第46期王位戦A級予選②レポート

【第46期王位戦A級予選② 11/13(土)の部からは43名が勝ち上がり】

今年のA級予選は10/31(日)11/13(土)11/14(日)の3日に分けて行われる。(いずれか1日のチャレンジ)

王位戦の開催概要はこちら

 

 

11/13(土)のA級予選②は5会場での分散開催となった。
トライアル方式で4回戦を行い、プラス者(マイナス者は各会場0〜3名まで)は5回戦へ。5回戦終了時、規定人数が11/20(土)のA級本戦に進出となる。通過人数は会場ごとに異なるが、会場参加人数上位25%と決まっているため、通過人数の多寡による有利不利はない。

【巣鴨道場】9名

 

 

 

 

巣鴨道場の1位通過はRMUの里中花奈。4連勝の最終戦2着で断トツだったようだ。パン作りに凝っていてライセンスを所持しているとの事。

 

 

 

 

 

錦江荘は連盟の早川林香がトップ通過。第1期桜蕾戦準優勝の経歴を持つ。デビューは東北本部で3年程前から東京に来ている。

 

 

 

 

 

ゴースタ神田南口は協会の尻無濱航。麻雀最強戦2021の激闘対局が記憶に新しい。甘いマスクに天然で麻雀が強いそうなので気になる方はネットで検索してみよう。

 

 

 

 

じゃん亭は連盟34期生の桜木里咲。負けたらすぐ寝られるけど、勝ったら興奮して寝られないとの事。私はどちらも寝られないので羨ましい。

 

 

 

 

 

勝どき柳からは連盟の山本祐輔。2018西東京アマ最強位らしい。D3リーグの時に2位と倍以上の差をつけた断トツで優勝している。

上記の43名が11/20(土)の王位戦本戦に進出となった。

(文:編集部)

第16期女流桜花Aリーグ プレーオフA卓レポート

【魚谷が決定戦進出に王手】

 

 

7節終了時の上位8人をA卓(2,4,6,8位)B卓(1,3,5,7位)の2組に分け、それまでのポイントを持ち越して行った4半荘の上位3人が決定戦に進出します。

現行のシステムになり、先にプレーオフの試合を消化するA卓から2人以上決定戦に残ったことは一度もなく、昨年は決定戦進出の3人ともB卓から残っていました。

通過への条件が厳しいA卓4人の目標は、

①B卓の3人にかわされないように、5位の瑠美と大きく差をつけた状態で卓内1位になること。
②それがかなわない場合は、B卓の2人にかわされないように、3位の和久津と大きく差をつけた状態で卓内2位になること。

以上の2点。
3位和久津・5位瑠美のどちらかが100P浮くことはあっても、和久津+60P(トータル+126.9P)・瑠美+90P(トータル+122.8P)のように2人合わせて150P浮く展開になることは相当レアケースなので、+120P持った卓内1位になっていれば安全圏と言えそうです。

 

 

その条件に一番近い場所からスタートした魚谷は役有りリーチを一度も打たず。
親への放銃もリーチの現物で打った2,900の1回だけと、自身に課せられたミッションを粛々と進めていきます。

 

 

最終局も、2番手内田の親が続くよりは亜樹に打っても良しの構えで、ホウテイにドラを放ち、決定戦への通行料8,000点を支払って+121.1Pでミッションコンプリート。

 

卓内2位の内田は+85.7Pと最低限のノルマはクリアしました。
B卓の下位3人からは狙われる立場ですが、1位の仲田は自分のスタイルを貫くタイプ。
内田は仲田が他3人を沈めることを期待しての結果待ちです。

 

Aリーグ初出場となった伊達は健闘するも6位。

 

亜樹は7節からの不調が響いて8位まで落ち、今期の女流桜花を終えました。

 

 

<プレーオフA卓成績>
内田+44.4P 伊達+25.7P 亜樹▲31.8P 魚谷▲38.3P

(文:越野智紀)

第1期鸞和戦ベスト16D卓レポート

【第1期鸞和戦ベスト16D卓、鷲見隼人、柴田吉和が勝ち上がり】

この日の対局者は、2次予選をトップ通過でジャンプアップした木島甲太郎

 

鷲見隼人(静岡支部所属)

 

藤島健二郎(Aリーグシードで2次予選から)

 

予選が十段位決定戦の翌日だった柴田吉和の4選手。

 

1回戦をトップで終えた藤島、2回戦東2局、この悪配牌を上手くまとめて2,600オールのツモアガリ。

 

 

 

この日の解説は藤島と同期の山田浩之。
藤島の実力を痛いほど知っている山田からは、名言はしないまでも、ここまで好調であれば、早くもひと席は藤島で決まったかといった雰囲気が感じられる。

同1本場、敗れはしたが、木島のファインプレーが藤島を楽にさせなかった。

 

 

 

木島が掴んだ七万は、役なしとはいえこの形のテンパイでは止められないだろう。
ドラが六万にも関わらず、先に四万を切って宣言牌にしなかった藤島の工夫が生きたと誰しもが思ったはずである。
前局があったからか、藤島を研究していたのかはわからないが、木島はなんと発切りで放銃を回避する。

 

 

そしてこの局の結末は、同じく役なしのテンパイで粘っていた鷲見がツモアガリ。
もちろん藤島は、七万を止められたことはわからないし、誰かにアガられて親落ちすることはよくあることと意に介していないだろうが、振り返ってみるとこの局が藤島のアガリになっていたら勝ち上がっていたように思う。

2回戦南4局、親の柴田、このリーチは非常に勇気がいる。
柴田は勇敢な男だと言い換えてもいい。

 

 

ヤミテンでも9,600、特に公式ルールでは魅力的な打点だし、もっと良い待ちに替わる可能性もある。
空振ってしまったらと思うとリーチの声はなかなか出ない。

 

 

 

 

 

 

次局は鷲見が1,300・2,600のツモアガリ。
南4局のこの点数から沈まされるとは、プロ歴の長い藤島もあまり経験がないだろう。

3回戦、木島がトップを取り、最後まで粘りを見せる。

 

 

 

最終戦は、柴田、藤島、鷲見の3者の競り、少し離れて木島、という並びでスタートしたが、藤島はほとんど手が入らず、柴田と鷲見が勝ち上がり。
好調だった2回戦までにどうにかできたのではないか、と対局後のインタビューで語っていたが、僕からは盤石に進めていたように見えていただけに、1つ勝つことの難しさを感じる1戦であった。

 

 

ベスト8A卓、11/19 17時~
ベスト8B卓、11/26 17時~

(文:福光聖雄)

「~勝負の3日目~」 佐々木 寿人

鳳凰位決定戦は、全日程が午後2時から執り行われる。
そこに向けての私のルーティンは決まっていた。

午前9時に起きて朝食をとり、朝風呂に浸かって午前11時に家を出る。
会場となる夏目坂スタジオに到着するのが、午後12時を少し過ぎた頃。
そこからアーケード版の麻雀格闘俱楽部を1時間ばかりプレーする。
最後の最後まで真っ直ぐ打ち抜くためのイメージトレーニングは欠かさなかった。

対局場に持ち込むのは白湯。冬場ということもあり、身体を冷やさないためである。
試合前日の夜は、どの日もよく眠れた。
プロ歴16年目の今となっては、前夜にぐだぐだ考えて眠れないということも一切なくなった。
これまで積み上げた数えきれない敗戦の経験から、なるようにしかならないと、どこかで割り切れているからだろう。

ただ唯一眠れなかったのが、最終日を終えての夜。まぁこればかりはさすがに仕方あるまい。
あの日だけはかなりの疲労感があったものの、目が冴えて全く眠りにつけなかった。
もし負けていたらと思うと、今でもぞっとする。
そのことについては、次回に詳しく書き記すことにしよう。

この日の初戦となる9回戦は、勝又さんの2,000・3,900でスタート。

一索二索三索四索五索六索七索九索南南  ポン発発発  ツモ八索  ドラ三万

現状、最大のライバルのアガリではあるが、仕掛けられた時点からしっかりとガードに徹した私に焦りはない。
ただ、勝又さんを抑えていかなければ自身の優勝もない。
ここまでを見る限り、私と勝又さんの争いになっていくのだろうなと考えるのが自然である。
それぐらい沢崎さんと藤崎さんの出来が良くないように思えていた。

となれば、この2人に浮上のきっかけを与えないことも重要である。
残り8回戦ともなってくると、考えなければならない要素も増えてくる。
やはり、一騎打ちとなっていった方が戦い易いことは間違いない。

自身の初アガリは東3局。

一万三万四索五索六索発発  ポン南南南  ポン八筒 上向き八筒 上向き八筒 上向き  ロン二万  ドラ三万

そして南1局3本場には1,000・2,000のツモアガリ。

一索一索一索二索三索四索七索八索九索二筒二筒四筒五筒  リーチ  ツモ六筒  ドラ四索

このアガリで原点復帰とまではいかないものの、勝又さんを逆転することに成功。
理想はこのままの並びで終えることだったが、オーラスに大きな落とし穴が待っていた。
勝又さんのリーチに対し真っすぐ五索を打ち抜くと、これがロン。

