第39期 A1リーグ 第7節B卓レポート

【第39期鳳凰戦A1リーグ 第7節B卓 吉田が+43.8Pでトータル2位に】

本日の対局者
吉田直
前田直哉
藤崎智
杉浦勘介

 

 

1回戦東4局2本場。吉田が三筒六筒をヤミテンに。
前田から高めの六筒をロンして11,600は12,200をアガると

 

 

オーラス親番ではホンイツの三万六万九万
杉浦のテンパイ打牌が三万となり7,700は8,000。

 

 

1回戦は+32.3Pのトップを取り、その後は2着3回。+43.8Pでトータル2位に。

 

 

前田は2回戦終了時に▲33.3Pと沈んでいたが、オーラスにドラの九索をポンして形式テンパイ。1人テンパイで浮きの3着を取ると

 

 

4回戦南場の親番で高めの五索をツモって4,100オール。

 

 

続く2本場には高めの六索ロンで11,600は12,200。
▲31.8Pを1トップで取り返して+11.9P。トータル8位をキープした。

 

 

藤崎は3回戦接戦のオーラス親番でドラ雀頭の六索九索リーチ。

 

 

11,600一撃で3回戦トップ。+6.4Pで4位キープ。

 

 

杉浦は2回戦、前田と藤崎と3人テンパイの局を制して3,900は4,200をアガってトップを取るが

 

 

その他3回はラスを引かされてしまい▲62.1P。トータル7位となった。

 

 

 

次回A1第7節C卓は
2022/8/10(水)16:00

古川孝次
近藤久春
HIRO柴田
勝又健志

解説 黒沢咲
実況 古橋崇志

(文・吾妻さおり)

第39期 A2リーグ 第5節A卓レポート

紺野がトップ2回・4着も2回の卓内トップ!A2リーグ第5節A卓レポート

7/26(火)、第39期鳳凰戦A2リーグ第5節A卓が放送された。
対局者は紺野真太郎、明石定家、和久津晶、客野直。

 

 

 

和久津以外の3者は、後半戦に向け残留争いの一番手に立っていたいところ。

 

★1回戦
東2局3本場、客野が幸先の良い4,000オール。

 

(リーチツモ三暗刻)

南1局では紺野も確定タンヤオピンフ三色ドラ1のヤミテンを決める。

 

 

さらに南2局、紺野がドラトイツ。
2巡目に七筒が切ってある五筒八筒待ちのリーチとなり、客野からの出アガリに。

 

 

1回戦トップは紺野。

 

★2回戦
明石が4,000オールでリードするも、オーラスでは非常に僅差の争いに。

 

 

明石のリーチは1人テンパイの流局となり、なんと和久津が30,300点のトップ。4着の紺野まで1,200点差という珍事が発生した。

 

★3回戦
起家の客野が1,500、1,000オール、2,900の連続アガリで38,300のトップ目に。
しかし3本場、和久津がツモホンイツ一通役牌ドラ1の4,000・8,000!

 

 

親被りで振り出しに戻った客野であったが、南1局の親番ではドラ暗刻のアガリが炸裂。

 

 

さらに南2局では、1枚切れのドラ単騎もしくは六万九万ピンフの選択。トップ目につきピンフを選択する手もあるが、ここはドラ単騎のリーチで素点を稼ぎにいく。

 

 

これをツモり、大きな1人浮きのトップにすることに成功した。

 

★4回戦

東2局4本場、客野が仕掛けて三万”>–<img decoding=待ち。紺野はドラの三万を掴むと一筒のトイツ落としで迂回も、高くなってテンパイ復活。守備型の紺野らしい、タンヤオピンフツモドラドラの2,000・4,000。

 

 

リードした紺野は南2局にリーチをかけ、高目の九万のツモで本日2回目のトップを決めた。

 

 

1日終了時点のトータルポイントは画像の通り。

 

 

 

トップ2回、4着2回の紺野が素点のプラスにより+22.4Pの卓内トップとなった。

A2リーグ次回の放送は8/2(火)。
対局者はダンプ大橋、高橋良介、内川幸太郎、三浦智博。
解説は一井慎也が務めます。

次回もぜひお楽しみに!

(文:浜野太陽)

第11期 JPML WRCリーグ決勝レポート

【石立岳大 嬉しい初タイトル奪取!】

2022年7月31日第11期WRCリーグ決勝戦が行われた。

 

 

出場メンバーはこちら。

太田優介
石立岳大
客野直
笠原拓樹

 

1回戦
オーラスまで接戦の展開となり、ラス親の客野がヤミテンで太田から跳満をアガリ、大きなスタートダッシュを決めた。

 

 

客野+37.2P 石立+6.5P 笠原▲7.6P 太田▲36.1P

 

2回戦
1回戦で4着だった太田が東場で4万点を超えるトップ目に立ち南入。
太田は終始攻めの姿勢を貫き、南3局に解説陣も絶賛の手順で満貫をツモってトップに。

 

 

太田+34.4P 石立+1.4P 客野▲11.1P 笠原▲24.7P

 

3回戦
ここまで厳しい展開だった笠原が、ツモり四暗刻のテンパイ。
結果はトータルトップ目の客野からの出アガリでそのままトップに。
客野は大きめの4着を引いてしまい、石立はここまでオール2着のトータルトップに立った。

 

   

笠原+29.0P 石立+18.2P 太田▲11.0P 客野▲36.2P

 

4回戦
最終戦は石立がトップ目のまま南入へ。
南1局に太田が跳満を決め、親っかぶりした笠原はここから大きい手を狙うしかなくなった。
ラス前に客野が満貫をツモりトップ目になりオーラスへ。
現実的な条件は太田の倍満ツモ、客野の跳満ツモだが、オーラスは流局で終了した。

 

 

客野+25.3P 太田+11.2P 石立+0.3P 笠原▲37.8P

トータル成績
石立+26.4P 客野+15.2P 太田▲1.5P 笠原▲41.1P

 

4位
笠原拓樹

 

3位
太田優介

 

2位
客野直

 

優勝
石立岳大

 

優勝した石立は、2.2.2.3 着のトップなしの嬉しい初タイトルで第11期WRCリーグは幕を閉じた。
次回のWRCリーグ予選は8月から開催されるのでそちらもお楽しみに。

 

 

(文:鈴木誠)

第32期特別昇級リーグ最終節レポート

【第32期特別昇級リーグ決勝 優勝は曽篠春成】

第32期特別昇級リーグ決勝進出者
高木規雄
曽篠春成
高沢雅
青嶋宏樹
永井勝晴

 

 

規定により、抜け番は成績上位者からとなる。

 

 

1回戦は5位スタートの永井がトップ、青嶋が2着を取り、差が詰まる。

 

 

2回戦は青嶋がトップ。高沢が浮きの2着。高木と青嶋がほぼ並びに。

 

 

3回戦は曽篠がトップ。浮きの2着に青嶋。浮きの3着に永井。

 

 

4回戦は曽篠がトップ、2連勝。青嶋と曽篠がほぼ並び、永井は+74.9Pで対局終了。

 

 

最終5回戦はトータル首位高沢でオーラスへ。
曽篠がアガリ優勝の一万四万リーチ。
親番を落とせない青嶋から一万が出て、曽篠の優勝が決まった。

 

5位 永井勝晴

永井はトップスタートを切ったものの、最終戦抜け番という条件が重くのしかかった。4回戦南2局、曽篠の早い親リーチに7,700を放銃してしまったのが決定打となり、南3局の最後の親番を繋げなかった。特昇は2期以上の出場での優勝も多いのでまたチャレンジしてほしい。

 

 

4位 高木規雄

特昇リーグは飛び級制度が最も魅力的な対局であるが、優勝以外は特典がないのを承知で参加した高木。しかも同時進行のプロリーグ4節終了時ダントツの1位で、今決勝では優勝しか狙わない打牌選択が裏目に出た感があった。是非自力でB2昇級を決めて、曽篠との対局をまた観たい。

 

 

