第5期若獅子戦決勝レポート

【第5期若獅子戦~貝原香が勝負を委ねた中単騎~】

1回戦、2回戦と貝原は連勝した。
迎えた3回戦南1局、トータル2番手の高橋大輔の親番をただ流しにいくだけでなく、しっかりとリーチを打って満貫のツモアガリ。
この半荘は高橋にまくられることにはなったが、2着をキープできれば十分。
大きなリードで最終戦を迎えた。

 

 

 

 

3回戦終了時
貝原+86.P5、高橋+4.0P、田中▲42.3P、山本▲49.2P

 

最終戦、高橋が猛追する。
東1局、先行リーチの山本祐輔から高目の四万でアガリ、18,000。
(リーチ、ピンフ、三色同順、ドラ、裏)

 

 

東2局は、 親番の田中祐から出アガリ。チンイツ、ドラ1の12,000。

 

 

貝原とのトップ3着やトップラスは作りづらくはなったが、既に素点で3万点も縮めた。
貝原もかなり神経を使っている。
この東2局、 高橋のテンパイ直後に掴んだ八筒を、今のうちに、と放銃してもおかしくなかったが、しっかりと手仕舞。
目立たないがファインプレーだった。

 

 

貝原はベスト16 のときに、「同期の早川(健太)が第3期の若獅子を獲ったので、今度は自分が取りたい」とインタビューで語った。
その早川は、大逆転での優勝。
貝原が知らないわけがないだろう。
また山本は、今期のベスト16で100ポイント差を最終戦だけで逆転してきている。
そう簡単な話ではないが、 勝負事は決着するまで何が起こるかわからないのだ。

東3局、山本の親番。
1つ書き忘れていたが、ある程度の差があると、 自分以外の子2人が局を潰しにいかないのも貝原にとっては苦しい点である。
平場は山本がリーチして、1,300オールのツモアガリ。
1本場、貝原は仕掛けて捌きにいくが、先制リーチは田中。
田中はおそらく、貝原以外からの出アガリをしないつもりだったのではなかろうか。
貝原をオリさせる意図の強いリーチだろう。

 

 

貝原も押し切ろうと頑張るが、田中の狙い通り、終盤に撤退。
そして、親の山本は五筒を仕掛けてテンパイし、2人テンパイで流局。
東3局もなかなか終わらない。

 

 

しかし、この局、貝原には1つ選択があった。
最終盤、三索をチーして打二筒とすれば再度テンパイが取れる。

 

 

 

テンパイを取っていると、なんとこの五万でアガリがあった。(山本に流れるが、ツモ切られる)
解説の山田は「田中に対して、五筒が通っていて、序盤に四筒を切っているので通しやすい」と説明していたが、打点が必要な田中が123の三色同順を狙いで固定した可能性が否定できない。(実際に狙っていたし)
テンパイ料のために押す局面ではないだろう。
しかし結果は、早く局を潰したい貝原にとっては、痛い逸機。
もちろん スコア上はまだ余裕はあるのだが、元々のリードを鑑みるとだいぶ差は縮まってきている。

山本と田中は、今日は巡り合わせが良くなかった。
前半戦に話は戻るのだが、1回戦南3局、田中は高目の三色同順が一筒の方と絶好のリーチを打つも、

 

 

一気通貫が完成していて、真っ直ぐに攻めた山本から四筒での2,000点。

2回戦も、これまた攻める手の山本に安目を打たれる。

 

 

 

山本は放銃になるし、アガった田中も嬉しくはない。
むしろ、貝原や高橋の方が嬉しい結果だろう。
もちろん、こうしていればよかった、と思ったところはあっただろうが、難しい日だったことには変わりがない。
それでも最善を尽くして、最後まで貝原を苦しめたことで、淡白に終わりそうだった最終戦を盛り上げた。

最終戦に戻ろう。
貝原は、五万でのアガリが見えてしまったことに、メンタルは揺さぶられたと思う。
『田中のリーチには逡巡があったんだよな…二筒を押す手はあったよな…』
こういった思考もよぎったかもしれない。

続く東3局の2本場、もらった手牌はかなり捌きに向いている手、そして、どう仕掛けて組み立てるか、考えることが豊富な手だった。

 

 

 

第一ツモの取り忘れによる痛恨のチョンボ。
規定により、トータルから30ポイントが差し引かれる。
貝原「少牌、申し訳ございませんでした。1、2戦でリードを持ったことで、見えない敵と戦っているような、すでに狙われているかのプレッシャーを感じていて、そのプレッシャーが積もって、取り忘れになってしまったんだと思います。」
戦後のインタビューでこう語った通り、追われる者のプレッシャーは計り知れない。
裏を返せば、高橋、山本、田中が、大差になっても集中を切らさず、追い詰めたということだ。

 

 

とうとう貝原と高橋の差は10ポイント。
山本、田中にとっても、一縷の望みができた。
やり直しの東3局2本場、終盤のリーチは親の山本。
そして高橋も追いかける。

 

 

 

 

ここは山本に軍配。
リーチ、タンヤオ、ピンフ、ホウテイ、ドラ、裏の18,000。

高橋にとっては痛い放銃だが、山本がこの半荘の2着目に浮上したことで、8ポイント(リーチ棒と供託を入れると正確には9.6ポイント)離れただけ。
まだまだ戦える。

東3局3本場、田中がリーチ、ツモ、ピンフ、ドラの1,300・2,600。
東4局は、山本の1人テンパイ。

南1局1本場、両者にとって勝負所の高橋の親番だ。
まずは、山本から2,900をアガる。これで貝原との差は15ポイント。

南1局2本場、この局が優勝を決めた1局になった。
今でも見返してみて、自分だったら出来ていないなぁと感心しかない

貝原「田中さんと点数が近く、ラスになると条件が簡単になるので、あの巡目(6巡目)で中で勝負しようと思いました。」
貝原に七対子のテンパイが入る。

多くの人はヤミテンにして、高橋の親を終わらせると思っただろう。
解説の勝又は「なるほどー!」と驚きの声をあげていた。

 

 

チョンボによる小さくない動揺があったにも関わらず、点数状況からリーチの判断に至れたのは、――まだ機会も少ないはずなのに――、普段から対局を観て、考え、練習しているからだと思う。
窮地の貝原を救ったのは、日頃の努力に他ならない。
見事なリーチ判断だった。

 

 

そして、ツモった1,600・3,200は、素点だけでなく、順位も変わりづらくなる非常に大きな加点だった。
このアガリで勝負は決した。

勝又「手が悪くても仕掛けて捌きにいった積極性と、仕掛けても、痛い放銃をしなかった守備力が見事だった。」
山田「安定感がよかったし、よく攻めましたね。」

勝又も言っていたが、ヒューマンエラーで麻雀プロとしての実力の評価が変わることはない。
大きな戦いを乗り越え、また1人、将来がとても楽しみな若獅子が誕生した。

 

 

 

(文:福光聖雄)

第40期 B1リーグSelect 前期第1節レポート

【第40期 鳳凰戦B1リーグSelect 前期第1節 亜樹が+50.4で3位スタート】

B1リーグSelect
開幕戦の対局者は

明石定家
福光聖雄
滝沢和典
二階堂亜樹

 

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2回戦オーラス。
親番の福光は七筒八筒待ち。
亜樹はカン七筒と2人とも苦しい待ちだったが

 

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待ちの少ない亜樹がドラ表示牌をツモって2回戦トップ。

続く3回戦もオーラスに1人浮きトップを決める1,000・2,000で本日2勝目。

 

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亜樹は3①①②着で+50.4、暫定3位。

福光は1回戦の接戦で発混一色。苦しい牌姿ながらも7,700のアガリとなりトップを取る。

 

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4回戦では南場の親番で2,600オールをアガって浮きに回るも、この半荘は3着で終了。

 

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福光は①423着で▲12.6、暫定10位。

明石は1回戦オーラスに1,400・2,700のツモアガリで浮きの2着。

 

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2回戦は満貫のツモアガリを決めるが、今度はオーラスに亜樹に逆転ツモを決められてしまい2着に。

 

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明石は②②34着で▲12.6、暫定11位。

滝沢は3回戦を終えて▲41.8と苦しい時間帯が続いていたが、最終戦の東4局にドラの北単騎リーチで4,000オールをツモ。

 

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一時は亜樹に捲られてしまうが、南3局に満貫をアガって再逆転トップ。マイナスを半分に抑えた。

滝沢は434①着で▲20.8、暫定12位。

 

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全体ではトップ3回、浮き2着と開幕戦全連対を決めた中村慎吾が暫定首位。
2位は3回戦に+38.1の大トップを取った山田浩之、ここまでが今期の昇級枠となる。

 

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(文・吾妻さおり)

