第16期女流桜花入れ替え戦1st stageレポート

女流桜花入れ替え戦とは?
1st stageの勝者1名と2nd stageで待つ3名とで4回戦を行い、そこを制した1名が来期の女流桜花Aリーグの最後の1枠に入ることになります。

1st stageの出場選手は

 

 

黒沢咲(Bリーグ5位)・西城凛((Bリーグ6位)・天音まこと(C1リーグ2位)・岡田紗佳(C2リーグ1位)の4名。

女流桜花Aリーグ経験者で鳳凰戦A1リーグの本命黒沢が序盤から安定した進行で、3回戦を終えた段階で1人浮きの状態で最終戦に突入。

 

 

黒沢がそのまま楽々逃げ切る展開になるかと思いきや、いきなり西城・岡田に連続でツモり四暗刻のテンパイ。
これはどちらも実らずでしたが1位以外は意味が無い試合の怖さが顔を見せ始め、何やら黒沢に暗雲が立ち込めてきました。

 

 

徐々に持ち点を削られていった黒沢は、西城に8,000を放銃すると

 

 

さらに西城は安めを見逃して高め三色のツモで跳満をアガリ、黒沢1人沈みの形を作ることに成功。
黒沢は天音を下回り2番手まで後退します。

 

 

オーラスに跳満条件をクリアした岡田のリーチが入るも、

 

 

追い込まれた黒沢に4,000オールが出て再逆転。

 

 

1本場も親満をテンパイしていた黒沢でしたが、この手はアガれず流局。

 

 

天音・西城の2人テンパイだと黒沢1人沈みのラスとなり再び捲られるポイント状況でしたが、西城のノーテンを読み切って黒沢はノーテン。宣言します。

 

 

結果は天音の1人テンパイで、黒沢は辛くも逃げ切り勝ち。

 

 

入れ替え戦2nd stage出場者は

古谷知美(Aリーグ13位)
高宮まり(Bリーグ4位)
楠原遊(C1リーグ1位)
黒沢咲(1st stage勝ち上がり)

以上の4名に決まりました。

<1st stage最終結果>
黒沢+12.5P 天音+10.3P 岡田▲14.4P 西城▲28.5P

(文:越野智紀)

第1期鸞和戦ベスト16B卓レポート

【B卓は金子正明・冨田久志が勝ち上がり】

 

 

新設タイトルの鸞和戦。この日行われたベスト16B卓の対局者はこちら。

 

 

 

 

1回戦の山場は南1局1本場。まずは親番金子が三万六万リーチ。

 

 

ペン七筒をチーした福光はチンイツの一筒二筒三筒四筒待ち。

 

 

蒼山はカン七万をチーして一筒四筒七筒。ドラも押して行く。

 

 

ドラ2枚使いの冨田は丁寧に受けていたが、終盤にカン三筒のヤミテン。

 

 

全員テンパイを制したのは金子、リーチツモドラで2,100オールのアガリ。オーラスにもピンフイーペーコードラをアガった金子が1回戦トップを取った。

2回戦東1局。親番福光が四筒七筒五筒待ち。

 

 

冨田が三万六万九万八万待ちのメンホン対決。

 

 

ここはタンピン三色含みの完全1シャンテンの金子が六万を切り、冨田8,000のアガリ。このリードを守り切って2回戦は冨田がトップ。

3回戦の主役は蒼山。リーチのみ、鳴いて三色のみ、タンヤオのみ。「攻撃は最大の防御」と言わんばかりの手数で勝負する。

 

 

オーラスも発をポンして1,000。今半荘の締めくくりにふさわしいアガリを決めて蒼山が1人浮きトップを取った。

金子、冨田、蒼山が1回ずつトップ。唯一トップのない福光もトータル▲8.9P。全員にチャンスがあるポイントで最終4回戦へ。

東4局3本場。福光が発ドラ3。八筒九万のツモリ三暗刻に受けてリーチ。引ければ倍満の大物手。

 

 

戦いを挑んだのは親番の金子。三万六万追っかけリーチ。

 

 

結果は福光から三万ロンで3,900は4,800(+2,000)のアガリ。次局も金子に7,700は8,900を放銃した福光はかなり苦しくなってしまった。

最終戦オーラス。蒼山、金子、冨田が1,500点圏内に。
親番は金子。冨田、蒼山はアガればOK。福光は三倍満ツモ、役満出アガリ条件。

 

 

流局を挟んだ2本場、ついに勝ち上がりの1名が確定する。親番金子が4,000は4,200オールのツモアガリ。

 

 

最終局。蒼山は打牌を慎重に精査するが条件を満たす事は出来ず、全員ノーテンで流局。

 

 

鸞和戦ベスト16B卓勝ち上がりは
金子正明
冨田久志
この2名に決定となった。

 

 

 

第1期鸞和戦ベスト16C卓は
2021/11/5(金) 17:00

佐々木寿人
魚谷侑未
伊東宏倫
勝又健志

解説 藤崎智

(文:編集部)

巣鴨本部道場 2021年10月度プロアマオープン大会成績表 10月度最終結果(※プラス者のみ)

WRCルール部門(連続16戦)

順位 名前 打数 成績
1 藤原隆弘 55 295.7
2 岡本浩一 54 289.9
3 野上陽子 16 224.7
4 リオン 20 213.9
5 中村 70 209.3
6 シマカタ 23 185.1
7 山部正人 20 183.8
8 福永雄介 16 177
9 ルギア 37 168.6
10 くまっち 36 164.8
11 井出博幸 35 162
12 加藤はるみ 67 161.5
13 ギンチャン 27 147
14 岩渕信明 28 145.1
15 テツ 20 134.5
16 西角健二 39 123
17 稲熊勝明 35 118.8
18 ホズミ 17 118.2
19 加藤恵美子 22 115.6
20 後藤治男 18 111.9
21 太田久雄 16 108.7
22 しーら 16 103
23 松村祐輔 18 101.5
24 高橋大輔 18 101.3
25 中谷あずさ 19 89.7
26 山田樹 17 89.3
27 22 80.3
28 後藤竜司 37 76.8
29 ひれろんみ 17 67.6
30 グリーンマン 45 61.8
31 こしの 34 56
32 藤次祐紀 78 49.5
33 宇田美有紀 17 48.2
34 金山二郎 26 40.6
35 かずや☆雀アカ 40 21.8
36 チャヤまん 16 11.6
37 市川幹人 21 3.9

 

 

公式ルール(連続8戦)

順位 名前 打数 成績
1 ルギア 28 127.2
2 岡本浩一 20 104.6
3 井出博幸 13 98.3
4 太田久雄 17 94.2
5 加藤はるみ 24 87.7
6 極楽7 11 75.6
7 内山えみ 13 65
8 市川幹人 27 61.5
9 高橋大輔 8 60.2
10 くまっち 15 59.6
11 丹野賢一 12 57.5
12 早田弘之 30 55.3
13 岡ちゃん 23 37.7
14 グリーンマン 10 36.1
15 藤原隆弘 10 34.9
16 ドロンボーZ 24 32.2
17 もと 12 28.8
18 ユウスケ 17 28.1
19 山田樹 10 20.5
20 小林大地 9 20.2
21 宇田美有紀 11 18.8
22 もぐ 9 12.2
23 篠田拓郎 9 9.23
24 中村 30 7.6
25 mei 15 7.5
26 立岩知朗 11 3.8
27 かずや☆雀アカ 8 3.3

 

 

 

道場ポイントランキング

順位 名前 7WRC 7公式 8WRC 8公式 9WRC 9公式 10WRC 10公式 11~12 合計
1 くまっち 100 62.5 400 62.5 300 29.75 140 35 0 1129.75
2 岡本浩一 0 75 300 75 113 27.75 300 75 0 965.75
3 藤次祐紀 400 23.75 117 28.75 250 28 86 23 0 956.5
4 藤原隆弘 150 0 200 29.5 112 0 400 29 0 920.5
5 ルギア 160 40 150 28.5 100 100 150 100 0 828.5
6 中村 98 29.5 140 100 117 40 190 24.5 0 739
7 後藤竜司 95 0 92 0 400 0 94 0 0 681
8 西角健二 180 0 250 0 98 0 115 0 0 643
9 かずや☆雀アカ 114 27.75 170 28 111 28.5 83 23.75 0 586
10 グリーンマン 120 28.75 114 30 119 37.5 92 29.25 0 570.5
11 こしの 140 0 180 0 150 0 87 0 0 557
12 加藤はるみ 115 29.25 98 35 101 0 119 47.5 0 544.75
13 市川幹人 117 28.25 101 45 82 35 81 40 0 529.25
14 井出博幸 93 42.5 99 0 97 0 120 62.5 0 514
15 加藤恵美子 112 45 119 0 120 0 112 0 0 508
16 山田樹 119 29 94 47.5 92 0 96 28 0 505.5
17 シマカタ 78 0 85 0 116 0 180 0 0 459
18 福永雄介 111 0 84 0 96 0 160 0 0 451
19 ギンチャン 118 0 120 0 95 0 118 0 0 451
20 山部正人 85 0 116 0 73 0 170 0 0 444
21 中谷あずさ 190 0 0 0 140 0 97 0 0 427
22 岡ちゃん 83 23.5 0 0 170 25 79 29.5 0 410
23 太田久雄 0 0 160 42.5 0 42.5 101 50 0 396
24 のりさん 250 0 0 0 81 0 65 0 0 396
25 岩渕信明 94 0 95 0 83 0 117 0 0 389
26 松村祐輔 84 0 111 0 87 0 99 0 0 381
27 立岩知朗 116 47.5 86 0 0 28.75 71 24 0 373.25
28 なーちゃん 73 35 81 25.25 69 0 68 21.5 0 372.75
29 0 0 0 40 160 50 95 23.25 0 368.25
30 有田将之 96 0 0 50 180 30 0 0 0 356
31 ハチロー 92 23.25 69 0 94 0 73 0 0 351.25
32 しーら 113 0 115 0 0 0 100 0 0 328
33 宇田美有紀 79 24 78 0 0 24.75 85 25.25 0 316
34 高橋大輔 0 0 80 0 71 28.25 98 37.5 0 314.75
35 小林泰士 101 0 100 0 85 0 0 21.25 0 307.25
36 テツ 0 0 96 0 93 0 116 0 0 305
37 カズ 300 0 0 0 0 0 0 0 0 300
38 チャヤまん 0 25.25 112 0 78 0 82 0 0 297.25
39 大野剛史 170 0 118 0 0 0 0 0 0 288
40 金山二郎 0 0 0 0 200 0 84 0 0 284
41 Andy-San 82 0 71 0 115 0 0 0 0 268
42 ホズミ 0 0 70 0 84 0 113 0 0 267
43 キモト 99 0 0 0 79 0 78 0 0 256
44 野上陽子 0 0 0 0 0 0 250 0 0 250
45 ひれろんみ 0 0 93 0 0 45 93 0 0 231
46 原佑典 80 0 79 0 70 0 0 0 0 229
47 丹野賢一 0 28 73 27.75 0 62.5 0 30 0 221.25
48 松本裕也 0 29.75 190 0 0 0 0 0 0 219.75
49 齋藤麻衣子 81 0 0 0 72 0 66 0 0 219
50 稲熊勝明 0 0 0 0 99 0 114 0 0 213

