第38期プロテスト 執筆:川原舞子

わたしがプロテストを受験したのは10年前。
当時大学生で、麻雀を全く知らない私がたまたまアルバイト先に麻雀荘のウエイトレスを選んだのがきっかけでした。

「女流勉強会という勉強会が新しくできて、麻雀教えてくれるから応募しなよ!」

一緒に働いていた北條恵美プロに言われ、やりたい事が見つからず日々悶々と過ごしていた私は興味本位で応募しました。
あれから10年以上経ち女流桜花を獲得した今でも、連盟道場の片隅で山井弘プロの指導を受けながらロン2(プロ連盟公認のインターネット麻雀)を打っていた事を鮮明に覚えています。

プロテストは、筆記試験、面接、実技試験とわかれています。
麻雀はまだまだ素人でしたが、大学の授業中にずっと筆記試験の過去問を解いていた成果が出たのか、なんとか女流勉強会で麻雀を覚えて1年でプロテストに合格しました。
過去問は連盟ホームページに載っているので、興味のある方はぜひ目を通してみてください。

麻雀を覚えて1年でプロデビューをした私がすぐに結果を出せる程甘い世界ではなく、どんどん昇級したり麻雀格闘倶楽部に抜擢されていく同年代のプロ達を横目に何度も死ぬほど悔しい思いをしました。
辞めてしまおうかな…とも何度も思いましたが、その度にプロ連盟のかっこいい先輩方の姿を見て、わたしもこんな風になりたい!頑張ろう!と励まされていました。

華やかな世界に見えますが、決して楽な世界ではありません。
ただ、今は若獅子戦、桜蕾戦、女流桜花入れ替え戦など、若手にも沢山チャンスが与えられています。
女流勉強会に応募し合格すれば、プロデビュー前から配信対局をし、滝沢和典プロのようなトッププロに指導していただけるシステムもあります。

ほぼ無名だった私も女流桜花を獲得した事で、麻雀最強戦、モンドチャレンジマッチなど、様々なメディア対局のチャンスをいただいています。

必ず這い上がってやる!そんな気持ちを持ち続けチャンスを掴めば、活躍の場を与えてくれる環境がプロ連盟にはあります。
厳しい事を書きましたが、大好きな麻雀漬けの毎日を送れるこの世界はとても充実していて、この道を選んでよかったと胸を張って言えます。

麻雀が大好きな方、熱い気持ちをもっている方、ぜひ私たちと切磋琢磨しましょう!

インターネット麻雀日本選手権2021決勝レポート

インターネット麻雀の強者が一堂に「ロン2」に集結し、ネット麻雀の日本一を決める闘いもいよいよ決勝戦を迎えた。

長い予選と5団体のプロ雀士を交えたトーナメントを勝ち進んだユーザーさんは

royal365さん

 

○まる○さん

 

ラ・サールさん

 

プロで唯一勝ち残ったのは黒沢咲

 

なお、royalさんはZoomでの参戦、他3名は連盟スタジオでパソコンとヘッドホンを使用して行われる。

 

 

実況は桜川姫子。
齋藤豪・石川遼のダブル解説。
半荘ごとに行われる牌譜解説は大和プラス解説者1名が担当。

 

【1回戦】

royalさんが三万六万のピンフドラをヤミテンに。リーチに行きたい牌姿だが、マンズが極端に高い場況。実際、黒沢はマンズを1枚も余らせずにメンホン三暗刻のヤミテンを入れていた。

 

 

結果はroyalさんが高めの六万で1,300・2,600ツモ。決勝のプレッシャーに飲まれず、場にマッチした良いヤミテンだと思った。

そのroyalさん、南1局1本場には反射神経の良さも見せる。まずはタンヤオに急所の六万チーで2,000のテンパイを入れる。

三万三万六索八索五筒六筒七筒八筒八筒八筒 チー六万 左向き七万 上向き八万 上向き ドラ八万

その後三万が出るとノータイムでポン。678三色に変化させ、三万を加カン。リンシャン牌が七索で2,000・3,900は2,100・4,000のツモアガリ。完璧な内容で1回戦トップを飾る。

 

 

【2回戦】

東3局。初戦トップのroyalさんを何とかラス目に封じ込めていた3者だったが、親番でドラ雀頭のダブルリーチが飛んで来る。
待ちの一索四索は山にも4枚残っている上に、3人とも手が進めば余る形。黒沢が1シャンテンで四索を勝負。

 

 

裏ドラが1枚乗ってroyalさんが18,000のアガリを決める。

南1局2本場。ラ・サールさんが二索五索八索で先制リーチ。

 

 

黒沢も発ホンイツトイトイ、ツモれば三暗刻のテンパイを入れるが、ここはラ・サールさんが1,500・2,800(+1,000)ツモアガリ。

オーラス親番のまるさんは東ドラ3のテンパイ。

 

 

ホンイツ狙いでソーズに寄せて行った黒沢が1巡間に合った四万を持って来てしまい、12,300の放銃。2回戦はまるさんが逆転トップで終了。

 

【3回戦】

2回戦大きなラスを引いてしまった黒沢は、3回戦東1局1本場にもroyalさんにチンイツの8,000を放銃し、窮地に立たされていた。

東3局にもらった勝負手。

六万七万七万八万九万九万三索四索五索一筒二筒三筒白白 ドラ白

五万八万にもとれるが、シャンポンでリーチ。

高めの白をツモって3,000・6,000(+1,000)のアガリ。このアガリをきっかけに黒沢の猛追が始まった。

3回戦オーラス、royalさんが手役を強く見た手組で一通テンパイ。カン八万で先制リーチ。トップ目の黒沢は中スジの四索から。その後ドラの一索トイツ落としと丁寧に回っていくが、かわりにピンズが驚異的な伸びを見せ…。

 

 

royalさんから九筒でロン。12,600(+1,000)を直撃してトータルを大幅に詰めた。

 

 

【4回戦】

東3局1本場、ラ・サールさんに超勝負手が入る。ピンズのホンイツを目指して発をポン。その後加カンすると新ドラになり、三筒六筒九筒の倍満テンパイ。

 

 

しかし、1巡前に黒沢が六筒を間に合わせるファインプレーを見せ、1,400オール(+1,000)のツモアガリ。4回戦は黒沢トップ、royalさん2着で終了。この結果により、ラ・サールさんとまるさんはトップ必須でプラスの2人を沈めないと厳しい条件になってしまった。

 

【5回戦(最終戦)】

royalさんリードで迎えた南1局、六索九索八索の3メンチャンでリーチ。黒沢が現物の二筒を切ると

 

 

ラ・サールさんがロン。発ドラ3の12,000(+1,000)の放銃。かなり厳しくなった黒沢だったが、南3局に意地を見せる。

二万二万三万三万七万七万八万八万南南西中中 ロン西

リーチメンホンの12,000をアガってオーラスへ。黒沢はトップになるのが必須条件だが、royalさんから2,900直撃、他家からは4,800で逆転するくらいの僅差だ。(アガリやめはないので親連荘となる)

注目の1局。先に三索六索待ちテンパイを入れたのはroyalさん。優勝をかけたタンヤオのみ。絶対にアガリたい。決勝でしか味わえないドキドキ感だ。

 

 

黒沢もテンパイ。手役もなくドラもないカンチャン待ちだが、royalさんにアガられたら終わり、当然のリーチ。

 

 

手役と打点の応酬だった今回の決勝だが、最後の勝負はタンヤオのみとリーチのみ。両者最速最短の手を組み、がむしゃらにアガリに行く。

ラ・サールさんとまるさんはroyalさんが仕掛けた瞬間から丁寧に通る牌を選んでいる。黒沢のリーチを受ける事も想定内で、打牌に淀みがないのが素晴らしい。悔しい気持ちを押し込め、自分達の役割をしっかり果たし、勝負の行方を見守っていた。

 

 

結果はすぐ出た。royalさんが三索ツモ。黒沢にツモるチャンスを与えなかった。

 

 

これにて、今決勝の全対局が終了。
優勝はroyal365さんに決定しました。
royalさん、おめでとうございます。

 

 

インターネット麻雀日本選手権2021
決勝戦 最終結果

優勝 royal365さん
2位 黒沢咲
3位 ○まる○さん
4位 ラ・サールさん

(文:編集部)

