第46期王位戦決勝レポート

第46期王位はプロ1年目・渡辺史哉!

11月28日(日)、第46期王位戦決勝戦が放送された。対局者は佐々木寿人、森下剛任、蒼山秀佑、渡辺史哉。

 

 

前日の準決勝最終戦では、大きな4着でなければOKにも関わらず5万点トップで首位通過を決めた佐々木。
苦しいところから親番での大連荘で決勝進出を果たした蒼山。
放送卓でリーチ国士無双が炸裂した森下。
勢いを感じさせる3名に対し、新人ながら冷静な判断でボーダーを超えてきた渡辺。

爆発力に定評のあるメンツだけに、「誰が主導権を握るか」に注目が集まるところだったが、先陣を切ったのはプロ1年目・新人の渡辺。

1回戦東1局に2,900をアガリ連荘すると、1本場でタンヤオトイトイ三暗刻の4,000オール!

 

 

この半荘、森下がメンタンピンツモドラの2,000・4,000で巻き返すも…

 

 

オーラスに蒼山への放銃で2着に。トップは渡辺。
渡辺は続く2回戦目もドラポンの7,700をアガリ、連続のトップ。

 

 

優勝の二文字を嫌でも意識する状況になるが、試練が降りかかったのは3回戦。
親番の蒼山が1フーロ・余りなしのチンイツテンパイ。

 

 

これに飛び込み、12,900の放銃でこの半荘4着に。一気に誰が勝ってもおかしくない混戦となった。
しかし決め手となったのは4回戦。渡辺が中チャンタ三色ドラの18,000!

 

 

優勝候補筆頭であった佐々木がまさかの戦線離脱。さらにタンピンツモ三色の2,000・4,000。

 

 

タンヤオドラドラの1,000・2,000をアガリ…

 

 

この半荘50,100点のトップ!2位の森下まで44.8P差を突きつける。

最終戦は森下が親番で3,900オールのリーチを放つも…

 

 

 

渡辺が2枚切れのカン四索テンパイで無筋を勝負!大きな大きな2,000点。
南場では全ての親番を自らのアガリで落としきり、堂々初タイトルを勝ち取った。

 

 

「静岡予選から、一番自分が楽しんでたと思いますね。格上の人たちとやるので楽しかったし、その中で勝ち上がってきて自信がついたのでメンタル面も良かったです。決勝では実力以上のものが出せていたと思うので、応援の力が牌に届いたと思います。ありがとうございました。」

所属する連盟静岡支部のブログでは自戦記を執筆しているが、こちらでは新人らしく元気でビッグマウスな一面が垣間見られる。

静岡支部員のひとりごとはこちら

みなぎる自信が溢れ出る文章に、今後への期待を感じざるを得ない。
現在鳳凰戦D3リーグで+57.1Pの渡辺は、残り2節でプラスをキープできればC1リーグへ特別昇級となる。
今後の活躍に是非ご注目ください!

(文・浜野太陽)

第38期鳳凰戦A2リーグ第9節A卓レポート

第9節A卓に出場した選手は

 

 

一井+219.1P(1位)・石渡+154.3P(2位)・ダンプ+58.1P(5位)・高橋+54.9P(6位)。
第9節A卓は首位を走る一井を追う石渡と、その石渡の座る2番目の席を狙うダンプ・高橋といった構図で始まりました。

前節からの好調を維持した一井が、序盤から積極的に仕掛け

 

 

狙い通りにマンズが伸びて満貫のアガリ。
このリードを保って1回戦から1人浮きのトップを取ると、2回戦以降も好調を持続。

 

 

配牌とツモが噛み合うと、何でもないような配牌が僅か4巡後に満貫のアガリ。

 

 

2軒リーチにも仕掛けて対抗し、白トイトイドラ2の4,000オールと、完全に手が付けられない状況になりました。

その後も、相手の勝負手に一度も捕まることなく加点し続けた一井が4回戦でもトップ。

一井との直接対決で差を詰めておきたかった石渡でしたが願いは叶わず。
これで石渡は一井のポジションを奪う作戦は一旦終了。昇級を狙うために必須ともいえる最終卓に組み込まれるため、4位以内で最終節を迎えることが次節の目標となりそうです。
一方で、1人浮き2回を含む3トップでさらにスコアを伸ばした一井は、後続と140ポイント近く突き放して2番手グループの視界から消えることに成功。ターゲットから外れたことで、一井はA1リーグ昇級枠の1つをほぼ手中に収めました。

 

 

<第9節A卓最終結果>
一井+65.4P 高橋▲4.4P 石渡▲10.8P ダンプ▲50.2P

(文:越野智紀)

第4期 雪華王戦(北海道プロリーグ)最終節成績表

Aリーグ

順位 名前 第1節 第2節 第3節 第4節 第5節 第6節 第7節 第8節 第9節 第10節 第11節 第12節 合計
1 西野 拓也 ▲ 21.7 0.0 14.6 75.6 40.0 ▲ 5.1 ▲ 29.4 ▲ 34.3 ▲ 19.7 11.4 128.2 0.0 159.6
2 中村 瞬 19.9 ▲ 34.8 21.1 ▲ 29.2 0.0 62.2 ▲ 10.9 52.4 35.2 35.3 5.3 ▲ 6.2 150.3
3 野々川 博之 38.0 25.6 ▲ 1.6 ▲ 11.4 43.2 ▲ 40.5 70.1 18.7 ▲ 16.6 0.0 ▲ 28.4 8.4 105.5
4 市川 敦 ▲ 24.1 19.2 9.4 51.2 7.2 22.8 ▲ 0.3 ▲ 9.7 0.0 ▲ 0.2 ▲ 72.0 59.5 63.0
5 須賀 智博 48.6 7.5 53.7 0.0 ▲ 24.7 ▲ 24.1 ▲ 12.4 4.2 39.4 ▲ 12.0 0.0 ▲ 22.2 58.0
6 松本 幸大 ▲ 20.0 6.6 0.0 54.2 ▲ 84.5 ▲ 27.0 39.1 37.3 ▲ 28.9 ▲ 22.1 57.0 19.0 30.7
7 山屋 洋平 0.0 34.4 ▲ 55.6 ▲ 29.5 ▲ 79.0 0.0 29.6 ▲ 13.5 ▲ 1.1 10.9 ▲ 14.6 15.0 ▲ 103.4
8 三盃 志 9.3 ▲ 18.6 ▲ 7.5 ▲ 21.1 19.5 13.5 0.0 ▲ 12.6 14.4 ▲ 51.2 ▲ 27.8 ▲ 23.4 ▲ 105.5
9 浦山 祐輔 ▲ 64.9 4.5 ▲ 5.1 ▲ 0.9 45.8 ▲ 35.2 ▲ 90.3 0.0 ▲ 8.3 32.6 ▲ 47.7 0.0 ▲ 169.5
10 三盃 貴之 14.9 ▲ 44.4 ▲ 30.0 ▲ 88.9 31.5 32.4 ▲ 15.5 ▲ 42.5 ▲ 16.4 -4.7 0 ▲ 51.1 ▲ 214.7

Bリーグ

順位 名前 第1節 第2節 第3節 第4節 第5節 第6節 第7節 第8節 第9節 第10節 合計
1 松本 千鶴 2.7 5.1 ▲ 10.7 71.4 56.5 14.9 87.7 ▲ 38.1 15.8 ▲ 32.6 172.7
2 吉木 輝 72.1 ▲ 61.2 49.3 49.6 ▲ 47.6 46.8 ▲ 40.1 ▲ 19.9 53.0 60.7 162.7
3 中村 亮 3.5 61.4 ▲ 10.7 39.4 ▲ 4.4 16.4 3.9 40.9 20.6 ▲ 17.8 153.2
4 吉田 祥子 ▲ 19.5 10.4 ▲ 79.7 ▲ 9.3 ▲ 2.5 20.1 ▲ 47.9 57.1 66.5 51.6 46.8
5 村上 良 14.7 ▲ 8.1 19.6 ▲ 17.1 26.7 ▲ 91.2 42.8 ▲ 28.3 ▲ 16.0 70.9 14.0
6 柴田 太一 ▲ 20.0 10.3 ▲ 36.9 17.5 ▲ 10.0 10.9 0.0 7.7 16.4 ▲ 10.3 ▲ 14.4
7 野坂 健一 ▲ 48.5 ▲ 58.4 21.5 ▲ 30.5 14.3 ▲ 22.2 ▲ 18.0 13.5 ▲ 53.4 0.0 ▲ 181.7
8 西村 聖美 64.5 ▲ 68.4 44.5 ▲ 115.3 ▲ 80.7 13.1 3.1 ▲ 24.0 ▲ 5.4 ▲ 18.3 ▲ 186.9
9 伊藤 直輝 ▲ 69.5 108.9 1.1 ▲ 5.7 47.7 ▲ 29.8 ▲ 51.5 ▲ 8.9 ▲ 97.5 ▲ 104.2 ▲ 209.4

Cリーグ(後期)

順位 名前 第1節 第2節 第3節 第4節 第5節 合計
1 小泉 修二 8.9 25.4 105.5 3.9 23.1 166.8
2 村上 玲央 ▲ 57.4 69.9 14.2 91.7 10.2 128.6
3 渡辺 涼 75.4 17.4 23.7 ▲ 19.2 ▲ 20.8 76.5
4 齋藤 光 ▲ 20.9 12.3 26.9 38.5 ▲ 12.5 44.3
5 會田 亮介 ▲ 1.3 24.5 ▲ 19.2 8.2 6.2 18.4
6 田中 翔太朗 ▲ 2.8 12.6 20.7 ▲ 44.5 32.2 18.2
7 植田 稔宏 43.5 50.1 ▲ 35.1 ▲ 31.9 ▲ 8.9 17.7
8 北 淳一 17.0 29.0 ▲ 43.8 ▲ 15.8 14.5 0.9
9 千葉 みほ 6.9 ▲ 25.3 ▲ 28.0 6.5 34.9 ▲ 5.0
10 渡辺 篤志 ▲ 35.2 ▲ 41.1 10.9 42.2 13.1 ▲ 10.1
11 安藤 りな ▲ 30.4 65.9 ▲ 51.3 40.6 ▲ 45.0 ▲ 20.2
12 児玉 隆哉 ▲ 47.2 18.5 ▲ 30.1 ▲ 4.3 23.5 ▲ 39.6
13 東海林 正博 ▲ 38.7 ▲ 48.3 17.9 51.2 ▲ 22.8 ▲ 40.7
14 菊地 芳彦 0.0 ▲ 24.6 31.2 ▲ 30.9 ▲ 45.2 ▲ 69.5
15 佐藤 凌 22.8 ▲ 66.5 ▲ 20.7 ▲ 100.6 73.9 ▲ 91.1
16 中村 龍太 41.6 ▲ 30.0 ▲ 15.7 ▲ 42.8 ▲ 53.8 ▲ 100.7
17 かわいめぐみ ▲ 3.2 ▲ 90.8 ▲ 9.1 7.2 ▲ 43.6 ▲ 139.5

