巣鴨本部道場 2022年3月度プロアマオープン大会成績表 3月度最終結果(※プラス者のみ)

WRCルール部門(連続16戦)

順位 名前 打数 成績
1 井出博幸 39 293.3
2 タケタケ 49 290.5
3 中村 65 260.4
4 藤次祐紀 81 231
5 森 雅彦 16 226.1
6 藤原隆弘 53 224.1
7 くまっち 26 208.1
8 山部正人 17 194.4
9 松村祐輔 27 189.7
10 岡本浩一 66 183.3
11 加藤はるみ 82 182
12 とうぎー 21 180.9
13 ラッキースリー 47 174.2
14 金山二郎 37 174.1
15 キモト 30 172.7
16 大友政裕 16 171.6
17 後藤竜司 29 169
18 加藤恵美子 34 168.4
19 グリーンマン 49 167
20 もぐ 17 161.2
21 葭葉 18 159.9
22 加藤鳩 18 153.5
23 山田樹 40 148.6
24 モーニン 28 145.2
25 前原由紀子 26 140.1
26 かずや☆雀アカ 61 135.1
27 中村健二 16 131.9
28 チヒロ 20 128.6
29 佐藤正道 16 118.3
30 なしお 20 100.6
31 宇田美有紀 20 82
32 原佑典 25 79.8
33 立岩知朗 27 77.6
34 西角健二 44 77.5
35 厚地 17 66.9
36 市川幹人 61 57.7
37 齋藤麻衣子 28 55.9
38 マシュー 19 53.6
39 ルギア 29 53.5
40 稲熊勝明 28 50.4
41 ホズミ 16 39.6
42 さえり 17 36.3
43 なーちゃん 34 35.3
44 BBQ 19 32.1
45 じゅんじゅん 27 15.4
46 こしの 25 0.1

 

 

公式ルール(連続8戦)

順位 名前 打数 成績
1 シマカタ 11 192.2
2 市川幹人 12 127.7
3 門垣寛 9 110.4
4 由布弘子 11 98.6
5 藤次祐紀 12 91.9
6 くまっち 8 89.9
7 平野光穂 11 72.3
8 葭葉 9 61.8
9 なーこ 8 60.5
10 グリーンマン 15 53.2
11 丹野賢一 8 51
12 加藤はるみ 15 50.8
13 加藤鳩 8 45
14 中村 21 44.8
15 近野誠一郎 10 41
16 藤原隆弘 13 40.6
17 ラッキースリー 9 29.3
18 宗形周平 11 28.4
19 高橋大輔 8 23.6
20 BBQ 12 20
21 じゅんじゅん 10 17.8
22 井出博幸 17 14.6
23 前原由紀子 14 5.6
24 かずや☆雀アカ 10 3.3
25 ハチロー 8 0

 

 

第3期桜蕾戦ベスト8A卓レポート

第3期桜蕾戦ベスト8A卓レポート

ベスト8A卓に出場した選手は

 

 

関口智恵・川上玲・廣岡璃奈・藤居冴加の4名。

1回戦で大きなトップを取った廣岡が、接戦で迎えた2回戦のオーラスに

 

 

リーチツモドラドラ裏裏の跳満で大きく抜け出すことに成功。

廣岡連勝・藤居連続2着で上位陣が大きく離された3回戦

 

 

南3局2本場、親の川上がライバル藤居から、タンヤオドラ3で12,600の直撃に成功。

一時は川上トップ藤居ラスの完璧な並びを作り、そのまま終われば大きく突き放しての逆転も見えていましたが

 

 

連勝中の廣岡にリーチツモピンフ裏裏の4,000オールが出て3連勝。
トータルも120ポイントを超え、決勝進出を確実なものにしました。

 

 

川上を追いかける形になっていた藤居は、3回戦オーラスに満貫をツモアガリ3着に浮上。
川上との差を最終戦着順勝負のところまで詰めると

 

 

最終戦は藤居が満貫をアガってトップ目に立った次局

 

 

ライバル川上から5,800を直撃してリードを拡大。

 

 

ここまで苦しかった関口にも遅まきながら手が入り始めましたが、

 

 

最後の親番を藤居に流され、反撃もここまで。

 

 

オーラス親番で2,600オール

 

 

足止めペンカン三筒リーチで連荘と粘る川上でしたが
 

 

最後まで戦いきった廣岡にトドメを刺されて試合終了。

 

(1位通過・廣岡璃奈)

 

(2位通過・藤居冴加)

<桜蕾戦ベスト8A卓成績>
廣岡+118.2P 藤居▲8.5P 川上▲39.2P 関口▲70.5P

(文:越野智紀)

第3期若獅子戦ベスト8A卓レポート

第3期若獅子戦ベスト8A卓レポート

ベスト8A卓に出場した選手は

 

 

佐藤孝行・村上玲央・櫻井勇馬・砂子直信の4名。

1回戦でトップを取った佐藤は2回戦東3局の親番で

 

 

中暗刻高め三暗刻の変則3メン待ちでヤミテンを選択すると

 

 

狙いどおりの変化を見せて

 

 

2戦目にして決勝進出を決定づける16,000オールのアガリが飛び出しました。

佐藤が一撃で3回分のトップを奪って大きく離れていく中、連続2着で凌いでいた村上。
残る1枠を争う砂子・櫻井の2軒リーチに対して、ここは勝負所と仕掛けていき

 

 

南発ホンイツで8,000のアガリ。
勝負所を制した村上が2人をかわして3回戦でトップを取り、佐藤・村上が大きくリードして迎えた最終戦は

 

 

村上が終盤にドラの五筒を勝負し、それを仕掛けた親の櫻井から余った六筒白発ホンイツの満貫を直撃して勝負あり。

 

 

(1位通過・村上玲央)

 

 

(2位通過・佐藤孝行)

<若獅子戦ベスト8A卓成績>
村上+45.0P 佐藤+43.2P 砂子▲39.7P 櫻井▲48.5P

(文:越野智紀)

第3期桜蕾戦ベスト16D卓レポート

【第3期桜蕾戦 ベスト16D卓 花宮海咲・関口智恵が勝ち上がり】

 

 

第3期桜蕾戦ベスト16最後の1戦。D卓の出場選手はこちらの4名。

 

 

一発裏ドラありのWRCルールで4回戦を行い、上位2名がベスト8進出。

1回戦東1局1本場。親番花宮が三索六索リーチ。

 

 

ソウズのホンイツテンパイの松田から一発で三索が出て裏ドラも乗り、花宮12,300のアガリ。
1回戦は花宮トップ、香野が浮きの2着で終了。

2回戦東2局。松田が客風の南ポンから。遠い仕掛けではあったがピンズに寄せて花宮から7,700の直撃に成功。

 

 

その花宮が親番で三万六筒のシャンポンリーチ。打点は申し分ないが、待ちはかなり苦しい形。

 

 

ここに関口が三筒六筒待ちで追いつく。三色変化、ドラ引きでのスライド、先制リーチに三筒が現物とヤミテンにしそうな局面。しかし関口は1回戦ラススタート、さらに一発裏ドラがあるWRCルールなのも後押しとなったか、追っかけリーチを選択。結果は関口にとって最悪で、ドラの三万を掴んで12,300(+1,000)の放銃となってしまう。

トップ目に立った花宮は東4局3本場にリーチツモドラ裏3の跳満ツモで60,000点オーバー。

 

 

花宮が独走態勢に入り、2回戦半ばにして残り1枠のムードが漂う。南2局、親番松田がツモリ三暗刻の六索九筒リーチ。

 

 

同巡香野が七対子テンパイ。九索は現物だが、強気の選択で六索切り追っかけリーチに踏み切り、一発で9,600放銃。

松田有利な点棒で2回戦オーラスを迎えるが、親番香野が強烈な反撃に出る。ドラの発単騎リーチを打つと、一発ツモ裏2で8,100オール。香野が1回のアガリで浮き2着まで回復し、1回戦と同じ着順で2回戦が終了。

 

 

3回戦は関口の逆襲開始。南1局の親番で三筒六筒リーチ。香野から一発で出て裏1。12,000をアガると、南2局には2,000・4,000のツモアガリ。
トータル2番手まで約20ポイント差まで詰め寄る。

 

 

しかし3回戦の主役も花宮。オーラスにリーチタンヤオピンフツモイーペーコードラドラ、6,000オールのツモアガリで3連勝を決めた。

 

 

花宮は当確。松田と香野は0.3ポイント差なので着順勝負。関口は40ポイント弱の差なので十分圏内だが、松田と香野の両方を交わさなくてはいけない条件付き。

東3局。香野の先制リーチを受けながらも親番松田がドラの”白”ポンで追いつき、花宮から12,000のアガリ。このリードを保ったままオーラスへ。

 

 

オーラス親番は関口。
香野の条件は跳満ツモ、松田から満貫、花宮と関口からは倍満。

 

 

親番の関口
0本場 松田から2,000
1本場 4,100オール
2本場 4,200オール
と3連続アガリでトータル2番手に。

 

 

3本場。ノーテンOKまで点差を広げた関口が、花宮に1,000は1,900の放銃で2番手をキープ。以上で全対局が終了。

 

 

第3期桜蕾戦ベスト16D卓からは
花宮海咲
関口智恵
の2名が勝ち上がりとなった。

 

 

ベスト8A卓は2022/3/28(月)16:00

 

ベスト8B卓は2022/3/29(火)16:00

 

こちらもお楽しみに!

