第19期プロクイーン決定戦2日目レポート

2021年10月17日(日)第19期プロクイーン決定戦の2日目が行われた。

ルールは一発裏ドラのある、3万点持ち3万点返し、5-15のWRCルール。

5回戦
東城が東場で4万点を越えるポイントを持つが、瑠美が南3局から4局連続のアガリを決め大きなトップに

 

 

 

 

6回戦
瑠美が高打点のアガリを決め、2連勝。初日から厳しい展開の山脇がようやくプラスポイントとした。初日好調のりんのは、大きなラスを引き瑠美にトータルポイントを逆転される。

 

 

7回戦
東城がアガリ回数でポイントを重ね、りんのとトータルの差を詰めるトップに。

 

 

 

 

8回戦
東城が本日2回目のトップを取り、トータルトップの瑠美に迫る。
りんのは途中4万まで持っていたが厳しい3着目に。

 

 

2日目の結果はこちら。

 

 

瑠美は、らしさがでた独特な手順手組が上手くはまり大きいプラスに。
りんのは、初日の勢いのままと行きたかったところだったが、他者の追い上げに苦しむ1日となった。
岡田は最後のチョンボが痛かったが、まだまだ優勝が狙える位置にいるポイントで耐えた。
東城は随所でアガリを決め、プラスを重ね、トータルポイントもプラスとし、優勝を目指せる位置に。
山脇は2日目もあたり牌をつかむ厳しい1日となった。途中敗退がある最終日はかなり大きいトップを3回とらないといけなくなってしまったが、最後まで諦めず面白い展開にしてくれるはずだろう。

残すは最終日のみ。
果たして今期のプロクイーンは誰の手に!?

次回最終日は、10月24日14時から生放送。
第19期プロクイーン決定戦最終日をお楽しみに。

(文:鈴木誠)

第16期女流桜花Aリーグ第7節C卓レポート

4つある最終節の第二弾となった第7節C卓。

出場した選手は

 

 

魚谷侑未(2位)・吾妻さおり(5位)・二階堂瑠美(7位)・山脇千文美(11位)の4名。

16.3P浮けば残留確定で20.4P沈むと危険な状況な山脇。

 

 

前節大敗した直後のインタビューでは、

「ポイント的には決定戦は厳しくなってしまったのですけど、まだまだAリーグで戦いたいので、残留目指して頑張りますので第7節も応援宜しくお願いします。」

そう答えていました。

その悲痛な表情を見て、応援している人は山脇の残留を強く望んだことと思います。
当然、最終節では安定を求めて慎重な打ち回しになることが予想されましたが、当日会場に入ると、

「70ポイントぐらい勝ったらプレーオフもあるんだと気づいて、1回戦目はプレーオフを目指してやってみようと…」

1ヶ月ちょっとで細胞の全てを生まれ変わらせてきた山脇。
残留を願うファンの期待を良い意味で裏切る陽気さで試合に入ると

 

 

1回戦の東1局からダブ東發ドラ1の4,000オール。
これで本格的にプレーオフを目指すスイッチが入り、あれよあれよと3連勝。

 

 

4回戦も途中6万点を超え、トータルで吾妻をかわして瑠美にも並びかけます。

 

 

瑠美はゴール間際で山脇を振り払い、プレーオフ確定の6位でフィニッシュ。
4連勝した山脇は99.9%プレーオフに残れる7位まで浮上しました。

 

 

一方、安泰かと思われていた吾妻でしたが、4回戦に交通事故のような18,000を魚谷に放銃すると9位まで後退。

隙を見せない魚谷はマイナスを最小限に抑え、

 

「(決定戦進出に)95%は大丈夫でしょう」と、自信をのぞかせた。

 

 

<第7節C卓最終結果>

山脇+83.6P 瑠美▲4.7P 魚谷▲18.2P 吾妻▲53.3P

(文:越野智紀)

第225回:プロ雀士インタビュー 魚谷侑未  インタビュアー:齋藤豪

魚谷侑未プロ、モンド王座4度目の戴冠――。

編集部より報告を受け、件のタイトル獲得のインタビュー依頼があった真夏の昼下がり。
しかも「今までにインタビューされてないような内容を聞いてきてください」と、なかなかの難題を要求してくる。
それもそのはず「魚谷侑未 インタビュー」で検索すれば、連盟公式サイトをはじめ、あらゆる媒体でとんでもない数の記事が出てくるのだ。

魚谷侑未インタビュー多すぎ問題。
ここから新しい話題を作るのは難しい、もはやインタビュアー泣かせである。
ただ、それは魚谷侑未が競技麻雀プロの中で卓越した存在であることの証明でもあるだろう。

魚谷プロと仲の良い、藤井すみれプロ(魚谷プロインタビュー出現頻度:高)に協力していただき、焼き肉屋で決勝戦のお話や近況を伺うことにした。

 

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ーーあらためてゆーみん、モンド王座優勝おめでとう!

魚谷「ありがとう!」

ーー早速だけど、対局全体を通して印象に残った局などあれば教えてください。

魚谷「カン五筒の即リーチを打たなかった局面があったんだけど」

ーーどれどれ…

 

★カン五筒の即リーチを打たなかった親番について

 

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この局の選択が生きたと語る魚谷。
状況は、1回戦は沢崎プロのトップで終えた2回戦目の親番。(全4回戦)
ドラは三万、タンヤオドラ1のカン五筒でテンパイしたところだ。

ーー親番で先制なら、待ちは悪いけれどリーチを打ってもおかしくない局面だね。

魚谷「昔はこういうの即リーチをしていたんだけど……まず場況としてカン五筒の良さが分からなかった。ピンズのイーペーコーを含むリャンメン変化や、雀頭の二索五索の筋に掛かっている状況を利用したシャンポン変化まで待つと決めた。二索を生かしたいと考えたんだよね」

ーーひょっこり五筒が出て3,900とか、ツモ2,000オールとかだと悲しい気持ちになっちゃう。

魚谷「うん分かる。セオリーや、期待値的には即リーチが得だとは感じている。でもプロは、1万回の対局で結果を出すために戦うのではなく、今回の対局で言えば、4半荘の限られた戦いで結果(優勝)を出す必要がある。自分の中でもっと深く読みの部分を突き進めていかないと普通の域から出れない。だから考えることを放棄しない。今までは期待値やセオリーによった戦い方に寄っていたと感じるけれど、Mリーグ2年目ぐらいから意識が変わってきていて…」

たしかに、もし麻雀AIが判定するならカン五筒で即リーチの判定で間違いないだろう。
しかし、それはあくまでも無限に半荘を試行できた場合のセオリーだ。
例えば、1万半荘打てるとして、この手をアガリ逃ししても、また次のチャンスに頑張ればいいかで済む。
しかし、タイトル戦は違う。少ない対局数で絶対に優勝しなければいけない戦いなのだ。
二度と次のチャンスは来ないかもしれない、競技麻雀人生が掛かっている。
となれば、この勝負手はアガリ逃しが許されるものではない。
その重みを知っている魚谷だからこその進化と選択と言える。

 

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次巡六筒を引き入れて狙い通りのシャンポンリーチ。
これを一発でツモりあげ、裏ドラをめくると暗刻が乗り、8,000オールの大きなアガリとなった。

 

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さらに次局は、1フーロのチンイツをツモりアガリ6,100オール。
魚谷が勝負所で時折見せる、力強くツモりあげるモーションがここでは見られた。
この半荘は特大トップを決め、大量得点のアドバンテージを生かして見事に4回目のモンド王座を戴冠した。

風が吹きつづける魚谷侑未。
不調な時とかはどうしているのだろうか? ふと思って聞いてみた。

 

★対局時のコンディション(体調)が悪い時について

ーー対局時のコンディションが悪い時ってある? そういう時ってどうしている?

