第1期鸞和戦予選②レポート

2021年9月19日曜日、第1期鸞和戦(らんわせん)一次、二次予選の2日目が開催された。

 

 

2日目も全3会場で開催され、一次予選は予選3回戦を行い、全体のポイント上位約半数が4回戦目を行い、各会場卓数分の人数が二次予選へ勝ち進むことが出来る。
二次予選は巣鴨会場に集まり、Aリーグ所属のシード選手を加え32名で3回戦行い、上位半分が4回戦へ進むことができ、4回戦終了時の1位の選手はベスト16への勝ち上がりが決まる。
4回戦2~9位の選手が2回戦のトーナメント戦へ進め、各卓上位2名がベスト16へ進出。
そのシステムで3日間行い(どこか1回だけのチャレンジ)、ベスト16、ベスト8、決勝と続く。

ルールは日本プロ麻雀連盟公式ルール
・一発、裏ドラ、カンドラなし
・30符4翻は、子7,700、親11,600
・順位点、3万点持ち3万点返し
2人浮き ( +8、+4、▲4、▲8)
1人浮き (+12、▲1、▲3、▲8)
3人浮き (+8、+3、∔1、▲12)
同点の者がいた場合、順位点を分ける

Aリーグ所属のシード選手

 

 

 

4回戦終了時、一次、二次予選通して全連対した、蒼山秀佑が、ポイント1位でベスト16へ進出。

トーナメント戦

A卓

 

 

魚谷侑未、藤島健二郎、老月貴紀、齋藤麻衣子
勝ち上がり 魚谷侑未、藤島健二郎

B卓

 

 

井出一寛、皆川直毅、中谷彰吾、金子正明
勝ち上がり 皆川直毅、金子正明

以上の5名がベスト16に進出となりました。
2日目はAリーガー2名が勝ち上がりを決めました。
予選も残すは最終日のみ。 
続報をお楽しみに。

(文:鈴木誠)

第19期プロクイーンベスト8A卓レポート

岡田桂、二階堂瑠美が決勝へ進出!第19期プロクイーンベスト8A卓

9月17日、第19期プロクイーンベスト8A卓が放送された。
対局者は日向藍子(最高位戦)、和久津晶、二階堂瑠美、岡田桂(麻将連合)。

 

 

対局は1回戦東1局から大きな動きを見せた。起家岡田が4巡目に高目三色のリーチ。これに手詰まった日向がハイテイでの放銃となり、裏1枚の18,000!

 

 

岡田はオーラスにもチンイツの倍満をツモり、1回戦を終え+38.0Pの大きなトップ。

 

 

一方、放銃が響いた日向は4着に沈むも2回戦は要所でアガリを決めトップ。3回戦でも4,000オールをツモり、トータルポイントは3者並びの状況に。

 

 

 

 

しかしここから再び突き放したのは瑠美。
南2局、勝負手の日向から一筒を捕らえると裏が2枚で5,200の直撃!

 

 

さらに7,700、8,000のアガリでこの回大きなトップを決め、岡田とともに日向へ約60P差の大きな条件を突きつける。
最終戦は瑠美が親番でホンイツトイトイの12,000を日向から直撃し、これが決定打となった。

 

 

勝ち上がりは岡田・瑠美。

 

 

「10月は毎週麻雀できるようになってすごく嬉しいです。これからも応援よろしくお願いします!」

 

 

「今日は情けない麻雀を見せてしまったんですけど次も頑張りたいと思います。応援よろしくお願いします」

次回プロクイーンベスト8B卓の放送は9月24日(金)16時~。

対局者は東城りお、水瀬千尋(協会)、山脇千文美、二階堂亜樹。

次回も是非お楽しみに!

(文・浜野太陽)

第16期女流桜花Aリーグ第6節B卓レポート

第6節B卓に出場した選手は

 

 

内田美乃里(6位)・二階堂瑠美(7位)・杉浦まゆ(14位)・古谷知美(15位)の4名。

 

 

1回戦東1局
古谷のダブルリーチを受けた内田は仕掛けて対抗し、ドラのダブ東をツモアガっていきなりの6,000オール。
その内田に続いたのは瑠美。
杉浦の仕掛けに2局連続でドラを押してリーチを掛け、徐々に加点していくと

 

 

2本場の親で3巡目リーチが入り、リーチツモ三色の3,900は4,100オールのアガリ。
これで内田をかわすと

 

 

南3局の親で3枚切れのカン五索のリーチを掛け、再び三色のツモアガリがトドメの一撃。

 

 

オーラスは内田が満貫をツモって大きめの2着となり1回戦が終了します。
今節を少しでもプラスで終えれば降級ゾーンが見えなくなり、プレーオフもほぼ確実と言えるポイント状況の瑠美と内田。
その2人が好スタートを切って上位陣と下位陣が大きく離れた1回戦になりましたが、そこから全員が順番にトップを取ってポイントは平らになり

 

 

残留を目指す杉浦・古谷の2人は2回戦以降で盛り返してマイナスを最小限に抑え、残留ボーダーまで杉浦が12.2P・古谷が50.2Pとして勝負の最終第7節へと向かいます。

卓内トップとなった内田は2節目以降で全てプラスしてトータル4位に浮上。
唯一のマイナスとなった第1節は仲田に九蓮宝燈を放銃したのが原因なので、そのリベンジをするチャンスが見えてきました。

<第6節B卓最終結果>
内田+20.5P 瑠美+2.4P 杉浦▲7.5P 古谷▲15.4P

(文:越野智紀)

戦術の系譜22 齋藤 豪

みなさんこんにちは。
戦術の系譜のバトンを頂きました「齋藤豪」(さいとうごう)と申します。
何を書いても良いとのことなので、私の得意分野であるネット麻雀にフォーカスをあてて、ネット麻雀で勝ちやすい戦術や、特化した考え方をいくつかご紹介していきたいと思います。

第1回のテーマは「ラグ読み」です。
いきなりマニアックで賛否両論ありそうなテーマですが、ネット麻雀においては立派な戦術だと思っているのでご紹介いたします。
ラグ読みの是非についても私見でコメントをしておりますので、ぜひ最後までご覧いただけると幸いです。

■ラグ読みの概要
ネット麻雀では、ポンやチーができる牌が切られた場合に、その選択のために画面が一時停止します。
もちろん対戦相手の画面も止まっているので「あ、誰か今、鳴こうか迷っているんだな」と思われています。
この「鳴ける牌が出た時に一時停止している遅延時間」「ラグ」と呼ばれていますが、この「ラグ」を考慮して相手の手牌を推測する戦術を「ラグ読み」と言います。

※ラグが発生している状況例

 

100

 

例えば上記のシーンで一索を鳴かずにスルーした場合、他家から見た場合に以下の考察が可能です。

・東家が一索「チー」または「ポン(カン)」できた可能性がある。
・南家、西家が一索「ポン(カン)」できた可能性がある。

このようなラグが発生した瞬間を記憶しておき、守備や攻撃に転用する事で初めて戦術となります。
ラグ読みは推理ゲームのようなもので、奥が深いです。
ラグ読みを意識することで、推理力が鍛えられて、ラグ読みが利用できない通常局面の能力も向上すると私は考えます。
今回は実践例をいくつかご紹介いたします。

①4センチの中身を読む
場面は東1局、自分は北家で下家がダブ東を含め3フーロしておりピンズのホンイツが濃厚な局面です。

 

100

 

下家は北をポンして打一筒、数巡後の最終手出しが七筒です。
もうピンズは切りたくないゲンナリした気持ちにさせられる仕掛けです。

 

100

 

ドラの三筒をツモって来たところで、念のため対面の警戒も含めて七筒を合わせ打ちました。
この七筒にラグが発生します
七筒はポンできる牌ではありませんので、シュンツの形で下家にラグが発生している事が確定しました。
この時点では残り4枚の手牌とは言え、様々な形が想定できます。

六筒七筒八筒八筒
五筒五筒六筒七筒
牌の背四筒五筒六筒
牌の背五筒六筒七筒
牌の背六筒七筒八筒

など、まだ形は絞り込めません。

 

100

 

その後、対面が危険な八筒をプッシュしたのを見て、八筒を合わせ打つとここではラグが発生しません。
八筒が通り、七筒でラグが発生し、八筒でラグが発生しないという3つの情報で、下家の手牌は以下の可能性が高くなりました。

牌の背四筒五筒六筒
(※八筒でラグが発生しないということは、七筒を持っていないことの証明になります。)

 

100

 

さらに下家は手出しで六筒を打ちます。
これで、先ほどの牌の背四筒五筒六筒の正体は三筒四筒五筒六筒だったのでは?と推測できます。
ここで考えるべきは、下家は単騎待ちの可能性が高いという点と、ドラの三筒を保有している可能性も高いという点です。
ホンイツがつかなくても7700以上が確定しているのであれば、ピンズと字牌以外の意表をついた待ちも候補にあがります。
つまり、この時点で現物以外の牌は全て危険牌となるのです。

 

100

 

今回は字牌単騎への待ち変えでしたが、一見通りそうなマンズやソウズであっても打たなくてよい場合は、打つべきではないと考えられます。

②相手の有効牌の受け入れを読む
南1局、急所の七筒を鳴いてタンヤオドラ1、高め三色の可能性が残る1シャンテンです。

 

100

 

