第39期 A1リーグ 最終節B卓レポート

【西川・勝又・杉浦・古川の残留が確定】

本日の対局者は
5位 西川淳
6位 古川孝次
7位 杉浦勘介
8位 勝又健志

 

 

【1回戦】

東2局。杉浦がわずか5巡でドラ暗刻テンパイ。決定戦を目指して大きくプラスしたい西川だが、痛い8,000放銃となった。

 

 

東4局。杉浦はツモリ三暗刻に振りかわってシャンポン待ちリーチを打つが、勝又のヤミテンに捕まり7,700の放銃。

 

 

南3局。古川は捨て牌に四索二索六索八索九索とソウズを散りばめて、ツモ切りリーチ。

 

 

三色確定のペン七索を勝又からアガって浮きの2着をキープした。

1回戦はトップに勝又。浮きの2着に古川。杉浦、西川の並びで終了。

 

【2回戦】

2回戦も勝又がリードして南入。親番で4,000オールツモを決めての2連勝。

 

 

2回戦はトップに勝又。杉浦、西川、古川の並びで終了。

 

【3回戦】

開局に杉浦がドラの六筒をツモって、3,900オール。

 

 

東4局には親番勝又が西川からダブ東ロンで12,000のアガリ。

 

 

南2局1本場は西川がドラ暗刻の3メンチャンリーチ。
勝又も一通確定の追っかけリーチを打つが、今度は西川に軍配。12,000(+1,000)を取り返す。

3本場。古川は3フーロでアガリに舵を切ったが、

 

 

西川の余りなしのチンイツで六索ロンとなり、18,900(+1,000)のアガリ。

オーラスは古川がドラ雀頭のカン二索リーチをアガって素点回復。

 

 

3回戦はトップに西川。浮きの2着に杉浦。勝又、古川の並びで終了。

 

【4回戦】

最終4回戦。特大トップを取れば決定戦の可能性が残る西川の1,600・3,200でスタートするが

 

 

34,300点持ちの1人浮きトップ。西川は後半2連勝するも目標ポイントには届かずといった所。

4回戦はトップに西川。古川、杉浦、勝又の並びで終了。

 

西川「大きなトップで決定戦を目指したいと思ったんですけど立ち上がりから良くなかったですし。最後まで精一杯頑張りましたが、色んな約束が果たせなくて残念です。大目標は決定戦でしたが、小目標(7勝6敗の勝ち越し)は出来ましたので、それは褒めつつもミスもあったので、1日1日を大切にして次は勝ち残れるように頑張りたいと思います。」

 

勝又「自分の弱さを痛感した1年でした。2年連続で決定戦に行けないイコール自分の麻雀に大きな問題があるという事だと思うので、しっかり休みの期間に勉強して、来期は行けるように努力したいと思います。」

 

杉浦「今日はそんなに荒れ場にならないという予想の中、最初は前に出ずに3回戦位からと。今期中盤は苦しい時期でしたが、古川さんからの言葉もあり、気合いを入れ直して乗り切れました。来期は沢崎さんも出場されますから、ベテランの胸をかりるつもりで頑張りたいと思います。」

 

古川「(最終節は)上下120Pあり、1回戦にトップを取れないし、チョンボも年に数回してしまうし、降級の心配だけでした。今期最初の方はちょっと良いかと思ったんだけど、負けが大きくて。成績表を見ると良い人は負けが少なくて強いですね。何とか(A1に)残りました。またよろしくお願いします。」

 

 

次回A1リーグ最終節C卓は
2022/12/21(水) 16:00

前田直哉
藤島健二郎
HIRO柴田
吉田直

解説 森山茂和
実況 古橋崇志
ナビゲーター 三浦智博

いよいよ、現鳳凰位の佐々木寿人に挑む3名が確定する。

(文・吾妻さおり)

第39期 鳳凰戦 B~Eリーグ後期最終節成績表

 

B1

 

B2

 

C1

 

C2

 

C3

 

D1

 

D2

 

D3①

 

D3②

 

E1①

 

E1②

 

E2①

 

E2②

 

巣鴨本部道場 2022年12月度プロアマオープン大会成績表 最終結果(※プラス者のみ)

WRCルール部門(連続16戦)

順位 名前 打数 成績
1 加藤はるみ 70 361
2 井出博幸 40 334.1
3 Andy-San 26 293.9
4 藤原隆弘 52 284.4
5 かずや☆雀アカ 52 262.1
6 こしの 50 257.1
7 藤次祐紀 72 230.3
8 グリーンマン 30 221.7
9 凄悦 45 202.5
10 有田将之 29 191.8
11 スロット麻雀厨 37 183.4
12 じゅんきち 28 181.2
13 中村 78 176.8
14 森 雅彦 24 167
15 岡ちゃん 53 166.5
16 一色陽子 24 139.1
17 市川幹人 70 137.9
18 モーニン 17 135.8
19 チヒロ 26 133.7
20 後藤竜司 26 128.3
21 西角健二 47 125
22 つばさ 18 117.8
23 山本和幸 46 117
24 BBQ 18 114
25 原佑典 29 113
26 西部健寛 24 109.6
27 ラッキースリー 75 108.6
28 青木保則 23 99.8
29 キモト 32 95
30 宗広岳陽 21 90.3
31 カオリンゴ 16 88.1
32 タケタケ 24 82.2
33 山田樹 26 74.7
34 なーちゃん 30 71.5
35 稲熊勝明 31 59
36 なしお 33 52.1
37 前原由紀子 25 47.45
38 シマカタ 21 45.1
39 福永雄介 21 37.7
40 くまお 17 34.7
41 盛合麻理奈 23 32.2
42 じゅんじゅん 48 32.2
43 佐藤正道 60 24.9
44 ハチロー 22 20.8
45 岩渕信明 24 19.5
46 御子柴佑梨 16 18.6
47 かずちゃん 17 18.2
48 永遠の未勝利クラス 20 18
49 もぐ 16 2.8

 

 

公式ルール(連続8戦)

順位 名前 打数 成績
1 市川幹人 23 224.1
2 ルギア 24 152.4
3 丹野賢一 14 136.5
4 グリーンマン 19 112.3
5 ヒロベエ 11 108.5
6 はねき 11 95.4
7 中村 22 91.8
8 後藤竜司 9 73.5
9 さえり 14 71.8
10 藤原隆弘 19 67.6
11 ドロンボーZ 12 65.7
12 御子柴佑梨 11 65.1
13 くまっち 15 64.8
14 もと 12 63.3
15 高橋大輔 10 57.1
16 藤次祐紀 21 55.2
17 mei 18 54.3
18 ラッキースリー 22 54
19 岡ちゃん 13 48.9
20 凄悦 14 38
21 じゅんきち 12 36.3
22 かずや☆雀アカ 8 33.2
23 ひろりん 8 27.5
24 みつのもとひこ 12 23.2
25 前原由紀子 12 17.6
26 早田弘之 24 14.8
27 なーちゃん 18 13.9
28 極楽7 9 3.2

 

道場ポイントランキング

順位 名前 7~9 10WRC 10公式 11WRC 11公式 12WRC 12公式 合計
1 凄悦 686 200 62.5 400 24.25 150 27.75 1550.5
2 加藤はるみ 580.25 170 50 115 37.5 400 21.5 1374.25
3 じゅんじゅん 907.25 93 37.5 80 29.5 72 23.25 1242.5
4 Andy-San 733.5 180 0 57 0 250 0 1220.5
5 グリーンマン 542 119 75 180 50 160 50 1176
6 こしの 719 111 0 118 0 180 0 1128
7 かずや☆雀アカ 519.25 94 24.5 200 27.75 190 25 1080.5
8 藤原隆弘 356 300 0 116 47.5 200 35 1054.5
9 市川幹人 460.5 72 24.25 170 100 114 100 1040.75
10 井出博幸 414.75 115 27.75 84 24 300 21.75 987.25
11 チン トー 315.5 400 28.25 117 45 57 20.25 983
12 ラッキースリー 427.5 114 100 119 28.25 95 28.25 912
13 中村 496.75 95 29.25

79 23.75 118 42.5 884.25
14 後藤竜司 293 160 0 250 21.25 111 40 875.25
15 松村祐輔 513 190 0 160 0 0 0 863
16 くまっち 397.25 61 28 300 30 0 29.5 845.75
17 スロット麻雀厨 455 101 28.5 97 21 120 20.5 843
18 なしお 473 117 0 150 0 82 0 822
19 岡本浩一 423 250 0 71 0 61 0 805
20 藤次祐紀 337.5 79 28.75 95 40 170 28.75 779
21 稲熊勝明 383 140 0 120 0 83 0 726
22 岡ちゃん 323.25 68 21 93 28.5 116 28 677.75
23 山田樹 368 112 0 101 0 85 0 666
24 なーちゃん 308.75 69 23 96 20.25 84 23.75 624.75
25 高橋大輔 319.5 87 25 70 23.25 56 29 609.75
26 mei 267.25 150 25.25 61 29.25 47 28.5 608.25
27 佐藤正道 257 86 0 190 0 71 0 604
28 西角健二 301 70 0 111 0 101 0 583
29 金山二郎 358.75 55 0 94 0 52 0 559.75
30 前原由紀子 169.75 118 0 140 24.5 81 24.25 557.5
31 森 雅彦 264 58 0 98 0 117 0 537
32 クンロク 316 100 0 113 0 0 0 529
33 宇田美有紀 323.25 85 0 68 0 49 0 525.25
34 山本和幸 269 73 0 82 0 99 0 523
35 さえり 212 83 0 100 21.75 64 37.5 518.25
36 タケタケ 329.5 98 0 0 0 86 0 513.5
37 岩渕信明 246 82 0 114 0 69 0 511
38 立岩知朗 254 116 0 86 0 48 0 504
39 山部正人 197 97 0 112 20 55 20.75 501.75
40 じゅんきち 202 57 24 73 0 119 25.25 500.25
41 キモト 220 96 0 83 0 93 0 492
42 一色陽子 226 66 0 72 0 115 0 479
43 ハチロー 218.25 80 0 60 20.5 70 19.5 468.25
44 福永雄介 208 71 0 78 0 79 0 436
45 御子柴佑梨 228.25 0 29 0 62.5 68 29.75 417.5
46 とがし 192 99 0 65 0 54 0 410
47 青木保則 160 81 0 66 0 94 0 401
48 原佑典 208 64 24.75 0 0 97 0 393.75
49 BBQ 218.25 0 23.5 0 19.75 98 23 382.5
50 齋藤麻衣子 182 59 21.5 59 0 59 0 380.5