魚谷「コンディションは整えるよう努力しているが、対局がたくさん続きすぎると、疲れでコンディションが悪くなるときはある。そういう時は卓上の情報がスムーズに入ってこない日がある。視界には入っているけれど処理ができないようなイメージ。いつもできる選択が出来なくなったりする」

ーーその時の対応方法は?

魚谷「もうこれはしょうがないので、コンディションは悪いまま打つしか無い。自分の状態は認めるしか無い。そのうえで、なるべく感覚に頼らずに見えている情報を中心にデジタルで処理するようにしてる。耐えるイメージで、負けにくい選択をするようにしているんだよね」

魚谷だって人間だもの、体調が悪い日だってやはりあるのだ。
そんな苦境でも最善をとれるように対処法を身につけているのは、本当プロだなあと感じたし、私も参考になった。

 

★決勝に行くための心構え

ーー多くのプロが決勝すら経験ができない世界だと思う。これから活躍する次世代のプロ達へ送るメッセージとして「決勝に行くための心構え」を聞かせて欲しいです。

魚谷「まずチャレンジ数を増やすこと。諦めないでたくさん出場することが大事。勝率が0.1%の大会でも出場しなければ可能性は無い。だから出れる大会は日程もあらかじめ確認しておいて、仕事とかぶってしまって出れなくなっちゃう、みたいなもったいない状況にはしないようにする。そういう所からの準備がとても大事。後は、そういったチャレンジは出るだけじゃなくて、必ず全て経験にすると思って挑むようにする」

魚谷プロの動向を思い返せば、最近でも、最強戦に出場するために東北へ遠征している事があった。

 

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もう十分すぎるほど活躍している彼女であっても、少ない可能性のチャンスを得られるよう貪欲に行動している。
まさに勝ちたい気持ちを体現していると言えるし、こういった執念がタイトル獲得を呼び寄せる要因になっているのは間違いない。
もちろん、資金事情や生活事情があるから、全てのプロが同じようにできるわけではない。
ただ、もし行動できそうだけど躊躇っている人がいるのであれば、一考する価値は大いにあるだろう。

魚谷「もちろん、いつ決勝に残っても良いように、事前に決勝戦そのものの準備をしておく事も大事だよね。決勝戦の経験なんて最初は無いのが当たり前だけど、準備してなかったから出来なかった、というのは実力不足と同じだから、対局の映像を見たり想定した練習をしたり、来たるべきチャンスに向けて準備を怠らないように」

これは話を聞いていて、何も決勝戦だけの話ではないなと感じた。
いつどんなチャンスが来るか分からないし、1つのチャンスを逃したら二度とチャンスは来ないかもしれない世界なのだから、あらゆる想定をして事前に準備しておくことは大事だ。

 

★ファンに向けて

ーーそれでは、最後にファンの方へ向けてメッセージをお願いします。

魚谷「結果を出すことが一番喜んで頂けると思うので、良い報告ができたのがとても嬉しいです。これからも結果で示せるプロでありたいと思っています。頑張りますので、応援よろしくおねがいします」

結果を出し続けている魚谷だからこそ、結果が出せなくなる事へのプレッシャーはきっと測り知れないものだろう。
だからこそ思考を止めずに日々進化を繰り返している。これからの魚谷侑未プロのさらなる成長と活躍に注目しよう。

 

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”雀サクッ杯”第45期関西リーグ(プロアマリーグ) 夏 最終節成績表

順位 名前 プロ/一般 1 節 2 節 3 節 4 節 合計
1 五月女 義彦 一般 138.0 53.6 42.8 12.6 247.0
2 内田 雄司 一般 71.2 60.7 3.7 17.4 153.0
3 高谷 圭一 プロ 66.7 35.5 67.2 ▲ 52.9 116.5
4 林 俊輔 一般 ▲ 4.7 58.2 14.7 45.2 113.4
5 田平 康雄 一般 75.8 ▲ 16.7 26.8 22.9 108.8
6 豊井 智和 一般 25.9 ▲ 8.5 42.9 29.7 90.0
7 原田 安博 一般 78.7 ▲ 3.9 ▲ 9.6 23.3 88.5
8 山地 義昌 一般 30.3 32.0 ▲ 42.6 43.1 62.8
9 稲岡 ミカ プロ 15.6 52.9 ▲ 25.1 15.4 58.8
10 岩本 貴 一般 49.8 ▲ 16.7 ▲ 9.7 34.9 58.3
11 横山 毅 プロ ▲ 14.7 20.5 45.4 ▲ 17.5 33.7
12 貫上 洋志 プロ 11.0 ▲ 36.3 0.0 58.2 32.9
13 春木 駿 一般 22.9 ▲ 34.1 ▲ 13.0 54.0 29.8
14 山中 翼 プロ ▲ 41.7 61.4 5.1 ▲ 12.0 12.8
15 井上 礼子 一般 0.0 4.2 ▲ 9.8 10.6 5.0
16 上村 宜久 プロ ▲ 21.2 10.0 0.0 15.6 4.4
17 北野 剛史 一般 12.0 ▲ 20.0 12.3 ▲ 0.9 3.4
18 小西 隆之 一般 3.5 ▲ 20.3 23.1 ▲ 3.3 3.0
19 南田 明宏 プロ ▲ 22.2 0.0 ▲ 11.2 27.3 ▲ 6.1
20 秋山 淑子 プロ ▲ 36.5 94.7 ▲ 31.9 ▲ 34.1 ▲ 7.8
21 三井 武郎 一般 ▲ 43.8 42.1 41.3 ▲ 57.1 ▲ 17.5
22 堀中 康行 一般 ▲ 5.8 0.0 14.2 ▲ 35.5 ▲ 27.1
23 井上 雅照 一般 ▲ 14.0 4.2 14.7 ▲ 34.8 ▲ 29.9
24 山下加代子 一般 ▲ 1.8 3.9 0.0 ▲ 33.9 ▲ 31.8
25 水島 勉 一般 ▲ 8.9 4.6 ▲ 32.3 0.0 ▲ 36.6
26 堀 昭義 一般 ▲ 44.2 ▲ 39.2 0.0 20.6 ▲ 62.8
27 宮西 康行 一般 5.0 ▲ 42.8 0.0 ▲ 26.9 ▲ 64.7
28 濱中 真志 プロ 0.0 ▲ 31.1 ▲ 6.9 ▲ 36.1 ▲ 74.1
29 猪鼻 拓哉 プロ ▲ 26.6 ▲ 63.6 0.0 2.8 ▲ 87.4
30 谷口 弘昌 一般 9.1 ▲ 14.1 ▲ 73.6 ▲ 23.6 ▲ 102.2
31 若井 翼 プロ ▲ 46.9 0.0 ▲ 53.4 ▲ 20.7 ▲ 121.0
32 川上 直也 プロ ▲ 74.9 ▲ 52.5 ▲ 51.2 40.8 ▲ 137.8
33 田口 春美 一般 ▲ 73.5 0.0 ▲ 33.7 ▲ 39.1 ▲ 146.3
34 鵜瀬 青空 一般 ▲ 80.4 ▲ 33.2 0.0 ▲ 35.9 ▲ 149.5
35 鈴木 勝之 一般 ▲ 23.0 ▲ 74.9 7.4 ▲ 76.1 ▲ 166.6