3位 青嶋宏樹
プロリーグ最終節に33.1Pまでマイナスしても来期C2リーグに特別昇級

3回戦までは素直に攻め続けた青嶋。首位に立っての抜け番4回戦はとても長く感じただろう。5回戦は動揺が見えた。高沢へのハイテイ放銃、ラス前の高木が連荘で粘って青嶋を捲り、行くしかないオーラス親番となってしまった。静岡リーグの皆も応援していたので、プロリーグの条件をクリアしてC2昇級してほしい。

 

 

2位 高沢雅
プロリーグ最終節111.2Pまでマイナスしても来期C1リーグに特別昇級。

現在C3リーグ2位。自力C2昇級の可能性が高い高沢にとっては2位以上、出来れば優勝がほしい戦いだった。

 

 

優勝 曽篠春成
プロリーグ最終節+4.0P以上で来期B2リーグに特別昇級

1回戦ラスと厳しいスタートを切った曽篠が最終局のアガリで初めて首位となり、第32期特昇リーグ優勝を決めた。プロリーグ最終節を+4.0P以上で終えるのがB2昇級条件。非常にプレッシャーがかかる対局だが、是非達成してほしい。

 

 

第39期鳳凰戦(プロリーグ)前期最終節は
2022/8/6(土)7(日)に行われる。

(文・吾妻さおり)

第17期女流桜花BリーグSelect第3節レポート

【第17期女流桜花 BリーグSelect 井上が卓内トップで5位浮上】

女流桜花Bリーグは全5節で行われる。第3節は別日対局があり7/30(土)に放送された。

対局者は
井上絵美子
高宮まり
小笠原奈央
北條恵美

 

 

2回戦を終えて1人沈みの井上だったが、3回戦東4局の親番に高め234の三索四索待ちリーチ。
高宮から三索ロンの12,000。3回戦トップを取ると

 

 

4回戦にはリーチツモ三暗刻のアガリで2連勝。

 

 

ラス2回トップ2回で+30.4Pでトータル5位に浮上した。

 

 

 

高宮は1回戦南3局にタンヤオピンフドラドラ。北條から7,700のアガリでトップ。

 

 

3回戦南3局の親番では高め一通の三索六索九索リーチ。ハイテイで六索をツモって3,900オール。

+11.1Pでトータルは11位。

 

 

小笠原は2回戦東1局にタンヤオドラ3の四万七万待ち。井上から7,700をアガリ。

 

 

1・2回戦を浮き2着で凌ぐが、後半は苦戦して▲17.2P。
トータル12位となった。

 

 

北條は3回戦オーラス、ドラの中単騎リーチ。小笠原からの直撃でラスを回避するが

 

 

4回戦にラスを引かされてしまい、▲24.3P。首位から3位に後退した。

 

 

 

第17期女流桜花Bリーグ第4節は
2022/8/20(土) 11:00
連盟公式Twitterで速報をお届けする。

(文・吾妻さおり)

第39期 A1リーグ 第4節A卓(別日)レポート

【第39期鳳凰戦A1リーグ 第4節A卓(別日) 杉浦が5位浮上 H柴田もプラスで首位キープ】

本日の対局者は
杉浦勘介
HIRO柴田
藤島健二郎
一井慎也

 

 

3回戦南2局。杉浦は発をポンしてピンズのホンイツ。
マンズのホンイツに向かった一井のトイツ落としの一筒を捉えて7,700をアガってトップを取ると

 

 

4回戦には一通確定のカン五万をツモって3,900オール。

 

 

+29.8Pの卓内トップでトータル5位に浮上した。

 

 

H柴田は2回戦東1局にツモリ四暗刻の六万七万リーチ。

 

 

一井から六万ロンで12,000のアガリ。2回戦は浮き3着だったが、3回戦トップを取ると

 

 

4回戦南2局には杉浦から12,000の直撃で2着。

+16.6Pでトータル首位をキープした。

 

 

3回戦を終えて▲3.5Pの藤島は、4回戦起家を引き、ダブ東をポン。

 

 

ツモが効いてホンイツに仕上がり4,000オール。+1.1Pで7位をキープした。

 

 

一井は1回戦東2局の親番でドラ3枚使いのカン五索待ち。
藤島から二索五索リーチが入った直後にツモって2,000・4,000は2,200・4,200(+1,000)。

 

 

さらに3本場には高めの四索ロンで11,600は12,500。1回戦は大きなトップを取るが、2回戦と4回戦が1人沈みとなってしまい、▲47.5P。11位となった。

 

 

本日の別日対局の結果は第4節に反映されている。

 

 

次回A1リーグ第7節B卓は
2022/8/3(水) 16:00

吉田直
杉浦勘介
前田直哉
藤崎智

解説 藤島健二郎
実況 古橋崇志

(文・吾妻さおり)

麻雀日本シリーズ2022第4節レポート

麻雀日本シリーズも4節目を迎える!!

13回戦:渋川難波vs仲林圭vs柴田吉和vs荒正義
プレイヤー解説:佐々木寿人
起家から荒、柴田、渋川、仲林

東2局
荒が3役ホンイツの2,000・4,000のツモアガリ。

 

 

南1局
渋川が荒から8,000のアガリ。

荒は東2局に満貫をツモるも、その後3連続の放銃となってしまいラス目に。

 

 

南3局
渋川が役役ホンイツで4,000オール。トップ目に立つ。

 

 

南3局1本場
渋川がドラドラの先制リーチで王様タイムに入るかと思われたが、荒が追いつき高目一発ツモ。
3,000・6,000のアガリで3着に浮上。

 

 

南4局
渋川がピンフツモドラの700・1,300。トップでこのゲームを終えた。
注目の新Mリーガー対決は渋川がトップ、仲林がラスと明暗が分かれた。

13回戦終了。

トップから渋川、柴田、荒、仲林。

 

14回戦:二階堂瑠美vs白鳥翔vs佐々木寿人vs竹内元太
プレイヤー解説:渋川難波
起家から竹内、白鳥、佐々木、二階堂

東1局
竹内が高目をツモり6,000オール。
最高位戦A1リーグ現在首位の竹内、良いスタートを決める。

 

 

東1局1本場

白鳥がリーチ、ツモ、ドラ3の2,000・4,000。

 

 

東3局
瑠美の先制リーチに親番佐々木が追っかけて一発ツモ。
リーチ、一発、ツモ、ドラの4,000オール。

 

 

東3局2本場
竹内がフリテンリーチを一発でツモアガり。
裏が3枚乗って3,000・6,000。

 

 

東4局

竹内が瑠美から、リーチ、一発、ピンフ、ドラの8,000の出アガリ。
6万点を超えます。

 

 

南1局
竹内が止まらない。佐々木からリーチ、七対子、ドラドラの12,000の出アガリ。

 

 

14回戦終了
トップから竹内、佐々木、白鳥、瑠美。

佐々木が首位をキープ。
竹内は7万点トップで7位まで順位を上げた。

 

15回戦:二階堂瑠美vs仲林圭vs前田直哉vs黒沢咲
プレイヤー解説:白鳥翔
起家から仲林、黒沢、瑠美、前田

東3局1本場
瑠美が3件リーチを制する。
リーチ、一発、ツモ、タンヤオ、ドラの4,000オール。

 

 

東4局

前田がリーチ、ツモ、ピンフ、ドラドラの4,000オール。
2着に浮上する。

 

 

南4局
黒沢が執念の3,000・6,000。
リーチ、一発、ツモ、ピンフ、イーペーコー、ドラドラ。
着変動はないが大きく素点を戻した。

 

 

15回戦終了。

トップから瑠美、前田、黒沢、仲林。

仲林は本日痛恨の2ラス。
瑠美がトータルポイントをプラスにして対局を終える。

本日の速報は以上です。
次回は8月20日13時から16〜20回戦を放送いたします。

お楽しみに!

