第17期女流桜花Aリーグ第3節C卓レポート

第3節C卓に出場した選手は

 

 

ここまでトータルポイントでプラスをしている山脇千文美・川原舞子・斉藤理絵・伊達朱里紗の4名。

1回戦を斉藤1人浮きのトップ・伊達のラスで終えると、2回戦東1局3本場。

 

 

リーチ後に伊達が掴んだ4枚目の四索でロンをするなど1回戦からの勢いが続くのかと思わせました。

このまま突き抜けていきそうな斉藤でしたが

 

 

川原がチンイツを直撃したことで状況が一変。

これを切っ掛けに、川原が4局連続でアガって2回戦で特大トップを取ると、3回戦の東2局

 

 

山脇のリーチを受けた川原が現物の九索切りで手広く受けられるところで四索をツモ切り。

 

 

この選択が功を奏し、八索引きからの六筒ロン。
九索切りでは捕らえられなかった鮮やかなアガリで山脇のリーチをかわすことに成功します。

この後、1人浮きで迎えた南4局1本場。

 

 

1巡目にテンパイした川原が北一万のシャンポンでダブルリーチを選択しましたが、これが川原的には大反省の1局でした。

すぐにアガれるかと思っていたヤオチュウ牌のシャンポンのロン牌が出ず

 

 

追いついた親の山脇の6,000オールが炸裂。

山脇にかわされた後の南4局3本場には

 

 

斉藤にも跳満を引かれた川原は3着まで転落となりました。

順番にチャンスを活かして加点する3者に対し、砂かぶり席で眺め続けて順番を待っていた伊達は

 

 

4回戦でも負の特等席から動くことが出来ず。
南3局終了時には▲100.1ポイントとアガリ見学料にしては高すぎる出費となっていましたが

 

 

気持ちを切らさず我慢した結果が最後に出て、リーチ・ツモ・三暗刻の4,200オールは次回以降に繋がるアガリ。
悲惨な1日が少しだけ緩和されました。

<第3節C卓最終結果>
川原+39.5P 山脇+28.8P 斉藤+9.8P 伊達▲79.1P

(文:越野智紀)

第243回:プロ雀士インタビュー 廣岡璃奈  インタビュアー:高橋大輔

2022年 3月31日に行われた桜蕾戦決勝はプロ2年目の廣岡璃奈が優勝で幕を閉じた。

 

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皆さんこんにちは。静岡支部所属 37期の高橋大輔です。

第3期 桜蕾戦優勝の廣岡璃奈プロにインタビューをさせていただくことになりました。

高橋 『まずは桜蕾戦優勝おめでとうございます!』

廣岡 『ありがとう!』

高橋 『どんな心境で決勝戦に臨みました?』

廣岡 『決勝に残るのは2回目。前回は静岡リーグ(現帝静戦)の決勝で5回戦での敗退。何もできずに敗退したのが本当に悔しくて、今回こそは何かしら爪痕を残したいという気持ちが強かった。』

 

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高橋『決勝戦東1局。初アガリはメンチンでしたね!!』

廣岡『まだ緊張でガチガチの中でのメンチンで心臓バックバクでした(笑)』

高橋『結構二万切りのところは九索切る人多そうだな〜と思って見てたんですがどの辺りから染めの意識ありました?』

1回戦 東1局 0本場 親花宮 6巡目
廣岡 二万二万七筒七筒二索四索五索五索五索六索七索八索九索      ツモ二索      打二万

廣岡『二万切りした時には結構染めを考えていました。ただ染める前にテンパイしたり、ドラをひいたりしたら予定変更するつもりでした。』

高橋『なるほど!では自然に染まればって感じだったんですね!!』

 

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高橋『次局には白、ドラ3の12,000。南場の親番では2度先制リーチに追っかけての12,000を決めました。特に嶺上開花でアガった4,000オールなんかはノッてるなぁ〜と感じたのですが。』

 

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廣岡『調子悪くはないかな、という感じでしたね。まだまだポイント的には足りないと思っていたし、油断できる状況ではなかったので慎重に落ち着けと自分に言い聞かせていました。』

 

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高橋『3回戦 南1局 親番で競っている3着目の桜木さんからの先制リーチに対してリーチのみの愚系で追っかけたの結構強気だなって思って。』

廣岡『オリきる自信がなかったのと、親番だったので強気に攻めた結果が良い形になった。この決勝戦において自分が動いた時はいい方向に行くことが多かった。』

高橋『最終戦開始前に2位との差ですら約110ポイント差。どんな心境で最終戦臨みました?』

廣岡『普通に打っていれば捲られないポイント差。油断したら痛い目に合うことは分かっている。親への放銃は避けながらアガれそうな手はアガリにいこうといった感じだった。』

ところが、優勝を目前にした廣岡に試練が襲いかかる。

 

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最終戦
東1局 暗刻の中を切っての18,000放銃。
南1局 同じく暗刻の九索切っての12,000放銃。

高橋『この2つの放銃。相当グラッと来たんじゃない?』

廣岡『親のリーチにはオリるつもりだったから中で打った時は多少グラッとは来たけど、ポイント差のおかげでまだ大丈夫だった。九索で放銃した時は相当焦ったかな。もう生きた心地は全くしなかったよ。』

 

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東4局には国士無双の横移動。

廣岡『一歩間違えれば自分が切っている牌。自身が1シャンテンの段階で切ってロンと言われるのが嫌だった。もう少し巡目が進めば絶対切らなかったけど、数巡でテンパイしたら間違いなく切っていた。次局配牌を取る時には震えが止まらなかったよ。』

開始前100ポイントあった点差はオーラスには倍ツモ条件まで迫られた。油断したわけではないが自身の守備力、メンタルの弱さを再認識できた決勝だったと廣岡は語った。

高橋『桜蕾戦を優勝して変わったことを教えてください。』

廣岡『新ロン2の広報をさせていただいたり、本部の仕事をさせてもらえるようになったことかな。』
『あとは高校女子オープンで優勝した時や、プロ入り後にお世話になった方々から、たくさん祝福の言葉をいただいて・・・、改めてまたここから頑張ろうという気持ちになれたことかな。』

高橋『では最後にこれからの麻雀プロとしての目標を教えてください。』

廣岡『私がまだ高校生の時、実際に麻雀を打てる場所というのはほとんど無かった。そういった場所を作りたい。これは私が麻雀プロを目指した主な理由でもあるので叶えたい。』

廣岡と初めて会ったのは、それこそ高校生の頃で、お互いが”学生麻雀甲子園”という男女混合で学生だけが出られる麻雀大会の予選に出ていた。
際立って所作がキレイで打ち慣れている女の子がいるなぁと記憶していた。

その大会では、お互い負けてしまったものの、翌年女子だけが出場できる高校女子オープンで優勝を果たした。

この頃から”桜蕾戦優勝”の片鱗を見せていたのかもしれない。

 

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最後に、廣岡は”第3期桜蕾戦優勝”と共に女流桜花Aリーグを勝ち取った。
女流桜花のAリーグには名だたる大先輩達が待ち構えている。

今日このインタビューは女流桜花第2節の対局前にさせていただいたのだが彼女の目にはメラメラと燃える炎のようなものを感じた。

彼女はGPC(グッドプレイヤーズクラブ)神奈川の運営にも携わっており、これから”廣岡璃奈”という名は麻雀界に瞬く間に広がっていくだろう。

これからの彼女の活躍に乞うご期待!!

