第40期 A2リーグ 第6節A卓レポート

猿川・古橋がプラスで昇級争いへ!A2リーグ第6節A卓レポート

8月22日、第40期鳳凰戦A2リーグ第6節A卓が放送された。
対局者は瀬戸熊直樹、猿川真寿、古橋崇志、刀川昌浩。

 

 

1回戦、接戦をものにしたのは刀川。ヤミテンの6,400を決めると、オーラスには仕掛けて1,000点の直撃でトップへ浮上する望外のアガリ。

 

 

降級ボーダーの刀川としてはこのまま是が非でもポイントを伸ばしたいところであったが、2回戦以降はなかなか局面に参加することができずジリジリとマイナス。
古橋は後半戦で得意の高打点が型にはまり、局面をリード。3回戦トップを飾り、最終戦もトップで終えると+100Pが見えてくるところであったが、オーラス猿川の親番が止まらない。
1,500・1,300オールと刻んで連荘すると、2本場で高目のツモ!

 

 

リーチ・ツモ・タンヤオ・ドラの3,900オール。このアガリでトータルポイントがプラスとなり、精神的にも大きなトップを獲得した。
4戦終了時点のトータルポイントは画像の通り。

 

 

 

猿川・古橋がポイントを伸ばし、後半戦昇級が目標となる位置へと浮上した。
瀬戸熊・刀川は当面残留を意識した戦いとなるが、まだ後半戦は始まったばかり。
爆発的なプラスに期待だ。

(文・浜野太陽)

第12期麻雀プロアマオープン競技会  優勝はゆーさんに決定!

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麻雀プロアマオープン競技会はプロ雀士と一般参加者の区別なく成績を競う予選会です。
半年ごとに区切り、連盟巣鴨道場で予選会が行われています。

 

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予選会で優秀な成績をおさめた選手で8/12(土)に本戦〜二次トーナメントを行いました。

勝ち上がったのは
ひろりんさん
曹洪堃さん
加藤はるみさんさん
金山さん
藤次祐紀さん
岡本浩一さん

以上の6名に
前回優勝こしのさん
現鳳凰位・HIRO柴田プロ
現十段位・魚谷侑未プロ
現女流桜花の白銀紗希プロ
そして月例優勝のシード選手(6名)の16名が8/13(日)に夏目坂スタジオに集結しました。

 

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解説 山田浩之・藤崎智
実況 楠原遊

 

【準々決勝】

準々決勝は各卓上位2名が勝ち上がりとなります。

 

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準々決勝A卓からはこしのさんとひろりんさんが勝ち上がりを決めました。

 

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準々決勝B卓(配信卓)は斎藤さんが一万七筒のシャンポン待ちリーチ。海底と裏ドラ2枚で12,300(+1,000)のアガリ。

 

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放銃に回ってしまったゆーさんだが、オーラスに345確定のカン四万ツモで2着に滑り込みました。

 

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準々決勝C卓は岡本さんがリーチツモ発三暗刻ドラの6,500オール(+1,000)で大きく抜け出します。

 

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6本場でカン三筒待ちの1,000は2,800をアガって2番手となった魚谷プロが逃げ切って準決勝へコマを進めました。

 

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準々決勝D卓からは加藤はるみさん、白銀紗希プロの2名が準決勝へ。

 

【準決勝】

準決勝も各卓上位2名が勝ち上がりです。

A卓はゆーさんがトップ目でオーラスへ。こしのさんと白銀プロがテンパイを入れていたが、2番手の岡本さんがアガリ切って決勝進出となりました。

 

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B卓は加藤さんが一筒ポンからの仕掛け。

 

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B卓は加藤さんが東1局にシャンポン待ちリーチを選択し、ドラの六筒を一発ツモ。6,000オールを決めます。

南1局には斎藤さんが魚谷プロから南ドラ3をアガって決勝進出となりました。

 

【決勝】

 

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決勝では斎藤さんが4,100オールなどのアガリで大きくリードします。

 

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しかし、南2局にゆーさん(親)がリーチツモ裏の2,000オールで反撃を開始。優勝を目指す加藤さんと岡本さんが安い手をアガれない状況なのもあり、ゆーさんが猛連荘で斎藤さんを追い抜きます。

 

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5本場。自ら親番を蹴らないと行けない斎藤さんがリーチをかけますが、ゆーさんの追っかけリーチに一発で捕まってしまい、3,900は5,400(+1,000)の直撃。

11,100点持ちからの大逆転を決めたゆーさんが初優勝となりました。
おめでとうございます。

 

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第12期麻雀プロアマオープン競技会
第12期麻雀
プロアマオープン競技会

優勝 ゆーさん
2位 斎藤颯汰さん
3位 加藤はるみさん
4位 岡本浩一さん

 

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(文・吾妻さおり)

第266回:プロ雀士インタビュー 白鳥 翔   インタビュアー:神森 天心

はじめまして。
日本プロ麻雀連盟38期前期生の神森天心(かみもり てんしん)と申します。
普段からお世話になっている白鳥翔プロが、第23回モンド杯で優勝され、インタビューをさせていただくことになりました。
ぜひ最後までお読みいただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします!

【もくじ】
・対局へ向けて
・第1戦
・出会いのきっかけと、練習風景
・第2戦
・おわりに

 

 

【対局へ向けて】

各団体のタイトル戦やMリーグなど、数々の決勝に進出し、優勝経験も豊富な白鳥。
そんな白鳥が、決勝というものをどう捉えているのか、非常に興味深かった。

神森「まずは、この決勝をどのように戦おうと考えていたか教えてください。」

モンド杯のルールは25,000点持ち30,000点返しで、終了時の順位点はウマ・オカ含めて 1着+40P、2着+10P、3着▲10P、4着▲20Pとなる。いわゆる『オカ』があるルールで、トップに大きくポイントが加算されるシステムである。

白鳥「オカありで2回戦勝負だから、絶対にどっちかでトップを取らなきゃいけない。だから1回戦目は思い切ってトップを取りにいこうと思っていたよ。もし1回戦目にトップが取れたら、優勝できる確率がかなり跳ね上がると思っているから。でも仮に1回戦目にトップを取ることができても、2回戦目も緩めないつもりだった。そうじゃないとこのルールでは結構やられちゃうと思う。逆に、『1回戦目にラスを取ってしまうと次の条件が厳しくなってしまうから、ラス回避が大事』って言われたりすることもあるけど、僕はあまり気にしてなかったかな。」

神森「かなりトップを取ることに比重を置いていたということですね。詳しくはまた触れますが、実際1回戦目にトップを取った後、2回戦目もかなり強く攻めていく場面が多くとても印象的でした。」

白鳥「あとはやっぱり決勝だから、みんな普段のバランスよりも押しが強くなるよね。だから押しが強い人がいても、それを過大評価しすぎないようにしようと意識してた。普段ならテンパイかなと思う状況でも、今日なら1シャンテンのこともあるかな、とか。そのあたりは決勝ならではのバランスだと思う。」

普段とはまた少し違う、決勝ならではのバランスや高いトップ意識を持って、対局に臨んだ。

 

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インタビュー時の様子。

 

【第1戦】

まずは対戦カードから。

 

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東家スタート 柴田吉和(日本プロ麻雀連盟) 5年連続決勝進出 優勝2回

 

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南家スタート 白鳥翔(日本プロ麻雀連盟) 2年連続4回目の決勝進出 優勝2回・前回優勝

 

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西家スタート 滝沢和典(日本プロ麻雀連盟) 3年ぶり9回目の決勝卓進出 優勝1回

 

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北家スタート 石橋伸洋(最高位戦日本プロ麻雀協会) 3年連続の決勝卓進出 優勝1回

神森「みなさんの実績がすごい!全員に優勝経験があり、決勝も常連の4名です。」

白鳥「柴田さんなんて5年連続で決勝に残っているしね。」

神森「白鳥さんは昨年の優勝者です。ディフェンディングチャンピオンとしてのプレッシャーなんかもあったのでしょうか。」

白鳥「プレッシャー?それはなかった(笑)。でも今回は生き残り方が劇的だったんだよね。すごい接戦だったけど、予選の最終戦で9位くらいのところからトップを取って、2位になってジャンプアップできた。だから展開はいいかなと(笑)。」