Cリーグ(前期)

順位 名前 第1節 第2節 第3節 第4節 第5節 合計
1 會田 亮介 101.8 19.0 42.9 3.0 10.5 177.2
2 渡辺 涼 86.0 3.4 ▲ 40.9 54.7 ▲ 0.2 103.0
3 千葉 みほ 13.6 24.4 ▲ 34.1 38.3 5.0 47.2
4 東海林 正博 41.7 ▲ 5.3 ▲ 11.6 20.5 ▲ 16.3 29.0
5 植田 稔宏 5.3 15.6 ▲ 24.8 30.9 ▲ 1.0 26.0
6 菊地 芳彦 ▲ 61.8 87.9 ▲ 24.7 ▲ 15.6 19.6 5.4
7 村上 玲央 27.5 ▲ 19.3 31.5 2.0 ▲ 39.5 2.2
8 安藤 りな ▲ 63.3 4.1 5.3 14.5 28.5 ▲ 10.9
9 佐藤 凌 37.5 2.2 2.7 ▲ 80.2 ▲ 8.6 ▲ 46.4
10 田中 翔太朗 14.0 ▲ 32.3 25.0 ▲ 53.6 62.7 15.8
11 児玉 隆哉 ▲ 15.0 1.2 ▲ 7.0 ▲ 50.0 29.3 ▲ 41.5
12 北 淳一 ▲ 93.8 ▲ 16.2 22.0 13.6 21.7 ▲ 52.7
13 中村 龍太 ▲ 43.4 ▲ 9.9 ▲ 41.7 7.8 ▲ 18.1 ▲ 105.3
14 かわいめぐみ ▲ 70.1 ▲ 75.8 14.4 ▲ 35.9 ▲ 95.6 ▲ 263.0

第1期鸞和戦ベスト8B卓レポート

ベスト8B卓勝ち上がりは魚谷・猿川!〜第1期鸞和戦〜

11月26日、第1期鸞和戦ベスト8Bが放送された。対局者は猿川真寿、金子正明、魚谷侑未、鷲見隼人。

 

 

タイトル戦やメディア出演など実績豊富な猿川・魚谷。そんな2名を退け、名を上げていきたい金子・鷲見。金子は前回ベスト16の放送終了後に初めて麻雀プロとしてのTwitterアカウントを開設するなど、心境に前向きな変化があったようだ。

 

 

鷲見も地方リーグチャンピオンシップ2018優勝の実績があり、ここでもう一旗打ち立てたいという思いは強いはず。しかしそんな思いとは裏腹に、この日絶好調だったのは魚谷。
1・2回戦では連続でヤミテンのホンイツ七対子が炸裂!

 

 

 

放銃に回ってしまったのはいずれも鷲見。2回目の放銃ではこの表情。

 

 

2回戦を終えて魚谷は+60.3P、鷲見は▲72.4Pと縦長の展開に。焦点は金子・猿川の2番手争いとなった。
この争いで先にリードしたのは金子。3回戦東1局、 ダブ東・發・ホンイツの4,000オール!

 

 

さらに東2局で3,900を加点し、リードを広げるが…

 

 

東4局、親番を迎えた猿川が珍しく力の入った動作でツモアガリ。

 

 

リーチツモ三色ドラの4,000オールで金子とほぼ並びの位置に立つと、オーラス親番でも役役ドラで2,600オール。

 

 

金子に対し約30Pのリードを突きつけて最終戦を迎えた。
連盟公式ルールでの30Pは大きい点差なようにも見えるが、満貫の直撃などがあると一瞬で変わってしまう点差だ。リードする側にとっては難しい判断が要求されるところだが、決め手となったのは南1局。金子の親番を流せばかなり通過濃厚となる猿川は、愚形ながら勝負をかけてリーチ!

 

 

見事アガリきり、決勝の椅子を奪い取った。

 

 

ベスト8B卓通過は猿川・魚谷。

 

猿川「久しぶりの決勝なので、相手はちょっとAリーガーで格上が揃ってるんですけど頑張ります」

 

魚谷「決勝戦のメンツは特に脂の乗っているというか、強いメンツが揃ったなと思います。勝てるか負けるかはその日次第と思ってますが、人事を尽くして天命を待つで勝ちにいきたいと思います。」

第1期鸞和戦、ベスト8の結果と決勝メンバーは以下画像の通り。

 

 

第1期鸞和戦決勝12月19日(日)14時〜放送いたします。是非お楽しみに!

紺野真太郎vs柴田吉和vs魚谷侑未vs猿川真寿

実況:小笠原奈央
解説:佐々木寿人・山田浩之

(文・浜野太陽)

第46期王位戦準決勝レポート

【第46期 王位戦~準決勝 現王位森下のリーチ国士無双炸裂 決勝進出の4名が確定】

 

 

2021/11/27(土)、第46期王位戦の準決勝が行われた。
出場選手は以下の16名。

森下剛任(現王位・準決勝シード)
刀川昌浩
三ヶ島幸助(最高位戦)
須賀智博

 

 

佐月麻理子(協会)
東城りお
井出一寛
松本吉弘(協会)

 

 

渡辺史哉
蒼山秀佑
二階堂亜樹
佐々木寿人

 

 

天津みろう(協会)
二階堂瑠美
伊藤俊介
藤井すみれ

 

 

ルール:日本プロ麻雀連盟公式ルール
システム:半荘5回戦(60分+1局)を行い下位8名が敗退
ポイント持ち越しで半荘1回戦(80分+1局)を行いトータル上位4名が決勝戦へ進出

1回戦〜4回戦
実況 早川林香
解説 白鳥翔

 

 

【1回戦放送卓】

松本吉弘(協会)
二階堂亜樹
二階堂瑠美
東城りお

東2局に東城が三索六索先制リーチ。
亜樹がドラの東を重ねて生牌の中を勝負すると…

 

 

瑠美がツモリ四暗刻のヤミテンを入れていてロン。中トイトイ三暗刻8,000(+1,000)のアガリ。
松本が2,100・4,100(;1,000)をツモって瑠美と1,000点差まで詰めるが、オーラスに瑠美がアガってトップを取った。

 

 

【2回戦放送卓】

刀川昌浩
二階堂瑠美
森下剛任
佐月麻理子(協会)

2回戦は3〜6位の対戦となった。現王位の森下がリードを持って迎えた南2局。9巡目に国士無双九索待ちでリーチを打つ。

 

 

佐月から出て32,300(+2,000)のアガリ。森下が+63.1Pの大トップ。刀川と瑠美も浮きに回り、佐月は痛恨の1人沈みとなった。

 

 

【3回戦放送卓】

刀川昌浩
東城りお
佐々木寿人
渡辺史哉

東3局に東城がタンヤオ七対子ドラドラのテンパイ。八索単騎でツモって3,000・6,000のアガリ。そのまま3回戦のトップを取る。

 

 

 

【4回戦放送卓】

佐々木寿人
二階堂瑠美
蒼山秀佑
天津みろう(協会)

南1局。
天津が456三色確定のカン五筒待ち。
瑠美がピンフイーペーコーの六筒九筒リーチ。
蒼山はソウズのホンイツ五索八索待ち。

 

 

しかしアガリは佐々木。中ホンイツドラ3の6,000オールを決めてトップ。

 

 

 

5回戦から
実況 古川彩乃
解説 内川幸太郎

 

【5回戦放送卓】

蒼山秀佑
東城りお
佐月麻理子
伊藤俊介

東1局。伊藤がドラ暗刻の8,000のアガリ。

東2局。佐月が中ホンイツ、ドラの四筒が出て7,700(+1,000)のアガリ。

南1局。親番蒼山がドラ三万暗刻のタンヤオで12,000のアガリ。

 

 

全て放銃となった東城は痛恨の1人沈み。トップから蒼山、佐月、伊藤の3人浮きで5回戦が終了。

 

 

ここで下位8名が敗退。
最終6回戦は両方放送卓となる。

 

【6回戦A卓 2・3・6・7位】

森下剛任
刀川昌浩
藤井すみれ
渡辺史哉

南3局。現状4着の藤井はタンヤオ三色ドラ、刀川から8,000をアガってオーラスにのぞみを繋ぐ。

 

 

オーラス開始前のポイントは以下。森下は当確のため、この卓で2位を目指す戦いが現実的となる。

 

 

藤井が卓内2位になるには
跳満ツモ
渡辺から跳満
森下、刀川から倍満

渡辺が卓内2位になるには
400・800ツモ
藤井から2,000
森下から1,000直撃は刀川と同点

刀川は現状卓内2位だが出来るだけ加点したい。渡辺とテンパイノーテンだと渡辺とかわるほどの僅差。

渡辺がタンヤオピンフ二万五万八万待ち。最終卓でターゲットになる事を踏まえるとリーチかと思われたが

 

 

渡辺は刀川より上で終わる事を重視してヤミテン。森下から2,000をアガって結果を待つ事となった。

 

 

【6回戦B卓 1・4・5・8位】

先に終えたA卓の渡辺は+44.4P。
佐々木は蒼山、松本にかわされ、かつ渡辺を下回った場合のみ敗退。
蒼山、松本は浮けばOK。
天津は蒼山、松本、渡辺のうち2人をかわすのが条件。60,000点トップが目安となる。

佐々木が東2局の親番で連荘して54,400点まで積み上げる。ラス目となった松本だが、東3局にドラの三索をツモって2,000・4,000のアガリ。

 

 

南3局。今度は蒼山が二筒五筒八筒リーチ。4,000オールのツモアガリ。

 

 

さらに連荘して浮き条件を達成すると、3本場には

 

 

タンヤオピンフドラドラ、11,600は12,500のアガリ。蒼山が決勝進出となった。

 

 

以上で第46期王位戦準決勝の全対局が終了。

決勝進出は
佐々木寿人
森下剛任
蒼山秀佑
渡辺史哉
この4名に決定した。

 

 