第24期北陸プロアマリーグ「帝陸戦」第4節レポート

第24期北陸プロアマリーグ【帝陸戦】第4節のレポートを執筆いたします、日本プロ麻雀連盟第38期生の宮成さくと申します。
今年度からプロとなり、ご存じでない方が大半だと思いますので、簡単に自己紹介いたします。

私は富山県出身で、大学で一度石川県に出ましたが、現在は地元富山で会社員をしております。麻雀以外ではドライブとアクセサリー収集が好きです。
麻雀を始めたきっかけは、小学生の頃に父親に教えてもらい、元々頭を使うゲームが好きだったため、「面白い!」と思ったことです。
大学生になり本格的に点数計算等を覚え、麻雀を通して色々な方々と出会い、日本プロ麻雀連盟に所属する運びとなりました。
まだまだ未熟な部分もありますが麻雀に真摯に向き合っていきたいと思います。よろしくお願いいたします。

それではレポートに移ります。
6月12日に、帝陸戦第4節が開催されました。
今節はプレーオフに残る上位8名が決まる重要な節となり、ボーダーも第3節終了時点で+40P前後と大混戦。
前節終了時にポイントがプラスで終わっている方が多く、どのプレイヤーにも可能性が残る状況となっておりました。

結果は、前節までの合計が▲8.0Pの26位であった京田さんが、驚異の+121.3Pを叩き出し、圧巻の1位通過!一発裏無しの連盟公式ルールでは難しい大逆転となりました。
私は京田さんの隣の卓で打っていたのですが、京田さんの卓からは「32,000!」の発声が聞こえたり、その他にも高打点が飛び交う波乱の展開となっている様子でした。(後に聞いたところによると大三元が出たそう)
2位に岡田プロ、3位に豊田さん。上位8名中プロが3名という結果になりました。

また、前節終了時の上位8名のうち5名が入れ替わる波乱の展開となりました。

プレーオフに進出した中でも私が注目したのは、今年度から所属となった松井直大プロ。
1年目にして+86.9Pの4位。第1節はマイナススタートだったものの、その後着実に点数を伸ばしプレーオフ進出を決めました。同期として誇らしい限りです。

そんな松井プロに今節で印象に残った局についてお聞きしました。
以下は「選択に迷った局」とのこと。

2回戦東1局の親番 ドラ七索
4巡目に

一万二万三万二索三索四索五索六索七索三筒三筒三筒四筒

この形でテンパイ。
リーチするか?ヤミテンか?迷うが、四万引きのタンヤオと三色やドラ七索引きの3面待ち手替わりがあり、巡目も早いことを考慮しヤミテンを選択。7巡目に七索を引き入れリーチ。一索ツモで3,900オール。

松井プロは、自分以外の人ならばどのような選択をするのか気にされていました。
親番かつ東1局で点数に動きがないこともあり、人によって選択が分かれる局となりそうです。
皆様はどうされますか?
(個人的にはリーチで他者の足止めが好きなので、即リーチしてしまいそうです…)
人によって結果が違ってくるのも麻雀の面白いところですね。

第4節の結果は以下の通りとなります。

順位 名前 プロ/一般 合計 1節 2節 3節 4節
1 京田 芳宏 一般 113.3 68.2 ▲ 27.4 ▲ 48.8 121.3
2 岡田 拓也 プロ 101.5 18.7 44.7 ▲ 20.1 58.2
3 豊田 直幹 一般 99.8 74.4 50.2 ▲ 81.5 56.7
4 松井 直大 プロ 86.9 ▲ 16.5 7.1 45.0 51.3
5 山元 一成 一般 84.5 46.0 ▲ 5.6 17.2 26.9
6 南 和之 プロ 79.7 ▲ 62.2 44.8 39.7 57.4
7 窪田 一彦  一般 71.5 25.4 17.2 13.0 15.9
8 押川 憲一 一般 58.0 40.4 33.6 ▲ 32.0 16.0
9 藤本 鉄也 プロ 52.5 82.2 15.9 ▲ 32.9 ▲ 12.7
10 表 勝正 一般 39.9 26.0 ▲ 18.0 3.4 28.5
11 堀田 徳彦 一般 39.0 ▲ 38.9 16.9 19.0 42.0
12 恵比須 均 一般 38.9 ▲ 30.4 27.4 55.9 ▲ 14.0
13 荒谷 誠 プロ 35.3 4.7 0.0 19.9 10.7
14 飯田 輝雄 一般 34.2 ▲ 0.1 ▲ 19.6 49.2 4.7
15 岡田 雅文 一般 33.5 ▲ 12.7 0.0 43.7 2.5
16 森田 有一 一般 30.0 6.8 2.0 ▲ 40.6 61.8
17 加治 竜也 一般 27.3 33.0 ▲ 67.8 39.1 23.0
18 吉田 健彦 一般 27.2 45.2 38.9 ▲ 22.8 ▲ 34.1
19 相澤 道徳 一般 21.9 ▲ 26.9 43.1 8.9 ▲ 3.2
20 志多木 健 プロ 16.5 41.8 ▲ 16.3 ▲ 40.5 31.5
21 獅坂 祐一 プロ 4.9 ▲ 50.1 29.8 21.5 3.7
22 新保 翔太 一般 2.8 9.2 10.3 3.6 ▲ 20.3
23 里木 祐介 プロ ▲ 0.8 8.0 4.8 50.4 ▲ 64.0
24 西田 大志 一般 ▲ 5.6 ▲ 24.5 14.2 29.7 ▲ 25.0
25 日水 亮輔 一般 ▲ 14.4 0.0 19.5 62.7 ▲ 96.6
26 中谷 徹也 一般 ▲ 16.1 50.8 ▲ 28.1 ▲ 33.2 ▲ 5.6
27 堂垂 正裕 プロ ▲ 18.7 ▲ 22.2 34.6 ▲ 26.3 ▲ 4.8
28 宮成 さく プロ ▲ 22.7 8.0 21.0 ▲ 55.5 3.8
29 如月 靖之 プロ ▲ 30.0 ▲ 13.3 ▲ 33.2 41.8 ▲ 25.3
30 梅本 翔 プロ ▲ 30.9 ▲ 28.8 ▲ 29.0 5.6 21.3
31 山田 航輔 一般 ▲ 33.8 15.8 ▲ 28.3 ▲ 42.6 21.3
32 小林 和樹 プロ ▲ 39.5 34.1 ▲ 12.9 0.2

▲ 60.9

33 成田 理良 プロ ▲ 50.1 ▲ 10.9 ▲ 65.7 21.2 5.3
34 林 龍司 一般 ▲ 56.4 ▲ 34.5 9.1 ▲ 50.0 19.0
35 浦田 豊人 プロ ▲ 59.7 ▲ 77.6 79.5 ▲ 31.1 ▲ 30.5
36 南 宏生 一般 ▲ 60.5 ▲ 7.3 ▲ 2.0 17.5 ▲ 68.7
37 戸村 聖一 一般 ▲ 62.6 17.3 ▲ 22.5 ▲ 58.5 1.1
38 藤田 竜弥 一般 ▲ 70.3 0.0 ▲ 30.5 0.0 ▲ 39.8
39 瀧根 克登志 一般 ▲ 82.8 8.4 ▲ 50.8 ▲ 12.7 ▲ 27.7
40 宮川 悟 一般 ▲ 92.2 ▲ 18.0 ▲ 66.8 35.9 ▲ 43.3
41 今村 伸平 一般 ▲ 94.2 ▲ 54.5 ▲ 73.3 35.2 ▲ 1.6
42 文月 愛美 プロ ▲ 100.1 ▲ 15.2 40.9 ▲ 34.4 ▲ 91.4
43 栄田 勇作 一般 ▲ 113.7 ▲ 57.0 ▲ 34.7 ▲ 26.4 4.4
44 藤岡 誠 一般 ▲ 194.7 ▲ 64.8 ▲ 67.7 ▲ 40.4 ▲ 21.8

プレーオフに進出された皆様、おめでとうございます。優勝目指して頑張ってください!

今期は44名と多くの方々に参加いただき、様々な方と麻雀を打つ中で、私自身たくさんの気づきがありました。この場を借りて感謝申し上げます。また皆様と麻雀を打てれば嬉しいです!