天空麻雀24 男性大会レポート 本田朋広

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皆さんこんにちは、本田朋広です。
この度、天空麻雀24に初出場させていただきました。
そして、日本語も文章能力もめちゃくちゃ怪しいですが、レポートも担当させていただく事になりましたので、どうぞよろしくお願いします。

では早速予選A卓の起家から、瀬戸熊直樹・佐々木寿人・本田朋広・森山茂和と、ご覧いただいて分かる通り、とんでもないメンバーとの対戦に、とてもワクワクして嬉しい反面相当緊張もしていました…
なんと天空で優勝した回数が2人で半分以上、佐々木は7回、森山は6回と、2人にとってはとても相性の良い大会で、これはかなり警戒が必要だと思っていました。

東1局1本場ドラ東

私は西家で西白とポンして形は

三索四索六索八索七筒東東  ポン白白白  ポン西西西

捨て牌が自然にホンイツのようになり、親の瀬戸熊からドラの東が切り出されました。
(ドラを持っていると普通の進行になるため、ドラは持っていないと読んでのドラ切り)

それを私は仕掛けることができましたが、結局全員に警戒され、終盤にはなんとかテンパイは入れることができましたが、アガリまでには結びつかず1人テンパイで流局。

東1局から全員の手牌がぶつかり合うように良い配牌が多く、東場からとんでもない状況になっていきます。

続く東2局2本場ドラ三万

親の佐々木が先制テンパイから手変わりを少し待ってツモ切りリーチ。

三万赤五万六万七万一索二索三索七索八索九索二筒三筒四筒  リーチ

すぐに一筒を持ってくると、河に一筒が並んでしまいアガリ逃しの形になってしまいます。

そこに私がリーチで追いかける。

三万三万五万六万六万七万七万八万二索三索赤五索六索七索  リーチ

ツモ一索の3,000・6,000。

この日はとにかく私と佐々木がぶつかり合った。。

東4局に佐々木は私からから8,000を出アガると、南1局には佐々木・本田の2軒リーチになり、私が2,000・4,000のツモアガリ。

南2局では私が佐々木に5,800の放銃。

とてつもなくぶつかり合う中、

南2局1本場ドラ八筒

南家である私の手牌は配牌で九種あったため、国士無双狙い。

親番の佐々木が先制リーチ。

六万六万七万八万八万三索三索八索八索四筒四筒赤五筒五筒  リーチ

そこに瀬戸熊もテンパイが入り追いつく。

六索六索四筒五筒五筒六筒七筒七筒八筒八筒九筒九筒中中

ここから五筒切ってヤミテンとする。
しかし、ここでドラの八筒を勝負して私に国士無双のテンパイが入ります。
そこに4枚目の九筒持ってきた瀬戸熊が、これをツモ切り国士無双が成就しました。

瀬戸熊「今日の本田は甘い放銃が多かったから信用せずに打っちゃった」とのこと。

役満プリンスの異名を持つ私が勝負を決めるこの役満をアガって、持ち点は7万点を超えこれで試合を決めたかに思われましたが、オーラス親番の森山が初出場の私を追い詰めます。
道中はこれぞ会長といった手順でとても楽しめる内容であり、天空麻雀の相性の良さも十分に見せつけてくれました。

本田57,700
森山56,800

最後は天空麻雀の予選へ回る条件もあり、佐々木が3着となるアガリを決めて私はなんとか逃げ切ることができました。

なんとか決勝に進んだのは私本田。そして、準決勝には森山・佐々木が進むことになりました。

予選B卓
起家から前原雄大・萩原聖人・滝沢和典・荒正義

天空麻雀がいかに豪華な対局かという事が良く分かるメンバーで、激しいぶつかり合いが予想されます。

東1局から萩原・滝沢の2軒リーチで早速ぶつかり合うと、これを滝沢がツモアガリ3,000・6,000。
しかし、荒が親番で滝沢から12,000の見事な直撃でトップ目が入れ替わります。

荒の1段目からの捨て牌が、五万三万六万と手から打ち出されてリーチ。
そこにテンパイの入った滝沢が七万を切ると荒のロン

赤五万六万六索七索八索赤五筒六筒七筒八筒八筒八筒九筒九筒

荒の技ありの一局が決まりました。

このまま荒のゲームメイクによりしっかりと逃げ切り、決勝には荒、準決勝には萩原・前原が勝ち進みました。

準決勝
東家から佐々木・前原・森山・萩原

準決勝はトーナメントで1・2着の勝ち上がりとなりますが、自分の麻雀を貫きそうな4名の対局となったため、トーナメントではありますが高打点のぶつかり合いが予想されました。
しかし、逆にオーラスまで大きな点棒移動もなく、細かい点棒移動が目立つ技術戦となります。
オーラスは4着の森山でも通過条件まで6,000点差の大接戦となり、最後は親番の萩原がトップ目からしっかりとアガリ切り、アガリ止めがあるルールなのでここで終局。
2着通過は佐々木となりました。

これで決勝メンバーも出揃い、初出場の私に精密機械と呼ばれている荒正義・優勝常連の佐々木寿人、俳優と麻雀プロの2つの顔を持つ萩原の4名となりました。

起家から萩原・本田・荒・佐々木

東1局から私がリーチをすると一発で2,000・4,000のツモアガリ。

東2局親番は本田

初出場で予選は役満をアガったり、決勝では東1局から満貫を一発でツモアガるなど、本当に絶好調だった私の親番を荒が積極的に落としにきました。
荒はドラが重なりましたが、しっかりと親落としのテーマにあった手組でアガリをものにして決勝戦もジリジリと局が進んでいきます。

優勝は初出場の私本田か?
しっかり好調者の親を落とした荒か?
最多優勝を誇る佐々木か?
天空麻雀初優勝を狙う萩原なのか?

優勝は一体誰の手に!?

続きはエンタメーテレ天空麻雀24をご覧ください。

エンタメ~テレ 天空麻雀24 詳細はこちら

男性プロ決勝放送予定(再放送)
(最終回):男性プロ決勝第2戦
荒正義・佐々木寿人・萩原聖人・本田朋広
再放送=22(土)9:30- /27(木)13:00-

お読みいただきありがとございました。

何を切る? 2023年4月

第1期 紅龍戦 1回戦 南4局 南家 内川幸太郎プロ

 

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■Twitterで実施したアンケートの結果

 

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■プロの視点
内川幸太郎プロ
「2回戦勝負の決勝戦なので、この1回戦で2着になることにかなり価値があります。
満貫ツモで条件を満たすので、リーチツモイーペーコードラ1か、リーチツモタンヤオピンフドラ1を狙っての一索打ちです。
結果は跳満ツモとなり、最良の形になりました!。」

■YouTube動画

■終局図

 

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日本プロ麻雀連盟チャンネルはこちらから
OPENREC 日本プロ麻雀連盟チャンネル
ニコニコ生放送<PC版>

第18期女流桜花Aリーグ第1節A卓レポート

今期は17人での開催となった女流桜花Aリーグ。
開幕戦は5人打ちとなりました。

 

 

昨期は序盤に背負ったマイナスを終盤の6節7節で取り返し10位で残留した廣岡璃奈。

 

 

1回戦にツモ南ドラ3のアガリなどでトップを奪い今期は順風満帆な女流桜花ライフを送りたい廣岡でしたが、抜け番明けの3回戦から潮目が状況が一変。
アガリが遠く、トップの浮きが無くなり苦しくなった5回戦で

 

 

リーチ直後に掴んだドラの三筒

 

 

親の仕掛けに捕まり、今期の女流桜花も苦しい船出となりました。

 

 

この12,000を廣岡から討ち取った川原は

 

 

1・2回戦でも効果的なアガリを重ね、トップこそないものの安定した内容で浮きを確保。

 

 

昨期女流桜花決定戦2位。
頂点にあと一歩のところまで近づいていた山脇千文美は、2回戦は接戦の中でトップを保ち浮きに回ると

 

 

3回戦に三筒六筒九筒待ちで先制リーチをかけていた古谷に対し、一筒四筒七筒三筒六筒待ちで追いつくと高めの四筒で跳満のアガリ。
そこからは完全に山脇中心の物語が始まり

 

 

4回戦ではトイトイ三暗刻ドラ3の跳満で1人浮きを奪って3連勝。
最高のスタートを切りました。

 

 

一足先に至福の帰宅を決めこんだ抜け番の山脇に替わり、5回戦ではそれまで苦しんでいた古谷が大きなトップ。

 

 

失点を最小限に抑えて胸を撫で下ろしました。

 

 

「形テン取りをしなさすぎたな…」
と、反省していた鈴木彩夏は、そもそも積極的に攻められる手があまりこず

 

 

この日のフーロは、最終戦の親番でカン七筒をチーした1回だけ。
副露率は2%で、まだポンの発声をせずに第1節を静かに終えました。

 

 

<第1節A卓結果>
山脇+65.8P 川原+18.3P 古谷▲13.6P 鈴木▲30.3P 廣岡▲40.2P

(文:越野智紀)

第40期 A2リーグ 第1節A卓レポート

三浦智博、4戦全連対で好スタート!A2リーグ第1節A卓レポート

4月4日(火)、第40期鳳凰戦A2リーグ第1節A卓が放送された。
対局者は黒沢咲、三浦智博、白鳥翔、井出康平。

 

 

★1回戦

東1局から親番の井出が1,300オール、1,500、5,800と連続のアガリで加点。

白鳥も七対子ドラドラの6,400、三浦もリーチツモピンフ三色イーペーコーの3,000・6,000など大物手が連続で決まり、激しい半荘に。

 

 

置いていかれた黒沢も親番でメンホン七対子の12,000点!一矢報いるも…

 

 

あと一歩が詰めきれず、1人沈みの4着となった。

井出 +17.3P
白鳥 +6.2P
三浦 +3.2P
黒沢 ▲26.7P

 

★2回戦

東2局、白鳥が高目7,700の3メンチャンリーチ。盤石と思われたが…なんと井出がジュンチャン三色で追いつき、めくり合いに勝っての12,000!

