第29期麻雀マスターズプロ予選3日目レポート

4/18(日)第29期麻雀マスターズプロ予選3日目が行われた。

システムはWRCルールで4回戦を行い、ポイントプラス者(ポイントプラス者が4の倍数にならない場合はマイナスポイントの少ない順から補充する)が5回戦を行いポイント上位25%が本戦に勝ち上がりとなる。

本日は6会場での開催となった。

巣鴨会場での対局風景 

 

 

巣鴨道場ではB1リーグ所属、三浦智博等が参戦。

 

 

島崎啓一(RMU)
柚花ゆうり(協会)
小松武蔵(連盟)
野村祐三(RMU)
中村浩三(RMU)
三木敏裕(協会)
辻直樹(RMU)
成多嘉智(RMU)
西川亮祐(RMU)
三浦智博(連盟)

以上10名が24日に行われる本戦に進む事になった。

雀笑家会場の対局風景  

 

 

池田佑(最高位戦)
皆川直毅(連盟)
日吉辰哉(連盟)
西名優(連盟)
鳥越真仁(連盟)
高橋昇司(最高位戦)

こちらは6名が勝ちあがり。Mリーグで実況を努める日吉辰哉も通過となった。

じゃん亭会場では斉藤豪(13代目天鳳位・第11代RMUクラウン優勝)が参戦。  

 

 

佐治敏哲(協会)
高田麻衣子(連盟)
佐藤聡(RMU)
森田朝日(協会)
小川尚哉(連盟)
長井梨世(連盟)
斎藤豪(連盟)

以上7名が勝ち上がり。

龍馬くん会場の対局風景。  

 

 

後藤悠(最高位戦)
新谷翔平(連盟)
優月みか(連盟)
鹿嶌文太(連盟)
品川直(最高位戦)
永井勝晴(連盟)

以上6名が勝ち上がり。

岡会場の対局風景。  

 

 

こちらはB2リーグ所属増田隆一。C3リーグ所属和泉由希子等が参戦。
3回戦でポイントを減らした増田だったが、4、5回戦で逆転に成功。

吉高正晴(連盟)
大庭三四郎(連盟)
新井駿一(連盟)
増田隆一(連盟)
加藤貴一(連盟)

こちらからは以上5名が勝ち上がり。

錦江荘会場の対局風景。 

 

 

 

こちらは高宮まり・東城りおが参戦。連勝スタートで好調の東城だったが3、4回戦は厳しい展開に。 

 

 

4回戦までで敗退となった。
高宮も倍満確定リーチを打つなど見せ場を作るも、アガる事は叶わず4回戦までで敗退となった。 

 

 

5回戦現状のボーダーは+50.7Pと高めであった。運営の藤崎曰く、錦江荘会場3日の内、最も高いボーダー。しかも更に上がる事が予想される。 

 

 

通過の為には浮きが欲しい内田(7位64.3P)とトップが欲しい皆川(14位41.0P)  
皆川がトップ目に立つも、内田のリーチにテンパイから8,000の放銃。 

 

 

直前に内田から五万が打たれており八万を止めるのはあまりにも厳しかったか。
このアガリが明暗を分け内田通過、皆川敗退となった。

松本吉弘(協会)
嵯峨寛彬(最高位戦)
吉田健一郎(最高位戦)
井上祐希(最高位戦)
木原浩一(協会)
寺戸孝志(連盟)
佐藤孝行(連盟)
地主琢磨(ミュー)
内田美乃里(連盟)
中津真吾(連盟)
牧野伸彦(最高位戦)

首位はМMリーガーの松本吉弘。以下11名が勝ち上がりとなった。
本戦は4/24(土)12:00から行われる。

(レポート担当: 船木伸一)

天空麻雀22 男性大会決勝レポート 森下剛任

100

 

トッププロが激闘を繰り広げる天空麻雀。
今回2回目の王位を獲得することができ、初出場することになりました。
トッププロとの対局は楽しみですが、いい麻雀をしてこのチャンスを活かす思いは強かったです。

 

予選A卓
起家から沢崎誠、荒正義、森下剛任、佐々木寿人

 

100

 

東場は森下が満貫ツモを二度アガリ、リードするが、南3局3着目の佐々木のリーチに痛恨の8,000放銃!!

オーラスを迎え

沢崎誠   33,900
佐々木寿人 33,200
森下剛任  29,200
荒正義   23,700

全員にチャンスのあるオーラスは、荒が先制リーチをかけるが流局、決勝には沢崎誠、準決勝には佐々木寿人、森下剛任が進出。

 

予選B卓
起家から藤崎智、白鳥翔、伊藤優孝、森山茂和

 

100

 

東場は白鳥が親番で稼ぎ頭一つ抜け出す。
対照に、藤崎は8,000を伊藤、森山に放銃し後がなくなるが、東4局に満貫のツモアガリで反撃に。

南3局には伊藤から満貫をアガリ3着浮上!
オーラスは、藤崎、今度は高目倍満のリーチでトップを狙いに行くが、流局。
決勝には白鳥翔、準決勝には森山茂和、藤崎智が進出。

 

準決勝
起家から森山茂和、森下剛任、佐々木寿人、藤崎智

 

100

 

東1局佐々木がドラの東を切って5巡目リーチ!!

三万四万赤五万六万七万二筒三筒六筒六筒七筒八筒九筒東  ツモ二万  打東  ドラ東

このリーチに対し藤崎が仕掛けてこの牌姿でしたが、

四万六万七万八万七索九索九索一筒一筒八筒  ポン東東東  打白

佐々木の四筒を立て続けに喰い取り、テンパイに漕ぎ着け同じテンパイに!

五万六万七万六索七索八索一筒一筒四筒四筒  ポン東東東

結果は藤崎の一筒ツモアガリ。幸先の良い満貫のツモアガリでスタートとした。

その後は森山が東4局にリーチツモ七対をアガリ、リードすると、南2局にも森下の親番の先制リーチに追いかけリーチをして満貫のツモアガリで勝負あり。
私、森下はここで敗退。森山、藤崎の柔軟さや強さを実感した結果となった。
またここに戻ってくることができるよう、これからも精進して、その時には負けないくらいに、強くなっていたいと思います。

 

決勝1回戦
起家から 沢崎誠、藤崎智、森山茂和、白鳥翔

 

100

 

レジェンド2人にベテランの藤崎智に中堅の白鳥翔の対決!

東3局に西家白鳥が16巡目にリーチ!

六万七万七万三索四索五索七索七索七索三筒三筒六筒六筒  ツモ六筒  打七万

八万は場に3枚見え、場に動きがない西家なので残り1回。
リーチに踏みきった白鳥に優勝するという意思を感じた。
残り枚数は1牌だったが、見事にラス牌の五万をつもりあげ、満貫のツモアガリで優勝に向けて好発進した。

この勢いのまま白鳥が突き抜けるのか、はたまたレジェンド2人と藤崎智の逆襲はあるのか?
とても見応えがあるので、この後は是非放送をご覧ください。

天空麻雀22

(最終回):男性プロ決勝第2戦
22(木)13:00-(再放送)
29(木)21:00-(再放送)

ロン2カップ2021Springレポート

【ロン2カップ2021spring開催 ユーザーさんとプロの直接対決】

昨年は未曾有の新型コロナウイルスが蔓延し、感染防止の観点から開催を中止としたロン2カップspring。
今年はこれまでの情報をもとにした感染防止対策を徹底し、無事開催の運びとなった。

【対局会場のウイルス感染症対策】

①関係者全員PCR検査を実施し陰性を確認
②アルコール消毒液の設置
③入館時の検温
④マスクの着用
⑤対局者入れ替え時、卓や点棒、椅子などの消毒
※対局中は出演者のみマスク非着用