長くなりましたが、お付き合いいただきありがとうございました。以上でレポートを終了いたします。

(文:宮成さく)

第39期 A2リーグ 第3節D卓レポート

古橋崇志、もやもやの1日!A2リーグ第3節D卓レポート

6月21日、第39期鳳凰戦A2リーグ第3節D卓が放送された。
対局者は山田浩之、内川幸太郎、古橋崇志、客野直。

 

 

直近でA2リーグ連続在籍が山田7期、内川6期、古橋・客野5期と、常連となりつつある4名。
1回戦は全員が高打点を成就する激しい展開に。東1局、内川が高目のツモで2,000・4,000。

 

 

東3局、古橋がドラと發のシャンポンリーチで2,000・4,000。

 

 

山田は5,800の放銃がありながらも、南3局1本場には受けつつの手組みで望外のドラ暗刻のアガリ。

 

 

オーラスにはツモれば6,000オールのリーチも、客野が地獄単騎の七対子ドラドラで押し返し2,000・4,000。

 

 
 

 

全員が満貫のアガリを決める中、4着に沈んでしまった山田であったが、2回戦では低打点のアガリを重ねてトップを獲得。
3回戦東2局は3人テンパイを制し、安目ながら2,000・3,900。

 

 

さらに東3局にダブ東ドラの2,600オールをツモアガリ…

 

 

2回のトップを獲得。ポイントをプラスにまとめた。
一方で終始苦しんだのは古橋。インタビューでは2回戦東3局の手順について後悔を語った。

 

 

(テロップは誤りでドラは五筒

リーチタンヤオピンフドラを見て、ドラは1枚切る構想の打六索
セオリー通りの打牌にも思えるが、この後裏目の七索を先に引いてしまってから、テンパイ打牌のドラが親への放銃というもやもやする結果に。

 

 

古橋のもやもやはこれに留まらなかった。3回戦東4局、親番で内川のリーチを受けてこの形。

 

 

現物は1枚もなく、トイツの南もまだ場には出ておらず、内川の役牌。とりあえず自身の手を進める打九万とすると、これが高目の放銃。

 

 

リーチピンフ一通ドラの8,000。

さらに南2局3本場、親の内川の白の仕掛けを受けてこの形。
マンズの高さから先に処理した三万が…

 

 

 

内川へ5,800の放銃。どちらも非常にもやもやする結果となり、2〜4回戦は4着に沈む結果となった。

4回戦終了時点のトータルポイントは画像の通り。

 

 

 

古橋が▲87.3Pと苦しい1日。内川が+36.8Pで暫定トータル首位に。

次回A2リーグの放送は6/28(火)。

対局者は石渡正志、紺野真太郎、山田浩之、三浦智博。解説は和久津晶。
次回も是非お楽しみに!

ご視聴はこちら!

(文・浜野太陽)

戦術の系譜31 前原 雄大

~負けを心に刻む~

麻雀が強くなる為には様々な方法が存在している。
とある敬愛する人が言っていた。

「とにかく、3年間毎日休まず仕事をやり続けなさい」
「それで仕事が上手く行くようになるのですか?」
「それは才能というものもあるのだから、一言では上手く行く、とは言えない。ただ、続けられた者は仮にその仕事が上手く行かずとも、別の仕事に就いた時何らかのカタチで上手く行く」

__なるほどと思えた。

麻雀に置き換え考えてみた。
麻雀はまだまだ未成熟な世界だから、殊更特別な才能など必要だと私は思っていない。
かく言う私も3年間休まず麻雀を打ったことはない。おそらく、1年間休まず打った事もない様に思える。

そんな私でもその人の言葉にはなるほどと頷ける。
私が色濃く麻雀を打っていたのは20代半ばから後半にかけてである。
日本プロ麻雀連盟の道場が市ヶ谷にあり、その傍に先輩の営む麻雀店があり、そこに通っていた。

麻雀に常勝はない。そんな事は解っていたが、酷い内容の負け方をして、自分が許せず、敗因を考えながら20数キロ、歩いて帰途に着いた事もあった。
勝った時の記憶はあまり無い。人にもよるのだろうが、負け、敗因を曖昧では無く記憶に留める事は、その人の成長に繋がる事に間違いない様に思える。

 

~決めごとを作らない~

例えば海であれ、空であれ、様々な表情を持っている。
穏やかな時もあれば荒れ狂う時期の海もある。
突然表情が変わる時もある。

麻雀も同じで、ダメな時はダメなもので大自然と似ており、どうしようもない時もある。
それ故に、あまりいい加減な決め事は作らない方が良いと考える。
それでも、先日行われた最強戦は少しだけ決め事を作った。

それは、余程の高得点でない限り、仕掛けないという事である。
私の場合仕掛けるという事はオリないと言う事であり、長期戦でもどうかと考えるが、短期戦では敗因になっても勝因にはならないからである。

予選トーナメントでは東3局3本場5巡目テンパイ。

二万四万六万六万六万四索四索八索八索八索六筒七筒八筒  ドラ四索

ここからの10巡目

四万五万六万六万六万四索四索八索八索八索六筒七筒八筒  ツモ三万

東3局ながらこのアガリが大きく残り、あとは自然に身を任せば良いだけの状態となった。
誰が打っても結果は同じだったように思える。

問題は予選決勝戦、今度は1位以外意味が無い。

問題その1
東2局2巡目

二万二万三万三万四万四万四万六索三筒三筒七筒発発  ツモ五索  ドラ四索

私は手拍子で打七筒としたが、打った瞬間過ちとは言わないまでも違和感を覚えた。
発を仕掛けない前提であれば、やはりここは打四万だろう。腰の重い打ち手であれば打発もあるだろう。

 

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仮に打四万なり、打発なりしておけば、

二万二万三万三万四万四万五索六索七索三筒三筒七筒八筒

この牌姿になり、沢崎誠さんから九筒を捉えていた可能性が高い。しかも裏ドラは二万である。
断定はできないが、起家スタートを考えればリーチである。幾ら先行しても結局は点数を合わされてしまうのだから。

問題その2
南2局2本場

 

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結果は最上と出たが、私は5巡目ツモ一筒で僅かだが時間を使っている。

三万三万四索五索六索六索二筒三筒四筒六筒六筒七筒八筒  ツモ一筒  ドラ六筒

欲しいのは満貫以上なのだから、ここで仮にリーチを打って五筒が出たらどうするのか!
ここはノータイムで一筒のツモ切りである。
自分の事だから記しやすい。やはり、プロとしては問題である。

南3局ドラ八索

 

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100

 

今局はおそらく誰が打っても同じだろう。違うとすればテンパイトラズか。いずれにしても、どうやってもアガっているのである。
結果はともかく、戦術としてはメンゼン主義を選択し、実践できたように思う。
ただ、最強戦に関しては階段を一つ登ったに過ぎない。

多いと思うか少ないと思うかはその人次第であるが、以前にも記したように週に5日程麻雀を打っている。
勝って喜ぶ事は昔から無いが、負けて自分に嫌気がさす事に少しは慣れたが反省の繰り返しである。

麻雀が強くなる方法は幾らでもある。
一番手っ取り早いのはとにかく、量を熟し適格な反省をするのが良い。
量は裏切らないし、量はやがて質を超える。考えなくとも身体が、指が麻雀を打ってくれる。
プレッシャーのかかる真剣味を帯びた麻雀を熟して行けば強くならないはずも無い。

殊に若い人は体力もあり、感性も研ぎ澄まされている。
その時期に打った麻雀の量は齢を重ねるごとに年輪のように太く実るものである。

転ぶ事を恐れてはいけない。転んだ数だけ転び方を覚えケガをしなくなるものである。
そして、それがやがて貴方の麻雀のフォームを作ってくれるものだから。

全4回に渡り、読んでくださった方々には御礼申し上げます。
生きている限り、全ての対局にこの身を捧げる所存であります。

第5期北陸プロリーグ 第2節レポート

勝負師に、「戦いの後」は無い。あるのは「次の戦いの前」だけだ。
私の座右の銘の1つである。1つの戦いが終わり、喜びを、或いは悔しさを噛みしめる時間は短い。その勝利を、その敗北を如何に糧にして次に臨むか、であると思う。

令和4年6月12日、北陸プロリーグ第2節。
今期は第2節ながら戦いは縦長の様相を呈してきている。

19名から最初に3桁に乗せてきたのは志多木。
今節81.0のポイントを叩き堂々の首位浮上。
「恥ずかしながら、まだ北陸プロリーグの決勝の舞台に立ててはいないので、今年こそはと思っています。」
振り返った会心の1局が下記。