 

 

絶好調の井出はさらに2回の5,200をアガり大きなトップ目に。さらには南3局、三浦のドラ3リーチをかい潜り、タンヤオピンフツモ三色ドラ1の3,000・6,000!

 

 

やりたい放題の井出が7万点近くの大トップで連勝を決め、2回で+64.1Pと大きく得点を伸ばした。

井出 +46.8P
三浦 +6.4P
黒沢 ▲21.9P
白鳥 ▲31.3P

 

★3回戦

一発裏なしとは思えない高打点の応酬となった1・2回戦であったが、3回戦は南1局までの最高打点が1,000・2,000と穏やかな展開に。

そんな中、南2局には親の井出が3メンチャンのリーチ。そして同じく3メンチャンでテンパイしていた三浦であったが、雀頭が暗刻になると待ちを狭くして高目ドラのノベタンに。ここは三浦の強気な選択が功を奏し、ドラをツモっての2,000・4,000!

 

 

オーラスには白鳥がダブ南ホンイツのアガリでトップを逆転。放銃となった三浦もギリギリ浮きを確保した。

白鳥 +18.3P  
三浦 +4.0P
黒沢 ▲9.0P
井出 ▲13.3P

 

★4回戦

東1局、白鳥がドラを仕掛けて三色のつく高目の7,700。

 

 

ここまで3連続浮きを決めている三浦も、親番で2,000オール・4,000オールと連続でアガリ大きくリード。

 

 

三浦が初トップを決めるかと思われたが…オーラスには白鳥が七対子ドラドラの3,000・6,000をツモり、跳満ツモ条件を満たして逆転。

 

 

白鳥は大きな4着もありながら3・4回戦と連勝を決め、プラスを持ち帰ることに成功した。

白鳥 +31.8P
三浦 +16.9P
黒沢 ▲16.8P
井出 ▲31.9P

4回戦終了時点のトータルポイントは画像の通り。

 

 

 

卓内トップは4戦全て浮きで終えた三浦。黒沢にとっては苦しい1日となった。

次回A2リーグの放送は4月11日。
対局者は柴田吉和、猿川真寿、古橋崇志、石川正明。
解説は藤島健二郎が務めます。

次回も是非お楽しみに!

(文・浜野太陽)

第5期若獅子戦ベスト8Bレポート

ベスト8B卓に出場した選手は

 

 

山本祐輔(予選3位)
岡崎涼太(予選4位)
貝原香(予選8位)
朝野叶(推薦枠)
以上の4名。

 

 

1回戦南場の親番で3局連続大物手を決めた朝野が大トップを取り好スタートを切るも、2回戦から失速してリードが一気に縮まると

 

 

1人離されていた岡崎も、3回戦で難しい手牌をホンイツトイトイの4,000オールに仕上げたことで戦線復帰に成功。
勝負の行方は最終戦までもつれる展開になりました。

 

 

最終戦はここまでトータルプラスの貝原・山本が優勢のまま南場に入ると、なんとか突破口を見つけたい朝野が岡崎のリーチ後に発を大明カン。
カンドラを1枚乗せた発ドラ2で1,600・3,200の1本場をアガって上位2名に喰らいつき

 

 

次局の親番でリーチ一発ツモドラの4,000オールをアガリ、貝原・山本の背後に迫ります。

 

 

南3局、4番手の岡崎が発ドラ2高めイーペーコーのテンパイ。
6,000オールを引ければ全員が横並びになる状況で勝負のリーチをかけましたが、これが流局となりチャンスを掴めず。

 

 

この回の着順が4着に落ちたことで朝野に5.5ポイント差まで迫られた山本は、オーラスを凌いでなんとか逃げ切り。

ベスト8B卓からの決勝進出は

 

1位通過:貝原香

 

2位通過:山本祐輔

以上の2名に決まりました。

<最終結果>
貝原+23.6P 山本+8.1P 朝野+2.6P 岡崎▲34.3P

(文:越野智紀)

【麻雀最強戦2023 最高勝率決戦】優勝は猿川真寿!

3月26日(日)15時より、「麻雀最強戦2023 最高勝率決戦」が行われた(司会:小山剛志/アシスタント:高見奈央/実況:日吉辰哉/解説:瀬戸熊直樹/ナビゲーター:梶本琢程)。

その模様はAbema麻雀チャンネルにて生配信され、猿川真寿が優勝を勝ち取った。

 

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麻雀最強戦キンマweb-近代麻雀

第5期桜蕾戦決勝レポート

【入会1年目での偉業!御子柴佑梨がスタイルを貫き通して逆転優勝】

毎回様々なドラマを生む桜蕾戦。第5期の決勝は藤根梨沙・後藤咲・御子柴佑梨・川上玲による対戦。

 

 

桜蕾戦でも入会期は34~38期と幅広く、実力者から新人までが覇を競うことになった。

勝負は1戦目から大きく動いた。
東4局。8種9牌の配牌だった藤根が国士無双に向かうと、1シャンテンの段階でリーチをかけた御子柴に対して無筋の五筒をプッシュ。その後テンパイすると、川上から4枚目の北でロン。

 

 

初戦から国士無双が飛び出した。

このアガリで1回戦大トップとなった藤根。2回戦は御子柴・後藤との三つ巴のトップ争いを制して連勝すると、
3回戦の東1局には後藤のリーチにひるまずタンヤオ・ピンフ・ツモ・三色・イーペーコー・ドラ2の4,000・8,000(+1,000)。

 

 

一時は2位に100ポイント以上の差をつけて、ワンサイドゲームに持ち込んだかに思われた。
ところがこの差は、この3回戦中のわずか8局で吹き飛んでしまう。

その始まりは東3局2本場。御子柴の先制リーチに対し、親番の藤根がテンパイ。
手を緩めずにリーチをかけるが、宣言牌の六万が捕まり5,200(+1,600)の失点。

 

 

そして、このアガリをきっかけに御子柴の猛ラッシュが始まった。
南1局に川上から8,000を加点すると、親番の南2局1本場には後藤から12,000(リーチ・一発・ピンフ・裏2)。

 

 

3本場には七対子で粘るトップの藤根から7,700直撃(リーチ・ドラ2)。

 

 

さらに4本場にはリーチ・ピンフ・ツモ・ドラの2,600オール(+1,200)。

 

 

この中~高打点連発で、御子柴は藤根と最終戦順位勝負に持ち込む。

その最終4回戦。東1局親番の藤根は川上から12,000をアガリ先手を取る。

 

 

しかし2本場に御子柴は藤根とのリーチ勝負に競り勝って2,000・4,000(+2,600)で追いつく。

 

 

すると続く東2局には御子柴がリーチ・ツモ・ハイテイ・裏の2,000・4,000。

 

 

ここで得たリードが効き、その後の藤根の反撃を振り切った御子柴佑梨が第5代桜蕾の座に就いた。

前半に大量リードを持ちながら逆転負けとなった藤根。

「3回戦を終わって御子柴さんより上にいれば楽になるかなと思った。ポイントには自信がなかった」と涙ながらに話した。

 

 

麻雀に限らず、競技は追われるもののプレッシャーから逃げ切って勝つことの方が難しいと言われる。だからこそ、将来藤根がタイトルを掴んだ時に、今回の経験が大きく生きることになることを期待してやまない。

一方、御子柴は藤根が大逃げする展開を受け、「自分に今できる麻雀を打って、悔いが残らないようにしよう」と話した。3回戦に藤根に追いついても舞い上がることなく、自分の今の実力と常に向き合い掴んだ、無欲の勝利になった。

 

 