一万二万三万五万五万五万六索七索四筒五筒六筒八筒八筒  リーチ  ロン五索  ドラ五万

 

100

 

8,000点の放銃は4着落ちかつ、トータルトップの座からも陥落という手痛い結果に終わってしまう。
これで2日目に続き、初戦は4着という出だしだ。

しかも2日目は、ここから連続となる4着を食らっている。
勝又さんとのポイント差を考えれば、それだけは絶対に避けなければならない。
早い段階で再びトータル首位に立つことが、私にとって一番の命題だった。

9回戦終了時
勝又+49.8P 佐々木+30.1P 藤崎▲37.7P 沢崎▲43.2P

10回戦、心底切望していた時間帯が遂にやってきた。
南3局、私は親番を迎えていた。

一万一万四万五万七万八万九万二索三索四索六筒七筒八筒  ドラ八万

このリーチは流局となったが、1人テンパイ。
南3局1本場、引き戻しの九万を引き入れてリーチ。

一万一万四万五万六万七万三索三索三索四索五索五索六索  ツモ九万  ドラ二筒

もちろん形的には不満が残るが、既に沢崎さんがダブ南を仕掛けていて、あまり時間的な猶予もないとみての選択だった。
これが即引きアガリとなり、1,100オール。
沢崎さんの手牌はドラのタンキ待ちだが、これも山に2枚生きていて、まさに紙一重の勝負だった。

二索三索四索二筒四筒五筒六筒西西西  ポン南南南

南3局2本場、またも沢崎さんの仕掛けからスタート。

三万三万六万二筒三筒六筒七筒七筒八筒中  ポン白白白  ドラ六万

沢崎さんとしては、とにかく早く私の親を流してオーラスの親を迎えたいところだろう。
だが、私にしたってここは一つの勝負所である。

この時の持ち点状況はこうなっていた。
藤崎44,500、佐々木35,300、勝又24,700、沢崎15,500

既に親番の残っていない勝又さんとは、1万点以上の差がついている。
つまりは、ここがライバルを突き放すチャンスなのだ。

4巡目、沢崎さんにスピードを合わせるべく、七索から仕掛ける。

二万四万五万六万三索三索四索五索四筒四筒中  ポン七索 上向き七索 上向き七索 上向き

中として1シャンテン。

7巡目、ツモ六万、打二万

四万五万六万六万三索三索四索五索四筒四筒  ポン七索 上向き七索 上向き七索 上向き  ドラ六万

これで高打点でのアガリも見えてきた。
同巡、西家勝又さんの切った四筒をポンしてテンパイ。

四万五万六万六万三索四索五索  ポン四筒 上向き四筒 上向き四筒 上向き  ポン七索 上向き七索 上向き七索 上向き  ドラ六万

そして次巡、あっさりと三万を引く。2,000は2,200オール。
同3本場、今度の配牌はいい。

五万六万七万七万三索四索五索九索四筒五筒五筒東北発  ドラ九筒

六索八万四万と引いて、4巡目には以下の形となる。

四万五万六万七万七万八万三索四索五索六索四筒五筒五筒

こうなればもう引き下がることはない。5巡目、勝又さんがペン三万を仕掛ける。

 

100

 

ドラが九筒だけに嫌な仕掛けではあるが、この後もまずは自分の手牌進行が優先である。
7巡目、ツモ三索

四万五万六万七万七万八万三索四索五索六索四筒五筒五筒  ツモ三索

形だけなら七万切りだろう。だがここは、ギリギリまで手役を追う局面だ。
456の三色を強く見るならば打五筒の一手なのである。

9巡目、ドラの九筒を引く。もちろん切るには切る。ただ、勝又さんに鳴かれるのだけは厄介である。
もしこれがポンされたなら、こちらに仕掛け返す選択も出てくる。特に、沢崎さんから三索が切られたケースだ。

既に私の手牌に2枚あり、勝又さんが端絡みの手牌を狙っているなら、三索は急所の牌とも言える。
後は六筒のチー。普段ならば絶対に仕掛けることなどありえない。
だが、みすみす勝又さんにアガらせる訳にもいかない。この九筒が鳴かれたからには、相応の対処をせねばなるまい。それだけは頭に入れながら、私は九筒をツモ切った。

幸いなことに、勝又さんからポンの声は掛からなかった。
この局面で勝又さんが1,000点仕掛けを入れているとは思えず、ちょっと意外な感じもしたが、これでしばらくは面前路線を貫けることになった。

そして次巡、ツモ三索でテンパイ。

四万五万六万七万七万八万三索三索四索五索六索四筒五筒  ツモ三索

心なしか、リーチ宣言の打牌も強くなっていた。
ここで12,000の加点なら、優勝争いの趨勢はぐっと私の方へと傾いていく。
そして2巡後、勝又さんから六筒が放たれた時、これでもう自分が脱落することはないという確信を持つことができた。

とどめは4本場だった。
10巡目、北家の藤崎さんからリーチが入る。

一万二万三万三万五万七索八索九索四筒五筒六筒中中  ドラ三万

私の手牌はこうだ。

四万四万五万五万六万四索五索六索八索八索四筒五筒中

ツモ七万で生牌の中をぶつける。この手で引く気はさらさらないし、41,300持ちの藤崎さんを沈めるチャンスでもある。
13巡目、ツモ六万でリーチ。

四万四万五万五万六万六万四索五索六索八索八索四筒五筒

高目の六筒なら、出アガリでも18,000という勝負手だ。
今決定戦でも、自身の気持ちが高ぶった局面の一つである。

結末は17巡目だった。
藤崎さんが最後のツモ番で三筒を掴み、11,600は12,800のアガリ。

親が落ちたオーラスこそ藤崎さんの満貫ツモとはなったものの、ビッグイニングとなった南3局のおかげでこの半荘はトップ。
勝又さんを4着に沈めたことで、トータルでも大きな差をつけての首位に返り咲いた。

10回戦終了時
佐々木+72.8P 勝又+14.7P 藤崎▲28.1P 沢崎▲60.4P

11回戦開始。
3者とはそれなりに点差をつけている。
マイナスしている藤崎さんと沢崎さんは、まずプラス域に戻すことが絶対条件だ。
となれば、私の優先順位は勝又さんとの点差をさらに広げること。この差を守り切ろうなどという意識は微塵もなかった。

南1局、私は親番である。

 

100

 

5巡目、北家の勝又さんからリーチ。私も七対子の1シャンテンだが、ドラの五筒が浮いた形。
しかし捉え方によっては、これも勝負手。五筒タンキは最もわかりやすい最終形と言えるし、先制リーチの勝又さんだってアガリ牌でなければ切るしかないのだ。

このシンプルな思考が勝負事では大切だったりするのである。
10巡目、ドラを重ねてテンパイ。

九万六索六索八索八索九索九索三筒三筒五筒北北白  ツモ五筒

危険度が高いのは九万の方だったが、私は生牌の白タンキでのリーチ。
全体的に字牌が安いなら、これで勝負とみての選択だった。

実際この白は山に3枚残りだったが、12巡目に勝又さんから九万がツモ切られ、14巡目、八筒で2,600の放銃となった。
まだまだ楽には決まらない。

南4局、私は15.300持ちの4着目に沈んでいた。
原点復帰も難しく、勝又さんの原点を削ることが最大のテーマである。

勝又さんの浮きは900点。これを沈めることが出来れば、順位点の差も13ポイントから、4ポイントにまで詰められる。
10回戦でのトップを少しでも無駄にしたくはないところである。

8巡目、手牌がうまく纏まりツモ六筒でテンパイ。

三万四万五万五万六万七万三索四索五索六索二筒七筒八筒  ツモ六筒  ドラ一筒

ツモアガリか、勝又さんからの出アガリでミッションクリアだ。
そして次巡、ツモ二万。これなら文句なし。素点を少しでも回復するべくリーチの一手である。
当然、見逃しの選択肢もなかった。

そんなことをして勝又さんに連荘を重ねられるようなことがあれば、それこそ支離滅裂である。
状況が悪い時でも、とにかくやれることをやり続けるしかないのだ。

二万三万四万五万五万六万七万四索五索六索六筒七筒八筒  リーチ  ツモ五万

このアガリで勝又さんの原点を割ることに成功し、最悪の結果だけは免れた。
これで3日目も残り1戦。最終日を少しでも有利なポイント差で迎えるためにも、得点の上積みを図りたいところである。

