第16期女流桜花Aリーグ第3節C卓レポート

第3節C卓に出場した選手は

 

 

白銀紗希・古谷知美・山脇千文美・二階堂瑠美の4名。

 

 

1回戦南1局の親で三色の手替わり等を見てヤミテンを選択し、そのままタンヤオピンフで2,900。
手役狙いの印象をもたれがちな瑠美ですが

 

 

南4局にはマンズのホンイツという手役を消して二索単騎に受けてダブ南トイトイのアガリ。
このように場の状況に合わせて自然に動くのが瑠美の真のスタイルです。

 

 

一通と両天秤からリーチツモ三色をアガったかと思えば

 

 

一手替わり四暗刻を見切ってリーチドラ1。
その天衣無縫な麻雀で2回戦以降もアガリ続け、この日の卓内トップになりました。

瑠美の二索単騎のトイトイに捕まった山脇は、勝負手がアガれず序盤苦労していましたが4回戦で覚醒。

 

 

毎局手牌を短くしながらアガリ続ける山脇ワールドが開催され

 

 

その無数の攻撃の中に含まれていたクリティカルな一撃を瑠美に突き刺し、二索単騎の借りを返して第3節を終えました。

 

 

<第3節C卓最終結果>
瑠美+55.2P 山脇+36.5P 白銀▲22.3P 古谷▲69.4P

(文:越野智紀)

【麻雀最強戦2021 男子プロ歴代王者決戦】優勝は荒正義!

6月19日(土)15時より、「麻雀最強戦2021 男子プロ歴代王者決戦」が行われた。

その模様はAbemaTV麻雀チャンネルにて生配信され、日本プロ麻雀連盟の荒正義が優勝!
麻雀最強戦2021FINALの切符を手にした。

 

 

(麻雀最強戦キンマweb-近代麻雀)

第38期十段戦 八段戦・九段戦レポート

十段戦ベスト16が出揃う!

6月12日、巣鴨連盟道場にて第38期十段戦八段戦・九段戦が行われた。
対局者はここまで勝ち上がりの21名に加え、八段の選手6名、現鳳凰位・佐々木、歴代十段・櫻井の合計28名。

 

 

対局者と組み合わせは画像の通り。

 

 

対局結果は以下の通りとなった。

 

 

 

1卓=西島、浜上
2卓=仲田、柴田
3卓=笠原、須浦
4卓=仁平、三浦
5卓=櫻井、蒼山
6卓=近藤、森下
7卓=山田、ダンプ

以上勝ち上がりの14名に加え、惜敗率1位の井出がワイルドカードで九段戦へ進出。
1卓では佐々木・滝沢のライバル対決があったが、両名共に敗退。
また八段戦から出場の石渡、吉田、望月も敗退と、半数以上の卓で下克上の結果が見られた。

八段戦終了後、会場には灘・森山をはじめとしたレジェンド級の選手9名が集結。

 

 

全てが放送卓でもおかしくない豪華な卓組で、5回戦に渡る長い戦いがスタートした。

 

 

結果は以下の通り。

 

 

 

1卓=浜上、藤崎
2卓=瀬戸熊、仁平
3卓=櫻井、森山
4卓=荒、三浦
5卓=沢崎、ともたけ
6卓=ダンプ、藤原

九段から出場した選手は9名中7名が通過と、圧巻の強さを見せつけた。
最後まで接戦が続いたのは5卓。2回戦まで連続4着のともたけが、3回戦以降山田を猛追。最終半荘までもつれるも、最終局には山田が跳満ツモ条件にまで追い込まれ、惜しくも敗退。
唯一初段戦から勝ち上がりの笠原は、今回も開局3,900オールからスタート。好調を感じさせたが、藤崎・浜上の前についに敗退。

 

 

笠原へはTwitter速報に身近な方々からの応援コメントが多数寄せられており、実力と共に人望も感じさせた。今後も注目の選手だ。

ベスト16は前回決勝メンバーを加え、6/18(金)から順次放送される。組み合わせは画像の通り。

 

 

5回戦のトーナメントは3回戦までに大勢が決まるケースも多いが、昨年の十段戦ではほとんどの卓が最終戦までもつれ、劣勢からの役満ツモなど多くのドラマが生まれた。今年度も熱い戦いを是非ご期待ください!

(文・浜野太陽)

戦術の系譜20 本田 朋広

グランプリ初日を終え、2着とは30ポイントほどリードを持って最終日を迎えました。
ポイント差に応じた戦術は人それぞれ違うかも知れませんが、タイトル戦決勝は逃げて勝てるほど甘いものでは無いと思います。
勝負できる時にしっかりと戦い失点を恐れず前に出る、中途半端が一番危険で後悔の残りやすいものになりやすい、そう考えて最終日に臨むものの、どうしても大事に戦ってしまう事もあります。

最終日
5回戦南2局4巡目

 

100

 

トータル2着目の山田プロの親番を落としたい局面で、一万のトイツ落としか八筒九筒落としか、八索を切ればツモり三暗刻かイーペーコーの1シャンテン。
一万が場に2枚切れの七筒が1枚切れで、私が選択したのは八筒九筒落とし。
本来なら一万を落としてタンヤオに向かい、ドラ七万引きを視野に入れつつ勝負を待つか仕掛けて親を落としたいところですが、親の捨て牌に四万がある為、安全牌候補の一万を温存する事にしました。

勝負できる時にしっかりと戦うと決めて臨んだはずなのに、初日のリードを守ろうと受け気味に進めた結果、7巡目に親の山田プロからリーチが入り、安全牌候補だった一万をトイツ落としとして9巡目の私の手牌。

 

100

 

ここから親リーチの安全牌に困り、序盤の五筒切りのスジを頼って八筒落とし。これが12,000点の放銃。

 

100

 

局にテーマがあるのであれば落としたい親であり、一番放銃しては駄目な相手。これを最初からしっかりとアガリに向かえば、自分の9巡目の形はこうです。

六万六万六万七万四索四索四索五索五索八索八索八筒八筒八筒

最後にドラではあるが七万を勝負して、放銃なしのツモり四暗刻になります。
結果論とは言われそうですが、この選択が後悔の一打として記憶に残りました。

決勝戦の様な特別な対局は一か八かのような選択を取り入れて、2位や3位を目指すのではなく優勝か4位を設定するような戦術のほうが、決勝戦のバランスに丁度良いのでは無いかと思います。 

続いて6回戦。
南1局山田プロの親番。これ以上山田プロに加点されたくない状況で、一か八かの選択と言いたいところですが、コラムの趣旨に戻って戦術と行きましょう。

私の手牌。ドラが五筒

 

100

 

ソウズのホンイツ、ホンロウ七対子、トイトイ、ドラ色のピンズのホンイツなど色々な手役が見えそうな手牌です。
攻めながらも比較的安全牌になりそうな牌を持ち進められる守備が効く手牌であるため、積極的に仕掛けて行きたいところ。
打牌候補はソウズやピンズのホンイツをみた九万切りや、ホンロウ七対子やトイトイをみた六筒四索八索など人それぞれだと思いますが、私の選択は四索切り。
それは四索にくっついた場合のホンイツが、この候補の中で一番打点が低いと思ったからです。

六筒はドラ色でもありドラのフォローも効いていますし、ピンズのホンイツにいった場合、ドラ1枚でそれなりの打点を作れるのも魅力的です。
3巡目に打たれた一筒を積極的にポンして打八索。ホンロウトイトイ、ピンズのホンイツを意識します。

5巡目に五筒を引いて一気にホンイツに向かいたい所ではありますが、トータル首位の親でもあるので捌く事も考えます。

続けて三筒六筒と引いたので、九索を落としてピンズのホンイツに決めます。これが上手くホンイツに仕上がり、トータルトップからの直撃が決まり、良い追い上げムードを作る事に成功しました。

 

100

 

仮にトップ目だった場合は、ホンロウ七対子を見て仕掛けなかったり、西以外は仕掛けるが西は安全牌候補として仕掛けなかったり色々と戦術は変わってきます。
私はそれなりに打点がみえる場合は積極的にトライしていく事が良いと思っています。

5回戦で山田プロの親で失点し、6回戦の山田プロの親番で加点プラス直撃に成功、攻めて失点してしまう場合もあったと思いますが、やはりタイトル戦での優勝以外に意味のない頭取りは、積極的に攻める姿勢が勝ちに繋がるのでは無いかと私は思います。

第30期東北プロリーグ 第1節レポート

(文:佐藤晃大)

Aリーグレポート

2021年5月23日  本日東北Aリーグが開幕する。
話しは遡ること4年前、初めて菊田が天翔位を獲った年だ。
そこから4年間で3回も天翔位を獲っている。まさに菊田の一強と言っても過言ではない。
当然のように今年も各面々が菊田を意識するだろう。いや、意識せざるを得ないと言った方が正しいか…
しかし意識をし過ぎて自分本来の麻雀を出来なくなっては元も子もない。 果たして今年は誰が菊田を倒し天翔位になるのか?それとも今年も菊田の連覇になるのか!?