2回戦東2局 南家 ドラ北

六万八万四筒四筒一索一索一索六索六索七索七索八索八索

6巡目にてのテンパイ。
次巡に持ってきた七索でテンパイを壊して打六万
すぐに四筒を引き、四暗刻へと手牌を伸ばし、10巡目に荒谷よりアガリ。

四筒四筒四筒一索一索一索六索六索七索七索七索八索八索 ロン六索

このアガリで半荘を制し、2、3、4回戦を3連勝で飾る事となる。
圧巻は4回戦。「プロになって初めてでした。」と語るオーラスの親番。
時間にして1時間。実に9本場まで攻勢を続け、大トップでこの日を締めくくる。

「今期は開幕から、夏目坂スタジオで優勝して大先輩の本田ロードを再現することしか考えていません。残り6節、手を緩めることなく全力で戦い抜きます。」

豪快さと緻密さを備えた志多木の麻雀が、今期の北陸プロリーグを牽引していくこととなるのだろうか。

里木、堂垂、安城といった面々が安定してスコアを伸ばしてきた中で、前節の負債を完済して、上位に食い込んできたのが女流の文月。
前期も中盤から後半にかけて決勝争いを演じた才媛。着実に実力をつけてきているのだろう。

控えめな彼女が分岐点に挙げた1局。

3回戦東3局 ドラ発

四万五万一筒二筒三筒五筒七筒八筒九筒二索三索四索東

好配牌の勝負手。縦横を受け間違えることなく、最高打点をツモアガる。

一筒二筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒九筒二索三索四索発 リーチ ツモ発

このアガリのおかげでその後余裕のある打ち方が出来ました。と文月は嬉しそうに語った。
線の細さというか、ともすれば崩れやすさを内包していた文月の雀風に変化が生じている感がある。

「まだ6節あります。ミスを少なく抑えられるよう挑みたいと思います。」

安城、文月。或いは別の誰かが、北陸プロリーグを女性で初制覇する日も近いのかもしれない。

もう1人今節特筆すべきプロを上げるならば、2年目の岡田だろう。
前期ルーキーにてリーグ4位につけた実績がフロックなのかそうではないのか。
彼にとっては実力を証明したい気合のこもった1年ではないだろうか。

「中途半端な手で放銃しないよう押し引きを間違えず。かつ自身のことのみではなく全体を見ての局進行を心掛けていきたいです。また、所作やマナーもより気を付けて対局に臨んでいきたいと考えています。」

岡田は、今リーグとは別に北陸で開催されている「新人研修リーグ」でも首位を快走している。その場所にて、支部長の浦田や木戸や私に指導を受けながらも日々奮戦している。

「次節もこれまで通りの心構えで臨んでいけたらと思います。」

若手らしからぬ落ち着きは、前年結果を出している自信の表れか。はたまた己の麻雀に対する取り組みへの確かな手ごたえか。
岡田の2年目の挑戦はまだ始まったばかりである。

下位勢は、プロの洗礼を浴びた新人達。そして実績のあるベテラン達。
各々には各々の、負けたくない、負けられない理由がある。
私を含めて、絶対にこのままで終わらないと捲土重来を期す面々。
まだ戦いは4分の1。誰にも当確ランプも、赤信号も灯ってはいない。

2節を終えた後、ではなく3節の始まる前、である。
次の勝負にあたって、如何に己を高めて悔いの残さない戦いをするか。
今一度、私自身も気合を入れなおして、次の戦いに備えたいと思う。
次回第3節は7月24日より。どうか応援の程、宜しくお願い致します。

順位 名前 合計 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節
1 志多木 健 116.0 35.0 81.0            
2 里木 祐介 97.8 70.5 27.3            
3 堂垂 正裕 63.9 43.8 20.1            
4 獅坂 祐一 52.0 58.8 ▲ 6.8            
5 安城 るい 50.5 37.4 13.1            
6 文月 愛美 26.9 ▲ 40.6 67.5            
7 成田 理良 24.4 22.7 1.7            
8 小林 和樹 18.5 4.4 14.1            
9 岡田 拓也 16.9 ▲ 25.6 42.5            
10 南 和之 10.8 54.5 ▲ 43.7            
11 浦田 豊人 1.3 ▲ 10.8 12.1            
12 梅本 翔 ▲ 12.4 ▲ 0.6 ▲ 11.8            
13 如月 靖之 ▲ 38.0 ▲ 38.2 0.2            
14 後藤 正博 ▲ 43.2 ▲ 36.0 ▲ 7.2            
15 木戸 僚之 ▲ 67.6 ▲ 38.0 ▲ 29.6            
16 荒谷 誠 ▲ 74.3 ▲ 18.3 ▲ 56.0            
17 藤本 鉄也 ▲ 82.1 ▲ 30.6 ▲ 51.5            
18 宮成 さく ▲ 83.2 ▲ 55.0 ▲ 28.2            
19 松井 直大 ▲ 84.2 ▲ 34.4 ▲ 49.8            

「~勝つためのバランス~」 佐々木 寿人

5歳の息子と公園に行き、シーソーに乗る。
当たり前だがこちらが腰を浮かせなければ、息子はずっと宙に浮いたままだ。
こんな何気ない遊びの中にも駆け引きがあり、自身が子供の頃には全く意識しなかったことである。

最近では、何かにつけて勝負に勝つためのヒントを見出そうとしている自分がいる。
我々の世界にはゴールというものがない。何かタイトルを獲ったからそれで終わりということはなく、また次の試合に向けてしっかりとしたパフォーマンスが求められていく。
現役である限り、これがどこまでも続いていくのだ。

私も45歳となり、おそらくこれ以上大きな成長は望めないだろう。もう決して若くはないし、色々な面で衰えもやってくる。
ただ、歳を重ねたことで見えてきた部分というものも少なからずあるわけで、今が打ち盛りという実感もある。
25歳の自分より、45歳の自分の方が強いと言えるのも不思議な気がするが、20年先も一線で活躍するためにどうあるべきかということは最近よく考える。

同い年で、競輪界のスター選手である佐藤慎太郎さんの存在も大きい。
レースの内容もそうだが、佐藤さんのドキュメンタリー動画で徹底的に自身を追い込む姿を見た時に、私は感動すら覚えた。
日々ここまでやりこんでいるからこそ、我々の心を動かすようなレースができるのだ。

「限界?気のせいだよ!」

佐藤さんのこの言葉に、中年世代の自分がエネルギーをもらっているのは間違いない。

ちなみに古川孝次さんは、その更に上を行く73歳。衰えなど微塵も感じさせないあの機動力を見せつけられれば、自身が老け込むにはまだ早いというものだ。
また、荒正義さんが十段位獲得により、プロ連盟初のグランドスラムを達成されたことも大きな刺激となった。

そして思う。
自分などまだまだだなと。
 

今期最初のアガリは、前田直哉さんだった。

五万七万四索四索七索八索九索南南南発発発 ロン六万  ドラ四索

放銃したのは古川さんで、6,400。
これが9巡目の出来事だったのだが、7巡目に私の手牌はこうなっていた。

二万三万四万六万七万五索六索二筒二筒六筒七筒八筒東  ツモ六万

入り方としてはやや弱気かななどと思いながら、私はこの六万をツモ切った。
前田さんのテンパイがその同巡だったため、結果的には間に合った形である。

自身にアガリがなく、放銃の可能性がある牌を先処理できたのだから、プラスに捉えるべきなのだろう。
当然ながらプラスの精神状態が長ければ長いほど、内容のいい戦いが出来ているということにもつながる。
今はまだそのきっかけを探っている段階とも言える。

しかしながら、1回戦はなかなかアガリが遠かった。
古川さんの1,300オール、黒沢咲さんの3,000・6,000、前田さんの9,600など、3者がアガリを重ねていく中で、東場は遂にノー和了。
もどかしさは付きまとうが、ここは我慢の時だ。

南1局2本場、ようやくチャンスらしい手牌がやってきた。

一万五万九万一索四索六索七索二筒三筒四筒七筒八筒中  ツモ七筒  ドラ七筒

第一ツモがドラの七筒とくれば、後はアガリ役をどこに求めるかだが、タンヤオが本線になりそうだ。
ましてや供託が3本付きとあれば、この時点から食い仕掛けも意識しなければならない。

9巡目、私のツモ切った白を古川さんがポン。その捨て牌相から、ソーズの一色手が濃厚である。
そして11巡目、私のもとに絶好のドラがやってくる。

 