神森「なるほど(笑)。」

 

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東1局 南家 ドラ西

神森「8巡目にこのテンパイ。先制リーチや仕掛けはまだ入っていません。リーチ、ヤミテン、テンパイ外しまで様々な選択肢がありますがいかがでしょうか?」

白鳥「ヤミテンにするのが一番弱いかな。三索を切ってテンパイを外すのも丁寧でいいと思うけど、僕はこのままリーチを打っても結構リターンがあると思った。リーチ・タンヤオに加えて一発や裏が加われば一気に高打点になるから、かなり勝負手になるよね。今回は愚形だったけど、赤なしのこのルールなら仮に押し返されても打点がそこまで高くないことも多いから、リーチが強いと思う。逆にもしこれが赤ありルールなら、高い手で押し返されることが多くなるから、この手でリーチを打つのは怖いと思っちゃうかも。その場合は三索を切りそう。」

白鳥はこれをリーチして、ドラを2枚使った1シャンテンの石橋からロンアガリ。裏ドラが1枚乗って5,200点の収入になった。

白鳥「もちろんアガれたのはラッキーだったけど、これを捉えられた時は本当に大きいよね。これを1,300で終わらせるのと、リスクを負ってでも5,200にするのとでは大差だと思う。」

1局目から、とても良いスタートを切ることができた。

その次局、

 

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東2局 東家 ドラ八索

神森「親番でこの配牌。なかなかこういう記事には取り上げられづらい牌姿だと思いますが…(笑)。実はこの局は、かなり思考が気になった局面のひとつでした。今回の配牌のような何をしたらいいかわからないような悪いものほど、打ち手の実力が問われると思うからです。とても配牌が良い時は、みんな同じような選択になって同じようにアガれることも多いですよね。でもそれだと実力差があまり出ないんです。このような悪い手をどう考えて進めていくのか、ぜひ白鳥さんの考えをお聞きしたくて取り上げました。」

白鳥「決勝のこの状況のこの手なら、まっすぐ自分の手を進めるようにするのがいいと思った。一筒や字牌から切って進めていく感じ。この先6巡とか経ったらどうなっているかわからないからね。九筒八万が暗刻になったりソーズが横に伸びたりして、メンツ手で戦えるようになることもあると思う。ダブ東が重なってすぐポンできたら主導権を取れることもあるし。この瞬間だけで言えば七対子に一番なりそうだけど、それでも色んな可能性を見て端の牌や字牌から切っていくのがいいと思う。逆に決勝のこの場面では、結局強く押されちゃうことが多くなるから、ブラフみたいな動きとかはあまり意味がないなと思っていた。(ブラフとは、実際は安い手だが高い手であるように見せたり、ノーテンだがテンパイに見せたりする戦術のこと)それに加えて、こういう局面で真ん中から切り出していくと、あんまり早くなさそうとか舐められちゃうこともあるよね。そうすると周りはより強く押せるようになっちゃうから、そうはしたくないと思った。端から切ってちゃんと私もいますよって主張するのも大事。」

神森「この局は、発を暗刻にした滝沢プロがカン三万待ちをヤミテンにして、1,300点の横移動になりました。」

白鳥「僕の捨て牌がもっと弱そうに見えていたら、もしかしたらリーチって言われていたかもしれないよね。僕が普通に進めているような河をしていたから、滝沢さんはリーチって言いづらかったのかも。」

 

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滝沢 1,300(←石橋)

次局、大きく試合が動く。

神森「この局は優勝に近づくかなり大きな1局でしたよね。」

 

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東3局 北家 ドラ九万

ドラは0枚、形も悪く、お世辞にも良いとは言えない配牌。おまけに、既に下家の親がダブ東をポンしている。

神森「この配牌に点数をつけるとしたらだいたい何点くらいでしょうか。」

白鳥「ダブ東をポンしている人が下家にいるということまで含めると、100点満点で10点もないくらい。」

神森「下家が仕掛けている時、チー・ポンをされてしまうことに対してどれくらいケアをすればいいかいつも悩んでしまいます。自分はこの配牌なのに対して相手はダブ東ポンなら、もうベタオリしてしまおうかなと考える事もあります。」

白鳥「僕も昔は結構そうする事が多かったかも。自分の手を完全に崩してでも、下家に絞り切ろうって。でもそれって、絞った自分と絞られた下家が損をして、相対的に対面と上家が得をすることになる。それで対面や上家の大きい手が決まってしまったら、それも嫌。それだったら、この手はアガリ切れないわけではないし、自分都合でアガリにいっちゃおうかなって思った。」

 

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道中で一気に勝負形になる七索を引き、

 

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中盤に一番嬉しい七万を引いてテンパイ。

リーチをして高目でアガれば満貫以上が確定。安めでも最低1,300・2,600で、一発や裏ドラ次第で跳満まである勝負手のテンパイにたどり着いた。
これをリーチすると、

 

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高目をツモって、裏ドラも乗って跳満のツモアガリ!
このアガリで持ち点は40,000点を超えて、一歩抜け出すことができた。

神森「配牌は100点満点で10点もないと言っていたところから、非常に大きいアガリになりましたね!」

白鳥「さっき親番の局の時にも話したけど、最初から諦めるのではなくて丁寧に手を組んでいれば、こういうアガリを捉えられることもあるってことだよね。
それにしても、ここで跳満をアガることができたのはすごく嬉しい!」

 

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その後の局にて、全く勝負できる形ではないところからリーチを受けるも

 

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うまく回ってツモアガる。
石橋、滝沢の大物手テンパイをかわして、点差以上に大きなアガリになった。
この後も大きな失点はなく、磐石の立ち回りでトップを獲得。

神森「完璧すぎてもはや検討の余地がないです。書くことがなくなってしまいました。」

白鳥「いやいや(笑)。でも展開はすごく良かった。」

1回戦目終了時の成績
白鳥 +57.3P
柴田 +3.9P
滝沢 ▲23.0P
石橋 ▲38.2P

完璧な内容で、強く意識していた「初戦トップ」をきちんと取り切った。

 

【出会いのきっかけと、練習風景】

さて、普段から白鳥さんと一緒に麻雀の練習をさせていただいている私だが、簡単に白鳥さんと知り合ったきっかけをお話しする。
私が初めて白鳥さんとお会いしたのは、2022年5月に行われた日本プロ麻雀連盟のタイトル戦『十段戦』に出場した時だ。当時プロ1年目の私は、運よく初段戦から七・八段戦まで勝ち上がり、そこで白鳥さんと初めて同卓することになった。

 

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2022年5月 第39期十段戦 七・八段戦で同卓した時の写真。
後頭部だけ映っているのが神森です。

神森「六段戦を勝ったあと、運営の方に『明日の七・八段戦の相手、翔ちゃん(白鳥翔プロ)と亜樹ちゃん(二階堂亜樹プロ)だから頑張れ(笑)。』と伝えられました。その時の絶望感は、今でも忘れられません。さすがに辛すぎる!と思いました(笑)。
それでも、プロ歴2ヶ月目だった私が、ずっと画面越しで観ていた憧れのトッププロの方々と対戦させていただけるとは夢にも思っていませんでしたし、実際に対戦できて本当にいい経験になりました。」

白鳥「ここで当たったのがきっかけで、それから一緒に練習するようになったんだよね。」

神森「そう考えると、本当にここまで勝ってこられてよかったと改めて思います。この対戦がきっかけで、その後も白鳥さんたちと一緒に麻雀の勉強ができて、本当に恵まれていると感じます。」

十段戦のあと、白鳥さんを初めて麻雀に誘った時、私は「麻雀を教えてください!」とメッセージを送った。しかしそれに対する白鳥さんの返事は「僕も未熟だから人に教えることはできない。一緒に考えることはできるからそれでよければやろう!むしろ僕の手で疑問に思うことがあったら言ってほしい」であった。

その言葉の通り、一緒に考え一緒に疑問をぶつけ合いながら、今も勉強を続けている。

 

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普段の勉強会の様子。左手前から時計回りに、沢村、神森、白鳥、伊藤

沢村侑樹 38期生 第29期麻雀マスターズ4位

伊藤俊介 37期生 第12期WRCリーグ3位 第30期發王位ベスト16など

 

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普段の勉強会の様子その2。 左から仁科、白鳥

仁科優太 37期生 第13期WRCリーグ2位

 

【第2戦】

神森「この2戦の中で、私が一番好きな局です。」

 

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東1局1本場 ドラ東
前局に2,900点のアガリを決めた次の局。まずまず悪くない配牌から、

 

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ドラの東を切ればピンフのテンパイ。
三索五索六索七索八索を引くとタンヤオや三色がついて打点が上昇するため、東を切ってヤミテンとする。

白鳥「このまま五筒八筒でリーチしても結構アガれそうだと思ったけど、ソーズで5種類も手変わりがあって、何を引いても打点が上がって嬉しいよね!ここで大きくアガることができたら、それこそ優勝が近づくと思った。」

その言葉の通り、

 

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八筒をツモ…

 

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はせずにフリテン5面張リーチ!