リーグ戦は去年決勝に残った櫻井が+80Pを叩いてトータルトップに躍り出る。
菊田も本調子では無いもののしっかりプラスにまとめあげる。 しかしまだ1節目が終わったばかり、これからの展開に目が離せない。

Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 合計
1 櫻井 勇馬 80.0 80.0
2 石井 良樹 43.3 43.3
3 皆川 直毅 26.7 26.7
4 瀧田 亮 25.9 25.9
5 菅原 直哉 23.7 23.7
6 菊田 政俊 17.8 17.8
7 佐藤 晃大 14.0 14.0
8 大沼 慎 ▲ 9.5 ▲ 9.5
9 粕谷 勇吉 ▲ 13.4 ▲ 13.4
10 東 幸一郎 ▲ 20.7 ▲ 20.7
11 波奈 美里 ▲ 23.4 ▲ 23.4
12 武藤 武 ▲ 26.5 ▲ 26.5
13 安ヶ平 浩希 ▲ 44.4 ▲ 44.4
14 遠藤 昭太 ▲ 45.9 ▲ 45.9
15 吉田 勝弥 ▲ 48.6 ▲ 48.6

 

Bリーグレポート

東北Bリーグ開幕。
今年から東北はコロナの影響もあってAリーグとBリーグは別日に行う。
今年の新人は星乃、佐々木(俊)、小栗、後藤の4人。その4人を加えて東北リーグは11人となる。
卓割は1卓小栗、津藤、佐々木(俊)、粕谷、星乃
2卓は佐々木(啓)、後藤、鈴木、岡崎、山下
(小熊はコロナの濃厚接触者として欠場)

1回戦、1卓は星乃が先制するとそのままリードを広げトップ。次いで粕谷、津藤、佐々木(俊)。
2卓はトップから鈴木、岡崎、山下、後藤。

2回戦
1卓は、トップから小栗、星乃、粕谷、佐々木(俊)。
佐々木(俊)は2連続ラスで辛い展開。
2卓はまたも鈴木がトップ。
着順が鈴木、山下、岡崎、佐々木(啓)。鈴木が2連勝。
1卓はその後小栗が点数を稼いでいき卓内トップ。2卓は鈴木が序盤のリードを守りきり卓内トップ。

新人4人たちには普段打ち慣れてない競技ルールはどう感じただろうか。プラスで終えて喜ぶ者、マイナスで終えて悔しがる者、しかしどちらもまだ1節目、これからどのような展開が待っているのか楽しみである。

Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 合計
1 鈴木 勝也 42.6 42.6
2 小栗 隆成 36.9 36.9
3 粕谷 祐太 6.9 6.9
4 星乃 あみ 5.6 5.6
5 岡崎 圭吾 0.9 0.9
6 小熊 良衡 0.0 0.0
7 山下 敬介 ▲ 1.1 ▲ 1.1
8 後藤 あゆみ ▲ 7.9 ▲ 7.9
9 佐々木 俊哉 ▲ 24.5 ▲ 24.5
10 津藤 孝幸 ▲ 24.9 ▲ 24.9
11 佐々木 啓文 ▲ 34.5 ▲ 34.5

第38期十段戦~ベスト16~

6/18
A卓:内川幸太郎vs荒正義vs沢崎誠vs藤崎智

6/25
B卓:伊藤優孝vs森山茂和vsダンプ大橋vs仁平宣明

7/2
C卓:本田朋広vs瀬戸熊直樹vs藤原隆弘vs櫻井秀樹

7/9
D卓:杉浦勘介vs浜上文吾vsともたけ雅晴vs三浦智博

第16期女流桜花Aリーグ第3節B卓レポート

第3節B卓に出場した選手は

 

 

中山奈々美・内田美乃里・武石絵里・杉浦まゆの4名。

第2節終了後のインタビューで「5,200以上テンパイしたら基本オリない」と話していた中山。
一見攻撃的な作戦に聞こえますが、実際は『メンゼン1翻のテンパイ時には慎重に』という守備的な意味も含まれているようでした。

3回戦途中まで中山の放銃は、先制リーチ後とドラの発が河に2枚見えた後でのタンヤオ仕掛けに対しての2回だけ。
スタイルチェンジが好結果に繋がり出していた中山でしたが、3回戦南1局2本場。

 

 

白北を仕掛けて北チャンタホンイツ小三元の倍満テンパイから内田のリーチを受け、チャンタを崩し打点を跳満に落として一索を切ります。

 

 

それが内田のシャンポン待ちに捕まってリーチドラ2の手痛い放銃。
一索を切れば後にドラの五索を引いた時に二索とスライド出来るので冷静な選択ですが、『5,200以上は基本オリない』スタイルで情熱的に四索をツモ切ってくれたら…山に1枚ずつ残っていた中五索の行方で一喜一憂が出来たのにと、観ている人は無責任に思ったりもしました。

この勝負手は空振るも、中山は終始安定した打ちまわしを見せて2節連続のプラス。
初のプレーオフ進出に向けて悪くない結果に終わりました。

この日の卓内トップは中山の一索で5,200点を打ち取った内田。

 

 

1回戦東場の親で六万を先に切ってのトイトイ固定が上手くハマり9,600点を武石から出アガってトップ。
2回戦以降も積極的に勝負に参加し、1節目に仲田に打った九蓮宝燈の負債を2節かけてほぼ取り返しました。

 

 

内田のトイトイに放銃した武石は七対子テンパイで、余った五万西が両方アウト。
1日通して武石の元に相手のアタリ牌が多く集まってしまい、3回戦のトップで少し被害を抑えるも2回戦までのマイナスが響きトータル16位に転落。
次節は負けられない戦いになりそうです。

 

 

<第3節A卓最終結果>
内田+21.3P 中山+13.1P 杉浦+11.2P 武石▲46.6P

(文:越野智紀)

第38期鳳凰戦A1リーグ第4節A卓レポート

【鳳凰戦A1リーグ第4節A卓 HIRO柴田が快勝】

この日の対局者は
藤崎智
勝又健志
HIRO柴田
古川孝次

 

 

1回戦は勝又がありとあらゆる手を尽くして場を支配しトップを取る。
まずはドラポンの形式テンパイを入れる。
古川のサーフィン打法と呼ばれる独特の鳴きを入れると、それに呼応するかのように勝又も鳴きを入れて同テンのドラ南単騎テンパイ。

 

 

そして南3局にはタンヤオ、ピンフドラドラ3メンチャンをきっちりヤミテンとしてトップ争い中の古川から直撃。
勝又の立ち回りの器用さが際立つ1回戦となった。

2・3回戦で連勝したのはHIRO。

 

 

一通ドラ単騎のアガリをきっかけに、トップ目で迎えた南3局の親番で連荘。60,000点の1人浮きで2回戦トップ。

この日苦戦したのは古川。
象徴的なのは3回戦東4局。ピンズのホンイツ同士の仕掛けとなったが、HIROが2枚目が切られたばかりの白待ちに受けた所に4枚目を掴まされてしまう。

 

 

古川は3回戦オーラスの親番に手変わりを待たない北単騎リーチで藤崎から3,900を取るも

 

 

1本場にはその藤崎に7,700(+300)を放銃し、連続ラスとなる。

4回戦の東4局に1フーロで四万七万八筒の7,700テンパイをした古川は柴田からの八筒を捉えて4回戦トップ。

 

 