11回戦終了時
佐々木+55.3P、勝又+9.0P、藤崎▲22.3P、沢崎▲43.0P

11回戦に続き、12回戦も起家スタート。

五万五万七万七万九万一索一索一索一索二索三索七索八索  ドラ一筒

この手牌に六万を連続で引き込み、手応え十分のリーチから入る。

五万五万六万六万七万七万一索一索一索二索三索七索八索  リーチ

だが、ここは勝又さんに1.000点で捌かれる。
東3局、カン二万を引き入れてリーチ。

一万二万三万五万五万五万一索二索三索一筒三筒南南  リーチ  ドラ六索

とにかく攻め続けるが、ここも親の沢崎さんに跳ね返される。

一万一万五索六索一筒二筒三筒四筒五筒六筒発発発  リーチ  ツモ七索

東4局、またも沢崎さんから先制リーチ。

四万五万六万六万七万二索三索四索八索八索五筒六筒七筒  リーチ  ドラ西

沢崎さんは11回戦でトップを獲り、この半荘も45,700持ちと上昇気流に乗りつつある。
一度きっかけを掴めばしっかりと畳み掛けてくるところは流石の一言である。

8巡目、私も七索を引いて追いついた。

三万三万三万七万七万八万八索九索五筒五筒東東東  ツモ七索

どちらを切っても役はある。ただ、シャンポンに受ければツモり三暗刻の形だ。
5秒ほど考えて出した答えは、七万切りのリーチ。

場に八万九万がそれぞれ2枚ずつ飛んでいることから、受けの強い方を選んだのである。
結果はすぐに出た。

沢崎さんが九万を掴み、3,200は3,800のアガリ。
八万を切っていれば3.900の放銃になったとはこの時知る由もないが、これで2着浮上。

南1局、まずは1,500のアガリで連荘。

一万一万六万七万八万七索八索九索三筒四筒六筒七筒八筒  ロン五筒  ドラ南

同1本場、手応え十分のリーチは1人テンパイで流局。

三万四万五万六万七万二索二索三索四索五索六筒七筒八筒  ドラ白

同2本場、タンヤオの仮テンを取っていたところにドラの南を持ってくる。

四万六万七万八万三索四索五索五索六索七索六筒七筒八筒  ツモ南

これでもリーチで引きアガリなら3,900オールとなるが、到底最終形とは呼び難い。
それをリーチと宣言してしまうのだから、やはり気持ちが焦っているのだろう。
案の定、2巡後に二索を持ってくる。

六万七万八万二索三索四索五索五索六索七索六筒七筒八筒

ドラをポンされたとしても、これなら正々堂々勝負だ。
ここにきて、それを待つことができない自分が情けなかった。
だが11巡目、沢崎さんのリーチ宣言牌が南となり、この手がアガリに結び付いた。

四万五万六万五索六索七索八索九索九索九索四筒四筒南  ツモ七索

11回戦を終えた時点で、私と沢崎さんとのポイント差は98.3Pだった。
沢崎さんからしても、ここから逆転するためには私を大きく沈める作業が必要である。
残りの試合数もふまえ、時間的猶予はあまりないとの判断だったのだろう。
望外とも言えるアガリを拾った私だったが、このゲームでトップを獲ったのは沢崎さんだった。

一時は42,100まで積み上げた点棒も、最後には原点割れ。
ただ、せめてもの救いは、勝又さんを4着に沈めることが出来たことである。

この日も100ポイントには到達できなかったが、これで私以外の3者がトータルでマイナスポイントとなった。
最終日は圧倒的有利なポジションからのスタートとなる。

だが、このポイントを伸ばせないようでは優勝もない。
追いかける3者を、最初の2戦でどれだけ突き放せるかが一つのカギにもなってくるだろう。
「鳳凰位戦史上最高の激戦」とも謳われた最終日は、私にとって過去経験のないほどの死闘となった。

12回戦終了時
佐々木+50.7P 勝又▲10.3P 藤崎▲12.7P 沢崎▲28.7P

麻雀日本シリーズ2021第6節レポート

2021年11月13日土曜日 麻雀日本シリーズ2021第6節が行われた。
二次予選のプレーオフに向け、一次予選最後の一戦となる。

 

 

21回戦 (白鳥、近藤、内川、勝又)

 

 

白鳥が随所でアガリを決めトップに。近藤はオーラスのアガリで2着に浮上。
内川は、手は入るものの、他家とぶつかる展開が多く、厳しい4着に。
勝又は最後まで粘るがオーラスに近藤にかわされ3着に。

 

 

 

白鳥翔 +37.7P
近藤誠一 +12.3P
勝又健志 ▲1.3P
内川幸太郎 ▲48.7P

 

22回戦 (瀬戸熊、多井、矢島、醍醐)

 

 

後がない瀬戸熊はかなり大きいトップを取らないといけないポジション。ホンイツや親での跳満を決め、オーラスも少しでも素点をプラスにするためにアガリ、トップに。
多井は親で満貫のアガリでポイントをキープしつつ安定した打ち回しで2着に。
矢島は高打点が飛び交う中なんとか原点付近の3着でまとめた。
醍醐は痛い親の跳満放銃などが響き大きいマイナスに。

 

 

 

瀬戸熊直樹 +38.0P
多井隆晴 +13.8P
矢島亨 ▲8.6P
醍醐大 ▲43.2P

 

23回戦 (沢崎、山田、木村、本田)

 

 

沢崎はじりじりと点棒が減っていく展開の中なんとか最低ラインのマイナスポイントで耐えた。
山田は親でのヤミテンの判断が上手くいき、2着に。
木村は東1局から満貫を決め、アガリたい局や手牌が実を結ぶ展開が多くトップに。

 

 

何としてでも大きいトップを取りたい本田、3着目で迎えたオーラス。東北の役満プリンスが天和チャンスのダブルリーチを打つが不発にとどまり3着のまま終了に。

 

 

木村和幸 +33.8P
山田浩之 +8.7P
本田朋広 ▲11.7P
沢崎誠 ▲30.8P

 

24回戦 (柴田、河野、佐々木、藤崎)

 

 

柴田は東1局の親でアガったが、そのまま佐々木の波に飲まれマイナスの大きい3着に。
河野は攻めダルマの攻撃を耐え、マイナスの大きい2着で終了。
藤崎は手が佐々木とぶつかる展開が多く、かなり大きめの4着に。
本日の主役となった魔王佐々木。なんとアガリ回数が14回。手を休めない最後まで責め抜く姿勢に牌もついてきていた。13位でスタートした24回戦を3位まで順位をあげた。

佐々木寿人 +119.2P
河野高志 ▲17.8P
柴田吉和 ▲41.6P
藤崎智 ▲59.8P

 

 

 

 

上位から、白鳥、矢島、佐々木、木村、沢崎、多井、河野、近藤、勝又、柴田、山田、醍醐、の12名が二次予選のプレーオフに進むこととなった。

 

 

次回の麻雀日本シリーズ2021第7節は
2021/12/18(土)14:00開始となります。
実況、日吉辰也
解説、前田直哉

次回もお楽しみに。

(文:鈴木誠)

何を切る? 2021年11月

第38期十段位決定戦 12回戦 東2局2本場 東家 荒正義プロ

 

100

 

100

 

 

■Twitterで実施したアンケートの結果

 

100

 

■OPENRECで実施したアンケートの結果

 

100

 

■ニコニコ生放送で実施したアンケートの結果

 

100

 

■プロ解答

 

八筒切り

 

100

 

六万切り

 

100

 

七筒切り

 

100

 

■実況・解説陣 (アンケート時)

 

100

 

古橋「ダブ東が暗刻で四暗刻まで見える1シャンテンですが、藤崎さんどうですか?」
藤崎「まぁ僕は大きいんでね、四暗刻狙ってるフリして隣の七筒切ってますね。笑」
古橋「ホントに七筒切ります?」
藤崎「もちろんこれが1回戦目なら四暗刻を逃すわけにはいかないってなるけど、最終戦ということで、ポイント状況的にもリーチツモダブ東とかでもかなり大きい状況なんだよね。」
古橋「リャンメンに決めるにしても、五万八万六筒九筒の選択があると思うのですが・・?」
藤崎「それは一手先にホンイツまであると思うので。」

■プロの視点
荒正義プロ
「この時点で三浦との一騎打ち。前局の4,000オールに感触があったので、この親で決めようと思いました。
東のツモで感触は十分。ドラが八万なので、六万切りは自然な応手です。
この一手と思いました。
トイトイや四暗刻も見えるけど、ここは連荘が第一。ドラでアガれば文句なしです。
トイツ手は受けが狭く、ノーテンで終局してしまう可能性があります。
ライバルの三浦はラス親なので、最後は1対1の勝負になります。目標では、ここで3万点以上の浮きが必要と考えていました。
三浦君の打牌には信頼があり、素質は十分。早くA1に上がり、タイトルホルダーになってもらいたいものです^^」

 

■終局図

 

100

 

日本プロ麻雀連盟チャンネルはこちらから
OPENREC 日本プロ麻雀連盟チャンネル
ニコニコ生放送<PC版>

第38期鳳凰戦A1リーグ第12節C卓レポート

【沢崎が卓内トップ 黒沢もプラスでトータル200超え】

 