【ロン2カップとは?】

日本プロ麻雀連盟公式オンラインサイト『ロン2』で予選会を行い、権利を獲得したユーザーさんが連盟の有名プロ雀士と対局出来るという企画。

次回の夏大会の予選は、来週4/24(土)から3週連続(各週末)で行われるので、是非たくさんのユーザーさんにチャレンジして頂きたい。

 

 

スタジオ対局は3名のユーザーさんと9名のプロが参戦。まずは3卓に分かれての予選となる。ユーザーさんはプロ3名と一度に同卓出来る。

ロン2カップ システム
各卓予選1位(3名)→決勝へ
予選2位(3名)→準決勝へ
予選3位→投票1位のみ準決勝へ
準決勝→トップを獲ると決勝
決勝卓でトップを獲ると優勝

【予選A卓】

 

 

A卓は石田が好スタートを切る。小笠原のリーチを受けながらの3,900を皮切りに、7,700を2回と3,900をアガって独走。
それを止めたのがヨシバさんの6,000オール。

 

 

小笠原は6,400をアガって最後の親番に備える。
南3局には中山が根性の跳満ツモを決めてオーラスへ。
1本場でヨシバさんが赤を全部使った7,700をアガリ1位。2位石田、3位中山となった。

【予選B卓】

 

 

瑠美が先手を取る展開の中、仲田も8,000をアガって迫る。瑠美が勝ち上がりを決めたのは東3局。

 

 

この手牌をソウズを引いてのチンイツの伸びを見て、一度はヤミテンに。しかし次のツモは六万。ここから3巡かけたら遅すぎると判断してリーチ。タンヤオ確定には受けず高め一通の一索で11,600のアガリを決める。

 

 

PONさんも手塚の先制リーチに追っかけリーチで対抗。親番仲田も来ての3軒リーチに勝って裏ドラ1枚の満貫で希望を繋ぐが、届かず。
1位は瑠美、2位仲田、3位手塚となった。

【予選C卓】

 

 

東2局1本場に佐々木がリーチ、ピンフ赤の三万六万九万待ちフリテンリーチ。ツモって裏ドラ1枚、強引にこじ開けて先制パンチ。

東4局に本田の仕掛けと森山のリーチを受けた深谷太郎さんはタンヤオ赤のテンパイ。ヤミテンとした。

 

 

四筒を引き考える。結果はテンパイを壊す二索を選び本田に5,800を放銃してしまうのだが、もし四筒をツモ切っていたら…。

 

 

佐々木に倍満放銃となっていた。森山のリーチはもし裏ドラがなくても安め6,400、高め満貫が確定していた。

ファインプレーで最悪の事態を避けた深谷さんは、その後も魅力的な手組みでメンホン七対子を作り上げるなど健闘するが、その局は本田がアガって佐々木を逆転。
オーラスも自らアガリ切った本田が1位、2位佐々木、3位森山となった。

【予選結果】

☆決勝進出
ヨシバさん
二階堂瑠美
本田朋広
準決勝1位

☆準決勝進出
石田亜沙己
仲田加南
佐々木寿人
投票1位

投票戦の結果、手塚紗掬が準決勝へ。

【準決勝】

 

 

佐々木が東1局に345三色リーチで高めツモ。ノリノリの佐々木、今度は純チャン三色ドラのペン七索待ちでリーチ。親番手塚は役ありヤミテン、ドラ3仲田が追っかけリーチと皆テンパイを組む中、最後方から追いついた石田。入り目がドラでない、789三色でもない3飜ダウンの安めの六筒ながらも、カン八万でリーチ、佐々木から一発でアガる。
南3局には仲田がリーチ、ピンフ、リャンペーコーをアガって2番手に。
オーラスをトップ目で迎えた佐々木は「仲田さえ気をつければ大丈夫だろう」と思ったかはわからないが、ここまで苦しんでいた手塚が国士無双テンパイ。

 

 

さらには石田がメンホン七対子ドラ単騎でテンパイ。

 

 

手塚、石田はツモアガリか佐々木から出れば逆転だったが、条件は満たせず。佐々木が決勝へ。

【決勝】

 

 

 

東1局、ヨシバさんがここから中トイツ落としでタンヤオへ。ハイテイツモで満貫のアガリ。

その後は佐々木が満貫ツモでヨシバさんを追いかける。

 

 

本田はこの手牌で安牌を抱えず六筒を残して三色を見たが、入り目が二筒
一発裏のない公式ルールなら本田は打中としそうな牌姿だが、待ちの良さもあったかリーチを選択。
ドラトイツの瑠美の宣言牌四万を捉え、裏ドラが2枚乗って5,200のアガリ。

東場はアガれなかった瑠美が南場に大爆発。

 

 

手放せない親番で、選択のある場面となりカン六索待ちとする。テンパイを入れていたヨシバさんはツモ切らずに放銃回避したが、瑠美が力強く4,000オールのツモアガリ。そのまま連荘して32,800点加点。佐々木にあとひとアガリまで迫る。

 

 

南2局ヨシバさんからリーチを受けた佐々木はこの手牌で六万をチー、高め七索ツモ。タンヤオ三色赤ドラの2,000・3,900(+1,200)のアガリで他家を再び突き放す。

南3局、最後の親番ヨシバさんは15巡目にテンパイ。一発ツモ裏で3,900オール(+1,000)をツモって連荘。
しかし次局は佐々木が電光石火の6巡目ツモで親番が終わる。

オーラスに条件を突きつけられたヨシバさんはめいっぱい高い手を組み、メンホン七対子赤のテンパイに漕ぎ着けるが1人テンパイで流局。
これにてロン2カップ2021spring全対局が終了。
優勝は佐々木寿人。
ロン2カップでは10年ぶり2回目の優勝となりました。

 

 

表彰式で森山会長からカップを受け取る佐々木は、嬉しそうなほっとしたような笑顔が見えた。

次回ロン2カップ2021summerは8月14日(土)開催予定。皆さんのご参加をお待ちしております。

 

 

(文:編集部)

第38期鳳凰戦A2リーグ第1節B卓レポート

【魚谷、最速アガリの連発で好スタート!】

4月13日、A2リーグ第1節B卓が放送された。
対局メンバーは、高打点のアガリを武器とする、和久津・仁平・古橋に対し、スピード重視の魚谷という構図となった。

 

 

1回戦は打点派3人それぞれがアガリを炸裂させた。東1局は和久津が白ホンイツ一通の2,000・4,000、

 

 

東2局は仁平がタンヤオツモドラドラの2,000・3,900…

 

 

東3局では、親番の魚谷がメンタンピンリーチを放つも、和久津が再びツモアガリ。

 

 

メンホン七対子ドラドラの4,000・8,000!さらに東4局では…

 

 

古橋が変化の多い手牌を即リーチの判断。これを見事ツモり2,000・3,900。魚谷は放銃のないまま東場終了時点で1万5千点ほどの持ち点に。しかしこの回を3着で耐えると持ち前のアガリ回数の多さで失点を回復。

 

 

 

 

 

親番での大量得点こそないものの、子方でアガリを連発して2、3回戦は2着。そして4回戦には待望の大物手が!

 

 

仕掛けた和久津のテンパイ打牌をとらえ、12,000!最終戦に大きなトップを飾り、開幕戦を制した。
1日終了時点のトータルポイントは画像の通り。

 

 

 

近年打点寄りの選択が多く見られる魚谷だが、今回は元来のような手数の多い麻雀で卓内トップ。仁平はトップ2回・ラス2回と大振りな内容で微マイナス。和久津は初戦大きなトップも、貯金を減らしマイナスに。最終戦の打ち込みが響いた格好だ。古橋は卓内4着も、トップ0回・ラス2回の割にはマイナスを抑えた印象だ。

A2リーグ次回の放送は4/20(火)。
対局者は明石定家、ダンプ大橋、藤島健二郎、一井慎也。
解説は和久津晶。次回も是非ご視聴ください!

(文・浜野太陽)

第38期鳳凰戦A1リーグ第1節B卓レポート

初のA1参戦となる杉浦勘介に注目!!