第39期 A2リーグ 最終節成績表

A1 B~E


順位 名前 合計 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 11節
1 和久津 晶 183.9 16.8 ▲ 17.3 53.8 13.3 ▲ 4.4 1.5 26.5 34.1 0.4 30.9 28.3
2 ダンプ大橋 139.4 56.2 ▲ 45.8 42.4 30.5 ▲ 24.8 28.7 ▲ 21.2 ▲ 16.2 37.4 ▲ 0.2 52.4
3 内川 幸太郎 132.8 ▲ 8.0 44.7 36.8 23.4 29.4 ▲ 42.8 ▲ 41.2 35.1 1.6 ▲ 9.0 62.8
4 瀬戸熊 直樹 112.2 14.3 52.9 0.2 15.2 57.9 ▲ 10.0 ▲ 7.6 23.5 1.4 ▲ 11.6 ▲ 24.0
5 猿川 真寿 91.7 10.1 2.2 25.2 22.1 ▲ 1.4 59.4 24.5 ▲ 57.6 47.9 16.0 ▲ 56.7
6 白鳥 翔 17.2 ▲ 8.6 8.3 28.6 ▲ 20.4 ▲ 2.7 3.9 29.9 15.0 ▲ 29.2 ▲ 9.8 2.2
7 紺野 真太郎 6.2 ▲ 37.3 ▲ 38.6 7.6 11.6 22.4 42.0 ▲ 19.3 8.7 ▲ 3.5 ▲ 14.8 27.4
8 高橋 良介 ▲ 13.1 50.3 8.5 ▲ 9.4 ▲ 21.6 10.2 ▲ 51.4 17.1 ▲ 43.9 ▲ 47.1 62.1 12.1
9 柴田 吉和 ▲ 17.5 27.5 25.5 ▲ 23.4 ▲ 48.5 ▲ 31.0 48.4 13.1 9.9 ▲ 9.6 ▲ 2.7 ▲ 26.7
10 三浦 智博 ▲ 23.7 1.2 28.3 28.0 ▲ 24.5 ▲ 15.8 ▲ 27.9 ▲ 42.5 ▲ 20.8 35.8 ▲ 24.3 38.8
11 古橋 崇志 ▲ 53.7 ▲ 10.3 ▲ 19.4 ▲ 87.3 ▲ 28.9 60.6 ▲ 9.2 8.5 41.2 ▲ 49.9 79.3 ▲ 38.3
12 井出 康平 ▲ 60.7 ▲ 15.4 ▲ 59.0 ▲ 110.4 43.4 ▲ 4.5 ▲ 23.2 59.1 44.6 1.0 11.0 ▲ 7.3
13 明石 定家 ▲ 66.6 27.7 ▲ 35.4 ▲ 56.0 ▲ 25.1 ▲ 26.8 ▲ 28.0 ▲ 13.9 ▲ 7.5 49.6 14.7 34.1
14 山田 浩之 ▲ 98.3 ▲ 62.6 60.9 29.7 ▲ 9.4 ▲ 24.2 1.5 ▲ 10.3 33.9 ▲ 58.9 ▲ 93.8 34.9
15 石渡 正志 ▲ 126.5 ▲ 36.3 47.4 13.4 2.3 ▲ 56.7 28.5 ▲ 20.4 ▲ 37.5 ▲ 7.7 ▲ 4.5 ▲ 55.0
16 客野 直 ▲ 274.3 ▲ 25.6 ▲ 64.2 20.8 ▲ 25.4 7.8 ▲ 21.4 ▲ 3.3 ▲ 62.5 28.8 ▲ 43.3 ▲ 86.0

第12期JPMLWRCリーグトーナメントレポート

半年にわたって予選が行われたWRCリーグも、ここからはベスト16に向けたトーナメント戦となる。

12/24(土)に行われた、そのトーナメントを振り返る。

 

 

【予備予選 2半荘合計各卓2人勝ち上がり】
地方予選を勝ち上がった8人を含む、12人がこの予備予選に臨んだ。

 

 

 

結果はご覧の通り。地方予選を勝ち上がった8人のうち、5人が1次トーナメントに進んだ。

【1次トーナメント 出場24人 3半荘合計各卓2人勝ち上がり】
予選11位~28位の18人と、予備予選を勝ち上がった6人が6卓に分かれて対戦した。

 

 

 

 

結果はご覧の通り。12人が2次トーナメントに進んだ。

【2次トーナメント 出場24人 3半荘合計各卓2人勝ち上がり】
マスターズ覇者の奈良圭純、現グランプリの二階堂瑠美、先日王位戦を優勝した石井良樹と、予選2位~10位までの12選手がここから登場した。

 

 

 

 

結果はご覧の通り。
1卓は予備予選から戦った川上が、南場の親番で追い上げを図った齋藤らを振り切り、奈良とともに勝ち上がった。
2卓は3ゲーム目終始追い上げる形だった角谷が、最終局1人テンパイで菅原を逆転。井上とともにベスト16入り。
3卓は現王位の石井と、最終ゲームで大きなトップを奪った宮澤が勝ち上がり。
4卓は三浦が2ゲームで3人に大差をつけ、2位争いは予備予選から出場の大和が競り勝った。
5卓は最終ゲーム3人による順位戦を浦野と渡邉がものにした。
6卓は最終局で全員に現実的な勝ち抜けのチャンスがあったが、伊藤と仲田がベスト16に進んだ。

ベスト16は1/13(金)に開催される。
午前11時からA・B卓を行い、終了次第C・D卓を行う。

 

 

前回チャンピオンの石立岳大、鳳凰位の佐々木寿人、十段位の魚谷侑未、前々回優勝で今回予選1位の渡辺英梧がここから登場。

B卓・C卓は放送対局となる。
ベスト16の戦いもぜひご期待下さい。

(文・梅中悠介)

第33期特別昇級リーグ最終節レポート

【第33期特別昇級リーグ、優勝は中津真吾、2位に大川裕次郎】

今回の参加選手は過去最高の全47名。
出場権利はプロリーグの昇級やタイトル戦の決勝進出者に与えられるのだが、新人王戦、若獅子戦、桜蕾戦などがあり、多数が参加することが予想されていた。
優勝しか意味のないC1リーグ所属の選手は、出場を見送ることが多い。
単純な人数で割って、優勝確率は2.1%。
実力差はあるのでもう少し高いだろうが、それでも5%もあるかどうかだろう。

その中でも出場したC1リーグの太田優介、早川健太には敬意を表したい。
太田は第5節で、早川は第7節まで進むも、途中で敗退となった。

 

 

最終節(第8節)まで残った選手はこちらの5選手。
(写真左から、外嶋諒汰、立田祥平、中津真吾、井坂彰宏、大川裕次郎)
7節終了時のトータルスコアとプロリーグの成績は、下の表を参照いただきたい。

 

 

優勝から3位まで、それぞれB2、C1、C2の特別昇級権利が与えられる。(プロリーグをプラスで終えることが条件)
全員3位以上に入れば特別昇級の権利を得られる。
井坂だけはプロリーグをプラスにするのがかなり厳しいので、優勝狙い(※)の側面はあるのだが、『誰もが3位以内でOK』という条件が展開を大きく左右した。

※ 優勝者がプロリーグでマイナスの場合、特別昇級はできないが、次期の特別昇級リーグの出場権利が与えられる

(開催概要はこちらを参照)

◇1回戦(抜け番は中津)
規定によりトータルスコアの上位から抜け番になる。
4選手とも慎重な入りで、東場は小場で進む。
優勝しか意味がなければもっと乱打戦になっただろう。

3,900と5,200をアガった立田がトップ。
オーラスに井坂がこの7,700をアガって浮きの2着に食い込んだ。(放銃は外嶋)

三万 上向き四万 上向き五万 上向き六万 上向き七万 上向き四筒 上向き五筒 上向き六筒 上向き二索 上向き二索 上向き六索 上向き七索 上向き八索 上向き リーチ ロン二万 上向き ドラ六万 上向き

 

 

◇2回戦(抜け番は井坂)
東3局、立田が外嶋からタンヤオ、ピンフ、ドラ2の7,700をアガリ、上り調子に思われたところだったが、

六万 上向き七万 上向き八万 上向き八万 上向き五筒 上向き六筒 上向き六筒 上向き七筒 上向き七筒 上向き八筒 上向き六索 上向き七索 上向き八索 上向き ロン五万 上向き ドラ八万 上向き

次局、外嶋のリーチ、ドラ3、12,000に飛び込んでしまい、火種は消えてしまった。

六万 上向き七万 上向き七万 上向き七万 上向き八万 上向き五筒 上向き六筒 上向き七筒 上向き二索 上向き二索 上向き七索 上向き八索 上向き九索 上向き リーチ ロン二索 上向き ドラ七万 上向き

立田は、この手牌から、南をポンして打二索での放銃だったので、ガックリ度は計り知れない。

一索一索二索五索六索七索東東南南発発発

 

 

◇3回戦(抜け番は外嶋)
大川「首位は離れていたので3位狙いで来ました。2位になれたのは僥倖です。」
と終局後の嬉しそうなコメント。
この3回戦、めくり合いをどちらも引き勝てたのが大きかった。

東4局、大川
リーチ、ツモ、タンヤオ、三暗刻、ドラの3,000・6,000。

四万 上向き四万 上向き六万 上向き六万 上向き四筒 上向き四筒 上向き四筒 上向き五索 上向き六索 上向き七索 上向き八索 上向き八索 上向き八索 上向き リーチ ツモ四万 上向き ドラ六索 上向き

親の中津からはツモ切りの追いかけリーチだった。

四万五万二筒二筒六筒七筒八筒二索三索四索五索六索七索 ドラ六索

南4局、大川、ダブルリーチ、七対子をツモアガリ。

四万四万六万六万八万七筒七筒七索七索南南中中 リーチ ドラ六索

井坂の追いかけリーチを受けた直後の大川のツモアガリだった。

二万三万四万二筒四筒八筒八筒八筒二索三索四索四索四索 リーチ ドラ六索

 

 

◇4回戦(抜け番は大川)
中津はD2リーグ所属。
C2リーグへの特別昇級も大きな価値があるが、このスコアで最終節を迎えたのなら優勝を勝ち取りたいだろう。
どちらも沈みの3着で2半荘を終えたが、焦りはなかったのだろうか?