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ヤミテンでも満貫の手牌だが、ソーズ待ちは古川さんの色と被っている可能性が高い。

「たった1,000点ケチってどうする!積もれば跳満でぃ!」

ということでリーチ。供託も4本となり、初戦の勝負所となった。

結果は古川さんのテンパイ打牌で満貫の出アガリ。
これでようやく原点復帰となったが、問題はこの一発で終わらないことである。
特に次局は、戦前からカギになると言い続けてきた親番だ。

打点は後からでいい。
私はとにかく親番を長く持続させることに意識を傾けていた。

八万八万八万二索六索七索八索八索九索二筒三筒東発発  ドラ八筒

好配牌である。ただ、アガリにいくならやはり発は一鳴きだろう。
先手、先手で前に出る。そして誰も届かないところまで突っ走る。
昨年とテーマは変わらない。

七万八万八万八万七索八索九索一筒二筒三筒  ポン発発発  ロン九万  
 
続く1本場もその姿勢だ。

一万四万一索六索八索八索九索一筒四筒五筒六筒九筒九筒西  ドラ東

決していいとは言えない手牌でも、最短でのアガリを目指していく。

六索六索七索八索八索四筒四筒五筒六筒七筒  チー三万 左向き二万 上向き四万 上向き  ロン七索

2局合わせてもわずか3,300点の収入と思われるかもしれない。
しかし、大爆発のためにはこういった繋ぎが非常に重要なのである。
相手の親番をいかに早く流し、自分の親番をいかに長く続けるか。
これが私の勝負論の根幹にあるものと言っても過言ではない。

この日一番のアガリも、やはり親番に訪れた。
その局面とは、3回戦の南3局だ。

私は前局に、古川さんからダブ南チャンタドラ2の満貫をアガリ、600点ほど浮きに回って親番を迎えた。

一万五万四索六索六索九索九索三筒九筒南南西白中  ドラ七筒

とてもいい配牌とは言えないが、1つ決めていたことがあるとするなら、南は1枚目から仕掛けるということだ。
その先にソーズのホンイツやトイトイなど、高打点の可能性も十分に秘めた手牌である。

南が鳴けない間に五万三筒が横に伸びたり、ドラを引いたりしたなら、その時は安くアガる選択も捨てない。
親番に拘るというのは、そういうことだ。

高打点にもメンゼンにも縛られず、素直な進行を目指すのである。
6巡目、その南が暗刻になった。打西

五万四索六索六索九索九索一筒三筒六筒南南南中

アガリにはまだ遠い形だが、これで大分仕掛けやすくなったと言える。

10巡目、前田さんの切った九索をポン。打一筒として1シャンテン。

二索四索四索六索六索五筒六筒南南南  ポン九索 上向き九索 上向き九索 上向き

これで3,900も見えてきた。そして13巡目、六索も鳴けてテンパイ。

四索四索五筒六筒南南南  ポン六索 上向き六索 上向き六索 上向き  ポン九索 上向き九索 上向き九索 上向き

もうオリの選択肢はない。

15巡目、南家の黒沢さんがリーチ。考えることといえば、南が出たら大明カンだなぐらいのものである。
ここは斬るか斬られるかの勝負だ。

17巡目、ツモ六筒。河を見ても、これはかなり危険なスジに映る。かと言って五筒も通っているわけではない。
加えて前田さんのフーロメンツに四索があり、トイトイに受け変えればアガリの可能性は極めて低いものとなるだろう。
本音は六筒をツモ切りたかった。ただ黒沢さんの捨て牌に八筒がある分、打五筒と構えただけである。
勝算の薄い捲り合いになった。それが素直な感情だった。

しかしながら、これがアガリにまで結びついた。
この同巡、古川さんに七対子ドラドラのテンパイが入ったのだ。

 

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確かに私は六索ポンの打五索だし、最終手出しが五筒である。先に述べた通り、前田さんのフーロメンツに四索が含まれてもいる。
二索五索に関しては、場に全見えだ。四索南かの選択なら、やはり打四索となりそうである。

正直言って望外のアガリではあったが、この日最もテンションが上がった瞬間でもある。
後で映像を見返したときに、黒沢さんのリーチが六筒九筒待ちだったということも、2日目に向けて好材料となった。

これから何度となく訪れる勝負所を、どれだけ制すことができるか。
タイトル戦を勝つためには絶対に欠かせない要素だ。

だが、初日を終えてここにもう1つの思いが加わった。
それはまた次回に触れていこうと思う。

第17期女流桜花Aリーグ第3節B卓レポート

第3節B卓に出場した選手は

 

 

菅原千瑛・杉浦まゆ・吾妻さおり・和久津晶の4名。

1回戦、前節の終盤から復調の気配を見せていた和久津がトップ目で迎えたオーラスの親番

 

 

ツモれば8,000オールのテンパイが入ります。
現状のマイナスを大きく返済するチャンスでしたが、

 

 

タンヤオピンフをヤミテンにしていた菅原が狙い通りに二索五索を振り替え、高めの五筒をツモって逆転トップ。

勝負手が不発に終わっただけでなくトップも捲られる嫌な展開を受け、和久津は積極的な仕掛けで自分の世界に引き込みます。

 

 

まずは1巡目に切られた二万をリャンメンでチー。
タンヤオとホンイツと役牌の全てから遠い仕掛けです。

 

 

続いては1巡目に切られた八筒をポン。
ターツが足りず、雀頭も無くなります。
遠いタンヤオの仕掛けですがドラは白です。

 

 

この頃には和久津の仕掛けに目が慣れてきたので驚かなくなっていましたが、今度は4巡目の五索三索四索でチー。
一番手近なタンヤオでも4シャンテンです。

どれもアガリ率を高める以外に狙いがありそうな仕掛けで、この3局に共通するのは自分の手が苦しいことや前局に親がアガっているということでしょうか。

今期のフーロ率が40%を超えてきた和久津。
令和の時代に亜空間殺法を蘇らせようとしているのかもしれません。

 

 

<第3節B卓最終結果>
和久津+32.9P 吾妻+22.8P 菅原+7.5P 杉浦▲63.2P

(文:越野智紀)

第39期十段戦 九段戦Selectレポート

【第39期十段戦 九段戦Select 船木・佐々木が勝ち上がりで九段Sへ進出】

本日の対局者は

船木伸一
佐々木寿人
黒沢咲
萩原聖人

 

 

最初の山場は1回戦東2局。黒沢の手牌は風牌3種がトイツ。1枚目の東南をスルーする。初っ端から黒沢らしさ全開だ。

 

 

ドラ表示牌の西は2枚目なのでポン。南ポン、東暗刻にし、満貫テンパイ。後に北を引ければ小四喜チャンス。

同じ局、親番船木の手牌。中をポンして1シャンテンだが、ドラの北がポツンと浮いていたが

 

 

連続で北を引いて暗刻になり、4,000オール。船木が1人浮きのトップを取る。

2回戦。東1局は萩原が北ドラドラ、黒沢から5,200のアガリ。

 

 

次局は親番佐々木が萩原から5,800の直撃。
※正しくは東2局

 

 

しばらく大人しかった船木だが、親番で発白ホンイツ、3,900オールを決める。

 

 

南2局。萩原が二索五索で先制リーチ。

 

 

このリーチを受けた黒沢。牌の持ち方からカン三索待ちに取るのは受けの麻雀として自然だが、リーチに踏み切って2,000・3,900にしたのは見事。

2回戦オーラスは佐々木が2着浮上のアガリ。

 

 

3回戦に入っても船木の安定感は揺らがず。東1局2本場に満貫ツモ。

 

 

オーラスは佐々木が2,600を萩原からアガって1人沈みを回避。

 

 

船木が3連勝で+84.9Pと独走し、あと1枠の争い。2位黒沢と4位萩原の差は31.1P。残り2戦なら十分可能性はある。

注目の4回戦。
親番佐々木が白をポンしてホンイツ気配。ソウズは切られていないが字牌が2種余っている。

黒沢は一索四索五索待ちに変化。親番佐々木に真っ向勝負のリーチを宣言するが

 

 

佐々木はカン八索待ちで18,000のアガリ。放銃した黒沢だけでなく、追う萩原にとっても痛い1局となった。

最終戦。南中八筒をポンした萩原は満貫テンパイ。
佐々木を沈めないと勝ち上がりが難しい為、黒沢から出た七筒に見逃しをかけるも、佐々木に放銃となってしまう。

 

 

南3局。佐々木はチーして一通片アガリの九万待ちテンパイ。

 

 

一方、親番黒沢は高め九蓮宝燈のテンパイ。一万も山に1枚残っていたが

 

 

テンパイ打牌に九万が選ばれて佐々木のアガリ。

 

 

もし六万を切っていたら、黒沢の手元にラス牌の一万が訪れたかも知れない。出来ればもうちょっと先まで観ていたい1局だった。

 

 

九段戦Select卓からは
船木伸一
佐々木寿人
の2名が勝ち上がり

 

 

同日に別会場で行われた九段戦の結果はこちら

 

 

第39期十段戦 九段戦S Selectは
2022/6/12(日) 12:00

前原雄大
山井弘
前田直哉
魚谷侑未
 
実況 阿久津翔太
解説 勝又健志

ご視聴はこちら!