決勝は翌日2021/11/28(日)13:00 (全5回戦)で行われた。

実況 小笠原奈央
解説 瀬戸熊直樹・滝沢和典

王位戦決勝はこちらからご視聴ください

(文:編集部)

巣鴨本部道場 2021年11月度プロアマオープン大会成績表 11月度最終結果(※プラス者のみ)

WRCルール部門(連続16戦)

順位 名前 打数 成績
1 山田樹 25 290.5
2 中村 75 211.2
3 くまっち 32 207.3
4 齋藤麻衣子 33 201.5
5 かずや☆雀アカ 46 187.5
6 藤次祐紀 74 174.6
7 キモト 26 171
8 後藤竜司 18 170.8
9 チャヤまん 18 169.4
10 森 雅彦 16 159.8
11 福永雄介 16 159.3
12 稲熊勝明 32 154.6
13 加藤恵美子 26 151.8
14 櫻井邦俊 22 140.3
15 シマカタ 17 139.6
16 岡本浩一 55 120.9
17 小泉忠 17 118
18 グリーンマン 56 99.5
19 中谷あずさ 18 93.5
20 岩渕信明 29 93.4
21 金山二郎 33 85.9
22 加藤はるみ 64 84.8
23 のりさん 21 83.7
24 有田将之 20 77.3
25 西角健二 48 73.1
26 こしの 35 69.7
27 岡ちゃん 44 59.4
28 Andy-San 24 51.8
29 松村祐輔 16 51
30 ハチロー 21 39.9
31 町田志織 16 39.5
32 前原由紀子 31 32.3
33 藤原隆弘 52 27
34 野上陽子 38 22.9
35 ホズミ 17 10.5
36 大野剛史 23 8.8
37 一色陽子 22 7.2
38 まどさん 34 5.7
39 高橋大輔 16 2.6

 

 

公式ルール(連続8戦)

順位 名前 打数 成績
1 ルギア 20 112.5
2 くまお 8 98.8
3 高橋大輔 12 97.3
4 かずや☆雀アカ 16 95.2
5 くまっち 11 94.3
6 ひれろんみ 12 89.8
7 極楽7 10 87
8 立岩知朗 11 79.4
9 柴田秀昭 8 70.4
10 グリーンマン 15 58.3
11 岡本浩一 17 55.6
12 なーこ 14 53.9
13 六車宮古 11 50.1
14 市川幹人 18 42.3
15 丹野賢一 14 40.7
16 早田弘之 24 37.5
17 太田久雄 15 36.5
18 ぐちやま 12 35.5
19 たねゆー 10 34.2
20 宗形周平 19 32.7
21 井出博幸 10 23.5
22 中村 24 18.2
23 加藤恵美子 12 16.1
24 有田将之 15 15.8
25 KAI 9 11.1
26 ドロンボーZ 18 10.5

 

 

 

 

 

道場ポイントランキング

順位 名前 7~9 10WRC 10公式 11WRC 11公式 12WRC 12公式 合計
1 くまっち 954.75 140 35 250 47.5 0 0 1427.25
2 藤次祐紀 847.5 86 23 180 0 0 0 1136.5
3 岡本浩一 590.75 300 75 115 30 0 0 1110.75
4 中村 524.5 190 24.5 300 25 0 0 1064
5 藤原隆弘 491.5 400 29 85 23.75 0 0 1029.25
6 ルギア 578.5 150 100 0 100 0 0 928.5
7 山田樹 381.5 96 28 400 0 0 0 905.5
8 後藤竜司 587 94 0 160 0 0 0 841
9 かずや☆雀アカ 479.25 83 23.75 190 50 0 0 826
10 西角健二 528 115 0 97 0 0 0 740
11 グリーンマン 449.25 92 29.25 113 35 0 0 718.5
12 加藤はるみ 378.25 119 47.5 100 23.5 0 0 668.25
13 こしの 470 87 0 96 0 0 0 653
14 加藤恵美子 396 112 0 118 24.75 0 0 650.75
15 市川幹人 408.25 81 40 64 29.25 0 0 622.5
16 井出博幸 331.5 120 62.5 70 25.25 0 0 609.25
17 シマカタ 279 180 0 116 0 0 0 575
18 福永雄介 291 160 0 120 0 0 0 571
19 中谷あずさ 330 97 0 112 0 0 0 539
20 岡ちゃん 301.5 79 29.5 95 21.5 0 0 526.5
21 ギンチャン 333 118 0 71 0 0 0 522
22 山部正人 274 170 0 68 0 0 0 512
23 岩渕信明 272 117 0 111 0 0 0 500
24 太田久雄 245 101 50 73 28.5 0 0 497.5
25 のりさん 331 65 0 99 0 0 0 495
26 立岩知朗 278.25 71 24 66 40 0 0 479.25
27 有田将之 356 0 0 98 24.5 0 0 478.5
28 松村祐輔 282 99 0 93 0 0 0 474
29 なーちゃん 283.25 68 21.5 72 23 0 0 467.75
30 ハチロー 278.25 73 0 92 21.25 0 0 464.5
31 高橋大輔 179.25 98 37.5 79 62.5 0 0 456.25
32 チャヤまん 215.25 82 0 150 0 0 0 447.25
33 キモト 178 78 0 170 0 0 0 426
34 齋藤麻衣子 153 66 0 200 0 0 0 419
35 宇田美有紀 205.75 85 25.25 78 0 0 0 394
36 大野剛史 288 0 0 82 23.25 0 0 393.25
37 金山二郎 200 84 0 101 0 0 0 385
38 テツ 189 116 0 65 0 0 0 370
39 250 95 23.25 0 0 0 0 368.25
40 Andy-San 268 0 0 94 0 0 0 362
41 ホズミ 154 113 0 83 0 0 0 350
42 野上陽子 0 250 0 84 0 0 0 334
43 稲熊勝明 99 114 0 119 0 0 0 332
44 しーら 228 100 0 0 0 0 0 328
45 森 雅彦 177 0 0 140 0 0 0 317
46 小林泰士 286 0 21.25 0 0 0 0 307.25
47 櫻井邦俊 190 0 0 117 0 0 0 307
48 カズ 300 0 0 0 0 0 0 300
49 原佑典 229 0 0 69 0 0 0 298
50 ひれろんみ 138 93 0 0 45 0 0 276

第16期女流桜花Aリーグ プレーオフB卓レポート

プレーオフに出場する8名から女流桜花決定戦に進出できるのは3名。

プレーオフB卓に出場した選手は

 

 

仲田加南・和久津晶・二階堂瑠美・山脇千文美の4名。

A卓のレポートでも触れましたが、A卓の結果が出てから行われるB卓は目標とするポイントが見えているので相当有利です。

 

 

今回でいうと魚谷の+121.1Pかそれに届かない場合は内田の+85.7Pを越えながらB卓で2位以上に入るのが目標ポイントで、和久津だけでなく瑠美や相当頑張れば山脇も狙える位置と言えます。

B卓で大きくリードしてスタートした人は局消化の価値が他の人よりも高く、多少の失点は辞さない構えになりがちです。
それが卓内の2番手以降のポイントを増やすことにも繋るので、A卓の2番手で終えた人の勝機はほとんどなくなります。

女流桜花プレーオフが放送されるようになって今年で9年目になりますが、A卓から2人決定戦に出たことは一度もありません。

しかし今年はどうでしょう?
B卓には、今期も圧倒的な力を見せつけてきた仲田がいました。

この絶望的な状況で結果待ちをしていた内田のB卓開始前の心境は

「それでも仲田なら…仲田ならきっと何とかしてくれる…!!」

そう思っていたのではないでしょうか?
内田の熱い期待にいきなり応えた仲田は1回戦の南3局

 

 

九蓮宝燈・四暗刻に続き、今期3度目の役満となる大三元を瑠美から直撃しました。

一気に苦しくなった瑠美は2回戦で役満放銃分の失点を取り返しかけますが

 

 

今度は山脇の四暗刻ツモを親被りして完全にお手上げ。
3回戦以降も仲田と山脇がポイントを伸ばしていき和久津も失速。

 

 

B卓からはトータルポイント300オーバーした仲田が自己記録を更新する6年連続の決定戦進出となりました。

<プレーオフB卓成績>
仲田+69.3P 山脇+28.0P 瑠美▲40.6P 和久津▲56.7P

第15期女流桜花決定戦初日

(文:越野智紀)

