第18期女流桜花Aリーグ第7節B卓レポート

第7節B卓に出場した選手は

 

 

伊達朱里紗・仲田加南・二階堂瑠美・廣岡璃奈の4名。

 

 

上位でプレーオフに入り決定戦を狙いたい伊達・仲田と

 

 

残留を争う瑠美・廣岡の構図で対局が進みました。

 

 

1回戦は追いかける側の廣岡が親でチャンスを掴んで1人浮きのトップを奪うと

 

 

2回戦では親番で仕掛けた仲田が発中・ホンイツをアガリ

 

 

続く1本場でリーチ・ドラ2の追加点でトップを走る伊達を逆転する足掛かりを作り、南場でキッチリ差し切り逆転トップ。

上下両方とも追いかける側が差を詰める展開は続き

 

 

3回戦でリーチ・ツモ・ハイテイ・ドラ3の跳満ツモで遂に瑠美を捕らえ

 

 

ダメ押しの小三元で降級圏内からの脱出に成功。

 

 

プレーオフでも決定戦を争うことになりそうな上位対決では、伊達から東・ホンイツ・ドラ3の18,000を直撃した仲田が前哨戦を制して卓内トップ。

 

 

第5節が終わった段階では残留を目標に切り替えていた仲田でしたが、6、7節で完全に目を覚まし、気がつけば慣れ親しんだ決定戦出場の3枠が狙える3位まで浮上しました。

 

 

一方で、唯一女流桜花Aリーグが設立された第2期から、一度も降級することなく出場を続けていた瑠美は最終節で大ブレーキ。
14位まで順位を下げてしまい、かなり危険な結果待ちとなりました。

 

 

<第7節B卓結果>
仲田+69.0P 廣岡+49.1P 伊達▲37.6P 瑠美▲80.5P

(文:越野智紀)

第18期女流桜花 Bリーグ 最終節成績表

A C1 C2

順位 名前 合計 1節 2節 3節 4節 5節
1 早川 林香 110.9 ▲ 0.9 29.0 45.5 33.0 4.3
2 清水 香織 106.8 0.0 6.5 ▲ 1.9 75.8 26.4
3 後藤 咲 91.2 28.6 ▲ 12.3 31.3 40.7 2.9
4 小笠原 奈央 89.8 25.5 23.2 16.3 24.8 0.0
5 藤井 すみれ 88.7 60.5 ▲ 17.4 21.9 ▲ 12.3 36.0
6 桜川 姫子 69.9 ▲ 13.9 16.4 7.3 ▲ 13.8 73.9
7 稲岡 ミカ 65.7 1.9 29.2 ▲ 45.1 44.4 35.3
8 波奈 美里 56.3 ▲ 10.9 ▲ 2.7 52.0 ▲ 4.0 21.9
9 松田 彩花 55.3 50.5 ▲ 43.6 46.9 0.0 1.5
10 童瞳 52.2 34.4 62.9 63.7 ▲ 81.1 ▲ 27.7
11 黒沢 咲 38.5 ▲ 15.2 45.3 ▲ 65.5 ▲ 20.6 94.5
12 手塚 紗掬 10.3 ▲ 19.2 ▲ 29.1 53.7 ▲ 12.9 17.8
13 武石 絵里 ▲ 16.1 ▲ 14.7 38.0 ▲ 63.5 ▲ 4.1 28.2
14 和久津 晶 ▲ 18.5 44.7 ▲ 36.7 ▲ 1.9 40.7 ▲ 65.3
15 天音 まこと ▲ 25.4 43.2 6.0 ▲ 65.5 ▲ 40.3 31.2
16 蒼井ゆりか ▲ 28.8 ▲ 27.8 0.0 ▲ 23.0 29.0 ▲ 7.0
17 水越 京子 ▲ 45.2 17.9 31.1 15.9 ▲ 95.0 ▲ 15.1
18 高橋 慧 ▲ 49.5 ▲ 45.7 ▲ 16.5 4.5 19.4 ▲ 11.2
19 中野 妙子 ▲ 61.0 3.9 ▲ 27.5 ▲ 17.6 65.0 ▲ 84.8
20 北野 由実 ▲ 70.5 0.0 ▲ 50.4 13.0 ▲ 65.5 32.4
21 杉浦 まゆ ▲ 87.4 ▲ 30.2 10.6 ▲ 40.6 ▲ 17.2 ▲ 10.0
22 大久保 朋美 ▲ 88.6 ▲ 49.0 ▲ 33.0 ▲ 28.8 66.4 ▲ 44.2
23 宮成 さく ▲ 92.1 ▲ 45.9 ▲ 24.1 ▲ 3.7 ▲ 18.4 0.0
24 御子柴 佑梨 ▲ 299.5 ▲ 39.7 ▲ 24.9 ▲ 36.9 ▲ 55.0 ▲ 143.0

第18期女流桜花 C1リーグ最終節成績表

A B C2

順位 名前 合計 1節 2節 3節 4節 5節
1 加賀谷 春歌 157.2 35.9 49.4 11.0 19.7 41.2
2 宮内 こずえ 149.5 ▲ 24.1 29.6 55.1 ▲ 20.6 109.5
3 さくら 美緒 133.1 38.4 12.9 ▲ 22.6 20.2 84.2
4 岡田 紗佳 98.7 83.7 ▲ 19.7 33.6 ▲ 30.6 31.7
5 犬飼 あやの 96.9 0.0 ▲ 61.3 25.4 50.1 82.7
6 太田 寛子 80.3 53.0 26.2 10.6 ▲ 53.1 43.6
7 石田 亜沙己 60.5 ▲ 17.2 40.7 10.2 18.2 8.6
8 香野 蘭 39.5 ▲ 13.3 ▲ 26.1 ▲ 14.7 65.0 28.6
9 西嶋 ゆかり 37.4 0.0 ▲ 7.7 45.9 ▲ 22.4 21.6
10 美波 智子 12.0 12.9 0.0 5.6 19.1 ▲ 25.6
11 西城 凛 11.0 10.7 18.0 57.0 ▲ 1.7 ▲ 73.0
12 和泉 由希子 6.0 0.0 9.0 11.0 35.7 ▲ 49.7
13 王 政芳 6.0 ▲ 52.6 22.2 44.9 3.0 ▲ 11.5
14 内田 みこ 2.2 ▲ 20.1 35.2 ▲ 6.7 ▲ 38.8 32.6
15 楠原 遊 ▲ 11.7 17.0 ▲ 38.7 16.1 ▲ 9.7 3.6
16 一瀬 由梨 ▲ 12.5 ▲ 84.1 18.6 29.1 8.6 15.3
17 平岡 理恵 ▲ 14.2 60.2 ▲ 17.4 ▲ 80.0 18.5 4.5
18 藤根 梨沙 ▲ 26.9 55.5 ▲ 10.9 ▲ 26.4 0.0 ▲ 45.1
19 ジェン ▲ 61.9 ▲ 17.6 ▲ 18.6 ▲ 36.5 20.4 ▲ 9.6
20 蒼木 翔子 ▲ 63.6 0.8 21.0 ▲ 4.3 32.8 ▲ 113.9
21 長井 梨世 ▲ 85.9 ▲ 39.8 ▲ 9.1 ▲ 7.2 ▲ 29.8 0.0
22 吉田 祥子 ▲ 91.7 ▲ 25.9 4.1 ▲ 62.4 ▲ 19.3 11.8
23 山口 やよい ▲ 114.1 0.7 ▲ 13.5 ▲ 23.3 ▲ 32.0 ▲ 46.0
24 齋藤 麻衣子 ▲ 125.2 ▲ 30.2 ▲ 25.1 26.6 2.2 ▲ 98.7
25 川上 レイ ▲ 168.0 ▲ 55.1 ▲ 3.5 ▲ 81.9 ▲ 20.9 ▲ 6.6
26 安藤 りな ▲ 203.6 10.2 ▲ 37.3 ▲ 19.1 ▲ 37.6 ▲ 119.8