(文・吾妻さおり)

第2期鸞和戦予選③レポート

ベスト16メンバーが確定!

2022年3月27日(日)、第2期鸞和戦(らんわせん)1次予選、2次予選の3回目(最終日)が開催された。

 

 

 

1次予選は今回も全2会場で行われ、各会場卓数分の人数+αが2次予選に勝ち上がることが出来る。
2次予選からは勝ち上がった25名の選手が巣鴨会場に集合。これにシード選手7名を加えた32名で3回戦を行い、上位半数が4回戦に進むことが出来る。4回戦終了時1位はベスト16へジャンプアップ。2位〜9位の選手で2回戦のトーナメントを行い、4名がベスト16へ進出となる。
今回のシード選手は以下の通り。

 

 

 

現鸞和 魚谷侑未
前回決勝進出 柴田良和
A1リーグ 西川淳
A2リーグ 客野直
A2リーグ 古橋崇志
A2リーグ ダンプ大橋
A2リーグ 井出康平

当日は午前11時から一次予選が行われ、以下の選手が通過。

 

 

 

2次予選は16時から開始され、古本が1回戦四暗刻単騎をアガリ8万点超えのトップ。リードを活かし、4回戦終了時+73.3Pでトータル1位。ベスト16へジャンプアップを果たした。

 

 

トーナメント戦は以下組み合わせでの対局となった。

1卓
田村良介
阿部謙一
中島寛基
山脇千文美

 

結果
中島+18.4P
田村+17.2P
阿部▲5.3P
山脇▲30.3P

通過=中島・田村

 

 

2卓
蒼井ゆりか
西川淳
山中翼
柴田吉和 

 

結果
西川+42.5P
蒼井+22.3P
山中▲22.5P
柴田▲42.3P

通過=西川・蒼井

 

 

ベスト16のメンバーは以下の通り。

佐々木寿人(現鳳凰位シード)
大鹿糠文也
北條恵美
桶本篤史
會田亮介
内川幸太郎
真鍋明広
立田祥平
和久津晶
吉野敦志
水野孝一
古本和宏
西川淳
中島寛貴
田村良介
蒼井ゆりか

第2期鸞和は一体誰になるのか、放送をお楽しみに!

(文・浜野太陽)

第3期桜蕾戦ベスト16C卓レポート

川上・桜木が勝ち上がり!

3月21日、第3期桜蕾戦ベスト16C卓が放送された。
対局者は岡田紗佳、桜木里咲、川上玲、夏目翠。

 

 

1回戦東1局、川上がカン二索の先制リーチ。

 

 

主導権を握りにいくが…その実績から解説の柴田吉和も「優勝候補」と目する岡田が、盤石の形で追いかけリーチ。裏1枚の8,000を打ち取る。

 

 

放銃に回ってしまった川上であったが、アガリを重ねて岡田の後方につけると、オーラスに満貫のアガリで逆転トップに。

 

 

さらに川上は高打点こそないものの、続く2回戦で桜木のホンロー七対子ドラドラをかわす2,600。

 

 

 

アガリの多さで他者のチャンスを潰し、2連勝で通過濃厚な位置に。
一方、初戦4着の桜木は悔しい放銃となったが、オーラスにチンイツの12,000を夏目から直撃。

 

 

川上以外の3者で、もう1つの椅子を争う格好となった。

3回戦はリーチ一発ドラの5,200をアガった夏目がトップ。

 

 

この手に放銃となった桜木も南3局、リーチ一発ツモピンフの1,300・2,600で2着につけ、岡田を突き放して最終戦へ。

 

 

東2局1本場、桜木がリーチ一発ツモドラの2,000・4,000。

 

 

これで夏目に並びかけると、南3局に決定打。

 

 

リーチの現物待ちの9,600を川上からアガリ、夏目に大きな条件を突きつけた。

オーラス、夏目は裏ドラが乗れば通過という七対子のリーチを岡田からアガるも、乗せることはできず。

 

 

ベスト16C卓通過は川上・桜木。

 

 

全体成績表は画像の通り。

 

 

次回ベスト16D卓は実況は阿久津翔太、解説は和久津晶。次回も是非お楽しみに!

ご視聴はこちらから!

(文・浜野太陽)

第2期鸞和戦予選②レポート

【第2期鸞和戦 3/20予選レポート 】

 

 

鸞和戦は2021年に設立された世代限定のタイトル戦。日本プロ麻雀連盟に所属し、予選初日の段階で男女問わず30歳以上49歳以下のプロだけが出場できる。

予選は3月6日(日)、3月20(日)、3月27日(日)と3日間行われ、1人1回のみのチャレンジとなる。
ルールは連盟公式ルール。

 

 

【3/20 一次予選 システム】

①一次予選3回戦を行い、プラス者(+マイナス者0〜3名)が4回戦へ
②4回戦終了時上位21名が二次予選進出
(錦江荘会場10名・巣鴨会場11名)
③上位21名を除く2会場のポイント上位4名がワイルドカード(WC)で二次予選へ

 

 

一次予選を勝ち上がった選手にシード選手7名を加えて二次予選を行う。

 

 

 

 

【二次予選システム】

①32名で3回戦を行い、上位16名が4回戦へ
②4回戦終了時の1位はベスト16へジャンプアップ
③4回戦終了時の2位〜9位を2卓に分けてトーナメント2回戦
④各卓上位2名がベスト16進出

4回戦終了時1位でベスト16ジャンプアップを決めたのは+79.2ポイントの真鍋明広。

 

 

 

2位〜9位の8名で2回戦のトーナメントが行われた。

 

A卓(写真向かって左から)
和久津晶
厚谷昇汰
小川淳
水野孝一

1回戦は水野がトップ、2着に和久津。2回戦も水野がトップ目を走り当確。残り1枠は激戦となったが、オーラスに和久津がラス抜けのアガリを決めて勝ち上がり。

 

B卓
紺野真太郎
武石絵里
吉野敦志
立田祥平

1回戦は吉野、立田、武石の3人浮き。1人沈みスタートの紺野が2回戦トップを取るも、吉野と立田が浮きをキープしてそのまま勝ち上がり。

 

以上で全対局が終了。
第2期鸞和戦3/20予選②からは
真鍋明広
水野孝一
和久津晶
吉野敦志
立田祥平
の5名がベスト16進出となった。

 

 

(文・吾妻さおり)

第3期桜蕾戦ベスト16B卓レポート

ベスト16B卓に出場した選手は

 

 

内田みこ・木下遥・武田雛歩・廣岡璃奈の4名。

注目の1戦は序盤から手数で圧倒した木下が1回戦でトップ。

 

 

1回戦でラスを引いた武田は2回戦でフリテンリーチを一発でツモり6,000オールと反撃しますが、この回も失速して3着と苦しい1日になりました。
3回戦終わった段階で木下・廣岡・内田がトップを分け合い、全連対の木下がほぼ安泰の状況。
勝ち上がりへのもう1枠を内田・廣岡で争う形になり

 

 

細かくアガって局を進行した内田が廣岡との差を広げていき2番手争いをリードしていましたが

 

 

南2局に3巡目リーチを打つと、これが絵に描いたような落とし穴で

 

 