第38期鳳凰戦A1リーグ第12節A卓レポート

【杉浦がトータル7位浮上 古川もプラスで首位キープ】

 

 

本日の対局者は
1位 古川孝次
8位 沢崎誠
9位 杉浦勘介
12位 吉田直

 

 

1回戦南3局2本場。古川が五索八索のリーチ。

 

 

これを受けて対応型の理想とも言える打ち筋を見せたのは杉浦。1シャンテンだが場に1枚切れの中トイツ落としで迂回すると

 

 

五索八索六索で追いつく。さらにイーペーコーに振り変わったタイミングで追っかけリーチ。リーチタンヤオピンフツモイーペーコーの2,200・4,200(+2,000)のアガリ。杉浦が1回戦トップを取った。

2回戦も杉浦が好調。5,800をアガった後の東1局1本場。古川がカン八筒チー、中ポンでホンイツの仕掛け、すでに染め色のピンズが余っている。

 

 

そこに親番の杉浦がリーチを被せて来た。高めチャンタで待ちは一筒四筒。古川と真っ向勝負の構え。

 

 

沢崎は白をポンしてトイトイの1シャンテン。杉浦から四万が打たれるが、手に浮いている東は古川、杉浦どちらにも危険牌。今通った四万と1枚切れの発。手牌に共通安牌が5枚あったが

 

 

ビシッと東を勝負。白発トイトイ、2,100・4,100(+1,000)をアガリ切る。
迎えた親番でもリーチ三色の7,700(+1,000)をアガった沢崎。しかしその後の展開は沢崎に厳しかった。まずは古川からダブルリーチが入り5,200は5,500を放銃。そこからは杉浦と古川の高打点が決まり始める。

南3局2本場。沢崎は三万をポンして五万七万待ち。白ホンイツトイトイツモリ三暗刻のテンパイを果たすが

 

 

切られた五万は杉浦のアガリ優先。2回戦はトップに古川、プラスの2着に杉浦。沢崎は3着となった。

3回戦は南3局にチンイツリンシャンツモを決めた杉浦が本日2勝目。

 

 

この日一番の苦戦を強いられていたのは吉田。勝負形を作って納得行くリーチを打っても悉く空振り、放銃に回らされてしまう。勝負手が初めて実ったのは最終4回戦だった。

 

 

白南チャンタドラ3、12,000(+1,000)のアガリ。

 

 

東4局にはリーチドラドラ、5,200(+1,000)のアガリで加点。
4回戦は吉田がトップを取った。

 

 

卓内トップは杉浦。トータル7位まで順位を上げ、ここ3節の連続プラス。
古川は驚異の6節連続プラスで首位をキープしたまま残り2節となった。

 

 

次回A1リーグ第12節B卓は
2021/11/3(水) 17:00

藤崎智
瀬戸熊直樹
近藤久春
紺野真太郎

解説 佐々木寿人

(文:編集部)

第2期桜蕾戦ベスト8A卓レポート

一瀬・藤田が決勝進出!第2期桜蕾戦ベスト8A卓

28日(木)、第2期桜蕾戦ベスト8A卓が放送された。対局者は安藤りな、藤田愛、岡田紗佳、一瀬由梨。

 

 

最初に抜け出したのは一瀬。ダブ東・ドラ共にトイツの配牌を仕上げ11,600のアガリ。

 

 

このリードを活かし、嬉しい初戦トップを飾った。2番手には、オーラスに勝負手のめくり合いを制した安藤。

 

 

 

 

2軒リーチを受けながら6,400のアガリを決め、浮きへ回ることに成功。

1回戦で▲28.7Pの4着となった藤田は苦しい立場となったが、2回戦南3局には新人らしからぬプレーを見せる。
自身の親が流れた4着目で、3巡目に七対子のみのテンパイ。ツモって6,400の加点を目指し、待ちごろの単騎でリーチという手もあるが…
藤田の選択はトイツの二万を切ってのテンパイ外し!

 

 

中を仕掛け、役役ホンイツトイトイ三暗刻で4,000・8,000のアガリに。

 

 

トイツ手・コーツ手は1回テンパイを外してしまうと復活が難しく、実戦での成功体験が無いとなかなか踏み出せない。それでもこの舞台でこの選択ができたのは、日頃の稽古量を感じさせるものがあった。起死回生のアガリを果たした藤田はこの回トップをもぎ取り、続く3回戦も接戦を制し連勝。

 

 

最終戦は一瀬が安泰なポジション、藤田と安藤の争いになるかと思われた。
しかし東4局、ここまで存在感を発揮できなかった岡田が初めて大物手を成就。

 

 

リーチ・七対子・ハイテイ・ドラドラの12,000を安藤から直撃!さらに続く親番では、局を進めようと仕掛ける藤田から5,800、2,900と連続で直撃に成功。

 

 

 

さまざまな舞台での経験値を見せつけ逆転を果たすも、2本場は藤田がリーチピンフドラの3,900で再逆転。

 

 

オーラスは一瀬がアガリ、藤田と共に勝ち上がりを決めた。

 

 

「第2期桜蕾は私が貰うという意気込みで頑張りますので応援よろしくお願いします。」

 

「ここにいること自体が奇跡なんですけど、今日の反省を活かして決勝を勝ちたいと思います。」

 

次回、第2期桜蕾戦ベスト8B卓の放送は11月18日(木)17時~。
解説は藤崎智。

次回も是非お楽しみに!

第19期プロクイーン決定戦最終日レポート

【第19期プロクイーン決定戦 二階堂瑠美が2度目の優勝】

 

 

 

【9回戦】
東城、岡田、山脇、瑠美 (抜け番 りんの)

9回戦東3局3本場。山脇が七対子六筒単騎リーチ。一発ツモ裏ドラが三万で6,000オールのアガリ。

 

 

続く4本場は瑠美の反撃、高め三色の六筒ツモの裏ドラ1枚で3,400・6,400。

 

 

山脇が再度跳満ツモを決めて9回戦のトップを取るが、それでも素点が足りず▲114.1Pで途中敗退となってしまった。
一方、瑠美は浮き2着で岡田と東城は沈み、理想的な並びを作った。

 

【10回戦】
岡田、東城、りんの、瑠美 (抜け番 山脇)

東2局に親番の東城がリーチ。ドラの五筒ツモで裏ドラが乗り、6,000オールのアガリを決める。

 

 

オーラス1本場では岡田がツモリ四暗刻テンパイ。出来ればツモりたかったが、瑠美とは600点差、瞬間3着落ちのリーチ棒を出すのを躊躇った。直後好形1シャンテンのりんのから二索が打たれて8,300(+1,000)のアガリ、岡田が2着キープ。東城トップで10回戦が終了。

 

 

【11回戦】
10回戦に大きなラスを引いてしまったりんのはトップ必須、まずは満貫ツモ。
そして南2局には純チャンのカン二索リーチ。
3,000・6,000ツモアガリを決めて11回戦トップ。

 

 

【12回戦 最終戦】

 

東城 31.1P
りんの 58.3P
岡田 117.1P

瑠美との点差は上記参照。プロクイーンの順位点は5,000点-15,000点。トップラスで30P縮まる。

瑠美の目標は自分が沈まない事と東城にトップを取らせない事。もし両方を東城に達成されても点差が1万点ほどの3着ならOK。
無論りんのや岡田に迫られるパターンもあるが、基本は東城をケアする。

東城はトップラスならほぼ優勝。瑠美が3着ならさらに1万点強、2着なら2万点強の点差をつける必要がある。

りんのは瑠美とトップラスで3万点弱の点差。
岡田はさらに条件が厳しいが、優勝するためには狙うしかあるまい。

東4局。追う立場の3者の手がぶつかる。
まずは岡田がドラ五索暗刻のツモリ三暗刻リーチ、一万四万待ち。

 

 

りんのが七万六筒待ちで追っかけリーチ。

 

 

東城が五索八索で3軒リーチ。

 

 

東城がリーチツモ表裏2,000・4,000(+2,000)のアガリ。

南1局にはりんのが発白ホンイツトイトイ、3,000・6,000のツモアガリ。この瞬間瑠美が4着目となり、東城がトータル首位に立つ。

 

 

しかし、次局のアガリは瑠美。岡田のリーチに押し返して3,900(+1,000)のアガリで再び首位に返り咲く。

 

 

南3局1本場。瑠美はカン三万のテンパイ外し。
五索八索待ちで再びテンパイするとリーチに出る。

 

 

リーチピンフドラ裏2枚で8,300のアガリを決めて、対局者に以下の条件を押し付けた。

東城
2,000・4,000ツモ
瑠美から6,400
りんのから跳満
岡田から三倍満

りんの
三倍満ツモで同点は優勝
瑠美から三倍満
脇からダブル役満

岡田
ダブル役満ツモ
東城から四倍役満
他からは三倍役満

オーラス。東城が5巡目にテンパイ。一万四万リーチは高めツモか直撃の限定条件だが、結局四万は必要になる。東城はリーチに踏み切った。

 