第33期中部プロリーグ 第5節成績表

Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 大橋幸正 38.3 ▲ 9.3 28.9 76.1 60.0 194.0
2 杉村泰治 10.3 15.2 50.6 65.1 ▲ 30.0 111.2
3 寺戸孝志 11.4 49.0 68.9 ▲ 67.5 11.7 73.5
4 堤文吾 39.8 ▲ 28.2 85.0 9.5 ▲ 35.5 70.6
5 小野雅峻 28.0 44.3 ▲ 37.1 ▲ 10.6 8.5 33.1
6 杉浦勘介 28.1 53.9 ▲ 48.9 ▲ 46.2 33.8 20.7
7 伊藤鉄也 ▲ 31.8 ▲ 5.6 ▲ 1.9 ▲ 8.3 59.6 12.0
8 山本拓哉 ▲ 67.9 27.7 ▲ 1.6 5.0 15.8 ▲ 21.0
9 越川清一 42.3 ▲ 34.4 3.3 15.4 ▲ 58.3 ▲ 31.7
10 村瀬寛光 ▲ 50.2 ▲ 11.9 19.5 6.9 ▲ 36.3 ▲ 72.0
11 斎藤寛生 51.8 ▲ 16.2 ▲ 77.8 ▲ 0.4 ▲ 51.8 ▲ 94.4
12 三戸亮祐 ▲ 5.5 ▲ 8.6 ▲ 55.0 ▲ 29.5 3.9 ▲ 94.7
13 掛水洋徳 ▲ 56.0 ▲ 39.2 ▲ 19.4 ▲ 15.5 7.9 ▲ 122.2
14 清水哲也 ▲ 38.6 ▲ 38.7 ▲ 16.5 ▲ 100.0 9.7 ▲ 184.1

Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 加藤泰史 80.9 23.2 15.3 ▲ 11.1 62.1 170.4
2 太田充 ▲ 45.0 ▲ 39.5 103.0 56.5 68.0 143.0
3 河合慎悟 ▲ 30.9 54.8 ▲ 35.3 50.8 2.3 41.7
4 都築友和 8.5 9.1 45.6 ▲ 12.3 ▲ 10.2 40.7
5 安藤大貴 ▲ 13.2 19.9 ▲ 25.9 54.9 ▲ 33.4 2.3
6 田村良介 35.1 36.8 ▲ 23.7 ▲ 24.1 ▲ 50.5 ▲ 26.4
7 金平裕樹 ▲ 33.7 10.3 8.1 ▲ 76.8 63.2 ▲ 28.9
8 杉浦貴紀 30.5 ▲ 26.1 ▲ 11.3 ▲ 21.7 ▲ 16.1 ▲ 44.7
9 大高坂松城 ▲ 47.1 5.0 ▲ 19.7 12.8 1.2 ▲ 47.8
10 高橋侑希 ▲ 1.0 ▲ 41.9 6.7 ▲ 8.7 ▲ 32.2 ▲ 77.1
11 長谷川弘 15.9 ▲ 53.6 ▲ 92.8 ▲ 23.3 ▲ 74.4 ▲ 228.2

Cリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 後藤咲 50.5 72.1 39.2 38.2 47.4 247.4
2 中谷彰吾 ▲ 36.5 108.8 49.1 ▲ 35.7 59.9 145.6
3 鈴木淳 ▲ 4.4 13.6 18.2 ▲ 9.0 55.8 74.2
4 池沢麻奈美 ▲ 41.3 ▲ 27.4 31.9 29.4 29.9 22.5
5 田中寛治 ▲ 7.4 ▲ 12.5 21.2 ▲ 16.9 ▲ 29.8 ▲ 45.4
6 岡田智和 49.9 ▲ 32.7 ▲ 67.9 12.2 ▲ 25.4 ▲ 63.9
7 奥野真語 ▲ 16.8 ▲ 25.6 ▲ 34.7 28.2 ▲ 23.5 ▲ 72.4
8 伊藤佑樹 10.4 0.0 ▲ 59.7 15.6 ▲ 53.6 ▲ 87.3
9 青山大 3.2 8.4 ▲ 34.3 ▲ 53.4 ▲ 24.0 ▲ 100.1
10 平野祥太 ▲ 14.2 ▲ 105.7 37.0 ▲ 28.6 ▲ 36.7 ▲ 148.2

Dリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 奥潤次 44.5 78.3 52.4 77.1 ▲ 36.5 215.8
2 山田まさとし 81.2 100.1 10.2 ▲ 29.8 15.8 177.5
3 浅野文雅 21.9 ▲ 5.0 43.9 35.0 46.0 141.8
4 犬飼直紀 21.7 ▲ 18.2 27.4 61.6 19.4 111.9
5 日髙志穂 ▲ 30.2 21.8 1.6 32.3 ▲ 2.1 23.4
6 若松正和 ▲ 27.3 0.6 62.7 34.8 ▲ 50.2 20.6
7 中島寛基 50.2 ▲ 59.6 6.0 ▲ 11.5 22.6 7.7
8 明石雄亮 44.2 27.7 ▲ 26.1 ▲ 25.0 ▲ 20.3 0.5
9 木場佑二 6.3 17.3 ▲ 13.5 4.6 ▲ 49.0 ▲ 34.3
10 長谷部純 ▲ 38.6 ▲ 29.4 8.8 11.6 0.0 ▲ 47.6
11 安良岡真功 ▲ 54.6 38.6 ▲ 70.2 49.0 ▲ 12.4 ▲ 49.6
12 中村裕之 ▲ 26.7 ▲ 7.5 ▲ 1.7 ▲ 43.1 14.9 ▲ 64.1
13 加藤ゆみ ▲ 23.5 ▲ 63.2 22.0 5.5 ▲ 10.4 ▲ 69.6
14 家田みゆき 12.0 ▲ 2.7 ▲ 12.9 ▲ 72.4 5.1 ▲ 70.9
15 桑原宏貴 ▲ 11.0 ▲ 15.6 ▲ 55.1 ▲ 47.0 24.5 ▲ 104.2
16 山内弘

▲ 5.9 ▲ 37.1 ▲ 71.4 ▲ 33.6 ▲ 5.5 ▲ 153.5
17 近藤美香 ▲ 85.2 ▲ 69.1 ▲ 26.1 ▲ 52.1 38.1 ▲ 194.4

第16期女流桜花Aリーグ第7節B卓レポート

4つある最終節の第二弾となった第7節B卓。
出場した選手は

 

 

内田美乃里(5位)・中山奈々美(6位)・和久津晶(8位)・伊達朱里紗(9位)の4名。

 

 

仲田・魚谷が大きくリードしているため現実的には残り1つの席を9位までの7人で争う状況で、まずは8位以内に入ってプレーオフに進出することが目標になります。

そんな中で今日も場を支配していくスタイルの和久津は

 

 

1回戦南1局の親番で三万をポンして形テンを取ると

 

 

三万加カンに八索暗カン、三索単騎になってのツモアガリ。
この3,900オールで口火を切ると1回戦は1人浮きのトップ。

 

 

2回戦では4つ仕掛けて

 

 

八索単騎で白ホンイツトイトイ。
和久津ワールド全開でスコアを伸ばしていき、トータル4位に浮上しました。

 

 

ポイントを減らしていた内田は4回戦で踏み止まり6位。
プレーオフ進出ボーダーラインとなる8位争いは伊達と中山の間で最後までもつれ

 

 

南3局に伊達が高めをツモって満貫のアガリで中山を逆転すると

 

 

オーラスは思い切った仕掛けをアガリに繋げて8位に滑り込むことに成功。
伊達はAリーグ1年目にしてプレーオフが見える位置で別卓の結果待ち。
一方競り負けた中山は暫定9位でフィニッシュし、4年連続残留が濃厚と悔しい結果となりました。

 

 

<第7節B卓最終結果>
伊達+40.3P 和久津+29.4P 内田▲16.4P 中山▲53.3P

(文:越野智紀)

第38期鳳凰戦A1リーグ第11節B卓レポート

【古川が+50Pでトータル200P超え 前田は3位キープ】

 

 

本日の対局者は

2位 古川孝次
3位 前田直哉
6位 近藤久春
12位 吉田直

 

 

1回戦は近藤がタンヤオハイテイドラ5,800、タンヤオドラドラ1,000・2,000。中打点を2回決めてトップ。

 

 

2回戦東3局。吉田が2巡目にテンパイ取らずの中トイツ落とし。

 

 

その隙に近藤からドラの九索が切られ、次巡ツモ切りリーチ。待ちは一索四索

 

 

二万五万の延べ単騎でテンパイするも、さらなる手牌の伸びを見てヤミテンとしていた吉田はドラを引いたタイミングで六索九索五索の追っかけリーチ。ドラをツモれた時の打点と、近藤がソウズの上を持っていなそうとの判断だろう。