 

 

瀬戸熊直樹
前田直哉
HIRO柴田
杉浦勘介

1回戦に好スタートを決めたのは前田。

東1局 北家 ドラ五筒

 

 

【7巡目】打四索
二筒を切ると広い1シャンテンだが、マンズとソウズを234とし、タンヤオを確定。

【11巡目】打四筒
メンタンピンの四筒七筒リーチが打てるが、二筒単騎のヤミテンに。

【12巡目】打六筒
今度は五筒八筒に変化。リーチしてドラツモなら跳満だが「自身で3枚使いだから全く魅力ない」(対局後本人インタビューより)との事。
カン三筒の確定満貫のヤミテンでアガる。

前田はその後もドラと手役、リーチとヤミテンをバランス良く使い1回戦トップ。

 

 

2着は東4局に南メンホンをアガった柴田。

2回戦も前田が好調。ダブ東ドラドラの3,900オールから始まる。

東3局、20,900点持ち4着目の瀬戸熊がドラドラの手を一索ポンから(後に加カン)。

 

 

柴田から七筒が出て6,400をアガると、南2局3本場には柴田のリーチに六筒五万と無筋を押し切り400・700(+2,900)のツモ。瀬戸熊はプラスの2着となった。

3回戦は柴田が南単騎のダブルリーチ。アガリを見た前田から6,400(+300)を直撃してリード。
東2局2本場ではタンヤオドラドラ高めイーペーコーのヤミテン。

 

 

前田から四万で12,000(+2,600)をアガって連荘すると、さらにドラドラ七対子をヤミテンでツモ。親満の加点で柴田は磐石。

柴田の大物手に飛び込み厳しい半荘となった前田だが、ドラドラシャンポンをリーチして満貫ツモで素点を回復すると、その後は決して無理をしない。
六索を切ればチャンタがついて満貫テンパイでも安全に九索を切って5,200。オーラスもヤミテンでアガってマイナスの2着。

4回戦もメンホン七対子ドラ単騎をアガった前田がリードするが、ここで待ったをかけたのは、A2から昇級し本日A1デビュー戦注目の杉浦。南1局に5,200、南3局に2,000・3,900(+1,300)をアガって迎えたオーラス。

 

 

中を加カンして、トップ争いの前田から3,900(+5,600)をアガリ、杉浦が4回戦トップ。3回戦までのマイナスの多くを返して次節以降に繋げた。

 

 

前田が卓内トップ。2連勝も凄いが、3回戦で大きなラスになりそうな所を2着にまで回復させたのが大きい。

 

 

次回A1は4/21(水)17:00開始予定。

古川孝次
藤崎智
紺野真太郎
黒沢咲

変幻自在のサーフィン打法古川と、鳴かない麻雀の代表格の黒沢が同卓。そしてたまに忍ばないけど基本は忍者の藤崎。リーチは来るのか、来ないのか?
この3人を相手にどう立ち回るのか、紺野の動向にも注目したい。

(文:編集部)

第29期麻雀マスターズプロ予選2日目レポート

4月11日、第29期麻雀マスターズプロ予選2日目が行われた。 

 

 

(写真は巣鴨道場) 

今期は、新型コロナウィルスの影響により、残念ながら一般参加の予選は無く、プロ予選のみとなった。

プロ予選は4月10日、4月11日、4月18日の3日間に分けて行われる。本日は6会場での開催。

システムはWRCルールで4回戦行い、ポイントプラス者(人数が4の倍数で無い場合は、マイナスの小さい選手を補充する。プラス者が10人なら、マイナスの小さい選手から2人が5回戦へ。)が5回戦を行い、トータルポイント上位25%が本戦に勝ち上がりとなる。

巣鴨、有楽町、新橋と、3駅を又に掛け行われた、プロ予選。シード者が待つ本戦に駒を進める事が出来るのは、誰なのであろうか?

それでは各会場の対局風景と、一部の選手紹介を。

 

 

錦紅荘会場  

 

 

ジャン亭会場  

 

 

竜馬くん会場  

 

 

新雀荘会場  

 

 

雀笑家会場  

一部の選手紹介

 

 

山田学武(連盟)  
C1リーグ所属。
第41期 
王位戦2位

 

 

石川遼(連盟)  
C1リーグ所属  
第4期天鳳位

 

 

鈴木誠(連盟)  

C1リーグ所属  
ロン2レーティング2200達成者

4回戦が終了し、5回戦へ。
私は、雀笑家会場でレポートしていたが、次々と、予選通過者が送られてくる。

まずジャン亭会場から

蒼山秀佑(連盟)
平野敬語(連盟)
室伏理麻(連盟)
こばりしん(連盟)

以上4名が勝ち上がり。

続いて竜馬くん会場から

新大地(連盟)
曾篠春成(連盟)
戸田誠輝(連盟)
野村駿(連盟)

以上4名が勝ち上がり。

次は巣鴨道場から
鈴木誠(連盟)
伊藤俊介(連盟)
山崎淑弥(最高位戦)
のへ和也(協会)
中村毅(連盟)
中部慧樹(最高位戦)
江崎文朗(協会)

以上7名が勝ち上がり。

次は錦紅荘会場から

外山超大(協会)
森嵜翔(協会)
津村憲一(連盟)
山田学武(連盟)
鈴木宏二郎(協会)
石川正明(連盟)
高田翔(連盟)

以上7名が勝ち上がりとなった。

雀笑家会場も、終わりの時が近づいてきた。
若い選手が多い、本会場。勝ちたい気持ちが伝わってくる。

ボーダーまでやや離されていた、6位浅野が63,400から、さらに加点し一気に通過ラインに割り込んできた。  

 

 

別卓では、2位今岡を静めて、次点の今泉が加点していく。 

 

 

雀笑家会場は、大混戦になった。
最終的に勝ち残ったのは、

吉田翔生(連盟)
扇田紘征(連盟)
浅野耕太(連盟)
今岡英忠(連盟)

以上4名。ボーダーから6位まで1.3Pの接戦だった。

最後に終わったのが、新雀荘会場。

松田麻矢(最高位戦)
山本祐輔(連盟)
村山航希(最高位戦)
渡辺洋香(最高位戦)
永川秀映(連盟)
古本和宏(連盟)

以上 6名が勝ち上がり。

6会場合わせて、計32名が、4月24日(土)に行われる、本戦に駒を進める事となった。
本戦勝ち上がりをかける予選3日目は、4月18日(日)に行われる。
果たして、この予選勝ちあがり者から、次のマスターズ覇者は生まれるのであろうか?
引き続き、注目して頂ければと思う。 

(文:船木伸一)

第29期麻雀マスターズプロ予選1日目レポート

第29期麻雀マスターズプロ予選1日目レポート

昨年の開催中止で2年ぶりとなった麻雀マスターズは、日程を3日に分割、1日毎の会場数も6箇所に増やして開催となりました。

今期のプロ予選のシステムは、4回戦終了時のポイントプラス者で5回戦を行い、各会場毎のポイント上位25%が本戦へ勝ち上がり。

 

 

1日目からの登場は13年前に第17期麻雀マスターズを制した猿川真寿。
ノーシードで予選からの出場となった猿川でしたが、最終戦96,400点の大トップを獲り、巣鴨会場を1位で通過しました。

<巣鴨会場参加32人中・通過者8名>
大鹿糠文也(連盟)
猿川真寿(連盟)
関島善基(連盟)
駒崎祥生(協会)
坂本太一(協会)
多喜田翔吾(最高位戦)
福田大志(最高位戦)
嶋崎究(RMU)

 

 

有楽町の錦江荘会場ではケネス徳田等8名が勝ち上がり。

<錦江荘会場参加32人中・通過者8名>
石立岳大(連盟)
ケネス徳田(連盟)
渋谷菜瑠美(連盟)
井上剛一(協会)
松崎真也(協会)
臼田悦久(最高位戦)
小野房幹雄(最高位戦)
松井夢実(最高位戦)