 

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そしてタンヤオがつく五索をツモ!!
一発や裏ドラはなかったが、この状況での2,000オールはより優勝に近づいたように思える。

神森「対局映像を見ていて、私が一番興奮したシーンです!ヤミテンの判断も秀逸で、本当に大好きな1局です。」

白鳥「ヤミテンにできたのはすごく冷静で自分でもナイス判断だったなって思う!これをアガらずにフリテンリーチして、2,000オールにできたのは本当に大きかった。」

この後は、1戦目トップの白鳥と、1戦目2着の柴田のアガリ合いとなる。

 

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白鳥 8,000(←滝沢)

 

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柴田 3,000・6,000

オーラスを迎え、4人の順位点を含めたトータルポイントと条件がこちら。

白鳥 +74.5P アガれば優勝
柴田 +61.7P 白鳥との12.8ポイント差をまくれば優勝 オーラス親番
滝沢 ▲49.1P ツモダブル役満
石橋 ▲87.1P ツモトリプル役満

実質白鳥vs柴田の一対一の構図。滝沢・石橋の両名はかなり厳しい条件だが、柴田は1回のアガリで白鳥を捲ることもできる点差だ。(なお、アガリやめはできないため、柴田が白鳥のトータルポイントを上回っても次局に続く。)

 

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白鳥は第一打にドラから切っていく。

白鳥「この局で決めようと思った。アガれそうな手だと思ったから全力で前に出たよ!」

 

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6巡目、親の柴田が先制でタンヤオのカン六索を即リーチ。

 

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白鳥はこの1シャンテンから一索をプッシュ!

神森「1シャンテンですが、一発目から無筋を切って勝負に出ましたね!ここも非常に胸が熱くなるシーンでした。」

白鳥「最初に話した、決勝特有の押しってまさにこれのことだよね。もし僕がオリたら、柴田さんがアガるのを待つだけになっちゃう。自分は形が良くて、役ありになる可能性もある1シャンテン。通っている牌も少ないし、まだまだ全然オリないよ。ちなみに、三万六万を引いて役なしのノベタン二筒五筒待ちになったら、追いかけリーチを打とうと思ってた!」

その後白鳥もテンパイを入れるが、柴田が六索でツモアガる。

 

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柴田 2,000オール

これで2人の点差は約5ポイントとなった。

南4局1本場、条件は変わらず、アガれば優勝の局面。

 

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白鳥「テンパイしたらリーチ!三索が山にいるかはわからないけど、アガれたら優勝だからね!もちろんリーチするよ。」

 

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柴田から追いかけリーチを受けるも…、

 

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ツモって優勝を手繰り寄せた!
このアガリで第2戦が終了。トータル1位の白鳥が、第23回モンド杯の優勝者に決定した。

 

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優勝を決めてウイニング水飲みをする白鳥

神森「特にこの終盤は2人のぶつかり合いが激しく、食い入るように観ていました。最後に追いかけリーチを受けた時は背筋が凍りかけましたが…(笑)。そしてその同巡にツモ!最高の瞬間ですね。」

白鳥「うん!そして本当に、この決勝は自分でも満足いく内容で打てたと思う!」

神森「最初から最後まで本当に強かったです。改めまして優勝おめでとうございます!」

白鳥「ありがとう!」

 

【おわりに】

神森「それでは最後に、今後の目標や意気込みなど、簡単にひとことお願いします。」

白鳥「今後は王座も控えているので年間チャンピオンになることが目標かなー。僕が今メディアにたくさん出られているのは本当にモンドさんのおかげだと思っていて、自分の成長を見せる意味でもずっとこの舞台で勝ち続けたいかな!そううまくはいかないと思うけどモンド王座獲得と3連覇目指します!!!」

神森「モンド王座も優勝を期待しています!たくさん貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました!」

今回のインタビューでは書ききれなかったが、取り上げていない局の中にも好プレーや名場面がたくさんあった。解説の金太賢プロ(日本プロ麻雀協会)は、「白鳥プロの麻雀の内容が本当に完璧で、全麻雀打ちが勉強になる麻雀を見せてくれました!」と絶賛していた。ぜひ本編の放送もご覧いただければ幸いである。

最後に、この優勝インタビューを私に任せていただいたことに、深く感謝を申し上げたい。
そして、今後も成長し続ける白鳥翔プロに、ぜひご注目いただきたい。

最後までお読みいただいて、ありがとうございました!

 

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第40期 A1リーグ 第9節A卓レポート

【第40期鳳凰戦 A1リーグ第9節A卓 ダンプが+13.6Pの卓内トップ】

第9節A卓 対局者は
2位 西川淳
9位 和久津晶
11位 ダンプ大橋
13位 吉田直

 

 

解説 藤崎智
実況 古橋崇志

1回戦は2,000・3,900をツモった西川がトップを取り

 

 

チンイツの満貫をツモった吉田が浮きの2着。

 

 

2回戦はダンプ(親)が高め567のリーチ。123三色テンパイを入れていた吉田から七筒ロンで12,300のアガリ。

 

 

ダンプは南2局1本場にもタンヤオ七対子ドラ2の満貫を加点し、2回戦トップ。

3回戦は吉田がトップ。オーラスに和久津が浮きの2着となるアガリ。

 

 

4回戦は和久津がダンプの親リーチを受けながら700・1,300は900・1,500(+3,000)のアガリ、そのままリードを守り切った。

 

 

卓内トップはダンプの+13.6P。小さいながらも3節連続のプラスで残留圏に。
西川は3・4回戦でラスを引かされてしまったが、前半のプラスが残って2位キープ。
和久津は立ち上がりは苦しんだものの、後半調子を上げ▲8.1Pに抑えて9位キープ。
吉田は2回戦の大きなラスが残ってしまい▲16.4P。早くプラスの節を作って残留の足掛かりにしたい。

 

 

 

次回A1リーグ第9節B卓は
2023/08/16(水) 16:00

西川淳
佐々木寿人
沢崎誠
杉浦勘介

解説 勝又健志
実況 古橋崇志

(文・吾妻さおり)

第18期女流桜花Aリーグ第6節B卓レポート

第6節B卓に出場した選手は

 

 

魚谷侑未・高宮まり・鈴木彩夏・廣岡璃奈の4名。

 

 

1回戦を浮きの2着で終えた高宮は、2回戦東1局からツモ・イーペーコー・ドラ2で好スタートを切ると

 

 

南場でトップ目に立っていた鈴木から、決定打となる中ホンイツ一気通貫の跳満を直撃してトップを逆転。

 

 

3回戦では決定戦進出圏内のライバルである魚谷から、リーチ・イーペーコー・ドラ2を討ち取り、最終節・プレーオフに向けて有利な態勢を築く高宮に対し、

 

 

黙って相手の注文を受けていられない魚谷は、4回戦で中ドラ2の5,800を高宮から直撃して逆襲を開始。

 

 

高宮との浮き沈みの形が出来た東4局では、初打から四筒六万六筒と切り出し、配牌からオリているような手組みを見せた魚谷でしたが、

 

 

一本残した高打点の道に、次々と有効牌が馳せ参じて、純チャン・ピンフで8,000のアガリ。
その後も加点すると、4回戦で大きなトップを取って、今日のマイナスを取り返し決定戦進出圏内に踏み止まりました。