5巡目に入った木下のヤミテン、タンヤオ・ピンフ・三色に放銃して状況が一変。
廣岡との差が一気に詰まり

 

 

南3局、内田の親番で廣岡が決定的な跳満をツモって勝負あり。
悪夢のようなに2局で内田の手からベスト8 のチケットが溢れ落ちました。

 

 

南4局、役満放銃しても勝ち上がりの親の木下が2フーロして連荘。
いったい何を見せられているのかと思いましたが

「最後オーラス、すみません。どうしてもトップが取りたいと思っちゃって…」

と、大物感溢れるコメント。
これは将来が楽しみな逸材だと予感させました。

 

(1位通過・木下遥)

 

(2位通過・廣岡璃奈)

<桜蕾戦ベスト16B卓成績>
木下+75.7P 廣岡▲1.2P 内田▲23.1P 武田▲52.4P

(文:越野智紀)

第3期桜蕾戦ベスト16A卓レポート

【第3期桜蕾戦 ベスト16A卓は藤居冴加・香月佑海の2名が勝ち上がり】

 

 

3期目となった桜蕾戦。今期は一発裏ドラ有りのWRCルールで行われる。

ベスト16A卓の出場選手はこちらの4名。

 

 

1回戦からWRCルール特有の打撃戦。一発が4回飛び出す。

まずは後藤が一発ツモで4,000オール。

 

 

東3局は親番の藤居が12,900(+1,000)、2,400オールと2局連続で一発のアガリ。

 

 

東4局には再び後藤が一発ツモ、3,000・6,000(+1,000)。

 

 

荒れに荒れた1回戦にトップを取ったのは、南場に満貫、跳満とツモった香月。

 

 

2回戦東2局1本場。藤居がメンホンツモリ四暗刻の発七索待ちリーチ。

 

 

親番の後藤が1シャンテンで発をツモ切り、16,300(+1,000)のアガリ。2回戦は藤居がトップ、香月が2着となり、差が大きく開いた。

後藤と太田は3回戦は何としても浮きたい所。先に反撃が決まったのは太田だった。

 

 

ドラそばのカン七筒リーチを一発ツモ。2,000・4,000のアガリを決める。

東3局3本場には、親番後藤がリーチツモ表1裏1で4,300オール(+1,000)。

 

 

南1局7本場。太田が役なしカン六万待ち。香月から出るがロン出来ず、次巡ツモ切りリーチに出る。

 

 

これに飛び込んでしまったのがトップ目の後藤。裏ドラが3枚乗って8,000は10,100(+1,000)の痛い放銃だったが、何とか2着に踏みとどまった。

最終4回戦は小場で進み、オーラスへ。親番は太田。後藤の条件は役満ツモ、香月から倍満。

 

 

親番太田が2,600オールは2,800オールのツモアガリで連荘。香月とわずか0.2ポイント差まで詰める。

 

 

1本場は太田と香月の2人テンパイで流局。点差は変わらないが、香月がこの半荘の2着目に浮上した事により差は開いた。

 

 

太田が藤居から2,000は3,200(+1,000)のアガリ。

 

 

5本場に香月が東九索リーチをツモって決着。

 

 

第3期桜蕾戦ベスト16A卓は
藤居冴加
香月佑海
の2名が勝ち上がりとなった。

 

 

(文:編集部)

第12期グランプリMAXベスト16C卓レポート

【C卓 魚谷侑未・荒正義がベスト8進出】

 

 

ベスト16C卓の対局者は
荒正義
柴田吉和
魚谷侑未
前田直哉

 

 

1回戦は東1局に九筒単騎の純チャン、12,000を柴田からアガって1人浮きトップ。

 

 

2回戦南2局。柴田がドラドラ七対子、中単騎リーチ。6,000オールを決めて2回戦トップを取る。

 

 

3回戦東2局。親番柴田は発中待ちテンパイを入れていたが、荒と前田が吸収。アガリ牌を止められた柴田がツモ切ったドラの三筒に魚谷がロンの声。

 

 

純チャン三色ドラ、12,000をアガった魚谷が3回戦トップ。

4回戦。南1局親番の荒は一通ドラのペン三筒をヤミテンにし、前田から出て7,700のアガリ。

 

 

ここまで4人が1回ずつトップを取っている。
唯一ラスがない荒が+27.3Pで暫定首位。最終戦で沈まなければほぼ大丈夫な状況。
前田と魚谷は700点差なので着順勝負。
柴田は▲30.0P。トップを取れば十分通過可能なポイント差だが、2人捲らなければいけない。

最終5回戦。東場は小場と流局で進み、魚谷がトップ目で南入。親を落とせない柴田が仕掛けて連荘を狙うが

 

 

魚谷のタンヤオピンフドラドラ、7,700は9,200(+3,000)に捕まってしまう。大きなリードを得た魚谷が局を回し

 

 

オーラスは荒がアガって決着。

 

 

ベスト16C卓からは
魚谷侑未
荒正義
の2名が勝ち上がりとなった。

 

 
 

 

第12期麻雀グランプリMAXベスト16A卓は
2022/3/19(土) 13:00

本田朋広
吉田直
三浦智博
二階堂瑠美

ご視聴はこちらから!

 

 

(文:編集部)

第10期 JPML WRCリーグ 決勝レポート

【第10期 JPML WRCリーグ 決勝 優勝は渡辺英梧に決定】

 

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今期WRCリーグの決勝進出者は以下の4名。

佐々木寿人
渡辺英梧
黒木真生
原佑典

 

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1回戦開始から4局連続で満貫が飛び交う激戦。トップ目に立っていた渡辺が南場の親番で五索八索リーチ。

 

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メンピン一発ツモ裏2で6,100オール。渡辺が1回戦大きなトップを取る。

2回戦は黒木が東2局の親番で4,200オールのツモアガリ。

 

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オーラスは佐々木、原、渡辺の3軒リーチ。親番原が渡辺からリーチ裏の4,800(+2,000)のアガリで連荘。

 

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2本場では佐々木が渡辺から8,600のアガリで2着に浮上し、2回戦が終了。

 

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3回戦。東3局に親番の渡辺がリーチ一発ツモ白裏で4,200オール(+2,000)でリードするも

 

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東3局4本場では原が渡辺との2軒リーチに勝ち、8,000は9,200(+2,000)の直撃。

 

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しかし3回戦の主役は黒木だった。南1局はリーチ一発イーペーコードラ、8,000(+1,000)を佐々木からアガると

 

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親番では白トイトイドラ3の18,000(+1,000)のアガリ。連勝を決めてトータル首位で最終戦を迎えた。

大きなビハインドを背負った佐々木が東2局に勝負をかける。親番原のリーチ宣言牌西をロンせず。

 

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佐々木もドラが山越しで出て来るとは思っていないが、黒木と渡辺がノーダメージのアガリで局を進めないための見逃し。結果は原と佐々木の2人テンパイで流局。

何とか東場のうちに土台を作りたい佐々木だったが、渡辺のリーチに真っ向勝負し、一発で8,300(+1,000)の放銃。

 

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東4局、すでに渡辺にかわされて追う立場となっている黒木の親番。ダブ東中のシャンポンリーチで先手を取るが、トータル3番手の原が超勝負手の追っかけリーチ。

 

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メンタンツモ三色ドラ3、4,000・8,000(+1,000)のツモアガリ。この親被りで黒木もかなり厳しくなった。

最終戦オーラス1本場。親番黒木のテンパイ打牌六万に渡辺がロン。

 

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第10期JPML WRCリーグ優勝は渡辺英梧に決定した。

 

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(文:編集部)

四国支部設立記念大会と四国支部プロテスト

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2022年5月15日に愛媛で日本プロ麻雀連盟四国支部 設立記念大会が開かれます。

ゲスト
森山茂和
佐々木寿人
宮内こずえ
魚谷侑未
望月雅継

皆様ふるってご参加ください。

大会詳細・参加申し込みフォームはこちら

四国支部Twitterはこちら

第33期中部プロリーグ 第10節(A)/後期第5節(B・C・D)

Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 寺戸孝志 11.4 49.0 68.9 ▲ 67.5 11.7 12.0 ▲ 4.3 18.5 28.0 47.6 175.3
2 大橋幸正 38.3 ▲ 9.3 28.9 76.1 60.0 16.0 ▲ 66.3 30.1 ▲ 8.2 ▲ 12.0 153.6
3 杉村泰治 10.3 15.2 50.6 65.1 ▲ 30.0 ▲ 18.1 73.9 10.7 31.8 ▲ 58.7 150.8
4 小野雅峻 28.0 44.3 ▲ 37.1 ▲ 10.6 8.5 54.5 ▲ 11.4 24.9 ▲ 12.5 15.5 104.1
5 越川清一 42.3 ▲ 34.4 3.3 15.4 ▲ 58.3 ▲ 10.5 29.3 ▲ 33.5 52.5 33.5 39.6
6 堤文吾 39.8 ▲ 28.2 85.0 9.5 ▲ 35.5 5.0 8.9 8.5 ▲ 94.3 23.1 21.8
7 斎藤寛生 51.8 ▲ 16.2 ▲ 77.8 ▲ 0.4 ▲ 51.8 67.2 48.4 ▲ 43.5 ▲ 21.9 32.9 ▲ 11.3
8 杉浦勘介 28.1 53.9 ▲ 48.9 ▲ 46.2 33.8 ▲ 2.8 ▲ 5.9 6.6 ▲ 12.3 ▲ 48.8 ▲ 42.5
9 村瀬寛光 ▲ 50.2 ▲ 11.9 19.5 6.9 ▲ 36.3 4.8 54.3 ▲ 38.3 28.1 ▲ 32.5 ▲ 55.6
10 山本拓哉 ▲ 67.9 27.7 ▲ 1.6 5.0 15.8 ▲ 19.6 5.9 16.5 ▲ 34.7 ▲ 29.0 ▲ 81.9
11 掛水洋徳 ▲ 56.0 ▲ 39.2 ▲ 19.4 ▲ 15.5 7.9 16.9 ▲ 17.2 ▲ 80.3 14.4 83.3 ▲ 105.1
12 清水哲也 ▲ 38.6 ▲ 38.7 ▲ 16.5 ▲ 100.0 9.7 44.8 ▲ 53.7 35.5 34.7 6.5 ▲ 116.3
13 三戸亮祐 ▲ 5.5 ▲ 8.6 ▲ 55.0 ▲ 29.5 3.9 ▲ 71.3 ▲ 21.8 78.2 19.6 ▲ 41.4 ▲ 131.4
14 伊藤鉄也 ▲ 31.8 ▲ 5.6 ▲ 1.9 ▲ 8.3 59.6 ▲ 98.9 ▲ 41.1 ▲ 34.9 ▲ 25.2 ▲ 21.0 ▲ 209.1

Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 池沢麻奈美 30.2 48.9 31.2 ▲ 4.9 ▲ 11.6 93.8
2 髙橋侑希 33.9 6.3 37.1 20.3 ▲ 21.6 76.0
3 中谷彰吾 23.0 ▲ 14.4 1.5 6.5 50.7 67.3
4 日下健司 30.3 ▲ 3.6 ▲ 8.5 37.5 ▲ 4.5 51.2
5 都築友和 ▲ 43.8 4.1 6.6 ▲ 37.4 107.8 37.3
6 河合慎悟 15.1 37.1 ▲ 14.8 ▲ 35.2 20.2 22.4
7 安藤大貴 ▲ 12.3 14.6 ▲ 24.4 ▲ 15.1 40.9 3.7
8 後藤咲 ▲ 23.6 18.0 ▲ 16.7 10.6 3.4 ▲ 8.3
9 鈴木淳 ▲ 13.1 30.6 ▲ 21.6 22.7 ▲ 28.2 ▲ 9.6
10 金平裕樹 ▲ 25.8 ▲ 30.2 71.3 9.7 ▲ 34.7 ▲ 9.7
11 大高坂松城 33.4 ▲ 24.5 ▲ 20.4 ▲ 27.2 26.8 ▲ 11.9
12 大滝聡 ▲ 2.5 7.7 ▲ 66.8 0.0 ▲ 21.4 ▲ 83.0
13 田村良介 ▲ 39.7 ▲ 48.1 42.9 7.6 ▲ 46.1 ▲ 83.4
14 杉浦貴紀 ▲ 5.1 ▲ 46.5 ▲ 50.4 3.9 ▲ 81.7 ▲ 179.8

Cリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 若松正和 16.6 17.7 ▲ 3.5 87.4 39.9 158.1
2 山田まさとし ▲ 18.2 55.0 14.3 51.7 0.0 102.8
3 日髙志穂 120.1 ▲ 30.2 28.6 9.0 ▲ 24.7 102.8
4 平野祥太 38.7 ▲ 9.1 ▲ 28.6 31.4 67.7 100.1
5 犬飼直紀 10.0 ▲ 5.5 7.4 22.1 23.7 57.7
6 田中寛治 ▲ 103.1 68.7 6.9 12.5 19.5 4.5
7 浅野文雅 14.0 51.8 ▲ 41.2 ▲ 14.9 ▲ 38.9 ▲ 29.2
8 奥野真語 ▲ 32.0 ▲ 16.1 56.1 ▲ 38.6 ▲ 2.3 ▲ 32.9
9 岡田智和 63.4 ▲ 50.3 ▲ 15.6 ▲ 60.0 ▲ 1.7 ▲ 64.2
10 奥潤次 ▲ 15.4 ▲ 23.4 26.4 0.0 ▲ 63.7 ▲ 76.1
11 長谷川弘 ▲ 55.2 ▲ 20.0 ▲ 52.5 ▲ 30.0 65.9 ▲ 91.8
12 伊藤佑樹 ▲ 9.7 ▲ 22.9 ▲ 50.0 ▲ 0.7 ▲ 14.1 ▲ 97.4
13 青山大 ▲ 31.2 ▲ 15.7 0.7 ▲ 70.9 ▲ 71.3 ▲ 188.4

Dリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 木場佑二 101.3 24.4 8.4 53.8 12.0 199.9
2 安良岡真功 0.7 33.3 49.6 36.0 28.2 147.8
3 山内弘 20.0 ▲ 32.8 30.3 12.5 37.1 67.1
4 大塚將訓 20.3 ▲ 4.6 20.8 ▲ 24.2 47.5 59.8
5 明石雄亮 ▲ 82.2 ▲ 0.3 30.6 32.1 9.6 ▲ 10.2
6 中島寛基 ▲ 20.8 ▲ 11.4 34.9 23.2 ▲ 37.2 ▲ 11.3
7 桑原宏貴 ▲ 9.2 40.3 ▲ 80.0 ▲ 20.4 37.0 ▲ 32.3
8 中村裕之 ▲ 18.8 ▲ 19.8 ▲ 27.6 38.1 ▲ 10.4 ▲ 38.5
9 近藤光将 8.4 19.8 23.3 ▲ 64.1 ▲ 29.4 ▲ 42.0
10 加藤ゆみ ▲ 22.7 ▲ 7.4 ▲ 63.7 ▲ 10.0 38.0 ▲ 65.8
11 近藤美香 19.6 ▲ 28.4 4.7 ▲ 28.9 ▲ 55.2 ▲ 88.2
12 家田みゆき ▲ 17.6 ▲ 13.1 ▲ 53.3 ▲ 48.1 ▲ 78.2 ▲ 210.3

【麻雀最強戦2022 ザ・レジェンド】優勝は前原雄大!

3月27日(日)15時より、「麻雀最強戦2022 ザ・レジェンド」が行われた。

その模様はAbema麻雀チャンネルにて生配信され、前原雄大が優勝!

