 

初戦2着からの3連勝で+101.3Pと大満腹の結果に終わりました。

 

 

3年前に降級した斉藤理絵は

 

 

1回戦で山脇との接戦を制してトップを取ると、2回戦以降に吹き荒れた山脇の猛攻を危なげなく回避。
定評のあった受けの強さを更に増してAリーグ復帰戦は+22.5P。

 

 

昨年決定戦に出場した内田美乃里は

 

 

斉藤と勝負手がぶつかり、1回戦目に4着を引くも

 

 

そこからは要所で凌ぎ、被害を最低限に抑えて初日を▲21.3Pで終了しました。

 

 

この日、全ての不幸を背負わされたのが連続1位昇級でAリーグにきた桜川姫子で

 

 

チャンスで仕掛けるも

 

 

内田・斉藤にキーとなる牌を受け潰されて山脇に放銃というパターンを何度も泣かされ、終わってみたら▲102.5Pと厳しすぎるAリーグの洗礼を受けてしまいました。

 

 

(文:越野智紀)