 

 

魚谷の回復でだいぶ削られた高宮でしたが、卓内トップはかわらず。
トータルでも2位に浮上して、最終節は上だけを見て戦える好位置まで躍り出ました。

 

 

<第6節B卓結果>

高宮+21.0P 魚谷+13.9P 鈴木▲4.4P 廣岡▲30.5P

(文:越野智紀)

第40期 A1リーグ 第8節C卓レポート

【第40期鳳凰戦A1リーグ 第8節C卓 前田直哉・佐々木寿人がプラス】

第8節C卓対局者

3位 佐々木寿人
7位 一井慎也
8位 前田直哉
11位 杉浦勘介

 

 

解説 吉田直
実況 日吉辰哉

1回戦は前田がアガリを重ねてトップを取り

 

 

南1局には杉浦が中ホンイツ一通の12,000を一井から。浮きの2着を取った。

2回戦は佐々木が南3局にタンヤオドラ3をアガってトップ。

 

 

3回戦は平たい場況で進み、南3局にメンゼンホンイツイーペーコーのペン三筒をツモった佐々木が2連勝。

 

 

4回戦は一井が杉浦から6,400は7,000(+2,000)をアガってトップ目に立ち、東2局には高め三色の七筒をツモって3,000・6,000のアガリ。

 

 

杉浦は南3局に西ドラ3をアガってラス抜けに成功。

 

 

オーラスは前田が浮き2着となるアガリを決めた。

 

 

卓内トップは前田。今日の対局で一井をかわし、7位となった。
佐々木は+16.5Pで着順を一つ上げ、決定戦圏内の3位に。
一井は4回戦のトップで8位に踏みとどまった。
杉浦は▲18.7Pに抑えたものの、ダンプを下回って降級圏に。

 

 

 

次回A1リーグ第9節A卓は
2023/08/11(金) 16:00

和久津晶
西川淳
吉田直
ダンプ大橋

解説 藤崎智
実況 古橋崇志

(文・吾妻さおり)

第1期達人戦〜GREAT LEAGUE〜第3節〜レポート

第1期達人戦 GREAT LEAGUE〜第3節〜
小林 正和

【技と技のぶつかり合い。決まり手は荒正義の思い描くシナリオ。】

《第3節》
荒正義×伊藤優孝×灘麻太郎×前原雄大
解説:藤島健二郎
実況:優月みか

 

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5位から8位と下位に位置するメンバーが揃う中で1回戦トップは灘。

中打点ながらもリーチと仕掛けでアガリ回数を重ねると

1回戦
東3局1本場
東家・灘
四万五万六万四筒四筒東東東北北 ポン白白白 ツモ北 ドラ六索

道中にはツモ三筒でリャンメンへ受け変える事もできたがシャンポン待ちを選択。見事にダブ東・白の3,200オールとした。
その後は伊藤・前原に迫られる瞬間もあったが二者を突き放したのは南3局。

1回戦
南3局
南家・前原
五万五万二索三索四索五索六索七索七筒八筒九筒北北 リーチ ドラ四万

西家・荒
四万四万白白 チー九万 左向き七万 上向き八万 上向き ポン中中中 チー四万 左向き三万 上向き赤五万 ドラ四万

二人で捲り合う中で後方から灘がじわじわと押し返すと

 

100

 

終盤に追いつき荒から放たれた四万を捉えてトップを決めた。

2回戦に入っても灘の好調さが際立つ。

 

100

 

序盤こそ前原・荒に先行されるも東3局1本場では東スルーから二索をポンすると、有効牌を次々に引き入れる切れ味の鋭い技で東・トイトイ・三暗刻・ドラ3という倍満に仕上げた。
麻雀に流れがあるならば灘が最後まで突き抜ける展開。しかし、そう簡単に行かないのが“達人戦”である。

2回戦
南2局
東家・荒
六万七万八万三索四索三筒三筒三筒三筒四筒四筒五筒五筒 リーチ ロン二索 ドラ一筒 裏中

ここまで好機を伺っていた荒が灘より12,000の直撃で逆転トップを掴み取ると、圧巻は3回戦の開局であった。

 

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灘から一発で八万を仕留めたこの局の注目は荒の捨て牌。七万赤五万
が並び全体の河には九万が3枚顔を出している。

解説・藤島
「技が出ましたね。」

 

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アガリ牌を誘い出す正にストーリー通りの道筋を辿った荒がこの半荘70,000点オーバーと大きくポイントを伸ばして第3節が終了した。

《第3節結果》
荒 +46.2
前原▲0.3
伊藤▲27.0
灘 ▲48.9

 

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(文:小林正和)

第18期女流桜花Aリーグ第6節A卓レポート

第6節A卓に出場した選手は

 

 

山脇千文美・二階堂瑠美・吾妻さおり・井上絵美子の4名。

1回戦東3局。

 

 

吾妻が4枚目になったドラの一筒を平然とツモ切り、2巡後に出た発をポンして六万九万テンパイを入れると

 

 

かわし手本線に見えるこの仕掛けに飛び込んでしまったのが山脇。
2枚切れの九万を切って8,000点の放銃になるなんて、ちょっと何を言ってるかわからない案件です。
リーチや仕掛けなど動きを入れた時の成功率が高かった吾妻は、この後も順調にポイントを稼いで4回戦全てで浮きを確保。

 

 

逆に苦しんでいたのが瑠美で、序盤から相手の攻めを受ける立場に回ることが多く

 

 

何度もロン牌を止めて耐えてもいましたが、自身のリーチ後に掴んだロン牌はどうにもならず。
厳しい1日となりました。

2回戦以降の主役はトータル17位で1人離れた最下位スタートだった井上。

 

 

3回戦でトップ目からかけたタンヤオ・ドラ3のリーチをツモアガることに成功すると、この6,000オールで一時は最下位からの脱出も見えてきていました。
ただ、残留ラインにはまだまだポイントが必要とあって、そこからも攻め続けた結果

 

 

反撃を喰らってしまい、満足のいく結果とはいかずに終了。
残留するためには最終節でかなり大きなプラスが必要な状況まで追い込まれてしまいました。

 

 

<第6節A卓結果>
吾妻+45.1P 井上+28.6P 山脇▲33.5P 瑠美▲40.2P

(文:越野智紀)

第1期JPML WRC-Rリーグ 決勝レポート

【オーラスに大逆転!仲田加南が“ツモよりデバサイ”で初代栄光に輝く。】

香野蘭×仲田加南×奈良圭純×塚田悠介

実況:小笠原奈央
解説:藤島健二郎・阿久津翔太

 

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昨今のMリーグなど赤牌を使った対局が増えた事に伴って新設された今回のタイトル戦。その記念すべき第1期の決勝戦が開催された。

実績・経験豊富な仲田・奈良に対してプロ歴3〜4年程の香野・塚田という二極化となった決勝メンバー。
開局から積極的な仕掛けとリーチで若手の二人が主導権を握る入りとなったが、ベテラン勢が強烈な一撃でそれを跳ね返す。

 

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1回戦東4局には奈良が、南1局には仲田がそれぞれの親番で跳満ツモを決め早くも二人が抜け出した。
◆1回戦終了時
仲田+49.4
奈良+20.5
香野▲16.2
塚田▲53.7

2回戦に入ると香野に変化が見られる。

2回戦
東1局
北家・香野
二万二万七万八万九万三索赤五索六索七索八索七筒八筒九筒 ドラ五索

役なしだが打点十分のテンパイ。1回戦の戦い方を見ると強気にリーチも考えられたが、香野は良形変化待ちを選択する。そして狙い通りにリャンメンへ変化した所で牌を横に曲げると、力強く満貫をツモり上位陣に迫った。

 

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しかし、この半荘は奈良が並びを意識するヤミテンを織り交ぜながら6回のアガリでトータル首位へ。

 

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◆2回戦終了時
奈良+78.3
仲田+32.9
香野▲11.2
塚田▲100.0