(文:蒼山秀佑)

麻雀日本シリーズ2022第3節レポート

【現鳳凰位の佐々木寿人が首位】

9回戦:鈴木優vs仲林圭vs小林剛vs竹内元太
プレイヤー解説:佐々木寿人

起家から、鈴木、仲林、竹内、小林

東1局
親番鈴木がイーペーコーツモドラ2の4,000オールからスタート。

 

 

東1局1本場
親番鈴木が仲林から12,000。

リードを広げる。

 

 

東1局2本場
前局12,000を放銃した仲林が

リーチ、ツモ、白、ドラの2,000・4,000のツモアガリ。

 

 

東4局1本場
竹内と小林の2件リーチに勝ったのは小林。

リーチ、ツモ、ドラ2の4,000オール。

 

 

南4局
9局掛かった東場とは対照的に、南場は誰も連荘をすることはなかった。
オーラスは仲林が1着順アップの3,900を小林からアガって終了。

トップから、鈴木、小林、仲林、竹内。

 

10回戦:柴田吉和vs前田直哉vs佐々木寿人vs小林剛
プレイヤー解説:竹内元太

起家から、佐々木、小林、柴田、前田

南1局
前田が先制リーチで安めツモも、裏が2枚乗って3,000・6,000。

 

 

南4局
三つ巴の状況で柴田が3巡目に七対子ドラドラのテンパイを入れる。
そのまま佐々木から6,400の出アガリ。
今シーズン嬉しい初トップ。

 

 

11回戦:鈴木優vs魚谷侑未vs佐々木寿人vs荒正義
プレイヤー解説:瀬戸熊直樹

起家から、鈴木、佐々木、荒、魚谷。

東2局の4,000オールを皮切りに佐々木の魔王タイム。

大きなアガリはなかったものの他を圧倒しトップ。

被害を最小限に食い止めた荒が2着となった。

 

 

 

11回戦はトップから、佐々木、荒、魚谷、鈴木。

佐々木がトータル首位に。

 

12回戦:鈴木優vs河野高志vs前田直哉vs瀬戸熊直樹
プレイヤー解説:魚谷侑未

起家から、河野、瀬戸熊、前田、鈴木。

東4局
鈴木がうまく五索を残しドラを引いてリーチ。

流局間際にツモアガリ。

裏も乗って4,000オール。

 

 

南1局1本場
ここまで静かだった前田が勝負手を成就。

リーチ、ツモ、ドラ3の2,000・4,000。

 

 

南2局
親番瀬戸熊が前田から18,000。
河に2枚五索があり、自身もチャンタ三色の1シャンテンだった前田は痛い放銃となった。

 

 

南2局1本場
鈴木が前田から8,000の出アガリ。

前田は連続で放銃となる。

 

 

南3局2本場
苦しい展開になっていた前田が2件リーチを制す。
河野から12,000の出アガリ。

 

 

12回戦終了

トップから、鈴木、瀬戸熊、河野、前田。
まだまだ序盤ではあるが、鈴木が2勝と結果を残す。
大トップを物にした佐々木が首位で3日目を終えた。

 

 

(文:蒼山秀佑)

第20期プロクイーンベスト16A卓レポート

<第20期プロクイーンベスト16A卓 古谷・りんのが勝ち上がり>

プロクイーンは激しい一次・二次予選を終えて、ここからベスト16の戦いに。
A卓は第18期(2020年)覇者のりんのなお(日本プロ麻雀協会)が、前年決勝シードで登場。
初のベスト16となった小笠原・松田と、第14期女流桜花覇者の古谷との対戦となった。

 

(写真は左上から時計回りでりんの・松田・古谷・小笠原)

1回戦東場は小笠原・古谷のアガリが続いたが比較的平たい状況。
ただ、南1局にりんのが3軒リーチ対決を制して2,000・4,000をアガると、

 

 

南3局にはリーチ・ツモ・ピンフ・三色・ドラ3の4,000・8,000。

 

 

高打点の手を二度アガリに結びつけ、1回戦トップを奪う。

続く2回戦。1回戦でラスを引き、離されたくない松田に東4局で大物手。
チンイツテンパイを入れると、先にホンイツのテンパイを入れていたりんのからドラの五索が打ち出され、16,000の直撃に成功する。

 

 

ただ、この日のりんのは高打点を放銃しても立ち直りが早かった。
南2局1本場。ドラの白を雀頭にして先制リーチをかけた小笠原に対し、白単騎で追いかけリーチ。

 

 

「ラス目だから打てるリーチ。ビハインドしていたので行くしかなかった」(りんの)と、やや追い込まれていた状況だったものの、山にあった最後の白が小笠原から出て8,000(+1300)のアガリとなる。

 

 

 

まさかの放銃に小笠原も衝撃を隠せない。

 

 

タイトル獲得経験者が2回戦を終えて先行する形。こうなると追いかける方は苦しい。
2回戦でトップをとった古谷は、3回戦も東1局に松田から8,000をアガると、

 

 

南3局には追いすがる松田とのリーチ対決を制し、リーチ・ツモ・ドラ3の2,000・4,000。

 

 

3回戦三度の満貫アガリでここもトップ。ベスト8進出を安泰のものとした。

4回戦は序盤に松田が得点を伸ばし、りんのから12,000を直撃するなど見せ場は作ったものの及ばず。
ベスト8は古谷・りんのの2人となった。

りんのは二度の高打点放銃があるなど、不安定なところもあり、「失敗が多かった」と内容に納得していなかったが、この日かけた五度のリーチが全てアガリに結びつき、勝負強さが光った。
プロクイーンは第17期(2019年)から3年連続で決定戦に出場中。
4年連続、そして、現プロクイーン・二階堂瑠美との4年連続対決へ向け、存在感を示した。

 

 

一方の古谷は、この日解説の仲田が「強すぎて何もダメ出しできなかった」と舌を巻く盤石の内容。
二次予選では苦労したが、女流桜花に続く2つ目の公式戦タイトル獲得に向けて上げ潮ムードを感じさせた。

 

 

次回、ベスト16・B卓は8/5(金)16時から連盟チャンネルで放送される。

 

 

(文:梅中悠介)

巣鴨本部道場 2022年7月度プロアマオープン大会成績表 7月度最終結果(※プラス者のみ)

WRCルール部門(連続16戦)

順位 名前 打数 成績
1 Andy-San 28 307.8
2 じゅんじゅん 36 279.8
3 凄悦 37 261.7
4 こしの 30 244.6
5 なしお 28 234.5
6 大友政裕 16 217.8
7 かずや☆雀アカ 51 174.7
8 青木保則 20 164.3
9 中村 79 156.9
10 タケタケ 36 153.3
11 山田樹 36 150.3
12 mei 19 134.8
13 くまっち 28 132.3
14 チンテンイ 25 129.6
15 山本和幸 21 127
16 ラッキースリー 38 121.5
17 西角健二 45 109.3
18 岡ちゃん 42 104.1
19 なーちゃん 32 100.8
20 後藤竜司 26 95.2
21 加藤はるみ 74 93.3
22 チン トー 18 91.4
23 岡本浩一 35 86.1
24 金山二郎 27 76.9
25 藤次祐紀 56 75.9
26 原佑典 26 73.7
27 一色陽子 24 73.5
28 藤原隆弘 43 69.8
29 スロット麻雀厨 75 68.4
30 グリーンマン 44 65.6
31 厚地 19 59
32 市川幹人 45 56.9
33 立岩知朗 17 54.9
34 とうぎー 16 48.6
35 さえり 18 31.2
36 高橋大輔 18 26.6
37 宇田美有紀 19 24.3
38 井出博幸 30 15.5
39 稲熊勝明 27 11.3
40 川田純 16 10.7
41 松村祐輔 16 5.6
42 野上陽子 23 0

 

 

公式ルール(連続8戦)