第38期鳳凰戦A1リーグ第5節A卓レポート

【第38期鳳凰戦A1第5節A卓 卓内トップは近藤 トータル3位をキープ】

 

 

対局者は
近藤久春
黒沢咲
藤崎智
吉田直

 

 

1回戦南2局。現状大きく沈んでいる親番の藤崎。ある程度攻める局となる想定で第一打南とするが、南家黒沢にポン(後に加カン)される。日頃の打ち筋的にも点棒状況的にもダブ南のみとは思えず+2飜役あたりが思い浮かぶが、その後の捨て牌はホンイツにもトイトイにも見えない。

 

 

実際の黒沢の手はこちら。ドラドラの手を全力でアガリに来ていた。12巡目、藤崎の打六万を見ると、切りたくない牌は三万三筒なのだろう、読みのピントは合っている。だが役なしテンパイの吉田からドラを切らない手組みには急所の四万が出てチー。そして黒沢から発が出る。
「序盤の3局くらいで手牌が今日はダメだよと教えてくれていた。(南2局は)親番で安全牌もなくちょっと頑張ったら、出ると思わない発が放たれポンと言ってしまった。(藤崎)」
フリテンながらも打四筒とすると黒沢がロン。8,300(+1,000)をアガった黒沢が1回戦はトップ。

2回戦東2局2本場。吉田がチャンタ三色のペン七索テンパイ。近藤から出るが、何と黒沢もロンで上家アガリ優先。吉田の満貫は幻となってしまう。

 

 

黒沢は東4局1本場、親番でツモ七対子ドラドラを軽やかにアガリ、2連勝に向けて視界良好。

 

 

次局も近藤の先制リーチを受けドラ雀頭の六索九索で追っかけリーチと攻めの姿勢を緩めない。しかしここは同テンの近藤がツモアガリ、黒沢の連荘がストップ。
南1局は吉田がカン四索の3,900オールツモで原点復帰。黒沢の1人舞台にはさせない。
南3局も吉田が先制リーチに出るが、黒沢がヤミテンで1,300・2,600ツモ(+1,000)。3者を原点から遠ざけるアガリを決めて連勝。しかも2回戦は1人浮きトップだ。

3回戦東1局。近藤が中ポン、カン二索チーで7,700のテンパイ。吉田のリーチと近藤の仕掛けに挟まれた黒沢がノーチャンスの三万を選び、近藤のアガリ。これをきっかけに黒沢に苦しい時間が訪れる。

 

 

藤崎も5,800は7,600。2,900は5,000と連続で黒沢から出アガリ。10,100持ちまで追い込まれたが、2局連続アガリで吉田をかわし3着目となる。3回戦は藤崎トップ目でオーラスへ。

近藤が四筒七筒待ちのタンヤオ、ピンフでリーチ。

 

 

「2着3着と萎んで来て3回戦は出だしが良かったのに失速。このまま2着は良くないと思ってツモアガリのトップを狙った(近藤)」チャレンジが見事に成功し、3回戦は近藤が逆転トップ。

4回戦東1局。吉田に超勝負手が入る。2巡目四筒6巡目八筒引きで1シャンテンとなるが、その後全く動かず五筒チー。一筒四筒待ちで親跳満のチンイツテンパイ。

 

 

あとはツモれるかどうかの勝負かと思いきや、近藤から二筒、黒沢から三筒が打たれ、さらには近藤にツモアガリされてしまう。

南3局、親番がなく20,100持ちラス目の吉田。残り2局で浮きに回るには今局もアガっておきたい。そんな状況下で3巡前に通っている白をツモ切ると藤崎からロンの声。メンホン白の8,000を放銃してしまった。

 

 

「最終戦はダメです。藤崎さんホンイツで(ピンズが)1枚余ったのに白切りは、まぁダメですよ。(吉田)」と強い後悔を滲ませていた。

オーラス親番の藤崎はアタり牌の東を必死に止めていた黒沢からツモ切りリーチで東を引き出し12,000を加点して4回戦トップを取った。

「そこまで凄くツイていたのに後半特に集中力が切れてしまった、もっと浮いてないといけなかったなと思います。(黒沢)」

 

 

卓内トップは近藤。+36.4ポイント上乗せして総合3位をキープ。
黒沢はこの日でプラス組に。反省点を挙げつつも、A1での手応えに充実した表情だった。
藤崎は1・2回戦の状況を考えれば「気分的には勝ちみたいなもの」。先週の前田と同じような発言だ。
吉田にとっては厳しい結果となったが、残り節数も多い。巻き返しは十分可能だ。まずは次節連投での爆発に期待したい。

 

 

次回A1は
前田直哉
瀬戸熊直樹
古川孝次
吉田直
7/7(水)17:00開始予定。

(文:編集部)

第38期鳳凰戦A2リーグ第4節A卓レポート

6月29日、A2リーグ第4節A卓が放送された。
対局者は白鳥翔、魚谷侑未、藤島健二郎、伊藤優孝。

 

 

暫定昇級圏の白鳥・藤島の戦いに魚谷が食い込めるか。また、ジェットコースターのように浮き沈みを繰り返している伊藤が、今節はマイナスを挽回できるかが焦点の戦いだ。
対局はここまでの調子を反映したように、藤島・白鳥のリードからスタート。
前節大勝を収め「公式ルールが分かってしまいました」と豪語した白鳥は、多彩なリーチのどれもが意図通りの展開を呼んだ。

まず東1局1本場ではドラ待ちのペン七万待ちのリーチ。

 

 

解説の古橋は、打点上昇の幅が少ないことからヤミテンを選択するというこの手牌。これをすぐにツモり2,000・4,000(+300)!
続いて親番を迎えると、ドラ1のペン七筒リーチ。

 

 

これは役が無いものの、一筒を引いての一通や、ドラの九筒引きの変化もあるためヤミテンに取る選択肢も無くはない。
ただやはりここは親番ということも加味してリーチ。魚谷からリーチ宣言と共に七筒が打たれて3,900。
そして次局、白鳥から宣言されたリーチの河がこちら。

 

 

先ほどの2回の愚形リーチを受けた後ということで、一索くらい…と切り出すと開かれるのがこちらの手だ。

 

 

リーチチャンタ三色の12,000!これはあまりにも配牌に恵まれたアガリではあったが、こういったリーチもあることで先ほどの押さえつけリーチが効果的に作用するという一面もある。「分かってしまった」白鳥の強さの一端を垣間見たような場面だった。

そして対局後のインタビューで「良いエンジンをもらった」と伊藤の得意な言葉を借りて語ったのは藤島。1回戦では先ほどのリーチ攻撃で白鳥が築いたリードを…

 

 

オーラス親番、タンヤオツモドラドラの3,900オールであっさり逆転。2回戦を2着、3回戦を3着でまとめると、4回戦には

 

 

 

苦しい配牌をホンイツにまとめあげ、2勝目。4回戦終了時点では+45.0Pと白鳥を突き放してトータル首位に立った。

1日終了時点のトータルポイントは以下画像の通り。

 

 

 

序盤好調が続いたかに見えた白鳥であったが、最終戦は失速し+7.0Pと現状維持の結果に。

伊藤は白鳥・藤島の勢いに押され3回戦時点で▲21.7P。しかし転機が訪れたのは東2局5本場。四筒南を暗カンし、迫力十分の伊藤。これに対抗して藤島が白バックのチーテン。すると…

 

 

喉から手が出るほど欲しい一筒を手繰り寄せ8,000・16,000!
インタビューでは「エンジンが悪かったから自分のツモ筋には四暗刻のアガリ牌は無いと思っていた。藤島君がチーしてくれてツモれたから嬉しい」と話した。

魚谷は好調な2人に加え、伊藤の四暗刻の煽りを喰らい▲72.2P。前期熾烈な残留争いを勝ち残っただけに、今期こそ再び加点して昇級戦線へ舞い戻りたいところだ。

A2リーグ次回の放送は7/6(火)。
対局者は古橋崇志、一井慎也、山田浩之、高橋良介。
解説は藤崎智。次回も是非ご視聴ください!