中津「ラススタートが多いので、大して気にしてなかったです。2回戦(自身の1半荘目)に、沈みの3着を受け入れたアガリができていたのはよかったと思います。」
と終局後のコメント。
あえて聞いてはみたものの、こちらからも落ち着いているように見えていた。

そして中津に待望の長打が出る。
東2局の親番、メンホン、七対子も見えるので難しい選択だったが、仕掛けて中のトイツ落とし。

一万二万三万三万四万六万六万八万八万九万九万中中 ドラ九筒

一万 上向き二万 上向き三万 上向き六万 上向き六万 上向き八万 上向き八万 上向き ツモ八万 上向き チー五万 左向き四万 上向き三万 上向き ポン九万 左向き九万 上向き九万 上向き ドラ九筒 上向き
4,000オールに仕上げて、ここで優勝は決まった。

◇5回戦(抜け番は立田)
2位争いは、大川が東3局に跳満をツモってそのまま逃げ切り。
優勝に届かなくなった井坂が3位を確定させて、対局が終了した。

東3局、大川(西家)

一万 上向き二万 上向き四万 上向き五万 上向き六万 上向き発発 ポン東東東 チー七万 左向き八万 上向き九万 上向き ツモ三万 上向き ドラ発

 

 

中津「前田(直哉)さんと仁平(宣明)さんがゲストの公式ルールのフリーを打ってから来たんですよね。今日は1回もアガれなくてボコボコにされましたが。毎回寄ってから来ています。」
中津は北関東支部所属。宇都宮駅まで車とのことで、片道2時間近くかかっているだろう。
違っていたら申し訳ないが、中津は普段は会社員だったと記憶している。
参加することも大変な中、打数が少ない分をこうして補おうとしている。

冒頭にも書いたが、今日は2番手3番手争いが混戦だったという展開の利はあった。
しかし、その利を作ったのは、中津が第7節までに大きくスコアを伸ばしたからであり、この姿勢が少しずつスコアに寄与したのではないか。

B2リーグに特別昇級できるかは、リーグ戦の最終節次第だ。
20ポイントのプラスは守り切れるスコアではなく、かなり難しい戦いになると思う。
達成に期待したい。

 

 

(文:福光聖雄)

第39期鳳凰位決定戦 優勝者予想

正解者の中から抽選で2名の方に、第39鳳凰戦獲得後の直筆サインをプレゼント致します。

また、正解者の中から抽選で2名の方に、鳳凰位決定戦進出プロ寄せ書きサインをプレゼント致します。

応募方法:日本プロ麻雀連盟公式Twitterの【第39期鳳凰位決定戦 優勝者予想】に優勝すると思うプロを記載してリプライか引用リツイートをお願いします。
締切は1/11(水)14時、当選者にはDMにてご連絡させていただきます。

日本プロ麻雀連盟公式Twitter

番号 名前 藤島 勝又 杉浦 一井 編集部
1

佐々木寿人
2

前田直哉
2

HIRO柴田
4

吉田直

 

進出者
現鳳凰位:佐々木寿人
1位通過:前田直哉
2位通過:HIRO柴田
3位通過:吉田直

 

予想者コメント

藤島健二郎

この中で唯一鳳凰位になっていない柴田だが、リーグ戦の生涯スコアは現役1位であり連盟最強説の声は未だ根強い。従来の決定戦進出は楽勝が多かったが、今期は後半に苦労したこともプラスに働きそう。さらにはメンツの噛み合わせも良さそうに見える。初戴冠期待で柴田本命。
柴田が出遅れた場合は、やはり佐々木が先行していくイメージ。佐々木対抗。

◎ HIRO柴田
○ 佐々木寿人

 

勝又健志

鳳凰位連覇の佐々木にA1リーグを勝ち抜いた3人の決定戦は、当然全員に優勝するだけの実力も実績もあり予想は困難極まりない。
その中であえて印を付けるということなので、この4人の中では先行タイプである佐々木、柴田を選ばせていただく。

◎ 佐々木寿人
○ HIRO柴田

 

杉浦勘介

本命は佐々木寿人。
昨年も同じことを書いたような気もしますが、防衛制のタイトル戦では保持者以外に本命を打つことは少ないと思います。
もちろんオッズが1.5倍なら割には合わないので、あくまでも確率を考えた印です。
魔王にとって過去のレジェンドと肩を並べる三連覇は、もはや通過点に思えてしまいます。
強いものは強いと麻雀ファンを納得させた上で、前人未到の大偉業への挑戦権を手にする可能性大。
となれば、鳳凰位経験を持つ前田・吉田のどちらかを対抗に推すのが自然ではありますが、今回はHIRO柴田に一票。
柴田の決定戦の歩みは、これまで常に前原・瀬戸熊との闘いでした。
四たび敗れ、そして今回最強の系譜を継ぐ連覇中の佐々木との対戦、燃えないわけはありません。
今シーズンの闘いの中でも、柴田でなければアガリを取れないような凄いシーンが何度も見られました。
魔王を屠るアサシンの一撃に期待と悲願達成への応援をこめて。

◎ 佐々木寿人
〇 HIRO柴田

 

一井慎也

連覇で勢い増す攻撃の権化佐々木。巨大なハンマーを振り回す吉田。岩の忍耐からの巨石のカウンター前田。
この会心の一撃荒れ狂う卓内を乾坤一擲で勝利の道筋駆け抜け、HIRO柴田の初戴冠を予想。
対抗は自身の麻雀貫き首位通過した前田。

◎ HIRO柴田
○ 前田直哉

 

編集部

今期はなんといっても現鳳凰位の佐々木が三連覇できるかに注目が集まる。
その中、同じ年代の3名が決定戦の舞台にあがってきた。誰もが打倒佐々木寿人という気持ちは強く魔王佐々木は苦戦すると予想。
その中、リーグ戦最終節最終半荘まだもつれた、最後の椅子を掴み取った吉田に追い風か!?
対抗は背負うものが増え負けられないHIRO柴田に1票。
とにかく熱い戦いが期待できる!!

◎ 吉田直
○ HIRO柴田

第39期 A2リーグ 第10節D卓レポート

【第39期鳳凰戦A2リーグ第10節D卓 和久津がトータル首位浮上】

対局者は
2位 瀬戸熊直樹
3位 和久津晶
8位 紺野真太郎
13位 石渡正志

本日終了時の成績により、最終節の卓組が決定する。

 

 

現状3位の和久津にとって昇級の為には何としてもプラスが欲しい今節。

東中トイトイ三暗刻でリードすると

 

 

南3局には中発ホンイツで加点し、1回戦トップと最高のスタート。

4回戦はラス目でオーラスを迎えるが、チンイツのアガリを決めて浮きの2着に。

 

 

和久津は+30.9P。最終節前についにトータル首位に浮上した。

 

 

石渡は3回戦にリーチツモドラのカン六索ツモで浮き2着。

 

 

4回戦南1局には和久津とのドラドラ対決でカン五索待ちリーチ。

 

 

勝負局を制した石渡はトップ目まで登りつめるが、オーラスの放銃で4回戦は3着に。

石渡は▲4.5Pで13位キープ。最終節はB卓で対局となった。

 

 

瀬戸熊は2回戦、ドラ雀頭のピンフをヤミテンに。
高めの九筒ロンでトップを取ると

 

 

3回戦もカン五索リーチをツモって2,000・3,900でリードするが、分岐点となったのは東4局1本場。

和久津が九万ポン、中ポンでホンイツテンパイ。
生牌の発で待たずに敢えて3枚切れの白単騎に受ける。

今局丁寧に受けていた瀬戸熊は字牌とマンズは切らない構えだったが

 

 

八筒単騎に受けかえていた和久津に1,500は1,800の放銃。

打点こそないものの、この放銃から瀬戸熊はアガれなくなってしまい、3回戦は3着に。

瀬戸熊は▲11.6Pでトータル3位。最終節の直接対決で昇級を狙う。

 

 

紺野は3回戦終了時は▲26.9Pと若干苦戦していた。
4回戦東4局2本場も親番瀬戸熊から先制リーチが入る。

 

 

これを受けた紺野にも高め123三色の一索四索テンパイが入って追っかけリーチ。

瀬戸熊は負けのない捲り合いだったが、紺野が4枚目の高めをツモで跳満のアガリを決める。

オーラスには石渡のロン牌である四筒が出て行くテンパイが入るが、8位の古橋をかわさないアガリには価値なしと三筒切りで10位転落となる放銃を回避。

 

 

結果この局は脇移動となり、紺野は本日▲14.8P。トータルは9位となった。

 

 

 

以上で第10節までの全対局が終了し、ここまでの成績順により最終節の卓組が決定。

 

 

次回A2リーグ最終節A卓は
2022/12/26(月)16:00

10位 高橋良介
12位 三浦智博
14位 明石定家
16位 客野直

解説 HIRO柴田
実況 小笠原奈央

(文・吾妻さおり)

第39期 A2リーグ 第10節C卓レポート

5位の内川と6位の白鳥はお互いより上のポイントでダンプの+87.0Pを越え、昇級を賭けた直接勝負が出来る最終節D卓に入ることが最大の目標。
13位の高橋は井出の▲53.4Pを越え、石渡にかわされても11位で最終節B卓に入れるポジションが狙い。
16位の客野は明石の▲100.7Pと同卓の高橋を越えて13位まで浮上して、少しでも残留率を上げたい状況でした。