 

本日の対局者

2位 黒沢咲
3位 前田直哉
6位 勝又健志
9位 沢崎誠

 

 

1回戦南1局。勝又が高めの八万ツモで2,000・3,900のアガリでトップを取る。

 

 

2回戦オーラス。親番沢崎がペン七索をチー。ドラを1枚切っての三索六索一索に受ける。

 

 

程なくツモって6,000オール。2回戦は沢崎の1人浮きトップ。

3回戦東1局1本場。前田がメンタンピンイーペーコーの五万八万をツモって2,100・4,100(+1,000)のアガリ。

 

 

東4局の親番でもカン八索リーチで先手を取った前田だが

 

 

黒沢がメンホンで追いついて五筒ツモ。2,000・4,000(+1,000)のアガリ。

オーラスは沢崎がピンズのホンイツで仕掛ける中、勝又がタンヤオドラドラの四索七索のヤミテンを入れる。

 

 

親番の前田も終盤にテンパイを入れるが、直前に勝又が三筒を通しただけに、二筒がかなり切り辛くなった。おそらくテンパイ勝負にする予定だった七索を選択し、勝又に5,200の放銃、前田にとっては手痛い結果となった。勝又にとっては最高のアガリで3回戦は浮きの2着に、トップは黒沢。

4回戦は再び沢崎の半荘。トップ目で迎えたオーラスにこの手が入り、素直にペン三索ダブルリーチとする。

 

 

これに追いついたのが前田。ピンフ高めドラの五筒八筒に取って追っかけリーチ。もともと4着目のオーラス、ドラをツモれば勝又を逆転という状況が打たせたリーチだった。

 

 

結果は沢崎が5,200(+1,000)のアガリで本日2勝目を挙げた。

 

 

 

黒沢がトータル200を超えて2位キープ。最初に12節を終えて最終戦1位〜5位のC卓で打つ事がほぼ確定となった。
勝又と前田にとっては残り2節が正念場。
沢崎は今日の卓内トップで暫定8位に。上を見る戦いに専念出来るので、同卓者を捕まえて大きく叩けばチャンスはある。

次回A1第13節A卓
2021/11/17(水)17:00
古川孝次
前田直哉
紺野真太郎
杉浦勘介

解説 森山茂和

(文:編集部)

【麻雀最強戦2021 ザ・リベンジ】優勝は仲田加南!!

11月14日(日)15時より、麻雀最強戦2021ザ・リベンジが行われた。

その模様はAbemaTV麻雀チャンネルにて生配信され、日本プロ麻雀連盟の仲田加南が優勝!
麻雀最強戦2021FINALの切符を手にした。

 

 

(麻雀最強戦キンマweb-近代麻雀)

第38期鳳凰戦A2リーグ第8節B卓レポート

一井慎也、圧巻の3トップ!第38期鳳凰戦A2リーグ第8節B卓レポート

11月9日(火)、A2リーグ第8節B卓が放送された。対局者は明石定家、藤島健二郎、一井慎也、古橋崇志。

 

 

 

残留争いがチラつく明石・古橋にとっても大事な節であるが、なんといっても焦点となるのは現在昇級圏に君臨する一井・藤島の直接対決だ。

2人のポイントが大きく変動したのは3回戦。
東4局に藤島は親のピンフドラドラ、一井はピンフ高目三色という大勝負手の二軒リーチ!

 

 

 

ここは一井が7,700の大きな直撃で制すと、南2局にも親の七対子ドラドラを直撃。

 

 

この半荘の素点だけで27P差をつけ、大きくリード。
続く4回戦では藤島が意地を見せ、5万点のトップ目に。

 

(役ホンイツの6,400)

 

(ツモ中ドラドラの2,000・4,000)

しかし、オーラス時点で沈んでいた一井が親番を手放さない。古橋のリーチに追いつき11,600をアガると…

 

 

さらに次局、テンパイ料で藤島を逆転。

 

 

 

普段はクールな藤島が非常に厳しい表情を見せる印象的な一場面となった。

1日を終えてのトータルポイントは画像の通り。

 

 

 

古橋はマイナスで降級圏に突入。
 

「悲観せずに最後まで一生懸命戦ってA2リーグにしがみついて、昇級してくる井出康平をやっつけたいと思います」
(井出康平は当日の解説でした)

明石は1ケタのマイナスで、上も下も非常に遠いポジションに。
 

「2節連続マイナスなので、次回はプラスしたいと思います」

藤島はこの日4半荘連続でオーラスに着順ダウンという苦しい展開。
 

「今日はふがいない寄りだったと思いますけど今月もう1回あるので、しっかり切り替えて第9節を迎えたいと思います。」

一井は圧巻の3トップで、昇級枠の1つに半分腰掛けたような状況に。
 

「今回も次節も山場山場と続いていきますが、一半荘一半荘できることをやっていけば結果がついてくると思うので目の前の勝負に一生懸命になりたいと思います」

次回A2リーグの放送は11/16(火)17時~。
対局者は石渡正志、内川幸太郎、和久津晶、白鳥翔。解説は藤崎智が務めます。
次回も是非お楽しみに!

(文・浜野太陽)

2021A2_8_B1

第38期鳳凰戦B1Select後期第3節レポート

【石立が+93.0Pでトータル首位に】

後期B1リーグ3節目は、前原雄大が緊急入院した為、5人打ち3卓となった。
対局者は開始前にトータルポイント上位から抜け番抽選を行い、以下の通りに決定。

 

 

【抜け番順】

1回戦 猿川真寿
2回戦 ケネス徳田
3回戦 石立岳大
4回戦 増田隆一
5回戦 中村慎吾

 

 

【1回戦 石立、中村、増田、ケネス】

東3局。親番ケネスがダブ東ポンテン。次巡ドラの一索が暗刻に。電光石火の12,000を決める。

 

 

しかし南2局に石立がリーチ三色、カン二筒待ちの5,200は5,800をアガってケネスをかわすと

 

 

オーラスも石立が一索ロンの1,300で1回戦トップを取る。

 

【2回戦 増田、石立、中村、猿川】

東3局2本場。石立が三色確定のペン七万をヤミテンでツモって2,200・4,100(+1,000)。

 

 

オーラスは中村が一筒四筒リーチ。

 

 

一筒だとツモでも浮かないが、四筒ロン。中村にとっては嬉しい浮き2着となった。

 

【3回戦 増田、ケネス、猿川、中村】

3回戦は大荒れとなった。まずは猿川が白西ホンイツの8,000のアガリ。

 

 

さらに東4局、猿川がタンヤオ三色確定のカン四万でリーチ。

これに勝負を挑むのは増田。六万暗カンの三筒六筒九筒の追っかけリーチに出る。

 

 

この2軒リーチに挟まれたケネス。六万暗カン、一万七万は2人に通っている。
カンチャンか単騎にしか当たらない四万を選び、猿川に8,000の放銃となってしまう。

オーラス。アガればトップの増田が二筒五筒リーチ。

親番中村が六索九索追っかけリーチ。安めロンなら2,900、高めツモなら跳満の手。

 

 

結果はリーチピンフツモ三色ドラの6,000オール(+1,000)。1人沈みをひっくり返す一撃で1人浮きとなる。
続くオーラス1本場。
猿川三万六万待ち
中村三万待ち
増田六万待ち

 

※画像は0本場となっているが南4局1本場

アガったのは増田。タンヤオツモ七対子ドラドラ。3,100・6,100で逆転トップを取った。

 

【4回戦 猿川、ケネス、石立、中村】

4回戦は中村の八筒ツモアガリからスタート。純チャン三色ドラで3,000・6,000。

 

 

東3局。石立がダブ東ホンイツドラドラで6,000オールを決めると

 

 

そこから怒涛のアガリで66,700点の大トップを取る。これで石立は本日3連勝。

 

【5回戦 増田、猿川、石立、ケネス】

最終戦は東1局にリーチツモドラの2,000オールをツモった増田がリードを守り切ってトップ。本日2勝目を挙げた。

 

 

中村「安易な考えでポンしてしまった局があったので、反省して見直したい。」「配牌が良かったのもあり、今日+30Pで来たので、帰って見直して次に繋がる麻雀を打ちたいです。」

ケネス「この席で増田さん2ラス僕が2ラス。最終戦はそこに石立さんが座ったのでラスかなと思ったんですけど、僕がラスでしたね、はい。」「この後の対局もビッグウェーブだけは逃さないように打ちたいです。」

増田「ケネスさんに12,000打ったのは良くなくて、自分でやってしまったので受け入れようと思った。」「3回戦は歯を食いしばって押したら六万で跳満ツモれました。」「今期は残留の戦いですが、頑張ります。」

猿川「3回戦(自身の2回戦)で満貫2回ツモって沈みなのは辛かったですね。」「今日粘れたと言えるかは微妙ですが、この後は大負けしないように気をつけながら上を狙って行きたいと思います。」