順位 名前 打数 成績
1 hase 22 144.6
2 凄悦 12 140.51
3 とうぎー 12 139.3
4 ひろりん 10 129.5
5 中村 22 127.4
6 丹野賢一 9 122.8
7 スロット麻雀厨 26 122.1
8 くまっち 17 119.2
9 大町 15 91.7
10 BBQ 9 86.6
11 宗形周平 18 82.5
12 ラッキースリー 15 73.3
13 岡本浩一 14 71.6
14 HAYAX 10 70.6
15 立岩知朗 20 65.6
16 市川幹人 21 62.6
17 藤次祐紀 25 57.3
18 井出博幸 17 53.7
19 ハチロー 8 51.5
20 mei 24 47.2
21 前原由紀子 11 44.2
22 マシュー 12 42.3
23 金山二郎 8 32.8
24 平野光穂 12 22.9
25 チャヤまん 11 20.8
26 極楽7 11 20.7
27 山田浩之 9 16.8
28 なーちゃん 17 15.3
29 ゆりめろ 15 13.6
30 グリーンマン 23 11.6
31 ドロンボーZ 11 5.8
32 加藤はるみ 21 5.2
33 シマカタ 9 5
34 高橋大輔 8 3.6

 

 

 

道場ポイントランキング

順位 名前 7WRC 7公式 8WRC 8公式 9WRC 9公式 10~12 合計
1 Andy-San 400 0 0 0 0 0 0 400
2 凄悦 250 75 0 0 0 0 0 325
3 じゅんじゅん 300 20.5 0 0 0 0 0 320.5
4 こしの 200 0 0 0 0 0 0 200
5 中村 150 47.5 0 0 0 0 0 197.5
6 なしお 190 0 0 0 0 0 0 190
7 かずや☆雀アカ 170 19.75 0 0 0 0 0 189.75
8 大友政裕 180 0 0 0 0 0 0 180
9 青木保則 160 0 0 0 0 0 0 160
10 タケタケ 140 19.5 0 0 0 0 0 159.5
11 くまっち 118 40 0 0 0 0 0 158
12 mei 119 27.75 0 0 0 0 0 146.75
13 とうぎー 84 62.5 0 0 0 0 0 146.5
14

ラッキースリー 115 29.75 0 0 0 0 0 144.75
15 なーちゃん 112 23.5 0 0 0 0 0 135.5
16 スロット麻雀厨 93 42.5 0 0 0 0 0 135.5
17 岡本浩一 99 29.5 0 0 0 0 0 128.5
18 藤次祐紀 97 28.5 0 0 0 0 0 125.5
19 金山二郎 98 24.75 0 0 0 0 0 122.75
20 加藤はるみ 101 21.5 0 0 0 0 0 122.5
21 山田樹 120 0 0 0 0 0 0 120
22 チンテンイ 117 0 0 0 0 0 0 117
23 山本和幸 116 0 0 0 0 0 0 116
24 グリーンマン 92 23 0 0 0 0 0 115
25 藤原隆弘 94 20.75 0 0 0 0 0 114.75
26 市川幹人 86 28.75 0 0 0 0 0 114.75
27 西角健二 114 0 0 0 0 0 0 114
28 立岩知朗 85 29 0 0 0 0 0 114
29 岡ちゃん 113 0 0 0 0 0 0 113
30 後藤竜司 111 0 0 0 0 0 0 111
31 井出博幸 80 28.25 0 0 0 0 0 108.25
32 BBQ 69 35 0 0 0 0 0 104
33 高橋大輔 82 21 0 0 0 0 0 103
34 チン トー 100 0 0 0 0 0 0 100
35 hase 0 100 0 0 0 0 0 100
36 宇田美有紀 81 18.25 0 0 0 0 0 99.25
37 ハチロー 71 28 0 0 0 0 0 99
38 原佑典 96 0 0 0 0 0 0 96
39 マシュー 70 25 0 0 0 0 0 95
40 一色陽子 95 0 0 0 0 0 0 95
41 厚地 87 0 0 0 0 0 0 87
42 さえり 83 0 0 0 0 0 0 83
43 稲熊勝明 79 0 0 0 0 0 0 79
44 川田純 78 0 0 0 0 0 0 78
45 松村祐輔 73 0 0 0 0 0 0 73
46 野上陽子 72 0 0 0 0 0 0 72
47 齋藤麻衣子 68 0 0 0 0 0 0 68
48 内山えみ 67 0 0 0 0 0 0 67
49 福永雄介 66 0 0 0 0 0 0 66
50 岩渕信明 65 0 0 0 0 0 0 65

第32期特別昇級リーグ 最終節成績表

順位 名前 合計 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節
1 曽篠春成 169.0 ▲ 30.7 46.7 55.1 21.1 ▲ 27.4 28.2 51.3 24.7
2 高沢雅 164.2 73.2 ▲ 38.0 ▲ 42.2 54.9 ▲ 15.5 69.5 22.9 39.4
3 青嶋宏樹 146.8 ▲ 7.0 38.1 23.6 17.9 7.5 6.9 20.0 39.8
4 高木規雄 120.2 ▲ 3.5 44.8 73.7 77.1 19.7 ▲ 10.7 ▲ 3.9 ▲ 77.0
5 永井勝晴 74.9 73.6 7.4 ▲ 31.0 49.6 ▲ 4.9 ▲ 5.0 13.1 ▲ 27.9
6 紺野光則 53.9 ▲ 62.7 61.7 35.2 ▲ 12.7 49.8 27.9 ▲ 45.3  
7 山脇千文美 46.7 38.9 16.2 41.6 ▲ 23.9 62.4 ▲ 32.5 ▲ 56.0  
8 山井弘 26.3 ▲ 70.7 28.4 26.7 3.5 45.9 ▲ 5.4 ▲ 2.1  
9 越野智紀 61.0 73.6 ▲ 16.9 0.0 36.9 ▲ 23.1 ▲ 9.5    
10 増田真人 26.2 18.8 ▲ 39.0 44.9 ▲ 15.1 20.2 ▲ 3.6    
11 澤田唯 24.0 67.2 ▲ 70.0 26.4 32.3 27.2 ▲ 59.1    
12 伊達朱里紗 15.7 22.1 30.2 ▲ 13.9 3.2 ▲ 18.2 ▲ 7.7    
13 厚谷昇汰 ▲ 4.6 ▲ 51.0 48.5 ▲ 0.3 ▲ 15.8 14.0      
14 山川高志郎 ▲ 15.6 ▲ 5.7 ▲ 20.6 27.6 13.4 ▲ 30.3      
15 蒼山秀佑 ▲ 53.1 22.8 15.6 ▲ 13.4 ▲ 22.9 ▲ 55.2      
16 桜川姫子 ▲ 85.9 ▲ 31.5 54.5 ▲ 39.2 2.4 ▲ 72.1      
17 川原舞子 ▲ 19.8 32.6 ▲ 17.4 ▲ 30.6 ▲ 4.4        
18 高宮まり ▲ 29.7 ▲ 88.2 ▲ 7.2 58.3 7.4        
19 新 大地 ▲ 30.7 ▲ 31.0 68.1 ▲ 59.1 ▲ 8.7        
20 野村駿 ▲ 39.4 12.9 43.8 ▲ 40.0 ▲ 56.1        
21 中野妙子 ▲ 44.0 ▲ 71.2 ▲ 14.2 51.0 ▲ 9.6        
22 山中翼 ▲ 76.3 ▲ 34.8 ▲ 45.5 60.2 ▲ 56.2        
23 東城りお ▲ 82.0 32.3 ▲ 61.6 ▲ 18.3 ▲ 34.4        
24 上田稜 ▲ 97.6 37.2 ▲ 26.2 ▲ 47.7 ▲ 60.9        
25 優月みか ▲ 49.4 6.7 ▲ 19.7 ▲ 36.4          
26 菅原千瑛 ▲ 56.7 44.3 ▲ 26.0 ▲ 75.0          
27 藤田愛 ▲ 62.5 ▲ 5.8 ▲ 7.3 ▲ 49.4          
28 鳥越真仁 ▲ 79.8 33.8 ▲ 84.8 ▲ 28.8          
29 藤永流馬 ▲ 107.8 ▲ 96.2 ▲ 11.6            