 

 

結果は近藤が五索を掴み2,600(+1,000)。安めながらも感触の良いアガリで親番を迎えると

 

 

またもテンパイ取らずからイメージ通りの手に組みかえ、今度は高めの五索を前田から打ち取って11,600。

2回戦オーラス。吉田は5,800を近藤からアガリ、続く1本場も攻めの姿勢。西を暗カンして二索切りリーチ。

 

 

しかしこの二索は、九索ポンテンの近藤のロン牌。チンイツドラドラ12,300の放銃で近藤が逆転トップで2回戦が終了。

3回戦は古川がメンゼンのアガリを3回決める。
①リーチタンヤオツモ三暗刻2,000・4,000
②ツモ三色2,000オール
③ピンフツモドラドラ1,500・2,800
古川1人浮きトップで3回戦が終了。

 

 

4回戦東3局
吉田ツモり四暗刻八筒四万シャンポン待ちと、親番古川のカン八筒待ちのリーチ対決。
古川がツモアガリを決めて1,300オール(+1,000)。

 

 

オーラスは吉田が三万をツモアガリせず一索四索七索フリテンリーチ。一索ツモなら6,000オールだが

 

 

前田がカン七筒直撃、2,600(+1,000)で逆転トップ。

 

 

古川+50.0Pの1人浮きでついにトータル首位に躍り出た。

 

 

次回A1第11節C卓は
2021/10/20(水)17:00

西川淳
HIRO柴田
瀬戸熊直樹
黒沢咲

解説 藤崎智

(文:編集部)

第38期鳳凰戦A2リーグ第7節B卓レポート

藤島、渾身の大トップで昇級圏浮上!A2リーグ第7節B卓レポート

10月12日、A2リーグ第7節B卓が放送された。対局者は藤島健二郎、和久津晶、麓征生、高橋良介。

 

 

 

藤島・高橋はプラスを伸ばして昇級ラインに到達したい。和久津は残留争いに巻き込まれないことも大事だが、調子がよければ上も見たいところ。麓は嫌でも残留ラインが気になり、マイナスしたくない状況だ。
そんな中、この日の主役となったのは藤島。
1回戦、大きなアガリはないものの要所でアガリきりトップを奪取。

 

 

続く2回戦では東場の親番でドラ単騎の七対子を冷静にヤミテンで打ち取り、9,600。

 

 

南場に入り、3人テンパイを制しハイテイで3,000・6,000をアガると

 

 

親番ではメンタンピンドラの11,600、

 

 

さらに三色ドラの7,700と連続の高打点で69,900の特大トップ。
3回戦東1局にも3,900オールをアガリ、+100Pに届こうかという勢いであったが…待ったをかけたのは和久津。

 

 

タンヤオピンフはリーチしてツモれば5,200となかなかの打点だ。しかしこの手は満貫変化が3種類あり、待ちの良さも最上級とは言えないところ。こうした状況ではリスクを負わずヤミテンに。

 

 

親番でしっかり高打点を決め、3回戦のトップをもぎ取った。
1日を終えての成績は画像の通り。

 

 
 

 

藤島が4回戦に4着でポイントを減らすも+55.0Pの大きな加点で昇級圏へ浮上。
和久津も+24.0Pで当面の目標を昇級に設定することに成功した。

 

 

「次節は上位の一井さんとやることになるので大きな山場かなと。ただ、まだ4節あるので意識しすぎずしっかり打ち切りたいと思います。」

 

 

「次は対応型(白鳥、内川、石渡)だらけの卓ということで、無邪気にいこうかなと。上目指して頑張ろうと思います。」

次回A2リーグの放送は10/19(火)17時~。
対局者は内川幸太郎、一井慎也、魚谷侑未、仁平宣明。
解説は柴田吉和が務めます。

次回も是非お楽しみに!

(文・浜野太陽)

第16期女流桜花Aリーグ第7節A卓レポート

4つある最終節の第一弾となった第7節A卓。

出場した選手は

 

 

杉浦まゆ(12位)・美波智子(13位)・和泉由希子(15位)・武石絵里(16位)の4名。
13位が入れ替え戦で14位以下の3名が降級になることから、卓内1位で終えて別卓の結果待ちを目指すことが大事になる戦い。

 

 

序盤は緊張の見えた杉浦でしたが、2回戦で美波に12,000を放銃してからは吹っ切れたようにギアチェンジ。

 

 

美波と僅差で迎えた最終戦では

 

 

南1局の美波の親と

 

 

南2局の武石の親をそれぞれ満貫級のツモアガリで流し、自力で残留に大きく近づきます。
続く和泉の親の時には、攻め続けたことが裏目に出て美波に逆転を許してしまいましたが、

 

 

残留に向けての最後の選択。

 

 

これが上手くいって、リーチツモタンヤオピンフ三色の6,000オールの決定打。
このアガリで全員を薙ぎ倒し、

 

 

杉浦は99%残留の10位まで浮上して最終節を終了しました。
開始前と同じ13位で終えた美波は、ポイントが30以上浮いたことが大きく、良い結果になる確率を少し上げて別卓の結果待ち。
女流桜花決定戦進出経験もありAリーグ常連の武石・和泉は、来期お互いがAリーグ昇級候補一番手のライバルとしてBリーグで戦うことになりそうです。

<第7節A卓最終結果>
杉浦+43.4P 美波+34.6P 武石+30.4P 和泉▲108.4P

(文:越野智紀)

第2期若獅子戦ベスト8A卓レポート

【第2期若獅子戦ベスト8A卓 決勝進出は松本峻・上田稜】

既報の通り、若獅子戦ベスト8A卓は松本峻・上田稜の勝ち上がりになったが、最終戦の南場になっても誰一人とも勝ち上がり、敗退がわからない大接戦、大熱戦であった。
その対局を振り返っていきたい。
なおベスト8のB卓は10/15(金)17時から、決勝は11/25(木)14時から対局が行われる。

まずは出場選手を紹介しよう。

 

佐々木俊哉
37期 東北本部所属

予選1位通過。ベスト16も圧倒しての勝ち上がり。
宮城でしか知られていなかったキャッチフレーズ『登米の怪人』が、東京でも知れ渡ることになった。
全国区にするためにも、決勝進出は外せない。
「緊張で足が震えています。応援してくれる人のためにも、自分のためにも絶対に勝って、決勝を目指します。」

 

上田稜
32期 東京本部所属

藤井とは九州での同期。
藤井には先を越されてしまって悔しく、意識しているとのこと。
SNSでは決勝に残らなかったら坊主にすると宣言する男気。
「ここで勝って坊主にならないよう頑張りたいと思います。」

 

松本峻
37期前期 東京本部所属

1年目の選手。
先日行われた新人王戦は、惜しくもベスト8での敗退。
今度こそ勝って決勝にいきたいだろう。
放送対局は緊張しますか?との問いに、卓に座ってしまえば集中できると力強い回答。
メンゼン主体の守備的な麻雀とのこと。
「平常心で(臨み)、応援してくれている人の期待に応えればと思います。」

 

藤井崇勝
32期 九州本部所属

第30期新人王、B2リーグ所属
(この中でも実績十分かと思いますがという問いに)
「負けられないなと自分の中では重くのしかかっています。上位リーグ者としての麻雀を見せたい。安定感のある麻雀を見せたい。点棒をもったら離しません。今日のベスト8をちゃんと勝ち上がって決勝も勝ちたいと思います。応援よろしくお願いします。」
藤井が一番緊張を感じたね、と解説の山田。

上田にとって大きかったのは1回戦南4局

 

 
 

 

どこにメンツを求めるか非常に難しい選択だったが、見事に正解。
リーチ、ツモ、タンヤオ、ピンフ、三色同順の跳満で浮きの2着にまで浮上。

藤井は3回戦、親番が落ちたところから、起死回生の跳満。

 