(文・浜野太陽)

第38期十段戦 ベスト16B卓レポート

【十段戦ベスト16B卓 最初に抜けたのは森山、もう一枠は…】

 

 

B卓の対局者は、伊藤優孝vs森山茂和vsダンプ大橋vs仁平宣明。
打点を目指し、手ができなければオリて失点は最小限に、というタイプの打ち手が揃ったためやはり流局が多い。
普通は1半荘に2局前後なのだが、1回戦、2回戦は4局ずつ。
3回戦はなんと東場だけで5局の流局だった。

緊迫した局が続く中、まずリードしたのは森山。
終局後のインタビューで大きいアガリと語っていたが、リーチ、タンヤオ、三色同順の5,200点を仁平からアガリ、1回戦をトップ。

 

 

 

 

僅差だった2回戦もトップを取ると、3回戦の南場の親では、ここで決めてしまう方針だったと、攻め続け連荘。
2,000、7,700(+300)、1人テンパイ、3,900(+900)、3,900(+1,200)と約20,000点の加点。
1人浮きのトップとし、早くも一席を確定させた。

もう一席の争いは、伊藤とダンプ。
最終戦を26.1P差でダンプが追う。
伊藤が3万点より浮いていると順位点では4ポイント(3人浮きでも7ポイント)しか縮まらず、伊藤は浮くこと、逆にダンプは伊藤を沈めることが狙いとなってくる。
※最終戦開始時のスコア
森山+61.4、伊藤+11.2、ダンプ▲14.9、仁平▲58.7

東3局1本場
平場を發のみ1,500点で繋いだダンプ、同1本場に待望のアガリ。
リーチ、ツモ、ドラの2,600+100オール。
2.6ポイントだが逆転。

 

 

しかし、東4局、親の伊藤
東を暗カンしてリンシャンツモ!
ダブ東、嶺上開花の4,000オール。

 

 

二索をポンしている)
大きく浮きにまわるアガリで、これが決め手となった。

と話を終える予定だったのだが。

 

 

 

 

南1局、なんと伊藤から仁平に12,000!(タンヤオ、七対子、ドラ2)
伊藤が3万点を割り、ダンプが再度逆転。

 

 

続く、南1局1本場

 

 

 

 

今度はダンプが仁平に飛び込む。
リーチ、タンヤオ、トイトイ、三暗刻の18,000+300!
伊藤がリードと二転三転。

まだ足りない仁平は攻め続ける。
南1局2本場は、ダンプから3,900+600。
3本場は、伊藤との2人テンパイ。
そして4本場、力のこもったハイテイツモ

 

 

リーチ、ツモ、南、ハイテイの3,900+400オール!
とうとう、ひとアガリで逆転するところまできてしまった。

 

 

南1局5本場
土俵際と言えばダンプ。
リーチ、ツモ、タンヤオ、三色同順、ドラの3,000・6,000は、3,500・6,500。

 

 

3人の大接戦に、もう誰が残るか予想がつかない。

 

 

※ダンプは、浮くと伊藤との順位点が6ポイント縮まるので、素点ではあと11,700点。

南2局
しかし、リードしている伊藤が有利であることは事実。
リーグ戦ではまず見られない、ここから八万をチーして、テンパイ。
ダンプからタンヤオ、三色同順の2,000点。

 

 

南3局も、伊藤がツモって、700・1,300。(ツモ、白)

 

 

これでオーラスに、仁平には跳満ツモ、ダンプには倍満ツモの条件を突きつけ、森山ともう1人は伊藤の勝ち上がりとなった。

 

 

(文:福光聖雄)

第9期JPML WRCリーグ~ベスト8

半荘4回戦
会場:夏目坂スタジオ

ベスト8A卓:7月15日(木)

ベスト8B卓:7月22日(木)

A卓
小笠原奈央vs山脇千文美vs辻本一樹vs小林正和

実況:優月みか

解説:瀬戸熊直樹

B卓
森下剛任vs伊達朱里紗vs須浦正裕vs中寿文

実況:優月みか

解説:勝又健志

第38期鳳凰戦A1リーグ第4節C卓レポート

【鳳凰戦A1リーグ第4節C卓 接戦ながらも紺野が卓内1人浮き】

 

 

A1リーグも第4節。ここまではH柴田と前田がオールプラスでワンツーを走っている。先週行われた第4節B卓の直接対決で、H柴田+66.0P、前田+5.7Pと両者浮きながらもH柴田に首位を明け渡した前田に開局から試練が訪れる。

 

 

1回戦東1局。親番紺野がドラ六索を引いてテンパイ。456三色の可能性も残る最高の入り目で先制リーチに出る。

 

 

これを受けた前田はタンヤオイーペーコー、六索七万のシャンポンテンパイを入れていた。最終手番で六筒を持って来て手が止まる。もう自分のツモ番はない。
仮に3節まで▲100していたら絶対に打たないと思うし、新年度開幕1局目でも、今日の最終戦オーラスでもオリると思う。
トータル+131.8P持ち、まだ先の長い第4節1回戦東1局。前田は六筒を打ち12,000放銃。最初の1局から逃げるような、手を崩してオリる麻雀を打ちたくない。切るべき牌姿なら切る。意志が込められた打牌に見えたが、その後も立て直せないまま大きなラスを引いた。

他3者が激突したのは次局、東1局1本場。
杉浦は六筒九筒のテンパイを取らず。九筒が高めイーペーコーの形だが引いたのがすでに4枚目。ドラを切るには見合わないとの判断。
沢崎も自風西六索のテンパイを取らず。
その隙に一索四索七索で先制リーチを入れたのは親番紺野だ。沢崎はリーチ、タンヤオ、ピンフ高めイーペーコーで再度テンパイ、追っかけリーチで紺野にぶつける。
さらには、ドラを引いて一筒四筒中で再度テンパイした杉浦が追っかけ3軒リーチ。

 

 

結果は沢崎から中が出て、杉浦8,300(+2,000)のアガリ。
紺野トップ、杉浦大きいプラスの2着で1回戦が終了。

2回戦は沢崎と前田が競りとなったオーラス。前田は7巡目にメンホン七対子二索待ちのヤミテンをいれる。ラス目の杉浦が終盤にドラの南を重ねてテンパイ。ヤミテンとし、二索引きで前田と同テンに受け変える。

 

 

しかし結果は前田の跳満ツモ。悔しそうにアガリを見つめる杉浦の表情が印象的だった。

3回戦オーラス。紺野、前田、杉浦が3人浮きの接戦。親番前田が東南ドラドラの12,300をアガって2連勝。

 

 

4回戦は沢崎がトップ。この日の沢崎は他3者に比べてあまり勝負手の入っていないように見えた。4回戦目でやっと入り始めたがなかなか大きなアガリには結びつかず。

 

 

それでも親番で決めたリーチツモ七対子3,200オールとその後のゲーム回しの巧妙さでトップを取った。

 

 

卓内トップは唯一ラスを引かなかった紺野。沢崎は4回戦でマイナスをほとんど埋めた。杉浦はノートップながらもマイナス1桁で抑えた。前田はこの日卓内ラスだがそれでもわずか▲8.3Pのマイナス。序盤の失点具合と持っているトータルポイントを加味すれば上手く乗り切れたと言った所だろう。

 

 

次回の鳳凰戦A1リーグの対局者は
近藤久春
黒沢咲
藤崎智
吉田直
6/30(水)17:00開始予定。

第221回:プロ雀士インタビュー 本田朋広  インタビュアー:井上絵美子

本田朋広。

史上初の連覇を成し遂げた男。
ここ2年程で一躍有名になった男。
甘いマスクでポーカーフェイスな男。

そんな彼のことをもっと知りたい!そう思っている人は多いのではないだろうか。
彼のプライベートを少しでもファンの皆さんに伝えられるよう、私、井上絵美子がインタビューをさせてもらった。

井上「おめでとうございます!!」

本田「ありがとうございます。」

井上「連覇にかける思いとかってありましたか?」

本田「いや、それは全然意識してなかった。」

そう、彼は麻雀グランプリMAXを連覇したのだ。

会話をしても落ち着いている。麻雀を打っていても常に落ち着いていて所作が綺麗。爪もしっかり切ってあり男らしい手にドキッとする。そんな女性も多いのではないか。

 

100

 