 

りんのから出た四万は裏ドラ2枚条件なので見逃し。ツモアガリに賭けたが四万はもう山には無く、東城の1人テンパイで流局。

 

 

第19期プロクイーンは二階堂瑠美。
第11期以来2度目の頂点に輝いた。

 

 

 

(文:編集部)

第38期鳳凰戦A2リーグ第7節D卓レポート

石渡正志、得意の展開で昇級圏へ王手!A2リーグ第7節D卓レポート

10月26日、第38期鳳凰戦A2リーグ第7節D卓が放送された。対局者は伊藤優孝、客野直、石渡正志、明石定家。

 

 

 

対局は手数の多い客野・石渡が常に局面をリード。4回戦を通してなかなか高打点が成就せず、かわし手で局が進む展開となった。
1回戦東2局では、石渡が先制でこのリーチ。

 

 

ドラ1のカン七筒リーチ。これは六万引きでの三色や、ドラの六筒引きでの満貫手替わりが現実的なため、一発裏ドラなしのルールではヤミテンの選択を取る選手も多い手牌だ。
しかしこの辺り積極的な判断を見せるのが石渡流。客野の高目3,900オールというリーチの宣言牌をとらえ、2,600のアガリ。

 

 

この展開に苦しんだのは伊藤。2回戦東3局では石渡がリーチのみで先制。ドラ暗刻の伊藤は当たり牌の三索を重ねて追いかけるも…
 

 

 

さらに当たり牌の六索を掴み1,300の放銃。
次局、今度こそはとドラの白暗刻のテンパイも…
 

 

 

当然のように石渡の500・1,000。
伊藤にとっては不完全燃焼な1日となり、試合後のインタビューでは「ツカンポの花が咲き乱れてる」と弱気なコメント。次回へ向け「諦めそうな自分が情けない。モチベーションを上げるしかないな。諦めたら終わりだからね」と話した。

 

 

一方、コツコツと点棒を集めた石渡は卓内トップの+29.7P。
「昇級することに焦点を合わせて打ち切りたいと思いますので、応援よろしくお願いします。」

 

 

1日終了時点のトータルポイントは画像の通り。

 

 

 

石渡が昇級圏次点へ浮上、伊藤は最下位へ転落と明暗が分かれる結果に。
客野・明石は引き続き降級ラインを意識しながら、昇級のチャンスをうかがっていきたいところだ。

次回A2リーグの放送は11/2(火)17時~。
対局者は仁平宣明、ダンプ大橋、麓征生、客野直。解説は柴田吉和。
次回も是非お楽しみに!

(文・浜野太陽)

2022版日本プロ麻雀連盟卓上カレンダーコラム:小笠原奈央

2022年日本プロ麻雀連盟カレンダー広報担当小笠原奈央太です

 

100

 

どうも!皆様お久しぶりです
今年もこの季節がやってきたのですねー

皆様お待ちかねのカレンダーが発売開始です

ええ、ええ、今年も皆様ご納得の出来映えですよ

日頃ご好意にしてくださっている皆様には特別にっ!全貌をお見せいたします

じっくりとお楽しみ下さいませませ

⁇「チョットマテーイ‼カレンダージャト?イマノジダイハナンデモデシタルジャロジョ」

 

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出たなー!妖怪ゴチャゴチャ星人!

ゴチャ「ハハハ!おぬし、広報担当ならばそのカレンダーとやらの良さを教えてみろジョ」

んぬー!分かりました!分かりましたとも!
小笠原奈央太やってやりますとも!

ごほん

デジタル社会の今でも紙媒体のカレンダーの需要はあるのです!
カレンダーを置くことで日々改めて月日を感じ、カレンダーを毎月捲ることで時の流れを実感する。目で楽しみ肌で触れ…
今の時代だからこそ求められているのです!
しかも当社は卓上カレンダーを採用
家庭の至るところでも活躍しますし、オフィスでももってこいの安心サイズ
置いてよし!かけてよし!貼ってよーし!

ゴチャ「フン。確かにこのネット社会でも忘れてはいけないもの、大事なものもあるジョな!だが、しかーし!カレンダーなんてものは星の数程種類が豊富じゃ。可愛いワンコカレンダーや風情のある風景カレンダーや!おぬしんとこはどうなんジョ」

 

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ええ!ええ!任せてください
我が社は日本プロ麻雀連盟の華やかな女性プロ雀士達によって構成されたカレンダーなのです!
あっと目を引く!記憶に残る!何度だって見返したい!
可愛い◎話題性◎個性◎どことも会い交わらない特別なカレンダーなのです!

ゴチャ「麻雀⁈女性のプロ⁈それはチョイトわしかて興味があるジョジョ。早く全貌を見せるジョジョーーー」

 

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ありがとうございます!ありがとうございます!
それではご覧いただきましょう!
総勢26名による2022年日本プロ麻雀連盟カレンダーです!

トップを飾るのはこの方々‼

1月担当 東城りお 岡田紗佳

 

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ゴチャ:ん?人間か?人間なのか?どこを見ても美しい芸術作品じゃ!サイコーサイコーワンダボー
 

2月担当 松岡千晶 山脇千文美 大久保朋美

 

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ゴチャ:まるでアイドルのジャケ写だジョ。上から見るか下から見るか…あー萌萌キュン。トリプルロンくらいたい…
 

3月担当 手塚紗粷 黒沢咲

 

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ゴチャ:麗しゅう!なんと麗しゅう!!!
人間界最高じゃジョ!結婚してくれーぃ
 

4月担当 古川彩乃 夏目翠 日高志穂

 

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ゴチャ:おぬし達より美しい花なんぞ存在せんジョ
蜂になって君の元へ飛んでいきたい。ッポ
 

5月担当 和久津晶

 

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ゴチャ:水も滴るいいおなごー‼こんなショット拝めて良いのか⁈ありがたやー晶様ーー
 

6月担当 伊達朱里紗 魚谷侑未

 

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ゴチャ:下駄で小走りに必死に君はついてきて…そっと僕の裾を掴むんだ…かわえぇーかわえぇー!っお。すまぬ!妄想が爆走してたジョ
 

7月担当 小笠原奈央 石田亜沙己

 

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なぬ?!けしからぬ!なんというシチュエーションじゃ!腰の曲線、逸らす目線!くわー分かっとるのー
 

8月担当 高宮まり

 

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ゴチャ:まり散歩で、まり参観じゃ!恋のフィルター外れないジョー。魅惑のボディ洗練された表情にノックアウトで鼻血ぶー
 

9月担当 二階堂亜樹 二階堂瑠美

 

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ゴチャ:はっ!二階堂姉妹がなんと赤ずきんちゃんの実写化じゃと⁉贅沢すぎるじょ連盟カレンダー‼はぁー人間界に移住したい…
 

10月担当 宮内こずえ 和泉由希子

 

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ゴチャ:アナ雪?学園ラブストーリー?宝塚?2人は絵になるのー。変わらん美貌は本当おったまげるジョ
わしは、この右のキノコもシュールで好きジョジョ
 

11月担当 菅原千瑛 古谷知美 早川林香

 

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ゴチャ:文学少女♡モエモエモエジョー!
私とあなたの間に句読点はいらないよ♡
とか言われたいのー
 

12月担当 中山奈々美 桜川姫子 蒼井ゆりか

 

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ゴチャ:んんーパーフェクト!エクセレント!
タイプが違う3人がそれぞれの良さを出し高めあった素晴らしい写真だジョ!こんなオナゴとクリパしたいなクリパ…
 

さあ、2022年連盟カレンダーご覧いただきました。どうです?どうです?ご満足いただけました?

ゴチャ「ダダダダ大満足じゃーーーー!濃かったのー凝縮されてたのぉークオリティが半端ないっ‼こんだけのメンバーにこの内容じゃと価格が気になるところジョな…」

 

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えぇ!お任せください!いつだって皆様に寄り添い安心を!

女流プロ限定クリアファイルが2枚!2枚もついて!

2,200 円(税込)です!

コナミスタイル独占販売!

KONAMI STYLE

ネットで簡単にどこからでも購入が可能なのです!

ゴチャ「お買い得じゃジョー‼クリアファイルはまた違った衣装の女流プロが拝めるとな⁈ネットが疎いワシにもコナミスタイル簡単に登録出来たじょ!後はポチッとするだけジョな。まずは自分の保存用、飾る用に2つ。いつも遊んでるチンロトマオウ君に1つ、いつも遊びに行く麻雀ヤサンに1つ…沢山買ったどー‼土産じゃー」

 

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ありがとうございますっ!ありがとうございますっ!是非、連盟カレンダーと共に素敵な1年をお過ごしくださいませ
そして、また来年のこの時期にお会いしましょう。きっと次回も皆様の期待を裏切らない最高の代物をお届けいたしますので…

今後もご贔屓に
それではーさようならー

第17期静岡プロリーグ 第6節レポート

過ごしやすい季節になってきた。
社会情勢はまだまだ落ち着いたとはいえないものの緊急事態宣言も明け、動きもでてきた。

麻雀界もタイトル戦の戦いが毎週行われ、レジェンドと呼ばれるプロの方の活躍に痺れ、ニュースターの登場に歓喜している。
私自身は鳳凰位戦休場中であるが静岡支部の仲間の動向に一喜一憂している。
支部仲間が良い成績なら自分のことのように嬉しく思い、歳をとったからかな?とふと思う自分もいる。

静岡プロリーグも折り返し。まだ全卓開催が一度もない状態であるが、今期眠っていた本命がやってきた。
望月プロが+58.5Pを出しプラス域に。
残り節数と爆発力を考えれば決勝は充分に可能性がある。
今節上位陣が軒並みマイナスしたことにより、まだまだ決勝メンバーは分からない。
私自身もまだマイナスではあるが、決勝を諦めるつもりはない。

今期若手が多数入った静岡支部。
まだ簡単に道を譲るわけにはいかない。
十余年プロ生活を過ごした自負もある。

真のプロフェッショナルには幾つもの要素が足らないが、休場したから気付かされたこともある。

来期の鳳凰位戦復帰に向けて。頑張れ俺。

(文:鈴木秀幸)