38期後期入会でプロ入りしてまだ半年ほど。優勝したことだけでなく、今回決勝まで戦い抜いたことが、飛躍への大きなきっかけになるはずだ。

「これから先、自分の実力でタイトルを獲れたと思えるように一生懸命麻雀を頑張って勉強していくので、応援して頂けたらと思います。」

この日最後に見せた涙とともに出た御子柴の言葉からは、大きな可能性と決意が感じられた。

 

 

 

(文:梅中悠介)

第13期麻雀グランプリMAX 決勝最終日レポート

【第13期麻雀グランプリMAX 現鳳凰位のHIRO柴田が2冠達成!】

 

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第13期麻雀グランプリMAX
決勝対局者は

HIRO柴田
二階堂瑠美
吉田直
白鳥翔

 

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解説 佐々木寿人・三浦智博
実況 部谷幸則

【5回戦】

白鳥が変則3メンチャンの先制リーチ。

トータル首位のH柴田もカン六万テンパイ、撤退を拒絶するかのような追っかけリーチを打つが

 

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ここは待ちの多い白鳥に軍配。H柴田からの7,700(+1,000)の直撃に成功する。

南3局には親番の吉田がリーチを打ち、瑠美から高めの四万ロンで12,000。

 

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上下のポイント差が詰まる展開となり、追う側はこのままの着順で終わらせたかったが

 

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オーラスはH柴田がアガってラス回避。

【6回戦】

H柴田がドラ雀頭、高め567のリーチを打ち、安めの八索でも嬉しい4,000オールのツモアガリ。

 

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波に乗りかけるH柴田の親番を瑠美が満貫を被せて終わらせるが

 

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東3局にH柴田が6巡目リーチ。今度は高めの四筒ツモで跳満に仕上げてトップを取った。

 

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【7回戦】

起家の吉田がドラ雀頭のピンフテンパイ。リーチしたい衝動を抑えて、H柴田から5,800の直撃を決める。

 

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吉田が連荘して2本場も確定三色の親満テンパイを入れるが

 

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H柴田がヤミテンでメンゼン清一色。
吉田が六索を掴んでしまい、痛恨の跳満放銃。

H柴田はこの時点で100ポイント超えのリードを持ったが、待ったをかけたのは瑠美。

2,000・3,900
2,600オール
3,900オールは4,000オール

連続のアガリでこの半荘のトップ目に立ち

 

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オーラスはH柴田を3着に落とす直撃を決めて瑠美が1人浮きトップ。

 

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【最終 8回戦】

最終戦でトップ目を走るのは瑠美。

東4局には2,000・3,900を親被りさせ、H柴田にあと3.0ポイントまで迫る。

 

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南1局にH柴田は三筒六筒待ちテンパイ。

白を暗カンすると

 

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リンシャンツモが六筒

2,000・3,900で再び瑠美を突き離す。

【オーラスの条件】

瑠美は跳満ツモ
H柴田から6,400
吉田・白鳥から倍満

吉田はツモダブル役満
H柴田から四倍役満

白鳥はツモトリプル役満
出アガリは四倍役満

 

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瑠美がメンホン四暗刻のイーシャンテンまで手を育てるも、全員ノーテンで流局。

第13期麻雀グランプリMAX
優勝はHIRO柴田。2月の鳳凰位戴冠後、最初のビッグタイトルを制して2冠達成となった。

 

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(文・吾妻さおり)

女流プロ麻雀日本シリーズ2023 プレーオフ第2節レポート

仲田加南・岡田紗佳が決勝の椅子を獲得!女流プロ麻雀日本シリーズ2023プレーオフ第2節レポート

3月22日(水)、女流プロ麻雀日本シリーズ2023プレーオフ第2節が放送された。

 

ここまでの試合結果から瑞原明奈・魚谷侑未が既に決勝進出を決めている。
第2節では、ここまで勝ち残った8名によりプレーオフ4・5回戦(各自1半荘)が行われ、1名が決勝進出・3名が敗退。さらに残った4名によりプレーオフ6回戦を行い、決勝の最後の椅子が決まる。

前日にはMリーグのレギュラーシーズンが終了し、熱狂冷めやらぬ中で注目の対局となった。

 

★プレーオフ4回戦:水崎ともみvs岡田紗佳vs二階堂瑠美vs小宮悠

 

4回戦は偶数順位の4名による対局。この半荘での決勝通過が狙える水崎・岡田は互いを上回ることが最低目標。欲を言えば大きなトップを獲得し、5回戦を戦う仲田に条件を押し付けたいところだ。また、小宮・瑠美はこの半荘での勝ち上がりは難しく、2着以上を確保して残り1戦に懸けるという手もある。それぞれテーマを持った上での1戦となった。

東1局、岡田が2巡目の白をスルーしてドラを重ね、五万ポンから白バックの発進。白・ドラと引き入れ大きな4,000オール。

 

 

さらに東3局、水崎・岡田の2軒リーチ。ここは岡田が高目で8,000の直撃!早くも岡田と水崎が並びに。

 

 

2人が局面をリードする場面が続くも、南2局には親番の瑠美がリーチタンヤオピンフドラ3のリーチ。ツモって裏ドラを乗せ、トップまで浮上する8,000オール!

 

 

オーラスにもテンパイ料の差で岡田をかわし、6回戦進出をほぼ決めるトップを獲得。水崎は痛恨の4着で6位まで後退。最終戦勝負という格好となった。

瑠美 +27.8P
岡田 +13.9P
小宮 ▲10.5P
水崎 ▲31.2P

 

★プレーオフ5回戦:仲田加南vs黒沢咲vs和久津晶vsりんのなお

 

ここまでマイナスしているりんのが獅子奮迅の活躍を見せる。東1局、親番でイーペーコー確定のリーチをかけ、高目の中をツモっての4,000オール。

 

 

幸先の良いスタートを決めると、東3局にはツモ・役・メンホン・三暗刻、南3局2本場にはリーチ・ツモ・タンヤオ・イーペーコー・ドラドラの跳満ツモ!

 

 

和久津もオーラス親番には4,000オールのアガリを決め、りんのと共に6回戦通過。

仲田は後手に回る展開が多かったものの、要所でアガリを決めポイントをキープ。これまでの貯金を活かし、岡田・水崎を抑え3つ目の決勝の椅子を獲得した。

りんの +34.4P
和久津 +16.8P
仲田  ▲15.4P
黒沢  ▲35.8P

 

★プレーオフ6回戦:4位vs5位vs6位vs7位

 

決勝の最後の椅子を懸けたプレーオフ最終戦が始まった。トータルポイントに大きな差はなく、ほぼトップを取った者が決勝進出という形だ。

東1局、和久津が役トイトイドラ3の仕掛け。中が欲しい和久津であったが、ここは岡田が中を待ちにしてのリーチをかけ、最後の1枚をツモ!

 

 

リードを手にした岡田であったが、東3局にりんのの親リーチに追いつき勝負をかけると12,000の放銃。

 

 

南場へ移ると、和久津が粘って6本場まで連荘。岡田・りんの・和久津と三つ巴の争いになるも…南3局1本場には3者のめくり合いを制した岡田に裏ドラ2枚!

 

 

この5,200が決め手となり、岡田が決勝戦最後の椅子を手にした。

岡田 +30.4P
和久津+11.3P
りんの ▲1.8P
水崎 ▲39.9P

この結果から、女流プロ麻雀日本シリーズ2023決勝進出者は瑞原明奈、魚谷侑未、仲田加南、岡田紗佳の4名となった。
超人気選手が揃った決勝戦をぜひお楽しみに!

(文・浜野太陽)

第5期桜蕾戦ベスト8B卓レポート

【第5期桜蕾戦ベスト8B卓 藤根梨沙・御子柴佑梨が決勝進出】

桜蕾戦ベスト8B卓 対局者

藤根梨沙(とうねりさ)
御子柴佑梨(みこしばゆり)
廣岡璃奈(ひろおかりな)
内田みこ(うちだみこ)

 

 

解説 白銀紗希
実況 大和

 

【1回戦】

御子柴の配牌は決して良くなかったが、ドラ白を2回引いて勝負手に。

 

 

リーチを打って跳満ツモとなり、1回戦のトップを取る。

 

【2回戦】

起家の廣岡がリーチを打ち、ツモって裏ドラ2枚。4,000オールでリードすると

 

 

南場の親番でもチンイツで親満のアガリ。2回戦は廣岡がトップを取る。

 

 

藤根は南3局にリーチタンヤオピンフ一発の8,000のアガリ。
2着2回で好位置をキープする。

 

【3回戦】

3回戦は荒れ場に。
まずは御子柴がドラ含みのイーペーコー3メンチャンの追っかけリーチを打ち、満貫のアガリ。

 

 

南2局には親番の藤根が2局連続の跳満ツモ。
一気に混戦から抜け出し、1枠確保。

 

 