縦長の展開となりつつあったが3回戦に入ると一転する。

3回戦
東4局1本場
東家・香野
七万八万九万一索一索二索二索三索六索七索八索東東 ドラ一筒

この局は仲田がタンヤオ仕掛けでリーチも有効であったが、親番の香野はペン三索待ちヤミテンへ。次巡には狙いの一つである九索引きでチャンタを確定させるもヤミテンをそのまま続行。そして手の内の九万と入れ替えるタイミングでリーチに踏み切ると、見事に仲田からリーチ・チャンタ・イーペーコーの12,000(+300)の直撃を決めて二番手に浮上した。

 

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◆3回戦終了時
奈良+95.8
香野+33.4
仲田+15.7
塚田▲144.9

 

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4回戦は追いかける香野・仲田が奈良の決定打を阻止するアガリを重ねて局面は進み、いよいよオーラスへ。

優勝条件は以下の通り。

■奈良
ノーテン流局で優勝

■香野
ツモは1,600・3,200以上
奈良から4,500以上
塚田から12,000以上
仲田から12,000(※倍満、三倍満は奈良の着順が上がる為、条件を満たせない)

■仲田
ツモは6,000・12,000ツモ以上
奈良から8,000以上
香野からダブル役満以上
塚田から役満以上

■塚田
条件なし

動いたのは奈良。

 

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仕掛けて場に1枚切れの中待ち5,800テンパイでアガれば更に有利な状況へ。しかし先に待ち構えていたのは仲田であった。次巡に奈良が九筒をツモ切ると

 

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白・ホンイツ・一気通貫12,000。

ツモアガリは役満クラスが必要ながらロンアガリの場合は満貫まで条件が緩和する順位点マジック。

“ツモよりデバサイ”

仲田の座右の銘とも呼べるこの言葉通り、女流プロ麻雀日本シリーズ2023に続いてオーラスに大逆転での優勝。そして栄えある第1期JPML WRC-Rリーグの初代チャンピオンの座に輝いた。

 

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【第1期JPML WRC-Rリーグ】
優勝 仲田加南(+65.8)
2位 香野蘭 (+52.3)
3位 奈良圭純(+48.6)
4位 塚田悠介(▲166.7)

(文:小林正和)

第6期若獅子戦一次予選レポート

【熱い夏はまだ終わらない。今年も各地から勝ちに飢えた若きライオンが集結!】
2023年8月19日(土)12:00

◆ルール
日本プロ麻雀連盟公式ルール

◆システム(全5回戦)
・4回戦50分+1局
→プラス者(+α)が5回戦へ進出。
・最終5回戦50分+1局
→全会場合わせて上位48名がポイント持ち越しで翌日の二日目へ。

◆会場・参加者一覧
・錦江荘(47名)

 

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・じゃん亭(31名)

 

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・麻雀クラブ東京(31名)

 

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《初日審査員》

 

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・藤崎智
・山田浩之

《4回戦終了時》

 

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ポイントプラス者の55位早川までと、各会場から辻本・猿渡・森・岡崎・平田の5名が最終5回戦へ。
一方で第2期・4期・5期若獅子の松本・笠原・貝原やC1リーグ所属の上田らがここで敗退。

《初日最終結果》

 

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首位通過は野沢友太朗の+99.3P

 

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また二日目進出ボーダーは48位の大町勇太+4.4Pとなった。

【第6期若獅子戦二日目】
2023年8月20日(日) 12:00

◆日本プロ麻雀連盟公式ルール5回戦
※初日のポイント持ち越し。

(文:小林正和)

第40期 B1リーグSelect 前期最終節レポート

【第40期 B1リーグSelect 前期最終節 阿久津翔太・山田浩之が来期A2リーガーに】

 

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本日は全員に昇級の可能性があるC卓が放送卓となった。

1位 山田浩之
3位 森下剛任
5位 阿久津翔太
6位 滝沢和典

※最終節は全卓同会場開催
※最終4回戦は同時刻開始

 

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解説 一井慎也
実況 田中祐

先制を決めたのは滝沢。混一色のリーチをツモって満貫のアガリ。

 

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オーラスは森下がリーチツモ三暗刻の満貫で浮きの2着、親被りの阿久津は沈みの3着となった。

 

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2回戦は山田(親)の4,000オールを皮切りに高打点が多発。

 

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1本場は森下が跳満ツモ。

 

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東3局には阿久津(親)がドラの発をポン。3,900オールは4,000オールをアガリ

 

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オーラスには森下から清一色の満貫を直撃で阿久津が逆転トップ。今度は森下が沈みの3着となる。

2回戦を終えて森下と山田はほぼ並びだったが、3回戦は山田がツモチャンタ三色ドラの跳満ツモから始まり

 

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東3局の親番では678確定のヤミテンをツモって強烈な6,200オール。
このアガリで阿久津・滝沢はかなり厳しくなると思われたが、阿久津が森下からドラの中単騎を直撃すると

 

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オーラスの親番で6,100オールをツモ、5本場には3,900オールは4,400オールと怒涛のアガリで+53.6の大トップ。
トータル2位の昇級圏まで浮上した。

 

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最終半荘も山田と阿久津がリードを保ち

 

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オーラスは阿久津が1,300(+1,000)のアガリで山田も超えてトータル首位まで昇りつめた。

 

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以上の結果により、今期は放送卓から2名昇級となった。

 

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第40期B1リーグ前期
阿久津翔太
山田浩之
の2名は半年間休場後、第41期からA2リーグに参戦。

明石定家
石渡正志
安秉参
の3名は第40期後期からB2リーグとなる。

 

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B2リーグからは
仲田加南
吉野敦志
福島佑一
岡本和也
伊藤鉄也
の5名が後期からB1リーグに参戦する。

(文・吾妻さおり)

巣鴨本部道場 2023年8月度プロアマオープン大会成績表 8月度最終結果(※プラス者のみ)

WRCルール部門(連続16戦)

順位 名前 打数 成績
1 丹野賢一 27 371.6
2 くまっち 22 299.5
3 スロット麻雀厨 20 247.2
4 山部正人 19 243.6
5 中村 71 239
6 チャヤまん 26 233.8
7 じゅんじゅん 33 225.4
8 Andy-San 20 221.9
9 山本和幸 50 213.9
10 山田樹 46 212.8
11 前原由紀子 30 200.5
12 きのぴー 19 200
13 ドロンボーZ 36 198.8
14 井出博幸 35 196.6
15 市川幹人 65 196.4
16 藤原 18 193.7
17 岩渕信明 34 186.9
18 グリーンマン 44 185.5
19 川口俊司 23 181.4
20 ラッキースリー 49 175.5
21 藤次祐紀 70 151.7
22 チン トー 24 150.1
23 とがし 17 149.8
24 曹洪堃 28 143.3
25 タケタケ 18 142.4
26 A383 17 138.2
27 岡本浩一 56 128.9
28 シマカタ 16 126.1
29 高橋大輔 16 125.6
30 かずや☆雀アカ 44 124.4
31 なしお 36 123.7
32 森 雅彦 25 121.8
33 西角健二 42 112.2
34 藤原隆弘 54 110.1
35 さえり 35 105.8
36 キモト 30 104.1
37 加藤はるみ 69 101.5
38 一色陽子 30 99.9
39 森山茂和 18 87.7
40 ひろりん 22 82.5
41 のりさん 35 73.5
42 はっちゃん 16 59.8
43 稲熊勝明 36 26.6
44 齋藤麻衣子 20 22.5
45 ともや 18 18.5
46 佐藤正道 56 17.9
47 こしの 39 16
48 kurata 17 12.8
49 松村祐輔 19 5.6
50 ゆーさん 18 4.2

 

 

公式ルール(連続8戦)

順位 名前 打数 成績
1 よっかぶ 9 145.9
2 てんちゃん 12 114.3
3 篠田拓郎 13 96.2
4 ラッキースリー 15 83.6
5 盛合麻理奈 16 77.6
6 極楽7 8 77
7 藤原隆弘 18 70.1
8 なーこ 12 67.7
9 ドロンボーZ 18 66.8
10 ゆーさん 16 65.2
11 hase 11 64.3
12 グリーンマン 8 61.3
13 中村 20 53.7
14 なーちゃん 24 51.2
15 Andy-San 9 36.7
16 かずや☆雀アカ 15 29.7
17 くまっち 10 29.4
18 さえり 14 23.8
19 ひろりん 12 22.8
20 やすこ 17 18.6
21 宗広岳陽 8 15.5
22 じゅんじゅん 20 13.5
23 セイ 10 7.5
24 mei 12 5.1
25 井出博幸 23 3.8