日本プロ麻雀連盟公式ルールで5回戦を行い、上位2名が勝ち上がり

(文・吾妻さおり)

何を切る? 2022年6月

第30期麻雀マスターズ 5回戦(最終戦) 南4局2本場 南家 白鳥翔プロ

 

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■Twitterで実施したアンケートの結果

 

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■OPENRECで実施したアンケートの結果

 

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■ニコニコ生放送で実施したアンケートの結果

 

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■プロ解答

九筒切り

 

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五万切り

 

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一筒切り

 

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二筒切り

 

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■実況・解説陣 (アンケート時)

 

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小笠原「マスターズ最終戦オーラスからの何切る?です。」
内川 「優勝がかかる大事な場面ですね!」
小笠原「そうなんです!逆転条件もある中で、さてどうしましょう?」
内川 「条件はあるけど、こういう状況下では脇からの出アガリはほとんど無いものとしてツモアガリの条件を第一に考えるよね。」
小笠原「アンケートの選択肢は、五万 一筒 九筒となっています。」
内川 「どれも牌効率的にはそんなに遜色ない選択肢かな。」
小笠原「内川プロは何を選ぶのでしょうか?」
内川 「僕は九筒です。なぜならヤミテンが効くからですね。」
小笠原「一筒との差って何かあったりするんですか?」
内川 「一筒は浅井プロが切っていてそこは持っていないケースが多いので。この状況だと七対子も考えて、全く良くない九筒よりは優先して残したいです。」

■プロの視点
白鳥翔プロ
「ある程度はまっすぐ進めてくるであろう奈良プロの河にピンズが高く、条件の無い伊藤プロの河は当てにはならないとはいえ、ピンズを一枚も切っていないという状況。ここで重たいピンズの形を自力決着にかけるには心許なく、五万の縦重なりも視野に入れて一筒切りとしました。今もう一度局面を振り返ると、ドラドラ固定の五万を打つ方が良いかなと思っています。」

■終局図

 

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日本プロ麻雀連盟チャンネルはこちらから
OPENREC 日本プロ麻雀連盟チャンネル
ニコニコ生放送<PC版>

【麻雀最強戦2022 男子プロ理詰めの極致】優勝は石川遼!

6月20日(日)15時より、「麻雀最強戦2022 男子プロ理詰めの極致」が行われた。

その模様はAbema麻雀チャンネルにて生配信され、石川遼が優勝!

 

 

 

(麻雀最強戦キンマweb-近代麻雀)

第39期 A2リーグ 第3節C卓レポート

「プロ生活一番負けたわ」井出康平、苦悩の1日!

6月14日、第39期鳳凰戦A2リーグ第3節C卓が放送された。
対局者は、和久津晶、白鳥翔、井出康平、三浦智博。

 

 

1回戦は高打点がぶつかり合い、白鳥・和久津・三浦と順番に高打点のツモ。

 

(中・ドラドラ)

 

(リーチツモドラ3)

 

(中・ホンイツ)

 

東4局5本場、和久津が3フーロ。

 

 

東を止めていた井出であったが、11,600のテンパイが入り勝負。

 

 

8,000の放銃で、1回戦1人沈みに。井出としては前節大きくマイナスしていたこともあり取り返したいところ。
2回戦南2局、待望のドラ暗刻テンパイが入るが…

 

 

 

和久津へチンイツの8,000放銃となり、またしても1人沈みに。

2回戦を終えた時点で▲75.1Pのビハインドを負った井出は浮上のきっかけを掴めず、この日4連続の4着。
SNSでは「プロ生活一番負けたわ」と綴った。

一方で得点を伸ばしたのは、試合後のインタビューで「配牌が悪いからってじっとしているのが苦手」と語った和久津。
3回戦南1局、この配牌を取ると八筒ポン・白ポンと発進。

 

 

 

2つ仕掛けてこの形は、和久津ファンであれば見慣れた光景だろう。むしろ一筒がトイツな分、やや整っていると言えるかもしれない。
この局は13巡目に白鳥が12,000のテンパイを入れ一筒を勝負。

 

 

ポンしてドラ単騎テンパイを入れた和久津が2,000・4,000のアガリとなった。

 

 

1日終了時点のトータルポイントは以下の通り。

 

 

 

卓内トップは全連対で+53.8Pの和久津。
白鳥・三浦もポイントを伸ばし、明暗が分かれる1日となった。

次回A2リーグの放送は6/21(火)。
対局者は、山田浩之、内川幸太郎、古橋崇志、客野直。
解説は紺野真太郎が務めます。

次回も是非お楽しみに!

ご視聴はこちら!

(文・浜野太陽)

第39期十段戦 九段戦Sレポート

6月12日、九段戦Sが巣鴨道場にて行われた。
全6卓24名で開催され、勝ち上がった12名に昨年の決勝進出者を加えた16名が十段戦ベスト16に進出となる。

 

 

5卓のみは九段戦Sセレクトとして放送されていたので、そちらもせひご覧ください。

 

 

出場選手はご覧の通りです。

 

 

注目は現鳳凰位の佐々木寿人。
鳳凰位、十段位のW戴冠に期待が高まる。
また、地方勢からは九州本部から浜上文吾、静岡支部から中寿文、東北本部からは皆川直毅らがここまで勝ち残っている。

この日もルールは日本プロ麻雀連盟公式ルール、
ワイルドカードはなく、各卓2名が勝ち上がりのトーナメント方式。
時間無制限で対局がスタートした。

 

 
 

 

 

 

 

結果は以下の通り

 

要所でアガリを決めた川原、親番で連荘しポイントを稼いだ藤島の2名がベスト16に進出を決めた。

 

皆川があと一歩で通過の位置につけるも、吉田直に国士無双の放銃。
その後は越野と近藤が4回戦までのリードを守りきり通過。

 

石川遼、船木の2名が4回戦までに得た大幅リードを守り切り通過。

 

最終戦、佐々木、森山の着順勝負に注目が集まる。
森山がラス前の親番で連荘、あと一歩で通過という位置につけるも、佐々木が勝負所でアガリを決め切って通過を決めた。
4卓は中、佐々木が通過。

 

トータルトップ目の福島以外の3者が大混戦。
ダンプ大橋もラス前に5本場まで連荘しオーラス500・1,000条件まで差し迫るも浜上の勝利。
6卓からは福島、浜上が通過となった。

ベスト16以降は全卓放送となるので皆さまぜひお楽しみに。

(担当:松田彩花)

第39期 A1リーグ 第4節B卓レポート

【第39期鳳凰戦A1リーグ 第4節B卓 吉田・前田がプラス 吉田は+53.9Pで2位浮上】

本日の対局者は
吉田直
前田直哉
西川淳
近藤久春

 

【1回戦】

近藤が南場の親番で純チャンのペン三万待ち。ハイテイツモで満貫のアガリで好スタート。

 

 

南1局3本場。西川が役なしテンパイから高めチャンタになるも、一索四索は場に7枚見え。

 

 

前田が8枚目の一索ツモ切り、西川に5,200は6,100のアガリでラス抜け。

1回戦トップは近藤。浮きの2着に吉田。西川、前田の並びで終了。

 