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 平野敬悟 21.9 49.8 37.8 26.0 135.5
2 石津寿人 28.7 4.2 ▲ 9.4 110.6 ▲ 34.4 99.7
3 青嶋宏樹 93.3 ▲ 5.2 88.1
4 斉藤隆 47.0 24.8 5.4 77.2
5 川崎義之 ▲ 32.8 36.4 26.5 42.1 72.2
6 土屋幸弘 59.1 ▲ 54.3 7.5 36.7 49.0
7 小林正和 75.1 46.9 ▲ 73.7 48.3
8 中寿文 ▲ 39.1 58.1 43.3 ▲ 18.1 25.4 ▲ 36.9 32.7
9 高橋大輔 ▲ 9.0 ▲ 23.7 11.4 14.2 34.3 27.2
10 岡本和也 31.1 ▲ 67.2 21.4 47.1 ▲ 5.5 26.9
11 ダニエルモレノ 18.2 13.5 ▲ 54.1 23.1 22.6 23.3
12 天音まこと 58.9 ▲ 42.0 16.9
13 望月雅継 ▲ 15.6 ▲ 24.6 ▲ 1.9 ▲ 8.8 58.5 7.6
14 杉村泰治 17.8 18.3 ▲ 23.5 ▲ 44.4 28.3 ▲ 3.5
15 京平遥 ▲ 47.3 41.5 13.4 ▲ 27.7 15.8 ▲ 4.3
16 平岡理恵 ▲ 24.4 ▲ 36.5 50.4 ▲ 10.5
17 鷲見隼人 49.5 21.5 ▲ 5.7 ▲ 38.0 ▲ 28.4 ▲ 15.6 ▲ 16.7
18 太田昌樹 ▲ 19.8 30.9 19.0 ▲ 32.7 ▲ 19.7 ▲ 22.3
19 栗島有紀 ▲ 7.9 ▲ 7.3 ▲ 13.2 ▲ 7.3 ▲ 35.7
20 渡辺史哉 ▲ 38.8 39.1 ▲ 50.1 ▲ 49.8
21 鈴木秀幸 ▲ 58.7 15.1 ▲ 9.6 ▲ 0.5 ▲ 53.7
22 安部颯斗 28.8 ▲ 50.4 ▲ 3.3 ▲ 38.3 ▲ 63.2
23 渡辺洋巳 24.9 ▲ 26.5 ▲ 45.3 ▲ 10.8 ▲ 6.8 ▲ 64.5
24 鈴木郁孝 ▲ 41.2 ▲ 90.3 5.8 53.0 ▲ 72.7
25 大橋幸正 32.4 ▲ 86.3 ▲ 16.4 ▲ 18.8 ▲ 89.1
26 島﨑涼 ▲ 12.4 ▲ 45.2 ▲ 9.0 11.5 ▲ 19.3 ▲ 47.8 ▲ 122.2
27 廣岡璃奈 ▲ 40.3 ▲ 78.3 ▲ 27.6 1.8 ▲ 144.4

第38回静岡リーグ(プロアマ混合)第1節レポート

今回は第37回の決勝戦が開催出来ぬまま第38回のスタートをきることになった。
過去を遡っても一度もそんなことは無かったと思う。
なんにせよ、今の世の中は私が生きてきた40数年の中でも、かなり特殊な状況下ということを痛感するものであった。

そんな中で今回も62名の選手がエントリー。
遠方から参戦の選手もいて、ありがたい限りである。

地方の競技麻雀熱というのは、この1年でより高まったように思うのは私だけだろうか?
雨降って地固まるとはよく言ったもの。
人は困難に当たってこそ真価を発揮するのだ。

今は皆が麻雀を打てることに喜びを感じ、心の底からその機会を楽しんでいる。
麻雀プロとして、その姿を見ることができるのも、この上ない喜びだと思う。

さて、今節の結果だがやはり一般参加の方の熱の高さが出たと言うべきか。
上位には一般参加の方の名前が多く見られた。

そんな中、プロの中で結果を出したのは鷲見隼人プロと石津寿人プロ。
鷲見プロは第1期の鸞和戦でベスト16にも残っている。
また、石津プロも昨年度休会から復帰して、今期の静岡プロリーグでは好調だ。

今後の決勝進出争いにも確実に絡んでくるだろう。

今回のリーグ戦レポートも我が静岡支部の新人4人にリレー形式で書いてもらおうと思っているので、読んでいただければ幸いに思います。

(文:中寿文)

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 片山一哉 一般 80.7         80.7
2 伊藤裕美子 一般 56.3         56.3
3 鷲見隼人 プロ 52.6         52.6
4 石津寿人 プロ 48.3         48.3
5 岡田充弘 一般 42.4         42.4
6 高村龍一 一般 41.9         41.9
7 松清一樹 一般 35.1         35.1
8 大河内茂之 一般 31.8         31.8
8 杉村泰治 プロ 31.8         31.8
10 吉野潤 一般 27.2         27.2
11 京平遥 プロ 26.9         26.9
12 太田昌樹 プロ 26.3         26.3
13 安藤銀一 プロ 24.8         24.8
14 望月雅継 プロ 23.6         23.6
15 鈴木勘太 一般 23.1         23.1
16 ダニエルモレノ プロ 23.0         23.0
17 宮地孝尚 一般 15.9         15.9
18 川嵜彬史 一般 12.9         12.9
19 山内紀博 一般 12.1         12.1
20 山田昭裕 一般 11.0         11.0
21 鈴木元司 一般 10.9         10.9
22 鈴木博直 一般 10.5         10.5
22 鈴木郁孝 プロ 10.5         10.5
24 西田孝志 一般 9.7         9.7
25 金田年伸 一般 6.7         6.7
26 中寿文 プロ 1.7         1.7
27 加藤拓 一般           0.0
27 小林正和 プロ           0.0
27 斉藤隆 プロ           0.0
27 坂本彰光 一般           0.0
27 鈴木貴仁 一般           0.0
27 鈴木秀幸 プロ           0.0
27 天音まこと プロ           0.0
27 舟橋晃 一般           0.0
27 松本貴仁 一般           0.0
27 村瀬光佳 一般           0.0
27 渡辺史哉 プロ           0.0
27 土屋幸弘 プロ           0.0
27 平野敬悟 プロ           0.0
40 松永誠 一般 ▲ 5.0         ▲ 5.0
41 堀孔明 一般 ▲ 7.7         ▲ 7.7
42 湯本紳介 一般 ▲ 7.9         ▲ 7.9
43 横光夏未 一般 ▲ 11.1         ▲ 11.1
44 伊藤真 一般 ▲ 11.7         ▲ 11.7
45 白井健夫 一般 ▲ 12.8         ▲ 12.8
46 井上一雄 一般 ▲ 16.3         ▲ 16.3
47 能瀬美咲 一般 ▲ 16.6         ▲ 16.6
48 青嶋宏樹 プロ ▲ 20.7         ▲ 20.7
49 高橋活 一般 ▲ 22.6         ▲ 22.6
50 春田篤志 一般 ▲ 24.8         ▲ 24.8
51 生方美佐希 一般 ▲ 25.0         ▲ 25.0
52 前嶋茂 一般 ▲ 25.7         ▲ 25.7
53 島﨑涼 プロ ▲ 26.5         ▲ 26.5
54 渡辺洋巳 プロ ▲ 30.2         ▲ 30.2
55 安部颯斗 プロ ▲ 30.8         ▲ 30.8
56 岡本和也 プロ ▲ 32.6         ▲ 32.6
57 栗島有紀 プロ ▲ 37.3         ▲ 37.3
58 川崎義之 プロ ▲ 47.7         ▲ 47.7
59 渡部文也 一般 ▲ 49.9         ▲ 49.9
60 大谷数則 一般 ▲ 52.1         ▲ 52.1
61 櫻井栄一 一般 ▲ 52.4         ▲ 52.4
62 高橋大輔 プロ ▲ 58.9         ▲ 58.9
63 中野一男 一般 ▲ 80.4         ▲ 80.4
64 安藤真由美 一般 ▲ 82.6         ▲ 82.6
65 廣岡璃奈 プロ ▲ 83.4         ▲ 83.4

第16期女流桜花Aリーグ第7節D卓レポート

最終節も最後の1卓となった第7節D卓。
出場した選手は

 

 

仲田加南(1位)・二階堂亜樹(3位)・白銀紗希(12位)・古谷知美(14位)の4名。

 

 

残留ボーダーの白銀と60ポイント以上離れてスタートした古谷が1回戦南場の親で連荘し、大きなトップで一気に差を詰めると

 

 

2回戦以降は12位残留・13位入れ替え戦・14位降級の席を、白銀・古谷と先に全節消化して結果待ちの13位美波とで争う形になりました。

一方で残留争いの熱量に押されたか、一度もアガリが出ずに大きくポイントを減らされていた仲田でしたが「最高は3半荘目の南入まで1回もアガれなかったこともあった」と、過去の経験を思い出して慌てることなく

 

 

亜樹からタンヤオ・トイトイ・ドラ3の18,300点をアガって覚醒。

 

 

そこから畳みかけるようにチンイツの2,000・4,000をアガリ、もう大丈夫だと自身の状態を確認すると

 

 

続く南3局には国士無双のテンパイが入ります。

 

 

この時、亜樹にもタンヤオリャンペーコードラ2の勝負手が入り

 

 

古谷に2.1ポイント差まで詰め寄られた親の白銀も、簡単には引けない状況。

 

 

大事故待ったなしの3人テンパイでしたが、オリていた古谷に九筒が収まって流局。
今期自身3度目の役満は成就ぜすも、一気に調子を上げ2回戦から3連勝と走り抜けた仲田がトータル首位でのプレーオフ進出を決めました。

最後までもつれた残留争いは、1局毎のテンパイ・ノーテンで順位が入れ替わる大熱戦。

 

 

痺れるような流局で続いた南3局。
追い込まれていた白銀の300・500が、オーラスの古谷に簡単ではない条件を付ける価値あるアガリとなり

 

 