この日唯一沈みでオーラスを迎えたHIROだが、2,600オールツモで4回戦もプラスの2着に。オールプラスの+74.7Pと会心の内容で対局を終えた。

 

 

HIROがトータル2位に浮上。勝又は4位をキープ。

 

 

 

 

次回A1は
西川淳
HIRO柴田
瀬戸熊直樹
前田直哉
6/16(水)17:00開始予定。

(文:編集部)

第36回静岡リーグ(プロアマ混合)決勝レポート

(文:斉藤 隆)

2月21日、一週間前に行われた最終節の熱も冷めていない中、決勝戦が行われた。
上位の選手たちは、いい流れを掴んでの決勝の椅子なので、間を空けずにの開催は望むところだろうか。

まずは決勝進出の選手たちに意気込みを聞いた。

1位通過
坂本彰光さん(一般)

 

100

 

コロナ禍の環境の中、麻雀を打てる中に身を置ける嬉しさ、そして1位通過なのでチャンスを活かして戦いたい。
過去4回決勝に進出したが、勝ち切れていないので、今回は自分のできる事をこなしていきたい。
過去の決勝で杉村プロにいつも負けていたので、いないことが一番のチャンスなのでは。

2位通過
青嶋宏樹プロ(静岡支部)

 

100

 

下馬評では本命視されているようなので、期待に応える王者の麻雀を打って勝ちたい。
とにかく前に出て、前回出場の雪辱を果たしたい。

3位通過
片山一哉さん(一般)

 

100

 

とにかく全力で自分の麻雀を打ちたい。

4位通過
中寿文プロ(静岡支部)

 

100

 

いつも通りのやる事をやるだけ。決勝を楽しんで打ちたい。一発勝負は得意なので、優勝を目指したい。

5位通過
大橋幸正プロ(中部本部)

 

100

 

5位通過なので、ハンデはあるけれど、今日100pいけば、優勝があると思うので、頑張ります。

静岡リーグ決勝戦は1位から40、30、20、10、0pのアドバンテージが付く。
各者抜け番が1回ずつあり、計5回戦を行い、その時点での5位が脱落、その後最終6回戦を行い、優勝者を決める。

アドバンテージがあるので、坂本さんが有利といえども、前回の太田プロのように5位からの逆転優勝もあるので、全員にチャンスがある。
固唾をのんで試合を見守っていきたいと思う。

1回戦 起家から片山 大橋 坂本 中 抜け番 青嶋

南2局
大きく試合が動く。
親番の大橋、配牌から
五万九万二索三索四索四索五索七索八索八索八索南西発
とソウズのホンイツが強く見える配牌。序盤はなかなか有効牌を引かないが、中盤から五索七索と立て続けに引き、7巡目にはチートイにもメンツ手にもイーシャンテンに。しかし、そのあとはまた引けず、終盤に。七索四索をポンし、五索西のシャンポン待ちに。その対面で中もマンズのメンホン一通ドラ2の高め倍満をテンパイ。
中から西が打ち出され12000のアガリとなった。

1回戦 大橋+26.4p 坂本+5.7p 片山▲5.1 中▲27.0
1回戦終了時 坂本+45.7p 青嶋+30.0p 大橋+26.4p 片山+14.9p 中▲17.0p

2回戦 起家から中 坂本 大橋 青嶋 抜け番 片山

2回戦 大橋+23.1p 中+8.9p 坂本▲10.4p 青嶋▲21.6p
2回戦終了時 大橋+49.5p 坂本+35.3p 片山+14.9p 青嶋+8.4p 中▲8.1p

3回戦 起家から片山 青嶋 中 大橋 抜け番 坂本

3回戦 中+15.0p 大橋+10.1p 青嶋▲4.9p 片山▲20.2p
3回戦終了時 大橋+59.6p 坂本+35.3p 中+6.9p 青嶋+3.5p 片山▲5.3p

4回戦 起家から片山 大橋 青嶋 坂本 抜け番 中
親の連荘から始まった東1局2本場、青嶋からドラ単騎のチートイのリーチ。
青嶋がツモアガり、3000,6000。
これで青嶋の反撃の狼煙かと思った矢先の東2局1本場の親の大橋の配牌、
四万六万八万二筒三筒三筒四筒四筒五筒六筒四索六索南南
と、ひと目に三色の形のイーシャンテンの好配牌をもらう。
6巡目に五万を引きリーチ。13巡目にツモと理想通りのアガりで3900→4000オールとなり、一瞬で青嶋を抜き去る。
しかし青嶋も負けじと親番の東3局10巡目にタンヤオ、平和、ドラ2の高め三色をテンパイ。それを大橋から高めをアガり18000と一気に大橋の背中に追いつく。
この半荘は青嶋が1人浮きのトップとなりポイントを伸ばしたが、大橋が何とか暫定トップを維持した形となった。

4回戦 青嶋+37.4p 坂本▲5.4p 大橋▲10.4p 片山▲21.6p
4回戦終了時 大橋+49.2p 青嶋+40.9p 坂本+29.9p 中+6.9p 片山▲26.9p

5回戦 起家から中 片山 坂本 青嶋 抜け番 大橋

5回戦 青嶋+32.1p 坂本+4.1p 中▲7.3p 片山▲28.9p
5回戦終了時 青嶋+73.0p 大橋+49.2p 坂本+34.0p 中▲0.4p 片山▲55.8p

6回戦 規定により起家から大橋 坂本 中 青嶋
とにかく局を進めたい青嶋と逆転を狙う大橋が何度もぶつかった。

ハイライトは南3局
西家・大橋が配牌で長考をする。
一万四万五万五万六万八万九筒九筒八索東西発発 ツモ二万
長考の末ホンイツへの手組に。
11巡目に七万をチーし、一万四万七万発のテンパイに。13巡目に中からリーチ。
青嶋もテンパイを入れるも、テンパイ打牌で発が打ち出された。
一万一万一万二万三万四万五万六万発発 チー七万 左向き八万 上向き九万 上向き ロン発

南4局、大橋と青嶋のアガり勝負となった。青嶋はなんでもアガれば連荘になるが、トップに躍り出る。大橋は、アガりか流局で、優勝。しかし、青嶋のテンパイが非常に遠い。終盤に大橋はテンパイを入れるも、その時点で青嶋は2シャンテン。終局まで有効牌を引けずそのまま終局。最終戦は二人のデッドヒートとなったが、最後は大橋に軍配が上がった。

最終戦 大橋+20.0p 中+6.9p 坂本▲9.2p 青嶋▲17.7p
最終戦終了時 大橋+69.2p 青嶋+55.3p 坂本+24.8p 中6.5p 片山▲55.8

 

100

第38期鳳凰戦A2リーグ第3節B卓レポート

【A2リーグ第3節B卓 藤島が卓内トップでトータル首位へ】

6月8日、A2リーグ第3節B卓が放送された。対局者は古橋崇志、麓征生、内川幸太郎、藤島健二郎。
前節+43.2Pの勢いそのままに好調だったのは藤島。2回戦の親番でドラドラの手牌を仕上げ、3,900オールをツモると…

 

 

次局、河に3枚切れのシャンポン待ちをツモり白・三暗刻・トイトイの4,000オール。

 

 

この他の局も常に存在感を発揮し、なんとこの半荘だけで1人テンパイが4回。テンパイ料だけで12,000の収入を手にし、+46.4Pという会心のゲームに。

 

 

1日トータルは+63.8Pと大きく伸ばした。

一方で苦しんだのは麓。手数が多く、低打点ながら大物手をかわし切る値千金のアガリもあったが、

 

 

素点を伸ばすことができず、今回はなんとか▲54.0Pでマイナスを抑えたという印象だ。

 

 

内川・古橋に明暗を分けるめくり合いが訪れたのは最終戦オーラス。ここまで▲24.5Pと凹んで最後の親番を迎えた内川が渾身のリーチピンフドラドラのリーチ!

 

 

これをツモれば、39,000点持ちのトップ目。さらに連荘できれば今節プラスまで狙える局面だ。しかし追いついてきたのは古橋。

 

 

比較的安全な九索を切ってもツモればトップというピンフドラ1のテンパイ。しかしここは強気に六索 を勝負し、一通をつけて2,000・4,000のツモアガリ!