第18期女流桜花 C2リーグ 最終節成績表

A B C1

順位 名前 合計 1節 2節 3節 4節 5節
1 東城 りお 221.2 88.0 ▲ 7.6 5.7 52.1 83.0
2 青山 めぐみ 137.9 64.6 30.2 21.9 ▲ 2.0 23.2
3 大月 れみ 125.4 ▲ 3.4 48.1 ▲ 25.8 31.9 74.6
4 美咲 優菜 100.3 46.1 27.6 58.2 44.9 ▲ 76.5
5 桜木 里咲 91.7 ▲ 16.6 32.6 11.9 9.9 53.9
6 関口 智恵 86.3 25.8 67.7 48.3 ▲ 31.2 ▲ 24.3
7 星乃 あみ 82.7 58.4 22.2 43.3 ▲ 24.1 ▲ 17.1
8 木下 遥 72.5 6.8 ▲ 38.5 51.0 0.0 53.2
9 飯盛 裕美子 71.3 ▲ 24.6 ▲ 26.2 26.9 10.2 85.0
10 夏目 翠 63.4 47.4 1.7 ▲ 15.8 ▲ 1.8 31.9
11 頼 さくら 45.3 ▲ 21.9 0.0 29.1 70.4 ▲ 32.3
12 菊地 美羽 44.9 8.0 12.4 15.6 ▲ 33.2 42.1
13 渡部 美樹 41.2 ▲ 9.7 0.0 2.4 20.2 28.3
14 土田 小緒里 34.0 6.5 57.3 ▲ 61.7 63.0 ▲ 31.1
15 優月 みか 30.6 38.8 ▲ 71.4 ▲ 8.3 100.4 ▲ 28.9
16 上垣 愛子 23.5 23.8 28.7 0.0 ▲ 25.2 ▲ 3.8
17 古川 彩乃 20.2 23.7 38.8 ▲ 39.9 ▲ 62.4 60.0
18 一森 かな 17.5 0.0 ▲ 12.9 40.1 ▲ 74.7 65.0
19 藤居 冴加 16.9 ▲ 42.6 23.7 ▲ 34.8 28.9 41.7
20 襟川 麻衣子 16.2 ▲ 80.4 26.8 0.0 67.3 2.5
21 花宮 海咲 16.0 20.2 ▲ 18.3 40.2 16.1 ▲ 42.2
22 美晤 12.5 0.0 ▲ 39.4 16.9 67.4 ▲ 32.4
23 鴨 舞 2.0 6.7 33.3 ▲ 55.0 0.0 17.0
24 藤田 愛 ▲ 0.8 6.3 ▲ 15.3 19.7 ▲ 29.2 17.7
25 赤木 クロ ▲ 2.6 14.0 ▲ 19.5 ▲ 0.2 3.1 0.0
26 疋野 加奈子 ▲ 4.2 41.8 ▲ 24.4 ▲ 6.0 ▲ 14.1 ▲ 1.5
27 上田 まみ ▲ 17.6 ▲ 14.7 31.9 ▲ 8.4 ▲ 4.7 ▲ 21.7
28 香月 佑海 ▲ 39.9 ▲ 46.6 2.2 14.5 ▲ 3.1 ▲ 6.9
29 松島 桃花 ▲ 44.6 ▲ 2.7 52.3 20.0 ▲ 8.8 ▲ 105.4
30 高橋 侑希 ▲ 50.7 ▲ 10.2 ▲ 51.9 ▲ 27.3 ▲ 21.3 60.0
31 夏目 一花 ▲ 72.4 ▲ 7.9 ▲ 12.9 ▲ 2.0 ▲ 56.6 7.0
32 夏川 夏未 ▲ 99.2 ▲ 22.6 13.8 ▲ 13.3 ▲ 25.5 ▲ 51.6
33 小平 螢 ▲ 130.8 ▲ 70.0 26.5 6.0 ▲ 22.7 ▲ 70.6
34 盛合 麻理奈 ▲ 136.2 ▲ 47.5 ▲ 98.0 0.0 ▲ 18.4 27.7
35 能瀬 美咲 ▲ 137.7 ▲ 25.2 ▲ 18.3 0.1 ▲ 10.2 ▲ 84.1
36 町田 志織 ▲ 179.6 ▲ 0.5 ▲ 46.9 ▲ 55.0 ▲ 31.5 ▲ 45.7
37 内山 えみ ▲ 186.6 ▲ 70.2 ▲ 12.2 ▲ 58.7 44.8 ▲ 90.3
38 中嶋 野乃 ▲ 200.6 ▲ 85.2 6.5 ▲ 51.9 ▲ 97.9 27.9
39 くさの いおり ▲ 244.0

13.6 ▲ 75.6 ▲ 30.7 ▲ 52.0 ▲ 99.3

第40期 A1リーグ 第11節A卓レポート

【第40期 鳳凰戦A1リーグ第11節A卓 古川孝次が卓内トップで4位浮上】

本日の対局者

沢崎誠
古川孝次
杉浦勘介
吉田直

 

 

解説 森山茂和
実況 古橋崇志

1回戦南3局。杉浦がドラの八索暗刻のタンヤオ。リーチを打っていた古川から8,300(+2,000)のアガリ。

 

 

オーラスの親番では東一万をポンしてドラの南単騎。沢崎から出て18,000。

1本場では沢崎から先制リーチを受けるも、杉浦(親)も追いつきドラを放って追っかけリーチと強気の選択。

 

 

しかしこの四万は沢崎の高めの牌となり、12,300のアガリ。沢崎は3着に浮上して1回戦が終了。

2回戦は古川が果敢に仕掛けて荒れ場を均して行く。

満貫級のアガリが一度も出ないままオーラスを迎え、古川が1,000は1,600のアガリ。小場を制して実に古川らしいトップを取る。

 

 

3回戦東4局。
古川は発三万のシャンポンにも取れたが、3メンチャンに受けて、高め一通の一万ツモ。2,000・3,900のアガリ。

親番ではピンフドラ2をヤミテンに構え、沢崎から5,800。

1本場には南をポンしてドラ3枚使いの11,600は11,900を杉浦から。

自分で小場にしておきながら、今度は自分で荒れ場にして行く。

 

 

南2局には沢崎が待ち選択。
ここは中とドラ九万のシャンポンリーチに踏み切る。
杉浦のテンパイ打牌中で12,000をアガリ

1本場では一通確定のペン三筒リーチで吉田から12,300。

古川トップ、沢崎2着で3回戦が終了。

 

 

4回戦東1局2本場。吉田が北を加カンして、3,200・6,200の大物手をアガる。

 

 

東2局には杉浦が一筒を暗カンしてリーチ。60符なので安めツモでも3,900オールは4,000オール(+1,000)と大きな加点に。

 

 

南1局には古川(親)がドラペン三筒リーチをツモってトップ争いに加わると

マンズを四万五万六万で仕掛けて杉浦から2,000。

ラス前にはタンヤオで300・500とアガリ3連勝を決めた。
杉浦と吉田も浮き、沢崎が1人沈みとなってしまった。

 

 

古川が+34.4Pでトータル4位に浮上。ポイント的にはまだ足りなそうだが、決定戦も狙える位置まで来た。

杉浦は3節連続のプラスでトータル6位まで来た。まずはマイナスをしっかり完済してから上を目指したい。

吉田は3戦プラス出来たものの、3回戦のラスが残ってしまい▲14.8Pとなった。

沢崎は▲41.0Pの沈みでマイナス域に。マムシの沢崎がどのような作戦を練って再び決定戦争いを目指すのか楽しみである。

 

 

 

次回A1リーグ第11節B卓は
2023/09/27(水) 16:00

和久津晶
藤島健二郎
一井慎也
藤崎智

解説 HIRO柴田
実況 日吉辰哉

(文・吾妻さおり)

第21期プロクイーン決定戦 初日レポート

【瑠美がプロクイーン奪還に向けて好スタート!】

■WRCルールで1日4回戦.、3日間で12回戦を行い優勝者を決定
りんのなお(現プロクイーン)
古谷知美
二階堂瑠美
蒼木翔子
東城りお

解説:山田浩之・白銀紗希
実況:吉井優

まずは次の2枚の写真をご覧頂きたい。

 

100

 