 

それまで安定感抜群だった実況の蒼井ゆりかが、噛み噛みになるほどのアガリ。
これも道中にどこにメンツを求めるか難しい手だった。
この半荘はラスのままだったが、現実的な差で最終戦を迎える。

 

 

一進一退だった最終戦、東1局の藤井の連荘から始まった。
東1局0本場、リーチして1人テンパイ
東1局1本場、松本との2人テンパイ
東1局2本場、上田のリーチ後にツモアガリ、1,300+200オール
東1局3本場、上田のリーチを受けるも粘って形式テンパイ
東1局4本場、白のみ、500+400オール
5本場はノーテンで親を落とすが、4万点を超え、通過ラインに。

南1局、松本に待望のアガリ。

 

 

ドラが2枚、ヤミテンでも5,200点の手で、裏ドラのない公式ルールのセオリーではヤミテンだが、松本にとってはこの半荘の浮き沈みが大きく、2,800点の上乗せの価値が高い。
ポイント的に3者に押し返されづらいのも加味されてのリーチ判断だろう。
推薦枠で選ばれるだけある。

南2局、親は佐々木

 

 

 

 

佐々木の応援団が今日一番力のこもった局。
祈る気持ちが伝わったかのような4,000オール。
(リーチ、ツモ、ピンフ、ドラ2)

 

 

 

 

次局南2局1本場は、松本が1,300・2,600(+300)をツモって、この時点では1年目の松本と佐々木が通過ラインだった。

この半荘1人沈みのラスまで減らしていた上田、あとのない親番、だが、そう簡単には俵を割らない。
南3局0本場、松本と2人テンパイ
南3局1本場、藤井と2人テンパイ
南3局2本場、中、ドラの2,900+600を佐々木から
南3局3本場、發のみ1,500+900を佐々木から
南3局4本場、イーペーコーのみ2,000+1,200を佐々木から

 

 
 

 

細かいアガリでつなぎ、原点を回復。
藤井がある程度の打点が必要だった、松本も放銃は避けたい状況といった展開も幸いし、紙一重で連荘できたのが通過につながった。
佐々木はこの親さえ落とせれば勝ちが見えていただけに、もどかしい連荘だっただろう。

終局後のインタビュー、藤井も佐々木も口数が少なく、悔しさがとても伝わってきた。
大差で負けるとある程度心の整理もできているものだが、掴みかけていただけに、すぐには言葉にならず振り絞って答えている様子であった。

 

 

(文:福光聖雄)

何を切る? 2021年10月

第38期十段位決定戦 2回戦 東4局1本場 東家 藤原隆弘プロ

 

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■ Twitterで実施したアンケートの結果

 

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■OPENRECで実施したアンケートの結果

 

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■ニコニコ生放送で実施したアンケートの結果

 

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■プロ解答

 

七索切り

 

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三万切り

 

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二万切り

 

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■実況・解説陣 (アンケート時)

 

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小笠原「ドラが一万で5ブロックにするか、6ブロックにするか?」
藤崎「捨牌に情報がないので平面で捉えればテーマはそこになりますよね。」
小笠原「藤崎プロなら?」
藤崎「七索を持ってくる前から良い形のチャンス手でこのように迷った場合、僕は見なかったことにしてツモ切ります。後は九索引きが嬉しくないかなというのもあります。」

 

■プロの視点
藤原隆弘プロ
「振り返ってみても七索以外に切る牌がない。
本線はもちろん567のピンフ三色、ドラが一万なのでドラ受けは外せないし、四万がきたら絶好の3メンチャンでまだ567が残る。
九索はいらないし、きてもツモ切る。
次に、七万三索六索八索五筒八筒なら三万切り。
ツモ一万四万なら五索切り。
この時七索を手出しとした理由は、ツモ切りでも大差ないけど上家が生牌の東を切ったので手替わりがあったように見せました。」

 

■終局図

 

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日本プロ麻雀連盟チャンネルはこちらから
OPENREC 日本プロ麻雀連盟チャンネル
ニコニコ生放送<PC版>

第1期鸞和戦予選③レポート

2021年10月10日(日)第1期鸞和(らんわせん)戦、一次、二次予選の3回目(最終日)が開催された。

 

 

今回も全3会場で開催され、一次予選は予選3回戦を行い、全体のポイント上位約半数が4回戦目を行い、各会場卓数分の人数が二次予選へ勝ち進むことが出来る。
二次予選は巣鴨会場に集まり、Aリーグ所属のシード選手を加え32名で3回戦行い、上位半分が4回戦へ進むことができ、4回戦終了時の1位の選手はベスト16への勝ち上がりが決まる。
4回戦2~9位の選手が2回戦のトーナメント戦へ進め、各卓上位2名がベスト16へ進出。
そのシステムで3日間行い(どこか1回だけのチャレンジ)、ベスト16、ベスト8、決勝と続く。

ルールは日本プロ麻雀連盟公式ルール

Aリーグ所属のシード選手

 

 

 

4回戦終了時、二次予選で国士無双をアガった、木島甲太郎が、ポイント1位でベスト16へのジャンプアップを決めた。

トーナメント戦
A卓 柴田吉和、田代航太朗、冨田久志、竹田巧

 

 

勝ち上がり 冨田久志、柴田吉和

 

B卓 HIRO柴田、勝又健志、末松隆文、福光聖雄

 

 

 

勝ち上がり 福光聖雄、勝又健志

以上の5名がベスト16に進出となりました。
予選が全て終了し、ベスト16の組み合わせが決まりました。

10月22日 A卓 猿川真寿、久山浩司、皆川直毅、紺野真太郎
10月29日 B卓 蒼山秀佑、冨田久志、福光聖雄、金子正明
11月05日 C卓 佐々木寿人、魚谷侑未、伊東宏倫、勝又健志
11月12日 D卓 木島甲太郎、鷲見隼人、藤島健二郎、柴田吉和

ベスト8、そして決勝戦に進むのは誰になるのか。
続報をお楽しみに。

(文:鈴木誠)

第19期プロクイーン決定戦初日レポート

2021年10月10日(日)第19期プロクイーン決定戦の初日が幕を開けた。

出場選手はこちら。

二階堂瑠美

 

東城りお

 

岡田桂

 

山脇千文美

 

に加え前年度優勝のりんのなお

 

この5名によって計3日間に渡って行われる。

ルールは一発裏ドラのある、3万点持ち3万点返し、5-15のWRCルール。

 

 

りんのは、リーチ良し仕掛け良しと、アガリを重ねトップ3回、3着1回と好調な滑り出しとなった。

岡田は1回戦ラスだったが、その後2着、トップと、なんとかポイントをプラスに。

瑠美は2着2回、ラス1回と我慢の展開が多く、一桁のマイナスで耐えた。

東城は初戦のラスが響き、2着、3着とマイナススタート。

山脇は持ち味の鋭い仕掛けが決まらなかったように思え、2ラスで苦しい初日になった。

残り2日間、前年度優勝者を追いかける立場となった、岡田、瑠美、東城、山脇。
一方、逃げ切りたいりんの。

麻雀はなにがあるかわからない。
今後の展開に目が離せない。

次回の対局は、10月17日14時から生放送。

第19期プロクイーン決定戦2日目もお楽しみに。

(文:鈴木誠)

第38期十段位決定戦最終日レポート

【優勝は荒正義!連盟タイトルグランドスラム達成】

 

 

2021/10/9(土)、第38期十段位決定戦の最終日。2日目8回戦を終え、ポイント状況は混沌としていた。

 

 

首位から5位までの差が僅か32.2P。首位三浦の途中敗退から5位瀬戸熊の優勝まであり得る、稀に見る接戦。誰も抜け出せず、しかし誰も脱落せず。全ては最終日に持ち越された。

 

 