 

 

古橋はオーラス開始時点では4着目。今節は現状維持かというところから、+30.7Pと嬉しいプラスの節にすることができた。
一方の内川はプラスが目の前というところから▲40.5Pという辛い結果が待っており、落胆の表情を浮かべた。

 

 

1日を終えてのトータルポイントは以下の通り。

 

 

 

藤島が大きくポイントを伸ばし、トータル首位に。一方で内川は開幕から3節連続のマイナスでトータル最下位へ。ファンにとっては復調が待ち遠しいところだ。

A2リーグ次回の放送は6/15(火)。対局者はダンプ大橋、白鳥翔、山田浩之、仁平宣明。解説は内川幸太郎。次回も是非ご視聴ください!

(文・浜野太陽)

第17期静岡プロリーグ 第2節レポート

静岡プロリーグ 第2節

第1節別日で、今節からスタートの青嶋が、本人のコメント通り実力が出過ぎて+93.3Pのロケットスタート。
力は元々あるものメンタル面で課題があると思っていたが、静岡支部の先輩にあたる面子を相手にこの成績は自信になるだろう。

同じく今節からスタートの東京本部から参戦の天音も大三元をツモるなど、好スタートをきった。

予想外の大きなマイナスは中部本部から参戦、昨年度決勝の大橋。
本人も今までで一番負けました。とのことだが、大橋がここまで崩れたのは初めて見た。次回以降の巻き返しに期待。

静岡支部のYouTubeでコメントしていた、ダニエル。
『プロリーグ楽しかった。鈴木さん すごいねぇ〜。』
はい。なにがすごいのかはわからないので来節聞いておきます笑

まだ別日対局も多い中、1節2節ときちんとプラスを重ねて首位の小林。
先は長いが決勝への有力な候補となった。

最後に(離見の見)という世阿弥の言葉がある。
演者が自らの身体を離れた客観的な目線を持つことの意味なのだが。
我々にもその目線は必要なのではないだろうか。

また、私が尊敬する荒プロのサインには『芸』という言葉が書かれている。
麻雀という競技に対する関係性はそれぞれが変化してやまない。
その中でどのように己の『芸』を全うできるか。
それが大事なことかと思う。

4名の新人プロには、成績のみならず色々期待したい。

(文:鈴木秀幸)

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 小林正和 75.1 46.9 122.0
2 青嶋宏樹 93.3 93.3
3 鷲見隼人 49.5 21.5 71.0
4 天音まこと 58.9 58.9
5 斉藤隆 47.0 47.0
6 石津寿人 28.7 4.2 32.9
7 ダニエルモレノ 18.2 13.5 31.7
8 岡本和也 31.1 31.1
9 杉村泰治 17.8 17.8
10 太田昌樹 ▲ 19.8 30.9 11.1
11 土屋幸弘 0.0
11 平野敬悟 0.0
13 渡辺洋巳 24.9 ▲ 26.5 ▲ 1.6
14 栗島有紀 ▲ 7.9 ▲ 7.9
15 高橋大輔 ▲ 9.0 ▲ 9.0
16 島﨑涼 ▲ 12.4 ▲ 12.4
17 望月雅継 ▲ 15.6 ▲ 15.6
18 安部颯斗 28.8 ▲ 50.4 ▲ 21.6
19 平岡理恵 ▲ 24.4 ▲ 24.4
20 川崎義之 ▲ 32.8 ▲ 32.8
21 渡辺史哉 ▲ 38.8 ▲ 38.8
22 中寿文 ▲ 39.1 ▲ 39.1
23 廣岡璃奈 ▲ 40.3 ▲ 40.3
24 鈴木秀幸 ▲ 58.7 15.1 ▲ 43.6
25 京平遥 ▲ 47.3 ▲ 47.3
26 大橋幸正 32.4 ▲ 86.3 ▲ 53.9
27 鈴木郁孝 ▲ 41.2 ▲ 90.3 ▲ 131.5

第37回静岡リーグ(プロアマ混合)第2節レポート

第37回静岡リーグ第2節のレポートは、現在2節終了時点で▲95.3ポイントと負けに負けている37期後期の安部颯斗が務めさせていただきます。

まず、今年静岡リーグに初参戦である私の率直な感想を述べさせていただきます。

静岡リーグに参加する前は、どういう雰囲気でどんな方々がいるのだろうか?
仮にも、現アマチュア最強位として皆さんに少しでもアマチュア最強位らしいことをお見せ出来て良い成績を残こしたいなどと言ったことを考えていましたが、その考えはすぐに打ち砕かれました。

結果から見てわかる通り、静岡リーグのレベルの高さを実感させられています。
皆さん本当にびっくりするくらいお強い。
攻守兼用と言う言葉がぴったりの麻雀だと感じました。
攻める時は攻め、守る時はしっかりと守る。そして、何といっても、皆さん打点が高い。麻雀に対しての知識も多く、熱意も高い。麻雀が本当に好きでこの場所に集まってきているんだなーと感じました。

望月支部長がよく、静岡を麻雀の街にしていきたいとおっしゃられていますが、静岡リーグに参加している皆さんを見ていると、それも可能なのではないだろうかと思えます。
私もそういう街にしていきたいと思っていますので、頑張っていきます。

静岡リーグは、一般参加選手とプロが一緒に強くなっていくリーグであると思いましたし、その一員として私自身も一緒に強くなっていけたらと思います。
そして、少しずつ皆さんの顔と名前がわかるようになってきたので、よりたくさんお話しして、交流を深めていけたらと思います。
是非、とても温かく、麻雀が熱い静岡リーグへ参加してみてください。

そんな静岡リーグの今節の結果を見ていきましょう。

まず首位にたったのが、白井健夫さん。
今節、+143.1ポイントと大きすぎるポイントを持ち帰り、堂々の首位浮上。
このままの勢いで決勝進出となるか。

2位につけたのは、高森涼子さん。
こちらも、+86.5ポイントと前節のプラスポイントから大きくポイントを伸ばし2位浮上となった。

3位には、舟橋晃さん。
前節に引き続き、+50ポイント弱のポイントを積み重ね3位につけている。

4位には、京平遥プロ。
前節、首位発進となった京平プロが、なんとか今節もプラスで収め4位につけた。

プロの中で一番ポイントを伸ばしたのが、中寿文プロ。
昨日に行われたWRC静岡予選を1位通過した勢いのままに今節プラスを伸ばし順位を上げてきた。

2節までが終わり、一般参加の方々が上位3位となったが、まだ残り3節。
ここから、まだまだ1節ごとに順位は大きく変動していくであろう。
下からの追い上げはあるのだろうか。
この先の対局も注目である。

(文:安部 颯斗)