第39期十段戦 ベスト8B卓レポート

【十段戦ベスト8B卓から勝ち上がりを決めたのは近藤、魚谷】

7月22日、十段戦のベスト8B卓が放送された。

対局メンバーは、近藤久春、前田直哉、魚谷侑未、石川遼の4名。

 

 

十段戦ベスト8は半荘5回戦を戦い、上位2名が勝ち抜けとなるトーナメント方式で行われる。
なおルールは一発裏ドラのない日本プロ麻雀連盟公式ルールとなっている。

今回は5回戦のトーナメントということで、後半戦にあたる4回戦目からを中心に書いていく。

 

3回戦までの成績はこちら。

 

この日は前田、近藤のペースで局が進むことも多く、上下少しポイントに差がある状態で迎えた4回戦。

最初に大きなアガリを決めたのは魚谷だった。

 

 

リーチ・ピンフ・ツモ・イーペーコー・ドラ2の跳満をアガリ、通過に向けて大きなアガリを決める。
さらに次局、魚谷がイーペーコーのリーチをかける。

 

 

その後、石川が大物手の1シャンテン。

 

 

13巡目にポンテンの取れる八万が打たれるも石川ここはスルー。

数巡後に、自身でドラの四索引き入れて、魚谷の現物八万五筒のシャンポン待ちテンパイ。

 

 

そして、ハイテイ前に前田がテンパイすると八万が打たれて石川のアガリ。

 

 

発・トイトイ・三暗刻・ドラ3。16,000を前田から直撃すると一気にポイント差がつまる。

解説の勝又も「ポンテン取らずが凄すぎる」と一言。

この放銃で前田は3回戦終了時は70ポイント差以上あった点差が30ポイント弱まで縮まってしまう。
その後、前田も親番でピンフ・ドラ1高め三色を近藤からアガると、再びトータル首位へと返り咲く。
しかし、オーラス前田はテンパイで打った七索が近藤のドラ3の手への放銃となった。

 

 

4回戦はここまでの展開と打って変わって、追いかける選手2名が大きなトップ、2着を取り最終5回戦へと移る。

 

 

5回戦は近藤が大きなアガリを決め、通過に向けて大きな加点に成功する。

 

 

高めタンヤオ、三色もつくこの手をテンパイ。
ヤミテンを選択すると、なんとトータルトップ目の前田から六筒が打たれる。

前田は前半荘から大きな放銃が続き、このアガリで完全にターゲットとなってしまい更なる試練が続く。

南1局
石川が一気通貫確定のカンチャン待ちテンパイ、即リーチをかけると、魚谷がドラを切って追っかけリーチをかける。

 

 

魚谷がアガるとなんと通過ポジションのトータル2着目に浮上。
一気にポイントを加算していきます。

その後、前田、魚谷が共に一度ずつリーチをかけてアガってオーラスを迎える。
オーラス前のポイントはこちら。

 

 

前田の条件は、石川・近藤からは3.900、魚谷からは2.000、ツモは700・1.300以上のアガリで通過。
石川の条件は三倍満ツモ以上で通過。

魚谷はこのままだと前田の1人テンパイや、自身の1人ノーテンは敗退になるという状況で、オーラス最初にテンパイを入れたのは前田。

 

 

リーチ棒を出してしまうと、魚谷が流局時に伏せることができるようになってしまうということもあり、ここはしっかり時間を使って考える前田。

リーチをかけなかったとしても現状+四万は魚谷からの直撃OK、ツモも条件クリア。

一方、リーチをかけると、四万の石川や近藤からの出アガリ条件が残り、さらに安めの一万ツモでも通過することができる。

前田の選択は‥リーチ。

 

 

解説の勝又も、まぁリーチになりますよね‥!と一言。
山には4枚残りの一万四万

魚谷はこのリーチに対して受けを選択。
(more…)

第39期 A1リーグ 第7節A卓レポート

【第39期鳳凰戦 A1リーグ第7節A卓 一井が降級圏を脱出 西川もプラスして2位浮上】

本日の対局者は
一井慎也
西川淳
藤島健二郎
黒沢咲

 

1回戦。一井は1,300・2,600をツモった後の親番で一索からポン。

 

 

ダブ東を暗刻にして12,000のアガリを決めて1回戦トップ。

続く2回戦では西川の先制リーチを受けてから、タンヤオトイトイで発進。

 

 

親番藤島の追っかけリーチ宣言牌八索で3,900は4,500(+2,000)をもぎ取って2連勝。

4回戦もトップを取って本日3勝目。+54.8Pをマークし、降級圏を脱出した。

 

 

一井絶好調の中、しっかり浮きに回ったのは西川。
1回戦南3局。藤島の国士無双テンパイ打牌である、ドラの七筒で5,200をアガると

 

 

オーラスにはピンフ純チャン三色を高目の一筒ロンで決める。

 

 

西川は1・2回戦を浮きの2着で凌ぎ、3回戦はトップ。4回戦こそ沈みの3着を引くが、+33.0Pで暫定2位につけた。

 

 

3回戦を終えて大きくマイナスしていた藤島。4回戦オーラスにアガれば浮きのテンパイを入れる。意を決してドラを切り、ドラ表示牌も押して二万単騎に受ける。五筒を暗カンすると

 

 

リンシャンツモが二万で4回戦は浮きの2着。トータル7位となった。

 

 

なかなかアガリ番を掴めなかった黒沢は1・2回戦ラスを引かされてしまう。
3回戦東3局にタンヤオドラのカン七索テンパイをヤミテンに構え、二手がわりでタンヤオピンフ高め三色に仕上げリーチ。

 

 

高目の七索ロンで決めて跳満のアガリ。

3回戦は浮きの2着を取ったが、二の矢が続かず。▲46.7Pで対局を終え、トータルマイナスとなってしまった。

 

 

 

翌日には延期となっていた第4節A卓の対局が行われる。藤島・一井は2日連続の対決となる。

第39期鳳凰戦A1リーグ第4節A卓

2022/7/28(木) 16:00

藤島健二郎
HIRO柴田
一井慎也
杉浦勘介

解説 白鳥翔
実況 古橋崇志

(文・吾妻さおり)

第11期 JPML WRCリーグ ベスト8B卓レポート

【JPMLWRCベスト8B卓、荒が随所に魅せるも、笠原拓樹、客野直の勝ち上がり】
 
前半は割愛して、3回戦の南3局からレポートする。
3回戦の暫定の順位点を含めたトータルスコアは、次のキャプチャの黄色字になる。
若手の笠原、森田がベテランの荒、中堅の客野を50ポイントもリード。
荒、客野がどちらも負けてしまうという大番狂わせが起きてしまいそうであった。
※ WRCルールでも1半荘で50ポイント差は結構厳しい差

 

 

左:森田未来、36期生、E1リーグ
右:笠原拓樹、同じく36期生、D3リーグ
2人とも2年目の選手。
初の放送対局とは思えない堂々とした闘牌だった。

森田の自戦記を紹介しておこう。

https://note.com/m_mirai_1215/n/n063651b5094b

1回戦で力尽きているのは残念だが、面白いので是非読んでほしい。(力尽きる気持ちはわかります(笑))
本レポートでは、森田の良い打牌に触れられていないので、お時間ある方は一読をお願いしたい。
1回戦、荒のアタリ牌の五筒を止めてトイトイをアガった局は見事でした。

対局に戻ろう。
親番の荒、カン三筒のテンパイ。
落とせない親番で先手が取れる、一発裏ドラのあるWRCルールとなれば、ほとんどの人がリーチをしそうである。
おまけに三筒の場況も良さそうに見える。

 

 

リーチをした人は一発ツモの4,000オール。おめでとう(笑)
ヤミテンにして三筒をツモった荒は、ツモアガリをする素振りは全く見せず、当然の如くフリテンリーチとした。
不思議なもので、フリテンリーチの時点でこの未来になるようにしか思えなかったのは僕だけであろうか。
僕の想像通りに最高目のツモ、裏ドラを1枚乗せて6,000オールだ。