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こちらは去年と今年のプロクイーン決定戦前に撮られた集合写真である。一瞬、間違い探しかと思われた人も多いだろう。それもそう。よく見ると決勝メンバーが全く一緒なのである。
ちなみに同一メンバーとなる確率は

 

100

 

との事。
そんな情緒溢れるプロクイーン決定戦が今年も幕を開けた。

⌘1回戦(古谷×蒼木×東城×りんの、抜け番:瑠美)
合計12本ものリーチ棒が乱れ飛んだ初戦。最初に気合いの表れが画面越しからも伝わってきたのは古谷であった。
東3局

 

100

 

七筒が暗槓されているにも関わらず迷いのないリーチ。流局とはなったが、掴み取るぞという強い意思表示である。
そして、古谷の気迫に負けじと続いたのは蒼木であった。
東4局

 

100

 

古谷のリーチを受けての1巡目。4枚目の東をツモって来た場面であるが、蒼木の選択は“カン”。愚形残りのイーシャンテンながらも強気に前に出ると

 

100

 

追いつき追い越す。リーチ・ツモ・東・裏ドラの2,000・4,000を決め、初戦を制した。

⌘2回戦(瑠美×蒼木×りんの×東城、抜け番:古谷)
この半荘、圧巻であったのは瑠美。相手の調子も見たいと1番抜けを選んだが、その1回戦の熱い戦いに触発されたかのように開局からエンジン全開。4,000オール、6,000オールと瞬く間に6万点オーバー。
南3局1本場

最後は代名詞でもある“三色”を決め、大きなトップスタートとなった。

⌘3回戦(古谷×りんの×蒼木×瑠美、抜け番:東城)
2回戦の展開とは打って変わって、東場は瑠美の苦しい時間帯となる。
東1局

 

100

 

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りんのへリーチ・ピンフ・ドラ2の満貫放銃。更に
東2局1本場

 

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蒼木へ白中・ドラ2の8,000は8,300。流局挟んでの二連続の手痛い失点。対局後のインタビューでは、ここの放銃を反省に挙げていだが直ぐに気持ちを切り替えると
南3局

 

100

 

南場でリカバリーを図り、2着まで浮上した。
一方で、ここまで苦しい展開なのが古谷。攻める気持ちとは裏腹に牌がなかなか応えず、抜け番を挟んでの連続4着となってしまう。

⌘4回戦(蒼木×古谷×瑠美×東城、抜け番:りんの)
東1局

 

100

 

古谷と同様に一日通してアガリの少ない東城であったが、見事な六筒残しで幸先の良い跳満ツモ。瑠美の背中を追いかける。
しかし、今日の瑠美は誰にも止められなかった。
南3局1本場

 

100

 

対局者全員をなぎ倒す6,000は6,100オール。本日のトータルポイントも大台の3桁まで乗せて初日を終えた。

◆第21期プロクイーン決定戦〜初日結果〜
二階堂瑠美 +104.0P
蒼木翔子  +21.3P
りんのなお ▲11.7P
東城りお  ▲25.5P
古谷知美  ▲88.1P

 

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(文:小林正和)

第40期 A1リーグ 第10節C卓レポート

【第40期 鳳凰戦A1リーグ第10節C卓 杉浦勘介とダンプ大橋が大きくプラス】

第10節C卓対局者

2位 西川淳
10位 藤崎智
11位 ダンプ大橋
12位 杉浦勘介

 

 

解説 沢崎誠
実況 古橋崇志

1回戦はダンプが東4局の親番で2,000オールのツモアガリ。

1本場では九筒を暗カンして再び2,000オールは2,100オール(+1,000)。
手数で圧倒しリードを築いて行く。

 

 

南1局にテンパイを入れた藤崎。役なしだがヤミテンを選択し、杉浦に六筒を打たれてしまう。

その後に生牌の東を掴むが、ツモ切ったのは意外だった。

杉浦が発東ホンイツで12,000のアガリで浮きの2着となる。

 

 

初戦ラスを引いた藤崎が2回戦は東1局からエンジン全開の攻めを見せる。

東3局に高め三色の六万ツモで満貫をアガリ、2回戦はそのままトップ。

 

 

3回戦は西川がドラ2七対子。中単騎リーチを打ち、藤崎から8,300(+1,000)のアガリとなるが

 

 

東3局には杉浦がドラの北を暗カンして強烈な6,000オール(+1,000)。

 

 

杉浦は4回戦も親番で234確定リーチを打ち、3,900オールは4,000オール。高打点が決まって2連勝。

 

 

ダンプは東4局に浮きに回るリーチツモドラ3を決めると、オーラスも1,300・2,600を加点して終了。

 

 

卓内トップは杉浦。+68.1Pで降級圏を抜け出し、8位まで順位を上げた。

ダンプは5節連続のプラス。土俵際の強さには定評があるが、土俵際は抜けてしまったかも知れない。

この結果により、残留〜降級圏の順位にかなり変化が生じて来た。

今日大きくマイナスしてしまった藤崎は降級圏に足を踏み入れた形。

西川はポイントを減らしてしまったのは悔しいが、2位キープとなった。

 

 

 

次回A1リーグ第11節A卓は
2023/09/20(水) 16:00

吉田直
古川孝次
杉浦勘介
沢崎誠

解説 森山茂和
実況 古橋崇志

(文・吾妻さおり)

第1期達人戦〜GREAT LEAGUE〜第5節〜レポート

【現鳳凰位HIRO柴田の必殺技が炸裂!】

《第5節》
灘麻太郎vs森山茂和vs荒正義vsHIRO柴田

解説:前田直哉
実況:優月みか

 

100

 

予選も各々が半分を消化して迎えた今節。開局から激しく点棒が動く。

1回戦東1局
北家・柴田
二万三万四万赤五索五索六索七索八索三筒四筒赤五筒六筒七筒 リーチ ロン五筒 ドラ二万 裏五筒

柴田の倍満からスタートすると

 

100

 

続くように荒も東2局にリーチ・一発・ツモ・ドラ2・裏3の3,000・6,000。2局連続の倍満で二者が抜け出した。

赤入りならでは高打点が飛び交う中、この半荘を制したのは荒。

2回戦・南2局
南家・荒
赤五万六万七万二筒三筒四筒赤五筒六筒七筒東東中中 リーチ ロン東 ドラ発 裏中

効果的に赤牌を使って灘より満貫の出アガリを決めてトップを決めた。

前回の対局後インタビューでは“次はトップを取りたい”と語った柴田。トップ争いに競り負ける立ち上がりとはなったが、2回戦に入ると現鳳凰位の力を遺憾なく発揮する。

2回戦・東4局
北家・柴田
一万一万三万四万七万八万九万 ポン白白白 ポン発発発 ロン二万 ドラ東
灘より白発・ホンイツ8,000点を上積みして南入すると、極めつけは南1局

 

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「四暗刻発単騎待ち」

“紅顔のアサシン”の異名を持つ柴田の一撃必殺が飛び出し、100,000点オーバーと2トップ分を持ち帰って対局が終了した。

《第5節結果》
柴田+144.0P
荒 +28.7P
森山▲32.1P
灘 ▲141.6P

 

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《インタビューの様子》

 

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森山茂和
「いきなり柴田くんに倍満放銃で参っちゃったよ。今日は調子も良くなかったのでラスにならない様にと少し消極的な麻雀でしたね。」

 

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灘麻太郎
「今日は疲れてないけど疲れたね。3回戦南2局2本場の放銃になった局は、見ている方にとっては参考になるアガリ形じゃないかな。残り3戦、気持ちも乗せて打ちたいね。」

 

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荒正義
「3回戦東2局1本場に柴田くんに打った六筒は止めとけば良かったなと。まずは決勝に残れるように頑張ります。」

 

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HIRO柴田
「四暗刻単騎待ちの選択はオタ風の西の方がトイツで持たれている可能性が高いと見て発単騎待ちにしようと決めてました。プレーオフもしっかり見据えて頑張ります。」

(文:小林正和)

第40期 A1リーグ 第9節B卓レポート

【第40期 鳳凰戦A1リーグ 第9節B卓(別日)は2位西川淳がポイントを上乗せ】

第9節B卓対局者
(8/16(水)の別日対局)