ラス目の対面からリーチが入って、一発目に無筋の五索を引きました。
3着目の自分は放銃は避けたいシーンです。
六万が3枚見えているため、ワンチャンスとして五万七万が選択にありますが、必ず通る保証はありませんので、いっそ真っ直ぐ八索を打ち抜く手もあります。
難しい局面ですが、実は数巡前にラグの情報がありました。

 

100

 

六万の見えている枚数から、対面のシュンツに対するラグである可能性が高い状況です。
重要なのは六万にラグが発生した時点で、単純なリャンメン四万七万待ちや五万八万待ちに放銃する可能性は、ほぼ無いと言える点です。
何故なら五万六万六万七万の形で単純リャンメンターツを持っているなら、六万でラグが発生しないからです。
この逆説的な考えによって、手牌にある五万七万はワンチャンス+ラグの情報で、より安全度が高くなっている状況と言えます。

 

100

 

このため、いったん七万で迂回をしました。

 

100

 

さらに危険牌を引かされたので、残りの七万五万を落としきって流局です。
八索の一発放銃を避ける事が出来て、結果的にファインプレーとなりました。
六万のラグは、七万八万九万の出来メンツに対するラグだったようです)

ただし、この種類のラグ読みについては注意が必要です。
何故なら、あくまで単純リャンメンには放銃しないというだけであり、例えば以下のようなノベタンや複合形には放銃する可能性があるからです。

四万五万六万七万
三万四万五万五万六万
五万六万七万八万九万

上記はいずれも六万にラグが発生するが、四万七万が放銃するケースです。
このため、あくまで通常よりも放銃率が下がる、というくらいのバランスで利用するべき戦術となります。

※ただし今回のケースだと捨て牌に二万三万がある事で、上記の複合系の可能性も少なくなっているので、安全度は非常に高いと言えます。
このように他の捨牌と組み合わせて考えられれば、より活用できる守備戦術となります。

③自分の有効牌の残り枚数を読む
攻撃に使えるラグ読みも紹介します。
場面はオーラス親番。現在は2着目でトップまで5,100点差です。

 

100

 

上家のトップ目がすでに2フーロしていますが、上家に満貫を放銃しても着順が落ちないので、リスクは無視して自分のアガリだけを見て良い局面です。
状況としては六筒が自分から4枚見えているため、七筒の受けは良さそうに見えます。
手牌のドラ2枚を使い切れれば鳴いてもトップ逆転の条件を満たしますので、五筒のドラも使い切りたいところです。
となれば、六索をツモ切りするか、二筒三筒あたりを打つのが良さそうに見えます。
しかしこの時、私はまったく別の事を考えていました。下家が数巡前に打った七筒にラグが発生していたからです。

 

100

 

下家が七筒を打った時点で、すでに六筒は4枚見え、九筒は3枚見えていました。対面が七筒をチーできた可能性は低いです。
つまり、チーのラグである可能性は低く、誰かがポンできる牌であった可能性が高いのです。
さらに対面は六筒を打っています、六筒七筒七筒からドラ受けを外して六筒を打ち出す可能性は低いと考えられますので、七筒を持ってなさそうです。
つまり……七筒を対子以上で持っている正体は…

 

100

 

上家という事が推測できます。
狙い目と思っていた七筒が残り1枚~0枚という事が分かっていれば、打六筒という選択肢が有力になります。

 

100

 

この局では目論見どおり打六筒の後ですぐに三索を引き入れてリーチを打つことができました。
これが攻撃に活用したラグ読みの真骨頂です。結果は当然…

 

100

 

なんでやねん(これが麻雀)
この他にも、詳細は割愛しますが以下のようなラグ読みなども存在します。

④打点を読むラグ読み
→仕掛けを入れた相手に対して、ドラが打たれた際にラグが発生していなければ、対子以上で持っている可能性が低い、など。

⑤テンパイノーテンを読むラグ読み
→先ほどまでラグっていた牌が、急にラグらなくなる。(テンパイしたから鳴き無しを押した可能性を読む)

■ラグ読みの注意点
ラグ読みはあくまで補助、たまーに使えるオマケ的な役割なので過信は禁物です。
主な注意点は以下となります。

・麻雀ゲームによっては「偽ラグ」と言われる強制的なラグが数秒発生する事があります。
(実際には鳴ける牌ではないが、ランダムで数秒ゲーム進行が停止する。)
このため、不慣れなラグ読みは逆に成績を下げてしまう要因ともなり得るので、あくまで補助的な役割として使うにとどめましょう。

・「鳴き無し」を活用している相手には注意が必要です。
局の途中でON/OFFを切り替えるような相手である場合は、ラグらなかったという情報は活用できません。
このため「ラグが発生しなかった」という情報を過剰に信じるのは危険です。
慣れてくると、半荘中に発生するラグの量から、相手が「鳴き無し」をどこまで活用するかも読み筋に入れます。
逆に、自分がラグで読まれたくない場合は、自分自身で「鳴き無し」を活用するなどの工夫も必要です。

■ラグ読みは邪道なのか?ラグ読みの是非は?
例えばリアル麻雀では、所作や表情などを雰囲気で感じ取ったり、牌の並び方を読み筋に入れて、打牌に反映させる打ち手もいるかと思います。
これらはネット麻雀では取得できない情報です。では、これらの情報を活用できるリアル麻雀は邪道なのでしょうか。
リアルもネットも何万ゲームも打ってきた私が思うに、その舞台において自然に入ってくる情報は活用して良いと考えています。
※私の場合は、自然に入ってきた情報は読みたくなくても自動で処理してしまうので、逆に読まないという事ができません。
(ここは人それぞれで考え方が異なると思うので、決して他人には強要しないでください)

■ロン2のメリット
日本プロ麻雀連盟公式のロン2では、偽ラグのシステムが無いため、ラグが発生した場合は100%人為的なラグとなります。
しかし「鳴き無し」(スルーボタン)を常に押していると、予期せず鳴きたい牌が出現した場合に鳴くことができず、それが出るなら鳴くのに!というモヤモヤが発生する事もしばしばあります。
そんな葛藤を解消できるロン2のシステムを紹介します。
なんと、鳴き無し(スルー)を押していても、鳴きたい牌が出た直後に1.5秒以内に牌の上にカーソルを合わせると、一時的に鳴き無しが解除されて鳴けるのです!

※ロン2公式サイトより抜粋

 

100

 

■ロン2公式サイト:チー、ポン、カンの仕方&便利なテクニック

これが本当に画期的で、リアル麻雀に近い感覚で打つことができるのがとても素晴らしいです。
私はロン2では常に「鳴き無し(スルー)」を有効にして打っていて、この手のストレスがありません。
※天鳳だと、役牌1枚目をスルーしたいときにラグでバレたくないので1枚目が出るまで「鳴き無し」を有効にしておく必要があるなど、ちょっと操作が大変なのです。
ロン2をプレイしている方で上記の仕様を知らない方がいたら、ぜひ実践してみてくださいね。
リアル麻雀で「鳴きたい牌が出たときに声がでない」人は、練習にもなると思います。

今回は、ネット麻雀あるある「ラグ読み」について記載させていただきました。
それではまた次回にお会いしましょう。

第38期鳳凰戦A1リーグ第9節B卓レポート

【第38期鳳凰戦A1リーグ第9節B卓 藤崎が+57.5Pで前節のマイナスを帳消しにし、7位に浮上】

 

 

本日の対局者は

2位 HIRO柴田 +123.5P
4位 近藤久春 +69.8P
8位 沢崎誠 ▲51.9P
11位 藤崎智 ▲102.2P

 

 

東2局。藤崎が白と自風の北をポン。

 

 

マンズのホンイツみたいな河だが実はピンズのホンイツ。7,700のアガリを決めた藤崎がトップ。

 

 

オーラスに2,000・3,900をツモった近藤が浮きの2着。H柴田、沢崎の並びで終了。

2回戦東2局1本場。
親番H柴田がタンヤオ七対子ドラドラ三万単騎。出アガリ12,000、ツモると6,000オールの大物手。
西家藤崎は三万六万九筒の変則3メンチャン。一手変わりツモり四暗刻。

 

 

七対子テンパイの南家近藤が三万をツモ切り。ダブロン牌は藤崎のアガリ優先でイーペーコーのみ1,300は1,600。H柴田は加点出来ず親番も流れてしまった。

南1局。H柴田が234三色確定のカン三万リーチを打つが

 

 

藤崎の追っかけリーチ北単騎に放銃。

2回戦はトップに藤崎2連勝。近藤と沢崎も浮き、H柴田の1人沈みで終了。

3回戦にH柴田の逆襲が始まる。藤崎と競った2着目につけて迎えたオーラスにリーチピンフツモ三色の4,000オール。

 

 

1本場でドラの三索雀頭のカン八万ツモで4,100オール。

3回戦はトップにH柴田。浮きの2着に藤崎。オーラスにアガった沢崎が近藤と同点3着で終了。

沢崎はオーラスにアガれて順位点の失点を抑えているものの、ポイントがかなり削られてしまった。
4回戦オーラス。近藤との2軒リーチを制して12,300(+1,000)をアガリようやくトップを狙える戦いに持ち込むが

 

 

藤崎を200点かわしてトップ目となった3本場で600・800の親被り。

4回戦は沢崎、藤崎が同点トップ。浮きの3着にH柴田。近藤の並びで終了。

 

 

卓内トップは藤崎。トップ3回、浮きの2着で+57.5Pのオールプラスで7位浮上。
H柴田は+13.8Pで2位キープ。4節連続マイナスしていたので喜びもひとしおだろう。

 