インタビューの席に、本田さんが可愛がっている後輩木原くんも同席してくれた。
*このお店のチョイスは木原くん。もちろん私が選んだお店ではない!笑

井上「初日を終えて首位での折り返しでしたが…どんな気持ちでしたか?」

本田「去年よりポイントを持っていなく、去年のポイント差で苦戦した記憶があるので、このままではまだダメだなって思ってました。」

井上「最終日はどのように戦おうと思っていましたか?」

本田「去年の決勝の経験を活かしてしっかり戦おうと思っていました。でも最終日1回戦目に、安牌を持つ弱気な進行から放銃してしまい、わかってたはずなのに…と思いました。」

井上「途中でヒロさん(山田浩之プロ)に捲られた時の心境は?」

本田「逆にこれでスッキリと前に出られると思った。緊張状態から捲られた事に焦りもなく、こんな凄い人達相手に麻雀してるんだから当たり前だよなー。後はがむしゃらにアガリにいくしかない!って思って、夢中で前にいっていた。」

井上「がむしゃらにアガリにいっての優勝!その瞬間何を思いましたか?」

本田「ホッとした。もちろん嬉しかったです。」

 

100

 

去年の経験を活かして、最後まで気を抜かなかったのが良かった。そんな話もしてくれた。

落ち着いていて、いい意味で淡々としゃべる。
そしてちょくちょく出る訛りが癒してくれる。
彼と話していてそんなことを思った。

しかし、お互い自らそんな喋るタイプではないのでなかなか会話が進まない…笑

と言うことで…
そろそろ皆、あまりオープンにしてない彼のプライベートな話を聞きたい!
そう思っていると思うので!!

井上「休みの日は何をしていますか?何か趣味とかあります?」

本田「んー、家にいることが多いかな。筋トレしたり」

井上「麻雀を覚えたきっかけは?」

本田「中学生の時に、友達とぼうや哲の漫画読んでやろって言って。みんなでやった笑」

家は車屋、3人兄弟の末っ子。学生時代はバスケをずっと頑張っていた。
高校を中退するも、数年後大検をとって大学に入る。
卒業後は就職せず、自らがオーナーの麻雀店を開く。

井上「自分のお店ってすごいですよね!最初にかかる資金とかどうしたんですか?」

本田「全部自分のお金。」

井上「えーーー!!すごっ!!」

本田「学生時代に貯めてたお金があったんだよね。」

井上「なんで雀荘を開こうと思ったんですか?」

本田「大学時代に毎日麻雀してたんだけど、それなら自分でお店作ってそこで毎日麻雀打てばいいじゃんって思ったから。笑」

それを現実に出来る力はすごいなと思った。

 

100

 

井上「プロになったきっかけは?」

本田「単純で、テレビ越しに観ていたヒサトさんや滝沢さんと対戦してみたい!って思ったから」

井上「実際にもう何回か対戦してるかと思うけど、どうでしたか?」

本田「2人とも共通して思ったことは、凄くオーラを感じたこと。滝沢さんは常に冷静で所作が綺麗で、雰囲気が卓上に出ていなくて気が付いたら吸い込まれるように負けていた。ヒサトさんは、麻雀を打つテンポが早過ぎて、一生懸命それについていこうとしたけれど、慣れていなくて自滅した。2人共カッコいいし、真似してー!って思ったよ。」

本田さんと私は実は同期。
現十段位の柴田吉和プロや、プロクイーンを獲得経験のある西嶋ゆかりプロも同期なのだ。誇れる同期がたくさんいる。
そんな同期の代表として、もっともっと輝き続けて欲しい。

井上「最後に、今後の目標と、優勝して新たに出来た夢などあれば」

本田「今年度中にタイトルをもう1つ取りたい。去年は決勝を2回逃したので…。新たに出来た目標は、三連覇!」

今最もノッている男、本田朋広。
今後も彼の活躍から目を離せない。

 

100

 

最後の最後に…

好きな女性のタイプは

“顔も性格も優しい子”

みたいですよ♪

第9期 JPML WRCベスト16A・B卓レポート

〜女性陣強し!3/3でベスト8進出〜

6/24(木)17:00より夏目坂スタジオにおいてWRCベスト16A・B卓の試合が行われた(このレポートにおいては放送卓であるB卓をメインにレポートする)  

システムの説明。
ルールはWRCルール(1発・裏ドラあり)で4回戦を行い上位2名がベスト8に勝ち上がりとなる。

それではB卓対局者の紹介を。
    
 

 

佐々木寿人
第37期鳳凰位
第7期麻雀グランプリMAX優勝 他
Mリーグ (KONAMI麻雀格闘倶楽部)

 

 

山脇千文美
女流桜花Aリーグ

 

 

伊達朱里紗
第1期桜蕾戦優勝
女流桜花Aリーグ

 

 

島崎涼 
D3リーグ

 

 

実況:優月みか
解説:瀬戸熊直樹 

圧倒的格上の佐々木に若手3名がぶつかって行く構図となった。
佐々木の存在感は群を抜くが、このルールを得意とする山脇と桜蕾戦優勝の伊達、初の映像対局になる島崎の戦いぶりにも注目してほしい。

藤原審判長の合図によりA・B卓1回戦が開始された。

1回戦目は波乱の展開となった。
蓋を開けてみれば山脇の独壇場である。
なんと7/15局をアガリ倒しての大トップとなった。
その煽りを喰らってしまったのは佐々木。

山脇の親リーチにメンホンリーチでぶつけるも、宣言牌が高めの放銃になるなど厳しい立ち上がりとなった。 
2着には要所でアガリを決めた島崎。
初の映像対局にも拘らず非常に落ち着いたプレーが印象的であった。

山脇・島崎・伊達・佐々木の並びで1回戦が終了。

2回戦。
厳しい立ち上がりとなった佐々木、2回戦開局の親番も同テンを山脇に引き負けてしまう。
しかしこのまま終わらないのが佐々木。

東2局島崎のリーチ。

 

 

一発目に、ノータイムでドラを切っての追いかけリーチ。

 

 

テンパイを入れていた伊達が佐々木の当たり牌を掴み一発と高め三色で8,000(+1,000) 

 

  

  

片目を開けた佐々木は更に5,200を追加。 
打牌速度も相まって完全な佐々木ペースになったかと思われた。
しかしこの半荘の主役は他にいたのである。
それが伊達だった。

展開が苦しく16,300まで点数を減らしていたが、アガリを積み重ね南場の親番で大爆発。
4,000オールを皮切りに2本場では5巡目にしてこのヤミテン。 

 

 

 

これを掴んでしまったのが佐々木。
あまりにも厳しい放銃で佐々木はラス目に。
伊達はこの後もアガリを重ね4本場の時点で持ち点は71,500にまで到達した。

オーラスは佐々木が勝負手のテンパイを入れるが待ち牌は山に1枚。
ツモれば2着まで見えるリーチだったがツモる事は出来ず流局。

伊達・山脇・島崎・佐々木の並びで2回戦終了となった。

3回戦。
山脇が19,000のラス目で迎えた南3局。
追う島崎、佐々木は、山脇をラスにしつつ更なる加点を目指したい所だ。
そこに待ったを掛けたのがラス目の山脇。

ファーストテンパイをヤミテンに構えると、見事手替わりを果たし勝負リーチといく。
ツモると倍満の大物手だ。

トップが絶対条件の親番佐々木は仕掛けて応戦する。
テンパイを果たすも、掴んだのは山脇の当たり牌。 

 

 

佐々木は1日を通して本当に苦しい印象であった。
伊達・島崎・山脇・佐々木の並びで3回戦が終了。

最終戦。
リードしている山脇・伊達が局を回していく。
佐々木は最後の親が落ち、残すは島崎の親番となった。
しかしここまで戦い抜いてきた島崎、最後の親番で執念の大物手テンパイを入れる(出アガり18,000ツモアガり8,000オール) 

 

 

千載一遇の大チャンスであったが惜しくもアガる事は叶わなかった。

ベスト8勝ち上がり。
山脇千文美・伊達朱里紗

2人にはインタビューが行われた。

インタビューを受ける伊達朱里紗。
クマクマタイムも少し意識した?と語ってくれた伊達。ベスト8では更なる伊達朱里紗が見られるのか。   

 

 

精神力の強さを瀬戸熊から賞賛された山脇千文美。
積極的な麻雀で勝利を手にした。 

 

 

更に別卓からは森下剛任・小笠原奈央が勝ち上がりとなった。 

 

 

 

A卓最終局は、大接戦で小笠原・伊賀共に同テンが入っていたとの事。
丁度そのシーンが映像に入っており、個人的にかなり印象に残るシーンであった(B卓オーラスの途中に写ります)

 

 

次回ベスト16C・D卓の配信は

7/1(木)17:00~

日本プロ麻雀連盟チャンネルで配信される。
こちらもお楽しみに!    