2位 西川淳
4位 佐々木寿人
5位 沢崎誠
12位 杉浦勘介

西川は9節目
佐々木 沢崎も実質9節目
杉浦は8節目となる

 

 

解説 白鳥翔
実況 古橋崇志

1回戦は西川(親)がカン四筒で先制リーチ。

佐々木は負けなしの四筒七筒追っかけリーチに出るが、西川(親)が2,000オール(+1,000)をツモって1回戦トップを取る。

 

 

2回戦は東4局の親番で杉浦が4,300オールを決めるが

 

 

佐々木もカン二筒の三色をツモって応戦。

 

 

南2局。18,500点持ちのラス目にされていた沢崎が佐々木から3,900(+1,000)をアガって連荘すると、1本場にはカン四索リーチで西川から7,700は8,000の直撃。

オーラスにも満貫ツモで大きく加点した沢崎が総捲りトップを取った。

 

 

3回戦の序盤は杉浦と沢崎が主導権を握っていたが、東3局から佐々木が割って入る。

アガって振っての全局参加で徐々に自分のペースに持ち込み、南3局1本場で3,900オールは4,000オール(+1,000)。

近年は丁寧に我慢する場面も多かった佐々木だが、ここは強引に踏み込んでトップを奪い取った。

 

 

4回戦東3局。親番の佐々木がダブ東九万のシャンポンで先制リーチを放つが、ドラ2七対子の西川が四索単騎で追っかけリーチ。3,300・6,300(+1,000)のツモアガリ。

南3局1本場には中ホンイツトイトイ。

オーラスの親番では高めの一万ツモで6,100オールと高打点を連発。

西川が+45.5Pの大トップで対局を締め括った。

 

 

2位スタートの西川がプラスを上乗せ。勝又に続く好位置につけている。

杉浦は+12.1Pで12位からは抜け出せなかったものの、ようやくプラス出来たのは嬉しい。

佐々木と沢崎は順位は変わらずだが、20ポイント強ずつ減らした形となった。

 

 

 

鳳凰戦A1リーグ第10節C卓は
2023/09/13(水) 16:00

西川淳
藤崎智
ダンプ大橋
杉浦勘介

解説 沢崎誠
実況 古橋崇志

(文・吾妻さおり)

第36期新人王戦 決勝レポート

【第36期 新人王戦決勝 曽篠春成が初タイトルを戴冠】

 

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第36期 新人王戦決勝
対局者はこちらの4名

仲田浩二
松本和樹
曽篠春成
津村憲一

 

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解説 柴田吉和・仲田加南
実況 楠原遊

1回戦に先陣を切ったのは松本。白暗カン、東ポン。カンチャン待ちも正解を選び満貫ツモ。

南2局にはドラの白をポンして3,900オール(+1,000)の加点。大きいトップを取った。

 

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2回戦は津村の発白混一色、満貫ツモから始まり

 

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東3局は仲田も満貫ツモで参戦。次局は松本から白混一色で3,900直撃。まだ先は長いが、微差ながら仲田がトータル首位に立つ。

 

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南2局。松本はピンフのみをテンパイし、津村からの1,000を見逃し。さらに400・700ツモもアガらずとして高め678のフリテンリーチを敢行。

 

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しかし今局は見逃された津村が1,300・2,600(+1,000)のアガリ。

松本はまだ+17.8の2番手なのでアガる方が自然かも知れないが、高めが2種あるフリテンリーチで優勝を狙うチャレンジは全然ありだと思う。結果より痛いのは松本の心に迷いが残ってしまった事だろう。

オーラス1本場には曽篠(親)が4,100オールをツモってラスから浮きの2着まで復活。

 

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2本場は津村がアガって2回戦のトップを確定させた。

 

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気持ちを切り替えて3回戦に挑みたい松本。4巡目の混一色リーチが実って津村から8,000の直撃となるが

 

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津村も負けじとリーチを打ち、高めの一索で7,700を松本から取り返す。

さらに津村は親番で345確定のリーチをツモって大きくリードする。

 

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2本場には曽篠が海底で満貫ツモ。ジワジワと上下のポイント差が詰まって行く。

 

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南1局3本場。曽篠(親)が絶好の五万引きで3メンチャンリーチ。

松本は清一色の仕掛け。五索八索九索で全面対決に出る。

津村もテンパイを入れていたが九索で撤退。

曽篠が5,800は6,700のアガリとなり、3回戦のトップを取った。

 

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最終戦開始前のポイントは僅差。大きく浮いた者が居ないので、4番手からの逆転も十分可能性がある。

 

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東1局1本場は松本が一通のペン三索リーチ。曽篠から5,200は5,500のアガリ。

 

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東2局は仲田(親)がシャンポンリーチを打ち、高めのダブ東を松本からロンで7,700。

次局は津村から2,900は3,200をアガり、この瞬間仲田がトータル首位に立った。

 

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2本場も仲田(親)は3メンチャンの先制リーチを打つが、曽篠がドラポンで応戦し、津村から8,000は8,600(+1,000)。
今度は曽篠がトータル首位と、目まぐるしく入れ替わる。

 

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津村は3番手まで落ちてしまったが、東3局に執念のドラ単騎で1,300・2,600をアガると

南1局にも曽篠(親)のリーチに押し返し、安めの四索ツモながらも1,300・2,600(+1,000)と一歩も譲らない戦いに。

 

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オーラス開始前

現状首位は仲田。
親番は津村。
曽篠は浮けば仲田を捲るのでアガリ優勝。
松本はツモか仲田から三倍満、曽篠と津村からは役満条件。

 

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曽篠がタンヤオで仕掛けて早々にテンパイ。津村(親)から1,000のアガリで逆転優勝を決めた。

 

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曽篠には日本プロ麻雀連盟副会長 伊藤優孝よりトロフィーと目録が授与された。

 

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松本「初戦いいトップ取れて行けるかなと思ったのですが、2回戦の選択で流れ逃しちゃったかなと。その後弱気になった部分はあったと思います。慣れない雰囲気での麻雀で失敗した選択もあったとは思いますが、今後の糧になるよう頑張ります。」

津村「今一歩届きませんでしたが、自分の麻雀は打てたかなと思います。強気で行こうしていたので少ない枚数でもリーチとは思っていました。これからも映像対局に出られるように頑張ります。」

仲田「まだ力が足りなかったというか。距離感を大事にしていたのですが、酷くもないけど、100点の麻雀も打てず中途半端だった。何も悪くない所が悪かった。45歳最年長新人王狙っていましたが、曽篠さん強かったです。」

 

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曽篠「めちゃくちゃ嬉しいです。2回戦のオーラスまでアガリがなく苦しかったですが、少しずつ差を詰められて最後はアガリ優勝まで来られたので良かったです。新人王が取れたので、次はG1タイトル目指して頑張りたいと思います。」

(文・吾妻さおり)

第40期 A1リーグ 第10節B卓レポート

【第40期 鳳凰戦A1リーグ第10節B卓 和久津晶が接戦を制しての卓内トップ】

第10節B卓 対局者
5位 沢崎誠
6位 前田直哉
8位 一井慎也
9位 和久津晶

沢崎は第8節
一井・和久津は第9節
前田は第10節となる

 

 

解説 藤崎智
実況 古橋崇志

1回戦は前田が東1局に1,300・2,600ツモ。そのままトップを取る。

 

 

2回戦は一井が七対子ドラ単騎リーチ。跳満ツモで1人浮き。

 

 

3回戦は目まぐるしく点棒が動く。
まずは沢崎が7,700を前田からロン。

 

 

東4局には和久津(親)が4,000オール。

 

 

オーラスには一井のメンゼンチンイツを決めて逆転トップをもぎ取る。

 

 

3回戦に痛い1人沈みを引かされた前田が、4回戦は南2局に234確定のカン三万ツモで復活。かと思われたがここからまた大荒れの展開に。

 

 

南3局は和久津(親)が七対子ドラ単騎リーチで6,000オールのアガリ。

 

 

1本場は沢崎がドラ2の七対子をツモ。跳満をアガリ返して逆転トップを取った。

 