 

次回A1第9節C卓は
2021/9/21(火)17:00 ※ 火曜日開催

勝又健志
沢崎誠
瀬戸熊直樹
紺野真太郎
解説 白鳥翔

(文:編集部)

第38期鳳凰戦A1リーグ第8節C卓レポート

西川淳、嬉しい嬉しい1年2ヶ月ぶりの卓内トップ!!【第38期鳳凰戦A1リーグ】

 

 

トータル首位に立つHIRO柴田と残留争い3名の一戦。
藤崎は病明けの復帰戦となる。

1回戦起家から

HIRO柴田.藤崎智.西川淳.吉田直

南1局1本場 親番HIRO柴田

二万 上向き三万 上向き四万 上向き四索 上向き五索 上向き六索 上向き七索 上向き七索 上向き四筒 上向き五筒 上向き六筒 上向き六筒 上向き七筒 上向き ツモ八筒 上向き ドラ六索

 

 

南3局 親番西川

五万 上向き五万 上向き四索 上向き五索 上向き七索 上向き八索 上向き九索 上向き四筒 上向き五筒 上向き六筒 上向き七筒 上向き八筒 上向き九筒 上向き  リーチ  ロン三索 上向き  ドラ五万

 

 

南3局 親番西川

四万 上向き五万 上向き六万 上向き六万 上向き三索 上向き四索 上向き五索 上向き七索 上向き七索 上向き七索 上向き三筒 上向き四筒 上向き五筒 上向き  ロン三万 上向き  ドラ三筒

 

 

勝負手を3発決めた西川が66,000点のトップ。

2回戦起家から

西川淳.HIRO柴田.藤崎智.吉田直

1回戦浮きの吉田がこの半荘では主役となった。
東3局の役牌ホンイツの8,000の出アガリを皮切りに、続く親番で5,800、3,200オールのアガリ。
一時60,000点をこえた吉田が1人浮きで2回戦を終える。

3回戦起家から

吉田直.HIRO柴田.西川淳.藤崎智

ここまで苦しい展開だったHIRO柴田だが、オーラス藤崎が吉田へ6,400の放銃により1人浮き。

圧巻だったのは
南2局1本場の親番の10巡目

一万二万三万五万六万六万七万八万九万五筒六筒六筒九筒九筒  ドラ六筒

ここから先にドラの六筒をリリース。
四万七万が薄くドラ六筒が切られた直後に合わせた(ツモ切り)形ではあるが、次巡ツモは六万

リーチ、ツモ、ドラ1の2,000オールとなった。

 

 

4回戦起家から

西川淳.吉田直.HIRO柴田.藤崎智

小場で進んでいたが、南2局に西川がタンヤオピンフ三色を出アガリし、そのままトップとなる。

 

 

 

 

西川は去年7月以来の嬉しい卓内トップ。
藤崎にとっては厳しい復帰戦となった。

(文:蒼山秀佑)

第38期鳳凰戦A1リーグ第9節A卓レポート

黒沢咲、大幅プラスで決定戦進出へ大きく前進!A1リーグ第9節A卓レポート

9月14日(火)、A1リーグ第9節A卓が放送された。対局者は西川淳、瀬戸熊直樹、杉浦勘介、黒沢咲。

 

 

瀬戸熊・黒沢のMリーグ「チーム雷電」のチームメイト対決ということで注目の集まる一戦となった。
そんな中、1回戦は「今日は並々ならぬ決意で来た」という西川が、親番で連続の大物手を成就。

 

 

 

東場で5万点を超えるトップ目に立つも、立ちはだかったのは黒沢。

 

 

メンツ手も見える難しい手牌を七対子にまとめ上げ、西川から9,600の直撃!さらにオーラスには先制リーチの現物待ちでテンパイするも、トップを目指して追いかけリーチ!

 

 

これをハイテイでツモり、Mリーグでの華々しい活躍を彷彿とさせるトップを奪取した。
黒沢は続く2回戦でも南3局時点で4着目に沈んでいたが、オーラス親番の3,900オールで一発逆転のトップ浮上。

 

 

連続のトップを決めると、3・4回戦も2・3着でまとめ、65.5Pの大幅プラス。暫定首位に立ち、「来週の水曜日にまた対局なので、今日の麻雀を見返してこの感覚を忘れないように次回も大きなプラスを目指したいと思います。」と語った。

 

 

1日終了時点のトータルポイントは以下の通り。

 

 

 

杉浦・西川は降級圏を脱出したいところではあったが、今回は現状維持。
杉浦「下位の人がここ数節で花火が上がったみたいにプラスしているので、自分もそこに加わって面白くしていければなと思います。」

 

 

西川「今日は並々ならぬ気持ちで入ったんですけども、黒沢さんにねじ伏せられてしまって、次当たる時までに鍛え直したいと思います。」

 

 

瀬戸熊は大きなマイナスで一旦決定戦進出争いからは遠のく形となった。
「この状況で練習不足にはなっているんですが、今週は十段戦決勝もあるので試合を最高の練習と思って楽しむくらいで頑張ります。」

 

 

次週のA1リーグは9/21・22と連日の放送となります。是非お楽しみに!

(文・浜野太陽)

第2期若獅子戦ベスト16AB卓レポート

【第2期若獅子戦ベスト16AB卓、A卓は佐々木と福田、B卓は野村と藤井の勝ち上がり】

当団体の中だけでなく、外からの注目も多かった第1期の若獅子戦、第2期も29歳以下の選手102名の参加で開催された。
第1期と同じく、12名の勝ち上がりと審査員による4名の推薦者によってベスト16が出揃う。
(予選初日のレポートはこちら

(予選2日目のレポートはこちら

ベスト16のA卓、B卓は同時に行われ、アンケートの結果A卓が中継となったのだが、視聴者も知らない選手が多いこともあり、対局前にAB卓全8名の紹介および意気込みのインタビューが行われた。
堂々とした選手もいれば、目に見えて緊張している選手もいたりと、この若獅子戦ならではといった様子。

■ A卓
佐々木俊哉
37期 東北本部所属

『登米の怪人』という通り名。SNS上で、東北所属のプロからの応援も多い。
「色々な鳴きを見せたいと思います。東北で応援している方にいいところを見せたいです。」

 

100

 
 

福田雄大
32期 東京本部所属

夏目坂スタジオの名物裏方。ここ夏目坂はホームグラウンド。
名前は「ゆうだい」ではなく、『ゆうた』。
「強い奴が打つ麻雀を見せたい。簡単には降りない麻雀を見せたいと思います。」

 

100

 
 

荒井伶太
36期後期 東京本部所属

今期の新人王も決勝に残っている。
「見ている方や応援していただいている方の期待に応えたいと思います。」

 

100

 
 

曽篠春成
36期前期 東京

今年の十段戦、八段戦まで勝ち上がっている。
第1期はベスト16敗退。第1期から、本日解説の白鳥は評価していたとのこと。
「推薦されなかった選手の分も頑張りたいと思います。」

 

100

 
 

■ B卓
時丸仁義
37期後期 東京本部所属

実況古川のアンケートには、『山梨出身。夢は越後の滝沢プロと川中島の合戦をすること。』とウイットのあるコメント。
「名前に注目されることが多いので、仁義なき麻雀を打ちたいと思います。」

 

100

 
 

渡邉準也
37期後期 東京本部所属

第1期の出場を目指して受験したが、不合格となり、半年勉強してプロデビュー。
「予選は目立たないようにしてコツコツ稼いでいたんですが、今日はがつがつ攻めてベスト8にいけるように頑張りたいと思います。」

 

100

 
 

野村駿
36期後期 東京本部所属

23歳。名前はたかしと読む。小学2年生のときの家族麻雀で覚える。
「とても緊張しているんですけど、普段通り打てるように頑張ります。」

 

100

 
 

藤井崇勝
32期 九州本部所属

第30期新人王、鳳凰戦はB2リーグ。
牌理重視のバランス型。基本に忠実な麻雀と解説の白鳥。
「自信はあります。今日勝ち上がって、応援している皆様に自分の麻雀を見せられるようにしたいです。」

 

100

 
 

対局については、予選1位通過の佐々木が絶好調。
1回戦に4,000オールをアガりトップを取ると、2回戦は東1局の親番から

 

100

 

ドラ表示牌をツモって、リーチ、ツモ、ドラの2,000オール。

 

100

 

1本場は高目をツモって4,000+100オール(リーチ、ツモ、タンヤオ、ピンフ、一盃口)。

 

100

 

白は2枚切れだったが、親荒井の高目三色のリーチを受けた直後にツモアガリ。
2連勝かつ大きなトップで早くも1席を確定させる。

2番手争いは、3回戦の順位点を入れて、ほぼ横並びで迎えた3回戦南2局

 

100

 

福田がリーチを打ったことにより、荒井のトイツ落としを誘い、リーチ、チートイツ、ドラ2の満貫のアガリ。
結果的にはこれが大きなアガリで、荒井にとってはやや悔いが残る放銃だっただろうが、これは積極的にリーチに出た福田を褒めるべきだろう。

B卓は、劣勢だった藤井が、最終戦に真価を発揮し、逆転勝ち。
リードのあった野村とともに通過となった。

 

100

 

ベスト16のCD卓は10/1 17時から対局予定。
C卓:金杉空vs鈴木裕也vs上田稜vs西名優
D卓:佐藤孝行vs吉井優vs大高啓vs松本峻
※放送はD卓となります。

(文:福光聖雄)