石立「今日の結果は非常に嬉しいです。」「(首位に立った事が)信じられないです。」「放送対局でいいメンバーと打てて、結果も最高だったので、もう言う事はないです。」

 

 

 

次回B1リーグSelect第4節は
2021/12/4(土)

対局者は確定次第、番組概要欄に掲載されますので発表をお待ちください。

(文:編集部)

第1期鸞和戦ベスト16C卓レポート

【第1期鸞和戦ベスト16C卓、伊東の挑戦は・・・】

伊東は、1回戦を3着、2回戦はアガれずにラス、この3回戦もここまでアガれていない。
もちろん相手はMリーガー3人でそう簡単な話ではないのはわかっていたが、先手がほとんど取れず、手も足も出ないと言っても過言ではない状況。

3回戦南3局、六索をポンした伊東、手はここまで育ち、本日一番の勝負手となった。
ここで高目ツモの倍満は望みすぎとしても、跳満や安目の満貫でもアガることができれば、最終戦、戦線にとどまることができる。
白は重なる直前に打たれてしまったが、逆に今なら打たれやすい。

 

 

ここまで伊東に目立ったミスがあったわけではない。
実力差がないとは言わないが、それ以上に相性の悪さが際立っていた。
勝又はAリーガーの中でも仕掛けが多く、佐々木もガラクタリーチやホンイツの仕掛けで先手を取るタイプ。
最近はオーソドックスになってきたが、もともとは『最速マーメイド』の魚谷。
その魚谷も、勝又と佐々木が相手で局面が早くなるとみたか、今日は仕掛けが多め。
この3者に対して、1人メンゼン高打点の伊東という構図となってしまい、不利だったことは否めない。

「今日は高い手がアガリに結びつかなかったので、負けてしまった。」
というリーグ戦の反省(?)を見ることがあるが、タイプ的に不利な相手と対戦した場合にどうするか。
一つの課題としてこの対局を見ると、また一味違って面白いだろう。

冒頭の局に戻ろう。
やっと入った伊東の勝負手、解説の藤崎、実況の小笠原からもアガリを伊東にという思いが伝わってきたが、

 

 

 

 

「さすがに暗刻の三索をツモられ、少し心が折れました」と終局後のインタビューで語ってくれたが、このアガリは残酷。
この半荘もラスとなってしまい、ほろ苦いどころか苦すぎる初の放送対局、ここで伊東は終戦となってしまった。

次は、魚谷、佐々木、勝又の3者で二席を争った最終戦に移ろう。
トータルトップの魚谷と3着の勝又との差が21.9P。(トータルスコアは後述のキャプチャを参照)
魚谷も安泰とは全く言えないスコアで、最後まで混戦が予想されたが、東1局から高打点がぶつかる。

 

 

 

 

七万をポンした佐々木、5巡目に7,700点のテンパイが入るも、マンズの佐々木に注目が集まったのが幸いし、魚谷のピンズのホンイツが成就。
ダブ東、ホンイツ、一気通貫の18,000点を伊東から。早くも魚谷は確定。
ここでひと席が決まってしまったのは、佐々木、勝又にとっては誤算だっただろう。

佐々木、勝又の残りひと席の争いは、決まりそうで決まらないめくり合いが30分以上も続く好ゲームだった。
駆け足でお伝えしたい。

南2局1本場、親は佐々木。
スコア的には、佐々木の親を勝又が終わらせられるかどうか。

 

 

 

 

先に勝又がタンヤオ、ドラ2で仕掛けるが、終盤に佐々木のリーチ。
2人テンパイで流局。

南2局2本場

 

 

仕掛けた勝又がリーチを受けても全部押す。しかし流局。

南2局3本場

 

 

先に勝又がテンパイ。

 

 

佐々木、絶体絶命だったが当たり牌の一索を重ねてリーチ。
どちらも決定打となるテンパイ。勝又も一歩も引かない。
勝又の待ちは山に4枚。対する佐々木は1枚。
「これは決着がつく。瞬き厳禁。」
実況が日吉だったら、こう叫んでいただろうが、今日の実況は小笠原。
やや興奮気味、でも冷静にこう告げた。
「魚谷テンパイ、一万3山。」
ほぼ同時に開かれる手牌。

 

 

なんと魚谷のアガリで勝又・佐々木対決は持ち越し。

南3局、親番勝又

 

 

今度は勝又の親番。
佐々木は約8.0Pの差で、ここをアガってオーラス勝負にしたかったが、流局。

南3局1本場

 

 

譲らず、3人テンパイで流局。
南3局2本場
長かった勝負もとうとうここで決着。

 

 

(勝又は二索をポンしている)

 

 

(佐々木は白をポンしている)

 

 

山には三万1枚しかなく、また延長戦かと思われた最中、見事ツモりあげて4,000オール!
親番がない中でこの差は決定的で、そのまま魚谷、勝又の勝ち上がりとなった。

 

 

ベスト16D卓、11/12(金)17時~
木島甲太郎vs鷲見隼人vs藤島健二郎vs柴田吉和

(文:福光聖雄)

八局麻雀15 [DVD]

100

 

時間 ‏ : ‎ 6 時間 27 分
発売日 ‏ : ‎ 2021/11/3

内容紹介

V☆パラダイスで放送中、大人気麻雀バラエティ「八局麻雀」第15弾が全対局ノーカットでDVD化

「八局麻雀」とは?
親連荘なしの八局という画期的なルールにより対局がスピーディに展開。実況席からもタレント・雀士によるコメントが入り、
まるで有名人のプライベート麻雀を自宅で覗き見しているかのような、これまでの対局番組には無いバラエティ要素満載の新感覚麻雀番組!

【出場者】
【美人女流プロ雀士チーム】 高宮まり/ 東城りお/ 岡田紗佳/ 二階堂瑠美/ 二階堂亜樹
【麻雀大好きタレントチーム】 柴田英嗣(アンタッチャブル)

【仕様】
日本語2ch / 16:9ビスタサイズ / カラー / 片面・一層 / 4枚組

発売・販売元:AMGエンタテインメント

cV☆パラダイス

詳細はこちら

第16期女流桜花入れ替え戦2nd stageレポート

入れ替え戦2nd stage出場者は、古谷知美(Aリーグ13位)・高宮まり(Bリーグ4位)・楠原遊(C1リーグ1位)・黒沢咲(1st stage勝ち上がり)の4名で、この中で来期Aリーグで戦えるのはたったの1人。

1st stageを勝ち抜いた黒沢でしたが

 

 

古谷に12,000。

 

 

高宮には8,000と1回戦からロン牌が集中。
さらにはアガリが遠く1回戦で致命的な大きなラスを引き、勝負から脱落します。

 

 

序盤での失点を悔い、この反省を次に生かしたいと語った黒沢は

「来期は入れ替え戦ではなく昇級出来るように頑張ります」

すぐに次へと気持ちを切り替えていました。

古谷・高宮の猛攻に大きく水をあけられた楠原でしたが、3回戦の親番で反撃開始。

 

 

3,900オールを皮切りに連荘を重ねて一時はトータル首位に立ちます。

C1リーグ首位で昇級を決めて入れ替え戦に進出した楠原は挑戦者らしく南場の親でも腕を振っていき

 

 

アガれば決定打となる勝負手でリーチを選択しましたが、これは流局して勝負は最終戦にもつれ込みます。

 

 

最終戦は高宮に手が入らず、満貫をツモってリードする楠原を古谷が追いかける展開。

 

 

敗れた高宮は

「今期は苦しい残留となってしまったんですけど、来期は昇級を目指して戦えるように頑張りたいと思います。それと謙虚に考えておかないと降級の危機になってしまうので、そこも気をつけたいと思います」

冷静に今期を振り返り、再スタートを誓いました。

 

 

追いかける側に回った古谷は徐々に差を詰め、1,000と2,000の直撃で楠原を200点かわしてオーラスに突入。

 

 

楠原にアガられたらすぐに再逆転されて試合終了というギリギリの状況で、序盤に黒沢から立て続けに打たれた1,500を見逃した古谷。
この局は流局まで粘り切り、テンパイ料で楠原との差を4,200に広げると

 

 

次局は中盤からオリを選択して運命に身をゆだねます。

 

 

1局勝負となった楠原はダブ南を暗カンして打点の条件をクリア。
残り2巡でテンパイを入れましたが

 

 

山に1枚残っていた八万は黒沢の手に収まって流局。

 

 

「今日は素晴らしい舞台で素晴らしい皆さんと麻雀が打ててプロとして幸せでした。来期はBリーグで活躍してAリーグで打てたら良いなと思います。これからも選手としても実況としても一生懸命頑張りますので宜しくお願いします。」

この経験を糧にして来期初のBリーグで活躍する楠原に期待です。

微差で逃げ切った古谷は

 

 