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 白井健夫 一般 22.5 143.1       165.6
2 高森涼子 一般 46.7 86.5       133.2
3 舟橋晃 一般 56.1 47.8       103.9
4 京平遥 プロ 67.6 18.9       86.5
5 伊藤真 一般 36.9 48.8       85.7
6 山田昭裕 一般 14.2 68.1       82.3
7 大谷数則 一般 63.6 14.4       78.0
8 大橋幸正 プロ 29.9 41.3       71.2
9 前嶋茂 一般 62.6         62.6
10 中寿文 プロ 13.1 41.5       54.6
11 松清一樹 一般 20.7 30.9       51.6
12 栗島有紀 プロ 34.4 14.4       48.8
13 小林正和 プロ 13.9 24.4       38.3
14 望月雅継 プロ 36.7         36.7
15 井上一雄 一般 44.7 ▲ 9.4       35.3
16 春田篤志 一般 53.6 ▲ 20.0       33.6
17 加藤拓 一般 27.8         27.8
18 岡本茂 一般 2.7 21.8       24.5
19 片山一哉 一般 4.2 19.7       23.9
20 岡本和也 プロ 60.8 ▲ 38.3       22.5
21 渡辺洋巳 プロ 58.6 ▲ 36.8       21.8
22 川崎義之 プロ   20.4       20.4
23 石津寿人 プロ 2.7 17.3       20.0
24 宮地孝尚 一般 13.1 5.9       19.0
25 鈴木博直 一般 21.6 ▲ 6.6       15.0
26 平野敬悟 プロ   14.6       14.6
27 鈴木貴仁 一般 ▲ 49.1 60.5       11.4
28 伊藤裕美子 一般 4.2 4.0       8.2
29 鈴木秀幸 プロ 18.9 ▲ 11.7       7.2
30 松永誠 一般 ▲ 0.8 6.7       5.9
31 島﨑涼 プロ 5.3 ▲ 2.7       2.6
32 高橋大輔 プロ 10.4 ▲ 7.9       2.5
33 鈴木郁孝 プロ   2.2       2.2
34 斉藤隆 プロ           0.0
34 北島武弘 一般           0.0
34 松本貴仁 一般           0.0
37 湯本紳介 一般 ▲ 20.0 15.8       ▲ 4.2
38 坂本彰光 一般 51.9 ▲ 60.2       ▲ 8.3
39 影山恒太 一般   ▲ 9.4       ▲ 9.4
40 廣岡璃奈 プロ ▲ 10.7         ▲ 10.7
41 高橋活 一般 ▲ 39.5 24.7       ▲ 14.8
42 川嵜彬史 一般 11.6 ▲ 27.6       ▲ 16.0
43 鈴木元司 一般 ▲ 5.1 ▲ 11.7       ▲ 16.8
44 青嶋宏樹 プロ ▲ 18.4 0.8       ▲ 17.6
45 高村龍一 一般 ▲ 49.2 25.7       ▲ 23.5
46 天音まこと プロ   ▲ 24.2       ▲ 24.2
47 能瀬美咲 一般 ▲ 10.6 ▲ 14.6       ▲ 25.2
48 渡部文也 一般 ▲ 39.6 12.7       ▲ 26.9
49 大河内茂之 一般 ▲ 42.7 11.7       ▲ 31.0
50 堀孔明 一般 ▲ 31.6         ▲ 31.6
51 土屋幸弘 プロ ▲ 7.8 ▲ 24.0       ▲ 31.8
52 生方美佐希 一般 ▲ 52.5 13.4       ▲ 39.1
53 ダニエルモレノ プロ ▲ 57.6 10.9       ▲ 46.7
54 杉村泰治 プロ ▲ 7.4 ▲ 43.0       ▲ 50.4
55 横光夏未 一般 ▲ 29.3 ▲ 30.4       ▲ 59.7
56 岡田充弘 一般 10.6 ▲ 71.7       ▲ 61.1
57 吉野潤 一般 ▲ 62.3 0.4       ▲ 61.9
58 中野一男 一般 ▲ 11.6 ▲ 53.2       ▲ 64.8
59 安藤銀一 プロ ▲ 69.1         ▲ 69.1
60 西田孝志 一般 ▲ 17.3 ▲ 52.0       ▲ 69.3
61 渡辺史哉 プロ ▲ 69.8         ▲ 69.8
62 櫻井栄一 一般 ▲ 51.8 ▲ 19.4       ▲ 71.2
63 鷲見隼人 プロ ▲ 12.4 ▲ 70.6       ▲ 83.0
64 山内紀博 一般 ▲ 20.9 ▲ 72.4       ▲ 93.3
65 安部颯斗 プロ ▲ 6.4 ▲ 88.9       ▲ 95.3
66 金田年伸 一般 ▲ 105.8         ▲ 105.8
67 村瀬光佳 一般 ▲ 14.0 ▲ 95.0       ▲ 109.0
68 太田昌樹 プロ ▲ 55.3 ▲ 59.5       ▲ 114.8

第36回静岡リーグ(プロアマ混合)最終節レポート

36回静岡リーグも最終節を迎えることができた。
コロナウイルスの感染拡大により、前期リーグ戦の開幕延期。
何とか6月に開幕を迎えた。
本当に記憶に残る年になったことであろう。
まだ感染は収まっていないが、何とか無事に完走できたというのが正直な感想だ。

最終節は上位16名の回り順。
直接対決で、一気に決勝進出もありえるだけに上位にいるからといっても安心はできないだろう。

早速決勝進出者を紹介していこう。
まずは1位通過、坂本彰光さん。
前節、決勝進出圏内の5位につけていたが、最終節で国士無双をツモり、大きいプラスで4回目の決勝進出となった。

2位通過、青嶋宏樹プロ。
坂本さんに国士無双をツモられて親被り。
しかし、その後のリカバリーで今節もプラスにまとめて2回目の決勝進出となった。直前の鳳凰戦でも昇級と波に乗っているので、決勝でもうまく乗れるか期待したい。

3位通過、片山一哉さん。
首位につけていたが、今節は非常に厳しい戦いとなった。
1回戦トップ、そのままの勢いで行きたかったが、2回戦でラスとなり、厳しい戦いを強いられた。
今節はマイナスでの終了。
苦しみながらも3位で初の決勝進出となった。

4位通過、中寿文プロ。
2節目に大きなマイナスを抱え、4節終了時に21位の位置につけていた。
16位までは回り順の直対で、相手のポイントを減らしながら好機を狙えるが、それ以下となると、とにかくポイントを稼ぎ続けるしかない戦いとなる。
そんな中、今節4連勝を決めて、大逆転で決勝の椅子をつかみ取った。

5位通過、大橋幸正プロ。ギリギリでの通過にはなったが、プロリーグでも決勝進出、静岡リーグでも決勝進出となった。
とにかく今年一番調子の良い選手の1人に違いない。

今回は惜しくも次点の6位になってしまったが、高森涼子さんも最終節に、すごい巻き返しをした選手の1人だった。
先ほどの中プロが21位から4位と素晴らしかったが、高森さんも25位から6位までの巻き返しを見せ、5位通過の大橋プロに2.1Pと肉薄した。
大橋プロも結果を見た時に顔が冷や汗をかいたことだろう。

決勝に残った5名の選手には翌週に行われる決勝戦で素晴らしい戦いを見せてもらいたいと思うがそういわなくても5者5様の異なるタイプの選手がそろったので、どんな戦いになるか非常に楽しみである。