 

【2回戦】

近藤が3メンチャンの激辛ヤミテン。前田から高め一通の一索が出て7,700のアガリ。

 

 

南2局。吉田にホンイツ一通イーペーコードラドラの勝負手が入っていたが

 

 

ここは西川が4枚目の八筒をロンして5,800のアガリ。吉田の大物手を阻止する。

 

 

近藤の潮目が大きく変わったのは南2局5本場。

チーしてチンイツテンパイ。3メンチャンの選択があり、近藤は一索四索七索に受けるが、次のツモは裏目の九索
結果前田のアガリを許してしまう。

 

 

オーラス。吉田が中ドラドラ。どこから出ても浮きのテンパイでヤミテン。

 

 

六万を掴んだのは近藤。
2回戦のトップは前田。近藤は浮きが残り2着。吉田がぴったり30,000点の浮き3着となり、西川は1人沈みのラスを引かされてしまう。

 

【3回戦】

西川は吉田に対応しながらも中一筒待ちテンパイを入れるが

 

 

親番近藤のテンパイ打牌中はダブロンだが、吉田のアガリが優先。

 

 

オーラス。今度は前田がぴったり30,000点に復帰する3,900のアガリ。

 

 

3回戦はトップに吉田。浮きの2着に西川。浮きの3着に前田。近藤の並びで終了。

 

 

【4回戦】

吉田が親番でタンヤオイーペーコーのカン三索リーチ。

 

 

ハイテイでテンパイを入れた近藤がスジの三索を押し、12,000のアガリとなる。

 

 

オーラスは前田が2,000・3,900のツモアガリで素点を増やした。

 

 

4回戦はトップに吉田。浮きの2着に前田。西川、近藤の並びで終了。

吉田がオールプラスの完璧な内容で+53.9Pの快勝。トータル2位に浮上。
前田は要所でのアガリが効いて+10.0Pにまとめた。トータル5位。
西川は脇移動による1人沈みやダブロンでアガれないなどの不運もあり▲25.4P、トータルは7位。
近藤は3・4回戦の連続ラスが響いて▲38.5P。トータル最下位に逆戻りしてしまった。

 

 

次回A1リーグ第4節C卓は
2022/6/15(水) 16:00

古川孝次
勝又健志
黒沢咲
藤崎智

実況:古橋崇志
解説:森山茂和

ご視聴はこちら!

C卓の2日後には第5節A卓も配信される

2022/6/17(金) 16:00

藤島健二郎
吉田直
前田直哉
HIRO柴田

実況 古橋崇志
解説 西川淳

ご視聴はこちら!

(文:吾妻さおり)

第17期女流桜花Aリーグ第3節A卓レポート

第3節A卓に出場した選手は

 

 

仲田加南・廣岡璃奈・内田美乃里・鈴木彩夏の4名。

第1節でAリーグの洗礼を受けていた鈴木は、2節目以降で本来の麻雀を取り戻し

 

 

今節も随所で良いアガリを決めてトップ3回2着1回の+71.1ポイントで大復活。

 

 

最高の笑顔が帰ってきました。

その煽りを喰らったのが仲田。
2節を終えて+9.0Pの7位と穏やかなスタートを切っていましたが、この日は珍しく不調で

 

 

2回戦南3局1本場の内田のリーチに対し、仕掛けて対抗していった仲田は

 

 

ソーズを危険と感じていながらも、自身の直感に身をゆだねることができずに五索で放銃。

2回戦南4局も

 

 

不調を感じて1巡ヤミテンにしていた手を、ヤミテンでも厳しいと判断して流局テンパイ連荘狙いに切り替えてのツモ切りリーチ。

 

 

これも裏目に出て、リーチに対応しながら手を進めた鈴木にダブ南・ホンイツ・ドラ1の満貫放銃と厳しい結果が続きます。

 

 

反撃の切っ掛けを掴みたい仲田は、3回戦東4局2本場、ペン三筒のテンパイを外すと

 

 

ドラを重ねて六万九万リーチ。
これは完璧な手順に見えましたが、仲田はシャンポンに受けなかったことを悔いていました。

大半の人がリャンメンに受けると思いますが、そういう人はそもそもテンパイ外しの段階で八万を切っているかペン三筒で即リーチをしていそうです。
八万引いてのドラ単騎や一筒を引いてのシャンポンの世界を頭で描いていた仲田でしたが、反射的に身体がリャンメンを選択した結果

 

 

一筒ツモからの

 

 

追いつかれた内田にリーチ・ピンフ・三色を放銃となり、今節は▲63.2Pで終えました。

ここで挙げたカン五索への放銃・リーチ判断・リャンメン選択の3局はどれも多くの人は「ツイてない」と言って片付けてしまいそうな局でしたが、来節以降の仲田なら不ツキを乗り越えて回避してきそうな気がします。

 

 

<第3節A卓最終結果>
鈴木+71.1P 内田+43.2P 廣岡▲51.1P 仲田▲63.2P

(文:越野智紀)

第39期 A2リーグ 第3節B卓レポート

ダンプが+42.4P卓内トップ!第39期鳳凰戦A2リーグ第3節B卓

6月7日(火)、第39期鳳凰戦A2リーグ第3節B卓が放送された。
対局者は、瀬戸熊直樹、石渡正志、明石定家、ダンプ大橋。

 

 

1回戦東4局、瀬戸熊の好判断が光る。
9巡目、亜リャンメンの形でピンフドラドラ(高目ドラ3)のテンパイ。安目でのアガリとなることが多いため、リーチを選択したくなるところだが…

 

 

ソーズを集めていそうなダンプの仕掛けを見て、ここはヤミテンの選択。すると六索を引いてタンピンドラドラに振り替わり…

 

 

狙い通りダンプから8,000の出アガリとなり、1回戦1人浮きのトップ。
一方4着に沈んだダンプであったが、2〜3回戦では七対子ドラドラの6,400、

 

 

リーチタンヤオドラの5,200など効果的なアガリを重ね、

 

 

大きな失点なくトップ・2着に。

最終戦では先制リーチを受けてホンイツのテンパイ。

 

 

(八筒一筒ポン)リャンメン待ちでも7,700と高打点であったが、ここはシャンポン待ちに受け、リーチの明石から打たれたのはなんと高目の東

 

 

トップ目でダメ押しの18,000をアガリ、+42.4Pの卓内トップとなった。

 

 

1日終了時点のトータルポイントは画像の通り。
瀬戸熊はわずかなプラスながら首位をキープ。ダンプが+42.4Pとポイントを伸ばし、トータル2位につけた。

次回A2リーグの放送は6/14(火)。
対局者は和久津晶、白鳥翔、井出康平、三浦智博。
解説は古橋崇志が務めます。

次回も是非お楽しみに!

ご視聴はこちら!

(担当:浜野太陽)

第39期 A2リーグ 第3節A卓レポート

猿川がポイントを伸ばし3位へ!第39期鳳凰戦A2リーグ第3節A卓レポート

5/31(火)、第39期鳳凰戦~A2リーグ第3節A卓が放送された。
対局者は、紺野真太郎、猿川真寿、柴田吉和、高橋良介。

 

 

守備的な選択が多い紺野に対し、手数の多い3者という格好。
ここまで大きくマイナスしている紺野は前に出る局面が少ない分、チャンス手はしっかりとものにしていきたいところだが…

1回戦東2局には高目三色のリーチも、リーチピンフドラドラで追いついた猿川へ7,700。

 

 

 

2回戦では猿川へチャンタ三色ドラ1の8,000。

 

 

好調な猿川とは対照的に、今節もなんとも苦しい展開からスタート。
ただ、この1・2回戦をなんとか3着で耐えると、3回戦東1局ではリーチにめくり勝ち、ツモ三色の1,000・2,000。

 

 

僅差のオーラスもリーチ七対子の4,800をアガリ、トップを奪う。

 

 

紺野らしく我慢強い内容で今期初めてのプラスを持ち帰った。
3回戦までで▲47.6Pと苦しんだ高橋も、4回戦の親番でリーチツモピンフ一通ドラの6,000オールを成就。

 

 

マイナスを1ケタ台に戻し、全体的に平たいスコアとなった。
1日終了時点のトータルポイントは画像の通り。

 

 

 

猿川が+25.2Pとポイントを伸ばし3位に浮上する結果となった。

次回A2リーグの放送は6/7(火)。
対局者は瀬戸熊直樹、石渡正志、明石定家、ダンプ大橋。
解説は白鳥翔が務めます。

次回も是非お楽しみに!