「女流桜花を取ってすぐに降級したら、その価値を落としてしまうかと思って嫌だった。」

タイトルを獲った人にだけわかる重圧を残留するための力に変え、Aリーグの最後の一枚のチケットを掴み獲りました。

<2nd stage最終結果>
古谷+35.9P 楠原+28.5P 高宮▲0.4P 黒沢▲64.0P

(文:越野智紀)

第46期王位戦A級予選①レポート

【第46期 王位戦 A級予選① 10/31(日)の部からは33名が勝ち上がり】

今年のA級予選は10/31(日)11/13(土)11/14(日)の3日に分けて行われる。(いずれか1日のチャレンジ)

王位戦の開催概要はこちら

開催概要 – 王位戦

 

 

10/31(土)のA級予選①は5会場での分散開催となった。
トライアル方式で4回戦を行い、プラス者(マイナス者は各会場0〜3名まで)は5回戦へ。5回戦終了時、規定人数が11/20(土)のA級本戦に進出となる。通過人数は会場ごとに異なるが、会場参加人数上位25%と決まっているため、通過人数の多寡による有利不利はない。

【巣鴨道場】8名

 

 

 

巣鴨会場内1位は最高位戦の陵澤諭。おかざわゆうと読むそうだ。SNSを見に行くと麻雀関連の自作ツールを作って配布していた。

 

 

【錦江荘】7名

 

 

 

錦江荘1位は連盟31期生の大鹿糠文也。おおかぬかと読む。鹿糠は岩手と青森の地名なので東北出身かも?第2期WRCベスト16進出者。プロテスト筆記部門のスペシャリストらしい。

 

 

【ゴースタ神田】8名

 

 

 

ゴースタ会場1位通過は麻将連合の藤川まゆ。同じ会場に居た初対面の日、丁寧に挨拶に来てくれたのをはっきり覚えている。最近MENSA会員になったらしい。勝ち上がり者の平均偏差値が凄い事になってそう。

 

 

【じゃん亭】5名

 

 

 

じゃん亭は連盟の声優雀士、伊達朱里紗が1位通過。第1期桜蕾戦優勝、今期からMリーグ参戦と活躍しており、注目度の高い選手である。

 

 

【岡】5名

 

 

 

岡会場の1位通過は連盟の蒼山秀佑。鸞和戦ベスト16の放送対局が記憶に新しいが、その日は残念ながらマグマ打法が発動せず「(今日は)そよ風でした」との事。王位戦でのマグマ噴火に期待!

 

 

次回王位戦A級予選2日目は
2021/11/13(土)12:00開始

連盟公式Twitterにて会場の様子と勝ち上がり者の速報をお届けします。

第38期鳳凰戦A1リーグ第12節B卓レポート

【鳳凰戦A1リーグ第12節B卓 藤崎が+111.1Pで5位に 決定戦も視野に】

 

 

対局者は
6位 近藤久春
8位 藤崎智
10位 紺野真太郎
12位 瀬戸熊直樹

 

 

1回戦。藤崎がドラ雀頭のタンピン高め三色のヤミテン。五万ツモで2,000・4,000。

 

 

南2局には中メンホンドラドラ高めイーペーコーの三万六万九万待ち。三万ロンで12,600のアガリで1回戦トップ。

 

 

2回戦も藤崎が引き続き好調。東1局、カン七万ツモ2,000・4,000。

 

 

南2局には白中三暗刻。12,000のアガリ。ヤミテン忍者の真骨頂で1人浮き。本日2連勝を飾る。

 

 

しかし3回戦の藤崎は忍ぶ事をやめた。ポイント的に上が見えてきた事、ここまでの好調を感じたのもあったか。

東1局親番。タンヤオドラの七筒待ちだが、目にもとまらぬ早技で八筒切りテンパイ取らず。
しかし次巡七筒を持って来てしまい、2,000オールのアガリ逃しだが、五筒八筒フリテンリーチを敢行。

 

 

強引に4,000オールのツモアガリを決めると、南1局の親番では74,400点持ちに。近藤から先制リーチを受けるも六索九索待ちで追っかけリーチ。

 

 

結果は近藤が高めの六筒ツモ。3,300・6,300(+1,000)でようやく綺麗にアガリが決まり、藤崎の連荘も止めたが、近藤が今日ここまでで受けたダメージは大きい。

3回戦も藤崎が1人浮きトップで本日3連勝。

4回戦東4局。近藤と藤崎が共に2フーロしてテンパイを入れていた。瀬戸熊が追いつき三色確定のテンパイ。1枚切れの中も切りづらい場況だったが、ここは勝負。一筒四筒リーチに出て2,100・4,100のアガリ。

 

 

南2局。紺野がドラ2枚の七対子八筒待ちをツモって3,000・6,000。このアガリが決め手となり、4回戦は紺野がトップを取った。

 

 

 

 

藤崎が3連勝と小さいマイナスの3着で+111.1P。トータル5位に浮上した。鳳凰位決定戦も十分視野に入って来た。

 

 

次回A1リーグ第12節C卓
2021/11/10(水) 17:00

沢崎誠
前田直哉
勝又健志
黒沢咲

解説 藤崎智

(文:編集部)

第38期鳳凰戦A2リーグ第8節A卓レポート

麓征生、1人浮きの卓内トップで降級圏脱出!A2リーグ第8節A卓レポート

11月2日(火)、A2リーグ第8節A卓が放送された。対局者は仁平宣明、ダンプ大橋、麓征生、客野直。

 

 

 

スタイルとしては高打点が持ち味のダンプ・仁平とスピード重視の客野・麓というメンバーだ。しかし今回意外なプレーを見せたのは仁平。

1回戦東4局、仁平に以下の手牌。

 

 

マンズを切ってのメンタンピンか、ピンズを切っての三色が狙える手格好。多くの選手は、受け入れが広く中打点が確保されるマンズ払いを選択する場面だ。しかし仁平は三色狙いの打二筒
ここまではメンゼン高打点派の仁平らしい選択であったが、まもなく放たれた場に1枚目の四万をチー。

 

 

1500・高目2,900のテンパイを入れるも、2軒リーチを受け7,700の放銃となった。
この手形での放銃自体はやむを得ないように思えるが、普段の仁平のスタイルからすれば後悔の残る場面だったように見えた。

 

 

一方この局を制した麓はオーラスにドラ暗刻の仕掛けをツモアガリ、1人浮きの大きなトップに。

 

 

麓は2回戦以降大きな加点こそなかったものの、普段通り手数の多い麻雀でプラスをキープし、降級圏を抜けることとなった。

対局終了時点のトータルポイントは画像の通り。

 

 

麓が他3者をマイナスに抑えての卓内トップで降級圏を脱出。

 

「今日の目標(降級圏脱出)は達成ですね。ピンクゾーンにまた入らないように次回もプラスしたいと思います。」

 

「昇級を目指すためにも、次節の直対で1人ぐらいかわせたらいいなと思います。」

 

「今期は残留が目標になるので、最終節で中位卓に入れるように頑張ります。」

 

仁平はさばき手が多くなってしまったことについて「自分らしくなかった」とした上で、「次節直対の古橋さんをまくるつもりでいきたい」と話した。

次回A2リーグの対局者は明石定家、藤島健二郎、一井慎也、古橋崇志。解説は井出康平が務めます。
次回も是非お楽しみに!

(文・浜野太陽)

第17期静岡プロリーグ 第7節レポート

仲間の活躍と共に~

毎週各種タイトル戦がおこなわれている中、先日の最強戦プロ麻雀代表戦にて、昨年まで静岡プロリーグに参加していた原プロが見事にファイナルのチケットをゲットした。
その最強戦の藤井すみれプロのレポートも秀逸だった。

たしかに地球は割れないが、原プロがひとつ殻を破り新しいステージにあがったのはまちがいないだろう。

私がここ数年感じているのは、静岡プロリーグは出世リーグなんじゃないかということ。
A2昇級した藤島プロしかり、やはり努力は裏切らないということだろう。

今節は別日対局も含めて、かなり順位が変わった。
別日対局で川﨑プロが最終半荘で10万点オーバーの大トップをとり、+91.9P叩き出しトータル首位に躍り出た。
川﨑プロの雀風、今期の安定感から椅子がひとつ埋まった気がする。

今節の勝ち頭は太田プロ。+127.2Pをたたき、マイナス域から3位まで浮上。
同卓の私、鈴木秀はなんとかプラスも太田プロのキツい攻めを受けてはポイント伸ばせず。

まだまだ別日対局を残しているとはいえ、上位の顔ぶれを見ると、残された椅子は後ひとつとみている。

プロクイーンのインタビューで優勝した二階堂瑠美プロが、『決勝を面白く』というフレーズがあったが、それが決勝という舞台に立ったプロの責務であると思われる。

またアマチュア混合の静岡リーグも過去最高の80人で行われた。
これは静岡支部にとっても嬉しいことであり、そう応援してくれる仲間がいる。

だからこそ私たちはプロ活動をやっていける。
まずは旅立ちの一歩、静岡プロリーグを制するのは誰だ!?