第23期 北陸プロアマリーグ 最終節成績表

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 藤田 竜弥 一般 68.4 40.7 3.5 36.9 17.2 166.7
2 中谷 徹也 一般 10.1 64.0 85.8 ▲ 26.6 24.1 157.4
3 南 和之 プロ 82.4 49.0 36.5 2.1 ▲ 25.0 145.0
4 中西 正行 一般 32.4 11.5 66.3 50.0 ▲ 18.9 141.3
4 堂前 圭祐 一般 19.6 83.4 60.7 ▲ 22.4 0.0 141.3
6 山元 一成 一般 57.5 34.5 28.1 25.8 ▲ 11.7 134.2
7 岡田 拓也 プロ ▲ 8.6 ▲ 4.6 55.3 2.5 67.4 112.0
8 西田 大志 一般 ▲ 17.6 48.9 16.6 60.2 0.0 108.1
9 浦田 豊人 プロ ▲ 60.6 ▲ 13.2 37.9 107.4 17.9 89.4
10 飯田 輝雄 一般 73.0 29.5 30.0 ▲ 61.4 12.6 83.7
11 安城 るい プロ 16.0 6.9 4.1 ▲ 24.7 74.8 77.1
12 宮川 悟 一般 6.4 23.0 ▲ 8.8 71.1 ▲ 17.2 74.5
13 恵比須 均 一般 42.9 ▲ 42.1 ▲ 12.3 ▲ 19.3 65.2 34.4
14 里木 祐介 プロ 53.2 21.3 24.7 ▲ 29.1 ▲ 39.0 31.1
15 木戸 僚之 プロ 9.1 68.9 ▲ 56.9 ▲ 1.5 ▲ 10.2 9.4
16 森田 有一 一般 53.5 ▲ 10.1 ▲ 49.2 1.3 9.9 5.4
17 文月 愛美 プロ ▲ 51.6 ▲ 2.3 ▲ 33.1 6.9 79.4 ▲ 0.7
18 秦 義之 一般 47.9 ▲ 47.9 3.1 10.1 ▲ 19.2 ▲ 6.0
19 後藤 正博 プロ ▲ 11.6 ▲ 3.6 15.2 ▲ 16.6 6.5 ▲ 10.1
20 牧野 明石 一般 ▲ 2.4 ▲ 19.5 17.6 ▲ 48.9 42.5 ▲ 10.7
21 南 宏生 一般 ▲ 8.7 ▲ 1.6 ▲ 29.2 10.7 15.0 ▲ 13.8
22 竹内 瑞希 一般 ▲ 36.2 ▲ 33.2 ▲ 7.7 56.7 0.0 ▲ 20.4
23 木原 翼 プロ ▲ 40.9 64.4 ▲ 47.1 33.5 ▲ 38.2 ▲ 28.3
24 岡田 雅文 一般 ▲ 50.1 ▲ 1.8 10.5 5.6 4.7 ▲ 31.1
25 石村 毅 一般 ▲ 2.4 ▲ 6.4 ▲ 1.0 30.9 ▲ 55.1 ▲ 34.0
26 武蔵 尊 一般 ▲ 43.5 ▲ 10.0 ▲ 9.1 25.1 2.6 ▲ 34.9
27 梅本 翔 プロ 10.3 ▲ 13.9 48.4 ▲ 33.2 ▲ 46.5 ▲ 34.9
28 本田 朋広 プロ 74.4 ▲ 21.8 ▲ 15.0 ▲ 72.3 ▲ 1.3 ▲ 36.0
29 藤本 鉄也 プロ 7.0 6.1 ▲ 20.0 ▲ 18.7 ▲ 10.5 ▲ 36.1
30 竹原 佳史 一般 ▲ 26.0 ▲ 50.4 ▲ 4.8 53.5 ▲ 11.0 ▲ 38.7
31 瀧根 克登志 一般 6.3 ▲ 67.4 ▲ 5.5 ▲ 8.6 8.0 ▲ 67.2
32 荒谷 誠 プロ ▲ 87.7 72.1 ▲ 30.5 ▲ 36.8 7.9 ▲ 75.0
33 宇都宮 咲帆 一般 ▲ 60.3 ▲ 20.9 ▲ 28.5 ▲ 7.5 14.2 ▲ 103.0
34 相澤 道徳 一般 ▲ 15.1 ▲ 74.7 ▲ 70.0 30.5 10.4 ▲ 118.9
35 北川 光 一般 ▲ 42.2 ▲ 7.1 15.7 ▲ 21.8 ▲ 66.5 ▲ 121.9
36 獅坂 祐一 プロ ▲ 9.9 ▲ 58.1 ▲ 41.7 18.5 ▲ 42.6 ▲ 133.8
37 美咲 優菜 プロ ▲ 37.1 ▲ 9.5 ▲ 58.2 ▲ 32.6 1.9 ▲ 135.5
38 戸村 聖一 一般 28.9 ▲ 55.9 ▲ 42.3 ▲ 28.5 ▲ 44.8 ▲ 142.6
39 石倉 靖之 一般 ▲ 108.7 ▲ 95.2 11.3 ▲ 13.0 44.7 ▲ 160.9
40 小林 和樹 プロ 18.9 ▲ 30.0 ▲ 20.4 ▲ 115.8 ▲ 71.2 ▲ 218.5

第2期桜蕾戦ベスト8B卓レポート

【第2期桜蕾戦決勝メンバー決定!!】

 

 

2戦終えて1人沈みと負けられない3戦目を迎えていた町田が

 

 

花宮のリーチ宣言牌を捕らえて11,600のアガリ。上位陣に手が届くところまでポイントを回復。

 

 

気持ちの良い豪快な押しで勝ち上がってきたデビュー間もない花宮でしたが、この放銃から失速して快進撃はここまで。

 

 

町田は連荘が止まらず、3,900は4,300オールで一気に形勢逆転しました。

 

 

逆に1人浮きになった町田を追いかけ、マイナスグループから抜け出そうとした美里麻は、

 

 

3回戦南4局1本場で浮きを目指してロン牌を見逃し。

 

 

四暗刻などを目指すも、その結果、菅原の連荘になりラス抜けを許してしまいます。

4回戦は菅原リードの展開でトータル順位が町田・菅原・美里麻の並びでの2枠争いになると、東4局1本場

 

 

六筒七筒のシャンポン待ちのタンヤオドラ3テンパイから、美里麻は五筒を仕掛けて待ち変え。

 

 

その仕掛けにトータルトップ目の町田が飛び込んでしまい、町田のリードが無くなって3者横一線で南入します。

 

 

今期システム的に桜蕾戦最後の挑戦となる菅原が、経験の差を見せ、町田からタンヤオドラ2の5,800をアガると

 

 

ラス前の3,100・6,100で決定打。

 

 

最後は美里麻にチンイツが出て、2人でアガリ切って決勝進出を決めました。

<桜蕾戦ベスト8B卓成績>
美里麻+26.1P 菅原+14.9P 町田▲8.0P 花宮▲33.0P

決勝は12月2日(木)14:00開始!

一瀬由梨vs藤田愛vs美里麻vs菅原千瑛

実況:大和
解説:藤崎智・魚谷侑未

お楽しみに!!

(文:越野智紀)

戦術の系譜24 齋藤 豪

みなさんこんにちは。
今日は「ネット麻雀で勝ちやすい戦術」コラム、第3回目をお送りいたします。
第3回目のテーマは「手組み」です。

対象者は、中級者以上向けとなり以下のフィールドのプレイヤーを目安とさせてください。

・ロン2 R2000前後~
・天鳳 特上卓~鳳凰卓

■「手順」と「手組み」の違いについて
今回のテーマで大事なことは、はじめに「手順」「手組み」の違いを知ることです。
人によって言葉の解釈が異なる可能性があるため、私の定義を記載します。

「手順」
→その局におけるアガリへの最短距離を走るための選択。牌効率とも言われます。
「手組み」
→その局における最善の結果を得るための選択。

手組みとは、例えば以下のような思考を経て選択する打牌を指します

・1,000点ならすぐアガれそうだけど、リャンメンを捨ててホンイツの8,000点を狙おう。
・リーチを受けたら危険な状況なので、安全牌を持ちながらスリムに進行しよう
・点数状況的にアガリの価値が高いから、大きな手を狙わずに最速を目指そう
etc…

自分の手牌だけではなく、状況を立体的に捉えて最適な打牌を選択する。
処理すべき情報が一気に増えるので、牌効率よりも難易度は上がりますが、麻雀は総合力で勝負するゲームなので、ステップアップのためには避けて通れない道です。

■シャンテン数が遠ければ遠いほど、手組の介入度が高い。
麻雀を勉強しようとすると、間違いなく「何切る問題」と出会うと思います。
多くの何切る問題は牌効率を学ぶためのものが多く、出題時点では良形の1シャンテンになっている事が大半です。
手順における最後の仕上げといった時間です。
ここまで来ると「手組み」が介入できる要素はほとんどありません。
手組みは1シャンテンまでに済ませておく必要があります。

このため「手組み」のトレーニングを行う場合は、配牌~3シャンテン程度の牌姿が望ましいです。
今日はいくつかの牌姿で、手組みの思考トレーニングをしてみましょう。

■ケーススタディ1:打点に寄せた手組み意識

 

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東1局の親番、ドラが二筒で配牌からの切り番です。
手順の牌効率だけで進めるなら字牌を打ちますが、ここで手組み(最善の結果を得るための選択)を意識してみましょう。
巡目的にまだ猶予があるので、狙えるなら多少速度が落ちても打点も追いたいところです。
将来的に打点が見込めそうな要素を挙げると次のとおりです。

・役牌を重ねてソウズのホンイツ
・123や234の三色。
・ドラ二筒を使い切ってのリーチ

牌効率で余っている字牌の発中を両方とも打ち出して行くと、ホンイツの可能性が激減します。
役牌を重ねてのホンイツは、仕掛けてもそこそこの打点が見込めますので、できれば狙いたいところです。
しかし浮いている三万を打つと、三色の可能性が無くなってしまいます。

あれじゃあ何も打てる牌が無くなったのでは?
実は1つだけ全ての打点要素を狙える打牌があります。

 

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八筒

カン七筒の受けを犠牲にすることで、全ての打点要素を残しながら進行させます。
八筒六筒と払っている間に、ホンイツに必要な牌が増えるのか、三色に必要な牌が増えるのかに注目して、伸びた方を採用するという保留の一打です。
牌効率的には不正解ですが、まだ東1局の1巡目という事を考えれば、カン七筒を犠牲にして高打点の成就率を上げても、そんなに酷い事にはならないのではないでしょうか。

ターツを破壊するという手組みは、最初は抵抗感があるものです。
また、効率が数値化しづらく、正解、不正解が判断しづらい戦術です。
ポイントとして以下の要素に注目して、裏目とのリスクとリターンを比較して判断を繰り返してトレーニングしていきましょう。

■打点に寄せた手組を行う際のポイント
・残り巡目が足りているか(すでに中盤に入ってからだと遅く、序盤であることが基本条件)
・打点上昇効率は正しいか(2翻UPする可能性があるくらいが効率目安)
・点数状況的に打点が本当に必要な局面か(アガるだけで価値が高いなら、打点は不要)

 

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この手は最終的には上記の牌姿になりました。
3色やチャンタの手替わりも見える、なかなかの価値がある手牌です。
ホンイツだけに重みをおいて三万あたりを打ち出していたら、この形はキャッチできていません。

 

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今回の手組みに近いシーンがMリーグにもありました。(2021年11月1日、第2試合目)
そこそこ見えている2翻役が1つと、うっすら見えている2翻役が1つあります。
またドラの五索も将来、採用しやすい手牌にしたいところです。
そして3巡目と序盤なので、打点に寄った手組をする条件は整っています。
伊達プロはここから手組みの一打で、見事に満貫を成就させました。

ここではあえて何を打ち出したかや、2翻役の正体までは記載しませんので、ぜひ思考のトレーニングとして考えてみてください。
(答えを求めるクレームが来たら追記します)

■ケーススタディ2:守備力を想定した手組

 

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南4局オーラス、現在2着目。
状況を列挙すると以下となります。

■状況
・トップまでは遠いので、2着終了できれば十分
・3着目の東家と、4着目の西家の点数が4,600差と近いので、この2人がアガリに向かってくる。
・3着目の東家は、流局時は伏せられるなら伏せる可能性が高い(ラス回避重視のため)
・天鳳はラスペナが大きいルールなので、ここから2着→ラスに落ちるのだけはやってない。