古谷が条件クリアのテンパイを入れた時にはツモ番は残ってなく、流局で終了。

 

 

白銀が12位を死守して残留。
猛追した古谷は1つ順位を上げて13位となり、入れ替え戦から残留を目指すことになりました。

<第7節D卓最終結果>
古谷+51.6P 仲田+25.6P 白銀▲9.1P 亜樹▲69.1P

(文:越野智紀)

ロン2カップ2021Autumnレポート

【ロン2カップ2021autumn レポート 抜け番ありの三人麻雀大会】

ロン2カップ今年の秋の大会は三人麻雀リーチバトル赤入りルール
2021年10月23日(土)に開催しました。

 

 

【大会システム】

①参加者12名をABC卓にわけて対局
②各卓トップ者は決勝へ
③2位は準決勝へ
④3位の中から「最終枠カード」の条件を満たした1名が準決勝へ

 

今回から導入された最終枠カードのシステム。大会開始前にさまざまなお題からランダムで1枚選びます。内容が誰にもわからないように未開封のままカメラ前で封印し、対局室の見える場所に貼り付けておきます。

【対局時間のシステム】

制限時間は60分+2局。
① 60分が経過しても南4局までは必ず行います。+2局はありません。
② 南4局まで終わって時間が残っていれば、西場、帰り東…。と時間リミットまで続けます。60分経過したら残り2局です。

 

【予選A卓】

 

宮内が開局6巡目に九蓮宝燈の1シャンテン。解説席はスタートから盛り上がります。

 

 

是非とも七筒九筒を引きたい所でしたが、入り目は八筒。しかもチンイツテンパイで切った中で伊達がロン。12,000放銃となってしまいます。

ユーザー代表のがぼがぼさん、宮内、東城もそれぞれ跳満のアガリを決めますが、東4局に一進一退の攻防を破るアガリが出ます。

 

 

がぼがぼさんがリーチメンホン裏ドラ2枚の跳満を伊達からアガって大きなリード。

しかし西4局、伊達が国士無双の西待ちのアガリ。いち早く決勝進出を確定させました。

 

 

国士無双を放銃してしまったがぼがぼさんですが、帰り東2局にメンホンの倍満をアガって準決勝進出となりました。

 

 

【予選B卓】

 

B卓はA卓を上回る打撃戦に。まずは起家沢崎の倍満ツモでスタート。そのまま連荘で90,000点を超えます。
ようやく沢崎の親番が終わりますが、東2局は伊藤がツモメンホン白一通赤で倍満ツモ。

 

 

東3局は前原がタンヤオトイトイドラ3をトップ目の沢崎から直撃します。

 

 

東4局。森山がツモり四暗刻リーチ。発西は山に1枚ずつ。

 

 

親番前原が四索七索追っかけリーチ。山に5枚あります。

 

 

枚数では前原有利でしたが、結果は森山が発をロン。リーチメンホンホンロートイトイ三暗刻東発ドラドラで14飜。ロン2は数え役満ありですので、32,000は33,200(+2,000)のアガリとなりました。

 

 

B卓オーラス。跳満ツモでトップを目指す沢崎は七索を見逃し。前原のツモアガリで連荘となります。

 

 

満貫ツモに条件が緩和された沢崎が1本場でリーチ。ツモ裏ドラ1枚条件をクリアして決勝進出。伊藤が2着で準決勝となりました。

 

 

【予選C卓】

 

ユーザー代表2名がリードして迎えた東3局。加点が欲しい親番の荒が五索八索リーチ。これを国士無双1シャンテンの佐々木からロンすると

 

 

1本場ではメンホンのカンチャン選択で正解を引き当て9,900オール。三つ巴の戦いに持ち込みます。

現十段位の猛追を受けたMAYUKAさんは3巡目に発をトイツ落とし。解説の勝又の声が聞こえているかのような見事な手順で一索四索七索リーチ。

 

 

安めの一索ツモでしたが、ご褒美の裏ドラ2枚で跳満のアガリとなります。

オーラス。発をポンした荒はトップ条件を満たした1シャンテン。

 

 

ターツ選択でアガリ易さを重視し六索切りとしますが、ラオレンさんに5,800放銃となってしまい、荒は3着に。ラオレンさんは決勝進出、MAYUKAさんが2着で準決勝に進みました。

 

【最終枠カード開封の儀】

 

3名の中で「終局時に一番トップまでの点数が近かった人」が準決勝進出というカードが開封され、森山茂和が準決勝進出となりました。

A卓 東城りお 71,000差
B卓 森山茂和 12,400差
C卓 荒正義 15,500差

 

【準決勝】

 

準決勝はトップ者のみが決勝進出となります。
まずは森山が伊藤から18,000をアガってリード、3者が追いかける展開に。

東2局。がぼがぼさんが山に6枚残りの二筒五筒でリーチ。一発でツモって跳満のアガリです。
 

 

東3局。MAYUKAさんは白2枚中を使っての国士無双1シャンテンでしたが

 

 

伊藤がラス牌の中をツモって跳満のアガリ、2番手となって森山の背を追います。

 

 

オーラスは森山がアガって決勝進出を自力で決めました。

 

【決勝】

 

南1局。伊達が三索六索九索一索のメンチン4メンチャン、出アガリ16,000。

 

 

ラオレンさんはカン三索のヤミテン、出アガリ7,700。沢崎のテンパイ打牌が三索となり、痛いダブロンです。

西2局、沢崎は小四喜1本狙いの手順で北単騎テンパイ、1枚山に残っていました。

 

 

丁寧に受けていた伊達ですが、沢崎に役満をツモられてしまうと優勝が厳しくなります。沢崎の現物から森山のロン牌になりそうな牌でしたが八索を切り、森山6,400のアガリとなりました。

 

 

最終局となった帰り東1局はラオレンさんが四筒ツモアガリを決めて全対局が終了しました。

 

 

ロン2カップ2021 autumn 三人麻雀
優勝はラオレンさんに決定しました。おめでとうございます。

 

 

次回のロン2カップ2022winterは2022/1/16(日)開催予定です。

参加権利争奪戦のチャンスもまだ2回ありますので、是非チャレンジしてみてください。
皆さんのご参加、お待ちしております!

 

 

(文:編集部)

第2期桜蕾戦ベスト16CD卓レポート

【第2期桜蕾戦ベスト16C卓・D卓、勝ち上がりは岡田・町田、花宮・一瀬】

当初、このベスト16C卓・D卓は、1卓を配信、もう1卓は配信の裏で同時に対局が行われる予定でした。
配信を決めるアンケートがTwitter上で行われたのですが、多くの注目を集め、そして、番組編成者泣かせの驚く結果に。(うれし泣きだったはずです。)

 

 

ほぼ同数という僅差、そして5,787票も投票いただいたことを踏まえ、急遽、2卓とも配信することになりました。
多くの投票、ありがとうございました。

■ D卓:一瀬由梨vs川上玲vs花宮海咲vs日髙志穂
先に行われたD卓ですが、最初に通過を決定づけたのは花宮でした。
尊敬するプロは高宮まり、強い攻めにあこがれる、という戦前のコメント。
『攻撃は最大の防御』を体現するこのアガリが印象的でした。

 

 

 

技術的な話をすれば、現状のトータルスコアではリーチは不要ではありますが、プロ入りからまだ2か月でそれを要求するのは酷な話。
攻める姿勢が見事ベスト8を掴みとりました。

二番手争いはオーラスまでもつれます。
リードしている川上はアガればOK、一瀬は3,200以上の出アガリか、700・1,300以上のツモアガリの条件でした。

 

 

仕掛けた川上が先にテンパイを入れます。

 

 

次巡、一瀬も条件を満たすリーチ。
あとはどちらのアガリ牌が先に山にいるかの勝負です。

 

 

一瀬のアガリに。
川上にとってはあと一歩だっただけに、悔しい敗退となりました。

 

 

勝った一瀬ですが、自分でもわかるミスが何個もあったようで、インタビューでのこの浮かない表情が印象的でした。

 

■ C卓:蒼木翔子vs岡田紗佳vs後藤咲vs町田志織

一発、裏ドラ、赤ドラのあるMリーグルールと、それらがない公式ルール、同じ麻雀ではありますが、両者に対応するのは非常に難しいと思います。
上位リーグにいるMリーガーでも、苦慮しているように見受けられます。
1年前の特別昇級リーグで見たときは、やや公式ルールに不慣れな点もあったように思えましたが、今日の岡田はツイていたと謙遜していたものの抜群の内容。
1回戦を1人浮き、2回戦も浮きで終え、この時点のスコアでは確定ではないものの、勝ち上がりだな、と思わせる安定感でした。
今期の女流桜花C2リーグで優勝し、優勝のみが得られる入れ替え戦への出場権利を得るなど結果も残しており、優勝候補の1人です。

 

 

C卓の二番手争いは町田が後藤を少しリードして迎えたものの、中、ドラ2の5,800点の直撃で並びます。

 

 

しかし、逆転された後のこのアガリが見事でした。

 

 

残りのツモ番が1回しかないものの、迷わずリーチ。
一発はないですが、高目を捉え、リーチ、ツモ、ピンフ、一気通貫、ドラの跳満。
リーチがなければ満貫でしたが、この差の4,000点は僅差だっただけに、非常に価値がありました。

 

 

最後も、後藤が条件を満たすリーチも、自らアガリきって嬉しい勝ち上がりを決めました。

 

 

ベスト8は以下の日程で行われます。
・ベスト8A卓10/28(木) 17時~
・ベスト8B卓11/18(木) 17時~
誰が決勝に残るのでしょうか。お楽しみに!

(文:福光聖雄)

第34期新人王戦決勝レポート

第34期新人王は石川遼!