 

高打点が多発したものの、大きく抜け出す者は出なかった。前田が一つ順位を落としてしまったが、沢崎・一井・和久津の順位は動かず。

 

 

次回鳳凰戦A1リーグは
延期となっていた第9節B卓
2023/09/08(金) 16:00

西川淳
佐々木寿人
沢崎誠
杉浦勘介

解説 白鳥翔
実況 古橋崇志

 

 

(文・吾妻さおり)

何を切る? 2023年10月

第21期 プロクイーン決定戦 最終戦 南4局1本場 西家 蒼木翔子プロ

 

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■Twitterで実施したアンケートの結果

 

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■プロの視点

蒼木翔子プロ
「この手牌を跳満にするには、3つのルートがあると思います。

①234の三色同順+リーチピンフツモ →ドラの二万と現状2枚切れの四筒が必要

②ソーズの一気通貫+リーチピンフツモドラ →ドラの二万か裏ドラと六索九索が必要

③ソーズのチンイツ →4シャンテン(一気通貫を付ければ鳴き可)

打牌候補が二筒三筒四索ですが、①②③全てのルートが残る二筒切りを選択しました。」

 

■YouTube動画

 

■終局図

 

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日本プロ麻雀連盟チャンネルはこちらから
OPENREC 日本プロ麻雀連盟チャンネル
ニコニコ生放送<PC版>

「~天候~」 HIRO柴田

年末の決定戦進出を賭けたリーグ戦を前にして私は肩を痛めていた。四十肩、五十肩というやつだ。
寝ている時も悲鳴をあげてしまうほどの激痛で私生活から影響を及ぼしており、対局中においては麻雀人生で1番対面の牌山の位置が気になるくらい神経質になっていたのを覚えている。
人生の先輩である西島プロに知恵を借りようとストレッチを教わったり、お尻を浮かせながら牌山に手を伸ばす練習もしたりと色々と試してはいたが早急な解決策がなく困っていた。
発症から病院を巡ること2か月、紹介していただいた3軒目の病院でなんとか痛みが和らぐ程度に落ち着きリーグ戦最終節、そして決定戦へ挑んだのを記憶している。
ここで私が言いたいのは、自分の牌山の定位置の出し方はあるかもしれないが、女性やご年配に対しては気持ち少し前に山を出してほしいということだ麻雀において洞察力は大事。
それだけ伝われば今回の鳳凰の部屋は大丈夫、というわけでもなく3日目の自戦記を書きたいと思う。

前回の鳳凰位決定戦2日目では2連続4着スタートと一時は2番手前田に10ポイントまで詰め寄られ天気はどしゃ降りの雨だったが、最終8回戦でトップを獲ることができ再び30ポイントのリードと最後に薄日がさすような我慢の1日となった。

 

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3日目の目標はトータルポイント100オーバー、最終日へ向けて十分な位置で逃げ切りや一騎打ちできるポイントを目指し戦うこと。
前回早い段階で苦しんだ分、今日は気が引き締まっている気がした、あとは自分のパフォーマンスが心身共に十分に発揮できるかであろう。

9回戦
東1局は佐々木の1,300オールから始まった1本場、仕掛けている吉田の河にはドラの一万が置いてある。
自身の手牌にもドラの一万が1枚あるのでここはリスクが低いとみてフリテンリーチを選択。

 

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しかしこれはどちらも当たり牌となり1,000は1,300と吉田への放銃となる。

 

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少ないながらも連続失点はずるずるいってしまうので、どこかでアガリが欲しいところにすぐチャンスは訪れた。

 

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ジュンチャン三色こそ逃したものの、この配牌から2,600オールをツモアガれたのは3日目の初戦としては十分大きかった。

親の連荘とまではいかなかったが、南入してからはトップ目の佐々木の親をヤミテンの3,900で進めたりと3度のアガリがとれる。

 

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上から六筒切りテンパイ、八筒切りテンパイ、白切りテンパイと全てテンパイしてすぐのアガリとなり初日の好感触を思い出させるような大きいトップを獲ることができた。

10回戦
吉田が3,900オールの好発進となると続く1本場では佐々木のリーチが飛んでくる。

 

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佐々木のリーチはカン三筒、そこへ私は仕掛け返して六筒九万と勝負して子方ながらテンパイを維持することに成功する。
冷静に判断すると放銃すれば無駄な勝負なので行かないほうが得策だろうが、東場の主導権争いに参加したかったのか、それとも9回戦の好感触を忘れられなかったのか?
細かく考えると前田が五筒持ってそうでそうなると六筒がワンチャンスで、三筒六筒待ちよりは二筒五筒の方が佐々木に当たる濃度が濃いとか、なにより通ってない牌も多いしとか?
当時の自分のことは麻雀に入り込んでいて全く覚えていないのだが、選択は間違っていなかったというのは悪くはなさそう。

続く2本場では

 

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この配牌が

 

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ここまで伸ばすことに成功するが、同じ一色手の佐々木が2,600オールをアガりきる。

 

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吉田、佐々木が今半荘抜けることにより主導権争いを切り替えて耐える時間となってしまう。

南1局
吉田の親が怖いところだが、自分の打点こそないものの待ちがそこそこ良し、なにより17,100持ちの私へ浮きのキッカケは与えたくはないので、受け手もある程度の手がないと攻め返しにくいところだろう、ただそのある程度の手が入ってしまったら私的にも大惨事になりうる、そういった覚悟もしつつリーチドラ1の手を打ち流局となった、親が流れれば十分だ、良いときに増やし悪いときは局が進めば上出来だ。

 

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前田の猛追もあったが、ここは前田をわずかに抑えて10回戦は沈みの3着で終えることが出来た。

11回戦

東1局自身にとってはさっそく勝負の局とした。

 

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親である吉田の一索四索のピンフドラ1リーチに対して

 

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テンパイとなる一索切りや安全牌である二索でもなく、通っていない五筒を勝負する、もちろんチンイツテンパイすればドラ四筒を勝負。
この時の思考は覚えている、まだ東場、相手の待ちを読むとかではなく役無しの一索切りで通ったリーチの後に三筒六筒のアガリを祈ったり、相手のリーチに目を瞑って怯えるくらいなら、目を開いて選択の幅をまだ残しての勝負に行こうということ。

 

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結果は吉田の2,600オールのツモアガリだったが、一索は放銃の牌だし自身としては10回戦のテンパイ取りに似て悪くはなさそう。
私の言う悪いと良いの差は前がかって勝負しているか、良い脱力感で勝負しているかの違い。私にとっては一索切りリーチが前がかっているように感じただけで、そこは打ち手の感性であると思う。
そして大事なのは、私の選択が悪いと感じたあとの修正力であろう、この舵を間違えると大惨事になるのが私の麻雀の特徴でもある。

東2局
親番で配牌とツモに恵まれ5巡目に高めタンヤオピンフ三色というリーチを打つ。
この手6,000オールのツモアガリとなるようだったら、本当にあと一歩となるなと緊張して手に力が入ったのを今でも覚えている。

 

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結果は出アガリではあったが十分な加点となった。

南2局私の親番、早い手がいないのは好状況だった、相手に早い手を打たれると高いパターンも残しつつ進められれば、手牌次第ではあるがこちらも受けも考えないといけないくらいの現在33,100持ち。

 

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他者は親である私の加点は嫌がるだろうから、押さえつけのペン七筒で即リーチという手もあるが、2日目の前回と違い本日は快晴模様と判断。
前巡に打たれた七筒は相手をおろせてもアガリまでは行かないので、手替わりを待つとすぐにドラ九筒続いて発と引いて、最高の4,000オールのアガリとなりトップこそないものの大きい2着となった。

12回戦
自身に動きがあったのは東4局チャンスを伺いながらもじりじりとした展開の中、私の仕掛けを見て佐々木がツモ切りリーチと来る。

 

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行きがかり上と相手の待ちや打点への読み切れないのと親の吉田も来てしまったので、押しきりを選択するも五索で佐々木へ高めの放銃となり南場への不安が過る。

 