安全に2着を確保したいところですが、ラスも怖いというジレンマな状況ということが分かります。
牌効率では当然白ですが、中をポンした後の展開を想像してみてください。
中をポンするとターツオーバーのため、マンズの四万六万カンチャンか、ソウズの一索二索のペンチャンを落とす事になりそうです。
その間に、東家か西家のリーチが入った未来を想像してみてましょう。

東家と西家の河に注目、あ、安全牌が一つもないじゃないか…!
このため、中をポンした時のリスクが非常に大きい事が分かります。
この状況に気づいた上で、守備的な手組みの要素を取り入れた場合、複数の選択肢が発生します。

■選択肢
(1) まっすぐ白を切って中もポンして全力に進める(リスク大)
(2) まっすぐ白を切るが、形が整うか安全牌が増えるまで中はポンしない(リスク小)
(3) カンチャンかペンチャンを払って、早めに5ブロックにして中はポンしていく(リスク中)
(4) カンチャンかペンチャンを払って、早めに5ブロックにして中は形が整うか安全牌が増えるまでポンしない(リスク極小)
※5ブロック進行は、安全牌を持ちやすいので守備力があがります。

牌効率だけで考えたら (1) が正解となりますが、守備力を想定した途端に選択肢が増える事が分かります。
守備を想定した手組を行うかどうかは、次の瞬間に嫌な相手から「リーチ」と言われたら困らないかどうか、で決めるのがコツです。

これを踏まえて、最初に列挙した状況を合わせると…
「そこそこ2人が攻めてくる局面」+「放銃がラスに繋がりそう」な局面であり、
「流局」か「西家のアガリ」で終局しそうで、どちらのパターンでも2着は確保できそうです。
となれば、自分がアガらなくても2着終了のパターンが多いので、守備力は大きめに残した方が安定しそうな局面という事が分かります。

 

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どこまでリスクを下げるかはプレイヤーで判断が分かれそうですが、今回は (4) を選択しました。
この後は、捨牌のバランスで東家と西家に受けられそうになったら中をポンしていくか、鳴いてリャンメンテンパイぐらいまで伸びたら中をポンする想定で進めます。
このように、守備力を想定した手組を行う場合、時として牌効率に逆らってでも安全牌を持つべきシーンが発生します。

注意点として、安全を確保しなくて良かったり、リスクを追うべき局面で、無意味に安全度を確保しないように注意しましょう。
「安全牌を確保するのが癖」になっているプレイヤーもいます。
思考を停止せずに、必ず局面に合わせて選択しましょう。

■ケーススタディ3:仕掛け効率を考えた手組み

 

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東1局、南家スタート2巡目。
ドラが五万なので、すでにドラが4枚とビックチャンスでしかも1シャンテンです。
牌効率なら東白を打ち出して1シャンテンに構えるところですが、西がすでに1枚切られているので意外と苦しい形です。

満貫以上の打点が確保されている場合は、リーチにこだわる必要が薄くなるため、仕掛けての満貫の可能性も考慮すべきです。
ここまでを想定して仕掛け効率を考えた時に、とある牌が打牌候補になります。

 

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西としました。

メンゼン想定で進める場合は、ほとんどの場合で西に依存します。
このため、最後の西が切られた瞬間にこの手が苦しくなってしまうし、西受けがあるシャンポンリーチをかけられたとしても、西が深かったり王牌に死んでいたらアガリは厳しいでしょう。
うまくソウズとマンズが両方とも横に伸びて、西が雀頭のピンフになった場合はアガれそうですが、高望みしすぎな気もします。
となれば、西のトイツ落としをしつつ、メンゼン以外の以下2つのシナリオも追加して効率化をはかります。

東白を重ねての役牌ドラ4
・タンヤオ変化からの、クイタンドラ4

どうせ将来的に西受けが厳しいのならば、この時点で将来を見越して見切ってしまうという手組みです。
この後は、ツモを見て役牌を打ち出していくか、その前に一索を1枚外して二索三索四索四索の形にしておくかを決めます。
とにかくアガリさえすれば十分な加点が間違いない局面なので、瞬間的にも役牌の受けが2倍になる価値は大きいと考えられます。

 

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結果として今回はクイタンが採用され、高打点が運良く成就できました。
西に依存していると、変化したマンズ二万四万五万五万の形から、先に二万を切るシチュエーションも増えて、カン三万を動けなかった可能性もありました。
このように高打点が確定している手牌においては、仕掛け効率も想像しながら打ち進めてみましょう。

 

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場面が変わり、アガればトップで終了できるオーラスです。
図のようなアガリトップだったり、アガリでラス回避が確定するようなシチュエーションならば、より仕掛け効率は考えておくべきです。
例えば、図のシーンでは七索八索八索九索から八索を先に切って固定してしまうと、八索ポンのクイタンルートの可能性が減ってしまいます。

今回の局では、点数状況が難しく他家に備える必要もあるため、全力で八索をポンしてまでアガリに向かうかは難しいところです。
しかしアガらなければラスが確定する状況であれば、八索はポンする1手で間違いないです。
このため、簡単にこの形から八索を切ってはならないですし、場合によっては九索を先に切るべき牌姿になるぐらいと考えられます。
繰り返しですが、アガリの価値が高い局面においては、仕掛け手順を常に想像しながら打つようにしましょう。

■ケーススタディ4:手組みは構想力

 

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南1局の親番、微差ですがラス目なので加点していきたい局面です。
配牌で西のドラがトイツとチャンス手ですが、いかんせん形が悪くメンゼンでは厳しそうです。
とはいえ役牌も無いし、色の偏りもないのでホンイツを狙うべきかも迷います。

このような手牌こそ、手組みをしっかりと考えて進める必要があります。
現時点でメンゼン以外で狙える可能性がある役を考えてみましょう。

トイトイ
→まだ3トイツしかないが、全て19字牌なのでポンしやすい。
ホンイツ
→色が確定しないが、狙うなら一筒が鳴きやすいのでピンズよりのホンイツが本線か。
チャンタ
→19字牌の3トイツを活かせば狙えなくはない。

3つも候補にあがるならば、打点も十分ですしメンゼンにこだわらずに無理やりにでも仕掛けて行きたいところです。
そしてこの3つの候補が構想できていれば、第一打は消去法で三万が選ばれることもわかります。

 

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ツモ九索でチャンタの濃度があがりました。
とはいえ、チャンタは利用できる牌が少ないので、ホンイツの可能性も追いたいところです。
しかしホンイツを狙うならば一筒のトイツを生かしたピンズの方がまだ少し良さそうです。
となれば、ここでも決めきれず中間の打六索とします。

 

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北がポンできました。
チャンタ1本にするならばここで五筒ですが、まだピンズのホンイツルートも残して良さそうです。
ここでも中間を取って、打三索とします。トイトイの可能性も少し残っています。

 

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ドラの西がポンできました。
手組みはテンパイに近ければ近いほど、選択肢を1つに絞ったほうが効率が良くなります。
あとは字牌さえ重なればチャンタの1シャンテンになるので、ここがホンイツの見きりどころでしょう。
五筒としてチャンタに狙いを絞ります。

 

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狙い通り東を重ねて、チャンタの1シャンテンになりました。
このように、メンゼンだと厳しいが打点が見込める手牌こそ、仕掛けルートを重く見た手組みの構想を練りましょう。
最初に3つの役を想定できていなければ、どこかでこの形になり切れていない可能性があります。

■麻雀AIによる評価
1つ前のチャンタの手順が気になって、麻雀AI「NAGA」に評価を依頼してみました。

 

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NAGAはターツ落としを嫌う事が多いので、このコラムの前半のような手組みはNAGAには好まれません。
しかし強引なターツ落としをせずに、シャンテン数に無理が出ない手組みについては、選択肢が限られている分、信頼度が増していると考えられます。
先ほどの手組みは、NAGAと同等の評価でした。(発白の切り巡は影響がないに等しいので、気にしなくて良い)

なんとなく捌きが難しい手牌だと思っていたのですが、なかなかすごいと思いませんか?
簡単に字牌を打たずにホンイツとチャンタのルートを残すところとか…ちょっと人間っぽさも感じるぐらいです。
今回は紹介できていませんが、守備的な先切り(リャンメン固定など)も行うぐらい、麻雀AIは総合力があがってきています。
麻雀AIにも苦手な領域がまだあるので、全てを鵜呑みにせず取捨選択することは必要ですが、実力向上のために活用できる領域まで発展している事は間違いないでしょう。

■さいごに…
ネット麻雀だと牌効率重視の選択を行うプレイヤーが多い印象ですが、私は今回のような手組みを取り入れるようになってから、成績が安定して天鳳位にまで到達できました。
(プロ入りして体験した一発裏ドラ無しルールが、良い方向に影響を与えたと考えています)
なので、あえてネット麻雀で勝ちやすい戦術、というテーマに組み込んでみました。

しかし「手組み」は大事ですが、牌効率の基本ができていないと生かすことができません。
学ぶ順番としては、まずは牌効率をしっかりと覚えてから、手組みにチャレンジする必要があります。
また、いわゆる「手組み」をこじらせすぎると、もはや効率が悪い選択を繰り返す悪循環にもなりかねません。
よって、学ぼうとすることで成績が下がることもあるかもしれません。
あくまで基本は牌効率(手順)である事を、常に忘れないようにしましょう。

今回のコラムで私の出番はいったん最後になります。
少しでもみなさんの麻雀ライフの手助けになりましたら幸いです。
それではまたどこかでお会いしましょう。ありがとうございました。

齋藤豪
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第38期鳳凰戦A2リーグ第8節D卓レポート

魚谷侑未、残留ボーダー上までひとっ飛び!第38期鳳凰戦A2リーグ第8節D卓

11月23日、第38期鳳凰戦A2リーグ第8節D卓が放送された。
対局者は伊藤優孝、山田浩之、魚谷侑未、高橋良介。

 

 

 

ポイントを伸ばして昇級争いに絡みたい高橋と、残留を争う3名というメンバー。

最初に大物手を決めたのは山田。東2局に三色確定のリーチ!