(担当:船木伸一)

第38期鳳凰戦A2リーグ第3節D卓レポート

【鳳凰戦A2リーグ第3節D卓 一井が快勝、魚谷は見事な四暗刻】

前節4ラスを食らってしまった客野、1か月でその傷は癒えているか、今節の一つの焦点だった。

1回戦東2局、石渡のリーチを受けて、安全そうな南を切ると、一井の七対子ドラ2、6,400にドスン。
傷口はパックリ開いてしまった。

 

 

 

最終戦は辛うじて浮きにまわるも、3着3着4着3着の▲57.4Pと前節に続き大きめのマイナス。
トータルは▲128.1Pとなり、まだ3節が終わったところだが、次節も沈むようだと危ないだろう。

対象的に好調だったのは一井。
北が先制リーチの客野の現物にも関わらず、追っかけリーチとすると、

 

 

最高の結果となる、ドラをツモって3,000・6,000。

 

 

この2回戦のオーラスには、再度ドラの七万をツモってタンヤオドラ3の2,000・3,900。

 

 

半荘は変わっても、続けての6,000オール。(リーチ、ツモ、七対子、ドラ2)

 

 

全半荘浮きでの1着、1着、3着、2着の+61.3P。
四暗刻の親かぶりさえなければ、100ポイントを超えそうな勢いだった。
「あれだけドラをツモれたら、今日は勝たないと。」と終局後のインタビュー。

石渡は、4着4着と苦しいスタートも、後半を2着、1着とし、▲15.7P。
一井が絶好調、魚谷の四暗刻ツモがあったことをふまえると、これで済めば御の字といったところか。

 

 

Twitterではこのようなコメント。

最後に、魚谷。
ツモり三暗刻のテンパイでドラ二筒切り。ヤミテン。
この二筒は、石渡にポンをされるも

 

 

なんと七筒をツモってテンパイ外し!

 

 

読み通り、七筒は山に2枚。
見事な四暗刻だった。

 

 

魚谷「結構負けそうだったので、四暗刻アガれただけラッキーかなと。(ドラを切ったときは)三暗刻でツモれればラッキーと思っていたんですけど、ピンズの上(の場況)がいいとはずっと思っていて、七筒八筒は狙い目かなと。(現状)出アガリできないし、ポンして(トイトイの)役ありに出来るし、四暗刻はラッキーでしたけど、目指そうかなと。(ドラをポンした)石渡さんが、白バックくらいしか役がなかったので、思い切っていきました。」

 

 

 

次回、第4節A卓は6/29(火)の17時より。
伊藤優孝vs白鳥翔vs魚谷侑未vs藤島健二郎

(文:福光聖雄)

第16期女流桜花Aリーグ第3節D卓レポート

6月21日、第16期女流桜花Aリーグ第3節D卓が放送された。
対局者は魚谷侑未、和久津晶、伊達朱里紗、吾妻さおり。
女流桜花決定戦常連の3名に、桜蕾位獲得で桜花Aリーグへの昇級を決めた伊達というメンバーだ。

 

 

前節+99.9Pという驚異的なスコアを叩き出した魚谷は今節も絶好調。
東1局、和久津との2軒リーチを制して4,000オールをツモアガると…

 

 

その後4回放ったリーチは全てアガリに結びつき、初戦トップ。さらに2回戦東1局では難しい手牌とツモをまとめあげ2,600オール。

 

 

その後、伊達に早い巡目で9,600放銃の場面もあったが…

 

 

次局すぐにリーチツモドラドラで回復。

 

 

「事故の後に保険がオリたようなアガリ」と実況の部谷。
3回戦では勝負手が成就せず3着に。4回戦では東3局時点で22,700点の4着まで沈むも…

 

 

(ドラは発
ここで終わらないのが今期の魚谷。發ドラ3のツモアガリで一気に浮きへ回ると、その後もアガリを積み重ねトップを奪取。
今節も+46.8Pの大量加点で、決定戦進出に向け大きく前進に成功した。
1日終了時点のトータルポイントは画像の通り。

 

 

 

吾妻は決して楽な展開ではなかったが、七対子だけで20,000点以上のアガリをもぎ取って+10.6P。数字こそ大きくプラスではないが、トータル3位キープは手応え十分だろう。
和久津はトップこそ無いものの要所で高打点を決め、4回中3回を浮きの2・3着でまとめて+3.6P。
伊達はノーテンからの放銃が続いてしまい、精神的にも厳しい立ち上がりから一旦降級圏に。3戦目のトップでなんとかボーダー付近で踏みとどまった。目標を残留に設定し、ここから気持ちを切り替えていきたいところだ。

女流桜花Aリーグ、次回の放送は6/28(月)。
対局者は、仲田加南、古谷知美、伊達朱里紗、杉浦まゆ。
解説は和久津晶が務めます。

次回も是非ご視聴ください!

(文・浜野太陽)

麻雀日本シリーズ2021第2節レポート

【麻雀日本シリーズ2021第2節 初登板の白鳥が暫定首位に】

 

 

麻雀界のタイトルホルダーや、活躍中の選手が集結して戦う、団体の垣根を越えたタイトル戦、麻雀日本シリーズ2021第2節が6/20(日)に行われた。

 

 

 

 

 

 

【5回戦】

 

白鳥翔
多井隆晴
瀬戸熊直樹
矢島亨

開局に白鳥がチャンタのカン二索リーチ。トータル首位の矢島からアガって7,700で弾みをつけると

 

 

4本場にはリーチドラ裏3の12,000は13,200(+2,000)を決める。

南2局には多井がドラ暗刻の親リーチ。瀬戸熊のテンパイ打牌五万で12,000は12,300をアガってトップ目の白鳥を追いかける。

 

 

5回戦オーラス。白鳥がタンヤオの仕掛け、多井がピンズのホンイツで2フーロしてアガリに向かう。そこに親番矢島のリーチ。
白鳥は四筒を打たない選択、ソウズを切っていく。再びカン三筒でテンパイするも、多井にチーさせた牌でフリテン待ち。
その間に瀬戸熊の手が伸び二筒五筒でツモ番のない追っかけリーチに踏み切る。
一発で矢島が五筒を掴むが、何と多井の上家アガリ優先で瀬戸熊はロン出来ず。最後まで厳しい半荘となってしまった。

 

 

5回戦結果
白鳥 +55.4P
多井 +35.1P
矢島 ▲28.3P
瀬戸熊 ▲62.2P

【6回戦】

 

沢崎誠
勝又健志
山田浩之
近藤誠一

6回戦は山田浩之が参戦。まずは東1局2本場に一万ポンのツモ五万。チンイツのアガリで存在感を見せつける。

 

 

東2局は親番勝又がリーチツモドラドラ裏、4,000オールのアガリ。

 

 

勝又が3本場まで積むが、山田がリーチツモドラドラの2,300・4,300(+1,000)を親被りさせる。途中同点になるなど両者一歩も引かないシーソーゲーム。オーラスを勝又が100点リードで迎え、子の沢崎のツモアガリで終局。

勝又 +30.1P
山田 +20.0P
沢崎 ▲14.9P
近藤 ▲35.2P

【7回戦】

 

木村和幸
柴田吉和
河野高志
醍醐大

第18期将王の木村の登板をもって、今期麻雀日本シリーズ全選手が出揃った事になる。

南1局、28,700点持ち親番の木村はピンフの二筒五筒テンパイを入れていた。
そこに河野からリーチが入る。一発で引かされたのは自身で切っている六索。放銃覚悟でツモ切ると河野からロンの声。

 

 

リーチ、一発、タンヤオ、ピンフ、イーペーコードラの12,000放銃となってしまう。

南2局は柴田vs醍醐。先にリーチした醍醐はリーチ、タンヤオ、ピンフドラの四索七索待ち。ドラの七索ツモなら裏がなくても跳満の勝負手だ。
親番柴田の手には四索がポツンと浮いていた。一発から無筋をプッシュしていたので、テンパイすれば放銃だろう。

 

 