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 坂本彰光 一般 ▲ 31.0 ▲ 11.8 89.1 36.3 67.5 150.1
2 青嶋宏樹 プロ ▲ 10.7 49.9 14.3 42.5 25.9 121.9
3 片山一哉 一般 27.6 42.1 18.1 50.7 ▲ 21.0 117.5
4 中寿文 プロ 29.7 ▲ 81.9 52.1 20.0 94.7 114.6
5 大橋幸正 プロ 20.9 36.5 ▲ 3.2 31.0 14.5 99.7
6 高森涼子 一般 ▲ 34.8 48.9 15.0 ▲ 15.7 84.2 97.6
7 杉村泰治 プロ 95.6 ▲ 8.6 ▲ 13.3 ▲ 1.5 23.7 95.9
8 松永誠 一般 2.6 99.4 49.7 ▲ 21.6 ▲ 35.5 94.6
9 影山恒太 一般 ▲ 31.8 89.2 ▲ 60.6 35.9 47.7 80.4
10 舟橋晃 一般 31.6 ▲ 42.4 ▲ 49.9 104.8 33.6 77.7
11 大谷数則 一般 ▲ 2.6 6.3 ▲ 14.3 88.1 ▲ 3.4 74.1
12 藤島健二郎 プロ 32.3 ▲ 42.1 59.2 ▲ 5.4 29.8 73.8
13 松清一樹 一般 27.3 ▲ 47.1 13.6 46.9 26.8 67.5
14 鈴木博直 一般 0.5 56.6 10.3 11.3 ▲ 14.6 64.1
15 宮地孝尚 一般 30.3 5.5 ▲ 12.5 ▲ 10.0 48.2 61.5
16 平野敬悟 プロ ▲ 0.4 8.2 ▲ 14.4 48.3 12.6 54.3
17 山田昭裕 一般 8.3 14.3 ▲ 18.4 9.9 37.1 51.2
18 栗島有紀 プロ 7.6 ▲ 58.0 20.6 58.1 18.7 47.0
19 岡本和也 プロ ▲ 15.0 63.1 24.9 ▲ 36.8 4.4 40.6
20 廣岡璃奈 プロ ▲ 33.0 27.2 ▲ 5.4 28.9 15.9 33.6
21 島﨑涼 プロ 19.4 ▲ 32.9 42.8 32.0 ▲ 28.5 32.8
22 望月雅継 プロ ▲ 26.7 ▲ 1.0 80.2 ▲ 29.7 6.4 29.2
23 京平遥 プロ 9.6 26.9 29.9 7.4 ▲ 48.2 25.6
24 伊藤真 一般 10.7 ▲ 37.7 44.8 1.8 1.7 21.3
25 鈴木郁孝 プロ 9.4 ▲ 16.9 4.9 63.6 ▲ 43.2 17.8
26 鈴木秀幸 プロ ▲ 41.7 ▲ 7.6 50.5 7.1 6.2 14.5
27 加藤拓 一般 17.6 56.9 14.1 ▲ 19.9 ▲ 55.6 13.1
28 太田昌樹 プロ 25.3 ▲ 44.6 33.8 ▲ 25.1 19.5 8.9
29 前嶋茂 一般 ▲ 0.7 ▲ 16.4 ▲ 60.6 19.4 60.5 2.2
30 斉藤隆 プロ 45.4 18.0 ▲ 2.7 ▲ 59.5 ▲ 0.9 0.3
31 鈴木貴仁 一般 14.2 ▲ 14.0 ▲ 44.5 16.9 27.1 ▲ 0.3
32 木原翼 プロ ▲ 64.5 17.4 2.0 37.3 6.9 ▲ 0.9
33 井上一雄 一般 ▲ 24.5 28.2 ▲ 24.8 ▲ 6.8 11.7 ▲ 16.2
34 鷲見隼人 プロ 43.5 72.6 ▲ 38.1 ▲ 65.5 ▲ 34.7 ▲ 22.2
35 白井健夫 一般 ▲ 22.0 ▲ 1.4 ▲ 45.4 40.6 0.0 ▲ 28.2
36 堀孔明 一般 ▲ 39.0 ▲ 59.6 24.6 23.7 12.3 ▲ 38.0
37 高橋大輔 一般 ▲ 36.6 72.1 ▲ 50.6 ▲ 31.3 3.5 ▲ 42.9
38 渡部文也 一般 ▲ 11.4 9.6 6.3 ▲ 18.4 ▲ 31.9 ▲ 45.8
39 能瀬美咲 一般 44.9 ▲ 58.8 ▲ 27.7 ▲ 8.0 1.4 ▲ 48.2
40 山内紀博 一般 ▲ 10.2 ▲ 27.2 32.7 ▲ 25.9 ▲ 21.9 ▲ 52.5
41 松本貴仁 一般 ▲ 30.4 ▲ 69.5 ▲ 12.3 ▲ 8.6 61.0 ▲ 59.8
42 渡辺洋巳 プロ 41.0 ▲ 97.6 ▲ 15.2 0.1 ▲ 4.0 ▲ 75.7
43 中野一男 一般 ▲ 26.7 8.0 11.0 ▲ 57.2 ▲ 15.5 ▲ 80.4
44 高村龍一 一般 28.5 15.1 7.6 ▲ 17.2 ▲ 117.4 ▲ 83.4
45 伊藤裕美子 一般 46.6 57.2 ▲ 65.1 ▲ 83.1 ▲ 46.4 ▲ 90.8
46 金田年伸 一般 ▲ 27.4 0.0 ▲ 32.4 ▲ 40.2 0.0 ▲ 100.0
47 天音まこと プロ ▲ 14.4 ▲ 26.8 4.2 0.1 ▲ 71.6 ▲ 108.5
48 石津寿人 プロ 22.2 ▲ 67.2 ▲ 33.1 ▲ 57.0 25.9 ▲ 109.2
49 鈴木優貴 一般 ▲ 16.2 ▲ 25.2 ▲ 40.1 ▲ 1.7 ▲ 44.8 ▲ 128.0
50 小倉雨 一般 ▲ 69.4 29.8 ▲ 73.9 ▲ 10.4 ▲ 8.6 ▲ 132.5
51 湯本紳介 一般 5.7 ▲ 54.7 10.7 ▲ 40.9 ▲ 58.7 ▲ 137.9
52 村瀬光佳 一般 ▲ 29.7 ▲ 30.6 ▲ 19.3 ▲ 3.0 ▲ 58.0 ▲ 140.6
53 土屋幸弘 プロ ▲ 49.5 ▲ 0.6 ▲ 9.6 ▲ 66.1 ▲ 25.3 ▲ 151.1
54 服部哲也 一般 ▲ 40.0 ▲ 79.0 3.8 ▲ 41.7 0.0 ▲ 156.9

第36回静岡リーグ(プロアマ混合)最終節成績表

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 坂本彰光 一般 ▲ 31.0 ▲ 11.8 89.1 36.3 67.5 150.1
2 青嶋宏樹 プロ ▲ 10.7 49.9 14.3 42.5 25.9 121.9
3 片山一哉 一般 27.6 42.1 18.1 50.7 ▲ 21.0 117.5
4 中寿文 プロ 29.7 ▲ 81.9 52.1 20.0 94.7 114.6
5 大橋幸正 プロ 20.9 36.5 ▲ 3.2 31.0 14.5 99.7
6 高森涼子 一般 ▲ 34.8 48.9 15.0 ▲ 15.7 84.2 97.6
7 杉村泰治 プロ 95.6 ▲ 8.6 ▲ 13.3 ▲ 1.5 23.7 95.9
8 松永誠 一般 2.6 99.4 49.7 ▲ 21.6 ▲ 35.5 94.6
9 影山恒太 一般 ▲ 31.8 89.2 ▲ 60.6 35.9 47.7 80.4
10 舟橋晃 一般 31.6 ▲ 42.4 ▲ 49.9 104.8 33.6 77.7
11 大谷数則 一般 ▲ 2.6 6.3 ▲ 14.3 88.1 ▲ 3.4 74.1
12 藤島健二郎 プロ 32.3 ▲ 42.1 59.2 ▲ 5.4 29.8 73.8
13 松清一樹 一般 27.3 ▲ 47.1 13.6 46.9 26.8 67.5
14 鈴木博直 一般 0.5 56.6 10.3 11.3 ▲ 14.6 64.1
15 宮地孝尚 一般 30.3 5.5 ▲ 12.5 ▲ 10.0 48.2 61.5
16 平野敬悟 プロ ▲ 0.4 8.2 ▲ 14.4 48.3 12.6 54.3
17 山田昭裕 一般 8.3 14.3 ▲ 18.4 9.9 37.1 51.2
18 栗島有紀 プロ 7.6 ▲ 58.0 20.6 58.1 18.7 47.0
19 岡本和也 プロ ▲ 15.0 63.1 24.9 ▲ 36.8 4.4 40.6
20 廣岡璃奈 プロ ▲ 33.0 27.2 ▲ 5.4 28.9 15.9 33.6
21 島﨑涼 プロ 19.4 ▲ 32.9 42.8 32.0 ▲ 28.5 32.8
22 望月雅継 プロ ▲ 26.7 ▲ 1.0 80.2 ▲ 29.7 6.4 29.2
23 京平遥 プロ 9.6 26.9 29.9 7.4 ▲ 48.2 25.6
24 伊藤真 一般 10.7 ▲ 37.7 44.8 1.8 1.7 21.3
25 鈴木郁孝 プロ 9.4 ▲ 16.9 4.9 63.6 ▲ 43.2 17.8
26 鈴木秀幸 プロ ▲ 41.7 ▲ 7.6 50.5 7.1 6.2 14.5
27 加藤拓 一般 17.6 56.9 14.1 ▲ 19.9 ▲ 55.6 13.1
28 太田昌樹 プロ 25.3 ▲ 44.6 33.8 ▲ 25.1 19.5 8.9
29 前嶋茂 一般 ▲ 0.7 ▲ 16.4 ▲ 60.6 19.4 60.5 2.2
30 斉藤隆 プロ 45.4 18.0 ▲ 2.7 ▲ 59.5 ▲ 0.9 0.3
31 鈴木貴仁 一般 14.2 ▲ 14.0 ▲ 44.5 16.9 27.1 ▲ 0.3
32 木原翼 プロ ▲ 64.5 17.4 2.0 37.3 6.9 ▲ 0.9
33 井上一雄 一般 ▲ 24.5 28.2 ▲ 24.8 ▲ 6.8 11.7 ▲ 16.2
34 鷲見隼人 プロ 43.5 72.6 ▲ 38.1 ▲ 65.5 ▲ 34.7 ▲ 22.2
35 白井健夫 一般 ▲ 22.0 ▲ 1.4 ▲ 45.4 40.6 0.0 ▲ 28.2
36 堀孔明 一般 ▲ 39.0 ▲ 59.6 24.6 23.7 12.3 ▲ 38.0
37 高橋大輔 一般 ▲ 36.6 72.1 ▲ 50.6 ▲ 31.3 3.5 ▲ 42.9
38 渡部文也 一般 ▲ 11.4 9.6 6.3 ▲ 18.4 ▲ 31.9 ▲ 45.8
39 能瀬美咲 一般 44.9 ▲ 58.8 ▲ 27.7 ▲ 8.0 1.4 ▲ 48.2
40 山内紀博 一般 ▲ 10.2 ▲ 27.2 32.7 ▲ 25.9 ▲ 21.9 ▲ 52.5
41 松本貴仁 一般 ▲ 30.4 ▲ 69.5 ▲ 12.3 ▲ 8.6 61.0 ▲ 59.8
42 渡辺洋巳 プロ 41.0 ▲ 97.6 ▲ 15.2 0.1 ▲ 4.0 ▲ 75.7
43 中野一男 一般 ▲ 26.7 8.0 11.0 ▲ 57.2 ▲ 15.5 ▲ 80.4
44 高村龍一 一般 28.5 15.1 7.6 ▲ 17.2 ▲ 117.4 ▲ 83.4
45 伊藤裕美子 一般 46.6 57.2 ▲ 65.1 ▲ 83.1 ▲ 46.4 ▲ 90.8
46 金田年伸 一般 ▲ 27.4 0.0 ▲ 32.4 ▲ 40.2 0.0 ▲ 100.0
47 天音まこと プロ ▲ 14.4 ▲ 26.8 4.2 0.1 ▲ 71.6 ▲ 108.5
48 石津寿人 プロ 22.2 ▲ 67.2 ▲ 33.1 ▲ 57.0 25.9 ▲ 109.2
49 鈴木優貴 一般 ▲ 16.2 ▲ 25.2 ▲ 40.1 ▲ 1.7 ▲ 44.8 ▲ 128.0
50 小倉雨 一般 ▲ 69.4 29.8 ▲ 73.9 ▲ 10.4 ▲ 8.6 ▲ 132.5
51 湯本紳介 一般 5.7 ▲ 54.7 10.7 ▲ 40.9 ▲ 58.7 ▲ 137.9
52 村瀬光佳 一般 ▲ 29.7 ▲ 30.6 ▲ 19.3 ▲ 3.0 ▲ 58.0 ▲ 140.6
53 土屋幸弘 プロ ▲ 49.5 ▲ 0.6 ▲ 9.6 ▲ 66.1 ▲ 25.3 ▲ 151.1
54 服部哲也 一般 ▲ 40.0 ▲ 79.0 3.8 ▲ 41.7 0.0 ▲ 156.9