 

 

 

上位2人の対決は2回戦から火がついた手順マエストロこと内川がツモ・タンヤオ・七対子・ドラ2の6,000オールで一気に抜け出すと

 

 

次局にリーチ・ドラ3の12,300でダメ押し。

2回戦を終えた段階でダンプの+87.0Pを大きく超えて+115.1Pまでポイントを伸ばし、猿川・瀬戸熊・和久津のトップ3に迫る勢いを見せましたが

 

 

3回戦で微差の競り合いに敗れて痛恨の1人沈みの4着で雲行きが怪しくなると、

 

 

ここまで苦しんでいた客野の一撃を喰らい、4つ目の席から転落。

 

 

その後は本日の目標を大きくクリアしていた高橋が捌いて終局しました。

一時は昇級ゾーンも見えてきた内川でしたが、最終節C卓が濃厚な5位に。
白鳥は最低限の目標であるC卓を確保。
高橋は残留に大きく近づく1人浮きを決め、客野はかなり厳しい状況に追い込まれ最終節へと向かうことになりました。

 

 

<第10節C卓最終結果>
高橋+62.1P 内川▲9.0P 白鳥▲9.8P 客野▲43.3P

(文:越野智紀)

第39期 A2リーグ 第10節B卓レポート

古橋崇志、渾身の特大トップ!

12月13日、第39期鳳凰戦A2リーグ第10節B卓が放送された。
対局者は明石定家、ダンプ大橋、山田浩之、古橋崇志。

 

 

 

最終節の卓組が決まる大事な10節。4位以内に入っておきたいダンプ、山田を捕まえたい古橋・明石という卓となった。

 

★1回戦

古橋が幸先よくピンフドラドラのリーチ。仕掛けていた明石はトイツ落としで迂回するも、ドラの西を重ねてのアガリに。

 

 

東3局2本場には、道中1シャンテンとらずとした明石がフリテンの高目をツモり、タンヤオピンフツモ三色の4,000オール。

 

 

前節に続き独特な打ちまわしが形にハマった明石が、大きな1人浮きに。

明石  +32.2P
ダンプ ▲2.9P
山田  ▲6.2P
古橋  ▲23.1P

 

★2回戦

東1局、明石がリャンペーコードラドラのヤミテン。仕掛けた山田が白を暗カンするも、リンシャンから当たり牌を掘り起こし12,000の直撃。
 

 

瞬間、明石が山田・古橋をかわして降級圏を脱出するアガリに。一方、前節の2回戦以来アガリの無い古橋も東3局にツモピンフドラ1の慎重な700・1,300で加点すると、親番でブレイク。
山田との2軒リーチを制して3,900をアガリ、2本場でツモイーペーコードラの3,900オール!

 

 

古橋がトップを獲得し、残留争いは非常に僅差の戦いに。

古橋  +23.1P
ダンプ +11.7P
明石  +2.0P
山田  ▲36.8P

 

★3回戦

ここまで苦しい山田。東4局には明石のダブ東ポンにぶつけてタンヤオドラ3のリーチも、1人テンパイでの流局。南2局にはメンホンドラドラ・東西待ちのリーチをかけるが、ここも実らずアガリは明石。

 

 

3メンチャンを拒否してカン三万待ちに受け、ツモタンヤオ三色の2,000・3,900。
南4局には親番の明石がタンヤオピンフドラ1のリーチ。残留を決定づけるかというチャンスも、ドラ暗刻のダンプが追いつき2軒リーチに。ここは手詰まりした山田から発が選ばれ、ダンプのアガリ。

 

 

山田としては連続の1人沈みになる痛恨の8,000放銃となった。

明石  +6.1P
古橋  +7.8P
ダンプ +5.5P
山田  ▲29.4P

 

★4回戦

東2局、古橋に西北待ちのメンホン。山田からのアガリとなり、残留ラインが目前に。

 

 

この後の古橋の親番が落ちない。ダブ東の4,800、發ドラドラの2,000オール、ダブ東・發の7,700、リーチドラ1の3,900で持ち点7万点を越え、7本場でダメ押しの4,000オール!

 

 

南場の親番でも役ホンイツの2,600オールをアガリ、約9万点の特大トップを獲得した。

古橋  +71.5P
ダンプ ▲14.5P
山田  ▲21.4P
明石  ▲35.6P

4回戦終了時のトータルポイントは画像の通り。

 

 

 

4回戦特大トップの古橋が+79.3Pの卓内トップで、残留へ向け大きく前進。一方山田が▲93.8Pと大きく後退し、最終節は追いかける立場となった。
次回A22リーグの放送は12月19日(月)。

対局者は高橋良介、白鳥翔、客野直、内川幸太郎。
解説は一井慎也。次回も是非お楽しみに!

(文・浜野太陽)

第39期 A1リーグ 最終節C卓レポート

【第39期鳳凰戦A1リーグ最終節A卓 一井慎也と藤崎智の残留が確定】

本日の対局者は
9位 藤崎智 ▲64.5P
10位 一井慎也 ▲79.9P
11位 黒沢咲 ▲110.1P
12位 近藤久春 ▲193.3P

卓内上位2名に残れた者はA1残留が確定する。

 

 

【1回戦】

開局から近藤の大物手が炸裂。
純チャンドラドラのペン三索リーチをツモって6,000オール。

 

 

東2局。今度は黒沢がドラ暗刻のカン六万ツモで4,300オール。

 

 

オーラスには南ドラドラを一井からロン。

1回戦は黒沢、近藤、一井、藤崎の並びで終了。
黒沢が藤崎を100点上回って卓内最上位の9位まで浮上する。

 

【2回戦】

親番一井のリーチに藤崎が追っかけリーチで対抗するが、高めのダブ東を掴んで親満の放銃。

この瞬間、藤崎は降級圏の11位に足を踏み入れた。

 

 

一井は1本場も終局間際にドラの四万をツモって55,000点に。

一井がトップ目で藤崎がラス目なのは黒沢にとっても良い展開だったが、近藤の親リーチを受けてドラが出て行くテンパイ。

 

 

1シャンテン戻しの九万とするも、どちらもロン牌の形で7,700は8,000の放銃。

オーラスは黒沢と親番藤崎の2軒リーチとなり、黒沢がツモアガリでラス抜け。
一井も沈みの2着となり、ポイント差がぐっと縮まった。

 

 

2回戦は近藤の1人浮き。
一井、黒沢、藤崎の並びで終了。

 

【3回戦】

3回戦の勝負局は南2局2本場。
藤崎がドラ3枚使いのテンパイ。五万八万待ちを選択してリーチ。

近藤も三索四索待ちで追っかけリーチに出るが

 

 

アガったのはカン三索をツモった一井。
本場と供託を合わせて10,600点の収入となった。

3回戦は一井が1人浮きのトップ。
藤崎、近藤、黒沢の並びで終了。

 

【最終 4回戦】

 

 

3回戦を終えて一井はかなりの安全圏に。
10位藤崎と11位黒沢は8.6ポイント差。
近藤は藤崎と44.4ポイント差。実現可能な範囲ではあるが、近藤は藤崎と黒沢を両方かわさなくてはならない。

東1局。藤崎が六筒九筒待ちで先制リーチ。

近藤も国士無双1シャンテン、全面対決の構えだったが

 

 

またもアガったのは一井。
藤崎は5,800(+1,000)の放銃となり、この瞬間黒沢が残留圏に。

一刻も早く加点したい黒沢は一筒四筒待ちリーチを打つが

 

 

藤崎が三索六索追っかけリーチを打ち、2,600は3,200(+1,000)の直撃で再逆転。

東3局には藤崎がツモリ四暗刻、一索五索待ち。

一索は山に2枚ともあり、役満への期待も高まるが

 

 

結果は一井から五索ロンで跳満に。
役満にはならずとも残留を大きく手繰り寄せるアガリ。

南2局3本場。
黒沢がメンホン七対子北単騎をアガって何とか浮きに回るが

 

 

南3局の黒沢の親番は藤崎が全力で流してオーラスへ。

 

 

現状は一井・藤崎が残留。
親番は近藤で連荘必須。
黒沢は倍満ツモ条件(リーチ棒で条件が緩和される可能性あり)。

近藤が連荘するが、1本場に一井がアガって残留を確定させた。

 

 

以上の結果により、一井と藤崎の残留が確定、黒沢と近藤の降級もほぼ確定となった。

 

 

近藤「(藤崎に流局で)あれ開けられた時は、止められたのわかってイラっと来ました(笑)。今期は手が入った時は放銃が続いて下手な麻雀を見せてしまい、応援してくれた方にはとても申し訳ないですけど、来期またA2でやり直します。」

近藤がイラっと来て藤崎ファンが歓喜した二索ビタ止め2人テンパイの局はこちら。

 

 

 

黒沢「正直今日がどうこうではなくこれまでが酷かったので。牌は来ていたので私の中で完璧に打てれば残れたと思いますが、力及ばすという感じでした。明日からまた精一杯戦いたいと思います。」

 

 

藤崎「第6節から本当に苦しい半年でした。(最終節1回戦という)大事な所でノー和了のラスでドキドキしましたが、もう1年A1に居られるのでギリギリの戦いで頑張って行きたいです。」

 

 

一井「今日の3回戦は(麻雀牌に)助けられたという感じでした。終わるまで残留の確信はなかったですが、A2昇級の時よりも嬉しいです。ここで残れたらやっとA1リーガーになれると思ってやっていたので、来期は自信を持てるように仕上げて戦いたいです。」

次回A1リーグ最終節B卓は
2022/12/14(水) 16:00

西川淳
古川孝次
杉浦勘介
勝又健志

解説 佐々木寿人
実況 古橋崇志
ナビゲーター 阿久津翔太

(文・吾妻さおり)