3本場には廣岡がリーチ。
御子柴のテンパイ打牌が高めのダブ南となり、裏ドラ2枚で満貫の直撃。

 

 

オーラスは親番の内田が2局連続で満貫のツモアガリを決めてこの半荘の2着にまで浮上。

 

 

【最終 4回戦】

南3局。
親番が落ちた上に廣岡と50.1ポイント差をつけられた御子柴は万事休すかと思われたが

 

 

終盤にリーチを打ち、高めの八索を一発ツモ。裏ドラも乗って跳満となり、一撃で廣岡に2.1P差まで詰め寄る。

【オーラスの条件】

親番は内田

御子柴はツモ500・1,000
廣岡から1,000
藤根・内田から2,300

廣岡はラス落ちNGの為、藤根への放銃も出来ない。

 

 

オーラス。
親番の内田は三元牌が全てトイツの配牌をもらい、この土壇場で瞬く間に高め大三元のテンパイを入れる。

中は山に2枚残っていたが

 

 

大三元は実る事なく、御子柴の500・1,000ツモアガリで終局。

ベスト8B卓からは藤根梨沙・御子柴佑梨が決勝進出を決めた。

 

 

第5期桜蕾戦決勝は
2023/3/31(金) 14:00

川上玲
後藤咲
藤根梨沙
御子柴佑梨

解説 和久津晶・伊達朱里紗
実況 大和

(文・吾妻さおり)

第5期桜蕾戦ベスト8A卓レポート

【第5期桜蕾戦ベスト8A卓 川上玲・後藤咲が決勝進出】

本日の対局者は
後藤咲(ごとうさき)
松島桃花(まつしまももか)
川上玲(かわかみれい)
中田花奈(なかだかな)

 

 

解説 仲田加南
実況 大和
WRCルールで4回戦
上位2名が勝ち上がり

1回戦は川上の1人浮きでオーラスへ。
オーラスは後藤がアガってラスから2着まで浮上。

 

 

2回戦も途中までは後藤と川上がリードしていたが

 

 

松島が親番でリーチを打ち、ツモって裏ドラ1枚で4,000オールで2回戦トップ。

南3局には中田が1,000オールを2回アガって点差を詰める。

 

 

オーラスも中田がリーチイーペーコードラドラのカン七筒をアガって浮きの2着に。

 

 

3回戦。
松島は親番で2,000オールをツモって連荘し、45,200点まで点棒を増やす。川上と2人で逃げ切り体制を作りたい所だったが

 

 

4本場では川上がリーチ一発ツモドラ、裏ドラ3枚の跳満ツモ。

 

 

南1局2本場にも一発ツモ裏で満貫を加点すると、南3局の親番では高め456の六筒ツモでまたもや6,000オール。

最終戦を待たずして川上が1枠を確保した。

 

 

最終4回戦。
東1局は親番の後藤がペン七万の先制リーチ。

 

 

多少親に振っても安泰の川上が局を流すべく無筋の四万を切って追っかけリーチ。

松島はすでに五万八万テンパイを入れていた。

六索は後藤の現物だが、2軒のスジを追って七万切りとしてしまう。

 

 

後藤は一発と裏ドラ1枚で7,700は8,000(+2,000)の直撃に成功。

しかし激痛の放銃となった松島も崩れずアガリを重ね、後藤に跳満直撃・倍満ツモ条件を押し付ける。

 

 

オーラスの後藤の手はドラもなく、打点の種は見えなかったが、西六筒を暗カンしてドラを増やす。

ツモリ三暗刻の北一索のシャンポンリーチを打ち

 

 

一発ツモ!
倍満にするには裏ドラが3枚必要だったが、5枚乗って勝ち上がり条件をクリア。

 

 

以上の結果により、川上玲・後藤咲の2名が第5期桜蕾戦決勝進出を決めた。

(文・吾妻さおり)

第258回:プロ雀士インタビュー 石立 岳大  インタビュアー:福光 聖雄

『石立岳大JPML WRCリーグ史上初の連覇』
前回JPML WRCリーグを優勝したときの、西川淳(A1リーグ)が執筆したインタビューがとても素敵だった。
その次に書くインタビューの荷が重いことといったら。

西川のインタビューが最上級のステーキだとしたら、僕はペラペラの赤身肉だと思う。
まず、前回のインタビューを読んで、お腹いっぱいになってきてほしい。

第246回:プロ雀士インタビュー 石立岳大  インタビュアー:西川淳

 

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(画像補足:石立の好物の浦安そば)

 

お腹いっぱいになっただろうか?
もし、まだまだ空腹な人がいたら、石立の書いたnoteをおかわりにしてもらおう。
リンクはこちら

(※注) 東1局で終わっているのが面白い点なので、読んでも読まなくてもいいです

 

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(画像補足:さらにお腹を満たすために浦安そばを投下)

 

冒頭でこう書いたが、書いている張本人もここから大ボリュームのインタビュー記事になるとは、想像もしていなかったのだ。(汗)
目次を置くので、読みたいところを読んでもらえれば幸いだ。

[目次]
・石立の麻雀IQの高さ(グランプリMAX二次予選から)
・WRC決勝戦の意気込み
・石立と僕の関係性
・マシンガン副露の誕生経緯
・石立による石立対策
・17年目のシーズン
・終わりに

 

【石立の麻雀IQの高さ(グランプリMAX二次予選から)】

石立「こないだの手、文字だと長くなるから書かなかったんだけど・・・」

から始まった。

こないだの手とは、麻雀グランプリMAX二次予選のC卓での対局の話。
ここまでドンピシャで読んでいるのかと、恐れにも似た思いだったので取り上げたい。

石立「これってインタビューで読みたい話かなぁ。戦術の系譜のコーナーじゃないの?」

と気を使っていたので、麻雀の細かい話に興味のない方は、次まですっ飛ばして問題ないです。

まずは、場面の説明から。
石立が四索を鳴いたあとに、渡辺史哉がカン二索待ちの三色同順のリーチを打った。

 

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リーチの時点での石立の手はこちら。

 

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必死にオリて、オリきれるかどうかというところだったが、
そのあと、三万を鳴き、八万を鳴き、なんとアガリきってしまった。

 

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安牌になった三万八万をポンするなんて、お気は確かでしょうか?がオブラートに包んだ感想だ。

石立「三浦(智博)くんは、『いざとなったら二索でオリれるから(実際は放銃だけど)、仕掛けていけたんですね』って解説してたけど、違うんだよね。
二索は渡辺くんにも浜上(文吾)さんにも危険だと思っていたから、よほどじゃない限り切らないよ。」

福光「え?え?」

以下に、石立のその局の深い思考を記載する。
・浜上がやる気で、ドラが2枚以上あるだろう。
渡辺のリーチは自信がありそうだった。
この卓で一番格上の前田(直哉)の親、その前田が七筒を暗カンしていて押し返してくる局面で、渡辺は(ドラが多くはないのに)堂々していた。
よい待ちと読めて、前田の現物の二索は候補のひとつ。
二索待ちの七対子が本線だった。
・浜上は、4枚目の五索が切られたときにテンションが下がった。
二索は前田の河に1枚、自分2枚、渡辺1枚(予想)と埋まらないところで、浜上に対してもかなり危険。

この思考を聞いたときの、僕の驚きをなんとかして伝えたい。
同じリーグ(B1)にこんなヤツいるのかよ…とも思ったり。

三浦も、このアガリにはかなり驚いていた。
無料で見ることができるので、ぜひご覧になっていただきたい。
(1回戦東4局、35分くらいから)

こちら

 

【WRC決勝戦の意気込み】

福光「今回のWRC決勝、連覇がかかったりとか、相手は後輩(全員37期)だったりしたけど、どういう心境だったの?これは優勝しなきゃとか思った?」

石立「寿人さんや魚谷さんがいたらもっと注目されたけど、2人とも倒しちゃったから、せめて、自分以外が勝ったときに、強い石立を破って優勝した、にさせたいとは思ったね。ベストパフォーマンスを出さなきゃな、とその点での緊張はあった。」

ところが、石立は会場入りの時間に遅刻してしまう。

福光「Twitterに偽ソーセージエッグ定食を載せてたじゃん。どうしたのよ?」

石立「電車を乗り過ごした…」

 

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イエローカードの処分だったが、ポイントのペナルティがついたら、ちゃんとした決勝戦にならないかもしれないと、申し訳ない思いだったそうだ。

石立「ポロリさん(対戦相手の仲田浩二)が心配してくれたんだよね。ペナルティにならなかったことがわかったときに、『よかった。良い決勝戦にしようぜ』と言ってもらえて、ホントに救われたよ。」

ご存知の通り、決勝戦はベストパフォーマンスの石立の独壇場。
強い石立に、3者は為す術がなかった。
僕個人としては、キッチリ若手の壁になってくれたことを、とても嬉しく思う。