【9回戦 藤原、荒、柴田、瀬戸熊】

9回戦は不穏なほど静かな立ち上がりとなった。何度も流局が続きアガリが一度も出ないまま東場が終わる。テンパイ料で稼いだ柴田が36,000持ちトップ目で南場へ。

南1局5本場。親番藤原は白ドラ1のヤミテン。瀬戸熊から出て3,900は5,400(+4,000)のアガリを決める。

 

 

南3局には親番柴田がピンフで先制リーチ。荒のテンパイ打牌が一索となり、2,900のアガリ。

 

 

次局も親番柴田は南ポンでアガリに向かう。上家の荒は柴田のケアを怠らず、ここから九万トイツ落としとするが

 

 

何と七対子ドラドラに仕上げて瀬戸熊から出た三索でロン。6,400は6,700のアガリで荒も浮きに回る。

オーラスは柴田がドラの中をポンしてテンパイを入れるが、2着目の藤原が捌いて終了。

 

【10回戦 荒、瀬戸熊、藤原、三浦】

柴田が9回戦トップでトータルプラスに転じ、5位になる可能性が消えた。この中の1名が途中敗退となる。

南2局3本場。親番瀬戸熊。この回トップ必須なので親番は手放せない。カン六筒でリーチに出る。
 

 

これに真っ向勝負を挑むのはカン二筒をチーしてチンイツを狙っていた三浦。瀬戸熊の宣言牌九筒をポンしてテンパイ。後に五筒八筒に待ち変えてツモアガリ。

 

 

オーラスは荒がダブ南白のシャンポンリーチ。

 

 

高めの南ツモで2,000・4,000。10回戦は荒が逆転トップを決めた。

 

 

【11回戦 三浦、荒、藤原、柴田】

全員がアガリを決めて一歩も譲らないままオーラスへ。藤原がカン五索の三色テンパイ。ツモか三浦から直撃でトップのリーチを打つ。

 

 

ここに追い付いたのは親番の柴田。六索九索の追っかけリーチ。

 

 

2軒リーチを受けた三浦は以下の1シャンテン。手広く受けて押し返しを狙うなら三万切り。二万引きでのイーペーコードラドラも捨てずに最も打点を見るなら五索三筒か。

 

 

オリるなら七索二万あたりが候補。

 

 

三浦が選んだのは五索。藤原が5,200(+1,000)直撃で11回戦トップとなった。

 

【最終12回戦 藤原、荒、柴田、三浦】

 

東2局1本場。親番荒が三索六索リーチ。高めイーペーコーの三索をツモって4,100オール(+1,000)を決めると

 

 

この手で荒の選択は六万

 

 

ダブ東暗刻出来合いの四暗刻1シャンテンとチャンス手。3,900の可能性もある六万切りは、親満ツモのリードを守り切れる自信の現れか。

荒は一万のポンテンを取り五万八万待ち。

 

 

柴田が重なりを見てテンパイまで引っ張ったドラが打たれ、荒7,700は8,300のアガリ。

勝負局となったのは東4局。

 

 

藤原は四筒七筒五筒のフリテンリーチ。高め567の七筒ツモなら跳満だ。

 

 

荒は2フーロしてタンヤオドラ3二索五索テンパイ。

親番三浦が追いついてテンパイ、二索切り追っかけリーチ。

 

 

荒がタンヤオドラ3、7,700(+1,000)のアガリで勝負局を制して優勝を決めた。

 

 

鳳凰位、王位、マスターズ、グランプリの覇者が十段位を獲得。連盟タイトル戦グランドスラムを達成した。

 

 

第38期十段位決定戦 最終結果
優勝 荒正義
2位 三浦智博
3位 藤原隆弘
4位 柴田吉和
5位 瀬戸熊直樹

(文:編集部)

第16期女流桜花B・C1・C2リーグ第5節レポート

第16期女流桜花Bリーグ最終節最終戦。

 

 

1卓の桜川が抜け出し、1位がほぼ決まり。
2卓の高宮・鈴木・斉藤による残り2枠の昇級争いはオーラスの段階で

②鈴木+128.4P
③斉藤+100.4P
④高宮+90.7P

と、大混戦。
4番手まで後退した高宮は

 

 

ツモるか斉藤からの出アガリで逆転する好形のリーチを打つも、一度は受けた斉藤が勝算のある待ちでテンパイ復活して高宮に対して無筋を3連打。

 

 

斉藤が自らのアガリで高宮の攻撃を凌いだ。

 

 

昨年4位で惜しくもAリーグ復帰を逃した斉藤理絵が今年は3位に。

 

 

一昨年に入れ替え戦で破れるも1つずつ上のステージに上ってきた鈴木彩夏が2位。

 

 

昨年C1リーグに引き続きBリーグでも連続1位は桜川姫子。

以上の3人が来期の女流桜花Aリーグ入りを決めました。

 

 

2卓での競り合いに敗れて4位に終わった高宮まりは入れ替え戦2nd stageへ。
5位黒沢咲と6位西城凛は入れ替え戦1st stageからAリーグ昇級を目指すことになりました。

 

 

C1リーグは楠原遊が+139.0Pで1位。
Bリーグ昇級とAリーグ入れ替え戦2nd stageの出場を決めました。

 

 

天音まことは+92.0Pの2位でBリーグ昇級し、Aリーグ入れ替え戦1st stageへ。

 

 

3位の後藤咲・4位の小笠原奈央・5位の日高志穂・6位の菅原千瑛までがBリーグへ昇級になりました。

 

 

C2リーグは岡田紗佳が+149.6Pの1位でC1リーグへ昇級。
Aリーグ入れ替え戦1st stageに進出となり、一気にAリーグまで駆け上がるチャンスも獲得しました。

 

 

2位の犬飼あやの・3位の加賀谷春歌・4位の高橋慧・5位の美晤・6位の香野蘭までがC1リーグへ昇級。

第16期女流桜花B・C1・C2リーグは以上の結果で終了しました。

(文:越野智紀)

第38期鳳凰戦A1リーグ第11節A卓レポート

 

 

本日の対局者は
黒沢咲
HIRO柴田
勝又健志
杉浦勘介

 

 

1回戦は杉浦、黒沢、勝又の3人浮きでオーラスへ。そこにH柴田が北を暗カンし、2枚切れの南単騎のメンホンリーチ。

 

 

先に四筒七筒のヤミテンを入れていた勝又が、ほぼマンズ待ちに見えるH柴田に四万をぶつけて真っ向勝負。700・1,300(+1,000)ツモで1回戦は勝又が2着順上げての逆転トップ。

2回戦東1局。H柴田と勝又の2軒リーチをかいくぐって1,300・2,600(+2,000)をツモった黒沢。その後は丁寧に受け続けて点棒を削られるが、オーラスにトップ狙いの役あり原点割れリーチを敢行。

 

 

見事ツモって2回戦トップ。これぞ「黒沢咲のONとOFF」である。

3回戦、ドラドラ七対子テンパイは親番の杉浦。待ち選択に成功して4,200オールツモアガリを決める。

 

 

これ以降は急に場が高騰する。東4局3本場はH柴田がリーチツモホンイツ七対子ドラドラ。4,300・8,300のツモアガリ。

 

 

南1局はH柴田がダブリーせずに二索五索八索四索七索にしてからリーチ。

 

 

杉浦が六万チーで一万四万九万となるが、テンパイ打牌の発で黒沢がロン。中発ホンイツチャンタドラ3で16,000(+1,000)のアガリ。

南2局は親番勝又がリーチ一通の7,700のアガリ。着順が刻一刻と入れ替わる荒れ場に。

 

 

色々あった3回戦は、オーラス親番で5,800を2回アガった杉浦がトップとなった。

 

 

4回戦、最初の山場は東2局2本場。
柴田四筒七筒
杉浦四万七万
黒沢二筒五筒

 

 

全員高打点の3軒リーチの結果は親番H柴田に軍配。杉浦から7,700は8,300(+3,000)のアガリを決める。

東2局3本場には勝又がメンホン七対子ドラドラのヤミテン。黒沢から12,000は12,900のアガリ。

 

 