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南1局は自身の下降線を意識し親ではあるが早い手よりはホンイツへ、11回戦とは雲行きが違うと感じての抑え込みの選択とした。

 

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ここは全員ノーテンとなるが、自分が増やすというより静かに進めば良いと思っていたので、親は落としてしまうがあとは我慢しつつチャンス待つのみ。

南2局、北家の私に役牌のトイツが入ってしまった。鳴いての1シャンテンはリスクこそあるがとって劣勢を切り開くべきと判断しポンし軽いアガリに成功する。

 

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南3局、佐々木の強烈な親リーチが入る。

 

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そして私の手は以下となった。

 

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この時、私の選択肢は現物の七筒、ワンチャンスの九筒、そして三索であった。
三索を選んだ理由は、まずは消去法で考え現物の七筒を打ったあとに二索五索で役無しリーチを打つのが嫌だったこと、九筒を打った後に一万ツモで表示牌である四索を打つのが嫌だったこと。
まだ現状でオリるという選択はなく、なによりリーチが無かったら三索を切る手牌ということで打三索とした。

 

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偶然だが三索が絶妙な牌となり、現物の一万二万落としと中筋でテンパイとなる打六索と前田が選択できることとなり、前田のアガりで佐々木の大物手がかわされる。

南4局、佐々木はアガリトップでさらに4着が私なので好位置からのタンヤオ、吉田は親で連荘狙い。

 

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ソーズでもつれたのが功を奏し、チンイツのアガリを取ることが出来た。

 

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沈みの4着から浮きの2着まで浮上することができ目標の100オーバーとは行かなくもベストで終えることができた。

 

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稀にない1人浮きの状態で最終日に向かうことができた。

最後まで読んで頂きありがとうございます、いよいよ次回は最終日、鳳凰位獲得前後の事など書きたいと思うので宜しくお願いします!

 

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オマケ写真は2022WRC-WIEN世界大会の様子です!

第40期 B2リーグ Select 後期第1節レポート

【第40期 後期B2リーグSelect 開幕戦 仁平宣明が接戦を制して卓内トップ】

 

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B2リーグSelect 対局者
※5人打ちのため抜け番制

明石定家
菊田政俊
仁平宣明
大川裕次郎
鈴木大介

 

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解説 HIRO柴田
実況 楠原遊

本日は将棋界の鈴木大介の麻雀プロデビュー戦でもあり、連盟チャンネルでの配信が決定。注目の一戦は同卓の選手にとっても自分も見て知ってもらうチャンスである。

そんな気合いがあったか、今期からB2参戦となった大川が序盤から高打点を連発。

東3局は明石から高めの一万ロンで7,700。

東4局の親番では七対子ドラ単騎で9,600は9,900(+1,000)を仁平から。

2本場では2,600オールは2,800オール(+1,000)と大川は大量加点に成功する。

 

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南1局は菊田が2,000・3,900をツモって浮きに回り

南3局には567確定のヤミテンで大川から8,000の直撃。2着ながらも大きくプラスした。

 

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2回戦は小場で進んだが、オーラス1本場に仁平が仕掛けて清一色ドラ、18,000は18,300を菊田からロン。

 

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3回戦は明石(親)がリーチ。追っかけリーチを打った鈴木から高めの七万ロンで11,600は11,900(+1,000)。

 

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4回戦は明石がピンフ高め純チャンのヤミテンを入れ、鈴木から12,000をアガる。

 

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鈴木は南2局にカン七筒リーチをツモ。2,000・3,900で素点を回復。

 

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オーラス3本場。仁平が一通確定の五索八索待ちをヤミテンとし、大川から7,700は8,600(+1,000)。逆転のアガリで4回戦トップを取った。

 

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5回戦は鈴木(親)が高めの八索ツモで2,600オールは2,700オール。

5回戦トップを取り、第1節は平たいポイントとなった。

 

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(文・吾妻さおり)

第40期 A2リーグ 第7節D卓レポート

紺野がライバルを突き放す四暗刻成就!A2リーグ第7節D卓レポート

10月10日第40期鳳凰戦A2リーグ第7節D卓が放送された。
対局者は黒沢咲、紺野真太郎、井出康平、刀川昌浩。

 

 

昇級争いの紺野(3位)・黒沢(5位)・井出(7位)、残留ボーダーを目指す刀川(14位)という4名による対局となった。

この節で紺野を捕まえたい黒沢・井出であったが、1回戦東3局、突如として紺野からツモ切りリーチ。黒沢・刀川も追いかけて3人リーチとなるも、紺野がツモり開かれた手には暗刻が4つ!

 

 

四暗刻で8,000・16,000のツモアガリ。

紺野は2回戦も苦しいカンチャン受けをものともせず、南場の親番で4,000オール、3,900オールと連続のツモ。

 

 

 

追いかける黒沢も仕掛けて小三元の4,000オール、井出も攻めの姿勢を貫くも浮きを維持することはできずこの節はマイナスに。

紺野としては2人を大きく突き放してのプラスを獲得する理想的な節となった。

刀川は初戦四暗刻の親被りも、後半は解説の阿久津も絶賛する押し引きが光り、勝負所ではツモアガリを決めて3・4回戦トップを飾る。

 

 

(黒沢のリーチに押しきり、ハイテイツモの2,000・3,900)

順位は変わらずながら、後半残留争いに向けて期待を持たせるプラスポイントを持ち帰った。

節終了時のトータルポイントは画像の通り。

 

 

 

(文・浜野太陽)

第40期 B1リーグSelect 後期第1節レポート

【第40期 B1リーグSelect 後期第1節 吉野敦志が卓内トップで4位に】

 

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後期B1リーグ第1節
セレクト卓対局者

二階堂亜樹
客野直
須浦正裕
吉野敦志

 

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解説 三浦智博
実況 羽田龍生

開局は須浦が発八索(ドラ)のシャンポンリーチ。
吉野から12,000のアガリとなる。

 

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1本場は亜樹が高め234のリーチを打ち、安めながらも1,400・2,700のツモ。その後も細かく点棒を増やして1回戦トップを取る。

 

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2回戦は須浦がツモリ四暗刻テンパイ。出アガリで8,300を加点すると

次局もツモリ四暗刻テンパイ。今度はダブ東が組み込まれて18,000のアガリに。

 

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2局連続キツい放銃に回ってしまった亜樹だが、東4局の親番で3,900オールは4,100オールをアガリ

オーラスに再び親番で3,900オール。箱下から2着目まで復活してみせたが

 

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1本場では吉野が高めの二万ツモ。亜樹を捲って2着を取った。

 

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3回戦には亜樹(親)が面白いアガリを見せてくれた。

四筒四筒四筒四索四索四索四万四万五万六万七万七万七万  ロン四万

タンヤオ三色同刻(7,700)が完成しているのに、ロンアガリだと三暗刻(9,600)に取った方が符が高いというレアケースが発生。

(ちなみに四万ツモだとタンヤオツモ三色同刻三暗刻の6,000オールになる。)

 

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東3局には客野の仕掛けと須浦のリーチに挟まれた吉野が七対子テンパイ。
吉野は五索を選び客野が白混一色で3,900は4,200(+1,000)のアガリ。

今日苦しい展開の客野はこれをきっかけにようやくトップが狙えそうだったが

 

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オーラスは吉野が南中ドラ3をアガって逆転トップ。

 

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2・3回戦ともにオーラスで着順アップの嬉しいアガリを決めた吉野は、最終戦も好調。

東3局に7,700は8,000をアガり

南2局には一通がつく高めの一筒ツモで満貫に仕上げて大きなトップを取った。

 

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C卓では福島佑一が1回戦に+92.6を叩いている。ラスも2回引いているが+73.2で暫定首位。

D卓は今期昇級組の岡本和也が3連勝。こちらも最終戦はラスだが+71.2で2位につけた。

A卓では三浦大輔が2勝を挙げて+31.1。暫定3位でここまでが昇級圏である。

B卓(セレクト卓)の吉野は4位スタート。開局12,000放銃から時間をかけてじっくり立て直し、後半の2連勝は見事だった。

 

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(文・吾妻さおり)