第16期女流桜花Aリーグ第6節A卓レポート

女流桜花Aリーグも残り2節と終盤戦に入り、各選手の狙いが明確に分かれてくるところ。
第6節A卓に出場した選手は

 

100

 

仲田加南(1位)・中山奈々美(5位)・山脇千文美(8位)・和泉由希子(16位)の4名。

ポイント状況が大きく離れた4者の対局は開始10分でトラブルが発生しました。

 

100

 

東2局南家の中山が第1ツモをせず打牌してしまい、少牌となって▲20ポイント。
この痛すぎる失点で崩れていってしまうかと思いきや、そこから始まった中山の怒涛の攻め。

 

100

 

3連続のアガリで1回戦大きなトップを奪い、失ったポイント以上に加点することに成功しました。
2年前降級寸前から入れ替え戦に滑り込みAリーグ残留を決めたように、中山は開き直って攻めた時に好結果を出す傾向があります。
自らのチョンボでスイッチを入れる荒療治で現状維持の順位をキープ。

苦しくなったのは8位スタートの山脇。

 

100

 

1回戦南3局。
ハイテイでテンパイが入るも余った八万は仲田のリーチに対して無筋の牌。
残った無筋が三筒六筒四筒七筒五筒八筒五万八万と4種類あり、それならばテンパイを取ったほうが得になると八万を切るも

 

100

 

これが捕まってリーチ・タンヤオ・ホウテイ・ドラ1は8,000点の放銃。
その後も勝負手がアガれず大きく沈んだ山脇は、プレーオフ狙いから残留狙いに目標変更して次節戦うことを余儀なくされました。

16位と最後尾からのスタートだった和泉は

 

100

 

変則6面待ちのチンイツを高めの一筒でアガるなどしてプラスで終え、目標のポイントにはまだ足りない状況ですが最終節に望みを繋ぎました。

 

100

 

仲田は卓内トップでトータル2位の魚谷を突き放し、プレーオフを有利に戦える1位通過へ向けて文句のない結果。
今年も仲田が持つ決定戦連続出場の記録が伸びそうです。

 

100

 

<第6節A卓最終結果>
仲田+35.6P 和泉+9.1P 中山+0.1P 山脇▲65.8P

(文:越野智紀)

第38期鳳凰戦B1Select後期第1節レポート

【第38期鳳凰戦B1リーグSelect 後期第1節 安村が卓内トップで4位発進】

2021年9月11日(土)、B1リーグ後期プロリーグが開幕。以下の16名が参戦する。

 

 

Select卓の対局者は
二階堂亜樹
増田隆一
鮎川卓
安村浩司

尚、今期は実況に仲田浩二を起用。この日の解説はHIRO柴田。

 

 

1回戦東1局。鮎川が一通確定のカン五筒テンパイ。ドラの白を切ってリーチに出るが

 

 

安村のホンイツに高めで12,000の放銃。東3局にも同じくピンフ高め一通のテンパイ打牌で安村に9,600放銃。鮎川の攻撃が空を切る。

オーラス。鮎川は亜樹の親リーチに粘り込み、ドラ五索六万のシャンポンテンパイ。

 

 

高めの五索で8,000は8,300(+1,000)をアガって箱下は回避するが、鮎川にとって苦しい幕開けとなった。
1回戦は安村トップ、浮きの2着に亜樹、増田、鮎川の並びで終了。

2回戦は接戦の中でリーチタンヤオツモドラの2,000・3,900を決めた増田がトップ。

 

 

オーラスにドラトイツの亜樹がタンヤオで仕掛け出し。増田のリーチを掻い潜って高めツモ。
2,000・3,900(+1,000)で浮きの2着。鮎川、安村の並びで2回戦が終了。

 

 

3回戦は全員テンパイしていたが、2フーロの安村を警戒し増田と亜樹がオリに回る。親番鮎川が勝負した西は安村のロン牌。白南トイトイの8,000を決めた安村が本日2勝目。

 

 

浮きの2着に亜樹、鮎川、増田の並びで3回戦が終了。

4回戦は2回戦以上の接戦でオーラスへ。増田が33,300持ちトップをきめ増田も本日2勝目。浮きの2着に安村、亜樹、鮎川の並びで終了。

 

 

卓内トップは安村。仕掛けた高打点が綺麗に決まり+49.9Pの好スタートを切った。「若い御三方が浮いてるので負けないようにしたい。下から上がって来た勢いのある人にくらいついて、腕を振って戦いたい(安村)」

亜樹は2連続浮き2着、4回戦ノートップながらラスもなく+22.9P。公式ルールのお手本のような成績を残した。
「30,000点付近に居る事は意識していました。かわし手も決まっていたし、良い所も悪い所もありましたがまとまって良かったです(亜樹)」

増田は勝負手が気持ち良く決まらない展開だったが、随所にアタリ牌単騎のヤミテンや、ビタ止めのオリも魅せて▲6.2P。「1回戦手牌は良いのに展開が自分に不利に働いていたので、苦戦の予感はしていました。マイナスを抑えられて内容的には満足していますが、もっと出来る事があったか見直してみます。(増田)」
鮎川は▲66.6Pで15位スタートとなってしまった。「西の放銃は行き過ぎてしまった。(トイトイより)ソウズのホンイツに見えていたが、ホンイツにしても止める牌だった。反省して地道に取り戻していきたい。(鮎川)」

 

 

首位発進は菊田政俊。東北天翔位を3期獲得。王位戦とマスターズ決勝に続けて進出し、特昇で優勝。B2ジャンプアップからB1に昇級。次回のSelect卓に出場するので是非注目して頂きたい。

次回B1リーグSelectは10/2(土)13:00開始
二階堂亜樹
藤原隆弘
ケネス徳田
菊田政俊

実況:仲田浩二
解説:和久津晶

(文:編集部)

第34期新人王戦予選二日目 レポート

【第34期新人王戦 決勝進出は小高、原田、石川、荒井】

2021/9/6に行われた、新人王戦予選2日目、既報の通り

小高 佑貴(37期前期)
原田 潤次(37期前期)
石川 遼(34期前期)
荒井 伶太(36期後期)

この4名が勝ち上がり、決勝進出となった。
その様子を振り返っていきたい。
なお、決勝戦は、10/16(土)14時より行われ、OPENREC、ニコニコ生放送で中継される。

(予選初日のレポートはこちら)

まずは、初日を勝ち上がった48名を5回戦で8名にする戦い。
(ただし、4回戦終了時に25位以下は敗退)
本日は1会場だったので、開始前に伊藤優孝副会長より激励の挨拶があった。
選手全員、我こそは新人王を、とよりいっそう闘志が燃えたのではないかと思われる。

 

 

 

(一部抜粋)
伊藤「新人王を獲って、その後トッププロに登りつめた人も多い。第2期の沢崎誠をはじめに、ダンプ大橋、柴田吉和(現十段位)。他団体にいってしまったけど、RMUの多井隆晴。女性では20年目ではじめて天音(まこと)が、佐々木寿人を破って獲得して。以降、過去に4人。実力も男子プロと遜色なくなってきている。
(中略)
今、麻雀界は右肩上がりになっていて、活躍の場も増えてきている。若手の登竜門として、まず今日は決勝の4人を目指して頑張ってほしい」

 

 

 

4回戦終了時、25位以下が敗退。
第2期JPML WRCリーグ優勝の中川基輝、第3期と第9期JPML WRCリーグ優勝の小林正和、MリーグKADOKAWAサクラナイツ岡田紗佳がここで敗退となった。

 

 

 

5回戦終了時、このステージの勝ち上がりの8名が決定。
最近、各試合で良い成績を残している立田祥平は、最終戦トップを取るも素点が足りず、次点での敗退。
通過ボーダーにいた澤田唯は、南3局まで浮いていたが、親の早いリーチに捕まり沈んでしまった。

 

 

勝ち上がった8名は2卓に分けられ、ポイントをリセット。
同一メンバーで2回戦を行い、各卓2名が勝ち上がりとなるトーナメントを行った。

 

■1卓

 

 

(1枚目左)原田潤次(37期前期)
(1枚目右)黒田良(35期後期)
(2枚目左)小高佑貴(37期前期)
(2枚目右)阿久津翔太(34期前期)

第1期若獅子戦優勝の阿久津を中心に進むかと思いきや、阿久津以外が大きなアガリを連発する。

1回戦終了時
小高+26.6P、黒田+8.2P、原田+5.1P、阿久津▲39.9P

2回戦南3局、親番の小高
「スコアに余裕があるかと消極的になってしまった」と後から語ったように19,300点持ちのラス目。
逆にこの親を終わらせれば、オーラス、小高に厳しい条件を突きつけることのできる黒田。(32,300点持ち)

一万二万三万五万六万七万三筒五筒一索二索三索六索六索 リーチ ドラ東

やはり、オリの選択はない小高に対し、この待ちでは不十分だったか。小高に対して2,000点の放銃となる。

同1本場、今度は原田がカン三万のリーチ。(35,400点持ち)
原田もこの局が終われば圧倒的優位でオーラスを迎えられるのだが、

三万 上向き四万 上向き五万 上向き三筒 上向き四筒 上向き五筒 上向き四索 上向き五索 上向き六索 上向き六索 上向き六索 上向き白白 ドラ三索 上向き ロン三索 上向き