第47期王位戦決勝レポート

【伝統ある第47期王位に就いたのは“強引グ・マイウェイ”石井良樹!杜の都に新たな歴史を刻む!!】

残暑の名残も遠退き、秋めいてきた街並みもすっかり哀愁漂う姿となった晩秋の頃。長い歴史を持つ王位戦決勝戦が今年も無事に開催された。

■システム
一発裏ドラ無し
日本プロ麻雀連盟公式ルール5回戦
■決勝進出者
石井良樹×蒼山秀佑×小野塚永遠×佐月麻理子(日本プロ麻雀協会)

 

 

解説:佐々木寿人・魚谷侑未
実況:吉井優
立会人:藤原隆弘

 

 

開始から僅か四半時、月日の流れにあやかるように卓上の光景も移ろっていった。

 

 

手牌ではなく点数テロップの方に注目して頂きたい。開局から怒涛の6連続のアガリにより石井が1人大きく抜け出している状況である。

 

 

昨今では地方にも熱い視線が注がれており、王位戦・マスターズ準優勝の菊田政俊をはじめ、今年の日本オープン覇者の皆川直毅といった選手らが在籍している東北本部がその代表の1つに挙がる。もともとは東京で活動していたがその拠点を東北へと移した石井。キャッチフレーズは“強引グ・マイウェイ”であり、その名の通り“強引に我が道を往く”攻めの特色が強く出たスタートとなった。

そんな火山のような幕開けとなった今期の決勝戦、噴火する石井を最初に鎮火させたのは昨年度の王位戦準優勝の蒼山である。

 

 

東1局6本場
西家・蒼山
七万七万七万八万八万三索三索五索六索七索三筒三筒三筒 ツモ八万 ドラ四筒

南1局
西家・蒼山
一万一万六筒六筒九筒九筒九筒西西西 ポン二筒 ロン一万 ドラ六筒

2年連続ファイナリストとなった蒼山は繋ぎの捌き手に定評があり、それが大連荘となって返ってくる“マグマ打法”が持ち味である。自身の十八番を石井に奪われる入りとはなったが、昨年度の思いを胸に石井の1人浮きを阻止した。

 

 

うってかわって2回戦は下位2名が先行する展開へ。
まずはプロ3年目の小野塚が親番にて蒼山より5,800の出アガリで存在を示す。

東2局
東家・小野塚
六万六万四索五索六索二筒四筒五筒六筒七筒 ポン二索 ロン三筒 ドラ六万

 

 

昨年度はデビュー1年目ながら王位戦を制した渡辺史哉の活躍が記憶に新しいが、小野塚もジャイアントキリングの再現を狙っているだろう。

そして小野塚に負けじと次に続いたのは、日本プロ麻雀協会所属の佐月であった。
東3局、親の石井がこの局も打点十分ながら“強引に”リーチと攻めの姿勢を貫いている。

一索三索四索五索六索七索八索九索七筒八筒九筒東東 リーチ ドラ八索

これに対して佐月も跳満級の手牌を武器に応戦すると、石井からこれ以上のない高め12,000の直撃に成功した。

 

 

 

第26期麻雀マスターズを獲得している佐月は、今回の王位戦を優勝した場合、史上初女流による日本プロ麻雀連盟G1オープンタイトル戦制覇という歴史的快挙となる。解説席からも『気持ちの強い選手』、『発想力が豊か』等という高い評価のお墨付きだ。

1回戦
東4局1本場
東家・佐月
一万三万五万六索九索九索八筒八筒西西白発中 ドラ四筒

少し局面が戻ってしまうが何気ないこちらの手格好も佐月の手に掛かれば
一索一索三索四索西西西  ツモ五索  ポン九索  チー五索六索七索  ドラ四筒

と変幻自在である。
一発裏ドラ有りと比べると鳴きが有効な日本プロ麻雀連盟公式ルール。相手にプレッシャーを掛けながらも、その特性を活かした仕掛けやアガリが多く見られた。

2回戦オーラスは蒼山の高め九蓮宝燈の手を封じるドラ単騎で待ち構えていた佐月。

 

 

 

スピードや形よりも打点に重きを置く事に価値のあるルール。つまりドラは勝つ為にはシンプルで且つ効率の良い手段の1つであるのだ。

佐月のトップにより三つ巴の様相となった3回戦、今度は蒼山がそのドラを活かして石井に迫る。

東1局1本場
西家・蒼山
五万六万七万六索七索四筒四筒六筒七筒八筒 ポン西 ロン八索 ドラ西

ドラである自風の西を揃え、リーチを掛けていた小野塚から7,700の加点。石井の背中を捉えるアガリとなった。

一方で打点作りは何もドラだけが頼りという訳ではない。忘れてならないのが“テンパネ”である。

東2局
西家・石井
四万五万六万九万九万九万六索八索三筒四筒五筒南南 リーチ ツモ七索 ドラ五筒

石井がドラ1の愚形残りでリーチに踏み切ると七索を引き寄せリーチ・ツモ・ドラ1は“テンパネ”して1,300・2,600のツモアガリを見せた。これは出現頻度の高い点数計算で、子とは6,500、親とは7,800の差が付き全員とほぼ子の満貫分のリードを築けるお手頃ゾーンである。

そして最後に打点作りの王道は何と言っても手役だろう。

 

 

4回戦の開局、蒼山が3番手の佐月より発・ホンイツの8,000を決めて石井との一騎打ちに持ち込んだ。

その後はお互い譲らずのせめぎ合いが続いたが

 

 

オーラスに石井が蒼山からの直撃で逆転トップを掴み取ると

最終5回戦
東2局
西家・石井

二万二万二索二索六索六索八索九索九索六筒六筒東東 ツモ八索 ドラ八索

最終戦には七対子・ドラ2を手繰り寄せ、蒼山に役満級の条件を押し付けた。

そして予選から長い戦いであった王位戦もオーラスへ。
一番条件の軽い蒼山でさえ倍満直撃or役満ツモであったが最後まで見せ場が訪れる。

 

 

蒼山が最後に“マグマ”を噴火させるべく国士無双テンパイ。

しかし石井が“強引に”火口を封じて流局を迎えさせた。

 

 

その瞬間、新王位が誕生した。
第47期王位は石井良樹。最後まで攻めの姿勢である“強引グ・マイウェイ”を貫き、東北の地に新たな歴史を刻みました。

 

 

■第47期王位
石井良樹

▪️準優勝
蒼山秀佑
▪️3位
佐月麻理子(日本プロ麻雀協会)
▪️4位
小野塚永遠

 

 

石井良樹
『東北の仲間、地方で頑張っているプロ、そして支えて頂いた周りの方々のおかげでこの舞台に立てる事ができています。本当にありがとうございました。』

(文:小林正和)

第39期 A2リーグ 第10節A卓レポート

最終節は10節終えての順位によって卓組が決まり、

A卓(12月26日)10・12・14・16位
B卓(12月27日)9・11・13・15位
C卓(1月5日)5・6・7・8位
D卓(1月6日)1・2・3・4位

いかに有利な後半の卓にポイントを持って入るかが10節での思考になります。

 

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2位スタートの猿川は最終節D卓で有利に戦えるようにポイントを伸ばしたいところ。
同卓の三者の第一目標が残留となりそうなポイント状況ということもあり、猿川得意の積極的な動きで有利に展開していくかと思いきや

 

100

 

序盤は柴田の仕掛けとダマテンでの局進行に、思うように攻撃が決まらず

 

100

 

不意に入った中ドラ3の12,000に捕まり、失点を重ねて苦しいスタートとなります。

アガリが1,000点2回だけでトータル4位まで落ち、最終節D卓も危うくなったところで

 

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息を吹き返した猿川。

 

100

 

リーチドラの手に嶺上開花もついて、親満二連発で一気に蘇りました。

その後、拮抗して進んだ勝負は4回戦で動き出し

 

100

 

井出の一気通貫

 

100

 

柴田のホンイツに捕まった三浦が大きく沈み

 

100

 

完全に復活した猿川が親番で二度のツモアガリを決めて卓内トップでトータルも首位に浮上。
柴田はミッションクリアといえるトータルプラスの7位。
井出と三浦は入り替わり、別卓の結果が気になる10,11位で第10節を終えました。

 

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<第10節A卓最終結果>
猿川+16.0P 井出+11.0P 柴田▲2.7P 三浦▲24.3P
(文:越野智紀)

第39期 A2リーグ 第9節D卓レポート

明石が残留へ望みを繋ぐ!

12月6日(火)、第39期鳳凰戦A2リーグ第9節D卓が放送された。対局者は紺野真太郎、高橋良介、明石定家、井出康平。

 

100

 

100

 

残留ラインの高橋・井出の争いに暫定最下位の明石が割って入れるか。紺野は少し余裕のあるポジションではあるが、大きな失点は避けていきたいところだ。

 

★1回戦
東1局、親番の明石にチートイツドラドラの白単騎。いきなり迎えたチャンスは、高橋のメンタンピンに引き勝っての4,000オールで決着。

 

100

 

このリードを保ったまま迎えたオーラスは、4着目の高橋がピンフドラ1のヤミテン。トータルポイント僅差の井出を沈め、自身は3着へ浮上する値千金のアガリとなった。

 

100

 

明石 +25.4
井出 ▲2.3
高橋 ▲8.8
紺野 ▲14.3

 

★2回戦

東1局、親の紺野が3巡目リーチをかけるも、井出が現物待ちのピンフイーペーコードラ3で追いつき、3,000・6,000のツモアガリ。

 

100

 

初戦トップながらまだまだビハインドの明石。南2局の親番では高目イッツーのテンパイを入れる。2人の仕掛けが入る中ではあったが我慢強くヤミテンに構え、高目で2,600オール。

 

100

 

この後もドラをツモっての2,000オールをアガり、井出に続いて2着につけた。

井出 +21.4
明石 +14.0
紺野 +2.8
高橋 ▲38.2

 

★3回戦

ここまで2着→トップと好調の明石がまたしても感触あるアガリ。南1局、2副露したホンイツの5,200を紺野から。

 

100

 

リードして迎えた南3局1本場、またしても意表を突くアガリ!