しかし、柴田は五索を持って来て二筒トイツ落とし。その間に醍醐の待ちは他家に流れて純カラになってしまう。
そこに六万九万四筒で追いついた柴田が追っかけリーチ。醍醐は一発で四筒を掴んでしまい、裏ドラが六万。18,000(+1,000)のアガリを決めた柴田が7回戦トップを取った。

柴田 +29.2P
河野 +18.2P
木村 ▲16.1P
醍醐 ▲31.3P

【8回戦】

 

白鳥翔
柴田吉和
藤崎智
近藤誠一

白鳥、柴田、近藤は本日2戦目。

東1局、柴田が7巡目に先制リーチ。10巡目には近藤から追っかけリーチが入る。
ドラ暗刻で親番の白鳥は1シャンテンだが、2人の現物二筒切り。5回戦に怒涛の攻めを見せた白鳥、今回は丁寧な対応を見せる。

 

 

結果は柴田が一発で高めの九万を掴み、近藤のアガリ。リーチ一発発一通、裏が1枚乗って12,000(+1,000)の大物手を決めた。

東3局。前局中チャンタドラドラの満貫をツモった藤崎、満を持して六万九万先制リーチ。
同巡に白鳥から二万五万八万待ち追っかけリーチが入るが、藤崎がタンヤオとドラと三色がつく超高めの六万をツモって6,000オール(+1,000)。

 

 

南3局、白鳥はカンチャンドラ待ちの多少強引に見えるリーチ。ラス牌の六筒を見事にツモアガって2着浮上と藤崎の親落としに成功。

 

 

近藤 +25.6P
白鳥 +12.9P
藤崎 ▲0.6P
柴田 ▲37.9P

 

 

麻雀日本シリーズ2021第3節は7/17(土)14:00から放送予定。

(文:編集部)

第23期北陸プロアマ混合リーグ第1節レポート

前年度に引き続き今年度も梅本がプロアマレポートを担当させていただきます。
拙い文章になると思いますが何卒よろしくお願い致します。

開幕戦でスタートダッシュを決め、南がトップに躍り出た。

・印象に残った1局

七筒七筒九筒九筒発発発  チー六筒 左向き四筒 上向き五筒 上向き  チー三筒 左向き一筒 上向き二筒 上向き  ドラ九筒

そこから波に乗りスコアを大きく伸ばし、トータルは+82.4Pで初戦を終えた。
+57.5Pで好スタートを切ったのは山元さん。

・印象に残った1局

一万一万二万四万四万五万五万六万六万九万九万東東  ドラ六筒

二万をツモり、3,000・6,000!

今期よりプロデビューの岡田は厳しい戦いを強いられ、▲8.6Pのスタートとなった。

・リーグ戦での初めてのアガリ

三万四万五万二索三索四索五索六索二筒三筒四筒七筒七筒  ドラ三筒

一索をツモっての1,300・2,600。
岡田にとっては記念すべき最初のアガリで、きっとこれからも記憶に残るだろう。

自分は久しぶりのリーグ戦ということもあり緊張していましたが、その日のスコアは+10.3P。開幕戦をプラスで終えられたので自分的には満足でした。

次回、第2節は6月27日(日)次節も熱戦が期待されます!

文:梅本翔

第16期女流桜花B・C1・C2リーグ第2節レポート

【第16期女流桜花B・C1・C2リーグ 第2節レポート】

 

 

6/20(日)に女流桜花第2節の対局が行われ、Bリーグは桜川姫子、C1リーグは石田亜沙己、C2リーグは犬飼あやのが暫定首位となった。

 

 

1卓

 
桜川姫子
大野彩乃
中野妙子
一瀬由梨

1節目+85.0Pと好スタートを切った桜川が、今節も1121着のオールプラスで+67.5Pを叩き出した。
一瀬は2422着。1回の小さいラスを2着3回でカバーしてプラスした。

2卓

 
高宮まり
蒼井ゆりか
西城凛
松岡千晶

1回戦4着の西城がその後3連勝を決めて+54.5P。
2位スタートの高宮も+16.7Pのプラスでポイントを伸ばした。

3卓

 
鈴木彩夏
黒沢咲
北野由実
赤司美奈子

3113着の赤司、2・3回戦のトップが大きく勝ち頭。鈴木は4回戦の1人浮きでプラスに転じトータル2位に。北野も1回戦のプラスを残した。

4卓

 
高田麻衣子
斉藤理絵
土田小緒里
井上絵美子
水越京子

水越が4・5回戦の連勝で+37.4P。初節のマイナスをおよそ半分に。
井上は2412着+28.1Pで6位。
斉藤は1133着+12.0Pで5位。

 

 

 

 

1卓

 
菅原千瑛
大久保朋美
駒田真子
京平遥

駒田が3連勝と沈みの2着でトータル5位に浮上。
大久保も2着3回と大トップで+51.9Pと駒田に迫る好成績で2位につけた。

2卓

 
東城りお
日高志穂
桜木里咲
石田亜沙己

石田が大きくプラスの2着から3連勝で+118.2Pをマークし首位浮上。
日高は1223着で+46.5Pでトータル3位に。

3卓

 
小笠原奈央
手塚紗掬
天音まこと
大月れみ

卓内トップは手塚、沈みの2着2回の後に2連勝。
小笠原も2回戦の大トップが残ってプラス。
天音は3321着と徐々に着アップし+10.7P。

4卓

 
後藤咲
齋藤麻衣子
優月みか
ジェン

齋藤が3112着で+54.3Pの卓内トップ。
後藤も1回戦の1人浮きトップが残った。

5卓

 
内田みこ
渋谷菜瑠美
宮内こずえ
夏目翠

渋谷が3連勝。4回戦は3着だったが+70.5Pと快勝。
3回戦に▲50.9Pの1人沈みを引かされた宮内、何と4回戦に+60.0Pの1人浮き。1日トータルを強引にプラスに持って行った。

6卓

 
音羽なお
平岡理恵
楠原遊
藤根梨沙
波奈美里

楠原が3連勝と浮き2着。オールプラスで+86.0Pの快勝でトータル8位に。
音羽は最終戦の大トップで+0.7P。
平岡も3回戦のトップで+0.6P。

 

 

 

1卓

 
犬飼あやの
岡田紗佳
加賀谷春歌
武田雛歩

犬飼が4回戦に大トップを取り+33.1P、C2首位をキープ。岡田は1232着+23.5Pでプラス。加賀谷は3回戦までの浮きで最後のラスを補い+7.7P。

2卓

 
襟川麻衣子
太田寛子
咲良美緒
高橋侑希

卓内トップは太田の+31.4Pでトータル3位に浮上。襟川は4回戦のトップで太田を再逆転、+29.7Pでトータル2位をキープ。

3卓

 
古川彩乃
美晤
美里麻
高橋慧

高橋が1321着で卓内トップ。2回戦に大三元をアガった美晤もプラス。

4卓

 
香野蘭
小平螢
藤居冴加
保坂麻璃莉

今期十段戦でも健闘した藤居が4回戦大きな1人浮きで+52.8P。香野も2回のトップで+24.5。

5卓

 
蒼木翔子
井野葵
大槻あいみ
安藤りな

安藤が1211着のオールプラスで+78.4P、この日C2リーグの勝ち頭となる。1節目のマイナスを全て返済し、トータル10位まで浮上。

6卓

 
川上玲
町田志織
美咲優菜
栗島有紀
内山えみ

接戦となった6卓はノートップの美咲が+12.4Pで卓内トップ。川上は2241着で+12.1P。栗島も1回戦のラスをピッタリ返済のトップで対局を終え+2.6Pを残した。町田は2連勝スタートながらも3回戦の1人沈みが響き+0.5P。

 

 

以上で第16期女流桜花B・C1・C2リーグ第2節の全対局が終了。

 

 

 

 

次回女流桜花B・C1・C2リーグは7/24(土)を予定。連盟公式Twitterで成績を速報します。

(文:編集部)

第38期十段戦 ベスト16A卓レポート

今期の十段戦もいよいよベスト16になりました。
初段から残っていた笠原拓樹は九段戦で負けてしまい、低段位から勝ち上がっているのは三浦智博のみ。(B1リーグ、四段からの勝ち上がり)
その三浦以外は、十段位決定戦への進出経験があるのではないでしょうか?