オーラスにもリーチツモ中ドラの4,000オールのアガリ。4回戦は勝又が大きなトップとなった。

 

 

卓内トップは杉浦で+25.7P。前節と今節でマイナスを約半分に減らす事が出来た。丁寧な選択が多い杉浦の麻雀スタイルを思えば、無理に勝負をせずとも残留を狙えるようになったのは大きいと思う。

勝又は+8.2P。上位陣の1人であるH柴田とのポイントを詰めて残り3節、降級の心配はなく目指すは上のみ。手牌や対戦相手の調子との兼ね合いはあるにせよ、攻めにギアを入れた勝又が見られる可能性は高い。

黒沢は▲3.7Pで首位キープ。攻める局とオリる局の見極めが的確で非常に安定感がある。決定戦進出がいよいよ現実味を帯び、残り3節となった。本人も意識しているのは間違いないだろう。

H柴田は▲30.2P。ポイントを減らしてしまったが、まだ十分に決定戦を狙える位置。ここ数節は前半のマイナスを後半で埋めるような後手に回った展開が続いているので、是非次節は早い回での爆発を見たい。
 

 

本日は順位の変動なく対局が終了した。

次回A1リーグ第11節B卓
2021/10/13(水)17:00開始

吉田直
近藤久春
前田直哉
古川孝次
解説 勝又健志

(文:編集部)

第38期鳳凰戦A2リーグ第7節A卓レポート

ダンプ大橋、昇級争いに参戦!

10月5日、A2リーグ第7節A卓が放送された。
対局者はダンプ大橋、山田浩之、古橋崇志、白鳥翔。

 

 

対局開始時点のトータルポイントは画像の通り。

 

 

白鳥は引き続き昇級に向けてプラスを積み重ねたい。ダンプはここ数節の結果次第で目標が変わるという意味では重要な節。
山田・古橋の両名はまだ後半戦に入ったばかりとはいえ、降級ボーダーを意識してしまうような状況だ。

この日好調が目立ったのはダンプ。いつもの通り打点を強く意識した手組が奏功し、4回戦いずれも高打点のアガリを成就。

 

(1回戦東4局1本場、ツモタンヤオ三色の3,900オール)

 

(2回戦南1局、リーチ南ドラの5,200)

 

(3回戦南2局1本場、ダブ南ドラの1,300・2,600)

 

(4回戦東4局、リーチツモ三色ドラの2,000・3,900)

 

中でもダンプならではの手筋が光ったのは1回戦東4局。
親番、六万をツモってこの形。

 

 

メンゼンでも2,600~6,000オールが見え、ツモが順調でなくても鳴けばアガリのありそうな形ではある。しかしここでダンプが選んだのは…

 

 

1メンツ落としの打四筒!遠回りをしてでもトイトイ形の高打点一本に絞った一打だ。結果的には中をポンした後七万を連続で引き込み1,300オールと少々不満なアガリにはなったが、ダンプならではの高い手作りが見られた1局だった。

1日を終えてのトータルポイントは画像の通り。

 

 

 

ダンプは卓内トップも
「昇級のチャンスではあるんですが、次に負けるとどこまでいくかわからないのが経験則としてあるので、気をつけて上に食い込めるように頑張りたいと思います」
と控えめなコメント。

 

2節連続でのマイナスとなってしまった白鳥は
「そんなに大きなマイナスではなかったので引きずらずに、引き続き昇級を目指していきたいと思います」
と前向きに話した。

 

降級圏からさらにマイナスとなってしまった山田は
「あと3、40Pは浮いて、残留することを目標にやっていきたいと思います。」
と具体的な目標を提示。

 

一旦降級圏から離れることに成功した古橋は
「プラスできたので一息はつけるんですけど、油断せず真ん中くらいの順位につけるように頑張ります。」
とホッとした様子を見せた。

 

次回A2リーグの放送は10/12(火)17時~。
対局者は藤島健二郎、和久津晶、麓征生、高橋良介。
解説は紺野真太郎が務めます。次回も是非お楽しみに!

(文:浜野太陽)

第38期鳳凰戦B1Select後期第2節レポート

【菊田が首位キープ ケネスが大きくプラスで9位浮上】

 

 

鳳凰戦B1リーグSelect 後期第2節の対局者は

菊田政俊
二階堂亜樹
ケネス徳田
藤原隆弘

 

 

1回戦東2局1本場。ドラ暗刻の藤原がカン八索をチーしてテンパイ。

 

 

マンズのリャンメンはフリテンになる為三万六筒のシャンポンに受けると、同じくテンパイの亜樹から中スジの六筒が出て7,700は8,000のアガリ。

南2局は菊田がドラ二筒をポン(後に加カン)から発進して

 

 

白の片アガリテンパイ。これもテンパイしている亜樹から出て、菊田8,000のアガリ。

オーラスは菊田と300点差の2着目だった藤原が七対子1,600で逆転トップ。

2回戦は接戦だったが、オーラス親番で菊田が七万を暗カンしてリーチ。

 

 

ペン三万ツモで1,300は1,400オールで2回戦は菊田がトップ。

3回戦はケネスと亜樹が激突。まずはケネスがチンイツ一通の3,000・6,000を亜樹に親被りさせる。
東3局1本場もケネスが二万五万先制リーチ。亜樹はリーチを受けた時点で、ドラ八万を1枚しか持っていなかったが

 

 

「ドラは恋人」名言を体現するかのように亜樹にドラが集まり、流れるような五筒八筒追っかけリーチ。リーチツモドラ4の3,100・6,100(+1,000)を決める。

南2局2本場。亜樹が仕掛けてドラ単騎テンパイ。親番ケネスはドラ3のチャンス手だがなかなかテンパイ出来ずにいた。
残り巡目もわずかとなり、亜樹が切った二索で形式テンパイ。アガリたいというより、この手でノーテン親流れだけは勘弁といったところだろう。

 

 

しかし亜樹が一筒をツモ切ると、ケネスからロンの声。
ホウテイドラ3で11,600は12,200(+1,000)の直撃、3回戦はケネスがトップとなった。

4回戦は菊田とケネスが好調。高打点のツモアガリ合戦となる。
南3局、ケネスが7巡目でメンホン発ドラドラ、18,000のヤミテンを入れる。

 

 

しかしただならぬ気配を察したか、菊田がカン七万チーでケネスの現物南の片アガリテンパイを入れる。長引けば最後までは押し切れない一瞬のかわし手だったが、すぐに藤原が手に残しておいた南を使い、菊田1,000のアガリ。2人がかりでケネスの大物手を蹴るファインプレーを見せた。

 

 

藤原「今日は手が入っていたのに、2回戦にあまりにツモが順調でついリーチしてしまい、そこから流れが変わってしまった。」と反省。
1週間後の十段位決定戦最終日については
「3ヶ月前から十段の事ばかり考えていて今日もシミュレーションのつもりで打ちましたが、これじゃ優勝出来ないですね笑 悔いのないよう頑張ります。」

 

 

亜樹「初節プラスだったのでわんぱくに行ったのですが、最初からごめんなさいしてたらこんなに沈まなかったですね。A2に戻りたくて焦ったかも知れません」

 

 

菊田「2回戦までは自分が浮いてる実感がないほど辛かった。手仕舞いしてるのに距離感があってないというか。案の定3回戦沈んでしまい、最終戦にプラスになれてホッとしています。まだ上を見て戦います。」

 

 

ケネス「(3回戦オーラス、菊田の親リーチに押し切った局について)ドラ発そのものは止めるかも知れないけど、例えドラ雀頭でも7,700まででしょ?なら振ってもいいと思った。」とカッコ良いコメント。しかし、「まさにドラ雀頭でした。7,700はあげてもいいんだー」と返されると「ほ、ホントに?」と戸惑いを見せて笑いを誘った。

 

 

 

 

次回B1リーグSelect 後期第3節は
2021/11/6(土) 13:00開始

二階堂亜樹
刀川昌浩
前原雄大
中村慎吾

実況 仲田浩二
解説 瀬戸熊直樹

(文:編集部)