 

 

高橋から中が放たれ、幸先の良い8,000のアガリに。しかし山田自身「良い入りだったのに台無しにした」と振り返るのが1回戦南2局。

 

 

一万四万七万待ち、高目タンピン三色のリーチ。魚谷から一万が打ち出されるも、これを見逃し!跳満ツモを狙うも…

 

 

 

魚谷の追いかけリーチに8,000の放銃。インタビューでは「ヤミテンの選択肢が浮かばなかった時点でかかっていた」と振り返った。
このアガリから水を得た魚のような状態となった魚谷。1回戦は+49.4Pのトップと、今期の不調を一気に覆すスコアに。さらに2回戦では七対子ドラドラなどアガって連勝。

 

 

 

3回戦ではオーラスに伊藤がアガリ続け1人浮きを狙うも、最後には全員テンパイを制した魚谷が浮きの2着を確保。

 

 

4回戦には役ホンイツチャンタの7,700で3勝目を決め、+96.3Pの大勝を持ち帰ることとなった。
対局終了時点のトータルポイントは以下の通り。

 

 

 

伊藤「プロリーグは力が出るからね、力が衰えた痛感はしてるんだけど、あと3回奇跡を信じてね」

 

山田「次は負けたら終わりみたいな勝負ですね。あと5、60P浮いて勝負という感じになればいいかなと思います。とりあえずプラスすることを目標に頑張ります。」

 

高橋「今日は上を意識しすぎて縮こまってしまったようなところがありました。次が上を狙う最後のチャンスと思って頑張ります。」

 

魚谷「気分的には100年くらいマイナスしてた気持ちだったんですけど嬉しいです。1回16位になってから公式ルールの練習を増やしてしっくりくる麻雀が打てるようになったので、自分も応援してくださる皆様も納得してもらえる麻雀を打って結果を迎えたいと思います」

次回A2リーグの放送は11/29(月)17時〜。
対局者は石渡正志、ダンプ大橋、一井慎也、高橋良介。
解説はHIRO柴田が務めます。

次回も是非お楽しみに!

(文・浜野太陽)

第226回:プロ雀士インタビュー 石川遼  インタビュアー:仁平宣明

何年か前に天鳳位VS連盟プロという連盟チャンネルの企画が行われた。
その名の通り、天鳳位と連盟を代表するトッププロとの対局。
そこで僕は「すずめクレイジー」という名を初めて知った。

この番組の2ndseasonの連盟公式Aルールで、天鳳位の中でひときわ輝いているなあと思った選手が彼だった。
彼は決勝まで勝ち進んで、最後までその時の鳳凰位である、前原プロとデッドヒートを繰り広げていた。

そしてこの天鳳位VS連盟プロの企画終了の時に、彼は天鳳位から唯一日本プロ麻雀連盟入会の決意を固めたのである。
すずめクレイジーことプロ雀士石川遼の誕生であった。

 

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それから時は経ち、石川遼にとってプロとしての初のリーグ戦が始まった。
僕はプライベートでよく麻雀を打つ、B1リーグに所属している福島プロに、すずめの麻雀の話しをしていた。
その事もあってか、福島プロは石川プロの連絡先を聞いてくれて、一緒に麻雀を打つことが実現した。

これが彼と僕との出会いである。
それからかなりの回数一緒に麻雀を打った。

ここからは石川プロの事をすずめという愛称で紹介したいと思います。

すずめの雀風が自分と似ていた事もあるが、自分と同型でこれだけ強い人はなかなかいないと感じていた。
よく話す僕とは対照的に、彼の控えめな性格も好きだった。

リーグ戦ですずめはB1リーグから降級していた。
すぐに戻ってくるだろうと思っていたが、彼の不調期は続きC1リーグまで降級。リーグ戦では苦戦する日々が続いていた。

そんな中迎えた今期の新人王戦。
新人?なのかどうかは別として、170人もの参加人数からすずめは見事に決勝まで勝ち残った。

決勝の面子をみて他3人の情報は無く判らなかったが、経験では格上で迎える決勝戦。
僕は九分九厘すずめが優勝出来ると信じていた。
そして彼は期待を裏切る事なく新人王の栄冠を見事に獲得した。

その翌週、すずめと麻雀を一緒に打った。

すずめ「仁平さん文章書くの得意ですか?」

といつもの控えめな口調で話してきた。

仁平 「まぁ苦手ではないよ笑」

すぐに察しはついた。

そして、前置きは長くなったが僕がこのインタビューを受けることになった。

 

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仁平 「新人王獲得おめでとうございます。」
すずめ「ありがとうございます。」

仁平 「まずは率直な感想をお願いします!」
すずめ「とにかく嬉しいです。大小様々な大会で決勝を戦ったことは今まで何度かありましたが、一度も優勝できていませんでした。今回勝てなかったら、今後も無理なんじゃないかと思ってました。」

仁平 「決勝戦を迎える心構えは?」
すずめ「ガンガン攻めようと思ってましたね。そうじゃなきゃ勝てないと。」

仁平 「新人王戦がスタートして1回戦を断トツで終わる事が出来ましたが、この時に新人王を少し意識したのではないですか?」
すずめ「リードはそこそこあるものの、チャンス手が何回か空ぶって、そこまで良い気分じゃなかったです。」

仁平 「2回戦3回戦を2着で終えて最終戦、成績だけ見ると断トツになっていそうなのですが、1回戦を箱ラスで終えた荒井プロが猛烈な追い上げで、ポイント差は僅か10ポイントちょっと。トータルトップの為、座順はラス親でしたが、この時どんな気持ちで最終戦を迎えましたか?」
すずめ「荒井プロのハリケーンがストップするよう、お祈りしてました。」

仁平 「ここから長い長い最終戦が始まるのですが、その前に少し話しそれます。笑 連盟に入会しようと思った経緯などを教えてください。」
すずめ「天鳳位vs連盟プロに出場している内に、連盟のことが好きになりました。企画が終わったら絡む機会がなくなるわけで、それは寂しいなと思っていたのですが、そんな折りに連盟に誘っていただき、渡りに船といった感じで決めました。」

仁平 「最短の対戦数で天鳳位を獲得しているのですが、その時の思い出なども良かったら聞かせて?」
すずめ「非常にストレスの溜まるゲームですが、物に当たるといったことはありませんでした。押し入れの布団に頭を突っ込んで叫び声をあげたことはあります。」

仁平 「すごいストレス解消方ですね(*_*)笑!麻雀以外の趣味に、将棋、推理小説と麻雀格闘倶楽部の選手紹介の所にあるのですが、その事についてもよかったら聞かせてください。」
すずめ「綾辻行人先生などの真本格派ミステリーが大好物です。将棋は窪田義行七段のファンです。」
仁平 「僕も中学までは将棋をやっていました。麻雀プロで将棋好きな方多いですね。福島プロも強いみたいだから今度対戦してるの見てみたいなぁ」

 

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仁平 「話は大分それましたが、新人王最終戦について聞きたいと思います。最終戦が始まって東3局に事件が起きます。ここまでトータル3位の原田プロに、親満放銃と小高プロの親番で7,700の放銃。特に2度目の三色の7,700オリうち放銃はかなり精神的にこたえたのではないですか?」
すずめ「ちょっと厳しくなったかもと思いましたが、絶対あきらめないぞと自分に言い聞かせました。」

仁平 「この後、手が落ちてまわりに圧倒されるのですが、焦りなどはなかったですか?」
すずめ「荒井プロの早い暗カンからの親リーチの局は、牌勢に差がありすぎて苦笑してしまいましたね。焦りとかはないです。」
仁平 「僕だったらこの圧倒的な牌勢の差をみて、相手がミスをしてくれないと厳しいなぁと感じてしまいますね。」

仁平 「ここから荒井プロの猛攻を受けながらも、アガリをとって再び交わしてラス前にまた荒井プロに僅かに交わされてと、デッドヒートを繰り返して迎えたオーラスでしたね。。この時の心境は?」
すずめ「良い配牌が来てくれるよう祈りながらサイコロを振りました。祈りが通じましたね。」

仁平 「オーラス2,600オールをツモって迎えた最終局、荒井プロの優勝条件は満貫ツモか、跳満出アガリ以上。少し安心な気持ちで迎えたと思いますが、最後の2枚目九筒ポンという違和感のある仕掛けは反射的なものだったのですが?」
すずめ「荒井プロから残りツモ番1回のリーチが来なくてホッとしたところに、続けて九筒を切られて思考が追い付きませんでした。」
仁平 「無意識に鳴いてしまったポンだったんだね。」

仁平 「終わった後、瀬戸熊プロに1枚目を鳴いていたら跳満ツモられてたよと言われた時の感想は?」
すずめ「荒井プロの序盤の切り出しが苦しい感じで、最後まで条件クリアの手ができなかったのかなと思っていたのでビックリしました。」

仁平 「こうして新人王石川遼が誕生したのですが今後の目標などにをお聞かせください。」
すずめ「Aリーグを目標としています。自分がまだ戦ったことのないステージに立ってみたいです。」

仁平「ありがとうございました。近い未来、一緒にAリーグで闘いたいと心底思います。それには僕もAリーグに居続けないとならないので頑張ります!今日はありがとうございました。それではお互い大好きな甘いものを食べに行きましょう!笑」

 

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第38期鳳凰戦A1リーグ第13節B卓レポート

【沢崎と瀬戸熊がプラス H柴田は順位を1つ落として暫定5位】

 

 

本日の対局者は
4位 HIRO柴田
7位 沢崎誠
9位 近藤久春
13位 瀬戸熊直樹

 

 

最初に大物手を実らせたのはH柴田。ドラドラ七対子のヤミテンから一万を引いたタイミングでリーチ。3,100・6,100のツモアガリで一歩リードする。

 

 

沢崎は大きく叩けば決定戦が狙えるかも知れないが、そうでなければほぼ残留のポジション。今日は高打点を狙って来るのが予想出来たが、早速心躍る手順を魅せてくれた。

南2局親番。五筒引きは一応テンパイ逃しとなる牌である。沢崎が切ったのは出来メンツを壊す五索。高め一通のフリテンリーチ上等の構えだが

 

 

嬉しい事にフリテン解消、かつ一気通貫確定の六筒が先に来てくれた。五万八万リーチを打つと

 

 

ラス牌の高め五万が沢崎の手元に。メンピンツモ一通ドラの6,000オールを決める。

波乱はまだ続く。南2局親番なし、12,400点持ちラス目の瀬戸熊が一筒四筒七筒でリーチ。沢崎からホウテイロンで7,700は8,300(+2,000)で3着に浮上すると

 

 

次局はピンフドラ高め三色テンパイの親番近藤から切られた五万を捕まえて7,700。

 

 

瀬戸熊にとっては浮きに回る嬉しいアガリ。近藤にとっては耐えに耐えた半荘での南場の親番。たった1牌の勝負も許してもらえない展開で厳しい1人沈みとなった。

1回戦の後半で怒涛のアガリを決めた瀬戸熊が2回戦も好調。まずは東場の親で高めツモの3,900オールをアガる。

 