 

 

1回戦こそ満貫級のアガリが飛び交うものの、2回戦以降は解説の柴田十段位の言葉を借りると「ねっとり」した展開。
2回戦は6,400点が1回。
3回戦は最高打点がなんと2,600点。
4回戦も7,700点が1回と、相手に主導権を握らせない戦いが続きます。
面白いのですが、レポート映えはしません(涙)。最終戦まで進めます。

4回戦終了時
内川+22.3P 沢崎+19.8P 荒+3.5P 藤崎▲45.6P

おおよその条件となりますが、
・内川と沢崎は着順勝負
・荒は内川か沢崎のどちらかを沈めて、約1万点の差
・藤崎は7万点超のトップ
といったところでしょう。

東1局
荒が4巡目にドラの一万を切ると…

 

 

前巡に中を重ねた親の内川がポン。
内川にとっては絶好のタイミングでした。

 

 

 

 


六万六万一筒二筒四筒五筒六筒七筒八筒九筒 チー八索 左向き七索 上向き九索 上向き ドラ一万

内川
三筒三筒六索六索六索中中 ポン三万 上向き三万 左向き三万 上向き 加カン一万 上向き一万 上向き一万 上向き一万 左向き

残り1枚の中は沢崎の手に収まり、1枚の三筒を引き当てる争いとなりましたが、打点は大違い。
内川は通過がほぼ決定的になるのに対し、荒はそれを阻止するだけのアガリ。
やはりこの形では押し切れず、途中でオリることになります。

この三筒の行方ですが、思わぬところに落ち着きます。

 

 

 

 

 

 

一万を鳴いた時点では予想も出来なかった、藤崎のアガリ(7,700点)。
内川は通過を決めるどころか、ビハインドを背負ってしまうことになりました。
展開の利に、荒と沢崎は「藤崎、ナイス!」と思ったことでしょう。

このビハインドを取り返すべく粘る内川、南3局、親の藤崎の仕掛けにドラの八万を勝負。藤崎との2人テンパイ。

 

 

同1本場も、ドラ六万が出る入り目にいったん天を仰ぐも、再度読みを入れて勝負。(さらにリーチ)
藤崎・内川・荒の3人テンパイとなり、100点ですが逆転しました。

 

 

 

(このときの藤崎の待ちはカン五万。リャンメンが入ると放銃になっていたかもしれない。)

 

 

結果を見ているから感じるだけかもしれませんが、この半荘は、荒・沢崎の方に風が吹いていたように思えます。

南3局2本場、荒の早いテンパイに、飛び込んだのはやはり内川でした。
2,000+600の放銃で沢崎がトータル2着目になり、

三万 上向き四万 上向き六万 上向き七万 上向き八万 上向き四筒 上向き四筒 上向き七筒 上向き八筒 上向き九筒 上向き四索 上向き五索 上向き六索 上向き ロン二万 上向き ドラ九筒 上向き

オーラスも荒のアガリ。
4巡目のポンでテンパイ、6巡目ツモの高速決着でした。

二万 上向き二万 上向き七万 上向き八万 上向き九万 上向き五索 上向き六索 上向き白白白 ポン一筒 左向き一筒 上向き一筒 上向き ツモ七索 上向き ドラ七筒

 

 

(文:福光聖雄)

第9期JPML WRCリーグ~ベスト16

半荘4回戦
会場:夏目坂スタジオ

ベスト16A卓B卓:6月24日(木)

ベスト16C卓D卓:7月1日(木)

A卓
伊賀則夫
森下剛任
小笠原奈央
本田朋広

B卓(放送)
佐々木寿人
山脇千文美
伊達朱里紗
島崎涼

実況:優月みか

解説:瀬戸熊直樹

C卓(放送)
柴田吉和
藤本修二
須浦正裕
辻本一樹

D卓
小林正和
宮澤太佑
中寿文
上田稜

実況:優月みか

解説:勝又健志

第38期鳳凰戦A1リーグ第4節B卓レポート

【鳳凰戦A1リーグ第4節B卓 HIRO柴田が2節連続快勝でトータル首位に】

 

 

この日の対局者は
前田直哉
HIRO柴田
瀬戸熊直樹
西川淳

前田は3節目。
他3名は4節目となる。

 

 

1回戦のトップはH柴田。

東3局 2,000・3,900ツモ
ドラ六筒のタンヤオドラ3。

 

 

東4局 2,000・4,000ツモ。
中ホンイツドラ。

南1局 2,000・4,000ツモ。
ツモ七対子ドラドラ。

3度のツモアガリで独走トップ。1回戦2着は2,600は2,700オール(+1,000)と5,800は6,400をアガった前田。

2回戦は一転して小場と流局が多い展開に。トップは東3局2本場供託3,000の局面で一通ドラのペン三万をアガった前田。

 

 

3回戦も南2局の親番H柴田は縦系を強く意識させる配牌。2巡目の六索暗刻で七対子は見切って八筒を暗カンすると、リンシャンから七筒引き。ツモり四暗刻の1シャンテンとなる。

 

 

同局、6巡目に七対子1シャンテンとなったのは西川。
七筒九筒九万
3種の浮き牌は奇しくも全て柴田のポン材だ。
この時点で圧倒的にH柴田が有利なのはトイトイと七対子の役の性質の差だ。
H柴田は全てトイツなのでそのまま手を進めればいいが、西川は毎巡選択がある。H柴田は鳴けるが西川は鳴けない。

しかしこの法則には例外がある。H柴田が浮き牌の九索を重ねたのだ。

 

 

柴田は七筒トイツ落としを選び、その1巡の隙間を掻い潜った西川が2枚目の七筒ロン。3,200を打ち取る。
3回戦は西川が接戦を制してトップ。今期試練続きの西川にとって大きな意味を持つトップだ。

4回戦は荒れた。
まずは東1局親番の瀬戸熊が連荘から始まる。

 

 

H柴田のリーチを受け、ヤミテンできっちり押し切って1,300オール(+1,000)ツモ。
テンパイ連荘を挟んで2本場では2,600は2,800オール。
4本場ではダブ東暗刻でまたもチャンスだったが、ここは西川が2フーロしてかわし切る。

次は前田。ピンフ系の手牌で七万七万八万九万の部分を雀頭にタンヤオ切り替え。残り枚数の少ない六万をチーして瀬戸熊のリーチをかわす。
2本場では2,600は2,800オールをツモって原点復帰。
3本場でも六万九万リーチで連荘を狙うが。

 

 

ここは仕掛けたH柴田がカン二筒で5,200は6,100を決める。

 

 

迎えた東4局親番ではリーチツモダブ東ドラの4,000オール(+1,000)。
4本場では発をポンしてホンイツ2,600は3,000オール(+1,000)。
東3局には14,600点だったH柴田は、6本場まで積み41,600点もの加点に成功。

オーラスの親番でもダメ押しの3,900は4,200オールを決めたH柴田が4回戦大トップ。

 

 

H柴田と前田、上位2名がプラスを上乗せする結果となった。

 

 

次回A1リーグ対局者は
沢崎誠
前田直哉
杉浦勘介
紺野真太郎

6/23(水)17:00開始予定。

第9期 JPML WRCトーナメントレポート

6/19(土)9:00より巣鴨道場にて第9期JPML・WRCトーナメントが行われた。※観戦不可
ルールはWRCルール(一発・裏ドラあり)

システムの説明。
まず予備予選1・2を行う。地方代表者12名に加えWRCリーグ32~34位の選手計16名で半荘2回のトーナメント戦を行いそこでの勝者8名が予備予選2に進出 

 

  

 

同様のルールで予備予選2を行いそこでの勝者4名がWRC1次トーナメントに進出。
WRC1次トーナメントは先ほどの4名プラスWRCリーグ12~31 位までの選手が加わり計24名で開催。(ルールは同様だが半荘3回に変更) 
 
そこでの勝ち上がり12名にWRCリーグ2~11位までの選手10名プラス現グランプリ本田朋広、現女流桜花・川原舞子の2名を加えた24名でWRC2次トーナメントを行う。(システムは1次トーナメントと同じ)  
ここでの勝者12名が後日行われるWRCベスト16に進出という流れとなる。

なお予備予選1からベスト16に勝ち上がる為には、本日10半荘を戦い抜かなければならず、体力・精神力共に大変シビアな闘いになる事が予想される。
予備予選1の多くは地方代表者であり、長く厳しい戦いに向け前泊して備えている選手が多数見受けられた。