親の小高が粘って競り勝ち。原田は痛恨の7,700放銃。(三色同順、ドラ)
小高にとっては、とても嬉しいアガリ。これで3万点を超え、卓内トップ目。通過は堅い。

南4局、親原田
「7,700の放銃で敗退を覚悟しました。最後の親で手が入ってくれてよかったです。」

七万 上向き八万 上向き九万 上向き二筒 上向き二筒 上向き三索 上向き四索 上向き ツモ二索 上向き  チー八索 左向き七索 上向き九索 上向き ポン南南南 ドラ二索 上向き

南4局1本場

七万 上向き八万 上向き三筒 上向き四筒 上向き五筒 上向き三索 上向き四索 上向き五索 上向き九索 上向き九索 上向き北北北 リーチ ロン九万 上向き ドラ西

南4局2本場
五索を見逃し、高目でのアガリが決まり手となった。

二万 上向き三万 上向き三万 上向き四万 上向き四万 上向き五万 上向き二筒 上向き三筒 上向き四筒 上向き三索 上向き四索 上向き西西 ロン二索 上向き

 

■2卓

 

 

(1枚目左)松本峻(37期前期)
(1枚目右)石川遼(34期前期)
(2枚目左)荒井伶太(36期後期)
(2枚目右)川村直寛(36期後期)

1回戦東1局、親の石川は、ドラ待ちのカンチャンリーチ。
ただでさえ、トーナメントの序盤で親リーチに対しては押しづらい。
四代目天鳳位すずめクレイジーという実力者ならなおさらだ。悠々ツモって2,000オール。
同1本場も先制リーチ。同2本場も先制リーチ。
こういったトーナメントならではの攻めに、経験値の高さが見てとれる。
荒井にもオーラスの親番で先手が取れる手が入り、この2人のリードで1回戦を終える。

1回戦終了時
荒井+24.0P、石川+17.8P、松本▲17.6P、川村▲24.2P

2回戦、追いかける松本、東2局の親番(6巡目)

四万五万三筒四筒五筒六筒七筒八筒九筒三索三索三索五索 ツモ九筒 ドラ五万

Max6,000オールも見えるこの手、しっかりとツモ切り。

四万五万二筒三筒四筒五筒五筒六筒七筒八筒三索三索三索 リーチ ドラ五万

理想とまではいかなかったが、打点十分のリーチだっただろう。
しかし、川村に捌かれる。

東4局、またも松本に高打点のリーチ。
親が荒井なだけに、ツモって親被りさせたいところ。

三万四万二筒三筒四筒四筒五筒六筒南南白白白 リーチ ドラ白

川村には国士無双のテンパイ。
しかし、テンパイと同時に打ち出されるのは、二万であった。

その後は石川、荒井の卓まわしに為す術もなく。
南4局に松本は逆転のテンパイを入れるも、巡目が遅くテンパイまで。
石川、荒井の勝ち上がりとなった。

一筒二筒三筒五筒五筒五筒七筒七筒七筒八筒 チー三筒 左向き四筒 上向き五筒 上向き ドラ七筒

最後に、勝ち上がりの4名には対局直後にいただいたコメントを、負けた4名はTwitterでのコメントを掲載する。
新人王戦とはいえ、自分のときに比べてハイレベルな戦いだった。
でも、まだまだ伸び盛り。勝ち残った4名には決勝での熱い戦いを、敗者には今後の活躍に期待したい。

 

 

小高「(ベスト8の)トーナメントの初戦、東2局に12,000点を放銃してしまって…でも、(オーラスの)親番で4,000オールを2回ツモれてよかったです。
トーナメントの2戦目は弱気になって減らしてしまったのですが、そこからいつもの攻撃よりの姿勢に戻して、南3局の親番で連荘できて、そこがポイントになったと思います。
今年35歳で、新人という年齢じゃないんですけど、白鳥(翔)さんが同い年になるのですが、麻雀ではだいぶ離されてしまっているので、少しでも追いつけるように、まずは新人王を獲って、ステップアップしていきたいと思います。」

荒井「とにかくポイントを叩くのを意識して、親番でアガリを重ねられてよかったです。(4回戦目+62.6P)
トーナメントは、これもやっぱり(1回戦の)オーラスの親番で4本場まで積めてよかったです。
まだ2年目で慣れてないことも多いのですが、(不慣れなことは)あまり意識しすぎず、麻雀は麻雀だと自分に言い聞かせて頑張りたいと思います。」

石川「(予選は)1回大きなトップが取れて、あとは展開がよくて、比較的安全に勝ち残れたと思えます。ベスト8も(リードがあったので)あまりヒヤヒヤしませんでした。
決勝は、優勝を決めたことが今までないので、そろそろ勝ちたいです。頑張ります。」

原田「正直、上手にできたとは思ってないですが、がむしゃらにアガリを取りにいったのと、冷静でないのか、普段より河の情報が見れてなかったので、早めにオリる癖をつけたのが良い結果になりました。決勝までに、自分の麻雀を落ち着いて打てるように精進したいと思います。岡山から上京してきたばかりで、関西の方から応援をいただくのですが、恥ずかしい麻雀を打つかもしれないんですけど、今の自分の必死な麻雀、不器用な麻雀を見ていただいて、少しでも楽しんでいただけたら、と思っています。」

 

 

 

 

 

 

決勝戦:10/16(土)14時~

(文:福光聖雄)

第38期鳳凰戦A1リーグ第8節B卓レポート

【第38期鳳凰戦A1第8節B卓 は大荒れ 勝ち頭は紺野 暫定首位の勝又は大きな1人沈みで5位に】

 

100

 

本日の対局者
1位 勝又健志 +151.1
11位 紺野真太郎 ▲103.2
12位 吉田直 ▲120.3
13位 西川淳 ▲217.2

 

100

 

最初のテンパイは勝又。三色のみのカン二索から嬉しいドラ九万引きでチャンタがついて3飜アップ、引き続き闇テンとする。

 

100

 

吉田からリーチが入り三筒を押すと、一通確定の5,200を放銃。牌姿からして中三筒のシャンポンツモアガリはほぼ不可能。本人はさほど気にしていないとは思うが、牌に導かれるような開局の放銃は今日一日の勝又苦戦を予言していたのかも知れない。

南2局。親番の吉田はドラ白が雀頭の六筒九筒テンパイ。

 

100

 

白をポンして単騎に受け、ソウズのホンイツもつけて18,000のアガリを決めた吉田が1人浮きトップ。紺野、西川、勝又の並びで1回戦が終了。

2回戦東1局1本場。ドラ中は4者が1枚ずつ抱えていた。

最初に中を切り出したのは親番の紺野。役なし闇テンのテンパイ打牌だ。
南家吉田は同巡に合わせ打ちとする。

 

100

 

実は西家勝又はドラ単騎待ちだが、役がなくロン出来なかった。しかし九筒が引けたので三色の役ありテンパイとなる。
北家西川はドラが2枚切られたのをみてタンヤオテンパイに向かって3枚目の中を切り、勝又8,300のアガリ。
西川は勝又の手出しもわかっていただけに動揺があったか?その後立て続けに放銃して箱下となってしまう。
南2局1本場。素点回復を狙った西川はツモれば満貫のペン三索リーチを打つ。

 

100

 

しかし三索をツモって牌を倒したのは吉田だった。メンチンツモイーペーコーで8,100オール(+1,000)を決めて2連勝。紺野がプラスの2着。勝又、西川の並びで2回戦が終了。

吉田の独壇場の2回の中+13.9と浮きをキープしていた紺野は3回戦に大爆発。東2局に闇テンの3,900オールをツモって連荘すると、2本場には

 

100

 

メンホンピンフ一通の18,600のアガリ。これを放銃したのは勝又。インタビューで「(西川ピンズ、紺野マンズで)安牌が5枚しかなかった。紺野さんは五索の所で有効牌を引いていなければまだ三万は通ると甘えてしまった。アガリが見込めない以上、しっかりオリなければいけなかった。」と反省。残りの山から瞬時に必要な安牌の数を逆算する考えは鳳凰位を獲った時のインタビューでも発言していた。緻密に計算する勝又ならではの放銃だった。
一方、アガった紺野には「ペン三万が良く見えた。ホンイツにこだわりはなく、ソウズから埋まればリーチ。三万チーなら四索七索の1,500テンパイも視野に入れていた。「先に四万五万がくっついたのでじゃあ(ホンイツに)行っちゃえ」とツモ牌に素直に従い跳満に仕上げて3回戦は紺野がトップ。

 

100

 

西川は一手変わり九蓮宝燈のメンチンなどをアガって+32.6と大きなプラスの2着。吉田、勝又の並びで3回戦が終了。

4回戦の勝負所は南2局。親番吉田がメンタンピンドラ五索八索の先制リーチを打つ。「567と678の手変わりもあった。今日の作戦的には闇テンのはずなのに六万引いて最終戦の親番5巡目。口が勝手にリーチと言っていた。(吉田)」意識的に打ち方を変えていたはずが、対局も終盤となり無意識に普段通りの選択をしていたと言う。

 

100

 

その吉田の親リーチを受けた西川は途中六万九万リーチの選択もあったが、テンパイ取らず。ダブ南をポンして8,600(+1,000)を決めた。「あの局はホンイツにしたかった。アガれた事よりホンイツに向かえた事が嬉しい。形を作って戦って行くという事を思い出していきたい(西川)」これが決め手となり西川がトップ。プラスの2着に勝又、紺野、吉田の並びで4回戦が終了。

 

100

 