何を切る? 2021年6月

第38期鳳凰戦A1リーグ 第2節 3回戦 南2局 東家 沢崎誠プロ

 

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■Twitterで実施したアンケートの結果

 

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■プロ解答

八万切りヤミテン

 

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五索切りヤミテン

 

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六万切りヤミテン

 

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八万切りリーチ

 

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五索切りリーチ

 

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■実況・解説陣

 

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古橋「テンパイ!どう受けますか?マンズの上はさほど良くはないように見えますが・・・」
瀬戸熊「一回シャンポンに取るはありますね。そこからまたタンキに受け替えもある。」

 

■プロの視点
沢崎誠プロ
「テンパイに向かう選択は、六万切り・八万切り・五索切りの三択。
いずれも簡単にはアガリに結び付きそうもない。
上家の2巡前の八索、下家・対面の二索を見ると、この五索の危険度は少ないように見える。
ここは五索切りヤミテンとし、八万待ちの仮テンから場に合う待ち牌を期待する。」

 

■終局図

 

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第16期女流桜花Aリーグ第3節A卓レポート

今期の女流桜花Aリーグは全6節で8位以内がプレーオフ進出、14位以下が自動降級で13位は入れ替え戦に勝たないと降級というシステム。
まず降級しない安全圏に身を置いて、そこから有利な状況でプレーオフを戦える順位を目指すのが安定感のあるプレイヤーの考え方だと思います。

第3節A卓に出場した選手は

 

 

仲田加南・和泉由希子・二階堂亜樹・美波智子の4名。
2節連続で役満をアガった仲田は2位を大きく離したトータル1位で、降級の恐怖と戦う必要がない高さまで早くも登ってきました。
後ろが気になる相手に対してプレッシャーをかけて打つことも上手い仲田なので、このまま王様モードに突入して独走する展開も想像出来ます。

その一方、和泉は2節終わった段階でノートップの▲119.9P。
このポイントのまま終盤戦に進むと降級は避けたい上位以外の選手からのマークが厳しくなりそうなので、中盤戦の内に降級ゾーンから抜けたい状況です。

大きく沈んでいる和泉にとって勝負所といえる中盤戦の入口、第3節。

1回戦南3局。

 

 

七筒単騎でリーチを選択した和泉はリーチツモタンヤオ七対子で4,000オール。
このアガリから風向きが変わりました。

1回戦は亜樹に捲られて2着に終わった和泉でしたが、その後は満貫級の手を何度もアガって4回戦で遂に今期初トップ。

 

 

卓内トップとなった和泉は順位を1つ上げ、仲田は2位との差をさらに広げて第3節を終えました。

<第3節A卓最終結果>和泉+24.4P 仲田+17.7P 亜樹▲14.3P 美波▲28.8P

(文:越野智紀)

第38期鳳凰戦B1Select前期第3節レポート

 

 

柴田吉和
猿川真寿
福島佑一
荒正義

 

 

首位柴田が突き抜けているが、2位から16位までは大きく開いていない今期のB1リーグ。上位からの降級ゾーン転落や、下位からの昇級戦線復活も十分あり得る。この日の第3節は今期の目標を位置付ける重要な日となるだろう。
なお、前原、増田、櫻井、亜樹の4名は前原骨折のため別日対局の予定。他2卓は同日にB1リーグSelectとは別会場での対局となる。

1回戦開局は荒がドラの南ツモ。ツモ一通ドラ3の3,000・6,000を決める。

 

 

オーラスにもリーチピンフツモドラの2,600オールをアガリ、1回戦は荒がトップ。

2回戦は接戦のままオーラスにもつれ込む。東をポンした猿川がトイトイテンパイ。どこから出てもトップ、ツモなら三暗刻で満貫の手。ドラの七筒もツモ切る。

 

 

その直後に親番の福島がテンパイ。四筒七筒リーチに踏み切り、4,000オールツモ。
福島は勢いそのままに攻め続けて3本場となりトップは磐石。
厳しくなったのは満貫でも原点に届かなくなった柴田。
二筒ポンでタンヤオトイトイ、高めなら2の三色同刻、ツモれば三暗刻のテンパイを入れると

 

 

最高の二索ツモでプラスの2着で2回戦を乗り切った柴田は、3回戦も攻め手を繰り出す。そこに猿川が果敢に挑み、南3局には柴田の七対子ドラドラ9,600放銃をすり抜け2人テンパイ。

 

 

南3局2本場でも柴田の18,000確定の純チャン三色リーチを300・500(+1,600)でかわし切るファインプレーを見せたが、柴田が逃げ切り3回戦トップ。

4回戦も柴田が連勝し、トータル+25.5Pで卓内トップ。序盤は苦しい時間もあったが、ポイントを上乗せして昇級に向けてさらに一歩踏み出した。

 

 

福島は7位、猿川11位、荒16位となった。

 

 

今期は大きなマイナス者が居ないため、現状降級ゾーンの3名がここから全員プラスしての残留も十分可能。4節目が終わった時に降級ゾーンの分布がどのように変化するのか気になるところだ。

一方別卓では井出が4連勝を決めて一気に首位に躍り出た。昇級枠は2枠のため、インタビューで結果を見た柴田に焦った様子は見られなかった。だが、この後3人目、4人目の昇級候補者が出れば話は変わって来る。このまま井出、柴田で決まるのか?下剋上はあるのか?
A2をかけた争いも目が離せない。

次回B1リーグSelectは
中川基輝
藤原隆弘
二階堂亜樹
荒正義
7/3(土)13:00開始予定。

 

 

(文:編集部)

第38期鳳凰戦A2リーグ第3節A卓レポート

トータル上位の明石・高橋がさらにポイント上乗せ!