 

 

 

 

道場ポイントランキング

順位 名前 7WRC 7公式 8WRC 8公式 9WRC 9公式 10~12 合計
1 山田樹 400 0 140 0 0 0 0 540
2 ラッキースリー 300 45 111 50 0 0 0 506
3 中村 250 28 190 29.5 0 0 0 497.5
4 くまっち 68 75 300 28.5 0 0 0 471.5
5 丹野賢一 0 23.75 400 23.25 0 0 0 447
6 藤原隆弘 200 28.75 84 42.5 0 0 0 355.25
7 じゅんじゅん 119 29 170 25 0 0 0 343
8 スロット麻雀厨 84 0 250 0 0 0 0 334
9 Andy-San 101 30 160 29 0 0 0 320
10 山部正人 117 0 200 0 0 0 0 317
11 てんちゃん 150 24.5 57 75 0 0 0 306.5
12 岡本浩一 160 47.5 95 0 0 0 0 302.5
13 かずや☆雀アカ 180 0 92 28.75 0 0 0 300.75
14 グリーンマン 116 29.75 113 29.75 0 0 0 288.5
15 市川幹人 114 25.25 116 23.75 0 0 0 279
16 高橋大輔 73 100 93 0 0 0 0 266
17 井出博幸 94 24.75 117 24.25 0 0 0 260
18 こしの 190 0 67 0 0 0 0 257
19 前原由紀子 96 0 120 24 0 0 0 240
20 岩渕信明 120 0 114 0 0 0 0 234
21 エテキチ 170 0 61 0 0 0 0 231
22 ゆーさん 57 62.5 64 35 0 0 0 218.5
23 山本和幸 67 0 150 0 0 0 0 217
24 藤次祐紀 71 23 101 21.5 0 0 0 216.5
25 ほんゆ 87 40 55 23 0 0 0 205
26 さえり 70 21.25 83 28.25 0 0 0 202.5
27 キモト 113 0 82 0 0 0 0 195
28 後藤竜司 140 0 52 0 0 0 0 192
29 加藤はるみ 111 0 81 0 0 0 0 192
30 なしお 99 0 87 0 0 0 0 186
31 宗広岳陽 100 0 58 25.25 0 0 0 183.25
32 チャヤまん 0 0 180 0 0 0 0 180
33 森 雅彦 93 0 86 0 0 0 0 179
34 ともや 83 23.25 69 0 0 0 0 175.25
35 シマカタ 80 0 94 0 0 0 0 174
36 一色陽子 92 0 80 0 0 0 0 172
37 西角健二 86 0 85 0 0 0 0 171
38 とがし 72 0 99 0 0 0 0 171
39 のりさん 97 0 73 0 0 0 0 170
40 やすこ 59 21.75 59 27.75 0 0 0 167.5
41 松村祐輔 98 0 65 0 0 0 0 163
42 佐藤正道 95 0 68 0 0 0 0 163
43 ドロンボーZ 0 0 118 37.5 0 0 0 155.5
44 飯田記子 118 37.5 0 0 0 0 0 155.5
45 稲熊勝明 82 0 71 0 0 0 0 153
46 ハチロー 69 27.75 56 0 0 0 0 152.75
47 森川清 60 35 53 0 0 0 0 148
48 福永雄介 85 0 54 0 0 0 0 139
49 齋藤麻衣子 64 0 70 0 0 0 0 134
50 盛合麻理奈 81 0 0 47.5 0 0 0 128.5

第3期帝群戦  準決勝~決勝成績表

 

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予選

順位 名前 プロ/一般 合計 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節
1 須長 正和 プロ 194.1 67.7 24.2 30.7 21.5 50.0
2 福田 栄司 一般 159.9 63.3 ▲ 46.1 7.1 135.6
3 清水 香織 プロ 159.4 72.1 ▲ 9.6 129.1 ▲ 32.2
4 佐々木 諒輔 プロ 144.0 ▲ 64.1 85.4 52.4 47.3 23.0
5 安藤 銀一 プロ 138.5 ▲ 27.0 ▲ 28.7 104.7 89.5
6 木暮 智貴 プロ 121.3 16.0 69.1 21.2 15.0
7 六本木 純一 一般 110.7 ▲ 24.1 50.6 24.1 95.9 ▲ 35.8
8 ジャム 一般 90.5 66.5 18.3 ▲ 2.0 ▲ 73.2 80.9
9 本間 秀一 一般 62.4 ▲ 22.0 19.5 39.6 14.6 ▲ 8.2 18.9
10 伊藤 泰斗 プロ 38.0 60.8 ▲ 26.5 5.9 31.9 ▲ 26.0 ▲ 8.1
11 檜山 拓 一般 34.0 ▲ 15.0 ▲ 71.4 49.0 89.5 ▲ 12.1 6.9 ▲ 12.9
12 安藤 真由美 一般 2.4 5.6 56.0 32.5 ▲ 91.7
13 西嶋 ゆかり プロ ▲ 22.4 ▲ 19.1 38.3 ▲ 77.1 83.8 ▲ 48.3
14 関 光穂 プロ ▲ 52.3 ▲ 75.6 14.0 75.6 ▲ 66.3
15 小林 慶弘 一般 ▲ 63.0 60.6 18.9 ▲ 29.0 ▲ 113.5
16 大見 凌矢 一般 ▲ 78.2 ▲ 75.7 ▲ 11.7 69.2 ▲ 34.7 ▲ 25.3
17 佐藤 拓馬 一般 ▲ 120.2 20.2 ▲ 51.3 ▲ 76.1 ▲ 13.0
18 渡部 正 一般 ▲ 228.6 ▲ 57.3 ▲ 28.5 ▲ 111.5 ▲ 21.0 ▲ 10.3
19 鈴木 郁也 一般 ▲ 239.7 13.2 ▲ 84.4 ▲ 81.9 ▲ 86.6

第40期 A1リーグ 第8節B卓レポート

【第40期 鳳凰戦A1リーグ第8節B卓 藤島健二郎が四暗刻ツモ +50.4Pで3位浮上】

第8節B卓対局者は
1位 勝又健志
5位 古川孝次
6位 藤島健二郎
12位 ダンプ大橋

勝又・ダンプは第7節
古川・藤島は第8節となる。

 

 

1回戦南1局。古川は七索ポンからの仕掛け出し。ダブ南も鳴けて満貫のアガリでリードすると

 

 

続く親番では2,600オール。1回戦のトップを古川が取る。

2回戦はダンプ(親)がタンヤオピンフドラ2のヤミテンを入れ、勝又から11,600。

 

 

1本場にはドラ2七対子をヤミテンとし、またしても勝又から9,600は9,900をアガってダンプがトップ。

オーラスは古川がリーチツモ七対子ドラ2。跳満のアガリで浮きの2着となる。

 

 

3回戦には藤島(親)が16,200オール。
役満 四暗刻で+62.0Pの特大トップを取る。

 

 

3回戦までで▲93.5Pと大きく沈んでしまった勝又。
4回戦は2,600オールは2,700オール(+1,000)などのアガリでトップを取るも、大きなマイナスとなった。

 

 

卓内トップは藤島。+50.4Pで6位から決定戦圏内の3位まで浮上。

古川は+17.6P。親役満ツモの藤島にかわされて順位は1つ落とした。

ダンプは+11.7P。降級圏は脱出出来なかったが、2節連続プラス出来たのは嬉しい。

勝又は▲79.7Pの1人沈みとなったものの、トータルは+261.2P。まだまだ余裕がある。

 

 

 

次回A1リーグ第8節C卓は
2023/08/09(水) 16:00

前田直哉
佐々木寿人
一井慎也
杉浦勘介

解説 吉田直
実況 日吉辰哉

(文・吾妻さおり)

第21期プロクイーンベスト16D卓レポート

8月18日(金)、第21期プロクイーンベスト16D卓が放送された。

対局者は東城りお、白銀紗希、美咲優菜、二階堂亜樹。

 

 

1回戦は東1局に亜樹が2,600オールで先制。東2局にも東城とのめくり合いを制して5,200をアガリトップを獲得。

亜樹は2回戦もオーラス親番でトップ浮上のためにリーチをかけるも、追いかけた美咲がドラ単騎のリーチを直撃して形勢が逆転。

 

 

前半戦は白銀、美咲がリード。さらに3回戦、東1局に白銀がドラ単騎七対子の3,000・6,000で大きくリード。

 

 

美咲は痛恨の4着となり、最終戦を残して全員に通過の可能性が残るポイント状況となった。

4回戦は東2局、東城が七対子ドラ2のヤミテンをアガリきり通過に王手をかけると、その後もアガリを連発し自力で通過を決める。

 

 

白銀もトータルトップのリードを活かし、貯金を使いながらこの半荘3着で余力を残しての通過となった。

ベスト16全体の成績、次回の組み合せは画像の通り。

 

 

ベスト88はMリーガーの瑠美・魚谷・東城に新旧女流桜花の白銀・古谷、ベテランの天音に若手の鈴木・蒼木とバラエティ豊かな顔ぶれとなった。

次回も是非お楽しみに!