2021年10月16日、第34期新人王決勝が放送された。結果は連盟入会以来活躍を期待され続けてきた石川遼が、実力を遺憾なく発揮しての優勝。悲願の初タイトル獲得となった。

決勝戦の対局者は以下の4名。

 

小高佑貴 37期前期入会
奥さんから麻雀の活動に賛同してもらえず、「ここで優勝して認めてもらいたい思いがある」とのコメント。

 

原田潤次 37期前期入会
「今年39歳で年齢制限ギリギリの入会でした。見ている方に、年齢関係なく挑戦すると夢があることを伝えたいと思います。」

 

荒井伶太 36期後期入会
「同僚がこういう場に立っているのを見て追いつきたかったので、早い段階で勝ち上がれて良かったと思います。若獅子戦のベスト16でもこの場に立って負けてしまったのですが、今回は勝ちきれるように頑張りたいと思います。」

 

石川遼 34期前期入会
「今までいろいろチャンスをもらっておきながら結果を出せていなくて、またとないチャンスなので頑張ります。」

4者のなかで石川を「優勝候補の筆頭」と話したのは解説の瀬戸熊。
それもそのはず、石川はネット麻雀「天鳳」の最高段位「天鳳位」を獲得しており、当時鳴り物入りでの連盟入会を果たしていたのだ。しかしそれから数年、石川としては満足のいく対局結果を出せておらず、もどかしい気持ちであったという。
今回は「順当な優勝」と見る方もいらっしゃるかもしれないが、実際その内容は紙一重のめくり合いの連続で、全員の強い思いがぶつかり合う激しい戦いであった。勝負を分けた場面のいくつかを振り返っていきたい。

最初に運命の分かれ目となったのは1回戦東3局。

 

 

 

なんと原田・石川が共にツモり四暗刻のリーチ!山に残っていた枚数は石川が1枚、原田はなんと4枚!
結果は小高から石川へ8,000の放銃となったが、ここで原田のツモアガリがあれば…全く違う1日となっていたかもしれない。

とにもかくにも、この局を制した石川は勢いそのままにアガリを重ねる。
南3局、タンピン高目三色のテンパイは、場に安いピンズ待ちということで冷静にヤミテンに構え7,700のアガリ。

 

 

南4局の親番では荒井の先制リーチに追いついてピンフドラドラのテンパイ。

 

 

解説の柴田吉和は「先制リーチに通りやすい四索七索待ちということでヤミテンもある」と話したが、ここは強く加点を意識して追いかけリーチ!11,600のアガリをもぎ取り、1回戦にして+44.6Pの大トップとなった。

一方で放銃に回った荒井は箱下の4着に。戦いは小高・原田のどちらが石川への挑戦権を得るか、という展開が待っているように見えた。
しかし2回戦ではその荒井が大爆発。2,000・4,000、12,000、3,900オールと連続で勝負手を実らせ、トータル2番手まで急浮上。

 

 

(役・ホンイツ・ドラドラ)

 

 

(タンヤオドラ3を石川から直撃!)

 

 

(リーチツモ一通)

最終戦開始時点では石川・荒井が完全な一騎打ちの構図となった。

 

 

ここまで名前の挙がらなかった小高であるが、攻撃型という雀風通りの攻めが今回は裏目となり、最終戦時点ではかなり厳しい条件に。しかしそんな状況ながら、最終戦では視聴者を釘付けにするプレーを見せる。
東一局には国士無双のテンパイ。

 

 

さらに南3局の親番には九蓮宝燈のテンパイ!

 

 

荒井から安目のアガリ牌が放たれるも見逃し、役満での逆転に望みを懸けた。2回の役満テンパイはどちらも成就することはなかったが、これからも面白い対局を見せてくれる選手だということは十二分に伝わったように思えた。
一方の荒井・石川は互いにリードを許さず、なんとオーラス時点では1.1P差という超接戦に。最後までもつれた名勝負の最後に決定打を放ったのは石川。

 

 

2,600オールのツモアガリ。1本場を流局に持ち込み、史上稀に見る熱戦となった34期新人王決勝を制した。

 

 

 

 

「ようやく一つ結果を出すことができました。他の対局では不甲斐ないのが現状で、これからも頑張っていきたいと思いますので応援よろしくお願いいたします。」

謙虚な人柄が窺えるコメントを残し、雀力・人間性共に新人とは思えないような新人王が誕生した。
石川遼プロの今後の活躍にご注目ください!

(文・浜野太陽)

第38期鳳凰戦A2リーグ第7節C卓レポート

内川幸太郎、卓内トップで残留争いを抜け出す!A2リーグ第7節C卓

10月19日、第38期鳳凰戦~A2リーグ第7節C卓が放送された。対局者は内川幸太郎、一井慎也、魚谷侑未、仁平宣明。

 

 

 

 

トータル首位の一井と、残留争いがテーマの3名というメンバー。

1回戦から存在感を強く発揮したのは、残留に向けて最も尻に火がついている状況の魚谷。積極的にリスクを取り、大量加点を強く意識した選択を見せた。
東1局にはカン四万のテンパイを外し、高目一通のテンパイに仕上げてリーチ!

 

 

 

ここは安目ツモで1,300・2,600。
南2局では親の内川が先制リーチ。フリテンで両面テンパイしている魚谷は押し引きの難しい状況。しかしここは三色に手替わると追いかけリーチを敢行!

 

 

だがここは内川がツモり2,600オール。さらに南3局で親番を迎えると、一井の先制リーチに11,600で追いかけ!

 

 

 

しかしここでも魚谷の手が開くことはなく、3,900の放銃に。この場面では解説の柴田が悲痛な声を上げており、いかに魚谷が痛かった場面かが伝わる映像となっている。是非放送をご覧いただきたい。
ともかく魚谷は相次ぐ12,000クラスのテンパイを成就させることができず、1~3回戦は沈みの3着。4回戦に待望のトップをもぎ取りマイナスを抑えるも…

 

 

トータル最下位で後半戦を迎えることとなった。

 

 

「今日に向けて準備をしてきて、自分なりに精一杯打てたと思っています。今日の結果というよりはここまでの積み重ねでこのポイントになってしまったので、それを受け止めながら、必死になって残留できるように準備していきたいと思います。」

一方で今回Twitter速報に名前があまり挙がることはなかったものの、卓内トップとなったのは内川。無理のない押し引きや手作りで大きな失点がなく、手が入った時には高打点をしっかりとアガリきり、残留争いから一旦抜け出す形に。

 

 

(3回戦南2局1本場、役ホンイツドラの7,700)

 

 

「今期の目標は残留なので、次に当たる上位陣が叩きにくるのは怖いですが、ガードを固めながらコツコツプラスしていきたいと思います。」

対局終了時点の全体成績は画像の通り。

 

 

 

次回A2リーグの放送は10/26(火)17時~。
対局者は伊藤優孝、客野直、石渡正志、明石定家。
解説は近藤久春が務めます。
次回も是非お楽しみに!

(文・浜野太陽)

戦術の系譜23 齋藤 豪

みなさんこんにちは。
今日は「ネット麻雀で勝ちやすい戦術」コラム、第2回目をお送りいたします。
第2回目のテーマは「ネット麻雀で安定して勝ちやすい鳴き判断」です。

私は、オンラインでネット麻雀の上達のお手伝いをするコーチングの仕事もしているのですが、生徒から聞かれる事が多い質問の一つとして「鳴き判断ができない」というものがあります。

出た役牌をポンしていいのか?
クイタンでチー発進していいのか?
手牌を短くして安牌をなくしても良いのか。

牌効率やベタオリと異なり、正解が見えづらい事が多く、基準が分からないということで迷ってしまうようです。
よって、本コラム第2回目ではネット麻雀における「鳴き判断」について、汎用性が高い考えをまとめたいと思います。
対象者は初心者~中級者向けとなり、以下のフィールドから抜け出しきれないプレイヤーがターゲットと考えます。

・ロン2 R2000以下
・天鳳 特上卓以下

しかし、上記以上のフィールドで戦っているプレイヤーでも、あらためて基本の思考整理や情報整理になると思いますので、最後までご覧いただけると幸いです。

 

■鳴くかどうかの判断基準

基本は以下の3つの要素で判断します。

① 速度がある
② 打点がある
③ 守備力がある

上記のうち、1個でも満たしていたら基本的に鳴いてOKです。
要素を満たしている数が多ければ多いほど、鳴きよりとなります。
それでは1つ1つの要素を確認していきましょう。

———————————————-
① 速度がある
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ここで言う速度とは「テンパイ」の速度ではなく「アガリ」の速度である事が重要です。
なので「アガれそう」なら「鳴く」ということになります。
誰よりも先にアガれそうなテンパイに辿り着けるのであれば「速い」と判定できます。

■「速い」例

 

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役牌の中をポンして1シャンテン。打二万を選択すれば以下の状況となります。

一索四索のリャンメン+三筒六筒九筒の3メンチャンの完全1シャンテン
二索七索のポンテンも可能
・どのテンパイにたどり着いても必ず良形が確定。

これは典型的な「速い」の例です。
ポンすればアガリはほぼ確実のような手牌です。
中は2枚目ですし、ポンする一手で間違いないでしょう。

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② 打点がある
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アガった時に点数が高い場合は、リスクを追う価値があります。
特に満貫以上が見込める牌姿では、メンゼンにこだわる必要が無いので、ほとんどの場合で鳴き有利となります。

■「打点がある」例

 

100

 

親の6巡目の牌姿です。
上家から出た七索をチーして打二索とすれば、以下の状況です。

・ドラ1赤赤で満貫級(11,600)の2シャンテン。
・愚形が残るので速度は十分とは言えない
・手牌に19字牌が無いので守備力がほとんどゼロ。

速度や守備力ではネガティブな要素が多いですが「打点が高い」のでリスクを追う価値が十分にあります。
よって、ここはチーして攻め込んでも良い状況でしょう。

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③ 守備力がある
———————————————-
他の2つの要素よりも難易度が上がるのが、この守備力の要素です。
わかりやすく言えば「リーチ」を受けた時に困るかどうかが1つの指標となります。
とりあえずアガリたいから鳴いてみたけど、リーチを受けて安牌ゼロ……。
みなさんも経験ありますよね?