 

100

 

ピンフドラドラのヤミテン・5,800を紺野から。これがトップへの決め手となるアガリとなった。

明石 +18.5
高橋 +5.1
井出 ▲4.1
紺野 ▲19.5

 

★4回戦

1〜2飜のアガリが続き、平たい点数状況のまま南3局へ。均衡を崩すアガリを決めたのは紺野。
三色ドラドラ確定のリャンメンテンパイは、明石からのアガリ。明石としては浮き→沈みとなる痛恨の放銃となった。

 

100

 

オーラスは親番の井出が2,000のアガリで連荘。浮きを目指すが、1本場で再び紺野の大物手。

 

100

 

3副露のダブ南トイトイは2着目・高橋からの出アガリとなり、一人浮きのトップを決めた。

紺野 +27.5
高橋 ▲5.2
明石 ▲8.3
井出 ▲14.0

4回戦終了時点のトータルポイントは画像の通り。

 

100

 

100

 

明石が+49.6Pの卓内トップで、残留に望みを繋ぐ結果となった。

(文・浜野太陽)

第39期 A2リーグ 第9節C卓レポート

100

 

首位を走る瀬戸熊に5,6,7位の白鳥・ダンプ・柴田がどこまで迫れるかがポイントとなったC卓でしたが

 

100

 

トップを走る瀬戸熊に1回戦から大物手。
八万のポンテンを取らず、三万暗カンで七筒を引き入れてのツモリ四暗刻のリーチ

 

100

 

白鳥から中が出て12,000のアガって抜け出すと

 

100

 

親番で追加点を決め会心のスタートを切りました。

2回戦以降苦しくなった追走組の反撃が始まり

 

100

 

昇級への突破口を開くべく攻撃的な麻雀でダンプが差を詰めることに成功。

 

100

 

3回戦を終えて1人沈みの状況に陥った白鳥は、1%しか残っていなくともその細い道は逃さないと抵抗。

 

100

 

まずは確実に残留しようと手堅い路線に切り替えた柴田は速攻。

三者それぞれの思惑が絡み合い、次節へと繋ぎました。

 

100

 

<第9節C卓最終結果>
ダンプ+37.4P 瀬戸熊+1.4P 柴田▲9.6P 白鳥▲29.2P
(文:越野智紀)

第39期 B1リーグSelect 後期第4節レポート

【第39期鳳凰戦 B1リーグSelect 後期第4節 前原が+54.9Pで昇級圏の2位をキープ】

本日の対局者は
1位 滝沢和典 +112.1P
2位 前原雄大 +101.8P
8位 福光聖雄 +4.5P
9位 蛯原朗 ▲1.9P

 

 

3回戦を終えて昇級争いの滝沢とほぼ並びだった前原。
4回戦東1局2本場にドラの六索ツモから始まり

 

 

次局は南白ドラドラの満貫。

親番を迎えた前原は
2,600オール
3,200オールは3,300オール
3,900オールは4,100オール
5局連続のアガリで+46.3Pの大トップ。

 

 

+54.9Pの大きくポイントを伸ばしたが、別卓の伊藤優孝が+109.4Pを叩いたため2位キープ。伊藤と前原、一期生コンビが存分に強さを見せつける節となった。

 

 

蛯原は1回戦オーラスの親番でドラの四万単騎でリーチ。3,900オールツモで1回戦トップを取る。

 

 

 

3回戦には満貫をツモって浮きの2着を取るが、要所で前原の大物手につかまってしまい、
▲11.0Pの8位となった。

 

 

滝沢は1回戦オーラス、16,100持ちラス目。福光の先制リーチを受けるが

 

 

タンヤオ七対子六索単騎で追っかけリーチを打ち6,400は6,700(+1,000)でラス抜け。

2回戦には前原の親リーチが入るが

 

 

絶好のペン三万引きで確定三色五筒八筒待ち。
7,700(+1,000)の直撃で2回戦トップ。

2度のカウンターは綺麗に決まったが▲17.7Pで3位に。伊藤・前原には差をつけられてしまったが、最終節にどちらかをかわして昇級を狙いたい。

 

 

福光は1回戦南1局に満貫をアガるが、オーラス滝沢への七対子六索放銃で2着。

 

 

2回戦にも満貫ツモ。オーラス親番で蛯原を捲りたい所で

 

 

前原の8,000に放銃してしまい、沈みの3着に。

あと1アガリが遠く▲26.2Pの10位となった。

 

 

 

(文・吾妻さおり)

第252回:プロ雀士インタビュー 石井 良樹  インタビュアー:増田 隆一

【石井と麻雀、私との出会い】

もう10年以上前の話。
私と石井の出会いは当時プロテストの最終審査的な位置付けであった「研修会」だった。
瀬戸熊と私で担当していた班の研修生であった石井は、当時から判断が早く迷いのない打牌を繰り返していたのが思い出される。

そこから少し時が経ち、ふらっと立ち寄ったとある雀荘で再会すると、自宅が近所であることが判明。
そこからは講師と研修生ではなく、1人の飲み友達としての付き合いが始まった。

時は20数年前に遡り、石井と麻雀の出会いは少年時代だと言う。
スポーツ全般が得意で、将来は芸能人を夢見る少年だった石井は、体育の時や休み時間、常にクラスの中心にいたそうだ。

「今で言うといわゆる陽キャですね(笑)」

では、そんな石井がなぜ麻雀にのめり込むことになったのか?

「家に帰ると父親が麻雀ゲームをやっていて興味持ったんですよね」

興味は持ったものの、卓球選手として中学時代山形県優勝、高校時代山形県準優勝のレベルであり、練習もハードで、あくまでたまの息抜きに麻雀ゲームをする生活。

「実は地元の釣り大会でも優勝経験があり、卓球、釣り、最後に趣味で麻雀と言う位置付けでした」

では何をきっかけにプロの道を志すことになったのだろう?

「高校3年生の時に、プロ雀士に興味を持った人が出てきて、それをきっかけに自分も意識するようになりました」

部活を引退し、ぽっかりと空いてしまった心の隙間と時間。
小学校からの夢である芸能人も、具体的に何か話がある訳でもなく、かと言って他に何かやりたいことがある訳でもない。とにかく何かしなければと言う焦りに近い気持ちが石井を動かす。

「とにかく動いてみようと言うことで東京行きを決めました。水道関係の会社に就職も決まり、後は上京して芸能人になるのか麻雀プロになるのかやってみようと」

正直、俳優でも芸人でも歌手でも麻雀プロでも有名になれれば何でも良かったそうだ。

「ビッグになりたい」

若い時だからこそ出来る、計画性のない無鉄砲な行動。
ただ、動かなければ何も始まらないのも事実。
少しの勇気が石井を後押しし、プロ連盟の門を叩くことになる。

しかし、この時点で石井はまだ何者でもない。

 

【夢半ばで帰郷へ】

東京での生活にも馴染み、結婚。そして嫁との間に第一子を授かる。

「実家の両親から、子供もできたことだし、そろそろ戻ってきて家業を継いで欲しいと言われたんですよね」

結果、東京での生活に終わりを告げて実家の会社に勤めることになるのだが、麻雀プロを続けることにかなりの葛藤があったと言う。

「芸能人はもう諦めてましたけど、麻雀プロは諦めたくなかった。でも実家に帰ればチャンスも減って、出られる試合も限られてくるし、(麻雀プロを)続けるか悩みましたね…中途半端なまま続けていいものかと…」

話は飛ぶが、先日の王位戦決勝、実家の会社は営業日にも関わらず快く休暇をくれたと言う。
石井の晴れ舞台を応援するため、家族総出で仕事をカバーしてくれたらしい。

そして優勝が決まった時には、「明日もゆっくり休め」と改めて休暇をもらった。
このような家族の協力があったからこそ王位戴冠に繋がる。

と、ここまで見ると常に家族の協力の下で石井がプロ活動を続けて来たと思うだろうが、実は王位戦まではむしろ麻雀プロとしての活動を反対されていたらしい。
タイトル戦は勝てば次のステージへ進む戦いなので、勝てば勝つほど日程が埋まって行く。
プロとしては喜ばしい話である反面、他に仕事を持っている人間からしたらたまったものではない。勝てば勝つほど仕事を休まなくてはならないのだ。

石井の勤め先は、父親が代表とは言え会社組織である。従業員も抱えて周囲の目もあり、更にまだ何者でもない石井のプロ活動は社内でも趣味的に見られており、試合で休暇を取ることを快くは思われていなかったのだと言う。

また、石井は2児の父でもある。子供たちの楽しみは、休日に父親と外出すること。タイトル戦での活躍はすなわち休日が潰れることであり、家族団らんの時間が減ることを意味する。会社同様、家庭内でも麻雀の試合に参加することは快く思われていなかった。

「(今期)マスターズのベスト16に残った時に、父親が“もう1回勝てば放送対局だったのか、惜しかったな“と家族の中で初めてプロ活動に肯定的な声を掛けてくれました」

家族や会社の中で少しだけ“空気”が変わった瞬間であった。
ところが続く十段戦は、決勝までかなりの日程を要する長丁場と言うこともあり、参加の許可が降りなかったそうだ。

「インターネット麻雀選手権でもベスト16まで残ったことで、趣味的ではなく、プロとしてキチンと頑張っていると理解してくれたのか、“天翔位のシードは1年だろ?折角のチャンスだから行ってこい“と、王位戦は初めて快く送り出してもらえました」

そして王位戴冠。

「今は、“王位になって1年間色々とチャンスがあるのだろ?仕事は何とかするから気にせずに、精一杯やってこい“と、会社では父親が、そして家庭では妻が先頭に立って応援してくれています」

よくよく聞いてみると家族や会社の協力は、石井が実績を見せ付け、自らの手で掴み取った物だった。

「何か決め手があって麻雀プロを続けることにした訳ではありませんが、4時間くらいかけて移動し、試合に臨む以上は負けられない気持ちが今までよりもっと強くなりました。こうして結果も出せたので、今となっては実家に帰って良かったのかもしれませんね。妻も王位戦がきっかけで、麻雀に興味を持ってくれましたし」