(文・浜野太陽)

「~意識~」 HIRO柴田

それは今までにない感触でした。
前回の「~準備~」で触れたカン六索ツモを、自身の中で好調とする攻める判断のキッカケとし、初日をトップ3回2着1回と、全16回戦行う鳳凰位決定戦において、十分なスタートを切ることが出来ました。

 

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回数と数字を見るに、優勝という山頂まで登り降りの道があるとしても1/3ほどであろうか?
実際に戦っている本人は、とりあえず良い初日を終えれた程度に考え、ここからさらに苦しい道のりがあるとしても十分な位置に来ている。
その長い戦い、決して怯むことなく相手と麻雀と向き合えればチャンスは十分ある。わかっている。まだ先は長いんだ。意識するなと自分に言い聞かせる。

今回は初日を終えてからのことと、2日目について書きたいと思います。
鳳凰の部屋を書くにあたって色々振り返ってみたところ、初日を終えた後にこんなメモを残していました。

 

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初日4回戦目での場面です。メモにある「二索残す」という部分です。実戦では一筒を残し打二索としてます。

 

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解説の森山会長も触れていたが「ツキがある時こそ手順が大事」と、まさにそれでした。
いや普段なら一筒を打ち二索を残しているのに、リードしてポイントを重ねるにつれミスが増えてきました。

 

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こちらもツモれば1,300・2,600テンパイ。三索八索の比較としてはどちらも四索七索のワンチャンス、それならばドラまたぎになっていない打八索の方が打点的にもツモり三暗刻への手替わりも含め優秀な気がします。
ただ初日に関しては、前回の記事で書いた様に良い部分も多々あり、何よりも押し引きが抜群であったので、この手も1,000・2,000を成就することができました。

 

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そして2日目へ。
リードしたポイントは意識せずに、また心の隙を突かれないようにがテーマです・・・。

5回戦 

8巡目の親である前田の高打点の仕掛けが入り

九万九万九万七索東東北北白白  ポン発発発

同巡の私の手牌がこう

 

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下家の前田はドラ色のソーズ一色手にも見える。(実際はマンズのホンイツ、ホンロートーで七索のトイツ落としの途中)
自身の手牌は2日目も好スタートを切りたく、今局は良手だと思っていたが、前田の仕掛けによって押し引きの判断基準がわからない状態。
私の考えは、前田の手は安いも高いもあるが、北南で11,600の放銃もあるし、僕が自身の手が伸びてリーチに行くことも現状ほぼないので、様子を見るピンズ外しの選択としました。

 

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ドラをさらに引いて1シャンテンにはなりましたが、前田の捨て牌が七索のトイツ落とし→ドラのツモ切りとなり、北南がかなり厳しいという判断でギブアップとなり全員ノーテン。
この時に思ったのは、誰かが前田に向かって勝負に行くなら、それは自分の役目だったのではないかということ。

それがポイントを意識して行けなかったのか?
それとも正しい状況判断で行かなかったのか?

などと考えるというより迷っている自身に対して疑い始めました。

そしてついに捕まったのが南1局ドラは九筒

一索一索二索三索四索五索五索九筒南南  ポン七索 上向き七索 上向き七索 上向き  ツモ五筒

私は南家でダブ南を使ったホンイツを目指して残りのツモが1回。
親の佐々木がリーチをして、安全牌は三索の1枚のみ。
これは感想戦でも述べたと思いますが、五筒を先に勝負して最後のツモで三索とするのが綺麗な終局の形かなと頭の中をよぎっていましたが、実際は最後に安全牌を持ってくる可能性に賭け、打三索から最後はトイツである南に手をかけ、ホウテイの1ハンをおまけして佐々木へ放銃となってしまいました。

なんとも弱気な1局を引きずっての5回戦、続く6回戦と連続ラスとなり雲行きが怪しくなってきました。

7回戦、非常に面白い局がありました。
まずは前田が8巡目に高めタンヤオ・ピンフ・三色と、なんともリーチまで行きたい手をヤミテンに構えます。
親である私の河にある五索がターゲットでしょう。

 

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続いて12巡目に、私も親でタンヤオ・ピンフ・三色確定のヤミテン。

 

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佐々木も15巡目、チャンタ・三色・ドラ2のテンパイ。

 

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吉田は自身で序盤に打ち出している七万を再びツモると受けの打七筒

 

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私は八索が暗刻となり、佐々木に対して打てないと判断し待ち変えを選択すると

 

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吉田が全員の高打点の手牌を遮る価値あるアガリとなります。

「楽はできないな」言葉には出していませんが、頭の中でそう呟きました。
私は今局をみて、今日は苦しく厳しくそして難しく、やはりこの鳳凰位決定戦はリードをすれば相手が抑え込みにくる、そんな状況を逆に楽しめている気がした。

2日目はこのまま3回戦、4回戦で浮くのは厳しいだろうし、この日は無茶にポイント戻すことよりも、マイナスを抑える我慢がいかにできるかがとテーマとなり、そして伸ばせるチャンスがもしくれば、一気に反撃に転じようと考えていました。

8回戦ドラ二筒

三万四万五万三索四索四索五索三筒四筒六筒六筒中中  ツモ六万

東1局、南家スタートである私は、4巡目に出た中のポンテンを取って全部勝負するよりも、じっくり構えて本手で勝負した方が良いと判断し、上記の牌姿であるツモ六万を見て中のトイツ落としとして1,300・2,600のツモアガリに成功。
吉田もこの時ダブ東ドラ2だったので、吉田のアガリとなっていたら本当に危ない1日になっていたと思う。

四万五万六万二索三索四索四索五索六索三筒四筒六筒六筒  リーチ ツモ五筒  ドラ二筒

持ち点を生かして二の矢を放つべく次の親番でも発を鳴いての1,000オールのアガリ。

四索五索六索五筒六筒七筒八筒九筒西西  ポン発発発  ツモ四筒  ドラ六索

攻めのシチュエーションは整ったので、この連荘中の親はほぼ攻める事となるところに佐々木のリーチがやって来る。

佐々木

一万二万三万三万四万五万七索八索九索三筒四筒五筒六筒  リーチ  ドラ一筒

 

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色々勝負し最後の選択、五筒六筒も無筋だが、この時は待ち読みよりもアガリに少しでも近い方ということで、打五筒六筒単騎として放銃を回避し連荘に成功。
続く3本場も速度感のある連荘を狙うも、

三万四万五万四筒五筒八筒八筒  ポン一索 上向き一索 上向き一索 上向き  ポン発発発  ドラ南

 

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この佐々木の地獄の北待ちで、手痛い6,400+900の放銃となり親番での加点をほぼ失ってしまいスローダウン。

次局は佐々木の親番で1人ノーテン。
あっという間の原点割れとなり、本日全て沈みになっている私の気持ちは、この瞬間かなり焦りはしましたが、すぐにトイトイでアガリ返すことが出来たり

 

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佐々木の大物手とぶつかり討ち勝った5,800。

 