(文:鈴木秀幸)

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 川崎義之 91.9 ▲ 32.8 36.4 26.5 ▲ 13.2 42.1 81.8       232.7
2 青嶋宏樹 38.2 93.3     46.6 ▲ 5.2 12.6       185.5
3 太田昌樹 ▲ 19.8 30.9 19.0   ▲ 32.7 ▲ 19.7 127.2       104.9
4 石津寿人 28.7 4.2 ▲ 9.4 110.6 ▲ 53.3 ▲ 34.4 44.0       90.4
5 岡本和也 31.1 ▲ 67.2 22.9 21.4 47.1 ▲ 5.5 23.8       73.6
6 斉藤隆 47.0 24.8   5.4 54.9   ▲ 62.9       69.2
7 平野敬悟 ▲ 25.1 21.9 49.8 37.8 26.0   ▲ 56.3       54.1
8 鷲見隼人 49.5 21.5 ▲ 5.7 ▲ 38.0 ▲ 28.4 ▲ 15.6 61.1       44.4
9 小林正和 75.1 46.9   ▲ 73.7 11.7   ▲ 16.8       43.2
10 ダニエルモレノ 18.2 13.5 ▲ 54.1 23.1 22.6   6.8       30.1
11 望月雅継 ▲ 15.6 ▲ 24.6 ▲ 1.9   ▲ 8.8 58.5 13.7       21.3
12 高橋大輔 ▲ 9.0 ▲ 23.7 11.4 14.2 34.3   ▲ 17.3       9.9
13 栗島有紀 ▲ 7.9 ▲ 7.3     ▲ 13.2 ▲ 7.3 39.3       3.6
14 中寿文 ▲ 39.1 58.1 43.3 ▲ 18.1 25.4 ▲ 36.9 ▲ 30.0       2.7
15 大橋幸正 32.4 ▲ 86.3 37.4   ▲ 16.4 ▲ 18.8 35.9       ▲ 15.8
16 渡辺洋巳 24.9 ▲ 26.5 ▲ 45.3 ▲ 10.8 ▲ 6.8   35.1       ▲ 29.4
17 平岡理恵 ▲ 24.4 ▲ 36.5 50.4   ▲ 54.4   32.9       ▲ 32.0
18 鈴木秀幸 ▲ 58.7 15.1 ▲ 9.6   ▲ 0.5   5.3       ▲ 48.4
19 安部颯斗 28.8 ▲ 50.4 ▲ 3.3 ▲ 38.3 11.9   ▲ 5.8       ▲ 57.1
20 天音まこと ▲ 24.8 58.9 ▲ 13.2   ▲ 42.0   ▲ 38.0       ▲ 59.1
21 京平遥 ▲ 47.3 41.5   13.4 ▲ 27.7 15.8 ▲ 75.4       ▲ 79.7
22 土屋幸弘 ▲ 80.2 59.1 ▲ 54.3 7.5 36.7   ▲ 57.1       ▲ 88.3
23 杉村泰治 17.8 18.3 ▲ 23.5 ▲ 44.4 28.3   ▲ 86.7       ▲ 90.2
24 渡辺史哉 ▲ 38.8 39.1 ▲ 39.7 ▲ 50.1 29.1   ▲ 56.2       ▲ 116.6
25 鈴木郁孝 ▲ 41.2 ▲ 90.3 5.8   ▲ 34.3 53.0 ▲ 15.3       ▲ 122.3
26 島﨑涼 ▲ 12.4 ▲ 45.2 ▲ 9.0 11.5 ▲ 19.3 ▲ 47.8 ▲ 10.3       ▲ 132.5
27 廣岡璃奈 ▲ 40.3 ▲ 78.3 ▲ 7.4   ▲ 27.6 1.8 7.6       ▲ 144.2

第38回静岡リーグ(プロアマ混合)第2節レポート

冬の訪れを告げるような肌寒い季節になりましたが、10月17日に熱い熱い静岡リーグ第2節が開催されました。
静岡リーグ第2節レポートは安部颯斗が務めさせていただきます。

私にとっては2回目の出場となります。
前回の静岡リーグでは散々の結果で、自身の実力を痛感させられました。
ただ、どのような雰囲気でどのような方々がおられるのかを分かったような気がします。
その中で1つだけ分かったことは、皆様本当に麻雀が好きなんだな〜ってことです。
とても真剣に、そして楽しく打たれていて私自身も刺激を受けることばかりです。

2回目の出場となり静岡リーグという場にも慣れてきたので、今回は良い成績をそしてまずは決勝まで残りたいものです。

では、今節の結果を見ていきましょう。
まず、首位につけているのが、片山一哉さん。前節に続いての80ポイント超えで今節も一番ポイントを稼いでの堂々の首位。
決勝進出に大きくリードか。

2位につけたのが、高村龍一さん。
前節以上にポイントを稼ぎ好調をキープ。
押しの強い麻雀でこのまま決勝を狙いたいところでしょう。

3位には松清一樹さん。
静岡リーグで全節終了時にマイナスしたことがないといった流石の安定感で3位に浮上。決勝争いに名乗りをあげた。

4位には湯本伸介さん。80ポイント近くと大きく稼ぎ、前節マイナスからのジャンプアップ。
この勢いで決勝進出となるか。

今節は一般参加者の躍動が目立ちました。プロの追い上げはあるのか。
今後の静岡リーグも目が離せません。

(文:安部颯斗)

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 片山一哉 一般 80.7 80.0       160.7
2 高村龍一 一般 41.9 64.4       106.3
3 松清一樹 一般 35.1 44.4       79.5
4 湯本紳介 一般 ▲ 7.9 76.2       68.3
5 鈴木秀幸 プロ   68.0       68.0
6 岡田充弘 一般 42.4 18.6       61.0
7 ダニエルモレノ プロ 23.0 36.8       59.8
8 京平遥 プロ 26.9 28.3       55.2
9 鈴木郁孝 プロ 10.5 39.6       50.1
10 平野敬悟 プロ   49.5       49.5
11 天音まこと プロ   36.8       36.8
12 鷲見隼人 プロ 52.6 ▲ 16.3       36.3
13 春田篤志 一般 ▲ 24.8 57.6       32.8
14 大河内茂之 一般 31.8 ▲ 2.0       29.8
15 川嵜彬史 一般 12.9 16.4       29.3
16 太田昌樹 プロ 26.3 ▲ 3.0       23.3
17 安部颯斗 プロ ▲ 30.8 53.8       23.0
18 杉村泰治 プロ 31.8 ▲ 9.5       22.3
19 加藤拓 一般   21.7       21.7
20 吉野潤 一般 27.2 ▲ 13.1       14.1
21 青嶋宏樹 プロ ▲ 20.7 34.7       14.0
22 村瀬光佳 一般   12.9       12.9
23 鈴木元司 一般 10.9 1.4       12.3
24 伊藤裕美子 一般 56.3 ▲ 44.8       11.5
25 高橋大輔 プロ ▲ 58.9 68.8       9.9
26 大谷数則 一般 ▲ 52.1 57.5       5.4
27 鈴木勘太 一般 23.1 ▲ 18.5       4.6
28 高橋活 一般 ▲ 22.6 25.9       3.3
29 斉藤隆 プロ           0.0
29 舟橋晃 一般           0.0
29 土屋幸弘 プロ           0.0
32 井上一雄 一般 ▲ 16.3 15.5       ▲ 0.8
33 小林正和 プロ   ▲ 1.1       ▲ 1.1
34 宮地孝尚 一般 15.9 ▲ 19.8       ▲ 3.9
35 坂本彰光 一般   ▲ 5.5       ▲ 5.5
36 山田昭裕 一般 11.0 ▲ 18.9       ▲ 7.9
37 安藤真由美 一般 ▲ 82.6 74.6       ▲ 8.0
38 前嶋茂 一般 ▲ 25.7 17.5       ▲ 8.2
39 生方美佐希 一般 ▲ 25.0 15.0       ▲ 10.0
39 望月雅継 プロ 23.6 ▲ 33.6       ▲ 10.0
41 鈴木貴仁 一般   ▲ 11.8       ▲ 11.8
42 堀孔明 一般 ▲ 7.7 ▲ 4.9       ▲ 12.6
43 白井健夫 一般 ▲ 12.8         ▲ 12.8
44 安藤銀一 プロ 24.8 ▲ 40.9       ▲ 16.1
45 山内紀博 一般 12.1 ▲ 30.3  