 

 

(※ 下家笠原のチーがあり、一発ツモではない)

次局南3局1本場は、客野が蘇る。
満貫ツモでもこの半荘の2着目になる大きなアガリだったが、望外の裏ドラ2枚で跳満。

 

 

このまま3回戦は荒がトップ、客野2着で終わり、大接戦の最終戦になった。
ほんの15分前は50ポイントくらいリードしていなかったか。
こうなるとは全く想像できない。

 

 

最終4回戦、最初にリードを奪ったのは森田。
リーチ、ツモ、タンヤオ、ピンフ、裏の4,000オール。

 

 

さらに森田は畳み掛ける。
緩めずにダメ押しを狙うところに、ちゃんと勉強していることが感じられる。
アガることができれば、かなり通過が濃厚となるだろう。

 

 

 

 

しかし、客野がきっちりカットする。(森田から1,300+300)
楽にはさせてくれない。

笠原の麻雀を初めて見るので、普段通りか作戦かはわからないが、この日一日、リーチリーチと攻めまくっていた。
南1局の親番、九筒が場に全部見えているにもかかわらず、躊躇なくリーチ。
その勇気のご褒美か、山にあった最後の1枚を引き寄せた。

 

 

次局1本場も4,000は4,100オール。これで笠原は当確。

三万 上向き三万 上向き五万 上向き六万 上向き七万 上向き七万 上向き七万 上向き四筒 上向き五筒 上向き六筒 上向き五索 上向き五索 上向き五索 上向き リーチ ツモ三万 上向き ドラ八索 上向き 裏五万 上向き

南1局2本場
このアガリは、もう、なんと言ってよいか、言葉にならないアガリだった。

先制リーチは客野。
ここで客野にアガられると、森田は、そして特に荒は、自身の親番は残ってはいるが、かなり離されることになる。

 

 

場には四索は切られておらず、四筒は1枚切られている。
それでも荒が選んだのは四筒単騎のリーチ。
客野への四筒の危険度を踏まえたという。

 

 

裏ドラは乗らなかったが、リーチ、ツモ、七対子の1,600・3,200(+1,600)。
きっと客野も「マジかよ、凄すぎないか」といった思いだっただろう。
このアガリで客野と荒の差は、わずか2ポイント客野がリード。

南2局、客野が森田から、ダブ南、チャンタ、ドラ2の満貫のアガリ。

七万 上向き八万 上向き白白 ロン九万 上向き ドラ白 ポン南南南 ポン九筒 上向き九筒 左向き九筒 上向き ポン北北北

森田の若さが出てしまったのはこの局。
6.5ポイント差の客野をまくればよいので、この親番が落ちても逆転可能な点差だった。
多くの人に指摘されているだろうが、南を勝負するのは最低限テンパイしてからがよかった。
なお客野は、8,000点をアガるも荒の順位点が10ポイント増え、なんとトータルスコアは同点になった。

南3局、親番の客野が2,000オール。
南3局1本場は、客野のリーチを受けるも笠原が500・1,000をアガる。
客野が荒を6.5ポイントリードしてオーラスに。

南4局、親の荒が2巡目リーチ。
そして、リーチ、ツモ、七対子の3,200オール。客野を逆転する。
2巡目リーチに対抗などできず、流局を祈る客野の願いは叶わず。

 

 

南4局1本場、6.3ポイント差を追いかけることになった客野のリーチ。
待ちは三索六索
1,000・2,000条件のため、どちらでもツモは条件を満たす。

 

 

条件を満たしているリーチだと荒も判断し、仕掛けて捌きにいくが、六索を掴んでオリに転じる。(実は食いとっている。)
今度は荒がお祈りの時間。
客野のツモはあと1回まできていた。

 

 

 

客野「オーラスはここ数年のトーナメントで一番嬉しいアガリでした。」
二転三転もするシーソーゲームは、客野が制した。
この六索の盲牌の感触は、全身の血が沸騰する感じだったかもしれない。
皆さんもこの嬉しさをぜひ想像してみてほしい。

森田も並の相手であれば勝てていたように思う。やはり相手が強かった。
荒がこのJPML WRCリーグに出場したのは、十段位によるベスト16シードがあったからであって、予選を出てまで参加することはない。
若手は、いや中堅の僕ですら、4半荘を対戦できる機会はもうほとんど得られないだろう。
(十段戦で九段戦以上まで勝ち上がってやっと対戦できるくらい。)
特に今日は全盛期を彷彿とさせる守備や、針の穴を通すようなアガリが多く見られ、砂かぶり席で堪能したことは一生自慢していい。
僕ら麻雀プロは自分が勝つために出ているのだから、そういうミーハーな発言はあまり好ましくないというのが僕の考えではあるが、正直なところ羨ましく思う。

笠原は見事決勝進出。
決勝の相手は40歳前後の中堅3人、ベスト8の勝ち上がり方を見ると相当強い相手だが、今日の戦いから番狂わせを起こしそうな気配は十分に感じられた。
胸を借りる気持ちを持ちつつも、堂々と戦ってきてほしい。
ジャイアント・キリングに期待したい。

決勝戦は7/31(日)14時から対局、放送が行われる。
太田優介vs石立岳大vs客野直vs笠原拓樹

解説:佐々木寿人・齋藤豪
実況:優月みか

 

 

(文:福光聖雄)

女流プロ麻雀日本シリーズ2022決勝レポート

岡田紗佳が公式戦初タイトル獲得!女流プロ麻雀日本シリーズ2022 決勝戦レポート

7月24日、女流プロ麻雀日本シリーズ2022 決勝戦が放送された。
2022年の女流プロを代表する16名の中で、決勝戦に駒を進めたのは魚谷侑未、逢川恵夢、日向藍子、岡田紗佳の4名。

 

 

G1タイトル複数獲得経験のある魚谷、女流雀王3期獲得の逢川、16・17期プロクイーン連覇の日向、Mリーグ優勝チームの岡田と、錚々たる顔ぶれだ。

 

★1回戦
開局から3連続の流局と静かな立ち上がりとなった決勝戦。
最初の大物手は南2局。親の逢川がピンフのリーチで先制するも、岡田がタンヤオの変則3メンチャンで追いかけリーチ。
ツモった二万がそのまま裏ドラとなり、リーチツモタンヤオ裏3の3,000・6,000!

 

 

このアガリでトップ目に立つが、この後は日向がタンヤオドラ4、ダブ南バックの仕掛けを成就。連続のアガリで逆転トップをもぎ取る。

 

 

 

★2回戦
東3局、岡田がテンパイ外しの打三筒からリャンメンリーチをかけ4,000オール。

さらに1本場、ピンズをめぐる3者のめくり合いを制して4,000オール。

 

 

 

 

これで岡田が優勝争いに絡むことはほぼ確実に。
初戦3着の魚谷は南3局まで4着目に沈むも、土俵際の強さを発揮。粘り強く親番を繋げると、3本場では親を落としに行った岡田から5,800の直撃に成功。

 

 

後半戦へ十分な条件を残していく。

 

★3回戦
2回戦オーラスに続き、魚谷が展開をリード。東2局、リーチ七対子ドラドラの12,000を逢川からアガリ、

 

 

その後も1,500、2,000、1人テンパイの流局と、親番を手離さない。
なんとか日向のアガリで親番が落ちるも、最終戦時点に岡田と着順争いという点差まで詰め寄る。

東3局、岡田がようやく親番を迎えるも、魚谷が3巡目リーチで猛チャージ。

 

 

発暗刻の岡田はリーチに迂回しながらも、12巡目にテンパイ。

 

 

三万は現物。ホンイツへ向かった場合、ピンズの中ぶくれの形は魚谷からの仕掛けも期待できる。解説の勝又・藤崎は「三万を切ってホンイツへ向かうか」「ヤミテンの2,000点で四筒を押せるのか」に焦点を当てている。岡田の選択は…

 

 

カン四万の即リーチ!さらに4枚目の発を暗カン。1対1のめくり合いを制し、値千金の4,000オール!