 

 

吉田光太(協会)はここで敗退。

その他、新橋の4会場では

 

 

雀笑家会場から安秉参(画像右)等4名が勝ち上がり。
昨年の最強戦ファイナリストの井上絵美子(画像左)はここで敗退。

<雀笑家会場参加16人中・通過者4名>
安秉参(連盟)
土井悟(連盟)
原佑典(連盟)
吉野敦志(連盟)

 

 

龍馬くん会場は小四喜をアガった船木伸一(画像左)や三田晋也(画像右)等5名が勝ち上がり。

<龍馬くん会場参加19人中・通過者5名>
小原航太(連盟)
菊原真人(連盟)
紺野光則(連盟)
船木伸一(連盟)
三田晋也(連盟)

 

 

じゃん亭会場は以下の5名が勝ち上がり。
去年アマチュア最強位を獲得し、今年プロデビューの安部颯斗はここで敗退。

<じゃん亭会場参加20人中・通過者5名>
大橋幸正(連盟)
角谷陽介(連盟)
木暮智貴(連盟)
斉藤隆(連盟)
佐藤遼(連盟)

新雀荘会場は以下の8名が勝ち上がり。
浅井堂岐は5連勝で+209.9Pの1位通過。

<新雀荘会場参加32人中・通過者8名>
高野宏治(連盟)
刀川昌浩(連盟)
藤本修二(連盟)
浅井堂岐(協会)
荒木一甫(協会)
柳田憲昭(協会)
佐藤士元(RMU)
麻宮あかね(RMU)

 

 

石原真人(麻将連合)はここで敗退。

麻雀マスターズプロ予選1日目は38名が本戦へ勝ち上がりとなりました。

(文:越野智紀)

AKRacing杯予選B卓レポート

【AKRacing杯予選B卓通過は瀬戸熊直樹!】

4月9日、連盟チャンネルにてAKRacing杯予選B卓が放送され、A卓の岡田紗佳に続いて瀬戸熊直樹が決勝進出を決めた。

AKRacing杯は、日本プロ麻雀連盟オフィシャルサプライヤーであるテックウインド株式会社がスポンサーとなり開催される大会。賞金総額は100万円、優勝者には副賞としてAKRacingが送られる。

カラーバリエーション豊富な製品に合わせた装いの選手たちにより対局が開始。

 

 

東1局、瀬戸熊の親番。紺野とのめくり合いを赤五索で制すると、裏も乗って12,000。

 

 

1本場は佐々木・勝又の仕掛けを受けながら高目ツモの6,000オール、

 

 

さらに2本場は勝又の先制リーチに追いかけ、リーチ一発ピンフの5,800をアガリ71,800のトップ目に。

 

 

早くも誰が瀬戸熊への挑戦権を得るかという構図ができてしまったところでアガリを決めたのは、佐々木。

 

 

リーチツモ東ドラの2,000・4,000。その後も瀬戸熊のような大連荘こそ無いものの2番手をキープし、約37,000点差で2回戦へ。
2回戦は紺野が4,000オールなどのアガリで2着に浮上する場面もあったが…

 

 

2位に浮上した選手が順番に入れ替わるという瀬戸熊にとって有利な展開に。オーラス時点では2着目の佐々木が倍満ツモ、紺野は役満ツモ、勝又はダブル役満ツモという条件。一発や裏次第で逆転というフリテンリーチまでこぎつけた佐々木であったが、ツモアガリは成らず。

 

 

予選B卓通過は瀬戸熊直樹となった。「一番キツイと言ってもいいメンバーでの予選を勝ちあがった人間として、決勝でも良い麻雀を打ちたいです」と力強いコメントを残した。

AKRacing杯、予選C卓の放送は5/21(金)。

対局者は、二階堂亜樹、魚谷侑未、高宮まり、川原舞子となっております。

次回も是非ご視聴ください!

第38期鳳凰戦A1リーグ第1節A卓レポート

【ついに開幕!第38期鳳凰戦A1リーグ】

2021年4月に入り、先日のB1リーグSelect、女流桜花Aリーグ、A2リーグと各リーグの放送が始まった。4/7(水)には最高峰A1リーグがスタート、今回は開幕戦の模様をお伝えしたい。

 

 

対局者は
沢崎誠
勝又健志
近藤久春
西川淳

個性溢れる4名が繰り出す一手がどんな化学反応をみせるのか、とても楽しみである。

起家は勝又。この配牌で第一打六索はドラ八万2枚を使うメンツ手が主体だが、八索から切らないのは、七対子の芽も残したいから。
2巡目にツモ七筒でピンズの4連続系を活かすため八索トイツ落とし。七対子ドラドラ単騎待ちよりも白ドラドラの方がアガリ期待値が高いという計算だろう。

 

 

瞬く間にテンパイを入れ、西川から西ロンで5,800のアガリ。

南1局に再び親番の勝又が六索九索で先制リーチ。

 

 

ここに切り込んで攻め返したのは西川。リャンメンに受けずにダブ南三索のシャンポンで追っかけリーチ。勝又から高めが出て満貫直撃で勢いを阻止し、仕切り直しとなる。

均衡を破ったのは南3局に親番の近藤。きっかけとなったツモアガリがこれだ。

三万四万五万五万五万六万七万七筒九筒二索三索四索四索四索 ドラ七筒

まずは6巡目にカン八筒待ちテンパイを取らずの打九筒
7巡目八万引きでドラ切り、フリテン待ちでヤミテン。
8巡目に西ツモ切りリーチ。
9巡目に二万ツモで2,100オールのアガリ。

 

 

一索四索二万五万の1巡の間で豊富なリャンメン手がわり牌を待つのと、フリテンリーチでツモりに行くのとどちらがいいか天秤にかけ、最速のアガリをものにした。
「細い糸を通すようなアガリ手順を踏めた時。それが自分の目から確認出来た時かな。」
かつてのインタビューで自分のツキパターンをそう分析していた近藤は、この親番で3者を突き放して1回戦トップ。

2着争いの決着はオーラスの6本場。勝又が一万中とポン。ドラ色ホンイツ模様で場が沸騰。

 

 

唯一戦える牌姿は西川。二万六筒待ちのタンヤオイーペーコードラ。勝又は二万を切っているのでその後のマンズ引きにも対応出来る。
しかし勝又は道中にアガリ逃すも、最後は出アガリ期待を捨てるフリテン3メンチャンに受けてツモで2,000・3,900(+2,800)。4着から浮きの2着になる嬉しいアガリで長かった1回戦が終了。

2回戦東4局2本場。西川の手牌はわずか5巡目で雀頭なしの国士無双2シャンテン。

 

 

6巡目は一索、7巡目は北を引き、九万待ちテンパイが入る「はず」だった。

 

 

ここで敏感に反応したのは沢崎。この牌姿から二索ポン。前巡ドラを重ねたとはいえ、アガリに近づいているのか判断しかねる仕掛けだ。だが、これで西川の手番を飛ばしている間に勝又と自分の九万を4枚処理して西川の勝負手を灰塵と化してしまった。仮に沢崎がポンしなくても2人の九万に間に合わない可能性は高いが、48,000が現実的に見えた西川にとっては痛い局だ。

 

 
仕掛けは大成功で、終盤に1,000・2,000(+1,600)ツモ。沢崎はどこまで場が見えているのだろうか、底が知れない。
しかし、この日の沢崎には苦難が続く。

3回戦、西川のリーチを捌きに行き8,000放銃。親番ではホンイツテンパイでツモ切った南が勝又の跳満に放銃となってしまう。

 

 

南2局に西川の先制リーチを受けた勝又は。ツモり四暗刻テンパイだがリャンメンに受け、ツモ三暗刻ドラ3の跳満。3回戦もトップを取ると、難しい選択をほぼノータイムで正解し続けて2着からの3連勝。IQ220の頭脳は今期も最初からフル稼働である。

 

 

卓内2位は1、2、2、2とこちらもオールプラスの近藤。立ち上がりは慎重。勝ちパターンにハマれば叩き、次の半荘はまた慎重に。オンオフの切り替えを徹底していた。

西川、沢崎にとっては厳しい幕開けとなってしまったが、次節以降どのように巻き返しに来るか注目したい。

次回A1リーグは4/14(水)17:00を予定。
瀬戸熊直樹
前田直哉
HIRO柴田
杉浦勘介

来週はA2から昇級を決めた杉浦が登場。この対局も是非ご期待ください。

(文:編集部)

【麻雀最強戦2021 男子プロ一撃必殺】優勝は瀬戸熊直樹!