 

迎えた南2局の親番で今度はカン七索をツモってダメ押しの4,000オール。

 

 

オーラスも瀬戸熊がアガって1人浮きトップを飾った。

3回戦は東1局に親番近藤がメンタンピン高め三色の二筒五筒八筒リーチ。

 

 

沢崎のテンパイ打牌が八筒となり、近藤が12,000のアガリ。そのまま3回戦トップを取る。

一方放銃してしまった沢崎だが、南2局の親番でリーチタンヤオツモイーペーコーの3,900オール。

 

 

オーラスにはテンパイ料を取って浮きに。沢崎は親満放銃分を取り戻して2着を確保した。

4回戦。近藤がペン三万のダブルリーチ。

親番沢崎は九種九牌倒牌を宣言せず、僅か4巡で国士無双1シャンテン。山には東2枚南3枚あったが…。

 

 

三万も山に3枚あり、近藤がツモ。ダブルリーチツモドラで2,100・4,000のアガリとなった。

しかし今日の近藤には苦戦が続く。H柴田にダブ南ドラドラ8,000。沢崎に発ホンイツ5,200と連続で放銃。瀬戸熊がツモアガリで浮きに回って迎えたオーラス。

 

 

沢崎がヤミテンで八筒ロン。1,300で本日2勝目を挙げた。
近藤は1回戦と同じく1人沈みとなってしまった。

 

 

卓内トップは沢崎。存分にらしさを見せ、大胆な選択もありつつ安定感も両立する手腕は流石である。
瀬戸熊は3着3回ながらも原点付近を保ち沢崎と同等のプラスを確保。順位を一つ上げて最終戦にのぞみを繋いだ。

 

 

次回A1第13節C卓は
2021/12/1(水) 17:00

藤崎智
勝又健志
吉田直
西川淳

解説 瀬戸熊直樹

(文:編集部)

第1期鸞和戦ベスト8A卓レポート

【第1期鸞和戦ベスト8A卓、紺野が小四喜、最後は柴田と冨田の競りに】

対局者は、紺野真太郎、冨田久志、勝又健志、柴田吉和の4選手。
前日の11月18日、この日は伊達朱里紗(KONAMI麻雀格闘倶楽部)がMリーグレコードとなる105,500点のトップを取った話題で盛り上がっていた。
その裏で大敗したのが、今日の選手である勝又。
「思うことはあるかもしれないけど、打牌に影響することがないようにトレーニングしているでしょう。」とは、本日解説の西川淳。
しかし、この日も勝又は受難の1日だった。

 

 

 

開始直後、1人ノーテンで3,000点を払った後、次局は七対子のテンパイから使っている一索を持ってきて七対子に放銃。
大した失点ではないのだが、苦しい1日になりそうで、あまり気分のいいものではない。

実際にも1回戦はラス、2回戦も1人沈みのラス目だった。
それでも、2回戦南3局の親番でリーチ、ツモ、ドラの4,000オールと食らいついていた。(九索を暗カンしている)

 

 

そして、事件の3回戦東3局に移る。
紺野が東を仕掛け、冨田が白を仕掛けているが、足止めも兼ねてリーチの一手だろう。

 

 

 

 

「研究不足が悪い方向に出てしまった」と戦後のインタビュー。
紺野とは対戦経験も多いので、研究不足はこの放銃のことではないだろうが、前半でスコアを苦しくしてしまい、このリーチを打たざるを得なかった、からかもしれない。
今日はどうしようもなかった、と言ってもよいと思うが、苦しい中での工夫はとても勉強になる。
(インタビューで、「昨日も負けてしまい、負けが続いているので…」とコメントしていたので、どうやら前日の負けのダメージも心に残っていたようです。)

このアガリで紺野は確定、勝又は脱落。冨田と柴田で2番手を争うことになった。
ここで冨田の紹介をしよう。
冨田久志、27期D2リーグ、麻雀のスタイルは“超”メンゼンの攻撃型。

 

 

 

 

公式ルールではどちらの手もヤミテンがセオリーだが、冨田のスタイルはリーチ。
バットを長く持って振り回されると、いつホームランになってもおかしくない。
経験豊富の3者もきっとやりづらかっただろう。

最終戦を迎えて、冨田と柴田は0.3ポイント差、この半荘の着順勝負。
冨田のスタイルでは当然のリーチ。
ツモって柴田に親被りをさせることになれば、大きなリードになるだろう。

 

 

 

しかし、勝又への7,700の放銃(南、中、ホンイツ)。
振り返ると、これが敗着となってしまった。

冨田の最後のお願い(逆転チャンス)は南2局、ドラはないが二筒は山に2枚あった。

 

 

 

 

 

柴田の、目立たない一手だが六筒を切ってスライドしたのが好プレー。
六筒の方が安全なので」とさも当然のようにコメントしていたが、ツモ切りしていてもおかしくないだけに、技術と丁寧さが光った一打だった。

ベスト8B卓は11/26(金)17時から対局開始。
決勝進出は誰になるのでしょうか。お楽しみに。

 

 

 

(文:福光聖雄)

第46期王位戦A級決勝レポート

【王位戦準決勝進出者16名が決定!】

去る11月21日、第46期王位戦A級決勝が行われた。
前日の本選を勝ち上がった58名とここから登場のシード選手14名。計72名が、現王位・森下剛任の待つベスト16への椅子を争い戦った。

王位戦概要はこちら

当日の対局場は感染症防止のため、巣鴨・連盟本部道場と有楽町・錦江荘の2か所。

 

 

ルールは日本プロ麻雀連盟公式ルール

システムは各会場36名の参加で全6回戦の15名勝ち上がり。

1-4回戦後、各会場36名から下位16名カット。
5回戦後、20名から下位4名カット。
そして最終で6回戦後、16名から7名もしくは8名勝ち上がりで計15名が準決勝進出となる。

過酷な1日になることは間違いないが、ここで勝てば放送対局。所属団体・プロアマの垣根を越えての熱戦の1日となった。

 

【1~4回戦】

まずはここからのシード選手を紹介していこう。

 

 

 

前回ファイナリスト、歴代王位、現鳳凰位や現十段位をはじめとしたタイトルホルダー他、強力なメンバーが勝ち上がり者を待ち受ける。

各会場、毎半荘メンツ入れ替えで4回戦を行い、36→20名。
現女流桜花の川原舞子・A1リーガーで鸞和戦決勝進出・紺野真太郎、前女流桜花・古谷知美らがここで敗退。

 

 

【5回戦】
残った20名から下位4名カット。
ここでは現十段位荒正義、現将王・木村和幸、МリーグKADOKAWAサクラナイツ所属内川幸太郎らが敗退。

 

 

【最終戦】
各会場16名から7名ないし8名がベスト16へ勝ち上がり。

[巣鴨本部道場]

 

 

巣鴨会場では上位陣が危なげないゲーム回しで早々に勝負を決める展開が続いた。
現女流雀王・佐月や、Мリーグ渋谷ABEMAS所属・松本ら日本プロ麻雀協会の選手の活躍も目立った。

勝ち上がり
刀川昌浩(連盟)
三ヶ島幸助(協会)
須賀智博(連盟)
佐月麻理子(協会)
東城りお(連盟)
井出一寛(連盟)
松本吉弘(協会)

 

[錦江荘会場]

 

 

道中四暗刻をアガった静岡支部所属の渡辺史哉が早々に大きな貯金を作る一方、ポイントが近い選手の競り合いもあった。両会場の8位でポイントの多寡を競う注目のワイルドカード争いは巣鴨道場・樋口と錦江荘・藤井の夫婦対決となったが、ここは藤井が7.7ポイント差で最後の切符を手にする結果となった。

勝ち上がり
渡辺史哉(連盟)
蒼山秀佑(連盟)
二階堂亜樹(連盟)
佐々木寿人(連盟)
天津みろう(協会)
二階堂瑠美(連盟)
伊藤俊介(連盟)
藤井すみれ(連盟)

ベスト16の模様は日本プロ麻雀連盟チャンネルにて生放送予定!
「第46期王位戦~準決勝~」
11月27日(土)12時~

OPENREC

ニコ生

(文:編集部)

第46期王位戦A級本戦レポート

日本プロ麻雀連盟の4大タイトルの1つである王位戦。
昨年は新型コロナウイルスにより中止となったが今年は2年振りに開催された。
ここ最近は落ち着いて来ているものの、まだ油断出来ない状況である為、7会場に分かれてA級本戦は行われた。

王位戦の開催概要はこちら

 

 

トライアル方式で4回戦行い、トータルポイントプラス者+αは5回戦へ。
5回戦終了時、規定人数が翌日11/21(日)のA級決勝に進出となる。
通過人数は各会場で異なるが、どの会場も参加人数25%と決まっている。

本戦からは各団体を代表する選手達がたくさん参加し、そこに予選を勝ち抜いた選手を加え熱い闘牌が行われる。
ここからは注目選手の紹介。

 

【巣鴨連盟道場】8名

・紺野真太郎、近藤久春、和久津晶、井出康平

 

・本田朋広、東城りお、川原舞子、渋川難波(協会)

 

 

首位通過は最高位戦日本プロ麻雀協会の須藤泰久。
4回戦終了時で通過ボーダーの川原舞子と次点の大和が同卓。
開局大和が川原から満貫をアガるも、川原はその後しっかり粘り浮きに回って両選手とも通過した。

 

【錦江荘会場】11名

・沢崎誠、瀬戸熊直樹、黒沢咲、ダンプ大橋、二階堂亜樹、仲田加南

 

・河野高志(RMU)、松ヶ瀬隆弥(RMU)、阿部孝則(RMU)、福田大志(最高位戦)、醍醐大(最高位戦)、石井一馬(最高位戦)

 

 

首位通過はA1リーグ所属でMリーガーの沢崎誠。
同じくMリーガーの二階堂亜樹も続いて通過した。

 

【ゴースタ神田南口会場】10名

・藤原隆弘、ともたけ雅晴、原佑典、宮内こずえ、尻無濱航(協会)

 

 

首位通過は釣本契介。
今年プロデビューで初の王位戦。
A級予選からの参加で見事勝ち上がり。

 

【ゴースタ水道橋会場】10名

・杉浦勘介、藤島健二郎、内川幸太郎、白鳥翔、山井弘

 

・堀慎吾(協会)、松本吉弘(協会)、矢島亨(協会)、佐月麻理子(協会)、忍田幸夫(麻将連合)、木村和幸(麻将連合)

 