 

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(麻雀最強戦キンマweb-近代麻雀)

第24期北陸プロアマ混合リーグ第1節レポート

第24期北陸プロアマリーグのレポートを担当させていただくことになりました、
日本プロ麻雀連盟38期生の堂垂正裕と申します。
レポートの前に簡単に自己紹介をさせていただきます。

私は現在石川県の会社に勤めており、年齢は26歳です。麻雀を始めたのは大学生の頃で、2年ほどやめている時期もありましたが、Mリーグに感化されて、また本格的に打ち始めました。
そして、より上達することを望んで2022年に日本プロ麻雀連盟に入りました。
雀風は特に定まっておらず、どんな戦術でもやりますが、基本的に欲張りです。
それでは、レポートに移らせていただきます。

第24期は一発裏無しの連盟公式ルールで、WRCルールよりも点数を伸ばしづらい。
そんな中で+82.2Pの高スコアで首位スタートしたのは北陸支部の藤本。
初戦4着ながら、残り3半荘を1着、そのうち1半荘は持ち点7万点を超える大トップで首位に立った。

初戦は耐える時間が続く。飛んでくる早い巡目のリーチや、高打点が見えそうな仕掛けに対応させられる展開。
手組みを自身で選択できる余地がないほど、通った牌を選択するギリギリの状態だった。
しかし、ここで焦ってはいない。

試合後に「ラスでも構わないので可能な限り失点を抑えることを優先させていた。」と語ったように、自分の失点を少なくする方向にシフトした。

オーラスにようやく役牌2ドラ1の5,200を加点することに成功する。
順位は4着だったが、内容は満足のいくものだったそうだ。

気持ちが落ちなかったおかげか、残りの3半荘はすべて1着を取った。その中でも7万点超えの1着を取った3回戦は印象に残る局がいくつかあった。

東場の親番、ドラ九索
自身で五筒を切ると二筒待ちのテンパイは入るが、待ちがよいとは言えない。
しかし、一色手なし、場風牌と三元牌に仕掛けなし、七索八索の手出しなし、ターツ落とし(カンチャン)は1名のみという場況から押し返せる人がいないと判断し、即リーチを敢行。相手を回らせることに成功し、終盤に手詰まったと思われる人からロンアガリ。このアガリから勢いに乗り、自分の時間を多く作ることができた。

また、南1局 南家では、ドラ東で以下のような手牌が入る。

二筒二筒二筒三筒四筒五筒六筒七筒東東東南南

二筒五筒八筒南の4メンチャンで、
二筒五筒八筒で跳満、高めの南では倍満もある手。

しかし、終盤までアガリがないまま、六筒を持ってくる。ツモり三暗刻にも受けられるが、六筒七筒に安全度の差がなく跳満でも十分と考えツモ切り。

次巡のツモはなんと六筒。まさかの倍満を逃す形になり、ツモ切ると「ロン、1,500」の声。
なんとも残念な結果に終わってしまったが、その他多くのアガリをものにして7万点超えの1着になった。

首位の藤本を追いかけるのは、豊田さん+74.4Pと京田さん+68.2Pの2人。
豊田さんは今回が初出場で、初戦3着のスタートだったが、そこからは3連勝でスコアを伸ばす。
一度51,300点の大きい1着を取ったのみで、藤本プロのように7万点を超えるようなことはなかったものの、着実にスコアを稼いで首位の藤本と7.8P差の総合2着につけている。

京田さんも初戦3着だったが、そこから豊田さん同様に3連勝。
順調にスコアを伸ばした。3回戦目は1着だったが36,500と素点の少ない状態で決着。
ギリギリの白熱した試合だったことがうかがえる。

連盟ルールは順位点の占める割合が比較的少ないルールであるため、この半荘が影響して総合3着にとどまった。
それでも、首位とは14.0P差で大きく離されておらず、十分に首位を狙える位置だ。

ここからは私自身の感想などを書かせていただきます。
私は今回初めて参加して、成績は▲22.2Pと出だしで少し躓いた形になりました。
連盟公式ルールに苦戦しながらも、手役や形式テンパイなどを意識して実行できたことがよかったと思います。

今回特によかったと思ったのは、親番でテンパイが取れるかも怪しい手牌が来た場面です。

ドラ九筒で、序盤からピンズの一色手に見えるように河を作り、10巡目に以下の手牌。

一万二万八万九万二筒二筒四筒五筒八筒九筒七索八索九索

三色が見えるが鳴かないと間に合わなさそうな手牌で、11巡目に上家から七万が切られるが、ここで一色手でないことがばれると他家が楽になると思い、スルー。

14巡目におそらくテンパイの上家が勝負してきた七筒をチーして、打五筒
ペンチャンを払わずに一色手がテンパイしたアピールをしました。
数巡後、上家が小考し、同巡に切られた七万を切ったため、チーしてテンパイまでたどり着けました。

反省点はリーチ判断や字牌の危険度についてです。
良型の役なしドラなしのテンパイを躊躇なくリーチしたり、低打点のテンパイから、一色手をやっている人がいる中で1枚切れの字牌を押したりなど、連盟公式ルールに適応できていなかったと感じました。
今回だけでも多くの学びがありました。

長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回の第2節4月10日はゲスト節で、スペシャルゲストが4名いらっしゃいます!

スペシャルゲストは
・瀬戸熊直樹プロ
・黒沢咲プロ
・本田朋弘プロ
・山井弘プロ
この4名となっています!楽しみにお待ちください。

(文:堂垂正裕)

順位 名前 プロ/一般 合計 1節 2節 3節 4節 5節
1 藤本 鉄也 プロ 82.2 82.2        
2 豊田 直幹 一般 74.4 74.4        
3 京田 芳宏 一般 68.2 68.2        
4 中谷 徹也 一般 50.8 50.8        
5 山元 一成 一般 46.0 46.0        
6 吉田 健彦 一般 45.2 45.2        
7 志多木 健 プロ 41.8 41.8        
8 押川 憲一 一般 40.4 40.4        
9 小林 和樹 プロ 34.1 34.1        
10 加治 竜也 一般 33.0 33.0        
11 表 勝正 一般 26.0 26.0        
12 窪田 一彦  一般 25.4 25.4        
13 岡田 拓也 プロ 18.7 18.7        
14 戸村 聖一 一般 17.3 17.3        
15 山田 航輔 一般 15.8 15.8        
16 新保 翔太 一般 9.2 9.2        
17 瀧根 克登志 一般 8.4 8.4        
18 宮成 さく プロ 8.0 8.0        
18 里木 祐介 プロ 8.0 8.0        
20 森田 有一 一般 6.8 6.8        
21 荒谷 誠 プロ 4.7 4.7        
22 藤田 竜弥  一般 0.0 0.0        
22 日水 亮輔 一般 0.0 0.0        
24 飯田 輝雄 一般 ▲ 0.1 ▲ 0.1        
25 南 宏生 一般 ▲ 7.3 ▲ 7.3        
26 成田 理良 プロ ▲ 10.9 ▲ 10.9        
27 岡田 雅文 一般 ▲ 12.7 ▲ 12.7        
28 如月 靖之 プロ ▲ 13.3 ▲ 13.3        
29 文月 愛美 プロ ▲ 15.2 ▲ 15.2        
30 松井 直大 プロ ▲ 16.5 ▲ 16.5        
31 宮川 悟 一般 ▲ 18.0 ▲ 18.0        
32 堂垂 正裕 プロ ▲ 22.2 ▲ 22.2        
33 西田 大志 一般 ▲ 24.5 ▲ 24.5        
34 相澤 道徳 一般 ▲ 26.9 ▲ 26.9        
35 梅本 翔 プロ ▲ 28.8 ▲ 28.8        
36 恵比須 均 一般 ▲ 30.4 ▲ 30.4        
37 林 龍司 一般 ▲ 34.5 ▲ 34.5        
38 堀田 徳彦 一般 ▲ 38.9 ▲ 38.9        
39 獅坂 祐一 プロ ▲ 50.1 ▲ 50.1        
40 今村 伸平 一般 ▲ 54.5 ▲ 54.5        
41 栄田 勇作 一般 ▲ 57.0 ▲ 57.0        
42 南 和之 プロ ▲ 62.2 ▲ 62.2        
43 藤岡 誠 一般 ▲ 64.8 ▲ 64.8        
44 浦田 豊人 プロ ▲ 77.6 ▲ 77.6        

第3期若獅子戦ベスト16CD卓レポート

【第3期若獅子戦 ベスト16C・D卓 櫻井・早川・曽篠・砂子がベスト8進出】

 

 

第3期若獅子戦ベスト16はWRCルールで半荘4回戦のトーナメントを行い、上位2名がベスト8進出となる。

配信卓となったD卓の出場選手はこちら

 

 

 

開局4巡目テンパイは宮澤。待ちは悪いが打点とスピードは十分か、ペン三万でリーチを打つ。

 

 

これに追いついたのは親番曽篠。3メンチャンで追っかけリーチ、七索を一発ツモで大きくリードするが

 

 

東2局には親番砂子がドラ五万一発ツモ裏ドラ1枚で6,000オール。

 

 

オーラスには親番小川が南暗カンの12,000を曽篠から。

 

 