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オーラスには

一万三万三万三万四万五万六万七万東東東南南北  ドラ北

二万引きの3面待ち狙いで打北としたところが上手くいき

 

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最後はメンホンのアガリまで入り、2日目の途中40ポイントほどあったマイナスを一桁で終えることができ、3日目へ繋ぐことが出来ました。

2日目の反省点はキツい場面は多々あったり、マークは多少なりともされたとしても、リスクのある攻めがキチンとできたかどうかが気になった箇所でした、もちろんリスクを負うから失敗した未来もあったかもしれないけど。
あと残すとこ2日間、今日苦しかったのを糧として、そして心身共に整え、麻雀と向き合った先に数字が付いてくる(だめなら抑える、よいなら伸ばす)ことを意識して最後まで戦おうと誓いました。

 

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最後の写真は今シーズンのリーグ戦開幕前に、鳳凰位への願掛けで用意した達磨たち(鳳凰位戴冠し今は目を入れました)

第40期 B1リーグSelect 前期第4節レポート

【第40期鳳凰戦 B1リーグSelect 前期第4節 客野直が+44.9で9位浮上】

 

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本日の対局者は

1位 山田浩之
2位 中村慎吾
4位 二階堂亜樹
12位 客野直

 

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解説 紺野真太郎
実況 田中祐

開局にドラ2七対子の満貫ツモを決めた山田が1回戦のトップ。

 

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2回戦は小場で進む。亜樹の1,400・2,700が最高得点だったが、オーラスに4巡目リーチを打ち亜樹から3,900をアガった客野が浮きの2着に。

 

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3回戦は山田が東1局にメンゼン混一色をツモって2,000・3,900。2度目のトップを取る。

南3局に西白混一色の満貫をアガった客野がここも浮きの2着をキープし

 

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4回戦は東2局の満貫ツモが決め手でトップを獲得。

 

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全戦プラスの客野が卓内トップ。トータル9位まで浮上し、降級圏から距離をとった。
山田は+13.8で首位キープ。昇級をかけた最終節は放送対局に選出されている。
中村は+0.8だが、順位は2つ下がっての4位。ポイント的には十分昇級が狙える位置。
亜樹は▲59.5と痛い一節となった。最終節はアクセル全開で来る事が予想される。

 

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別卓では蛯原が+51.4を叩いて2位に浮上。
森下は+59.6をマークし3位につけている。

 

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B1Select前期最終節は
2023/08/05(土)11:00
※最終節は全卓同時刻開始

滝沢和典
森下剛任
阿久津翔太
山田浩之

解説 一井慎也
実況 田中祐

(文・吾妻さおり)

第18期女流桜花Aリーグ第5節D卓レポート

高宮がマイナス域から決定戦争いへ急浮上!

8月14日、第18期女流桜花Aリーグ第5節D卓が放送された。
対局者は川原舞子、吾妻さおり、高宮まり、菅原千瑛。

 

 

1回戦は東4局に高宮がドラ暗刻リーチをかけるも、メンホンで追いついた吾妻が満貫のアガリをものにしてトップ。

 

 

ここから高宮の猛追が止まらない。
2回戦では3役ホンイツの2,000・4,000、リーチドラ2の5,200と勝負手を決めて吾妻と共に得点を伸ばすと、3回戦でも勢いそのままにヤミテンで高目をツモっての4,000オール、4回戦では南を暗カンして打点が上がった後に菅原から11,600。

 

 

誰も手をつけられない3連勝となり、残留争いから一気に決定戦進出争いに名乗りを上げる結果となった。

4回戦終了時点のトータルトップは画像の通り。

 

 

 

絶好調の高宮と共に得点を伸ばしたのは吾妻。残留争いのボーダーから一旦抜け出した形。
全体的にはまだ決定戦進出〜残留争いまで大きく順位の変動があり得るトータルポイントとなっており、後半戦も是非注目いただきたい。

(文・浜野太陽)

第40期 A2リーグ 第5節D卓レポート

【内川、昇級が視野に入る大プラス!A2リーグ第5節D卓レポート】

8月15日、第40期鳳凰戦A2リーグ第5節D卓が放送された。
井出康平、石川正明、内川幸太郎、前原雄大。

 

 

1回戦は石川がリードするも、東4局内川に大物手。役牌をポンした手の中には役牌暗刻が内蔵しており、前原からホンイツの12,000打ち取りに。

このアガリからトップを手にした内川は、2回戦東1局1本場にも役役ドラ2の3,900オールをツモアガリ、勢いを感じさせる2連勝。

 

 

後半戦は3回戦南3局に全員テンパイを制して2,000・4,000のアガリを決めた石川が、手数で圧倒し連勝。

 

 

4回戦終了時のトータルポイントは以下画像の通り。

 

 

 

 

全連対の内川が+63.7Pの大きなプラス。石川も2回のトップでプラスを持ち帰り、昇級を視野に入れられる位置をキープした。

(文・浜野太陽)

第21期プロクイーンベスト16C卓レポート

第21期プロクイーン、ベスト16C卓は、現十段位でベスト16から登場した魚谷侑未。
前回決勝進出で今期ベスト16シードの古谷知美、予選から勝ち上がった西嶋ゆかり・内田みこによる対戦。
全選手がタイトル戦で優勝経験がある好カードになったが、終わってみると魚谷の強さが際立つ対局だった。

 

 

1回戦東3局。親番・古谷の先制リーチに対し、役牌2種を仕掛けて追いつき、
古谷が掴んだドラの 九索 を仕留めて12,000。
東中 ・チャンタ・ドラ3)

 

 

ここで主導権を握ると、南1局1本場には先制リーチに追いすがってきた親番の内田や西嶋を振り切り、
リーチ・ツモ・中の1,000・2,000(+300)。

 

 

勝負強さが光り、1回戦で5万点を超えるトップを奪う。

続く2回戦。南3局2本場に親番・内田が 発 ・トイトイ・三暗刻の4,000オール(+600)で魚谷を追う。

 

 

しかし、続く3本場に古谷が内田からリーチ・一発・ 発 の6,400(+900)を直撃して内田に迫ると、ラス親の南4局には 白発 ・ホンイツの12,000を西嶋から仕留め、このゲーム逆転でトップを奪う。

 

 

3回戦。2回戦はアガリが出なかった魚谷だが、東1局にリーチ・ツモ・ハイテイ・ 南 の2,000・4,000で再度エンジンがかかると、供託リーチ棒3本ある親番の東2局2本場には一発でアガリをものにし、(2,000オール+3,600)勝ち上がりへ万全の体制を築く。

 

 

「1回戦トップを取るとすぐ手を緩めてしまう癖があるので、良くないところだなぁと思ったので」(魚谷)
最速マーメイドは修正力も最速である。

ベスト8進出を巡るもう1枠の争いは早々に古谷が優勢となる。
3回戦の南場で効果的なアガリを取ってリードを奪うと、4回戦東2局2本場には先制リーチをかけ、直撃で迫りたい内田から一発で仕留めて7,700(+600)。
下位2人相手に大きなアドバンテージを築いた。

 

 

オーラスは親番の西嶋が連荘で抵抗するも、最後は古谷が魚谷からトータルトップを奪うアガリで、勝ち抜けは古谷・魚谷の2人に決まった。

古谷は1回戦こそ魚谷の当たり牌を掴み続けたものの、2回戦でトップを奪ってからは危なげない戦い。
「ゆーみんも卓回しが上手なので、くっついていれば大丈夫だと思っていました」と語った通り、先行する魚谷の直後のポジションがいかに有利かを物語る対局となった。
2年連続の決定戦進出へ、まず好スタートを切った。

 

 

魚谷は毎年のようにタイトルを獲っているが、まだプロクイーンを獲ったことがない。
「WRCルールがちょっと苦手かなと思っていた」が、WRCルールで行われた7月の小島武夫杯帝王戦を優勝したことで潮目が変わったか、麻雀日本シリーズも予選途中ながら首位を走る(8月20日現在)。
「WRCルールでも勝てることが証明できたので、今年は勝ちたいと思います」(魚谷)

 

 

対局後の魚谷の表情には自信が満ち溢れていた。

 

 

(文:梅中悠介)