    ▲ 18.2
46 横光夏未 一般 ▲ 11.1 ▲ 12.2       ▲ 23.3
47 中寿文 プロ 1.7 ▲ 25.3       ▲ 23.6
48 金田年伸 一般 6.7 ▲ 32.6       ▲ 25.9
49 伊藤真 一般 ▲ 11.7 ▲ 18.4       ▲ 30.1
50 岡本和也 プロ ▲ 32.6 2.4       ▲ 30.2
50 渡辺洋巳 プロ ▲ 30.2         ▲ 30.2
52 鈴木博直 一般 10.5 ▲ 46.7       ▲ 36.2
53 能瀬美咲 一般 ▲ 16.6 ▲ 20.5       ▲ 37.1
54 廣岡璃奈 プロ ▲ 83.4 44.5       ▲ 38.9
55 石津寿人 プロ 48.3 ▲ 87.7       ▲ 39.4
56 松本貴仁 一般   ▲ 41.2       ▲ 41.2
57 松永誠 一般 ▲ 5.0 ▲ 37.8       ▲ 42.8
58 櫻井栄一 一般 ▲ 52.4 9.2       ▲ 43.2
59 島﨑涼 プロ ▲ 26.5 ▲ 21.7       ▲ 48.2
60 西田孝志 一般 9.7 ▲ 60.1       ▲ 50.4
61 渡辺史哉 プロ   ▲ 56.5       ▲ 56.5
62 渡部文也 一般 ▲ 49.9 ▲ 8.8       ▲ 58.7
63 川崎義之 プロ ▲ 47.7 ▲ 17.5       ▲ 65.2
64 栗島有紀 プロ ▲ 37.3 ▲ 73.0       ▲ 110.3
65 中野一男 一般 ▲ 80.4 ▲ 33.4       ▲ 113.8

第4期北陸プロリーグ 第4節レポート

令和3年10月24日、北陸プロリーグの第4節が行われた

首位固めに入ったのは藤本
リーグ戦において決勝~上位の常連であり、支部指折りの実力者
ここから藤本が崩れる姿は想像しにくく、決勝の椅子を1つ占めた感さえ漂う。
勿論、油断や慢心といった言葉もまるで似合わない。今後もポイントを伸ばすべく攻め抜いてくることだろう

決勝ラインに上がってきた若手2人も見逃せない
梅本は前期プロリーグ決勝進出者。岡田は今期デビューのルーキーである
若さと勢いを武器に後半戦も突き進めるか

実力充分の本田、木戸は試練の時か
1年での争い。良い時も悪い時もある中で、どう麻雀と向き合って結果に反映させていくのか。このままで終わらない彼らに注目したい

勝負はこれで折り返し
北陸の地から夏目坂に進むのは誰か。諦めた者など、誰もいはしない。

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 合計
1 藤本 鉄也 77.1 5.8 37.0 26.5 146.4
2 浦田 豊人 38.7 53.2 ▲ 29.5 30.4 92.8
3 梅本 翔 ▲ 35.6 40.0 40.1 38.3 82.8
4 岡田 拓也 44.4 ▲ 37.0 1.4 64.7 73.5
5 木原 翼 ▲ 10.9 56.0 16.5 6.7 68.3
6 安城 るい 74.1 7.8 ▲ 3.4 ▲ 25.3 53.2
7 荒谷 誠 ▲ 18.5 ▲ 16.0 18.9 44.1 28.5
8 後藤 正博 ▲ 53.7 0.0 45.0 8.9 0.2
9 美咲 優菜 56.8 ▲ 36.4 ▲ 40.3 0.7 ▲ 19.2
10 獅坂 祐一 53.5 ▲ 0.7 ▲ 26.1 ▲ 52.9 ▲ 26.2
11 成田 理良 ▲ 30.0 ▲ 3.3 ▲ 1.9 3.8 ▲ 31.4
12 里木 祐介 ▲ 2.5 13.4 ▲ 22.1 ▲ 39.7 ▲ 50.9
13 文月 愛美 ▲ 19.5 ▲ 44.1 33.0 ▲ 29.2 ▲ 59.8
14 志多木 健 ▲ 43.4 ▲ 35.5 ▲ 2.8 21.1 ▲ 60.6
15 木戸 僚之 ▲ 22.0 18.7 ▲ 46.5 ▲ 20.3 ▲ 70.1
16 小林 和樹 ▲ 38.5 ▲ 30.0 ▲ 12.0 4.3 ▲ 76.2
17 南 和之 ▲ 54.0 ▲ 45.8 16.5 ▲ 19.6 ▲ 102.9
18 本田 朋広 ▲ 46.0 2.9 ▲ 27.8 ▲ 83.5 ▲ 154.4

麻雀日本シリーズ2021第5節レポート

【16名全員が5節消化 白鳥が小さい3着で首位キープ】

10/30(土)13:00より、麻雀日本シリーズ2021 第5節が行われた。今タイトル戦の一番の魅力は今活躍している麻雀プロが団体の垣根を超えて集結し、日本一を決める所にある。

 

 

解説は前田直哉。
実況は日吉辰哉。

 

 

【16回戦 河野、藤崎、山田、矢島】

 

 

東3局4本場。河野が高め四索が2枚切れながらもリーチ。ラス牌をツモってメンタンピンツモイーペーコー、2,400・4,400のアガリを決めてトップ。

 

 

一方厳しい半荘だったのが藤崎。この局はメンゼンチンイツのテンパイまで二索が山田、矢島のアタリ牌(山田のアガリ優先)が手に残ってしまう。手牌と場況が噛み合わず箱下10,000点の4着となった。

 

 

16回戦結果
河野高志 +33.7P
矢島亨 +18.9P
山田浩之 +2.5P
藤崎智 ▲55.1P

 

【17回戦 近藤、瀬戸熊、木村、佐々木】

 

 

南2局に近藤がドラドラ七対子テンパイ。一索単騎のリーチに出る。トータルを考えると親番を落とせない瀬戸熊から出て8,000のアガリを決めてトップ。

 

 

南4局1本場は瀬戸熊、佐々木、木村の3軒リーチ。
結果は佐々木から東が出て瀬戸熊のアガリ。直撃によって3着に浮上した。

 

 
17回戦結果
近藤誠一 +22.2P
木村和幸 +4.7P
瀬戸熊直樹 ▲6.9P
佐々木寿人 ▲20.0P

 

【18回戦 内川、山田、柴田、瀬戸熊】

 

 

南3局。柴田が連荘して持ち点は66,200点。6本場に瀬戸熊からリーチが入るが、自身もドラドラ1シャンテンで六万を切ると

 

 

瀬戸熊の高めのロン牌。裏ドラが2枚乗って跳満となり12,000は13,800を放銃。
オーラス親番の瀬戸熊は4,000オール、2,100オールとアガって柴田を逆転するが

 

 

オーラス2本場。今度は柴田が瀬戸熊からタンヤオドラドラ、3,900は4,500(+1,000)の直撃で再逆転トップとなった。

18回戦結果
柴田吉和 +36.8P
瀬戸熊直樹 +19.5P
山田浩之 ▲16.2P
内川幸太郎 ▲40.1P

 

【19回戦 白鳥、佐々木、沢崎、河野】

 

 

河野が他家の勝負手を悉くかわしてリードしていた東4局。
佐々木がマンズのホンイツでドラ2枚。五万六万待ち。
沢崎が三万を止めてまわりこんでのテンパイ、ツモリ三暗刻の三万一筒待ちリーチ。
河野が現物切りで二筒四索待ちのヤミテン。
すでに五万八万のヤミテンを入れていた白鳥がツモ切りリーチ。

 

 

結果は沢崎が一筒のツモ。リーチ一発ツモ北三暗刻で3,000・6,000(+1,000)のアガリ。

 

 

オーラス親番の河野が発ドラドラの2,200オール(+1,000)をアガって逆転。しかし3本場は沢崎がきっちり1,300・2,600は1,600・2,900をツモって再逆転トップを取った。

19回戦結果
沢崎誠 +28.2P
河野高志 +14.6P
白鳥翔 ▲9.2P
佐々木寿人 ▲33.6P

 

【20回戦 木村、藤崎、多井、勝又】

 

 

南2局2本場。勝負局と踏んだ多井はドラ六筒を先切り。勝又にチーされてしまうが、二索五索八索に仕上げてリーチで押し返す。

 

 

木村は発暗刻の単騎テンパイを入れていた。すぐに八索を掴んでしまいフリテン中膨れ単騎に受けるが、嬉しいそのままツモで1,300・2,600は1,500・2,800(+2,000)のアガリ。

 

 

オーラスにも8,000(+1,000)の加点に成功し、20回戦は木村がトップ。

20回戦結果
木村和幸 +35.5P
藤崎智 +14.4P
多井隆晴 ▲5.8P
勝又健志 ▲44.1P

 

 

白鳥が首位、矢島が2位をキープ。3位から6位の沢崎、河野、柴田、木村もプラスを伸ばした。

 

 

麻雀日本シリーズ2021第6節は
2021/11/13(土) 14:00開始

次回は一次予選最終節。16名全員が登場する。24回戦終了時、上位12名が二次予選進出。

21回戦 白鳥、近藤、勝又、内川
22回戦 矢島、多井、醍醐、瀬戸熊
23回戦 沢崎、木村、山田、本田
24回戦 河野、柴田、藤崎、佐々木

(文:編集部)