オーラス1本場は宮澤が2着浮上の3,900は4,200。波乱の1回戦は砂子、宮澤、小川、曽篠の並びで終了。

2回戦東3局には宮澤がダブ東暗刻のカン二索を一発ツモ。

 

 

東4局には曽篠が一発ツモ。あまりにも一発ツモが多い。

 

 

2回戦は曽篠、宮澤、砂子、小川の並びで終了。特に小川にとって厳しい展開となった。

後がない小川は3回戦何とか浮きたいが、好調なのは砂子。南1局にも先制リーチを打つが、ここは小川が追っかけリーチでツモアガリ。

 

 

3回戦は砂子、小川、曽篠、宮澤の並びで終了。
この時点で砂子は2人に交わされなければ良いのでほぼ安泰。
宮澤と曽篠は着順勝負。
小川は宮澤か曽篠のどちらかとのトップラスを狙いたい。

東2局。小川がドラドラ七対子の南単騎リーチ。曽篠から一発で出て12,300のアガリ。

 

 

絶体絶命の曽篠だったが、南2局にリーチ者の現物二索単騎、3,200(+1,000)を宮澤から直撃。
南3局には1,300・2,600ツモ。

 

 

親番のオーラスでリーチツモ七対子、裏ドラが一索で6,000オール。

 

 

宮澤に倍満ツモ、跳満直撃条件を押し付け、次局はノーテン終了。

D卓からは
曽篠春成
砂子直信
がベスト8進出となった。

同時刻開催のC卓の出場選手はこちら

 

 

C卓は1回戦に櫻井が+58.6Pの大トップを叩くも、その後3人が耐え抜き脱落者の居ないまま最終戦に。▲19.2Pでトータル4位スタートだった早川が特大トップを取り、首位スタートの櫻井が2着終了。

 

 

C卓からは
櫻井勇馬
早川健太
がベスト8進出となった。

 

 

 

(文:編集部)

第12期グランプリMAXベスト16A卓レポート

2022年3月19日、第12期グランプリMAXベスト16が行われた。
全5半荘の上位2名がベスト8へ進出することができる。

 

 

出場選手は
本田朋広、三浦智博、吉田直、二階堂瑠美、の4名。

 

1回戦
三浦が要所で高打点を決め、南3局での倍満で6万点超えのトップに。上下ポイントが別れる1回戦となった。

 

 

 

三浦+38.5P P 瑠美+10.9P 本田▲18.6P 吉田▲30.8

 

2回戦
1回戦で大きなトップを取った三浦のダブルリーチから始まり、終わってみればまたしても6万点超えの1人浮きトップに。
オーラス沈みながらも2着に順位を上げた瑠美が最小限に抑えた2着に。本田、吉田は厳しい3、4着に。

 

 

 

三浦+44.7P 瑠美▲7.4P 本田▲10.4P 吉田▲26.9P

 

3回戦

アガリが遠かった吉田が、親番での加点に成功し、待望のトップに。
トータル2位の瑠美がここで4着になり、2着争いの差が縮まる3回戦に。
本田はなかなかキッカケが掴めず厳しい展開に。

 

 

 

吉田+22.0P 三浦+5.0P 本田▲10.4P 瑠美▲16.6P

 

4回戦
吉田が南場の親番で三浦から跳満をアガリ一気にトップ目に。次局待ちを変えてのリーチをツモり5万点超えのトップで2連勝。
ここでマイナスすると差が縮まってしまう瑠美は2着キープに。
本田は最終半荘でかなりポイントを稼がないといけない状態に。

 

 

 

吉田+31.0P 瑠美+14.4P 本田▲9.1P 三浦▲36.3P

 

5回戦
最終戦は吉田、瑠美のほぼ着順勝負に。東場の親番で瑠美がダブ東スルーからのリーチでアガリを決め、トップのまま終了。
本田は1日通してかなり厳しい戦いとなった。
三浦は1、2回戦の大きなリードを保ったまま局を進めて行き、安定した戦いを見せた。
吉田は苦しいところから最後着順勝負までもっていき、A卓を面白くしてくれただろう。

 

 

 

 

勝ち上がり 三浦智博、二階堂瑠美
よって上位2名が決まりました。

今期のグランプリMAXの優勝者は誰になるのか、ベスト8、決勝もお楽しみに。

(文:鈴木誠)

第236回:プロ雀士インタビュー 清水香織  インタビュアー:黒木真生

「負けたら引退するつもりだった・・」

 

清水:わざわざ栃木県まで来てくれてありがと!

—-:清水がなかなか東京に来る機会がないということだったから、仕方ないです。まあ経費で遠出するのも良いかなと思ったし。(編集部註:そんな経費は出ません)

清水:しかもごちそうにもなって。ここはアタシのお気に入りの店で、安くて美味しいんだよ。

—-:それも楽しみでした。経費で飲み食いできるのも嬉しいし。ただ、安いって言っても1人数千円はするよね。東京で食べたら1万円ぐらいする肉が半分以下ってだけで。(編集部註:そんな経費は出ません)

 

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清水:黒木が運転手用意しろっていうから北関東支部の若い衆を寄こしたけど、粗相はなかった?

—-:いやいや。清水と2人きりで食事してたら怪しい関係と思われるかもしれないので、それで1人来てもらったんです。中津慎吾さん、ありがとうございます。

清水:なんじゃそりゃ(笑)。

—-:いや、この前も宮内(こずえ)さんとイベントの後に食事することになったけど、不倫と思われたら嫌だから1人来させたんですよ。井上真孝プロがたまたまいたから誘ったら、すごく嫌がってたけど「叙々苑」っていったら「行きます」って。

清水:黒木と疑われるとか世も末かっ(笑)。

—-:宮内も「絶対大丈夫」とか言ってたけど、一応ほら、誰がどこで見てるか分からんし。こっちは良いけど宮内とか清水に迷惑掛かるかもしれないんで。

清水:黒木らしくてある意味安心(笑)。絶対黒木はそういう疑い持たれないタイプだと思うけどな…。

—-:それと、プロ連盟の中で一番格差があるのが地方と東京だと思うんで。地方支部の若い子に、オッサンたちの話を聞いてもらいたいっていうのもあります。

清水:ああ、それは大事!

—-:僕は、清水みたいに東京のことをがっつり知っている人が地方にいるのがすごくプラスだと思ってるんですよ。

清水:黒木も大人になったのねえ。アタシも同期でタメでしょ。やっぱり自分のことよりも下の子のこと考えたり、業界全体のことが気になるようになってきたよね。女流モンド杯の選手から解説者に転身したのも、そういう考えがあったからなんだけど。

—-:意外でしたよ。ナビゲーター解説って、一番向いてないことやり出したぞって。

清水:そうかも(笑)。でもね、女性プロ増えてるじゃん? しかも強い子が。

—-:確かに、昔は清水が入るまで若い女子プロいなかった。その後二階堂姉妹が入ってきて、さらにその後宮内、和泉(由希子)とかが入ってきて、徐々に人数が増えていきましたけど。

清水:だから現状と比較すると「女流モンド杯」の12名って狭き門だよね。アタシはもうそろそろ、違うステージから見守る時期が来たかなって思ったわけ。

—-:それで5年とか6年ぐらい解説の仕事をやってみて、どうでしたか。

清水:ナビゲーターって難しいなって。アタシは選手の個性を紹介したりとか、選手の良いところを引き出したいと思ってやってきたけど、ナビゲーターの役割ってそうじゃないじゃん?