第6期北陸プロリーグ 第5節レポート

2023年9月17日 秋になったとはいえ厳しい残暑が続いている9月中旬、第6期北陸プロリーグ 第5節が開催されました。
第5節のレポートは月野桜悠が担当します。
はじめての執筆となりますので、拙い文章かと思いますが、どうぞ宜しくお願いいたします。
まずはじめに簡単な自己紹介をさせて下さい。

月野 桜悠(つきの みゆ)、39期生、新潟県出身、富山県在住、A型
趣味はショッピングやスポーツ観戦、愛犬と戯れる事で、フルーツとスイーツが大好きな甘党女子です(笑)
ある日突然「お店を開きたいから覚えて」と、入門書を渡された事がきっかけで、25歳の時に麻雀と出会いました。

それではレポートに移らせていただきます。

北陸プロリーグも上位の入れ替わりが激しかったように思える前半戦を終え、遂に後半戦がスタートした。
今節、上位陣の代わり映えはなく、それぞれ着々とプラスポイントを伸ばしてきている。
その中でも、首位で1人+100P超えとなった木戸。
今節は一度もマイナスを記録しておらず、第2期北陸プロリーグ優勝というベテランの実力者である。
今節木戸が『良い結果で終えることが出来た』と振り返る1局が、

+14P程で迎えた
4回戦 南2局 東家 ドラ八筒

一万二万四万五万六万七万八万七筒八筒八筒四索五索六索

ツモ八索で、普段は一万二万引きの平和系や、六筒八筒引きを見るが、九筒が若干弱いのもあり、今回は仕掛けと打点を意識して打七筒
ツモ七索で、自然に二万一万落とし、ツモ九万でリーチ。
ツモ三索で、4,000オールをアガリ、今節+38.8Pを稼ぎ堂々の1位をキープ。

自分なら、この形で想定できそうな一気通貫は、最終形が愚形になる率が高そうと考え、どちらかと言えばピンフやタンヤオでの仕掛けを重視し、好形テンパイを目指すという思考で打っていたと思う。
そして、一万二万を落としていき、結果は同じ4,000オールになるのだが、、、

同じ4,000オールでも、早い巡目でドラ付近を切る事による、周りへのプレッシャーのかけ方や、残す牌による危険牌度合いの違いなどから、ここでの普段とは違う打七筒選択は、元々仕掛けを得意として、場況を柔軟に対応する事が出来る木戸の、打点と仕掛けを両天秤にかけた見事な打ち回しであることが窺える。

我々新人が見習わなければならない、“状況に応じた瞬間的な判断力・対応力”を改めて強く感じる事の出来る1局ではないだろうか。

木戸は、「優勝して以来決勝に進めない原因は、ポイントを取りに行くことに意識し過ぎていたので、今期は負けない麻雀で、マイナスを抑える事を意識して打ちました。ここまでの結果はその積み重ねだと思います。

今期は上位陣が崩れていないので、誰が残るかわかりませんが、決勝に残って良い麻雀を見せれるように頑張ります。」
と、今迄の敗戦要素を見事打ち破り、決勝進出へ向けての意気込みを語っている。

未だ毎年優勝者が異なる北陸プロリーグだが、今期絶好の位置に着けている彼が決勝に残り、2度目の優勝を掴む事が出来るのか要注目です。

続いては、今節+57.6Pを叩き一気にグリーンゾーン手前まで上り詰めた梅本。
2度の北陸プロリーグ決勝進出、また若獅子決勝進出という経験を持つ若手のホープである。
今節までスコアが、±10P前後の行き来で振るわなかった梅本だが、
「そろそろデカいプラスが欲しい!」
と、いつもより攻め気味の麻雀を意識して臨んだことにより大きなプラスを得ることに成功。

そして、大トップの要因だったと振り返る局面が、

3回戦 東1局 東家 ドラ東

四万五万六万一筒二筒三筒三筒六筒六筒七索八索九索東東

7巡目に東と1枚飛びの六筒のシャンポンテンパイ。

西家の小林がタンヤオ仕掛けで東を持っていた場合、中~終盤のテンパイ時にこぼれてきそうなのでヤミテンに。
10巡目に荒谷からリーチが入り追っかけリーチを選択。
その3巡後に荒谷から六筒を捉えて7,700のアガリ。
続いて次局には、11,600をアガリ大きな加点へと繋げた。

「久しぶりに上位に来れたので、3回目の決勝出場目指してまだまだプラスしていきます!」
と、決勝に向けて、また初の優勝に向けて闘志を燃やしている。

若手のホープ梅本が、次節以降更なるプラスを目指しどのような闘牌を見せてくれるのか、そして決勝へと駒を進め、三度目の正直で次こそ優勝を勝ち取る事が出来るのか、非常に楽しみです。

他にも、今節+70.7Pを叩きトータルプラスに持っていった文月や、+54.6Pで第3節・第4節分のマイナスをほとんど返済した浦田など、まだまだ中間・下位陣が這い上がるチャンスは残り3節ある。

第2節で宮成が+111.1P、第3節では南が+91.5P、そして第4節では荒谷が+90.2Pという高得点を記録したように、誰にでも高得点を叩き出し、残り3節で逆転する可能性は十分にありえる。

その一方で、上位陣が大きく突き抜ける事も、またはマイナスを記録する可能性もゼロではない為、各自油断は出来ない。

上位陣がこのまま突っ走るのか、中間層の巻き返し、はたまた下位陣が下克上を成し遂げ大番狂わせが起こるのか。
今後も続く熱い闘いがどのような展開になるのかは、乞うご期待。

次節は10月22日に金沢で開催されます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

(文:月野桜悠)

順位 名前 合計 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節
1 木戸 僚之 113.5 9.1 22.6 18.2 24.8 38.8
2 志多木 健 79.2 64.0 19.7 ▲ 63.4 40.6 18.3
3 小林 和樹 72.5 ▲ 3.7 16.5 39.8 15.1 4.8
4 里木 祐介 71.6 ▲ 2.8 28.4 29.4 ▲ 4.0 20.6
5 梅本 翔 48.1 ▲ 1.9 ▲ 4.2 3.1 ▲ 6.5 57.6
6 後藤 正博 43.4 39.4 ▲ 8.4 13.1 ▲ 3.2 2.5
7 荒谷 誠 37.5 17.8 ▲ 35.1 ▲ 44.9 90.2 9.5
8 南 和之 31.1 27.5 ▲ 33.1 91.5 ▲ 41.4 ▲ 13.4
9 成田 理良 28.0 22.2 47.7 ▲ 61.0 30.6 ▲ 11.5
10 新保 翔太 21.5 ▲ 18.4 24.3 45.6 ▲ 40.1 10.1
11 文月 愛美 13.9 ▲ 11.5 ▲ 30.1 0.0 ▲ 15.2 70.7
12 藤本 鉄也 ▲ 4.0 28.1 67.1 ▲ 20.1 ▲ 52.8 ▲ 26.3
13 松井 直大 ▲ 10.8 ▲ 29.4 10.1 18.4 36.5 ▲ 46.4
14 山田 航輔 ▲ 14.4 ▲ 15.2 ▲ 42.9 33.8 ▲ 7.1 17.0
15 宮成 さく ▲ 14.9 ▲ 25.4 111.1 ▲ 88.9 33.0 ▲ 44.7
16 栄田 勇作 ▲ 15.7 48.4 ▲ 36.5 5.2 ▲ 53.3 20.5
17 浦田 豊人 ▲ 16.5 ▲ 55.8 44.7 ▲ 22.0 ▲ 38.0 54.6
18 石川 雄基 ▲ 29.7 0.2 13.8 ▲ 31.0 ▲ 32.7 20.0
19 獅坂 祐一 ▲ 43.3 10.2 ▲ 77.1 6.5 45.3 ▲ 28.2
20 堂垂 正裕 ▲ 56.6 1.0 ▲ 38.6 ▲ 3.6 ▲ 6.4 ▲ 9.0
21 如月 靖之 ▲ 67.2 ▲ 64.1 ▲ 30.3 35.6 36.5 ▲ 44.9
22 月野 桜悠 ▲ 70.6 27.2 ▲ 32.5 15.3 ▲ 53.5 ▲ 27.1
23 岡田 拓也 ▲ 132.8 ▲ 21.4 ▲ 39.5 ▲ 30.7 ▲ 18.6 ▲ 22.6
24 安城 るい ▲ 150.8 ▲ 45.5 ▲ 30.7 10.1 ▲ 11.8 ▲ 72.9