4月10日(土)15時より、「麻雀最強戦2021 男子プロ一撃必殺」が行われた。

その模様はAbemaTV麻雀チャンネルにて生配信され、日本プロ麻雀連盟の瀬戸熊直樹が優勝!
麻雀最強戦2021FINALの切符を手にした。

 

 

(麻雀最強戦キンマweb-近代麻雀)

第1期若獅子戦決勝レポート

決勝に残ったのは阿久津翔太・岡崎涼太・中村文哉・澤谷諒の4名。

 

 

優勝を賭けた若い獅子の争いは、気の抜く暇ない激しい叩き合いを見せました。

1回戦で阿久津から12,300点をアガってトップを取るも、2回戦で12,000点を返してしまい逆転を許した岡崎が3回戦、白中西を仕掛けている阿久津に対し

 

 

1シャンテンから発を押しての全面戦争。
残した牌が活きてリーチまで辿り着くも

 

 

これをかわす阿久津。

お互いの意地がぶつかる好勝負で、1回戦ごとにトータルトップが岡崎・阿久津・中村と入れ替わっていきます。

最終戦は、トータル4番手に落ちていた岡崎の猛攻で全体の差がみるみると縮まっていき、徐々に追い詰められていったトップ目の中村に大きなミスが出てしまい後退。

その後もトップは毎回入れ替わる稀に見る展開が続き

澤谷が+8.8P 阿久津+7.8P 岡崎+0.4P 中村▲19.0P

ここまでノートップの澤谷が先頭でオーラスに突入します。

逆転を狙う岡崎の手は満貫ツモ条件をクリアするには厳しく、最後は澤谷と阿久津のアガリ競争。
ここまで比較的リスクを少なくして先頭から離されずに戦ってきた澤谷と、眩暈がしそうな放銃と引き換えにアガリも決めてきた阿久津。
違うルートを通ってきた2人の優勝を賭けたスピード勝負は

 

 

澤谷のテンパイ打牌で阿久津がアガって決着。
第1期若獅子戦優勝を掴み獲りました。

「これがゴールじゃなくて、これで頂いたチャンスをどう活かすか。リーグ戦だったり、メディアだったり。そういったものを活かせるかは自分の力と努力次第だと思うので、これからが本番だと思って頑張ります。」

優勝後のインタビューで、すぐに次を見据えていた阿久津。

幼い雄獅子は成熟すると群れから追い出され広大な土地を放浪すると聞きます。
この優勝を切っ掛けに阿久津は現在活躍している中堅・ベテランが住む世界に放り込まれることになるでしょう。
そこで危険な猛獣を相手に若獅子が如何に生き抜いていくのか、今年の楽しみの一つになりそうです。

 

 

<最終結果>
阿久津+18.8P 岡崎+0.4P 澤谷▲2.2P 中村▲19.0P

(文:越野智紀)

第38期鳳凰戦A2リーグ第1節A卓レポート

【A2リーグ開幕!復帰組の石渡が好発進】

4月6日、第38期鳳凰戦A2リーグが開幕し、第1節A卓では石渡が卓内トップの好スタートを切った。

A卓の対局者は、伊藤優孝、石渡正志、山田浩之、麓征生。
前期A2で残留争いを生き残った山田・麓、A1から無念の降級となった伊藤、B1を1位で昇級し3期ぶりのA2復帰となった石渡というメンバー。

 

 

先述の通り卓内トップであった石渡は、様々な打点や速度の仕掛けで、常に卓の中心にいるようなプレーを見せた。

1回戦東1局には、9巡目に二索三索四索四索五索六索六索七索七索の形から七索をポンしてタンヤオのテンパイに取ると、高めのドラ七万をツモり1,000オール。

 

 

昨年1年間速報を担当してきた筆者の記憶では、ここでポンテンに取る選手はA2で他に見当たらず、異色の打ち方がどのような展開を呼ぶか楽しみに感じた。
仕掛けが多いことのメリットの1つには、相手からどんな仕掛けか読まれにくいという点がある。つまり、ドラ0枚で鳴いてもドラ3枚で鳴いても同じ対応をしてもらえる場合が出てくるということだ。それが表れたと思われるのがこの1局。

 

 

伊藤が九筒を引き入れ三色のテンパイ。通常であれば迷わずリーチする手牌だが、下家が発をポンして中張牌を多く余らせており、テンパイ打牌であるドラの北を鳴かれた場合は慎重に対応したい場面だ。さらには自身のアガリ牌が仕掛けの現物ということもあり、一旦ヤミテンという選択肢もある局面。しかし伊藤の選択は…

 

 

即リーチ!これを石渡がポンして伊藤から8,000のアガリとなった。

 

 

「このために鳴いてきたんです!」と思ったかどうかはわからないが、スタイルが局面にハマった石渡は終始局面をリード。

 

 

対局後のインタビューでは「B1リーグは自分にとって新鮮な環境で、鍛えられた。今日は優孝さんも山田さんも絞るタイプだから、その中でどれだけ(鳴きを増やして)やれるかやってみたかった。結構いけたから、よしって感じです」と手応えを語った。1日終了時点のトータルポイントは画像の通り。

 

 

石渡好調の中、しっかりとプラスを築いたのは麓。いつも通りそつのない麻雀でラスなしの気持ち良いスタートだが、本人が見せたいという「もふもふタイム」は恐らくまだ出ていない。それが一体どういったものなのか、プレーとともにインタビューでも教えて欲しい。山田は序盤こそ不調を感じさせたが、ピンフツモ一通ドラドラの6,000オールを起点に復活。トータルをプラスにまとめた。
そして1人大きくマイナスを叩いてしまったのは伊藤。

 

 

生放送中のアンケート機能を使った視聴者投票では圧倒的な人気で指名され、インタビュー部屋に。「エンジンぶっ壊れだよ」といつもの人間味だっぷりのぼやきを披露してくれた。次節以降の活躍を多くのファンが待っているだろう。

A2リーグ次回の放送は4/13(火)。
対局者は、仁平宣明、和久津晶、魚谷侑未、古橋崇志。解説は今期からA1リーグ昇級の杉浦勘介。

ぜひご視聴ください!