定刻9:00藤原審判長の合図により予備予選1が開始された。(欠員者が1名出た為補欠1の高柳が出場) 
勝ち上がりは以下の8名

斉藤隆・高柳寛哉
上田稜・花岡章生
塚本将之・中村裕之
伊東宏倫・中寿文

若手実力者の菊田政俊もここからのスタートであったが敗退となった。

 

  

 

続いて11:30から予備予選2

ここでの勝ち上がりは

塚本将之・中寿文
上田稜・高柳寛哉

以上4名がWRC1次トーナメントに進出。

14:00 WRC一次トーナメントスタート

ここでの注目はA1リーガー紺野真太郎、第11期RMUクラウン・第13期天鳳位の斉藤豪、B2リーグ首位を走る石立岳大が入る5卓か。(1卓には高柳が・2卓には中・3卓には上田・4卓には塚本が入る。) 

 

  

 

格上3人を相手に厳しいラススタートとなった若手の島崎だったが、残り2回を大トップ・2着と纏め斉藤と共に嬉しい通過となった。
実力者の紺野はここで敗退。 

 

  

 

各卓の通過者は以下の通り

町田志織・高柳寛哉
荒井伶太・中寿文
木本大介・上田稜
塚本将之・山脇千文美
斉藤豪・島崎涼
伊達朱里紗・紺野光則

17:30 WRC2次トーナメントスタート
ベスト16まで後3半荘である。シード選手12名に加え勝ち上がり選手

1卓、町田・紺野(光)
2卓、荒井・島崎
3卓、木本・山脇
4卓、塚本・上田
5卓、斉藤・中
6卓、伊達・高柳 
以上12名が振り分けられた  

 

  

 

時刻は間もなく21:00
現グランプリ本田は苦しい位置で最終戦を迎えたが逆転での通過。勝負強さを見せた。 

 

  

 

現王位の森下も接戦を制して通過。 

 

  

 

現女流桜花の川原は最後まで競っていたが敗退となった。 

 

  

 

実力者の斉藤もここで敗退。 

 

  

 

勢いのある若手岡崎・渡辺は共に1回戦大ラスであったが2・3回戦奮起。2人とも通過は叶わなかったがほんの僅かの所まで迫る戦いを見せた。

予備予選1からの勝ち残り選手は2名勝ち上がり・2名が敗退と明暗が分かれた。 
また女流選手の活躍も目立った2次トーナメントだった。

桜蕾戦優勝者の伊達朱里紗や、小笠原奈央、山脇千文美など、それぞれがベスト16に進出となった。

 

  

 

  

  

  

 

2次トーナメント通過者

本田朋広・宮澤太佑
藤本修二・島崎涼
山脇千文美・辻本一樹
森下剛任・上田稜
小笠原奈央・中寿文
伊達朱里紗・須浦正祐

以上12名に
現WRC優勝者・伊賀則夫
現鳳凰位・佐々木寿人
現十段位・柴田吉和
WRCリーグ予選1位・小林正和

以上の4名を加えベスト16が行われる。
組み合わせは

A卓 
伊賀則夫
森下剛任
小笠原奈央
本田朋広

B卓
佐々木寿人
山脇千文美
伊達朱里紗
島崎涼

C卓
柴田吉和
藤本修二
須浦正裕
辻本一樹

D卓
小林正和
宮澤太佑
中寿文
上田稜

ベスト16 A・B卓は6/24(木)
ベスト16 C・D卓は7/1(木)

それぞれ日本プロ麻雀連盟チャンネルで配信される。
お楽しみに!

(担当:船木伸一)

第38期鳳凰戦A2リーグ第3節C卓レポート

「公式ルールが分かってしまいました」白鳥翔が+87.9Pの大量加点でトータル首位に!A2リーグ第3節C卓

6月15日、連盟チャンネルにてA2リーグ第3節C卓が放送された。対局者はダンプ大橋、白鳥翔、山田浩之、仁平宣明。

 

 

打点派のダンプ・山田・仁平に対し、比較的バランス重視の白鳥といったメンバー。
そんな中リーグ戦開始当初から「ニュー白鳥を見て欲しい」とコメントしていた白鳥は、4半荘を通して高打点のアガリと流局時テンパイ率の高さで存在感を発揮。
特に他選手と一線を画したのは、形式テンパイ狙いの仕掛け。2回戦東1局では、13巡目に一索をリャンメンチー。

 

 

形式テンパイの仕掛けとしてはかなり早く見えたが、この時二万”>–<img decoding=は下家に固まっているという読みがあったのだという。(実際下家のダンプの手牌には3枚あり、山には残り1枚であった)アガリまでは厳しいという判断からの仕掛けは見事成就し、しっかり加点。
白鳥はこの他にも仮テンの四筒単騎をツモっての3,900オールや、

 

 

2巡目リーチの11,600など

 

 

運も大いに味方しトップ3回・2着1回と獅子奮迅の活躍。+87.9Pで暫定トータル首位に立った。

4回戦終了時点の結果は画像の通り。

 

 

 

仁平はテンパイ料で失点する局面が多く見られたが、持ち前の打点力で3回戦にはトップを飾り、マイナスを▲5.9Pに抑えた。
ダンプはトップも4着も無く▲12.1P。ヤミテンとリーチを使い分け効果的に加点する場面もあったが、「言い訳出来ないぐらい下手でしたわ」とSNSで反省の投稿があった。
山田は苦しい4連続4着で▲69.9P。インタビューでは白鳥の2巡目リーチへの11,600放銃を後悔しているとコメント。昨年痺れる残留争いを制しただけに、今期は巻き返して昇級争いに参加したいところだ。

次回A2リーグの放送は6/22(火)。
対局者は客野直、一井慎也、魚谷侑未、石渡正志。
解説はダンプ大橋。

アガリ重視のメンバーが集まり、スピーディな展開が期待される。次回も是非お楽しみに!

(文・浜野太陽)

AKRacing杯決勝戦レポート

第1回AKRacing杯優勝は高宮まり!~決勝戦レポート~

6月17日、連盟チャンネルにて第1回AKRacing杯決勝戦が放送された。
対局者は岡田紗佳、瀬戸熊直樹、高宮まり、藤崎智。

 

 

AKRacing杯は、日本プロ麻雀連盟オフィシャルサプライヤーであるAKRacingがスポンサーとなり開催される大会。プロ連盟のトッププロ16名が出場し2回戦で1位のみが勝ち上がれるトーナメントを行い、決勝も2回戦で優勝者を決める。賞金総額は100万円、優勝者には副賞としてAKRacingが送られる。
連盟を代表するメンバーによる予選を勝ち抜いた4人は、全員がМリーガーという顔ぶれ。Мリーグのオフ期間にこのメンバーで赤ありの麻雀が見られるということもあり、大いに注目の集まる対局となった。
 
対局は順位点無しの赤ありルール。そのため半荘2回の戦いではあるが、実質一荘戦のような素点勝負のシステムだ。
最初に大きなアガリを決めたのは岡田。

2シャンテンから積極的に西を暗カン。新ドラを2枚乗せると、発を仕掛けて瀬戸熊から8,000のアガリ。

 

 

岡田はさらに次局、倍満まで見えるタンピン三色ドラのリーチをかけるも…

 

 

立ちはだかったのは高宮。

 

 

岡田からリーチピンフ赤ドラの12,000を直撃。
さらに南1局では親番の岡田がドラ3のテンパイも、

 

 

打ち出した八筒がまたしても高宮に捕まり8,000。

 

 

これで完全に抜け出した高宮は、2回戦も守りに入ることなくカンチャンリーチを放ち…

 

 

2着目瀬戸熊とのめくり合いを制し直撃に成功!この後もリードを活かしてアガリ続け、オーラス時点では他3者に役満ツモ条件が残らない圧倒的な点差に。完全勝利と言えるスコアで第1回優勝に輝いた。

表彰式では、テックウインド株式会社営業本部部長の木村昇様より高宮プロへ優勝カップ・優勝賞金50万円・AKRacing1脚の目録が進呈された。

 

 

「久しぶりに優勝という言葉を使えて嬉しいです」という高宮は、グレーのAKRacingをセレクト。皆様も是非ご利用ください!

 

 

(文・浜野太陽)