何が幸いするか分からないが、石井にとって実家に帰ったことは間違いなくプラスになったに違いない。

 

【人への気遣い】

ここで1つ、石井の人柄が見えるエピソードを紹介したい。
実は私も東北リーグへ出場させてもらっている。
きっかけは地方チャンピオンシップで東京へ来ていた石井との飲みの席であった。

「オレ、結婚して実家に帰り東京のリーグ戦出れないんですけど、本当は東京でがんばって昇級して増田さんとリーグ戦やりたいんですよ」

正直、私も酔っていた。

「じゃあ東北リーグ出るか」

酔った勢いの軽い気持ちの言葉だったが、その週が明けた頃には本部長まで話が通っており、私の東北リーグ参加が決まっていた。
全ては石井の段取りである。

私が東北リーグに参加するにあたり、往復の交通費が約¥25,000、状況次第で宿泊となれば更に¥10,000くらい、移動時間が約4時間の負担となる。
私に金銭的、時間的に負担を掛けていることを石井も分かっており、前乗りすれば車を出して送り迎えしてくれたり、地元の名産品を送ってくれたりと色々良くしてくれた。

 

100
翌日の東北リーグは対戦。石井は早速、有志からのお祝いのネクタイを着用
今回も真っ先に連絡が。

「優勝インタビュー、東北の若手に頼もうかと思ったんですが、まずは増田さんがやってくれるかどうか聞くのが筋だと思い、連絡しました」

“強引ぐマイウェイ”

麻雀は強引にでも我が道を行くスタイルだが、実生活においては実に気配りの人である。

 

100
左から石井、増田
スマホで王位戦の動画を見ながら確認中
【東北への想い】

山形県へ帰郷したことで、東京本部から東北本部へと移籍となった。
移籍した当初、周りは後輩の方が多く、そんな後輩達が活躍して行く。

「波奈(美里)さんが新人王を取って、武藤(武)東北本部長がマスターズ準優勝、菊田(政俊)君が入会してすぐ天翔位取ってマスターズ準優勝、王位戦準優勝と活躍しました。東北に移籍してすぐのことだったので、まだ(東北本部に)馴染めていなかった時期ですね」

後輩の活躍に対して、焦りや悔しさを持つ選手も多いだろうが、石井の心中はどうだったのだろうか?

「不思議と悔しいとかはなくて、単純にスゲーって気持ちでしたね(笑)。東北に活気が出てきた時期だったので、天翔位を取れば自分も変われるかも?と前向きな気持ちを持たせてもらいました」

まだ何者でもない自分が、東北本部所属選手から刺激を受けることで、何者かになれるかもしれない。
中途半端な気持ちでなんとなく麻雀プロを続けたが、そんな自分も変われるかもしれない。

「そしてこの盛り上がりの中で、皆川(直毅)さんが日本オープンを勝って、それが自分のことのように嬉しくて。菊田くんや波奈さんからは刺激をもらったし、櫻井(勇馬)や小熊(良衡)、佐々木(俊哉)も若獅子戦で上位まで残って嬉しかったです」

東北地方は実に広い。東京在住の私が、東北リーグへ参加する際の移動時間は2時間弱。これに対して同じ東北地方にも関わらず、石井は約3時間かかる。
石井にとって仙台の地は遠く、移籍をした当初は実感も薄く部外者感も強かったのではないか?

それが今や、お互いが刺激し合い、仲間の活躍を祝い合う。
こうしてインタビュー会場にたくさんの人達が駆け付けてくれたことこそ、今や石井が東北本部に欠かせない仲間として認められた何よりの証拠だろう。

「これだけみんなの活躍が嬉しいってことは、本当の意味で東北本部の一員になれたんだなと思っています」

そして石井は「天翔位を取れば何か変わるかも?」の気持ち通り、2度目の天翔位戴冠によりシードを獲得し、そのまま王位戴冠。

少しずつ石井の人生が動き始めた。

 

【王位戦の話】

さて、そろそろ麻雀の話に移ろうと思うが、ここからは集まってくれた若手に任せることにする。
10年以上の付き合いで、私は石井の麻雀を知っているし、それなりに理解もしており、今更新しいことを聞き出せるとは思えないからだ。

なので、若手に投げたのは決して手抜きではない。
以下が参加してくれた東北本部所属プロ。岡崎は本人ではなくお祝いのお花が代理で参加している。

 

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左手前から時計回りに、櫻井、石井、菊田、星乃、小栗、波奈
有志から石井にプレゼントが送られた
100
左手前から時計回りに、皆川、鈴木、津藤、菅原、石井
石井に様々な声が掛かり和気あいあいと麻雀談義
武藤武(本部長) 18期生 第26期麻雀マスターズ準優勝

皆川直毅 20期生 第18期日本オープン優勝/第1・7期東北王座優勝(東北プロアマ)

菊田政俊 32期生 第26.27.29期天翔位/第44期王位戦準優勝、第28期麻雀マスターズ準優勝

菅原直哉 28期生 第26期新人王戦準優勝 常に打っていると言われるほど、龍龍の打半荘数で有名。

波奈美里 30期生 第29期新人王 東京のプロリーグ、女流桜花にも参戦し選手としても活躍中だが、裏方としても東北の麻雀普及に力を入れるアイディアウーマン。

櫻井勇馬 35期生 第29・30期天翔位決勝進出、若獅子戦でも2期連続でベスト8進出。東北の若手随一の実績を誇り、東京のプロリーグにも意欲的に参戦。

小栗隆成 37期生 若獅子戦など東京のタイトル戦にも出場する意欲的で東北期待の若手。プロアマリーグ「帝社戦」では運営のサポートなど、内部運営もこなす。

星乃あみ 37期生 来期より東北Aリーグに昇級。波奈と共に女性向け麻雀サークル「麻雀女子会」を主宰するなど、東北で女性に対する麻雀普及活動にも力を入れる。

鈴木勝也 36期生 東北Bリーグでは圧倒的な力を見せつけて、来期より東北Aリーグに昇級。休みにも関わらず、私と石井のことをホテルまで車で迎えに来てくれたいい男。集計システムの管理など、裏方としても活躍。

加藤勇飛 38期生 新人ながら東北代表を勝ち取り、WRCリーグトーナメントに参戦(2次まで勝ち進むも敗退)。私と石井のために、一緒に30分近くかけてタクシーを探してくれたいい男。

 

100
氷点下の寒さの中、タクシーまで送ってくれた加藤と1枚
津藤孝幸 36期生 アマチュア時代、プロアマリーグで優勝し、鳴り物入りで入会した実力者。

岡崎圭吾 36期生 当日は参加できなかったものの、「せっかく写真撮るのに殺風景にならないように」とお祝いのお花を送ってくれた優しい男。

 

100
お祝いのお花と共に、嬉しそうな石井
(※順不同)

 

文字数もあり、全ての局面を書くわけにはいかないので、特に話が盛り上がった局面を抜粋したいと思う。
まずは準決勝のオーラス。アガリ続けなくてはならない局面だ。

 

100

 

「ピンフ高め三色のリーチが流局した時に、もうダメかもしれないと感じました。蒼山プロのテンパイ気配をほぼ毎局感じて、とにかく早いテンパイを取って先制しないといけないっていう気持ちでしかありませんでした」

見ていても常に紙一重。いつ蒼山からロンやツモの発声があり終局してもおかしくない綱渡りが続く中、石井の5,800は7,000(4本場)が決まり、勝ち上がりのポイントに届く。

そして5本場。奈良(圭純)からこのリーチ。

 

100

 

奈良からリーチ棒が出たので、ノーテンで伏せられるものの、1,300・2,600ツモか3,900直撃で石井は敗退となる局面。
放銃は即敗退だが、黙っていてもツモなら敗退、対してこの手をアガればほぼ勝ちが決まる葛藤。

 

100

 

石井の決断はオリ。

「蒼山プロの四筒2枚落としでオリたと判断し、ノーテンでの終局狙いという判断になりました」

実際はすでに奈良の欲しい一筒は山になかったのだが、見事な決断となり決勝進出を決めた。

そして決勝戦。

「とにかくツイてましたね(笑)。自分の中で決めていたのは“貫こう“と言うことです。東北本部の仲間にもいつも通り攻めるって宣言したんで(笑)」

4回戦オーラスが話題になった。状況は蒼山が5,800は6,700(3本場)で石井を逆転し、2人テンパイを経た5本場。

蒼山からリーチが入る。

 

100

 

蒼山に多少加点を許しても最終戦はほぼ並び勝負となり、決定打にはならないが、12,000クラスを放銃してしまうと石井もこの回沈みになりかなり厳しくなる。オリを選択して“保留“する者も多そうな局面だ。

「4回戦は3本場で、蒼山プロ5,800は6,700で逆転されて、4本場は逆転が現実的なポイントなので逆転を狙いましたが、それも厳しいので形式テンパイを取って、次局こそ決めようと思っていたところ親の蒼山プロの先制リーチが入り、ポイント状況的にもう自分しかこの親を止めることができないと判断し、なおかつ(この回のトップ)逆転の可能性がある場面だったので勝負所と判断し、リーチで真っ向勝負にいきました」

 

100

 

これが功を制し、蒼山から直撃を召し取りトップも逆転。ここで優勝を意識したという。

「勝負所で迂回の牌を選んだらもうこの先勝負できなくなる気がしました。だから気持ちを強く持ち続けるために自分を奮起させ、目一杯の牌で押し、勝負することを決めていました」

何切る問題になっている局も同じ気持ちで勝負したそうだ。

“一貫性”

言うは易く行うは難し。“攻める”気持ちはあれども、ポイントやリーチや仕掛け、信念を曲げたくなる局面は多々あった。その中で、“最後まで信念を貫いた”石井に皆から感嘆の声が掛けられていたことを記しておきたい。

 

【そして何者かに…】

現在、石井の元に、テレビ局や新聞社から取材が入っていると言う。

「今の段階で4社から取材を受けました。まあ、あまりニュースもない田舎なんで(笑)」

と、石井は謙遜して見せるが、これも石井が自らの手で掴み取った物。

10数年前、ただただ有名になりたい。そんな若者特有の青臭い想いを抱いて上京した石井は、何者にもなれず夢半ばで帰郷した。
その時は叶わなかった夢が、今叶いつつある。

当時、何者でもなかった石井は今、麻雀プロ、現王位石井良樹として、マスコミから取材を受ける存在にまでなった。
今後1年間、現王位として、取材や放送対局の登場、各タイトル戦のシードなど、まだまだ輝ける舞台は数多く用意されている。
また、そこで輝きを見せれば、再び同じ舞台に立つことも出来るし、更なる高い舞台も用意されることだろう。

石井良樹の物語はまだ始まったばかり。今後の活躍にも注目したい。
最後にインタビュアーの立場ではなく、1人の友人として…

本当に嬉しかったよ!おめでとう!