対局後の第一声が「疲れました」と紺野。大物手が連続で飛び出す神経がすり減るような中でもバランスを崩さず+49.5で卓内トップとなった。
吉田もプラスで順位を1つ上げたが、後半の失速について「取りこぼしましたね」と悔しさを滲ませた。
西川は2回戦▲55.5からプラスに転じ、どんなに苦しくても腐らない、諦めない心の強さを見せてくれた。いまだポジションは厳しいが「プラスがこんなに嬉しいとは」と笑顔で語った。
勝又は▲83.0で5位後退となったが、「結果は良くなかったですが、いつも通り見直して反省してまた頑張ります」と前を向いていた。

 

100

 

次回A1リーグ第8節C卓
2021/9/12(日)
※日曜開催のため14:00開始

藤崎智
吉田直
西川淳
HIRO柴田
解説 前田直哉

(文:編集部)

第38期鳳凰戦A2リーグ第6節C卓レポート

客野直、怒涛の3連勝!A2リーグ第6節C卓レポート

9月7日、第38期鳳凰戦A2リーグ第6節C卓が放送された。対局者は内川幸太郎、客野直、古橋崇志、高橋良介。

 

100

 

1回戦、なかなかアガリがなく南2局時点で一人沈みとなっていた客野だが、2連続のマンガンで逆転トップ。

 

100

 

100

 

続く2回戦も東1局の親番で2,600オール、12,000のアガリ。

 

100

 

100

 

さらには3回戦南1局、11,600のテンパイを入れていた高橋とのめくり合いを制し3連続トップ!

 

100

 

100

 

75.6Pの大量得点で一旦残留争いを抜け出し「少しでも上位に食い込めるような争いがしたいです。」と次回以降へ向け意気込みを語った。

 

100

 

一方で降級争いに巻き込まれる形となったのが古橋。
ブラフ気味の仕掛けから6,400のアガリが実り、解説の和久津を「役満よりすごい」と唸らせる場面もあったが…

 

100

 

(ソーズのホンイツで仕掛けてドラを先切りしたが、リーチ後にドラを2枚引き押し切ってのアガリ)
最終戦オーラス、トップ目から客野の12,000へ飛び込むと、一日のトータルは▲31.0と大きめのマイナスに。

 

100

 

「今期は恐らく最後まで残留争いになると思うので、しっかり打ち込んで気を抜かずに頑張りたいと思います」と話した。

 

100

 

次回A2リーグは9/28(火)。対局者は伊藤優孝、一井慎也、麓征生、白鳥翔。解説は藤崎智が務めます。是非お楽しみに!
(文:浜野太陽)

第19期大分リーグ(プロアマ混合)プレーオフ成績表

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 プレーオフ 合計
1 下山 哲也 プロ 14.3 51.8 19.5 111.8 ▲ 9.6 187.8
2 髙田 周也 一般 ▲ 4.5 32.1 52.8 32.8 22.5 135.7
3 服部 学 プロ 60.3 53.8 19.6 ▲ 28.6 30.5 135.6
4 岩村 義久 一般 ▲ 18.5 69.8 34.2 ▲ 37.7 54.6 102.4
5 上田 悟史 一般 70.8 25.6 ▲ 14.5 22.1 ▲ 4.2 99.8
6 氏家 義成 プロ 42.0 ▲ 35.3 48.8 7.8 ▲ 29.4 33.9
7 島 秀彰 プロ 59.3 6.2 ▲ 9.5 0.2 ▲ 23.6 32.6
8 塚本 将之 プロ 48.5 12.8 ▲ 3.9 6.2 ▲ 41.8 21.8
9 濱屋 和盛 一般 ▲ 36.1 39.7 ▲ 2.6 7.8   8.8
10 黒田 隆明 一般 12.9 ▲ 6.1 ▲ 8.2 9.3   7.9
11 団野 和広 一般 12.6 15.0 0.3 ▲ 20.9   7.0
12 緒方 栄佑 一般 ▲ 31.3 ▲ 2.6 1.0 36.9   4.0
13 矢野 拓郎 プロ ▲ 6.7 2.1 ▲ 4.2 12.1   3.3
14 小林 太郎 一般 15.4 ▲ 17.4 9.4 ▲ 7.8   ▲ 0.4
15 川島 貴博 一般 ▲ 38.3 ▲ 1.6 ▲ 16.8 20.2   ▲ 36.5
16 スカルリーパーA-ji プロ 53.1 ▲ 41.8 ▲ 15.3 ▲ 38.2   ▲ 42.2
17 渡辺 辰宏 一般 ▲ 26.2 ▲ 21.0 ▲ 26.1 21.4   ▲ 51.9
18 阿部 竜也 一般 ▲ 27.2 ▲ 57.9 7.9 10.3   ▲ 66.9
19 柿添 誠 プロ ▲ 48.1 5.9 0.7 ▲ 42.7   ▲ 84.2
20 吉野 浩 一般 ▲ 9.8 ▲ 31.4 ▲ 27.4 ▲ 15.8   ▲ 84.4
21 合澤 雄貴 一般 ▲ 49.1 ▲ 15.2 5.7 ▲ 40.4   ▲ 99.0
22 相本 長武 一般 5.6 ▲ 71.5 ▲ 56.1 0.0   ▲ 122.0
23 藤田 祥司 一般 ▲ 81.7 ▲ 46.1 ▲ 12.8 ▲ 58.5   ▲ 199.1

第38期十段戦 優勝者予想

正解者の中から抽選で1名の方に、第38期十段位獲得後の直筆サインをプレゼント致します。
また、応募された方の中から抽選で2名の方に、決勝進出プロ寄せ書きサインをプレゼント致します。

応募方法:優勝すると思われるプロを記載し、こちら からご応募ください。

※1メールアドレスに対し、1応募とさせて頂きます。
※1メールアドレスより複数の応募があった場合、最後に応募されたもののみ受け付けられます。

なお当選者の発表は賞品の発送を以って代えさせて頂きます。

締め切り:2021年9月10日(金)17:00まで

番号 名前
段位
プロフィール 伊藤 前原 藤崎 佐々木 内川 櫻井 杉浦 本田 編集部
1

柴田吉和
五段
現十段位
第32期十段位
第28期新人王
第19回モンド杯 優勝 等

ロン2プロフィールはこちら

2

荒正義
九段
第8・28期 鳳凰位
第5・29期 王位
第12期 麻雀マスターズ 優勝
第10期 最強位
グランプリ2006・2009 優勝
第5期グランプリMAX 優勝
他多数

ロン2プロフィールはこちら

3

藤原隆弘
九段
第8・16期チャンピオンズリーグ 優勝
第1期小島武夫杯帝王戦 優勝

ロン2プロフィールはこちら

4

瀬戸熊直樹
九段
第6・9期 無双位
第14期 發王位
第26・27・29期 鳳凰位
第28・29・30期 十段位

他多数

ロン2プロフィールはこちら

5

三浦智博
四段
ロン2プロフィールはこちら

 

 

予想者コメント

伊藤優孝

荒、瀬戸熊の戦いと見る❗️経験値で荒。
十段戦の相性で瀬戸熊(過去3回優勝)甲乙つけがたい。
若さに勝る瀬戸熊が本命、荒対抗とします!
奇跡があれば苦労人の藤原(頑張って欲しい)面白い戦いになると思う!!

◎ 瀬戸熊直樹
○ 荒正義

 
前原雄大

誰が勝っても不思議では無い選手が、今回の決定戦に残ったものである。
眠れる獅子、そういう言葉がある。私の中での瀬戸熊直樹である。不器用でストイックで間違いなく成長されている。
ここの部分が麻雀の面白い所で、10年ほど前の彼は出れば勝つ状態にあった。本人が結果だけを捉えるならば忸怩たる思いだろう。
そろそろ眠れる獅子も起きるだろう、その思いも込めて本命にさせていただいた。
対抗は現十段位の柴田吉和。とにかく、旬の打ち手である。それと、タイトル戦には縁のあるタイトル戦と縁の無いものがあるように考える。
初めての戴冠の時もあり得ないポジションからの大逆転も縁のように感じるし、昨年の逆転劇も記憶に新しい。
予想は予想に過ぎない。望むのは素晴らしい戦いである。

◎ 瀬戸熊直樹
○ 柴田吉和

 
藤崎智

安定感で柴田、爆発力で瀬戸熊、勢いで三浦、この3人が強いと思うのですが、荒のグランドスラム、藤原の初G1を純粋にみたいという理由で今回は予想というよりはただの応援に徹してみます。

◎ 荒正義
○ 藤原隆弘

 
佐々木寿人

正直なところ、一時はかなり調子を落としていたと思う。だが、ベスト8ではタイトル戦を勝ちまくっていた頃の瀬戸熊が戻ってきたように感じさせてくれた。久々の戴冠に向け、本人の気合いも乗っていることだろう。
対抗は三浦智博。近年、メキメキと力をつけてきて、若手の中でも一番の有望株だ。麻雀の内容にも安定感があり、最後まで優勝争いには絡んできそう。

◎ 瀬戸熊直樹
○ 三浦智博

 
内川幸太郎

直近の試合を見ていると全員充実しており、誰が取ってもおかしくない拮抗した試合になると思います。
接戦に強さを発揮するのが、荒さんの切れ味鋭いアガリだと思いますので、今回の本命とします。
対抗は藤原さん。試合を見ていると運気が一番高いと見受けられるので、攻め切れれば勝機があると思います。

◎ 荒正義
○ 藤原隆弘

 
櫻井秀樹

正直全く予想がつかずでしたので、準決勝までの内容を見て。
瀬戸熊プロは、数年十段戦は不調でしたが、今年はかなり安定した勝ち上がりで、強い瀬戸熊直樹を期待する視聴者も多いと思い本命にしました。
あとはロースコアゲームになった場合に、藤原プロの技が光るのではないでしょうか?