6月1日、連盟チャンネルにてA2リーグ第3節A卓が放送された。
対局者は伊藤優孝、和久津晶、明石定家、高橋良介。

 

 

高橋以外の3者がA1リーグ経験者という中、この日一番のプラスを叩いたのは高橋。

1回戦東3局、和久津がタンヤオ三色ドラのリーチを引き当て6,000オールで大幅リードも、

 

 

浮きの2着をキープした高橋。
2回戦でも明石の4,000オールを受けた後に…

 

 

6枚見えのピンフドラドラをヤミテン。ドラを暗刻にすると悩むことなく四索単騎リーチを敢行し、狙い通り8,000のアガリ!

 

 

28,900の3着にとどまり、3回戦目はこのアガリで抜け出した。

 

 

リーチピンフツモ一通の2,000・4,000。
この後大きなアガリこそなかったものの、テンパイ料などで点棒をキープし、1人浮きのトップに。
4回戦も手堅く浮きを確保すると+40.6Pの大量加点。今期B1から共に上がってきた明石に続いて昇級圏内まで浮上した。

本日のトータルポイントは画像の通り。

 

 

 

明石はヤミテンと仕掛けを交えたアガリの多さで+12.5P。大きく沈むところを想像させない安定感で、トータル首位からさらにポイントを伸ばした。
和久津はいつも通りの大きな手作りで6,000オール成就も、なかなかトータルをまとめられず3節連続のマイナス。インタビューでは「1回ぐらいプラスしてちゃんと戦えるところを見せたいので、次回頑張ろうと思います」と語った。
伊藤はフリテンロンのチョンボがあり▲62.0P。1節目▲77.3P、2節目+57.6Pとジェットコースターのような成績に、「トップかラスかみたいになってるけど、わざとやってるわけじゃないんだよな。そういうバイオリズムになってるんで、次は死神君を叩き起こさないと」と話した。

A2リーグ次回の放送は6月8日(火)。
対局者は古橋崇志、麓征生、内川幸太郎、藤島健二郎。
解説は和久津晶が務めます。次回も是非ご視聴ください!

(文・浜野太陽)

第38期鳳凰戦A1リーグ第3節C卓レポート

2節連続大きなマイナスで現状最下位の紺野。心情的にもポイント的にも今日はプラスにしたい。

瀬戸熊直樹
沢崎誠
吉田直
紺野真太郎

その紺野の立ち上がり。開局吉田のドラドラリーチをピンフのみでかわし、次局もピンフのみ二万五万のヤミテンを入れていた。
13巡目に二筒引きで高め三色に振り変わってリーチ。同巡追っかけリーチの沢崎から高めの二万が出て7,700(+1,000)のアガリ。

 

 

その後もタンピンイーペーコー、ピンフドラドラと2回の3,900をアガリ、完璧な内容で1回戦トップを取ると、続く2回戦も南場の親番で2,600オールをツモり、紺野が2連勝。

2着は瀬戸熊。1、2回戦ともに南場に大物手を1回アガってプラスをキープ。落ち着いて場況を見て振り込まず、打点が出来たら確実にアガる。30,000点超えを目指す、競技ルールのお手本のようだ。

 

 

3着4着とここまで厳しい吉田。特に2回戦は白をポンして小三元ホンイツドラテンパイの沢崎との勝負を制し、高めの一万で跳満ツモスタート。

 

 

得意パターンに持ち込むどころか、ラスを引かされたのは堪えただろう。
しかし自分のマイナスは自分で取り戻すしかない。なら、「もっと高い手をツモる」をやってのけた。
3回戦東3局。ドラドラの吉田は七対子1シャンテン。2枚切れの南をツモきらず、五索をトイツ落としで一気にチンイツに寄せる。

 

 

ドラ色なのも相まってピンズは場に激高となるが、メンゼンテンパイを入れた吉田は二筒五筒待ちリーチに踏み切り、高めツモ。リーチツモチンイツイーペーコードラドラ、11飜の三倍満を決め、3回戦トップ。

4回戦は沢崎が主役。まずは東1局の親番。ドラ雀頭の234三色リーチを高めの二索で決めると

 

 

東2局ではイーペーコー確定のカン二索待ちテンパイの吉田が打ったドラ中をポン。瞬く間に仕上げてツモ。この2つのアガリで4回戦トップを決めた。

 

 

紺野が卓内トップ。瀬戸熊、沢崎もプラスでまとめた。吉田は2回の4着が響いて暫定11位となった。

 

 

次回A1リーグ第4節A卓は
6/9(水)17:00開始予定

藤崎智
勝又健志
HIRO柴田
古川孝次

実況:古橋崇志
解説:西川淳

(文:編集部)

AKRacing杯予選D卓レポート

【AKRacing杯予選D卓通過は・・・】

麻雀は何が起こるかわからない、と語られることがあるが、何かを起こす“技”を持ち合わせていることが前提だと感じる一戦であった。

AKRacing杯、予選D卓まで進んできたが、概要やシステムについては過去のレポートを参照してほしい。

予選A卓勝ち上がり、岡田紗佳

AKRacing杯予選A卓レポート


予選B卓勝ち上がり、瀬戸熊直樹

AKRacing杯予選B卓レポート


予選C卓勝ち上がり、高宮まり

AKRacing杯予選C卓レポート

対局に移ろう。この日の主役は沢崎だった。
最終戦南2局、親杉浦のリーチを受けて、一度は暗刻の中を切って迂回するも、再度役なしのテンパイ。

 

 

実況日吉「マジ?マジ?ハイテイ(河底撈魚)ドラドラ、3,900。3,900の打点より局回しが大きい。」
解説内川「完全覚醒ですね、もう2週間早く目覚めてくれないですか。」
(※ 2週間前はMリーグファイナル。沢崎と内川はKADOKAWAサクラナイツのチームメイト。)

「これは決まったな。風呂でも入るか。」と思った視聴者も多かったのではないか。
僕も「沢崎さんの勝ちだな。このレポート、どういう構成にしよう。」という心境である。

南3局、沢崎は7巡目にテンパイ。

 

 

ゴールは目前もやや長引いた。
親の藤崎、残りのツモは3回、そしてこの手牌。

 

 

(※ 対面の沢崎は赤五索切り、北の空切りの後は全部ツモ切り)

 

 

!!!!!!!
テンパイしなければならない状況で、この打牌をできる人が何人いるだろうか。
六索を引きテンパイ、連荘。

同1本場は、ご褒美のような裏ドラ2枚の6,000オール。
僥倖の裏裏に、藤崎の手も興奮で震える。

赤五万六万 上向き七万 上向き一筒 上向き二筒 上向き三筒 上向き五筒 上向き六筒 上向き一索 上向き二索 上向き三索 上向き四索 上向き四索 上向き リーチ ツモ四筒 上向き ドラ二万 上向き 裏四索 上向き

それでも沢崎は、2本場に2,000+600を藤崎から直撃。藤崎との点差を15,300点とする。
オーラスの藤崎は倍満条件になったが、親の前田が沢崎から18,000!

五万 上向き六万 上向き七万 上向き二筒 上向き三筒 上向き四筒 上向き五筒 上向き六筒 上向き七筒 上向き八筒 上向き八筒 上向き六索 上向き七索 上向き リーチ ロン五索 上向き ドラ五万 上向き 裏北

お風呂から上がってきた人はびっくりの大接戦に。

 

 

 

 

決着はすぐについた。

 

 

予選D卓の勝ち上がりは、大逆転で藤崎智!
1つの放銃回避が逆転につながる、年に何回あるかどうかの勝ち上がり方であった。

決勝戦は6月17日18:00より以下のメンバーで対局です。
無料放送ですので、ぜひご視聴ください。お楽しみに。
岡田紗佳vs瀬戸熊直樹vs高宮まりvs藤崎智
実況:日吉辰哉
解説:内川幸太郎
ルール:赤ありWRCルール
システム:半荘2回戦で優勝者を決める(順位点なし)

(文:福光聖雄)