 

 

最終戦を残し、魚谷に23.1P差の条件を突きつけた。

 

★4回戦

東1局、逢川がリーチタンヤオイーペーコーで先制。
親の魚谷も高目三色で追いつくと追いかけリーチ!
安目ながら一発と裏ドラがついて12,000のアガリとなり、早くも岡田とほぼ並びの状態に。

 

 

勝負の分かれ目となったのは東3局3本場。
魚谷が二万、ドラの八索八筒をポンして跳満テンパイ。岡田もタンヤオのカン三索待ちをヤミテンに構えるが、高目イーペーコーにリャンメン変化すると勝負をかけてリーチ!めくり合いの結果は、岡田が魚谷から2,600のアガリに。

 

 

 

自身のアガリで魚谷のチャンスを潰した岡田は南2局1本場、ダメ押しのリーチタンヤオピンフドラ1。

 

 

後のない日向から8,000のアガリで、魚谷に倍満ツモ条件を押しつける。
オーラスは魚谷が四暗刻や七対子での逆転を目指すが、全員ノーテンの流局。
この結果から、女流プロ麻雀日本シリーズ2022優勝は岡田紗佳となった。

 

 

「試合前にナーバスな気持ちになっていたんですけど、たくさんの方からいただいた言葉のおかげで、ちゃんとやらなきゃっていう気持ちになれました。これからも応援してもらえる皆さんにハッピーになってもらえるように勝っていきたいです。」
数々のメディアでの活躍はあれど、公式戦のタイトル戴冠は初。タイトルホルダーとなった岡田紗佳プロの今後の活躍にぜひご注目ください。

(文・浜野太陽)

第39期 A2リーグ 第4節D卓レポート

井出康平、念願の初プラス!A2リーグ第4節D卓

7月19日、A2リーグ第4節D卓が放送された。
対局者は客野直、ダンプ大橋、柴田吉和、井出康平。

 

 

今期ここまで不調の井出であったが、今回はこれまでが嘘のようなツモに恵まれる。
1回戦南1局1本場 ダブ南暗刻・ドラトイツの手を仕掛けて2,000・4,000。

 

 

この回は浮きの3着と消化不良の形となるが、2回戦東2局1本場ではダブ東or三色のツモり三暗刻でリーチ。ダブ東のツモで6,000オール!

 

 

今期、なかなかこうした大物手のツモアガリに恵まれていなかった井出だけに、スコア的にも精神的にも大きなツモアガリとなった。
このリードを生かし、第1節1回戦以来のトップを獲得。

さらに勢いは止まることなく、3回戦東3局には高目のツモで6,000オール!

 

 

この半荘トップは逃したものの浮きの2着。最終戦も2着につけ、全半荘浮きで終えることに成功。
まだ降級圏ではあるものの、+43.4Pの卓内トップで今期初のプラスを持ち帰った。

1日終了時点のトータルポイントは画像の通り。

 

 

 

ダンプは2回のトップを獲得し、得点を上乗せして一気に昇級圏へ。
客野は最終戦の1人沈みが響きマイナス。
柴田はいつも通り安定感のあるプレーを見せるも、決定打に恵まれず全半荘逆連対。一旦は残留を目指す戦いとなっていきそうだ。

次回A2リーグの放送は7/26(火)。
対局者は紺野真太郎、明石定家、和久津晶、客野直。
解説は吉田直が務めます。

次回も是非お楽しみに!

(文・浜野太陽)

第20期プロクイーン二次予選レポート

第20期プロクイーンの二次予選は7/17(日)に開催された。

 

 

出場選手は以下の56人。新型コロナウイルスの感染状況を考慮し、今年も2会場に分かれて行われた。

 

 

 

4回戦終了時、上位20人ずつが5回戦へ。5回戦終了時、上位12人ずつが6回戦に進み、会場ごとに上位5人と、ワイルドカードで6位のうち1人(合計11人)がベスト16に進む。

 

 

 

 

 

 

 

結果は以下の通り(6回戦進出者のみ)。

 

 

巣鴨道場は、大島(協会)が5・6回戦ともにトップで首位通過。
前半に大きくポイントを稼いだ松田が続いた。
3位以下は最終局の結果で大きく順位が動き、二階堂亜樹・蔵(協会)・蒼木がベスト16進出を決めた。

 

 

錦江荘会場は、4回戦終了時点で首位だった谷崎(最高位戦)がその後も着実にポイントを重ね1位通過。
5回戦で大きなトップを取った小笠原が続いた。
また、5回戦終了時点でボーダーより下だった西嶋・黒沢・古谷がいずれもトップを奪って勝ち上がり、連盟主催タイトル獲得経験者の底力を見せた。
特に古谷は4回戦終了時点ではボーダーの20位。最後2連勝で巻き返しに成功した。

そして、ワイルドカードでベスト16入りを決めたのは、2020年に決勝進出経験がある藤井だった。

 

 

藤井は1回戦から3連続でラスを引き、途中敗退がある4回戦を前に▲80.8Pと大きく遅れていたが、「背水の陣打法」を敷いてから一変。4回戦は68,800点トップ(+53.8P)で20位に上がって敗退を回避し、続く5回戦では87,200点(+72.2P)の特大トップで6位へ。
最終戦は道中6万点を超えていたところから亜樹に最終局で逆転を許し、別会場待ちとなって気が気でない様子になったものの、最後の1枠に滑り込み、運営からの知らせに藤井は安どの表情を浮かべた。

「不安定なところが出てしまった」と藤井は反省したが、後半3半荘の合計素点はなんと21万点。
155.0Pを叩き出し、勝ち上がりを報告した藤井のSNSには驚嘆と祝福の声が続々と寄せられた。

「二次予選で負けたら寂しいところだった。ベスト16は冷静に、でも情熱を忘れずにがんばりたい」

ベスト16からは全て放送対局となる。卓組は以下の通り。

 

 

いずれも16時から連盟チャンネルで放送される。

ベスト16から決勝までは、各卓上位2人が勝ち上がるトーナメント戦。
熱い戦いにご期待下さい。

(文:梅中悠介)

第11期 JPML WRCリーグ ベスト8A卓レポート

【JPMLWRCベスト8A卓、決勝進出は石立岳大、太田優介】

阿久津翔太「よしここから逆転するか、という気持ちでした。」
1回戦東4局、石立岳大の大三元に放銃となった阿久津の弁。

 

 

 

中は7巡目に阿久津が切った直後に石立が重ねた牌。
太田優介も小高佑貴も、あの中は、自分が持ってきていても止められなかったと語っている。

実は1回戦、好スタートを切ったのは阿久津だった。
ドラ2の手牌を積極的に3フーロ。
石立のリーチを受け全面対決になったものの、高目のドラをツモアガリ、2,000・4,000(+1,000)からのスタートだった。

 

 

次局、東2局の親番はダブ東を鳴いて、ソーズのホンイツに向かった。
一索二索三索待ちかドラの五索単騎の選択。

 

 

阿久津の選択は打三索
どちらが良いかは僕にはわからないし、どちらを切ってもテンパイ連荘という結果に影響がないことも多々あると思う。
しかし、選んだ三索は仕掛けていた小高への放銃になる。
もちろん反省点になる話ではないが、五索を選んでいれば(その先の大三元放銃も含めて)異なる未来だったかなぁ、と感じてしまう1局だった。

 

 

続いて小高の書いた自戦記を紹介する。リンクはこちら
ドラクエの行に昭和を感じてやまないが、文章はわかりやすく面白い。是非ご覧になっていただきたい。

 

 

彼が最も後悔している局にあげたのは、大三元の次の南1局だった。
noteより引用『多分この中で唯一、私だけが2着を意識してしまった。それが顕著に結果として現れた。』
同じ話をつらつら書いても仕方が無いので、彼のnoteで確認して欲しい。
いや、それは面倒…という人のために一部だけ抜粋させていただいた。

 

 