(文・浜野太陽)

第38期鳳凰戦B1リーグ開幕 セレクト卓レポート

この日のB1リーグSelect対局者は

猿川真寿
西島一彦
二階堂亜樹
三浦大輔

 

 

1回戦は起家西島が1人テンパイの後に3局連続アガリでロケットスタート。
東1局で48,600点持ちになり、そのままトップ。
2着は親番で3,900オール(+900)をツモった三浦。

 

 

2回戦は1回戦1人沈みの猿川がそれまでの劣勢をひっくり返す跳満ツモ。ラス牌の高め三色を引きアガってトップ。

 

 

3回戦の山場はこの局。現状ラス目の三浦が高め234三色のメンタンピンで先制。

 

 

この局の西島。
まずは6巡目に打三万。めいっぱいに受けた自然な一打。

 

 

しかしリーチ後にドラ四万を引く。くっつきで345が見えるが、三万フリテンなので微妙に行きづらい。

しかし唯一勝負しやすいドラ引きでリーチに踏み切り六万ツモで4,100オール(+1,000)のアガリ。

西島3、4回戦で2連勝し、この日4戦3勝を挙げた。

4回戦で浮きの2着となったのは亜樹。ドラ雀頭のイーペーコー。手変わりもあるためヤミテンとし、そのまま出アガリ。

 

 

亜樹にとっては厳しい1日だったが、2、3、3、2着で失点を最小限に留めた。

 

 

卓内トップは西島。全体で3位につける好スタート。

 

 

総合では現十段の柴田吉和が+124.6ポイントを叩いて暫定首位。早くも例年の昇級目標ラインの100ポイントを超え。柴田が残り4節をどのように組み立てるかも興味深い。

次回B1リーグは5/8(土)を予定しています。是非ご覧ください。

(文:編集部)

AKRacing杯予選A卓レポート

【AKRacing杯、予選A卓勝ち上がりは岡田紗佳!】

4月2日、連盟チャンネルにてAKRacing杯予選A卓が放送された。
対局者は二階堂瑠美、黒沢咲、和久津晶、岡田紗佳。

 

 

別卓同様、連盟プロを代表する顔ぶれだ。
AKRacing杯とは、日本プロ麻雀連盟オフィシャルサプライヤーであるテックウインド株式会社がスポンサーとなり開催される大会。
賞金総額は100万円、優勝者には副賞としてAKRacingが送られる。

対局は順位点無しというゲーム性に加え、赤ありということもあり高打点が飛び交う刺激的な展開に。
東1局から瑠美が2,000・4,000で好スタートを切るも…

 

 

和久津も当然のように2,000・4,000。

 

 

さらに南1局で岡田がメンタンピンドラの12,000を黒沢から打ち取ると…

 

 

黒沢が大きく沈んで縦長の展開に。初戦トップは岡田。順位点が無いため、点数を引き継いで2回戦へ。
2回戦は早々に和久津の跳満ツモなどがあり、岡田vs和久津という展開が予想されたが…

さまざまな条件戦を戦ってきた瑠美がその経験値を見せつける。

黒沢の親番でドラカンチャン待ちのリーチをかけるも、黒沢から打たれた当たり牌を見逃し!

 

 

なるべく局数を増やし、チャンスを作りにいく作戦だ。そして1本場、すぐさま結果を出し…

 

 

ツモ清一色三暗刻の4,100・8,100。さらには南1局、四暗刻を成就!

 

 

リーチ後の鬼気迫る表情と、アガッた後の凛とした表情の差が印象的だ。

 

 

このアガリで一旦はトップ目に立った瑠美だったが、南2局では岡田がさらに3,000・6,000。

 

 

逆転に次ぐ逆転の展開を制し、6月17日に控える決勝戦へのチケットを手にした。

 

 

次回予選B卓放送は、4月9日(金)18時~。

対局者は、佐々木寿人、瀬戸熊直樹、勝又健志、紺野真太郎。是非ご視聴ください。

(文・浜野太陽)

何を切る? 2021年4月

第11期麻雀グランプリMAX 4回戦 南4局 西家 本田朋広プロ

 

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■Twitterで実施したアンケートの結果

 

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■プロ解答

二万切り

 

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八万切り

 

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四筒切り

 

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四索切り

 

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二筒切り

 

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■プロの視点

本田朋広プロ
「ポイント状況や沢崎プロの強い捨牌からも当然オリたい局面。これがリーグ戦であれば必ずオリを選択します。しかし連覇をかけた今回の決勝戦は、迷ったら強く押す事を決めて臨んだので、覚悟は決まっていました!1回戦の跳満放銃などもそのような覚悟の上の結果で、引きずることなくトップ目で迎えることができたこの場面、安全牌が減ってきて現物は1枚。他家を無理やり利用した安全そうな候補の牌もなく、四筒も絶対的な安全牌ではないので、押し返しの覚悟を決めました。

一筒が4枚見えている⇒アガリを見るので弱いターツを外したい
⇒手役絡みのカン二筒の待ちがない
☆1シャンテンに受けると打八万前提となり、ドラまたぎで放銃になった場合の失点が大きい
☆さらに押し返しづらい牌がきた場合、二筒二万と切れるのでオリに方向転換する道も残せる

以上のような思考で二筒切りを選択しました。」

 

■終局図

 

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日本プロ麻雀連盟チャンネルはこちらから
OPENREC 日本プロ麻雀連盟チャンネル
ニコニコ生放送<PC版>

巣鴨本部道場 2021年3月度プロアマオープン大会成績表 3月度最終結果(※プラス者のみ)

WRCルール部門(連続16戦)

順位 名前 打数 成績
1 シマカタ 25 298.1
2 くまっち 18 294.5
3 加藤恵美子 47 258.3
4 大野剛史 45 213.4
5 藤原隆弘 43 211.2
6 ケンタ 18 203.4
7 市川幹人 35 196.8
8 立岩知朗 34 194
9 中村 75 191.9
10 中村健二 18 168.2
11 山田樹 32 161.5
12 松村祐輔 22 160.2
13 岡本浩一 52 159.5
14 金山二郎 18 157.1
15 森山茂和 17 156.3
16 厚地 21 156
17 稲熊勝明 35 149.8
18 小杉正博 24 139.5
19 丹野賢一 22 121.9
20 西角健二 54 119.7
21 山部正人 16 109.4
22 岩渕信明 18 103.9
23 かずちゃん 32 100
24 グリーンマン 37 50.3
25 鈴木康功 23 45.5
26 木本一郎 28 38.9
27 櫻井邦俊 16 36.9
28 松本裕也 18 35.2
29 宇田美有紀 16 32.7
30 かずや☆雀アカ 30 30
31 岡ちゃん 40 28.8
32 小泉忠 16 25.3
33 三井太介 22 18.6
34 mei 27 5.1
35 藤次祐紀 63 1.2

 

 

公式ルール(連続8戦)

順位 名前 打数 成績
1 櫻井邦俊 11 126
2 山田樹 10 96.6
3 後藤竜司 13 90.7
4 くまっち 9 89.6
5 藤原隆弘 9 56.4
6 極楽7 8 55.3
7 加藤恵美子 12 53.5
8 岡本浩一 12 53.1
9 藤次祐紀 16 46.9
10 中村 15 38.5
11 丹野賢一 18 37.5
12 市川幹人 13 32
13 かずちゃん 8 30.1
14 前原由紀子 10 27.1
15 西部健寛 8 17.5
16 大野剛史 10 13.3
17 佐藤好子 12 2.7
18 くまお 8 1.8

 