第2期若獅子戦ベスト16CD卓レポート

【第2期若獅子戦 ベスト16 D卓配信レポート C卓も同時開催】

公式ルールでの開催となった第2期若獅子戦。10月1日にベスト16のC卓とD卓が行われた。

 

 

 

 

最初にアガリを決めたのは佐藤。タンヤオツモイーペーコードラドラ、2,000・4,000。

 

 

東2局。親番の松本は一通確定のカン五筒待ち。場に3枚切れだがリーチに行き、佐藤から出て7,700。

 

 

南2局は大高が高め一通のリーチ。ドラ暗刻の松本が六索を勝負し、大高5,200。

 

 

オーラスは親番佐藤が一万四万七万先制リーチ。

 

 

しかし松本が押し切ってツモアガリ。1回戦は松本が1人浮きトップを決めた。

2回戦東3局3本場。吉井がドラ雀頭のカン二索でリーチ。
これを受けた親番大高は発も勝負して一筒四筒追っかけリーチに出るが

 

 

吉井が2,000・3,900は2,300・4,200(+2,000)のツモアガリ。2回戦のトップを取る。

3回戦オーラス。トップ目佐藤が六索九索でヤミテン。

 

 

吉井はカン二索をチーして中北のシャンポン。大高から中が出て3,900のアガリで吉井は浮き3着に。

4回戦東1局。ドラ暗刻の吉井が発をポンして2,000・4,000。

 

 

東4局。大高がドラ暗刻のリーチ、待ちは東北。佐藤から北が出て8,000のアガリ。

 

 

南2局2本場。まだまだ点数が欲しい大高が三索六索リーチ。

 

 

これに押し返したのは松本。西暗カン、中ポン、ドラ雀頭で7,700は8,300(+1,000)。

オーラス。現状は吉井、松本。親番佐藤はドラ五索単騎リーチで3,900オールツモアガリを見せるが

 

 

オーラス1本場の佐藤の親リーチに仕掛けた吉井がアガって全対局が終了。

第2期若獅子戦ベスト16D卓
勝ち上がりは
吉井優
松本峻
この2名に決定となった。

 

 

同時開催のC卓の対局者は
金杉空
鈴木裕也
上田稜
西名優

 

 

上田稜
西名優
この2名がベスト8進出を決めた。

第2期若獅子戦ベスト8 A卓は
2021/10/8(金) 17:00開始

佐々木俊哉
藤井崇勝
上田稜
松本峻

実況 蒼井ゆりか
解説 山田浩之

(文:編集部)

第2期桜蕾戦ベスト16B卓レポート

【桜蕾戦ベスト16B卓 菅原が貫禄の勝ち上がり、二番手は…】

9/30に行われた桜蕾戦ベスト16のB卓、まずは出場選手の紹介、インタビューが行われた。

 

藤居冴加
37期前期・東京本部所属
「第1期はデビュー戦だったので緊張したのですが、今回はリラックスできているので、リラックスしたまま頑張りたいと思います。」

 

菊地美羽
37期後期・北関東支部所属
大学では競技麻雀部の部長。
今はコロナ禍で活動できないのが残念とのこと。
「すごく緊張しています。ミスをしてしまうかもしれないのですが、自分にできることを精一杯頑張りたいと思います。」

 

藤田愛
37期後期・東京本部所属
実況・中野「尊敬しているプロは?」
藤田「二階堂亜樹プロです。」
と目の前で答えるのは、なかなか恥ずかしかっただろう。
藤田「最後まであきらめないで頑張りたいと思います。」
解説・二階堂「自分らしくのびのびと悔いのない麻雀を打ってほしいと思います。」

 

菅原千瑛
28期後期・東京本部所属
先日、RTD Girls Tournament 2021を優勝。
第1期はベスト16で敗退。
「ラストチャンスですし、大好きな公式ルールなので精いっぱい戦いたいと思います。」

菊地、藤田はデビューしたて、藤居はデビューから半年、それに対して、菅原は10年目とキャリアの差が大きい。
日本プロ麻雀連盟公式ルールの半荘4回戦で、上位2名の勝ち上がり。
もちろん、キャリアによって配牌とツモが変わるわけではなく、解説の二階堂が言う通り、土俵に上がって、もとい卓についてしまえば同じ条件なのだが、大方の予想は、ひと席は菅原で、もうひと席を3人で争う展開かと思われた。

1回戦から『攻める藤居、受ける他3者』の図だった。
藤居は、積極的にリーチや仕掛けで局面をリードする。

 

 

 

手になった相手からカウンターを受けることもあり、この局は親の菊地に満貫の放銃となってしまったが、この1回戦は1人テンパイが4回と帳尻はあっていたように思う。

身を結んだのは2回戦。

 

 

1,000オール。そして、3,900は4,000オール。
2本場、3本場は1人テンパイ。

 

 

親が落ちた後も、この東3局はドラとのシャンポンを手替わりを待たずリーチし、最速のツモアガリ。
この2回戦を65,000点持ちの1人浮きトップで終えた。

2回戦終了時
藤居+33.8P、藤田+3.9P、菅原+1.4P、菊地▲39.1P

3回戦、南4局を迎えて、以下のスコア。
このまま藤田と藤居が浮いて、菅原が沈みで終わると、菅原の敗退がチラついてもおかしくなかった。
今日一日、先手を取られる、丁寧にオリるの繰り返しで、菅原ファンはかなりヤキモキしていたであろう。
正直僕も失礼ながら、安全策を取りすぎて逆に敗退リスクが高まったんじゃないの?まで思っていた。

 

 

ヤミテンにして確実に浮きを取る選択もあるのだが、先手を取るとオリに回ることが多いことを、この3回戦までで観察していただろう。
迷わずリーチの宣言。

 

 

しっかりと結果を出す。高目ツモの6,000オール!

 

 

 

同1本場も、ドラの暗カンからの嶺上開花。6,000は6,100オール!
菅原ファンの心配や鬱憤や晴らす連続の跳満ツモで、この親番で勝ち上がりを決定づけた。
この2つのアガリは、言い方は悪いが誰でもできるアガリ。
しかしながら、ここまであまり手が入らない中、少ないチャンスを生かしてこのスコアでまとめていたところが地力の差であろう。

3回戦終了時
菅原+60.5P、藤居+2.9P、藤田▲3.0P、菊地▲61.4P

最終4回戦、藤居と藤田の二番手争い。

 

 

※ テロップは0本場ですが2本場の誤りです。

藤田が、ホンイツ、ドラの2,600+100オール。
リーチ、ピンフ、ツモ、ドラの2,600+200オールとリードするも

 

 

藤居も、發、ホンイツ、一気通貫の2,000・3900は2,300・4,200と一歩も引かない。
南場にはいって0.3ポイント差と、藤居、藤田のファンはよそ見厳禁の大接戦。

 

 

ここから勝負を分けたのは、珍しくもテンパイ料。
南3局に2回テンパイを取れた藤田と、逆にとれなかった藤居。
ここにはリードを追いつかれてしまった藤居と、最後まで諦めないと宣言した藤田の心理的なちょっとした差だったのかもしれない。

 

 

最後は藤田が自らアガリきり、勝ち上がりを決めた。

 

 

立会人の猿川の試合直後のツイート。
終了が24時前と局数も多く、非常にタフな試合だったが、最後まで全員が集中を切らさず、大熱戦だった。
菊地は、2回戦までにアガれる手が少なく、差がついてしまったのがとても苦しかっただろう。
3回戦以降、打点づくりを目指さざるを得ず、差が開く一方になりやすい。
スコアほどの,実力差があるわけではないので、落ち込まずに、この悔しさをバネに頑張ってほしい。

 

 

ベスト16のC卓、D卓は10/21に対局、放送予定です。お楽しみに。
C卓 10/21 17時~
D卓 10/21 11時~

(文:福光聖雄)