◎ 瀬戸熊直樹 
○ 藤原隆弘

 
杉浦勘介

荒正義プロのグランドスラム制覇がかかる歴史的な一戦に、素晴らしいメンバーが揃った。
本命は柴田吉和。十段戦の長い歴史は防衛・連覇の歴史だといえると思う。予想をするならば、まず第一に連覇の可能性を考える。
昨年、同じく2期目の十段位をかけた内川との決戦に競り勝ち、前回の防衛戦で敗れた決定戦常連の藤崎は不在。
プロリーグ・モンド杯と直近でも勝ちに勝ちを重ねて絶好調となれば防衛の可能性は高いとみる。
対抗は瀬戸熊直樹。全連盟員、全麻雀ファン、いや全人類誰もがレジェンドによる前人未到の偉業達成への応援券を握っている今回、対局者にも特別な感情が湧くことは想像に難くない。
十段位決定戦で荒と瀬戸熊が顔を合わせるのは不思議にも初めてのことになるが、こういう状況での気持ちの作り方には数え切れない修羅場をくぐった経験値が物を言うと思う。
歴史に刻まれる最高の勝負を魅せてくれることは確実だと言い切れる。

◎ 柴田吉和
○ 瀬戸熊直樹

 
本田朋広

ベスト16で同卓した際に、親の四暗刻をアガった藤原プロが本命と予想します。
元々守備力が高い上に、ベスト8、16では最後に捲るなど勢いもあるので優勝争いに絡むはずです。
対抗は十段戦三連覇の実績がある瀬戸熊プロ。
このタイトルはこの人の為にあると言っても良いくらいで、他の選手に勢いが無い限り優勝争いに絡む事は間違いないと思います。

◎ 藤原隆弘
○ 瀬戸熊直樹

 
編集部

十段戦は普通の決勝とは違い、5人打ちで3日間かけて行われる。
そのため抜け番が大きな鍵を握ることは言うまでもない。
それを何度も経験している、瀬戸熊、柴田が有利と見る。
荒のグランドスラム達成もみたいし、麻雀愛連盟№1の藤原の優勝も見てみたい。
三浦は初の十段決勝でこのメンバーを相手にどこまで戦えるか、例え結果がどうあろうとも今回の経験はこれからの麻雀人生で大きな糧になることは間違いない。

◎ 瀬戸熊直樹
○ 柴田吉和

第34期新人王戦 初日レポート

昨年は感染症予防の観点から中止となった新人王戦。今年はPCR検査、検温、アルコール消毒、マスクの着用、会場での会話を控えるなど出来る限りの対策をとり、6会場に分けて開催となりました。

 

 

 

参加者は172名。
公式ルールで全5回戦。
4回戦でプラス者(マイナス者0〜最大3名)が5回戦に進出。
各会場で卓数と同数が勝ち上がりなので上位4分の1に残る戦いです。上記44名に加えてワイルドカード4名、計48名が翌日の対局に出場出来ます。

【巣鴨道場】

1位通過 宮澤太佑

 

2位通過 小高佑貴

 

 

【錦江荘会場】

1位通過 荒井伶太

 

2位通過 泉裕斗

 

 

【じゃん亭会場】

1位通過 山本祐輔

 

2位通過 伏見誠一郎

 

 

【岡会場】

1位通過 安藤翔

 

2位通過 西城凛

 

 

【雀笑家会場】

1位通過 原田潤次

 

2位通過 浜野太陽

 

 

【ゴースタ会場】

1位通過 島秀彰

 

2位通過 上田直樹

 

竹田巧は4回戦親番で四暗刻をツモって8位通過。

 

 

 

ワイルドカードは規定により

 

 

森田未来
大月れみ
鈴木誠
佐藤遼

この4名に決定。

以上48名が翌日9/5(日)に行われる新人王2日目に進出となりました。

(文:編集部)

第38期鳳凰戦A1リーグ第8節A卓レポート

【第38期鳳凰戦A1リーグ第8節A卓 古川が+40.7Pで勝ち頭 勝又は+16.7Pで首位キープ】

 

 

対局者は以下の4名
1位 勝又健志 +134.4P
4位 前田直哉 +91.6P
5位 近藤久春 +75.2P
6位 古川孝次 +70.6P

1回戦。近藤が東場の親番で2,600オールを2回ツモの1人浮きで南入。ソウズのメンゼンホンイツ1シャンテンで発をツモ切ると古川がロン。

 

 

発メンゼンホンイツドラドラ、18,000のアガリ。古川が1人浮きトップを取る。

2回戦は南1局に南西ホンイツの2,000・4,000をツモった近藤がトップ。

 

 

3回戦の東2局1本場。勝又に超大物手が入る。

 

 

ドラの西がポン出来て、高めの六万ロン。18,300のアガリで3回戦トップ。これに飛び込んだ古川は1人沈みの4着。

4回戦。大きなマイナスを背負ってしまった前田がようやくメンゼンホンイツの中単騎をツモ。

 

 

ここから逆襲と行きたい所だが、連続ラッコ砲は打てず。▲52.0Pと大きなマイナスとなってしまった。

4回戦南2局1本場。
勝又がピンズのホンイツで場を支配していた。中ポンの古川も勝又を警戒して迂回したが、ドラ三索が暗刻になり反撃に出る。

 

 

六筒ポンのカン六筒で8,000のアガリを決めた古川が本日2勝目をあげて対局終了。

 

 

古川が卓内トップ。勝又もプラスでトータル1位をキープとなった。

 

 

次回A1リーグ第8節B卓は
2021/9/8(水)17:00開始
吉田直
西川淳
勝又健志
紺野真太郎
解説は佐々木寿人を予定しています。

(文:編集部)

「~苦難の二日目~」 佐々木 寿人

初日を終え、日課となるものができた。
ただ取り留めもなく成績表を眺めることである。

とにかく暇さえあれば、それを繰り返していた。
何回見たって数字が変わるわけではないが、現時点で自分がどれだけ有利なポジションにいるのかを徹底的に頭に叩き込んだ。

1つの目安は100ポイント。そこに辿り着くことができれば、優勝争いから脱落することだけはないだろう。
早い段階でそれが達成できたなら、今度はゼロに戻った気持ちで戦える。

初日のように大きく打つことを念頭に、2日目がスタートした。

ほとんど動きのないまま迎えた東3局、この日最初の親番で勝負手が入る。

一万一万二万三万四万六万七万二索七索二筒三筒南南発  ドラ二万

下目の三色も見える手牌ではあるが、第一打は二索とした。
ドラの指示牌が一万であることから、ホンイツを強く意識しての一手である。
この後、使えそうな中張牌が来ればピンフ移行もあるが、それはあくまで両面形ができたときのみ。
このままの形ならば、一万などは仕掛けて他家にプレッシャーをかける方が手っ取り早く思えた。

3巡目にドラを引き入れ、2シャンテン。

一万一万二万二万三万四万六万七万七索二筒三筒南南

ネックは三万だが、もはや無理に面前に拘る手ではない。
続く4巡目、白七索を入れ替えた所で場に2枚目の南が切られた。私はこれを仕掛け、ホンイツの2シャンテンと構えた。

すると、7巡目にドラの二万、そして11巡目にはラス牌の一万を引き入れた。

一万一万一万二万二万二万三万四万六万七万  ポン南南南 

五万八万は3枚切れではあるものの、手応え十分のテンパイである。この手が成就するようなら、2日目も私のペースに持っていける。心なしか指先に力が入った矢先だった。

三万四万五万三索四索五索六索六索二筒三筒四筒九筒九筒  ツモ六索

300・500とは言え、私の淡い期待を打ち砕くかのような藤崎さんのアガリ。なかなか上手く事は運ばない。
 
南2局3巡目、親の勝又さんが2枚目の白を仕掛ける。

三万三万四万九万九万二筒三筒八筒八筒八筒  ポン白白白  ドラ六筒

直後、私にドラの六筒がやってくる。

五万六万七万一索三索四索四索五索七索八索九索九索六筒  ツモ六筒

九索として1シャンテン。これで全面勝負の手だ。
だが、ここも跳ね返される。

三万三万九万九万三筒三筒三筒八筒八筒八筒  ポン白白白  ロン九万

6巡目、勝又さんの手牌がトイトイにまで伸びたところでの、7,700の放銃。
この失点が響き、5回戦は1人沈みの4着。約55ポイントあった勝又さんとの得点差も、一気に16ポイントに縮まった。
 

6回戦

安手とは言え、序盤からアガリ自体は取れている。
南1局1本場、私は親番である。

一索五索五索六索七索七索八索九索三筒四筒中中中  ツモ一索  ドラ六筒

7巡目、一索を重ねてのテンパイ。逡巡があったのは、勝ちたい気持ちがはやっているからに他ならない。
仮にこれがリーグ戦だったとして、ピンズを払わない選択があっただろうか。そのための一索残しであり、ここでテンパイを取るより、よほど一索なり五索なりにポンテンをかける選択の方がいい。