■ 「守備力がある」例

 

100

 

上家から出た七万をチーして打三筒とすれば、以下の状況です。

東ドラ赤3,900の1シャンテン。
・ペン七索というドラそばの愚形が残る。
・1枚切れの東が暗刻のため守備力が高い。

打点はそこそこですが、ペン七索が残る牌姿では決してアガリまでの速度は早いとは言えません。
相手からのリーチを受ける事も多々あると考えられる牌姿です。
しかし、いざとなれば東の暗刻落としができると考えれば守備力はバッチリです。
低いリスクで自分のアガリの可能性を高められるのであれば、チーして問題ない一手と考えられます。

★★★★★

上記の3点の要素を理解したら、後は鳴いて良いか迷うシーンに当てはめて考えるだけです。
もちろん、あくまで3つの要素は目安であり、実践では点数状況だったり、メンゼンリーチ効率などの要素が判断に絡んで来ます。
いくつかのケーススタディを混じえて、さらに理解を深めていきましょう。

 

 

■ケーススタディ1:全ての鳴き判断要素を満たさない

 

100

 

役牌の「東」をポンするかどうかがテーマとなります。鳴いた場合は、以下の状況となります。

・4メンツ1雀頭のターツは足りており、鳴けば2シャンテン
・ペン三筒や2枚切れのカン二索の愚形ターツが2つ以上残っている
・打点は現状で1,000点
・守備力が高い牌は残らない

このように整理すると分かりやすいですが「速度」「打点」「守備力」の一つも満たせていません
ということは東はスルー推奨となります。
そして、ここで大事なことは2枚めの東も同じ牌姿ならスルー推奨ということです。
2枚目もスルーしたら、恐らくアガリに結びつくことは無いでしょう。

しかし麻雀はそもそも4人でやるゲームですので、1局でアガれる可能性はせいぜい20~25%のゲームです。
全てを強引にアガろうとすれば失点する事は間違いないでしょう。
持ち点も慌てるような状況ではありません。
勇気を持って「局」を「捨て」ましょう。

 

 

■ケーススタディ2:全てを鳴かずに鳴き判断要素を維持する

 

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先ほどの牌姿と似ていますが、今度は東西がトイツです。
どちらを鳴いても役牌になる状況です。

打点も低く、速度も遅い状況は前回と同様ですが、今度は東西のどちらかを鳴いても、残った字牌のトイツを守備に使えます。
よって「守備力」がある程度は確保されているので、判断基準的には鳴いてもOKになりました。

ただし、このような牌姿で鳴く場合は注意が必要です。
何故なら2つとも役牌をポンすると「守備力」が無くなってしまうからです。
打点上昇もほとんどしないので「打点」の要素も満たせません。

片方をポンした後で、もう片方残っている方の役牌が出た場合は、状況に応じて鳴き判断を変えるのが安定すると考えられます。

・2つ目の役牌をポンした時点で、愚形が2箇所残る1シャンテンの場合は「鳴かない」で守備に使う。
・2つ目の役牌をポンした時点で、テンパイできるなら「鳴く」

このように役牌を片方だけあえて鳴かずに守備に使うという技術も有効です。

 

 

■ケーススタディ3:鳴き要素を満たすための手組みをする

 

100

 

東1局の2巡目、役牌の「南」をポンするかどうかがテーマとなります。
そしてポンをした場合、以下の2つのルートが選択可能です。

ルート1:字牌から打ちだして全ての色を捉えるようにアガリ最速で進める
ルート2:五万四筒五筒を全て打ち出して、ホンイツを狙う。

どちらの選択もメリットがあるように見えます。
このような場合に、最初に提示した「3つの鳴き判断要素」を思い出してみると簡単です。

■ルート1(アガリまで最速)を選択した場合
・まだターツが揃っておらず「速度」は決して早いとは言い切れない。
・「打点」は低い
・「守備力」は字牌を打ち出すので低くなる

■ルート2(ホンイツ)を選択した場合
・まだホンイツに十分なターツは揃っておらず、強引に向かうので「速度」は遅くなる
・「打点」は、最低でも3,900で、もう1つ役牌や赤が絡めば満貫になる可能性が十分にある
・「守備力」は、字牌を溜め込むのでしばらくは確保される。

このように要素に当てはめて考えれば、ルート2のホンイツの方が鳴き判断要素をバランス良く満たしていると言えます。
うまく育てば勝負手となりリスクを追う価値があがります。
育たないうちにリーチされたら余っている字牌を打ちながら様子を見れます。
よって、南をポンするのであればホンイツに一直線に行った方が安定しやすい牌姿と言えます。

ルート1はリーチされたら恐らく安牌も足りず、勝負するにも打点が見合わない状況となり、局面が難しくなります。
局面を簡単にする選択を心がけるのがコツです。
ホンイツはだいたいの場合は鳴き判断要素を満たす事になるので、常に意識しましょう。

 

 

■ケーススタディ4:守備力がある役牌バックを意識する

 

100

 

手頃に「速度」と「守備力」を確保できるのが「役牌バック」です。

牌姿の状況では、すでに南入しておりトップ争いとラス争いが開いている点数状況です。
このような局面では、勝っている方は局を消化する価値が高くなるので、積極的にアガリに行きたい状況です。

上家から出た二万をチーして打三索とすれば、いわゆる白バック+リャンメンの1シャンテンになります。
速度も上昇し、字牌を持っているから安全度もほどよく確保されている。
文句無しで鳴き条件を満たしていますので、チーする一手に見えます。

疑問を投げかけてくる謎の人「端っこをチーしたら役牌がバレるのでは?」
ばれてもOKです、その理由は以下です

 

ネット麻雀はぶつかりあう事が多い
→自身のアガリ率を高める選択をするプレイヤーが多い傾向にあるため、攻めの一手として役牌は打たれやすい。

ネット麻雀はラス回避ルールが増えている

「自分が放銃する番でなければ良い」
「自分が役牌を止めることで得をするプレイヤーが複数出てしまう」
「だから先に危険な役牌から捨てる」
ルールの性質上、上記のような考え方が多くなっており、そしてこれは合理的です。
つまり役牌バックは可能性を読まれた上でも、テンパイまでは鳴かれやすいのです。

このように、役牌を止められない事の方が多いので、今回のような愚形解消してアガリ率が高まるようなシーンであれば、鳴いた方が良い一手と考えられます。

 

 

■ケーススタディ5:鳴き判断要素を満たすが、リーチが狙えるので鳴かないケース

 

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役牌の「中」をポンすれば以下の状況です。

・2巡目
・くっつきの1シャンテン(速度がある)
・打点は2,900
・守備力は無い

条件だけみれば、アガリまで「速い」と言えそうで仕掛ける条件を満たしているように見えます。
しかし、巡目も序盤で、愚形も確定しておらず受け入れも広いので、ここはメンゼンリーチを目指して1枚目はスルーする一手に見えます。
このように、鳴けば安い手だがメンゼンリーチが狙えそうな形の場合「速い」を満たしていても例外として鳴かない選択肢も取り入れましょう。

 

 

■ケーススタディ6:鳴き判断要素を満たさないが、点数状況的に鳴きもあるケース

 

100

 

発をポンすれば、愚形が2箇所残る2シャンテンです。

ドラそばの愚形もあるので、決して速度が伴っているとは言えません。
また打点も3,900以上は狙えるものの、満貫には現状届きません。
鳴くと当然守備力も著しく落ちますので、鳴き判断の3要素的には微妙なところです。

ただし、局、点数状況に注目すると以下の状況となっています。

・南2局で最短あと3局しかない
・11,500持ちの4着(ラス目)で、3着目との差が700点しかない。
・対面がもう一度アガったら、ラス率が急上昇する。

ここで自分のアガリが発生した場合は、以下のようなメリットがあります。

・対面のアガリを防いだ可能性がある
3着目に浮上する
残り局数が減る(相手の逆転チャンスが減る)

このように自分のアガリに価値が高い局面では、通常よりもリスクを取った選択が有効となります。
このため鳴き判断の3つの要素にとらわれずに、積極的に役牌のポンをしてアガリに向かって良い局面と言えます。
この牌姿ではラス回避に向けた選択でしたが、トップ争いをしている状況でも同じ事が言えます。
繰り返しですが、ポイントは「自分のアガリの価値が高い」かどうかです。

★★★★★

上記のケーススタディのように、鳴き判断要素(点数状況やリーチ判断含む)に当てはめて考えることで、80~90点ぐらいの判断はキープできると考えられます。
迷ったシーンがあれば牌譜を見返して、今回の鳴き判断要素を思い出してトレーニングしてみましょう。
まず安定した鳴き判断を作る、そして、それができるようになってから100点の判断を目指すようにしましょう。

 

 

■鳴くかどうかの判断基準3つまとめ
① 速度がある
② 打点がある
③ 守備力がある
どれが1つを満たしていれば鳴いても良い。
複数満たしている場合は、さらに鳴き有利になりやすい。

例外として
④ 鳴くと打点が低いが、メンゼンでリーチを目指せる牌姿は、鳴かずにリーチを目指すのが基本
⑤ 局進行、点数状況で「アガリの価値が高い」と考えられる時は、3つの要素を満たさずとも鳴いて良い。

 

■おまけ:鳴きまくるトッププレイヤーたち
今回の講座では、ネット麻雀で安定して勝ちやすい鳴き判断基準をテーマに書きました。
しかし、今回の判断基準を超えるぐらい、鳴きレンジが広く強いプレイヤーもいます。
(Mリーグで言えば、例えば小林剛選手や園田賢選手などが該当すると考えられます)

 

100

 

ただ、それは雀力がトップレベルだからできることです。
手牌が短くなればなるほど放銃リスクが上昇するので、それに見合った判断能力が必要になります。
常に相手の手牌構成を読む、アガリやすいターツ選択をする、テンパイされそうなタイミングで危険牌を先切りする、繊細な押し引きの判断など。
そして、このあたりの選択は、難易度が急上昇してミスが発生しやすくなります。
不確定な要素による判断ミスが少なくなるようシンプルに分かりやすい局面を維持するのも技術の1つです。
とは言え、難易度の高い道を突き進んでみるのも面白いかもしれません。
プレイヤーが自由に選択できて、個性が分かれるところが麻雀の面白いところでもあるからです。