—-:まずは実況の補助ですからね。麻雀の細かいところというか。

清水:そうそう。待ち枚数が何枚かとか、アガリ点が何点かとか、フリテンしていないかとか。プレーヤー解説の人が「あれ?」ってなった時に理由を探して「あ、下家が役牌鳴いててホンイツっぽいからですね」みたいな、そういう役割でしょ。そこがアタシは足りないんだよ…頑張ったんだけどね。

—-:ナビゲーターって野球で言うとキャッチャー向きの性格の人がやることですよ。清水はピッチャー向きの性格だから合わないと思ってました。

清水:よくわかってるね黒木。でも解説はすっごく自分の中で勉強になったんだよね! だから続けたい気持ちもあったし、ネガティヴな理由で辞めたくはなかった。

—-:そこは清水らしいです。声は良いから、努力次第ではすごく良くなったかもしれません。あと1年、2年やったらもっとうまくなったかもしれないし。

清水:でもね、ナビゲーターとしてみんなの戦いを見守っているうちに違う次元の感情がわいてきちゃったんだよね。実際にそのレベルの戦いを見ていると「私も戦ってみたい」っていう気持ちになってしまって…。

—-:いいじゃないですか、そういうの。結局、闘争心が強いから麻雀のプロなんかになっちゃったわけだから。

清水:そうなんだよね。こればっかりは何歳になっても変わらない(笑)。もちろん若い頃よりも丸くなった(はずだ)けど。やっぱり目の前で良い戦いを見せられると火が付くんだよね。

—-:それで復帰を決意したわけですね。

清水:ナビゲーターを経験させてもらってたくさんの学びがあったし、ずっと続けていきたい気持ちもすごくあったんだけれど…8年ぶりに選手として復帰させてもらいました。

—-:これをTwitterで発表した時、好意的な反応が多くて良かったですね。

清水:予想以上に反響をいただいて本当に嬉しかった。でも、その分、中途半端なことはできないなって思った。そもそも、解説やりたいって言って、数年でやっぱ選手やりたいですって、普通は通らないでしょう。それを通してもらったんだから、アタシもスジを通さなきゃって思ってたよね。

—-:そういう時、強いんですよ清水は。

清水:ありがと! モチベーションがすべて、みたいな性格だからね(笑)。プレッシャーで燃えるタイプと認識してたんだけど、今回の選手復帰戦は想像以上の重圧があったのは確かだねぇ。

—-:でも、初日の収録、4回戦終了時点で12人中11位だったんでしょ?

清水:いろんなプレッシャー凄すぎて全然自分らしい麻雀が出来なくてマイナス70ポイント弱あって、あと2戦。もしこれで負けたらマジで引退しようって思ってた。

—-:選手としての引退?

清水:少なくとも「女流モンド杯」からは引退だよね。解説者としての復帰もできないと思ってたし。

—-:そこまで覚悟決めてたんですね。

清水:そりゃそうでしょ。それでまた解説やりたいとか言ってたら、ただのワガママ。自分が与えてもらった貴重な1枠に対して結果を残さないと。期待に応えられなかったら去るのみだと思ってた。

—-:負け始めたから覚悟したわけじゃないでしょ?

清水:もちろん。選手として復帰できるって決まった時点で、じゃあ逆にダメなら最後だなって覚悟して臨んだよ。

—-:直前にトレーニングとかしたんですか?

清水:この「女流モンド杯」は最後かもしれないと思ったらさ、なんか昔のこと全部思い出してきて。20年以上前の、黒木とか萩原(聖人)さんと出た「New Wave CUP」からの歴史だからさ。そっか積み上げてきたものが終わるかもしれないって思ったら、らしくなく震えたよね(笑)。だから麻雀の調整をするのではなくて、自分のメンタルトレーニングをした。

—-:メンタルトレーニングって?

清水:好きな事だけするの。温泉行くとか美味しいもの食べるとか。そうやって「最後かもしれない麻雀プロとしての時間」を楽しもうと思って。ここまでやってきた麻雀の微調整はすぐ出来るかもしれないけど、根幹の部分を短期間で変えることは難しい。それによって悩んで自分らしい麻雀が出来なくなるのも嫌だったし。なので心に良い時間を出来るだけ過ごしてひたすらメンタルを整えていくという(笑)。

—-:そうやって割り切れるっていうか、そういうところが「タイトルを獲ったことある人」なんだと思います。

清水:タイトル前の調整って人それぞれだし、アタシも麻雀の調整をしたりした時もあったよ。今回ほど自分をひたすら甘やかす方法をとった事は今までなかったんだけど、25年の麻雀の集大成となるようなシーズンにしたいと大見得きってるでしょ? 実はあれは負けたら引退も辞さないという自分なりの決意表明であって、そのくらい全身全霊をかけて戦おうと自分の中で決めた時に、今はもう麻雀の微調整をしてる場合じゃないなって思ったの。

—-:それがうまくいったんですか?

清水:多分うまくはまったんだと思う(笑)。以前のアタシだったら、あのまま負けてたんじゃないかな? でも今回は覚悟があったのと、ファンの皆様の応援があったから、最後まで何一つ諦めたくなかった。

—-:清水は不ヅキに長い時間見舞われると、途端に集中力を失う傾向にあります。気持ちにムラがある。

清水:前に、森山(茂和)会長に「清水はムラがなければ最強」て言われて嬉しくてさ、でも気持ちのムラってなかなか修正できなくて。

—-:自分の脳を自分の脳でコントロールするのって難しいですからね。

清水:でも今回は「最後」っていう覚悟があったから、この理不尽も愛おしいっていう気持ちになって。麻雀ってこうだよな。こんだけの覚悟して臨んだのに、こんだけ負けるんだ。でもそれが麻雀だよな、っていう。

—-:赤木しげるが死ぬときの心境ですね。

清水:本当、一発でカンチャン待ちに放銃して裏ドラ乗って満貫と言われても、この状況下でこの牌を切っての放銃やむなし! って。心は微塵も揺れなくて、勝運があるのなら腐らなければどこかでチャンスはくる! 勝っても負けても自分に悔いのないアタシらしい麻雀をしよう! って前向きな気持ちでいられたんだよね。多分覚悟がなければこの心境になれなかったと思う。

運命でもご褒美でもない四暗刻

—-:決勝で四暗刻をツモって優勝したと聞いた時はしびれました。

清水:ありがとう! 支えてくれた人達に恩返しできて本当に嬉しかった!!

—-:最初に聞いた時は、やっぱり持ってるなと思ったのですが。

清水:どん底からの四暗刻は痺れたよね(笑)。正直アタシ持ってるよねーとも思ったし(笑)。ただ今回は厳しいところからでも、絶対負けられないんだっ! て気持ちを持ち続けていたらこういうこともあるんだっていう、アタシにしては珍しい勝ち方だったと感じてる。

—-:珍しい勝ち方?

清水:四暗刻をアガった1回戦より、一度もアガれなかった2回戦の方がより充実した麻雀を打てたと思っていて、その辛さ? 早く洗面器から顔を上げたい願いが全然叶わなくて…。いつもはそれが嫌んなるんだけど、それさえ楽しめたのが今回の勝利に繋がったのかなっていうすごく貴重な経験になったんだよね。

—-:じゃあ、ただ持ってるって話じゃないですね。

清水:それが持ってるってことなのかもしれないんだけど、以前のアタシは途中で腐って自分で自分を負けさせて、その先の凄いものを手にする前に終わってたのかなって。そう思うと本当に感慨深い。

—-:そういうこと言い出したら、みんなそうじゃないですかね。

清水:でも、トッププロとしてずっと活躍している人たちって、そういうところが凄いと思うの。諦めないっていうか。それを今までは眺めていただけだったんだけど、身をもって経験させてもらった。奇跡は信じてないと起こらないんだなって。

—-:25年目にして学んだって凄いです。

清水:有難いよね! 若い子たちの麻雀見てて刺激を受けたから選手に戻りたくなったわけだし。いくつになっても挑戦する機会があったら絶対逃しちゃいけないんだって思った。

—-:でも、麻雀のスタイルはイマドキに迎合しませんね?

清水:それはしゃーない(笑)。
もちろん、アタシのファンがそれを望むなら別だけど、それは望まれてないって知ってる。だから予選最終戦の親番でも、

一万二万三万四万五万六万八万九万九万九万五索六索五筒六筒  ドラ九万

ここから打五筒とすることができた。

—-:八万以外切れないです。

清水:多分それが正解!でも私は辛い局面でいつもファンの人達に励まされてここまでやってこれた。ここで一通を裏切れますか? 勝ちたい気持ちが1番ではあるけれど、ここで一通を捨てるのはアタシの麻雀の信条に反する事だったので勝っても負けても貫き通そうと思ったの。

—-:新しいことや若い人から刺激は受けるけど、でも自分がブレないっていうのは、すごく良いと思います。見習いたいです。

清水:今回の勝星は本当に大きなもので、正直引き際かなと悩んでいたアタシに「まだ麻雀プロを続けていいんだょ」って麻雀の神様が言ってくれたのかなって思ってる。まだ女流プロが少なかった時代からやってきて、ずっと行き着く先は自分で決めなきゃいけないってたくさん思い悩んだよね。

—-:いま、多くの女性プロが同じ悩みを持っているかもしれませんね。まだ引退した後のプロ像ってあまりないから。

清水:でも今回の収録中に魚谷さんがアタシのこと「星なんです」って言ってくれて。そか、アタシが現役続けるってのも女流のみんなにとってそう悪いもんじゃないのかなって思えたりもしたんだよね。だからいけるとこまでいこーって! この短時間では語り尽くせぬ経験になったんだよ! ねーだから黒木二次会いこっ!!