 

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(画像補足:負けた仲田の明るさとは対象的に、遅刻の謝罪から入る優勝インタビュー)
【石立と僕の関係性】

閑話休題。
石立と僕の関係について触れておこう。
石立は23期生(この4月から17年目)で、僕は25期生(同15年目)。年齢は43歳と同学年。
出会いは覚えていないが、共通の知り合いが開催したセットだと思う。
ともに会社員なので、仕事終わりに都合がつくことが多く、一緒に練習するようになって長い年月が経つ。

石立と僕を語る上で欠かせないものに、『朝練部』がある。
対局が16時開始だった頃(C2~D1リーグ時代)に、リーグ戦の前にセットをするというものだが、なかなか人を集めるのに苦労した。
その中で、僕と石立はかなりの参加率だった。
※ 『朝練部』と仰々しく名前がついていますが、セットのメンツを募る内輪のグループLINEの名前です。
正確には覚えていないが、3年間くらい活動していたと思う。

今でも、麻雀の検討を一番する相手だ。
僕がTwitterで麻雀の内容を書くと、すぐにリアクションをしてくれる。
ここ最近のお気に入りはこちらである。

 

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【マシンガンフーロの誕生経緯】

石立『おれは、おれが思い入れを持っている人たちに(インタビューを)書いてもらいたい』

こう言われて指名されたら、書かざるを得なかったのだが(苦笑)、インタビューをしながら、こんなことも聞かれた。

石立「福光から見て、オレの麻雀、昔とどこが変わった(よくなった)かな?」

ちなみに昔、とは、Dリーグで燻っていたとき。
せっかくなので、石立と僕のリーグの推移を作ってみた。

 

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(画像補足:これだけ停滞していたら辞める気にもなる…西川さん、よく引き止めたな…)

 

なお、自分の麻雀ですら、そんな昔のことは覚えていない。
福光「いつから、今のよく仕掛けるスタイルになったの?」

石立「朝練を始めた頃かな。C3の1節目で鳴いてみたらめっちゃ勝って、2節目もうまくいって、ダメになるところまでやってみよう、と」

そうした結果、トントン拍子で昇級する。
元々、ポテンシャルは高いのと、仕掛ける戦術がうまくマッチしたのだろう。

石立「B2は1期で降級して。流石にBリーグになると通用しないかと、1年くらいメンゼンでやってみたんだけども…」

福光「ふむふむ」

石立「目の前に、仕掛けていればなかったはずのアガリが出まくって、それに業を煮やした。メンゼンの練習するのBリーグからに変更!ってなった。(笑)」

誤解しないでほしいのだが、この『仕掛けていればなかった』というのは、仕掛けていたら食い流れている、ではない。
例えば、このような手。

一万二万三万一筒二筒八筒八筒八筒一索二索三索発発 リーチ ツモ三筒 ドラ西

仕掛けてプレッシャーをかけていれば、リーチに踏み切れなかったかもしれないし、
スピードをあわせて、ポンテンやチーテンを取って、安くなっていたかもしれない、ということだ。

石立「鳴いている方が失点が少ない気がしてて、なんでうまくいくんだろう?って考えてたね。」

その頃から、競技麻雀が面白くなってきたそうだ。
成績が良くなったから面白くなったのか、面白くなってきたから成績がよくなったのかはわからないけども。

福光「もし仮に、自分みたいな相手と対戦したらどうする?」

 

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(画像補足:インタビュー会場に予定していた浦安そばは、悲しみの貸切営業)

 

【石立による石立対策】

(非公開です。)

冗談だ。
でも書かれないことはあっているか。
なにせ、本人も「わからない(笑)」と答えていたのだから。

しかし、1つエッセンスを聞き出せた。
真理をついていて、「これ書いていいの?」と念のため確認している。

石立「上手い人は、五分五分より分の良い勝負をしたがって、どこかで必ず、踏み込めるポイントがくるはず、と考えるけど、こっちはなるべく五分五分だと思わせるようにやってるのよ。思わせることで、踏み込まれる局は少なくなる。相手がチャンスを待っているうちに、1局平均にして数百点(石立体感)の得を積み上げる感じかな。」

なるほどねー。
石立と麻雀の話をすると、新しい視点を得られてとても面白い。

石立「こういう話、読んでいる(一般の)人、そんなに興味ないんじゃないの?」

そうかも(笑)
割とコアな麻雀ファン向けになってしまったかもしれない。ご容赦いただきたい。

 

【17年目のシーズン】

4月から(これが公開される頃には始まっているが)新シーズンが始まる。
WRC決勝を解説していた藤島健二郎は、A2リーグへの昇級候補に石立を挙げた。

石立「いやー、厳しいなぁ。毎期そうだけど、今期も相手が強い。」

(ちなみに2軒目では、2人で5節分の卓組とにらめっこし、この日はキツイとか、ここが勝負の節とか、(中村)慎吾が昇級しそうとか、ここには書けない話で盛り上がりました。)

福光「解説やったらどうよ?」

石立「やりたいけど、口数多く話せないなぁ…(齋藤)豪くんや三浦(智博)くん、ホントにすごい。」

福光「戦術の系譜を書いてみたら?」

石立「noteが東1局で終わってしまうのに?(笑)」

どうやら書きたいことが多すぎて、大変になってしまうらしい。

能をつかんとする人「よくせざらんほどは、なまじひに人に知られじ。(以下略)」
と言ってなかったっけ?(西川のインタビュー記事を参照)
まあでも、選手や関係者に迷惑かけちゃうか。
いつかできるようになるといいね。

 

【終わりに】

石立の麻雀は発想が豊かで面白いし、その裏にしっかりと思考もあって、それを聞くのも面白い。
インタビューなのだから、もう少し麻雀以外の話をとは思ったが、任務を忘れて麻雀トークを楽しんでしまった。
そのあたりは、西川のインタビュー記事をおさらいしていただきたい。

『優勝、本当におめでとう。』とか
『今後の石立岳大の活躍に期待です。』
などでインタビューを締めくくることが多いのだけど、同じリーグだとなかなかこれは書きたくない。

いい言葉を思いついた。
この言葉で締めにして、石立に贈りたいと思う。
『僕の下家で鳴きまくるの、ちょっとは遠慮してもらえませんかね?』

 

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(文:福光聖雄)

第13期麻雀グランプリMAX 決勝初日レポート

【2022年度の集大成である麻雀グランプリMAX決勝戦初日。鳳凰位HIRO柴田が二冠に向けて王手へ。】

 

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二階堂瑠美(現麻雀グランプリMAX覇者)
HIRO柴田(現鳳凰位)
吉田直
白鳥翔

将棋棋士・羽生善治
「相手は敵であると同時に作品の共同制作者であり自分の個性を引き出してくれる。」

現鳳凰位の柴田が幸先の良いスタートを切った1回戦目。フィールドは違えど偉大なる勝負師の格言が体現された局が生まれた。

◆1回戦
東3局1本場
東家・吉田
二万二万二索二索九筒九筒九筒 ポン中中中 ポン九索 上向き九索 左向き九索 上向き ドラ四万

吉田がいつも通り高打点の手組みから中・トイトイテンパイ。それに対して柴田が受けながらもピンフ・ドラ2の押し返せるテンパイまで辿り着くと、今度は一度は嫌った三索をプッシュして親の現物である四万七万待ちへ。

 

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吉田は直前に一索の手出しを入れていたが6巡目の四索切りをみて三索よりも二索がトイツ以上の可能性が高いであろうというギリギリの読みである。
こうなると誰しもが吉田vs柴田の未来図を予想するが、突如として現れたのが“麻雀ハイブリッド”白鳥であった。

 

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吉田のスタイルから手役をトイトイ一本に絞り、一見すると危険な八万三万を切り飛ばしていく。柴田にも危険牌であったが、これまでの対戦経験から放銃しても安いパターンがあったり吉田の現物待ちの可能性が高いなど理性と感性との合わせ技が成せるものであった。それでもリーグ戦ならば攻め返す価値のない手牌なので引く選択肢の方を選びそうだが、ここは決勝戦という頂点を決める舞台というのも後押しになったのかもしれない。

解説・勝又
「白鳥くんは自分の読みを信じていく系ですからね。」

まさかの対抗馬の出走により吉田vs柴田vs白鳥となったこの局は意外な結末を迎えた。
柴田が吉田に対してど本命である役牌の白を掴みドラの四万と入れ替える。

解説・勝又
「これは瑠美さんチーですね。えっ!これチーテン取らない事ある!?うわぁ!!」

 

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瑠美は上家の柴田から打たれた四万を見送ると自力で白を暗刻にしてリーチへ。そして吉田から放たれた七万を捉え、この局のフィナーレを飾る。まさに四者がお互いの個性を引き出し合う見応えのある作品(一局)となった。