それではまた次回お会いしましょう。
お読み頂きありがとうございました。

第1期鸞和戦ベスト16A卓レポート

【第1期鸞和戦 ベスト16A卓は紺野真太郎・猿川真寿の勝ち上がり】

第1期鸞和戦もいよいよ16名の選手が出揃い2021年10月22日(金)にベスト16A卓が行われた。

対局者は以下の4名。

 

 

【1回戦】

開局親番は紺野。ドラのペン七万でリーチして2,000オールのツモアガリ。

 

 

続く1本場もドラのペン七筒リーチもツモって、2,600オールは2,700オール。仮に二索八筒のシャンポンに受けてもツモっているのがわかる。

この親番4回連続ツモアガリを決めた紺野が1回戦1人浮きトップを取る。

 

【2回戦】

東2局。紺野がカン七筒チー、南ポン。手出しで2枚切れの白、次巡七筒をツモ切り。

 

 

この仕掛けに素晴らしい対応と押し返しを見せたのが久山。ピンフドラドラの1シャンテンだが、真っ直ぐ行けば発三筒2牌勝負となる。八索七索を払ってフリテンテンパイで発を勝負。”六筒”をツモって4,000オールのアガリ。

 

 

2回戦はラス目に沈んでいた紺野だったが、ドラの一索暗刻の3メンチャンリーチで満貫ツモ。

 

 

さらに南1局の親番でツモ七対子ドラ単騎の4,000オール。1回戦同様の軒並みツモるストロングスタイルで久山をまくった紺野が2連勝。2番手に50ポイント差をつけて早くも王手をかける。

 

【3回戦】

一方でかなり厳しくなったのは2ラスを引かされた皆川。3回戦も紺野、猿川に満貫をツモられてしまい背水の陣。
東4局2本場。親番の皆川にようやく先手が入る。六筒ツモなら跳満だったが、安めツモで2,600オールは2,800オール(+1,000)。

 

 

しかしこのきっかけを逃さず連荘し、5,800は7,000(+1,000)、1,300オールは1,800オール、2,600オールは3,200オールとアガった皆川は、1回の親番でトータル2番手まで浮上する力強さを見せる。

 

 

東4局7本場。猿川がリーチ。かなり変則的な河だが、1シャンテンの久山は点棒状況的にも心情的にも、2枚切れの白を止める事は出来なかった。

 

 

久山はオーラスにマンズのチンイツイーペーコー12,300をアガれたが、この半荘で受けたダメージは大きい。皆川トップ、猿川浮き2着で3回戦が終了。久山は35.5ポイント差を追いかける立場となった。

 

 

【4回戦】

3回戦オーラスに七対子ドラ単騎テンパイから久山のメンチンに放銃してしまった紺野だが、4回戦東2局の2,600オールツモで再び安泰に。やはり最終戦は3名で1枠を争う戦いとなった。

最初の山場は東3局。久山が東ポン発ポンでマンズのホンイツテンパイ。

 

 

字牌はどちらも生牌だが、久山の感性は南切りを選択。これが大正解で中は猿川に倍満放銃の牌だった。

 

 

同じ局、メンホンツモり四暗刻の猿川。これがアガれたら決定打だが九筒は2枚切れ。猿川はこの四万を打たなかった。

 

 

結果は久山が手出しで中を切った後に2,000・3,900のツモアガリ。猿川の目から四万が間に合っていた事もはっきりわかってしまう、痛い1局だった。

しかし猿川は冷静だった。あの局四万を押せばアガれたかも知れないが、久山に放銃してはならない局だったのも確かなのだから。

 

 

猿川通過の決定打となった、カン二索のリーチツモ一通4,100オール。
しかし、鳴ける牌が出れば仕掛けるつもりであったとインタビューで語った。

 

 

第1期鸞和戦ベスト16A卓は
紺野真太郎
猿川真寿
2人の勝ち上がり、ベスト8進出を決めた。

 

 
 

 

鸞和戦ベスト16B卓
2021/10/29(金) 17:00

蒼山秀佑
冨田久志
福光聖雄
金子正明

実況 小笠原奈央
解説 内川幸太郎

(文:編集部)

【麻雀最強戦2021 全日本プロ選手権】優勝は原佑典!!

10月23日(土)15時より、麻雀最強戦2021全日本プロ選手権が行われた。

その模様はAbemaTV麻雀チャンネルにて生配信され、日本プロ麻雀連盟の原佑典が優勝!
麻雀最強戦2021FINALの切符を手にした。

 

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(麻雀最強戦キンマweb-近代麻雀)

第38期鳳凰戦A1リーグ第11節C卓レポート

【西川が1人浮きトップ 黒沢、H柴田ともに順位をキープ】

 

 

本日の対局者は
2位 黒沢咲
4位 HIRO柴田
11位 西川淳
12位 瀬戸熊直樹

 

 

1回戦東4局2本場。親番の西川に超大物手の4巡目リーチ。これを高めの四万ロンの18,600(+1,000)で決めた西川が1回戦トップ。

 

 

2回戦。H柴田の三索六索九索先制リーチに追いついた黒沢が五万八万で追っかけリーチ。

 

 

黒沢が2,100・4,100(+1,000)ツモアガリ。2回戦トップをとる。

3回戦東2局1本場。瀬戸熊にチャンス手。三色確定でドラ二万西のシャンポン待ち。しかしこの七索

 

 

H柴田のダブ東ドラ、5,800は6,100のロン牌。

3回戦の山場は続く2本場。
最初のテンパイはH柴田。是非一万でアガリたい手だがなかなかこぼれず、終盤にツモ切りリーチ。

 

 

同巡に黒沢もテンパイ。タンピン三色確定の三万六万追っかけリーチ。

 

 

瀬戸熊はメンホン七対子白単騎のヤミテンを入れていたが、ここで3軒目のリーチに踏み切る。

 

 

結果は西川のアガリ。瀬戸熊のロン牌でもある白ツモ。800・1,600は1,000・1,800(+3,000)で3人の勝負手をまとめてかわす。

 

 

3回戦のトップはH柴田。南2局にリーチツモ七対子の白単騎、3,200オールが決定打となった。

 

 

苦戦が続く瀬戸熊、南3局には南を切ればカン六筒テンパイから、五筒七筒外しのテンパイ取らずとして、シャンポンリーチで高めのダブ南で2,000・3,900のツモアガリ。

 

 

オーラスはカン七万リーチをツモって3,900オールで原点まであと100点に迫るが、1本場は脇移動。

4回戦は南3局にツモ三暗刻ドラの2,000・4,000をアガった西川が本日2回目のトップ。

 

 

 

 
西川は嬉しい卓内1人浮き、瀬戸熊と約80の差をつけての残留ポジションをキープとなった。
黒沢はH柴田との差を保って2位キープ。苦しい山場をまた1つ超える事に成功した。

 

 

次回A1リーグ第12節A卓
2021/10/27(水) 17:00

吉田直
沢崎誠
杉浦勘介
古川孝次

実況 古橋崇志
解説 山田浩之

(文:編集部)

第2期若獅子戦ベスト8B卓レポート

第2期若獅子戦決勝メンバーが確定!

10月15日、第2期若獅子戦ベスト8が放送された。対局者は以下の4名。

 

吉井優 37期後期

「プロ入って1年目でのタイトル獲得のチャンスは最初で最後だと思っているので、ここに懸ける思いを形にしていきたいです。」

 

福田雄大 32期後期

「一番プロ歴が長く、リーグも上なので勝たないといけないなって思ってます。自分が一番公式ルールを観ていると思うので、公式ルールを分かってるつもりで頑張りたいです。」

 

野村駿 36期後期

「手作りや仕掛け、いろんなことをすると思いますので見てほしいです。プロになって1年で初めてベスト8まで来たので、優勝するしかないと思っています。」

 

西名優 37期前期、推薦枠での勝ち上がり。

「若いうちしか出られない大会なので今のうちにしっかり結果を残せたらなと思います。こんなチャンス二度と巡ってくるかわからないので、ものにできるように集中して頑張りたいと思います。」

各選手の熱い気持ちがぶつかり合ったのは1回戦東1局1本場。

 

 

親リーチを受けた西名はタンヤオ三色の勝負手をテンパイしていたが、ここに引いたのは四万。親の河は多くの牌が現物になっている反面、マンズに関しては一万七万も通っておらず、七万に至っては自分で3枚使っている。非常に切りづらいところではあるがここは勝負!

直後に打ち出された三筒を見事とらえ、5,200のアガリ。

 

 

この半荘、西名はオーラス親番に七対子のリーチでリードを拡げにいくも、ここは野村が5,200のアガリで逆転。
大きな初戦トップをもぎ取った。一方で勝負手からの放銃となった吉井は2・3回戦と浮きに回ることができず、最終戦は福田が西名・野村を追う展開に。

 

 

最終4回戦、戦況が動いたのは東1局。福田の役役トイトイに後のない吉井が飛び込み、トータルポイントは超接戦となった。

 

 

 

東2局には福田がタンピン高目ドラのリーチも、野村が満貫のツモ。

 

 

東4局、吉井が11,600のテンパイを果たすが、またしてもアガリは野村。希望を打ち砕くような2,000・4,000で通過濃厚なポジションを手にした。

追い込まれたのは西名。福田との一対一の構図となり非常に焦る展開ではあるが、南2局2本場にダブ南ドラの6,400をテンパイ。

 

 

待望の勝負手だ。これさえアガれば…という状況ではあったが、ここに追いついたのは親の福田。タンヤオ七対子の八万単騎リーチ!両者ともに決定打クラスのテンパイであったが、手に汗握る展開は一瞬で決着。

 

 

西名が八万を掴み、9,600の放銃で勝負あり。
B卓からは福田・野村が決勝進出の切符を手にした。

 

「とにかく決勝戦に乗りたかったので嬉しいです。決勝戦も今日ぐらい戦って勝てたらいいなと思います。」

 

「あとは勝ち切るだけなので引き続き応援の程よろしくお願いします。」

以上の結果から、第2期若獅子戦決勝進出者は

松本峻VS上田稜VS野村駿VS福田雄大

以上の4名に決定。

決勝戦は11月25日(木)14時~放送いたします。
熱い戦いを是非お楽しみに!

(文・浜野太陽)