それでも結果として打五索でリーチを放ったのは、自ら隙を作らないことを優先させたからだ。こういった決定戦の舞台では、アガリ逃しが普段以上に罪になると考えていたのである。
対戦相手3人に、できるだけチャンスを与えたくなかったのだ。そうは言っても、ソーズ引きだけはご勘弁と思っていたのもまた事実であるが。

今局は、リーチ後に2フーロした沢崎さんから五筒で3,900の出アガリとなった。

五万六万六筒六筒発発発  ポン東東東  ポン白白白

沢崎さんの手が満貫だったことを考えれば、まさに紙一重の勝負である。

親が落ちた南2局、6巡目に以下の手牌となる。

四索五索五索六索七索八索二筒三筒七筒八筒北北北  ドラ九筒

8巡目、ツモ八索。仕掛けた勝又さんに対し、私は前巡に四索を通している。
選択肢としては、ここから八索四索と切っていくか、いずれも無筋の二筒三筒を払っていくかとなる。
もう一度四索を打ち出せば、三索六索九索のツモに対応できなくなるため、ソーズを払うなら八索からの一手だ。

私の中では、前巡の四索を上手く選べたかなという感触があった。ただ、勝又さんがテンパイしているかどうかの判断がつかなかった。五索八索の筋はあまり切りたくないという思いも無論ある。そして結局は、自分の手を優先させる方を選んだ。

一万一万七万八万九万六索七索七筒八筒九筒  ポン東東東  ロン八索

この辺りから歯車が狂い始めた。長打らしきアガリも、ここまで全く出すことができていない。

南3局1本場、6巡目のテンパイ。

三万六万六万六万一索二索三索二筒三筒四筒六筒発発  ツモ四万  ドラ北

三色変化を見てヤミテン。場合によっては、発のポンだってある。
次巡、絶好のツモ四索でリーチ。高目を引きアガることが出来れば、トップも見えてくる大事な局面だ。
だが、ここも親の藤崎さんに潰される。

四万四万四万五万六万七万五索六索七索八索九索五筒五筒  リーチ  ロン七索

この後は浮上のきっかけすら掴めず、痛恨とも言える連続4着。
トータルトップの座も、勝又さんに明け渡す結果となった。

この時の心境は、ただ1つ。
(早くきっかけが欲しい)

6回戦終了時 
勝又+36.6P 佐々木+21.8P 藤崎▲27.4P 沢崎▲32.0P
 

7回戦

出だしから沢崎さんが走る。
勝又さんから、3,900、5,800、藤崎さんから1,500、2,000とアガリ、得意のペースに持ち込んでいく。
勝又さんに突き抜けられることだけは避けたかったので、これは自分にとっても悪くない展開である。
だが、相も変わらず決め手となり得るアガリが出ない。

二索二索二索五索六索七索八索九索三筒三筒六筒六筒六筒  ドラ六筒

東3局3本場のリーチも流局。
遂にはオーラスを迎えるまでノー和了というじりじりした展開が続く。
その南4局、私は親番となった。
せめてもの救いは、勝又さんより上のポジションにつけているということか。

二万七万八万九万五索六索七索九索一筒三筒六筒西北発  ドラ一筒

配牌もまずまずで、出来るならば勝又さんとの浮き沈みで再逆転を図りたいところだ。
3巡目、北家の沢崎さんが五筒をポン。そして5巡目、南家の勝又さんが四索をポンした。

その時の私の手牌はこうなっていた。

七万八万九万五索六索七索八索九索一筒三筒六筒七筒九筒

いずれも両面受けの片割れを鳴かれて、苦しくなったとも取れる。だが、おかげで進むべきルートが明確になった。

6巡目、カン二筒から仕掛ける。

七万八万九万六索七索八索九索七筒九筒南  チー二筒 左向き一筒 上向き三筒 上向き

五索として1シャンテン。上手くいけば5,800以上のアガリが見える。
9巡目、ツモ九筒。打六索。同巡、沢崎さんから八筒が放たれる。チーは当然として、問題はその打牌選択だ。

九筒は目に見えて残り1枚。南は場に生牌だが、浮きを目指すであろう勝又さんにとってはキー牌にもなり得る。だが、南待ちではアガリそのものが期待できない。
私は打南として九筒タンキに構え、一撃での浮上を狙う作戦に出た。その南に声は掛からなかった。

そして終盤、重い扉がようやく開いた。

七万八万九万七索八索九索九筒  チー八筒 左向き七筒 上向き九筒 上向き  チー二筒 左向き一筒 上向き三筒 上向き  ツモ九筒

起死回生と呼べるような3,900オールだった。
帰宅して真っ先に見たのがこの1局だった。
道中での、仕掛けた2人の手迷いにも似た小考が、少し気にかかっていたのだ。

二万四万二索四索三筒三筒五筒五筒六筒白発発中

沢崎さんは、ここからの五筒ポン。

二索三索四索四索四索六索八索一筒二筒南北白白

勝又さんは、ここからの四索ポンだった。

2人としては、私を沈めたままこのゲームを終わらせたいはずである。ある意味、条件戦特有の仕掛けと言っていい。
ただ同時に、勝ち気がはやるのは自分だけではないのだなと感じた瞬間でもあった。
今局は、私のフーロメンツと捨て牌にそれなりの威力があったということか。

次局、私は3,900は4,200のアガリで加点に成功。
2本場の3メンチャンリーチこそ空振ったものの、勝又さんを4着に沈め、再びトータルトップの座を奪回した。
 
この日最後となった8回戦のテーマは、まずこの位置をキープすることだった。例えポイントを伸ばせなかったにせよ、トータルでの順位はあまり落としたくはない。
東2局から勝又さんに7,700を放銃するなど、決していい滑り出しではなかったが、このゲームを浮きの2着で終えた私は、2日目も首位の座を守り切った。

初日と大きく異なったのは、当然ではあるが3者の私に対するマークが厳しくなったことである。
これ以上私を走らせまいとする意識が、随所で見られた。
後は、勝負手が中々決まらなかったことと、大きな放銃が二度あったこと。

特に後者に関してだが、今は相手を突き放しにかかっている段階だからまだいい。しかしながら、これが後半になればなるほどダメージも大きくなっていく。

私にとって過去経験のない4日制の決定戦。相手とのポイント差を把握した上で、いかにバランスを取るか。一瞬たりとも気の抜けない勝負はまだ続いていく。

2日目終了時 
佐々木+48.3P 勝又+39.8P 藤崎▲28.6P 沢崎▲60.5P

第2期桜蕾戦予選レポート

【第2期桜蕾戦 ベスト16進出者が決定】

2021/8/29日、第2期桜蕾戦が行われました。

 

 

23名参加
連盟公式ルール(全5回戦)
4回戦→20名(50分プラス1局)
5回戦→12名(60分プラス1局)
得点は全て持ち越し

上位12名はベスト16確定
推薦者4名が敗者復活でベスト16へ

1位通過 駒田真子 +63.9P

 

確実なポイントから5回戦もトップを取り1位通過を決めたのは駒田。

 

2位通過 藤居冴加 +53.6P

 

しっかり集中できたので花丸ですとTwitterで報告していた藤居は2位通過です。

 

3位通過 蒼木翔子 +44.3P

 

今回ラストチャンスの蒼木。3位通過を決めて誕生日にベスト16の対局です。

 

4位通過 一瀬由梨 +42.3P

 

麻雀最強戦2021女流プロ最強新世代優勝が記憶に新しい一瀬。安定感のある成績で4位通過です。

 

5位通過 川上玲 +38.6P

 

通過を喜べないくらい今日の自分の麻雀には納得いってません(川上)反省ツイートを見ると、ベスト16に期待がかかります。

 

6位通過 岡田紗佳 +35.3P

 

Mリーガーの岡田は最終戦トップを飾り6位通過。流石の強さを見せました。

 

7位通過 菊地美羽 +18.2P

 

最終戦16位からの勝ち上がり。今大会で唯一の逆転通過を決めました。

 

8位通過 安藤りな +18.1P

 

道民の期待に応えた安藤が8位通過。北海道背負いきれました。と喜びをツイート。

 

9位通過 太田寛子 +15.7P

 

3回戦を終えて▲17.0Pと厳しい位置にいましたが、残り2回をプラスして9位通過となりました。

 

10位通過 藤田愛 +12.4P

 

12位で最終戦となった藤田にはマイナス出来ない重圧がありましたが、しっかりプラスして通過です。

 

11位通過 後藤咲 +2.0P

 

1回戦に6,000オールを決め+42.3を叩くも、その後は苦戦。ギリギリ踏みとどまって11位となりました。

 

12位通過 花宮海咲 +0.5P

 

▲25.3と厳しいスタートとながらもその後プラスを重ねました。公式デビュー戦で嬉しい通過です。

 

審査による推薦はこちらの4名となりました。

日髙志穂

 

町田志織

 

菅原千瑛

 

美里麻

 

ベスト16の放送スケジュールは以下に決定。

 

 

C卓D卓は同日のため連盟公式Twitterでアンケートを取りました。
両方観たいとの声をたくさんいただき、時間をD卓のみ11:00開始で全卓配信となりました。

(文:編集部)

【麻雀最強戦2021 男子プロ最強新世代】優勝は岡崎涼太!!

9月4日(土)15時より、麻雀最強戦2021「男子プロ最強新世代」が行われた。

その模様はAbemaTV麻雀チャンネルにて生配信され、日本プロ麻雀連盟の岡崎涼太が優勝!
麻雀最強戦2021FINALの切符を手にした。

 

 

(麻雀最強戦キンマweb-近代麻雀)