こういった悔しさを、15年選手である石立や太田は何度も味わっている。
2年目にもかかわらず、他の選手と遜色ない内容だったが、経験からくるちょっとの差が今日の結果を左右したように思う。

小高とは対象的だったのは太田。
南3局、親石立のリーチ宣言牌、ドラの七筒をポンして攻め返す。
九索二筒は現物とはいえ、太田と小高の持ち点は近く、親への放銃は避けたい点数状況。
躊躇ってしまう人も少なくはないだろう。

 

 

この積極性が最高の結果を生む。
鳴かなければ一発ツモだった石立の三万を食い取り、さらにもう1枚引いて暗カン。
食いとっただけでなく、カンドラも七筒になり跳満のアガリとなった。

 

 

迎えた南4局の親番では、太田らしくない一面を見せる。
小高のリーチを受けての選択の場面。役あり、愚形のテンパイ、リャンメンへの変化、などリーチをしない理由がたくさんあった。
僕は太田と仲がよく麻雀の話もよくするのだが、彼のベースはリスク回避型の思考、悪い言い方をしてしまうと、無難な選択をするタイプだと思っていただけに、この追いかけリーチには相当驚いた。

 

 

この局のことを後日聞いてみた。
太田「1半荘目はちゃんと手が入れば強くいくとは決めていたよ。競り負けしないように最初からおもいっきり。」
なるほど。LINEのやり取りを思い返すと気合十分で、勝ちたい気持ちに溢れていたね。
作戦も心もしっかり作って臨んだのだろう。

五万を一発でツモって4,000オール。
まだ1回戦ではあるものの、中堅の2人が大きめのリードを持ったので、試合の大勢は決まったように思われる。
石立は逃してしまっても、残り3人での二番手争いに持ち込みたかった阿久津は、1回戦に太田に稼がれて相当厳しくなってしまった。

2回戦、有利なポイントでも太田、石立は攻め手を緩めなかった。
南2局、石立が小高から満貫を直撃したのがほぼ決定打。(高目の七万でのアガリでピンフ、三色同順、ドラ)

 

 

もちろん小高、阿久津も最後まで最善を尽くし、3回戦は小高が石立とのトップラスを決めそうにはなったのだが、無情にも太田がトップを奪取。
石立はこの3回戦を「アガれなくて大変だったが、太田のアガリで(小高との)順位点が20ポイント縮んだので(トータルでは差がついたので)、展開に恵まれた。」と語っている。
詳しい経過は、 小高のnoteを参照いただきたい。

 

 

石立は、第15回日本オープン(2017年日本プロ麻雀協会主催、優勝は渋川難波)、
太田は、第43期王位戦(2017年、優勝は野方祐介)以来の決勝戦。
石立はインタビューで悔し涙を流した。
太田は弱気な麻雀をしてしまったとの反省があり、同じ轍を踏むまいと強く誓っている。
2人とも初タイトル、ぜひとも獲りたいだろう。
きっと熱のこもった麻雀と良い表情を見せてくれると思う。
数日後の決勝が楽しみである。

決勝戦は7/31(日)14時から対局、放送が行われる。
太田優介vs石立岳大vs????vs????

解説:佐々木寿人・齋藤豪
実況:優月みか

 

 

(文:福光聖雄)

何を切る? 2022年7月

インターネット麻雀日本選手権2022 決勝戦 4回戦 東1局 東家 北淳一プロ

 

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■Twitterで実施したアンケートの結果

 

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■OPENRECで実施したアンケートの結果

 

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■ニコニコ生放送で実施したアンケートの結果

 

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■プロ解答

 

一万切り

 

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六万切り

 

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四万切り

 

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南切り

 

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★北海道本部の皆様より

 

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■実況・解説陣 (アンケート時)

 

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小笠原「決勝戦も残り2戦、追いかける立場からの何を切る?現状七対子2シャンテンの手牌です。」
一井「僕なら二択の選択になりますね。」
小笠原「私なら三色三色!ってなって一万切りたい!って思っちゃうんですけど・・・さて、一井さんの答えは?」
一井「僕は四万切りになります。二択は四万六万の切り順の差ですけど、これはドラに近い分の危険度も考慮して先に四万切り。七対子が本線ですが、三万を引いた時にはメンツ手に戻ることも可能な形ですね。」
小笠原「なるほど!ありがとうございます。担当スタッフの越野プロも四万切りだそうです^^」
一井「おぉ!結構越野さんとは意見が合うんですよね^^」

■プロの視点
北淳一プロ
「5回戦中3回戦終え、トップまで50.9P差を追いかける立場。残り4回しか無い親番で、仕掛けての連荘狙いではトップ目のヨシバさんが楽に勝負できる展開となりやすいと考えていました。その為、ある程度メンゼンにこだわり、先制リーチを目指す方針にて手組みを進めました。この局面では3巡目とはいえ0メンツ4トイツの非常に苦しい形でしたが、孤立牌の五索六索がくっついたことで、マンズ1メンツ ソーズ1メンツ ピンズ2メンツ、というような構成が現実的になってきたと考えました。もう1つの手組みの候補であり、高打点の可能性の見える七対子ですが、2シャンテンではあるものの、ドラが現時点で1枚と若干価値が低い。数牌の横への広がりを重視すると、トイツ手との両天秤を掛ける適切な打牌が非常に難しい。という観点から、ここが分岐点と判断し、思い切って構想から外す決断をしました。マンズのリャンカン形どちらかが埋まると仮定し、この時点でイメージしていた理想形は例えば以下のようなものです。

二万三万四万五索六索七索三筒三筒四筒五筒六筒六筒七筒

構想通りに進んだ場合、一万南は共に最終的には全て外す事になるのですが、一万はドラ表示牌に1枚見えていて暗刻になりにくい&ドラそばであるという理由で先ずは一万のトイツ落としから。このような思考により、私の選択は打一万となりました。」

 

■終局図

 

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日本プロ麻雀連盟チャンネルはこちらから
OPENREC 日本プロ麻雀連盟チャンネル
ニコニコ生放送<PC版>

第17期女流桜花B・C1・C2リーグ第3節レポート

【第17期女流桜花B・C1・C2リーグ第3節レポート 蒼井・手塚が3ケタプラスの大勝!】

7/23(土)に行われた女流桜花B・C1・C2リーグ第3節。

Bリーグは、2節終わって19位と出遅れていた蒼井が4連勝。
104.3Pと大きくポイントを稼ぎ、暫定4位まで浮上した。

 

 

また、早川がオール浮きの60.0Pで、10位から暫定2位にポジションを上げた。

 

 

正規昇級圏の3位後藤が52.3P、残留ボーダーの15位一瀬が▲36.1Pと、2節を残してまだまだ混戦模様である。

 

 

 

なお暫定1位の北條・井上・小笠原・高宮の対局は、7/30(土)14時から日本プロ麻雀連盟チャンネルで放送される。

C1リーグは、2節終わって首位の手塚がこの日3勝で109.3Pの特大プラス。

 

 

同卓した岡田(翌日に女流プロ麻雀日本シリーズ優勝)が、「こんなことあるんやってくらいツモられまくりました」とSNSで白旗を上げる圧巻の内容だった。
これにより、トータルでは2位に130ポイント以上の差をつける独走状態に。

 

 

 

また、大久保が3勝・2位1回の+87.5Pで昇級圏の3位へ。
齋藤も3勝・オール浮きで78.7Pを稼ぎ、最下位から残留圏内の18位へ浮上した。

 

 

 

昇級圏の6位松田が+28.0Pで、後方にいる選手にもまだまだ昇級の可能性が残されている。

C2リーグは、38期前期入会(ルーキー)の夏川が3勝し+57.0Pでこの日の勝ち頭。
トータルでも3位に浮上した。

 

 

また、この日36.5Pを稼いだ平岡が首位に立ち、トータルではただ1人100Pを超えている。

 

 

 

 

次回女流桜花B・C1・C2リーグ第4節は8/20(土)に行われる。

(文:梅中悠介)