 
道場ポイントランキング

順位 名前 7WRC 7公式 8WRC 8公式 9WRC 9公式 10~12 合計
1 中村健二 400 0 400 0 140 0 0 940
2 稲熊勝明 200 0 300 0 114 0 0 614
3 シマカタ 0 0 190 0 400 0 0 590
4 丹野賢一 101 100 200 30 112 30 0 573
5 松村祐輔 300 0 150 0 119 0 0 569
6 中村 170 29.5 140 29.25 150 35 0 553.75
7 加藤恵美子 81 0 170 0 250 42.5 0 543.5
8 藤原隆弘 120 29.75 96 47.5 190 47.5 0 530.75
9 市川幹人 115 50 115 50 170 29.75 0 529.75
10 藤次祐紀 118 45 98 100 83 37.5 0 481.5
11 立岩知朗 97 30 113 37.5 160 25.25 0 462.75
12 きのぴー 250 0 119 0 78 0 0 447
13 後藤竜司 190 0 117 0 69 62.5 0 438.5
14 大野剛史 82 0 87 29.5 200 28.75 0 427.25
15 前原由紀子 92 35 114 62.5 80 29.25 0 412.75
16 金山二郎 117 0 160 0 117 0 0 394
17 西角健二 160 0 112 0 111 0 0 383
18 小泉忠 112 0 180 0 86 0 0 378
19 山田樹 0 29.25 120 28.75 120 75 0 373
20 岡ちゃん 113 0 99 28 87 28 0 355
21 くまっち 0 0 0 0 300 50 0 350
22 厚地 94 0 116 0 115 0 0 325
23 山部正人 99 0 93 0 101 0 0 293
24 しーら 119 0 85 0 79 0 0 283
25 木本一郎 86 0 100 0 96 0 0 282
26 井出博幸 116 0 86 0 71 0 0 273
27 もぐ 96 0 94 0 64 0 0 254
28 岡本浩一 95 0 0 0 118 40 0 253
29 堀浩一 0 0 250 0 0 0 0 250
30 テツ 140 0 101 0 0 0 0 241
31 ひれろんみ 150 0 0 75 0 0 0 225
32 くまお 71 75 0 40 0 28.25 0 214.25
33 カオリンゴ 100 0 97 0 0 0 0 197
34 Andy-San 114 0 0 0 81 0 0 195
35 櫻井邦俊 0 0 0 0 95 100 0 195
36 宇田美有紀 0 37.5 0 28.25 93 24.75 0 183.5
37 大和 180 0 0 0 0 0 0 180
38 ケンタ 0 0 0 0 180 0 0 180
39 かずや☆雀アカ 87 0 0 0 92 0 0 179
40 齋藤麻衣子 73 0 95 0 0 0 0 168
41 福永雄介 93 0 0 0 73 0 0 166
42 橋場美恵子 0 0 92 0 68 0 0 160
43 ハチロー 72 0 84 0 0 0 0 156
44 蛇ノ目誠司 79 0 0 0 72 0 0 151
45 加藤はるみ 84 0 0 0 65 0 0 149
46 かずちゃん 0 0 0 0 99 29.5 0 128.5
47 極楽7 0 40 0 42.5 0 45 0 127.5
48 グリーンマン 0 0 0 29 98 0 0 127
49 鈴木康功 0 0 0 0 97 25 0 122
50 ふじわら 0 0 118 0 0 0 0 118

第217回:プロ雀士インタビュー 佐々木寿人  インタビュアー:岡田茂

過去最高の激闘であった今年の鳳凰位決定戦。
その戦いを勝ち抜き、第37期鳳凰位を戴冠した佐々木寿人。
今回はその佐々木寿人プロの同期であり、プロになる前からの知人でもある私岡田茂がインタビュアーを務めさせていただきます。

ヒサト氏の地元で待ち合わせて昼ご飯を食べながらのインタビューとなりました。

 

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【まずは決定戦での話。優勝が目前の南2局。親番1回で約90ポイントを逆転され、オーラスに再逆転したときの胸中を聞いてみました】

岡田 「鳳凰位おめでと!今日はよろしくね。お祝いの連絡とか沢山来たんじゃない?」

ヒサト「うむ。LINEが46件くらいきた(嬉しそうに話すヒサト氏)」

岡田 「さすが人気者だよね(笑)決定戦最終日の日、(自分が)珍しく麻雀の仕事だったんだけど、店内でみんなスマホ片手に応援しながら麻雀してたよ」

ヒサト「ありがたい」

岡田 「では早速、決定戦の話を。壮絶な試合だったけど道中はかなり手応えがあったんじゃない?」

ヒサト「そうね。14回戦の南3局の12,000(メンホン、イーペーコー、ドラ2 勝又から)と

 

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オーラスの8,000(ダブ南ドラ2 沢崎から)のアガリでラスからトップになった半荘は大きかったね。」

 

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岡田 「最終戦の東場の進み方も良かったし、全体的な流れも手応えはあったね。けど、南2局で捌きに失敗した。九筒ポンの後、五万をチーしたんだよね。普段は鳴かないと思うんだけど、どっかで気持ちの焦りがあった?」

 

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岡田 「で、そこから沢崎さんの大連荘かー。親の四暗刻ツモられた時は?」

ヒサト「すげー感情だったよ。今までなったことないような感情だった。けどメンタルは保ててた。直近の日本シリーズで、良い位置から国士を放銃しても優勝出来た経験とか、あとは今まで散々負けて負け慣れてたのが良かったよ(笑)簡単にはへこたれないからね。だから沢崎さんとの点差は冷静に把握出来てたよ」

 

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岡田 「すごいなあ。俺ならグラグラになりそうだけど。そしてオーラスの4,000は4,900オール。めちゃめちゃ嬉しいアガリだよね」

 

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ヒサト「まあ、まだ勝ちが決まった訳ではないから安心は出来なかったよね。次局、5.6ポイント差で、ノーテン宣言出来る条件になった。アガリに向かってはいたんだけど、13巡目にオリの選択をした。無事流局したものの、あれはなかなかしびれる1局だったよ」

岡田 「たしかに対局終わった後、見たことない顔してたもんね。げっそり(笑)」

ヒサト「嬉しいは嬉しいんだけど、ほっとした方が大きかったよ」

岡田 「終局した後のあの表情を見て、改めて本当に苦しい戦いだったんだなって思った。純粋に凄いなって感動したよ。ところで表彰式のインタビューの家族の話をしてる時、ちょっとウルウルきてたでしょ?」

ヒサト「きてねーよ!」

 

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【本人はウルウルきていないと照れていますが、ここから普段はあまり話さない、家族の話も聞いてみようと思います】

岡田 「子供達もだいぶ大きくなったんじゃない?」

ヒサト「下が3つで上が小5。最近上の子と桃鉄やってるよ(笑)」

皆様ご存知かと思いますが、ヒサト氏は大の桃鉄好き。20年近くソロプレイを貫いてきました。

岡田 「おー!桃鉄仲間出来て良かったじゃん!仲良しだねー。小5だとパパ嫌がったりとかありそうだけど?」

ヒサト「思春期だから難しいところもあるけど仲良いよ」

岡田 「子供はやっぱりかわいい?」

ヒサト「そりゃかわいいよ」

岡田 「そうだよね!で、嫁さんは?」

ヒサト「嫁?嫁が何?」

岡田 「嫁さんかわいい?」

ヒサト「嫁はそりゃー ごにょごにょ(急にうつむいて照れるヒサト氏)でも、ほんと頑張ってくれてる。ありがてーよ」

岡田 「(笑) 家族が支えになってる?」

ヒサト「そうね。凄くありがたいと思う。麻雀にも影響あるしね」

岡田 「公式ルールの打ち方が変わったのも家族の影響があるの?」

ヒサト「そうね。おっさんから見て何が大きく変わったかね?」

岡田 「言い方難しいけど、ヒサちゃん結構攻めじゃない?今までは普通の人が行かないような微妙な局でも必ず攻めてたじゃない?それが今はほとんどオリになるよね。だけど、ピントがすごく合ってて、アガリ逃がしがほとんどなくて当たり牌掴んでる局がほとんどだよね。前は、放銃してもアガリ返す麻雀、だったと思うし。今はとにかく攻めない局が増えたイメージ」

ヒサト「そうね。昔はとにかく”アガリ逃がしが罪だ”って意識が強すぎて攻めていたんだけど、最近は放銃のリスクを負いたくない気持ちが大きくなってきたんだよね。だから極端に放銃率は減ったと思うよ。まあ、我慢出来るようになったんだよね。だいぶ(笑)」

岡田 「それは何で?」

ヒサト「子供産まれたのがおっきいんじゃない?子育て大変だから我慢覚えたよ。あとはA2時代に昇級逃した経験とかが大きいかもね。ひどい負け方だったしね」

岡田 「でも、ヒサトファンはいきっぷりの良い麻雀観たいんじゃない?」

ヒサト「そうねー。勝てない戦術にはこだわりたくないんだよね。でもやっぱり応援してくれる人、観てくれている人にはスカッとしてもらいたい。攻める時はバッチリ攻めるんで、そこを観て欲しいね」