 

100

第39期 A1リーグ 第12節C卓レポート

【第39期鳳凰戦 A1リーグ第12節C卓 古川が四暗刻ツモで降級圏脱出 前田がトータル首位に】

本日の対局者は
1位 HIRO柴田 +147.9P
2位 前田直哉 +121.1P
8位 黒沢咲 ▲47.2P
11位 古川孝次 ▲91.5P

 

 

開局500オールをツモったH柴田が、1本場でも四筒七筒待ちで先制リーチ。

 

 

これを受けた古川がホンイツテンパイ。
ロン牌が出ていかない三筒四筒五筒待ちの高めツモリ四暗刻に受けると

五筒ツモで役満のアガリ。

一撃で降級圏を脱出する。

 

 

南場には西南トイトイでさらに満貫の加点。

+75.7Pを叩いた古川は7位に浮上。残留をほぼ手中に収めた。

 

 

ここまで▲1.4Pの前田は3回戦オーラス、ドラの五筒三筒のシャンポン待ちでドラをツモれてラス回避。

 

 

4回戦東2局には南中ホンイツトイトイ。

 

 

南2局にはツモメンホン七対子と2回の跳満ツモで1人浮きトップに。

+32.5Pの前田はついにトータル首位に浮上。少し余裕があるポイントで最終節を迎えられる。

 

 

一方、四暗刻親被りで苦しい立ち上がりとなったH柴田。

 

 

東3局に高めの六万ツモで跳満を決めるも、1回戦のラスは回避出来ず。

4回戦もラス目で南3局まで来てしまうが、黒沢のテンパイ打牌で

 

 

白ホンイツトイトイ。ラス回避に成功した。

ずっと首位を走り続けたH柴田だが、今節▲45.3Pで終えての3位。決定戦争いは最終節まで持ち越された。

 

 

黒沢は2回戦南3局の親番、ドラドラの手牌で仮テンパイの八筒単騎に取ると、その瞬間に前田からリーチが入る。

八筒にアタリを感じたのか、意を決して追っかけリーチ。勝負勘は素晴らしいが結果は

 

 

五筒を掴んで7,700(+1,000)の放銃となってしまう。

3回戦にタンヤオピンフのヤミテンから高め234変化を待ってのリーチ。

 

 

高めの二索で跳満ツモ。
ようやく黒沢らしい綺麗なアガリが見られ3回戦はトップを取れたが、大きなマイナスは埋め切れず。

▲62.9Pでトータル11位。最終節はプラス必須のポジションとなった。

 

 

 

次回A1リーグ最終節A卓は
2022/12/7(水) 16:00

9位 藤崎智
10位 一井慎也
11位 黒沢咲
12位 近藤久春

解説 瀬戸熊直樹
実況 古橋崇志
ナビゲーター 齋藤豪

 

 

(文・吾妻さおり)

第47期王位戦準決勝レポート

【第47期 王位戦準決勝 蒼山秀佑 小野塚永遠 佐月麻理子 石井良樹が決勝進出】

王位戦準決勝は、現王位渡辺史哉と予選を勝ち上がった15名によって行われた。

 

【準決勝システム】

①連盟公式ルールで総当たり5回戦を行い、上位8名が6回戦に進出
②6回戦A卓は2・3・6・7位
③6回戦B卓は1・4・5・8位
④上位4名が決勝進出

1〜5回戦は4卓同時開催。毎回A卓を生放送する。

 

【1回戦】

 

石井良樹
白鳥翔
奈良圭純
蒼山秀佑

解説 阿久津翔太
実況 松田彩花

昨年準優勝の蒼山が一通確定のカン二万ツモでリードすると

 

 

ドラ暗刻のリーチを石井からロンでさらに加点。

1回戦は蒼山、白鳥、石井、奈良の並びで終了。

 

【2回戦】

 

佐月麻理子(協会)
山地義昌(一般)
内川幸太郎
白鳥翔

2回戦はリーチツモドラドラ、親番佐月の4,000オールでスタート。

 

 

一般の山地さんも2回高打点を決めるが、佐月が1人浮きトップ。

 

 

2回戦は佐月、白鳥、山地、内川の並びで終了。

 

【3回戦】

 

清原継光
佐月麻理子(協会)
森下剛任
奈良圭純

開局に奈良が国士無双北待ちテンパイを入れるが

 

 

形式テンパイを取った清原がハイテイドラドラ、2,000オールのアガリ。

勝負手をアガれなかった奈良だが、東4局の親番でトイトイ三暗刻の4,100オールを決め

 

 

南場には白南ホンイツのアガリ。

3回戦は奈良、佐月、森下、清原の並びで終了。

 

【4回戦】

 

内川幸太郎
小野塚永遠
奈良圭純
藤島健二郎

東4局2本場、供託4,000点の状況で小野塚がハイテイで満貫ツモ。

 

 

4回戦は小野塚、奈良、内川、藤島の並びで終了。

 

【5回戦】

 

森下剛任
白鳥翔
渡辺史哉
小野塚永遠

解説 柴田吉和
実況 吉井優

南3局。現王位の渡辺が三色確定のカン八索待ち。

白鳥も4フーロでドラ単騎に漕ぎつける。

 

 

しかしドラをツモったのは小野塚。満貫のアガリで大トップ。

5回戦は小野塚、白鳥、森下、渡辺の並びで終了。

 

 

5回戦終了時、上位8名がポイント持ち越しで6回戦進出。6回戦はA卓B卓ともに放送卓となり、上位4名が決勝進出。

 

【6回戦(プレイオフ)A卓】

 

②佐月麻理子+56.5P
③小野塚永遠+52.5P
⑥清原継光+27.8P
⑦石立岳大+12.4P

A卓は佐月が7,700のアガリ。小野塚が2,600オールとポイント上位者が先行。

 

 

清原が南3局の親番で2,100オールのアガリを決めるが、A卓3位でB卓の結果待ちとなった。

 

 

【6回戦(プレイオフ)B卓】

 

①蒼山秀佑+66.3P
⑤石井良樹+35.4P
⑥奈良圭純+35.2P
⑦福田大志+5.9P

東4局1本場。福田が中白ホンイツを石井から直撃。

 

 

蒼山はほぼ確定。奈良、福田、石井の三つ巴でオーラスへ。
条件はこの卓で2位に、かつ清原の+44.4Pを超えなければならない。

 

 

3本場に、奈良が高め345の二索五索待ちリーチ。
しかし唯一ロン出来ない石井から五索が打たれてしまい、石井のアガリで連荘。

4本場に石井が5,800は7,000を福田からアガって条件達成。

 

 

以上で全対局が終了。

第47期王位戦決勝は
2022/11/27(日) 13:00

蒼山秀佑
小野塚永遠
佐月麻理子(協会)
石井良樹

解説 佐々木寿人・魚谷侑未
実況 吉井優

 

 

(文・吾妻さおり)

麻雀日本シリーズ2022プレーオフ4~6回戦対局レポート

2022年12月17日土曜日、麻雀日本シリーズ2022のプレーオフ4.5.6回戦が行われた。
5回戦終了時上位1名が決勝へ。6回戦終了時の上位1名が決勝へ進むことができる。

 

 

プレーオフ4回戦

 

瀬戸熊直樹、河野高志、荒正義、前田直哉

本日の最初の対局、先日最強位を連覇した瀬戸熊に注目が行く中、前田が親でホンイツ小三元の6,000オールをアガリ、次に望みを繋ぐ大きなトップに。

 

 

瀬戸熊 +6.3P
河野 ▲12.4P
荒 ▲30.0P
前田 +36.1P

 

プレーオフ5回戦

 

鈴木優、竹内元太、二階堂瑠美、小林剛

Mリーガー3名と、最高位を取った竹内の攻防は、小林が持ち前の仕掛けや手数の多さが上手く行きトップに。
鈴木はオーラスにトップまであと少しと迫るが、チームメイトのリーダー小林にトップを譲るも、ポイント上位1位で終了したため、決勝進出が決まった。

 

 

鈴木 +17.6P
竹内 ▲32.4P
瑠美 ▲16.0P
小林 +30.8P

 

プレーオフ6回戦

 

瀬戸熊直樹、小林剛、竹内元太、前田直哉

6回戦はこの中でトータルポイント1位のみが決勝へ進むことが出来る。
瀬戸熊は+66.6Pで他3名と約40ポイントほど差があるため、3名は瀬戸熊のポイントを上回ることを目標とし対局が始まった。

南3局に竹内が瀬戸熊と同じポイントに並び、オーラスにトータルトップ目に立つ。
他3名が現実的な条件のなか、前田が満貫を一発でツモり逆転トップとなり、決勝進出を決めた。

 

 

プレーオフ終了時の成績はこちら。

 

決勝戦の対局メンバーは
渋川難波
佐々木寿人
鈴木優
前田直哉
となりました。

決勝戦の放送は12月25日 14時放送スタートです。

自らクリスマスプレゼントを掴み取るのは誰になるのか、
次回の放送もお楽しみに。

(文:鈴木誠)