 

首位通過は日本プロ麻雀協会の松本吉弘。
前回行われた第44期王位戦でもベスト16まで勝ち上がっており今回も注目。

 

【じゃん亭会場】6名

・前田直哉、吉田直、古橋崇志、二階堂瑠美、伊達朱里紗

 

首位通過は二階堂瑠美。
先日2度目のプロクイーンを獲得しMリーグにも今季より参戦。
この日も表情豊かに闘牌していた。

 

【勝どき柳会場】6名

・HIRO柴田、西川淳、一井慎也、岡田紗佳、井上絵美子

 

 

首位通過は斎藤桂史。
普段は麻雀教室の講師や連盟で仕事をしている。

 

【岡会場】6名

・勝又健志、山田浩之、菊田政俊、小林正和、山脇千文美

 

 

首位通過は吾妻さおり。
女流桜花連覇に第28期麻雀マスターズ決勝進出など実績十分。

 

 

ワイルドカードとして各会場の次点者の中で1番ポイントを持っている1名が勝ち上がり。
その一枠に入ったのは最高位戦日本プロ麻雀協会の坂井秀隆。
第44期王位戦でベスト16に残っている。

以上58名が勝ち上がりA級決勝へ駒を進めた。
ここにシード者14名を加え72名で、現王位森下剛任が待つ準決勝に向け激闘が繰り広げられるだろう。

 

 

(文:木原翼)

第38期鳳凰戦A1リーグ第13節A卓レポート

【前田が+48.3Pで3位浮上 古川連続プラスは6節でストップ】

 

 

本日の対局者

1位 古川孝次
5位 前田直哉
7位 杉浦勘介
10位 紺野真太郎

 

 

1回戦は南1局に前田がドラを引いてリーチ。四筒をツモって、リーチツモ発ドラの2,000・3,900を決める。

 

 

オーラスは古川がドラ八万単騎のリーチ。1人テンパイで流局し、紺野と同点3着に。順位点は▲5.5Pずつとなる。

 

 

2回戦東2局1本場。親番の杉浦がピンフ一通確定の五筒八筒リーチ。

 

 

古川から出て11,600は11,900をアガってトップを取る。

3回戦南2局1本場。7,700ロン、1,000・2,000ツモとアガリを重ねた杉浦はピンズのホンイツ狙い。8巡目に発を切る。

 

 

紺野はこの発をポンせず。同巡にペン七索を引いて発南待ちのヤミテンに。

 

 

一手進んだ杉浦から南が出て8,300のアガリ。3回戦は紺野がトップを取る。

4回戦南3局3本場。親番の紺野が一万四万七万三万六万のフリテンリーチをツモって4,300オール(+1,000)。本日2勝目を挙げ、苦しい序盤の失点を全て取り戻した。

 

 

卓内トップは前田。1222着のオールプラスで3位に浮上。古川とのポイントも1節で逆転可能な差となった。
紺野も序盤はかなり厳しい展開だったが、メンゼンホンイツをきっかけに本日プラスに出来たのは大きい。最終節A卓は濃厚だがポイントにはかなり余裕が出来た。

 

 

 

次回A1リーグ第13節B卓は
2021/11/14 (水)17:00

沢崎誠
瀬戸熊直樹
HIRO柴田
近藤久春

解説 勝又健志

(文:編集部)

第16期女流桜花 Aリーグ プレーオフ成績表

B C1 C2

入れ替え戦結果(1st stage)

黒沢咲vs西城凛vs天音まことvs岡田紗佳

勝ち上がり:黒沢咲

入れ替え戦結果(2nd stage)

高宮まりvs楠原遊vs古谷知美vs黒沢咲

古谷知美(Aリーグ13位) +35.9P
楠原遊(C1リーグ1位) +28.5P
高宮まり(Bリーグ4位) ▲0.4P
黒沢咲(1st stage勝者) ▲64.0P

次期女流Aリーグ昇級:古谷知美(残留)

第15期女流桜花
川原 舞子

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 プレーオフ 合計
1 仲田 加南 52.2 127.8 17.7 ▲ 11.2 ▲ 4.9 35.6 25.6 69.3 312.1
2 魚谷 侑未 ▲ 45.3 99.9 46.8 9.6 32.9 33.7 ▲ 18.2 ▲ 38.3 121.1
3 内田 美乃里 ▲ 49.2 17.3 21.3 13.5 34.3 20.5 ▲ 16.4 44.4 85.7
4 山脇 千文美 18.8 ▲ 34.3 36.5 ▲ 105.7 77.2 ▲ 65.8 83.6 28.0 38.3
5 伊達 朱里紗 ▲ 21.5 ▲ 7.0 ▲ 61.0 35.5 ▲ 34.2 50.2 40.3 25.7 28.0
6 和久津 晶 18.0 ▲ 44.1 3.6 ▲ 26.6 27.3 59.3 29.4 ▲ 56.7 10.2
7 二階堂瑠美 ▲ 19.1 ▲ 43.9 55.2 25.9 17.0 2.4 ▲ 4.7 ▲ 40.6 ▲ 7.8
8 二階堂亜樹 1.3 7.5 ▲ 14.3 82.6 7.5 0.9 ▲ 69.1 ▲ 31.8 ▲ 15.4
9 吾妻 さおり 37.6 11.0 10.6 20.6 ▲ 25.0 3.8 ▲ 60.7 ▲ 2.1
10 中山 奈々美 ▲ 38.7 74.2 13.1 ▲ 6.3 ▲ 2.5 0.1 ▲ 53.3 ▲ 13.4
11 杉浦 まゆ ▲ 68.4 ▲ 31.4 11.2 7.4 ▲ 11.7 ▲ 7.5 43.4 ▲ 57.0
12 白銀 紗希 49.1 ▲ 24.9 ▲ 22.3 ▲ 50.0 ▲ 25.5 ▲ 1.5 ▲ 9.1 ▲ 84.2
13 古谷 知美 ▲ 2.8 ▲ 11.5 ▲ 69.4 ▲ 31.7 ▲ 7.6 ▲ 15.4 51.6 ▲ 86.8
14 美波 智子 63.2 ▲ 66.6 ▲ 28.8 7.0 ▲ 40.5 ▲ 62.6 34.6 ▲ 93.7
15 武石 絵里 ▲ 15.1 ▲ 49.4 ▲ 46.6 12.8 8.7 ▲ 84.8 30.4 ▲ 144.0
16 和泉 由希子 ▲ 95.3 ▲ 24.6 24.4 16.6 ▲ 74.0 9.1 ▲ 108.4 ▲ 252.2

第38期鳳凰戦A2リーグ第8節C卓レポート

昇級争い激化!第38期鳳凰戦A2リーグ第8節C卓

11月16日(火)、第38期鳳凰戦A2リーグ第8節C卓が放送された。
対局者は石渡正志、内川幸太郎、和久津晶、白鳥翔。

 

 

 

昇級を争う石渡・白鳥、そこに大きくプラスして食い込みたい和久津。内川は残留のため、大きくプラスというよりは負けたくない気持ちの強い節だ。
1回戦は東1局から、石渡がここまでの好調さを表すようなメンゼンホンイツ七対子のツモアガリ。

 

 

待ち選択もあったが、出アガリ狙いの南待ち地獄単騎ではなく八筒単騎のツモ。インタビューでもこの場面の話題となり「無難に入れたかなと」と感触を語った。
一方、共に昇級を争う白鳥も好プレーを見せる。3回戦南3局、リーチを受けて単騎待ちかペン七筒待ちかを選べる場面。

 

 

八筒九筒が現物であり、解説の藤崎は「安全にテンパイを取り続ける意味でも単騎待ちに取るのがセオリー」と話したが、ここはペン七筒に取り、見事1,300・2,600のツモアガリ。

 

 

藤崎も「七筒によっぽど自信があったっていうことですからね。見事としか言いようがないですね」と絶賛するアガリとなった。

対局終了時の成績は画像の通り。

 

 

 

先述の好プレーを見せた石渡・白鳥がポイントを伸ばし、2〜4位が15P以内という接戦に。

 

石渡「ツイートをした時イイネやコメントをくださる方が増えてきて、そういう方々のおかげで今日は踏ん張れました。鬼的な戦い方をあと3節していきます。」

 

和久津「次もしチャンスがあれば2・30P浮いて(昇級の)チャンスを残したいです。次も、待ってるの苦手なんでゴチャゴチャしようと思います。」

 

内川「次が正念場だと思います。残り2節で+30Pくらいできれば(残留が)安泰だと思うので、そこを目指していきたいと思います。」

 

白鳥「とりあえず今節脱落しなくてよかったと思います。最終節で上位卓に入れるように、しっかりポイントを伸ばして昇級したいと思います。」

 

次A2リーグの放送は11/23(火)17時〜。
対局者は伊藤優孝、山田浩之、魚谷侑未、高橋良介。解説は紺野真太郎が務めます。
次回も是非お楽しみに!

(文・浜野太陽)

第46期王位戦A級予選③レポート

【11/14(日)の部からは35名が勝ち上がり】

今年のA級予選は10/31(日)11/13(土)11/14(日)の3日に分けて行われる。(いずれか1日のチャレンジ)
すでに2日間の予選は終了し、本日は最後の35枠を決める対局である。

王位戦の開催概要はこちら

 

 

11/14(日)のA級予選③は5会場での分散開催となった。
トライアル方式で4回戦を行い、プラス者(マイナス者は各会場0〜3名まで)は5回戦へ。5回戦終了時、規定人数が11/20(土)のA級本戦に進出となる。通過人数は会場ごとに異なるが、会場参加人数上位25%と決まっているため、通過人数の多寡による有利不利はない。

【巣鴨道場】7名

 

 

 

巣鴨道場の1位通過は中村毅。名前はつよしと読む。第19期發王戦、第30期十段戦決勝進出経験あり。

 

 

 

 

錦江荘は連盟34期生北陸支部の美咲優菜が首位通過。177cmの自称長身No.1女流プロである。足の長さが半端ないです。

 

 

 

 

ゴースタ神田南口の1位通過は浅井裕介。キャッチフレーズは日本一キレやすいプロ雀士。最高位戦のA1昇級を決めている。

 

 

 

 

じゃん亭1位通過は連盟34期生の柴田航平。1回戦に+74.6の1人浮きを決めての通過。身長188cm。

 

 

 

 

勝どき柳からは清水隆市が首位通過。普段は雀荘勤務で腕を磨いている。

上記の35名が11/20(土)の王位戦本戦に進出となった。