—-:ごめん、今日日帰りやねん…。

実は私がわざわざ栃木に出向いたのは、清水がどんな景色を見ながら東京での対局に臨んでいたかを知りたかったからだ。
結局は、同じ電車に乗ったところで何も分かることなどなかった。
それはそうだ。人それぞれ、違う環境があって、違う人生を歩んできているわけだから、電車一本でわかるわけなどない。
だが、清水の地元に行って清水から話を聞いたことで、私ももうひと踏ん張り、頑張ろうという気持ちにはなった。
私と清水が麻雀界に入ってきた頃は、麻雀のプロなんて、ほとんど遊びの延長にすぎなかった。もちろん、今も大きく変わったとは思っていない。
だが、少なくとも私は清水から「もうちょっとやってみるか」という気持ちにさせられたし「女流モンド杯」を観た数百万人の中の1%でも勇気づけられたとしたら数万人だ。
清水にはこれからも、この数万人、数十万人、数百万人という「数字」のプレッシャーを背負って戦い続けてもらいたい。

(了)

第16期両毛カップ太田リーグ(プロアマ混合) 第1節成績表

順位 名前 プロ/一般 合計 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節
1 橋詰 真由美 プロ 43.8 43.8              
2 藤生 明丈 一般 43.6 43.6              
3 庄司 亘 一般 40.0 40.0              
4 柳下 善仁 一般 35.5 35.5              
5 小川 尚哉 プロ 32.2 32.2              
6 新井 敬章 一般 13.1 13.1              
7 小林 正和 プロ                  
8 福田 栄司 一般                  
9 須永 光俊 一般                  
10 木暮 智貴 プロ                  
11 高橋 信夫 プロ                  
12 水掫 文浩 一般                  
13 中津 真吾 プロ                  
14 小林 晃 一般                  
15 菊池 美羽 プロ                  
16 須長 正和 一般                  
17 大見 凌矢 一般 ▲ 0.1 ▲ 0.1              
18 奥田 裕貴 プロ ▲ 2.2 ▲ 2.2              
19 大野 剛史 一般 ▲ 5.1 ▲ 5.1              
20 大里 幸弘 一般 ▲ 6.8 ▲ 6.8              
21 吉田 幸雄 プロ ▲ 7.5 ▲ 7.5              
22 藤本 修二 プロ ▲ 10.5 ▲ 10.5              
23 安藤 銀一 プロ ▲ 25.4 ▲ 25.4              
24 桑原 俊之 一般 ▲ 38.2 ▲ 38.2              
25 岩間 寿樹 一般 ▲ 51.3 ▲ 51.3              
26 檜山 拓 一般 ▲ 63.1 ▲ 63.1              

戦術の系譜28 前原 雄大

~技術より人~

編集部より原稿の依頼を受けた。
戦術を交えたもので内容はお任せ致しますとのことである。

私の日々の麻雀の取り組み方や、暮らしぶりの中から思う事を綴って行きたいと。そして基本的には若い人たちに向けて発信して行きたいと思う。
麻雀は上手い下手で決まるわけでは無い。行き着くところは「技術よりも人」である。その部分をお伝えできればな__そう考え綴らせて頂く。

昨年思うところあって酒と煙草を止めた。両方苦労するかと思ったが、酒はその後一度も呑みたいと思う事さえなかった。
煙草は10日ほどかかった。しかも時折、煙草を吸っている夢を見て夢の中で後悔しているくらいだからなかなかに厄介だった。
しかし、今思えば何でもっと早く止めなかったのだろうとさえ思うのだから私は本当にいい加減な男である。

「煙草臭い、敷居をまたぐな」

生前、父親に言われた言葉を思い出す。現鳳凰位である佐々木寿人さんの言葉も思い出す。

「百害あって一利無し。なぜやめないのですか」

貴方のくだらないダジャレよりは人に迷惑はかけないだろう__。
心の中でつぶやいていた。

 

 

~何切る~

大体1時から3時に寝て7時前後に目が覚める。窓を全開にしてから、風呂に入る。
録画しておいたニュースを見てから前日打ったロン2を見直す。これは結構大切なことのように思う。

何でも同じだろうが、やりっぱなしは良くない。
レーテングに拘っているわけではないが、昨年3か月程で400近く落とした。
やはり体調の為なのか訳は分からないが今は少し上昇気配にある。

それから、いつもの定食屋に立ち寄りリアル麻雀に向かう。
10回ほどで切り上げるようにしているが、麻雀体力もかなり戻ったようである。
それを終えてコナミ麻雀格闘倶楽部に向かう。今は主に半荘をやり混んでいる。長時間やる時はTwitterに意味のない言葉を添えてコメントしている。

帰宅して、風呂に飛び込む。
それから、ロン2をやって後輩の配信を眺める。
その日は何切る問題がテーマだった。

 

100

 

ルールは連盟公式である。答えとして多かったのが打三索である。

ほんとかよ?正直な感想である。

本来、何切るは2シャンテン以上のもので、基本的には何を切らない方が良いかを問うものだと考える。
正しいかどうかは別で、私はそう捉えているということである。

ならば、私は三索だけは切らない。多分五万辺りに手がかかる。理想はツモ五索でリーチである。

三万四万五万二索三索三索四索五索三筒四筒五筒七筒七筒

皆、3万点に拘り過ぎのように思える。12ポイント加減方式ならばまずは素点のほうに目を向ける。聞くところに依ると18ポイント加減方式でやっている処もあるとか。
お断りしておくが、打三索を否定しているわけではない。打三索とする人数に驚かされただけである。

 

 

~それぞれの価値観~

 

100

 

100

 

100

 

これはプロクイーン最終回オーラスのもので、東城りおさんが優勝する条件は満貫のツモアガリである。

一万一万二万三万七万八万九万二索三索四索二筒三筒四筒

5巡目の仕上がりで勿論彼女はリーチを打った。同巡、二階堂瑠美さんは一発を消しに行った。
すると、彼女の思惑通りにスルリと本来の東城さんのアガリ牌である一万が下がった。ただし、三色ならずの安目一万である。
タラればを言っても意味がないが、タラればを考えることは麻雀を向上させることに繋がると思う。

それなりに短くはない麻雀人生において、巷の麻雀でも映像対局でも一発消しやハイテイずらしのチーをしたことがない。
それは、仕掛けずにツモられるのは相手の力。素直に相手の力を讃え、また稽古に励めば良いだけの事と考えるからだ。

逆に怖いのは、仕掛けたがためにツモられた時、その後相手に勢いを持って行かれることである。
4,100点以上離した条件のオーラスではすべてオリに向かっている。そして、それを逆転され優勝を逃した事は一度もない。

誤解を招くといけないので付け加えると、私はそうしているだけの事で他人がしている事を否定するつもりは毛頭無い。
それぞれの信じる道、価値観に殉ずれば良いと考える。

歴史は繰り返されると言うが、40年以上前、やはりそういう仕掛けが流行った時代があった。
話を戻すと、私が知りたかったのは東城さんの立場で、一発で一万をツモった時に、裏ドラ条件に掛けるか否かである。

ピンフ形の裏ドラの乗る確率は約30パーセントである。逆に言えば7割の優勝確率を逃すということである。
ただ、難しいのは一発ツモは勢いとも捉えられる。勢いがあれば裏ドラも乗るのかも。そういう考え方もある。

この事もすべては仮定の話である。仮に一万でアガらないとその数巡先には四万が眠っていた。

そう考えて行くと麻雀は本当に包容力のあるゲームだと感心してしまう。
正解が無いものだと考え、真剣みを帯びた稽古を積み重ねるしかないのである。

しかし、その稽古量が、ある意味その苦労が麻雀とは何か?ファンとは何か?
最後に自分の麻雀とは何か?と言う命題に1人で立ち向かわせるのである。