ご視聴はこちら!

(担当:浜野太陽)

第39期十段戦 九段戦レポート

第39期十段戦も後半戦。九段戦は6月11日(土)に開催された。

今期は九段戦の後に九段戦Sが組まれているため、全てが放送対局となるベスト16に進むにも
あと2つ関門が残され、決定戦に進むためには、ここからまだ4度勝ち上がる必要がある。
東京は梅雨の中休み。放送対局となった九段戦Selectを含み、3会場で12時に激闘の幕が開いた。

 

 

 

出場選手はご覧の通り。全12卓48人で争われた。

 

 

ワイルドカードはなく、ここからは卓内2位以内が必須となる。
また、九段戦は5回戦・時間無制限で行われた。

 

 

 

 

 

 

 

 

結果はご覧の通り(10卓はセレクトのため省略)。

 

 

 

1卓は大きく離された卓内4位だった原田が最後の親番で小四喜(16,000オール)をアガって猛追するも及ばず、川原・ダンプの勝ち上がり。
3卓は5半荘にもかかわらず対局時間3時間あまりという高速戦を森山・石川が制した。

また、石渡・和久津はオーラスで逆転に成功し、福島・魚谷・蓮沼は2ラススタートから巻き返して勝ち上がりを決めた。
一方、唯一初段戦から勝ち上がってきた神森はここで涙を飲んだ。

九段戦Sは翌6月12日(日)に開催され、勝者はベスト16に進む。

 

 

(文:梅中悠介)

四国支部設立記念大会レポート

こんにちは!今回、四国支部設立記念大会の様子をお伝えさせて頂きます福島清子と申します。
初めましての方もいらっしゃると思うので、軽く自己紹介をさせて頂きます。

以前26期生として9年ほどプロ活動をしていましたが、家庭の都合にて一度プロの世界を諦め、アマチュア雀士として生活をしておりましたが、この度、日本プロ麻雀連盟四国支部副支部長として連盟に復帰いたしました。いつかは戻りたいと思っておりましたので、このような機会を頂けて大変光栄です。

四国支部設立記念大会はゲストプロ5名、アマチュア雀士75名の総勢80名で行われました。
ルールはWRCルールにて半荘戦、東風戦を交互に行い5回戦のトータルポイントを争います。

それでは豪華ゲストをご紹介いたします!

まずは我らが森山茂和会長

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宮内こずえ四国支部支部長

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現鳳凰位佐々木寿人プロ

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現女流桜花魚谷侑未プロ

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最後は四国支部設立の立役者、望月雅継プロです。

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とても豪華な5名のゲストをお招きして、大会スタートです!

まずは開会式の様子です。

 

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今回の大会の模様は、日本プロ麻雀連盟のYouTubeチャンネルにて生放送致しました!

配信担当の平川一樹プロと渡邊亮プロです。

 

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各ゲストプロの対局も1回戦毎に配信されたので、参加されていないファンの皆様にもお楽しみ頂けたのではないでしょうか!

大会が始まりました!

 

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みなさんとても楽しんでくれていて、運営としても楽しみながら最後まで見守れました(^^)/

合間にこんな事も…(笑)

 

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ゲストプロの皆様は休憩の合間にもファンの方からのサインや写真撮影に快く応じて下さっていました。(ちゃっかり私もw)

 

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そして大会が無事終了しました!

優勝したのは、岡さんでした!
おめでとうございます!

 

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今回、この様な大きな大会の運営や、司会を任されたのは初めてで、本当に緊張しましたが、四国支部員のみんなが一丸となってくれたので、最後まで大きなトラブルもなく行えたと思います。

この日を迎えられたのも、全ては望月プロのお陰です。
2年前の冬から四国支部が出来るまで、望月さんに何回高知で会っただろう…
ゆっくり出来たら良いのに決して泊まることはなく、相当なハードスケジュールの中でも、私を「またプロに戻りたい、四国の麻雀を盛り上げたい!」と思わせてくれました。

これから宮内支部長のもと、麻雀に関わる全ての皆様に感謝の気持ちを忘れずに、楽しく仲良く四国支部員一同、頑張って参りますのでどうか皆様応援宜しくお願い致します。

 

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(文:福島清子)

中田花奈さん×Cake.jp メディア限定試食会

【麻雀チョコ発売!】

中田花奈プロの経営する麻雀カフェ「chun.」開業1周年を記念して作られたチョコレートの試食会に参加してきました。

ここで少し中田花奈プロのお話を‥、

 

 

中田は2012年から9年間の間乃木坂46に所属してきましたが、2020年に卒業。
卒業後は日本プロ麻雀連盟のプロ試験に合格。またプロに合格した同年、麻雀カフェ「chun.」を開業。
この1年、中田は経営者として、そして麻雀プロとしても新しい一面を見せてきました。

そんな中田の経営する麻雀カフェ「chun.」が1周年を迎えるということで、なんと!cake.jpさんとコラボして作った麻雀生チョコの発売決定が発表されました!

この試食会のインタビューのお話が来た時に、スイーツ大好き女子松田彩花は、光速で「いけます!!」と返事して、この日の試食会に参加することが決まりました。
楽しみに迎えた当日、店内に入るとたくさんのメディアが集まっていました。

そんなメディアの前で

中田花奈「麻雀カフェでチョコレートを作るので麻雀牌をイメージしたものにしました。ファッションブランドが麻雀をモチーフにしたデザインやアイテムを作っているのを見て、麻雀をもっとおしゃれなイメージにしたいと思っていました。」

と語る中田の姿に、チョコレートのことで頭がいっぱいだったことを反省しつつインタビューをしてきました。

 

 

チョコレートは頭脳スポーツ麻雀にぴったりのスイーツ。
ということで、脳の働きを助けるブドウ糖も豊富に含まれるチョコレートは、ここぞ!という時に食べるのもオススメだそうです。

 

《麻雀カフェchun.コラボ限定》とろける生チョコ麻雀牌

 

 

 

 

 

‟まるで本物の麻雀牌”な生チョコレートです。麻雀がお好きな方のみならず、チョコレートや甘いものがお好きな方にもお楽しみいただける商品です。
麻雀カフェ『chun.』のロゴを箔押しした高級感のあるパッケージに入れてお届けいたします。

・価格 :3,600円(税込)
・内容量 :9個入り
・商品URL :萬子セット 筒子セット 索子セット 字牌セット

詳しい商品の情報はこちらから!

 

この日一緒にいた山井弘プロも生チョコを試食。
「美味しい!」
と思わずにっこり表情が綻びます。
男性の方でもパクパク食べられる甘すぎないチョコレートになっていました。

 

 

ちなみに、この麻雀牌チョコレートは麻雀牌の絵柄のほかにも、「chun.」のお店のロゴの入ったバージョンもあるのですが、
山井さんはそれをみて

山井「これは一筒ですか?」
松田「これはお店のロゴマークですよ!」
と伝えると、
山井「なるほど!白か!」
と天然な一面を覗かせていました。

 

 

※手前右側にあるのが「chun.」のお店のロゴマーク生チョコです。
このチョコは字牌セットの中に入っています。

色んな種類があるので、本当に可愛くてみているだけで幸せになるこの麻雀牌チョコレート。
たくさん買って、チョコレートで自分の好きな手役を作ったりしてみても面白そうですね。

 

 

そんなチョコレートは6月15日より販売開始です。
麻雀中に食べるもよし!お土産に買うもよし!
スイーツ好きの方にもオススメな見た目も味もこだわり抜いたチョコレート、ぜひお買い求めいただけたらと思います。

今年はもっと麻雀と向き合う時間を増やしたいと語った中田。
「今は一番下のリーグなので、どんどん上(のリーグ)に行きたいです!」
と意気込んでいました。

これからの中田の活躍にもぜひご注目ください。

(文:松田彩花)