第1期達人戦〜GREAT LEAGUE〜第4節〜レポート

【沢崎誠が3連勝で首位を独走!】

《第4節》
HIRO柴田vs古川孝次vs沢崎誠vs森山茂和

解説:瀬戸熊直樹
実況:優月みか

 

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レジェンド3人に現鳳凰位HIRO柴田が立ち向かう組み合わせとなった第4節,。予想通り今節もベテラン勢の技が光った。

 

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1回戦南1局に古川が七対子をアガった局。よく河を見ると、六索六索七索赤五索が綺麗に並び八索単騎ツモという最終形である。芸術点があるならば高得点が出る程の捨て牌であった。

 

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更に3回戦東2局では“サーフィン打法”が炸裂。
鳴きも多く駆使する古川であったが、1枚目の白は見送ると

五万六万七万六筒中中中 チー一筒 右向き二筒 上向き三筒 上向き ポン白白白 ロン六筒 ドラ中二筒

三筒からは仕掛け出し、何とドラの三筒を3枚引き込んでのハネマンに仕上げた。

しかし、この日3戦3トップを飾ったのは沢崎。

 

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1回戦東2局、柴田の仕掛け・森山のリーチに挟まれながらもハネマンツモで好スタートを切ると

 

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2回戦南2局2本場、またしても柴田と古川のリーチに挟まれながら12,000の加点。
3回戦も勢いそのまま親番で4,000オール・6,000オールと二の矢を放ち、3連勝を決めた。

《第4節結果》
沢崎+122.3
森山+2.5
古川▲37.8
柴田▲87.0

 

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《インタビューの様子》

 

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沢崎誠
「今日は着順が良すぎるくらいでしたね。会長からは全快祝いだよと(笑)。残りの予選、コツコツとポイントを積み上げていければと思います。」

 

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森山茂和
「最後の3回戦はトップ取りたかったね。今日は大きく行って失敗してしまった所もあるので次節は手堅い麻雀も打とうかなと(笑)。アトミックリーチ打てるように高い手作って頑張りたいと思います。」

 

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HIRO柴田
「今日は気持ち良いくらい押し込まれちゃいましたね。順位点が大きいルールなので、次節は1トップ出来れば3トップ目指して頑張りたいと思います。」

 

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古川孝次
「前半は足を(仕掛けを)使わないようにと考えて打っていました。また次も頑張りたいと思います。」

(文:小林正和)

第40期十段戦決勝二日目レポート

【3度目の正直へ、三浦が大逃げの体勢に】

優勝予想で圧倒的に人気を集めた佐々木が初日で大きく出遅れ、衝撃の幕開けとなった第40期十段位決定戦。
2日目は5~8回戦の4戦が行われた。

 

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(5回戦・抜け番:佐々木)

初日4位の魚谷が反撃の狼煙を上げる。
東2局にタンヤオ・ピンフの三門張リーチをかけ、三色がつく高目の二筒をツモって3,000・6,000。

 

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このアガリが効いて今決定戦の初勝利を挙げる。

(6回戦・抜け番:浜野)

東2局に大きなヤマ場が訪れる。
既に絶体絶命の佐々木が親番でダブ東暗刻の六筒九筒待ちリーチ。
これに対し、5回戦トップの魚谷が、佐々木のアガリ牌六筒を2枚吸収してドラ2のチートイツテンパイを入れる。

 

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魚谷は熟考の末、河にはない四索待ちでリーチ。
ただ、この四索は三浦に3枚あって山になく、終盤に九筒を掴み、佐々木へ痛恨の放銃となる(7,700+1,000)。

 

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決定戦ならではのリーチにも見えたが、魚谷は対局後「勝負懸けが早すぎた。自分の雀風としては、リーチで追いかけちゃうのは、
ちょっと前のめり過ぎたなというのがある」と、このリーチを悔いた。
その後魚谷は連続のアガリで失点を回復し、接戦に持ち込むが、南1局1本場に三浦が値千金のリーチ・ツモ・チートイツ・ドラ2の3,000・6,000でここから抜け出す。

 

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その後は近藤の追い上げを振り切り、三浦が今決定戦2勝目。

(7回戦・抜け番:魚谷)

4者接戦で迎えた南1局・三浦の親番。
浜野・近藤がピンフのテンパイで迎えた終盤の15巡目に三浦がドラ1のペン三筒待ちリーチをかける。
浜野・近藤はテンパイを維持し、ホンイツ・ドラ2の佐々木も迫るが、三浦が海底で三筒をツモり3,900オール。

 

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このアガリがものを言い、三浦が6回戦から連勝。ここで決定戦の主導権を完全に握った。

(8回戦・抜け番:近藤)

三浦の勢いは衰えない。東1局に先手を取ってリーチをかけると、ドラ3で押し返しを狙うトータル2位の浜野から
5,800を直撃して優位に戦いを進める。

 

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東2局には後のない佐々木とのリーチ合戦に競り勝つと、南2局1本場には南発・ホンイツの2,000・4,000(+300)。
そして南4局にはチートイツ・ドラ2の6,400を再び浜野から直撃。

 

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東場の連荘で先行した魚谷にこのゲームトップは許したものの、2位との差をさらに広げることに成功した。

三浦は3年連続で十段位決定戦2日目を首位で通過。しかも今年は2位に94.1pもの大差をつけて最終日に向かうことになった。
三浦は2日目を「上出来でした」と振り返ったが、要所で効果的なアガリを取り続け、勝負強さが光った1日だった。

 

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初タイトル獲得へ残り3ゲーム(三浦は10回戦が抜け番)となったが、過去2年悔しい思いをした最終日をどう乗り切るか。
また、他の各選手は逆転へどんな筋道を立てるか。節目の第40期十段戦も、残すは最終日のみとなった。

 

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(文:梅中悠介)

第21期プロクイーンベスト8B卓レポート

【第21期プロクイーン ベスト8B卓 蒼木翔子・東城りおが決勝進出】

ベスト8 B卓対局者
天音まこと
東城りお
蒼木翔子
魚谷侑未

 

 

解説 仲田加南
実況 吉井優

1回戦東2局。魚谷が七索をポンしてトイトイドラ2、ツモリ三暗刻、一筒六筒待ちのテンパイ。

しかし東城(親)がリーチ。魚谷が勝負し、一発と裏がついて12,000のアガリ。

 

 

南1局3本場には天音が4,300オール(+1,000)。一時は東城を捲るが

 

 

ラス前とオーラスに東城がアガリ返して1回戦トップを取る。

2回戦東2局。蒼木がリーチピンフ一発ツモの1,300・2,600でリード。

 

 

南3局。魚谷がドラ単騎の七対子で6,400(+1,000)のアガリでトップ争いに加わり

 

 

オーラスにアガリトップの先制リーチを打つも、東城の追っかけリーチのロン牌を掴んでしまい3,900(+2,000)の放銃。

トップは蒼木、アガった東城は2着に。

 

 

3回戦は蒼木(親)のツモリ四暗刻、16,000オールが炸裂。
最終戦を待たずして決定打を出した。

 

 

2番手の東城は37.1ポイントのリードを持っていたが、肝心の最終戦で一度もアガれないままオーラスへ。
親番2本場まで繋いだ天音が一度は逆転するが

 

 

ラス抜け出来ればOKの東城が3本場で条件を満たしたアガリで再逆転し、決勝進出を決めた。

 

 

以上で決定戦メンバーが確定。
先に対局を終えたA卓からは古谷知美・蒼木翔子が勝ち上がっており、前年度と全く同じ5名での決定戦となる。

 

 

第21期プロクイーン決勝は
9/17(日)・9/24(日)・10/1(日)
全日14:00開始

りんのなお(現プロクイーン)
古谷知美
二階堂瑠美
蒼木翔子
東城りお

 

 

(文・吾妻さおり)