次局の東4局と南2局3本場は柴田が、南3局は瑠美が先手リーチを打つ展開へ。しかし、ここは“自分の読みを信じる系雀士”白鳥が幾度となくリーチ棒を奪っていく。

 

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特にこの3局は公式ルールならではのリスクとリターンの取り方、配給原点を考慮した押し引きについて参考になるような打ち回しであった。(倒牌してからリーチ棒を回収するまでのスピードにも注目。)

白鳥本人も対局後のインタビューでは“入りは良かった”と振り返った1回戦であったが、この半荘を制したのは現鳳凰位HIRO柴田。

南4局
東家・柴田
四万四万六万七万七万八万八万三索四索五索六筒七筒八筒 リーチ ドラ三筒 ロン六万

このアガリで沈みから一気にトップをもぎ取ると

◆2回戦
南3局
東家・柴田
三万三万四万四万四万五万五万五万八万九万 ポン発発発 ツモ七万 ドラ一筒

白鳥からリーチを受けたこの局も発を加カンした後のツモアガリ。先程の供託を返してと言わんばかりの効果的な加点で着実にポイントを伸ばしていく。

◆3回戦
東3局

 

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柴田がラスとなった3回戦、トータルラスの吉田がリーチ・ツモ・ドラ3でトップとなり一時的にポイント差がグッと縮まる瞬間もあったが

◆4回戦
東1局
西家・柴田

 

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現状トータルトップの瑠美からピンフ・タンヤオ・ドラ2の7,700を出アガリ再度トップに躍り出た柴田。

南1局1本場

 

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吉田のリーチとの勝負になったこの局もタンヤオ・ドラ3をツモアガると

南2局

 

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吉田よりホンイツ・ドラ3の満貫。

 

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南3局1本場
瑠美よりリーチ・イーペーコー・ドラ1の7,700の直撃と、4回戦は怒涛の一人舞台で初日を終えた。

 

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◆第13期麻雀グランプリMAX初日成績
柴田 +48.0
瑠美 +4.3
吉田 ▲25.3
白鳥 ▲27.0

 

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(文:小林正和)

第5期若獅子戦ベスト8Aレポート

ベスト8A卓に出場した選手は

 

 

田中祐(予選5位)
塚越達也(予選7位)
上田稜(推薦枠)
高橋大輔(推薦枠)
以上の4名。

 

 

1回戦は田中のリーチがよく決まり、

 

 

次々と満貫級のアガリをものにしてトップ目に。

 

 

追いかける上田は南4局、逆転トップを狙ったリーチをかけたが

 

 

ここまで苦しんでいた高橋がホンイツで追いつき、上田からの直撃で3着に浮上。
ツモればトップというところから、上田はまさかの4着転落という厳しいスタートになりました。

 

 

1回戦トップの田中と厳しい展開から抜け出した高橋が2回戦ではトップを争い、ここは高橋が競り勝って1・2回戦でトップを分け合う展開に。

これで苦しくなったのが上田と塚越。
田中・高橋リードで迎えた3回戦に

 

 

高橋が追いかける上田からリーチ・東・イーペーコー・ドラ3の12,000

 

 

田中は塚越からホンイツ・イーペーコーの12,000を直撃。
上位の2人が下位の2人を叩き落とし、この段階で完全に勝負あり。

 

 

最終戦で塚越が大きなトップを取るも、100ポイント以上の差をひっくり返すには時間が足りず。

ベスト8A卓からの決勝進出は

 

1位通過:高橋大輔

 

2位通過:田中祐

以上の2名に決まりました。

<最終結果>
高橋+51.5P 田中+21.2P 塚越▲24.3P 上田▲48.4P

(文:越野智紀)

第5期若獅子戦ベスト16Dレポート

ベスト16D卓に出場した選手は

 

 

岡崎涼太(予選4位)
田中祐(予選5位)
島崎涼(予選12位)
近藤廉(推薦枠)
以上の4名。

試合は第1期・第4期の若獅子戦で2位の実績がある岡崎が序盤から圧倒。

 

 

満貫級のアガリを要所で決めてリードを広げると

 

 

2回戦の親番で満貫をツモってトップを取った島崎がそれに追従。

 

 

2人が抜け出し縦長の展開になり、3回戦でリーチ・一発・ツモ・タンヤオ・ピンフ・ドラの6,000オールをアガった岡崎がベスト8への1つ目の席を確保しました。

残るもう1つの席を賭けた最終戦。
島崎を追いかける近藤・田中が微差ながら理想の並びを作ると

 

 

4本場供託2本の勝負所を田中が制し、近藤・島崎をかわして2番手に浮上。

 

南4局

 

島崎にダブ南暗刻のリーチと近藤に白三暗刻ドラという再逆転のリーチが入りましたが、どちらにもアガリが出ず流局。

1本場で岡崎がアガって決着となりました。

 

1位通過:岡崎涼太

 

2位通過:田中祐

 

<最終結果>
岡崎+58.8P 田中▲12.3P 近藤▲19.8P 島崎▲26.7P

(文:越野智紀)

第5期若獅子戦ベスト16Cレポート

【第5期若獅子戦 ベスト16C卓は上田稜・山本祐輔が勝ち上がり】

ベスト16C卓 対局者

山本祐輔(やまもとゆうすけ)
林雅人(はやしまさと)
堂垂正裕(どだれまさひろ)
上田稜(うえだりょう)

 

 

【1回戦】

最初のアガリは堂垂。ロンした六万が裏ドラとなって3,900。

 

 

東2局には上田がドラ単騎の七対子でリーチを打ち、跳満ツモ。
このリードを活かした上田が1回戦トップ。

 

 

林が南1局の親番に南暗刻のリーチ。裏ドラを1枚乗せて7,700のアガリで2着を取る。

 

 

【2回戦】

二度の流局を経て東3局は堂垂が300・500は500・700(+3,000)で供託を回収。南場まで1人浮きを保っていたが

 

 

上田がツモり三暗刻のリーチを打ち、満貫ツモで堂垂を逆転すると

 

 

南3局には山本から親満をアガリ

 

 

オーラスにはメンゼンホンイツのツモアガリを決めて2連勝。早くも当確ポジションまで駆け上がった。

 

【3回戦】

上田以外は誰しもトップが欲しい3回戦だが、アガるのはまたしても上田。
高め純チャンの一万ツモでダメ押しの6,000オール。

 

 

東4局も上田が早々にリャンメン待ちのテンパイを入れていたが、粘って七対子ドラドラで追いついた親番の林がハイテイツモで6,000オール。

 

 

南1局に満貫ツモ、南3局1本場に8,300のアガリで上田に迫るも

 

 

オーラスは上田が役ありヤミテンで林の親番を蹴って3連勝。

 

【最終 4回戦】

現状2番手の林は起家スタート。三筒六筒のピンフで先制リーチ。

林と118.1P差をこの半荘で捲らなければならない山本が高め567の3メンチャンで追っかけリーチを打ち

 

 

五索ロン、一発が付いて跳満の直撃を決める。

怒涛のアガリで早くもマイナスを半分にした親番の山本は、2本場でもカン二索の先制リーチ。

何とか連荘を止めたい林は3メンチャンで追っかけリーチを打つが

 

 

ここも山本に軍配。親満のツモアガリとなる。

山本は南3局にドラ単騎の3,900は4,200(+1,000)をアガって、とうとう林を逆転。

 

 

最終戦オーラス

林はツモ400・700
山本から1,000
上田 堂垂から1,600

堂垂はダブル役満条件。

しかしオーラスも山本が700・1,300をアガって決着し、大逆転を達成。

 

 

以上の結果により上田稜・山本祐輔の2名が第5期若獅子戦ベスト8進出となった。

(文・吾妻さおり)

巣鴨本部道場 2023年3月度プロアマオープン大会成績表 ※3月度最終結果(プラス者のみ)

WRCルール部門(連続16戦)

順位 名前 打数 成績
1 斎藤颯汰 26 346.3
2 前原由紀子 30 337.9
3 なしお 49 284.1
4 ラッキースリー 59 256.7
5 Courtois Valentin 66 249.9
6 中村 79 228
7 藤次祐紀 77 205.9
8 市川幹人 54 184.4
9 御子柴佑梨 34 169.4
10 稲熊勝明 34 165.8
11 チン トー 46 152
12 関光穂 46 151.1
13 じゅんじゅん 39 141.4
14 かずや☆雀アカ 25 137
15 hase 26 136.2
16 キモト 30 131.2
17 なーちゃん 31 130.4
18 タケタケ 18 129.8
19 曹洪堃 26 126.9
20 福永雄介 22 112.6
21 野村S 20 111.1
22 こしの 46 104.2
23 のりさん 17 101.3
24 森 雅彦 24 100.4
25 るつお 18 100
26 加藤はるみ 75 97.3
27 さとみ 16 89.2
28 岩渕信明 41 88
29 ともや 21 82.4
30 松村祐輔 16 82.1
31 BBQ 18 78.6
32 じゅんきち 47 71.7
33 盛合麻理奈 20 71.3
34 Andy-San 17 68.3
35 佐藤正道 30 68.2
36 金山二郎 23 64.5
37 はねき 59 61.6
38 原佑典 25 61.2
39 立岩知朗 19 58.6
40 凄悦 17 41.5
41 西角健二 49 39
42 高橋大輔 21 35.1
43 井出博幸 35 30
44 かずちゃん 24 28.52
45 グリーンマン 52 27.9
46 藤原隆弘 39 24.9
47 山部正人 16 19.4
48 やすこ 52 15
49 タク 25 7.1
50 齋藤麻衣子 28 7.1
51 山本和幸 27 0.5