岡田 「最後に今後のこととかは?」

ヒサト「やっぱりね、今のベテランの人達は凄く強いけど、このままじゃダメだなって思うよね。もっと若手が頑張って活躍して、色々な人達に麻雀を見てもらいたい。それは先輩方が今まで自分達にそうしてくれたから思う訳で、凄くありがたい事だよね。だからそれを引き継いでいかなくてはと思うよ」

【ヒサト氏には内緒で奥様の手塚さんからも一言頂きました】

手塚 「娘が産まれた時は、毎日のように喧嘩して、離婚しようかと思うくらいでした(笑)何度も何度も口酸っぱく言い続けた結果、下の子の時にはあまり喧嘩もなく、何かと気遣ってくれるようになりました。なので、あまりストレスになるようなこともなく、麻雀の結果も出てきて、ついには鳳凰位になれたんじゃないかと思っています。麻雀の事だけではなく、日々の暮らしを大切にしてきた結果だと思うので、これからも家族との時間も大切に丁寧に生きてもらいたいです。私もなるべくストレスを与えないように気持ちよく対局に臨めるようにサポート出来たらと思います。これからも、頑張ってね」

こんな素敵な奥様がいらっしゃったらそりゃあ鳳凰位も取れますよね。

 

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一見とっつきにくくてドライに見えるが、実は仲間思いであり、麻雀ファンにも愛され、周囲のプロにも慕われている、真面目で、麻雀一筋の ”昭和な男 佐々木寿人”
そんな男がついに鳳凰位を獲得して心底嬉しく思った。仲間達が喜んでいるのを見てそれも正直に嬉しかった。それをヒサトに伝えると「そんな気持ちあるからおっさんはあがってこれないんじゃねーか!」とありがたいお叱りを頂戴した。たしかに仲間とはいえ、皆ライバル。悔しい気持ちが無いことは良くないとは思うけれども、それは次回から思う様にするよ。
ヒサちゃん鳳凰位おめでとう!家族仲良く、これからも頑張って下さい!

以上で第37期鳳凰位 佐々木寿人のインタビューを終わります。
私の筆力不足で拙い文章となり、佐々木寿人の魅力を上手く伝えられていないと思います。そこは本当に申し訳なく思います。
皆様これからも佐々木寿人の活躍をご期待頂ければ幸いです。

 

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第16期女流桜花Aリーグ第1節A卓レポート

東3局。
仲田に九蓮宝燈。(10文字)

第16期女流桜花の開幕試合となった第1節A卓で仲田選手が九蓮宝燈をアガリました。
九蓮宝燈は役満の中でも特別なもので、アガった人に不幸が起きるという迷信もあります。
阿佐田哲也の麻雀放浪記の中で、出目徳さんが九蓮宝燈をツモる直前に死んでしまうという有名なシーンがあります。ネタバレすみません。
もちろん実際にはそんな不幸が起きることはなく、アガれたらテンションMAXになる非常に珍しい役満です。
もし放送対局でアガれでもしたら一生の宝物を得たようなもので、元ジャイアンツの槇原投手がミスターパーフェクトと呼ばれ続けていることと近い状況になると思います。

女流桜花の速報でTwitter連盟公式アカウントの中の人を担当していた僕は、この興奮を伝えなくてはと強い責任感を持って考えた結果

『最高の素材に言葉は要らない』

この方法を使っても良いタイミングなのかなと判断し、冒頭のような不自然なぐらい簡潔なツイートに至りました。
どうでしょう?九蓮宝燈のインパクトを無事伝えることは出来たでしょうか?

それとTwitterで少しカッコつけた見せ方をしましたが、実際リアルタイムでは

「あぁぁ内田さんの九筒危ない危ない危ない危ない、いやでも内田さんなら九筒以外を捻りだし続けてもおかしくない。だって内田さんの平均放銃打点って女流桜花Aリーグの中でもズバ抜けて低いし、でも瑠美さんの親リーチの宣言牌が七索だからソーズには触りづらいしヤバいか?これやっぱり出そうだ、いきなりYouTube行き。なんならCM作成始まってそう、ガースの声で『Oh,nine gates!』とか、あ、出た九筒。部谷さんが少し油断してる間に九筒出てる!仲田さんすげぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」(240文字)

こんな感じに興奮しながら見てました。

あと『強い責任感を持って考えた結果』の部分は1割ぐらいが真実で、『これさらっとツイートしたほうが面白そうじゃね?』が9割でした。
すみません。

えー、今年の女流桜花Aリーグも面白くなりそうですね。

<第1節A卓最終結果>

仲田+52.2P 吾妻+37.6P 瑠美▲19.1P 伊達▲21.5P 内田▲49.2P

(文:越野智紀)

連盟NEWS

元日本プロ麻雀協会所属で第11期最強位の長村大さんが、日本プロ麻雀連盟に入会しました。
実績などを考慮しC2リーグから、段位は三段でスタートとなります。

日本プロ麻雀連盟では、プロ経験者について、今回のように無試験で入会を認めるケースがあります。
長村さんは4月3日のC2リーグ開幕戦に出場します。

 

【若獅子戦】【桜蕾戦】早くも第2期を今秋開催

29歳以下の選手限定の両タイトル戦が好評のため今年の秋にも開催することになりました。
今後、年に2開催となる予定です。
春はWRCルール、秋は連盟公式ルールです。
賞金はそれぞれ優勝60万円、総額100万円となります。

 

第1期桜蕾戦決勝レポート

【記念すべき第1期桜蕾戦、優勝は伊達朱里紗!】

3月29日、連盟チャンネルにて第1期桜蕾戦決勝戦が放送され、プロ2年目の伊達朱里紗が栄えある初代優勝者となった。
決勝戦を戦ったのは、中田花奈、内田みこ、伊達朱里紗、早川林香の4名。

 

 

まず始めに先制パンチを決めたのは内田。狭く受け高打点を狙った手組みが奏功し…

 

 

このリーチを一発でツモって裏1枚の8,000オール!予選では大連荘から余裕の勝利を決める場面もあった内田。今回も序盤から大量リードかと思われたが、黙っていなかったのは早川・伊達。それぞれ満貫をアガリ返し、東場のうちに内田に並びかける。そして南2局では早川が2回の親満を成就。さらにはドラ表示牌のカンチャン待ちをリーチしてツモり、頭一つ抜け出す展開に。

 

 

初戦トップは早川。2・3回戦は要所をアガリきった伊達が連続トップで優位な立場に。
その一方で高打点が飛び交う展開に我慢が続いたのは中田。決勝全体を通してチャンスを窺う展開が続き、トップの伊達まで150P以上の差をつけられてしまう。
最終戦ではツモれば四暗刻、出アガリでも高目三倍満という大物手をテンパイするも…

 

 

山に1枚の北を引き寄せることはできなかった。
実質早川と伊達の争いとなった最終戦。決着が着いたのは東4局。早川はドラ待ちのペン七筒待ちリーチで先制。

 

 

一方、伊達も安全牌の三索を切れば三色のテンパイという状況に。リーチしてアガれば決め手になるが、逆に振り込みに回っても敗着となり得る局面。

 

 

無難にヤミテンという選択肢もある中、30秒かけて導き出した伊達の選択は…

 

 

リーチ!内田が一発で打ち出した二索を12,000という最高打点で捉え、大勢が決した。南場はそれぞれの親番が長引き2時間以上のロングゲームになるも、ポイントの余裕を生かした伊達が危なげなくウイニングランを果たした。

 

 

 

「優勝がなかなか出来ず応援してくださってる方に悔しい思いをさせてしまったりしたので、応援してくださる方と喜べることを嬉しく思います。これからも応援してもらえたら嬉しいです。」
一度WRCリーグの決勝に残るも、満足いく戦い方ができなかったという伊達。見事その経験を生かし初代優勝者の称号を得ることに成功した。次なる目標は女流桜花戴冠とのことで、是非これからの活躍にもご注目ください。

 

 

(文・浜野太陽)