 

 

公式ルール(連続8戦)

順位 名前 打数 成績
1 シマカタ 10 132.8
2 ラッキースリー 19 121.7
3 比屋定桜江 12 111.4
4 中村 28 99.6
5 なーちゃん 30 95.7
6 くまっち 11 94
7 じゅんじゅん 14 79.6
8 北川 12 75
9 市川幹人 27 73.2
10 こしの 8 69.5
11 ハチロー 8 63.8
12 藤原隆弘 14 61.8
13 極楽7 15 60.1
14 グリーンマン 16 58.2
15 丹野賢一 8 56.8
16 井出博幸 19 53.1
17 立花健太 8 52.3
18 ルギア 18 41.8
19 hase 19 40.9
20 関光穂 17 34.7
21 チン トー 11 33
22 加藤はるみ 21 22.6
23 藤次祐紀 30 17.9
24 mei 18 15
25 飯田記子 8 11.9
26 ともや 8 9.9
27 涼暮ルチル 12 9.2
28 早田弘之 30 7.3
29 前原由紀子 11 5.1
30 高橋大輔 10 0.8

 

 

 

道場ポイントランキング

順位 名前 1WRC 1公式 2WRC 2公式 3WRC 3公式 4~6 合計
1 くまっち 400 45 300 40 0 45 0 830
2 ラッキースリー 160 29.75 170 24.25 200 75 0 659
3 市川幹人 300 30 61 28.5 160 37.5 0 617
4 西角健二 119 0 400 0 73 0 0 592
5 加藤はるみ 140 35 200 75 96 25 0 571
6 中村 85 75 140 27.75 180 50 0 557.75
7 関光穂 116 47.5 118 23.25 119 27.75 0 451.5
8 なしお 94 0 96 0 250 0 0 440
9 藤次祐紀 120 27.75 65 28.75 170 24.75 0 436.25
10 スロット麻雀厨 100 0 250 21.75 56 0 0 427.75
11 前原由紀子 84 0 0 20.25 300 23.25 0 427.5
12 ともや 200 24.75 82 0 93 24 0 423.75
13 藤原隆弘 114 29 180 0 68 29.75 0 420.75
14 松村祐輔 250 0 72 0 92 0 0 414
15 こしの 170 0 97 0 100 35 0 402
16 斎藤颯汰 0 0 0 0 400 0 0 400
17 高橋大輔 92 23 87 100 72 23 0 397
18 井出博幸 112 37.5 99 35 71 28.75 0 383.25
19 稲熊勝明 180 0 58 0 140 0 0 378
20 チン トー 95 24.5 112 0 120 25.25 0 376.75
21 じゅんじゅん 99 20.75 68 21 118 42.5 0 369.25
22 なーちゃん 49 40 64 47.5 114 47.5 0 362
23 hase 80 23.75 66 42.5 116 28 0 356.25
24 福永雄介 190 0 54 0 111 0 0 355
25 シマカタ 97 0 92 0 57 100 0 346
26 立岩知朗 45 0 190 29.25 79 0 0 343.25
27 御子柴佑梨 0 0 117 62.5 150 0 0 329.5
28 かずや☆雀アカ 64 24.25 120 0 117 0 0 325.25
29 グリーンマン 86 25.25 83 28.25 69 29.25 0 320.75
30 佐藤正道 117 0 114 0 83 0 0 314
31 キモト 93 0 100 0 115 0 0 308
32 BBQ 96 24 52 25.25 87 20.75 0 305
33 森 雅彦 111 0 67 0 98 0 0 276
34 盛合麻理奈 0 62.5 116 0 85 0 0 263.5
35 山本和幸 81 0 119 0 61 0 0 261
36 とがし 83 0 115 0 58 0 0 256
37 ハチロー 55 28 60 20.75 60 30 0 253.75
38 岩渕信明 79 0 79 0 94 0 0 252
39 じゅんきち 56 0 73 21.25 86 0 0 236.25
40 青木保則 72 0 160 0 0 0 0 232
41 金山二郎 68 0 78 0 82 0 0 228
42 Andy-San 60 0 84 0 84 0 0 228
43 mei 47 23.5 57 23.75 52 24.5 0 227.75
44 後藤竜司 78 0 93 0 55 0 0 226
45 山部正人 58 0 101 0 67 0 0 226
46 曹洪堃 0 0 86 0 112 21.25 0 219.25
47 丹野賢一 118 42.5 0 28 0 29 0 217.5
48 はねき 48 0 81 0 81 0 0 210
49 タケタケ 0 0 94 0 113 0 0 207
50 凄悦 42 0 59 0 78 21.75 0 200.75

第1期四国プロリーグ 第5節成績表

順位 名前 合計 1節 2節 3節 4節 5節
1 濱田 将司 162.6 10.3 19.3 101.0 23.6 8.4
2 高橋 亮輔 156.9 7.7 24.9 51.0 43.8 29.5
3 中岡 博一 151.1 81.8 24.4 ▲ 8.1 33.1 19.9
4 長尾 浩平 106.6 47.8 43.4 25.8 ▲ 8.2 ▲ 2.2
5 松本 京也 98.8 55.8 31.9 20.5 ▲ 13.6 4.2
6 福島 清子 74.4 ▲ 44.3 33.2 52.4 ▲ 21.3 54.4
7 平川 一樹 46.7 5.8 9.2 45.9 ▲ 41.0 26.8
8 西村 和貴 43.9 0.5 28.3 6.2 17.7 ▲ 8.8
9 枦山 凌 40.4 103.5 39.0 ▲ 42.8 ▲ 17.7 ▲ 41.6
10 坪内 達平 37.0 6.4 ▲ 18.5 ▲ 10.8 29.3 30.6
11 平石 洋輔 34.4 ▲ 43.2 3.1 24.8 12.1 37.6
12 西山 航瑠 21.6 33.9 21.8 ▲ 1.7 ▲ 12.0 ▲ 20.4
13 中原 進二 16.3 ▲ 45.2 11.6 63.0 17.3 ▲ 30.4
14 根越 英斗 ▲ 9.1 ▲ 23.8 38.8 ▲ 57.3 ▲ 26.6 59.8
15 山宮 雅之 ▲ 19.9 4.1 ▲ 58.1 ▲ 27.4 31.8 29.7
16 渡部 貴之 ▲ 34.1 ▲ 10.0 ▲ 52.2 4.9 2.5 20.7
17 宗雪 靖弘 ▲ 45.5 38.5 ▲ 37.3 39.6 ▲ 25.5 ▲ 60.8
18 渡邊 亮 ▲ 45.7 ▲ 21.0 31.8 ▲ 48.2 ▲ 25.4 17.1
19 本田 翔大 ▲ 55.9 ▲ 33.2 25.2 ▲ 18.5 0.4 ▲ 29.8
20 森田 健太郎 ▲ 56.6 17.5 ▲ 58.8 ▲ 40.4 36.9 ▲ 11.8
21 今井 竜馬 ▲ 58.8 ▲ 70.6 56.0 ▲ 39.5 ▲ 34.6 29.9
22 久保 隆徳 ▲ 59.8 ▲ 66.2 ▲ 22.8 26.0 41.6 ▲ 38.4
23 櫛橋 孝平 ▲ 85.8 8.8 ▲ 8.6 ▲ 65.0 15.4 ▲ 36.4
24 河野 隼人 ▲ 85.8 6.9 28.0 ▲ 99.6 5.9 ▲ 27.0
25 津野 健一 ▲ 100.0 ▲ 20.9 ▲ 69.4 33.6 ▲ 40.7 ▲ 2.6
26 楠木 一朗 ▲ 106.9 ▲ 24.5 ▲ 12.6 ▲ 31.3 ▲ 30.5 ▲ 8.0
27 小松 翔一 ▲ 107.5 7.0 ▲ 72.6 ▲ 18.8 1.1 ▲ 24.2
28 渡邉 博之 ▲ 147.3 ▲ 35.4 ▲ 59.0 13.7 ▲ 15.4 ▲ 51.2